約 1,319,668 件
https://w.atwiki.jp/familiar_spirit/pages/980.html
「遅せーぞ」 「…なんであんなのを普通に食べれるのよ…どっかおかしいんじゃない…?」 「…ほっとけ」 ふらつきながら教室に向かうルイズとその後ろを歩くプロシュートだが その後ろに今にも「Amen!」と叫ばんばかりに眼鏡を光らせたタバサがそれを見ていた事は誰も気付いていない。 教室に入り座るっているとコッパゲことコルベールが喜色満面の笑顔でなにやら珍妙な物を置いている。 それはおよそ一切のハルケギニアにおいて、聞いたことも見たこともない奇怪な物体であった。 長い円筒状の金属の筒に金属のパイプが延び、パイプはふいごのようなものに繋がり円筒の頂上にはクランクが付き、そしてクランクは円筒の脇に立てられた車輪に繋がっている。 そしてその先には車輪がギアを介して箱とくっついている。 コルベールが肉の芽でも埋められたかの如くニコニコと笑いながら火の魔法の講釈をたれる。 「で、その妙なカラクリはなんですの?」 キュルケが半ばどうでもいいと言った様子で聞き返すが最高に『ハイ!』な状態のハゲは笑いながらその正体を答える。 「うふ…ぐふふふふ…よくぞ聞いてくれました。これは油と火の魔法を使って動力を得る装置です」 どこぞのスーパー漫画家と同じ笑い方でハゲが答える。正直言ってキモイ。 「ふいごを踏み油を気化させ、この円筒の中に気化した油が放り込まれます。 そうして、その円筒の中に火を付けるとぉ~~~爆発を起こしその力で上下にピストンが動きます」 そうするとクランクが動き車輪が回転する。そしてギアを介して箱の中からヘビの人形が出たり入ったりしている。 「見てください!その爆発で生じるエネルギーの発生空間はまさに歯車的技術革新の小宇宙!!」 だが、生徒達の反応はハッキリ言って薄い。むしろ寒い。 「で、それがどうしたってんですか」 ホワイト・アルバムの冷たさの答えにハゲが少し凹むが気を取り直して説明を始める。 「えー、今は愉快なヘビ君が顔を出すだけですが、例えばこの装置を荷車に載せて車輪を回させる。 すると馬がいなくても荷車は動くのですぞ!例えば海に浮かんだ船の脇に大きな水車をつけて、この装置を使って回す!すると帆が要りませんぞ!」 「魔法で動かせばいいじゃないですか。そんな妙ちくりんな装置使わなくても」 「妙ちくりんと申したか」 ザ・ワールド! 何時もと違う妙に重い声で答えたコルベールに先ほどまでざわついていた教室が一気に静まり返った。 「おほん…!諸君!よく見なさい!もっともっと改良すれば、この装置は魔法が無くても動かす事が可能になるのですぞ! ほれ、今はこのように点火を『火』の魔法に頼っておるが、例えば火打石を利用して断続的に点火できる方法が見つかれば……」 咳払いをすると何時もの調子に戻ったコルベールだが『ハイ』になっているのはただ一人である。 生徒達は全員『それがどうした』という宇宙最強の台詞を頭に思い浮かべている時、一人声を上げる物がいた。 「エンジン…形態からして熱機関の火花点火式機関…ってとこだな」 妙に詳しかったりするが、ぶっちゃけギアッチョのたまものだ。 ギアッチョは妙に雑学に詳しいのである。 その手の知識だけならチーム1と言っても過言では無いのだが決まってキレるためギアッチョが雑学を披露しはじめたら周りの物を片付けるというのがチームの暗黙の掟となっている。 「えんじんとな?」 「オレんとこじゃそいつを使って、さっき言ってた事をやってる。ま…そいつじゃ無理だな。 出力が弱すぎるし、基本的な技術が足りねぇ。要はまだまだ発展途上って事だ。…だが独力でこれを作ったのには、いやマジに恐れいったよ」 「分かってくれるのかね…ミス・ヴァリエールの使い魔だったね君は…これで、船や馬車が動いているとは君は一体どこの生まれなんだね?」 「イタリ…ッ!」 イタリアと答えようとするプロシュートの腕に思いっきり肘撃ちをかましたルイズが小さく話しかける。 「…余計な事言うと、怪しまれるわよ」 この世界にイタリアが無い以上説明したとしても理解して貰えまいと思い、この場はルイズに任せる事にした 「ミスタ・コルベール。彼は…えー、その…そう!東方のロバ・アル・カイリエからやってきたんです」 コルベールが驚いたようにして一応の納得をする。メンドイのでプロシュートもそれに話を合わせそこで一応話は収まった。 「さぁ!では皆さん!誰かこの装置を動かしてみないかね?発火の呪文を唱えるだけで愉快なヘビ君がご挨拶!」 もちろん誰も手を上げる者は居ない。その様子に『家族は来ない』と寝ている横で何百回と囁かれた病人の如く肩を落すコルベール。 そこにモンモランシーがルイズを指差す 「ルイズ、あなた、やってごらんなさいよ。土くれを捕まえ、秘密の手柄を立て、あんな使い魔を召喚したあなたなら簡単でしょ」 『あんな使い魔』という言葉に教室が凍りつく。 今でこそ、大人しくしているがルイズの使い魔はギーシュを決闘で斃しているのである。 しかも老化というわけのわからない先住魔法ともいえる力で。 「やってごらんなさい?ほらルイズ。『ゼロ』のルイズ」 プッツン 「貴様程度のスカタンにこのルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールがナメられてたまるかァーーーー!!」 と心の中で叫びながら無言で教壇の装置に歩み寄る。 「止めとけ、オメーの爆発じゃその装置が持たねぇ」 その台詞でルイズの二つ名の由来を思い出したコルベールが半泣きになりながら説得を試みる。 ――が、無駄だった。鳶色の瞳がマジシャンズレッドの如く燃えている。 「やらせてください。わたしだって、いつも失敗しているわけではありません。たまに成功、します。止めてもやります」 声が震えているルイズを見てプロシュートは無駄だと悟った。 ギアッチョと同じである。ギアッチョもキレる前には声が震えている。 そう思った瞬間、即座に撤退を決め込みここら辺共に行動しているキュルケとタバサを引っつかみ教室を出た。 出てしばらくすると、爆発が起き窓ガラスが割れ中から悲鳴が聞こえ 「ミスタ・コルベール、この機械壊れやすいです」 という声が聞こえた。 頭を押さえながら教室に入ると、消火に使われた水で教室が水浸しになり椅子や机の燃えカスが散乱していた。 「ギアッチョの方がまだマシだな…」 ギアッチョならキレてもせいぜい机か椅子一つで済むが、この被害はそれを圧倒的に上回っている。 まぁキレる頻度はギアッチョの方が圧倒的に多いのでどっこいどっこいなのだが。 「余計なお世話だったかしら?なにせあなたは優秀なメイジだもんね、あのぐらいの火、どうってことないもんね」 勝ち誇ったようにモンモランシーが言うがルイズは悔しそうに唇を噛み締めるだけだった。 「…ちったぁ学習しろオメーは」 教室の片付けを終え、ここにきて扱い方をペッシからギアッチョに変えようかと思っていたプロシュートが半分呆れたように言い放つ。 「オメーの爆発は使いどころと場所を考えねーと洒落になんねーんだからな オレの仲間の一人がよく言ってたが能力ってのは使い方次第でいくらでも変わるもんなんだぜ」 「能力って言うけど…だったら、どうしてわたしは魔法が使えないの?あんたが伝説の使い魔なのに… 強力なメイジになんてなれなくてもいい。ただ、呪文を普通に使いこなせるようになりたい。得意な系統も分からずに失敗ばかりなんて嫌」 (スタンド使いがてめーの能力に気付かずに能力が一部暴走してるのと同じ…ってとこか) それを聞いて、やはりペッシ扱いだなと心でそう思う。 「得意な系統を唱えると体の中に何かが生まれて、そのリズムが最高潮に達すると呪文が完成するって言うんだけど、そんな事一度も無いもの」 「得意な系統がねーんなら自分で探しゃあいいだろ。ロクな道が無いんなら自分で草掻き分けてでも突っ走りゃあそのうち辿りつくもんだ」 もちろん意図は、ヤバイ状況で後退するよりむしろ前に出ればいい結果が出るという特定の世界の法則だが、当然そんな事知らないルイズは別の方にと受け取った。 「系統なんて全部試したわよ!『土』『水』『風』『火』知ってるでしょ!?あんたまでわたしの事、馬鹿にしてるのね!もう知らないわよあんたの服の事なんて!!」 そういって部屋へと駆け出す。 残されたプロシュートは苦笑いだ 「ペッシとギアッチョを足して2で割ったら、ああなんだろうな。試してねーのが一つだけあんだろーによ」 一応ルイズの部屋の前に行くが当然鍵は掛かっている。軽くノックをしても返事は無い。 どうしたもんかと下に目をやると文字が書かれた紙きれを見付けた。 「読めねぇな…やはり文字も覚えないと駄目か」 書置きという手段を取るとは思えないが、一応確認しておく必要はある。 タバサかキュルケあたりに読んでもらうという手もあったが、タバサの部屋は知らないしキュルケは何か色々悪化しそうなので除外した。 厨房の連中なら問題無いだろうと思い食堂に向かうと、シエスタが歩いているのを見付けた。ご都合主義万歳 「よぅ」 「ひゃあああああ」 「……オメーもか」 今朝凄まじく、同じ光景を見たような気がして軽く頭痛がする。 「驚かさないでくださいよ…ってどうしたんです?こんな時間に」 「ルイズの地雷踏んで締め出し食らってな」 「まぁそれは大変ですね…」 「で、そっちは何やってんだ?」 「あ!あの…!その…!珍しい品が手に入ったのでプロシュートさんにご馳走しようと思って厨房に行く途中だったんですけど」 「珍しい…?まぁオレにとっちゃあほとんどが珍しいもんなんだが…」 「東方のロバ・アル・カイリエから運ばれた『お茶』っていうんですけど」 (茶?…珍しいもんでもないだろうが…) イタリア人であるプロシュートにとって茶とは当然紅茶のことであり、ハルケギニアにも存在するため珍しくもなんともない。 目的地も同じだったため、厨房に向かうとマルトーが出迎えてくれ、茶を淹れてくれた。 「…こいつぁ…紅茶じゃねぇな」 「どうだ、珍しいだろ」 あまり口にする事が無いが、過去数度味わった事はある。 (日本…か、任務で数回行ったきりだが、そん時に飲んだな) 日本への任務は数が少ない上、色々と厄介なのでベイビィ・フェイスの分解で死体も残らないメローネが主に担当していた。 帰ってきたメローネが大量の紙袋や背負った鞄に巻いた厚紙などの荷物をよく持ち帰ってくるので、任務がついでという感じだったのだが。 (確か、メローネのやつそれをびーむさーべるとか言ってたな…どうでもいいが) とにかくプロシュートも数度行った事はあり、その時に着物を着て飲んだ事はある。 外人が着物というのも目立つと思うだろうが、時期が時期だけにそっちの方が逆によかった。 ただし、もう二度と着たくねぇというのが感想だったが。 「…まぁ懐かしいっちゃあそうだな」 「懐かしい?ああ、プロシュートさんは東方の出身なんでしたね」 懐かしいという言葉が思わず口にでてヤベーと珍しく少し焦る。 「プロシュートさんの国の話、ぜひ聞かせてください」 「おう、そいつぁ俺も聞きてーな」 一瞬言葉に詰まる。さすがにイタリア・ギャングの勢力状況などを話すわけにもいかない。 どうするかと思ったが、まぁ日常生活の範囲で話せばいいと思い茶を啜りながらイタリアの事を話し始めるハルケギニアとは大分違う文化に目を丸くする二人。 とりあえず全面的に信じてくれているご様子。 「凄いですね…」 「スゲーもんだな…」 「まぁ…それだけ厄介な問題もあるがな」 警官や役人の汚職の事など話でも意味が無いので割愛し一通り話を終えると結構な時間が経っていた。 「もう、こんな時間か。俺はそろそろ部屋に戻るがお前さんはどうするんだ?」 「締め出し食らってるからな…まぁ適当な場所で寝る」 「勝手なもんだな貴族ってのは!」 「オレが地雷踏んだからな」 と、そこにマルトーがプロシュートを見ているシエスタを見て、笑みを浮かべながら天までブッ飛ぶような台詞を吐いた。 「…そうだ、使用人の部屋が空いてたな。シエスタと同じ部屋だが…なに問題はあるまい!」 豪快に言い放つがシエスタは真っ赤である。 「マママママ、マルトーサンナニヲイッテルンデスカ」 「ん?嫌だったか?そりゃあ残念だ。それなら俺んとこにくるか?」 「イイ、嫌ダナンテイッテマセン…ケド」 「じゃあ、決まりだ。ほれ行った行った」 もう急き立て二人を厨房から出すが、去り際に一言残す 「ああ、鍵は掛けとけよ?急に誰かが入ってきて色々と見られたくないなら」 メイド・イン・ヘヴン!アドレナリンは加速し脳内妄想は一巡する! ボッシュウゥゥゥゥっというような音がして茹で上がったシエスタが倒れこんだ。 「あー、ちぃっとばかしからかいすぎたな」 ガハハとヘビー・ウェザー笑いをかますマルトーだがシエスタをプロシュートに預けると真顔になる。 「こいつは、本当にいい娘なんだ…だから…Goだ!Go!」 「表情と台詞が合ってねーぞ…」 「ハッハッハッハッハ!まぁ冗談だ!冗談!それじゃあ頼んだぜ!」 シエスタを部屋に運ぶと、適当な所に寝かせ自分も別のところに横になる。 さすがに教室の掃除なんぞをさせられたため疲労感はあった。 「あのオッサン、誰かに似てると思ったが…ホルマジオだな」 全てがそうではないが、誰かをからかう所がそっくりだと思いそのまま眠りについた。 余談だが、朝起きた時同じ部屋に居るプロシュートを見てシエスタが気絶するという事を三回程繰り返したのだが割愛させて頂く。 「…落ち着け」 「す…すいません…」 やっとこさ落ち着つかせたのだが、昨日拾った紙切れを思い出しそれをシエスタに見せた。 「これ何て書いてあるか分かるか?」 「…ミス・ヴァリエール宛の仕立て屋の請求書ですね…結構な額ですよこれ」 仕立て屋と聞いて昨日プッツンしたルイズが言った台詞を思い出した。 (しょぉ~~~がねぇなぁ~~) 思わず仲間の口癖が思い浮かぶ。 「手持ちじゃ足りそうにねーな…悪るいが頼みがある」 「え、その、はい!プロシュートさんの頼みならなんでも!」 「ふにゃ…わたしの側に…近寄るなぁぁぁぁぁぁぁ!」 どんな夢を見ているのか知らないが某ボスの如く寝言で叫んでいると扉が開き、キュルケが入ってきた。 ちなみにフレイムも一緒だ。 「きゅるきゅる…(これが初登場?遅くないかな?かな)」 グレイトフル・デッドの能力と凄まじく相性が悪いため出番は多分あまりない。合唱。 「おーい、起きなさい」 「うーん…次はいつ…どこから…」 「フレイムー♪」 ボウッ!っとフレイムが炎を吐きルイズの鼻先3セントまで炎を出し炙る。 「くらってくたばれ…かいえ…わきゃあああああ!熱!熱っい!」 「相変わらず寝起きが悪いわねぇ。地震とか起こったら死ぬわよ?」 「ななななな、なに勝手に入ってきてんのよーーーーー!」 「わざわざ起こしにきてあげたってのにその言い草?…ダーリンが居ないようだけどどうしたの?」 10秒ぐらい、どこ行ったのにあの馬鹿使い魔ーーーーー!と心中で叫ぶが脳に酸素が廻ると自分が締め出した事を思い出した。 「なにやってるのよヴァリエール。ダーリンがあなたを励ましてくれたのにそれに逆上して締め出すなんて」 一晩寝て頭が冷めたのか、圧倒的に自分に非がある事を自覚し言葉が出なくなる。 「はぁ…早く謝ってきなさいな。 彼、結構厳しいけど相手を信頼してるから厳しくしてくれてるのよ?ま…それが分からないから『ゼロ』なんでしょうけど」 キュルケが部屋を出ると、ルイズが着替え食堂に向かう。 「そうよね…あいつも自信を持てって言ってくれたんだから」 そう思うと急に足取りも軽くなる。 とりあえず謝るのは食事を済ませてからでいいやと思い朝食を摂りながらどうやって謝ろうかと考える。 (昨日は、失敗して落ち込んでただけで、ほ、本気で怒ってたわけじゃないんだから!…でもごめんね) 数度考え直し、これだ!と心の中で小さくガッツポーズを取る。 完璧なツンとデレ。脳内に『パーフェクトだウォルター』という幻聴まで聞こえる。 意気揚々と食堂を出てプロシュートを捜し回るが、居なかった。 いい加減叫びたくなった頃ふと目を窓にやるとそこから見えた光景を見てルイズが固まった。 「別に付いてこなくてもいいんだがな」 「いえ…まだ慣れてないでしょうから。マルトーさんの許可もとってありますし」 「あと、落ちねーようにしろと言ったがつかみ過ぎだ」 「へ…?あ、す、すいません!」 と、プロシュートを前に後ろから抱きつくようにして馬に乗っているプロシュートとシエスタの姿を見たッ! ルイズの目には色々と、その、何だ。背中に当たっている物が見える。というかそこしか見ていない。 「……( ゚Д゚)」 一時間経過 「………( ゚Д゚)」 二時間経過 「…………(゚Д゚)」 三時間経過 「授業サボって何やってるんだ『ゼロ』のルイズ」 「…あ…あ…あ……あんの馬鹿ハムーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!」 ドッギャーーーーーz_____ン その日トリステイン魔法学校において一人の若きメイジがヘブンズ・ドアー(天国への扉)を開くことになった。 風上のマリコヌル ― 重ちーのように爆破され死亡 ゼロのルイズ ― 爆破の後片付けでその日、一日を潰す。 兄貴 シエスタ ― 夜頃、学院に帰ってくるもプッツンしたルイズにより締め出し継続。再びシエスタが気絶する事になる。 「まだ…死んでないど…」 ←To be continued 戻る< 目次 続く
https://w.atwiki.jp/oreka_3/pages/555.html
ゼロ パラメータ 初期コマンド 覚える技 ゼロ 出現条件 クラスチェンジ派生 解説 コマンドサンプル(育成重視(コマンド潜在)) 台詞 ゼロ パラメータ 属性 水 HP 81-86 クラス ☆☆ 攻撃 44-47 種族 戦士 素早さ 34-36 EX(ボタン連打) 分身攻撃→分身攻撃・零式 入手方法 戦士タンタ+ウサミコ 戦士タンタ+ウサヌシ 戦士タンタ+魔法使いジヨン 戦士タンタ+ロレル 戦士タンタ+はぐれ勇者クルド 初期コマンド # ★ ★★ 1 ミス こうげき 2 こうげき こうげき 3 こうげき! こうげき 4 こうげき! こうげき! 5 ★→★★ シビレ斬り 6 シビレ斬り シビレ斬り 覚える技 単体選択攻撃 こうげき こうげき! 会心の一撃 シビレ斬り ランダム攻撃 全体攻撃 防御 回復 強化 召喚 召喚★ 異常 EX増減 コマンドパワー増減 ためる ★→★★ 技変化 無効 ミス ゼロ 出現条件 クラスチェンジ派生 ゼロ(Lv10)+備前長船→風魔の零 解説 水属性らしく、ステータスに尖った部分が無く、バランスのとれたモンスター。 コマンドは【ミス】が少ないので確実に攻撃が決まる。 しかし、【こうげき】が多いので、この箇所を潰せるかどうかでダメージが変わってくる。 【シビレ斬り】が多く欲しい所か。 EX技は無属性の全体物理攻撃。 戦士タンタ、アーサー、ラクシャーサ、ジークとは性能が横並びとなっている。ちなみに登場当初は、この中でゼロのみ、次の段階に進化した際にEX技が単体攻撃に変わった。後に戦士タンタも、勇者タンタを経ることで、EXを単体技にすることができるようになった。 2020年3月に【ためる】のモーションがいつの間にか変更されていたと言う情報が報告された。 「忍者の様なポーズをして浮遊しながら『よし!』と掛け声をあげる」と言うものになっていたとの事。 なお、従来のステータスアップ時モーションは「『いい月だ』と呟きながら剣を振り、左手を顔の前で振る」と言うものだった。 また、ステータスアップのモーションが「いい月だ」と言って剣を振り回す従来と同じものである事は2021年5月に確認報告されている。 【ためる】に関しては引き続き要検証。 コマンドサンプル(育成重視(コマンド潜在)) # ★ ★★ 1 ためる こうげき(ミス) 2 ★→★★ こうげき 3 ★→★★ 会心の一撃 4 ★→★★ シビレ斬り 5 ★→★★ シビレ斬り 6 ★→★★ シビレ斬り 初期コマンドを活かしつつ、キャパシティを使い切るとこうなる。 ゼロ系統は2リールのキャパシティがかなり少ないため、最終型を見越すのであれば、この段階で2リールに【ミス】を一つ入れておきたい。 台詞 登場 「俺はゼロ、闇の一族」 ステータス↑ 「いい月だ」 ためる 「よし!」 ミス 「ちっ!」 EX発動 「忍法…」 EX技 「分身の術!」 勝利 「いい月だ」 撃破 「無南三…」 排出 「俺は忍びの世界に生きる影」
https://w.atwiki.jp/familiar_spirit/pages/2359.html
ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールは焦っていた。 背後から注ぐ、うららかな春の草原には似つかわしくない、憐憫と嘲笑に満ちた視線に、肉体的な痛みすら覚える。 ……あと何回失敗が許されるだろうか。いや、そもそも失敗などありえない呪文が、一度ならず二度までも爆散しているこの状況が既にヤバい。 留年、という文字が脳裏をよぎる。いやいやそれはない、それこそありえない。 公爵家の息女が留年するなど末代までの恥だ。 そうでなくとも既に上から、行かず後家、貧弱!貧弱ゥ!、と揃ってしまっているのだ、そこに落第が加わったら目も当てられない。 血脈に止めを刺したヴァカ、として歴史に名を残してしまう。そして間違いなく『あの人』の逆鱗に触れる。ゾッ、と背筋が冷たくなる。 杖をつかむ手が、ぬるり、と滑る。失敗したらあらゆる意味で最後だ。生きていたいなら、成功ッ、それしかないッ! 一生に一度くらいは成功させろォォ、このクサレ脳ミソがァ―― ――ッ! 我が名はルイズ・フランソワーズ・ル!・ブラン・ド!・ラ!・ヴァリエールッ!、五つの力を司るペンタゴゴゴゴォン! 我のッ! 運命に従いしィ! “使い魔”をォッ! 召喚せよォォォ!」 ドグオオオン! 絶叫そして爆発。違う。これまでとは明らかに違う規模の爆発を、その爆風を全身に感じる。 これは来た。来たな。来ないはずがない。舞い上がった土煙をかき分け、爆心へ向かう、その足取りが先ほどまでの己のものとは思えないほどに力強いことに気づく。 確信の笑みがこぼれる。何が出てもかまわない。見栄えのする幻獣など端から望んでいないし、もはや生物であることさえ望まない。何であれ、そこに在りさえすればいいのだ。 留年さえ回避できれば、あとはどうとでもなる。 すり鉢状のクレーター。その中心に着いて跪く。カッと見開いた眼が“それ”を探して左右を睨み、再びその中心へ戻ったその時、それは地表より五サントほど上の空間から出現した。 銀色の円柱が何もない空間から現れる。髪型を模したものだろうか。 やがてそれに吊られるような格好で、やけに広い額につながった眉のない奇妙な人面に、奇怪な意匠の眼帯を施した彫像が盛り上がってくる。背景が透けているのは、これが実体ではないということだろうか。 生首。生首、のようなもの。が、宙から生えた。これがその状況である。 しかしヴァリエールはうろたえない。『これ』が『それ』ならば、そは我が運命。異形なればこそ我が使い魔にふさわしい。 先ほどまでの焦燥を微塵も感じさせない、落ち着いた口調で契約の呪文を唱えると、ルイズは生首に口づけをした―― 「――それでいい……ジョルノそれでな……それが生き残った者の役目だ……行こうか……コロッセオに…………っておいっ、何だこれは! おい! ジョルノ? ミ、ミスタ? トリッシュ? おーい。誰か?」 ジャン=ピエール・ポルナレフは困惑していた。己の分身であるスタンドを失い、次いで身体そのものを失い、残ったのは亀にしがみつく魂、という末路を辿るはめになった死闘がやっと終わったのが今、だったはずだ。それがどうして…… 「我が名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール、五つの力を司るペンタゴン。この者に祝福を与え、我の使い魔となせ」 何か来る。桃色の髪をした怖い人が来る。唇を突き出して。何だこれは。来るなッ、オレのそばに近寄るなあーッ。しかし運命は無情、契約は成された。そして―― ジャン・コルベールは絶句していた。彼女はいったい何をしているのだ。爆発は理解できる。爆発はいつものことだ。だがそのあとがおかしい。 なぜ彼女は左手を押さえて転げまわっているのだ? あ、起き上がった。何やら誰かと話しているようだ。 やがて納得と得心がいったのか、自信満々の威容でこちらに向かってくる。 ふむ、どうやら混乱も落ち着いたようで、いやそもそも誰もいない空間と会話するありさまについて、それはどうなのかとツッこみたいが…… 彼女は誇らしげな笑みを浮かべつつ、コルベールに左手を差し出して言った。 「成功しました! 彼はポルナレフ。ジャン=ピエール・ポルナレフです!」 「私は幽霊だとか言ってますけど、召喚して契約できたのだから問題ないですよね?」 「あと、なぜか使い魔のルーンがわたしの左手に刻まれてしまったけど、幽霊なら仕方がないですよね?」 この左手が何だというのだろう。ルーン? どこに? どうみてもただの左手では…… 。 「ミスタ、どうかしました? わたしの使い魔に、何か、問題でも?」 じろり、とコルベールを見上げるその眼差し! こ、この、小娘にあるまじき眼光には、問答無用で己を認めさせる『凄み』があるッ。ここは『退く』のだ……この『恫喝』から身を隠し復権の機会を待つ……ここで一時『退く』のは敗北ではない……! コルベールの宣言により、『誰にも見えない』使い魔が正式に認証され、最後の一人であったルイズ・ラ・ヴァリエールの召喚の儀が終わり、その場は解散となった。 「さすがゼロのルイズッ、使い魔まで見えない! それすなわち『ゼロ』!」 「おれたちにできない事を平然とやってのけるッ、そこにシビれない、あこがれない。むしろ引く」 「腐ってやがる……早過ぎたんだ」 だのと、ずいぶんな言い草を喰らったり、それを誰がそれを吐かし、誰がそれに賛同したのか、と。帳面に執行令状をしたためるルイズの姿があったとか、なかったとか。 『うむ、それについては先ほど説明した通りだ。私は既に死んでいる』 「まあそれは見れば判ることだし、それはもう仕方のないことよね」 『そうだ。だから物理的に君の役に立つことはできないだろう』 「それも判る。それは構わない。それでもあなたには『知識』、それも幾度となく死線をくぐり抜けた者のみが持つ知識、経験、それがある」 『ああ、だからこの世界、そして他ならぬ君に呼ばれたのだろう』 「全てを、その全てを教わりたい。あなたとあなたのいた世界、そしてその『スタンド』の知識を、経験を」 『それに吝かでないが、しかし君は、私のこの血塗られた運命を、果たして必要とするのか?』 「それはわたしが判断します。この世界に存在しない力、私はそれが欲しい」 『すまないが、たぶんそれは無理だと思うよ。基本的にこれは生まれついてのものだ。特殊な血統による発現と、あの『鏃』によって強制的に発動させられることはあるが、それもこの世界にはないだろう。そしてその先にある『更なる力』を得るためには、『既にそれを持っている』ことが条件になる。制約が厳しいのだ』 「鏃、ですか。まあいずれ見つけられたら、試してみましょう」 『や、ちょっと待て。その鏃が行うのは二つに一つ、能力を得るか死ぬか、そのどちらかでしかない』 「上等。この世界の貴族として魔法の行使力を持たない私には、既に存在価値がありません。死ぬか得るか、その機会があるだけでも僥倖と心得ます」 『そうか、それほどの覚悟、君の命がけの行動ッ! 私は敬意を表するッ! 機会があれば必ず応えよう』 「ありがとう、ポルナレフ」 それが、契約の日に交わされた彼女と『彼』の約束。血みどろの道を進むことになる、二人の出会いであり、破られなかった契約の刻まれた、記念すべき一日の始まりと終わりである。 学院の朝は早い。起床と洗顔、洗濯を済ませ、朝食の場に集う。これに間に合わなければその日の一食を失う。怠惰な者に食を得る資格はない。 『おい、起きろよ。ルイズ。もう朝も遅いぞ』 挙手、の格好で挙げられた左手から声がする。寝相の悪さがこの淑女の特徴らしい。 「……ん、うふん。ふが。うううんー、眠い」寝言で眠い、だと。どんだけフリーダムなんだこの小娘は。ありえん。 『起きろー、ねぼすけー』物理的な干渉のできないポルナレフとしては、声を(聞こえているのかどうか、怪しいが)かけるのが精一杯だ。無理だよなあこれは。 そこで現われたる褐色の美女。何とも凶悪な迫力が胸にある。ポルナレフはこの時ほど肉体を失った後悔を、実感したことはなかったそうな。 『ブラボー! おお……ブラボー!』 「起きなさいよー、ルイズー?、朝よぉ?」 「ふが。ふがが?」 がくがくがく。ルイズの身体が上下に揺すられる。しかしそれでも目覚める様子がない。大したものだ。 まあ、どちらも慣れたもののようだから、これが毎日のイベントなのだろう。しかし無念だ。手が、この手が実体を持たないのが無念だ。 「ポルナレフ! あなたもなんで起こしてくれないのよ!」 『いやいや、起こしてるぞ。私の全力で』 「はぁ、誰よポルナレフって?」 「くそう、片方が幽霊だから話が通じない!」 『まあほら、私の声もルイズにだけは届いているのだから、聞こえたら起きるといいぞ』 「うるさいうるさい、うるさい!」 「幽霊って何よ! 何よ何よ!」 『見えないというのも、便利なようで不便なものだな』 三人が並んで食堂へ向かう。少し急いだ方がいいかも知れない。 「あんた! 死ぬまで、そして死しても戦った騎士の誇りが、この乳牛に屈するというの!」 食堂に着いても会話は踊る。なぜか本題が胸の威力・貴賎を問う形になっているが。 『いや、それとこれとは全く、完全に、別だ。私のそもそもの性質は大の女性好きだ。依然変わりなくッ! ああ、でも大きさは重要ではないぞ。大きさは。世界が求めるのは即ち、形と位置だ』 「ち、ちちうしとは失礼ね! これは女性的魅力の権化、全ての男が平伏する絶対的存在よ! ていうかさっきから誰と話してるのよ!」 「うううるさいわね! そんなことは聞いてないのよ! で? どちらが上だと?」 『そ、その質問に答えるのは難しいぞ。わ、私はそのどちらをも、視認したことがないのだから、な』 「嘘だ!」 『ぷー』 「これは『嘘』をついてる味だぜ。間違いねえ」 どこか、ネアポリス辺りのチンピラが吐かしそうな台詞だ。怖い。 「お風呂」ギクッ。 「左手に憑いたあなたと一緒に、入浴したわよねえ」 「誰が一緒だったって?」 『いや、断じて君の生まれたままの姿を拝んではいないぞ。約束した通りだ』 「鏡に映る『それ』も?」ギクッ。 「だから誰が、あの難攻不落の要塞に忍び込んだっていうのよ!」 それは大いなる勘違いだ。彼女の使い魔は誰にも見えないし、もっとも身近なところにいるのだから。 「答えなさいよ。わたしとこの女の胸、どちらが魅力的なのよ!」 「……だから。あんた一体、さっきから誰と話してるのよう」 『スマンがそれは私だ。君には見えない』 「いま大事なところなんだから! いいから答えなさい!」 さっきのブラボーが聞こえてないことを祈るぜ相棒! 『私は美乳が好きだ。美乳とは程よい位置に君臨する、決して大き過ぎなくそして小さ過ぎない、なだらかな円形をやや高めの位置にましまし、その頂に桃色の小さな突起を纏う霊峰。それは……』 「ややや、や、やらしいのよ何よ何よその微に入り細に渡るおっぱいソムリエ並みのおっぱい賛歌は!」 ドグシャア、と左手に生える銀髪に黄金の右が炸裂するが、残念! ポルナレフは既に幽霊ッ! 見事に空振る軌跡!。ポルナレフは既に死んでいることに感謝した。 「誰がおっぱいソムリエよ! 私のこれを賞賛されることはあっても、人様のそれを云々する趣味はないわ!」 「え? ああ、あなたの事じゃないのよ。この幽霊が……」 その単語にびくりと身を震わせた少女が、同じ食卓の隣にて突然の尿意を催したのは、幸い、誰にも知られることがなかった。 眼前に現れた六体のゴーレムを睨み、ルイズが問う。 「ポルナレフ、アレどうにかできると思う?」 『おお、何だか懐かしいな。私のチャリオッツも甲冑を纏っていた。ま、アレよりは遥かに趣味の良いデザインだったがな』 「昔語りはあとで。いま必要なのはアレを倒す方法よ」 「……ルイズ、君はいったい誰と話しているんだい? 大丈夫か?」 「うるさいわね、ギーシュ。ちょっと黙ってなさい」 『そうだな、まず第一の答だが、君が対する必要があるのはあの甲冑ではない』 「どういうこと?」 『目標はあの小僧の杖。そして必要なのは、今日の授業で君が使った『錬金』の呪文だ。 甲冑どもの攻撃を回避しつつ、奴の杖に意識を集中させ――』 「――そして爆発させる。イイわね、気に入ったわ」 『回避の指示は私が出す、君はその通りに動いてくれ。いいか、ためらわずにだ』 「了解!」 「待たせたわね、ギーシュ・グラモン。さあ、掛かってらっしゃい」 杖を握る手に力を込める。鈍器として充分な破壊力を持ったそれは即座に『武器』と認識され、左手のルーンがまばゆく光る。もっとも、その光はルイズとポルナレフのほかには見えないのだが。 「かかれっ、僕のワルキューレ! 生意気なルイズをフルボッコだ!」 先頭のゴーレムがルイズに向けて拳を振り下ろす。喰らえば骨の一本も折れそうな豪腕パンチだが、既にそこにルイズの姿はない。 右翼のゴーレムが水平に腕をなぎ払う。左翼のゴーレムが必殺の突きをくり出す。 三列目のゴーレムが同時に袈裟懸けの手刀。しかし当たらない。それもそのはず―― ――ガン=ダールヴの最大の特徴は、武器を手にすれば飛躍的に戦闘力が上がる事とされている。ガン=ダールヴは基礎の動きをマスターするだけで、攻撃力は少なくとも一二〇%上昇。また一撃必殺の技量も六十三%上昇する―― 辛酸をなめ尽くした果てに手に入れた、ルイズのこの『能力』。加えて、かつて十年の修行を経て、そして数々の死闘から生還(?)した、最速のスタンドを行使していた男が指示を出しているのだ。 所詮、実戦経験のない小僧が遠隔で操作するゴーレムが、ついて来られる速度ではない。 『集中は整ったか?』 「できた。今」 『よし、では決め台詞だ』 残像すら見える速度で回避を続けていたルイズが、ギーシュの正面に静止して宣告する。 「さあ、侵攻と攻撃を開始しよう。自覚と覚悟はいいかね? グラモン」 『ちょ、我が名は……の方じゃないのかよ?』 自信満々の攻撃がことごとくかわされ、呆然の体のギーシュの持つ、杖。バラの造花をかたどったその杖に、ルイズの杖がゆっくりと下ろされ、触れた。 ドグオオオン! 理解不能! 理解不能! 理解不能! という表情でブッ飛ぶギーシュ。かたや爆風にたじろぎもせずに仁王立ちのルイズ。誰の目にも勝者は明らかだった。『ゼロ』のルイズが『二股』のギーシュを下す、の報が学院を駆け巡った日の、これがその記念すべき瞬間である。 「剣を教えて欲しいの」 『おお、そう来なくてはな、ルイズ。私の得意分野だ。かつて私が学んでそして振るったこの経験を全て伝授しよう。そう、全てをだ』 そんなわけでトリステインにある武器屋にやって来たのだ。 「貴族が剣を! おったまげた!」 「そうよ。何か、問題でも?」いつものように『凄み』で睨みをきかせると、店主がまるで歴戦の兵に相対したかのように緊張する。 ある意味それは間違っていないのだが、どちらかというとその本体の方が恐ろしいのがこれがまた。 「いえ、滅相もありません。生意気言ってすみませんでした」 「大きくて太いのがいいわ」 『ルイズ、そのルーン頼りでは長時間の戦闘は不可能だぞ。大きくて太いのの他に、片手で扱える小剣を二本、それと投げナイフを一揃え、これが私のおすすめだ』 「……なるほど、確かにそうね」 「では店主、大業物を一振りと脇差を二振り、それとこの店にある全ての飛苦無を頂こう か」 「はっ、お待ちを」 そこで外野から野次が飛ぶ。店内にはこの三人しかいないはずだったのだが。 「おいおい、その姉ちゃんがそんだけ使うってか? ありえねえよ常識的に考えて!」 「おいデル公、失礼なことを言うんじゃあない!」 「これは?」 「いえ、そこに刺さってる剣なんですがね、これがいわゆるインテリジェンスソードって奴でして」 『なん……だと……』 「へぇ、それは珍しいわね」なぜか動揺するポルナレフを無視して続ける。 「はあ全くで。ただこれがどうにも口が悪くていけませんでして、買い手もつかないまま錆朽ちている、まあ何というかボロ剣ですハイ」 ほほう、と、声のした方に向かい、やがて一振りの剣をつかみ出すルイズ。 「先ほど生意気な口を利いたのは、貴様か」 「うおっ、あんた『使い手』だったのかい。スマン、さっきのは失言だった」 「あぁ?」そこでまた繰り出される『凄み』! デル公はふるえている。 「生意気言ってすみませんでした」 「ま、いいから。ちょっと来なさい」 借りるわよ、と店主に声をかけ、剣をつかんだまま外に出る。薄暗い路地裏、都合もよく人目はない。ルイズは右手に杖を掴み、左手のデル公を無造作に転がす。 「小便は済ませたか? 神様にお祈りは? 部屋のスミでガタガタ震えて命乞いをする心の準備はOK?」 「あ、ああ、あう、あ」 「そうね。ちょっと時間が掛かるのが面倒だけど、『錬金』の呪文を差し上げようかしら 」 錬金、と聞いてデル公の比喩的な頬が緩む。 「ククク……甘いぜ嬢ちゃん。この齢六千年のデルブリンガー様に掛けられた『固定化』の呪文、そこらの棒切れと一緒にされてはな……クククッ」 詠唱と共にゆっくりと振り下ろされる杖、デル公の比喩的な笑みは崩れない。しかし、その甘い、甘すぎる予想は爆発と共に瓦解する。 ドグオオオン! 「ぐおあっ?」何が何やらわからない衝撃に、がらんがらんと転がされる。柄が吹き飛んで砕け散る。 生まれたままの姿を晒しつつ、デル公はいま、かつてない比喩的な痛みを感じている! 何だこれは。剣であるこの俺様が『痛み』を感じるだとッ! ありえない! 誰なんだこの男は! 「いま、何と?」 「へ?」 「誰が男だって?」 「あら、口に出てましたぁ?」 「よし。うぬの『覚悟』、しかと覚えた。なればさらに『長い』呪文にて仕ろう」 「え?」 じと、と比喩的な冷や汗が比喩的な首筋を伝わるのを感じる。その威力はッ、もしかしなくてもおそらく間違いなくッ、呪文の長さに比例して…… 「サモン・サーヴァントだッ!」 「いやああああああぁぁ」 「……我が名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール、五つの力を司るペンタゴン。我の運命に従いし使い魔を召喚せよ……」 その日、王都に超弩級の爆音が轟いた。 『しかし丈夫な剣だな』 「見てくれは散々だけどね」 辺りの惨状と同程度に薄汚れ、端々がズタボロのように欠けているそれは、もはや剣と称するにはおこがましい。 「なまくらと申したか」 「どう見てもなまくらじゃない。その錆まみれでブッ壊れたありさまは」 と、その刀身がまばゆい光に包まれ、その中から不吉に鈍く輝く人切り包丁が現れた。 「これがおれの本体のハンサム顔だ!」 「しかもこの本体の性能はッ! 魔法を吸い込むことができるッ! 吸い込んだ魔力の分だけ使い手を操ることができるッ! こわれないぞ」 操る、のくだりでポルナレフが過去のトラウマを刺激されたのか、のけぞるような格好になる。心底いやな思い出のようだ。 「気に入ったッ! わたしの『爆発』に耐えたその刀身、およそいかなる打撃にも耐えるであろう。受け太刀はいかんと言っていたが、ポルナレフ? これならばどれだけ受けても構わないのではないか?」 『……う、うむ。本人もこわれないと言ってるしな。いいんじゃないの?』 「では買おう。デル公とやら、よく仕えるがいい」 「あ……う……よ、よろしくです(くそッ余計な自慢するんじゃなかったー)……」 ――大きいもの。硬いもの。雄々しいもの。それは、ルイズ・ラ・ヴァリエールのデルフリンガーである。 ポルナレフの剣技と、ヴァリエールの爆発と衝撃が、ハルケギニアを大きく震わす。二人、男の太さを競う―― 初めに長く二回、それから短く三回…… ルイズの表情が急に張りつめる。音もなくベッドから降り立つと、やはり音もなくドアの死角へまわる。やや腰を落とし、水月に拳を構え、静止する。 「プリンセスアンロック!」 絶大の衝撃を受けたドアが吹き飛ぶ。一瞬の踏み込みで室内に現れた人物――黒いフードに隠れ、その顔を窺うことはできない――が、ルイズの構える死角に、迷わず貫き手を繰り出す。一撃が必殺の威力を持っている。つかまれた瞬間に関節が『ありえない方向』に曲がる、それは既に確定している。しかしヴァリエールはうろたえない。 「蒼天鳳翼固め!」 極められたら決して逃れられない、大戦鬼の技が炸裂する。しかしッ、異常な身体能力が技の隙間を抜け、間合いを取り戻す。 この距離、この近さ、どちらかの技が極まればすなわち決着ッ! しかし意外! ふっ、と双方が構えを解き、破顔する。 「フフッ、衰えてはいないようね」 「姫さまこそ『王者の技』の冴え、さらに磨きがかかっておいでの様子、嬉しゅうございます」 「ふわふわのクリーム菓子、ドレス、お姫さま役……あなたとわたくしの間にはつねに闘争がありました。わたくしのプリンセス金剛拳と、あなたのヴァリエール流葬兵術、決着にはついぞ至りませんでしたが……」 肉体言語で語りあった日々を楽しげに回想する二人。 『物騒な思いで語りだな、おい』 無数の死線を潜り抜けてきた騎士にしても、その光景は異様なものと映ったようだ。 「わたくしは国策として、ゲルマニア皇帝との婚姻を結ぶことになりました」 ビキッと奥歯を噛む音が響く。 「だが……第一位王位継承権者が他国へ嫁ぐなど、言語道断ッ。わたくしはこの状況を打破するべく、アルビオンへ向かいます」 「!」 「アルビオン王党派の即時撤退、トリステイン国内にて亡命政府の樹立、そして皇太子ウェールズ・テューダーとわたくしが婚礼を果たし、トリステイン=アルビオン王国を建国するのです。これで内政干渉のそしりを受けることなく、アルビオン大陸の併呑に取りかかれます」 アルビオン王国が崖っぷちに立たされるまで、機会を待っていたというのか、この人は。老獪、プリンセスにあるまじき老獪さ! 「時は満ちたのです。この偽りの仮面をはぎ取り、天下布武を掲げる日が来たのです」 「しかし、全てはアルビオン王党派が王家の正統性を失うことなく、この国への撤退を完了させてから、のことです。 しかもこの行動にトリステイン王国は『公式には』関われません。彼らが正式に亡命を申し込み、それをわが国が正式に受諾するまでは。したがってアルビオン王国へはごく少数の者のみが、潜入することとなります」 「そのための準備は今日、整いました。老オスマンより徴発したスキルニルが、わたくしの影武者を勤めます。わたくし自身は得意の変装をもって『さる人物』に化け、『あること』を行います。そして」 往年の『スゴ味』もそのままの、ブッ殺したような視線をルイズに向け、 「ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール、わたくしと共にあなたも来るのです」 「ククッ……成長されましたな、姫さま。おもしろい! やはりあなたはおもしろい!このルイズ、地獄の底までお供をしましょうぞ! 」 「ありがとう、あなたなれば必ずそういってくれると信じておりましたよ。……そしてあなたと共にわたくしの右腕として、盾として立つもののふを紹介しましょう」 と、軽く視線をやってささやく。 「アニエス?」 「はっ、ここに」するりとドアを抜け、歩み寄った人物がアンリエッタに跪く。どうやら護衛のようだ、が、腰には杖ではなく剣が下げられている。 「我々が行うのはまず撤退戦です。殿はわたくしとあなた、そしてこのアニエスともう一人、『ある方』が受け持ちます。敵はおよそ五万、不足はないでしょう?」 「五万!」 「その五万のどこかに、あなたの仇もおりますよ、アニエス」 「先日、リッシュモンを罷免して追放しました。レコン・キスタに通じた彼が、貴族派に合流したのは間違いないでしょう。そしてその男こそが、ロマリアの手先として『虐殺』を命じた張本人です」 「!」 「わたくしの与り知らぬところで行われたとはいえ、王権に携わる者としての責任、重大と心得ます。かの地にてリッシュモンへの仇討ち、これは全ての任務に優先して構いません。彼を発見次第、護衛の任を解きます」 「殿下……」 「ま、あのすくたれもののことですから、陣の奥深くから動くこともないとは思いますが、あなたの草が必ず見つけてくれると、わたくしは信じていますよ」 「……必ずや!」 「ああ、でも決して死んではなりませんよ。あなたはこれから、わたくしと共にあなたの仇の首魁、ロマリアを討たねばなりませんからね」 「おおお、殿下ッ! このアニエスッ! 決して、決して、死なずにッ! 殿下の下に仕え、覇道の露払いをいたしますぞ!」 「それでこそわたくしの騎士、全ての怨敵を誅滅して、この国に、この世界に、正義を打ち建てるのです。見敵必殺、それがわたくしの命令です。そして正義は、絶対に、一度として、負けてはなりません」
https://w.atwiki.jp/ryuto/pages/39.html
ゼロ 記憶喪失の青年。銀に近い水色の髪に、薄水色の瞳をしている。 見た目18歳くらいだが、実年齢は不明。 一人称は『僕』。 口調は基本的に物静かで丁寧だが、所々にカタカナが混じったような中途半端な片言で話す。 感情が昂ぶると人が変わったかのように攻撃的で冷徹な性格になり、一人称も『俺』に変化する。 戦闘に関しては何故かかなり卓越した技術を持ち、さらにミサイル等の武装をどこからか出現させて扱う事がある。 戦闘能力も含めて、自分では『特異体質』という事で納得している。 その正体はEOTI機関と呼ばれる組織によって創造されたEOTH試作0号機・プロトタイプ=ゼロ。 何らかの理由で記憶喪失(?)のような状態になっているらしい。 永久機関である『次元連結システム』を搭載しており、事実上永久的な稼働時間を持つ。 ゼロは単独でのワープ(次元跳躍)が可能。 長距離のワープには膨大なエネルギーを必要とするため、ワープ後に強制スリープに入る。短距離ならばワームホールを使ってのワープが可能。 あらゆる事象を『理解』し、即座に『応用』する事が可能。 兵器を転移させてくる事が出来るが、これは錬金術の応用で兵器を分子レベルにまで分解し、収納しているためである。 しかし、戦闘力の保持はEOTI機関創設者であるカイン=リーベルト博士の意思ではなく、ゼロの力が個人的な欲で利用される事を嫌い、ゼロのメモリーを封印して脱出させた。 ゼロのメモリーには武術から武器の扱いまで、人間が行う戦闘のあらゆるデータがインプットされており、メモリーを封印された現在でも時折データを呼び起こす事がある。 台詞等 『』 『』 『』 元ネタとか 記憶を失っている状態でのヘンな喋り方はスパロボAの主人公、ラミアが元ネタ。 次元連結システムはアニメ『冥王計画ゼオライマー』から。 あとは全般的にスパロボちっくに。武器転送はケロロ軍曹の夏美のパワードスーツのノリ。
https://w.atwiki.jp/familiar_spirit/pages/381.html
++第三話 ゼロのルイズ①++ 花京院典明が目覚めて、初めて目にしたものは昨晩ルイズが投げてよこした下着だった。 横に転がっているそれから視線を外し、起き上がる。 隣にあるベッドではルイズが寝気を立てている。子供らしい、あどけない寝顔だ。 「やっぱり夢じゃないのか」 心のどこかで期待していたことに裏切られる。やはり現実だった。 学生服の乱れを直し、花京院はルイズを起こしにかかった。 肩を叩いてみるが、起きない。 今度は枕を取ってみるが、起きない。 毛布をはいだところで、ようやくルイズが目覚めた。 「な、なに! なにごと!」 「朝だ。ルイズ」 「はえ? そ、そう……って誰よあんた!」 ルイズは寝ぼけた声で怒鳴った。顔がふにゃふにゃで、まだ眠そうだ。 「花京院典明。君の使い魔だ」 「使い魔? ああ、使い魔ね。昨日召喚したんだっけ」 ルイズは起き上がると、あくびをした。それから花京院に命じる。 「服」 椅子にかかった制服をルイズの側に置いた。 だるそうに寝巻きを脱ぎ始めるルイズに背中を向ける。 「下着」 「自分で取らないのかい?」 「なんで取る必要があるのよー」 寝起きのせいか間延びした声で反論する。 ここでもめるのも面倒なので、素直に従うことにした。 「そこのー、クローゼットのー、一番下の引き出しに入ってる」 下着を適当に取り出し、後ろに放り投げた。 ごそごそとルイズが着替える音がした後、 「服着せて」 「それも僕が?」 「あたりまえでしょ」 花京院はややうつむき加減で振り向く。 彼も一応思春期の少年である。多少なりともそういう情はある。 さすがに直視するのには抵抗があったのだが……ルイズの身体を見て、すぐに元の表情に戻った。 ルイズの身体はまだまだ未発達だった。いくら下着姿だといっても、女らしい膨らみが全然ないので、焦ることも意識することもない。 着替えを手伝っているうちに、少女の着替えを手伝っているのか、少年の着替えを手伝っているのかさえ曖昧になってきた。 最後にマントの紐を締め、着替えは終了した。 ルイズと部屋を出ると、丁度隣の部屋のドアも開いた。 似たような木のドアが開き、現れたのは燃えるような赤い髪の少女だった。 ルイズより背が高く、花京院より若干低めの身長で、むせるような色気を放っている。 ブラウスのボタンを上から二つ外し、胸元を覗かせている。褐色の肌はいかにも健康そうだった。 身長、肌の色、雰囲気、胸の大きさ……、全てがルイズと対照的だった。 彼女はルイズを見ると、にやっと笑った。 「おはよう。ルイズ」 ルイズは顔をしかめ、嫌そうに挨拶を返した。 「おはよう。キュルケ」 「あなたの使い魔って、それ?」 ルイズがうつむいて黙り込むと、キュルケはそれを肯定と受け取ったようだ。 「あっはっは! 『サモン・サーヴァント』で平民を呼び出すなんてあなたらしいわ。さすがはゼロのルイズ」 ……ゼロ? 花京院がルイズに目をやると、ルイズの白い頬は朱に染まっていた。 「うるさいわね」 「あたしも昨日召喚したのよ。誰かさんと違って一発で成功だったけど」 「あっそ」 「どうせ召喚するならこういうのがいいわよねぇ~。フレイムー」 キュルケがそう声で呼びかけると、キュルケの部屋からのそのそと赤い何かが這い出てきた。 それは巨大なトカゲだった。全身真っ赤で、尻尾の先には小さな炎が灯っている。 むんとした熱気に、花京院は顔の前で手を振った。 「それは……?」 「もしかして、あなた、火トカゲを見るのは初めて?」 「ああ、初めてだ。しかし、鎖につながなくて大丈夫なのかい?」 「平気よ。あたしから命令しない限り襲ったりしないわ」 キュルケは顎に手をそえ、色っぽく首を傾げる。 悔しそうにトカゲを見ていたルイズは聞いた。 「これってサラマンダー?」 ルイズの顔を見て、キュルケは勝ち誇ったような笑みを浮かべた。 「そうよー。火トカゲよー。しかも見てよこの尻尾。ここまで鮮やかで大きい炎の尻尾は、間違いなく火竜山脈のサラマンダー。 とても値段なんかつかないわよ」 「そりゃよかったわね」 「素敵でしょ。あたしの属性にぴったり」 誇らしげに胸を張るキュルケに対抗してルイズも胸を張るが、全く勝負にならない。 ルイズをからかうのに満足したようで、キュルケは花京院に目を向けた。 「あなた、お名前は?」 「花京院典明」 「カキョウイン? 変な名前ね。ふーん」 キュルケは品定めするように花京院を見つめる。 「まあいいわ。じゃあ、お先に失礼」 赤い髪をかきあげ、さっそうとキュルケは歩き去っていった。 キュルケがいなくなると、ルイズは小さな肩を震わせた。 短い付き合いでも花京院はルイズの状態がわかった。 怒っているのだ。 「くやしー! なによあの女! 自分が火竜山脈のサラマンダーを召喚したからって! ああもう! それなのに私はあんただし!」 「気にしなければいいじゃないか」 「そういう問題じゃないの! メイジの実力を見るには使い魔を見ろって言われてるぐらいなのよ! それなのに……ああもう!」 大げさにうなだれるルイズ。 それを呆れながら眺めて、ふと思い出した。 「ところで、『ゼロ』って君のあだなかい?」 ぴくん、とルイズの肩が上がった。 怒りと不安がないまぜになったような表情を浮かべている。 「な、なんであんたがそれを?」 「さっき彼女が言ってたじゃないか」 「ああ、そうだったわね。ゼロはただのあだなよ」 「でも、どうして?」 「あんたが知らなくてもいいことよ」 急に突き放すような口調でルイズは言った。 頭は悪くは無さそうだったので、身長とか胸のことだろうな、と見当をつけた。 怒らせる必要もないので、その話題はそこで終わらせることにする。 「それより、今からどこへ行くんだ?」 「朝食を食べに行くのよ」 マントをなびかせながらルイズは歩き始めた。 To be continued→
https://w.atwiki.jp/familiar_spirit/pages/1250.html
6話 ヴェストリの広場は、魔法学院の「火」の塔と「風」の塔の間に位置する、西側の広場である。 この場所は西側ということもあって、日中はあまり日が差さない。 つまり目立ちにくい、ということで、決闘なんてことをするのにはうってつけの場所である。 ……はずだったが。 「諸君、決闘だ!」 などとのたまって薔薇の杖を掲げる目立ちたがり屋のおかげでヴェストリの広場はまさに大盛況、 前後左右人だらけ――まあ生徒ばっかりだが、とにかくそういう状況になってしまった。 目立ちたがり屋とは、言うまでも無くギーシュのことである。 そして前述したとおりにギーシュが杖を掲げてカッコつけた台詞を吐くと、 周囲の生徒達から大きな歓声があがった。 「ギーシュが決闘するんだってよ!」 「相手はルイズだ!」 「魔法使えないのに決闘するのかよ!?」 「いや、ひょっとしたら決闘するのはルイズの使い魔なんじゃないか?」 「ペリッソンを気絶させたヤツじゃないか! ギーシュは大丈夫なのか?」 「キノコを最初に食べた者を尊敬する……」 「族長(オサ)! 族長(オサ)! 族長(オサ)!」 そんな歓声に、ギーシュは満面の笑みで手を振って応える。 そして、それから広場の反対側に立つルイズをぐっと睨みつけると、広場の中心に向かって歩を進める。 ルイズもそれを見て、広場の中心へと歩き出した。 ホワイトスネイクは、ルイズの後ろに空中を滑るように移動して続く。 「とりあえず、逃げずに来たことは褒めてあげるよ、ルイズ」 「私のほうこそ、コソコソ逃げなかったあんたに感心してるぐらいよ、ギーシュ」 まずは舌戦。 古来より続く、戦いの基本である。 ここでガマンが効かなくなってうっかり攻撃を開始しちゃったりすると、 相手の策にハマったりして大変なことになるものなのだが―― 「っ! ……いいだろう、そこまで大口が叩けるなら、準備は万端のようだな!」 ギーシュはルイズの安い挑発にあっさり乗ると、杖を振るう。 その動作で、杖から一枚、花びらが地面に舞い落ちると―― 「……ホウ」 「それ」を見たホワイトスネイクが、感嘆した様子で声を漏らす。 ギーシュの杖から舞い落ちた花びらは地面に落ちると同時に、甲冑を着た女戦士の人形に姿を変えたのだ。 その高さは人間とほぼ同じ。 その表面は深い緑色――青銅色に輝いている。 「僕は『青銅』のギーシュ。君が魔法を使えようと、使えなかろうと、 僕はこの青銅のゴーレム、『ワルキューレ』でお相手するよ、ルイズ」 (『青銅』……ト名乗ッタナ、アノ小僧ハ。 ツマリアノ人形……『ゴーレム』、ダッタカ? アレハ青銅デ出来テイルノダナ) ギーシュがカッコつけた口上を聞いて、ホワイトスネイクはそんなことを思った。 そして一方のルイズは、 「ホワイトスネイク」 「何ダ、マスター?」 「あんたに命令するわ」 来たな、とホワイトスネイクは思った。 マスター、もといルイズは魔法を使えない。 どんな魔法を使っても、きっと授業のときのように爆発する。 だとすれば……あの青銅のゴーレムに勝つ手段は、ルイズにはない。 それでもルイズがギーシュに勝とうとするなら、自分に――ホワイトスネイクに、頼るしかない。 だからきっと、「わたしの代わりに戦いなさい」と命令するだろう。 その方が確実だし、決闘でぶちのめす、という目的も果たせるからだ。 そう、ホワイトスネイクは考えていた。 「私が戦える限り戦い切るまで、あんたは手を出しちゃダメ」 しかしルイズの命令は、ホワイトスネイクにはまったく意外なものだった。 つまり、ルイズは自分であの青銅のゴーレムと戦おうと言うのだ。 無謀にも程がある。 勝算はあるのか、何故そんな意味のない事をするのか。 そういう言葉が口をついて出かけたが、ぐっと堪える。 自分はスタンドだ。 スタンドは本体に意見などしない。 スタンドは本体の力そのものでしかない。 力は、持ち主に意見しない。 そう言い聞かせて、自分には到底理解できないであろうこの命令を、 「……了解シタ」 渋々ながらホワイトスネイクは了解し、自分自身を解除した。 ホワイトスネイクの姿がルイズの背後からフッと消える。 それを見て、今まさにワルキューレをけしかけようとしていたギーシュは、 「ルイズ、君は使い魔を引っ込めるのかい?」 驚いた様子でそう言い、ワルキューレの動きをピタリと止めた。 ギーシュもまた、自分がホワイトスネイクと戦わねばならないものと考えていたからだ。 そしてワルキューレを止めたのは、予想外の事態に、ギーシュの生来の小心が「危険だ」と囁いたからである。 しかし、そんなギーシュに対してルイズは、 「そうよ。何を驚いてるの? 御託はいいから、早く仕掛けてきなさいよ、ギーシュ」 さも当然とでも言うような態度で言い放って杖を抜く。 既に、自分に勝算があるかのような態度だ。 「そうか……ならばもう遠慮はするまい! 行け、ワルキューレ!」 ルイズの再三の自分を見下ろした態度で、完全に戦闘体制に入ったギーシュは、すかさずワルキューレに指令を出す。 ワルキューレが、青銅製の重い足を軽やかに持ち上げて一歩を踏み出した。 そしてニ歩目、三歩目と徐々に加速し、ガシャガシャと関節を鳴らしながらルイズの方へ突進する。 ルイズはそれを確認すると、ワルキューレと距離をとるようにしてニ、三歩下がる。 だがその程度では駆け足でルイズに迫るワルキューレとの距離は取れない。 ついに、ルイズとワルキューレとの距離が五歩まで縮まる。 そして四歩、三歩と瞬く間に距離は縮まり、距離が二歩になったところでワルキューレがぐん、と拳を振り上げる。 重いワルキューレの体重を十分に乗せたパンチが、来るッ! それを認識した瞬間、ルイズは横っ飛びにワルキューレの正面から逃れた。 直後、ルイズがいた空間をワルキューレの拳が薙ぐ。 そして体重を十分に乗せたパンチが、逆にワルキューレ自身の重心を崩す。 ぐらり、とワルキューレがよたける。 この瞬間を、ルイズは待っていたッ!! 素早く体制を立て直し、杖をワルキューレへ向ける。 そして短くルーンを唱え、ワルキューレに向けた杖を振り下ろすッ! ドモンッ! ワルキューレの体内で、鈍い共鳴を伴った爆発が巻き起こるッ! ワルキューレの体内は空洞ッ、 そしてその空洞の中に閉じ込められた爆圧はワルキューレの細くくびれた腰周りを風船のように肥大させ、 さらにその胴体につながれた脆弱な間接を、根こそぎッ、もぎ取るッ! バギョアァッ! 金属が引きちぎれる甲高い音とともに、ワルキューレはッ! バラバラに砕け散ったッ!! 自身を支える両足どころか両腕までもを失い、さらに腹を爆圧で膨らませ、 まさしくダルマ同然の姿になって地面に転がるワルキューレ。 自分が目の前の、コモン・マジックさえまともに使えない少女に対して、 絶対の自信をもって送り出したしもべが晒した無様な姿に、ギーシュは声にならない呻き声を上げた。 その様子を横目に、ルイズは表情を崩さずに言う。 「今朝の錬金の授業で……知ったのよ。 わたしが錬金に失敗すると、錬金の対象だったものは、その中心から爆発する。 石ころみたいなのに使えば、まず間違いなく粉みじん、よ。 ま、考えてみれば当然よね。 錬金は、対象の物質を構成するものをまったく別のものに変換する魔法。 だから魔法に失敗して爆発が起きれば、対象の中心から爆発が起きる。 そして今……わたしはあんたのワルキューレの全身を砂に錬金しようとした。 そして魔法は失敗するから……ワルキューレはその中心から爆発する。 つまり……爆発はワルキューレの中心、つまり空洞のお腹から始まる。 さて、どうしたの? 早く次のワルキューレを出しなさいよ。 あんたの精神力なら、まだ六体は出せるはずよ、ギーシュ」 冷静に、自分のしたことを説明して見せるルイズ。 その様子にギャラリーは完全に静まり返る。 あの「ゼロ」が? まさかあんな手段でギーシュのワルキューレを? 誰もが、ルイズのしたことを半信半疑に見ていた。 そして一方、土を付けられた形となったギーシュは、 「くそ……僕を……甘く見るなッ!」 そう言って、手に持った杖を力任せに振るう。 再び杖から花びらが舞い落ち、それぞれがワルキューレへと変化する。 その数六体。 今ギーシュが出せる限界にして最大の数だ。 そしてギーシュはそれら全てを自分の前にずらりと整列させ―― 「君の言うとおり、これが僕が出せるワルキューレの残りの数だ。 そして一体のワルキューレに丸ごと錬金をかけるようなことをしたなら、 時間も精神力も余計にかかってしまうのは僕にだって分かる! 集中力だって多く必要になる! つまり、君はさっき僕のワルキューレを倒したやり方では、この六体を倒すことは出来ない! もう分かるだろう! 今この瞬間で、君の負けだ、ルイズ! 君にはもう、僕のワルキューレに殴り倒される未来しか残っていないぞッ!」 そう、大声で叫んだ。 決闘が始まる以前のカッコつけたギーシュはここにはいない。 今のギーシュには、カッコつける余裕なんて無い。 確かに状況においては、なるほどギーシュがルイズよりかなり優位に立っているだろう。 しかしルイズはギーシュを圧倒していた。 精神の面で、ギーシュを圧倒していた。 そのことがこの圧倒的優位な状況にもかかわらず、ギーシュから余裕を奪い取っていたのだ。 そしてルイズはギーシュの言葉を一通り聞くと、 「そうね……確かに、状況はわたしが圧倒的に不利。 でもそれはわたしが決闘を降りる理由にはならない。 わたしはわたしで決めて、ここにいるのよ。 だからどんなに不利でも、そんなのは関係ない! やれるだけやるまで、杖を落とすまで、杖を折られるまで、わたしは決闘を続けるわッ!」 高々と宣言するかのように、そう言った。 そんなルイズの姿を見て、周囲の生徒達はようやく理解した。 自分たちの目の前にいるルイズは、もう自分たちが知るルイズではない。 何かは分からないが、だが確実に、ルイズは以前より成長している、ということを。 そして、それは相対するギーシュにも感じ取れた。 今まで見下していたものが、いつの間にか自分よりもずっと先にいる。 技術とかの問題ではない。 何か、何かよく分からないものにおいて、ルイズは自分より遥か先にいる。 それが、気に入らなかった。 自分でもそれを認めてしまうのが、なおさら気に入らなかった。 ギーシュはそんな思いを無理やり胸中にしまいこむと、苦し紛れに叫んだ。 「くっ……行けぇッ、ワルキューレ!」 ギーシュの号令とともに、ワルキューレたちが動き出す。 どれか一つが抜け駆けすることも無い、一つの青銅の壁のようにルイズに迫る。 それを見て、ルイズは覚悟を決める。 あれから逃れる手段は、自分には無い。 先ほどワルキューレを破壊したやり方では、あの壁は突破できない。 なら、どうするか。 もう考えていられる時間は幾分も無い。 5秒もしないうちに、ワルキューレたちは自分のところに到達する。 何か、何か手段は―― そうやって必死に策を探すルイズの脚に、何か硬いものがぶつかった。 思わず下に目を向けるルイズ。 そして――閃いた。 あのワルキューレを突破する手段が、起死回生の方策がッ! ルイズはすぐに足元に無数に転がるそれを、思い切り、迫り来るワルキューレの方へ蹴飛ばす。 蹴飛ばされたそれは、迫り来るワルキューレのうちの一体にぶち当たり、跳ね返って地面に転がる。 しかし跳ね返ったとはいえ、それにはいくらかの重量があり、遠くまでは転がらない。 はたしてそれが落ちた場所は、迫り来るワルキューレの正面、すぐ近く。 そしてワルキューレのうち一体がそれを――先ほど破壊されたワルキューレのパーツを跨ごうとした瞬間―― ドッバァァァアアアアン! パーツが、炸裂したッ! 炸裂を引き起こしたのは、ルイズの「錬金」の失敗魔法ッ! 破裂したワルキューレのパーツはまとまった一つの金属。 だからこそ、内側より解放されるその爆発力は、手榴弾さえ上回るッ! そして強烈な爆圧は、パーツを跨いだワルキューレと、その両脇のワルキューレを転倒させ、 さらには地面の土を盛大に巻き上げ大きな土煙を作るッ! 興奮した周囲からわあっ、と歓声が上がる。 それを聞いてギーシュは思わず舌打ちした。 何をそんなに騒ぐんだ。 まだ自分のワルキューレは三体が無傷で動いている! 転倒した三体が起き上がるのには時間がかかるが、 まだ立っている無傷の三体があれば、あっというまにルイズを…… そこまで思ったところで、ギーシュは奇妙なものを感じた。 ワルキューレがルイズを攻撃する音が、まだ聞こえてこない。 ワルキューレは青銅の塊だ。 それで人間を打てば絶対に音がする。 それなのに……その音が聞こえない。 爆発の直前のルイズとワルキューレとの距離を考えれば、もうルイズに到達したはず。 なのに何故ワルキューレは、まだルイズを攻撃していな…… その瞬間だった。 自分の正面、約数歩先。 もうもうと立ち込める土煙からルイズが飛び出し、自分の方へ一直線に駆けて来るのが見えたのは。 ルイズは衣服のところどころを何か鋭いもので切っており、血が滲む場所も少なくない。 その上、土煙を突破してきたため体中泥まみれ。 自分が起こした錬金の爆発に自分から突っ込むことでワルキューレを振り切り、 さらにギーシュの目を誤魔化すために土煙の中を突破した結果だ。 傷の中にはいくらか雑菌が入ったことだろう。 それでも、そんなことはお構い無しと言わんばかりに、こちらに突っ込んでくる。 その姿はあまりにも前向きで、そして、あまりにも誇り高かった。 一直線に土煙を駆け抜け、ギーシュの前まで駆け抜けたルイズは、ギーシュに杖を突きつけ、高らかに宣言する。 「杖を捨てなさい。わたしの、勝ちよ」 さっきの爆発のときよりも、数倍大きな歓声が、巻き起こった。 ルイズが、「ゼロ」と呼ばれて蔑まれたあの少女がギーシュに勝ったのだ。 その事実が周囲の生徒達を、より大きい興奮に包んでいた。 だが――そのとき、ルイズには二つだけ、しかし致命的なミスがあった。 そして一つの不運があった。 一つのミスは三体のワルキューレを土煙の向こう側に残したままだったこと。 もう一つのミスは、ギーシュがまだ杖を持っていたこと。 そして一つの不幸は――周囲から巻き起こる歓声のため、後ろから迫り来る、ワルキューレの足音に気づけなかったこと。 ギーシュは、湧き上がる歓喜を顔に出さないようにするので必死だった。 結局この「ゼロ」は、最後の最後でツメが甘かった。 まだ自分は杖を持っている。 土煙の向こうにいるワルキューレを操ることが出来る。 そしてこの歓声があれば――ルイズにばれることなく、背後からルイズを倒せる! グラモン家の男児たるこの僕が、魔法一つまともに使えない「ゼロ」に、負けるはずなど無かったんだ! そうほくそ笑みながら、三体のワルキューレのうち一体を、土煙の中に隠れるように操作する。 これで周囲からはこのワルキューレの動きは見えない。 そして、土煙の中から、ルイズの方へ突進させるッ! いつもなら、ガシャガシャとうるさい音がするはずのワルキューレの歩みも、この歓声のおかげでそれが聞こえない。 ワルキューレの姿が、土煙の中からでも ルイズには、これを受けきれるだけの体力は残っていないッ! 勝ったッ!! そう、ギーシュが思った瞬間だった。 ズゴンッ! 鈍い音とともに、ルイズのすぐ後ろまで迫っていたワルキューレが吹っ飛ばされたッ! 突然の轟音に、大騒ぎしていた周囲の生徒達が一斉にシン、と静まる。 そして、今更になってギーシュは気づいた。 ルイズに、「そいつ」がいたことを。 「そいつ」は――ホワイトスネイクは、今の音に驚き、振り向いたルイズに向かって、 しかしルイズには背を向け、ワルキューレを吹っ飛ばした方向を見据えながら言った。 「マスター……ココカラハ、私ノ領分ダナ」 To Be Continued...
https://w.atwiki.jp/wrtb/pages/2753.html
ゼロ 名前:Zero デビュー:『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』(1993年) 概要 ハロウィンタウンのリーダー、ジャック・スケリントンの飼っている忠実な亡霊犬。ふわふわと浮遊しており、鼻の先端は赤鼻のトナカイのように、光るかぼちゃのデザインとなっている。普段は犬小屋代わりの墓地に暮らしている。 映画では、毎年決まりきったクリスマスへの不満を口にしながらゼロと歩いていたジャックがクリスマスタウンに迷い込むところから物語は幕を開ける。 エピソード ナイトメアー・ビフォア・クリスマス 今年のハロウィン*も盛況のうちに終わると、ゼロは飼い主のジャック・スケリントンから呼び出される。ゼロが元気のないジャックと散歩をしていると、不思議な森に辿り着く。ジャックは木に描かれたクリスマスツリーの形をした不思議なドアからクリスマスタウンへ吸い込まれてしまう。その後、無事ハロウィンタウンに戻ってきた。ジャックは町民にクリスマス*をやると宣言し、ゼロの傍らで研究に没頭する。 クリスマス当日、ジャックはサンタクロース*の代わりに人間界でプレゼントを配ろうとするが、広場は霧が立ちこめていた。ゼロは自分の鼻が赤鼻のトナカイのように輝いていることに気付き、先導役を買って出る。ジャック扮するサンタが奇妙なプレゼントを配り始めると、警察や軍隊が出動する事態となり、ジャックは偽サンタとして撃墜されてしまう。意気消沈するジャックとゼロだが、今ならまだ元に戻せると思い、ハロウィンタウンの嫌われ者ウギー・ブギーに誘拐されたサンタを助けに向かう。 フィナーレでは、ジャックが自分を想い案じてくれたサリーの気持ちに気づき、スパイラルヒルの上で愛を語る。ゼロは二人の様子を見守ると、町のほうへ飛び立っていく。 KH キングダム ハーツ ハロウィンタウンに登場。カボチャの大王ことジャック・スケリントンは、町に出没したハートレスを操りハロウィン*の催しに活用しようと実験を重ねていた。フィンケルスタイン博士や町を訪れたソラ、ドナルドダック、グーフィーとともにハートレスに反応する人工の心を製作するが、ウギー・ブギーの子分ロック、ショック、バレルに奪われてしまう。優れた嗅覚を持つゼロはジャックに呼ばれて子分たちの足跡を追うことに貢献した。 登場作品 1990年代 1993年 ナイトメアー・ビフォア・クリスマス 2000年代 2001年 ホーンテッドマンション・ホリデー ※ディズニーランド 2002年 キングダム ハーツ 2004年 ホーンテッドマンション “ホリデーナイトメアー” ※東京ディズニーランド ナイトメアー・ビフォア・クリスマス ブギーの逆襲* 2005年 ナイトメアー・ビフォア・クリスマス パンプキン・キング* キングダム ハーツII 2009年 キングダム ハーツ 358/2 Days 2010年代 2013年 キングダム ハーツ キー(カードのみ) ディズニー マジックキャッスル マイ・ハッピー・ライフ LINE ディズニー ツムツム(ツム) 2015年 キングダム ハーツ ユニオン クロス(メダルのみ) 2016年 Disney クロッシーロード ディズニー マジックキングダムズ ※ver1.5.1:2016年10月追加 2020年代 2020年 ディズニー ソーサラー・アリーナ
https://w.atwiki.jp/tokyo_nova/pages/84.html
“暴力警官”ゼロ スタイル カタナ●,チャクラ,イヌ◎ 解説 ブラックハウンド巡査。 日本かぶれのオーストラリア人。 レンズと共に最凶コンビと呼ばれ、恐れられていた。 ブラックハウンド隊長オメガの失踪後、新たに隊長職に就いたレンズに反発し、多くの隊員がブラックハウンドを退職する中、ゼロはブラックハウンドに留まる選択をした。 レンズが稲垣光平へと名前を変え、N◎VA司政官に就任すると、反稲垣派の若いブラックハウンド隊員たちはクーデターを計画。 もはや計画を止められないこと知ったゼロは、若い隊員たちの未来を守るため、自らレンズを斬る覚悟を決める。 直後にゼロはブラックハウンドを退職。 まず、レンズの後任としてブラックハウンド隊長に就任した元N◎VA軍情報士官の細野君朗(未実装ノハ´゚x゚ハ⌒ニュロ)を暗殺する。 続いて稲垣光平暗殺のため、イワヤトビルの司政官執務室に向かう途中、稲垣光平暗殺を阻止する集団と戦闘になり、命を落とした。 享年44歳。 なお、ゼロはかつて事件に巻き込まれて孤児となった女児を養子に迎えている。 その娘は、やがて義父と同じくブラックハウンド隊員となる道を選ぶ。 その娘こそ新・最凶コンビの片割れ、“暴走警官”レイである。 toコネ 2 R--M オメガ 1 -P-M 弾王(未実装ノハ´゚x゚ハ⌒ニュロ) 2 -P-M レンズ fromコネ 1 ---M オメガ 2 R-L- 黒岩三郎 1 -P-- ジャック・バロウズ 噂 ゼロの二つ名は、生活安全課に異動した頃から“ラストハウンド”と呼ばれていたニュロ。 古き良きブラックハウンドの血を受け継ぐ最後の漢だったニュロ。 レンズが汚職の道を突き進んでいったのに対し、脳筋から渋いオヤジへと見事に成長していったニュロ。 守るものがあると人は変わるものニュロ。
https://w.atwiki.jp/orecaretsuden/pages/708.html
ゼロ パラメータ 成長パターン 初期コマンド 覚える技 ゼロ 出現条件 クラスチェンジ派生 解説 コマンドサンプル(進化想定型・コマンド潜在) コマンドサンプル(【会心の一撃】型・コマンド潜在) 台詞 ゼロ パラメータ 出現章 新序章 性別 男 属性 水 HP 81-86 クラス ★★ 攻撃 44-47 種族 戦士 素早さ 34-36 EX(ボタン連打) 分身攻撃→分身攻撃・零式 入手方法 戦士タンタ+ウサミコ 戦士タンタ+ウサヌシ 戦士タンタ+魔法使いジヨン 戦士タンタ+ロレル 戦士タンタ+はぐれ勇者クルド 成長パターン + HP 赤字 はA個体とB個体で差異がある箇所。 Lv1 Lv2 Lv3 Lv4 Lv5 Lv6 Lv7 Lv8 Lv9 Lv10 ランク F 81 83 84 86 88 89 91 92 94 95 E 82 84 85 87 88 90 92 93 95 96 D 83 85 86 88 89 91 93 94 96 97 C 84 86 87 89 90 92 94 95 97 98 B 85 87 88 90 91 93 94 96 98 99 A 86 88 89 91 92 94 95 97 99 100 + 攻撃 赤字 はA個体とB個体で差異がある箇所。 Lv1 Lv2 Lv3 Lv4 Lv5 Lv6 Lv7 Lv8 Lv9 Lv10 ランク F 44 45 46 47 48 49 49 50 51 52 E 45 46 46 47 48 49 50 51 52 53 D 45 46 47 48 49 50 50 51 52 53 C 46 47 48 48 49 50 51 52 53 54 B 46 47 48 49 50 51 51 52 53 54 A 47 48 49 49 50 51 52 53 54 55 + 素早さ 赤字 はA個体とB個体で差異がある箇所。 Lv1 Lv2 Lv3 Lv4 Lv5 Lv6 Lv7 Lv8 Lv9 Lv10 ランク F 34 35 35 36 37 37 38 39 39 40 E 34 35 36 36 37 38 38 39 40 40 D 35 35 36 37 37 38 39 39 40 41 C 35 36 36 37 38 38 39 40 40 41 B 35 36 37 37 38 39 39 40 41 42 A 36 37 37 38 39 39 40 41 41 42 初期コマンド # ★ ★★ 1 ミス こうげき 2 こうげき こうげき 3 こうげき! こうげき 4 こうげき! こうげき! 5 ★→★★ シビレ斬り 6 シビレ斬り シビレ斬り 覚える技 単体選択攻撃 こうげき こうげき! 会心の一撃 シビレ斬り ランダム攻撃 全体攻撃 防御 回復 強化 召喚 召喚★ 異常 EX増減 コマンドパワー増減 ためる ★→★★ 技変化 無効 ミス ゼロ 出現条件 クラス合計 7~9 クラスチェンジ派生 ゼロ(Lv10)+備前長船→風魔の零 ゼロ+風魔の零→ツブレトマト ゼロ+剣士ダンテ→ウリエル ゼロ+熱戦士アレス→商人アリ 解説 水属性らしく、ステータスに尖った部分が無く、バランスのとれたモンスター。 コマンドは【ミス】が少ないのでほぼ確実に攻撃が決まる。 しかし、【こうげき】が多いので、この箇所を潰せるかどうかでダメージが変わってくる。 【シビレ斬り】が多く欲しい所か。 EX技は無属性の全体物理攻撃。 戦士タンタ、アーサー、ラクシャーサ、ジークとは性能が横並びとなっている。ちなみに登場当初は、この中でゼロのみ、次の段階に進化した際にEX技が単体攻撃に変わった。後に戦士タンタも、勇者タンタを経ることで、EXを単体技にすることができるようになった。 2020年3月に【ためる】のモーションがいつの間にか変更されていたと言う情報が報告された。 「忍者の様なポーズをして浮遊しながら『よし!』と掛け声をあげる」と言うものになっていたとの事。 なお、従来のステータスアップ時モーションは「『いい月だ』と呟きながら剣を振り、左手を顔の前で振る」と言うものだった。 また、ステータスアップのモーションが「いい月だ」と言って剣を振り回す従来と同じものである事は2021年5月に確認報告されている。 【ためる】に関しては引き続き要検証。 コマンドサンプル(進化想定型・コマンド潜在) # ★ ★★ 1 ためる or こうげき こうげき(ミス) 2 ★→★★ こうげき 3 ★→★★ 会心の一撃 4 ★→★★ シビレ斬り 5 ★→★★ シビレ斬り 6 ★→★★ シビレ斬り 初期コマンドを活かしつつ、キャパシティを使い切るとこうなる。 ゼロ系統は2リールのキャパシティがかなり少ないため、最終型を見越すのであれば、この段階で2リールに【ミス】を一つ入れておきたい。 コマンドサンプル(【会心の一撃】型・コマンド潜在) # ★ ★★ 1 (省略) ミス 2 ミス 3 召喚★ 4 会心の一撃 5 会心の一撃 6 会心の一撃 2リールのキャパシティは低めに設定されているため、【ミス】入れを行う場合はこの構成を目指しても良いだろう。 なお、【★★→★★★】は【会心の一撃】よりもコストが軽いため、ミス入れ後は【会心の一撃】を劣化させた状態で進化させよう。 台詞 登場 「俺はゼロ、闇の一族」 ステータス↑ 「いい月だ」 ためる 「よし!」 ミス 「ちっ!」 EX発動 「忍法…」 EX技 「分身の術!」 勝利 「いい月だ」 撃破 「無南三…」 排出 「俺は忍びの世界に生きる影」
https://w.atwiki.jp/dg_story/pages/41.html
プロファイル / 関連テキスト / キャラクターデータ / 考察 / コメント プロファイル 【ゼロ】自分は何の為に産まれたのだろうか、産まれたことに意味はあるのだろうか、無の起源<オリジン>であり、無を司る大精霊でありながら、そのあまりにもはっきりしない存在理由に頭を悩ませていたゼロ。繰り返す自問自答、出ない答えと、出る疑問。ある仮説へ辿り着いた頃、その問いに相応しい斧士が訪れた。 【無精王ゼロ】無を好む少年と共に向かった地底郷<アガルタ>。そこには何も無かった。そう、自分の産まれたことに意味はなかった。無と無の共鳴<リンク>は繰り返される空白。そしてその空白が、選べる未来だと気付いた時、ゼロは無精王へと生まれ変わる。何者でもない彼女は、何者にでもなれる少年と共に、審判の日へと。 関連テキスト 関連テキスト出典元 キャラ名orエリア名テキスト 関連テキストについての補足があれば キャラクターデータ 名前 ☆n【名前】 → ☆n【進化後名前】 ドライバ ○○型ドライバ【名前】 → 【進化後名前】 スキル LS リーダースキル → 進化後リーダースキル AS アクティブスキル → 進化後アクティブスキル NS1 ノーマルスキル → 進化後ノーマルスキル NS2 スキル 元ネタ 元ネタ その他キャラクターについての情報。 セリフ 「目指すしかないんだぼん、開かれた扉のその先へ、れっつぼーん!」 考察 主にキャラの目的だとか、キャラの行動時系列だとか。 コメント 名前 コメント