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夜。寝付けずに佐々木は外を見た。 気持ちを吐露し、キョンを危険に遭わせる位なら諦めたほうがマシ。そして自分はその思いだけを抱えて生きるのだろうか。 またあの春の日のように。 「(気になって、様子を見に来たらこれかよ。こいつ、あいつと違うベクトルの馬鹿だな。)」 影は、佐々木を見て大仰に溜め息をついた。 「(女って生き物は、皆そうなんだよな。自分で勝手に結論出しちまう。男って生き物は、そいつに振り回される。 良くも悪くも、そんなもんなんだよなぁ。)」 そんなもんだけに、それに後悔しても後戻りしようとしない。何故なら結論を自分で出したから。 影は窓にいる佐々木に言った。 「本当に欲しいのものは自分の手で強引に掴み取れよ。お前の両手はそのためにあるんだぜ。」 それが聞こえたかどうか。そんなものは関係ない。 ただ待つだけの存在にチャンスがある程世の中は甘くないし、思いを理解して貰える程寛容でもない。 良くも悪くも、こいつは昔の自分に似すぎている。 世の中の全部を知ったような気になり、平々凡々と波風なく生きようとしていた、あの頃と。 目を開けば不思議なんて掃いて捨てる位転がってるし、そこを勝手にわかったつもりになっているだけだ。 「現に、今。お前は何一つとしてわからんガキだ。」 物分かりよく諦めるのが大人であるなら、弁護士なんて必要はない。そしてそうした抑圧された子どもなんて、いつか破裂する。 全て終わった後に、自分を見返して泣く羽目になるのだ。 影が去ろうとした時。 影に声をかけた存在がいた。それは、みくるであった。 「朝比奈さん。」 他人行儀の言い方。事が済むまで、区別をつける。そう言いたげな発言にみくるが顔をしかめる。 佐々木に言ったブラフ。それは。女としての嫉妬と言い換えてもいい。 ハルヒと結ばれた未来。そして『自分』がいる未来。佐々木が彼の中に欠片も存在しないはずの世界にも、影響があった。 彼が、欠片も存在しないはずの存在を救おうと奮闘している。彼女の願いでない行動で。 TPDDの私的濫用、情報統合思念体のインターフェースの協力に基づく事実改謬の実行犯。過去との接触により、一度は消されたとはいえ、違う未来を築く時空改変。 一歩間違えたら重犯罪だ。 320 名前:『Wanderin Destiny』 [sage] 投稿日:2013/03/18(月) 17 15 36.32 ID wPffOoWo [4/4] その危険を共に背負うパートナーが、自分でない事実。それはみくるにとって、辛い現実だった。 思い止まらせる為に、前以て佐々木に釘を刺したまではよかったが、それでも彼は止まらない。 そんなにも彼女が大事か?自分と築く未来を棒に振ってでも? 「……―――くん。帰りましょう。逃げるのもまた勇気です。」 時間犯罪者となりお尋ね者になるより、ここで止めたほうが絶対にいい。彼が時間犯罪者として生きるのは、ハルヒにとっても本懐でないはずだ。 すがるように影を見るみくる。 「……俺が最期のジョン・スミスにならなければ、あなたが苦しむ。」 「…………」 この『自分達』が存在する未来を築く為には、キョンがハルヒと結ばれ、かつ佐々木の改変を成功させる必要がある。 未来とは不確定であり、不安定なものだ。この『自分達』がいる未来をαとするなら、ここからの分岐はβ。 αはβに『干渉出来ない』だけで、αが『消滅する』わけではない。 それだけにハルヒは、この分岐に自分達を送った。仮にみくるがαを佐々木に選択させた場合。 この次元のハルヒが、また願うだろう。『自分達』が存在し、過去を救う未来を。そして彼は、ジョン・スミスとして過去に向かうだろう。 「……それでも、私は…………涼宮さんが泣くのを見たくないです…………」 「知っています。」 影がみくるを抱き締める。 誰より優しく、愛情深いみくる。仲間を守る為ならば夜叉にでもなるだろう。深い母性と、深い『敵』への排除は表裏一体だ。 「みくる。」 「…………」 みくるが顔を上げる。 「俺が最期のジョン・スミスになるかは、俺が決める事ではない。」 全てはこの世界の皆が決める事だ。 「だからこそ。俺が最期のジョン・スミスになる。……あなたを幸せにする為に、『俺はここにいる。』」 「―――くん…………」 強く抱き合う二人。口唇を合わせようとした二人の前に無粋な乱入者があった。 「時間を越えて受精した赤子がどうなるか……興味深い。」 ゼロ距離にいたセーラー服の影と…… 「痴話喧嘩は終わったか?姉さん、親友。」 呆れたように自分達を見ていた藤原であった。 「ひゃああああ!」 「どわああああ!」 佐々木の自宅、いや、御近所の家に一斉に電気がつく。 「迂闊。防音、不可視シールドを展開する。」 「ふえええ!――さん!みんな聞いていたんですか?!」 「――、お前怒ってないか?!目が凄いぞ!」 「怒っていない。」 「こいつらは、全く……!」 佐々木を見ると、佐々木は慌てふためいて窓を閉めている。 「(所詮痴話喧嘩だ。聞かれていても大した影響はなかろう。)」 藤原は佐々木を見ると、盛大に溜め息をついた。 To Be Continued 『Cross Road』4
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分類 アフィリエイトイベント 日 時 2006年04月14日(金) 18 30~ : 受付/開場 19 00~ : パネルディスカッション 20 15~ : アンケート記入 20 30 : 終了 21 00~ : 懇親会(希望者のみご参加ください) 会 場 U.S.エデュケーション・ネットワーク 銀座セミナールーム2 〒104-0061 東京都中央区銀座5-2-1銀座東芝ビル8F 費 用 無 料 参 加 対 象 メディア数:30メディア(30名) ※参加資格は1メディア対し運営者1名までとします。 以下の項目に該当される方が参加対象となります。 1.Cross-Aにメディアとして登録されている方。 2.Cross-Aで実施中のプログラムを掲載、メール配信されている方。 参 加 申 し 込 み 申し込み方法:以下のフォームよりお申し込みください。 登録情報にお間違えのないようご注意ください。 申し込み締切:2006年4月5日(水)17 00 注 意 事 項 ※お申し込みの方は必ずご覧下さい。 お申し込み数が規定を超えた場合、恐縮ではございますが、 参加メディア様を抽選とさせていただきます。予めご了承ください。 当選された方には、2006年4月7日(金)に当選通知と交流会の詳細 をメールにてご連絡いたします。 第4回 Cross-Aメディア交流会~アフィリエイト勉強会~
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タグ おっとり 曲名C 歌 島宮えい子 作詞 KOTOKO 作曲 高瀬一矢・中沢伴行 作品 innocent worldOP
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DesireDrive #ref error :画像URLまたは、画像ファイル名を指定してください。 BASIC ADVANCED EXTREME LEVEL 4 6 8 Notes 310 533 790 BPM 184 Time Artist 岸田教団&THE明星ロケッツ ジャンル 東方アレンジ Version Qubell 原曲 デザイアドライブ古きユアンシェンリジッドパラダイス 動画 -譜面動画 譜面動画 -プレー動画 プレー動画 攻略・解説 各譜面の攻略に関する情報はこちらへ。 名前 コメント ※攻略の際は、文頭に[BSC] [ADV] [EXT] のいずれかを置くと、どの譜面に関する情報かが分かりやすいです。 ※体感難易度を書き記す際は、クリア難度・スコア難度のどちらかなのかを明記してください。 また、攻略と関係ない投稿・重複した内容は削除の対象になります 攻略とは無関係の話は該当する欄(情報交換&雑談) にてどうぞ。
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Power Quest Drive Image 2002を薦めるページ Windowsは使っていると調子悪くなってきます。 なので定期的にOSの再インストールなんかをすると良いのですが、いかんせん面倒くさい。 なので、自分専用のリカバリーDVDを作ってしまいます。 一度OSをクリーンインストールして、必要なソフトをインストールしてしまってリカバリーディスクを作っておけば、調子が悪くなってもすぐにその状態に戻せます。 <イメージを作成> DriveImageを起動 最初のウィザードはキャンセル押してしまってOK んでイメージの作成をクリックして 左側にあるドライブの選択と保存先を選んであとはOK押せば再起動かかる あとは待つだけ。 <復元の方法> 緊急用ディスクからやったほうがいいみたいな印象を受けた。 <pqiについて> WinXPとかだとアクセス権限がないといわれる フォルダオプション>表示>簡易ファイルの共有を、、のチェックはずして pqiファイルを右クリック>セキュリティーに自分のログインしてる名前を追加してフルコントロールにする と直る。
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Crossing The River Styx ◆eQMGd/VdJY 杉浦碧が立ち去ってから数十分後、山辺美希は旅館を出る準備を始めていた。 あれは駄目だ。少し前に捨てた対馬レオに近い部類の人間はいらない。 下手なものを引き寄せてくる前に、ここで切り捨てた方がいいだろう。 と言っても、有効利用できるうちはきっちり働かせたい。 離れ離れになっても、美希の為に働かせる方法は無いかと、旅館を見回す。 頭に指を当て暫しの間唸り続けていたが、ふと何かに納得したように両手を叩く。 旅館のロビーから外に出て、耳を澄まして誰もいないことを確かめる。 風一つ吹かない事を確認すると、美希は周囲の置物を次々に床へ叩き付け始めた。 いい仕事していそうな壺を、旅館の窓ガラスに投げつけ。 名匠が残したであろう掛け軸に、容赦なく切り込みを残し。 綺麗に手入れされていた絨毯を、泥水で湿らせていく。 綺麗だった旅館のロビーは、数分後には地震でも起きたかのように崩壊していた。 一仕事終えた美希は、額を手の甲で拭いながら爽やかな笑みを浮べる。 美希の狙いは「旅館に襲撃者が現れた」と言うシチュエーションだ。 戻ってきた碧に迂闊な事をしたと戒めさせると同時に、敵の存在を匂わせる事。 またもう一つ。碧の正義感ならば、美希を探して島中を駆けずり回るはず。 そうすれば、いつかは誰かと接触し、場合によっては碧は殺し合いに巻き込まれるだろう。 人間など、死を迫られれば刃を構えるものだ。自分の命は惜しいもの。 仮に碧がそこで朽ち果てても、一人ぐらいとは刺し違えるかもしれない。 全てが上手くいくとは考えていないが、使い捨てるよりマシだ。 身体の呼吸が整ったのを確認すると、美希は用心しながら業務員用出口へと回った。 ここで碧と鉢合わせしては、せっかくの仕掛けが台無しになる上、変な目で見られかねない。 案内板の指示通り業務員用出口まで辿り着くと、ゆっくりとドアを開けていく。 外に気配は無い。出て行くならば今しかないだろう。 美希は旅館から慌てる事無く脱出すると、躊躇う事無くある場所へと走る。 辿り着いた先は駐輪場。あるのは、旅館が客用に貸し出しているマウンテンバイクが数台。 先程露天風呂に向かう途中、ちらりと見えたのを覚えていたのだ。 幸い鍵は掛かっておらず、すんなりサドルに腰を下ろす事が出来た。 ゆっくりとペダルを漕ぎ出す。顔をあげる度に当たる風がくすぐったい。 目指すは中心街。当初目指していた北だ。 ◇◇◇ 電車に揺られる中、ユメイの瞳は惚けた様子で過ぎ去っていく景色を流し続けていく。 この殺し合いの場に降ろされてから暫く、こんな時間など何処にも無かった。 怒涛の様に過ぎていった六時間。自分は一体何をしていたのだろうか。 足元を見る。床に転がっているのは、仮面を被った巨漢と裸の男。 気絶する前は、仮面の男の方に追いかけられていたのは覚えている。 目を閉じると聞こえてくる「うぅまうぅー」と言う呻き声が、ユメイの恐怖心を煽る。 次に、正気に戻った瞬間目に飛び込んできた。蛇を持つ裸の男。 同じく目を閉じればその形状がしっかり浮んでくるが、全力で想像をかき消す。 ともかく、今ここにいるのは自分を含め三人と言う訳だ。 念のために車両の一つ一つを調べて回ったが、人の気配は何処にもない。 つまり、何が起こっても誰も助けてくれないし、誰も逃げ出せないと言う事だ。 勿論逃げ出そうと思えば窓ガラスを破り、外へ飛び出せばいい。 だがそんな行為、今のユメイには選べない。ここで死んでは、桂に巡り逢う事など叶わないから。 激しく動く心臓に、ユメイの呼吸の温度が上昇していく。 少なくとも仮面の男の方が目を覚ませば、ユメイはきっと殺される。 ならば目を覚ます前に殺してしまうべきなのだが、ここで問題なのが裸の男だ。 二人が味方同士であるならば、何としても二人同時に殺さねばなるまい。 万が一、片方ずつ手に掛けているうちに、もう片方が目を覚ましたら危険すぎる。 だが、同時に殺せる様な武器を、ユメイは所持していなかった。 支給されたバズーカでは致命傷を与えられない上、轟音で目を覚ましてしまう可能性がある。 ならば他の支給品はと調べてみたが、どれも武器になるとは思えない。 そこで、ユメイは裸の男の手に注目する。握られているそれは、やけに長い刀だった。 なるべく男の身体を見ないようにしつつ、そっと刀に手を伸ばす。 心臓や首目掛けて刀を上から突き立てれば、余程の人間で無い限り死ぬ。 ゆっくりと腰を下ろし、裸の男に触れないように。 ふと、ユメイは伸びた指の震えをみて動きを止める。背中から、一筋の汗が腰に流れていく。 いつの間にか、この二人を殺す事を前提として頭が回転していたのだ。 震える指を頬に添え、首を振りながら纏わりついた影を振るい落とす。 勝手に決め付けていたが、少なくとも裸の男に襲われた記憶は無い。 いや、別の意味でショックを与えられたが、それは殺意があっての事ではないだろう。 ならばこちらの裸の男は殺し合いに乗っている訳ではないのだろうか。 指を唇から離し、恐る恐る指を全裸の男へと差し出したところで、それは唐突に中断される。 この島での最初の放送が、遂に流れ始めたのだ。 紡がれていく言葉の一つ一つが、この島にいるであろう全ての人間に届けられるのだろう。 それは勿論、ユメイの耳にもしっかりと注ぎ込まれていく。 精神を揺さぶるような問い掛けから始まり、次に禁止エリア。 ユメイは手を伸ばすのを止め、目を閉じて羽藤桂の無事を祈り続ける。 いまさら願った所で意味が無いのだが、そうせずにはいられなかった。 やがて知らないなが淡々と告げられていく。そう、どの名前も知らないものばかり。 この時点で、ユメイは胸を撫で下ろし涙ぐんでいた。 少なくともまだ、心の底から大切な人達は生きているのだ。この島のどこかで。 不謹慎だと理解はしていたが、それでもユメイの心の波紋は治まりつつあった。 ◇◇◇ 放送が終わり、そろそろ電車が駅に到着しようとした所で、車体の速度が緩まってく。 やがて電車が小刻みに何度か揺れると、遂にはその場で停止してしまう。 最終地点である駅まで、もう少しだというのにどうした事だろうか。 悩むユメイの耳に、車内アナウンスで時間調整の旨が届けられる。 つまり、この三人の状況のまま待機しなければならないという事。 いっそ窓を割って飛び出そうかとも考えたが、最悪な事に地面はかなり遠い。 気持ちを持ち直し、床に転がる二人の男に少しだけ視線を送る。 先程は中断してしまったが、全裸の男をどうするか考えねばなるまい。 目が覚めて姿を見た途端、ユメイは無我夢中でしてしまったのだ。 沈黙を守り続けているが、目を覚ませば怒りをぶつけてくる可能性がある。 謝って許してもらえればいいが、最悪これがきっかけで襲われる恐れもあるのだ。 屈強な男から逃げられるほど、ユメイは自分の体力には自身が無い。 それか仮面の男に追いかけられた時に、嫌と言うほど理解させられた事実。 ではやはり、二人とも殺してしまうべきだろうか。 いま桂が生きていても、次の瞬間には死んでいるかもしれないのだ。 そうならない為にも、桂に接触しそうな危険は自分が振り払わねばならないだろう。 桂に降りかかる汚れや穢れなど全て、この身体が代わりに浴びる。 だが、このひ弱な女の身体が、果たしてどれだけ桂の日除け傘となれるだろうか。 もっと確実な。例えばそう、大きな力を味方にできないだろうかと。 再び視線が床に転がる男達に向けられる。今度はしっかりと二人の姿を見定めて。 動悸が激しく乱れ、体中の毛穴から蒸発した空気が噴き出されていくのが解かる。 止まっていた電車が再び動き出す。最終地点は、もう目の前だった。 ◇◇◇ ペダルから足を離し、美希は用心深く周囲を窺う。 到着したのは中心街。なかなかに都会的な街並みだ。 自転車は置き去りにしようか考えたが、デイパックに詰め込めるのが判明し破棄を取りやめる。 ゴーストタウンの様な街を、一台の自転車がゆっくりと滑り続けていく。 ここまでの道のりは美希の想像よりも遥かに楽なものだった。 旅館から山里まで舗装された道が続き、山里から中心街までもまた綺麗な道路。 とは言え、ほんの僅かだが疲労感があるのは否めない。 途中で放送を聞くため移動を停止したが、地図に諸々書き込むだけで済ましている。 あとはひたすら、周囲に気を配りつつペダルを踏み続ける行為の連続。 美希にとって必要な情報は禁止エリアと殺された総数。 他の情報など、美希にとってはなんの意味を成さないのだ。 例えば対馬レオが死んだ事も、右の耳から左の耳に流していい位の事。 いま必要なのは、上手く操れて、且つ身を守る立派な盾。 そしてその盾を探すために、美希は敢えて人通りの多そうな大通りを走り続けた。 が、成果を得る事は無く、やがて自転車は駅に到着する。 ここまでで誰とも会えなかった以上、即座に次の目的地に移るべきだろう。 しかし、自転車では身体に疲労が蓄積していく。 大事な場面で疲れていましたなど、馬鹿な結果は望んでいない。 ならば疲れずに移動できる手段を考える。それが電車だ。 無論、大きな交通手段だけあって他人との接触の恐れもあるが、それもまたいい。 都合のいい人間がいれば、品定めをして捕獲する手間も省けるもの。 また襲ってきたとしても、同じ車両に閉じ込められない限り、逃げる手段はある。 最悪、乗るまでしなくても駅周辺で根城を構えていればいい。 そこまで計算した所で、美希は音を立てないように自転車を止める。 停車してドアが開放している電車の向こうで、人影が見えたのだ。 何時でも乗れるよう、自転車を近くの建物の壁に立てかけ、そっと様子を窺う。 視線の先には、和服らしい物を着た女性が視線を下ろし立っていた。 目線を辿っていくと、良くは判らないが誰かの露出した肌が見え隠れする。 もう少し近付けば確認できるが、気付かれては面倒だ。 これがもし、予想の範疇であれば無防備な様子で近付いていただろう。 だが、目の前の光景を見る限りそんな安直な行動は出来ない。 近付かなかった理由。それは、女性の手には鞘から抜かれた刀が握られていたのだ。 仮に床に転がる人間を殺した後だったならば、身を隠しやり過ごしておきたい。 これから殺すのであったとしても、同じようにまた身を伏せておくつもりだ。 もしかしたら女性が隙を見せて、殺せる瞬間を垣間見せる可能性だってある。 しかしそれでも美希は動くつもりなど無い。殺せるならば「100%」でなければ。 この島で生き抜いて行く限り、いつか必ず自分で人を殺す瞬間が訪れる。 が、それまで無駄な危険地帯に足を踏み入れる必要など無い。 そして逆に考える。もしまだ床に転がる人間が生きていて、利用できるならばと。 自分にとって最大限利益をもたらす結果を求め、美希は脳を絞る。 そう。美希のする事は、いま目の前で何かが起こるのを待ちわびるばかりなのだ。 ◇◇◇ 停車してから暫く時間が経った。 放送によれば、この車両はもう少しここに留まるらしい。行動を起こすならば今だろう。 ユメイの頭の中を、様々な言葉が巡り続けていく。 臆病な本音が、必死でユメイの視界に覆いかぶさる。 そしてそれをまた、願いと義務とが強引に剥がしては破く。 再び腰を下ろし、全裸の男が握っていた刀を優しく奪い取る。 少しだけ触れた体温は、火傷するくらい熱いものだった。 未だに苦悶の表情を続ける全裸の男に謝罪し、ユメイはゆっくりと鞘から光りを抜き出す。 重い。力一杯の両手で支えても、足元がおぼつかない。 だがこの重さならば、失敗する可能性は低いだろう。 摺り足で身体を揺らし、立ち位置をしっかりさせる。股の下には、屈強な男の身体。 事と次第によっては、二度と桂に顔向けできなくなるだろう。 だが、それでもユメイはやらねばならない。 桂を抱きしめる事が叶わない。その地獄で桂が救えるならば。 少しだけ風が吹く。緊張したユメイに突き刺さる空気は、肌を破くように刺激する。 痛みで理性が舞い戻る。まだ止められると。 汚れた自分を見て、桂は何を思うのかと。 刃を振りかざすのではなく、手を差し伸べるべきだと。 悩んでいても時間は過ぎていく。何時男達が目を覚ますか判らない。 ゆっくりと深呼吸。 せめぎ合う二つの本音を、ユメイは一色に染める。瞳にぶれは無い。 両手に持った刀をゆっくりと自分の胸の位置で固定し、刃を床に向ける。 そして、一瞬…… その研ぎ澄まされた刃を―― 【おおむね変態チーム】 【B-7 駅構内/1日目 朝】 【大十字九郎@機神咆吼デモンベイン】 【装備】:手ぬぐい(腰巻き状態)。ガイドブック(140ページのB4サイズ) 【所持品】:支給品一式、不明支給品×1(本人確認済。不思議な力を感じるもの) 【状態】:悶絶、気絶、疲労(大)背中にかなりのダメージ、股間に重大なダメージ、ほぼ全裸。右手の手のひらに火傷。 【思考・行動】 0:気絶 【備考】 ※神宮司奏・浅間サクヤと情報を交換しました。 ※第二回放送の頃に、この駅【F-7】に戻ってくる予定。 ※第一回放送を聞き逃しました 【橘平蔵@つよきす -Mighty Heart-】 【装備】:マスク・ザ・斉藤の仮面@リトルバスターズ! 【所持品】:支給品一式、地方妖怪マグロのシーツ@つよきす -Mighty Heart- 不明支給品0~1】 【状態】:気絶中、肉体的疲労(大)左腕に二箇所の切り傷 【思考・行動】 基本方針:ゲームの転覆、主催者の打倒 0:許せ…若人よ 2:女性(ユメイ)が目を覚ましたら、次の協力者を増やす 3:生徒会メンバーたちを保護する 4:どうでもいいことだが、斉藤の仮面は個人的に気に入った 【備考】 ※自身に掛けられた制限に気づきました。 ※遊園地は無人ですが、アトラクションは問題なく動いています。 ※スーツの男(加藤虎太郎)と制服の少女(エレン)を危険人物と判断、道を正してやりたい。 ※第一回放送を聞き逃しました 【ユメイ@アカイイト】 【装備】:物干し竿@Fate/stay night[Realta Nua] 【所持品】:支給品一式、メガバズーカランチャー@リトルバスターズ!、不明支給品0~2 【状態】:健康、決意。 【思考・行動】 基本方針:桂を保護する 0:この刃を―― 1:桂を捜索する 2:烏月、サクヤ、葛とも合流したい 【備考】 ※霊体化はできません、普通の人間の体です。 ※月光蝶については問題なく行使できると思っています。 ※メガバズーカランチャーを行使できたことから、少なからずNYPに覚醒していると予想されます。 【B-7 駅周辺/1日目 早朝】 【山辺美希@CROSS†CHANNEL ~to all people~】 【装備】:投げナイフ1本 【所持品】:支給品一式×2、投げナイフ4本、ランダム支給品0~2(本人確認済み) ノートパソコン、MTB 【状態】:恐怖(芝居)、健康、呆れ 【思考・行動】 基本方針:とにかく生きて帰る 集団に隠れながら、優勝を目指す 0:結末を見てから動く。 1:場合によっては、駅を拠点に他に利用できそうな人間を探す 2:太一、曜子を危険視 3:刀を持った人間が危険だと言う偽情報を、出会った人間に教える 【備考】 ※ループ世界から固有状態で参戦。 ※つよきす勢のごく簡単な人物説明を受けました。 080 血も涙もないセカイ 投下順 082 サクラノミカタ 080 血も涙もないセカイ 時系列順 082 サクラノミカタ 061 D6温泉を覆う影 山辺美希 095 アリス・イン・ナイトメア 062 楽園からの追放 ユメイ 095 アリス・イン・ナイトメア 062 楽園からの追放 橘平蔵 095 アリス・イン・ナイトメア 062 楽園からの追放 大十字九郎 095 アリス・イン・ナイトメア
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シャカリキ!との類似点(画像)②ここでは曽田正人氏の自転車漫画である「シャカリキ!」と「Over Drive」との類似点を検証します。 シャカリキは既に連載終了してから10年以上が経過していますが、自転車のロードレースに関する描写・解説が評価され、 再販され読み継がれています。後発である「Over Drive」からみた「シャカリキ!」との類似点を確認することにより、 自転車マンガを描く上で欠かすことのできないロードレースの要素が既に「シャカリキ!」でも取り上げており、 「シャカリキ!」が10年以上前の作品であるにもかかわらず、先見性に満ちた作品であったことを再確認します。「シャカリキ!」について再確認するために、「Over Drive」からみた類似点を列記したものであり、「Over Drive」の出版社様および作者氏に抗議したり、著作権を侵害する目的ではありません。 6巻130ページ、坂の頂上でライバルを振り返りながら拳を突き上げる 10巻86ページ、クギ(鋲)をバラ撒かれるいたずら 10巻87ページ、パンクしたエースの為にアシストはタイヤを差し出さなければならない
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システム 指定なし タイトルweapon the Reverse cross 時は、現代とかけ離れた未来の話。 俺たちは巨大な炎がある部屋、いわゆる鍛冶室の一角に集められ、一人の男と依頼の取引をしていた。 その内容を簡単に言えばこうだ、「ぼくの造った、巨大武器の被験者になって欲しい」と。
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上段ガチドライブコンボ集 ウルス マルコ セドリック アシュレー オリヴィア ワトソン フリード ドンバルブ こより フェイス デスブリンガー ウルスと同様に急速突進タイプで、カラダの大きさも相まって非常に当てやすい 下段ガチドラも含めて期待値が極めて高く、憤怒の叫びと合わされば鬼に金棒 ゲージ依存キャラではなく、ゲージ配分を考える必要も殆どないので 体力の高さにモノをいわせて強気にガチドライブを狙っていくのも一理ある まとわり付かれては機能しないので、豊富なリーチで牽制を多めに戦い、応戦してきたところに合わせるのがいいだろう 最後の一撃のダメージはおよそ755といったところ 近C>5D(やや溜め)>D攻め手(>憤怒) 1007 JD>A軍馬(3)>5A>(ステップ)D攻め手(>憤怒) 1041 近C>A軍馬(3)>5A>(ステップ)D攻め手(>憤怒) 1085 バックステップA軍馬(2)>近C>5D(やや溜め)>D攻め手(>憤怒) 1139 5D(やや溜め)>A軍馬(3)>5A>D攻め手 1105(>憤怒) 5D(やや溜め)>A軍馬(2)>近C>D攻め手 1164(>憤怒) 近C(裏当て)>2D>キャンセルA軍馬(1)>A爪 1193 A爪が届かないこと多し バックステップ5B5D>A軍馬(3)>A爪 1204 軍馬3ヒットを狙いたい 5D(やや溜め)>近C>A軍馬(2)>A爪 1240 全部ノーキャンセルで。軍馬1ヒット時は1166 (憤怒)5D(やや溜め)>2D>強化攻め手 1156 (憤怒)近C>A軍馬(3)>5A>強化攻め手 1196 憤怒すると微不利 (憤怒)バックステップ>強化爪(4)>近C>ダッシュD攻め手(>憤怒) 1232 (憤怒)(相手画面端密着)中央側へA軍馬(1)>強化爪(4)>近C>ダッシュD攻め手(>憤怒) 1272 (憤怒)近C>強化爪(5)>D攻め手(>憤怒) 1348 (憤怒)近C>強化爪(5)>A爪 1379 (憤怒)近C>強化爪(5)>ファイナルインフェルノ(>憤怒) 1684 (憤怒)5D(やや溜め)>近C>A軍馬(2)>強化爪(3)>ファイナルインフェルノ(>憤怒) 1824 (ヒート)>5B5D>近C>溜め5D>遠C>最後の一撃 1915 (ヒート相手端)JD>A軍馬(3)>近C>溜めD>近C>溜め2D>最後の一撃 2037 (ヒート相手端)JA>近C>溜め5D>近C>遠C>溜め2D>最後の一撃 2038 オススメ (ヒート相手端)近C>溜め5D>C爪(1)>近C>遠C>最大溜め2D 2136 ウルス、マルコ、セドリック、ワトソン、フェイス、デス (ヒート)溜めD>近C>溜めD>A軍馬(3)>近C>遠C>最後の一撃 2147 最後の一撃前は1392 (ヒート憤怒)溜めD>近C>溜めD>強化爪(5)>5A>遠C>最後の一撃 2262 最後の一撃前は1507 (ヒート憤怒)溜めD>近C>溜めD>A軍馬(3)>強化爪(5)>2C>最後の一撃 強化爪(4)で2231。5はウルスに決めたことがない オリヴィアに決めたら2195。ドンバルブに決めたら3236 ウルスに2262減らす構成をオリヴィアに決めたら2168だったので、浮きが低いキャラに対してはこれが最大構成と認定 (ヒート自キャラ端)溜めD裏当て>近C>溜めD>A軍馬(3)>近C>2D最大溜め>最後の一撃 3147(ドンバルブ) 浮きが高いキャラ限定 (ヒート憤怒)溜めD>近C>溜めD>A軍馬(3)>強化爪(5)>JD>最後の一撃 3295(ドンバルブ) 浮きが高いキャラ限定。ドンの体力を5割削る 下段ガチドラの最大は3287なので、僅差で上段の方が減るという結果に (ヒート相手端)5A>最大溜め2D>A軍馬>近C>溜め5D>近C>6D 姫、オディール 最後の近Cは2Aの方が安定する 浮きが高いキャラ専用のダメージアップ構成 ガチドライブ後の浮きはキャラによって浮きの高さが異なる 浮きが高いキャラへの構成をしっかり覚えれば、かなりのダメージアップが見込めるだろう 汎用構成のダメージは1466+最後の一撃=合計2261(フリード) 以下のダメージ値はすべてフリードを基準に記載しておく 端の相手に密着でガチドライブしたとき (ヒート)前ジャンプ即JD>近C>最大溜め2D>C爪(1)>近C>最大溜め2C>最後の一撃 2352 C爪の前進距離を利用して続く近Cを当てやすくするパターン。安定性が高い 端寄りの中央で当たっても、ハイジャンプから狙うことで同様のレシピを狙える 最後の一撃ヒット前の体力1557 (ヒート)垂直ジャンプJD>A軍馬(1)>近C>最大溜め2D>A爪(2)>5A>最大溜め2D>最後の一撃 2429 A軍馬を用いた構成。地味に難しい 最後の一撃ヒット前の体力1634 (ヒート憤怒)垂直ジャンプJD>ダッシュ近C>最大溜め2D>A爪(2)>5A>最大溜め2D>最後の一撃 2445 憤怒中のステップを用いる。強化技は打たないので憤怒状態を維持できるのが強み 最後の一撃ヒット前の体力1650 (ヒート憤怒)ハイジャンプJD>近C>最大溜め2D>ディレイA爪(2)>近C>最大溜め2D>最後の一撃 2526 ディレイでA爪を打つと2ヒットしやすい上に高さも稼げる 画面端密着で決めた場合は最速ハイジャンプしないとフリードが自分の後ろに回ってしまうことに注意 最後の一撃ヒット前の体力1731 (ヒート憤怒)5A>最大溜め2D>C爪(1)>5A>最大溜め2D>A軍馬(1)>5A>最大溜め2D>最後の一撃 2470 浮きが高いキャラ専用 最後の一撃ヒット前の体力1675 2419(アシュレー)1641 (ヒート憤怒)5A>最大溜め2D>A軍馬(1)>5A>最大溜め2D>A軍馬(1)>近C>最大溜め2D>最後の一撃 2507 最初の最大溜め2Dは持続を再低空で当てるのがコツ。フリード限定かも 最後の一撃ヒット前の体力1712 (ヒート自キャラ端) 中央側に歩いて相手を画面端へ>[近C>最大溜め2D>A軍馬(1)]*2>5A>最大溜め2D>最後の一撃 2737 一番減る構成。アシュレーに2632 オディール .
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機動戦士ガンダムAGE UNIVERSE ACCEL/COSMIC DRIVE 【きどうせんしがんだむえいじ ゆにばーすあくせる こずみっくどらいぶ】 ジャンル RPG 対応機種 プレイステーション・ポータブル 発売元 バンダイナムコゲームス 開発元 レベルファイブ 発売日 2012年8月30日 定価 5,980円 判定 なし ポイント ガンダム版ダンボール戦機アニメの補完的な内容 ガンダムゲームリンク 概要 特徴 評価点 賛否両論点 問題点 総評 余談 概要 2011年から2012年にかけて放送されたテレビアニメ『機動戦士ガンダムAGE』をベースにしたRPG。 アニメとの連動を売りにしており、発売がアニメ完結前であったにもかかわらず100年三代にわたるストーリーを完全収録している。 両バージョンの内容は基本的には同一だが、クロスプレイミッション(後述)の内容が一部異なる。また、それに伴いドロップ素材や設計図も異なっている。 初回封入特典には大人気TCAGである『ガンダムトライエイジ』専用のカードとモバゲーの人気ソーシャルゲーム『ガンダムロワイヤル』専用のコードが付いてきた。 なおバージョンによって特典は違い、ユニバースアクセルにはガンダムAGE-FX、コズミックドライブにはガンダムレギルスのカードとコードが用意されていた。 特徴 ダンボール戦機に近いシステム 『ダンボール戦機』のシステムを流用しており、戦闘や各パーツのカスタマイズ、各モビルスーツの頭身がかなり近い印象を受けるものになっている。 例えるなら、『ガンダムバトルシリーズ』と『マクロス○○フロンティアシリーズ』の関係に近いだろうか。 AGEシステム 原作でも特徴的な要素だったAGEビルダーやウェア換装はしっかりと盛り込まれている。 戦闘で入手した素材を用いて新ウェアを作成したり、手持ちのウェアや武器を強化可能。 ゲームオリジナルウェアやMSも多数存在。 クロスプレイミッション イベント戦闘を追体験できる他、本編クリア後には他作品のミッションが解禁される。『UNIVERSE ACCEL』では宇宙世紀系、『COSMIC DRIVE』ではアナザー系のMSが登場するミッションを遊べる。 パイロットや装備の制限が緩和され、好きなように戦うことができるようになる。ある意味では本作の目玉でもある。 他のユーザーとのマルチプレイも可能。 評価点 ストーリー完全収録 アニメ放送中に発売されたゲームは内容が一部カットされることが多いが、本作はエピローグにいたるまでしっかり入っており、「アニメを見なくても問題ない」と言われるほど。もっとも、アニメとほぼ同じというのもあるのだが…。 発売時期がアニメ終了とほぼ同時期だからこそ出来たのかもしれない。 また、尺の違い故か、アニメよりも良くなった点も多数存在する他、アニメで説明不足だった描写の補完もされている。 例えばアニメのアセム編序盤の学園編は、言うなれば最初と最後だけで途中の学園生活はあまり描かれていなかったのだが、ゲームではきちんと間の話が描かれている。他にも、終盤でフラムがゼハートに気持ちを伝えるシーンがゲームではきちんと描かれている。 さらに、ゲームオリジナルのアニメムービーも収録されている。 オリジナルストーリー「青年フリット編」 読んで字のごとく、フリット編の後日談的内容であり、23歳になったフリットの活躍を体験する事が出来る。 ガンダムAGEの様々なモビルスーツの登場 本編に登場した機体はほとんど登場し、本作のために用意されたゲームオリジナルウェアやオリジナル機体(*1)も多数登場している。 これらは模型誌の付録でキット化される等新しいメディアミックスの1形態としての側面もあり、モデラーからは好評を得ている。後にプレミアムバンダイ限定で受注生産もされた。 後に製作された総集編『MEMORY OF EDEN』にて本作のオリジナルウェア「AGE-1ソーディア」がサプライズ登場し、逆輸入されている。 また外伝作品で評判の高い『機動戦士ガンダムAGE~追憶のシド~』の主役機体であるGサイフォスも、パスワードの入力が必要ではあるが登場する。 主題歌 本作のOP主題歌である『RED decision』はなかなかの良曲で好評。 賛否両論点 IFストーリーがない 青年フリット編以外は正史に忠実。言うならば「原作通りにプレイすることを、強いられているんだ!」といった感じである。 物語の都合上そういった要素は入れにくいのだろうが、「もしかしたら…」と期待したユーザーも多数いたはず。特にサブヒロインはメインヒロインよりも人気が高い(*2)ため、彼女らと結ばれるルートを期待していた人も多いだろう。 換装の自由度が低い イベント戦闘では使用できるウェアが固定されてしまうため、雑魚戦くらいでしか自由に使えない。 クロスプレイミッションでは使用可能だが、性能差に乏しいものも多く使い勝手が悪い。 周回プレイの類は無し クロスプレイミッションも、一度作成したオリジナルキャラは削除不可。また、新しく作ることも出来ない。 アニメのネタバレ ゲーム自体の問題ではないのだが、本作がアニメ終了より前に発売されたことによりアニメ本編のネタバレとなってしまった。アニメ自体は最終回手前(9月23日放送)まで来ていたのだが。 一応発売日自体は元々の8月9日から8月30日に延期されている(*3)。元々アニメとの連動を売りにしていたのでしょうがないといえはしょうがない。 「実はゲームの最終シナリオとアニメの最終回は違うのでは?」と予想した視聴者はいたが、結果的には内容の細部が違っただけである。 元々レベルファイブのアニメ連動型ゲームは「ネタバレ上等」であり、理解したうえで買ったユーザーがほとんどであるが。 問題点 ストーリーが進むにつれてアニメムービーが減少していく ただし、ゲームオリジナルの会話そのものは多数存在する他、同じ展開でも台詞はアニメと細部が異なっている。ゲームの方が評判がいいシーンも多い。 図鑑モードでのモビルスーツの説明文が機体によってチグハグ 例えば、主役であるガンダムや量産型モビルスーツなどはそれなりに長めの文だが、「ガフランR」など色違いの機体は「ガフランのカスタム機」といった感じで一文だけしか記述されていない。『1st』や『SEED』などのゲストMSもほぼ同様で一文だけ。もうちょっと頑張ってほしかったところである。 設定と性能面での強さが噛み合っていない 設定や描写的に明らかに強かったガンダムAGEーFXがガンダムレギルスに性能で負けている。それだけならガンダムゲームにはよくある事だが、敵機体に効果の薄い筈のヒートスティックがビームダガーより強いのは流石に不自然である。 総評 ガンダムゲーとしては珍しいRPGだが、完成度の高さなど押さえるべきところは押さえている。 ゲームの出来というより、レベルファイブ系作品の傾向が好みに合うかが焦点だろう。 せっかく自分の手で話を紡げるのだから、もう少し自由度が高ければさらに高評価が得られたかもしれない。 余談 ファミ通によると初週売り上げは約36000本で、第6位にランクインしていた。 本作までは『SEED』・『SEED DESTINY』・『00』・『UC』と、映像化されたガンダム作品が連続して単独ゲームとして発売されていたが、本作以降の『Gのレコンギスタ』や『鉄血のオルフェンズ』などの映像作品の単独ゲーム化はなされていない(*4)。