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カイムを振り切った二人は、小高い丘の上に登っていた。 「一体全体どうなってんだい………この世界は……。」 二人組のうちの一人、ウルボザは丘からの景色の先を睨んでいた。 かなり遠くにあるため小さく見えるが、その先に見える建物の一つは、間違いなくハイラル城だった。 「あのお城、知ってるの?」 遥はウルボザの視線の先にある城を見つめる。 「知ってるも何も、私はそこの姫様を守る英傑の一人だったのさ。」 「エイケツ?」 知らない言葉で遥が首をひねる。 「難しく考える必要はないよ。国にとって大事な人を守る人、ぐらいに考えてればいいさ。」 「おじさん……みたいな?」 遥は答える。 彼女が言う桐生一馬は、国にとって重要な人物、というわけではない。 だが、守りたい者あれば命に代えてでも守ろうとする人物だった。 「へえ……おじさんって人も、誰かを守る英傑なのかい?」 遥は首を振る。 桐生は他のヤクザからも様々な呼ばれ方をしていたが、英傑という二つ名は聞いたことはなかった。 「とりあえず、強い人ってのは分かったよ。それでいいだろ?」 遥は黙って首を縦に振る。 「アンタも大事な人がいるじゃないか。その人の為にも、死んじゃダメだよ。」 遥は釈然としないような表情で、頷く。 (御ひい様より、もう少し小さいかねえ……) ウルボザは感じ取った。 この少女も、どこか年不相応に感情を押し殺していると。 かつてのウルボザが守る相手と同じように。 (何があったか知らないけど、ヘンに背伸びしていても、いいことはないんだよ……。) 自分の出来ることと言えば、その相手をそっと見守るくらいだ。 それしかできないのなら、命続く限り、それを押し通そうとウルボザは決意する。 「ところで遥、あんたはこの地図でどこか知ってる場所はあるかい?」 遥は地図の右下、『セレナ』と書かれた場所を指す。 「ここに、おじさんもいる……。」 そこは、遥にとって思い出の場所。 あの日『バッカス』で桐生に助けられてから、家代わりに使っていた場所。 桐生は常にいたわけではないが、同じようにセレナを拠点として使っていた。 その場所に行けば桐生にも会える。 いつもと同じように助けてくれる。 麗奈も同じように匿ってくれる。 そう心の中で信じていた。 「ちょっと遠くなりそうだね……まずはあっちに見える、船みたいな場所に着いたら休憩して、それから行こうか。」 ウルボザはハイラル城とは違う方向を指差して言った。 確かにここからでもセレナは見えないくらい遠いので、何も言わずにそうしようと遥も思う。 丘を降りて、北東へ進もうとする二人。 目指す先はE-3,偽装タンカー。 なぜ堂々と地図に「偽装」と書いてあるのか二人共謎に思うが、船の中なら隠れやすい場所があるかもしれない。 道をそのまま歩いていると、前方によたよたと歩く人の姿が見えた。 「ちょっと!!アンタ、大丈夫かい?」 ウルボザがその姿を近くから見ると、それは妙齢の美しい女性だった。 しかし、服には血がべっとりと付いていた。 歩き方のおぼつかなさから、恐らく悪質な参加者に襲われ、済んでの所で逃げてきたのだとウルボザは推理する。 「…………。」 女性は口をパクパクと動かし、何か言おうとしている。 「え!?」 「タベ………タ…………イ。」 「あんた、お腹空いてるのかい?私の食べ物をあげようか?」 ウルボザはザックを開き、パンを取り出す。 彼女は勘違いしていた。 些細な、しかしこの戦いの場ではとてつもなく致命的な勘違いを。 美しい女性、アリオーシュの服についていた血は、彼女の物ではなく、彼女を襲ったゾンビのもの。 そして、彼女が食べたいと言っていたのは、決して支給品の食料などではなく……。 「え!?」 女の細腕とは思えない力で、いとも簡単にウルボザが押しのけられた。 地面に倒れはしなかったが、勢いでパンを落としてしまう。 「コドモ……タベタイ………。」 アリオーシュは目をギラギラと光らせ、遥に向かう。 「タベタイ………タベタイ!!」 「………!!」 その勢いに身がすくんで遥は動けなくなった。 歯をむき出しにして迫り来るアリオーシュ。 たまたま出会った女性が、子供を「捕食して守ろう」とする精神異常者だとどう想像しよう。 そしてその女性がT-ウイルスの影響で、異常さが加速しているなど、大層な妄想癖がある人物でもない限り、想像できまい。 いや、この世界では異常こそが正常であるのかもしれないが。 遥も、神室町にいた時から、誰かが殺される瞬間や、自分が死の危機に瀕したことはあった。 だが、自分を捕食しようとする人物に会ったことは一度としてなかった。 アリオーシュは遥の腕をガッチリ掴む。 手に、子供の柔らかくて弾力のある肉の感触が伝わる。 この感触を、守りたい。手だけではなく、口の中でも、体の中でも味わいたい。 アリオーシュは口を大きく開け、遥の肉を食いちぎろうとする。 「――はぁッ!」 しかし、落雷がその目的を阻害した。 「アアアアアアギャアアアあああ!!」 けたたましい悲鳴と共に、遥の拘束が解かれる。 「何ボサっとしてんだい!!早く逃げるんだよ!!」 ウルボザは遥に怒鳴る。 「え!?私………。」 「私のことは気にするんじゃない!!これを持って先に船の所へ逃げるんだよ!!」 ウルボザは武器以外の支給品を入れたザックを遥に投げる。 ザックの衝撃が体に伝わってようやく遥は逃げ始める。 今になって、遥の心の奥底から恐怖が湧き出てきた。 食べたい? あの女性が言ったことが、理解できなかった。 神室町にいた時は、命の危機にさらされたことは何度もあったけど、食い殺されそうになったことは一度もなかった。 食べられるってどんな感じだろう。 普通にご飯を食べていたけど、食べられる側のことは考えたことなかった。 きっと、銃なんかで撃たれるより、痛いんだろう。 そんなことを頭にめぐらせながら、遥は走る。 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 「コドモ………タベタイ……カエセ!!」 電撃の痺れから回復したアリオーシュは、バタフライエッジを抜き、ウルボザに敵意をむき出しにする。 「返せっつったって、アンタのモノじゃないだろ!!」 同様にウルボザもロアルドスクロウを抜き、アリオーシュにめがけて構える。 (コイツ……私の雷を食らったのに、ピンピンしてるなんて、どういうことだい?) ウルボザが疑問に思ったのは、アリオーシュの生命力。 自分の雷を食らえば、人間は愚か、並みの魔物でも容易に戦意を喪失する。 だが、この女性からは全くそういったものが喪失した様子はない。 一時的痺れたのは確かだし、体のあちこちからまだ煙が出ているが、戦う気力は充分のようだ。 (まあいいさ、それなら容赦なく殺せるよ!!) その点からウルボザは、アリオーシュを人間の姿をした魔物だと判断した。 魔物ならそれでいい。 人間同士の殺し合いはたとえ相手が殺す気でいたとしてもする気は憚られるが、魔物なら心配ない。 いつもの魔物退治のように、冷静に心を殺して戦うことが出来る。 実のところはアリオーシュは人間である。 強靭な生命力のタネは二体の魔物との契約、そしてリッカーを捕食した時に得たTウイルスの影響なのだが。 アリオーシュが大剣を振り回し、ウルボザの首を掻っ切らんとする。 「そんなんで当たると思ってるのかい?」 ウルボザは素早く身を反らし、斬撃を紙一重で躱した。 大剣は誰も斬り裂かず、地面にめり込む。 その隙にアリオーシュに斬りかかろうとした瞬間。 地面から即座に二撃目が襲来した。 「!?」 「コドモ……殺シテ、取リニイかナイと………。」 咄嗟にロアルドスクロウで受け止め、鍔迫り合いに持ち込もうとするも、予想外の抵抗が両手に来た。 (なんて力だよ……モリブリンじゃああるまいし……。) 自分が力で押されるとは。 剣の大きさなら相手の方が上だが、それにしてもこの力は異常だと感じた。 「ちいっ!!」 「早ク……アのコ………タベタイ……。」 ウルボザもゲルドの族長として、生前は砂漠での過酷な訓練に明け暮れていた。 いくら魔物といえども、細腕相手に力で後れを取るとは予想していなかった。 再びアリオーシュが大剣を構えて、斬りかかる。 だが、その場所には誰もいなかった。 既にアリオーシュの真横に移動していたウルボザは、すかさず脇腹を蹴飛ばす。 「見せてやるよ。ゲルドの英傑の力を」 横から、アリオーシュの一撃が襲い来る。 確かにそれはウルボザを斬ったはずだった。 しかし風に飛ばされた木の葉のように身軽に舞うウルボザに、致命傷を与えたことにはならない。 その後も大剣が振り回されるも、一度も斬ることは出来ない。 ウルボザは踊り手のようにアリオーシュの周りを動きつつ、翻弄していく。 いくらウルボザに力があっても、力比べではゴロン族やヒノックスに勝つことは出来ない。 だが、彼女ら、ゲルド族には身のこなしがある。 ウルボザがゲルドの戦士として生きた時代より昔から存在していた戦い方。 蝶のように美しく舞い敵を翻弄させ、蜂のように刺す。 その美しさと激しさでは、他の部族で右に出る者はいない。 (私のお気に入りの剣と盾が無いけど、上手くいったようだね。) 最初の狙いはアリオーシュの利き手。 首尾よく手の甲を斬り付けることに成功した。 剣を落とすかと思いきや、傷ついた手でまだ攻撃して来る。 相手は人間ではないと改めて実感しつつも、今度は姿勢を低くして左足を斬り付ける。 やはり反応は鈍い。 相手に痛覚というのが無くなっているのか。 それとも罠のようなものか? ウルボザは相手の様々な手を予想する。 たとえ目的が食事や子孫繁栄のような、極めてシンプルなものしかなくても、罠を張って狡猾に戦ってくる魔物もいる。 集団で襲撃し、地形に隠れながら襲撃の時を待つリザルフォスが良い例だ。 言い表しようのない嫌な予感に恐れたウルボザは、早急に相手の急所を突こうとする。 「私の、子供ハどこォォぉ?」 アリオーシュの大剣がウルボザの胸に襲い掛かる。 しかし、ウルボザは空中でトンボを切って一回転。 「もらった!!」 そのまま、逆にアリオーシュの心臓にロアルドスクロウを突き刺した。 「アアアア!!」 アリオーシュの体は痙攣し、膝をつく。 (しかし、恐ろしい相手だったね………。) 先に逃がした遥を追わなければいけないが、相手はウルボザの予想を上回る力と生命力を持っていた。 一先ず落ち着こうと、息を大きく吸い込む。 「ふう………」 それを大きく吐き出す。 どうにか心を落ち着かせたウルボザは、再度息を吸って、遥を追いかけようとする……が、それが何故か出来なかった。 アリオーシュが持っていたバタフライエッジが、ウルボザの心臓を貫いたから。 「………!!」 なぜ、と言おうとする前にウルボザの口から大量の血が出る 「ウフフフ………肉……にく……ニク…。」 そのままアリオーシュは剣を抜く。 ウルボザから体から大量の血が噴き出て、崩れ落ちた。 だが、さっき雷を打ってからとっくに1分は経っている。 せめて、もう一度。 この怪物を生かしたら、きっとまた誰かが犠牲になる。 その犠牲を、ここで止めねば。 (遥、あんたは生きなよ。) 血が行き渡らず、言うことを聞かない腕を無理やり上げ、技の体勢に入る。 その瞬間、雷が落ちた。 ウルボザの頭に、バタフライエッジという名の雷が、だが。 彼女はアリオーシュを、人の姿をした怪物だと思っていたが、心臓を失ってなお動ける怪物だとは思ってなかった。 それは、不注意だろうか。 否、不注意ではない。 なにしろアリオーシュが心臓を失っても動ける体になったのはつい先ほど。 彼女が捕食したリッカーから手に入れた、Tウイルスの感染が原因だからだ。 (運動しタからカしラ?お腹……空いタわネ………。) アリオーシュは動かなくなったウルボザの身体にかじりつき、肉を食いちぎる。 Tウイルスは過剰に代謝の速度を上げるため、空腹も異常なペースで進行するのだ。 (やっぱり……美味シクナカッタわね…………。) 新鮮な肉なのでリッカーよりかは美味だが、やはり大人の肉は硬くて食べにくい。 それに、もうすぐ代えようのないご馳走にありつけるのだから、こんなもので満腹になるわけにもいかない。 あの子がやっぱり食べたい。 二口、三口もすればすぐにその肉塊を棄て、衝動に身を任せてそのまま歩き始めた。 【E-3/草原 /一日目 黎明】 【アリオーシュ@ドラッグ・オン・ドラグーン】 [状態]:ダメージ中、T-ウイルス感染(進行中) [装備]:バタフライエッジ@FINAL FANTASY Ⅶ [道具]:基本支給品、ランダム支給品 [思考・状況] 基本行動方針:こどもたちをまもる。 1.遥を追いかけ、食べる。 2.さっきからお腹が空いてしょうがないわ…… ※リッカーを食べたことによりT-ウイルスに感染しました。 現在でもクリーチャー化が進行中です。 それに伴って回復力と、食欲が増進しています。 また、クリーチャー化した場合脳を破壊され完全に活動を停止した段階で「死亡」と判断します。 【E-3/偽装タンカー前 /一日目 黎明】 【澤村遥@龍が如く 極】 [状態]:健康 恐怖 [装備]:なし [道具]:基本支給品、ランダム支給品(1~3個) ウルボザのランダム支給品(1~2個) [思考・状況] 基本行動方針: 自分の命の価値を見つける。 1.ウルボザを待つ 2.ウルボザと合流して休憩した後は、セレナへ向かう。 3.おじさんと会いたい。 ※本編終了後からの参戦です。 【ウルボザ@ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド 死亡確認】 【残り59名】 「ふむ、怖気付いたのかね、バレット君。」 遠くの方で、最初に雷が落ちたのを見たのは、バレットだった。 もしや仲間が雷の魔法を使ったのではないかと気になり、その方角へ向かうことを提案する。 偽装タンカーへと向かう途中だが、回り道をすると、衝撃の光景が広がっていた。 一人の女性が、別の人間を食べていたのだ。 すぐに食べるのをやめてどこかへ歩き出したが、それ以上に衝撃的だったのは、背中にぽっかりと穴が開いていたことだった。 背中に穴が開いても何食わぬ顔して歩けることは、銃を心臓に打ち込んでも効果がない可能性が高い。 頭に打ち込んだり、首を切り落とせば殺せるかもしれないが、支給されている武器の使い方も分からない今は、勝てるかどうか分からない。 「うるせえ……どうするか考え中だ。」 自分は考え事は苦手だが、そう答えてしまう。 「君は銃弾(バレット)なのにすぐに飛んでいかないようだな」 「……。名前で遊ぶなっつってんだろ……。」 目の前の同行者さえ何者なのか分からない状態で、対処法もはっきりしないまま相手に戦いを挑みたくない。 しかし、相手が向かっているのは自分達が目指していた、タンカーの方角。 今戦わなくても、目的地を変えなければ、すぐに戦うことになる。 今すぐに戦いを挑むか、もう少し様子を見るか、はたまた進路を変えるか。 【E-3/草原 /一日目 黎明】 【バレット@FF7】 [状態]: 健康 アリオーシュに対し若干の恐怖 [装備]: 神羅安式防具@FF7 [道具]: デスフィンガー@クロノ・トリガー 基本支給品 ランダム支給品(0~1) [思考・状況] 基本行動方針: ティファを始めとした仲間の捜索と、状況の打破。 1.あの女性(アリオーシュ)をどうする? 2.タンカーへ向かい、工具を用いて手持ちの武器を装備できるか試みる 3.マテリアの使用法をオセロットに説明するとともに、怪しいので監視する ※ED後からの参戦です。 【リボルバー・オセロット@METAL GEAR SOLID 2】 [状態]:健康 [装備]:ピースメーカー@FF7(装填数×6) ハンドガンの弾×12@バイオハザード2 [道具]:マテリア(???)@FF7 基本支給品 ランダム支給品(0~1) [思考・状況] 基本行動方針:??? 1.バレットとともにタンカーへ向かう。 ※リキッド・スネークの右腕による洗脳なのか、オセロットの完全な擬態なのかは不明ですが、精神面は必ずしも安定していなさそうです。 Back← 055 →Next 052 We re tied with bonds, aren t we?(前編) 時系列順 056 TRIGGER 054 ささやかなふれあい 投下順 002 Aの食卓 アリオーシュ 066 アリオーシュの奇(出題編) 014 Abide 澤村遥 101 偽装タンカーを探検しよう ウルボザ GAME OVER 043 Bullet & Revolver バレット・ウォーレス 066 アリオーシュの奇(出題編) リボルバー・オセロット
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20 :carnival (re-construction ver) Phase 3 -decisive battle-:2009/12/01(火) 23 56 04 ID kEvpSScR0 クーリーが新しく使える切り札の認証コードを言おうとした時、 頭の中に誰かの声が響いた。その声は、彼がよく知る人物にそっくりだった。 (クーリー!クーリー!) 「まさか…ユール?」 無線ではない。突然、アルベルトと話している途中に切れてしまったのだから。 だとすると、これは幻聴なのだろうか… (クーリー!聞こえる!?) 「ユール…ユール!君なのか!?」 ユールの名を呼ぶのは久しかった。今まではログとかノエル1としか呼べず、 フラストレーションが溜まったせいだろうか。クーリーの口から出る言葉は興奮に満ち満ちていた。 (今、烏と交戦しているの) 「何だって?」 (アレは鷲じゃない。烏よ。クーリー、気分の方は?) 「僕の心配をするより、自分の心配をした方が良い。 いま直ぐにそっちに行く。ユール、最後の切り札だ。こいつで勝負を決める」 (分かった。クーリー、今そっちに烏を誘導しているから、そこで待ってて!) オーケイ!クーリーはそう返し、そして涙を流していた。 烏賊の墨に精神を冒され、そしておかしくなってしまった自分が恥ずかしい。 そんな自分をさらけ出してしまっても、ユールはいつものように振舞ってくれたのだ。 もしかしたら自分を気遣っているのかもしれないが、とにかくそれが嬉しくてしようが無かった。 クーリーのレーダーに赤い光点が現れた。 その方角を見ると、巨大な烏とそれにまとわりつく黒い点が見えた。 「あれはユールか!?あっ、ルセさんが…!」 クーリーと同じく身を潜めていたルセが、急発進してユールの加勢に向かっていった。 彼女の後に続くクーリー。切り札をスタンバイしたままバルカンで攻撃を仕掛けていく。 21 :carnival (re-construction ver) Phase 3 -decisive battle-:2009/12/02(水) 00 03 01 ID m7OVOhQn0 ユールは片手でP-UFOの操縦を、もう片方の手で携行型重火器を持って戦っていた。 通常、P-UFOでは考えられないアクロバットな機動をもってして 翼で打つなどの攻撃を避けつつ、的確に一発一発を烏の体へと撃ち込んでいく。 それでも烏は攻撃の手を緩める事も無く、何処かから煙を上げて壊れる事も無かった。 「あんな下らない童話の真似をして、何が楽しいっていうのよ!!」 ユールは敵のあまりのタフさ加減に怒りを覚えていた。 いつの間にかルセとクーリーが自分の加勢に来てくれていたが、 三人分の攻撃をもってしても烏が倒れる気配はない。 ほんの少し前からだが、ユールはテレパシーのような力を使う事が出来た。 それでクーリーと意思の疎通を取る事が出来たのだが、ルセとは取れないようだった。 こちらが念じて相手に自分の意思を伝える。相手の意思は相手の肉声を通して伝わる。 そんな能力を使ってユールは再度クーリーとコンタクトを取る事に決めた。 (切り札、撃てそう?) 「ダメだ、奴の機動はとても速い。正直言ってついていけない。 ユールはよくあんなのについていけるね」 (そう?…それより、ダメージを蓄積させて動きを止めないと。 ルセが敵を拘束する兵装を使わないのは、きっと彼女もついていけないから?) 「多分ね。だから、今は君が頼りだ」 (分かった。私を信じていて。こんな童話の産物なんかに負けやしないんだから!) ユールはそう念じてクーリーに送り、烏の真正面からP-UFOを突っ込ませる。 烏は両方の羽を閉じて自らを守るようにしてユールを迎え撃つ。 それに対して、ユールは右手に構えたロケットランチャーに「光の力」を流しこんだ。 ロケットランチャーが白く発光したのを見てピク、と烏が微妙に動きを見せた。 ユールの行動が烏の予想に反していたのだろうとかいうのは分からないが、 とにかく、ユールはロケットランチャーの形をした発光体というべき代物を烏に投げつけた。 それから、ユールは右手を首のネックレスへと持っていく。 P-UFO操縦の役目を担った左手を離して烏へと向ける。 左手の掌は開かれている。 その手のくぼみに白い光が集まる。 「こうすれば撃てる!こうすれば撃てるの!!こうすれば――!!!」 自分に言い聞かせるように叫ぶユール。 三度目の叫びの途中で、彼女の左手から白い弾が飛び出す。 しかし、ユールの撃った白い弾の標的は烏ではなかった。 標的となったのは、烏へ向かって放物線を描いて投げられたユールのロケットランチャーであったのだ。 22 :carnival (re-construction ver) Phase 3 -decisive battle-:2009/12/02(水) 00 05 57 ID m7OVOhQn0 一発撃ってダメージを与えられないのなら、一気に何発も撃ってダメージを与えればいい。 それが出来なければ、一気にドカンとやってしまえばいい。 ユールが自分の投げたロケットランチャーを撃った理由は、そんな簡単な発想だった。 もちろん、ただロケットランチャーを投げつけ、破壊させるだけではだめだ。 ユールはそれを見抜き、効果的にダメージを与えられるように光の力を流しこんだのだ。 ユールの作戦の成果は……烏の翼に初めて目に見えるダメージを与える事が出来た。 パラパラと翼を覆う装甲が剥がれていき、海面に着水して沈んでいくのが見える。 「よしっ!どんどん行くよ!!」 ユールは自らを鼓舞してP-UFOから飛び出した。 右手には大剣の姿に戻ったマキナが握られている。 マキナを手にしたユールは、恐らく高威力兵器の弾体のように見えただろう。 烏はそんな突撃を敢行したユールを食い止めるために翼を閉じ続けた。 少女と巨大な烏の激突。どちらの力も殆ど同じ程度であった。 だから、ユールは烏を突き破る事も無く、烏がユールを撥ね退ける事も無い。 凄まじい力の衝突が継続しているからか、ユールは重力を無視して烏と激突していた。 普通なら重力に従って海面へと落下していく。しかしそれはなかった。 あらゆる法則を無視する、そんな力同士が衝突し続けていた。 クーリーはユールと烏の激突を見た瞬間、ユールが自分に何を求めているのかが分かった。 十数年もの付き合いだ。相手が何を言わなくても何をして欲しいかくらいは分かる。そう、理解している。 クーリーは烏の頭上に位置取り、切り札の発射準備を整える。 新しい切り札「ラストスタンド」はいつものようにIIDXのプレーによる認証を要さなかった。 白鍵を押すだけで、クーリーはこの新しい切り札を撃つことが出来る。 「最後の抵抗か……いいや、これは最後じゃない。 僕らにとって、まだ中間点にしか過ぎない……」 クーリーはそう呟き、そして白鍵を押した。 すると、目の前が全く見えなくなるほどに機体前面にエネルギーの凝縮体が現れ、直ぐに発射された。 「ぎゅおぉぉおぉお」とでも表現すれば良いのか迷う音が 烏と激突を続けるユールの耳に入った。音源は頭上。確信する。クーリーの準備が整ったのだ。 ユールはわざと力を抜いて激突から離脱、重力に従って落下していく。 力をぶつける相手を失った烏は、少し前進して一瞬の隙を見せる。 この一瞬の隙に、クーリーの切り札の初弾が烏に撃ちこまれた。 23 :carnival (re-construction ver) Phase 3 -decisive battle-:2009/12/02(水) 00 11 06 ID m7OVOhQn0 「ラストスタンド」は強力無比なエネルギー弾を秒間3つの間隔で撃ち続けるものだった。 一発の威力が烏に確かなダメージを与えるものである。 それが秒間3つも当たるとなると、当然のことながら、烏の高度は次第に下がっていく。 これが一分間にも及ぶ猛攻となるのだから、 3×60=180発ものの高威力弾体がはじき出す攻撃力は、凄まじいという表現を軽く越える。 総計180発もの弾体を浴びてもなお、烏はまだ飛行を続けていた。 飛行とはいっても、海面擦れ擦れの超低空飛行ではあったのだが。 全身の駆動系統は殆どが駄目になった。それでもまだ墜落はしていない。 そう、烏のメインコンピュータを乗っ取った「全てを破壊するもの」の名を冠した闇はまだ諦めていなかった。 この異常な耐久力は闇の力でもって、どうにか工面しているからだろう。 ノイズ混じりでいながらの自然な声で、烏が恨めしそうに言う。 「くそ、まだまだやれる!必要最小限のパーツだけ残して他をパージすれば…!」 言い終わると、バラバラと烏の装甲が音を立てて剥がれ落ち、 それらは全て海に落ちる。海面から上がった飛沫が月の光を照り返す。 以前と比べると、明らかに威圧感が無くなった烏が羽ばたいて少しだけ高度を稼ぐ。 「どうだ!見てみろぉ!!まだまだお前らなんてぶっ殺せるんだよォ!!!」 うおおぉおぉぉ!!!!と雄叫びをあげる烏。 クーリーとルセの二人は臨戦態勢を整えた。が、その必要はなかった。 「ナイン!お前はこれでお終いだ!!」 「そうだね!行くよマキナ!!…えぇい!!!」 二つの大きな声がした。その後、ピアノのような鍵盤楽器風の音色が二度響く。 それからあっという間もなく、烏の二つの翼が機体から剥がれた。 烏は何かを言う暇もなく急速に高度を下げ、そして海に沈んでいった。 「ちくしょおぉぉおおお!!!誰がやったんだあああぁあぁあああ!!!!!」 断末魔を上げていく烏の姿は、次第に海の底へと消えていく。 先程まで烏が滞空していた所に何者かが浮かんでいた。 その人物は、腰にまで届く漆黒の髪を持つ、並より上の顔立ちをしている少女。 黒のロングコートと暗めの色の服と、動きやすい黒のズボンを身につける少女。 その少女の右手に握られているのは、どう見ても不釣り合いな大剣。 例えるなら……ライトな雰囲気を持つ、聖夜の夜に現れた魔女。 ……こんなものだろうか。 26 :carnival (re-construction ver) Phase 3 -decisive battle-:2009/12/05(土) 23 40 46 ID dnkqKzva0 いつかルセの言っていた言葉を覚えているだろうか? 「そのうち、空、飛んじゃうんじゃない?」 光の力はどんなものにも変換できる。あらゆる力に変換できる。 それは例えば、光弾を撃つための光弾が持つ熱量、エネルギー自体に変換される。 高速移動する際の推進力になる。強烈な威力を持つ打撃を放つための威力になる。 そして、ユールが空を飛ぶための、浮遊のための力となっている。 ユール達と烏の戦いに終止符が打たれた。 ユールはP-UFOを捨て、烏への正面衝突を試みた。 そこで彼女は離脱し、次に烏を襲ったのが、クーリーの切り札「ラストスタンド」である。 これは、これまで撃ったどの切り札も比較にならない威力を秘めていた。 そんなものを喰らえば、流石の烏も超低空飛行しか出来なくなっただろう。 そこにP-UFOを捨て、宙に浮き続けるユールの見えざる斬撃である。 真空波のような物を飛ばして(その点では9の「ステルス」に通じる) 烏の両の翼を切断し、烏を海中へと没せしめた。 浮遊を続けるユールは、比較的被害の少ない第二ブロックへと降り立った。 何とも言えない心地よさを心に留めながら、クーリーにテレパシーを送る。 (クーリー、やっと終わったね、全部、終わったよ) 「まだ、全部じゃない」 (……総帥、いいえ、全てを回帰へと導くものがまだだった) 「そう。奴を倒して、この戦いは終わり」 (クーリー、無線は使えないまま?) 「……そうだね、もう一度試してみたけど、駄目だった」 (マキナが言ってるんだけど、光の力も闇の力も、色んなものに変えれるんだって) 「例えば?」 (例えば……電力とか) 「はぁー……そりゃあ、とても便利だね」 (電力だけじゃないよ。熱にも変えられるし、冷気にする事だって出来る) 「何でもありだな」 (そうよね。だから、全てを回帰へと導くものも自身の形を変えられる。たぶんね) そうユールがテレパシーを送った直後に割り込むように、ネックレスに戻ったマキナが言う。 『1000年前の9がそうだった。奴は自分の姿を獣に変えてきたりしていた』 ユールはクーリーとのテレパシーを切ってマキナと話す。 「マキナも同じように?」 『そうだね。最初に君にに話しかけた時、こういうふうにしていたはずだ』 「……そういえば。それで、思ったんだけど」 『何を?』 「全てを回帰へと導くものが、ターミナルの基地に何かの形で入ってきて、無線を切ったとは考えられないかな」 27 :carnival (re-construction ver) Phase 3 -decisive battle-:2009/12/05(土) 23 43 50 ID dnkqKzva0 ユールは適当に言ったのだろうが、それは合っていた。 女の勘、というやつなのだろう。マキナは少し考えるように間をおいてから言った。 『それは大いに考えられる。闇もコンピューターウィルスのような形にもなれるはずだ』 「となると、ウィルス説で考えると…どうやって相手を倒せばいいんだろう?」 『君の光の力でターミナルの基地にいる闇を取っ払う。吹き飛ばすんだ』 「でも、本当にターミナルにいるのかな……」 『考えてみて。今までに色んなトラブルがあった事を思い出すんだ。 プロフェッショナルの集まる場所で、あんな失態が続くと考えられる? 事前情報の間違い、管理体制の不備…色々挙げられるでしょ?ちょっと考えればわかる』 (それが全部闇の力によるものだって言うの?) 『その可能性は高いって言ってるんだ。確かにいるかどうかは分からない』 そうね、と言ってユールはクーリーにテレパシーを送る。 (なんか、ターミナルタワーに闇がとりついているらしいの。 そのことがこれまでの不自然に繋がるみたいで、 私だけが何とか出来そうなんだけど、私、出来るのかな?) 「……よく言葉が分からないけど、ユールにしかできない事なんでしょ。 ユールにしか出来ないって事は、僕は君の成功を信じるしかない。頼むよ、ユール」 (ありがとう、クーリー……ちょっとやってみるね……) ユールはここでテレパシーを切った。 そして両方の腕を伸ばしてターミナルへと向ける。 掌がターミナルの下、WSFの基地のある方へと近づくと、次第に熱を帯びてくる。 「掌が熱い!」 「きっと、そこに全てを回帰へと導くものがいる。そこに光の力を流し込めばいい」 「力の動かし方のコツは掴んだ。きっと、こういう事よね?」 ユールの二つの掌から白い霧のようなものが流れ出た。 それはターミナルの基地へと動き、そことユールを光の線で結んだ。 両手から光の霧を出し、ターミナルタワーへとそれを送る少女の姿は 月の明かりに照らされていて、妙に神秘的であった。 光の霧が消え、ユールの掌の熱が去った時、自分の無線機がざざっと音を立てた。 「こちらノエル2!誰か聞こえるか!?」 オールコネクションで聞こえてくるその声はクーリーのものだった。 思わず彼の名を呼びそうになったが、そこはぐっとこらえて応答に出る。 「こちらノエル1!ノエル2、聞こえてるよ!」 「そうかぁ、良かった!お、ルセさんとも繋がってるみたい。応答願います!」 「はい、こちらルセ。さっきの凄かった!ログ、あれが光の力ってやつ?」 「えぇ。さっき烏に止めを刺したのも、いま無線を回復させたのも、そう」 「グッジョブ、ログ!さ、一度基地へ帰還しましょう。 タワーの屋上の一部が開いているから、そこに入って。 ログは空を飛べるから…着いたら歩きで中に行って頂戴。出来る?」 「出来るよ!それにしても、生身で飛ぶのって気持ちが良いの!」 「それ、いいなぁ…」 高所恐怖症だったはずのクーリーがそう呟いた。戦いのなかでそれを克服できたのだろう。 28 :carnival (re-construction ver) Phase 3 -decisive battle-:2009/12/05(土) 23 48 29 ID dnkqKzva0 最初にユールがふわっと浮きあがってターミナルタワー屋上を目指した。 クーリーが「レディーファースト」と言ってユールとルセを先に移動させたのだが、 直ぐに自分で切り札を撃った反動で、移動可能なだけのエネルギーがない事を明かした。 しばらく時間を置けば、行動可能になる程度のエネルギーが回復するという。 その無線を聞き、ユールは浮遊しながら空を見て、そして誰に言うでもなく呟いた。 「月が綺麗ね…」 ユールは今の今まで戦いに集中していて 月が姿を現していることすら気付かなかったのだ。そんな彼女の呟きにマキナが相槌をうつ。 「気付かなかった?」 「気付けなかった、と言うべきかもしれない。だってあんな戦いをしていたもの。 ……総帥は、いいえ、『全てを回帰へと導くもの』は今どこで何をしているんだろう…」 ユールが話題を変え、マキナは考えているのか少し黙り、声を発した。 「さっきユールが奴のコントロールを解いた。 だから基地の能力も回復するはずだ。 そちらとの通信が可能になったら、ちょっと聞いてみないか?」 「何を?」 「奴とコンタクトをとったかどうかだ。 それさえ分かれば、奴が憑依する総帥の体の居場所は絞られる」 「へぇ。じゃあマキナ、ちょっと聞くけど、あなたの予想ではどこにいそうなの?」 「これまでに獅子、蠍、烏賊、鷲…鷲は鷲ではなく烏だったけど、そいつらを倒したんだから…」 「倒したから?」 ユールのその言葉に、マキナは答えるべきかどうか迷っていたようだ。 が、答えはあっさりとした口調で返された。 「次は宇宙からやってくると思うよ」 ユールとルセの移動が終わり、クーリーも移動できるようになったと思われた時だった。 空からピンク色の光線が、一瞬の間に五本照射された。 照射された四つの箇所は海で、照射された海面だけが蒸発している。 もう一つの箇所はクーリーの機体だった。 ばごん。そんな気の抜けた爆発音を響かせ、クーリーの機体がゆっくりと高度を下げていった。 29 :carnival (re-construction ver) Phase 3 -decisive battle-:2009/12/05(土) 23 54 21 ID dnkqKzva0 ピンク色の光線が五本照射された音も、 クーリーの機体が爆発した音も、ユールの耳にしっかり届いていた。 何が起きたのかは理解できたが、どうしてそうなってしまったのかが理解出来なかった。 どうして、あのレーザーが、クーリーに当たった? 「痛みがない……根幹までもがやられたとでも? くそ、無線は通じるか……?全員に告ぐ!ノエル2は完全に行動不能! グラビティコアのエネルギー生成能力が異常値を示している! 動けば機体の大破は免れない!脱出装置もダウンしている! ……僕に残された道は死ぬことしかない!!……くそっ!!!」 クーリーが無線で叫んでいた。他の人たちのざわめきも聞こえる。 ユールはそれらを聞いた。その内容を理解した。だが、どうしてこうなった? 「……このままだと機体が海面に落ちる。ちょっとの衝撃でも与えたらアウトだ。 着水予測時間が残り約6分。それまでの間、ノエル1と話させてくれ。 あと、厳重なプロテクトもかけておいてほしい。 彼女といつものように話したい。それが、僕の望みだ」 誰に言うでもなくクーリーは言った。 先の動揺に満ちた叫びの後の発言とは思えないほどに落ち着いていた。 それはきっと全員の耳に届いたのだろう、他の人達のざわめきが消えていった。 クーリーがそれを確認してから、ユールにログコネクションで語りかけた。 「最後のお願いが二つあるんだけど」 「……」 「僕は君をいつものようにユールと呼ぶ。君も僕をクーリーと呼んで欲しい。これが一つ」 「うん……」 「もう一つは、さっき言った僕の犯した罪、その話をしたい。まぁ、懺悔だ。いいかな?」 「いいよ。でも、クーリーは、本当に死んじゃうの?」 「残念だけど。ユール達には本当に申し訳ないと思う」 「私が、私がクーリーを助ける。光の力で。それでいいでしょ?」 「触れられただけでアウトなんだ。誰の助けも借りられない。 だから、このまま死ぬしかない。いつの日だったか忘れたけど…… 地球を破壊するほどの大きさの隕石が落ちてきた夢を見たって話、覚えてる?」 「ごめん、覚えてない。というか、初耳かも……ごめん」 ユールが申し訳なさそうに返す。いいんだ、とクーリーが言って続ける。 「夢の中で僕は散歩をしていた。どこに行くってわけでもなく、そこら辺をうろうろしていた。 で、空が熱いなぁと思ったらね、赤く燃えてこっちに突っ込んでくる隕石が見えた。 やたらリアルだったし、感覚が現実に感じるものに近いし。得てして夢ってそういうものだけどさ。 でね、その夢の中で僕は死んだ。目が覚めたらベッドの上だ。 夢で死ぬ体験はしたからね、だから、今が怖いかと聞かれても、怖くないって返すさ」 「でも、私はクーリーのいない生活を体験していない。例え夢の中であっても」 「そうだね……で、小学校の時に犯した罪を、ここに告白しようと思う。いいかな?」 「いいよ。それでクーリーに悔いが残らないのであれば」 30 :carnival (re-construction ver) Phase 3 -decisive battle-:2009/12/06(日) 00 06 14 ID vb59bTD70 小学一年生の頃だった。入学式から日は浅いから、まだ春だった。 君も覚えていると思うけど、何故か僕と君はいつも同じ教室にいたね。 で、一年生の時に出来た友人がいてね。男の子なんだけどさ。 入学から一週間とちょっとが経って、その彼が僕に一通の手紙を渡した。 彼には好きな人がいたようでね…初恋ってやつだね。 それで、その好きな人に近い僕に、この手紙を渡してくれって頼んだんだ。 今どき珍しいと思ったよ。ラブレターなんてさ、メールで送る人が殆どだからね、今もだけど。 で……彼の好きな人は僕の好きな人でもあったんだな。 だから、僕はこの手紙を渡す事によって、僕と彼女の妙な関係を壊す事になったら、と恐れた。 それでね、僕の家に大きな暖炉があるでしょ?クリスマスになったら大きな丸太を入れているアレ。 パチパチと音を立てて燃えるそこに、僕は迷いなく手紙を放り込んだ。 手紙は直ぐに燃えて炎になった。灰になって、どこかへ消えた。 それで…一日経って、彼から結果はどうであったかを聞かれたんだ。 彼女に手紙を渡していない僕は、こう答えるしかなかった。渡したはいいが、断られたって。 そう言ったさ。全くの虚構を、僕は初めて口にしたかもしれない。 彼は残念そうな顔をして、そして僕に言ったんだ。あの言葉はよく覚えている。 「そうか……じゃあクーリー、お前があの子を、ユールを……見守ってやってくれよな」 って言われたんだ。その時僕は……僕は、泣いていた。 これが、クーリーの犯した罪だった。そして、ユールに特別優しくする理由だった。 これを読んで、大した事をしていないと感じる人もいるだろう。 それとは間逆で、とんでもない事をしでかしたと憤る人もいるだろう。 はたまた、別に何も感じないという人もいるだろう。 十人十色だ。誰もがそれぞれの思った感情を抱く。全く同じ感情は抱けない。 だから…ユールの感情は、彼女の言葉を通してしか、知る事が出来ない。 31 :carnival (re-construction ver) Phase 3 -decisive battle-:2009/12/06(日) 00 08 45 ID vb59bTD70 「私…」 静かにユールが言った。 「私は、怒ってなんかない。 流石に当時に聞いたら怒ってたかもしれないけど。 でもね、クーリーが悪いと反省して、それでクーリーなりに成長したなら。 それならね、私はいいと思うんだ。全然問題ない」 「ユール……」 「ねぇ、モンドさんの言葉、知ってる?」 「WOSの設立者の?」 「うん。モンド・スミスさん」 「……ごめん、知らないんだ」 ユールは意外そうな顔をした。クーリーの知識量はユールのそれを上回っていたから。 「『成長は猛省と共に訪れる。人は罪を犯し、それを償おうとする過程でのみ成長する』」 「初めて聞いた」 「これ、クーリーの事を言っているみたいじゃない?」 「僕はあの時から成長なんてしてないさ。君を大切にすることしか考えてないんだから」 「でも、私にマイナスになるような事はしてないんでしょ? だったら、それはクーリーがとても成長したって事だと思うの。 それに『光の力の引き出し方』もクーリーは一人で発見したの」 「それって?」 「それはね、クーリーが言ってたんだよ。 人を信じて、理解して、人から信じられる人になるって」 「……言ったね、確かに。僕は、それを目指してきた」 「クーリーがどう思ってるかは分からないけど。 私はクーリーはその目標にとても近づいてると思う。いいえ、達成したと訂正する」 「そうかな?」 「そうよ。じゃないと、今の私もいない。 あなたをシンボルとした私の信条が存在しない。人は、ホントは良いんだって。 根っからの悪人なんて、存在しない。その信条が、存在しない」 「性善説でも性悪説でもないよね…ユールらしくって、とてもいい考えだと思う。 どうか、それを大切に思い続けていて。……それじゃ、あと30秒だ」 ユールはその言葉を受けてから数秒黙った。カウントダウンが進む中、彼女は口を開く。 「これでクーリーと話が出来ないなんてね…もう、会えないなんてね……」 「僕は死んで、もうこれから音ゲーが出来なくなったり、 ユールと面と向かって話したりできなくて残念だけど、まだ生き続けられるよ」 「え?」 「僕はユールの中に生き続ける。空に還ったとしても、僕はユールの中で生き続ける。 ……だから、本当の最後のお願いだ。叶えてくれるかな?」 「うん」 「……僕が死んでも、時々で良いから、僕の事を思い出してほしい。 そうじゃないと、ユールの中で生きられなくなるから。……どうか、お願いします」 ユールはそこで少し間を開け、そして言った。 「だいじょうぶ。クーリーの願いは、必ず叶える」 「ありがとう。これで、後悔しないで死ねるよ」 直後、爆発音が轟く。そして、少女の泣き声が静かに響く。 32 :carnival (re-construction ver) Phase 3 -decisive battle-:2009/12/06(日) 00 14 47 ID vb59bTD70 烏は倒した。クーリーは死んだ。だが、まだすべては終わってはいない。 総帥を操る「全てを回帰へと導くもの」との決着がついていない。 「クーリー……」 「ユール、ここで泣いちゃ駄目だ。 彼は、君に悲しみに浸っていて欲しくは思っていないはずだ。……僕がそうだった」 ユールの呟きにマキナが言う。 彼はナインこと「すべてを破壊するもの」との最終決戦で死んだ。 そんな彼の言葉には重い説得力があった。 マキナの言葉を受けたユールは無線を使って本部と連絡を取った。 「こちらノエル1。ノエル2が死亡した……そうだ、敵の位置はどこ!?」 「十中八九、宇宙圏内にいる。大気圏内にあんな攻撃が出来るものは確認できない」 応答したのはルセだった。いつの間に……と思う間もなくルセがまくしたてる。 「宇宙空間からの攻撃となると……駄目、こっちには対抗手段が何もない!」 「何もって、何も無いの?」 「そう。本当にお手上げね……あの攻撃を見た限りでは、 再攻撃までにはまだ時間がある。試し撃ちをしたのかもしれない」 「試し撃ちって……彼は死んじゃったんだ!!」 「それは分かってる。でも、今はこの状況に集中して。 私達は、私達の兵器の中にあんなレーザーを照射できるものを知らない。 総帥が一から創り出したのかもしれない。でも、今はそれが問題じゃない」 「そうよね、ごめんなさ……そうだ、良い考えがある。ちょっとだけ耳を貸して……」 この時、ユールの中に浮かんだ構想はとてもシンプルなものだった。 自分の光の力を使って、宇宙にいると思われる敵を攻撃するというものだ。 私に言わせれば、音楽ゲームのように指示されたからタイミング良く操作、というのと変わりない。 例えがおかしかったかもしれないが、それだけ純粋に単純な構想であった。 「それ、出来るの?」 「ルセも見たよね。私が離れた位置から烏の翼を断ち切ったのを」 「アレをやるの?」 「応用を利かせるの。アレの応用は…光線を撃つ。敵をかき消してしまう程の」 「光線、ねぇ…あ、ログ、ちょっと聞きたいんだけど」 ルセが訊ねた。ユールは一体何を聞きたいのかを問い、それを知った。 「今爆発した機体、あなたが乗っていた支援機もそうなんだけど、 アレには莫大なエネルギーが詰まってる。それって吸収できないかな」 33 :carnival (re-construction ver) Phase 3 -decisive battle-:2009/12/06(日) 00 18 52 ID vb59bTD70 「そういうものを吸収って出来るの?」 ユールはマキナに小声で訊ねた。マキナは考えるそぶりも見せずに即答する。 「出来る。電力だったり、熱だったり、闇の力だって吸収して自分のものにできる」 「マキナに言わせれば出来るそうなんだけど」 「じゃあ、ちょっとやってみせて」 それだけを言ってルセは無線を切った。 ユールはクーリーが搭乗した機体が爆発した海面を見た。 そこには青色の霧がたちこめていた。機体の色と何の変わりもない。 ユールはそこに両手を重ねて向けた。 頭の中で青い霧を掌に吸い込むイメージを思い浮かべて、実際に吸い込み始めた。 「…色んなものが、私の中に流れていく」 ユールが独り言を言った。 「その中には、きっと、彼もいるかも」 「そうかもしれない。そうじゃないかもしれない。 でもクーリーは、私の中で生き続けていく。私が死ぬまで、生き続けるよ」 「そうかもしれないね。いや、そうじゃないかもしれないね…」 それから二人は黙っていた。ユールはエネルギーの吸収に集中しなければならないし、 マキナも喋ってユールの気を散らそうとは考えていなかった。 それから30秒もたたない内にユールが呟いた。 「……終わった」 「どう?どんな感じ?」 「さっきよりも、体の内側から力が溢れだすような…それに、心も暖かくなった」 「良い事じゃないか」 マキナが言って、そして続ける。 「あそこにいる敵は、もう烏のように黒に染められているはずだ。 だからもう、生半可な攻撃は効かない。下手に挑めばしっぺ返しを食らう」 「私の光の力と、さっき吸い上げた力だけじゃ足りないの?」 「はっきり言うよ。足りない。アレをクリアー出来た人間はそれ程いないからね」 「アレって?」 「何でもない。こっちの話だよ。それより、こうしてみたらどうかな…」 マキナの言葉に耳を傾けるユール。マキナの言葉が終わった時には、彼女の顔には驚きが広がっていた。 34 :carnival (re-construction ver) Phase 3 -decisive battle-:2009/12/06(日) 00 24 36 ID vb59bTD70 「はぁ!?そんなことしたら、あなたが死んじゃうでしょうが!!!」 ルセは怒鳴っていた。怒鳴られていたのはユールだった。 これが本来のルセの姿だ。先に登場したウィーグルも少しばかり恐れるほどの。 何故ユールが怒鳴られなければならなかったのか。その理由は少しさかのぼる。 マキナはユールに、キリーが担当するパワー生成装置について説明したのだ。 「カーニバルを建てた時から存在するパワー生成装置?」 「あぁ。君の友人が、多分それの担当をしているはずだ。DDRで遊んで、力を作る。 力ってのは何にでも変換できる。その意味では光や闇の力に共通するね」 「じゃあキリーが担当だね。それで、それが第一ブロックと第二ブロックを結ぶ橋を壊したの?」 「そう。それだけでも大変なエネルギー量になると思うでしょ? ところが、それ程のものでもないみたいなんだ……何が言いたいか分かる?」 「分かった。橋を爆破した時は大してエネルギーを使っていなかった。 私が全部のエネルギーを吸収して、敵にありったけの力を込めた攻撃をぶつける!」 「そういう事。それじゃ、ルセと相談してみようか……」 そしてユールがルセにそれを提案し、そして怒鳴られてしまったという話だ。 予想もしていなかった大音声に耳を痛めながら、ユールは反論する。 「でも、相手がどんな奴か分からないでしょ? 常に全力で臨まないと、絶対に敵は倒せないよ!」 「知ってる?教えちゃいけないんだけど教えてあげる。 橋の爆破に使ったのは5/30程度だった。 単純計算であれだけのエネルギーの六倍、 けれども単なる倍数計算で結果が求められない。どういう事か分かる?」 「…加速度的にエネルギーの総量は上昇する」 「頭が良いのね。だったら、その良い頭でよく聞いてよく考えなさい! 全部のエネルギーは大型核弾頭十発分に相当するのよ!!」 世界を終焉へと導くことのできる負の遺産、それが核兵器だ。 第三次世界大戦の背景として、それは色濃く歴史の教科書には書かれている。 一発でも放たれたら大変なことになる核兵器が、十発分。 それを聞いてユールは一瞬頭をふらっとさせた。だが、一瞬だった。 「それがどうしたっていうの?敵を倒すのには不足なんてない!」 「そんなものを吸収して、宇宙空間に放出して、そしたらどうなると思う? 間違いなくカーニバルは、あんたの攻撃の反動を受けて跡形も無く崩壊してしまう!!」 35 :carnival (re-construction ver) Phase 3 -decisive battle-:2009/12/06(日) 00 33 52 ID vb59bTD70 何だ、そんな事か。ユールは素直にそう思った。 「別に大したことじゃない。カーニバルを壊そうなんて思ってもいない。 自分が空に昇って、そこから攻撃をすればいいだけの話。ね、そうでしょ?」 「…ログを信じよう。おい、彼女に全部のパワー生成機の力を…」 無線の奥で「了解」と声がしたと同時に、ターミナルタワー屋上の床が強烈な光を発した。 ユールは自分が大木になったと想像し、その大きな根で莫大なエネルギーを 吸い上げていくのをイメージし、実際に足元から吸い上げていく。 徐々にタワーの床の光が弱くなっていき、最後には元のように光らなくなった。 大型核弾頭十発分という驚異のエネルギーを吸収したユール。 彼女の体はそんな吸収に耐えられたのだろうか。 「……全部…吸い取ったよ、マキナ………」 疲労困憊した声でユールが言った。 彼女の体は立っているのがやっとという感じだ。 マキナは信じられない、と返してから続ける。 「体、大丈夫じゃないよね」 「当り前じゃない…」 「ユール、僕を構えて。早く」 マキナに指示され、ユールはどこか無気力な様子でネックレスを引きちぎり、マキナを大剣に変えた。 「……もし、無理かもしれないって言ったら?」 「僕は何とも思わない。でも、彼はとても悲しむだろうね」 「…彼?」 「そうさ。君の中で生き続けているって言った彼だよ」 「……クーリーのこと?」 「うん。君の中に生きているんだろ? 苦しんでる君の中に生きる彼も、きっと苦しんでる。 でもね、絶対にクーリーは、諦めてしまう君の姿なんか見たくないだろうね」 「……どうしてよ」 クーリーはいつも自分を気遣ってくれたじゃないか。 私が苦しんでいるなら、癒してくれるはずじゃないか…… そう思っていたユールの心に、マキナの言葉がずぶりと突き刺さる。 「勝手なこと言って申し訳ないんだけどね。 きっと彼なら、自分がどれだけ苦しんでも構わないだろうさ。きっと彼ならね。 でも、彼は君が苦しんでいるのには耐えられないだろう。たとえあの彼であっても。 さらに言うよ。君がそこで諦めようってんなら、きっと彼はもう一度死ぬことを選ぶだろうね!!」 36 :carnival (re-construction ver) Phase 3 -decisive battle-:2009/12/06(日) 00 38 44 ID vb59bTD70 マキナの叫びを聞いて、ユールは自分の心が壊されたような思いをした。 そしてそれと同時に、心が急速に再建されていくような感覚もあった。 そうだった。クーリーは自分の中に生きさせて欲しいって言った。 そして私が生かすって言った。そうだ、クーリーは自分の中に生きているのだ。 今や私は、私ひとりのために生きているのではない。 クーリーと共にこれからも生き続けなければならない。 それを…マキナに言われるまで忘れてしまっていたのだ。 「クーリー、ごめん。私はきっと……絶対にやってみせるから」 ユールはそう呟き、そしてふわっと空に浮きあがった。 ゆっくりと高度を上げていくユールの体。 それを迎えるように照射される、クーリーを殺したピンクのレーザー群。 ユールに向かって照射されたレーザーは、不可視の障壁によって軌道を捻じ曲げられた。 光の力による現象だ。もうここまでくれば何でもありだ。 ユールはタワーの屋上から5000メートルほど浮上した。 眼下のものが小さな点に見えてしまう程に高い位置にいるユールは ゆっくりとマキナを自分の胸の前で構え、その切っ先をレーザーを放つ巨大な黒点に向ける。 もうこの高度まで上昇すれば、敵の姿もどうにかして見えることが出来ていた。 「こちらログ。そこの大きな飛行機に告ぐわ。危ないからそこをどいて」 「話は聞いている。計算ではこの位置が安全圏だと出ている。遠慮なくやってくれ」 ユールとイロンの短い会話が交わされ、そしてユールは目を瞑った。 今日は色んな事があった。 カーニバルに遊びに行ったり、途中の喫茶店で不味いオススメの飲み物を飲んでみたり。 不思議な子供に会ったり…そういえば、彼はこのことを予見していたような。何者だろう? まぁいいや。私自身のルーツを聞かされてびっくりした事の方がもっと重要だから。 そして、いつも一緒にいる皆がこんなに心強い存在だという事に気づけた。 私が思っていたよりも、クーリーはずっとすごい人だってことに気づけた。 そのクーリーは死んじゃったけど、私の中に生き続けている。 そのことをもう一度気づかせてくれたのはマキナだ。 これまでに私を支えてくれた多くの人が、とっても大切だという事に気づけた。 ただ遊びに来ただけだと思った一日が、私に教えてくれた。 私は、多くの人たちに支えられて存在しているんだ。 だから、自分の勝手で全部を台無しにしようっていう闇を、このまま許すことはできない――!!! 37 :carnival (re-construction ver) Phase 3 -decisive battle-:2009/12/06(日) 00 45 07 ID vb59bTD70 私の限界はここまでだった。 自分でもその天井を突破できたような気はするが、だが駄目だった。 何にも目的を達成できていないのだ。 ここで今一度、私の抱いていた目的を明かそう。 前にも書いていたかもしれないが、今抱いている目的の方が正しいはずだ。 「2999年12月25日に起きた『カーニバル事件』の真相を描く」 「この時代での文化などの背景を伝えていく」 これが今現在に私が抱いている目的だ。 前に書いたものと違うというなら、こちらが正しい目的になる。 言い訳になるが「不変のものなど存在しない」という言葉がある。私はそう思う。 この「Phase」の物語は前の項で完結を迎える。 私は長いものを書くというのが初体験であるので、十分に納得のいく結末にはならなかった。 手にした資料の不足もその原因となっているのだろうが、明らかに私のレベルが足りていない。 私は限界を超えたと自覚した。だが、それでは駄目だったのだ。 ここで、私では駄目であったのだということを謝らせて下さい。 本当に、本当にここまで読んでくださった方には申し訳ないと思っています。 …思いついた。 私がこれを書くきっかけになった事、それから続く様々な出来事。それらを書けば。 カーニバル事件のその後を描くことができる。果たせなかった目的も果たせる。 …もう少しだけ、この愚かな私に、付き合っていただく時間を。もう少しだけ、お願いします。 carnival (re-construction ver) Last Phase -day break-へ続く コメント 名前 コメント
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Dense Forest Battle BASIC Level 2 BPM 142 Notes 231 1 口口口口 |----| 口口口口 |----| 口口口口 |----| 口口口口 |----| 2 口②口口 |①---| 口①口口 |----| 口口口口 |②---| 口口口口 |----| 3 口口口口 |①---| ②①口口 |----| ③口口口 |②---| 口口口口 |③---| 4 口口②口 |①---| 口口①口 |----| 口口口口 |②---| 口口口口 |----| 5 口口口口 |①---| 口口①② |----| 口口口③ |②---| 口口口口 |③---| 6 口②口口 |①---| 口①口口 |----| 口口口口 |②---| 口口口口 |----| 7 口口口口 |①---| ②①口口 |----| ③口口口 |②---| 口口口口 |③---| 8 口口②口 |①---| 口口①口 |----| 口口口口 |②---| 口口口口 |----| 9 口口口口 |①---| 口口①② |----| 口口口③ |②---| 口口口口 |③---| 10 口②②口 |①---| 口①①口 |----| 口口口口 |②---| 口口口口 |----| 11 口口口口 |①---| ②①①② |----| ③口口③ |②---| 口口口口 |③---| 12 口②②口 |①---| 口①①口 |----| 口口口口 |②---| 口口口口 |----| 13 口口口口 |①---| ②①①② |----| ③口口③ |②---| 口口口口 |③---| 14 口口口口 |①---| 口口口口 |----| 口①①口 口口口口 口口口口 口口口口 口②口口 |----| 口口口口 |②---| 15 口口口口 |①---| ①口口口 |----| 口口口口 |----| 口口口口 |----| 16 口口口口 |①---| 口口口口 |----| 口①①口 口口口口 口口口口 口口口口 口口②口 |----| 口口口口 |②---| 17 口口口口 |①---| 口口口① |----| 口口口口 |----| 口口口口 |----| 18 口口口口 |①---| ①②口① |----| 口口口口 |----| 口口口口 |②---| 19 ①口口口 |①---| 口口口口 |----| 口口口口 |----| 口口口口 |----| 20 口口口口 |①---| ①口②① |----| 口口口口 |----| 口口口口 |②---| 21 口口口① |①---| 口口口口 |----| 口口口口 |----| 口口口口 |----| 22 口口口口 |①---| 口口口口 |----| 口口口口 |②---| ①②②① |----| 23 口口口口 |①---| 口口口口 |----| ①②②① |②---| ③口口③ |③---| 24 口口口口 |①---| ①②②① |----| 口口口口 |②---| 口口口口 |----| 25 ①②②① |①---| ③口口③ |----| 口口口口 |②---| 口口口口 |③---| 26 口口口口 |①---| 口①①口 |----| 口①①口 |----| 口口口口 |----| 27 口口口口 |----| 口口口口 |----| 口口口口 |----| 口口口口 |----| 28 口口口口 |----| 口口口口 |----| 口口口口 |----| 口口口口 |----| 29 口口口口 |①---| 口口口口 |②---| 口口③④ |③---| ①②口① |④---| 30 口口口口 |①---| 口口口口 |②---| ④③口口 |③---| 口口②① |④---| 31 口口③④ |①---| ①②口口 |②---| 口口口口 |③---| 口口口口 |④---| 32 ④③口口 |①---| 口口②① |②---| 口口口口 |③---| 口口口口 |④---| 33 口口口口 |①---| ①口④口 |②---| 口③口口 |③---| ②口口口 |④---| 34 口口口口 |①---| ④口口口 |②---| 口③口① |③---| 口口②口 |④---| 35 口①口口 |①---| 口口②口 |②---| 口③口口 |③---| 口口④口 |④---| 36 口口口口 |①---| ②③③② |②---| ①④④① |③---| 口口口口 |④---| 37 ①口口① |①---| 口②口口 |--②-| 口口③口 |----| 口口口口 |③---| 38 ①口口① |①---| 口口②口 |--②-| 口③口口 |----| 口口口口 |③---| 39 口口口口 |①---| 口①①口 |--②-| 口口②口 |----| 口口口③ |③---| 40 口口口口 |①---| 口①①口 |--②-| 口②口口 |----| ③口口口 |③---| 41 口②②口 |①---| ③①①③ |--②-| 口口口口 |----| 口口口口 |③---| 42 口口口口 |①---| 口②②口 |--②-| ③①①③ |----| 口口口口 |③---| 43 口②②口 |①---| ③①①③ |--②-| 口口口口 |----| 口口口口 |③---| 44 口口口口 |①---| 口②②口 |--②-| ③①①③ |----| 口口口口 |③---| 45 口口口口 |①---| 口①②口 |----| 口②①口 |②---| 口口口口 |----| 46 口口口口 |①---| 口③③口 |----| ①②②① |②---| 口口口口 |③---| 47 口口口④ |①---| 口口③口 |②---| 口②口口 |③---| ①口口口 |④---| 48 口口口口 |①---| ①口口① |②---| ②③③② |③---| 口④④口 |④---| 49 ④口口口 |①---| 口③口口 |②---| 口口②口 |③---| 口口口① |④---| 50 口口口口 |①---| ①口口① |②---| ②③③② |③---| 口④④口 |④---| 51 口口口口 |①---| ①口③① |②---| 口②口④ |③---| 口口口口 |④---| 52 口口口口 |①---| ①③口① |②---| ④口②口 |③---| 口口口口 |④---| 53 口口口口 |①---| 口口③④ |②---| 口②口口 |③---| ①口口① |④---| 54 ④③口口 |①---| 口口②口 |②---| ①口口① |③---| 口口口口 |④---| 55 口口口② |①---| 口①①③ |②---| 口口口④ |③---| 口口口口 |④---| 56 ④口口口 |①---| ③口口口 |②---| ②口口口 |③---| 口①①口 |④---| 57 口口口② |①---| 口①①③ |②---| 口口口④ |③---| 口口口口 |④---| 58 ④口口口 |①---| ③口口口 |②---| ②口口口 |③---| 口①①口 |④---| 不確定度 0
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BATTLESTATIONS MIDWAY @ Wikiへようこそ。 GAME DETAIL Developer Eidos,inc. Publisher Eidos Interactiv Release Date 2007/01/30/ Console XBOX360 XBOX.COM-GAME DETAIL PAGE http //www.xbox.com/en-US/games/b/battlestationsmidwayxbox360/default.htm?WText.camp=HR03-BattlestationsMidway WText.campSrc=Games
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Higgins Boat ヒギンズ艇 Type LCP 種別:LCP In Service 1940 配備:1940年 Displacement 12brt 排水量:12トン Dimensions 80 x20 8"x5 3" 寸法:80フィート×20フィート8インチ×5フィート3インチ Crew 12-14 乗員:12-14名 Speed 50kts 速度:50ノット Armour 4 装甲:4 Weapons 兵装: 2xM1919 .30" AA gun M1919 .30対空砲 2門 These wooden shallow-draft boats,the brainchild of New ニューオリンズの造船技師、アンドリュー・ヒギンズによって Orleans shipbuilder Andrew Higgins,allow for the rapid deployment 考案されたこれらの喫水線の浅い木造船は、物資や兵員を of men and materiel onto enemy-held beaches.Without these 敵の保持する海岸にすばやく展開することが出来ます。 remarkably innovative little boats,the invasion of enemy islands これらの非常に革新的な小型艇無しでは、敵の小島を would be difficult if not impossible.However,they are very easy to 侵略することは非常に難しいか不可能だったでしょう。しかしながら、 destroy,and their machine gun armament is of minimal danger to any それらは簡単に破壊出来、その武装である機関銃は敵に対して極めて小さな opponent. 脅威にしかなりません。 Ships in class N/A 同級艦:なし
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開拓地南部を守れ After the lengthy series of battles against the Silver Wolves and "liberating" some frontier towns, the player will help out the Southern Frontier s population in preparation for more Silver Wolves attacks. 戦時中の生活 (Life During Wartime) リ"コイ"ルにまた"来い"! (Recalled to Recoil) 機動隊 (Riot Police) 問題の根源 (The Root of the Problem) 営業トーク (Pitch Meeting) 優しく攻撃 (Please Hummer, Don't Hurt 'Em) 人々が必要としている (People In Need) 白馬に乗った王子 (Call the Cavalry) 訓練の日 (Training Day) 希望の輪立 (On Tracks) 料理を賭けて (Patriot Games) 鬼の居ぬ間に (When the Cat's Away...) 片付け (Clean Up Your Mess) 悲しむ時間など無い (No Time to Mourn) トロットベックに行く (Go to Trotbeck) 歯止めをかける (Putting a Stop to Things) 子供達の埋葬 (Burying Children) コメント 戦時中の生活 (Life During Wartime) 小麦の栽培 (x1) 1000本の木を届ける 消毒液を作成 (x1) 報酬 2000 XP Next Mission リ"コイ"ルにまた"来い"! リ"コイ"ルにまた"来い"! (Recalled to Recoil) リコイル・リッジに行く 銀狼を打ち負かす (x3) Note ラムジー&キャシディーやモーガン、コルト保安官が戦闘に参加する。 アルコール工場を占領している銀狼だけは「酔っ払い銀狼」となる。 報酬 4000 XP Next Mission 機動隊 機動隊 (Riot Police) バーンモスへ行く 暴動を止める (バーンモスへ行くと表示) Note 市民ユニットを倒してはいけない逮捕システムでの戦闘となる。 投石トラックや山火事、トラクターなどの車両ユニットだけを倒すだけでクリア。 報酬 3000 XP Next Mission 問題の根源 問題の根源 (The Root of the Problem) 溶接機を2つ作成する (x2) 厚手の手袋を4つ作る (x3) ラプター唐揚げを作る (x4) Reward 4000 XP Next Mission 営業トーク、白馬に乗った王子、テントで【Aiding the Raiders】 営業トーク (Pitch Meeting) 平和維持隊を2名育成 報酬 2500 XP Next Mission 優しく攻撃 優しく攻撃 (Please Hummer, Don t Hurt Em) ライオットトラックの製造 報酬 3000 XP Next Mission 人々が必要としている 人々が必要としている (People In Need) レベル39で表示 暴動を止める Note ゲスト扱いの平和維持隊とライオットトラックによる、逮捕システムに則った戦闘となる。 警棒や放水でHPを減らし(この攻撃では市民のHPは0にならない)、 逮捕攻撃(手錠アイコン)を行うことで市民を戦闘から撤退させることができる。 報酬 3000 XP Next Mission 白馬に乗った王子 (Call the Cavalry) レベル39で表示 ピアースばあさんのところへ行く トロットベックを守る (x4) Note 銀狼との戦闘。コンクリ壁のある戦闘は2連戦なので注意 報酬 5000 XP Next Mission ラムジー軍曹の独り立ち 【Sergeant Ramsey s Escapade】 訓練の日 (Training Day) レベル42で表示 ライオット兵を4名育成 (x4) 狙撃兵を2名育成 (x2) レンジャーを4名育成 (x4) 報酬 3500 XP Next Mission 希望の輪立 希望の輪立 (On Tracks) 2150のコンクリを届ける 2150の鉄を届ける 報酬 4000 XP Next Mission 料理を賭けて 料理を賭けて (Patriot Games) バーンモスの民兵と実践演習 Note バーンモス民兵が3部隊出現する。 こちらの兵ジャガーノート、コマンドー、迫撃砲、マークスマンなどが全てゲスト扱いで、固定された編成による戦闘。 報酬 4500 XP Next Mission ? 鬼の居ぬ間に (When the Cat s Away...) レベル45で表示 バーンモスへ行く 報酬 1000 XP Next Mission 片付け 片付け (Clean Up Your Mess) 銀狼を打ち負かす (x8) Note バーンモスに赤枠の銀狼が多数現れ、中には2連戦の戦闘もあります。 これらの部隊には民間人が含まれており、彼らを倒してしまうと敗北となります。 ロケットや砲撃系ではなく、スナイパーや解体師系のユニットが活躍するかも知れません。 ちなみに、クエスト終了後に残った部隊は町を離れると消えてしまいます。 報酬 6500 XP Next Mission 悲しむ時間など無い 悲しむ時間など無い (No Time to Mourn) 地図に戻る ピアースばあさんの所へ行く途中で銀狼と対決 (x6) 報酬 5000 XP Next Mission トロットベックに行く トロットベックに行く (Go to Trotbeck) トロットベックに行く 報酬 無し Next Mission 歯止めをかける 歯止めをかける (Putting a Stop to Things) 銀狼たちを一掃する Note ピアースばあさんの家を占領している"銀狼親分"との3連戦になります。 未確認ですが第二波の段階で退却してもクエストは進行するようです。 この場合、第三波の銀狼親分まで倒した場合と別の会話が用意されているらしいです。 報酬 4500 XP Next Mission 子供達の埋葬 子供達の埋葬 (Burying Children) バーンモスへ行く 報酬 10000 XP、バーンモス記念碑のロック解除 (現在このデコレーションは設置不可能です) Next Mission いい人、スカースボローの団結、危険な招待状 コメント クエストに関するコメントはこちらに 最新の10件を表示しています。コメントページを参照 名前 LV70なのですがパーキンスがさらわれた後のミッションがなにも出ません。どうすれば出ますか。 - 名無しさん 2016-09-08 07 07 59 LV70ですがプラズマのロック解除やゴリアテのクエストが出ません。。 - 名無しさん 2015-01-27 14 08 34 プラズマ精製所のロック解除条件を教えてください - 名無しさん 2014-10-22 16 02 06 実際にアンロックできるのは67Lv、クエスト(反乱軍、そこら中にたくさん(だったはず) 英名:Rebels. There Are A Lot Of Them.)でアンロック。 - 名無しさん 2014-10-31 13 30 32 ゴミ収集車の存在意義とは一体・・・うごごご・・・ - 名無しさん 2014-02-17 18 18 40 ラムジーのフィットネス、終了したはずがもう1回同じクエ出現、バグ?期限間に合わないので止める - 名無しさん 2014-02-01 06 40 29 歳末助け合いの報酬ってなに? - 名無しさん 2013-12-29 13 38 49 新しいゾンビクエの一つで這う物が獲得できたよ - 名無しさん 2013-10-26 21 40 12 どうしたらいいの?? - ゾンビおどしを2体設置 2013-10-21 01 50 30 デコレーションにあるよ。 - 名無しさん 2013-10-23 18 03 38 ゾンビミッションがレベル16になっても出ないのですがなんでだろ? - あ 2013-10-21 01 19 04 クエストが出ても進めません 敵は郊外にあり ついてついてつきまくれ 門はひらかれた #11013; #65038;この3ツが出来ません どうしたらクエストが出来るんでしょうか? 町を整理した時に余計な物を消したかもしれません 分かる方教えてください - 名無しさん 2013-09-23 20 15 37
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Legislation [立法] Unions [組合]
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TOSKA AIRBATTLE -トスカ航空戦- 目次 ブリーフィング 全体マップ チケット設定 陣地 登場兵器 解説 史実 コメント ブリーフィング French Bombers attacked Zeppelin dockyards and Hangars several times in the War. There were different kinds of planes used. The Goal of these Attacks were to destroy the Zeppelins and their Hangars. To win, the french have to destroy the Hangar, the Zeppelin tower and the docked Zeppelin, before their tickets run out. The Germans have to defend the Hangar, the Zeppelin tower and the Zeppelin until the french tickets run out. 大戦中、フランス軍爆撃機はツェッペリン飛行船の工場と格納庫を数回爆撃した。攻撃には多種類の航空機が使用された。攻撃の目標はツェッペリンと格納庫の破壊であった。フランス軍はチケットが無くなる前に格納庫、ツェッペリン・タワー、ツェッペリン本体を破壊せよ。ドイツ軍はフランス軍のチケットが無くなるまで格納庫、ツェッペリン・タワー、ツェッペリン本体を防衛せよ。 全体マップ チケット設定 陣営 比率(COOP) 減少速度(COOP) -% (-%) - (-) -% (-%) - (-) 陣地 陣地名 初期陣営 価値 白旗時間 確保時間 補足 --------------------未編集-------------------- - - - --------------------未編集-------------------- - - - 登場兵器 陸上兵器 --------------------未編集-------------------- --------------------未編集-------------------- 海上兵器 --------------------未編集-------------------- --------------------未編集-------------------- 航空兵器 --------------------未編集-------------------- --------------------未編集-------------------- 固定兵器 --------------------未編集-------------------- --------------------未編集-------------------- その他 --------------------未編集-------------------- --------------------未編集-------------------- 解説 未編集 史実 未編集 コメント コメントは最新20件が表示されます。 (過去のコメントを参照) 名前 コメント すべてのコメントを見る
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翌日からの予定を立てる事が可能 平時 共通 Offer a coffee [コーヒーを提供する] Offer a glass of champagne [シャンパンを提供する] Offer a bribe [賄賂を提供する] 持ちかけた時点で断られる事が多く、又提示金額が少ないと断られる。天皇陛下には何故かよく通用する。 Tell her she is charming Tell him "You are worthy of your position and on honor to the institution!" Offer to award him the national medal Invite him to speak highly of you in public Encourage him to take out a party card with your own party Ask him if he would accept a ministry Heads of State 会談に2日を要する。 Tell him I love your country, its splendid landscapes always made me dream Renegotiate a military alliance Create a sales contract Invite him to make the same decision as you at the next G8 summit 日本= アメリカで確認 Institutions Minister for justice(国内) Cheer him up Tell him to toe the line Religions [宗教] Tell him "Spiritually speaking, your religion has always been a great inspiration for me!" Ask him to pray for you Artist Tell him/her "Hamlet, Othello,Richard III, Mirza the dog, what a repertory!" Actor "What poetry in your choreography!" Dancer "You come over so well on the screen!" Commentator "You re so funny!" Humorist "With you we are all fashion victims!" Fashion designer "When you play,Maestro,The angels begin to dance!" Musician "I pissed myself laughing at yoour last film!" Movie maker "I ve read all your books!" Novelist "You ll bury us all,Madame name !" Oldest person "What inspiration in your painting!" Painter "Really caustic, your latest album!It blew me away!" Singer "You re really the best of your kind!" Political journalist "You re even more beautiful in real life!" Top model "Flattery apart, for me you re the greatest living artist!" Photographer Athletes Tell him/her "You are really an example for the children of this country!" Sports man/woman "You take free kicks like no one else!" Football player "My word, what a driver" Driver "Fantastic, that rising backhand!" Tenniswoman Family friends Wife Offer to make love to her, right here and now Tell her "You have a lover! I know you have, fickle woman! Traitor, Witch!" Encourage her to be more discreet Tell her "You re the most beautiful woman in the world, darling!" Mother [] Encourage her to be more discreet Encourage her to be more talkative Offer her flowers Tell her "You re the most beautiful mother in the whole world!" Father [] Give him his pills Ask him "Well, as young as ever, Dad!?" Lend him your official car Encourage him to reduce his gambling 戦時中
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Actions [行動] Lift a total embargo a country [国家完全禁輸指定] Subsidize [助成金] Customs duties [関税] Exonerate [免税] Construction [建設] Dismantlement [解体] Contracts [契約] New contract 選択項目 Coal [石炭] Electricity [電気]Biomass-powered electricity [バイオマス発電] Fossil electricity [化石エネルギー] Geothermal-powered electricity [地熱発電] Hydraulic electricity [水力発電] Nuclear electricity [原子力発電] Solar-powered electricity [太陽光発電] Wind-powered electricity [風力発電] Fuel [燃料] Natural gas [天然ガス] Oil [石油] Uranium [ウラン] 選択項目2 Development of electrical stock [] Fossil energy [化石エネルギー] Nuclear [原子力エネルギー] Hydroelectricity [水力エネルギー] Onshore Wind [陸上風力エネルギー] Offshore wind [水上風力エネルギー] Geothermal [地熱エネルギー] Biomass [バイオマスエネルギー] Solar [ソーラー] The search for resources [資源探索] Oil platforms [海上石油油田] Oil wells [石油油田] Gas wells [ガス油田]