約 3,170,996 件
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/3413.html
前ページ次ページ異世界BASARA 夢を、ルイズは夢を見ていた。 夢の中でルイズは、池のほとりにある小船の中にいる。 うらぶれた中庭にある池…ルイズが「秘密の場所」と呼んでいる所だった。 「ルイズ、ルイズ」 そこへ、マントを羽織った貴族が現れた。 羽根つき帽子を被っているせいか、顔を見る事は出来ない。 「ルイズ、泣いていたのかい?」 「子爵様…」 ルイズは呟いた。 「また母上に怒られたんだね?安心して、僕がとりなしてあげるから」 そう言って手を差し伸べてくる。 ルイズは立ち上がり、その手を握ろうとした…が。 そこに風が吹き、貴族が被っていた帽子が飛んでいく。 「あ…」 そこに現れた顔は、ルイズの思っていた顔ではなかった。 「な、何やってるのあんた」 「さあ行こう、ルイズ」 貴族だと思っていた男は、自分の使い魔…幸村だった。 「行こうじゃないでしょ、何でここにいるのよ!」 「何って、僕の婚約者を迎えに来たんじゃないか」 ボク?こいつ今自分の事を“僕”って言ったのか? いつもは拙者と言っているのに…いや、それよりも婚約者とは何だ。 ルイズは困った顔でぐるぐると思考を巡らせている。 その反面、幸村はルイズを見て微笑んでいた。 こ、こいつ…静かにしてれば結構カッコイイかも… 「待て!貴様…僕のルイズに何をするか!!」 と、今度は別の男の声が聞こえた。 見てみると、羽根つき帽子を被ってマントを羽織った男…今度は本物の子爵様だった。 しかし、幸村は慌てる様子もなく、軽く子爵に向けて腕を振るう。 すると強い風が吹き、子爵は吹き飛んで池に落ちてしまった。 「やめてよね。本気になった僕に勝てると思ってるの?」 幸村はしれっと言い放つと、ルイズに向き直って微笑む。 「さ、行こうルイズ」 「ちょ、ちょっと!行かないわよ!離して!」 抗議するが、幸村は気に止める様子もなく、ルイズを抱きかかえた。 「何でよりによってあんたなのよ!離しなさーい!!」 ルイズは抱きかかえられたまま手足をばたつかせるが、幸村はただ微笑んでいた。 ルイズはそれが何だかとても恥ずかしかったのだ。 「う~ん…離しなさいよぉ…」 ルイズ殿……ルイズ殿…… 「何笑ってるのよ馬鹿ぁ…Zzz…」 ルイズ殿…ルイズ殿!! 「むにゃ…うん?」 「ルウゥゥイズ殿おぉぉぉぉぉぉぉぉっっ!!!!」 「ほわあああぁぁぁ!!??」 突然の大声でルイズは夢から現実へと一気に引き戻される。 「おおルイズ殿!目が覚めましたか?」 「ユキムラ…」 目を覚ましたルイズはしばらくぼーっとしていたが、我に返った。 「あ、あんた私の部屋で何してるの?廊下で寝てたんでしょ?」 「はっ!何やらルイズ殿の呻き声が聞こえたので、駆けつけた所存!」 幸村は心配そうな表情でルイズを見ている。 さっきまで見ていた夢を思い出し、ルイズは顔を真っ赤にして俯いた。 「ルイズ殿、どこか具合でも悪いのでござるか?」 「べ、別に何でもないわよ…馬鹿…」 「…あれ?」 だがここでルイズは奇妙な事に気づく。 この部屋にはちゃんと鍵か掛けられている。そして幸村は鍵なんか持っていない。 ならば、どのようにしてこの部屋に入ったのか。 「ユキムラ、どうやってこの部屋に入っ…」 その答えは幸村の背後にあった。 壁に大穴が空いている。いや、元はそこにドアがあったのだが無くなっていたのだ。 「…ねぇユキムラ、あの穴は何かしら?」 ルイズは出来るだけ平静を装って、幸村に問い掛ける。 「ははっ!駆けつけようにも鍵が掛かっていたので、武田軍に伝わる『武田式開門』で扉を開放した結果にござる!」 『武田式開門』………閉じられた扉、門を蹴破る。もしくは引っぺがす。 「ふざけるなあぁぁぁぁー!!!!」 烈火の如く怒ったルイズの蹴りが幸村を吹き飛ばした。 「あんたは力任せで物を壊す事しか出来ないの!?」 「しかし!ルイズ殿の御身に何かあってからでは!!」 「うるさいうるさい!このバカムラ!アホムラ!サナダムシイィィー!!!!」 「…あーあ…だから止めとけって言ったのによぉ…」 廊下で、デルフリンガーはポツリと呟いた。 ――同時刻、チェルノボーグの監獄―― 城下で最も監視と防備が厳重と言われている監獄… その入り口の門の横に、1人の男が立っている。 「やれやれ…隠密というのは苦手だ…」 男はそう言いながら松明の炎を見ている。 「待たせたな…土くれを連れて来た」 男が炎を眺めていると、門から仮面を付けた男が出てきた。 その横には、トリステインを騒がせた盗賊…ルイズ達によって捕らえられたフーケが立っている。 「やぁフーケ殿…ご機嫌如何かな?」 「ご機嫌に見えるかい?こいつがあんたの言っていた連れ?」 男の言葉にフーケは苛立った声で言った。 仮面の男は頷く。 「ああ…目的は違えど、我等の仲間だ」 その言葉を聞いた男はフッと笑った。 妙な格好をした男だと、フーケは思った。このトリステインでは見た事のない服装である。 「変わった格好をしているけど、あんた何処の出身だい?」 「そうだな、遠い世界から此処へ呼ばれた……と言っても卿は信じないか……」 「はっ!別の世界から呼ばれただって?あいつ等みたいに?」 『あいつ等』…その単語を聞いた男の眉がピクリと動く。 「ほぉ…あいつ等とは誰かな?」 「私をこの監獄にぶち込んだ奴等だよ。確かユキムラ…いや、サナダユキムラだったね」 それを聞いた男の唇が不気味な程吊り上った。 そして、今度は笑い出した。 「ははははは、ふはははは!成る程成る程、人生はこれだから楽しいものだ。 いや、私の人生はあちらで一度終わっているから違うかな?」 いきなり訳の分からない事を言い出した男に、フーケは言葉が出なかった。 男は一頻り笑うと、2人を見て言った。 「さぁ行くとしよう。その者達に一度会いたくなったよ」 前ページ次ページ異世界BASARA
https://w.atwiki.jp/gatihomo/pages/21.html
小太郎は怒り狂い サンペーをへし折った。 その直後、カグヤの一撃をくらい 吹っ飛ばされた。 一緒に吹っ飛ばされたのか 胸の上にアナルが乗っかっていた。 そのアナルは相変わらず右手は股間だが 左手には鍵のような物を持っていた。 「ウキィィィィ、この鍵を使うキー。これを玉手箱に差して 箱本来の力を解放するウキー。だけど、お前がその力に耐えられるかはわからないウキー」 小太郎は迷わず鍵をアナルの手を奪い玉手箱の横にあった穴に差し込んだ。 「兄さん、未来は釣れたよ」 そして鍵を回した。 鍵を回し箱から音がし 蓋が開放された。 開放された玉手箱の中から 淡い光でなくまぶしい輝きを放つタマテバ光が 噴出された。 それは小太郎の体を包み変化させていく。 全身が金色に輝き 頭部はよりたくましく大きくなった。 ウラシマンコタロウ 棒輝(ボッキ)の誕生であった。 新たな力を手にした小太郎と 対峙するカグヤ。 「ほぅ、まだ私の楽しませくれるのかぇ」 「いや、お前が楽しむのは終わりだ」 そう言った瞬間、カグヤの左腕が吹き飛んだ。 一瞬遅れてカグヤが自分の左腕に視線を向けた。 「ひぃぃぃぃぃやぁぁぁぁぁぁぁぁぁ痛いっぃぃぃぃぃぃぃ 何をしたのじゃぁぁぁぁぁぁぁ」 小太郎はいた場所から一歩も動いていなかった。 突然の出来事に カグヤは右手を振るい 小太郎を攻撃した。 だが、すべての攻撃は小太郎を すり抜けるようにすべて通り抜け後ろのアナルにぶつかっていた。 「なぜじゃぁぁぁぁぁぁ、この汚物めぇぇぇぇぇぇ」 「これで終わりにするから 耐えてみろよ雌豚」 小太郎は腰を落とし蹴りの姿勢を取った。 だがその場所はカグヤから10M以上離れている場所だった。 蹴りの届く距離ではないと思ったが カグヤは用心しさらに後ろに下がり右手で体をかばうように 防御壁を展開した。 「無駄だ。すでに終わっている。後3秒だ」 「1・・・・2・・・・・3」 次の瞬間、突然カグヤの胴体に大穴が開き カグヤは大量に吐血し倒れた。 「奥義 貫超(かんちょう) すべてを超え 敵を貫く」 そう言いおえた小太郎の後ろで 温羅とアナルが体を支えあっていた。 「まさか・・・・貫超とはウキ」 「知っているのか!アナル!」 「貫超、それはウラシマシステムの力を最大限に引き出すことによって 起こされる現象の事ウキ。システムの力をフルに使い 攻撃部分だけを未来へ飛ばす。そして攻撃した結果だけを残し 飛ばした部分を戻すウキ。だからどうすることできないまま 小太郎が蹴った時間になるとカグヤに攻撃を受けた結果だけが発生する 4次元の技だウキ。 ゲイ民書房刊 ~漢技~の項目より抜粋だウキ」 すべて終えた小太郎が変身を解こうとした時 倒れたカグヤが動き始めた。 「クハハハハハハハハ、私の計画が台無し! もう終わり、すべて終わりぃぃぃぃぃぃぃぃぃ」 その右手には反重力素子弾が握られていた。 カグヤは弾を自分の胴体に開いた穴に埋め込んだ。 「最後に嫌がらせぐらいしましょうかぁぁぁぁぁぁぁぁ おいでませぇぇぇぇぇぇぇ。」 カグヤの体内で反重力素子弾がはじけた。 その衝撃で小太郎・温羅・アナルは塔の外まで吹っ飛ばされた。
https://w.atwiki.jp/memoriaknights/pages/191.html
☆4 炎角ノ忍風魔小太郎→ 属性 ジョブ 武器 炎 ファイター→ 槍 ステータス HP 攻撃 防御 初期 3,510 900 160 MAX 4,100 1,390 300 覚醒MAX 自動合成 メモリアバースト 風魔手裏剣 ダメージ 対象 範囲 レンジ 150% 敵1体 S 大 メモリアバースト(覚醒) ダメージ 対象 範囲 レンジ 覚醒前 覚醒後 スキル1 スキル1 古式連撃槍 link_anchor plugin error 画像もしくは文字列を必ずどちらかを入力してください。 スキル2 スキル2 ナムスラスト link_anchor plugin error 画像もしくは文字列を必ずどちらかを入力してください。 スキル3 スキル3 キルスライサー link_anchor plugin error 画像もしくは文字列を必ずどちらかを入力してください。 - スキル4 - link_anchor plugin error 画像もしくは文字列を必ずどちらかを入力してください。
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/366.html
前ページ次ページ異世界BASARA 全てのゴーレムが倒されて手駒の無くなったギーシュ、そこに止めとばかりに幸村の槍が迫ってきている。 彼は思わず目を瞑ってしまった。 ……ところが体の何処にも痛みがない。しばらくして、ギーシュは恐る恐る目を開ける。 そこには2人の男が立っており、それぞれが持っている槍で幸村の二槍を受け止めていた。 「幸村、もういい。もう勝負はついたぞ」 1人は三叉槍を持った前田利家。 「……くっ!このばかもん!わしの肝を冷やすでないわ!」 もう1人は栄光槍を持った北条氏政である。 「…!す、すまぬ…我を忘れて槍を振るってしまうとは…」 幸村は慌てて槍を手放す。同時に、左手の輝きが消え始めた。 「この幸村…まだまだ……未…熟…」 輝きが完全に消えると、幸村はふらつき、その場に倒れてしまった。 やっぱりギーシュの攻撃が効いていた、ルイズは倒れている幸村に駆け寄った。 「ちょっと、大丈夫?しっかりし…」 「………グゥ……グゥ………」 「…ね、寝てる…」 ああ、この男は昨日眠っていなかったんだ… 朝の充血した目を思い出し、負傷で気を失ったのではないと安心したのか、ルイズは安堵の息を漏らす。 「ル、ルイズの使い魔がギーシュに勝った!」 「平民が貴族を倒すなんて…」 「あんたほんまにべっぴんさんやーー!」 一方、予想外な幸村の勝利で周りから驚きの歓声が上がった。 「まさか…僕が平民に負けた…」 その歓声の中で、ギーシュはがっくりと肩を落としている。 「強い…何だ彼は…強すぎる…」 「あいつが強いだけじゃないぞ」 敗北した事に落ち込んでいると、不意に利家が声を掛けてきた。 「ギーシュだったな?お前、幸村を相手にして楽に勝てると思っただろう?」 「そ、それは…確かにそうだが…」 「それが油断となって隙が出来た。隙があれば、強い奴でも負けてしまうぞ」 利家の言った言葉に、ギーシュは思わずはっとなった。 最初の1体が倒されて幸村に睨まれた時、自分は冷静さを失ってしまった。 判断力に欠ければ勝てる戦にも勝てない。ましてや今回は相手の方が強かった。 「油断大敵、だが負けを知って強くなる事も出来る!」 そう言うと利家はキュルケの元へ戻っていった。 「腹減った」と聞こえてくるので、きっとまた食べ物を要求しているのだろう。 と、今度は氏政がギーシュの目の前に立つ。 「君にも助けられたね…どうやら僕はまだ咲いてもいない蕾だったよう…」 そこまで言っていたギーシュは不意に氏政に腕を掴まれ、立たされる。 「ぼやぼやするでない!ほれ、行くぞ」 「ちょ、待ちたまえ!行くって何処に?」 「決まっておろうが!二股かけた娘に謝るんじゃ!」 そうしてギーシュは氏政に引っ張られ、広場から姿を消した。 「ほほぅ、これは驚いたのぅ…」 広場の様子を遠見の鏡で覗いていたオスマンは呟いた。 「いやはや、ミスタ・グラモンがドットメイジとはいえ、圧倒的でしたな」 一緒に見ていたコルベールも、思わず声を漏らす。 オスマンは髭を撫でながら考えていた。 ギーシュとの決闘の勝因はあの使い魔自身の実力によるものが大きい。 だがそれとは別に、他の力が働いたようにも思えたのだ。 (あの左手の輝き、あれが関係しておるのかもしれんの…) 「ミスタ・コルベール、彼のルーンは確認したか?」 「いえ、召喚された途端その場から逃げ出したので…」 「それを調べてくれぬか?ちと気になるのでな…それと、他の3人はどうなのじゃ?」 「ミス・ツェルプストーとミスタ・グラモンの使い魔のルーンは今調べている所です。ただ…」 コルベールはそこで一旦言葉を切った。 「ただ…ミス・タバサの使い魔だけ確認出来ていません。というより、させてくれないのです。」 コルベールはその時の事を話し出した。 『ミス・タバサ、契約は終わりましたか?』 『はい』 『よろしい、ではルーンを確認しましょう……とりあえずこの鎧を脱いでもらわないと…』 そう言いながらコルベールはルーンを確認する為に近づく。しかし… 『!?……!』ウィィィン!!プシュウゥゥゥー! 忠勝はいきなり体から蒸気を噴き出し始めた。 無表情で。 『うわ!な、何ですか!?』 コルベールは高温の蒸気に一度引き下がった。 とはいえ、ルーンを見なければいけないのでまた忠勝に近づく。 『!……!!』ブシュウゥゥゥー!! ところが近づく度に蒸気を噴き出すのだ。 無表情で。 『こ、こら止めなさい!ミス・タバサ、彼は一体どうしたんです!?』 たまらずコルベールはタバサに助けを求めた。 助けを頼まれたタバサは忠勝に近づいて、顔をジッと見る。 『……………』 『……………』ガゴオォォン… しばらく見つめ合っていた2人だが、タバサがコクリと頷き、振り返ってこう言った。 『………恥ずかしい』 『…は?』 何の事か分からず、コルベールは聞き返してしまう。 『鎧を脱ぐのが……恥ずかしいって……』 『……!』ブシュウゥゥゥー!! そしてまた蒸気を噴き出した。 無表情だけど。 「それで結局分からずじまいか…」 オスマンは話を聞きながら再び髭を撫でた。 「なら仕方ないの、その3人だけでも調べてくれぬか?」 「分かりました」 コルベールは一礼すると、学院長室から退室して行った。 前ページ次ページ異世界BASARA
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/24775.html
登録日:2009/08/07(金) 23 33 27 更新日:2024/04/06 Sat 20 40 09 所要時間:約 6 分で読めます ▽タグ一覧 もう我慢でけん! サイコパス ドM ドS ヤンデレ 不信不仲 冷眼下瞰 執行 変態 変態を通り越した変態 天海 天海←一体何者なんだ… 川|∀゚川 快楽殺人者 戦国BASARA 明智光秀 暗智闇秀 本能寺の変態 武将 死神 汚い速水 第三の魔王 細切れにしてやる! 織田軍 織田軍←後に明智軍 速水奨 銀髪 鎌 鬱 癒やして下さい、この魂の渇きを…! (あけち みつひで) 戦国BASARAシリーズの登場人物。 CV:速水奨 戦国の誇る、愛すべき変態である。 シリーズには無印から登場しており、織田軍に属する一部隊である明智軍を率いている。 セフィロスを彷彿とさせる長い銀髪と、なんかヤバい光を放ちまくる鋭い眼、 あちこちにトゲのついたエキセントリックな服装、そして両手に持った鎌が特徴的である。 性格は極めて(ヤバい方向に)苛烈で刹那主義。 人を殺し、苦悶の表情を見ることを至上の喜びとする快楽殺人者である。 本人いわく「殺す」とは「食べる」と表現するらしい。 彼の織田軍入隊理由は「信長公の苦悶に染まる表情が見たいから」。 なんかもう、この時点で既に史実をガン無視でジャイアントスイングかますくらいの勢いだが気にしないように。 明智軍の兵士は織田軍とは別のベクトルの恐怖政治で支配しており、兵士たちは常に彼の行動に怯えながら仕えている。 こんなんでよく謀反に付き合う気になったもんだ。 とはいえ地獄までついていく覚悟はできているらしく、ピンチになると大騒ぎしてくれるあたり、 瀬戸内海のアニキほどでは無いが、オクラよりは部下に慕われていると思われる。 彼の当面の目標は主君である織田信長に謀反を起こし、自らの手で信長を切り刻むこと。 ちなみに、アニメでは信長に自分の立てた作戦を咎められたことがきっかけのようだ。 口では謝辞を述べながら舌をペロリ…ヤベぇ… 慶次からもさらっと「変態」呼ばわりされている。 しかし、信長を殺してもその欲望は止まるところを知らず、次なる獲物を豊臣秀吉と定め、恍惚の表情を浮かべていた。 また、2では既に『本能寺の変』を起こすも失敗しており、牢獄に捕らえていた。 この時のムービーでは、猿ぐつわを噛まされ鎖で四肢を拘束されていたのだが、食事を与えに来た兵士を、隙を突いて噛み殺して脱出している。 一説によると、そのサイコな行動が世の腐女子(と一部の猟奇好き)を悶えさせたとかなんとか。 また、セリフも非常にサディスティックなものが多く、 強敵を見つけるや否や「おいしそう…」とか言っちゃう食いしん坊さんである。 森蘭丸とは犬猿の仲でしょっちゅう小競り合いをしている(大半は蘭丸がいちゃもんをつけてくる)。 部下同士も仲が悪いらしく、些細なきっかけから蘭丸軍・明智軍の同士討ちが起きるマップまである。 明智兵「てめーら、あんなガキにいいように使われてるんじゃねえ!」 蘭丸兵「うるせー!そっちの頭は変態じゃねーか!」 来世はおそらくクラウザーさんであり、デスでメタルな第2衣装からもそれが読みとれる。 歯ギターこそしないが第7武器はエレキギターとスタンドマイクである(ちなみに1ではナイフとフォークである)。 残念ながらゲーム本編ではそのデス声を拝聴することは叶わなかったが、アニメ版でとても素敵な奇声を披露してくれている。 中の人は美声で有名なだけあり、そのギャップは凄まじい。 また、前述のようにアニメではそのキレっぷりが加速しており、最終回で見せた壮絶な断末魔は一部で語り草となっている。 ○ゲームでの性能 彼の性格を表したように敵をなぶるようなネチネチした技が多いが、使い込むとかなりの強キャラになる。 また、彼と毛利元就は味方も攻撃できるという特性がある (豊臣秀吉も専用装備さえ付ければ、敵だけでなく、味方兵も固有技で掴めるようになる)。 HPがマックスになっても低めな上、通常技の最後に笑い声をあげ盛大な隙が生じるため、下手なことをすると自分がSATSUGAIされかねない。 しかし通常攻撃も最後まで繋げなければ割と使いやすい。 『2』と『英雄外伝』では「通常攻撃(2段目止め)→怨恨的 斬撃→通常攻撃(2段目止め、以下ループ)」という超お手軽な永久コンボがあるため、武将戦で苦戦することはまずないだろう。 対忠勝は斬撃のみを単体で連打すればOK。 (通常技と固有技の繋ぎが少しでも遅れると割り込まれることがあるが、コンボ始動が当てやすい通常技なのでほとんど問題はない) 固有技の例 【恍惚的 吸収】 鎌の先端を相手に突き刺し、体力を吸い取る。 「大丈夫ですか?」 んなわけねーだろ 【屈辱的 追打】 前進しながら敵の足元をザクザクと突き刺し、気の済むまでいたぶる技。えげつない。 「足元がお留守ですよ」 実際には63Hitすると強制的に「ふぅ〜」と満足して終了する。 【因果的 応報】 クネクネしながら無防備状態となり、その間はフルボッコされ放題というマゾ技。 その後、ダメージを受ければ受けるほど大きなダメージの反撃を行う。 「酷い人ですね」 どっちがだよ 【バサラ技】 敵を睨みつけ、周囲に謎の暗黒空間を発生させ、ひるんだ敵をめった斬りにする。 「魂暗き嘆きの詩よ!」 一通り斬り終えると、 「ああ…イイ…!」 と体を震わせて余韻に浸り終了する。 この時コントローラも一瞬ビクっと震えるのが気持ち悪い。 威力は高めで、ボス相手にも当てやすいので一部の恵まれないキャラが居る中では使い勝手は上々。 光秀自身は「3」には登場していないが、天海という仮面をかぶった僧侶が「光秀と全く同じ声」「全く同じ武器」「全く同じ動き」「全く同じ技」をしている。 専用BGMまで光秀のもののアレンジである。 果たして彼は何者なのか。 以下ネタバレ注意 何故か宴の天海のストーリーを選ぶとキャラクターが光秀になり、天海ではなく光秀のストーリー(生い立ち)が始まる。 信長を討ち取り、兜を携えて相変わらずの変態ぶりを遺憾無く発揮し、またもやシリアスな笑いを起こしていた。 と思われたが…… 「明智殿……いや明智光秀ッ! 謀反人がぁッ!」 「貴様の事は半兵衛様から伺っている…この世で最も危険な忠臣だとな!」 「お前はもうこの世に居てはいけないんだ…その魂が皆を嘆かせ、苦しめてしまう!」 「光秀、この戯けが…血塗れに酔うたか、現実(いま)に目覚めよ…」 「そうだ…それでいい。」 「始めからそうしろ。」 「お前は…我らも及ばぬ死神なのだから…」 「壊れたモノに名称など不要だ」 その内容はシリアスな笑いなど程遠い内容であった。 魔王を討ち取ったにもかかわらず謀反人や裏切り者と呼ばれ、理解不能な理由で謀反を起こした只の狂人として白眼視され、誰からも理解されない彼が描かれている。 あの家康からもこの世に居てはいけないと言われ、 三成からは容赦なく罵倒を浴びせられ、唯一の心の支えであった信長(の兜)を失ってしまう。 信長を失った彼は普段の態度からは想像出来ない程に怯えていた。 信長を失った恐怖から再び狂気に身を任せて三好三人衆を殺害した際には、人を殺す快楽を捨てる事が出来ないという事に絶望し、笑いながら泣いていた。 それは狂気や快楽、悲哀と絶望といった感情が混ざった彼の叫びでもある。 私は、愛されたい… 私は慈しみたい…! 私は微笑みたい…! 私は…ッ! …私は…人間(ひと)になりたかった… そして最終章にて、自らが狂人であると理解しながら、それでも人々に慕われ愛されることへの渇望を抱き、真っ当に生きようと苦悩していたことが判明する。 彼が発言した「人になりたい」とは、誰かを愛したり愛されたりという「人間らしい」人生を過ごしたいという意味である。 信長を討ったことも単なる自分の快楽のためだけではなく、 「信長を殺すことで殺戮を好む己と決別し、『人間』として生まれ変わりたい」という欲求からの行動であった。 信長の側近であった頃の回想では、信長に「つまらぬ懸念はいらぬ、貴様はただ殺せ」と言われた光秀が微笑みを浮かべる場面もあり、 その他の信長に対する言動も含めると、光秀にとって信長という存在は、 「殺戮を好む自分もありのまま受け入れてくれる依存対象であり、それゆえに自分が殺戮嗜好と決別するための大きな障害である」 という複雑な存在であったことが窺える。 信長を討ったことにはもう一つ、 「誰もが恐れる魔王・信長を討てば、今は自分を畏怖し敬遠している人々も『魔王を討った英雄』として慕ってくれるようになるかもしれない」 という淡い期待もあったのだが…結果はご覧の通り、彼の真意を理解してくれるものは誰もいなかった。 織田軍残党が本能寺から脱出した光秀を追撃した際、明智軍直属だった武将の中には「光秀様…どうかご達者で…!」と見送ってくれる者がいたりと、 光秀の真意を理解できず畏怖しながらもそれなりに思いやってくれる者はいたのだが…。 最後に出会った松永久秀からは、己の殺戮嗜好が狂気的なものであると自覚してしまったがゆえに「自分は『人間』ではない」とまで思い詰め、 「人になりたい」と願ったことを、「己が人である(殺戮を好む「狂人」であろうが「人」であることには変わりない)ことに気付かなかっただけ」と、 バッサリ切り捨てられている。 「殺戮を何よりの快楽とする狂気的な嗜好」と、「『誰かに愛されたい』という人間的な感情や、狂気的どころか厳格過ぎるほどに正しい倫理観」を持ち合わせてしまったが為に、 全てを失い壊れていくしかなかった男の狂気と悲哀に満ちた物語は、今までの明智光秀の人物像を覆すものであり、多くのプレイヤーに衝撃を与えた。 お市や松永とはまた違うが、BASARA屈指の鬱ストーリーと見て間違いないだろう。 その後の『4』でも、単なる快楽殺人鬼やサイコパスといった描かれ方は抑えられ、代わりに信長への病的な依存心やとある人物との絆に悩む姿が見られるなど 過去作に比べて遥かに人間臭いキャラクターとして描かれている。 なお、ネタバレになるので詳細は伏せるがドラマルートは宴の時とはまた違った形で完全な鬱ストーリー。一方の創世ルートはとても微笑ましい終わり方なのだが。 ちなみに公式の方も、もう隠す気が無いらしく完全にとあるそっくりさんが明智と見破られて、そのうえで普通に会話してたりする時もある。 この瞬間を待っていました! 誰にも邪魔されず、追記・修正を始めましょう!! △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 爆弾正が彼に共感すんのも 何となく納得 -- 松永さん (2013-10-31 21 05 40) ドSという言葉では済まされないまさに「サディスト」だな。 -- 名無しさん (2013-10-31 21 15 36) まともな人間になりたいとは言ってたけど、市への「あの行動」は駄目すぎだった。むしろ市にしでかしたことで人間への道は閉ざされた感じがする。人にまず優しく出来ないのがなあ・・・。 -- 名無しさん (2013-10-31 21 38 32) 宴で優遇されてるよな 衣装替えで勝利演出変わるし -- 名無しさん (2013-10-31 21 59 50) あの信長の兜を持って歩くシーン、修正された結果ああなったらしい。・・・きっと修正前は信長の首だったんだろうなあ -- 名無しさん (2013-10-31 22 03 02) 川|▲゜川<誰です?金吾さんに追記修正をまかせたのは? -- 南光坊変態 (2013-11-01 09 31 03) ↑↑光秀「よるな蛆め」 -- 松永さん (2013-11-01 12 21 57) 宴は未プレイだけど、この記事見てると哀れに見えて来た。何処で踏み外したのやら…… -- 名無しさん (2013-11-05 22 32 30) こいつ見た後に無双の明智を見ると何か安心するwww -- 名無しさん (2013-11-07 12 00 41) 宴のストーリーやっててラスト辺りは言葉が出なかった…まあ愛されたいだの普通の人間らしくいたいと思っても、「殺戮が好き+変態」って時点で本末転倒だよなあ -- 名無しさん (2013-11-08 19 17 49) テラ子安が中の人だったらヤバかった… -- 名無しさん (2013-11-08 20 06 44) ↑サスケを速水さんが… -- 松永さん (2013-11-08 20 11 33) ↑速水さんがサスケをやったらオーガスの桂木桂かトライガンのウルフウッドになってた悪寒 -- 名無しさん (2013-11-08 22 29 44) 何となく型月のマーボー神父と似てるな -- 名無しさん (2013-12-26 16 26 49) ↑どっちかと言うと 松永久秀が麻婆かと ミッチーは青髭かな -- 名無しさん (2014-01-02 13 52 32) クレイジーサイコホモ -- 名無しさん (2014-01-10 02 43 59) アニメとゲームでは大分印象が変わる。多分武将としての行動がキチンと描写されてるからだろうけど、個人的にはゲーム(2まで)殺戮できればいいド変態、アニメ(一期目)殺戮は趣味のネジの外れた戦人って感じだった。3と宴でかなり衝撃受けたけど。あとこいつ、味方から体力奪えるよね。あれもすげぇ困惑したなぁ。 -- 名無しさん (2014-01-11 14 48 51) 2では「うーん信長公殺してから暇だなぁ。え?信長公生きてるの?よっしゃもう一度殺そ!」→「ふぅ信長公殺して満足満足。次は猿でも殺してみるか。」くらいのノリだったのに、3だと信長殺したショックで精神崩壊。なんかすげー違和感ある -- 名無しさん (2014-01-13 19 39 58) 何か4だと 信長様の危機に颯爽登場したり 信長様と打ち解けてる最上ンに嫉妬したり 信長様助けようとして義輝公に切られたり 萌キャラ化しそうな予感 -- 名無しさん (2014-01-22 22 32 43) 何か、こいつはシリーズを経るごとにどんどん萌えキャラ化してる気がする -- 名無しさん (2014-01-29 16 18 58) 宴ストーリーは中々ショッキングだった。正直、これで女だったら嫁にしてたわ。サイコヤンデレ依存症とか好みドンピシャ。 -- 名無しさん (2014-01-29 16 25 19) そうだな -- 名無しさん (2014-01-29 18 16 47) BASARA光秀と「某ドラゴンを駆る絶望アクションRPG」の狂乱エルフが出会ったらどうなるんだろうか……? -- 名無しさん (2014-03-07 18 37 47) 今更だけどコイツだけ闇属性のエフェクトが緑色なのには何か理由があるのか? -- 名無しさん (2014-03-07 18 46 36) たしか佐助も色が違う。この二人の共通点は……人が人と思えないこと? うーん…… -- 名無しさん (2014-03-12 23 50 14) ↑上の方 綺礼も「自分がまっとうではないことを理解しており、その一方で普通の人としての幸せにあこがれていた」から光秀と似た要素はある。BASARA光秀と松永を足してジョージ成分を振りかけると綺礼になるって感じ。 -- 名無しさん (2014-04-21 16 00 27) 神父も明智も本能的に異常者だったのに、正常な幸福が欲しかった、というのは似てると思った。 -- 名無しさん (2014-05-20 05 53 42) 自分が異常者であることを自覚しているし、それを否定しない。しかしそれでも普通の人間の様になりたいという欲望を持っている。ある意味で人間らしい男である -- (2014-08-01 23 24 05) 故に「人間になりたかった魔物」が明智光秀が「魔物になりたかった人間」である信長と最終的に殺し殺される関係になるのだから・・・運命の皮肉というかなんというか -- 名無しさん (2014-08-12 23 46 32) 明智をモンハンのモンスターで例えるなら間違いなくバルラガル -- 名無しさん (2014-08-22 19 49 37) よくいる顔ですって言ってたけど本当によくいる顔だった。明智に似ているキャラの多くは、敬語、プライドが高い、ドS、好戦的、怒ると凶暴になる、の内どれか1つは当てはまる場合が多い。特に前者2つはほぼ全ての銀髪長髪にも当てはまると思う。 -- 名無しさん (2014-09-11 10 31 35) 宴の件はハードの問題でプレイ出来なくなったから知らなかったな。2の頃から光秀ばかり使ってたし、もっと好きになった。光秀ってさ、無双とバサラを足すと武器的にも顔的にも髪質的にも限りなくセフィロスに近づくよね -- 名無しさん (2014-12-15 15 45 35) もし光秀が女だったらマジキチヒロイン界の天下取ってたと思う -- 名無しさん (2015-04-26 21 42 55) 濃姫には人間らしい部分見せてたよね -- 名無しさん (2015-05-09 10 11 32) ほんとこの人やべえ。こんだけ変態なのにこんだけ哀しい人間初めて見た。 -- 名無しさん (2015-07-28 21 47 07) 変態だから哀しいんだ。戦国どころか平成基準の真人間金吾と出遇ってしまった事が更に哀しいんだ -- 名無しさん (2015-08-05 23 35 02) ガラシャが出てきたらどうなるんだろう…… -- 名無しさん (2020-02-09 14 16 48) 技がドレイン技や体力を削るのが前提の反射技がけっこう多くて、苦手な自分は操作するときは苦戦した -- 名無しさん (2022-06-28 22 58 51) 5↑でも帰蝶と昔の名前で呼ぶ相手を、多分あの世界では手にかけた可能性が高いのだよね -- 名無しさん (2022-06-28 23 00 09) 何がひどいって江戸時代の学者や宣教師の明智光秀のイメージからそんなにははみ出して無いという -- 名無しさん (2023-05-28 14 31 58) BASARA世界の現代日本には福知山音頭は存在しないのだろうか -- 名無しさん (2023-07-23 08 02 22) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/codeofjoker/pages/1168.html
Ver. 1.3 カードNo. 1-3-003 種類 ユニット レアリティ C 名称 風魔小太郎 属性 赤 種族 忍者 CP 3 BP 6000/7000/8000 アビリティ ■忍法・風魔手裏剣あなたの【忍者】ユニットがプレイヤーアタックに成功した時、対戦相手のユニットを1体選ぶ。それに[あなたのフィールドの【忍者】ユニット×1000]ダメージを与える。 【忍者】のPA成功時にその数を参照したダメージを与えるユニット。 小太郎自身も【忍者】のため、最低でも1000ダメージは確定している。 【忍者】にはバーンとPA補助を行う謀略の女王ミリアが存在し、若干役割が被っている。 ユニットを横に並べていれば小太郎の方が火力は高いため、採用する際はその爆発力を活かしたい。 フレーバーテキスト 隠密部隊の切り込み隊長。仲間が見ている程張り切ってしまうお調子者だが、腕は折り紙つき。 ユニットボイス タイミング ノーマル/フォイル共通 ■忍法・風魔手裏剣 いよっしゃー! アタック 散れぇっ! +エラッタ 2018年8月30日付修整(Ver.2.3EX2_05) このユニットがPAに成功した時 あなたの【忍者】ユニット [【忍者】×2000]ダメージ [【忍者】×1000] 関連項目 デッキ忍者デッキ イラスト呉越同舟 共通モデル・モーション疾風の小太郎
https://w.atwiki.jp/korimujina/pages/22.html
赤坂小太郎 あかさかこたろう 種別 狐 別名 住所 宮城県加美郡加美町 特徴 人をよく化かす。 資料 『宮城縣史 民俗3』
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/5156.html
前ページ次ページ異世界BASARA ――ウェールズ・テューダーの愛の証を貰う―― 松永は手に持った剣の切っ先をウェールズに向けてそう告げた。 「私の愛の証だと?」 「そうだ。ああ、だがその前にもう1つ……」 と、松永は懐に手を入れると何かを取り出した。 松永が取り出した物を見て、ウェールズの目が大きく見開かれる。 彼が出したのは1本の杖。それも、見覚えのある物だった。 父、ジェームズ1世の持っていた杖だ…… 「卿の父から“誇り”を貰っていたのを忘れていた。しかし、既に朽ちかけの誇りだったのでね」 松永はジェームズ1世の杖を地面に放り投げる。そして 「もう飽きてしまったよ」 足で踏みつけ、杖をへし折った。 「貴様あぁぁ!!」 ウェールズの顔が、怒り一色に染まる。その様子を見ていた氏政は、はっと我に返った。 「いかん!そやつは一筋縄ではいかんぞ!焦るでない!!」 狡知に長けている松永久秀が真っ向から戦うとは思えない。 そう考えた氏政は、落ち着かせる為にウェールズの元へ駆け寄ろうとした。 が、次の瞬間。 鍾乳洞の天井が崩れ、上から何かが土煙と共に落下してきた。 落下してきたものは地面に着地すると、目の前にいる氏政を睨む。 降ってきたのは2・5メイル程ありそうな大男だった。 しかし、首から上は違う。 人の顔の代わりに、角の生えた大牛の顔があった。 「ミ、ミ、ミ」 ギーシュが口をパクパクさせて大男を指差す。 「ウルウゥゥオオオオォォォッッ!!!!」 「ミノタウロスだああぁぁぁーー!!」 ギーシュがその名を叫ぶと同時に、大男……ミノタウロスも咆哮を上げた。 「彼も獲物に惹かれてここに来たか、いや僥倖、僥倖」 ミノタウロスの姿を見て、松永は面白そうに笑った。 「では、私はこちらに専念するとしよう」 そう言って松永は視線をウェールズに戻し、剣を盾のように翳した。 その剣にウェールズの放ったエア・ハンマーが命中する。 衝撃で松永は後ろに下がるが、その顔には相変わらず笑みが浮かんでいた。 反対に、ミノタウロスと対峙している氏政は狼狽していた。 「グルルルル……」 「ななな、何じゃぁこの妖怪は!?」 氏政は目の前に立ちはだかる巨躯の怪物に、思わず後退る。 「逃げろウジマサ!そいつはミノタウロス、とても敵う相手じゃない!」 ギーシュが氏政に促す。 だが氏政が動くより早く、ミノタウロスが手に持ったウォーハンマーが襲い掛かった。 「ぐふえぇっ!」 丸太のような一撃に、氏政の意識は一瞬飛んだ。攻撃が胴に直撃したのだ。 着込んでいた鎧など、この怪物の力の前では何の役にも立たなかった。 「ぐ……こ、この妖怪めぇ……」 それでも氏政は震えながら立ち上がる。激しく咳き込むと、氏政の口から血が溢れた。 「ろ……老獪を……ゲホッ、老獪をなめるでないぞ!!」 血反吐を吐きながらも、氏政は槍を振り回して地面に突き刺す。地面から氷柱が生え、ミノタウロスに命中した。 しかし、鋼のような皮膚に阻まれ、氷柱は砕けてしまった。氏政、そしてギーシュの顔に焦りが浮かぶ。 だが次にミノタウロスが起こした行動に、ギーシュの焦りは絶望に変わった。 ……ギーシュの目の前で、氏政が地面に倒れている。 ギーシュは我が目を、耳を疑った。 自分がおかしくなったのか、それともこの怪物に対する知識が足りなかったのか。 そう考えてしまう程、今起きた出来事が信じられなかった。 このミノタウロスは、氏政の氷柱を防いだその後…… エア・ハンマーを放ったのだ。 魔法を使えるミノタウロス?そんなの聞いた事ない。 知らなかっただけだとしても、そんな怪物に敵うのだろうか? 「……ウゥゥゥルルル……」 氏政を倒したミノタウロスは、低く唸り声を上げながらギーシュを見ている。 咄嗟に杖を振ろうとしたが、精神力が切れているのを思い出した。 ギーシュはミノタウロスに見下ろされ、ただ震えるしか出来なかった。 ミノタウロスはしばらくギーシュを見下ろしていたが、フンと鼻を鳴らすと視線を別の方に向けた。 その先では、ウェールズと松永が未だ戦っていた。 松永はウェールズが放つ風の魔法に、守り一遍の構えを崩さない。 (守りも兼ねる風……成る程、厄介な術だ) そう考えながらも、松永の顔には焦燥の色は浮かんでいなかった。 と、ウェールズが一際強力な「ウィンド・ブレイク」を唱えた。 あまりの威力に、松永の剣は手を離れ、遠くに弾き飛ばされた。 「もらった!父上の仇!!」 ウェールズは続けざまに呪文を唱える。『エア・ニードル』だ。 ウェールズは光る杖を構えると、松永に突進する。 だが、松永は避けようとしない。ただ、左手を前に突き出した。 そして…… 「ラグーズ・ウォータル……」 ウェールズがはっとした顔になる。しかし、もう遅かった。 「イス・イーサ・ウィンデ」 放たれた氷の矢が、ウェールズの胸を貫いた。 「な……ば、かな……」 自分の胸に突き刺さった氷の矢を見て、ウェールズは呟いた。 松永は……杖も持たずに魔法を唱えたのだ。 「ん?私は魔法を使えないなどと言った覚えはないよ?」 松永が馬鹿にするように言った。 ゴホッ!とウェールズの口から血が溢れ、地に倒れた。 「さてと……」 弾き飛ばされた剣を拾うと、松永は息絶えたウェールズに近づく。 そしてしゃがみ込むと、ウェールズの指から“風のルビー”を抜き取った。 「卿の愛の証……確かに頂いた」 「マツナガ様!船は押さえました。中にいた連中も捕らえましたよ」 松永が風のルビーを指にはめたその時、イーグル号の中からセレスタンが出てきた。 松永がウェールズと戦っている隙に制圧したのである。 「ご苦労、では出航させるとしようか」 「あいつはどうします?」 セレスタンが指差す方を見ると、ギーシュと氏政がいた。 「……捨て置け。今は望みの物を手に入れたからな」 松永はそう言うと、イーグル号に乗り込もうとした。 と、タラップを上ろうとした時、松永が足を止めてギーシュに向かって振り返る。 「……悔しいかね?悔しいならば、追ってくるがいい。卿が奪うに値する男であったら……その時はその誇りを奪い取ってやろう」 ギーシュに向けて、松永は静かに言う。 しかし、当のギーシュは動く事が出来なかった。 前ページ次ページ異世界BASARA
https://w.atwiki.jp/chaos-blade/pages/455.html
風魔小太郎-風魔忍者の頭領- 基本情報 フレーバーテキスト 未進化 + ++ 最終 セリフ集 参加イベント 参加ログインストーリー エキストラコンテンツ 基本情報 風魔小太郎 風魔小太郎+ 風魔小太郎++ [本性]風魔小太郎 画像 画像 画像 画像 能力値 能力値 能力値 能力値 スキル 木端微塵の術木端微塵の術 関連家臣 [鼻に付く] 服部半蔵[更なる闇へ] 風魔狐 椿 フレーバーテキスト 未進化 伊賀や甲賀とは異なる忍者組織、風魔一族の頭領。風魔一族は足柄山を根城とし、少数ながらも優秀な人材を多く抱える。忍びの技に関しても、他組織と比べて暗殺や戦場での立ち回りに特化した物が多く、戦乱の続く昨今は仕事の依頼が後を絶たない「命のやりとりに関しては、他の如何なる忍びより抜きんでるのが我ら風魔だ、暗殺、攪乱……さあ、何を所望する?」 + 風魔一族の5代目頭領を務める風魔小太郎は、その出自が謎であり本人も多くを語ろうとはしない。長身かつ筋骨隆々の体躯にも関わらず、隠密行動を得意とし、習得した忍術もその一つ一つが達人級の腕前を誇る。忍者として必要なあらゆる素養を併せ持つ彼は、風魔一族の歴史から見ても傑出した人物であった「我が姿を前にし鈍重な動きであろうとタカをくくる輩は多い……手間が省けるのでありがたい事だ」 ++ 近隣を治める北条家の依頼を請け負う事が多いが、条件が合えばどんな戦場にも現れる。風魔一族の標的とされた武田軍は夜毎続く夜襲や放火、攪乱略奪に晒され、遂には敗走を余儀なくされる。その残忍で狡猾な手段は風魔一族の性質を体現した物であるとも語られる「遂には同士討ちまで始めたか……闇の恐怖に怯え、竦み、狂うがいい」 最終 盛者必衰の理はたとえ風魔一族と言えども逃れられる物ではなく、支持母体を失った組織は瓦解し、風魔の忍び達は野に散る事となった。頭領足る風魔小太郎もその憂き目に合うが、それは組織としてのくびきを外され、内に秘める邪悪な衝動を解き放つ機会でもあった。以後は思うが侭に殺戮と略奪の日々を謳歌する事となる「いいぞ、これで俺を縛る物は何も無い……願ったり叶ったりとはこの事か!」 セリフ集 マイページ(未進化) 世相の出来事にまでは興味は無い依頼を受けた以上、その身は必ずや守り抜こう忍の技をお目にかけよう……我が見張りに付く以上、せいぜい枕を高くする事だ マイページ(中途進化) 世相の出来事にまでは興味は無い依頼を受けた以上、その身は必ずや守り抜こう忍の技をお目にかけよう……我が見張りに付く以上、せいぜい枕を高くする事だ慢心とは静かに己を蝕む毒の如き物、油断めされるな規律とは程遠い城ながら守りは盤石か、侮れぬ……陽動の類であれば得意とする所だ時は来た。あとはただ、流れに任せれば片が付く… マイページ(最終進化) 驚かせたかい?だが、こいつが俺の正体さ……堅苦しいこたぁ抜きで行こうぜ!旦那よ頭領ってのも何かと面倒でな、肩の荷が下りた心地だ!安心しなよ、流石に飼い主には噛みつかねえよいやあ愉快、実に愉快だ……自由ってのはいいな!なあ、次の戦はまだか?殺して奪う、やってる事はなんも変わらねえのになありのままの己で居られるってのは気分がいいぜ行くアテもねえんだ、ここでしばらく世話になるぜ忍の技をお目にかけよう……なんてな! バトル開始 容易い仕事だ、我ら風魔の者に任せておけ見た目で侮ってくれるなら、俺も楽が出来るのだがな敵陣の攪乱か?望む所だ、阿鼻叫喚の地獄絵図を見せてやろう死ねよ……ほら、俺が優しく逝かせてやるからよ……! 進軍時 決行は今夜だ、行くぞ囮の存在に、いつ気付くかが見物だな我ら風魔を敵にしたことが運の尽きよこうして体を動かしておく必要もある配置につけ、事は順調に進んでいるぞ我らの術中に落ちるのも、時間の問題だなこの布石が後で利いてくるのだ夜が来る度震え上がらせてやろう闇に乗じて攻める、仕損じるなよ動揺しておるなここで死ねるのを幸運と思うがいいどこを見ている?俺は後ろにいるぞ?無様なツラだな!そこで這いつくばってな!惨めだねぇ!ああ、惨めな奴だ!簡単には殺さねえからな 参加イベント イベント名 参加ログインストーリー [[]] エキストラコンテンツ +...
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/4086.html
前ページ次ページ異世界BASARA 異世界BASARA-45 幸村がゴーレムの腕に叩き潰される少し前。 酒場の1階は修羅場と化していた。 玄関から現れた傭兵の一隊が、酒を飲んでいたワルド達を襲ったのである。 一同は大理石で作られたテーブルの足を折り、それを盾にして矢から身を守っていた。 「しええぇっ!い、いいか若造!わしの前後左右と、ついでに頭上も守るのじゃ!!」 「どれか1つぐらい自分で何とかしてくれ!」 浴びせ掛けられる矢の攻撃をテーブルで防ぎながら、ギーシュと氏政は言い合っている。 こんな状況でも口喧嘩する2人はある意味大したものである。 「キュルケ殿、あいつ等キュルケ殿との戦い方に慣れているぞ」 「そうね、ちょっとマズイかも」 利家の言う通り、傭兵達はメイジとの戦いに手馴れているようだった。 先ず、1度、2度の応酬で魔法の射程を見極め、その 範囲外から矢を射かけてくる。 そして立ち上がり、魔法を唱えようとした所へすかさず矢を放ってくるのだ。 「連中は我々に魔法を使わせ、精神力が切れた所に突撃するつもりだな」 ワルドは髭を弄りながら言った。 「さて、どうしたものか……」 「ええい忠勝は何をしておる!!何故来んのじゃ!!」 氏政がタバサに向かって喚き散らす。 タバサは本から目を離さず、「分からない」と呟いた。 実は、忠勝もフーケのゴーレムには気づいていた。 「!!」グオオォン!プルル!! 切り立った崖の上からゴーレムを見つけた忠勝は右手を真っ直ぐ伸ばす。 すると、地面に亀裂が走り、轟音と共に巨大な槍が飛び出してきた。 いや、槍というよりはドリルに近い代物である。 『機巧槍 黒王』…… あらゆる物質を貫き通す鋼鉄の巨大槍。 本田忠勝しか扱えず、止まろうとしたトンボが真っ二つどころか粉々になった槍である。 「……!」ガシィン!! 忠勝は黒王を握ると、フーケのゴーレム目掛けて飛び立った。 黒王の穂先をゴーレムに向け、忠勝は上空から急降下する。 ビュオオオオオォォ!!! だが突如竜巻が起こり、空中の忠勝に襲い掛かってきた。 「!!??」ギギ、ボシュルル!! 衝撃により、忠勝はバランスを失って岩の壁面に激突する。 忠勝は竜巻が飛んできた方に目を向けた。すると…… 仮面を被った3人の男がこちらを見ていた。 一方、酒場ではキュルケ達が身動き取れずにいた。 キュルケ以外にも他の貴族の客達がカウンターの下で隠れて震えている。 しかし店の主人はたまったものではない。 いきなり自分の店を滅茶苦茶にされてしまい、遂に我慢の限界に達してしまった。 「お前等わしの店が何をし……」 店の主人が立ち上がって叫ぼうとした。丁度その時であった。 「ぐあああぁぁぁぁぁっ!!」 「ほげぇっ!!」 天井を突き破って男が落ちてきた。 店の主人は落ちてきた男の下敷きになり、短い悲鳴を上げて地面に倒れた。 「ユキムラ?ユキムラじゃない!?」 「あだだ……これは一体、何の騒ぎにござるか?」 そう、落ちてきたのは2階でゴーレムの腕に叩き伏せられた幸村だった。 彼はそのまま床を突き抜け、1階まで落ちてきたのである。 一足遅れて、ルイズが2階から降りてきた。 「ルイズ!良かった、無事だったんだね」 ワルドが安堵の息を漏らした。 と、ルイズは今しがた天井から落ちてきたであろう幸村を見つけた。 「おおルイズ殿!ご無事で何よりであります!」 「生きていたのね……馬鹿、潰されちゃったかと思ったじゃない!」 ルイズはピンピンしている幸村を見て怒鳴る。 だが、心の内では生きていて安心していた。 「いいか諸君」 と、忠勝を除く全員が揃ったのを確認したワルドが低い声で言った。 「このような任務は半数が目的地に辿り着ければ成功とされる」 こんな状況でも本を読んでいたタバサが、本を閉じてワルドの方を向いた。自分、キュルケ、ギーシュを指差して「囮」と呟いた。 それからタバサはワルドとルイズを指して「桟橋へ」と言った。 「時間は?」 「今すぐ」 ワルドが尋ねると、タバサは短くそう言った。 「聞いての通りだ、裏口へ向かうぞ」 「で、でも……」 ルイズはまだ訳が分からないという顔をしている。 するとキュルケがその赤い髪をかきあげながら言った。 「いいから早く行きなさい。勘違いしないでよルイズ、あなたの為に囮になるわけじゃないから」 タバサもルイズ達を見て「言って」と促した。 「じゃあおっぱじめますか。ギーシュ、ちょっと頼みたいんだけど」 傭兵達の動きをテーブルの影から見ながら、キュルケは振り返ってギーシュに命令…… しようとした。 「あら?」 ギーシュと、氏政の姿がいつの間にか消えていた。 ワルドはぴったりとドアに身を寄せ、向こうの様子を探っている。 「誰もいないようだな」 ドアを開け、3人はラ・ロシェールの街へと躍り出た。 「桟橋はこっちだ」 ワルドが先頭を行き、ルイズが続く。幸村が殿を務める。 「待つのじゃ!」 その筈だったが、さらに幸村の後ろから年老いた声がした。 「氏政殿、囮を受け持ったのではなかったか!?」 現れたのは、残る筈だった北条氏政。 「や、やぁ」 その背後からさらにギーシュが顔をだす。 「何で付いて来たのよ。自分達の役目分かってる?」 「僕は止めたんだよ?だけどウジマサが勝手に……」 「お主等だけに手柄を渡してたまるか!わしが手柄をたてるんじゃぁ~!」 「仕方ない、彼等も連れて行こう。桟橋へ急ぐぞ」 結局、ギーシュと氏政も連れて行くことにした。 月が照らす中、5つの影法師が遠く、低く延びた。 その頃、忠勝は仮面を被った3人の謎の男と対峙していた。 「……………」オオオォォォン… 「「「……………」」」 双方一言も喋らず、お互いに出方を伺う。 先に動いたのは男達だった。 それぞれが呪文を唱え、杖を忠勝に向けて振るうと、その杖から風の刃……「エア・カッター」が放たれる。 「!!」キュィーン!! 素早く攻撃を察知した忠勝は「起動形態」から「防御形態」に移行。 盾を肩に装着し、風の刃を防いだ。 攻撃を防がれた仮面の男達は飛び上がる。 上空から2人が青白く光った杖を振り上げ、忠勝に向かって振り下ろした。 黒王を振り上げ、その杖を防ぐ。 忠勝の槍と、仮面の男達の杖がぶつかり合い、火花が飛び散った。 だが鍔迫り合いの最中、残った1人が呪文「ウィンド・ブレイク」を完成させてそれを放った。 杖を振り下ろしていた2人はすぐさま飛び退く。 「!?……」ウィィー!ギュルギュルギュル!! 至近距離で受けた忠勝の巨体は吹き飛び、岩の壁面に激突した。 土埃が巻き上がり、岩がボロボロと崩れ落ちていく。 仮面の3人は杖を降ろさず、警戒しながら近づいて行った。 と、土埃の中から忠勝が凄まじい速さで飛び出してきた。 突撃する騎馬兵のように黒王を構え、高速で突進して行く。 そのあまりのスピードに1人は反応が遅れて避ける事が出来なかった。 仮面の男に忠勝の槍が直撃し、消滅する。 残った2人が舌打ちすると、杖から竜巻を放った。 忠勝は再び「起動形態」に変形し、そのまま空中に飛び立った。 しかし、放たれた竜巻は蛇のように伸び、飛んでいる忠勝を追尾する。 忠勝は追いかけてくる竜巻を体を回転させて躱す。 だがそれでも駄目であった。一度避けたものの、再び方向を変えて向かってくるのだ。 「……!…!!」ガガ、コオォォォォ!! 忠勝は高速で飛んでくる竜巻を何度も飛行しながら左右、上下にと避け続ける。 ところが、次に見た光景に目を見開いた。 今まで2つだった竜巻が分裂し、一気に8つに増え、速度がさらに上がったのである。 負けじと忠勝もバーニアを噴射させて距離を取ろうとする。 しかし1つの竜巻が忠勝の背中に命中した。その衝撃で忠勝の動きが遅れる。 その隙に残り7つが一斉にぶち当たった。 竜巻はまるで蜘蛛の糸のように絡め取り、忠勝の体を覆い隠して上空で爆発した。 しばらくして風が晴れ、忠勝が落下していくのが仮面の男の目に入る。 忠勝を倒したと考えた2人は杖を下ろし、傭兵達が囲っている酒場に目を向ける。 だがあと少しで地面に激突するという時 忠勝の背中が光り輝いた。 自分達の背後から突如聞こえた爆音に、仮面の男は振り返った。 見ると、倒したと思った忠勝が「起動形態」となって迫ってきている。 いや、よく見ると肩には盾が装着されており、「防御形態」にもなっているではないか。 「…!?…」グオオオォォ!? 忠勝自身、自分の体の変化に戸惑っていた。 本来、体に負担をかけ過ぎないように形態変化は1つしか出来ない。 今の自分は2つの形態を同時に展開していた。 しかし、体に痛みがあったり、動きに問題は出ていない。 自分の背中が眩く光った事が関係しているのかと忠勝は考えた。 「…!……」ルオォォン!! だが忠勝はその疑問を考えるのを止め、自分の敵を睨みつけた。 今やるべきはあの2人を倒し、自分の主の元に駆けつける事だ。 仮面の男は突進してくる忠勝に向かって呪文を唱える。空気の鉄槌「エア・ハンマー」だ。 エア・ハンマーは命中した。が、防御形態の忠勝は気にも止めず、さらにスピードを上げる。 次に忠勝は中腰になり、肩の盾でタックルした。 「「ぐほぉっ!!」」 あまりの速さに避けきれず、2人の男は衝撃で空中に舞い上がった。 だが忠勝の攻撃はまだ終わらない。さらに背中から長い筒状の物が飛び出す。 そしてフライの呪文で態勢を立て直そうとした2人の眼前に向けられる。それは大砲の砲身であった。 「攻撃形態」 背中から大砲を取り出し、遠距離の敵に砲撃を行う攻撃に特化した形態である。 これで忠勝は3つの形態を同時に展開した事になった。 「!!!」ガシャン!!キュイイーッ!! 忠勝は吹き飛んだ仮面の男に対し、砲弾を発射した。 至近距離で発射された砲弾は外れることなく2人に直撃し、高熱の火炎と爆風によって四散した。 「……………」ドスン…プルルル 背中の光がどんどん弱くなり、消えていく。 すると、自分の意志とは関係なく通常形態に戻ってしまった。 敵を倒した忠勝は、酒場の方を見る。 何時の間にか巨大なゴーレムの姿は無くなっていた。 忠勝は槍を握り締め、主の元へと急行した。 前ページ次ページ異世界BASARA