約 4,891,978 件
https://w.atwiki.jp/saltation/pages/110.html
#blognavi 先日日記に書いた代官山の物件は 大家さんからのOKが出て 小躍りだったのですが、 なんと低層住居専用地域で 動物病院の出店ができない地域でした。 知らない方が圧倒的に多いのですが 動物病院は、住宅系の用途地域に建てることができません。 そもそも住居のある場所にしかニーズのないものなのだし 住宅街になければ不便なものなのですが 建築法で決められてしまっている以上 従うしかありません。 代官山のあたりに異常に動物病院が少ないのは 法律が邪魔をしていたのね。 生活している人たちはとっても不便しているというのに。 中には、建ててしまえばこっちのものと かくしてかくして建ててしまう病院もあるようなのですが 「ズルしたもの勝ち」のような昨今の世情は いかがなものかと思うし きちんと法令は遵守してやましいところなく 開業したいと思います。 というわけで、テナントさがしは振り出しに戻りました。 何度も書くけれど そうしなければならないときは そうした方がいいとき。 もっとパーフェクトな物件が、 きっとあたしを待っている! と、いうわけで、渋谷近辺の商業系地域の 店舗テナントに明るい方は ぜひ私に救いの手を差し伸べてください。 カテゴリ [テナント選び] - trackback- 2007年01月31日 21 33 48 名前 コメント #blognavi
https://w.atwiki.jp/slowlove/pages/1261.html
そのゆっくり霊夢は、生まれてから一度たりとも、ゆっくりしたことがなかった。 「ゆっくりするって……何?」 何度繰り返した言葉であろうか。 懐古にも似た感傷を抱きながら、ゆっくり霊夢はひとりごちた。 外界には、言葉を話せるような存在は人間さんだけで、私たちのような、ゆっくりとか言う生物はいないらしい。 いつか会った、神社の巫女からきいた、戯言にも似た噂話。 でも、ここは幻想卿。 人間はおろか、妖怪や、あろうことか神様までいる。そしてゆっくりもだ。 でも、それらはみな役割がある。人間は日々彼らの暮らしを営み、妖怪は人間を恐れさせる。神様は言わずもがな。 ならば、ゆっくりは? 道行く人妖に聞けば、みな、こう答えるのだった。 「ゆっくりはゆっくりするためにいるんじゃないか」と。 でも、ゆっくりするって……何? ゆっくり霊夢の見るところ、仲間のゆっくりは、可能な限り、思い思いに「ゆっくり」していた。 もちろん、野生育ちの運命か、過酷な生でもあった。 動物による捕食をかいくぐり、一年に一度は必ずやってくる冬に備えて食料を溜め込む。もちろん、ねぐらの確保も忘れてはいけない。 それでも、ゆっくりたちは、暇を見つけては、仲間や、子供たちとともに「ゆっくり」していたのだ。 ぱちゅりーはどこからか見つけてきた本の上で。まりさは、帽子を船に見立てて川で遊んだりもした。 また、大多数のゆっくりは、文字通り太陽の光にあたって、リラックスすることでゆっくりとしていたのだった。 だが、この霊夢は違った。 母親のれいむや父親のゆかりん、姉妹たちと並んで日向ぼっこをし、ゆっくりしようとはするのだが、どうしても、 「なぜ、私は生まれてきたの? 今、この時間をすごしている私は何?」と、滝のように疑問が頭の中をぐるぐると回って、 どうしても、両親や姉妹のようにゆっくりできないのだ。 なんでだろう? 母親にきいても、父親に聞いても、霊夢の悩みは晴れることはなかった。どちらとも、霊夢の悩み自体を理解できなかったのだ。 群れ一番賢いとみなされている、ぱちゅりーに聞いたときも、 「むきゅー。わたしたちはゆっくりするためにうまれてきたのよ」と、答えてはくれるのだが、霊夢は納得がいかなかった。 何度、自分も何も考えずに、仲間とともにゆっくりできたらどんなに楽だろうか、と考えたことか。 でも、霊夢はどうしても、考える、という作業をとめられなかったのだ。 たとえば、群れの中に多数いるれいむは、皆リボンをつけている。それがないと、どのれいむもゆっくりできないのだという。 どういうことだろうか? 霊夢のみるところ、リボンがなくったって身体的には不利にならないのだ。どう考えてみても。 そう考えて、ある日、ためしに自分のリボンを取ってすごしてみた。 結果は、群れの皆から、 「おりぼんのないれいむはゆっくりじゃないよ! そんなのおかしいよ!」と、責められる結果となった。 そのうえ、母親のれいむがパニックになってしまったのであった。 「あああ! れいむの、れいむちゃんのおりぼんがないよ! これじゃゆっくりできないよぉぉぉぉ!!!」 まるで我が事のように心配してくれたのは霊夢としてもちょっぴりうれしかったが、やはり霊夢の疑問は尽きることがなかった。 「リボンのない霊夢はゆっくりできないの?」 よくわからない。ゆっくりれいむたちは、リボンがないとゆっくりできないのか? リボンがないと、たとえゆっくりしていても、ゆっくりではなくなるのか? そこまで考えると、何だか頭の奥がズキズキとしてきて、考えがまとまらなくなってしまうのだった。 大人になった霊夢は、群れの中では一番狩りが得意だった。 他の皆がえさの虫に向かって一直線に飛び出すのに対し、霊夢は、あらかじめ虫が逃げ出しそうな経路を予想し、 それをふさぐように行動していたからだ。 はじめのうちは、群れの中で重宝がられた。霊夢はいつだってたくさんの獲物をとってきたからだった。 でも、それは最初のうち。 ゆっくりの生きる目的はみんなで「ゆっくりすること」。それなのに、霊夢はゆっくりできないのだ。 ゆっくりは、他のゆっくりとゆっくりするのが大好きである。 言い換えれば、他のゆっくりがゆっくりしていないと、自分もゆっくりできない。 「あのれいむ、へんだよ。なんだかゆっくりできないよ!」 「ゆっくりできないこはあっちいってね!」 それでも家族は霊夢を一生懸命かばったが、霊夢は群れのなかから孤立していった。 「ゆっくりできないゆっくりはゆっくりじゃない……」 「じゃあ、私は何?」 「いったい何のために生きているの……?」 霊夢がついに群れから追放されたときに発した独り言である。 群れから離れた霊夢は絶対的に孤独であったが、生活の手段は心得ていた。 ゆっくりできないということは、生きることには何の障害にもならなかったのだ。 だが、それが霊夢の苦悩を強くする。 「ゆっくりするって……何? 生きるって……何?」 霊夢はいろんなところに行ってみた。その答えを探すかのように。 途中で、人間の里へ降りてもみた。半妖の先生に教えを受けて見たりもした。 字は書けるようになったが、さすがの先生も、 「生きるとは何、か……わからんな」と、匙を投げてしまうのであった。 旅をするうちに、霊夢は野生のゆっくりの生態を外れるようになった。 狩りをするよりも、人間や妖怪の手伝いをして路銀を稼ぎ、その代金で食料を買ったほうが、 効率よく、しかも質の高いえさを手に入れることができる、と気がついたのだ。 霊夢は積極的に人里や妖怪の元へ通った。 人里で人間の手の届かないところを掃除したり。夜雀の屋台でサクラになったり。 竹林で、ウサギが掘る落とし穴の囮役にもなったりした。 苛められる事や、戯れに命を奪われそうになったことも何度もあったが、霊夢はそのたびに効率のよい回避法を編み出していった。 そして、雇われるたびに、雇い主に疑問をぶつけるのだった。「生きてるって、何」と。 とある姫は「死なないことね」と。 高名な薬士は「責任を全うすることよ」と。 人形遣いは「探求すること」と。 陽気な鬼は「楽しむことさ」と。 誰の答えも、霊夢の疑問を氷解するには至らなかった。 あるとき、とある大妖のまくらになったことがあった。 目覚めた妖怪に、ゆっくりは聞いた。「生きてるって、何ですか」 美しい金髪の妖怪は、ひとつ微笑み、 「さあ、何でだと思う?」と聞き返す。 「わからない。私はゆっくりできない子だから。私は何のために生きてるかわからないんです」 「ゆっくりはゆっくりするために生きる。それはひとつの真理ともいえるわね。でもね、あなたはゆっくりできないけれども、 あなたはゆっくりとして生まれた。それは否定できないでしょう?」 「でも、ゆっくりできないゆっくりなんて、聞いたことがないです」 「あら、生まれてきたことを後悔する? あなたの両親は、あなたのことをなんと思っていたの?」 「ゆっくりできない子だけど、とてもしあわせーにしてくれる、子、だと……」 思わず、両親のことを思い出してしまった。涙が嗚咽とともに出てくるのを霊夢は止められなかった。 「ならばあなたはまぎれもないゆっくりだわ」 妖怪は微笑む。 「そしてあなたはこの私、八雲紫の前にいる。それはあなただけの歴史。事実」 「は゛い゛……」 「あなたはあなたよ。それは私にすら変えられない事実。いえ、変えちゃいけない境界」 「私は、私……?」 「あなたの質問。生きること、を説明するのは、きっと誰にでもできるし、誰にでもできないものなのだわ」 「そうなのですか……?」 「でもね。みんなそうだから、生きてるのよ」 「正直、よくわかりません」 「ふふふ。私もよ」 そういって、妖怪は姿を消し去ったのだった。 あのときは、答えを見つけそうだったのになあ。 霊夢は自分を笑った。霊夢は、あれから普通のゆっくりの何倍も生きた。 それでもゆっくりとは何か、答えは出ない。 霊夢が最後に働いていた、紅魔館。 そこでゆっくりは最期のときを迎えようとしていた。 「あら、だいぶ弱っているようね」 「お嬢様……」 霊夢の部屋を訪れたのは、紅魔館の主、レミリア・スカーレットである。 「これ以上お役に立てなくて申し訳ありません」 「そう、残念ね。あなたはゆっくりにしては異常に役に立ったから」 「褒め言葉と受け取っておきます。ありがとうございます」 やや沈黙が降りた後。当主は言った。 「あなた、私の眷属になる気はない? 特別よ、ゆっくりなんかを誘うのは」 正直、惹かれなかったといえば、嘘になる。 「そうすれば、このままのたれ死ぬこともなくなる。ゆっくりとは何か、の続きを探求することだってできるわ」 「……せっかくですが、お断りします」 「あら、何故?」 「吸血ゆっくりになると、私が、今までの私でなくなるような気がするんです」 そう、と当主は静かに頷いた。 「私は、私ですから」 「そうね。あなたがゆっくりとして歩んできた、有限の歴史の積み重ね。それを侮辱する権利は誰にもないわね」 その瞬間、ゆっくりの中に光が舞い降りた。そう、それこそが、私というゆっくりなのだ。 「ええ、私は、ゆっくりできませんでしたが、誇りを持って、自分のことをゆっくりだといえます」 「そう、おめでとう。そしてさよなら、ゆっくり霊夢」 「さようなら、お嬢様」 霊夢は目を閉じ、逝った。 閻魔の裁判を待っているゆっくり霊夢がいる。 船頭死神との話は楽しかった。 「ゆっくりにしては話は楽しいし、三途の川もやたら短い距離だったよ」と、名残惜しそうにしてくれた。 すべての思い出が寸刻のうちに繰り返される。 「次、ゆっくり霊夢!」 呼び出された。 四季映姫と名乗る閻魔が、宣告を下す。 「ただいまから審判を開始する。まず、名前と種族名を言いなさい」 霊夢は、自信をもって答えた。 「私はゆっくり霊夢。種族はゆっくりです」 万年初心者 素晴らしい。 -- ぽけわん (2009-05-29 20 25 00) 素晴らしいです。 -- ゆっけのひと (2009-06-03 20 44 33) こりゃすばらしいわ・・・ -- 名無しさん (2009-06-08 21 57 33) まさかゆっくりに感動させられるとは・・・ -- 名無しさん (2009-08-22 15 12 48) 素晴らしいです。 感動しました。 -- くるくるくるる (2010-03-17 23 55 53) 生きるとは何か・・・か。まだその答えは見つからない。 はっきりした答えは無いだろう。だが、自分なりの答えは持ちたい物だ。 -- 名無しさん (2011-02-02 19 17 17) 現実的によく考えさせられるお話でした -- ばんちょー (2014-03-13 01 04 57) 偶然凄い物語を見つけてしまった -- 名無しさん (2014-03-21 18 50 49) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/acquisition/pages/77.html
更新雑感 20日目 まさかの後一撃敗退でしたっ。 なんといいますかっ、必殺技を外したのがずるずると続くのは小隊と同じでした。 偽島+堕島合せて35回更新分で三回目のことです。 なんで引き分けにもならないギリギリ負けがこの確率で起こるかなー? 次回からはブルーウィング+チャクラ+体力Lv3で勝ちパターンだったんですが。 これは酷い負け方でした… 関係ありませんけれど、白い砂を本気で魔石にしてもらうおうかと悩んでいます。(治癒) 魔法石の欠片は防御だったので将来的には防具の付加かなと思います。 メッセージ交流 がーんと増やしていますっ、たぶん。 継続情報 LAST Up 10/03(水) 終わりましたっ。 初取得できない&マスターできない すみかのほうは「りりえんはいむ」です。 名前 コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/acquisition/pages/74.html
更新雑感 17日目 小隊撃破しましたっ。 ウインドラバーがいらないぐらいでしたがっ。 というわけでっ… 今後っ。 ブルーウィング 舞術 チャクラ 風衣作成 剛拳 こんな感じですっ。 異種共有で魔石を付けられるようになると大分変わります。多分っ。 高級装飾で石版を体力Lv3にしたいところですっ。 メッセージ交流 そろそろ気合入れようかなとっ。 初取得コミュは一人増えたら一人減るという状態ですけれどっ。 継続情報 LAST Up 9/04(火) まだですっ。 初取得できない 初取得できないのコミュは前期までのスタイルで書いてありますっ。 なので「隣の技能欄は紅い」とかは意味不明ですねっ… 初取得の意味がわかりづらくなってしまった今っ、流行らなくて仕方ないのかもっ。 名前 コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/gamemusicbest100/pages/6513.html
できない私が、くり返す。 機種:PC 作曲者:tiko-μ、Miyaji、西坂恭平 発売元:あかべぇそふとすりぃ 発売年:2014 概要 時間はくり返せても 人の心は変えられても 未来だけは変わらない あかべぇそふとすりぃから発売されたアダルトゲーム。 タイムリープ能力を得た主人公が未来を変えるためにタイムリープをくり返す、というストーリー。 しかし冒頭で触れたように、過去に戻って過程を変える事はできても未来は変えられない、というのがシナリオの根幹設定となっている。 シナリオは賛否両論だが音楽の評価が高く、主題歌のRe Callは萌えゲーアワード2014の金賞・主題歌賞を受賞している。 ただし、Re Callの2番以降はメインヒロインのシナリオの後半の展開を歌詞に盛り込んでおり、未プレイでも容易に結末が想像できるレベルのネタバレソングなので、購入を検討している人はうっかり聞いてしまわないよう注意しよう。 収録曲(サウンドトラック順) 曲名 作・編曲者 補足 順位 Re Call 西坂恭平 作詞:高梨栞、西坂恭平歌:霜月はるか 変わる明日を探して、 暮れていく世界を歩き、 そして変わらぬ今日が終わる。 ちいさな、ひびわれ 哀の足音 美しき歪 なんともかんとも Heart=Sick=Hurt 彼女たちのプライド RE∞∃Я それは何よりも素晴らしい食べ物 木漏れ日のように いつまでも、いつまでも だきしめて 果実の詩 伽日乃葛 日々は喜びの中 空想と夢 黒の飾りの羽 藍染めのセカイ 寄せては返す、幼き記憶 瞳の奥、揺れる「さざ波」 見てはいけないもの XX Calling Re Callのピアノアレンジ VOICE LETT;∃Я 西坂恭平 作詞:西坂恭平歌:Riryka サウンドトラック できない私が、くり返す。サウンドトラックCD「憧憬」 初回限定版に付属 なないろスコア Re Callを収録 A Ka Best コンプリートサウンドBOX~2014~ 動画 OP
https://w.atwiki.jp/kt108stars/pages/8398.html
134 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2013/09/12(木) 11 25 29.55 ID pBOkfykC0 123 似たようなことをH県のコンベでやられたわwそっちはもっと香ばしかったけどw 思い出しついでに簡単な報告しとくわ 初心者卓かつ初期作成キャラで依頼がゴブリン退治にいって行方不明になった冒険者の捜索 依頼のあった村にいって行方不明になったという森にいったら発見 声をかけようと近づいたら「フォースイクスプロージョン」 なんとか生き延びた面子がセージチェックでノーライフキングと判明、逃げる事もできず全滅 GM&主催者曰く「この程度のセッションもクリアできない人にTRPGの免許は発行できない。二度とTRPGしようと思うな」 「君らの名前等はSNS、FEAR他にも送っておくし他のサークルにも連絡しておくから今後一切イベントには参加できないと思え」 とのお達し 今ならプライバシーの侵害やらなんやらで問い詰めてやったんだが当時は危うく信じるところでしたw そんな若かりし日の苦い経験。あ、該当のサークルはもう潰れています(困が野に放たれているともいう) 135 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2013/09/12(木) 11 29 28.65 ID TeqeeslF0 [1/2] 134 ちょっと創作を疑ってしまうな 136 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2013/09/12(木) 11 32 22.19 ID P0oDCe9BO 134 めっちゃ創作くさい 話作ったらアカン 137 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2013/09/12(木) 11 37 45.75 ID /FHGIbMH0 [2/2] でもこれもよくありそうと言ったらありそうな困だな。 149 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2013/09/12(木) 12 59 11.96 ID qTK9ZKYl0 134 SNSはSNEの間違いかな? SNEもFEARも他のサークルもそんな連絡、真に受けるところはないだろう。 むしろそんな連絡をするような所こそ距離を置きたい。 145 その選択肢をつきつけられた時点で「つきあってられるか」とPL全員で解散しても許されるレベル。 スレ360
https://w.atwiki.jp/slowlove/pages/2001.html
※直接的では無いですが、グロテスクな表現が一部あります ※東方原作キャラが登場します ※かなり勝手な解釈と妄想で書かれているので、そうしたものが苦手な方はごめんなさい ゆっくりれいむは、ポヨポヨとその鈍重そうな全身を、警戒に弾ませながら、夜の森を突っ切っていく。 ルーミアはそれにあわせて最初は歩いていったが、次第に追いけなくなり―――軽く浮遊しながら 後を追っている。中々疲れる姿勢だ。普段は全く通らない場所なので、軽い不安も感じる。 大分時間が経ってから、彼女は今しがた飛んでいた場所が魔法の森だった事に気がつく。続いて、 ゆっくりれいむについていくため構っていられなかったが、木々の間に見慣れない人間の姿を覚え――― 森を抜け、小道を通り―----歩を止めたかなり先に、木に囲まれたこざっぱりとした空間を見つけ、 彼女は軽く悲鳴をあげそうになった。 「無縁塚」―――人妖問わず、最も危険とされる一画である。 ゆっくりれいむは全く動じていないが、外界との境が最も曖昧で、何が起こるか解らない場所。試しに 行ってみた妖怪の知り合いは、自身が保てなくなる感覚 と言っていたし、実際に帰ってこなかった奴も いる。 それを察した訳ではないと思うが、ゆっくりれいむはそこで歩を止め、ルーミアに待っているように伝えると、 近くの茂みに入っていった。 残されたルーミアは、先程の自分の恐怖感について新た得て考えてみた。 人間と妖怪の違いとは何だろう? 端的に言って、「自分以外の都合を考えるか考えないか」だと、ルーミアは思っている。 蔑視ではなくとも、単純に個体の人間の基礎能力は、単体で自然界を生き延びるのにはあまり適して いない。だから、集団を築く必要があるし、そこでは自身の都合だけを優先できない事は想像がつく。 しかし、妖怪にはそれがほぼ必要ない。 何故なら、一人で生きていきえるからだ。 これには妖怪達自身にも様々な解釈があることと思うが、彼女はこう考えて、ずっと一人で群れもせず 生きてきた。 随分昔に、外の世で度が過ぎるほどの力をもった人間はある程度いたが、権力としても精神的にも 肉体的にも、上を行きすぎる連中は周りの都合を考えなくなくなる奴は多かった。「鬼悪魔」「怪物」と、 連中は時折同じ人間からも呼ばれるのだが、それはルーミア達の別称でもある。 山の天狗連中がやたらと組織だっていたり、河童の奴等に人間に愛想のいい奴等が多いのは、鬼なんて いうやたら強い目の上のタンコブがあったり、地上での連中が弱いせいだろう。 今まではそう思っていた。 「ほら、見てごらん。怖いけど沢山集まっているね」 よく周りを見渡すと、無縁塚を遠巻きにするように丸太が転がっていて、それぞれまばらに人妖入り乱れて 座っている。その中でも、大きな鎌を担いでいる紅い髪の少女がいて、見ていると非常に不安になる。 声の方を見ると、ゆっくりれいむが藪の中から出てくるところだった。口で何かを咥えていると思ったら、同じ サイズの丸太だった。恐るべき顎の筋力? 唖然としながら眺めていると、ゆっくりは丸太のやや中央に陣取り、ルーミアに向かって、もみ上げを部分を 器用に動かし、ポンポンと丸太を叩く。座れという事なのだろう。 少しは恐怖も和らぎ、肩の力も向けた。恐らく、正気を保っていられる領域の先端部分にいるのだろう。 それに、隣で何故か自信満々に踏ん反り返っている、ふざけた顔の生首のせいかもしれないが…… 「これでも食べててね」 更に何処に隠していたか、ゆっくり霊夢は血最中紙袋を一杯に入った白くモヤモヤした酷く不健康そうな 菓子を勧めてきた。 2.3口食べると、それもまたうまかった。甘いものが続いていたので、ちょっとした塩味が嬉しい。 やはり、しょっぱいものの方が性に合っているのだろう。 あの時もそうだった。 先程、ゆっくりれいむに語った告白を自分で反芻する。 巫女さんに満身創痍にされてから、何とか立ち直り、すきっ腹を抱えて森の近辺をウロウロしていたら、 夕暮れ時に人間を見つけた。服装から外来人だろう。そのまま躊躇い無く殺して死体を運んだが、 やはり体力は戻っておらず、人家の裏手を見つけたので、そこにもたれかかって休んだ。火でもそこに借りて こようと思ったら、そこが神社である事に気がついた。 と、言うか、あの巫女さんが来た。 混乱してしまって、死体をコンパクトに無理やり折り畳み、「これは外の世界の奴だ」「夜中にこんな所を 無防備にほっつき歩いてるから食べた」「この前あんたに叩きのめされて、腹が極端に減っている」―――― といった事をまくしたてた。問答無用で叩きのめされると思った。今度はまさに現場であるし。 そこからが、予想外だった。 巫女さんは、最初から相変わらずやる気の無さそうな顔をしていたが、死体を確認すると軽く眉をしかめ、 困ったように頭をかき、少し考えた挙句、嘆息気味にいったのだった。 「――――飢えてるのは見りゃ解るわよ。………そういう事は、少なくとも私のいない所でやりなさいな」 思わず、抱えていた死体の上半身を落とした。 「あんたは妖怪。こっちは一応人間なんだから」 巫女さんは、何の感情を込めたのだろう? 気まずさ、あきらめ、呆れ、哀れみ(これはかなり強い)――――人間はたまにただの汁にとんでもない量の エッセンスを込めて煮詰めた料理を作ってしまうが、それに近い。 怒り、はあまり無かったように思えた。 今、隣でゆっくりれいむはつぶらならな瞳で無縁塚を眺め、何かを待ちわびている。 この間抜けながらも可愛い顔と、あの尾により怖い巫女さんは全く違うか、ルーミアはなんとなく話しかけて しまった。 「こっちの都合を、あの人は考えてくれたの」 ようやくそう解釈できたのは、随分後になってからだった。 「退治されるかと思ったのに、そのまま帰っちゃって」 ―――一方的に退治される覚悟ができてしまうほど、あの人間は強い。 今まであったことも無い程。 それは確かに、自分達の様に四肢を?がれてもそのうち再生するような体ではないが、周囲の都合を考え なくてもいいレベルのはずだ。 にも拘らず、他者に、しかも天敵である自分の事を理解していて、配慮までしてくれた。 助かった、 と嬉しかったのはほんの一瞬だけ。 すぐに、今まで味わった事の無いいやな気持ちが全身に広がった。 屈辱感と考えたが違う。 もう、食べる気も起きなくなって、(申し訳ないとは思いつつも)死体はそこに措いたまま帰り、その日は震えて 眠った。 今でも思い出すと体が震える。 「それからかな」 人間を食べるのが、極端なほど面倒に思えてきた。 本当は、面倒なのじゃないかもしれない。 あの後、色々な妖怪にそれとなく相談をした。誰も彼女を責めないとどころか、元々閻魔様が人間を襲い 食らう事を推奨してるくらいだと伝えたし(同時に人間に退治されることも推奨されているから、考えなくても 残酷すぎる話だ)、本当に正統な行為だと胸を張っていいくらいのはずなのだ。 だが、何かがひっかかり、面倒と思えてしまう。 「何より、よく解らないけど」 周囲の妖怪と人間もこの悩みを誰一人想像ができない――――のは他人の都合を考えられないよう価値と、 非捕食側の人間なのだから当然だが――――ばかりか、意図せぬイメージを彼女に抱いている。 共通して、食い意地の張った肉食獣と第一に思われ、妖怪からは、前にも言ったが「極悪非道」「冷酷無比」 人間からは「バカ」「何か面白い奴」と思われている。 確かに一面ではあるが、本質ではなかろう。 「何なんだろうね………?」 自嘲気味に初めて笑って見せると、ゆっくりれいむは小刻みに震えていた。 「い、言えない…………れいむもルーミアちゃの事を、 『苦手な野菜はありますか?』 とか店員に聞かれても 『全部』 と答えて困らせたり、居酒屋でホッケとか注文して 『年取ったらやっぱり肉よし魚でしょ』 って言う年配者に対して 『そういう事言う奴の事が未だに理解できません』 とか返したり、料理でも唐揚げとか上手く作るんだけど、内臓処理とか巧にしかして、胴体部分だけジュワっと 揚げて顔の部分は生身だから 『これ技術的にすごいけどキモい』 って周りがひく中、よく見たら食材が目を開けていて、 『内臓は傷つけてないから、唐揚げになりつつもまだ生きてるのだー 新境地の生け作りなのだー』 とかケラケラ笑いながら一人で胴体を食べたりする子だと思ってなんて………」 プルプル プルプル 「ぜ、絶対に口になんて出せない!!!」 「えっと………」 れいむ「も」という事は、まあ大抵の人間や妖怪が思っている印象を同じく「バカ」とか「大食らい」とか、ルーミアに対して 抱えていたという事だろう。 しかし例えが何を言っているのか解らなかった あの巫女さんは、自分の事を堂思っているか。単なる下っ端のその他妖怪としか思っていないだろう。 それでも、。あの時、自分の都合を考えてくれた巫女さん。それを思い出すと…… 「あの蛮族巫女の事だから、多分その時は単純に面倒くさかったか、眠かっただけだと思うんだけどなあ」 「……そんな事、ないよ」 「実際、外からきた人だったし、もう既に死んでたからかな?」 「・・・・・・・」 「しかしとは言え、ただでさえ、学校に校則違反の漫画を持ち込んだのを」 段々ゆっくりは気難しい顔になっていった。 「没収すると同時に自分もその漫画のファンだって事をそれとなくほのめかすような教師みたいな奴だなあ」 「えっ?」 「元々奴は人間にも妖怪にも無関心であり続ける存在だったはず。なのに奴の内面から何かしらがにじみ出ては、 こういうルーミアちゃんみたいな悩める存在を作ってしまうんだね。まったく] 何を言っているのか解らない。 しかし、妖怪人間を問わず、あの巫女さんに魅かれる人は多いはずだ。 が、ゆっくりは最初の間抜けな顔に戻って言った。 「ルーミアちゃんは、幻想郷(ここ))が好き?」 「ん?」 考えた事は無いが、率直に言って好きだ。それは周囲の奴等も創だろう。不満や恐怖や面倒はあっても、きっとそうだ。 相当大昔に食べてしまった、人里の人間の一人も、動揺だっただろうと思う。 「ここは、普通の人間から人食いも、強い奴も弱い奴も、本当はセットにしちゃいけないかもしれない存在まで 一緒くたになって生活しなきゃ生けないんだから、危険物も子ゴロゴロ転がって、スネも傷だらけの奴等だけだね」 「残酷だネエ」 「―――――その分『あんたはそのまんまでいい』って、れいむはいってあげられるよ!!!」 誰かに一々言われなくてもだ。 「それに何でも受け入れるって言っても、多少の『選別』みたいなフィルターはあると思うんだよ。だから――――」 食べられる外来人や、たまに出る人里の犠牲者、恵まれない生活を続ける下っ端の妖怪達には、本当悪いけど、と 付け足したのが、何かほっとすると同時に気持ち悪い。 何より気持ち悪いのは、諸ン乃僅かながら自分の気持ちも落ち着いてきていること 「あの私のニセモノ巫女が、子供が隠し持っていたエロ本を取り上げると時に『御母さんにはないしょだぞ』とか言ってしまう 父親のような真似をして、かえって子供を不安にさせて利う事も、きっと意味があったんだね…」 あのたらしが全く…とゆっくりは呻いているが、また何の例えなのか解らなかった。 気持ちは何となく落ち着いてきているので、本当の意味を知ってそれを一々覆すのはなにやら怖い。 「と、ここまでは良いこの模範解答」 同時に、周囲から感性が上がった、 ゆっくりハ前方をまた見据えている。 暗い中、何故だがよく見えてしまう無縁塚 そこに―――――いつの間にか、薄い膜 が張られている。 どこに固定されるでもなく、綺麗で美しく薄いものがそこに広がっている。 竹林の展覧会で、遠くの景色を千里眼でも使っているように映し出す機械を見たが、あれに非常に近い。 「ゆっくりみていってね!!!」 「何これ……?」 「実は、れいむにもわからないよ! だけど、一番現実に近い、歪が良く起きる場所だから、どっかで紛れ込んだ情報が こうして広がるのかもしれないね」 「????」 そこに―――――映し出されたのは 1 :名前が無い程度の能力:2010/05/14(金) 21 29 20 ID EMgXBLsk0 _,,....,,_ _人人人人人人人人人人人人人人_-''" `''> ゆっくりしていってね!!! <ヽ  ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄ | ;ノ´ ̄\ \_,. -‐ァ __ _____ ______ | ノ ヽ、ヽr-r'"´ (.__ ,´ _,, '-´ ̄ ̄`-ゝ 、_ イ、_,.!イ_ _,.ヘーァ'二ハ二ヽ、へ,_7 'r ´ ヽ、ン、 rー''7コ-‐'"´ ; ', `ヽ/`7 ,'==─- -─==', ir-'ァ'"´/ /! ハ ハ ! iヾ_ノ i イ iゝ、イ人レ/_ルヽイ i |!イ´ ,' | /__,.!/ V 、!__ハ ,' ,ゝ レリイi (ヒ_] ヒ_ン ).| .|、i .||`! !/レi' (ヒ_] ヒ_ン レ'i ノ !Y!"" ,___, "" 「 !ノ i |,' ノ !'" ,___, "' i .レ' L.',. ヽ _ン L」 ノ| .| ( ,ハ ヽ _ン 人! | ||ヽ、 ,イ| ||イ| /,.ヘ,)、 )>,、 _____, ,.イ ハ レ ル` ー--─ ´ルレ レ´ 「あんたじゃない!!?」 「そう、れいむが主役の上映会だね!!! 楽しんでね!!!」 向かって左側は、あの巫女さんとよくいる、白黒だった。線画だと思っていたが、どうやら高度に組み合わせた文字の集合体 らしい。誰が描いたのかはしらないが、凄まじい労力であっただろう。 この一種類だけではなく、様々なキャラクターが、同じ様に描かれて登場していく。驚いたことに、どれもが自分の知っている 連中だった、少し前に山にやってきた神様二人までいる。麓も秋頃に出てくる連中も(と、いうかこいつ等が何故だか一番主役 異常に目立っている』。 いつしか、文字の組み合わせで作られた幻想郷の住人達は、一つの物語を幕の中で作り出していた。 物語、という程ではないかもしれないが、登場する文字列一つ一つが意味を持って、それに関連したものが作られていく様子は、 まるでそれが生きているかのよう。 その内容も、実に奇奇怪怪。予測はことごとく遮られ、見ている途中で、真面目に解釈する事をあきらめざるをえなかった。 何者かがこうしたものを作っているのだろうか?空恐ろしくすらなる。 夢中で眺めていると、割と良く会う氷精や黒猫も顔を出した(割かし見た目少女っぽい連中ばかりが登場しているらしい)。 そして、内容もさることながら、出てくる連中が皆可愛い。 ふっくらとした曲線(?)で描かれ―ー―――それは、横のゆっくりれいむ のような生意気な愛らしさだった。 そして―――― 「あ。」 「ほら、ルーミアちゃんの出番だよ」 彼女には、そろそろこの生首の正体が、言葉では表現できずともそれとなく解り始めていた。不可解だらけの、生意気な生首が いつしか、あの巫女さんとは名前の発音だけが同じなのでは無い気がしていた。 ,. '"´ ̄ ̄`"'' ヽ、/ヽ、__ / //`ー´ / , ヽ!_/ヽ i / i !__ ハ ハ-‐i- 「__rイ´', ! i /.ゝ、 レ' /ハ |/ .i レヘ/ i (ヒ_] ヒ_ン ) ! | | | !7"" ,___, "" | .| | _.| 人. ヽ _ン .| | i |_ (、/ ̄|>.、.,___ ,.イ ̄ ̄ ̄/つ ) ~ヽ |ヽV ノ i___|/  ̄ ̄ゝ ∞ ヽi /ヽ_______ ノ ゝ / 、ノ ヽ_,_,_,_,_,_,_/ヽ ~~ ~ し´ ヽ_ノ ~ ~~ この絵物語(?)の主人公は、ゆっくりれいむとあの白黒なのだが、殆どすべて者があの二人と何かしらマヌケなことをやっては皆を 楽しませてくれている。 生き生きとしている。 自分も、あの幕に映る物語の中で、れいむと触れ合う事ができないかと思ったが――――それは中々訪れない。 彼女は何故か、あの有名な恐ろしい亡霊と、冬にしか出てこない奴(何故か極端に太めに描かれている)と一緒にいた。何かをいつも 食べている事が多く――――ここでもやはりそのイメージが先行しているらしい。 しかし 「よくわからないけど、 れいむ達、ゆっくりの性格って、正反対だったり、ちょっとした特徴をやたら極端に広げちゃってるんだよね、みんな」 「うん………だけど」 そこまで悪い気分ではない。 結構面白かったのだ。 気がつけば身を乗り出していた ややあって―――― ,. '"  ̄ ~ ̄~`ヽ、ユッ ,' \ i (ヒ_] ヒ_ン ) i .,. '"´ ̄ ̄`"'' ヽ、/ヽ、__ !"" ,___, "" i / //`ー∠ ',. ヽ _ン ./ / , ヽ!_/ヽ / \,. ,.ノ .i / i !__ ハ ハ-‐i- 「__rイ´', ─ ユッ ',' ,ノ .! i /.ゝ、 レ' /ハ |/ .i \ ヽ (´ レヘ/ i (ヒ_] ヒ_ン ! | | . ) ., ) | !7 | .| | . ( ( (⌒` o | | i | ! .  ̄ ~~~・==7ヘ>.、.,___ ,.イヘ,/ヽ.ハ/ .( Yヽ, ,.-ィ二V二ヽ.  ̄ヽ/ ./ /∞! ハ \ ̄Y !  ̄ /'´ ! `ー''! / | 〉-,-r-〈 .____.! / / i !__ンヽ、 __ _____ ______ ,´ _,, '-´ ̄ ̄`-ゝ 、_ イ、 ○ 'r ´ ヽ、ン、 -+- ヽ ,'==─- -─==', i /│ヽ / i イ iゝ、イ人レ/_ルヽイ i | レリイi (ヒ_] ヒ_ン ).| .|、i .|| .,. '"´ ̄ ̄`"'' ヽ、/ヽ、__ !Y!"" ,___, "" 「 !ノ i |/ //`ー∠ L.',. ヽ _ン L」 ノ| .| , ヽ!_/ヽ | ||ヽ、 ,イ| ||イ| /.i/ i !__ ハ ハ-‐i- 「__rイ´', レ ル` ー--─ ´ルレ レ´.! i /.ゝ、 レ' /ハ |/ .i レヘ/ i (ヒ_] ヒ_ン ! | | . | !7 ,___, | .| | . ∬ (⌒`ヽ ヽ _ン | | i | . ・==7ヘ>.、.,___ ,.イヘ,/ヽ.ハ/ .( Yヽ, ,.-ィ二V二ヽ.  ̄ヽ/ ./ /∞! ハ \ ̄Y !  ̄ /'´ ! `ー''! / | 〉-,-r-〈 .____.! / / i !__ンヽ、 . ’ ’、 ′ ’ . ・ 、′・. ’ ; ’、 ’、′‘ .・” ’、′・ ’、 、′・ ’、 ’、 ’、′ ’、 (;;ノ;; (′‘ ・. ’、′”; ’、′・ ( (´;^`⌒)∴⌒`.・ ” ; ’、′・ 、 ’、 ’・ 、´⌒,;y'⌒((´;;;;;ノ、"'人 ヽ レ、(⌒ ;;; ;´'从 ;' ; ;;) ;⌒ ;; ) )、 !Y!"" ,___, "" 「 !ノ i | L.',. ヽ _ン L」 ノ| .| | ||ヽ、 ,イ| ||イ| / レ ル` ー--─ ´ルレ レ´ .,. '"´ ̄ ̄`"'' ヽ、/ヽ、__ / //`ー∠ / , ヽ!_/ヽ / .i / i !__ ハ ハ-‐i- 「__rイ´', ─ ! i /.ゝ、 レ' /ハ |/ .i \ レヘ/ i(◯), 、(◯) ! | | | !7 ,rェェェ、 | .| | (⌒` |-r-r,| | | i | ! ・==7 、 .`---´ イヘ,/ヽ.ハ/ .( Yヽ, ,.-ィ二V二ヽ.  ̄ヽ/ ./ /∞! ハ \ ̄Y !  ̄ /'´ ! `ー''! / | 「…………」 「…………」 「まあ、きれいなままではいられないね 汚れ役もやらなくちゃ」 確かに、数も多いブ分、基本的にコミカルに描かれてこそいるが、中には本気で残酷だったりグロテスクな絵もあった。 れいむは別段それを見て気に病んでいる様子は無い。幕の中では、亡霊と冬の奴と、ルーミアがやせ衰え、どこぞの天人とか言う 小娘の帽子についている桃を食べて正気を取り戻す話が移っている。 観客は大爆笑だ 「れいむは、これはこれで好きよ?」 「そう………なの?」 「そこは『そうなのかー』っていってほしいね……… 大抵変な奴として描かれてるけど、まあ皆悪意があるわけじゃなし」 絵物語は更に進み、あの鎌を持った不吉な女も現れていた。そして、仕事をサボり閻魔様に思い切り折檻されている。本人も 気まずそうだが、ニヤニヤ笑っている、 「それが本当じゃなかったとしても、たった一部でも――――」 「うん」 「みんなが『こいつはこーだ』『こういうところがすき』って部分をね 自覚して演じちゃうとか」 「――――逆に、それとは全然別の事をやってみるとか」 それは 「けっこうたのしいのよ?」 何者が見ているのか解らないが――――この世界自体や、自分も今日助けた子供も、あの巫女さんも、大きな物語の一部なのだろう。 ゆっくりれいむもまた、自分の都合や気持ちを考えてくれた存在だった。 恐ろしくもあったが、少しだけ、ルーミアは安心できた気がした。 ただ、やはりあの巫女さんの事については胸に大きなしこりが残る。 寂しさを抱えつつも、身を乗り出して見ている内に、ほんの少しずつ夜は明けていくようだった。 それにあわせて、無縁塚の膜も消えていく。 「ゆっくり頑張って考えてね」 横を見ると、 もう、そこにはゆっくりの姿は無かった。 +++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++ 夕暮れ 森の中 彼女は、浮遊せずに、歩いている。 ゆっくり、ゆっくりと、一歩ずつ確かな足取りで。 妖怪にも、大きな意志力を与えてくれるものがあって―――――― 使命感、だろうかこれは。 鬼達みたいな生活についてまわる上司がいる訳でもないのに、例えば湖近くの館の門番などは、なぜ律儀に あの仕事を勤めているのか解らなかったが、今では少し理解できる気がした。 彼女は、あの神社の裏手に向かっている。 小脇には、人間を一人抱えている。 農作業から帰ってくる所を、襲った。 恐らく主婦だろう。 気絶しているから、暫くは目を覚ますまい。 起きたら置田で、また眠らせるつもりだ。 西日が随分強い。 歩いて、人間を一人抱えるのは重くは無いが煩わしかったし、道のりはかなり遠かった。 いつの間にか、声に出ていたらしい。 「殺してやる」 もしかしたら、目付きがかなり変わっているかもしれないが、自分では解らない 続いて言った。 「食ってやる」 誰も聞いていないのに。 彼女は、この二言を定期的に口に出していた。 義務感からではない。 何かに命令されてやっている訳でも、「仕事だから」と割り切っている訳でもない。 自分の意志によるものである。 あのゆっくりれいむとかいう、解るようで最期まで本当の正体が解らなかった生首は、この状況を見てどう思うだろうか? ほめてはくれないだろう。 叱ったりする事はないだろうが、悲しそうな顔くらいはするかもしれない。 「顔しかないけどね………」 辛い道のりだ。 体がだるい。 それでも彼女は歩いた。 「来てくれるかな」 あの巫女さん、あまり里では功績が知られていないらしい そうした事もあって、ルーミアは目立つように、人里にわざわざ入り込んで、この主婦を襲った。 周りには人間もたくさんいたし、 妖怪の知り合いも見物させた 今頃は、大騒ぎだろう。 当然、妖怪退治屋としての巫女さんには連絡が行っているはずである。 ふわふわと、なるべくゆっくりと森の近くまで飛んできた。 今も、ゆっくりと歩いている。 「来てよ………私の前に……………」 ――――あんたは妖怪、こっちは一応人間だから 詰まる所、それが全てかもしれない。 あの夜、ゆっくりれいむと会い、そして自分なりに考えた。 巫女さんにとって、自分は一体何なのだろうと。 も薄腰だけ広い視野で考えれば―――― この決して広いとは言えない幻想郷で、自分の役割とは何なのだろう? それをクリアしなければ、彼女と向き合える事はできないのではないだろうか? お互いがお互いの勤めを果たすのだ。 だから、ルーミアは今まで異常に自分から人を襲い、食らう事に決めた。 運命を受け入れ、 役を演じ、 人間や妖怪達が望むイメージを、自ら体現したつもりだ。 もう迷いは無かった。 恐らく、すぐに巫女さんは駆けつけてくるだろう。 いや、駆けつけてもらうために、まだ人間も殺していないし、こうしてゆっくりゆっくり歩いている。 恐らく、戦闘になるだろう。 そして、彼女は負けるだろう。 しかし、それが正解なのだ。 あの人間と繋がりをもてる最もシンプルで正しい形をとったつもりだ。 この捕まえた人間には悪いが、つまるところは性だ。仕方が無い 「殺してやる……… そして食べるから………」 一刻も早く、自分を退治しに来て欲しい。 自分はゆっくりと進むから。 相変わらず蒸し暑い。 ゆっくりゆっくり、 と呟いていると、あのゆっくりれいむの顔が思い浮かんだ。 改めて、自分の取った行動に何と言うか―――――思えば、随分他者の意見や都合を考えるように なってしまったと、ルーミアは自虐的に笑いながら歩んだ 了 【おまけ】 森も相当奥まで入り、神社までもう少し、という所でだった。 おそらく、妖怪退治をする人間特有のものなのだろう。 妖怪も種類によって、微妙に匂いが違う。 勿論、特に肉食の妖怪連中は人間の匂いの嗅ぎ分けに敏感である。 明らかに異質な人間の匂い 忘れるはず無い。 あの巫女さんが来ている。 気絶してる人間を地面に置き、ルーミアは自分自身の体を抱きしめずにいられなかった。 手心は加えてくれないだろうが―――全力で戦おう。 周囲にまだ濃度の低い闇を作り始め、戦闘態勢に入ると―――――― 「ゆっくりしていってね!!!」 後に立っていたのは 「妖怪さんですね!!! それじゃたいじさせていただきます!!!」 れいむではなかった。 ゆっくり…………何というのだろう? 緑の髪と、蛙のような髪留めに、白蛇のようなものが絡み付いている、顔つきだけはれいむにそっくりの 生首である。 確かこのモデルは…… 「あらあら………」 同様に、現れた者がいる。 巫女さんと間違えたのは、この者の匂いだった。 名前は忘れた。確か、山の麓ではなく奥にある神社にいる人だ。 「あ、さなえお姉さん!!! 妖怪さんがここにいましたよ!!! 早くたいじしましょうね!!!」 「本当に、まだこんな所をうろついていたんですね。随分ゆっくり移動してたんだこと」 「で、この妖怪さんはなにをやらかしたの?」 知らないで言ってるの? と、にっこり微笑みながら、山の神社の巫女さんは説明する 「この妖怪、いきなり農家の軒先に現れたと思ったら、 いきなり、馬2頭を殴り倒したかと思ったら 『いっけねー 人間襲って食い殺すつもりが、間違って馬の方なぐっちゃったー』 とかほざいて、今度はそこで倒れているおばさんを思いきり、巴投げで放り投げて気絶させて のこのこ自力で担いで逃げていったんです」 「………………」 「………………」 =========== お茶目さと 残虐性を 同時に表現したかっただけだった。 しかし――――見届けるようにと見物させていた妖怪達は、皆一様に彼女を非難した 「ルーミア………お前……」 「流石の俺達もそれはひくわ」 「ちょっとあんたの見方変える。ついてけないわ」 「そ………そうなのか? 何を驚いて………」 馬は死んではいないが、泡を吹いて倒れている。 「普通さあ、家畜殺すんなら、人間の方食わねえだろ」 「つーか、人間襲うんなら家畜はやめてやれよなー」 「…………」 純粋に、間違えた振り だったのに 「ったく、もう地下に潜っちゃった姐さんがこれ見たら何て言うか………」 妖怪達は、ルーミアの中に、更なる残虐性を見出したらしく、呆れて帰っていった。 人間達も――――同じ様に彼女を改めて冷酷な妖怪と見てくれただろうか? =========== 「バカだね………」 「ええ……… 本当に何を考えているか、妖怪は不可解です。 ゆっくり逃げてくれたおかげで、 ―――麓の霊夢さんも仕事をしないもんだから、農家の人達も、もう追いついてますよ」 ―――ここは、もう人間に包囲されている!!? ―――しかも、わざわざ山の神社の方に依頼が届くなんて、あの紅白の巫女さんの生活は大丈夫なのだろうか!!? 「まったく、ドジな妖怪さんがいるんですね!!! どうせ大してつよくもなさそうですよ!!!」 どうにも、ゆっくりれいむと比べてこのゆっくりさなえ?は、態度が悪い。攻撃的というか、言葉に棘がある。 しかし、れいむ本人が、「ゆっくりはモデルの一面を極端に強調した性格になってるか、正反対になってるか が多い」と言っていたから――――― この巫女さんは……… 「まあ、もっとも…………」 にっこりと………… あの鬼の様に強い紅白の巫女さんなら、まずやらないような暖かな微笑を浮かべ、 山の神社の巫女さんは、構えながら言った 「妖怪ども(こいつら)を、屠ってやるのに、そもそも理由なんて必要ありませんけどね」 言葉の意味を考えるのにちと時間がかかったが、思わず後ずさる。 目だけは凍りつくよう。 笑っていない。 「え……………え?」 その時だった 「そこまでです!!!」 茂みの中から――――――ゆっくりであることには違いないが、生首ではない奴が飛び出してきた。 モデルは――――名前は忘れたが、新参者だ。 確か、今までに無いほどの博愛主義者だとか―――― 「いけませんよ!!! 人間も妖怪も、本来は平等なのです!!! 無益な殺生は許せません!!!」 そこでルーミアは、ゆっくりさなえと見比べ、ゆっくりれいむの発言を思い出していた。 ――――れいむ達、ゆっくりの性格って、 正反対だったり、 ちょっとした特徴をやたら極端に広げちゃってるんだよね ルーミアは、とりあえず本能的にこの場を離れなければならない事を悟ったが、既に色々なものに囲まれている事に 気づいていた。 そして、巫女さんに会うがために遠回りな方法をとった自分を戒めて言った 「ゆっくりしすぎた結果がこれなのかー………」 ,,. ' "´ ̄`',-ー 、 ... ,r' ; --- 、 ヽ .. ,イ ,r' ( ヽヘ .. .{ | 人 ト ,ヽ !、 Y ', ... r(ゝ ((ノ,r=;,ヽノ_ノ.r;=;、\ ゙i) ) .... 「', リ. ! ヒ_,! ヒ_,! ) ) ! 、 人 .... ) ). ( (_''' ,___, '''_人 )( ) .. ( ハ ゝ ) ヽ _ン ( `(_ ( ... ノ .) ( >.., ______ ._イ) ( ) ヽ ... 〈/レル/レ/´ i l |レノルレノVルノ .... 了 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/acquisition/pages/83.html
更新雑感 26日目 宣言は終了済みっ。 桜の付加が風撃Lv2ということで急転着火で武器の素材にちぇんじしました。 同じ位置に武器29の方が居られましたので、30に上げるか聞いて見たのですが… 雑メモでちまちまと調べた結果、桜の付加が31からしか判明してないので危険な賭けになりそうで取りやめました( ω n) ついでに雑メモで武器30↑でなおかつ次回遺跡外に戻りそうな人を調べて見ましたっ。 何名か居るような感じだったのでそちらで賭けて見ます。 最悪、水~木辺りで予約依頼出来ないか聞いてみたりもしますっ。多分っ。 武器の桜が決まったので治癒について考えてます。 物防Lv2+加速Lv2が一番無難なので合成で黒い宝石を作って防具に付加、装飾に手持ちの白砂を考えています。 防具はどうしようもないものでいけますが、装飾はどうしようかなーとっ。 なにか合成してそこそこのものを低装飾の方に頼む…あるいかどうしようもないものでさっさと頼んでしまうのもありかなとか… さらに付加を頼まないといけないのでどんどん無理な方向に進んでいる気もしますがっ。 あんまり依頼しないソロのはずでしたけど戦うためには無理ですね( ω n) 次回戦闘は走行雑草です。 インダゥメントの空撃ち(意味はありますがっ)で熟練度を上げようかな~っと。 とりあえず多分そんな感じですっ。 ついでに風衣は次回27日と次々回28日共に埋まっていますっ。 …防具依頼の受付をした分のメモをwikiにつけようかとも思ったりします。 自分から依頼した分もつけようかな…とか思いつつも。 メモ 次回27日目 生産行動範囲 F23G222324H23:G23→J22(四歩)→遺跡外 次々回28日目 生産行動範囲 遺跡外 自分でわかりにくかったので補足っ。 メッセージ交流 なりきりチャットは難しいっ…! 出来るだけ修飾を切ってメッセージを作るので描写を入れるのが特にっ。 ニュアンスや語感っ、口調のイメージで補完して貰う派なのですっ。 継続情報 LAST Up 11/13(火) 終わりましたっ。 初取得できない&マスターできない っと、思いましたけどフェアウィンドウはまだマスターできないかもっ? 名前 コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/pipopipo555jp/pages/2395.html
なぜ日本人は成熟できないのか 曽野綾子・クライン孝子 平成15年4月10日 海竜社 なぜ日本人は成熟できないのか愛国心は身を守る必需品 民主主義への盲信 愛国心は身を守る必需品 曽野綾子 敵が攻めて来たら逃げる、という日本人が多いのも無理はありません。「自分の損になることは黙っているな」とか「自分の欲望を満たすのが市民としての権利である」とか教わった子供たちが大人になったのですから。しかし人間は、一人で生きているわけではない。自分と家族があって、村や町があって、社会がある。それは国家しか守りきれない。他の形でやってください、といっても、ほかにはないのです。 昔は、日本にも隣組というのがあったけれど、それも戦争とすぐに結びつけるから悪いものになってしまった。愛国心といえば、目くじら立てて論議する。しかし愛国心というのは、それを利用するとか、特別に持たなければならないとかいう余裕のあるものではなく、ほんとうは生活の必需品なのです。たとえれば、ナベカマや包丁のような日用雑貨みたいなもの。他の国から自分たちを守るためには、いいも悪いもな 199 く、愛国心を持つほかはないんです。 私はシンガポールで年に数週間幕らしていますが、シンガポールでは、朝の放送は各チャンネルとも国歌で始まります。シンガポールは多民族国家で、宗教もキリスト教、イスラム教、ヒンドゥ教、仏教などが混在しているから、始終、いろいろな問題が起こっている。 この前も、小学生が学校へ着て行く制服のことで、学校側とイスラム教徒が操めていた。タリバンが女性たちに強制していたというブルカは有名になりましたが、イスラムの女性たちがかぶるスカーフをして登校する生徒がいて、学校がそれを着用することを禁止したのです。しかし何人かのイスラム教徒が抗議した。父親の一人は、そういう学校なら登校させず、家庭教師を雇って家で勉強させる、と言っているし、どうしてイスラム教徒だけが規制されるのか、シーク教徒はターバンを巻いて来るのが許されているじゃないか、という大論争をしていた。それほど民族も宗教も違うから、国家の観念でまとめるしかないわけです。 日教組は、君が代も日の丸も認めなかった。戦前の軍国主義に利用されたものであり、「血塗られた旗」だから拒否する、と言った。そう思わなかった人も、その考え 200 に妥協したのです。そして長い間、おそらく世界で日本だけが、生徒たちに国歌と国旗に対する尊敬の念を表す姿勢をとることを教えなかった。 私は、アフリカの小さな国によく行きますから、日教組的日本人とは、なんと苦労知らずなのだろうと思うことがある。たとえば宗主国がフランスであっても、田舎に行ったら誰もフランス語を話さない。こちらは、土地の言葉がわからない。意志疎通は、ほとんど不可能です。子供の頭を撫でたり、赤ん坊を抱くことさえ禁忌の土地もある。頭は神だけが宿る場所だと考えられているから人が触れてはならず、外国人というのは「悪魔の眼」を持っているとされているから、じっと見ることもできない。後で赤ん坊が死んだりすると私たちのせいになるから、赤ん坊がいたら、それとなく無視するのが礼儀になる。 では、どうすればその人たちに「あなたの敵ではありません。むしろ、お友達になりたいと思っています」と伝えられるのか。その時にできるのは、その国の国歌と国旗に対して敬意を払うことだけなんです。 現実には、その国の大統領は独裁者で、国民の自由を認めず、反対派を情け容赦なく投獄し、国の財産をほしいままにしているかもしれない。しかしそのことと、国歌・ 201 国旗に礼を尽くすというのとは、まったく別のことです。国歌・国旗に対する礼儀は、その国の国民に対して見せられる敬意の印なのです。そういう行為が、どこへ行っても自然にできるようにしておかなくてはいけない。 途上国でも先進国でも、自由主義国でも社会主義国でも、公式行事が行われる場所はもちろん、役人をはじめ会社や財団の役員、そのほかいささかでも公的な役目を負った人たちの執務室には、非常に多くの場合、国旗が飾られている。自分たちが国歌と国旗が嫌いだからといって、他人の国歌と国旗を認めないというのは無礼千万なのです。だから日本も、子供の頃から自国の国歌や国旗に慣れ親しませることでそれらに対する礼を尽くすことを教育すべきだと思う。 どうしても日の丸・君が代はいけないとおっしゃるのであれば、デザインや歌詞や曲を変えればいい。けれど、みんな意見がバラバラで、まとめるのがきっと大変ね。私など、絵が下手ですから、ハトだとかワシだとかが羽を広げた絵の国旗にされたら、描けなくなって困りますよ、ほんとに(笑)。 202 民主主義への盲信 曽野綾子 国民が一人でも他国に拉致されたら取り戻す、というのは、封建領主的感覚がいい意味で残っているからだと思う。封建領主というのは、マンパワーが命ですから、領民が一人でも奪われたなら必ず取り返してくる。 日本は、民主主義に反することは全部拒否してきたから、そういう感覚がないし、強いリーダーも現れなくなった。「独裁者」という観念を日本人は忌避しているけれど、その一方で指導力に欠けることは悪いことだという概念を持っている。しかし指導力というのは、多かれ少なかれ独裁的な要素を含んでいる。それを承認しようとはしないのです。たぶん、「いい子ちゃん」ぶる人が多いからでしょうね。 民主主義を理想とすることはいい。しかし、世の中はそんなに理想通りにはいかないものだ、ということを認識すべき時にきているように思います。 214 二十世紀に、私たちはあまりにも民主主義を信じすぎた。日本の知識人でも、世界は民主化の方向に動いている、いや動くべきだと信じている人がいる。しかし、それは実態をまったく見ていない証拠です。私は、途上国を歩いているうちに、電気のない土地では、民主主義はまったく機能しないということを発見した。電気がない土地では、立候補者の政見を同時に、同じ正確さで伝えることができないんです。正確で素早い集計もできない。そのような土地では、今なお族長支配が行われている。 もし民主主義がいいというなら、私たちは、まず電気を確保しなければならなかった。もし民主主義が、勉学、就職、移住、表現などの自由に必要なら、道も、鉄道も、空港もなくてはならない。それらを作ったのは、すべて土木屋たちだった。日本人はそれを利用しながら、彼らに感謝するどころか環境破壊者扱いして、「地球にやさしく」などと言う。 「木を伐ってはいけない」と言うけれど、アマゾンの自然林の中では、昼間でも蚊柱が立ち、蚊帳を吊らなくては食事もできなかった。蚊や虫にさされて掻きむしっているうちに、体の弱っている人は皮膚が化膿してきて治らない。 これは私も経験したのですが、草むらにはダニがいて、草地を歩くと、夜も眠れな 215 いほど脚が痒くなる。蚊や蛇がいて、白然の暑さ寒さや湿度を防ぐ術もなく、水道も電気もなく、医療機関もほとんどないという状態で暮らしたことが一度もないから、「人間は自然と共存すべきだ」などと簡単に言えるのです。開発が行われた背景には、人間が自然の脅威に脅かされた歴史がある。そこから脱出しようとして、人間は知恵を絞ってきた。環境の変化を最低限に抑えることは当然ですが、開発と名のつくものは人々の命も辛せも守っている。その点を忘れて論議するから、無責任な観念論がまかり通ってしまうのです。 話を戻しますが、アフリカなど多くの国は、植民地支配から独立した。しかし二十~三十年経った今も、ほとんどの国が「じり貧」です。いまだに部族対立、貧困、失業、飢饉、エイズの蔓延などの深刻な問題に直面している。むしろ、独立してからの方が生活の程度や部族間の対立が悪くなっているように見える国が多い。 植民地主義もよくなかったけれど、独立し、民族自決主義を採っても彼らは泥沼から這い出せないでいる。しかし、植民地主義も当時としてはなかなかよく考えられた制度であってそれなりによかったところもあったとか、民主主義にも欠陥がある、などということは、日本の多くのマスコミや進歩的文化人は決して言わない。途上国が 216 まだ完全に自立できないのは、やっぱり長い間の植民地主義のせいだ、とそこに話を持っていって安心する。けれど、それでは説明にならない。 インドの階級制度は法的にはないことになっていますが、現実には、今なお、生まれた時から階級によって職業が決められている場合が多い。就職や結婚について、自分の意志を通せる人など、高度教育を受けることができた特権階級の人たち以外は、ほとんどいません。 世界的に見ても、人種差別は基本的に、まったく解決されていない。アメリカは自由平等だといっても、WASP(白人でアングロサクソン系プロテスタントの略称)の支配がある。おもしろいことに、日本人は「人種差別はいけない」と言う時、自動的に自分を「差別する側」に立たせていますが、世界ではまだ黄色人種として白人から侮蔑されている側にいるんです。もちろん日本人がしばしば経済的先進国の人間として、白人扱いされていることは事実ですし、日本ではそれを自覚することも、差別の結果に困らされることもない。しかし、今のところそれで済んでいる、というだけなのです。 私の印象では、前世紀は、戦後の人道主義、平和主義、平等主義、自然主義などの 217 幼児的理想主義が幅を利かしてきた時代だった。しかし今世紀は、現実と乖離したうそのしわ寄せや弊害が一挙に吹き出る時代のような気がする。 それらをどうやって乗り越えるか。それは、現実を正視して、甲高い声で叫ばれた理想論からどれだけ脱却し、円熟した大人の見方によって、いささかの悪を容認しながら、どれくらい地声でものを言えるようになるか、ということにかかっていると思います。 218 沖縄戦資料index
https://w.atwiki.jp/acquisition/pages/60.html
更新雑感 10日目 書いてありませんでしたっ。 ハムスター相手に手を抜いた熟練度上げです。 もう少し連打しても良かった気もしますが、SPの都合が… 凛より低いのでちょっと不満なんですよね。 ともあれ待機モード。 メッセージ交流 やっぱり姉妹漫才。 基本的にいうことはなしですっ。 継続情報 LAST Up 7/9(月) 終わりました。 初取得できない 初取得できない人はおおいんのですよ… 遊びネタ こぴー!さらにこぴー! ドボンジャックをやりたい人がいたら、ここにコメント付けて貰えるとやると思います。 やり方は気合か気合じゃない方法で理解出来るようにします。多分。 じゃんけんでもokですが、とっつきにくいのはいつものことです。 別にトピック建てる日がきたら真面目に考えましょう。 というか、賞品らしいものが出ませんしっ! 名前 コメント すべてのコメントを見る