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壁:高層マンションルームの壁紙 床:高層マンションルームの床 mixi スタンプラリー
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壁:ヨーロピアン壁紙 ブラウン 床:金縁じゅうたん ブラウン 壁:ヨーロピアン壁紙 ホワイト 床:金縁じゅうたん レッド 壁紙:ショップ、インテリアチケット 床:ショップ 備考:対になるデザインの床が無いようなので(インテリアチケット交換カタログは壁紙が床より2枚多い) ショップの“おすすめインテリアコーディネート”で紹介されている金縁じゅうたんと合わせました。
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あおいかべ あおいタイルのゆか アラビアかべがみ うらにわのかべがみ おサカナのかべがみ おもちゃなかべがみ カラフルなかべがみ カントリーなかべがみ きいろのつちかべ キッチュなかべがみ キッチンのかべがみ きのこのもりのかべ きれいなガラスのかべ くさばなのかべがみ くものうえのかべがみ サイケなかべがみ シックなかべがみ シンプルなかべがみ スーパーマリオのかべ スカンジナビアなかべ ストライプなかべがみ ツートンなかべがみ てんじしつのかべがみ トタンのかべ にくきゅうなかべがみ パーティーなかべがみ ハーベストなかべ パイプなカーテンのかべ パステルドットのかべがみ はながらのかべがみ ハニカムタイルのかべ バラのかべがみ バルーンなかべがみ ハロウィンのかべがみ バンブーなかべ フラワーなかべがみ ほんだなのかべ マーメイドなかべ まちやくばのかべ ミックスウッドのかべ みどりのかべがみ ミュージアムなかべ モダンなしょうじ よくあるかべがみ リゾートなかべ ルネッサンスなかべ ロイヤルなかべがみ ロココなかべがみ ロボのかべがみ
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2009年04月28日12時45分のバトル キャラ名 作者 体力 TYPE LIFE 勝利数 ラフィーナ プリンプ 22 堅守高速 1 1 SOS団 快傑まふっと 14 能力重視 1 0 クラッシュ・バンディクー 石坂線の鬼神 30 攻撃重視 1 0 トキ ひらお 24 堅守高速 1 0 第5065回D-BR杯がスタートです! 前回優勝したのはラフィーナです! 果たしてタイトルを防衛できるでしょうか!? ラフィーナの攻撃!(命中率95%/会心率5%) ラフィーナ 「行くわよ、SOS団。」 SOS団に3のダメージをあたえた!! SOS団 「痛いですぅ~!」 残り体力( ラフィーナ 22 , SOS団 11 , クラッシュ・バンディクー 30 , トキ 24 ) トキの攻撃!(命中率95%/会心率5%) トキ 「セッカッコー!はあぁぁぁっ!」 クラッシュ・バンディクーに2のダメージをあたえた!! クラッシュ・バンディクー 「あううっ!」 残り体力( ラフィーナ 22 , SOS団 11 , クラッシュ・バンディクー 28 , トキ 24 ) SOS団の攻撃!(命中率95%/会心率5%) SOS団 「とりゃ~っ!」 クラッシュ・バンディクーに12のダメージをあたえた!! クラッシュ・バンディクー 「あううっ!」 残り体力( ラフィーナ 22 , SOS団 11 , クラッシュ・バンディクー 16 , トキ 24 ) クラッシュ・バンディクーの攻撃!(命中率76%/会心率5%) クラッシュ・バンディクー 「いいぞっ!」 トキに5のダメージをあたえた!! トキ 「激流に身を任せ同化する」 残り体力( ラフィーナ 22 , SOS団 11 , クラッシュ・バンディクー 16 , トキ 19 ) ラフィーナの攻撃!(命中率95%/会心率5%) ラフィーナ 「行くわよ、SOS団。」 SOS団に1のダメージをあたえた!! SOS団 「痛いですぅ~!」 残り体力( ラフィーナ 22 , SOS団 10 , クラッシュ・バンディクー 16 , トキ 19 ) トキの攻撃!(命中率95%/会心率6%) トキ 「セッカッコー!はあぁぁぁっ!」 クラッシュ・バンディクーに5のダメージをあたえた!! クラッシュ・バンディクー 「あううっ!」 残り体力( ラフィーナ 22 , SOS団 10 , クラッシュ・バンディクー 11 , トキ 19 ) SOS団の攻撃!(命中率83%/会心率14%) SOS団 「とりゃ~っ!」 ラフィーナはギリギリかわした。 ラフィーナ 「余裕だわ。」 残り体力( ラフィーナ 22 , SOS団 10 , クラッシュ・バンディクー 11 , トキ 19 ) クラッシュ・バンディクーの攻撃!(命中率73%/会心率8%) クラッシュ・バンディクー 「いいぞっ!」 ラフィーナに3のダメージをあたえた!! ラフィーナ 「クラッシュ・バンディクー、やったわねぇ!」 残り体力( ラフィーナ 19 , SOS団 10 , クラッシュ・バンディクー 11 , トキ 19 ) ラフィーナの攻撃!(命中率95%/会心率9%) ラフィーナ 「行くわよ、トキ。」 トキに2のダメージをあたえた!! トキ 「激流に身を任せ同化する」 残り体力( ラフィーナ 19 , SOS団 10 , クラッシュ・バンディクー 11 , トキ 17 ) トキの攻撃!(命中率92%/会心率10%) トキ 「セッカッコー!はあぁぁぁっ!」 ラフィーナに4のダメージをあたえた!! ラフィーナ 「トキ、やったわねぇ!」 残り体力( ラフィーナ 15 , SOS団 10 , クラッシュ・バンディクー 11 , トキ 17 ) SOS団の攻撃!(命中率87%/会心率22%) SOS団、会心の一撃!!! SOS団 「ラフィーナの有機情報連結を解除する」 ラフィーナに43のダメージをあたえた!! 残り体力( ラフィーナ -28 , SOS団 10 , クラッシュ・バンディクー 11 , トキ 17 ) ラフィーナのLIFEは0になった! ラフィーナはやられた・・・ ラフィーナ 「な、何かの間違いよ。SOS団なんかに負けるなんて…」 クラッシュ・バンディクーの攻撃!(命中率84%/会心率12%) クラッシュ・バンディクー、会心の一撃!!! クラッシュ・バンディクー 「アクアク3体で無敵だ!いえーい!」 トキに43のダメージをあたえた!! 残り体力( SOS団 10 , クラッシュ・バンディクー 11 , トキ -26 ) トキのLIFEは0になった! トキはやられた・・・ トキ 「命は投げ捨てるものっ!」 SOS団の攻撃!(命中率95%/会心率26%) SOS団 「とりゃ~っ!」 クラッシュ・バンディクーに8のダメージをあたえた!! クラッシュ・バンディクー 「あううっ!」 残り体力( SOS団 10 , クラッシュ・バンディクー 3 ) クラッシュ・バンディクーの攻撃!(命中率95%/会心率42%) クラッシュ・バンディクー 「いいぞっ!」 SOS団に3のダメージをあたえた!! SOS団 「痛いですぅ~!」 残り体力( SOS団 7 , クラッシュ・バンディクー 3 ) SOS団の攻撃!(命中率95%/会心率28%) SOS団 「とりゃ~っ!」 クラッシュ・バンディクーに11のダメージをあたえた!! 残り体力( SOS団 7 , クラッシュ・バンディクー -8 ) クラッシュ・バンディクーのLIFEは0になった! クラッシュ・バンディクーはやられた・・・ 「・・・・(昇天)」 勝ち残ったのはSOS団です! SOS団が見事にD-BR杯を制覇しました! SOS団 「ただの勝利には興味ありません。50連勝した人がいたら私の所に来なさい!」
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壁:小川流れるピクニックの壁紙 床:小川流れるピクニックの床 mixi セルミクスタンプラリー景品 10年6月
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……現在。時刻は、午後一時五十五分。 霊安室の中央のベッドに、『会長』の身体が横たわっており……その周囲を囲むように、古泉たちが、立っている。 「……わかりました。僕らも、今からそちらへ向かいます」 その言葉を最後に、電話を切り……古泉は、『ミスタ』と『森』に目を向ける。 そして、すこし緊張をほぐすように、息をついた後…… 「―――『小野大輔』の身柄を確保したそうです」 「! 『イツキ』、そりゃぁマジかよっ……!?」 彫りの深い顔面に、驚きとも、喜びともつかない表情を浮かべ、ミスタが言う。 「はい……たった今、『彼』と、『小野』が、この病院に到着しました。……正直、信じられませんが。 小野は拘束され、完全に『無力』……少なくとも、小野の『世界(ザ・ワールド)』は……『彼』が、『消滅』させたと」 「……」 ……何故。こんなにも、奇妙な気分なのだろう。古泉は、思った。 ミスタと森は……見るからに、喜びよりも驚愕の色の強い表情を浮かべ、呆気にとられたかのように、硬直している。 「……つまりよォ……おれたちは……『勝った』のかよ?」 ミスタが、誰に尋ねるというわけでもなく、呟く。 小野大輔は。最強の『スタンド』を失い、これから財団によって拘束される。 『涼宮ハルヒ』と『キョン』の命を狙っていた、『悪魔』は……完全に、封殺された―――! 「おーい、もしもーし。失礼するぜ」 不意に。ドアを開ける音とともに、警帽を被った男―――鶴屋が連れてきた、『スタンド使い』。『東方仗助』と…… 彼に連れられて、『榎本』が、霊安室内に歩み入ってきた。 「榎本さん……身体は大丈夫なんですか?」 古泉が訊ねると、榎本は、すこし困ったような、悲しがるかのような表情で、一つだけ、首を縦に動かした。 ……彼女が、この部屋を訪れた。と、言うことは…… 「いや、なんつーか……目ぇ覚ましたら、すぐ、『あの』後、どうなったのかを教えてくれって言われちまったもんで……」 彼女たちを乗せた救急車が病院に到着してから、榎本の傍についていた『仗助』が、すこし伐の悪そうな表情で、頬を掻く。 「……聴いたんですね……榎本さん」 「……そこに……『会長』が、いるの?」 榎本の角度からは、古泉の身体が丁度陰になり、ベッドの上に横たわる『会長』の顔が見えない。 少しだけ、躊躇った後で。古泉は、身体を横にずらした。 ……数歩。榎本は、冷たいベッドの脇へと歩み寄り、会長の……凍りついたように白い頬に、触れた。 「……あたしの所為で……会長くん……ごめん……」 「……だ、だけどよ、えーと、『ミユキ』だっけ? その……いいニュースもあるんだぜ。な、『イツキ』?」 「……ええ」 ミスタと古泉の言葉に、ふと、榎本が顔を上げる。 「小野大輔は、『倒し』ました」 「! ……うそ、誰がっ!?」 榎本の表情が、はじめに、ほんの少しだけ驚いた後、僅かに穏やかさを取り戻したように見えた。 「『キョン』だよ。あいつが、やりやがったんだ。あの最強の『世界』を、アイツ、ブッ倒しちまったんだ!」 「うそ……キョンちゃんが、一人で?」 「……それだけじゃねーッスよ、えーと、榎本さん」 口を開いたのは、仗助。 「いや……なんか、ポッと出のおれが色々言うのもなんなんスけど…… 会長は、『世界』にやられちまった……でも、こいつは最後まで、あんたたち『仲間』に、メッセージを残した。 おれぁ、この目で。『それ』をちゃんと見たんだ。 その、『小野』ってのをやっつけたのは……こいつの……『精神』のおかげでも、ある……と、思うんス」 ……榎本は、仗助を聴き、何を思ったのだろう。その、複雑な表情から、彼女の心中を読み取ることは、古泉には出来なかった。 「……と、とにかくよォ。外に出て、キョンとツルヤのとこへ行こうぜ! フーゴたちも、こっちに向かってるそうだし、キョンも怪我してるかもしんねーしよ。 そのあとで、皆で……また、コイツに会いにくればいいだろ?」 言うが早いか。ミスタは、大股歩きで、ドアへと向かってゆく。 古泉は、一瞬、森の顔を見た後……森が歩き始めるのを待ち、ミスタの後を追う。 「行きましょう、榎本さん」 「……うん、ごめんね」 まだ、僅かに肩を落としている榎本の手を引く、仗助が、二人よりも少し早くドアをくぐり、最後に、古泉と榎本が霊安室を出た。 その、瞬間。 病院全体を震わせる『轟音』が―――彼らの頭上から、圧し掛かってきた。 キョンの憂鬱な冒険 -アフターロック- 第25話『鎮魂曲は終わらない①』 「なっ――――んだァッ!?」 古泉たちよりも、先に廊下に出ていた、仲間たちが。一様に、音の発せられた方角……天井を見上げる。 今の音は、何だ……事故で、院内に、車でも突っ込んだのだろうか? いいや……違う! 古泉は、いつの間にか、冷たい汗に塗れていた両手を握りしめる。 違和感。 『小野大輔』を『倒し』た―――どうしても、すっきりと受け入れることが出来なかった、その事実。 古泉は……そして、恐らく、ミスタや、森も。同じ『予感』を感じていた…… "このまま終わってしまうはずがない"―――と!! 「『古泉』! 急ぐわよ……急ぎなさい!!」 森が、一瞬だけ古泉を振り返った後。廊下の突き当たりにある、地上への『階段』を目指し、駆け出した! 古泉は、駆け出そうとして――――今。自分の右手の先にある、その少女を―――連れて行くべきかどうか、迷う。 そもそも―――榎本を、『SOS団』に迎え入れたこと自体。間違っていたのかもしれない。 ただ、こちらに敵意を持っておらず、ハルヒと親しい『スタンド使い』であるという理由だけで、古泉たちは、彼女を『SOS団』に迎え入れた。 彼女は……彼女の精神は、どこにだって居る、普通の『少女』だったというのに。 「……榎本さん、あなたは―――」 ここで待っていてください。……と、言葉を紡ごうとした、その瞬間。 古泉の右手が、思い切り『引っ張ら』れた! ……榎本が走り出したのだ! 「えっ、のもと……さ……?」 引っ張られるままに、床を蹴りながら。 古泉は、榎本の右手に……彼女の『スタンド』が握られていることに気づく。 「いっちゃん、何ぐだぐだしてんの、走ってよ! ちゃんと―――まっすぐ! 『前を見』て!!」 こちらに顔を向けず、榎本が叫ぶ。 つい先刻、みずからのために命を失った仲間を前に、身体を震わせていた―――あの少女が、今。 古泉の『先』に居る……! 「……はい!!」 古泉は、彼女を侮っていた―――。 彼女の心を満たしていたのは、悲しみでも、怯えでもなかった。 そこに有ったのは……自らの力のなさへの、『悔やみ』。 そして、今! 彼女は―――それを『乗り越え』ようとしている! 自らの手で……自分のために逝ってしまった『仲間』の仇を討つことで! 「……『セックス・マシンガンズ』!!」 榎本の右手を握り締め、階段を駆け上がりながら。古泉は、左手の中に、自らの『スタンド』を発動させる。 「……『後悔』は『後ろ』にある……そうだな、『マシンガンズ』!! 僕は……『前』を『向く』!!」 「ギャッハアアアアアア!!! イミワカンネーェ!!!」 階段を駆け上がり……一階に、たどり着く! いつ、どこから、何がやってくる―――!? 『マシンガンズ』の引き金に指を掛けながら。古泉は、ロビーに転がり込んだ――――その、瞬間。 「―――!!」 前を向いた古泉の視界に。『それ』は、いつの間にか……踊り込んできた。 ―――― 「……やっぱり、いたのか。君たちも……」 ……つい数十秒前まで、清潔そのものであったロビーは、今。遠い昔に朽ち果ててしまった建造物のごとく、『破壊』され尽くしている。 荒れ果てたロビーの中央で……その男は、立っていた。 ……今―――何が起きた? 気づいたら、『古泉』が――― 「……古泉ィっ!?」 「どっ、退きな! すぐに『治す』!」 森は、今しがた、自分が駆け上がってきた階段を振り返り…… その、階段脇の用具居れを背に。地面に両足を投げ出し、気を失っている部下の姿を見て、声を上げた。 すかさず。出会ってから、まだいくらも時間の経っていないその警官……『治す』力を持つという『仗助』が、負傷した古泉の身体に飛び掛る。 「『クレイジー・ダイヤモンド』―――心配ねえ、すぐに『治す』ぜ!!」 仗助の身体と重なるようにして現れた、水晶色のスタンドが……ほんの一瞬前までは、全くの健康体であったはずの、古泉の傷を癒してゆく。 「……『クレイジー・ダイヤモンド』?」 その言葉を聴いて……ふと。何かに気づいたように、『男』が、一歩。五人の方向へと歩みを進める。 しかし。その一歩を踏んだ瞬間、残る二人……ミスタと榎本が、背後の三人を守るかのように、『スタンド』を従え、立ち塞がった。 「……テメーのそのクソッツラ……遠目にだから、いまいち覚えてねーがよォ…… 昨日も会ったよなあ……『小野大輔』!」 ……『男』―――『小野』は。まるで戦意を感じさせない、寝ぼけたような目で、自分を睨みつける、二人の『スタンド使い』を見た。 「『ミスタ』……そいつに……近づくな……逃げ……」 不意に。ロビーの隅から、声がする…… 古泉と似たような体制で、壁を背に、傷だらけの身体を戦慄かせている少年の姿。 「『キョン』……!」 キョンは。ところどころが赤く染まったシャツの上から、胸を抑えながら、ミスタたちに向かって叫ぶ。 「そいつは……『時』……『時止め』なんだ……そいつの、『スタンド』は!」 「なっ……何ィ!?」 銃口と視線は、男に向けたままで。ミスタが叫ぶ。 「テメー、キョン! 『世界』は消滅させたんじゃねェ―のかよ!? テメー、仕留めそこなったってのか!?」 「違う……『世界』じゃあないんだ! 『世界』は、確かに『倒した』……! 何がどうなってんのか、おれにもわからねえ……!」 「……少し黙ってくれ、『ジョン』」 冷たく、機械的な声で。小野が、キョンの言葉を遮る。 小野は……しばらく、何かを考えるように、顎に手を当てた後。 「あ……そうだ。……『クレイジー・ダイヤモンド』……たしか、『東方仗助』ってやつだ。今思い出したよ。 なるほど、やっぱり『治療役』が居たのか……」 ぽん。手と手を打ち合わせ。ミスタには理解不能な…… しかし。明らかに、現状と不釣合いな、暢気な台詞を吐く。 「おい、テメェー! 意味わかんねェ―――事をブツクサとタレてんじゃねェ! 分かってるのかよ……テメェは今、おれたちに囲まれてんだぞ!?」 「ああ、そうかも……しれないな。確かに。でも……特に問題はないかな。 ……僕は、多分。まだよく分からないけど、多分、『無敵』だから」 唇の端を上げ、あたかも罪のなさそうな微笑を浮かべながら。小野が、ミスタに向けて、言う。 「君は、知らないか? えーっと、『ミスター・グイード』だっけ? ……『無敵』ってのが、どういうものかを、さ」 「『無敵』だあァ――――!? くだらねぇ事をタレんじゃねーと…………」 ……ふと。ミスタの脳裏に……ある『記憶』が。『光景』が、フラッシュバックする。 ……たとえ、何人に囲まれようと。決して、負けることはない、『無敵』の『スタンド』。 それは……そう。あらゆる生命の『魂』までもを操る――― いや、まさか―――いや、有り得ないわけじゃない。この男は、『矢』を持っている…… 小野が、『矢』の『秘密』を知っていたら。……ミスタの全身から、冷や汗が滲み出る……。 「……『彼』が、つまるところどういう存在なのか。ようやく、分かったよ」 『彼』の部分で、男は、壁際に座り込んだキョンを指差す。 まずい。ミスタが見る限り、キョンは、足の骨を折られている……出血量も馬鹿にならない。『治療』が必要だ。 「おい、『ジョースケ』! 『イツキ』はまだ、治らねェのか!?」 「ご心配なく……問題なく、『治り』ました。」 ……ミスタの問いかけに、言葉を返したのは。 呼ばれて飛び出て、とばかりに。ミスタと榎本の間に、『マシンガンズ』を片手に割り込んできた、古泉だった。 「……『マシンガンズ』の古泉君、か……君と会うのは、初めてだね」 「ええ。お会いできて光栄ですよ……過激な挨拶を、どうもありがとうございます」 ……微笑を浮かべた小野と、反対に、一切の緩みの無い、冷血な表情を浮べた古泉とが、言葉を交し合う。 「……ひとつ、質問をさせて頂きたいのですが。答えていただけますか? あなたは、先ほど、財団の方から入った連絡によれば……財団に『拘束』された……そう聞いたのですが。 決して、『ジャスト・ア・スペクタクル』の発動を許さぬよう、監視もついていた……」 「ああ、そうだね。もう少しで、何か薬でも打たれるところだったんじゃあないかな……。 だけどさ。そこの『彼』が、僕を『助け』てくれたんだよ。ギリギリのところで、ね」 『彼』―――その言葉とともに、小野が指差したのは……『キョン』!! 「彼がね。僕を……『成長』させてくれたんだよ。 いや……『進化』。そう言ってもいいかもしれない」 そこで、小野は一呼吸を置き…… 「正確には、彼じゃなくて……彼の『スタンド』が、だけどね。 ……スタンド使いが、再び『矢』に射抜かれたとき。『スタンド』は『変化』する。 『成長』だったり、別の能力への『変異』だったり……君たちも、それは知っているだろう? それと、同じだよ……分からないか? 僕の言っていることが」 「……彼が……『それ』だと、言いたいのですか?」 呟いたのは―――古泉。 小野は、古泉の冷たい視線を一瞥した後……語り始める。 「……ジョン・スミスの『ゴッド・ロック』……『スーパー・ノヴァ』 それは―――"『矢と同じ能力を持つスタンド』"だった―――」 小野の口から飛び出した言葉に、ミスタは息を詰める。 そう……古泉たちは、言っていた。自分たちは、『キョン』の『能力』によって、『スタンド』を引き出されたと。 『スタンド使い』を生み出す能力……それは、まさしく、『矢』と同じ! そうだとすれば……キョンの『スタンド』が、『矢』と『同じ』能力なら――― 「……説明がつくんだ、それなら。彼の周囲の『スタンド使い』たちの能力が、次々と『変化』や『成長』を起している理由…… 彼の妹……彼女の『スタンド』が、前ぶれなく『変化』した理由。 『ピストルズ』が砂利を『弾丸』にできた理由。 『ロマンス』が、『時』を『すり抜け』た理由……本体の死後、『一人歩き』のスタンドに『変化』した理由。 そして……『ゴッド・ロック』の『血まみれの手』に『破壊』された……その『血』を取り込んだ、この僕の『スタンド』が、『進化』した理由―――!」 言葉と同時に―――小野の手の中に、『本』が現れる! 『ジャスト・ア・スペクタクル』かっ!? 「待て! 妙なマネをするんじゃねェ……『本』を捨てろ!」 小野は、ミスタの言葉など、耳には入らないと言うかのように、無言で……その『本』をめくり、こちらへ『見せた』。 ……ただ、血のように赤いページのみが、延々と続いている…… 「ほら……見てごらん。これじゃあ、もう『読めない』ね。 僕の『スペクタクル』は、『読む』ものだった……生けるものたちの魂の在り方を『読む』スタンドだった。 しかし、今……僕のスタンドは、『進化』した。全ての『スタンド使い』の『魂』を―――『支配』するものへと!」 その言葉と、同時に――――。『小野』が、『本』を頭上へと放り投げる―――!! やはり―――小野は、『矢』の『秘密』を知らない! 小野の『スタンド』は、ただ『変化』したわけじゃあない…… 奴のスタンドが、『矢』と『同じ』能力を持つ『スタンド』……『ゴッド・ロック』の『血』を『取り込んだ』―――それが、事実なら! 『小野』が遂げようとしている『進化』は!! ―――"『鎮魂歌』への『進化』"!! 「待て……そいつを! その『スタンド』を、『発動』するんじゃねェェェ!!」 ミスタが駆け出すと、同時に! 小野の頭上の『本』が……強烈な『光』を放ち始めた! 「うっ……おい、オメーラぁ! 目を閉じろ! 『失明』しちまうぞ!!」 仗助の声が、ロビーに響き渡る! 光は、未だ止まない……! 光に満ちた視界の中を、ミスタは進む! 「ミスタ、待ってください! 何がおきるかわかりません! 止まってください!!」 「『だめ』だ……コイツを『先』に行かせたら、『だめ』なんだよォォォォォ!!」 古泉の制止の声―――しかし、足を止めるわけにはいかない! まだ『完成』していないなら―――もし、まだ、『レクイエム』が『完成』していない今なら、まだ! 「『ピストルズゥゥゥ』!!」 光の中に、『ピストルズ』を放つ……涼宮のもとに残してきた、NO.1と、NO.2を除く――― ……除く……『何体』だ!!? 「ちくしょォォォォ!!! 何で……『4体』なんだ、『ピストルズゥ』―――!!」 何故! 気づかなかった―――6から2を引いたら、『4』になるに決まってるじゃねぇか!! そんな計算、どこのド低能にだってできたじゃねぇか―――!! ―――乗り越えろ!! 一刻も早く、『4』から『3』を引くんだ!! 「『NO.3・5・6』ゥゥゥゥ!!!」 光の中を突き進みながら―――『ピストルズ』を託した、一発の弾丸を。ミスタは、前方に向けて放った。 ―――― それは―――唐突に。いつの間にか、収まっていた。 「……う……」 「え…………?」 「!…………」 ……ロビーを埋め尽くしていた光は消え去り――― まるで、一瞬前までの光景が嘘であったかのように、先刻までの荒廃した空間に、戻っている。 目が、光にやられた様子もない……仲間たちも、無事だ―――古泉に、森。榎本に―――? 「ぐ……あ…………」 ―――不意に。誰かの呻き声が聞こえる。 そして、その直後。 「……ああ……『良い』……」 寒気を催すほどに生ぬるい声。 ……それらは。ロビーの中央から、聞こえてくる…… ……『キョン』は。視線を、ゆっくりと……声の聞こえた方向へと、向けた。 ゆっくり、ゆっくり……そこに、何が存在するのか……『恐れ』が、キョンの行動の『全て』を、ゆっくりにしている。 ……十秒ほども時間を掛けて、『前』を見た、キョンの視線の先に……『それ』は、立っていた。 ――――― 「……不思議だ……初めての『感覚』だ…… これが、全てを『支配』するっていう事なのか」 ……小野の声。姿。……ロビーの中央に……『小野』が居た。 そして、その背後に……『赤い』ものが『立って』いる。 人だ。人の姿をしている……足があり、腕があり、胴体があり、首が伸び、頭部がある。 ……『美しい』。何の冗談でもなく、キョンは、その姿を見て……素直に、そう感じてしまった。 肩の装甲や、頭部の作りは、『世界』に、すこしだけ似ている。 そして、手の甲に……見覚えのある輪郭が、シンボルマークのように、張り付いていた。 この形は、なんだっけ? ……ああ、そうだ。 それは、キョンの『スタンド』……『ゴッド・ロック』の頭部の輪郭に似ているのだ。 「『行かれ』ちまった……『矢』の『先』、に……!」 ……その、美しい『像』は。左手を、天井高くへと差し伸ばしている。 その、手の中に。『ミスタ』が居る。首を掴まれ、締め上げられているのだ。 ミスタの体に、先ほどまでは無かったはずの傷が在る……わき腹に刻まれた、『銃創』。 ―――見惚れている場合じゃない。キョンは、そこで初めて、我に返る!! 「『セックス・マシンガンズ』ゥゥゥゥ!!」 キョンよりも、一瞬だけ速く。我に帰ったのは、『古泉』だったようだ。 左手に構えた『マシンガンズ』……その、おぞましく開閉する口の中に、あたりに転がっていた、植木鉢の破片を叩き込む。 「『ンンンンンンンマァ―――――イイイ』ィ!!」 マシンガンズの嬌声と同時に。『弾』が放たれ『ない』―――― 「え……う…………」 ……古泉の『マシンガンズ』―――つい今まで、『小野』に向けられていた、その凶悪な『スタンド』が。 何故…………古泉の『腹』に、食い付いているのだろうか? 「……うわああああああ!!!!」 「古泉ぃぃぃぃ!!」 咄嗟に。古泉の傍に立っていた森が、古泉の、マシンガンズを持つ腕を、無理矢理に胴体から引き剥がす。 同時に、『マシンガンズ』の『像』が消える。……後に残ったのは。古泉の脇腹に発生した、半月型の凹み――― 「何だ、今のは……何やってんだよ、『古泉』ぃぃぃ!!?」 「あ……ぐ……」 キョンの声を聞いた古泉が、こちらを向き、口を動かす……しかし、声は出ない。 その代わりに……整った形の唇を、押し破るようにして。赤い液体が漏れ出して来た。 「『クレイジー・ダイヤモンド』ォォォ!!」 その様を見て……キョンは、その人物が誰なのか知らない。姿からして、警察官のようだが…… とにかく、その人物が、『スタンド』らしき、水晶色の巨人の像を発動させながら、古泉の下へと走り出し『ていない』―――― 「えっ……?」 ……警官は、古泉の元を通り過ぎ―――その、後方。先ほど、古泉が背を預けた『用具入れ』の前に居る。 ひしゃげていた用具入れが、見る見るうちに、本来あるべきだった姿へと戻ってゆく…… 「……なにやってんの、刑事さあああああん!? 『いっちゃん』だよ、『いっちゃん』を『治して』よおおおお!!」 「お……なじ、だ……『チャリオッツ』や……『ゴールド・E』の時と…… それも……『両方』……『両方』と『似てる』……」 ……小野の背後の『赤いもの』によって、天井高くに締め上げられたまま。ミスタが、呟く。 その直後、赤い『スタンド』が、左腕を振るい―――ミスタを地面に、放り捨てた! 「ぐっ……お、オメーラ……『スタンド』を……出す、な……! ……おれたちは! もう、奴に『支配』されちまってんだ……!!」 「『支配』……だァ!?」 階段脇の壁に衝突し、その場に倒れこんだミスタは。腹部の銃創を抑えながら、途切れ途切れに話す。 「そうだ……やつは……おれたちの『スタンド』を、操ってやがる……おれたちが奴に攻撃しようとすれば、逆に、おれたちは、自分のスタンドに『攻撃』される! でも、それだけじゃあねえ……おかし。あいつは、『おれたちの知らないうち』に、それを『やって』やがる…… 『それ』はいつの間にか、『終わって』……やが……る……」 その言葉で―――キョンは、気づく。さっきの古泉や、警官の動作……まるで、瞬間移動したかのように、一瞬で変わる人の配置……! ―――見覚えがある。感じた覚えがある―――これは! 「……『時』だ……やっぱり! あいつは『時』を止めてる…… ―――『奪っている』んだ!! 止まった『時』の中で―――おれたちを『奪って』いるんだっ!!」 そう叫んだキョンに、小野が、道に落ちている紙くずを見るような目を向ける――― 「……『経験(エクスペリエンス)』というのは、偉大だね。よくもまあ……たったあれだけで、そこまで頭が回るものだ。 でも、それは同時に悲しいことでもある……相手が『無敵』である事を知ってしまえば……その先には、『恐怖』しか存在しない」 ……『無敵』。 ああ……キョンは、思う。 俺は。つい、さっき。その『無敵』を乗り越えたはずだったってのに――― ―――― ――――名前が、必要だな。 進化した『スペクタクル』にふさわしい……新しい『名前』が。 小野は、全身を包む、生ぬるい多幸感に浸りながら…… 赤い『像』を見上げ、『名づけ』る。 「『ジャスト・ア・スペクタクル』は、『進化』した……『支配者』へと――― ……『ヴードゥー・キングダム』ッ!! うん……実に……『いい』」 ――――さて。何処からはじめようか。 ロビーのあちらこちらに散らばった、『スタンド使い』たちを見回し……小野は、考える。 ……『彼』を『裁く』のは最後だ―――では、まず、手始めに。 残しておくと面倒そうな、『クレイジー・ダイヤモンド』……あれから、『裁く』とするか。 さて……受刑者は決まったけど。 ……執行人は―――誰にするかな? 鎮魂曲は、まだ終わらない。 本体名 - 小野大輔 スタンド名 - ジャスト・ア・スペクタクル → ヴードゥー・キングダム to be contiuend↓
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