約 4,015,966 件
https://w.atwiki.jp/imas_cg/pages/747.html
同名アイドル [プリティ☆ウィッチ]柳瀬美由紀(特訓前)データ プロフィール セリフ集 [プリティ☆ウィッチ]柳瀬美由紀+(特訓後)データ プロフィール セリフ集 [部分編集] 同名アイドル 柳瀬美由紀 [テーマパーク]柳瀬美由紀 [夏色ガール]柳瀬美由紀 [ひな祭り]柳瀬美由紀 [部分編集] [プリティ☆ウィッチ]柳瀬美由紀(特訓前) データ [プリティ☆ウィッチ]柳瀬美由紀 属性 キュート レア度 レア Lv上限 40 親愛上限 30 Lv1攻撃値 2580(1コスト比198.5) Lv1守備値 2540(1コスト比195.4) 最大攻撃値 6773(1コスト比521) 最大守備値 6668(1コスト比512.9) コスト 13 移籍金 3,150マニー 特技 イタズラなお歌(キュートタイプの攻守 大アップ) 入手 新・ハロウィンパーティーガチャ(2013/03/14~2013/03/21)福袋チャンスガチャ(2013/12/31~2014/01/08) [部分編集] プロフィール アイドル名 [プリティ☆ウィッチ]柳瀬美由紀 フリガナ やなせみゆき 年齢 14 身長 144cm 体重 33kg B-W-H 75-54-77 誕生日 3月16日 星座 魚座 血液型 O型 利き手 右 出身地 北海道 趣味 ぬいぐるみ集め [部分編集] セリフ集 セリフ 内容 プロフィールコメント 「衣装整理してたらこんなの見つけちゃった! ほらほら見てー、くまさんもおそろいの衣装なの! 「がおがお、○○さん。お菓子くれないといたずらしちゃうぞぉぉぉ」だって! えへへ!」 親愛度UPコメント 表示 「あっ、蝶ネクタイ曲がってますか? ありがとう、○○さん♪」 親愛度MAXコメント 表示 「ハロウィンでお菓子もらいに行っても迷子にならないよ。だって○○さんの後をついていくもん♪ …手もつないでいい?」 リーダーコメント 「くまさんパーンチ!」 あいさつ 「ハロウィンって楽しそう!」 あいさつ 「あのカボチャさんを目印に!」 あいさつ 「抱っこして、ぎゅ~♪」 あいさつ 「お菓子はくまさんの分もくださーい。足りなかったら半分こね」 あいさつ 表示 「○○さんにもお菓子わけてあげるねっ。はい、どうぞ♪」 仕事終了時 「ハロウィンのお仕事…してみたい!」 仕事終了時 「目立ちすぎかなー?」 仕事終了時 「くまさんも出まーす♪」 仕事終了時 「くまさんもすごくやる気なの! 「がおぉ、お仕事するぞぉ」って!」 仕事終了時 表示 「○○さん、くまさんも出られるお仕事、ありがと~」 [部分編集] [プリティ☆ウィッチ]柳瀬美由紀+(特訓後) データ [プリティ☆ウィッチ]柳瀬美由紀+ 属性 キュート レア度 レア+ Lv上限 50 親愛上限 150 Lv1攻撃値 3096(1コスト比238.2) Lv1守備値 3048(1コスト比234.5) Lv1攻撃値(MAX特訓時) 4452(1コスト比342.5) Lv1守備値(MAX特訓時) 4382(1コスト比337.1) 最大攻撃値 10257(1コスト比789) 最大守備値 10097(1コスト比776.7) コスト 13 移籍金 4,725マニー 特技 イタズラなお歌(キュートタイプの攻守 大アップ) [部分編集] プロフィール アイドル名 [プリティ☆ウィッチ]柳瀬美由紀+ フリガナ やなせみゆき 年齢 14 身長 144cm 体重 33kg B-W-H 75-54-77 誕生日 3月16日 星座 魚座 血液型 O型 利き手 右 出身地 北海道 趣味 ぬいぐるみ集め [部分編集] セリフ集 セリフ 内容 プロフィールコメント 「ぴーす♪ 北海道から来たカボチャ姫でーす。えへへ♪ 今日はみんなと楽しくパーティできて、みゆきもカボチャみたいにホックホクなの。嬉しい気持ちをみんなに届けるために、たっくさん歌うね!」 親愛度UPコメント 表示 「○○さん、引っかかっちゃったマント外してくださーい♪」 親愛度MAXコメント 表示 「みゆきね、ハロウィンにお菓子を配るのもいいけど…でも、あたしは○○さんやファンの人に気持ちを届けたいなって思うの!」 リーダーコメント 「嬉しい気持ちだよーっ」 あいさつ 「ハロウィンって楽しそう!」 あいさつ 「あのカボチャさんを目印に!」 あいさつ 「お菓子あげまぁす!」 あいさつ 「急がなきゃ~。みんながパーティ会場で、みゆきを待ってるもんね」 あいさつ 表示 「○○さん、今日はカボチャ姫のほごしゃ役…やる?」 仕事終了時 「ハロウィンのお仕事…してみたい!」 仕事終了時 「目立ちすぎかなー?」 仕事終了時 「はっろーうぃんうぃん♪」 仕事終了時 「あのね、こんなに楽しいお洋服だと、すっごくがんばれちゃうの」 仕事終了時 表示 「○○さんが見てるだけで、パーティみたいな気持ちなの♪」
https://w.atwiki.jp/gree-fifa/pages/23.html
ウエスト・ブロムウィッチ ■GK S/ぺベン・フォスター メイン/サブ GK/ コスト 12 初期OFF/DEF/PHY 79/885/325 最大OFF/DEF/PHY スキル名 スキル効果 備考 N/ルーク・ダニエルズ メイン/サブ GK/ コスト 2 初期OFF/DEF/PHY 53/579/211 最大OFF/DEF/PHY スキル名 スキル効果 備考 イングランド ■DF N/ビリー・ジョーンズ メイン/サブ RSB/CB,LSB コスト 4 初期OFF/DEF/PHY 200/514/260 最大OFF/DEF/PHY スキル名 スキル効果 備考 イングランド N/ギャレス・マコーリー メイン/サブ CB/RSB コスト 4 初期OFF/DEF/PHY 199/541/250 最大OFF/DEF/PHY スキル名 スキル効果 備考 北アイルランド ■MF N/カイェルデン・ブラウン メイン/サブ LMF/LWG コスト 2 初期OFF/DEF/PHY 456/175/227 最大OFF/DEF/PHY スキル名 スキル効果 備考 ウェールズ ■FW N/シェーン・ロング メイン/サブ CF/ コスト 6 初期OFF/DEF/PHY 584/196/295 最大OFF/DEF/PHY スキル名 スキル効果 備考 アイルランド S/ピーター・オデムウィンギ メイン/サブ CF/ コスト 13 初期OFF/DEF/PHY 713/238/342 最大OFF/DEF/PHY スキル名 スキル効果 備考 ナイジェリア N/ジェローム・トーマス メイン/サブ LWG/RWG,LMF コスト 5 初期OFF/DEF/PHY 581/198/268 最大OFF/DEF/PHY スキル名 スキル効果 備考 イングランド
https://w.atwiki.jp/oreqsw/pages/2227.html
『 I LOVE YOU OK ? 』 【1937年 ロマーニャ公国 首都ローマ】 薄暗い館内に照らし出されたスクリーンには官能的で扇情的な女性と、彼女に恋慕を抱いている青年の恋愛劇が映し出されていた。 第一次ネウロイ大戦下のブリタニア連邦、ロンドンを舞台にしたメロドラマだ。 その名も『哀愁』。ロバート・E・シャーウッドの戯曲「ウォータールー橋」を映像化したリベリオン映画だった。 ブリタニア将校クローニンと、美しいバレエダンサーであるマイラの燃え上がるような情熱的な恋。 しかし戦争という時代の運命に引き裂かれたクローニンは再び戦場へ……そして健気に待つマイラ。 そんな彼女に届いた報せはクローニンの戦死を伝える物だった…… 大画面を見つめながら口に放り込んだポップコーンは、焼き立ての良い香りがした。味付けは少し塩辛いかな?と思わせる程ではあったが、冷めると途端に不味くなってしまうポップコーンの性質上、仕方が無いのかもしれない。 時は1938年の夏、俺はローマに映画を鑑賞しに来ていた。 ローマ鉄道中央駅テルミニ駅からメインストリートであるナツィオナーレ通りを道沿いに10分ほど歩いた地点にある小さな映画館。外の壁はうっすらとレモン色が混じった白で、お世辞にも綺麗だとは言えない外見だった。 トリノからの首都移転に伴いアールヌーボー様式のエレガントな街並みが建設されたローマの街並みから非常に浮いている。まるで時代に取り残されたかのような、そんな映画館だった。 散々な評価を下したものの、平日の昼間ながら客の入りは上々。先日封切したばかりで、今巷で話題の作だという事を差し引いても繁盛している方なのだろう。 俺「……」 最後列から見降ろす客席は驚いた事に皆が皆、男女2人組で来ているいわゆる恋人達ばかりだった。恋人ではないにしても寄り添い合い、蜜言を囁きあっている姿を見るにそれに準じた関係性ではあるはずだ。 ガサゴソとポップコーンの入った紙カップに手を突っ込み、口に放り込み続ける作業を続ける俺の隣では、幼馴染であり、現在はウィッチ養成所の同級生であるフェデリカ・N・ドッリオが瞳に涙を溜めて画面を見つめていた。 薄明かりに照らし出された彼女の真剣な表情は、思わずドキリとしてしまうほど美しかった。 幼いころから飽きるほど見て来た彼女の顔だが、ここ最近グッと大人っぽい表情をするようになった気がする。 そんなフェデリカの横顔をジッと見つめていたかったが、少ない小遣いから大金を払って映画を見に来ている事を思い出し、頭を降ってスクリーンへと向き直った。 フィルムから映し出された映像の中で、主役であるロイ・クローニン大尉と恋に落ちる美しい女性マイラを演じるヴィヴィアン・リーの名演は群を抜いて魅力的であった。 繊細な表情の動きで感情の機微を表し、その耽美な造形の顔はもはや芸術品だ。 前作『風と共にさりぬ』でも圧倒的な存在感を放っていたが、今作『哀愁』の徹底的にロマンティックを貫き通した演出群の中での彼女は更に輝きを増していた。 「蛍の光」が流れる中で1つ1つ消えて行くローソクの灯、雨の中でのラブシーン等々……。ハリウッドの名監督であるマービン・ロイの演出の賜物なのであろう。 逢えない恋、切ない想い、立場による制約、思いやりと葛藤が入り乱れ、運命に翻弄された男女の愛の物語は次第に悲しい結末へと収束していった。 悲しい別れだった。互いに、誰も悪く無いのに報われない美しい恋の終わり。 戦争を背景とした映画は数あれど、ここまで真っ直ぐな恋愛映画を見たのは初めてだった。 まさに悲恋の王道、ただ互いに相手を愛し続けた2人の悲劇的な結末には只涙を流す事しかできなかった。 エンドロールが流れ始め、引きこまれていたマービン・ロイ監督の作り出した悲劇的でロマンティックな世界観からようやく解き放たれた観客達は、極限のリアリティズムである現実世界へ引き戻された。 館内では上質な映画を観終わった後の独特な余韻を楽しむかのような虚脱感が満ちていた。 抱きしめたり、肩を寄せ合ったり、見つめ合ったり、方法は様々なれど観客達は自分のパートナーの存在を確かめ合っていた。 各々が隣に寄り添う大切な人が共に在り、共に時間を過ごせる事がいかほど幸せな事か噛みしめているのだろう。 勿論、それは俺とフェデリカも例外では無かった。涙で端正な顔をグシャグシャにしたフェデリカは俺のTシャツの裾をギュッと摘まんで離さない。 俺はそんなフェデリカの仕草がどうにも彼女らしくて、先程までの大人っぽい表情とのギャップに苦笑してしまった。 俺「Tシャツ伸びちゃうだろ、それおニューなんだから勘弁してくれよ」 フェデリカ「似たようなのいっぱい持ってるんだから、いーじゃん別に」 ズズッと鼻を啜った彼女は悪びれも無くこう言うと、ジャージを握る力を強めた。 買ったばかりで割と気に入っているDIADORAのTシャツが伸びてしまわないように、俺は彼女の方へと体を寄せて、前列に並ぶカップル達と同じようにそっと体を触れ合わせた。 彼女が泣きやむまで胸……ではなく裾を貸してやる事にしたのだ。 たっぷり十分ほど悲しい結末を辿った創作の恋人達のために涙を流したフェデリカはようやく泣きやむと、周囲を見渡して観客達の状況を確認した後、自分達の姿を見て悪戯っぽく微笑んだ。 フェデリカ「こーしてると私達も恋人同士に見えたりするのかな?」 俺「傍から見れば見えるかもね」 フェデリカ「嬉しい?」 俺「ぬかせ」 ちぇっ、とつまらなそうに呟いたフェデリカはTシャツを摘まんでいた指を離して、体ごと俺の方に倒れ込んできた。 全体重を乗せているんじゃないかと思うほど遠慮なく体を預けて来た彼女は、俺の肩にちょこんと頭を載せた。 フェデリカ「なんかさぁー、最近俺の反応が冷たいんだけどぉー」 俺「そんな事無いさ」 フェデリカ「そーいう所がだよ。カッコつけてんの?」 尚もつまらなそうに続ける彼女の言葉は確かに耳が痛い物であった。 ウィッチ養成学校に通う俺が対面した一番の壁は、銃を撃つ事への恐怖感でも、空を飛ぶ事への抵抗感でも無く、男女比驚異の1:9を誇る超絶ハーレム空間における性的興味への目覚めだったのだ。 右を見ても左を見ても美女美女美女。女の匂いでむせ返る学び舎での生活は純真無垢なサッカー少年にはあまりに刺激が強すぎた。 心と頭の中は卑猥な妄想で穢れてしまったものの、体は未だに純潔である俺は女性と話す時にどうしても素っ気ない態度をとってしまうのだ。 「俺、別にお前に興味なんてありませんよ」と聞かれてもいないのにアピールをするように。 それは共に長い時間を過ごしてきたフェデリカが相手でも同じだった。 だけどそれを彼女に悟られたくない俺は、いつも必死に誤魔化すのだ。性への目覚めが親しい人にバレる事程恥ずかし事は、そうそうないだろう。 俺「まぁ、俺もお年頃だからな」 フェデリカ「頭の中はエッチな妄想でいっぱいおっぱいって訳ですか」 俺「そうそう、それそれ」 フェデリカ「授業中はずっと考えてたり?」 俺「座学中はずっと」 フェデリカ「その内透視の魔眼とかも使えそうな勢いだね」 俺「ただし透視できるのはウィッチの服限定」 フェデリカ「いやん、エッチ」 目をカッ!と見開いて、俺は彼女をみつめた。笑いながら、フェデリカが両腕で自分の体をギュッと抱きしめた。体を艶めかしく捩じらせて、しなを作る。 ここ最近で急に大きくなり始めた形の良い乳房が両腕に抱かれて柔らかそうにムギュっと潰れた。しなやかで女性的なラインが強調されて、映画館の狭い座席の上で彼女のキュッと締まったヒップが窮屈そうに動いた。 俺「もし仮に透視できたとしても、多分お前のは見ねーんじゃないかな」 フェデリカ「なんでだよー、見ろよー」 ブー、と脹れっ面をした彼女が俺を見上げて、頬を人差し指でツンツンと突いてきた。 不満気なフェデリカには悪いが、これは冗談ではなく本音だ。チラリと彼女の体に意識を向けるだけでも罪悪感が湧くのに、裸なんて見た日には多分顔を直視する事すらできなくなるはずだ。 友人として仲が良いというのも、良い事ばかりでは無いのである。 それにしても、女としてのプライドがあるのも解かるが「裸を見ろ」というのもどうなのだろう。 それは相手が俺だからこそ言うのだろうか?なんて自分に都合よく考えるのはきっと俺が童貞だからだろう。授業中に偶々目があった女子に「あれ?もしかして俺に気がある?」なんて思い込んでしまうアレときっと同じだ。 俺「ほれ、もうじき映画終わるぞ。出る準備しろよ」 フェデリカ「ん」 短く返事をしたフェデリカは俺の頬を突く手を止めて、もうじき流れ終わるであろうエンドロールへと目を向けた。 そしてうって変わって真剣な表情になって、再び俺のTシャツを摘まんだ。 フェデリカ「ねぇ俺、マイラは愛を貫いて幸せだったと思う?」 俺「貫いた事で美しくはあったけれどね、幸せだったかはどーかな」 フェデリカ「うん、好きな人と一緒にいれない未来が幸せなはずないよね」 ギュッと、彼女の裾を摘まむ力が更に強くなった。 視線は真っ直ぐにスクリーンから離さずにいたので表情を窺う事は出来なかったが、少しだけ寂しそうな顔をしていたような気がする。 フェデリカ「大人になると、こういう選択もできるようになるのかなぁ」 俺「うぅ……あんましたくないけどなぁ……」 フェデリカ「想像できないね」 俺「うん」 やがていつか放っておいても辿りついてしまう大人というヴィジョンはいつだって酷く漠然として曖昧なものだった。 もっと幼い頃は時が経てば誰もが勝手に大人になって、自然に誰かを好きになって恋に落ちて行く……そう思っていたものだ。当たり前にある、当り前の未来。 そんな未来は嘘である。 少なくともこのまま能天気に世間知らずで童貞なまま成長すれば、この映画のクローニン大尉のようなかっこいい大人の男には一生かかってもなれないだろう。 フェデリカ「行こっか。次どこ行く?」 両手を天に突き上げ、「んー」と気の抜けた声を発しながら彼女が立ち上がった。 スラリとした肢体は長くしなやかで、雑誌のティーンモデルなんて目じゃないスーパーボディ。知らない内にしっかり大人の体に変わっていく幼馴染は、変わらない笑顔で俺に微笑みかけた。 俺「腹減ったし、メシ行こうよ」 フェデリカ「ポップコーン食べたばっかじゃん」 俺「別腹別腹」 フェデリカ「成長期だねー」 ケラケラと楽しそうに笑ったフェデリカに倣って俺も立ち上がった。 彼女の言う通り、俺達は只今成長期で思春期のド真ん中。いつだって体の成長に精神の成長が追いつかないのだ。 毎日の訓練の成果もあってか、俺の体も随分と筋肉がついたし身長も伸びた。しかし中身はきっと無邪気にサッカーボールを蹴っ飛ばしていたあの頃から全く成長していない。 『息を吸う度に恋をして、息を吐く度に失恋をする。』 先日読んだ小説の、思春期の少年少女を表現した一節をふいに思い出した。少し感心した表現だったから、記憶の浅い部分に潜んでいたらしい。 言い得て妙だなと感じたのはきっと自分自身が思春期だからだろう。 大体思春期の男子が好きな女子ってのは、個人の誰って決まっていない。大抵複数……というよりも「可愛いor綺麗な女子」の大半がそういう物だと思う。 「あの子可愛いな」とか「あ、SEXしたいなー」みたいな感じに思う子が複数いるんだと思う。俺だけかもしれないけれど。 じゃあ女子の場合どうなのだろうか?と少し気になった。 俺「なぁフェデリカ」 フェデリカ「なに?」 気付けば俺達は劇場に残った最後の客になっていた。周囲にはもう既に誰もいない。祭りの後のようなひっそりとした静けさを放つ劇場内には俺とフェデリカの靴音だけが響いていた。 劇場の最上段から階下へと楽しそうに、弾むように降りて行く彼女へ背後から声を投げかける。 ピョンと片足で一段飛ばしに飛び降りたフェデリカが足を止めた。 俺「お前、好きな人っている?」 フェデリカ「いるよ」 振り返らずに彼女が答えた。凛とした風鈴の音のような、迷いの無い澄んだ声だった。 彼女は確かに、どこかの男に恋をしているのだ。 俺「え……マジ?……え?」 それは俺が知っている男だろうか?それとも知らない奴だろうか? 頭の中がグルグルと高速で回転して情報を処理できない。聞きたい事が山程浮かんできて、決定的な言葉にできないまま消えて行く。 俺「……それ……誰?」 かろうじて言えた言葉は飾り気の無い、非常にストレートな物だった。 いつも俺はこうだ。女子と話して、少しドキリとした時は後悔が募るのだ。「もっと気の利いた言葉があった」とか、「柔らかい態度をとるべきだった」とか。 過去はいつだて反省点ばかりで後悔の山でできている。 そんな自己嫌悪に陥っている俺なんてお構いなしに、フェデリカはその場でクルリと振り返った。 フェデリカ「内緒」 顔を伏せ、手で髪を弄りながら彼女はこう答えた。 みょんみょんと右手で艶やかで長い髪を引っ張っている彼女はどこか落ちつきが無いようだった。伏せられた顔の表情は窺えない。 俺「お、おう」 微妙な空気が流れた。俺とフェデリカの間でこんな空気になったのは初めてのような気がする。 お互い言葉も無く時間だけが過ぎて行く。そんな気まずい空気を破ったのは俺で無くフェデリカの方だった。 フェデリカ「もうー!俺が変な事聞くから空気おかしくなったじゃん!」 俺「ごめん」 フェデリカ「罰としてお昼ご飯奢りね♪」 歌うように声を弾ませた彼女は、何事もなかったかのように再び前に向き直りピョンピョンと階段を降りはじめた。 フェデリカ「カフェ・グレコ行こうよ!あそこお洒落よねー」 俺「てめぇ、奢りだと思って調子ノリやがって」 フェデリカ「マジで奢ってくれんの?キャー、さっすが俺君、カッコいー」 フェデリカが立ち止まって、顔の前で手を祈るように組み合わせて全身で喜びを表現した。 眼なんてキラキラしていて、まさに満面の笑みって感じだった。 俺「あんまり高いの頼むなよな」 フェデリカ「解かってる解かってる♪ありがと」 一段一段ゆっくりと階段を降りて彼女と同じ段に並んだ俺に、フェデリカは人好きのする笑みを投げかけた。 いつだって俺は彼女の素直な感謝に弱い。今のような笑顔で「ありがとう」なんて言われた日にはいつも大抵な事を許してしまう。 俺「持ち合わせ足りるかな」 カフェ・グレコはローマの超有名店。ニーチェやワーグナーを始めとした各界の著名人も来店する老舗だった。当然お値段も割高である。 元から薄い財布が更に薄くなる事を想像して、思わず溜息がこぼれた。 それでも最後は「しょうがねぇなぁ」と呟いてしまう。 彼女の喜ぶ顔が見られるなら、「まぁいいかな」と思えてしまうのは俺が思春期だからだろう。 きっとそうだ。 まったく、我ながら安上がりなお年頃である。 * * * ローマの都市部にある著名な観光スポットであるヒスパニア広場は今日も人が押すな押せやの大賑わいだった。 真夏のうだるような暑さにも関わらず、人でごった返している。 トリニタ・ディ・モンティ教会へと続くヒスパニア階段には沢山のカップル達が隣り合って愛を語らっていた。中には熱いベーゼを交わしている者達すらいる。暑い日差しの下で熱いベーゼとか、見ているだけでジェラートが溶けてしまいそうだった。 そんなバロック的な効果を上げているヒスパニア階段を背に、真っ直ぐ進んだ高級ブランドの直営店が並ぶコンドッティ通りでカフェ・グレコは営業していた。 重要文化財にも指定されたその建物は、なるほど確かに歴史と風格を感じさせる佇まいだった。ローマの街並みに馴染んだアールヌーボー風の造りで、荘厳ながらも落ち着きがある。 俺「やっぱ混んでるね」 フェデリカ「まぁ有名店だししょうがないでしょ」 一枚扉のドアを開けて、中に入った俺とフェデリカは正面カウンターで忙しそうに働いているバリスタのお兄さんに注文をした。 額に汗を張り付けたお兄さんは中々のイケメンだった。 俺「俺はレモンのグラニータと水」 フェデリカ「私、カフェラテフレド」 俺「飯はどうする?ケーキもあるみたいだけど」 フェデリカ「ん、美味しそー!じゃあせっかくだしオススメのコーヒーアイスのケーキで。俺は?」 俺「俺はパニーニでいいよ。ハムとチーズので」 フェデリカ「あー、そっちも美味しそう。後で一口頂戴」 俺「後でな」 なんてやり取りを交わしている内に、バリスタは手早い手つきでグラニータとカフェラテフレドを作って行く。 最初に完成したのは俺が注文したグラニータだった。 グラニータとはシャーベット状の氷菓の事で、いわゆるフラペチーノのような物だ。暑い夏はこれでサッパリとするに限る。 アルミ製のグラスに山のように盛られたグラニータはほんのりと黄色がかっていて、レモンの香りが心地よい。 続いて、フェデリカが頼んだカフェラテフレドをバリスタは差し出した。熱々のエスプレッソを氷がたっぷりと入ったグラスに注いで、沢山のミルクで割ったものだ。差されたストローでクルクルと掻きまわされて、褐色の美しい色になっていた。 フェデリカ「料理できるまでに、空いてる席探してくるね」 俺「オッケ、料理できたら持ってくわ」 彼女はグラスを手に、混雑しているテーブル席へと歩いて行った。 雑多な店内には当然沢山の女性がいるが、その中で彼女は別格に美しかった。普段から綺麗だとは思ってはいたが、実際に比べて見ると更に実感する。 握り潰せてしまいそうな驚異的なサイズの小顔には、猫を連想させるダークグレーの瞳が輝き、スッと通った鼻筋は高く綺麗なラインを描き、そのすぐ真下に薄い唇がそつなく収まっている。 おまけに体はスレンダーかつ出るとこは出ているグラマーで、そこらのモデルなんて話にならない程完成された八頭身ボディだ。通りを歩けばいつだって男の視線を釘つけにしてきた。 俺「あいつの好きな人って誰なんだろ」 思わず、頭の中の思考が漏れてしまった。ついさっき彼女が言った「好きな人がいる」という言葉が頭の中でグルグルと渦巻いていたからだ。 正直、自分でもこれ程動揺するとは思っていなかったから驚きだ。 なんて考えている内に、カウンターの上には俺達のランチとなるパニーニとコーヒーケーキが並んでいた。 「おまたせしました」と爽やかに述べたバリスタに、約束通り彼女の分の代金も払った。 出来たてホヤホヤで、食欲をそそるイイ匂いを漂わせているパニーニと、ちょっと大きすぎじゃね?と思うほど贅沢に切り分けられたコーヒーケーキを手に、カウンターを離れてテーブル席のフェデリカを探す。 グルリと視線を回して店内を一望すれば、彼女の姿はすぐに見つかった。 赤いベルベットの椅子と、大理石のテーブルが並んだ客席の一番奥、スペイン広場が一望できる窓側の席でフェデリカは頬杖をついて外を眺めていた。 丈足りて無いんじゃね?とも思われるピンクのピチTシャツに、黒のサマーベストを合わせ、下半身には少しダメージが入ったデニム生地のベルトを巻いて、足元は夏らしく涼しげなストラップサンダル。 胸元のハート型チョーカーがワンポイントのアクセサリーで、夏の陽光を反射してキラキラと光りを放っていた。 まるでファッション誌をそのまま切りぬいてきたかのようなお手本通りのファッションをした彼女が、伝統あるお洒落なカフェで佇む様子は完成された一枚の絵のようだった ハッと息を飲むとはまさしくこの事だろう。 しばらくぼうっと彼女を見つめていた俺は、フェデリカが手を振って「こっちこっち」と呼びかける声で、自分が彼女に見惚れていた事実に気が付いた。 フェデリカ「どこ見てたのよ?」 俺が対面の席に座った瞬間に、彼女は胸を両手で抱くように隠してキッとした顔で俺は睨めつけた。 俺「そんなとこ見てないよ」 慌てて眼を逸らした。 なんというか彼女に意識を奪われてしまった事が、まるで悪い事かのように感じてしまったのだ。 フェデリカ「冗談のつもりだったんだけど」 少しポカンとした表情をしたのも一瞬、すぐにフェデリカは悪戯っぽい、実に楽しそうな表情に切り替わり上目使いで俺を見つめた。 フェデリカ「私の事を見てたのは事実ですか。そうかそうか」 非常に嬉しそうに何度も何度も彼女は頷いた。 右耳にかかった髪を掻き上げて、フフンと自慢気でもある。 俺「別にお前の事も見てない!外の景色が綺麗だったから」 フェデリカ「必死になるのが怪しいねー」 俺「だから違うって」 フェデリカ「スケベ」 俺「グッ……」 フェデリカ「スケベ」 俺「もう、それでいいや」 もはや彼女を言い負かせる気がしなかった。セクシャルハラスメントの話題になれば男の方が弱いのは必然、俺はスケベの汚名を受ける事に甘んじる事にしたのである。 俺「ケッ」 不貞腐れた俺は、自ら持ってきたパニーニを無造作に掴んで口に放り込んだ。 パニーニとはパンで具材を挟んだ軽食、いわゆるサンドイッチの事である。 ロマーニャでは、バケットに挟んだ物をパニーニ、食パンなど薄い生地に挟んだ物をトラメッツィーノと区別をするのだ。 カフェ・グレコのパニーニはバケットに、プロシュートハムとルッコラ、フレッシュチーズが贅沢に挟んであった。 俺「お、美味い」 こんがりとよく焼かれたバケットは表面はサクサク、内側はふんわりとした食感で、恐らく自家製であろうと思われるプロシュートハムの塩梅も丁度よく、色鮮やかなルッコラのゴマに近い風味は癖の無いフレッシュチーズと非常にマッチしていた。 流石はローマでも有数の名店なだけはある。はっきり言って、超美味い。 メンデルスゾーンやワーグナー、ニーチェなどの著名人達が愛したのも納得の味だった。 フェデリカ「ねぇスケベ、一口頂戴」 俺「あ、そのネタ引っ張るんだ」 非常に不名誉な仇名を容認してしまった事を後悔した俺は彼女へとパニーニを差しだした。 しかし、彼女は一向に受け取ろうとしない。 俺「いらねぇの?」 フェデリカ「食べさせて、あーん」 俺「まったく」 右手にフォークを持ってコーヒーケーキを切り崩していた彼女は、自分の手を空ける気は毛頭無かったらしい。 俺は苦笑交じりで、大口を開けている彼女の口にパニーニをそっと挿しこんだ。 パクリと噛んでフェデリカがモゴモゴと咀嚼し、飲み込んで満面の笑み。 フェデリカ「本当だ、おいしー」 俺「だろ?」 フェデリカ「こっちのも美味しいよ。はい、あーん」 自らも「あーん」と口を開いて、俺に口を開く事を促した彼女はフォークでコーヒーケーキを掬って俺に差し出した。 今度は俺がパクリと口に含んだ。「これ間接キスじゃね?」って思ったが昔から何度もしている事なので今更気にしない事にした。 それなのに何故か動悸は激しさを増して行き、頭がカーッと熱くなって視界がグニャリと揺らいだ。 フェデリカ「ね?こっちも美味しいでしょ?」 俺「あ……うん。すげー美味いわ、流石に高いだけあるな」 本当は味なんてよく解からなかったけれど、彼女が楽しそうに同意を求めるものだから思わず脊髄反射で答えてしまった。 「好きな人がいる」、「でも誰かは内緒」彼女の言葉が、再び頭の中で何度もリピートされてグルグルと回っている。 そんな俺の事なんて全く知らない彼女は、さっきと変わらず本当に楽しそうに微笑んでいた。 フェデリカ「ね、何食べても美味しいし、また一緒に来ようよ」 俺「次は奢らんぞ」 フェデリカ「え」 俺「え」 ケラケラと陽気に笑う彼女は再びここに来ようと言う。 彼女の恋している人への妄想が頭の中に矢継ぎ早に流れてきたけれど、次々と紙クズのように丸めて捨てられた。 その中には当然、彼女の想い人が俺でしたー。なんて具体性の無さ過ぎる都合の良い妄想なんかもあって、自分の度が過ぎた童貞っぷりにうんざりとしてしまった。 フェデリカ「卒業しちゃったら、私はメーカー就職で俺はそのまま従軍でしょ?あんまり会えなくなっちゃうね」 俺「そだね」 フェデリカ「だから、絶対にまた来ようね。約束だよ」 俺「うん」 と短く返事をした俺は彼女の真意を計れていなかった。いや、それだけでは無く、自分自身の気持ちでさえも。 水面に石を投げ込んだ時に生じる波紋のように心に産まれた彼女への感情は、確かに俺の頭を蝕んでいたのだった。 フェデリカ「続く!!」
https://w.atwiki.jp/vip_witches/pages/2566.html
前回までのあらすじ! ペロペロ大好き変態教授・私の、501でのマーベラスな日々は続いていく……。 海で宝探しをした私とシャーリー。結局見つからず、地図の入っていた箱を燃やしてしまうが、実はその箱にはプレミアが…。 シャーリー「……軽く10個はあったよな、あの空箱」 私「」 ――朝、501基地・海岸―― 坂本「…………」スゥゥ 坂本「烈! 風! ざぁぁぁぁぁぁぁん!!!」ビュオオオッ! バシュウゥゥゥゥゥゥゥゥッッ!!!!!! 坂本「……ハァ、ハァ……くっ!」 坂本「……ダメだ、こんなものでは……!」 パチ、パチ、パチ… 坂本「?」 私「……見事な物ですね、少佐」 坂本「私か。おはよう。……何が見事なものか。こんな烈風斬では、真・烈風斬になど、とても……」 私「……海が真っ二つだったじゃありませんか」 坂本「……ダメなんだ。自分でも分かる。シールドどころか、最近では剣に魔力を込める事すらままならない。 ……限界などという言葉は嫌いだが、こうも自分の身に降りかかると……」 私「…………」 坂本「……いかんな。つい弱音を……。ところで私、こんな所で何をしているんだ? お前が外に出ているなんて珍しいな」 私「いえ、開発に要る物がありましてね。適当な木材を探してるんです」 坂本「木材? なんだ、そんな物か。それだったらすぐに用意しよう……せりゃっ!」 ズバッ!! 私「ヒュー…いいんですか? 勝手に基地の木切っちゃって。ミーナ中佐に怒られますよ」 坂本「はっはっは、なに、間違って木を切るなんて日常茶飯事だ。今更ミーナが怒る事なんてないさ。それに、ミーナなら今日から3日ばかり出張だしな」カッカッカ 私(……毎日こんな訓練やってんのね、道理であんなに引き締まったフトモモに……)ジュペロ 坂本「…………なぁ、私」 私(……そーいや最近いろいろあってペロペロがご無沙汰ね……そろそろこの舌の渇きも限界だわ)ジュペロロン 坂本「……私?」 私「! は、はぃ!?」 坂本「……お前、前に言っていたよな? 『報酬さえ出せば、どんな物も作ってみせる』と」 私「え? ええ、まあそれが仕事ですから」 坂本「……そうか」 私「……?」 坂本「…………私、頼むッ!」バッ! 私「!!?」(ど、土下座!?) 坂本「何とか……魔力の減退をカバーできるような機械を作ってくれないか!」 私「……え?」 坂本「……さっきも言ったように、私の魔力は最早限界に近い…だが、私はまだ飛んでいたいんだ! 後輩の育成のために――昔ならそう言えたかもしれない。だが、宮藤たちはもうとっくに一人前の戦士だ。もう、私に教えられることは何もない……」 私「…………」 坂本「……それどころか、宮藤もリーネもペリーヌも八面六臂の大活躍だ。それこそ、私を追い抜きそうなほどに……。 上官なら、後輩の成長は素直に喜ぶべきだ。……喜ぶべきなんだ。なのに、心からそう思えない自分がいることに気が付いた。……そして、分かったんだ」 坂本「私は、飛んでいたい。後輩の為では無く、自分の為に。……みんなと共にいたい。……置いて行かれたくないんだ……」 私「少佐……」 坂本「今言っているのは、私のエゴ以外の何物でもない。『置いて行かれたくない』なんて、身勝手もいい所だ。……だが、この黒い気持ちを抱えたままで戦いを降りたくない。 せめて、この戦いが終わるまで……最期まで戦いぬいて、魔女としての自分と決別してから、後腐れなく引退したいんだ……」 坂本「無茶を言ってるのは分かってる。でも、少しでも可能性があるなら……頼む! どうか……どうか!」 私「……顔を上げてください、少佐。そのまんまじゃ……その、話しにくい」 坂本「…………」スッ 私(……目が真っ赤。必死に涙を抑えて……) 坂本「報酬ならいくらだって出す。手つかずの給料もあるし、何だったらその、ええと、ペ…ペロペロだって、どれだけでも……」 私「…………」ポン 坂本(……? 肩に手を……?) 私「……『できない』なんて、私が言うと思いました?」 坂本「!! で、できるのか!?」 私「丁度研究中の技術がありましてね。それを応用すれば、十中八九……いや、完璧に」 坂本「と……飛べるのか……私は……まだ!」 私「……朝食の後、私の部屋に来てください。早速、取りかかりましょう」 坂本「あ、ありがとう……私……ありがとう……!!」 私「フフ、お礼は完成してから、改めて聞かせて下さいな。……ああ、そうそう。報酬の件は、また後でじっくり……」 坂本「ああ、できることなら何でもしよう!」 私「…………ありがとうございます」ニヤッ 私(……うわはは……うわーっはっはっはっは!!) 私(ボれる……今回はボれるッ! なにせ精神的に参った人間は冷静な思考が不可能ッ!) 私(ここ最近、ロクにペロペロしてなかったしね! おまけに新兵器の実験も出来ると来た! これは乗らない理由が無いッ!) 私(全身全霊隈なく無駄なく、思う存分ペロペロしてやるわよ、少佐ァァ―――ッ!) 私「うわぁ――っはっはっはっはっはっはァ―――!!!」 坂本「!?」ビクッ ――私自室・サロン―― シャーリー「~♪」カキカキ 父「……」フーッ… バダム!! 私「仕事よ、野郎ども!」ドカドカ シャーリー「あ、お邪魔してるぞー」 私「えー、なによもう、また勝手に入ったの?」 父「いや、俺が許可した。外で待たせるのも悪いしな」 私「あ、そう。ならいいわ。……ほらシャーリー、仕事よ仕事。とっとと飯食って戻ってきなさい」 シャーリー「え、仕事? ストライカー整備だったら、まだ時間が……」 私「んなチョロいの別の誰かにやらせりゃいいわ。臨時の依頼よ。少佐直々のね」 シャーリー「しょ、少佐? なんだって少佐が……?」 私「後で話す。ほら、いいから早く食べてきて。私達は先に始めとくから」 シャーリー「……? なんだか分かんないけど……分かったよ。それじゃちょっくら食ってくる」 タッタッタ… 私「……さて、と。お父さん?」 父「ん?」 私「私の代わりに――」 父「『代わりにストライカーの整備に行ってきて』と言う」 私「ストライカーの……ハッ!?」 父「……全く、ちょっと面倒な仕事があるとすぐこれだ。口でドライバー回すの凄く大変なんだぞ」 私「んなこと言いながらもなんだかんだでやってくれるお父さんマジカッコイー」 父「……今回だけだぞ」 私「はい、じゃお願いね。あ、中佐にはお父さんから言っといてね。……えーと、記憶板は……」スタスタ 父「……くそう」 ――そしてその日から、彼女達の悪戦苦闘の日々が始まった! シャーリー「うーん、マニュピレータの可動範囲がもう少し……」 私「あ、内部にミサイル入れましょ、ミサイル」ペロペロペロペロ 坂本「ふ……ぁっ! や、やめろ……首筋は……あはぁっ!」 シャーリー「この外骨格凄いな。何かの合金か?」 私「特殊強化モリブデン鋼とクロスカーボン。スーツの部分は限界まで魔素吸収機能を高めた合成繊維で……」ペロペロジュルッ 坂本「んぁぁっ! す、吸うな……そんな……んんっ! やぁっ……!」 シャーリー「よーし、AIの最適化完了だ!」 私「今回はちと凄いわよー? 装着者の脳波とシンクロして、感覚器官や神経に直接――」レロレロロン 坂本「いやああっ……頼む……もう……ああ……っ! ああっ!」 シャーリー「…………」 私「……何? 混ざりたい?」チュッチュペロペロ シャーリー「なっ……! んなわけあるかっ!」 坂本「んむっ……ん……んっ……! ぷは…っ…! な、なぁ……い、今のもう一回……」トローン ――開発開始より3日後―― シャーリー「……で、出来た……」 私「ええ……まさか3日もかかっちゃうとはね」 シャーリー「……遊び過ぎだろ、途中で竹刀を作り始めた時はどうしようかと思ったぞ。しかも2本も」 私「いやぁ、木材が余っちゃって、つい」 坂本「す、凄い……これが……」 アーム付きスーツ≪≫ ドォ――ン 私「『兵士のための知能的かつ発展的自動腕付属スーツ』……『SOLdier's Intelligent and Developed Arms and a Suit』。 縮めて……『SOLIDAS』!」 坂本「ソリダス……」 シャーリー(相変わらずのネーミングセンスだなぁ……) 私「大気中の魔素を自動で吸収、装着者に還元する魔素還元機能付きの逸品です。 インナースーツの合成繊維は魔素の吸収、伝達を助ける特殊な素材。さらに上半身には多関節アーム2本を搭載したAI制御型装甲。 アームにはさらに各3発ずつロケット弾も積み込んでる。正直な話、これ1つで軍艦1隻を落とせるぐらいの戦闘力ですね」 坂本「ぐ、軍艦1隻!?」 シャーリー「ストライカーとの重量バランス調整が大変だったよ。……でもまぁ、そのおかげで着たままでも飛べるぐらいの重さに落ち着いた」 私「さらに、AIは魔力パルスで脳波と同調、装着者によりよいサポートを提供する、まさに夢のバトルドレス! ……さ、物は試し。着てみてください、少佐」 坂本「あ、ああ……ええと、どうやって着るんだ? これ」 私「まずは内側のインナースーツを着て、それから外側のアーマーを装着して下さい」 坂本「……あーっとだな、その……インナースーツの下は……」 私「何も付けないでください」 坂本「……この水練着も?」 私「何も付けないでください」 坂本「……こ、ここで着換えるのか……?」 私「何を恥じらうことがありますか、女同士でしょう?」ジュペロ シャーリー「女同士で散々恥ずかしい事やってた奴がよく言うよ」 私「……あれは正当な報酬よ、報酬。最初からそーいう契約だったんだから」 坂本「……全く、仕方ない。分かったよ」バッ! 私(おお、勢いよく上着を……!) 坂本「……」スッ… 私「…………」ジーッ シャーリー「…………」ゴクッ スーッ……ハラリ 私「Oh……」 シャーリー「Oh……」 坂本「ふ、2人そろって妙な溜息をつくなっ!」マッパ シャーリー(ひ、引き締まってるなぁ……なんかドキッとする……) 私「……ねぇ少佐、どうせなら最後にもう1回ペロペ――」 坂本「……前なら快く承諾できたがな……その……ああいうのは……やはり照れるし……。 そ、それに、報酬なら今までの分で払ったろう! 『完成するまではペロペロしてもいい』という条件だったはずだ!」 私「……残念」 坂本「全く……えーと、ここから足を……よし、これでいいな」ピチッ シャーリー「おお……」 私「……グレート」 坂本「? こ、今度は何だ?」 私「ええなぁ……ピチピチのボディースーツええなぁ……見えないからこその淫靡さが……」ジュペロ シャーリー「う、浮いてるぞ……! ちく……い、いや……その……」ゴニョゴニョ 私「んん~? 乳首がどうしたって、シャーリー?」 坂本「!?」 シャーリー「なっ! ち、違う! 断じてそんな事言ってないからな!」 私「はいはい」 坂本「……で、次はこの胸部装甲か」ヨイショ ガチャン!! …ウィィィーン!! ≪寿命とは何だ? 最良の遺伝子を後世に残すための猶予期間だ!≫ シャーリー「今回もまた渋い声だな」 私「眼帯した白髪の爺さんに吹き込んでもらったわ。なんか扶桑刀持ってる危ない人だったけど」 キュオオオオオオ… 坂本「お……おお! 凄い……凄いぞ! 力がみなぎるようだ……!」 私「1日でも着続けてたら、体がSOLIDASに慣れるでしょう。しばらくは毎日メンテナンスに来てください。なにせ初の試みですから、不具合が無いとも……」 坂本「なに、お前が作ったんだろう? 不具合などあるものか、はっはっは!」 私「……ありがとうございます。……あ、そうだ。他の機能も1つ、説明しておきますね」スタスタ 坂本「ん? 何をやっているんだ? 後ろで」 私「あ、振り向かないで。そのままじっとしていて下さい」スッ シャーリー「? ジッポライター?」 坂本「?」 私「……」カチッ、シュボッ ≪――!≫ ウィィィーン! バチッ!! 私「ッ! っとと……」 シャーリー「! あ、アームがライターを叩いた……!」 坂本「な、何?」 私「背後に熱源がある場合、アームが自動的にその熱源に攻撃を加えます。 ……もっとも、基準となる熱源は、人間が興奮している時の体温になってますから、背後に立った人を間違って攻撃する、なんて事態は起こりませんし、致命傷を与えてしまう事もありません」 坂本「おお……便利だな。闇討ちにも対応できるとは」 私「あ、それから、寝る時は必ずAIの電源を切って下さいね。特殊な魔力パルスで脳とシンクロしてますから、しっかりと意識を保てない状態だと暴走しちゃいますんで」 シャーリー「えっ?」 坂本「ああ、ありがとう私! それじゃあ、ちょっとその辺りを走ってくる。……ああ、すまんがこの竹刀2本、借りていくぞ! 二刀流をやるのも面白そうだ!」ダッ! シャーリー(……なんかさっき、さらっととんでもない事が聞こえたような) 私「それから、アーマーをパージすると……って、あ! ちょっと、少佐!」 ダダダダダ… シャーリー「うわー、あっという間に出て行っちゃったよ……よっぽど嬉しかったんだな」 私「……せめて、この戦いが終わるまで、か」 シャーリー「え?」 私「…………」 ――食堂―― ゴクッゴクッ… 宮藤「……っぷはぁ! おいしいなあー」 ペリーヌ「まったく……相変わらず、品の無い方ですわね」 リーネ「でも、どうしたんですか? こんなにたくさんのブドウジュース……」 ペリーヌ「ガリアの皆さんが贈ってくださったんですわ。ほら、この手紙と一緒に」ピラッ 宮藤「『いつも私達を守ってくれるウィッチの皆さんへ、感謝を込めて』……えへへ、なんだか照れちゃうな……」 ペリーヌ「私達の使命には、それほどの重みがあるということですわ。……無論、それ相応の責任も」 宮藤「あ、こっちにも瓶がある!」 ペリーヌ「! ちょ、ちょっと宮藤さん! それは飲めませんわよ!」 宮藤「え? なんで――あ、ワインだ、これ」 ペリーヌ「ジュースと一緒に贈られてきたんです。『ワインの方が好きな大人の方もいらっしゃるでしょうし』――と。 まあ、いろいろヒヨッ子の宮藤さんには、少々早い飲み物ですわね?」フフン 宮藤「……むー……」ムスッ リーネ「あ、あの……」アタフタ バダーン!! 坂本「はっはっは! おはようみんな!」ウィーン 宮藤「あ、坂本さん! おはようご……ざ――」 ペリーヌ「まったく、少佐とお呼びしなさいとあれほど……おはようございます少……佐――?」 リーネ「……? どうしたのみん……な――、……え?」 坂本「……ん? どうした、3人とも?」ウィィィーンガシャンゴシャンウゥィーン 宮藤「さ、さささささ坂本さぁん!? な、なんなんですかその格好!? なんなんですかその腕ぇ!?」 リーネ「」ポカーン ペリーヌ「しょ、少佐の背中から妙な機械音が……!? まさか、これが噂に聞いた扶桑の"ヨロイ"……!?」 坂本「はっはっは! 確かに鎧と言えば鎧になる! 上手い事を言うな、ペリーヌ」 ペリーヌ「! い、いえ、そんな、それほどでも……」(ああ、少佐に褒められた……なんだかよく分かりませんけど、とりあえず幸せですわ……) 坂本「これはな、私に作ってもらったんだ。何でも、戦闘のサポートをしてくれる凄い服らしい」 リーネ「私さんが?」 宮藤「そ、そうなんですか……びっくりしたー……」 坂本「このアームも結構自由に動くんだぞ。そーれ」グイッ 宮藤「え、えっ!?」ガシッ 坂本「たかいたかーい、っと」グオッ 宮藤「わぁぁ―――っ!!」ギュオオオン リーネ「よ、芳佳ちゃん! だ、大丈夫!?」 宮藤「う、うん! わっ、わっ! す、すごい! すごいです坂本さん! わーい!」 坂本「そーれ、ぐるぐるー」グルグル 宮藤「うわぁ――――い!!」 ペリーヌ「あ、ちょ、ちょっと! ずるいですわよ宮藤さんだけ! しょ、少佐! 次はこのわたくしにも……!」 坂本「はっはっは! 心配するな、あとでお前にも――ん? なんだ、そこの瓶は」 リーネ「あ、ブドウジュースですよ。ペリーヌさんの故郷から贈られて来たんです」 坂本「ほう……美味そうなジュースだ。さすがはガリア、料理にかけては一流だな」 ペリーヌ「そ、そんな……あ、ありがとうございます、少佐……」テレテレ 坂本「よし! せっかくだ、私もいただくとしよう。構わないか、ペリーヌ?」 ペリーヌ「も、勿論! お好きなだけお飲み下さい、少佐!」 坂本「うむ、ありがとう! さてと……ん? こっちの方は香りがいいな。こっちにするか……」 コポコポコポ… クイッ 宮藤「でも凄いよねー、私さん。あんな便利な服まで作っちゃうなんて」 リーネ「うん、やっぱりただの変態じゃなかったんだね」 ペリーヌ「……ハッ! まさかあの性的倒錯者、アレの製作にかこつけて少佐と変態的行為を……!? なんてうらやま……じゃない! なんて破廉恥な!」 宮藤「ああ……私さんならありそう……あれ?」 坂本「…………ヒック」 リーネ「……あ! 少佐、間違ってワインのほう飲んじゃってる」 坂本「……う、うぅ~ん……」 ペリーヌ「しょ、少佐? もしかして、お口に合いませんでしたか?」 坂本「…………」ボーッ… ――もっさんの心の中―― 坂本『な、何だ……い、意識……が……』 『酒には弱いか。それもまた、貴様の逃れられぬ性(サガ)だ』 坂本『……? お、お前は……?』 『お前の後ろにいる者さ。かりそめの意志、かりそめの心を宿した鋼鉄。……そして、貴様を自由へと導く者』 坂本『な……に……? どういう……つもりだ……』 『まぁ、脳波と魔力パルスを少々一致させるだけだ。――要するに、貴様の心をほんの少し開くんだよ』 坂本『……?』 『己の弱さを認めたくない。後輩に自分を追い抜かせたくない。自分がこの世にいたという爪痕を残したい……。そういう心さ』 坂本『わ、私は……』 『歴史のイントロンにはなりたくない。いつまでも記憶の中のエクソンでいたい。……そうだろう』 坂本『……私……は……』 『考えるな。貴様はこれから自由になる。貴様を縛る規律や規範から、貴様は脱却する。思うままに暴れるんだ……』 坂本『…………自由……』 『さぁ行け、自由の子よ。自由の魔女……"ウィッチ・オブ・リバティ"よ』 坂本『……………………』 坂本「…………」 ペリーヌ「……しょ、少佐? どうされたのです?」 坂本「…………」 坂本「……宮藤、今は……何時だ?」 宮藤「えっ!? え、えーっと……朝の8時、ぐらいですけど……」 坂本「……そうか。…………なら」 坂本「……訓練の時間だな?」ニヤッ ――私自室・サロン―― ドッゴオオオオオオオオオン…… シャーリー「……? 何の音だ?」カキカキ 私「ルッキーニちゃんが木から落ちたんじゃないの?」 シャーリー「うーん、40点だな、そのジョーク」カキカキ 私「誰も採点してくれなんて言ってないわよ」 シャーリー「……しっかしさぁ、よくあんなノウハウあったよな」 私「え?」 シャーリー「あのスーツだよ。いや、外骨格だっけ? なんかオマケにもう一着作ってたし」 私「ここに来る前、ちょっと扶桑の部隊で技術開発をしたことがあってね。えーと……『瞬殺無音部隊』だったかな」 シャーリー「ぶ、物騒な名前だな……」 私「そこで強化外骨格を開発したこともあったのよ。結局は完成しなかったけど……ま、そのときの経験が生きた、ってとこね。」 シャーリー「へーえ……」カキカキ 私「……ところで、さっきから何描いてんの、シャーリー」 シャーリー「ああ、これ? いやさ、ホラ、ウィッチって1人1人、パーソナルマークってあるじゃないか」 私「ああ、アンタのはウサギだっけ? あのどことなくエロ本っぽさの漂うマーク」 シャーリー「……ああ、そうだよ。それだ。で、さ。暇だったし、お前のマークを考えてみたんだよ」 私「へぇ、それが? どれどれ……? 何これ、歯車?」 シャーリー「やっぱ、機械っていったら歯車だしさ。『PeROFESSOR』のロゴが洒落てるだろ?」 私「……で、その歯車の中にいるのは……カメレオン?」 シャーリー「ああ、可愛いだろ? 目がつぶらで。私のウサギとおんなじ目の形なんだぜ」 私「いや……何でカメレオン?」 シャーリー「え? いやほら、だってベロが長いし――」 私「……ああ、そう」 シャーリー「……ど、どうかな?」 私「…………ま、いいんじゃない? アンタにしては」 シャーリー「! そ、そうか!?」 私「えっ……え、ええ。……でもまぁ、やっぱりまだま――」 バッゴォォォォォォォォォォォォォォン!!!!!!! 私「!?」 シャーリー「――!? ど、ドアが……吹き飛――」 坂本「…………」フシュゥゥゥ… シャーリー「……え? しょ……少佐?」 坂本「……ふむ、素振りはこんなものだな……よし次! ランニング10キロだ! わーっはっはっはっは!!!」ドダダダダ 私「――! 少佐! 危ない、前に壁が……!」 坂本「……フン」ドゴッ バギョッ!! ガラガラガラ…… シャーリー「」 私「か、壁が……木っ端微塵……」 坂本「さぁ、訓練は始まったばかりだ! わっはっはっは、わーっはっはっはっは!! ……ヒック」ヨタヨタ 私「……ま、まさか……」 シャーリー「……な、何が……ん?」 トタタタタタ… 宮藤「シャーリーさん、私さん! 大丈夫ですか!?」 私「よ、芳佳ちゃん? リーネちゃん、ペリーヌちゃんも……」 ペリーヌ「わぁぁぁぁぁたしさぁぁぁぁぁぁぁぁぁんん!!??」バリバリバリ 私「ヒッ!」 ペリーヌ「今度という今度は……堪忍袋の緒が切れましてよ!!」 私「な、何の……」 ペリーヌ「とぼけないで! どうせ貴女の仕業でしょう!! 白状なさい! 少佐に、私の少佐に何をしましたの!?」ブンブン 私「あっ、ちょっ、首掴まないで! 話す! 話すから!! 推測だけど……」 ~説明終了~ 宮藤「ぼ、暴走!?」 私「ええ、恐らく。あのスーツに付けられたAIは、常に装着者に対して微弱な魔力パルスを送っているの」 リーネ「ぱ、ぱる……?」 私「……ま、要するに魔力の電波。それで、その魔力パルスは装着者の脳波と同調して、より高いレベルでの戦闘サポートを提供するわ。 例えば、背面の敵の位置を神経に直接"感知"させたり、脳下垂体をちょこちょこっと弄って筋肉の働きを通常より何倍も高めたり……。 いわば、AIが装着者の『もう一つの脳』になるわけ」 ペリーヌ「そ、そんなの少佐に使わせて……!」 私「い、いやいやいや! 少佐から頼まれたのよ! 作ってくれ、って!」 宮藤「じゃ、じゃあ、坂本さんがあんなことになっちゃったのは……?」 私「……その魔力パルスには、ほんのちょっとだけど……副作用があるの。いえ、普通に意識がはっきりしてる分には、まったく影響はないんだけど……」 シャーリー「そう言えば、さっきもそんな事言ってたな。確か、着けたまま寝ちゃダメだとか……」 私「ええ。AIから放出される魔力パルスは、ごくわずかだけど……装着者を興奮状態にさせる効果がある。でもまあ、意識があるなら、十分に自制が効くレベルよ。 詳しい話をすると、つまりは魔力パルスが交感神経を――」 ペリーヌ「能書きはいいですから! 要するに!?」 私「……要するに、眠ったり、酔っぱらったりしてる間は、脳がパルスを制御できなくなって……モロにパルスの影響を受けちゃうってこと」 シャーリー「……つまり、自制が効かなくなって、暴れ回っちゃうわけか」 ドゴーン! ワーッ! キャーッ! ワッハッハッハー! メリメリメリッ、ボギッ!! 私「ああいう感じにね。……いやー、少佐が酒に弱いとは……そう言えば、海でもたしかそんな――」 ガシッ!! ペリーヌ「どうすれば元に戻るんですの!? 教えなさい!!」グワングワン 私「だ、だから首を……あ、あるわよ、方法は……ちょっと危ないけど」 ペリーヌ「危ない目ならいくらでも遭いますわ! 少佐をお助けするためなら!!」 宮藤「ペリーヌさん……」 ペリーヌ「で、どんな方法なんですの!?」 私「……簡単よ。SOLIDAS――あのスーツのAIを壊せばいい。そうすればパルスは止まって、少佐は正気に戻るはずよ」 シャーリー「こ、壊すって……壊せるのか、あれを?」 私「普通の兵器は無理でしょうね。だから……来て。こっちよ」 ――私自室・研究室―― 私「えーと、たしかここに……あった!」 ドサッ!! ペリーヌ「……? なんですの、このレオタードみたいな機械は?」 私「こんなこともあろうかと、SOLIDASの開発過程で作っておいた、もう一つの戦闘服。 『革新的かつ知能的な放電機能付き外骨格』――『Revolutionary And Intelligent Discharge ExoskeletoN』。 通称……『RAIDEN』!」 リーネ「ら、ライデン?」 シャーリー「ああ、そういやこんなのも作ってたな。単なる遊びだと思ってたけど……」 宮藤「雷電、って……雷のことかな?」 私「ビンゴ! エーテルAIと共に内蔵されたバッテリーによる電気を巡らせることで、全身の筋肉を強化、さらに魔力の伝達をスムーズにする代物よ。 バッテリーは最大48時間駆動、おまけに放電機能付き。電撃魔法を使えるペリーヌちゃんが使えば……とんでもない強さになるわね、きっと」 ペリーヌ「こ、これで……少佐を止められるんですの?」 私「……少佐と戦って、少佐の隙をついて、背後のAI部分を破壊できれば」 ペリーヌ「これで、少佐と……?」 私「えーと……あ、あったあった。はい、これ」スチャ ペリーヌ「……? レイピア……いえ、どちらかといえばサーベルですわね」 私「高周波サーベル。電気を流し込むことで、1秒間に数百回の超高速振動を起こせる。また、刀身自体を帯電させることも可能よ。 この剣をまともに食らったら……あのスーツの装甲だろうと、タダでは済まないわね」 ペリーヌ「…………」 シャーリー「……なぁ、本当にこれしか方法がないのか? ほら、例えばさ、少佐を説得してAIの電源を切ってもらうとか……」 私「説得が通じるような相手?」 シャーリー「う……」 私「……可能性のある方法は、考えうる限りこれしかない。……それに、何も決闘しろなんて言ってるわけじゃない。そもそも、あのAIに命のやり取りなんて出来ないしね」 シャーリー「?」 リーネ「で、でも……少佐が戦うのを嫌がったら、どうするんですか?」 私「だからこそ、『断れない申し出』をする必要があるわけ。……えーと、あ、あったあった。……コレを使ってね」パサッ シャーリー「……? ゴム風船?」 私「さ、外骨格を着て、ペリーヌちゃん。……作戦を説明するわ」 後編に続く!
https://w.atwiki.jp/nenrei/pages/44.html
【作品名】ヘヴィーオブジェクト 【ジャンル】小説 【名前】マリーディ=ホワイトウィッチ 【属性】航空PMC所属の少女 【年齢】12歳 【長所】年齢がハッキリ出ている、凄腕のパイロットで射撃術や格闘術もこなせる 【短所】中がオッサンとしか思えない 参戦 vol.1
https://w.atwiki.jp/lord_of_vermilion/pages/1377.html
第十三話「」 概要 リーダー ベルゼバブ 種族 魔種 リーダー使い魔 敵友軍 種族 敵友軍使い魔A 敵友軍使い魔B 友軍使い魔 解説 魔種勢が攻めかかってくるステージ。 マジシャン必須の12章同様、こちらは相手主力がアタッカーばかりなのでディフェンダー必須。 序盤の主荒らしはマジシャンで、それ以降はアタッカーが敵の中心となる。 攻略 △ギガスら主荒らし→レッドライダー→エリゴスやバハムートという順番で飛んでくるため、 これを凌ぐには召喚スペックの良いアタッカーやディフェンダーしかない。 中盤以降敵主力を落としていく事を考えるとディフェンダーを最初に超覚醒するのが望ましい。 敵の主力をきちんと落として押し返していければ味方が結構仕事して逆転できるのであきらめない事。 相手荒らしはプレイヤーの根元を後ろにおいておけば相方をタゲってくれる確率が高いので、それを生かしてマナを溜められる。 雪崩懸ってくるので時間が無く、せいぜい300マナ程度を目安にデッキを決めるとよい。 それでもリザレクなら強めの軍団を作れるので一手。 無尽蔵に成長し続けるバハムートの対処が肝要。 早めに落としておけるかどうかが全ての分かれ道。 1.1倍速で50□スマッシュで対処するのは若干難しいので、クイドラを使うか、70前後の□を使うか。 フリッカーはしてこないので強めのスロウアタックなら十分倒せるのだが、バハが来る頃にぎりぎり超覚醒対応できるのは50□のみ。 今までと同様、左右の石は割られまくるので中央を防衛線にして割り勝つのがよい。 中盤以降石に殺到してくる敵の数が多いので防衛役として説得力のあるカードが欲しい。 パターン1 デッキ ディフェンダー主、ソエル、ベオウルフ、ノエル、白虎、ロロ、ルールー、オキュペテ USリザレクション タワー制圧から根本は後ろに下げ気味にして相方にタゲを取ってもらい、白虎でフリックしてソエルまでマナを溜める。 ソエルを出したらマナバトで主荒らしを対処。この間、根本もソエルもマナ溜めの基本に則った動きできちんとマナを溜める事。 ソエルは召喚止めにして次は主力であるベオウルフを作成する。 敵主をソエル、レッドライダーは召喚ベオウルフで対処可能なので迅速に。 エリゴスやバハムートが来る頃、敵荒らしは相方を矢面にタゲを取ってもらうとぎりぎりでベオウルフが出来上がる。 ベオウルフや根本で何としてでもバハムートを処理する。この辺りで石は割られまくっているはずなので中央を防衛線とする。 逆サイもベオウルフで救援し、敵の頭数を減らしていき、ノエル召喚で根本と一緒に中央タワーへダッシュ。 主人公は中央でガーディアン、ベオウルフは自左右タワーや中央石で相変わらず働かせる。 中央を取ったらノエルだけを割りに行かせるなどして倒してもらってリザレクション。 ここからベオウルフと攻守を交代し(自石がまずいならベオウルフも守る)、アーツノエルを防衛役として、ベオウルフを割り役のボディガードとする。 石差を逆転してクリア。全体的に上手くいっていれば味方がかなり割ってくれているはず。 パターン2 デッキ アタッカー主、ソエル、イージス、ロロ、レネゲイド、セルディッド、ルールー、メデューサ USクイックドライブ 基本的には1と同じ。3色で若干立ち上がりが遅めだがセルディッドと根本5枚で補ってイージスが跳ね返し役に。 ただしベオウルフと違って逃亡バハに追いつけないためここで殺意クイドラで根本と一緒に落とす。 バハが逃げかえるのはちょうど半分ぐらいなので、そこまで削ったらスロウをかけつつクイドラを決め打ちしてもよい。 そのままクイドラを生かして逆サイも救援できるとよい。 イージスの方がスペックは高く、リジェネとガードブーストで中央防衛がしやすい。 大型が石を割らない限りはソエルとイージスでほぼ完封出来る。 パターン1同様に完成して中央取ったらストアタ勢含む根本は石投げ。 タワーと中央石の防衛をきちんとしていれば味方の助力もあり勝てるはず。 また、逆サイドの救援を行っていない場合はアンラマンユがソエルを狙ってくるので適度に逃げさせるのも手。 パターン3 デッキ ディフェンダー主、ソエル、ガレアード、ノエル、白虎、ルールー、ロロ、オキュペテ USリザ 1のソエル超覚醒版。基本の流れは1だが、ソエルを大きくして対処していく。 ぎりぎりでバハ来襲に召喚ガレアが間に合うので何とか逃げ返したのちに召喚のまま止めてノエルを出す。 ガレアノエルを左石に投げるなどして倒してもらったらリザでピンチアップ勢をダブル作成。 ピンチアップガレアはある程度育ったバハも余裕でなます切りできるのでバハなど主力を対処、 ノエルはガレアを助けたり、石に群がる敵もアーツで対処する。そのまま2体を上手く使って逆転していく形。 ガレアや根本で石を攻めるとアタッカーが防衛に来るので夏の虫状態で落としていっても良い。 ラス1石のガレアの削岩力は素晴らしいので残りカウントが少なくても十分勝てる。 中盤、ソエル以外超覚醒していない時間帯があるためやや難易度は高め。 コメント *編集が苦手な方はこちらへ情報提供お願いします 相手のバハの処理を早くしないとめんどくさいことになる プル犬か天草がいると楽 -- (名無しさん) 2014-12-02 09 29 20 プル犬とかがそうだけどリザ90□の凶悪なスロウ当てれば 逃げ切れずに死んで楽 ついでにゲート戻って逆サイの主力も潰せばまず安泰 -- (名無しさん) 2014-12-04 15 48 55 ケルビムソエルガレニキ安定しますよ。 主○でギガスをフリックしながらマナ貯めて、 ソエル出して対面主処理。その後にケルビム作成。 ケルビム完成後はスロウをミスせずバハムート撃破後、 余裕があれば逆サイに行き逆サイ敵主力処理。 その後にガレニキ召喚石投げをし、アーツ発動。 1本折る頃にガレニキを相手の赤馬とエリゴスが倒すので リザ3叩きます。その後空いてるストーン(私の場合は右が空いていました) 超覚醒したガレニキを投げてアーツで割る。 後は残りの石をガレニキで割りながらケルビムとソエルで石防衛すれば勝てます。 -- (名無しさん) 2014-12-24 23 35 09 今だったら高火力低コストディフェンダーでブラフマーも使いやすいですよ。ブラフマーケルビムでクリアしました -- (名無しさん) 2015-10-24 23 52 22 鳴神悠持ってればジオダインで楽勝です。持ってればですが ソエル、鳴神、あと適当な□(私はステラでやったけどガレアードでOK)でクリアできます -- (名無しさん) 2015-11-15 10 27 26 ライヒハートとニャルラトホテプ(リザ)でクリア。 ギガスとベルゼバブはアプチ牛鬼でフリック。 ニャルはさっさと落とすため敵タワーなり石に放り投げで。リザ超覚醒したら真ん中石を守ってキルブレイク。 -- (名無しさん) 2016-09-15 23 34 13 今ならソロネと増長天を使うと大分楽にクリア出来ます。 メンバーは、主アタッカー、ソロネ、増長天、アテナ、グリンブル、セルディット、エリス、ヒルディです。 開幕で主を左石に投げると、上手くいけばギガスとベルゼを両方釣り上げられるので、そこでアテナを作ります。どこまでも追って来るので 右石辺りまで逃げても良いです。アテナが出来たら荒らしの迎撃をしましょう。モノアップで強くなっているので無理しなきゃエリゴスとかバハムートも追い払えます。 その間主は中央のタワーを落とします。やられると思いますが、他主の使い魔も協力してくる時もあるので落としやすいです。 中央タワー落としたら、そこからソロネを呼んで中央石に投げます。割ってると当然襲われるので、やられたらリザレクションを発動(3が理想だけど2でもOK) ソロネを覚醒させたら後はバハムートを真っ先に落としましょう。後は増長天(呼ぶタイミングはソロネ覚醒後でも大丈夫でした)中央石を防衛してアテナ、ソロネで群がる雑魚を一掃、残りのメンバーで石を割れば勝利です。 -- (名無しさん) 2017-03-26 09 53 35 名前 コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/yurina0106/pages/3909.html
タグ 作品名ま マジカルウィッチコンチェルト 曲名 歌手名 作詞 作曲 ジャンル カラオケ OP Sparkle days Riryka Riryka 北沢のぶぞう 明るい
https://w.atwiki.jp/vip_witches/pages/588.html
このSSでの設定 美緒 20歳 大学2年 ミーナ 19歳 大学1年 ゲルト 18歳 高校3年 年齢を19→18に変更 シャーリー 17歳 高校2年 エーリカ 17歳 高校2年 エイラ 16歳 高校1年 ペリーヌ 16歳 高校1年 俺 16歳 高校1年 リーネ 16歳 高校1年 芳佳 15歳 中学3年 サーニャ 14歳 中学2年 ルッキーニ 13歳 中学1年 学校の生徒たち 穴拭智子 16最 高校1年 ウルスラ・ハルトマン 17歳 高校2年 エリザベス・F・ビューリング 18歳 高校3年 (名前のみ登場) 順次追加予定
https://w.atwiki.jp/actors/pages/14989.html
マイケル・フィリポウィッチをお気に入りに追加 マイケル・フィリポウィッチのリンク #blogsearch2 マイケル・フィリポウィッチとは マイケル・フィリポウィッチの46%はスライムで出来ています。マイケル・フィリポウィッチの40%は明太子で出来ています。マイケル・フィリポウィッチの5%は大阪のおいしい水で出来ています。マイケル・フィリポウィッチの4%は元気玉で出来ています。マイケル・フィリポウィッチの2%は鉛で出来ています。マイケル・フィリポウィッチの1%は野望で出来ています。マイケル・フィリポウィッチの1%は罠で出来ています。マイケル・フィリポウィッチの1%は黒インクで出来ています。 マイケル・フィリポウィッチ@ウィキペディア マイケル・フィリポウィッチ マイケル・フィリポウィッチの報道 gnewプラグインエラー「マイケル・フィリポウィッチ」は見つからないか、接続エラーです。 冬のソナタ またでるよ 冬のソナタ 韓国KBSノーカット完全版 DVD BOX(初回限定 豪華フォトブックレット&スペシャル特典ディスク付) 本当に長い間、待たせてごめんなさい。「冬のソナタ」韓国KBSノーカット完全版をいよいよお届けします。 映像は韓国KBSのオリジナルそのままに、音楽に関してもユン・ソクホ監督が想いを込めて監修し、一部楽曲を変更しました。初回限定特典にはぺ・ヨンジュン 独占インタビュー/ユン・ソクホ監督&田中美里の対談スペシャルDVDの他、DVDオリジナルポストカード、シリアルNo付 豪華フォトブックレット(20P)を封入しております。 今までの日本用編集版よりも約166分長いノーカット映像(本編後のエンドロールも収録!)に加えて、映像特典の【スペシャル短編集】には、ペ・ヨンジュンのスノーボードシーンの撮影風景も収録しています。 【ここが違う!8つのポイント】 ◆今までの日本用編集版よりも約166分長いノーカット映像(本編後のエンドロールも収録!) ◆ファン待望の「ダンシング・クィーン」「白い恋人たち」をついに収録。 ◆日本語吹替を再収録。萩原聖人さん、田中美里さんが担当、その他主要人物もなつかしいあの声で。 ◆本編は日本語字幕に加えて韓国語字幕も収録 ◆一部変更した楽曲をユン・ソクホ監督が想いを込めて監修!(一部BGMはオリジナル版より変更されています) ◆<初回限定特典1>スペシャルDVD:★ぺ・ヨンジュン 独占インタビュー/★ユン・ソクホ監督&田中美里の対談 ◆<初回限定特典2>豪華フォトブックレット:シリアルNo付(20p) ◆<初回限定特典3>DVDオリジナルポストカード3枚 マイケル・フィリポウィッチのキャッシュ 使い方 サイト名 URL マイケル・フィリポウィッチの掲示板 名前(HN) カキコミ すべてのコメントを見る ページ先頭へ マイケル・フィリポウィッチ このページについて このページはマイケル・フィリポウィッチのインターネット上の情報を集めたリンク集のようなものです。ブックマークしておけば、日々更新されるマイケル・フィリポウィッチに関連する最新情報にアクセスすることができます。 情報収集はプログラムで行っているため、名前が同じであるが異なるカテゴリーの情報が掲載される場合があります。ご了承ください。 リンク先の内容を保証するものではありません。ご自身の責任でクリックしてください。
https://w.atwiki.jp/sinnerei/pages/348.html
【作品名】ヘヴィーオブジェクト 【ジャンル】小説 【名前】マリーディ=ホワイトウィッチ 【属性】航空PMC所属の少女 【年齢】12歳 【長所】年齢がハッキリ出ている、凄腕のパイロットで射撃術や格闘術もこなせる 【短所】中がオッサンとしか思えない vol.1