約 2,425,311 件
https://w.atwiki.jp/anime_wiki/pages/15189.html
DEATH NOTE リライト2 Lを継ぐ者 DVD発売日:11月21日 ★Lの死後、YB倉庫での月vsニアの最終編を中心に構成。 Lが殉職した第1部から4年後の第2部、月(ライト)とLの後継者であるニア メロの対決、 そして決着までを描いた完結編。 ★新作カット、オリジナルシーンを追加! ★特典映像 PRスポット集 ここを編集 2008年8月放送。DEATH NOTE リライト 幻視する神に続くSP後編。 http //www.ntv.co.jp/deathnote/ 監督 荒木哲郎 原作 大場つぐみ、小畑健 シリーズ構成 井上敏樹 脚本 井上敏樹、荒木哲郎、米村正二、小林靖子 絵コンテ 荒木哲郎、井上英紀 演出 井上英紀 キャラクターデザイン・作画監督 北尾勝 総作画監督 北尾勝、加々美高浩 小物デザイン 新妻大輔 美術監督 一色美緒 美術設定 杉山晋史 色彩設計 橋本賢 撮影監督 山田和弘 CGディレクター 日下大輔 CGプロデューサー 今村幸也 編集 肥田文 音響監督 山田知明 音響効果 山谷尚人 録音調整 はたしょうじ 選曲 原田扶美子 録音助手 飯野和義、朴宰範、松下春香 音楽 平野義久、タニウチヒデキ アニメーション制作 マッドハウス ■関連タイトル DVD DEATH NOTE リライト2 Lを継ぐ者 Kindle版原作コミック 大場つぐみ・小畑健/DEATH NOTE デスノート 1巻 DEATH NOTE オリジナル・サウンドトラック 小畑健画集「blanc et noir」 DEATH NOTE/A アニメーション公式解析ガイド 原作コミック 大場つぐみ・小畑健/DEATH NOTE デスノート 1巻 DEATH NOTE デスノート 全12巻 別冊 完結セット
https://w.atwiki.jp/gcmatome/pages/1828.html
DEATH NOTE Lを継ぐ者 【ですのーと えるをつぐもの】 ジャンル 推理心理戦アドベンチャーゲーム 対応機種 ニンテンドーDS メディア 512MbitDSカード 発売元 コナミデジタルエンタテインメント 開発元 イングローブ、キャビア 発売日 2007年7月12日 定価 5,229円 レーティング CERO A(全年齢対象) 判定 なし ポイント 前作とは全く異なるゲーム性しかし題材はやはりボードゲーム 少年ジャンプシリーズリンク 概要 システム 評価点 賛否両論点 問題点 総評 余談 概要 前作『DEATH NOTE キラゲーム』から半年ほど後に発売された続編。 とはいえ、ストーリー上のつながりは全くなく再び原作のストーリーを頭から順に追っていくことになるので、実質完全新作と思ってもらって差し支えない。 ちなみに本編特別編として同名のアニメがあるが、本作のストーリーとは関係ない。 以下混同を避けるため、漫画『DEATH NOTE』を「原作」、ボードゲーム『スコットランドヤード』を「原典」と表記することとする。 システム 前作は『汝は人狼なりや?』をモデルにしていたが、本作は『スコットランドヤード』をモデルにしている。 ごく簡単に言うとマップ移動型のシミュレーションゲーム。前作同様、キラ側とL側に分かれてキラはLから逃れること、Lはキラを捕まえることを目標にする。 マップはレッド、ブルー、グリーンの3エリアで構成されている。キラ、Lのターン制でこのマップ内を移動していくことになる。 移動の際には各メンバーに個々に設定された移動ポイントを消費して動くことになる。なお、L側の捜査員は一度移動するといくら移動ポイントが残っていても再度移動はできないが、キラ側は移動ポイントが許す限り何度でも移動できる。 また各マップには地下鉄や高速バスといった特殊な移動施設が設置されている。これらの施設は特殊移動ポイントを消費することで利用でき、離れた場所に一気に移動できる。 ただし、移動先は固定されてしまうこと、特殊移動ポイントは回復することがなくそれぞれのメンバー全員で共有することに気をつける必要がある。 基本的にL側にキラ側のメンバーの位置を知る手段はない。ただし、直前のキラのターンに各エリア内にメンバーが移動していると「エリアレッドで月が目撃されました」のように曖昧ながら目撃情報が得られる。基本はこの情報を頼りにキラ側を追い詰めていく。たまに何の情報も得られないこともあるが、それならそれで相手がどこのエリアでもない場所に潜伏しているということなので居場所の推測は可能。 各エリアには「都市カメラ」という監視カメラが設置されている。捜査員の心強い味方であり、解析すればキラ側のメンバーの足取りを掴めることもある。キラ側のメンバーはこのカメラを破壊することもできる。居場所を推測されやすくなるリスクはあるが、同エリア内の半分以上のカメラを破壊すれば目撃情報がLに届かなくなるなど、メリットは大きい。捜査員側は壊れたカメラを修理できる。ただし、修理したばかりのカメラは解析不可。 キラ側はデスノートを所持したキラと、持っていないパートナーに分かれる。キラが逮捕されると敗北。 原典では逃走するのは犯人のMr.X一人だけであったが、本作では犯人側もチームプレイなのである。Lには誰が本物のキラか知るすべはないので、うまくかく乱するように動く必要がある。 原作に準拠した独自の要素として「所有権の移動」がある。使用できるのは一度だけだが、離れたパートナーにデスノートを移してしまうことで、追い詰められても敗北を免れる逆転の一手である。 なお、隣接した相手に移動させる場合は回数制限がない。うまく使って相手をかく乱させてやろう。 当然ながらキラにはデスノートを使って「裁き」を実行する能力がある。 「トラップ」という能力がそれである。道の上にデスノートを使ってトラップを仕掛けておき、捜査員がそれを踏むことでリタイアさせることができる。多くのマップでは全ての捜査員をリタイアさせるのが勝利条件となる。 ただし、効果は無限ではなく2ターンしか続かない。効力を失ったトラップは「ノートの切れ端」になり捜査員に回収されると勝利ポイント(後述)にされるので注意が必要。 また使用回数にも制限がある。使い切ってしまうと厳しくなるので、残り使用回数には常に気を配っておきたい。 他キラ側の特殊能力として前述の「カメラ破壊」と「変装」がある。 変装はキラ側の他メンバーに変装して捜査員を惑わす能力。これを使えば例えば「エリアレッドで月が目撃」という情報と「エリアブルーで月が目撃」という情報がLの元に同時に届くことになり、相手をかく乱できる。 捜査員は姿を隠しているキラを見つけ出し、接触することで逮捕するのが目標。なお、Lは捜査本部で指示を出しているので現場には出てこない。 主に目撃情報とカメラの解析を元に地道に調査していくことになる。前述の通りトラップに引っかかるとアウトなので注意。控えのモブ捜査員が投入されることもあるが、顔ありの固有キャラに比べると移動ポイントが少なく、特殊能力が使えないなど全体的な能力は劣る。 捜査員側の特殊能力は「検問」「隠しカメラ」「裏路地」の3つ。 検問は設置することでキラ側のメンバーが通過不可能にできる。うまく使えば特定のエリアに追い込める。 隠しカメラは名前の通り本来の都市カメラとは異なるカメラを密かに設置する。解析する必要がなく自動で相手の足取りを追ってくれるなど非常に優秀だが、絶対に発見されない保証はない。 裏路地は一つのマップで一回しか使えない奥の手。トラップを完全に回避しつつ目的地に向かうことができる。 なお、検問と隠しカメラは設置数に制限がある。限界に達している場合既存のものを先に回収する必要がある。 キラ、捜査員の各メンバーは固有の特殊能力を所持している。 使用回数に制限はあるが、いずれも状況を一発で打破できる強力な特殊能力ばかり。 各マップにはターン制限が設けられており、規定ターン数までに決着が着かなかった場合勝利ポイントによる判定となる。 勝利ポイントはキラ側は相手をリタイアさせること、L側は相手を逮捕したりノートの切れ端を拾うことで増える。要するに有利になるように動いていれば大抵勝利ポイントは相手を上回っている。 なお、同点の場合はキラ側の勝利となる。よって引き分けはない。 評価点 ボードゲームをプレイしない人間には馴染みのないスコットランドヤードを題材にしたゲームであること。 過去にもGB版が発売されていたり、海外限定でDS版も販売されているが(参考リンク)、日本語版が存在しないため触れる機会が少ない。他にもドリームキャストの『あつまれぐるぐる温泉2』内に題材としたゲームはあるがドリームキャストそのものが現在では入手しづらく、オンラインゲーム版はサービス終了。つまり本作はTVゲームとしては現状、日本において最も簡単にスコットランドヤードを遊ぶことができる方法なのである。 ちなみにDS版のスコットランドヤードは日本でも輸入販売している店舗があり、日本語表示が出来ないものの日本のDSでも問題なくプレイ可能。さらに1本あれば複数人数でのプレイも可能であるため、持ち主がルールを説明すれば英語の分からない人とでも普通に遊べる。しかも輸入送料込みでも案外安く入手出来たりする。 当然原典の頭を使った駆け引きは本作でも健在。キラとLの知略の限りを尽くした追走劇を体験できる。 原作の要素をバランスを崩すことなくうまくルール内に組み込み、キャラゲーとしても良好。 特にトラップは最も大きな変更点。原典では逃げ回るだけだったMr.X氏だが、今回はキラとして群がる捜査員どもに裁きを下せるようになった。 他にも原典と比較しても変更された点は数多い。にもかかわらずバランスはとれており、どちらが明確に有利ということもない。 登場キャラクターは大幅に増加。ヨツバ関連のキャラがほぼ全員登場(ほとんどモブ扱いだが)する他、捜査員にも伊手が追加され日本捜査本部メンバーが勢ぞろいした。 今回は第2部にまで物語が展開するため、前作で隠しキャラだったニアとメロが物語に大きく絡み彼らの部下も登場。なかにはあのチートキャラ、ジェバンニの姿も…(*1)。 ちなみに夜神粧裕は非操作キャラに降格。だがその方が原作の雰囲気にふさわしいだろう。 前作で突っ込まれていたストーリーはほぼ完全に原作に準拠しており、まともになった。 キャラゲーとしてはifストーリーやサイドストーリーがないなどの不満点はあるし、カットされた描写もあるものの、原作の重要なシーンは概ね押さえられている。 というか、前作の場合キラゲームを無理に原作のストーリーに組み合わせようとしたから妙なことになったのであって、「潜伏するキラをLが追跡する」という内容ではおかしくなりようがないのだが。 難易度ハードで最終面(10話)をクリアした場合に登場する隠しステージ(11話)のみは、キラ側勝利のifとなっている。 グラフィックは前作同様良質。表情も多少豊かになった。 しかし顔芸と言えるほど大胆ではない。とはいえこのあたりはマニアックすぎる問題点か。 操作性も前作譲り。今回はボタンを使ったショートカットコマンドも追加されており、操作のストレスはDSゲームの中でも屈指の低さ。 意外にもBGMの出来がいい。 ゲーム音楽としては珍しいジャズ調であり、緊迫感もある。どこかダークな雰囲気も原作に合っている。 賛否両論点 今回はキラ、L、どちらのサイドかはキャラクターごとに固定。前作のような無茶な役の配分は不可能になった。 問題点 ゲーム自体がかなりとっつきにくい。 キラ側なら結構爽快感もあるのだが、L側の時は非常に地道な捜査を要求されるのでこの手の作業が苦手な人との相性は悪い。 原典のゲームでも泥棒側(*2)が好きというプレイヤーも多く、警察側は何人もが集まって協力して追い詰めるのを楽しむゲームである。 原作と辻褄の合わない部分もチラホラある。 最大の問題はデスノートの扱いだろう。上記のシステムを見れば分かるとおり本作のデスノートは「道に設置することで捜査員が踏んだ際に発動するトラップ」として扱われている。一応言っておくと原作のデスノートは一度たりともこんな使われ方はされていない。 ストーリー中、松田や模木といった重要キャラはトラップにかかっても生き残っている。竜崎はそれを見て「しぶとくて良かったですね」と言う。しつこくなるが原作のデスノートはしぶといぐらいで生き残れるような甘いものでは断じてない。 ちなみに南空ナオミとレイ=ペンバーは第一話でチュートリアル代わりに殺される。原作通りではあるが、彼らは松田ほどしぶとくなかったのだろうか…。 マップごとの個性があまりない。 原典ではイギリスの名所がマップ内に描かれているなどプレイヤーを飽きさせない工夫があったが、本作のマップの建物はシルエットだけで個性は皆無。ストーリー上海外に向かうこともあるが、それでも特徴は全くない。 原典はボードゲームであるためプレイマットは1種類しかなく、別バージョンも多くはない。本作はマップが10種類以上収録されており、その意味でのバリエーションはある。 キャラゲーとしてみた場合、ボリュームが薄い印象がある。全体的にストーリー描写があっさりしていることもあり、さくさくと最後まで行けてしまう。 3段階の難易度調整など、それなりにやりこむ要素はある。とはいえ結局は、同じルールのボードゲームを繰り返し遊ぶ以外にないので、そのルールに馴染めないと飽きは早いだろう。 ショートカットコマンドはなぜか右利きお断り。 X、Y、R、STARTボタンを使用するため、右利きの人が普通にタッチペンを使うとこれらのボタンを押すのは困難。 ただし、ショートカットコマンドは全てタッチペンで代用できる。では左利きの人には役に立つのか、というと左利きの場合十字ボタンを使った画面スクロール(こちらは代用不可)が難しい。 つまりもとより左利きの人には本作の操作は難しいのである。ABXYを十字ボタンと同じように使えたほうが良かったのでは? とはいえ前述の通り右利きの人にとっては特に違和感なく遊べる。ショートカットコマンドは無意味だが。 フリーモードの結果画面が恐ろしくあっさりしている。勝敗とターン数などのデータしか表示されない。 対戦モードはあるが、ソフトが2本必要なハードルの高い対戦環境は健在。 思考時間の制限はなくなっているので、CPU戦と同じ感覚でのプレイは可能になった。 総評 キャラゲーとしては概ね合格レベルを達成している出来であり、薄くはあるもののストーリーなども及第点。 ほとんどTVゲーム化されていない名作ボードゲーム『スコットランドヤード』を題材にしたのは新鮮さもあり正解ともいえるが、『スコットランドヤード』自体のとっつきにくさも引き継いでおり、その点は少々人を選ぶ。 「原作のファン全てが楽しめるわけではない」ということで総合的にはキャラゲーとしての評価も落ちてしまうだろう。 余談 トラップにかかった際の演出は「交通事故」「鉄骨落下」「通り魔」の3つからランダムで選ばれるのだが、通り魔の時の効果音が妙に生々しい。 「ヒュッ、クッ、トプ」のような感じ。直接的な描写はないのでグロではないが。
https://w.atwiki.jp/nanoharow/pages/609.html
Lを継ぐ者/Sink ◆7pf62HiyTE 『放送は僕――オットーが担当させていただきました。』 淡々とした声による放送が終わった―― 西の空を見ると赤い夕日が沈んでいくのが見える―― 東の空を見ると赤い満月が昇っていくのが見える―― そして周囲を闇が空気を染めていく―― それに呼応するかの様に―― 彼の心も暗い闇に沈んでいく様だった―― 『マスター――』 声を発したのは『人』ではない――フェイト・T・ハラオウンのデバイス閃光の戦斧バルディッシュ―― 『彼』は自身のマスターであるフェイトの死を悼んでいた―― ショックがないと言えば嘘になる―― 出来れば無事に再会したかった―― だが、それは最早叶わぬ事だ―― この場にいた2人のフェイトが自分の世界及び時間軸のフェイトである保証はない―― 無事に元の世界に戻る事さえ出来れば無事に再会出来る可能性は十分にある―― その可能性はブレンヒルトと出会った時から推測出来ていた事だ―― しかし――そんな推測に意味は無い―― 如何なる世界、如何なる時間軸であろうとも自分のマスターである事に変わりは無いのだから―― 彼女の喪失が大きな空虚を生む事に変わりはない―― 彼女がこの場でどの様に行動し死に至ったのか――それを知る手段はない―― 例えば、誰かを守るか助ける為に強敵と戦い散っていったのか―― 親友である高町なのはを生き返らせる為に修羅の道を行き朽ち果てていったのか―― もしかすると一瞬の不注意で死に至った可能性だってある―― だが――1つだけ確かな事がある―― フェイトは死の瞬間まで誰かの為に戦っていたという事だ―― それが誰なのかはわからない―― プレシアの願いを叶える為かも知れない―― なのはやアリサ・バニングスを生き返らせる為かも知れない―― プレシア・テスタロッサの真意を確かめるとともに殺し合いを止めて多くの人を救う為かもしれない―― そして――娘を助ける為かも知れない―― バルディッシュは願う―― フェイトの最期が誰かの助けとなった事を――無為に終わる事の無い事を―― ここまで思考しバルディッシュはある違和感を覚えた―― 『Mr.ユーノ――?』 先程からユーノ・スクライアは淡々と名簿と地図を眺めている―― 呼ばれた人数は19人と非常に多い、それだけではなくユーノが気に掛けていた少女達や数多くの仲間達の名前が呼ばれていた―― だが、ユーノは呼ばれた瞬間こそ驚いていたもののその後は冷静に名簿と地図をチェックしていた―― 彼はショックを受けていないのか――いや、彼の性格を考えるならばショックを受けないわけがない―― では、何故彼はその素振りを見せずにいるのだろうか? 彼は何を考えているのだろうか―― そしてその口がゆっくりと開かれる―― 「バルディッシュ――確か君は僕から見て4年後の未来から連れて来られたんだよね――」 『Yes――』 「だったら――教えてくれないか――君の世界で起こった事を――」 その声は――何処か淡々としていた―― ここにいるユーノ・スクライアはバルディッシュのいた世界のユーノ・スクライアとは別人だ。 但し、その差異はLの存在の有無と約4年の時間軸の違いぐらいだったが―― ちなみに言えばその事自体はブレンヒルトと行動を共にしていた時点で把握していた。 しかし、ユーノ自身は世界が違う事については別段気にしていなかった事もあり深く切り込んだりはしなかった―― つまりユーノの世界から見て4年後に起こるであろう機動六課設立やJS事件に関して殆ど全て聞いていなかったのだ―― 情報が大きな武器になるのは無限書庫の司書長をしているユーノ自身がよく理解している。 参加者の中に機動六課やJS事件の関係者が数多くいるならばその情報は得るべきなのは誰にだって理解出来る。 仮にその情報を知っていればもっと違った推測だって出来た筈である―― つまりここに至ってそれを知らない・知ろうとしなかった事は完全な悪手でしかない―― そういう余力が無かった――いや、明日香との遭遇後、温泉で休息を長い間取っていたし、 ブレンヒルトと行動を共にしていた間も休息していたのが多かった為、その時にバルディッシュから確認する事は出来たはずだ―― 何故、ユーノはその事を知ろうとしなかったのだろうか――? 「そのJS事件で僕は――なのはの――」 『Ms.なのはの?』 「――いや、何でもないよ――それにしてもあのティアナが機動六課に入っていたなんてね。そういえばなのはも彼女の事を気にしていたっけ――」 『意外ですね、Ms.チンクやMs.ルーテシアの事を知らなかった貴方がMs.ティアナの事は知っていたとは』 「ああ、話を聞いて思い出したよ――彼女、少し前に僕の世界で起こったある殺人事件で協力してくれたんだ――さてと」 と、バルディッシュからJS事件に関する事を聞き終えたユーノは名簿を手に取り、 「バルディッシュ――今までの放送は全て覚えているね」 『Yes――』 「だったら――今から、僕は今も生き残っている参加者の名前を読み上げるから合っているか確認してくれる? アーカード、相川始、アレックス、アンジール・ヒューレー――」 ユーノの口から現在も生存している参加者の名前が五十音順に次々読み上げられる―― 「――ヒビノ・ミライに片方のはやて――そして僕の計19人――何処か間違っているかな?」 『――いえ、漏らしも間違いもありません。その19人で間違いありません』 「わかったよ」 『Mr.ユーノ――これからどうするつもりですか?』 バルディッシュは地図を見ているユーノに問う。ユーノ自身の様子を見る限り基本的な方針は変わっていない事だけは間違いない。 しかし、具体的な行動については全く不明瞭である。 「そうだね――実はまだ決めていない。僕が市街地に向かおうとしたのはルーテシアや明日香を止める為だったけど――」 『両名とも先の放送で呼ばれています』 「うん、残念だけど最早説得は不可能になった」 ユーノが市街地に向かっていたのは一時期行動を共にしていたが殺し合いに乗り市街地に向かったであろう天上院明日香とルーテシア・アルピーノを説得する為である。 しかし、先の放送で名前が呼ばれた以上、両名は死亡した事が確定した為それは不可能となった。 「だけど――実の所行動を決めかねている理由はそれだけじゃないんだ。 僕がブレンヒルトに話した脱出の手段については覚えているね、 でも、正直な所現状のままだと厳しいかもしれない。 いや、当初のプランはほぼ潰れたと考えて良いと思う――」 ユーノは眼鏡に手を当てながら口を開く―― 「幾つか理由はあるよ――」 ユーノがブレンヒルトに話した脱出のプランを簡単に振り返ろう。 次元干渉型の結晶体であるジュエルシードの力を解放し意図的に次元震を引き起こしこのフィールドを覆う結界を破壊するというものだ。 仮に破壊に失敗したとしてもその反応を時空管理局が捕捉する事によりデスゲームは破綻するという寸法だ。 その一方で首輪解除の手段をLが模索するというプランだ。 「まず、当初必要だった仲間が既に死亡している事――」 先のプランの問題点としてジュエルシードの力を制御出来るのかという問題がある。 ユーノ自身も自分1人では難しいと考えており、補助系の魔法に長けているシャマルかザフィーラが必要だと考え合流を考えていた。 しかし、2回目の放送でザフィーラ、先の放送でシャマルの名前が呼ばれた――彼等の力を借りる事は不可能となった。 また、先の放送でLの死亡が伝えられている――故に、首輪解除をLに頼る事も出来なくなった。 『確かにMs.シャマル達の損失により難しくなりました――ですが、制御ならばMs.なのは達でも可能では―― 首輪の解除にしてもMr.ユーノの手元にも首輪がある以上、Mr.ユーノがそちらも進めていけば――』 「そうだね―― 実はさっき生存者を確認したのはジュエルシードの制御や首輪の解析が出来そうな人を割り出す為というのもあったんだ―― でもね――僕が潰れたと考えている理由は他にもあるんだ―― 僕がこのプランをブレンヒルトに話した時――彼女が何て言ったか覚えているかい?」 前述のプラン――ジュエルシードを利用する事を彼女に話した際、彼女は3つの問題を指摘していた。 1つ――ゲームの盤台を崩しかねない物を主催者であるプレシアが支給するとは思えない問題 2つ――ジュエルシードの解放して自分達は無事で済むのかという問題 3つ――フィールドとは別に首輪をどうするのかという問題 その内、一番最初の問題であるジュエルシードに関してはルーテシアに支給されている事実があった。 故にユーノもブレンヒルトもそれ以上この問題については考えていなかったが―― 「だけど――その前提が間違っていた可能性が高いんだ――」 そもそもジュエルシードが支給されていた理由に際し、ユーノはこう考えていた。 ジュエルシードを使えば高確率で暴走を引き起こし所持者はモンスターとなり――参加者間に戦闘を引き起こし殺し合いを促進させる―― 故に、ジュエルシードは複数支給されている可能性もあると―― そして、その仮説が正しい事はユーノ自身が身を以て体験した―― 明日香がジュエルシードの力を使い夜天の書の力を解放したのを目の当たりにしたのだ―― 一見するとその仮説は正しいと誰もが考える―― 『それの何処が間違っているのですか、Ms.明日香の力はMr.ユーノが身を以て体験した筈です』 「あれから今までずっと考えていたんだ、ジュエルシードの力は本当にあの程度なのかという事をね―― そして気付いたんだ――あの程度がジュエルシードの全力じゃない事をね――」 ユーノは語る――なのはとフェイトが出会う前、街に現れた巨大な大樹の怪物の話を―― それはジュエルシードの力によって生み出された怪物――そしてそれを生み出したのは少年だったのだ―― ジュエルシードは強い想いを持った者が願いを込めて発動させた時、一番強い力を発揮する―― だが、生み出した少年はジュエルシードの事など何も知らない、発動させたとしてもその願いは恐らくささやかなものだっただろう―― つまり――最初から強い願いを込めて意図的に発動させたならば、当時のなのはでは対処しきれない程の怪物になっていた可能性はあったという事だ―― ここで明日香がジュエルシードの力を引き出した時の事を思い出して欲しい。 明日香は既にジュエルシードがどういう物かについて大まかに説明を受けていた。 彼女がそれを発動したのは強い衝動に押されてというのもあっただろうが、おおむね意図的と考えて良い―― 『今更な話ですが彼女は何故ジュエルシードを発動したのでしょうか――?』 「それについてはある程度推測出来るよ――そう、僕が刺されてから彼女がどうしていたのかを含めてね――」 ルーテシアがユーノを刺した時、明日香はその場所にいた―― 突然のルーテシアの凶行を目の当たりにし、一般人である明日香が恐怖を感じるのは想像に難くない―― あの現場を見れば大抵は『ルーテシアがユーノを刺殺し、次は自分を襲う』と考えるだろう―― 故に明日香はその場から逃げ出した―― 「その時にルーテシアの持っていたデイパックを持ち去った。いや、奪ったんだろうね――」 『成る程、そのデイパックの中にジュエルシードと夜天の書が入っていたと――』 「ルーテシアに持たせた筈のそれを明日香が持っていたからそれはほぼ間違いないよ」 『すみませんMr.ユーノ、あの現場を見ていた筈でしたがその事に気付けませんでした――』 「仕方ないよ、事態が事態だったからね」 そして逃げ出した明日香はどのルートを通ったのかこそ不明だが十中八九海鳴温泉にたどり着き暫しその場所で身を休めていたのだろう。 だが、彼女の心中にはルーテシアに対する恐怖が強く刻み込まれた可能性が高い。 そして、次に襲われた時に対処する為にジュエルシードをと夜天の書を使おうかと考えていたのだろう―― 『しかし、Mr.ユーノが襲われてから彼女との再会まで6時間あった筈―― 何故、彼女はそれまでジュエルシードを使わなかったのでしょうか?』 「それは勿論、その危険性を理解していたからだよ。それについてはしっかり説明しておいたからね―― でも、ある2つの出来事が彼女のタガを外してしまい――衝動的に発動させてしまった―― 1つが死んだはずの僕が姿を現した事――」 仮に目の前に死んだはずの人間が現れたらどう思うだろうか―― 子供染みた理論ではあるが、恐らく死者の国へ連れて行くと考えてもおかしくはない―― つまり、自分を殺す為に現れたのだろうと――恐怖が刻み込まれている彼女がそれを考えてもおかしくはない―― 故に、自らの身を守る為に―― 『ですが放送さえ聞けばMr.ユーノの生存は確認出来る筈では?』 「簡単な事だよ、既に明日香の中では僕の名前が呼ばれるのが確定していた―― そして、その部分を聞き逃していたとしたら――僕の名前は呼ばれたものとして補完する筈――」 『その可能性はありますが彼女は大事な放送を聞き逃す様な人物なのでしょうか?』 「行動を共にしていたのは短い間だけど、少なくとも彼女はそんな不用意な人間じゃない。 頭に入らなかったんだ――多分、その前後で彼女の大切な人物の名前が呼ばれたんだと思う。 その時の放送で順番的に僕のすぐ近くになるのは遊城十代――恐らく彼の死のショックでその前後が頭に入らなかったんだ―― 同時にそれがもう1つの理由――」 大切な仲間である十代の死亡、その直後で死亡したはずのユーノとの遭遇―― それでなくても強い恐慌状態に陥っていた彼女に冷静な判断を求める事は不可能―― 理性や良心は完全に駆逐され、恐怖を振り払う為に触れてはならない領域に足を踏み入れてしまったのだろう―― その願いは自分を傷付ける物を全て駆逐する――その為の力を手に入れる事―― 『成る程――それで、結局の所Ms.明日香の状態の何が問題なんですか? あの力はほぼ確実にジュエルシードによるもの――十分に実証されている筈では――』 「――本当にそう考えているのかい? もし、彼女が本当にルーテシア達を殺す為の力を欲してジュエルシードを発動させたならば―― あの時の大樹以上の怪物が生み出されないとおかしい筈なんだ――」 ユーノの推測が正しいならばその時の明日香の願いはあの時の少年の比では無いのは明白―― あの時の規模は海鳴市を覆うものであった――それを踏まえるならば制限の存在を加味したとしても―― 発動したその力によってあの一帯は完全に崩壊していなければおかしい事になる―― だが、現実として強い力とはいえ常人の手に負える範囲でしか力は発動していなかった―― 確かにB-7の中央部を崩壊させたが同じB-7にある海鳴温泉にはその力は届かず無事そのもの―― それが意味する事は―― 「恐らく支給されているジュエルシードには何かしらの細工が施されている、 その出力は本来より大幅に抑えられていると考えて間違いないよ――」 『成る程、つまり意図的にジュエルシードを発動させたとしてもフィールドを破壊する事は無いという事ですか』 「うん、まさしくブレンヒルトが口にした通りだったんだ――プレシアが何の対策も無しにジュエルシードを支給する筈がないってね―― 僕達はそれにもっと早く気付くべきだったんだ――」 『もっと早く気付けた筈という言い方ですね――』 「そもそもジュエルシードは誰に支給されていたのか――そしてその人物の近くに誰がいたのか――」 ジュエルシードは誰に支給されていたのか、その人物はルーテシアだ―― 同時にその近くにはジュエルシードについて熟知しているユーノがいた――夜天の書を支給された上でだ。 『偶然じゃないでしょうか?』 「さっきも聞いたけど、ルーテシアは母親を目覚めさせる為にスカリエッティに協力していたんだよね?」 『ええ、ですがJS事件は既に解――』 「僕と同じ――例えばJS事件解決前に連れて来られていたとしたら――」 ルーテシアがJS事件前から連れて来られている場合、彼女はどのように行動するだろうか? 恐らく母親を目覚めさせる為に行動を起こす。 最初の放送で伝えられた優勝者への御褒美、それを聞いた瞬間どう考えるだろうか? 優勝さえすれば母親を目覚めさせる事が出来るのではないかと考えるだろう。 ルーテシアがユーノを刺したのは放送直後、タイミング的に合致する―― つまり、遅くても最初の放送が終わった時点でルーテシアが殺し合いに乗る事は確定事項だったのだ。 そして、ルーテシアにジュエルシードと夜天の書を使わせ参加者を皆殺しにさせる算段だった可能性が高い―― 筋書きとしてはこうだ―― ルーテシアとユーノを何とかして出会わせ彼女の近くにジュエルシードと夜天の書があるという状況を作り出す。 勿論、スタート地点を近くにするだけでは不完全、しかしある一計を案じる事でで高確率で出会う状況を作り出した。 それはルーテシアのスタート地点を川の上にする事、これによりルーテシアはスタート早々川に落ちる事になる。 その後近くにいたユーノを駆けつけさせ彼女を保護させるという流れだ。 2人は予定通りに互いに情報交換及び支給品の確認も行う――この時、ユーノにジュエルシードと夜天の書について説明させる事も予定通り。 そして、ルーテシアが殺し合いに乗ったタイミングで彼女にユーノを殺させ、2人分の支給品を全て総取りさせ―― 後はジュエルシードの力で夜天の書を使い全ての参加者を一網打尽にさせると―― 『確かにその仮説はあり得ますが、それならば最初から彼女に夜天の書とジュエルシードの両方を支給させれば良かったのでは?』 「駄目なんだ――最初から両方を支給するぐらいに優遇したら流石に気付かれる可能性が出てくる。 だからといって、近くに僕がいなければ夜天の書とジュエルシードの情報を得る事は出来ない。 だからこそ、ジュエルシードをルーテシアに、夜天の書を僕に支給したと思う」 『そう簡単に上手くいくでしょうか? 実際それらはMs.明日香の手に渡ったわけですし――』 バルディッシュの指摘はもっともである。ルーテシアが殺し合いに乗るタイミングは最初の放送の後、 つまり、その瞬間までルーテシアが無事でいなければ策は成り立たない。 だが、ユーノに言わせればそれは大きな問題ではない―― 仮にルーテシアが最初の放送の前に退場したとしても、その場合は高確率でユーノも退場している。 つまり、その下手人の手に夜天の書とジュエルシードが渡る可能性が高いという事だ。下手人がその力を発動すれば何の問題もない。 同じ理由で明日香の手に渡る事も想定済みだったのだろう。その2つのロストロギアを手にした者がその力を発動すれば良いわけだから―― また、これらの事が想定外の事態により起こらなくても別段問題はない。何しろ、これは殺し合いを促進させる為の策の1つでしかない。 1つ策が潰れた程度で状況が大きく変わる程、脆弱な構造にはなっていないという事だ―― 「前置きが長くなったね―― 僕が言いたいのは要するに最初からルーテシアにジュエルシードと夜天の書を組み合わせて使わせるつもりだったって事――」 『そんな事をすれば、Ms.明日香の時以上の事が起こりますね』 「当然プレシアがそれに対する対策を怠るわけがない、そうさせる様し向けているから当然の事―― そう、これはもっと早く僕がルーテシアがどういう人物かがわかっていればわかった事だったんだ――」 『しかしMr.ユーノが連れて来られたタイミングはJS事件より前――わからなくても仕方が――』 「でも、JS事件の事を知っているバルディッシュと合流したのは半日も前の事だ―― その時にちゃんと僕が知ろうとすればもっと早く――ブレンヒルトが生きている時に自分のプランの欠陥に気付けた筈だったんだ――」 悪いのは自分――ユーノの言動からそう言っている様に感じ取れた―― 『仮にジュエルシードや夜天の書に細工が施されていたとしても、その細工を処理すれば可能では無いでしょうか――』 「細工を処理――いや、それはそれで危険――まあいいや、確かにそうかも知れないけど―― 実はもう1つあるんだ、それでもこのプランでは難しいという理由がね――」 そう言いながらユーノは周囲を見渡す―― 『周囲に人の反応はありませんが――』 「空を見て――」 空を見上げるとそこは雲一つ無く、日が沈んだ事もあり星が瞬いている――そして東側を見ると赤みのかかった満月が浮かび上がっている―― 『この空がどうかしましたか?』 「18時間以上経ってもずっと晴れ渡り雲一つ見えない空―― ミッドチルダでも地球でも見た事の無い星の形―― そして、1日経過しても欠ける事のない月―― そのどれをとっても現実的には有り得ない現象―― それだけじゃない―― あるラインを越えたら反対側にループする不可思議な現象―― 魔法の発動を阻害する何かの存在―― 6年前と殆ど同じだった海鳴温泉―― 更に翠屋や地上本部、機動六課隊舎といった施設の配置―― つまり――この空間は何から何まで異常だということさ――」 『異常――確かにそれは感じていましたが――』 「それ自体は僕も最初に気付いてはいたよ――恐らくプレシアがこのデスゲームを行う為に作り出した空間と考えて良いと思う――」 ユーノが口にするのはこの空間の異常性―― 制限やループの発生は言うに及ばず、永久に晴れ続ける空や未知の夜空に欠ける事のない月、そして自分達の知る施設の存在―― 何れも現実的には有り得ない事だ―― これについてユーノは超巨大な結界を構築した上でその中に擬似的な戦闘フィールドを構築したのだと考えたのだ―― なお、これ自体は最初からある程度推測出来ていた事ではある―― 『その空間を破壊する為にジュエルシードを使う――という話だったのでは?』 「その前に――これだけの結界を構築するのにどれぐらいの手間と魔力が必要かわかるかい?」 『シミュレータだとしても相当な労力が必要です――もしこれが現実に行われているならば――その労力は想像を絶すると考えて良いでしょうね――』 「そう、これをプレシア1人で行うのは非現実的過ぎる。協力者自体はいるみたいだけど――」 勿論、先の放送を担当したのがスカリエッティの戦闘機人の1人オットーという時点で何れかの平行世界のスカリエッティ達が協力している事は推測出来る――しかし、 『この規模ならば何処かの世界のスカリエッティとその仲間達が協力しても難しい――』 「それに、プレシアクラスの魔導師が何人か集まっても難しいと思う――」 『プレシアクラスの魔導師、それを何人も集めるのも至難――』 「つまり――この空間を作り出しているのはプレシア達の構築した『装置』だと思う――」 ユーノの推測――それはこの空間を作り上げているのはプレシア及びその仲間達が用意した『装置』によるものだと考えたのだ。 『装置』さえ上手く機能すれば後は『装置』が正常に働く様に監視を怠らなければ最小限の労力で済むという事だ―― 『しかしその『装置』があるとしても大規模である事は確実――そんな『装置』を用意する事は可能なんでしょうか?』 「うん、ロストロギア級の道具を幾つか用意――いや、それ自体は恐らく僕達の知る物でも十分構築は可能だよ――」 『我々の知る物――それはもしや――』 「バルディッシュの想像通りだよ――夜天の書とジュエルシード――その2つ、もしくは準じるものがあればこの舞台を作り出す事は可能――」 夜天の書は一時期数多の世界を滅ぼした『闇の書』と呼ばれる非常に危険なロストロギアであった―― だが、その本質自体は魔導師の技術を蒐集し研究を行う為に作られた収拾蓄積型の巨大ストレージデバイスでしかない―― 『闇の書』へと変貌したのも結局の所、元々あった機能が変化したものでしかない―― 故に――夜天の書を端的に言えば最高級のストレージデバイスよりも数十段優秀なストレージデバイスと考えて良い事になる―― ストレージデバイスはバルディッシュ等に代表されるインテリジェントデバイスと違い自らの意志を持たないデバイスだ―― 自らの意志を持たないとはいえストレージデバイスがインテリジェントデバイスより劣るという事ではない―― 勿論デバイス自体がサポートする事が無い為、魔法の発動の全てを使い手自身が決定しなければならないという弱点はある―― 反面人工知能を搭載していない事から、その分処理速度は数段速い―― つまり――優秀な使い手ならば高速かつ確実に魔法を発動出来る――条件さえ揃えばインテリジェントデバイス使い以上と言っても良いだろう―― 勿論、人工知能を搭載しない為術者の成長による能力向上はあっても、元々の性能以上の力を引き出す事は出来ないという弱点はあるが―― 要するに――優秀なストレージデバイスの演算能力は非常に高いという事だ―― ジュエルシードは前述の通り通り次元干渉型エネルギー結晶体である。 暴走した場合は周囲の動植物を取り込み大惨事を引き起こす事は言うに及ばず、単体でも次元震を引き起こす程の非常に危険なロストロギアだ。 何しろ、1個の全威力の何万分の1の力程度で小規模次元震を引き起こすのだ。そのフルパワーがどれぐらいなのかは想像を絶するものなのは理解できるだろう。 だが、扱いこそ非常に危険ではあったがその本質は莫大なエネルギーを有する結晶体でしかない。例えて言えば米粒大で1年分のエネルギーをまかなえる夢の超物質的な物という事だ。 つまり――ジュエルシードも暴走さえ起きなければ只の魔力タンクでしか無いという事だ―― では、夜天の書とジュエルシードでどのようにしてフィールドを作り出すのだろうか? まず、フィールドを作り出す魔法の術式そのものはプレシアが予め用意したものと考えて良いだろう。 仮にアルハザードに到達しその地の技術を手に入れたならば、必要な術式を組み上げる事はそれ程難しくはないだろう―― 問題となるのは維持と制御を行う為の手段とそれらに必要な莫大な魔力エネルギーだが―― いかにプレシアが優秀な魔導師であっても単独でそれを賄うのは不可能ではあったし、プレシアクラスの魔導師が何十人いても難しい事に違いはないだろう。 そう――その為に夜天の書とジュエルシードを利用したという事だ―― 夜天の書を維持と制御を行う為の装置代わりにし―― ジュエルシードをフィールドを維持し続けるだけの魔力の供給源として―― 『プレシアの手元にあるジュエルシードの総数は9個、それだけあれば――』 「違うよバルディッシュ――見落としていないかい、彼女は異なる平行世界を行き来出来る事を―― プレシアがその気になれば無数の平行世界から好きなだけジュエルシードを集める事が出来る筈―― 100個でも1000個でもね―― 勿論、これは極端な話――でもね、プレシアの手元にあるジュエルシードの総数は多めに考えておいた方が良い―― ここまで言えば何故僕の言ったプランが使えないのかわかるよね?」 『ジュエルシード1個や2個程度の魔力の総量ではエネルギーが足りない、そういう事ですね』 「そう、残念だけどこれは完全に僕の見極めが甘すぎたと言わざるを得ない―― いや、本当はブレンヒルトに指摘された時点で気付くべきだったんだ――」 『そんなゲームの盤台をひっくり返すようなものを、 あの腹黒そうなオバサンが私たちに支給するとは思えないわ。』 ――あの時ブレンヒルトはこう言っていた――だが、ユーノは実際に支給されたという事実だけでその指摘を遮った―― そして、ルーテシアを説得しジュエルシードさえ取り戻せればそれで何とかなると考えていた―― だが、それがそもそもの間違いだったのだ―― 支給されるはずのない物が支給される理由、それを考えなければならなかったのだ―― そう、ジュエルシードと夜天の書だけでは不可能――その結論にもっと早く気付かなければならなかったのだ―― 勿論、ジュエルシードと夜天の書の力でフィールドが構築されているのはユーノの推測でしかない。全く別のロストロギアを使っている可能性は大いにありうる―― だが、如何なる方法であったとしても結論そのものは変わらない―― 手段そのものはジュエルシードと夜天の書を使ったものに置き換える事が出来る―― ジュエルシード1個や2個分のエネルギー総量では足りないという結論に変わりはないのだ―― 『ですがそれだけの大規模魔術であれば管理局が察知すると思いますが?』 確かにこのフィールドに関し、内部からの破壊は現状困難だと考えて良い。 しかし外部からはどうなのだろうか? あれだけの大規模魔術であれば管理局がその反応を捉える可能性が出てくる。 フィールド構築に必要な魔力が大きくなれば大きくなる程比例して察知される可能性が高くなるのは誰でも理解出来る。 勿論、それをカムフラージュする為の結界は当然施しているだろう。 だが、膨大な魔力を隠す為に膨大な魔力を消費する――ある意味本末転倒だ、隠すのにも限界が出てくるのは明白―― 管理局に察知される事に関する対策は考えていないのだろうか? 「察知される事も織り込み済みだとしたら?」 『どういう意味です?』 「これだけの規模を探知したとして――すぐに管理局が駆けつける事が出来ると思うかい?」 管理局が異常を察知した場合どのように動くだろうか―― まずはその反応を確かめ規模を確かめる―― そしてその規模に応じて部隊を編成し鎮圧に向かう―― だが、あれだけの膨大な力を発するロストロギアの反応場所を鎮圧する為に必要な戦力を集めるのには時間が掛かるだろう―― 勿論、火急であれば時間は短縮出来るだろう―― しかし膨大な力の反応だけではそこまで迅速には動けない――慎重に行動する可能性が高く、実際に介入するまでには大分時間がかかるだろう―― 当然の事だが、生半可な戦力では返り討ちに遭う。戦力の無駄が出来ない以上、確実に鎮圧する為に時間を掛けてでも戦力を集める筈だ―― 「察知したタイミング次第だけど――急いで鎮圧できるほどの戦力を確保出来ても――実際に介入するのは2,3日ぐらい先だと思う――」 『察知されない様にカムフラージュし、同時にその場所が介入しにくい場所にあるならば実際に踏み込むのはそれだけ遅れると――』 「つまり――結局の所、その間で全ての決着を着ければ何の問題もないんだ。 これまで3回の放送があったけど、何れもデスゲームに貢献した参加者には御褒美の話が出ていたよね」 前述の通り、最初の放送では優勝者への御褒美を、 2回目の放送ではキルスコアを上げた参加者に対するボーナスの検討の話を、 そして先の放送ではこの後キルスコアを伸ばした参加者には追加支給品を与えるという話を、 何れにしても殺し合いを促進させるものであるのは誰の目にも理解出来るだろう―― だが、何故ここまで殺し合いを促進させる必要があるのだろうか? 禁止エリアのルール等だけでも十分デスゲームを行う事が出来、遅くても6日目には決着が着く。 しかし、促進させるという事はそれだけでは遅すぎるという事を意味する―― つまり―― 「最初からこのデスゲームにはタイムリミットがあったんだ。 管理局が介入してくるタイミングまでに全ての決着を着ける―― そして、フィールドを覆う結界もその期間だけ維持出来れば十分だって事―― その時間は管理局の動きや現状までの死亡者の数を踏まえて考え―― 約48時間――それがこのデスゲームの制限時間――」 『管理局が駆けつけるまでの時間としてはあまりにも短すぎます――それで、その制限時間を超過した場合はどうなりますか?』 「それに関してはまだわからない――フィールドを覆う結界魔法が解除される可能性は高いだろうけど―― その内部にいる僕達が無事である保証は無い――」 『しかし、デスゲームが失敗した場合、プレシアはどうするでしょうか?』 「平行世界を渡る術を得ているのならば必要な道具だけを持って逃げれば済む話だね。 そして条件を少しだけ変えて全く同じデスゲームを行う―― でも、この可能性は低いと思う――」 ユーノはプレシアが失敗した際にデスゲームをやり直す可能性は0ではないが低いと考えていた。 確かに平行世界を行き来する術が無い限りプレシアを追う事は不可能だ。 だが、このデスゲームを行う為に恐らくプレシアは数え切れないくらい数多くの平行世界に干渉をかけただろう―― 幾ら現状の時空管理局に平行世界を行き来する術を持っていなくてもそれだけ干渉をかければ何れは平行世界を行き来する者が現れる可能性が出てくる。 そしてひと度その者が現れれば他の世界にもその手段が伝えられる――それにより管理局もその手段を手に入れるだろう―― いや、今この瞬間にもその手段を得た者がプレシアを追っている可能性がある―― 今回は大丈夫であっても繰り返す内にリスクは大幅に高まるという事だ―― 故に――プレシアにとっては是が非でも今回でデスゲームを成功させに行く筈なのだ―― プレシアがその対策を行っている可能性はある――が、仮にそうだとしてもリスクを最小限に抑える為に今回で決着を着けようとする事に変わりはないだろう―― 「だから、やり直しが出来るとしてもプレシアは絶対に今回のデスゲームを成功させようと動く筈だ―― そして、僕達にとっても今回だけがチャンスなんだ―― プレシアは馬鹿じゃない――次行う時にリスクが大きいとわかっているならば、次は絶対に失敗しない様に今回以上に厳重な対策を施すはず―― それこそ今度こそ止める事は不可能なぐらいにね――その為に、きっとまた多くの人を犠牲にする筈だ―― それを止める為には――今回プレシアを止めなきゃならないんだ――僕が―― 僕が――止めなきゃならないんだ――」 Back わがまま 時系列順で読む Next Lを継ぐ者/あなたがいるから Back わがまま 投下順で読む Back 貴重な貴重なサービスシーン・なのはロワ出張編 ユーノ・スクライア
https://w.atwiki.jp/nanoharow/pages/610.html
Lを継ぐ者/あなたがいるから ◆7pf62HiyTE 『ところで――具体的な行動については何も決まっていないとのことですが――』 「いや、一応幾つかは考えているよ――」 今後の行動方針は幾つか浮かんでいる。 まず、当初の予定通り結界を破る手段の模索――前述のプランがほぼ潰れたとはいえ、諦めたわけではない。 まだ見落としている何かがあるかも知れない、それを見つける為にも今後もジュエルシードや夜天の書等ロストロギアを集めていった方が良いだろう―― 次に首輪の解除――元々Lが行う筈だったそれをユーノが行うのだ。 幸か不幸かユーノの手元には首輪が1つある。このまま工場かスカリエッティのアジトに向かい解析を行うのも1つの手だ―― 他に仲間達との合流もある、その為には人が集まっているであろう市街地やホテル・アグスタといった施設に向かう必要があるだろう―― 「だけど、幾つか懸念があるんだ、まずはこれ」 と、後方にある車庫を指す。残り人数が15人以下にならなければ開かない筈の車庫である。 『残り人数は19人――後4人死亡すれば開かれる筈ですね』 「そう、勿論放送を聞かない限り正確な人数は把握出来ない。でも、逆を言えば放送を聞けば人数は把握出来るという事なんだ――」 『恐らく次の放送で4人呼ばれる可能性が高い――つまり』 「次の放送直後、ここに向かう参加者が現れるという事だね 立て札そのものはもう読めない様になっている、だけどその前に誰かが読んでいる可能性は十分にあるよ―― その人物が殺し合いを止めようとしているなら良いんだけど――もしも逆だったら――」 車庫内にある『何か』――それが何かは現状不明ではあるが、15人以下と指定している以上状況を変える物である可能性は高い―― 殺し合いを止めようとする者が手にすれば脱出の切り札もしくは抑止力と成り―― 優勝を目指す者が手にすれば他の参加者を一網打尽に出来るバランスブレイカーに成る―― そして残り人数は19人―― 今現在も参加者が減少している事を踏まえるならばその封印が解かれるまで後僅かであり、既に解かれている可能性もある―― その扉が開かれる瞬間は確実に迫っているのだ―― 「出来れば僕達が手に入れたい所だけど、正確な死者の人数を把握出来ない以上手を出せるのは早くて次の放送後――」 故に、確実に中身を手に入れるならば次の放送の時にもこの場所にいる必要がある―― 6時間で戻って来なければならない以上、この場合は行動範囲が大幅に絞られる事になる―― 「でも――それでなくてもこの12時間は殆ど行動出来ていない――これ以上のんびりしている時間はない――」 『しかし、この中身を殺し合いに乗った者に奪われるのは避けたい所――』 「判断に迷うのが本音だね――だけど、気になるのは他にもあるんだ――」 ここでユーノは今更ながらにチンクの考えていたプランを語る―― ユーノがルーテシアと行動を共にしていた時にチンクと明日香と合流していた際に彼女が行おうとしていたプランだ―― とはいえ、あの時は『脱出の為にレリック、聖王の器を見つけ出す』というあまりにも断片的な事しか語られておらず、 またこの時のユーノはチンク達を別の意味での誤解や、ある意味ではオイシイオモイをしていた為、その事について深く考えてはいなかった―― 故に、この瞬間までその事を語らなかったのだ―― 『レリック、聖王の器――チンクが考えていたのは――』 「そう――さっきJS事件の事を聞いたお陰で僕もチンクが何を狙っていたのかがわかったよ。 彼女はゆりかごを起動して脱出に使うつもりだったんだ―― だけど――そのプランも正直厳しいと思う――」 ユーノがチンクのプランでは無理だと判断した理由―― 1つはレリックと聖王のゆりかごに何かしらの細工が施されている可能性だ――やはり、ジュエルシードと同様、殺し合いに使いやすく、脱出には使用出来ない様に細工されていると考えて良い。 もう1つはゆりかごで結界を破る程の出力を引き出せるという確証が無いという事だ―― 「とはいえ、話を聞いた所レリックにしてもゆりかごにしても放ってはおけないね――」 『ゆりかごに向かうという選択も視野に入れるという事ですね――レリックの方は――』 「確かあの時は病院に反応があったらしいけど、流石にもう持ち出されている可能性が高いから――何処にあるかは正直わからないよ――」 『この地に幾つあるかはわかりませんが放置は出来ませんね――』 「それに、明日香の持っていた夜天の書とジュエルシードも――」 前述の通り、現状ジュエルシードと夜天の書では脱出は不可能と判断している。 だが、仮に制限されていてもその力が驚異的である事に全く変わりはない。 決して放置して良い代物ではないのだ。 『Ms.明日香は死亡したという話ですが――』 「裏を返せば、明日香を殺した人物が今ジュエルシードと夜天の書を持っているという事だよ――同時にその実力はあの状態の明日香以上――」 『更にジュエルシードと夜天の書が加わるならば――厄介な事になります――』 「出来れば、なのはかはやてが手に入れてくれれば良いけど――」 『その場合、Ms.なのはかMs.はやてがMs.明日香を殺したという事になるのですが――』 「いや、そういう意味じゃないから。だけど――実の所、それについて気になる事があるんだよね――」 『まだ何か――』 「明日香はあの時、何を願ったのか――僕達を皆殺しにする事が目的ならばその為に必要なのは――」 『力――』 「うん――きっと明日香は力を求めたと思う――それで―― 決して触れては成らない領域に手を出したのかも知れない―― バルディッシュ――あの時の明日香の姿覚えているよね――」 『ええ、忘れやしません。あの姿は色こそ違うものの騎士甲冑自体はリインフォースのものと殆ど同じ――声も何処か似ていました――』 「声に関しては只の偶然だと思うけど――そもそもバリアジャケットは使用者のイメージによるものになる筈―― 例えば僕がレイジングハートを使ったからといって僕がなのはのジャケットを身につける筈はないし、 ブレンヒルトのジャケットもフェイトのものにはならなかったよね――」 『Ms.ブレンヒルトがマスターのバリアジャケット身に着けたら自分は彼女に蹴り壊されていましたよ――特にソニックフォームの状態のものは――』 「だから――明日香が夜天の書を使ったからといってリインフォースの騎士甲冑を身に着けるなんてまず起こらない筈なんだ――」 『ジュエルシードの力によるものでしょうか――』 「じゃあ、ジュエルシードは何処からリインフォースの騎士甲冑を持ち出しているの?」 『夜天の書――いえ、幾らリインフォースの力を受け継いだとはいえ、あれ自体は管制人格や人工知能を有していない筈――』 「そう、普通に考えるなら明日香のイメージが優先されるべきなんだ。多分、白い色が彼女のイメージだよ――どうして白なのかはわからないけど――」 『まさか――』 「そう――ジュエルシードが明日香に力を与える為に夜天の書を闇の書の頃に戻して――いや、改変した可能性があるんだ――」 『言葉を返すようですが、ジュエルシード1個分の魔力分でなおかつ制限のある状況だから対処は可能だと口にしたのはMr.ユーノですよ? 大体、細工を施されていると先程話したばかりではないですか――』 「うん――正直な所、これは考えられる最悪の仮説で僕自身それが起こる可能性は非常に低いとは思っている―― 妄想と言っても良い―― でもね―― 仮に、明日香の願いに答えてジュエルシードがその力の全てを使って夜天の書を改変したとしたら―― 改変された夜天の書がジュエルシードに施された細工や制限を全て解いたとしたら―― そしてそれらから解放されたジュエルシードが更なる力を夜天の書に与えたら――」 『可能性が低いとはいえ0ではないのが恐ろしいですね――』 「それだけじゃない、明日香は力を求めていた―― もし、改変された夜天の書が明日香の願いに答えて周囲にある力を全て蒐集したとしたら――」 『かつての闇の書以上の脅威となりますが――本気でそれが起こると思っているのですか?』 「言ったはずだよ、妄想といっても良いって――」 『しかしMs.明日香は既に死亡しています――』 「だけど、その瞬間まではずっと明日香は持っていた。 既に修復不能なまでに改変された可能性はあるし、ジュエルシードの力が今現在も改変し続けている可能性も否定出来ない―― それに、もし次の持ち主がその力を不用意に使えば――」 『しかし、流石に最悪の事態となる前にプレシアが対処すると推測出来ますが――』 「うん、多分その事態に関しては想定済みだと思うし、仮に起こったとしても対処の用意はあると思う。 さっきも言ったけど、ジュエルシードと夜天の書を同時に使わせる事は視野に入れていただろうからね――」 『――しかし、こうやって話してみるとこちらが何を考えても 『プレシアは全てお見通しです、対策済みです、無駄です』 という結論に陥ってしまうのですが。先程から全てこの結論に帰結していますよ』 「うん、正直な所、どんな異常事態が起こっても 『プレシアならば対処出来ます』 というオチになってしまうんだよね――」 『ですが――何にせよ夜天の書とジュエルシードも放置できませんね――』 「出来れば今誰が持っているのかだけでもわかれば良いけど――」 と言いながらユーノは地図と名簿を眺める。次の行動を思案しているのは見て取れる。 だが――バルディッシュにしてみればそれが明らかに奇妙であった―― そして―― 『Mr.ユーノ――貴方は何を考えているのですか――?』 遂に、バルディッシュはユーノに彼の真意を問いかけたのだ―― 「何って、これからどうするかについてだけ――」 『そういう意味ではありません、貴方が真剣に今後を考えているのは理解出来ます――しかし―― 何時もの貴方らしくありません――』 その問いに対し、 「何時もの僕らしくない――それはどういう意味――?」 『先程の放送で、貴方が行動を共にしていたMs.ルーテシア、Ms.明日香、Ms.チンクの名前が呼ばれました―― マスターやMs.シャマルの名前も―― そして――貴方が信頼しているMr.Lの名前も―― 大切な仲間の名前が数多く呼ばれました―― 只のデバイスでしかない私でもマスターの死にショックが無いと言えば嘘になります―― ですが貴方は――それに対しあまりにも淡々としています―― 先程の放送ではMs.ブレンヒルト達の死に対し悲しみを見せていたのに対し―― 今回はその様な様子が殆ど見られません―― 何時もの貴方からは考えられないという事ですよ――』 「バルディッシュ――君こそ妙に饒舌だね――何時もの君からは考えられないよ――」 『自分でもそう思います――もしかしたら、Ms.ブレンヒルトの影響かも知れません――』 「ブレンヒルトのお陰か――確かにそうかもね――」 『それで――貴方の方はどうなのですか――』 何時ものバルディッシュならば気付いても指摘しなかっただろう。 前述の通りインテリジェントデバイスはストレージデバイスと違い人工知能を有している。 人工知能を有しているからこそ、インテリジェントデバイスは学習し――成長すると言っても良い。 もしかすると――ブレンヒルトと行動した事によりバルディッシュは成長したのかもしれない。 その成長がユーノの異変を指摘させたのだろう―― 「――悲しいに決まっているよ―― 悲しくないわけなんて無いじゃないか――」 その声は酷く震えていた―― 「今すぐにでも大声を挙げて泣きたいよ――」 その表情は今にも泣き出しそうであった―― 「だけど――僕には足を止める事も、逃げる事も許されない―― こうしている間にも誰かが殺されているかもしれないんだ――」 『それは理解出来ます――ですが――』 ユーノの言葉は一見正しい―― 泣いている暇があるなら出来る事をやるのは当然の事だ―― だが――何かがおかしい―― ユーノの言葉はまるで―― 『別にMr.ユーノがそこまで気負う事では無いのではないでしょうか? Ms.なのはやMs.はやてもこのデスゲームを止めようとしている筈です。 もう少し彼女達を頼っても――』 「違うんだ――違うんだよバルディッシュ―― 僕は気付いたんだ――いや、最初から気付かなきゃいけなかった事なんだ―― 僕が原因なんだ―― 僕が――全ての原因だったんだ――」 このデスゲームを行っている人物はプレシア・テスタロッサである。 勿論、現時点で彼女が本物かどうかは不明であるし、彼女が黒幕とは言い切れない。 だが――表に出ているのは確かに彼女だ。 つまり、真贋はともかくとして彼女の存在が大きなウェイトを占めている事に変わりはない。 そして――彼女の存在を考えるのならば―― PT事件――プレシア・テスタロッサ事件を無視する事は決して出来ないのはおわかりだろう。 PT事件の概要そのものはプレシアがジュエルシードを違法に使った事による次元災害未遂事件。 その彼女の為にジュエルシードを集めていたフェイト・テスタロッサは重要参考人として罪に問われた。 その罪は幽閉数百年以上の重罪。 実際はリンディ・ハラオウン達の弁護やフェイト自身が管理局の嘱託魔導師となった事で実刑ではなく保護処分になったが―― どちらにしてもそれは決して小さい罪ではない事はおわかりだろう。 だが――そもそもの前提として―― プレシア・テスタロッサがジュエルシードに手を出そうとしなければ――PT事件は起こらなかったのではなかろうか――? 「そう――プレシアがフェイトにジュエルシードを集めさせなければ―― ジュエルシードがなのはの世界に散らばったりしなければ―― いや――僕の一族が――僕がジュエルシードを見つけたりしなければ―― PT事件は起こらなかったんだ!」 そもそもジュエルシードはある遺跡から発掘された物でそれが輸送中の事故でなのは達の世界にばらまかれた。 そして、発掘をしたのはスクライア一族で――現場指揮を執っていたのは当時9歳のユーノだった。 言い換えればこういうことだ―― PT事件の切欠を作ったのはユーノ・スクライアだと―― つまり――このデスゲームの原因はユーノという事である。 少々飛躍しすぎていると思う方もいるだろう。 だが、IFの話に意味が無いとしてもユーノ達がジュエルシードを発掘したのが全ての始まりだという事は確かな話である―― 『しかしスクライア一族はジュエルシードを発掘しただけ――Mr.ユーノには罪は―― それに、Mr.ユーノが発掘しなくても誰かが発掘したでしょうし、プレシアが自力で見つけ出していた可能性も――』 「それだけじゃ無いんだ――気付いているかい―― 参加者の殆どはそれぞれの平行世界のなのは達、もしくは彼女達の仲間や関係者だという事に――」 『確かに参加者の多くはMs.なのはやマスターの仲間達や関係者でしたし、 Ms.ブレンヒルトも彼女の世界のマスター達を知っていました。 確かMr.キース・レッドもMs.ルーテシアを知っていた様ですが――』 「そしてLも僕の世界のはやて達が保護した―― 明日香に関してはわからないけど、彼女もなのは達を知っている可能性は高いと思う――」 『マスター達の関係者が連れてこられているとしてそれがMr.ユーノと何の関係があるのですか?』 「大ありなんだ――その全ての始まりは何処にあるのか―― PT事件――それが全ての始まりだったんだ。 僕が――ジュエルシード集めになのはを巻き込んだりしなければ―― なのはをこの道に引きずり込む事もなかったんだ―― それさえなければ――ブレンヒルトやL――明日香達をこのデスゲームに巻き込む事は無かった筈なんだ! ジュエルシードを早く集めなきゃと焦ってなのは達に助けを求めたりしなきゃ良かったんだ―― 最初から僕1人でやろうとせず管理局に助けを求めれば良かったんだ―― 僕が――僕が―― 僕がみんなを巻き込んだんだ!! 僕がなのはやフェイト、はやて達にブレンヒルトやL、明日香やルーテシアを!! そして僕の知らないなのは達の仲間を!! みんなを殺したんだ!! 僕が――!!」 それに気付いたのは何時だったのだろうか? いや――もしかしたら最初から気付いていたのかも知れない―― ずっとそれについて向き合おうとしていなかっただけなのかも知れない―― 早々にルーテシアと出会ったから彼女を守る事を優先し―― 彼女達と別れた後はずっとブレンヒルトが傍にいた―― 仲間がいたからその事と向き合うのを先送りにしていたのかも知れない―― 向き合う切欠となったのは明日香がジュエルシードを発動し牙を向けた時―― その対策を考える為にユーノはPT事件の事を思い返していた―― そう――その時には全ての切欠が自分という事に薄々気付いていた―― だが――その時のユーノは敢えてそうは考えないことにしていた―― 仮になのは達にそれを言った所で―― 『それはユーノ君のせいじゃないよ』――そう答えるのは容易に想像出来た―― だからこそ、過去を悔やむよりも先の事を考える事にしたのだ―― 何よりも優先すべきはルーテシアと明日香の説得―― それを考えるべきだと自分に言い聞かせ続けたのだろう―― しかし――先の放送であまりにも多くの人が死んだ事が伝えられた―― ルーテシアや明日香、フェイトやシャマルにL―― 彼女達の死がユーノに重くのしかかる―― 全ての切欠が自分にあると気付いた以上―― その重圧は――15歳の少年には重過ぎたのだ―― 何よりも重いのは――誰もユーノを罪に問えない事だ―― ユーノがした事は結局の所、ジュエルシードを見つけた事とジュエルシードを集める為になのはに助けを求めた事―― それはなのは以外の誰であっても『ユーノのせいではない』と答えるだろう―― では――決して問われる事の無い罪を犯した者は―― 一体、誰が裁き――赦すのだろうか――? 何時しかユーノの目には涙が溢れ――その声には強い感情が込められていた―― 「だから僕に止まる事は許されない―― 死んでいった皆の為にも――いや、このデスゲームに巻き込んでしまった全ての人の為にも―― 僕は――絶対にプレシアを止めなければならないんだ―― それは全ての切欠になった僕がやらなければならない事なんだ――」 そういう事だったのだ。 ブレンヒルト達の死を気にしていないわけでも悲しんでいないわけでもなかった。 むしろその逆――ユーノは彼女達の死に強いショックを受けていた。 そして、その元凶が自分にあると気付いているからこそ―― 何としてでもプレシアを止める為に淡々と前に進もうとしたのか―― 深い悲しみを心の奥底に抑え込んだ上で―― 『ユーノが悪いわけではない』、『ユーノ1人の行動で全ての人間の運命が決まるなどおこがましいにも程がある』等という慰めが出来ないわけではない―― しかし、それでは意味はない――ユーノの行動が全ての切欠というのは確かな事実なのだから―― 故に――ユーノがジュエルシードを見つけなければPT事件は起こらず、 なのは達も魔法と関わることなく彼女達がこの殺し合いに巻き込まれ死ぬ事も無かったというのは正しい―― だが――バルディッシュはそれを全て認めるわけにはいかない―― 『Mr.ユーノ――貴方は大事な事を忘れていますよ――』 「――何を?」 『確かに貴方がジュエルシードを発掘しなければPT事件も起こらず、Ms.なのはも魔法と関わる事は無かったでしょう。 きっとMs.ブレンヒルト達も殺し合いに巻き込まれる事は無かったでしょう――』 「そうだよ――」 『ですが――それがあったからこそマスターとMs.なのはは出会えた―― そして、マスターとMs.なのはは友達になれたのですよ――』 「それは――」 『それだけではありません――闇の書事件―― あの場にいた仲間が1人でも欠けていればMs.なのは達の街は滅び去り―― 闇の書は再び転生を繰り返し悲劇を繰り返していたかもしれません―― つまり――Ms.なのはがいなければそうなっていたという事―― そして――Ms.なのは達がその後管理局に入ったからこそ救えた多くの人々がいます―― それは全て――貴方とMs.なのはの出会いが始まりでは無いのですか?』 「バルディッシュ――」 『同時に――それぞれの平行世界でもその出会いがあったからこそブレンヒルト達がマスター達と出会えた―― Mr.ユーノ――貴方は彼女達の出会いまでも否定するというのですか―― 少なくても――Ms.ブレンヒルト達はマスター達と出会えた事を否定したりはしないでしょう―― 確かに――貴方の行動が多くの人々を死なせる結果を引き起こしたかも知れません―― ですが――貴方の行動のお陰で多くの人々を出会わせそして救った結果もある事を忘れてはいけません――』 ユーノの行動の全てが悪い方向に働いたわけではない―― もし、なのはが魔法と関わる事がなければフェイトと出会う事も無く、フェイトはプレシアの人形として使い捨てられていただろう―― なのは達がいなければ闇の書はなのは達の世界を滅ぼし再び転生を繰り返す、封印出来たとしてもはやて達を救う事は出来なかっただろう―― そして彼女達がいなければ彼女達によって救われる多くの命が失われていた――JS事件の結末も最悪の結果を迎えていたかも知れない―― 同時に――ユーノとなのはの出会いが無ければそれぞれの世界でなのは達がブレンヒルト達と出会う事も無かっただろう―― 『貴方が――いるからですよ――貴方がいるから全てが始まった――』 「そうだね――ありがとうバルディッシュ――僕が間違っていたよ――」 そこには――ほんの少し笑みを浮かべる若き司書長がいた―― 『と、実際の所状況は何も変わっていませんが――』 「とりあえず、僕を除いた18人の内で誰が味方かを整理しないと――」 その内、相川始、アーカード、アレックス、アンジール・ヒューレー、泉こなた、ヴァッシュ・ザ・スタンピード、エネル、 金居、キング、天道総司、柊かがみ、ヒビノ・ミライの計12人とは出会っていない為、敵か味方かすら不明瞭。 残り6人の内、なのは、はやて、ヴィータはユーノも知る信頼出来る人物だ。 ヴィータ辺りは片方のはやてを生き返らせる為殺し合いに乗る可能性は0では無いものの、魔法に関する分野でこの3人は信頼に値すると言って良いだろう。 「特にはやてだったら万が一夜天の書に異変が起こっても対処出来る可能性が高いし、3人の中で一番ジュエルシードに対する対処も出来ると思う」 次にスバル・ナカジマ―― 「確か、空港火災でなのはが助けた子だよね」 『ええ――あの立て札を破壊したのは彼女の可能性が高いでしょう――』 車庫前にあった立て札は原型を留めない程粉々に砕かれていた。 殺し合いに乗った参加者が読む事を避ける為に行ったのは明白ではあるが、普通に考えて原型を留めない程粉々にするのは手間が掛かる。 「だけど彼女の能力を使えば――それは容易だと――」 しかし、スバルには振動破砕という対人対物に対し驚異的な力を発揮するISがある。直接触れなくても相当な威力を発揮するそれならばここまでの破壊は可能ということだ。 『それとは別にしても、JS事件後から連れて来られているならばMs.なのはやMs.はやてに負けるとも劣らない実力を持っています――』 「問題はギンガ達が死んだ事で殺し合いに乗る可能性が0じゃないという事だね――」 『Exactly――彼女は強いからその可能性は低いとは思いますが――』 味方ならば頼もしい――が、敵に回って欲しくないのが彼女であった―― そしてクアットロ―― 「彼女の事は確かチンクも話していたよ――確か彼女の姉だったね――」 『その通りです――が、彼女は一番の危険人物です』 JS事件において、スカリエッティの戦闘機人の半数以上は更正プログラムを受け管理局に協力する選択を選んでいる。 だが、ウーノ、トーレ、クアットロ、セッテの4名はその選択を選ばず収監されている。 とはいえ、ウーノの場合はスカリエッティに従う以外の生きる理由を持たないものだったし、 トーレとセッテは共に敗者としての矜持によるものであった―― が、クアットロはそもそも人間達に譲歩するという発想が無いという事によるものだった。 同時に、JS事件においてもスカリエッティ達が次々捕まった状況でも冷徹にその場から撤退するという行動を取った。 つまり――彼女の性格上、他者を助ける為に戦うという事がまず有り得ないのだ。 仮にチンクやディエチが死んでも彼女にとっては手駒を失った程度の事でしか無いだろう。 「ということは、当然なのは達は彼女に対して警戒しているって事だよね」 『ええ、JS事件を知っている者ならば皆――』 「そして、彼女は頭が切れる反面、直接的な戦闘力はそれ程高くない」 『能力さえわかっているならばMr.ユーノでも対処は可能です』 「だったら彼女と接触してみる価値はあるね」 『Ms.チンクの事が気に掛かるなら止めておくべきです、彼女の死に気を止める様な人物では――』 「だからだよ、彼女が此方に協力してくれる可能性は――高いよ」 客観的に考えればクアットロは誰もが警戒すべき人物である。 だが、参加者に管理局の人間が数多いならば彼等を通じてクアットロに対する警戒を強める者は多くなる。 クアットロを保護しようとする者は彼女と同じ側にいるチンクやディエチ、そしてルーテシアぐらいのものだろう。 つまり、最初からクアットロには敵が多いという状況ということだ。 更に彼女自身の戦闘能力はさほど高くはない――ISのシルバーカーテンにより翻弄される可能性は高いが、身体能力は普通の人間より強い程度―― 能力にさえ気を付ければ対処は十分可能だ。故に彼女単独で勝ち残るのは非常に厳しいという事になる。 同時に――頭の回る彼女であれば早々にその事実に気が付くはずだ。 ならば彼女はどう動くだろうか、集団に入り込もうとする筈だろう。 かといって人知れず他者を殺したり集団を瓦解させたりはまずしない、 そういう事が出来るのは他者に知られないという前提が必要だからだ。 他者から警戒されている状況でそれを行えば真っ先に疑わせすぐさま窮地に陥ってしまう、 その事が理解出来ない彼女ではない、孤立する危険性のある愚行を考え無しにするのはまず有り得ない。 そして残り人数は19人、ここまで状況が熾烈ならば彼女自身是が非でも自身の味方――手駒を確保しようと躍起になるだろう。 故に――彼女自身不本意ながらも、管理局に協力する事も辞さない可能性は高いという事だ。 『成る程――しかし、先の放送で主催者側にスカリエッティがいる事はほぼ確実。彼等が彼女に参加者を殺す役割を与えているという可能性はあるのでは?』 バルディッシュの仮説はクアットロが主催者側の人物という事だ。 ユーノの見立てではチンクは主催者側にスカリエッティがいる事を知らなかったが、クアットロまでそうである保証はない。 主催者側にいるスカリエッティ達がクアットロに参加者を殺す役割を与えた可能性はある―― 「0では無いけど――その可能性は低いよ」 しかし、ユーノはそれを否定する。 その理由は至極単純、クアットロにその役割を与える旨みが殆ど無いからだ。 彼女にその役割を与えようが与えまいが、周囲の警戒が強い事に変わりがない。 状況的には圧倒的に不利なのだ――せいぜい支給品を若干優遇させる程度の事しか出来ないだろう。 また、それ以前に彼女は性格的にも能力的にも最前線での戦いには全く向いていない。 彼女は命が懸かった状況ならば逃走を選択するはず―― 故に彼女にその役割を与える事が不自然なのだ。 それならば最初からクアットロを参加させずトーレかセッテを参加させてその役割を与えれば良いし、 もしくはチンクかディエチにその役割を与えれば良かっただろう。 故に――クアットロが主催者側の人間という可能性は低いという事だ。 「勿論、警戒すべき人物なのは否定しないよ――でも、それは他の皆にも同じ事が言えるよね」 『Yes――』 「むしろ――僕としては、彼女の知恵を借りれるならば借りたいと思うんだ。 さっきも言ったけど恐らく生半可な作戦はほぼ確実にプレシアに読まれている―― 首輪の解除にしても単純にそれを行えるかは正直微妙――」 『その通りですね――その為に危険人物である彼女の力も借りたいと?』 「多分――L自身も首輪解除の為に戦っていた―― でも――そのLもプレシアの前には為す術無く散っていった―― Lは本当に優秀だよ――この地にいる誰よりも優秀な探偵だ―― 残念だけど――僕ではLを越える事は決して出来ない―― いや――きっとそれは他の誰にも無理な事だと思う―― でも――一人では越える事が出来なくても―― 二人なら――Lに並べる、二人なら――Lを越せる 僕はそう思っているよ――だから、仲間達の力を集める事が出来れば――」 『Mr.Lが敗れたプレシアに――勝つ事が出来るというわけですね』 「その通り――だからまずは仲間達と何とかして合流しないとならないんだ。なのはやはやて達とね――」 その瞳には明らかな強い決意が込められていた―― 同時に――先程までに見られた追いつめられている様子は既に無い―― 「――ただ、何処に向かうかはまだ決まってないんだよね――どうしたら良いだろう?」 『禁止エリアを踏まえるならば、市街地方面から此方に向かう参加者が現れる可能性は高いでしょうが――』 今回禁止エリアに指定された1つの場所が地上本部のあるE-5、既に隣接するE-6も禁止エリアになっており市街地から離れる参加者は出てくるだろう。 「この配置だと、ゆりかごに意識を向けさせようという感じもあるね」 さらにH-6とI-7が指定された――既にH-4が禁止エリアとなり西側が海に囲まれている事を踏まえ、ループを使わない限り移動ルートは大幅に絞られる。 つまり、そこからゆりかごを意識させる狙いも十分にあるという事だ。 「多分、なのは達もゆりかごの事には気付くはず――そうだゆりかごと言えば――」 それは、先程はどうしても聞けなかった事―― 「バルディッシュ――そのJS事件で僕はなのはの――力になれたかい――?」 『ええ、自分の世界のMr.ユーノは――Ms.なのはやマスター達の力になれましたよ――』 「そうか――」 『詳しい事を話しますか?』 「いや、それだけで十分だよ――」 自分がなのは達の力になれた――それがわかっただけでも少年の心は十分に満たされていた―― 『Mr.ユーノ、確かまだ1人残っていましたね』 「ヴィヴィオ――確かJS事件でなのは達が保護した女の子だったね」 『ええ、聖王の器でもあり、ゆりかごを動かす鍵でした』 「彼女も探さないといけないね」 『お願いします――きっとマスターも『ヴィヴィオを助けてあげて』と願っている筈です』 「フェイトの声が聞こえて来そうだよ――でも、僕彼女の事を全く知らないんだよね」 『確か、声がMr.ユーノと似ています』 「僕は男だよ」 『しかし似ています』 「全然ヒントになっていないよ――」 【1日目 夜】 【現在地 E-7 駅・車庫の前】 【ユーノ・スクライア@L change the world after story】 【状態】全身に擦り傷、腹に刺し傷(ほぼ完治)、決意 【装備】バルディッシュ・アサルト(待機状態/カートリッジ4/6)@魔法少女リリカルなのはStrikerS 【道具】支給品一式、ガオーブレス(ウィルナイフ無し)@フェレットゾンダー出現!、 双眼鏡@仮面ライダーリリカル龍騎、ブレンヒルトの絵@なのは×終わクロ、浴衣、セロハンテープ、首輪(矢車) 【思考】 基本:なのはの支えになる。ジュエルシードを回収する。フィールドを覆う結界の破壊。プレシアを止める。 1.何処へ向かおうかな? 2.なのは、はやて、ヴィータ、スバル、クアットロ等、共に戦う仲間を集める。 3.ヴィヴィオの保護 4.ジュエルシード、夜天の書、レリックの探索。 5.首輪の解除。 6.ここから脱出したらブレンヒルトの手伝いをする。 【備考】 ※バルディッシュからJS事件の概要及び関係者の事を聞き、それについておおむね把握しました。 ※プレシアの存在に少し疑問を持っています。 ※平行世界について知りました(ただしなのは×終わクロの世界の事はほとんど知りません)。 ※会場のループについて知りました。 ※E-7・駅の車庫前にあった立て札に書かれた内容を把握しました。 ※明日香によって夜天の書が改変されている可能性に気付きました。但し、それによりデスゲームが瓦解する可能性は低いと考えています。 ※このデスゲームに関し以下の仮説を立てました。 ・この会場はプレシア(もしくは黒幕)の魔法によって構築され周囲は強い結界で覆われている。制限やループもこれによるもの。 ・その魔法は大量のジュエルシードと夜天の書、もしくはそれに相当するロストロギアで維持されている。 ・その為、ジュエルシード1,2個程度のエネルギーで結界を破る事は不可能。 ・また、管理局がそれを察知する可能性はあるが、その場所に駆けつけるまで2,3日はかかる。 ・それがこのデスゲームのタイムリミットで会場が維持される時間も約2日(48時間)、それを過ぎれば会場がどうなるかは不明、無事で済む保証は無い。 ・今回失敗に終わっても、プレシア(もしくは黒幕)自身は同じ事を行うだろうが。準備等のリスクが高まる可能性が高い為、今回で成功させる可能性が非常に高い。 ・同時に次行う際、対策はより強固になっている為、プレシア(もしくは黒幕)を止められるのは恐らく今回だけ。 ・主催陣にはスカリエッティ達がいる。但し、参加者のクアットロ達とは別の平行世界の彼等である。 ・プレシアが本物かどうかは不明、但し偽物だとしてもプレシアの存在を利用している事は確か。 ・大抵の手段は対策済み。ジュエルシード、夜天の書、ゆりかご等には細工が施されそのままでは脱出には使えない。 Back Lを継ぐ者/Sink 時系列順で読む Next Aの残光/強襲ソルジャー 投下順で読む Next Aの残光/強襲ソルジャー ユーノ・スクライア Next こなたとリインと男の娘
https://w.atwiki.jp/gamemusicbest100/pages/3378.html
ONI V 隠忍を継ぐ者 機種:GB 作曲者:田村大輔、渡部陽子 開発元:パンドラボックス 発売元:バンプレスト 発売年:1995年 概要 ゲームボーイのONIシリーズ第5作目。ゲームボーイ最後の作品だけあり今までのシリーズの主人公が総集結する。 今作ではシリーズを担当した西澤洋氏はすでに退社しており関わっていないが、そのBGMのクオリティの高さは折り紙付き。 (ゲームボーイシリーズ 前作:ONI IV 鬼神の血族) 収録曲(仮曲名) 曲名 作・編曲者 補足 順位 タイトル 村・町 現代:フィールド 洞窟 通常戦闘 戦闘勝利 過去:フィールド 山 ボス戦 異次元:フィールド フィールド360位 西洋妖怪戦 ゲームボーイ36位 ラストダンジョン 浮遊城 サナト・クマラ復活 最終戦闘 サナト・クマラ戦 ゲームボーイ175位 エピローグ スタッフロール エンディング145位
https://w.atwiki.jp/yamamura2/pages/5009.html
【TOP】【←prev】【GAME BOY】【next→】 ONI V 隠忍を継ぐ者 タイトル ONI V 隠忍を継ぐ者 おに 5 機種 ゲームボーイ 型番 DMG-AO5J ジャンル RPG 発売元 バンプレスト 発売日 1995-3-24 価格 4980円(税込) ONI 関連 Console Game SFC 鬼神降臨伝 ONI 幕末降臨伝 ONI PS PANDORA MAX SERIES Vol.6 ONI零 復活 Handheld Game GB 鬼忍降魔録 ONI ONI II 隠忍伝説 ONI III 黒の破壊神 ONI IV 鬼神の血族 ONI V 隠忍を継ぐ者 駿河屋で購入 ゲームボーイ
https://w.atwiki.jp/retrogamewiki/pages/6142.html
今日 - 合計 - ONI V 隠忍を継ぐ者の攻略ページ 目次 基本情報 [部分編集] ストーリー [部分編集] 攻略情報 [部分編集] Tips [部分編集] プチ情報 [部分編集] 関連動画 [部分編集] 参考文献、参考サイト [部分編集] 感想・レビュー 基本情報 [部分編集] ストーリー [部分編集] 攻略情報 [部分編集] Tips [部分編集] プチ情報 [部分編集] 関連動画 [部分編集] 参考文献、参考サイト [部分編集] 感想・レビュー 名前 コメント 選択肢 投票 役に立った (0) 2012年10月09日 (火) 16時13分27秒 [部分編集] ページごとのメニューの編集はこちらの部分編集から行ってください [部分編集] 編集に関して
https://w.atwiki.jp/kadono1016/pages/364.html
参加登録スレッド 零を継ぐ者 01 零を継ぐ者 02 会議室スレッド(1-1) 再・参加登録スレッド(1-1) 零を継ぐ者 03 行動宣言スレッド(1-1) 進属騎兵装備リスト 零を継ぐ者 04 零を継ぐ者 05 =END= 戦闘報告(1-1) 零を継ぐ者(幕間) 01 会議室スレッド(1-1.5) 参加登録スレッド(1-1.5) 参加PC エーデルヴァイス クレメンタイン 狩野 鷹丸 紅灯 陣 湖潤 帝 斎藤 和公 谷崎 あかり 等々力 突破 羽鳥 美月 藤原 弘司
https://w.atwiki.jp/nenohitohatiue/pages/367.html
三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三 カード名 . ..: 星を継ぐ者 勇気 [ヒーロー]≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡ レアリティ...: R≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡ 汎用スキル...: 【伝承】 【絶叫】≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡ カードスキル : AF終了時、自場のExカードを忘却して[星穿つ魔人]へ変身する/絶叫 [降魔符]をリアライズ≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡ 武装化 : コスト:5 [残響 [降魔符]をリアライズ]≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡ ステータス. ....: AP:01 / RP:04 / CP:03≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡ フレーバー : 僕は、僕の正義を為す。遠き想いへ繋いで。―― 星を継ぐ者三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三 +解説 変身先が多数ある、インタールードアルマである。 ほかのカード依存であるが下記3種の変身先がある。 星穿つ魔人 星纏う正義夜披く曙星 ここでは、簡単な運用を書いています。 【魔人変身前提の運用】 魔人に変身する場合は、コアアクセスを利用するか、何かしらのEXカードが必要です。 使いやすいのは、コグニ処理ができる御旗の下にや悦楽交ぜであれば消滅への反抗でしょうか。 ほかには連鎖爆発用意などがあります。 デッキに合わせて、無理のない範囲でEXカードを場に出せるようにしておきたいです。 コアアクセスの場合、握っていれば変身するかどうかを選べますが、良くも悪くもRFがあります。 その間にコグニ処理されたり、破壊されてしまえばそれまでのため下の変身できない場合も組み合わせれるなら組み合わせておくといいかもしれません。 EX利用に場合、変身を阻害されにくい状況を作ることができるため、変身自体は成立すると思います。 共通点として、魔人に変身後は手札が1枚になってしまうため、ハンデスがいまいちですぐに切れ返されるとかなりつらくなってしまいます。 【霧雨蒼生による大型運用】 2段変身時は当たり前だが、継ぐ者から直接変身しても強い大型である。 特殊な効果は持たないが、もう一回霧雨蒼生を使うことで星纏う正義から再度星纏う正義になることができるという特異性があります。 【変身出来ない場合】 低CP伝承持ちなのを活かして、武装化して戦うことになるかと思います。 絶叫の降魔符はボム、開け放たれた扉で処理するなど、コグニ利用のカードを入れて置くことで残響効果を利用することができます。 後者はEXカードをコグニに残響で出す場合、入っていると思いますので最悪の場合でも最低限の仕事はできると思います。 +陽炎、キル子 _ヽヽ ...... / . ... / . .... / l ... / l ... . .. / , l / 、 ,. .. .. . _/ノ l イ l lヽ, > i i、 i l ヽ ヽ. /イ , i i! i i .i l! ,ン,ヽ_i x==i! ト N、 l 、. |、 ´ .レイ l l i ! .l i! ∨iレン/弋 ソi! i∨,.ヽl N,.| l 、 / ,i l. i l 」-十Nヽ_ミ、ヽ r''‐ _j ii,ハiヽ, l ヽ l、 ´ l l.l l i! ヽl、i!_,rx=、,rミ,⌒ヽ..-‐'' | .i .i ヽ∨ヽ i、 lヽ i! l、 l i! lヽi¨ヽ` ,ノヽヽ i!|、| ト 〉 .i! |ヽ| l l l.ヽ N、lヽミ¨¨´ ヽ . ノ /i!ヽi | l 〈i!∨i! i! ヽl .lヽlヽ _ -‐'´ ./ソ i lヽiイ,ハi!__ _ l i l i 、> 、 .,_ ノ / ノi_i!i!|二 / .. l .lヽN、ミ 、ミ `ヽ'1 ; ./i ¨ヽミ/ . .i 二 i!. ヽ, ヽ, ヽ.ソ/i |/ i! i¨/ . ./ | ヽ/ /; ノ.ソ,へ、i!/ / ,r' /'´.〉' | i!// ̄. ./ .._/ / . .i!/ _|/ / ./ ,.-'" /〈 ./| ̄ r' /. ;. / / . . . . . ,__, / l. . . ./ | l / / . .// / . . ζ 〉ー . .| /. |. . . ´_/ / . . / <, ヽ .iへ.,_.,_ 〉i! . . . // . . /_ _ 〉´ '´ ̄`/`ン=‐ニ 二ミ( ,.|'´ +ドモン _,,.. -──-- 、.,_/⌒ヽ , '"´ _; ,! i ノ'-、 / 、 . . . .. i´ _,ゝ+‐'- _ノ.. / / | . . . . [_'ーァ' |`ヽ ) / l | ! ;. . ; !、__,ハ、_ノ / / ! ,-ト- ヽ ,ーレ'-|. . . . . ! . . i. / | ヘ !_V V''{忍メl` - ゛l | / ! ',、 ヽ{{T示´ V刈l l ! l |. |{ .| ヽ!ヽ;;;;;ヾVzリ ,  ̄ l ! l Λ. |! .| ! ハ ´ _ //l / /!| { | { !、 >ゝ.-.....-ェ`<' //!イ {、! ヽ ヽ ヽ !ヽ; \r ̄、.| |/ /./ ー、{ ` ヽ ヽ \リ´`/ |/ / /, ‐- V , ` . .r ´ { >'V }. / ァ,`! ヽ-'/ } リ ___/// V V / {' / / /.{ { ヽ/ '、 />' } /.| }、 .,.-、 .| _,.-'''" .,く_./ | ヽ .ヽ-' {/¨ ,.-、 } .. .  ̄'} ! \ .ヽ-' _ } .. .. .. .. | \ ヽ / `く .. .. .. .. | ,.-、 ヽ / ~/-r-! .ヽ-' \ / .| / +キル子(√ Resonance β) /i ,. -─'''"> / ,イ / |/ ≦────ァ / ( {/ ≦─ | ,r'" ̄ ̄`、 / | 「 / ', / | | ハ ハ / ....... !.  ̄フ | | / V / V . ! / | | / `ヽ、V //,' . l { |{ /¨| |/ャ‐rゥiャV ル゙ ,イ;' . ,' { |l {! | |. `上_L .V /. . ,' レ゙{ ヽ、| | _'__,.' . / ヽ | |、 /v─ァ' . ,.' ∧ } | | ` 、 l, -'" . ,r' _ -= { `-'゙ | | , '゙ . ,r'| _ -= ', ;r"゙'´` `''' ' V ;r' | _ -= /;r'´ 、 . ,r'゙ .V ' |_ -= // ヽ/ 、.l. V ∧ // / `i. V ,', ∧ +東雲半月 ⌒ ̄ ̄ \、 / ̄ ̄ ̄ ̄` 、ヽ 、 )\ __/ ___ \} } / l __ >_ / / ` 、 ′ > \ / ̄ ̄ ̄ ̄ \/ \_  ̄ ̄ / ̄ ̄ / } 、 「⌒ ̄ / ___/ / ' ハ\ }/⌒ / \___ / / / /} } _ノ / {/ __∠ イ Vノ ノ ⌒ { ( ヽ / /⌒ア _ _ _ /f虎| 人/ \ \ _/ /{ / 厂⌒ ` l/ }ノ、 ̄ ア ノ\ {\{ , ‐ 、 ノ \ } }⌒\ア ⌒` ノ / }人__} /{__r‐ 、 `ー<⌒L__ 厂{ r {\__つ { } }⌒\ / 、 \ ⌒、 ー } } \ __/ __}/ 〉=≧===才`} } , _ -=7ニ/} O /i {_、O/ニニニニ=//} / , ', 「ニニニ=/ニ/人/厂i i 厂 ∨ニニニニ=//_j/ / }、 {ニ=‐/ニ/⌒^/{i i i / //ニニニニ= l lニ} / /ニ\ {=/ニニ/ {/⌒{ / /ニニニニニニ| |ニ}/ /ニニニ\ /ニニ=/ /i i i i i// /ニニニニニニ=| |ニ⌒\ /ニニニニニ= 、 /ニニニ= { {i i i i i ///⌒ア⌒ヽ二 | |ニニニニ≧==≦ニニニニニニニ=‐}  ̄}⌒\{_ {i i i i //} ///ニニニ=、」ノニニニ/⌒ -=ニニニニニニニニ=ノ ((うv(う⌒{i i i i{(⌒))⌒)7ニニニニニニニニ= / ‐=ニニニニ/ YU)⌒} 、i i i((う⌒Y /ニニニニニニニニニ/  ̄ +三沢大地 _____ \ ` ....、 、- 、 \ ヽ , ヽ _,..... ―‐ ...._} Vl . / l - 、 , -===- 、 l, -- ァ `> , /-, {///} r-,, l l_ / ,/ / } l/_ー' `ー_',...,,-、_! /,l, ト、 / ___ },/==-.ィt-,‐´-==-l ヽ、! _\ ´ ̄ / , {´ィ ,ニミ レ' ィニミヽゝ , -, .. /イlル! 弋(ソ 弋(ソ } l /r-, }、 l | {r } 、 / {-,/l リ ヽヽ!メ 、___ , ー'/ ー゙、 ,ィー、´ /ヽ、 , ィ 、, l ,イ二ヽー、―-、.__ー_ ´ | ト } リ. 〃´ ` ヽ } ! ,} 、 l r--,―‐、‐、‐、/ V_l__|__|\_ ミ V_,..-ヾ、 ! l ' , l | . . l l . . . . . . ー、 r''´ . . .l_!__l_l. ,// . . | L . . . . l、 . . l l . . . ,. . . . l l . . }l l /〃 . . . . .`ヽヽ . l }_ . l l . . イ . .// . . . .l +キル子 -IF- __ _ ´ ` .′ } {_ -――――- _. . ´  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\. / ´ ∨ ′ ____. ∨. | _ ´____ ` _. . ∨. |. /_ ´. |` _ ヽ.` ∨. / ′l i| | iト、 } '. 〈 / { i| ノ j{ } Y. ’, | 〈. 人 i|八. ィ≦斤ァ八 \_ 、 | 八 } | V少/ ' ` __ `-- 、. \ ノ 〈. 人ム. , , `ー _ `¨¨ -- 、. / , .′ノ ∧ 、 / '. `¨¨¨ー‐. `¨ / _′_./ > __ イ |へ `ー、⌒Y. /_./ _./ 八「_.ヽ/|. i| |_T__ 八 ∨ _. ´ / / | \ __ |. i|从__〉 { 〈 / , - ^ー. λ. 7 八¨ --八 / }、_____. ⌒ . 7. / _----- \}\ / イ⌒ト、_ 〈〉 \ j{. /レ' _ ¨ ̄ ̄ ̄ ̄}__ノ__ /., / 八 \ `¨¨¨ / `¨¨¨¨´ / / _ , -――‐ ' 〈 ノ ` { \. \ / _ __ / / ∨/¨¨ヽ___/.〈____人__.へ \ ` ---/-- / / // ´⌒` 、 ∧ {. _\ ′ `¨¨¨¨¨¨´. / イ { / }. ∧.へ__〉_ ` ―――、 .。s升/_/\人{、__ノ /_ .ィ --/―、 __ ー―――‐ ´. ___/―ァ从/} | ノイ 7 〈¨¨∨八__/¨¨´ _/`ー―-----< /、__/ i|八. }/ ` __\_ ノ, ¨¨}_____. ...。s升 ∨__ `¨¨¨ / ≦ }`¨\ ./〈 ¨ _ +口上 ―― 輝かしき星の断片を継いだ英雄よ。この幕間に、その奇跡の光を照らせ。―― 夜空に惑う迷い星!あなたの居場所は、ここにある!インタールード・リアライズ![星を継ぐ者]――――! by陽炎遠き星の瞬きよ!それを求め、手を伸ばす無力な英雄よ!お前は本を積み立てて、その星に手を伸ばす!この幕間にて、その運命ッ! 掴んで見せろ!インタールード・リアライズ!―― [星を継ぐ者]ッ! byドモン―― 天に惑う、迷い星!あなたの舞台は、この因縁に!最早迷わぬ白き星よ!この幕間に、最後のきらめきを!―― インタールード・リアライズ! byキル子―― 天に惑う、迷い星!あなたの舞台は、我が星羅の下に!最早迷わぬ白き星よ――この幕間に、守護星の煌めきをっ!―――――― インタールード・リアライズッ!―― [星を継ぐ者]ッ! byキル子【掌の祈り、天秤の星羅となりて】天彷徨いし迷い星、あなたの道は暁に繋ぐ!あなたは星から継がれし未来。―― この幕間に、新たなる輝きを!今、夜を祓い、陽光となりて降り注げ!―― インタールード・リアライズ![星を継ぐ者]!byキル子【星羅は巡り、瑠璃空に一番星】―― 夜を越え、曙に至る刻限。さぁ、答えて星よ―― 私は今、星羅の未来に至る。今ここに、観測を越えた幕間を描く!咲き誇れ、夜と曙の狭間に輝く、炎星の華よ!インタールード・リアライズ。[星を継ぐ者]ッ!byキル子【夜を交えて空に瑠璃星】天に惑う、迷い星!お前の舞台は御旗揺れる戦場!さぁ、導はここに!―― インタールード・リアライズ![星を継ぐ者]ッ!by霧島董香【ソロー・ラビット】―― 星々は通り過ぎ、荒野の魔女は世界線を繋ぐ。さぁ轟くはお前の英雄譚ッ!過ぎたる星を掴みて、幕間に駆け上がれ!インタールード・リアライズ![星を継ぐ者]ッ!by東雲半月【救済の魔女-Star Across-】―― 夜を越え、曙に至る刻限。さぁ、答えて星よ―― 私は今、星羅の未来に至る。最早迷わぬ白き星よ――この幕間に、退魔の輝きをっ!―――――― インタールード・リアライズッ![星を継ぐ者]!byキル子【星夜相剋の怪異譚】星よ――幾重の因果を束ね、幕間を射抜き、ここに出でよ!この夜を無数の星羅で照らして!インタールード・リアライズ!―― この出会いが始まり、この邂逅が未来への標。来て! [星を継ぐ者]ッ!byキル子【願い紡ぎの星屑譚】―― 夜を越え、曙に至る刻限!その夜明けに貴方は星を携え佇む!幕間より来たれ、次代の星ッ!―― インタールード・リアライズ![星を継ぐ者]ッ!byキル子【流星耀黄のイストワール】―― 汝、歌い鳥に謳われし巡り行く空。我、唱えるは汝が魂震わす戦場。明けの星よ、今舞い降りて英雄譚を奏でろッ!―― インタールード・リアライズ![星を継ぐ者]ッ!by三沢大地遠き星の瞬きは一巡する!手を伸ばした無力な者よ!その手に中に既に星はある!本を開き、幕間の夜空へと放て!インタールード・リアラアァァァアイズ![星を、継ぐ者]ッ!byドモン【幕間は今開かれり】―― 星々は通り過ぎ、荒野の魔女は世界線を繋ぐ。我が友の見た瑠璃空に瞬く、小さき継承の英雄譚。過ぎたる星を掴みて、幕間に駆け上がれッ!―― インタールード・リアライズ![星を継ぐ者]ッ!by東雲半月【把天の魔女-Night Across-】夜を越え、結末を越え!継承の星よ、曙に輝いて!物語る瑠璃空は、未来への楔!幕間はここに異聞を紡ぐ!!インタールード・リアライズ![星を継ぐ者]ッ!byキル子【駆け出して至り得た、星の剣】
https://w.atwiki.jp/legendworld/pages/168.html
意志を継ぐ者は、2005年11月ごろまで使用されていた、リヴァイアの旧HN。 そのため、ある程度「古参」でないと知らないことがある。通称「意志s」。 由来 「意志を継ぐ者」という名前は、「まさおメーカーSP」でやむを得ず引退するはめになってしまった、 リア友「highspeed(現:平成侍)」の意志を継ぐということから名付けられた。 リヴァイアへの改名の経緯 2005年11月ごろに、リヴァイアへ改名することとなる。 理由は、意志を継ぐ必要がなくなったため。 Legend worldで、新しい名前を募集して決定した。 リヴァイアの名付け親は「梶原弛玖真」さん。 Card Master Of Masao(以下CMOMと表記)における意志を継ぐ者 第1期第6弾にて登場。 「連撃」「耐核」能力を備えており、バランスの取れたステータス、強力なドロー効果と、 かなり強い分類のカードに入っていたが、レベル3だったため、使用する人はあまり見られなかった。 CMOM小説における意志を継ぐ者 CMOM小説のCard Master CMOMシリーズにおいて、 「意志ツグモ」というキャラクターが主人公としているが、名前の元は「意志を継ぐ者」からきている。 関連項目 リヴァイア