約 4,963,548 件
https://w.atwiki.jp/nendoroido/pages/92.html
海賊版 海賊版と思われる物が確認されている商品を掲載しています。 一部商品につきましては、GSC公式サイトに詳しくまとめられているので合わせてご覧下さい。 GSC公式サイトの海賊版情報はこちら ※リストの商品名をクリックすると参考画像が見れます ねんどろいどシリーズ 番号 作品名 商品名 備考 NO.09 涼宮ハルヒの憂鬱 NO.09 涼宮 ハルヒ(海賊版) NO.11 DEATH NOTE NO.11 リューク(海賊版) NO.12 DEATH NOTE NO.12 夜神 月(海賊版) NO.14 涼宮ハルヒの憂鬱 NO.14 涼宮ハルヒの憂鬱 バニーガールセット (海賊版) NO.16 涼宮ハルヒの憂鬱 NO.16 朝比奈 みくる(海賊版) GSC公式サイト海賊版情報 NO.17 DEATH NOTE NO.17 L(海賊版) GSC公式サイト海賊版情報 NO.18 DEATH NOTE NO.18 弥 海砂(海賊版) NO.27a TVアニメ らき☆すた NO.27a 泉 こなたコンプティークVer.(海賊版) GSC公式サイト海賊版情報 NO.29 斬魔大聖デモンベイン NO.29 アル・アジフ(海賊版) GSC公式サイト海賊版情報 NO.33 キャラクター・ボーカル・シリーズ NO.33 初音 ミク(海賊版) GSC公式サイト海賊版情報 NO.36 WAGA魔々かぷりちお NO.36 メリッサ・セラフィ(海賊版) NO.47a 灼眼のシャナⅡ NO.47a シャナ 炎髪灼眼Ver.(海賊版) NO.53 天元突破グレンラガン NO.53 ヨーコ(海賊版) NO.62 らき☆すたOVA NO.62 ミックミクかがみ(海賊版) NO.68 黒執事 NO.68 セバスチャン・ミカエリス(海賊版) NO.69 かんなぎ NO.69 ざんげちゃん(海賊版) NO.77 Fate/unlimited codes NO.77 セイバー・リリィ(海賊版) GSC公式サイト海賊版情報 NO.74 東方Project NO.74 博麗霊夢(海賊版) NO.82 けいおん! NO.82 秋山 澪(海賊版) NO.84 空の境界 NO.84 両儀 式(海賊版) NO.97 キャラクター・ボーカル・シリーズ NO.97 雪ミク(海賊版) GSC公式サイト海賊版情報 NO.104 けいおん! NO.104 中野梓(海賊版) NO.106 ブラック★ロックシューター NO.106 ブラック★ロックシューター(海賊版) NO.109 キャラクター・ボーカル・シリーズ No.109 レーシングミク(海賊版) NO.117 黒執事 No.117 シエル・ファントムハイヴ(海賊版) NO.121 Fate/stay night No.121 セイバー スーパームーバブル・エディション(海賊版) NO.123 涼宮ハルヒの消失 No.123 長門有希 消失Ver.(海賊版) ねんどろいどぷちシリーズ 作品名 商品名 備考 TVアニメ らき☆すた らき☆すた シーズン 1(海賊版) GSC公式サイト海賊版情報 デスノート デスノート Case File01(海賊版) VOCALOID ボーカロイド01(海賊版) GSC公式サイト海賊版情報 デスノート デスノート Case File02(海賊版) VOCALOID ボーカロイド RQセット(海賊版) ブラック★ロックシューター B★RSセット(海賊版) Fate/stay night Fate stay/night(海賊版) 魔法少女リリカルなのは THE MOVIE 1st 魔法少女リリカルなのは THE MOVIE 1st(海賊版) 東方Project 東方Project(海賊版) けいおん! けいおん!だいいっき(海賊版)
https://w.atwiki.jp/lian4302/pages/123.html
String of Fate 詞:松井洋平 曲:原田篤(Arte Refact) 編曲:脇真富(Arte Refact) 演唱:Legenders(葛ノ葉雨彦(CV.笠間淳) / 北村想楽(CV.汐谷文康) / 古論クリス(CV.駒田航) 翻譯:啞歌 見せたいってモノと見せたくないモノ (想讓人看見的東西與不希望被看見的東西) 本音ってドッチに隠れてるの? (哪一邊才是隱藏起來的真心話呢) 嘘で瞳、汚れてんなら拭えばいいだろ (若雙眼因謊言而蒙蔽 擦去汙點便可了吧) Why close your eyes? 誰の為じゃない、自分で決めること (並不是為了誰 而是自己做出決定) 見えない糸を手繰り寄せる時に (以手捲動命運之繩時) 偶然なんて言葉はない (不存在偶然一詞) 心で掴む String of Fate (It s Fate) (以心緊攫 String of Fate) 見つける事は選ぶ事と同じ (尋找與選擇相同) 魂がその手を伸ばす先で触れた手を (靈魂伸出雙臂時觸碰到的那雙手) 今は信じて…握りしめよう (現在請相信 並回握住吧) 感情も感動も留まってくれない (感情也好 感動也好 能多停留一會嗎) 新しいコト追い求めなきゃ (不追求新的事物不行啊) 持ってんでしょ?綺麗なモノを並べてみて (你擁有的不是嗎?將美麗的事物盡收眼底) Why close your mind? きっと探している…自分の在り方を (一定還在探尋著吧……理想中的自己) 見えない糸を辿り…着いた場所に (命運之繩終於抵達之處) 偶然なんて出逢いはない (並沒有偶然的相會) 心が気付くString of Fate (It s Fate) (注意到時 String of Fate) 見つかるとは導かれた証明 (發現本身便是被引導的證明) その事を誇りに感じて (請以此為傲吧) We go to the way with legenders soul. まだ知らない世界踏み出す (朝向未知世界邁進) 人は誰も旅人 (無論何者都是旅人) 繋がってく糸はやがて… (牽繫的絲線也終於) 絆になる (化作羈絆) 触れる想い、決意、理解(わか)りあって (交流的思想、決心、彼此相通) 見えるのは同じ希望 (眼中所見的是相同的希望) 見えない糸を手繰り寄せる時に (以手捲動命運之繩時) 偶然なんて言葉はない (不存在偶然一詞) 心で掴む String of Fate (It s Fate) (以心緊攫 String of Fate) 見つける事は選ぶ事と同じ (尋找與選擇相同) 魂がその手を伸ばす先で触れた手を (靈魂伸出雙臂時觸碰到的那雙手) 今は信じて…握りしめよう (現在請相信 並回握住吧) ======================= ※見えない糸:原意為看不見的絲線,自解作 String of Fate(?)所以翻命運之繩
https://w.atwiki.jp/toho/pages/2533.html
Unconnected. サークル:C.H.S Number Track Name Arranger Lyrics Vocal Original Works Original Tune Length 01 Unconnected. t+pazolite t+pazolite リズナ 東方地霊殿 少女さとり ~ 3rd eye [04 37] 02 Dogma Magma t+pazolite 東方地霊殿 業火マントル [05 53] 03 Gravevine t+pazolite 東方風神録 御柱の墓場 ~ Grave of Being [05 01] 04 ALiCE'S COMMOTiON t+pazolite 東方妖々夢 ブクレシュティの人形師 [05 22] 05 Greed Eyed Monster t+pazolite 東方地霊殿 緑眼のジェラシー [06 16] 06 Limited Spark. t+pazolite t+pazolite リズナ Unlimited Spark! Unlimited Spark! [04 58] 07 ヨウカイMeltdown t+pazolite 東方風神録 妖怪の山 ~ Mysterious Mountain [06 10] 08 Nitrx t+pazolite 東方風神録 芥川龍之介の河童 ~ Candid Friend [04 53] 09 Night-Bird's Crying t+pazolite 東方永夜抄 夜雀の歌声 ~ Night Bird [04 33] 10 Ghostly Parapara Ship (Horror struck Edit) t+pazolite t+pazolite リズナ 東方星蓮船 幽霊客船の時空を越えた旅 [04 15] 11 Dust, Mote. t+pazolite 東方地霊殿 ラストリモート [04 46] 12 Disconnected. t+pazolite 東方地霊殿 ハルトマンの妖怪少女 [07 30] 詳細 Source ALiCE S EMOTiON(Tr.8,10) コミックマーケット77(2009/12/30)にて頒布 イベント価格:1,000円 ショップ価格:1,260円(税込) レビュー 第一印象はジャケからも漂うブラックな雰囲気 前作と比べよりハードコアといった感じだが、ハードスタイルも収録されている。 とぱぞらしい前にでるシンセとあまりローエンドの感じられないキックは、少し改善されたか? とおもう。 良く聴いていてじわじわ好きになるような曲 -- yodai (2010-03-25 16 17 07) 全体的にレベルは高いしオススメできる一枚 とはいえノイズが入っているので試聴は必須 Tr1から色々と驚かされた Tr12の曲が蟲と東方〜の雰囲気に結構似ていた -- ルル太 (2010-06-09 00 20 29) ※ノイズは意図的である。 -- kinoko (2011-05-08 16 23 39) C.H.S東方アレンジCDで一番好き。 とぱぞ好きならやったーってなる。 きゅーとなのを期待するとうわーってなる。 1最初からオルゴール万歳!!『さーとーるー』のオルゴール3連がいーいねー。『気持ち悪いよー』を動画編集で使ったら、『ありがとうございますっ!』ってなりそう。←あほ 6unlimited limitedな感じ(好みの違い)。曲の速度、雰囲気が全然違う。歌詞は多分同じ感じ。 12スーパーファミコンのシムシティ2000でテーマーパーク設置した時と同じ効果音が聞こえる気がする。gotta maze2とか他にも数曲あの懐かしい音が使われていて、聞こえるたびに地味にくすっとくる。わわわーわわわわ↓ 終盤の途中からぽーっぽーっぽーっぽーっ(ry、静かになってからもうひとつ速度違いのぽーっ(ryがいいね。 暗闇の中虚ろな目をしてさ迷うこいしと、心配で焦りつつも見逃さないように辺りを探すさとり、な感じで大好き。 毎度色々想像(妄想?)しながら聞くと楽しい。 何も考えなくてもいい感じにBGM こんな感じの感想でどーかなー?(ノイズ) -- 名無しさん (2014-09-20 00 52 08) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/blazblue/pages/530.html
236236A・・きんちゃく袋を出す。敵の攻撃が当たると破裂し、 小さいだんご大家族みたいなのがついてくる。 どちらも発生時間は6・7カウントくらい? 発生保障はついてない。 -- (由宇) 2010-07-08 09 31 32 ↑出てきた髑髏虫に当たるとアオニソマルマデーが流れる(AH扱い?) -- (名無し) 2010-07-09 13 46 32 ↑出てきた蟲は弾判定。ダメージは最初の1ヒット目のみ相手の開始時の体力固定でそれ以降のヒットではダメージがない事をトレモで確認 -- (名無しさん) 2010-07-14 03 16 39 CSⅡ(PSP)での体力は12000です -- (名無しさん) 2011-04-09 04 09 53 CS?で236236Cやられたら「ミライー」ってなった 一定確率で一撃必殺の何かを吐き出す -- (名無しさん) 2011-05-08 19 55 23
https://w.atwiki.jp/dynamix2ch/pages/252.html
Last Fate 譜面情報 難易度 Casual Normal Hard MEGA GIGA Level 1 4 8 - - ノーツ数 246 403 727 - - スタイル 左トラック 右トラック スライダー ノーマル 楽曲情報 BPM 190 アーティスト名 玖玲 ジャンル Pop Rock 長さ 2 29 解禁方法 イベントで解禁 初出 2018/03/23 ~ 2018/03/27 復刻 2018/12/21 ~ 2018/12/25 復刻 2020/03/10 ~ 2020/03/14 攻略情報 Hard 譜面・難易度修正情報 コメント欄 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/hshorizonl/pages/495.html
. @Hakobune ・10秒前 … 成功する保証は無し。相乗りは歓迎。 残存する全てのマスターとサーヴァントに対して、同じ道を歩む余地がないものかどうか検討する。 全員との対話が終わるまで、方舟は出航しない。 ◆ ◆ ◆ ────ダメだな、こいつら。 自身のアカウントに送られてきたリプライを見て、皮下が抱いたのはその一言だった。 ただでさえ猫の手も借りたい程忙しい現状、こんな愚にもつかない連絡は捨ておくべき。 つい一時間前までの彼ならばそう思っていただろう。 彼のサーヴァントである、カイドウより283に関する情報を得ていなければ。 「……283の連中からの連絡か」 傍らから、リップが覗き込んでくる。 他人に自分のスマホを覗き見られるというのは気にならない事も無かったが、 それでも彼も執心の情報である事も理解しているので特に気にしない。 「あぁ、この期に及んでまだ誰も彼も、だとさ。ご立派だねぇ」 「……それでも無視は旨くないだろ。どう返すつもりだ」 「んー、そりゃ決まってる。梨花ちゃんに伝えた時と同じ、『死ね』だ」 飄々とした態度で、剣呑な決定を口にする皮下。 それに違和感を感じたリップは、怪訝そうに眉を顰めた。 一見すれば脱出の危険性は下がったかのような283からのメッセージに尚も強硬な態度を見せる意図を測りかねたからだ。 僅かに考えた後、最も妥当と思われる推察を提示する。 「……これは奴らの嘘(ブラフ)とでも言いたいのか」 皮下が283殲滅の姿勢を崩さない理由で最も即座に思い浮かぶ物が、それだった。 今はまだ脱出しない、或いはできないというポーズを敢えて広め。 聖杯狙い達のガードが下がった所でせっせと準備を押し進め、秘密裏に脱出する。 策としては、四面楚歌の今の脱出派達が取れる最善手だろう。 だが、その推論を聞くと、皮下は首を横に振った。 「妥当ではあるが、意図が見え見え過ぎて可能性は低いだろうな。 多分、全員と対話なんて目標もマジに言ってるんだろう。 俺が落第点を出してるのはそこだ。あの子らは敵としちゃ余りにも信用できない」 クロサワやカイドウ、ガムテらから得た情報から推測するに283のアイドル達が本当に善良な集団であることは皮下もある程度の信ぴょう性を感じている。 しかし、その上で彼女達の提案を皮下は戯言だと断じた。 「残存主従全て何て、範囲も対象も不透明な連中に判断基準を投げてるのが論外だ。 これがまだガムテ君が抑えてるあの子らのPさんや梨花ちゃんの奪還が果たされるまで… とかなら『死ね』が、『却下』に変わるぐらいで済んだけどな」 界聖杯は既に脱出派の脱出が叶った場合残存主従の抹消を宣言している。 そんな中でこの東京で勝ち残った、全ての主従との対話を脱出派は目指しているという。 何騎生き残っているかもしれぬ状況で、襲われることも承知の上で、彼女達は交渉に臨もうとしているのだ。 だが、その事実は皮下達にとって最も信用ならない選択肢である。 何がきっかけに、彼女達が脱出に踏み切るか分からないためだ。 「奴らが途中で掌を返すって言いたいのか?」 思わず、疑問が口に出る。 皮下の話では既に犠牲者も出ているという話なのに、それでも対話を選ぶ脱出派がそんな裏切りを選ぶだろうか。 リップの視点から見ても、その可能性は低いように思えた。 だが、それに対する皮下の声は、氷の様に冷淡なものだった。 「あぁ、そう言う事だ。だって、追い詰められてるとはいっても、 ───283のマスターで死んだのは、まだたった一人だけだろ?」 あっけらかん、という言葉が最も似合う態度で。 皮下真は、283が負った痛みを、そう吐き捨てた。 正確にはサーヴァントも2騎脱落しているのだが、そもそも勘定にいれていない。 皮下にとってはサーヴァントなど勝ち残るための兵器でしかないからだ。 そう思っているのは皮下だけでなく、カイドウの側も同じだろう。 思考で理解したうえで、徹底的なまでに偶像達の感情に頓着せず。 一人の少女の死を、皮下は徹底的に数値(データ)としか見ていない。 「今はまだお友達が一人死んだだけだ。だから旗色が悪くても身内で励ましあえる。 あの子の分まで頑張ろうなんて息巻いてるかもな。でも───これが二人、三人。 死人と、生きてるアイドルの数が逆転する頃にはどうなっているかな?」 283が、これからも積極的に他の陣営に関わろうとする限り。 これからも犠牲者は確実に出る。 彼女達は既に聖杯狙い達からの賞金首。目の上の瘤なのだから。 それを為すのが自分達海賊同盟か、それとも峰津院か、手を組んでいるらしい敵同盟とやらかは分からない。 だが、素人の少女たちが戦争に介入するという事はそう言う事だ。 残存主従全てという広範囲かつ実態の見えない相手と関わり続ければ、何がきっかけで犠牲者が出る事になるかは分からない。 そうして、脱落者の数が増えて。生き残っている偶像が半数ほどになれば。 絶対に、今自分達が今選んでいるスタンスは正しいのかという疑念がもたげてくる。 情が深いからこそ、これ以上仲間を喪うくらいならばという感情が必ず発生する。 そうなれば、必然的になりふり構わず脱出するスタンスへと移行してしまうだろう。 それこそが、皮下の最も懸念している事態なのだった。 「賭けてもいい。実際アイドルちゃん達は善い子なんだろう。 だが、だからこそ───本当に土壇場になれば、身内への情に負けて必ず反転する」 最後の一人になっても徹底的に界聖杯に逆らう、理想と一緒に心中する様な連中でなければな。 そう言って、皮下は推論を締めくくった。 それを不治の否定者は無言のままに、しかし確かな納得と共に理解する。 283の箱舟は聖杯を目指す物全てにとっての爆弾だ。 プロデューサーや古手梨花の存在でそれをある程度コントロールできると踏んでいたが。 彼女達はリスクを敬遠して信頼できるものとだけ、手を繋ぐことを選らばなかった。 レイシストの思想と言ったのは訂正しよう。 彼女達は本気で全員笑って終わる事の出来るエンディングとやらを目指しているらしい。 しかし、だからこそ危険度は跳ね上がる。 何がきっかけで、何時彼女達が脱出する方向に舵を切るかが予測できないからだ。 今や283の偶像達は爆弾は爆弾でも、導火線の見えない不可視の爆弾と化した。 故に、共生の道は無い。しかしだ。リップはそこで口を挟んだ。 「…283の連中がやっぱり生かしておけないってのは理解した。 だが、俺達は今峰津院以外を相手にしてる余裕はねぇだろ」 当然の指摘だった。 リップとて残存戦力の全てを把握している訳ではないが。 本選通過時に告知された残存主従の総数から、自分達が所属している陣営が最大勢力であることは間違いないだろう。 戦力的にも、諜報戦、電子戦の視点から言っても、脅威であるのは峰津院位だ。 とは言え、その唯一の対抗馬とこれから一戦交えようという現状。 他の陣営には構ってはいられない筈だ。 戦力に余裕があるからと言って戦線を広げすぎる事は、愚策中の愚策に他ならないのだから。 そんなリップの指摘に、皮下は宥める様なボディランゲージと共に答えた。 「まぁ焦るなよ。俺だって今峰津院以外と喧嘩している余裕は無いのは分かってる。 だから、今考えてるのは峰津院との戦いにもプラスに働く話だ。半ば運試しだけどな」 「……運試し?」 語る皮下の様相は、先ほど自分のサーヴァントの命令に激しく狼狽していたとは思えないほど泰然としていた。 まるで、これからとびきりのマジックを見せようとしている手品師の様な。 相手を嵌めようとしている詐欺師の様な。 そんな皮下の態度を見て、リップは特に口を挟むことなくプランの開示を待った。 「総督の話だと、偶像共は敵連合って奴らと繋がってるんだろ? 峰津院との決戦の最中に横合いから殴り掛かられちゃ面倒だ。だから─── 一時停戦の打診をしてみる」 閉口。 これにはリップも言葉を失った。 鏡面世界や鬼ヶ島と言う反則手を有している以上、もしそうなったとしても勝算は十分にある。 だがやはり峰津院を筆頭として、敵連合に283と三つの陣営に包囲される事となるのは、皮下としても避けたいのだろう。 そこまで思考が行きつくと同時に、不可能だと即座にリップは皮下の案を棄却する。 深く事情は知らないが、自分たちの陣営は既に偶像達に損害を与えている。 脱出派の情報流布から古手梨花の捕縛は勿論の事、 皮下が同盟を結んでいるサーヴァントが既に一人脱出派のマスターを落としている。 そんな確執のある相手の提案受け入れられるはずがない。 この男は面の皮がゴムタイヤか何かでできているのではないか? 「ところが、今このタイミングではそうでもないんだ」 犠牲者が出る事になった発端は、283が抱えていた犯罪卿と呼ばれるサーヴァントと。 自陣営の最高戦力の片翼たるガムテが従えるライダーの対立に起因する。 件の犯罪卿を屠るために、ガムテ少年は確保しておいた刺客を送り込んだ。 他ならぬ、偶像達のプロデューサーを。 奇妙なのは、偶像達の関係者としては聖杯狙いという特異なスタンスであるらしい。 「もしそのPさんが犯罪卿を始末してくれていれば、当面こっちとの確執は弱まる。 あの子らが諦めない限り確執そのものが消えることは無いが… 総督は元より283なんざどうでもいい。もう一人の婆さんも現状は峰津院と敵連合ってのにご執心だ」 だから、奴らがこっちと講和を結ぶなら今しかないんだ。 皮下のそう告げるのと共に、リップも脳内で情報を吟味してみる。 確かに、四面楚歌状態の彼女達とってメリットが大きい提案だ。 最大の敵が、一先ず敵に回らないと宣言するようなものなのだから。 右を見て左を見ても、同盟を結んでいる敵連合ですら本質的には味方ではない、 孤立状態の283にとって、海賊同盟と停戦協定を結べるだけで相当な状況の改善が見込める。 「もし、あの子たちがこっちにつくなら、この界聖杯のシード権をくれてやってもいい。 総督は釈然としねぇだろうが、ラスボスが一番強いなんてのは俺は漫画や映画の中だけで十分なんだよ」 元々大した戦意は無い集団なのだから、脱出と此方への明確な敵対行為。 この二つを行わないのであれば、一先ず捨て置いても問題は無かった。 峰津院を打倒した後、手に入れた霊地の魔力で敵連合を制圧し283と雌雄を決する。 彼なりの、決勝戦(ラスト・ダンス)の誘いだった。 「…いや、さっき言ってたことと矛盾しないか? 283は何が切欠で爆発するか分からない爆弾だったはずだろう。 少なくとも、そんな連中を遊ばせておくのは俺は反対だ。リスキー過ぎる」 「峰津院や敵連合にいたら間違いなくそうだろうな。でも、俺達には明確に奴らにはないカードがある」 もし仮に、峰津院がこの戦いに勝利し、海賊同盟をせん滅したとして。 霊地の魔力で戦力を拡充させたうえで次に標的にするのは間違いなく283だ。 唯一の対抗馬を下し、この最高戦力となれば次に彼らの牙城を脅かしうるのは、 ゲームそのもの強制的に終わらせかねない283に他ならない。 いま彼女達と手を結んでいる敵連合とだって、最終的な決裂は免れない。 脱出と聖杯。 目的地が違うのだから、峰津院と海賊同盟を下せば必ず敵連合は283に牙を剥く。 その前提は海賊同盟も同一のものだが…峰津院や敵連合とは決定的に違う点がある。 陣営こそ違えど、根幹からして彼女達の味方であるプロデューサーが此方にはいるのだ。 彼女達は、彼を見捨てられない……と見ている。 根本的に偶像達の味方である彼がいる事で、海賊同盟の約定にも信憑性は高まる。 もし一方的に約定を反故にして攻撃を仕掛けようとすれば、プロデューサーは彼女達に何らかのサインを絶対に出すからだ。 「あの子たちがこの話を蹴れば必然的にプロデューサーの立場は悪くなる。 それに、婆様との確執も息を吹き返すことになるかもしれない。 それは、あの子たちも望むところでは無いだろうさ。 勿論、話を飲むなら決裂まで二人の身の安全は、一応保障する」 向こうが参加者全員と話し合いの機会を設けると公言した矢先に。 これまでの確執は不幸な行き違いだったと水に流して、伸ばした手を払われたなら。 やっぱり全員と対話するつもりなんて無かったんじゃないかと此方も相応の対応ができる。 ともすれば、全員との対話なんて耳心地のいい言葉を吐いておいて。 直ぐに脱出は出来ないと嘯いておいて。実はやはりせっせと脱出準備しているのではないかと情報操作も可能だ。 「偶像達にとっても俺達、峰津院、敵連合相手に三連勝するよりも。 俺達が他を片付けた後に、俺達出し抜いて一勝する方がよっぽど実現性も高いだろ」 確かに一理ある話ではある。 だが、リップの表情はやはり否定的な物だった。 「…さて、どうだかな。取り合えずそのプロデューサーって男に会ってみない事にはな。 そいつが偶像共にとってどれほどの存在か測らんことには頷けん」 「そりゃそうだ。ていうか俺も知りたいしな。 奴さんが俺達が投資するに相応しい代物なのかどうかは」 そこでぱん、と皮下は手を叩き。 だから、出撃前に一つ会ってみようぜ、と結論付けた。 彼の現在の推定の居場所は、既にビッグ・マムの口からカイドウに。 カイドウの口より、皮下に伝えられている。 問題は、どうやってガムテがいないタイミングで鏡面世界を移動するかだが… 何処にいるかさえわかれば、リップのアーチャーの空間転移で問題はない。 「……そう言えば、お前のライダーはどうした?」 「大戦前の腹ごしらえ中だよ。集めた葉桜の被検体を全部食わせてる 283とコンタクトを取ることに関しちゃ、総督も了承済みだ。 何しろ向こうには総督の“悲願“がいるかもしれないらしいからな もしそいつがいたら三十分後に東京タワーに攻め込むって伝えろだとさ」 前日の午後に実行したクロサワによるアイドル拉致計画。 そして、同盟者であるガムテの実行した、グラス・チルドレンによる偶像殲滅。 その両方を阻止した侍がいることは、ガムテとの要注意人物の情報交換で分かった。 二度もアイドルを助けている事実、カイドウの知る宿敵の性格。 この二点を考慮すれば光月おでんが283陣営と連なっている可能性は非常に高い。 日輪のセイバーとの対鋼翼の共同戦線の約定もあるため、カイドウにとっても、 283と皮下がコンタクトを取ることに異論は無かったという。 「大和の奴は東京タワー側に現れたらしい。不自然に鏡が塞がれてるからほぼ確定だ。 総督や大看板には共同戦線を結んだらしいセイバーと一緒にそっちを遊撃してもらう。 俺達の本命はスカイツリーサイド。あの婆さんやリンボ、 お前のアーチャーちゃんと連携して霊地を頂く」 「お前のライダーとあのババア、両方にあたらせた方がいいんじゃないか?」 「その場合大和が万が一令呪でスカイツリーにシュワッチしてきたら、 お前のアーチャーちゃんが矢面に立つわけだが…それでいいか?」 「………成程な、お前の作戦で構わねぇよ」 リンボやシュヴィは短時間とは言え霊地の強奪に専念させたい。 そんな時に大和や敵連合、方舟一派が攻め込んでくれば狛犬や道化では防衛は不可能。 強奪作戦そのものが頓挫する恐れがあった。 その為、最大戦力である四皇二人をそれぞれの霊地に分散させたのだ。 「今まで必死に集めた覚醒者(モルモット)を食わせちゃいるが、 それでも大和の奴に勝てるかは分からん。もし霊地強奪に失敗すりゃ大赤字だよ」 今迄集めた葉桜の犠牲者たちは千人ほど。その全員が既に覚醒している。 その全てを食わせて令呪二画分の霊基の向上は見込めたが、今迄のストックを全て使ってしまった以上、同じ手は易々とは使えない。 だが、この一戦で全てを出し切る短距離走の構えでなければ峰津院は墜とせない。 その事を、皮下は正確に理解していた。何処かで必ず博打に出る必要がある。 「リップ、お前もそろそろ梨花ちゃんを出す準備しておけよ。 もうすぐ鬼ヶ島の中は綺麗さっぱり更地になるだろうからな」 どこかげんなりした顔で、皮下は梨花の身柄の移動を忠告する。 カイドウの計画では日輪のセイバーとの約定から、決戦場は鬼ヶ島の中とするらしい。 激突で失われる命を少しでも減らすための措置なのだろう。 その代償として、綺麗さっぱりこの鬼ヶ島の全てが消え去るのは最早確定していた。 「あーもー!!実験体達の処理は済んだ。他の設備もノウメンのホテル何かに移した。 それでもよー、総督はお前らにあぁ言ったけど…結局、栗を拾いに大火事の中に突っ込むの、俺と総督じゃん!!」 先ほどカイドウはリップ達に睨みを利かせたものの。 この作戦で最もリスキーなのは間違いなく直接鋼翼を相手取る事となる皮下らだ。 語気こそ強かったが、リップ達のリスクは皮下とカイドウのそれよりも数段落ちる。 ぼやく皮下だが、その軽薄な態度の裏側にあるこの作戦に対する本気の度合いをリップは感じ取っていた。 今のこの男なら、二画目の令呪の使用さえ躊躇わないだろう。 請け負うリスクが低いからと言って油断していれば食われる。その確信がった。 「皮下」 「ん~何だよ」 「283との交渉は、俺も噛ませろ」 「あぁ、お前も梨花ちゃんの女侍と話をつけておく必要があるもんな」 リップとてこのまま状況に運命の手綱を任せるつもりは毛頭ない。 此方も、カードを切るべきである。彼はそう判断した。 (古手梨花のセイバーに峰津院大和を暗殺させる。これでいいな、シュヴィ) 『──ん、問題ない…セイバーの宝具なら…あのマスターが、バリアを貼ってても… 間違いなく、斬れる』 (首尾よく行けば皮下のライダーを落とさせてもいいが…それは状況次第だな) リップとしてもこの一戦は墜としたくはない。 それ故に、古手梨花のセイバーに283陣営の戦力として動くことを許すつもりは毛頭なかった。 高ランクの対魔力を有しているセイバークラスに令呪一画分の強制力では服従させるには不足だろう。 だが、此方には不治と言う鬼札がある。 令呪と梨花にかけた不治、これを以て古手梨花のセイバーを此方の駒とする。 少なくとも、自分たちの邪魔だけはさせない。 そう思案を巡らせていると、眼前に何かが投擲された。 「………これは?」 「お前がオーダーしてた麻薬(ドラッグ)だよ。忘れる前にと思ってな。 時間がないせいでそこまで量産できてねーが、この一戦だけなら十分な数を用意した。 あ、言っとくがお前の分だけじゃないからな、 不安なら今のうちにアーチャーちゃんに解析させとけ」 手渡されたケースに入っていたのはリップが量産を依頼した麻薬だった。 様々な計画や作業と並行しながら、皮下らは複製と量産に成功していたらしい。 鬼ヶ島内の研究設備が軒並み吹き飛ぶ以前に、こうして提供が間に合った。 カードは着々と出そろい、その暴力を馳せる臨界の時を待つ。 「──うし、それじゃあ行くか。ガムテ君が帰ってくる前に済ませちまおう」 「そう言えば、あのガキはどうした?」 「俺達の他にも同盟者がいるらしいからそっちと話付けに行くんだと。 あんまり重要視はしてないみたいだったけどな」 話によればそのガムテの同盟者は敵連合の中核をなす人物と深い仲で、 それを考慮すれば此方を裏切ってくる可能性大な相手らしい。 そんな奴を連れてくるなとリップは吐き捨てるものの。 だから優先度が低いって話なんだろ、と肩を竦めて皮下は返した。 ガムテがつけた話如何で作戦に加えるか捨て駒にするか左遷するか吟味すれば良い。 その方向で話は纏まり、プロデューサーに会いに行く運びとなった。 鏡世界を先導しながら、リップは静かに尋ねる。 「283の連中、話に乗ってくると思うか?」 「んーいや、まぁ無理だろ。こういう時ガキは大人のいう事を聞かないもんだ」 皮下も、283が乗ってくるとは思わなかった。 君たちのやろうとしている事は死体の数を増やす結果にしか繋がらない。 必ず、後悔することとなる。 そう告げた所で、皮下達への純粋な反感とは別に受け入れられないだろう。 此処半日の各地で起きた戦乱により、最早東京は戦場と化した。 そして、戦場に観覧席は無い。このまま座して時を浪費すれば。 そう遠くないうちにゆでガエルの末路を辿る事となる。 回避するには、自分たちの手で運命の手綱を握るほかなく。 例え、それが海賊同盟と何方が生存(いき)るか死滅(くたば)るかの道を歩むことになったとしても。 例え、その過程で犠牲者が出る事になったとしてもだ。 此処で偶像達が退く事は絶対にないだろう。 これまでの動向から立てたプロファイリングを述べつつ、皮下は「それに」と続けた。 「当然、俺達と仲良くするなら敵連合とは縁を切ってもらう。 今時現役アイドルの熱愛なんざ珍しくないが、不倫がスキャンダルなのは昔と同じだ」 結局の所。 生死のかかった場所で、八方美人ほど信用ならない物は無い。 皮下の出した結論はそれだった。 そして、283が最終的な決裂の時まで敵連合を裏切ることは多分無いだろう。 最初から拒絶が見えているなら、これからの交渉は敵を脅威と定める確認作業。 或いは大勝負の前の単なる運試し。 だが、皮下医院と豊島区の一件で大和も敵連合もある程度敵としての輪郭が見えている中。 283陣営は皮下達にとって霧子と梨花以外、今一つ不透明な勢力だ。 ここらで各々のカードを開き、持ち札を詳らかにしておくのも悪くない。 そう考えての決定だった。 どの道話がどう転ぼうと、三十分後には戦争が幕を開ける。 後悔が無いように、やれるだけのことはやっておかなければならない。 「……ま、恋人は一人だけって話だ。三人も四人も嫁がいるなんてのは、 土台不誠実なんだよ。………お前も、そう思うんじゃないか、リップ」 ──貴女の言う通り、夜桜(わたし)が「当たり前」となる未来を私に見せてください。 脳裏に一人の女を想起し、皮下はまた軽口を叩いた。 断言こそできないものの、事ここに至り、何となく彼も察していたのだ。 何故、リップと言う甘い男が、聖杯を目指しているかを。 プロデューサーがいるという部屋を目指し、先を歩くリップは直ぐには答えない。 だが、前を見据えたままぽつりと返事を漏らした。 その返答はこれまで通り淡々としながらも、その実最も感情を感じさせる一言だった。 「…あぁ、それについちゃ“半分は”同感だ。誰も彼も、何て知った事じゃない」 ──寄越せ!お前のポイントを!全部!!俺がアークに乗り、もう一度ライラを治す!! …どうしようもなく、二人の男は大人だった。 既に、何よりも優先するものを決めていた。 そこには法も倫理も、挟まる場所は無く。 だからこそ、彼らは偶像達の理想を“否定する”。 ◆ …軟禁場所にある鏡を通した狂気の女帝への報告は、つつがなく果された。 出撃前に報告を命じてきたビッグ・マムは彼の挙げた戦果に満足したようにしきりに頷いていた。 サーヴァントが二騎に、マスターが一名。紛れもなく大戦果だ。 特に犯罪卿の首級を挙げたとなれば、彼女は瞬く間に破顔して。 ───マ~マママママ!!やるじゃねェかプロデューサー!褒めたげるよ!! 巨大な貌を喜色に歪ませて、満悦といった様相で彼女は傘下の男を労った。 話を伺うに、アルターエゴ・リンボの口から自分が裏切るのではないかと、 疑いを賭けられていたらしいが、払しょくできたらしい。 その後、プロデューサーは高まった機運を見逃さず、女帝へと二つの提案をした。 一つは、自分に疑いをかけたリンボの処断を不問とする事。 曲がりなりにもランサーに加勢した彼に義理を通す意味と、貸しを一つ作っておくためだった。 海賊同盟の全容判明のため、黄金時代(ノスタルジア)へと接近するためでもある。 もう一つの提案は、283への対応を自分に任せてほしい、という事。 ガムテがいれば到底受け入れられるとは思えない要求のため、偶像達に対して発言権を得るならば今この時を置いて他にはなかった。 そして、それは上手く行った。今この時に限っては。 犯罪卿と言う怨敵の討伐の功績に加えて。 偶像達が企む脱出計画というマムにとっても無視できない懸念が発生したことで、 彼女の中でもプロデューサーに対する重要度が上方修正が掛かっていた事も起因する。 海賊ビッグ・マムは暴君ではあるが、それは彼女が愚かであることを意味しない。 単なる人質としての運用ではなく、283の取り得る行動に対してプロデューサーの知識は替えが効かない物だ。 彼女はそう考え、プロデューサーの提案を条件付きで飲んだ。 ビッグ・マムが了承すれば、ガムテも後から否やとは言えない。 これからも針の穴を通す様な一瞬の油断もならない状況ではあるものの。 一先ず、283への追撃は回避できたと判断した。 女帝の言では、これから別口でまた大きな戦いがあるらしい。 彼女自らが出向くような、そんな大戦が。 三十分後には全軍出撃、当然お前にも出撃(で)てもらう。 有無を言わせない語気で彼女はそう言い放ち、通信は終わった。 どうやら、彼女は既に283から個人的な私怨を薄らせつつあるらしい。 無論の事、また何が切欠で再燃するかは分からないが。 しかし、それを確認できただけでも収穫はあった。 ───これも、彼のお陰だな。 ずるずると、壁にもたれ掛かり、息を吐く。 彼の智謀が無ければ、遺してくれたものが無ければ。 きっと、この結果には繋がらなかっただろう。 咲耶の遺した遺書も、届くことは無かった。 そう、想いは確かに届いていた。 犯罪卿と、白瀬咲耶の。故人たちが残したものは。 無明の荒野を歩んでいた男にとって、確かな光明であり。 優しい救いであり、開かれたパンドラの箱に残ったエルピスであった。 しかし。 「───おや、おやァ?」 死者の遺した功績は逸話となるが。 あくまでそれを受け取って世を動かすのは生者の意思だ。 そう、何時の世も生者の意思こそが、現世において優先される。 希望とは、奪われるためにあるとは誰の言葉だっただろうか。 一切嘲弄。常世全てを嘲笑う者。悪辣なる陰陽師。レディクールキャット。 アルターエゴ・リンボさえいなければ。 彼の立つ場所は、悪意に余りにも近すぎた。 ◆ 何らかの予感を感じ取ったのは、直後の事だった。 前提として、それは快なる感覚ではなかった。 湧き上がる汚泥。虫の苗床。吐き出された吐しゃ物。 それらを何の前触れもなく見せつけられたような、背筋を駆ける嫌悪感。 吸い寄せられるように、部屋の奥から薄暗い廊下へと視線を移す。 すると、そこには。その男が。 先の戦いでランサーに加勢し、偶像ではない七草にちかを殺したサーヴァント。 ニヤニヤと嫌悪を催す笑みを浮かべて、怪僧は静かに佇んでいた。 「…君か。俺に、何か用かな」 言いようのない気色の悪さを感じつつ、嫌悪感は表出せず対応する。 そんなプロデューサーを舐める様な視線で見つめながら、リンボは問いかけに対して返答した。 相も変わらず、粘つくような声だった。 「いやァ、拙僧に任じられた大仕事の前に、無事に帰還し…ンン! あらぬ疑いを掛けられたにも拘らず、拙僧に慈悲を与えてくださった御身に、 一言御礼を申し奉ろうと思った次第で参上した次第なのですが───」 何処までも芝居がかった様子で、恭しくもその実此方を見下した様な態度で。 リンボはなぜプロデューサーの前に姿を現したかを語る。 何のことは無い、いつも通りの、彼の気まぐれだった。 ただ、大仕事の前の息抜きとして、気になっていた漫画や映画に目を通す様な。 カイドウやマムに見咎められれば再び叱責を受ける事請け合いの寄り道。 そして、その結果として。 「───つまらぬ」 悪趣味な愉悦を満たす、その見世物が。 彼にとっては三流以下の話運びをしている事を知る事となった。 「何だそれは、何だその目は。つい数刻前に拝見した御身の瞳は、それはそれは美しい闇に満ちていたというのに。偶像共と関わりやはり宗旨替えをなされたのですかなァ?」 言葉と共に。 闇が動き出す。 薄暗い廊下の奥から這い出る様に、リンボが迫る。 上背のあるプロデューサーよりもなお高い位置にあるその相貌は。 笑っているはずなのにぞっとするほど冷たい物だった。 屠殺場に送られていく家畜を見る様な。 四肢をもがれ、尚も死にきれずもぞもぞと蠢く羽虫を眺める様な。そんな目だった。 「──それ以上近づけば殺す」 近づいてくるリンボから守る様に、ランサー・猗窩座が姿を現す。 既に臨戦態勢を取り、殺気を発する槍兵を前にしても、リンボの態度は変わらない。 「……あぁ、貴女も壮健でなりよりです、修羅の君。 しかしそう怯えずとも槍兵殿の主の害になる事は致しませぬとも。 御点前らは既にあのビッグ・マムのお気に入り、下手な事をすれば拙僧の首が物理的に飛びまする」 「貴様の吐く言葉を俺が信用するとでも思ったのか?」 猗窩座の制止の警告も意味をなさず。 リンボの歩みは止まらない。 彼の巨躯がフローリングの廊下から部屋の中に入った瞬間。 ランサーの姿が、プロデューサーの眼前から?き消えた。 常人が視認可能な速度を遥か後方に置き去りにして、拳を振るう。 「ほう、これは───」 氷の様な冷たい嘲弄に彩られた相貌が、俄かに瞠目する。 出会った当初より今相対している主従の関心はリンボにとってプロデューサーただ一人。 彼の従えるサーヴァントについては大した関心を持っていなかったが。 この修羅の霊基、初めて出会った当初より格段に練り上げられている。 令呪の効果ではない。魔術師でもない男の令呪の効果がここまで持続する事はない。 成程、この槍兵にも先の戦いで何某かの変容があったらしい。 だが、まだ足りない。 この槍兵の資質だけでは、羽化には至らない。 (ンン、であるならば──) 口の端が邪悪に弧を作り、歪な下弦の月を作り出す。 たった今までさして関心は無かったが、興が乗った。 プロデューサーには恩がない訳でもない。 ならばこの槍兵の、羽化の最後の一押しを手助けするのもやぶさかではない。 「では、そのようにいたしましょう」 「死ね」 猗窩座が拳を振り上げるのも構わず、尚も前へと進み出る。 式神を展開しつつ、広げた五指を突き出した。 部屋の中の空気を裂く音が奔り、式神が一瞬で粉砕される。 やはりこの槍兵、依然戦った時よりも霊基の質が向上している。 それを認識すると同時に、ぐしゃりと何かがひしゃげるくぐもった音が響く。 式神を粉砕するのみに留まらず、振り下ろされた修羅の拳はリンボの上腕部を見事に粉砕していた。 「ンンッ!!よろしいですねェ!!」 だが、それでもリンボの笑みは消えない。 見るも無残に、あらぬ方向へと曲がった左腕を剣の切っ先の様に突き出して。 猗窩座が拳を引き戻す一瞬のスキを縫うように掌をその頭部へと到達させ──、 直後、バチリと、小さく黒い奔流が猗窩座へと走った。 「───何をした」 「いいえ。まァ、貴女の害になるような事は何も?むしろ逆で御座いますなァ」 プロデューサーの襟を掴んで後退し、敵意に満ちた視線でリンボを威嚇しつつ、体の状態を検める。 言葉の通り、特段異常は何もない。不快感も違和感も存在しない。 それどころか、頭の内側で何かが研ぎ澄まされている様な感覚すらあった。 そう、自分がかつて追い求めていた思考の領域と似た、その感覚。 「では、最後の詰めと参りましょうか」 再びリンボが距離を詰めてくる。 だが、その動きは急に緩慢な物に思えた。 五指を広げ掌を突き出してきた先ほどとは違い、黒曜石の様に尖った爪による手刀で猗窩座を退けようとする。 その動きに合わせて、此方も拳を突き出す。 術式は使わなかった。使わずとも事足りるという不思議な確信があったからだ。 『引力』に導かれる様に。 残った拳と拳は引かれあい───衝突!!! 瞬間の事だった。 魔力が爆ぜる感覚が、手首から猗窩座の五体へと突き抜ける。 リンボの肉を弾けさせて、そのまま腕のみならず、その巨躯へと突き進む。 黒い火花が花火の様に空間の中に咲くのが、猗窩座にも分かった。 霊基の質の向上。■■■■■からの呪いの消失。そして芦屋道満という稀代の呪術師による魂の調律。 特に最後の要素がマスターピースとなり。 ここまで揃えば萌芽するには十分だった。 それは打撃との誤差0.000001秒以内に魔力が衝突した際に生じる空間の歪み。 生前の猗窩座が終ぞ達する事のなかった至高の領域の、呪術師達にとってのその入門──『黒閃』 その火花は微笑む相手を選ばない。 黒き産声が、上がった瞬間だった。 「成りましたな。重畳重畳。しかし、我が分身である式を退けるとは───」 その威力は通常の打撃の2.5乗。 重なり合った拳と手刀は手刀を見事打ち破り、それだけに留まらない。 リンボの五体を容赦なく吹き飛ばした。 「ランサー!!」 認識可能速度を遥かに超えた交錯に完全に置いて行かれたプロデューサーが声を上げる。 ここでリンボを倒してしまうのは不味い。と考えたからだ。 だが、猗窩座はこれでリンボが死んだとはまるきり思ってはいなかった。 あの男が、これで死ぬわけはない。彼は、警戒を緩めなかった。 だが、プロデューサーが声を張りあげ、其方に意識を一瞬裂かれた隙は致命的だった。 崩れ落ち、消えていくリンボの五体が泥へと変わり、怪しげな方陣を作り出す。 舌打ちをしながら猗窩座はプロデューサーを突き飛ばし、方陣の範囲から逃がす物の──そこが限界だった。 「そうれ、輝き喰らえ、我が五芒星」 猗窩座の体が、不可視の力場に絡めとられる。 狭い室内だったのが災いした。回避しきれずリンボの呪いを受けた猗窩座は、床へと崩れ落ちる。 抜け出そうと全身に闘気を漲らせ、抜け出そうとするものの、間に合わない。 その隣を、無傷のリンボは悠々と通り過ぎた。 「止めろ、貴様──!!」 射殺さんとする目で猗窩座が睨むものの、リンボは気にしない。 リンボは彼にしては珍しく、プロデューサーに危害を与えようと思っていないのだから。 その証拠に、今なら幾らでも傀儡へと変えられる猗窩座にも動きを僅かな時間止める程度の呪いしか使っていない。 ただ、彼は思い出させたかったのだ。 初めて出会った時、プロデューサーの瞳の奥に確かにあった闇を。 今の彼が忘れかけて、過去のモノにしようとしているものを。 「…何のつもりか、聞いても?」 「いえね、拙僧はただご教授差し上げたかっただけですよ。 あの偶像共に何を吹き込まれたのかはとんと存じ上げませぬが……」 プロデューサーは身じろぎもせず、ただじっとリンボを見据える。 今この瞬間足掻いたところで、自分がリンボに勝てる可能性はゼロに等しい。 だから、彼の危害を加えるつもりは無いという言葉に賭けた。 リンボの両掌が、プロデューサーの頬へと触れる。 それに促されるままに顔を上へと向けられ、怪僧と視線が交わる。 「───貴殿が引き返すには、些か遅すぎたかと」 深い、洞の様な瞳だと思った。 その認識を最後に、プロデューサーの意識は現世から消えた。 ……人生のツケは、当人にとって最も苦しい時に必ず回ってくるという。 過去は消えない。男が置いていこうとした過去は、ツケを返せと必ず追い立てる。 ■ ──あぁ、プロデューサーさん。 相変わらず、死にそうな顔してますねー ……ぶっちゃけ、もうそろそろ、潮時なんじゃないですか? 何がって?聖杯を目指すことですよ。 だって、もう本当は私の為に聖杯を目指すつもりないんじゃないですか? あははっ。 本当に……めっちゃめちゃ、何も変わらないですね、貴女は。 私の事を思っているフリをして、本当は、綺麗な物だけを見ていたいんですよね。 だから、優しい人たちが許すって言えば、直ぐにその言葉に飛びつこうとする… 貴女はあの時から、何も変わってないんです。 だから、私の事を最後まで信じられないし。 私にも最後まで信じてもらえない。 過去(これまで)を裏切ってでも、持ってた宝石を全部投げ捨てでも。 私だけのプロデューサーになるって思ってくれた時は、ほんの少しだけ嬉しかったんですよ? でも、本当は。 最初から私だけのプロデューサーになるつもりなんて無いんじゃないですか。 今の貴女は仕方ないって言いたくて、言われたいだけなんじゃないんですか? 私がWINGに負けたのも、私が身勝手で、幸せから逃げる子だったから仕方なかった。 ここで酷い事を一杯したのも、私のためだったから仕方なかった。 ここまで来て全部放り投げて帰るのも、優しい人たちが許すって言ったから仕方のない事だった…… そう、言いたいんじゃないですか? だって。 …助けてくれたサーヴァントを倒した?作り物(NPC)を死なせた? そこじゃないですよね。貴女が戻れなくなったのは、そんな最近じゃない。 その前の、貴女が頭の奥に押し込んで、扉を閉めてる記憶を。 その時に、何を考えていたのかを。 都合よく忘れてる、その時の事を。 ───ねぇ、プロデューサーさん。教えてくださいよ。 ■ それは…聖杯戦争の本選に入る暫し前の、熱い太陽が照り付ける昼間の事だった。 …俺は熱に浮かされる様に、現在の自宅の近くにある公園に来ていた。 切れた電球だとか、飲み物を買うためだとか、大したことのない理由だったと思う。 どうせ昼間の内は、ランサーは動けないのだから、昼間は自由だった。 にちかを探す事も、この東京では最早意味は無い。 ただプロダクションの皆を巻き込まないために仕事は休職をして。 アイドル達と出くわさないよう仮の住処も用意して。それでも出かける事は最小限。 そんな中で生まれた僅かな気まぐれの時間だった。 その公園のベンチに腰掛けたのも、大した理由は無かった。 ただ、あんまりにも日差しが強かったから少し休憩しようと腰掛けただけだった。 「……君、学校は?」 そんな時だった。 茫洋と、先にベンチに腰かけていたその少年に声を掛けたのは。 283プロにいる彼女達の様に、アイドルにしようと思って声を掛けたわけでは当然ない。 第一、 彼は少年だった。 では何故声を掛けたかと問われると…ただ、何となくと返す他ないが。 「……あぁ、そうか。今は夏休み中だったか。お節介だったね」 少年からの返事はなく。 そもそもコミュニケーションを取ろうという意思すらない様子だった。 ただ…その子を見ていると、どうしようもなく心が締め付けられる様な錯覚を覚えた。 紅いスカーフを巻いて、薄汚れた格好で。 ただここではない遠い何処かを見つめるその少年に、関心が引き付けられた。 だが、そんな俺を横目に少年は何処か居心地の悪そうな様子で。 邪魔しては悪いかと考え、俺は一言謝罪を述べて、その日は公園を後にした。 その時、少年の手の甲に巻かれた包帯が嫌に鮮明に視界の端に映るのを感じた。 それから毎日、俺は昼間に公園に足を運んだ。 …どうしても、少年の事が気になったからだ。 時間にすれば一時間にも満たない僅かな外出だったため、ランサーも何も言わなかった。 そして、彼はやはり毎日あの公園のベンチにいた。 広いベンチの端に距離を開けて座り。 通報されても文句は言えないな。 そう思いつつ、俺は彼に何度か、益体のない事を話かけた。 ここにはよく来るのか、だとか。毎日暑いが飲み物などは飲んでいるのか、だとか。 少年は俺の問いかけに応える事は一度として無かったけど。 それでも俺は数日彼に話しかけ、世間話のような物を十五分行って去るのを繰り返した。 きっと、この時既に、お互い何となく察しは付いていたのだろうと思う。 今、隣にいる者が、マスターであることに。 そして、そんな時間が一週間過ぎて、十日目に差し掛かろうとしたところ。 その日、俺は意を決して尋ねてみた。 君は、マスターなのか、と。 今考えれば自殺行為にも等しい行いだったと思う。 ランサーが救援に入れない真昼の公園で、態々敵対関係であると明かすことは。 本当に、夏の熱気に浮かされていたのかもしれない。 その意味を口に出してから気づいて、どうしたものかと慌てたが、少年は冷静だった。 ただ、ゆっくりとその手の包帯を外して。 刻まれた赤い紋様を、俺に見せてきた。 「……君は、どうして此処に?」 少年がマスターであることを改めてから、まず口に出たのは、そんな言葉だった。 283の宝石たちとの交流の経験から言っても、詮索は相手を身構えさせてしまうだけだというのに。 そんな基本も忘れて、俺は尋ねてしまった。 当然、これまでの様に返事は帰ってこないと思われたが──ぽつりと、少年は呟く様に。 そう、本当に。途切れ途切れになりながら。それでも彼は俺に…話してくれた。 そして、ただ、生きたいと。彼はそう言った。 皆、俺が生きている事は罪で、俺が死ねば全て丸く収まる。 彼の周りにいた大人たちにそう、言われたらしい。 それを俺に告げてから──その後彼は、「だから」と続けた。 だから、此処から始めるのだと、彼は言った。 だから、聖杯をこの手で掴むのだと、彼は言った。 どれだけ周囲がお前は死ぬべきだとそう言ってきても。 例えそれが正しくても。生きることを望むのがどれほどの罪でも。 自分だけは、それでも生きたいのだと、そう言い続ける。そう彼は宣言した。 その言葉を聞いて、俺は。 「……きっと、君に罪は無いよ」 先ほどまでの様に、とっさに口から出た言葉ではない。 確かな意志と共に、放たれた言葉だった。 我ながら、偽善(エゴ)に満ちた言葉だと言いながら思った。 何も知らないくせに。 彼にそう言った大人たちだって、 彼らなりの理や正しさがあったのかもしれないのを承知の上で。 それでも、言わずにはいられなかった。 「……責任があるとしたら、君にそんな事を言わせてしまった、大人たちだ」 そうであって欲しいと、祈る様に。 俺はその言葉を口にした。 彼女だって、そうだ。 あの子は確かに、他者と、自分の想いを否定して。 身勝手な攻撃を近しい誰かに向けて、幸せになる事から逃げてしまうのかもしれない。 でも、それでも。 ───私……283プロで……研修しまーーーーーす!! あの子は、あの時、絶対に。幸せになるためにこの世界に飛び込んだ。 幸せになる事から逃げてしまうあの子が、笑うために、 誰もでもない自分が、誰かになるために、アイドルと言う道を選んだ。 …もしかしたら。彼女が283プロに入った頃に。 何か具体的に、君自身気づいていない才能が君にはあるのだと、そう言ってやれれば。 彼女が最初抱いてくれていた信頼が疑心に反転する頃までに、そう告げていれば。 あの結末が、何か変わったのではないかと、何度も何度も何度も考えた。 「──協力しないか」 そこに思考が行きついた果てに、出た言葉はそれだった。 俺にも俺の願いがある。だから聖杯は譲れないけれど。 それまでは、最後に戦うその時までは、俺は君に力を貸したいと。 そう告げた。 理由は、複数で徒党を組んだ方が勝率が挙がるだとか、打算もあったけれど。 何より、目の前の少年が放って置けなかったからだ。 ここまで凪の様な無表情だった少年の表情が、驚きと困惑に染まる。 そんな彼の様子を見て、俺は明日の晩まで考えていてくれと、そう伝えた。 こんな話、突然言われてもすぐには返答できないだろう。 サーヴァントと話し合う時間も必要だ。 この公園で待っていると、最後にそう言って、俺は公園を後にした。 少年が俺の目の前で死んだのは、約束である翌日晩の事だった。 ■ 少年のサーヴァントが友好的ではない万が一の事も考えて、ランサーを連れて。 満月の夜に、俺は少年を待った。 ランサーには、協力者になれるかもしれない子が来るとだけ伝えておいた。 彼は複雑な表情をしていたが、最終的には納得してくれた。 来るかどうかは何も保証がなく、むしろ少年にとっては不審者だったのを考えれば来る可能性は低かったかもしれない。 その予想を裏付ける様に、少年は来なかった。 …そこで帰っていればよかったのかもしれない。 でも、それでも俺は待った。少年は来るという不思議な確信があったからだ。 そして、少年はやってきた。 「君───その怪我、は───」 少年は、血まみれで、満身創痍だった。 傷の目新しさから、ついさっき、此処に赴く前に他の主従に襲われたのだと察した。 そして、そんなボロボロの状態で、サーヴァントを連れていない。 彼は戦いに敗れ、サーヴァントを失ったのだと、頭の片隅の打算的な部分がそう判断した。 「と、とにかく、直ぐ病院へ…!」 俺は慌ててズボンからスマホを取り出して救急車を呼ぼうとする。 そんな俺の体が宙を舞ったのは、その直後の事だった。 気持ち悪い浮遊感と共に後ろに飛んでいき、頭と背中を強かに打つ。 一体何が起きたのか理解しようと身を起こすと、少年が敵意の籠った瞳でランサーと対峙していた。 その時俺の口から出た「何を」は、果たして一体何方に向けての言葉だったのだろうか。 俺自身自覚がないままに、しかし自分に尋ねられていると思った少年は唸るような声で、俺に言った。 ───…アンタを殺して、サーヴァントを奪う! 最初、彼が何を言っているかが分からなかった。 背中を打ち付けたせいで、苦しい。息も旨く吸えない。 どうして、こんなことになってしまったのか。 俺はただ、彼に生きていて欲しいと。そう思っただけなのに。 ただ、うわごとの様に、何で、と。そう繰り返す事しかできなかった。 そんな意図せず放った問いに対する少年の答えは簡潔だった。 ───決まってるだろ…生きるっていうのは、他の誰かの命を喰らうって事だからだ! そう言って彼は腰についたベルトの様なものに手をやる。 本気で彼は、俺を殺そうとしている。 彼の殺意は、本物だ。 生まれて初めて本物の殺意をぶつけられて、思考が混乱する。 俺が死ねばにちかはどうなる。 あの子は救われないままなのか? 283プロの中で。あの子一人の努力が、何も報われないまま全て終わってしまうのか。 そんなの────不公平じゃないか。 そんな言葉がぐるぐると巡って。 最後に、頭の奥から、黒い何かが、溢れる。 ───術式展開・破壊殺─── そして、その一瞬。 そんな黒い衝動に身をやつしたその一瞬は、少年にとって致命的だった。 彼に向かっていくランサーの背を見て、直後に我に返り。 止めなければと、令呪を輝かせる。 だが、にちかが去っていったあの日と同じで。 既にランサーを止めるには、どうしようもなく遅かった。 直後、ランサーの放った攻撃と、少年の発した何かの衝撃が衝突して。 衝撃と轟音が、視界を塗りつぶし──── ───君に、罪は無いよ。 ──責任があるとしたら、君にそんな事を言わせてしまった、大人たちだ。 ……そして。 再び目を覚ました時には、全ては終わっていた。 その時の事だった。 俺の信じていた『何か』もまた、終わってしまったのは。 最後に俺が抱いていたのは怒りであり、憎しみだった。 そう、憎いと。本物の殺意を前にして、そう感じたのだ。 七草にちかの夢を認めようとしない運命を。 七草にちかの努力に報いなかった不公平を憎んで。 そして…ただ生きたいと願っていた、子供を殺した。 ◆ 意識が過去から、現在へと浮かび上がる。 目を醒ました時まず目に映ったのは、軟禁されていた一室の天井だった。 「───グッドモーニング。目を醒まされましたか。如何ですかな、気分は?」 身体を起こせば、見覚えのあるリンボの顔と、傍らに控えるランサーの姿が映る。 彼が無事なのを検めた後、表面上だけは笑顔を浮かべて返した。 「……ありがとう。最悪の気分だ」 「ンンンン!最高の誉め言葉ですなァ……」 「感謝の言葉は本当だけどね。君のお陰で忘れちゃいけない事を、思い出せた」 頭を打った衝撃によるものか、それとも心の防衛機能で意図的に封じていた物なのか。 それは定かではないが…リンボの手によってその記憶は表層へと引きずり出された。 気分は頗る付きの最悪だったが…きっと、それは過去にしてはいけない事だった。 急速にはっきりしていく意識を感じながら、辺りを見渡す。 すると、リンボやランサーの他に、知らない顔ぶれがそこにいた。 「おー、目が覚めたかPさん、体に異常はないか? アーチャーちゃんに調べてもらったが、そこの糞坊主は何仕出かすか分からんからな」 「辛辣ですねァ。事実ですが」 「たりめーだ。俺達もう霊地ぶん獲るまでお前から目を離すつもりねーから覚悟しとけ お前が油売ってたお陰でここで捕まえられたのは運がよかったわ」 ソファから身を起こしたプロデューサーの眼前に進み出る、タンポポの綿毛のような髪をした甘いマスクの男。 そしてその傍らで値踏みするような視線でこちらを見下ろしてくる、眼帯の男。 「…うん、その様子だと操られてる様子もなさそうだな。 良かった良かった、これから頼みたいことがあったからさ」 「……貴女は?」 「皮下真。元院長です。なに、大人として監督責任って奴を果してもらうだけですよ。 俺達が言った所でアンタの大事なアイドルちゃん達は言う事聞かねーだろうが、 アンタが言えばワンチャン止まるかもしれないからな。まず俺が話すけど」 皮下はそのまま簡潔に、今283が置かれている状況と、プロデューサーに頼みたい内容を説明する。 寝起きの頭でも、順序だった説明はすんなりと飲み込むことができた。 そして、理解する。 この交渉如何で、再び283の偶像達が戦火に巻き込まれるという事を。 得に皮下は、彼女達が此方の交渉を突っぱねた場合、容赦する方向では動かないと、ハッキリと宣言した。 「もしあの子らが要求を跳ねのけるなら俺達はあの子らを殺すつもりでいる。 そのための策ももう立てた。あらかじめ言っておきます」 ──霊地強奪作戦を邪魔するのなら、海賊同盟は絶対に283に更なる犠牲者を出す。 何のことは無い、この男もまた。プロデューサーの敵だったという事だった。 「ンン、であるならば、彼女等に伝えておいてくださる哉? 貴方方の怨敵は、本命であるスカイツリーの方へと赴くつもりだと」 「はぁ?そんなもん邪魔してくれって言ってるようなもんだろーが」 「何、観客は多い方がよろしいでしょう。ダメだというのであれば… 拙僧の士気にかかわりますなァ……」 「うーん殴りたい…いいぜ、分かった。でも作戦の前に沙都子ちゃんに令呪を使ってもらうのが交換条件な。最低でも首輪は付けておかねーと俺達が安心できん」 プロデューサーを横目に、姦しく言い合う皮下とリンボ。 その様相を見て、もし断ろうと彼らは止まりはしないだろうと言事を察する。 彼等は極論、プロデューサーの答えを必要としていないのだ。 でも、だからこそ。 「……お話は分かりました。引き受けますよ。私も彼女達と話しておきたい事はありますから」 犯罪卿の遺してくれたものを無駄にするわけにはいかない。 彼女達の中でこれ以上犠牲者を出す事だけは絶対に避けなければいけない。 自分の言葉で、その状況を手繰り寄せられるなら猶更だ。 それに、プロデューサーの側からしても、確かめたいことはあった。 あの偶像の七草にちかが、あの日、自分の前から姿を消した七草にちかなのか。 決勝の時の事を話せば、直ぐにわかるだろうし、それだけはどうしても確かめておきたかった。 そして。 (───すまない) プロデューサーは、心中で謝罪の言葉を述べる。 犯罪卿と、白瀬咲耶に。 彼等の遺してくれた想いは、確かに救いだった。 これからも彼女達の為に、にちかの為に戦う。その方針を変えるつもりは無い。 犯罪卿が願った対話も、背くつもりは無い。 でも、彼女達の齎してくれた救い全てを受け取る事は出来ない。 彼女達の元へ戻る事は、きっと無いだろう。 ただ、不公平な救済よりも、公平な裁きを。 一人の少年から始まり、たくさんの人間の命を。 理不尽に、永遠に奪ってしまった自分が救われてしまったら。 何の救いも無かった彼らの犠牲が、無駄になってしまう。 それは、どう考えても不公平(アンフェア)だ。 そして、その不公平は。 七草にちかが努力に見合った公平な報いを享受できる事を祈った、 七草にちかのプロデューサーとして。 一人の少年の未来を、永遠に奪ってまで、どうしても否定したかった事だから。 【中央区・某タワーマンション(グラス・チルドレン拠点)/二日目・早朝】 【プロデューサー@アイドルマスターシャイニーカラーズ】 [状態]:覚悟、魂への言葉による魂喪失、魔力消費(中)、??? [令呪]:残り一画 [装備]:なし [道具]:リンボの護符×8枚、連絡用のガラケー(グラス・チルドレンからの支給) [所持金]:そこそこ [思考・状況]基本方針:“七草にちか”だけのプロデューサーとして動く。だが―――。 0:今は状況を把握し、立ち回りを精査する。そのために情報が必要となる。 1:皮下の要求通り、283との対話に臨む。 2:にちか(騎)と話すのは彼女達の安全が確保されてからだ。もしも“七草にちか”なら、聖杯を獲ってにちかの幸せを願う。 3:283陣営を攻撃する中でグラス・チルドレン陣営も同様に消耗させ、最終的に両者を排除する。 4:神戸あさひもまた今後は利用出来ると考える。いざとなれば、使う。 5:星野アイたちに関する情報は一旦保留。 [備考] 【猗窩座@鬼滅の刃】 [状態]:頸の弱点克服の兆し、霊基の変質 [装備]:なし [道具]:なし [所持金]:なし [思考・状況] 基本方針:マスターを聖杯戦争に優勝させる。自分達の勝利は――――。 1:プロデューサーに従い、戦い続ける。 【皮下真@夜桜さんちの大作戦】 [状態]:健康 [令呪]:残り二画 [装備]:? [道具]:? [所持金]:纏まった金額を所持(『葉桜』流通によっては更に利益を得ている可能性も有) [思考・状況] 基本方針:医者として動きつつ、あらゆる手段を講じて勝利する。 0:霊地強奪の為の編成を組む。面倒クセ~~~。 1:大和から霊地を奪う、283プロの脱出を妨害する。両方やらなきゃいけないのが聖杯狙いの辛い所だな。 2:覚醒者に対する実験の準備を進める。 3:戦力を増やしつつ敵主従を減らす。 4:沙都子ちゃんとは仲良くしたいけど……あのサーヴァントはなー。怪しすぎだよなー。 5:峰津院財閥の対処もしておきたいけどよ……どうすっかなー? 一応、ICカードはあるけどこれもうダメだろ 6:梨花ちゃんのことは有効活用したい。…てか沙都子ちゃんと知り合いってマジ? 7:逃げたアイの捜索をさせる。とはいえ優先度は低め。 [備考] ※咲耶の行方不明報道と霧子の態度から、咲耶がマスターであったことを推測しています。 ※会場の各所に、協力者と彼等が用意した隠れ家を配備しています。掌握している設備としては皮下医院が最大です。 虹花の主要メンバーや葉桜の被験体のような足がつくとまずい人間はカイドウの鬼ヶ島の中に格納しているようです。 ※ハクジャから田中摩美々、七草にちかについての情報と所感を受け取りました。 ※峰津院財閥のICカード@デビルサバイバー2、風野灯織と八宮めぐるのスマートフォンを所持しています。 ※虹花@夜桜さんちの大作戦 のメンバーの「アオヌマ」は皮下医院付近を監視しています。「アカイ」は星野アイの調査で現世に出ました ※皮下医院の崩壊に伴い「チャチャ」が死亡しました。「アオヌマ」の行方は後続の書き手様にお任せします ※ドクロドームの角の落下により、皮下医院が崩壊しました。カイドウのせいです。あーあ 皮下「何やってんだお前ェっ!!!!!!!!!!!!」 ※複数の可能性の器の中途喪失とともに聖杯戦争が破綻する情報を得ました。 ※キングに持たせた監視カメラから、沙都子と梨花の因縁について大体把握しました。結構ドン引きしています。主に前者に 【リップ@アンデッドアンラック】 [状態]:健康、魔力消費(小) [令呪]:残り3画 [装備]:走刃脚、医療用メス数本、峰津院大和の名刺 [道具]:ヘルズクーポン(紙片) [所持金]:数万円 [思考・状況] 基本方針:聖杯の力で“あの日”をやり直す。 0:タイミングは測れか。その通りだよ。 1:皮下と組むことに決定。ただしシュヴィに魂喰いをさせる気はない。 2:283プロを警戒。もし本当に聖杯戦争を破綻させかねない勢力なら皮下や大和と連携して殲滅に動く。 3:古手梨花を利用する。いざとなれば使いつぶす。 4:敵主従の排除。同盟などは状況を鑑みて判断。 5:地獄への回数券(ヘルズ・クーポン)の量産について皮下の意見を伺う。 6:ガムテープの殺し屋達(グラス・チルドレン)は様子見。追撃が激しければ攻勢に出るが、今は他主従との潰し合いによる疲弊を待ちたい。 [備考] ※『ヘルズ・クーポン@忍者と極道』の製造方法を知りましたが、物資の都合から大量生産や完璧な再現は難しいと判断しました。 また『ガムテープの殺し屋達(グラス・チルドレン)』が一定の規模を持った集団であり、ヘルズ・クーポンの確保において同様の状況に置かれていることを推測しました。 ※ロールは非合法の薬物を売る元医者となっています。医者時代は“記憶”として知覚しています。皮下医院も何度か訪れていたことになっていますが、皮下真とは殆ど交流していないようです。 【アーチャー(シュヴィ・ドーラ)@ノーゲーム・ノーライフ】 [状態]:健康 [装備]:機凱種としての武装 [道具]:なし [所持金]:なし [思考・状況] 基本方針:叶うなら、もう一度リクに会いたい。 0:…マスター。シュヴィが、守るからね。 1:マスター(リップ)に従う。いざとなったら戦う。 2:マスターが心配。殺しはしたくないけと、彼が裏で暗躍していることにも薄々気づいている。 3:フォーリナー(アビゲイル)への恐怖。 4:皮下真とそのサーヴァント(カイドウ)達に警戒。 5:峰津院大和とそのサーヴァント(ベルゼバブ)を警戒。特に、大和の方が危険かも知れない 6:セイバー(宮本武蔵)を逃してしまったことに負い目。 ※聖杯へのアクセスは現在干渉不可能となっています。 ※梨花から奪った令呪一画分の魔力により、修復機能の向上させ損傷を治癒しました。 【アルタ―エゴ・リンボ(蘆屋道満/本体)@Fate/Grand Order】 [状態]:気分高揚、魔力消費(中)、ダメージ(中) [装備]:なし [道具]: [所持金]:なし [思考・状況] 基本方針:この東京に新たな地獄を具現させる。 0:地獄界曼荼羅の完成に向けて準備を進める。 1:霊地の収奪と、窮極の地獄界曼荼羅の実行準備。 2:計画を最終段階に移す。フォーリナーのマスターを抹殺する。 3:式神は引き続き計画のために行動する。 4:…のつもりでしたが、やめました。祭りの気配がしますぞ、ンンン――。 5:式神にさせるつもりだった役目は本体が直接担うことに変更。何をするつもりかはおまかせします。 6:それはそうと新たな協力者(割れた子供達)の気質も把握しておきたい 7:“敵連合”は静観。あの蜘蛛に邪魔されるのは少々厄介。 8:機会があればまたプロデューサーに会いたい。 時系列順 Back そんな革命前夜の僕らを誰が止めるというんだろう(前編) Next 地平聖杯戦線 ─RED LINE─(1) 投下順 Back そんな革命前夜の僕らを誰が止めるというんだろう(前編) Next 地平聖杯戦線 ─RED LINE─(1) ←Back Character name Next→ 128 ウィーアー! 皮下真 133 地平聖杯戦線 ─RED LINE─(1) 128 ウィーアー! リップ 133 地平聖杯戦線 ─RED LINE─(1) アーチャー(シュヴィ・ドーラ) 121 ある少年のプロローグ プロデューサー 133 地平聖杯戦線 ─RED LINE─(1) ランサー(猗窩座) 117 Surprise MOM Logic アルターエゴ・リンボ(蘆屋道満) 133 地平聖杯戦線 ─RED LINE─(1)
https://w.atwiki.jp/tnkcup/pages/134.html
Fateうんこのページ 闘劇09の種目 北方勢では横槍が壇上を狙っている っていうか行くらしい 待ち合わせだから仕方なく行くらしい かっこいいなおい ランサー 遠坂凜 ギル(スネ夫) その他キャラのページは作ってくれたらサーちんこが追加していきます
https://w.atwiki.jp/muvluv/pages/20.html
Comics There are two Muv-Luv comic series available. Muv-Luv, which covers Extra, and Muv-Luv Unlimited, which covers Unlimited. Both have been completed, with Unlimited ending its run in the February 2007 issue of Dengeki Daiou. There are also several anthologies available. Muv-Luv A comic adaption of Muv-Luv Extra's Sumika route. Unpopular, even with fans, due to the peculiar art style. Muv-Luv #1 ISBN 4-8402-2334-3 Muv-Luv #2 SBN 4-8402-2649-0 Muv-Luv #3 SBN 4-8402-2924-4 Muv-Luv Unlimited A comic adaption of Muv-Luv Unlimited's Meiya route, which ended its run in the February 2007 issue of Dengeki Daiou. Unlike the game, its ending suggests that Takeru has died (the game version of Unlimited does not touch the subject at all). The way it ends (with a scene from Alternative's prologue and the words "to be continued MUV-LUV ALTERNATIVE") suggests that an adaption of Alternative may be in the works. Muv-Luv Unlimited #1 ISBN 4-8402-3053-6 Muv-Luv Unlimited #2 ISBN 4-8402-3369-1 Muv-Luv Unlimited #3 ISBN-10 4840237905 ISBN-13 978-4840237901 Muv-Luv Unlimited #4 ISBN-10 4840238324 ISBN-13 978-4840238328
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/177.html
登録日:2011/05/04(水) 07 18 29 更新日:2024/04/12 Fri 20 40 28 所要時間:約 28 分で読めます ▽タグ一覧 Apocrypha EXTRA Fate Fate用語項目 Prototype Samurai Remnant TYPE-MOON Zero fake hollow stay night strangeFake バトルロイヤル プリズマ☆イリヤ マスター達が個性的(ある意味) 亜種聖杯戦争 儀式 冬木市 帝都聖杯奇譚 戦わなければ生き残れない 戦わなければ生き残れない←一部は戦っても生き残れない 損害賠償鰻登り 根源 殺し合い 派生がいっぱい 狂っている聖杯戦争 聖堂教会 聖杯 聖杯戦争 色無し恋無し情け有り 願いを叶える道具 魔術協会 ※この項目は『Fate/stay night』及びその派生作品である『Fate』シリーズに関するネタバレを多分に含みます。 閲覧にはご注意下さい。 ●目次 ◆冬木の聖杯戦争●第一次聖杯戦争 ●第二次聖杯戦争 ●第三次聖杯戦争 ●第四次聖杯戦争 ●第五次聖杯戦争 ●夜の聖杯戦争 ●聖杯戦争の解体 ◆Fate/strange Fakeの聖杯戦争 ◆Fate/Apocryphaの聖杯戦争 ◆Fate/EXTRAの聖杯戦争 ◆Fate/EXTRA Last Encoreの聖杯戦争 ◆帝都聖杯奇譚の聖杯戦争 ◆ 帝都聖杯奇譚 Fate/type Redlineの聖杯戦争 ◆Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤの聖杯戦争 ◆Fate/Prototypeの聖杯戦争 ◆Fate/Labyrinthの聖杯戦争 ◆Fate/Samurai Remnantの聖杯戦争 ◆Fate/Grand Order(第一部)における聖杯戦争 Fateシリーズで登場する用語。あらゆる願いを叶えるとされる聖杯を手に入れる為の競争行為を指す。 「戦争」と名前につくがその形態は問わないらしく、菌糸類曰く「聖杯とされるものが出品されたオークションだって聖杯戦争」。 ◆冬木の聖杯戦争 7人の魔術師(マスター)がそれぞれサーヴァントを召喚し、聖杯を巡って繰り広げる血みどろの争奪戦。 50-60年周期で開催され、既に5回を数えている。 『Fate/stay night』では魔術協会が主宰と言われていたが、後続作品では魔術師を数人派遣するのみになっている。設定が変わったっぽい サーヴァントの召喚 指定の召喚陣を刻んで呪文を唱えれば、後述する大聖杯が実際の召喚を行い、サーヴァントとして形にする。 触媒を用意して、誰を喚び出すかある程度指定可能。 複数の英霊に対応する触媒の場合、その中から最もマスターに近い英霊が喚び出される。例えばトロイの城門ならトロイア戦争関係者の誰かになる。 逆にどの英霊とも縁の薄い触媒の場合も、やはりマスター次第で召喚される英霊が決まる。 例として、古い地母神所縁の鏡と間桐桜、そのサーヴァントなどが挙げられる。 触媒を使わない場合は、純粋に最もマスターに近い英霊が選ばれる。『Zero』の雨生龍之介とそのサーヴァントなどが該当する。 また、非常に珍しい例として、英霊の方がマスターに結び付く触媒を持っていることがある。 この場合、マスターは特定の英霊とかなり縁が強い触媒を用意でもしない限り、自身に結び付く触媒を持っている英霊を召喚することになる。 Fateシリーズでは、『stay night』における遠坂凛とそのサーヴァントがこれに当て嵌まる。 英霊は『クラス』という枠組みに嵌め込んで召喚されるが、これは英霊そのものを召喚するとコストが掛かり過ぎるためとされる。 クラスは一回の聖杯戦争で(基本的に)7種用意される。このうちセイバー、アーチャー、ランサーは固定だが、残り4種はその時々で変動するらしい。割と死に設定 一回に7騎が召喚される理由は、ガイアの抑止力であるプライミッツ・マーダーの制御に必要な守護者の数が7体なのと合わせているからだそうな。 一度に同じ英霊を複数のクラスで召喚することも可能。 例を挙げると、ヘラクレスはキャスターを除く6種のクラスに適性があるので、キャスター以外は全てヘラクレスにすることもできる(*1)。 なお、召喚の際にクラスに割り当てられる関係上、同じ英霊であってもクラスの影響で差異が起こることがある。 前述のヘラクレスの場合は、セイバー、アーチャー、ランサーのいずれかなら紳士的な側面が強調されるが、他のクラスだと強姦魔な面が出たりする他、 ディルムッドのように、持ち込む宝具がクラスによって変わったりする(ランサーなら二振りの魔槍、セイバーなら二振りの魔剣となる)。 なお、神霊は霊格が余りにも高くて降霊させることすら出来ない(凛曰く「神霊レベルの現象を再現出来るなら聖杯など最初から必要ない」)。 ただし、ヘラクレスやメドゥーサ等、神に昇格される前や降格された後の状態が存在する者であれば召喚は可能となる。 聖杯という概念が西洋に由来する為、西洋と無縁の英霊は召喚できない。 第五次聖杯戦争でのアサシンは西洋と無関係だが英霊でもなく、キャスターが亡霊をサーヴァントに仕立て上げただけである。 もろにイスラムなハサンやオリエント系のギルガメッシュが召喚出来る事につっこんではいけない。 また、「人々に憎まれることで結果的に人類を救ったもの」「当人の意思とは無関係に周囲に祭り上げられたもの」等が該当する『反英霊』は本来召喚されないが、 第三次聖杯戦争の顛末次第では召喚可能になる(『stay night』では、第三次聖杯戦争で聖杯が汚染された影響で、第四次以降は召喚可能となっている)。 メドゥーサ、メディア、ジル・ド・レェ等がこの側面を持つとされる(英霊エミヤは凛の見立てではギリギリ反英霊でないらしい)。 ……第一次から召喚可能だっただろうハサンも反英霊だと言われちゃってるけど。 まあ彼らは厳密には英霊候補の亡霊なので、上述の西洋と無関係な亡霊と同じ理屈で喚べるんだろう、多分。きのこはいつも例外ばっかだな 聖杯の実体 実は聖杯と名の付くものは2つある。 ■聖杯の器(小聖杯) アインツベルンが聖杯戦争の度に用意する器物。形は何でも良い。 第五次ではイリヤスフィール・フォン・アインツベルンの心臓。 接続先がホムンクルスなら黄金の聖杯に、魔術回路がある人体なら青銅の聖杯に、魔術回路が無い人体なら増殖する肉塊になる。 サーヴァントが敗れて魔力の塊になると、聖杯の器はこれを回収する。 5騎分の魔力が集まればキャスター(Fate)の死者蘇生に使え、6騎分なら世界の内側で完結する願いは何でも叶うと見られている。 7騎を集め終えると、大聖杯を完全に起動させ、根源に至る孔を開く儀式を執り行う仕組みとなっている。 集め終える前に壊れた場合、聖杯戦争は失敗に終わる。 ■大聖杯 柳洞寺の地下大空洞にある魔法陣。これがある限り、何度でも聖杯戦争は開催される。 中心にはユスティーツァ・リズライヒ・フォン・アインツベルンが納まっているが、その魂は完全に昇華されており大聖杯に意思と言えるものはない。 大聖杯はまず50-60年かけて土地からサーヴァント7騎を喚び出すに足る魔力を吸い上げる。 魔力が十分に貯まったら、マスター候補を英霊を呼び出すに足る偉人、異端者の中から選び、後に令呪になる痣を与える。始まりの御三家の者は優先して選抜する。 そしてマスターを介してサーヴァントを召喚し、聖杯の器へ回収させる。 7騎分集まったら、聖杯の器からそれを受け取って世界の外へ一気に放ち、できた孔を固定する。 7騎分の魔力を失う代わり、孔の向こう側には人間には使い切れないだけの魔力があり、こちらが願いを叶える力になる。 集まり切らない内に聖杯の器が壊れた場合、聖杯の器から集めた分を受け取り、単なる魔力として貯蔵する。 マスターのサーヴァント維持のバックアップも兼ねているので、聖杯戦争が終了したらバックアップも終了する。聖杯戦争終了後もサーヴァントを現界させるのは困難。 イリヤのように聖杯のバックアップも無く上級の英霊を召喚して何ヶ月も維持、などと言う行為は、並の人間から見れば正気の沙汰ではない。 魔術師として並外れた凛でも、すぐに魔力が枯渇してしまう程に魔力消費が激しい。 第三次の顛末次第では願望を捻じ曲げて叶える欠陥品になる。それでもキャスター(Fate)程の魔術師ならば真っ当に機能させられる。 元は第三魔法「天の杯(ヘブンズフィール)」を再現する為の儀式だったが、途中から聖杯の争奪戦に変わった。 1800年頃、ユスティーツァ・リズライヒ・フォン・アインツベルン、遠坂永人、間桐臓硯(マキリ・ゾォルケン)が創立した。 アインツベルンは聖杯の器、遠坂は土地と降霊魔術の術式(当代が降霊術の大家ゼルレッチに師事していたため)、マキリ(間桐)は令呪等使い魔制御の術式をそれぞれ提供。 ここから、この三家は聖杯戦争における『始まりの御三家』を称している。徳川家リスペクト? 儀式の場に冬木を選んだのは、霊地として非常に優れていて、かつ魔術協会や聖堂教会の目を逃れられる僻地だったから。 当時の日本は絶賛鎖国中だったが、それを無視してでもこの地で行うメリットが大きかったのだと思われる。 冬木でも魔法を発動させるには条件が揃わず、それを補う為に世界の外に繋がる孔を穿つ必要がある。それが聖杯戦争のそもそもの意義だった。 その完成度は、あのギルガメッシュをして「このシステムを考えた奴は間違いなく神域の天才だろうよ」と賞賛せしめた程。 当初こそ目的は「第三魔法による人類救済」で一致していたが、今ではそれぞれ迷走している。 アインツベルンは動機が形骸化しており、儀式の完遂だけを求めている。 間桐、というより間桐臓硯は第三魔法による不老不死だけを求めている。 遠坂は5代目である遠坂時臣の時点で、世界の外にある根源への到達だけを求めている。 6代目の遠坂凛に至っては、先代(時臣)が早くに亡くなったことで引き継ぎがなされず、単なる聖杯の争奪戦と信じ込んでいた。 冬木の聖杯戦争は儀式として完成度が非常に高く、その後に発生した聖杯戦争の参考にされている。 ●第一次聖杯戦争 1810年頃に行われた。聖杯降臨の地は柳洞寺。 当時は唯の儀式で聖杯戦争とも呼ばれていなかった。碌にルールが規定されていなかった為に、参加者のマスターとしての自覚が希薄だった。 『Fate/stay night』でイリヤスフィールが言うには、馬鹿正直に遂行した挙句、始まりの御三家の仲間割れで失敗したとのこと。 『Fate/stay night [UBW]』のBD特典冊子でも、魔術師や技術者の間で問題があったとされる。 『Fate/complete material III』によれば、当時は「令呪」がまだ無く、サーヴァントを従わせられなかったのも一因だとか。 ◆参加者 詳細不明 ●第二次聖杯戦争 前回の失敗を踏まえ、令呪システムを完成させた。聖杯降臨の地は遠坂邸。 報酬として知識を与える約束で招かれた外来の魔術師たちも、御三家の決裂を知ってサーヴァントを自害させずに参戦。 アインツベルン相談室によると「ロクにルールの無い殺し合いで全滅した」らしい。 ◆参加者 詳細不明 ●第三次聖杯戦争 1930年頃、第二次世界大戦前夜に行われた。聖杯降臨の地は冬木教会。 前回の反省を踏まえて、細かいルールを決め、聖堂教会から監督役を招く事にした。 聖堂教会としても「聖杯」というならキリスト教に縁があるかもしれないと考え、この招きに応じる。 キリスト教とは無関係と確認できた後も、件の聖杯の強大さを無視できず、次回以降も監督役を派遣し続けることに。 小聖杯を巡り帝国陸軍やナチスを交え、冬木市ではなく帝都で戦いが繰り広げられたが、勝者が決まる前に小聖杯が破壊されて失敗。 この反省から第四次、第五次聖杯戦争の器には自己管理能力を備えたヒトガタ(イリヤスフィール、アイリスフィール)の包装を施すようになる。 但し取り込む英霊の魂が増えると行動不能になる欠点がある。 エーデルフェルト家も参加したが、仲間割れをして早々に敗退したとされる。 ……え? セイバーのクラスは常に終盤まで残ったはず? まあ、再契約でもしたか、そもそもこの聖杯戦争が小聖杯の破壊でアッサリ終わってしまったから「早々」の時点でもう終盤に差し掛かっていたのかだろう。 何度も失敗を繰り返したことで大聖杯に狂いが生じていた上に、他を出し抜く目的でアインツベルンが、 「本来存在しないクラスである『アヴェンジャー』のサーヴァントの召喚+規格上呼び出せない筈の神霊の召喚を試みる」 という二重のルール違反を起こしたことが、以降の聖杯戦争を歪ませる要因となった。 というのも、アインツベルンに召喚されたアヴェンジャーは生前「この世で唯一の悪であれ」という願い(呪い)を押し付けられた者であり、 彼の英霊としての在り方そのものが「この世で唯一の悪であれ」という願いそのものであったため、 アヴェンジャーが退場して聖杯に回収された時に、「願望器」たる大聖杯は彼を「この世で唯一の悪であれ」という願望であると認識して取り込み、 これによって汚染された聖杯は、「この世全ての悪」を生み出そうとする母胎へと変質。 以降、聖杯は自らにかけられた願いを、それがどんなものであれ人を殺す形で叶える欠陥を孕んだ他、 本来であれば召喚されないはずの「反英雄」に属する英霊も召喚されるようになった。 臓硯だけは大聖杯の異状に勘付いていたが、確信は持てず、第四次聖杯戦争まで様子見することになる。 なお、このアインツベルンの違法召喚がアヴェンジャーではなくルーラーであった場合、聖杯が汚染される事なくアインツベルンが勝利する。 だが決着後にダーニックがナチスドイツと協力して大聖杯を強奪し、『Apocrypha』世界へと分岐する。 一方、アヴェンジャーを召喚して本編ルートを辿りつつ、大聖杯を帝国陸軍が奪取すると、『帝都聖杯奇譚』世界へ分岐する。 ◆参加者 セイバー:ルヴィアゼリッタ・エーデルフェルトの祖母姉妹 アヴェンジャー(SN)orルーラー(Apo):アインツベルンのホムンクルス(*2) アサシン〈小人のハサン〉:ディオランド家の人形遣い(Fake) ランサー:ダーニック・プレストーン・ユグドミレニア(Apo) アーチャー(*3):??? 他、不明2騎。マスター側では遠坂時臣の祖父がマスターとして参加しており、間桐家もおそらく参加している。 ◆監督役:言峰璃正 ●第四次聖杯戦争 『Fate/Zero』参照。1994年11月頃に行われた。 聖杯降臨の地は前述の3箇所が候補だったが、過去3度続けられた聖杯戦争の影響で新たに候補地として出来上がっていた新都の一角が言峰綺礼によって選ばれた。 ◆参加者 セイバー:衛宮切嗣 アーチャー:遠坂時臣→言峰綺礼 ランサー:ケイネス・エルメロイ・アーチボルト、ソラウ・ヌァザレ・ソフィアリ ライダー:ウェイバー・ベルベット キャスター:雨生龍之介 アサシン:言峰綺礼 バーサーカー:間桐雁夜 ◆監督役:言峰璃正→言峰綺礼 ●第五次聖杯戦争 『Fate/stay night』と『Fate/unlimited codes』参照。2004年2月2-15日に行われた。サーヴァントの召喚自体は約2ヶ月前から始まっている。 歴代の冬木の聖杯戦争の中でも最もサーヴァントのレベルが高いと言われている。 『stay night』では大まかに分けて「Fate」(セイバー)ルート、「UBW」(遠坂凛)ルート、「HF」(間桐桜)ルートの3パターンの第五次聖杯戦争が描かれ、 各ルート・EDによって誰が生き残って誰が死亡し、聖杯がどのような形で現れ、聖杯戦争がどのように終結するかに差異が出てくるが、 監督役として参加している言峰綺礼は、第四次聖杯戦争を経ている場合、どのような顛末を辿ろうと必ず命を落とすとされる。 HFルートでのみ、イリヤスフィールが桜への接触から大聖杯の異変を知り、アインツベルンは失敗したと結論付ける。 ◆参加者 セイバー(Fate√):衛宮士郎セイバー(UBW√):衛宮士郎→キャスター→遠坂凛セイバー(HF√):衛宮士郎→間桐桜 アーチャー:遠坂凛アーチャー(UBW√):遠坂凛→キャスター ランサー:バゼット・フラガ・マクレミッツ→言峰綺礼 ライダー:間桐桜→間桐慎二ライダー(HF√):間桐桜→間桐慎二→間桐桜 キャスター:アトラム・ガリアスタ→葛木宗一郎 アサシン:キャスター 真アサシン:間桐臓硯 バーサーカー:イリヤスフィール・フォン・アインツベルンバーサーカー(HF√):イリヤスフィール・フォン・アインツベルン→間桐桜 ???:言峰綺礼 ◆監督役:言峰綺礼 ●夜の聖杯戦争 『Fate/hollow ataraxia』参照。2004年10月8-11日の出来事。 繰り返す4日間で行われる、「第三次聖杯戦争の再現」にして「第五次聖杯戦争の延長戦」。 アヴェンジャーとそのマスターであるバゼット、聖杯の器かつサーヴァントを剥奪されたイリヤ以外は、おそらく自身が参戦していることに気付けていない。 参加者 アヴェンジャー:バゼット・フラガ・マクレミッツ セイバー:遠坂凛(?)、間桐桜(?) 「昼間のアンリマユ」である衛宮士郎以外のマスター、ランサーと第三次では召喚されていないバーサーカー以外のサーヴァントは全て参加していると思われる。 ◆監督役:カレン・オルテンシア ●聖杯戦争の解体 2010年頃、遠坂凛とロード・エルメロイⅡ世(ウェイバー)が冬木の聖杯戦争を解体しようと試み、 大聖杯復活を企む協会側と対立するが、聖杯戦争に匹敵するほどの大騒動の末に解体され聖杯戦争は終結したらしい。 また衛宮切嗣が「保険」として大聖杯がある地下洞窟に爆薬を仕込んで地脈をいじり、数十年後に地脈に溜まった力が爆発するようにしている為、 解体に失敗したとしても第六次聖杯戦争は発生しない(本来は第五次聖杯戦争を阻止する為に仕掛けたが、予定より大幅に開催が早かった為に防げなかった)。 ◆Fate/strange Fakeの聖杯戦争 第五次聖杯戦争から数年後、何者かが冬木の聖杯戦争の技術を模倣し、アメリカで聖杯戦争のために作られた計画都市・スノーフィールドにて再現させたモノ。 不完全な模倣なので欠けるはずの無い三騎士のクラスが欠け、選ばれる筈のないサーヴァントが呼び出されているほか、 本来マスターになり得ないモノにまで令呪が宿るという現象が確認されている。 どうやら「偽の聖杯戦争」は「真の聖杯戦争」の呼び水となるものであるらしく、偽と真を繋ぐセイバーの召喚後にサーヴァント6柱が追加で召喚された。 stay nightと限りなく同じなのに全く違う世界で行われているため、魔術師やサーヴァントといった聖杯戦争の主役のみならず、 死徒や代行者、神霊に神獣、さらには正体不明の霊長といった色とりどりの顔ぶれによるカオスな聖杯戦争と化している。 ◆参加者(偽) アーチャー:男魔術師→ティーネ・チェルク ランサー:合成獣の銀狼 ライダー:繰丘椿 キャスター:オーランド・リーヴ アサシン:ジェスター・カルトゥーレ→セイバー陣営(*4) バーサーカー:フラット・エスカルドス ◆参加者(?) セイバー:アヤカ・サジョウ ◆参加者(真) 真アーチャー:バズディロット・コーデリオン 真ライダー:ドリス・ルセンドラ エルメロイ教室OBら約30名 真キャスター:フランチェスカ・プレラーティ 真アサシン:ファルデウス・ディオランド 真バーサーカー:ハルリ・ボルザーク ウォッチャー:シグマ ◆乱入者 フィリア/イシュタル ティア ◆監督役:ハンザ・セルバンテス ◆Fate/Apocryphaの聖杯戦争 舞台は『Fate/stay night』の平行世界で、第三次聖杯戦争でアインツベルンがアヴェンジャーではなくルーラーのサーヴァントを召喚して分岐した。時間軸は第三次聖杯戦争の60年後。 「Fate/Apocryphaの第三次聖杯戦争」は熾烈な闘いの末にダーニック・プレストーン・ユグドミレニアが冬木の大聖杯を奪い取り、行方不明になり終結。 数十年後にルーマニアで設置された大聖杯が発見され、ユグドミレニア一族と魔術協会の大聖杯を巡る闘いを描いている。 アヴェンジャーが召喚されていないため、大聖杯は本来の機能を維持している。 しかし、ダーニックによりトゥリファスに馴染むよう少しずつ変質させられた結果、こちらの世界線でも反英雄の召喚が可能となっている。 大聖杯にはマスター達が徒党を組んで聖杯戦争が立ち行かなくなった時、新たにサーヴァントを召喚するための予備システムが存在することが判明。 ユグドミレニア一族の「黒」の陣営と、魔術協会の「赤」の陣営。サーヴァントが7騎ずつ別れてかつてない大規模なものとして「聖杯大戦」と呼ばれる。 更に監督役としてルーラーのサーヴァントが召喚されていて、全てのサーヴァントの令呪も所有している。 この聖杯大戦では14騎という大量のサーヴァントを召喚可能になっているが、これはユグドミレニアが改良を施した訳ではない。 冬木の霊脈もトゥリファスのそれがより優れているお陰でより膨大なマナを蓄積し易かった、という理由もあるが、 大聖杯によるマスターへのバックアップの程度を減らし、マスターへの負担を増大させて召喚可能な上限を引き上げたのも一因。 そのため、二流魔術師程度だとサーヴァントを召喚するだけでもかなりの疲労を覚える羽目に。 また外部に大聖杯が出た影響もあって冬木の儀式の術が部分的に流出してしまい、各地で同様の聖杯戦争が起こって聖遺物の奪い合い等の事態に発展している。 ただし「根源に向けて孔を穿つのに必要な英霊の魂が7騎」という肝心な点等は魔術協会の上層部以外は知らず、 多くて精々5騎のサーヴァントによる大抵の願いは叶えられる範疇に留まる擬似聖杯を奪い合う、という比較的小規模なものに留まる。 『Fate/stay night』系列の登場人物について 平行世界なので、大体の人物が『Fate/stay night』とは異なった経緯を辿っている。 衛宮切嗣:アインツベルンと関わらない。 士郎:切嗣に拾われず、姓も元のまま。性格は『カプセルさーばんと』のシロウに近い。 遠坂凛:遠坂家が聖杯以外での根源到達に転針した為か、高校生の頃には魔拳使いになっている。桜と士郎を巡ってラブコメするとか。 間桐臓硯:大聖杯を奪われたことで廃人になった。間桐家自体も魔術師としてはほぼ断絶。 間桐桜:間桐家の代わりにエーデルフェルト家へ養子に行った。凛が高校生になる頃、お嬢様笑いをするプロレスラーとして来日する。 イリヤスフィール:切嗣がアインツベルンと関わらないので生まれない。アインツベルン自体は健在で、ムジーク家に技術提供をしている。 言峰璃正:第四次聖杯戦争が無いので幾らか長生きしたが、作中では病死している。第三次聖杯戦争の縁で、シロウを養子にする。 言峰綺礼:冬木で神父をしている。自分の本性のことで開き直っていないが、シロウ・コトミネは出会うとその引き金になるとして避けている。 ケイネス・エルメロイ・アーチボルト:何らかの経緯で悲惨な状態で帰って来た。 ライネス・エルメロイ・アーチゾルテ:本作で初めて登場した。『ロード・エルメロイⅡ世の事件簿』同様、エルメロイ家の跡継ぎ。生まれ年が早くなっていると思しい。 ブラム・ヌァザレ・ソフィアリ:本作で初めて登場した。『Fate/Zero』同様、ソフィアリ家の跡継ぎ。 ソラウ・ヌァザレ・ソフィアリ:『Fate/Zero』同様、ケイネスの婚約者。 ウェイバー・ベルベット:ロード・エルメロイⅡ世として登場。生まれ年が早くなっていると思しい。 ルヴィアゼリッタ・エーデルフェルト:凛が高校生になる頃、桜と来日する。 フラット・エスカルドス:『Fate/strange Fake』同様、ロード・エルメロイⅡ世の生徒。生まれ年が早くなっていると思しい。 ◆聖杯大戦参加者("赤"の陣営) 赤 のセイバー:獅子劫界離 赤 のアーチャー:ロットウェル・ベルジンスキー→シロウ・コトミネ 赤 のランサー:フィーンド・ヴォル・センベルン→シロウ・コトミネ 赤 のライダー:キャビィク・ペンテル→シロウ・コトミネ 赤 のキャスター:ジーン・ラム→シロウ・コトミネ 赤 のアサシン:シロウ・コトミネ 赤 のバーサーカー:デムライト・ペンテル→シロウ・コトミネ ◆聖杯大戦参加者("黒"の陣営) 黒 のセイバー:ゴルド・ムジーク・ユグドミレニア 黒 のアーチャー:フィオレ・フォルヴェッジ・ユグドミレニア 黒 のランサー:ダーニック・プレストーン・ユグドミレニア 黒 のライダー:セレニケ・アイスコル・ユグドミレニア 黒 のキャスター:ロシェ・フレイン・ユグドミレニア 黒 のアサシン:相良豹馬→六導玲霞 黒 のバーサーカー:カウレス・フォルヴェッジ・ユグドミレニア ◆聖杯大戦参加者(ルーラー陣営) ルーラー:レティシア(マスターではなく「憑依」というかたちでのイレギュラー召喚) "黒"のセイバー:ジーク(マスターではなく「融合」という形で霊基を引き継いでいる) "黒"のライダー:ジーク(ジークをマスターとして再契約し、自動的にルーラー陣営に移籍) ◆聖杯大戦監督役:シロウ・コトミネ ◆Fate/EXTRAの聖杯戦争 舞台は『Fate/stay night』の平行世界で、1970年代の出来事をきっかけに分岐した。ゲーム中では2032年だが、『Fate/EXTRA material』では2030年になっている。 トーナメント形式で行われる、128体のサーヴァントと魔術師によるムーンセル(聖杯)の争奪戦。 本戦参加者を決める予選を含めれば、おそらく全聖杯戦争中最多の死者数。わかっているだけで1000人弱が死亡している。 ムーンセルに招かれた魔術師(ウィザード)は一時的に魔術師としての記憶を封印され、 無意識のうちに固有結界の一種である電脳世界「SE.RA.PH」にて、いわば「偽りの学園生活」の中で自身に与えられた役割を演じることになる。 しかし自分の本当の素性を思い出し学園生活から抜け出すことで、魔術師は初めて「マスター」となりサーヴァントと契約、聖杯戦争本戦への参加が許される。 なお、本戦参加者128名に入れなかった時点で他のマスター候補者は敗退、電脳死が確定する。 SE.RA.PHに於けるマスターとサーヴァントの繋がりは良くも悪くも地上のそれとは比べ物にならない強固さであり、 マスターが死亡するとサーヴァントも消滅するのは同様だが、逆にサーヴァントが消滅した時点でマスターも敗退とみなされ、これまた電脳死する。 ただしこれは「型月の原則」なので、当然例外が存在する訳で…… ムーンセルの実態は月にある超高度演算機。制作者は不明だが、人類が理解出来るモノではないらしい。 ムーンセルは人類史の全てと平行世界をも観察、記憶しており、凄まじい演算能力であらゆる未来を操作する事を可能とする。 所有者はその演算能力を使う事で願いを叶うように導く事が出来る。その気になれば世界規模の戦争を起こす事や人類全てを死に追い込む事も可能。 特筆すべきは所有者は現代にいながらも過去の時間軸から都合のいい未来へと改竄出来る点であり、まさしく万能の力といえる。 こちらは人智を遥かに超えた力を持つので、あらゆる魔術基盤に基づく英霊を召喚でき、神霊レベルの現象も完全でなくともある程度再現出来る。 ムーンセルが存在するのは『Fate/EXTRA』系列の世界だけで、他の平行世界にはない。 朱い月のブリュンスタッドは存在しないが、それに相当する星の頭脳体が存在するという。 ◆参加者(※一部) 主人公(岸波白野):セイバーorアーチャーorキャスターorバーサーカーorギルガメッシュ(後ろ二つはCCCのみ)/セイバー&キャスター(EXTELLA/zeroのみ) 間桐シンジ:ライダー、赤ランサー(CCCのみ)、ヴァイオレット(FoxTailのみ) ダン・ブラックモア:アーチャー ありす:キャスター 臥藤門司:バーサーカー ランルーくん:ランサー、赤ランサー(CCCのみ) ユリウス・ベルキスク・ハーウェイ:アサシン ラニ=Ⅷ:バーサーカー、赤ランサー(CCCのみ) 遠坂凛:ランサー、赤ランサー レオナルド・ビスタリオ・ハーウェイ:セイバー トワイス・ハーウェイ・ピースマン:セイヴァー(*5) ジナコ=カリギリ:ランサー(ランチャー) 殺生院キアラ:キャスター キシナミハクノ:アーチャー(EXTELLA/zeroのみ) アトラム・ガリアスタ:キャスター(EXTELLA/zeroのみ) 坂神一人 セイバー (FoxTailのみ) ◆Fate/EXTRA Last Encoreの聖杯戦争 『Fate/EXTRA』の並行世界……ではあるのだが、この世界ではそもそも聖杯戦争のシステム自体が過去のものとなっている。最も未来の3030年が舞台。 電脳死するほかなかったマスターは敗退後も契約さえ切ってしまえば生存が許されるようになり、 その結果参加者だったマスター達はそのほとんどがサーヴァントを手放したことで、完全に聖杯戦争という枠組みが崩壊してしまっている。 その上「契約を切ればマスターは消滅せず、SE.RA.PHに存在し続けられる」という現象を利用し、シンジのように永劫朽ちぬ理想都市を作って滅びゆく人類の移住先にしようとした者も出ていた。 この他にも 本戦に参加する条件が「記憶を取り戻しサーヴァントと契約する」から「他のマスター候補を殺害する」に変更されている 安全地帯だった学園エリアが無くなり、階層すべてが戦闘空間であるアリーナ化。そもそも「階層」という概念自体アリーナにしかなかったもの 各階層は勝者になったものの次の戦場に向かわなかったマスター、通称「フロアマスター」によって管理されている。フロアマスターはそれぞれの階層で一番戦績が優れていたものが自動的に選出され、生きたマスターが残っていない場合は、最も強かったマスターが蘇生されて「フロアマスター」となる。その場合、死者が生前のままに蘇る道理はなく、「勝利にのみ執着する亡者」と化す場合もある。 階層間の移動は上から下に降りる時限定でいつでも可能だが、下から上への移動には勝者になって「ムーンマイルラダー」に乗らなければならない。しかし現状対戦者になり得るマスターはフロアマスターのみな上に、フロアマスターが敗退すると管理していたフロアごと消滅してしまう=人類が絶滅に近づく 存在しないはずの「129人目の参加者」が存在する 等々、数え切れないほどの差異が存在する。 なお聖杯戦争のルールが変更されたのは、セイヴァーのサーヴァントの宝具『天輪聖王(チャクラ・ヴァルティン)』が原因らしい。 というのも、そもそもとして『EXTRA』とは前提となる部分がいくつか異なっており、階層とムーンマイルラダー、本戦への参加条件はこの世界では初めからこうであったもの。 また『天輪聖王』が聖杯戦争が崩壊した原因なのはその通りなのだが、むしろ トワイスの理想形に最も近かった岸波白野でさえトワイスの思想に同調せず、その上でセイヴァーに敗北してしまった。 それを受けてトワイスは完全に人類の救済を諦め、ムーンセルを「滅亡の未来」以外観測しない運営方針に切り替えてしまった。 ことの二つが大きな要因。 第1話でハクノが居た最下層は「聖杯戦争予選会場」などではなく、過去の聖杯戦争予選からシミュレートされた「再現データ」に過ぎず、ハクノは真の意味では聖杯戦争に参加していない。 あくまでその残骸を利用して上に上っていただけ。 因みに真っ当に成立していた最後の聖杯戦争は、間桐シンジらが参戦した1000年前の物が最後。 つまりフロアマスターたちは電脳世界で1000年以上、不毛の時を生かされ続けていることになる。 ◆参加者 岸浪ハクノ:セイバー ◆フロアマスター 間桐シンジ:ライダー ダン・ブラックモア:アーチャー 怪物:キャスター ???:キャスター 遠坂リン:ランサー ラニ=Ⅷ:バーサーカー(EXTRA) レオナルド・ビスタリオ・ハーウェイ:セイバー(EXTRA) ◆敗者 ユリウス・ベルキスク・ハーウェイ:バーサーク・アサシン 尼里ミサオ:ライダー キシナミハクノ(?):セイバー キシナミハクノ(?):??? ◆??? トワイス・ハーウェイ・ピースマン:セイヴァー 岸波白野:セイバー ◆帝都聖杯奇譚の聖杯戦争 舞台は『Fate/stay night』とは別世界で、設定は互いに独立している。敢えていえば第三次聖杯戦争で分岐している。時間軸は第三次の2年後、昭和20年夏。 日本帝国陸軍が外部から招いた魔術師により召喚された魔人アーチャーが、逆に帝国軍自体を掌握。第三次聖杯戦争に参加、勝利し冬木の聖杯を奪取することに成功する。 彼女により聖杯自体の汚染が看破され、願望機としては使用出来ない聖杯を81のパーツに分解し再構築した事で、聖杯の魔力をあます所なく純粋な破壊力へと変換した八十一号聖杯爆弾が誕生。 この聖杯爆弾を巡り、新たに召喚された七騎の救国英霊達とドイツより強襲してきた人造英霊兵団ヘルト・クリーガーが戦いを繰り広げる。 ◆参加者 セイバー:琥珀 アーチャー:マスターアルトリア ランサー:言峰華蓮 ライダー:??? キャスター:総統 アサシン:レイター少佐 バーサーカー:間桐少佐 ◆ 帝都聖杯奇譚 Fate/type Redlineの聖杯戦争 ◆参加者 セイバー:藤宮九十九 →赤城奏丈 アーチャー:かなめ ランサー:蘭蘭芳 ライダー:??? アサシン:レイター少佐 バーサーカー:真瓦津少佐 ◆Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤの聖杯戦争 舞台は『Fate/stay night』とは別世界で、設定は互いに独立している。イリヤの年齢やアインツベルン、凛とルヴィアの聖杯戦争に関する知識などが独自のものになっている。 アイリスフィールがイリヤを聖杯とすることを拒絶し、切嗣と彼女の手によって四次(恐らく)が未然に阻止された。切嗣とアイリは現在でも再発を防ぐため活動している。 美遊が元居た並行世界においては、エインズワースが二つの魔術師家系(間桐家ともう一つの魔術師家系)と手を結び儀式を作り上げた。 特に「英霊召喚システム」は特殊で「クラスカード」を用いて自身の肉体を媒介にし英霊の持つ力の一端を写し取り術者自身が英霊と化す、 それが宝具召喚「限定展開(インクルード)」と英霊召喚「夢幻召喚(インストール)」である。 そうした「偽英霊」が戦い勝者が聖杯を得る仕組みであった。 この世界でも4回聖杯戦争を失敗していて、第四次の時には町を飲み込む程の闇が発生し、その時にエインズワース家の先代当主であるザカリー・エインズワースは死亡、協力関係にあった他の二家は壊滅した。 三家の中でただ一人生き残ったジュリアン・エインズワースは、結果的に一人で聖杯戦争のシステムを掌握。魔力の枯渇とそれに代わる「謎の物質」の出現によって滅亡の危機に瀕した人類の救済を目的に、第五次聖杯戦争を起こす。 この聖杯戦争は最終的に本来は聖杯戦争の参加者ではないイレギュラーである衛宮士郎が勝利し、聖杯の器である美遊をイリヤの世界に逃がしてしまったことで失敗に終わる。 なお、その時に『stay night』の英霊が宿った8枚のクラスカード(*6)も一緒に来た。 だが、美遊が並行世界より回収されたことで、美遊(とイリヤ)を聖杯として、ジュリアンは再び聖杯戦争を行おうとしている。 ◆参加者(五次)※陣営毎に統括 衛宮士郎:偽アーチャー間桐桜:アーチャー(屑カード) アンジェリカ・エインズワース:真アーチャーザカリー・エインズワース(ドール):セイバーケイネス・エルメロイ・アーチボルト(ドール):ランサーマトウカリヤ(ドール):ライダーマトウシンジ(ドール):アサシンアトラム・ガリアスタ(ドール):キャスターベアトリス・フラワーチャイルド:バーサーカー ◆監督役(五次):言峰綺礼 ◆参加者(六次)※陣営毎に統括 イリヤスフィール・フォン・アインツベルン、衛宮美遊:セイバー、ランサー、ライダー、アサシン、バーサーカー(二人で五次のカードを複数所持。キャスターはジュリアンによって破壊)クロエ・フォン・アインツベルン:アーチャー(正確には所持ではなく同化) ジュリアン・エインズワース:???(クラス不明のカードを複数所持。そもそもゲームマスターなので本当の意味での「参加者」ではない)アンジェリカ・エインズワース:アーチャー(二枚目)(後にカードはギルに奪取され、参加者ではなくなる)ベアトリス・フラワーチャイルド:バーサーカー(二枚目)マトウサクラ(ドール):バーサーカー(三枚目) 小ギル:アーチャー(二枚目) またイリヤ達の陣営にはカードこそ使わないものの、遠坂凛、ルヴィアゼリッタ・エーデルフェルト、バゼット・フラガ・マクレミッツ、そして途中から衛宮士郎とアンジェリカが所属している。 ◆Fate/Prototypeの聖杯戦争 舞台は『Fate/stay night』の元になった旧Fateを再構築した世界。 東京で2回開催。マスターは七つの天使の階梯、サーヴァントはそれぞれのクラスによって一位から七位までの階位に分けられる。 発端となったのは聖堂教会のある枢機卿が秘密裏に模造聖杯を持ち出し、極東の地で奇跡の再現を目論んだこと。 召喚された七騎の英霊の魂を呼び水にして更なる高位存在を呼び出す事で東京を聖都へと生まれ変わらせる事がその枢機卿の目的であるが、 集められた魔術師達は聖杯は根源への架け橋となる願望器として売り込まれている。 つまり冬木の聖杯戦争の真の目的が隠れ蓑として使われているような状態。 しかしその聖杯の真の機能は「『黙示録の獣』を召喚する事で逆説的に主の愛を証明する」というイカレたものであり、 サーヴァントの魂のみならず多くの生贄を必要とする代物だった。 そして史上初の聖杯戦争において沙条愛歌の手によって聖杯は起動しようとしていたが、そのサーヴァントであったセイバーの手によって阻止された。 『Fate/Prototype 蒼銀のフラグメンツ』参照。 その8年後、本来開かれるはずのなかった第二の聖杯戦争が『Fate/Prototype』となる。 ◆参加者(一次) セイバー:沙条愛歌 アーチャー:エルザ・西条→沙条愛歌 ランサー:ナイジェル・セイワード→沙条愛歌 ライダー:伊勢三玄莉→沙条愛歌 キャスター:玲瓏館家の当主→沙条愛歌 アサシン:仁賀征爾→沙条愛歌 バーサーカー:來野巽→沙条愛歌 ◆参加者(二次) セイバー:沙条綾香→サンクレイド・ファーン→沙条綾香 アーチャー:アーチャーのマスター(名称不明) ランサー:玲瓏館美沙夜 ライダー:伊勢三杏路 キャスター:葛木宗一郎 アサシン:不明 バーサーカー:???→サンクレイド・ファーン ビースト:沙条愛歌 ◆Fate/Labyrinthの聖杯戦争 正確には亜種聖杯戦争。『Fate/Apocrypha』との関連は不明。『Fate/Prototype』系列の登場人物が、『Fate/stay night』系列の世界に迷い込んだ形。 《アルカトラスの第七迷宮》に設置された亜種聖杯によって英霊が召喚され、最奥の亜種聖杯に辿り着くことで亜種聖杯を入手する事が出来るとされる。 一度に召喚される英霊は4騎。この亜種聖杯戦争で召喚された英霊達は基本的にマスターを持たず、迷宮内に設置されたアイテムを入手することで魔力を補充する。 その実態はラミュロス(*7)、ヴォルフガング・ファウストゥスが英霊の霊核を抽出し、それを捕食するために仕組んだもの。 作中ではセイバー、アーチャー、キャスター、アサシンが召喚されていたが、これ以前にも何人かの英霊を捕食している。 ◆Fate/Samurai Remnantの聖杯戦争 舞台は慶安四年(西暦一六五一年)、江戸時代初期の江戸八百八町。ある人物の存在から、『Fate/Stay Night』の世界とは違う世界であることが示唆されている。 作中では「盈月の儀(えいげつのぎ)」と呼ばれる。ルールは冬木の聖杯戦争と同じく七人七騎の殺し合いだが、「逸れ」と称されるマスターを持たないサーヴァントも召喚される。本来サーヴァントはマスターからの魔力供給がないと存在できないが、「逸れ」は土地から魔力をもらうことで存在している。 創立者は参加者でもある土御門泰弘、及び彼が独力で召喚したキャスター。彼らは未来視を用いて聖杯戦争を観測し、これを模倣した儀式として「盈月の儀」を開始した。 その目的は、魔力の塊であるサーヴァントの魂を盈月の器に集め、それを持ちいて没落した土御門家を復興することである。実は盈月の器に願望器としての機能は無く、参加者に殺し合いをさせるためのエサとして願望器と謳っていただけであった。 ◆参加者 セイバー:宮本伊織 アーチャー:鄭成功 (真名:周公瑾(周瑜)) ランサー:地右衛門 ライダー:由井正雪 (真名:源頼光/丑御前) キャスター:土御門泰広 (真名:稗田阿礼) アサシン:ドロテア・コイエット (真名:甲賀三郎) バーサーカー:高尾太夫 ◆逸れサーヴァント 逸れのセイバー (真名:木曽義仲) 逸れのアーチャー 逸れのランサー 逸れのライダー 逸れのキャスター 逸れのアサシン 逸れのバーサーカー (真名:サムソン) ◆その他のサーヴァント 逸れのルーラー 謎の十五騎目のサーヴァント (真名:オトタチバナヒメ) ◆Fate/Grand Order(第一部)における聖杯戦争 スマホ版Fateたる本作において、主人公は聖杯戦争参加者という立場ではない。 「魔術師が聖杯を求めて争う」聖杯戦争と違い、本作の舞台は世界を救うための「聖杯探求」が主であった。 人類史全体を襲う危機=人類滅亡の瀬戸際ということで、本作における召喚システムは他作品にある縛りがほぼなく、 冬木の聖杯で召喚できないサーヴァントや、通常の聖杯戦争では召喚されることのないサーヴァントもゴロゴロと登場している。 普通の聖杯戦争ならば私利私欲のために妻の墓を暴いたマスターを殺しにかかる、本物の聖杯を見たことがあり偽物の聖杯に興味が無いなどの英霊達はおろか、 召喚の際に霊格を落とす必要はあるが、本来ならば召喚ができない神霊すらもサーヴァントとして召喚に応じることが可能。 ちなみに設定上主人公と本契約しているのはあくまでもシールダーのみで他のサーヴァントは仮契約に近い。 必要な時に随時カルデアから呼んでいるらしく、肝心な時に的確なサーヴァントがついていなかったりもする。 召喚にはそのサーヴァントと「縁を結ぶ」事が必要で、ストーリーを進めることで縁が深くなり、(一時的か恒久的かは相手次第だが)召喚可能になるサーヴァントもいる(=ガチャのラインナップに加わる)。 召喚に使用される触媒は、ずばりシールダーの保有する「キャメロットの円卓」である。 多くの英傑が誓いの儀式を行ったこの円卓-ラウンド-を加工したラウンドシールドこそが召喚の要であり、言ってしまえば数多の英霊を呼べるのはシールダーの恩恵。 大体の事態を知っていそうなギルガメッシュが「我を喚ぶとは運を使い果たしたな!」と言っているあたり、召喚できるかは運が大いに絡む模様(*8)。 またナーサリー・ライムのように本来召喚されるはずの姿ではなく『前の召喚者』の影響を強く受けている者も多い。 姿を変えたら誰だか分からないというメタ的な話はともかく、召喚しているのは主人公という一個人ではなくカルデアの召喚システムというのが理由だろうか。 イベントストーリーではプレイヤーが所持していないサーヴァントも当たり前のように登場するため、 「馴染みのような顔してるけどあんたうちにいないでしょアルトリアさん!」となるプレイヤーも多いため、プレイヤーそれぞれの所有を「契約」と捉えるほうが良いか。 また、登場するサーヴァントのクラスごとの数に縛りがまったくないため、それぞれ真名で呼び合うのが基本。 例外は、『stay night』勢や互いに「セイバー」「ランサー」と呼び合うネロとエリザベートなどの初出作品が同じサーヴァント同士のうち一部の組み合わせや、 自分からクラス名で名乗っているセイバー・リリィや巌窟王くらいなもの。 しかし、1.5部や2部6章で登場した一部サーヴァントには『真名当て』の概念が実装されており、 彼らは『メインのストーリーを進めない限り、サーヴァントの表示名が仮のものになり、各種ボイスもそれに応じて異なるものになる』という仕様。今はめんどくさいのでイベントで容赦なく[[ネタバレ]]するが なお、本作の世界線でも、主人公がカルデア入りする10年前に冬木市にて聖杯戦争が執り行われたらしい。 勝者は時計塔のロードにしてカルデアの前所長であるマリスビリー・アニムスフィアと、そのサーヴァントのキャスター・ソロモン。 手に入れた聖杯にマリスビリーはカルデアの活動や開発のための資金を、ソロモンは人間への転生を願った。 後に冬木市での聖杯戦争の英霊召喚システムをもとにして、カルデアの「守護英霊召喚システム・フェイト」が造られたのである。 追記・修正は聖杯戦争を制してからお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 反対意見もなかったようなので、コメント欄のリセットを行いました。 -- 名無しさん (2017-12-29 22 27 22) すげぇ、あのゴチャゴチャしてたのが見やすくなってる 編集乙 -- 名無しさん (2017-12-30 00 17 08) 偶然サーヴァントを召喚できてしまって巻き込まれてしまっただけの人間も少なからずいるけど、仮にそういう人間が棄権してサーヴァントを自害させて教会に保護されたとして、最後まで無事に生き残れるもんなんだろうか?監督役が言峰みたいな超武闘派であってもサーヴァントとまともにやりあえば勝ち目は無いだろうし… -- 名無しさん (2018-04-10 00 02 28) 棄権したら殺す必要もないんだしほっとかれるんじゃない? -- 名無しさん (2018-04-10 01 05 31) 令呪の再配布で再びマスターにならないように殺すんだとしても、下手したらルール違反で残存する全陣営から狙われる可能性あるしな。そんな低確率の特例のためにわざわざ棄権したマスター殺しなんてハイリスクローリターンにも程がある -- 名無しさん (2018-04-12 22 23 57) エクストラクラスがいない、サーヴァントが7騎だけ。と実はかなり真っ当に聖杯戦争やってる帝都聖杯奇譚。聖杯爆弾?あれはアインツベルンのせいだから…… -- 名無しさん (2018-06-30 14 46 10) 龍之介のご先祖様が参加したのは第二次かな? -- 名無しさん (2019-04-03 05 41 13) 一次二次三次もZeroみたく小説化して欲しい -- 名無しさん (2019-06-23 06 32 35) FGO2部以降のこと、Requiemのこと(“とある聖杯戦争”と“聖杯トーナメント”の両方)、帝都聖杯奇譚のこと(コハエース等とtype Redlineとの関係性をどう扱うべきか)……近年の事情が気にかかる。 -- 名無しさん (2020-06-30 23 17 40) 聖おにいさんの片割れが出たから、もう片方だそうぜ!とか言ってる人がいるけど、聖杯ってなんなのか忘れてませんかね? -- 名無しさん (2020-08-04 06 44 54) ↑まあ、あの御方が召喚できるならそもそも聖杯なんか必要ないわな -- 名無しさん (2021-10-25 20 32 57) 「聖杯を手に入れるための競争」でさえあれば聖杯戦争ならば、“本物の聖杯”と認められるものを持っており望む者のうち決められた条件に最も適した誰かに贈る意思のある者と聖杯を求める者達さえいるならば「一番長く息を止め続けられた参加者に聖杯が授けられる息止め大会」みたいなしょーもない聖杯戦争とか、「決闘(デュエル)で勝敗を決する聖杯戦争」とか生まれ得るわけか……? -- 名無しさん (2021-12-10 21 43 49) そのうち帝都聖杯戦争もアニメで観たい。 -- 名無しさん (2021-12-10 21 50 41) 作品を観るのは大好きだがぶっちゃけ自分が魔術師だったとしても決して参加はしたくない。 -- 名無しさん (2023-01-28 18 48 53) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/gensouiri/pages/2241.html
Fate幻想入り 動画リンク コメント・レビュー Fate幻想入り 1182人目の幻想入り 作者 雑種フミヤ ひとこと 主人公 mylist/14136320 動画リンク 新作 一話 コメント・レビュー 名前 コメント すべてのコメントを見る ※この作品のレビューを募集しています。レビューについては、こちらをご覧下さい。