約 2,213,182 件
https://w.atwiki.jp/galgerowa/pages/84.html
【Ever17 -the out of infinity-】 倉成武 26 003 二人の出会いは ◆i8opowxlh 045 温泉に集いし者たち(前編)温泉に集いし者たち(後編) ◆4JreXf579k 059 二度と触れ得ぬキョウキノサクラ ◆Qz0e4gvs0s 078 彼女は戦士だった ◆tu4bghlMIw 092 聖者の行進 ◆Qz0e4gvs0s 101 それぞれの出会い。 ◆jWwIlynQcU 110 誰にだって人を信じる権利はある、難しいのはその履行 ◆/Vb0OgMDJY 120 サプライズド・T・アタック(前編)サプライズド・T・アタック(中編)サプライズド・T・アタック(後編) ◆4JreXf579k 124 信じる者、信じない者(Ⅱ) ◆guAWf4RW62 141 約束の場所へ ◆/Vb0OgMDJY 153 歯車二つ(前編)歯車二つ(後編) ◆4JreXf579k 163 始まりの場所、見上げた月に落ちていく(前編)始まりの場所、見上げた月に落ちていく(中編)始まりの場所、見上げた月に落ちていく(後編) ◆TFNAWZdzjA 170 決着は、初めて出会った場所で――(前編)決着は、初めて出会った場所で――(後編) ◆guAWf4RW62 178 信じる者、信じない者(Ⅲ) ◆UcWYhusQhw 181 うたかたの恋人(前編)うたかたの恋人(中編)うたかたの恋人(後編) ◆tu4bghlMI 184 Ever――移ろいゆく心誓いはここに果たされたthe end of infinity(前編)the end of infinity(後編) ◆TFNAWZdzjA 189 求めのアセリア/Lost Days(前編)求めのアセリア/Lost Days(後編) ◆guAWf4RW62 193 贖罪/罪人たちと絶対の意志(前編)贖罪/罪人たちと絶対の意志(後編) ◆0Ni2nXIjdw 202 私たちに翼はない(Ⅰ)私たちに翼はない(Ⅱ)私たちに翼はない(Ⅲ)私たちに翼はない(Ⅳ) ◆tu4bghlMI 203 命を懸けて(前編)命を懸けて(中編)命を懸けて(後編) ◆4JreXf579k 205 さくら、さくら。空に舞い散るのは…… ◆UcWYhusQhw 210 We survive(前編)We survive(後編) ◆/P.KoBaieg 211 戦いの鐘は二度鳴った(前編)戦いの鐘は二度鳴った(後編)その意志、刃に変えて誓いはここに残すから―――俺は、ここにいる ◆0Ni2nXIjdw 212 解放者――ウィツァルネミテア――(前編)解放者――ウィツァルネミテア――(中編)解放者――ウィツァルネミテア――(後編)運命――SADAME―― ◆guAWf4RW62 213 そらのむこうまで広がる未来手を取り合って飛び立っていこう ◆UcWYhusQhw 217 回帰~倉成武が還る場所~ ◆Qz0e4gvs0s 小町つぐみ 16 002 STRANGE ENCOUNTER ◆VtbIiCrJOs 039 利用する者される者 ◆VtbIiCrJOs 069 淑女の嗜み ◆Qz0e4gvs0s 081 博物館戦争(前編)博物館戦争(後編) ◆/P.KoBaieg 100 I do not die; cannot die ◆iWNzks43D6 111 完璧な間違い(前編)完璧な間違い(後編) ◆/P.KoBaieg 116 ただこの願いだけが、私を走らせる力になる ◆iWNzks43D6 129 死を超えた少女、それ故の分析 ◆tu4bghlMIw 137 童貞男と来訪者達 ◆guAWf4RW62 142 カニとクラゲと暫定ヘタレの出会い ◆UcWYhusQhw 158 「塔-THE TOWER」「正義-JUSTICE-」(前編)「塔-THE TOWER」「正義-JUSTICE-」(後編) ◆tu4bghlMIw 165 もう二度と 迷わないと 誓えるこの想い ◆UcWYhusQhw 173 地獄の島、向日葵の少女(前編)地獄の島、向日葵の少女(中編)地獄の島、向日葵の少女(後編) ◆TFNAWZdzjA 175 クレイジートレイン/約束(前編)クレイジートレイン/約束(中編)クレイジートレイン/約束(後編) ◆guAWf4RW62 181 うたかたの恋人(前編)うたかたの恋人(中編)うたかたの恋人(後編) ◆tu4bghlMI 184 Ever――移ろいゆく心誓いはここに果たされたthe end of infinity(前編)the end of infinity(後編) ◆TFNAWZdzjA
https://w.atwiki.jp/vtsr/pages/330.html
初音ミクにオリジナル「ever」を歌わせてみた。 http //www.nicovideo.jp/watch/sm1325739 http //www.nicovideo.jp/watch/sm1325739 Vocaloid2のオリジナル曲 使用Vocaloidは初音ミク 製作者はtwinkle氏 一つ前のページにもどる
https://w.atwiki.jp/j8w0yz/pages/53.html
Title Creedence Clearwater Revival - Have You Ever Seen The Rain lyrics Artist Creedence Clearwater Revival Lyrics Someone told me long ago There s a calm before the storm, I know; It s been coming for some time. When it s over, so they say, It ll rain a sunny day, I know; Shining down like water. CHORUS I want to know, Have you ever seen the rain? I want to know, Have you ever seen the rain Coming down on a sunny day? Yesterday, and days before, Sun is cold and rain is hard, I know; Been that way for all my time. Til forever, on it goes Through the circle, fast and slow, I know; It can t stop, I wonder. CHORUS Yeah! CHORUS
https://w.atwiki.jp/otomeroge/pages/42.html
Ever17 -the out of infinity-・報告感想レス 66 :62:03/11/27 13 04 ID ??? ここでYU-NOにならぶギャルゲーと聞いてEver17買ってみた。 なかなか時間とれなくてまだ三時間くらいしかやってないんだが、 つぐみがすごくいい感じ。武も好みも男らしくて好みだ・・・ ただ、どうにも優が鼻につく・・・少年でやればかわいく思えるのかなぁ 67 :名無しって呼んでいいか?:03/11/28 23 45 ID ??? 66 私も時間取れなくて二時間しかやってないんだが。 少年に進んでみた。優けっこう可愛いぞ。 ☆は少年の演技の方がマシだな…… 武は笑い声が…… 68 :名無しって呼んでいいか?:03/11/29 11 20 ID ??? EVER17は、攻略順によって、謎度への関心度の持続が違って来るかも。 ギャルゲお歴々の推奨は、オープニングでの登場順みたいです。 武でつぐみ、空→少年で優、沙羅→ココ まあ、ココは4人終了しないと出ないので、必然的に最後だが(w (あくまで参考意見なので、気にしすぎないでね) とりあえず、テキストの読みにくさとキャラの斜め45度には目を瞑って(…) がんがってココ篇まで全部クリアをオススメ。 本当、全部やらないと評価確定できないゲームなんだよ…。 71 :名無しって呼んでいいか?:03/11/30 16 10 ID ??? てなわけでEver17つぐみグッドエンド終了ー。 あー面白かった。でもめっさ辛かった・・・ とにかくテキストがきつい。 読みにくいというより、感情移入型のプレイヤーへのフォローがない。なさすぎる。 侮辱されればされっぱなし。 理不尽な要求つきつけられる割に、お礼を言われることもなく。 事件があればそっちの展開に必死になれるんだけど、日常が辛いよ・・・ キャラクターの主軸は悪くないと思う。着眼点もストーリーもいいと思う。 なんつーか、客観性に乏しく、センスが悪い。そんな感想を抱きました。 ああでも面白い。でも辛い。でも面白い・・・ 72 :名無しって呼んでいいか?:03/11/30 20 34 ID ??? つぐみ、空、優でグッド、バッドエンド終了~。 貴重な休みを全部捧げてしまった……_| ̄|○ いやぁ、面白いね。伏線マニアの血が騒ぎます。 優編に入ったとたんパズルのピースが埋められていくカンジがたまりませんでした。 人は二つの目で見てやっと立体が意識できるのだね。うんうん。 77 :名無しって呼んでいいか?:03/12/04 22 14 ID ??? で、クリアしたのだが…… 大方の予想は当たっていたので満足。 キャラクター相関とか時系列とか、あれはこうだから~と考えながら読んだの久しぶり。おもしろかった。 攻略本は見ない方がいいと思うよ~。嫌でもネタバレ目に入りそうだ。 75 思うまま選択肢選べば普通にエンディング行くし。 87 :名無しって呼んでいいか?:03/12/14 00 08 ID ??? 流れぶったぎってスマソ。ちょっと叫ばしてくれ。 武マジ萌え。っていうか武つぐみ萌えぇー 今まさにEver17のココ編最終日なんだが、やっぱり武の熱血ぶりはツボでした。 テキストがどうにもいかんともしがたくキャラクターがどうも無意味に一貫としてないんだが、 一つ一つのシチュエーションに輝くところが多くまた伏線とその回収はやっぱりうまかった。 ネタばれ一切見ないでやってれば、きっともっと楽しかったんだろうなぁ。 攻略本買っちゃって、半端に見てしまったことが悔やまれる・・・ 95 :名無しって呼んでいいか?:03/12/21 17 00 ID ??? Ever17よかった。 最萌えは空。 可愛かったー。 98 :名無しって呼んでいいか?:03/12/24 05 02 ID ??? 95 禿げどう。そして武×空に萌え。 でもギャルゲーだけにカプ扱ってるサイトはないのかな、やっぱ。 100 :名無しって呼んでいいか?:03/12/24 15 12 ID ??? 私も武×空好きなんだけど、某スレとか見ると、 武×つぐみ派が多くて(つぐみ以外に行く武は武じゃない、なんてのも)、 武×空は否定されがちなんだよね…つぐみも好きだけどカナスィ 101 :名無しって呼んでいいか?:03/12/24 15 53 ID ??? 100 わあ…激同。 武つぐみ信者どうにかしてほしいよ正直。 空萌えだけにあのスレは悲しいどころか腹立たしい。 つぐみ以外ありえないと思うのは勝手だけどなあ・・・。くそう。 102 :名無しって呼んでいいか?:03/12/24 16 01 ID ??? 私はつぐみも空もどっちも萌えだけど、 公式設定的にはつぐみなんだよなー、とは思うよ。 もちろん、偏在するあらゆる可能性の中に、武が空とらぶらぶになる結末もあるだろうけど。 103 :名無しって呼んでいいか?:03/12/24 23 53 ID ??? どうしても物を押すときに「ぽちっとな」という言葉が 口をついて出てくる自分はつぐみも空もどんと来い、、、な 武最萌えです………………。 どっちもアリだ。武は偏在するのだ。二人まとめても余裕でありだ…。 104 :名無しって呼んでいいか?:03/12/25 01 02 ID ??? 正直、武ハーレムで全然OKなわけだが。 つぐみ、空どころか優春もアリだ、とバッドエンドみながらしみじみ。 142 :名無しって呼んでいいか?:04/02/29 23 17 ID ??? ここで評判良かったのでEver17買いました。スゲー良かった。 久々にモテモテハーレム状態でも許せる主人公に出会えましたw 170 :名無しって呼んでいいか?:04/04/08 14 07 ID ??? 少し前のレスで出てたE11の武は、男気溢れてかっこいいと男性ユーザーにも評判。 212 :名無しって呼んでいいか?:04/06/27 14 00 ID ??? 今更ながらE17PEクリア。評判通りすごく良かった。武かっこええー。 あまりの感動にクリア直後はしばらく放心状態だった(w 334 :名無しって呼んでいいか?:05/01/14 23 04 28 ID ??? 廉価版のEver17PE(PS2)を過度な期待を抱いて購入してみたけど、期待以上ですた。 キャラもシナリオも、もう設定自体がものすごい好みだ。 設定解説ファンブックとアンソロ2冊衝動買いしてしまって、 ボーカル集出てるのに、キャラシングルシリーズにも手を出し始めてしまった。 せっかく廉価版で買ったのに…。orz …ビジュアルファンブックは買いなのかな? ちなみに、武視点で優×少年に勝手に萌えてたけれど、 いざ少年視点で優攻略してみたら、期待外れだったけど頑張って萌えて、 ココ編で悔し泣きしたことも、今となってはいい思い出ですよ。 むしろココ編で尚更萌えたw DC版のパッケージに激しく萌え。 335 :名無しって呼んでいいか?:05/01/15 00 17 11 ID ??? 面白いよねエバー17。 ただつぐみに萌えられないと全体的にきつくない? 自分、つぐみが好みのジャンルと違ったんで なんかココ編もあまり感動できなかった。(´・ω・`) 339 :334:05/01/16 01 23 21 ID ??? 335 自分も空萌えなんで武×空推しだったけれど、ココ編で、つぐみになら譲ってもいいとオモタヨw というか、自分は本来好みじゃなかった空が最萌。 416 :名無しって呼んでいいか?:2005/04/30(土) 02 03 24 ID ??? ever17最近やったんだけどココに劇萌えでした。 最初はなにこのいかにもギャルゲ的な電波キャラ、とか思ってたんだが気が付けば…(*´д`*)ハァハァ。 なんかヒロインとして萌えるんじゃなくて子供を眺めてる気分というか 小動物に萌える気持ちだった。そして武燃え。 本当にココ編で評価が跳ね上がった。 ココ編に行くまではちょっとだるかったがなかなか面白かった。 417 :名無しって呼んでいいか?:2005/05/01(日) 06 09 54 ID ??? ever17は空がお気に入り 嫉妬キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!とギャルゲ的には一番燃え 立ち絵といえば、スチルで萌えた少年が立ち絵で面長になってたのに苦笑した。 まあグラフィック担当してるスタッフ何人もいるんだし、絵柄の違いは仕方ないけど ever17だと少年×沙羅が萌えたな~ カプ萌えでなくてメル欄((兄妹萌え))だが 429 :名無しって呼んでいいか?:2005/05/25(水) 20 47 43 ID 44lBfRcH このスレでも大人気のE17、自分ももう大っっっ好きだ。あれはネ申だ。 440 :名無しって呼んでいいか?:2005/06/10(金) 00 46 38 ID ??? ギャルゲは掛け合い漫才多いよね 前半ならまだしも、終盤のときにまでやられるとうんざりする。 Ever17はそういうのなければもっと印象良かった…。 495 :名無しって呼んでいいか?:2005/07/12(火) 07 06 20 ID ??? 私はE17しかやってないけど泣いたよ。号泣。 でも途中で何度も寝たw 選択肢もなく意味もなく面白くもない同じような文章が、 永遠かと思う位続く場面があるんだよね。てか六割はそんな気が。 ラストの感動は、それまでの我慢と忍耐へのご褒美だと思ってるw だからノベルゲーが苦手なひとには勧められないな、とは思うよ。 カタルシスは確かにあるんだけどね。 でも最近は、ギャルゲーもノベル一辺倒になってきちゃったね。 古いけど慟哭そして、みたいな感じのゲームもまた出てほしい。 こういうの、乙女で出すのは無理かな…生々しくなっちゃうか? このスレ住人の皆さん、ギャルゲに出てくる男キャラて誰が1番好き? 他の板やスレではこんな事聞けん・・・ 自分はE17の武。鍵の国崎や春原も捨てがたいけど好きな女のために命を捨てるて今時いないよかっこいいよ 780 :名無しって呼んでいいか?:2006/04/23(日) 19 50 00 ID ??? Ever17最後までやらないでネタバレ見た自分馬鹿だ・・ 空とかロボット系が好きで最後納得行かなくてむかついて売っちゃったよ。 攻略する順番間違えたのがいけなかったのか 781 :名無しって呼んでいいか?:2006/04/23(日) 20 06 23 ID ??? E17は武で二人攻略しないと少年でプレイできないとかデザイア形式の方がよかったんじゃないかと思う。 私は少年で最初プレイして微妙に後悔… 782 :名無しって呼んでいいか?:2006/04/23(日) 20 29 08 ID ??? 前情報全く知らなかったから私も少年でプレイしたよ。沙羅→空→優でプレイして挫折した。 日常会話がそんなに面白くなかったような。 残りのつぐみが個人的にそんなに見た目好みじゃなかったからココ編の為にやる体力なんてもう無かった。 783 :名無しって呼んでいいか?:2006/04/23(日) 20 37 26 ID ??? 私は最後までプレイしたけど、つぐみと武に思い入れあるかないかで 結構印象変わると思ったよ。正直そんなに思い入れなかったから感動はしなかったな… 784 :名無しって呼んでいいか?:2006/04/23(日) 21 24 39 ID ??? EVER17は自分の中でキングオブ神ゲーだなあ…… ギャルゲーは数十本やったけど五本の指に確実に入る 自分も少年からやったよ、でもスコーンと爽やかに騙された めちゃめちゃ大好き!3周はやった 割とマンセーされてるからここにも信者多いかと思ったが 意外にそうでもないのな まあ電波っぷりも物凄いからな… 786 :名無しって呼んでいいか?:2006/04/23(日) 21 44 07 ID ??? EVER17のライターって恋愛ゲー向いてないよね 787 :784:2006/04/23(日) 21 52 24 ID ??? 確かにライター恋愛ゲー向いてないかも 萌えよりストーリー重視っぽいしな オチを置いておけば恋愛なしSFのR11のがテキスト良かったし 789 :名無しって呼んでいいか?:2006/04/23(日) 23 33 32 ID ??? ココ編までが長いんだよなあ。そこまでの各キャラENDは謎を残して終わるし。 全てがココ編の為にあるつくりだからしょうがないのだろうけど 以前と同じ日常シーンでも、ちょっと違ったりする部分が出てくるから 迂闊に目当てヒロインのところ意外はスキップ~なんて出来なかったし。 792 :名無しって呼んでいいか?:2006/04/23(日) 23 53 22 ID ??? EVER17は、つぐみの少年に対する態度が気になってたな。 沙羅に対する態度と妙に温度差があったから、最初は知らなかったんだろうが 一体どこらへんで気づいたんだ。私が忘れてるだけか… 793 :名無しって呼んでいいか?:2006/04/24(月) 16 34 09 ID ??? 女性にはつぐみより空のほうがうけが良いのかな。自分も空狙いで始めてたから残念だった。 けどココに萌えれたのは予想外。なんか小動物的可愛さが良かった。ひよこごっこワロスw 794 :名無しって呼んでいいか?:2006/04/24(月) 17 47 26 ID ??? 自分はツンデレ萌えなのでつぐみが1番好きだった 武も大好き。漢っぷりに感動した…… ココシナリオ除けばつぐみシナリオが好きだった、最後が切なかった 799 :名無しって呼んでいいか?:2006/04/24(月) 22 36 41 ID ??? 武がやっぱり1番燃え萌えだー。かっこよすぎる。 具体的に萌え語ろうと思ったがネタバレに触れそうなので自粛 EDでのココと少年、ピピとの絡みが大好き! 800 :名無しって呼んでいいか?:2006/04/24(月) 23 03 16 ID ??? 自分も武に禿げ萌えた。マジかっこよすぎ。 正直ギャルゲの主人公ってDQNが多くて引いちゃうの多いのだが、彼は別格だ。 290 :名無しって呼んでいいか?:2008/09/21(日) 00 31 37 ID ??? 自分は武萌えだけど女性キャラ限定ならやっぱつぐみ ツンデレサイコー ED後の武&つぐみサイコー 291 :名無しって呼んでいいか?:2008/09/21(日) 22 54 22 ID ??? 自分は空と少年の会話が好きだった 別にカプとかじゃないけど和む 292 :名無しって呼んでいいか?:2008/09/22(月) 09 22 56 ID ??? 少年編も好きだけど武編は個人的萌えの宝庫だったなー つぐみのツンデレ氷解とか空の恋愛感情の芽生えとか端々で萌えた でもキャラでは優が一番好きだ 終盤優の名前の意味がわかった時鳥肌たったw 萌え語りするにもE17はどこまで話していいものかわからん 293 :名無しって呼んでいいか?:2008/09/22(月) 23 21 46 ID ??? なんか自主的にネタバレ規制しちゃうよね。 E17位だよこんなの 294 :名無しって呼んでいいか?:2008/09/23(火) 20 11 35 ID ??? まぁ自分はプレイ前に完全ネタバレ喰らっても楽しめたが、そういう人種は稀だしね。 そんな自分だって、知らなかったらどう思ったんだろうなって思うことあるし。 中盤までダレダレ過ぎでつまんねーって思ってやめかねないし、でも最後神だし、最後まで味わって欲しいって思うもんね。 296 :名無しって呼んでいいか?:2008/09/23(火) 20 50 38 ID ??? ヤミオニでだれるって話はよく聞くなー 自分は面白かったけどね 297 :名無しって呼んでいいか?:2008/09/23(火) 22 26 17 ID ??? 自分はネタバレ見ずにクリアしたので衝撃受けたし クリア後即2周目突入した位嵌った。当時サイトやってて日記とかで大絶賛、布教したなあ ネタバレ不意打ちでくらった人は勿体無いなと思う 450 :名無しって呼んでいいか?:2009/02/07(土) 19 35 09 ID gMIe3oLs ギャルゲよりもノベルゲよりかもしれんが(個別END無いし) EVER17は神ゲだった。 乙女ゲーでもああいうプレイヤーを騙すトリックみたいなのやってほしい。 505 :名無しって呼んでいいか?:2009/04/27(月) 14 14 01 ID ??? クロチャンもE17もメインの構成は秀逸だと思うんだけどどっちもギャグがきつかったな… そのへん含めて面白いってのはやっぱりなかなか出会えないな。 819 :名無しって呼んでいいか?:2011/12/14(水) 23 03 32.33 ID ??? Ever17のポリゴンが残念すぎる 850 :名無しって呼んでいいか?:2012/02/25(土) 21 44 12.44 ID ??? 質問なんだけど、けよりなとLの季節ってこのスレ的にはどう? 主人公に好感が持てて女の子とのやりとりでカプ萌えできる感じならやってみたい 851 :850:2012/02/25(土) 21 52 28.26 ID ??? 追記、好きな女の子のために頑張る系主人公が特に好きです シュタゲオカリン、ななついろ正晴、Ever17武とかの 853 :名無しって呼んでいいか?:2012/02/26(日) 11 50 46.16 ID ??? 私もシュタゲオカリンやEver17の武はギャルゲー主人公で1・2を争う程好きだ~ まさにその好きな女の子の為に時には命を懸けて頑張る姿が凄い大好き
https://w.atwiki.jp/eventserver/pages/15.html
Event Server
https://w.atwiki.jp/everun/pages/30.html
このページについて サイト公式、販売元 レビュー記事 使ってる方の blog レビュー動画 このページについて 自分が参考にした情報へのリンク。自分の備忘録を兼ねて載せておきます。 サイト 公式、販売元 Raon Digital Everun の製造元。現在は閉鎖? (404 Not found..) BRULE Inc. 国内向けに Everun を販売されていた Brule さんのページ。 レビュー記事 UMPC Portal.com 海外の UMPC 情報サイト。英語ですがかなりの数の記事が載ってます。 PC Watch のレビュー記事 PC Watch の記事。ベンチマーク結果もあり。 使ってる方の blog 検索して自分がブックマークしてる方のページなど。順不同。 rgb400の日記 rgb400 さんのはてな日記。Everun の話をたくさん投稿されてます。 亜洲モバイル人柱隊 Everun の HSDPA の情報などを掲載されてます。実際の使用レポも。さらにレビュー。OptMouse はホントに使いやすいです。 MOBILE Daily News Blog 版 - 山田@MN のレビュー記事 そのほかにも Everun のネタをいくつか投稿されてます。 AME Labo. 研究日誌 レビュー記事やBluetoothマウス導入のはなしがありますです。 あるデザイナーの雑記★2.0 さんとこの Evern カテゴリ tf_ftr さんのブログ。ツールを使って Everun を快適に使うネタなどなど。 kei_1's Blog さんとこのレビュー kei_1 さんのレビュー記事。OQO と比べてのご感想など。 あと自分とこの blog でもちょいちょい書いてますが、基本的になんかあったときはこちらの wiki に反映してます。 レビュー動画 主に UMPC Portal のものです。 Raon Digital Everun preview. Pt1 of 2 UMPC Portal のレビュー動画@YouTube。本体の端子やボタン位置などが良く分かります。 Raon Digital Everun preview. Pt2 of 2 UMPC Portal のレビュー動画@YouTube。ハードのレビュー(サイズ比較など)の後で Windows を起動させたレビューをやってます。DivX 再生と画面回転デモは必見。 UMPC Portal の動画一覧 (Everun 以外もあり) その他 UMPC Portal の YouTube 動画はたくさんの Everun デモ動画あり。他のデバイスのレビューも入ってます。
https://w.atwiki.jp/animerowa-2nd/pages/633.html
happily ever after ◆10fcvoEbko ――これは、運命という濁流に飲み込まれ、それでも尚立ち続ける男達の物語である。 潮の香り混じりに吹いていた風はいつの間にか止んでいた。 すぐ近くに海岸を望むその場には大きな喧騒もなく、それが逆に夜明け前の薄明かりにそよぐ風の流れを強く意識させる。 小さく、しかし強く響いていた男達の慟哭の声も今はもう聞こえてこない。 風が運び去ったか草花が受け止め土へと還したか。どれだけ耳をそば立てたところでうちひしがれた敗者の嘆きは存在しなかった。 代わりに響くのは、それとは全く別の異質な音。 極上の果汁をすすり上げ。 瑞々しい果肉に歯を突き立てる。 野性動物が立てるようなその音は、敢えて文字にするならばがつがつと聞こえた。 クロスミラージュはカミナがメロンを貪り食らうのをただ黙って見守ることしかできなかった。 少し前までのうなだれた態度はかなぐり捨て、どっかとあぐらをかいた姿勢でひたすらにメロンを咀嚼し続けている。 あまりにも突然に起こった行動の変化にクロスミラージュは混乱し、下手なことも言えず沈黙する。 表情から感情を窺うことはできない。顔を丸ごと球体の中に突っ込んで食べているからだ。 乱暴に撒き散らされた汁が飛び、その内のいくらかが自分の身に降りかかる。 土臭い地面に転げ落ちたままそのような扱いを受けても、クロスミラージュは文句一つ言うことができなかった。 皮も実も種もお構いなしに口にしているせいか、時々カミナが苦しそうにむせる。 注意しようにも不純物を吐き出してすぐにメロンの蹂躙へと戻ってしまうためクロスミラージュやはり沈黙を続けるしかない。 侵攻は決して速いとは言えない。カミナの姿は自棄になっているようにも、全てを忘れようとしているようにも見える。 人ならぬ身のクロスミラージュはこのような理屈の見えない行動に掛ける言葉を持ち合わせていなかった。 とはいえ仮に自分が人間であったとしても今は黙っておくべかも知れないと思い、同時にそのような発想に至った自分に驚いた。 仲間の追悼のため別行動中のガッシュ達が戻ってくる気配はない。故に戸惑いを隠すためには思索を続けるしかなかった。 そのような感情の動き自体が今までの自分にはないものだと、クロスミラージュは気が付かない。 カミナの行動を説明しようとするならばいくつかの言葉を並べれば事足りるだろう。 追悼。逃避。ヤケ。そんなところになるか。 それほど的を外れた分析ではないはずだ。それはそう思うのだが。 そんな単純な言葉で表せてしまう程度のものなのだろうか。カミナの行いの意味は。 自分自身納得していないことをクロスミラージュは認識する。だからと言って他に適切な解説ができるわけではないのだが。 幾つかの感情の複合。あるいは全く別の――どれも程ほどに合っているように思え、等しく説得力を持たない。 沈黙を――続けるしかない。 クロスミラージュは理屈ばかりで肝心なときに力になれない己の無力さを嘆いたが、そのような複雑な感情を抱くようになったのがつい最近のことだとまでは認識しなかった。 進化とも言うべきAIの発達にクロスミラージュは未だ気が付くことはない。 自身の成長に無自覚なこともまた、あるいは人間らしさなのかも知れなかった。 やがて、顔中が口だと言うかのようだったカミナの激しい動きが止まる。 揺れ動いていたカミナの全身がピタリと静まり、つられるようにクロスミラージュも機械の体を強張らせる。 ほぼ薄皮だけとなったメロンの残り滓からカミナがゆっくりと顔を上げる。露になった顔が予想外の感情を見せていたら、果たして自分は―― 「ベリーメロン……つったか」 誇り高いVの魔物が愛した果実の中から舞い戻った汁まみれのカミナの顔は。 「うめぇじゃねぇか」 クロスミラージュの懸念をよそに、嫌なことをすべて洗い流したかのようにとてもさっぱりと前だけを見ていた。 ◇ 友人だという金髪の男の死体を前にガッシュが何故泣かずにいられるのか、ニアは不思議で仕方がなかった。 泣いてしまえばいいのに、と思う。 悲しくない筈がない。背中越しとはいえガッシュの固く握り締められた拳を見れば、幾ら鈍いニアにでもそれくらいは分かる。 なのに何故、涙を流すことも肩を震わせることもしないのだろう。 静かにたたずむガッシュに合わせるかのように周囲は無音である。自然が立てる音に限れば、の話ではあるが。 ニアとガッシュ、それに男の死体が存在する空間一帯を満たしていたのは一曲の歌だった。 ガッシュの足元に置かれたラジカセから流れてくるものだ。 ニア達を守って死んでいったビクトリームの遺品であり、そこから流れ出る歌を歌っているのがもう動くことのない金髪の男だという。鉄のフォルゴレ、という名前を教えてもらった。 ニアは歌についてどうこう言えるような知識も経験もない。歌われている歌詞の意味も良く分からない。 それでも、フォルゴレなる人物がこの歌を本当に楽しんで作り歌ったのだろうということは感じ取ることが出来た。 聞く人を楽しませ、そして歌っている本人もが誰より楽しんでいる。肩の力を抜いて笑える歌。漠然とそんな感想を持った。 ビクトリームが死に、さらにこれ程の歌を歌える人物までもが死んでしまったということを想うだけで、ニアはこんなにも胸が苦しい。 なのに、何故ガッシュは泣かずにいられるのだろうか。 不思議でたまらないが、巨木のように真っ直ぐ伸ばされたガッシュの背中を見るとただ黙ることしかできない。 もし悲しみを堪えているというのなら遠慮なく叩きつけてくれればいいのに。 かつて自分がシモンにされたように。 この場にきてドーラにされたように。 辛さを乗り越えるための協力ならいくらでも頑張るのに。 どうしてガッシュは一人で立っているのだろう。 やがて、歌が終わった。足元の機械がカチリと無機質な音を立てる。 暗かった道路はいつの間にか明るく照らされていた。 「フォルゴレ」 再び光を取り戻した世界の中、陽光を浴びるガッシュが小さく呟いた。 「行ってくるのだ」 分厚い黄色の本を抱え振り返った少年の瞳には、やはり太陽のように強い輝きしか見ることはできなかった。 ◇ 「ヌオオオオオォォォ!落ちるっ!落ちるのだ!!」 「諦めんじゃねぇ、ガッシュ!男ならたとえつま先一本でもしがみついて見せろ!ってうおお俺も!?」 モノレールの線路上を怪我の治療もそこそこにわあわあと騒ぎながら進んでいく二人の男。その後を少し遅れて歩きながら、ニアは不思議ですねと呟いた。 「男って一体なんですか?」 『はい?』 唐突に発せられた疑問の文脈を把握しきれずクロスミラージュはニアの白い手の中で頓狂な音を発した。 「どうしてあんなに辛いことがあったのにお二人は何も言わないんでしょうか? 私が辛いときにはドーラおばさまにいっぱい慰めていただきました。なのにあの人たちは……」 『ああ……そういうことですか』 ニアは顔を上げて前を歩くガッシュとカミナを見る。大手を振って歩く二人は少し前のことなど忘れてしまったかのように楽しげだ。 「ガッシュさんは勝手に一人になったのに、カミナさんは全然気にしていないみたいです。 ……まるで喋らなくてもお互いの考えてることが分かるみたい。 クロスミラージュさんにはどういうことか分かりますか?」 『私にも説明できるほどはっきりしたことは分かりません』 申し訳なさげに明滅するクロスーミラージュ。答えの得られないニアは落胆と不思議さが入り混じった表情で首を傾げた。 「やっぱり直接聞いた方がいいのかしら」 『それに関してはあまり意味のない行動かと思います』 「どうしてですか?」 強風に煽られる髪を押さえながらニアが再び疑問を向ける。クロスミラージュは迷いのないはっきりした声で答えた。 『答えが容易に想像可能だからです。例えばカミナならその疑問にこう答えるでしょう。「それが男だ!」と』 「答えになっていません」 はぐらかされたような気分になってニアが不満げに頬を膨らませる。男だから大丈夫、ではどういう理屈なのかさっぱり分からない。 『私もそう思います。ですが、彼らにとってはその答えで十分なようです。 理屈など、まるで存在しないにも関わらず』 答えるクロスミラージュの声には若干苦笑が混じっているように思えた。疑問の多い性質のニアは納得しない。トコトコと危なげない足取りで線路の上を歩きながら続ける。 「それで納得できるものなんですか?」 『無理を通して道理を蹴っ飛ばす、とよくカミナは言います。 思うに、カミナ達にとって男とは日常の行動、考え方から生き方まで人生のあらゆる場面に影響を与える非常に範囲の広い意味を持つ言葉でありながら、それ以上細分化して説明する必要のない言葉なのでしょう。 あるいは、説明しようとするその行為事態が非常に無粋なものとして映るのかも知れません』 「つまり、どういうことですか?」 クロスミラージュの言葉は難解すぎるためニアは困惑顔になる。 『つまりカミナ達ではあなたの満足するような答えを返せないということです』 身もふたもない言葉にニアの肩が落ちる。問題が解決しないのであれば次に同じようなことが起こっても自分は役に立たないままだ。 ニアの落胆ぶりを心配してか、続いてあげられたクロスミラージュの言葉はどこか気遣うような柔らかさが込められていた。 『そう悲観したものではありません』 「ですが……私では皆さんを励ますこともできません」 『焦ってはいけません、ニア。 カミナ達の生き方は男という言葉に強く規定されていると私は言いました。 ならば逆に彼らの行動をつぶさに観察すれば、男というものがどいういうことか自ずと分かってくるでしょう』 「アニキさんたちを……見守るのですか」 前を向くと自然とカミナ達の背中が目に入る。シモンが言っていた。シモンがとてもとても尊敬していた人物の背中。 『彼らの生き様の一つ一つを目に焼き付けて……私が言えたことではありませんが』 シモンが追い、そして追いきれなかった男の背中。本当ならいる筈のない人。 それが目の前にあり、これからも一緒にいることができる。 『いかがですか、ニア?』 「それは……とても楽しいことのような気がします!」 クロスミラージュの声に、ニアは爛漫とした笑顔でそう答えた。 「おい何やってンだお前ら!くっちゃべってねぇで早くしろ!」 「おおおおお!思った以上に高いのだ!」 気が付けば目当ての発電所の上にまできていた。声を荒げるカミナに謝りながら小走りに追いつく。 晴れ渡った空の下、変わらない獰猛な笑顔がそこにあった。 「へっ!びびったかぁ、ガッシュ?だがなぁ、退かねぇ逃げねぇ止まらねぇ!それが俺たちグレン団だ!お前もここまで来ちまったからにはしっかり腹ァくくってもらうぜ」 「ウ、ウヌゥ。分かっているのだ」 それでも怯え気味のガッシュと、それを小突いて遊ぶカミナ。 二人はこれまであったことを決して忘れず、その上でひたすらに前進を続けようとしている。 大きく腕を広げるカミナを見ながら、ニアはもう一度小さく笑顔を作った。 「見ろよあのでっけぇ建てモン、今から何が待ってるかワクワクすっだろうが?きっとそこいらのガンメンじゃ及びもしねぇようなすっげぇもんが――」 「――何にもありゃしねぇなぁ」 空振りに終わった部屋の探索を終え、カミナがもう何度目になるか分からないセリフをため息混じり漏らす。 発電所の中にあるものはニアにとっては珍しい物ばかりなのだが、カミナの気に入るものはないようだ。 クロスミラージュの説明によるとこの建物は色々な機械やらを動かすためのエネルギーを作るところで、それはそれは凄いシステムらしい。 そう言われてもニアには何が凄いのかもう一つ理解できなかったのだが。 「……これは、一体なんですか?」 「あぁ?ガラクタだろんなもん。とっとと捨てちまえよ、ったく」 期待の分だけ落胆も大きいのか、カミナが投げやりな声をよこす。 少し迷ったが、ニアは好奇心に従い今出た部屋で見つけたそれを持っていくことに決めた。 「カミナ、凄いモンとはいつ見つかるのだ」 「うるせぇよ!すぐだすぐ!」 キラキラと目を輝かせるガッシュに乱暴な声を返す。どうしてか、ばつが悪そうに足を速めた。 あれ程期待させるような言い方をしたのだ。ニアにとっても凄いものとやらがどんなものなのかは非常に気になるところである。 「アニキさん、私も早く知りたいです。凄いモンって何ですか?」 「何だよおめぇもか……まぁ待ってな。気合がありゃなんとかならぁ。時には耐えることだって――」 『待ってくださいカミナ!異常な魔力反応を感知しました!』 カミナの元に戻されていたクロスミラージュが不意に大声を上げた。 今までにない緊迫した声にニア達の間に緊張が走る。 「あぁ!?どういこったクロミラ!分かるように言え!」 『南東の方角にかつてない程の魔力量を感知しました……!これ程離れていても検知できるのは感知できるのは異常という他ありません』 「そいつは危ねぇのか!?」 『直接の危険はないと思われます。ですが何が起こるか分かりません、警戒してください!』 警戒と言われてもどうして良いか分からず、それはガッシュも同様のようだった。ただ不安気にキョロキョロと首を振っている。一方カミナは―― カミナは取り乱すことも慌てることもなく、ただじっと窓の外を見ていた。 しばらくして、クロスミラージュの言う危険が顕になる。 それは窓から臨める静かな市街地を徹底的に破壊する暴力の波が降り注ぐ光景。 真っ赤で、とても嫌な感じのするその光はかすかに見える灯台を丸ごと飲み込み、さらに眼前に果てしなく続いていく。 吸い込まれそうになるその蠱惑的な光は、そのまま消えることなくそこに居座るかのように思えた。 「アニキさん」 今にも消えそうな声しか出せない。小さな体が震えるのを感じた。 「ん?」 「不安ではないのですか?」 「クロミラが直接の危険はねぇって言ってんだ。なら、それを信じろ」 揺らぎのない真っ直ぐな目でそう言われ、ニアは不思議なくらいすっと気持ちが軽くなるのを感じた。 言うとおり、ニア達にとっては何事もなく赤い光は消えていく。 ずん、と灯台が倒壊する音を最後に発電所に静寂が戻った。 「ウヌゥ……凄まじいのだ。あんな凄い技は見たことがないのだ」 『常識外れの魔力量です。 それこそカミナの言うガンメンクラスの機動兵器でもないと対処は不可能かと……』 ガッシュが冷や汗を流しクロスミラージュが声を落とす。圧倒的な力を見せられて一同の士気が下がるのは避けられないかに思えた。 しかし、グレン団の鬼リーダーにとってはそんなものは威嚇にもならない。 「へ、面白れぇじゃねぇか。ジジイやヴィラルをとっちめるにはちょうどいいぜ」 怖気づくことも強がることもなく、心の底からの言葉を光が消えた方向にぶつけるカミナ。 ガッシュの尊敬の眼差しもクロスミラージュの呆れる声もどこ吹く風と言わんばかりだ。 空を貫かんばかりにそそり立つカミナの背中に視線を注ぎながらニアは、ニアは―― 「敵が凄ぇもん持ってるってんなら奪っちまえばいい。それだけだ、行こうぜ」 ああ、男とはこういう人のことを言うのですね。そう思った。 【C-2/発電所内/二日目/早朝】 【カミナ@天元突破グレンラガン】 [状態]:精神力消耗(小)、疲労(特大)、全身に青痣、左右1本ずつ肋骨骨折、左肩に大きな裂傷と刺突痕(簡単な処置済み) 頭にタンコブ、強い決意、螺旋力増大中 [装備]:クロスミラージュ@魔法少女リリカルなのはStrikerS(カートリッジ0/4 0/4) 折れたなんでも切れる剣@サイボーグクロちゃん バリアジャケット 【カミナ式ファッション"グラサン・ジャックモデル"】 アイザックのカウボーイ風ハット@BACCANO バッカーノ!、アンディの衣装(靴、中着、上下白のカウボーイ)@カウボーイビバップ [道具]:支給品一式(食料なし)、ルールブレイカー@Fate/stay night [思考]基本:殺し合いには意地でも乗らない。絶対に螺旋王を倒してみせる。 1:さぁて、どこに行こうかねっと。 2:ニアは……なぜだか嘘を言ってるとは思えねぇ! コイツは俺が守ってみせる! 3:チミルフだと? 丁度いい、螺旋王倒す前にけりつけたら! 4:ショウボウショの北にラガンがあるんだな……? シャクだが、行かねぇワケにはな…… 5:グレン……もしかしたら、あそこ(E-6)に? 6:もう一回白目野郎(ヒィッツカラルド)と出会ったら今度こそぶっ倒す! 7:ドモンはどこに居やがるんだよ。 [備考] ※文字が読めないため、名簿や地図の確認は不可能だと思われます。 ※ゴーカートの動かし方をだいたい覚えました。 ※ゲイボルクの効果にまるで気づいていません。 ※シモンの死に対しては半信半疑の状態ですが、覚悟はできました。 ※ヨーコの死に対しては、死亡の可能性をうっすら信じています。 ※拡声器の声の主(八神はやて)、および機動六課メンバーに関しては 警戒しつつも自分の目で見てみるまで最終結論は出さない、というスタンスになりました。 ※第二放送についてはヨーコの名が呼ばれたことしか記憶していません。 ※溺れた際、一度心肺機能が完全に停止しています。首輪になんらかの変化が起こった可能性があります。 禁止エリアに反応していませんが、本人は気付いていません。 ※会場のループを認識しました。 ※ドモン、クロスミラージュ、ガッシュの現時点までの経緯を把握しました。 しかしドモンが積極的にファイトを挑むつもりだということは聞かされていません。 ※クロスミラージュからティアナについて多数の情報を得ました。 ※ガッシュの本を読むことが出来ました。 しかし、ルールブレイカーの効果で契約が破棄されています。再契約できるかは不明です。 ※ニアと詳細な情報交換をしました。夢のおかげか、何故だか全面的に信用しています。 ※螺旋王に挑む決意が湧き上がっています。 ※ロニー・スキアートとの会話は殆ど覚えていません。 ※カミナのバリアジャケットは、グレンラガンにそっくりな鎧です。 ※東方不敗の螺旋力に関する仮説を聴きましたが、理解できていません。 【クロスミラージュの思考】 1:ドモンはとっくに移動したと判断。北部からデパート方面に向かいつつ捜索。 2:明智と合流してカートリッジの補給や情報交換をしたい。 3:東方不敗を最優先で警戒する。 ※ルールブレイカーの効果に気付きました。 ※『螺旋王は多元宇宙に干渉する力を持っている可能性がある』と考察しました。 ※各放送内容を記録しています。 ※シモンについて多数の情報を得ました。 ※カミナの首輪が禁止エリアに反応していないことを記録しています。 ※東方不敗から螺旋力に関する考察を聞きました。 ※螺旋力が『生命に進化を促し、また、生命が進化を求める意思によって発生する力』であると考察しました。 【ニア@天元突破グレンラガン】 [状態]:精神的疲労(中)、全身打撲(中)、両手に痺れ、ギアス?、 下着姿にルルーシュの学生服の上着、螺旋力覚醒 、自己嫌悪(マタタビに関して) [装備]:釘バット、ガッシュの魔本@金色のガッシュベル!! [道具]:支給品一式、X装置 [思考]基本:シモンのアニキさんについていき、お父様を止める。 1:出来ればシータを止めたい。 2:ルルーシュを探す。 3:ルルーシュと一緒に脱出に向けて動く。 4:東方不敗を警戒。 [備考] ※テッペリン攻略前から呼ばれています。髪はショート。ダイグレンの調理主任の時期です。 ※ギアス『毒についての記憶を全て忘れろ』のせいで、ありとあらゆる毒物に対する知識・概念が欠損しています。有効期間は未定。 気絶中に解除された可能性があります。 ※ルルーシュは完全に信頼。スパイク、ジンにもそこそこ。カレンには若干苦手な感情。 ※会場のループを認識しました。 ※ロニーの夢は見ていません。 ※ガッシュの魔本に反応しました。 ※カミナ、クロスミラージュと詳細な情報を交換しました。 ※東方不敗の螺旋力に関する仮説を聴きましたが、理解できていません。 ※東方不敗からラガンの所在について聞きました。 ※螺旋力覚醒 【ガッシュ・ベル@金色のガッシュベル!!】 [状態]:おでこに少々擦り傷、全身ぼろぼろ、全身打撲(中)、肉体疲労(大)、精神疲労(小)、頭にタンコブ、強い決意、深い後悔、螺旋力増加中 [装備]:バルカン300@金色のガッシュベル!! キャンチョメの魔本@金色のガッシュベル!! リボルバー・ナックル(右手)@魔法少女リリカルなのはStrikerS(カートリッジ4/6、予備カートリッジ数12発) 【カミナ式ファッション"グラサン・ジャックモデル"】 アンディの衣装(手袋)@カウボーイビバップ、アイザックのカウボーイ風の服@BACCANO バッカーノ!、マオのバイザー@コードギアス 反逆のルルーシュ [思考] 基本:やさしい王様を目指す者として、螺旋王を王座から引きずり落とす。 絶対に螺旋王を倒してみせる。 1:カミナ達とともに戦う。 2:ドモンを探しつつデパート跡を調べに行く。 3:なんとしてでも高嶺清麿と再会する。 4:ジンとドモンと明智を捜す。銀髪の男(ビシャス)は警戒。 5:東方不敗を警戒。 [備考] ※剣持、アレンビー、キール、ミリア、カミナと情報交換済み ※ガッシュのバリアジャケットは漫画版最終話「ガッシュからの手紙」で登場した王位継承時の衣装です。 いわゆる王様っぽい衣装です。 ※螺旋王に挑む決意が湧き上がっています。 ※ロニー・スキアートとの会話は殆ど覚えていません。 ※第四回放送はブリを追いかけていたので聞き逃しました。 ※東方不敗の螺旋力に関する仮説を聴きましたが、理解できていません。 ※東方不敗からラガンの所在について聞きました。 ※螺旋力覚醒 [持ち物]:支給品一式×9 [全国駅弁食べ歩きセット][お茶][サンドイッチセット])をカミナと2人で半分消費。 【武器】 巨大ハサミを分解した片方の刃@王ドロボウJING、ジンの仕込みナイフ@王ドロボウJING 東風のステッキ(残弾率40%)@カウボーイビバップ、ライダーダガー@Fate/stay night 鉄扇子@ジャイアントロボ THE ANIMATION -地球が静止する日-、スペツナズナイフ×2 【特殊な道具】 テッカマンブレードのクリスタル@宇宙の騎士テッカマンブレード、ドミノのバック×2(量は半分)@カウボーイビバップ アンチ・シズマ管@ジャイアントロボ THE ANIMATION -地球が静止する日-、砕けた賢者の石×4@鋼の錬金術師、アイザックの首輪 ロージェノムのコアドリル×5@天元突破グレンラガン 【通常の道具】 剣持のライター、豪華客船に関する資料、安全メット、スコップ、注射器と各種薬剤、拡声器、CDラジカセ(『チチをもげ』のCD入り) 【その他】 アイザックのパンツ、アイザックの掘り当てたガラクタ(未識別)×1~6、血塗れの制服(可符香) ブリ@金色のガッシュベル!!(鮮度:螺旋力覚醒) 、ランダム不明支給品x1(ガッシュ確認済み) ◇ 休息と怪我の治療を終えた東方不敗が、いかにも怪しげに鍵のかけられた扉をぶち抜いたのはある意味では当然のことと言えた。 幾つか似たような扉があったが皆同じ場所に続いていたらしい。入った先の部屋には大きめのモニターとそれを操作する装置のようなものが置かれていた。 『螺旋力を確認しました。システムを起動します』 囁くような低いトーンの女の音声とともにモニターに明かりが灯る。 音声と文字とで説明されたところに拠るとその部屋はつまり武器を授けてくれるというらしい。 来るときに見かけたコンテナ。何事かと思ったがあれの中に入っている様々な物を与えてくれると、この機械はそう言っているのだ。 但し、選べるコンテナは一つだけ。一つ選んだら、それ以外のコンテナの中身は灰燼と化すという。 何たる遊戯。何たる場違いか。東方不敗が最初に思ったのはそのようなことだった。 先着の一名だけに圧倒的な力をわざわざ選択肢を用意してまで与えるというのはいかにもゲームのようで、生存者も残り僅かとなった現状には相応しくない。 相応しくない。そう、まさにその言葉の通りなのだろう。 機械は来訪者の不服をあらかじめ予想するかのようにデパート、刑務所、古墳、ショッピングモールといった施設の名を挙げ、 そこならもっと良いものが手に入るかも知れないなどと煽動的なことを言った。 狙いは他の人間との接触率の増加。武装の奪い合い。あるいはそれを用いたさらなる闘争、と言ったところか。 例えるならこの場所は時間に取り残された空間。今はもうその価値を失った部屋。もっと早くに来訪者が現れることを想定し用意されたのだろう。 デパートが消滅するほどの闘いが巻き起こされている今となってはただただ空気の違う悪趣味なセットでしかない。 親切なことにコンテナの中身の一覧が表示された。東方不敗はつまらなそうな瞳でそれに目を通す。 ガンダムシュピーゲル ノーベルガンダム マンダラガンダム マーメイドガンダムプロトタイプ デスバーディ 東方不敗の知った名もいくつか混じっている。マスターガンダムの名があれば迷わず選んでいたものを。 ブラックオックス モンスター オーサムコサム ヘビビンガー ランスロット 紅蓮二式 様々な名前が次々とランダムに表示されていく。 ジークフリート ハンマーヘッド エンキ キングキタン コーラルP メカアーチャー Gin・Rei 維新竜・暁 ウラエヌス 表示されるどの名前にも興味を引くものはない。 しかし、そのまま捨て置こうかと歩き出したとき遂に東方不敗の眼力に適うに値する名前がモニターに表示された。 ギラリと目を輝かせ、お下げの一振りで迷うことなくそれを選択する。 そのコンテナが解放されたことを確認し東方不敗は一目散に部屋を飛び出した。 かくして、最強の人類の手に最強の武装がもたらされた。 朝焼けにけぶる町を走駆する一つの影があった。 圧倒的な速度で走るそれは人間のものとは思えない程に速い。 適当に調達した衣装を身に纏っただけの老人がそれをしていると言われても信じるものはいないだろう。 事実、そうではない。まともな人間が数十キロの速度で移動できる道理などない。 それを可能にするのは自然界では人間以外の動物。 例えば馬。鍛えに鍛え上げられた駿馬だけが目にも留まらぬ疾走を可能にするのだ。 そう――東方不敗の唯一にして最強の愛馬、風雲再起であればこそ可能な技なのである。 「はぁぁははは!!良くぞ現れた風雲再起!我が足となって戦えぇえええ!!」 愛馬の上に直立不動。東方不敗の気勢と風雲再起の嘶きが止むことはない。 【F-3/道路/二日目/早朝】 【東方不敗@機動武闘伝Gガンダム】 [状態]:疲労(中)、全身にダメージと火傷(処置済み)、右肩に貫通傷、螺旋力覚醒 腹部に無視できぬ大ダメージ(皮膚の傷は塞ってますが、内出血しています。簡単な処置しかされていません) 、適当に調達した衣装(詳細は不明) [装備]:風雲再起(健康)、天の鎖(エルキドゥ)@Fate/stay night [道具]:ロージェノムのコアドリル×1@天元突破グレンラガン [思考]: 基本方針:ゲームに乗り、優勝して現世へ帰り地球人類抹殺を果たす。 1:会場の真ん中へ向かう。 2:優勝の邪魔になるものは排除する 3:マスターガンダムを探し、可能ならDG細胞により治療を行う。 4:シャマルを捜索し根本的な治療を行う 5:ロージェノムと接触し、その力を見極める(その足がかりとしてチミルフ、ヴィラル、ニアの捜索) 。 6:いずれ衝撃のアルベルト、チミルフと決着をつける。 7:ドモンと正真正銘の真剣勝負がしたい。 8:しかし、ここに居るドモンが本当に自分の知るドモンか疑問。 [備考] ※螺旋王は宇宙人で、このフィールドに集められているの異なる星々の人間という仮説を立てました。本人も半信半疑。 ※クロスミラージュの多元宇宙説を知りました。ドモンが別世界の住人である可能性を懸念しています。 ※ニアが螺旋王に通じていると思っています。 ※クロスミラージュがトランシーバーのようなもので、遠隔地から声を飛ばしているものと思っています。 ※会場のループを認識しました。 ※螺旋遺伝子とは、『なんらかの要因』で覚醒する力だと思っています。 『なんらかの要因』は火事場の馬鹿力であると推測しました。 Dボゥイのパワーアップを螺旋遺伝子によるものだと結論付けました。 ※自分自身が螺旋力に覚醒したこと、及び、魔力の代用としての螺旋力の運用に気付きました。 ※マスターガンダムがどこかに隠されているのではないかと考えています。 ※カミナを非常に気に入ったようです。 時系列順に読む Back 空の上のおもちゃ(後編) Next I can fly(前編) 投下順に読む Back 空の上のおもちゃ(後編) Next I can fly(前編) 251 あばよ、ダチ公(後編) カミナ 262 アイが呼ぶほうへ(前編) 251 あばよ、ダチ公(後編) ニア 262 アイが呼ぶほうへ(前編) 251 あばよ、ダチ公(後編) ガッシュ・ベル 262 アイが呼ぶほうへ(前編) 251 あばよ、ダチ公(後編) 東方不敗 267 三獅村祭
https://w.atwiki.jp/omitsui/pages/54.html
Maybe I don t really wanna know How your garden grows cos I just wanna fly Lately did you ever feel the pain In the morning rain as it soaks you to the bone Maybe I just want to fly, Wanna live, I dont wanna die Maybe I just want to breathe Maybe I just don t believe Maybe you re the same as me We see things they ll never see You and I are gonna live forever I said maybe I don t really wantna know How your garden grows cos I just wanna fly Lately did you ever feel the pain In the morning rain as it soaks you to the bone Maybe I will never be All the things that I wanna be But now is not the time to cry Now s the time to find out why I think you re the same as me We see things they ll never see You and I are gonna live forever Maybe I don t really want to know How your garden grows cos I just wanna fly Lately did you ever feel the pain In the morning rain as it soaks you to the bone Maybe I just want to fly, Wanna live, I dont wanna die Maybe I just want to breathe Maybe I just don t believe Maybe you re the same as me We see things they ll never see You and I are gonna live forever We re gonna live forever Gonna live forever Gonna live forever Gonna live forever Gonna live forever Gonna live forever Gonna live forever
https://w.atwiki.jp/galgerowa/pages/411.html
Ever――移ろいゆく心 ◆TFNAWZdzjA 「おらぁぁあああああっ!!」 「はぁあああああっ!!!」 耳を劈く音は鋼と鋼がぶつかり合う轟音。瞳にちらつく火花、そして周りを圧倒する威圧感。 青年と少女が紡ぐ交響曲は、あまりにも歯車の噛み合っていない醜悪な剣の舞いに似る。まるで二人の関係のように。 それは『夫婦喧嘩』と称するには、あまりにも苛烈を極めたものだった。 古今東西、どの世界に銃を、剣を持ち出して殺し合う夫婦喧嘩などあるだろう。そんなものはない、と断言できる。 ましてや、彼らは人間だ。少しばかり死ににくい身体を持っただけの人間なのだ。 互いを制するため、互いを殺すため、互いを認められないため。 これは喧嘩などと生易しいものではない。そんなお遊びでは済まされない。それはまさしく、殺し合いと称するに相応しい激戦。 『大神の祝福あらんことを――――』 この場で放送を聞いている人間はほとんどいない。 そんなとに意識を割く時間はない。結果的に武もつぐみも、放送など全て無視して目の前の相手を叩き潰す。 パァン、パァン、パァン! つぐみが右手に構えたミニウージーを発砲する。弾は三発、狙いは相手の肩、腰、太もも。 銃弾を避けて通るほど、武の身体能力は高くない。自分にも出来ないことを、武が出来るはずがない。 そんな侮り、そんな怠慢、そんな油断が確かにそこにあった。 「えっ……!?」 つぐみは信じられないものを見た。 肩の銃弾を身を逸らして避けた。それだけでなく、腰に着弾するはずの銃弾は刀によって両断されたのだ。 あり得ない、とつぐみは思う。マンガやアニメではないのだ、銃弾を見切って弾を切るなどという芸当が出来るはずがない。 「らぁぁあああああぁあっ!!!!」 「くっ……!!」 風を切る音と共に刀が……永遠神剣『冥加』が閃く。 刀身がつぐみには見えなかった。ただ無我夢中で鉈を身体の盾にし、かろうじて攻撃を防ぐだけ。 さらに接近してくる武に、牽制としてもう一度ウージーで狙いをつけた。 さすがにこの距離では避けられない、と踏んだ武が距離をとる。 (うつけものっ、受け入れなさい!) つぐみは自らを叱咤する。今の攻防は自分の傲慢が招いた失態だ。 17年間、追われて戦ってきた自分よりも17年間眠っていただけの武が強いはずがない。そんな、楽観が確かにあった。 むしろ、今の攻防で怪我もなかったのは幸いだ。これを教訓とせよ、これを受け入れろ。 今の武は自分と互角かそれ以上。信じがたいが、認める他はない。 雛見沢症候群による身体能力の向上。 この島でほとんど戦わなかったつぐみと、激戦を繰り返してきた武……その経験の違い。 何よりも戦うごとに経験を生かして強くなっていく武が異常だった。孤独という境遇に甘んじた修羅として。 「どうしたよ、偽者。つぐみは俺なんかよりもずっとずっとずっとずっと強ぇえんだぜ? お前、その程度かよ」 「……ふっ、嬉しいのか悲しいのか判断に困るわね」 泣き笑いのような表情、どうしてこうなってしまったのか、という弱音が飛び出しかけた。 今の武は自分が愛した倉成武とは何もかも違う、と……そう思った。信じたくない、信じられないという本音が胸を切り裂いた。 やっと逢えたのに。 ずっと捜してたのに。 どうして、武がこんなにも遠く感じるんだろう―――――? 「ねえ……武。貴方は今、何処にいるの……?」 投げかけた言葉は武の耳にすら届かない。 彼は今、暴力的な衝動に身を任せているのだ。目の前の贋作などに用はないのだから。 悔しいのに、悲しいのに……心の何処かでは、本当に些細なところでは嬉しく思っている。そんな自分がつぐみには不思議だった。 武は目の前のつぐみ本人は疑っているけど。 彼の頭にある『つぐみ』のことは信じているのだ。つぐみが自分を裏切るはずがない、だから目の前のつぐみは偽者だ、と。 それはあまりにも醜悪に捻じ曲がってしまったけど、全てを信じられない武が『最期まで信じた存在』は自分だった。 もちろん、つぐみは武の病気を知らない。知るはずがない。 それでも心の何処かでそれを感じ取った。当然だ、彼はつぐみが17年間、ずっと信じてきた奇跡そのものなのだから。 ◇ ◇ ◇ ◇ 「………………」 手を出すことは許されなかった。 私は耳に残る銃声に、思考を停止させられていた。もう、何がなんだか分からなかった。 タケシと黒髪の女――ツグミと言うらしい――の戦いに、最初は介入するつもりだった。切り込み隊長である私はジッとしていられなかった。 だが、そんな私に向けてツグミは銃を撃った。 もちろんそれは私には命中していない。見極めるまでもなく、それは私から外れた軌道にあった。 だけど、ツグミの瞳が訴えていた。 この戦い、どんなことがあろうと……介入するようなら、容赦なく撃ち殺す。紛れもない殺意でそう訴えたのだ。 (私は……どうすればいい……?) 目の前にあるのは二つの光景。 事切れたケイイチを抱え、血に濡れるにも関わらず静かに嘆くミナギの姿。 私にすら介入を許さないタケシとツグミが殺し合う姿。初めてただの傍観者になったとき、私の思考は停止していた。 (ユート……どうすればいいんだ……教えてくれ……) 私はバットを持ったまま、ただ立ち尽くすことしか出来なかった。 ミナギを慰めることもしなかった。タケシを敵と見なして戦うことは出来なかった。分からない、私には何も分からない。 私は今、どうするのが一番正しいんだ? 私は何をすればいいんだ? ユート……ユート、教えてくれ。 ミズホ、アルルゥ、アカネ……教えてくれ。私は――――何をするのが正しいんだ? ◇ ◇ ◇ ◇ 「ちいっ……!!」 武が力任せに刀を振るう。私はそれを目測で軌道をはじき出し、そこに鉈を滑り込ませて事なきを得る。 普通、日本刀というものは大鉈と打ち合うことなんて出来ない。すぐに刀身が曲がってしまうだろう。 武には技術も何もない。ただキュレイによる腕力を持って、強引に叩き切ろうと混信の力で振り下ろすだけだ。 だが、この刀は従来のものではない。ここまで戦ってきて私は気づいた。 まったく折れる気配がない。打ち込む一撃は激烈で、大鉈を持つ私の手のほうが痺れてしまうほどだ。 あの刀は――――生半可な武装では折ることすら出来ないのだ、と。私は武器破壊という作戦を放棄した。 「死ねっ……死ね死ね死ね死ね! がっ、ぁぁあぁあぁぁあぁぁああっ!!!!」 見ていて、痛々しい。 喉元からは血が噴出し、まるで蟲が膿んでいるかのような錯覚すら覚える。ガリガリ、と進む自傷行為。 おかしい、明らかにおかしい。どういうことだ、分けが分からない……あれは異常だ、普通じゃない。 (何らかの薬物が……武を汚染している?) いや、それはあり得ない。武の身体の中にはキュレイウィルスが働いている。 致死率85%というティーフ・ブラウですら駆逐した最強の善玉ウィルスだ。それを抑えてでも武を汚染する薬物なんて存在するはずがない。 確かにこの島に来てキュレイの力は弱まっている。今ならティーフ・ブラウで私の身体を殺し尽くせるかも知れない。 だけど、あの最悪のウィルスと同等の力を持つほど凶悪なウィルスがあるだろうか。少なくとも、私には情報が足りない。 「ねえ、武。ひとつ聞きたいんだけど」 私は一度撃ち尽くしたウージーの弾を装てんしながら、世間話のように問いかける。 もちろん、武が襲い掛からないように。大鉈をデイパックの中にいれ、すぐにもう一丁の銃……ベレッタを撃てるようにしながら。 武は今にも襲い掛からん形相で私を睨む。あまり時間は稼げないな、と心の中で溜息をつく。 「貴方、あの少年以外にも人を殺した? ……主に、炎で焼き殺したりとか、した?」 否定してほしかった。だけど無理な話だと心の何処かでは悟っていた。 ニヤリ、武の顔がおぞましく歪む。あれは歓喜だ……かつて、私を捕らえようとした科学者たちと同じ、最悪の笑顔。 もう、私には彼が武には見えなかった。むしろ偽者はお前だ、と叫びたかった。武がそんなことするはずない、と私こそが否定したかった。 だけど。 「ああ、殺したな。あいつ、俺にダイナマイトを投げつけて来やがったんだ。だから火炙りにしてやった。 酒をぶっ掛けてな、このライターで火をつけた。確か咲耶とか言ったか……俺を殺そうとしたあいつの心臓に、ナイフを突き立ててやったんだ」 ああ、やっぱり現実は残酷なことばっかりだ。 この武はもう『倉成武』じゃない。理想を謡い、仲間を呼び、全てを受け入れてくれた彼は、とっくに死んでしまったのか。 絶望に視界が歪む。私は……泣いているのか。 分かりやすい例で言えば……まるでそう、サンタクロースの正体を知ってしまったかのような、そんな価値観の崩壊。 一瞬、本当に何もかもがどうでもよくなってしまった。 このまま、彼を殺して私も死のうか――――全てが無気力になりかけ、ふと視界の端に見えた『その人物』を見て。 「っ……ダメっ!!」 私は何もかも考えることなく、疾走した。 鬼のような形相で銃を構えるその人物は……ロングコートを羽織った千影と言う名の少女だった。 ◇ ◇ ◇ ◇ 殺す。 頭の中に過ぎった単語はそれだけだ。 疲労を押し、必死にこの病院までたどり着いた。 既に銃声が聞こえる。誰かが戦っている、もしかしたらつぐみくんかも知れない。 病院の広場へと疾走する。とは言っても、私は今にも崩れ落ちそうで……駆け足すらも出来ないんだが。 「貴方、あの少年以外にも人を殺した? ……主に、炎で焼き殺したりとか、した?」 それは確かにつぐみくんの声。そして、それは詰問であり糾弾だった。 広場にはつぐみくんとアセリアくん、そして知らない三人の人物。一人は既に事切れた一人を抱えて嘆き、もう一人は刀を構えて仁王立ち。 おそらく、あの青年は殺し合いに乗ったのだろう。ならば、トウカくんの意思を継ぐとまでは行かなくても、やらなければならない。 出て行こうと足に力を込めて矢先、私の思考は塗り潰された。 「ああ、殺したな。あいつ、俺にダイナマイトを投げつけて来やがったんだ。だから火炙りにしてやった。 酒をぶっ掛けてな、このライターで火をつけた。確か咲耶とか言ったか……俺を殺そうとしたあいつの心臓に、ナイフを突き立ててやったんだ」 瞬間、私の頭は殺意で埋まった。 握った銃は脅しでも威嚇でもない。それはただ、青年の命を奪うためだけに存在する。 こいつがいるから、こんな外道がいるから。 四葉くんは、咲耶くんは、衛くんは……私の大切な姉妹たちは殺されたんだ。 放送は聴いた。名雪くんは私が詰問する前に死んでしまった。 この怒りの向ける場所がなかった。それだけに何も考えられなかった。ただ、大切な姉妹の仇を取るために。 「お前が……」 青年は気づかない。ただ、つぐみくんだけが私に気づく。 それすらも遠い出来事のように。私は引き金に力を込めた。ただ、あの青年を抹殺するために。 「お前が咲耶くんを殺したのか……っ!!!」 青年が気づく、がもう遅い。何もかもが遅すぎた。 激情に任せた弾丸は私の銃口から発射する。私の怒りを代弁するかのように、それは轟々と唸り声をあげたように聞こえた。 バァンッ!! そして、私は目を丸くする。そう光景に呆然としてしまった。 何故か……つぐみくんは殺し合いに乗った青年を庇い、そして庇われたにも関わらず……青年はつぐみくんへと斬り付けた。 ◇ ◇ ◇ ◇ 「ぜえっ……ぜえっ……っ!!」 内心で舌打ちした。今のは無理をしすぎた。 ギロリ、と殺してしまわんばかりに千影という少女を睨み付ける。びくり、と身体全体で怯えを見せていた。 武とも三度距離をとり、ドクドクと血の流れる腹と腕の痛みに耐えながら、私は警告した。 「千影……次に邪魔したら、貴女であろうと容赦しないわ。この喧嘩に手を出さないで」 パァン! 空気が破裂する音と共に、千影の足元に銃弾を打ち込んだ。ウージーの弾は詰め込み終えた。 これは警告だ。次こそは当てる。アセリアであろうと、千影であろうと、この喧嘩には割り込ませない。何があろうと絶対に。 「ふん……あの女に後ろから撃たせて、その隙に俺を殺そうとしたのか。だが残念だな、そんな手には乗らん」 「はっ……はあっ……どう思おうと勝手よ、武。見る目がないのは相変わらずよね」 ドジを踏んだ。あんな刹那のタイミングが仇になるなんて。 千影の銃弾は私の腹を突き破っている。かなりの激痛だ、これはまずい。これぐらいじゃ死なないけど、動きづらい。 武の剣戟は私の右手からベレッタを叩き落した。銃をひとつ失ったけど、こちらは軽症だ。赤い線が入っているだけ。 私の手にはまだウージーが残ってる。デイパックから大鉈と、そしてスタングレネードを取り出した。 手はまだある。一瞬でも自暴自棄になった自分が莫迦みたい。そんな泣き言は言っていられない。 次の攻防は最後になるかも知れない……私が武を止められるか、それともこのまま殺されるのか。それは次の好機にかかっている。 「……征くぜ?」 「ええ」 これが最後の激突になると祈って。 私たちは同時に地面を蹴った。その一撃に全てをかけるために。 ◇ ◇ ◇ ◇ 「っ……っ……ううっ……」 何も考えられませんでした。 ただ圭一さんの身体を抱きしめ、すすり泣くことしか出来ませんでした。 私は護れなかった。私は救えなかった。私は助けられなかった。信じる、という気持ちがこんなに弱いものだったなんて。 圭一さんは最後の力を振り絞って、頭を撫でてくれた。 私は笑って返すことが出来たでしょうか。圭一さんに最後まで笑顔を向けていられたでしょうか。 しなければならないことがあるのに。伝えなければいけないことがあるのに。私はただただ、嘆くことしか考えられませんでした。 「ああっ……くっ、ぁぁ……」 放送は全て聴いていた。 圭一さんの名前が呼ばれてしまった。もう、圭一さんは死んでしまったことを機械音が示していた。 圭一さんが殺されてしまった。他ならぬ私の目の前で。 どうしようもない虚無感と絶望。圭一さんはこんなにも私の心を占めていたことに気づいた。でも、それは気づいた瞬間に失われた。 この島をずっと共にしてきて、私の大切な人になった。それを自覚したと同時に私は圭一さんを失った。 「あっ……っ……ぁぁ……」 悲しい、悔しい、憎い。 こんな気持ちは抱きたくなかった。だけど、どうしようもないほどの復讐心が私の中を汚染し始めた。 武さんを許さない。そんな短絡思考が私の中に入ってきた、その瞬間だった。 からん。 そんな軽い音と共に、私の近くに何かが転がってきた。 手にとってみたそれは……銃。人を命を奪う道具。何度も何度も見てきた、嫌悪すべき凶器。 握った。それは妙に重く感じた。この島に来て一日以上が経過したのに、まだ一度も銃を撃ったことがないことに気づく。 「あっ……」 自然、銃口を武さんに向けようとしていた。 武さんも、そして武さんの妻を名乗るつぐみさんという人も、周りを気にしている余裕はない。私には気づかない。 圭一さんの仇が取れる。私のような非力な女が、武さんを倒せる。 許したくない、許せない。ねえ、圭一さん……仇が取れるんです。もう、武さんは助からない。ならせめて、私がこの手で。 狙いはつけられます。お互いがゆっくりと相手の出方を窺っている。真っ直ぐに武さんの胸へと、銃口を向けられます。 だから、圭一さん。 お願いです、手を離してください。 腕の服を掴まれたら、狙いが定まりません。お願いです、手を離してくださいっ…… 「私には、圭一さんの仇をとることすら、許されないんですか……?」 最後の力を振り絞っているのか、それとも単なる偶然か。 だけど、無理やり振り払うことなんてとても出来なかった。当たり前だ、そんなことを圭一さんは望んでいない。 「わ、わかりました……そんなこと、しません……手を離してください……離して、ください」 それは嘘だった、すぐにでも分かるような虚言だった。 だが、私がそう言った瞬間……私の服が、軽くなった。驚いて見ると、私の右腕は自由になっていた。 手を離していた。どうして、なんで、と様々な疑問が頭を駆け巡る。もう亡くなっているのに、私のすぐに分かる嘘なのに。 圭一さんは私が仇を討たない、と言っただけで……私の手は解放された。それだけの信頼を得ていた。 もちろん、ただの偶然だ。そうに決まっている。なのに私はどうして、どうして。 その行為が圭一さんからの信頼の証だったように、思えてしまうんだろう……嘘をつくはずがないと、信じているように。 「っ……っ……ずる、い……ですよ……」 圭一さんの信頼がこんなにも重たい。 本当に圭一さんはずるい。もう、引き金を引くことなんて出来なかった。近くに落としたままの無骨な剣なんて目にも入らなかった。 「信じるなんて言われたら……っ……うぁぁ……裏切れないじゃないですかっ……!!」 私はその場で圭一さんを抱きしめた。本当になんて優しい人。 同じようにまた、分けも分からないまま……私は泣き続けることしか出来なかった。 ◇ ◇ ◇ ◇ 「……これでどうっ……!?」 つぐみの偽者から投げられたのはスタングレネード。ちょうど、俺と奴の中間地点に放り投げる。 閃光が俺たちを包む。だけど互いに疾走をやめることはしない。当たり前だ、そんな子供騙しに引っかかる俺じゃない。 デイパックからとあるものを取り出しながら、俺は敵を皆殺しにする決意を改めて語る。 皆殺し宣言だ。どいつもこいつも、俺を嘲り笑いやがる。 そうだ、病院で初めて圭一に出逢っていた頃からそうだった。俺の世界はそのときから一変した。 どいつも、こいつも……なんて恐ろしい形相で俺の前に立つのか。そうだ、そんな顔をする奴はどいつもこいつも殺し合いに乗った連中だ。 信じるなど幻想。 信頼などあり得ない夢幻。 俺はとあるものをつぐみに放り投げる。ぬぼーっとした気合の抜けそうな役に立たない帽子だ。 バァン、と耳を裂く銃声と共に帽子に穴が開く。続いて偽者の息を呑む声……俺はその相手に刀を叩き込む。 ギィンッ!! 「ぬっ……!」 「甘いわよ、武。教えたでしょ、私には赤外線視力があること、忘れたの?」 「そんなもの、偽者のお前が持っているはずがねえだろっ……ちょっと山勘が当たっただけで、俺を騙せるなんて思うなっ!」 大鉈で受け止められていた。穴の開いた帽子はそのまま地に堕ちる。 舌打ちする俺はウージーで俺を殺そうとする偽者の腕を狙う。もうひとつの銃を叩き落とせば、後は地力の差で俺が勝つ。 「喰らえっ!!」 自分ですら視認できないほどの剣戟。 それは狙い外れることなく、つぐみの銃を弾き飛ばした。そのまま返す刀でつぐみの名を語る愚者の首を刎ねる―――! だが。 「あっ……ぁぁぁあぁぁあぁあぁあぁあっ!!!!!」 莫迦な、と思う暇もなかった。 あの女は下段に構えると、そのまま切り込んでくる。奴が振るう大鉈は俺の刀ごと俺を……中空へと放り投げた。 なんだ、この力は。人間の女が扱える力じゃない……本物のつぐみならともかく、偽者風情が扱えるほど簡単はものじゃないはずなのに。 空中で隙だらけの俺は苦し紛れに刀を振り下ろす。 次の一撃は手が痺れた。大鉈による一撃はまるでホームランを打つ大打者のような素振り、刀は中空に弾き飛ばされた。 これで無手、俺は空中に浮かぶ一秒にも満たない時間……反撃も防御もできないことを思い知らされた。 「しまっ……!?」 そこで意識がぶっつりと途絶える。 あの女の鋭い回し蹴りが鳩尾を直撃し、嘔吐感と共に視界が暗転していく。 最後に感じたのは五感は嗅覚。 そう、懐かしいあの海底で感じた匂い……甘い甘い、ジャコウの香り。 ◇ ◇ ◇ ◇ 武とつぐみの夫婦喧嘩が始まるよりも少し前。 ゆっくりと儀礼用の短剣のような武器を持った青年が、やっくりと南へ歩を進めていた。 ヒュー、ヒュー……風が吹く。それは悲しさを告げる嘆きの音。 それは自然に巻き起こる微風ではなく、青年の口から吐かれる虫の息のような呼吸法。 満身創痍、身体中の至るところが悲鳴を上げる身体の青年は、そんなことも関係なくゆっくりと彷徨っている。 「マナ、を……もっと……もっとマナを……」 苦しい、と青年は言外に訴える。 それはまるで飢餓に餓えて痩せ細った子供のように。もしくは砂漠のど真ん中で水を求める旅人のように。 彼にとってマナを求めることは、人間が睡眠をとることと同義なほどに当たり前のこと。 誰だって喉が渇いたら水を求める。それが命に関わるほど重大な問題なら尚更だ。それが現在の高嶺悠人だった。 意識の中、高嶺悠人の良心は疲弊しきっていた。 何度も神剣から自分の身体を取り戻そうとした。だが、一度こうして乗っ取られては自分だけではどうにもならないことは承知の上。 彼の友達である岬今日子がそんな状態だった。自分の意思ではなく人を殺してしまい、そうして神剣に身体を奪われたように。 「………………」 殺してほしい。誰かこの悪鬼を止めてほしい。 衛や千影たちを手にかけたくない。そんな残酷な物語にだけはなってほしくない。 だと言うのに、現実はどこまでの残酷で、無常で、非常な結末しか用意してはくれなかった。 『衛……白河ことり……水瀬名雪……前原圭一、以上四名』 「あ……」 その瞬間、悠人の意識は砕け散った。 衛の名前が呼ばれた……絶望、抵抗しようとしていた意志が、完全に停止してしまう。がっくりと、力が抜けてしまった。 永遠神剣『時詠』もまた意識を奪われた存在。ただ本能のままにマナを求める異端の武装。 なるほど、心の壊れた持ち主と武器。これほど皮肉の利いた存在はないだろう。 悠人の最後の意識は闇の中へと落ちていく。 永遠神剣の本能が悠人の意識を不要と判断したからこそ。悠人はもはや抗わなかった。 「あははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは」 壊れた玩具はただ笑う。 悠人の意識は深く深く深く、心の奥底へと幽閉された。残ったのはただ本能のままに戦う殺戮兵器。 護れなかった、護れなかった、護れなかった。 そんな後悔だけを心に残し、その間も歩みを止めることはなく。ただ彼は人を探し続けた。 この喉の渇きを癒すために。 ◇ ◇ ◇ ◇ 「それで、武に何があったの?」 気絶している武から少し離れて、四人の女性が会合していた。 つぐみ、千影、美凪、アセリア……彼らは前原圭一の遺体を埋葬するために、穴を掘っている真っ最中だった。 まさか永遠神剣をスコップ代わりに扱うような人間がいるとは思うまい。エスペリアあたりなら引きつった笑みをしそうだ。 件の武は拘束するものがないため、『冥加』やデイパックを回収して寝かせたままにしている。 彼らの議題は多岐に渡った。武の今までの行動、そして武がどうしておかしくなってしまったか、そんな会話が主に交わされた。 「つまり……咲耶くんはゲームに乗っていた……というわけだね……」 「はい……残念ながら、これは武さんがおかしいわけじゃなくて本当なんです。身を守るために私たちも、そして圭一さんも戦いました……」 千影にとって一番注目すべき情報は咲耶のこと。 殺し合いに乗っていたなんて信じられない、とは言えなかった。千影本人も状況が違えばゲームに乗っていたかも知れないのだから。 きっと、彼女は一人でも多くの姉妹を護るためにゲームに乗ったのだろう。結果的にまだ症候群の被害が微弱だった武によって命を絶たれた。 (咲耶くんも、もっと早くに再会できていれば……そんな結末にはならなかったかも知れないのに、ね……) 怒りのやりどころがまた無くなってしまい、千影は心の中にもどかしさを覚える。 そんなとき、ふと思い出す。衛の仇である水瀬名雪……彼女が死んだとすればあの機関車のときと考えるのが自然だ。 あの規格外を圧倒的な力で葬ったのは、高嶺悠人だ。彼についての情報も提供しなければならない。 希望の光とも言える存在、アセリアがそこにいるのだから。 「アセリアくん、落ち着いて聞いてほしい。悠人くんのことなんだが……」 「……? ユートがどうした? そうだ、ツグミ。ユートに私のことを聞いたんだろう? ユートは何処にいるんだ?」 伝えるのは少し躊躇われた。だが、彼女こそが悠人を止められる唯一の人材だ。 つぐみに一瞬、視線を向けると頷く。アセリアの青い瞳を真っ直ぐに見据え、千影は事の次第を告げた。 「悠人くんは神剣に乗っ取られてしまったんだ。恐らく今の彼は、もうアセリアくんが知っている高嶺悠人じゃない……」 「え……?」 「悠人くんは最後の力で私に教えてくれた。アセリアくんなら、俺を止められると。悪魔と化した『高嶺悠人』をきっと倒してくれる、と」 アセリアの目が呆然と見開かれた。初めて、彼女の瞳に絶望の色が灯るのを見た。 言葉を失っている。それは受け入れられない、とでも言わんばかりの反応。さもありなん、と千影も溜息をつく。 伝え終わるとほぼ同時期に、圭一を埋葬するための穴を掘る作業が一通り終わった。 「……美凪くん、圭一くんをここに。彼を見送るのは君が一番適任だと思う」 「はい……」 瞳にはまだ濡れた跡がくっきりと残っていた。痛々しいその様子につぐみの胸が軋む。 ゆっくりと、圭一の亡骸を美凪は穴の中へと入れる。愛しげに頬を撫でたり、頭を撫でたりしていた。 腕を組ませ、目を閉じさせる。美凪は再び緩んできた涙腺をキッと結び、最期は笑って送り返してあげることにした。 「最期の最後まで、決して諦めなかったで賞……」 そっと別れを告げるように。 すでに冷たくなった圭一の唇に、自分のそれを重ねる。瞳を閉じた美凪の目から、一筋の涙が零れ落ちた。 ◇ ◇ ◇ ◇ (なるほどね、こういうこと) 圭一の埋葬を終えた美凪は、自分と圭一のデイパックの中から紙切れを取り出し、つぐみと千影に渡していた。 それは図書館で綴った情報をまとめた紙。圭一と美凪が二枚ずつ持っていたので、一枚ずつを譲渡されている。 武を広場に残したまま、紙に書かれた指示に従って病院の影でこの情報を黙読する。 様々な情報につぐみも千影も内心で喜んだ。これはとても便利だ。 特につぐみは武を蝕んでいる薬品に注目した。俄かには信じられないことだが、それはつぐみの考えとも一致する。 ガリガリと首筋を掻き毟る異常な自傷行為。キュレイウィルスの働きが遅いことを鑑みれば、十分にありえる話だ。 何よりも、武が恐怖や発狂による類のものではなく、この薬物のせいで人を信じられなくなった……という説は信じたいという気持ちが強かった。 「皆、一休みしましよう? 私は正直疲れちゃったから、少し眠るわ」 そう嘯きながら、つぐみはメモと筆記用具を取り出す。筆談する気満々だ。 千影もまた頷くながら、紙を取り出す。美凪も同じように……アセリアだけは、少しそっとさせておくことにした。 一応、武の監視ということで近くに待機させている。いくら武とはいえ、武器もなしに永遠神剣を装備させたアセリアを倒せるはずがない。 ただ、殺さないようにと何度も念を押して、つぐみたちは話し合った。 (この特効薬……C120だけど、誰かの支給品に混ざっているのよね?) (はい、恐らく。ただ、それがどこにあるかまでは……) (とにかく、私たちの持ち物の中にあるかも知れないわね。それぞれで探してみましょう?) 頷いてデイパックをそれぞれ取り寄せる。つぐみは自分のデイパックを、千影は二つのデイパックを。 美凪は自分のデイパックの中にないことは先刻承知済み。なので、千影のデイパックのひとつを探すことにした。 「千影さん、デイパックが二つです。ひとつは私が調べてみましょう」 「……え? あっ……ダメだ、それはっ!」 「え?」 無造作に千影が避けていた二つ目のデイパックに美凪は手を伸ばしていた。 つぐみたちは知らないが、その中には生首が入っている。さすがにその中に注射器なんてないから探すだけ無駄だ。 何より、生首を持ち歩いているなんて知られたらどうなるか。考えるまでも無い、警戒されるに決まってる。 「そっちは……いいんだ、入ってないことは確実だから」 「は、はあ……?」 不審に思う二人に愛想笑いを投げかけるが、少し顔が引き攣ってしまっている。 こんなときに弁明も何もない。こんなことなら早いうちに埋葬してあげればよかった、と千影は人知れず溜息をついた。 とにかく、デイパックの中を漁る。千影自身あまりネリネのデイパックの中を詳しく見ていない。 ただ、この中にあるような予感がした。あのときの予言――――『何か他に渡さなければならないものはないか』というものが正しいのなら。 「あ……これ」 あった。注射器とアンプルだ。 つぐみに無言で手渡す。ただ、それが本当にC120という名のアンプルであるかどうか、判断がつかなかった。 どうする、と視線で問いかける。試すにはあまりにも危険すぎる。下手を打てば自分たちの手で殺してしまいかねないからだ。 (確証は……ないのね?) (ああ……もしかしたら、H173のほうかも知れない。試すにはあまりにもリスクが大きすぎる……) (それに、あのパソコンの情報によりますと……早いうちに打てば症状が緩和される、というものでした) (つまり、もう手遅れの可能性もあるということ?) 無言のまま、僅かに逡巡しながら美凪は頷く。僅かな希望はとても拙いものだと気づかされる。 このままでは武はどうなるか、それを考えるとつぐみは頭を悩ませるしかない、苦悩するしかない。 人を信じられないまま生きる武……つぐみすら認識できない哀れな存在を、つぐみは肯定できなかった。 なら、試すしか方法はない。 武が死ぬなら自分も後を追う、それほどの覚悟の元にアンプルを注射器に設置する。 これ以上、武を苦しませたくないのだから。逆の立場なら武はどうするだろう……きっと、諦めようとは思わないはずだから。 (私がやるわ。何が起こっても、私と武に近づかないで) そう、何が起こっても。たとえ武が暴走しても、私が殺されそうになったとしても。 そのときは自分たちで決着をつけるから。武を殺して自分も死ぬ。常日頃なら死ねないこの身体も、今ならきっと消滅する。 純一たちのことが気がかりではある。だが、やはりつぐみにとって生涯の一番は武なのだから。たとえそうでも、悔いはない。 これ以上、武のあんな姿を見たくない。 つぐみは病院に影から再び中央へ。 ここから先はつぐみ生涯の大博打。自分たちの岐路をも決める、重大な出来事になるだろう。 183 ファイナル・ミッション/奪う者、奪われる者(後編) 投下順に読む 184 誓いはここに果たされた 183 ファイナル・ミッション/奪う者、奪われる者(後編) 時系列順に読む 184 誓いはここに果たされた 181 うたかたの恋人(後編) 倉成武 184 誓いはここに果たされた 175 クレイジートレイン/約束(後編) 高嶺悠人 184 誓いはここに果たされた 181 うたかたの恋人(後編) アセリア 184 誓いはここに果たされた 181 うたかたの恋人(後編) 小町つぐみ 184 誓いはここに果たされた 181 うたかたの恋人(後編) 千影 184 誓いはここに果たされた 181 うたかたの恋人(後編) 遠野美凪 184 誓いはここに果たされた
https://w.atwiki.jp/vocaloidchly/pages/6709.html
作詞:ひとしずく×やま△ 作曲:ひとしずく×やま△ 編曲:ひとしずく×やま△ 歌:初音ミク、鏡音リン・鏡音レン・巡音ルカ・KAITO・MEIKO・GUMI・神威がくぽ 翻譯:kyroslee EveR ∞ LastinG ∞ NighT 少年人偶役「將一切的開始......」 少女人偶役「試着回想起來.......?」 主人役「那暴風雨之夜的信件......」 女僕役「被背叛了的,是誰.......?」 夫人役「想要消去的【現實】.......」 小姐役「隱沒於棺材之中去了.......」 執事役「今夜又再上演吧.......」 黑幕「讓這絕妙之夜......∞」 夫人「令人毛骨悚然的紅色滿月......似要迎來暴風雨的晚上」 小姐「這般的夜晚......這般的夜晚.......」 女僕「好像會發生事件呢♪」 主人「.......是想要吸血的吸血鬼?」 少女人偶「......露出獠牙的,狼人.......?」 少年人偶「......變成了,科學怪人,之類的......?」 執事「......不請自來的客人......?」 小姐「超~無~聊~的~說~~」 少女人偶「超‧無‧聊‧的‧說......?」 少年人偶「超!無!聊!的!說!」 女僕「感覺無聊死人了♪」 執事「到底在這樣的深夜......」 女僕「是誰有何要事呢?♪」 村姑「對不起,可以讓我......借宿一晚嗎?」 夫人「啊啦啊啦」 主人「晚上的森林很危險呢」 小姐「快點進來吧」 少年人偶「這是不請自來的客人的......」 少女人偶「到來啊......」 主人 夫人「令人毛骨悚然的......暴風雨之夜.......」 女僕「會發生些什麼事呢?♪」 小姐「那樣的話就來大鬧一場吧~?」 執事「直到天明為止......?」 雙子人偶「「將這令人睡意全消般的......絕妙之夜.......」」 「「「「「「「上演給你看吧?」」」」」」」 今夜 就似要馴服這世界似的 讓你成為主角的舞台上的俘虜? 就如統率一切似的掌握手中吧 【如同劇本】的Encore 然後被淹沒於掌聲中的【客人】 醉心於那【剎那的永遠】 許下「但願這絕妙之夜,能永遠延續」的願望 執事「一覺醒來,咦,真不可思議呢......?」 女僕「這是前所未見的景像呢,對吧~?♪」 村姑役「這裏是哪裏!?為什麼那女孩會.......」 村娘役 雙子人偶「「「是人偶呢!?」」」 主人「不論舞台佈置還是演員都」 夫人/小姐「「由【虛構】變成了【現實】!?」」 村姑役「馬上讓我回到去......我的現實啊.......!!」 主人/夫人「永不天亮的......夜之世界.......」 女僕「演出中止了......?♪」 小姐「是因為你的錯吧.......?」 執事「只有一人.......?」 少女人偶「以【再次演出】......?」 少年人偶「去將這完美之夜.......」 「「「「「「「編寫出來?」」」」」」」 今夜 被這世界馴服了 主角成了舞台的【俘虜】 村娘役「就只有我,察覺到.......這世界不過是【虛構】的」 眾人,皆被舞台吞沒 【片刻】化作【剎那的永遠】 村娘役「就算大叫『太奇怪了!!』,誰亦聽不到我的叫聲......」 執事「找不到被偷走了的一頁」 女僕「時間就只是無情地不斷流逝♪」 夫人「該怎樣才能讓這演出完結呢」 村娘役「怎樣才能拯救大家呢.......」 主人「只要主角還活着,這場演出就會不斷延續」 小姐「但即使主角死了,這場演出還是不會完結的」 少女人偶「只要帶來【新的某人】就可以了」 少年人偶「然後再去編寫出全新的【PagE】吧」 村娘役「果然還是要由我來.......為了救出【大家】.......」 在緊握着的口袋裏找到的是 村娘役「EndroLL.......!? 這樣【大家】就能得救了.......!?」 少年人偶役「今夜,就將【那女孩】馴服......」 少女人偶役「將去世了的【她】取回來吧......」 主人役「為了將【真實】與【謊言】......」 女僕役「.......替換的【EncorE】」 夫人「要瞞着【那女孩】不讓她知道呢.......」 小姐役「為了讓【大家】,能回到去【現實】......」 執事役「就由【7人】去演出吧......」 主角「.......這絕妙之夜.......啊哈哈哈哈哈哈哈哈」 「「「「「「「...... 」」」」」」 被一切背叛了的主角 是【某人】的替身的第9人!? 被巧妙地計劃好的 【如同劇本】的Bad ∞ End ∞ Night 然後陷入瘋狂的主角 醉心於那丟失了的【pagE】...... 然而【又再】......,為時已晚了 時間到了啊......? 村娘役「......找-到了」 今夜 就似要馴服這世界似的 讓你成為主角的舞台上的俘虜? 就如統率一切似的掌握手中吧 【如同劇本】的Encore 被那溫柔的【謊言】所守護着 請忘掉一切,入眠吧 然後,【再】上演吧......∞ 「「「「「「「向着EncorE□」」」」」」」 「向着EndinG□」(*註) 顫抖的雙手握着小刀....... 回到【並非如願的現實】去吧....... 註:這裏前句和後句,於結末標上的符號分別是「反複記號」(解作返回樂章開頭演奏)和「延音記號」(可用作標示重複樂章的終結),因應不同電腦對unicode字庫的支援,某些電腦可能看不到符號,還有樂理知識不足如有錯誤請指正