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スラップスティック ◆Ok1sMSayUQ 会いたい、と思って会えたのは。 きっとそれは運命的なことで、本当は素敵なことなんだろう。 再会を喜んで、ひょっとしたらハグなんかもしちゃったりして。 そんなこと、あるわけがなかったのに。あたしはここに生まれ落ちた瞬間から、 楽園を追放されていたんだってことに、気付いていたはずなのに……。 * * * 「……理樹くん?」 朱鷺戸沙耶は、聡明である。 だから、彼が浮かべるその表情の意味も、向けられたショットガンの銃口の意味も、直後に放たれた言葉の意図も一瞬で察してしまった。 「……君は、誰だ」 出会えたのは、紛れも無い幸運だったと言ってよかった。 森を抜け、さあこれから街を探索しようかというところの道で、沙耶と草壁優季は見つけたのだ。 とりあえず方向だけは間違えないようにと、川べりに沿って歩いたことが要因だったのかもしれない。水場は色々と役に立つ。 ともあれ、彼を――、直枝理樹を発見した沙耶は狂喜乱舞(心の中で)した。ついボドドドゥドオーと口走ってしまったような気がするが、 そんなことは沙耶にとっては瑣末なことだった。沙耶にとって理樹とは殆ど唯一の心の拠り所であり、朱鷺戸沙耶の記憶の大部分を占めており、 彼なくしては、とさえ言えてしまうほどの存在だった。だから優季に見せたスパイらしくもなく、大声を上げ、手を振りながら近づいていった。 優季の戸惑う声にも、彼は大丈夫と言うだけだった。説明など後回しだった。ともかく……話がしたかった。 隣で歩いている女の子は、きっと同行者なのだろう。優しい彼のことだ、困っているのを見捨てられずというところだろうと、思ってしまった。 「もう一度言う。君は、誰だ。なんで僕の名前を知ってる」 警戒心――。そんなものではない。明らかに敵を見る目であり、必要とあれば沙耶を、あるいは不安そうに沙耶を窺う優季を撃つだろう。 恐怖や不安からではなく、冷静に下した判断によって。ああ、と沙耶は思う。 ある程度は想定はしていた。自身が『何度目』かを経験していても、理樹がそうだとは限らない。いや、毎回そうだったではないか。 彼は覚えていない。いつでも、いつだって……。 理樹の隣に立つ女の子は、ぎゅっと力強く理樹の腕を掴んでいた。彼女はこちらを敵視している様子ではなかったが、 視線の先は、理樹だけに向かっている。彼を案じる瞳。心配する瞳。理樹は頼られていた。自分が守るまでもなく、守るものを見つけていた。 入り込む隙間なんてない。そのように理解できてしまい、言いようのない喪失感、敗北感がない交ぜとなり、沙耶は泣き出したくなった。 けど、それでも……。すんでのところで堪え、ならばと沙耶は会話を試みる。せめて、彼の最後の優しさを焼き付けようと思った。 好意が自分に向けられなくとも、彼は自分が覚えているあの直枝理樹だと確認したかった。 それからどうするのだ、ということは考えなかった。言葉が欲しかった。自分の中にある理樹と、目の前にいる理樹は繋がっているところがあるのだと、信じたかった。 「そっか、ごめんねいきなり。フェアじゃないことをしたわ。あたしは朱鷺戸沙耶。きみのことを知ってるのは……そうね、あたしがスパイだから」 「誰から聞き出した。言って欲しい。僕の知り合いか?」 「スパイってとこガン無視しないでくれる?」 「知らない人に冗談言われても面白くないよ。僕はもう……身内しか信じない」 身内なんだけどなあ。口に出したかったが、そうしたところで信じてもらえる道理はないし、刺激しかねない。 身内しか信じない――。明確に放たれた、弓矢だった。何があったのかは察することもできないが、相当に辛いことがあったのだろう。 力になってあげたい、と沙耶は思う。望めば理樹のために刃を振るい、引き金だって引ける。許されるならば抱きすくめることだって。 ズキリ、と心が痛む。いや心は既に傷んでいて、やっとの思いで我慢しているのに過ぎないのだ。 距離はこんなにも近いのに。手を伸ばして届かせるには、あまりにも遠い距離がそこにある。 「きみが、きみらが有名だから、ってことにしといて。ほらあたしの服。きみの学校の制服でしょ? 生徒なのよね。リトルバスターズも知ってる」 「……ああ」 ひらひらと袖を振ってみせると、理樹はようやく得心したという風に銃口を少し下げた。 教えてもらったことだ。リトルバスターズの活躍。武勇伝。日々のどんちゃん騒ぎ。楽しそうに語っていた彼の姿も。 「僕を知ってることには納得した。じゃあ僕に近づいてきた理由は何?」 「同じ学校の人間同士、話ができるかなって。草壁さんもそう思うでしょ?」 「えっ、あ……はい」 突然話を振られ、しどろもどろになりながらも優季も頷く。 すぐに気付いたのだが、理樹に寄り添う女の子の制服は優季と同じデザインだ。よっぽどのことでもなければ同じ学校だと思っていい。 優季の様子からすると女の子のことは知っている風ではなかったが、共通項があれば十分。 とにかく、沙耶としては問答無用などという状況に追い込まれることだけは避けたかった。いや、あるいは――、単に、話を続けたいだけなのかもしれなかった。 未だに自分は、理樹のことを好いているらしいのだから。 「愛佳さん、どう思う?」 「あんまり……騙そうとしている風にも見えない、かな」 「そんなっ、騙そうとなんて」 「はいはい草壁さん。そこは察してあげるところよ」 「察するって……でも」 抗議の声をあげようとする優季を、沙耶は押し留める。それに対して、優季は睨めつけてくる。 あなた、さっきまで飛び上がらんばかりに再会を喜んでたじゃないですか。小声で言われるが、詳しくを説明するには時間がなさすぎた。 状況が変わったの、あたしがぬか喜びしてたってことで今は納得して、と言うと、優季は目の前にいる二人と、沙耶とを見比べて、不承不承ながらも頷いた。 誤魔化されたように写ったか、と少し思ったものの、直後に「私を殺さなかった朱鷺戸さんを信じます」と言われると、不覚にも少し心が緩んでしまった。 確かな事情がある、と思ってくれているだけの、なんとありがたいことか。 「もう一つ尋ねてもいいかな」 「ん、なに? スリーサイズ以外でなら何でも答えるけど?」 「君たちは何をしようとしてたの」 「少しはジョークに反応して欲しいわね……」 「その余裕さを含めて気になるんだよ」 どうにもこうにも笑いが起こるような雰囲気ではないらしい。痛むあたしの心も察しろとぼやきたくなったが、伝わるはずもなく。 はぁ、と少し肩を竦めつつ、沙耶は「みんなで脱出かな」と口にする。 正確には『みんな』の中に『理樹くん』が含まれていることが前提条件だが。そして脱出の手段は問わない。 つまるところ、理樹さえ生きていればというところなのだが、そんなことをバカ正直に話すほど沙耶は間抜けではない。アホだとは思われているかもしれないが。 「そう」 「何よ、そっけないな」 口を尖らせてみせたが、信じられてないのは分かるので、一緒に行動しようとか、今はそこまで踏み込むつもりはない。 常に側にいられなくとも、尾行して護衛するとかなどのやりようはいくらでもあるのだ。沙耶の能力をもってすれば。 優季が反対するかもしれないが、そこはどうにか上手い理由を思いついて納得させよう。ダメなら武力行使に訴えてでも――。 思考をそこまで走らせ、なるべく穏便に事を運ぶべく次の言葉を口にしようとした沙耶より前に、理樹が淡白な反応の理由を告げる。 「必要ないから」 「はい?」 「僕達は脱出なんてしない。ここに留まり続ける」 「……は?」 最初の反応は、言葉の意味を察しきれず。次の反応は、理解できた内容が常軌を逸していたからだった。 「思い違いであって欲しいんだけど。今きみが言ったの、ずっとこの島に居るつもりだ、という意味にしか聞こえなかったわ」 「その通りだよ。殺し合いに参加するつもりはないけど、脱出するつもりもない。ここを僕達の根城にして、居続ける」 「馬鹿じゃないの!?」 沙耶の冷静さを装った仮面が剥がれる。一体何を言っているのだ、としか思えなかった。 殺し合いに参加するつもりはない。ここまではいい。理樹らしいやさしい選択だ。そう言うだろうと思っていたからこそ、沙耶は理樹の敵を排除するつもりでいた。 ところが続きがあった。脱出するつもりはない。それは元の日常に帰るつもりがないということであり、捨てたということだ。 あり得ない。沙耶の頭がその一語で満たされる。 「殺し合いをしてるんだよ!? きみよりもっと凶悪なヤツがうじゃうじゃいる!」 「僕が護る。自衛くらいはさせてもらうつもりだから」 「放送聞いてた!? 一定時間ごとにこの首輪を強制的に爆発させるエリアが設定される! ずっと引きこもるのも不可能だって!」 「脱出はしないけど、生き延びるつもりで行動はするから。首輪は解除しないといけないかな」 そんなの無理だ。沙耶が反射的に口にしようとした言葉は、そのまま自らに跳ね返ってくる。 名目上脱出を掲げているならば首輪をどうにかしないといけないのは理樹たちと共通しているからだ。そこを否定すれば、自分たちも嘘をつくことになる。 反論できずに、沙耶は唇を噛んだ。言葉は飲み込むしかなかった。代わりに出来たのは、その真意を問いただすことだけだった。 「……仮に、できたとしても。それ、元の生活に帰る気がないってことでしょ? なんで? だって、きみの日常は――」 「そんなもの、とうの昔に死んでる」 底暗い目。秘めた深淵から紡ぎ出されたと思える、深い決意の意思と全てを飲み込もうとする暗黒があった。 ちがう。理樹の目を見て、沙耶はそう思うことしか出来なかった。体も震えている。怯えてさえいる。 自分の知る理樹はもっと強くて、最後まで諦めない、自らが絶望の淵に立ってさえ手を伸ばそうとする、そんな人間だった。 だからこそ、あたしは彼に惚れて、全てを捧げようって……。 「真人が死んだ。きっともっと死ぬ、これから。失われ続けるだけなんだ。今まであったものなんて。取り戻せない」 「あ……」 「だから創る。ここで得たものだけを頼りに。僕の、そして愛佳さんとの楽園を」 朱鷺戸沙耶は、聡明である。 愛佳さんとの、という言葉と同時、強く彼女の体を抱きしめた理樹を見て、沙耶は全てを悟った。 理樹は、端から未来を受け入れるつもりがない。ここに居る限り、全ては現在に帰属する。失われてしまった先を考える必要なんてない。 井ノ原真人の死も、いやリトルバスターズの死でさえ、ここにいる限りは途上に過ぎない。まだ『受け入れなくて』いいのだ。 ここから離れてしまえば。ここであったことは全て靄のように消え、失われた結果だけが残る未来なのだと、理樹は断定してしまったのだ。 先に進もうとすれば行き止まりであると。未来なんて存在しないと、理解したのだ。 沙耶はよろめく。理樹の結論は同時に――、沙耶をも殺した。 沙耶も同様に、『現在』しかない。夢の中で生まれたような自分が、うたかたの夢でしか生きられない自分が、可能なことは奉公でしかない。 尽くして、その人のために死ぬ。沙耶が生まれた意味を全うするには、これしかないと思っていた。 消えてしまうことはまだ我慢できる。だが生まれてきた意味さえなく無為に消えることは、耐え難い苦痛だった。 だから残ろうとした。未来に生きる、心から愛したひとのために戦ったという思いがあれば、消えることは許容できた。 理樹の結論は……、自分なんていてもいなくてもいい存在だと断言したに等しかった。 それじゃ、あたしがここに居る意味って何? あたしは『あや』じゃない。帰る場所なんてない。帰属できる集団なんてない。 だから結果しかなかった。理樹くんが生還したのは、朱鷺戸沙耶という存在があったからという、結果が。 その可能性が、なくなった。あたしはいようがいまいが変わらない。理樹くんにも入り込める隙間なんてない。 もう彼に、あたしが関われる余地なんてどこにもないんだ……。 「でも仲間はいる」 崩れ落ちかねなかった沙耶を支えたのは、皮肉なことに自らを殺した理樹本人の言葉だった。 「さっき言ったように、首輪は外さなきゃいけないし自衛のためにやることは山ほどある。そのために仲間は必要だ」 「……仲間」 「だから、その分だけ集めようと思う」 仲間に入らないか? 言外に理樹はそう言っている。それは地獄の淵で垂らされた蜘蛛の糸だった。 手は伸ばさなかった。嫌なら嫌でいいし、自分達に害を及ぼさないならどうだっていい。その程度の認識でしかないのだろう。 それでも……。彼のために仕えられる。代替の効く労力程度の扱いでしかなくても。関われる。側に居られる。 このまま無為に消えてなくなってしまうよりは――。沙耶は掴もうとした。絶望よりはマシだと判じて。 「ちょっと、待ってください」 その間に割って入ったのは、草壁優季だった。 沙耶の前に躍り出るようにして、彼女は理樹の前に立ちはだかった。 意図が分からなかった。自分はともかく、彼女は何も分かっていないはずだ。分かっていることと言えば、 理樹たちが脱出しないと宣言したということ、そして協力者は募るということだ。 優季の視点からすれば、とりあえず協力はできるはずだ。殺し合いをする気がないという時点で、理樹と組むことにデメリットもないはずだ。 なのに何故……彼女は、怒っているかのような顔をしているのだろう。沙耶は分からない問題を出された小学生のように呆然と優季を見つめていた。 「朱鷺戸さんが黙っててって言うから我慢してましたけど……もう我慢できません! 理樹さんでしたっけ? 朱鷺戸さんはあなたのことが好きなんですよ!」 ビシイッ! と。クラスの学級委員長がこらーそこの男子ー! とでも言うように指を指した。 理樹が固まる。隣の愛佳も固まる。沙耶は固まれなかった。 「ほあああああああーーーーーーーーーー!? ななな何いってんですかオノレはぁーーーーーーー!?」 なんでなんでなんで!? あたし一言も理樹くんが好きだなんて話してない! コイバナNGで来たっつーの! 何だコイツエスパー!? はっまさか闇の生徒会の一員!? そうかコイツ無力なふりをしてあたしを探りに来たスパイね! ってなんでやねーん! そんな都合のいい設定があるかーいっ! ってあたしも設定デタラメだっつーの! 沙耶は優季に掴みかかろうとした。しかし顔面を片手で抑えられる。抑えられるもんですかという謎の力強さだった。 「そりゃあなたにとっては赤の他人かもしれませんけどね! 朱鷺戸さんはすっごく心配してたんですよ! 名簿を見た時だって仰天してましたし、あなたを見つけたときはとても嬉しそうな顔をしてて! あなたがどんな目にあったのか私には分かりませんし、きっとどうこう言う資格だってないって分かってます! でも朱鷺戸さんはあなたのことを想って言ってるんです! 今すぐ考えなおせとは言いませんが、少しは話を聞いてやったらどうなんですか!」 一息にまくし立てると、優季は沙耶の頭を突き飛ばした。沙耶は地面に倒れ込む。話を聞いてやれと言った相手に対してするものじゃないだろうという言葉が浮かんできたが、 それよりも沙耶の心には、じんわりとした感情が生まれてきていることの方が大きく、むしろゲラゲラと子供のように馬鹿笑いしたい気持ちがあった。 察されていたところもあり、勘違いされていた部分もある。名簿を見て驚いたのは『長谷部彩』に対してだし、そこは違う。 でも大筋は間違っていない。どうやらバレバレだったようだ。少なくとも、朱鷺戸沙耶は誰かを好いているという推測まではあったのだろう。 自分の不手際もあるとはいえ、こうも短い時間で見透かされていると恥ずかしさよりも優季の洞察力はいいものがあると賞賛したい気持ちの方が勝り、 沙耶は何かしら救われたようにもなった。そこまで考えられるということは、優季はそれだけ沙耶という人間を見ていたということなのだから。 思えば、そうだ。騙そうとしていないと強く抗議していたのは、この推察があったからだと思えば容易に納得がいく話である。 馬鹿みたいな人だ。フリとはいえ殺そうとした自分のために、理樹のためにしか行動しようとしていなかった自分のために。 きっと彼女は、沙耶と出会っていなければ騙され、裏切られ、無残に殺されていたのだろう。 でもその馬鹿にあたしは救われた。 あたしはいつだって、馬鹿に救われる。 仰向けに倒れたので、空が見える。星が輝いている。月がある。 世界は、こんなにも広いのに……。 「関係ない」 沙耶の思惟を遮ったのは、理樹の声。 あれほど恋焦がれていた少年の声は、今となっては別人の声のようにしか聞こえない。 いや、と沙耶は思う。きっとこれが、真に失恋したということなのだろう。 己の傲慢さにほとほと呆れる。朱鷺戸沙耶という女は、今までずっとフラれた男に尽くせるだけの甲斐性があると思っていたらしいのだから。 「僕は既に愛佳さんを選んでるんだ。だから、朱鷺戸さんの事情は関係ない。僕達はここに残るために。君たちは脱出するために協力する。それでいい」 「なっ、あなた……」 「はいはいはーい! 草壁さんもういいストーップ!」 「ひゃあっ!?」 食って掛かろうとしかねかったので、復活した沙耶は優季を羽交い締めにした。 「あたし、これ以上惚気見せつけられると死んじゃう」 「で、でも!」 なおも抗議しようとする優季だったが、沙耶が耳元で「理解したから。フラれちゃったって」と囁くと、 優季は一転して青褪めたような表情とともに済まなさそうに「ごめんなさい……」と返してくれた。 余計なお節介で機会を潰してしまったと思ったのかもしれない。殺し合いの場で浮かべる思考ではなく、沙耶はかえって愉快な気分になった。 いいじゃないの。殺し合いで人の恋路にうつつを抜かしたって。それが青春ってやつでしょ。 「オーケーオーケー。そんじゃ協定を結びましょうか。あたしは『アンタ』の敵じゃないしアンタもあたしの敵じゃない」 「うん、それなら」 「しばらくはここに留まるんなら、ひとつお願いがあるわね。爆弾か何か作ってくれると嬉しいかなーって」 「簡単に言うね……」 「簡単よ。そこらへんの本屋にでも行って科学の本でも読めばひとつやふたつどうとでもなるって。あっこれあくまでもお願いね、お願い」 「……じゃあ、こちらからも。なつめ――」 「恭介ね。確かにあいつならって気はする。探しとくわ。そっちの愛佳さんはなにかリクエストは?」 話を振ってみたが、ふるふると首を振られた。なるほど、探す人もない、か。 そういえば名簿には小牧という苗字は二人いて、一人は死んだ。つまりは、そういうことだと類推して、沙耶は最後の恋慕の残滓を手繰り寄せた。 探す人も帰る場所もないのは、自分も同じ。もし彼女の位置に自分がいれば……。 暗い情念。人の不幸さえ羨む、恋という名の闇。そこには幸せはない。幸せと恋とは、同一ではない。 それでも焦がれてしまう。たとえそれが己を死に至らしめようとも……。 「それじゃお別れね。草壁さん、先に行ってくれる?」 「え、どうして……」 「後ろから撃たれたらたまんないでしょ? あたし、たった今振られたコワーイ女だし。怖いから殺しとこってあるかもだし? あたしが警戒して――」 「……泣き言、私で良ければ聞きますよ」 「泣かないって」 「失恋って凄く痛いと思います。一人じゃ……辛いですよ」 「……っ」 一人じゃ辛い。その言葉を聞いてしまった。だから。抑えていた涙が出てしまった。決壊してしまった。限界だった。 見られたくない。優季にではなく、理樹に。涙を見せてなお、無関心でいられる恥辱に耐えられなかったのかもしれない。 踵を返した。動じる気配もなかった。沙耶の中にあった最後の大義名分が、崩壊した。 「……ちくしょう……」 優季の手をとって、走った。悔しさを孕んで走った。無念を吐き出して走った。 救われてなお、全部なくなった、朱鷺戸沙耶として生きなくてはならない現実は絶望的だった。 誰かのためにではなく、自分のために生きなくてはならない現実が。 あたしは、なんで生まれてきたんだろう。 あたしの幸せは、どこにあるのだろう……。 * * * 嵐のように、朱鷺戸沙耶は去っていった。 気配が遠ざかるのを待ってから、ショットガンを下ろす。 草壁という少女の言葉から発せられた、朱鷺戸沙耶は直枝理樹を好いていたという内容は、しかし理樹の心には何の波紋も残さなかった。 聞いた瞬間は驚いたのに。今は平常となっている己の心の中を見つめて、それだけ愛佳が大切となったのだろうと結論付ける。 「……あの、理樹くん」 「ん?」 「さっきの」 「気にしてないよ。僕の大切な人はまな……」 「そ、そうじゃなくてっ! ずっとここにいるって事の方……!」 「あ……あー」 顔を真っ赤にした愛佳にそう言われると、こちらの心拍数も急に跳ね上がってきてしまう。 考えてみれば、他人の前で自分は彼女が好きだコールを繰り返していたことも思い出してしまい、乾いた笑いが出てくる。 「いや……うん、それ自体は本気だったけど……もしかして」 「だ、ダメじゃないよ! むしろ驚いたっていうか、理樹君、いつの間にあたしが考えていたことをって……」 「ん……まあ、それは、なんて言うか」 興奮した様子の愛佳に、理樹は微笑む。 言ってしまおうか、少し悩む。なかなか恥ずかしい理論だったからだ。 だが人前で惚気まがいのことをしたのだから今更かという気分にもなったので、言葉を続ける。 「帰る場所なんてないから。ここが僕達の居場所でしかないから。帰る必要なんてないんだ」 理樹にとっては愛佳と一緒に居られる現在こそが、唯一の希望の在処だった。 「うん。やっぱり、あたしと一緒」 愛佳は笑ってくれた。 想いを重ねていられる、幸せがあった。 【時間:1日目20 00ごろ】 【場所:E-6】 草壁優季 【持ち物:不明支給品、水・食料一日分】 【状況:健康】 朱鷺戸沙耶 【持ち物:玩具の拳銃(モデルグロック26)、水・食料一日分】 【状況:手足に擦り傷】 直枝理樹 【持ち物:レインボーパン詰め合わせ、食料一日分】 【状況:健康】 小牧愛佳 【持ち物:缶詰詰め合わせ、缶切り、レミントンM1100(2/5)、スラッグ弾×50、水・食料一日分】 【状況:心身に深い傷】 149 戦斗、夜叉と合間見ゆ 時系列順 151 Show time 149 戦斗、夜叉と合間見ゆ 投下順 151 Show time 130 揺れる少女の天秤 草壁優季 [[]] 朱鷺戸沙耶 122 二人だけの楽園 直枝理樹 [[]] 小牧愛佳
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ミスティックウィッチ(光) ランク ★1 ★2 ★3 ★4 ★5 ★6 スキル1 カラス召喚 最大Lv 25 スキル2 ジェラシー 体力 3075 スキル3 彗星召喚 攻撃力 227 Lスキル なし 防御力 223 タイプ 【タイプ】 編集 攻撃速度 96 覚醒後 あり
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ミスティックウィッチ(風) ランク ★1 ★2 ★3 ★4 ★5 ★6 スキル1 カラス召喚 最大Lv 25 スキル2 ジェラシー 体力 3345 スキル3 なし 攻撃力 244 Lスキル なし 防御力 188 タイプ 【タイプ】 編集 攻撃速度 96 覚醒後 【覚醒後の名前】
https://w.atwiki.jp/deadend/pages/196.html
imageプラグインエラー ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (ファナティック.JPG) ファナティックL43 (データは3体分) 使用スキル ワード オブ コンバージョン(2) エッジ オブ ファナティック(1) 被通常ダメージ一覧 名前 被回数 最小被ダメージ 最大被ダメージ 被ダメージ合計値 ガーディアン 54 107 280 7622 ローグ 12 126 272 1889 被通常ダメージ合計値 9511 ■被スキルダメージ一覧 スキル名 使用回数 最小被ダメージ 最大被ダメージ 被ダメージ合計値 ブラッドピアッシングⅠ 19 460 1060 11325 ソニックブロウⅢ 15 506 1320 10294 バッシュⅠ 2 106 113 219 バッシュⅡ 7 117 234 993 スパークⅠ 3 488 509 1492 スキルダメージ合計値 24323(8107) 総合ダメージ合計値 33834(11278)3体分データ 推定HP11500(DOT含む)
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ブーストとBRが少ないがCSと残像がそれを余りあるほど補っている格闘寄り万能機。 11/29のアップデートで射撃CSと残像がやや弱体化したが、それでも十分強い。 3000との組み合わせとしてはベストか。 基本はデスティニーが前衛で戦線維持、そしてロックがそちらに向いたところにスサノオが闇討ちと陽動を担当、という単純な戦術が非常に強力。 格闘コンボも双方高威力を持ち、長時間拘束するコンボもあるので火力面においてはまさに阿修羅すら凌駕する存在。 トランザム時は格闘を仕掛けるのもいいが、拘束力の強くなった射撃武装での射撃戦をしてデスティニーを動きやすくしてやることも視野に入れよう。 デスティニーが攻めあぐねているならやや前に出て、先落ちしない程度にデスティニーの負担を減らしてやるように。 スサノオがロックを集めたところにリロードが終わった残像で運命が強襲をかける…というのも有効。 デスティニーが追い込み、スサノオが起き攻めと役割分担するのもいい。
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登録タグ グロ コメントログ有りの記事 危険度3 女子中高生とスティッチと来れば可愛らしいキャラクターで今でも人気の リロ スティッチのスティッチがまず始めに思い浮かぶと思う。 だが検索すると紹介記事や手に糸を刺した画像群が現れる。 2017年頃から女子中高生に流行っているファッションで、ボディスティッチというらしい。 別名ボディステッチとも言い、これは『身体を縫う』という意味である。 抜糸した痛々しい手の画像もあるため注意。 分類:グロ 危険度 3 コメント 最近の女子高生を巻き込むのはやめた方がいい -- ねろ (2021-05-10 07 47 49) ボク、スティッチ! -- スティッチ (2021-05-23 20 45 58) とても可愛い子猫ちゃんの画像が出てきた😍 -- (ナリナリ) 2021-05-30 21 30 16 痛々しすぎる... -- (ゲーム太郎) 2022-01-29 16 37 10 ↑4すごいやつだ… -- (愛国自衛隊切り込み隊長) 2022-07-16 20 18 16 針が皮膚の奥に刺さらないように、薄皮に縫えば、痛くないらしい。まあ、したいとは思わないけど。 -- (名無しさん) 2022-09-15 05 25 45 想像するだけでも体が痒くなってくる... -- (�) 2022-10-04 20 06 34 似たようなことで、胸章のピンで手の皮貫いてる人いたっけな。彼ら曰く上手くやれば痛くないらしいが単純に破傷風系の感染症が怖くて出来なかったけど -- (名無しさん) 2022-11-12 20 37 49 そもそもJCJKに流行ってるっていう部分に何のソースも無い 率直に言ってあのまとめサイトの釣りだとしか思えん -- (名無しさん) 2023-11-01 19 06 41 ボディスティッチと言えば東京喰種の什造思い出す -- (名無しさん) 2024-05-20 03 31 26 名前 コメント すべてのコメントを見る 耐性自慢(「こんなのヨユーw」「俺小6だけど見れたw」など)のコメントはご遠慮下さい (過去そういったことが相次ぎコメント欄停止にまで至ったことがあります)
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28/169 ガレプティック 種族 植物 Lv 43 HP 9521 Gald 448 Exp 392 斬撃 打撃 術撃 攻撃力 1042 625 312 防御力 154 373 258 アイテム パナシーアボトル 11% リカバーオニキス 3% 防御行動 特定攻撃前 弱点 鋼体 半減 防御 属性 地 水 風 - 出現場所 ウォンティガの聖殿 マオ評価 食虫植物ウツボカズラのバイラス。 怒ると相手を捕まえて食べようとするんだ。 僕は虫じゃないヨ!
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【TOP】【←prev】【FAMILY COMPUTER】【next→】 ARCTIC タイトル ARCTIC アークティック 機種 ファミリーコンピュータ 型番 R55V5927 ジャンル パズル 発売元 ポニーキャニオン 発売日 1990-2-23 価格 5,500円(税別) ゲーム内容 摩擦係数ゼロのレール上をブルーとオレンジ色のボールが、ぶつかったり、すれちがったりしながらグルグル回っています。君の目的は、2種類のポイントを切り換え、あるいは、ボールとボールをぶつけて、ボールに対応する色の場所 (シート) へ、 それぞれのボールを格納することです。白いボールも動いていますので、これをうまく利用して短い時間で一面でも多くクリアして下さい。説明書より 操作方法 STARTボタン ゲームを始めます。 Aボタン ブルーのポイントを切り換える。 Bボタン オレンジ色のポイントを切り換える。 十ボタン ← オレンジ色の格納シートに入っているボールをはじき出す。 → ブルーの格納シートに入っているボールをはじき出す。 SELECTボタン ステージ(面)あるいはボールのスピードを変更します。 ↑と↓ ステージ番号を選択します。 ←と→ スピードを調整します。 駿河屋で購入 ファミコン
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ガンダムXディバイダーGUNDAM X DIVIDER 登場作品 機動新世紀ガンダムX 型式番号 GX-9900-DV 全高 17.1m 全高 7.7t 所属 フリーデン 武装 ブレストバルカンビームマシンガン大型ビームソードハイパーバズーカディバイダーX-グレネーダー 特殊機能 フラッシュシステム 搭乗者 ジャミル・ニートガロード・ラン 【設定】 フリーデンのモビルスーツ。 フォートセバーンでの戦闘において、人工ニュータイプのカリス・ノーティラスが駆るベルティゴとの戦闘でサテライトシステム及びキャノン砲身、シールドバスターライフルを破壊されてしまったガンダムXをフリーデンのメカマンチーフであるキッド・サルサミル及びフリーデンメカニッククルーが寄せ集めのジャンク品(キッド曰く「とっておきのもの」)で改修した機体。 新たに2基バーニアと内蔵型19連ビーム砲がついたシールド「ディバイダー」と戦艦に搭載されていた二連装メガ粒子砲を手持ち式に改造した「ビームマシンガン」を装備し、ビームソードも2本に増えている。 Xグレネーダーは旧1/100HGでは左サイドアーマー部に専用ホルダーを使い二基装着、ハイパーバズーカは劇中では水中戦では使い難いビームマシンガンと交換する形で装備している為ビームマシンガンと一緒に装備された事は無い。 ディバイダーを背中のバックパックに装着することで「ホバーリングモード」になり、この形態では追加されたビームソード収納部分の可変展開式バーニアとディバイダーの両端のバーニアにより、長時間・長距離の飛行もできる。 リフレクターで賄っていたエネルギー貯蓄機能を補う2本のエネルギーポッドとビームソードラックの追加バーニアユニットで、X字のシルエットを描く。 このエネルギーポッドに関しては1本につき12時間、つまり最大24時間は作戦行動が可能という代物なのだが、放映から10数年後に発売されたMGガンダムXの解説に「マイクロウェーブ受信後、サテライトキャノンを撃たなければ理論上最大1週間は無補給で継戦可能なエネルギー保持量を有する(*1)」という説明が加えられたことにより、最大活動時間は改修前の7分の1以下にまで落ちてしまったことになる(それでも十分ではあるが)。 この改修により、サテライトキャノンを失ったために最大火力はかなり低下したものの、サテライトキャノン自体が破壊力や被害範囲が広く強過ぎて迂闊に使用できない過剰火力であった事から、ディバイダー装着による機動力の向上や対MS戦に有効な火力の装備などにより、総合的な戦闘力・汎用性は改修前より上がった。 【武装】 ブレストバルカン 胸部インテーク下部胴体に左右2門ずつの計4門内蔵された機関砲。 改修前から引き続き内蔵されている。 ビームマシンガン 旧連邦軍の戦艦に搭載されていた2連装メガ粒子砲を上下二連銃身の手持ち式ライフルに改造した武器。 上下の銃口から同時に発射する高出力の単射モードと、マシンガンとして使用する連射モードが存在する。 大型ビームソード 改修前から装備されているビームソード。 予備としてもう1基追加された。 ハイパーバズーカ 水中用に魚雷型砲弾が装填出来るように改造した旧連邦仕様の実体弾火器。 劇中本編では水中用に改造した(魚雷型砲弾を使用する、砲身内全てを弾倉化し弾数を稼ぐ等)ものだがゲーム作品では劇中の「水中用に改造した」という台詞から「改造前の状態が有った」と解釈しそれを「通常のバズーカ」として装備に採用するケースが有り、本VSシリーズでもその解釈で採用している。 このように各種ゲーム作品で通常のバズーカとしての扱いが多かったからなのか、HGAWガンダムXディバイダーの解説書に「水中用バズーカとしてだけでなく、各種弾頭を使用する通常型バズーカとしての使用も可能」という説明が加えられているがテキストの書き方が拙いせいで「改造無しで水中でも使用可能」と劇中の描写を否定する様な形で解釈されてしまう(*2)ケースが生じている。 ディバイダー 旧連邦の試作シールドの基本フレームや旧革命軍の戦闘車輌に搭載されていた対モビルスーツ用多連装ビーム砲、通称「ハモニカ砲」、モビルアーマー用の大型スラスターなどのジャンクパーツを用いて製造したワンオフの盾型複合武装。 基本は手持ちの盾として使用し、前にかざした状態で両端のスラスターを展開する事で推進補助システムとしても機能する。 他の武装と違って替えがないので戦場で落とした際には拾いに行かされたことも。 「ガンダムVSガンダムNEXT」ではディバイダーのハモニカ砲は通常の多連装ビームと、パトゥーリア戦で使用したハモニカブレードの二種類を攻撃として、変形入力で背中に付けて推進補助形態を採用している。 原作では他にも一列の太いビームなど多彩な発射モードを有し、そちらは「EXVSFB」以降で採用された。 X-グレネーダー 戦艦用のミサイル弾頭を投擲用の手榴弾に改造した武器。本機は劇中未使用ではあるが、エスタルド共和国のパイロンが同じデザインのものを使用している。 プラモオリジナルの武装に近い為かVSシリーズでは一貫して採用されていない。 ゲーム作品では「リアルロボッツファイナルアタック」にて採用された他、「アナザーセンチュリーズエピソード3」ではディバイダーではなくガンダムXが装備していた(*3)。 DXのハンマーやジャベリンの様にもしかしたらいつかEXVSに参戦するのかもしれない。 【原作の活躍】 作品中盤、フォートセバーン近辺にてベルティゴの襲撃により中破したガンダムXを、前々からキッド・サルサミルが考えていた改修案(元々は換装装備として考案していた)を実施することになった。 当初3日を予定されていたがメカマンの不眠不休の作業のおかげでほぼ一晩で完了し、完成ぎりぎりのところでフロスト兄弟が襲撃、被撃墜のトラウマを受けていたガロードもそれを克服し搭乗。 一切の慣らし運転をしていないのに(一回だけ勢いあまってコケたが)も関わらず、先行していたガンダムエアマスターとガンダムレオパルドの危機を救い、ガンダムヴァサーゴとシャギアにダメージを与え撤退させた。 その後もガロードの成長に応えるかの如くカリスへのリベンジを果たすなど、主人公機らしい活躍を見せた。 『ローレライの海』編ではかつての上官であるルチルに惹かれていたこともあり、ジャミルがパイロットとして搭乗(*4)。 コクピット恐怖症を乗り越えてさほど時間が経っていない時期だったが、ベテランとしての技量やGビットの存在もありシーバルチャー(海賊)相手に戦い抜いた。 ガロードがガンダムDXに乗り換えてからは、ガロードの所持していたGコンはガンダムDXに引き継がれたため、Gコンがなくても起動出来るようキッドがコックピットを通常の連邦MS仕様に改装され、ジャミルの乗機として戦闘に出るようになった。 その後勃発した宇宙戦争も戦い抜き、前期主役機としては珍しく機体は破壊されることなく終戦を迎えている。 作品終了後、本機は各地の旧連邦軍研究所で発見された残存パーツや新規部品を用いてサテライトキャノン装備型に戻され、一部カラーリングを変更した上で「ガンダムX 3号機(*5)」としてガロードの手に戻ることとなる。 【搭乗者】 ジャミル・ニート CV:堀内 賢雄 バルチャー組織フリーデンの艦長。 若干15歳で旧連邦軍のエースパイロットとしてガンダムXのパイロットになるが、かつての戦争で宇宙革命軍のコロニー落としの引き金となってしまうGXとGビットによるサテライトキャノンの攻撃を行なったときの地球の姿にショックを受けニュータイプ能力の喪失、コクピット恐怖症などの後遺症が残ってしまった。 戦後は自分のような戦争に利用され不幸になるニュータイプを出さないためにフリーデンの艦長となりニュータイプを探す旅に出ていた。その中でニュータイプであるティファと少年ガロードと出会う。ベルティゴのビット兵器に敗北したガロードに「ニュータイプでなくてもビットは落とせる」と諭し、コクピット恐怖症を克服して自らGXDVを操縦した際にNT能力を失っているにもかかわらず、ビットを撃墜。これにより自信を付けたガロードは対ビット訓練も経て再戦でビット兵器を全て撃墜する。他にも人生の先輩として、元パイロットとして数々の助言をガロードに与え、何度もガロードをより良い方向へと導いた。(かつての宿敵であるランスロー・ダーウェルにも「人を育てる才能もあったのか」と評されている。) ガロードがDXに乗り換えた後はGXDVを専用搭乗機として駆り、ガンダム部隊の隊長としても活動した。ちなみにGXDVに乗っていた時間はガロードよりも長い。 もみ上げが長く顔に傷がある容貌をしている。また、サングラスをかけている為、一応『X』の中では仮面系キャラとなる。 放送当時はジャミル・ニートという名は普通の印象をもたれていたが、近年働く意欲のない無職の代名詞としてNeetがメディアに度々出るようになってからは彼がジャミルと呼ばれることは少なくなってしまったり、上記のニートネタを振られることも。ニートどころかニュータイプ保護を頑張り、トラウマを克服したりとかなり働いているのだが。 【原作名台詞】 月は出ているか?(原作第1話) 月は出ているかと聞いている!(原作第1話)言わずと知れたガンダムX第1話のサブタイトル。ガロードが起動したガンダムXを見て、フリーデンクルーに「月は出ているか?」と問う。これは、ジャミルがサテライトキャノンの脅威を知っていたからであった。 照準は私が指示する。引金はお前が引け(原作第5話)モビルアーマー・グランディーネとの戦いより。ガロードにサテライトキャノンのトリガーを預ける。 何も考えず走れ!(原作第11話)カリスに敗れた上にティファを捕らえられてしまい、己の無力さに落ち込むガロードを叱咤するために、凍った湖にGコンを投げ入れ、それを取りに行くという指示を出す。この時ガロードはGコンを回収するが、足場の氷が割れそうになってしまい、その時叫んだ台詞がこれ。この叱咤のおかげでガロードは迷いを振り切り、カリスへのリベンジを果たすのであった。 飛べ!ガロード(原作第31話)ほかのフリーデンクルーと共に、宇宙へ上がるガロードに向けてエールを送る。 フリーデン発進せよ(原作第37話) 私自身が、誰よりもニュータイプという言葉に縛られていたのだ…(原作最終話)かつてはニュータイプとして未来を見たジャミル。だが現実の世界はかつて見た未来とは違う有様であった。ニュータイプの見た未来は幻なのかと問うジャミルに、D.O.M.E.は現実にしようとする努力をしない限りは幻のままであると切り捨ててしまう。そしてD.O.M.E.は、未来は人間一人ひとりの心の強さ(こういう未来にしたいという努力)が創るものだと言い、ティファの予見をことごとく覆してきた少年――ガロードを引き合いに出す。目の前で彼の成長を見守ってきたジャミルもD.O.M.E.の言葉に納得し、この台詞とともに例え重傷で昏睡状態に陥っても外さなかったサングラスをここで初めて外す。世界中の誰よりもニュータイプを特別視していた(=色眼鏡で見ていた)ジャミルが、新たな一歩を踏み出した印象的なシーン。 【VS.シリーズの活躍】 ガンダムVS.ガンダムNEXT ガンダムXの換装装備として登場。サテライトモード時と比べて全体的に癖が強く慣れないうちは振り回されるが、コンボできる格闘、単発ダウンCS、様々な撃ち分けが可能なハモニカなど使いこなせばサテライトモード時とは違った強さを見せることができるだろう。 サテライトモードだけでも、ディバイダーだけでも十分に戦えるようになったが、両方使いこなすガロードばりの操縦センスが求められる職人機体。 EXVS.FB 9月の全国大会「第2回リリース機体決定戦」の出場馬として登場。 競う相手は「第1回リリース機体決定戦」に敗北したガンダムMk-II。 そのガンダムMk-IIに勝利し、9月25日のアップデートにて追加されたコスト2500の射撃寄り万能機。 機体名はガンダムXだが、覚醒技以外はガンダムXディバイダー状態で固定されており、エクストリームバーストの時だけガンダムXとなる。 GXDVがメイン形態になったことからか、パイロットもガロード ティファからジャミルに変更された。 後のアップデートで機体名が「ガンダムXディバイダー」に変更された。 武装構成はCSがなくなったほか照射ハモニカ砲が追加された感じでだいたいNEXTに近いものになっておりブーストダッシュも地走タイプだが、相変わらず武装は若干クセが強く通常の万能機より慣れが必要。 しかしBD速度が高く、かつ様々な武装でズサキャンが可能なので、使いこなした時の機動性は非常に高い。 武装アシストにGビットを1度だけ呼び出してサテライトキャノンを撃たせる。覚醒技はGX仕様に一時的に換装されGビットと共にサテライトキャノンを撃つ。早い話がガンガン無印のGクロスオーバーの縮小版。 アシスト呼び出し時の台詞がアニメではGビットを破壊した時の台詞「こんなものはもういらないんだ!」で呼び出しておまけにサテライトを撃たせているのでファンからは大いに突っ込まれた。撃った後は爆散するので再現?要素もあるにはある。 家庭版では有料DLCとしてガロードのGXが登場、NEXT同様にGXとディバイダーの両方の形態を持つ換装機となった。 EXVS.MB 強みであった足回りと、迎撃の要であった特格・特射の劣化といった弱体化により、前作以上にダブルロックを捌くのが厳しくなったため、より後衛向きに調整されたと言える。 ガロード機はエクストラ機体として登場。 EXVS.MB.ON アシストがガンダムDXに変更された。 従来のGビットとは違って常時使える普通のアシストとなっており、後衛としての手数が純粋に増えた。 更に覚醒中はツインサテライトキャノンを撃ってくれる。 流石にプレイアブルDXほどの性能は無いものの覚醒中は何度でも使えるので起き攻めや置きゲロビなどに使える。 EXVS.2 NEXTの射撃CSが追加され、アシストがGビットに戻った。打ち切りなので手数が減った形となる。 アップデートにて強いところが強化されたが高い回避技術を求められるのはそのまま。 エクストラ機体のガロード版GXの方は換装ズサによる隙のない動きが出来る。 EXVS.2XB アシストのDXが復活。ただし格闘CSはGビットのままであり、DXは特格に移動。それに伴い弾数性になっている。 DXは最初の1発目がツインサテライトキャノン。爆風は削除され1発打ち切りになってしまったが、覚醒するとリロードされ、再度使用可能に。2発目以降がMBONと同様のバスターライフル連射と突撃の2種。レバーNとレバー入れが逆になっている点には注意。 今まで特格にあったハモニカブレードはハモニカ砲の武装として特射に統合され、レバーNが縦ブレ、レバー横が横ブレ、レバー後が照射になった。 ガロード機はジャミル機ほどのコマンド変更はないが、レバー後特格に換装攻撃が追加され、前作射撃CSに似たビームを放ちながらガンダムXに換装できるようになった。しかしその代償か射撃CSが削除されている。 また、サブに慣性が乗るようになった。 EXVS2OB 地上ステが大幅弱体化、サテキャアシストが覚醒時1回のみ…と共通修正が悉く逆風となった。 本機はズサキャン技がないため特に大きく響いており、元々マイナー機体であるクセに稼働後勝率が3割台になるなど悪い方向で話題になってしまった。 さすがに運営も事態を重く見たのか、23年12月のアプデでリフレッシュが入った。 旧ガロXのように特格で空中BDのホバーリングモードに切り替わるようになり、DXアシストは弾数減の代わりに回転率が改善されてホバー時特射に移行した。 前格がフワ格軌道となる、後格がバリア付き格闘になるなど、かなり大規模な仕様変更となった。 【勝利・敗北ポーズ】(ガンダムVSガンダムNEXT) 勝利ポース GX-DV ハモニカ砲を展開して、前へ構える。 敗北ポーズ GX-DV ディバイダーを下に向け棒立ち。 【勝利・敗北ポーズ】(EXVSFB以降) 勝利ポーズ 通常 ハモニカ砲を構える。 アシスト、覚醒技勝利時 Gビットとサテライトキャノンを構える。1話アバンのコロニー撃墜の再現。 敗北ポーズ 頭部、左腕、バックパックがない状態で宙を漂う。1話アバンで相打ちとなった再現。1期OPと回想シーンでも登場する。
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《ホワイト・ミスティックヴェール》 装備魔法 「ブライトレンジャー・ホワイト」のみ装備可能。 自分のバトルフェイズに1度だけ、 相手モンスター1体の表示形式を変更できる。 この効果を使用した場合、装備モンスターはこのターン攻撃出来ない。 自分のスタンバイフェイズに100ライフポイント支払わなければこのカードを破壊する。 part20-375 作者(2007/09/21 ID ISX1RM430)の他の投稿 part20-388 コメント 名前 コメント