約 1,319,076 件
https://w.atwiki.jp/monosepia/pages/3858.html
サイトトップページへ 計画停電による鉄道への影響状況 ■ 地震関連交通情報〔首都圏〕 「提供 ジョルダン(株)」より (3/14 07 20現在の情報) (mono-注:情報収集力良好) / webページ保護(2011.3.14 07 20) / webページ保護(2011.3.14 09 15) 〔参考〕 ☆ 運行情報(東京都) 「NAVITIME」より (mono-注:情報収集力弱い) / webページ保護
https://w.atwiki.jp/jojotoho_row/pages/166.html
ディオ・ブランドー DIO Brando 初登場作品 ジョジョの奇妙な冒険 第1部「ファントムブラッド」 種族 人間→吸血鬼 性別 男性 一人称 俺、私(3部以降) 特殊能力 スタンド「世界(ザ・ワールド)」 「とるにたらぬ人間どもよ!支配してやるぞッ!!我が「知」と「力」のもとにひれ伏すがいいぞッ!」 概要 ジョースター家の宿敵であり、永きに渡る因縁の相手。TVアニメ版のCVは子安武人。 1部では「ディオ」、3部以降は「DIO」と表記される。 イギリスの貧民街に生まれる。母に苦労をかけ死なせた自堕落な父・ダリオを嫌悪していた。 ダリオの死後、ジョースター家に養子として迎えられると、ジョースター家の地位と財産を乗っ取る計画を立てる。 始めはジョナサンを精神的に堕落させるべく数々の嫌がらせをしていたが、逆に彼の成長のきっかけを与えてしまい断念。その後手段を変え、ジョースター卿の食事に毒を盛るなどして計画を進行していく。 しかし財産乗っ取り計画がバレて追い詰められ、窮地を乗り切るべくジョナサンが研究していた石仮面を被り吸血鬼と化す。 邪悪な吸血鬼となった彼は世界を手中に収めることを望むようになった。 その後波紋を身につけたジョナサン・ジョースターとの死闘に敗北するも、首だけになって生き残る。 ハネムーンに出かけていたジョナサンとその妻エリナの乗船する客船を部下のゾンビと共に襲撃、ジョナサンとの最後の闘いの末に彼と刺し違えて爆破する客船の巻き添えになり海底に沈んだ。 しかしそれから約100年後、DIOはジョナサン・ジョースターの首から下の肉体を乗っ取り復活。 新たな能力「スタンド」を身につけ、エジプトを本拠地にし圧倒的な悪のカリスマを以て数多くのスタンド使いを従えた。 ジョースターとの因縁に決着をつけるべく、ジョースター一行に刺客を送り続けるも悉く退けられる。 全ての部下が倒された後、ついにDIOは重い腰を上げジョースター一行との決戦に臨む。 「時を止める能力」によって花京院典明を殺害し、ジョセフ・ジョースターを瀕死に追い込む等凄まじい実力を見せつけた。 その後ジョナサンの子孫・空条承太郎を相手に互いに一歩も譲らぬ死闘を繰り広げるも、最後の最後に「時を止める能力」を身につけた承太郎に敗北する。 闘いが終わった後、DIOの死体は日光の下に晒されて跡形も無く消滅した。 第3部で死亡したDIOだがその絶大な影響力は後々まで消えることは無く、第5部では実子であるジョルノ・ジョバァーナ、第6部ではDIOの親友であり彼の意志を受け継ぐ存在であるエンリコ・プッチが登場した。 また、第7部ではパラレルワールドのDIOであるディエゴ・ブランドー(通称Dio)が登場している。 1~7部に渡って直接的にも間接的にも物語に関わっている重要人物。 「無駄無駄無駄無駄」「お前は今まで食べたパンの枚数を覚えているのか?」など数多くの名台詞も残しており、ある意味で『ジョジョの奇妙な冒険』を大きく象徴するキャラクター。 外見 金髪にハートの飾りを身につけている。 黄色を基調とした服装を身に纏い、その下には黒のインナーを着用。 ジョナサン・ジョースターの肉体を乗っ取っている為、首筋には星型のアザを持つ。 一度DIOと邂逅を果たしたモハメド・アヴドゥルからは「男とは思えぬ程に妖艶」と評されている。 性格 冷徹な野心家。短気な性分だがそれを自らの短所と理解しており、感情をコントロール出来るように努めている。 スピードワゴンから「生まれついての悪」と称される程に残忍で冷酷な人物。 第3部以降はより落ち着き払った冷静な態度になり、圧倒的な「悪のカリスマ」を発揮していた。 しかし追い詰められた際には冷静さを失い、形振り構わず手段を選ばなくなる。 能力 世界(ザ・ワールド) 破壊力:A / スピード:A / 射程距離:C(10m) / 持続力:A / 精密動作性:B / 成長性:B 近距離パワー型のスタンド。時を止める能力を持つ。 時間が停止している間をDIOのみが自由に行動することが出来、一方的な攻撃や回避が可能という反則的な能力。 高い肉弾戦闘の能力もあり、最高クラスのパワー・スピード、高い精密動作性を誇る。 ラッシュ時の掛け声は「無駄無駄無駄無駄無駄」。 射程距離は10mであり、せいぜい2mの射程が主な近距離パワー型スタンドの中でも脅威的な長さである。 時を止めている間にDIOが何かしても、普通の人間には「時を止められていること」自体を認識出来ないため、結果的に一瞬のうちに状況が変化しているかのように見えてしまう。 時を止める事を認識、そして首のキズがなじむにつれて徐々に止められる長さが伸びている。 (原作での承太郎との決戦の時点では5秒。ジョセフの血を吸い、体が完全になじんだ後は9秒) 吸血鬼の能力 石仮面を被り、人間を超越した存在である「吸血鬼」と化した者の能力。 圧倒的な身体能力と凄まじい怪力、更には脳を破壊されぬ限り復活する高い再生能力を発揮することが出来る。 人間の血液を糧とし、指先や口から吸血を行える。肉体操作も可能であり、目の体液を弾丸として放てる。 しかし太陽に非常に弱く、陽の光を浴びた途端肉体の部位が灰になってしまう。また、波紋も弱点である。 DIOはこれ以外にも「肉の芽」という独自の能力を持っており、人間の額に自らの細胞を植え付けて洗脳することが出来る。 気化冷凍法 ディオが波紋対策として編み出した独自の技。 相手の水分を一瞬で気化させることで熱を奪い、瞬時に肉体を冷凍させる能力。 人体に触れただけで全身の肉体を凍らせることが出来る程の威力を持つ。 スタンドに目覚めてからは使用しなかった。 + 本ロワにおけるネタバレ 本ロワにおける動向 初登場話 030:Look into my evil eyes 死亡話 :[] 登場話数 2話 登場時期 第3部、エジプト・カイロの街中で承太郎と対峙した直後 詳細 第30話「Look into my evil eyes」で初登場。 コロッセオにてブローノ・ブチャラティと遭遇。絶大なカリスマを以て彼を畏怖させ、殺し合いにおける仲間として勧誘する。 DIOを強く警戒したブチャラティは攻撃を仕掛けるも、「世界(ザ・ワールド)」の能力によって悉くいなし圧倒。 そのまま彼を肉の芽によって支配しようとしたが、閃光手榴弾によって怯まされたことで逃げられてしまう。 ブチャラティに逃げられたことを少々口惜しく思いつつも思考を切り替え、星型のアザによってジョースターの血統の存在を知覚。彼らとの因縁に決着をつけること、そしてこの殺し合いに勝ち残り『頂点』に立つことを高らかに宣言した。 第71話「ハルトマンの幸福理論」では星のアザを持ったエンリコ・プッチと早くも合流。友との再会を果たした。 コロッセオ内部にて静かに対話するDIOとプッチ。彼が話した事実はDIOにとって驚きの事実ばかりであった。 ジョースター一族との戦いに敗北する未来や、宿敵である空条承太郎が自分と同じに時の止まった世界に入門してくるということ。 憤りはあったが友人の前でそんな姿を見せるわけにもいかず、それよりも彼はプッチの連れて来た古明地こいしにも興味を示す。 こいしの生まれ、過去やその本質を冷静に見極めたDIOは彼女を『天国』へと向かわせる同志として誘い、武器を与えた。 心を捨てた少女が自らの意志でどんな選択をするのか…それが気になったのだ。 かくして闇の帝王は『神に仕える親友』と『心閉じた妖怪少女』の可能性を手駒とし、次なる目的地への進軍を開始した。
https://w.atwiki.jp/newani4/pages/168.html
騎士王タイプ:トライドロン ◆0safjpqWKw 東の島に降り立ったセイバーが最初に目にしたのは、半壊した病院だった。 どうやら先ほど放った『約束された勝利の剣(エクスカリバー)』の余波が届いていたらしい。 威力を弱められているとはいえ、さすがに聖剣。光の斬撃の通過した後は消しゴムをかけたように綺麗さっぱりと消失し、繰り抜かれている。 構造を支える柱もその内に含まれていたらしく、土台を失った病院は自重に耐え切れず内側に押し潰されるようにしてゆっくりと崩壊した。 さすがにこの有り様では立ち寄る人物もいまい。仮に人がいたとしても圧死しただろう。 探知能力を持たないセイバーは、念を入れて瓦礫の中を丹念に捜索する。 人の気配がなく、また圧死体もないことを確かめてから病院を後にした。 「さて……」 時間を費やした割に収穫はなかったが、これから負傷者が治療設備を利用できなくなることを考えればまるきり無駄でもない。 病院よりやや東に進み、南には本能字学園。更に東にはホテル。 どちらに進もうか思案していたセイバーは、本能字学園方面から弾丸のように飛び出してくる車を見つけた。 車に乗っているのは金髪の大柄な男性。物陰より見つめるセイバーに気づくことなく、見事なドリフトを決めて過ぎ去っていく。 ちらと見えただけだが、男は負傷しているようだった。本能字学園には男が負傷するだけの敵がいるのだろうか。 ここでセイバーは黙考する。 本能字学園に向かい、数も質も不明の敵と相対するか。それとも少なくとも単独であることは判明している男を追うか。 さほど迷わず答えを出す。セイバーは疲労しない程度の速度で車の後を追い、ほどなく車を発見する。大きなホテルの前に横付けされていた。 いかにサーヴァントの足であっても、力を抑えていては車の全速には敵わない。 金髪の男が到着してから十分ほど経っているため、運転席にその姿はない。 セイバーは聖剣を抜き、足音を殺してホテルのエントランスへと踏み入った。 「どこにいる……?」 ロビーに男の姿はない。 が、ついさっきまでここにいたことは間違いない。めちゃくちゃに破壊された設備や調度品が物語っている。 「察知された、か?」 セイバーは元々奇襲向きのクラスではない。 何らかの探知能力を持っている相手ならば、先に発見されたとしてもおかしくはない。 すでにホテルから離れたか、あるいは上の階にいるのか。 セイバーの目が上へ向かう階段を探し始めたとき、ポーン、と軽快な電子音が響いた。 それはエレベーターの到着を知らせる音。目を向けると、今まさにエレベーターが開こうとしていた。 (上から誰かが降りてきた……) やはり、先に察知されていたらしい。 だとしても、セイバーは広間にいて、未だ見ぬ敵はエレベーターで降りてくる。ならば地の利はセイバーにあった。 エレベーターの扉がゆっくりと開き、うっすらと人影が見えた。 敵が自由を得る前に、セイバーは全力で地を蹴って剣を袈裟懸けに振り下ろした。 鉄の箱を柱ごと両断する。中に人がいれば間違いなく諸共に切り裂いている、はずだ。 しかしセイバーの手に肉を斬った感触はなかった。 「消えた……?」 「おやおや、ご挨拶なことだ。初対面の人間にこれは不躾ではないかね、君ィ」 セイバーの背後から、彼女の様子を面白がっているような声が響く。セイバーは反射的に前転し、距離を取る。 体勢を立て直したセイバーが見たのは、足を組んでソファに座り優雅にワインを舐める金髪の男の姿。 (気配を消していた……違う! 確かにここには、誰もいなかったはず……!) 今度こそ驚愕に身を打たれ、セイバーは愕然とした。 アサシンのように陰に潜んでいたという訳ではない。男の輪郭は直前までエレベーターの中にいた人物のそれと全く同じだ。 あの一瞬でエレベーターの中からセイバーの斬撃を回避しつつ背後に回り、あまつさえそれをセイバーに悟らせなかった。 尋常ならざる手練である。セイバーの全身が緊張に張り詰め、魔力が陽炎のように立ち昇る。 この距離ならばセイバーは一瞬で距離を詰め、男の首を叩き落とせる。その自信がある。 だが男の双眸には全く警戒の色がない。 危機を認識していないのではなく、セイバーの攻撃を容易くいなす確信あるからこその余裕だ。 男の能力の正体が掴めず攻めあぐねるセイバーを見て、男は楽しそうに微笑む。 「なるほど、どうやら君は“やる気”のようだ……だが、私の力を警戒し無策で突っ込んでくることもない。 炎のような闘争心と、氷のような克己心、そして鉄をも断つ無双の剣を兼ね備えた素晴らしい良い戦士だ。 良いぞ。実に良い……このDIOの前に立つ資格がある」 獅子の如きセイバーの闘気を、男――DIOはそよ風のように受け流した。 爛々と光る瞳は不可思議な魅力を放ちセイバーに絡みつく。が、セイバーはその蠱惑的な誘惑の視線を斬り払うように剣を構えた。 「得体の知れない能力を使う。だがその程度で私の剣を阻めると思うなよ」 「ほう、まだ私と戦う気概があるか。君も何か、奥の手を隠しているのかな?」 DIOの問いには無言で返す。 セイバーが持つ最大火力、『約束された勝利の剣(エクスカリバー)』。 騎士の王たるセイバーが全力で解き放つ宝具ならば、どんな能力が相手だろうと諸共に消し飛ばせる、はずだ。 だがどうしたことか、理屈の上ではそのはずと思えるのに、いざ実行しようとするとその決断が下せない。 男の能力、それを解き明かさない限りは、いかに宝具といえど通用しないのではないか―― 「フフフ、申し分ない。パーフェクトだ、お嬢さん。 どうだろう。私と友達に……いや、これはよそう。そう……私と手を組む気はないか?」 靄のようにまとわりつく不安に身動きの取れないセイバーに示されたのは、予想外の一言だった。 ◆ セイバーと名乗った少女のスタンスは、DIOと同じく殺し合いに乗ること。 最終的な目標が繭の殺害か願いを叶えるかという相違はあったものの、辿る過程は同じだ。 警戒を緩めないセイバーに、DIOはまず己が出会ってきた他の参加者の話をした。 DIOは全身に傷を負っていた。DIOほどの力を以ってしても、これほどのダメージを負う敵がいる。 その事実はセイバーにさらなる警戒と、また、ある種の必要性を認識させた。 すなわちそれは、協力者の存在だ。 「全員で70人だったか、今は何人死んだかわからんが、それでも数十人だ。一人で殺し尽くせると考えるのは現実的ではない」 「だから私に手を貸せと?」 「君の殺意は本物だ。殺し合いを止める、などと嘯くヌケサクどもよりはよほど信頼できる。いずれ決着を着ける時が来るのだとしてもな」 「ある程度参加者を減らすまでの、期限付きの同盟ということか」 「悪い話ではあるまい。単純に考えても手間は半分で済む。少なくとも、いま我々がやりあってお互い無用な消耗をするよりはよほど利口だろう」 DIOからすれば、日中は動けない自分に変わって参加者を間引く有能な駒がほしい。 セイバーにしても、自分でも手強いと感じるDIOが暴れ回ればその分敵が減り負担も減る。 お互いが優勝を目指している以上、遠くない未来に破綻する関係であるのは間違いない。 が、その間に得られる利益は決して安いものではない。 「無論、いずれは戦うとしてもそれは私か君が単独でも目的を果たせる、という段階まで来てからだ。 それまでは情報を共有したり道具を融通したり、状況によっては共闘してもいい。忌々しいが、この場には一筋縄ではいかん強者が数多くいる」 「それには同意する。私が知る限りでも、油断ならない敵が三人はいるからな」 そこにDIOは含めていないのだろうが、セイバーの憂慮はDIOも同じくするところだ。 神威、銀時、桂、コロナ。そしてあの場の違うところで戦っていた他の参加者。それに承太郎、ポルナレフ、花京院。 単純に数えても片手の指に余る敵がこの場にひしめいている。 それらを同時に敵に回しては、いかにザ・ワールドとて捌ききれるものではない。 「ああ、そう言えば、君の持っているその剣と似た、すさまじい切れ味の剣を見たぞ。黒く染まっていたがな」 「私の剣に似た、黒い剣……もしや、無毀なる湖光か? ラン……バーサーカーの剣、奪われていたのか」 「やはり知っていたか。君にとってどういう剣か知らんが、今あれを持っている男は私が殺す。壊しても文句は聞かんぞ」 「ふん、その心配は無用だ。あれは貴様などが折れるような脆い剣ではない。 ……いいだろう、貴様の提案を呑もう。生存者が十人を切るまで、貴様と組む」 DIOのもたらした情報が何らかの後押しになったようで、セイバーはついにDIOの申し出を受けた。 ここに仮初めの同盟は結ばれた。二人は手早く情報を交換し、それからの方針を探る。 「ではそうだな、とりあえず半日はお互い自由行動としよう。積極的に殺して回るもよし、情報や武器を収集するもよし、傷を癒やすもよし。 そして日が沈んだら、南にある私の館――半壊しているが――で一度合流し、改めてどう動くか決めるというのはどうだ?」 「もし一人では手に負えないような強敵、集団がいれば共同で排除するという訳だな。いいだろう」 「できれば先ほど教えた二人は始末しておいてくれると助かるのだがね」 「それはこちらも同じことだ」 空条承太郎、花京院典明、ジャン=ピエール・ポルナレフ。銀髪の侍(銀時)、長髪の侍(桂)、格闘家の少女(コロナ)、三つ編みの男(神威)。 以上七名がDIOの敵であるが、セイバーにはこの中から承太郎、銀時、桂、コロナ、神威への手出しを禁じた。 承太郎はジョースターの血統であり、血を吸えばDIOの力が増すため。残り四人は単純にDIOの手で殺したいと考えているため。 と言っても、どうしてもセイバーが必要と判断した場合はこの限りではない、とも言い添えたが。条件を守って死んだのでは本末転倒である。 さらにホル・ホース、ヴァニラ・アイスはDIOの部下であり、こちらも手出しは禁じた。 セイバーにとっていずれ敵となることが確定しているDIOの部下を見逃すかどうかわからないが、そこは運否天賦に任せるしかないだろう。 言峰綺礼については特に教えなかった。興味はあるが、まだ仲間や部下という関係ではない。 DIOとの間に引力があれば、また巡り会うこともあるだろう。それまでに死ねばそれだけの男だったというだけのこと。 セイバーからは衛宮切嗣、言峰綺礼、ランサー、キャスターの名を聞いた。 衛宮切嗣。冷徹な殺し屋であり、人間でありながら悪辣な策を用いる油断ならない男であること。 言峰綺礼。セイバー自身詳細は知らないが、とにかく危険な男であるらしいとのこと。 ランサー。手練の戦士であり、武器を持たせればセイバーと互角の技量であること。 キャスター。狂人であり、魑魅魍魎を操る。しかし肉体的には脆弱で、直接的な脅威ではないこと。 セイバーの口から言峰の名が出た時は驚いたが、彼女の知り合いが特に警戒していたというだけで詳しい情報は持たないらしい。 「ヴァニラ・アイスかホル・ホースに会ったら、私がここにいると伝えてくれ。 こんなところか。ふむ……ランサーやキャスターといった君と似た名の輩より、衛宮切嗣という男が気になるな」 「切嗣は人間だが、裏を掻くことに長けている。まともに対すべき相手ではない」 「わかった、警戒しておこう。君こそ気をつけ給えよ、特に空条承太郎……ジョースターにはこのDIOも手を焼いている。 奴のスタンドは近距離パワー型でも類を見ない力と聞く。君と正面からやり合うこともあるいは可能かもしれん」 DIOにとっての空条承太郎、セイバーにとっての衛宮切嗣。 二人が最も警戒する相手がまさに南の地で既に邂逅していることなど、神ならぬ二人には知る由もない。 「では私は行く。貴様はどうする?」 「先ほど派手にやりあったばかりなのでな、もう少し休んでいくよ」 「同盟を持ちかけておいて、自分は行動しないというのか。獲物にあれこれと注文をつけたことと言い、呆れたものだな」 「言ってくれる。だが君の言うとおり、心苦しいのも事実だ。 そうだな、良ければこのカードでも提供しようか? 私に食事は必要ないのでな」 赤いカードを取り出してひらひらと振る。吸血鬼であるDIOに普通の食事は意味がない。 先ほどのように嗜好品としてワインなどを嗜むことはあるが、それにしても別になくても問題はないものだ。 セイバーはDIOの持つカードをじっと見、不意にホテルの出口に視線を投げる。 「……では、表に停めてある車をもらおう」 セイバーの申し出に、DIOは軽く眉を上げる。 人のことを言えるほどDIOとて達者ではないが、この小柄な少女が車を運転できるとはとても思えなかったからだ。 当然DIOは知らぬことだが、セイバーのクラスには騎乗スキルが装備されている。 生前のセイバーが見たことも聞いたこともない乗り物であっても、座席に座りハンドルを握れば直感的に運転することが可能だ。 「本気か? あれはあれで面倒な乗り物だが」 「だが足になる。使い様によっては武器にも。協力の見返りとしては十分だ」 セイバーが冗談や駆け引きではなく本気で車を要求していると知り、またDIOの提案に乗ったこともあって判断はすぐに済んだ。 貴重といえば貴重な車だが、どうせDIOはあと数時間身動きがとれない。 承太郎や銀時らを殺すなと条件をつけている以上、ここらで譲歩しなければセイバーが同盟を破棄すると言っても非難できない。 懐からキーを取り出し、セイバーに放り投げる。 「よかろう、持っていくがいい。どうせ元々は私の所有物ではない。あれと引き換えに私の敵を始末してくれるなら安いものだ」 「礼は言わんぞ」 「必要ないよ。では、もう一度会う時を楽しみにしている」 妖艶な笑みを見せるDIOに背を向けて、セイバーはホテルから出て行った。 車が豪快な排気音を響かせる。DIOはザ・ワールドを出してしばらく警戒していたが、車は速度を緩めることなく朝の街に消えていく。 「距離を取って仕掛けてくるかと思ったが……慎重な女だ。我がスタンドの謎を解くまで危険は冒さんということか」 紳士的な態度から一転、冷徹な帝王の顔が現れる。 セイバー。剣を執り鎧を身にまとう騎士を気取った前時代的な女。 しかしその腕前は酔狂ではなかった。エレベーターを破壊した一閃、あれはザ・ワールドの全力のラッシュと比較しても遜色ない威力だった。 両腕が万全ならば少し遊んでやっても良かったが、片腕ではあの女のパワーを受け止めきれないと――内心では腸が煮えくり返るほど怒り狂っていたが――認めざるをえない。 無論、ザ・ワールドの本質――時を止める力を用いれば、今の状態でも勝てはするだろう。 が、それではDIOにとっての利益は少ない。 ここで手強いあの女を消耗しつつ仕留めるよりも、好きに暴れさせてやって邪魔者を間引き、しかるのち雌雄を決する。 お互い相容れないことは強く感じ取った。慌てずともいずれ死合う時は必ず来る。 その時、セイバーが時間停止を乗り越える方法を見つけ出していなければ、DIOの勝利は揺るがない。 「……おっと、いかんな。油断、慢心は足を掬う。帝王たらば同じ愚は繰り返さんもの」 DIOはセイバーを過小評価はしない。 神威や銀時のように、ザ・ワールドを以ってしても一撃で屠れない強者がいる。おそらくセイバーもその類いだ。 仕留めることは不可能ではないにせよ、それには何度も時間を止める必要が、つまりはザ・ワールドの手の内を晒す必要がある。 どれだけ強力な能力であろうと、その実態を敵に知られてしまえば攻略の糸口を掴まれたも同然だ。 時間を止める。荒唐無稽なまでに理不尽であり、かつ強力な力。 自分の認識できない瞬間に、複数の行動を一切の予備動作や硬直もなく完了する。 勘の良い者であれば、何度か体感する内に違和感を抱いてもおかしくはない。 万全であればその「何度か」の頻度を短縮できるが、現状ではセイバーを仕留めるまで何度、時間を停めねばならないかわかったものではない。 そして仮にセイバーがザ・ワールドの秘密に辿り着き、撤退を選んだならば。 陽光に邪魔され追撃できないDIOに打つ手はなくなる。 「あれだけの力、肉の芽を使えれば役には立っただろうがな」 肉の目によるセイバーの支配。DIOにはそれができない理由があった。 スタンドの時間停止にかかる負担が通常よりかなり増大しているのと同じように、吸血鬼としての能力にもある程度の抑圧が加えられていたからだ。 肉の芽はDIOの細胞を操作して生み出すものであるが、芽を作る負担が通常より激増していた。 セイバーが訪れる直前、DIOは神威や銀時との戦いを思い返した。あの時は時間を停めずに肉の芽を作ったからかさほど意識しなかった。 だが、落ち着いてから時間停止と同時に肉の芽を作ってみてわかったことがある。 肉の芽を作りながら二秒時間を停めただけで息が上がってしまい、DIOの意志に反して時間が動き出した――つまり、ザ・ワールドの能力が強制的に解除された。 同時に二つの能力を使用すると、疲労は加法ではなく乗法となって押し寄せる。僅か数秒でザ・ワールドの能力を維持できなくなるほどに。 肉の芽を使おうとするならば、時間停止を用いず敵を無力化する必要がある。 そしてセイバーは、時間停止なしには打倒し得ない強敵。ゆえに、肉の芽で洗脳することはできなかった、ということだ。 確かに時間を停めて肉の芽を使えるのなら、DIOに敵などいない。それでは殺し合いにならないからゆえの措置なのだろう。 理屈としては納得できても、不快感はこらえがたい。あの繭という女はDIOの得た力を徹底的にコケにしているのだ。 「さて、さすがに疲れた。少し眠るとするか……」 時間停止の使用と、セイバーとの話し合いに気を張っていたのもあって泥のような疲労を感じる。 DIOは破壊されたエレベーターを見て嘆息し、自らの足で階段を登り個室へと向かうのだった。 【B-7/ホテル/一日目 早朝】 【DIO@ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース】 [状態]:疲労(大)、右腕切断(癒着済、7割ほど再生)、胴体へ貫通傷(7割ほど再生)、全身にダメージ(大) [服装]:なし [装備]:サバイバルナイフ@Fate/Zero、拡声器@現実 [道具]:腕輪と白カード、赤カード(10/10)、青カード(9/10) [思考・行動] 基本方針:主催者を殺す。そのために手っ取り早く他参加者を始末する。 1:夕刻までホテルで体を休める。その後、DIOの館でセイバーと合流。 2:ヴァニラ・アイス、ホル・ホースと連絡を取りたい。 3:銀髪の侍(銀時)、長髪の侍(桂)、格闘家の娘(コロナ)、三つ編みの男(神威)は絶対に殺す。優先順位は銀時=コロナ=桂>神威。 4:切嗣、ランサー、キャスターを警戒。 5:言峰綺礼への興味。 6:承太郎を殺して血を吸いたい。 [備考] ※参戦時期は、少なくとも花京院の肉の芽が取り除かれた後のようです。 ※時止めはいつもより疲労が増加しています。一呼吸だけではなく、数呼吸間隔を開けなければ時止め出来ません。 ※車の運転を覚えました。 ※時間停止中に肉の芽は使えません。無理に使おうとすれば時間停止が解けます。 ※セイバーとの同盟は生存者が残り十名を切るまで続けるつもりです。 【B-7/ホテル近辺/一日目 早朝】 【セイバー@Fate/Zero】 [状態]:魔力消費(中) [服装]:鎧 [装備]:約束された勝利の剣@Fate/Zero、蟇郡苛の車@キルラキル [道具]:腕輪と白カード、赤カード(10/10)、青カード(10/10) 黒カード:なし [思考・行動] 基本方針:優勝し、願いを叶える 1:島を時計回りに巡り参加者を殺して回る。 2:時間のロスにならない程度に、橋や施設を破壊しておく。 3:戦闘能力の低い者は無理には追わない。 4:自分以外のサーヴァントと衛宮切嗣、ジョースター一行には警戒。 5:銀時、桂、コロナ、神威と会った場合、状況判断だが積極的に手出しはしない。 6:銀時から『無毀なる湖光(アロンダイト)』を回収したい。 7:ヴァニラ・アイスとホル・ホースに会った時、DIOの伝言を伝えるか、それともDIOの戦力を削いでおくか…… [備考] ※参戦時期はアニメ終了後です。 ※自己治癒能力は低下していますが、それでも常人以上ではあるようです。 ※時間経過のみで魔力を回復する場合、宝具の真名解放は12時間に一度が目安。(システム的な制限ではなく自主的なペース配分) ※セイバー以外が使用した場合の消耗の度合いは不明です。 ※DIOとの同盟は生存者が残り十名を切るまで続けるつもりです。 ※魔力で車をコーティングすることで強度を上げることができます。 [周辺への影響] A-4の橋が消滅しました。東側の直線上にも被害が及んでいる可能性があります。 近隣エリアや高所からの観測であれば、光の奔流を目撃できたかもしれません。 「約束された勝利の剣」の余波で病院が崩壊しました。 時系列順で読む Back I ll smile for yours Next それはあなたと雀が言った 投下順で読む Back 芸風ノーチェンジ Next それはあなたと雀が言った 064 The World Nightmare DIO 092 Underworld 052 真夜中の狭間 セイバー 114 La vie est drôle(前編)
https://w.atwiki.jp/gamemusicbest100/pages/1193.html
ジョジョの奇妙な冒険 ジョジョの奇妙な冒険 未来への遺産 機種:AC, PS, DC, PS3, 360 作曲者:竹原裕子、山本節生 発売元:カプコン 発売年:1998,1999(未来への遺産) 概要 漫画『ジョジョの奇妙な冒険』の第三部『スターダストクルセイダース』を2D対戦格闘ゲーム化したもの。 1999年には新モードと新キャラを追加した『ジョジョの奇妙な冒険 未来への遺産』を稼働している。 さらに2012年には『ジョジョの奇妙な冒険 未来への遺産 HDVer.』というタイトルでPS3と360に配信された。 収録曲 曲名 補足 順位 オープニング キャラクター・セレクト 格闘ゲーム219位 VS画面 「空条承太郎」のテーマ 格闘ゲーム132位 「花京院典明」のテーマ 格闘ゲーム49位 「モハメド・アヴドゥル」のテーマ 勝利画面1 「J.P.ポルナレフ」のテーマ 格闘ゲーム86位マイナーゲーム81位 「ジョセフ・ジョースター」のテーマ 格闘ゲーム334位 「イギー」のテーマ 「アレッシー」のテーマ 「チャカ」のテーマ 「呪いのデーボ」のテーマ 勝利画面2 「ミドラー」のテーマ 「ンドゥール」のテーマ 「死神13」のテーマ コンティニュー ゲームオーバー 「ヴァニラ・アイス」のテーマ 格闘ゲーム132位 「DIO」のテーマ1 格闘ゲーム154位 「DIO」のテーマ2 ラストバトル348位 マップデモ ステージタイトルデモ1 ステージタイトルデモ2 イントロダクション1(味方) イントロダクション2(敵) イントロダクション3(イギー) 戦闘前 友情 DIOの館探査中 DIOの館遭遇 吸血鬼の死 DIOからの逃避 DIO蘇生 仲間の死1 仲間の死2 エンディング「承太郎・ポルナレフ・ジョセフ」 エンディング「花京院」 エンディング「アヴドゥル」 エンディング「イギー」 エンディング「チャカ」 エンディング「アレッシー」 エンディング「デーボ」 エンディング「ミドラー」 エンディング「DIO」 スタッフロール ランキング タロット占い 未来への遺産追加曲 「グレーフライ」のテーマ 「ラバーソール」のテーマ 「ホル・ホース」のテーマ 「エンヤ婆」のテーマ 「カメオ」のテーマ 「マライア」のテーマ 「カーン」のテーマ 「アヌビス二刀流ポルナレフ」のテーマ 「ダニエル・J・ダービー」のテーマ1 「ダニエル・J・ダービー」のテーマ2 「ダニエル・J・ダービー」のテーマ3 「ペット・ショップ」のテーマ 格闘ゲーム334位冬・雪・氷216位 サウンドトラック ジョジョの奇妙な冒険 オリジナル・サウンドトラック PS3/Xbox 360『ジョジョの奇妙な冒険 未来への遺産HD Ver.』PV2
https://w.atwiki.jp/nobu3197/pages/5.html
https://w.atwiki.jp/niconico2nd/pages/358.html
DIO様は本当に頭の良いお方 ◆sh/9YAh26Q 『それじゃあ、次の放送が聞けるように存分に殺しあってくれ…』 「既に十人以上殺されたな……」 「殺し合いに乗るなんて愚かなことだぁ。」 「全くですぅ。人の命をなんだと思っていやがるんですか。」 放送を聞いて憤る三人。 まあもっともDIOは内心、殺した者に賞賛を送っていたりするが。 「それで、二人の知っている人は居たかい?」 「いや、ダニーもグレッグもここにはいないらしい。」 「翠星石の知り合いもいないですぅ。」 「そうか、私の知り合いも居ないようでね、巻き込まれていなくて本当によかった。」 (どうやら他にスタンド使いは居ないらしい。これでこのDIOの優勝が一歩近づいたということだ!) DIO自身、何かしら自分の力に制限がかけられていることを察知しているが、それを考慮 してもスタンドを知る者がいない事でかなり優位に立っていると考えていた。 「(フフフ……)そういえば越前君。できれば武器としてメスなんかが欲しいんだがどこ にあるか分かるかい?あと、出来れば血も手に入れたい。」 「そういうことなら任せろぅ。」 「あ、翠星石も行くです!」 「それにしてもやっぱ吸血鬼って血を飲むんだなぁ。」 「その為に人を襲ったりしてるんじゃないですか?」 翠星石がDIOに疑いの眼差しを向ける。 (こいつは危険な奴に違いないですぅ!) (ふん、貴様ごときにぼろを出すDIOではない。) 「いやいや勘違いしないでくれ。飲まなければ生きていけないわけではないし、どうして もという時は親しい知人に譲ってもらっていたよ。もちろん了承は取ってね。」 「怪しいものですね。」 「おいおい翠星石、仲間を疑うのはよくないぞぅ。剣崎だって、吸血鬼にもいい人はいる って言っていたじゃないかぁ。」 「む~」 「いやいや、彼女が悪いわけではないさ。私が化け物であることには変わりないのだからね。」 「そんなこと言うなよぉ。俺達は信じてるさぁ。」 そんなことを言う越前の後ろでは翠星石が睨んでいるが、DIOはまるで気にしていない。 そうこう話している間にめぼしい所から次々とメスを見つけ出す。 DIOはそれらを全て自分の懐に入れていった。 「メスなんて役に立つのかぁ?」 「威力は余り期待できないだろうが投げれば牽制としてそれ相応に武器になる。無いより は大分ましさ。二人とも少しは持っていた方が良いだろう。」 「なら貰っておくかぁ。」 「翠星石はいらないですぅ。」 「そうだなぁ、翠星石じゃ投げても届かないだろうし。」 「そういう意味じゃないですぅ!馬鹿にするなですこのアンバランス人間!」 「な、このやろぅ!人が気にしてることをぉ!」 「まあそう怒るな越前君。」 言い争いを始める二人。 そんな二人をなだめながら、DIOは翠星石に困ったように言う 「だが参ったな。翠星石君には自分の身を守る術が無いのか……」 「む、翠星石だって戦えるです!」 「そうかい?とてもじゃないがそんな力があるようには見えないが。」 「翠星石には植物を操るっていうすっごい力が……あ。」 (かかったな。) 「ほお、植物の力か。吸血鬼の私から見ても不思議な力を持っているのだね。」 「あ、えーと……」 (ま、まずいですぅ!こいつに翠星石の力を教えちゃったですぅ!) 「どんな力なんだぁ?」 「そ、それは必要になったときに見せるです!」 「フ……そうか、楽しみにしているよ。」 翠星石は悔しそうに歯を食いしばる。 (やれやれ。自律行動する人形と聞いて何かあるとは思ったが、念のためにかまをかけて おいてよかったな。大事な場面でヘマをしていたかもしれない。) 続けて探索を続ける三人。 今度は輸血パックを手に入れる。 初めて見るそれにDIOは素直に驚いた。 「ほぉ……驚いたな。これ程までに新鮮な状態で血を蓄えられるのか。」 「現代医学に不可能はないっ!」 越前が得意気になる。 「なんで越前が偉そうにするですか。」 「いいじゃないかぁ。俺だって医者なんだぜぇ。」 話している様子を見ると、二人にはそれなりの信頼関係はあるらしい。 それを見ながらDIOは考える。 (越前にはもう警戒心はほとんど無い。お人よしというかポジティブというか、全く騙し やすい奴だ。これから色々役に立つだろう。だが、人形の小娘はDIOの本性を察知してい る。まあそれ自体はバレバレで、頭もそんなに良くないようだが、恐らく手駒にすること は叶わないだろう。意思があるとはいえ人形に肉の芽が効くとも思えない。それにこの二 人がそれなりの信頼関係を持っている以上、万が一越前が翠星石の考えに感化されること が無いとも言えない。) 「DIO、これで問題ないか?」 「ああ、かなり上出来だよ。いい物を手に入れられた。」 (できれば早めに始末してしまいたい……が、三人しかいない現状で殺すのでは確実に私 に疑いがかかる。折角の越前の信用がパァになっては意味がない。ザ・ワールドを使えば 証拠は残らないが、それでも疑念は残るだろう。あるいは翠星石が襲い掛かってきたと正 当防衛として殺すか?ザ・ワールドで時を止めてあたかも翠星石が越前に攻撃したように ……いや、植物の力とやらを偽ることは出来ないか……) 「用が終わったならさっさと戻りますです。」 「ああ、あいつらがなんか急用で戻ってくるかも知れないしな。」 (とりあえずは越前の信用をこちらに傾けるしかないか。越前に肉の芽を植えるという考 えもあるが、このまま普通に信用されている方が、他の参加者と会った時都合がいい。あ れはいささか妄信的過ぎる。明らかに不自然だろう。) ふと越前が足を止める。 「何してるですか越前?早く行くです。」 「ああ、ちょっと待ってくれ。」 「なんなんだいそれは?」 「見取り図のようだぁ。そんなに広く無いから、殺し合いに乗った奴が来た時に逃げるのにどうしようかと思っててな?」 「一理あるな。どれどれ……なんだ、階段は中央に一つしか無いぞ?逃げ場なんて無いじゃないか。」 「そうなんだ。俺達は窓から逃げられなくもないけど、DIOは日の光がダメだろぅ?どうしたものかぁ。」 「まあ撃退すればいい事さ。さっきも言ったがこれでも力はそれなりにある。それに植物 の力とやらがあれば怖いものは余り無いだろう。」 そう言いながらDIOは翠星石の方を見る。 勘繰るような視線をあまりよく思わなかったのか翠星石はDIOをムッと睨むが、自分の力 を頼りにされるのは悪い気がしないらしく、越前に向かって偉そうに言う。 「まあ、弱っちそうな越前は私が守ってやるです。」 「俺はそんなに弱くないぞぉ。まあ、頼りにしてるZE!」 「任せろですぅ!この翠星石にかかれば悪人の一人や二人けちょんけちょんにして…」 ――――コツ、コツ (……?) 「しかし俺にもクリムゾンがあれば戦えるのに、無念!」 「……越前君、ちょっと静かにしてくれ。」 「ん?どうかしたのかぁ?」 「なにやら物音がした。誰か病院に来たかもしれない。」 「も、もう来たですか!?」 ――――コツ、コツ、コツ 「……やはり」 下から足音が聞こえてくる。 ちなみに探索を続ける間にDIO達は二階まで来ていた。 「どうするんだDIO?」 「やり過ごすとしても見つかったときのリスクが高い。余裕がある分こちらから接触する 方がいいだろう。殺し合いに乗っている者か、乗っていない者かでその後の状況は大きく 変わるがね。とりあえず私が行ってこよう。」 「ま、待つです。翠星石も一緒に行くです!」 DIOが行こうとしたところに翠星石が付いて行く。 危険人物かもしれない奴とDIOを二人にすることに危機感を感じたからだ。 「おいおい、俺はどうすればいいんだ?」 「様子を見て、殺し合いに乗っている者だったらそのままここに居てほしい。」 「そりゃあないぜぇ。一人だけ隠れてなんていられないぞ。」 「だが相手が強力な者の時はどうなるか分からない。まあ、殺し合いに乗ってなければ一番いいんだが。」 「とにかく早く行くです!ここまで来られたらどうするですか!」 「そうだな、とにかく越前君はここに居てくれ。」 「しょうがない、無事でいてくれよぉ。」 「任せるです。」 ◇ 「ここが病院か。随分と立派なもんじゃねえか。」 越前たちが探索している頃、志々雄は目指していた病院の見える位置までたどり着いていた。 「ククク……さあ何人いる?全員斬り殺してやる。」 鞘から刀を抜きだらりと構えると、病院にむかっていった。 「ビンゴだな。」 入口近くの壁などが粉砕されており、既にここに入っていることが分かった。 志々雄は獲物がいると分かり笑みを深める。 コツ、コツ、と足音を立てて辺りを探し出す志々雄。 (さあ、強い野郎ならさっさと出てこい。弱い奴なら探し出して殺してやる。) 病院内は見たことのないようなものばかりであり、志々雄は少しばかり興味をそそられる。 すると階段から誰かが降りてくる音がした。 (来やがったな。さあ、どんな奴だ?) 志々雄は期待に胸を膨らます。 しかし、現れたのは奇妙な風貌の男に小さな女の子供であった。 志々雄は心の中で落胆する。 「……初めまして。随分とひどい怪我のようだが君は治療を、もしくは助けを求めに来た のかい?それともその刀で誰かを殺す為に来たのかい?答えによって対応は変わるのだが。」 「もし殺し合いに乗ってないっていうんだったら翠星石の仲間にしてやるです。」 二人は警戒しながら尋ねる。 ミイラのように全身を包帯で巻いているところを見ると、病院に治療する為に来たように見える。 しかし、刀を構えている様と、その雰囲気からまるでそうは感じられなかった。 志々雄はそれを聞いてニヤリと笑う。 「残念だが、答えは後者だ。俺はこの殺し合いに乗ってる。」 それを聞くと二人はさっと構える。 「……そうか。ならお引取り願おう。こちらは二人いるし、そちらとしてもその方が身の為だと思うが。」 一応言ったもののDIOは答えに期待はしていない。 志々雄はこちらが二人だと分かっていながら殺し合いに乗っていると言ったのだし、よほ ど自分の腕に自信があるのだろうと推測していた。 「却下だな。目の前に獲物が居るのに逃げる奴がどこにいやがる。それにてめぇみたいなナヨナヨした野郎と女子供に負ける訳がねえ。」 ナヨナヨしていると言われDIOの頭に青筋が浮かぶ。 だが、翠星石と越前がいる以上本性を出す訳にはいかない。 「そうか。そう言うならこちらもそれなりの対応をするしかないな!」 DIOがメスを投げる。 「なかなかいい腕してるじゃねえか、っと!」 それを難なく弾く志々雄。 次いで襲ってきた蔓も慌てず転がってかわす。 「ちっ、惜しかったですぅ。」 「こっちの餓鬼も只者じゃねえな。ククク、思ったより楽しめそうだな。」 「本当に大丈夫なのかぁ?」 自分には力が無いことを理解していたが、それでも一人みすみす隠れているというのも越前自身が許せない。 (殺し合いに乗ってなければいいんだがなぁ……) そんなことを考えていると、下から交戦する音が聞こえてきた。 「ま、まずい!俺も行くぞ!」 越前は迷うことなく階段を駆け下りていった。 「くっ、人間にしては手ごわいな……」 「どうした、さっきから当たってないぞ?」 「人間の癖に生意気ですぅ!」 左右からのメスと蔓の連携も避けるか弾くかでかわされている。 志々雄は人間としてはありえないほどの身体能力の持ち主であった。 だが、刀の範囲内に入らないように離れて牽制するDIOと翠星石に志々雄も攻めあぐねていた。 (いつも通りの力が出ねえな。) 志々雄は主催者によって熱を奪われた事でいつもと同じ力が出せないでいた。 発火する恐れは無いが、その分気分も高まらず力が入らない。 両者ともに有効な手を打てないでいた。 「DIO、翠星石、大丈夫かぁ!?」 そんな中、越前が降りてくる。 「もう一人いやがったか。どうやら今日の俺は運がいいらしいな。」 「危ないから下がってるです越前!こいつただの人間じゃないですぅ!」 「とても君を守って戦っていられる状況じゃない。ここは逃げた方がいい。」 「そんなこと出来るか!俺だって戦えるぞぅ!」 逃げるように促されるが、二人に加勢しようとメスを投げる しかし、メスは狙いが定まらず志々雄の脇を通り過ぎてしまう。 「もう一度だぁ!」 何度か投げるが、どうしてもDIOとはスピードも正確さも違いことごとく外れる。 「なんでえ、三人目は雑魚か。」 それを見ていた志々雄は一気に越前との距離を詰める。 「うっ!」 いきなりの事に驚く越前。志々雄はそのまま反応できていない越前に刀を振り下ろそうと するが、首を狙って飛んできたメスを避けるためにバックステップする。 「チッ、邪魔な野郎だ。」 「大丈夫かい越前君!?」 「あ、あぁ……」 「だから危ないって言ったです!さっさとどこかに逃げるですぅ!」 「今見た通り、並みの相手ではない。言いたくはないが銃が無い状態の君では足手まとい にしかならないんだ。ここは逃げてくれ。」 DIOの言葉に言い返せない越前。 デスクリムゾンがあればともかく、今はただの元傭兵であり、それだってかなり昔の話で ある。明らかに力不足であった。 自分がもしこのまま残っていたら今度はDIO達が危険にさらされるかもしれない。 でも一人逃げるような真似もしたくはない。 どうするべきか迷っている越前を、DIOが後押しする。 「私は自分も死にたくないし君にも死んで欲しくはない。奴を倒したら君を呼ぶ。だから今は安全な外へ!」 「……く、くっそぅ!」 なんとか迷いを振り切り逃げる越前。 もし戦いの音が終わっても何も合図が無ければそれはDIO達が殺されたということ。 そしてその時は自分だけでもどこかへ逃げろという事である。 自分だけ戦えないことに悔しくてたまらないが、ここにいるせいでDIOたちを殺す訳にも いかない。逃げてきた越前は病院から少し離れた場所で後ろを振り向く。 (何がコンバット越前だ!何も出来ないじゃないかぁ!) 自分の無力さを嘆く越前。どうか彼らが無事であることを祈る。 (DIO、翠星石、無事でいてくれよぉ!) 越前が去った後、それを見ていた志々雄は愉快そうに微笑む。 「戦いのなかで雑魚は邪魔になるってえのは分かってるらしいな。あのままやってりゃあ 隙をつかれてどいつか死んでた。」 「あんな言葉を吐いたのは不本意だがね。彼にはここにいてもらう訳にはいかないのだよ。」 志々雄の言葉に対し怪しい笑みを浮かべるDIO。 何か変な雰囲気を感じる志々雄だったが、飛んできた蔓に思考を中止させる。 「ボーッとしてたら死ぬですよ!」 「翠星石君、今度は固まって攻撃するぞ。」 今度はDIOと翠星石が同じ方向からメスと蔓で交互に攻撃し近づけないようにする。 当たりそうには無いが、志々雄はかわすのに集中しなければならない状態である。 再び進展の無い状況が続く。 (そろそろ頃合だな。) 志々雄の様子を見てDIOは心の中で呟く。 サッと一歩下がり翠星石の後ろを取るとスタンドを出した。 突然現れた人型の異形に志々雄は目を見張るが、前しか見ていない翠星石は気付いていない。そして、 「『ザ・ワールド!』時よ止まれ……」 DIO以外の全ての動きが止まる。 「無駄ァ!」 DIOは志々雄めがけて翠星石をザ・ワールドで思いきり殴る。 次いでその後ろから十本以上のメスとライトセイバーを投げた。 「そして時は動き出す……」 再び時間が進み始める。 瞬間、翠星石が感じたのは全身に走る激痛と、自分の体が前へ吹き飛んでいく感覚。 何が起きたか理解できないまま反射的に見た眼前の光景は、自分めがけて迫り来る刃であった。 「何が……起き…た…です……か…」 胴体を深く斬られた翠星石は苦しげに言葉を吐く。 自分のいた場所を見ると、そこには見たことのない人形のようなものと、笑っているDIOの姿があった。 (やっぱりあいつは危険な奴だったです。こんな事なら誰かに言っておけばよかったですね……) 翠星石はもはや遅いいと知りながらも後悔をせずにはいられなかった。 そして最後の力を振り絞り、届くことの無い言葉を送る。 「死ぬな……です…よ…公苗……」 それきり翠星石は動かなくなった。 一方翠星石を斬った志々雄にも次々と凶器が襲う。 突然眼前まで迫った翠星石に気を取られ、かわすことが出来なかったのだ。 メスが何本も刺さっていき、ライトセイバーも足に刺さる。 倒れるのはこらえるが、志々雄もまた何が起きたか理解出来ず混乱していた。 (いきなり餓鬼の捨て身の攻撃?そんな素振りは無かったし、この場面でやることでもね え。だがあの男は待ってましたと言わんばかりに武器を投げてやがった。) 志々雄は刺さった刃を抜くと、笑みを浮かべたDIOを睨みつける。 傍らには先ほど現れた謎の人型が立っていた。 (そのこととあの人形みてえなやつを考えると、あの野郎が何か仕掛けたんだろうな。) 「耐えるとは、思った以上にタフなようだな。」 「……今何をしやがった。その珍妙な人形の力か?」 「人形ではない、これはスタンドという物だ。人形とはそこで転がっている物のことを言うのだよ。」 もう動かなくなった翠星石を指差してDIOが言う。 「餓鬼の特攻もてめえの仕業か?どうやったか知らねぇがいきなり仲間を使い捨てるとはな。」 「その小娘は邪魔だったのだよ。越前はまんまと騙せていたのだが、この人形は私の本性に感づいてしまった。」 「だから殺したってのか。今までそのスタンドってのを使ってなかったのは、もう一人の 男にその力を知られない為にってところか?」 志々雄は、越前が逃げた時にDIOが怪しい笑みを浮かべていた事を思い出す。 「察しがいいな。まだ越前には使いどころがあるから私のことを知られる訳にはいかない。 だからスタンドを出すには、越前にいなくなってもらわなければいけなかったのだよ。」 「さっきの言葉もこれの為か、とんだ役者だな。だがそんなにてめえのことペをラペラ喋 っていいのか?それにそいつを殺したせいで今や一対一だ。俺に勝てるか?」 二対一だったところを、わざわざ不利な状況にしたのだ。当然志々雄は疑問に感じた。 (それともそのスタンドってのはそれだけ強いっていうのか?) 「その事なんだがね……ここは一つ、平和的解決といこうじゃないか。」 「ああ?」 「私は訳あってここから動くことが出来ないのだよ。そこでだ、代わりとして貴様に動い てもらい、参加者の数を減らして欲しい。ただ越前、さっきの男は殺さないでおいてくれ。」 「俺を駒扱いする気か?気に食わねぇな。」 「いやいや、勘違いしないで貰おう。貴様の実力を私も認めているからこそだ。貴様なら 期待できると思ったのだよ。それにこのまま戦って、もしどちらが勝ったとしても勝者は 大きな痛手を負うだろう。貴様にも悪くない話だと思うのだが。これは私からの提案、ひ いてはお願いさ。」 「…………」 (口ではああ言っているが、結局てめぇの代わりに動けってのは駒と同じだろ。天下を取 ろうってのにこんな奴の言いなりになるのは言語道断……って言いてぇ所だが) 志々雄はスタンドを見やる。 (あいつが何やったのか分からねぇ以上、対処は難しい。この祭りだってまだ始まったば かりだ。これから殺しを楽しむのに、今素性の分からないこいつと戦うのは利口じゃねえ。 どっちにしろ殺して回るつもりでいたからな、その手に乗ってやるのも悪くない。逃げる みてぇでむかつくが、こいつを殺す楽しみをとっておくと考えりゃあいいさ。) 「話は分かったが、タダで乗るわけにはいかねぇな。」 「いいだろう。欲しいものがあれば言ってみろ。」 「そうだな……水をよこせ。」 「そんな物でいいのか?ホラ、受け取れ。」 DIOは自分のデイバックから水を取り出し投げる。 「よし、いいだろう。その話乗ってやる。」 「交渉成立だな。私の名はDIOだ。感謝の意をこめてこれも送ろう。治療の道具が入っている。」 今度は医療品一式を取り出し投げる。 「羽振りがいいな。俺の名前は志々雄真実だ。それと話には乗ったが、次会った時にはて めぇも斬ってやるから覚悟しとけよ。」 「構わない。その時を楽しみにしておこう。」 「いい度胸してやがる。あと聞きたいことがある。てめぇはこの首輪、外す方法に心当たりはあるか?」 「いや、私にも私が出会った者にも心当たりは無いな。」 「そうか、ならもう話は終わりだ。あばよ。」 「フ、吉報を待っている。」 【C-4 草原/1日目・午前】 【志々雄真実@るろうに剣心(フタエノキワミ、アッー!)】 [状態]:数箇所軽い刺傷、右足に傷。いずれも処置済み [装備]:日本刀@現実 [道具]:支給品一式、禁止エリア解除装置@オリジナル、スタポカード刺しクリップ@ Ragnarok Online、リボン@FFシリーズ [思考・状況] 1:会場を回り見つけ次第殺す。 2:余裕があれば禁止エリア解除装置を使った盛大な罠を張る。 3:小僧(鏡音レン)を利用する。ドナルドがどう動くか気になる。 4 次会ったらDIOを殺す。 5:無限刃が欲しい。 6:機会があれば首輪を調べる、そのための人材なら生かしてもいい。 7:鳥頭は優先的に殺す。 8:弱肉強食の理念の元、全員殺害し元の世界に戻って国盗りの再開をする。 [備考]参戦時期は剣心が宗次郎戦を終えた時期からです。 「行ったか。」 DIOは志々雄が去ったことにホッとする。 (奴の性格からして戦闘になる可能性も高かったが、とりあえずは思惑通りといったところ か。人間にしてはなかなかのようだからな。このDIOの為にもせいぜい働いてもらうとしよう。) 邪魔な存在である翠星石の排除と、危険人物である志々雄の撃退。更には自分の代わりに動く駒を手に入れたのだ。 三つも自分に有利なことが起き、機嫌がよくなるDIO。 (ここまで上手くいくとはな。不安要素であったザ・ワールドの力も発動した。そして予想通りであれば……) 「『ザ・ワールド!』時よ止まれ……」 再び時を止めようとするDIO。 だが今度は発動しない。 (やはり制限の内容は連続使用の不可か。サンレッドの時に二回目が使えなかったのに、 先ほど使えたこととも辻褄があう。) 自身の状況を確認するDIO 辺りを見回すとふと床に転がる翠星石が目に入る。その胸には輝く結晶が現れていた。 「これがカラクリというわけか。」 それを手に取るとDIOは宙に放り投げ、 「無駄ァ!」 スタンドで叩き割った。 「翠星石、貴様はもう少し賢いか馬鹿だったらもっと長く生き延びられたのだがな。さて、 そろそろ越前を呼び戻すとするか。」 「音は止んだが、まだなのかぁ?」 外で待っていた越前は、戦いの音が止んでも中から自分を呼ぶ声がしないことに焦りを感じていた。 (DIO……翠星石……) 殺されたということなのだろうか? そう考えて弱気になる越前。 その時、入口から志々雄が出てくるのが見え、咄嗟に隠れる。 (あいつが出てきたって事は……) 越前は最悪の可能性にたどり着く。 二人は殺され、そして次殺されるのは自分の番なのだと。 見つかる前に逃げなくてはと考えるが、志々雄は特に越前を探す様子も無くどこかへと去っていった。 「どういうことだぁ?」 自分を見逃してもメリットは無いはず。 不思議に思いながらも、越前は気になる仲間の状況を確認する為に病院の中へ入っていった。 「DIO!」 「越前君!」 入ってすぐに越前はDIOを見つける。だがDIOの顔は暗く、傍には翠星石が見られない。 「無事だったのか!良かったぜぇ……あれ、翠星石はどうしたんだぁ?」 「……落ち着いて聞いてくれ越前君。」 「ど、どうしたんだぁ?」 いやな予感がする越前。 そしてそれは当たってしまう。 「彼女は、翠星石君は……私を守るために捨て身の攻撃をして」 「う、嘘だろぉ?」 「嘘じゃない。その際に……腹を斬られて殺されてしまったんだ。」 ガクリ、と越前は膝をつく。 「お、オーノー……さっきまであんなに元気だったんだぜぇ?それが、なんということだぁ……」 頭を抱えて嘆く越前。今頭を占めているのは、自分も戦える力を持っていれば助かったの ではという自責の念である。 DIOはそれを察して越前に言う。 「自分に力があればなんて思わないでくれ。力不足だったのは私も同じだ。それよりも越 前君。彼女を見てやってほしい。」 「う……分かった。」 DIOは翠星石のもとに越前を案内する。 腹を斬られ動かなくなった翠星石を見て越前は涙を流す。 「越前君。彼女の命を懸けた攻撃でなんとかあいつを追い返すことが出来た。私たちが今 生きていられるのは彼女のお陰なんだ。」 「ああ……」 「だから、私たちは彼女の分もしっかりと生きなければいけない。彼女の死を無駄にすることの無いように。」 「ああ、言うとおりだ。いつまでも泣いてるわけにはいかないよな。人間、辛抱だぜ!」 DIOの言葉に涙を拭き立ち上がる越前。 「とりあえず翠星石を運んでやるかぁ!床のまんまじゃ可哀想だしな!」 「そうだな。ソファーにでも持っていってあげよう。」 「よし、俺が運んでやるぜぇ!」 落ち込んだ気持ちを切り替えようと空元気を出す越前。 大事そうに翠星石を抱えると、ソファーに向かって運んでいく。 そんな越前を見て後ろでほくそ笑むDIO。 越前がそれに気付くことはなかった。 【C-4 病院/1日目・午前】 【DIO@MUGEN、ジョジョの奇妙な冒険】 [状態]軽傷(自然治癒力によってマシになった)、去勢 [装備]ライトセイバー@外人が想像したとてつもない日本が出てくるゲーム(RedAlart3)、 阿倍さんのツナギ@くそみそテクニック 、メス 50本 [道具]支給品一式(水抜き)、マスクザ斉藤のマスク@ニコニコRPG、便座カバー@現実 [思考・状況] 基本思考:殺し合いの参加者はもちろん、あの主催者どもも全て殺す。 1:越前を利用し、更に他の参加者の信用を得る。 3:サンレッドを殺す、そのためなら手段は問わない。 備考 自身の能力が制限されている可能性を理解しました。 剣崎達にはザ・ワールドの存在を教えていません。ザ・ワールドの時止め能力が、時 間を空けないと使用できないことを理解しました 【コンバット越前(越前康介)@デスクリムゾン】 [状態]:精神的疲労(弱) [装備]:なし [道具]:支給品一式、翠星石@ローゼンメイデン、未確認支給品0~2(但し銃器の類 は無い)、医療品一式(包帯、消毒液など) 、メス 10本 [思考・状況] 1:翠星石をソファーに寝かせてやる。 2:このゲームを破滅へとミチ☆ビクッ! 3:剣崎ブレイドと協力する。 4:知人、友人と合流する。 5:民間人の保護。 6:夕方まで病院で待機 7:クリムゾンを回収する。 8:主催者及び統制者に関係するものに注意。 9:この茶番にデスゾルトスは関わっているのかぁ? 補足 あくまで原作準拠です。 ブレイバックル以外のランダム支給品は確認していません、次の書き手さんにおまかせします sm119 危険人物?いいえ、対主催です 時系列順 sm125 機動拳士リリカルさのすけ デバイスジェネレーション・ギャップ sm121 惨劇起きてすぐ覚醒~狂気の最終鬼畜オヤシロ様(後編) 投下順 sm123 デパートでほぼイキかけたKAITOの御退散レース sm95 地獄極楽エリアリリース 志々雄真実 sm139 The last wolf strategy ~志々雄真実の策略~ sm71 カリスマ株大変動 DIO sm132 エチゼンとバンパイア sm71 カリスマ株大変動 コンバット越前 sm132 エチゼンとバンパイア
https://w.atwiki.jp/internetradioleague/pages/13.html
Internet Radio League 当サイトは、ネット上に数多く存在しているポッドキャストやリアルタイムネットラジオなどの『インターネットラジオ』の振興のために発足しました。 番組は世界中で今日も放送されていますし、新しく誕生もしています。 しかしながら、その中の番組の多くが「三日坊主」で終わっているのもまた事実です。 これでは本当に面白い番組が大勢の目に触れることなく消えてしまいます。 このような状況の中、数多くの番組が楽しく放送を続けていくために、一ポッドキャスターの私にも何かできることはないかと考えた結果が当サイトです。 当サイトには3つの大きな要素があります。 ブロードキャスター(放送者、配信者)同士のつながり ブロードキャスターとリスナー(聴取者、聴いてもらう人)とのつながり リスナー同士のつながり 『ブロードキャスター(放送者、配信者)同士のつながり』 今まで多くの新参ブロードキャスターが挫折してきた原因として、リスナーがいない、やっても意味がないんじゃないかという気持ちが大きいのではと考えました。 どうせ番組をやるならもっと多くの人に聴いてほしいという思いはブロードキャスター誰しもが持っていることでしょう。 そのためにブロードキャスター同士がいろいろ交流しアイディアを出し合っていける場を作っていきます。 『ブロードキャスターとリスナー(聴取者、聴いてもらう人)とのつながり』 ブロードキャスターにとって、リスナーがいるというのは大変心強いものです。 番組を続けていくうえでの活力にもなります。 しかし、個人営業のインターネットラジオ番組において、リスナーが反応を返してくれることはなかなかないというのが現状です。 そこで、ブロードキャスターとリスナーがもっと簡単に、気軽に交流できる場を作っていきます。 『リスナー同士のつながり』 ブロードキャスターよりもリスナーの方が圧倒的に多く、リスナーは大きな影響力を持っているといってもいいでしょう。番組のことを熟知しているのもリスナーですし。 リスナー同士で番組の話で盛り上がってもらえたら、ブロードキャスターとしてはありがたい限りなんです。 しかしリスナー同士というのは、多くの場合交流のチャンスはなく、あったとしてもその番組だけというケースが大半であり、いろいろな番組の話がバンバンできるという環境は整っていませんでした。 だからリスナー同士が番組を超えて交流できる場を作っていきます。 これらの3つの大きな要素の完成には、多くのブロードキャスターとリスナーのご協力が欠かせません。数多くの番組が楽しく放送を続けていくために、これからも“Internet Radio League”の発展にお力をお貸しください。 管理人 ペッキー
https://w.atwiki.jp/terachaosrowa/pages/4015.html
「くそっ……さすがに易々と手に入る代物ではないな、核は……」 「……」 黒子と沖縄米軍基地を捜索するのは、夜の帝王DIO。 しかし彼の目当てにするものは中々手に入らなかった。 このままでは7期とは別人だがまたおもろいオッサンになってしまうかもしれない。 だが、彼には前期にはなかった大きな有利な点がある。 それは天候システム。二時間ごとに約束された大嵐。 普通の参加者にはたまったもんじゃないその天気も、DIOには無問題。 さらに嵐の最中は太陽は出てこない、ランダム運がよければ晴れがでないこともあるかもしれない。 そうすれば、吸血鬼の致命的な弱点を気にすることなく、真っ昼間に堂々と歩くことも可能だ。 「いま、世界はこのDIOに味方しているっ!これは好機だ。核もすぐにみつかるさ……」 【一日目・2時40分/沖縄米軍基地内部/天候・雨】 【DIO@ジョジョの奇妙な冒険】 【状態】吸血鬼、邪悪の化身 【装備】スタンド『世界(ザ・ワールド)』 【道具】支給品一式、その他不明 【思考】基本:世界の支配 1:核を探す。 2:天候システムにちょっと感謝 ※七期とは別人です。 ※沖縄がDIOに制圧されたため屍生人が溢れています。 【白井黒子@とある科学の超電磁砲】 【状態】屍生人(ゾンビ) 【装備】不明 【道具】支給品一式、その他不明 【思考】基本:DIOに従う ※空間移動(テレポート)は通常通り使うことができます。 DIOが必死になって核を探しているその頃、各地では…… ◆ 「ねえ、おじいちゃん……そんなに核爆弾をみつめてどうしたの?」 「(そうか、変態殺しが溢れ、それを駆除する者が現れた…… どんどん殺してはそいつらに感付かれる、だからニャア様達はわしらを守るために…… そして、本当に倒すべき変態が現れた時に備えて慎重に行動せよ友蔵……そのための禁止行為なんじゃな!) いやまる子よ、なんでもないんじゃ」 「それにしてもおじいちゃんの支給品が核爆弾99個って凄いよね~」 ◆ 「ねえねえシステムさん」 「どうしましたリン?」 「システムさんって、元々どんな世界を守っていたんですか?」 「……結構カオスな世界でしたよ。まず町の周りに普通に野生の強盗やテロリストが生息していたし、 越後屋と侍はガトリングとバズーカをぶっ放しますし…… 奉行所に落とし物を届けると、お礼に核爆弾を貰えたり。まあ核爆弾なんてそのへんに埋まってることもあるんですが」 「す……凄い世界ですね……」 ◆ 「くそっ……!今回の俺たちの支給品、前期と同じじゃないか!」 「こんな核爆弾なんかじゃマグニスさまには勝てねえよ……」 ◆ 「そういやアッコさん、核爆弾効かないから首輪も怖くないすねWWWWW」 「言われてみればホンマやな」 ◆ DIOは知らない。このカオスロワの世界では、一般人でも核はもはや馴染み深い存在だということを……
https://w.atwiki.jp/niconicomugen/pages/5465.html
「て…てめーヌケサクと呼んだな…」 ―(なんで知ってんだ?)― + 担当声優 岸祐二 カプコン版 根本幸多 『オールスターバトル』 奈良徹 2016年アニメ版、『オールスターバトルR』 山村響 2016年アニメ版(女の顔) 奈良氏は劇場版第1部でブラフォードを、第6部のアニメではサンダー・マックイイーンも演じている。 『オールスターバトルR』ではアニメ版の音声を流用している。何故か、承太郎やジョセフたちの音声も混じっている。 『オールスターバトルR』ボイス集(8 21~) 荒木飛呂彦氏による漫画『ジョジョの奇妙な冒険』第3部に登場する吸血鬼。 「ヌケサク(抜け作)」というのは、昔からある間抜けな人のことをバカにして呼ぶ語で、彼の本名ではなくあだ名。 かつての『週刊少年ジャンプ』連載作品『ついでにとんちんかん』の抜作先生を思い浮かべてしまう人もいるだろうが、多分関係無い。 まあその『とんちんかん』では第1部の頃のパロディが使われていたのだが… もしかしてパロディ返しですかーッ!? 原作ではDIOの館、つまり大分後半に登場したにも拘わらず、物凄い小物のキャラクター。 あだ名の通り普段から馬鹿にされていたため、味方がやられたというのに「ザマミロ&スカっと爽やか!」と言ってのけた。 「後頭部に女の顔があり、さらに手首足首を捻って行動する事でただの女を装う」という、 自称無敵の能力で承太郎たちに不意打ちを仕掛けようとしたが、左手が右手、右手が左手という状態だった事からあっさり見破られる。 なお『週刊少年ジャンプ』1997年22・23合併号の作者コメント内で「ヌケサクはスタンド使いではない」と、 はっきりと明言されていたため、上述の後頭部に女の顔があるのはスタンド能力ではない (作中でヴァニラ・アイスに「貴様はただの吸血鬼」と言われているシーンもある)。 小説『OVER HEAVEN』によれば、第1部でDIOが行っていた異なる生物の肉体を合体させる実験の産物だという。 スタンド使いですらなく、戦闘能力も上述の通りかなり低いにも拘らず、 DIOによって吸血鬼化させられ、手下としてDIOの館に置かれていた。 「ほ…本当に味方なのですか?本当に助けてくれるのですか?」 「そうだ味方だぜ」 メシァッ! 「ただし正義の…味方だ…」 「きゃあああああ!」 その後DIOから吸血鬼の力を授かっているので不死身だと粋がってみたが、 逆にその不死身性を検証するために、スタープラチナに文字通りボコボコにされ根負け。DIOの居場所に案内させられる事になる。 と言うか案内役として登場したようなものである(そもそも波紋(幽波紋)使いは吸血鬼を殺せるので、承太郎は手加減をしているはず)。 その流れでDIOが寝ているはずの棺桶を開けさせられたが、 ザ・ワールドの時間停止能力によって、輪切りにされた状態で棺桶の中に詰められてしまい、恐らく死亡した。合掌。 これ位なら吸血鬼の力で再生可能とも思えるが…まあヌケサクだからしょうがない。 + 原作版(グロ注意) 「え!?……………………………………………… ………オレ? な…………中にいたのは…………おれだったァ─────── 今フタを開けていたのにィ~~」 OVA版では影も形も無い。代わりに別の人物が棺桶に納まった。 TVアニメ版ではDIOが初めて時間停止を経験した時の回想で登場し、ザ・ワールドのスピードとパワーを試すために散弾銃を撃つ役を担っている。 つまりDIOが時を止めるきっかけをヌケサクが作った事になる。 回り回って花京院を仕留めた影の立役者と言える…かもしれない。 ちなみに原作中では同じくDIOに仕えるヴァニラ共々一貫して「吸血鬼」と呼ばれているが、石仮面を被っているわけではないため厳密には屍生人(ゾンビ)である。 恐らくは3部終盤ともなると「屍生人」という言葉自体登場しなくなって久しい時期のため、分かりやすさ優先で「吸血鬼」表記になったものと思われる。 まあ、先生が忘れてただけかもしれないけど ただし屍生人だと考えれば、前述の通り輪切りから再生できなかった事も納得できる。 「どうしてわたしのアダ名が『ヌケサク』ってわかったんですか?」 格闘ゲームでのヌケサク 格闘ゲーム『ジョジョの奇妙な冒険』においてはDIOがアレッシーに子供にされると何故かこいつになる。 邪悪の化身ディオ!!では「ワンチェン 生首ケース」だったり、さらに二作目で登場のマライヤは「老婆」、 カーンは「牛」であったりする事からして、どうも開発側は子供化だけは「原作再現<ネタ」で考えていたようだ。 一応、攻略本ではヌケサクは「身代わり」、ワンチェンは「若返る=過去」と解釈されている (だがヌケサクを身代わりにしたはずなのに何故DIO自身がダメージを受けているのかを気にしてはいけない)。 ろくに戦えないのは勿論、ヌケサクは他のキャラよりもジャンプの着地硬直が妙に長いので、逃げる事すらままならない。 子供化キャラの中でも間違いなく最弱クラス。 『ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル』ではステージ「DIOの館」のステージギミックとして登場。 ヌケサクの近くでダウンすると、ヌケサクが天井の隅に飛び移り、ステージの上から襲いかかってくる。範囲は狭い。 小ネタとして、発動後床に這いつくばるヌケサクを蹴る事ができる。 MUGENにおけるヌケサク NGI氏の製作したものが存在する。 スプライトは恐らくカプコンの格ゲー版がベース。改変は自由との事。 原作のように噛みついたり女に変装したり、超必殺技で自分ごとオラオラされたりする。 とはいえ元が元なので攻撃性能はいまいち(超必殺技の性能は高いが)。 ただ完全無敵のバックステップやワープができ、サイズも小さいので回避性能は結構高い。 AIは搭載されていない。 かつてはカルフム氏による外部AIも製作されていたが、現在は公開停止。 出場大会 出落ち!!作品別モドキ大会
https://w.atwiki.jp/trashpanda-araisan/pages/959.html
384 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/03/08(木) 20 11 44.66 ID HzSzb6dIO ペットアライちゃんの値段はピンキリである。 高級なアライちゃんは1匹2万円とかすることもある。 しかしロープライスなアライちゃんは、3000~4000円ほどあれば十分買える。 縁日のカラーアライちゃんなんて、なんと400円で一匹買えてしまうのである。 では… 何がアライちゃんの価格を左右するのであろうか? 385 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/03/08(木) 20 18 09.23 ID HzSzb6dIO 大きな理由は3つある。 一つ目は、ペットアライちゃんメーカー会社がもつブランド。 ペットアライちゃんメーカー会社は国内にいくつかあり、『良質なアライちゃんを作るメーカー』のブランドはユーザーによく知られている。 『質の低いアライちゃんを作るメーカー』というのも知られており、そこで製造するアライちゃんはやはり低価格で取引される。 二つ目は、各工場で行っている教育水準。 性格の良いアライちゃんに育てるには、それだけ手間…つまり教育費用がかかる。 逆に、害獣よりはマシというぐらいでよいなら、大した手間がかからずに育てることが可能だ。 そして三つ目は… 『アライちゃん製造機』の質である。 386 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/03/08(木) 20 27 07.54 ID HzSzb6dIO アライちゃんは、アライちゃん製造機で作られる工業製品である。 アライちゃん製造機とは… 生命維持ユニットとアライちゃんプラントを接合してできた機械のことだ。 ちなみに生命維持ユニットは、主に強制給餌機と排泄物吸引機を指し、 アライちゃんプラントは、手足を除去したアライさんのことを指す。 アライちゃんプラントは、楽園引き取りサービスによって引き取った、大きくなったペットアライさんを材料とする。 アライちゃんプラントの材料は、引き取った後、まず工場間で『競り』にかけられるのだが… 飼われていたときの従順さや、体の小ささ、引き取るまでに育てられた期間によって、競り落とされる価格は大きく変動する。 高級アライちゃんメーカーは、質のいいプラントを競り落とし… 弱小メーカーは、質の低いプラントを競り落とし、アライちゃん製造機を作ることになるのである。 387 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/03/08(木) 20 31 34.94 ID HzSzb6dIO しかし、弱小メーカーが生産した安いアライちゃんに、需要はあるのだろうか? ある。 需要があるから売れるのである。 例え安くとも、ペットとして最低限の教育さえ受けていれば買うという購買層は、存在しているのである。 そして、そんな底辺とはいわずとも、中の下~下の上ぐらいのメーカーで… 新たなアライちゃんが製造され、産声を上げたのであった。 388 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/03/08(木) 20 39 09.47 ID HzSzb6dIO ~弱小アライちゃん工場~ アライちゃん製造機「うっ…の…のだあああああああああああああああああああああっ!」 アライちゃん1「うにゅ…」ズルズル ヌポォ アライちゃん2「の…」ズルズル ヌポォ アライちゃん3「う…」ズルズル ヌポォ 職員1「今回の製品ロットは3つか。…最近ずっと少ないな…」 職員2「プラントの質が落ちてんのかな…?」 アライちゃん製造機「はぁ…はぁ……。ち、ちびぃ…」ゼェハァ アライちゃん1「のぉーーーぁああああああーーんっ!のぁあああーーーーーんっ!のぉーーーりゃああああーーーんっ!」ピギイィィ アライちゃん2「うびゅーーーー!うびゅびゅぅーーーー!ふみゅふみゅ!」 イボアライちゃん「のびゃびゃぁああーーーんっ!のぉぉーーーぁあああああああーーーんっ!」ビエエエン 職員1「ヨチライフ室に持ってくぞ」ガラガラ 職員1は、製造されたアライちゃん達を籠に入れて持っていった。 アライちゃん製造機「ぁああ…ぁあああ……だれが…あらいさんを…ごろじでえぇ…」ゼェハァ 職員2「そんじゃ次行くか。ほら交尾しろ」グイイ 雄アライグマ「キュルルルル」パンパン アライちゃん製造機「ぅあ…ぁああ…」ガクガク 390 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/03/08(木) 20 44 46.14 ID HzSzb6dIO 職員1「ん…?」チラッ イボアライちゃん「のびゃああー!のぁああーー!」 職員1「こいつ、尻尾の先にイボがついてるな…。ま、そのうち毛が伸びて目立たなくなるだろ」ガラガラ… … …4週間後… アライちゃん達の体は、ハムスターより少し大きいぐらいのサイズにまで育っていた。 イボアライちゃん「うぅ~…!」コスリコスリ アライちゃん1「おまえのしっぽきもちわゆいのりゃ~!」ゲラゲラ アライちゃん2「きけーなのりゃー!」ゲラゲラ イボアライちゃん「ぴぎぃーっ!きけーってゆーなぁ!ありゃいしゃんのしっぽはおんりーわんなのりゃーっ!」ビエエエン 職員1「オラてめーら!乱暴な言葉使うんじゃねえよクソ共が!ブチ殺すぞ!」イライラ 393 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/03/08(木) 20 51 41.71 ID HzSzb6dIO イボアライちゃんの尻尾の先のイボは、目立たなくなるどころか… どんどん大きくなっている。 アライちゃん1「おまえなんかだれにもかってもらえないのりゃー!≧∀≦」シッポフリフリ アライちゃん2「みろぉ!ありゃいしゃんたちしまいのかわいくってうちゅくしぃーしっぽをみゆのりゃ!≧∀≦」シッポフリフリ イボアライちゃん「ありゃいしゃんもおねーしゃんたちのしまいなのりゃー!のけものにちないでぇーっ!」ビエエエン アライちゃん1「いっぼいぼ♪いっぼいぼ♪」 アライちゃん2「きっもいいぼいぼ♪」 イボアライちゃん「のぉおおおおおおおおおおーーーーーーーぁああああああああああああーーーーーーんっ!のぉおおおおおおおおおおーーーーーーーぁああああああああああああーーーーーーんっ!」 イボアライちゃん「しーぐいんしゃぁあああーーーんっ!おねーしゃんたちがいじめゆのりゃああああーーーーっ!」ビエエエン イボアライちゃん「とってえええええーーーっ!ありゃいしゃんのしっぽのいぼとってぇえええーーーーーっ!」ビエエエン 職員1「うるせえ黙ってろ!物珍しさで売れるかもしれねーだろが!いーから騒ぐな!」ドガシャ 職員1は、アライちゃん達のケージを蹴った。 アライちゃん1 2「「ヒイイィィ」」ブルブル 394 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/03/08(木) 20 58 16.03 ID HzSzb6dIO 若干(?)性格に難のあるアライちゃん達であったが… 無事、低価格でペットショップへ出荷された。 ~ペットショップ~ 店員「いらっしゃいませー!大流行の人気ペットアライちゃんが、今だけなんと一匹3000円!お買い得ですよー!」 アライちゃん1 2「「かってなのりゃ~!≧∀≦」」シッポフリフリ イボアライちゃん「かってなのりゃ~…」 客1「えぇー!アライちゃんって高いんでしょ!すごい!」 客2「今だけ限定!?いいなー…よーし、奥のちっちゃい子買おうかな」 イボアライちゃんが指差された。 イボアライちゃん「のりゃ!?≧∀≦」ワクワク アライちゃん1 2「「うゆぅ!?」」ムカァ 395 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/03/08(木) 21 03 30.53 ID HzSzb6dIO ペットアライちゃんは皆、お客さんに買って貰えなければ殺処分されることを教え込まれる。 故に、客に買ってもらおうと皆必死なのである。 アライちゃん1「おきゃくしゃん!こいつのしっぽよくみゆのりゃ!」ガシィ グイイ イボアライちゃん「ぴぎぃ!やべでぇ!しっぽひっぱりゃないでえっ!」ジタバタ アライちゃん2「おきゃくしゃん!これみてもこいちゅにしゅゆのかぁ!」グイイ アライちゃん1 2は、イボアライちゃんの尻尾の先端を客に見せた。 客1「うわ…」ドンビキ 客2「きも…」ドンビキ イボアライちゃん「ぴぎいいいぃぃいいいいいーーーーーっ!ぴぎゅぅううううるるるるるりゅりゅりゅぅうううーーーっ!やべろおおおおおおおおおおおおーーーっ!」ピギイイイィーーーーージタバタジタバタ イボアライちゃんは大声で泣き叫んで抵抗する。 自分の最も見られたくないコンプレックスを、客に晒されたのだから当然だ。 396 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/03/08(木) 21 07 33.42 ID HzSzb6dIO アライちゃん1「こんなきけーなんかより、きゃわいーきゃわいーありゃいしゃんをかうのりゃ!≧∀≦」シッポフリフリ アライちゃん2「ふっわふっわしっぽ♪かっわいーしっぽ♪きゅっるるんきゅっるるんあっりゃいっしゃん♪≧∀≦」シッポフリフリ イボアライちゃん「のぉおおおおおおおおおおーーーーーーーぁああああああああああああーーーーーーん!ありゃいしゃんがかわいそーなのりゃああーーーっ!」ピギイイイィーーーーー! 客1「…」 客2「…」 アライちゃん1 2「「≧∀≦」」 客1 2「「安いのなんてこんなもんか…」」ツカツカ アライちゃん1「まってぇーー!かってええーーー!ありゃいしゃんだけでいーがらああーーっ!」ビエエエン アライちゃん2「うゆぅ!ありゃいしゃんがかってもらえないのはおまえのせーなのりゃあっ!おまえがきけーできもいからなのりゃああっ!できそこないいぃっ!」ポカポカ イボアライちゃん「もーーいじめないでえええーーーーっ!のぉおおおおおおおおおおーーーーーーーぁああああああああああああーーーーーーんっ!」ビエエエン 397 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/03/08(木) 21 13 35.54 ID HzSzb6dIO アライちゃん1 2を、イボアライちゃんと別のケージへ移したところ… アライちゃん1 2は、そのうち客に買わた。 アライちゃん1「ふはっはあー!やさしーかいぬししゃんにかってもらえてしあわせなのりゃー!≧∀≦」シッポフリフリ アライちゃん2「くそいもーとはさつしょぶんがおにあいなのりゃー!≧∀≦」シッポフリフリ イボアライちゃん「びええええええーーーーんっ!なんでおきゃくしゃんみんなしっぽのだんしゅみたがゆのりゃあああーーっ!ありゃいしゃんもかってぇーーっ!」ビエエエン 店員「お買い上げありがとうございました」 狂人卍「ども^^」スタスタ… アライちゃん1 2「「かいぬししゃんしゅきしゅきなのりゃー!≧∀≦」」シッポフリフリフリフリフリフリ 客はアライちゃん2匹を連れて去っていった。 アラ虐への目覚め パート3へ戻る