約 1,319,096 件
https://w.atwiki.jp/dtmbeginner/pages/19.html
Studio One Prime/Artist/Professionalの3グレード 無料版のPrimeは付属音源のPresenceのみ使用可(サウンドフォントが読み込めるのでサウンドフォントで音色を増やせる) Artistは有償アドオンによってVSTを使用できるようになる。Professionalは制限なし。 MIDI周りがやや独特で、SysExが使えない パラアウトの設定がめっちゃ楽なので万能~生音向きかも オートセーブで元ファイルが壊れない VSTbridgeなし Professionalはアルバムのマスタリング機能あり
https://w.atwiki.jp/niconico2nd/pages/492.html
狩猟解禁 ◆uv1Jg5Qw7Q 時計の針は既に7時を回り、病院の外は暗い。 既に帝王の時間は訪れている…が、DIOは無言で放送に関する考察をしていた。 放送から得た情報は、3つ。 一つ目は、…まあ当たり前だが、放送に嘘がないこと。 翠星石も剣崎も死んだとはいえ、一人は参加者でなく一人は死体を見ていない。 故に誤報の可能性もあったのだが、それは越前の死によって霧散した。 恐らく、遠隔自動操縦型のスタンドか、同じような能力を持った機械を使っているのだろう。 後で越前の首輪を拝借させてもらうことにする。 二つ目は、知人の死。 越前から得た情報は前述の通りだが、あと二人顔を知るものが呼ばれた。 好戦的で病院に襲撃してきた志々雄。 彼はDIOには及ばずともかなりの実力者だった。 つまり中心部には実力者が集まり乱戦をした可能性がある。 そしてその根拠は、もう一人顔を知る者、因幡てゐの死。 彼女は妖怪で、しかもDIOより長く生きていたと言った。 実力に関しては分からないが、演技力と頭脳は優れていた。 そして彼女が向かった先も、中心部。 連れのスネークが死んでいない理由は分からないが、それはまあ良い。 呂布も中心部近くに向かったので、下手に移動するのは危険かもしれない。 三つ目は、参加者の人数。 最初70人いた参加者は、18時間を経て半分までに落ちた。 第二回放送から死亡者が減ったが、人口密度が減ってきているからだろう。 しかし殺し合いというゲームである以上強者が残ることは必然。 呂布もいれば、呂布を倒した者もいる。 殺し合いが停滞することはまずないと言えよう。 幾ら夜とはいえ、無闇に人数を減らす必要はなさそうだ。 「ふう、この程度か」 DIOは熟考を止め、大きく息を吐く。 そういえば誰かを忘れている気がするが、忘れる程度の情報なら思い出す価値はないだろう。 「では…そうだな、次の放送まではこの場で待機することにしよう。 あと5時間程だが…何か暇をつぶせる物はないか……」 DIOはガサゴソとデイパックを乱暴にかき回す。 そしてちょうど良く手が掴んだのは、今は亡き越前からの贈り物。 「ふむ、邪魔だったのでこちらに移しておいたが…確かPSPだったか。 越前は暇つぶしに使ってくれと言ったが、さて如何な物か……ん?」 DIOは急にPSPを睨みつけると、爪で軽く突いた。 そして指で形をなぞり、手首を捻り振り回す。 ―――これが、吸血鬼流PSPの楽しみ方である。 …な訳もなく、使い方が分からないだけだった。 四苦八苦しながら、DIOは必死に叫ぶ。 「このPSPってのは…『画面』があるから起動する物だってのは分かる……すごくよく分かる、テレビを見たことがあるからな… だが起動するためのスイッチがないとはどういう事だッ!? スイッチがなくて起動する訳がなかろうッ!! この帝王をコケにしおってこの機械…憤怒がハイって奴だァァァァ!! ボタンを押しても動かないじゃないか! つけられる物ならつけて見ろ! クズが――ッ どういう事だ! どういう事だッ! クソッ! この機械は何なんだッ! コケにしおって クソッ! クソッ!」 ――――――1時間後―――――― 「フハハハハ、何が竜だ、爬虫類め!!」 偶然電源を入れることが出来たDIOは、入っていたゲームソフトで一人盛り上がっていた。 「なに、緊急クエスト……!? 面白い、その勝負DIOが受けて立とう!!」 誰に勝負を挑んでいるのか分からない。 DIOは、一度はまると抜けられなくなる性格だった。 「む、こいつは何時ぞやのクエストで邪魔しおった竜……! 最初は突き落とされ、次はこのDIOを瀕死まで追い込んだ… 忌々しい、今日から貴様の名はジョースターだッ!!」 ゲームに登場する敵に自分の好敵手の名をつけるのもどうかと思う。 「フン、あの時とは違うぞ、今回は前までとは違う新たな武器…その名も『スタンド』を手に入れた!! さらに高等テクニック…一時停止"ザ・ワールド"を覚えた!…最早貴様は敵ではないッ!!」 一時停止は意味がないとは言え、汚いな流石帝王きたない。 「くッ…、流石はジョースター…だが、二度目は喰らわんぞ! フフフ…『ザ・ワールド』時よ止まれ…!!」 一時停止のおかげでゲームの画面が止まる。 それと共に時も止まる。 否、スタンドの能力を発動しただけだった。 完全硬直。またはパーフェクトフリーズとも言う。 しかし、そこでやっとDIOは正気に戻った。 「私は、一体何を………まさか、この機械ッ! そうか、これは触れた者に油断させる悪魔の支給品…まさか、このDIOにザ・ワールドを発動させるとは… 忌々しい機械め、こんな物叩き壊してくれるわ―――ッ!!」 DIOは怒り、大きく腕を振り上げる。 …が、その腕が下ろされることはなかった。 しばしの静寂。 DIOが投げようと構えたPSPは、未だに画面が停止している。 そしてDIOが脱力したように息を吐くと、時が動き出した。 「…ふっ、ここで破壊しては、ジョースターとの戦いを放棄したことになる… べ…別にPSPが勿体ないからではないぞッ」 最早、つっこみ処が多すぎてついて行けない。 DIOはPSPを遊ぶことで、ツンディオへと進化してしまったのである。 その後も、DIOは宿敵ジョースターとの壮絶な戦いを繰り広げた。 「俺は片手剣を止めるぞ、ジョジョ――――ッ!!!」 【C-4 病院 1階待合室/1日目・夜】 【DIO@MUGEN、ジョジョの奇妙な冒険】 [状態]去勢、右腕骨折(自然治癒中)、背中強打(自然治癒中) [装備]ライトセイバー@外人が想像したとてつもない日本が出てくるゲーム(RedAlart3)、阿倍さんのツナギ@くそみそテクニック 、メス10本、痛PSP@現実 [道具]支給品一式(水抜き)、マスクザ斉藤のマスク@ニコニコRPG、便座カバー@現実 [思考・状況] 基本思考:殺し合いの参加者はもちろん、あの主催者どもも全て殺す。 1:ジョースター(ゲーム)との決着をつける。 2:サンレッドを殺す、そのためなら手段は問わない。 3:次の放送まで病院で待機する。 【備考】 ※自身の能力が制限されている可能性を理解しました。 ※剣崎達にはザ・ワールドの存在を教えていません。ザ・ワールドの時止め能力が、時間を空けないと使用できないこと、次の使用までの制限時間が30分である事を理解しました。 ※禁止エリアが重要そうな施設にかかることは殆どないだろうと判断しました。 ※殺し合いを円滑に進めるために強力な参加者がいると考えました。 ※呂布から今まで会った人物の話を聞きました。 sm197 DEATH CARD GX 時系列順 sm194 アポロ13 -そして誰もいなくなるか? sm198 道化師のみぞ知る策謀 投下順 sm200 渦巻く欲望……てか、お前ら我侭すぎる。 sm176 猛獣注意 DIO sm206 とある悪魔の自縄自縛
https://w.atwiki.jp/namamonolink/pages/223.html
場所検索 ドコイク? 超店舗検索 らぶほねっと LAW-JAPAN.NET ここらで 乗換案内 ジョルダン えきから時刻表 livedoor 路線案内 旅ココ お医者さんガイド Qlife ホスピタ 医者どこ.net ジョルダン iPosNetリアルタイム駐車場情報
https://w.atwiki.jp/changerowa/pages/350.html
『空条承太郎…その身体の名は燃堂力』 これを聞いた時、口角が上がらなかったと言えばそれは嘘になる。 南西の森エリアにおいて、DIOによって一時停戦の提案が出された直後、第三回放送が始まった。 そんな提案が出されたばかりなこともあり、放送の間、そこにいた三人はその場で黙って放送に耳を傾けていた。 けれども彼らの間にある空気は、すさまじい殺気に満ち溢れていた。 休戦の提案があったからと言って、それまでに行われていた殺し合いがなかったことになるわけではない。 ピリピリとした、一触即発な殺伐とした空気感が形成されていた。 それでも三人共放送の重要性も分かっていたため、その間は静かにしていた。 DIOとJUDOは、それぞれエターナルとディケイドへの変身も解除しないままであった。 やがて流れ始めた放送の内容において、DIOは注目しないわけにはいかなかった。 (フ、フフッ。フフフ…ッ。そうか…そうか!承太郎が死んだか…ッ!) DIOは心の中で高笑いを上げた。 空条承太郎…それは、DIOにとって運命の最大の障害物であったジョースター家の末裔。 彼にとって、ジョースターとは運命という道に散らかり捨てられた犬の糞のようなもの。 それが知らずの内に掃除されたというのならば、無意識にでも笑みがどうしても浮かんでしまう。 歌でも一つ歌いたいような良い気分だ。 もっとも、この状況でそんなことをする訳にはいかないが。 (……だが、これでザ・ワールドの能力の真価を引き出すのは、完全に自力で行わなければならなくなったか) 受かれた気分になってきていたが、そのことを思い出し少し冷静さを取り戻す。 この殺し合いに来る直前辺りで、承太郎のスタープラチナは自分のザ・ワールドの能力を知り、影響されたことで、時間停止ができるようになった。 それと同じようなことをやるのは、これで不可能となった。 ザ・ワールドの時間停止能力を復活させるのは、DIO自身でどうにかしなくてはならなくなった。 そのためにはやはり、エンヤ婆が言っていたように、できると思い込むことが重要であろう。 けれどもそれは、承太郎に影響されるよりも手間がかかりそうだ。 (…そういえば、ジョースターの肉体の繋がりもいつの間にか感じられなくなっていたな。やはり、東方仗助の肉体の者も死んだためか?) 何故かジョースター家に関わりがあるんじゃあないかと感じていた東方仗助の肉体も死亡状態にあることを知った。 ジョースターの血を引く肉体同士は、何故だかその存在を感じ取れる。 その感覚も、確かにいつの間にか無くなっていた。 であれば、東方仗助の肉体は本当にジョースター家のものだったのかもしれない。 まあ、DIOからしてみれば、もしかしたら他の死亡者の誰かの肉体の方がそうだった可能性もまだ考えられるが。 ◆ (それと…まさか、わざわざ用意していたモノモノマシーンを封じるとはな。言っていた通り、誘導だけが目的だったという訳か?気に食わんな) 今回の放送で指定された禁止エリアによって、本来自分がここに来た目的の一つであったモノモノマシーンが、もう使えなくなったことが知らされた。 そうなった理由については、誘導する必要が無くなったとのことだ。 つまり、今この場にいる者達が出会った時点で、主催陣営にとってモノモノマシーンは価値が無くなったということだ。 モノモノマシーンは新たなアイテムを得られるとの話だったが、主催達は本当はそんなものを渡すつもりは初めからなかったのだろう。 思い通りにさせられているような感じで、この点に関してはかなり不愉快であった。 (……だが、考えようによっては都合が良くなったと言えるか?) DIOは今、ここにいる三人で停戦することを提案した。 けれども、三人ともここに来た当初の目的はモノモノマシーンだった。 そしてそのモノモノマシーンは、一本道の地下通路内に存在していた。 もし二人がDIOの提案を受け入れたとしても、モノモノマシーンが使用可能なままだったら、三人とも同じ方向を目指す可能性が高い。 三人一緒に仲良く歩くことになったのでは、提案の意味が一部無くなる。 他の場所にいるであろう、都合の悪い者達を殲滅するまでという約束で動こうというのに、三人固まっていてはそれが出来るのかとなってくる。 そういった者達がモノモノマシーのある方向に集まって来る可能性は、マシーンの使用条件のことを考えると低いかもしれない。 それに、動ける範囲の限られた地下通路の中で三人でいれば、いつ誰が唐突に裏切ってくるか分からない。 それこそ、モノモノマシーンを使おうとする隙を狙ってくる可能性も考えられる。 そんなことを全員思い付けるとすれば、いざマシーンの下にたどり着いた時に余計な心理戦が始まるかもしれない。 そんなことをしている内に、やはり殺し合いに反抗する者達が集まり、結託し、余計に都合の悪いことになるかもしれない。 だがここで地下通路の方に入る理由が無くなれば、ここにいる三人はバラバラに動くことになる。 DIOからしてみれば、他二人の目が無い方が都合良く動きやすい。 サニー号のこと等、そこにあるモノのことを隠し通せれば、より有利にこの殺し合いの舞台の上を動きやすくなる。 それに今のDIOは、たとえ一人になったとしても他参加者を全て殲滅できる自信がある。 二人への提案は、云わば自分の手間を減らしたいがためだけだ。 それを実現するためという視点からでは、今回モノモノマシーンが使用不可になったのは都合が良いと言えなくもないかもしれない。 今回、DIOが気にした点としてはこれで以上だろう。 他には、放送ではこの近くにある電話ボックスがC-5の村に繋がっているみたいな話もあった。 それについては、視界の内に件の電話ボックスらしきものが、地下通路の入り口の近くにあるため、後で調べるか近くの者が知ってれば話させるかすれば良いだろう。 放送でも、分かる者には分かる話と言っていた。 ◇ 『私は、「亀」である』 『…………そして、今の私は、「カメラ」でもある』 (………カメ?) (亀?) 「亀……?」 放送の最後の方で伝えられたことに、ここにいた三人皆が反応を見せた。 放送は、終わりそうになったと思ったら、何故か急に予定外の話が付け足された感じになった。 そこで語られたあまりにもの内容に、三人とも呆気にとられた。 黒幕からの伝言とされたもの、それは黒幕自身の正体についてだった。 それが「亀」で、しかも今は「カメラ」等、三人にとってもまるで意味が分からない。 しかも、一応ここまで生き残ってきた褒美の情報のはずなのに、こんな訳の分からない所で止まり、放送は終わってしまった。 「………おい、今のことに………心当たりはあるか?」 「………カメバズーカ………いや、絶対に違う」 「………宇水の盾…………いや、何でもねえ」 三人とも混乱し、それぞれ自分でもよく分からないままに口走る。 記憶にある亀に関連するものを引っ張り出すが、当然それらは全て無関係だ。 (亀……亀…?そいつは、知性を持っている…ということか?それはつまり…スタンド使いの可能性もあるのか?) 放送で伝えられたことが真実だと仮定すると、DIOの中ではそんな可能性が思い浮かぶ。 スタンド使いになった動物は、通常のものよりも知能が高くなることがある。 それこそ、人間に匹敵するくらいのものだってある。 ならば、殺し合いを企画できるだけの知力を獲得できることだってあるかもしれない。 今はカメラだという発言は…参加者や他の主催と同じく身体側を別のものに変更しているということだろうか。 カメラという非生物が肉体側なのは、普通に考えればおかしいことだが、この殺し合いには既に非生物の貨物船が精神側として参加者にされていた。 それならば、非生物でも身体側となれるポテンシャルはあるだろう。 もしかしたら、その身体側のカメラとやらも、貨物船と同じくスタンド使いだったのかもしれない。 身体側に選んだのも、そのカメラが持つ能力目当てだったのかもしれない。 ………ナチュラルにこんな可能性を考えてしまう辺り、あの貨物船の存在にある程度毒されてしまっているのかもしれないとも考えてしまう。 (…だが、もしそれが真実ならば、許しがたいことだ。このDIOを差し置いて、畜生ごときがスタンド使いとして上に立とうなど…!) ――この殺し合いに巻き込まれている時点で、DIOも、他の者達も、主催陣営に一度敗れているようなのものである。 ―ここに来るまでの記憶が無い分、なおさらだ。 亀のスタンド使いの存在に、DIOに心当たりは全く無い。 それは、この殺し合いがDIOのために行われている可能性を低めることも意味していた。 殺し合いの黒幕が本当に亀だとして、尚且つそれがスタンド使いであるとしたら、DIOにとっては腹立たしさを感じることにもなる。 どんな能力かは分からないが、吸血鬼どころか人間以下の亀ごときがこのDIOを出し抜いて殺し合いの参加者にするなど、受け入れられないことであった。 せめて神だとかそういったものを名乗るくらいなら、その座から引きずり下ろして自分が代わって座ってやるくらいの気概を出そうと思えたかもしれない。 だが実際には亀を名乗るなど、こちらのことを大きく嘗めているのかと言いたくなるようなことであった。 DIOの中には、主催陣営に対し少し怒る感情もまた、確かに出現してきていた。 ◆ 放送で言われたように、先ほどまで降っていた大雨が止む。 そのタイミングで、DIOはもう一度話し始める。 「…………さて、改めて聞こうか。私の提案に、乗るかどうかを」 放送のせいで調子を大きく狂わされた感じがあったが、DIOは改めて他の二人に問う。 指定された禁止エリアだったりで状況は大きく変わったが、まだこの提案は生かせるものと判断していた。 「……てめえはさっき、情報の開示とか言っていたが、てめえが欲しい情報はもう無くなっちまったんじゃねえか?空条承太郎って奴は、死んだみてえだが?」 「………ふん。まあ、その点に関してはそうであろうな」 DIOの提案は、志々雄がスタープラチナの名を出した直後にあった。 そのことやDIOが出すザ・ワールドのこともあり、志々雄はDIOが求めている情報の中に承太郎のことも含まれていることを察していた。 「そうかい。なら、一旦話を変えるか。さっきの放送で言っていた電話ぼっくす…『公衆電話』について、てめえらがまだ知らねえだろうことを教えてやる」 志々雄は、少し離れた場所に向けて指差す。 そこにあるのは、放送でも言われた通りな、公衆電話ボックスだ。 「少し調べれば分かることだが…アレは、遠く離れた場所に一瞬で移動できるものだ。行き先は、まあさっきの放送で言われた通りだろうな」 志々雄は、自分が先にここにたどり着いた時に確認した公衆電話の機能を簡単に説明する。 「で、アレはどうやら前に使われたことがあったから、俺は使えず待っていたわけだが…これで何時使えるようになるか分かった。そして、次に問題となるのは…てめえらもアレを使いたいと思うかどうかって点だ」 「……なるほど。アレを使った方が、網走監獄の方に早く行けるかもしれないという訳か…」 「アレは一応、一度使ったら十分以内なら他の奴も使えるが…果たしててめえらは、それをやすやすと通すのか?」 志々雄が問題として提起したのは、もし仮に休戦する場合、公衆電話の扱いをどうするかについてだ。 放送前にDIOが懸念していた、地下通路のモノモノマシーンがあったらここにいる全員がそちらの方に向かう可能性問題が、再発するようなものだ。 モノモノマシーンの方へ向かうことを考えると、やはり全員が公衆電話で瞬間移動(ワープ)することを望む可能性が出てくる。 ワープ先であるC-5に一時間後、一瞬で行けることを考えると、順当に移動するよりも早くB-1の網走監獄に到着できると考えられる。 今回でDの1、2だけでなくD-3が禁止エリア指定されたことや、地形的な問題から、そんな風になっていた。 しかも、基本的に使うのは一人ずつなことを考えると、先にワープした者が後からワープした者をワープ直後に攻撃する可能性も考えられる。 いわゆる、着地狩りというものだ。 DIOは地下通路のモノモノマシーンが使用不可になったことについて、都合が良いかもしれないと一度考えたが、それは誤りだったかもしれない。 むしろ、片方が封鎖されないで、それぞれどちらかを目指す形となった方が良かったかもしれない。 まあ、このことについてはDIOには一応、多少の解決となる情報を持っていた。 「ふむ、それならばこちらからも一つ先に教えておこう。地図を見れば分かることだが、G-2の方にサニー号という施設が追加されている。これは船であり、中には我々参加者でも動かすことができる特殊な小舟が用意されている。私が確認した。提案を飲む場合、私はそちらの方に向かおうか」 サニー号のことは元々隠したいと思っていたが、こうなっては仕方がない。 ここでこの情報を出した方が、バラけて動けて都合が良いと判断した。 「ちなみにだが、そこで小舟を使うには条件がある。首輪を多く用意することだ。果たして貴様らは、それだけの首輪を持っているのか?」 「……なるほど、使えるのは自分だけだと、言いてえ訳か」 志々雄はDIOの言葉に一定の理解を得た姿勢を見せる。 どこまでが本当のことかは彼視点では分からないが、一応はこれで休戦する場合の今後の動きが予測出来てくる。 サニー号とやらの中にある小舟がどれ程のものかは知らないが、ようはそれで海を渡り、F-1の川から島の中に入り、川を伝って近道すると言いたいのだろう。 ◇ 「また少し話しを変えるが、てめえの案に乗るために必要な情報はまだあるだろう。そっちが言う目障りな奴ら、そいつらの場所だ」 志々雄はまだ答えを出さずに、更なる情報を求めてくる。 「ちなみに俺の方からそういったことは何も言えねえ。放送二回分…十二時間はずっと誰とも会えずじまいだったからなあ。会った奴の中でまだ生きている奴は一人いるが…もうどこにいったかなんて全く分からねえさ」 「……そんな口の利き方で聞き出せると思っているのか?」 志々雄のこの言葉に嘘は無い。 けどもDIOからしてみれば、志々雄が自分だけ情報を出し渋ろうとしているようにも聞こえる。 「ちなみにそいつは長髪の男で、斧と剣が混ざったみてえな武器を使い、氷や飛ぶ斬撃みてえな妙な術を使う。こっちが先に言ったんだから、そっちも言えよな?」 志々雄は自分が知る唯一の相手…魔王についての情報を先んじて与える。 そうすることで、案の同意前にDIO達からも戦力についての情報を吐き出させようという魂胆だ。 その魂胆は、実際上手くいっているようだった。 「……我からは僅かに、言えることがある」 ここで、これまでほとんど静かにしていたJUDOが口を開く。 「おそらく…この島の中央か、東の方の街で…おそらく4人程度が固まって動いている。1人は羽を生やした剣士の女…残る3人は、我や貴様のように『仮面ライダー』への変身能力を有している。1人は銃使い、1人は武器を複製する力を持つ。…最後の1人は、貴様と同じベルトを巻いていた」 「何だと?」 その言葉にDIOは反応を示す。 他の仮面ライダー程度、今のDIOにとっては大したものとは思っていないが、自分と同じベルトを使っていると聞いたら話は少しだけ変わる。 それはつまり、可能性としてはごく僅かなものではあるが、自分に近い力を持っているかもしれないからだ。 なお、JUDOが話した3人の内1人は厳密には仮面ライダーではないかもしれないこと、JUDOは一応それに気付いていること。 それは、わざわざ話すことではなかった。 「そのベルトをした者は、どんな姿になっていた?」 「それを聞きたければ、貴様も話すことだ。特に、他に仮面ライダーがいたかどうかをな」 「……チッ。…おそらくは、ここから北の山の方で……5人が固まって動いてる。…まあ、厳密には1人は1匹か。電気を発する鼠に、再生能力を持つ女……残る3人は、仮面ライダーだ。…青い剣士が1人、刀と盾を持つ者が1人。…最後の1人は、貴様のベルトをピンクに染めたようなものを使っていた」 「…………そうか。なら、こちらも言っておこう。貴様が知りたがっている仮面ライダーは、黒かった。戦闘方法は、徒手空拳だ」 「そうか…黒か」 DIOとJUDOは睨み合いながら、お互いに持つ情報を引き出させる。 DIOとしては対等な交渉をさせられているようで不満なところもあったが、これにより少しの懸念事項も解消された。 本当に黒いライダーであるならば、少なくとも自分と同じくエターナルを使っている可能性は無くなる。 こちらの情報を話すだけの価値はあっただろう。 せっかく同じベルトを使っていた奴がいたことを教えたのに、何故か反応が少し薄めなのも気になるが、そこまで問題として捉えることではないだろう。 ◇ 「……で、ここまでのことを踏まえた上で、結局どうするつもりか?私の提案に乗ろうと思えてきたか?」 ある程度の情報が整理されたために。DIOは改めて問う。 これまでの話により、お互いにあるだろう心配事項はある程度までは解消されたと言えるだろう。 予めの情報もかなりサービスした。 けれども、DIOが望んだような答えは返ってこなかった。 「そうだな……はっきり言ってしまえば、俺としちゃあ『どっちでもいい』だ」 そう答えるのは、志々雄真実だ。 「確かにてめえの言う通り、どうせなら余計な奴らが居なくなってからの方が良いかもしれねえが…結局最終的にはお前らとも戦うことには変わりねえ。むしろ、そんな奴らと戦い、疲弊した所をてめえが狙ってくることも考えられる。だが、今後どうなるかについては結局のところ動いてみなくちゃ分からねえ。ここでお前らと戦うか、戦わないか、どっちを選んでも最終結果は変わらねえと思うぜ。どうせこの世は弱肉強食、生き残るのは『強い奴』なんだからな」 志々雄は持論を交えながら語る。 その言葉には、前からと同じく挑発的な要素も混じっていた。 「…生き残るのは強者だという点には同意する。だが、よくもまあそんな中途半端で煮え切らない答えが出せたな。前にも、つまらん挑発は貴様自身を滅ぼすと言ったはずだが?」 「はっ。つまり何だ?てめえはここで殺り合っても自分だけが生き残れる自信があるってわけか?」 「……お望みとあらば見せてやろうか?」 「さあな。てめえの好きにしたらいいさ。自分の提案を無碍にしたいんならな」 志々雄は挑発的な態度を止めない。 けれども、この言葉に対してDIOの方から手を出すわけにはいかない。 こんな挑発に乗って攻撃を仕掛けたら、どこか精神的な敗北感が微かに残るかもしれない。 「で、さっきから妙に静かな感じがするが…そっちの方はどうなんだい?そこの縞々仮面」 苛つき始めているDIOを尻目に、志々雄は話をJUDOに振る。 先ほどの放送が終わってから、JUDOは確かに口数が何故だか少なくなっている感じがあった。 他参加者の位置情報の話になった時は喋っていたが、それも「仮面ライダー」以外のことについては反応が薄かった感じもあった。 これまでの交渉はほとんどDIOと志々雄だけで行われていた。 JUDOが何を考えているか、二人には分かりにくくなっている感じがあった。 「…………そうだな。確かに、余分な者共を削ぎ落としてから決着をつけるというのは、理にかなった提案だろう」 口を開いたJUDOは、DIOの案に肯定的な言葉を発する。 「………だがそれは、3人も必要なことであろうか」 ◆ 「…何を言いたい」 「言葉通りだ。貴様の提案通りにするとしても、3人もいる必要はないだろう。つまり、1人は消えるべきだ」 JUDOは、DIOの言う通り他の都合が悪い者達を排除するまで休戦するのは構わないが、それは2人だけで十分という意味の発言をした。 それは、3人の内1人はもうここで死んでもらいたいという意味でもあった。 「だが、今ここで3人の内誰かが死ぬまで戦えば、今後戦うための力を失う可能性もある」 JUDOは自分が今言ったことの問題点も自覚していた。 「だからここは、消す者を予め決めておくべきだ」 「――――消えるのは、貴様だ」 JUDOは指を差す。 それが指し示していたのは、DIOだった。 ◇ 「……なるほど。つまり、2人がかりでこいつを殺ろうって言いてえわけか」 志々雄はJUDOの言葉に納得の色を見せる。 「確かに3人残っていたら、最後の方で漁夫の利を狙う奴が出るかもしれねえからな。特に、そんな提案をしてきた奴なんかな」 志々雄はDIOを見ながら皮肉交じりな言葉を発する。 それは、JUDOの新たな案に乗りかけていることを意味していた。 「…我の考えに、貴様にとってももう少し利があることを教えてやる」 JUDOは志々雄を見ながら話し始める。 自らのデイパックの中に手を入れ、1つのアイテムを取り出す。 それは、棒の取り付けられた宝石のようなものだった。 「この『賢者の石』は、使用者本人と、一定範囲内の使用者が味方と認識している者を回復する。一度使ったらしばらくは使えんがな。我に協力するなら、貴様にもこれを使ってやる」 今の志々雄は確かにダメージを負っている。 時間を置けば自然回復するものではあるが、今すぐ治せるのはそれでも悪くない。 すぐに治るのであれば、この場で改めて戦う道も非現実的なものから離れていく。 「……まさかとは思うが、本当にその愚かな案に乗るつもりじゃあなかろうな…!」 DIOが志々雄に向かって声をかける。 その声には、大きく怒気が含まれているようだった。 「そもそもだ。何故に貴様はそのような愚か極まりない選択をとる?………今すぐ謝るなら、許してやらんこともないが?」 「………貴様のような人間如きが、そんな自分の方が上だと思っているかのような態度をしているのが気に食わん。…理由はそれだけで十分だろう」 「……人間だと……?」 DIOは威圧的な言葉に臆する様子なく、JUDOは煽り返す。 …けれども少し、返答までに妙な間もあった。 何か無理矢理、理由付けを考えていたかのようであった。 けれどもDIOはそんなことよりも、自分を人間呼ばわりしたことの方に気を立てた。 その言葉の方が、彼の神経を逆撫でしていた。 「…………良いのか?他にもまだ知らせてない情報はあるぞ?」 DIOはより激しくなりそうな怒りを無理矢理にでも抑え込み、冷静さを装いながら今度は言い聞かせるかのように話す。 実際、まだ隠している情報はある。 DIOがこれまで会った中でまだ情報を話していない者が2人いる。 1人は承太郎が身体を使っていた燃堂力。 そして、身体側の身内が主催陣営におり、何か特殊なものがあると思われる柊ナナ。 この2人に関してはPK学園の方に戻ってこなかったため、現在地の予測は正確性を少し欠く。 おそらくは最初に逃げ延びた場所に待機し、今頃桐生戦兎達と再合流している可能性は高いと思われるが、確実にそうだとは言えない。 言わなかったのはそれだけでなく、柊ナナの方に少し興味があり、他の者に先に殺されるのはなるべく避けたい気持ちもあったためだ。 他にもまだ、隠していることはある。 「そんなこと…これまで言ったことも含めて、どこまでが本当かは互いに分からねえだろ」 ここで、自分たちが知る他参加者の情報を話すとしても、全て真実である必要は無い。 全員が共に行動できない方に話が進んでしまっている以上なおさらだ。 むしろある程度情報を隠した方が、他の者らの殺害に苦労し、都合の良い感じに消耗してくれる可能性も考えられる。 そういったことは、全員思いつけている。 ここでの情報は、そこまで大きく鵜呑みにはできない。 ある程度までは信頼できないかもしれないことを意識するべき。 そのことも、全員分かっている。 「それにまあ、情報はもう十分だろうからな」 「その言葉…我に乗ると見ても良いのか?」 先ほどからの志々雄の態度を見て、JUDOもそんな風に判断する。 けれどもはっきりそうだとは言ってないため、一応の確認をとる。 「ああ、いいぜ。やってやろうじゃねえか」 そして志々雄は、JUDOに対し肯定の言葉を返した。 最初に遭遇した時は殺し合った相手であるが、それを一旦置いておいて協力する道を選んだようだ。 当初はDIOが提案したものが、望んでいなかった形で実現してしまったようだった。 「………ハァ。まさか、君たちがここまでの大馬鹿者だとは思わなかったよ」 DIOはわざとらしくため息をつき、大きく呆れたような反応を見せる。 「よかろう。貴様らがどれほど愚かな選択をしたのか、この行いがどれほど無駄なことなのか、頂点に立つべきは誰なのか…その身に味合わせてやろう!」 ◆◆◆ 開戦の合図となるのは、DIOが迎え撃つことを決めて発した言葉だけではない。 JUDOは手に持った棒付きの賢者の石を振った。 同時に、確かにその石の効果が発揮された。 JUDOと志々雄が負っていた傷が、回復された。 特に志々雄は、完治と言ってもいいレベルまでに傷が癒された。 クリームによって削り取られていた左肩も、そんな事実が無かったかのように元に戻っていた。 そのことを確認できた志々雄が、真っ先に動く。 片手に持ったエンジンブレードを大きく振り上げる。 そしてDIOの方へと向かって行き、振り下ろそうとする。 「ザ・ワールドッ!」 それを受け止めるのは、DIOのスタンドのザ・ワールドだ。 両手に持った2本の刀を交差させてエンジンブレードにぶつける。 20kgの重量と柱の男の肉体を持って振り下ろされたエンジンブレードだが、2本の刀の方もザ・ワールドのパワーが乗せられることで弾き返す。 その隙に、今度はJUDOが動く。 手に持ったライドブッカーをガンモードにし、DIOの方目掛けてトリガーを引く。 「チッ、無駄なことを…!」 この攻撃による効果は実際薄い。 発射されたエネルギー弾は、胴体部分へは届いてもエターナルの装甲に阻まれて大きなダメージにならない。 顔部分へ届きそうになったものも、DIOが咄嗟に持ってきたエターナルエッジと腕に防がれる。 とは言っても、これは何かしらのダメージを期待してでの攻撃ではない。 自分の方に注意を向けさせるための、牽制の目的があった。 結果、DIOはJUDOの方を、ザ・ワールドは志々雄の方を相手する形になっていく。 ザ・ワールドが志々雄の攻撃を捌きながら、本体であるDIO自身はJUDOの方へと向かって行く形になっていく。 本体とスタンド、どちらも同時に動かしながらそれぞれ違う戦闘方法で別々の相手と戦うのは精神的な負担も増える。 だからと言って、DIOはそもそも自分がそんなこと程度のことを気後れするような者だと思っていない。 『無駄無駄無駄無駄ッ!!』 ザ・ワールドが両手に刀を持ったまま突きのラッシュを志々雄に向かって行う。 数十分前、JUDOに向かってやったものと同じだ。 「シャアアッ!」 『ガンッ!』『キンッ!』 志々雄はそれに対しエンジンブレードを振り回して弾いて捌く。 1対1の状態ならまだしも、2人相手でスタンドを本体と別の相手と戦わせていては普段よりも操作するための集中力はやはり落ちる。 ザ・ワールドが持つ精密性も、いつもよりは僅かに低い。 そして何より、刀剣類を扱った戦闘は志々雄の方がよく慣れている。 相手の刀の切っ先がどこに向かっているか、これを避けたり弾いたりするにはどうすればいいか、それが志々雄には分かる。 元々有していたものと、ここに来てからの承太郎やディケイドカブトを相手にした戦闘経験により、素早いラッシュもある程度見切れていた。 これにより、JUDOを相手にした時と違い二刀流によるラッシュは志々雄に対し有効な攻撃を当てることは難しくなっていた。 スタンドにラッシュを行わせながら、DIO自身はJUDOの下へと駆けていく。 走りながらDIOはエターナルメモリをロストドライバーから抜き取り、それを手に持ったエターナルエッジのスロットの方に差し込む。 『ETERNAL MAXIMUM DRIVE』 『バチッ』 「ッ!?」 その瞬間、志々雄の持ち物に異変が起こる。 エンジンブレードに差しっぱなしだったヒートメモリ、それから一瞬電気のようなものが走ったように見えた。 これにより志々雄の意識は、そっちの方に一瞬引っ張られた。 『無駄無駄ァッ!』 「ぐあっ…!」 そうしてできた一瞬の隙により、志々雄の体にザ・ワールドが持つ刀が複数回突き刺さる。 柱の男の肉体ではこれは致命的な傷とはならない。 けれども勢いよく突かれたことにより、志々雄は後方へと押し出される。 「くっ…!」 志々雄は咄嗟に後ろ向きに跳んでザ・ワールドから距離を離す。 そしてザ・ワールドが再び近づいてくる前に、エンジンブレードからヒートメモリを一旦抜き取り、それのボタンを押してみる。 (何だ?急に壊れたのか?) ボタンを押してみても、何も反応がなかった。 本来鳴るはずのガイアウィスパーは、うんともすんとも言わなかった。 これは、エターナルメモリが持つ本来の能力の一つだった。 T1のガイアメモリの機能を永久的に停止させる、それがエターナルのマキシマムドライブの効果だ。 これは、エターナルメモリが破壊されない限りは解除されないものだ。 本来ならその効果は風都全域程の広範囲に及ぶものだ。 けれどもこの場においては、近い場所にあるものにしか効果がないようだった。 なお、このことはDIOが意識してやったことではない。 JUDOへの攻撃のために発動したものが偶発的に作用した。 そして、DIOがJUDOの攻撃の方に一瞬意識を集中したために、ザ・ワールドの動きも少し鈍った。 それにより、志々雄はこの瞬間にヒートメモリの動作確認ができた。 ここで発動されたマキシマムドライブでは、メモリのエネルギーが青い炎となってエターナルエッジを包み込む。 そしてDIOはエターナルエッジを一閃、青い炎が斬撃と共にJUDOの方へと飛んでいく。 これは数十分前に発動した、結果的にディケイドアギトの必殺技とのパワー比べとなったものと同じ技だ。 「フンッ!」 これをJUDOは、単純な跳躍で回避。 マキシマムドライブの発動の前に、跳ぶ準備はできていた。 JUDOが跳んだ後、青い炎はその下の方に着弾して爆発を起こす。 「フン、確かに回復しているようだな」 そう言いながらDIOはエターナルメモリをエッジの中から出してドライバーの方に戻す。 苛つきを感じながらも相手の現状をDIOは把握する。 先ほどの戦いではかなりのダメージを与えたはずだが、そんなことがなかったかのような動きをしていた。 賢者の石は、JUDOが受けたダメージも確かに回復させていた。 「よそ見すんなよ!」 DIOがまだ空中にいる状態のJUDOに目線を向けている間に、志々雄が体勢を整え直して動く。 エンジンブレードを再び構える。 そんな状態になった志々雄の前に、再びザ・ワールドのスタンド像が立ちふさがる。 (こいつ、何故平気そうにしている?刺した手応えは確かにあったはずだが…) ザ・ワールドの目越しに、志々雄に刀を何度も突き刺したことは確認していた。 普通の生物なら死ぬか、そうでなくとも重傷になるほどのものだ。 けれども、志々雄がそれをあまり気に留めずに立っていることに疑問を感じてしまう。 (こいつ、もしや吸血鬼か?) この点についてはそんな可能性を考えてしまう。 少し刃物で刺して体に小さな穴を開けた程度で動ける存在は、それくらいしかDIOは知らない。 かつてのDIO…ディオ・ブランドーも、吸血鬼になった後は銃弾を何発か撃ち込まれても動けていた。 それと、同じようなものだと感じた。 自分と同じくエターナルメモリを使っている可能性は、エターナルの姿になってないから考えない。 DIOが志々雄の肉体について一瞬考察した頃、JUDOは最初の位置から少し後ろの方の地上に降り立つ。 同時に、滞空していた間にライドブッカーから取り出していたカードをディケイドライバーに差し込んだ。 『KAMEN RIDE RYUKI』 JUDOが選んだのは、龍騎へのカメンライドだ。 ディケイド龍騎となったJUDOは、続けざまに別のカードをディケイドライバーに挿入する。 『ATTACK RIDE ADVENT』 その音声が流れた後に、近くにできていた水溜まりから赤い龍…ドラグレッダーが現れる。 ――ディケイド龍騎のドラグレッダーは、数時間前の戦いで破壊されたこともあった。 けれども、このドラグレッダーは本物のミラーモンスターのドラグレッダーというわけではない。 だから、こうして再び出現させることもできていた。 JUDOがそうしてディケイド龍騎として戦う準備をしている間にも、志々雄とザ・ワールドの小競り合いも続いている。 JUDOがカードの用意をしていた時、再びエンジンブレードと2本の刀のぶつかり合いがあった。 そこでの数秒の間に、刃同士の何度かの打ち合いがあった。 そこでもまた、一つの異常が起きてしまった。 『バキッ』 (ムッ…!?) ザ・ワールドが持っていた刀が、1本折れてしまった。 折れたのは、時雨の方だ。 時雨は、先端から全体のおよそ三分の一の長さの分だけ折れてしまっていた。 こうなってしまったのは、様々な要因が重なったためだ。 まず単純に、これまでの戦いで酷使されたこと、 ザ・ワールドの強い力で振り回されていたことで、刀身に負荷がかかっていたことが挙げられる。 特に負担となったのは、突きのラッシュでの衝撃によるものだった。 そして、志々雄の肉体に突き刺したのも要因の一つだった。 今の志々雄の身体…柱の男のエシディシは500度もの高温の血液が流れている。 一回一回の突き刺しは一瞬でも、その血液に触れたことにより刀には急激に熱が加えられた。 かつて、エシディシの血液が金属性のマスクにかかった時、そのマスクは脆くなった。 触れた時間は短いため程度はマスクの時より低いが、それと同じようなことが、突き刺された刀にも起こった。 それに、先ほどまで降っていた雨により、ある程度までは冷えた状態からでもあった。 それによるヒートショックの影響も、少なからずあった。 そして最後に、今の打ち合いで20kgのエンジンブレードと柱の男の膂力が合わさった衝撃が脆くなってきていた刀に何度か伝わった。 それが止めとなり、遂に時雨が折れた。 なお、もう1本の刀の秋水の方は、元々が頑丈さを誇る品だったこともありここでは折れなかった。 そちらの方に関してはまだ大丈夫そうであった。 時雨は、名刀であることは確からしいが、それ以上の特徴の情報が無いためにここで折れることとなってしまった。 刀が1本折れたことにより、ザ・ワールドの動きにズレが生じる。 「シャアッ!!」 「ぐっ…!」 その隙を逃す志々雄ではない。 刀が折れたと同時に、左胸部分が一瞬空いた。 そこに、エンジンブレードの刃が届いた。 ザ・ワールドの左胸から腹の辺りまでを、斜めに斬りつけた。 とは言っても、そこまで深い傷を作れたわけではない。 表面からおよそ数センチの深さ…致命的なダメージにはなっていない。 それでも、刃がスタンドの像の中に入っていったのは確かなようだった。 それにより、本体のDIOにもフィードバックが起きる。 ザ・ワールドと同じ箇所を、斬られた感覚がDIOの上を走った。 JUDOがドラグレッダーの召喚を完了したのも、それと同じタイミングだった。 「やれ」 『GYAOOOO!』 ドラグレッダーが口の中から火球を飛ばす。 その火球は、DIOの方へと向かっていく。 「! 無駄ァッ!!」 エンジンブレードによるダメージを受けながらも、DIOはその火球を認識する。 そして火球が自身の下へと着弾しそうになった瞬間、背中にあったローブマントを翻す。 火球は、そのマントに包み込まれると、かき消された。 このマント…エターナルローブには、あらゆる熱や冷気、電撃や打撃等を無効化する能力が備わっている。 その能力により、ドラグレッダーの火球を打ち消した。 「行け」 『GUOOOOO!!』 JUDOが指示を出すと、ドラグレッダーは今度はDIOの方に向かって突進して行く。 口を開き、DIOに対して噛み付こうとしているようだった。 「ちょっと頭数を増やした程度でこのDIOに対抗できると思うな!」 DIOはそう叫ぶと、彼もまた跳躍した。 そのまま前方に向かって跳び、ドラグレッダーの頭の上へと跳び乗った。 「あっ、てめ、待ちやがれ!」 同時に、ここまで志々雄と打ち合いをしていたザ・ワールドのスタンド像が離れてDIOの方へと戻っていった。 DIOに伴って空中に移動していくザ・ワールドを、志々雄は追いきれなかった。 『GAAAAAA!!』 DIOはドラグレッダーの頭の上に股がる。 ドラグレッダーは頭を振ってDIOを落とそうとする。 それち対しDIOは片手でドラグレッダーの角を掴み、落とされないように耐えていた。 「こんなちょいとばかしデカいだけの赤い蛇でどうにかできると思っていたのかァ~?なあァーッ!」 『GIIIIIA!!』 DIOはもう片方の手に持ったエターナルエッジを振りかざし、それを勢いよくドラグレッダーの頭頂部に突き刺した。 同時に、ザ・ワールドが折れた時雨を投げ捨て、秋水を両手で握りしめて、股がったDIOより後ろのドラグレッダーの胴体部分に刀を叩きつけた。 頭を刺されたドラグレッダーは悲鳴のようなものを発声する。 そして胴体の方は、ザ・ワールドのパワーで秋水を打ち込まれたことにより、切断されてしまった。 真っ二つにされたドラグレッダーは、そのまま落下していく。 DIOは落下途中のドラグレッダーの上から飛び降り、先に地面へと着地する。 落下したドラグレッダーの残骸は、まるで溶けるような形で消滅した。 DIOが着地した後、志々雄とJUDOは横並びの形で、DIOに対峙するように移動する。 DIOもまた、2人がいる方に向き直る。 「…重ね重ね言っておこう。貴様らがどんな手を尽くそうとも、このDIOの前では全てが無駄だということをな!」 DIOは自分の体が2人に見やすくなるように胸を前に押し出すよう少し反る姿勢で力強く立つ。 ガイアメモリを使った仮面ライダーは肉体が直接変化するタイプであるため、エターナルの装甲の上からでも傷が見えていた。 するとどうだろう、DIOの体に付けられていた傷に変化が生じる。 傷は、まるで何事もなかったように塞がっていった。 「何だ?てめえも俺と同じだったのか?」 志々雄がそんな疑問を呈する。 彼の肉体もまた、先ほどの戦いで刀で開けられた体中の傷穴が再生・塞がり始めていた。 「…さあ、どうだろうな?」 DIOは志々雄に対し、微笑を浮かべながら返答する。 (こいつ、こちらのことを吸血鬼だと認識したか?だとすれば、その認識はいずれ足を引っ張るだろう) 内心では、DIOは志々雄の態度にそんな風な判断をとっていた。 こちらのことを吸血鬼だと思ったのならば、相手は自分を殺す手段を日光が確実なものだと考えるだろう。 しかし、今の時間帯ではもう日がほとんど沈んでおり、日光もこちら側には届いてない。 ならば、相手は次の手段として頭部…脳の完全破壊を殺害のための手段として考えるかもしれない。 けれども、今の自分ならばそれでも死には至らないだろうと、DIOは認識していた。 DIOは内心、ほくそ笑んでいた。 そんなやり取りをしている2人をさほど気に留めていないかのように、JUDOは新たなカードを取り出していた。 それは、今の攻防をきっかけに新たに解放されたカードだった。 今のJUDOが持つ中では、最後のカードでもあった。 JUDOはそのカードをディケイドライバーの中に差し込んだ。 『KAMEN RIDE KIVA』 ◆◆◆ →
https://w.atwiki.jp/jojoson/pages/1162.html
名前: 幽霊 スタンド:Sham Vampire よく使われるタグ: ナイフフィーバーの人、ナイフ盗品、DIOの世界 声の特徴: 渋さを感じさせるDIO声 作品の特徴・傾向 1~3部、DIOなど悪役が中心。 動画も歌詞も自作。選曲は主にボーカロイド曲から。 人物・その他の特徴 ジョジョソン以外でも歌い手として精力的に活動している。 歌詞や動画説明文の中では、ナイフはだいたい盗品。 実は、ワムウが一番好きらしい。 動画 公開マイリスト 『無駄!無駄!★ナイフフィーバー』歌ってみた 【DIO】でKnifeの替え歌を歌ってみた by 幽霊 歌詞 無駄!無駄!★ナイフフィーバー 敗け‥だと?何故! Knife is steal 十面相の替え歌で石仮面の男 DIOのカーニバル Last a game 『夢喰い白黒バク』 で DIOソン ノーモアクロス~救いはいらない~ リスキーゲーム Best of friends Hey Mr.Brando デッドライン咲かす 俺の記憶 コザイクデイズ デンジャラス・カイロ・シティ その名を叫べ God Storm 独りの夜ダイアリー 波紋 遥か夢 仲間がいるから マトリョシカ de れっつDIOソン
https://w.atwiki.jp/zenzen53/pages/195.html
マヌケな笑顔だった。 承太郎が幾ら脅しをかけても、ヴァッシュのそれは変わらず、ラヴ&ピースという己の意見をも改めることをしない。 こうまで戦意の無さを見せられては、さすがの承太郎も攻撃の意志が挫けてしまうもの。 彼はしょうがない、と溜息を吐き、まずは手の代わりに、口を開いてやることにした。 「……安心しな。手加減はしてやる」 直後、承太郎のスタープラチナによる怒涛の拳のラッシュが、ヴァッシュに襲い掛かった。 寸前で攻撃の意志に気がついたヴァッシュは、間一髪とはばかりに横に転がり、回避。 しかし、それに安堵するよりも先にヴァッシュの口から、抗議の声が勢いよく飛び出た。 「ちょ、ちょっと、さっき手加減するって言わなかった!? 今の当たってたら、僕、死んでるよ!!」 その言葉が真であると示すように、ついさっきまでヴァッシュが背を預けていた大木が、承太郎の攻撃によって粉々となって横に倒れた。 だが、そんなヴァッシュの悲痛なセリフを無視して、承太郎はギロリと氷のような冷たい目で応える。 「てめえ……スタンド使いか? ……スタンドを出す素振りを見せねえのが、ちと気になるが……次は本気で行くぜ!」 無遠慮で、猛々しく、それでいて清々しいほど真っ直ぐとした闘志の発露。 それを浴びせかけられたヴァッシュは、先ほどとは違って声を重くし、苦渋の表情を浮かべながら、承太郎に話しかける。 「……やっぱり話し合いは無理なのかい? DIO様からは君を始末するように言われているけれど、 それでも僕は闘うこと以外で、君を知り、君の事をDIO様に伝えたいんだ!!」 「やれやれ、勘違いしているようだから、一つ教えといてやる。その空っぽの頭に、よく叩き込んでおきな!」 「な、何かな?」 「DIOは、てめえほど脳天気じゃねえんだよ!!」 「オラッ!!」という掛け声と共にスタープラチナの豪腕がヴァッシュの胸板を強打し、後ろへと吹っ飛ばす。 しかし、それよりも早くヴァッシュの抜き打ちの射撃音が響き、一発の銃弾が承太郎の左肩に突き刺さったのであった。 「承太郎、君のその力には銃でしか対抗できない。まだ暴れるというのなら、この銃で動けなくしてから、DIO様のところに連れて行くよ?」 口の端から漏れ出た血を拭いながら、ヴァッシュは最後通牒を突きつけた。 マヌケというよりは、どこかやるせない、哀しい笑顔。 だが、それを飾るヴァッシュの瞳は、哀惜とは無縁のように毅然と前を向き、どこか輝いてすらいた。 きっとそこには折れることの無い強靭で、苛烈な意志が込められているのだろう。 スタープラチナでさえ、反応できないヴァッシュの神速の銃撃も相まって、それは十二分の脅威ともいえる。 しかし、承太郎は何ら遠慮なく、怪我の痛みなど物ともせず、ヴァッシュへと力強く歩みを進めていくのであった。 再びスタープラチナと銃弾が交差する。 あわやそんなシーンを再現されようかという所で、二人の行動は止まった。 大魔王バーンによる第一回放送である。 「……ウルフウッド……」 バーンの放送を後にして、銃弾の代わりにヴァッシュの苦悶に塗れた声が漏れ出た。 親友、戦友、盟友。彼自身にとっても、どう表現していいか分からない大切な人の死。 一度は経験したものだ。決して受け入れられないというわけじゃない。 だけど、どうしようもなく哀しくて、どうしようもなく重い。 そんな感傷がヴァッシュの心の中で蹲ろうとした矢先、それを邪魔するかのように 突如として、木々を震わすかのような大きな銃声が立て続けに響き渡った。 聞き覚えのある音。この世にして、二つしかない武器。故にその答えをヴァッシュは容易に得る。 リヴィオの二重牙(ダブル・ファング)の咆哮だ。 断続的に、けたたましいほど響くそれは、リヴィオが如何に熾烈な戦闘に身を置いているかを、如実に分からせてくれる。 リヴィオはウルフウッドが命を賭けて救い、守った人間だ。そんな彼が危険であるというのなら、ただ黙って座視などはできない。 目の前の承太郎は一先ず後にして、リヴィオを助けに行こう。そう判断して、駆け出そうとした瞬間、ヴァッシュに変化が訪れた。 強烈な吐き気である。何だと思う間もなく、胃から酸っぱいものが込み上げ、地面へと吐き出される。 悪臭漂う中で、ヴァッシュは唐突に理解した。このまま承太郎を放っておくのは、自らの主であるDIO様へのひどい裏切りだ、と。 DIOへの背信は、今のヴァッシュにとって、自らの根幹となるアイデンティティーの否定でしかない。 そしてその心理的作用は、激烈なまでに身体に影響を与え、今の醜悪とも言える状況を引き起こしてしまったのだ。 ヴァッシュは慌てて承太郎の方に振り返り、再び銃を構える。 それと共に身体を支配する気持ち悪さが消え、楽になっていくのを感じた。 と同時に、またしても自らの礎を揺るがすような違和感を、ヴァッシュは覚えてしまった。 人に銃を向けて、心が軽くなる。今まで一度として感じたことのない歪な感情の働きだ。 「ぼ、僕は……何だ? 何かを……され、た……のか?」 ヴァッシュの中で、疑問が嵐のように吹き荒れた。 だが、肉の芽によって、忠誠心を高められた今、それを植えつけたDIOという解答が思い浮かばない。 故に当て所ない烈風がヴァッシュ自身を切り刻み、幾つもの傷を与えていく。 気持ち悪い。全てを投げ出したい。考えるのを止めたい。 あまりに苛まれる自己矛盾に、ヴァッシュが逃避的な感情を抱きだすと、今度はそれは許さんと 彼を追い討ちするかのように大きな爆発音が生じ、次いで身を焼きかねん熱風が届けられた。 方向からして、リヴィオがいる所。 爆発の規模がからして、状況は逼迫しており、予断が許される情勢ではないだろう。 つまり、リヴィオの命が、ウルフウッドの願いが今、まさに消えようとしているのだ。 「行かなくちゃ、だよね……」 命の危機を前にして、揺れ動いていた天秤が、ようやく片方へ傾く。だけど、それは僅かな傾斜に過ぎない。 決断した筈のヴァッシュの足取りは重く、挙げ句、その足は身体をろくに支えることすら出来ない。 未だに承太郎に意識が引きずられるし、精神を撹拌されたかのように、どろどろとした不快さが身体の中に残る。 DIOの支配は生半可ものではないのだ。それに抗おうとすれば、それ相応の代償を伴う。 だけどそれでも、とヴァッシュは命に牙を向けるのではなく、救いの手を差し伸べる。 「……野郎」 と、思わず承太郎は呟いた。 承太郎と敵対していたヴァッシュは、いきなり嘔吐し、苦しみだし、そしてあろうことか敵に背を向けて歩き出していったのだ。 意味不明である。DIOの部下としては、到底許されない、あるまじき行動だ。 命を惜しんでの逃走だとしても、勝敗の目は、どちらにも出てなかったし、その手段もあまりに覚束ない。 正直、ヴァッシュ・ザ・スタンピードは狂ったのではないかというのが、承太郎の印象だ。 だが、そこで承太郎は、ふとポルナレフのことを思い出した。 彼はDIOによって肉の芽を植えつけられても、高潔な精神を失いはしなかった。 もしかしら、DIOの怨敵を目前に逃走を選ぶヴァッシュも、ポルナレフのように肉の芽でも自分を見失わなかった結果なのではないだろうか。 頭によぎったそんな考えを承太郎は一笑に付した。 脳に直接影響を与えるDIOの呪縛すらも寄せ付けない強固な信念や精神など、あの惨めな逃走からは窺えない。 そもそもDIOの部下が全員肉の芽を植え付けられているというのもナンセンスな話だ。 単純に金銭によってDIOと結びついたということも、十分に有り得る事だし、それなら闘い――命の投げ合いに拘らないことにも納得がいく。 というか、そう考えるのが、自然だ。ヴァッシュのあの姿も、命の危険に怖気づいてのことなのだろう。 「……さて、どうするか?」 スタープラチナで左肩の銃弾を取り除き、銃創の応急処置を簡単に行いながら、承太郎は頭を悩ませた。 ヴァッシュの様子を見るに、DIOとの闘いに邪魔をしてくるとは思えない。 夜に闘っていたヴァニラ・アイスも、今は昼間で外を出歩けない。 ならば、日の出ている今の内に、DIOがいる市街地へ行き、倒すのが先決と言える。 しかし、DIO一味を放り出していても、DIOと同様に他の人間への被害が危惧される。 一体どうするべきか。承太郎は遠ざかるヴァッシュの背中目掛けて、忌々しそうに舌を鳴らして、二つの選択肢の吟味を始めた。 【一日目 朝】 【現在地 B-5 弾薬庫付近の森】 【ヴァッシュ・ザ・スタンピード@トライガン・マキシマム】 【状態】肉の芽による洗脳、胸部打撲、強烈な吐き気、倦怠感 【装備】ヴァッシュの銃@トライガン・マキシマム (残弾5/6)、予備弾セット(ヴァッシュの銃の銃弾残り24) 【道具】支給品一式 【思考】 基本 殺し合いの打破、DIOに忠誠を示す 1. リヴィオを助ける、皆の戦闘を止める、D-3の市街地に皆を集める 2. ジョースター一行とDIOの部下を探す 3. ナイブズにDIOを紹介する 【備考】 ※ジョースター一行とDIOの部下の情報を得ました ※肉の芽はDIOへの忠誠を高めるだけのものです 【空条承太郎@ジョジョの奇妙な冒険】 【状態】肉体疲労(小)、精神疲労(大)、左肩銃創 【装備】裾が削り取られた学ラン、パチンコ玉(残り80コ)@ジョジョの奇妙な冒険 【道具】ランダム支給品、支給品一式 【思考】 基本 DIOとバーンをぶちのめす 1. DIOのところへ行く or ヴァッシュとヴァニラ・アイスをぶちのめす 2. ジョセフのじじいとポルナレフを探す 【備考】 ※精神疲労やテンションの度合いにより、時の停止時間が変化します 【支給品情報】 予備弾セット 参加者に支給された銃火器の予備弾が、それぞれ30発ずつ。 085 The Heart Asks Pleasure First BACK NEXT 087 Amazing Grace 067 Party Hard ヴァッシュ・ザ・スタンピード [[]] 067 Party Hard 空条承太郎 [[]]
https://w.atwiki.jp/newani4/pages/131.html
頭文字D ◆KKELIaaFJU 月明かりに照らされ、北の方面に向かう影が一つ。 百年の眠りから覚めた男、その名は「DIO」。 DIOの館が半壊した今、DIOは新たなる住処を探すべく行動を開始していた。 地図を見た限り、北にはホテルがあったが…… (果たして、本当にこのホテルを目指すべきであろうか) ここからは近いが、人が集まるとしたらホテルよりも本能字学園の方である。 学校というものは人が多く集まる上に昼の間過ごせそうな施設がありそうではある。 そして、地図にホテルと書かれたからにはこの施設。豪勢なホテルと見るべきである。 休むには最適である考えていいはずである。 しかし、この二箇所に行くのは不可能である。 一番の問題は日の出までの時間。あと3時間ほどであろうか? 行けるとしたらその施設のどちらか一つである。 急がねばならないが、ダメージも少々だがある。 そこで何かないかと自身の黒カードを確認する。 血液があれば体力も受けたダメージも全快したであろう。 だが、そんなもの都合よくは支給されていなかった。 あったのは…… 「ほう、自動車か……」 出てきたのは一台のオープンカーであった。 DIOは一度、黒カードを戻して、自動車の黒カードの説明を読む。 そして、理解した。 ――――自動車の運転方法を。 「……少し運転してみるか……」 DIOは再び黒カードからオープンカーを取り出した。 そして、車に飛び乗り、運転席に座る。 もちろん、シートベルトなどは付けない。 キーを差して回し、車のエンジンに火を灯す。 右足でアクセルを力強く踏み込む。 すると、車は前に加速していく。 エンジンから轟音が響かせて、どんどん加速していく。 「ほう、中々の馬力(パワー)と速度(スピード)だ」 ステアリングを握るその手には車体からの振動が全身に伝わっていく。 馬車しか走っていなかった時代から男にとって初めての経験であった。 しばらくは直進していく。 そして、DIOはどんどんスピードを上げていく。 調子に乗ったDIOは思い切って右にステアリングを切る。 だが、ブレーキをかけずに曲がったので車体が右に大きく傾く。 DIOの身体には今まで受けたことのない横Gが掛かる。 シートベルトを使っていなかったのでDIOの身体は車外に飛び出しそうになる。 「むん!」 しかし、DIOは己の腕力で踏みとどまりステアリングを逆に切る。 今度は車体の後部が大きく振られるが、左に滑るように曲がった。 否、曲がるどころか車体が大きくスピンしていった。 それはもうぐるぐると遊園地にあるコーヒーカップのように。 「ほう、これが慣性ドリフトというものか」 これは慣性ドリフトではない。 ここでDIOはようやく左足でブレーキを踏み込んで車を止めた。 そして、ブレーキというものを覚えた。 「大分、この自動車というものにも慣れたぞ」 DIOは邪悪な笑みを浮かべ、再びアクセルを踏み込む。 車の運転方法はほぼ完全にマスターした。 だが、その行き先は未だに決まっていない。 【B-7とC-7境界あたり/一日目・黎明】 【DIO@ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース】 [状態]:腹部・胸部にダメージ(小)、疲労(小) 、ちょっとテンションが高い [服装]:なし [装備]:蟇郡苛の車@キルラキル [道具]:腕輪と白カード、赤カード(10/10)、青カード(10/10) 黒カード:不明支給品0~2(本人確認済み) [思考・行動] 基本方針:主催者を殺す。そのために手っ取り早く他参加者を始末する。 1:昼の間過ごせる建物を探す。 2:言峰綺礼への興味。 [備考] ※時止めはいつもより疲労が増加しています。一呼吸だけではなく、数呼吸間隔を開けなければ時止め出来ません。 ※車の運転を覚えました。 蟇郡苛の車@キルラキル DIOに支給 ピンク色のオープンカー(新車)。 ボンネットにでかい初心者若葉マークが付いてる車。 もちろん、オープンカーなので日光は防げない。 時系列順で読む Back 薄氷の殺人 Next 1+1+0+1−1= 投下順で読む Back 薄氷の殺人 Next 1+1+0+1−1= 026 本性の道 DIO 051 本能字の変(1) バクチ・ダンサー
https://w.atwiki.jp/jojoson/pages/971.html
エジプトに向かって 旅してた 傷ついてもいいから 前に 危険な旅だって 分かってる ただ後悔せぬよう 向かうのさ 信頼できるのは 自分だけで 友人なんていらなかった 僕の法皇の緑が 見える人はいないのだから 克服したい DIOに対する恐怖を 屈してしまった 自分許せない 乗り越えなくちゃ 何一つ変わらないと 分かっているのに 買われぬ僕がいる 誇らしげにかざしてた DIOへの忠誠心は 役に立たぬ未来へと 進むための嘘だった 自分の命かけてまで 救ってくれた承太郎に DIOの下にいる事は 間違いだと教えられたんだ 退屈な毎日に溺れていたんだ 気付いたら忠誠 誓ってた 悔しかった本当は 従属なんてね 望んでなかったんだ 誇らしげにかざしてた ヤツの悪のカリスマ性は 人を惑わすための まやかしのモノだった ホリィさんそして世界を 救うために旅立つJOJO 僕も同行するよ DIOの野望打ち砕くため 戦ってばかりじゃ 心の余裕なくしちゃうから たまに力を抜いて みんなと楽しむのも大事です 承太郎 ジョースターさん アヴドゥルさん ポルナレフ そしてイギー 皆の力を合わせて We are Stardust Crusaders We want to overthrow DIO We are Stardust Crusaders In the Bizarre Adventure We are Stardust Crusaders We were able to come across We are Stardust Crusaders My valuable fellows… こんな弱い僕の傍に 一緒にいてくれた 法皇の緑や仲間の励ます声が僕に勇気くれました 今になって分かったんだ 僕の法皇の緑は 世界を救うために 与えられた力なんだ 悪の帝王DIOの能力暴けるなら この命が朽ち果ててしまっても構わない 僕は走り出してた DIOの秘密を知るため 半径20mエメラルド・スプラッシュ放って 素晴らしきスタンド持ち 素晴らしき仲間を持った 最高の旅だった 一巡したらまた会おう 原曲【ガゼット「未成年」】 元動画URL【http //www.nicovideo.jp/watch/sm1184700】
https://w.atwiki.jp/zenzen53/pages/191.html
エンヤはバランの死体を見つけると、愛情たっぷりにそれを撫で上げた。 「DIO様ほどではないにしろ、ヒヒ……中々いい男じゃないか。 私がもう十年若ければ、生娘のようにはしゃいだんじゃが…………まあ、いいいさ。さあ、立ちな!!」 バランの死体から煙が立ち上り、程なくして彼は自らの足で地面に立った。 傷ついた身体ではあるが、一目で屈強と分かる肉体。バランのそれを仔細に検分しながら、エンヤは僅かに頷いた。 ミッドバレイを痛めつけようとした時に訪れた大破壊。大地そのものを根こそぎ奪っていった強大なエネルギーの固まり。 その発射場所にいた男――バランなら、何となくそれが可能のように思えたのだ。 勿論、それは確かではないし、こうして死体を目の当たりにしても、何の慰めにはならない。 寧ろ圧倒的な破壊を起こした輩が死んだとたら、それを倒すことの出来た化け物の存在の可能性を示すことにすらなる。 不安や心配は増すばかりである。だが、こうして強さおいて説得力を持つ人物に出会えたことは幸運と言えるかもしれない。 何故なら不確かな存在では緩みがちになる警戒が、それによってピンと糸を張ったように引き締まるからだ。 エンヤは周囲に入念に目を配りながら、ミッドバレイ、フェイト、バランの三人を引き連れて 深い霧の中をのそり、のそりと歩いていった。 ―― ―――― ―――――――― DIO様!! そんな尊ぶべき名が、周辺に気を配っていたエンヤの耳に届いてきた。 主の名前を叫ぶ者が、自らのスタンドである霧の中に入ったことを悟ると、 エンヤは早速幻覚を作り出し、その人物の足がこちらに向くように仕向けた。 「おお!? しみったれたバアさん……確かDIO様の部下だっけか? DIO様が呼んでいたぜ。街に来いってさ」 エンヤの前に現れ、浦飯幽助と名乗った男のからは、やはり渇望していた主の名前が聞くことができた。 そしてそれだけにあらず、かの主は自らを必要としているとのこと。 その事実に行き当たると、エンヤは感極まり、涙を滂沱の如く垂れ流した。 「おおおおおおおぉぉぉぉぉ!! DIO様!! 何と勿体無いお言葉!! おおおおおぃ!!! おおいおいおい!!!」 涙を振りまき、髪を左右に乱しながら、エンヤは身体全体を使って喜びを露にしていく。 その異様な姿に浦飯の足が後ろに引いたのを横目で確認しながらも尚、エンヤを歓声を上げるのをやめない。 それほどに主からの言葉が、嬉しかったのだ。 「あ~、ちゃんと伝えたぜ、バアさん……それじゃあな!!」 狂態を見せるエンヤに恐る恐る声を掛けると、浦飯はこの場を去るべく、すぐさまに足に力を入れた。 見ているだけで、怖気が走る。彼が知る老女とは別種の恐さを届ける彼女から逃げるのに迷いはない。 しかし、そんな浦飯の背中にピシャリとエンヤの冷たい声が投げかけられる。 「待ちな、小僧!」 「あ~ん? 何だよ、バアさん?」 心底嫌悪を覚えた浦飯だが、DIOの部下であるエンヤの言葉を無視するわけにもいかず 彼はゆっくりと面倒臭そうにエンヤに振り返った。 「幽助……おまえの出身はどこだい? 今は西暦何年だい?」 「ああ? 何でそんなこと……」 「……いいから答えな!! このボケぁ!! これはDIO様のためにも必要なことなんだよおおお!!!」 「DIO様の?」 その言葉を聞いた途端、浦飯は心が満たされていくのを感じた。 これから自らの主に益することが出来る。そう思うだけで、浦飯に喧嘩をする以上の至福をもたらしてくれたのだ。 浦飯は今まで見せたことのない笑顔を作り、エンヤに答えを述べていく。 「出身は日本だよ。西暦は~……良く分かんねえや。すまねえな、バアさん」 「大体で構わないよ」 「あ~~、1992年か93年だったか? 90年代っつうのは覚えてんだけどな、その先はいまいちっつううか……」 「確認しとくが、おまえの住んでいた星は地球じゃな?」 「あん? バアさん、ボケちまったか? 他にあんのかよ?」 「……数年の違いじゃが、やはり参加者の時間軸がずれておる。となると、彼奴めの能力はDIO様と同じ時間への干渉? …………いや、それでは地球とは違う星にいるというミッドバレイへの説明がつかない…………。 違う場所、違う時間……………まさか……時間と空間を含めた次元への…………? バカな! ありえんッ!! 幾らスタンドといえど、そこまで出来るわけが……!! いや、もしそれが可能となれば、それは王すらも超えるッ…………!!!」 あまりにスケールの大きさに恐れおののき、エンヤの顔からは冷たい汗が滝のように零れ落ちる。 もしエンヤが危惧したことが事実ならば、それは自らを奉じる主すらも凌駕する絶対的な存在を示すこととなる。 そんな輩にはたして反逆の牙を突き立てられるか。 「おい、バアさん、さっきから何言ってんだ?」 突如と響いた浦飯の声にエンヤは現実に引き戻された。 「何だい、まだいたのかい、小僧」 「んだよ、その言い草はよ」 「フン」 「じゃあ、今度こそおれは行くぜ!」 「……いや、待ちな、小僧!!」 「っと、何だよ、バアさん?」 「おまえさんは、このまま島中にDIO様の言葉を届けるつもりかい?」 「当たり前だろ! DIO様の命令なんだから!」 「それじゃあ、ついでだ。出会った参加者の出身地、今現在の西暦を聞いときな。 それと……一番最初にバーンとやらに刃向かっていたガキ共を覚えているかい?」 「あ~ん……確かさっき空に映像が映っていた奴だろう? 飛影を倒した奴だからな、バッチリ覚えているぜ!!」 「それと緑の変な服を着たガキさ。そいつらをちゃんと生かして私の所に、DIO様の所にお連れするんじゃ!! いいな!!?」 「別にかまわねえけれど、何でそんな面倒くさいことをすんだよ?」 「それくらい自分で考えな」 「んだよ! ケチくせーな!」 「フン……あとは、そうだね。おまえの仲間のことも聞かせてもらおうか。名簿に載っていた飛影という名前を気軽に呼ぶんだ。 この場には、おまえの知り合いがいるんだろう?」 「まあな! あいつらにも早くDIO様に会わせてやりてえぜ!」 そう言うと、浦飯は喜色満面に己の仲間、そして敵のことをエンヤに語っていった。 ―― ―――― ―――――――― 浦飯が拡声器を手に走り去っていくのを見届けると、エンヤは思考の渦に身を沈めた。 (バーンの能力は次元を操る……そう考えるのは早計じゃな。そんなことをするよりも、私らの記憶を操る方が、遥かに容易い。 どちらにしろ、バーンめの能力を探るには他の参加者の情報、それにダイ、ポップとかいったガキ共の話を聞いてからじゃ。 それまでにこの私がすべきことはDIO様への合流、ジョースターの抹殺、そして禁呪の謎を解くことと言ったところか。 幽助が走ってきた方向を考えれば、DIO様がお待ちしているのは、D-3の市街地のことじゃろう。 ここからは距離があるにしろ、そこまで行くことには、何ら問題はない。 問題があるとすれば…………それはこのまま何の手土産もなしに、DIO様の元に訪れていいかということじゃ。 ただDIO様への元に赴く。そんなことは誰だって出来るし、それ故にそれをするだけでは単なる有象無象と同じでしかない。 仮にもあの御方の御側で仕えさせてもらっている身のこの私が、そのような評価を得るわけにはいかないッッ!!! そこらの配下と同程度の存在と思われては、我慢がならん! 無能とあの御方に蔑まされるのは、とても許せるものではない! 何が何でもDIO様を喜ばせるものを、お持ちしなければ、この私の沽券にも関わる……ッ! …………ジョースターの首を獲れば一番なのじゃろうが、肝心のジョースターがどこにいるかなど、見当もつかん! ……となると……現状では、これが精一杯かのう……口惜しいが) エンヤは地図を広げ、現在地と放送された禁止エリアを見比べた。 そしてそれを確認すると、後ろにいたミッドバレイに向かって、事も無げに言い放った。 「ミッドバレイ、おまえには禁止エリアに入ってもらうよ」 【一日目 朝】 【現在地 D-6】 【ミッドバレイ・ザ・ホーンフリーク@トライガン・マキシマム】 【状態】全身穴だらけ、ナイブズへの恐怖、エンヤへの恐怖、生への絶望、正気がヤバイ 【装備】ミッドバレイのサックス@トライガン・マキシマム 【道具】ランダム支給品、支給品一式 【思考】 基本 死にたい 1. 死にたい 【エンヤ@ジョジョの奇妙な冒険】 【状態】健康、憎しみと怒りで心が一杯 【装備】木の棒(現地調達) 【道具】なし 【思考】 基本 DIO様に組するもの以外は皆殺し 1. ミッドバレイを禁止エリアに突っ込ませて、禁呪発動の仕組みを探る 2. DIO様の元へ向かう 3. ポルナレフは絶対に殺す 4. ジョースターの家系も根絶やしにする 【備考】 ※正義(ジャスティス)でフェイトとバランの死体を操っています ※正義(ジャスティス)でミッドバレイを操っています ※参加者間による世界観、時間軸のズレはバーンの能力によるものだと思っています ※ミッドバレイ、浦飯幽助の仲間と敵の情報を得ました 【フェイト・T・ハラオウン(死体)@魔法少女リリカルなのは A's】 【状態】死体、穴だらけ 【装備】ハサミ@ジョジョの奇妙な冒険 【道具】ランダム支給品×2、支給品一式×2 【バラン(死体)@DRAGON QUEST-ダイの大冒険】 【状態】死体、穴だらけ 【装備】なし 【道具】なし 【浦飯幽助@幽遊白書】 【状態】健康 、肉の芽による洗脳 【装備】拡声器@オリジナル 【道具】武器支給品、支給品一式 【思考】 基本 バーンをぶっ倒す、DIOに忠誠を示す 1. 皆をDIOの所へ呼び込む 1. 仲間と合流 2. 戸愚呂と対決 【備考】 ※名簿は引き千切られて捨てられました ※リヴィオの仲間と敵の情報を得ました ※ジョースター一行とDIOの部下の情報を得ました ※肉の芽はDIOへの忠誠を高めるだけのものです 082 Stop and Stare BACK NEXT 084 Something about You 052 In too Deep エンヤ [[]] 052 In too Deep ミッドバレイ [[]] 082 Stop and Stare 浦飯幽助 084 Something about You
https://w.atwiki.jp/justicerowa/pages/259.html
幸せは歩いてこない だから歩いてゆくんだね ◆JR/R2C5uDs 一日一殺 三日で三殺 三人殺せば ご褒美だ♪ んん、まって、新ルールは2日間限定だ。一日一殺じゃとても間に合わないよ。 さっきの放送で…あと何人いるんだっけ? …まあ、いいか。 別に全員殺さなきゃならないわけじゃないし、それより何よりもユッキーは、『ただ生き残れば良い』だけなんだしね。 ユッキー。 知ってるよ、今、変な女と一緒に居るんだよね。 あと、キモい変態コスプレ親父。 とりあえず危険じゃないってのはすごく安心。 でも、忘れちゃ駄目だよ。 ユッキーの恋人は私だけだし、私の恋人もユッキーだけ。 そんな女は必要無いんだから、すぐに追い出しちゃわないとね。 どんな手を使ってでも♪ ◆◆◆ 我妻由乃にとって、これは二度目の人生だ。 いや、人生、ですら無い。 彼女の人生は、未だ始まっていない。 いわば、今の彼女は、得るべき人生の下準備をしている最中であり、その二巡目なのだ。 一度クリアしたもののバッドエンドを向かえたゲームのようなものだ。 終わり方が納得できないから、今、二巡目をプレイしている。やり直しをしている。 だから、前よりも巧くできるし、今度こそ望むべきハッピーエンドを迎えられると信じている。それが、彼女の夢であり希望である。 そして同時に、だから彼女は、他者の命に頓着しない。 ゲームをするときに、クリア条件を満たすために必要なキャラクター以外どうだって構わないのと同じだ。 何より、『どうせやり直せば、死んでようが生きていようが同じ事』なのだ。 彼女が望むハッピーエンド。そして、彼女の『真の人生の始まり』に必要な存在はただひとり。 天野雪輝。 彼だけなのだから。 跳躍する。常人ならぬ速度で、常人ならぬ飛距離を、ローズピンクのひらひらとしたスカートが舞う。 その左手の先が打ち抜くはずであったそれがすんでに消え、空を切った。 速い。避ける、でも無い。ほんの少し、ただほんの少し姿勢を変えた。そのようにしか見えない動き。 しかし体勢は崩さない。その程度は予測済み。 右脚でその腹を蹴る。常人ならひとたまりもないであろうその蹴りは、僅かに衝撃を与えた程度か、その勢いで由乃は後方に半回転しつつ着地する。 暗く、寒々しい下水道の中で、夢と希望を心に宿した少女は、野心に身を焦がし人を辞めた男と対峙していた。 「ふうむ…成る程。これが君の力か」 余裕ぶった態度が気に入らない。 身体能力は本郷と互角かそれ以上か。しかしえもいわれぬ不気味な雰囲気は、その真逆。 あちらが抜き身の真剣、鋼の意志を持つ男とするならば、こちらはドブ泥の奥に潜む魔人だ。 しかし、由乃にはまだ手はある。 支給品にしろ、プリキュアの能力にしろ、手の内はほとんど見せていない。『これが君の力か』? 笑わせないで、こんなのまだ序の口よ。 「邪魔しないで」 取り合う気などさらさらない。この男は本郷と同じ、『ただの障害物』。 由乃にとって、自分の真の人生を邪魔する、新たな『中ボス』程度の存在だ。 再び距離を詰める。 男はそれに応じる気配も見せず、堂々と腕を組んだままだ。 「邪魔? 私が、君の一体何を邪魔するって?」 寸前でサイドステップ。 「成る程、君は勘違いをしている様だな」 さほど広くない下水道の壁を蹴る。 「君には何か目的が…いや、目当ての誰かが居るようだね」 すでに由乃は男の頭上にいる。宙を舞い反転、そのま膝を脳天に打ち込む。 「そうだな…一つ、聞くが…」 男が頭を動かして避ける。避けたその先を、右手に隠したナイフが襲う。 奪った支給品の中にあった一つ。 それは、ナイフと呼ぶには大きかった。肉厚で、重く、湾曲した内側に鋭く研ぎ澄まされた刃を持っている。 ククリナイフと呼ばれるそれは、むしろ山刀や鉈に近い重さと切れ味で、山野で立木を切り落とすのにも使う、熟練者が使えば肉を裂き骨をも砕きうる武器。 技術的には劣るが、今の由乃の力であれば、頭蓋をバターの様に切り開く事すら可能だろう。 着地した。 手持ちのカードをほとんど使わずに勝利した、と、その勇士をユッキーに見せたいほどだ。 そう誇って背後に視線をやると、間抜けにも男は、二枚に下ろされた頭部を両手で合わせようと藻掻いている…ように見えた。 「ん…んん~、少し、ずれたかな?」 その声を、聞くまでは。 ◆◆◆ DIOにとって、これは二度目の人生だ。 最初の人生…つまり、ただ目端の利くだけの猪口才な若造、ディオ・ブランドーであった人生は、とうの昔に終わっている。 あの日、あの瞬間。 自らがジョースター家を乗っ取らんとするために仕掛けた数々の策略を、ジョナサン・ジョースターに看破され、追いつめられた最後の頼みに、古代文明の残した遺物、石仮面を被り『人であることを辞めた』そのときに、彼は新たな人生のステージに進んだ。 人ならぬ者。人を超越した者。 人の生命を糧とする支配者、吸血鬼、としての人生を。 その人生も、ジョナサンとの戦いによって早々に一時休止とはなったのだが、何れにせよ今の彼は、吸血鬼であり、スタンド使いであり、正に帝王である。 DIOにとって、全ての人間は『食料』に過ぎない。 勿論、中には有用な人間、DIOに忠誠を尽くす人間もいる。魂において、友情に近い触れあいを得られる者もごく稀にいる。 それらを支配し利用するのも彼の役目だが、それは『食べるための家畜』と、『飼育、或いは愛玩するペット』の差のようなものだ。 人は鶏を喰い豚を喰い牛を喰う。 人は犬を飼い猫を飼い鳥を飼う。 もはや人ではなくなったDIOにとって、この世界に存在するあらゆる人間は、そういう分類によってのみ分けられる対象でしかない。 今、DIOはこの目の前に少女が、どちらに分類できる者かを見定めようとしていた。 始めに出会った少女は、ただ怯えおののくだけの『食料』に過ぎなかった。 次に出会った少年には、利用価値も感じられたが、すでに死んだらしい。 その次、機械の身体を持った男は、『害獣』である。ジョースターの血統、或いはアブドゥルやポルナレフ、花京院などと同じ。 『恐怖を克服して、闇に立ち向かう黄金の意志』を持った、排除すべき害獣、だ。 では、この少女は? 躊躇無く攻撃を仕掛けるその精神。相手を殺す事を厭わぬ漆黒の殺意。そして、おそらくは何らかの外的要因で身につけたであろうずば抜けた身体能力。 これは、『有用な狩猟犬』だ。 DIOが二度目の人生において最初に学んだことは、己の策略のみに頼らず、力と恐怖、そして欲望を刺激することで、人間を支配し利用するという事だ。 「君は、天国を信じるか?」 DIOは聞く。 切り裂かれた頭部が少しずれていたのを直し、安定した視線の先に居るのは、1人の少女。 畏怖、混乱、恐慌。 それらがぐるぐると目の中に浮かんでは消え、渦巻いている。 吸血鬼となったDIOの、脅威の再生力。 太陽光か、或いは太陽光と同じ波長を持つ波紋エネルギーを浴びせられぬ限りは、DIOの肉体は首だけになっても死なず、生き延びる。 正に、不老不死、だ。 その脅威をまざまざと見せつけられ、少女は戸惑う。 斬っても死なぬ、撃っても倒れぬ。 そんな相手にどう立ち向かえば良いというのか? 「天国…言い替えれば、人の求める幸福のありか…。それは一体どこにあると思う? 君にとっての幸福…天国の扉は何だ…?」 DIOは問う。問いつつ、少女の目を覗く。 暗く、血塗られた夢を求める、濁り腐った輝きに満ちたその目を。 「…あんたに関係無いでしょ。それが何だっていうのよ」 由乃が会話に乗ったのは、それが相手の手と知りつつも、乗るしかないという判断からだ。 問答を仕掛けると言うことは、今殺すことよりも別の目的がある。 少なくともこの場合、不意打ちを仕掛けるためではない何らかの目的が。 であれば、ここで乗ることは、状況を整理し次の手を打つ時間稼ぎにもなる。 「私は、天国を目指している」 DIOが言う。 だったら勝手に死ね、と、常ならばそう吐き捨てていたかも知れぬ言葉だが、今の由乃はそんな憎まれ口をきいてる余裕は無い。 「天国というのは、別に死後の世界の事じゃあない。私は、より多くの魂を所有することこそ、その天国への扉ではないかと思っている」 距離が、少しずつ、狭まる。 「分かるかい? 絶対なる幸福、絶対なる安心……」 あと数センチ…いやまだだ…あと…。 「私なら、君たちにそれをもたらす事ができる」 言葉が終わるか終わらぬかのうちに、光の蝶が、暗闇を貫く。 やったか? 由乃が「プリキュア・ドリーム・アタック」の叫び声と共に掌から放った光は、圧倒的熱量を伴い下水道の闇を駆け抜けて、遠くの壁を破壊した。 そこにはあの男の痕跡すらない。 その刹那、息も掛かるほどの背後から男の声。 「…今のは、ちょっとばかり冷や汗をかいたぞ」 避けた!? あの技を!? しかしまだだ。避けられる可能性は想定済み。その後、避けたら近接を取られる可能性は半々。しかしそれに賭けた。 左手に隠していたのは小さなスプレー。 10㎝ほどの円筒状の小瓶は、一見ただの香水瓶であったが、違う。 これは、南米の特殊な植物から精製された『ゾンビルーツのスプレー』だった。 一時的に人の自由意志を奪い、支配する事の出来るガスなのだ。 それを、振り向き様に男の鼻先に吹きかける。 吸った! 間違いなく、吸った! すかさず後ろに飛び退く。効くまでどれほどの時間が掛かるか分からぬ。右手のククリナイフを逆手に構え、警戒する。 今ここで止めを刺すべきか? だが、このゾンビルーツの効果も確認しておきたい。もし説明書き通りのものなら、使い方次第で強力な切り札ともなり得る支給品だ。 その一瞬の逡巡が、全てを決めた。 ◆◆◆ DIOは、基本的に女という存在を信用していない。 たしかに、ミドラーやマライア、DIOにスタンドの存在を教えた占い師のエンヤ婆など、部下の何人かは女だ。 しかし本当に身近に置き、近辺を任せられるほどには、女の部下を重用はしていなかった。 不老不死となったDIOにとって、女という性はあまり必要ない。子孫を残す意味がないからだ。 子をなす、子孫を残す、というのは、自己保存本能の別の表れである。 自分自身という個が永遠に存在し得ないからこそ、自分の複製を代わりに残すのだ。 気まぐれに、食料として調達した女の何人かと交わってみたこともある。 そのうち何人かは子が出来たかもしれない。しれないが、そこに何ら感慨もわかず、DIOはそれ以降その女共のことを忘れた。 愛だ、という。 ジョナサン・ジョースターと結婚したエリナ・ペンドルトンもかつてそう言っていた。そしてエンヤ婆もそう言っていた。 DIOがそれらを評するならば、執着、である。 エンヤ婆は自分の子、J・ガイルに執着していた。それはやはり、いずれ死すべき定命の者の執着であり妄執だろう。 別にそれらを無価値だとは言わない。利用できるからだ。しかし同時に、崇高で高邁な価値観だとも思わぬ。 息子に異常な愛情を注いでいたエンヤ婆は、まごう事なき邪悪であった。 息子のためであれば、誰であろうと殺し苦しめ破壊し蹂躙しようと、一切気にもとめない。 そしてこの少女、我妻由乃も又、DIOにとってはエンヤ婆同様に見事なまでに邪悪であった。 愛そのものに価値があるのではない。 愛という名の欲望によって何を成すか。そこで行われる行為にこそ、DIOが求め必要とする価値があった。 「もう分かっているだろうが、私は不老不死だ。何者にも倒されない」 四肢を裂かれ、五体を切り刻まれようとも、その傷は修復され元に戻る。 「毒だとか薬だとか、そんなもの通用しない」 波紋エネルギーを血流を操ることで体外に排出した様に、毒や薬を注射、吸入させられても、それと気付けば体外へ排出できる。 「そして、君たちにその力を分け与えてやる事だって出来る」 ゾンビ化するエキスを注入することも出来るし、DIOの血を与えることで、DIO同様の吸血鬼とする事も出来るし、――― もっとおぞましい事すら出来る。 「ただ、誓えば良い。 このDIOに永遠の忠誠を誓えば、君たちの『幸福』は、私が保証してやろう…」 ◆◆◆ 「DIO様♪」 雪輝を『ユッキー』と呼ぶときと同様か、或いはそれ以上の甘い声で、由乃はそう呟く。 暗い下水道の中ではあるが、彼女の見据える未来は明るい光明に満ちている。 いかなる原理で止まってしまうか分からぬ為、また、速度は出るが音などからも日が昇り始めれば目立ちすぎる為、やむなくバイクを乗り捨て隠してから、由乃が取った新たなルートは下水道だった。 この街は通常のものとは違っているとは思っていた。この下水道とてきちんと繋がっている保証はない。だから、一種の賭でもある。 あの本郷もここまでは追ってこないだろうし、うまく行けば下水道にいるはずの雪輝への直行便ともなる。だがもし、島まで繋がっていなければ無駄足である。 しかし由乃はそれに賭け、そして『勝った』。 DIOと出会えたのだから。 由乃は知らぬ事だが、DIOは二度、己のスタンド、『ザ・ワールド』の能力で、時を止めた。 一度目は、由乃の放ったプリキュア・ドリーム・アタックを避けた際。 二度目は、一度は不意を突かれ吸入してしまった『ゾンビルーツのスプレー』の成分を体外に排出し、同時に由乃へと『肉の芽』を植え付けたとき、だ。 DIOは、由乃の能力を『有用』だと思い、そして由乃の欲望、底知れぬ血塗られた希望に、『価値』を見いだした。 吸血鬼となったDIOの細胞の一部である『肉の芽』は、それを脳へと植え付ける事で、『DIOへの忠誠心』を喚起させる。 全ての者に通用するとも限らぬし、元々の性格を激変させるまでには至らない。 しかし、『欲深で邪悪な者』であれば、その効果は絶大だ。 由乃は猟犬としての素質がある。彼女の言う『ユッキー』というエサを投げ与えれば、実に見事な働きをするであろう。 それにまた ――― 雪輝が持っているという、『未来日記』。 時を止める『ザ・ワールド』に、未来を予知する『無差別日記』。 この組み合わせは、正にDIOにとってはより確実な勝利をもたらすものではないか? DIOは、下水道の中で一枚の地図を見つけていた。 恐らくこの実験の主催者が用意したのであろうそれは、この下水道の地図であり、それによれば下水道は、地図上にあるほぼ全ての施設に通じている。 橋の下に、一直線に島へと繋がる経路があったのだ。 由乃は、DIOの強さ、不死性を認め、彼の提案に乗ることこそが最善だと思った。 その判断の半分以上は、時を止められ、知らぬ間に植え付けられたDIOの『肉の芽』によるものであることには、当然気付いていない。 『ユッキー』の存在を至上とする由乃のセカイの中に、新たに起立したDIOという支配者は、少なくとも今現在は矛盾することなく共存している。 彼女はDIOに相談し、DIOはそれに応えた。 仮面ライダー、本鄕とその同類の事も話し、愛しい雪輝とその周りで起きたこと、また『未来日記』とそれに纏わる殺し合いの事も話した。 DIOはそれら全てを聞き、その上で「何の心配もない」と保証してくれた。 そうだ、DIO様なら、本郷だろうと奇っ怪な鎧の怪人だろうと、恐れる必要は無い。 由乃の中の不安と恐れを、DIOは全て払いのけた。 そして、DIOに教わったとおりに、下水を進んで雪輝を探す。 探して、言われたとおりの場所へと連れて行き、『保護』する。 由乃は今、これまで以上の希望に満ちている。 愛するユッキーを見つけ、DIO様と共に邪魔する者を蹴散らし、そして『天国』…由乃にとってそれは、『ユッキーとの幸せな人生』への扉をくぐる。 それが、新たなゲームでの『HAPPY END』 への、最短攻略ルートだ。 同様に、未来日記を与えられた後継者候補であり、そしてこの実験へとかり出された者達のうち、平坂黄泉と雨流みねねは、かつての戦いと今回の実験の違いを、「意に介さなかった」。 みねねにとって闘争と殺戮こそが人生そのものであったし、平坂にとっては己の正義を実現さえ出来れば、それがどんな場であっても構わないのだ。 天野雪輝は、というと、彼はその違いに気付かなかった。彼の本質はあくまで日常の傍観者であり、闘争も殺戮も全て非日常である。だから、『神選び』と『実験』の違い、その根本的差異についてまで、意識が回らない。回せる余裕もない。 由乃は ――― どうであろうか? 本来、彼女の求める『HAPPY END』 は、神の後継者選びというルールの中で得られるもののはずであった。 雪輝を神にする事がその攻略法であり、そうすれば全てのおぞましきこと、疚しきことも、赦される。いや、無かったことにすら出来るはずなのだ。 すでに今、この『実験』と称する殺戮の場は、その道から大きく外れている。かつてあった因果律の外へと、連れ出されてしまっている。 その事に、彼女は無意識にも気付いている。気付いているが、だからと言って ――― 今更元へは戻れない、戻れるわけがないのだ。 だから、我妻由乃は進む。 以前よりもさらに、後戻りのきかぬ道、やり直しのきくはずもない道を選んで進む。 腕を振って、脚を上げて、ひたすらどす黒く血に塗れた道の果てに、夢と希望を託し続けて。 幸せは歩いてこない だから歩いてゆくんだね 一日一殺 三日で三殺 三人殺せば ご褒美だ 人生は ワン・ツー・パンチ あせかき べそかき 殺そうよ あなたの歩いたその跡は きれいな血の花咲くでしょう♪ 歩くリズムに合わせて、昔聞いた気のする古い歌を小さく口ずさんで、再び「DIO様♪」と呟く。 それから少しして、「ユッキー♪」と呟いたとき、彼女の意識に微かなノイズが走った気がしたが、やはりすぐにそれを忘れた。 【F-5周辺/下水道内:朝】 【DIO@ジョジョの奇妙な冒険】 [属性]:悪(Set) [状態]:健康 絶好調 左肩に火傷痕 疲労(小) [装備]: [持物]:基本支給品一式 不明支給品1~3 下水道の地図 [思考・状況] 基本方針:帝王はこのDIOだッ! 1:日中は地下にヒキコモリ予定。 2:下僕の我妻由乃! 天野雪輝の『無差別日記』! この二つが揃えばさらに無敵ッ! 3:ルンゲを見かけたら殺害する。 4:Dr.テンマ、ニナを見かけたらヨハンの事を教える。 [備考] ※参戦時期はヴァニラ・アイス死亡後。 ※山村方面に、ダグバが逃がした参加者がいる事を知りました。 ※DIOが由乃に指定した「雪輝を保護する場所」は、後の書き手判断で。 【H-6/下水道内:朝】 【我妻由乃@未来日記】 [属性]:その他(Isi) [状態]:健康、キュアドリームに変身中、肉の芽による洗脳中、アカルイミライ [装備]:雪輝日記(レプリカ) 剃刀 コルトパイソン(残弾3/6) ピンキーキャッチュ@Yes!プリキュア5シリーズ ククリナイフ@現実 [道具]:基本支給品×4、支給品(確認済み)×0~6 アストロライト液体爆薬入りの小瓶@現実×6 マッチ箱@現地調達 ゾンビルーツのスプレー@バットマン [思考・状況] 基本方針:DIO様と共に勝ち抜いて、ユッキー(天野雪輝)と共に生き残る。 1:東南市街地の下水道内でユッキーを探し、DIO様の指示した場所で保護する。 (雪輝の意思は問わない) 2:邪魔をする人間、ユッキーの敵になりそうな奴は排除する。本郷猛は必ず排除する。 [備考] ※バギブソン@仮面ライダークウガ は、F-4、コロッセオ周辺の市街地辺りに隠してあります。 【支給品紹介】 【ククリナイフ@現実】 刃渡り20㎝ほど。くの字型に湾曲した内側に刃のある、内反りの湾刀。 【ゾンビルーツのスプレー@バットマン】 ポイズン・アイビーが、南米原産の稀少植物のエキスから抽出加工した催眠洗脳効果のあるエキス。 このエキスをスプレーしかがされた者は、しばらくのあいだ自由意志を失った催眠状態になり、他者の命令に従う。 10㎝ほどの小さな香水瓶に入れられており、量は少ない。 (どの程度の時間、どの程度の命令までを聞くかは不明) 時系列順で読む Back 「勇ましく剣を持つもの」 Next 聖闘士として 投下順で読む Back 「勇ましく剣を持つもの」 Next 聖闘士として 混沌の落とし子たちに捧ぐ僕からの鎮魂歌 DIO [[]] 仮面ライダー対プリキュア ジャスティスバトルロワイアルで大冒険! 我妻由乃 [[]]