約 3,037,242 件
https://w.atwiki.jp/n4908bv/pages/2812.html
種類 【時空魔法】 Lv.197 防御呪文(攻撃にも使用可) 効果 対となる2つの超重力の渦が呪文使用者の周囲に配置可能 あらゆる攻撃を吸い込む為、強力な防御手段となる そのまま撃ち出す事で攻撃にも使用可能 同時に使用していたオリハルコン球も吸い込まれて行方不明になったと思いきやアポーツで戻ってくる不思議仕様。 ボイド・スフィアも打ち消してしまった。 レールガンの軌道も曲げる。 ミスト系のアンデッドには効果が無い。 範囲 攻撃に使用した場合の射程は不明 消費MP 不明 必要ボーナスポイント 10 備考 Lv.197からは自動取得でなくBPを消費しての取得らしい。 人によって、属性によってどのようにポイントが変わるかは不明。 当初の予定と異なり、ありとあらゆる魔法技能を取ることにより、使用可能種類が膨大になると同時に呪文融合で30を軽く越える呪文をまとめて行使する某問題児と、それにより影の薄くなった専門職のための運営の対応策の可能性もあり。 初出 1089話
https://w.atwiki.jp/vocaloidchly/pages/6834.html
作詞:ピノキオP 作曲:ピノキオP 編曲:ピノキオP 歌:初音ミク 翻譯:kyroslee 黑洞之丘的商店街 壞事今後也會不斷繼續啊 真的很遺憾 荒廢的小鎮(*註1)依然沉睡 即使在一直等待着黎明 在舐着 已經過時了的可樂糖 在3丁目的一角的 粗點心店裹獨自一人 不禁回想起 在月亮另一側的你呢 騎着充滿鐵鏽的自行車 避開人群奔走 如此性格別扭的人 多半不想讓人看見自己流淚呢 墜落吧 墜落吧 巨大的隕石啊 墜落至購物中心裹吧 祈願着 祈願着 但明明那樣做也是不可能解決問題的 在交替着交替着 那虛幻的笑容 往黑洞之中 將不論謊言以至小蟲一切捲進去 乏味的黑暗之中 吃着冰棒 然後終於中了的獎也 不得不棄掉了 那個溫柔的 老婆婆 已經不在這小鎮了 在垃圾站裹 被棄掉的奇跡 裝作半透明袋中 滿溢從破孔中流出 故意裝作尋求 理解這一切的人呢 通過破舊的揚聲器 混雜着噪音呼喊着 誤解是無可奈何的呢 太坦白反而顯得不可信呢 破壞吧 破壞吧 巨大的怪獸啊 就如特撮影片一樣 我愛你 我愛你(*註2) 但明明只靠那樣也是無法回到過去的 出門購物的清單 被遺留了 在黑洞之中 在放棄了 想要得到的事物之後 得以充滿的黑暗 這樣真的就可以了嗎 「總得要伴隨犠牲。」什麼的 將怪物的皮 揭下之後 感到有點想睡覺呢 想睡覺呢 想睡覺呢 墜落吧 墜落吧 巨大的隕石啊 就乾脆 墜落到這小鎮吧 祈願着 祈願着 但明明那樣做也是不可能解決問題的 但即便如此 若然我喜歡的你 依然在這小鎮中 但即便如此 若我討厭的這小鎮 有着你在的話 交通燈的燈號改變了 就試着去耐心等候吧 這漫長夜晚 終會迎來黎明的吧 註1:「シャッター街」指的是一整個小鎮的大部份商店都結業了,而拉下鐵閘的情景。 註2:「アモーレ」是意大利語中的「愛」的意思。
https://w.atwiki.jp/tokimeki_dictionary/pages/695.html
SFC版『1』のテニス部で3年間同じ部活の合宿に参加すると覚える奥義。
https://w.atwiki.jp/gods/pages/108793.html
ジョンブロックホールズ(ジョン・ブロックホールズ) イギリスのアランデル伯の系譜に登場する人物。 関連: キャサリンブロックホールズ (キャサリン・ブロックホールズ、娘)
https://w.atwiki.jp/bizarre/pages/59.html
「……結構歩いたわね。」 橋は無事越えたし…一応、駅に向かっているのよね。 それにしても思っていたのより随分と『長い』橋だったわ。(地図に書いてある絵はあてにならないってことね。) 自分がいた場所と町をつなぐ大きな橋。 最初にいた場所から町に行くにはあそこを通らなければいけないのはわかっていた。 散々歩いたし…『橋』が『長い』のはギリギリ我慢できた。 今、優先すべき事項はディアボロやジョルノ達について考えることですもの。 だけど (マンマミア~素晴らしいデザインだと思わないかトリッシュ! この橋の『つくり』……時代の先取りをしたような建築様式だ。 もっとも、オレ達の故郷の様式美に遥かに劣るのは明白だがね……) この男の存在が私の頭をかき回すのよ。 何よさっきのあの言い回し。 ああ忌々しい。嫌いじゃないけど忌々しい。 二言目には「楽しもう」だし、言葉は一々甘ったるいし(しかもセンスが古い。今時のイタリアの女には絶対通じないわね)、 オマケにさっき橋を渡り終えたとき、記念だとか言ってキスまで仕掛けようとしたのよッ! あたしをオとしてどうしようっていうのよッ!! でも……流石にもう諦めたみたいね。さっきからずっと黙りっぱなし。 フフ、キスしようとした時にかましてやった心臓へのエルボーが効いたのかしら。 独り言を喋る以外はじっとコッチを見てるだけだわ。 ……それはそれで結構気になるわね。 「ねぇシーザー」 「……………」 「今度はじっと見つめる作戦のつもり?」 「……………」 「言いたいことがあるならハッキリ言って頂戴。ナンパ以外は特別に『許可』するわ」 「……………トリッシュ、君はどこでその地図を手に入れたんだ?」 ハ!? まさか、バッグの中身を見ていないの? …………呆れたわ。 まったく何を考えているのかしら。 『見ようと確認する前に君と出会ったからね。バッグの中身よりも君の中身(気持ち)のほうが気になって仕方がなかったんだよ』 まさかこんな事言うんじゃあないでしょうね。もうッ! あたしまで古臭いセンスが移っちゃったじゃあないの! とにかくバッグを開けるよう指示したわ。何か役に立つものが入ってるかもしれないし。 バッグには水と食料と地図しか入っていないのはわかっているんだけど。 なんかこう……『期待』しちゃうのよね。この男――――シーザーに。 時間にして2、3分かしら。彼が中身を確認し終わったみたい。 あたしは水と食料と地図以外の物の報告をさせることにしたわ。 すると彼はキザったらしい表情でアタシに”ソレ”を差し出した。 手の平サイズの小さな小さな『折りたたまれた紙』。 ………なんかもう一発エルボーを喰らわせてやりたくなったわ。あれ? アタシ妙にプッツンしやすくなってない? * * * フフフ、既にバッグの中身は確認済みなんだぜトリッシュ。 バッグの中身を見ていないなんてのは嘘。全てリップサービスさ。悪く思わないでくれ。 中身は水と食料だろ? 他に役に立つような物なんて入っちゃいないさ。 しかし…しかしだ。このシーザー・アントニオ・ツェペリ、麗しのシニョリーナを退屈させるのは性に合わないんでね。 キミにちょっとした『サプライズ』をプレゼントする事にしたんだ。 バッグに入っていた何の変哲もないこの『折りたたまれた紙』を使ってね。 今まで退屈させてすまなかった。少々手間取ったよ。正直僕のナンパ術が女性に通じないなんてのはキミが初めてなんだから。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ (なぁトリッシュ! この紙を見てごらん!) (アラ!いったい何かしら?) (ごらんよトリッシュ……………ほら!) パァァァァァァァァァァァァァァァァ (こ…これは! な、なんて綺麗なシャボン玉なの…シャボン玉達が笑っているみたい!) (フッ、驚いたかい? (シャボンランチャーのアートってとこかな…)) (あたしとっても感激ィーーーーーッ!) (ギスギスしててもお肌に悪いだけさ。このシャボンで君の肌と心を綺麗にしてあげたかったんだよ) (どうやったの? この紙はアナタの物なの?) (ちょっとした手品だ。紙にタネはないよ。ただ…君の心のスキをつかせてもらったのさ) (まあ! シーザーったらいけない人ッ!) (トリッシュ……僕のニオイを嗅いでごらんよ) (いいわ。…あら、なんだか懐かしいニオイ。) (ウケケケケケケケケケ) (キャァァァァーーーーーーッ!) ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ……てな感じで自分の波紋とシャボンを使ったイリュージョンをプレゼントしよう。 ちょっとネタに走り過ぎちまったが最後には笑いあえる仲に早変わりさッ! じゃあ行動開始だぜーッ! 「で……バッグには何が入っていたの? その『紙』は何?」 「この紙こそ僕たちの『奇跡』さ。1(ウーノ)、2(ドゥーエ)でこの『紙』を開く。準備はいいかい? トリッシュ」 「………………何を企んでいるのかは知らないけど呆れる準備ならとっくにできてる。あなたを馬鹿にする準備も必要かしら?」 「驚く準備も忘れちゃダメだぜ。行くよ…………1(ウーノ)! ……2(ドゥーエ)!」 バササッ! 「…………どうだい。な、中々イ…イカスだろッ!?」 「……………………」 オイちょっと待て。 何これ? なんじゃあコレはぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!? 落ち着け、COOLになるんだシーザー・アントニオ・ツェペリ。ありのまま起こったことを思い出せ。 「『折りたたまれた紙』を開けたらシャボン玉じゃあなく………『鳩』が出てきた」 なぜ? なぜ? なぜ? ……いや待て、そんなことはどうでもいいッ! そんなことより………『無くなっちまった』ことの方が重要だッ! ネェんだ……オレの……俺の衣服に仕込んだ『シャボン液』がどっかにイっちまったッ!!! 思わず呼吸も乱したせいか波紋も出損ねたッ! 「言い訳も……特別に『許可』するわ。『奇跡』を起こしてちょうだい」 ヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイ トリッシュから怒りのビートが伝わってくる。特にあの視線はまるでリサリサ先生のような……なんてこった。 『折りたたまれた紙』を開いたら二人の距離がますます開いちまった。 またオレは鳩のせいで一杯食わされちまった!(今回は自業自得? 知るかッ!) ごめんよトリッシュ。こんなハズはなかったんだ。言い訳させてくれ。 これはオレの鳩。れっきとしたオレの鳩。そうだこれでいこう。オレの鳩オレの鳩。 「フッ、驚いたかい? 手品さ! これはオレの鳩なんだ」 「………………《支給品、伝書鳩サヴェジ・ガーデン》」 「そう!伝書鳩サヴェジ・ガー………え?」 「《訓練された伝書鳩であり、非常に優秀。手紙を結びつければ手紙の宛名欄に書かれた人物に必ずキッチリ届ける。 また、手紙を届けた後、送り主の所に戻ってくるかも手紙に書くことによって指定可能。 【手紙を届けること】のみに関しては天候やどんな不測の事態でも影響を受けない。ただし手紙を送る事ができる人物は このゲームの参加者のみであり、一度に手紙を送る事ができるのは一人のみ。郵送時間は場所による》 …………この『説明書』にそう書いてあるわ。『紙』の中に入っていたみたい。専用の『封筒』も一緒よ……」 「えっと…あの…その…トリッシュ?」 「良かったわね。『アナタの』鳩が支給されていて。こんな『奇跡』……あるのかしら」 「マ…マンマミア~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~(ダメだ…鳩に関わるとロクなことがねーぜ…)」 * * * やったッ! こんな幸運に巡りあえるなんて。まさに『奇跡』ってこーゆうことねッ! もう怒りなんて全部吹っ飛んじゃいそうッ! もしこれが本当なら・・・充分有り得るッ! アラキは間違いなくスタンド使いだろうし、『亀』のようなスタンドを所持していてもおかしくないわッ! ジョルノ、ブチャラティ、ナランチャ、ポルナレフさん……これでみんなと合流できる。 さっきからシーザーは暴れる鳩を抑えている。すっかりスネちゃって…ちょっぴり見直したわ(あくまで運の強さだけよ?)。 一刻も早く手紙を送ろう。みんなで力をあわせて、ディアボロもアラキも『打倒』するッ! でもジョルノ達のことを彼に紹介すべきだろうか。スカしたことしか言わないナンパ男…役に立つとは到底思えない。 唯の一般人が組織の抗争に巻き込まれたら…きっと昔のアタシのように恐怖に打ちひしがれるわ。 やっぱり、あくまで組織の事は組織に絡んでいる人間でどうにかすべきよね。 さてと……あの伝書鳩の手紙は誰におく………………………ッ!? 「ふぅ~ようやく大人しくなったぜ。尋常じゃあない鳩だからてっきり「吸血鬼」か「柱の男」に関係していると 思ったんだがなぁ。『波紋』を流して調べてみたがよくわからないな。一体どーゆう仕組みになっているんだ?」 な…今何をしたのあの男!電流のようなものが一瞬鳩に流れたわッ! まさかあの男…………スタンド使いだったの!? 『吸血鬼』?…『柱の…オトコ』?『ハ…モン』?シーザー…あなた一体何者なの!? な…なんて事。これじゃあ尚更ダメ。スタンド使いだったらますます組織の抗争に巻き込まれるわ! 確か…ジョルノが教えてくれたんだっけ。《スタンド使いはスタンド使いにひかれあう》とかいう法則。 ニホンの少年から聞いたと言ってたけど…。 「…リッシュ。なぁトリッシュ」 マズイわ。このままじゃ確実に彼は巻き込まれる。いや、アタシ達が出会うこと自体、既に互いを引き寄せ合っていた結果なのかも。 どんなにあしらてもついてくるだろうし。ブン殴って気絶させてトンズラする? いや待って…それじゃ完全に見殺しじゃない。 誰かに狙われるに決まっている。背負って運ぶのは……もっと嫌だわ。まっぴらゴメンよ。 頭がガンガンに痛くなってきた。アタシはそんなにバカじゃないけど沸騰しそう。 もう…ッ! 一般人でも危険ッ! スタンド使いならなお危険ッ! 一体どうしたらいいのよぉ~~~~~~~~~ッ!! 「トリッシュ!」 「えッ!?」 「どうしたんだい取り乱して……鳩も大人しくなったしこの手紙について考えないか?」 「え…ええ…そう…ね」 それからのアタシは何も考えられなかった。ただ彼の言葉に相槌を打つだけ。 自分の知り合いが名簿にのっていたとか、万が一死体に送ったら時間のロスだから放送後を狙って手紙を送るべきとか。 あと何を言ってたっけ。 思い出せない。 頭がぼーっとする。何か彼が言ってるわね。 あんまり寄らないでよ?心配してくれるのはありがたいけど。 とはいえあたしが迷惑をかけるハメになっちゃうなんて無様ね…… あれ………アタシ……抱かれてる……彼に…… 暖かいわ………吸い込まれそう…… ああ……アナタの……クチビルが……近付いてき……… ねぇちょっと待って 何これ? ひょっとしてまさか なにやってんのヨォーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!? ズギュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥンッ! * * * 「ハァーッ……! ハァーッ……! ハァーッ……!」 「目が覚めたかい?さっきから変な調子だからさ」 「あ・・・アタシに何すんのよ! キ……キ、キス……!」 「おおげさだな。手の甲にされるのは嫌? 口に直接した方が良かったかい? 君の今の気持ちに答えたつもりだったんだけどウゴォッ!」 「今日2発目のエルボーよ……これが私の気持ち。今のアナタの気持ちは?」 「キューピッドの矢に射抜かれたせいか…少々胸が苦しいね。」 「今度ふざけた真似したらタダじゃおかないわよッ!」 「ふざけてなんかいないさ。『手の甲』に『キス』をするのは『忠誠』の証」 「ちゅ…『忠誠』ですってッ!?」 「何があろうとも…君を守る為なら…どんな困難もいとわない。その為の『誓い』だ。 君は何も気にしなくていい。何も話さなくてもいい。 ただ……つらい時にはオレのそばにいてほしい。これが今のオレにできる……君への精一杯のナンパだ」 「……………………………アタシ、意外と残酷よ?」 「構わないさ」 「アナタが前言撤回をするのにあたしの貯金全額賭けてもいい」 「ご勝手に」 「………………………そう」 これでいい。 少しは気を許してくれただろうか。 トリッシュはオレに隠しごとをしている。 今は……まだ話す勇気が無いとみえる。ならば落ち着かせるのが先決! よけいな気苦労は彼女に生命の浪費をもたらすからな。 オレ達が出会う前(少なくともトリッシュにとってはだが)に彼女が口走っていたあの一言。 ―――――・・・・・・暗殺チームに、セッコもいるわッ! 確か、ナランチャ、暗殺チーム、セッコは死んだはずじゃ・・・・・――――― ……暗殺じゃあなく暗殺『チーム』。こんな闇の世界のキーワードをすんなり口にしていたときは正直ビビッたぜ。 闇の気配……裏社会に関わっているピリピリした気配を醸してるんだからな。 かつてチンピラをやっていたオレも持っていたあの独特の雰囲気。 そしてオレと鳩を見たときのあの態度。 こんなイカれた状況の中じゃあ何が起こるかわからないっていうのになんの疑いもなく… いや、普通に受け入れてしまっていると言うべきか。 最初は随分無用心な印象を受けたが…… あれだけの常識外れな『支給品』を信じるあたり…前にそういった『動物』に会ったことがあるのか? そして………いまだ悲観せず泣き叫ぼうともしない。 何が言いたいかというと彼女は凄まじく”場慣れ”をしている、ということだ。 この”慣れ具合”は裏町でヤクザの出来損ないとイチャついてるような闇じゃあない。 おそらく、生死を賭けたやり取りをこなした闇だ。 つっぱねた態度もオレへの心配の裏返しだろう。とにかく関わりを持たせまいとしている。 いいぜ。その心意気…感動した。女に秘密はつきものだからな。 いずれ君が全てを話してくれるのをオレは待っているよ。 『待つ』のもまた『恋愛』さ。 オレの精神テンションは今!貧民時代にもどっているッ! 冷酷!残忍!そのオレが君に付き纏う『闇の住人』を倒すぜッ。特製の波紋のシャボ…… ……シャボン液のこと、すっかり忘れてたぜ。 * * * 人と闇は身近な関係である。闇は人に光への興味をもたらし……生活、建築、芸術、思想を進化させた。 闇と人は決して縁を断ち切る事はできない。人の足元に影があるように。 今、二人には闇が渦巻いている。 女は自身の闇を恐れるあまり、男の為に心の中に闇を留め…… 男は女の闇を払いのける為に、かつて自分の中にあった闇を取り戻す…… 絡み纏わりつく闇はゆっくりと二人の心を蝕んでゆく。 人は闇を恐れ…また闇にも惹かれる。 『闇と共存すること』は『闇』ではない。『闇に飲み込まれること』が『闇』なのだ。 『闇』を拒絶する方法はこの世には存在しない。 『光』は『闇』を『包み込む』が『拒絶』はしない。その逆もまた然り。 朝日が顔を出す時も……二人の中で『闇』は生き続ける。 余談だが……シーザーの支給品である『エニグマの紙』が包んでいた物は大きくわけて3つあった。 一つは現在シーザー・アントニオ・ツェペリの肩に乗っている《伝書鳩サヴェジ・ガーデン》 もう一つはサヴェジ・ガーデン専用の《封筒》 そして最後の一つは 《オリーブの葉》である。 旧約聖書の登場人物ノアが方舟でアララト山に非難したとき、彼が放った鳩が持ち帰ってきたもの。 そして鳩と揃った時、初めて『平和』の『象徴』と称されるもの。 全てが元通りになり、静寂に帰し、『平和』になる暗示。 トリッシュは《封筒》には気づいたが、風に飛ばされる葉っぱには無頓着であった。 『象徴』の”かたわれ”はそのままごみ屑のように闇夜に消えていった。 つまり、『平和』の『象徴』は成立しないことになる。 アラキの真意はわかりかねるが、別段重要な話ではないことを強調しておきたい。 葉っぱは参加者じゃあないのだし、『平和』が実現不可能になったわけでもないのだから。 そう……《オリーブの葉》も《鳩》もしょせん物の例えに過ぎない。 ゲームはまだ始まったばかりなのだ。 『ゲームの終わり』がやって来ない内に……二人の前に《オリーブの葉》のような『希望』が現れればきっと大丈夫だろう。 ―――――――――現れればの話だが。 【エッレ・イタリアーノ シニョーラ エ シニョリーナ】 【杜王町南【H-5】/一日目/黎明~早朝】 【トリッシュ・ウナ】 [スタンド] 『スパイスガール』 [時間軸] ディアボロ撃破時 [状態] 軽度の疲労、心に不安。 [装備] なし [道具] 支給品一式、トニオのプリン [思考・状況] 1)シーザーをちょっぴり信頼。 2)サヴェジ・ガーデンの使用について考える。 3)ジョルノ達と合流(ディアボロの一件についても知りたい)してゲームから脱出したい。 4)できればシーザーを自分の組織の抗争に巻き込みたくない 。 【シーザー・アントニオ・ツェペリ】 [能力] 波紋法 [時間軸] ゲスラーのホテルへ突入直後 [状態] 健康、トリッシュへの忠誠と決意。 [装備] なし [道具] 支給品一式、伝書鳩サヴェジ・ガーデン、専用の封筒10枚(使い捨て)。 [思考・状況] 1)トリッシュを『闇』から解放させたい。いつかトリッシュから全てが語られるのを待つ。 2)サヴェジ・ガーデンの使用について考える。ゲームからの脱出も考慮。 3)『ワムウ』及びトリッシュに関わる『闇の住人』を全員始末する。 4)ジョセフ、リサリサと合流する (でも、ホテルに突入したことについての口論が再発しそうなのであんまり会いたくない) ※サヴェジ・ガーデンは専用の封筒の宛名欄に書かれた人物に手紙を届けます。 手紙を届けた後、送り主の所に戻ってくるかも封筒に書くことによって指定可能。 【手紙を届けること】のみに関しては天候やどんな不測の事態でも影響を受けません。 手紙を送る事ができる人物はこのゲームの参加者のみであり、同時に複数の人物に手紙を送る事はできません。 郵送時間は場所によりますが、封筒には小物程度ならなんでも入ります。 投下順で読む 前へ 戻る 次へ 時系列順で読む 前へ 戻る 次へ キャラを追って読む 23 その女の闇 シーザー・アントニオ・ツェペリ 74 一期一会 23 その女の闇 トリッシュ・ウナ 74 一期一会
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip2/pages/2293.html
自衛隊は我が国の平和と独立を守り、国の安全を保つため、直接侵略及び間接侵略に対し我が国を防衛することを主たる任務とし、必要に応じ、公共の秩序の維持に当たることを任務とするらしい。 ちなみに世界で一番給料のいい軍隊は日本の自衛隊だ。(政府は軍事組織じゃないって言ってるが、俺はそんなの信用しない) 日本はここ60年ほど戦争に巻き込まれていないので、自衛隊が自衛という任務で動いたことは一度も無い。 大抵は「自衛隊」という名前とはまったく関係の無い任務なのだ。 ああ……平和だなぁコンチクショウ。 午後六時五十五分。UH-60ブラックホーク内にて。 俺は結局ブラックホークに乗せられた。 ちなみにヘリコプターに乗るのは初めてだ。プロペラの音は思った以上に大きくて、自分が喋っている声も聞こえない。 マイクがついたヘッドフォンのようなものを渡されて、なんとか会話ができる状態だ。 「朝倉、この自衛隊はどうやって連れてきたんだ?」 「あたしは情報操作も得意。ちょこっと操作して、あたしを陸上自衛隊の司令官にしちゃったの。ついでに世界をちょっと改変して、世界中の人間があたしに従うようにしたわ」 俺は溜め息をついて、頭を抱えた。 こいつは何がしたいんだ……? 「安心して。あなたを殺そうとは思わないから」 もうどうでもよくなってきた。自分のこめかみをコンバットマグナムで打ち抜いたことがある人間が、元学級委員長に殺されるのを今更怖がったりはしない。 すまん。嘘ついた。やっぱ死ぬのは嫌だ。俺、セガールじゃないし。死ぬのは怖い。 「で、何をするつもりなんだ?」 「そのうちわかるわ」 その台詞さっきも聞いたような気がするんだが……。 「この世界の神はあなた。だからあなたが望んでいる限りはあたしはこの世に存在できないってワケ。 でももちろん例外があるの。それはこの世界が他の世界の内側に作られたもので、その外側の世界の神があたしだった場合。 だからあたしはあなたの影響を一切受けずになんでもできる。改変もね。 世界の改変さえできればこの世はあたしの思い通り。あなたの神としての力はごくわずかになるわ」 ……なんの為にそんなことをするんだ? 情報ナントカの観測か? 「自分の楽しみのためよ。もう仕事なんてどうでも良くなっちゃった。この世界で好きなように暮らしてるほうが楽しいし。 この世界はあたしのもの。刃向かうものには容赦しないわ」 こいつは完全に狂ってる。ああ……神に祈ったくらいで助かるのならいくらでも祈る。 でも神はコイツだ。神よ、神から俺を救いたまえ。アーメン。 「来たわ」 何が? パイロットが叫んだ。 「三時の方向に攻撃ヘリコプター三機! こちらに接近しています!」 はい? 「あれはアパッチね。撃ち落して」 「待て、何事だ」 「あれはアメリカ軍だわ。長門さんが情報を操作したのね。あなたを救おうとしてるみたい。無駄だけど」 ブラックホークはぐるりと右を向いた。 「向こうのほうが早いわ。ハイドラ70ロケット弾よ。さっさと避けて」 なに? 前からロケット弾(生で見るのは初めてだ)が六発、とんでもないスピードで飛んできやがった。長門何考えてんだ!? ブラックホークは右にすばやく避けて……ってそんなに揺らすな。酔う。 六発のロケット弾は機体の左を通り過ぎていった。 あのロケット弾はどこまで飛んでいって、最終的にはどうなるんだろうか……。 「今度はスティンガーよ。撃たれる前に撃って」 スティンガー? なんじゃそりゃ。 「空対空ミサイルは装備されてませんが!」パイロットが叫ぶ。 「接近して機関銃でパイロットを狙って。ドッグファイトよ」 「それは危険です! 逆に撃墜される恐れが!」 「援護するから構わないで撃って」 なんで俺は戦争に巻き込まれてるんだ? 女の戦争ってこういうのを言うのか? ドッグファイトってヘリコプターでするもんなのか? 「接近します!」 ブラックホークはググーッと速度を上げて、一番左のアパッチに向かっていった。 おいおい、ぶつかるんじゃないか? やめてくれよ! なんか撃ってきたぞ! 「撃って!」 朝倉がそう叫ぶと朝倉の横にいた乗員が、持っていた機関銃をアパッチに向けて撃った。 銃弾はコックピットに命中して、アパッチはどんどん高度を落としていった。 「その調子でもう二機もお願い」 待て、ここは市街地だ。市街地でドッグファイトをするな。住宅の上にアパッチが落ちたら大惨事だぞ? 「大丈夫。この辺の住民はあらかじめ避難させといたわ」 そういう問題じゃないだろう……。 ブラックホークは次のアパッチに接近し、乗員が機関銃を撃つ。 またコックピットに命中してアパッチが落ちる。 「あと一機よ」 「スティンガーです!」 ~ちょっとキョンの兵器知識~ FIM-92スティンガーミサイルとは米国が1970年代に開発に着手し1980年代後期に採用された携行式地対空ミサイルである。 「スティンガー」とは英語で「毒針」の意。FIM-43レッドアイ携行空対空ミサイルの後継として1972年に開発が始まったもので、 開発においては、どのような状況下でも使用できる全面性と、整備性の向上、敵味方識別装置(IFF)の搭載に主眼が置かれた。 誘導には開発当初、赤外線/パッシブ・レーダーの複合モードシーカーが開発されたが、実際には既存のパッシブ式赤外線・紫外線シーカーが用いられている。 現在、実用化されているミサイルの中では最も命中率が良い(2003年現在)ミサイルとされ、ギネスブックにも掲載されている。 欠点としては目標を目視で発見しなければいけない点やバッテリーの持続時間などが挙げられる。 本来は地対空ミサイルだが、アパッチには空対空として武装されている。 調べるときにはウィキペディアって便利だな。 「いいから接近して」 「しかし……」 「いいから」 「……はい!」 なんだかよくわからないが、なにか無茶なことをしようとしているのはわかる。 「一時の方角からスティンガーミサイル!!」 「援護するから接近して!」 ブラックホークは残った一機に距離を詰めていくが、ひとつのミサイルが寸分の狂いもなくこちらを目指している。 ミサイルは機体の2mほど手前で爆発したが、この機体はノーダメージだ。 おそらく朝倉が情報ナントカで援護したのだろう。 「今よ、撃って!」 乗員が機関銃の引き金を引いた。 日本が直接関わった戦争は第二次世界大戦が最後だ。1945年だから、今から62年前か。 俺が生まれる前だ。俺の両親も生まれてない。 だから俺は戦争というものを知らないのだ。だから人が目の前で射殺されたり、ヘリが撃墜されたりする光景など映画でしか見たことがない。 今日だけで俺はいろんな体験をした。アパッチの乗員は二名(これは後から調べたものだ)。つまり、俺は六人が死ぬ光景を見たのだ。 それも街中での空中戦。最悪だ。 世界はこの女の手に落ちた。抵抗できるのはごく一部の人間、事情を知っているSOS団員だけだ。 しかも、そのうち一人は人質に取られている。 ……今日は人生最悪の日だ。 午後七時十一分。UH-60ブラックホーク内にて。 アパッチを撃墜し、ブラックホークはK市へと向かっている。 「A海峡大橋のT区側核シェルターに向かって」 「了解」 なに? A海峡大橋に核シェルター? そんな話初めて聞いたぞ? 「森博嗣って知ってる?」 「ええと……作家か?」 「そう。『すべてがFになる』の作者よ」 読んだことないな。ミステリー小説だっけ? 「ええ。『そして二人だけになった』って小説は?」 それは……アガサ・クリスティの『そして誰もいなくなった』じゃないのか? 「タイトルは似てるけど違うわ。これも森博嗣の小説なんだけど、その小説の舞台が明石海峡大橋の支柱に作られた核シェルターなのよ。この小説自体はフィクションだけど、その核シェルターは実在するの。T区側とA市側に一つづつ」 ……なんでお前がそんなこと知ってるんだ? 「ちょっと調べさせてもらったの」 なるほど。 午後七時二十分。A海峡大橋T区側核シェルターのヘリポートにて。 ブラックホークはシェルターの入り口にあるヘリポートに着陸した。 「降りて。早くしないと次はF-15かB-2スピリットが飛んでくるわよ」 どっちも知らないが怖い。 「わかったから急かすな」 ヘリコプターから降りて、久しぶりの地上の感触を足の裏で確かめながら空を見上げると、もうすっかり暗くなっていた。 長門、早く助けに来てくれ。もうF-15でもなんでもいいから強力なヤツでこいつを叩きのめしてくれ。 俺の神の力が完全に無くなったわけじゃない。望めばそのうち来てくれるさ。 「すぐにアメリカ軍の攻撃機が来るわ。ブラックホークを5機と第303飛行隊を呼んで」 神は人の心を読むのか? 「了解」 パイロットは機内の無線を手に取った。 長門……超強力な戦闘機でも無理かもしれん……。 「いくら長門さんでもこれには対抗できないかもね」 「……」 負けか。 俺は朝倉に連れられて、シェルター内部に入った。 「ここなら長門さんが核を使ったとしても、あたしに与えられるダメージはゼロ。前回とは違って準備は万端よ」 「……なんでお前は俺を人質に取ったんだ?」 「あなたは一応神としての力を持ってるから、あたしの目の届くところに居てもらったほうが都合が良いの」 なるほどな。それだけか? 「他にもいろいろとあるけど、その辺は」 朝倉は某未来人のように微笑んで言った。 「禁則事項です」 ……対有機生命体コンタクト用ヒューマノイドインターフェイスじゃなかったら惚れてたかもしれんな。 午後七時三十分。A海峡大橋T区側核シェルターにて。 「で、世界を征服して何をするつもりなんだ?」 「当ててみて」 シェルター内は思ったよりもくつろげる。 ソファもあるし、食い物も飲み物もある。 『そして二人だけになった』は読んだことはないが、シェルターの構造は小説とは違うらしい。 「……わからん。なんかヒントをくれ」 「ん~……夢のため、かな?」 夢? 人間ならまだしも、インターフェイスに夢なんてあるのか? 情報を操作すれば、大抵のことはできる。それに、今は神になったんだ。できないことはない。 「で、夢は叶ったのか?」 「まだ叶ってないけど、このままなら叶うかもね」 このままなら叶う? 「この世界の神はもうお前だ。どんな夢も叶うんじゃないか?」 「ううん。簡単には叶わないわ」 簡単には叶わない。ということは、朝倉の影響を受けないということだ。 朝倉の影響を受けないもの? それって…… 「来たわ」 朝倉が急に立ち上がった。 「どうした?」 「長門さんが来たわ。迎撃用意しなきゃ」 なんでソファに座ってるだけでそんなのがわかるんだ? 人間レーダーか? あ、人間じゃないか。 「あなたはここに居て。すぐに終わるわ」 そう言って、朝倉は外に飛び出していった。 午後七時二十分。A海峡大橋T区側核シェルターにて。 このシェルターは「オーシャンズ11」に出てくる金庫のようなセキュリティなのだが、その分厚い扉を開かずに吹っ飛ばして突入してきたのは朝倉ではなかった。 「助けに来た」 「待ってたぞ長門! 遅かったじゃないか! お前一人か?」 長門はコクと頷く。 宇宙人はすごいな。一人で攻撃ヘリと戦闘機を撃ち落したのか? 長門は首を横に振った。 「じゃあ、どうやって入ってきたんだ?」 「隙を見て進入した」 長門は俺の手首を掴み、そのまま走り出した。待ってくれ、転ぶ。このスピードならかなり豪快に転ぶ自信がある。 「急いで。追われている」 「追われてるって誰に!?」 「朝倉涼子」 全速力でヘリポートまで出てくると、空にはヘリコプターと戦闘機がウヨウヨいた。イワヤマトンネルのズバット並みに多い。 ヘリコプターは俺たちの周りにどんどん集まってくる。しかし機関銃を撃とうとはしない。 100m程先にはブラックホークとは違う、バスのように少し胴が長いヘリコプターがある。 「ありゃなんだ?」 「EH101。ウエストランド社とアグスタ社が共同開発したヘリコプター」 そういうことが聞きたかったんじゃないんだが。 「乗って」 長門の指示に従い、ヘリコプターに駆け寄って乗り込んだ。 長門はコックピットに乗り込んだ。 「長門が操縦するのか?」 「そう」 しっかりと操縦桿を握る長門。 待ってくれ、シートベルトくらい着けさせてくれ。 「時間が無い。離陸する」 プロペラが回り始め、ヘリコプターは地面から離れた。 揺れは思ったよりも少なかったが、揺れないわけじゃない。シートベルトを着けなければ。 「戦闘機がウヨウヨ飛んでるぞ?」 「問題無い」 長門が唇をすばやく動かすと、空に飛んでいた全ての攻撃ヘリコプターと戦闘機がスイッチを切られたラジコンのように勢いが無くなって、どんどん高度を下げて、やがて地面に墜落した。 「最初からそれをやってくれよ……」 第五章 ~神様失格~
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/2377.html
自衛隊は我が国の平和と独立を守り、国の安全を保つため、直接侵略及び間接侵略に対し我が国を防衛することを主たる任務とし、必要に応じ、公共の秩序の維持に当たることを任務とするらしい。 ちなみに世界で一番給料のいい軍隊は日本の自衛隊だ。(政府は軍事組織じゃないって言ってるが、俺はそんなの信用しない) 日本はここ60年ほど戦争に巻き込まれていないので、自衛隊が自衛という任務で動いたことは一度も無い。 大抵は「自衛隊」という名前とはまったく関係の無い任務なのだ。 ああ……平和だなぁコンチクショウ。 午後六時五十五分。UH-60ブラックホーク内にて。 俺は結局ブラックホークに乗せられた。 ちなみにヘリコプターに乗るのは初めてだ。プロペラの音は思った以上に大きくて、自分が喋っている声も聞こえない。 マイクがついたヘッドフォンのようなものを渡されて、なんとか会話ができる状態だ。 「朝倉、この自衛隊はどうやって連れてきたんだ?」 「あたしは情報操作も得意。ちょこっと操作して、あたしを陸上自衛隊の司令官にしちゃったの。ついでに世界をちょっと改変して、世界中の人間があたしに従うようにしたわ」 俺は溜め息をついて、頭を抱えた。 こいつは何がしたいんだ……? 「安心して。あなたを殺そうとは思わないから」 もうどうでもよくなってきた。自分のこめかみをコンバットマグナムで打ち抜いたことがある人間が、元学級委員長に殺されるのを今更怖がったりはしない。 すまん。嘘ついた。やっぱ死ぬのは嫌だ。俺、セガールじゃないし。死ぬのは怖い。 「で、何をするつもりなんだ?」 「そのうちわかるわ」 その台詞さっきも聞いたような気がするんだが……。 「この世界の神はあなた。だからあなたが望んでいる限りはあたしはこの世に存在できないってワケ。 でももちろん例外があるの。それはこの世界が他の世界の内側に作られたもので、その外側の世界の神があたしだった場合。 だからあたしはあなたの影響を一切受けずになんでもできる。改変もね。 世界の改変さえできればこの世はあたしの思い通り。あなたの神としての力はごくわずかになるわ」 ……なんの為にそんなことをするんだ? 情報ナントカの観測か? 「自分の楽しみのためよ。もう仕事なんてどうでも良くなっちゃった。この世界で好きなように暮らしてるほうが楽しいし。 この世界はあたしのもの。刃向かうものには容赦しないわ」 こいつは完全に狂ってる。ああ……神に祈ったくらいで助かるのならいくらでも祈る。 でも神はコイツだ。神よ、神から俺を救いたまえ。アーメン。 「来たわ」 何が? パイロットが叫んだ。 「三時の方向に攻撃ヘリコプター三機! こちらに接近しています!」 はい? 「あれはアパッチね。撃ち落して」 「待て、何事だ」 「あれはアメリカ軍だわ。長門さんが情報を操作したのね。あなたを救おうとしてるみたい。無駄だけど」 ブラックホークはぐるりと右を向いた。 「向こうのほうが早いわ。ハイドラ70ロケット弾よ。さっさと避けて」 なに? 前からロケット弾(生で見るのは初めてだ)が六発、とんでもないスピードで飛んできやがった。長門何考えてんだ!? ブラックホークは右にすばやく避けて……ってそんなに揺らすな。酔う。 六発のロケット弾は機体の左を通り過ぎていった。 あのロケット弾はどこまで飛んでいって、最終的にはどうなるんだろうか……。 「今度はスティンガーよ。撃たれる前に撃って」 スティンガー? なんじゃそりゃ。 「空対空ミサイルは装備されてませんが!」パイロットが叫ぶ。 「接近して機関銃でパイロットを狙って。ドッグファイトよ」 「それは危険です! 逆に撃墜される恐れが!」 「援護するから構わないで撃って」 なんで俺は戦争に巻き込まれてるんだ? 女の戦争ってこういうのを言うのか? ドッグファイトってヘリコプターでするもんなのか? 「接近します!」 ブラックホークはググーッと速度を上げて、一番左のアパッチに向かっていった。 おいおい、ぶつかるんじゃないか? やめてくれよ! なんか撃ってきたぞ! 「撃って!」 朝倉がそう叫ぶと朝倉の横にいた乗員が、持っていた機関銃をアパッチに向けて撃った。 銃弾はコックピットに命中して、アパッチはどんどん高度を落としていった。 「その調子でもう二機もお願い」 待て、ここは市街地だ。市街地でドッグファイトをするな。住宅の上にアパッチが落ちたら大惨事だぞ? 「大丈夫。この辺の住民はあらかじめ避難させといたわ」 そういう問題じゃないだろう……。 ブラックホークは次のアパッチに接近し、乗員が機関銃を撃つ。 またコックピットに命中してアパッチが落ちる。 「あと一機よ」 「スティンガーです!」 ~ちょっとキョンの兵器知識~ FIM-92スティンガーミサイルとは米国が1970年代に開発に着手し1980年代後期に採用された携行式地対空ミサイルである。 「スティンガー」とは英語で「毒針」の意。FIM-43レッドアイ携行空対空ミサイルの後継として1972年に開発が始まったもので、 開発においては、どのような状況下でも使用できる全面性と、整備性の向上、敵味方識別装置(IFF)の搭載に主眼が置かれた。 誘導には開発当初、赤外線/パッシブ・レーダーの複合モードシーカーが開発されたが、実際には既存のパッシブ式赤外線・紫外線シーカーが用いられている。 現在、実用化されているミサイルの中では最も命中率が良い(2003年現在)ミサイルとされ、ギネスブックにも掲載されている。 欠点としては目標を目視で発見しなければいけない点やバッテリーの持続時間などが挙げられる。 本来は地対空ミサイルだが、アパッチには空対空として武装されている。 調べるときにはウィキペディアって便利だな。 「いいから接近して」 「しかし……」 「いいから」 「……はい!」 なんだかよくわからないが、なにか無茶なことをしようとしているのはわかる。 「一時の方角からスティンガーミサイル!!」 「援護するから接近して!」 ブラックホークは残った一機に距離を詰めていくが、ひとつのミサイルが寸分の狂いもなくこちらを目指している。 ミサイルは機体の2mほど手前で爆発したが、この機体はノーダメージだ。 おそらく朝倉が情報ナントカで援護したのだろう。 「今よ、撃って!」 乗員が機関銃の引き金を引いた。 日本が直接関わった戦争は第二次世界大戦が最後だ。1945年だから、今から62年前か。 俺が生まれる前だ。俺の両親も生まれてない。 だから俺は戦争というものを知らないのだ。だから人が目の前で射殺されたり、ヘリが撃墜されたりする光景など映画でしか見たことがない。 今日だけで俺はいろんな体験をした。アパッチの乗員は二名(これは後から調べたものだ)。つまり、俺は六人が死ぬ光景を見たのだ。 それも街中での空中戦。最悪だ。 世界はこの女の手に落ちた。抵抗できるのはごく一部の人間、事情を知っているSOS団員だけだ。 しかも、そのうち一人は人質に取られている。 ……今日は人生最悪の日だ。 午後七時十一分。UH-60ブラックホーク内にて。 アパッチを撃墜し、ブラックホークはK市へと向かっている。 「A海峡大橋のT区側核シェルターに向かって」 「了解」 なに? A海峡大橋に核シェルター? そんな話初めて聞いたぞ? 「森博嗣って知ってる?」 「ええと……作家か?」 「そう。『すべてがFになる』の作者よ」 読んだことないな。ミステリー小説だっけ? 「ええ。『そして二人だけになった』って小説は?」 それは……アガサ・クリスティの『そして誰もいなくなった』じゃないのか? 「タイトルは似てるけど違うわ。これも森博嗣の小説なんだけど、その小説の舞台が明石海峡大橋の支柱に作られた核シェルターなのよ。この小説自体はフィクションだけど、その核シェルターは実在するの。T区側とA市側に一つづつ」 ……なんでお前がそんなこと知ってるんだ? 「ちょっと調べさせてもらったの」 なるほど。 午後七時二十分。A海峡大橋T区側核シェルターのヘリポートにて。 ブラックホークはシェルターの入り口にあるヘリポートに着陸した。 「降りて。早くしないと次はF-15かB-2スピリットが飛んでくるわよ」 どっちも知らないが怖い。 「わかったから急かすな」 ヘリコプターから降りて、久しぶりの地上の感触を足の裏で確かめながら空を見上げると、もうすっかり暗くなっていた。 長門、早く助けに来てくれ。もうF-15でもなんでもいいから強力なヤツでこいつを叩きのめしてくれ。 俺の神の力が完全に無くなったわけじゃない。望めばそのうち来てくれるさ。 「すぐにアメリカ軍の攻撃機が来るわ。ブラックホークを5機と第303飛行隊を呼んで」 神は人の心を読むのか? 「了解」 パイロットは機内の無線を手に取った。 長門……超強力な戦闘機でも無理かもしれん……。 「いくら長門さんでもこれには対抗できないかもね」 「……」 負けか。 俺は朝倉に連れられて、シェルター内部に入った。 「ここなら長門さんが核を使ったとしても、あたしに与えられるダメージはゼロ。前回とは違って準備は万端よ」 「……なんでお前は俺を人質に取ったんだ?」 「あなたは一応神としての力を持ってるから、あたしの目の届くところに居てもらったほうが都合が良いの」 なるほどな。それだけか? 「他にもいろいろとあるけど、その辺は」 朝倉は某未来人のように微笑んで言った。 「禁則事項です」 ……対有機生命体コンタクト用ヒューマノイドインターフェイスじゃなかったら惚れてたかもしれんな。 午後七時三十分。A海峡大橋T区側核シェルターにて。 「で、世界を征服して何をするつもりなんだ?」 「当ててみて」 シェルター内は思ったよりもくつろげる。 ソファもあるし、食い物も飲み物もある。 『そして二人だけになった』は読んだことはないが、シェルターの構造は小説とは違うらしい。 「……わからん。なんかヒントをくれ」 「ん~……夢のため、かな?」 夢? 人間ならまだしも、インターフェイスに夢なんてあるのか? 情報を操作すれば、大抵のことはできる。それに、今は神になったんだ。できないことはない。 「で、夢は叶ったのか?」 「まだ叶ってないけど、このままなら叶うかもね」 このままなら叶う? 「この世界の神はもうお前だ。どんな夢も叶うんじゃないか?」 「ううん。簡単には叶わないわ」 簡単には叶わない。ということは、朝倉の影響を受けないということだ。 朝倉の影響を受けないもの? それって…… 「来たわ」 朝倉が急に立ち上がった。 「どうした?」 「長門さんが来たわ。迎撃用意しなきゃ」 なんでソファに座ってるだけでそんなのがわかるんだ? 人間レーダーか? あ、人間じゃないか。 「あなたはここに居て。すぐに終わるわ」 そう言って、朝倉は外に飛び出していった。 午後七時二十分。A海峡大橋T区側核シェルターにて。 このシェルターは「オーシャンズ11」に出てくる金庫のようなセキュリティなのだが、その分厚い扉を開かずに吹っ飛ばして突入してきたのは朝倉ではなかった。 「助けに来た」 「待ってたぞ長門! 遅かったじゃないか! お前一人か?」 長門はコクと頷く。 宇宙人はすごいな。一人で攻撃ヘリと戦闘機を撃ち落したのか? 長門は首を横に振った。 「じゃあ、どうやって入ってきたんだ?」 「隙を見て進入した」 長門は俺の手首を掴み、そのまま走り出した。待ってくれ、転ぶ。このスピードならかなり豪快に転ぶ自信がある。 「急いで。追われている」 「追われてるって誰に!?」 「朝倉涼子」 全速力でヘリポートまで出てくると、空にはヘリコプターと戦闘機がウヨウヨいた。イワヤマトンネルのズバット並みに多い。 ヘリコプターは俺たちの周りにどんどん集まってくる。しかし機関銃を撃とうとはしない。 100m程先にはブラックホークとは違う、バスのように少し胴が長いヘリコプターがある。 「ありゃなんだ?」 「EH101。ウエストランド社とアグスタ社が共同開発したヘリコプター」 そういうことが聞きたかったんじゃないんだが。 「乗って」 長門の指示に従い、ヘリコプターに駆け寄って乗り込んだ。 長門はコックピットに乗り込んだ。 「長門が操縦するのか?」 「そう」 しっかりと操縦桿を握る長門。 待ってくれ、シートベルトくらい着けさせてくれ。 「時間が無い。離陸する」 プロペラが回り始め、ヘリコプターは地面から離れた。 揺れは思ったよりも少なかったが、揺れないわけじゃない。シートベルトを着けなければ。 「戦闘機がウヨウヨ飛んでるぞ?」 「問題無い」 長門が唇をすばやく動かすと、空に飛んでいた全ての攻撃ヘリコプターと戦闘機がスイッチを切られたラジコンのように勢いが無くなって、どんどん高度を下げて、やがて地面に墜落した。 「最初からそれをやってくれよ……」 第五章 ~神様失格~
https://w.atwiki.jp/keikenchi2/pages/392.html
俺は空の王者ムクホーク様。食物連鎖のトップに君臨する最強の猛禽だ さて、そろそろ昼飯の時間。何を食わせてもらおうか そう考えていた矢先、俺の巣がある木の下にタブンネの親子がやってきた チビが二匹にデカイのが一匹。多分母親だろうな。奴らもこれから昼食らしい しかしよりにもよってこの木を選ぶとは。タブンネという種族は凶運の呪いでもかけられているのか? まあいい。俺は早速獲物を捕まえるタイミングを計ることにした 「ミッミッミッ」 母親が尻尾からオボンの実を取り出して子供に配る 「ミィミィミィ♪♪」 喜んで受け取るチビ達 しばらくして、片方が実を落としてしまった。大声で泣き始める 母親が慌てて寄ってきてチビをあやす。そのままもう片方のチビからは目を離す あまり阿保らしい光景なので俺は笑いをこらえるのに必死だったが、さすがにこの隙は見逃せない 巣から飛び降りて急降下。オボンを夢中で貪っているチビを嘴で捕まえ、巣に戻る。チョロイもんだ 「ミィ!?ミイィィィィィィィィィィィ…ミグ…ムギュゥ チビがいきなり馬鹿でかい声で泣き出したので、そのまま首をへし折ってやった だが今ので母親に気づかれてしまったようだ 「ミィ!?ミミミ…ミィィ…グゥゥ……」 そして何してくるかと思いきや、土下座して謝ってきた。惨めな種族だなホントに あいつらには逃げるコマンドも戦うコマンドもない。ただただ服従するのみ しかもお間抜けなことに、土下座をしているので子タブンネからまた目を離していやがる なんだか子タブンネが哀れに見えてきた俺は、先に親から食うことにした
https://w.atwiki.jp/poke-news/pages/57.html
[野球]【 サーナイト選手 トバリ入団】日刊シンオウスポーツ カントー・セキチクラプラスからFA宣言をしていたサーナイト選手の シンオウ・トバリムクホークスへの入団が決定した。 同選手は今季までセキチクの不動の遊撃手として活躍、 その華麗なプレーで球界の人気者である。 そして今季取得したFA権を行使、国内数球団と交渉していた。 記者会見でサーナイト選手は 「ムクホークスの一員として優勝を目指します」 と、意気込みを語った。 同選手は3年契約で推定年俸3億との事。 また、サーナイト選手の入団に対し、 同選手の兄で、P-1で活躍中のエルレイドさんは、 「弟には新天地でも頑張ってほしい」 と、激励の言葉を送った。 サーナイト選手今季成績 打率3割2分5厘(規定打席到達) 本塁打20本 打点75 主な記録 打率第5位 今季全試合出場 [[@wikiへ http //kam.jp" META HTTP-EQUIV="Refresh" CONTENT="0; URL=http //esthe.pink.sh/r/]]
https://w.atwiki.jp/nimunimuf/pages/53.html
ビックホール NNF無限の世界 完成品 作:ブーン ※容量の問題でうpろだを使用。重いので試作品削除。 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。