約 2,556,408 件
https://w.atwiki.jp/ocg-o-card/pages/8098.html
<< part18-150 >> ハンデス無駄です 高機能武装化 高機能武装 メガトンレーザー高射発射砲 《ハンデス無駄です》 永続魔法 自分が相手のカードによって手札を捨てたとき、 捨てた枚数だけデッキからドローできる。 part18-150 作者(2007/08/21 ID gc/l1+Vh0)の他の投稿 part18-135 / part18-155 / part18-180 / part18-182 / part18-183 コメント 名前 コメント 《高機能武装化》 永続魔法 装備モンスターが破壊される場合、 そのモンスターが装備している装備カードを 除外することで破壊を無効にすることができる。 part18-150 作者(2007/08/21 ID gc/l1+Vh0)の他の投稿 part18-135 / part18-155 / part18-180 / part18-182 / part18-183 コメント 名前 コメント 《高機能武装》 装備魔法 このカードが除外されたとき、 フィールド上のモンスター1体に装備することができる。 装備モンスターの攻撃力を500アップする。 part18-150 作者(2007/08/21 ID gc/l1+Vh0)の他の投稿 part18-135 / part18-155 / part18-180 / part18-182 / part18-183 コメント 名前 コメント 《メガトンレーザー高射発射砲》 装備魔法 装備モンスターがレベル8以上の差があるモンスターと戦闘をする際、 3000のダメージを与える。 part18-150 作者(2007/08/21 ID gc/l1+Vh0)の他の投稿 part18-135 / part18-155 / part18-180 / part18-182 / part18-183 コメント 名前 コメント << part18-150 >>
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/35480.html
登録日:2016/11/10 Thu 15 51 13 更新日:2024/05/24 Fri 05 51 44 所要時間:約 19 分で読めます ▽タグ一覧 James Franklin Neutralized SCP SCP Foundation SCP-2996 djkaktus ついてくる 幽霊 幽霊より恐いもの 改竄 本家閲覧推奨 被害者 私が懸念を抱いているのはSCP-2996の感情面における健康状態だ。対象は明らかに自身の死について示されている証拠や、また収容されている現状に対して反感を抱いている。インタビューを通じ、SCP-2996は己を殺人犯に対する復讐を為すためこの世界に留まり、肉体の束縛から解き放たれた強力な霊魂なのだと信じていることが明らかになった。この認識は無論、我々がSCP-2996に提供した対象の死因に関する情報と、サイト-81における対象の収容との双方に真っ向から対立している。SCP-2996については多数の事実が曖昧なままで、これが対象の不安感を煽り、付随して鬱病や自滅的な思考を招いてしまった。この存在の性質を考えれば、後者こそが最大の懸念である。―David Rudolph博士 SCP-2996はシェアード・ワールドSCP Foundationに登場するオブジェクト(SCiP)である。 オブジェクトクラスはSafe。 項目名は『It Follows You』で、日本語訳は『ついてくる』。 概要 SCP-2996はインディアナ州ナッシュビルの家屋から発見されたクラスII霊的人型実体(有り体に言えば幽霊)である。 彼女は自分は1929年に殺害されたEmily Nashであると主張しているが、財団が調査した結果、 「その年に家屋で亡くなっているのは発見されたが記録上の死因は他殺ではなく自殺である」という結論に至った。 しかし本人は「いいや私はJames Franklinに殺されたのよ!」と主張する。なお記録上そんな人物はナッシュビルにいたことは記録されていない。 SCP-2996(Emily Nash)の供述に従う限りではJamesは彼女の恋人だったようだが別れたという。 SCP-2996の見た目は欧州系の黒髪で青目の女性。全身には傷、右目には銃創が確認され非常に痛々しい。 さて彼女は幽霊なので、そのままでは収容できない。そこで財団はnPDN装置という名前の機械を使い、 「彼女を実体化した肉体を与えて」収容することにした。もうそれその機械自体がSCPじゃね? だが本来であれば霊体であったはずのEmilyことSCP-2996からするとすごくストレスが貯まるらしく、 精神状態に非常に悪影響が出てしまっている。財団職員に殺意を抱くレベルで。 一応意志を持ち、尚且つ敵対的ではあるが、実体化している際の彼女の能力は本当にただの一般女性程度のためまだ収容が容易であり、Safe認定もそのためだろう。 尚、この時職員に殴りかかろうとしてガラスの壁に思いきり顔面をぶつけたりしている。 幽霊が壁にぶつかってオロオロしているという絵面もなかなかシュールなものがある。かわいい。 David Rudolph博士は彼女に二回インタビューを試みたが、いずれも罵倒ばっかり食らってしまい、 Rudolph博士は転勤することに。変わって彼のプロジェクトを引き継いだのがAngela Kidwell博士だった。 (本人が主張する死因が男性に殺されたことである為男性不信になっていた為女性職員になったのではとの説も) 精神鑑定インタビュー 2012/07/28: 日付:2012年7月28日 インタビュアー:Angela Kidwell博士 インタビュー対象:SCP-2996 [ログ開始] Kidwell博士:こんばんは、SCP-2996。私と話がしたいと聞いたけれど? SCP-2996はゆっくり収容房の中を歩く。 SCP-2996:訳が分からないわ。どうやって私をここに閉じ込めてるの? Kidwell博士:ええ、我々は変わった装置を2・3使用していて、まず― SCP-2996:私の魂は何物にも縛られない! 理解できない、私は復讐するための存在なのに…(SCP-2996の声が次第に小さくなる) Kidwell博士:ええ…私たちはあなたのような存在を捕らえて収容できる機械を持っているのよ。あなたについてもっと知りたいことがあるの。どこで発生したのか、どうやって存在しているのか。 SCP-2996:でも…私は憎悪の魂、そして― Kidwell博士:…そして我々はあなたを収容した、SCP-2996。私にはあなたのためにある程度の便宜を図る用意がある。けれど、まずはあなたの協力が必要よ。 SCP-2996は黙りこみ、以後質問に応じない。Kidwell博士がインタビューを終了する。 [ログ終了] 担当精神科医の注記:SCP-2996に関する我々の研究は確かに前進していると言えるだろう。被験体は今や対話においても暴力的な傾向を示さず、追加のインタビューの際にはさらなるコミュニケーションに応じる意思もあるようだ。例の問題には触れないように努めるのではなく、むしろありのままに発生するに任せることを提案する。 そら幽霊も非科学的な装置で体を与えられているんじゃ混乱するに決まっていて、 それに対して便宜は図ると主張しつつゆっくりと彼女に協力を求めた。 精神鑑定インタビュー 2012/08/04: 日付:2012年8月8日 インタビュアー:Angela Kidwell博士 インタビュー対象:SCP-2996 [ログ開始] Kidwell博士:以前も話したけれど、SCP-2996、あなたは収容に対する意見を述べていたわね? SCP-2996:ただ…憎しみが増してゆくのを感じてた。私の内にはJimmy Franklinから命を搾り取ろうとする思いがあった、けど…証拠を見たわ、博士。渡されたレポートを読んだ。 Kidwell博士:あなたにとっては本当に難しいことだったでしょうね、SCP-2996。だけど、それこそ我々の研究の目的なの。あなたや、あなたのような存在に、正常な意識を取り戻そうと試みているのよ。 SCP-2996:(SCP-2996はしばらく黙り込む)ただ、生き続けていた私の一部があの家に戻ってきたみたいに感じる。まだそこにあった。別の部分は憎んでいるのに…混乱してる。混乱と怒り、それと… Kidwell博士:分かったわ。答えの一部はいずれ掴めるでしょう。もうじきあなたの最初の身体検査が予定されています。この検査が全てを解明する手がかりになるだろうと私は信じているわ。問題はない? SCP-2996:…分かった。 [ログ終了] カウンセリングを続けた結果、おそらくこの時点でSCP-2996は自分の怒りは現実と合わないことを少しずつ認め始めた様である。 同時に丹念にカウンセリングとして彼女に付き合っていたKidwell博士にも徐々に心を開き始めた様だ。 そして財団、というかKidwell博士も彼女の存在しない対象への怒りの出処を突き止め、その怒りを収める手がかりを得ようとしたようだ。 ―――――存在しない? 第一回物理的評価記録 2012/08/19: 日付:2012年8月19日 担当医師:N/A 被験体:SCP-2996 Emily Anne Nash 視覚的検査:█████████████████████████████ ████████ ██████████████ █████████████ ██ ██████████████ █████ █████████ ███████████ ██████████████████ █████ ████████████████ ██████████ ███████████████████████ ███████████████████████████████████████ █████████████ ██████████████████████████ █████████████ ██████████████ █████████████████████████ ████████████████████████ ██████ ███████████ ████████████████████████ ████████ ██████████ ██████████ ████ ██████ ███████ ███ ███████ █████████████ ███████████████████ ████████████ █████ ██████████████████████████ █████████████ █████████████ ███████████████████████████████████████ ██████████████████████████ █████████████ 血液検査: ██████████████████████ ██████████ ████████ ████ █████████ ███ ████████████ ████ 内診: ███████████████████ ███████████████████████ █████████████████████ █████████████████████████████████ ██████████████████ █████████████ █████████████ █████████████ ████████████████████████████ ██████████████████████ ████████████████████████ █████████████████ █████████████████████████████ ██████████ ████████ ████ ███████████ ███████ ████████ █████████ 生体解剖手術結果: ████████████ ████ ██████████ █████████v 結論: ███ █████████ █████ ███████ █████████████ ███ ██████ ████████ ███ ████████ █████████████████████ █████████ ██ ████████ ████████████ ████████ ████████████████ ██████████████ ████████ █████████ █████████ ███ 次回の検査は███████████████████████の予定。 サイト管理官の注記: 2012/08/19に発生した事件のため、このログの内容を消去しました。SCP-2996に関する詳細な情報はサイト-81一般警報を参照してください。 精神鑑定インタビュー 2012/08/20: 日付:2012年8月20日 インタビュアー:Angela Kidwell博士 インタビュー対象:SCP-2996 [ログ開始] Kidwell博士:SCP-2996。 SCP-2996:(被験体は反応しない) Kidwell博士:(インタビュアーは沈黙している) 双方がおよそ3分間に渡って沈黙を保つ。 Kidwell博士:昨日の件は誤解よ、あれは検査を行う予定だった医師ではなかったの。 SCP-2996:(被験体は反応しない) Kidwell博士:SCP-2996、私は― SCP-2996:私に嘘の真実を教えていたのね。あなたは私の憎悪を消し去ろうとした、私の復讐を瓶詰めにしようと、私が狂っているって信じさせようと、でもあそこにいたのは彼で、彼だった! なんでよ、あなたはなんで… Kidwell博士:我々は彼を捜索しているわ。 SCP-2996:(被験体は反応しない) Kidwell博士:本当にごめんなさい。 [ログ終了] …何があった?って思っただろう。 彼女の身体検査の当日、ある事件が起きていたのである。 サイト-81一般警報: サイト-81管理官からの指令 SCP-2996に関する一般警報 例の悪漢、SCP-2996の未解決事件に関連していると思しき素性不明の人物がサイト-81へと侵入、サイトの医師3名と看護師4名の消失への関与が疑われている。 この人物はクラスIII以上の異常な人型存在であると思われる。 知的な人型存在に対し、意識がある状態で違法な生体解剖を執り行ったこの人物を財団倫理委員会もまた捜索している。 対象は武装しており、危険性を有するものと推測される。全職員は白人男性、身長1.8m、茶色の髪と茶色の目を持つ男性に注意すること。 特徴として対象は右目の下と首の周りに傷が見られる。 あらゆる目撃情報はサイト-81の保安職員へと報告して貰いたい。 ―サイト管理官Aktus …そう、“James Franklinは実在していたのだ” それも財団のセキュリティを苦も無く突破し、誰にも邪魔させることなく検査を決行し、そして次の予定を書いた報告書まで残し悠々とその場を去っている。 そして彼はEmilyを意識のある状態で生体解剖というあまりに残酷なことをしでかしやがったのである。 (被験体の項目部分の記述が“財団の所有物”としての明記であるオブジェクト番号ではなく本名に書き直している辺り執着が伺える) Kidwell博士が担当の医師ではなかったと発言しているが、本来の担当は何らかの形で消失してしまっていると思われる。 そしてEmilyが主張していたのにもかかわらず、記録には残っていないことから、 Jamesは何らかの形で自身の記録を消せる可能性がある。もしかしたら「現実改変者」なのかもしれない。 そしておそらくは別れた彼女へのストーキングを再度試みたのだろう。 そもそも、Emilyが死後に幽霊として現世に留まっていたこと自体がJamesの力によって意図的に成されていた状態だった可能性すらある。 どの時点でEmilyが財団にいることをJamesが察知したのかは不明だが、こう考えると、SCP-2996はEmily実体だけではなく、James実体も含むべきであろう。 その場合、「現実改変者で残酷な嗜好を有する収容できていない実体」となる。 なんでこれでSafeなんだ…?とも思われるかも知れないが、あくまで財団の中ではSCP-2996はEmily実体のみを指し、Emily実体は安全に収容できているからだろう。 James実体がナンバリングされるのであれば、Keterでもおかしくないだろうが…。 追記・修正お願いします CC BY-SA 3.0に基づく表示 SCP-2996 - It Follows You by djkaktus http //www.scp-wiki.net/scp-2996 http //ja.scp-wiki.net/scp-2996 この項目の内容は『 クリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス 』に従います。 △メニュー 項目変更 -アニヲタWiki- …さて、上述は実は「第一版」の内容である。 後にこのSCP-2996の執筆をしたdjkaktus氏はこの記事を大幅に改稿した。 それも、ものすごい賛否を生みかねないレベルの大改稿だった。 まず項目名は『The Angry Spirit』(怒れる亡霊)に変更。 その次に、Emily実体の年齢は成人女性と思われるものから8歳の少女に変更され、 彼女が「主張する」James実体の年齢も13歳、関係も恋人から「近所の親しい友達」に変更された。 そう、「主張する」。第二版にはなんとJames実体は一切登場しない。 精神鑑定インタビューの4つ目以降もだいぶ内容が変更されており、4つ目がこれ。 補遺 2996.4:精神鑑定インタビュー 2012/08/04 日付:2012年8月4日 インタビュアー:Angela Kidwell博士 インタビュー対象:SCP-2996 [ログ開始] Kidwell博士:以前も話したけれど、SCP-2996、あなたは収容に対する意見を述べていたわね? SCP-2996:ただ…憎しみが増してゆくのを感じてた。私の内にはJimmyのやつから命を搾り取ろうとする思いしかなかった、けど…証拠を見たわ、博士。渡されたレポートを読んだの。 Kidwell博士:あなたにとっては本当に難しいことだったでしょうね、SCP-2996。だけど、それこそ我々の研究の目的なの。あなたや、あなたのような存在に、正常な意識を取り戻そうと試みているのよ。 SCP-2996: (SCP-2996はしばらく黙り込む)あなたの言う通りなのかもしれない。多分わたしはただ怒って、混乱していただけで、死んでもその気持ちは治まらなかった。だからこんな、こんな風になってしまったのかも。 Kidwell博士:今の状態があなたにとって辛いものだということは分かっているわ。だけどこれは大きな一歩で、あなたが選択すべき道だと私は思う。あなたは得難い機会を与えられているの。怒りを過去のものとして、最初からやり直すためのね。 SCP-2996: あなたは… あなたは本当にやり直せると思う? Kidwell博士:もちろん。 SCP-2996:(微笑んで)わかった。あなたを信じてみる。 [ログ終了] そう、なんとSCP-2996を解放するという内容になっているのだ。 あの「子供だろうが異常な実体は容赦なく確保・収容し、実験にすら使う」財団がである。 クソトカゲ相手に二人も女の子けしかけたあの財団がである。 なお異常のない男の子を食わせたクソ博士はクレフ博士によってクソトカゲのごちそうにされました そして最後はこれで〆る。 Kidwell博士及びサイト-81スタッフのカウンセラー助手たちが実施した幾度ものセラピーセッションにより、SCP-2996の暴力的発作の頻度は著しく低下していった。治療を通じて、彼女は彼女の死を取り巻く出来事に折り合いを付けられるようになり、それらを乗り越えて活動することが可能となった。 2012年8月15日、SCP-2996は最後の生理検査を課され、彼女の異常特性はもはや存在しないことが判明した。あらゆる点から見て、SCP-2996は正常な人間の少女であった。 この結果を受けて、2012年8月18日、SCP-2996の"Neutralized"移行が決定された。サイト-81スタッフによって「かつてSCP-2996であった児童を養子縁組を望む家族の下に解放する」旨の申請が監事司令部へ提出されている間、記憶処理の最終工程の用意が為された。当申請はKidwell博士により執筆され、Bishop博士(サイト-81の研究室長)の認証とサイト管理官Aktusの署名を受けた。 2012年8月28日、申請は承認された。Samantha Pendletonと改名された児童は一連の記憶処理を受けた後、財団のフロント組織である養子縁組斡旋団体に身柄を譲り渡された。 …は?元幽霊の女の子を無理矢理実体化した少女がNeutralized? そして養子縁組斡旋団体に譲り渡された? オブジェクトクラスに関しても少し異常で、第一版はあのJames実体が登場するにもかかわらず「Safe」だったが、 この版は「Euclid→Safe→Neutralized」という変遷をたどっている。 勿論無害化というのは別に選択肢としては悪くないが、その場合であっても監視できる空間に置くほうがいいに決まっている。 ましてどこかの誰かに養子縁組て… SCPと関わったことでSCPと同列扱いだった子供が本元の死によって解放されるという例もあるにはあるが、それでもこの対処は緩すぎる。 半年に一度厨二病がぶり返さないかメンタルセラピストにカウンセリングを受けている豚の塩漬けちゃんが聞いたら卒倒しそうである。 あっちと違って元々怨霊なのに。 ということでこの改稿にはdjkaktus氏への批判も集まるほどの改稿であった。 だが前Verに比べると「より形式が正式なものになっていたり」「単体で読めばまあこういうのもあり…かな?みたいなのはある」ということもあり、 「まあきっとdjkaktusがハッピーエンドにしたかったんだろ」とかで収まった模様。 日本支部でもこの改稿は注目が集まり、「もしかしたらJames実体が財団に実は来ていて、『Emily』を保護しておくことによるデメリットを斟酌しておっぽり出した説」などもあった。 まあ何はともあれ、Samantha Pendletonと改名されて、Emilyは平穏な人生を歩みだしたのであった…。 追記・修正お願いします CC BY-SA 3.0に基づく表示 SCP-2996 - The Angry Spirit by djkaktus http //www.scp-wiki.net/scp-2996 http //ja.scp-wiki.net/scp-2996 この項目の内容は『 クリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス 』に従います。 △メニュー 項目変更 -アニヲタWiki- THIS IS AN AUTOMATED UPDATE. DO NOT ATTEMPT TO CHANGE THE CONTENTS OF THIS PAGE. WARNING WARNING WARNING 当記録のセキュリティは侵害されています。以上に記されている情報は正確でない可能性があります。 財団情報保安部門による調査中のため、当記録は[凍結]されています。 当記録へのあらゆるアクセスは監視され、当記録への編集は一切禁止されます。 詳細に関しては、下記の"特別補遺2996.A"を参照してください。 特別補遺 2996.A:機密情報 / レベル4 目視に限る + レベル4認証情報を入力してください 自動化メッセージ FROM サイト-81所属の管理職員(サイト-19所属の管理職員経由) TO レベル4職員 2016/1/19、自動化された財団システムはこの記録を含むサイト-17のデータ領域内にて発生した幾つかのエラーを報告した。更なる調査によって、この記録の特定箇所に消失、変更、明らかな捏造が発見された。変更に関する情報は改竄、あるいは消失してしまったため、編集元は分かっていない。 著しい相違は以下の通り。 サイト-81におけるSCP-2996の存在(サイト-19の記録と矛盾) Kidwell博士のサイト-81におけるプロジェクトへの配属 Aktus管理官のそのような実体がサイト-81内に収容されていることについての認識 "Samantha Pendleton"の存在 これら以外にも事実の食い違いが存在する可能性はあるが、既に起きてしまったセキュリティ侵害の深刻さのために確認は不可能である。職員の記憶が復元データと矛盾することから、関係人物への記憶改竄が行われたものと現在考えられている。 SCP-2996に関するより正確な情報を集めようと、情報復旧チームはこの記録の過去版へのアクセスを試みている。ビデオ監視ログと音声ファイルは主要な財団データアーカイブから削除されており、失われてしまったと見なされている。 職員各位は当記録、またはセキュリティ違反に関するいかなる情報もサイト-81管理職員まで報告されたし。 これはサイト-81からサイト-19を経由して送信された自動化メッセージです。このメッセージの内容を変更しないでください。 地獄の果てまで迎えに行こう。それが君への、僕からの愛だ。 ハッピーエンドなどではなかった。 そこにあったのは、SCPオブジェクトよりも恐ろしく、そして怨霊よりも悍ましい、一人の男の妄念だった。 つまり、このオブジェクトに関する報告書は、改稿前の第一版が本来のものであり、第二版はJames実体によって書き換えられた、ニセのレポートであったのだ。 この実体、James Franklinは本当に実在していた。そしてこの男は、自ら殺害したEmilyの怨霊をも自らのものと認識し、財団に乗り込んできた揚句に堂々と生体解剖をやらかしやがったのである。 ではなぜ、そんな事態が今の今まで発覚しなかったのか? 結論を言ってしまえばこのJames Franklin、財団世界でも最高レベルに厄介極まる現実改変能力の持ち主なのである。 しかも、ちいさな魔女やI am No.9などと異なり、明確に自らの意志を以てその能力を行使し、制御することが出来る。 その能力を以て、James Franklinは財団へ侵入。怨霊となったEmilyを生体解剖した。 そして、その痕跡を隠ぺいするためにSCP-2996の報告書をまるごと書き換え、財団職員の記憶や記録もそれに合わせる形で改変。 財団の目から犯行の全てを欺き通して、いずこかに姿を消したのである。 が、後になってこの報告書のデータに関する改竄が発覚し、第一版の内容が一部復元に成功。 ここに来てようやく事態を把握した財団は、元々のデータの復旧とSCP-2996に関する正確なデータの収集を開始したが時すでに遅く、James FranklinはEmilyの怨霊をまんまと連れ去り行方をくらましていた。 そもそも唯一の情報源とも言える、復元された第一版すら未だ完全ではなく(*1)追跡はほぼ不可能に近い……というのが現状である。 メタ的な視点だが、記事そのものを執筆者自らがまとめて改稿し、それをもギミックに組み込んでオチをつけたこの発想力、正直脱帽と言うほかない。 SCP-2996 - ERROR / ERROR SCP-2996 - ERROR / ERROR by djkaktus http //www.scp-wiki.net/scp-2996 http //ja.scp-wiki.net/scp-2996 ※日本支部ではページ下部にある「履歴」から旧版の報告書を閲覧できるようになっている。 この項目の内容は『 クリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス 』に従います。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- 政治的な議論はアニヲタwikiにおいて禁止されています。また、SCP-ENおよびSCP-JPを含めた特定の支部・コミュニティに対する誹謗中傷も禁止されています。本項目は 相談所での議論の結果 項目、現存および今後作成されるコメントログの編集権限をメンバー以上に設定しております。 ▷ コメント欄 コメントログ コメントログ1 SCP-2996 異論がなかったのでリネームを実行しました。 -- (名無しさん) 2020-02-19 14 11 22 JPの内容について、一旦COしました -- (名無しさん) 2020-02-19 16 41 46 strictionテスト -- (ログイン時) 2020-02-20 10 53 58
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/42952.html
登録日:2019/09/29 (日曜日) 02 37 32 更新日:2023/12/04 Mon 13 53 47 所要時間:約 11 分で読めます ▽タグ一覧 Neutralized SCP SCP Foundation SCP-2411 SCP財団 拳銃 武器 銃 清算、それが私の「総意」だ。 SCP-2411はシェアード・ワールドSCP Foundationに登場するオブジェクトである。 オブジェクトクラスはSafeからのNeutralized。 メタタイトルは「総務」。 概要 SCP-2411はごく普通のとあるモデルのリボルバー拳銃に見える。拳銃としての使用は普通にでき、破壊耐性などもなく分解も可能である。 同型の拳銃との唯一物理的な相違点は、本来シリアルナンバーが記されているはずの場所に「FOR INTERNAL USE ONLY」…つまり「社外秘」と記されていること。 SCP-2411の想定されている異常性は、複数の対象を一瞬で殺せること。しかし、その対象をどう選ぶのかは分かっていない。 実験でも異常効果を再現できなかったため、これを悪用する存在の手に渡って異常効果を活性化される可能性を危惧してSCP-2411は分解の上、[編集済]によって個別に破壊された。これにより現在はNeutralizedとなっている。 少々ビビりすぎな気がしなくもないが、まあ分かっていないというのは恐ろしいことなのでリスク管理としては破壊できるならした方がいい気もする。でも確保・収容・保護の保護が泣いてるぞ? 発見経緯 SCP-2411はある殺人捜査で発見された。何があったのかというと、ある小規模な保険会社の従業員5名のうち4名が殺されたというもの。死因はどれも額に開いた銃創だった。 警察が残りの1名を探したところ、彼は家で自殺していた。ただしこの自殺には銃は使用されていなかった。またその家からは彼が同僚に対して殺意を抱いていることを示す文書が発見されたため、当初は彼が犯人だと目された。 財団がこの事件を知りSCP-2411に辿り着いたのは、以下の不審点を警察が説明できず連邦当局の協力を仰いだためだった。 自殺していた彼が犯行現場にいたことを証明出来なかった。 殺された4人はどれも真昼間に街中にいたにもかかわらず、誰も「狙撃される」と言えるような状況を目撃していなかった。つまり狙撃主の存在も発砲音もなかった。 殺された4人の致命傷は、完全に同一だった。 現場および被害者の体内からは弾丸も薬莢も見つからなかった。 つまり原理はよく分からないが、複数人を遠隔から確実に殺せる銃ということになる。確かに悪用できればSCP-710-JPのように非常に危険な異常兵器になり得るため、破壊無力化案件になるのも納得できる。…が、もはや収容不可能になっているあちらと異なり、SCP-2411は少なくとも触れさえしなければ異常性は発生しないSafeクラスだったはずなので、財団ならいつも通り他のSafeクラスと同様にしっかり収容していればよかったのではないか?当初の特別収容プロトコルの「非装填状態でサイト-30の低価値品保管ロッカーに特注キーで施錠し保管」でいいと思うが… まあすでに無力化された今何を言っても無駄だろう。 追記・修正はリスク管理をしっかりお願いします。 ▷ CC BY-SA 3.0に基づく表示 SCP-2411 - Internal Affairs by Erazm http //www.scp-wiki.net/scp-2411 http //ja.scp-wiki.net/scp-2411 この項目の内容は『 クリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス 』に従います。 △メニュー 項目変更 -アニヲタWiki- セキュリティレベル4クリアランス以上のみ はい、以上カバーストーリーです。 これで終わるはずはないとSCPに慣れた人は分かっていただろう。さすがに破壊の判断が軽率すぎる。 では、この銃の真の力をご覧いただこう。 SCP-2411 登録日:2019/09/29 (日曜日) 02 37 32 更新日:2023/12/04 Mon 13 53 47 所要時間:約 11 分で読めます ▽タグ一覧 Neutralized SCP SCP Foundation SCP-2411 SCP財団 拳銃 武器 銃 人生で一度だけ、会社に意見が言える日 SCP-2411はシェアード・ワールドSCP Foundationに登場するオブジェクトである。 オブジェクトクラスはKeterからのNeutralized。 メタタイトルは「総務」。 概要 SCP-2411はごく普通のとあるモデルのリボルバー拳銃に見える。拳銃としての使用は普通にでき、破壊耐性などもなく分解も可能である。 同型の拳銃との唯一物理的な相違点は、本来シリアルナンバーが記されているはずの場所に「FOR INTERNAL USE ONLY」…つまり「社外秘」と記されていること。 ここまでは同じだ。 上記報告書では異常効果の対象をどう選ぶか分かっていないし、異常効果の再現もできていないとされていた。ここがカバーストーリーなのだ。 真の異常性は判明しているし、その再現もできている。 企業・組織に雇用されている人物がSCP-2411の銃口を口に入れ、引き金を引くことがSCP-2411の異常性の文字通りのトリガーとなる。 その瞬間、その人物以外のその企業・組織の従業員・構成員全員を即死させるのだ。 上述の発見経緯にもあったように、見たところ額に銃弾を食らったような様相で被害者は死に至ることになるが、その原因となった銃弾などは発見されることがない。 また、この異常性はSCP-2411に銃弾が装填されていなくても発生する。だから、使用者が死なないこともあり得る。 発見経緯の件で自殺した彼は、おそらくこの銃の異常性は知らなかった、もしくは信じていなかったと思われる。そうでなかったなら彼の”犯行”は証明できないのだから自殺する必要がないからだ。 彼がどこからSCP-2411を入手したかは不明だが、なぜそれを装填せずに口に入れて引き金を引くに至ったかは二通り想像できる。 同僚が憎いあまり自殺しようとして元々持っていた銃を使おうとしたが、怖くなってまず練習のためか装填せずに口に入れて引き金を引いた。この銃がたまたまSCP-2411だった。 ただこれは少し弱い。次の可能性の方が高いだろう。 同僚を殺したい彼が何者かから「安全に完全犯罪が可能な銃」としてSCP-2411を提示され、半信半疑のままそれを使用した。 そしてどちらにせよ、実際に同僚を殺せてしまったことを知り、罪悪感や良心の呵責からか自殺してしまったのだろう。 実験記録 SCP-2411は、回収当時まだカバーストーリーの報告書のようにその性質がよく分かっていなかったため、当初はDクラスを用いた標準的な実験が予定されていた。 しかしこれに待ったをかけたのが、財団の職務を監査する普段出てくると事態を複雑化させる感のある倫理委員会だった。「これは法務部門で審査を受けるべき案件だ」と。そして、法務部門は「SCP-2411の影響力を考えると、Dクラスも財団の従業員と見なされるべき」と判断した。 もし当初の予定通り実験が行われていた場合、おそらくO5からDクラスまで全財団職員が即死し、財団の管理していたオブジェクト群が一斉に世界に放たれる恐ろしい事態になっていただろう。倫理委員会グッジョブである。 財団職員を対象とせずに実験を行うため、おそらくDクラスの供給元と推測されるとある矯正施設の受刑者を対象として緊急的な実験が行われた。 この実験には財団の研究者だけでなく、法務部門から対象者に法的に有効な雇用契約書・事業認可書などを用意できるように人員が参加している。 そこで、以下の詳細な性質が明らかになっている。 使用者が無職なら、効果はない。 新入社員が使っても経営陣は死ぬし、その逆も同じ。 合法的に解散した企業の元従業員が使っても、その企業に効果はない。 これらはまあ想像通り。 特注のロックで銃器として正常に動作しないようにすれば、効果はない。 これはいいニュース。直接的で物理的な抑止手段が存在するのなら事案も多少は起きにくくなるだろう。 使用者が口頭での契約で雇用されていても、効果の対象になる。 使用者が引き金を引く前にそれまでの地位から退職しているか解雇されていれば、効果はない。この退職または解雇は口頭での通知でも有効。 契約書がなくてもいいとは結構ゆるい関係でもいいらしい。あまりよくはない結果だが、もしこの銃を部下が使おうとしているのを発見したとしても引き金を引かれる前に「君はクビだ!」と言えば助かるということでもある。 効果の対象になりうる集団は以下の通り。個人事業主、合名会社、企業、非営利組織、慈善団体、宗教団体、および政府機関。 営利企業に限らず、いわゆる職業集団であれば対象になるようだ。場合によっては掛け持ちしている人も多いだろうし、多重被害が出る可能性もありそうだ。 使用時に使用者の口の中になければならない。 これはこの実験の時に判明したことだったのだろう。なお、他の穴だとどうなるのかは実験されなかった。 給料をもらっていることは効果の対象になる必須条件ではない。ただし給料のないインターンは効果の対象にならない。 給料未払いや無給契約の超ブラックだろうと対象になる。そういう企業の従業員はなんかこの銃を使う動機が多そうだ。 しかし、効果の対象になりえずに誰かを働かせる方法が見つかった。社員全員無給のインターンにすればいいのだ。…実質不可能じゃねえか! ”産業スパイ”が使用した場合、潜入先の企業が効果の対象になる。 つまり自分がどこの命令で働いているかではなく、法的にどこに雇用されているかが問題だということ。悪意を持った集団が使えば、例えば宗教団体が敵対組織などを全滅させることもできるのだ。リスクも大きいがリターンも大きいまさにリーサルウエポンである。 ここでより直接的な財団のための実験が行われた。 弁護士によって起草された“獲得確信疑念財団(The Procure, Certain, and Suspect Foundation)”の定款に、”クラスZ職員”を徴用できるとする記載を加えた、この状態で”クラスZ職員”がSCP-2411を使用した場合、PCS財団の職員は”Uh-5評議会”の役員を含めて全員効果の対象になった。 ピンクチェックスクールではない財団だろうと効果の対象になった。これはつまり当初のDクラス実験をやっていたら財団職員が全滅していたという判断を裏付けている。ホントやめといてよかったね。 また、この実験中にしれっと事案が起きている。 実験中の使用者の一人に、この周辺の刑務所内外で活動する白人至上主義団体の構成員がいたのだ。その団体の他の構成員数百名の即死はライバル組織の暗殺計画というカバーストーリーで収められたが、これがSCP-2411の一度の使用で発生した死者の最大数となっている。 特別収容プロトコル、およびその後の扱い SCP-2411は、 サイト管理者だけが最低2名のレベル4職員と一緒でないと入れないサイト-30の高価値品保管室(外部に警備員2名常駐)に レベル5職員の承認なしには外せない特注ロックをかけて 不透明容器に入れて鍵をかけて 収容されている。凄まじい厳重さだが、効果を考えれば納得である。なにせロックがなければ職員一人が気まぐれを起こしただけでそいつ以外の全財団職員が瞬時に全滅し、それに続いて二度とおさまらないだろう収容違反が世界中で起こるのだ。 さらに、保管室に入れる管理官だろうとSCP-2411の直接取り扱いはできないし、その特性を知っているか実験に参加したことのある人員はそもそもサイト-30に入ることすらできない。 これらのプロトコルにより財団職員の安全は確保されているが、完全ではない。根本的に安全を確保しようと思ったら、上述の通り全職員を無給のインターンにするしかないしそれは組織として不可能だ。これにより、SCP-2411は無力化を検討されることとなった。 そもそもこのオブジェクト、異常性だけで見たら明らかにSafeクラスである。自ら動きはしないし、収容しておいて触れさえしなければ異常性を発現することはない。 しかし、財団に向けられうるその脅威があまりにも大きすぎた。「管理された核爆弾」はSafeとよく言われるが、「管理された全財団職員瞬間皆殺し装置」は少なくとも財団にとってはSafeでは収まらなかった。 一部の職員がこれは本来Keterクラスに当てられるレベルの無力化研究が必要だと主張し、主任研究員は基本的な収容プロトコルはSCP-2411の異常性の知識を拡散しないように定められる必要があるとした。サイト管理官がこれを承認したことで、SCP-2411はKeterクラスとなり、最初のカバーストーリーとしての報告書が作成されたのだ。 そののちO5評議会に破壊申請が提出され、全会一致で許可された。あの厳重なプロトコルとはおさらばとなり、破壊は成功して無事Neutralizedと相成った。 破壊耐性がなかったのが救いだった。そのあまりに大きいリスクは、財団を悩ませることもなくなったのだった。 追記・修正は歓迎ですが、「これ欲しい」と思ったなら道を踏み外す前に転職を考えましょう。 ▷ CC BY-SA 3.0に基づく表示 SCP-2411 - Internal Affairs by Erazm http //www.scp-wiki.net/scp-2411 http //ja.scp-wiki.net/scp-2411 この項目の内容は『 クリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス 』に従います。 △メニュー 項目変更 -アニヲタWiki- セキュリティレベル5 - 地域監督官のみ 昇進おめでとう。君はサイト-30などを管轄する地域の監督をする地域監督官となる。 君の献身と財団への多大なる忠誠心は、我々上層部から特別な信頼を得るに十分なものだった。そしてそれは…我々が隠さなければならなかったものを理解してもらうのにも十分だということだ。 これからどういう話が始まるか、分かるね? 単刀直入に言う。SCP-2411は破壊されていない。 我々も今それがどこにあるかも、そこにどうやって辿り着けるかも知らない。ただ、その方法は我々の制御下にはあるとだけ言っておく。 そもそもあの審議は全くもって全会一致ではなかった。実際私は反対票を入れたのだが…まあそれはいい。 いつか、どこかの組織が財団を…いや、この星を、もっと言うならこの世界を脅かす日が来るかもしれない。 具体的な説明はできないが、まあその時が来れば君にもわかる。そして君は財団を裏切り、彼らの力になるだろう。 君ほどの人材なら、彼らにとってすさまじい価値のある情報を大量に知っている。だがその時、君は見返りとして要求すべきだ。 身の安全の保障、協力への経済的な対価…そして、契約をだ。 そして、我々が君が彼らの仲間になったこと、君の財団での雇用が終わったことを知り次第、SCP-2411は君の元へ届けられる。そして君は…何をするべきかは、分かっていると信じている。 ああ、君は今こう思っているかもしれない。 ここまでの文書にはカバーストーリーが多くあった。ならばまだ今の自分にも語られていない事実が残っているのではないか? SCP-2411はもしかして使用者を殺さないというわけではないのではないか?私がそれを使うときに躊躇させないために。 今私がここでSCP-2411は使用者にとって致命的ではない、とどれだけ言っても君は納得しないだろうね。 だが、それは大した問題ではないんだ。 私は、財団の存在がかかっている時、君はそのリスクを考えない人だと願っているよ。 財団は、「切り札」をあまり持たない。だから、これを捨てられなかったんだろう。 ─ O5-11 追記・修正はゆるぎない信念と共にお願いします。 ▷ CC BY-SA 3.0に基づく表示 SCP-2411 - Internal Affairs by Erazm http //www.scp-wiki.net/scp-2411 http //ja.scp-wiki.net/scp-2411 この項目の内容は『 クリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス 』に従います。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] あらゆる要注意団体が恐れる恐怖の銃、使用する予定の人間が一人しかいない事を考えると使える場面は少なさそうだけど -- 名無しさん (2019-09-29 03 17 39) この銃は財団にとってのThaumielというわけか。 -- 名無しさん (2019-09-29 07 53 56) これはカルキストに効くのか?白人至上主義団体に効くからいけそうだが -- 名無しさん (2019-09-29 08 45 55) ↑連中がピストル一発で死んでくれればいいんだけどね。キリスト教徒皆殺しが発生していない以上、分派(ネオとプロトなど)は区別されるかも。 -- 名無しさん (2019-09-29 09 18 18) ↑宗教というか教団によるかもしれない?ただお布施を出すだけなら顧客やインターン扱いとか教団の役職持ちで所属扱いなのかな? -- 名無しさん (2019-09-29 10 17 40) 一人だけ生き残ったら真っ先に警察に疑われ高確率でテロリストとして法の元に処刑される、SCiPの性質上財団スタッフによる救出が間に合うかどうかもわからない……と考えるとむしろ腹くくって潜入先と心中した方がマシかもしれない -- 名無しさん (2019-09-29 11 09 02) これ頭に銃弾撃ち込めば死んでくれる奴らにしか効かないんか -- 名無しさん (2019-09-29 14 17 35) 財団が敗北しかける連中に銃弾が効くとは思えんな… -- 名無しさん (2019-09-29 15 48 48) 例えばの話ブライトはこれで死んでも復帰できるしな、確実に敵組織を全滅させるぜ!って手段としては心許ない。ていうか実験記録で政府機関まで効果対象になるって判明してるけどどんな実験しちゃったんだ -- 名無しさん (2019-09-29 20 14 45) メアリー・スーの怪物なんかも便宜上財団職員なんだっけ? 単に協力者扱い? -- 名無しさん (2019-09-29 21 02 52) 「君はクビだ!(You are fired!)」を発射(fire)する前に言わないといけないとは -- 名無しさん (2019-09-29 21 17 53) ↑三● -- 名無しさん (2019-09-29 21 49 22) てかこの実験のために人死にすぎてる!? -- 名無しさん (2019-09-30 06 34 29) 絶滅の巻物(物理) -- 名無しさん (2019-09-30 07 55 40) 相手がカルキストだろうがなんだろうが少なくとも銃弾で殺せる人員は殺せるからThaumiel級オブジェクトだな。そもそも暴発しない「特定」多数を殺害できるオブジェクトなんか最強クラスの兵器だ -- 名無しさん (2019-09-30 09 20 44) 他の穴だとどうなるのかの実験はブライト博士に一任しようと思うがどうかね? -- 名無しさん (2019-09-30 13 46 11) ↑2それで死なないのがいたとしても大抵大幹部クラスだし構成員の大半が喪失するだけでも相当な痛手だし↑1ブライトにも確実に複数穴があるしな(どこの穴とは言わないw -- 名無しさん (2019-09-30 14 08 28) なるほどね -- 名無しさん (2019-09-30 16 13 51) ↑ミス、なるほど要注意団体を皆殺しにするのに役に立つってわけか。でも仕様がよくわからないな~その人の心持ちで変わったりしそう -- 名無しさん (2019-09-30 16 14 48) アツアツポテトに匹敵する財団含めた要注意団体抹殺アイテム。絶対AWCYが絡んでるだろw -- 名無しさん (2019-09-30 22 43 56) ↑AWCY?はアートテロリストだけど、これの形態や異常性は芸術作品でもジョークでもないから関係ないと思う。強いて言えばファクトリーか、支部含めればJPの懐中銃教会みたいな連中かな -- 名無しさん (2019-09-30 23 20 47) 正直、財団職員が銃ごときで全滅するとも思えないが -- 名無しさん (2019-10-11 18 10 50) Thaumiel「級」ではあるが、渡された人間が裏切って正式な要注意団体構成員の地位を得る前に使わないとも限らないから、Thaumielそのものになることはないだろう -- 名無しさん (2019-10-28 07 06 02) 未来の銃なり財団所有の銃は殺意が高すぎる物が多すぎる -- 名無しさん (2019-10-28 17 45 54) ↑そもそも銃自体が基本的に「他人に大きな損害を与えるための道具」「剣とか弓よりは訓練も体格もなく指一本動かせば人を殺せる」って品だからそれに異常性質が付加されればまあねえ。 -- 名無しさん (2019-10-28 17 50 30) SCP-2935みたく効果範囲内の対象は問答無用で即死させるのかも -- 名無しさん (2019-12-03 23 56 58) そもそもこれを使うと「効果対象の人員の頭に拳銃で撃ち込まれたのと同じ弾が飛ぶ」ではなく「頭に銃弾を撃ち込まれたのが死因に見えるような傷ができるが弾丸や硝煙も出ない謎の即死をする」だからね -- 名無しさん (2020-03-27 19 01 40) ↑9「何らかの契約を結んで雇用ないし加入」している必要があるっぽいので、本人の心持ちとかでは変動しないよ。 逆にスパイがやらかしても潜入先の組織が全滅する辺りある意味融通効いてないけど -- 名無しさん (2020-03-28 22 09 24) 人生で一度だけ、会社に意見が言える日 -- 名無しさん (2020-06-21 00 16 15) 柘榴倶楽部みたいに同好の士の集いだとどうなんだろうな、なんとなく効きそうだけど -- 名無しさん (2021-05-04 22 56 46) >また、この異常性はSCP-2411に銃弾が装填されていなくても発生する。だから、使用者が死なないこともあり得る。 …ってあるんだから、使用者が死ぬかどうかは弾込めたかどうかで決まるんじゃない? 実際、職場の4人を殺した人は別の方法で自殺してるし。……これ自体も改竄された情報でなければ、だけど。 -- 名無しさん (2023-02-27 21 42 13) 実験しすぎだろォォォォ!?実験対象を組織と呼べるくらいまでには増やしてるんだろうし、何人死んだんですかね・・・ -- 名無しさん (2023-12-04 13 53 47) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/35866.html
登録日:2016/12/29 Thu 17 21 06 更新日:2024/08/25 Sun 17 57 45 所要時間:約 11 分で読めます ▽タグ一覧 Keter SCP Foundation SCP-427-JP SCP-JP SCP財団 sotobasotoba ミシガン州 ミーム汚染 唄う草原 歌 草原 認識災害 そもそも「本来の世界」って何なんでしょう。―― 賀茂川カウンセラー SCP-427-JPはシェアード・ワールド「SCP Foundation」に登場するオブジェクト (SCiP) のひとつである。 オブジェクトクラスはEuclidを経てのKeter。 ちなみにこのオブジェクト、日本産ではあるが管轄はアメリカ本部である(JPのコードは日本のWikiに投稿された記事という意味合いであり、必ずしも日本支部の収容しているオブジェクトを現さない)。 特別収容プロトコル 先に述べておくが、このオブジェクトは発見から現在までに何度も報告書やプロトコルの修正が成されている。 取り消し線の多さが、当時の財団の混乱っぷりを物語っている。 その上でまず、プロトコルを説明する。 曰く、 SCP-427-JPは収容出来ません。 ……ギャグでもなんでもなく、財団が「収容不可能」とさじを投げてしまったのである。 Keterクラスにもこの手のオブジェクトはあるが、その場合は大抵「収容を試みているが芳しくない」「収容と収容違反のいたちごっこ」というレベルであり、言い換えれば「扱い兼ねているが扱えなくはない」に終始している。 が、コイツの場合ガチで収容自体が出来ない。 そんなスーパーデンジャラスなこのオブジェクト、財団世界的に言えば「場所+物体+概念+認識災害+ミーム汚染」の5連コンボで構成されている。 では、具体的にSCP-427-JPとはどういうものなのか? このオブジェクトの構成物 経緯がかなりややこしいので、現在のものに順じて解説する。 SCP-427-JPは、アメリカ合衆国ミシガン州に位置する500m四方の草原である(本記事では「草原」で統一する)。SCP-427-JP内に人間が立ち入り2時間以上滞在した場合、その人物は未知の言語によって歌を歌い始める。(これをSCP-427-JP-Aと認定呼称するが、本記事では「歌う人」で統一する)。 この「歌う人」は歌いながら徒歩で「草原」の中心部へ移動し、中心部へやってくると、そこで直立したままで歌い続ける。 当然ながら、そのままでは1週間程度で衰弱により死亡するが、影響範囲から連れ出すことで元に戻る。救出された人物は、一様に「何故歌っていたのかは判らない」と証言している。 次に、SCP-427-JP-B-1は、「歌う人」が歌う歌である(本記事では「みんなのうた」で統一)。 「草原」の外部から聞いた場合、その中に入りたくなる弱い強制力を持つ。これは周囲からの説得や軽い拘束で抑える事が可能なレベルである。 次に、SCP-427-JP-E-1は、「草原」の中心部に生えるツルニチニチソウに似た植物である。 サンプルを採取するもSCP-427-JP-E-1から約10cm離すと即座に風化し崩れ去るため、詳細な分析は出来ていなかった。 現地での簡易調査では、ツルニチニチソウとは異なる組織構造を持つ事が判明している。つまり見た目だけ同じの別物である。 「草原」の中に「歌う人」が誰もいない場合、SCP-427-JP-E-1から約5dbから15dbの大きさのSCP-427-JP-B-2が聞こえる。録音データの分析では、声質はボーイソプラノあるいはメゾソプラノである(本記事では以後「土の歌」で統一する)。 ちなみにこの植物、当初はSCP-427-JP-Cと分類されていた。 記録そのほか 「歌う人」になってから戻ってきたある人物に対し、財団のエージェント・サイモンがインタビューを行った。 件の人物はオブジェクト化していた時の記憶はなかったが、このように述べていた。 声というわけじゃないんですけど、なにか、『帰る』とか『帰りたい』とか、そういうイメージのようなものが伝わってきました。 これを受けたエージェント・サイモンは、何らかの知的存在が「みんなのうた」を「歌う人」に歌わせている可能性を疑い始めた。 そしてこの後、このオブジェクトに関するデータが次々と更新される事態に陥った。 まず、「土の歌」はSCP-427-JP-C(当時)である植物ではなく、植物が生えている土壌自体から聞こえていることが判明。 この植物は抜き取ることは簡単だが、生えていた場所から10cm離すと崩れてしまい、5時間後には元の場所に復活していることもわかった。 後に、崩れ去る距離が30cm、復活の時間が3時間に変わった。 さらに後日、SCP-427-JP-Cのある土壌から未知のバクテリアが検出された。植物と同じ理由で範囲外には持ち出せていない。 ちなみにこの生息域だが、Cの場所から半径30cmだったのが、後になって45cmになった。 さらにさらに後日、同じ土壌から未知の節足動物が見つかった。 一種はヤスデに似ていたが足が多く、残りは未確認の生物だった。バクテリアが発見された時には見つかっていなかった、と付記しておく。 これらの発見を受け、SCP-427-JP-Cの呼称は植物ではなく、「草原」の中心にある土壌そのものになった(以後「領域」で統一)。これに伴い、植物を含む発見された生物をSCP-427-JP-E群と認定(以後「生物」で統一)。 さらにこの時点で、「生物」が発見される半径が1mに拡大していた。つまり、この「領域」はどんどん範囲を広げているのである。 これを裏付けるようにさらにさらにさらに後日になって、今度は半径3mの範囲から別の生物が見つかった。詳述はしないが、どれも現行の生物とはかけ離れた外見だった。 そして2000年代、あろうことか収容違反が発生した。 「草原」内に100人以上の民間人が侵入、「歌う人」となって「みんなのうた」を歌い出したのである。 財団は3時間後にこれを鎮圧したが、「生物」の発見範囲が一気に拡大していることが発覚。つまり、「歌う人」の増加と「みんなのうた」の規模によって「領域」が拡大することが推察され、プロトコルが改定された。 当初のプロトコルは有刺鉄線のフェンスで周辺を覆い、入った人からは事情を聴いて記憶処理、というものだったのだが、この事件を境に新たな「歌う人」をただちに無力化するよう改定されている。 ちなみにこの時点での「領域」は半径15mに到達した。 その後、今度は半径20m圏内で未知の恒温動物が発見された。また拡大している。 さらに今度は「領域」が38mに拡大した上、侵入した物質がその範囲から離脱する場合、全て消失する事例が発生。 これは「生物」が「領域」を出た場合の消失現象と酷似している。要するに、侵入した人員、機器、装備等は範囲より離脱できないことを意味するのである。この境界ラインを新たにSCP-427-JP-C-1と指定(以後「境界線」で統一)、収容プロトコルが改訂された。 追記を要約すると、「このエリアに入るには上級職員の許可が必要。あと、入ったら生きて帰れないんでよろしく」というものである。 ややこしいが、これが現在のSCP-427-JPである。表にしたものが以下。 番号 この項目での呼び名 概要 SCP-427-JP 「草原」 オブジェクトである草原自体 SCP-427-JP-A 「歌う人」 「草原」に入って歌を歌い出す人たち SCP-427-JP-B 「草原」の中で聞こえる歌 SCP-427-JP-B-1 「みんなのうた」 「歌う人」の歌。大勢で歌うと「領域」が広がる SCP-427-JP-B-2 「土の歌」 中心領域の土壌から聞こえる歌。「みんなのうた」を誘発する SCP-427-JP-C 「領域」 中心部の土壌を中心とした一定の半径。歌で拡大 SCP-427-JP-C-1 「境界線」 「草原」と外界を隔てるライン SCP-427-JP-E 「生物」 「領域」に生息する色々な未知の生物 これを見ればわかると思うが、なぜかこのオブジェクトには「SCP-427-JP-D」が存在しない。 恐らく、「-D」だとデコミッションと混同されるからだろう。 「生物」については色々と種類がある。小動物や虫だが、外見がまるで違うにも関わらず既存の生物に似た遺伝子を持っているらしい。 そしてこの後、「領域」はさらに拡大、半径55mに達した。そしてその中に、頭の代わりにサイの角が生えたゾウというべき生物が確認され、427-JP-E-6に認定された。 財団はこれらの現象を防げないか、対処できないかと試行錯誤していたが、結果としてそれは間に合わなかった。 全てを無駄にする収容違反が発生したのである。 そして 2000年代10月某日。「草原」を囲むフェンスの周りに、1000人以上の「歌う人」が集まり、鎮圧されるまでの3時間にわたって「みんなのうた」を歌いつづけるという収容違反が起きた。 同じ3時間の「みんなのうた」でも、113人で「領域」の半径は5倍になった。ならば、最低でもその10倍近い数の「歌う人」が集まったのならば、「領域」はどこまで広がったというのか? 財団は即座に調査を開始したが、何と「境界線」が消滅していることが判明。これを持って、SCP-427-JPはKeterに分類された。 だが、全ては手遅れだった。 恐らくは同じ年の12月、エージェント・サイモンが自室で自分の喉を銃で撃って死んでいるのが発見されたのだ。 サイモンの残した遺書にはこう書かれていた。 昨日、SCP-427-JP周辺でSCP-427-JP-Eを見かけた。そのSCP-427-JP-Eは、球状の体に蹄のついた3本の足があり、頭らしい物はなかったが1対の渦巻き状をした角が生えていた。俺はそれを見て、ああウサギかと思った。 俺はあの場所の影響を受けている。もう手遅れかもしれない。俺の声が他に影響を与えるかもしれない。相談する事は出来ない。声は残せない。 この選択が手遅れでない事を信じたい。 スティーヴン・サイモン お分かりだろうか? エージェント・サイモンに限らず、恐らくは不特定多数の人間が、「生物」を我々の知る既存の生物だとごく自然に認識し始めているのである。サイモンは自身の存在がそれを広げるのではないかと危惧して命を絶ったが、結果から見れば犬死となった。 「境界線」が消失したということは、外界、つまり財団の世界と「草原」を隔てるものが何もなくなったことを意味する。 「生物」の消失も、踏み込んだ人員の消滅もなくなったことで、財団は遅まきながら「生物」の本格調査を開始。 その結果は、「生物」たちの遺伝子は、外見こそ違えど、既存の生物のそれと狂いなく一致しているというものだった。 つまり、あのサイの角の頭を持ったゾウはまんまゾウだったのだ。 このオブジェクトの正体は、「みんなのうた」を世界に広めることで徐々に自身を外界へ混ぜ込んでいく「草原」=別世界である。 そして「境界線」が消えた時点で、混ざり込みは既に完了してしまっていた。 財団が最後に行った観測では、「歌う人」の人数が最低でも100000人を突破していた。 「境界線」がなく、「草原」と外界の区別がなくなったのだから、どこにいてもおかしくない。しかし、1000人以上で全世界に広まったのだから、その100倍、200倍、最悪900倍以上となるともはや手の打ちようがない。 事実、この当時アメリカ西海岸では「みんなのうた」が流行していた。さらに全世界で「生物」が確認されるようになり、「歌う人」もそうでない人もみんながみんな、それらのことを、昔から良く知っている普通の生物だと認識していた。 オブジェクトによる世界全土への不可逆な影響、というとSCP-8900-EXを思い出した諸兄も多いだろう。 あのオブジェクトに対し、財団は「アンニュイ・プロトコル」を発動、世界中の記憶を書き換えることで社会の崩壊を防いだ。 このSCP-427-JPの影響もそれを思わせるものがある。財団はこれに対してどのような手を打ったのか? それを示す補遺が一つある。 SCP-427-JP-Bにより故郷へたどり着く事ができました。 わたしたちやみなさんの歌で故郷があるべき姿へ還った事は大変喜ばしい事です。 歌を歌いましょう。 われわれとみなさんの未来への歌を歌いましょう。 財団も「歌う人」になってしまった。 こいつがEXになっていないのは、その判断を下すべき財団が「歌う人」になった=オブジェクトそのものになってしまったからである。 アンニュイ・プロトコルは要するに「諦める」選択肢だが、コイツの場合諦めることすらできなかったのだ。 唯一の救いはこれによって世界が滅びるわけではない、という点だが、明らかにこれはSK-クラス 支配シフトシナリオの予兆である。 そもそもそれ以前に、我々が今認識しているこの世界が、「みんなのうた」によって変わってしまった世界ではないのだと、誰が、どうやって断言できるというのか? 財団世界の過去に、同じことが起きていないと言えるのか? 彼らは本当に未知の生物なのか? そもそも、人間が未知の生物でないと誰が言えるのか? もしかすると、彼らはかつて地上にいたのかもしれない。それが今、歌によって帰ってきたのかもしれない。 この星の上に広がっていた、我々の先駆と言うべき世界が。 かつて人類によって追いやられた、ビッグフットたちのように。 しかし、問題はそこではない。 植物も動物も、見知った生き物たちが見知らぬ姿に置き換えられていく。 ウサギもサイもゾウも虫たちも。 ならば、 人間だけが例外だと、一体誰が保証できるのか? 補遺の最後をもう一度。 われわれとみなさんの未来への歌を歌いましょう。 全てがあの草原に塗りつぶされる時は、すぐそこまで来ている。 SCP-427-JP唄う草原 追記・修正は「みんなのうた」を歌いながらお願いします。 CC BY-SA 3.0に基づく表示 SCP-427-JP - 唄う草原 by sotobasotoba http //ja.scp-wiki.net/scp-427-jp この項目の内容は『 クリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス 』に従います。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] EXじゃねえのか? -- 名無しさん (2016-12-29 18 01 07) 私は空中フランスパンを焼けるトースター、偉大なAdidalの為に緋色のねこの歌を歌いましょう、ワンワンワン -- 名無しさん (2016-12-29 18 23 16) ↑↑「手遅れになった」と財団が理解できないとEXにならないでしょ 427-JPの場合は財団が意識を上書きされてるからEXになれない -- 名無しさん (2016-12-29 18 54 31) 1週間で世界滅亡? -- 名無しさん (2016-12-29 18 58 52) 人間世界は終了するが世界は終わりません。さあ皆さんも一緒に歌いましょう -- 名無しさん (2016-12-29 19 15 57) そもそも誰かが仕組んだ支配でも何でもない、世界の仕組み、ともすれば自然な自浄作用の可能性すらある。もしそうなら結局誰も困らないのよね。だからこそ恐いんだが -- 名無しさん (2016-12-29 19 20 42) ↑2 Row, row, row your boat♪ -- 名無しさん (2016-12-29 19 44 53) 改変されたか否かを認識できないという意味では、SCP-1968を連想させる。 -- 名無しさん (2016-12-29 21 05 40) 元ページのディスカッションにも近似したSCiPga -- 名無しさん (2016-12-30 00 02 51) そういえばこれ、読んでる時にも思ったんだが「SCP-427-JP-D」は存在しないのかね? -- 名無しさん (2016-12-30 00 31 12) DがないのはDecommissionedと混ざるからだったりして -- 名無しさん (2016-12-30 07 31 37) とある解説動画では更に恐ろしい可能性まで示唆されてた。「未知の存在に人間が含まれないなど誰が決めたのか」 -- 名無しさん (2016-12-30 17 30 42) 誰も傷つかないし誰も気付かない。それなのに、世界は終わってしまう。 -- 名無しさん (2016-12-30 18 12 56) 最初のバージョンでは評判が芳しくなかったけど色々な変遷を経て高評価へと至った奇跡の記事の一つだな -- 名無しさん (2016-12-31 00 32 44) ↑2 世界は終わらんよ。人類ごときが滅びた所で、その後も問題なく続いていくんだから -- 名無しさん (2016-12-31 00 51 05) ↑お前それSCPのいる世界でも同じこと言えんの? -- 名無しさん (2017-01-02 17 35 34) なんとなく途中までミーム汚染機能のあるレッドプールかなと思ったが認識の問題なのね -- 名無しさん (2017-01-02 18 09 09) これの補遺ほんと好き -- 名無しさん (2017-01-09 01 15 02) このオブジェクトが起こしているのはAK-クラスのような気がする -- 名無しさん (2017-02-09 23 37 45) こいつの問題は高確率で、ウサギの概念が変化したように、人間の概念も変化するところなのかな -- 名無しさん (2017-02-11 16 46 54) 他所の2000 -- 名無しさん (2017-02-11 18 03 02) シルバーチャリオッツレクイエムを思い出した。あれも現生種が置き換えられていく現象だった。 -- 名無しさん (2017-05-11 15 00 52) 魚は空に、小鳥は水に……「みんなのうた」とゆーからつい -- 名無しさん (2017-05-11 15 06 06) ↑8 人間絶対殺すマンはいても地球絶対壊すマンは少ないし世界絶対壊すマンはもっと少ないぞ -- 名無しさん (2017-05-11 16 02 19) ↑2 同志よ。 -- 名無しさん (2017-05-31 23 55 13) ↑4 あいつよりひどいけどな、みんなのうたを歌うだけで世界を変えちまうし、それに気づかない、魂ごと変えてしまっているのだろう。後、こいつはketerだが敵意はないと思われる。 ちなみに俺は1秒前に出来た世界が思い付いたな。↑11財団が何に変わるかによるが、他のscpどもが隙をついて終わらせに来るだろう。 -- 名無しさん (2017-06-12 03 58 54) 手遅れ認識できてないからEXにならないってのはまあ納得できるんだが、そこまで汚染されてたならKeterのまま残ってるのもおかしくね? -- 名無しさん (2017-07-05 03 15 21) ↑多分当時の記事って事だな、もう財団自体が補遺にチラ裏を書くくらいにしか使われてない -- 名無しさん (2017-07-05 09 30 02) なんかヘルヘイムの森みたいだ -- 名無しさん (2017-07-25 00 10 54) ↑3 この記事書かれた世界だと財団もう機能してないんだろうな。だから当時書かれた記事だけがそのまま残ってる -- 名無しさん (2017-07-25 00 20 33) つまりイエローストーンの変異体が本来の人類の可能性もある訳か -- 名無しさん (2017-09-03 12 13 17) 「この項目での呼び名」のおかげでとても理解しやすかったです -- 名無しさん (2017-09-03 12 52 40) 最後のところまじでぞわっとしました。最高です。 -- 名無しの財団職員 (2017-09-14 15 52 49) SCP-654-JPの領域版とも解釈できそう。 -- 名無しさん (2017-09-14 21 12 42) 多数の人間の歌による世界改変ってところでアルトネリコ2を思いだした あれは世界改変ではなく大陸創造だけど -- 名無しさん (2017-11-24 13 29 10) JPで誕生していたら「耳が長くて後ろ足で跳ねる毛むくじゃらの動物を見て「ああ、ウサギか」と思った」みたいな展開になってそう -- 名無しさん (2019-02-25 01 48 55) ↑1何が言いたいかよく分からんけどこれJPやろ -- 名無しさん (2019-04-18 11 59 57) この草原ってやっぱり宇宙からの地球の侵蝕者なんかな? -- 名無しさん (2019-06-03 08 10 43) ↑2 要するに今我々の生きてる世界がもう「草原」の影響下だという恐怖要素を含めてただろうって言いたいんじゃ? -- 名無しさん (2019-07-01 23 57 02) なんで最後のところお燐のリンクなん?彼女の台詞なの? -- 名無しさん (2020-02-27 23 06 03) boatの単語がある歌詞を歌うのはやめれ。言葉様が大量発生したらどうするんだ。(Nice)boatだけに!(悲鳴 (2016-12-29 19 44 53) -- 名無しさん (2020-03-27 17 04 15) 突然のお燐 -- 名無しさん (2020-04-08 18 59 53) SCPも塗り替えられるのかな? -- 名無しさん (2020-07-07 06 28 03) 2chの番組? -- ijijijijijijijijijijijijijijiji (2022-11-23 18 13 08) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/43437.html
登録日:2019/12/10 Tue 23 36 33 更新日:2024/07/12 Fri 08 34 58NEW! 所要時間:約 2 分で読めます ▽タグ一覧 EightDao Euclid SCP Foundation SCP-CN SCP-CN-445 中国支部 外部エントロピー SCP-CN-445はシェアード・ワールド『SCP Foundation』に登場するオブジェクトである。 オブジェクトクラスはEuclid。 ▷ 目次 概要 概要 本オブジェクトの唯一のコピーはサイト-CN-57の中央データベースに保存されていて、 機動部隊-甲巳-09(“救亡者”)が、データベース上の全てのSCP-CN-445を削除するために派遣される。 本オブジェクトと思われる報告書を発見した職員は、直ちにそれを報告しなければいけない。 では、このオブジェクトはなんなのかというと、財団の報告書である。 報告書は被害者を異空間へ転送し殺害するアノマリーを説明していて、 フォーマットは総じて財団の規格に従って執筆されているが、よくよく読むと、以下のような点で不備があることがわかる。 機動部隊の番号の誤り オブジェクト自体に対する具体的な説明の欠如 収容プロトコルと異常性との不釣り合い 論理が著しく破綻している ある人が財団データベース上で自分が知らないオブジェクトの報告書を読もうとした際、 その報告書はランダムでこのSCP-CN-445に置き換わる。 このとき、このオブジェクトに書かれているオブジェクトの番号はそのオブジェクトの報告書の番号に置き換わる。 大抵の場合において、閲覧者は置き換わったことに気付いていない。 閲覧者がそのオブジェクトの異常性を認識したとき、閲覧者は現在地から消失し、それとよく似た空間に転送される。 ふつう、やはり閲覧者は転送された事に気づかない。 転送が完了したとき、SCP-CN-445は元の報告書に戻る。 転送された場所は通常の地球と同じだが、そこでは閲覧者に負の出来事が起き続ける。 これによる影響は回数を追うごとに増大し、やがて閲覧者は死に至る。 既知の閲覧者の生存期間が7日を超えたことは存在しない。 SCP-CN-445-1が瀕死状態に陥った際、その前に黒づくめの人型実体が現れて、 閲覧者にちょうど聞こえるような声量と言語で、このようなメッセージを残す。 まだわからないのか?アホが。 ……どうやら白文字に気付かれてしまったようだ。 まあ確かに、財団アニヲタ支部は基本解説もなくただオブジェクトの異常性だけを、2分で解説するようなことはないだろう。 基本的には今は1500文字以上、読了時間3分を超えないとサイト管理官によって報告書が削除されてしまうからだ。 だが、素直に解説を書くのも無粋なので、ここではあえてヒントに留めよう。 中国では機動部隊は十干十二支と数字の組み合わせだが、「甲巳」なんてあっただろうか? アニヲタ支部でオブジェクトの解説をするとき、規約違反抜きでも2分で終わることもない。 そもそも2分じゃ大したことは語れないのだ。例えば負の出来事、とかでもだ。 例えば最初に何があり、その結果何が起こるのか、そういう説明があって然るべきである。 収容プロトコルだっておかしなものである。そもそもこのオブジェクト、勝手に消えるのだから。 だとしたらコピーなんて取っておけるはずがない。勝手に消えるのならば削除する必要もない。 というか、この報告書の執筆者は一体誰からこのオブジェクトについて知ったのだろうか? 閲覧者はもれなく異世界転移し、そこでお亡くなりに。残ったSCP-CN-445も、転移が終わった時点で元の報告書に戻っている。 つまり「既知の閲覧者」、それを知っている者は財団の中にはいないのだ。 ではこの SCP-CN-445 - 一篇不合格的异常文档(不備のある報告書) の執筆者は誰なのか? 異世界転移した閲覧者達の末路、彼らが7日間以内に死んだのを知る者は。 ・・・・・・・・・・・・・・・・ そう、閲覧者が最後に聞いた言葉を知る者は――― まだわからないのか?アホが。 ▷ CC BY-SA 3.0に基づく表示 SCP-CN-445 - 一篇不合格的异常文档 by EightDao http //scp-wiki-cn.wikidot.com/scp-cn-445 http //ja.scp-wiki.net/scp-cn-445 この項目の内容は『 クリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス 』に従います。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 コメントログ でも解説をwiki内にいれたらそれはそれで無粋な気もするしその辺悩ましいかも -- 名無しさん (2019-12-11 10 34 24) 「オブジェクト自体に対する具体的な説明の欠如」「収容プロトコルと異常性との不釣り合い」「論理が著しく破綻している」は、出来の悪い報告書全般の特徴でもあるな。執筆ガイドでも「こういうのはやめましょう」と注意されている。つまりSCP-CN-445の同類は他にもあるかも知れない… -- 名無しさん (2019-12-11 10 38 15) ある意味メタ的なSCPな訳か -- 名無しさん (2019-12-11 11 54 50) 隠しとかでメタ的な解説をいれて欲しい気はする -- 名無しさん (2019-12-11 12 45 59) まぁ、コメント欄は記事の一部ではあっても記事そのものの説明ではないから、ここに書いても「こうなってると思うよ?」という意見止まりになっちゃうと思う。隠して解説したほうがいいんじゃないかな。 -- 名無しさん (2019-12-11 15 53 02) こじんて -- 名無しさん (2019-12-11 21 52 34) ↑ごめんミスした -- 名無しさん (2019-12-11 21 52 52) とりあえずすごく壮大で面白いな -- 名無しさん (2019-12-11 22 41 23) 意味不明 -- 名無しさん (2019-12-12 01 57 02) 要するにこのニセ報告書そのものが445自身が仕掛けたトラップて話だろ、そんなに難しいことか? -- 名無しさん (2019-12-12 07 52 17) 読んでも普通に助かりそうなのがわらわらおる -- 名無しさん (2019-12-12 08 04 07) 転生じゃなくて転移じゃねーの -- 名無しさん (2019-12-12 09 48 32) 「その報告書を読んでいる、財団の中にいる人の視点」が読者の視点になるという点では、SCP-3393(あなただけの機密)みたいな構造だな。あちらは「自分の報告書を読みたがる人型SCiP」だけど。 -- 名無しさん (2019-12-12 10 39 58) 偽のコメ欄に解説と本物のコメ欄は突っ込むとか・・・・・・ダメか -- 名無しさん (2019-12-12 14 20 51) まだわからないのか?アホが。を折りたたみにして中に解説を書くとか…? -- 名無しさん (2019-12-12 23 07 14) 「伊る。佐う」やフランスパン濃度とかの記事もそうだったけど、SCP記事について回る「説明するのは無粋だから説明しない方が奥ゆかしくてよい」って風潮がよく分からない。どういうものか説明しなかったらここに書く意味がないだろう。外部サイトで紹介するならどういう存在なのか説明があって然るべきと思うのだが -- 名無しさん (2019-12-12 23 14 09) ↑それに同意。そもそもコメント欄がある事自体が無粋には当たらないのか?というツッコミされたらお終いな気がする。隠れてるから大丈夫と言うなら、解説も隠せば問題ないだろうし -- 名無しさん (2019-12-13 15 47 22) 白文字部の改稿ありがとうございます。 -- 名無しさん (2019-12-13 23 44 44) だいぶわかりやすいです -- 名無しさん (2019-12-13 23 45 20) 略して マホが -- 名無しさん (2019-12-18 16 44 53) なんとなくこういうことかな?って想像はできるけど、アニオタでSCP書くなら作者なりの解説でいいからちゃんとメタ的な説明もしてほしい -- 名無しさん (2019-12-21 20 53 34) スマホで見ると白文字が無意味になる(普通に表示される) -- 名無しさん (2020-01-28 10 34 18) スマホは薄い文字は黒に変換されるからね -- 名無しさん (2020-03-18 00 09 08) ログ化を提案します -- 名無しさん (2020-03-18 00 11 24) ログ化しました -- (名無しさん) 2020-03-23 09 04 57 正直元の記事読めばよくない?って感じの記事 -- (名無しさん) 2022-03-08 00 17 16 上で3393に触れられてるけど、056-KOもそれっぽい気がする -- (名無しさん) 2023-02-12 22 34 47 いくつか上で提案されていますが、赤い「まだわからないのか?アホが。」を折りたたみにしてちゃんと解説書くのがいいんじゃないでしょうか。アニヲタwikiに書かれてる意味がなくなっちゃいますし…。権限ある方お願いします -- (O5) 2024-03-14 16 00 17 まあタグの外部エントロピー(外の世界から財団のある基底世界に作用する力) -- (名無しさん) 2024-03-14 16 06 02 ↑ミス。 タグの外部エントロピー(外世界から財団世界に何かを生み出しているオブジェクト)を見た時点で悪い予感はした -- (名無しさん) 2024-03-14 16 07 34 名前 コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/40694.html
登録日:2018/10/19 Fri 21 57 34 更新日:2024/09/10 Tue 18 28 44NEW! 所要時間:約 9 分で読めます ▽タグ一覧 MEKHANE Metaphysician SCP SCP Foundation SCP-2406 SCPオブジェクト SCP財団 SCiP The Colossus サーキック・カルト メカニト ロボット 古代のパシフィック・リム 古代メカニト 壊れた神の教会 巨像 巨大ロボット 燃えるSCP SCP-2406「The Colossus(巨像)」とは、SCP財団本部が収容しているSCPオブジェクトである。 概要 SCP-2406は、材質は主に75~80%の銅と15~20%の亜鉛、若干量のニッケル、鉄、鉛などの合金で出来た高さ93m・重量およそ210t、操縦に6名必要な搭乗型のオートマトン… まあ、わかりやすくいうと巨大ロボットである。 現状、財団が確認しているのは胴体外部に鎚と鑕の紋章が刻まれた本機のみだが、機体にはエーゲ海の数字で「9」と刻印されているので、同型機があったのだろう。 しかし鎚と鑕ねぇ………あっ(察し SCP-2406の脱落していたらしい左腕は未だ見つかっていないが、ノズルが接続された右腕の容量の20800Lタンクを検査したところ、どうやらギリシア火薬(*1)みたいな液体が入った火炎放射器らしいことが判明。 コクピット内部から発見された6名の「パイロット」のミケーネ風のヘルメットもとい兜は顔全体を覆う構造で、視界は緑色のガラスで出来たバイザーで確保しているらしい。着込んでいた鎧は鉛と銅の合金にアスベストの裏打ちをしたものだったが当時に存在するものですらなく、ヤギの腸でできたチューブが酸素や水分をパイロットに供給していたこともわかっている。 遺骨を放射性炭素年代測定で年代を調べたところ、どうやら紀元前1200~1000年辺りの人間らしいことが判明した。 ……タンクに仕込まれていたギリシア火薬って、確か紀元前600年チョイにデビューしたはずじゃ? その動力源は何と原子炉。 AIらしきものは搭載されていないので、合計160個ものバルブとレバーで空気圧・油圧、そして時計じかけ、つまり歯車などを介して動かす非常に忙しいアナログな仕様なこれは、我々が作るような沸騰水型やら加圧水型ではなく、どうやら天然原子炉(*2)を参考にしたと思わしき原始的なものであったようだ。原子炉だけに。 🍅三 因みにSCP-2406から脱落した原子炉は1200度以上の熱を保ちながら地中に沈み、現在は地下820mに埋まっているのではないかと推測されている。 収容までの経緯 1985年8月7日にアラルクム砂漠(*3)で検出した異常な放射線源を追い回していたら、何らかの大規模戦闘で損傷したハイテクなんだかローテクなんだかわからんこの巨大ロボット…………SCP-2406にたどり着いた。 原子力エンジンを落下させてしまったことで機能停止に追い込まれたと推測されるSCP-2406を当初はGRU P 部局が管理していたが、ソ連崩壊後は財団が管理している。 一応財団の技術で修理することは可能らしいが、その「損傷」が色々とヤバイことを物語っているので、はいそうですかと修理するわけにもいかないのだ。 胴体には何者かに締め付けられたと思わしき跡や、何らかの酸によって腐食させられたと思わしき跡も確認された。 このようだ。さらに頭部、胴体、左脚に突き刺さっている有機的な巨大なトゲの外見はキチン質に近いが構造はサンゴのそれに酷似している。しかも内部から見つかったDNAにはヒトのものが入っていたことが判明。 キチン質、異形の人間、肉質の触手と、この時点でこのロボットの戦った相手は大体察しが付くだろう。 さらにこの機体からはパイロットのほかに防水シリンダーに入ったMEKHANEの信奉者に関係しているらしい巻物が見つかっている。 コレは内容がかなり古く、かつ特殊な文字と文法で書かれており、加えて宗教的な抽象的な表現も多々あったが、財団の解読班が読み解くのを頑張った結果、10年の年月をかけて翻訳に成功した。 以下がその内容である。 巻物Iを閲覧する 目覚めて私は言った、「私はこれらの[理由/デザイン]が、金属の[技巧/技術]の液体を懸念している事を良く理解しております」。 剣を携えた者は言った、「お前は7段の降下を終えた」。 他方の者は、全ての液体から鉛を[追放/流血]しながら同時に言った、「仕掛けは[完了した/全体である]」。 そして、彼は口を開いて言った、「私は鉛の男であり、耐え難き力に[抵抗して/苦しんで]いる」。 そして私は恐怖と共に目覚め、この事実の原因を己の中に探した。再び私は熟考して己に語った、「私は、此れ故に鉛を[追放/流血]せねばならぬ事を良く理解しております ― 全く以てあの夢は、液体の組み合わせを懸念しているのです」。 そして再び、私は神の顕現を知り、祭壇へ戻り、白い衣を纏った一人の司祭を見た。例の同じ恐るべき謎の儀式を行う司祭を見て私は言った、「これは何だ?」 彼は答えた、「これはアディトゥムの崇高なるカルキストである。彼は、体に血液を入れ、目を澄んだものにし、死者を立ち上がらせることを望んでいるのだ」 巻物IIを閲覧する 巨像らは彼女の図式によって構築されたものである。 巨像らは[防衛/確保/収容?]するために構築されたものである。 敵は崇高なるカルキスト・イオン。人類を裏切りし者。進歩の破壊者。アディトゥムの魔術師王である。 荒涼とした領土、そこは失敗と堕落の創造物、死せる神々の[身体/肉]で作られた場である。 黒き野望の玉座の上で、敵は策謀する。敵は祭司に非ず。彼らは商人、[世界/全体/完全性]を売り飛ばす者どもである。 巨像らは彼女の図式によって構築されたものである。 不敬なる工具は[破壊/”未作成”]されねばならぬ。 MEKHANEの銀の血を大いに飲むが良い。 彼女の犠牲を[無駄に?]してはならぬ。 巻物IIIを閲覧する これは、レガーテ・フェイスフルの一員にしてMEKHANEの僕である、家母長ユーフラクシアの最後の証しです。 私は戦士ではありません。 しかし、全ての戦士は死んでしまいました。敵軍に押し負けて。 敵は計画を実行に移しています。魔術師王は死体で己を取り囲んでいます。戦うほどに、彼の軍勢は[成長して/数を増やして]いる。 エジプトは[世界/私たち/私たちとの接触]から身を退いています。 ヒッタイトは[カオス/紛争]に陥っています。 [クレタ]の陰謀は、彼ら自身の民を犠牲にしています。 エーゲは暴虐の中へと堕ちました。 [千柱の街]は永遠に失われました。常に失われていました。 あのダエーワの民さえもが、国境に迫る敵との戦いに必死です。 中心の崩壊 ― 王国の崩落。損害は加えられてしまいました。 理性の光は[瞬いて/衰えて]います。 しかし、MEKHANEは彼女自身を犠牲にして、私たちを自由の身にしました。 私たちは暗闇に戻るつもりはありません。それよりはむしろ死を選びます。 しかし、ギャロス島の包囲は成されました。金属は熱いうちに打たねばなりません。 そして、それ故に、私たちはキティラ島のために進軍します ― 全てを終わらせるために。 葡萄酒のように暗い海を、私たちは渡ってきました。 紅き死によって荒廃した村々を、私たちは見てきました。死者を、瀕死の者を、不死者を見てきました。私たちは聖なる炎に呪わしき者を投げ込んできました。 私たちは、彼の者の荒涼たる領地に踏み込みます。 そして左手には、答えがあります。 起きてしまった事を取り返すことはできません ― しかし、肉の夜明けを遅らせることはできるのです。 巻物の内容から見るに、パイロットたちの生きた紀元前1200年頃は、サーキック・カルトの大本「アディウム帝国」が世界征服のために異形の力によって魔手を伸ばしたとされる全盛期時代の真っただ中。 古代メカニトと各文明たちはアディウム帝国に対抗する連合を組んでいたのだが、悪の帝国の代名詞でアディトゥム(*4)誕生の元凶であるのダエーバイト文明ですら、国境ギリギリで死に物狂いの抵抗をするのがやっと。 この巻物を書いたであろう国々は疲弊し、自らの兵士達は蠢く異形の不死者たちに呑み込まれ、敵は死した兵士の死体をも取り込み更に肥大化してより大きな肉の波となり絶えず襲い来る… 次に勝てなかったらもう終わりというところまで追い詰められた古代メカニトの陣営は「彼女」(*5)と称して崇める「壊れたる神(MEKHANE)」が残した最後の希望を、彼らは組み上げ、そして悍ましい腐肉の軍勢に立ち向かっていったのだろう。 世界に肉の夜明けを迎えさせない為に。 恐怖に満ちた暗闇に人類を呑み込ませない為に。 …そう、財団が掲げるそれと同じものを それでも単体でKeterクラスがゴロゴロいるようなカルキストの総本山に勝てたかどうかは実際怪しい。 しかし、過去の大戦の証人でもある巨像がボロボロになって発見された『現在』が存在するという事は、彼らは暗闇を晴らしたのだ。 特別収容プロトコル SCP-2406の周囲に「カザフスタン軍施設(サイト-31)」を構築し、不正アクセスを防ぐために警備員を配置するが、動かそうにも動かないので、オブジェクトクラスはSafe。 ただし、SCP-2406-「1」との接触を行う場合はサイト司令の許可が必要になる。 この巨大ロボットは壊れていて近寄らなければどうということはないとはいえ放射線バリバリのブツなので、SCP-2406と直接関わるスタッフはタイプAのHAZMATスーツ、つまり防護服を着用し、作業終了時には除染も行う。 追記・修正はSCP-2406に搭乗してサーキック・カルトを消毒してからお願いします。 CC BY-SA 3.0に基づく表示 SCP-2406 - The Colossus by Metaphysician http //www.scp-wiki.net/scp-2406 http //ja.scp-wiki.net/scp-2406 この項目の内容は『 クリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス 』に従います。 △メニュー 項目変更 補遺 それ故に、巨像には切り札があった。 SCP-2406が無くした左腕は1998年に本体から32km程離れた地点で発見されたこれは曲がりなりにも「原子力を動力とし、機械仕掛けで動き、バルブとレバーで操作する」という"常識的"な本体と比べて、謎の機構と技術で作られた兵器と思わしき特殊な代物。 毎度おなじみカント計測器で測定したところ、あの自称Safeのめんどくさい神に迫る70というヒューム値にもかかわらず、「周囲の時空を歪める」以外の影響はない。(それ、どこのディバイディングドライバー?) このあまりに異質な機器は損傷のためか周囲の時空を歪めていたため、別個にSCP-2406-1として指定された。 時代を考えればギリシア火薬もオーバーテクノロジーだが、異常なヒューム値を「制御している」SCP-2406-1はどう考えても超兵器であり、「起動」が周囲の現実性に破滅的な結果をもたらすのは明らかなので、職員はサイト司令の承認がない限り、「起動」させてはならないことになっている。 恐らくだが、本拠地であるアディトゥムの異形の帝国の制圧に成功し、一斉に空間と現実性を湾曲させるこの力を発動して基準世界の現実から消し飛ばし、別次元へと追放したのではないだろうか。 MEKHANEの強力な現実改変兵器の暴発で丸ごと王朝を消し飛ばした例もあるので、ありえない話ではない。(なお、近年のサーキック作品における主流なヘッドカノンでは、アルコーンの支配を回避できないと悟ったイオンが、自ら帝都アディトゥムごと自身を異次元に閉じ込めたとしているものも多い) 他の巨像たちの機体が見つかっていないというのも、自分たちもろとも現実から消し飛ぶことを覚悟の上で発動させた他の同胞たちは無事に任務を成功させたのだろう。 今後もし再びこの兵器を使うような機会が…………、再び肉と機械による人類の命運を決める時が来たらとしたら ――――財団はどう決断するのだろうか。 追記・修正は右手に火炎放射器を、左手に現実改変機器を持ってお願いします。 SCP-2406 - The Colossus by Metaphysician http //www.scp-wiki.net/scp-2406 http //ja.scp-wiki.net/scp-2406 この項目の内容は『 クリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス 』に従います。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] なんだか言葉遣いが妙だけど項目の筆者はDクラス職員かなにか? -- 名無しさん (2018-10-20 10 26 55) ↑分かる。Di Molte Vociのような報告書が無いオブジェクトでもないのに妙に口語調な部分が多いと感じた。 -- 名無しさん (2018-10-20 11 18 03) 別に問題はないと思うが -- 名無しさん (2018-10-20 12 07 39) 言われてみれば確かに他のSCP記事よりは少し乱暴な口調が多いかも。個人的には気になる程ではないけど -- 名無しさん (2018-10-20 20 02 57) ↑3↑4気にしすぎ -- 名無しさん (2018-10-21 01 59 08) いやなんか読んでて内容が頭に入りにくくなる程度には気になるよこの口調 -- 名無しさん (2018-10-21 17 29 52) 同感。財団エージェントが喋ってる体でやってるならともかく、そうじゃないから読んでてちょっと違和感を覚える -- 名無しさん (2018-10-21 18 11 54) この記事は追記・修正は右手に火炎放射器を、左手に現実改変機器を持ってお願いします。の言葉通り、編集する権利がある。違和感があってどうしても受け付けないなら編集すればいいだろう -- 名無しさん (2018-10-22 03 57 06) 全長93m、体重210t…。マジンガーZ(18m、20t)が中身スカスカらしいがその身長5倍に比較して体重10倍で大丈夫なのか?同じヒト型なら体重は身長の3乗に比例して大きくなるからマジンガーZ並みの密度維持するだけでも20*125=2500t必要なはずだけど -- 名無しさん (2018-10-22 09 43 55) ↑ 片や天才科学者の手によるスーパーロボットとは言え人類科学の産物、片や特別収容プロトコルが必要な異常存在だからな。あるいは単に物凄いヒョロヒョロなのかもw -- 名無しさん (2018-10-22 10 06 11) とりあえず全体的に口調が乱暴っぽい部分は直して戦争当時に状況とか追記してみました -- 名無しさん (2018-10-25 00 37 27) ↑2 コンバトラーVが身長57m体重550tだから、メカニトの巨像は身長が1.6倍くらいあるのに体重半分未満なのか… -- 名無しさん (2019-09-24 22 59 53) ロボットじゃなくて本当に像みたいな構造になってて中身がスカスカなのかもしれん… -- 名無しさん (2019-09-25 06 16 23) 補遺の三塊目のketerの文字がおかしいため修正お願いします -- 名無しさん (2019-11-14 09 56 32) ↑↑中に動かす機構がないとかホワイトドールか何か? -- 名無しさん (2019-11-26 19 16 58) 本家の記事を見たら巻物の内容が変わってるな。こっちも更新したらどうかな -- 名無しさん (2020-04-11 07 06 43) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/48107.html
登録日:2021/05/16 Sun 00 00 10 更新日:2024/09/05 Thu 12 41 06NEW! 所要時間:約 4 分で読めます ▽タグ一覧 Euclid SCP SCP Foundation SCP-3448-J アメリカ大統領SCP説 セオドア・ルーズベルト 大統領 死神 棍棒は誇示するものではない されど常に携えて交渉に赴け SCP-3448-Jはシェアード・ワールドSCP Foundationに登場するジョークオブジェクトである。 オブジェクトクラスはEuclid。 2021年8月時点で未訳の記事(*1)であり、下記の日本語説明や引用文は財団アニヲタ支部オリジナルの訳である。 概要 SCP-3448-Jとは何かというと アメリカ合衆国第26代大統領 セオドア・ルーズベルトである。 うん。SCP記事を読み慣れた皆さんならアメリカ大統領と聞いて なにか 頭によぎったかもしれない。 だがテディことセオドア・ルーズベルト(SCP-3448-J)は他の大統領のお歴々ほどアレな異常性は持っていない。 テディは公式記録では1919年1月6日に享年60歳で亡くなったことになっているのだが そこから 100年以上経っても死んでいないだけ だ。 ね?死なないのはすごいけど他の大統領と比べると平凡でしょ? テディは 死んだとされる時点から老化の気配すら起きていない が 別に機械の体からビームや毒ガスを出したりするわけではない。 テディは あらゆる手段で肉体を破壊しても高速で再生して痛みや疲労への耐性もバカ高い のだが だからと言って何度も何度も解剖とかされたりはしない。 分裂して増えたりしないし反ミーム性もない。 どんなに頑張っても暗殺されてしまうということもない。 ただ財団が ガチで殺す気で実験してたのに160歳を過ぎても60歳時点の肉体でピンピンしてるだけ なのだ。 収容プロトコルも 「本人が収容に協力的なので標準人型SCP収容セルに入れとく」 「ルーズベルト大統領は死亡済みという情報操作を徹底する」の2点のみ。 収容までの経緯 生まれてからずっと精力的に活動していたテディも病気に苦しむようになった1919年1月6日、 我々の世界ではこの日に死んでいるはずだったのだが 突如病気が全快した 大統領が病室から出てきた ので(財団職員も混じっていた)一同は驚き 現代でいう機動部隊に相当する要員を差し向けて拘束して収容した。 大統領の病室には主治医がいたので、 本来なら死の瞬間に立ち会っていたであろう主治医に聞き取りをしたのだが…。 恥ずかしながら、私は大統領のベッドサイドでうたた寝をしていたことを告白せねばならん。 だが私はドアの方から聞こえる奇妙な足音によって目を覚まし、部屋に入ってきたモノを見た。 その時は頭が半分寝ていたのかもしれないとも思うが、 ともあれそこで私が見たのは、まさしく死神が大統領の魂を奪いに訪れた様だったのだよ! 私はずっと黙っていた。彼女が大切で重要な人物の魂を取ろうとしているまさにその時とは言えども、 魂を集めている最中の死神に立ち向かうことなど私にはできなかったのだ。 「セオドア」 彼女は告げた。 「あなたの一生は終わりました」 彼女が大統領の被っている毛布を払うと、 その下から 丸めた枕や洗濯物の塊がこぼれ落ちた。 そして死神の背後で、ルーズベルト大統領が影の中から姿を現した。 「勝負だ!」 と、大統領は死神の顔面を殴り飛ばして叫んだ。 ...もうお分かりだろう。 ルーズベルト大統領は、身構えている間にやってきた死神をステゴロで撃退してしまったのだ。 財団のオブジェクトには「死神にギャンブルで勝っちゃった結果、 周りの人間が全員死んでしまう呪いをかけられたおじいさん(SCP-1440)」なんかもいるわけだが、 ルーズベルト大統領は特に呪いを受けることもなく、現代に至るまでピンピンし続けているようである。 大統領とのステゴロ勝負ではさすがの死神も敵わず、呪いをかけるどころではなくなって逃げ帰ったのかもしれない。 まあジョークオブジェクトだし考えるだけ無駄か。 ネタの解説 詳しくは検索してもらうとして、セオドア・ルーズベルト大統領は本当に精力的に活動した人で 史上最年少の若さで大統領に就任して軍人としても功績を上げつつノーベル平和賞取ったりしていた。 晩年はマラリアなどの病気を患ったが比較的元気な方だったのに 就寝中に心臓発作を起こし死亡した 。 訃報を聞いた副大統領トーマス・マーシャルがこんな言葉を残している。 「死神がルーズベルトを連れて行くには彼の寝首を掻く他なかったのだよ。 なんとなれば、 彼がその時起きていたら迎撃していただろうから な」(*2) SCP-3448-J Should Have Taken Him Sleeping(寝首をかくべきだった) 人間なんかに負けたりしない!(キリッ SCP-3448-Jの番号のネタ元であるSCP-3448は 死の終焉ハブ に属している記事である。 SCP-3448のオチバレになるので格納 死というものを解決できないかと色々頑張ったらそれがきっかけで 死にたくても死ねなくなる 死の終焉世界への道筋を開いてしまう 、というものである。 あちらは相応の危ない橋を渡って手間暇かけて不死になっているが…。 もしかしてこちらはセオドア・ルーズベルトのせいで死の終焉が始まったりしないだろうな。 追記・修正は死神に勝ってからお願いします。 ▷ CC BY-SA 3.0に基づく表示 SCP-3448-J Should Have Taken Him Sleeping by Calibri Bold http //www.scp-wiki.wikidot.com/scp-3448-j この項目の内容は『 クリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス 』に従います。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 「勝負だ!」じゃねーよ!! -- 名無しさん (2021-05-16 01 09 12) 死神はもうちょっと頑張って!死神に勝てる時点で異常物体なのかも -- 名無しさん (2021-05-16 01 27 11) 死神の攻撃を無効化したゴリ先の話思い出した -- 名無しさん (2021-05-16 03 09 35) 物理攻撃が効いてしまう死神の方にも問題がある -- 名無しさん (2021-05-16 03 22 25) 落語の死神くらいは頑張れよw -- 名無しさん (2021-05-16 05 38 55) こんな記事あったかなと思ったら未翻訳記事だったか。ご苦労様です -- 名無しさん (2021-05-16 07 25 23) 死神ちゃんかわいそう -- 名無しさん (2021-05-16 19 28 34) SCP世界の死神、一般人(?)に負けがち -- 名無しさん (2021-05-17 22 26 59) 「死神に拳で勝って不死になった」が「なんか地味だな」扱いされるSCP界の国家元首たち -- 名無しさん (2021-05-19 09 43 03) ホルト元首相「ひらめいた!」 -- 名無しさん (2021-05-19 11 45 43) 彫刻>死そのもの>クソトカゲ≧恥ずかしがり屋>一般人>死神 -- 名無しさん (2021-05-23 23 58 43) 収容セルに大統領がどんどん増えていく -- 名無しさん (2021-05-26 19 23 26) これ、勝負だ!って意訳よな? -- 名無しさん (2021-05-26 19 55 50) 元記事が゛Bully!゛だから意訳で対等の立場になってる説 -- 名無しさん (2021-05-26 20 29 00) Bully(いじめっ子)だから「卑怯者め!」って感じだね -- 名無しさん (2021-05-26 20 29 43) bully(動詞:苛める)の命令形なら「俺を苛めてみろ(やってみろ)」なニュアンス? ただ「ルーズベルトはアメリカ大統領職をbully pulpitと呼んだ」て話あるから、それは意識してそうだし、その視点だと「わしがアメリカ合衆国大統領ルーズベルトである!」と言いかけてるようにも解釈できたりする? -- 名無しさん (2021-05-27 15 00 21) ほーんbullyに「素晴らしい、優れた」っていう形容詞用法あるのか(今は古風だが19c末~20c初頭によく使われたとのこと)。それだと「やるねェ」って感じになるな -- 名無しさん (2021-05-27 16 22 33) SCP-3448の「死神は酩酊に彷徨う」っていうテールのSCP-3448ちゃん可愛くて好き(ロリコン) -- 名無しさん (2021-07-07 20 36 51) 身構えている時に来るタイプの死神 -- 名無しさん (2021-09-01 09 17 18) リアルでも、死神を迎撃するような人だったのかよ!?w -- 名無しさん (2021-09-08 10 20 44) うわ だいとうりょう つよい -- 名無しさん (2021-09-19 22 35 30) ↑世界最強のアメリカ軍を指揮するアメリカ大統領が弱いわけないという竜騎将バラン理論 -- 名無しさん (2021-10-28 04 30 03) JOJOの「アリィ!」 -- 名無しさん (2022-04-16 12 38 03) (途中送信失礼)とか「ボラァ!」的に「bully! ――bullibullibulliibullibullibullibullibullibulliibullibullibulli、bully pulpit!(これが大統領の拳だ!)」的な掛け声かもしれん -- 名無しさん (2022-04-16 12 41 44) アメリカ合衆国拳法はやはり強い -- 名無しさん (2022-04-16 12 49 30) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/fezgimel/pages/611.html
キャラクター名 taka-pyon Pスキル ★★★★☆ 厨房度 ★★★★☆ 所属国 カセ 所属部隊 Club_VOGUE タグ カセ キャラ 戦闘スタイル 普通のスカウトの代表スタイル (短剣・トゥルー厨) 名言・逸話 とにかくピアが嫌い でもトゥルーは大好き☆ 総評 パンク野朗 なんという福田 -- 名無しさん (2010-06-06 18 11 24) takonaguri抜けたんですか? -- (2010-09-15 08 14 28) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/35935.html
登録日:2017/01/07 Sat 15 45 56 更新日:2024/07/08 Mon 20 38 28 所要時間:約 12 分で読めます ▽タグ一覧 Envelope Logistics® Kate McTiriss SCP SCP Foundation SCP-2557 SCP財団 keter あなたの未来という概念のため、今すぐ投資を始めましょう。 Envelopeが新たに提案するTargeted Portfolio™は、お客様一人一人に最適化されたプランをご提供します。 SCP-2557とは、登録商標Envelope Logisticsの私有概念である。 何を言っているかわからないだろうが事実である。シェアード・ワールド「SCP Foundation」に登場するオブジェクト(SCiP)のひとつではない。 項目名からして「SCP-2557はEnvelope Logistics®の私有概念です」である。 ただし最初からではなく、元々は財団の収容するオブジェクト……というよりナンバーだった。 オブジェクトクラスはKeter。 このオブジェクト、というかナンバーについては非常にややっこしいため、メタ的な視点も含めて解説することにする。 概要 そもそもSCPのアイテムナンバーとはオブジェクトそのものの名称ではなく、便宜的に割り振られた収容手順の呼称である。「特別収容プロトコル」の頭文字をとった略称である。 もちろんSCP-2557もそうであった。特別収容手順2557番。収容されたオブジェクトの取り扱い方であった。 ところが、現在このナンバーはどういうわけか「Envelope Logistics」なる会社の私有概念になってしまっている。財団には今、「特別収容手順2557番」が存在しないのである。 なぜこんなことになったのかというと、概要の部分には、 Envelope Logistics®が財団職員の方からSCP-2557を購入させていただいたのは、2011年第四四半期のことです。 とある。 が、財団職員はたまにバカもいるとは言え、基本的にはこの手の物事に対するプロの集団である。Dクラスの中にも際立って優秀な連中は時々いるほどだ。 財団がこんなよくわからない企業に、しかもよりによって収容手順ナンバーを売却するなど考えられない。 つまり、このEnvelope Logisticsが「SCP-2557」という概念を、気づかないうちに買収してしまったのである。しかも恐らくは一方的に。 そしてページ内容も企業の宣伝広告のように改変させられてしまっている。 では、この事態を引き起こし、SCP-2557の概念を私有するEnvelope Logisticsとはいかなる会社なのか? 端的に言うと、コイツら(恐らく)は投資信託を請け負う会社である。 ただし、SCP-2557の概念を買い取ったことと、その後に続く説明から、この会社は概念の売買を取り扱う、恐らく物理世界には存在しない企業であることが読み取れる。 何しろ、 Envelope Logistics®は概念の売買および保有を事業とする企業であり、トライユニバース・リージョンにおいては業界のリーディングカンパニーとしての地位を確立しています。 と堂々と記載されているほどである。 トライユニバース・リージョンは直訳すれば「三つの世界による国際社会」となる。おそらくはこの会社、異次元の企業であろう。 ただこの会社も、企業である以上彼らの社会における一定のルールに従って運営されているらしく、 概念運用の民営化と規制緩和がディヴァイネティック・アルシングで可決された1997年以来、Envelope Logistics®は新時代の革新的投資ビジネスを牽引し、お客様からの多大なご支持を受け続けています。 こんな記述がある。 1996年以前は概念運用は政府が行っており、97年に民営化したらしい。つまりこいつらは民間企業のようだ。 それが何でSCP-2557を買い取ったのかという点は不明だが、財団のシステムと理念からしてこんな推察が立てられる。 おそらく、元々このナンバーの手順が割り振られていたSCPオブジェクトは、Envelope Logisticsという企業そのものであった。 概念の売買を請け負うということは、財団からすれば明らかに異常な行動であり、さらに場合によってはKクラスシナリオにも繋がりかねない。 そういうわけで、収容手順を模索しつつ当座の対処を行い、この番号にこのオブジェクトを割り振ったのだ。 ところが、Envelope Logisticsは何をどうやったのか、自分たちに関する財団の接し方というべき「SCP-2557の概念」を買い取り、財団への窓口に変えてしまったのである。 この時点で財団はSCP-2557を復旧する手段を失い、収容不可能となった。 誰にとっての幸か不幸か、彼らはやってることは色々ブッ飛んでいるがそれでもプロフェッショナルの集団らしく、手腕と実績はある模様。 概念売買や投資を行ったお客様の声はというと、 私がトニー・ブレアの政治家としてのキャリアという概念に投資をしたのは、ブレアがセッジフィールド選出の下院議員だった1984年のことです。Envelope Logistics®から的確なアドバイスをもらえたおかげで、投資計画は見事に成功しました。ブレアが首相になってからは、ずっと配当金を受け取り続けています。-ダナ・G 私はEnvelope Logistics®のアドバイザーにお願いして、マニトバ州セルカークの癌の発生率という概念に投資しました。思っていたよりずっと安く済みましたよ。この投資で世界のヘルスポートフォリオに貢献したおかげで、私は仕事を引退して毎日趣味に打ち込めるようになりました。-カズノフ・Y 遠視サイズ黄色腫にインテンドしたダイヤの5のアーチバックが、バイコステイトなEnvelope Logistics®にウォータリングです。委託的鯨飲スピーチのノントロナイトが、ヴァーバースパーモフィータのビジョンをナビゲートしてくれます。ダイエッティンのオーバールッカーがセイニングして、ワディウッドがブリーズです。フルブレスです。甲殻類学エヴィデントなんですよ。トリップハンマー、トリップハンマー、トリップハンマー、トリップハンマー。-V❊H❊Q❊H 最後なんかおかしいぞオイ。 恐らくは異次元における意識高い系の誰かさんだろうが、名前が不穏。というかこの人(?)の肩書きが「アクセッション番号d316」になっているし。つーかトリップハンマーって何だ。恐らくこの人が投資した概念だろうがまるで意味が分からんぞ!(*1) ともあれ、これでEnvelope Logisticsがどのような活動を行い、その結果どうなっているのかはだいたいわかるだろう。 で、案内の最後はアカウント作成になっている。 入力するのは以下。 名前(ユニバーサルオールノマー、アンチノマー、ヴィスパッチが使用可能) 企業・組織・団体(該当しなければ空欄) 住所 国 ユニバーサルインデックス(アビマニュ、ラダマントゥス、セレーネとエンディミオンの50人の娘たち、真なる万象の永久なる居留者、エクストラユニバーサル/オーニバーサルのいずれかから選択) 電話番号 メールアドレス Targeted Portfolioを利用するかどうか 投資の方法(現金、クレジットカード、銀行振り込み、血の儀式、寿命分割、ギフトカードのいずれかから選択) コメント(情報災害防止のためスクリーニング) ……まあ、多次元で活動しつつ概念を取り扱う企業だからこれくらいあってたまるか!! ちなみに本家の元記事では実際に送信できるようになっており、筆者あてのメールとして送られる。 そして、なぜこれがKeterなのか? 収容プロトコル自体も取引の対象にしてしまう会社となれば、財団そのものが株式的な側面から攻撃を受けても不思議ではないからだ。何より異次元の、しかも企業体という巨大な存在を財団は収容できない。 さらにはその危険性。 財団の所有する収容プロトコルと、そのナンバーが示すオブジェクトは数多く存在する。 もしもそれが、彼らによって取引されてしまったらどうなるのか? ないとは言い切れない。彼らは現に、自らを示すSCP-2557という概念を取引してしまったのだから。 取引であり買い取ったという以上、財団は代価として何かを受け取ったはずだが、何を受け取ったのだろうか? 少なくとも、SCP-2557に見合うものとは言い切れまい。財団にとってもっとも価値のあるものといえば諸説あるだろうが、少なくとも手放してはならない概念がある。 今はSCP-2557一つで済んでいる。 しかし、もし仮に、彼らの取引によって収容プロトコルという概念そのものを失った時、財団には果たしてオブジェクトに対して打つ手があるのだろうか? 関連するオブジェクト Envelope Logistics社に直接関わる記事は長らくこの1件だけだったが、3年ほど経ってから同じ著者による新作が発表された。 SCP-3072 - They're Trading Away Our Lives Out There (奴らは我々の命を売り飛ばしている) 骨董品のティッカーテープマシン(株価受信用の電信機)。平日の営業時間内に電源を入れておくと、「もっと人件費を抑えろ」「省エネしろ」といった株主からの要請めいたメッセージをランダムにテープにプリントする。 …というのは下級職員向けの簡易説明である。実は送り主は明らかに財団のことを詳しく把握しており、ちょくちょく「今すぐSCP-××に対処しないと世界市場がヤバイ」といったモロな言及を交えてくるのだ。ご想像の通り、この株主(もしくはその代理人)こそEnvelope Logisticsである。 実際に彼らの提案を検討してみたところこれが大正解で、財団は少なくとも1291件の潜在的K-クラスシナリオを未然に防ぐことに成功している。使用頻度高いな!? これほど実用性が証明されているならThaumiel指定でもよさそうなものだが、オブジェクトクラスは現在Safe、つまり収容対象。そして、特定の内容のアドバイスが来たならKeterに切り替えられる。いかに役に立つアドバイスをくれるといっても、彼らがコントロール不能な外部存在であることに変わりはないのだ。 考えてもみて欲しい。たまたま今の財団世界は彼らの長期ポートフォリオに組み込まれているようで利害が一致しているが、所詮彼らは商売人である。「この市場にはもう伸びしろがないな」と判断したら、たちまち手のひらを返してショート(売り)に回るであろうことは想像に難くない。 この世界が売られてしまったら一体どうなるのだろうか?敵対的M Aの餌食となり、人類はリストラされてしまうのだろうか? そもそも今のメッセージだっていつまで信用できるかわからない。もし連中がインサイダー取引も躊躇しないような奴らだったら?わざと偽情報を流して暴落タイミングを操作し、その隙に空売りで一儲けするくらいのことはやってのけるだろう。 そんなわけでこいつらのメッセージを過信することは危険視されており、担当者レベルですぐ対応できそうな提案であっても必ず上層部の指示を仰ぐよう通達されている。 追記・修正は概念に投資してからお願いします。 CC BY-SA 3.0に基づく表示 SCP-2557,A Holding of Envelope Logistics® by Kate McTiriss http //www.scp-wiki.net/scp-2557 http //ja.scp-wiki.net/scp-2557 この項目の内容は『 クリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス 』に従います。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] Special Containment Procedures(特別収容プロトコル)の略やで -- 名無しさん (2017-01-07 15 47 57) トリップハンマー……えーと、ポールのミラクル大作戦? -- 名無しさん (2017-01-07 17 30 02) 逆にコイツらに頼んで他のKeter級の無効化とかできんのかね。…危険性高すぎるからダメか。 -- 名無しさん (2017-01-07 19 11 48) Kalininの提言ではえらいことになってる -- 名無しさん (2017-01-07 21 05 55) お客様の声の最後のやつ…Y●WH?某宗教の神様は実はコイツらと取引していた…? -- 名無しさん (2017-01-08 17 58 19) こいつらがらみでSCP-3072っていう新作が出たね。小作品だけど、投資団体だというキャラクターが補強されてる -- 名無しさん (2017-05-29 18 21 54) SCP-3072は単独項が一度キャンセルされているので勝手ながら追記の形で書いてみました。改稿よろ -- 名無しさん (2017-08-10 23 13 54) 要注意団体じゃないのかこいつら -- 名無しさん (2017-12-24 10 10 57) これ、実際にメールしたら、どんな返事が返ってくるんだろう? -- 名無しさん (2017-12-24 10 27 18) もしかしてこのSCPを対価にEnvelope Logistics®の情報を手に入れたとか -- 名無しさん (2018-07-01 19 54 35) 最後の欄って本当に送信されるのかよ・・・ ふざけて住所に地獄の一丁目とか電話番号に114-514とか書いてしまったことあるけど作者さん怒ってないよね…? -- 名無しさん (2018-09-29 06 34 58) kalininの提言では4001~を一斉買収してる -- 名無しさん (2020-12-14 03 04 56) もう使わなくなるであろうナンバーを買収してるって事はEnvelope Logistics®は敷居の男達がいずれ滅びる事を見越してたのかな -- 名無しさん (2021-03-06 20 00 15) トリップハンマーって、頭ガン! ってされてピヨピヨピヨピヨ……って事じゃないの? -- 名無しさん (2021-06-27 20 00 57) あっちの市場だと今ヴェール崩壊の概念に投資する人が続出してそう -- 名無しさん (2023-01-16 20 39 27) こういう言葉少なに並行世界の事を想像させるようなの好き -- 名無しさん (2024-01-23 03 03 33) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/45517.html
登録日:2020/07/13 Mon 11 10 15 更新日:2024/08/17 Sat 11 27 58NEW! 所要時間:約 5 分で読めます ▽タグ一覧 SCP Foundation SCP-018-JP SCP-JP SCP財団 keter locker ブレゲ社 元Anomalousアイテム 切ないSCP 北極 懐中時計 斃れし女王の時計 時計 彼女の涙は永遠の氷の中に SCP-018-JPとは、怪異創作コミュニティサイト「SCP Foundation」に登場するオブジェクトの一つである。 項目名は「斃(たお)れし女王の時計」。JPのコードが示す通り日本支部の管轄にある。 オブジェクトクラスは堂々の「Keter」で、世界滅亡を引き起こしかねないオブジェクトである。 概要 このオブジェクトはフランスのブレゲ社製の懐中時計である。報告書ではおよそ数百年前にとある人物のために贈られたものであると書かれているが、その人物が誰なのかは意図的に伏せられている。なお、その人物はSCP-018-JP(の前身である懐中時計)を受け取る前に亡くなったらしい。 非常に精巧な作りをした美しい機械時計だが、現在は時計としては機能していない。右上の縁には血痕が付着しており、これが異常性の主因となっている。 物品系オブジェクト定番の破壊耐性はしっかり完備しており、破壊する実験は現在のところ全て失敗している。 元々は「定期的に血痕の形状が変動する懐中時計」としてAnomalousアイテムに登録されていたのだが、後述のヤバい異常性が明らかになってからは改めてオブジェクトとして登録されている。 SCP-018-JPの血痕は3月20日から9月22日(以下「上半期」)と9月23日から3月19日(以下「下半期」)の区間でそれぞれ変化する。変化のパターンに特に法則性はないとおもわれていたが……(後述) で、keterクラスの非常にヤバいオブジェクトなのだが、本体の特別収容プロトコルは非常に簡素。鍵のかかるロッカーに放り込んでおけ、血痕の形は常に記録しておけ、血痕の画像は最重要機密にしておけ、とこれだけである。 というのもこのオブジェクトのヤバさは時計本体とは関係ないところで発生するからだ。 北極圏で起きていた異常 財団が北極圏に存在するとある名前で呼称される海氷(原文では黒塗りで表現されているが、読みづらいので以下「海氷-A」とここでは仮に呼ぶ)の形状を記録していたところ、なんと それぞれの半期における海氷-Aの最大面積時の形状と、SCP-018-JPのそれぞれの半期における形状が完全に一致している ことが判明。 しかも、 血痕及び海氷-Aの平均面積は拡大傾向にある ことがわかった。 要するに、各半期内では形状は変化しているものの、平均的に見れば海氷-Aは 常に拡大し続けている のだ。恐らくはSCP-018-JPが異常性を獲得したその時からずっと。 全体的に、下半期で拡大を重ねる傾向が見られており、現在の最大面積は削除済みになっているが かなりヤバい ことになっていることが推測される。 財団は海氷-Aの破壊及び融解を試みたが、一応破壊することはできたものの、海氷-Aが半期の終わりに 即座にその半期での最大面積で復元する という再生能力を備えていたことから失敗。 このままでは、拡大し続ける海氷-Aの低温領域による大規模な気候変動が予想されることから、財団は徹底的な情報管制を敷いており、海氷-A周辺の立ち入り制限や、目撃者への記憶処理、あらゆる専門書の検閲と執筆者への記憶処理を行っている。 しかしそれだけでは間に合わないので、仕方なく 海氷-A以外の北極圏の氷を融かしていく対処措置を行い、それが地球温暖化によるものであるとするカバーストーリーを展開して誤魔化している 。 ……え?北極圏の氷を融かしている犯人って二酸化炭素じゃなくて財団だったの? しかも、これらも結局対処療法に過ぎず、根本的な海氷-Aの面積拡大への対策はできていないのが実情である。 要はSCP-018-JPの異常性は、 無尽蔵に拡大する北極圏そのもの 。そりゃ納得のKeterである。 時計が贈られたのは…… なお、財団は実験の一環としてSCP-018-JPの針を手動で動かす実験も行っている。 その結果、以下の異常性が現れ、 以降SCP-018-JPを手動で動かす全ての実験は無条件で却下される ことになった。 血痕の急速な拡大 「女性の悲鳴のようだ」と形容されたゼンマイの摩擦音の発生 実験の作業従事者への涙腺刺激 各針の一時的な著しい変形 裏面空白部に4分間だけ出現した、血痕によるメッセージ。この血痕は海氷-Aに影響を与えなかった 12時15分への各針の固定 なお、現れたメッセージを翻訳したのが以下である。 彼女の死を憐れみたまえ 凍えるまでの涙を、捧げ続けたまえ 哀悼せよ、最期の一欠片まで ……さて。ここまでのヒントを読み解けば、時計を贈った「彼」と贈られた「彼女」の正体に勘のいいひとならば気づくだろう。 ブレゲ社を贔屓にしていた、錠前弄りが趣味だった「彼」。 12時15分に断頭台の露と消えた「彼女」。 ここではあえて正解は載せない。 ……「彼」は「彼女」の死が嘲られ続けることに、我慢がならなかったのだろうか? だから、「彼女」に捧げられた涙が世界を覆いつくすまで、凍てついた棺が広がり続けることは止まらないのだろうか? 追記・修正お願いします。 CC BY-SA 3.0に基づく表示 SCP-018-JP - 斃れし女王の時計 by locker http //scp-jp.wikidot.com/scp-018-jp この項目の内容は『 クリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス 』に従います。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 贈り先と海氷の関係がよくわからない -- 名無しさん (2020-07-13 11 31 47) ↑多分ほぼ関係はない。ディスカッションで作者が「ほとんど「彼」の悪意によるもの」って言っているし。 -- 名無しさん (2020-07-13 11 39 17) ブレゲの1160は何年か前の来日時に実物を見たけど、そりゃあ意識も宿るわってくらいパワーがあったなー -- 名無しさん (2020-07-13 12 43 50) 「彼」が誰か分からない… -- 名無しさん (2020-07-13 23 51 08) ↑野暮を承知で言うと「錠前造り」「趣味」でググると出てくる。まぁ「12時15分」に「断頭台」の「彼女」に対しての「彼」だからそんなに候補はいないやろ -- 名無しさん (2020-07-14 00 50 53) 「彼女」は簡単に分かったけど、「彼」に錠前造りの趣味があったなんて知らなかった -- 名無しさん (2020-07-14 07 38 35) 錠前弄りで検索しただけで出たから有名なのね。知らんかったわ -- 名無しさん (2020-07-14 09 51 06) いやいや正解載せないのなんで?内容のネタバレしないとか本家ページ見ればいいだけじゃん -- 名無しさん (2020-07-14 18 58 53) ↑空気読めねーなお前 -- 名無しさん (2020-07-14 19 08 48) 断頭台に処された女って聞けば大体見当がつくだろォん? -- 名無しさん (2020-07-14 21 31 02) ザ・マンか -- 名無しさん (2020-07-15 14 15 40) 英語ではQueenだしフランス語ではReineだが、日本語では「女王」と「王妃」は別物だというのも気づきにくい人がいる理由かと。しかしこれはSCP-JPなのね。ある意味すごい。 -- 名無しさん (2020-10-08 09 19 37) 記事内で敢えて名前伏せてるの良いね -- 名無しさん (2020-12-02 16 28 59) 別に正解ぼかす必要もないと思うけどな。一時期量産されてた質の低いdadoの記事と変わらんぞ -- 名無しさん (2021-10-11 12 36 31) 正体わかりやすくしたらラノベラノベ言い出すじゃん… -- 名無しさん (2021-12-24 16 19 21) アニヲタでネタバレしてていろいろ言われてた記事みた事あるよ。 -- (2022-02-27 22 52 21) 正直答えを畳んで入れておいて欲しいわ調べてたら異常性や概要ちらほらすぐ忘れやすいし手間がかかって面倒で熱が冷めて海氷拡大の支持しちゃう -- 名無しさん (2022-03-07 01 01 59) 異常性が元ネタとまるで関係ないからなぁ……似たような境遇の別の人でもアイテム変えれば成立するというか なので調べても「うおおなるほど!」感ないからあえて伏せて調べさせる必要あるか?と思うと同時に知らなくても割とどうでもいいからいちいち説明する必要もないかという感じ 執筆者があえて伏せるのを選ぶならそれでいいんじゃないかと -- 名無しさん (2022-03-07 10 41 00) ↑ごめんなんかこのSCPへの批判みたいな言い方になっちゃった 個人的にSCPは道理に合わない雰囲気の方が好きなので、元ネタと無関係な異常を持つこのSCPはむしろ大好き ここで時計だから時間がどうとか時計の針が断頭台になってどうだとかだとストーリーつきすぎて安っぽくなる -- 名無しさん (2022-03-07 10 47 08) 名前 コメント