約 649,477 件
https://w.atwiki.jp/1942_fhsw/pages/738.html
名称 A34巡航戦車 コメット 略称 弱点 車体側面下部、背面、上面 ランダムAPDS △ 座席 1番席 OQF Mk.II 50口径77mm戦車砲, BESA 7.92mm機銃 (装甲貫徹力) AP / APDS→ 126.2mm / 186mm 2番席 煙幕発射機,砲撃要請 3番席 BESA 7.92mm機銃 4番席 デサント席 5番席 デサント席 概要 イギリス軍の巡航戦車。 主砲の77mm砲は17ポンド砲よりは威力が低いが、重戦車に対抗できないほどではない。。 重量増加の代償として機動性はやや落ちている。 コメント 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/luccamin/pages/131.html
ランク34名前に小コンボ 3品 未 レシピ 調理時間 提供数 個/1h ランク 種別 開発LV・備考 要マスター 豚の生姜焼き定食 4時間40分 87 18 3 食事 LV56~ 洋食 ○ 聖護院かぶら入り鴨鍋 10時間30分 125 11 4 食事 外伝 和食 小籠包 3時間30分 76 21 3 食事 LV33~ 点心 醤油ケジャン 3時間20分 83 24 3 食事 イベ 韓国料理 ○ 小海老のピルピル 5時間 66 13 3 食事 イベ スペイン料理 五目刀削麺 3時間20分 66 19 3 食事 イベ 中華料理 紹興酒 3時間30分 72 20 3 飲み物 LV34~ 中華料理 ○ 五色の焼き小龍包 5時間30分 78 14 3 食事 アプリ 中華料理 女児紅紹興酒 7時間40分 88 11 3 飲み物 イベ 中華料理 ※未=未マスター時の出来上がり個数。 ※1時間あたりの個数は小数点を切り捨てています。 javascript plugin Error このプラグインで利用できない命令または文字列が入っています。
https://w.atwiki.jp/mcr34/
ディスコードサーバー MCR34とPVPをしたい人はこのディスコードサーバーに入ってください https //discord.gg/cnsRNUhR(URL) 詳細 サーバー管理者はラフな感じでやっておりますのであまり圧をかけないで上げてくださいMOM ルールはサーバーに書いてあります そこではみんなで楽しくPVPをしましょう!! ※ルールを違反しないでください MCRのユーザー名はMCRyuta34です
https://w.atwiki.jp/takujijo/pages/2198.html
https://w.atwiki.jp/madosayawiki/pages/1173.html
71 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2012/07/07(土) 20 32 30.62 ID i680o4uc0 [3/6] 七夕 「曇ってるね」 「‥うん、ほとんどお星様見えないね」 「明日は晴れることになってるのになぁ」 家のベランダでわたしはさやかちゃんと並んで空を見上げていました。 天気予報では今日は曇り空だと聞いていましたが、それでも二人で織姫星と彦星を見ようとしてベランダの手すりにつかまって雲の切れ間を探していました。 やがてさやかちゃんが空を見るのをあきらめ、手すりにもたれかかってわたしに話しかけます。 「ねぇまどか。まどかは七夕の願い事した?」 「うん。コープにおつかいに行った時、短冊が置いてあったから‥」 「あ、あたしも昨日そこで書いたわー。で、何願ったの?」 そんなのは恥ずかしくて言えるはずもありません。 わたしが答えに詰まっているのを見て、さやかちゃんが悪戯っぽい笑顔をします。 「ははー言えないんだ。じゃあ、場所も聞いたことだし、後でこっそり見てきますか。まどかの字なんて一目でわかるからね」 「あう。絶対に駄目!‥あ、そういうさやかちゃんは何書いたの?」 そう尋ねると、さっきまでわたしをからかっていたさやかちゃんが、急にばつの悪そうな顔をして目をそらせました。 「あ、えーと‥。秘密‥」 わたしだってさやかちゃんの字はすぐにわかります。 少しの間沈黙が続いた後、 「ごめん、あたしが悪かったよ。えーと、お互い秘密ってことで勘弁してー」 さやかちゃんが何をお願いしたのかはすごく気になったけど、わたしも見られたくないので仕方がありません。 「それにしても、今夜は織姫と彦星会えないね‥」 もの寂しげな声に驚いてふと横を見ると、さやかちゃんは再び空を眺めていました。 その綺麗な横顔に、わたしは思わず見とれてしまいました。 ですが、すぐにちょっとした不安がわたしを襲います。 ずっとわたしの王子様だったさやかちゃんが、中学生になって乙女の顔をすることがだんだんと増えてきました。 もちろんどっちのさやかちゃんもさやかちゃんで大好きです。 でも、さやかちゃんがどんどん変わっていく一方で、なんだか昔とちっとも変わっていないわたしだけが置いていかれるような気がして‥。 だからわたしは願わずにはいられませんでした。 『大好きな友達とずっといっしょにいられますように。』 72 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2012/07/07(土) 20 33 28.19 ID i680o4uc0 [4/6] 小学生の七夕の時も、曇り空でした。 さやかちゃんと2人で学校から帰っている時、わたしは店の前にとても大きな笹が飾られているのを見つけました。 そこには、すでにたくさんの短冊が風に揺れています。 「ねぇまどか。まどかは願い事した?」 「ううん。さやかちゃんは?」 「あたしはもう終わったよ。まどかも何か願い事しなよ」 そう促されて、わたしはしばらく何を願うのかを考えます。 さやかちゃんに背を向け、短冊と鉛筆を取ります。願い事がかなうように想いをこめて丁寧に。 「さやかちゃんとずっといっしょにいられますように‥。ってまどか!?」 後ろから覗かれていました。 わたしは恥ずかしくなって涙目になりながら、今さらながら短冊をさやかちゃんから隠します。 さやかちゃんが耳元を赤くしてわたしから目線をはずしました。 わたしはおろおろしているだけでしたが、さやかちゃんはすぐにわたしを見つめなおしました。 「よし!あたしも願い事変える!まどかとずっとずっといっしょにいられますように‥っと」 どうせたいしたこと書いてなかったからね、と笑いながら付け加えて。 「こんな天気だけど、いっしょに吊るすと効果は2倍だね。それで、一番てっぺんにつける!」 さやかちゃんはちょっと待っててと言って、わたしを置いて店に入っていきました。 しばらくして、さやかちゃんは長い棒を持ってきました。植物を支える支柱でしょうか。 「店の人に頼んで借りてきた。これでこうしてっと‥」 短冊の糸に大きな輪を作り、棒を使い、てっぺん付近の笹の葉に器用に巻きつけます。 たくさんの短冊が飾られているはるか上を、同じ願いの書かれた2枚の短冊が仲良く寄り添ってはためいています。 わたしはその光景がなんだかとても誇らしくて、うれしくて。 曇り空で星は見えそうにないけど、わたし達のお願いはきっと叶うと思いました。 そう思うと、急に織姫と彦星のことが気にかかりました。 「織姫と彦星、このままじゃ会えないよ。1年に1回しか会えないのに‥」 さやかちゃんと1年に1度しか会えないのなら、わたしは悲しすぎて気がどうかするに違いありません。 「わ、そんな顔するのなし!」 さやかちゃんが慌ててわたしの頭をなでてくれます。 「7月7日に星が見えなったら2人は会えないって?そんなわけないじゃん。次の晴れてるときに延期されるだけ。ちゃんと2人は会えるに決まってるよ!」 73 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2012/07/07(土) 20 36 03.93 ID i680o4uc0 [5/6] 「‥どか!まどか!」 「え?」 間抜けな声を出すと、家のベランダでさやかちゃんがわたしを覗き込んでいました。 「あんた、またなんか考えてたね」 「あ、ごめん。小学生の頃のことをちょっと‥」 わたしの願い事があの時からちっとも変わっていないことがなんだかおかしくなりました。 願い事にする必要もなかったのかもしれません。 中学生になっても、わたしはさやかちゃんとこうしていっしょにいる。さやかちゃんもずっとわたしといっしょにいてくれてる。 でも、わたしはさやかちゃんに内緒で来年も多分同じ願い事をしていると思います。 「何にやにやしてるのさ。」 「ううん、なんでもない。今日は織姫と彦星は会えそうにないね。でも‥」 あの時のさやかちゃんの台詞を言おうとすると、さやかちゃんがにやっとしてあの時と同じ明るい口調で続けました。 「七夕に星が見えなったら2人は会えないって?そんなわけないじゃん。次の晴れてるときに延期されるだけ」 以上です
https://w.atwiki.jp/nanohass/pages/499.html
彼岸島――本土から孤立したその島は、いつから『地獄』へと化してしまったのか……。 謎の吸血鬼ウィルス――ある化け物の血液を媒介に、それは瞬く間に島中に広がった……。 『雅』。全ての元凶にして異端の吸血鬼。首を落とされようと決して死ぬことのない不死身の吸血鬼。 静かに衰退していく、ありふれた過疎の島でしかなかった彼岸島。そんな光景はある日突然、本当に唐突に終焉を向かえ――そして地獄が始まったのだ。 『人』は諦めなかった。島民はレジスタンスを結成し、雅の勢力に対抗する。 それでも――圧倒的な戦力差だけは埋めることができなかった。邪鬼(オニ)と呼ばれる、ウィルスに感染した者が進化した異形。人を遥かに上回る怪力と体躯を持つ彼らを倒せる者はいなかった。ただ、二人を除いて――。 島民を救ったのは二人の戦士――。といっても一人は18の青年で、もう一人は9歳の少女である。 だが、青年『明』は類まれなる剣技を武器に。少女『なのは』は不思議な魔法の力を武器に、幾体もの邪鬼を、吸血鬼を屠っていった。 そして最終決戦――。 雪の広野は一面に紅く染まっている――。おびただしい数の死体が転がり、彼らの血が染めているのだ。 人間と吸血鬼。双方が争い、そして倒れた。 血と唾液と尿と、そして涙と――。ありとあらゆる体液と臓物は、雪の上でも異臭を放っている。 そして今、立っている吸血鬼は雅のみ。他の吸血鬼は全て骸と化し、もはや動くことはない。 「駄目!私の魔法でも通用しないよ!」 なのはが飛び退った。その顔には僅かながら怯えが見える。 「あいつ……ワクチンが効いてないのか……!?」 明も驚いているようだ。雅を弱らせる吸血鬼ウィルスのワクチンも効果ははっきり確認できない。 「ハッ!そんなものか人間ども!」 白髪は乱れ、紅い眼からは血を流し、身体の前面はなのはのディバインバスターで焼け焦げていた。 それでも雅は笑っている。口の端から鋭い牙を覗かせながら――。 「もう駄目だよ……俺達みんな死んじまうんだ……」 泣き言を漏らすのは明の友人『加藤』だ。本名ではないが、それはあまり重要ではないので割愛する。 「馬鹿野郎っ!まだ明やなのはが必死で戦ってるんだ、俺達が諦めてどうする!」 加藤を叱るのは『ケンちゃん』。本名(ry)。 だが、再生を続ける雅に対し、徐々に明となのはの戦意も挫けてゆく。 その空気を引き裂いたのは一人の男。 「明、なのはちゃん!」 「西山!?」 それは明の友人、文房具屋の跡取り息子の西山だった。 「あったよ、デバイスが!」 「でかした!!」 西山が二人に手渡したのは――。 「丸太!?」 そう。それはどこから見ても、何の変哲もない丸太だった。 「西山さん、何でこんなの!?」 「忘れたのか?俺は文房具屋の息子だぜ!」 その答えはまるで繋がりのない――しかし不思議な説得力があった。 「信じるぜ、西山!」 明は丸太を構え、雅に突進していく。 『LordCartridge』 丸太の音声と共に、丸太の中心がスライドし、カートリッジがロードされる。 「ぐぁぁぁぁぁ!!」 明の振り回す丸太は見事に雅の頭を潰す。 「今だ!なのはちゃん、とどめを刺すんだ!」 明がなのはに向かって叫ぶ。だが――。 「そ、そんなこと言ったって丸太だよ!?」 そう、彼女には丸太をどう扱えばいいのかわからなかったのだ。 『Let s shoot it, Starlight Breaker』 「ええええええ!?そんなこと言われても!」 『I believe master』 どうやらこの丸太はインテリジェントデバイスらしい。なのはは戸惑いつつも、丸太を構える。 「行くよ!ええっと……丸太くん!」 『Yes,mymaster』 なのはの言葉に丸太が力強く答えた。 「スターライトブレイカー!!」 丸太を桜色の魔法陣が囲み、収束された魔力が丸太の中心から解き放たれる。 「ぎゃあああああ!!!!」 スターライトブレイカーの直撃を受け、断末魔の悲鳴と共に雅が完全に倒れた。 「強ェ!!」 ケンちゃんと加藤が歓声を上げた。それはこれまでとは見違える程の威力だった。 「でも、何なんだよ。あの丸太」 「聞くな!俺は文房具屋だ!」 それは不思議な(ry)。 「さすが明!さすがなのはちゃんだぜ!」 誰もがなのはと明の勝利を喜び、それを疑おうとはしなかった。背後の雅の腕がなのはへ伸びようとしていることにも気付かず――。 「なのはっ!危ない!」 その危機を救ったのは、上空から降り注いだ雷と氷。 「フェイトちゃん!はやてちゃん!」 「助けに来たで、なのはちゃん!」 間一髪、フェイトとはやての魔法により、今度こそ雅は完全に消滅した。 「ありがとう、でもなんでフェイトちゃん達が?」 なのはの疑問に満を持して西山が答える――。 「こんなこともあろうかと、時空管理局に応援を要請しておいたんだ!」 「凄ェ!!」 単発総合目次へ その他系目次へ TOPページへ
https://w.atwiki.jp/madosayawiki/pages/1171.html
48 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2012/07/07(土) 02 13 58.67 ID h8okdvts0 [1/4] ホントは次の夜だと思うんですが、一応7月7日になったので七夕の話を投下させていただきます。 「よろしいですかみなさん、短冊は一人一つまでですよー!」 『はーい!』 ここ見滝原中学では定期試験も終え、夏休み前に一学期最後の学校行事が行われていた。 今日は七夕の前日。生徒達は短冊に願い事を書く事になったのだ。 クラス毎に用意された笹に飾れる短冊は一人一つまで。生徒達は競うかの様に各々の願いを書いては括り付け始める。 [天の川の渡し守] <恭介の腕が治りますように/美樹さやか> さやかは想い人であった恭介を結局友人の仁美に譲る形となったが、それでも彼を大切に思う気持ちは変わらなかった。 退院はしたが腕の治らない彼が、少しでも元気になって欲しいと短冊に願いを込めたのだ。 「(あたしって…結構未練がましい奴だな…。)」 幼馴染の彼は以前より遠い存在になりつつあるが、未だ心の何処かに未練があるのかもしれない。 さやかはそんな事を考えながらやや自嘲的な笑みを浮かべていた。 「(えへへ、さやかちゃんはどんな願い事をしたのかな。)」 さやかが笹の前から立ち去った後、まどかは自分の短冊を片手に無邪気な笑顔を浮かべながら現れた。 「―――……あっ…。」 しかしまどかは"美樹さやか"の名前が書かれた水色の短冊を見た途端に立ち止まってしまう。 そして誰にも悟られない内に、そそくさと自分の短冊をスカートのポケットに仕舞い込んでしまった。 「さってと、まどかの短冊は何っ処かな~♪」 「わたしは書いてないよ。」 まどかは自分の傍、笹の前に戻って来たさやかにそれだけを告げた。勿論"書いてない"のは嘘である。 「へ…!? そりゃぁまた何でよ…?」 「えへへ…わたしはいつも幸せだから、お願いなんてしなくても平気だよっ♪」 「ふーん…そっか…。」 さやかはまどかの態度が何となく腑に落ちなかったが、確かに短冊の中に"鹿目まどか"の名前は見当たらない。 暫く他の生徒の短冊を読んでいるさやかを残してまどかは一度その場を離れる事にした。 そのまま教室の隅にあるゴミ箱に向かったまどかは、短冊を取り出しこっそり棄てたのだ。 先程無造作にポケットに突っ込んだ為に、ピンク色の短冊少しくしゃくしゃになっていた。 だがクラスで唯一人、まどかの捨てた短冊をほむらだけは見逃さなかった。 時間停止の魔法まで用いてまで、誰にも悟られないようにこっそりと回収しておく。 ………♭♭♭……… ―放課後/教室― 「ほむらー、話って何?」 「貴女に見せたいものがあるのよ。」 さやかは友達のほむらにメールで話があるとだけ言われて教室に残っていた。 そしてほむらは見せるというか、ある紙切れを直接さやかに手渡したのだ。 「あれ?これ短冊じゃん………―――って…うえっ!??///」 渡されたのは数箇所が折れたピンクの短冊。その内容と筆者の名前を見たさやかは思わず赤面してしまう。 何しろ<さやかちゃんのお嫁さんになれますように/鹿目まどか>などと書かれていたのだから。 「…な……ななな…!?///」 もう一人の幼馴染であるまどかの事は薄々感付いていたが、こうも大胆に言葉にされるとかなり気恥ずかしいものがある。 「それ、さっき偶然ゴミ箱で拾ったのよ。ふふっ…それをどうするかは貴女に任せるわ。」 ほむらは悪戯っぽく笑ってから踵を返す。まるで筆者の気持ちを代弁する様に。 ―わたしはいつも幸せだから、お願いなんてしなくても平気だよ― あの言葉は嘘だった。手の中にあったのは叶わない願い事…これではまるで独りぼっちの織姫だ。 「………。あたし…ちょっと書き直してから帰るわ…。」 後姿でそれを聞いたほむらは口元に"フッ"と満足そうな笑みを残して教室を後にした。 「(あいつには今仁美がいる。だからきっと大丈夫…あたしがいなくてもね。 それより今あたしが本当に向き合わなきゃいけないのは………。)」 ………………………………………♭♭♭……………………………………… 49 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2012/07/07(土) 02 15 15.29 ID h8okdvts0 [2/4] ―次の日/教室― 七夕の当日は朝から予想通り早速短冊の話題で持ちきりだった。 そんな中、まどか達が教室に到着するや否や男子生徒の茶化す声が飛んで来る。 「おっ!早速バカップルが現れたぞ!鹿目と美樹ブラブじゃん~!」 「うっさ~い!」 「えっ…?」 茶化す中沢と応戦するさやか。まどかは自分の名前が挙げられて訳が理解らなかった。 何しろ笹には昨日棄てた筈の自分の短冊が括られているのだから。 <さやかちゃんのお嫁さんになれますように/鹿目まどか> 「あ、あれぇ…どうしてわたしの短冊があるの…!?」 シワになった跡のあるピンクの短冊、そこに書かれている文字は間違い無く自分のものだ。 しかも近くに寄り添う様にさやかの水色の短冊が括られていて、まどかは思わず目を丸くしていた。 <さやかちゃんのお嫁さんになれますように/鹿目まどか> <まどかと恋人になれますように/美樹さやか> 「まぁ!お二人は禁断の両想いですのね!キマシタワ~!!」 「あーもう!仁美まで言うなぁ~!!」 「さ、さささささやかちゃん…これって…!?」 興奮の余り暴走寸前な仁美を宥めてからさやかはまどかの方に向き直る。 「なんつーか、心境の変化って奴?」 「で、でもぉ…昨日は確か…上条君の腕って……。」 「あー…今心臓ぶっ飛びそうなくらい恥ずかしいから言わないで。」 涼しい顔をしたつもりのさやかだが顔は耳まで真っ赤だった。 そのまままどかの手を引っ張って人気の少ない廊下へ出る。 「あたし等まだ中学だし…いきなり嫁だって勇気はちょっとないけど…。とりあえずお付き合いからって事でいいよね?」 「うん!さやかちゃんだーい好き~!!」 「おわぁっ!?」 自分の気持ちが迷惑でないと知ったまどかは想いのままさやかに抱き付く。 無垢で屈託の無い笑顔の中にも恋心故の恥じらいは確かにあり、まどかの頬は赤く染まっていた。 ………♭♭♭……… ―夕方/美樹家― まどかは両親の許可を得てさやかの自宅へお泊りする事になった。 今夜はさやかの両親も留守であり、七夕の夜に二人きりで過ごせるからという理由だ。 「まどかー、そーめん出来たよー。」 「わぁ~!さやかちゃん上手ー!」 「いやいや、気持ちは嬉しいけどただ茹でただけだっての。」 「えへへ、でもさやかちゃんが作ってくれたからきっと美味しいよ。」 「もう~、そんなに褒めたって何も…」 "出ないよ"と言い掛けてさやかは口篭った。どうやら今晩は彼女なりのサービスがあるらしい。 「ふぇ??? さやかちゃんどうしたの?」 「ぬふふ、まぁ後のお楽しみですよ~。」 50 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2012/07/07(土) 02 16 09.42 ID h8okdvts0 [3/4] 七夕の縁起物として冷やし素麺を食べた後、さやかは冷蔵庫から何かを取り出す。 二人きりの食卓に置かれたそれは普段の食事としては少々珍しい色のものだった。 「青いゼリーだよね? これって…もしかして"天の川"のゼリー!? 」 まどかと自分にそれぞれ置かれたのは半球型の水色のゼリーだった。 透明な水色の表面には白い星型が幾つも浮かんでおり、また中央には二つだけ大きな星が寄り添っている。 「ふっふっふ、青いサイダーを寒天で固めて天の川ゼリーを作ってみたんだ。ちなみに白いのは牛乳寒天でーす。」 「すっごぉ~い!綺麗だよー! …ってこれさやかちゃんが作ったの!?」 「まぁねー♪」 「わああ…これ何だかわたし達みたい…。」 中央で寄り添う大きな二つの星はピンクとブルー。二人を示すこの色は間違い無くさやかが選んだものであろう。 「うちの織姫さんは一人ぼっちで待ってて淋しそうだったからね。」 「もう、さやかちゃんてば。わたし達年中一緒だよー。」 「あっははは! それもそうだわ。」 七夕を模した華やかな贈り物は、恋人同士でいたいというさやかからの気持ちそのものだった。 ゼリーを食べ終えた後でさやかは今夜のメインイベントへを提案する。 「それじゃ、これから星でも見に行こうよ。空も晴れてきたし、ちょっと走れば星も見えると思うからさ。」 「えっ? 走るって、さやかちゃんまさか…。」 「へっへー!勿論ですよ♪」 まどかを後ろに乗せ、さやかは街外れまで自転車を走らせる。 見滝原市の光が遠ざかるに連れて、星空の色は黒から深い"蒼"へと変化してゆく。 人気の無い畦道へ自転車を止めて、二人は手を繋ぎながら空を見上げていた。 「うわぁ…ねぇさやかちゃん…空って黒じゃなくてホントは青いんだね。」 「星がたくさん見える夜はこんな感じなんだけどね。最近は家の辺りだと全然星が見えないからなぁ。」 静寂に包まれたこの場所では夏の大三角形を簡単に見つける事が出来た。 願い叶った二人の想いは織姫と彦星に重なり、それでいて二度と離れ離れになどなりはしないのだが。 「さやかちゃんとずっと一緒にいられますように…。」 「あたしも。まどかとずっと一緒にいられますように。」 天球の光に照らされながら、青い星と桃色の星はそっと重なり合った。 ………♭♭♭……… ベッドの中で先に寝付いたまどかの頭を撫でながら、さやかはさやかはとある短冊の事を思い出していた。 「………すぅ……すぅ……さやか…ちゃぁん……zzz…」 「(あいつはもしかすると天の川の渡し守だったのかもね。橋渡ししてくれた事、絶対無駄になんてしないよ。)」 <まどかが大切な人と結ばれますように/暁美ほむら> 「(まどか…ちゃんと幸せにするからね。)おやすみ、まどか。」 [天の川の渡し守 おしまい。 ほむさんはクラスメイトかつ自由に行動が取れるので話に絡ませやすかったり。それでは皆様良い七夕を。
https://w.atwiki.jp/itoko_moemoe/pages/245.html
https://w.atwiki.jp/apgirlsss/pages/84.html
パジャマ、下着、洗面用具。タオルなんかは美希が貸してくれるだろう。 明日の着替えはどうしよう、と少し迷った後せつなは赤いカットソーとミニスカートを入れた。 今着てる服も帰宅して制服から着替えたばかり。後は夕飯を食べてお風呂に入るだけ。 このまま明日も着れば良いかとも考えたけど、同じ服を続けて着るなんて美希に だらしないと言われそうだから。 クローゼットの中は赤系の暖色がほとんど。後はそれに合わせた定番。 寒色系はほとんど無い。 せつなは赤が似合うよね! せっちゃんは赤が好きよね。 いつの間にかそう言う事になっていた。 でも、似合うってどう言う意味なんだろう。 自分が好きで、尚且つ他人からも好感を持たれる、と 言うことは理解出来る。 自分にとっては赤がそうなんだろうか。 特に赤い色を好んでいるつもりはなかった。 でもいつ頃からだろう。 赤い色を当てると、血の気の薄い青白い肌がほんの少し明るく見える気がしたから。 せつなは窓から射し込む夕日に手を翳す。 日の光を浴びる事なく育った肌は向こうが透けて見えそうな頼りなさだ。 (せつなの肌って本当に綺麗……) ラブはそう言って誉めてくれる。 ラブだけではない。 こちらに来てからは顔を合わせる大抵の人から肌の白さを驚かれた。 綺麗、なんだろうか。 こんな血が通っているのかすら怪しそうな冷たい色が。 自分から見れば、ラブの桃色がかった健康的な肌の色の方がよほど美しいと思うのに。 今着ているのは赤みがかった深い紫。 ボルドー、と言う色だと美希が教えてくれた。 熟れた葡萄の色。秋の実りの色だと。 (熟れたてフレッシュだもんね) そう言って美希が選んでくれた服。 何か少し意味が違う気がしたが、ただ笑って試着した。 着てみると深く暖かい色味が顔色を柔らかく映してくれているように思えた。 いつも美希は赤以外の色を選んでくれる。 赤はラブや他の人も薦めるから。 他人と同じチョイスをするのはモデルのプライドが許さないらしい。 それでもやはり、寒色系は選ばない。無意識なんだろうか。 多分、違う。 美希は明確な根拠は分からなくても、せつなが白すぎる肌を 気にしているのを感じているのだろう。 美希は、誰よりも人の気持ちに敏感だから。 美希の様子が気掛かりだった。 突然の電話。遠目に見えた力無く項垂れた姿。 美希らしくない。いつもしゃんと背筋を伸ばし、常に完璧な笑顔を振り撒いている美希が。 まるで迷子のように心細そうに見えたから。 まだ主の気配の無い隣の部屋。 ラブに掛けた電話は留守録になっていた。 美希の家に泊まる、と送ったメールの返信もまだ来ない。 (………何か、あった…?) 唐突な美希の誘い。連絡の付かないラブ。 せつなの脳裏にもう一人の顔がちらつく。 (美希は、私とラブを今日は会わせたくなかった……?) 一緒に暮らしているのだから、引き離そうとするならどちらか一方を 外泊に誘うくらいしかないだろう。 美希はラブではなく、せつなを誘った。 考え過ぎかも知れない。しかし人がいつもと違う行動を起こす時は、何かしら理由がある事がほとんどだろう。 自分達の関係。美希の位置。ここ最近のラブの様子。そして、一週間前の買い物。 パズルのピースを嵌めるように、せつなは思考を組み立てる。 それぞれの性格や行動パターンを忠実にトレースして行けば、 かなり正確な答えに行き着けそうな気配を感じる。 しかしせつなはそこで考えを止めた。 答えになんて、行き着かない方がいい。 すべてを知る事が正しく幸せだとは限らない。 そのくらいは、もうせつなにも分かっていたから。 先回りして用意した結論なんてほんの少しの状況の変化でゴミ同然の値打ちしか無くなる。 それに自分にとっての最善が他人にもそうだとは限らない。 頭を切り替え、姿見に全身を映す。 そこにいるのは黒髪の少女。 ボルドーの膝上までの長めのトップス。脹ら脛までの黒の細身のパンツ。 こう言う格好の時はベルトをするとアクセントになるって美希は言ってたっけ。 美希は服を買う時は色々と小物も選んでくれようとした。 小物で変化を付けると少ない服でも印象が違って見えるから、って。 アクセサリーなんかもたくさん薦めてくれたけど、結局せつなが買ったのは シンプルな黒いベルト一本だけだった。 (もう!せつなも女の子なんだからもっとお洒落しなくちゃ) (そんなに一度に使いこなせないわよ) 美希みたいにセンス良くないし。 そう言ったのは半分本当で半分は嘘。 ラブに見せられたファッション雑誌、テレビ、学校の友人、周りの人々。 観察していれば、どういった格好が今の流行か。好まれる服装か、と言うのは大体分かる。 個性的なお洒落は出来なくても、無難に纏めるくらいなら悩まず組み合わせる 事くらいはもう出来る。 でも、目立ってはいけない。それが習性として身に染み付いていた。 せつなにとって自分が美しいかどうかなどは問題にした事もなかったが、 自分がこちらの世界では好まれる容姿だと言う事は知っていた。 だってそれも、こちらに潜入する為の条件の一つだった。 人は好ましく思うものには警戒心が薄れる。 そして美しさや可愛らしさは大抵の人間にとって好ましく映るものだ。 この世界に馴染みやすく、溶け込みやすい見た目。 しかし、必要以上に優れた容姿を誇示してはいけない。 目立てばそれだけ人目を集め、動き難くなるだけだ。 そう言った魅力は籠絡する対象にだけ発揮すればいいのだから。 (馬鹿よね。本当に…) 結局、手玉に取るつもりが自分が落とされてしまったのでは目も当てられない。 愛された事の無い人間が、溢れるほどの愛情を浴びて生きている人間を 騙し通す事など出来なかった。 本物の愛情しか知らない人間にどれほど精巧な偽物を用意したって メッキが剥がれるのは時間の問題でしかなかった。 張りぼてが壊れてしまえば、偽物しか知らない人間はなす術もなく本物の輝きの 眩さに目を細める事しか出来ない。 馬鹿な子。そう蔑む事で保っていたプライドなど芥子粒ほどの価値も無かった。 鏡に銀髪の少女の面影を重ねる。 あの頃、ラブ達と接触した後は必ずこうやって鏡で自分の姿を確かめていた。 スイッチオーバーした姿。銀色に流れる髪。深紅に光る瞳。メビウス様が僕、イース。 これが本当の自分なのだ、と。せつなは所詮欺く為の仮初めの姿にしか過ぎないのだ、と。 せつなとイースに見た目に明確な違いがあって良かったと心底思った。 イースに戻っても黒髪のままだったら。もしくはせつなも銀髪のままだったら。 クラインに寿命を宣告されるまでもなく、自分を見失い、狂っていただろう。 イースとしてこちらに来たばかりの頃、目先の事に囚われ享楽的な生を楽しむ人々を 愚かしい生き物だと見下していた。 幸せなどと言う、曖昧な願いを躊躇いもなく口に出来る生ぬるい世界を呪った。 しかし、今なら少し分かる。幸せを願うのは自分の為だけでは無い。 自分も含め、周りすべてが幸せでないと意味がない。 少なくとも、せつなのよく知る人達はみんなそうだ。 だから、ラブが幸せになる為にはせつなも幸せでなければいけない。 そして、せつなの幸せには美希や祈里がいなくては成り立たない。 階段を降りて台所を覗く。立ち込める湯気と夕飯の匂い。 鼻歌混じりに鍋をかき回すあゆみの姿。 せっかく用意してくれていたのに食べずに出掛けるのが申し訳なかった。 「…お母さん」 「あら、せっちゃん。支度出来たの?」 「……その、ごめんなさい。夕ごはん…」 あゆみはせつなの頭をポンポンと撫でる。 まるで小さな子供にするように。 少し前まではこんな何気無い仕草にも随分戸惑ったものだった。 どう反応すれば良いのか分からなくて。 あゆみの方こそ困惑するせつなの扱いに困っただろうに、そんな事は 今までおくびにも出さなかった。 それが大人で、母親、と言うものだと分かるまで、触れられる度に緊張していた。 「ま、今夜はカレーだったし。冷凍しておけば一回分楽が出来るわね」 冗談めかして悪戯っぽく笑うあゆみに、せつなもつい笑みを溢す。 「今回は特別。次からはちゃんと事前に報告よ?」 「はい」 生真面目な仕草でペコリと頭を下げるせつなの髪にあゆみの指が優しく絡まる。 「せっちゃんは美希ちゃんと気が合うのね」 「……気が合う?」 「あら。そう思わない?」 「よく、分からない。でも美希は大好きです」 「ならそれでオッケーよ」 せっちゃんは真面目ねえ。難しく考える事ないのに。 コロコロと朗らかな声であゆみは続ける。 「せっちゃんは美希ちゃんと仲良し。美希ちゃんもそう思ってるから誘ってくれるんでしょ?」 だったらそれが気が合うって事なのよ。 ふんっ!と腰に手を当て胸を張るのがラブそっくりで思わず吹き出してしまう。 本当によく似た親子だと嬉しくなる。 「じゃ、行ってきます」 「はい、いってらっしゃい」 レミさんと美希ちゃんによろしくね。 玄関でもう一度、行ってきます、と声を掛ける。 ドアを開ける背中に、いってらっしゃい、の声が追い掛けてくる。 行ってきます。 いってらっしゃい。 ここに帰って来る、約束の言葉だ。 ただいま。 お帰りなさい。 そう、迎えて貰える。 その事実に慣れ、受け入れられるまでにどれくらいかかっただろう。 こんな温かな場所を自分の棲み家に決めてしまったら、もう他の場所へは 行けない気がしたから。 温かさに慣れてしまうのが怖くて、お母さん、とも中々呼べなかった。 「おや、せつなちゃん。こんな時間からお出掛けかい?」 「美希のところでお泊まりなんです」 商店街の中を歩くと次々と声がかかる。ラブと一緒でなくても。 桃園さん家のせつなちゃん。もう皆が知っている。 自分の行動を他人が見ている。そして、それが人伝に遠くへ伝わる。 水に落とした小石が波紋を広げるように。 こちらの世界に来てからも中々拭えなかった違和感。 ここでは、自分は何の力もない子供だと言う事実。 そして子供の自分が何か不始末をしでかせば、それは即座に庇護者である 桃園夫妻の責任になると言う事。 両親だけではない。共に暮らしているラブ。いつも一緒にいる美希や祈里にまで影響が及ぶ。 そして、それがここでは考えるまでもない常識だと言う事。 人と人とが太い幹から細かい枝葉に至るまで繋がり、響き合っている。 一人の行動が、その一人の属しているあらゆるカテゴリー、 家族、友人、学校、住んでいる場所に大なり小なり影響を及ぼすと言う事。 (こちらの人は、怖くないのかしら…) せつなは恐かった。自分の所為で両親やラブに迷惑が掛かったら。 美希や祈里にまで波紋が及んだら。 考えるだけで身が竦む思いなのに、周りはその事実を平然と受け流しているように感じた。 負担に感じているようにも思えない。 (あったり前じゃん!家族なんだし!) 親が子供を守るのは当たり前。 子供が親に守って貰って、更に我が儘を言うのも当たり前。 我が儘が過ぎて叱られたりもするけど、すぐに仲直り出来る。 そして、それも当たり前。 友達だって同じ。喧嘩したって、迷惑かけたってお互い様。 悪い事したって思うなら、次は自分が助けてあげればいいんだよ。 ケロリと言ってのけるラブにせつなは茫然とした。 愛情を受けて生きていくと、そんな重い事実が当たり前になってしまうのか、と。 同時に妙に納得した。 だからラブはあんなに命が大切なんだ、と。 愛されてるから。 愛してるから。 失えば、取り返しがつかないから。 ラビリンスでは常に誰もが一人だ。メビウスの僕である以外のものは存在しない。 誰かがいなくなっても、ラビリンスに、メビウスに取って不必要だから消えていく。それだけ。 だから命は虫けらよりも軽かった。 だからこそ逆に気楽だったのだ、とせつなは皮肉に思う。 どんな不始末も、どんな失敗も、己の身一つで済んだ。 自分以外のものを何一つ持っていなかったから。 命以上のものを失う心配なんてしなくてよかったから。 (重いわよねえ、まったく……) それは、何と甘美な足枷だろう。 せつなは甘く微笑みながら胸に収めた傷を撫でる。 塵よりも軽かった我が身が、今は地に引き倒され、身動き出来ないほどの 重りに繋がれている。 その一つ一つの重りの何と愛しいことか。 ラブの手を取ったその時から、せつなはこの世界のシステムに組み込まれた。 何度消えてしまおうと思ったか数知れない。 このまま自分がいる事で皆が傷付くなら、黙っていなくなってしまいたい。 しかし、それでは何の解決にもならない事がやっと理解出来たから。 せつなが消えてもせつなのいた痕跡は消えない。 一度関わり、想いを交わしたら、相手の中に自分が宿る。 すべての記憶を消し去らない限り、逃れる事は叶わない。 (もう、怖くないから…) いくら傷付き血を流しても、癒える傷なんか怖くない。 どんな痛みも、抱き締めてくれる腕があるならやがて引いてゆく。 傷が開けばまた塞げばいい。 痕が残っても恥じたりはしない。 自分で選んで、自分で決めた。 それを誇りたいから。 逃げない。 逃げる場所が無いからではない。 ここが、自分の場所だから。 そう、顔を上げて生きて行きたいから。 今、自分に出来る事。 美希が会いたいと言ってくれた。 多分、決して穏やかではいられない心の時に。 そして、笑顔を向けてくれた。 美希に何を求められているかは考えないようにしよう。 今夜、二人で何を話すのか。まだ何も分からない。 辛く悲しい話かも知れない。 また深く傷付くかもしれない。 まったく予想も出来ない事を聞かされるかも知れない。 もしくは、何事もなく、楽しくお喋りして朝を迎えるかも知れない。 (わたしは、どれでもいいわよ。美希…) だって、何も変わらないから。 せつなは空を見上げる。 太陽は一日の終わりを告げる濃く滲んだ朱色の光を靡かせている。 既に空には幾つかの星が瞬き、薄く磨いだナイフのような月も浮かんでいる。 瑠璃色からブルーグレー。だんだん黄色味を混ぜながら朱色へ向かってゆくグラデーション。 なんて贅沢な時間なんだろう。 太陽と月と星。そのすべてを包んだ空が目の前に広がっている。 青空でも夕焼けでも空はいつでも空だ。 どれほど欠けても月はまた満ちて来る。 曇っても沈んでも、太陽はまた昇る。 真昼の星は見えなくても確かにそこにある。 どれか一つでも欠けてはいけない。 欠けることなんて、想像出来ない。 姿が変わっても。色が違っても。昨日とは輝く場所は違っても。 太陽は太陽であり、月は月であり、星は星であり、空はそのすべてを抱き締めている。 そして、何があっても、どんな嵐でも、消えて無くなる事だけはあり得ないのだから。 黒ブキ35へ
https://w.atwiki.jp/thcqoff/pages/222.html
射命丸 文 #ref error :画像URLまたは、画像ファイル名を指定してください。 レベル 1 99 300 500 成長タイプ 万能 変化元 -- 体力 300 -- -- 特技 10番「全体コンボ小アップ」 変化先 ID 17 攻撃 100 -- -- 必要コンボ数(最小) 40(30) 素材 ID 13 属性 火 防御 30 -- -- 覚醒スキル 「3属性攻撃後ダメージ追加+20%」 ID 27 レア 2 回復 50 -- -- 覚醒スキルの効果範囲 味方全体 ID 194 出現クエスト,入手方法 第十章「楽園の素敵な巫女」 おまけ「試練の隙間」 特技 同じ特技を持つカード 変化 ID 17 博麗 霊夢 このカードを素材に変化するカード ID 13 霧雨 魔理沙 ID 27 伊吹 萃香 ID 194 東風谷 早苗 デッキ 備考 名前 コメント