約 1,301,106 件
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/1227.html
221 名前:【SS】話は聞かせてもらったぞ!人類は滅亡する! 1/2[sage] 投稿日:2011/10/28(金) 19 33 05.89 ID 67KAEPhj0 [6/8] 桐乃「今日世界が滅びるんだって」 京介「は?」 桐乃「マヤ暦ってあるでしょ? あのノストラダムスの予言とかみたいに終末論で言われてるヤツ。 あれの最終日が2011年10月28日なんだって」 京介「な、なんだってー(棒) それは本当かキバヤシ!」 桐乃「2012年て説もあるけどね。 ねえ、もし今日が世界最後の日ならあんた何したい?」 京介「そうだな……やりたいことが多すぎて決められねえな」 桐乃「あんたってそうやって考えてるうちに一日終わっちゃいそうだよね」 京介「うるせぇ。そういうおまえはどうなんだよ」 桐乃「あたしは日々悔いのないように頑張ってるから特にしたいことはないかな。 まあ最後だから、みんなと集まってお話したり、カロリーを気にせずスィーツ食べたり。 あと、積みゲーしたまま死んだら成仏できないから、ちゃんと全部クリアしとかないと。 シスシスも最後にプレイしたいし……」 京介「なにが『悔いのないように頑張ってるから特にしたいことはないかな』だ。 やりたいことだらけじゃねえか」 桐乃「うっさい。何も決められないあんたよりマシだから」 京介「俺は決まったぜ」 桐乃「ふ~ん。何したいの?エロゲ?」 京介「ずっと桐乃と一緒にいる」 桐乃「へ?」 京介「一緒に他愛の無い事喋ったり、ご飯食べたり、ゲームしたり、お風呂入ったりする。 せっかくだから死んでも忘れないように、飯はお前の手作りがいいな。 おまえの隣にずっといて、それで世界が終わっても悔いなんかねえよ」 桐乃「さ、流石に生粋のシスコンだね。 ……一つ聞き捨てならないのがあったし」 京介「おまえだってブラコンだろ?」 桐乃「そ、そうかもだけど、あんたみたいに重度じゃないし! ……まぁ最後なんだし、一緒にいたいなら側にいるのくらいは許可してあげる」 京介「へいへい。 ……ありがとうな」 ・・・・・・夜・・・・・・ 京介「ん~! もうこんな時間か。部屋に戻った桐乃はもう寝たかね?」 京介(結局世界は滅びなかったな。 まあ、おかげで一日中ずっと一緒にいられたからいいんだけどよ。 さすがに風呂までは一緒じゃなかったけどな) 京介「……手作りの飯がいいは言い過ぎたよな。 おかげでリアルに世界滅亡風景を垣間見ることになったぜ」 コンコン 桐乃「ちょっといい?」 京介「いいぜ」 がちゃ 222 名前:【SS】話は聞かせてもらったぞ!人類は滅亡する! 2/2[sage] 投稿日:2011/10/28(金) 19 33 26.15 ID 67KAEPhj0 [7/8] 京介「どうしたんだ、桐乃? 枕なんか持ってきて……」 桐乃「…………」ボソ 京介「なんだって?」 桐乃「……たの」 京介「もっとはっきりと言ってくれ」 桐乃「だから!もし世界が終わっちゃったらどうしようとか考えてたら、怖くなって眠れなくなっちゃったの!」 京介「世界が終わるのが怖くなった? おまえが?」 桐乃「わ、悪い?」 京介「悪くはねえよ。むしろおまえにそんなところがあって可愛いと思うね」 桐乃「か、可愛いって……」カァァァ 京介「けどよ、それと枕と何の関係があるんだ?」 桐乃「その……」 京介「なんだ?」 桐乃「怖くて寝れないから、一緒に寝て欲しいんだけど……ダメ?」オズオズ 京介「もうマヤの予言の日は終わったんだろ? ならもう怖くないはずだろ?」 桐乃「はぁ……マヤってメキシコでしょ? 日本とは半日くらい時差があるからまだ終わってないじゃん」モゾモゾ 京介「そういやそうか」 桐乃「もっとグローバルに考えてよね」モゾモゾ 京介「……桐乃、そんなにモゾモゾ動くな」 桐乃「お、落ち着かないんだから仕方ないじゃん。 あんたのベッドが狭いのがいけないんでしょ? というか、もっとそっち行ってよ」モゾ 京介「これ以上向こうに行くと壁とベッドの隙間に落ちるんだよ。 ……ところで桐乃、一つ聞いていいか?」 桐乃「なに?」 京介「おまえ、世界が終わることを考えて、何が怖くなったんだ?」 桐乃「…………」 京介「言いたくなけりゃ別にいいけどよ」 桐乃「…………昼間さ、いつも悔いの無いように頑張ってるって言ったじゃん? あれ、ウソ」 京介「…………」 桐乃「毎日毎日できなかったこととか、素直になれなかったこととか、言えなかったこととか思い出して、 反省したり後悔したりしてる」 京介「…………」 桐乃「そのまま、素直になれないまま、伝えたいことも伝えられないまま、世界が終わっちゃうことを考えたら、 すごく怖くなっちゃったの」 京介「…………」 桐乃「たぶんさ、今日で世界が終わっちゃうとしても、あたし全然素直になれないと思うんだ。 本当にしたいこともできないまま、世界が終わっちゃう気がする」 京介「……それならどうするんだよ? ずっとそのままでいるつもりなのか?」 桐乃「まさか。こういうのは、時間をかけてゆっくりとやってかないとダメなの。 ……だから、これからもよろしくね」 京介「……ああ」 桐乃「…………」 京介「…………」 桐乃「…………ねえ、手を握ってもいい?」 京介「………………」キュッ 「おやすみ、京介」 「おやすみ、桐乃」 -------------
https://w.atwiki.jp/sexyvoice/pages/337.html
「ねぇってば、ロボ?聞いてる?」 「んあ~?なにぃ~?ニコ~」 ロボはテレビに顔を向けたままニコに返事をした。 一日中暇さえあればマックスロボを見ている。 「ちょっと、人が話してんだから顔ぐらい向けなさいよね~」 「今、いいとこなんだよぉ!・・・マックスパーンっっっッチ!」 「もういい!死ぬまでずっとオタクやっとけば!?」 「そうだそうだ!死ぬまでオタクやっとけ~!」 ロボは一人混じったおっさんの声にハッと後ろを振り返る。 ニコも驚きの顔で横を見つめる。 (二人同時に)「よっちゃん!?」 「あ、あんた、どこから入った!?」 変な動きで身構えるロボ 「んあ?普通に鍵あいてるだろうが」 あぐらをかいて無精ひげをさわりながら答えるよっちゃん。 ニコはなんだかいつもよりタバコくさいな、と思った。 「め、めんどうなことは嫌よ!」 ニコは心からそう思った。そして口にしていた。 「おいおい。そんな身構えんなって。今日は仕事の話じゃねぇよ」 (二人とも)「?」 「うちの社長がさ、もうすぐ誕生日なんだよ。だからさ、二人ともパーティーやらないかな?と思ってよ」 ロボは顔に満面の笑顔を浮かべ 「いいね!やろうやろう!俺たちもなにかとお世話になってるし!」 ニコは不思議そうにいった。 「あれ?ロボって、社長のこと苦手じゃなかったの?」 「いやぁ、それとこれとは別だよ~。誕生日は祝うほうも祝われるほうも気持ちがいいもんでしょ!」 ニコに指を振りながらうれしそうにいう。 よっちゃんはガバッっと立ち上がり、大きく手を叩いていった。 「よし!決まりだ!んじゃ明日、午後6時くらいにここの下に迎えにくるから!じゃ!」 「はーい。んじゃ明日は残業できないな!」 なんでこんなに嬉しそうなんだろう。ニコはすこし不思議だった。 「あ!それから、明日はちゃんとした正装で来いよ!」 「あ、あたしは?」 「ニコは、そうだな・・。ドレスなんかいいんじゃないか?今日、二人で買い物して来いよ。」 よっちゃんはそういうと、ふところから10万くらいの札束をポサッとテーブルに置いた。 「え!悪いよ!こんなに!」 ニコは申し訳なく大きな声で言った。それにドレスなんかきたことないのにと思った。 ロボはまじまじと10万円をみつめて「本物かなぁ?本物?」などとつぶやいている。 「仮にも社長の誕生日パーティーだからよ、ちゃんとしててほしいじゃん? つーか、じゃねぇと俺が怒られんじゃん?」 ニコはなるほどと思い、すこし気の抜けた微笑みを浮かべた。 ロボはお札の匂いを確かめたりしている。 「そんじゃ。また明日な。」 「ばいば~い。」 ロボは部屋から出て行くよっちゃんに大きく手を振り、今度はちゃんと扉の鍵を閉めた。 案外、抜け目ないな、ロボ。 ロボはニコと10万円を交互に見つめると二カッと笑い 「行くか!買い物!」 と言った。うーん、馬鹿みたいに嬉しそうだ。とニコは思った。 「ロボ、出動します!」 エンジンをかけ車を走らせる。 ガレージから出るとき入り口のシャッターで車が擦れている音をニコは聞き逃さなかった。 ニコはあえて何もいわなかったが。 「ねぇ。ロボ。あたしどんなドレスが似合うかな?」 「ん、そうだな~。派手なのより地味なほうがいいんじゃないかな?」 「ちょっとそれどういう意味?」 ニコは素でカチンときた 「ニコ~怒んないでよ~。ようするにニコは飾りを付けなくても美人だってことだよ」 「へ?ば、ばっかじゃないの?そんなの言われなくても知ってるっつーの」 ニコは素で照れた。 「またニコはすぐ照れるんだから~」 ロボはそういうと馬鹿にして笑った。 「うっさいなーロボのくせに!馬鹿、スケベ、変態!」 「ハイハイ、俺は馬鹿でスケベで変態のオタクですぅー」 ハンドルを右に曲げるロボ。 なんだか、太陽の光もあいまってか、ロボがかっこよく見えた。 「そ、それにしてもよっちゃんって本当に社長思いだよね。」 「うん、本当に二人はいい関係だよ。親子?というか恋人?というか・・・」 「そうね、家族みたいだよね。」 「俺にとってニコも家族みたいなもんだよ」 「そうだなぁ、私にとってもロボは家族、かなぁ?オタクだけど」 「一言多いの!ニコは!」 「ロボといると楽しいもん」 すこし感慨深そうにニコはつぶやいた ロボは少しそれを汲み取って言った。 「俺もね~、楽しいんだよね。ニコといると。なんか、楽っていうか、楽しいって「楽」って書くじゃない? だからかな~」 ニコはすこし笑って 「私、ロボのこと好きかもしんない」 「そうだね、ニコは・・・ってえええええええええええええ!????」 車が縦横斜めに揺れて蛇行する。 「ちょ!ロボってば!あ、危ない、危ないよ!」 赤信号で急停車する車。つんざくようなブレーキ音が響く。 「ニ、ニニニニ、ニ、ニコぉ!びっくりするだろぉ!?」 「ロボ、あわてすぎ」 「だって、そんな、急に、え?好き、だ、え?なんて、ねぇー?」 窓に向かって誰かに同意を求めるような動作をするロボ。 「家族としてってこと!」 ニコは不満そうに付け加えた。 「そ、そそそ、そうだよねぇー。そうか、そうだよね。」 なに焦ってるんだろ?俺。とロボは思った。 「ばっかみたいwあわてちゃって。こんな若い子があんたみたいな中年オタク好きになるわけないでしょ!」 「お、お大人をからかわないの!」 「もういいから、前向いて運転してよ!ほら、青になったよ!」 ニコはロボに聞こえない声で「ロボの馬鹿」とつぶやいた。 ロボはぶつぶつと「そんなわけないか」などと小声でつぶやいていた。全部聞こえてるよ、ロボ。 車は街についた。 夕方過ぎだからだろうか?街がさびしそうに見えたのは。 ニコは一心不乱にドレスを試着していた。 あれでもない、これでもない、と探している。 というか、ドレスって高い。10万で足りるかなぁと不安そうな声をロボは発している。 でもニコに聞こえないように。だから、全部聞こえてるってロボ。 ニコは結局二時間ほど探し回り、値段も少し安めの8万の赤のドレスを購入した。 なにが決め手になったか? ロボがそのドレスをみて鼻血を出したからだ。 試着室のカーテンからニコは顔だけ出し 「ロボ、ちょっとおいで。」といい カーテンをガラッとあけた。 と同時にジェット噴射のような鼻血をロボが出したのだ。 「えっ!?ロボ!?なに!?」 ニコは戸惑ったが、実際爆笑した。 バンビのような動きでロボは足を震わせていた。 「ロボ、やらしー。」 「ニコ、違うんだ、これは。違うんだ。あれ?頭がくらくらする」 「血ぃ出しすぎ」 ニコは購入を即決した。 「あー。鼻血ってあんなに出るもんなんだね」 ロボはもう暗くなった夜空を車のフロントガラスから見つめながら言った。 「ちょっと、おなか痛いから笑わせないで」 ニコは終始笑い続けていた。 「ちょっとー。笑いすぎ!大人をからかうなって言ったでしょ!」 「だって、ロボ、なんで、あんな、はなぢ・・・」 「笑いすぎだって!」 「これ聞いたら一海ちゃん絶対爆笑するよ?」 「一海ちゃんにはいわないでってばー」 「言ーおうっと」 ニコは少しロボから顔を背けた。 「ロボはさ、なに?私の格好に興奮したわけ?」 蛇行する車。 「だ、だ、だだ、断じて違う!た、たまたま今朝ピーナッツとチョコ食ったから・・・」 「ふぅーん」 「本当だよ?あー。う、疑ってるな?」 「ううん、ロボの言うことは全部信じてるよ」 ニコは完全にロボからそっぽを向き、そう答えた。 「あれ?ニコ?あれ?怒ってる?」 「ううん、怒ってない」 「ニコ、今日、楽しかった?」 「うん。楽しかった」 「そう、よかった」 ニコは窓ガラスにうつったロボの顔がとても印象的だった。 とてもきらきらと目を輝かせ嬉しそうに笑っている。 「ロボ、好きよ」 そうニコは口を動かすだけだった。 ロボとはそれから他愛もない会話をした後、家まで送ってもらった。 「ロボ、ありがと」 「うん。明日は午後6時だからな。遅刻するなよ。」 「ロボこそね。」 「それじゃあね、ニコ」 「じゃあね、ロボ」 車に乗り込むロボ ニコは思い出したように「アッ」と声を上げた。 「ロ、ロボ!そういえば、これ!おつりの2万円!」 「え~、ニコぉ~、それはよっちゃんに返しなよぉ~」 「う~ん。これは車の修理代にでも使って。」 むりやりロボの手をつかみ、お札をねじ込む 「へ?」 すっとんきょうな声をロボが上げた。 ニコは逃げるように家の中に入った。 家に入ってから3秒後くらいにロボの叫び声が聞こえてきた。 「まぁ、私は悪くないか。なに逃げてんだろ」 ニコは少し微笑んだ。 ロボは泣く泣く帰りに車を修理に出した。 気づいていたなら何故ニコは言ってくれなかったのだろう? 意地悪だ、ニコは。 ロボも少し微笑んだ。 そうか、だからニコは安いドレスを一生懸命探していたのか。 修理代が残るように買い物をしたのか。 いや、何にも考えてなかったのかもしれない。 そんなことを考えながらロボは変らない月夜を見てスキップで家に帰った。 「私、ロボのこと好きかもしんない」 とロボはふと自ら口にしていた。なんであんなことを言ったのだろう?と考えていたのだ。 ロボは正直、うれしかった。 ロボの中にニコを好きという気持ちが芽生えていたからである。 しかし、ロボ自身それには気づいていない。 「うれしいけど、戸惑うなぁ。なぁ、マックスロボぉ~」 と青色のそれに語りかける。 本当は、本当は、変らない関係がよかったのかもしれない。 それは友情関係。 ニコと居ると楽しいもんな。それは昭子さんと一緒に暮らしたとき気づいた。 ロボは勝手に自分のなかで恋愛は苦しくなくてはいけないと決めていた。 だから、自分の気持ちに素直になれなかった。 それにまだニコは中学生じゃないか。 年齢は関係ないとは言い切れない年齢だ。 「そうだな、いつか、いつか・・・」 そんな関係が受け入れればいいな。 ロボは大人の顔をして、マックスロボを見つめた ニコはベランダに腰掛け月夜を見ていた。 なんであんなこといったんだろう? 私、どうかしていた。 ロボが好きなんて、ああ、恥ずかしい。 私の独りよがりじゃない。 なんで、ロボは気づかない振りをするんだろう? 本当は全部わかってるはずなのに。 なんだか胸が痛い。というか苦しい。 私のロボに対する感情は間違いなくプッチーニ事件を境に変わった。 苦しいのも、メモを捨てたのも、マックスロボを持って帰ったのも 全部ロボのことが好きだからだ。 だから昭子さんに嫉妬もしていた。 ロボはやっぱりまだ昭子さんのことが好きなのだろうか? 一海ちゃんにも嫉妬していた。 それともロボは一海ちゃんが好きなのだろうか? ロボは私のこと好きなのだろうか? 聞きたい。聞きたくてたまらない。 「そうだ、いつか・・」 いつかちゃんと聞こう。 ニコは月から顔を落とし、自分の足を眺めた。 すると後ろから声が 「ニコ、どうした?考え事か?」 お父さんだ。 ニコはあわてるように首を振った。 「ううん。なんでもない」 「恋の悩み事かぁ?ニコ」 「違うって」 できるだけ平静を保ちながらニコは答えた。 「そうか、まぁ、うん。」 お父さんはなんか悲しそうな表情で答えた。 ああ、やっぱり親にはわかるんだな。と感心した。 「あのな。ニコ。いつかお前が誰かと恋をするかもしれない。 そして、結婚もするかもしれない。というかするだろう。 そのときは必ず、自分の直感を信じろ。」 ニコの後ろに立っていった。 「お父さんは直感で結婚したの?」 「ああ、そうだよ。この人ならいい家庭が築ける。って思ったんだ」 「お父さんが付き合ったのはお母さんだけ?」 「いや、何人か、うん、何人か付き合ったよ」 「へぇ、やるね。お父さん」 「いやいや、でもね。やっぱり結婚しようって人は何か、違うんだな」 「何か、ね。それが分かれば苦労しないんだろうね」 「確かに」 お父さんは笑って答えた。 その何かをロボが持っててくれたらいいな、と切に願った。 「ニコ、これ食べる?」 振り返ると、お父さんは片手に梅酒、片手にチョコレートを持っていた。 「いいよ。鼻血出るし」 「へ?何のこと?」 「いや、なんでもない」 「ビターチョコレートは恋の味~♪」 と鼻歌歌いだすお父さん。 「そんな歌あるの?」 「いや、ありそうだなと思って」 常々、変わった親父だと思っていたが本当に変な人だ。 「一個。一個だけ頂戴」 「ん」 ニコにチョコを手渡すお父さん。 苦い。苦いな。 そういえば「苦い」って「苦しい」と同じ漢字を書くんだ、なるほど。 これは恋の味だ。 妙にニコは納得した。 翌日 学校が終わると走ってでロボの家に行った。 むーちゃんにも気づかれた 「ニコ、なんか嬉しそうじゃん。彼氏?」 「いや、違うよ。違う。」 「そういえばニコって彼氏いるの?」 「手下ならいる」 「なにそれ」 むーちゃんは笑っていた。 ロボの家に着くと、ロボはマックスロボをいじっていた。 スーツを着ていた。 変な絵だな、とニコは思った。 「あのさ、スーツ着てるのに、ロボットいじりはどうかと思うよ~」 「あっ!ニコ!チャイムぐらい鳴らしてよ!」 「だって鍵開いてるじゃん。学習してよね」 「でも普通チャイムぐらい鳴らすのが常識だろ!」 「うっさいな~。いいでしょ。私なんだし」 「ん・・・まぁ、確かに」 「ロボこそちゃんと鍵かければいいじゃん」 「そ、そうだね、ごめん」 「なんで謝るの?」 「いや、なんか今日のニコ怖いから」 「なにそれ。普通じゃん、いつもと一緒だって」 ロボはやけにきらきらとした目でニコを見ていた。 怖かったのだ。 ロボはニコが怖かった。そして自分が。 ニコといると恋愛の感情がふつふつと湧き上がってくるから。 そして、ようやく自覚した。 俺はニコが好きなんだと。 でも言えない。そんなこと言えるはずない。 そんなこと言ったら、嫌われる。 「ロボ、私、ロボのこと嫌いになんかならないよ」 ロボはドキッとした。 「へ?」 「いや、言ってみただけ~」 なんだか、手玉にとられているとロボは感じた。 ニコには全部お見通しなのか? やっぱり、この子にはかなわないな。 「そうだ、ニコ!ドレスは?」 「あ、そうそう。今から着替えるね。」 「こ、ここ、こここ、ここで!?」 「やらしー。何想像してんの?」 というとニコはトイレの中に消えた。 「あ、ああ、なるほどね」 ロボの心臓はバクバクしていた。 トイレの壁越しにロボの「目の前で着替えると思った」という小言が聞こえてくる。 聞こえてるっつーの。 ニコはトイレから顔を出し、 「目の前で着替えるわけないでしょ!変態!」 「変態じゃないですぅー。スケベですぅー。」 「一緒じゃん」 そういうと、ニコはトイレから出てきた。 とても派手に思われたが、似合っていた。 そして、ロボはすでに鼻血を流していた。 「ロボまた鼻血ぃー?」 ニコは大爆笑した 「あ、あれ?なんで?」 「またチョコとピーナッツ?」 「う、うう、うん、そうそう。そうだって」 ニコは本当にロボは駄目なやつだなと思った。 こんな人でも大人なんだな。 ニコはすーっとロボのほうに寄って行き、くるりと回って見せた。 赤の綺麗な布がひらっと浮く。 「どう?」 「に、似合ってるよ」 ロボは鼻血を拭くことで精一杯だ。 「見てないじゃん、ロボ」 「見れないよ~」 「ロボ、こっち見て」 「え~。なんか大人すぎて見れないよ」 「いいから、見てよ」 ロボはチラッと見た。 「き、綺麗だね、ニコ」 照れ隠しのようにわざとダンディーな声をロボは出した。 そして、またとめどなく鼻血が流れ出した。 「亀仙人かお前は」 「あ、あれ?」 「ロボもう、病気だってそれは。ドリフじゃん、ドリフ」 ニコはずっと笑っていた。 やっぱりロボは変わらないんだ。 変わらない大人なんだ。 ロボ、好きよ。大好き。 「ねぇ?ロボ」 「なに?ニコ?」 ロボはこちらに顔を向けようとしない。 「私ね、前に思ったの。ロボと私の願う幸せが同じだったらって」 「え?」 「いつか、いつか私、ロボと結婚したいな」 「なななな、なに言ってんの?」 「本気よ?」 「そんなこといきなり言われても・・」 「ロボはどう?」 「そりゃ、俺も・・・・」 ロボがそういいかけた瞬間。 家の下からクラクションと大声が聞こえた。 「おーい!ニコアンドロボー!行くぞー!」 よっちゃんの声だ。 ロボは気づけばベランダから顔を出し返事をしていた。 「わかったー。今行くー」 ニコはよっちゃんとロボにイラッときた。 答えを聞かせてよ。 ちょっと勇気出していったんだから。 ロボはそれが分かった。ニコの気持ちが。 ニコは不満そうに部屋を出ようとしてた。 そして ロボは無言でそんなニコを抱きしめた。 そして頭をなでた。 「ほら、行くよ?」 「うん」 ニコは抱きしめ返した。 ロボはちっちゃくてかわいいなと思った。 「ロボ、好きよ」 今度はちゃんと声を出していた。 ロボは答えることはできない代わりに 強くニコを抱きしめた。 離したくないなと思った。 ロボはニコの手を引いて、家を出た。 下ではよっちゃんが黒塗りのキャデラックに乗り二人を出迎えていた。 「おせぇんだよ!早く乗れって!」 よっちゃんは唾を飛ばしながら大声で言う。 「そんな大声で言わなくても聞こえてるよ」 ニコはなだめるように言う。 ニコの心音は早くなっていた。 不意にロボに抱きしめられた感触を思い出しながら ニコは車に乗り込んだ。 ロボはさっきから黙っている。 口をとんがらせ、大人の表情を浮かべている。 たまにみせるロボの大人の表情。 知らない人に見える。 ロボはいっつも子供のような笑顔を浮かべているのに。 わたしのせいだ。ニコは思った。 あんなこと、言わなきゃよかった。 言わなかったら後悔するくせに、言っても後悔する。 私って、なんなんだろ? でも、ロボのあの行動は気持ちの表れだろうか? それとも慰め? なら、いらない。 「私は、ロボ、あなたがほしいの。」 少し、ニコはちょっと背伸びして心のなかでつぶやいた。 なんで、俺あんなことしちゃったんだろ? ロボの頭の中は真っ白になっていた。 勢いで抱きついちゃった。 も、もちろん、好きだったから。 別に、後悔は・・・ちょっとだけしてる。 あ、よっちゃんがなんか言ってる。 早く車に乗らなきゃ。 ロボの心拍が加速度的に増して行くのに反比例して 周りの景色はスローになり、音が消えていった。 ニコ、好きなのに。好きだけど。 あれ?苦しくなってない、俺? なんか、違う。ニコといるのに苦しい。 俺が待ってたのはこんなことじゃない。 やっぱり、俺がしたことは間違っていたのか? 友達のままのほうが楽しかったんじゃないのか? 楽しいから、ニコと居たいんじゃなかったのか? いや、違う。 好きだからだ。 「ニコ、好きだよ」 ロボは口を少し動かすだけだった。 「ねぇ、よっちゃん」 「ん?なんだニコ?」 「なんか、ドレスありがとね」 「ああ、いいのいいの。」 よっちゃんはそういうとハンドルを右に切った。 運転が荒い。 後部座席のニコはそう感じた。 ニコは隣に目を向けた。 ロボはずっとまじめな顔をしている。 家を出てから一言もしゃべっていない。 私のせいだ。 自己嫌悪を感じながらニコは再びよっちゃんのほうに目を向けた。 いや、このときニコは目を向けただけではなかった。 意識せず、自然と耳を傾けていた。 そして、異変に気づいた。 思えば、さっきハンドルを右に切っていた。 地蔵堂に行くにはあの交差点は左に曲がらなくてはならない。 よっちゃんは地蔵堂とは別のところに向かおうとしている。 そして、さっきニコが聞いたもの。 よっちゃんの異常な心拍数。 前にこれと同じよっちゃんの心臓音を聞いたことがあることをニコは思い出した。 堪忍袋の爆弾を止めようとしたときだ。 よっちゃんは焦ってる? 何に? よっちゃんがこうも焦ることはそうない。 社長だ。 ニコは瞬時に社長になにか危険が迫っていると理解した。 「ねぇ!」 「ぅお!なんだよニコ!いきなり大声出すなよ!」 「社長・・・危ないの?」 よっちゃんはバックミラーでニコの顔をのぞいた。 ニコもバックミラーでよっちゃんの顔を見た。 よっちゃんはとても驚いた顔をした。そしてこころなしか青ざめていた。 「し、心配なんだよ・・・」 「何?ちゃんと説明して!」 「今日の誕生日パーティーでよ、社長がおとりになってんだよ!」 「ど、どういうこと?」 ただならぬ雰囲気にロボも我を取り戻した。 「本当は俺はやりたくなかったんだけどよ・・。社長が・・」 「え?何?」 ロボはあわてるように聞いた。 「社長がさ、警察に頼まれたんだよ。おとり捜査してくれないかって。 依頼者の人が昔社長がスパイだったときに世話になった「警察のお偉いさん」で、 断るに断れなかったらしいんだよ。社長は仁義を重んじるから、恩を返そうとか思ってんだろうな」 「お、おとり捜査って、誰を捕まえるの?」 「殺し屋だよ。二人組の。ビターチョコレート&ピーナッツっていう」 「なにそれ?」 「俺もよく知らないんだけどよ、とにかく腕が立つらしいんだ。 三日坊主っていたろ?」 「うん。三日坊主がどうしたの?」 ニコはあわてて聞く。少し心の傷が痛む。 「ニコが、三日坊主止めてくれたおかげで結局社長は助かったんだ。 でも、どうやら三日坊主の雇い主だった奴にまた社長を殺すよう依頼が入ったらしいんだわ その雇い主が社長を再び殺すために送り込んだのがビターチョコレート&ピーナッツだ。 前回、失敗してるだろ?もう失敗はできない。この世界で二度も失敗は許されない。 だから向こうも確実に殺す気できてる」 「その「警察の偉い人」は社長がビターチョコレート&ピーナッツに狙われてること知ってて、 おとり捜査を頼んだの?」 「おう、だって社長はその「警察の偉い奴」に聞いて初めて狙われていること知ったんだから。」 「社長は今どこにいるの?」 「おとり捜査の会場だ。クラブを貸しきってあって、そこで社長の誕生日パーティーをやる。 奴らが今日殺しにくるのは間違いない。大勢の人がいて、社長だけが壇上に上がっている。 こんなに殺しがしやすい環境はない。絶好のチャンスだ。」 「じゃあ、今日そいつらが来るのは間違いないのね。」 「ああ、それは間違いない。」 ロボは少し強い口調で言った。 「なんで俺たちにそのこと言ってくれなかったんだよ!」 「だって、お前らを危険に巻き込みたくなかったんだよ!」 「でも、結局連れてく気だったんでしょ?」 ニコは聞いた。 「いや、正直迷った。連れて行きたくないと思った。いつ言おうか迷ってた。」 ロボはみるからに怒って、言った。 「なんでだよ!俺たちのこと信用してないのかよ!」 ニコは驚いた。こんなに大声で怒ったロボを見るのが初めてだったからだ。 「信用してるさっ!信用してるけど・・・言うのが怖かったんだよ。 今日、本当にお前らを迎えに行くかどうか、迷った。 でも気づいたら迎えに行ってた。 不安をかき消すようにお前らの元に車を走らせてた。 で気づいたんだ。 やっぱり、俺は心の中で本当にお前らのこと仲間だと思ってたんだって。 だから、失いたくないって思ったんだ。 ・・・ごめんな」 ロボはすごく泣きそうな表情を浮かべた。 ニコもうれしいような、泣きたいような気持ちで胸がいっぱいになった。 よっちゃんは目をウルウルさせていた。 その悲しさをかき消すようにロボは言った。 「俺たちでさ、社長を守ろう!それでさ、俺たちだけでちゃんと誕生日パーティーしよう!」 よっちゃんは完全に泣いていた。 こんなときのロボはなんだかとても頼もしい。 「そうだな・・」 よっちゃんは声を振り絞りながら言った。 「いいか、作戦はこうだ。」 よっちゃんが会場の前で車を止め、後部座席を向いてしゃべり始めた。 ロボとニコは真剣に耳を傾けた。 「俺がめぼしいやつをしょっ引いてくるからそいつを後はみんなで袋叩きだ」 ロボとニコはため息をついた 「ちょっと、真剣に考えてよ!」 「はぁ!?真剣だよ!!」 「どうやってそのめぼしい奴を見つけるのよ!?」 よっちゃんは声をつまらせてこういった 「っ・・・勘だよ、勘!」 「そんなんじゃ駄目。社長の命がかかってるのよ?」 ニコは諭すように言った。 黙って聞いていたロボが何か思いついた。そして、それを言った。 「ニコ?さっきどうしてよっちゃんが俺たちにこのこと隠してるって分かったの?」 「し、心拍数が早く・・・あっ!」 「そのとおり!ニコが会場に居る人の心拍数が早い奴を聞いて探すのさ!」 「なるほど、めぼしい奴は見つけられるな」 「でも、その人たち腕の立つ殺し屋なんでしょ?人を殺すぐらいで心拍数が早くなったりするのかな?」 ニコは疑問に思った。 ロボは少し考えていった。 「波紋を起こせばいいんだよ。」 「波紋?」よっちゃんとニコは同時に聞いた。 「予想外の行動を社長にとらせて、ビターチョコレートたちを焦らせればいいんだよ。 例えば、この中に殺し屋がいますか?とか壇上で言わせるの。そしたら、必ず何かしらの動きを見せるはず。」 今日のロボはすごく冴えているなと思った。まるで別人のようだった。 「それ、そうとう賭けだな」 よっちゃんは神妙なおももちで言った。 「でもただ、撃たれるのを待っているよりはリスクが低いよ?」 ニコは言った。 ロボは大きくうなずき、よっちゃんは冷や汗を拭きながら細かく顔を縦に振った。 会場に入ると、一番に社長を見つけることができた。 社長は和やかに女性と談笑している。 命を懸けている人の顔には見えない。 パーティーは7時から始まるらしく、まだ人は社長たちとスタッフ数人しか居ない。 「ねぇ、ロボ?」 「なにニコ?」 「今日、ロボ、なんか違う人みたい。怒ったり、まじめな顔したり」 「えぇ?そうかな?いつも通りだって。マックスパーンッッッチ!!」 「あ、やっぱオタクだ」 「なんだよそれ~。」 ニコは無理してるのがすぐに分かった。 ロボの笑顔がなんだか消え入りそうだった。 「ロボさ、思ったんだけど、ビターチョコレート&ピーナッツって、 この前ロボが鼻血の言い訳したときと同じじゃない?」 『た、たまたま今朝ピーナッツとチョコ食ったから・・・』 ロボの真似をするニコ。 「馬鹿、俺が食べたのはミルクチョコだよ!」 手を大きく振りながらニコに指を指すロボ 「別にちょっとぐらいいいじゃん!馬鹿って何よ馬鹿!」 「あ~馬鹿って言ったな、馬鹿馬鹿!」 「ロボのバカバカバカ!!」 大声で騒いでいると社長がこちらに気づいた。 驚いた顔をしている、と同時に複雑な表情を浮かべた。 「ニコ。ロボ。」 社長はできるだけ大きくはっきりと名前を呼んだ。 ロボはビクッとして「気を付け」の体勢になっている。 「全部、よっちゃんから話は聞いたみたいね。」 よっちゃんは後ろでこそこそ隠れている。 「よっちゃん。連れてきてくれてありがとう。私たち家族だもんね。」 よっちゃんはまた泣きそうな顔をしている。 社長は全部お見通しのようだ。 「あなたたちも本当に来てくれてありがとね」 「よっちゃんに騙されただけですよ~」 ロボは嫌そうな顔をして言った。 「こら、ロボぉ!」 ニコは少し笑っていった 後ろからよっちゃんの嗚咽が聞こえる。 よっちゃんってこんな泣く人だったんだ。友情とかに弱いんだろうな、とニコは思った。 今日はみんな違う人に見える。みんな別の顔を持ってるんだ。 それが大人になるってこと?ニコは誰かに聞きたかった。 「紹介するわ。こちらが依頼人の敷島亜紀さん」 そこにいたのは社長と同い年くらいの女性だった。 「どうも敷島です。あなたたちがニコちゃんとロボくんね」 ロボは少し驚いていた。ニコも。 男だと思っていたからだ。 「あ、あの敷島さん?」 ニコはおそるおそる聞いた。 「亜紀でいいわよ」 「あの、亜紀さん?私たちもいいですか?捜査に参加させてもらっても」 「それは、私じゃなくてマキに聞くべきでしょ?」 ニコは社長の方をスッと向いた。 社長は黙ってコクリとうなずいた。 ニコはロボのほうを少し見た。ロボもニコのほうを少し見た。 「そろそろパーティーがはじまるわ。あなたたちはできるだけばれないようにして」 「亜紀さん。分かってます」 ロボは敬礼みたいな動きをした。 よっちゃんはまだ泣いている。 ニコは社長の元に近づき、耳元でさっきの作戦について説明した。 社長は、「いいわ。」と快諾した。 頭の回転の速い人だ。とニコは思った。 ぞくぞくと客が入ってきた。 社長の誕生日パーティーと銘打っただけでこんなに人が集まるのか。 とニコは変に感心してしまった。 やはり社長というべきか裏の社会に住んでそうな人たちばかりが客としてやってくる。 風貌だけでいえば全員殺し屋のような気がする。 「ニコぉ~・・・怖いよ~なんか怖いよ~」 ロボはニコの赤いドレスをつかんでいる。 「ちょっと、男でしょ!しっかりしなさいよ!」 ニコはロボにあきれながら、入り口に目をやった。 よっちゃんは受付で客を見極めている。 よっちゃんはよっちゃんなりに調べているようだ。 30分ぐらいすると会場が満杯になった。 ニコは一応耳に神経を集中して全員の心音を聞いていた。 人が少し多すぎたせいか、ノイズのように聞こえたが、特に不審なものはなかった。ロボ以外は。 「ちょっと、ロボ。なんでそんなに心拍が早いの?」 ニコはロボの胸に手を当てた。 はやく鼓動を打ってる。 「だって、なんか怖いし、それに、ニコのそばにいると、なんか・・」 耳を真っ赤にしてうつむくロボ。 「この変態オタク!」 ニコはうれしかった。ロボを抱きしめたくなった。 だからニコはロボの目を見つめた。 ニコの耳まで赤くなっていた。 「ニコ・・」 ロボが目を閉じてニコに顔を近づけようとした瞬間 司会の声が響いた 「それでは本日の主役、真境名マキさん。ご登場ください!」 ざわついていた会場が水打ったように静まるや否や大きな拍手に包まれた。 舞台袖から出てくる社長。 満面の笑顔を浮かべている。 ロボはすごいなと思った。命を懸けているのになんでこんな表情ができるのだろう、と。 舞台の袖には亜紀さんが心配そうに見つめている。 やさしそうな人だとニコは感じた。 社長にキンキンとしたスポットライトが当たっている。 すると社長はいきなり 「この中に、殺し屋がいるでしょ?」 と言った。 これにはニコもびっくりした。 タイミングが早すぎると思ったからだ。 しかし社長も考えていた。不意打ちとはこうでなくては意味がない。 このタイミングは正解だったとしかいいようがないのだ。 そしてすぐにニコはタイムロスを起こさないように神経を集中した。 そして、ニコはすぐにこの作戦のケアレスミスに気づいた。 当たり前だ。 こんなことをしたら誰もが心拍数は早くなる。 波紋がすべての客に効いてしまっては意味がないのだ。 しまった。ニコはそう思った。 ところが、不幸中の幸いというべきか。 ニコは絶対的な異変に気づいた。 舞台の上の人たちだけ心音が変わっていない。 社長、亜紀さん、司会の三人だ。 しかもこの発言をすることはこの三人の中では発言者、つまり社長しか知らなかった。 これで、平静を保っている二人。 おかしい。 しまった。やられた。 ニコは叫んだ。 「宇宙で社長を救えるのは私だけ!!!!」 同時に全速力で舞台にかけた。 ロボもそれに続いて走った。 「宇宙とか言われるとときめくって言ったろ!!!ニコ!!」 よっちゃんもすぐに走った。 「しゃちょぉぉおおおお!!!!」 司会はすぐに壇上から降りニコに拳銃を向けた。 「おい!動くな女ぁ!」 ニコとロボとよっちゃんの動きが止まる。 会場がざわつく 壇上では社長が亜紀さんに捕らえられている。 「あ、亜紀!?ど、どういうこと?」 亜紀さんはにったりと微笑むと映画のように首の根元からその顔の皮をはずした。 中からは20代前半の女性が出てきた。 「私、亜紀じゃないわよ。私、殺し屋。ビターチョコレート。」 うっすら微笑むと社長に拳銃を向けた。 司会も続くように言った 「同じく殺し屋。ピーナッツ」 ニコはまるで映画だと思った。 ニコはどうやってピーナッツから拳銃を奪うかを必死で考えていた。 壇上では社長がビターチョコレートに戸惑いながら尋ねている。 「あなたたち、いつから騙してたの?」 「はじめからよ。あなたに敷島として依頼をしたのも私。 本当なのは私たちがあなたを殺すように依頼されたことだけ。」 「なんでわざわざこんなことするの?いつだって殺すチャンスはあったはずよ?」 社長は冷静だ。ニコはそれを聞いて少し冷静さを取り戻した。 「私たち、派手なことが好きなの。ねぇ?ピーナッツ?」 「ああ、なんならここにいる奴ら全員殺してもいいんだぜ」 「殺すんなら、私だけにしなさい!」 社長は叫んだ。 「うるさいわね。あそこの部下三人を殺すとこを見せてあげようか!?」 「・・・あなた声も変えれるのね」 社長はビターチョコレートに言った。 「ええ、驚いた?変装は完璧なの。だから私たち殺しを失敗したことないの。みんな油断するからね」 社長はニコをちらっと見た。 ニコは社長の言いたいことが分かった。そんな気がした。 ニコはとっさの判断で声を出していた。 「私が本物の真境名マキよ!!!」 社長の声でニコが叫んだ瞬間、ビターチョコレート&ピーナッツはニコに釘付けになった。 その動きをよっちゃん、ニコ、そして社長は見逃さなかった。 よっちゃんとロボは最短距離でピーナッツに体当たりをかました。 そして社長はひじでビターチョコレートのはらを叩き、その腕の中から抜け出した。 ピーナッツの上に飛び乗るよっちゃんとロボ。 よっちゃんはピーナッツから拳銃を取り上げ入り口に向かって投げた。 ロボは必死に押さえ込んでいる。 ビターチョコレートは腹を押さえながらも拳銃だけは離していなかった。 うしろにすこしよろめいた時にビターチョコレートはニコと目があった。 ビターチョコレートは社長に拳銃を向けるよりも先にニコに拳銃を向けた。 「先に殺すべきはあんただったのね」 ビターチョコレートは亜紀の声で言った。 ニコに向かって拳銃を向けるビターチョコレート。 よっちゃんはスーツから自分の拳銃を取り出した。 そしてコンマ1秒くらいでそれを彼女に向けた。 よっちゃんの声が響いた 「撃ったら撃つぞぉ!!!」 ニコはその瞬間、生きたい、と思った。 感情の波がニコを襲い、彼女の体の自由を奪っていた。 足が動かなかった。いや、正確には動かせなかった。 ニコは逃げたい、生きたい、そう思うと 自然と涙を流していた。 そしてこの世で初めて愛した人の名をつぶやいていた 「ロボぉ・・」 ロボは頭で考えるより先に飛び出していた。 「ニコォおおおおお!!!」 ニコの前に立ちはだかるロボ。 社長はそのとき三日坊主のことを思い出していた。 私の前にニコは立ってくれた、そして今ニコの前にロボが立っている。 「二人とも死になさい。」 ビターチョコレートの声が冷たく響いた。 銃声音と乾いた匂いが会場をつつむ。 ライトに照らされた煙の発信源はよっちゃんの拳銃だった。 壇上には倒れるビターチョコレート。 手からボタボタと血を流している。 「痛いぃいいい!!このぉおおおおおおおお!!!」 壇上で暴れるビターチョコレート。 まだ拳銃をつかもうとしている。 ロボはすかさず拳銃を奪い投げ飛ばした。 社長とニコはその場にへたりと座り込んでしまった。 ピーナッツは怒りで周りが見えてなかった 「おいこらぁああああああ!!!」 しんとした会場に二人の叫び声だけが響いていた。 本当に疲れた。 そして心底怖かった。 生きたいと思った。 寿命が縮まるとはこのことなんだとニコは思った。 ロボは大人のくせにさっきから車の中で泣いている。 「ニコぉ!!生きててよかったね!!生きててよかったぁ!!」 ロボも相当怖かったのだろう。 私の前に立ちはだかってくれたロボ。 今、私の隣で泣いているロボは子供のようだ。 昔のロボだ。 「ニコ、本当にありがとな。お前スパイの素質あるよ。」 よっちゃんもほとほと疲れた声でニコに向かって言った。 「もう、あんなこと嫌。私、怖かった。ねぇ、ロボ?」 「ニゴぉおおお!怖かったよぉ!」 わんわん泣くロボの頭をなでるニコ。これじゃどっちが子供か分からない。 「でも、ロボは私の前に立って守ってくれようとしたじゃない。」 ニコはロボを慰めるように優しく言った。 社長は少し黙って口を開いた。 「あのね・・・。私、あの時三日坊主のこと思い出してたの。 ニコ、あなたが私の前に飛び出してくれたじゃない? それとすごく似ているなって思ったの。 ロボとあなたとても似ているのかもね」 「私が?ロボと?」 「うん、本質的な部分が。案外結婚でもしたら上手くいくんじゃないかしら?」 ニコは黙ってしまった。 そういえばまだロボから答えを聞いてない。 ロボはまだわんわん泣いている。 まだ答えは聞けそうにない。 でも答えは分かってる。 あの時、飛び出してくれたロボ。 抱きしめてくれたロボ。 今、子供のように泣いているロボ。 大人のようなロボ。 全部、それら全部がロボなんだ。 ロボがロボであることは変わらない。 きっと何十年後も。 だからいつかきっと言える。 「ロボ。好きよ。ありがとう。」 ニコはロボの頬にキスをした ロボは少しニコのほうを見ると、微笑んで少し強く抱きしめた。 誕生日パーティーが後日地蔵堂で開かれた。 ニコはまた赤いドレスを着てきた。 そしてロボはまた赤い鼻血をたらした。 変わらないロボ。 社長とよっちゃんも変わらず、まだ地蔵堂を続けている。 いつかこの日々が変わるかもしれない。 世界が変わるかも知れない。 プッチーニの時のように。 もしかしたら地蔵堂がなくなって ロボとしゃべらなくなる日がいつか来るかもしれない。 でも私のこの気持ちだけはいつまでも本物だ。 ロボを愛してるというこの気持ちは。 そして抱きしめられたことも 少し苦かったあなたの頬へのキスも 全部本物だ。 だから、お願い、ロボ もう少しだけ 変わらないでいて Voice11に続く。 4-287様 ねずみ男(セクシーボイスアンドロボ2) へ続く
https://w.atwiki.jp/hkbuskyoto/pages/58.html
ここでは阪急バス2222号車について記す。 基本情報 車番 (89-)2222 車名 三菱ふそう エアロスター 型式 P-MP218K 年式 1989年(平成元年) 車体 西日本工業 58MC B-II 三菱ふそうの短尺車で標準床。 配置遍歴 年月 登録番号 配置場所 1989.?? 大阪22あ6016 石橋営業所 ????.?? 京都200か・297 大山崎営業所 ????.?? 廃車 参考文献 阪急バス INDEX「阪急バス 三菱 89年式」 http //zze123.fc2web.com/hbm89.html コメント欄 この車両についての情報,訂正,質問などがあればお気軽にご投稿下さい。 名前
https://w.atwiki.jp/u_examination/pages/181.html
トップページ>古文>古文の勉強の仕方 コメント これ評判いいのに売ってなかった -- 名無しさん (2010-11-25 01 19 27) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/ryuseinorockman/pages/342.html
うおぉぉ!人だ!じーん(;v;) -- (パンダ) 2010-06-30 21 34 02
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/489.html
ゆっくり・洋服 10KB 至らない所多数 どこかで見た設定あったならごめんなさい。 あんまりいじめてないね! こんなひ、てれびさんなんかみてられないよ!!! っていうにんげんさんいがいよまないほうがいいね!!! 一部のショップでは登録を解除し、加工所に送らねばならないゆっくりを、 特殊な性癖のあるものへ回すことを思いついた。 「ゲス」が好きで好きでたまらない人々にである。 各言う私もゲスが大好きなのだ。 そして、今回私の元に回ってきたのは、念願の『服を着た』ゆっくりである。 一年待ちでやっと手に入れた念願のゆっくりである。 常々街中で、 「ゆふん、おにいさん! あのとかいはなおようふくがほしいわ!」 「おい、ばばあ! はやくあのあまあまなくれーぷをかってくるんだぜ!」 「じじい! なにしてるの? かわいいれいむのおちびちゃんがゆっくりできてないでしょう!」 「むきゅん、はやくあのまどうしょをていいれてくるのよ。ゆっくりのおうたるぱちぇさまのために!」 と、傍若無人に振舞う着衣セレブリティーゆっくりを虐めたくて仕方なかった。 飼いゆ登録プラチナバッチのおかげで手を出すことが叶わなかった。 それが、目の前の透明な箱に鎮座しているのだ。 震えが止まらない。ヒヤッハー!と叫び、叩き潰しそうになる。 それを抑え、いつもの言葉を搾り出す。 「ゆっくりしていってね!!!」 「ゆうゆっ、ゆっくりしていってね!!!!」 2匹のゆっくり。れいむ、まりさが眠そうに答える。 「ここはどこなんだぜ? まりささまはまだまだねむねむなんだぜ!」 「ゆーん、あまあまさんにげないでー」 2者2様の反応を見せた。次に発せられた言葉はもちろん、 「おいそこのごみにんげん! なにをぼーっとしてるんだぜ!」 「ゆー あまあま、あまあまはどこなのぉ? でいぶばおなががへっでるんだよぉー!」 「はーい、注目! 君たちはもうゆっくりすることができません。これから、この部屋が君たちの全てです。 お兄さんの言うことを聞けば、少しはゆっくりできるかもね。」 「ゆっ! なにいってるんだぜ、このじじいは! あたまのなかにあまあまでもつまってるんじゃないだぜ? まりさたちは、ぷらちなかいゆっくりなんだぜ! こんなことしてじじいは、ただではすまないんだぜ!」 「あばあば、あばあばはどごなのー? でいぶはがわいぞうなじんぐるまざーなんだよー」 「まだわからないのかな? 君たちの飾りの所をよく見てごらん? なーんにもついてないよねぇ。 いくら餡子脳のおまんじゅうさんでもそれくらいわかってね!」 「ゆゆゆっ!!! ないんだぜ? まりさのおぼうしにじまんのぷらちなばっちさんがないんだぜ!」 「なんでないの゛おぉ? れいむのきれいなりぼんさんにぷらちなばっちさんがぁぁー」 「れいむ! きっとこのじじいがばっちさんをとったんだぜ! はやくだめなくそにんげんはばっちさんを かえすんだぜ!!! 1びょういないならふるぼっこのところを、はんぼっこぐらいでゆるしてやるんだぜ!!」 「はやぐじなざいよ゛!!! これじゃあ、かいぬしのくそどれいがれいむのことわからないでしょう!」 「まだわからないの? 君たちは捨てられたんだよ。この前赤ちゃんができたでしょ? その赤ちゃんまりさが、ぶりまりさとつむりだったんで、そっちをかわいがるんだって。 もう2匹で十分だから、君たちと今のお腹の赤ちゃんはいらないってさ。」 「どういうことなんだぜ? あんなゆっくりしていないあかちゃんは、どれいにしょぶんしておくように まりささまはいっておいたんだぜ。あのくそどれい、まりささまをだましたのかぜ? はやくここからだすんだぜ、くそにんげん! まりさはせいさいにいかないといかないんだぜ!!!」 「こんどのあかちゃんのほうがゆっくりできるにきまってるのにね、まりさ。 はやくせいさいにいってね! それとそこのごみ! はやくれいむたちをここからだして、おなかの あかちゃんたちのために、あまあまもってくるんだよ!」 「君たちは捨てられて、ここから出られないの。それだけはわかってね! ごはんはここに置いておくから、ゆっくりしていってね!」 ゆうゆううるさくわめくゆっくり1匹を置いて、私は部屋を出た。 これから、あの2匹のゆっくり歴書を読むためだ。 ゆっくりまりさ 『だぜ』言葉がかわいらしいゆっくりさんです。 少しわがままなところもあるけど、それもまりさらしいところです。 「どれいのもってくるしょくりょうは、えいようがたりないんだぜ! だから、まりさはかりにいくんだぜ!」 と、部屋の中をれいむのために探し回るお父さんらしいところもあります。 すいーに乗るのが好きなのですが、すいーAT限定免許に3回も落ちてしまう不器用さんでもあります。 黒い横縞のゆまむらのお洋服がお気に入りです。 あと、ゆろぞふのプリンが大好きです。 ゆっくりれいむ とてもきれい好きで、自分が一番の美ゆっくりだと思っています。 まりさ程自己主張は強くないです。 子どものことをいつも一番に考える母性の強い子です。 ぶり達が生まれたとき 「ごめんねぇぇ、ばでぃざ! こんなゆっぐりできないごをう゛んでぇー」 と一晩中泣き明かしていました。 なので今度の子どもたちを心から楽しみにしているようです。 ピンクの縦縞のゆ二クロのお洋服が大好きです。 れいむは、ゆらやの羊羹が好物です。 読んでいて吐き気がしてきた。 久し振りにこんな饅頭の作成履歴を見た。 大層かわいがられていたんだろう。その分ゲス度が増してよさそうだ。 これから、どう虐待していくかプランを練っていくか楽しみでしょうがない。 最後のゆっくりをこの2匹の満喫してもらおう。 餌を食べ終え、ゆっくりしているであろう頃に部屋へと戻る。 2匹はぴったりと寄り添い、眠っている。 扉が開く音で、まりさが目を覚ます。 「おい、じじい! こんなせまいところではゆっくりできないんだぜ! それに、あんなごはんではれいむがゆっくりしたあかちゃんをうめないんだぜ! だから、はやくゆらやのようかんさんをもってくるんだぜ! いくらだめなどれいでもそれくらいできるはずなんだぜ! できないのなら、ふるぼっこのかわりにここからだすんだぜ! まりささまが、じきじきにかりにでむいてやるんだぜ!」 「いやぁ、ごめんね、まりさ。僕は本当にだめだめな人間なんだよ。 ゆらやなんてどこにあるかわからないし、連れていってもらえないかなぁ?」 「ゆゆぅっ、しゅんしょうなこころがけなんだぜ! なら、はやくここからだして、すいーをよういするんだぜ!」 僕はまりさを抱き上げ、部屋を出る。 そして、用意しておいたすいーをまりさに与えてみる。 「ゆっ! すいーなんだぜ! まりさのすいーほどかっこよくないけど、なかなかいかしたすいーなんだぜ! じゃあ、さっそくいくんだぜ! さあついてくるんだぜ!」 まりさは、ボヨンとすいーに飛び乗る。 その顔は、焦りの色を帯びてきた。 「どうしたんだい? まりさ。 すいーを用意したし、早くれいむのためにゆらやに行かないと。」 「このすいー、おーとまさんじゃないんだぜ?」 「そうだよ、それがどうかしたのかい?」 白々しくまりさに答える。 このまりさ、MTのすいーに乗れないはずなのだ。それがわかっていてわざわざ用意したのだ。 「はやく、おーとまさんのすいーをもってくるんだぜ!」 「いや、すいーはそれしかないよ。まさか、まりさはMTのすいーに乗れないのかい? まりさぐらいのゆっくりなら、かっこよく乗ってくれると思ったんだけどなぁ。」 「とうぜん、のれるんだぜ! ただ、ひさしぶりでちょっとびっくりしただけなんだぜ!」 ガレージの扉を開け、外に出ようとする。 しかし、一向にまりさのすいーは前進しない。 「どうしたんだい? 早く行かないと。」 「うるさいんだぜ! いまいくんだぜ!」 すると、すいーがゆっくりとうごきだし、そして… 『どーん』 と激しい音がガレージ中に響いた。 まりさのすいーが、壁に衝突したのだ。それも、ゆっくりとは思えないスピードで。 まりさはすいーから投げ出され、激しく壁にぶち当たり、3回転程して地面にキスをした。 お気に入りの洋服も、お腹を激しく打ちつけた際、もらしたであろううんうんとしーしーのおかげで、 股間の辺りが黒く、黄色く染まっている。 30秒ほどして、プルプルとまりさが震え始めた。 気を失っていたようだ。 「ゆええーん、ゆええーん。いだいよ゛ー。 ばでぃざは、みっじょんざんのずいーにはのれないんだよー。 いだいよー。おねえざんだずげでよー。」 あのゲスまりさとは思えない。 前の飼い主に助けを求めるまりさがそこにはいた。 ニヤニヤが止まらない。 思わず吹き出しそうになりながら、まりさへと駆け寄る。 「まりさ! だいじょうぶかい? 乗れないなら乗れないとはっきりいってくれないと。」 「のっ、のれなくなんかないんだぜ! このすいーこしょうしてるんだぜ! ほんとうにだめなにんげんなんだぜ! すいーひとつよういできないなんて。」 まりさは、涙とよだれまみれの顔、うんうんとしーしまみれの服をきた状態で、気丈に答える。 わかっていてやったことだが、ここまでうまくいくとは思わなかった。 「でも、どうするんだい? これじゃあ、ゆらやに羊羹買いに行けないよ。 それに、そんなうんうんしーしーまみれの洋服じゃ外には出られないよ。」 と言いながら、用意したデジカメでパシャりと写真を撮る。 本当にニヤニヤが止まらない。ふてぶてしい面をしながら、洋服は茶色に染まっている。 こんもりと洋服はうんうんの所だけ膨らんでいる。それだけでは済まず、襟の所から漏れてさえいる。 饅頭ごときが服を着るなど、百億年早いのだ。 「そうなんだぜ! こんなかっこうじゃそとにでられないんだぜ! はやくきがえさせるんだぜ! おい、くそどれいはやくじゅんびするんだぜ! それにしゃしんさんをとるのをやめるんだぜ!!! せれぶりてぃーなまりささまのしゃしんをとるには、きょかがいるんだぜ!」 「えーっと、まりさ。どうして、そんな格好じゃいけないんだい? お兄さんわからないなぁ。しっかり説明してくれないかなぁ。」 「ゆゆっ! とにかくはやくきがえさせるんだぜ!」 「だから、ばかなくそ奴隷にもわかるようにいってくれないと。」 「こんなよごれたふくじゃいやなんだぜ!」 「えっ? お兄さんには汚れているようには見えないけどなぁ。 一体どう汚れているのかな。」 段々、まりさの顔が赤く、泣きそうになってくる。 このまりさ、ゲスではあるがそれ以上にへたれであるようだ。 前の飼い主なら『おねえさーん、たすけてよー』と言わんばかりだ。 だが、私はこのまりさからあの言葉を聞きたいのだ。 「だから、どう汚れているか早く説明してよ。奴隷にもわかるように。」 「ま、まりささささまのこのうんうんでよごれたふくをかえるんんんだぜ!」 「わかったよ。そのまりさの、MTのすいーを運転できずに事故って、壁にみっともなくぶつかって、 うんうんしーしー漏らして汚れた服を変えたらいいんだね?」 「そうなんだぜ! どれいはかいぬしにはじをかかせずにはやくするんだぜ! はやく、ゆまむらのおようふくさんをもっでごいぃー くろのじまじまざんだぞぉぉぉーーー」 「いやだよ。何でそんな汚いものに人間さんが触らないといけないの。ゆっくり理解してね! 汚いへたれでだめなまりさは、その格好がお似合いだよ! 後撮ったこの写真は、ネットでたくさんの人に見てもらって馬鹿にしてもらおうね!」 「ゆがぁぁぁぁーーーーー なにいってるんだぜ、このくそどれいは! はやくまりさは、れいむのためにきがえてようかんさんをとりにいかないといけないんだぜ! きもちわるいから、はやぐじろおぉぉぉーーーー」 「そのうんうんとしーしーで茶色く黄色く染まった服はまりさ以外には着こなせないね! 奴隷もびっくりだよ! さぁ、はやくれいむのところに帰ろうね! 奴隷は、まりさがこうなることわかってたんで、あまあまさんは用意してあるからね! このくそ奴隷を褒めてね!」 「ゆがぁぁぁぁーー、じねじねごのぐぞどれい!!! ゆっくりさまをぶじょくするなんで、じねじね、じねぇぇぇぇぇーーー」 まりさは自我を崩壊させんばかりに、じたばたしわめいている。 これ程に脆いものとは思いもよらなかった。期待はずれもいい所だ。 これから楽しませてもらわないと、元も取れないというのに。 仕方なく手袋をはめ、じたばたするまりさを持って、部屋へと帰った。 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る プライドの高いゆっくりには煽って虐めるのは定石だが、 やり方がまだ甘いな。パート1だからジャブか? -- 2018-02-27 15 34 13 すぃーに自爆装置つけたい -- 2014-07-31 14 40 31 なるほど…ゲスはこうやって虐めるのか…… -- 2011-12-28 04 28 10 こwwwwwwwwれwwwwwwwwwwwwwわwwwwwwwwwwwwwww 続きが気になるネ -- 2011-11-13 02 30 47 ざまああああああああああああああああ -- 2011-02-17 08 16 20
https://w.atwiki.jp/dq9-only/pages/492.html
SEED 一覧 65放たれし夢のアジトLv55 (B11 敵無し⇒はぐれメタル) 79放たれし夢の道Lv64 (B11 敵無し⇒はぐれメタル) 8D放たれし運命の道Lv73 (B11 敵無し?) A1放たれし運命の道Lv76 (B11 敵無し?) B5見えざる運命の世界Lv91 (B11 敵無し) C9見えざる風の世界Lv73 (B11 敵無し?) DD見えざる風の世界Lv76 (B11 敵無し?) 65 放たれし夢のアジトLv55 (B11 敵無し⇒はぐれメタル) Steel Lair of Dolour Lv55 RANK,SEED=65 0222(101 546) 放たれし夢のアジトLV55 BOSS=Sキラーマシン 階層=12 敵RANK=5 maptype=2 遺跡 敵無フロア=B11(2C44) 宝箱=E6 F6 G2 H1 即開= 西セントシュタイン(07) 西ナザム地方(70)カイエン ウォルロ地方 スライムの丘(86)※要 箱舟ミキ,とよまん,アリーナ,ユカリ,がおちゃ(がおちゃⅡ),ひめ,たいが,ルルーシュ,ミューク 場所不明:ピロキ 場所 Base値 07 110,111 70 109-113,120-129 86 95-119 種地図(転生★99) ※(転生2回99) 07 not match 1,2 70 not match 1-4,11-20 86 not match 1-10 ※転生回数及び最大レベルは一例です。 79 放たれし夢の道Lv64 (B11 敵無し⇒はぐれメタル) Steel Path of Dolour Lv64 RANK,SEED=79 0222(121 546) 放たれし夢の道LV64 BOSS=イデアラゴン 階層=14 敵RANK=5 maptype=2 遺跡 敵無フロア=B11(2C44) 宝箱=C1 D1 E6 F7 G4 H1 即開= 西セントシュタイン(07)くりむ(くりむⅡ),ドルオ,ミドリ(バブスラⅤ),ローレン(ローレンHM2nd),せりな(セント北はぐメタ),リアラ(セント北はぐメタⅡ),レオタカ,カズトシ,まさひろ(ましゃはぐメタXXI),ラオウ 西ナザム地方(70)たいが(はぐれツンデレ2),ゆうき,まさひろ(ましゃはぐメタXXⅡ) ウォルロ地方 スライムの丘(86)※要 箱舟クリムゾン,ユイエル 場所 Base値 07 112-138,140-152 70 114-119,130-134 86 120-131 種地図(転生★99) ※(転生6回99) 07 1-3 1-9,11-23 70 not match 1-5 86 not match 1,2 ※転生回数及び最大レベルは一例です。 8D 放たれし運命の道Lv73 (B11 敵無し?) Steel Path of Fear Lv73 RANK,SEED=8D 0222(141 546) 放たれし運命の道LV73 BOSS=アトラス 階層=14 敵RANK=6 maptype=2 遺跡 敵無フロア=B11(2C48) 宝箱=B1 C1 D2 E9 F5 G2 即開=メイド服(B14F) B11 16x16 ElistOfs=2C48(2B30以上で敵消失開始,2B80近辺-オンリー化,2BD0-敵無) ラストテンツク(X) ゴールデントーテム(X) ヘルバトラー(X) スライムマデュラ(X) アイアンブルドー(X) 西セントシュタイン(07) 西ナザム地方(70) ウォルロ地方 スライムの丘(86)※要 箱舟 A1 放たれし運命の道Lv76 (B11 敵無し?) Steel Path of Fear Lv76 RANK,SEED=A1 0222(161 546) 放たれし運命の道LV76 BOSS=怪力軍曹イボイノス 階層=14 敵RANK=6 maptype=2 遺跡 敵無フロア=B11(2C48) 宝箱=B1 C1 D2 E9 F5 G2 即開=メイド服(B14F) B11 16x16 ElistOfs=2C48(2B30以上で敵消失開始,2B80近辺-オンリー化,2BD0-敵無) ラストテンツク(X) ゴールデントーテム(X) ヘルバトラー(X) スライムマデュラ(X) アイアンブルドー(X) 西セントシュタイン(07) 西ナザム地方(70) ウォルロ地方 スライムの丘(86)※要 箱舟 B5 見えざる運命の世界Lv91 (B11 敵無し) Ruby World of Fear Lv91 RANK,SEED=B5 0222(181 546) 見えざる運命の世界LV91 BOSS=邪眼皇帝アウルート 階層=16 敵RANK=8 maptype=2 遺跡 敵無フロア=B11(2C3C) 宝箱=A1 B2 C5 D7 E3 F1 G1 H1 I2 即開=しわよせのぼうし(B10F),シルバートレイ(B13F) B11 16x16 ElistOfs=2C3C(2B30以上で敵消失開始,2B80近辺-オンリー化,2BD0-敵無) ゴールデントーテム(X) サタンメイル(X) まおうのかめん(X) ビュアール(X) ボーンスパイダ(X) 西セントシュタイン(07) 西ナザム地方(70) ウォルロ地方 スライムの丘(86)※要 箱舟 C9 見えざる風の世界Lv73 (B11 敵無し?) Ruby World of Glee Lv73 RANK,SEED=C9 0222(201 546) 見えざる風の世界LV73 BOSS=スライムジェネラル 階層=16 敵RANK=8 maptype=2 遺跡 敵無フロア=B11(2C3C) 宝箱=A1 B2 C5 D7 E3 F1 G1 H1 I2 即開=しわよせのぼうし(B10F),シルバートレイ(B13F) B11 16x16 ElistOfs=2C3C(2B30以上で敵消失開始,2B80近辺-オンリー化,2BD0-敵無) ゴールデントーテム(X) サタンメイル(X) まおうのかめん(X) ビュアール(X) ボーンスパイダ(X) 西セントシュタイン(07) 西ナザム地方(70) ウォルロ地方 スライムの丘(86)※要 箱舟 DD 見えざる風の世界Lv76 (B11 敵無し?) Ruby World of Glee Lv76 RANK,SEED=DD 0222(221 546) 見えざる風の世界LV76 BOSS=スライムジェネラル 階層=16 敵RANK=9 maptype=2 遺跡 敵無フロア=B11(2C3C) 宝箱=A3 B1 C7 D1 E7 F3 I1 即開=メイド服(B14F) B11 16x16 ElistOfs=2C3C(2B30以上で敵消失開始,2B80近辺-オンリー化,2BD0-敵無) ゴールデンスライム(X) キマイラロード(X) まおうのかめん(X) ビュアール(X) ボーンスパイダ(X) 西セントシュタイン(07) 西ナザム地方(70) ウォルロ地方 スライムの丘(86)※要 箱舟
https://w.atwiki.jp/raieraieraieraieraieraie/pages/3.html
更新履歴 取得中です。
https://w.atwiki.jp/i914/pages/213.html
あの日から胸に穴が開いてしまったみたい おわりのない悲しみを背負ってしまったの きょうもまた一人で夜を過ごすことになる せめてきみと一緒にいたころを思い出すか いいんだよね思いだすのは自由なんだから ぎもんを持たれたら私はつぶれてしまいそう にがく感じたあの時に言われた汚いことば きみを思い出すから大好きに変わったのに よしよしともう一度だけ甘えさせてほしい うかんで来るのはきみと一緒だった日々さ めぐらせた記憶の中で浮かんだきみのくせ いえなかった言葉をあの人にそっと届けて せいいっぱいの強がりを聞いてほしいのよ よるの闇が深くなっても私は負けないわ! ―Resonant Blue
https://w.atwiki.jp/sasaki_ss/pages/1931.html
いじめかい?、中学時代にあったね。 そりゃ陰湿だったよ。無視も日常茶飯事でキョンと二人ぼっちだったよ。 いや、別に辛くはなかったさ。世間に注視すほど出来た人間では無かったし 彼が居てくれたからね。 どんな目にあったかって?、たとえばね。 席替えでくじ引きによる厳選な抽選であっても傍に座るのが嫌なのか いつもキョンと隣になる様に入れ替えさせられたり。 他にも体育祭で二人三脚のペアに知らないうちに組まれたり。 あと、文化祭で劇をする事になったんだけど、他薦で主役をやらされたね。 民主主義は数の暴力とはよく言ったね、2対多数で可決さ。 題材は何かって? 台本は創作物でね、姫と王子役さ。 最後に愛を語らされてね、とにかく恥ずかしくて堪らなかったよ。 修学旅行だったそうさ。 班決めでも辛うじて国木田達に誘われたくらいだし。 自由行動で同姓から笑顔で取り残されてぼっち。 キョンも同様だったらしく、いや暴力を振るわれて背中にたくさんの紅葉が出来上がっていたね。 優しい彼は慰めてくれたよ。二人で居る間は手を繋いでくれたんだ。 おかげで楽しい時間を過ごせたさ。 帰ってからも大変だったね、部屋で取り囲まれて尋問さ。 どこに行ったか、何をしたかすべて白状させられたよ。 何がササキサンダイターン3だよまったく、いつもどおりなのにね。 高校になってからはさすがにいじめは無くなったけど、同窓会では復活さ。 キスコール。あれには参ったね。 でも察していたから事前に二人で練習しておいたんだ。 傑作だったよ、みんな唖然としていたね。 復讐するは我に有りだ! 繋がれた銀糸の橋が口から垂れた後、怒声が上がったよ。いじめ再開だ。 女子から悲鳴が出るわキョンなんか男子からタヒねコールさ。 もうキョンにしがみ付いて難を逃れるしかなかったよ って、みなさん暗い顔してどうしたんだい? 女子一同(´・ω・`)ショボーン きょこたん「それいじめじゃなくてクラス公認じゃ……」 おわり