約 5,735 件
https://w.atwiki.jp/suiki/pages/202.html
1.いつもの口癖 - 1 目を開けると、髪が紺色っぽい、くりくりした目が印象的な少年の顔が見えた。 その子は、私が目を開けたのを見ると同時にパッと踵を返して、大声で 「姉ちゃ──んッ、目ぇ覚めたァ──!!」 どうでもいいがその、聞いた後に耳がものすごくキンキンする声は今まで気を失ってた人の横で発するべきじゃないと思うんだよね。違うかな。 私が顔をしかめていると、またこっちに向き直した少年が 「ぁっゴメン、俺の声ウルサかった??」 と申し訳なさそうに聞いてきたので、大きく首を縦に振っておいた。 「スバルがごめんなさいね。さっきまで気を失っていたのに……」 そう言ったのはマナが寝ているベッドの2メートルほど右手にある扉から入ってきた、優しげな面影の、髪の長い女の人だ。 こんがりという表現が似合う匂いを発するお椀と水の入ったコップを乗せた、小さなトレーを手に持っているその人は、フローリングの小さな溝に足をつまずかせて、こけた。 「姉ちゃっ……!?」 スバルと呼ばれた少年は驚きながらも素早い手付きでトレーを支え、姉はビターンッと顔面から床に突っ込んだ。しかし何事もなかったかのようにすぐムクッと起き上がって、 「ふふ、お鼻擦りむいちゃったわ」 と、ほのぼのと言った。 「どうでもいいけど姉ちゃん、そろそろ学習してくれよ……これで何回目だ?だからやっぱり板張りはダメだって言ったじゃんか!」 ええぇぇえー。この人、フローリングの溝につまずいてこけるなんていう中々出来ない芸当をもう何回もやってるんだ!? 「ぁ、ごめんなさいね。遅れましたが、私はフィアナと申します」 なのに、ほんわかとした笑顔と丁寧な言葉づかいで話し掛けてくるから、大人なのか子供なのかよくわかんない。 「俺はスバル!お前はっ?」 そして初対面の私を「お前」呼ばわりするスバルは絶対子供に違いない。 「私は……マナ。神様の命令で辞典を作ってる、妖精なの」 『………………。』 私の自己紹介を聞いた途端、なぜか2人の行動が一瞬止まった。 「マナちゃん………気を失う前に、なにか……頭を打ったとか、覚えてない?」 「あ、気を失ってたのは下界に降りるゲートをくぐった時の副作用だから、心配しなくても大丈夫ですよ」 心配をかけないように笑顔で言ったけど、スバルの表情なんか、まだ固まったままだ。 「フィアナさーん、お客様ですよー」 その時、今まで聞こえていたヴァイオリンの音色が止まって、そんな声がした。 「はぁい、今行くわ」 「ぁの……お客様って、お店か何かなんですか?」 急いでいるところ悪いとは思ったが、なにしろ初めて来た下界だ。ここが本で読んだ「スーパー」と言うヤツなら、ぜひ一度見てみなくてはいけない。 「そうよ、私とスバルでやっている喫茶店なの」 「キッサ店………?」 「あら、知らない?じゃぁちょっと覗いてみる?」 フィアナさんがそう誘ってくれたので、好意に甘えて「キッサ店」とやらを見学することにした。 「おじい様が開いたお店でね、名前は“Charon”って言うのよ」 嬉しそうに話てくれるのはいいが、私の方を向いたまま歩いていたのでゴンッ!という派手な音でフィアナさんはドアにぶつかった。 ………この人、本当に大丈夫かな…………… 次のページ
https://w.atwiki.jp/nomoreheroes/pages/122.html
■ステージデータ 参加費用 なし 場所 キルスター城 獲得できるトレカ なし 習得できるプロレス技 なし ■ランカーデータ:ジーン(Jeane) 詳細 「全ての謎は墓まで持っていけ」トラヴィスがかつて愛した女性。別れの日以来、会ってはいない。 補足 初プレイ時、そのスピードの速さに戸惑うだろう。ガードさせにくい相手。 必殺技 対処法 乱舞 最後に突き(短)を入れてくる。 パウンド ガード不能。ダメージ中。円状の衝撃波を繰り出す。デストロイマンのそれよりも範囲が広い。 龍リング・縮小 計2回。逃げ場が少なくなるので注意。 突き(長) ガード不能。射程距離が若干長め。ダメージ大。龍リングの縮小と共に2回突き、3回突きと増えるので、その度に緊急回避しよう。 突き(短) ガード不能。ゼロ距離で放ってくる。ダメージ大。(長)と判別がつきにくい。これは1回突きのみ。単発使用あり。 回し蹴り ダメージ中。ガード可能。 かかと落とし 珍しい緑色の光を放ちながら仕掛けてくる。ダメージ中。ガード可能。 プロレス技返し 仕掛けても逆にダメージを喰らう。ダメージ中。使用厳禁。 ■具体的なボスの攻略法 電力無限の椿Mk-Ⅲを装備していると、楽に倒せる。下段タメ斬撃をタイミングよく当てよう。 また、敵がコンボ中に飛び込み斬りをいれても有効。
https://w.atwiki.jp/mousouvs/pages/500.html
【VF-1A】(出展作品:超時空要塞マクロス) 耐久力 400 コスト 420 盾 × 変形 ○ 抜刀 × 特殊能力 地上専用機体、二段階変形 ■ファイター バルキリーの美しさ、強さを堪能できる形態。ステップはきりもみ回転となり、誘導を切れる。攻撃時に足が止まらないのも特徴。 なお、この形態では ↑下降 左ロール← →右ロール ↓上昇 という移動方法となり、ジャンプを押すと加速する。BD入力でA.C.E.仕込みの高速ターン。 地面に当たる状況になると、強制変形。 メイン射撃【ハワード GU-11 55mm3連装ガトリング砲】 弾数 100 リロード 7秒(打ち切り式) ダメージ 20~120 独特の音がカッチョイイ、通称ガンポッド。1~10発まで打てるが、バトロイド時は1~5発まで。 メインCS【一斉発射】(バトロイド時のみ) ダメージ 230 ボドルザーもイチコロ。ウオォォォ!プロトカルチャアァァァァ!! サブ射撃【マウラー ROV-20 頭部レーザー砲】(A型 1基) 弾数 80(80÷基数) リロード 0.5秒 ダメージ 4~40 要はビーム扱いのバルカン。1~10発撃てるわけだが、機体によって異なる。 (例 S型の場合、ダメージ1の弾を4~40発撃てる) 格闘【UUM-7マイクロミサイルポッド】 弾数 30(実質15) リロード 10秒(打ち切り式) ダメージ 30~150 あの板野サーカスを君の手で!5(10)連射できる暴挙に。 格闘CS【AMM-1対空対地ミサイル】 ダメージ 180 6発のミサイルを撃つ。 格闘マルチCS【UUM-7マイクロミサイルポッド AMM-1対空対地ミサイル】 ダメージ 200(1機への与ダメージ) 30発+6発のミサイルが敵を襲う・・・! 特殊射撃【変形】 ファイター時はガウォークに。ガウォーク バトロイド時はファイターに変形する。 特殊格闘【変形】 ファイター ガウォーク時はバトロイドに。バトロイド時はガウォークに変形する。 ■ガウォーク ファイターと武装は同じ。移動はドムのようなホバータイプ。 ガウォーク時は、敵をロックするとA.C.E.のエルガイムみたいな動きができる。ステップ不能だがBDが速く、そして長い。 ■バトロイド ダウンすると、この形態に。格闘のミサイルが消え、申し訳程度の格闘が備わる。 BDは遅い 短いので、いち早く離脱を。 最大の売りは、地上でステップすると転がる。また、メインCSの見栄えは最高。 通常格闘【パンチ】 ダメージ:160 左右のジャブ、そしてアッパー。アッパー後、特格派生で変形離脱。 前格闘【殴打】 ダメージ:110 ガンポッドを敵に叩きつける単発技。特格派生で変形離脱。 横格闘【パンチ】 ダメージ:130 右フック、左ストレート。ストレート後、特格派生で変形離脱。 全体的に- 非常に高い機動力と、圧倒的な弾幕で戦場を撹乱していける機体。 出撃前にサラダがらみの話題が出るともれなく死ねる。
https://w.atwiki.jp/kyoumoheiwada/pages/36.html
1~200 / 201~400 / 401~600 / 601~800 / 801~1000 ☆スター☆ 那珂「あぁ! 那珂ちゃんもついに街で声をかけられる存在になったよ」 龍驤「そうなん? 逆に今まで声かけられへんかったんか?」 那珂「まあ、堂々としてれば意外にばれないって言うじゃん」 龍驤「お前の場合堂々としすぎて鬱陶しいオーラが滲み出てんで」 那珂「嫌いじゃないくせに~~」 ☆断らない☆ 那珂「まあ基本的に那珂ちゃん何でもお仕事受けちゃうタイプだから」 龍驤「まあそれは偉いと思うわ。選り好みせんところはな」 那珂「で、でも最近忙しすぎて自分で首絞めてる気がしてきて……」 龍驤「頑張れやそこは。自分が決めた道やろ」 那珂「ちょっと呉にダメ元で交渉してくる」 龍驤「ほんまにダメ元やろうけど」 ☆お願い☆ 那珂「呉~、前スレの500以降出番がない呉~」 呉「あんたねえ……私はいないところでも真面目に仕事してるのよ」 那珂「あのねー」 呉「却下」 龍驤「まあこうなることは目に見えてたしな」 那珂「聞いてよーー!!」 ☆横領☆ 呉「変な呼び出し方しといて頼み事は訓練を減らせ、か……。なるほど」 那珂「那珂ちゃんも頑張ってると思うんだー? いいでしょー?」 呉「確かに実を言うとうちの収入源の40%があんたの給料から引いたものなのよね」 那珂「那珂ちゃんそれ初めて知ったけど 那珂ちゃんもしかして給料奪われすぎじゃない!?」 龍驤「まあ別に困ってへんやろ? 忙しくて使う暇もないやん」 呉「ひーどーいー!! 横暴だよー! いじめだよー!」 ☆物欲☆ 呉「何、じゃあ何か欲しいものなんでも言いなさいよ。買ってあげるから」 那珂「えっとねー、うーん……」 呉「ないんでしょう? じゃあ別にいいじゃない」 龍驤「うち可愛い洋服一杯欲しいー」 呉「あんたはダメに決まってんでしょう。 自分の給料から買いなさい」 龍驤「けちー」 ☆同士よ☆ 天龍「……」 愛宕「どうしたの? なんか疲れてる?」 天龍「最近な……。俺を監視しようとしている奴らが増えた気がするんだ」 雷「……ん?」 山城「……ん?」 ☆奇妙な友情☆ 雷(私のマーキングスポットと同じ場所に……?) 山城(私の特殊観測地点と同じ場所を選んでいるですって……?) 雷・山城(この人、できる……ッ!) 二人は無言のまま各々の観測もしくはマーキングを再開した。 ☆水分補給☆ 提督「電っ、ほら少し水飲んで」 電「あ、ありがとうなのですっ」 提督「最近は日中は暑くなってきたからな。しっかり水分補給もしないとだめだぞ」 電「ぷあっ……。なのですっ! じゃあもうひと頑張りしてきますっ」 提督「おーう。……」 提督「……」 加賀「電が飲んだペットボトル見つめて……何するつもりなんですか?」 ☆祝6半年継続☆ 提督「本日は~~、我々の記念すべき日として…… またしても大宴会を開こうと思われマッスル~」 摩耶「ことあるごとに開いてるが……大丈夫なのか?」 提督「何、心配するな。今日はもう仕事も終わっているので 何も怒られることはないのであるっっ!」 加賀「そうね、珍しく頑張ってくれたから今日は私も何も言わないわ」 ☆続々参戦☆ 金剛「久しぶりにテートクに会えるデーース!」 金剛「早く行きたいデース!」 呉「慌てなくても奴なら売り切れたりしないから大丈夫よ」 那珂「でも呉は売れ残る痛っっらないですっ!」 呉「もう一度言ってみろ」 ☆嫉妬☆ 佐世保「ど、どうして行ったらいけないんですか?」 雷「だめよ! あいつには近づけさせないんだからっっ」 佐世保「あいつ? 天龍さんのことですか?」 雷「そ、そうよ! あいつの近くに行ったら……と、とにかくだめなんだからっ!」 佐世保「そう言われましても先輩から直々に招待されてますので行かないわけには」 ☆ちょろい☆ 佐世保「電さんやヴェールヌイさんも来ると思いますよ?」 雷「うぅ……で、でもぉ」 佐世保「向こうで美味しいデザートを一緒に食べましょう?」 雷「うん、食べるっ!」 熊野(……ちょろい娘) ☆現状建築不可の駆逐って誰がいんの?☆ 舞鶴「今日は後輩くんのところでパーティだよ!」 隼鷹「まじ!? ご飯食べ放題!?」 響「漆黒の舞踏会……」 初雪「……たぶんそういうんじゃないと思う」 ☆暁ちゃん?知らない娘ね☆ 鈴谷「ところで今日は何パーティなの?」 提督「何パンティー? 今日の俺のパンツは紺色の 摩耶「わざとやってないか?」 提督「ちなみに摩耶は何パンティーなんだ」 鈴谷「今日は確か水色じゃなかった?」 摩耶「違うし!! 全っっ然違うし!」 提督(……水色なんだ) ☆IDがDQNかと思ったら違った☆ 金剛「テートクーー! さっそく来たネ! 今日はティーパーティーデス!?」 提督「違うぞ。今日は……ふふふ、白い粉を使ったパーリィだ」 金剛「Oh! そ、それはとてもクレイジーな大変危険なパーリィデース!」 提督「おやおや? この白い粉がそんなに……。ふふふ、怖いか~~?」 天龍「やめろし。ってかお前それ小麦粉だし」 ☆呉式教育術☆ 提督「えー、今夜はこの鉄板を使った 鉄板焼き小麦粉フェスティバルをする。よろしくな鉄板」 龍驤「おう、任せとき! って殺されたいんかいボケェ!!」 龍驤「うわーん呉~! デリカシー無いアホがうちのこといじめてくるー!」 呉「やられたら殺り返すというのはよく言った言葉だけども、 私が殺られた訳ではないし、自分で殺り返しなさい」 龍驤「そんなぁ!」 呉「あんたにはそれだけの他人に負けない戦い方と力を私は教えてきたつもりよ」 ☆粉物☆ 舞鶴「要は粉物を作って食べようってことね」 金剛「だったら私はテートクのために愛情たっぷりの お好み焼き作るネ! まずはこのLOVEを表現するための ピンクの着色料を……」 摩耶「グロッ! 気持ちわるっ」 鈴谷「任せて! カレーを混ぜれば万事解決だよ!」 熊野「まさかカレー味で誤魔化すつもりですの!?」 ☆直☆ 赤城「お主等、我に早く粉料理を振る舞うのじゃ!」 初雪「……は、はいっ!」 赤城「早くせんと呪うぞ! 呪うぞぉぉお!?」 響「ひぃぃ!」 加賀「何してんですか。あなたは。あなたにはこれです」ドンッ 赤城「何ですかその袋……まさかダイレクトでいけと!?」 加賀「あなたの分です」 ☆慈悲はない☆ 那珂「ねえさっきからあそこの幽霊、クマの●ーさんみたいに 小麦粉に手つっこんでもしゃもしゃ食べてるけど大丈夫なの?」 加賀「ええ、大丈夫ですよ。あの中には若干の清めの塩も混ぜときましたので 食べ進めて上手く行けばそのまんま成仏するはずです」 熊野「意外と酷いことするのですわね」 龍驤「熊野とプーさん」 熊野「わたくしをネタにするのはやめてくださいっ」 ☆許可制☆ 隼鷹「ひーっく! お酒足りないよーー!」 愛宕「こっちは平和にホットケーキでも作りましょうか」 電「わーい!」 初雪「食べたい」 雷「私も食べたい! ねえ佐世保、いいでしょう?」 佐世保「ええ、食べてきて下さい」 摩耶(あいつの所って食事制限でもあんのか?) ☆最新の扶桑事情☆ 山城「どこ見てるのよ。まさか私特性の高機動型武装乳母車、 通称”朧車”で私の帰りを待ってる姉様を見つめていたというのね!?」 天龍「どこから突っ込んでいいか分からんが、 とりあえず扶桑をあそこに置いてけぼりにしてるのは可哀想じゃ」 山城「何よ! あなたに姉様の心配をされなくても私はずっと姉様の心配をしてるんだから!」 天龍「じゃあ早く戻ってやれよ」 山城「あなたが姉様をも見ないで余所見してるから気になったのよ! 馬鹿ぁ!」 天龍「お前なんなんだよ!」 ☆迫り来る謎の刺客達☆ 天龍「っていうか退いてくれよ。俺は今から佐世保に話が」 山城「行かせないわよ!? 姉様を差し置いて男の所に行くですって!?」 山城「そんなことさせるもんですか!」 雷「そうよ! 私は今日、恋のライバルとしてあなたを見張るつもりでいるんだけど あなたのせいでホットケーキが響と電に食べられちゃうじゃない! どうしてくれるのよ!」 天龍「………………」 天龍「……はぁ。ホットケーキは一緒に取りに行ってやるから勘弁してくれ。 山城は早く扶桑のところに戻らないと手に持ってるお好み焼き冷めるぞ?」 鈴谷「あそこでキレずに飲み込むとは……天龍姉さすがっすわ」 ☆激突一航戦☆ 提督「赤城が大変なことになってんぞ!」 赤城「ぶるぁぁあああ! うぼああああ!」 加賀「効果は抜群のようですね。さあ、我が愛すべき相棒よ、覚悟ッッ!」 加賀「彗星っ、その清めの塩を大量に含んだ爆弾で赤城さんを爆撃しなさいっ!」 赤城「血も涙もねえええええ! ぎゃあああああっっ! ……なんてねっ♪」フッ 加賀「消えたっ!? チッ、逃げられた……」 ※加賀さんは親友として早く成仏して欲しいのであって 決して自分の分のボーキサイトが減るからではない。 ☆混沌の粉☆ 扶桑「……いつまでも持ってきてくれないから食べさせて貰えないのかと」 舞鶴「何よ呉、あっ! もしかしてホットケーキ食べたかったの?」 島風「ちくわ大明神」 龍驤「ちょ、お前このピンクのお好み焼きはよ食えや!」 鈴谷「げっ、このドロドロの奴何!? え? これ赤城姉……え?」 金剛「Noooo! もんじゃ焼き!? 最悪デーース! 無理デーース! 完全にただのry」 摩耶「だからあいつは誰なんだよ!」 ☆母の日A☆ 電「加賀お姉ちゃん。これ……」 加賀「カーネーション……。私はお母さんでは……」 鈴谷「何言ってんの。うちらにとっては第二の母と言ってもいいくらいだよね」 摩耶「あぁ、そうだな」 加賀「ありがとうございます」 ☆ママ☆ 那珂「じゃーん! 那珂ちゃん達もカーネーション買ったんだよ~」 呉「私に!?」 龍驤「うちらのおかんは呉しかおらんもんな」 金剛「Yes! ママ~~!」 那珂「ママ~~!」 龍驤「ママ~~!」 呉「気色悪っっ!! やめろ!」 ☆誰が☆ 初雪「……私達も買ったの」 響「そう、いつもありがとう」 初雪「ホットケーキ食べてる所悪いんだけど受け取ってよ」 舞鶴「おー、ありがとう~」 提督(あれはどっちがお母さんなんだか分からんな) ☆ママ野☆ 雷「……」 熊野「わたくし達にはそういった方はいらっしゃいませんね」 雷「残念。ねえ熊野さん」 熊野「わたくしは絶対に嫌ですわよ。お母さん役なんて」 ☆真面目なラブコメ要因達☆ 佐世保「雷……どこへ行ったんでしょうか」 天龍「なあ、ちょっといいか」 佐世保「っ! 天龍……さん」 天龍「天龍さん……か。まあいいや。その……何だ。 飯、美味かったか?」 佐世保「ええ、とても美味しかったですよ」 天龍「……そっか。なら良かった」 ☆阻止したい者と見守る者☆ 雷「はーなーしーてー! 佐世保が! 佐世保が危ないの!」 愛宕「んふふ~、だーめ。絶対行かせないからっ♪」 山城「わ、私は姉様の所に行きたいだけで!」 加賀「そこを少しでも動いたら……分かってますね?」
https://w.atwiki.jp/gomisuteba/pages/18.html
一次創作、二次創作問わず色んなジャンルの作品が投下できるサイトです。
https://w.atwiki.jp/koboh/pages/77.html
レダ同盟軍とガーゼルの抗争が激しくなるなか、彼らに気付かれずに一つの軍がひっそりとレダ中央部にあるレダの谷に足を踏み入れていた。彼らは海賊シーライオンのホームズ率いる部隊であった。ただ今はある人物の命を取り戻すために秘宝ダクリュオンを求めてレダ古城を目指しているだけであり、あまりレダ同盟とガーゼルの戦いへの介入には積極的ではなかった。というよりは知らなかったらしい。 ホームズはガーゼルによってサリア・レダ街道を封鎖されていたために、エリアル洞窟を迂回して今、ようやくレダの谷に入ったばかりであった。 「まったく山賊の次は野獣かよ。」 エリアル洞窟を越えた直後の高台からは遠くはレダ古城までの景色が広がっている。そしてその手前にはガーゴイルの住みかであろう、ほら穴が何十とあった。しかも南に目を向けるとメーメル洞窟にいたものとは段違いのオープスの大群がはびこっている。 「さすがクラニオンが荒らしただけあるな。」 その光景を見てうんざりしているホームズにシゲンが更に追い討ちをかけるが、ホームズは 「だからこそ越えがいがあるんじゃないか。しばらくこのあたりで休んで、疲れが取れた頃、一気に突破しちゃおうか。」 と即座に作戦を立てるにいたる。薄々とヴァルスの遺伝子が発揮している結果なのかもしれない。 「勝手にしな。ここの指揮官はお前だからな。」 こうしてホームズ軍は約3日、この高台にとどまり、エリアルの山越えの疲れを癒していた。 「ホームズゥ!」 もうこの部隊の中でこの声を知らないものはいない。イスラ島で聖竜ネウロンとなった火の巫女カトリである。エリシャ、サン、マーテル・フラウ姉妹など話し相手に恵まれてきたカトリはホームズ軍の女神的存在になっていた。 「どうしたカトリ、また変なもんでも拾ったのか?」 カトリは盗賊ユニよりも多くのものを見つけてきた。特にメーメル洞窟でリペアの杖を見つけて以来、ホームズは密かにカトリの「千里眼」に驚いていたのだった。これも天性の才能なのだろうか、今回もカトリの手には新しい杖が握られていた。 「何でわかるの?これ、古木の幹の中にあったんだ。」 「うん?これは確か、記憶の杖だな。エンテが持っていたのと同型だからな。」 「へぇ、これが記憶の杖。でも何に使うの?」 「そんなこと、俺に聞くなよ。まぁ、今度、ブラードに戻った時に売れば、良い金になるだろうな。」 「まったく、ホームズはいっつもお金なんだから。何か役に立つかもしれないでしょ。」 「だったら今度、エンテに聞けよ!」 しかし今回は2人とも言ってることは当たっていなかった。この記憶の杖は売れもしないし、今のホームズには全くいらないものである。でもこんな物でも話題にしてしまうほど、二人の仲は温まっていた。 この3日の休養は将兵たちに心のゆとりも与えることにもつながった。そして心身ともにリラックスしたホームズたちはレダ古城に向けて、電撃的な進軍が始まる。その前にまず陣形を作り始めた。空中から来るガーゴイルやオープスからカトリや歌う神官リーリエを守り、かつ、迅速に進軍をするためである。 「エリシャ、お前はマーテルと共にカトリとリーリエを守ってくれ。」 「任せて。」 このエリシャ、ホームズ軍最強の魔道士として今やホームズから絶対的な信頼を得ている。彼女の操る雷魔法は迫るものをすべて焦がし、雷神というにも不足はない活躍をしていた。彼女の育ての父はレダ解放戦争で重傷を負った、あのアフリードであったが、その事実はまだ知られていない。 「サン、フラウ、お前達はシゲンと共に先鋒に立って、立ち塞がる魔物たちを倒しておくんだ。」 『了解です』 この仲の良い、2人の騎士がサンとフラウ。シルヴァの娘のサンに、マーテルの妹フラウ、あまり結びつきそうにない組み合わせだが、シルヴァがサンをレオンハートに託したことがきっかけとなって2人を近づけていた。ただシルヴァやレオンハートにまだ子供扱いされていることが多いために血気にはやることが多く、ブラードを訪れたホームズたちを襲うというヘマを犯しているが、逆にそれがホームズに気に入られることになる。成長盛りの2人に先鋒を任せるあたりにそれが伺える。他にも素姓不明の斧戦士サムソンや一時敵対したイスラ海賊の頭領メルヘン、セネーで行方不明になっていた神官プラムも加わり、おそらくその戦力はリュナン軍に迫るほどになっているのかもしれない。 約一時間に及ぶ陣形組みでようやく突撃準備が完了した。そしてついに進撃が始まる。北から迫るガーゴイルはゼノとジュリアの剣士コンビに食い止められ、南からゆるゆると迫るオープスはホームズとアトロムによって次々と倒される。しばしば正面からドラゴンゾンビやアークオーガも襲ってくることもあったが、シゲンとヴェガの剣技の前に無残な屍を重ねるだけであった。気がつけば、さっきまで小さく見えていたレダの古城が目の前にある。野獣の群れを突破していたのだった。ある理由で3日前よりも野獣が減っていたのも彼らを助けていた。 先の時代、十二英雄が死力を尽くして魔竜クラニオンを退けた地であるレダ古城。その時の面影はわずかに残すのみだった。今、この古城にはあの時の傷がすっかり癒えた魔竜が眠っていようとは知らず、ホームズたちが秘宝ダクリュオンを手に入れるために足を踏み入れる。ちょうど同じ頃、カナンの騎士ゼノンを配下に加え、英気を養ったレダ同盟軍もこのレダ古城を目指して進軍している。魔竜クラニオン、シーライオン、レダ同盟、そしてガーゼル教国、複雑な人間関係の織り成す、激しい戦いがレダ古城でが始まろうとしている。
https://w.atwiki.jp/koboh/pages/86.html
サリアを発った直後のリュナン軍の動きは誰もが目を見張るものがあった。数ヶ月間かけて防備を固めたゼムセリア公国はリーヴェ河の要害を利用する間もなく、リュナン軍の攻勢にあっけなく陥落してしまう。ラゼリア占領軍とソフィア公国のコンドル部隊が合流したハルファ要塞の戦いでは両者の不和に付け入り、数でも質でも優勢だったリュナン軍が各個撃破する方法でこの要塞を制圧し、彼の故郷ラゼリアまでの道はあとわずかとなったのだった。 少し前のリュナンのように故郷を敵に奪われながらもゼムセリアの現太守レンツェンハイマーはついさっきまで余裕しゃくしゃくだった。たとえハルファ要塞が破られても自分ならリュナンを破ることができると思い込んでいたからだ。つい数ヶ月前のバルト要塞での大敗を忘れているのか、それともただリュナンを破りたいだけなのか、レンツェンは顔色が良かった、この報せが入るまでは。 『リュナン軍、城裏口から侵入』 ハルファ要塞でゼムセリア・ソフィア連合軍を破ったリュナン軍は迎えるラゼリア奪還戦を前に、市民に被害が出てしまう可能性の強い市街戦を避けて、敢えて大回りをすることでレンツェンの不意を突き、城への進入を成功させたのだった。この報せはレンツェンを幾分驚かせたが、 「そうでなければ面白くない。城内にだって色々なものを用意してある。玉座までたどり着ければ誉めてやる。」 と壮言するほどまで大きい態度を取り始めた。そして彼の口調にも現れているようにラゼリア領主館には数多くの罠がリュナン軍を待ち受けていたのだった。 そしてこちらはリュナン。傍らにいつもいるはずのエンテはいなく、どこかで見たようなシスターがいたのだった。彼女の名はリベカ。つい最近までガルダ島にいたセーナの影武者だったが、ガルダ聖戦よりも前に大陸に渡ってゾーア地方を偵察し、カナンの功臣ゼノン救出の際にも手引きをしていた。そしてハルファ沖でセーナが出した迎えで戻ろうとしたところにリュナン軍と遭遇して行動を共にすることとなった。影武者だけあってセーナに本当に似ている。シスターとは思えないほど才略は豊かで、今回のラゼリア館内戦も彼女の提案であったのだ。 「それにしても似ているよね。」 リュナンがまじまじと言う。それに対してリベカは不機嫌そうに 「もう何度もその言葉は聞いてます。私はセーナ様ではなくて、あくまでリベカです!」 と言う。リュナン軍に加入してから何十回も聞いていたようだ。もともとシスターという性格から戦いの直後は多くの人と接することも影響している。それにしてもソラの港で数分程度しか、しかも会ったのはリュナン、エンテ、オイゲンだけだというのに、そこまでセーナのことが知られているのもすごい事だ。ガルダから広まったセーナの風聞が正確に広がっていることも要素の一つかもしれないが、これも一種のカリスマのなせる技かもしれない。 「メリエル、ここに思いっきりヘルファイアーをぶつけて。」 リュナンの指す先はただの壁である。 「ここですか?」 メリエルが壁に手を当てる。それを見てリュナンがうなずく。その問答を見ていてリベカは理解した。 (さすがリュナン公子、ただでは城を渡さないのね。) 不思議そうにヘルファイアーを放ったメリエルは次の瞬間、驚いた。ついさっきまで自分たちの前に立ち塞がっていた壁に大きな穴があいていた。もちろんこれでメリエルが動揺しないはずがない。 「気にすることはないよ、メリエル。この壁はラゼリアを発つ時にもろくしておいたんだ。それもヘルファイアー級の魔法でないと破壊できない程度に。」 仮にもここはリュナンの故郷。この戦争が勃発してからリュナンの父グラムドは万一の場合に備え、この『脆城の計』をリュナンにだけそっと託していたのだった。そしてこれを知っているのは今ではリュナンだけである。この作業に従事していた兵はグラムド直属の兵で全員がリーヴェ王宮陥落時に戦死していたためである。つまりレンツェンにはこれを知るすべが完全になくなっていたのだった。リュナンは矢継ぎ早に諸将に命令を告げる。 「ノートン、トムスはここに踏みとどまって右から来る敵を食い止めておくんだ。」 そしてリシュエルとメリエルにはラゼリアの館内地図を見せて 「この×印はこの壁みたいに脆くしてある。ここを壊せば、進行がスムーズになるから2人で協力して破壊するんだ。 次にサーシャ、ラフィン、ロファール王、レンツェンはおそらく市民と称して、地下牢に傭兵を入れてあるだろう。彼らにだまされないようにして、善良な市民を見極めて解放してあげて欲しい。 クライス、アーキス、君は一旦、市街に出てラゼリア騎士をまとめて戦線に入ってくれ。 最後にヴェガとパピヨンだけど、君たちがレンツェンを倒してくれ。情報によるとレンツェンは魔剣ルクードを手に入れて、すぐ側には腕の立つ傭兵がいるらしい。気をつけてかかってくれ。」 リュナンが練りになった作戦を発表していく。諸将がその作戦にうなり、すぐさま各所に散っていく。その場に残ったのはリュナンとリベカ、エンテらシスターたちだけとなった。まさしく屋内では最大規模の戦いかもしれない。 リュナンは見事にレンツェンの策を見抜いていた。メリエルとリシュエルによって破壊された壁からは次々とリュナン軍が出没し、レンツェン軍を各所で翻弄した。またレンツェンが期待していた突き出た小部屋も各所で壁が崩壊し、矢や魔法の奇襲を目論んでいたレンツェンの兵士は周囲から迫るリュナン軍に攻められ全滅。また牢にいた市民にもやはりリュナンの読みどおり、傭兵がいた。といっても見破るのは簡単だった。市民がみな女性だったからか、傭兵たちが女装していたためであった。よく見れば、ひげが生えていたり、毛がボウボウだったりしており、ある者はシャムシールを隠せずにいる物もおり、逆にロファールたちに深読みさせてしまう程、明らかだった。またクライスやアーキスも市街に出て、ラゼリア軍の残党をかき集めて正面から攻め始めた。その残党の中にはなんとグラナダで別れたリィナもいて、兄のクライスと婚約者のアーキスを喜ばせた。余談であるが、クライスも恋人が出来ている。ホームズ軍に配属されていた頃、ウエルトのヴェルジュでばったり会った盲目のシスター、レティーナとハルファ要塞で再会していた。 そしてリュナンの采配はいよいよ佳境に入る。パピヨンとヴェガが玉座に入ったのだ。その瞬間、一つの斬りが2人を襲った。もちろん2人は難なくかわし、影の中から現れた剣士を見据えた。 「なるほど少しはできるな。だがここから先はこのゴルゴダが通しはしない。」 『九天空剛剣』 ゴルゴダの剣技をすんでのところでかわし、パピヨンはヴェガに言う。 「お前はレンツェンに恨みがあると言っていたな。」 しかしパピヨンが言っている間もゴルゴダは剣を振りつづける。 「それがどうした。」 パピヨンがゴルゴダに一振りする。もちろんゴルゴダも軽くかわす。 「ここは俺に任せて先に行け。」 「フン、俺がいなくても大丈夫なのか。」 「ここで負けるようではお前には勝てないさ。」 「・・・」 そしてヴェガがゴルゴダに背を向ける。これを見逃すゴルゴダではない。すかさず剣を振りかざすが、もちろんパピヨンが立ちはだかる。 「おっとお前の相手は俺だぜ。邪魔者がいなくなったから思う存分やってやるぜ。」 「フン、小賢しいわ。」 ゴルゴダがまた剣を振る。しかし今度はパピヨンも負けずに振る。金属音が響き、その後も幾度となく空気を切る音が聞こえる。2人の戦いはまさしく竜虎の戦いだった。あらかた館内を制圧したリュナン軍の兵士達も玉座に入り始めたが、この2人の決闘の凄まじさにそれ以上踏み込むことはできなくなっていた。 ガキゝン! 一際、大きい金属音を放ってから2人は突如、静止した。どうやら次で全てを決しようとしているらしい。パピヨンが2本の剣を構え、ゴルゴダはひときわ美しい剣を上段に構える。 『双竜裂破斬』 『九天空剛剣』 3つの剣が交差する。そして次の瞬間には2つの剣を持つ剣士が立っていた。 一方、こちらの戦いは予想以上に早く終わった。 「ヴェガ!なぜ貴様がここにいる。」 「お前がこの俺を騙そうとした度胸は誉めてやる。だが死神を怒らせた代償はわかっているな。」 この時のヴェガの目は恐ろしかった。もちろん貴族育ちのレンツェンがそんな視線を受けて、まともにしていられるわけがない。ルクードを振るい、ヴェガを斬ろうとするが、ただでさえ能力ではヴェガに大きく溝をあけられている上に、精神的にも追い詰められた攻撃はただ空を切るだけである。 「無駄なことを。」 レンツェンが聞いた最後の言葉はこれだった。他にもヴェガは話していたが、レンツェンが聞ける余裕もないほど追い詰められていたのだ。 「ま、待て。金ならいくらでもやる。助けてくれ。」 ついにレンツェンは腰を抜かし、騎士としてはあるべく発言をしてしまった。 (哀れな) ヴェガはそんなレンツェンに一瞥もくれず、最後の剣技を放った。 『シャドウスライサー』 ラゼリアは在るべきところに帰ってきた。リュナンは祖国を奪還してから数日後、ラゼリアの太守を正式に宣言した。クライスやアーキスらラゼリア騎士団は涙を流しながら喜んでいた。リュナンの太守就任が彼らにとっては人生でもっとも最高な瞬間なのかもしれない。しかしまだガーゼル教国は健在しており、ホームズが懸命に西進しているとはいえ、まだグラナダは帝国支配化にある。それだけでなく今回の戦いで荒廃したラゼリア館の修復もしなければならなくなり、リュナン軍の進撃はここで止まらざるを得なくなった。ただリュナンのラゼリア奪取により帝国内におけるカナンとガーゼルの不和は確定的となりつつあった。
https://w.atwiki.jp/p_ss/pages/1005.html
数日後。 あたしはいつものように家庭教師として、彼女の家に足を踏み入れていた。 「で、ここがこうなるけぇ……ん?こっちの問題は解けたん?」 「えっ?ゆか、この問題まだ解いてないよ?」 「ゆかちゃんが知らん間に解いてたんじゃない?」 「ちょっ!これどう見てものっちの字じゃろ!」 「知らん知らん。この家、妖精さんがおるんじゃない?」 「のっち、あんたねぇ〜」 「はいはい、二人とも手動かしてー」 今日はのっち付きで。 二人は時々あーだこーだと言い合っては、夏休みの宿題と向かい合う。 そして、時々照れ臭そうに微笑み合う。 …ああ、何も知らないのっちがゆかちゃんの隣にいる。 あたしの胸の奥のゆらゆらは相変わらず止まる気配はなく、更に速度は増すばかり。 「あー、のっち限界!休憩しよ、休憩」 「ゆかもー」 「そうじゃね。無理に詰めてやっても頭に入らんし」 のっちとゆかちゃん、二人して畳に寝転ぶ。 時計を確認すれば、確かにもうすぐ三時だ。 ゆかちゃんがごろり、とのっちの方を向く。 「アィス食べたぃー」 「……買ってくるけぇ待っとって!」 「えっ!?のっち、…行っちゃった…」 冗談だったのに、とゆかちゃんは笑った。 よいしょ、と体を起こして、後ろ手をついたままパタパタと足を動かしている。 「……」 「…のっち、気付いとらんよね…?」 「大丈夫じゃろ…少なくとも今は、いつも通りだし」 …だめだ。 彼女に触れたい。 今すぐ、あの細い体を抱きしめたい。 ゆらゆらとした何かは激しい力になって、あたしの衝動を動かす。 「ひゃ!」 「あつい、ね…ゆかちゃん」 「や…なに、」 ショートパンツから覗く腿に手を這わす。 「のっちが帰ってくるまで…ね」 あの頃みたい純粋に、ただ彼女を好きだっただけの気持ちはもう、残っていない。 あるのは、あたしの狂ったエゴだけ。 彼女を蝕むだけの、愛だけとは違う、あまりにも救われない感情だけ。 「ま、って…のっちが」 「うん。じゃけぇ、帰ってくるまでね」 柔らかい腿をそっと撫でた。 「…っふ、ん」 舌が唇に触れてなぞる。 僅かに開かれた唇に入り込んで絡む舌。甘い、としか感じない。 「んぁ…」 「はぁ…」 だんだん赤みがさす頬。 蕩けていく瞳。 じんわりと浮かぶ汗すら、一層彼女を引き立てる要素になって。 「ぁ、あ…っ、ゃ」 「ここ、気持ちいって言ってたね…」 「はっ、はぁっ、やぁあ…っ」 縋る掌もひたすらあたしを煽っていくばかり。 …止まらない。 もっと欲しい。 「ふぁ、ぁ…はっ」 ショーツの上から、的確に紅く膨らんだ突起ばかり攻める。 じわりと滲む蜜が、指先の向こうで彼女に快感を与えているのだろうと想像して、背中に何かが走っていくのを感じた。 「…めっ…だ…ぇぇ…っ」 「なに?聞こえんよ」 興奮は更に増して、しかし指先は本能のままに動いていく。 ショーツに篭った甘い水音がぬちゅ、ぷちゅ、と響く。 それは頭の中をぼんやりと霞ませる。 もっと、もっと。 まだ、足りない。 指先だけ隙間から潜り込ませて、突起を何度も弄り倒す。 「ひっ、ぁ、あっ、ぁーっ!」 「やらし…ね」 ちゅう、とこめかみに唇を落とす。 厭らしく鳴くゆかちゃんが愛おしい。 「ゃぁあ、だめっ、だ、めぇぇ…っ!」 びくん、と彼女の細い体が跳ね、ふるふると小刻みに震えて力が抜けた。 「はっ…はぁ…っ」 ひくひくと震えるその場所から指を離す。 …もうすぐ、あの子が帰ってくる。 あたしは彼女のうっすら桃色に染まった腿と青い畳のコントラストを、興奮で霞んだ目を細めて見つめた。 …狂ったあたしは、もう戻れないんだ。 ごめんね、のっち。 続-
https://w.atwiki.jp/p_ss/pages/1055.html
「もう、今日で…あ〜ちゃんと会うの、最後にする…」 「……」 「…ごめんなさい…」 …ああ、本当に終わっちゃうんだね。 過去の後悔も、引きずったままの想いも、断ち切らなきゃいけないんだ…。 滲む視界はゆらゆらと彼女の姿を認識出来ずに、それでも何となく、彼女も泣いているのだと感じる。 「……ばいばい、あ〜ちゃん…」 心の奥の気持ちが、今度こそ終わりを告げた。 「…もう、帰るんだね」 見送りに来たのは、意外にものっちだった。 「てっきりのっちは、あ〜ちゃんの顔も見たくないんじゃないかと思っとったよ」 「まさか」 「…それぐらい、憎まれても仕方ない事したのに」 「それでも、やっぱりあ〜ちゃんだからさ…のっちには、そんな事出来んかった」 のっちはそう言って、あの頃と何等変わりない八の字眉をした。 でも、あの頃より何倍も大人になって。 …何だか、淋しく思った。 「…のっちは、これからもゆかちゃんの傍にいるの…?」 「うん…まぁ、友達としてだけど…」 「そう…」 「あ、でもそれはあ〜ちゃんの事があっただけじゃなくて……のっちも、一歩を踏み出さなきゃなって思って、だから」 「…どういう事?」 途端に、蝉の声が辺り一面に広がった。 ゆらゆらと揺れる地面を、のっちは目を細めて見ている。 「過去の自分に、さよならする為だよ」 優しく微笑むのっちに、ゆかちゃんへの想いに対する臆病の影は、微塵も感じられなかった。 …きっと彼女も、後悔と想いの板挟みになっていたに違いない。 それでも、前を向いて行かなきゃいけないと悟ったんだ。 多分きっと、ゆかちゃんも…。 もう二度と、後悔しない為に。 「…電車、来たね」 「うん」 「また帰ってきてよ。のっち、待ってるから」 「それは……どうじゃろ…」 「……ゆかちゃんも、きっと待ってるよ」 「……。そうだと、いいけど…」 発車音が流れる。 …閉まる扉の向こうで、のっちが微笑んでいた。 「……ありがとう」 もう二人には届かないけど、ありったけの想いを込めて呟いた。 流れる景色の中、なんとも短くて濃い夏休みを思い返す。 でもそれは、決して後悔ではなくて。 「……」 それから思い出すのは、やっぱりゆかちゃんの事。 …あたしにとって彼女は、世界で一番大切な女の子でした。 終-
https://w.atwiki.jp/defrag/pages/48.html
2スレ目の投下作品その1 ※管理者が保存していた分のみです。載せて問題がある場合ご連絡下さい。 158氏 424氏 465氏 483氏