約 221,627 件
https://w.atwiki.jp/poyomi/pages/32.html
名前 こたつおじさんもといヴラディスラウス・ドラクリヤ 性別/年齢 男/45歳(?) 種族 ヒューマン/メインFoTeFoでなんかいろいろ 人称 おじさん/私 外見的特徴 髪:生粋の前髪うざめシャースト族 肌:血色はあまりよくない。日に焼けるのを嫌い服を着こむことが多いため白い、というより不健康な肌色。 目:カラーは赤で猫目(小)装備だよ。赤が目立つからスポーツサングラスの黄色がかったレンズで隠しているらしいね。白目部分が青みがかっていて、貧血のような印象も受けるらしいよ 服:赤いととてもいい その他:無精髭をよく生やしてる。毎日剃るのがめんどくさい→濃くなってきたら剃る→つるつる→めんどくさい→生えてくる→濃くなるまで放置の繰り返し。髭が無いと落ち着かないので剃った日は顔を出さないぞ。髭は柔らかいほう。 身長/体重/体格 185cm/75~80キロ/やや筋肉質 視力/利き手/健康状態など 視力はすこぶる良い/右利き/ここ最近はずっと倦怠感があるらしい(もういい歳だから大事にして?) 性格的特徴 のらくら適当に生きてるように見えるおじさん。自分の領域に他人を引きこむのが苦手なため適当に適当を重ねていたらこうなってしまったらしいぞ。ただのドチャクソ中年。もともと他人にも自分にも厳しい、調を律するタイプの人間だったために、自分以外の不安定な事象に遭遇するとムズムズ落ち着かなくなる。お節介は特に気にかけている人間相手に特盛。後述の妻が亡くなる以前までの人格といまに至る人格には齟齬があるため、本来の己との隔たりに関しては諦めをもって忘れようと努めているぞ。とにかく適当に人をあしらうのに特化しているのは己に必要以上に立ち入らせないため 長所 そんなものおじさんにはない。 短所 お節介が過ぎるってよく言われるらしいぞ。おじさんはお節介を焼きたい年頃なんだ。 仕草のくせや性癖、ポリシー・思想 うまくいかないと髪をわしわしかきまぜたり落ち着かなくなるらしいぞ。ミチザネくんがいるとよく頭を掻いてるぞ。名前を正式に名乗ることがほとんどないため「こたつおじさん」呼ばわりが定着している。本名を知る人の存在があまりにレアな状態。でも心地いいから名乗らない→おじさん呼ばわり加速。体質的な問題で実は快楽主義。面白いことや気持のよいことを突き詰めることを糧にすると同時、心慰みにしていた。現在は組織間の身の置き方に支障が出るためしっかり封印して隠しているぞ。おじさんにも色々あるんだ。 趣味、特技 炬燵にもぐってぬくぬくするのが大好きでそのまま昼寝するのが大好きでつまりだらだらしたいお年頃。特技?そんなものはありません。でもちょっと感覚がするどめなのは自負しているらしいぞ。 好物 みかんを与えれば大抵のことはやってくれる。 弱点、嫌いなもの 自分の過去に似通った環境に身を置いている人間が目の前に居ると苦虫噛みつぶしフェイスになるらしいぞ?? 知性や知識レベル 生まれが良かったので教育もその時代の最高水準。でも長く生きるうちにどうでもいいことを沢山記憶していたらそういう時代のアレやソレを忘れてしまっている状態。傍から見たらただのドチャクソ中年だね。間違いない。 ファイトスタイル データ提供のためにも日々の食いぶちのためにも仕事する必要があるけど怪我するの嫌だ~なんて適当なことを言っていたらFoになっていた。これで近接は考えなくてもよいぞと思っていたら最近そうもいかなくなったので大昔の感覚を取り戻すのに必死になってるとかなんとか。遠距離支援職の立ち回りの癖を強制的に排除している状態だけどあまりに同行者がずたずたになっていると我慢できなくなってレタス飛ばしたりアンティしたりシフタデバントしたりするぞ。 ギャップなど ドチャクソのらくら中年だけど特定の何かに異常に執着したりしてるところを見せたりするね?ぽよメンはみんなわかるね? 生い立ちや経歴など チラ裏 実は他の星系からの闖入者。故郷の文化モデルや思考様式は船団のそれとほぼ同様。アークス船団との遭遇でフォトン適正の高さを認められアークスに所属しその仕事に従事している状態。他星系からの異邦人であるという点、長生者であるという点から、データを提供することによって己の価値を得ている。母星で領主の次男として生を受け教育を享受、その後父の座を継ぎ領主となった。幼少時、父と弟と共に他国の捕虜となり、その際に一人慰みものにされた経験がある。この経験が深く心に陰を落とすことになり、その後一切の恋愛沙汰に興味を示すことができなくなった。性交渉に対する忌避の念がとりわけ強く、統治に関してその歪みが映されることになる。ただひとり愛した妻との間にも子を成すことはなかった。他国との戦争の中で人間としての死を経験し、その後所謂吸血鬼として蘇る。己の体質のために他人と接触する必要が生まれ、現在の主義に移行していくことになる。いまは食事を控えているため常に飢餓状態。それによって不調が生まれ、倦怠感として身体に現れている。 家族構成(恋人なども含む) 結婚経験あり。妻とは死別。子は無し。現在は完全にひとり身状態だが、アークス内部組織によって妻のクローンが実験的に貸与されている。同居人はミチザネくん 人物、心証など特筆すべき点があれば ミチザネくん 幼いのになんてことをしてるんだおじさんはそういうの良くないと思うぞやめようちょっと人の話し聞きなさいこらセクハラはやめなさい。 ぽよみ:ほもしかいないかと思ってたらほも以外にもいたけどガチレズ先輩だったり性的マイノリティ大セールだったりするのでなんかすごい。みんな仲が良くてにぎやかでおじさんいいと思うけど子供に不必要になんかそういう知識植えつけるのは良くないと思うぞ! 任務に対するやる気 半ば投げ出していた自分の生にいま一度誰かのために使うという意義が生まれたため元気いっぱい他職も頑張っている状態。サブ職の近接で大怪我してもガンガン行こうぜできるくらいイシキタカイ系アークスになってるけどちょっと危ないんじゃないかな?失血死しないかな?落ち着こう?? + おじさん顔おえかき
https://w.atwiki.jp/magicman/pages/41899.html
こたつむりのカイロ C 火文明 (2) クリーチャー:ゼノパーツ 1000 ■このクリーチャーが出た時、このクリーチャーを破壊してもよい。そうしたら、相手は自身のパワーが最も低いクリーチャーを1体破壊する。 作者:メイカ フレーバーテキスト そのこたつむりは炬燵だけでは足りないほどに寒がりだった。 評価 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/avalononline-wiki/pages/1056.html
Last Update 2012/08/29 21 38 49 《こたつねこ》 属性 黄 移動色 ●●●● 攻撃 12 能力 【配置中】発動無属性マスに配置中、すべてのプレイヤーのほこら到達時のライフボーナスが1増加する レア SR-P 種族 珍獣 耐久 16 能力公募キャンペーンによりユーザーの能力案が採用されカード化された一品。 効果自体は使用者のみならず他のプレイヤーにも恩恵を与えるもの。 ライフが増えやすくなるということから《サラマンダー》や《古代樹の実》と相性がいい。 逆に相手のライフを増やさせることで《カティラ》の能力を発動させやすくることもできる。 また、ホルダーで祠到達時に最後に置くモンスターとして使えば、即座にその恩恵を得られる。 さらに次の防衛戦で負ければこのカードも消え、実質的に恩恵を自分だけのものとすることが可能だ。 入手手段が限られており、基本的に1人1枚しか所持できないタイプのカードだが、《コッペリアの夢》から呼び出せるため、そちらを複数積むことで擬似的に複数積みできる。 もっとも、コッペリアの夢も入手手段が限られているのだが……。 ▲ 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/zakuaku/pages/673.html
背景ピンク:TP不要スキル スキル名 習得方法 消費MP 消費TP 獲得TP 対象 効果 スロースタート 初期 - - 25 自身 自己回復、TP+25、低確率で睡眠 ☆今から本気出す! 初期 - 100 - 自身 攻撃能力大幅上昇+特殊スキル追加(2ターン) ☆霧のブレス 特殊 12% - - 敵全体 「☆今から本気出す!」効果中使用可能敵全体に氷属性のダメージ、睡眠付与 ☆ホワイトアウト 特殊 15% 25 - 敵単体 「☆今から本気出す!」効果中使用可能敵単体に防御無視の氷属性のダメージ、即死付与 パワータックル 初期 8 - 8 敵単体 敵単体にダメージを与える ☆こたつカウンター Lv18 - 55 - 自身 防御力1.5倍、狙われ率4倍、物理攻撃に80%の確率で超カウンター。カウンター中は動けないし、TPは0になる(速度+250/2ターン) ☆ポジションチェンジ Lv20 - 10 - 自身 状態異常と能力低下解除、防御力1段階上昇(4ターン) ☆EX.今から本気出す! 特殊 - 85 - 自身 「★竜王石」装備時限定攻撃能力大幅上昇+特殊スキル追加(2ターン) ★過剰防衛カウンター 大学 - 75 - 自身 パーティに柚葉必要物理攻撃にカウンター率100%・狙われ率6倍(2ターン/速度補正+250) パッシブ名 習得方法 期間 効果 こたつの支配者 Lv23 永続 自身のHP被回復率1.5倍、HP再生+3% ☆芸術王 会議 永続 TPC+6% ※永続パッシブ ☆ボードゲームの支配者 会議 一時的 反撃率+5%(☆こたつカウンターではなく通常の反撃)、防御+10%、TP再生+3% ☆闘技場の覇者 会議 一時的 攻撃力 魔法力+10%、TP再生+3% ☆真・仮装大会王 会議 永続 敏捷性+2%、TPC+6% ※永続パッシブ
https://w.atwiki.jp/25438/pages/541.html
憂「お姉ちゃん、朝ごはん食べた?」 唯「ん~……食べた~……」 憂「二度寝しないでね」 唯「ん……」 憂「お姉ちゃん寝ぼけてるよ?」 唯「だって、このこたつ温かくて気持ちいいんだもん……」 憂「もう……」 唯「デレデレデレデレドゥーン!」 憂「!!?」ビクッ 憂「ど、どうしたの……お姉ちゃん……?」 唯「『唯はこたつに呪われてしまった!』」 唯「『唯はこたつから離れることができない!』」 唯「ふ~……」 憂「お姉ちゃん! 二度寝すると学校間に合わないよ~!」 唯「デレデレデレデレドゥーン!」 唯「『憂はこたつに呪われてしまった!』」 唯「『憂はこたつから離れることができない!』」 憂「えっ!?」 唯「さぁ、おいで~……気持ちいいよ~」ジリジリ 憂「え……お、お姉ちゃん……」 ~~~~~ その後 平沢家 律「唯の奴、学校にも連絡しないでどうしたんだ?」 梓「憂も今日休みだったんですよ」 澪「姉妹揃って風邪でもひいたのかな……」 紬「それなら、私、明日沢庵持ってくるね!」 梓「(なんで沢庵……?)」 律「よし、じゃあ、押すぞ!」スッ ピンポーン 律「…………」 澪「…………」 紬「……誰も出ないね」 梓「ですね……」 律「なんで誰も出ないんだよ……」スッ ガチャッ 律「え?」 澪「ななっ、なんで鍵が閉まってないんだ……!」 紬「まさか……泥棒!?」 梓「えぇっ!?」 律「ゆ、唯ーっ! 憂ちゃんっ!?」ドドド 梓「(まさか、本当に泥棒なの……!?)」 梓「ゆっ……」 紬「あっ!」 澪「あ」 唯「あっ、みんな~」 律「何してるんだよ……憂ちゃんまで……」 唯「へへ~どうにも温かくてね~」 憂「デレデレデレデレドゥーン!」 澪「!!」ビクッ 憂「『梓ちゃんはこたつに呪われてしまった!』」 梓「え?」 憂「『梓ちゃんはこたつから離れることができない!』」 律「??」 唯「デレデレデレデレドゥーン!」 唯「『りっちゃんはこたつに呪われてしまった! 澪ちゃんはこたつに呪われてしまった! ムギちゃんはこたつに呪われてしまった!』」 唯「『りっちゃんはこたつから離れることができない! 澪ちゃんはこたつから離れることができない! ムギちゃんはこたつから離れることができない!』」 唯憂「えへへ~……」ジリジリ 梓「え? え?」 紬「二人ともしっかりして!」 澪「お、おいっ……!」 律「や、止めろーっ!」 ~~~~~ ピンポーン 和「誰もいないのかしら……」 和「確か、軽音部の皆は来てるはずなんだけど……」 ガチャッ 和「……不用心ね」 和「唯ーっ、憂ーっ! 家の鍵開けっ放し……って……」 和「やっぱり軽音部の靴……にしても静かね……」 和「唯、憂!」 「あっ、和ちゃん!」 和「唯なの? 何してるの? 暗くてよくわからないわ……」 パチッ 和「……あなた達、なんでこたつにくるまってるの?」 律「ふふふ……」 唯「いっぱい揃って嬉しいね!」 紬「デレデレデレデレドゥーン!」 澪「『和はこたつに呪われてしまった!』」 梓「『和先輩はこたつから離れることができない!』」 和「え?」 唯「和ちゃん、こっちにおいでよ~温かいよ?」 ジリジリ 和「ちょっ……」 唯「さあ~中はあったかいよ~」 ~~~~~ 律「なぁ、唯~?」 唯「な~に~……?」 律「私たち、一体いつまでこうしてるんだ~?」 唯「う~ん……わかんないや~」 唯「……でも」 紬「あったか~い……」 梓「温かくて気持ちいい……」 澪「リラックスしてるから、良い歌詞が思い浮かびそうだ……」 和「こたつに入るとこんなに心が落ち着くなんて……」 憂「zzz......」 唯「みんな気持ちいいなら、ずっといてもいいんじゃないかな~」 律「それもそうだなぁ~……」 唯「ふ~あったか、あったか……」 唯「冬はやっぱりこたつだね~」 ~完~ 戻る
https://w.atwiki.jp/negiko/pages/96.html
さて、そろそろ三月も真ん中を過ぎて。 まぁまだちょっと寒いゆーても、あちこち春らしい感じになってきとるわけで。 「・・・まき絵、起きなあかんて」 「・・・んん~・・・・・・」 いくらなんでもこの時期までこたつを出しっぱなしゆーんもどうかと思うわけやね。 まぁ、確かに夜はまだ冷えるし、なかなかしまいとうないゆうのもわかんねんけど。 でもな、まき絵。 「こたつで寝たら風邪ひく言うとうやろ? ほら、はよ起きー」 「う~・・・やぁだぁ・・・・・」 毎晩毎晩このやり取りせなあかんのやったら、もうさっさと片付けてまおうな、こたつ。 「こたつの中の眠り姫」 「あーもう、寝たらあかんてまき絵! ほら、起きてベッドまで行く!」 腰に手ぇ当てて、隣近所に迷惑にならんくらいの声で怒鳴って寝室へ行くように命令する。 でも、それくらいで解決するんやったら警察いらんっちゅーもんなわけで。 「・・・・・・・むぅ」 「布団かぶってごまかそうとしてもあかーん! はよ起きー!」 もう慣れた手つきでまき絵が引っ被った布団をつかんで思っきり引っ張る。 男子対女子、それも片方は寝ぼけとんねんからあっけなく引き剥がせ・・・剥がせ・・・あれ? 「ちょっ・・・なんでこんな重いねん! このっ、コラ、起きろーっ!」 ぐいぐい引っ張ってもなぜか布団がまき絵から離れん。 ま、まずい・・・ちょっとコレはまずいでいくらなんでも! 何がまずいってまき絵が風邪ひいてまうゆーんもあるけど『腕力でまき絵に負けた』なんちゅーことになったらボクどうすればええねんいやどうしょうもない!反語! なんでもう必死で布団を引っ張る、引っ張りまくる。 けれどしかし布団はまったくびくともせぇへんという。 な、なんでや、なんでやねん。 本気で焦り始めたそのとき、ふと違和感に気がついた。 ボクが引っ張っとる布団の向かい側、まき絵が包まっとる部分。 その端っこが丸まっとるのはなんでなんかなまき絵サン。 ・・・まさか。 「・・・あーっ!? ど、道理で重いはずや・・・思いっきり布団自分のほうに巻き込んどるやん!」 ――――そう、まき絵は自分の身体の下に布団引き込んで自分の全体重でしっかり布団を押さえとったわけやね。 そりゃー僕が膝立ちで引っ張っとるくらいやったら動かへんはずや。 ・・・お願い、そういうことにしといて何も言わんと、な? 何も言わん優しさゆーのもあると思うんや。 まぁそれはともかく、そうとわかれば対処は簡単。 さっきまでとは反対側に回り込んで、巻き込まれた布団の下に手を突っ込む。 そのままずりずりと手を奥に差し込んで、中でまき絵がつかんどる布団の端っこを探り当てる。 ・・・なんかやらかいもん触った気ぃするけど気のせいや、気のせい。 そしてその布団の端っこをしっかりつかんで、しっかり体勢整えて。 「せぇー、のぉー・・・・・よっ、と!」 「むぎゅっ」 思いっきり端っこを手前に引き寄せて放り上げる。 するとあーら不思議、さっきまでだんご虫みたいに丸まっとったまき絵が簡単に出てきましたよ? そのまま布団をテーブルの上に上げて、うつぶせのまま動かんくなっとるまき絵の体をゆする。 「ほら、まき絵、もー観念して起きぃなー。 さっ、ベッド行ってあったかくして寝よ、な?」 「うぅ~・・・・・・」 お、動いた動いた。 やれやれ、頼むからもうちょっとだけ聞き分けようなってほしいわ・・・ってうおーい!? 「ちょっ、まき絵?! 何こたつん中潜っとんねん! あかんて、ほこりっぽいから出てき!」 「やーだー、私ここで寝るもん」 「やーかーらー! かーぜーひーくーゆうとんねん!」 「だいじょーぶだよー、私風邪ひかないから」 「なんでやねん!」 「・・・」 「・・・・・・」 「・・・・・・・・・」 「・・・・・・アホやから、とか?」 「(こくこく)」 うっわ認めよったでこの子!? 確かにアホやアホやとは思とったけど自覚あったんやな! 「まーどっちかっていうとバカだけどね」 「大して変わらへんて」 思わず突っ込む。 アレか、まき絵は自覚あるバカやったわけか。 ある意味もうどーしょうもないな。 しかしまき絵は突っ込みスルーでさらにこたつの奥へと潜り込んでいきよる。 わかりやすう言うとアレやね、こたつのテーブルのトコで体育座り(コレ正式にはなんちゅーんやろな)のカッコで横になっとるわけやね。 ・・・いや、今そんなんはどうでもええねん。 「もーっ・・・まーきー絵ーっ! わがままゆーたらあかーん!」 半分自棄になりながら叫びつつ、まき絵の体をつかんで引っ張りだそうとしてみる。 けどまき絵もテーブルの足つかんで抵抗するからもうどうしようも。 しばらく出るの出えへんのと大騒ぎして、結局勝ったのはまき絵。 だってしゃーないやん・・・まき絵引っ張ったらこたつまで動いてまうねんもん・・・コンセント抜けるし上のもん落ちそうやし。 とまぁ、そういうわけでこたつの横で座り込んだままため息ついてしばらく頭抱えとったやけど。 「・・・・・・ん?」 くいくい、と服を引っ張られとるのに気づいて、すっかりこたつむりと化しとるまき絵のほうに目をやる。 まき絵はまー一体どないしたらそんなうまいこと丸まれんの?と聞きたくなるほど器用に体を折り曲げて、こたつの中からじーっとこっちを見てくる。 といっても仲間になりたそうとかそーゆーわけでもないやろうしね。 まぁ、まき絵がこっちのお願い(=こたつから出ろベッドへ行け)聞いてくれへんわけやからボクがまき絵のお願い聞く理由はないんやけども。 「何? どないしたん、まき絵」 ・・・こう聞かずにおれんのは後々拗ねると厄介なだけや、ホンマそんだけ。 べ、別に尻に敷かれたりしとるわけやないで、コレホンマホンマ。 「・・・・・・」 「・・・やから、何? 黙っとったらわからんやろー?」 そう尋ねても、まき絵は黙ったまんまでこたつの中からこっちを見上げとるだけ。 こう、顎の下に手ぇ置いて、こたつの中であったまって赤うなったほっぺで上目遣いで・・・・・・・・・ と、そこまで考えたところで慌てて目を逸らす。 あ、あかん!コレあかんて!反則やって! た、ただでさえ子供っぽいまき絵がこの上目遣いは・・・反則!何が何でも反則! ・・・とか、勝手にテンパっとったら。 「・・・・・・亜貴」 「ふぇっ?! な、何?!」 ・・・思いっきり声上ずってもうたし!情けな! 心の中で自分に思いっきり突っ込みながら、なんでもない振りして顔を近づける。 それでもまき絵は黙ったまんま、やからボクも黙ったまんま。 なんとも微妙な空気が漂いだしたころ、ぽつり、とまき絵が呟いた。 「・・・・・・入んないの?」 「へっ?」 「こたつ。 入んないの?」 ・・・いや、入んないのとか言われても。 そもそもキミがこたつん中ほとんど占領してもーとるのにどこに足入れろっちゅーねん。 はーあ、とでかいため息ひとつ。 「・・・入らへんよ。 ボクは風邪ひきとうないからベッドで寝るし」 やれやれ、と肩をすくめて立ち上がる。 さすがにあんだけまき絵とドタバタやったら疲れたわ。 まぁいくらなんでも一晩こたつで寝たくらいやったら風邪もひかんやろ・・・と、自分に言い訳して寝室に~・・・行かせてくださいまき絵さん。 「・・・まき絵? お願いやから手ぇ離してくれへんかな? ボクそろそろ寝たいねんけど」 「やだ」 即答?!即答なん?! ま、まさかボクがこたつから引っ張り出そうとした仕返しに自分が寝るまで嫌がらせするつもりとか? イヤホンマ勘弁して!寝かせて! と、まき絵に懇願するべきか一瞬迷った、そのとき。 「抱っこ」 自分の耳を疑うようなことを言われた気が。 「・・・・・・は?」 したので、聞き返してみる。 「抱っこ、して?」 ・・・聞き間違いやなかったみたいやね、残念ながら。 っちゅーか一体何を言い出しとるんやろねこの子は!いきなり『抱っこ』て! 「・・・あのなまき絵。 幼稚園児やないんやからそんないきなり『抱っこ』とか言うたかて誰も」 「抱っこ。 して。 亜貴」 ・・・押すかー、ココで押すかー。 あーもう、と拳でこめかみをぐりぐりと押さえながら、ため息交じりに尋ねる。 「・・・抱っこしたったら、ちゃんとベッドで寝てくれるんやね?」 「寝る。 亜貴が一緒に寝てくれるんなら寝る」 「いや、それはあかんから」 この子はホンマに何を言うとんやろね!? あかんやろ、常識的に考えて一緒に寝るんはあかんやろ! 「・・・それならやだ。 ここで寝る」 「いやそんな無茶な」 「じゃあ抱っこして。 あと一緒に寝て」 「・・・・・・・・・・」 ・・・どうしようもないな、ホンマ。 もうこうなったらお手上げ、降参、ボクの負け。 両手を上げて、参りましたのポーズをとりながら。 「――――はいはい、わかりました。 抱っこして、ベッドまで運んで、一緒に寝ればええんやね?」 ボクがそういうが早いか、「うんっ♪」と顔を輝かせてこたつから飛び出すまき絵。 ・・・一気に元気になったな、現金な娘や・・・・・ 苦笑いしながら、こたつから出てきたまき絵の膝裏と背中に手を回して持ち上げる。 いわゆる“お姫様抱っこ”の形。 こうせんとまき絵はへそ曲げるからな・・・ホンマにもう。 「・・・えへへ~・・・・・・♪」 「ご機嫌やね、まき絵・・・」 皮肉交じりに言うた、つもりやねんけど。 「うんっ♪」 満面の笑顔で返された。 ・・・あかん、ホンマ反則やわこの笑顔。 色々いいたいことあるはずやのに、この顔見たら何も言えんわ。 このへんやろうなぁ、ボクがまき絵に弱い理由って。 そんなことを考えながら、まき絵を寝室のベッドに寝かせて・・・・・・滅茶苦茶恥ずかしいけど、そのベッドに自分ももぐりこむ。 背中合わせになりたいとこやったけど、にこにこしとるまき絵を見たらそういうわけにもいかんくて。 しゃーないから、火が出そうなくらい真っ赤になった顔のまま、まき絵と向き合って横になる。 はよ目ぇ瞑って寝て・・・と祈るボクの気持ちとは正反対に、まき絵はじーっとこっちを見たまんま。 あ、明らかに何か期待しとるよね・・・勘弁して・・・とは思うんやけれども。 「えーっと・・・まだなんかあんの? まき絵」 「うん♪」 そんな笑顔で言われても。 もう反論する気力もなく、諦め混じりで尋ねる。 「・・・何? はよ言うて・・・・・・」 「腕枕」 「はい?」 「腕枕、して?」 ・・・・・・そう来るかー。 「・・・あんな? そうするとな、ボク明日の朝まき絵が起きるまで起きれへんやん? 朝ごはんとか」 「して? 腕枕」 「・・・えーっと」 「し・て? う・で・ま・く・ら(はぁと)」 「・・・・・・ハイ」 このわがままバカピンクめ・・・・・・いつか覚えとれ・・・・・・! 心の中でそう叫びつつ、まき絵の頭の下に腕を差し入れてやる。 案外軽い(バカやからかもしれんね)頭を乗っけて、にこにこしながら、まき絵が一言。 「――――お休み。 大好きだよ、亜貴」 そういって、目を閉じた。 ・・・・・・・・・・あーあー、もう。 どんだけわがままでも、どんだけ振り回されても。 ボクがどうしてもまき絵を嫌いになれへんのは、やっぱり。 こういう、どうしようもないくらい可愛いところのせいなんやろな。 そんなことを考えながら、まき絵の頭を優しく撫でて。 「・・・ボクも大好きやで、まき絵」 そう呟いて、目を閉じた。
https://w.atwiki.jp/aapose/pages/314.html
【このページのタグ一覧】 こたつ テレビ 座る 【外部サイト】 風景・背景アスキーアート保管庫Plus 民家>屋内>和室,洋室 やる夫AA録2 その他汎用AA>背景・風景>住居>和室,洋室 【キャラ別分類表】 三頭身モナー体型モナー体型/裸体 モナー体型/着衣 ギコ体型ギコ体型/裸体 ギコ体型/着衣 モナギコ小型モナギコ小型/裸体 モナギコ小型/着衣 ドクオ体型 八頭身八頭身男性体型八頭身男性/裸体 八頭身男性/着衣 八頭身女性体型八頭身女性/裸体 八頭身女性/着衣 八頭身小型八頭身小型/裸体 八頭身小型/着衣 特殊体型AA 拡大AA拡大AA/裸体 拡大AA/着衣 関連便利AA 【収録AA】 三頭身 モナー体型 モナー体型/裸体 【行動】/座る/こたつ [SPLIT] \ / (⌒) /// ̄ ̄| ∧_∧| ||. | 旦 (・∀・ )\__| ヽ\ ======== \ | | /※※※※ゞノ,_)  ̄ ̄ ~~~~~~~~~~~~~~~~[SPLIT] ∧_∧ ( ´∀` ) _____(つ日_と)___ / \ ___\ . \※ \______|i\___ヽ. ヽ\ ※ ※ ※|i i|.====B|i.ヽ \`ー──-.|\.|___|__◎_|_i‐  ̄ ̄ ̄ ̄| .| ̄ ̄ ̄ ̄| \| テレビ台 |~[SPLIT] ∧,,∧ _( ´・ω・) /\`'⊃(;;゚;;) \ ___ / ※ \_____|\__ヽ \※ ※ | |_三三|_ \ / ※ ※ ※!、_ |||__|、 `─────||ヽ───i§ ヽi |`~~[SPLIT] ○⌒\ ミ'""""'ミ ./( ´・ω・`) シングルベールシングルベール //\ ̄ ̄旦~ // ※.\___\ \\※ ※ ※ ※ ※ヽ \`ー──────ヽ ────────[SPLIT] _∧_∧ ___( ( ´・ω・)___ / \  ̄ ̄ ̄__\ . \※ \____|\____ヽ ヽ\ ※ ※ ※| |====B=| \`ー──-.|\|___l__◎..|ヽ  ̄ ̄ ̄ ̄| .| ̄ ̄ ̄ ̄| \| |~ _________ / / / / / / バタンッ! /_________/ / \ ※ ※__\ . \※ \_____※___|\____ヽ ヽ\ ※ ※ ※| |====B=| \`ー──-.|\|___l__◎..|ヽ  ̄ ̄ ̄ ̄| .| ̄ ̄ ̄ ̄| \| |~[SPLIT] ∧_∧ ( ´∀`) ( つ旦) |\ ̄ ̄ ̄ ̄ ,_ ,_ ̄ ̄ ̄\ /\ \ ( . .) .) \ / \|===================| \ ノ \ \ / \ _____ ( . .) .)\ ) |\____\ ⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒ | |r――‐t| |l\|| =:@: || |l ||  ̄ ̄ ̄|| \,|| ___||~[SPLIT] ∧_∧ (´∀` ) ( つ, / ̄ ̄ ̄目 ̄/\ /.∧ ∧目_ / / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ / ̄( ,,) 、 < / / | ヽ \____________ / (___ノ、 \ ノ  ̄ ̄ /  ̄ ̄ ̄ ̄[SPLIT] ∧_∧ .( ´∀`)∩ |\ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 旦~.\ ./..\\ .\_∧/ \|=================|´∀`) ゛\ / ∧_∧ と ) \ ノ ___/( ´∀`)ヽ___\  ̄ ̄ 〇旦〇  ̄[SPLIT] モナー体型/着衣 【行動】/座る/こたつ 現在収集中 上へ ギコ体型 ギコ体型/裸体 【行動】/座る/こたつ [SPLIT] ∧∧ /,,(,,゚Д゚) //\ ̄ ̄ ̄\ // ※.\___\ \\※ ※ ※ ※ ※ヽ \`ー──────ヽ  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄[SPLIT] ___ ∧ ∧ /\ \ // ____ _(゚Д゚,,) |\/ ̄ ̄| /\ 旦⊂ ) .\|. [ | \ ※\____\,ノ_ノ|\__|ヽ\ ヽ \ ※ ※ ※ ヽ \| | \`─----ー─-ヽ[SPLIT] _ ∧ ∧ _ 只 八 __ ____ l , ( ゚Д゚) 凵 l__l /\ .|| ̄ ̄|| -;;;;;;;;;;;;; (つ Ll ∧ ∧ ,,, / ) ;;;;;;;;;;;;;;;;;.||__|| `;;;;;;;;;;;;;; / ( )Ll ./ ノ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;..| l─lo|;;;;;;;;;;; / ̄ ̄ ̄/. |  ̄ヽ ( ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;  ̄ ̄ ̄;;;;;; / , (___ノ、 \ノ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; `~~~ ;;;;;;;;;;;;;;;;;; ~~~' ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;================================[SPLIT] ギコ体型/着衣 【行動】/座る/こたつ 現在収集中 上へ モナギコ小型 モナギコ小型/裸体 【行動】/座る/こたつ [SPLIT] ____(;゚;;) ∧∧ (;゚;;) __/ ∧_∧ (;゚;;)(;゚;;)\(´・ω・`)丿 / //_(´・ω・)(;゚;;)(;゚;;)(;゚;;)\ / 〈 〈※( つ ______ \ \ ~と( ※ ※ ※ ※ ※ ※ヽ\ \ \⌒ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ヽ \ \ `ー──o(´・ω・`)o──‐‐' \ ゝ、, ____________〉[SPLIT] モナギコ小型/着衣 【行動】/座る/こたつ 現在収集中 上へ ドクオ体型 【行動】/座る/こたつ [SPLIT] ヽ_('A`) ~♪ / ̄ ̄ヽ、)  ̄ ̄  ̄ ̄[SPLIT] 上へ 八頭身 八頭身男性体型 八頭身男性/裸体 【行動】/座る/こたつ [SPLIT] ∫ _____ ∧_∧ riii= |┌──┐| ̄|-、 ( ´_ゝ 「 ノ || || | ] / ⌒\/ /───┐ |└──┘| 」 / / ∧ \ / ̄ ̄ ̄ ̄`・、[ ̄ ̄ ̄ ̄] ̄ ̄| ( 二\ `'| X| | OO ~~ー⌒ ̄~~~--~~-~"~~ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄[SPLIT] ∧_∧ ( ´Д`) / \ _ | | | |_ |\ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \ ∧∧ ./\.\ \ /⌒(゚Д゚ ) ∧_∧/. \| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| | | (~冫 ,(・∀・ )⌒ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\.- | | /.| | ⊂二丶 ノ ノ /. .\\\ /.| | .| ⊂二二二 ノ\/ \(_)⌒Y⌒~[SPLIT] ∧_∧ .( ´Д`) ∧ ∧ / ヽ (. ´Д) ._| l. / ヽ  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\. ∧_∧ | | |ヽ\. \ (´Д` ) | ヽ ヽ\| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| \ /ノ (⌒つ | `ゝ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ \ | | ヽ.___ /. ∧_∧ \ ―. し と⌒__ソ ____つ ´Д`)つ _[SPLIT] 八頭身男性/着衣 【行動】/座る/こたつ 現在収集中 上へ 八頭身女性体型 八頭身女性/裸体 【行動】/座る/こたつ 現在収集中 八頭身女性/着衣 【行動】/座る/こたつ 現在収集中 上へ 八頭身小型 八頭身小型/裸体 【行動】/座る/こたつ 現在収集中 八頭身小型/着衣 【行動】/座る/こたつ 現在収集中 上へ 特殊体型AA 【行動】/座る/こたつ 現在収集中 上へ 拡大AA 拡大AA/裸体 【行動】/座る/こたつ 現在収集中 拡大AA/着衣 【行動】/座る/こたつ 現在収集中 上へ 関連便利AA 【行動】/座る/こたつ 現在収集中 上へ
https://w.atwiki.jp/chillout/pages/25.html
彼はそこでいつも、文庫本を読んでいた。 私は図書館に入ると、いつも最初に彼がいるか確かめる。 彼はいつも必ずそこにいた。少なくとも、私が彼に気づいてからはずっと。 毎日一番奥の窓の前の席に座っていた。きっと、それが彼の特等席なのだ。 私は彼がよく見える席に座って、鞄から本を取り出す。「サマータイム」。 読書嫌いな私には、この本でも読むのは大変だったが、図書館に来て何もしないよりはましだ。 私が図書館に毎日来るようになって、もう2週間が経っていた。 彼に関して解ったことは、「土日はいない」「平日は必ず開館時間から閉館時間までいる」 「席に座ってから帰るまでは絶対に席を立たない」ということだ。この2週間の成果である。 私は彼と一言も話したことはなかった。目を合わせたこともない。 全く知らない人なのに。なぜか気になってしかたなかった。 彼には何かしら、私を引きつける力があるのだ。そうに違いない。 日は傾き、気づけば時刻は午後5時5分前だった。私は席を立ちつつ、彼の方に目をやる。 彼も帰るところのようだ。今日こそ、話しかけよう。私は鞄を持つ手に力を込めた。 彼との距離を一定に保ちつつ、後ろをつけていく。これではまるでストーカーだ。 月は頭上に煌々と輝き、風が頬を撫でている。気づけばそこは私の通う高校の前だった。 驚いて視線を彼に戻すと───彼は消えていた。 翌日から、彼は図書館に現れなかった。私が図書館に来る目的は失われてしまったのだろうか。 彼はいっこうに現れなかった。時間だけが過ぎていく。私はふと、彼が座っていた席に座ってみたくなった。 彼の手がかりと言ったら、その席くらいだからだ。 私は窓際の席に腰掛け、窓の外を眺めようとした。そして、窓枠のところに何か紙があることに気づいた。 それは彼の写真だった。写真の日付は─── 本当なら、会うはずなのなかった人。 と言っても、話してもいないから微妙な関係だが。それでも私は会っていたのだ。十年前に死んだ男に。 図書館の人は皆、彼をよく知っていた。彼は亡くなった日もあの席に座っていたという。 あの席は彼の特等席だった。それは、明日から私の特等席になる場所。 墓に花を添え、手をあわせる。この小さな墓の下に、十年前に交通事故で死んだ男が眠っている。 事故のあった場所は、私が彼を見失った、私が通う高校の前。時間も私が彼を見失ったのと同じ時刻だった。私が思うに、彼は読み残した本を読みに来ていただけだったのだと思う。果たして彼は読み終わったのだろうか。そんな心配をしてしまう。 なぜあんなにも彼が気になっていたのか、自分でもわからない。 もしかして、彼は私に何かを伝えようとしていたんじゃないか、なんてことも考えてしまう。 しかし、私としては今までの出来事はただ偶然が重なっただけに過ぎないと思うのだ。 彼はたまたま本を読みに来ていた。それを私がたまたま見つけた。それだけだ。 立ち上がって、背伸びをした。 陽は傾き、辺りは朱に染まっていた。墓も朱に染まっていた。 「さよなら、十年前の読書家」 私は彼にそう囁き、墓を後にした。
https://w.atwiki.jp/siiku/pages/81.html
https://w.atwiki.jp/oreqsw/pages/2104.html
~談話室~ 俺「よいしょ……よいしょ……っと」 ラル「俺。一体それはなんだ?」 俺「よっこらせ! ふぅ……これはな。扶桑の人を堕落させる魔の暖房器具だ」 ラル「魔の……暖房器具?」 俺「そうだ。一度でも足を踏み入れたら最後、そいつから”動く”という思考を奪い取る」 ラル「そうなのか……?」 俺「あぁ。こんな冬場は特に、な」 俺「よしっ。いい具合に温まってきたな……それじゃ」 ラル「待てっ!」 俺「うゎ! びっくりした……いきなりどうした?」 ラル「今の話を聞く限りこれは危険な代物みたいじゃないか。そんなものにお前を入れさせるわけにはいかない!!」 俺「(……もしかして、グンドュラ。大げさに解釈したな)」 おそらく彼女はこの物体が呪われた人食い器具か何かと勘違いしているのだろう。 だから、そんな危険なものに自分を入れさせないと、こうして腕を掴んでいるのだ。 ラル「駄目だぞ! 絶対に入らせないからな!!」 俺「ははっ! 大丈夫だって!」 ラル「お前の大丈夫は信用できないんだ!」 俺「えぇ!? なんでだよ!?」 ラル「胸に手を当てて今までのことを思い出してみろ!!」 俺「え……あ……あぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」 ラル「思い出したか?」 俺「……その、すいませんでした」 ラル「だから……もう」 俺「でも。俺はグンドュラと入りたいな……この中に」 ラル「私もかっ!?」 俺「あぁ。絶対に気持ちいいぞぉ。俺が保障するよ」 ラル「だけどっ」 俺「二人一緒なら怖くないだろう?」 ラル「何かあったら……守ってくれるか?」 俺「当たり前だろう? 自分の女を守らない男がどこにいるよ?」 ラル「……そうだな。お前はそういう男だったな」 俺「じゃあ……よっこらせっと」 ラル「……こ、これは!?」 俺「どうだ? 落ち着くだろう?」 ラル「あぁ。暖炉とはまた違った温もりが味わえるな……なんというか、優しく包まれている感覚というか」 俺「だろ? 扶桑にいたときは冬によくお世話になってたんだ」 ラル「お前もこれを使っていたのか?」 俺「そりゃ、使ってなきゃ色々と準備できないだろ?」 ラル「そう、だな……(私が知らない頃の俺も……こうして、この中に入っていたんだな。ふふっ)」 俺「どうした? 急に嬉しそうに笑い出して」 ラル「いや……何でもないさ」 俺「何だか静かだな……ラジオでも流すか」 ンンー ラル「何をしているんだ? 横着しないで出て、取りに行けば良いじゃないか」 俺「言っただろう? 一度入ったら”動く”という思考を奪い去ると」 ラル「たしかに……一度入ると出たくなくなるな」 俺「あぁ。届かないや……しょうがない」 ヨッコラセ ラル「……ふぅ」 ヌクヌク 俺「あぁ……さむい」 モゾモゾ ラル「ラジオは取れたか?」 俺「もちろん……」 ラジオから流れ出る、どこか錯乱状態にある若い男の声。 小説でも朗読しているのだろうか。 狂気に満ちた笑い声にはやたら迫力が詰まっており ラル「いきなり騒がしいのが出たな……」 オレハ、ニンゲンデモテンシデモナイ! ニチョウケンジュウダァ!! 俺「消すか」 ハレルヤ!ハレ カチッ …… ラル「俺……」 俺「どうした?」 ラル「たしかに……このコタツは温かいには温かいんだが」 俺「だが?」 ラル「上半身は寒いんだ。特に下が暖かいだけに温度差があって、辛いんだ」 俺「む。言われてみれば……じゃあ、コタツで寝ると風邪を引くという話は温度差が原因なのか……」 ラル「風邪を引いては大変だ。けどコタツの中には入っていたい。そんな訳で少し邪魔するぞ」 ボフッ 俺「な!? どうして俺の上に座るんだよ!? ///」 ラル「こうすれば……上も下も温かいだろ? ///」 俺「だけど……!!」 ラル「何か問題でもあるのか?」 ニヤニヤ モゾモゾ 俺「(まずい。グンドュラの肉感的かつ弾力のあるヒップの感触がダイレクトに伝わってくる! おまけに髪から漂う匂いとかが!!)」 ラル「ふふっ。どうした?」 俺「おまえ……狙って、やってるだろ……!!」 ラル「さぁな? ふふふっ」 俺「こいつ!」 ラル「……ッ!?」 俺「あぁ……いい匂い」 ラル「こ、こら! 髪に顔を埋めるな! 匂いを嗅ぐなぁ!」 俺「グンドュラは……こうされるのは嫌いか?」 ラル「……」 俺「…………グンドュラ?」 ラル「お前のそういうところは……ずるいよ」 俺「ずるい?」 ラル「惚れた男から触られて、嫌なわけ……ないだろ?」 俺「……」 ラル「あのとき、お前が追いかけて来てくれたとき。正直に言うと……嬉しかった」 俺「グンドュラ……」 ラル「魔法力も残っていなくて。殆ど歩兵と変わらないお前が、それでも……私やみんなのために追いかけて来てくれたとき、私は嬉しいと思ってしまったんだ」 ラル「本来なら送り返さなければならなかったのに。地上から私たちを見上げるとき……私はどうしようもなく嬉しくなった。同時に……やっぱり、私は」 ラル「お前のことが好きなんだな、と自覚したよ」 俺「そ、そうか……」 ラル「だけど! あのあとはいただけないな!!」 俺「え、あ、いや……そのっ」 ラル「もう二度と! 勝手に突っ走らないと約束できるか?」 俺「……はい。約束します」 ラル「……よろしい。なら誓ってもらおうか」 俺「誓い?」 ラル「……んっ」 俺「……ん」 ラル「……やっぱり、これはいいな」 俺「グンドュラ……もっと、いいよな?」 ラル「あぁ……きて」 ~その後~ ロスマン「それで? それから、そのままコタツで寝てしまって。どういうわけだか俺さんが風邪を引いてしまったと?」 俺「いやぁ……面目ない」 管野「馬鹿は風邪引かないっていうのは嘘だったんだな」 俺「おい、やめろ。まるで俺が馬鹿みたいじゃないか」 管野「違うのかよ? 火燵で寝ちまって風邪引いてるじゃねぇか」 俺「ちくしょう」 ロスマン「とりあえず俺さんは自室療養を続けてください。観測班からネウロイの活動報告はまだ来ていませんから早い内に治してくださいね?」 俺「あぁ……すまないね」 管野「じゃ、オレたちはもう行くからな」 ロスマン「お大事に」 俺「あぁ……行っちゃった。それにしても、おかしいなぁ……身体は丈夫な方なんだけどなぁ……」 コンコンッ! 俺「はい?」 ラル「私だ。いま、大丈夫か?」 俺「あぁ。平気だけど」 ラル「失礼する」 俺「よぉ……こんな風になっちゃったよ」 ラル「いつぞやとは立場が逆になったな」 俺「まったくな……って、まさかとは思うけど……」 ラル「そのまさかだ。今日一日、私が付きっ切りで看病してやろう!」 俺「え、えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?」 おしまい 看病編に続く……のか……?