約 2,480,657 件
https://w.atwiki.jp/blazblue/pages/2121.html
対ハザマ戦 お前からは……戦場の臭いがする……争いを産む臭いだ……! -- (名無しさん) 2012-12-03 19 50 02 対ハクメン戦 これが噂に聞く六英雄ハクメン……この迫力……さすがだな…… -- (名無しさん) 2012-12-03 20 18 09 対ライチ:お前昔第七機関にいたそうだな。ココノエという名に聞き覚えはないか? -- (名無しさん) 2012-12-16 22 24 24 昇段:作戦通りだ! -- (名無しさん) 2013-01-10 15 21 50 対ココノエ 五年前の事象兵器奪取作戦…忘れたとは 言わせんぞ、ココノエ! -- (名無しさん) 2013-12-25 11 51 38 対セリカ戦:その人形は…まさか製作者はココノエというのではないだろうな? -- (名無しさん) 2014-11-04 23 07 49 対Λ:その姿…お前、ココノエの関係者か? 奴はどこにいる? 正直に答えろ! -- (名無しさん) 2014-12-04 00 07 47
https://w.atwiki.jp/bbst/pages/64.html
「オリジナルユニット」と呼ばれ、全ての事象兵器の元となったユニット。詳細は不明。 所持者 名称 形状 ゲーム内の台詞 備考 ? アマテラスユニット? レイチェル ツクヨミユニット ? レイチェル 絶対防御を展開する、時固めのツクヨミ ハクメン スサノオユニット ハクメン本体? ハクメン 元はハザマの身体、時斬りのスサノオ
https://w.atwiki.jp/blazblue/pages/731.html
クリアできました!参考になりました! -- (名無しさん) 2010-08-17 12 43 54
https://w.atwiki.jp/bbst/pages/40.html
テイガーについて 名称テイガー(TR-0009)。通称「赤鬼」。体内に自爆装置を搭載している。 ココノエからハクメン回収の命令を受けている。 戦場でνの同一体と会ったことがある。(テイガーを瀕死にしたのは同一体?) ν曰く「模倣事象兵器搭載個体」(体内にニルヴァーナの中枢機関のレプリカを搭載)。ニルヴァーナが反応したのもこのレプリカが共振した為。 アラクネ曰く「ココノエの玩弄物」 蘇生のために「鬼の細胞」を移植され、外見はかなり変わっているらしい。 見た目に反してチマチマした事が好き。 他キャラのシナリオ バングから悪党と勘違いされる。 ライチからは「放っておいて」と突っぱねられる。 魔道書に対抗できる力を研究するために、蒼の魔道書の所有者であるラグナを追っている。 他キャラがハクメンと戦闘している最中に、事象干渉の機器を設置していた。ハクメンが消えるのはこれが原因。 ハクメンのセリフから、「鬼」と呼ばれる異形の遺伝子が混ざっているらしい。
https://w.atwiki.jp/blazblue/pages/334.html
アーケードモードお約束 固定対戦相手ラグナ ジン ノエル レイチェル テイガー タオカカ ライチ アラクネ バング カルル ハクメン Λ-11- ツバキ ハザマ アーケードモード お約束 戦闘前や戦闘後の会話イベントがある4、8、9試合目はお互いに関係・縁のあるキャラが務める。(一部関係のないキャラも居るが・・・) 最終10試合目はラスボス戦で通常はハザマ(ボス性能)が務める。例外としてジンとハザマだけはラグナ(ボス性能)が務める。 固定対戦相手 ラグナ 4試合目:Λ-11- 8試合目:レイチェル 9試合目:ジン 10試合目:ハザマ ジン 4試合目:ハザマ 8試合目:ノエル 9試合目:ツバキ 10試合目:ラグナ ノエル 4試合目:テイガー 8試合目:ツバキ 9試合目:Λ-11- 10試合目:ハザマ レイチェル 4試合目:ジン 8試合目:Λ-11- 9試合目:ノエル 10試合目:ハザマ テイガー 4試合目:ライチ 8試合目:Λ-11- 9試合目:ハクメン 10試合目:ハザマ タオカカ 4試合目:カルル 8試合目:ライチ 9試合目:Λ-11- 10試合目:ハザマ ライチ 4試合目:バング 8試合目:テイガー 9試合目:アラクネ 10試合目:ハザマ アラクネ 4試合目:タオカカ 8試合目:カルル 9試合目:ライチ 10試合目:ハザマ バング 4試合目:タオカカ 8試合目:アラクネ 9試合目:ジン 10試合目:ハザマ カルル 4試合目:ツバキ 8試合目:ライチ 9試合目:レイチェル 10試合目:ハザマ ハクメン 4試合目:テイガー 8試合目:ジン 9試合目:ラグナ 10試合目:ハザマ Λ-11- 4試合目:テイガー 8試合目:ハクメン 9試合目:ラグナ 10試合目:ハザマ ツバキ 4試合目:カルル 8試合目:ジン 9試合目:ノエル 10試合目:ハザマ ハザマ 4試合目:ノエル 8試合目:Λ-11- 9試合目:ハクメン 10試合目:ラグナ
https://w.atwiki.jp/nyuu/pages/2.html
ν-13 -CF 1.0 設定・基本性能 通常技 必殺技 立ち回りなど 固め・崩し・小ネタ 補正表 コンボ コンボ キャラ対策 ラグナ ジン ノエル テイガー タオカカ レイチェル アラクネ ライチ バング カルル ハクメン ツバキ ハザマ μ-12 λ-11 マコト ヴァルケンハイン プラチナ レリウス アマネ バレット アズラエル イザヨイ カグラ テルミ ココノエ セリカ ナオト ヒビキ ナイン イザナミ Es マイ ν-13 -CP 2.0 設定・基本性能 CP 1.0からの変更点 通常技 必殺技 立ち回りなど 固め・崩し・小ネタ 補正表 コンボ コンボ キャラ対策 ラグナ ジン ノエル テイガー タオカカ レイチェル アラクネ ライチ バング カルル ハクメン ツバキ ハザマ μ-12 マコト ヴァルケンハイン プラチナ レリウス アマネ バレット アズラエル イザヨイ カグラ テルミ ココノエ ν-13 +CP 1.0-1.1 設定・基本性能 CSEXからの変更点 通常技 必殺技 立ち回りなど 固め・崩し・小ネタ 補正表 コンボ コンボ コンボパーツ 暫定コンボまとめ キャラ対策 ラグナ ジン ノエル テイガー タオカカ レイチェル アラクネ ライチ バング カルル ハクメン ツバキ ハザマ μ-12 マコト ヴァルケンハイン プラチナ レリウス アマネ バレット アズラエル イザヨイ カグラ テルミ ココノエ Λ-11 +CS-EX 設定・基本性能 CS2からの変更点 通常技 必殺技 立ち回りなど 補正表 コンボ 基本事項 地上コンボ 4B始動 3C始動(重力コンその他) 対空始動 各種サマナー始動 地上投げ始動 空中投げ始動 各種技始動 キャバリエ始動 低ダコン キャラ対策 ラグナ ジン ノエル レイチェル テイガー タオカカ アラクネ ライチ カルル バング ハクメン Λ-11 ツバキ ハザマ μ-12 マコト ヴァルケンハイン プラチナ レリウス +CSⅡ 設定・変更点 各種技性能 立ち回りなど コンボ キャラ対策 ラグナ ジン ノエル レイチェル テイガー タオカカ アラクネ ライチ カルル バング ハクメン Λ-11 ツバキ ハザマ μ-12 マコト ヴァルケンハイン プラチナ +CS 設定 変更点 カラー一覧 通常技 必殺技 コンボ(&補正表) 立ち回り 固め・崩し・小ネタ よくある質問 vsラグナ vsジン vsノエル vsレイチェル vsテイガー vsタオカカ vsアラクネ vsライチ vsカルル vsバング vsハクメン vsΛ-11 vsツバキ vsハザマ ν-13 +CT キャラ設定 カラー一覧 通常技 必殺技 Q&A コンボ コンボ置き場 コンボ仮まとめ 固め 崩しネタ 小ネタ 基本の動かし方 vsラグナ vsノエル vsジン vsレイチェル vsテイガー vsタオカカ vsアラクネ vsライチ vsカルル vsバング vsハクメン vsニュー リンク 公式 ARC SYSTEM WORKS OFFICIAL WEBSITE BLAZBLUE 攻略BBS (したらば) BLAZBLUE BBS ν-13 Part9 +過去ログ ν-13 Part8 ν-13 Part7 ν-13 Part6 Λ-11 Part15 Λ-11 Part14 Λ-11 Part13 Λ-11 part12 Λ-11 part11 Λ-11 part10 Λ-11 part9 Λ-11 part8 Λ-11 part7 Λ-11 part6 Λ-11 part5 Λ-11 part4 Λ-11 part3 Λ-11 part2 Λ-11 part1 ν-13 part5 ν-13 part4 ν-13 part3 ν-13 part2 ν-13 part1 雑談BBS あんな書き込みをして喜ぶか!変態どもが!!! BLAZBLUE BBS雑談用 雑談スレPart3 雑談スレpart2 雑談スレpart1 更新履歴 取得中です。 today - yesterday - total - ここを編集
https://w.atwiki.jp/terachaosrowa/pages/5650.html
大阪ドームにて熱斗たちと別れたハクメンは進路を名古屋方面に向けて疾走する。 この世界に災厄を振りまく「凶(マガト)」――混沌の歌姫(テラカオス・ディーヴァ)と化した風鳴翼を刈り取るために。 「……どういうわけだ? 奴の動きが止まっている?」 走っている途中で、ハクメンが翼から発せられた混沌の気を辿ってみたが、翼の動きが名古屋で止まっているのを感じた。 実は翼はどこぞのかませ犬ドラゴン軍団を倒したものの、移動するための足であった列車を破壊されてしまい、新しい乗り物を探すために名古屋で立ち往生しているのだ。 「まあいい。 理由はなんにせよ、動かず止まっているのなら都合がいい。 死国の者達の被害を気にせずに戦えるからな」 ハクメンにとっては翼が名古屋に留まってくれているのはありがたいことだった。 自分と同格の力を持つ悪魔将軍を除き、翼相手に死国及び拳王連合軍で勝てる人間はほとんどいない。 もし大阪に近づく前に自分の手で翼を討てれば、死国の者達に被害を及ばすことはなくなるからだ。 破天荒集団である死国の面子に仲間意識を抱いているかは正直微妙なところだが、彼らも来るべき主催陣やユウキ=テルミ、邪悪なマーダー、そしてテラカオス候補者を残らず駆逐するためには貴重な戦力だ。 そういう意味では失うには惜しい者達である。そんなことを考えながら、ハクメンは大阪の路上をひた走る。 名古屋で足を止めているとはいえ、翼のテラカオスたる力は参加者を屠る度に増加しているため、翼が自分の力を超えてしまう前に急いで仕留めねばならない。 それでもこの前に見せた、時を斬りながらの移動なら一時間もしないうちに名古屋につくだろう。 何かしらイレギュラーな事態さえ起こらなければ、翼を十分に殺処分できるだろう。 だが、ここで彼にとってイレギュラーな事態に直面する。 「!? この気配は……?」 ふと、周辺に強い「凶」の気配をハクメンは感じた。 風鳴翼……ではない。それよりかは弱い「凶」だ。 しかし、とても無視できない強大な「凶」の持ち主の気配をハクメンは察知した。 「現状は風鳴翼ほどではないが……これは放置すれば彼奴以上の災厄をもたらす今すぐ刈らねばならない『巨悪』だ!」 すぐにでも討たねばならぬ「巨悪」がいる故に、ハクメンはどうしても寄り道しなけばならなかった。 ハクメンは名古屋方面に向けていた足を止め、今しがた感じ取った「凶」の持ち主に向けて方向転換し、時を斬りながら高速で現場に向かった。 そして、討つべき巨悪はものの数分で見つかった。 それは大きな大きなバイクに乗っていた。 弦十郎の運転するジェットスライガーに大人数で箱乗りしていたネオ・クライシス帝国御一行は、今まさに大阪に入ろうとしていた。 以前は一つの県を移動するのに八時間以上かかった集団だったが、今度はたったの二時間半で滋賀県から奈良県をまたいで大阪まで高速移動をしていた。 これは超絶マシンであるジェットスライガーによる恩恵である。 ジェットスライガーの最高時速はなんと1300km。 これに8人以上の参加者が乗っているとはいえ、大作りな分、馬力は並のバイクを超えているので駆動には問題ない。 もちろん、音速を超える速度をだそうものなら、仮面ライダーや人外である光太郎たちはまだしも、真人間の響子と友紀の体が耐えられるわけもないため最高時速は出せない。 さらに小回りの効かないバイクなので、障害物を避けていくためには更に速度を落とす必要がある。 それでも二つの県を三時間足らずで移動できるほどのスピードは確保できていた。 彼らの目的は、危険な食人鬼としてネットで騒がれ、主催にも指名手配されるようになった弦十郎の姪である風鳴翼に会うために、彼女が狙っているらしい拳王連合軍のいる大阪への先回りであった。 風鳴翼が本当に食人鬼と化しているかの真偽を8人は知るよしもないが、真偽のどちらにせよ被害の拡大の阻止のために止めねばならず、接触は避けられなかった。 しかし、それに加えて一行が大阪に向かうのに新たな目的が生まれようとしていた。 きっかけは目的地である大阪と拳王連合軍に対して情報収集をしている時だった。 「これは……?」 「ヒドイ!」 「略奪だけに飽き足らずに破壊に虐殺……拳王連合軍め、ゴルゴム並の最悪の連中じゃないか!」 弦十郎から借りたノートパソコンから映し出された情報に、響子と路空と光太郎は苦い顔をした。 ネットでの情報より、拳王連合軍の自重を知らない数々の所業を光太郎たちは見てしまったのである。 野球と称したデス・ゲームを仕掛け、無差別攻撃によって多くの県を破壊する様は、都庁同盟軍と同じく、光太郎たちにも拳王連合軍を最悪の破壊集団であると印象付けさせた。 更に今向かっている大阪では物資の略奪に加えて街から退避した民間人の虐殺まで行っている。 ガンダムの砲撃から無辜の民間人を守るために己の機体を盾にして散った、巨大ロボ・ロードビヤーキー。 その思いを踏みにじるように砲撃でロードビヤーキーの後方にいる民間人を焼き尽くしたガンダムの邪悪な姿を映した動画を見たときは、光太郎は思わずパソコンの画面を叩き割りたくなったが堪える。 (ちなみに、ロードビヤーキーが民間人を庇って散ったというのはネットでの評価の話であり、実情は全く違うのだが、光太郎たちは知る由もなかった) 「拳王連合軍……翼と共に止めねばならんな」 「こいつらが抱えているのは闇なんてもんじゃない……奪って壊すだけのただのケダモノだ」 「あまりにも無軌道すぎる破壊行為の数々……彼らの放置はそこらのマーダーより危険だね。 最後に残った土地である、この日本も消滅させそうな勢いだよ」 拳王連合軍の所業には弦十郎は静かに怒っていた。 さらに闇に堕ちた矢車でさえ、拳王連合軍の行いを唾棄する。 心を持たないキュゥべえでさえ危険視していた……もっとも、キュゥべえの場合は日本がなくなってしまうと任務である魔法少女からのエネルギー収集ができなくなってしまうのは困るという意味合いだったが。 「弦十郎さん、姪の翼ちゃんを止めるのは大事だと思うが……俺は……」 怒りに震える光太郎。 正義の味方である彼は拳王連合軍の所業をとても許せなかった。 故に、拳王連合軍をすぐにでも倒したいと考えていた。 「大丈夫だ、俺も今、君と似たようなことを考えていたよ」 光太郎が皆まで言わずとも、弦十郎は理解し、考えは同調していた。 ひとりのOTONAとして、彼もまた拳王連合軍を止めたいと思っていた。 「それじゃあ……」 「ああ、翼はもちろん止めるが、同時に拳王連合軍も止めよう。 俺たちならそれがそれができるはずだ」 「うつほも手伝うの!」 「フッ……妹と弟候補がそう言うなら、俺も人肌脱ぐか」 「こいつらは必ず倒そう、未来のためにも」 「珍しく気が合うわねキュゥべえ。私もそう思うわ」 光太郎に同調するように、仲間たちは次々と彼の意志に賛同していく。 その中で響子がノートパソコンのある画面を開く。 映し出されているのはカオスロワちゃんねるの掲示板だ。 「光太郎さん、この掲示板によると、拳王連合軍と戦っているホワイトベース組という名前の対主催グループがあるみたい。 戦況はホワイトベース組が押されているようだけど、私達が加勢すれば戦況は好転するかもしれないわ」 なお、ホワイトベース組にはクラスメイトの苗木や十神がいることを響子はまだ知らない。 「ならば急いでホワイトベース組に加勢しよう。 できれば翼ちゃんが到着する前に拳王連合軍に引導を渡したいところだな」 こうして(ネットの情報に踊らされているのも気づかず)、六人の中で拳王連合軍打倒の意志が固まった。 ……そう、八人いる中の六人は。 バイクの後部座席の方で姫川友紀はいじけていた。 というのも世界を救う予言の書(本物)を彼女は所持しているにも関わらず、ネオ・クライシス御一行は誰も予言を信じてくれなかったのだ。 二時間かけて説得しようとしたが、帰ってきたのは「野球で世界が救えるわけないだろ」という失笑の言葉だけであった。 (野球には世界を救えるだけの魔力があるのに、誰も信じてくれないよ……) ぶっちゃけ、常識的に考えれば野球で世界を救うなど眉唾もいい話だった。 それでも野球の力を愚直に信じる友紀からすれば、野球を玉遊びとしか思わず、その力を信じない光太郎達の方が滑稽に思えた。 故にすっかりすねてしまった。 (この人達についていっても野球してそうにくれないよ…… 予言によると世界を救うには『野球・歌・器・巫女・勇者』が全て揃わないといけないのに) このまま予言について懐疑的な光太郎達についていっても、野球はしてくれないだろう。 それどころか『歌』の部分はアイドルである自分が補うのでまだしも、他の『器・巫女・勇者』も揃わないかもしれない。 それでは予言を達成できないと焦る友紀。 そこに友紀の目に、パソコンの画面に映る拳王連合軍の掲示板が目に入る。 (……拳王連合軍も曲がりなりにも野球チームよね? いっそ、彼らに取り入ろうかしら?) 友紀の脳裏にマーダーのチームに寝返るという恐ろしい考えがよぎる。 (もちろん、光太郎さん達に負けるような弱いチームだったら意味がないわ。 でも、仮に光太郎さん達を倒せるような強者揃いだったら……それは間違いなく最良の戦士ね) もちろん、ただで寝返る気はない。 あくまで実力者揃いのネオ・クライシス帝国を倒せる実力を示した場合のみである。 予言達成のためにマーダーチームに入ろうとするのはひどい考えだが、予言を達成して世界を救うためには善悪云々に拘っておられず、滅亡を回避するためには仕方のないことだと彼女は考えていた。 (もっとも、なんで世界が滅びかけているのかは彼女は知らないが) 光太郎達の影で友紀はよからぬことを考えていた。 一行が拳王連合軍に負けることがあれば、彼女は即座に一行を裏切って拳王連合軍に取り入るだろう。 さらに友紀の他によからぬことを考えていた者がもう一人いた。 パソコンに映し出された掲示板や動画を食い入るように見つめているクライシス皇帝である。 (拳王連合軍の攻撃性と残虐性……実に素晴らしい。 是非、このクライシス皇帝の臣下にしておきたいところだ) これまでのギャグ行動とネタ言動のせいで忘れ去られがちだが、このクライシス皇帝は主催を潰し次第、人類抹殺を考えている悪の親玉である。 そんな皇帝にとって拳王連合軍の実力の高さと悪辣さは、後の人類抹殺計画にはまさにうってつけの逸材であったのだ。 (しかし、どうやって味方につけようか? 光太郎達は拳王連合軍を殺る気満々であるみたいだしな) 拳王連合軍は潰されるには惜しい連中だ。 そのためにどうにかして臣下に加えたいが、光太郎達は倒す気であるようだし、説得も難しそうだ。 (はて、どうしたものか?) どうにかして策を考えようとするクライシス皇帝。 光太郎達はそんなクライシス皇帝の昏い計画を練っているなど知る由もなかった。 そして一行を乗せたジェットスライガーは大阪府に入った。 遠くに見える街では空を飛ぶ木馬のような戦艦と、港に鎮座する空母、そして沢山の黒煙がモクモクと空に昇っていた。 激しい戦いが現在進行形で繰り広げられているようだった。 「もうすぐ、大阪に入るぞ! みんな、戦いの準備をするんだ」 「ああ、わかった」 「「「変身!」」」 弦十郎の声と共にデイパックにノートパソコンはしまわれ、光太郎、クライシス皇帝、矢車の三人は仮面ライダーに変身して臨戦態勢に入った。 仮面ライダーが三人いれば拳王連合軍や翼が襲ってきても何も怖くない……一行はそう思っていた。 「……あれは?」 弦十郎が前方を見ると、500mほど先に侍風の男が立っていた。 対主催の参加者か、はたまたマーダーだろうか? ……それを考えるよりも早く、侍風の男――ハクメンはジェットスライガーを捕捉するやいなや、時を斬って高速移動し、一瞬でジェットスライガーに肉薄した。 「なっ……」 「に!?」 驚く弦十郎と光太郎、他の六人はあまりにもハクメンの動きが早すぎて肉眼での捕捉さえできなかった。 そして刀は容赦なく振るわれた。 その刃の矛先は――クライシス皇帝。 彼を刺殺さんと、切っ先はクライシス皇帝の胸元へ向かう。 「危ない! クライシス皇帝!」 ただ一人、直感でハクメンの狙いがクライシス皇帝だと気づいた光太郎が動く。 光太郎はハクメンの刃へ腕を伸ばして、刃を止めようとする。 右手のひらにハクメンの刃が深々と刺さり、光太郎の手は夥しい出血をした。 だが、それでもハクメンの刃は止まることなく、光太郎の手のひらを貫通し、クライシス皇帝の胸元に深々と刺さった。 「ぐわあああああああああああああ!!」 「く、クライシス皇帝ーーーッ!!」 クライシス皇帝は胸を刺されて悲鳴をあげる。 仲間を刺されたと見て、光太郎も悲鳴をあげ、続くように他の仲間達も悲鳴や驚きの声を上げた。 「チッ!」 「うにゅ!! よくもクライシス皇帝を!!」 矢車と空がキックや弾幕で反撃に移るが、ハクメンはそれより早く刀を引き抜き、攻撃をかわしながら距離を取った。 突然の敵の攻撃に対して、弦十郎は急いでバイクを停めて、クライシス皇帝以外の全員がバイクから降りた。 刺されたクライシス皇帝はバイクの上でぐったりとしている。 「クライシス皇帝! しっかりしろ!!」 光太郎は自分の右手にできた風穴の痛みも気にせず、動かなくなったクライシス皇帝に必死に呼びかける。 しかし皇帝からの返事はなく、光太郎を大いに焦らせた。 そこで響子とキュゥべえはクライシス皇帝を見る。 「……大丈夫、気を失っているだけ。まだ息はあるわ」 「光太郎の咄嗟の行動と、スーツの防御力に救われたようだね」 「本当か、二人とも? それは良かった」 キュゥべえの言ったとおり、光太郎の己が傷つくことも厭わない献身的な行動と、オーガのスーツによる防御力により、クライシス皇帝は奇跡的に一命をとりとめていた。 「しかし、いきなり襲いかかってきたアイツは……!」 キッと、光太郎は仲間を殺そうとしたハクメンを睨みつける。 光太郎だけではなく、弦十郎も、矢車も、空も戦闘状態に入ろうとしていた。 「くッ……浅かったか、邪魔が入りさえしなければ!」 「貴様ッ!!」 ハクメンはクライシス皇帝を殺しきれなかったことに歯噛みし、光太郎はそんな彼に対して怒りを顕にする。 「我が名はハクメン! 全ての悪を滅する者! 他の者には用はない、その男を渡せ」 「なんだと!? なぜクライシス皇帝を狙う!」 ハクメンの狙いはどうやらクライシス皇帝だけのようだ。 その理由はハクメン自体の口から説明される。 「その男からは非常に強い「凶」の気配がするのだ」 「マガト?」 「悪の気だと思ってくれたらいい。 ともかく、その男を放置すれば世界に災いをもたらすだろう」 ハクメンがクライシス皇帝を討とうとした理由は、皇帝から発せられた悪の気を感じ取ったからである。 実際にクライシス皇帝は怪魔界の皇帝にして、己の独裁のために民を虐げる暴君である。 この上に地球侵攻のために人類抹殺を企てているところから、皇帝が凶を纏っていてもおかしくはない。 そして皇帝が災いを振りまく前に抹殺してしまおうというのが、ハクメンの考えであった。 「私はその男さえ殺せれば、他の者達に危害を加える気はない。 さあ、その男を差し出せ」 「ふざけるな! 皇帝のことを何も知らないくせに、何がマガトだ! 悪の気だ!」 しかし、光太郎はハクメンの要求を拒む。 「話を聞いていなかったのか? その男を生かせば将来的に災いを……」 「俺はカオスロワ開始時の頃からこれまでクライシス皇帝を一緒に戦ってきた! だが、俺は皇帝が邪悪な男とは思えない!」 「俺は光太郎ほど長くクライシス皇帝と付き合ったわけじゃないが、俺もそう思うね」 「うにゅ! 皇帝はさとり様を殺したような悪い奴じゃない!」 「俺はクライシス皇帝より、おまえの方が気に入らないな」 「仮にこの皇帝が何を企てていても、こんなオマヌケな人が大それた災いなんて起こせるわけないじゃない」 光太郎だけでなく、弦十郎に地獄兄妹、響子でさえ、クライシス皇帝の味方をし、ハクメンの要求を拒む。 (クッ……どうやら全員この男に丸め込まれてしまっているらしいな。これは厄介だぞ) ハクメンからすれば、一つの対主催グループが丸々クライシス皇帝の味方をしている現状に頭を悩ますしかなかった。 クライシス皇帝以外のメンバーは悪の気配がしないか、微弱だったため、無闇に殺すこともできない。 ※キュゥべえには心がないため、ハクメンは彼から悪の気配を感じ取れない。 ただし、彼の所業を知ったら襲いかかる可能性大。 「てゆうか、あなたはどこから来たの?」 唐突に友紀が質問をする。 大阪の街から来たハクメンに対して、所属するグループなどを聞きたくなったのだ。 「ひょっとして……死国?」 「……そうだが、それが何か?」 「ということはあなたは拳王連合軍の……?!」 「いちおう、ではあるが彼奴らの味方になるんだろうな」 「「「!?」」」 二人の問答の中に現れた死国、拳王連合軍の味方。 その言葉を聞いた瞬間、騒然としていた場の空気が一気に凍りつき、ネオ・クライシスの面子で戦闘ができる者は即座に武器を構える。 「響子ちゃん、キュゥべえ、友紀! 急いでクライシス皇帝を引っ張って隠れるんだ!」 光太郎の指示通り、非戦闘員の二人と一匹は急いでクライシス皇帝を引っ張り、近くに隠れようとした。 「待て! その男は!」 「マーダーは死んじゃえ!」 ハクメンはクライシス皇帝を隠そうとする三人を追おうとするが、空の制御棒から放たれたレーザーが放たれ、妨害された。 レーザー自体はハクメンの機動性なら難なく躱すことはできたが、レーザーが消えた頃にはクライシス皇帝含む四人の参加者はどこかへ雲隠れしてしまった。 「おまえ達! 邪魔をするな!」 「そういうわけにはいかないな。OTONAとして、やはりおまえは止めなくてはいかん」 「正義の味方を気取る質の悪い奴が一番いけ好かないな」 「殺す!殺す!殺す!」 「拳王連合軍の手先め! ゆ゛る゛さ゛ん゛!!」 ハクメンは光太郎達に四方を囲まれてしまう。 仲間であるクライシス皇帝が狙われている上に、ハクメンがマーダー集団(と思い込んでいる)拳王連合軍の一員であると知った以上、光太郎達が戦う理由には十分だった。 光太郎の目線ではハクメンはもう凶悪なマーダーにしか見えないのだ。 「もはや交戦は避けられないか……」 頭に説得の余地はないと感じたハクメンは、仮面の中でため息を吐く。 「しかし! ユウキ=テルミや悪を全て滅するまでは! 死ぬわけにはいかないんでな!!」 戦いを避けられないと感じたハクメンは、闘気を解放する。 放たれた強い闘気は、強者揃いであるネオ・クライシス帝国に恐怖を覚えさせた。 「クソッ!」 「うにゅにゅ」 「この気は……」 「気をつけろみんな! こいつはかなり強いぞ!」 肌で感じる闘気は矢車や空はおろか、光太郎や弦十郎でさえ冷や汗を覚えさせられた。 四対一でも油断すれば一瞬で全滅させられる……そんな強者の気配を感じさせた。 「きゅっぷい! なんて凄まじいエントロピーだ! これはちょっと光太郎や弦十郎でもマズイかも知れない」 「なんですって!?」 「それマジなの?!」 クライシス皇帝を連れて近くの茂みに隠れていたキュゥべえ達もまた、ハクメンの闘気を感じて焦燥させられていた。 (まずいわね、何か打開策を考えないといけないかもしれない) (これは逃げるべきかな……でも、響子と契約できれば状況は好転できるかもしれないし、う~ん……) (光太郎さんや弦十郎さんが負けるようなら寝返ろうそうしよう) 非戦闘員組はそれぞれの生存戦略と思惑を抱いていた。 場面は再び、光太郎達とハクメンに戻る。 (彼らからは凶の気配は感じない。 むしろ善良な魂を持つ者もいる……殺すわけにはいかんな) ハクメンとしては交戦に対しては乗り気ではなかった。 ボヤボヤしていると滅すべき風鳴翼も名古屋から動いてしまうので、避けられるなら避けたい戦いであり、クライシス皇帝をさっくり殺してさっさと終わらせたいところであった。 故にハクメンはあえてその気はなくとも、言葉の中に「死」のワードを含めて脅しかける。 「死にたくなければそこをどけ。 今なら誰も死なずに傷つかずに済むぞ」 ……と。 それで光太郎達が退いてくれるなら御の字だったが、事はハクメンの思惑通りには進まなかった。 「確かにおまえは俺達より強いかもしれない……そう感じるよ。 だが、断る! クライシス皇帝のためにも、人々のためにも! ハクメン! おまえはここで倒す!!」 「……何も知らない愚か者め。 話を聞かないなら仕方あるまい。強引に押し通らせてもらう!」 光太郎達はあくまでもハクメンに徹底抗戦する構えであった。 ハクメンはクライシス皇帝を庇い立てする光太郎達との交戦やむなしと思い、腹をくくる。 ハクメンとしてはクライシス皇帝以外の面子は殺す気はないが、この戦闘以後、出会う度に邪魔立てされても面倒になるため、カオスロワの間だけでも再起不能にはなってもらおう。 そう思い、ハクメンは刀を引き抜いた。 大阪の街外れ。 今ここに、悪を滅す正義と、友を守る正義が衝突した。 【二日目・11時00分/大阪府・街外れ】 【ハクメン@BLAZBLUE】 【状態】健康、unlimitedモード 【装備】斬魔・鳴神 【道具】支給品一式 【思考】基本:『ユウキ=テルミ』及び『悪』を全て滅する 0:風鳴翼を滅する前にクライシス皇帝を刈る 1:主催及び世界に災いをもたらす者を『刈り取る』 2:風鳴翼は滅する 3:話を聞かないネオ・クライシス帝国御一行には再起不能になってもらう ※勾玉ゲージ等の状態は次の書き手に任せます ※unlimitedモードに入りました 【ネオ・クライシス帝国御一行】 【南光太郎@仮面ライダーBLACK】 【状態】変身中、右手にダメージ(大)、怒り 【装備】キングストーン、パーフェクトゼクター@仮面ライダーカブト カブトゼクター、ザビーゼクター、サソードゼクター、ドレイクゼクター 【道具】支給品一式、カラオケマイク 【思考】基本:この殺し合い、ゴルゴムの仕業だ! 0:ハクメンを倒す 1:クライシス皇帝と空、響子、弦十郎、ついでに友紀と共に行動する 2:人々を脅かす拳王連合軍は絶対にゆ゛る゛さ゛ん゛!! 3:俺は仲間であるクライシス皇帝を絶対に信じる! 4:あの少女(歌愛ユキ)はどこに行ったんだ? ※RXに進化しました。ロボライダーに変身可能になりました。 ※バイオライダーにはまだなれません。 ※パーフェクトゼクターの使い方を理解しました。 【クライシス皇帝@仮面ライダーBLACKRX】 【状態】大ダメージ、気絶 【装備】サタンサーベル オーガギア@仮面ライダー555 【道具】基本支給品一式 【思考】基本:光太郎とともに主催者とゴルゴムを潰す 0:気絶中 1:戦力を集めて、『ネオ・クライシス帝国』を建国する 2:一先ず、地球人類抹殺は置いておく。(主催を潰したら取り掛かる) 3:矢車から地獄の匂いがする 4:拳王連合軍の連中はできれば臣下にしたい 5:私のカラオケマイクはどこに行ったんだ? ※参戦時期は仮面BLACKRX本編開始前です。 【霧切響子@ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生】 【状態】健康、ロリ切さん 【装備】様々な資料 【道具】支給品一式、沢山の光彦関連のスイッチ、その他不明 【思考】基本:殺し合いの打開and殺し合いについて調べる 0:戦闘が終わるまで隠れてる 1:苗木くんに会いたい 2:元に戻る方法はあるのかしら……? ※めだか以上まどか未満の魔法少女になれる素質があるようです 【霊烏路空@東方Project】 【状態】悲しみ、やさぐれた……? 【装備】制御棒、地獄兄弟みたいな格好(女性用) 【道具】支給品一式、その他不明 【思考】基本:さとり様殺した奴は殺す 0:ハクメンを殺す 1:光太郎たちについていく 2:矢車の妹になった! 【矢車想@仮面ライダーカブト】 【状態】変身中、やさぐれ 【装備】ライダーベルト ホッパーゼクター@仮面ライダーカブト 【道具】支給品一式、その他不明 【思考】 0:ハクメンを倒す 1:光太郎、空を地獄兄弟の弟、妹にする 2:上記のために、光太郎たちについていく。(率先して戦うつもりはない) 【キュゥべえ@魔法少女まどか☆マギカ】 【状態】健康、他の個体が全滅 【装備】なし 【道具】支給品一式 【思考】基本:女性参加者全員を魔法少女にする。 0:身を守るためにクライシス一行に保護してもらう 1:霧切響子は黒神めだか以上の素質を持っている……なんとか契約できないだろうか 2:必ず鹿目まどかとも契約してみせる 3:母星と連絡出来るまでは生き残る 4:ハクメン相手では光太郎達でも流石にマズイかも知れない。いざという時は逃げる 【風鳴弦十郎@戦姫絶唱シンフォギア】 【状態】健康 【装備】ジェットスライガー@仮面ライダー555 【道具】支給品一式、ノートパソコン 【思考】基本:殺し合いの否定 0:ハクメンを倒す 1:翼に会うために大阪で待つ 2:戦えない者(主にKODOMO)たちの保護 3:拳王連合軍は許さない 【姫川友紀@アイドルマスターシンデレラガールズ】 【状態】健康 【装備】大正義巨人軍風のユニフォーム 【道具】支給品一式、予言の書(本物) 【思考】基本:予言の書通りに行動したいから、野球する! 0:戦闘が終わるまで隠れてる 1:野球のメンバーを集める 2:光太郎達が勝てなかったら拳王連合軍に取り入る 3:予言のことを誰も信じてくれない…… ※予言の書は本物です。
https://w.atwiki.jp/bbst/pages/56.html
「相変わらず」とハクメンは言って居るため、何かしら接点がある可能性があると思われる。 どう考えても年齢的には苦しいが、六英雄でないにせよ生まれ変わりだったり、子孫だったりするかもしれない(ハクメンのエンディングは2110年)。 家庭用補足 「相変わらず」とハクメンが言ったのはジンだった頃の記憶の話で、六英雄として一緒に~とか そういうことでは無かった。 バングの持つアークエネミーの詳細や前の所有者については結局明言されなかった。 例の殿が六英雄なんじゃ無いのかな。 五十五寸釘に話しかけていたとか。 -- 名無しさん (2009-06-14 19 35 17) ジンだったときにバングにあっているから、らしい -- 名無しさん (2009-06-26 00 19 14) ハクメンとなったジンはかつてバングの志をあざ笑ったけれど、現在は信念を貫く者同士として、バングの目の前の弱い者を救おうとする志に敬意を感じた、らしい。 -- 名無しさん (2009-06-27 02 43 36) 現時点でバングが六英雄である根拠は特にありません -- 名無しさん (2009-07-05 18 02 10) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/terachaosrowa/pages/5709.html
「ズェア!」 「はあぁ!」 振り抜かれる鳴神と世界樹の剣が激しくぶつかり合う。 その衝撃だけで、スカイツリー近辺は次々に崩壊していった。 きらりんロボに蹂躙された観光地は、さらなる激闘により見る影もない凄惨な状況となっている。 だが諸悪の根源たる二人の剣士はそんなことを僅かたりとも気にしていない。 一言で言えば『滅』である。お互いに目の前の『悪』を滅ぼさなければ気が済まないし、それしか見えていない。 そもそも相手に集中し続けなくては、あっという間にやられてしまう危険性があるのだから、仕方がないと言えば仕方がないのかもしれない。 「おのれぇ……!」 常に冷静であったハクメンは、苛立ちから徐々に意外と熱く激昂しやすい面を見せ始める。 この男、実は割と人の話を聞かない性格でもあり、これはネオクライシス帝国とのやりとりでもお解り頂けるだろう。 もはやこの戦いを第三者が止めることは不可能。止めようとする物好きもいないだろうが。 「ズェァ「くらえ!」ァァァアアァ!」 バックステップをしながら、ハクメンは似つかわしくない叫び声をあげる。 そう、彼は苛立っている。かつてない程に。 「どうしたんだい、さっきから躱してばかりじゃないか!」 理由は当然、目の前にいる『凶』ことレストである。 彼は対マーラ戦で見せたアビリティ『鋼身之構』を常時使用してハクメンと戦っているのだ。 このアビリティの効果はハイパーアーマー、格ゲーなどでも見かけることは多いだろう。 何をしても仰け反らない浮き上がらない、鋼の身体。 いやらしい能力だが、弱点として多段ヒットする攻撃をモロに全部くらう点などがある。 だが当然メリットもある。何をされようが怯まないということは、相手のコンボ攻撃を強引に止められるということになる。 ハクメンが一太刀を振るえば、それを受け止めてダメージを受けながらも前に出て肉薄できる。 ハクメンは中距離に対して絶大な制圧力を誇るが、その反面超近距離への対応できる技は少ない。 「無駄だ!」 思い通り、普段通りの戦いができないというのは非常に不快だ。 しかし元々ハクメンの強みはドライブ能力、当身技にある。レストの攻撃のほとんどは、ハクメンに届くことは無い。 それでいて尚、ハクメンが苛立つ理由は至って単純。 「無駄なのはそっちさ。この程度でここを退くわけにはいかない!」 攻撃を無効化され、反撃を受けても気にする素振りもなくゴリゴリと接近し続けてくるレスト。 この男、とにかく出鱈目に硬いのである。 もはや通常手段では測定不可能な防御力と体力に、錬成装備の防御と特性、エーテルリンクによる三竜とサクヤ分の追加補正。 全属性吸収に全異常無効、物理と無属性のみが通るが、その軽減率は半分の半分の半分、驚異の87.5%軽減。 そこに氷嵐の支配者の能力である氷河の再生が加わる。毎分最大体力の5%自動回復。 たった5%と思う人もいるだろうが、本家氷嵐の支配者が使うだけで邪魔なスキルなのだ。その支配者より遥かに硬い奴が使えばどうなるか。 「ズェアズェアズェアズェアズェアズェアァァァァ!!!」 玉を消費しての常人なら文句無く即死コースのコンボも潰され、再生しながら突っ込んでくる馬鹿みたいに硬い吹っ飛ばないサンドバッグ。 道を遮る障害物としては、これ以上邪魔なものはないだろう。 加えていまや『凶』認定の原因となったきらりの耐性まで引き継ぎ、致命的だったデバフにまで完全耐性ときてる。 これを真っ向から落とすとなると、ハイパーアーマー状態の時に超多段ヒットする広範囲無属性攻撃を延々当て続けるしかない。 宿敵のテルミにも同じ事が言えるのだが、所謂ゲージ技やそれによるコンボを使えないとハクメンの火力は大幅に下がってしまう。 コンボが繋がらないハクメン一人では、再生を上回る速度でこの防御を削り切ることはできない。 「く……はは、やっと捕まえた」 「ちぃ!?」 そしてハクメンのもう一つの弱点。基本の当身は投げ技には対応できない。 「ずぅぇりゃあああぁぁぁ!」 「がぁっ……!?」 剣を戻し、拳を伸ばしたレストはハクメンを初めて掴むことに成功する。 そこから繰り出されのは、担ぎ上げからの拳奥義、ジャンピングパワーボム。 勿論ハクメンは投げに警戒するし、投げに対する反撃手段も持っている。 しかしレストは威力はともかく所持している攻撃アビリティが豊富であり、また変則的な動きも含まれているのだ。 その全てに対応する当身を使いつつ投げを警戒するのは、ハクメンとて楽ではない。 「そこだっ!」 剣から拳、担ぎ上げからの叩きつけ、そこからさらに瞬きの間もなく武器は神の槍グングニルへと変わっている。 「……!」 「グランドインパクトッ!」 だが槍はハクメンに向けて放たれるのではなく、地面に叩きつけられた。 対ハザマ戦でも見せた、大地を揺るがしさらに吹き上がる衝撃で敵全体をカチ上げる大技だ。 しかしながらこれは本来はハンマーアビリティ。 変則的なのは武器とアビリティの関係にも当てはまり、使用武器で油断させつつ別種武器のアビリティを発動させることもできるのである。 「小細工をっ!」 「ぐぅ……!」 しかし今度はハクメンが読み勝った。 槍が地面を揺るがす前に既に空中に飛び立ち、衝撃波の範囲外から技の発動直後で硬直したレストに強烈な咢刀を叩きこむ。 本来ならばこのまま空中行動に移りたいが…… 「羅閃ッ!」 即座に別アビリティでの反撃。 迂闊に欲張り攻め込めば、余計な攻撃を受けてしまう。 しかし攻め続けなければ、再生を許してしまう。 「く……」 ハクメンは表情こそ変えないが、『凶』に対して焦りを覚えていた。 相手は防御寄りの能力。先程は手痛い投げを受けたが、他の攻撃は躱すか掠める程度で済ませられている。 このまま戦っても自分が油断をし、『凶』の持つ高威力の技をまともに受けでもしない限り、敗けることはないだろう。 だがこの『凶』を滅せられるかと言えば非常に怪しい。 コンボが使えず硬すぎる挙句に再生。正直『悪滅』を直撃させても仕留めきれないかもしれない。 さらに全能力を解放すれば或いはだが、敵はこの『凶』だけではない。まだ複数体も残っているのだ。 悪魔将軍にも言われたが、まだここで余計な力を使うわけにはいかない。 しかしこのままずるずるとこの男を相手にしていたら、確実に大幅なタイムロスだ。他の『凶』を増長させる危険性もある。 素通りしようにも相手がこうも攻め込んできてはそれもできない。ハクメンはただ悩みながら、戦い続けた。 (くそ……厳しいなぁ、これ……) だがハクメンが悩む以上に、接近戦を挑み続けるレストは悩んでいた。 ハクメンは知る由もないが、そもそもこの戦いは最初からハクメンの勝利が確定していたのだから。 確かにレストの硬度は異常であり、あのマーラすら攻撃力と防御力は自分以上だと称賛する程。 しかし同時にマーラは、スピードと持久力は自分に及ばないと評価している。 ハクメンに勝つことができないのも、ここに起因している。 スピード面、これは決してハクメンも優れているとはいいにくい。どころか単純な機動力ならレストが上回るだろう。 ここでいうスピードとは『技の速度』である。 ハクメンを倒すには、強大な一撃を叩き込む必要がある。体力を削ることはできるだろうが、ある程度負傷すればハクメンは退くだろう。 それでは時を斬られ、逃げられる。逃げらては、いつまたきらりが狙われるかわからない。 だがレストの必殺の一撃はいずれも範囲は正面扇型な上に僅かな溜めを要する。見てから当身余裕でしたな反応が可能なハクメンとは致命的に相性が悪い。 そして持久力。 今やデバフ耐性すら得て、正攻法での打破は不可能といっていいほどの防御力を得たレスト。 しかし彼にはデバフ耐性とは違う、仲間にも伝えていない本当の致命的な弱点が存在する。 攻撃のために剣を振り、拳で殴り、槍で突く。 防御のためにアビリティを使う、回復魔法を唱える。 自分のため、仲間のため、装備や料理を作る。 そのいずれの行為にも彼はルーンの力、所謂魔力を逐一消耗する。 そして消耗した魔力は、食事か大地の力の溢れた地で休息しなければ回復することはない。 どれだけ強くなろうが、ドラゴンハートの恩恵を受けようが、こればかりは変えられない生まれ持った体質。 魔力が尽きれば、もう剣の一振りもできない。完全な置物と化すのだ。 世界樹なら話は変わるが、今の戦場は焼け焦げ崩れ去り、大量のヨロイ達が散らばる自然とは無縁の地。 そしてハクメンを前に、僅か数秒にも満たないとはいえ食事という無防備な隙は許されるはずも無い。 加えて今はエーテルリンクの維持にも魔力を割いているため、時間経過と共に魔力は減り続ける。 対してハクメンの勾玉は、時間経過で上昇を続ける。 持久力の差は、あまりにも明らかだった。 (きらりとの連戦、それに鋼身之構とエーテルリンクの長時間維持、残り25%もないかな。この状況を僕一人でどうにかするのは……) 自身に残された魔力を考えながら、レストはひたすら攻め続ける。 それは即ちさらなる魔力の減少、いわば己の死に近づく行為だが、ハクメンに自身の体質と限界が近いことを悟られるわけにはいかない。 本来であれば、魔力が切れても耐久力は変わらない以上、それこそサンドバッグの様に殴られ続けるだろうが死にはしない。 ハクメンの秩序の力がどの程度のものなのか。それは詳しくはわからないが、ハクメンの反応から混沌に対しては絶対の力を持つのだろう。 魔力が空になればエーテルリンクは解ける。だが完全に制御可にしたきらりの力は果たして分離するのか? そして秩序の力を抑え込むサクヤの光。こちらは確実に分離する。本人の同意もなくその身体を取り込んだのだから当たり前だ。 きらりの混沌が残ったままサクヤの光が離れる。それはつまり、ハクメンの秩序の特効を受けるということになる。 (ああ、くそ。結局僕は、一人じゃ何もできないままじゃないか。どれだけ強くなろうと穴が塞がりきらない) 「ズェ「無心剣ッ!」ッッ!?」 「はは、僕も当身技は持ってるんだ。今度はもっと確実に撃ち込む!」 ハクメンの攻撃を、当身のアビリティで防いで反撃するレスト。 表面で余裕を装い、互いが当身を警戒して殴り合いが少し減っても怪しまれないようにする、苦肉の策。 内心では、己の無力を呪う。 (いつしか人との繋がりを自ら捨てた僕が、今更になって……また誰かを欲するなんて、笑えないよ) 「ならば、これでどうだ?」 「くっ!?」 ハクメンの『椿祈』が当身を読み切り打ち込まれる。 コンボが繋がらないのならば、単発で大きく削りきるしかないだろう。 (いや、とっくに前からか。この殺し合いの世界において僕は確かに強者の部類だろうけど、誰かの力を借りなきゃ、勝てなかった) かつての風鳴翼とぼのぼのとの戦いは、影薄がぼのぼのを倒してくれたのが大きい。 狂信者の大軍勢との戦い。メタられ、ダオスがいなければ取り巻きはともかくハザマと大和は倒せなかった。 地獄のようなマーラ戦。疲労していたとはいえ、真っ向勝負で敗北した。まどか達がいなければ、昇天コースだっただろう。 さっきのきらりとの戦いもそうだ。みんなの協力が無くては、魔雲天がいなければ救出は失敗していた。 そして今。セルとサクヤの力が無ければ、こうもハクメンと殴り合うことはできなかっただろう。 (一つの個が、修練の末、届きうる限界。それを卓越して個の極地に達せたとしても……個であることは変わらない) 「ズェアアァ!」 「はああぁぁ!」 (僕も、こいつも。守りは硬いが穴はある。あのベジータだってそうだった。誰にだって苦手とすることはある。一人じゃ、限界がある) 「ぬん!」 「くっ!」 至近距離からのハクメンの蹴りを受け止めながら、レストは結論に近づく。 (そう……忘れようとしていた。でもやっぱり人と人の繋がり、支えてくれる人は大切だなんだなぁ……) ドラゴンハートの恩恵も受け、個の極地すら踏み越えた男は、同じく踏み越えた目の前の秩序を前にそれを悟るのであった。 (でも、駄目だ。大切だからこそ!こいつをみんなのところには行かせられない!ここで僕が食い止めないと!) 思い浮かぶ仲間の顔。 かつての仲間は大災害で人間も魔物もほとんどが死んでしまった。 紆余曲折を経た今の仲間も数をどんどんと減らし、ハクメンの侵攻を許せば確実に犠牲者は増える。 (今の僕一人じゃ、こいつを倒しきることはできない。でも、二人なら……) (サクヤ……) ーー 「ソウル?」 「はい、私やホルスさん……自分で言うのも変ですが、ある程度の地位にいる神々やドラゴンはみんな持っているんです」 「魂とは違うのかい?」 「そうですね、意思を司る非物質が魂で、力を司る半非物質がソウルと言えばいいのでしょうか?」 「なるほどね。それでそのソウルがどうかしたのかい?」 「……私たちは召喚されると、契約主が死ぬか契約を破棄するまで契約には逆らえません。 ですが本当に心から信頼できる人であれば、死後も力になろうと、己の力の結晶であるソウルを遺します」 「……死後も酷使するのは、あまり気持ちのいいものじゃないね」 「いえ、これは私たちの遺志でもありますし、誇りでもあります。 ホルスさんもよく、『ホルもいつかはソウルを遺す相手に会いたいホル。ホルは主人公タイプホルから、その人もきっと主人公になれるホル!』 とか言ってましたからね。主人公タイプというのがちょっとよくわかりませんが…… とにかく、私たちの自らの遺志で遺すのです。このソウルは、その信頼できる人と一体となって初めて真価を発揮します。 本来は特殊な器具を使いますが、レスト様ほどの遣い手ならば……」 「待ってくれサクヤ。それはつまり君が……」 「勿論、この身のままでお仕えしたいです。ですがこの世界は神々さえ容易に屠られる世界……」 「そんなこと、させやしない」 「ありがとうございます。ですがどうか憶えておいてください。ソウルを手にしたならば、解号はーー」 ーー 「……僕は、君の信用に足る主人であれたかい?」 「貴様、何を言っている?」 「お前に言ったんじゃないよ。ああ、本当に最後まで使いたくなかったよ忌々しいお面野郎め。 ……でも、まだ残されてる大切なものを守るためだ。サクヤ、どうか許してくれ。そしてどうか、その力をッ!」 「『クロスオン』ッ!!!」 「ッ!?」 突如、『凶』が似つかわしくない眩い光を放つ光景に思わずハクメンは息を呑む。 「……ありがとう、サクヤ。この力で、君と僕とで、こいつを討つッ!」 そして光が晴れた。 光より現れた『凶』は…… 主従の完成形とも言える、エーテルリンク以上の一心同体『ソウルアーマー』に身を包んでいた。 「…………『凶』なうえに『変質者』だったか。どこまでも救えんな」 「黙れぇ!?こうなるのは僕も予想外だよ!」 しかし何故かその格好はベースとなっているサクヤと同じミニスカートであった。 良心なのかスパッツは履いているがだったら背中のふりふりリボンもとってせめて男物の衣装で来いというのが、ハクメンの場違いで正直な感想であった。 「この程度、サクヤが受けた辱めに比べればなんともない!『彼女の』力をその身で受けろ!」 「!?」 しかしハクメンの意識はすぐさま死闘のものに引き戻される。 予想外の格好の変身を繰り出してきたが、予想外なのはその力もだ。 『凶』でありながら、まるで黒き闇の力を感じない。『凶』でありながら、強き光の加護を持っている。 「四神乱舞!」 レストが叫びサクヤの力を行使すると、周囲の魔力が騒めき始めた。 主従一体となったソウルアーマーは、ベースとなったモンスターのスキルとは同名でありながら、その力も大きく変化する。 「これは……!?」 ハクメンが驚くのは無理もないだろう。 周囲から闇の気配が次々に根絶されているのだから。 その身をソウルアーマーとさせたサクヤの闇を払う力はさらに強化され、周囲の魔力を闇以外の四属性に強制変換させるものとなっていた。 「何故だ、何故『凶』に光が加護を与える……!?」 そして闇以外の力が、光の名の下に吸い寄せられていく。 流石にハクメンも即座に身構える。この闇を排除した魔力の収束は、間違いなく予備動作だ。 そしておそらく、これは見てから当身余裕とはいかない。 当身やガードすら強引に貫通するような、度を超えた危険な一撃の気配。歴戦の勘が警鐘を鳴らし続けている。 「く、ら、え、ぇ……ッ!!!」 ミニスカートをはためかせながら、舞い踊るように動く『凶』 しかしハクメンはそれに動じることはない。動じてはいけない。この攻撃はマズイと、嫌でも感じ取ってしまう。 「彗光・四源の舞ッ!!!」 直後、これ以上ない程の暴力的な光を纏った拳がハクメンに迫る。 サクヤの能力であった四源の舞は闇以外の四属性が周囲に揃った時、その攻撃力を『5倍』にするというもの。 だがソウルアーマーとなり、彗光四源となった現在の攻撃上昇率は…… 『40倍』である。 「ぐっ……!?」 しかしまさにハクメンに迫ろうとしたレストは、突如胸に内側から激痛が奔った感覚に襲われ、僅かにその体勢を崩した。 「ッ……!?ならば、こちらも終いにするまでだ!」 そしてハクメンはその隙を見逃さない。 繰り出されるは虚空陣奥義『悪滅』 投げさえも受けられる当身は、当然体勢を崩した拳も受けられる。 直後に放たれるは、何人も回避不能な絶大な攻撃の嵐。 発動すれば相手に待つのは『死』のみだ。 「ッ……はははは!この、程度か……!まどかのレーザーの方が、痛かったねぇ……!」 「く……!!!」 しかしここにきて、『悪滅』は初めて耐えきられた。 『悪滅』を受けた相手は死ぬ。 しかしそれは確定即死判定ではなく、常人なら何度も死ねる程の回避不能の超オーバーキルダメージを与えるからだ。 規格外の攻撃は、規格外の防御で耐えられたのだ。 防御越しに勿論『悪滅』は大きなダメージを与えている。 しかしハクメンは当初より『悪滅』でもこの『凶』を倒しきれない可能性は考慮していた。 だからこそ、ここは屈辱極まりないが驚きこそすれ予想の範囲内ではあり、即座に防御態勢に移ることができた。 「貴様はーー」 言い終える前に、ハクメンは彗光四源の一撃を受け、遥か彼方へと吹き飛んだ。 「げほげほっ……くそっ、体勢崩したうえに今のは入りが浅かった……! あいつめ、最初から耐え切られるのわかって身構えてたな……」 咳き込み吐き出した血を拭いながら、しかしレストはようやく僅かばかりの安息の時を得た。 今の一撃ではあの侍は仕留めきれていないだろうが、少なくともある程度の傷は与えて遠方までは吹き飛んだ筈だ。 例えまた即座に攻め込んできても、数秒の余裕はあるだろう。その間に小鳥印の青汁でそれなりに消費した魔力は回復できる。 しかし。 この場からハクメンの脅威が去ったことは、彼により大きな絶望を与えることとなる。 「ーーッ!?」 流しこんでいた青汁を思わず噴き出しそうになるのを堪えて強引に飲み下す。 しかしそうすれば今度は吐き気に襲われる。 どうして今まで気がつかなかったのか? 答えはわかりきっている。ハクメンと自分の殺気のせいだ。 「なんだ、この禍々しさは……!?」 くしくもきらりの混沌を宿し、同時に闇の気配に敏感なサクヤと一体化した影響で、遠方のその気配は感じるなという方が無理なレベルだ。 先程の侍、ハクメン以上の威圧感と禍々しさを放つ何かがこの世界に存在する。 そしてそれは本来、存在してはならない。本能的にそう察してしまうほどの、形容し難い禍々しさ。 「サクヤ……?」 そしてもう一つ。 先程胸に奔った激痛。あれは攻撃を受けたのではない、内側からの痛み。 とっくにあらゆる異常を受け付けない身体だ、病気の筈がない。金属を練り込んだ料理も喰えるほどの悪食だ、食あたりでもない。 考えられるのは『彼女』の、サクヤの痛みだ。 「……」 レストがサクヤをソウルアーマー化させなかったのは、女装装備になるからでは勿論ない。 狂信者が考えるように、彼もまた心の何処かでサクヤの蘇生を考えていたのだ。 身体を取り込みある種の保存状態とすることで、いつか彼女の魂を見つけてあるべき身体に戻す。 完全な一心同体となってしまった今ではその方法ももう使えなくなってしまったが、レストは何故だか嫌な予感がして再びその禁術を唱える。 「ゲート、リジェクト」 勿論、既に都庁で二度に渡り失敗している術だ。魔力が減った今使っても絶対に失敗することはわかっている。 「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁぁぁぁ……!!!」 「うっ!?」 数秒だけ開かれる、死後の国へのゲート。それが開かれた瞬間、苦悶の声と共に見知らぬ無数の手が伸ばされてきた。 そしてそれを掴んだり振り払うより先に、さらに奥から拡がってきた『影』によって腕は捕縛される。 「ッ!」 目の当たりにした瞬間、レストは即座に自分の意思でゲートを破壊する。 助けを求めるような存在を無碍にするのは心が痛んだが、あの『影』は解き放ってはいけないのだと本能が叫んだ。 僅かに吸い寄せられるほどの、取り込めば更に強くなれるかもしれない『影』の力。 だが身の程を弁えず大きな力を取り込み、肉体が耐えきれずに死んでいった哀れな老王をこの目で見たこともあるのだ。 今の『影』の力もその類。そしてそんな力が死後の世界に蔓延しているのだとしたら。 「はぁ……はぁ……前はあんな力はなかった……! それに今の『影』はさっきから感じるこの禍々しい気配と同じだ……!」 全身から嫌な汗が止まらない。 紛れも無い恐怖。ハクメンを前にしても感じなかったそれを、確かに今感じていた。 死者を絡め取る影、そして遠方の気配。本来ならばこれらは繋がらない。 だが仲間たちと情報を共有し意見を交わした今なら話は変わる。 「ダオスさんの時空干渉すらまともに発動できない程、今の世界は歪められている。死後の世界なんて、特に干渉が難しい世界だ…… それをあの『影』は、意思を持って死者を襲っていた。『影』と同一の存在は確実に現世にいるのに、そんな真似ができるのは…… ああ、あの『影』が、この気配が、時空をそもそも歪めてる原因、大災害……『TC』なのか……」 思わず乾いた笑いすら漏れてしまうような、圧倒的に禍々しき力。 まだ世界全土は大災害に見舞われていない。それでいて死後の世界にすら干渉しているのだ。 大災害本体は死後の国を絡め取るどころか完膚なきまでに破壊し尽くすのは想像に容易い。 「魔物や妖精には自然を司る存在が多い。古龍ともなれば、自然災害の厳しさを具現化したような存在も多くいる…… どうして考えられなかったんだ。いわば『小さな大災害』、大災害の具現化だってありえない話じゃない……!」 『小さな大災害』 言わば意思を持つ災害。 それは今に限った話ではなく、それこそ世界樹の三竜やフォレストセルも当てはまる。 天災と称される古龍も生ける災害であり、ベジータやマーラといった存在もこれに含んでもいいだろう。 今まで見つかっていなかっただけで、『TC』を司る生物も存在していた。それだけのことなのだ。 「大災害が近づいて降臨したのか、あるいは目覚めたのか。それはわからないけど…… 時間は刻一刻と迫っていて、あの『小さな大災害』すらどうにかできないようじゃ、本当の大災害は止められそうにないね……」 言わば片鱗であの力。片鱗でここまでの恐怖を感じるのだ。 大災害への恐怖もより大きくなったとしても誰も咎めることはできない。 心が折れそうになるほどのそれは、落胆の声と共に吐き出される。 (でも……僕も魔雲天さんと同じ様に諦めは悪い方なんだ) しかし、こんな世界でも決して諦めずに戦う者はいた。 どんな絶望的状況でも彼は笑い、言葉通りにきらりを救い、支え、取り戻してみせた。 (一人では限界がある。そんな時は仲間に頼る。誰か支えて貰う。初歩的で当たり前だったことだけど……今こそ、これ以上にない大切なことだね) 震えはいつの間にか止まっていた。 (意思があるってことは生きているということ。それならば攻略の糸口、穴も もある筈だ。 そしてそれはきっと、本体の大災害の解決にも繋がるだろう。立ち止まらず、みんなにこれを伝えよう) (それに、サクヤ。あの痛みは、君の魂が影に囚われたからなんだろう?駄目じゃないか、僕より先に君が闇に堕ちちゃ。 ……今度は僕の番だ。君の魂は、必ず救い出してみせる) 遺された力と想いは無駄にできない。 これまでに倒れてしまった多くの存在のためにも、大災害は止めなくてはならない。 死後の世界の危機でもあるのならば、それは決して比喩や誇張でもない。 「なんてこった!騒がしいから何事かと思えば、こんなとこにヘルヘイムのオーバーロードがいやがるぞ!」 「なっ……」 「殺せ殺せ!なんとしてでも!」 「お、おい……でもあいつまさか、風鳴翼さえ倒したって奴じゃ?」 「構うもんか!よく見ろ、あいつは女装趣味の変態だ!」 「変態オーバーロードなんかより、俺らの方が背負ってるもんが大きいんだ!負けるわけがねぇ!」 だがいきなり響くハクメンのものではない、何者かの怒声。 それに続くように、次から次へと多くの怒声がレストを瞬く間に取り囲む。 その殺気は並々ならぬものであり、手には各々何かしらの武器を持っている。どえ考えても殺す気だろう。 「……狂信者?いやーー」 「死ねぇ!害獣がぁぁぁぁぁ!!!」 あまりの事態に、レストは彼らが狂信者なのではないかと考える。 しかしその答えを導き出すよりも、彼らがそれに応えるよりも、何よりも先に剣が振り下ろされる。 「ふざけているのかい?狂信者なら、こんな唯の鋼の剣なんかじゃ僕には1のダメージも入らないってわかってーー」 「ヘルヘイムのバケモンが!」 「世界はわたさねぇぞこの変態が!」 「俺、乳神様を助けて乳揉ませて貰うんだ!」 「ちょ、待ちなよーー」 振り下ろされた剣は一瞬で粉々に砕け散った。そしてそれを繰り出した男の腕も衝撃で同じく砕け散った。 男は絶叫した。だがその絶叫を搔き消し、別の人間達が連続で襲いかかってくる。 数の暴力が恐ろしいことは誰もが知っている。 だが彼らはハクメンと比べて……いや、これまで出会ってきた参加者誰と比べても、比べるのが失礼な程に、余りにも。 ーー弱かった。 「「「うぎゃああああぁぁぁぁ!?」」」 今度はしっかり絶叫が響く。 殴りかかった拳は潰れ、振りかぶった斧は砕けた刃が持ち主に突き刺さり、銃弾は跳ね返り別の人間を貫いた。 「少しは落ち着ーー」 「「「「「怯むな!なんとしてでもこいつを殺せ!」」」」」 雨あられと降り注ぐ様々な攻撃。 だがそのどれも弱く、致命傷どころか1のダメージも入りはしない。 代わりに無謀な突撃をしてくる人間に致命傷が跳ね返り、辺りにはあっという間に骸の山が出来上がった。 「う……強ぇ……!」 ようやく波がおさまる。 まだ何もしていない、喋れてもいない。それでいて自分の周りに死体が増えている。 とてつもない異常事態。ハクメンや大災害と比べればとるに足らない存在たち。そんな存在に、レストはある種の恐怖を感じ始めていた。 「少しは話を聞け!君らはっ……げほっ、何がーー」 「いや、効いてる!効いてるぞ!吐血したぞ!俺らの攻撃は効いているんだ!」 「なんでえ、オーバーロードっても大したことねえんだな!」 「おい、動画録れ!俺らの勇姿とこいつが惨く死ぬ様を残せれば、他の連中のヘルヘイム狩りの士気も高まるぞ!」 「安心しろ、最初からもう撮ってるよ!」 「カオスロワちゃんねるにも『変態オーバーロード狩り』でリアル配信してるぜ!」 にわかに盛り上がる人間達。 その異様な光景にレストはもはや口を開くことを辞めた。 力み、むせ混み、血を吐いたのは事実だ。しかしそれはハクメンの与えたダメージからであって、この様な有象無象からは一切のダメージは受けていない。 (こいつら、DMCの狂信者じゃない。余りにも弱すぎるしおめでた過ぎるし、何よりクラウザーさんの名を一言も口にしていない) 「おらぁ!」 (だけど、なんなんだ。これは?) 「いけいけいけぇぇぇ!」 (見ればわかるだろう?君らじゃ僕には勝てないどころか全くダメージを与えらない!慢心とかじゃなくて、これは事実だ!) 「へへ、秘蔵の岩鉄斬剣の出番だぜ!」 (武器も貧弱だ!最低限ダイヤやオリハルコン斬れるレベルを持ってきなよ!) 「見ろよ、オーバーロードの奴俺らにビビってるぞ!」 (……今更だけどモモ達、斬鉄剣折らずに僕にちゃんと突き立てられたんだよなぁ。黒子曰く一般人らしいけど、凄く頑張ってるじゃないか) 「戦車もオシャカにするスーパーバズーカだぜ!」 (それに対してこいつらは、ホントもう、なんなんだよ……) 「俺たちが、ヘルヘイムから世界を救うんだ!」 (ヘルヘイムに、オーバーロードか。僕はそれに勘違いされて襲われているのかな?) 「やれる!やれるんだ!」 (やれないよ。オーバーロードがどんなものか知らないけど、ここまでお粗末なレベルと装備に技術じゃあね) 「ウホッ!いい男の娘!」 (ヤらせないよ!) 「思い知れ、人類の力を!」 (……いつまで続けるつもりなんだろう?) (普通、これだけ死体が積み重なったら、諦めるなり動揺するなり、せめて少しは作戦考えてからまた攻撃してくるだろう!?) 様々な武器を構え、言葉を吐いてきた人間達。 だが彼らは一人の例外もなく武器を完全に破壊され、反動で身体のどこかしらを吹き飛ばされながらそこら中に転がっていた。 相手は無抵抗なサンドバッグだ。それを一回殴っただけで殴った側が死ぬのだ。明らかに異常だ。 そしてそんな異常を目の当たりにしても何も変わらず攻め込んでくる人間は、もっと異常だ。 「ーー狂ってる」 レストはようやくその一言を口に出せた。 「いいぞ!この調子でーー」 「調子に乗るな」 突然の暴風が、群がっていた人間と骸の山を吹き飛ばす。発生源はレストであり、彼の表情は呆れの色が濃かった。 「いい加減に悟りなよ。その力じゃ僕は倒せない。これだけ犠牲者出してまだわからないのかい?」 「野郎、お前が同志たちを殺したんだろうが!」 「みんな、騙されるな!同志の死も私たちの攻撃も無駄じゃない!現に奴は傷つき血を吐いている!」 「今の風だって、俺らは耐えれた!生きてる!オーバーロードの攻撃だって耐えられんだ!」 「急に話かけてきたのは、分が悪いからなんとかこっちを騙そうって算段だ!このまま行けるぞ!」 「「「うおおおおおおぉぉぉ!!!!!」」」 「…………っ」 心底、絶句した。 そっちが身の程わきまえずに殴ってきて自滅したんだろう。 この傷は前の戦いの傷だ。 哀れすぎるから死なない程度の風を頑張って調整して出したんだよ。 少しは人の話を聞けよ。 言いたいことは山程あるが、もう何を言っても無駄だとこっちが悟ってしまった。 何がなんだかわからないが、この連中は狂信者以上に狂っていて、まともな会話すら成り立たない。 そのくせ脆すぎて何もしなくても勝手に死んでいく。狂信者の死が100歩譲ってクラウザーさんのためになってもこの連中の死はザ・犬死だ。 (昔、僕や魔物を迫害した人間と同レベルの話の聞かなさ具合だなこれ……。グランドインパクトで全員土に還してやりたいけど) 「みろ、図星でオーバーロードの奴だんまりだぜ!」 「変態オーバーロード、論破されるwwwも継続配信www」 (あーもう面倒だな!なんだよ動画だのネット配信だの!土に還したらそこも全国配信というか、既にこれだけ僕はやってないけど結果的に殺った光景も配信されてるのか!?しかもこの格好で!?) 呆れ哀れみ怒り。様々な感情が渦巻くが、ギリギリのラインで皆殺しは堪える。 これ以上、世界樹の悪評を加速させるわけにはいかないという判断だ。 これが全くの無駄な努力だと気がつくのはもう少し後の話。 (ここで僕が世界樹に戻れば、このめでたい連中は『僕がたまらず逃げた』って思って余計に調子に乗りそうなんだよなぁ……) かといっていつまでも無駄な時間を費やせる程、暇ではない。最初から選択肢は一つしかない。 (ダオスさんすみません。僕じゃこいつら処理しきれないんで、後はお任せします。『小さな大災害』の情報持ち帰るんで許してくださいよ……) 心中で頼れる魔王に謝りながら、レストは帰還魔法で世界樹へと戻る。 新たな覚悟と新たな脅威の情報を持って。 「に、逃げやがった!?」 「いや、これは俺たちが優勢な証だ!このままヘルヘイムに乗り込むぞ!」 そして危惧した通り、世界樹をヘルヘイムと盲信した暴徒はより勢いづき、敵の本拠地を目指す。 沖縄の脅威も、後の大災害も知らず、自分たちこそがこの世界を救うのだと信じて疑わずに…… 【二日目・15時30分/東京・スカイツリー跡地】 【レスト@ルーンファクトリー4】 【状態】中ダメージ、中魔力消費、各種超耐性、ソウルアーマー・サクヤ、首輪解除 【装備】最大錬成世界樹ノ剣、最大錬成防具、草原のペンダント、グングニル 【道具】支給品一式、不明品、封じられた闇核、三竜の逆鱗、ニアラの逆鱗、竜殺剣『天羽々斬』、ファガンの卵 、小鳥印の青汁×沢山 【思考】 基本:サクヤのためにも、人間としてこの殺し合いを終わらせる 0:仲間たちにお面野郎(ハクメン)、死後世界にも干渉する小さな大災害(シャドウ)、そして暴徒の存在を伝える 1:影薄三人と同盟軍の味方と共に大災害回避の道を探る 2:サクヤの魂を救い出す 3:あわよくば竜と結婚できる世界を作りたい 4:天魔王軍とDMC狂信者、拳王連合軍は絶対に許さない ※ブリーフ博士の技を覚え、首輪解除が可能となりました ※現時点で、フォレスト・セルとの長時間のリンクは不可能です ※竜殺剣は所持しているだけでも竜やそれに近い種族に特効性能を持ち、結界や再生などの特殊能力も無効化することができます テラカオス・ディーヴァや真竜などには特に高い効果を発揮します また巨大な外見に反してとても軽いため、小柄な少女でも振り回したり投擲することができます ※ゲートリジェクト(異空間移動)使用不可 ※沖縄のシャドウの存在及び、シャドウによる死者スレへの攻撃を知りました。シャドウの存在はきらりも感知してる可能性が高いです ※ネット上に『変態オーバーロード』の一人として動画を晒されました ーー 「……」 同じ頃。 吹き飛ばされたハクメンもまた、殺気が薄れたために沖縄の異変を感じ取っていた。 かつてない程の『凶』の気配。この気配の前では、先ほどの変質者の『凶』も本来追っていた少女の『凶』も可愛いものだと言えた。 「ち……」 ハクメンは、己の行動を悔いていた。 気配を感じるのは沖縄だ。大阪から東京に来て、また沖縄まで引き返す?なんと無駄な。 そして引き返している間に先ほどの『凶』達がより凶悪な存在になったら? 思うようにいかないのはさっきの戦いに限らず、もっと根本的な基本方針からだ。 『悪』を『滅』せない。なんということだろうか。 『悪滅』を耐えきられ、不完全と思われる一撃を受けかなりの距離を吹き飛ばされた。 『凶』に。それも女装趣味の。 「忌々しい…………しかしこの気配、この『凶』だけは、なんとしてでも滅さねばならない!」 想定外の痛手は受けたが、戦うぶんには支障はない。ハクメンは再び時を斬り沖縄へーー 「……」 行かなかった。 静かに刀を納めると、彼は頭をおさえる。 「だが、我では勝てぬか……」 それは悪を許さない絶対秩序の、初めての弱音ともとれた。 「少し、急き過ぎたか。あの『凶』すら滅せられずこのザマ……沖縄へ向かったとして、同じ過ちを繰り返すのみ……」 ハクメンにとって、『凶』を討ち漏らすことはあってはならないことだ。 先ほどの『凶』も、拠点は割れている。追えば追撃は十分できるだろう。 『……ありがとう、サクヤ。この力で、君と僕とで、こいつを討つッ!』 「……『凶』の言葉を考えることなど無意味だ」 だがハクメンには、その『凶』の言葉が特に強く残っていた。 君と僕とで。あの『凶』は最後に『一人』から『二人』で攻めてきた。 あの衣服や『彼女の力』と言ってのけた『凶』、そしてあの光の加護の強さ。 おそらくは、あの『凶』にとって大切な少女がいたのだろう。そしてそれはなんらかの理由で命を落とした。 「……ツバキ……」 自分にも、そんな存在はいたのだ。 とても、大切な。 「……ここは一度、拳王達と合流すべきか」 彼女は今はいない。だが代わりに仲間はいる。ハクメンは『凶』の討伐を踏み止まり、仲間との合流を優先した。 「一人で届かぬならば二人で、か……」 それでも駄目ならば、さらに多くの仲間と。 ハクメンは知る由もないが、忌み嫌う『凶』と同じ結論に達していた。 (そうだったな……) そう、英雄と呼ばれた彼にもかつて仲間がいた。 痛み分けに終わった『凶』との戦いは、ハクメンにも大切なことを思い出させていた。 「……行くか」 ハクメンは立ち上がり、『凶』ではなく『仲間』の元へと歩みだす。 だがハクメンの行動はこれまでなかなかうまくいかず、大なり小なり何かしらの壁にぶつかってきた。 そういう星の元なのかもしれない。だから今回も、ぶつかってしまった。 それは『凶』との遭遇。 「……む?」 「ーー」 「なっ……!!??」 その『凶』と遭遇した瞬間、沖縄の『凶』に匹敵する恐怖をハクメンは感じた。 思わず反射的に飛びのいてしまう。認めたくないが、確かな恐怖がハクメンに逃げを選択させたのだ。 「し、死んでいるのか……?」 おそるおそると言った様子で、ハクメンは動かない『凶』に近寄る。 こいつのことだからどんな汚い手を考えるか、わからない。どれだけ警戒してもし足りないことはない。 ハクメンが見つけたのは、因縁ある『凶』、ハクメンの存在意義でもあった滅ぼすべき『凶』 ユウキ=テルミだった。 本来ならばかつてない死闘が繰り広げられたのだろうが。 『アヘェ……』 「うっ……!?ぐ、おおぉぉぉ……!!!?」 ハクメンはテルミの顔を見た瞬間に謎の幻聴を拾い、猛烈な吐き気に襲われた。 あいつは精神体だ。仮に死んでいてもそれは器だけかもしれない。だがこの顔は間違いなくあいつの顔で。 『アヘェ……』 「うっぷ……」 確認のために嫌々ながらテルミの遺体に近づくハクメン。 見た目も酷いが臭いも酷い。 何があったらこうなるのか?やはりこいつは別人なのではないか? こんな蕩けきった幸せそうな表情のテルミなど、誰も見たことがないだろう。 感涙の痕跡、口からも多量の唾液の痕跡。だらしなく出されたままの舌。こんなだらしないテルミの顔も、誰も見たことがないだろう。 見ればなんだか両手もおかしい。何故か両手でピースサインを作っている。 何かを隠し持っているのかとその手を元に戻そうとしたが、頑なにピースは崩れなかった。 「…………どうやら先程の攻撃で視覚と嗅覚にもダメージを負ったらしい。そうに違いない。早く拳王達と合流せねば」 そしてテルミの尻が大変なことになっているのを目撃した瞬間、今度こそハクメンは逃げた。 自分に言い聞かせるように、時を斬るのも忘れて必死に走った。 あれは、テルミじゃない。 よく警戒してみれば周囲にテルミの気配を感じなくなっているが、きっと他の『凶』の気配に埋もれているのだ。 偉いことだ。これは早く新たな『凶』を狩らねば。 だからひとまず、あれだけ意気込んだけどテルミを滅するのは後だ。 そういうことにしよう。 これ以上やる事なす事全部裏目に出るのは御免被る。 沖縄の『凶』を滅する。これだけは成し遂げなくてはならない。 ハクメンはひたすらに駆け続けた。 【二日目・15時30分/東京・???】 【ハクメン@BLAZBLUE】 【状態】中ダメージ、unlimitedモード 、吐き気及び若干混乱 【装備】斬魔・鳴神 【道具】支給品一式 【思考】基本:『悪』を全て滅する 0:拳王達との合流後、沖縄の『凶』への対抗策を考える 1:主催及び世界に災いをもたらす者を『刈り取る』 2:風鳴翼は滅する 3 東京の『凶』は警戒を続けるが後回し 4 あれはテルミではない……テルミではないんだ…… ※unlimitedモードに入りました ※沖縄の『凶』(シャドウ)の気配を察知しました。能力から他の参加者よりも具体的な位置がわかります ※結界でシャドウが動けないことまでは知りません
https://w.atwiki.jp/yaranaiomm/pages/121.html
マウンテンサイクルⅠの続き 以前の料理のお返しに何かしらのプレゼントを贈ろうとする白。 しかし、女の子へプレゼントを贈った事などないので分からない。 そこで通りかかったソフラに相談し、一緒にプレゼントを見繕う事に。 勿論、お約束としてそれを聞いていたたまちゃんが理解出来ない胸の痛みに苦しんでしまう。 それを何とかしようとたまちゃんが二人を追跡。 その途中、白の横に並び立つ威風堂々としたソフラに感じる痛みが嫉妬であると自覚する。 決して仲間に向けるとして適切ではないそれを真面目なたまちゃんは認められず、その場から逃げ出す。 その後、夜に帰ってきた白に呼び出されるも今の精神状態では会えないと拒否。 その晩、泣き明かしたたまちゃんは自分の部屋の前に下がっている一つの紙袋に気づく。 新しい竹刀と不器用な字で「ありがとう」と書かれているそれに全てを察したたまちゃんは 真っ赤な目のまますぐに白に会いに行って心配されたとかですね!!! スサノオが家に帰ってくると、妖夢が玄関で三つ指立てて「お、お帰りなしゃぃ……」と消えそうな声でお出迎え 顔真っ赤にしながら「ご、ごひゃんにしますか?おふ、お風呂にしましゅか?そ、そ、それともわわわたわたわた」 スサノオに落ち着けとなだめられて、トマトみたいになりながら黙りこむ妖夢と、遠くで笑いをこらえながらのた打ち回ってる仲間達 二刀流を極めるべく日夜修行に励む妖夢 しかし思うように強くなれないことに焦り無茶を繰り返してしまう そしてある日腕を痛めてしまうが、マスターや仲間には隠して普段通りに振舞ってしまう だが、歴戦の武人であるスサノオには気づかれていた 彼は焦り、悩む彼女を誰にも邪魔されない場所へと空を駆け連れて行く 彼女の思いの全てを受け止めるため剣を取るスサノオ 力の差を見せ付けられた彼女に厳しくも優しさの伝わる口調で伝える 俺とともに強くならないかと…… いつも自分について回っている可愛い弟子の妖夢が庭師としての仕事をしているときに見せる 修行しているときとはまた違った真剣な顔に、一瞬ドキッとしてしまうスサノオ 妖夢の姿になって、無言でスサノオに甘える半霊 気付かずに頭をなでてやってるスサノオと、それを見て壁を握り潰す本体 スサノオに頬ずりしながら勝ち誇ったかのように流し目で本体を見る半霊 色々とぷっつんして、そのままスサノオに向かってダイブする本体 胸元の妖夢が二人になって、両手に花状態でテンパるスサノオ 黒が才能開花+で「ラッキースケベ」に開眼 どう見ても間抜けなラブコメ時空が展開される。 戦い以外では結構だらしないスサノオと その世話を、こんなのでも師匠だからと言い訳しながら率先して受け持つ妖夢 しらたま! たまちゃん師範代&ハクメン師範の剣術道場開幕 生徒は六波羅君と凶真君とソフラちゃんです という場面が見たいのです ハクメンさんがたまちゃんのよく見るアニメを聞き観賞 そしてそのアニメの必殺技を習得したまちゃんの目の前で披露 稽古中、ふとした拍子にスサノオを意識してしまい、妖夢の顔が赤くなる 不思議に思ったスサノオが、顔を覗きこんで来るのを半霊で隠そうとするが 半霊が半透明でバレバレ、結局追究されて逃げ出す妖夢 ふたりでお出かけする事になって、お互いにお弁当を持参する事に さぁ食べようとなった時、スサノオはいびつなおにぎり 妖夢はとても一人では食べきれない量の重箱を取り出す …食べますか?と持ちかける妖夢と、大喜びで飛びつくスサノオ お礼に貰ったデカイ不恰好なおにぎりを、幸せそうにはむはむと食べる妖夢 不器用な性格と仲間なんていなかった経験から皆との距離を縮められない白を天然なたまちゃんが自然に打ち解けさせるとか 稽古の後で、今日はいつもの私ととちょっと違いませんでしたか?とスサノオに問いかける妖夢 確かに違ったな、と頭をなでてるスサノオ。妖夢が顔を明るくしようとした時 今日の剣筋はとても良かった、と稽古の内容を褒められ、昨日と違うリボンでおしゃれした事には 気付いてない事を悟り、落ち込む妖夢と、褒めたのに落ち込めれて困惑するスサノオ 妖夢がスサノオの背中に乗って世界樹のお手入れ 「今度はあっちです、ししょー!」と大張り切りな妖夢と 黙って言われるがままに飛んでいくスサノオ 複数攻撃・多刀流の相手に対して白で 「我が一刀は……貴様の多刀を上回る!」 剣の腕、落ち着いた態度、そして時折見える苛烈な意思を宿すハクメンに素直に尊敬の念を持つ珠姫 反面、戦いしかない自身をそういった目で見られるのに不思議な感覚を覚えるハクメン 天然と堅物、思慕の念というものに疎い二人がどう変わっていくとかどうよ 生まれてきて、父から聞かされるのは同じ七煌宝樹のスサノオ 妖夢はそれを聞かされて外に出てくる 生真面目な妖夢そして手合わせ願う、そしてあっさり負ける その後は後ろをついてまわり稽古をつけてもらい手合わせをしてを繰り返して だんだんと一緒にいることに幸せを感じる 一番自然体でいられる関係になるというわけだ 黒と妖夢がコミュで稽古中、敵に襲撃される 敵の数が多く、黒でも捌ききれず攻撃を受けそうになったところ、妖夢が盾になって戦闘不能になる 結果的に時間を稼げて敵を撃退できるが、後々黒が自身を粗末にしたような妖夢の行動を叱る しかし妖夢は「あの時敵を倒すには自分より黒の力が必要で、黒を守るのが自分に出来る最大の支援だった」と言う そしてそうすれば黒が必ず勝つと信じてたと言い切る妖夢に、黒は初めて弟子として以外の目を向けるシチュ 師匠の黒に「斬ればわかる」と教えられるも、 「この想いも断ち切るべきでしょうか……」と苦悩するみょん。 修行を重ね、スサノオに一矢報いるみょん しかし疲労の為にその場で倒れてしまう そんなみょんを抱き抱えながら「…強くなったな」とどこか嬉しそうなスサノオ 黒こそが至高 黒こそが幻想 黒こそが人が紡ぎ出す色の極北 黒こそが最果ての色 最初は渾身の突きをあっさりいなされるけど、最後の最後はアトミックファイヤーブレードで虚空陣さえ貫くタマちゃん 白タマ 最初のうちは、「七煌宝樹の血統」としてしかタマちゃんに興味を示さないハクメン。 色々あって。 タマ「私と配合するのは、やっぱり私が七煌宝樹の血統だからですか?」 ハクメン「お前と配合するのは……お前が、お前だからだ」 みょんのオーバーソウルを見て、ちょっと自分もやってみたくなるスサノオ 師事している黒に恋心を抱いた妖夢。 凶真のような立派なリーダーになるために修行しているのに こんな邪な想いを持っていては黒に失礼だと忘れようとする。 そんな妖夢の心の迷いを黒が指摘し気持ちを打ち明ける妖夢に対して そういった想いを持っているからこそ彼らは強かったのだ、と言う。 そして「お前の気持ちは素直に嬉しい」と言う黒に真っ赤になる妖夢だったとさ。 オーバーソウルのオーバーソウルのデザインが黒に似ていることを指摘されてとりあえず斬ってみるみょん 白タマ しんしんと雪が降っている中で、二人きり。 白い景色について否定的な事を言うハクメンと肯定的な事を言うタマちゃん。 静かに、幸せな時間を紡いでいく感じ。 師匠に対するこの気持ちは七煌宝樹として引かれあってるだけなのだろうかと悩むみょん 格上の相手や攻撃力高いのに対して黒で 「この刃、一本では貴様の半分に満たぬだろうが……二本合わされば、そちらの倍は強いぞ?」 意思が消えるということは死と同じじゃないだろうか こいつらはイレギュラーというが、俺だって同じようなものだ 出来れば死なせたくない。 封印をとかなければ世界に還元されないというなら、俺がもうひとつ核石を見つけ出して、二人の封印を解く どちらの意志も消させたりはしない! 世界樹迷宮にある自宅に縁側を構築する黒 一緒に飲む為にお茶をもって待機する妖夢 それを見た誰かに壁が破壊される、そんなやらない夫の家の一こま 「斬れないものはあんまりない」と豪語するみょん。 彼女が斬れないものは、黒との絆。 生まれてから、幾ら戦ってもハクメンに勝てないタマ。 幾ら戦っても勝てない圧倒的な差、そこで考え抜いたのが、 カウンターを食らう前に敵に攻撃する捨て身の必殺。 アトミックファイアーブレードだった! 鬼神の如き突きを胸に喰らい、瀕死寸前になるハクメン。 そしてハクメンは感じる!!今まで感じたことが無い高揚を感じる!! この胸の高鳴り・・・・これが(殴り)愛か!! たまには女の子らしくしたくてリボンとかシュシュとかで慣れないお洒落をして黒のところに出向いて 感想を聞きたくてそわそわする妖夢と、鍛錬に来たのかと思って二刀流でお出迎えする黒。 鍛錬中にリボンが破れちゃってショックを受ける妖夢に、今更いつもとリボンが違うことに気づいて 気まずくなる黒。気にしないでくださいと言われるも、妖夢のショックそうな顔が浮かんで琥珀さん辺りに頼んで 新しいリボンを買ってきてもらって「前のリボンを駄目にしてしまった侘び」とかそんな感じで可愛いのリボンを プレゼント。凄い笑顔で喜んで「大事にします!」と言って鍛錬がないときはそのリボンをつけてにやけてる妖夢 珠姫×ハクメンで 凶真とハクメンが一騎打ちした後、もし良かったら娘の面倒を見てやってくれと凶真が伝える 剣の道を究めようとするたまちゃんがどこか父の面影が見えるハクメンに憧れ師事する 父とハクメンを重ね合わせ過ぎて依存寸前になるがやらない夫他の説得 ハクメンの 「お前とはパートナーでありたい」という発言でハクメンの強さに追いつきたいと思うようになる そして対等の関係で二人は結ばれる。 食事時みょんの淹れたお茶の旨さに思わず感嘆の声をあげるスサノオ 普段アレな師匠に誉められ「食事中は静かに!」と言いつつ頬を染めるみょん ハクメンの正義に殉ずるありかたをヒーローみたいで格好良いと思うけど、 付き合っていくうちにそれがなんだか哀しく見えてきて、 自分自身も幸せにする自分なりの正義をぶつけるタマちゃん 長き修行の末に手に入れたダブル虚空陣をはなつたまメン 七煌宝樹で赤の血統、赤と翠の指輪、黒の羽は手の内なんだよね。 でも白はヴィクトリカにあげちゃったのよ。 なんで白ちょうだい。 ハクメン押し 強敵との戦いを控えて静かに闘志を燃やすハクメン 相手にしてもらえず強敵に嫉妬するたまちゃん 自分の力を認めてもらうためにも強敵にひとり勝負を挑むたまちゃん 「あなたのせいで師匠が構ってくれないじゃないですかー!!」 母さん直伝の刺身をみんなが食べても大丈夫なように頑張る妖夢 黒羽そんなみょんのため体を張ることに 多数の敵相手に背中合わせで構える黒とみょん 4つの剣が光るぜー!! Sランク戦ちょっと前ぐらいを想定 妖夢とやらない夫、六波羅ミュートの子を狙い、界賊が襲撃(夜)。 それに気づいたスサノオが単身迎撃に向かう。(物音に目を覚ます妖夢) ほぼ互角の戦いを行うスサノオと界賊。 しかし、界賊が回復アイテムorリバースドール的なものを持っていたため敗れてしまうスサノヲ。 やらない夫ハウス付近で界賊の前に立ちはだかる妖夢。 六ミューの子と共に一緒に来る様に説得される。 「貴方達と一緒には行きません。貴方をこれ以上先にも行かせません」 「ほぅ、できますか?」 「負けない!私の二刀はスサノオさん以外の人には絶対に負けない! さぁ、かかって来なさい!この楼観剣と白楼剣に、斬れぬものなど、あんまり無い!!!」 みたいなシチュで師匠越えをしてほしい 戻ってきたスサノオ(自爆や伏兵を防ぐために再登場でも可)が、黙って見送ってくれたのに、 負けてしまった事、守れなかったことを謝ろうとする。 謝罪を途中で遮り、料理下手なのと戦闘の影響で、ボロボロになったおにぎりを差し出し、 「お疲れ様です、一緒にお夜食食べませんか?」 妖夢がスサノオを信じて待っていてくれたことを知り、スサノオもさらに強くなることを誓う 希望するシチュとかは特にない でもたまちゃんが好きだからハクメンがいい 俺はそれだけ言えれば満足 ハクメンさんによる光源氏計画 白タマ タマの手作り弁当の変化。 最初は、白ご飯と梅干。 みんなと仲良くなって、みんなでつまめるサンドイッチに。 そして最後は、白が好きなものだけつめた愛情弁当。 たまちゃんとハクメンで背の低いたまちゃんの歩幅に合わせて歩くハクメンさん 白たま アニメの技の練習に励むたま。 何をやってるのだと呆れる白だが、たまがいなくなってから試しやってみる。 そしたら案外熱中してしまい、その場面を戻ってきたたまに見られる ふだん隙を見せない白が、ひざを貸せと言ってタマちゃんの脇で寝転がる。 どうすればいいのかわからず、茹で上がる女の子。 そんな昼下がり 第1位 『白タマ Sランク予選かなんかの大会、あるいは大きな戦いを前に。 初めて、ハクメンに『お願い』をするタマちゃん。 タマ「勝てたら、頭を撫でてくれますか?」 』 みょん黒 刀を振るうことしか出来ない自分とお前はつりあわない。七煌宝樹の血に縛られることもないと告げる黒。 立ち去ろうとする黒を、だったら母さんがしたように腕ずくでと背後から強襲するみょん。 最初は無言だったが次第に顔には汗と涙がたまり鼻水もたれてくる。 それでも懸命に刀を振るい続けるが、遂に疲労で倒れこみ、やがて大泣きに泣き出す。 かんしゃくを起こした幼い子供のようにひっくり返って手足をばたばたして、行かないでと繰り返すみょんに根負けし、みょんを娶ることを誓わされる黒。 「私はお前の成長を全て見ていた 今までは剣を持って戦う事しか知らなかった 白と戦う事で己の存在意義を証明していたのだろう… だが。」 「始めはやらない夫に言われお前に剣を教えていた。 面倒この上無かったが…お前のその純粋さに私は…」 「師匠…」 「お前が欲しい。何者にもくれてやるつもりもない 妖夢…私と共に、これからもずっと傍にいてくれるか?」 「はい、師匠……」 「黒だ」 「黒、さん…ふふ。黒さん。頭、なでてください」 「ああ」 「嬉しいです。私もずっと…貴方と…一緒に」 いつも剣の修業ばかりしているたまちゃんが女の子らしいところをみせて ハクメンさんが「そんな一面もあったのだな」という たまちゃんを認めた後新たに編み出した技にたまちゃんの名前を入れる白 白が技を解析される度に嬉しいけど恥ずかしがって赤くなるたまちゃん 白タマ Sランク戦本戦、決勝とかの大一番に挑む前口上として、師が良く口にした ( ◇) 「我は空、我は鋼、我は刃 . 我は一振りの剣にて全ての「罪」を刈り取り「悪」を滅する!! . 我が名は「ハクメン」、推して参る!」 に習って、自分も同じように名乗りを行うタマちゃん正義の味方かわいい 凶真からハクメンの事をきいたタマちゃんは憧れからハクメンに師事するようになる 凶真とカシス配合してより界族としての血統が濃くなったタマちゃんは界族に狙われやすい 突如現れた界族にタマちゃんが攫われ、「俺の一番大事な弟子に何をするカァーッ!」ってばかりに激高し 単騎で突っ込んでくハクメンさん 無事助けられたのはいいものの、勢いで変な事を口走ってしまい以後タマちゃんにそっけなくなるハクメン しかし逆にタマちゃんを意識してしまいもうどうしていいかわからん状態に 白タマ 戦いでピンチになって。 タマちゃんがくじけそうになるけど、 自分のヒーロー=師匠の顔を思い出して、 師匠ならこんなところで諦めない!と奮起する。 みょんと黒の合体技は黒自身が媒介となる超巨大オーバーソウル 妖夢「師匠…好きです」 六根清浄斬VS悪滅