約 2,371,032 件
https://w.atwiki.jp/newgenreschool/pages/45.html
51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/18(火) 10 09 54.19 ID gAqRYD/00 休憩 52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/18(火) 10 10 50.73 ID gAqRYD/00 ハッピーエンドにしようか、それとも鬱エンドにしようか迷ってる俺 55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/18(火) 10 12 54.24 ID 2toBb5dSO 泣ける方で頼む 56 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/18(火) 10 12 54.65 ID DnIPdxJaO この手のスレに弱いわ… カーナビ擬人化の話でマジ泣きした漏れw 58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/18(火) 10 13 15.15 ID GmLk2hc+O 52 ハッピーエンドにしないと怒るよ? 61 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/18(火) 10 18 41.87 ID gAqRYD/00 いつからだったのだろうか。 彼女は時々じっと俺の顔を見るようになった。 どうした? 思わずたずねてしまった。 「え?」 え?じゃない、俺のこと時々見てるだろ。 「え、そ……うかな?」 自覚がなかったのか? 「ううん、でも、あなたのこと見てたらちょっと幸せになるの」 恥ずかしいセリフを躊躇もなく述べる。 まぁそこも魅力の一つなんだけどな。 「ねぇ」 今度は彼女が尋ねる番だ。 「なんで、私のためにここまでしてくれるの?」 直球だな。 「……答えて」 彼女は正直に俺の質問に答えてくれた。 だから俺も正直に答える。 そうしてると、幸せに感じるからだ。 「……変な人」 お前もな。 そう言って、二人で笑った。 63 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/18(火) 10 20 45.88 ID DnIPdxJaO BADに進んだ気がするwww 64 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/18(火) 10 23 36.00 ID gAqRYD/00 今日は雨だ。 だから外に出ることはできない。 だけど、不思議と残念な気持ちにならなかった。 それは、彼女も同じようだった。 俺は不意に彼女を抱きしめた。 はっ、と息を呑む少女。 しかし、すぐに緊張は解け、俺を抱きしめ返す。 それは決して煩悩的ものじゃない、優しい抱擁。 命を感じない少女の肌は、ひんやりとしていて気持ちよかった。 「ありがとう」 こちらこそ。 雨の奏でる音色、それは美しい旋律に感じた 65 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/18(火) 10 28 23.04 ID gAqRYD/00 いつの間にか寝入ってしまっていた。 目をゆっくりと開け、彼女の顔が目に入る。 「おはよ」 おはよう。 俺は彼女のことを好きだ。 たぶん、彼女も俺のことを好きでいてくれてるだろう。 だけど、そこから進まない。 進んじゃいけないような気がしていた。 その気持ちが顔に出てしまっていたのか。 「どうしたの?」 なんでもない 「……涙」 ふと、頬を伝う雫。 ごめん。 「別に、いい」 俺は彼女のブランチを作り、いつものように登校した。 67 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/18(火) 10 31 18.17 ID gAqRYD/00 「おかえり」 帰宅し、彼女の部屋に入ると、俺を見てそう言った。 ただいま 微笑み返して俺はそう答えた。 いつものように、彼女が残りのご飯を食べるのを手伝い、俺は家事をする。 今日は晴れだ。 今日はどこに行こうか。 そんな想いと共に、太陽は沈んでいく。 71 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/18(火) 10 34 16.20 ID gAqRYD/00 さて、続きを考えるか。 ちなみに少女の名前は芍薬(シャクヤク) 青年の名前は百合(ユリ) 男なのにユリって名前は変かな?と思ったけどしっくり来た 72 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/18(火) 10 38 32.14 ID gAqRYD/00 願いを重ね、時を重ね、夢を重ねていく。 気がつけば俺がココに来てから、半年以上がたっていた。 それだけの経験を、彼女と共に繰り返したんだ。 いつも幸せだった。 彼女の顔からもいつしか寂しさは消えていた。 俺も彼女も、互いのことが必要だった。 75 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/18(火) 10 43 13.06 ID gAqRYD/00 「ねぇ」 ふと、彼女が尋ねた。 なんだ? 「私も、学校……行きたいな」 ……… 「ごめん、無理だよね、わかってる、聞いてみただけ」 なんで、急に? 「羨ましかったの」 羨ましかった? 「なんで、私はこんな限られたことしかできないんだろう」 涙が溢れていた。 自分の体に対する悔しさか。 俺に対する羨望か。 それとも、 言葉にしてしまった後悔か。 俺はそっと彼女を抱きかかえる。 ごめんな 何もできなくて 「ううん」 時計が針を進めていく音と、彼女の咽び泣く声だけが、部屋に響いた。 80 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/18(火) 10 49 49.74 ID gAqRYD/00 翌日、俺はいつものように帰宅した。 『おかえり』 その言葉を期待して、俺は部屋のドアを開く。 だが飛び込んできたのは言葉ではなかった。 どうしたんだ!! 寝台から落ちて、苦しそうに肩で息をする彼女に俺は駆け寄った。 「ぅ………ぁ……」 まともに言葉すら発することもできない。 俺は彼女を寝台に寝かせた。 今までも冷たかった彼女の体が、まるで氷のようになっていた。 色白の肌は、もはや色素を失っていた。 81 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/18(火) 10 51 05.16 ID 1kn83Ge1O 80 ( ゜Д゜) 82 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/18(火) 10 52 18.05 ID gAqRYD/00 「ごめん…ね?」 少女はようやくそう呟いた。 喋るな 彼女がどうしてこうなったのか、俺は知らない 妖怪でも病気になるのか? そんな話聞いたこともない。 どうすればいいどうすればいいどうすればいい どうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしよう どうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしよう どうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしよう どうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしよう どうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしよう 俺はただ弱っていく彼女の手を握っていることすらできなかった。 83 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/18(火) 10 52 37.21 ID DnIPdxJaO BADキター。・゚・(ノД`)・゚・。 86 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/18(火) 10 53 42.64 ID j2+fU4Rx0 BADかよ・・・orz 87 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/18(火) 10 55 45.91 ID gAqRYD/00 ただ、突っ立っているだけ。 呆けているだけ。 弱っていく彼女を眺めているだけ。 動けよ、俺の体! 何か喋れよ、俺の口! どうしよう、どうすればいい? 必死に口から捻り出した言葉。 「そばに……いて」 わかった 俺は彼女の額に手を置いた。 手が痛くなるほどに冷たかった。 冷え切った、そんな生易しいものじゃなかった。 まるで氷の塊、ドライアイスの塊の様に、冷たくなっていく。 90 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/18(火) 10 58 23.21 ID gAqRYD/00 冷たくなっていく少女の目が俺を見る 「 あ り が と う 」 その言葉を最後に少女は消えた。 まるで氷が砕けたように まるで鏡が割れたように パリンと音を立てて消えた ただ、俺は泣くことすらできなかった。 92 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/18(火) 11 00 22.05 ID DnIPdxJaO 。・゚・(ノД`)・゚・。 93 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/18(火) 11 00 29.46 ID gAqRYD/00 まるで世界が終わってしまったかのように感じた。 数時間の間、ただ俺は立ち尽くしていた。 何も、できなかった? ようやく頭の思考が戻ってきた。 そんな頭が最初に捻り出した言葉 俺は、何も、してやれなかった? 涙が止まらなかった。 ただ、ただ、止まらなかった。 96 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/18(火) 11 02 48.97 ID gAqRYD/00 翌日、俺は学校を休んだ。 心配した友達が送ってくれたメールに返事すらかかなかった。 ずっと、ずっと、ただ泣いていた。 3日後、俺は学校へと重い体を引きずっていく。 まるで世界から色がうせてしまったように、感じていた。 98 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/18(火) 11 04 23.73 ID VbTMm7y3O 工工エエエエ(;´A`)エエエエ工工 前へ新ジャンル「てけてけ」 次へ新ジャンル「てけてけ」3
https://w.atwiki.jp/wixi/pages/705.html
男「ナマコってさ」 女「ナマコ?」 男「そう」 女「………」 男「海にいる」 女「………あー」 男「エロくね?」 女「何が?」 男「形が」 女「………」 男「太いし、長いし」 女「………」 男「オナホっぽくね?見た目」 女「いや、知らんけど」 男「海の男って欲求不満じゃん」 女「なんで」 男「女、船乗せちゃいけないから」 女「そうなの?」 男「昔はな」 女「へー」 男「で、欲求不満だから、こう、ナマコを上手く加工してオナホに」 女「そうなの?」 男「したんじゃね?って話」 女「へー」 男「想像だからね?」 女「うん」 男「………」 女「………」 男「………」 女「……ヒトデ?」 男「ナマコ」 新ジャンル「海のいきもの」
https://w.atwiki.jp/wixi/pages/237.html
男「疲れたな」 女「おい、しっかりしろよ。ご主人様」 男「休むぞ」 女「勝手に決めんな」 男「俺が休むといったら休む」 女「……20分前に休んだばっかりじゃねーか!」 男「のど渇いた。茶いれろ」 女「いい加減にしろよ、ご主人様?」 男「立場をわきまえるんだな」 女「生まれる国を選べないってのは不公平なもんだなぁ、オイ」 男「それは同意してやろう」 女「同情するならさっさと歩け。先に進まねー」 男「茶が先だ」 女「……ちっ、ご主人様と話してたらのど乾いたし、しゃーねーからいれてやるよ」 男「俺の従者なら最初から従ってろ。ちなみに夕暮れまでに宿に着かなかったら、お前が俺をおぶって夜通し歩けよ」 女「ちきしょー! 立場逆転しねーかなー!」 男「無理だろ。国的に考えて」 女「わぁーってるよ、くっそー! 待ってろ、すぐにいれてやる」 男「その間、俺は退屈だから、長話でもしようか」 女「どうせろくでもねー話だろ。つーか、なら手伝え」 男「むかーしむかしから、軍事力というものを持たない国がありました」 男「その国がどうして侵略に遭わないのかと言いますと、もちろん理由がありました」 男「人はパンのみでは生きていけません。いつの時代だって娯楽や何かを求めます」 男「軍事力を持たないその国はあらゆる娯楽や快楽、歓喜をつくる天才だったのです」 男「その国から発祥されるゲームや娯楽は世界的に必ず広まり、いつの世も庶民から王侯貴族まで楽しませました」 男「またそのほかの分野でも天才的に頭が良く、様々な国に分け隔てなく開発した技術を売ったりすることでどんな国からも必要とされ・一目を置かれる国になりました」 男「どこかの国がその国を侵略しようとすると、他の国がさせまいとそれを阻止します」 男「その国にある天才的な娯楽や技術力を独り占めされては困るからです」 男「それ故にその国はまともな軍事力を持ちません。いえ、どの国もその技術力を恐れ、その国につくらせようとしないのです」 男「不可侵。それがその国に対する鉄則であり、そうしていればその国はいい取引先です」 男「奇妙な国です。その国を結託でもして侵略し・手に入れれば世界を牛耳れるかもしれないのにどの国もそれらを敬遠し、牽制し合っている」 男「それもそうでしょう。その国をのぞいた世界の国がひとつにまとまるなど、歴史の成り立ち的にありえません」 男「またその国も天才的な技術力で世界を取ろうとは微塵も考えていません」 男「世界中の国から愛される国。現状維持のままが一番だと思っています」 男「何故なら、その方が他の国の情勢を見ていて楽しいからです」 女「悪魔みてーな国だよ。ご主人様」 男「故郷を褒めてもらうと嬉しいね。それより茶」 女「そんなにすぐ湯が沸くか」 男「あの手この手ですぐ沸かせるだろうに」 女「うるせーんですよ、ご主人様」 男「……その国にえらくご執心な国があります」 男「他のどんな国よりもその国そのものとその国のつくる娯楽を溺愛する・ある国。一時はそれで国が傾いたほどに娯楽に熱中したある国」 男「そして、それを失わすまいと持ちえるすべての軍事力でその国を全力で他の国から守っているナイト気取りなある国」 男「まるでどこかのメイドさんのようだ」 女「誰だかなー」 男「その国からある人が旅立つということで、これはいかんとその国にご執心なある国から護衛がつくことになりました」 男「その国の旅人を主人にある国はその従者という形で、うまい茶をいれるガラの悪い腕利きを1人――」 男「さて、長話の間に茶は入ったか」 女「へいへい、ご主人様。はいりましたよ」 男「うむ。国から無理やり選出されたというのに、意外と乗り気だな」 女「うるせーんですよ、ご主人様」 男「いや、おかげでなかなか悪くない旅だ」 女「気色ワリー。今日は雨雲から槍でも振るんかね」 男「それで思いついた。こいつを飲み終えたら、そうだな名を『槍待落戯』というやつでもしようか」 女「なんだそれ!? また新しい遊びか! い、い-ぜ! 今度は負けねーぞ、ご主人様ぁっ」 男「本当にある国は扱いやすい。もう夕暮れまでには宿につかんな」 女「……ハッ、ちっきしょー! いつか絶ッ対負かしてやるっ」 新ジャンル「ヤンメイド」 おれは全速力で走っていた 盗「ゼハッ、ハッハッハアッ!!」 ヤツはなんだ……! 数時間前、おれのアジトでのことだ 男「……女だったとはな」 盗「て、めぇッ!」 男「近隣の村を襲い、あろうことか俺を狙った徒党の首領は」 そいつは2日前、夜道を歩いていたんで襲ってやった旅人だった うまく逃げられたんで失敗したんだが、逆に乗り込んでくるとは 盗「まさか1人でここまでくるたぁ、いい度胸じゃねーか」 男「誰が。俺は暴力が嫌いなんでな。そういうのは任せている」 盗「!」 小屋の外を見るのと同時に窓に血がかかった 200人の暴れん坊共はたった1人のメイド相手に全滅している 女「弱ぇーくせに・なにウチのご主人様に手ェ出そうとしてんだよ、テメーら」 同じ生き物、同じ性別を持つものには到底見えなかった 盗「……!」 男「狙った相手が悪かったとしか言いようがない」 盗「オーケー。理解した。てめぇを殺す。そこを動くな」 こいつを殺すかメイドの動きを止める人質にすれば、まだ勝機はある おれが隙を見て投げつけた大鋏が開き、そいつは壁に張り付けられた 男「で、このまま動かなければいいのか」 盗「物分りがいいな。今楽にしてやる」 壁に深々と刺さった大鋏相手に、元々動けるわけもない 男「声が届けば充分だ」 盗「……?」 男「言葉が通じれば、話し合える余地がある」 盗「話し合う? 何をだ」 その瞬間、おれはそいつの口を塞ぐか自分の耳を閉ざせば良かった そいつはこの状況で笑ったんだ 盗「……ハッ!」 村「おお、気づいたぞ」 ココハドコダ 村「行き倒れてたのを見つけたんだ。身体中、ボロボロだったぞ」 ココハドコダ 村「何があった。まるで、何かから逃げ出しているようだったぞ」 ニゲダス? 盗「……ぁあぁぁぁああぁぁぁああああぁあぁぁぁぁああぁぁああッッッッッ!!!!」 村「なっ、どどうした!?」 ヤツガクル!!!! 盗「ぁッアアァアァァァアアァアアァッ!!!!!!」 ドコマデモオイカケテクル ミミカラハナレナイ ヤツノコエガ ヤツノシセンガ ヤツガオイカケテクル 村「錯乱してるぞ。しっかりしろっ」 ダメダ マドノソト トリガトンダ モウダメダ テンジョウノモクメガセマッテクルヨ 盗「おれが悪カッタァァァアァアアァァァアアッッッッッ!!!!」 シナセテクレ イヤ シネナイ シネナイシネナイシネナイシネナイシネナイシネナイシネナイ シンデモヤツガオッテクル 盗「……………………………………ぁっ」ドシャ 村「しっかりしr……きょ、恐怖で失神したのか?」 盗「シネナイシネナイシネナイ」ガクガクガクガク 村「……本当に何があったんだ……」 盗「……ヤツガクルヨ」ガクガクガクガクガクガク ドコマデイッテモヤツガクル 男「最後に俺の名前を知っていけ」 盗「やだ、や……あぁぁあっ」 男「セルシェブ・S・ソナン」 盗「も、ぁ……ゃメて」 男「外にいるメイドはヤンだ。本人もそれでいいといっている」 男「……昨夜は酷い目に遭ったな」 女「ったく、外にいる雑魚みんな押し付けやがって」 男「それがお前の仕事だろう」 女「だけどよー、その……首領は女だったんだろ?」 男「ああ、意外だったがそれがどうした?」 女「へ、へ」 男「へ?」 女「っ! なんでもねーよ、ご主人様!」 男「そうか」さわわっ 女「ひっ」 男「その女首領に変なこと、例えばこんな風に撫で回したりしてない」 女「こここ」 男「ああ、触ってないぞ」 女「ヤ、ヤンメイドのし・しりに気安く触ってんじゃねー!」 男「なんだ。もっと触ってほしいか。夜にあれだけ暴れまわったというのに、昼間っから盛んなやつだ」 女「ち、違ぇーっつーんだ! なに勝手な解釈してんだっ!!」 男「仕方ない。相手してやるから、そこの茂みに入れ」 女「ばっ、バカ言ってんじゃ」 男「さっき触った辺りにほくろがあったけな。やりながら、お前の全身のそれを暇つぶしに数えてやろう」 女「ぁっ、ちょ・ちょ待っ……こっコノヤ、ロォッ!」 男「文句があるなら、力づくで引き剥がせ。お前なら出来るだろ?」 女「…………ちきしょー」 男「いい子だ」 男「暴力は嫌いなんだ」 男「話し合いの余地があるなら、それが一番だ」 男「言葉が通じ合えるなら、わかりあえる」 男「俺の言葉は誰にでも、そのどこへでも届く」 男「心の奥底、深層心理、その更に奥まで」 男「ゆっくりとねぶるように、言葉は染み渡る」 男「そして相手の心を、その存在意義さえも崩壊させる」 男「どんな頑な人間でも、どんな強き魔のものでも」 男「通じないものはない」 男「相手の信じるものを疑わせ、ありえないものを認識させる」 男「催眠や暗示の類じゃない」 男「宗教、偏見、愛憎、信頼、友情、親愛、知識、言語……」 男「言葉ひとつで何もかも揺らがせ、自ら失わせる」 男「すべての国に通じる国に生まれ、短絡的な暴力が嫌いな俺だけが持ちえる交渉術」 男「交渉の、術中にはまった相手を見るのはいつもたまらない」 女「……たまに、ご主人様が本当の魔王なんじゃないかって思う、ぜ」ハァハァ 男「何を馬鹿なことを。仮にも俺は……」 新ジャンル「交渉人」 女「なぁ、ご主人様の交渉術って具体的にはどんなのなんだ?」 男「少なくともお前には使えんな」 女「それはわぁーってる。ただ、その・気になって」 男「そんなことより茶をいれろ」 女「いーぜ。代わりにそっちも話せよ」 男「主人相手に取引か」 女「持ちかけたのはそっちだろ」 男「確かに。だが、こちらに話す義務は無い。だが、お前は俺に茶を入れる義務がある」 女「う」 男「まぁ、いい。……具体的には否定から始まることが多い。それから、徐々に思うように誘導していく」 女「んなんで大丈夫なのか」 男「本来なら辛抱いることだがな。俺は言葉さえ通じれば一気に畳み掛けられる」 女「?」 男「そのものが人間なら肌の色、口調、性別、言語・名前などで生まれた国や宗教を特定出来るし、立ち振る舞いで育ちもある程度わかるだろう? 魔のものなら名前と容姿で大体の特定が可能だ」 女「ああ、まーそうかもしれねーな」 男「何気ないやり取りや細やかに空気を読んで、相手に効果的な言葉を刹那に探し当て・つむぎだし・ぶつけていく。これはお前には無い才能だ」 女「一言余計なんですよ、ご主人様」 男「また何か日常生活中に見出せるものと言葉を脊髄反射のごとく結びつけることで、相手を新たに思い込ませ・常に恐怖やプレッシャーを与え続けることも可能だ」 女「うぇ。えげつねーな」 男「もっと簡単に言えば、俺の問いかけなんかに一言でも返したら『交渉完了』に近い」 女「…………なんつーか、強力な言霊とか催眠術にしか思えねーんですよ。本当に人間ですか」 男「俺は本当に、普通の人間だよ」 女「トリプルSな名前を持つドS中のドSな、だろ」 男「ははっ」 女「もし言葉が通じなかったり、問答無用で襲われたら?」 男「お前の出番だ。力づくでねじ伏せろ。交渉はいつでも出来る」 女「最後は丸投げかよっ!?」 男「暴力は嫌いなんだ」 女「ご主人様も充分暴力的だと思うけどな」 男「俺はあくまで交渉しているだけだ」 女「ご主人様って絶対友達少ないですよね」 男「俺はお前が、ヤン1人がいればいいよ」 女「 ・ ・ ・ ・ ・ ・ 。ハッ! ななななななななn」 男「な。こういうことだ。相手がどんな言葉・行動を望んでいるかを読めれば、対応も交渉もたやすい」 女「……ハッ!」 男「完璧な状況把握、完全な人心掌握が俺の最大の武器だ」 女「ちっきしょー!! そんなこと誰が考えてるもんかー!!」 男「くくっ、お前は可愛いな」 女「聞きたくねー聞きたくねー!」 男「それより茶はまだか」 女「騙されるかー! 操られてたまるかー!」 男「やれやれ。もう少し素直になれば、楽になれるだろうに」 女「ちっきしょー! ほ、ほら茶がはいったからこの話は終わりだぁ! さっさと飲めぇっ」 男「メイドが主人に命令するな」 女「頼むから早く飲んでくれー! また夕暮れまでに宿につかねーだろっ」 男「うむ。やはりお前の反応はいちいち面白い。ワザワザ話した甲斐がある」 女「超絶ひねくれ者のご主人様が暇つぶしばんざーい!!! もーヤケだチキショー!」 新ジャンル「疑心暗鬼なデレ隠し?」 ヤ「(……急にご主人様が欲しくなった)」 男「さて、他国の情勢はどうかな・っと」 ヤ「(やべ、やべーって。マジやべぇ)」 男「ふむ。この辺りから察するに……」 ヤ「(ご、ご主人様が正視できねー! すっげームラムラしてる)」 男「ん?」 ヤ「(き、気づかれた!?)」 男「……」 ヤ「ん、んだよ! なんか、用かよ!!」 男「いや、何でもない」 ヤ「(ちっきしょー! なんでだよっ! なんでこうなってるんだ、僕は!)」 男「そろそろ持ち株売っておいた方がいいか」 ヤ「(変なもんでも食ったかなー。うわー、ご主人様の顔とか身体見るのマジ恥ずいんだけど)」 男「気色悪い」 ヤ「!! な、なんだ」 男「手洗いならさっさと、そこらの茂みで済ませて来い」 ヤ「(っきしょー! もじもじしてんのはその所為じゃねーよ!)」 男「ふん。おかしなやつだ」 ヤ「(今すぐにでもこっちから押し倒してーが、なんかこう……負けだよな。せめて向こうから、仕方なくって形に)」 男「……頃合だ。そろそろ行くか」 ヤ「(こっちはイキそうだぞ。って、出発かよっ)」 男「その前に茶をいれてくれ」 ヤ「あぁっ!? (……って、チャンス! 日頃の鬱憤晴らしついでになんか薬落として、ヤる!)」 男「早くしろよ」 ヤ「わぁーってるよ。待ってろ(下の方は待ちきれてねー!)」 男「ふぅ」 ヤ「……」 男「それはそうと」 ヤ「な、なんだよ」 男「手洗いに行かなくていいのか?」 ヤ「その気はねーよ! (行っても静まらねーよ!)」 男「……ずいぶん早く湯が沸いたな」 ヤ「一杯分だからな。(そんだけありゃ充分だろぉ! くっそー! ウズウズする)」 男「そうか」 ヤ「そうだよ。ほら、飲め」 男「いただこう」 ヤ「(……やばい。ご主人様の唇、直視しちまった。のぼせて鼻血出そう)」 男「ん?」 ヤ「(げ、薬に気づかれた!?)」 男「少し熱いな」 ヤ「(うぇ? な、なななにが)」 男「お前、熱でもあるんじゃないか? 顔が真っ赤だぞ」 ヤ「……へ?」ばたっ 男「39,4度。倒れなかったのが不思議だ」 ヤ「……ちっ」 男「旅の疲れが出たんだろう。軟弱者め」 ヤ「うるせーんですよ、ご主人様」 男「だいたい、すぐに病気とわからなかったのか?」 ヤ「あんま、風邪とかひかなかったんで」 男「馬鹿」 ヤ「…………その通りですよ、ちきしょー」 男「ふん。おかげでしばらく近くの町に滞在、入院費も馬鹿にならん」 ヤ「(……あー、そうだよなー」 男「この代金、きっちり払ってもらうからな」 ヤ「(頭ぐるぐるする。給金さっぴかれんのかー)」 男「体温を下げるのに、汗をかくといいらしいな」 ヤ「へ?」 男「気化熱というやつか? まぁ、いい」 ヤ「ちょ」 男「うなされて、夢のなかで肖像権侵害の上、勝手に淫行されても困るんでな」 ヤ「ちょ、ちょっと待っ……」 男「お前の望み通り、のはずだがな?」 ヤ「た」 男「あんなお前に、気づかないとでも?」 ヤ「……ち、きしょ……っ」 男「あ・最初に言っておくが、死ぬなよ?」 ヤ「っ! びょ病人にど、どんだけ激しくヤ……ぃ、あっ!!!」 男「覚悟を決めろ」 ヤ「くッ、ァ」ビクン 男「良薬口に苦しと言うだろ?」 ヤ「こ・んな濃ひ……飲め、るかぁ……っ」ハァッハァ 男「こぼすなよ。よけい欲情するだろ」 …… 男「ああ、熱のせいか。敏感だ。いつもより楽しめるな」 ヤ「む、ぅ……」 男「声を殺して強がるところはお前らしいが、あんまり弱々しいと一層いじめたくなる」 ヤ「ハッ、ぁぁあっ!」 …… 男「お前、熱すぎるぞ。特にここが」 ヤ「ひ……ぁあっ」チュクスズブ 男「どんなゲームより、お前と戯れている方が面白いよ」 …… ヤ「ィい……ッ!」 男「コラ、爪を立てるな。イクのも何度目だ」 ヤ「……ッッ!!」ガシッギュ~ 男「あぁ、注射は嫌いだったか?」 ヤ「っッっ!!!」 男「もう遅い」 ヤ「ヵ、はッ」 …… ヤ「~~~~~~~~~ッァあア!!!!!」 男「……死んだか?」 ヤ「……ど、ェス、っ」ピクピク 男「ああ、大丈夫そうだな」 ヤ「っ」 そこで笑うな、ご主人様 散々、あんな、こっ恥ずかしい殺し文句言いまくった上で いやみったらしい、最高の笑顔でよぉ…… 新ジャンル「鬼の霍乱」 男「ようやく退院か」 ヤ「ご主人様がいじめなければ、もっと早く出来たと思うんですけどね」 男「いや、逆だろう。適度な運動は心身を丈夫にするからな」 ヤ「あれのどこが適度! 死にかけてたっつーの!」 男「ああ、天国見えたろ。イキまくってたもんな、お前」 ヤ「っ! そっちじゃねーよ!」 男「たまには病気になってくれ」 ヤ「誰がなるか、ちきしょーっ! 大体、ご主人様は」 男「あ、鳥が飛んだ」 ヤ「それがどーしたっつーんだっ! こんな堂々と無視すんな!」 男「あ、こんにちは。すみません、国境までの道はどう行けば」 ヤ「っ! っ! っ!」 男「……うん。お前はやっぱり元気が一番だな」 ヤ「は?」 男「やっぱ病気にならんでくれ。お前の茶も飲めないしな」 ヤ「……ちっ、そーかよ」 男「お前の熱っぽい汗や愛液も悪くなかったが」 ヤ「公道で堂々と変態くせーこと言ってんじゃねーよ、ご主人様ぁッ!!」 ちゅ 男「やかましい」 ヤ「……」へたっ 男「ん?」 ヤ「ふ、不意打ちはねーだろ……」 男「?」 ヤ「……腰砕けた」 男「プッ」 ヤ「笑うな、ちきしょー!」 男「お前、本当に可愛いな」 ヤ「馬鹿にすんなぁ!!!」 新ジャンル「意外と純情」
https://w.atwiki.jp/new_jack/pages/396.html
新ジャンル「埋まった女」絵倉庫 絵師さんがスレにアップされた絵を置いてます
https://w.atwiki.jp/new_jack/pages/528.html
新ジャンル「いろいろ無視」絵倉庫 絵師さんがスレにアップされた絵を置いてます
https://w.atwiki.jp/new_jack/pages/317.html
新ジャンル「デュラハン妹」絵倉庫 絵師さんがスレにアップされた絵を置いてます
https://w.atwiki.jp/wixi/pages/666.html
新ジャンルたちがオナラをしたようです ツンデレ「わっ、わたしじゃないんだからねっ!」 男 「………ふぅん?」ニヤニヤ ツンデレ「なっ!なによっ!しっ、仕方ないでしょ!生理現象なんだからっ!」 男 「わかってる、わかってるって。ほらほら、力むとまた」 ♪ ツンデレ「~~~~~~~~ッッッ!!////」 新ジャンルたちがオナラをしたようです・素直クール編 女「ああ、すまない。わたしだ」 男「ん」 女「男の前ではしたない、と思う一方、それだけ男に心を許してしまっている現われだと思うと 感慨深いものがあるな。ああ、知っての通りわたしは人見知りが激しい方でな。 家族以外の人間と一緒にいて気が休まるということは今までになかった経験だ。 そういう意味ではキミは既にわたしにとって家族のようなもの、生活に、いや人生に於いて 最も身近に感じる者の一人になっているのかも知れん。だが反面、女性としての奥ゆかしさは 持ち合わせておきたいとも思う。特に、キミの前では。難儀なものだよ」 男「……っていうかオナラひとつでそこまで語るか」 女「……照れ隠しだ。察してくれ」 新ジャンルたちがオナラをしたようです・素直ヒート編 女「うぉぉぉぉおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」 男「うっさいうっさい。何だよ一体」 女「聞いたか!?」 男「オナr―――え?何を?」 女「とぼけるのが遅いぞ男ぉぉぉぉぉぉおおおお!!!!」 男「うわ、悪かった。悪かったってば。っていうか別に気にしないぞ俺は」 女「そうじゃないッ!そういう問題じゃないんだぁぁぁあああ!!!!」 男「ヒート……そうか、お前にも人並の恥じらいというものが」 女「あんな小さな音しか出ないなんてッ!不覚ッッッ!!!!」 男「そっちかよ!!」 女「聞いてくれ男!わたしの実力はあんなものじゃないんだッ! 今度は町中に響き渡ろうかという立派な音を出してみせるッッ!」 男「いいよ別に!そこ頑張らなくていいよ!」 女「うぉぉぉぉおおおおおお!!次こそはッ!次こそはぁぁぁぁぁああッッ!!!!」 男「……ヒートは元気だなぁ」 新ジャンルたちがオナラをしたようです・内気な子の妄想編 俺「ん?なぁ、なんか臭くね?」 友「……お前か」 俺「違うわ!」 友「諦めろ。この世には『いいだしっぺ』という言葉があってな」 俺「俺は無実だー!」 女(もし……わたしだってバレたら……) 俺『なんだオイ、臭すぎるだろ。なに食ってんだよお前』 友『はっはっは!鼻が曲がっちまうわなぁ!オラ、今度から人間様と間違えないように ケツにガス袋って書いといてやんよ!』 俺『分別はちゃんとしなきゃだもんなぁ!』 友『おーおーキレーなピンク色のケツ穴だこと。こっからあんな臭い屁が出たのかぁ?』 俺『オイ、しまりのねぇガス袋にゃあちゃんとフタしておかないとな!』 友『そりゃいいや。まさに臭いモンにゃ蓋ってなぁ!』 女「や、やだぁっ!そんなの入らない……入らないからぁ!」 友「え?何が?」 俺「……俺じゃないのに……」
https://w.atwiki.jp/wixi/pages/732.html
女「上のケツからクソを垂れる前と後ろに『サー』を付けろ!」 男「サー!イエス!サー!」 女「今日から貴様はわたしの彼氏だ!」 男「サー!イエス!サー!」 女「地球で最高の生き物だ!両手一杯のダイヤモンド以上の価値がある!」 男「サー!言いすぎです!サー!」 女「彼氏の分際でわたしに口出しするな!」 男「サー!イエス!サー!」 女「わたしの傍から離れるな!できるだけぺたぺたしていろ!」 男「サー!イエス!サー!」 女「他の女に手を出してみろ!泣いたり笑ったりできなくしてやるからそう思え!」 男「サー!イエス!サー!」 女「わたしのことが好きか!?」 男「サー!イエス!サー!」 女「声が小さい!」 男「サー!!イエス!!サー!!」 女「えへへー」 男「………」 女「気に入った!ウチに来てわたしをファックしていいぞ!」 男「サー!イエス!サー!」 新ジャンル「ハートマンさん」
https://w.atwiki.jp/wixi/pages/769.html
女A「さ、女Bちゃん!今度はもっと谷間を強調するポーズを取るのよ!」 女B「ふえぇ、も、もう許してくださぁ~い」 女C「………」 女A「問答無用!そんなんじゃ明日の表紙は飾れないわよ!」 女B「な、なんのですかぁ。なんの表紙ですかぁぁ」 女A「ほら、男Bくん!シャッターを切った切った!」 男B「すみません、女Bさん」パシャパシャ 女B「うにゅぅ」 男A「なーにやってんだ女A」 女A「な!なによ男A!」 男A「また女Bさんを困らせてるのか!女Bさんはお前の玩具じゃないって言っただろう」 女A「そんなんじゃないわよ!あたしはただ」 男A「ただも何もない!さっさと女Bさんを解放しろ!もしくは無茶な注文をやめるんだ!」 女A「わ、わかってるわよ!ふん、冗談よ。軽い冗談!まったく、冗談のわかんないヤツね!」 女B「みぃい」 ……… …… 男B「助かりました、僕も困っていたところで」 男A「顔が近いぞ気持ち悪い。お前もハイハイ言ってないで少しはあいつの暴走を止めたらどうなんだ」 男B「いえ、それができるのは貴方だけかと」 男A「……はぁ。やれやれだ」 女C「……………………………谷間……」 新ジャンル『じゃじゃデレ』
https://w.atwiki.jp/wixi/pages/481.html
ばあちゃんが死んだとき、遺品ってことで倉の中のモン処分することになった時の話さ。 ばあちゃんが若い頃大事にしてたっていう日本人形が出てきたんだ。 結構高価なものだっていうんで、ウチで引き取ったんだけどさ……変なんだ。 しばらく気付かなかったんだよ。でも、やっぱりおかしいんだ。 ………伸びてるんだよ。 ムダ毛が。 怖いだろ!?引き取ったときはパイパンだったんだぜ!? それが一週間、二週間としていくうちにどんどん濃くなって…… 今じゃジャングルだぜ!?もう俺怖くって!! ………え?なんで人形の下半身事情を知ってるのかって?お前、話の腰折るなよ。 そんなもん、脱がすからに決まってるだろ。は?俺の話が一番怖い? そうだろ?怖いだろ!? 新ジャンル「生きてる日本人形」 とある料亭。向かい合う一対の影…。声を潜め、言葉を交わす。 女「お代官さま。南蛮渡来の菓子にございます…。」 男「…ほほぅ。これは見事な山吹色の菓子だの。ワシはコレに目が無くてな…。」 女「それはなにより。隣の部屋には生けるが如き日本人形も用意してございます。」 男「………おい、越後屋。」 女「なんでございましょう?お代官さま。」 男「…ホントに空気嫁を置いてあるとは。」 女「……しかし、中肉で黒髪の『日本人形』なのは間違いございませんでしょう?」 男「…………そりゃ違わんけどさ。」 女「………………それとも何かご不満でございましょうか?何なら私がご相手致しましょうか?」 男「………………………お前、それが狙いだったのか?」 女「はい。……私はお代官さまが欲しゅうございます。 あっという間に燃え上がる二人…。その様子を凹みながら除き込む二つの影…。 男友「……なぁ。踏み込んでいいのか?」 女友「…………そっとしておきましょ。」 なべて世はこともなし。 後世にも、正義の味方として男友達が活躍することもなければ男たちが誅されたと伝えられることもなかった。 ただ、一人の代官が商人の娘を娶り、幸せに暮らしたそうな。 新ジャンル「生けるが如き日本人形」