約 35,696 件
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/2142.html
ウサギのナミダ ACT 1-22 ◆ ギャラリーにはどう見えているだろうか。 おそらくは、力と技がぶつかり合う、真っ向勝負に見えているだろう。 確かに、雪華は正々堂々、真っ向勝負を挑んできた。 逃げない。揺らがない。 ミスティ得意のレンジに踏み込んでまで勝負を挑んでくる。 その姿勢を貫き、勝利を目指す。 それこそが『クイーン』の二つ名の由来であり、神姫プレイヤーから人気を集める理由だった。 だが、バトルの当事者は思い知る。 真っ向勝負? とんでもない。 劣勢とか、そう言うレベルじゃない。 『そこでリバーサル! 二連撃!!』 菜々子の指示が飛ぶ。 もう何度目かの得意技。 この間合い、このタイミング、この速度、そして身体をロールさせながら繰り出す二連撃。 熟達したアーンヴァルでも、このリバーサル・スクラッチはかわせない。 だが。 雪華は、これを紙一重でかわす。手にした剣で反撃すらしてみせる。 「くっ……!」 正々堂々? 真っ向勝負? 違う。 これは「練習」だ。 こっちの本気を練習台にしてしまう、圧倒的実力差。 ミスティは敵を見上げる。 空中に浮かび、羽を広げた雪華は、まるで降臨した大天使のようだ。 その美しい姿に、ミスティは戦慄した。 「本身は抜かないのかよ!?」 「あれは、そう簡単に抜けるもんじゃないのよ!」 虎実の叫びに、菜々子は応える。 虎実は、ミスティの攻撃が雪華に全く効いていないことを見抜いているようだ。 『本身を抜く』には、試合前からしっかり心構えをする必要がある。 バトル中に切り替えるような便利な使い方はできない。 それに、たとえ本身を抜いたところで、食い下がれるかどうか。 (……まさか、これほどとは) 菜々子は戦慄する。 正々堂々のバトルロンドで、こうもあしらわれるのは初めての経験だった。 どうすればこれほどの実力が身につくというのか。 だが、諦めるわけにはいかない。 せめて一矢報いなくてはならない。 『エトランゼ』の名に賭けて。 そして、遠野とティアにつながなくてはならない。 菜々子は絶望と戦いながらも、ミスティに矢継ぎ早に指示を出していく。 ■ 帰りの電車の中、わたしはずっと考えていた。 マスターのこと。 マスターがわたしを守るために、すべてを賭けてもいいと、言ってくれたのだという。 エルゴの店長さんがそう言っていた。 わたしには、マスターの想いが分からない。 わたしの過去が暴かれたせいで、あれほど酷い目に遭わされたというのに。 それでもなお、わたしを自分の神姫にするために、全力を尽くしてくれている。 マスターのその想いが伝わって、店長さんを動かし、刑事さんを動かし、風俗のお店がなくなって、多くの風俗の神姫が救われた。 それほどの大きな想いをわたしに向けてくれている。 なぜですか? なぜ、それほどまでに、わたしにこだわるんですか? わたしはそんな価値のある神姫ですか? わからない。 わかりません。 わたしにできることなんて、マスターのそばにいて、マスターの指示通りに走るこくらいなのに。 シャツの胸ポケットから、マスターを見上げる。 マスターは物思いに沈んでいるようだった。 この間までのつらそうな表情でないのは救いだったけれど。 わたしはマスターの心に寄り添えないままだった。 刑事さんはわたしに、素晴らしいマスターの神姫であることを忘れてはいけない、と言った。 それはもちろんなのだけれど。 そのマスターのために、わたしは何がしてあげられるんだろう……? □ 時間がないので、昼食は電車の中でパンをかじった。 一度アパートにとって返し、ティアの武装一式を手にして駅前に戻る。 ゲームセンターに着いた時には、久住さんの電話から、もう二時間以上が過ぎていた。 久々のゲームセンターの入り口。 俺は少し感傷的になる。 一歩を踏み出すのが少し怖い。 俺は店の出入りを拒否されているわけで、躊躇するのも分かって欲しいところだ。 久住さんはいるだろうか。 自動ドア越しだと、奥の様子は分からない。 彼女がいてくれないと、俺は針の筵なんだが。 それでも俺が足を進められたのは、今朝方の出来事があったからだろう。 すくなくとも、もう店に黒服の男たちが現れることはない。 自動ドアが開く。 まず俺の耳に聞こえてきたのは、神姫の怒声だった。 「なぜだっ!! なぜあんな淫乱神姫にばっかりこだわるんだ!?」 叫んでいるのはハウリン。 その声を受け流しているのは、銀髪のアーンヴァルのようだ。 「迷惑なエロ神姫なんかより、あたしの方がよっぽど強いのに!!」 「随分とご挨拶だな、ヘルハウンド」 俺が静かに言うと、武装神姫コーナーにいた全員が俺を見た。 「黒兎のマスター……」 ヘルハウンドは怒りの眼差しを俺に向けてきた。 憎悪すら込められていそうだった。 「……遠野くん!」 ギャラリーから抜け出して、久住さんが駆け寄ってきてくれた。 いつものようにジーパン姿のラフな格好。俺は安心したような、残念なような、複雑な気分になった。 「連絡ありがとう。……遅くなってごめん」 「ううん。来てくれてよかった」 いつもよりも微笑みが弱々しく見えるのは気のせいだろうか。 そのとき、ギャラリーの一角から、声があがった。 「おいっ! 黒兎のマスター!! ど、どの面下げてここにきたっ!!」 三強の一人、『ブラッディ・ワイバーン』のマスターがこちらを指さして喚いている。 俺にはそれほどショックはなかった。 こうした中傷は予想の範囲内だったので、心構えもできている。 と、いきなり久住さんがワイバーンのマスターを睨みつけた。 「わたしが呼んだのよ。文句ある?」 耳が凍傷になってしまいそうなほどに冷たい声。 ワイバーンのマスターはそれだけで、急に黙り込んでしまった。 ギャラリーも、何か言いたげな表情だが、黙ったままだ。 ……いったい、どうなっているんだろうか。 俺が驚きを隠せずにいると、久住さんの後ろから、さきほどの銀髪のアーンヴァルを肩に乗せた青年が近づいてきた。 「あなたが、ハイスピードバニー・ティアのマスターですね?」 人が良さそうに微笑む青年と、真剣な面もちの銀髪の神姫。 その後ろに、カメラ用のベストを着用した、年上の女性がいる。 「……遠野くん、彼らがティアを助けてくれたの」 「高村優斗です。こちらは僕の神姫で、雪華」 青年とその神姫は、礼儀正しく会釈した。 それから、後ろの人物を示し、 「それから、この人は、僕らの取材をしている、『バトルロンド・ダイジェスト』の三枝めぐみさん」 「よろしく~」 三枝さん、というその女性は、ひらひらと手を振った。 俺も挨拶する。 「遠野貴樹です。それと、俺の神姫のティア」 「は、はじめまして……」 「ティアを助けてもらって……助かりました。感謝してます」 もう一度俺はお辞儀をした。 顔を上げると、高村と名乗った青年は、ゆるやかに首を振っていた。 「いえ、大したことではありません。 僕たちも、対戦希望の相手を助けられてよかった」 やはり、そうか。 俺はその一言で確信する。 この青年と神姫は、海藤の家で見た映像の、彼らだ。 「まさか、あの『アーンヴァル・クイーン』がティアを助けてくれたとは、正直驚きです」 「僕たちも驚いていますよ。……ああ、僕たちのこと、もう知ってるんですね」 「……秋葉原のチャンプが俺たちと対戦を希望するなんて……冗談じゃなかったんですか」 「まさか。冗談であんなこと言ったりしません」 高村はそう言って微笑んだ。 やたらと人が良さそうな青年だと思う。 その高村の肩に座る、美貌の神姫が口を開いた。 「あなた方との対戦に、ここまで足を運ぶ価値がある、と考えてのことです。 バトルが所望です。いかがですか、『ハイスピードバニー』のマスター?」 長い銀髪を背に流した神姫の言葉は、威厳すら備わっているように感じられる。 なるほど、『クイーン』二つ名は伊達ではない、か。 俺は雪華の問いに、静かに答えた。答えは決まっていた。 「残念だが、お断りする」 ギャラリーがどよめいた。 全国大会レベル、しかも優勝候補とのバトルだ。対戦してみたいと思う方が普通だろう。 しかも、三強の対戦希望を断ってまで、俺たちとのバトルに集中しようとしているのだから、神姫プレイヤーなら受けて立つのが筋と言うものだ。 久住さんが俺の肩にそっと手をおいた。 「遠野くん、彼らはティアを助けてくれたのよ?」 「わかってる。でも、それとこれとは話が別だ」 その手を、俺は邪険にならないようにそっと、はずした。 そして、俺は雪華に向き直って言い切った。 「ティアを助けてくれたことには感謝してる……本当に、感謝してもしきれない。 でも、君たちとバトルはできない」 「なぜです? 理由を教えていただけますか?」 「……君たちがマスコミの取材を受けているからだ」 高村の背後にいた女性は、きょろきょろと辺りを見回すと。 「あ、あたし……!?」 三枝さんは、自分を指さして、びっくりしていた。 俺は高村に話を続ける。 「対戦を申し入れてくるんだから、今俺たちがおかれた状況は知っているんだろう?」 「あぁ、うん。先週来たときに、どうも様子がおかしかったので、調べさせてもらいました」 「だったら分かると思うけど……いま、こんな風に俺たちがゲームセンターで歓迎されていないのも、雑誌記事のせいでね。 今俺は、完璧なマスコミ不信なんだ」 「……それで、僕たちの挑戦を受けないのと、どういう関係が?」 「『バトロンダイジェスト』の、君たちの記事は俺も読んでる。テレビ放送であんなことを言ったんだ。当然、俺たちとのバトルも記事にするつもりなんだろう?」 雑誌記者の三枝さんは俺の言葉に頷いた。 「だったら、対戦なんて受けられない。結果がどうなるにせよ、何を書かれるか分かったものじゃない。今の状況に拍車をかけられたら、たまらないからな」 「……ちょっと! さっきから黙って聞いていれば随分な言い方ね! うちとあんな低俗雑誌を一緒にしないでもらいたいわ!」 三枝さんがたまりかねたように口を挟んだ。 彼女がカチンときているのももっともだ。 なぜなら、俺自身、わざとひどい言い方をしているのだから。 「俺からしてみれば、大して変わらない。 三枝さん、と言いましたか。 あなただって、バトロンダイジェストの記事を書くにあたっては、俺たちに無様に負けて欲しいでしょう? 『クイーン』の連載記事なら、俺だって雪華の華々しい活躍が書きたい。 俺たちみたいな醜聞のただ中にいる神姫プレイヤーを叩きのめす記事なら、うってつけですから」 「なんてこと言うの……うちに記事が載れば、あなたたちだって、評価があがって、誤解が解けるかも知れないじゃない!」 「随分と上から目線ですね。 俺は取材をしてもらいたいだなんて、一言も言ってない。 むしろ迷惑だ。 だったら、あなた方はむしろ、取材させてくださいとお願いする立場なんじゃないんですか?」 三枝さんは言葉に詰まった。 少し心が痛む。 マスコミへの不信感は本当だ。だが、三枝さん個人に恨みがあるわけじゃない。 三枝さんをダシにして、このバトルを断ろうとしている。だから、彼女に悪いところがあるわけではないのだ。 久住さんの手が、また俺の肩におかれた。 「遠野くん……言い過ぎよ」 「……わかってる」 俺は一瞬だけ、彼女の手に触れた。 久住さんはため息をついただけで、何も言わなかった。分かってくれたのだろうか。 俺と三枝さんが睨み合う。 一瞬の沈黙。 それを破ったのは、雪華の声だった。 「それならば、ティアとの対戦は取材をしないようにしてもらいます」 「って、ちょっとぉ!?」 あわてたのは三枝さんだ。 「あなたたちとは、全国大会までの動向のすべてを取材する契約でしょう!? たとえ草バトルとはいえ、取材しないわけにいかないわよ!」 「ならば、契約を解除します。そうすれば、ティアと戦える」 三枝さんが絶句した。 マスターの高村が口を挟む。 「雪華……『バトルロンド・ダイジェスト』からは、いっさいの取材を断らない代わりに、スポンサードを受けている。そういうわけにはいかないよ」 「スポンサー契約など無くても、わたしたちは全国大会を戦えます。また、契約があるからといって、勝ち抜けるとは限りません。 セカンドリーグの全国大会選手でも、そんな契約をしているのはほんの一握りでしょう。大多数の選手と同様の条件でも、わたしたちは十分に戦えるはずです」 ……何か話が大事になってきた。 雪華の言うスポンサー契約は、神姫プレイヤーが特定の企業や団体と契約を結んで、バトルロンドの活動資金や武装などを出してもらうことだ。 そのかわりに、その神姫はメーカーが提供する武装やパーツを使用したり、ボディなどにメーカーロゴをペイントしたりして、広告塔としての役割を果たす。 通称「リアルリーグ」と呼ばれるファーストリーグは、そうしたスポンサー契約も盛んに行われている。 セカンドリーグではあまりそういう話はない。セカンドリーグ上位の有名神姫プレイヤーくらいだろうか。 雪華は『バトルロンド・ダイジェスト』と契約を結んでいるらしい。 バトルロンド専門誌からスポンサー契約を受けているとは、どれだけ実力があるということなのだろうか。 それにしても、俺たちとの対戦がそこまで重要か? スポンサー契約がなくなれば、資金面で厳しくなる。 そうした契約自体が少ないセカンドリーグとはいえ、全国を勝ち抜くにあたって、資金がないよりはあった方が有利であるはずだ。 それを雪華は、俺たちとの対戦で捨ててもいいと思っている。 いったい、何を考えているのだろう。 「だったら、そんな腰抜けほっといて、俺たちの挑戦を受ければいいじゃねーか。俺たちは取材、大歓迎だぜ?」 その声に、ギャラリーも沸く。 口を挟んだのは、『玉虫色のエスパディア』のマスターだった。 どうも、三強はクイーンに対戦を申し入れて、ことごとく断られたようだ。 にやにやとした笑みを張り付けた顔に、雪華は冷たい一瞥を放った。 「……あなた方との対戦は、意味がありません」 「な……なんだと……!?」 「わざわざここまで足を運んできた意味がないのです。 わたしたちがハイスピードバニーやエトランゼと対戦を望むのは、彼女たちが唯一無二の戦い方をしているからです。 わたしが東東京地区大会のインタビューで挙げた武装神姫は、いずれもそういう戦いを展開し、大会にはエントリーしない神姫ばかりです。 わたしはそのような神姫との戦いを望んでいます。 ただ強いだけの神姫なら、ここまで来る必要がないのです」 高村は、雪華の言葉に、肩をすくめて頷いていた。 なるほど。確かに、ティアの戦い方は唯一無二だろう。雪華はそこに価値を感じているということか。 三強は確かに強いが、大会にでてくる神姫に比べると見劣りがする。戦い方も、標準の域を出ない、というところか。 見れば、玉虫色のマスターは、口をぱくぱくさせながら、怒りの矛先を向ける方向を失っているようだった。 神姫にあそこまで言われたなら、もっと噛みついてきてもいいはずなのだが……何か思うところがあるのだろうか。 そんなことを考えていると、左胸のあたりから声がした。 「マスター……」 「どうした、ティア」 「雪華さんとの対戦、受けてください……お願いします」 突然何を言い出すんだ。 俺は驚いて、ティアを見下ろす。 雪華の様子を見ていたティアは、不意に俺の方へ視線を向ける。 その顔には必死さが滲んでいた。 次へ> トップページに戻る
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/2131.html
ウサギのナミダ ACT 1-16 □ 日も暮れ、街灯が灯る頃。 雨は未だやむ様子もなく、俺はすでに洋服を着たまま風呂場からあがったのと変わらないような有様だった。 それでも俺は、ティアを捜して、あてどなく街を徘徊していた。 ゲームセンターと駅前は、大城が捜してくれている。 だから、俺は公園とアパートの周囲を幾度となく往復した。 ティアとともに行った場所を思い出しながら、すべての場所に足を向けた。 それは、ティアとともに過ごした時間を、いちいち確認する作業だった。 思い出の中のティアは、いつも不安そうな顔で、上目遣いに俺を伺う。 そして、俺のつまらない一言に一喜一憂し、ときには泣きそうになり、そしてときには、花がほころぶような笑顔を見せるのだ。 それが俺の神姫だ。代わりなんかいない。 だが、ティアは見つからなかった。 どれだけ俺が願っても、どれだけ俺が声をからそうとも、その小さな姿を見せてくれることはなかった。 もはや、俺の心が耐えられず、くじけそうになった頃。 俺の携帯電話が鳴った。 ポケットの中でずぶ濡れになった端末を取り出す。 液晶画面を見て、一瞬驚き、そして不思議に思う。 久住菜々子、と表示されていた。 震える指で、通話ボタンを押した。 「もしもし」 かろうじて、それだけ、唇から押し出すことができた。 『遠野くん? わたし、久住です。いま、大丈夫ですか?』 「あ……ああ……」 硬い口調。何を言われるのか、と俺は暗い気持ちに拍車をかける。 『ティアは、無事です。わたしが預かっています』 「な……」 『……ある人が、ゲームセンターに届けてくれたの。バッテリー切れで、眠っているけれど』 「いま、ゲーセン?」 久住さんの言葉をいやに遅く感じ、焦る気持ちが言葉に出た。 はやく。 はやく、ティアを手元に置きたい。 もう離したくない。 『そう、だけど……遠野くん』 「今から行く。待ってて」 『ちょっと待って』 俺はもう駅に向かって歩き始めていた。 久住さんはまだ話そうとしている。 『遠野くん、雨の中歩き回っていたんでしょ? 今日は帰って休んで……』 「いやだ。今すぐ返してもらう」 『待って。ティアだって、まだ目が覚めてないの。彼女の気持ちも……』 「俺の神姫だぞ!?」 いろいろなことがあって、俺は煮詰まっていたのだと思う。 電話先の久住さんを怒鳴りつけたことに、そのときの俺はまったく疑問を抱いていなかった。 だが。 『……あなた、誰?』 まるで氷のように冷たい口調。 その言葉は、俺の心に鋭く突き刺さった。 『わたしが知っている遠野貴樹って言う人は、そんな風に話す人じゃないわ。 それじゃまるで、あの変な奴と同じじゃない。 そんな人に、ティアは渡せない』 「な……ちょっと……」 一方的に電話は切られた。 携帯電話を耳から離し、見つめてしまう。 あの雑誌の件から、久しぶりに聞いた久住さんの声。 内心、嬉しかった。 絶望に疲れた俺を、励ましてほしかった。 それなのに、俺は電話先に怒鳴りつけ、逆に冷たくはねつけられた。 心が煮詰まりすぎていて、自分でも何をしているのかわからない。 どうしていいかも、わからなくなっている。 ◆ 「おいおいっ!? いいのかよ、切っちゃって!?」 「いいの」 菜々子は大城にも冷たく言い放つ。 遠野はいつもの彼ではなかった。冷静じゃなかった。 そんな彼に、ティアを渡したら、何をするかわかったものではない。 だから電話を切った。 一分後。 深呼吸する。 菜々子は再び、通話ボタンを押した。 □ 俺が雨の中、呆然とたたずんでいると、再び携帯電話が鳴り出した。 電話の相手は、再び久住さんだ。 「……もしもし」 今度は少しだけ楽に言葉が出た。 『……ごめんなさい。いきなり文句言って、切ったりして』 「いや……」 彼女の意図がわかった。 今のは俺の頭を冷やすためだったのか。 彼女の話も聞かずにどなったりして、確かにいつもと自分の様子が違っている。 そのことにやっと俺は気がついた。 「俺の方こそ……怒鳴ったりしてごめん」 『……ティアが心配なのよね。だから、冷静じゃいられないんでしょう?』 「……うん」 『いま、ティアと会っても、ティアがきっと気まずい思いをするでしょう?』 「……うん」 『だから、一晩だけ、待って。明日、必ずティアを返すから。約束するから』 「でも……」 まるで、母親に諭される子供のようになっていた。 電話から聞こえてくる久住さんの声は、強い意志と優しさにあふれていた。 俺は泣きそうになる。甘えたくなる。 子供のように。 『わたしを……信じて?』 「……」 『いま、誰も信じられないかもしれないけど、でも、今日は、わたしを信じて。 ティアにひどいことなんてしない、どこかに連れ去ったりしない。 わたしは、遠野くんとティアの味方だから……だから……』 「……」 俺がだだをこねるように黙っていると、一拍おいて、久住さんが言った。 『……ティアと、二人で、話したいことがあるの』 「……どんな話?」 『女の子同士の、内緒の話』 「……それ、ずるくない?」 『……ふふふ』 「それ言われたら、断れないじゃないか……」 女の子はずるい。 一言で男が入り込めない結界を作ってしまう。 久住さんは、いまどんな顔で微笑んだだろうか。 ふと、そんなことを考えてしまう。 あの、反則な笑顔を、無性に見たくなった。 「明日……会える?」 『会って、ティアも渡します。待ち合わせ場所は……後でメールするね』 「……わかった……ティアを、頼みます」 『うん』 「それじゃ」 『明日ね』 俺の方から、ゆっくりと電話を切った。 ティアは無事だ。久住さんのところにいる。 それがわかっただけでも、よしとしなくてはなるまい。 きっと、大城も久住さんも、ティアのために必死で捜してくれただろう。 その結果、久住さんの手元にいるのだろうから。 俺は、疲れた体を引きずるようにして、アパートへと向かった。 とりあえず、明日。 久住さんとの待ち合わせに行くために、体調を崩すわけには行かない。 そんなことが考えられるくらいには、俺の頭も復活してきていた。 ◆ 遠野との電話を終え、菜々子は、大城と四人の少女に向き直った。 「遠野くん……ティアのマスターとは、明日会って話をするわ。今日は、ここまでね」 頷く一同。 菜々子は微笑んで、少女たちを見回す。 四人は、緊張した面もちで、菜々子を見つめている。 「……今日はありがとう。あなたたちがいてくれて、本当に助かったわ。 ……嬉しかった。ありがとう」 菜々子の言葉に、四人は応える。 「いいえ、そんなこと」 「憧れのエトランゼさんにそう言ってもらえるだけで……わたしたちこそ、光栄です!」 「わたしたちなんて、このくらいしか、お手伝いできないし……」 うんうん、と頷き合う。 そこで、菜々子は首を横に振った。 「ねえ、その『憧れのエトランゼさん』って、やめにしない?」 「え、でも……」 「わたし、菜々子。久住菜々子っていうの」 四人の顔を見回し、微笑んだ。 久しぶりに、心から笑えた。 「あなたたちの『友達』じゃ、だめ?」 だめなはずがない。 四人はとても驚き、そして笑顔で菜々子を迎えてくれた。 ■ バッテリーがフル充電になり、わたしは覚醒を促される。 ゆっくりと開く瞳。 わたしは眩しさに目を細める。 ……ここはどこだろう。 わたしが今いる場所はクレイドルの上。 マスターの家にあった真新しいものではなく、よく使い込まれている。 はじめて見る部屋だ。 マスターの部屋とはまた違った、優しい光に包まれた部屋。 夜だろうか、窓にはカーテンが引かれている。 「……はい。それじゃ、明日伺います。そのときに……あ、はい。よろしくお願いします。失礼します」 聞こえてきたのは女の人の声。 声の方に顔を向けると、ちょうどその人が携帯電話を切るところだった。 知っている人だ。 久住菜々子さん、ミスティさんのマスター。 彼女はわたしの方に顔を向けると、微笑んだ。 優しい笑顔。 「ティア、気がついたのね。よかった」 えと……わたしはなんで、久住さんと一緒にいるんだろう? 「あの……ここは……」 「わたしの家よ」 そう久住さんが答えた瞬間、わたしは両肩を捕まれて、ものすごい勢いで振り向かされた。 「ティア! ……この、バカッ!」 わたしの頬が軽く乾いた音を立てた。 ミスティさんが、わたしの頬を平手で打ったのだ。 え……? わたしは訳も分からず、ミスティさんを見つめる。 愛らしい顔を、痛そうな、悲しそうな表情に染めている。 わたしを打った手が震えていた。 そして、ミスティさんはわたしに抱きついてきた。 「バカ、バカ! 心配したんだから! すごく、すごく心配したんだから!!」 「心配……? なんで……?」 だってそう、わたしは。 みんなに迷惑をかける、汚れた神姫だから……だから、消えようとした。 いなくなったはずなのに。 どうして、ミスティさんに抱きしめられているんだろう。 ミスティさんの腕にさらに力が込められた。 「当たり前でしょ!? 友達なんだから!!」 トモダチ……? 「何も言わずに……いなくなろうとしないでよ! 迷惑なんて、いくらでもかけなさいよ! あなたがいなくなることの方が、よっぽど悲しくて、迷惑なのよ!」 「わたし、が……ミスティさんの、トモダチ……ですか……?」 「もう、とっくの昔に友達よ!!」 ミスティさんは、とうとう泣き出してしまった。 わたしは頭ごなしに怒られているのに、それがちっとも嫌ではなかった。 ミスティさんが怒っているのは、その優しさのせいだから。 久住さんが、クレイドルの近くの椅子にすわって、わたしたちを見た。 「ティア、あなたは何もわかってない」 優しい声で、教え諭すように。 久住さんはわたしに言う。 「みんな、心配していたのよ? わたしもミスティも、大城くんも虎実も」 「虎実さんが……?」 なぜ、わたしを嫌っている虎実さんが、わたしの心配なんかするんだろう。 「そしてもちろん、あなたのマスター……遠野くんも」 「マスターが、わたしを……?」 「そうよ。タカキなんて……心配しすぎて、人が変わっちゃってたんだから」 ミスティさんが、とても真面目な顔で言う。 そのミスティさんを見つめる、久住さんの視線がとても怖いのだけど、なぜだろう。 「マスターが、わたしの心配だなんて……」 「するわよ……ティア、自分の神姫がいなくなるっていうのはね、マスターにとって、とてもつらいことなの」 久住さんの言葉に、わたしははっとなる。 久住さんは、以前、自分の神姫を亡くしているんだ。 ストラーフ・タイプのミスティ……久住さんの初めての神姫を。 「だから、あなたが自分のマスターを思うなら、いなくなったり、ましてや消えようなんて考えちゃダメ」 「……」 本当にそうだろうか。 マスターがわたしに帰ってきて欲しいだなんて、そんなことがあるだろうか。 マスターをあんな目に遭わせておいて、それでもわたしを望むだなんて、そんな都合のいい話があるだろうか。 わたしがうつむいてそんなことを考えていると、久住さんは小さくため息をついた。 「まあ、明日遠野くんに会えばわかるわ。 ……彼がどんなリアクションするか、楽しみね」 ふふふ、と久住さんはいたずらっぽく笑う。 すると、わたしに密着していたミスティさんが顔を上げて、わたしに囁いた。 「ティア、気をつけてね。菜々子はサディストだから、気をつけてないと、タカキも何されるかわからないわよ」 「……え?」 「ちょっとミスティ!? 言うに事欠いて、自分のマスターをサド呼ばわり!?」 血相を変えた久住さんに対し、ミスティさんはいたって冷静。 さっきまで泣いていたミスティさんは、いつの間にかいつもの元気さを取り戻している。 「あーら、違ったかしら。傷心のマスターから、可愛い神姫を無理矢理誘拐してきたくせに。どんだけサドなのかって話よね」 「ちょっ……なによそれ!? わたしは遠野くんとティアのためにねぇ……!」 「そうよねぇ。今日、タカキは一人寂しい夜を送ってるのよねぇ。あーあかわいそ。こんな小悪魔の策にはまったタカキが気の毒」 「今度は小悪魔!? っていうか、また遠野くんのこと、名前で呼び捨て!?」 ……どうみても、手玉に取られているのは久住さんに見える。 ミスティさん、すごい。 自分のマスターにあんなこと言えるなんて。 わたしがマスターにあんなこと言うなんてことは、とても考えられない。 けれど、こんな口喧嘩ができるほど、久住さんとミスティさんは距離が近いのだと実感した。 口喧嘩が一区切りつくと、真剣な面もちで、久住さんがわたしの方を向いた。 「ティアをうちに連れてきたのは……あなたに聞きたいことがあったから……いい?」 「は、はい……わたしに答えられることなら」 「あの雑誌の記事ね……」 やはり、そのこと。少し胸が痛む。 「あの写真みたいなこと、遠野くんがしているの?」 「してません、マスターがするはずありません」 即答する。事実だし、マスターの名誉のためにも、きちんと答えなくてはならないことだった。 すると久住さんは、表情を和らげ、微笑んだ。 「そう。よかった」 「なぁに、ナナコ。まだ疑ってたの?」 「確認よ、確認。ちゃんと当事者から聞かないとね」 睨むミスティさんに、久住さんはひらひらと手を振った。 「でも、これで心おきなく、遠野くんたちの味方ができるわ」 「え……!?」 久住さんは軽く言ったが、ことは重大だ。 「そ、そんな……いま、わたしたちの味方をしたら……久住さんもミスティさんも、何を言われるかわかりません……」 「あ、それ、手遅れだから」 「え!?」 「ゲームセンターで、あなたたちの味方するって、『宣戦布告』しちゃった」 てへ、と言って、久住さんは小さく舌を出した。 ミスティさんも頷いている。 宣戦布告って。 わたしは驚くしかなかった。 わたしが思い悩んでいる間に、事態は思いも寄らぬ方向に進んでいたらしい。 これがほんの序の口で、さらなる展開が待ち受けていようなどとは、このときのわたしには考えもしないことだった。 その晩は、久住さんの家に泊まることになった。 マスターと離れて夜を過ごすのは、マスターの神姫となってからは初めてだ。 少し不安になる。 でも、その不安を、隣にいる友達が打ち消してくれる。 「うふふ、なんだかこういうのもちょっと楽しいわね。人間の旅行とかお泊まりとかいうのも、こんな感じかしら」 「わたしも、ミスティさんと一緒で、うれしいです」 「あのね、ティア。『ミスティさん』はもうやめて。友達だからね。もっとフランクにいきましょ」 「え、あの……じゃあ、なんて呼べば……?」 「普通に呼び捨てでいいじゃない」 なんでそんな当たり前のことを聞くのか、と逆に不思議な顔をされた。 そういえば、わたしは知り合いの神姫の名前を呼び捨てるなどしたことがなかった。 お店にいる神姫は仲間だったけれど、みんな名前を持っていなかったからだ。 番号で呼んでいたし、呼ばれていた。 そんなことをミスティさんは知らない。 ああ、そうか。 彼女の前では、わたしは『ティア』という名の神姫で、番号で呼ばれていたことなど知らないんだ。 マスターと出会った後に出会った人たちは皆、わたしのことを『ティア』だとしか思っていないのだ。 だから、錯覚してしまう。わたしが普通の武装神姫になれるなどと。 でも、友達だと言ってくれた彼女の前では、せめていつものティアでいさせて欲しいと願う。 「ミ……ミスティ……?」 友達の名を呼び捨てるというのは、なんだかちょっと気恥ずかしい。 でも、目の前の友達は、にっこりと笑ってくれた。 わたしもつられて、微笑んでしまう。 すると、 「やっと笑ったね」 ミスティは言った。 この夜、わたしは久住さんの家を抜け出そうとは考えなかった。 初めての友達を裏切ることなど、考えも及ばなかった。 そして、今日のわたしの行動は、マスターの神姫になって以降に出会った人達を裏切る行為だったのかも知れないと、思った。 少しだけ、涙がこぼれた。 隣で眠るミスティに気がつかれないように、そっとぬぐった。 次へ> トップページに戻る
https://w.atwiki.jp/riwamahi/pages/420.html
室賀兼一(通常型)(ACE) iデータ L:室賀兼一(通常型) = { t:名称 = 室賀兼一(通常型)(ACE) t:要点 = 南国人,王様,キセル t:周辺環境 = リワマヒの穀倉地帯 t:評価 = 全能力20 t:特殊 = { *室賀兼一(通常型)のACEカテゴリ = ,,,{個人ACE,PLACE}。 *室賀兼一(通常型)のみなし職業 = ,,,{<藩王>,<特殊部隊員>,<歩兵>,<追跡者>}。 *室賀兼一(通常型)のみなしACE = ,,,<室賀兼一>。 } t:→次のアイドレス = 特殊部隊員(職業),追跡者(職業),手回しラジオ?アイテム),国民からの情報提供?(イベント) } みなし職業からの特殊 藩王の権利と義務 = ,,,藩王の持つすべての権利と無限の義務を持つ。 藩王のアタックランク = ,,,AR12。 藩王の白兵距離戦闘行為補正 = 白兵距離戦闘行為,,,(白兵距離での)攻撃、評価+2、燃料-1万t。 藩王の指揮能力 = ,,,藩王自身及び藩王搭乗機を除く藩王の指揮を受ける部隊に<藩王の指揮>を付与することができる。 特殊部隊員の白兵距離戦闘行為補正 = 白兵距離戦闘行為,,条件発動,(白兵距離での){攻撃,防御,移動}、評価+1。 特殊部隊員の近距離戦闘行為補正 = 近距離戦闘行為,,条件発動,(射撃戦として近距離での){攻撃,防御,移動}、評価+1。 特殊部隊員の中距離戦闘行為補正 = 中距離戦闘行為,,条件発動,(射撃戦として中距離での){攻撃,防御,移動}、評価+1。 歩兵の近距離戦闘行為補正 = 近距離戦闘行為,歩兵,任意発動,(近距離での)攻撃、評価+1、燃料-1万t。 歩兵の中距離戦闘行為補正 = 中距離戦闘行為,歩兵,任意発動,(中距離での)攻撃、評価+2、燃料-1万t。 歩兵の遠距離戦闘行為補正 = 遠距離戦闘行為,歩兵,任意発動,(遠距離での)攻撃、評価+1、燃料-1万t。 追跡者の白兵距離戦闘行為補正 = 白兵距離戦闘行為,,条件発動,(白兵距離での)攻撃、評価+3。 追跡者の近距離戦闘行為補正 = 近距離戦闘行為,,条件発動,(射撃戦として近距離での)攻撃、評価+3、燃料-1万t。 追跡者の中距離戦闘行為補正 = 中距離戦闘行為,,条件発動,(射撃戦として中距離での)攻撃、評価+3、燃料-1万t。 追跡者の追跡行為補正 = 追跡行為,,条件発動,追跡、自動成功。 追跡者の隠蔽看破補正 = ,,条件発動,(隠蔽を見破る場合の)全判定、評価+4。 追跡者の特殊能力 = ,,任意発動,対象の1部隊の移動を阻止できるが、相手の20%以上の頭数を持っていなければならない。この能力は相手の移動時に発動できる。 行為別能力評価 評価:ALL20 #アタックランク 室賀兼一:12 藩王のアタックランク = ,,,AR12。 「追跡:絶対成功」 「隠蔽看破:+4」 追跡者の追跡行為補正 = 追跡行為,,条件発動,追跡、自動成功。 追跡者の隠蔽看破補正 = ,,条件発動,(隠蔽を見破る場合の)全判定、評価+4。 「白兵戦:+6」#射撃 藩王の白兵距離戦闘行為補正 = 白兵距離戦闘行為,,,(白兵距離での)攻撃、評価+2、燃料-1万t。 特殊部隊員の白兵距離戦闘行為補正 = 白兵距離戦闘行為,,条件発動,(白兵距離での){攻撃,防御,移動}、評価+1。 追跡者の白兵距離戦闘行為補正 = 白兵距離戦闘行為,,条件発動,(白兵距離での)攻撃、評価+3。 「近距離戦闘攻撃:+5」#射撃 歩兵の近距離戦闘行為補正 = 近距離戦闘行為,歩兵,任意発動,(近距離での)攻撃、評価+1、燃料-1万t。 特殊部隊員の近距離戦闘行為補正 = 近距離戦闘行為,,条件発動,(射撃戦として近距離での){攻撃,防御,移動}、評価+1。 追跡者の近距離戦闘行為補正 = 近距離戦闘行為,,条件発動,(射撃戦として近距離での)攻撃、評価+3、燃料-1万t。 「中距離戦闘攻撃:+6」#射撃 「中距離戦闘防御:+3」 「中距離戦闘移動:+3」 特殊部隊員の中距離戦闘行為補正 = 中距離戦闘行為,,条件発動,(射撃戦として中距離での){攻撃,防御,移動}、評価+1。 歩兵の中距離戦闘行為補正 = 中距離戦闘行為,歩兵,任意発動,(中距離での)攻撃、評価+2、燃料-1万t。 追跡者の中距離戦闘行為補正 = 中距離戦闘行為,,条件発動,(射撃戦として中距離での)攻撃、評価+3、燃料-1万t。 「遠距離戦闘攻撃:+1」 歩兵の遠距離戦闘行為補正 = 遠距離戦闘行為,歩兵,任意発動,(遠距離での)攻撃、評価+1、燃料-1万t。 「藩王の権利:藩王の持つ全て」 「藩王の義務:無限」 藩王の権利と義務 = ,,,藩王の持つすべての権利と無限の義務を持つ。
https://w.atwiki.jp/katsuo16245321/pages/40.html
このページではACの画面を画像にする方法を紹介します。 (Print Scmキーを使う方法がわかる人はそっちの方法でも構いません。) 「カハマルカの瞳」というソフトを使います。(ダウンロードは左記のリンクから) ダウンロードしたらテキトーなところに解凍してください。 え?解凍の仕方がわからない? そんなときは「winrar」でググってみてください。 このソフトPC画面上に映っているものを画像や映像にしたりできるソフトです。 さて使い方はというと・・・ 解凍したファイルの中にある「ojos3_3」というフォルダを開くニダ その中に緑色の目玉のアイコンをした「ojos.exe」というのをクリックすると起動します。 するとこんな風にソフトが起動されます。 「ターゲットを選択して下さい」を押して・・・ こんな風に出てきます。目的のソフトが見つからないときは横の「更新」をクリックしてください。 「ディスプレイ全体」を選択すると画面全体が、「Angelic crest~」を選択するとACの画面のみがキャプチャされます。 選択したら「設定」を押します。 ここでおおまかな範囲を設定できます。矢印でキャプチャしたい範囲を選択できます。 「Full」を押すと画面全体がキャプチャされます。 設定が終わったら「おk」を押してください。 あ、「Recording Mode」は左下のSNAPにしておいてください。 (AVIだと動画が、WAVEだと録音ができます。ただAVIが相当高スペックでないとまともに撮れません) 次に右下にある「REC」って書いてあるボタンをクリック。 ハイ、これでキャプチャできますた。 え?どこに画像が保存されたかだって? 何も設定をいじってなければojos3_3フォルダの「PICTURE」ってファイルの中に入ってると思います。 次の項目⇒キャプチャした画像を編集
https://w.atwiki.jp/mgs4wiki/pages/90.html
/⌒⌒γ⌒ 、 / γ ヽ l γ ヽ l i ´  ̄`^´ ̄`゛i | | | | | ヽ / ,へ ,へ ヽ./ !、/ 一 一 V |6| | .| ヽl /( 、, )\ ) / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ヽ ヽ二フ ) / < 俺ってめちゃめちゃ素敵やん? 丶 .ノ \______________ | \ ヽ、_,ノ . | ー-イ
https://w.atwiki.jp/riwamahi/pages/229.html
砂漠の騎士サウド(ACE) iデータ L:砂漠の騎士サウド = { t:名称 = 砂漠の騎士サウド(ACE) t:要点 = シャムシール,盾,ゆったりとした服,ターバン,アラブ系の顔立ち t:周辺環境 = 礼拝用絨毯(方位磁石付) t:評価 = 全能力18 t:特殊 = { *砂漠の騎士サウドのACEカテゴリ = ,,,逗留ACE。 *砂漠の騎士サウドのみなし職業 = ,,,{<騎士>,<大剣士>,<剣士>,<僧侶>,<賢者>}。 } t:→次のアイドレス = 知恵者(ACE),大商人サウド(ACE) } HQ継承 ※食糧供与HQ認定の継承(第1世代)により、全能力+1される ※食糧倉庫HQ認定の継承(第3世代)により、全能力+1される ※以上のHQ補正により、全能力+2される。 使用可能な特殊 騎士の白兵距離戦闘行為補正 = 白兵距離戦闘行為,,条件発動,(白兵距離での)攻撃、評価+2、燃料-1万t。 騎士の近距離戦闘行為補正 = 近距離戦闘行為,,条件発動,(近距離での)攻撃、評価+2、燃料-1万t。 騎士の防御補正 = ,,任意発動,防御、評価+3、燃料-1万t。 騎士の長距離移動補正 = ,,条件発動,(長距離への)移動、自動成功。 大剣士の白兵距離戦闘行為補正 = 白兵距離戦闘行為,,条件発動,(白兵距離での)攻撃、評価+2、燃料-1万t。 大剣士の防御補正 = ,,条件発動,防御、評価+2、燃料-1万t。 大剣士の根源力死無効化能力 = ,,,根源力による死の効果を受けない。 剣士の白兵距離戦闘行為補正 = 白兵距離戦闘行為,,条件発動,(白兵距離での)攻撃、評価+2、燃料-1万t。 剣士の近距離戦闘行為補正 = 近距離戦闘行為,,条件発動,(近距離での)攻撃、評価+1、燃料-1万t。 剣士の防御補正 = ,,条件発動,防御、評価+2、燃料-1万t。 僧侶の治療行為補正 = 治療行為,歩兵,任意発動,治療、評価+3、燃料-1万t。 僧侶の蘇生補正 = ,歩兵,条件発動,(蘇生判定に関する)全判定、評価+8。この効果は重ねがけできない。 僧侶の白兵距離戦闘行為補正 = 白兵距離戦闘行為,歩兵,条件発動,(アンデッドに対する白兵距離での){攻撃,防御}、評価+5、燃料-1万t。 賢者の助言能力 = ,,,他部隊に<賢者の助言>を付与できる。この効果は重複して効果を発揮しない。 L:賢者の助言 = { t:名称 = 賢者の助言(定義) t:評価 = なし t:特殊 = { *賢者の助言の定義アイドレスカテゴリ = ,,,能力補正。 *賢者の助言の位置づけ = ,,,助言。 *賢者の助言の使用制限 = ,,,助言を受けた次の判定の時に使用することができる。 *賢者の助言の特殊補正 = ,,条件発動,任意の能力、評価+1。 *賢者の助言の使用回数 = ,,,使用回数(1回)。 } } 設定 imageプラグインエラー 画像を取得できませんでした。しばらく時間を置いてから再度お試しください。 (イラスト:シコウ) 「これは凄い」 ターバンを巻き、ゆったりとした服を着た男がそれまでいた国からゲートを通った瞬間、それまでの砂漠だった世界が一遍して熱帯雨林の視界一杯の緑の世界に、驚きのつぶやきを発していた。 豊かな口髭を蓄えたアラブ系の顔立ちをしたその男は賛美の絢爛舞踏。サウド・モハメッド・アル・サウードその人であり、彼がリワマヒ国を訪れたのは、何かが共感したのかもしれない。 ―いや、ただグルメだったから来ただけではないかという噂もないわけではないけれど。 しばらく前の事だ。夜明けの船クルーの中でも公明正大で度量の大きさで知られる彼は、しばらく前にリワマヒ国藩王室賀兼一が発布した、炊き出し大会「食の大博覧会」のポスターを見ていた。 世界中で食糧恐慌が起き、それはそれまで滞在していたこの砂漠の国でも例外ではなかった。各国は国庫を開き、食糧を放出する事で暴動を回避したが、そんな物々しい空気の中で、収穫できなくなる事などまるで意に介さず、自らの国の食糧の全てで、飢える全ての者の胃袋を満たしてやろうと言う物好きな国が居ると言うのである。 『おなかが減ったらリワマヒへ!』 まるで、どこかの飲食店の宣伝文句にも見えるが、来場無料・代金無料と書かれたポスターを眺め、 「この世界にも、慈悲深き心がある者がいるのウ」 微笑むと、ポスターを指さして近くにいた旅の同行者である晋太郎に声をかけた。 「次はここへ行ってみよう」 「南国ですか?」 今いる国でも客人として、待遇としては十分な食事をしていただろうに、彼は笑ってこう答えた。 「きっと美味いものが食えるじゃろうナ」 旅支度といっても、大したものがあるわけでもない。人類の文明圏を旅する限りにおいてはさほど大した準備がいるわけではなかった。特にこのニューワールドは各国がリンクゲートでつながっており、正規の手順さえ踏めば、あっというまに移動することができる。足下に置いてあった自分の荷物であるシャムシールと盾、そして礼拝に使う為の携帯用の磁石付きの絨毯を取り上げさっさと身につけると、簡単な旅支度を終わらせ、歩き始めた。 たしか行き先の国はFEGの隣国なので、ゲートでつながっていて簡単に移動できると聞いている。 「知恵者さんは?」 「なに、いずれ追いついて来るじゃろう」 口髭の下から、白い歯を見せて笑うと、さぁ、行こうとゲートの奧へと歩き出した。 そして、ため息をついたシーンに戻る。むっとした湿潤気候の南国の暑さが彼らを襲う。目にも鮮やかな緑の木々と、色とりどりの花、そして、褐色の肌に太陽の光を受けてキラキラと輝く金髪をもった、この国の国民達が彼らを出迎えていた。遠目に収穫を行っていた国民達も彼らの元に集まってくる。 「お客さんだ!」 「久しぶりのお客さんだ!」 小柄で、日に焼けた健康そうな彼らが、新しい客人達の回りをぐるぐる嬉しそうに回るりながら、口々に歓迎の言葉が紡がれる。中にはコタツを背負っていたり、青い軍服のズボンを履いていたりと様々な格好をしている事に気がついた。 「いらっしゃい、コタツの国リワマヒへ!」 「いらっしゃい、ご飯の国リワマヒへ!」 早口でこちらが訊ねようとおもった事を全て言われてしまって、おやおやと思いながら、 背の低い彼らに目線を合わせ、 「この国の主に入国の挨拶をしたいのじゃがな」と訊ねれば それじゃあ、王城まで行きましょうと、晋太郎と一緒に両手を引かれ歩き出す。 「一緒にご飯食べられる人が増えて嬉しいです」 緩んだ笑顔がかつての仲間のようだった。 「藩王様にしらせなきゃ! 先にいってくるね!」 駆け出す猫耳の子 「今日はリワマヒロイヤルホテルで大宴会だね!」 「あ! 急いで宴会芸用のお面引っ張りださなきゃ」 わいわい、と手には食べ物を、回りではキャイキャイとうわさ話と、 今日のメニューの想像の喧噪が広がる。 賑やかな国じゃな、と思いながらしばらくこの国に滞在しようと彼は思ったのである。
https://w.atwiki.jp/emp3037/pages/882.html
J-607 エコーズACT3 J-607 U [[スタンド]] [[黄金の風]] ▼敵1人の使用した、行動タイプの「特殊能力/スタンド能力」1つを無効にする。この効果は、無効にする効果に割り込んで使用する。 奇・○ 康一 出典: パワーが売りの「奇」には珍しいロックカード。 テキストはいたってシンプルであるが非常に強力な一枚。 相手の嫌らしい能力をほとんど完封できるといってもいいだろう。 他のエコーズ同様、両ターンでスタンド能力が使用できるJ-349 広瀬康一との相性は良好。 コストに幽を含まないJ-453 ページをめくられる康一を本体にすれば、波奇や風奇に組み込むこともできる。
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/2178.html
ウサギのナミダ ACT 1-33 ■ わたしは周囲の明るさに刺激されて、目を覚ます。 地面に手をついて、身体を起こす。 手には柔らかな感触。 草だ。 そして小さな花。 辺りを見回す。 驚いた。 そこは一面、色とりどりの草花で埋め尽くされていた。 近くには青い水をたたえた湖。 周りは濃い緑の木立に囲まれている。 さらにずっと向こうには、薄墨を流したような色で、山々が連なっている。 美しい風景。 こんなに光溢れた風景は初めて見る。 なぜなら、お店を出たのはこれが初めてだったから。 ……初めて? なにかが引っかかったけど、些細なこと。 わたしは立ち上がり、自分の格好を見る。 バニーガールのような姿。 いつもと変わりない。 わたしが辺りを見回すと、すぐ近くに、白い小さなテーブルと椅子がおいてあるのが目に留まった。 そこで三人の神姫が談笑していた。 「……あら? 気がついたのね、二三番」 わたしの正面にいた神姫が、にっこりと微笑みかけてくれた。 知っている顔だった。 「七番姉さん……」 他の二人も、わたしに振り向いた。 「やっと起きたか~」 「あはは、おはよー、二三番」 赤い髪をポニーテールにした神姫はざっくばらんな口調で、もう一人のツインテールの小柄な神姫は無邪気に、わたしに声をかけてきた。 「一四番さんに、三六番ちゃんも……」 そうすると、ツインテールの三六番ちゃんは、椅子から立ち上がった。 わたしの方に駆けてきて、抱きついてくる。 「どこ行ってたの? 心配してたんだよ?」 本当に心配そうな顔で、わたしを見上げてくる。 彼女は、わたしより、ずっと後にお店に来た神姫だった。 ある夜、お客さんにひどく虐められて泣いていた彼女を慰めた。 それから彼女はわたしのことを慕ってくれている。 わたしも三六番ちゃんを妹みたいに思っていた。 「うん……ちょっと……お客さんに連れ出されて……」 ……そのあと、どうしてただろう。 思い出せない。 わたしが困った顔をしていると、三六番ちゃんは笑って、 「いいよ、二三番が無事だったら、それで」 そう言ってくれた。 彼女はわたしの手を引いて、テーブルの方へと連れて行く。 三六番ちゃんは、薄い黄色のドレスを着ている。 よく似合っていて、とてもかわいい。 テーブルの前にくると、七番姉さんが空いている椅子に座るように促した。 その前に。 わたしは尋ねる。 「あの……ここは、どこですか?」 「あら、聞かされていないの?」 「……はい」 「ここは、NPO法人・紳士淑女の友の会にある、神姫AI保管用サーバーの中よ」 □ 「AI移送接続ソフト、だと……?」 「そうさ」 井山の奴は、したり顔で頷いている。 ギャラリーはざわめいていた。 おそらく聞いたこともない人が大半だろう。 俺も何かでそんなソフトがあることを読んだ程度だった。 ネットワークに接続している神姫のAIの意識を、任意の場所に送り込むソフトウェアだ。 似たようなことは武装神姫でも日常的に行われている。 アクセスポッドから筐体に接続するのと仕組みはあまり変わらない。 遠方の対戦者ともネットワークで対戦もできるわけだから、ある意味、アクセスポッドで接続中は、神姫とAIは分離しているとも言える。 だが、それはマスターと神姫自身の同意があって行われる行為だ。 奴の言うAIの移送接続は、第三者によって、神姫のAIの意識を別の場所に飛ばしてしまう。 先ほどの攻撃は、そのためのソフトウェア攻撃ということらしい。 「……はじめから、これが狙いか」 「やっと気がついたのかい? バーチャルバトルだと、戦闘中にネットのバイパス作ってやるだけですぐに飛ばせるから簡単なんだ。ひゃはははは!」 塔のステージは、視界を隠すものが何もない。 ティアにクロコダイルを見せて怖がらせ、逃げ場がないことを演出する。 それと同時に、常にティアの視界にクロコダイルが入ることになり、視覚入力ウィルスの感染をより確実にする。 ウィルスに侵入されたメモリは、リソース不足に陥り、セキュリティソフトを立ち上げることさえままならない。 そうして動きを止め、セキュリティも万全でないティアに、AI移送接続ソフトによる攻撃で、AIの意識を別の場所に飛ばす。 ……奴の策に、まんまとはまったのだ。塔のステージを許可した時点で。 情けない。 悔しさに俺は拳を握りしめる。 「……答えろ……ティアはどこだ……」 声に悔しさが滲んでいるのを自覚する。 「くくく……心配しなくてもいいよ。アケミちゃんは今、昔の……神姫風俗の仲間と感動の再会ってところさ」 「なん……だと?」 「風俗の神姫を保護しているNPO法人のサーバーだよ。いまごろ、積もる話に花を咲かせてるんじゃないの?」 ■ 「その格好は、ここでは似合わないわねぇ」 緩いウェーブの入った麻色の髪を掻き揚げながら、七番姉さんが言う。 見れば、彼女は胸元の大きく開いた水色のドレスを纏っている。色っぽい。 わたしはいつもの、バニーガールの姿だ。 「あ……でも、わたし……ドレスの持ち合わせなんて……」 「大丈夫」 一四番さんが、わたしに微笑んだ。 「ここはバーチャルの世界。あたしたちがイメージすれば、好きな服装にぱっと着替えられるよ」 そういう彼女は、スリットの深く入った、真っ赤なチャイナドレスを着ていた。 わたしは目を閉じてイメージしてみる。 どんな服を着てみたいだろう。 そうだ、いつか見た、白いワンピースとサンダル。 彼女はとてもきれいだった。彼も彼女に見とれていた。 ……彼と彼女って、誰だったろう。 些細な考えはひとまず棚上げする。今は服だ。 イメージしたワンピースとサンダルを黒に染め上げ、自らが纏った様子をイメージする。 すると…… 「わあ……かわいい!」 三六番ちゃんの声に、わたしは目を開く。 わたしがイメージしたとおり、黒のワンピースを着ていた。 三人とも微笑んでいる。 テーブルの上には、ケーキと紅茶がおいてある。 わたしは空いている椅子に腰掛けた。 「あの……他のみんなは……?」 気になっていたことを尋ねる。 すると、七番姉さんが答えてくれた。 「もうみんな、新しいマスターの元へ行ったわ。残っているのは、わたしたちだけよ」 「まあ、焦っても仕方がないし。あたしたちももうすぐ、マスターが来てくれるさ」 一四番さんが言う。 お迎えがこなくても、ことさら焦っているわけではないらしい。 わたしはティーカップを口元に運んだ。 穏やかな時間だった。 痛みもない、苦しみもない。仲間たちとの優しい時間。 これはずっと、わたしが求めていたもの。 わたしは自然と微笑んでいた。 □ 不可解だった。 AIを自由に飛ばせるのなら、自宅のサーバーに飛ばしてしまえば手っ取り早いはずだ。 それを何で、NPO法人の、しかもティアの知り合いの神姫がいるサーバーなのか? 「どういうつもりだ……なんでそんな回りくどいことをする?」 「なぜって……」 井山は、醜い笑顔をさらに挽き潰したような顔をして、歓喜を露わにした。 「決まってるじゃないか! 絶望だよ! アケミちゃんを絶望のどん底に突き落とすのさ!! 昔の仲間と楽しく話してさ、終わった頃に自分の身体に戻ってみたら、ボクの家なんだ。 目の前にはボクとクロコダイル。 アケミちゃんはどんな顔をすると思う? 君の名前を泣き叫ぶ!? それとも恐怖のあまり絶叫するかな!? 想像するだけでゾクゾクするよ!! ひゃははははは!」 ……もう、許さないとかじゃない。 怒りさえ通り越して。 俺は、生まれて初めて、他人に憎悪を抱いた。 こんな奴が今生きているのが間違っていると、本気でそう思った。 「……ティア!」 諦めるわけにはいかない。 ティアを、大切なパートナーを、こんな奴に渡すわけにはいかない。 「ティア! 帰ってこい! こんなところで、終わりにするわけにはいかないんだ!」 「ひゃははははは! 無駄無駄! 聞こえるわけないじゃん!」 いや届く。俺は思う。 今のティアは、意識が別のところに離れているだけで、機能は何も失われてはいない。 だから、ティアのAIがこちらの身体を意識すれば、俺の声は聞こえるはずだ。 何の根拠もなかったが、俺は信じていた。 その考えにすがっていただけなのかも知れないが。 「遠野、サレンダーしちまえ。こんなバトル、何の意味もねぇ! 奴が何か騒ぎ出しても、俺が何とかしてやる。だから……」 大城の言葉を俺は速攻で否定した。 「だめだ」 「なんで!?」 「ゲームを終了すると、ネットワークが切断されて、ティアの意識が向こうのサーバーに置き去りにされる可能性がある」 俺の言葉に、大城は絶句した。 井山は向こうのサーバーにいるティアの意識を取り出すことができるのだろう。 だからこそ、あんなまわりくどい場所に送り込んだのだ。 俺は今、ティアを人質に取られているも同然だった。 俺にできることは、ティアに呼びかけるほかにはない。 「ティア……戻ってこい、ティア!」 俺はティアに呼びかけながら、いくつかの作業を行う。 ティアが戻ってきたときに、十分な状態でバトルができるように。 しかし、モバイルPCのキーボードを操作する手はもどかしい。 俺が壊した右手は、包帯もとれているが、まだ以前の通りに動かすのは難しかった。 「くそ……」 それでも俺は、必死でキーを叩く。 もどかしさに焦りが募ってくる。 すると。 「……遠野、代われ!」 大城が俺からモバイルPCを奪い取った。 「大城?」 「俺が代わりにこっちの作業をしてやる。指示をくれ」 「……大丈夫なのか?」 「なめんなよ。バイクも神姫もやってんだ。メカいじりは得意なんだよ」 うそぶくだけあって、大城のキータッチは意外なほどなめらかだった。 俺は大城に、いくつかの調べものを依頼した。 俺は呼ぶ。ティアの名を。必ず帰ってきてくれると信じて。 それがたとえ、はかなく小さな希望だとしても。 不安が大きく、心細くて、信じる心が折れそうになっても。 それでも、俺は諦めるわけにはいかなかった。 ティアの名を呼び続ける。 ■ わたしは振り向いた。 そこにあるのは、湖畔を吹き渡る風だけだった。 ……誰かに呼ばれたような気がしたのだけど。 「どうしたの?」 三六番ちゃんの声に、 わたしはテーブルに向き直る。 「ううん……気のせい、だったみたい」 三人とも、くつろいだ様子で、穏やかな日差しの中のお茶会を楽しんでいる。 総勢二十人以上いた、お店の神姫たちは、一人、また一人と、新たなオーナーに引き取られて行ったのだという。 神姫の保護を目的とするNPO法人・紳士淑女の友の会では、身元のよくない人間のところには、神姫を里子に出したりしない。 だからきっと、みんな今頃幸せになっているだろう。 三人はそう言った。 わたしも談笑に混じる。 話題はやっぱり、今後のこと、マスターのこと。 みんながどんなマスターに仕えたいのか、わたしも興味がある。 「わたしは……そうね、優しい男の人がいいわ」 そう言うのは、七番姉さん。 彼女はわたしよりずっと前から、お店にいた神姫。 一桁台の神姫で残っていたのは彼女だけで、年長者ゆえに、みんなのまとめ役だった。 優しいお姉さんという感じで、みんな彼女を慕っていた。 「落ち着いた大人の人がいいわね。 それで、マスターのお仕事のサポートがしたいわ。 マスターがお疲れの時には、ご奉仕するのもいいかも、ね」 そう言って艶っぽく笑う。 ものすごく色っぽくて、こっちの方が気恥ずかしくなるほどだった。 「あたしは武装神姫になりたいな。ばりばりのバトロンプレイヤーのマスターがいい」 一四番さんは、お店の神姫の中でも、ムードメーカー的な存在だった。 お客さんに酷いことをされても、翌日には、あっけらかんとした顔で笑っていた。 自分が傷ついていても、他の傷ついた神姫のために笑える、そんな神姫だった。 「できれば接近戦装備で、ガチの殴り合いとか。ストラーフ装備なんか理想だね」 「でもそれ、マスターの話になってないよ?」 「……まあ、マスターはイケメンに越したことはないよな~。それで、バトルの時は厳しいけれど、勝ったら優しくしてくれるの」 頬を染めながら言う一四番さんは、今まで見たことがないほど可愛いらしかった。 他の二人は、 「ふ~ん」 と言って、含み笑いで彼女を見ている。 すると、一四番さんは急に照れくさそうになって、 「そ、そういう三六番はどうなんだよ」 そう言ってごまかした。 三六番ちゃんは、すました様子で言う。 「わたしは、女の子のマスターがいいな。一緒におしゃれしたり、遊びに行ったり……きっと楽しいと思うの」 夢見るような表情で言う。 彼女は見た目も小さくて可愛らしく、感情も女の子らしい。 「小学生か、中学生か、そのくらいの可愛い女の子で、いつも一緒にいてくれたら嬉しいな」 彼女に女の子のマスターは、とてもお似合いのような気がする。 一緒に遊んだり笑ったり……楽しげな様子が目に浮かぶよう。 他の二人も、目を細めて頷いていた。 「ねえねえ、二三番は、どんなマスターに仕えたい?」 「え、わたし……?」 三六番ちゃんが興味津々といった様子で尋ねてきた。 ……わたしが仕えたいマスター? そう考えると、誰かのシルエットが頭に浮かぶ。 テーブルに向かう三人が、わたしの答えを待っている。 ……また、誰かの呼ぶ声が聞こえた気がした。 ◆ 「うふふふ、久しぶりに、クロコダイルでいじってあげるよ。ギャラリーにもサービスしないとね?」 井山の声と共に、クロコダイルがするすると動き出す。 ティアの目の前に降り立つと、クロコダイルはティアの身体を立ったまま横抱きにした。 スカートの下から八本の触手がにょろにょろと伸びてくる。 触手はティアの細身にからみつき、うぞうぞと蠢き始めた。 ティアは四肢の先まで触手にからめ取られ、危うい部分にも触手が這っている。 クロコダイルはティアの乳房をもみしだきながら、恍惚とした表情を浮かべた。 『ああ……この感触、久しぶりだねぇ……』 ティアは何の反応も見せない。 触手に責められる恥態を見せてなお、瞳に光は戻らない。 塔内部で繰り広げられる神姫の陵辱劇に、井山もよだれを垂らさんばかりの歓喜の表情を見せていた。 「ひゃは、ひゃははは……や、やっぱり、アケミちゃんはサイコーだよ……これで悲鳴を上げてくれたらもっといいのに……」 だらしない声を上げる変態男に、氷より冷たい言葉が投げつけられた。 「ちょっと……あなたも神姫マスターなら……もっと正々堂々と戦ったらどうなの!?」 ギャラリーが声のするほうに視線を向ける。 菜々子だった。 『エトランゼ』と呼ばれる凄腕のマスターが、見たこともない怒りの表情で叫んでいた。 「ずるい手ばっかり使って……相手の神姫にこんなことして……恥を知りなさい!」 「はあ?」 ところが井山は、菜々子の氷点下の言葉さえ、厚い面の皮で阻んだ。 それどころか、お楽しみを邪魔されて、不満そうだ。 「ずるい手って言ってもさあ、そんなのに引っかかる方が悪いし。 第一、正々堂々戦ったって、勝てなくちゃ意味ないじゃん。アケミちゃんを賭けてるんだしさぁ」 「な……」 「だいたい、キミになんでそんなことを言われなくちゃいけないんだよ。外野は黙ってなよ」 「わたしは……遠野くんの仲間よ」 「はははっ、仲間だって~? キミこそ、そんなこと言って恥ずかしくないの? それに仲間だからって、キミには何もできないだろ?」 「く……」 菜々子は唇を噛んだ。 確かに、彼女に今できることは何もない。 それどころか、奴を刺激すれば、ティアが危なくなる。 そんなことは分かっていた。 でも、言わずにはいられなかったのだ。 こんなのは、こんな戦いは、彼女が憧れたバトルロンドじゃない。 だが、井山は菜々子の想いをたやすく打ち砕く。 「引っ込んでなよ。じゃないと、今すぐアケミちゃんを殺しちゃうよ?」 菜々子はうつむいて、押し黙った。 ティアの意識を人質に、井山は強力なアドバンテージを得ている。 奴の言うとおり、今の菜々子にできることなど何もない。 彼女はただ、唇を噛み、拳を握りしめることしか出来ないのだ。 □ 久住さんの気持ちはよく分かるし、ありがたいと思う。 もしできるなら、俺だって、今すぐ井山の顔を殴り飛ばしてやりたい。 ティアの状況の方が、優先順位が上というだけの話だ。 俺がこうしてティアに呼びかけている間も、井山は笑いながら、俺と、ディスプレイ上のティアを見比べている。 ギャラリーはなぜか押し黙っている。 バトルロンドコーナーには、俺の呼び声と、井山の高笑いだけが響いていた。 「よし、終わったぞ」 大城が呟くように言って、モバイルPCを俺の方に向けた。 俺は画面の表示内容をチェックする。 大城に左手でOKサインを出した。 大城はにやり、と笑った。 大城のおかげで、ティアのリソースを奪っていたウィルスは削除され、セキュリティソフトが立ち上がった。 これでティアの電子頭脳が無駄な作業をすることはなくなり、AIが指示した働きを正常に行うことができる。 俺の呼びかけも、通りやすくなるかも知れない。 バトルも支障なく再開できる。 これで今やるべきことはすべてやった。 そのせいか、俺は不思議と落ち着いていた。 心は穏やかでさえあった。 俺は、遙か彼方にいるティアの心に向かって、静かに、語りかける。 「ティア……聞こえるか? お前と出会って、いろんなことがあったな。 つらいことも、たくさんあった。 それを乗り越えて、俺たちはようやくパートナーになった。 俺は今でも、本当に嬉しく思ってる。 ……俺は気づいていたよ。 お前が、前いた店の神姫たちの心配を、ずっとしていたこと。 だからこそ、お前が自分の過去に捕らわれて、自分に劣等感を抱いていることも。 お前が、昔の仲間と出会ったら、心はそちらに惹かれてしまうのかも知れない。 ずっと一緒にいたいと、思うのかも知れない。 ……それでも俺は、お前を諦めたくない。 昔の仲間と引き離しても、俺の神姫にしたい。 俺の独りよがりだって、わかってる。 でも、諦められないんだ。 ティアは、俺がやっと探しあてた、たった一人の神姫だから。 お前以外に自分の神姫なんて考えられないから。 だから、ティア。 頼むから……帰ってきてくれ」 それでも、ティアの瞳に、いまだ光は戻らない。 ◆ 美緒は遠野の背中を見つめていた。 静かで落ち着いた口調。一途な想いが胸に迫った。 でも、なんで、遠野さんの肩は小さく震えているの? 椅子の両脇におろした手は拳をきつく握りしめているの? 美緒と三人の仲間たちは、今回の事件をずっと見ていた。 エトランゼとのバトルに始まり、ゴシップ誌にティアが載ったときも、遠野が常連たちに怒りを露わにしたときも、菜々子が三強を薙ぎ倒したときも、クイーンがティアを助けた雨の日も、ティアとクイーンの技の応酬も、そして今日のバトルも。 そしてわかったのは、遠野とティアの、お互いに一途な想い。 マスターと神姫になりたい、と。 店売りの神姫であれば、オーナーがパッケージを開いてすぐに叶う、当たり前の関係。 彼らはそれをやっとの思いで掴んだ。 美緒も二人を応援していた。彼らにほんの少しでも関われたことを、誇らしく思っている。 それなのに。 卑怯で下劣な男の手によって、ティアが理不尽に奪われようとしている。 なんで? どうして遠野さんとティアは、当たり前のことさえ、許してもらえないの? そう思ったとき、美緒は理解した。 遠野が震えているのは、ティアを奪われることを恐れているからだ。 大型ディスプレイを見上げれば、敵の醜悪な神姫が、ティアの身体を触手に溺れさせている。 このままティアが負けてしまえば、彼女の心は昔の仲間と再会していたとしても、最後にはあの男の元へと連れ去られてしまう。 あれだけの苦労をしてパートナーになった神姫を失ってしまうのだ。 怖くて当たり前だ。悔しくて当然だ。 必死に耐えている、その遠野の背中を再び見た。 美緒は気がついた。 ひとつ、ふたつ、何かが床にこぼれ落ちている。 それが。 遠野の拳からしたたる、赤い血だと気がついたとき。 美緒の身体を衝動が駆け抜けた。 「ティアッ! 帰ってきなさいよ!! あなたの居場所は、ここでしょぉおっ!?」 叫びが勝手に口からほとばしった。 気がついたときには、バトルロンドのコーナーにいるすべての客が、美緒を見ていた。 菜々子も驚いた表情でこちらを見ている。 涙目になりながら、とっさに口を押さえた。 大人しいと思われている美緒が、感情にまかせて叫んでいる。 驚かれるのも当然だった。 ギャラリーの視線が痛い。 でも、叫んだ言葉は本心だった。 わたしは間違ってない。間違ってなんかいない。 だから、勇気を振り絞り、さらに言葉を紡ごうと、手を口元から降ろす。 その時。 「そうだ! 美緒の言うとおりだ! 帰って来いよ、ここに!」 「あなたのマスターも、友達も、仲間たちも! みんな待ってますよ、ティア!」 「わたしたちだって、帰ってきて欲しい! もっとお話したい、バトルもしたい……友達になって欲しいの!」 「だから、帰ってきて、ティア!!」 美緒の仲間たちが次々に言葉を投げた。 少女たちの必死の叫びを、かの男がせせら笑う。 「きゃははは! そんなの、いくら叫んだって届くわけ……」 「届く! 届くもん! 絶対に……届くんだからぁっ!!」 井山の言葉を遮って、美緒は泣きながら叫んでいた。 すると、四人の神姫たちも、ティアに声を届けようと叫び出す。 それにつられて、今度はギャラリーの神姫たちも。 大勢の声が、ティアを呼ぶ。 そして、驚いて周囲を見回していた、菜々子と大城も、遠野の座る椅子に手を回して、声を上げた。 「ティア、遠野くんを悲しませちゃダメ! 帰ってきなさい!」 「俺たちの約束を破るつもりか? もう待てねぇぞ、さっさと帰ってこい!」 ミスティと虎実も。 「いなくなられるのが、一番悲しくて迷惑だって言ったでしょ!? わたしは待ってるから!」 「アタシは約束を守ったぞ!? アンタも約束を守れよ! 帰ってきて、バトルしてくれよ、ティア!」 誰もがティアの帰還を願っていた。 誰もが、想いを届けたくて、その神姫の名を呼んだ。 しかし。 すべてを断ち切る、絶望の声。 「あ~あ、シラけるんだよねぇ。お友達ごっこはさあ」 井山の声はひどく気怠げに聞こえた。 しかし、騒がしかった周囲を抉るように響いた。 □ 俺の視線は、不機嫌そうな井山の顔を捕らえる。 お友達ごっこ、だと……? この状況で、そんなことが言えるなんて、どれだけ傲慢なんだ。 井山は俺の視線など気付きもしないで、クロコダイルに指示を出す。 「あーあ、もうつまんなくなっちゃったからさぁ、終わりにしようか。 ハンマーで、アケミちゃんの首、飛ばしちゃいなよ」 『アイアイサー』 クロコダイルは名残惜しそうに触手をほどき、後ずさる。 その後ろには、ストラーフ装備の「ジレーザ・ロケットハンマー」が転がっていた。 「やめろ……やめろよ、井山ぁっ!!」 俺は叫び出していた。 終わってしまう。 こんなところで。 俺の形相はよっぽど必死そうに歪んでいたのだろうか。 井山は嫌らしい笑みを浮かべた。 「ひゃはっ、見ているといいよ、アケミちゃんの首が飛ぶところ! それで、後悔のあまり、泣き叫んでよ! ひゃははははは!!」 クロコダイルが、ハンマーを拾い上げる。 その顔には、狂気の笑みが貼り付いている。 ティアは棒立ちになったまま、いまだに何も見てはいなかった。 「ティア、ティア! 帰ってこい! 頼むから、帰ってきてくれっ!!」 終わるのか。 こんなところで、本当に終わってしまうのか。 俺はもう、何もできないのか。 こうして、ただ空しく叫ぶことしかできないのか。 お前の走りを見ることもできないのか。 お前と笑いあうこともできないのか。 「ティア! 早く! 帰ってきてくれ! ティアッ!」 筐体のディスプレイの中。 クロコダイルがゆっくりとティアに歩み寄るのが目に入った。 ■ 思い浮かぶシルエットは、だんだんとはっきりとした輪郭を取る。 想いが形になり、像を結ぶ。 その人は…… わたしが、望む、マスターは…… □ ティアは動かない。 クロコダイルがハンマーを横に構えた。 狂気をはらんだ笑みが膨らむ。 届け、届けよ! 俺の声! 俺の想い! みんなの呼ぶ声! ティアに届いてくれ!! 頼む……!! 『グッナイ、アケミ』 クロコダイルの呟き。 ハンマーが横薙ぎに振るわれる。 ティアの頭めがけて。 「ティアアアアアアアアァァァァーーッ!!」 瞬間、時が凍った。 次へ> トップページに戻る
https://w.atwiki.jp/kurogirihankoku/pages/366.html
評価値 名称 体格 筋力 耐久 外見 敏捷 器用 感覚 知識 幸運 基礎評価 19 19 19 19 19 19 19 19 19 HQ 1 1 1 1 1 1 1 1 1 総評価 20 20 20 20 20 20 20 20 20 ○HQ:全能力+1(根拠) 可能行為(括弧内はフルブースト時) 白兵戦:21(21) 近距離戦:21(22) 中距離戦:21(23) 遠距離戦:20(21) ※源健司を帯同している場合、これに+5する。 ※アポロを帯同している場合、アポロに-2する。 ※山岳、森林での場合、これに+3する。 L:英吏・M・シバムラ={ t:名称=英吏・M・シバムラ(ACE) t:評価=全能力19 t:特殊={ 英吏・M・シバムラのACEカテゴリ=個人ACEとして扱う。 英吏・M・シバムラのみなし職業=戦争の天才,参謀,歩兵,山岳騎兵とみなす。 英吏・M・シバムラは源健司を傍に置く間、全能力+5修正を得る。 英吏・M・シバムラはアポロを傍に置く間、それらに全能力-2修正を与える。 } t:みなし職業の特殊={ 戦争の天才は学兵、学生として扱う。 戦争の天才は学兵、学生10人までの歩兵の燃料消費を50%(端数切り上げ)にすることができる。この効果は同じ対象に重ねることはできない。 参謀は参謀団に出仕できる。 参謀は追加して根源力を20000持っているようにルール上振舞う事ができる。 歩兵はI=Dに乗っていない時、独自で近距離戦行為が可能で、この時、燃料1万tを消費して評価修正+1を得る事ができる。 歩兵はI=Dに乗っていない時、独自で中距離戦行為が可能で、この時、燃料1万tを消費して評価修正+2を得る事ができる。 歩兵はI=Dに乗っていない時、独自で遠距離戦行為が可能で、この時、燃料1万tを消費して評価修正+1を得る事ができる。 山岳騎兵は白兵戦行為が可能で、この時、攻撃判定に評価修正+1を得る。 山岳騎兵は射撃戦行為が可能で、近・中距離を攻撃できる。この時、攻撃判定に評価修正+1を得る。 山岳騎兵は山岳、森林での全ての判定で評価修正+3を得る。 } }
https://w.atwiki.jp/ryuunabe/pages/483.html
ACE関係質疑 芝村 > 個人ACEは技使いたい放題です。 見なし職業とかの特殊は普段から控えておいて、評価向上に使ってください。 (2/13-16 15 27) 芝村 > 例えば黒崎ヤガミは名医をもっているので医療判定では19ではなく22で判定出来ます。 (2/13-16 16 00) ロッド@ビギナーズ王国 > 燃料等の消費はどうなるんでしょうか? (2/13-16 16 43) 芝村 > CEのみなし職業による特殊は燃料を消費しません。>ロッド (2/13-16 17 44) 2/14日演習その1より