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登場 Recipe 127 美食屋が飲む! 備考 |] レシピNo.895 ザ・ストロー  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄[属性: 無] ┏──────────┓ 《材料》 ∥ ∥ ・ ┃━┏┃鉱石×0.5 ∥ ∥ ・ ご都合主義の欠片×0.1 ∥ ∥ ・ ヽ《゚∀゚》丿*・゜゚・* ハイキレイキレイ ×0.5 ∥ ========== .∥ ・ ゾヌ皮×2.0 ∥ ∥ 《器具》 ∥ ∥ ・ 細工用具 ∥ ∥ ┗──────────┛ 【効果】 自分以外の状態異常回復、また、自分の周りの「殺伐としたふいんき(ry」 等の空気を取り除く。ただし一定の確率で自分が状態異常に。 【価値】 7000マニー 先端が┃━┏┃鉱石、それ以外は伸縮性に富んだゾヌ皮を加工して使って ───────────────────────────────── いる通常より大きいストロー。先端が尖ってるので何かに突き刺す事も可。 ───────────────────────────────── 一応武器としても使えるがあまり威力に期待しない方がいいだろう。その場の ───────────────────────────────── 空気や生物内の異物、毒を吸い取る事もできる。だけどあまり吸いすぎると ───────────────────────────────── 相手が大変な事になるから加減しよう。あとストローでスープ飲むと大変な事に ───────────────────────────────── なるから気をつけてみんな!(byモナップ) ───────────────────────────────── → 使用参考書: 『(・A->=ε` )ジエンをストローで吸いたいのですが( ´3=<-A・)』
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ストローク教官 ストライブ GNC_ori055.gif ■データパック(※データを使用する場合はこちらからDLしてください) 概略 氏名:ストローク教官 性別:性別不明 年齢:不詳 所属:ラディランドルト社員 主な乗機:大型宇宙艦ガレオン、小型宇宙艦ベルガンティン 備考: ラディランドルト社員。セクションC所属。 本名は、ストローク=ラザという名前らしい。 教え子であるエリス同様、冗談か本気か分からない発現を繰り返す。 かなりの博識らしく、様々な助言をしたりするが、たまに嘘をつく。 本人曰く、人間とバララス星人のDNAは99.38%一致するらしいが、たぶんこれは嘘。 バララス星人は嘘をつけない種族らしいが、たぶんこれも嘘。 ただし、地球人の4倍長生きするのは本当で、その為に時間の感覚が鈍い。 経歴 西暦2315年 火星 地球原理主義者によるテロに巻き込まれる 火星の夜明け データ パイロット・ユニット ストローク教官(サポート) 教官, 男性, 戦艦 機動兵器 多目的機動兵装 生身, AAAA, 180 特殊能力なし 120, 120, 120, 120, 175, 150, 普通 SP, 50, 応援, 1, 足かせ, 2, 必中, 10, 加速, 14, 直撃, 24, 補給, 55 GNC_ori055.bmp, -.mid メッセージデータ ※単独メッセージデータは現在未製作。 エリス=ヴァンホーデン ストローク教官(サポート) 回避 ストローク教官, まさか避けられるとはね 回避 エリス=ヴァンホーデン, さっすがー!! 回避 エリス=ヴァンホーデン, あああ当た……あれ? ストローク教官, どうやら、無事だったみたいだね 回避 エリス=ヴァンホーデン, 外れてくれましたね ストローク教官, 私たちは、運が良い ダメージ小 エリス=ヴァンホーデン, 敵の攻撃、命中! ストローク教官, 想定の範囲内だよ ダメージ小 エリス=ヴァンホーデン, うわっ、ちょっと揺れましたよ!? ストローク教官, かすっただけみたいだね ダメージ小 エリス=ヴァンホーデン, これぐらいなら大丈夫そうですね…… ダメージ中 エリス=ヴァンホーデン, 敵の攻撃、命中! ストローク教官, ふむ、敵さんもやってくれるね…… ダメージ中 エリス=ヴァンホーデン, うわわわわっ、大丈夫なんですかこれ!? ストローク教官, さあ……? ダメージ中 エリス=ヴァンホーデン, 敵の攻撃、被弾!! ストローク教官, ふむ、敵さんもやってくれるね…… ダメージ大 エリス=ヴァンホーデン, あわわわわ…… ストローク教官, まずいね、これ…… ダメージ大 エリス=ヴァンホーデン, あの、この状況すごくヤバイような気がしますよ…… ストローク教官, いや、全然大丈夫だ エリス=ヴァンホーデン, うそだー!! ぜってーうそだー!! 破壊 エリス=ヴァンホーデン, だ、脱出ー!! ストローク教官, 乗りかかった泥舟、やっぱり逃げれー!! 射程外 エリス=ヴァンホーデン, レーダーに何も反応は無いですね……? ストローク教官, はて、どこから攻撃してきたんでしょう? 攻撃 エリス=ヴァンホーデン, 射程内に敵が入りました ストローク教官, よっしゃ、適当にばらまいちゃってー 攻撃 ストローク教官, さあ、ふるえるがいい…… エリス=ヴァンホーデン, 適度な量で発射しておきますね 攻撃 エリス=ヴァンホーデン, 射程内に敵が入りました ストローク教官, 攻撃開始ー!!
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ラフ・コントロール 東京NSC5期。 同期にはピース、平成ノブシコブシ、5GAP、キシモトマイなど。 森木俊介 性別:男 出身地:熊本県 身 長:170 cm 血液型:O型 星 座:牡羊 興味のあること:テレビゲーム、サッカー 重岡謙作 性別:男 出身地:熊本県 身 長:173 cm 血液型:A型 星 座:山羊座 興味のあること:仏像を眺める、バイク 単独ライブ 2009/4/28(火)@ヨシモト∞ホール大阪 『攻~熊本出身、東京芸人、大阪へ~』 2008/07/26(土)@ルミネTHEよしもと よしもと若手ばかり 熱いぜ!夏の単独祭り 2008 『なつもりき』 2008/01/22(火)@笹塚ファクトリー よしもと若手ばかり 暦の上では春の単独祭り 2008 『セカンド』 2007/08/26(日)@新宿シアターモリエール 吉本若手ばかりの単独祭り 2007年夏 『陰・陽』 2006/02/09(木)@シアターモリエール 『ラフ・コントロール単独ライブ~あんじゃもん~』 2005/08/26(金) 『ラフ・コントロール単独ライブ~えちくらい~』 2005/03/29(火) 『ラフ・コントロール単独ライブ 組長になりたくて…冬』 2003/10/27(月) 『ラフ・コントロール単独LIVE』 2003/04/28(月) 『ラフ・コントロール単独LIVE~倭人伝~』 トークライブ 2009/01/18(日)@渋谷シアターD ゲスト:囲碁将棋 2008/12/25(木)@渋谷シアターD ゲスト:ライセンス藤原一裕、もっこすファイヤーのりを 2008/11/13(木)@渋谷シアターD ゲスト:ピクニック、シューレスジョー 2008/10/18(土)@渋谷シアターD ゲスト:アームストロング 2008/09/26(金)@渋谷シアターD ゲスト:ロシアンモンキー 2008/08/23(土)@渋谷シアターD(オールナイト) ゲスト:平成ノブシコブシ、もっこすファイヤー、えんにち 2008/06/22(日)@渋谷シアターD ゲスト:ゆったり感 2008/05/30(金)@渋谷シアターD ゲスト:ライス 2008/04/20(日)@渋谷シアターD ゲスト:グランジ 2008/03/16(日)@渋谷シアターD ゲスト:チーモンチョーチュウ 2008/01/24(木)@渋谷シアターD ゲスト:エリートヤンキー 2007/12/27(木)@渋谷シアターD ゲスト:若月 2007/11/09(金)@渋谷シアターD(オールナイト) ゲスト:ブルースタンダード、ふくろとじ、LLR、マキシマムパーパーサム ジンギスキャン、来八、エリートヤンキー橘 ライセンス井本、チーモンチョーチュウ菊地 2007/10/19(金)@渋谷シアターD ゲスト:しずる 2007/09/28(金)@新宿シアターブラッツ 2007/07/09(月)@新宿シアターブラッツ 2007/06/09(土)@渋谷シアターD 2007/05/11(金)@新宿シアターブラッツ 神保町花月 2009年04月21日(火)~2009年04月26日(日) 『宇宙でクロール』 ライス班 2009年02月17日(火)~2009年02月22日(日) 『URAKEN』 グランジ班 2008年11月05日(水)~2008年11月09日(日) 『オーディション』 座長公演 2008年06月24日(火)~2008年06月30日(月) 『恋の身代金』 ミルククラウン班 2008年05月08日(木)~2008年05月11日(日) 『かぁちゃん、スターになったよ』 座長公演 2008年02月13日(水)~2008年02月17日(日) 『ラストニュース』 ミルククラウン班 2007年11月20日(火)~2007年11月25日(日) 『「博士」と呼ばれた極道』 座長公演 2007年09月11日(火)~2007年09月17日(月・祝) 『仮面家族』 アームストロング班 2007年08月11日(土)~2007年08月17日(金) 『スターの光』 トータルテンボス班
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スタート画面の"コントロール"をクリックまたは、ゲーム中にESCキーを押すことにより コントロール方法が確認できる。 以下は、スタート画面内のコントロール一覧。
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前へ 「「お邪魔しまーす!」」 この町で最も大きな建物、ウツギポケモン研究所… のび太とドラえもんがそこに入っていくと、既に先客のジャイアン、静香、出木杉…………おまけにスネ夫がソファーに腰掛けていた。スネ夫はジャイアンの陰に座っていたせいでのび太からは全く見えなかった。身長が小さいというのは不幸なものである。下手をすると存在そのものを忘れられかねないので気をつけなければならない… 「君もポケモン貰いに来たのかい? えっと…君のそれは被り物か何かかな?」 「…違います。僕は22世紀の技術が詰まった新世代の猫型ロボット、ドラえもんです」 「僕は野比のび太です。決して伸びたり縮んだりしないので安心してください」 「あ、ああ、ドラえもん君とのび太君ね。ポケモンならちょっと待っててくれ。今は君達より早く来たお客さんをあっちの部屋で待たせているから…」 眼鏡を掛けた地味な風格を持つこの研究所の博士、ウツギはそう言うなりこの部屋とは別の部屋の方へそそくさ入っていく。 まだポケモンを貰えない…のび太達は拍子抜けし、ジャイアン達が座っているソファーの向こう側に腰掛ける。やはりジャイアンは不服そうだった。 「あの野郎…この俺様を待たせるとはどういうつもりでいやがんだ!俺は天下無敵のガキ大将だぞ!? 客がなんだろうが知らねぇが許さねぇ…」 早くポケモンを貰えるとばかり思っていた彼は特に頭にキていた。自分が世界の中心だと考える者の典型的なエゴイズムである。同年代として見ていて恥ずかしい…のび太とドラえもんはブツブツ愚痴を溢すジャイアンから離れて座った。 「どんなポケモンを貰えるのかな? のび太君はどんなのが良い?」 腰掛けた直後、隣の少年から尋ねられる。その声はのび太の恋敵、出木杉英才のものだった。彼は勉強からスポーツ、ゲームに関しては何から何までパーフェクトで、ゲームに至っては「ゲームも良いけど、簡単すぎるんだよね」という彼の台詞は余りにも有名である。 この美少年の代表みたいな顔を見ると、のび太はつくづく自分が馬鹿馬鹿しくなり、劣等感を持たずにはいられなくなる。だが別に彼を嫌っている訳ではない、寧ろその逆、彼には色んなところで助けてもらっているし、自分もあんな風になれたらなと憧れてすらいる。のび太は愛想良く答えた。 「やっぱり強そうなポケモンが欲しいなぁ… どんな人が相手でも、負けないようなポケモンが良いよ」 「そう… そんなパートナーを貰えたら良いね」 「うん! 出木杉はどんなのが良い?」 「僕? そうだな… 強いポケモンも良いけど、やっぱり僕と相性が良いパートナーが一番良いかな?いくら強くても、使いこなせないと意味を成さないからね」 それは僕に対する嫌味か出木杉君… 出木杉に悪気は無いのだが無意識に人を傷付けてしまうところがある。人付き合いが苦手な性分らしい… 「私はどんな子でも良いけど可愛いポケモンが一番良いわねー」 二人の会話を聞いていた静香は話に横から入ってくる。静香は出木杉とは反対に人付き合いが得意だ。本格派ダメ人間から天下のガキ大将、ボンボンドラ息子に天才少年、挙げ句の果てには未来から来た猫型ロボットという普通ではない連中と仲良く出来る明るさと気さくなところを持っている。のび太は彼女のそんなところに無意識に惹かれたのかもしれない… 第三者としてドラえもんはそう思っていた。 五人と一匹はそれから一時間近く待ち続けた。なにやってんだウツギ…誰もが痺れを切らそうとしていた。やはり彼らは若いのである… 「ウオオオォォ―っ!!!」 「ジャ、ジャイアン!?」 待ちきれない…この中でもぶっちぎりに短気なジャイアンは訳も無く雄叫びを上げる。とうとう獣になってしまったか…愚かなり剛田武…スネ夫は哀れな少年を思いやる悟り切った瞳を覗かせた。だがそれでもジャイアンは吠え続ける…まるで群れからはぐれてしまった行き場の無い狼のような雄叫びを、いつまでもいつまでも上げていた。 「いくら海のように広い俺様の心でも、これ以上待っていられるか! お客様だかなんだろうが、俺様の方が偉いに決まっている! 俺は行くぞ!!」 ジャイアンは額に無数のシワを寄せてウツギが入っていった部屋に向かおうとする。これは危険だ、まあまあ棒を使えば爆発してしまうような怒りを感じていた。 「ジャイアン!それはいくらなんでも失礼だよ!僕たちは何のアポも無くここに来たんだから、待たされるのは仕方ないって!」 「黙れドラえもん!! 俺は最強なんだ… 天才のガキ大将、ジャイアンなんだぞ!? その俺様を待たせるなど、許される事ではない!」 「とりあえず落ち着いてよ!」 「ウツギ博士の都合も考えて武さん!」 「コノブタゴリラガ…」 スネ夫、静香も彼の暴走を止めようとするがジャイアンはおさまらない。幸運にもどさくさに紛れて言ったのび太の悪口は彼に聞こえていなかった… 「あの眼鏡野郎が!!」 ジャイアンはズシズシと足音を立てながらウツギが居る部屋に近づき、そのドアノブに手を掛ける。勢いのまま開こうとした刹那、彼の手を何者かが掴んだ。物凄い握力だ…ジャイアンは狂気溢れる眼を握っている手の少年に向ける。 「いい加減にしないか武君!」 「出木杉…!」 その少年は出木杉英才…唯一ジャイアンと素手で渡り合える男だ。流石の出木杉も彼の行為には見逃せないものがあったようだ。 「チッ!わかったよ!」 ジャイアンは不服な表情のまま彼の手をほどき、再びソファーに腰掛ける。とりあえず暴走は阻止された…一同はホッと胸を撫で下ろす。出木杉には感謝してもし尽くせない… 「出木杉さん、かっこ良かったわ」 「かっこの問題じゃないよ… 皆だって険悪な雰囲気で旅立ちたくないだろう? 僕だって心地よく冒険を始めたいからね」 「でもすごいわ出木杉さん、あの武さんを落ち着かせるんだもの」 「そうかい?」 出木杉め…やはり君は僕がこの手で倒さなくちゃいけないみたいだな。 のび太はとても良いムードの静香と出木杉を鬼気せまる目付きで睨み付ける。 (*1) この時、のび太とジャイアンの心は重なっていた。普段は越えられない壁でも、ポケモンバトルならという可能性を信じる彼らは似た者同士なのかもしれない。 それから20分ぐらいの時間が経過して、ようやくウツギが部屋から出てきた。彼の手には五つのモンスターボールが抱えられている… のび太達は長らく待ったこともあり、思った以上に興奮したようだ。一斉にウツギの元に集まる。 「いやあ、随分待たせてしまったね。何の連絡も無しに来たもんだから驚いたよ、さあここにある五つのボールの中から1つずつ… ってあれ? ひいふうみぃ… なんと!一つ足りないじゃないか!」 「おいおい…」 「頼りないのは見た目だけにしてほしいぜ」 のび太達はウツギの事を完全に呆れていた。ジャイアンはもう怒る気にもなれないようだ… ボールが一つ足りない…確かにのび太達はドラえもんを含めた数は6人、何を間違えたのかウツギが持ってきたモンスターボールは明らかに数が不足している。 (やっべ、あの子が目に入らなかった。しっかりしなきゃ駄目だなぁ…) ウツギにはスネ夫が小さくて姿が見えなかったのだ。存在を忘れられてしまうとは実に憐れな少年である。当の彼はそんな事を知る訳もないが… 「参ったな…今研究所にはこのポケモン達しか用意してないんだ」 「「それはひどい!」」 五人と一匹は口を揃えて言い返す。余りにもウツギの対応が酷すぎるからだ。確かにアポ無しで来たので対応しきれないのはあるかもしれないが、それぐらいの事態は研究所を任された者として予想するべき事だ。大体ポケモン研究所なのに五匹しか用意出来ないというのはおかしい。それがどれ程彼が無能であるか疑わせた。 「あの人絶対友達居ないよね…」 「ああ、きっといつもクリスマスの夜を一人で過ごしてるんだぜ?」 「つーかあの人ボタン外れてね?2つほど…」 「本当だ、あの状態でさっきまでお客さんと話してたんだ… やだね~」 ウツギの目の前でこそこそ話し合っているジャイアンとスネ夫とのび太、しっかりその会話を聞いているウツギはもはや涙目だった。少し大袈裟なんじゃないか…出木杉は1人だけ彼に同情した。 「あのー、何でしたら僕はポケモンいいですよ。空のモンスターボールでも貰えば適当に野生のポケモンを捕まえますから…」 「良いのかい? …すまない… 僕の対応が悪かったばかりに…」 「いえ、僕は気にしませんよ」 気が弱いけどウツギは優しい人だ…出木杉はそんな印象を受けた。彼から空のモンスターボールを受け取ると、一人野生ポケモン探しに研究所から出て行った。 「流石出木杉君だなぁ…」 思わずのび太はそう口漏らす。まるで同年代とは思えないぐらい立派だ。いつか僕もあんな事を言えたら良いなと思った。 「じゃあ俺様から選ばせてもらうぜ」 それに比べてこのブタゴリラは…もう少しだけ謙虚になれないのだろうか?ジャイアンは眼力でのび太達を押さえつけ、意気揚々とウツギが差し出したボールから一つを貰い受ける。 「コイツは何だ?」 「出してみなよ」 「おっし、出てこい俺様のポケモン!」 ジャイアンはウツギに勧められ、早速受け取ったポケモンを繰り出した。そのポケモンは青い身体に白い腹、粒羅な瞳にまん丸な耳をしている。スネ夫を始め一同は噴出した。そのポケモンはこのガキ大将に素晴らしいぐらい似合わないポケモンだったのだ。 「マ…リルだとォォッ!!」 青きそいつの名はマリル、可愛らしい容姿をしている為、ペットとして接する人が続出しているらしいポケモンだ。静香は可愛い!と絶賛しているが、天下のガキ大将のパートナーとしてはミスマッチもいいところ、ジャイアンの顔は面白くなさそうだった。 「フフッ、ジャイアンにしては意外なポケモンだったね」 「なんだと? チッ、お前もさっさと選べよ」 「ウフフ、良いだろう、これが僕のパートナーだ!」 スネ夫はジャイアンと入れ替わる形でウツギからポケモンを貰い、そのまま素早くボールを投げつけた。 「タッツーか…」 中から現れたそのポケモンを見て、スネ夫はクールに名前を呟いた。だが、彼は自分のポケモンがタッツーで、内心舞い上がっていた。 (やった…僕はタッツーという力を手に入れた! キングドラになれば安定して強い!勝てる! 僕は最強の力を手にしたんだー!!) 良いポケモンを貰った。スネ夫は元々尖っている口をさらに尖らせ、不気味な笑みを浮かべていた… 「ジャイアン…君が叩きのめされる時が来た。この僕によってね」 「フンッ、強気だなスネ夫。良いぜ、表に出ろ。ポケモンバトルでギッタンギッタンのメタメタにしてやる」 ポケモンを貰った二人は早速バトルをしに外へと出ていった。どちらが勝つのだろうか… 今度は静香が前に出る。そしてのび太とドラえもんの目を交互に見やり、私が先で良いかと許可を貰った。ウツギからボールを受け取る… 「えい!」 掛け声を言い放ち、ポケモンを繰り出す。そのポケモンはトゲピー、のび太の個人的な意見ではマリルより可愛いポケモンだ。静香は当然のようにトゲピーを気に入り、同じくトゲピーも静香が気に入ったらしい。彼女に抱き抱えられ、嬉しそうな顔をする。 (あいつ…オスだな…) こんな時にだけのび太の感性はよく働く。トゲピーの様子を一目見て性別を読み取った。だがのび太とてポケモンに嫉妬するほど小さい男ではない、というかどうでも良かった。静香がトゲピーをボールに戻して、研究所を去るのを見送った後、彼もポケモンを貰った。早速出してみる… 「…ポッポ…」 この気持ちを何と表現すれば良いのか、長い間憧れていたポケモン世界…そこに自分はこうして来る事が出来た。そして貰った最初のポケモン、それがポッポなのだ。この世界ならどこにでも居るようなポケモン、ポッポ…GBAソフト、リーフグリーンを何度もプレイした事のあるのび太はこのポケモンの希少価値の無さを随分知っているつもりだ。まさか本物のポケモン世界を冒険する上でのパートナーがそのポッポになるとは夢にも思わなかった。否、思いたくなかった… 「はあ…」 ため息が漏れてしまう…横ではドラえもんが貰ったポケモンを頭に乗せていた。そのポケモンはイーブイだった。残り物には福があったということか… 「ポポ…」 ポッポは先程からのび太の方を見ている。その目付きはとても穏やかで、のび太が理想とする強そうなポケモンの目とはかけ離れていた。 「ポッポ…」 のび太は覚悟を決めた。ポッポが強くないポケモンだとしても、自分の力で強くしてあげれば良い、何事も見た目で判断してはならないのだ。よく見れば結構カッコいいではないか、のび太はそう自らに言い聞かせた。 「一緒に頑張ろう!」 ポケモンはどんなのでも良い、一緒に頑張れる仲間ならどんな強さでも関係無いのだ。ポッポはのび太を受け入れ、力強く頷く。その目付きは今度は頼もしく見えた… 「ドラえもん!」 「ん?」 ポッポをボールに戻し、のび太はドラえもんの元に歩み寄る。彼と一緒に冒険しようと思ったのだ… 「ドラえもん、一緒に…」 「のび太君、僕は1人で旅をしたいって思ってるんだ」 「えっ?何言ってるの?」 ドラえもんに話しかけようとしたが、逆に話しかけられた。のび太の反応は天地がひっくり返ったかのようだった。 「のび太君、実は君を成長させる為にポケモン世界に連れて来たんだ…」 「えっ?どういうこと?」 「君はちっとも成長していない… それは僕が君を甘やかしすぎているからだと最近思ってた。だから君はこれから1人で旅をするべきなんだ。僕が居なくても良いようにする為に…」 「…わかったよ…ジャイアン達も1人で旅するんだろうし、僕も君に頼りすぎてたからね…」 「ありがとう」 のび太は割とすんなりドラえもんの提案を受け入れてくれた。彼自身、このままではいけないと感じているのだ。今こそ自分を変えるチャンス、ポッポと共に成長してみせると胸に誓った。 「それじゃあね、また会おう!」 「うん!」 ドラえもんは勢い良く研究所のドアを開き、そして表に飛び出した。続いてのび太も… 未知なる世界での冒険…それが生み出すのは何か?答えはまだ、誰も知らない…しかしこれから巻き起こる少年少女の冒険は、後に歴史に刻まれる事となるだろう… 「…色々と変わった子達だったなぁ…」 研究所に残る青年、ウツギ博士はやっと出ていったかと疲労を露にしていた。まさかポケモンを渡すだけでこんなに疲れるとは思ってもみなかった。 「彼ら、きっと素晴らしい才能を持っていますよ」 その時、背後から若い男の声が耳に入った。ウツギはのび太達にポケモンを渡すまで、彼と話をしていたのである。 「才能って… 君はあの子達の顔すら見てないじゃないですか」 「顔なんか見なくても潜在能力くらい感じれますよ。それにしても彼ら、どうやらこの世界とは違う場所から来たようだ…」 声の主はもう帰るのか、研究所を出ようとドアを開く。赤い服を着た170cmぐらいの若い男、彼の特徴を言ったらそんなところだろう。 「ウツギ博士、今日は長い時間を頂戴してもらってすまなかった。もう会うことはないでしょう…」 「そうかい、君と話せて楽しかったよ。そんな事言わないでまた来なよ」 「‥‥‥‥‥‥‥‥」 赤服の男は無言のまま研究所を後にする。その表情は複雑な事を考えているように見えた。 「レッド君…」 離れていく後ろ姿…ウツギはやるせない気持ちで彼の名を呟く。「赤」の名を持つ青年はのび太達が向かった方向へと消えていった… 次へ
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概要 「ミッドタウン・マンハッタン・パトロール」(MM) 「インダストリーシティ・パトロール」(ICP) 「ハイタウン・パトロール」(HT) の三種類があり、1LVから挑戦可能だが、ハイタウンのみチャプター10クリア後に解禁される。 それぞれ緑、赤、黄、から難易度選択が可能だが、インダストリーには緑が無く、黄には条件がある。 概要コズミックトライアル ミッドタウンに出現するヴィラン ミッドタウンパトロールミッドタウン 緑 赤 ミッドタウンパトロール(コズミック) CMM インダストリーシティ(ノーマル) ICPインダストリーシティ(コズミック) CICP ハイタウンパトロール(ノーマル)HTハイタウンパトロール(コズミック) CHT コズミックトライアル 黄(コズミック)に挑むには、各ヒーロー毎に一度トライアルにソロで挑戦し、これをクリアしなければならない。 チャレンジモードタブからトライアルを選択し、一定時間内にマダムヒドラとレッドスカルを倒せばクリアとなる。 マダムヒドラを倒した時点でタイムカウントはリセットされ、レッドスカルを倒すための制限時間が新たにスタートする。 一度クリアしたヒーローは、以後自由にコズミックパトロールに入る事が可能となる。 ミッドタウンに出現するヴィラン ヴィラン 出現 固有ユニーク 固有AF コズAF その他 ブラックキャット 定期出現 Black Cat s Advanced Grappling Hook ○ ブロブ WAVE Fred Dukes Bodysuit ○ ブルズアイ WAVE コロッサスクローン WAVE クロスボーンズ 定期出現 Heavily Modified Mercenary Assault Rifle Crossbones s Teaching Credentials( エネ ・ 精神 ・ 物理 ) Kevlar Plated Helmet ○ クラフトパーツをドロップ サイクロップスクローン WAVE ドクターオクトパス WAVE Mechanical Arms of Doc Octopus Octobot Controller Superior Spider-Mask ○ ドゥームボット WAVE Hand of Doom ○ エレクトロ WAVE 固有AF ○ エレクトラ WAVE ゴーゴン WAVE グリーンゴブリン WAVE グリムリーパー WAVE 固有AF ○ クレイブン WAVE 固有ユニーク コーグ WAVE カース WAVE 固有ユニーク 固有AF ○ レディ・デスストライク WAVE リビングレーザー WAVE 固有AF ○ リザード WAVE 固有AF ○ マグニートー WAVE 固有ユニーク 固有AF ○ マレキス WAVE マンエイプ 定期出現 固有二種 固有AF ○ メガセンチネル WAVE 固有AF ○ クラフトパーツをドロップ モールマン 定期出現 固有AF ○ Mrシニスター WAVE 固有ユニーク 固有AF ○ パイロ WAVE 固有AF ○ ライノ WAVE 固有AF ○ セイバートゥース WAVE 固有AF ○ ソウロン WAVE 固有AF ○ ショッカー WAVE 固有ユニーク 固有AF ○ タスクマスター WAVE 固有AF ○ ザ・フード WAVE 固有ユニーク 固有AF ○ トード WAVE ブロブが召還 ウリク WAVE ベノム WAVE 固有ユニーク 固有AF ○ ウィザード WAVE ウルヴァリンクローン WAVE この他、ミッドタウンではメイヘムイベント時のみ、メイヘムモードのデーモン系ボス3種が定期出現する。 ミッドタウンパトロール ミッドタウン 緑 赤 ミッドタウンマンハッタンパトロール。通称MM。 都市の路上で次々湧いてくるザコの大群を倒しつつ、定期的に出現するヴィランと戦うモード。 常に自分のレベル帯に合わせたMAPに飛ぶ仕組みになっている。 他のプレイヤーと共闘可能。パーティーは手動で組む必要がある。 エンドレスでヴィランが湧き、強いザコ(青・橙・黄)も次々出現するため、経験値やESの稼ぎには持って来い。 ヴィランは一定時間毎にチームで出現するWAVEボスと、定期的に発生するピンクアイコンのボスとが存在。 ピンクの方はMan-ApeMole ManBlack Catの三体で固定。 ミッドタウンでのみドロップするアーティファクトも存在する。 低難易度ではボスが瞬殺されてしまい、狙った敵をなかなか倒せない事もしばしば。 報酬 ミッドタウン限定効果を持つ特殊な装備を低確率でドロップ 月曜日にはミッドタウンフォーチュンカードをドロップ当たりはトレハン系効果の限定装備。大当たりは、ULTトークン、ランダムコス等 ミッドタウンパトロール(コズミック) CMM ミッドタウンの難易度UP版。報酬が飛躍的に良くなっているが、敵も強い。 ここではトライアルを終わらせていないヒーローへの変更は不可能となる。 WAVEボスはそこまででもないが、ピンクボスが手強くなっている。 報酬 特定のボスが特定のコズミックアーティファクトを低確率でドロップする コズメダルやボス限定アイテム等のドロップ率が二倍 Doopルーンやジャックポットも出る可能性アリ Juggernaut、Magneto、Loki、Taskmaster、Venom、は超低確率で各々のヒーロートークン(!)を落とす チャレンジボーナス付きユニークや、骨箱、コズ骨箱、ストロングコア、パワーキューブも出る 月曜日にはアタリ率が引き上げられた、コズミックミッドタウンフォーチュンカードも出る インダストリーシティ(ノーマル) ICP インダストリーシティパトロール。(旧名 ブルックリンパトロール) 湾岸エリアで次々発生するイベントをこなしていくモード。 一定時間ごとにランダムでイベントが発生し、クリアするとボスが登場。倒すと次のイベントが発生。 他に、イベントに関係なく定期的に三種のボスが出現する。 ここでのみ登場するボスやアーティファクトも多く存在する。 イベントをクリアするとインダストリーシティボックスが自動でインベントリに入る。 Batroc、Spider-Clones、Mindless Titanがここでのみ登場し、 Loki(Boss)、Kraven、Lizard、Mandarin、Kingpin等も出現する。 ミッドタウンのように、インダストリーシティフォーチュンカードも出るようになった。 インダストリーシティ(コズミック) CICP コズミックミッドタウン同様の難易度&報酬強化版。ここではキャラの変更が不可能となる。 報酬は↑のミッドタウンを参照の事。 ミッドタウンのように、コズミックインダストリーシティフォーチュンカードも出るようになり、特定のボスからはコズミックアーティファクトも出る。 ハイタウンパトロール(ノーマル)HT チャプター10クリア後に解禁される。 一度解禁した後は、他のパトロールと同じく、低レベルでも行けるようになる。 各種スクラル系ボスが登場する他、Gorgon、Mindless Titan、Kirigi、Kingpin等も出現する。 WAVEボス撃破毎にユニーク1つが確定で落ちるので、装備厳選に最適。 ハイタウンパトロール(コズミック) CHT パトロールモードの中で最も難易度が高い。 ユニークに加え、高確率でデンジャールームモード用のシナリオ(紫~黄)が落ちる。 更に、ボスWAVE毎に特殊な箱「Cosmic Reliquary of Rarity」が確定でドロップ。 この箱をクリックする事で、 紫インシグニア、黄TUギア、黄メダル、エレメント5つ、モレキュール、ストロングコア、 のいずれかが出る。 特定のボスからは特定のコズミックアーティファクトが出る。
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Powerful Strokes プレイスタイル紹介文: ストローク重視。 力強い打球で、相手を振り回そう。 ブレイクのデフォルトスタイル。 オールラウンドからパワフルストロークに変えた場合、 サーブがMAX209km/hから193km/hに変化 ボレー能力が大幅に減少 ストローク能力が大幅に向上 コントロールが大幅に減少 フットワークが向上、足の速さはほぼ変化なし カウンターショットが強力になる パワフルストロークのロデと戦った感想を・・ スライスがかなり伸びてくる ストローク強い ターンがいいから逆ついてもなかなか得点取れない ただ、足はかなり遅かった。
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【TOP】【←prev】【PlayStation】【next→】 CHAOS CONTROL タイトル CHAOS CONTROL カオスコントロール 機種 プレイステーション 型番 SLPS-00168 ジャンル シューティング 発売元 ヴァージンインタラクティブ 発売日 1996-10-4 価格 3800円(税別) 【TOP】【←prev】【SEGA SATURN】【next→】 CHAOS CONTROL タイトル CHAOS CONTROL カオス コントロール 機種 セガサターン 型番 T-7002G ジャンル シューティング 発売元 ヴァージンインタラクティブ 発売日 1995-12-29 価格 5800円(税別) カオスコントロール 関連 PS CHAOS CONTROL SS CHAOS CONTROL カオスコントロール リミックス 駿河屋で購入 プレイステーション セガサターン
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前へ ビルも無ければ目立つ建物も無い。まさに田舎といった場所だ。何より空気が新鮮で、人々をいつまでも癒してくれるような穏やかな空間だった… 人はここをマサラタウンと呼ぶ。カントー地方の端っこにポツンと残る小さな村のような町だ。町の第一印象は「白」と言ったところか、その名の通りまっさらな場所である。 「ふぅー…、これだけの資料をひとまとめにするのに随分手間取ったわい… やはりわしも歳かのう…」 そんなマサラの町で、最も大きい建物「オーキドポケモン研究所」の中で、頭髪が白髪で染まっている老人は曲がった腰を手で叩きながら部屋の椅子から立ち上がる。欠伸をしたり背伸びをするなど、彼は相当くたびれているのが目に見えてわかった。 彼の名はオーキド・ユキナリ、このポケモン世界の中でも最大な人気と実績を備えたポケモン博士である。オーキドは学会に発表する資料を徹夜で仕上げてまとめたので、その目にうっすらと隈が出来ていた。明らかに寝不足だ。彼は今にでも倒れんばかりだった… 「さあてと、一眠りするかぁ」 大きな欠伸を起こしながら、オーキドは寝室へと向かう。研究所の中は何かと散らかっているが、割りと広い。初めて此処に来た者なら迷ってしまっても可笑しくない広さだ。しかし家主であるオーキドからすれば何の問題も無い、早々と布団に入り込んでいった。 ピンポーン! その時、呼び出しコール音がオーキドの耳に届いた。しかし、どうせセールスだろ?まったくこんな朝早くからけしからん奴だとオーキドは見切り、布団に潜ったまま動こうとしなかった。しかしコールは何度も響き出した。一回、二回、まるでオーキドが直々に来るのを待っているかのようにしつこく鳴らしている。 「うるさいなぁ…」 さすがにこれでは眠れる訳がない。オーキドは悪態をつきながら起き上がり、玄関へと向かった。そして目の先のドアノブに手をかけ、時計方向に一回転回しながらこちら側にゆっくりと引く。 「セールスなら結構じゃ…っておや? おおっ!グリーンか、しばらくじゃな!」 ドアの外にじっと立っていた人物、それは自身の孫に当たる存在、グリーンだった。 グリーンはオーキドの反応が面白かったのか、ふっと笑みを浮かべる。不自然に跳ねている髪の毛の先はそよ風によって揺らされていた… 「この時期に会いに行けば、私が誰なのか分からないと思っていたのですがね… 物忘れが激しいところは治ったようで」 「なに言っとるんじゃ、お前はいくら変わろうがわしの孫に違いはない。忘れる訳ないだろ」 「大変有難きお言葉です」 「…わしの前でそんなしゃべり方は止めてほしいな。昔のような話し方で良いんじゃぞ?」 「いえ、私ももう大人ですから」 「二十歳にもなってない若造が言う言葉かい」 「今年で成人しますよ」 青年の祖父として親身に話すオーキドだが、グリーンの話し方はやはり他人行儀だ。礼儀正しいのは良いのだがオーキドから見れば切なく思えた。グリーンの様子が暗いのだ… それは今に始まったことではない。今から10年近く前に起こったあの事件から、彼はナイーブだった。 「祖父様のお身体が心配になって訪れましたが、お元気そうで何よりです。では私はこれで…」 「ちょっと待てグリーン、もう行くのか?」 「…ジョウト地方に急ぎの用事がありましてね。」 「そうか… 身体に気をつけるんじゃぞ」 「祖父様こそ無理はなさらずに、では…」 玄関先で見送るオーキドを前にグリーンはゆっくりとドアを閉める。カントーの隣に位置するジョウト地方、彼にはどうしてもそこに行く必要があったのだ。 (祖父様はまだ健康なようだ… それだけは一安心か…) 研究所に背を向け、グリーンは歩いてその場を離れていく。彼の表情は雨が降っている時の窓ガラスのように深く曇っていた。 「グリーン… はぁ… 何をやっとるんだろうな、わしは…」 オーキドは肩を落として自身へ憐れみの言葉を投げ掛ける。答えてくれる者は居る訳がない。しかし今の彼にはそんな口を漏らす事しか出来なかった… AM6 00… 野比のび太は魔獣のようないびきを上げながら爆睡していた。彼は学校が無い日では午後の1時まで軽く眠ってしまう恐ろしい寝坊助である。赤帽子の青年、レッドはこの時間には起きているように言っていた訳だがのび太にそんなものは関係無いようだ。お構い無しにいびきをかく… このまま彼は寝過ごすものだと思われた。しかし、今日ばかりは何かが違っていた。今まで寝袋の中で爆睡していたのび太が、天地異変が走ったように突然目を覚ましたのだ。すると即座に寝袋から飛び出し、立ち上がる。彼の額は汗だくだった… 「暑っ!!」 本日の第一声はこれだ。のび太はこの真夏のような気温の高さに耐えられず、飛び起きてしまったのだ。ここは何処だ?アフリカか!?と思うぐらい暑い。この熱にのび太は早くもヘトヘトになり、下を出しながらへばりつくが、彼の目先に「何か」が映ると即座にキリッとした表情に戻った。 赤っぽい、オレンジ色のドラゴン… リザードンがそこで凄まじい熱を放っていたのだ。この技は何だろうか? のび太は愕然とする。熱さを通り越して恐怖を感じるぐらいだ。それほどリザードンから感じるパワーは桁違いなものに見えた… 「戻れリザードン」 今度は若い男の声が耳に入る。それは昨日この場所で出会った赤帽子の青年、レッドだった。どうやら彼は中々起きないのび太に耐えかねて、リザードンに熱を放たせていたらしい。この起こされ方だったらまだ叩き起こされた方がマシである。のび太は不服そうな顔を浮かべる。 「この起こされ方が嫌なら早く起床する事だな」 「はい…」 頭がくらくらする… のび太はとても寝覚めが悪かった。 「さあ始めるぞ」 「今からですか!?」 「何か問題でも?」 「いえ……」 寝起きから早速修行を始めるようだ。しかしリザードンの熱のお陰で目はパッチリ覚めていた。これで居眠りの心配はないだろう… 「ほら、受け取れ」 「? 何ですかこれ?」 「バトルを教わる前にまずポケモンについて知らなければならない。それで勉強しろ」 「うえっ、勉強…」 レッドから手渡されたのは参考書のような本だった。 ポケモンについての知識を身に付ける為の物らしいが勉強と名の付く物全てが嫌いなのび太にとっては始める前から苦である。しかしこれを読まなければどんな目に合わされるか分からないので、背に腹は変えらない、のび太は渋々ページを捲った。 「しっかり暗記するんだぞ、最低でも午前中に終わらせろ。そうしなければ特訓は無いと思え」 「あ、悪魔だ…」 言葉だけを聞けばそれ程厳しいものではないが、のび太から見ては悪魔のような言い付けだった。のび太はがむしゃらに参考書に食いついた… 「朝飯の缶詰めはここに置いておく。12時になったらまた来る」 「はーい…」 1ページずつ読みあさるのび太はレッドの方に向く事なく返事をした。集中している証拠だ。こんな性格でも彼はやる時はやる男なのである。レッドは半ば感心した。 「さてリザードン、スカイドライブに付き合ってくれ」 反する事なくリザードンはレッドを乗せる為、その身を屈める。直ぐに彼が乗り込むと巨大な翼を羽ばたかせ、宙へとゆっくり舞った。 (近くに誰か居るな… だがこの特殊な気配は何だ? グリーン? 違う… 出木杉英才か!) 空にはためくリザードンの背で、レッドは気配を感じる。その感覚を感じる先にはのび太と同い年ぐらいの美少年が歩いていた。 「全てを悟り切っているような、気に入らない感覚だな… あれが天才…か…」 空から出木杉を見下ろしながら不快そうに呟く。彼は何もしていないのだが、レッドは何かが気に入らないのだ。無性に苛立ちが込み上がってきた… 「!! なんだ? 今の感じは… 誰かが僕を見ている?」 キキョウシティを目指して草むらを歩いていた出木杉は何者かの気配を悟る。同時に腰のモンスターボールに手を掛け、いつでも応戦出来る体制へと入った。何故だろうか分からないが、この時の彼は激しく焦っていた… 「貴方は誰です!?」 『お前こそ何者だ… 何故僕に気づいた?」 「声…?」 『そうか、お前も僕と同じ存在なのだな。』 「くっ…!」 耳鳴りが響く。出木杉は瞳を強く閉じ、頭を押さえてうずくまる。頭脳から人の声が聞こえてくるこの感覚が彼には怖かった。 「…これは驚いた。天才とは聞いていたがまさか僕と同じ力を持つ者と会えるとは…」 「貴方は一体…」 耳鳴りが消え、あの声が頭から離れた時、赤帽子の青年が空からリザードンに乗って降り立った。出木杉は驚愕する。その彼の姿は金銀バージョンのラスボスとして登場する「あの少年」と瓜二つだったのだ。 「ポケモントレーナーのレッド…」 最強の二文字を持つ彼を突然前にして、出木杉は背筋が凍りつく程の身震いを起こした。この男と戦ってはいけない… 常人の何倍もの感性を持つ彼は無意識に体がそう判断してしまった。気がつけば握っていたモンスターボールから手を離し、両足がガクガクと震えていた。 (出木杉英才か、コイツはとてつもない才能を秘めている…) 「……………………」 赤帽子の青年、レッドと思われる男は無言のままこちらに歩み寄る。何故か出木杉は身の危険を感じた。 「やあ」 「!!」 たった一言…出木杉はそれだけで頭の中が吹き飛んでしまうような恐ろしい感覚を味わった。逃げたくても逃げられない。それは天才としての意地とかプライドとかとはまた別の問題だ。彼から感じるプレッシャーに震えて、足が動かないのだ… 「その感性… やはり君は本物らしい。 期待しているぞ少年」 「は…」 赤帽子の青年が彼の左横を通りすぎた時、出木杉は全身の力が一気に抜け、膝をガクンと落とした。彼の息は驚く程乱れている。揺れるような意識で背後を向くと、そこにはもう青年は居なかった… 「ハァ…ハァ… くっ、何だったんだあの人? 僕が震えて動けなかった… なんでシロガネ山に居るレッドがこんな所に居るんだ?」 出木杉は荒れた呼吸を整え、この事態に疑念を抱いた。度々疑問視していたがやはり此処は金銀の世界とは大きく異なっている世界のようだ。キキョウに着いたらポケモンセンターか何かで調べないとな… 出木杉はその場をスッと立ち上がり、直に着くであろうキキョウシティへと何事も無かったように歩き進んだ。 次へ
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