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密林 交換元 もらえるもの1 もらえるもの2 かけた貝殻 回復薬 回復薬グレード 虫の死骸 ハチミツ ジャンゴーネギ 砂漠 交換元 もらえるもの1 もらえるもの2 修羅原珠 ドラグライト鉱石 紅蓮石 沼地 交換元 もらえるもの1 もらえるもの2 雪山 交換元 もらえるもの1 もらえるもの2 森丘? 交換元 もらえるもの1 もらえるもの2 樹海 交換元 もらえるもの1 もらえるもの2 Wikiが苦手という方はこちらに情報を 頂いた情報を元に編集させて頂きます 名前 コメント すべてのコメントを見る
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『鳥籠』 6KB 観察 小ネタ 日常模様 飼いゆ 現代 うんしー 22作目です。前作からかなり間が空いてしまいました、すみません 『鳥籠』 窓際に据え置きされた鳥籠に ゆっくりれいむがちょこんと一匹 ペットショップからやってきた 銅バッジ付きのちいさな子れいむ 大きな大きな鳥籠に小さな小さなゆっくりれいむ 一見似合わぬ組み合わせ それでも道具を一通り 鳥籠の中へ搬入すれば 見劣りしない立派な立派なれいむのお家 不安気だったれいむのお顔も 今はちょっぴり嬉しそう 小さく微笑む飼い主に 笑顔を見せてぴょんぴょん跳ねる れいむが跳ねるお家の底には ティッシュがぎっしり敷き詰められて れいむのあんよはしっとりつやつや 赤いお飾り銅色バッジ 真っ黒い髪に小さなおさげ 薄ピンク色のもちもちお肌 ゆっくりれいむは鳥籠の中で これから素晴らしいゆん生を過ごす 立派な家具をもらったれいむは おうちの中をぐるりと見渡し 思いのままに散歩を始める 籠の中をうろうろすると 大きな木箱に行き当たる 中にはふかふかな綿がいっぱい 小さなれいむはその中へ 木箱の中は居心地よさそう 子れいむはそこを寝床にしようと考え 小さな声でお家宣言 「きょきょはれいみゅのおうちだよ」 異論を唱えるものはおらず 木箱はれいむのおうちになった やがてれいむはうとうとし始め 綿に包まれお昼寝タイム 何かいい夢見ているのかな? お顔がニッコリと笑ってる おめめが覚めたら冒険再開 寝床の外に出てみると 広い砂漠が遠くにちらり そこへ向かって歩き始める とっても遠い砂漠への道 すぐに疲れてしまったか れいむは途中で立ち止まる そして「しーしーでるよ」と言い出して 突然その場でいきみ出す すると飼い主手を差し伸べて 砂場の上へれいむを移す 「ここでしーしーするんだよ」 飼い主はれいむに対して注意する 子れいむは聞いているのかいないのか 体を前後にぷるぷる震わせ 砂場の上にしーしーを出す しーしーが終わるとれいむのお顔は とってもすっきりした表情 ところがそこで辺りを見渡し 何かが無いのに気づいた様子 目をうるうるとさせ始め おきゃーしゃんおきゃーしゃんとすすり泣く 親から離れた子れいむは 1匹だけでは寂しがり 1匹だけでは何もできない 飼い主が鳥籠の中に手を入れて れいむの頬に小指をすりすり 甘えん坊の子れいむは 頬をつたい落ちる涙のしずくを ぷるぷるぷると振り払い 小指に体をすーりすり すりすりするのは落ち着くようで れいむはやがて泣きやんだ 飼い主はそこで手を引っ込めて クッキーの袋を破って開ける 黄金色のクッキーが お家の中に入ってくると れいむはすぐに寄っていき 「なにしょれ?なにしょれ?」と興味を示す 一口ぺろりと味見をすると れいむの顔がパーッとほころぶ 「し、しあわしぇーーーーあまあましゃんはゆっくちできりゅよ!!」 引っ越し祝いのあまあまクッキー 一切れ二切れ頬張ると 悲しいことも忘れてしまい 元気がたくさん沸いてくる 甘くておいしい魔法のクッキー れいむはなんだか元気が出てきて 鳥籠の中をちょこちょこ歩く 水浴びできる小さなプールや キラキラ光る石を見つけて れいむはとってもご満悦 寝床に戻るとふかふかさんがいっぱい 今日はいっぱい冒険したので れいむはとっても眠たそう ピカピカ石を寝床に持ち込み それを抱いて今宵は眠る 今日はとってもいい一日だったね 明日はどんな一日になるんだろうね いろんな思いを巡らせて れいむはすーやすーや寝息を立てる それから毎日子れいむは 心がうきうきするような冒険を積み重ねていった 水のプールで水浴びをした 食べ物がたくさんある場所も発見できた れいむの狩りは百発百中 おいしそうな木の実や葉っぱを 小さなお口に溜め込んで 寝床へせっせと持ち帰る 今では自ゆんの寝床の中に ご飯がいっぱい蓄えられて 子れいむはとってもゆっくりしているようだ 鳥籠の中は意外と広く 体の小さな子れいむは 世界をとっても広く感じた 遠くまで続くティッシュペーパーの海 遠くに見えるは広い砂漠や水のオアシス 世界の端にはとっても高い 銀色をした鉄の山 その真ん中に木箱のお家 子れいむは世界の真ん中に自ゆんがいると感じ 世界に向かってお家宣言をする 「きょきょはれいみゅのおうちだよ!!ゆっくちしていっちぇにぇ!!!」 誰も反対するものはいない 晴れて世界は子れいむのものに 子れいむはとってもとっても嬉しそうだ 世界の内側には外敵が入ってこない 世界の外側には優しい優しい飼い主さんがいて 子れいむのことをとても可愛がってくれる 子れいむは飼い主さんのことが大好きになった 飼い主さんと子れいむの笑顔はとても輝いて見えた それからそれから子れいむは みるみるうちに大きくなって 鳥籠の中で窮屈な日々を過ごしている 少し歩けば行き止まり 今では寝床にも入れないので 木箱の寝床は無くなってしまった ピカピカ光る石もどこかに消えてしまった お水のプールも今では水溜り 広かった砂漠はただのトイレ 床のティッシュはじめじめしていて れいむのあんよは自ゆんの排泄物で汚れている 高くそびえる鉄の山はれいむにとって お外に出るのを妨げる邪魔な棒でしかない 飼い主さんに虐められることはないものの その代わりかまってももらえない 今ではすーりすーりもできない あまあまクッキーも食べさせてもらえない 自ゆん以外のゆっくりに出会う機会も全くない ゆっくりれいむが飼われる前 鳥籠の中で文鳥が飼われていた やがて老いた文鳥は 鳥籠の中で死んでしまった れいむは飼い主の心を癒すただの玩具 しょせん大きくなったら小さいころの可愛さは 跡形も無く消え去ってしまう 飼い主もゆっくりれいむにもう飽きて 今は鳥籠の中に放置するのみ 最低限の餌を与えられ れいむはそこで日々を過ごす 鳥籠は窓のすぐそばにあり れいむは鉄の棒と窓ガラス越しに お外の世界を見ることができる 視線の先には2匹のゆっくり 小道を歩むれいむとまりさ 2匹は広いお外の世界を 自由自在に歩き回る 2匹はれいむの飼い主さんの 家の庭に進入してくる 2匹はそこで高々と 嬉しそうにおうち宣言 その後2匹は仲良くいっしょに 花壇の花をむしゃむしゃしたり 蝶々を追って左へ右へ 2匹のことを羨ましそうに 籠の中から見つめるれいむ 「れいむもおそとにでたいよぉ、ゆっくりできるまりさといっしょに おはなさんをむしゃむしゃして、ちょうちょさんをおいかけたいよぉ」 飼い主さんはれいむの話を聞いてくれない それどころか鳥籠の中からも出してくれない その夜しくしく泣いていると 飼い主さんがやってきて 久しぶりのあまあまさんを れいむの前に差し出した 「ゆ、あまあまさんしあわせーーー!!そうだよかいぬしさんはほんとうはいいひとなんだよ れいむもおりこうさんにしてたらいつかきっとおそとにだしてもらえるんだよ!! かいぬしさん、ゆっくりしていってね!!」 鳥籠はれいむの安全を守ってきたが 同時にれいむの自由を奪った お外に出たいという夢も 籠の中では実らぬ徒花 鳥籠に幽閉されし餡子鳥 飛翔し得ぬも年だけは取り やがてれいむは老いていき 外の世界を知らぬまま 鳥籠の中で息を引き取る 銅バッジは頭についたまま 小さな小さな鳥籠に大きな大きなゆっくりれいむ 一見似合わぬ組み合わせ それでも死骸を一通り 鳥籠の外へ搬出すれば 見劣りしない立派な立派なれいむのお墓 楽しげだったれいむのお顔も 今はちょっぴり寂しそう 鳥籠は 命育む母なる守護者 飼い主の絶対性を示す主従の壁 羽をもぎ取る失意の牢獄 血の通わぬ冷たい鉄籠 さて今度はそこに何が入れられるのだろう 鉄籠あき過去の作品 ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー http //www26.atwiki.jp/ankoss/pages/1213.html
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123154 -- (pooh二郎) 2005-10-20 02 05 50 116511 -- (pooh二郎) 2005-10-20 02 06 00 146+46464 -- (pooh二郎) 2005-10-20 02 06 12 giugogho -- (pooh二郎) 2005-10-20 02 06 23
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本体名…平八 京都市にて清水の舞台から転落時に何者かに射ぬかれる。 半死人、希望を失った半分無職。 必殺技:踵落し スタンド名…Aniki ザ グルービンナイト 能力 狂った変態セカイを創りだし、その場の人間に王様ゲームを強要する。 破壊力 E超ニガテ スピード E 持続力 A 射程距離 半径50m 第1部に登場
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現代の地球を舞台にしたSF交流企画『皆と明日のための40年戦争』のWIKI。 現在絶賛編集中。 見やすさ重視で第○○世代などの数字が英数に変わっています、あしからず。
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サムライ&ドラゴンズ wikiへようこそ このwikiはサムライ&ドラゴンズについてデータを集積して攻略するためのwikiです。 誰もが自由にページを作成し、誰もが編集できます ※現在リンク先の飛ばし方が分からない為、リンクを違うタブ、ページで開いてください 本家WIKI 【VITA】サムライ&ドラゴンズ | 2chまとめ 公式サイト http //samurai-and-dragons.sega.jp/index.html 運営サイト http //livearea.samuraianddragons.com/news/?mode=view id=37 まずはこちらをご覧ください。 @wikiの基本操作 用途別のオススメ機能紹介 @wikiの設定/管理 分からないことは? @wiki ご利用ガイド よくある質問 無料で会員登録できるSNS内の@wiki助け合いコミュニティ @wiki更新情報 @wikiへのお問合せフォーム @wiki助け合いコミュニティの掲示板スレッド一覧 #atfb_bbs_list その他にもいろいろな機能満載!! @wikiプラグイン @wiki便利ツール @wiki構文 @wikiプラグイン一覧 まとめサイト作成支援ツール バグ・不具合を見つけたら? 要望がある場合は? お手数ですが、メールでお問い合わせください。
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「か、かがみ...」 「...こなた」 雨音が五月蠅い。 アスファルトに叩きつけられた不規則な水音が、やけに耳の奥にこびり付いて。 頭に直接響くような、そんな空間に俺は立っていた。 ―――――黒猫と黒ぬこ――――― どのくらいの時間が流れたのだろう。 段差に伸ばしかけていた俺の足が震える。 それが果たして重力のせいなのか、はたまた寒さのせいなのか。 俺が知るよしもない。 ただ目の前に立っているのは、その深い緑色の瞳を広げた青空色の少女。 きつく両手を握りしめた彼女は何かに耐えるように下唇を噛んだまま、ピクリとも動かない。 しかし視線は俺の少し上を射抜いていて、その瞳には綺麗な薄紫色が映し出されていた。 俺の位置からは紫陽花色の少女の表情は伺うことはできないが、果たしてどのような顔をしているのだろう。 無機質に響く雨音と背筋を伝う冷気を感じながら、俺はトンと前足を段差へと付けた。 「――― っ」 その瞬間。 それが合図だったかのように短く息を吐いた青空の少女はその長い髪を翻し、 元来た段差を脱兎の如く駆け下りていった。 ―――カンッ、カンッ、カンッ 姿は見えなくとも、聞こえてくる足音は明らかに先ほどとは違う。 不規則で、それでいて何故が壊れてしまいそうな脆さを感じさせる足音が雨音に吸い込まれてゆく。 「.........」 そして段差を一気に飛び降りたであろう鈍い音が聞こえた後。 残ったのは打ち付ける水音以外、音を発しないこの空間。 一体何がどうなっているのだろう。 何故あの少女は逃げるようにこの場から走り去ったのか... 驚愕やら疑問が俺の小さな脳みそに滝の如く押し寄せてくる。 ―――トンッ 疑問と困惑に動けない俺の背後から聞こえたのは、何かが滑り落ちるような微かな音。 硬直している首をなんとか動かし、音の根元を辿るとそこには床に座り込んだ紫陽花色の少女がいた。 左目に手のひらを押しつけ、開いている右目は床...いや、床ではない、どこかもっと下の方を眺めて いる。 その表情はこの数日間、この少女からは見たこともないような絶望に打ちひしがれた瞳だった。 なにか大事なものをなくしてしまったような、触れてはいけないものに触ってしまったような、そんな瞳。 その瞳に停止していた頭を何とか働かせる。 グッと体全体に力を込めるように前足を動すと思った以上に体が蹌踉けた。 今の状況を猫である俺が把握できるはずがない。 出来るはずがないが、だからといってこの少女達を放っておくことなど出来るだろうか。 それこそ不可能なことだ。 「そ、か...」 180°身を傾け、紫陽花色の少女の方に近づくと、少女は吐き捨てるようにそう言った。 俺を見るわけでもなく、ただ視線は床を貫いたまま。 「やっぱ、こうなっちゃう...か」 フッとどこか自分を嘲るように彼女は肩を揺らして笑った。 笑っているくせに酷く苦しそうで、先ほどより強く握りしめられているだろう前髪がクシャリと音を立てる。 ザー、ザーと無遠慮に地面を打ち付ける雨音が五月蠅い。 過敏にでもなっているんだろうか。 それとも雨足が強まったのだろうか。 ...もしくは昨日噛まれた傷のせいか。 ピリピリと焼けるように熱い耳からは痛みに似たなにかがジワジワと迫っていて。 喉が焼けるように熱い。 唾を飲み込もうとするが、その水分さえも口の中で奪われていてますます喉の痛みが増していく。 「―― っは」 短く息を吐いた後。 ホント馬鹿みたい、とそう紡がれた少女が左目から手のひらを離した。 スッ、と温かい感触が俺の頭を掠める。 なんだろうかなどと考える暇もなく...優しく、恐いほど優しく俺を撫でる紫陽花色の少女が俺を見つめていた。 その蒼い瞳が俺を映す。 青空の少女とは違う、深い深い蒼が揺れる。 「本当はね、私...こなたがアンタの所に行ってること、知ってたの」 撫でている手が毛並みに沿って背中へと伸びていく。 「こなた」と呼んだ紫陽花色の少女。 「こなた」と呼ばれた青空色の少女。 先ほどのやりとりからするに、あの青空の少女こそ、この紫陽花色の想い人である「こなた」で間違いはない。 しかし... 俺自身が気づく前にこの少女は気づいていたというのだろうか。 俺が青空色の少女、「こなた」と会っていたことに。 「弁当のパンの量を増やしたり、粉ミルクを持って屋上に向かっているアイツを見れば嫌でも分かるわよ」 自分もそうだったから、と何処か辛そうに彼女は笑った。 では何故。 何故そのことを青空の少女に言わないのだ。 わざと一日ずつズラしてこんな野良猫に会いに来る義理もなければ理由もないだろう。 ましてやこの少女は青空の少女のことを誰よりも大切に想っているはずだ。 なのに、何故... 「アンタが...普通の猫じゃないから」 何を... 何を言っているのだこの少女は。 俺はただの猫だ。 自分勝手で気分屋なただの放浪でしかない。 普通の猫、という概念が俺には分からんが少なくても俺のような猫は世の中には100万といるだろう。 それは人間も同じことだ。個々の差など異種からすれば興味もなく、ましてや違いなど理解しえない。 「こんなお節介な猫、世界中探してもアンタくらいよ」 そう言って少女は俺の腕の付け根を両手で持ち上げ、胸に抱いた。 噛まれた箇所が痛んだが、今はそんなことを気にしている場合ではない。 きつく、だが温かい体温が俺の体温に伝ってくる。 「あんたには、もう...分かってるんでしょ」 私の気持ちも、こなたの気持ちも。 震える声で、何かを必死で堪えているかのような細い声でそう呟く。 「だから、避けられたのよね...私」 俺の肩に何かが触れた。 冷たくもなく、熱くもない。 空に降り注いでいる雨粒でもない水滴が俺の肩を濡らしていく。 まだだ... 俺は、 まだなにも分かっちゃいない。 そしてこの紫陽花色の少女も、青空の少女もだ。 人間のことなど何一つ興味がない。 しかし本当にそうだろうか。 じゃあ何故俺はここにきた...? この少女たちのためなど生半可な使命感などない。 そこにあるのは... 「っ......黒、ねこ?」 だから俺は、この紫陽花色の少女の腕から抜け出した。 俺は何のためにここに来た? 何でこの街に居座り続けているのだ? そんなこと、もうどうでもいい。 俺はただ見たいだけだ、この二人の少女の笑顔を。 苦しそうでも、我慢に満ちた笑みなんかではなくて、心からの笑顔を。 自己満足と笑いたければ笑えばいい。 俺は猫だ。 自由気ままと人間に羨望される猫でしかない。 足に力を入れると無意識に爪が隙間をぬって現れた。 そのまま一気に後ろ足に体重を乗せ、床を蹴る。 まだ俺の体を纏っている温かさを噛み締めるように俺は段差を駆け下りた。 数分前この段差を駆け下りた青空色の少女を追うために。 紫陽花色の道しるべになるために。 そしてなにより、俺自身の為に。 「ま、待っ......」 後ろから聞こえる足音を聞きながら、俺は全力で床を蹴った。 流れ込む思考や雨音など、もう気にならなかった。 ―――冷たい。 どれほど走っていたのかも分からないほど、俺の体には無数の水滴がこびり付いていた。 不快だ。 不快以外のなにものでもない。 雨粒が瞳にしみる。 目を細めているせいかいつもより霞んでいる視界で必死に青空色の少女を探す。 こんな広い敷地を猫一匹で探せるはずがない。 しかし、探すしかなかった。 建物の隙間。 木々の間。 排水溝。 俺が知っているところ全てを回ったが、そこには青空の少女だけではなく、他の人間さえ見あたらない。 もうこの場所にはいないのだろうか。 先ほどまで俺の跡を追っていた紫陽花色の少女も見あたらない。 上がっている呼吸を整えようと足を止め、空を仰ぐ。 相変わらずの灰色の空が一面を覆っている。 歯を噛み締めるとガリッと奥歯から嫌な音がした。 一体何処にいるのだ。 容赦なく当たる水滴を振り払うように顔を振ると、視界の端に見知った色が映った。 見間違いではない。 見間違うはずもない、透き通った青色が。 大きな木の下に蹲る小さな影に近づく。 「...ッ」 擦れて破れたのだろうか、先ほどまでは気にもしていなかった足の裏から見覚えのある赤い液体が流れていた。 透明な雨水に滲む朱色を見つめ、そして前を向く。 地面に付ける度、痛む足を引きずりながら少女の元へ向かう。 長く綺麗に伸びた髪が雨で濡れて、どこか重々しい雰囲気が少女を纏っていた。 ピョンといつもはねている髪の毛でさえも、どこか萎れているようだ。 「ぁ......かが、み?」 一歩一歩近づく俺の足音に気づいたのだろう。 腕に埋めていた顔を少し上げてこちらを見上げる青空の少女と目があった。 と、同時にクシャリと笑う少女。 「そんなわけ、ないよね...」 ハハッと声を出して笑っているくせに、紫陽花色の少女のようにどこか辛そうに笑う。 この少女も。 自分の気持ちに自信を持てないでいるのだ。 こんなに互いのことを想っているのに、何故届かない。 どうして、伝わらないのだ。 「自分から逃げといて...少しでも、ほんの少しでも、かがみが来てくれるかもって期待してたんだ...」 そんなのありえないのにね、と俺の体が宙に浮く。 冷たい、雨の温度が俺を包んだ。 小さな腕が、まるで縋るかのように俺の体を締め付けてゆく。 「かがみ」を好きだと言った唇。 「離れたくない」と告げた瞳。 この少女も紫陽花色の少女と同じ気持ちだというのに。 そんなに強い力で押しつけられるわけでもないのに、顔を埋めてくる背中が痛い。 きっと痛むのは背中ではないのだろう。 たった一言。 一言だけでいいのだ。 雨で濡れるこの少女の気持ちまでも流してしまう前に。 俺等猫にはない、言葉という伝達手段が人間にはあるはずだ。 「こなたっ!!!」 雨音が止んだ。 いや、頬を濡らす感触もまとわりつく水滴の感覚も確かにある。 しかし聴覚が鋭いと言われている猫である俺の耳でも、確かに雨音は消えていた。 聞こえるのは、息を切らした紫陽花色の少女と一瞬息を飲んだ青空の少女の吐息だけだ。 「なにやってんのよ、この馬鹿...っ」 「バカは、かがみの方...だよ」 息を整えながらも紫陽花色の少女が叫ぶように言葉を綴った。 それに比例するようにギュウと俺を抱きしめる青空色の少女の腕の力が強まる。 紫陽花色の少女の眉間が何かを我慢するように、ギュッと寄せられた。 それにビクッと反応した震えが体ごと俺に伝わってくる。 俺たちの方に近づこうとしていた紫陽花色の少女の左足が一瞬止まり、そのまま元の場所に落ちた。 くっ、と何かに耐えるように歯を食いしばりながら俺を見つめる紫陽花色の少女。 いや、正しくは青空色の少女を見ているのだろう。 しかし、青空色の少女は再度俺の背中に顔を埋め拒絶の態度を見せた。 これでは、だめなのだ。 何も変わらない。 いままでと同じになってしまう。 何も気づかないまま、何も知らないまま。 この少女達はずっとこんな辛そうな顔を続けなくてはいけないのだろうか。 違う。 そんなこと絶対にあるはずがない。 ニャア、と普段は出すことも億劫な鳴き声を上げた。 振り絞ったわりには掠れてしまったが、それはいい。 一瞬揺るんだ腕の隙をついて、俺は少女達の間へと立った。 俺の動きを追っていた視線が重なる。 俺からは紫陽花色の少女の表情しか見ることができないが。 彼女は一瞬目を見開いたあと、俺を見つめた。 想いは言わなければ伝わらない。 そう教えてくれたのはこの少女達本人だ。 だから、伝えなければならない。 俺はもう知ってしまったのだ。 紫陽花色の少女の気持ちも、青空色の少女の気持ちも。 一度地面に落とした視線を再度上げ、俺を見据えた。 今まで散々見てきた瞳。 しかし揺れも、逸らしもしない真っ直ぐな瞳だった。 それはあたかも俺に何かを決心したような強い瞳で。 「わたし...アンタが、......こなたが好き」 何度も何度も聞いたはずの言葉が空を裂いた。 青空を映す海のように揺るがない瞳は真っ直ぐ前を向いており、その視線の先には青空の少女。 「.........か、かがみぃ」 暫しの空白の後、そう言って青空の少女は俺を追い越し紫陽花色の少女の元へと駆け寄った。 そしてそのまま自分自身を押しつけるように、紫陽花色の少女の胸に飛び込みきつく抱きしめる。 目尻についていた液体は紛れもなく数日前舐めたものと同じなはずなのに、何故今はこんなに綺麗に見えるのだろう。 「わたし、も...かがみが、好き」 そう叫ぶように告げた青空の少女の言葉に唖然と立ち尽くす紫陽花色の少女。 本当に気づいていなかったのか。 お互いが同じ気持ちだったということに。 やっと状況を理解できたのか、紫陽花色の少女は自分の胸の中にいる小さい少女に気づき慌てた後、 スゥと息を吸い込みその体を抱きしめて笑った。 それにつられるように青空の少女も幸せそうに笑い返す。 目尻に水滴を浮かべながら、しかしとても綺麗な表情で。 そうだ。 俺はこれを見たかったのだ。 いつも不安そうに笑っていたこの少女たちの本当の笑顔を。 俺に向けていた苦しそうな笑顔ではなく、幸せそうな表情を。 フと瞳に入り込んできた光に目を細めると、いつの間にか空にはいつの通りの色が戻っていた。 雨粒に濡れた木々が反射して煌めいている。 そのまま空を見上げるように首を動かすと、そこには灰色の雲の隙間から見える青空が広がっていた。 そうだな。 もう俺がここに居座る理由もない。 チラッと少女たちの方を見て俺は身を翻した。 あの笑顔があればきっと大丈夫だ。 理由も根拠もない、けれどそんな気がした。 ぬかるんだ地面を足先で確かめながら踏み出す。 自然と傷ついた足の痛みは消えていて、耳を覆っていたピリピリとした痛みも無くなっていた。 急いでいるわけでもなく、迷っているわけでもない。 しかしどうしてこんなに足取りが遅くなってしまうのか。 きっとこの泥のせいだ。 だからこんなにも思うように前に進めないのだ。 そんな自分の思考に苦笑して、後ろ脚に力を入れた。 そのまま加速するように二度とくぐらないであろう校門を抜ける。 たった数日通った場所なのに、ひどく長い間いたようなそんな既視感さえ感じるこの風景を横目にただ足を動かしていた。 と、その時。 「黒ぬこっ!!!」 「黒猫...っ!!!」 どこからか聞こえてきた言葉に一瞬耳が反応した。 聞き慣れ、呼ばれ慣れた言葉と声に思わず足が止まる。 俺は猫である。 親、兄弟など知らぬ...ましてや名前などない野良猫である。 風の赴くまま放浪し、自分勝手に生きていくしがねぇ一匹の猫である。 未練などあるはずもなく、認めることすらおかしなことだ。 だが... 黒ぬこと呼んだ青空のように透き通った髪の少女。 黒猫と呼んだ紫陽花のように綺麗な紙の少女。 この二人の人間のことを、俺は一生忘れないだろう。 そしてこの二人と共に過ごした数日間を、俺は決して忘れはしない。 そう呟きながら視界の端に捕らえた青空に揺れる紫陽花から、俺はゆっくりと視線を外した。 文:H3-81氏 挿絵:ラハル氏 コメントフォーム 名前 コメント GJ!!(T ^ T)b -- 名無しさん (2023-06-25 02 08 09) 俺はこんな作品を見たかったんだー!!!! うpu主 あんさんネ申や(ノ∀≦喜)ノ マジで キタ━━━( ´∀`)・ω・) ゚Д゚)・∀・) ̄ー ̄)´_ゝ`)ノД`)・゚・。━━━!!!!! -- 山馬鹿 (2010-07-26 16 24 35) 88888888 -- 名無しさん (2009-11-25 22 55 47) やばいよやばいよ面白いよ!これいいよ! -- 名無しさん (2009-11-25 17 06 23) この猫は神だww -- 名無しさん (2009-09-01 20 03 32) なんだただの神か。 猫がカッコ良過ぎる・・・!GJ! -- 名無しさん (2009-02-10 23 47 18) 名も無き黒猫に「漢」の生き様を見た! 素晴らしい話を有り難う御座います! -- こなかがは正義ッ! (2009-02-09 00 07 15) 黒猫と黒ぬこの携帯閲覧用ページを作成しました。 携帯でもすべての挿絵が見れるように、画像を縮小させていただきました。 -- かさ (2009-02-08 21 28 10) 文章も絵もすばらしいの一言!! いい話でした! 余談ですが携帯でみると途中までしか見れないという罠 そうか!!そうやって2回、3回と見せていくつもりなんですね(ェ -- 名無しさん (2009-02-08 18 37 17) 一気に全部読んでしまいました。いつか絶対にPCから見て挿絵を見ます! -- 名無しさん (2009-02-08 16 47 26) ついに完結ですね! 素晴らしい作品 ありがとうございました -- 無垢無垢 (2009-02-08 07 04 35) 完結乙です、猫の活躍が最高の形で表れてよかったよかった。 背中で語る猫が素敵です。 文章も絵もGJでした! -- 名無しさん (2009-02-08 01 01 04) 目からなんか水みたいのが… -- 名無しさん (2009-02-08 00 17 51) 絵も文章も凄いッ! タンッ、とかの効果音を上手く使ってる所が流石だと思いました。 ただ情景の文字を連ねるだけでなく、読み手の意識を考えて精密に組み立てられた文章。 もはや文字の芸術ですよ、これは! 本当に素晴らしい作品をありがとう。 両者ともGJ! -- 名無しさん (2009-02-07 23 10 32) 投票ボタン(web拍手の感覚でご利用ください)
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「ふたば系ゆっくりいじめ 661 クリスマス心暖まる愛でSSの様なもの/コメントログ」 良いゆっくりが無謀な行動で自滅するのを見ると楽しいのはなぜなんだぜ? -- 2010-03-22 18 24 49 ↓ まりさは鬼意山なんだねー わかるよー -- 2010-06-27 00 56 29 ↓ らん「ちぇぇぇぇん!そんなゲスまりさに近寄っては危ないぞ!! ゆかりさまも心配している。早く帰ろう!! (汚らわしい下等種の分際で、私のちぇんの周りをウロウロしやがって…あのまりさは後で殺しておこう)」 -- 2010-06-30 00 59 49 やっぱこの人は引退させるべきじゃなかったよ。なぜ叩いたし -- 2010-07-06 02 18 21 せっかくゆっくりできるSSも腐れたゆっくりの真似する感想が目に入って不快になったわ -- 2010-07-13 03 09 45 こち亀みたい -- 2010-07-21 18 22 33 らん邪魔 -- 2010-07-25 13 13 53 れいむもお姉さんも可哀想。人間でも子供が親のために何かしようとして悲劇に見舞われることはよく聞くね。 父親に弁当を届けに行って踏切で電車にはねられたり、母親を助けようと食事の用意を手伝うつもりが火災をおこしたり… ゆっくりでも人間でも善意や少しの不注意が取り返しのつかない悲劇につながることがある。 ゲスゆもゲス人間もいないのに、どうしようもなく悲劇はおきる。 こういう話を読んだり聞いたりするたびに、「ひどいよ神様…」って思ってしまう。 -- 2010-07-25 15 07 00 馬鹿ごみ饅頭がつぶれただけの事。 こういう堕ちる作品いいですね。 -- 2010-07-26 16 13 19 じゃあ貴方の家族が死んでも馬鹿なヒトガタが静かになっただけですねー -- 2010-08-01 22 49 45 人間と饅頭を一緒にするって頭可笑しいんですねぇー 愛でにしても末期だなお前 -- 2010-08-03 18 29 12 たかがゆっくりの話で人の家族の生き死にとかに言及するべきじゃない。 あとこういう場所だからゆっくりを擁護して善人ぶるのはやめた方がいい。 -- 2010-08-07 01 05 23 おおっと!コメントが荒れているぞ!注意書きをよく読んで投稿してね! -- 2010-08-21 02 06 30 れいむはざまあwwだが お姉さんにはちょっとだけ同情してしまった。鬼意山までの道のりはまだまだ長いな… -- 2010-08-21 09 26 43 可哀想だなーれいむもお姉さんも。 可愛がってたれいむが死んだ事をお姉さんは知らないまま、なんだろうな。 貼り紙作って必死に探したりするのを想像すると泣ける;; -- 2010-10-23 22 40 53 れいむざまあ -- 2010-11-03 08 25 08 れいむもお姉さんも可哀想。人間でも この時点で基地愛護団体と同じ臭いしかしねえw -- 2010-12-09 20 00 37 それよりクリスマスを糞饅頭と過ごすおねえさんがかわいそう… -- 2010-12-19 16 05 02 てかこの世界にはバッジ制度は無いのか -- 2011-01-07 22 29 42 ははは!ざまあれいむ!てめえなんざまだ幸せだ!ゴミ箱に捨てられてだけなんだからな。本来ゆっくりなんぞは虐待の限りを尽くされて朽ち果てる物なんだぞ!この幸せモノが!! -- 2011-01-10 04 48 45 ヒトガタが静かになったとか言い出してる人、普通にすげえ馬鹿だな…論理の欠片も無い。小学校出てるのか本気で心配だ。 -- 2011-01-22 17 54 36 子れいむが死んだのはゆっくりできたが 即興で書いたというだけあって思いついた文だらだらと書き 全てが中途半端のままで子れいむの死をもって終わらせただけだね -- 2011-06-08 01 21 53 ↓すごい上から目線 -- 2011-07-08 12 25 46 ↓↓ものすごい上から目線 -- 2011-09-01 20 30 59 ↓↓↓ものすごーく上から目線-- -- 2011-11-05 23 51 28 下から6番目の米失せろや。そーいうの見て苛ついてる奴もいるから。そんなこともわかんないの?愛でで何が悪いんだよ。 -- 2012-04-18 17 45 35 失礼しました 4番目の米でした。すみませんでした。 -- 2012-04-18 18 08 31 とりあえず絵が良いな。作品も素晴らしい出来だった -- 2012-04-18 22 29 09 おねえさん可哀想。今回は、珍しくまともな、子ゆっくりだったんに!後、れいむざまぁとか言ってる奴、そんな、悲しいこと言うんだだったら、愛でスレみて来いや。ボケ∑(゚Д゚) -- 2014-05-31 11 54 27 今更ながらバッチ無しなのが悪い -- 2016-07-13 15 11 07 自分の読解力がなくて以下の点がわからない。すまないが誰か教えてくれ。 ・飼い主がお姉さんと分かるまでの文章が長い。 ・子れいむはどうやって台所の窓まで登れた? ・「地面に着地」の前に、室外機の上も十分に硬くて痛いと思うのだが? ・そもそもお姉さん家は一軒家?アパート?(文章全体的に風景がわからない) ・お兄さんはいつ子れいむを部屋に入れた? ・お姉さんは結局どうしたんだ? -- 2018-02-12 13 25 59 おねえさんはれいむががいないことに気づかなかったのか -- 2023-05-20 00 00 53
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メニュー名 黒猫の肉球プリン 作成者 アンコ 材料メモ カラメルソース プリン ラズベリー 工程 ①お皿にカラメルソースで肉球を描きます。 ②プリンを盛り付けます。 ③ラズベリーを乗せて完成。 味見係の評価 👻🐈「アンコ~もっとおくれ!」 🍭🍋「とっても美味しいです~!」 👻🐕「悔しいけど美味しいんだよ!」 甘党ヘティアの辛口チェック!「67点。卵と牛乳が上手く混ざり合って滑らかな甘さを作り出しているわ。 でもカラメルソースの火の通りが微妙ね。もう10~20秒煮詰めても良いかも。」 味見係の評価(最高点 ⭐五つ) 味⭐⭐⭐⭐ 時短⭐⭐⭐⭐⭐ コスト⭐⭐⭐⭐ 見た目のよさ⭐⭐⭐ 売れ行き 味も良く、時間もかからずにコストも良い優秀な品。売れ行きもいい。
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