約 1,709,631 件
https://w.atwiki.jp/utinoko/pages/173.html
坊さんと黒猫(ぼうさんとくろねこ) 名前 坊さんと黒猫 性別 どちらも男 年齢 坊さん41歳 猫は不明 身長 坊さん170cm位 猫は50cm位 性格 旅慣れているので少々の事では動じない、やや無表情 コラボ (可) 着せ替え (可) その他設定 旅の托鉢僧と黒猫、黒猫はいつの間にかついて来た。 雲に乗ったり水面を歩いたり、托鉢僧なのに人の居なさそうな場所に良く見かける。 (うちのこ画) 描き主のお名前 代
https://w.atwiki.jp/kuroneko_2ch/pages/63.html
「えーっと… 入っても、いいんだよ、な?」俺は自分で自分に問いかけながらバスルームへの扉に手をかけた。 カチャ …扉を開けると中は照明がついたままで明るく結構広々としている。ウチの狭い風呂とは大違いだぜ。 すぐ右手に大きな洗面化粧台があって、左にさらにバスルームの扉があるって格好だ。洗面化粧台の上には トリートメントやらボディローションやらのアメニティがいっぱい並んでいて、その横の戸棚にはタオルなども 丁寧にたたまれて置かれていた。 「へー、前に来たときには、ここまで入らなかったもんな」改めて設備なんかに感心していると扉の方から チャプ、チャプとお湯を操る音が聞こえてきた。 (は、入ってるんだよな… 黒猫。 ゴクッ!) 俺は曇りガラスの扉の向こうから聞こえてくる音に思わず喉を 鳴らした。ふと足下を見ると脱衣かごがあって、さっきまで黒猫が着ていた服が綺麗にたたまれて入っていた。 …落ち着け、俺。ここでつまらん欲情を露わにして「あぁ!これが黒猫のぱんつ、くんかくんか…」なんて やった日にゃ、そのまま BAD END に直行だぜ。いくらお約束上手の俺でも、この期に及んでそこまで体を張った ギャグを飛ばす余裕は無いぜ。ここは澄みきった青空の心を持つ大人の魅力あふれる男・京介で行くべきだ。 うん、そうしよう。 そうして俺はおもむろに服を脱ぎ始めた。…しかし服を脱ぐときって普通、下着は一番最後になるよな? でも黒猫のは着てた服が一番上になっている。 …ってことは、ははーん、黒猫の奴、下着を俺に見られるのが 恥ずかしいから脱いだ後、服の下に隠したんだな。わかってるよ、俺はお前のそういう可愛らしいところ。 そうして俺は脱いだ服をその隣の脱衣かごに放り込んだ。洗面台の鏡にはおれの上半身裸の姿が映っている。 …イケる! さすが夏コミのコスプレで "リアル漆黒" と言われたこの俺だ。(←注:言われてません) 黒猫もこの魅惑のボディを目の当たりにしたら、一気に惚れなおすに違いないぜ。俺は鏡の前で幾つかコスプレ 写真と同じポーズを取ってみた。 …アホか、こんなことやってる場合じゃねえんだよ。隣の扉のすぐ向こうには 俺のエンジェルが待っているんだから… 腰にタオルを巻くと俺は軽く深呼吸したあと扉ごしに黒猫へ声をかけた。「く、黒猫? は、入っても、いいかな?」 やべ、ちょっと詰まっちゃった。俺が声を発したのと同時に聞こえていたお湯の音が止まった。そして少し間を置いて… 「…いいわ」 という黒猫の小さな声が聞こえてきた。 ゴクリ… 俺はこれまでに感じたことのない熱い鼓動を胸に感じながら バスルームの扉を開けた。 やあ (´・ω・`) ようこそ、バスルームへ。俺の魅惑のボディはサービスだから、まず見て落ち着いて欲しい。 うん、「また」なんだ。済まない。黒猫の顔も三度って言うしね、謝って許してもらおうとも思っていない。 でも、ここまで読んでくれた君は、きっと言葉では言い表せない「ときめき」みたいなものを感じてくれたと思う。 殺伐としたスレッドの中で、そういう気持ちを忘れないで欲しい。そう思って、このSSを書いたんだ。 じゃあ、注文を聞こうか… …って、違ーう!! でもバスルームの扉を開けた後、俺がこのメッセージを読んだときのように少々がっかりした 気持ちになったのは確かだ。なぜかって? それは俺のエンジェルの神々しい肢体が見られるかと思ったら、黒猫は バスタブいっぱいに積もった泡の中に肩までつかって埋もれていたからだ。ほら、洋画とかでもよく見る「泡のお風呂」 ってやつだ。おかげで黒猫の首から下は泡に遮られて何も見えやしねえ… ひとつ言っておくが、俺は何も自分の性的欲望を満たせなくてがっかりしているんじゃないぜ。あくまで愛する俺の エンジェルの究極美を堪能できなくてがっかりしただけだ。俺の心は青空のように澄みきっているんだからな。…チクショー 黒猫は泡いっぱいの大きなバスタブの一番右端の方に座っていた。髪をアップにしてタオルで覆っているので、いつも とはちょっと違う雰囲気だ。もしショートカットにしたら案外こんな感じなのかもな。 …でも俺が入ってきてからもずっと黒猫はうつむいたままでこちらを見ようともせずに固まったままだ。かなり緊張して いるようだ。俺はなるべく平静を装って話しかけた。 「これ、黒猫がやったのか? 凄いな、泡がいっぱいだ」その俺の問いかけにも黒猫は目をそらしたまま答えた。 「…そうよ。 そこの、バスフォームを入れて、勢いよくお湯を注げば… こう、なるのよ…」 見るとバスタブの横の壁スペースに、そのバスフォームとやらが置いてあった。へー、さすが夜魔の女王(Queen of Nightmare) 博学だぜ。じゃあちょっと俺も入らせてもらおうかな。ざぶーん、と俺は黒猫が入っている方とは反対側に入った。 ちょうど黒猫とは対面になる形だ。バスタブ内はあいかわらずアワアワのモコモコ。お湯は熱くもなくぬるくもなく ちょうどいい感じだ。そして黒猫も変わらず口元をきゅっと結んでうつむいたままだ。少し頬が紅く染まっている。 「…なかなかいい感じだな、これ。ははは」俺は手に泡を取って少しオドけてみせた。 「…そうね」 …必要最小限の返事しかしてくれない… うーん、なんとかこの緊張を解きほぐさないと… 広いバスタブの対面以上の距離を感じた俺は黒猫をリラックス させるための方策をあれこれ考え始めた。 ふと黒猫が座っている後ろの壁を見ると大画面液晶テレビが埋め込まれていた。すげーな、テレビまで付いてるのかよ、 この風呂。でもテレビがあるってことは、どこかにスイッチがあるってことだよな。えーっと… 見渡すとバスタブの 横にスイッチが並んだパネルのようなものがあった。なるほど、これで風呂に入りながらテレビの操作ができるってわけだ。 俺は"TV"と表示されたスイッチを押した。案の定、液晶テレビに映像が表示され音声も流れ始めた。部屋の中のテレビ とは違って、どうやらこちらはCS放送のチャンネルになっているようだ。俺はパネルを操作してチャンネルを順番に切り替えた。 ピッ、ピッ、…短い電子音とともに液晶テレビの映像が切り替わる。でも、その間も黒猫の反応はほとんど無かった。 …何かいい放送やってねえかな… そう思っていたところに見覚えのある映像が画面に映し出された。 「あ! マスケラだ!」「…えっ?」 俺の言葉に初めて黒猫がこれまでと違う反応を見せた。画面には黒猫が大好きな 『MasChera ~堕天した獣の慟哭~』が映し出されている。黒猫はくるりと後ろを振り向いて液晶テレビの画面に見入った。 ふー、ナイスだぜアニ○ックス。この時間にマスケラを放送してくれるとは… なんとかこれをきっかけに黒猫の緊張が ほぐれてくれれば… と、期待したのもつかの間、黒猫はまたこちらに向き直るとこれまでのようにうつむいてしまった。 「あれ? 観ないの?」「…だって、一期だし… …それにもう何度も観たし…」 そうですよねー、作戦失敗。 俺は画面を無難な洋楽PV系のチャンネルに切り替えると音量も小さくした。…さて、どうしたもんかね。なんとか打開策を 見つけないと、せっかくの「お風呂でいちゃいちゃタイム」が台無しになっちまうぜ。その頃の俺はもうとっくに澄みきった 青空の心はどっかに行ってしまっていた。 さっきテレビを操作したパネルを見ると、その横に"Bubble"と表示されたスイッチがあった。なんだろうこれは?? なかなか状況が改善しない じれったさ と 好奇心 から、俺は考えもせずそのスイッチを押してみた。 シュゴゴゴゴゴゴー 何かが吸い込まれるような音とともにバスタブが震えだした!と、同時にバスタブの四方からジェット 気流が勢いよく吹き出された! 「きゃっ!?」驚いた黒猫が可愛い悲鳴を上げて前につんのめった。そりゃそうだ、真後ろからいきなり強力なジェット 気流が吹き出したんだから。当然、俺の背中の方にもそれが感じられたが、俺はこれまで経験したことのないその感触が 妙に面白かった。少し消えかけていた泡も復活だ。なるほど、こうすればずっと泡風呂を楽しめるってわけだ。 「ははは、面白いな、これ」だが黒猫は動揺したまま俺に頼んだ。「落ち着かないわ!早く止めてちょうだい!」 そう言われたら仕方がない。おれは再びスイッチを押した。シュウウウウ スイッチを押すとすぐジェット気流は止まった。 「…ふう、驚いた」黒猫は、ほっと安心した顔をしてつぶやいた。だが、すぐまた緊張した表情に戻った。なぜなら 驚いて前のめりになったせいで、俺との距離がほとんど無いぐらいに近づいてしまっていたからだ。 それに気づいてまたすぐ元の位置に戻ろうとする黒猫。だがその腕を掴んで俺は叫んだ。「待って!」「!?」 俺に腕を掴まれて動けない黒猫は怯えた表情で俺を見つめていた… 「…待って」俺は同じ言葉を繰り返した。黒猫の怯えた表情は変わらない。そんな黒猫を安心させるように俺は出来る限り 優しい口調で続けた。 「…待って。大丈夫だから… そのまま座って…」 微笑みながら話す俺に少し安心したのか、黒猫は素直にその場に 膝を立てて座った。 「じゃあこんどはそのまま後ろを向いて」「…えっ? うし、ろ?」「そう」 俺の言葉に黒猫は最初とまどっていたが、 やがてまた素直に後ろを向いた。「…これで、いいのかしら…?」 その黒猫の言葉が終わるか終わらないうちに俺は後ろから黒猫の腰の辺りに手を回すと、お腹のところで手を合わせて ぐぃっと自分の方に引き寄せた。「きゃっ!」黒猫は短い悲鳴を上げたが腰に手を回されているので動けなかった。 「ちょっ、ちょっと貴方!」叫ぶ黒猫に俺は諭すように優しく話しかけた。「…これぐらいだったら、構わないだろ?」 俺の足と足の間のスペースに後ろ向きの黒猫が座っていて後ろから俺が腰を抱きかかえている状態。まるで小さい子供と 一緒にお風呂に入っているお父さんのようなスタイルだ。 俺の言葉を聞いた黒猫は、やがて静かに目を閉じると小さくコクンとうなずいた… …俺は愛しい人を腕の中に抱いて夢見心地だった。黒猫の方はこれまでと同じで無言だった。でも、さっきまでとは全然違う… 優しいぬくもりに体全体が包まれているような感じだった… 「…ふふっ」 思わず笑みがこぼれてしまう俺に黒猫は 「何よ… 気持ち悪い…」と懐かしの憎まれ口を叩いた。…凄く幸せだった。こんな時間が永遠に続けばいいと思った。 俺は目の前にある黒猫の肩に自分の顔を埋め、そこにキスしながらつぶやいた。「 …大好きだよ、瑠璃… 」 「あっ…」肩にキスされた瞬間、黒猫は小さく声を上げたが、すぐに言葉を続けた。「…そちらの名前では呼ばないで頂戴…」 「…どうして? 嫌なの?」夢見心地の俺は普段では絶対に出さないような甘い声で耳元で囁くように耳元で聞いた。 「…前にも話したでしょう。それは此方の世界で生を営む時の仮の名前よ」そう言っている間の頬を染めた横顔も凄く可愛い… 「俺はそっちの名前で呼びたいんだけどな。二人だけでいる時は…」黒猫の横顔を見つめながら俺はお願いした。 「…す、好きにすればいいわ。どうせ言っても貴方は聞かないのだから」ちょっと拗ねたような横顔も凄く可愛い… 優しい時間がゆっくりと流れる… だいぶリラックスしたのか黒猫は俺の胸に背中を預けてもたれ掛かっていた。 そんな時間を楽しみながら、俺はふと思ったことを黒猫に尋ねた。 「…そういえば部屋に居たときはあんなに怒ってたのに、どうして一緒に入ろうなんて言ってくれたんだ?」 「それは…。…貴方が、あんまりがっかりしたような顔をしていたものだから…」 「えー? 俺ってそんなにがっかりしてたかなあ~? ニヤニヤ」そうだったのかもしれないが今となっては全然思い出せなかった。 その言葉を聞いた黒猫は半身を翻してこちらを向きながら叫んだ。 「すっごく残念がっていたわ! もうそれはこの世の終わりみたいな顔をしていたくせにっ! だ、だから私は…」 結構な剣幕だったが今の俺には全然効果がなかった。 「ははは、ごめんな ニコッ」「…もう、バカ。だいたい貴方がもうちょっと気を利かせていれば私だって最初から…ブツブツ」 最後の方はよく聞き取れなかったけど、大丈夫だ、問題ない。 すっかり心に余裕が出来た俺は(浮かれているともいう)また黒猫の肩にキスをした「ちゅっ」それから次は首筋に… 「ちゅっ」その次は耳元に…「ちゅっ」それから次はほっぺに…「ちゅっ」 「…ちょ、ちょっと貴方…」腰を支えられた黒猫が動けないのをいいことに俺はそのローテーションを何度も繰り返した。 「い、いい加減にしてちょうだい!」そう言うと黒猫は腰に回した俺の手を振り切ってバスタブの縁にとりすがった。 ははは、逃げられた。「…本当にちょっと隙をみせたらどこまでも欲望の尽きない獣のような人ね」 水面から腕だけ出してバスタブの縁に掴まりながら、黒猫は呆れたような口ぶりで言った。少しだけ見えてる脇がSexy。 「だって堕天した獣だし、俺」「漆黒はそんなふぬけた顔はしていないわ」 あーそれは言えてる、ごもっとも。 …また緩やかに優しい時間が流れる。しばし続いた優しい沈黙の後、今度は黒猫の方から話しかけてきた。 「ねぇ、貴方、初めて私に会った時、どう思った?」バスタブの縁に掴まりながら顔だけこちらに向けて尋ねる黒猫。 「…あのオフの二次会の時の話か? そうだな… すっげえ美人だけど性格キツそうで陰気そうな奴だと思ったな」 「フフ そうね。貴方にとっての私の第一印象は、そんな感じでしょうね」黒猫は別に悲観することも虚勢を張ることもなく応えた。 「じゃあ俺に初めて会ったときはどう思ったんだ?」「貴方のこと?」「ああ」 「フフ 実はね、私はあの二次会よりも前に貴方のことを知っていたのよ」「えっ?どこで?」「あのオフ会の待ち合わせ場所よ」 「ああ…」俺の中で記憶が蘇ってきた。「貴方、自分の妹と口論していたわね」「ああ、そうだったな」 「私は最初、貴方のことをあの子の恋人だと思っていたのよ」「…はは、そういえば沙織も最初はそう言ってたな」 「そうしたら今度は二次会で兄さんだって言うじゃない。どんなシスコン兄なのかと思ったわ」 「…確かに。今にして思えばそうかもな。…いや、今もそうか、ははは」 そう、あれが始まりだった。俺たちは桐乃が入ったSNSサークルのオフ会で知り合ったんだ。それからは桐乃と黒猫と沙織と俺と ずっと一緒にやってきたんだ。でも、いつの頃からか俺にとっての黒猫は、そんな関係を超えた特別な存在になったんだっけ。 「…なんだか凄く懐かしい気がするな」「…そうね」 二人の間にこれまで以上の深い繋がりを感じるような気がした。 「…さて、と。そろそろ湯も冷めてきたことだし、上がろうか?」俺は黒猫に問いかけた。 その言葉を聞くと黒猫は急に眉をひそめると、すすすすっとバスタブの縁を伝って一番最初に居た場所まで戻ってしまった。 じーっとこちらを睨んでいる。「ど、どうしたんだよ?」 「貴方、上手いこと言って流れに乗って一緒に上がろうとか考えているでしょう?」 あー、やっぱりバレましたか。今のは上手いこといったと思ったんだけどなあ… さすが闇の眷属の眼を持つ女、見抜かれたか。 「笑ってゴマかしてもダメよ。当然のことだけど、貴方が先に上がるのよ」「はいはい、分かりました」 っと先に上がろうと考えたのだが… いや待て待て。ここで素直に上がって終わりなんてことになったら、ここまで読んでくれた読者に申し訳が立たないと思わないか? やはりここはメタ発言してでも読者を喜ばせるエンターテイメントが必要じゃないのか? 君もそう思うだろ? よし、分かった、 そうしよう。期待に応えるのも主人公の大切な役目だ。一番良いのを頼む。 「やっぱり上がるの止ーめた」「なっ!何を言っているのよ?私は貴方が上がってからじゃないと上がらないって言ってるじゃない!」 「じゃあ俺も上がらないー。瑠璃が先に上がるか一緒でないと上がらないー。」「な、何を子供みたいに駄々をこねているの!」 「だって一人で上がるのなんか、チョー淋しいしー」「…なんか私が一番嫌いな女の口調に似てきたわね… フン!いいわ。勝手にすれば!」 「私は絶対に先になんか上がらないわよ!」そう言うと黒猫は、ザブンとまた深くまで湯につかった。 「いいのかなー? 湯もだんだん冷めてきたし泡もなんだか消えてきたようなー」確かにだいぶ泡が少なくなってきていた。 「!? な、何よ! お湯なんかいくらでも入れればいいんだわ!」そう言うと黒猫は自分のすぐそばにあったレバーを回すと同時に 素早くバスフォームも継ぎ足した。本当に抜け目ない奴め。 ドザーっと蛇口からお湯が流れ出す。チッ、蛇口が向こう側にあったのは誤算だったぜ。と、黒猫が出てくるお湯を手でこちら側へ 押し流してきた。 「… あっちぃ!! おいっ!これ熱湯じゃんか!!」 そう、ホテルのお湯ってそのままだと凄く熱いんだよね。だからよい子の みんなは必ず水と合わせて入れること。お兄さんとの約束だぞ! 「フフフ 私を甘くみたようね。貴方はそこで茹であがってしまいなさいな」そう言うと黒猫はどんどんお湯をこちら側に流してくる。 この野郎~、じゃあこっちにも考えがあるぞ。俺は流されてきた熱いお湯をまた黒猫の方へ手で押し戻した。 「…こ、この私に反抗するというの? 人間風情が! 覚悟しなさい!」黒猫はさらに意地になってお湯を押し流してきた。 そんな二人の攻防が続いている間にもずっとお湯が入り続けているわけで、どんどん温度が上昇して湯気もひどくなってきた。 泡の方も二人でかき混ぜるもんだから、また大復活してバスタブからこぼれ落ちるぐらいだ。…先に音を上げたのは俺だった。 「…わかった!わかったから!俺が先に上がるからお湯を止めてくれ!」「フフフ どうやら観念したようね…」 いやアンタもお顔が真っ赤っかですよ黒猫さん。…しかし本当に負けず嫌いだな、これだけはどうしようもないぜ。 「あーあ、仕方ないな。俺は先に上がるからノボせないうちにお前も早く上がってこいよ」そう言うと俺は立ち上がってバスタブから 外に出た。おっと!賢明な読者に言っておくが、ちゃんと腰にタオルをしっかり巻いているぜ。タオルが突然落ちてポロリもあるよ! なんて使い古したお約束は、やらかさないから安心してくれ。 バスルームの扉に手をかけようとした時に「…待って」という黒猫の声が聞こえた。「ん?どうした?」俺が振り向いて尋ねると 黒猫はバスタブの中で座ったまま「ちょっとこっちに来てちょうだい」と言った。おいおいもうペナルティは十分受けたぜー、 と黒猫のそばに行くと… ザバッ! という音とともに黒猫が立ち上がった。えっ!ちょっ!? 驚く暇もなく黒猫は俺の首に両手を回すとキスしてきた。 「…んっ!」 黒猫の柔らかい口唇の感触が伝わってくる… 正確な時間にすればほんの2、3秒だろうが俺には凄く長い時間のように 思えた… と、黒猫の口唇が俺の口唇から離れた瞬間にまた ザブーン!と音がして黒猫は再びバスタブの中にもぐってしまった。 「… … … ハッ!」俺は我に返ると黒猫は元通り泡のお風呂の中。し、しまったー!あまりの突然の出来事にせっかく立ち上がった マイエンジェルの美しい肢体を見られなかったー! …いやほんの少しは見えたような… でも泡まみれだったような… そんななんとも もどかしい思いを巡らしている俺に黒猫が話しかけた。 「フ、フン!これで一人で上がっても淋しくなんかないでしょう? 満足したなら早く出て行ってちょうだい」「…はい… わかりました…」 俺は半ば魂抜かれたような状態でバスルームを後にした。 …あっ、でもよく考えたら泡を落とさないで出てきちゃったよ、俺。どうしようかなこれ。いまさら戻れないしな。しょうがないこのまま タオルで拭くか… あれ? あ、これ凄え!タオルで拭いただけですぐ泡が消える! この泡って、そういう仕組みだったんだ! また一つお利口さんになったわ、俺。 …と、さっき黒猫にキスされた感動をすぐ別の安い感動で上書きしてしまうイケてるんだかイケて ないんだか最後まで分からない俺だった… つづく…?
https://w.atwiki.jp/fushimi_eroparo/pages/453.html
http //pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1299681223/929-933 『黒猫の幸福』後篇その二 それは一瞬だったのか。それとも数分か。数時間か。 真っ白いまどろみに身体を漂わせながら、私はその声を聴いた。 だれかが私の名前を呼んでいる。 あ。 うん。 それはとても優しい人の声。 全てをゆだねても安心できるような、そんな誠実で真摯な人の。私が大好きな人の声。 「だいすきよ。あいしているわ」 私は無意識のうちに、そんな言葉を発しながらその人に抱きついていた。 毎晩夢の中で囁いている言葉。 どういうわけか、その言葉は今日に限っては深く響く。 …あれ。声に? ホントに声に出していたの? 意識が戻ってくるにつれて、私はあまりに直截的過ぎる自分の言葉に頬が赤くなってしまう。 でもそんな恥ずかしさも瞬時に消える。この人が囁き返してくれるから。 「ああ、俺も愛してるぜ」 今この瞬間、私は世界で一番幸福な女の子かもしれない。 裸の体同士で抱き合って。 体温を生で感じて。 温かくて。嬉しくて。言葉にならなくて。 そのまま何度もキスしあった。 柔らかな耳たぶを噛み合った。 私はこの人の男根からゴムを外し、その匂いを嗅ごうとした。 この人は慌ててそれをひったくると、小さく縛ってティッシュに包んで捨ててしまったけれど。 私はこの人の胸板に頬を寄せる。 二人でベッドのシーツの上に寝そべり、厚い筋肉質な汗ばんでいる肌に頬を密着させる。 とくん。 とくん。 とくん。 この人の心臓の音を感じられる。 それが嬉しい。 この人の胸にもたれていると、この人は私の頭を撫でてくれる。 頭の形を確かめるみたいに包み込んで。 髪の手触りを楽しむみたいに優しく。 私たちはまるで生まれたばかりの小動物みたいに、じゃれあった。 触れる肌の面積が多ければ多いほど、幸せになれる。 唇とか、手とか、ほんの僅かな面積で触れ合うだけでも嬉しいのに。 胸から腰に掛けての広い面積で触れ合うのはもっともっとキモチイイ。 脚を絡ませあい、交尾中の蛇みたいに身体を触れ合わせるのは温かくて幸せ。 知らなかった。私は何も知らなかった。 そうしているうちに、私はまたこの人の男性が昂ぶってくるのに気付いた。 「あ、いや、その、スマン」 「やはりあなたのここはケダモノなのね」 そう言いながらも、私は頬が緩んでくるのを止められない。 「…謝らないで頂戴。私は、先輩が私で興奮してくれるのは嬉しいのだから」 本当に嬉しかった。 私のことを、女の子扱いしてくれるひと。 世界で一番大切な男の人が、私の身体で興奮してくれるということの歓喜。 「これからは避妊具は複数個用意したほうがよさそうね」 「スマン。いや、その、俺が準備するって」 そんな優しいことを言ってくれる人は、この宇宙にも一人しかいない。 だから私は妄想していた行動に移る。 「こんなにした責任を、取らないといけないわね」 私はこの人の猛りきった肉棒に顔を近づける。 生臭い匂い。 男の、雄の匂い。 でもなぜだか不快ではない。 嗅いでいるうちに胸の奥が熱くなる。 おへその下あたりから不思議な感覚が湧き出てくる。 その薄桃色をした先端にキスをする。 「なっ、く、くろね――」 慌てているこの人を無視して、私はその先端を咥えた。 唇の内側の粘膜で直接感じるこの人の男性器。 その生臭くも興奮を誘うその味覚が私を陶然とさせる。 インターネットで調べて判っている。 どういう風にしたら男の人は気持ちがいいか。 どんな風にしてはいけないか。 どこに舌を這わせると男は堪らないか。 でも、インターネットには書いてなかった。 唇を男性器に奉げることがこんなに気持ちいいことだとは。 咥えてあげている最中の男の人に、優しく髪を撫でられることがこんなに幸せということはこれっぽっちも書いてなかった。 男根を深く口中に含みながら、茂りきった陰毛に鼻を埋めつつその男臭い獣の匂いを嗅ぐと脳の芯が痺れそうなほどの 恍惚感を得られるなんてことはまったく書いてなかった。 この人の顔を上目遣いに見上げると、眉根を曲げながら快感に身を捩じらせている表情を見ることができるなんてことは ちっとも書いてはいなかった。 頬の内側の粘膜にこの人の亀頭を吸い付かせる。 そしてすぼめた唇で、出っ張っている雁首を刺激する。 唾液とこの人の先走りの混じった液体を、舌先で裏筋に刷り込むように何度も押し付ける。 荒くなるのはこの人の鼻息だけではない。 私も、ひと舐めする度にお臍の下が熱くなる。 舌の先端で雁首を撫でるたびに、私のあそこの芯がジンジンと熱く充血して切なくなってしまう。 私の中から溢れてくる「好き」な気持ちを塗りこめよう。 そう思って硬く脈動する男性器に舌を這わせる。 唾液を塗りこめる。 頬の内側の粘膜を吸い付かせる。 そして 口の中に真っ白な爆発。 雄のエキスを凝縮したような味が私の舌を蹂躙する。 口内粘膜に染み渡り、そのせいで私は軽い絶頂に登らされる。 獣臭い味。 苦くて、不味くて、でも不思議に不快ではないその味。 この人の生命の根源の味。 それが私の全身に広がっていく。 気がつくと無意識のうちに私は、口の中にぶちまけられた精液を全て嚥下してしまっていた。 この人の種が私の一部になる。私の中で融けて、私と同一化していく。 それは堪らなく幸福なこと。 こんな幸せなこともあるなんてことを。 私は初めて知った。 「あ…あれ、全部飲んだのか」 この人の声が私の胸に響く。 嬉しい。 この人を喜ばせるためならなんでもしてあげたい。 この人の嬉しそうな顔を見るためなら私はどんなことだってする。 焚き火に自らの身を投げた兎の気持ちが今の私にはよく判る。 全身全霊を奉げて幸福にしてあげたい人。 それが、この人。 そんな渦巻く感情が、私の唇を動かす。 「先輩? 私は…先輩だけのものだから。他の誰にも、この身体を触らせたりはしないわ」 「あ、うん。黒猫…瑠璃。俺、お前のこと誰にも渡したくない」 そう言って貰えただけで私の腰の裏あたりに切ない電流が流れる。 「だから、先輩も…あ、あなたも…わ、私だけで、気持ちよくなって欲しいの」 こんなことを言ったら独占欲の強い女だと思われるかもしれない。 でも、私の言葉は続く。 「いつだって、先輩が射精したくなったら私に言って欲しいの。私以外で射精して欲しくないの」 この人はちょっとだけ困ったような顔をしながら私の言葉に反応する。 「ええと…その、自分でするのもダメなのか?」 「どうしても私が間に合わないときはそれでもいいわ。でもね。そのときは」 ベッドの下に手を回す。あった。 私は引き抜いたグラビア雑誌をこの人に突きつける。 「こんな写真なんかじゃなくて、私のことを思って射精して頂戴」 焦ってるこの人の顔も、今の私にとっては堪らなく愛しい。 「私のことしか考えられなくしてあげるわ。コレは呪いよ。私以外のことを思ったら射精できなくなる呪い」 私はこの人の股間に再び唇を近づけると、上目遣いにこの人の顔を見上げる。 私の言葉だけで再び天をさすその長大な竿をすぐに口には含まず、唾液でたっぷりの舌でもって舐め上げる。 硬く張り詰めている海綿体の下のふくらみにも舌を這わせる。 そのコロコロとした可愛らしい睾丸を口に含み、剛毛の中のこの人の味わいに陶酔する。 全てが愛しい。 全てを愛してあげたい。 私はそれに没頭していた。 「くっ、くろねっ」 この人のどこを刺激すると気持ちよくなってくれるのか、だんだん判ってきた。 舌先で触れるこの人の粘膜。 脈動し、この人の欲望と快楽を司る器官。 私はそれに没頭していた。 その下の薄い褐色の窄まりでさえ愛しい。 だから私はそんなところにも平気でキスの雨を降らせる。 亀頭をくわえ込み、その熱い粘膜を舌で抱きしめる。 唇をすぼめて亀頭を刺激し、愛しいそれを舐め上げ、しゃぶり、いとおしむ。 そして、この人は私の口の中で再び欲望を爆発させる。 再び放たれた生命の源泉を私は嚥下する。 胃から。内臓から吸収されるこの人の生命。 私が少しづつ、この人になっていく。 私の中に、この人の成分が混じっていく。 この人は私を気遣ってくれる。 「その、全部飲まなくても」「――イヤよ」 それはとても幸せな気持ちだから。 お酒を飲んだことがないからわからないけど。 きっと酔うというのはこんな気持ちなのだろう。 腰の中が熱い。 さっきと今、二度飲んだこの人の精液が私を奇妙な酩酊に誘っている。 下半身の内側に溶岩のような熱い滾りを感じる。 それはキスされるだけで量を増す。 身体に触られるだけで温度が高くなる。 その瞳で見つめられるだけで腰の奥が切なくなる。 もう一度、あの刺激が欲しくなってしまう。 もう一度この人が欲しい。 …でも、それは駄目。 この人が言ってくれた言葉に反してしまうから。 私のことを大切に思ってくれた言葉。 なにより大切な言葉。 それに反してしまうから、駄目。 私の反応をこの人は目ざとく気付いてしまう。 否。気付いてくれる。 私の心なんて、もう何も隠すことができない。 そんなこの人は、私の想像を超えた行為に及ぶ。 私の両足首を掴むと、私の身体を二つ折りにするように固めてしまう。 両足首が頭の両脇のシーツに押し付けられる。 恥ずかしいところがこの人に丸見えになってしまう。 「な、なにをするのよ」 精一杯の抵抗しようとしても、臍の下から溢れ出る熱のせいで身体がうまく動かない。 両脚を広げさせられた女として一番恥ずかしい体勢を強いられてしまう。 「やっぱり、お前のココ、すっごく綺麗だよな」 そういうこの人の顔は、私の隠したい部分のすぐ前にある。 「つるつるでさ、その中がほんのりピンクがかっててさ、舐めたくなる」 そう言うと、この人は私のそこにキスをしてくれる。 その唇の粘膜の熱さにとろりとした蜜が溢れてしまう。 陰唇を舐めしゃぶるこの人の唇。 私をこじ開けるようにそこに這ってくるこの人の舌。 私は声にならない声を上げること以外なにもできない。 ひと舐めされるだけで、私の腰の奥の熱は爆発してしまう。 この人の吐息をそこで受けるだけで、私は恍惚の階段を無理矢理登らされてしまう。 舌が入り込んでくる。 私が自涜するときに触れている芯の包皮を、この人の舌は器用に剥き上げる。 私の不浄の窄まりでさえ、この人は愛しげに舐めてくれる。 言葉にならない。 頭の芯が熱く蕩けて、なにも考えられない。 この人が愛しい。 この人に愛されるのが幸せでたまらない。 体の芯が痺れる。 幸せの波濤に翻弄される小船のように、私の悲鳴ともつかない嬌声がこの人の部屋の中に響く。 そして、一番深くそこにキスを受けた瞬間。 荒い鼻息を女の芯に感じた瞬間。 私は再び、意識を手放した。 繋いだ手から幸せが伝わってくる。 繋いだ掌から。指と指の間から。 この人の裸の胸に顔を押し付けながら。 この人の片手で頭を優しく撫でられながら。 幸福の波に全身を洗われながら。 細く開いた瞼からは、この人の優しい顔が見える。 そして私たちは、そのまま睦言を交わす。 どれほど好きと囁いても、伝えきれない心。 キスすることで私たちは足りない言葉を補う。 完全に心も身体も委ねてしまえる安心感。委ねてしまってもいいという安らぎ。 「逢いみての後の心にくらぶれば昔はものをおもわざりけり」 その歌の本当の意味が私の心の一番奥にゆっくりと沈殿し、深く深く根を張り始める。 呼吸するだけで。 その体温を身体の横に感じるだけで。 幸せになれる。 安らげる。 ほんの数時間前までは知らなかった。 ほんの数時間前までは想像すらしなかった。 こんな幸せがこの世界に存在するなんてことを。 だから私は囁く。 この宇宙で唯一の人に。 この世界でただひとりの、比翼連理のひとに。 手を繋いだまま、腕を絡ませて抱きつきながら。 「大好きよ。愛しているわ」 と。 終わり
https://w.atwiki.jp/kuroneko_2ch/pages/630.html
『はじめてのデュエット』 京介と黒猫のデュエットネタです。 リクエストにお答えして――――お答えできてるかなぁコレ…… それは、とある秋の日の事だった。 いつものように部屋で勉強に精を出していると、電話が鳴った。 画面を見ると、黒猫からだ。 俺の心臓がトクンと跳ね上がる。 あの夏の終わり――黒猫と別れた後も。 俺達はこうして度々電話をしている。 ……ちょっとセンチメンタルな言い方になっちまったな。 まぁ気にしないでくれ。 俺は電話を取った。 『京介、今大丈夫?』 「あぁ」 『何をしていたの?』 「ん? 何って俺は受験生だぞ。 勉強だ勉強」 『そう……ごめんなさい。 邪魔をしてしまったわね』 「いや、いいって。 ちょうど休憩しようと思ってたところだ」 『な、ならいいけれど』 黒猫からの電話は、けっこうタイミングよくかかってきたりする。 ちょっと休憩しようと思っていた時、とかな。 べ、別に黒猫の電話に出るのを正当化しようとか、そんなんじゃねーからな。 『あの……ね、京介。 ちょっと相談が……あって』 「ん? なんだ?」 『その。 受験生を誘うのも心苦しいのだけれど』 「……ま、言うだけ言ってみろよ。」 『今度の土曜日、空いているかしら?』 「あぁ。 土曜日なら空いてるぞ。 マスケラのイベントか?」 『そう……言えば、そうなのだけど……』 なんだか歯切れが悪いな。 ちょっと恥ずかしがっているというか、躊躇している様子だ。 「一日くらい、いい気晴らしだよ。 ここんとこずっと缶詰だからな」 『そう……よかった』 「で、どーゆーイベントなんだ?」 『……コスプレ大会』 「ん?」 『……こ、コスプレ大会。 一緒に出場して欲しいの』 そ、そりゃあ…… また、無理難題が来やがったな。 ◇ ◇ ◇ 土曜日。 秋葉原の駅前で待っていると、荷物を抱えた黒猫が現れた。 ってか―― 「その服装……」 「へ、変かしら……」 「いや、か、可愛い……ぞ。 黒猫」 「ば、莫迦」 白猫・秋バージョンってところか。 薄手の白いタートルネックにカーキのスカート。 黒猫がブーツを履くのなんてあまり想像していなかったが…… くそっ こりゃ桐乃の仕業だな。 やばい、見てるだけで頭がボーっとしてくる。 ん? 胸には…… 「それ」 「……えぇ」 夏コミで俺が買ったやつ……だよな。 「黒猫……その……」 「何かしら」 ダメだ、クラクラしてきた。 お前それは反則過ぎるだろう! 「す、少しだけ、手、つないでみないか……?」 「な……」 「……あ、す、すまん。 ダメ……だよな」 「いえ、その……ダメではないわ」 ダメ元で言ってみた、というより口が勝手に動いてたんだが。 ――言ってみるもんだな。 「ほら、荷物。 持つよ」 「え、えぇ、お願いするわ」 俺達は二人で真っ赤になりながら、手をつないで会場に向かった。 ◇ ◇ ◇ コスプレ大会が始まった。 黒猫はいつものクイーンのコスプレ姿に。 俺は漆黒の姿になっていた。 っていうかなんだ、私服よりコスプレ姿の方が見慣れてるってのも変な話だが。 こいつの場合、逆にさっきの私服の方がコスプレなんじゃないだろうか。 ちなみにこの大会は、どうやらマスケラの大会というわけではないようだ。 色々なアニメキャラに扮したコスプレイヤー達が、そこかしこで出番を待っている。 人数を見ても、結構規模の大きな大会らしい。 「おい黒猫……」 ビクッ 「な、ななな何かしら京介」 「いやお前緊張しすぎだろう……」 「き、緊張なんてするわけないじゃない。 たかが、人間、風情の、前で――」 「わ、分かった分かった。 で、そういやまだ聞いてなかったんだが」 「?」 「ステージ上で、何すんの?」 「歌よ……」 「は?」 え、えぇっと……黒猫……さん? 「今、なんと……」 「う、歌、と言ったのよ!」 「くぁwせdrftgyふじこlp!?」 な!? ……ちょ、ちょっと待ってくれ。 俺そんなこと一言も聞いてないよ!? 「べ、別にあなたが歌う必要はないわ」 「へ?」 「私が歌うから、あなたは後ろで薔薇でも持ってポーズを決めていなさい」 ……いや、それはそれでどうかと。 「お前、歌なんて歌えたのか?」 「ひ……人前で歌うのは、初めて、よ……」 「……そ、そうか」 まじか。 なんというか、たまに思うんだけどさ。 お前って『行動力のあるヘタレ』だよな。 ……はぁ、仕方ねぇ。 「俺も一緒に歌ってやるよ」 「えっ?」 「だから、俺も一緒にさ、歌ってやるから」 「あ、あなた……」 「曲は?」 「……」 黒猫は、心底驚いたという顔で俺の顔を覗き込む。 顔がほんのり赤くなって、少しボーっとしている感じだ。 「……『贖罪のセレナーデ』よ」 「あぁ、二期のエンディングか」 「そう……」 「じゃあ普通に、漆黒の歌うパートに入る形でいいか?」 「え、えぇ……いいわ」 俺は携帯で歌詞を検索し、頭の中で練習し始める。 ま、何度も聴いてるからな、メロディーはすぐに浮かんでくる。 加奈子ほどの記憶力がなくても、なんとかなるだろ。 「あ、あの……」 「ん? なんだ?」 「ありがとう……」 「別に、礼を言われる筋合いはねーよ」 お前にだけ、恥ずかしい想いをさせるわけにもいかねーしな。 どーせ後でのたうち回るなら、俺も道連れにしろってこった。 ◇ ◇ ◇ 「エントリーナンバー16番、『チバの堕天聖黒猫とその下僕』さん、どうぞー」 えらい名前でエントリーしたんだな、お前。 直前までの緊張が一気に吹っ飛んだぞ。 ステージ上に上がる俺と黒猫。 あれ? こいつもすげー緊張してたハズなのに…… いつもなら固まって動けなくなるようなところで、 黒猫はスタスタとマイクのところまで歩いていく。 意外と加奈子みたいに肝が据わってんのかなぁ、こいつ。 「 “ せ ん よ う ” の堕天聖黒猫です」 ……違った、堕天聖様は単純に怒ってらしたようだ。 ま、いい感じに緊張がほぐれてよかったんじゃないか? 結果論だけどな。 「歌います。 『贖罪のセレナーデ』」 ◇ ◇ ◇ 「得点は~? ……69点!! なかなかの得点ですよ~」 ……俺達は歌い終わった。 得点は、ほどほどの得点だったが―― 今の俺達には、どうでもいいことだった。 「おやおや、歌い終わって見つめ合ったまま固まってしまいましたー」 はっ!? お、俺は何を―― 黒猫はまだ、赤い顔で俺を見つめて固まっている。 俺は黒猫に駆け寄ると、ポンッと肩を叩いた。 我に返った黒猫は、マイクに向かって挨拶をする。 「ありがとうございました」 そしてそのまま、ふわふわした足取りで、俺達は舞台裏に下がっていった。 ――――数分後。 控え室で、俺と黒猫は並んで座っていた。 お互いを見つめ合ってボーっとしている。 特に何を話したわけではないが―― 今は、お互いの気持ちが手に取るように分かっている。 「京介」 「ん?」 「大会が終わった後、時間ある?」 「あぁ……カラオケってこの近くにあったよな」 「えぇ。 とりあえず2時間くらいでいいかしら」 「そうだな」 これが、以心伝心というものなのだろうか。 ◇ ◇ ◇ 「闇に落ちる~~~~~♪」 俺達は2時間歌い、さらに1時間延長した。 「もうこんな時間……すっかり遅くなってしまったわね」 「そうだな……さすがに喉もちょっと痛くなってきたしな」 プルプルプル…… カラオケルームの電話が鳴り響く。 俺は受話器を取った。 『お時間10分前になりますが……』 俺は黒猫の方を向き、指を三本立てて首をかしげる。 黒猫は何も言わず頷く。 「30分延長でお願いします」 俺が電話をしている横で、黒猫は曲を登録する。 ほどなくして前奏が始まった。 「歌います。 『贖罪のセレナーデ』」 ◇ ◇ ◇ あーあ、すっかり夜も遅くなっちまったな。 黒猫の家は駅から少し離れてるし、 ちょっと前に物騒な事件があったみたいだし。 てか秋限定版の白猫をこんな夜中に一人で歩かせたら、 なにがあるか分かったもんじゃねーし。 まーなんかあると心配だから、 俺は黒猫を家まで送ることにしたよ。 「あなたの家の門限はすっかり過ぎているけれど」 「いや、今日みたいな場合は送らないほうが親父に怒られるさ」 「そう……」 結局あの後、さらに1時間延長して歌っている途中で―― 桐乃から電話がかかってきたのだ。 『あんた今どこで何してんの!? 黒いのは!?』 これはただの言い訳に過ぎないんだが、 俺達はどうやら『此方の世界』とは違う場所に行っていたらしい。 だから、それまで親からの電話にも、メールにも、俺は気付かなかったし。 黒猫も黒猫で、家族からの電話にもメールにも気付かなかった。 電話越しに、いつもは温厚な黒猫の親父さんが怒鳴ってきたしな。 『貴様まさか瑠璃を――』 いや、さ。 例えば桐乃が男友達と行方不明になったら、 そりゃ俺だって同じようなこと思うだろうよ。 だから、黒猫の親父さんにちゃんと弁解するってのも、 黒猫を家まで送っていく理由の一つだ。 「ねぇ京介……」 「ん? なんだ?」 「明日はその、勉強しないとダメよね……」 「そ……そうだな。 さすがに2日は休めないな」 「そうね……」 「でも、さ」 「?」 「半日くらいなら、大丈夫だと思う」 「そう……」 きっと、俺と黒猫は今、同じ事を考えている。 「今日、お前の家、泊まってもいいか?」 「えぇ……明日に向けて喉を休めておきましょう」 「そうだな。 松戸駅前のは何時からやってるんだ?」 「後でネットで調べてみるわ」 俺はボーっとした頭で、黒猫の顔を見つめる。 黒猫も、赤い顔をして俺の事を見つめ返す。 俺達の頭の中には、同じ曲が延々と繰り返していた。 ◇ ◇ ◇ 追記『五更日向の日記』 ○10月3日 今日のルリ姉はすごく変だった。 というか、昨日から変だ。 昨日、高坂くんとルリ姉が帰ってきたのは夜遅くだった。 誰も連絡が取れなかったらしい。 ってことは、そーゆーことでしょ~!? ひやぁぁ~ん♪ 『カラオケにいた』って言ってるけど、誰も信じてない。 お父さんの落ち込みようったらなかったな。 しかも今朝は早くから高坂くんとデート。 帰ってきたのは夕方。 声がガラガラに嗄れてたけど、まさかそんなに激しく―― いやぁ~ん♪ ルリ姉ってばハァハァ 夕飯作りながら鼻歌歌ってるルリ姉なんて初めて見た。 何を言っても上の空だったから、 ルリ姉に「破廉恥な雌ね」って言ってみた。 コロッケが消えた。 とりあえず、高坂くんのコスプレ大会動画が ネタ動画扱いされてる件は伏せておいた。 今日はもう寝よう。
https://w.atwiki.jp/zisakuzienn/
ようこそ!! ここは湘南黒猫組のHPです!! NEWS とくになし 入団条件 周りに迷惑をかけず、仲間を思いやれる方。 一般常識があり、まともな教養をお持ちの方。 メイン・サブ問いません。中の人のIN率が高い方歓迎です。 騎士団ルール IN・OUT・放置時の挨拶はなるべくすること。但し鯖チェンジのときは除きます。 長期間IN出来ない場合は、団員またに連絡をお願いします。 無差別PK・詐欺・荒らし等の迷惑と認められる行為禁止します。 他の団員を拘束することを禁止します。団狩りも参加は自由です。出来る人で出来る事を考えましょう。 団員への過度のクレクレ行為、物品・金銭の貸し借りはほどほどに。不用品を抱えている場合もありますので禁止ではありません。みんなで底上げしていきましょう
https://w.atwiki.jp/paoz/
[PR]電子商取引 このコンテンツではWEB用の画像を無料公開しています。 WEB用の素材としてお使いいただくことを目的としていますので、印刷には適しません。 当サイトからダウンロードした画像は加工、編集していただくことは可能です。 ただし、加工、編集後も二次配布はしないでください。 直リンクされますとサーバーに負担をおよぼし、他の利用者へご迷惑をかけますので、画像へ直リンクはしないようにお願いします。 画像を利用した場合に発生するいかなるトラブル等について、当サイトは一切責任を負いません。 自己判断でお願いします。 ★ドラゴンボールフリー画像の持ち帰り方法★ 欲しい画像上へマウスをのせ、右クリック (Macの場合はCtrl+クリック) します。 →”名前を付けて画像を保存”を選択。 ご自分のパソコンへ保存し、お使い下さい。 [PR]ポイントサイト [PR]占い
https://w.atwiki.jp/copypasta/pages/19.html
リアクション画像 キャラクター マンガ・アニメ その他画像ネタ
https://w.atwiki.jp/kuroneko_2ch/pages/538.html
黒猫(くろねこ) 本名:五更瑠璃(ごこう るり) 五更 瑠璃 / 黒猫 - Wikipedia 黒猫(俺妹)とは ニコニコ大百科 声 - 花澤香菜 Angel Beats!の天使ちゃん、化物語の千石撫子なんかの中の人、 WEBラジオでは桐乃の中の人(竹達彩奈 )に日常的にセクハラを「して」いる。されているのではない。 ちなみに桐乃の中の人は(ヲタ趣味的に)リアル桐乃なことで定評が高い 千葉県立千葉弁展高校(アニメ)1年生 16歳 (8巻当時) 千葉県千葉市在住 平成8年4月20日生まれ(アニメ) 身長:160cm(原作)/155cm(アニメBD/DVD11話) 体重:43Kg スリーサイズ:B77/W53/H80。 一人称:私 二人称:あなた 京介→あなた、あなたのお兄さん、兄さん(3巻~5巻)、先輩(4巻~)、京介(8巻4章~)、きょうちゃん(挑発用) 桐乃→あなた、あなたの妹、あの女、ビッチ、桐乃(8巻4章~) 沙織→沙織 麻奈実→ベルフェゴール(4~5巻)、田村先輩(5巻~) 赤城瀬菜→赤城さん、赤城瀬菜、瀬菜(8巻) あやせ→スイーツ2号 呼ばれ方:京介→黒猫、おまえ、五更(5巻~) 桐乃→黒いの、あんた、黒猫(3巻1章(本人不在時)、8巻4章~)、エロ猫、クソ猫 沙織→黒猫氏、瑠璃ちゃん(5巻、6巻) 瀬菜→五更さん あやせ→あなた、黒猫さん、エロ猫 黒猫七変化 「コイツ、他に服持ってねえのかよ。」「3種類しか服持ってないのかと思った」 そう言われてた時代もありました(笑) 黒猫 マスケラの「夜魔の女王」のコスプレ。黒のゴスロリドレス。カチューシャにバラの花 黒猫(私服) 原作2巻コミケにて。似たような黒のゴスロリドレスだが、コスプレではなく私服。ネコミミ。付けてない履いてない 黒猫(私服・キャストオフ) 熾天使の奇襲により闇の上衣を奪い取られた状態 メイド猫 原作4巻コスプレパーティにて。貸衣装に見せかけて沙織が用意していたメイド服をもらい、8巻ラストでも着用 エロ猫 メイド服で京介を誘惑している黒猫を見た8巻桐乃、キャラコメ11話あやせがそれぞれ命名 制服猫 京介と同じ高校の女子ブレザー制服。PSPでは履いてなくてアニメでは履いている。真っ白なふとももの裏側がまぶしい 白猫 桐乃に選んでもらった神聖黒猫騎士団の団長服 兼勝負服。エロゲヒロイン風の白ワンピ麦藁帽 履いてないように見える! 原作7巻 スク水猫 アニメ版権絵、PSP黒猫ルートなど 巫女猫 C79†千葉の堕天聖†黒猫セット 割烹猫 料理をするときは割烹着。なんという昭和の香りw アニメ9話、コミック2巻4コママンガ ジャージ猫 普段着は赤紫のジャージ。猫の刺繍がかわいい。アニメ9話、原作8巻 闇猫 ”侵食”を受け容れ、黒き天使へと転生した存在。復讐の天使。見た目は黒猫(私服)と同じだが、虹彩から光が消え失せている…… 俺の妹Pあやせルート、俺の妹P続闇猫ルート 神猫 全身真っ白のゴスロリ風ノースリーブ。闇の眷属から白き天使へと転生した”聖天使” 原作8巻 湯気オーラ猫 湧き上がる圧倒的パワーのオーラが肉眼で目視できる状態。原作8巻、風呂にて かぐや猫 浴衣。原作8巻、花火大会にて 桃猫 版権絵にて花見にいった黒猫のロリータ服 黒セーラー服猫(スケ番猫:作者の呼び方) 原作10巻一人暮らしはじめた京介の家にて。転校先の松戸の高校の冬服の制服リボンは赤。スカートの丈の長さは不明。 履いてない説 黒猫(私服)、制服猫の時には「履いてない」と公式でも認定されかかった アニメの制服猫は「履いていた!」白でしたっ! 所持スキル・経歴 真妹大殲 シスカリプス 世界大会入賞 小説投稿暦3年(一度も最終選考まで残ったことはない) 時速6キロバイトの執筆速度 プログラミング マンガ製作(同人誌歴数年) 料理(ヘルシー志向) 裁縫(ゴスロリドレスの自作、動くネコミミ&尻尾の自作) 高い学力?(中三の冬コミに参加、3学期にシスカリ予選~全国大会~世界大会、妹空盗作騒動で雷撃文庫へ乗り込み騒動。 ベルフェゴールの呪縛を執筆してコスプレパーティに参加。 これらを全てこなしつつ、京介が必死になって勉強してやっと入った高校の新入生として楽々登場) 所属団体 オタクっ娘あつまれー(SNSコミュニティ) ゲーム研究会(弁展高校) 神聖黒猫騎士団(ブラックナイツ・ノヴァ) (同人サークル) 作品リスト ベルフェゴールの呪縛(マンガ) 強欲の迷宮(RPG,赤城瀬菜との共作) メギドラオン(STG,ゲーム研究会) 座右の銘 運命が人智を超越し人の子を弄ぶが理なら 人の子が魔をもって運命に対峙するは因果 五更日向(ごこう ひなた) 声-花澤香菜(黒猫の一人二役なので黒猫の声真似がクリソツ) 黒猫の上の妹 小学5年生(原作8巻時点) 黒猫がウッーウッーウマウマを踊っているところを目撃し、不可思議なモノを見る目で口が半開きになった(1巻) 顔つきは黒猫と似ている。 表情がよく動き、奔放そうな雰囲気 二つのお下げがよく似合う 黒猫のお下がりの無地で無難なデザインの服とスカート 髪を切っているのは母親 髪の色は姉と比べてやや明るい 所持品:赤いランドセル、手鏡、ブラシ 一人称:あたし 黒猫→ルリ姉、お姉ちゃん 珠希→たまちゃん 桐乃→ビッチさん、桐乃さん 京介→高坂くん、こーさかくん(てんぱり時)、京介くん(黒猫挑発用)、お兄ちゃん(京介籠絡用)、ビッチお兄さん(初対面時) 呼ばれ方:京介→日向ちゃん、おまえ 桐乃→ひなちゃん、日向ちゃん 五更珠希(ごこう たまき) 声-小倉唯(初音ミクのダンスの中の人) 黒猫の下の妹 小学1年生(原作8巻時点) 夏休みに黒猫に付き添ってもらってラジオ体操に通う(7巻) おかっぱ頭 ぽわわーん、という擬音にふさわしいかわいいお返事 メルルのプリントTシャツとスカート(アニメではパンダプリント) メルル好き。3期の1話を見て大泣きする 俺の妹ポータブルが続くわけがないの桐乃、あやせルートでは将来学校の先生になる 俺の妹ポータブルが続くわけがないでは二代目黒猫となった模様 一人称:わたし 黒猫→姉さま、(お姉ちゃん→直された) 日向→おねぇちゃん 京介→おにぃちゃん 呼ばれ方:京介→珠希ちゃん 桐乃→たまちゃん 悠璃(ゆうり) 璃乃(りの) 声 - 花澤香菜 俺の妹ポータブルが続くわけがないの黒猫ルート(悠璃)、闇猫ルート(璃乃)のEDにて登場 京介と黒猫の愛の結晶 それぞれ白猫、黒猫(女王コス)の服装をしている。 黒猫の2人の妹の登場シーン: WEBラジオ8話(日向) アニメ9話(珠希・日向) 「堕天聖の追憶」(日向・珠希) (BD/DVD 第1巻完全生産限定版 特典小説) PSP黒猫ルート「束の間の安息」(日向・珠希) 俺妹P続 黒猫ルート全般(日向・珠希) 俺妹P続 闇猫ルート全般(日向・珠希) 俺妹P続 珠希ルート(日向・珠希) 原作8巻 P170-182 P208-216(日向・珠希) 原作9巻 「あたしの姉が電波で乙女で聖なる天使」(日向・珠希) 「真夜中のガールズトーク」(日向・珠希) 原作10巻 P235-243(日向) (会話中に登場) 原作1巻P166-167(日向) 原作3巻P219(日向) 原作7巻P142-143(珠希) 俺の後輩がこんなに可愛いわけがない 第参話・第陸話
https://w.atwiki.jp/kuroneko_2ch/pages/1159.html
千葉モノレールのお仕事 2011年に俺の妹がこんなに可愛いわけがない×千葉モノレールとの第一弾コラボの記念切符が発売され、その後もコラボが続きついに2013年には千葉モノレール25周年企画として黒猫と桐乃のラッピングが施されたラッピング車両が千葉の空を舞いました。そしてついに黒猫と桐乃の音声アナウンスまで実現しました! このコラボにより普段より1割増しの客数になったそうです。若いながらも活躍している黒猫と桐乃ですが、ここではその音声アナウンスの全パターンを紹介します。イベント車両にて聞くことができた音声を全て載せたので恐らく全て網羅している筈です。全ての音声を聞くためには複数の日にわけていかなければいけません(路線が違うため) 市役所前上り桐乃「千葉モノレールをご利用いただきありがとうございます!」 桐乃「本日は私、高坂桐乃と」 黒猫「私、千葉の堕天聖黒猫が車内アナウンスを勤めさせていただくわ」 二人「よろしくお願いします」 桐乃「次は市役所前、市役所前です」 市役所前下り桐乃「千葉モノレールをご利用いただきありがとうございます!」 桐乃「本日は私、高坂桐乃と」 黒猫「私、千葉の堕天聖黒猫が車内アナウンスを勤めさせていただくわ」 二人「よろしくお願いします」 桐乃「次は市役所前、市役所前です」 千葉みなと 黒猫「千葉モノレールをご利用いただきありがとうございました」 黒猫「まもなく終点、千葉みなと、千葉みなとよ。JR京葉線はお乗り換えになるわ」 黒猫「本日は千葉の堕天聖黒猫と」 桐乃「あたし、高坂桐乃が車内アナウンスを担当させていただきました」 黒猫「精一杯がんばったつもりだったけれど、いかがだったかしら、皆の移動のお役に立てていたなら良いのだけど」 桐乃「私も不慣れで勉強不足だったかもしれません、でもとっても楽しかったです!皆さんもモノレールの旅を楽しんでいただけたならうれしいです」 二人「お降りの際はお忘れ物のないようご注意ください。またのご乗車をお待ちしております」 千葉駅 黒猫「次は千葉、千葉です都賀、千城台方面、JR線、京成線はお乗換えです。お忘れ物のないよう注意して頂戴」 桐乃「千葉駅のお勧めは連絡通路を抜けた先のビルの中庭!、すぐ真上をモノレールが通過する様子は他では見れない光景なのこの景色はアニメのオープニングでも登場したところだからもちろん知っているよね」 千葉駅 黒猫「次は千葉、千葉よ。都賀、都賀、千城台方面、JR線、京成線はお乗換えよ。お忘れ物のないよう注意して頂戴」 千葉駅 黒猫「次は千葉、千葉よ。都賀、都賀、千城台方面、JR線、京成線はお乗換えよ。お忘れ物のないよう注意して頂戴」 桐乃「この先、千葉駅の手前が千葉モノレールで一番高いところを走行する区間なんだって」 桐乃「地上から約20mの高さがあるよ、うぅぅぅー私高いのこわーい♪」 黒猫「あなた嘘がバレバレよ」 桐乃「あはは、やっぱり?確かに高いけど凄く良い眺めじゃない?私は大好きだよ」 黒猫「そうね、眺めが良いという意見には私も賛同するわ」 栄町 黒猫「千葉モノレールをご利用いただきありがとうございます」 黒猫「本日は私、千葉の堕天聖黒猫と」 桐乃「あたし、高坂桐乃が車内アナウンスを担当させていただきます」 二人「よろしくお願いします」 桐乃「次は栄町、栄町です」 県庁前 桐乃「千葉モノレールをご利用いただきありがとうございました」 桐乃「まもなく終点、県庁前、県庁前です」 桐乃「本日は私、高坂桐乃と」 黒猫「千葉の堕天聖黒猫が車内アナウンスを担当させていただきました」 桐乃「私も不慣れで勉強不足だったかもしれません、でもとっても楽しかったです!皆さんもモノレールの旅を楽しんでいただけたならうれしいです」 黒猫「精一杯がんばったつもりだったけれど、いかがだったかしら、皆の移動のお役に立てていたなら良いのだけど」 二人「お降りの際はお忘れ物のないようご注意ください。またのご乗車をお待ちしております」 葭川公園 桐乃「千葉モノレールをご利用いただきありがとうございます!」 桐乃「本日は私、高坂桐乃と」 黒猫「私、千葉の堕天聖黒猫が車内アナウンスを勤めさせていただくわ」 二人「よろしくお願いします」 桐乃「次は葭川公園、葭川公園です」 黒猫「我が同志闇の眷属…ではなくお客様にご案内があります。優先席付近では携帯電話の電源をお切りください。それ以外の場所ではマナーモードに設定の上通話はお控えください」 千葉公園黒猫「千葉モノレールをご利用いただきありがとうございます」 黒猫「本日は私、千葉の堕天聖黒猫と」 桐乃「あたし、高坂桐乃が車内アナウンスを担当させていただきます」 二人「よろしくお願いします」 黒猫「次は、千葉公園、千葉公園です」 桐乃「皆さんは千葉市の花を知っていますか?大賀ハスって言うんだけど6月の終わりごろに千葉公園でいっぱい花を咲かせるの実はこの花は約2000年前の遺跡から発掘されたハスの実から花を咲かせた世界最古の花なんだって!歴史のロマンってやつだよねー」 千葉公園 桐乃「次は、千葉公園、千葉公園です」 桐乃「この駅の近くには、約80万点の蔵書を誇る千葉市中央図書館があります。自習室を完備しているから受験勉強にも丁度よいかもしれないね」 桐乃「以前、千葉市が舞台になった作品としてあたしたちもここで紹介されたんだよ」 作草部上下線とも黒猫「次は作草部、作草部です。お客様にお願いいたします。車内で不審物を発見したら運転士、または駅社員に通報して貰えると嬉しいわ」 天台上下線とも 桐乃「次は天台、天台です。お客様にお願いがあります。優先席付近では携帯電話の電源をお切り下さい。その以外の場所ではマナーモードに切り替えの上通話はお控えください。他のお客様のご迷惑にならないようみんなでルールを守って一緒に楽しい時間を過ごしましょう」 穴川上下線とも 黒猫「次は穴川、穴川です。皆様にお知らせよ、車両の連絡通路は危ないから通らないで頂戴。そのルールを破る眷族を見つけたときには、えっへっへへ…どうなっても知らないわよぉ?」 動物公園上下線とも 桐乃「次は動物公園、動物公園です。この動物公園は二本足で立つことで一躍有名になったレッサーパンダの風太くんがいることで知られています。かわいいから是非みにいってね!」 黒猫「二本足で立つなんて何かの黒魔術に違いないわ!」 桐乃「まーたそういうこといって…だから邪気眼中2病って言われるんだよ」 黒猫「うるさいわねスイーツ(笑)」 みつわ台 黒猫「次はみつわ台、みつわ台です。ちなみに皆さんは途中で列車が止まったらどうやって脱出するか知っているかしら?このモノレールには脱出シュートという機能があって下の道路まで滑り台みたいに降りて脱出できるのよ、万が一のときでもこれがあれば安心ね」 みつわ台黒猫「千葉モノレールをご利用いただきありがとうございます」 黒猫「本日は私、千葉の堕天聖黒猫と」 桐乃「あたし、高坂桐乃が車内アナウンスを担当させていただきます」 二人「よろしくお願いします」 桐乃「次は、みつわ台、みつわ台です」 黒猫「みつわ台は団地が立ち並ぶ町並みが続くのだけれど桜の名所としても有名で近くの通りには約2kmにわたって桜並木が続く道があるそうよ。私も先輩と一緒に…」 桐乃「ん?何かいった?」 黒猫「ん、んっ!なんでもないわ」 都賀 桐乃「次は、都賀、都賀です。JR線はお乗換えです。お忘れ物のないようご注意下さい。都賀はJR線との乗り換え駅で、通勤、通学の人たちが多く利用する千葉市若葉区の中心駅です。少し離れたところには自衛隊の下志津駐屯地があるの、普段は中に入ることはできないけど年に何回かイベントが開催されるみたいだから興味のある人は調べてみてね」 都賀 黒猫「次は、都賀、都賀よ。JR線はお乗換えになるわ。お忘れ物のないよう注意して頂戴。ここでモノレールのマメ知識よ。モノレールは電車よりも急なカーブでも曲がりきれるのが大きな特徴よ。この先都賀駅の手前で大きなカーブがあるからどのくらいまがるかよく見ておくといいわ。ちなみにカーブの手前でスピードが一気に落ちるからたっている人は気をつけて頂戴」 桜木 桐乃「千葉モノレールをご利用いただきありがとうございます!」 桐乃「本日は私、高坂桐乃と」 黒猫「私、千葉の堕天聖黒猫が車内アナウンスを勤めさせていただくわ」 二人「よろしくお願いします」 桐乃「次は桜木、桜木です。桜木には世界でも最大級といわれる加曽利貝塚遺跡があるの遺跡からの出土品を展示して縄文時代の生活の様子を紹介する博物館が併設しているから、興味のある人はいってみてね」 桜木 桐乃「次は、桜木、桜木です。お客様にお願いいたします。車内で不審物などを発見しましたら、運転士または駅社員に通報いただきますようご協力をお願いします」 千城台北桐乃「次は千城台北、千城台北です。様々な野鳥観察ができる千城台西公園にお越しの方はこちらでお降り下さい」 千城台北 桐乃「千葉モノレールをご利用いただきありがとうございます!」 桐乃「本日は私、高坂桐乃と」 黒猫「私、千葉の堕天聖黒猫が車内アナウンスを勤めさせていただくわ」 二人「よろしくお願いします」 桐乃「次は千城台北、千城台北です」 千城台黒猫「千葉モノレールをご利用いただきありがとうございました」 黒猫「まもなく終点、千城台、千城台です」 黒猫「本日は千葉の堕天聖黒猫と」 桐乃「あたし、高坂桐乃が車内アナウンスを担当させていただきました」 黒猫「精一杯がんばったつもりだったけれど、いかがだったかしら、皆の移動のお役に立てていたなら良いのだけど」 桐乃「私も不慣れで勉強不足だったかもしれません、でもとっても楽しかったです!皆さんもモノレールの旅を楽しんでいただけたならうれしいです」 二人「お降りの際はお忘れ物のないようご注意ください。またのご乗車をお待ちしております」 小倉台黒猫「次は、小倉台、小倉台です。我が同志闇の眷属…ではなくお客様にお願いがあります。優先席付近では携帯電話の電源をお切りください。それ以外の場所ではマナーモードに切り替えの上通話をお控えください。他のお客様にご迷惑をかけるような人は闇の力によって裁きを受けるから覚悟して頂戴?」 スポーツセンター 桐乃「次は、スポーツセンター、スポーツセンターです」 桐乃「千葉モノレールは昭和63年に千城台駅からスポーツセンター駅の間で運行を開始してから今年で25周年を迎えました」 桐乃「スポーツセンター駅は昔の終着駅だったんだね」 スポーツセンター桐乃「次は、スポーツセンター、スポーツセンターです」 桐乃「ここには駅名の由来にもなった千葉県スポーツセンターがあるよ私も陸上大会でここにはよくお世話になってるんだよね」 桐乃「一度みんなも足を運んでみてね」
https://w.atwiki.jp/kuroneko_2ch/pages/62.html
ぴんぽーん 下猫 「いらっしゃいませっ、きょうにぃさま、きりねぇさまっ」 桐乃 「こんにちは~妹ちゃんっ。遊びに来たよぉ~!」 黒猫 「いらっしゃい。よく来たわね」 京介 「うっす。悪いな、いつもうるさいのが一緒で」 黒猫 「それはもう諦めているからいいけれど、先輩こそ大丈夫なのかしら? 仮にも受験生でしょう」 京介 「まぁ、ボチボチやってるよ。一日中根を詰めても能率は上がらないしな。それに……」 中猫 「いらっしゃい~っ、京にぃ、キリ姉ぇ! 待ってたよ~キリ姉ぇ、ゲームしよ、ゲーム! 対戦!」 桐乃 「おっけ!ふふん、このアタシに勝てるかなァ~?」 中猫 「あたしだってあれから腕を上げたんだからっ! 早く、こっちこっち!」 ぞろぞろ 下猫 「きょうにぃさま、ご本を読んでくださいっ。にこにこ」 京介 「あ、ああ、分かったよ。炬燵のとこで待ってな」 下猫 「はいー!」 とてとて 黒猫 「下の妹は随分あなたに懐いたわね」 京介 「逆に上の妹ちゃんは桐乃と随分息が合ってるみたいだしな。……精神年齢が近いからか?」 黒猫 「フフッ、あなたの妹が聞いたらまた盛大に蹴られるわね。……それで、続きは?」 京介 「ん?」 黒猫 「さっき、『それに』って」 京介 「あぁ……それに、――今は受験より、お前に会うことのほうが俺にとっては大事だってこと」 黒猫 「………っ。……わ、私を受験が失敗したときの言い訳にしないで頂戴?」 京介 「しないっての!」 黒猫 「ふふっ……でも、……やっぱり嬉しいものね、そう言って貰えるのは」 ☆ 黒猫 「……あら、……下の子は?」 京介 「本読んであげてたら寝ちまって。部屋のほうに寝かせてきた」 黒猫 「……そう」 ぴとっ 京介 「なっ、ど、どうした急に!? そんなにくっ付いて座ってっ!」 黒猫 「……ふ、うふふ……、どうしたの、そんな声を出して……」 京介 「い、いや、だってな……って、お前、なんか顔赤いぞ!?」 黒猫 「それは、この部屋が暑いからよ……うふふ、ぺろっ」 京介 「!?!? ――な、なんで俺のっ、は、鼻舐めっ、……って、酒くさっ! おま、酒飲んでるの!?」 黒猫 「……お酒じゃにゃいわ……お正月のお屠蘇が残っていたから……勿体にゃいじゃにゃい」 京介 「呂律回ってないし!? ってかそれ立派に酒入ってるからな!?」 黒猫 「ちょっと、少し後ろに下がって……、ん、しょっと。……ふぅ」 京介 「ふぅ、じゃない! なんで俺の膝の上に座ってんのっ!?」 黒猫 「にゃによ、下の子には座らせておいて、彼女である私が座るのはいけないの、“京”っ」 京介 「きょ、京!?」 黒猫 「いちいちうるさいわね、妹たちからは“京にぃ”とか“きょうにぃさま”とか呼ばれてて、 姉の私が名前で呼んじゃらめなのっ?」 京介 「いや駄目ってことは無いが……、って、体を擦り付けるなっ!?」 黒猫 「んふ……ごろごろ。……うふふ、いい匂いがする……にゃあ……」 京介 「いや、お前のほうがいい匂い……って違ーーーう!? これはヤバいっ、色々と!」 黒猫 「……ねぇ、……撫で撫で、して?」 京介 「な、なでっ!?」 黒猫 「やさしく、頭を……撫でてほしいの……、お願い……にゃん」 京介 「わ、……分かったよ。ほら……なでなで」 黒猫 「んにゃぁ……あったかくて、気持ちいい……」 京介 「……ほんと、お前の髪は綺麗だな」 黒猫 「……ふふ、うれし……、……京……好き………にゃん………。……すぅ」 京介 「………黒猫? ………寝ちまったか。……しかしこいつ、酔っ払うと本当に猫になるんだなぁ……。 まぁ、しばらくこのまま寝かせておくか……起きた時が少し怖いが」 なでなで 京介 「……おやすみ、瑠璃」 黒猫 「ん……にゃぁ……」