約 1,267,028 件
https://w.atwiki.jp/fadv/pages/2050.html
硝子の太陽 N -ノワール 題名:硝子の太陽 N -ノワール 著者:誉田哲也 発行:中央公論新社 2016.5.15 初版 価格:\1,500- 『ジウ』のシリーズ自体が、現実性に乏しい歌舞伎町封鎖という事態まで風呂敷を広げてしまったものなので、その続編がその影響を受けて軽めになってしまうのも仕方ないと思うが、事実続編として次々と作品を上梓してゆかなければならいのも、作者、あるいは版元の方向性によるものだろう。一旦完結したかに見えた『ジウ』シリーズの続編として『歌舞伎町セブン』が書かれた時点で、何もシリーズに無理やり繋げることはなかったように思うが、『歌舞伎町セブン』が、単発であるかに思えた『ハング』と、シリーズ『ジウ』のそれぞれの生き残りの主要キャラクターがメンバーにいるという点でのみ、『ジウ』でも『セブン』でもない『歌舞伎町』シリーズが継続されることになった。 そもそもが『歌舞伎町セブン』は現代の歌舞伎町を舞台にした『必殺!』シリーズである。この世の悪を制裁する闇の殺し屋たち。だからこそ殺しの方法を知っている者。その殺人のプロのような存在を、過去の作品からひねり出したというのが、過去作品の読者をも引き込もうという目的を明確に感じさせながら進行しつつ変異してきたのだろう。 一方でドラマ化や映画化がなった姫川玲子シリーズと、同タイトル同時性の別事件でクロスオーバーさせることで、ジウ+セブンの『歌舞伎町』シリーズの方もさらに参政権を得ようとしているのかもしれない。主語は作者か出版社なのかは不明だが、ともかく。 『ジウ』で広げた大風呂敷を、どちらかと言えば『硝子の太陽 R -ルージュ』の姫川玲子ヒロイン作品ではなく、こちらの『N -ノワール』で広げざるを得なかったのも、宣伝活動の必要性がこちらの方が大きいからかもしれない。 というわけでこちらの大風呂敷は、沖縄と米軍の問題。それに対する反政府団体の闇の活動、しかしその裏には裏がある。その裏の世界では、まるであの残酷で何ものも生み出しそうにない腐り切ったような小説『けものの城』を想起させるサディズムと狂気に裏打ちされた支配的行動がある。だが物語は復讐チーム『セブン』のものだから、彼ら闇のサディストであり謀略者である者たちには、『必殺!』チームの仕置が待っている。 実は、ずっとこの作者を追いかけてきた読者の一人として、腐敗した暴力を面白おかしく描き続ける作者の傾向に少し食傷気味になってきていたのが真情である。腐敗があれば浄化が必要だし、再生なき未来には小説の道を辿りようがない。やはり『セブン』は本書ではカタルシスの役柄をきっちり引き受けてくれたし、『ジウ』の復活は不要だと思う。 本書は、『硝子の太陽 R -ルージュ』とペアリングされたクロスオーバー作品である。上下巻の作品ではないので、どちらを先に読んでも構わない。これまで『ジウ』シリーズも姫川玲子シリーズも読んでこなかった読者でも作品自体は7割くらいは楽しめると思う。しかし本作品は明らかに二つのシリーズからリンクされた続編である。過去作品も予め読んでおく方が登場人物を深読みすることができるのでよりベターであろう。 (2016.8.16)
https://w.atwiki.jp/magamorg/pages/3141.html
黙示録の太陽竜マパ 黙示録の太陽竜マパ 光 スーパーレア コスト6 4500 アポロニア・ドラゴン/???/レジェンド ■ブロッカー ■このクリーチャーは、相手プレイヤーを攻撃できない. ■このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分の手札から呪文を好きな数、コストの合計が40、60、または100になるように選ぶ。それらをコストを支払わずに唱えてもよい。 能力未定 激竜編
https://w.atwiki.jp/arcoiris/pages/14.html
・ アルゥ ・ フィロスタイン ・ サークリフ・アルストロメリア・エリンディ ・ ミヒャエル・アラッティモ ・ デュールバイン ・ ティム ・ クラウディウス=ブルンホルンベルグ・アードラー ・ カーロウ・ラザロ ・ ユーチャリス ・ ダーウィード ・ ティナ・レンブラント ・ インフェル=ヴェルノ=ネヴィカーレ ・ ユーイット・ヴェンツェルヴィ 「キャラクター登録所」に名前があるPCのみ上げております。 現在、登録所に名前の無いPCについては、登録された時点でこちらにも転記致します。
https://w.atwiki.jp/elusion/pages/92.html
「落ちこぼれの意地を見せようか」 Data 【名前】アイリス・フォン・ルズィフィール 【性別】♂/♀ 【年齢】人間基準で18 【種族】真祖の吸血鬼 【役職】一夜城城主 【属性】混沌・善 【能力】魔眼『名称不明』 【武装】アイリス・エゼル(共に短剣) Profile 都市がある世界とは違う世界の出自。歪みでフラリとやって来て以来、居心地の良さに居ついてしまった。 貴族の血筋だが、本人の口からは出ない。アイリスの出自を知るのは一部の者だけである。 話しかけるが、聞く側に立つことが多い。 容姿は所謂『男の娘』という類のもの。 色白で金髪と空のように蒼い瞳を持つ。容姿と相まって性別の判別は難しい。 水を被れば性別が反転するため、本当に性別が分かりにくくなるが、女性時は言葉尻が柔らかくなり、幾分か子供らしさも見せるのが特徴。 交友関係は行動範囲は狭いながらも浅く広く。 種族を問わず知り合いが多く、同族ということで吸血鬼達とは深い付き合いをしている。 女性との付き合いが多い面が見られることが多いが、同性の友人がもっと欲しいというのは本人の言。 AGカフェのカウンター席で何かをしている姿がよく見られる。 Skill 魔眼『名称不明』 アイリスが保持する『切れやすい線』『切れる線』を視る魔眼。能力行使の際それぞれ赤・虹に瞳の色が変わる。 『脳のチャンネル』を変えた時(=瞳の色が変化する時)が能力使用時に該当するため、能力の発動時が分かり辛い。 + 【能力詳細】 『線』は『脳のチャンネル』から『目』を通して視えるものであり、なぞるだけで結果が現れる。 能力発動の際は瞳の色が変化し、アイリスの視界は線に覆われる。少しづつだが成長を続ける特殊な魔眼である。 この魔眼の存在のせいで多くの吸血鬼が持つ『魅了の魔眼』がアイリスには存在しない。 赤い眼は『切れやすい線』が視え、線に沿って切る事によってその部分を傷つけることが可能である。 線の太さにより、傷付ける度合いが変化する。なぞる線が細い程、深く鋭く傷つけることが可能だが、切断は出来ない。深さはどうであれ、飽くまで傷つけるだけである。 虹の眼は『切れる線』が視え、線に沿って切る事によってその部分を切断することが可能である。 『切れる線』をなぞってやれば『切断』される結果を生み出す。余りにも綺麗に切断されるため治癒・再生が早く済む。 武術の嗜み 物心ついた頃、この少年の母と叔母に教えられた武器の扱い方。 流派の名すら本人は知らない。身につけたのは基礎程度である。 現在、萌葱アテナを師と仰ぎ格闘術の基礎の突きから習得しようとしている。 魔術行使 一族に伝わる魔術と呼ばれる術を行使する能力。 日常生活の補助するものから戦闘用のものまで幅広い術式が存在する。 アイリス自身は中レベルまで行使可能だが、短剣を触媒に利用することで威力を上げることも可能である。 威力を上げることは詠唱を長くする必要があるため、威力を上げようとするならそれだけ長い詠唱時間が必要になる。 アイリスの実力では無詠唱での行使は不可能である。 魔眼の性能が上がればあがるだけ魔術の性能が落ちていく。 眷属行使 コウモリを使役出来る力と、コウモリを呼ぶ力が複合されたもの。 アイリスの血液を飲ませることで使い魔にも出来るが、使い魔にしても戦闘能力を持つことは無い。 アイリスに情報を伝えることのみが可能となる。 情報といっても非常に大雑把なもので、大きな出来事を知らせるかどうかのレベルである為情報収集には使えない。 『自動書記』等の何かを媒体に挟む術式を通す場合や記録媒体に残す場合、ミミズが這ったような記号にしか見えないものが残る。 黄金律 人生においてどれほどお金が付いて回るかという宿命。 母から受け継いだスキル。生まれながらにして大金持ち Equipment 短剣アイリス 刃渡り約30cm 装飾は柄の中心に家紋、柄頭には菖蒲が描かれている、真っ直ぐで両刃のもの。 家紋が有るため、儀礼剣寄りの武器。 材料は『オリハルコンと云われるもの』と母と叔母とアイリスの血液、アイリスの肋骨。 アイリスの血液と肋骨で、アイリスと短剣の繋がりを『強固』にしている。 母と叔母の血液は、魔術的側面から『切り裂く為の剣』と『護るための盾』の加護と、魔術行使の際バックアップを行う。 + 【使用を限定する武器】 短剣エゼル 刃渡り約30cm 材料は『ダマスカス鋼らしきもの』を使用。祖国から素材を取り寄せ、銃寺森クロスに作成依頼をして誕生した短剣。 自身の名を関する短剣と重さと重量配分を同じにしており、取り回し自体は慣れている短剣と変わりはしない。 目立った装飾は無いが、美しい木目状の模様を消し去るように剣身にびっしりと刻まれた禍々しい紋が装飾代わりとなっている。 紋の効果は『痛覚倍増』 この術式が乗る武器で斬られると、傷口から術式が流され強制的に痛覚を過敏にさせる。 衣擦れや風を受けても痛みと感じさせるようにすることが出来る。 『痛覚を鈍感にさせる』術式等、痛覚を感じさせなくするような術式でマイナス補正を加えることが出来る為、重ねがけで効果を大幅にダウンさせることが可能。 闇祓騎士団対策に作成した為、使用は闇祓騎士団限定。武器の名はアイリスの実家がある世界の古語『呪い』から。 Another 空間操作 受け継いた技能。時が止まった倉庫。 現在、自分専用の空間を開き物置にする程度しか出来ない。 二本の短剣もこの中にある。 黒い羽根 父から教えて貰った魔術。点から点へ移動する、現代でいう『空間転移』と呼ばれる魔術。 父の魔術に自己流の改良を施した。 しかし、改良の結果の代償が『自宅の何処に行き着くか分からない』ところ。基本的に外出先から一夜城への一方通行である。 使い魔キルリス 魔改造された元黒猫現使い魔。 黒猫の成猫サイズでありながら、中身と人格は古龍という不思議な使い魔 最大の特徴は蒼と紅のオッドアイの瞳 銃寺森クロスの血液 完成した短剣エゼルを受け取りに行った際に銃寺森クロスの血液をグラスに入れ飲まされたもの。 口に入った以上、吸血鬼としての本能でグラスを空にした。 飲んだ直後は何も影響を与えなかったが、どのような意図でアイリスに飲ませたのか、どのような効果を齎すのか、今後どのような影響をあたえるのか。 それらすべてが不明である。全てを知るのは銃寺森クロスのみである。 飲血 吸血鬼としての本能とも象徴ともいえるもの。 必要な際は、吸血のように一部だけを貰うのではなく対象の体を巡る血液を全て飲み尽くす。 身内の血液を飲み尽くした時に限り、何かしらの結果が現れる。 一部の吸血鬼に見られる『吸血した相手の能力』は使えるようにならない。 + 【真祖の吸血鬼】 真祖の吸血鬼 生まれながらにして吸血鬼である。生きる吸血鬼。 吸血鬼に噛まれ吸血鬼化した者、後天的な者との決定的な違いは『吸血鬼の弱点』とされるものに対し、個体差はあれど、ある程度の耐性を持つことである。 アイリスの属するルズィフィール家は古くからヒトのように婚姻し、子を設ける『家』制度を持つ少ない家系の一つ。 ある事情により血を吸う相手は限りなく少ないが、その質は非常に良いものであるため血を吸う機会は少なく、一般的な吸血鬼像と比べて吸血鬼らしくないとも言える。 中の人の独自設定である為、参考にならない。 + 【性別の反転】 性別の反転 ある時、ある人物を驚かせるために薬を煽る。 それ以降、水を浴びれば女性となる体になる。スタイルは上から87・55・86となる。 ただしアイリスは女性になってしまうことを想定していない為、下着の類は持ち歩いていない。 Details 指輪 左手薬指にはめられている指輪。吸血鬼としての力を封じるもので、指の肉に食いつくように『返し』がついている。 この指輪がなければ日常生活を送るのは困難なものとなる為、余程の事がない限り、外すことはない。 今の処アイリスは付き合っている人物はおらず、未婚である。 指輪をはめる意味は『種族特性(再生能力・怪力・吸血衝動)』を抑制するため。 何故左手薬指なのか。その理由を聞いてもはぐらかされ今に至るのである。 再生能力や吸血衝動を殺すことに力の7割を要している為、怪力は完全に殺しきれていない。その為に、アイリスは常人より遥かに優れた身体能力を持つ。 2010/07/11 プロフィールの加筆修正。スキルに『女性時の魔眼』・『飲血』を加えた。 2010/12/05 髪の長さを修正。魔法行使の欄に加筆。 2012/01/24 使い魔キルリスの項を追加 2012/06/28 プロフィール・能力を加筆修正、相性を追記。役職を一夜城城主に修正。武器を追加、魔術行使に加筆。ディテールに吸血鬼としての弱点を記載 2014/01/27 大幅編集。基礎データの修正。プロフィールの修正。スキルの編集。装備品欄を新設。アナザー欄編集。ディテイル欄の編集。 2014/03/02 プロフィールを編集。『能力詳細』『使用を限定する武器』『真祖の吸血鬼』『性別の反転』の欄を隠すようにする。
https://w.atwiki.jp/arcoiris/pages/57.html
天空に風は止まず。 天使の羽音は聞こえても、その姿はない。 夕煌(フィアンマ)通りの昼。 職人達が交代で休憩に出始め、槌が鋼を打つ音も緩やかになる頃。 青い空に映える、テラコッタの年月を経た肌色と真新しいオレンジが揃いで作る特徴的な瓦屋根を、濃淡二棟構えた武防具工房「グリューエン」。 ここはその作りで、工場と卸の店舗とを分けて運営している。 名は武器防具屋でも、扱う鋼は生活一般から特注品まで多岐に渡る。複雑ながらも丈夫な金属全般の加工、および切れ味の良い刃の精製を得意とするこの工房は、親方を含めた幾人かの職人でそれらを一つ一つ、手で打ち作っては注文客へと卸す。 故に、裏手の釜は軒を連ねる工房の中でも特に、常から煌々と作業場を朱く照らし続けて。殺風景ながらも小奇麗にしてある店側はというと、こちらも足元から天井まで、整然と飾られた様々な形状の鋼が工場から漏れてくる熱光を反射して煌いている。 グリューエン(白熱)のその名の通り、ただ息をする熱のみで輝き続ける陽光のような。夕煌通りきっての老舗鍛冶屋だ。 そんな工房の店側、木目の粗野なカウンターに、三つの茶が並んでいる。 「だから…何でここんトコ、しょっちゅう来るんですか。旦那ぁ…」 自ら並べ終えた茶のうち一つを掴んで、居心地の悪そうな弱り声と共に啜っているのは、いつぞやの黄土髪をした小男だ。やや煤けた服で指の長い手をぬぐい、隅にある軋んだ作業台に乗っかって、肩をすくめる。 「親方は元々俺の知り合いだぞ。茶を飲みに来てはいかん理屈があるのか?」 カウンターの向こうでは旦那と呼ばれたウィドが、一応は来客用らしいがやはり軋んでいる革張り椅子に腰を下ろしていた。銅のカップに手を伸ばし、またいつものように苦笑している。 「ふぁっは、世話ぁ任しといてタダで茶ぁ飲みに来る客が居るのは一体、誰の素行が悪いせいかね。ええ?ギアッロよ。」 作業場からのっしとやってきて、太く響く声で笑ったのは、この工房の親方だ。ぼさぼさの黄色頭を睨むようにして名を呼びつつ、ドワーフ特有の編み髭をたくわえた口元をニヤリと曲げ、最後の茶を引っ掴む。彼の椅子だけ軋まないのは、椅子というよりもはや土台のような、彼専用らしい金属台だからだろうか。 「ま、真面目にやってますよぉ!やってますってば、だから最近ようやく正式に親方に雇って貰えたってぇ旦那に…ぃあだっ!?」 すっかり気圧されて、身を縮めていた黄色頭ことギアッロのその足元に、いつの間にかあの黒犬がいた。クズ鋼を曲げたような皿を前足で出し、彼のズボンの裾を噛んでしきりに引っ張っている。 「だっだっ肉!肉一緒に噛むな!わーった、わーったよお前も水だろ!?水な!」 「おお。どうやらダニーもすっかり懐いたらしいな。」 「ちゃんと飲ましとけやぁ、ただでさえ炉の熱で喉も渇くだろうに、近頃は散歩の距離が倍になっとるんだ。飲んでも飲んでも足りんだろうよ。」 茶を啜ってその様子を微笑ましげに眺めるウィドと、意地悪げな顔で釘を刺す親方に、ギアッロは何やら言いたげな顔で、ダニーと呼ばれた黒犬を引きずって横の桶から水を汲む。 「確かに要領は悪いが、その分走るんでなぁ。ダニーの奴も、コイツに配達任せがてら散歩させるようになってからは縄張り回りに満足しとるのか、大人しいもんだよ。いや、重宝しとる。」 「そいつは頼もしい。これの散歩は俺も随分くたびれさせられたものだ…それで毎日、大通り全部をほぼ一往復ずつ駆けずり回っていると。ずいぶん働き者になったじゃないか。」 「…し、しゃあねぇでしょう…最近じゃ通りじゅうの工房が、あれもこれもついでに配達しろって言うし…親方も引き受けさせるモンで。嫌でも走りますって…」 じゃぷじゃぷと水音を立てる皿を下に置いて、褒められた事に困惑したか、ギアッロは所在なさげに目線を泳がせまた座り込んだ。それを見て親方が再度、豪快に笑う。 「ぶぁっはっは。炉の火花にも近寄れん度胸ナシのお前に、工場の仕事はしばらく教え込めそうにねぇからな。諦めて、キリキリ走れや。」 「…言われなくても走ってますってばぁ…」 肩を落とした様子をウィドにくつくつと笑われ、ギアッロはふと思い出したように、首をあげて彼を見た。 「…そういや、竜は今日も街の外で留守番で?」 「ああ。ペルシェなら今頃一人で飛び回ってるぞ。それがどうかしたか?」 「…飛竜ってのは…その、中央でしか飼われてないとか。何で旦那の、あの竜は街の外で暮らしてるんです?」 尋ねられて、深緑の眼がぱちくりと瞬く。 「ほう。乗用竜と区別もつかなかった奴が、そこまで勉強したか。偉い偉い。」 「はぐらかさねぇで下さいよ。…あの、そろそろ教えてくれたって良いんじゃねぇですか? 旦那、アンタ本当に―――何者なんです?」 おずおずと、しかし食い下がるような問いに、当の本人は呑気に茶を煽っている。 「何者と、言われてもなぁ…前にも言ったろう。ただの元とび職見習いだ。」 「だからぁ、ただの元とび職が飛竜に乗ってるワケねぇんでしょう?…それだけじゃねぇ。一体全体、旦那の本職は「どれ」なんです。」 「どれ、というのは。つまりどれだ?」 「…配達して回ってると、必ず行く先々で聞かれンです、ウィドの旦那は元気かって。それで、旦那を知ってるのかって聞いたら… パン屋のユネ婆はここの工房手伝いだろって言うし、衛視のゼノは馬屋の世話番じゃねぇのかって言うし、エド神父は左官の職人だって言うし酒場のコルッシは喧嘩試合の大穴選手だって言うし宿のグランツ親父は市場の下働きだって言うし琥珀館のゲルババアに至ってはアタシのラ・マンとか言いやがるしああああああああ最後のは思い出したくねぇえ!!!!」 「何だ、お前、あんな所に入ったのか。」 「違ぇんすよぉおダニーが無理矢理引っ張ってくんです!!!何っでわざわざあんなトコ行きたがんでコイツは!!?おかげで怖ぇ奴らに囲まれるわ見たくもないモンに遭遇するわ旦那にヨロシクぅとかアンタもいつでも来てねぇとかお願いされちまったしよぉおぉおお!!!」 「はは、犬の事を俺に聞かれてもな…それにお前、ソイツはからかわれてるだけだ。俺はあそこで何を買った事もない、まぁ主人はいい女だし世話にはなったが。」 「 アンタ、目、いや頭大丈夫か?」 思わず素に戻って抱えた頭を上げるギアッロに対し、ウィドはカウンターに肘を付いてカップを置いた。いつもの苦笑が返る。 「冗談だ。いや商売とあの見た目はともかく、仁義が通るという意味では間違っていないと思っているがな。少々聞きたい事があったもので、金の代わりに働いた事があるだけだ…だからもし、俺の名前だのを使ってあそこで遊ばせて貰おうと思ったとしても、無駄だからな?残念ながら金を落としていった事はない。」 「しませんよ、ンなぁ事!…じゃ、ない。…百歩譲って客ならまだ解るんで、旦那がホントに…騎士様だってんなら。金だって身分だって足りないこたぁねぇでしょうし、でも客でもないのに…何であんなトコ入れて、主人と顔見知りなんで…?」 ギアッロが首を捻る。娼館などというものは、客が正面玄関をくぐる分には金さえ持っていれば(場所によってはそれ以外も必要だろうが、あそこでは他に要る物など無い)、誰だろうと歓迎するが。そうでない裏側の話となると別だ、内部関係者か訳アリでもなければ、部外者は勝手口の一歩すら踏み入る事は許されない。特にあそこはそういう所だ。生半可な顔の広さでは関われない。 「だから、ちょっと仕事をした事があるだけだ。他も変わらん。どれが正解だと聞かれたら、俺にはどれも正解だとしか言いようがないな。」 「…工房手伝い、馬屋の世話番、左官の職人、喧嘩試合の大穴選手、市場の下働き、それから… …あー、いや、最後のは無いとしても。節操なさすぎやしねぇですか…」 身もフタもない答えに、彼はまた黄土髪を抱えて唸った。 「…でもって…そんでもって一番、わっかんねぇのはそれだけ聞いてもだーれも、旦那の宿や定住場所は知らねぇって事だ。それさえ分かりゃあ、まだ検討つきそうなモンなのに…旦那、ホントは何処に住んでんだ?」 肩をすくめる様子に、問われたウィドの深緑の眼が初めてまっすぐ彼を見据えた。 「それこそ、お前が知っている通りだ。他の皆も何人かは知っていたろう?」 「…街の、外。ですかぁ?竜と一緒に。んなバカなぁ…ホントに安宿の一つも取ってねぇってんで?だって、ほっとんどメシ代と同じだけ払やぁ、泊まれるようなトコだってあるじゃねぇすか。実際、話を聞いたおやっさんの宿なんかもそうじゃ…でも泊まった事は一度も無いって、確かに言ってましたけd――― ん がっ 。 」 そこまで言った直後。 脇から伸びた親方の極厚の掌が、がっしと黄色頭を掴んで揺さぶった。 「おう、コラ、それすら払えた事も無いような生活しとった奴が、何言ってやがる。そろそろ戻るぞ、いいからとっとと配達の準備してこい。ん?返事は?」 「ぃぢぢ、わ、わわ分かりました分かりましたハイィ…!」 「おっと…では、俺も今日は帰るか。 ―――お前も頑張れよ、ギアッロ。それじゃ、邪魔したな親方。また来る。」 「おおよぉ、茶ぁぐらいなら出してやるから何時でも来い。またな。」 親方は片手でギアッロの頭をわし掴んだまま、笑顔で手を振って出て行くウィドを見送って。のち、ようやくぺいっと不出来の下働きを投げるようにして離した。 「ぅあだっ。…うぅ、首、首が…何すんですか親方ぁ…」 「余計な詮索するモンじゃねぇ、馬鹿野郎。アイツの世話になった自覚があるんなら、何も言わずにおけ。そのうち分かるだろうさ。」 「そのうち、ったって…こうもあちこちで聞いても分かんねぇんじゃ、とにかく気になるだけで… …親方は、ウィドの旦那が何者か、知ってるんで?」 「ウィドはウィドだ。他の何者でもねぇ、そうだろうが。ほれ、さっさと纏めろよ。ダニーの鎖もちゃんと持ってけ、でないとまた結ぶ前に飛び出すぞ。」 親方にけしかけられ、ギアッロは茶の用意を片付けると、渋々そのままカウンターで荷を纏め始めた。 もう昼過ぎだ。作業場の槌の音も、また賑やかになり始めている。時間に敏感な犬はまだかまだかと足元を引っかいてきて落ち着かないし、急がなければ、また噛み付かれるのが目に見えていた。 ―――と。そのダニーの動きが、突如ぴたりと止まる。 はて何だろうか、とギアッロが鎖を結んでいた顔を上げると、見慣れない軽装鎧姿の兵らしき人物が、店に向かって歩いて来ていた。慌てて犬の鎖を近場の柱に結ぶと、腰を上げて出迎える。 「い、らっしゃい…その、何か御用で?」 無言のまま扉をくぐるその人は、卸が中心でほとんどが常連の商人や職人ばかり来客する店に珍しく、個人客のように見えた。 全体が綺麗に真っ直ぐ刈り込まれた、金の髪の鋭さが目立つ。鎧の下の体躯は鍛えられてはいるがやや細身で、何より青い目の吊りあがった面立ちは、まだ青年を過ぎていない歳に見えた。しかし胴と関節にのみ宛がわれた青白い鋼と、それ以外を守る革の上等な色合いに、一目で上客だと下働きでも分かる。 「―――親方はいるか。」 「へ。親方ですか。ち、ちょっと待ってて下せぇ、えっと、」 表情も変わらぬままに、冷たいアルトの声色で尋ねられたそれと同時。慣れぬ接客でもたつくギアッロの後ろから、呼ばれた当人が丁度現れた。 「何やってんだ、客か?―――おぉよ、お前さんか。久しいな。どうした?」 「ダーウィードはまだ居るか?此処に寄ったと聞いたんだが。」 問われた人のその名前に、ギアッロのヘーゼルの目が見開かれる。 「…ダーウィード…?ってぇ、あの…もしかして、ウィドの旦那の事で?」 兵の青い瞳が、初めて疑問の表情を顕わにしながら彼を見た。眼光は鋭く、咎められたような気分になったギアッロは思わず身をこわばらせる。 「お前…奴の知り合いか何かか?」 「え、へ、へぇ。まぁ…その、旦那ならついさっき…」 「ウィドなら今日はもう街から出たぜ。丁度、北の川辺に向かってる頃だろうよ。」 まさか盗みがバレて捕まった等とは言える訳もなく。答えあぐねているうちに、親方が返事をして店の外を指差した。それに兵は僅かに溜め息をつく。 「…そうか。分かった、行ってみよう。失礼した。」 小さな角度正しい会釈をして、すぐさま踵を返すその人の背を追い、ギアッロは思わず配達の荷を抱えたままカウンターから出た。 「ま、待ってくれ、ええと…兄さん!アンタ、ウィドの旦那の知り合いで?」 「 …。」 扉の取っ手を掴んだまま、振り返ったその人の顔は一瞬、店内で閃く刃よりも鋭く見えた。 「―――ただの同業だ。」 それだけ言い放って、足早に出て行ってしまう。その後をやはり追うように、ギアッロはダニーの鎖を解いて共に飛び出した。 すると、細い細い、笛のような音が耳に聞こえて瞬時。 大きな何かが、店のすぐ目の前を跳ねるように横切って、彼らは飛びのくように立ち止まった。 眼前を行き過ぎる、蜥蜴のような細身の体躯。鞭のようにしなる尾。 見れば、先ほどの兵を乗せて、乗用竜が風を切り足早に駆け去っていく。 否。鱗は見慣れたものよりも青緑に近く、何より見た事も無いような重厚かつ冴えた銀の乗用具がその胴を覆っていて、一番の特徴は見えなかったが。 特有の細面の頭上に、白い角が二本、翻るのが過ぎる時に分かった。 一度襲われたそれを、ギアッロが見間違える筈は無かった。 乗用竜、ではない。翼は仕舞われているが、軽やかなあれは。 「… …飛竜(ドラゴン)…!」 驚いて声を上げる彼を置いて、竜と主人はただの蜥蜴の顔をして走り去って行った。 なるほど。どうりであれでは普段、見かけた事も無いと思った筈だった。翼が見えぬというだけではない、あんな立派な様相の重装乗用竜は、歩いているとすれば中央か、あるいは瑠璃通りでもなければ。 色々と混乱して呆けている後ろから、親方も顔を出して、共に駆け出した竜の背を見送って呟く。 「いつ見ても立派な出来だ。われながら惚れ惚れするねぇ…どうだ? あの竜騎士(ドラグーン)専用の重装具はな、ウチを中心に 老舗工房じゅうで合作しなけりゃ作れん、一級の特注品だぞ。」 「ぃ…え、ええ!?アレ、親方が!!?」 降ってきた言葉に振り向けば。 髭をたたえてニヤリと笑う誇らしげな顔があった。 「一応専門家の魔術紋も要るからな。手掛けられるのは何十年に一度っきりでよ。」 「…は。てか、んな事より…同業って、やっぱ、旦那ぁ…騎士様なんじゃねえか…」 「そんな事とは何だ、そんな事とは。自慢し甲斐の無ぇ奴だな、ったく… …それより、お前よぉ。 ―――アイツが兄さんなんて呼べるタマに見えたか?」 「…へ?」 誰もいなくなった道の先を指して問われた、その意味がしかしどういう意図か分からず。ギアッロはいつもの間抜けな返事をした。それに返ってきたのは、親方の呆れた声。 「その鈍さじゃあなあ…やっぱりお前、何も分からんままかもしれん。」 やけに真顔のそんな言葉で。 そのまま親方は、何事も無かったかのように店に戻ってしまう。 「え…ち、ちょっと、どう、どういう事だよぉ!?親方ぁ―――っ痛っでぇ!?」 思わず追いかけて店内に戻りかけた彼の足に。 とうとうしびれを切らしたダニーが、がっつりと食いついた。 昼下がりの工房通りに悲鳴が響く。 その日からしばらく、足の歯型は取れなかったという。
https://w.atwiki.jp/ocg-o-card/pages/5240.html
《トゥーロの太陽剣》 装備魔法 光属性・戦士族のモンスターのみ装備可能。 装備モンスターの攻撃力は800ポイントアップする。 このカードを装備した「武装皇帝ギルガメッシュ」が戦闘を行う場合、 相手は攻撃宣言時からダメージ計算終了時まで魔法・罠・効果モンスターの 効果を発動することができない。 part14-532 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/mbga_seiya/pages/492.html
[黄金の遺志]氷河 タイプ テクニック 必要コスモ 15 初期攻撃力/防御力 4600/4150 初期総パラメータ 8750 最大攻撃力/防御力 11500/10375 最大総パラメータ 21875 必殺技 凍気の拳 効果 全タイプの攻 特大アップ 【解説】 窮地に現れた水瓶座の黄金聖衣を身にまとい、再び小宇宙を燃やす氷河。永遠の静寂を司る氷の闘技は、聖衣に宿る師の遺志を受け、太陽さえも凍えさせる。 [黄金の遺志]氷河+ タイプ テクニック 必要コスモ 15 初期攻撃力/防御力 5520/4980 初期総パラメータ 10500 最大攻撃力/防御力 13800/12450 最大総パラメータ 26250 必殺技 凍気の拳 効果 全タイプの攻 特大アップ MAX覚醒時 初期攻撃力/防御力 7820/7056 初期総パラメータ 14876 最大攻撃力/防御力 16100/14526 最大総パラメータ 30626 【解説】 窮地に現れた水瓶座の黄金聖衣を身にまとい、再び小宇宙を燃やす氷河。紫龍と共に、太陽神に仕えるコロナの聖闘士の筆頭へと凍気を込めた拳を放つ。
https://w.atwiki.jp/arcoiris/pages/165.html
扉は無造作に開かれた。だが無遠慮と言うわけでもないだろう。確認の声はあったし、何より声の主はこの家の主人なのだから。 部屋に入ってきたのは、薄紅がかりの金糸に蜂蜜の瞳をした瀟洒な身形の青年──ヴェイだ。今日の服装は先日の生きた影を織り上げたような三つ揃えではなく、白いリネンの長袖シャツとベージュの上着、ズボンというラフなもの。その為かヴェイ本人からは以前に感じた寒気と違和感はもう感じられない。代わりに護衛なのだろう、ブルネットの髪をした青年がひとり、影法師のように静かにヴェイに付き従っている。 ヴェイと同い年か少し下──二十を少し超えた程度に見えた。夜の影のような濃紺がかった黒髪に清潔なミルク色の肌。此方にはさして興味のない様子で伏せられた瞳は重めの睫毛に縁取られる紫水硝子。人の顔の美醜はさして気にならない性質の俺の目にも、際立った容貌の持ち主であると感じられた。 つくりものめいた清楚な面立ちと真っ直ぐな姿勢、隙のない身のこなし。衣類は黒羅紗で誂えたシンプルなものだが、端正な器量が相俟って華の代わりに品がある。奔放で軽快な印象のヴェイと並ぶとブルネットの彼の方が貴公子然としても見えたが、一歩分引いた立ち居地と周囲に巡らせる自然な警戒がそれだけで印象を終わらせない。この青年は獣なのだと直感的に思った。外形は大人しげですらあるのに注視すれば威圧感と身震いが付き纏う。おそらくはあの──影の獣。ヴェイが親しげに相棒と呼んだ、リオンという生き物が黒髪の青年の正身だろう。紹介されたわけではないが何となしに肌で感じる。そうではないか、と。 力のある人外がひとのかたちを取るのはさして珍しい事例ではない。服のかたちを取るよりは余程ありふれた話だと思う。 何にしろヴェイと彼に挨拶するのが優先だろうと思考を早々に切り上げ、私はぺこりと会釈して見せた。ヴェイはひらひらと片手を揺らして挨拶代わりとしてくる。青年のほうはヴェイの仕草をちらりと眺め見た後に静かな目礼で返してきた。後は特に何か口を挟むでもなく佇んで、遣り取りを見ている様子であった。それが常態なのか寡黙な護衛の方を見て少し笑った後、ヴェイはすぐに私たちの方に視線を向ける。そして、軽い調子で口を開いた。 「病人の寝てる部屋が随分にぎやかじゃねぇのって思ってたケド。やっぱお前が起きたからだったのな。──おはようさん、フィロ」 「おはよう、ヴェイ。別に邪魔と言うことはないぞ。確かに話しこんではいたが、丁度今貴方の話が出たところだったよ」 「そっか? 若い女の子に熱ーく抱きしめられちゃったりしてるからよう。イイ雰囲気だったんじゃねえの?」 にししと実に楽しそうに笑ってヴェイは軽く肩を竦めて見せる。 冗談混じりに言われて、そういえばミステルに抱きつかれたままだったと思い至った。 イイ雰囲気、などと言われるとは思わなかった。ミステルは俺に取っては妹のようなものなのだが、他から見ると男女の仲のように見えたりするのだろうか? 「いや、それはミステルに失礼ではないだろうか?」 言葉をヴェイに投げつつ、ミステルへと視線を落とすと慌しく離れていく。それからぷうと頬を膨らませてミステルはヴェイを睨み抗議した。 「もう! ヴェイってばからかわないで欲しいのよ。若さまとミステルはそういうんじゃないのよ!」 「わかってるって。ちょこっとひやかしただけだろ。あんまり怒るとかわいい顔が台無しだぜ、レディ?」 「そーいうのが、からかってるって言うのよ!」 猫のような身のこなしでするりと近づいてきたヴェイが、ぽんぽんと子供にするみたいにミステルの頭を軽く撫でて宥める。ミステルは少し顔を赤くしたかと思うと、勢いよくかぶりを振った。 一週間の滞在の間にミステルとヴェイは随分と親密になっているようだ。ミステルの態度のくだけ具合は、地下の仲の良い面々といる時に近い。 とはいえ、そろそろ助け舟を出すべきか。ヴェイは先祖のロゼと少しばかり近いところがあるように見える。仲の良い子、気に入った子は構い倒す、そんな気質の持ち主なら、放っておくともう暫くミステルを弄り回しそうだった。 私は口を開きかけ──たが結局何か言う前に閉じた。私が口出しするより早くにヴェイは再度ミステルに伸ばそうとした手を引っ込めていたからだ。見れば、ヴェイの服の袖を、ブルネットの髪の青年が引き留めている。言葉はなかったが、物言いたげにバイオレットの視線が蜜月の顔役に注がれていた。 「……悪い悪い。そうだな、リオン。部屋に来た本題、忘れちゃいけねえよな?」 ヴェイが振り返って青年を呼ぶのに使った名前は、やはりあの獣のものだった。言葉なしに意思の遣り取りをしているらしい様子も同じ。同一人物で間違いないようだ。 暫くヴェイは彼の方を見て、俺たちには聞き取れない遣り取りをしていたようだが、最後にウインクひとつをしてから、俺たちのほうに向き直った。小さく咳払いをひとつ。また口を開く。 「コホン。脱線しちまいそうになったけど、改めて。目覚めてくれて安心した。いきなりぶっ倒れたからビックリしたぜ。お前んトコの剣たちは地上の医者に見せても無駄だって言うしよう。だからって放置もできねえし。とりあ えず家に運んで……さあどうするって所でミステルが来てくれたわけよ」 「ふふーん、地上のお医者様じゃ若さまの手当ては難しいのよ。事情がわかってないと駄目だもの。王さまから預かったものでさささーってミステルがお薬作ったのよ。リリアさまに色々習っておいてよかったのよ!」 ミステルが再度胸を張る。薬草や霊材の扱いに長ける魔女らしく、ミステルもまた薬師としての腕前はいっぱしのものだ。リリアローゼを師事していることもあり、本職の医師ほどとはいかねども、医療や看護に関しては素人よりずっと信頼が置ける。ミステルがいなければ俺はもう少し長く此処で眠る破目に陥っていたかもしれない。 「なんというか、俺は重ね重ねミステルには足を向けて寝れんな。ヴェイにもだが」 「俺は別に当然のことしたまでだし、気にしなくて良いけど。ともだちは冗談抜きにしても大事にしてやれよ。……フィロ、お前は自分で思ってるよりずっと回りに大事に思われてる。倒れたとき、駆けつけてくれる誰かがいるって、幸せなことだぜ? ……世の中には、そういう繋がりを得たくたって得られない奴もいるんだからな」 金色の双眸に真面目な光を点してヴェイは言った。一瞬だけ彼は俺の耳元に唇を寄せた。 「お前は十分許されてるよ」──ミステルには聞こえないように囁かれた内容は、Bar"髪長姫(ラプンツェル)"でヴェイと二人で交わした話を踏まえてのものだった。 俺の弱さ。何時だって何処かで抱いている不安。それは易々と消せるものではないけれど──こうして俺を案じてやってきてくれたミステル。心配してくれた父さまの思いを目の当たりにしてなお、ヴェイの言葉に否定を返すことは出来ようはずがなかった。 大事であれぱあるほどに失うことに、離れることに怯える。不安はきっと、消えない。それでも、信じたい──信じたいのだ。本当は。誰よりも何よりも、大切な人たちのことを。 俺はヴェイへと頷いて返す。与えられる幸福を、無碍にしてはならない。感謝したい。心の澱は底にあれども、未だいているこの気持ちは本当だ。 「……俺は果報者だな。ミステルに──みんなに、感謝している」 誠心誠意まごころを込めてそう口にした。言葉だけで全てが伝わるとも片付くとも思わぬけれど。こうして思っていることは言わなければ伝わらない。 「いいのよ、若さま。もういっぱいありがとうって言って貰ったのよ。若さまが元気になって笑ってくれると、ミステル嬉しいのよ。心配してた"黒帳"や"六道薙"もきっとそうなのよ」 ミステルはゆるゆると首を横に振った後、壁際の剣たちを振り返り見て言った。その言葉に同意するように"黒帳"たちが頷く。 《そそ。坊が気にしすぎる方が困るってものでさ。何時も通りにして下せえよ》 《ミステル嬢やヴェイバロート殿への感謝は大事なことですが、我らに限ってはお構いなく。主を案ずるは剣にとって当たり前のことです、我が主》 「全部当然って思ってんのも腹立つけど、殊勝がすぎんのも考え物だぜ。程ほどで良いんだよ。俺の半分くらいにでも気楽にな」 皆の言葉があんまり優しいから困ってしまう。ああ、俺はやはり甘やかされていると、思う。 でもそれにまたありがとうと言ったりしたらきっと限がないから、俺は少しだけ目元を擦った後なんでもないかのよう、話を続けることにした。 「そうする。ええと……色々と見苦しい所を見せてしまった。話を返るが、俺が倒れた事情については……どの辺りまで話を聞いている?」 「詳しいことはお前が目覚めてから聞いてくれって言われてるから全然聞いてねえ。とりあえずヤバイ病気とかじゃあねえんだろ?」 「ああ。見られてしまった以上は素直に白状しておくが、アレは、俺の弱みで……なんというか、一月か二月に一度くらいああなる。父さまの、古竜の眼の副作用とでも言えばいいだろうか。力を使いすぎると、竜の部分が強くなりすぎて蝕まれるのだ。暫く休めば落ち着くし、大体は前兆があるので此処まで酷いことにはならないのだが。少々間が悪かった……申し訳ない」 「俺に言っちまっていいのか? なんて、意地悪言って試すのは止めとく。迷惑かけられたとかは思ってねえし吹聴もしねえよ」 「そう言われると助かる。……いや、そもそもヴェイは言っていいことと悪いことの区別はついていると思っているが」 「信頼して貰えるならありがたいこった。ま、一通り片がついてからの体調不良で良かったわ。もう完全に治ってんのか?」 口角を上げて軽い笑みを刻んだあと、僅かに首を傾げたヴェイの視線は俺の顔の左側に注がれている。 全快とは言えなかったが、それでも身体を動かせる程度に回復しているのは確かであったので、俺は素直に現状を説明して返した。 「ミステルの薬のおかげで、痛みはもう殆ど引いている。本調子とは行かないが、日常生活を送るのに支障はあるまい。長いことすまなかったな。直に出て行く。私だけでなくミステルも魔剣たちもすっかり世話になってしまったそうで……本当に助かった。ありがとう」 ぺこりと頭を下げて後、視線を部屋内に巡らせる。着替えや荷物がどうなっているかは、"黒帳"たちに聞けば把握できるだろう。気懸かりと言えば宿泊予定だった宿の方がどうなっているかという所か。 何も言わずにこちらに来てしまった形だ。と言うことは契約不履行やらで迷惑をかけてはいないだろうか。気になる。 そんなことを考えながら立ち上がろうとしたらヴェイに押し留められた。 「待った。流石に起きたら速攻出てけとか言わねえし。うちに運んだ後に、元々お前がとってた宿の方は解約しちまってるし……もう少しゆっくりしてけよ。元々会談の後は此処に案内するつもりだったんだ。休暇中宿を転々とすんのも落ちつかねえだろ? このまま俺ん家使えば滞在費の節約にもなるんじゃね?」 驚いてぱちりと片目を瞬いた俺に、ヴェイが口にしたのは俺の心配を払拭する情報であり、申し訳なくなるくらいに好都合の提案だった。 「それはありがたい話だが、しかしそう何時までもお世話になるわけには……」 「病み上がりが遠慮するなっての。一週間も一ヶ月もかわらねえよ。部屋は余ってるし。元々この屋敷は先々代からの持ち物でよ。だだっ広いのに使わねえのも勿体無いし荒れるから、親父の代からは信用できる身内向けに宿泊先として開いてんのさ。下宿代わりにしてる奴もいるし、ちょくちょく足を運んでくれる常連さんもいるんだぜ」 確かにこの客室は、下手な宿の部屋より余程綺麗に整えられて寛げそうな場所だが、だからこそこのまま好意に甘えていいのだろうかと悩んでしまう。 言葉を捜して沈黙した俺に、次に声をかけてきたのは"六道薙"とミステルだった。 《坊、お言葉に甘えてもいいんじゃねえですかい? 蜜月の顔役殿のところなら慣れねえ宿暮らしより安心でさあ》 「ミステルもヴェイが良いって言ってるなら、若さまこのままお泊りさせてもらえればいいと思うのよ。ヴェイお料理上手なのよ? お仕事忙しくない時はみんなにご飯作ってくれるのよ」 ……ミステルは餌付けされているのだろうか? そこそこ味に五月蝿いミステルが上手だと太鼓判を押すのだ。ヴェイの料理の腕前、少し気になるな。 「援護射撃ありがとよ、お二人さん。もちろん、無理にとは言わねえけど……正直なところ言わせてもらうと、また連中の襲撃があるかもしれねえし、眼の届く所に出来ればいて欲しいわけよ。だから、別に宿取るとしても"蜜月(ハニームーン)通り"内で頼むわ。万一があったら下に顔向けできねえもん」 ふたりの言葉を受けてそちらに軽く片目を瞑って見せた後、ヴェイはまた神妙な顔をした。「襲撃」という単語に自然と身が引き締まる。 思い出されたのは、倒れる前にヴェイを襲った黒衣の襲撃者たちのことだった。 「……やはり、あの黒服たちは件の?」 「ご明察。関係者だった。とはいえ、流石に本体に足がつくような情報は握ってなかったけどな。「沈黙の輪」の信者だってのはガチだ。ひとまず眼ェつけられてんのは俺だけだろうけど、どっからあの場に居合わせたとかそういう話が漏れるかわからない以上、暫くは様子見してぇのよ。……悪いな」 苦笑しながらヴェイが紡ぐ声は僅かに苦いものを含んでいる。私は少し考え最終的には首肯をした。 「……。……そういう事情ならば、暫く厄介になる」 《皇子、僭越ながら言わせて頂ければ、『特区』にお戻りになるという選択肢もあるかと思いますが?》 俺の回答を聞き、沈黙を守っていた"黒帳"が意見を口にした。黒騎士の姿を取る魔剣の言う案も一理ある。だが、俺はそれを却下した。 「襲撃を警戒して早々に引き上げた、となると余計な心配をかけてしまうやもしれぬ。それに、元々「沈黙の輪」絡みの件はヴェイに協力すると約束しているのだ。何かあった時、地上にいる方が即座に動けるだろう?」 《……本当に良いのですか?》 "黒帳"の言わんとしていることは何となくわかる。俺が地上で長期滞在を続ければ不安定になるのではないかと案じてくれているのだ。 危機があるという建前があれば、早々に帰還しても、休暇を作ってくれた父さまたちへの面目が立つ。 だが、それは甘えだ。俺を助ける為に、父さまの願いを聞く為に、地上への恐怖と身の危機を押して市街まで出てきてくれたミステルの勇気。強さ。 それを目の当たりにして、ミステルをただすごいと、羨ましいと済ませてしまうのでは余りにも繊弱に過ぎる。 「良い。気遣いは無用だ、"黒帳"。休暇が明けても、これからはもう少し頻繁に、上と下を行き来するようになりそうだしな」 「沈黙の輪」や「闇色の王」の動きについて知ろうとしたり、気をつけるつもりならば、『特区』に篭りきりとはいかない。 大事な場所を守る為にも、俺はもう少し地上とその情報に明るくなっておく必要がある。 俺だって大切な人たちの為に、もう少し頑張れるはずだ。怖くない。大丈夫。 地上で暫く過ごしても、頻繁に出入りしても。父さまやロゼや『特区』の皆との繋がりが直ぐに断ち切られるわけじゃない。 誰かが何か言っても俺の家は、居場所は『特区』なのだから。──そう、心の中、己に言い聞かせる。 「ありがとさん。うちを拠点にしてくれるのが一番警戒しやすいし、守りやすいし、助かるぜ。……ああ、ついでだ。これからも地上に来る時は言ってくれりゃ俺ん家使ってくれていいからよ」 俺の内心の決意を察したかのように、ヴェイは柔らかい表情になってぽんぽんと頭を撫でて来る。 微笑ましいような安堵したような表情が何時もより狭い視界に入ってきて、気恥ずかしくなりついつい頭を横に振った。 先刻のミステルと似たような反応になってしまって益々恥ずかしい。少し視線が下がる。 「ちゃんと滞在費は払う。父上からそれなりの金銭は預かっているのだ。甘え過ぎる訳にはいかぬ」 「貸しは作らせてもらうに越したことないんだけどな。ま、そのほうが気持ちが楽なら貰っとくけど……相場よりお安くしとくぜ。──で、だ。落ち着いたところで一個質問。今夜は何が食いたいよ?」 立てた指を軽く突きつけてヴェイが尋ねてきた。一転して明るい声音だ。小難しい、面倒くさい話は此処までと区切るように。 それを横で聞いていたミステルが「はいはーい」と挙手して自己主張する。 「ミステルもリクエストしたいのよ。いい?」 「オッケーオッケー。今日の晩御飯はフィロが目覚めた記念だ。豪勢に行くからよ。みんなの意見もらう方がいい。ミステルも好きなもんドウゾ?」 ヴェイが意見を受け入れる様子を見せると、ミステルは嬉しそうに表情をほころばせた。余程ヴェイの料理を気に入っているらしい。 「じゃあミステルは煮込んだハンバーグがいいのよ。目玉焼き載せた奴は若さまもすきなのよ!」 「み、ミステル! ……まあ、否定はしないが」 子供じみた料理の好みを暴露されてしまうと少し頬に朱が上るが、さりとて此処で変に否定しすぎるのも大人気ない。結局肯定する形になる。 「なら目玉焼き載せのハンバーグは決定だな。ほら、フィロも気軽に言っとけって。何が食べたい?」 「…………なら、氷菓が、食べたい。"髪長姫"の、夏蜜柑を使った奴……食べ損ねてしまったから」 重ねて問われれば、意地を張って隠すことでもなかったので──素直に食べたかったものを口にした。 良いだろうかとヴェイを窺い見ると、意外なところが来たと言いたげな楽しそうな蜜色と目が合った。 「さりげに楽しみにしてたのネ。なら、店舗の方から取り寄せるかな。あとは──リオンはシチューが良いだろ? "黒帳"と"六道薙"はなんかあるか?」 相変わらず寡黙に控える黒髪の青年に確認を取った後、ヴェイは魔剣たちにも自然に尋ねている。この分だと一週間の間に、ミステルだけでなく"六道薙"たちも随分とご馳走になったに違いない。 剣たちは別段、普段は何かものを口にする必要はないのだが、精霊体を具現している間は食事を取ることが可能だ。味覚も擬似的に備わるので、美味い不味いを感じられるし、食の好みもある。 "六道薙"は見た目に違わず辛党で、"黒帳"は薄味でさっぱりしたものを好んでいる。食べたものは純粋な力に変換され彼らの糧になるので、全くの娯楽と言う訳でもない。 《某は食後に一杯、きゅーっと果実酒のひとつも相伴に預かれれば満足でさ。あんまり辛いモン頼むと坊や嬢が食べれなくなっちまう》 《我の好みと言うか、皇子は起き抜けゆえ、胃に優しい粥辺りを所望したいのだが……》 「酒は了解。なんかいい奴空ける。腹に優しいモンは昼飯で受け付けるわ。フィロ、そもそも今空腹じゃね? 思いっきり話しこんだけど、ずっと寝っぱなしだったし、なんか腹に入れないとそろそろ辛いだろ?」 話題がこちらに帰ってきて、そういえば腹が空いていると意識する。 今まで状況把握に忙しかったが、一度空腹を自覚してしまうと途端に腹の辺りが疼くのだから人間の身体という奴は本当に単純に出来ている。 「そうだな。申し訳ないが、何か頂けないだろうか……?」 皆のいる前で腹の虫が鳴くという自体は避けたかったから、大人しく空腹を訴えた。 「任せとけって。本番は夕食だけど、昼飯もご馳走しちゃる」 するとヴェイは俺の手を取って、自然に引く。促されて立ち上がり、俺の動きを見てから歩き出したヴェイにそのまま続いた。 影のように寄り添うブルネットの髪の青年──リオンもヴェイに合わせて動く。 「じゃあ、食堂に行こうぜ? リストランテ・ベイル開店な。ミステルたちも昼まだなら来いよ。まとめて作る方が楽だからさ」 冗談めかして笑った後、ヴェイは入り口のところで振り返って一度手招き。 「安心したらおなか空いたのよ。ミステルもごはん!」 《折角だから頂きやすかね。テーブルに着く人数は多いほうが美味いってもんでさ》 《……あまり食い意地を張るものでないぞ、"六道薙"。皇子に恥をかかせぬように》 メヘーと、それまで静かに丸くなっていたドリィも立ち上がってミステルについていく。 なんだかんだで全員一緒に来るらしい。賑やかな昼食になりそうだ。 こんなに大勢で食事をとるのは随分と久しぶりな気がする。楽しみだ。心が躍る。 そうだ。無駄に不安に思うことなんてない。地上だって悪くはない。 此方で暫く過ごすのだときちんと決めた、先ほどの決意を思い返す。 大丈夫だ。此方でも俺はひとりじゃないのだから。 何処にいたって、本当に大事なものは見失わないのだから。 歩くような速さで少しずつ前へと進んでいこう。 どんなに焦っても、羨んでも、一足飛びに遥かな何処かにたどり着くことは出来ない。自分のちからで一歩ずつ目指していくしかないのだ。 こうして、俺の地上滞在は──もう一週間を寝て過ごしてしまったけれど──、幕を開けたのだった。
https://w.atwiki.jp/genesisgarden/pages/190.html
名前:大地の太陽-ラー 所属:灰 召喚:X 神性:解放 速度:4 攻撃:6 防衛:6 解放条件 自軍戦域の「ラー」1体と自軍戦域の所属:黄を持つ召喚3以上のユニット1体を封印する。 効果 リーブフェイズ開始時、自軍前衛にアクト以外のユニットが存在していれば自身を冥府に送る。 自身が神格解放または召喚された時、自軍戦域に存在する速度4以外のユニット全ての速度を4にして、 元々の速度が4のユニット全ての攻撃を+1する。 フレーバーテキスト 「我らが威光を称えぬ者に、太陽は決して味方しない」 解説
https://w.atwiki.jp/bravefrontier/pages/37.html
黄金の眠る地 土日ダンジョン。土曜日・日曜日にゲートの狭間でLv1からLv3まで開催される。黄金の看板に偽りなく、現段階では最大の金銭効率を誇る。 ジュエルゴースト・ジュエルキング・ジュエルゴッドを倒すとゼルの宝箱をドロップする。ジュエル系のたまにドロップする換金ユニットを売却することで さらなる儲けを見込める。その代わりにジュエル系以外のユニットもアイテムもドロップはしない。 火水雷樹の四属性のモンスターが出現する。ただしジュエル系のモンスターは光属性である。 ジュエル系のモンスターは弱いのでゲートの狭間の同レベルのダンジョンと比べても難易度は低い。 名前 消費体力 バトル数 獲得経験値 敵ユニット ボス 黄金郷Lv.3 30 10 4200exp [火] レッドコーム[火] オルトロス[水] サバキン[水] ラミア[樹] ボレヴィーク[樹] フェアリー[雷] エアロー[雷] ミノタウルス[光] ジュエルゴースト[光] ジュエルキング[光] ジュエルゴッド (稀) [光] ジュエルゴッド※以下の中の一種類がランダムに二体[火] イフリート[水] 海竜レグトス[樹] エント[雷] ジン 備考 宝箱をただ開いていくだけでクリア一回につきおおよそ50000ゼルを入手できる。ジュエルゴッドがユニットをドロップした場合には100000ゼル以上をも狙える。ボスのジュエルゴッドはバトルの中間にもまれに出現する。ジュエルゴッドはBBを使わないので良心的な強さではあるものの随伴している二体の方は同レベル帯のボスの例に漏れず全体攻撃のBBを頻繁に使うのでPTが弱いうちは決して油断しないこと。 説明 世界的通貨「ゼル」。その原料とも言える至高のモンスターたちが大量発生する究極のダンジョン。 名前 消費体力 バトル数 獲得経験値 敵ユニット ボス 黄金郷Lv.2 20 7 1700exp [火] オルトロス[水] ラミア[樹] フェアリー[雷] サイクロプス[光] ジュエルゴースト[光] ジュエルキング [光] ジュエルキング 他 2体 備考 - 説明 世界的通貨「ゼル」。その原料とも言えるモンスターが大量発生する至福のダンジョン。 名前 消費体力 バトル数 獲得経験値 敵ユニット ボス 黄金郷Lv.1 10 8 300exp [火] ゴブリン[水] マーマン[樹] マンドラゴラ[雷] ハーピー[闇] スケルトン[光] ジュエルゴースト [光] ジュエルゴースト 他 2体 備考 - 説明 世界的通貨「ゼル」。その原料とも言えるモンスターが生息する夢のダンジョン。