約 14,822 件
https://w.atwiki.jp/saikyoproject/pages/35.html
八式シギ / Twitter
https://w.atwiki.jp/kinsho_second/pages/3002.html
御坂と御坂の周りの世界を守るこぼれ話 中編 ミ妹「はい、休憩終わりですよ、とミサカはパンパン手を叩きながらこの場は仕切らせていただきます」打止「はー、ってミサカはミサカはちょっとしょんぼりして返事をしてみたり」番外「でも、一〇〇三二号は上位個体を除けば妹達の中だと一番年長だし、こういう役割は似合うね」一方「…………サラっと、俺に精神攻撃仕掛けるたア、さすがだな…………」上条「ちょっと待った! 俺、まだ立てないんですけど!?」ミ妹「…………だから、休憩を打ち切ったことに気付いてください、とミサカはジト目を向けます」打止「ふふっ。今、お姉様が目を覚ましたらどうなるか見てみたいなー、 ってミサカはミサカはまだ気絶したままのお姉様の顔を覗き込んでほくそ笑んでみる」一方「言っとくが、それはずっと休憩が終わらない、ってのと同意語だ」番外「だよねー、なんたって愛しのヒーローさんのキンタ○ク――――」上条「いやいや! 膝枕って言おうぜ!? 曲がりなりにもお前も女の子なんだからさ! しかもお前と打ち止めが強引に進めたんじゃねえか!!」番外「タマがねえ…!! チ」上条「言わせねぇよ!? あと、思いっきりあるし!!」ミ妹「下品な女だ……!、とミサカは番外個体に対してエリートな王子っぽく感想を述べます」一方「テメェら打ち止めの前で下ネタとかすンじゃねェよ!!!」美琴「ん……」打止「あ、お姉様、目が覚めたみたい、ってミサカはミサカは頬杖ついて寝転がってお姉様と視線を合わせてみたり」美琴「アレ……? 私、どうしたんだっけ……? 記憶が曖昧で…………」ミ妹「大丈夫ですかお姉様、とミサカは素早くお姉さまに駆け寄り肩をお貸しして立ち上がらせます。 おそらくお姉さまは何か恐ろしい目に合ったので、脳がその記憶が精神に支障を来たすと判断して封じ込めたのだと思います、 とミサカはお姉さまを気遣います。人はとてつもなく怖いことがあると無意識にその記憶を封じ込める機能が脳に備わっています、 とミサカは人体の神秘をお伝えします」美琴「あ、そう言えば聞いたことあるわね……うん。ありがと……ん? 何か、後ろで盛大な物音がしたような、って、アンタ何やってんの? でんぐり返りを失敗したような格好して。首痛めるわよ」上条「……………」一方「なるほど。その手があったか」番外(ちぇっ、一〇〇三二号って結構えげつない真似するんだ)打止(ぶー。強制コードで一〇〇三二号の行動を止めておくんだった、ってミサカはミサカは心の中で頬を膨らませてみたり)ミ妹「二人とも、何か言いました? とミサカは至極冷静で涼やかに問いかけます」打止&番外 「「!!!!!!?! な、何でもないよ何でも!?」ってミサカはミサカはぶんぶか首を横に振ってみたり!!」一方「とりあえず、これで続きを始められそうだな」美琴「ほら、アンタもいつまでもそんなところで愉快な格好してないでさっさと立ちなさいよ」上条「……………まあいいけど……どうせ不幸な目に合うのはいつものことだし…………」 白井黒子の乗る学バスは――――一方「略して、『黒子のバス』…かァ……」全員「「「「「………」」」」」一方「………」全員「「「「「……………」」」」」一方「……ンだよ!! たまにゃァ俺がボケたっていいだろォが!!!」上条「あ、いや…それは別にいいんだけどさ……」美琴「始まって一発目のネタがダジャレかよって言うか……」ミ妹「しかもいきなりアクセル全開だったもので、とミサカは引きながら答えます」番外「急にキャラにない事すんなよハゲ」一方「じゃァもォいいよ!!! もう二度とボケねェ!!! つかハゲてねェし!!!!!」打止「ミ、ミサカはいいと思うの!ってミサカはミサカは精一杯ハゲましてみる!」 彼女の名前は初春飾利。白井と同い年だが、低い背と丸っこい肩のラインのせいか年下にも見える。セーラーの夏服すら似合わない中学生というのもかなり珍しい気がする。黒の髪は短めで、薔薇やハイビスカスなど、花を模した飾りをたくさんつけていた。遠目に見ると派手な花瓶を頭に載っけているみたいだ。美琴「え!? あの初春さんの頭飾りって単なる造花だったの!?」上条「いや、ふつー造花だろ。つか、単なるって何だ?」美琴「あーうん。佐天さんから聞いてたんだけど、初春さんの頭のやつって実は地球外からの侵略者だとかで、しかも、その花は周囲の人間にも次々寄生して仲間を増やしていくって都市伝説があったのよ」一方「いや、マジで語られてもな。つーか、そんな眉つば信じるンじゃねェ」ミ妹「そう言えば、お姉様。お姉様の髪留をいつからそれに変えました? とミサカは素朴な疑問を投げかけます」美琴「ん? そう言えばいつからだったかな? 気付いたらいつの間にか付けてたというか」上条「…………それ、花の形してるよな?」打止「…………えっと、なんだか立ち入ってはいけないような気がしてきたんだけど……ってミサカはミサカはちょっと恐れ慄き始めてみたり」美琴「え? でも私だけじゃないわよ。さっき、名前を出した佐天さんの髪飾りも花の形してるし」上条「…………お前と佐天さんもこの子の友達だったよな?」美琴「夏休み最後の日こぼれ話の時にそう言ったじゃない」上条「…………」一方「…………」ミ妹「…………」打止「…………」番外「……わっ!!」上条&一方&ミ妹&打止 「「「「!!□☆#$%&!!¥?!!!!×@@@@!?!」」」」番外「ギャーッハッハッハッハ☆ 第一位そのリアクション最高だよ!! 腹いてー!! ひーっひっひっひっひ!!」一方「テ、テメエやけにおとなしいと思ったら……このクソ女……!」 「で、何の用ですの? 風紀委員なんて山ほどいるくせに、わざわざこのわたくしを呼ばねばならないとはどういう事ですの?」「うーん。冷静に考えると絶対に白井さんでなければならないというほどではないような」「……、わたくしがお姉様とお買い物をしていたのを知っていたくせに、そう思うのならもう少し違った態度を取ってよろしいんではないですの?」打止「ばんざーいッ!! ってミサカはミサカは諸手を挙げて喜んでみる―― って、いたたたたたたた、ってミサカは突然襲ってきたこめかみの痛みで眉間にしわを寄せてみたり!!」ミ妹「何で両手を挙げて大感激なんですか? とミサカは無表情で最終信号のこめかみに両の拳を当ててぐりぐりします」上条「なあ、御坂。何で打ち止めは万歳大喜びで御坂妹は涼やかに激怒してんだ?」美琴「な、何で私に聞くのよ!?///」上条「え? だって、一方通行はどことなく御坂妹をギスギスした瞳で睨んでこっちの声が耳に入らなさそうだし、番外個体からまともな答えを得られるとは思わんからだが」番外「ひっどー。ヒーローさん。そんな言われた方したらミサカのガラスのハートが木っ端微塵なっちゃう」美琴「防弾ガラスを木っ端微塵にしようとしたら相当な量の爆薬がいるわよ」上条「悪かった。じゃあ番外個体でもいいや。打ち止めと御坂妹の今の感情の理由を教えてくれ」美琴「な、何でその子に聞くのよ!?」上条「え? だって、お前、教えてくれそうにないじゃん」美琴「そ、それは……その……///」番外「いや~~~単純に最終信号は誰かさんの、ある意味恋敵を遠ざけてくれたたことを喜んで、 一〇〇三二号は恋敵の誰かさんをなんとか変態の魔手にかけたかっただけだからだよ」美琴「ちょ、ちょっと!!?!///」上条「?????????? さっぱり分からんのだが?」番外「だったら聞くなよ、ってさすがのミサカもおねーたまに同情したくなっちゃった」 彼女達は、共に同じ中学一年生だ。上条「………」美琴「どうしたの? 何か考え込んじゃって」上条「…なぁ、前にここに来てくれた佐天って子も中一だよな?」美琴「そうだけど…それが?」上条「で、美琴と食蜂も同じ中二、と」美琴「……何が言いたい訳…?」上条「いや…世の中、不公平だな~と思って……」美琴「何と何を見比べて【そうぞうして】そう思ったこの野郎!!!」打止「でも確かに不公平かも! ミサカは上位個体なのにミサカだけ体が小さいし!ってミサカはミサカは憤慨してみる!」番外「でもミサカ達の世界って、妙に大人びた人多くない? 中学生、高校生で何でみんなあんなに落ち着いてんの? 普通もっと馬鹿みたいに騒いでるもんじゃないの?」ミ妹「おそらく環境のせいではないでしょうか、とミサカは推測します。 治安があまり良くはありませんので、のほほんと生きてはいられないのでしょう、とミサカは結論付けます」上条「そりゃ暗部寄りの意見だろ? ウチのクラスの連中は割とのほほんと暮らしてるぞ」番外「いやいや、中身だけの話じゃなくてさ、見た目が大人っぽいって言うか、ぶっちゃけ老けてる人多いっしょ」美琴「言っちゃったよ! ついに老けてるとか言っちゃったよこの子!!!」上条「老けてるって……まぁ確かに、14で2m超えの神父とか、18には見えない聖人さんとかいるけども……」??「うるっせぇんだよ、ド素人が!!」一方「逆のパターンもあるけどな。以前、不老長寿の生体サンプルに使われてる女を見た事あンぞ」上条「そういや、ウチの担任の先生も見た目12~3歳くらいだな。やっぱ世の中不公平だな…(チラッ)」美琴「だから!!! 何と何を比べとんじゃゴルァァァァァァ!!!!!」 「あれ? 白井さん、予知能力系にも目覚めたんですか?」上条「まぁ実際は、一人の人間がいくつもの能力を使う事はできない訳だけど」美琴「『基本的には』、ね」ミ妹「悪魔の実を2つ以上食べたら体が爆散してしまうのと同じですね、とミサカは納得します」一方「全然違ェよ」上条「けど実際に、もう一つ能力が使えるとしたら何がいい?」ミ妹「ミサカは肉体変化です。お姉様譲りの頼りない胸の装甲を強化し、 普段鈍感なアンチクショウを振り向かせてみせます、とミサカはチラリと目線を送ります」美琴「頼りなくて悪かったわねっ!!!」上条「てか、普段鈍感なアンチクショウって誰でせう?」ミ妹「……………」打止「ミ、ミサカは一方通行の精神を操って色んな事をしてもらう、ってミサカはミサカは大胆告白してみる……///」番外「おっ! いいね~。じゃあミサカもそれにする。もっとも、最終信号とは180度使い方が違うけど」一方「ざけンなテメェら」上条「御坂は?」美琴「わ、私!? そうねぇ…正直私は精神操作系能力にあまりいい印象がないから、他の能力がいいわね」打止「それにお姉様の気になるお相手は精神操作が効かないもんね、ってミサカはミサカはニヤニヤしてみたり!」美琴「ちょっ!!?///」上条「精神操作が効かない相手って誰でせう?」美琴「……………」「第二三学区……。航空・宇宙開発のために一学区分を飛行場と発射場――――」番外「二三学区で思い出したんだけどさ、ミサカこの時はまだ生まれてなかったから詳しく知らないけど、 エンデュミオンっていう宇宙エレベーターがあったんでしょ? ミサカも見たかったなー」上条「あ、あー…うん……エンデュミオン、ね………」美琴「確かにあったんだけど……う~ん…無かったとも言い切れないような…?」番外「どういう意味?」一方「D4Cってやつに近ェ。並行世界だが別世界の話なンだよ」美琴「そうなのよ。ほら、私がフェブリとジャーニーと布束さんを助け出した世界もあれば、 同じ日だったはずなのに私の体が学園都市の外に行ってた話もあるし」番外「…………大人の事情って複雑だね」 『――――なんか寮監が抜き打ち部屋チェックする危険性が出てきたって後輩が言ってたから、できればアンタに私物隠しておいて欲しかったんだけど』「??? お姉様、今学生寮にいらっしゃいませんの?」『うん。まあそういう訳だから。他の子に頼んじゃうけどアンタの私物もまとめて片付けてもらっちゃってオッケーよね?』「なっ、なん!? 何ですって……ッ!! おね、お姉様が、わたくし以外の子を、頼りにして……? お待ちくださいですのお姉様! 一刻も早く寮へ向かいますゆえいい子いい子ぎゅーってしてあげましょうねの権利はわたくしにお譲りくださいですわ!!」上条「常盤台くらい厳格な学校の寮となると大変なんだな。 俺の住んでる学生寮なんてほとんど外の世界のアパートと変わんねえから部屋チェックなんて存在しないぜ」美琴「そこは羨ましいわ。ちょっとアンタは不快に思うかもしんないけど、 ハイレベルな学校になればなるほど規律って学校内だけじゃなくて学校外でも求められちゃうのよね。 ある意味、自由がないというか」ミ妹「ミサカたちもある意味、自由がありませんよ。だって、そうそう外に出られませんし、 とミサカはもっと外の世界を堪能したいと少し落ち込みます」番外「何言ってんだか。校則とか規律なんて破るためにあるんだよ。良い子ちゃんぶって守ってるのが正しいとは限らないんだから」一方「俺はお前が『正しいことをした』のを見たことがねェけどな」打止「この変態さんに突っ込まなくていいの? ってミサカはミサカは何行か前のヒーローさんの言葉を真似してみたり」番外「いや、それも前と同じ回答で今さらツッコミを入れる意味無いし。 ところで、おねーたま。ある意味、この場合、この変態ツインテールですの子に片付け頼んだ方が良くない?」美琴「何で?」番外「日記とか詩集とか、もし何かの間違いで見られてしまったら、とか思うと。 ですの子なら即抹消処分してくれても他の子が見るとまずいと思うけど?」美琴「!!!!!!!!!!!!!!!?! な、ななん、なななな何でアンタが知ってんのよ!?///」番外「…………マジなの? ミサカ超ビビった」打止「そう言えば、よみかわも一方通行の部屋を一方通行が居ない時にチェックしてたような……、ってミサカはミサカは思い出してみたり」一方「別に見られて困るようなものは何もねェぞ」ミ妹「そのようですね。上位個体が見た映像をMNWでPVしてみましたが何も無かったようです、とミサカは報告します。 ちなみに、入念にチェックしていたのはベッドの下のようなのですが何か意味があるのですか? とミサカはかまととぶりつつ上条さんに問いかけます」上条「言っておくが俺の部屋にも無いぞ、というものを探しているということだ。それ以上は聞くなよ?」番外「ぶー。つまんないつまんないつまんないよー、第一位とヒーローさん」美琴(ふー。打ち止めのおかげで話が逸れて助かったわ)番外「せっかくおねーたまの日記や詩集の話を逸らしてまで聞いたのにー」美琴「!!!?」 そこにいるのは一人の少女 白井よりもやや高い背。髪は頭の後ろで二つに束ねて――――一方「結標の初登場シーンか」美琴「ってそうだったわ! ずっと気になってて結局聞きそびれてたんだけど、アンタ結標とどんな関係な訳!? アンタがへべれけになってる時、この女も確か一緒にいたわよね!!」番外「いやいやおねーたま。新約2巻【そんなさき】の事を今追求しても」美琴「大事な事なの!!!」上条「俺が救急車と警備員呼んだんだよ。多分この巻のラストで分かると思うけど、この人フェンスの上で気絶してたからさ。 ……そういや結局の所、最終的に事件を解決したのって誰だったんだろ…?」一方「………」美琴「それだけ…?」上条「そうだけど…何か怒っていらっしゃる…?」美琴「おっ、怒ってなんかないわよっ!!!」打止「そういえば、一方通行はどうして結標って人の名前を知ってるの?ってミサカはミサカは素朴な疑問を口に出してみる」一方「……色々あンだよ」ミ妹「もしかしてセロリの(小指を立てて)コレですか、とミサカは幼女以外にも興味を示す事に驚きを隠せません」打止「ガガーン!! そそ、それってミサカ最大のライバルっ!!? ってミサカはミサカは大ショック!!!」番外「ギャッハハハ☆!!! マジかよ第一位!! 何、もうこの女とはヤった訳!!?」一方「テメェら好き勝手言ってんじゃねェ!!! ンな訳ねェだろォが!!! だいいち、コイツはショタコンだ!!! 同世代の男に興味ねェ奴なンだよ!!!」番外「なるほど。類が友を呼んだのですね、とミサカは納得顔で頷きます」打止「良かった、ってミサカはミサカは一安心」番外「はぁ~~~ツマンネ……てっきり、第一位と上位個体の修羅場が見れると思ったのにー」一方「…………」(プルプル怒りに身を震わせている)上条「(な、なあ御坂、妹達って何であんなに一方通行に対して強気なんだ? 曲がりなりにも学園都市第一位だぞ)」美琴「(そりゃ、一方通行が妹達にでっかい負い目があるからでしょ。でも大丈夫よ。あの子たちも『からかう』までしかしないから)」ミ妹「むむ! どうしてお姉様と上条さんがそんなに顔を近づけているのですか!? とミサカは目ざとく見つけたので注意します!」美琴「へっ! ち、違うわよ! 誤解しないで!! 単に内緒話してただけだから! ふ、深い意味なんてないから!!!///」番外「というか、ホント、ヒーローさんを『意識していない』ときのおねーたまってヒーローさんに負けないくらい鈍感なのね」「――――御坂美琴の奴、切羽詰っているとはいえ、――――まぁ、『実験阻止』にしても一人で片をつけた訳でもないし、――――」上条(!!! 実験って…まさか『あの事』か? だとしたら………)美琴「………」一方「………」ミ妹「………」打止「………」上条(うぅ…やっぱ気まずい空気に……このメンツでこの話はどう考えてもタブーだよな……)番外「ねぇ、何でみんな黙っちゃってんの? 何々、ここはお葬式? ねぇねぇ誰か何か言ってよニヤニヤ」上条(…一人だけ空気が読めない…って言うより、あえて空気を読まない人がいるけど……完全に分かってて言ってるな……) (あー、桔梗の野郎め。また妙な問題を押し付けてきやがったじゃん) ――――黄泉川は一度だけ面談を許された際、女性研究者から、ある子供たちの面倒を見るようにとだけ頼まれた。 預けられたのは特殊な能力者のコンビらしい。 その子供たちの声が、ドアの向こう――――お風呂場の中から聞こえてくる。一方「!!!!!!!!!?!」美琴「あ、警備員の黄泉川さんじゃない」上条「お前、黄泉川先生を知ってんの? 俺たちの学校の先生なんだけど」美琴「そうなの? うん。夏にたくさんお世話になっちゃったからね。そっか。アンタの学校の先生なんだ」上条「おっかないだろ?」美琴「そんなこと無いわよ。とっても頼りになる人だし、すごく優しいし、私もこういう先生に習いたいな、って思うわ」番外「だったら、習えばいいんじゃね? 今すぐは無理でも二年後なら可能性あるかもよ?」美琴「どういうこと?」番外「そっちのヒーローさんと同じ学校に通えば、って意味。黄泉川センセーの有難い授業とヒーローさんと一緒に登下校。文字通り一石二鳥じゃん☆」美琴「んな!? な、何を言っとんのかねチミは!?!!」ミ妹「おや、どこに行くのですか? とミサカはなんだか珍しく気配を断ってドアノブを握る一方通行の背中に問いかけます」一方「ちょっとトイレ……にな……って、あン?」がちゃがちゃがちゃ番外「あ、そのドアのカギ、さっき電子ロックにしたから、暗証キーを入力しないと開かないよ。 ちなみに無理に破壊しようとすると迎撃システムが作動して大爆発するから下手に壊さないでね。ミサカたちも巻き込まれちゃうし」一方「番外個体、貴様というやつはァァァァァアアアアアアアアアアアアア!!!」打止「あ、続きが始まった、ってミサカはミサカはみんなに画面を見るよう促してみる」「ばしゃーん、ってミサカはミサカはお風呂に飛び込んでみる! さらにばしゃばしゃばしゃって開放感のあまり、バタ足してみたり!!」「つーかよォ……」番外「おや、アニメ展開。ところで、この後、『愉快にケツ振りやがって、誘ってんのかァ?』って続けて言ったんだよね? 第一位」一方「言ってねェ!! 絶対にこの場では言ってねェぞ!!」番外「あれ? おっかしーなぁ。MNWに第一位のこのセリフが記録として残ってんだけど、 この場以外だと使い道が無いはずなのにどこで使ったの? MWN内に映像が残って無いんだよね」ミ妹(番外個体は実験のことは知っていて妹達の負の感情を抽出することはできても、作られたのが遅かった分、ミサカネットワークがあえて削除した実験の詳細な内容までは共有されていないのですね、とミサカは分析します)美琴「いや、その前に突っ込みたいところがあるんだけど、アンタ、この子と一緒にお風呂に入ってんの?」一方「こン時は仕方なくだ、仕方なく!! 黄泉川の野郎がガキは監督が居ねえと溺れて危ねェ、つって俺を無理矢理放り込んだだけだ!!」上条「まあ、打ち止めくらいの歳ならまだ別にいいんじゃないか? 気にするほどでもないだろ」美琴「でも、そこの白いのってロリコンでしょ? 危ないんじゃない?」一方「おいオリジナル、そのガセネタの出所を教えろ。今すぐぶっ潰しに行ってやるから」ミ妹「なるほど。合理的にこの場を逃げ出すのに最適の手段ですね、とミサカは一方通行の学園都市ナンバー1である頭の回転の早さに感心します」一方「ぐ……」美琴「と言ってもねー。教えてもいいけど、たぶん無駄よ。潰すなんて不可能だと思うけど」上条「何で?」美琴「だって、インターネットの掲示板で見つけた情報なのよ。 何て言うか、それなりの状況証拠を揃えての考察だったし結構信憑性が高いかなって」ミ妹「一部ではロリコン四天王の一角として有名な模様です、とミサカは補足します」番外「ミサカもネットで見た事ある! 確か残りの三人は、幼女限定で保護教育免許状取得した豪傑と、 『小学生は最高だぜ!』って名言を残した英雄と、『12歳以上は年増』って断言した勇者らしいね」上条「すげぇラインナップだな……」一方「……てことは何だ? その情報は世界中に拡散されちまってるってことか……?」美琴「そうなるわね。だから言ったじゃない。潰すのは不可能だって」一方「…………」(プルプル怒りに身を震わせている) 『――――シャンプーが目に入って涙ぐむ最強の能力者ってどうなの、ってミサカはミサカは呆れてみる』ミ妹「どうなのですか、とミサカは涙ぐんだ最強の能力者を見ながら鼻で笑います」番外「ぷぷぷっ! 今どんな気持ち? ねぇねぇ、今どんな気持ち?」一方「くっそ…! だから嫌だったンだよ。この辺の事をやるのはよォ!」打止「今度シャンプーハット買ってきてくれるようにヨミカワに頼んでみるね、ってミサカはミサカはあなたの為に提案してみる!」一方「いらねェェェ!!! つーかこれ以上余計な事すンじゃねェよ!」上条「いやでも、アレたまにやっちゃうよな」一方「テメェも、フォローとかいらねェンだよ! 益々惨めになンだろォが!」上条「いやいやそうじゃなくてさ、俺ってほら不幸体質だろ? 詰め替え用のシャンプー入れてる時に、中身がビュ!って飛んできて実に直撃する事とかよくあるんだよ」美琴「……それもう、シャンプーが目に入るとか、そういう次元の話じゃないでしょ」一方「けど、オリジナルよォ、テメエは逆に三下のシャンプーでそうされたいンじゃね?」美琴「は?」一方「所謂、がンし――」上条「言わせねーよ!! つか、テメエ、こぼれ話だとやけに下ネタに走りやがるな!? 今、完全にヤケになってんだろ!?」ミ妹「お姉様、一方通行は何を言おうとしたのですか? とミサカはちょっと真面目に問いかけます」美琴「いや、私にも分かんないんだけど……」番外「ミサカにも分かんないんだよね。これはマジで」打止「学習装置に無かった知識ってことは布束さんが知らなかったってことなのかな? ってミサカはミサカは推理してみたり」美琴「分かることと言えば、とりあえず碌でもないことってだけね」上条&一方 「「……………」」「じゃ……ナニか? オマエは俺があの日に何を叫ンだか……」「『確かに俺は一万人もの妹達をぶっ殺した。だからってな、残り一万人を見殺しにして良いはずがねェんだ。ああ綺麗事だってのは分かってる、今さらどの口が言うンだってのは自分でも分かってる! でも違うンだよ! たとえ俺達がどれほどのクズでも、どンな理由を並べても、それでこのガキが殺されても良い理由になンかならねェだろォよ!』……じーん、ってミサカはミサカは思い出し泣きしてみる」一方「こ、殺す! このガキ、ぶっ殺す……ッ!!」打止「きゃー! 怖いよー、ってミサカはミサカはヒーローさんの背中に隠れてみたり」上条「おいおい?」ミ妹「どうされましたお姉様? とミサカはなんだか立ち尽くしている感のあるお姉様に問いかけます」美琴「……ん? あー、まあ、ね……ちょっと複雑って言うか……ごめん。少し一人にしてもらえるかな?」ミ妹「分かりました、とミサカはお姉様の心情を酌んでそっと見守ることにします」番外(んまあ、ミサカも第一位のこのセリフは知ってるけど、この言葉があったから、ロシアの時に『殺す』まではできなかったんだよね。 憎い相手だったはずなのに憎み切れなかったっていうか。たぶん、おねーたまも同じ気分なんだろうな) 右肩、左脇腹、右太股、右ふくらはぎ。 数ヶ所に突き刺さる鋭利な金属は、衣服の布地を�筋んで、それを強引に傷口の中にねじ込んでいる。美琴「黒子……」打止「痛そうで見てられないよ!ってミサカはミサカは耐え切れずにギュッと目を瞑ってみたり!」ミ妹「ですがミサカが見ている以上その映像はMNWを通じて上位個体の脳に直接伝わります、とミサカはガン見します」打止「ぎゃああああ!!! ってミサカはミサカは!!!」番外「面白そうな事考えるね。今度えげつないくらいのホラー映画とか観てあげよっか?」打止「ぎゃああああ!!! ってミサカはミサカは!!!」上条「……すげぇシリアスなシーンなんじゃないのか…? ここ……」美琴「………黒子…」一方「さっきとはニュアンスの違う『黒子』だったなァ」 (あの殿方は、いつの間にか寮から消えていて……ああ、そうですの。お姉様のベッドの下から、くまのぬいぐるみが引っ張り出されたままで、――――)美琴「な、何度も確認するようだけど、ホ、ホントに変な物見てないわよねっ!!?///」上条「見てないって。つーかそこまで言われると、何を隠してあったのか逆に知りたくなってくるんだけど」美琴「おおお乙女の秘密を教えられる訳ないでしょっ!!!?///」番外「って事は、『何か』を隠してた事自体は認める訳だ」美琴「はうっ!!?///」打止「ミサカも知りたい!ってミサカはミサカは興味津々!!」美琴「ぁぅ…ぁぅ……///」ミ妹「…この流れは非常にまずいです。またお姉様が周りの空気に流されて余計な事を言いそうになるかも知れません、 とミサカはメガホンを用意して大声でホンジャカバンバンを言う準備をし―――」上条「……いや、やっぱり無理に聞き出すのはやめとこうぜ。誰だって人に知られたくない事の一つや二つあるしな」ミ妹「―――ようとしましたがミサカはそっとそのメガホンを床に置きます」 白井は傷だらけの体を動かして衣服に手をかけた。サマーセーター、半袖のブラウス、スカートのホックを外して――――ミ妹「野郎共ー! 目を瞑れー! とミサカは男性二人に指示します」一方「見た所でどォとも思わねェけどな」番外「さっすがロリコン四天王。見た目がロリ体型でも、中学生には興奮しないって訳だ」一方「…テメエ、嵐の前の静けさ、って、言葉知ってっか……?」美琴「アンタもほら!! 目ぇ瞑んなさいよ!!」上条「瞑ってるよ」打止「お姉様、そんなに心配ならお姉様の両手でその人の顔を覆ったら、ってミサカはミサカはいい事を思いついてみる」美琴「あ、うん。それもそうね」上条「…俺ってそんなに信用ないのでせうか…?」番外「でもそれだけじゃ指の間から見ちゃうかも知れないから、おねーたま。ヒーローさんの頭に手を回してそのまま引き寄せて。 そうすりゃおねーたまの体全体でガードできるよ」美琴「あ、うん。それもそうね」上条「…俺ってそんなに信用ないのでせうか…?」美琴「……………」上条「……………」美琴「って、これ抱き合ってんじゃないのよおおおおおおぉぉぉぉぉ!!!!!///」上条「胸が!!! 御坂さんのお胸がわたくしの顔面に当たっているのですがああああぁぁぁぁぁ!!!?///」ミ妹「な、ならばミサカは背後から抱きつきます、とミサカはお姉様に対抗心をメラメラと燃やします」一方「……何やってンの?」 白井黒子は、ほんのわずかに下着姿の自分の体を観察する。 御坂美琴のは悪趣味と言われて(実はかなり深刻に)ヘコんでいる白井だが、――――美琴「あ、意外と気にしてたんだ」番外「そりゃ悪趣味の塊みたいなおねーたまに言われちゃあね」美琴「わ、私のは悪趣味じゃないってばっ!!!」ミ妹「ゲコ太柄のパンツを穿いているのに悪趣味じゃないと言い張るのですか、とミサカはそれはないわーと嘆息します」美琴「えっ!!? な、何で知ってんの!!? 短パン穿いてんのに!!」ミ妹「適当に言ったのにマジかよ、とミサカはガン引きします」打止「いいないいな! ミサカもゲコ太のパンツ欲しい! ってミサカはミサカは羨ましがってみたり!」上条「(……こういう話をしてる時って、男はどうリアクションすればいいんだ…?)」ヒソヒソ一方「(ひたすら黙っとけ。そンでなるべく目立たず、ただただ空気と化しとけ)」ヒソヒソ 子供っぽいデザインの下着は――――動くといちいち肌を擦って気が散るのだ。 そんなものを選ぶぐらいならスカートの下に何も穿かない方がマシだとさえ思っている白井だが――――美琴「そっ! そんなものって何よそんなものって!!!」番外「えっ!? 『何も穿かない方が』って所よりそっちが先!?」美琴「だって可愛いじゃない!!」ミ妹「正直ミサカもゲコ太は嫌いではありません。嫌いではありませんがさすがにパンツはねーよ、とミサカは率直な意見を述べます」美琴「何かアンタに言われたくない! 縞パンが好みってのは特殊な趣味の男に多いって聞いたことあるわよ!」ミ妹「何ですと!? とミサカは驚愕の真実に度肝を抜かれます!」打止「ミ、ミサカは両方とも、とってもいいと思うの! ってミサカはミサカは更に羨ましがってみる!」上条「(……いつまで空気でいればいいんでせうかね…?)」ヒソヒソ一方「(嵐が去るまでだ。下手に会話に入れば、確実に大怪我すンぞ)」ヒソヒソ この辺りは美琴とは合わない。ガッカリな白井黒子である。美琴「絶対私のが普通だと思うけど……」ミ妹「どっちもどっち。五十歩百歩。どんぐりの背比べ。目くそ鼻くそ、とミサカは結論づけます」美琴「縞パンもね」ミ妹「……」美琴「……」打止「ああ! なんだかとってもギスギスした雰囲気!? どうすればいいのかな? ってミサカはミサカは途方に暮れてみたり!」上条「………」一方「………」番外「じゃあせっかくなんで男性側の意見も聞いとこうか。せっかくここに二人もいるんだから」上条&一方 「「最悪なタイミングで話振られたよ!!!」」「なに、お風呂入ってんの? アンタ帰ってきたなら部屋の灯りぐらい――――」美琴「この時はもう、黒子が何かを隠してるって分かっちゃってたのよね……」打止「お姉様…ってミサカはミサカはしょんぼりするお姉様につられてミサカも元気がなくなってみる……」上条「そっか………それで、俺たちはいつまで目隠ししてなきゃいけないんだ?」美琴「まだよ」ミ妹「彼女が着替え終わるまでお待ちください、とミサカは注意します」番外「じゃあ代わりにおねーたまのどっきどき生着替えでも見せてあげたら?」美琴「そんな事しても何の解決策にもなんないわよっ!!!///」打止「あ、お姉様元気が出たみたい、ってミサカはミサカは意外と単純なお姉様にビックリしてみたり」「お姉様はこれまでどちらに?」「んー? 買いそびれたアクセサリーを集めにってトコかしら。――――」 ――――「雨、降らないと良いですわね。近頃は天気予報も当てになりませんから」 ――――「そうね心配してくれてありがとう。――――」上条「何か…分かり合ってるって感じだな。お互い言葉は濁してるのに、さ」美琴「そうね…なんだかんだであの子の事は大切なパートナーだと思ってるわ」ミ妹「ではどうでしょう。このままお姉様は百合の花園に足を踏み入れるというのは、とミサカは提案します」美琴「…何でそうなるのよ……」ミ妹「そうすれば強力なライバルが一人減るからです、とミサカは正直に答えます」美琴「ぶっ! ラ、ライバルって誰の事よ!!? てか、何のライバルだってのよ!!?///」番外「まったまた~。分かってるくせに~」打止「あの人の事だよね、ってミサカはミサカはニヤニヤしてみる!」美琴「ちちち違っ!!!///」一方「……この一連の流れを見て、三下はどォ思うよ」美琴「ちょっ!!!?///」上条「う~ん…言葉濁しまくってて、みんなが誰についての事を言ってんのかさっぱりだ」一方「…だそォだ、オリジナル」美琴「…ですよねー……」番外「全然分かり合えてねーじゃん」 血まみれのバスルームを磨いて――――美琴「もう見てもいいわよ」上条「やっとか……はぁ~、長かった」美琴「…そんなに黒子の着替えが見たかった訳…?」上条「いや、そういう訳じゃないけど……何かイラついていらっしゃいますかね…?」一方「なーんか、これ、フラグのような気がするンだが」 超電磁砲の異名は。その常識を軽々と打ち破る。??「その常識は通用しねえ」上条「? 何か聞こえたか?」一方「気のせいだ気のせい。ただの幻聴だろォよ」打止「ここからお姉様が大活躍するんだね、ってミサカはミサカはすっごく楽しみ!」美琴「私は大した事してないわよ。この巻の主役は、あくまで黒子だし」番外「謙遜すんなよおねーたま。この後そこのヒーローさんと組んず解れつ、夜の運動会で大活躍するんでしょ?」美琴「ししししないわよそんな事!!!!!///」ミ妹「ちょっと待ってください。ミサカもその運動会に参加させてもらいます、とミサカは挙手します」打止「夜の運動会って何?ってミサカはミサカは首をかしげて聞いてみる」一方「……墓場でやる運動会の事だ。妖怪の大覇星際みてェなもンだな」打止「なるほどなるほど、ってミサカはミサカは納得納得」上条「…話がどんどんずれてるな……」「私はムカついてる。私は今、頭の血管がブチ切れそうなくらいムカついてるわ。ええ、『樹形図の設計者』の残骸を掘り起こそうとしたり、私欲のためにそれを強奪しようとする馬鹿が現れたり、やっとこさみんなで収めた『実験』を再び蒸し返そうとされたり、確かにそれはムカつく。この件に関わっている機関の中枢を情報戦でまとめてぶち壊したいぐらいには」打止「な、何か初めてお姉様が怖かったり、ってミサカはミサカは震えながら一方通行の影に隠れてみる!」一方「まァ、俺にはオリジナルの気持ちが分からンでもないがな……」番外「……今回ばかりはミサカもおとなしくしてよう、ってマジで思っちゃった」上条「こういう御坂を見るのは珍しいな。普段のお前の俺に対する『怒り』ってのとは、まったく違う『怒り』だろ、これ」美琴「まあね。アンタに対して『怒る』のとは訳が違うから」ミ妹(どう違うのですか? と聞ける雰囲気ではないですね、とミサカは心の内にこの気持ちを秘めます)「私が一番ムカついているのは――――この件に私の後輩を巻き込んだ事。 その馬鹿が医者にも行かずにテメエで下手な手当てをやった事、 そこまでボロボロにされてまだ諦めがついてない事! あまつさえテメエの身を差し置いて! 私の心配するような台詞を吐きやがった事!! まったくあんな馬鹿な後輩を持った事に腹が立つわ!!」「ああ私はムカついてるわよ私利私欲で! 完璧すぎて馬鹿馬鹿しい後輩と、 それを傷つけやがった目の前のクズ女と、何よりこの最悪な状況を作り上げた自分自身に!!」 まるで己の胸に刃を突き刺す用に、美琴は叫んだ。美琴「あはははは。正直言って、アンタたちには見せたくない私ね。実験のときは一方通行に敵わないからって、コソコソ裏で止めようとしたり、結局は何にもできなくてアンタ(上条)に任せたり、一万人以上の妹達を見殺しにしたりしたってのに、相手が一方通行じゃない、ってだけでこんな強気になってんだから…………」上条「いや、お前は間違っちゃいねえよ。実験のときもこの時も」美琴「ふふ。ありがと。慰めでも嬉しいかな」上条「馬鹿野郎。慰めなんかじゃねえ。本気で言ってるに決まってんだろ」ミ妹(うぅ……お姉様と上条さんが何かとっても良い雰囲気になってるのに割り込めないなんて、とミサカは己の不甲斐なさに落胆します) ――――ある少女はベッドから起き上がった。番外「いやー、なんとか喋れそうな展開に替わってくれたみたい。正直、息が詰まってたわ」打止「ホントホント、ってミサカはミサカは同意してみたり」一方(番外個体は、そのまま死ねば良かったのに)ミ妹「何か不穏なことを考えませんでしたか? とミサカは一方通行の顔を覗き込みます」一方「テメエは、いつのまに読心能力を身に付けやがったんだコラ」美琴「重苦しい雰囲気にして何かゴメン」上条「ま、いいじゃねえか。こっからは元通りだし」番外「そうそう。で、ところでこのベッドから起き上がった少女って誰? 字面からじゃさっぱり分からんけど」ミ妹「ああ、これはミサカですね、とミサカは報告します」上条「ん? ベッド? どういうことだ?」 御坂妹は寝巻に手をかける。 ――――前を留めている紐を外すと、下着も何もない白い肌が露出される。御坂妹は、まるで恋人の前で着ていたバスローブを床へ落とすようにストンと――――上条「ぶしゅっ!」(鼻血が噴霧した音)ミ妹「どうされました上条さん? ミサカの麗しき肌に見とれたとでも、とミサカは少しニヤニヤしながら問いかけます」美琴「アンタ(御坂妹)がそんなツッコミ入れる!? つか、これじゃ元のシーンの面影無いじゃない!? 私と結標の戦闘シーンがほとんどカットされてる所為で完全に本来のストーリーからは逸脱してるわよ!?」打止「本当はもっとシリアスなシーンで、さらに切羽詰まってるんだけどね、ってミサカはミサカは少し困った笑みを浮かべてみたり」番外「で、第一位はやっぱり冷静に見てるね」一方「そりゃあ、一応、俺もこの時、何が起こってたか知ってるからな。そこの三下みてェにゃ気分になれねェよ」番外「はぁ~~~何その反応? もっと読者を楽しませなきゃいけないよ。ヒーローさんみたいに」一方「いや、別にアイツは読者を楽しませようとしたリアクション取ったわけじゃなくて素だろ? あと、オマエは絶対に殺ス」番外「でも一〇〇三二号のヌードってことは、おねーたまのヌードでもあるってわけなんだけど気付いてる? ヒーローさん」上条「ぶしゅっ!!」(再度、鼻血が噴霧した音)美琴「なな何考えてんのよアンタは!!/// こ、ここはそういうシーンじゃないって言ったじゃない!!///」「とうまー 明日のおかずは何かな?」「どうすっかなー 帰りにスーパー寄って何か特売品…」「明後日は?」「…ってお前な……ソレしかないのかよ!」上条「これは…漫画版のシーンだな。本当にインデックス【アイツ】は、食い物の事しか頭にねーのかよ…」美琴「いいわねー! 女の子と一緒にお食事ができてー!」上条「一緒にって…そりゃ一緒に住んでるんだから、飯も一緒に食うだろ」美琴「そういう意味じゃなくてさ……」上条「?」打止「もう! お姉様は、『私も一緒にお食事がしたい』って事が言いたいの!ってミサカはミサカは代弁してみたり!」上条「えっ? そうなの?」美琴「あっ…! い、いや…別にそういう訳じゃ……///」上条「違うってさ」打止「そんなあっさりと!? ってミサカはミサカはあなたの鈍感さに開いた口が塞がらないよ!」 (させない……!) 御坂美琴は夜の街を駆けていた。(あの実験だけは……) 胸に去来するのは、かつて妹達を大虐殺した実験。一万人以上の妹達が人としての尊厳すら与えられず、ただただ殺されるためだけの実験。(絶対に再開させるわけにはいかない!!) 一人の少年によって止めることができたその実験を再開させてはならない。 再開されれば、今度は妹達のみならず、その少年さえもまた巻き込んでしまう事になる。 それだけは絶対に阻止する。 御坂美琴は強く決意し、一人で走る。上条「こっちはアニメ展開か。つーか、お前、また一人でやるつもりだったんかよ」美琴「し、仕方ないじゃない! だって、私はこの当時だと、アンタの居住先も連絡先も知らないのよ! どうやって教えろってのよ!!」上条「あ、そっか。この時はまだペア契約してなかったな」一方「まァ、この時の俺には、もう実験に加担する気なンざ、まったく無かったわけだが」打止「でもそうなると、もし残骸が組み直されて、樹形図の設計者が修復されてたら、スペアというか一方通行の代わりって誰になったんだろ? ってミサカはミサカは素朴な疑問を抱いてみたり」一方「俺が選ばれたのは、あくまでも、通常カリキュラムで『レベル6』に到達できるって判断されたから、組まれた実験だったンで、『代わり』はいねェンじゃね?」ミ妹「第二位の方は? とミサカは念のためお聞きします」一方「垣根か。アイツもやりたがってはいたみてェだが、大前提が『通常カリキュラムで到達可能かどうか』なわけだから、 それが無い以上、申請しても却下されてただろうぜ」ミ妹「という事はもう、実験は再開されない、と見ていいわけですね? とミサカは希望に胸を膨らませます」番外「ちなみに『第三位』のおねーたまは? 確か、おねーたまは大覇星祭のときに『レベル6』に近づいたって話があったし、 『適性』はあるってことだよね?」美琴「ま、まあねっ。つか、アレは思い出したくないの。ただ、仮にやれって言われてもやるわけないでしょ。要請が来ても却下よ却下。 あと、仮に四位以下に可能性が出てきたとしても、フルボッコにして実験に加担させないように忠告しとくから」一方「その点だけは激しく同意してやンぜ。むしろ、この点に限り協力も惜しまねェ」上条「レベル5の辞書には『穏便』とか『話し合い』って単語は無いのか……?」打止「てことは実験再開はまずあり得ない、ってことだね! ってミサカはミサカは万歳してみたり!!」ミ妹「そのようですね、とミサカは心の底から安堵のため息をもらします」上条「良かったな、お前ら」番外「安心したところで、ちょっと気になったんだけど良いかな? おねーたま」美琴「何?」番外「サラッと流そうとしたみたいだけど、ヒーローさんが言った『ペア契約』って何かな? ミサカ、とっても興味あるんだけど」美琴「そっちの『安心したところで』って意味か! 本当にアンタって奴はぁぁぁぁぁあああああああああああ!!///」一方「フッフッフッフッフ……なァ、オリジナル。三次計画のコイツが二万体なら実験に加担したらどうだ? むしろ俺がしてェ」「探したぞビリビリ」「…探したって…」「なんで」「…なんであんたがまた……!」「あー…細かい事情はまた後な」「場所の見当はついてるんだろ?」「行こう ビリビリ」上条「ここも漫画の展開だな」番外「へー、おねーたまとヒーローさん会えたんだ」ミ妹「ミサカが彼に頼みましたから。『ミサカと、ミサカの妹達の命を助けてください』と、とミサカは説明します」一方「…オリジナルよォ。三下と会っただけで顔が赤くなンのは、さすがにどォなンだァ?」美琴「あ、あああ、赤くなってないわよ!!!///」一方「なってンじゃねェかよ、よく見ろ。つーか今もだけどよォ」美琴「ななななななってないってばっ!!!!!///」上条「…御坂が赤くなるのは当然だろ?」全員「「「「「!!!!!?」」」」」上条「こん時御坂は、白井を探すためにあちこち走り回ってたんだ。だから息が上がって同時に顔も…ってみなさんどうしたのでせうか? みんなこっち見て変な顔してるけど、俺の顔に何かついているのでせうか?」 上条「うお!? まだ続くんかよ、このこぼれ話!?」ミ妹「ネタが豊富ですからね、とミサカはしみじみ頷きます」一方「つーかよォ、オリジナルと三下が絡んでるシーンがほとんどねェってのに、何でここまでネタが豊富なンだっつーの」番外「ですの子ちゃんとミサカのおかげかな? いやん☆」打止「それは否定できないかも、ってミサカはミサカは二人の存在感に度肝を抜かれてみたり」美琴「打ち止め、それは存在感って言うんじゃなくて『濃い』っていうのよ」ミ妹「おや?」美琴「ん? どったの?」ミ妹「メールのようです、とミサカは簡潔に報告します」打止「あれ? ミサカにも来てる、ってミサカはミサカは一方通行に買ってもらった携帯を覗き込んでみる」番外「? ミサカにも……って、あ。」上条「どうした?」ミ妹「いえ、思った以上に時間が経っていたようです、とミサカは驚きのあまり目を丸くします」打止「えへへへ。一〇〇三二号とミサカはカエル顔のお医者さんトコで、 今日はメンテナンスだったの、ってミサカはミサカは舌をてへっと出してみたり」一方「オマエは?」番外「あははははははは。『買い物まだ終わらないじゃん?』だって。ちっとも目が笑っていない笑顔の家主さんが浮かぶわ」美琴「つまり、アンタたちは寄り道してましたってことね?」ミ妹「平たく言うとそうなります、とミサカは開き直ります」打止「本当はもっと早く終わるかと思ってたんだけど、想像以上に長くなっちゃった、ってミサカはミサカは苦笑を浮かべてみる」番外「まあ、とは言え、催促があったからには、ミサカたちは一旦、退却するね☆ でも最初に言った通り、第一位は最後まで帰れないから」一方「……人数的に少なくなるし、オリジナルと三下二人だけだと話は続く以前に進まなくなるだろうからな。 ツッコミ役はいなきゃならンよな……」美琴「ど、どういう意味よそれ!?」 …… …… ……上条「で、とりあえずあの三人は帰っていったわけだが」美琴「なんか急に静かになったわね」一方「そりゃ人数が半分になりゃ騒がしさも半分になンだろ」美琴「んー確かにそうなんだけど、最近(超電磁目録後編以来)、このこぼれ話って、ずっと四人でやってたから何か感覚が違うというか」上条「まあ、確かにそれは言えるわな。つっても、今さら、新しいゲストってのも――」??「ハッ! ここはどこでございますか!? 確か小さなお姉様を見かけてから意識が飛んでしまったような……」美琴「うお!? 居たの黒子!? ていうか、いつから!?」上条「そういやすっかり忘れてた。白井が居たんだっけ」白井「むっ! これは腐れ類人猿! って、お姉様! きぃぃぃぃぃぃいいいいい! わたくしに黙って逢引とは!!」美琴「ば、ばか! 違うわよ!/// ちゃんとよく見なさい! アンタもこのスタジオに来たことあるでしょうが!!」白井「あら? そう言えばここはこぼれ話スタジオですわね」一方「てことは何だ? さっきのコイツは場所も確認せずに発情してたってことか?」美琴「?????」上条「お、そうだ。丁度いいじゃねえか。さっき、三人だとやり辛い風なことを言ってたから白井に混ざってもらえば」白井「何の話ですの?」上条「ほら、お前も何度か来たことあんだろ。原作思い出話を語るこぼれ話。 これから原作8巻のこぼれ話の後編をやるんでお前もどうだ、ってこった」白井「原作8巻? ああ、残骸事件のときの――――って、アレはわたくしが主人公だったお話ではありませんか!? しかも『後編』!? どうして、わたくしが呼ばれませんでしたの!?」上条「だから、一番のクライマックスシーンにお前に居てほしいってことだよ」美琴「そ、そうよ、そうなのよ! 前回の『前編』と今回の『中編』は確かにもう終わってるけど、 一番盛り上がる『後編』に満を持して黒子に来てもらったんじゃない!!」白井「? 何か腑に落ちないと言いますか、お姉様がわたくしに何か隠し事をしているような雰囲気を感じるのですが……」美琴「そ、そう? 気の所為じゃないカナー」一方「まァ、何でもいいが、とりあえず後編はこのメンバーってことなンだな?」上条「そういうこった。んじゃ、また次回だな」美琴(と言っても、ちょっとマズイ気もするし、一応、手を打っておいた方がいいのかな?)白井「どうされましたお姉様?」美琴「な、何でも無いわよ何でも! それより黒子。後編はアンタが主役なんだからちゃんとしてよね」白井「もちろんですわお姉様! この不肖白井黒子! お姉様の唯一無二のパートーナとして、お姉様に恥をかかせませんよう、立派に主人公を務め上げてみせますの!!」一方(なーンか、コイツ一人であの三人に匹敵するくらい騒がしくなりそうな気がするンだが……)
https://w.atwiki.jp/kinsho_second/pages/2376.html
前ページ次ページ上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/とある世界の名作劇場 シンデレラ的なヤツ むかしむかし、シンデレラという とてもうつくしい むすめがいました。 ですがシンデレラは、いつもいじわるな ままははと あねたちに いじめられていたのです。 シンデレラ 「あ~もう! 何で私がこんな事【いえのそうじ】しなくちゃいけないのよ!!」 意地悪な継母 「ほう…口答えとはいい度胸だな御坂。門限を破ったのはお前のはずだが?」 シンデレラ 「あ…すみません……あと一応、私の名前はシンデレラでお願いします……」 意地悪な姉A 「おいシンデレラ、部屋の隅に埃がたまってるわよ。 ブ・チ・コ・ロ・シ・か・く・て・い・ね」 意地悪な姉B 「くすくすっ。 掃除もろくにできないなんて、シンデレラは本当に役立たずねぇ。 居候のくせに、ちょっと奉仕力が足りないんじゃないかしらぁ?」 シンデレラ 「いや、ハマりすぎでしょアンタ等!!」 意地悪な継母 「まあいい。私達はこれから、城の舞踏会に行ってくる。お前は掃除を終わらせておけ」 そう、いまおしろでは ぶとうかいがひらかれているのです。 うわさでは、おうじさまが およめさんを えらぶために かいさいしたのだとか。 こんきを のがした ままははは、たまのこしに のろうと ひっしです。 3にんが いえを でたあと、シンデレラは おおきく ためいきを つきました。 シンデレラ 「はぁ~…私も舞踏会行きたいなぁ…… あっ、いや、べ、別に王子のお、おおおお嫁さんとかそんなのには興味ないんだけどね!!? ただ私は、綺麗な服を着たり、豪華な料理が食べたいだけなんだから!! それだけ!! それだけよ!!!」 だれに たいしてかは わかりませんが、シンデレラは いいわけを しました。 シンデレラは ツンデレラ だったのです。 シンデレラ 「……何て言っても無理か…綺麗なドレスなんて持ってないもんね……… でも…やっぱり行きたいな………」 ??? 「その願い、叶えてあげるんだよ」 シンデレラが ポツリとつぶやくと、どこからともなく こえが きこえてきました。 ふりむくと、そこには しろいふくをきた まほうつかいが たっていたのです。 魔法使い 「今から短髪を、お城に連れてってあげるんだよ」 シンデレラ 「えー…? アンタが…?」 魔法使い 「むっ! そこはかとなく馬鹿にしてるね? 私の頭の中には、10万3000冊の魔道書が入ってるんだよ!」 シンデレラ 「じゃあ、本当にアンタが何とかしてくれるの?」 魔法使い 「それは無理。魔力がないから、私には魔法は使えないの」 シンデレラ 「……………」 魔法使い 「そ、その代わりに私の弟子が魔法を使うんだよ!!」 シンデレラ 「弟子…?」 魔法使いの弟子A 「……カボチャの馬車のお婆さん。ガラスの靴をくださいな」 シンデレラ 「ダメダメその人は!」 魔法使い 「何で? シンデレラなら、これ以上の人材はいないかも」 シンデレラ 「いやいやいや! その人がでてきたら、私の存在意義がなくなっちゃうから! どっちがシンデレラか分かんなくなっちゃうから!!」 魔法使い 「むぅ…短髪はワガママなんだよ。 まぁ、仕方ないから、もう一人の弟子を紹介するんだよ」 魔法使いの弟子B 「当然。禁書目録の頼みとあらば、無碍にする訳にはいかんな」 シンデレラ 「えっと…こちらは?」 魔法使い 「彼は『黄金練成』っていう、自分の思い通りに現実を歪める魔法を使うんだよ」 シンデレラ 「うわぁ……」 まほうつかいのでしBは、くびすじに はりを さしながら じゅもんを となえました。 魔法使いの弟子B 「カボチャを馬車に。用途は移動。車輪は四輪。外装は絢爛豪華に。 ネズミを白馬に。毛色は佐目毛。スタミナは極力無限大。 ボロの服をドレスに。種類はイブニングドレス。生地はサテン。細かく宝石を散りばめよ。 トカゲを浜面に。髪は茶髪。服装はジャージ。顔は適当で十二分」 すると、カボチャはばしゃに。 ネズミははくばに。 ボロぬののようなふくはどれすに。 トカゲはけらいの はまづらになりました。 浜面 「いやいやいや! 俺だけ何で名指し!? 顔が適当ってのもおかしくね!?」 シンデレラ 「別にいいじゃない。運転手が必要なんだから。アンタ乗り物運転するの得意でしょ?」 浜面 「こんなローテクでアナログなもん、運転した事ねぇよ!!」 魔法使い 「ついでにこれもあげるんだよ。 はい、ガラスの靴」 シンデレラ 「あっ、綺麗……」 魔法使い 「あ、そうそう短髪。 魔法は12時になったら解けちゃうから、急いだ方がいかも」 シンデレラ 「ゲッ!マジで!? ちょっと!急いで出発して!!」 浜面 「ちくしょう分かったよ! どうして女ってのは、こう人使いが荒いんだ!?」 シンデレラは、おおいそぎで おしろへと むかいました。 いっぽう、おしろの ぶとうかいかいじょうでは、おうじさまが ためいきを ついていました。 王子 「不幸だ…」 メイド 「おいおい、どうかした王子ー? これはお前の為に開かれた舞踏会だぞー」 王子 「結婚相手探すったってなぁ…自分がモテない事ぐらい自分で分かってますよ。 それに、ここに集められた人たちだって、迷惑だろうしさ」 メイド 「……王子は少し、自分を過小評価しすぎだぞー」 おうじさまは じぶんに じしんがありません。 招待客A 「王子様。私と。踊って欲しい」 招待客B 「私の手を取って頂けると、大変嬉しいのでございますが……」 招待客C 「お、お、お、王子様!! おしぼりをどうぞ!!」 なので、かのじょたちに なんど さそわれても、「どうじょうしてくれている」としか おもえなかったのです。 しねばいいのに。 と、そのときです。 おしろの とびらが ギギギッとあきました。 浜面 「いいか? もう一度確認しとくけど、12時までだからな」 シンデレラ 「分かってるわよ!」 かいじょうに シンデレラが あらわれると、「あのむすめはだれだ」と まわりは ざわつきはじめました。 王子 「え~と……どちらさんでせうか?」 シンデレラ 「べ、別に誰だっていいじゃない。それよりもアンタ、舞踏会なのに誰とも踊らない訳?」 王子 「あ、いや、そういう訳じゃないんだが―――」 シンデレラ 「し、し、仕方ないわね!! と、特別に私が、あああ相手になってあげてもいいけど!!?」 シンデレラは、おうじさまを めのまえにして うえからめせんです。 王子 「…いや、別にいいよ。そもそも俺、このパーティーにあんまり乗り気じゃn」 おうじさまが ことわろうとしたしゅんかん、 シンデレラは おんそくの 3ばいいじょうの はやさの コインをとばしてきました。 (これを せんもんようごで 「レールガン」といいます) おうじさまは あわてて それを みぎてで うけとめます。 シンデレラ 「特別に! 私が! 相手になってあげてもいいけど!?」 王子 「あ…はい……お願いします………」 ふたりは てをとりあいながら ダンスをしました。 ですが、おうじさまは しゃこうダンスが あまり とくいではありません。 シンデレラ 「ちょ、ステップ違うわよ!」 王子 「し、仕方ないだろ!? あまり慣れてないんだから!」 シンデレラ 「…アンタ王子よね?」 そのとき、おうじさまが うっかりシンデレラの ドレスのすそを ふんでしまったのです。 ふたりは たいせいをくずし、うしろに たおれこみそうになりました。 シンデレラ 「キャッ!」 王子 「危ね!」 ですが かんいっぱつ、ふたりはもちこたえました。 しかし そのかわり…… シンデレラ (ち、近い!! 顔が近い~~~!!!) ふたりの かおが ほぼ0きょりまで ちかづいていたのです。 まるで このまま キスできそうなじょうきょうに、シンデレラは ギュッとめをつぶりました。 ですが、そのときです。 ゴーン!という かねのねが むじょうにも なりひびきます。 それは、12じをしらせる とけいのおとでした。 シンデレラはハッとして、いそいで はしりだしました。 王子 「お、おい! 急にどうしたんだ!?」 シンデレラ 「ゴメン! もう帰らなきゃ!!」 ほうとうは かえりたくありません。 ですが じかんは まってくれません。 もうすでに まほうは とけかかっていて、ドレスも ボロのふくに もどりつつあります。 とちゅうで ころんでしまい、ガラスのくつが かたほうぬげてしまいましたが ひろっているひまはありません。 シンデレラは いそいでばしゃに のりこみました。 王子 「おい! ちょっと、忘れモン!!」 おうじさまは おとした ガラスのくつを ひろいました。 みぎてで。 すると ガラスのくつは こなごなに くだけてしまったのです。 おうじさまは まっさおになりました。 王子 (ヤ、ヤバイ! まさか異能でできた靴だったなんて…… やっぱり弁償しなきゃだよな…けど、すげぇ高そう……) すると シンデレラが ぜんそくりょくでもどってきました。 シンデレラ 「ゼィ…ゼィ……アンタ何やってんのよ!!! ゼィ…こっちはもう時間がないんだから!!! ハァ…ハァ…余計な事しないでよね!!!」 王子 「わ、悪い!! 必ず弁償するから!!」 シンデレラ 「んなこといいから!! はいこれ!!」 そういうと、シンデレラは もうかたほうの くつをさしだしました。 シンデレラ 「今度は壊したりしないでよ!? もう予備はないんだから!」 そういいのこし、シンデレラは ふたたび ばしゃに のりこみました。 王子 「な、何だったんだ…?」 つぎのひ、おしろのつかいが くにじゅうを かけまわっていました。 もくてきは あのガラスのくつの もちぬしを さがすことです。 このことは くにじゅうでわだいとなり、 「そのくつに ピッタリあった おんなのひとは、おうじさまと けっこんできる」 なんて ウワサまで とびかっているほどでした。 そして おしろのつかいは、シンデレラのいえまで やってきました。 城の使い 「…ふむ。 どうやらこの家にいるご婦人方には、この靴は合わないようですね」 ままははと あねたちが いくら ギュウギュウおしこんでも、ガラスのくつに あしが はいりません。 おしろのつかいが あきらめて かえろうとした そのときです。 シンデレラ 「ちょ、ちょろ~っと待ってくれないかしら? も、もしかしたらなんだけど…私なら履けるかもしれないんだけど?」 じしんまんまんにいうので、おしろのつかいは シンデレラに ガラスのくつを はかせてみました。 するとなんと、ピッタリだったのです。 城の使い 「おお! 貴方こそ我が主の探している御方に間違いない! 申し訳ないが、城までご同行願えるか?」 シンデレラ 「ま、まぁ仕方ないわよね! 向こうが会いたいってんだから!」 こうして、シンデレラはおしろへと つれていかれました。 このまま うまくいけば おうじさまと けっこんして ハッピーエンド… となるはずなのですが、そう かんたんには いきません。 おしろにつくと、シンデレラは とんでもないものを まのあたりにします。 なんと シンデレラのほかにも、ガラスのくつの サイズが ピッタリあう じょせいが、9968にんも いたのです。 しかも みんな、シンデレラと かおがそっくりだというから おどろきです。 シンデレラのそっくりさんA 「王子と結婚するのはミサカです、とミサカは宣戦布告をします」 シンデレラのそっくりさんB 「フザケンナ、とミサカは怒りをあらわにします」 シンデレラのそっくりさんC 「まぁまぁ落ち着いてください。 どうせ選ばれるのはこのミサカなのですから、とミサカは余裕でたしなめます」 シンデレラのそっくりさんD 「残念ですがそれはありえません。 何故ならこのペンダンの分、ミサカの好感度が一番高いからです、 とミサカはあの人との愛の結晶を見せびらかします」 シンデレラ 「なにこれ……」 ほんものもふくめ、9969にんの シンデレラ。 おうじさまは このなかから、ほんとうの シンデレラを さがすことはできるのでしょうか。 王子 「う~わ~……」 メイド 「どうするんだー? 全然見分けがつかないぞー」 おうじさまは たりないあたまで かんがえました。 そのけっか、ひとつ めいあんが うかんだのです。 王子 「そっか! この中で、レールガンを使えるヤツが本物だ!」 あのときの レールガンを おうじさまは わすれていませんでした。 きょうふというのは、からだに しみつくものなのです。 さすがの そっくりさんたちでも、レベルは2~3ていどです。 レベル5の ひっさつわざ、レールガンはうてません。 こうして、おうじさまは ほんものの シンデレラをみつけたのでした。 王子 「やっと…見つけたよ……」 おうじさまの しんけんなかおに、シンデレラは ふにゃーすんぜんです。 なぜなら あとは、おうじさまの プロポーズを のこすのみだからです。 王子 「実は…その……お前に渡したいモノがあってさ……」 シンデレラ 「なななな何かしら!!?」 おうじさまが とりだしたのは エンゲージリング ではなく、ガラスのくつでした。 シンデレラ 「えーと……これは?」 王子 「ほら、昨日お前の靴を壊しちゃっただろ? だから職人に頼んで直してもらったんだよ。 一応、ウチにも優秀な魔術師がいるからさ」 職人 「ちなみに、直したのは俺なのよ」 シンデレラ 「…………つまり、これを渡すためにわざわざ私を呼んだと…?」 王子 「あー…俺が悪いのに、そっちから来てもらったのは、本当に申し訳ないと思ってる。 けど、一応俺王子だからさ、城を出るだけでも、手続きがかなり面倒なんだよ」 シンデレラ 「あーなるほどねー。そりゃ仕方ないわよねー」 シンデレラのあたまから バチバチとひばなが はじけとびます。 さぁ、そろそろ オチのじかんのようです。 シンデレラ 「ふっっっざけんなぁぁぁ!!! くそ馬鹿ああぁぁぁぁ!!! 何のためにもう片方の靴を残したと思ってんのよおおぉぉぉぉ!!!!!」 王子 「ぇぇぇええええ!!? いやだから、靴を直してもらうためだろ!!? サンプルがあった方が直すのにも手間取らないし!! てかマジでやめて!!! そんなにたくさんのコイン、王子さんの右手一本じゃ防ぎきれませんのことよ!! 死んじゃう!!! 俺死んじゃうから!!!!!」 シンデレラ 「一遍死ねぇぇぇ!!!!!」 王子 「ギャー!! 不幸~だぁ~!!!」 こうして、おうじさまと シンデレラの おいかけっこが はじまりましたとさ。 めでたしめでたし。 CAST シンデレラ 御坂美琴 王子 上条当麻 意地悪な継母 寮監 意地悪な姉A 麦野沈利 意地悪な姉B 食蜂操祈 魔法使い インデックス 魔法使いの弟子A サンドリヨン 魔法使いの弟子B アウレオルス=イザード 浜面 浜面仕上 メイド 土御門舞夏 招待客A 姫神秋沙 招待客B オルソラ=アクィナス 招待客C 五和 城の使い 騎士団長 シンデレラのそっくりさんA ミサカ19822号 シンデレラのそっくりさんB ミサカ10353号 シンデレラのそっくりさんC ミサカ15467号 シンデレラのそっくりさんD ミサカ10032号 職人 建宮斎字 舞踏会での 青髪ピアス 一方通行 アックア エキストラの皆さん アニェーゼ=サンクティス アンジェレネ (五十音順) 諫早 ヴァリアン ヴェント 牛深 エイワス エリザード オッレルス オティヌス 垣根帝督 上条詩菜 上条刀夜 木原数多 木原病理 テレスティーナ=木原=ライフライン キャーリサ 黒夜海鳥 駒場利徳 災呉 杉谷 ステイル=マグヌス 削板軍覇 滝壺理后 竜神乙姫 月詠小萌 土御門元春 テッラ 服部半蔵 ビアージヲ=ブゾーニ フィアンマ フレメア=セイヴェルン 冥土帰し マーク=スペース マリアン=スリンゲナイナー マタイ=リース 御坂旅掛 御坂美鈴 結標淡希 闇咲逢魔 横須賀 芳川桔梗 黄泉川愛穂 打ち止め ルチア レッサー 学園都市の学生達 イギリス清教の魔術師達 企画・脚本・監督 アレイスター=クロウリー 助監督 ローラ=スチュアート 前ページ次ページ上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/とある世界の名作劇場
https://w.atwiki.jp/parabura/pages/27.html
「わんわんっ!」 パーソナルデータ http //dragoncage.upper.jp/parabura/hero_list/list.cgi?id=8 mode=show 他キャラクターとの関係 烈牙(れつが) 川で遊んでくれたお兄ちゃん。ご飯を食べに行った。ランニングに付き添いました。何かいっぱい大変そう…。 久美子(くみこ) 優しくしてくれたお姉さん。川も行った。いつもやさしい。それにとってもきれい。お姉ちゃん、かな。たくさんの氷で守ってくれるの。 竜次(りゅうじ) ご飯くれたきりっとしたお兄さん 明日香(あすか) きれいなお姉さん 和泉(いずみ)NPC 面白いお兄さん。警察署に会いに行くと遊んでくれます。写真あげたの。 桜子(ちえり) きりっとしたお姉さん くんくん。くんくんくん。 凛央奈さん(りおなさん) 先生、らしい。…ちょっと気になる。 灯火さん(とうかさん) 意地悪に見えるけど、暖かいお姉さん。いーっぱい撫でてくれるの。 写真をもらいました。わーい 蒔絵(まきえ) 猫の友達 ごろごろん 安慈(あんじー)NPC 仕事で忙しい人。ご飯食べたり、着物着せてもらってます。ありがとう。 ブラム わたしのブラムさん。 良夜さん(りょうやさん) 飼い主、ご主人様?24日ぐらいから姿が見えませんでした。 びっくり!私になっちゃった。なので手を繋いで歩きました。 最近はゆっくりしてるみたいです。 胡桃(くるみ) ちょっと怖くてちょっとかわいい。 花梨さん(かりんさん) ちょっと不気味に笑うけど、お出かけしてくれた。 薫さん(かおるさん) ちえりといっしょにいる人。それから怪我を治してくれた。 璃瑠さん(りるさん) わんこらしい。 レンカクさん わんこ。なんていうか色っぽいの。初詣の着物もとっても素敵でした。 棚橋(たなはし) まっちょ。おいかけっこ。女の子好き。 電波(でんぱ) おっきくて怖い顔、でもやさしいの。肩車してもらった。 円堂さん(えんどうさん)きびしいけど優しい人。あたまなでてくれた 聖さん(ひじりさん) たくさん遊びを知ってる人。 ユキムラさん 明るくて面白い人。胸に風船入れてるの。 卓郎さん(たくろうさん) 落ち着いてて優しくて、それから落ち着かせてくれる人。 和喜さん(かずきさん) 背中に乗っけてくれた人、やさしいお兄さん。口は悪いけど、やることをしっかりやる人。虎そのものでした。 ホープさん バリバリわんこ。クールだけどとっても気がつくわんこさん。いいお嫁さんになれそう。 最上さん(もがみさん) 社長さん。凄腕。セラフィムに入れちゃ駄目なの。 翔子さん(しょうこさん) 正義のヒーロー。かっこいいお姉さん。 沙耶さん(さやさん) とても理性的な人。お友達です。口元なめちゃった。 陽太さん(ようたさん) セラフィムの一生懸命で熱い人。 本多さん(ほんださん) ブラムさんのお友達。いっぱい難しい言葉を使うけど番ってなんだろ。たくさん助けてくれてお世話になりました。足もすごく速くてスキーも上手でした。 天王寺さん(てんのうじさん、てんおうじさん?) 行動力のある人。櫻子さんとはパートナーって感じでした。 五十嵐さん(いがらしさん) 無口だけど同じものを見て同じ目的のために動く人。消えちゃうの。 御巫さん(みかなぎさん) 天王寺さんをよく叱ってたけど、お互いをよく見てると思いました。 港さん(みなとさん) 優しい声でなでてくれる人。それからひゅんひゅんって速いの。 さくらさん いつもみんなを見守ってて、とっても安心できるの。 鈴太さん 鰹節のいい香り。走るのが好きみたい。 伊藤さん 髪が長くて、リーゼントに詳しいの。 セッション履歴 +1-10 2010/07/23 「銀髪の悪魔」Lv1~2 GM:izmさん 経験点117+衝動(30)、能力魔結晶≪バレットレイ≫ 同行者:矢吹 竜次、河内 明日香、榊 久美子 2010/07/28 「偽りの旭影」Lv2~3 GM:京さん 経験点118+衝動(40)、≪ブランディッシュ≫≪チャージングニードル≫*2 同行者:北条 灯火、宗像 桜子、榊 久美子、真城 凛央奈 2010/08/07 「シンデレラゲーム」Lv2~3 GM:genomさん 経験点123+衝動(20)、≪バレットレイ≫≪チャージングニードル≫ 同行者:乾 良夜、榊 久美子、神近 胡桃 2010/08/08 「心霊写真」Take2 Lv3~4 GM:糸色さん 経験点130+衝動(50)、≪カウンターチャージ≫ 同行者:櫻井 花梨、六条 薫、宗像 桜子 2010/08/14 「偏食のすゝめ」Take2 Lv3~4 GM:京さん 経験点100+18+衝動(40)能力魔結晶≪ヴェノムエキス≫ 同行者:早瀬 璃瑠、北条 灯火、レンカク 2010/10/25 「運動会の裏側」 Lv3~4 GM:糸色さん 経験点100+衝動(0)能力魔結晶なし 同行者:黄泉川 電波、円堂 和子、星宮 聖 2010/11/16 「特殊命令:特撮番組を潰せ」 Lv3~4 GM:雷帝さん 経験点130+衝動(40)能力魔結晶≪マルチアタック≫ 同行者:真田 ユキムラ、相模 卓郎、斑目 和喜、宗像 桜子 2010/11/21 「サブウェイ・ゴーゴー!」 Lv3~4 GM:させぼのまりさん 経験点100+40+衝動(50) 能力魔結晶:トランスフォーム、ハイドインシャドウ、チャージングニードル 同行者:棚橋 真輔、ホープ、最上 エーベル 義重、壬咲 翔子 2010/11/21 「閉ざされた周防嘉久」 Lv5~6 GM:ぐりこさん 経験点100+85_+衝動(70)、暴走 能力魔結晶:ハンティングシュート、ヒュプノゲイズ、トランスフォーム*3 同行者:乾 良夜、ブラム、櫻井 花梨 2010/12/03 「常闇の死者」タケ2 Lv4~5 GM:じょーじあさん 経験点100+75 衝動(50) 能力魔結晶:バイオウェポン、ダブルムーブ、カルネージウェポン 同行者:レンカク、斑目 和喜、相模 卓郎 +11-20 2010/12/04 「刀尋段段壊(とうじんだんだんゑ)」 Lv5~6 GM:京さん 経験点100+44 衝動(70) 能力魔結晶:なし。 同行者:ブラム、榊 久美子、御堂 沙耶、黒井 陽太 「八坂さんを助けることができました。よかったぁ。ね、久美子♪」 2010/12/25 「聖夜の鐘が聞こえないtake2」 Lv5~6 GM:ぐりこさん 経験点100+117 衝動(50) 能力魔結晶:タクティカルムーブ、ハイドインシャドウ、ペネトレイト 同行者:ブラム、ホープ、斑目 和喜 植物園の無料ペアチケットは久美子にあげました。 2010/12/26 「ドミニオンの挑戦状」 6-7 GM:じょーじあさん 経験点100+86 衝動(50) 能力魔結晶:イサーアップ、ユニックレール 同行者:本多義一、天王寺 闘吾、五十嵐 源蔵、御巫 櫻子 「遠距離からの狙撃それからドミニオンセルティスは強敵でした。」 2011/01/08 「 新春すごろくバトル!Take2 Lv6-7 GM:ゲノムさん 経験点100+90衝動(40) 能力魔結晶:ユニックレール 同行者:乾 良夜、ブラム、レンカク、北条灯火 「みんなですごろくして、初詣に行きました。灯火さんが写真をくれました。」 2011/01/26-29 「希園猿鬼伝奇」Lv7 GM:はぎのさん 経験点100+132衝動(10) 能力魔結晶:カーネイジウェポン*2、マルチアタック 同行者:七瀬 さくら、ブラム、逢坂 港、本多 義一 「神杉姫さまとお話したよ。かみさまって不思議なんだね。」 2011/02/06 「スキー場の怪」take3 Lv7- GM:izmさん 経験点100+127衝動(40) 能力魔結晶:へヴィアーマー、イモータル、アンチグロウ、ブリザード 同行者:ブラム、本多 義一、榊 久美子、乾 良夜 「今度はちょっと怖いお姫様。でも雪のかけら大事にするね。」 2011/02/27-3/2 「タイトルなどこっちが教えてほしいぐらいだ!」 Lv7- GM:トロさん 経験点100+100衝動(60) 能力魔結晶:エスケープ、ブランディッシュ 同行者:南部 華音、五十嵐 源蔵、六条 薫 「命を大事にしない人って、なんであんなにいるの?」 2011/04/13 「ビルの街にガオーッ!」 Lv8 GM:じょーじあさん 経験点100+300衝動(30) 能力魔結晶:エレメントゲイザー、メレーアップ、プロパティブロウ、 イサーアップ、テンタクルバスター 同行者:オードリー, 五十嵐源蔵, 榊久美子, 宗像桜子 「がおー! ちえりも久美子も五十嵐さんも大活躍!」 2011/04/27 「Storm zone Take2」 Lv7-8 GM:トロさん 経験点100+160 衝動(60) 能力魔結晶:マグネットスキン 同行者:五十嵐 源蔵、佐山 直衛、瀬々良木 みなも、茨城 未咲 「悪魔憑きが増えてるのかも、変形合体する不思議な悪魔憑き…。」 2011/05/03 「Pre攻城戦 -南門編-」 Lv7-8 GM:TiGさん 経験点100+150 衝動(10) 能力魔結晶:ハンティングシュート、ブラインドゲイズ 同行者:榊 久美子、浅生 烈牙、上条 朱音、斑目 和喜 「遊園地なんだって。でもヴィシャスでいっぱいだったの。遊びたいのかな?」 2011/05/19-27 「進撃の戦艦」 Lv8-9 GM:ぐりこさん 経験点100+240 衝動(30) 能力魔結晶:ダブルムーブ*2、テンタクル、バイオウェポン、イニシアティブアップ 同行者:ブラム、天王寺 闘吾、五十嵐 源蔵、御巫 櫻子 NPC:まいちゃん 「巨大な要塞。空を飛んだり、忍者を見たりしたよ。櫻子さんの服汚しちゃった。」 2011/06/04-07 「海の上のソドム」 Lv8 GM:ぐりこさん 経験点100+240 衝動(60) 能力魔結晶:シャットダウン、ディフェンスアップ、チャージングニードル、 ハイパーストライク 同行者:上条 朱音、七瀬 さくら、黒井 陽太、乾 良夜 NPC:虎堂 静香 「力なんて必要なのかな…。立派な悪魔憑きになんかなっちゃダメだよっ!!」 2011/08/28 「Fallen Hero」 Lv8 GM:Ryoさん 経験点100+190 衝動(10) 能力魔結晶:ダブルムーブ、ペネトレイト、イミテーション 同行者:黒井 陽太、鈴村 桐栄、楠木 志乃、天王寺 闘吾 NPC:黒島 理加、霜山 翔真 「ヴィシャスに堕ちたら、自分を制御できなくなったら、もう一緒にはいられないの。」 合計23回 その他の履歴 +魔結晶トレードとか 2011/01/08「ヴェノムエキス」を陽太さんの「ウェブ」とトレードしました。 2011/01/18「ペネトレイト」をブラムさんの「ユニックレール」とトレードしました。 2011/2/8「トランスフォーム」を三剣さんの「バレットレイ」とトレードしました。 2011/2/10「バイオウェポン」を空さんの「ダブルムーブ」とトレードしました。 2011/2/28「マルチアタック」を桐栄さんの「キリングブロウ」とトレードしました。 2011/3/18「ユニックレール」を胡桃の「ソニックシャウト」と交換しました。 2011/3/28「アンチグロウ」を上城さんの「イモータル」と交換しました。 2011/3/28「トランスフォーム」を闘吾さんの「ヘヴィアーマー」と交換しました。 2011/3/28「ヘヴィアーマー」を鈴太さんの「アウターワン」と交換しました。 2011/4/18「メレーアップ」を彌也さんの「ヘヴィアーマー」と交換しました。 2011/4/18「ユニックレール」をちえりの「ブラスター」と交換しました。 2011/4/28「マグネットスキン」を佐山さんの「メレーアップ」と交換しました。 2011/4/28「カウンターチャージ」を北条和さんの「フレイムブレス」と交換しました。 2011/5/8「イサーアップ」を上条朱音さんの「イローンゲイト」と交換しました。 2011/5/8「メレーアップ」を京極雪乃さんの「シュートアップ」と交換しました。 2011/5/18「シュートアップ」をアナベル・G・阿藤の「リジェネレイト」と交換しました。 2011/5/28「キリングブロウ」を神代 尚征さんの「バインディング」と交換しました。 2011/5/28「ハンティングシュート」を西寺安吾さんの「バイタリティ」と交換しました。 2011/7/8「ディフェンスアップ」を瀬木翔太さんの「ハイパーストライク」と交換しました。 2011/8/28「ヘヴィアーマー」をアナベルG阿藤さんの「ペネトレイト」と交換しました。 2011/9/8「ハイパーストライク」を黒井陽太さんの「エレメントゲイザー」と交換しました。 2011/11/18「ヘヴィアーマー」を飯田加奈さんの「アウターワン」と交換しました。 2011/12/8「ハイパーストライク」を神奈木桜花さんの「エレメントゲイザー」と交換しました。 テンプレ 感覚・知力・知識パワー(技能なし、適応変異) 2d+3+3 その辺に置いてあった布(実はワンピース)にもぐりこんで、≪適応変異≫、 衝動を1使用して人になりました。 はだしだとなんなので、靴だけその辺でちょろまかしてきます。「よいせ。」 「わおーーん!!」悪魔化。一瞬、裸の少女の姿を取りかけて、 すぐにざわざわと体毛に覆われ、3mほどの風を纏った白い魔獣に変身しました。 のっしのっし。衝動1追加 <お正月バージョン> しゅるりと帯を解き、「…んっ、変身。」少しおとなしめの声でささやく。 着物を落とした次の瞬間、風をまとい3mほどの白い魔獣に変わります。 ターン開始:≪特殊神経毒≫1ターンの間ダメージ+3を○○さんに。 ターン開始:VO最終能力≪超肉体限定解除≫ 衝動/2をダメージと行動に追加 2T持続 準備を消費せず≪肉体修復≫ 4d+10+2d 点回復。 >衝動○ 準備で≪精神集中≫を使用して命中とダメージに+3、>衝動○ 準備:VO≪戦闘高揚≫ 肉体判定の達成値に戦闘修正肉体分+6(命中も) EN-5 準備:10m前進、VO≪爪穿登攀≫で離脱の移動力ペナルティ無し。 準備:12m前進して、途中で豪腕武器中を引っこ抜きます。 3d+7 攻撃:敵3体に≪毒素拡散弾≫特殊攻撃 3d+10+5 衝動変化無し。 特殊ダメージ 2d+11+5 攻撃:VO≪剛腕の一撃≫でかじります。肉弾命中 3d+10 衝動○ VO≪剛腕の一撃≫肉弾ダメージ 4d+14 がじがじ 最終能力≪魔神の毒槍≫発動 半径20m任意に特殊命中 3d+15 特殊ダメージ 2d+11+5+衝動 次のターンのターン終了まで、敵が与えるダメージを-10します。 割り込み≪伸長≫&≪毒針射出≫敵の達成値を-2します。EN-3-5 衝動○へ 割り込み≪毒針射出≫精神系技能の達成値を+5します。EN-5 割り込み≪毒針射出≫強化で敵の達成値を-4します。EN-10 瞬間:VO≪戦闘高揚≫で剛力判定に肉体修正分+6します。 EN-5 瞬間:≪平衡感覚強化≫で転倒を解除します。衝動○ EN-3 瞬間:≪平衡感覚強化≫で落下ダメージを9*3点軽減します。 瞬間:スロット能力≪伸長≫で基点を15mずらします。 衝動○さらにEN-3 ジャベリン4-2≪毒素中和能力≫で毒素ダメージを半減します。 ジャベリン5-2≪猛毒変異≫でダメージを与えた敵全員を[猛毒]状態にしました。 ジャベリン6-3≪毒素反撃≫! 毒素の特殊ダメージ 3d+9+5 を返します。 ターン終了:猛毒の効果で敵のENが 2d 減少します。 ターン終了:JA8-3≪毒素吸引≫を使用して○○さんの猛毒を解除します。 全力の攻撃 ターン開始:自分に≪特殊神経毒≫で1ターンの間ダメージ+3 >衝動○ 準備:≪連続攻撃≫を使用して、 >エナジー-10 攻撃:範囲内の敵全てに≪毒素拡散弾≫2発 特殊命中 3d+10+5**2 特殊ダメージ 2d+11+5+3**2 *確定を忘れないこと。 VO:ヴォージェの略、JA:ジャベリンの略 +... わんわんっ。 【PL】エスエス
https://w.atwiki.jp/kikipedia/pages/808.html
妖界で発行されている新聞。 「妖界東西新聞」とは競争関係にある。
https://w.atwiki.jp/trenetw/pages/181.html
自称別鯖から来たというDOP1PKer。 クリ装備で固めたAGIステ。 確かに強いがクラブ名とそのメンツが痛い。
https://w.atwiki.jp/tunderesure/pages/322.html
:海のツンデレ×黄泉のツンデレ:2010/06/27(日) 11 33 21 ID E0P9v2J+ 「う…………ん」 ここは天国か?、いや、洞窟‥今は岩の上…中はけっこう狭く、学校の教室が二つ分といったところか。 海水は流れ込んでいるが、その水位は膝の辺りまでとかなり浅い。そして奥の方はというと地肌が見え、陸面が露出している。 「ようやく‥気づいたようね」 声の方を振り変えると、誰‥女の子…流れる様な黄金色の髪、エメラルドグリーンの瞳、透き通った白い肌‥それと‥梓…に、そっくりな容姿…しかしその下半身は… 魚類そのもの下半身を覆う、一面の鱗。 その先端はぴちぴちと跳ね、尾びれの形状と化している。全体がクリアブルーで、淡く美しい色彩…… 少女の姿は、まさにマーメイドそのものだった。 僕が口をあんぐり開けてポカンと呆けてると。 「何、そのバカ面‥助けてあげたんだから、お礼くらい言いなさいよ!」 「ご、ごめん‥あず・さ‥じゃないよね…」 「はあ?わたしはマーメイドのメルよ‥あんた危ない所だったのよ」 しかし似ている…髪と肌と瞳の色を除けば梓そっくりだ。 「助けてくれて、ありがとう‥僕は優也‥に、人魚」 メルは手に腰を当て、首を横に振ると‥でっかい溜め息を一つ吐いた。 「…まだ現実が分かってないみたいね‥まあいいわ……ちょっと目的があって、それで助けたの‥優也だっけ!?、協力してもらうわよ」 「僕に出来る事なら何でもするよ」 「そう、人間にしては素直ね‥じゃあ、早速あなたをいただくわね」 無愛想だったメルだが、微かに笑みを見せたような気がした。 「も、もしかして‥僕を食べるの……」 そういえば服を着ていない、トランス一枚だ… 「あんたバカァ~!?私達は、あんた等野蛮人と違って精霊界の生き物なの、大体人間が人魚の肉を食べるんでしょ!」 精霊界って…エルフや妖精…と一緒…? 「ごめん、それで何をすれば…」 「種付けよ、そろそろ時期だし」 「はあ?種付けって…」 「交尾のことよ、本来はマーマン族と交配するのが支流なんだけど、わたしはあんなグロい生き物となんてゴメンなんでね、それと‥わたしのパパは人間だし」 僕は不思議と彼女の事を恐いとも、異種族とも思わなかった。 この気持ちは、そう……僕の思考を中断するかの様にメルが呟く。 「さっさと済ませるわよ」 面倒そうに言いながら、メルはずるりと僕のトランスを引き下ろしてきた。 たちまち下半身は露出し、ぽろん、とペニスがこぼれ出てしまう。 93 :海のツンデレ×黄泉のツンデレ:2010/06/27(日) 11 38 23 ID E0P9v2J+ それは当然ながら、全く大きくなっていない状態だった。 「わわっ、ちょっと……!まだ、心の準備が……」 「何よ、興奮してないの? 子作りする時って、人間の男は興奮しないもんなの?」 恥ずかしさやら何やらで狼狽する僕を見据え、メルは眉をひそめる。 「しょうがないわね」 メルがおもむろに胸の貝殻のブラジャーを外すと小振りながら形の良い乳房が顕わになる。僕はその美しさにゴクリと喉を鳴らした。 「な、なに見てんのよ!」 メルは顔を赤らめキッと僕を睨む。 「い、いや~あまりに綺麗なものだから…」 「はん!人間に言われても、別に嬉しくないわよ」 メルは顔を背けると同時に手を僕の股間へと伸ばしてきた。 「あ、ちょっと……!」 「手で刺激すると、射精するんじゃなかったっけ?」 メルの温かい掌に握られ、ペニスはむくむくと大きくなっていく。 とにかく強引に、僕の意向など関係なく話を進めていくメル。 「あ、大きくなった……握って、上下に動かせばいいのよね?」 しゅこしゅこしゅこしゅこ…… メルはペニスを握ったまま、手首のスナップを利かせて軽快に上下運動を行う。人魚である彼女の指と指の間には、薄い皮で形成された水かきが備わっていた。 ペニスを握って上下に扱くメルの右手……その親指と人差し指の間の水かきが、絶妙の刺激を生み出す。 「あう……あ」 「ねぇ、これでいいの? 痛くない?」 「ああ……気持ち、いい……」 「ねぇねぇ、なんで人間の男の人って、気持ちいいと射精しちゃうの?」 しこしこと手を動かしながら、メルは無邪気に尋ねてくる。 正直なところ、メルの疑問に答える余裕はなかった。 「だいたい、なんでオチンチンをコスったら気持ちよくなるのかも良く分かんない……」 ぬちゅぬちゅぬちゅぬちゅ……と、ペニスを擦り上げる音が変化していた。 尿道から先走り液が溢れ、それがメルの指や掌、水かきを濡らしていたのだ。 「わっ……なに、これ……?」 メルは掌で異常を感じ、眉を寄せる。それは嫌悪というよりも、好奇心の方が優先されている感じだが。 「射精は、もっとビュービュー出るんだよね? おしっこ……?」 「いや、先走り……気持ちよくなってくると、出るんだ……」 息を荒げながら、僕は答える。 「ふ~ん、良く分かんないけど、気持ちいいんだ」 94 :海のツンデレ×黄泉のツンデレ:2010/06/27(日) 11 45 35 ID E0P9v2J+ メルはにんまりと笑い、僕にのしかかってきた。体重が預けられ、ふんわかした乳房が押し付けられる…… そして僕の太腿や足には、魚そのもののヌメヌメした下半身が密着していた。 「ほらほら、どうしたの~♪」 「あう、う……う……」 にゅこ、にゅこ、にゅこ…… 少女の柔らかい手で握られ、扱きたてられる快感…… 「う…う…で、出る…」 「ちょっと、バカ、早く言いなさいよ!」 メルは慌ててペニスの根元をギュッと押さえる。 「ふ~あぶない、あぶない、射精はここで受けとめないと…」 そう言いながらメルは丁度股間の人肌部分と魚部分の境目に視線を落とした。 彼女のヘソから下は、魚の半身と化している。そして股間部分には、女性器のような縦スジが入っていた。そこは微かに膨らみ、そしてぴっちりと口が閉ざされている。 「大丈夫よ、痛くないわよ、多分」 メルは上気した顔で、僕のペニスをそっと掴むと自分の女性器にあてがい二、三度入り口付近に亀頭を擦り付ける。 「さあ、挿れるわよ」 にゅる‥っとした感触がペニスに伝わる。 「ん…んん…」 メルは、白い肌を紅潮させて目を瞑る、人魚だからなのか痛みは無いようだ。 「うう…ああ…」 メルの中のヌルヌルとした温かい感触が心地良い、油断してると直ぐ出てしまいそうだ。 「優也‥あなた可愛いわね」 メルが僕の頬に手をあて、ソッと撫でる… 「メル…僕は……」 「か、勘違いしないでよね、人間にしてはって意味よ」 メルがプイと恥ずかしそうに横を向く…僕はこの人魚の少女を愛おしく感じていた。 「メル……」 上体を少し起こして、メルの背中に手を回し夢中で乳房に貪りつく。 ちゅぱ、ちゅぱ 「……まるで赤ちゃんみたい…」 僕の頭をフワッと抱え込んで優しく撫でるメル… 「メル‥メル‥メル!!」 何度も彼女の名を叫びながら下から腰を突き上げる。 「うっ…んん…あ…ん……ま、また中で大きくなった」 僕の首の後ろに回るメルの手の力がギュッと込められ、女性器の締め付けが強くなっていく。一気に射精感が高まる。 「メル、もう…出る…」 「ん…んあ…ああ……いいわ……ゆ…う…や」 メルの泉の中で浮遊する高揚感。 「うああ…ああ!!!!!」 「んん………!!!!!」 僕はメルの中に、白濁液を大量に放精した。メルの身体がブルブルと震えていた。 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ 95 :海のツンデレ×黄泉のツンデレ:2010/06/27(日) 11 52 24 ID E0P9v2J+ 僕が暫くメルと抱き合って微睡んでいると、彼女の声が聞こえてきた。 「ねぇ‥優也…あなたが起きたときは、そのまま浜辺に居る筈だから安心して…それから此処での事は、全て忘れる…」 「!!!…嫌だ」 慌てて両肘を軸に上半身を起こして、メルと向かい合う。こつん、と自分の額を彼女の額にくっつける。 「仕方ないでしょ、種族が違うんだし…ワガママは止めてよね‥」 メルは視線を逸らし、何時もより大分気弱な声で囁く。 「関係ない、離れたくない」 僕の目から涙が溢れる。メルの瞳も潤んでいる。 「……最後だから言ってあげる…わたしも、優也に会えて…良かったわ…」 メルの瞳から一滴の涙が零れ落ちる。その瞬間視界が霞み意識が朦朧としてゆく…僕は最後の力を振り絞って彼女を力一杯抱き締めるとソッと口づけをした。 「な………何すんのよ…バカ!!」 彼女の耳まで真っ赤に染まった顔が映ったのを最後に意識が途絶えた。 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ その後僕は浜辺で発見されて、病院に一週間程入院してから、自分の部屋に戻った。僕の住んでいる下宿先は海の家の二階である。そして‥なぜかメルの記憶は失っていなかった。 只下宿先のおばちゃんを始め、周囲に大分心配をかけたようなので、流石に暫くは温和しくしていたが、僕は今晩早速メルを探す決意を固めていた。 「よし、海図は持ったし…コンパスは…」 リュックに荷物を積めていると…トントン…ドアを叩く音がする。おばちゃんか?それとも‥友達?どうする…無視するか…いやしかし、心配をかけたばかりだし… 僕が意を決してドアを開けると…… ……そこには、月の光を全身に浴びて佇むメルが立っていた。 「優也、何してんのよ」 「いや‥君を探しに行こうと…それより足…」 「は~ぁ…後先考えず…バカ…後人間の常識でみないでちょうだい」 「ご、ごめん…」 「それから‥最後に‥そ、その‥キ、キスしたでしょ、あれって意味分かってんの!?」 「いや‥」 「あれって‥婚姻の意味なのよ、どうするの!?」 メルと婚姻?頭が混乱している。だけど…彼女と一緒に居れるのなら、どうでも良かった…僕は気がつくとメルをきつく抱き締めていた。 96 :海のツンデレ×黄泉のツンデレ:2010/06/27(日) 11 55 58 ID E0P9v2J+ 「ちょっと…優也…」 「メル…もう離さない」 僕はメルの頬を撫でながらソッと顎に手を添え見詰める。彼女は何も言わず、頬を赤く染めて目を瞑った。僕とメルの顔が近づき唇が触れる瞬間……… ガッン…いきなり後頭部に鈍い痛たみ‥?…振り返ると…!!!…信じられ無い事だが、時計やまな板、本や包丁など日用品がプカプカ宙に浮いていた。 「超常現象…メル…これって!?」 日用品は、僕等に狙いを定めた様にこちらをむくと、一気に襲いかかってきた。本や時計が僕の背中にガツガツ当たる、そして包丁がキラリと光り飛んでくる…その時… メルが僕の首に掴まりながら、反動をつけて空中に足を投げ出す、同時に足を尾ビレに変化させ、ブレイクダンスの様に回転しながら尾ビレの力で包丁などを弾き飛ばす。 次弾が来ない事を確認すると、メルは虚空をキッと睨み叫んだ。 「あんた…誰!!!!!」 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ 「こ、こここ、この半漁人のばけものめぇえええ」 虚空に怒声が響き渡りボンヤリと人型が浮かび上ると…段々形が鮮明になってきた。 少女?…どこかで… 「はあ!?半漁じゃなくて、人魚よ、あんたこそ、妖怪の怪物でしょ!!!」 「なんですってぇえええ…よ、妖怪…こ、殺すわよ、この泥棒猫、私は幽霊よ!!!」 梓!!!……そう…幽霊を名乗る少女は梓だったのだ。 「はっ、幽霊…アンタねぇ‥スレ違いだから消えなさい…今時ツンデ霊なんか、流行らないのよ」 「あんたこそ、人魚も半漁も似たようなもんでしょ、とっとと海に帰りなさい」 「梓……どうして」 「は?優也、この幽霊知ってるの!?」 「うん‥僕の前の彼女で…」 「優也…あんた何考えてるのよ!!…せっかく一周忌で、出てきてあげたのに…」 一周忌…そうか…メルの事で頭が一杯で、すっかり忘れてた。 「ご、ごめん…梓」 「……ひ、ひどいよ優也…」 梓が泣きながら僕の胸に飛び込んできた。 「梓…………」 メルはこめかみをひくつかせると、梓の腕を掴んだ。 「離れなさいよ、この幽霊、わたしと優也はもう婚姻しているの」 「く…くくくく…もう頭に来たわ…刺身にしてやる…」 梓が言うや否や包丁や重そうな本などが次々と浮かび上がった。 「あんたこそ、返り討ちにして成仏させてあげるわ…」 メルの瞳が怪しく光る。 97 :海のツンデレ×黄泉のツンデレ:2010/06/27(日) 11 58 07 ID E0P9v2J+ このままでは殺し合いが始まる…と、止めなければ…僕は夢中で二人の間に割って入った。 「梓、メルと婚姻したのは本当だ、彼女とはもう離れられない」 「そ、そんな‥優也…」 「メル、梓は死別した前の彼女だ見捨てることはできない」 「優也………」 「分かったわ…今日の所は引き下がってあげるけど…絶対あきらめないから」 梓はそう告げると虚空に姿を消した。 「あ、梓…」 僕が虚空に手を伸ばすと、メルがソッと僕の手を握り自分の胸に。 「大丈夫、心配しないで」 僕はメルに笑いかける。しかし‥これは僕の大変な日常の始まりだったのだ。
https://w.atwiki.jp/saikyoproject14/pages/52.html
13 +... 八式シギ / twitterやpixivなどの連作先 / 西京ページへのリンク &tags()
https://w.atwiki.jp/index-ss/pages/907.html
『いつか君が変わるとしても~外伝~』 とあるマンション。 かつては学園都市最強の能力者、一方通行―アクセラレーター―が眠る一室。 一方通行の眠りは深い。この部屋の主となって数日もすると、自然と眠りは深く、長くなった。 日々、特にすることもないので昼を過ぎても目覚めない。 『飼い猫は長ければ20時間ぐらい眠るけど、その理由を知っているかしら? 餌を探しに行く必要もないし、敵に襲われることが無い安全な寝場所があるからよ。 特にすることもないから安心して眠り続けられる』 と、同じ居候の身である芳川桔梗が語っている。(一方通行自身も居候であるが) とにかく、彼は日が昇り、雀のさえずりとともに朝を迎えることなどまったくなかったのだが―― この日の朝だけは違った。 目が覚めてすぐ、天井が目に映る。 仰向けのまま、ぼんやりと思考する。 (……何だァ?) 暑苦しい。 全身が発汗しているのが分かる。 布団の中が妙に暑い。 上下ともに白い就寝着―先日、買い物で購入させられたパジャマ―が肌に張り付いている。 『向き』―ベクトル―操作による反射を使えばどうにでもできるだろうが、 もはやこうしたことに能力を使う余裕はまったくと言っていいほどない。 チョーカー型電極のバッテリーを無駄使いするわけにはいかなかった。 布団がもぞもぞ動く。 一方通行は動いていない。動いたのは別の何かだ。 思考が急速に早まる。 (ってことは……あのクソガキか) 思い当たるのは打ち止め―ラストオーダー―と呼ばれる少女だった。 とある事件以来、彼と彼女は二人三脚で生きている。 秋も終わりに近いとはいえ、彼はこの暑さに耐えられなかった。 反射を使ない生活を始めてそれなりに日を重ねているが、慣れなていないことは決して少なくない。 同時に能力に頼りきった生活をしていた彼には、こうした体験は未知だった。 (ガキの体温だけでこんなに暑くなンのか?でなけりゃァ、熱でもあンじゃねェのか……) 一方通行の左側の布団が不自然に盛り上がっている。 彼が眠っている間にこっそり潜り込んだのだろう。 (やっぱこいつは――ガキだ) 布団の左端を掴む。 「おい、クソガキ」 そして布団を引っ張り、床へ落とすと、 「さっさと起き……」 色素の薄い“長い”髪が目に入り、 「……?」 空色の布に白いウサギの絵柄が散りばめられたパジャマが、 丸みを帯びた少女の体を窮屈そうに包んでいた。 汗に濡れてパンパンに張った服が体の輪郭を強調している。 「――――」 すらりとした長い手足。 きゅっと引き締まった腰。 前開きのシャツのボタンのいくつかが取れていて、胸元を押し上げる膨らみがある。 白い肌が服の裾のあちこちから覗かせている。 「――――な」 顔立ちの整った、大人びた少女の寝顔がそこにあった。 「ん……」 艶のある甘い声が少女の唇から洩れる。 「……おはようだけど、ってミサカはミサカは…もうちょっとだけお休みなさい」 独特の口調で告げると、声は小さな寝息に変わる。 一方通行の覚醒した思考が急停止した。 「でもね、あなたの布団に入って寝るまでは特に何もなかったよってミサカはミサカは 前後の状況を整理してみたり。……それにしても、『お姉様』―オリジナル―より 大きいんじゃないかなってミサカはミサカは胸の大きさにどきどきしたり」 少女は自身の胸を両腕で抱き寄せたり、長い髪や体をいじることに夢中になっている。 (こいつが――あのクソガキ?) 一方通行は今でも信じられない状況に頭を悩ませていた。 状況は理解している。 目が覚めて、気がついたら体が大きくなっていた。 それだけだ。 だが、それが一夜にして起きたことが問題だった。 これだけ急激に肉体を成長させることは、どれだけの劇薬を用いても不可能だ。 少女の肉体年齢は十歳のものから、十代後半といえるほどの変化をしている。 打ち止め以外の妹達―シスターズ―でさえ、一日辺り一年分の成長促進が限界だった。 超能力による『肉体変化』―メタモルフォーゼ―の一種という可能性もあるが―― 「というか、起きる前に何かしなかったかミサカはミサカはあなたを疑ってみたり」 一方通行の肩が落ちた。 肉体がどれだけ成長しようと、精神年齢と記憶情報までは変わらないらしい。 安堵したのか呆れたのか、よく分からない溜め息が出た。 「おまえ、今の自分の状況分かってンだろうな?」 うん、と真っ直ぐに彼を見て少女は頷いた。 その表情は、彼の隣を歩いていた小さな少女のようで、彼がよく知る一万人の少女達によく似ていた。 何か、重い鈍器で頭を殴られたような気分だった。 それを察したのか、少女が話題を変える。 「それでねってミサカはミサカはあなたに手伝ってもらいたかったり」 「何で俺がお子様のお着替えを手伝わなきゃならねェンだよ」 「今はお子様じゃないよってミサカはミサカは小さすぎて上手く脱げないことを訴えたり」 「ああ、そうかい」 少女――打ち止めが背を向ける。 腰まである茶色の髪をシーツの上に垂らしたまま、残っているシャツのボタンを外していく。 両腕で前を隠しながら、肩を抱くように窄める。 「あ、あんまりじろじろ見ないでねってミサカはミサカは……」 一方通行は少女の汗の匂いに若干戸惑いつつも、襟を掴んでシャツを下げ降ろしていく。 幸い、難しい作業ではなさそうだった。 曲線を描く、少女とも女性ともいえる肢体が露になっていく。 白い首筋。 丸みを帯びた肩と腕。 真っ直ぐに伸びた背筋。 汗に濡れ、火照った肌が暖かい。 (だからどうした?体がでかくなろうが、こいつはあのクソガキだろォが) 「腕下げろよ。そしたら今度は後ろに回して腕を抜いて――」 そのとき、 ――がちゃっと音を立ててノブが回り、部屋の扉が押し開かれる。 眠そうに目を擦りながら踏み込んできたのは、芳川桔梗だった。 「一方通行……もう起きてるの?打ち止めがいないんだけど、こっちに――」 芳川の目に映ったのは、少年に服を脱がされている少女。 部屋には汗の匂い。 『――――』 「――――」 「よ、芳川……?」 「芳川だねってミサカはミサカはおはようーって挨拶してみたり」 「――愛穂ー?ねえ、ちょっとこっちに来てくれない?」 この後、一方通行が一時間ほど問い詰められたのは言うまでもない。
https://w.atwiki.jp/anchorlegendscenario/pages/1123.html
システム:COC タイトル:黄泉からの手紙 あなたの元へと一つの手紙が届いた。 手紙は墨で旧字体、字体は行書書きで書かれていた。 内容はこうだ。 「汝は我の気分で下界の者を減らす選ばれた一人目となった。 しかし、ただ消すというのもつまらない。 もしも貴様が障害を乗り越え、黄泉比良坂まで行けたら 願いをなんでも叶えてやろう。 もしも逃げたらそれ相応の罰を受けてもらう。」 理不尽にも始まったが、 それを何故かイタズラとも思えず、あなたは場所へと向かうことした。