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血生臭い殺し合いの会場と化した平安京のどこかで、参加者の一人である、スーツを纏い、頭に白髪を生やした初老近い男性が怯えている。 前触れもなくいきなり死の恐怖に曝されればある種当然だろう。 だがこの怯え方は尋常ではない。 「嫌だ……死ぬのは嫌だ……」 先ほどからこれと同じようなことをブツブツと呟き、支給されていたサブマシンガンを構え、落ち着きなく辺りを見回し続けている。 なぜ見回すのかと問われたら、参加者が目に入った瞬間に引き金を引くつもりだからだ。 相手が殺し合いに乗っていようが乗っていまいが知ったことではない。 そんなことは見ただけでは分からないのだから。殺してしまえば絶対に安心だ。 これほどの恐怖を抱きながら、彼は警戒を続けていた。 「もう二度と……あんな思いは……」 彼の尋常ではない恐怖の原因は、死という物に対しての認識にある。 彼は一度死を体験している。 それも死に瀕したが奇跡の生還劇を演じたのではなく、実際に一度死亡し、その後に殺し合いに参加させられているのだ。 故に二度目の死に怯え、己にできる全霊を掛けて警戒しているのだ。 そんな彼の名は的場勇一郎。殺し合いに来る前までは不動高校というところで物理教えていた、もうすぐ定年になる冴えない教師だ。 ここからは、彼がなぜ一度死んだかを簡単に解説しよう。 それにはまず、不動高校の成り立ちから説明しなければならない。 不動高校はそもそも、かつて社屋を置いていた高畑製薬という会社が建物を寄付したところから開校している。 だが、実は高畑製薬は金で人を釣って新薬の人体実験を行った過去がある。 しかもその実験は失敗し、被験者は全員死亡。この事態を隠蔽するために、会社は被験者の死体を建物やその周りに隠して寄付したのだ。 学校になればそう簡単に建物を壊さないだろう、推測していたらしい。 的場はその死体が生徒に見つからないようにするために寝ずの番として高畑製薬から送り込まれ、教師をしていたのだ。 彼は学園六不思議として死体のある場所にちなんだ怪談を流し、生徒を近づけないようにしていた。 その後しばらくは平穏に教師として過ごし、かつて寄付した校舎が旧校舎となり、いつしか使命すら忘れかけていたが十年前、推理小説部の女子生徒、青山ちひろがこの怪談に興味を持つ。 彼女の調査の末、結果として真相を知り、的場に対しこの件を警察に通報すると通告。 的場はなんとか止めようとしてもみ合った結果、青山は階段から転落し事故死してしまう。 彼に殺意はなかったが、これがきっかけで過去が芋づる式に明かされることを恐れ、後に引けなくなった彼は旧校舎の楽器室に青山の死体を隠し、表向きには行方不明ということにした。 そして不思議を一つ増やし、学園七不思議として呪われた音楽室の怪談を流した。 それからしばらくして、推理小説部改めミステリー研が過去の楽器室を部室としたため顧問をかって出た。 しかし旧校舎も流石に古くなり、取り壊しの案が出始めたので彼は脅迫文を学校に送り付ける。 それと同時にミステリー研の部員の一人が、壁に埋められ、骨となった青山を発見。 その場に居合わせた的場は咄嗟に部員を殺害。これを自身が流した怪談と合わせて見立て殺人とした。 それを重く見られ、旧校舎の解体はなくなったが、その後骨を別の部員にまたも見られそうになり再び殺害。 そして三度目、別の部員にまたも見られそうになったので殺害しようとするも失敗。 最後には骨のことも彼が起こした連続殺人のことも、不動高校の生徒金田一一に調べられ、的場は全てを自供。 すると、実はその場にいた、青山ちひろの失踪の真相を調べていた彼女の父が的場を殺害。 彼は死の恐怖に怯えながら、自らの因果を払ってこの世を去った。 はずだが、気づけばこの殺し合いに巻き込まれていた。 最初は何が起こったのか分からなかったが、少女二人の首が爆破で吹き飛んだ時、彼は現状を理解し、二度目の死に怯えたのだ。 ガシャン 「!?」 いきなり謎の金属音が聞こえ、的場は迷うことなく銃を音のする方へ向ける。 すると、人影が見えたのでそのまま発砲。銃声が辺りにこだまする。 しかし、銃弾が命中したにもかかわらず人影は倒れるどころか怯みもせず、何事もなかったかのように的場の元へ近づいていく。 「う、うわあああああああああ!!」 銃で撃たれても死なない相手に完全な恐慌状態に陥った的場は、ただひたすらにサブマシンガンの引き金を引き続けた。 バチバチと火花が起き続けるが、それでも人影は意にも介さず的場に向かって進み続ける。 カチッカチッ とうとう的場のサブマシンガンの弾が切れ、弾幕が止んだ時火花もまた止み、その姿を見せた。 それは、とても奇妙な姿だった。 戦国時代の鎧をオレンジで模したものをあしらいつつも、全身を紺色のスーツを纏い、右手には刀を模したおもちゃの様な剣、左手にはオレンジを模した特徴的な剣を手に持っている。 そしてこの姿を知る者が見ればこう言うだろう。アーマードライダー鎧武、または仮面ライダー鎧武と。 ちなみに右手の剣は無双セイバー。左手の剣は大橙丸という。 しかしそんなことは知らない的場からすれば、謎のスーツを身に纏った誰かが銃弾も意に介さず自分に向かってくる恐怖の光景でしかない。 「や、やめてくれ!!」 今まで引き金を引き続けていたがついに弾切れに気付いた的場は、サブマシンガンを捨て逃げ出そうとする。 しかし初老の男性でしかない的場と、アーマードライダーの走力を比べれば一目瞭然。 あっという間に的場は追いつかれ、地面に蹴り倒された。 そして鎧武は容赦なく大橙丸を振りかぶる。 「い、嫌だ……二度も死ぬなんて嫌だ……!」 涙を流しながら、的場は懸命に命乞いの叫びをあげる。 しかし鎧武は聞き届けることなく、無言で剣を的場の体に突き刺した。 「た、助け……」 少しづつ命が消えていく感覚に怯え、地を這いながら助けを乞う的場。 しかしその声に答える者はいない。 やがて動かなくなり、彼の二度目の生涯はここで幕を閉じた。 【的場勇一郎@金田一少年の事件簿 死亡】 ◆ 鎧武は変身を解くと、中から20代後半くらいの青年が現れた。 彼の名前は六星竜一。先ほど彼が殺した的場と同じく、不動高校の教師だった男だ。 そんな六星が気になったのは、的場の最期の言葉だ。 「二度も死ぬなんて嫌だ、か」 まがりなりにもかつての同僚が、一体なぜそんな言葉を残したのか。 一度目は一体なぜ死んだのかについては、六星は気にしていなかったが、二度目という部分は引っかかった。 しかし引っかかりはしたが、疑ってはいなかった。 それもその筈。なぜなら―― 「俺は別に構わないけどな」 彼もまた、一度死んだ身だからだ。 なぜ六星竜一は一度死んだのか。的場について話した以上、六星についても簡単に説明しよう。 そのためには話は27年前にまで遡る。 27年前、青森県の六角村にてある惨劇が起こった。 そもそも六角村の山には野生の大麻が繁殖しており、それを栽培し村の上役が密売することで成り立った村である。 このことを知る者は少なかったが27年前、そのことに異を唱えた六角村の牧師夫妻が村の上役たちに殺害される。 さらに教会に放火し、牧師夫妻の養女七人を焼き殺して完全にこのことを隠滅しようともくろんだ。 しかし実際は一人、養女である詩織が、彼女と愛し合っていた村の上役一人にこっそり助けられ、彼女は村から離れ、表向き死んだことにしながら生活する。 その詩織の息子が六星竜一である。 詩織は息子である六星にあらゆることを叩き込んだ。 殺人術、格闘術、ナイフ、銃、演技力、さらには高校で教師ができる程度の学力を。 それもこれもすべては自身の恨みを晴らすため。 彼女は常日頃、竜一にこう言っていた。 『お前は母さんの代わりにあの連中に復讐するんだよ…… お前はあいつらを皆殺しにするために生まれてきたんだから!』 詩織が表向き死んでいるせいで戸籍を持てないため、彼らは極貧の中を生き延びた。 全ては復讐する為。それだけを糧に毎日を生きてきた。 そして時は流れ、村の上役の一つである時田家の娘、時田若葉が不動高校に入学した。 そこで彼女と接点を持つために、六星は不動高校に赴任してくるはずだった小田切進という男を殺害。 六星が小田切に成り代わり、不動高校で教師を務めながら若葉と恋仲になることで、彼女が卒業と同時に村に帰り、家が決めた婚約者と結婚パーティをする場で、彼は復讐計画を実行する時を待つことにした。 途中、予定外のトラブルで結婚が早まったり、若葉の同級生である金田一一と七瀬美雪が結婚式についてくることになるが、問題ないと六星は判断していた。 しかし現実には、復讐対象最後の一人を残した状態で金田一が真相を暴き、六星はやもなく追い詰められる。 だが六星は最後の一人をどさくさで殺害し、最後の締めとして大麻の畑を燃やそうとした。 しかし若葉の婚約者だった男や金田一が、様々な理由で彼を阻もうと立ちふさがる。 それでも畑を燃やそうとするが、直前で六星の父である村の上役に彼は殺害され、さらに父と母の真相を知り、驚愕の中命を落とした。 はずだが、彼もまたこうして殺し合いの場に立っている。 なぜ生き返ったのか、と考える気はなかった。 そして生き返ったとはいえ、何かやりたいこともなかった。 六星からすれば人生を賭した復讐も終わり、予定外や予想外は多々あれどやりたいことは全て完遂したと言っていい。 そんな状況で殺し合いに勝ち残ってまでしたいことなどないし、かと言って殺し合いに反逆し主催と戦うと考える人間でもなかった。 だが自殺する気も起きなかったので、とりあえず支給されたデイパックを漁り、出てきた変なベルトと付属されていたロックシードというものを、試しに使ってみることにした。 彼の人生にはほぼ無縁だった、好奇心というものである。 『オレンジ!』 付属されていた説明書きに従い、まずベルトを腰につけ、そしてロックシードをつけて、カッティングブレードを下ろす。 するといきなりベルトが音声を発し、さらには上から巨大なオレンジが被さる。 『ロック・オン!』 更に、被さったオレンジが軽妙な音楽と共に変形し、鎧と変わる。 『オレンジアームズ! 花道、オンステージ!!』 「うるせえベルトだな……」 そして変身終了。 ベルトが出す音声のやかましさに多少辟易しつつ、六星はとりあえず辺りを歩いてみることにした。 しばらくするとサブマシンガンを撃ってくる人影と遭遇。 別段自身の生に執着がないので、特に抵抗もせず弾を受けるが何のダメージもなければ行動に支障もない。 銃弾をものともしないスーツと、発砲者が同じ高校の教師で顔見知りだったことに驚きつつ、ある考えに思い至る。 それは、復讐の為に利用した若葉のことだった。 彼女は利用されているなど知らず六星を愛していたが、彼は若葉を復讐の道具に利用した。 その過程で若葉をそそのかして復讐相手を殺害させ、その直後に六星は彼女を殺害した。彼女もまた母の仇の娘であったがゆえに。 だが六星は若葉を愛していた。彼女も殺害対象だったにも拘らず。 だからこう思う。 人殺しに天国はありえない。 だがこんな殺し合いを開き、死者すらも自在に蘇生できる力の持ち主なら、地獄に落ちた女一人を天国に移住させるくらいはできるかもしれない。 この考えに至った瞬間、六星は殺し合いに乗った。 そして弾切れと同時に逃げ出そうとした的場を殺害し、今に至る。 「はっ」 曲がりなりにも顔見知りだった相手を殺しても、六星の心には小波すら立たない。 代わりに彼の頭を支配しているのは別のことだ。 「そこにいる奴、出て来いよ」 六星は家の陰に隠れている人間の気配を感じ取り、呼びかける。 すると意外にも素直に隠れていた人間が現れた。 整った顔立ちをした、六星よりも年は下であろう青年が姿を見せる。彼の真っ黒なスーツを身に纏うさまはさながら喪服だ。 彼は六星に怒りの視線を向けていた。それは人殺し、ひいては悪を許さぬ正義の意志だろうか。 それを感じ取った六星は、可笑しくてたまらなかった。 なぜなら視線の男は、六星が的場を殺すより前から視線を向けていたからである。 彼がもし殺し合いに反対するなら、六星の恐慌を止めようとするのが普通だ。 恐怖にかられたのなら、逃げるのが当然だ。 だが現実には、恐怖するわけでもなく殺しを止める訳でもなく、的場が死んでから現れたのだ。 これはもう六星と同じく殺し合いに乗っているとしか思えない。 「そんな怖い顔すんなよ。俺もお前も所詮同じムジナって奴なんだからよ」 「……っ! 話があります」 「ほう?」 六星の言葉に苦虫を嚙み潰したような顔を見せつつも、男は話を持ち掛けた。 それに六星はどうしようかと思ったが、その前に男が移動を提案した。 理由はすぐに分かる。何せさっきまで銃声がずっと響いていたのだ、そんなところで話し込むなど間抜けもいい所だろう。 ということで彼ら二人は平安京にある、先ほどまでいた地点から少し離れた家の中に移動し、中にあったちゃぶ台を挟んで座っていた。 家に入った二人の内、まずは六星が自己紹介を要求する。 これから話す相手の名前も知らないなど、話しにくくて仕方ないからだ。 「俺の名前は小田切――いや六星竜一だ」 「僕は夜神月。月と書いてライトだ」 変な名前だな、と六星は端的に思ったが、それは口にださず、代わりにさっき言っていた提案とは何かを問う。 月からもたらされた回答は、簡単に言うなら不戦協定だ。 参加者が何人いるか知らないが、最低でも数十人以上はいるであろうこの殺し合い。 この大人数で行われるゲームを、単独で勝ち抜くのは不可能だろう。 だからこそ、自身で何人か殺すとしても他に殺し合いに乗っている相手に殺してもらうのは必然だ。 「なので参加者が、そうだな……二十人を切るくらいまでは互いに不干渉。そしてお互いのことを話さない、というのはどうだ?」 「まあそりゃ構わねえが、一つ条件がある」 「条件?」 六星の言葉に月は訝し気になるが、六星にとっては大切なことだ。 そもそも、月は不可思議なスーツを身に纏い銃弾をはねのける様を見せている。 にも関わらず彼は一切怯んでいない。ということは、このスーツに対抗できる何かを持っているに違いない。 「そいつを見せろ」 「……断ると言ったら?」 月の挑発的な言葉と同時に背中から気配を感じた六星は、咄嗟に飛びのく。 するとさっきまでいたところには一本の矢が刺さっていた。 慌てて矢を撃った主を探し、そいつはすぐに見つかった。 何せ、窓の外にいたのだから。 矢の主は大きさこそ人間大だが、外見は人間と大きく異なっていた。 どう見ても機械の体に、右手には剣。左手にはクロスポウを構えた怪物が、そこに立っている。 「成程な。そいつがそうか」 「キラーマシン、というらしい」 「キラーマシン……ね」 かつて殺人マシンを名乗ったことのある六星は、多少の運命みたいなものを感じたが、それだけだ。 殺されかけたことは別に気にしていない。 あれで殺されていれば油断している大間抜けで、殺されなければ合格。そんなところだろう。 結果的に六星の要求にもこたえた以上、提案を受けることにした。 「まあ提案は受けてやってもいいが、仲良しこよしをするつもりもねえ。別行動させてもらうぜ」 「僕も仲良くする気はないが、少し待て」 家を出ていこうとした六星を引き留める月。 理由を問う六星だが、答えは簡単だった。 「今はないが、おそらく殺し合いの参加者の名前を載せた名簿みたいなものが配られるはずだ。 もし知っている名前があったら教えあおう。二手に分かれるのはそれからにしてくれ」 「あいよ」 月の言葉に納得した六星は、その場に腰を下ろす。 そして待つのは良いが無為に過ごす気はないとばかりに、二人は情報交換を開始した。 ◆ 六星と情報交換をしていく中、月は驚くべき事実がいくつも発覚した。 なんと、月にとって今は2010年だが、六星にとっては90年代の初頭だというのだ。 おまけに六星は死んだが蘇ったというのだ。 「ビックリしたか?」 せせら笑う六星だが、月は本当に驚愕しかできない。 なぜなら彼もまた、死人だからだ。 ここで夜神月がなぜ死んだか簡単に解説しよう。 三度目の長話になるが、付き合ってほしい。 夜神月は元々、警察官の父に優しい母、そして可愛い妹を持った高校生だった。 おまけに頭脳明晰でスポーツ万能、おまけにルックスよく正義感も強いと、まさに完璧超人だった。 しかしある日、空から落ちてきたノートを拾ったときに彼の運命は一変する。 そのノートは死神のもので、それは名前を書かれると死ぬというのだ。 最初はジョークだと思い、試しにテレビに出ていた犯罪者の名前を書くと、そいつは死んだ。 偶然かと思い、今度は町でたまたま見かけたタチの悪いナンパ男の名前書くと、そいつも死んだ。 このことにショックを受けた彼は、逃げるように世界の悪を裁くことを決意。 手始めに犯罪者の名前を書き続け、気づけば彼は悪を裁く神『キラ』としてもてはやされ始めていた。 しかし、そこにLという名探偵が待ったをかけ、キラは悪だと断言。 こうして月とLの頭脳戦が始まった。 その壮絶な頭脳戦を制したのは、月だった。 こうして敵を打ち倒し、彼は世界の主張をキラが正義の方向に傾けていく。 しかし、しばらくすると今度はLの後継者を名乗るものが月の前に立ちふさがった。 再び起こる頭脳戦だが、結果的に今度はLの後継者が勝利した。 それでもなんとか生き残ろうとするも、最期には月にノートを落とした死神に殺され彼の生涯は幕を下ろす。 はずだったが、彼はこうして生きている。 死神の力すら覆す主催者の力には驚嘆しかないが、この機を逃す手はない。 もう一度現世へと帰還し、願いの力で再び新世界の神となるのだ。 罪もない少女二人を殺しあざ笑う邪悪に組みするのは屈辱だが、今はそれを飲み込む。だが最終的には始末してやる。 そう決意を固める月だが、ふいにある仮説が浮かんだ。 (もしやこの殺し合いは、死者しか参加していないのか……?) 自分、六星、そして六星に殺されたあの男。 この三人は死んだ後から呼び出されたのは間違いない。 そこで考えたのは、この殺し合いが死者しかいない可能性だ。 かのカンダタみたく、地の底から地上に這い上がる最後の機会。 元の話では譲り合わないが故に皆死んだが、ここは譲り合っては生きていけない地獄変。 (いや、まだ断定するには早いな) しかし月はこの可能性を一旦捨てた。 おそらく数十人以上いるうち、自分を含めまだ三人しか死者と出会っていないのだ。 (それに懐のこれもある) 月は六星に分からないように懐にあるものをいじる。 彼の懐にあるもの、それはキラーマシンを従える魔法の筒だった。 この魔法の筒にキラーマシンが入っており、彼はそこから出してやることで外に解き放つことができる。 本来、この魔法の筒にモンスターを従える効果などないのだが、参加者でもない怪物が好きに暴れることを主催者が嫌ったのか、制限が加えられているのだ。 魔法の筒から出した参加者に、中のモンスターが従うようになる制限を。 (こんな怪物を僕は知らない。 となれば、ここは僕の常識が全く通用しない世界。だからこそ情報が重要だ) そう頭の中で結論を定めた月は、大人しく参加者名簿を待つことにした。 二人の死者の、生者を追い落とす殺し合いは、もう始まっている。 【六星竜一@金田一少年の事件簿】 [状態]:健康 [装備]:量産型戦極ドライバー@仮面ライダー鎧武、オレンジロックシード@仮面ライダー鎧武 [道具]:基本支給品、ランダム支給品0~2、的場のデイパック(基本支給品、ランダム支給品0~2、H K MP5(弾切れ)@現実) [思考・状況]基本方針:優勝狙い。若葉が地獄に落ちていたら、天国へ連れてってやる 1:参加者名簿が出てくるまで月と待つ 2:キラーマシン、か…… [備考] 参戦時期は死亡後です。 【夜神月@DEATH NOTE】 [状態]:健康 [装備]:魔法の筒@ドラゴンクエスト ダイの大冒険 [道具]:基本支給品、ランダム支給品0~2 [思考・状況]基本方針:優勝狙い。現世へ帰還し、今度こそ神となる。 1:参加者名簿が出てくるまで六星と待つ 2:もしやこの殺し合いは、死者しか参加していない……? 3:いずれは主催も始末する [備考] 参戦時期は死亡後です。 魔法の筒@ドラゴンクエスト ダイの大冒険 に入っているモンスターはキラーマシン@ドラゴンクストシリーズ です。 この殺し合いは死人しか参加していない可能性を考えていますが、半信半疑です。 ※六星と月がいる家の外に、キラーマシン@ドラゴンクエストシリーズ が控えています。 【H K MP5@現実】 的場勇一郎に支給。 ドイツのヘッケラー コッホ社が設計したサブマシンガン。 命中精度の高さから、日本のSATなどの対テロ作戦部隊では標準的な装備となっている。 【量産型戦極ドライバー@仮面ライダー鎧武】 六星竜一に支給。 仮面ライダー鎧武における変身ベルト。 ロックシードと合わせて使うことで変身可能。 量産型とついているのは、このタイプだと所有者認定など無く、誰でも使用可能となる為。 【オレンジロックシード@仮面ライダー鎧武】 六星竜一に支給。 エナジーロックシードの一種。 戦極ドライバーに装填し、使用することでオレンジアームズへと変身可能となる。 上記の量産型戦極ドライバーと合わせて一つの支給品として扱われる。 【魔法の筒@ドラゴンクエスト ダイの大冒険】 夜神月に支給。 中にモンスターを一体封じ込められる魔法の筒。 「デルパ」と唱えることで筒から出し、「イルイル」と唱えることで筒へと戻すことができる。 更にこのロワのみ、魔法の筒の所有者に出したモンスターが従うようになっている。 裏を返せば、筒を奪われたり、所有者が死亡し別の参加者が新たに筒を手に入れた場合、モンスターが従う対象も新たな筒の所持者となる。 【キラーマシン@ドラゴンクエストシリーズ】 夜神月に支給された魔法の筒に入っているモンスター。 名前の通り、所持している剣や弓矢、内蔵されているビームを放ち人間を殺す機械のモンスター。 シリーズの扱いはまちまちだが、おおむね終盤の強力なモンスターとして扱われる。初期にはキラーマシーンと表記されていたことも。
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種類 株式会社 名称 株式会社 英名 Bank,Inc. 省略 所在地 〒-- 県市区番号 電話番号 ---(代表) 店舗数 店 業種 銀行業 代表 資本金 ,億Л 総資産 兆,億Л 貸出金残高 兆,億Л 預金残高 兆,億ШЛ 従業員数 . 経済-金融へ戻る
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【名前】醍醐 朋樹(だいご ともき) 【性別】男 【所属】科学 【能力】 警備員としての武力を持ち合わせている程度で、 相手が能力者ならば時間稼ぎ程度の応戦はできないこともない。 ただし某シリアスをコミカルに対処する女警備員の様な冗談じみた実力は無い。 【概要】 新人警備員。元々研究職だった経験から鑑識官の様な役割を任されている。 警備員である以上教職に就いている筈だが、どの学校かは不明。 警備員の仕事柄風紀委員や他の学校の警備員の人との交流も多く、 先輩である美魔女の警備員に容赦なく教育的指導を受けている様子が多々見られる為 大多数の風紀委員からは「うだつの上がらないお兄さん」と認識されている。 世間では取るに足らないと軽視される者・物を汲み取り価値を見出す事が信条で、 その考え方は警備員の捜査で多分に活かされており若輩ながらも鑑識能力は一級品。 またその考え方の所為かなかなか物が捨てられず、自宅には用途不明の何かがごろごろ転がっている。 「繚乱家政女学校出身のかいがいしい後輩系通い妻がほしい、出来たらオプションとしてミニスカ膝枕で耳かきとか所望」 と実現の限り無く薄い妄想に思いをはせていたりする。 座右の銘は「一寸の虫にも五分の魂」。 牛乳が好きで、特にムサシノ牛乳に目が無い。これについて知り合いの原石の女の子から、 「『醍醐』だから牛乳好きっていう安直なキャラ付けなのでは……?」 と疑われているが、特にキャラ付的な意味はなく単純に好きなだけの模様。 研究者時代に、 「科学者は誰かと協力して研究を突き詰めていく以上、一部の天才以外はコミュ力が大事」 と豪語していただけあり、変わり者に対する適応力と対応力は高い。 しかしその対人能力の高さの所為か、 「一部の天才」の筆頭格である木原の少女に木原印の超高難度迷宮に監禁される、 これまた「一部の天才」にカウントされる性格に難アリな原石の少女のお守りを任される、 など、羨ましい様なそうでない様な面倒事に放り出される羽目になる事も少なくない。 特に上述の木原の少女にはヤンデレ紛いの致死率高めな嫌がらせを半ば個人的な趣味で弄ばれる事もしばしばで、 彼にとっての天敵とも言える存在。 曰く「視界に入っただけで脂汗が止まらない」らしい。 一級フラグ建築士とまでは行かないが女難の相があるようで、 彼のタイプである「癒し系エロカワ後輩通い妻」なる人物とは一向に巡り合える気配が無い。 【特徴】 鑑識官風の格好をした坊主頭の長身の成人男性。 風紀委員からおじさん扱いされるが、年齢は20代。 大学を卒業して数年程度だが学生からしてみればおじさんなのかもしれない。 【台詞】 唐突に迷言が出てくる。 「だーめだったらだーめよ、一生のお願いを安売りすんじゃねぇ」 「はー黄泉川先生相変わらずデケェんだから。ウチの先輩もあんくらいの包容力があれば精が出るってもんなんだが。まぁ、無いチチは絞れないってよく言っ―――――オゴフッ!!!!!?」 【SS使用条件】 とくになし
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みんなで「上琴SS」をリレー形式で書いてもらったらカオスだった [ルール説明]・魔術サイド、科学サイド関係なく、あらゆる人物に「上琴SS」を書いてもらう・書き方はリレー形式で行う事・トップは「上」条当麻 アンカーは御坂美「琴」・一人当たりの行数制限は、3~6行程度とする・上条当麻、及び御坂美琴についてよく知らない者でも、想像で書いてかまわない・ただし、どれだけ無茶な展開になっても、「夢オチ」を使ってはならない・最後は必ずハッピーエンドにする事 [注意事項]・リレー形式のため、話の内容がgdgdになる可能性有り・書き手によっては、強引な展開や無茶苦茶な展開になる可能性有り・そもそも「上琴」を理解していない者や、理解した上で破局をさせようとする者もいる・あまり期待してはいけない [最後に]今回のプロジェクトは、今後科学サイドと魔術サイドが手を取り合い、平和を築く為に必要不可欠な事だ。我々は敵ではない。同じ地球上に存在する生命体なのだから。上琴推進委員会会長 アレイスター=クロウリー 第1創者 上条当麻(よく分かんねぇけど……とりあえず俺と御坂が出てりゃいいんだよな…?)何だか嫌な予感がする。不幸の達人上条さんには、今日が「不幸な日」か、それとも「すごく不幸な日」か、それが何となく分かるのだ。本日はおそらく後者だろう。 何故なら…「ちょっとアンタ! 待ちなさいよ!」なんて声が後ろから聞こえてくるから。第2創者 土御門元春(…それはどう考えてもフラグなんだけどにゃー。これを不幸と割り切るカミやんをぶん殴ってやりたいぜい)「ようミコチー。どうかしたのかにゃー?」「どうもこうもないわよカミやん! アンタ何で全然メールの返信してくれないのにゃー!?」「あー…すまんかったぜい……ちょっとケータイの調子が悪くてにゃー……」そう、カミやんのケータイは、日頃の不幸や度重なる戦いでもうボロボロだったのにゃー。第3創者 姫神秋沙(これは。新しい携帯電話を買いに行く。っていう展開でいいのかな?)御坂さんは。上条君の携帯電話を手にとってみた。「これはひどいわね。もう。買い換えた方がいいんじゃない?」「確かに。でも俺。新機種ってよく分からないから。御坂さんも一緒に来てくれないか?」「仕方ないわね。あ。せっかくだからスマートフォンにしたら?」「そうするかな」こうして二人は。携帯電話を買い換えるために。ショップへと出かけたのだった。第4創者 神裂火織(す、すまぁとふぉん?? 困りましたね…機会は苦手なのですが…… 携帯電話はコンビニエンスストアでも買えるのでしょうか…?)コンビニエンスストア。二十四時間年中無休であらゆる商品が買えるという、とても便利な量販店です。当然、携帯電話も置いてあります。「御坂さん、そのすとーまふぉんというのはおいくらぐらいするのですか?」「そうですね…何しろすまーふぉとんはとてもすごい携帯電話ですから、二十万円はします」「うーん…少々値は張りますが、背に腹はかえられませんね」彼は少し悩みましたが、まとーふぁすんを買いコンビニエンスストアを出たのです。第5創者 建宮斎字(プ、女教皇様!! ツッコミどころが多すぎるのよ!!)「ありがとうな御坂美琴。おかげで助かったのよ」「別にこれくらい大した事じゃないのよ」「けどこのままさよならってのもアレよな…… そうだ! 良かったらこの後何か食いにいかないか? お礼と言ったらなんだが、俺が奢るのよ!」「えっ!? じゃ、じゃあお言葉に甘えるのよ……」第6創者 吹寄制理(全く、何で私がこんな事しなくちゃいけないのよ!)「ファミレスでいいよな?」「それはいいけど上条、貴様お金は持ってるの?」上条は常日頃から貧乏自慢をしている。20万もの大金を使った後で、「人に奢る」なんて愚行、経済的にもできない筈だ。「…情けない話だけどさ、実は親から仕送りしてもらう事になったんだよね。 これで日の丸弁当からのり弁当にクラスチェンジできますよ。 だから好きなもの頼んでくれ」好きなもの…ねぇ…第7創者 ステイル=マグヌス(……………)ミ|トパイ 第8創者 黄泉川愛穂(それだけじゃ足りないじゃん! 若いんだからもっと食べなきゃ駄目じゃん!?)「それからハンバーグセットのライス、あとコーンポタージュとシーザーサラダと、デザートにティラミスも欲しいじゃん!」「なら俺は、ミックスピザに塩ラーメン、ミニ天丼に軟骨の唐揚げ、あとコーラを頼むじゃん!」やっぱり子供は、いっぱい食べなきゃいけないじゃん!第9創者 結標淡希(ていうか全然いちゃいちゃしてないじゃない……少し話を進めるか)料理が運ばれてくるまでの間、二人は雑談していた。昨日見たテレビの事、好きな芸能人の事、今日学校であった出来事……そんな他愛ない会話の中、彼はとんでもない事を聞いてきた。「そういえば御坂、貴女って好きな人はいるのか?」第10創者 ミサカ10032号(何故ヒロイン役がミサカではないのですか、とミサカは複雑な気持ちでタイピングします)「そ、それはどういう意味なのですか、と御坂はドキドキしながら聞き返します」「ただの興味です。言いたくないのであれば無理には聞きません、と上条はお姉様の動揺っぷりに若干引きます」「いえ、言います。言わせてください、と御坂は興奮しながら立ち上がります。 御坂が好きなのは―――」「お待たせしました。コーンポタージュと軟骨の唐揚げです、と店員は空気を読まずに割って入ります」第11創者 絹旗最愛(何だか超盛り上がりに欠けますね……ここは私が超面白くしてやりましょう!)一世一代の告白を邪魔された御坂は、超ふてくされていました。「あ、あの、御坂さん? 良く分かんないけど、超機嫌直してくださいよ」それでも御坂は機嫌が直りません。なので、「ほら、超あーんしてあげますから」「!!! し、仕方ないですね。 それで超許してあげます」御坂の機嫌がちょっとだけ超直りました。第12創者 オルソラ=アクィナス(それでは書かせていただくのでございますよ)「それからハンバーグはオニオンソースでお願いしたいのでございます」「御坂さんはハンバーグがお好きなのでございますか?」「そうでございますね。それから携帯電話は最新の物にした方が宜しいかと思うのでございますよ」「大丈夫でございます。実は親に仕送りしてもらっているのでございますよ」第13創者 一方通行(……? 何で会話が巻き戻ってやがンだ?)「つゥか、ンなこたァどォでもいいンだよオリジナル! テメェはあーンすンのかしねェのか!」「するに決まってンでしょォが三下ァァァ!!」「じゃァほらよ!」三下はスプーンでコンポタをすくい、強引にオリジナルの口へとねじ込ンだ。「……うめェか?」第14創者 サーシャ=クロイツェフ(……第一の自問自答ですが、私はこの二人についてほとんど情報が無いのに大丈夫なのでしょうか?)「第一の回答ですが、とても美味です。 しかしそこには、『あなたに食べさせてもらった』という付加価値が大きく関係しています」「第一の質問ですが、それはどういう意味ですか?」「第二の回答ですが……それは言えません」やはり再び告白するには、彼女も時間が必要なようです。第15創者 佐天涙子(あ~も~!じれったいなぁ!! ここはひとつ大胆に……)「それってもしかして……御坂さんが俺のこと好きだからって意味か!?」「そうよ! 私は上条さんのことが好きなの!!」「そうだったのか! 実は俺も出会ったときから御坂さんのことが好きだったんだ!」「嬉しい!! 私達両想いだったのね!!」二人は付き合い始めました。 第16創者 初春飾利(さ、佐天さん!! 二人を早くくっつけたいのは分かりますが、ちょっと強引すぎですよ!!)衝撃の告白から一週間。お二人は学園都市でも有名なカップルになっていました。何しろ御坂さんは常盤台の超電磁砲。有名人ですからね。「今日はどこへデートに行きたいですか?」「私は上条さんとならどこへでも♪」今日もお二人はラブラブデートへと出掛けるのでした。第17創者 エツァリ(なんですかこれは。 拷問ですか?)「ではアステカ展などいかがですか?」「素敵! 一度行ってみたかったの!!」こうして二人は、第12学区で開かれている、アステカ展覧会へと出かけたのです。第18創者 カエル顔の医者(若い人がデートする場所には思えないんだけどね?)「これは太陽の石のレプリカね? 確か未来の予言が書かれているとかいう?」「未来…か……俺達はこの先どうなっていくんだろうね?」彼にそう聞かれて、彼女はポツリと呟いたんだね?「…わ、私はこれからも、君の隣で歩いていきたいんだね…?」その言葉で、彼も決心したようだね?「み、美琴!! 聞いてほしい事があるんだね!?」第19創者 白井黒子(ウケケケケ!! そうはさせませんわよ類人猿が~~~~~!!!!!)「実は…実はわたくし! お姉様以外にも20人の女性とつきあっていますの!!」「な、なんですって!? 許せない! 私のことは遊びだったのね!!」「えぇそうですの!! だけどわたくしは……」「触らないで!! もうアンタの声なんて聞きたくもないわ!! さようなら類人猿、もう会うこともないでしょうけどね!! 私には…私には黒子がいるんだから!!!」第20創者 浜面仕上(ぇぇえええ!!? なにこの展開!! これをどう修正しろってんだよ!!)大体あれから1時間が経ったころ、将来を誓い合おうとした二人は破局した。もともとは大将の浮気がげんいんなのだから仕方ない。ろくでなし。第21創者 レイヴィニア=バードウェイ(浜面のヤツ、結局修正してないじゃないか。 っていうか縦読み……)上条はトボトボと歩き、何とか自分の寮へと帰宅した。「おかえりとうま! ……どうかしたのかな、ひどい顔してるんだよ?」ドアを開けたインデックスは、上条の顔を見るなり何かあった事に気付いた。上条自身は自覚していなかったが、この世の終わりのような表情をしていたのだ。「嘘…ついちまった……」第22創者 雲川芹亜(嘘、か。 やや強引だけど…まぁ仕方ないか)「嘘って…どういうことだけど?」「俺…今日、美琴にプロポーズしようとしたんだ。 でも…急に怖くなったんだけど…… 俺と一緒になったら、美琴まで不幸にしちまうんじゃないかって……」「だから…だから嘘をついたってことなのかな! わざと短髪に振られるために!!」「……そう…だけど………」 第23創者 五和(私と上条さんの絡みを書こうとしたのに……そんな空気じゃありませんね……)「上条さんはそれでいいのですかなのかな!! 私の知ってる上条さんはそんなに弱虫じゃないはずですなんだよ!!」「…インデックスさん……」「いつも私を助けてくれた、あの上条さんはどこへ行ったんですかなのかな!!!」「そう…ですね……こんなの俺らしくないですよね!!! インデックスさん!!俺、急用ができたので行ってきます!!」「うん! 行ってらっしゃいなんだよ!!」そう言って見送るインデックスさんの瞳からは、大粒の涙が落ちていたのでした。第24創者 打ち止め(ミサカはお姉様のほうを何とかしなくちゃ!ってミサカはミサカは張り切ってみる!)ショックを受けて呆然としているお姉様に、ある人が声を掛けたの、ってミサカはミサカは解説してみる。「よォお姉様。何こンな所で落ち込ンでやがンだ、って一方通行は一方通行は話しかけてみたり」「…実はこれこれこういうことがあったの、って御坂は御坂は今日一日の事を思い出しながら説明してみる」「アホか! あの人が本気でンな事言う訳ねェだろォが!! あの人が愛してンのはお姉様だけなンだからよォ!! 一方通行が愛してンのは打ち止めだけってのと同じ様になァ、って一方通行は一方通行は自分で言って照れてみたり」第25創者 番外個体(うわぁ、最終信号……自分で書いてて恥ずかしくないのかな)「そ、それじゃあ、あの人が言ってた事って…」「あァ嘘だろォな。 何か理由があンだろォけどよ」「み、御坂ちょっと急用思い出した! それじゃあね!!」「おォ、頑張れよおねーたま。 さてと、それじゃァ一方通行はその辺の幼女でも捕まえて、お医者さンごっこでもしますかァ!!!」この後第一位は、無事警備員に捕まり、学園都市の平和は守られたのでした。 ギャハ☆第26創者 麦野沈利(あ゛ー…めんどくさい)幻想殺しが走る。超電磁砲も走る。はたして二人は無事出会うことはできるのかしら。 続く。第27創者 滝壺理后(むぎの、いくらなんでも適当すぎる)みさかは北北西からかみじょうの信号をキャッチしていた。「こっち」同時刻、かみじょうもまた、みさかの信号を南南東からキャッチしていた。「こっち」第28創者 月詠小萌(上条ちゃんは色んな人から愛されているのですね。先生は嬉しいのですよ)お空はオレンジ色に染まり、太陽さんもそろそろおねむの時間。お顔を紅く照らされながら、二人はようやく巡り合えたのですよ。「…御坂ちゃん……」「上条…ちゃん……」第29創者 インデックス(うぅ…この展開は腹が立つけど、次が最後だからまとめにはいらなきゃいけないんだよね……)とうまと短髪はお互いに見つめあいながら、喉がカラカラに渇いていくのを感じていたんだよ。「とうま! 私はとうまに言いたいことがあって来たんだよ!!」「待ってくれ短髪! ここは俺に言わせてほしいかも!!」とうまは大きく息を吸い、そして……第30創者 御坂美琴(ここここの展開って、ややややっぱり「アレ」ってことよね!!!?)「美琴…俺とけっこn※ アンカーが書いてる途中で気絶【ふにゃー】したため未完
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電話連絡を受けた初春は美琴、インデックス、滝壺に気付かれないようにステイル、神裂、闇咲に常盤台の生徒を追い払ってもらうように頼み込む、理由は伏せて。 「一般生徒がここに、ねぇ。ゴーレムを見られるのは得策じゃないし、魔術の存在が多人数にばれるわけにもいかないからね。分かった、こちらで相手をしておくよ」 「私としては普通の女子を相手にするのは賛成しかねるが、魔術の秘匿の為なら已むを得まい。出来るだけ穏便に帰ってもらうようにやってみよう」 「任せて下さい! 飾利のたっての願い、お姉ちゃんとして見事に叶えてあげましょう!」 こうして3人は常盤台の生徒と接触すると思われる場所を初春から聞き、その場へと向かうことに。 美琴に秘密にした理由は3人でお引取り願うよりも凄惨な結果を生み出しかねないとう初春の懸念から。 「さて、こちらは一方通行さん相手にモトハル2ndさんがいい感じに善戦してますね。そろそろ一方通行さんの電極のバッテリーも切れそうですし」 一方通行に圧倒的に蹂躙されてるモトハル2nd二体だが、それでもいくらかのダメージを与えるという善戦ぶりを見せていた。 そして一回目のバッテリー切れを起こした一方通行に美琴からの一回目の充電が開始されたのを受けて、当麻、土白、浜面がすでに修復したモトハル2ndへと駆け出すのだった。 一方、返信を受け取った常盤台の面々は 「レベル3もなめられたものですわね。」 「常盤台の生徒を第2学区まで呼び出すとはいい度胸ですわ。」 「レベル0の分際で…小癪な。」 「まあそれだけの実績が有りますし。それよりいつになったらこの縛から解放してくださいますの?」 白井がのんびりと言うと。 「解放する訳がないでしょう?白井さん。それより実績とはなんですの?聞かせてくださいな。」 レベル0の実績なんてたかが知れてると言わんばかりに言い放つ女子生徒。 たいして白井はよどみなく言う。 「まず学園都市第一位を学園都市内で数回、ロシアで一回ぶん殴ってますわね。あと第7位も数回殴ったようですの。」 「「「「「「「「な―っ!?」」」」」」」」 「御坂お姉さまに関してはいまは…あー、いちゃついてますが以前は数数えきれないほどの電撃を無効化してますわね。紳士を自認して殴ったりはしてないようですが。」 「「「「「「「「御坂様の電撃を!?」」」」」」」」 「後は…毎日一回は喧嘩して、勝ちまくってるようですわね。後は…」 だんだん誇張されていく上条の武勇伝を聞いて青くなりだす常盤台の面々。 だが、 もう一人のレベル5は違った。 「白井さん、嘘を言ってはいけませんわ。」 士気を高めるためにあえてこう言ったのである。白井の発言に真実が含まれているのは心理掌握によって理解している。 彼女の発言を聞いた他の生徒は思った。 心理掌握のお姉さまの言うことは真実ですわ。だってあのお方に嘘をつける方はございませんもの。 と、言うことはそのレベル0はそんなに強くない。私達がやればいちころだ! と。 彼女達は知らない。 上条はこの話をほとんど知らないことと、上条と同じくらいやばい連中が待ち伏せていることを。 「じゃあ、行きましょ。」 「じゃあ、私が白井さんを連れて行くから、先行ってて。」 「○○様(←心理掌握)、それは私達がやりますから。」 「ちょっと話したいことがあるから行ってて。」 「「「「「「「「分かりました。」」」」」」」」 という事で、部屋の中には心理掌握と黒子だけになった。 「で、なんで嘘をついたのですの?」 「それは、そっちの方が面白いからに決まっているでしょ。」 「以外にSなんですね。」 「まあ、とりあえず白井さんも連れて行きますので。」 「分かってますの。」 という事で、心理掌握と黒子も部屋を出て、二人も第二学区に向かった。 そのころ、罰ゲームを受けている上条達はかれこれ一時間半も経っていた。 同時刻。 そんな騒乱が現在進行形で起きようとしているとも知らずに、半蔵と郭は第二学区で。 原石達が収容された病院の偵察を終えて帰ろうとしているところだった。 「にしても郭、何でお前があんな名簿を持ってたんだ?」 「いやー、ハハハ…女には秘密の一つや二つあるんですよー。」 「お前の場合もっとありそうな気がするんだけど?」 「なっ!なんと言うことをおっしゃるのですか半蔵さま!書くなるうえは我が身の潔白を証明して見せましょう!」 「そう言って脱ぎ出すなテメエ!!木山先生に影響されるのだけはやめろーっ!!!!!!」 「じゃあ半蔵さま憧れの黄泉川先生よろしくじゃんじゃん脱いじゃいましょう♪」 「じゃんの使い方ちげえ!!!てか俺の黄泉川先生の名を汚すなーッ!!!!!!」 ………バカ二人、第二学区にあり。 バカ騒ぎをしているせいで二人は気がつかなかった。 バカ騒ぎをしている二人の頭上50メートル、 建設中のビルの足場の上で。 極東の聖人が。 とてつもなくデカイ日本刀を手に。 『敵』をその目にとらえた事を! 聖人は呟く。 「来ましたね。」 「さて、どうのくらいの力を出せばいいんだ?」 「飾利が殺さないようにしなければなんでもしていいらしい。」 「なら、気絶はさせていいのか?」 「気絶くらいならいいでしょう。それではさっさと殺って終わらせますよ。」 神裂は、何気に殺るき満々だった。 「なんか神裂、殺るき満々だな。」 「久しぶりの戦いだからだろ。それに初春にほめて欲しいだよ。」 「そう言うことか。とりあえず私達も行きますか。」 という事で神裂、ステイル、闇咲は第二学区に来た常盤台の生徒を制裁しに行った。 そのころ、上条達は… 「もうくたくただにゃ。」 「私もつかれた。まだ一時間半しか経ってないし。」 土白が休んでた。 「おいそこのバカップル。休んでいる暇なんて与えないぞ。」 「「うわ!!」」 土白が休んでいたら、モトハルの一体が土白の方に来た。 「なんでカミやん達が止めないんだにゃ。」 「「「作戦に入ってないのにお前らが勝手に休んでいるからだろ(ォ)!!」」」 そうなのである。土白は作戦にも入っていないのに勝手に休んでいたのだ。 「しかたないにゃ。月夜行くぜよ、ってどうしたんだにゃ?」 土御門が行こうとした時、白雪に服を引っ張られた。 「(ねぇ元春、あの三人を見ているとなんかの主人公に見えるんだけど。)」 「(確かにそうだにゃ。一体なぜだろうにゃ。)」 白雪が止めた理由は、上条、一方通行、浜面が主人公に見えたからだ。(実際、三人とも主人公だが…) 「ってそんなこと言ってないで戦うぜよ」 「そうだったね。あ、さっき新しい技でも思いついたからやってみていい?」 「月夜、また新しい技でも思いついたのかにゃ?」 「まあ、ちょっと前に思いついた技なんだけどやってみるよ。」 「じゃあ、三人とも呼ぶぜよ。」 と言う事で急きょ三人を呼んだ。 「土御門、いったい何なんだ?」 「いや、月夜が新たなる技を思いついたらしいから、呼んだだけだぜよ。」 「で一体どういう技なんだァ?」 「今見せるよ。」 と言う事で白雪は、新しい技をモトハルに対して使って見た。
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黄泉津比良坂Corruption 第429話のタイトル及びBGM 現世と黄泉を繋ぐとされる坂が「黄泉津比良坂」である。 「Corruption」は腐敗、堕落、背徳、壊乱、汚濁という意味。 愚かな道化の狂った心境に相応しい曲であると言えよう。
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黄泉の邪王 ミクトランコアトル(アニメ) 効果モンスター 星10/(闇属性)/(悪魔族)/攻3800/守( 0) このカードは通常召喚できない。 自分の墓地に存在する「黄泉の餓鬼」「黄泉の防人」 「黄泉の舟守」をそれぞれ1体ずつゲームから除外して特殊召喚する。 相手フィールド上に表側表示で存在するカード1枚を破壊し、 600ポイントダメージを相手ライフに与える事ができる。 この効果は1ターンに1度しか使用できない。 モンスター破壊 モンスター除外 悪魔族 最上級モンスター 王 直接ダメージ 罠破壊 闇属性 魔法破壊 黄泉 関連カード 黄泉の餓鬼(アニメ) 黄泉の防人(アニメ) 黄泉の舟守(アニメ)
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┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ┃ ◯ 〇 ___________________ 〇 ◯ ┃ ┃ O O | | ̄ ̄ ̄「 / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| | O O ┃ ┃________o__o | | |___ / /ヽ | | o__o_______ ┃ ┃| | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 。| |。| | 「二二 | / 〉/ / /  ̄ ̄ ̄/ | |。| |。  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| |┃ ┃| | __ | | | | 「二二」/ // 〈 / / ̄ ̄/ / ___ 」 | | | ____[][] | |┃ ┃| |ヽニ、| lニl | _ | | | | __/ // ∧V /__/ / | | | | | /__ / | |┃ ┃| | フフ| lニl |_」 L | | | |〈__// / ∨ ̄ ̄/ / ,  ̄ ̄`ヽ、 | | | | / / | |┃ ┃| | フフ| Lイ〈| |木木」 | | | |___/ /____/ // . . \ | |O / \ | |┃ ┃| |∠二二二| |─└‐、| |o  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/ . │ ∧ . ヽ| | / /\ \ | |┃ ┃| | | |旦旦ム「| | o, . ´ ̄ ̄ ̄`ヽ、○ ○ , . / │| / | | . | | O/ / \/ | |┃ ┃| |____ノノ//「Lノノ| |/. .\ | | / |┼|卜 レ|‐|卜 .| ̄ ̄ ̄〇 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ┃ ┃ ̄ ̄ ̄ ̄〇 ̄ ̄厂 ̄イ / 〈 \ \》《 .ヽ | |/ |┴ 、 ,二、l |___人 ○ ┃ ┃ ○ 。゚ 厂 ̄ / / /\∨__\ \》《 ハ | | |、リフ ハ丿/ |____人 ○ ┃ ┃ ◯ 。゚ 厂 ̄ ノ /|/ ´ ,ニ、 ∨ | .V | | /〉 `´ / |___人゚ 。 ◯ ┃ ┃◯ 。゚ 厂 ̄ ̄ ノV 彳 ,ニ、 ´「イ_〉| | l | _;_;l 、__, / _;_;!‐┐|┐|┐| ゚ 。 ◯┃ ┃ 。゚ 。゚│|┐|┐| | ∧ ,=‐ `´ / / イ∧ | l\ ヽニ´ / 「__ ├|├|├|゚。 ゚ 。 ┃ ┃ 。゚ 。゚ ├|├|├| |//ハ ト、 _, 、//| / \ .\ > < /_/ト、│|┤|┤| ゚。 ゚ 。 ┃ ┃ 。゚ 。゚ │|┤|┤| V ′ヽ ヽ_丿 /|从′ ∠ニ\ .\/〈. (⌒Y´/ 〉、|├|├| ゚。 ゚ 。 ┃ ┃ 。゚ ├|├|├| __ > 、_厂 ̄ >‐< ̄ \ .` 、\」 `〈_/ / 〉 |┤| ゚。 ┃ ┃ 。゚ │|┤|┤| /_/〉┌┬<八/ ̄ / ̄\ノ ̄`丶\ ` 、 ヽ、_乂/\ |├l ゚。 ┃ ┃ 。゚ ___ ├|├| ∠ニ、ヽ/ / l__/ / | / ̄`ヽ,\ ー 、 │ イ\ノ|┤|___ ゚。 ┃ ┃。゚ | ̄ ̄||ヽ」 |┤レ ‐┐|_ノ⌒) /〃\ /´ ̄ \ ノ | l  ̄`◇」 ├|├|├「 ̄ ̄|| ゚。 ┃ ┃ |__||_| |├|ヽ」_l ′厂 | |「 / / ̄`ヽ _,⊥、 |__ | `◇、」 |┤|┤|__」| ┃ ┃ ̄ ̄ ̄◯ ̄ ̄ ̄V / // |_||_/ 〈__/ ̄__丿∠o o ヽ/ イ〈〉ヽ|├|├|◯ ̄ ̄ ̄ ̄┃ ┃ ◯ 〇 〃/ // // ll | / ̄( /|_ノ ̄ ̄\ o l // | 〈〉 \|〇| ◯ ┃ ┃─◯─〇──〈≧=彡| /〃〃/ | ´ (_,、_ V l__/ / l◇〈〉、 .\」〇─◯──┃ ┃◯─〇───‐〉三彳| /〃〃〃 丿_ _,=、 │ / ` イ / ′ |〉◇〈〉\ .\ 〇─◯─┃ ┃─〇────/` ̄│|/〃〃 / /// /│l∧ V /〉 / ̄ / |〈〉◇〈l ヽ . ─〇──┃ ┃─────‐/ 厂| ll ll 「(/ / / │l ∧_)/ /|=ト、\ / ,| 〈〉◇| ヽ .ー───┃ ┃─────‐| //| || || | (_/ │l (_/ / / │| \\ //|◇〈〉 | ヽ .───┃ ┃三三三| |__人_/ │|| || | ト- (_/ │| \)、 / / 」〉◇〈〉| ヽ _| |三┃ ┃三三三| |─────│|| || ヽ \─o┴o─し 、 / / l〈〉◇〈|絶賛品切中| |三┃ ┃三三三| |─────人|| || / 〉──‐ 、 o \ / 「〈〉◇ 百合-厶 | |三┃ ┃三三三| | ̄ ̄ ̄ ̄ / ド||/ /∧\ \ o \ / V∨ コ ロ ッ ケ | |三┃ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
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「くそ!認めないぞ、症候群など……!」 「うるせえええぇぇぇぇぇぇ!」 新たに野比玉子症候群を発症したかに見えた劉鳳。 だが彼は見知らぬ男たちとともに謎のおばさんの剛拳をくらい死者スレに直送された。 発症する理由も薄く、症候群の人が殺害数に加わらない現状では無理に増える必要はないのだ。 これでゆっくり眠れるよ! そして、加害者は…… 「あぁ~……やっぱり2000万より4000万のパンチは威力が違うわぁ~…… この調子でもっと報酬を貰ってナックルの威力を上げるわよぉぉぉ!」 【一日目・8時25分/東京都/天候・晴れ】 【ナックル幸代@魔人探偵脳噛ネウロ】 【状態】健康 【装備】様々な高級指輪 【道具】支給品一式、その他不明 【思考】 基本:7期参加者、オリジナルキャラを片っ端からぶん殴り報酬を貰う ※アンチ連盟の一員です 【劉鳳@スクライド】 【名も無きクチビル岩@デスクリムゾン】 【ダン@熱砂の惑星】 死亡確認 死因:4000万のパンチ
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登録日:2020/07/22 Wed 23 31 35 更新日:2024/06/19 Wed 16 28 22NEW! 所要時間:約 20 分で読めます ▽タグ一覧 2020年 カービィ ギャラクティックナイト バルフレイナイト メタっち メタナイト メタナイトと黄泉の騎士 児童文庫 宝剣ギャラクシア 小学中級から 恐怖のディナーショー 悲惨な末路が約束された悪役 星のカービィ 死後の世界 苅野タウ・ぽと 角川つばさ文庫 高瀬美恵 黄泉の国 黄泉の騎士バルフレイナイトに メタナイトが挑む!! 『星のカービィ メタナイトと黄泉の騎士』とは、角川つばさ文庫より出版している小説版星のカービィシリーズの一作である。 作:高瀬美恵 絵:苅野タウ・ぽと 対象年齢:小学中級から 価格:680円(税抜) 概要 つばさ文庫版星のカービィシリーズの第17弾。 いつものように夏の時期、まだまだ梅雨が過ぎ去らない2020年7月14日に刊行された。 メタナイトが主役シリーズ3作目。 注目は没キャラから奇跡の復活を遂げながらも、小説版カービィでは登場していなかった隠しボス「バルフレイナイト」。 もちろん因縁の深いギャラクティックナイトも登場する。あとクズのオリキャラもいるぞ! 失われた本物のギャラクシア、現れたメタナイトのニセモノを発端に、メタナイトが黄泉の国、つまり死後の世界に引きずり込まれてしまうという、原作でさえ一度も実行しなかった衝撃の展開が待ち受けている。 何気にメタナイトが色んな意味で最大の危機を迎える作品でもあり、常に緊張感が漂う一作。 あらすじ メタナイトの宝剣ギャラクシアがうばわれた! ギャラクシアをうばった悪者は、メタナイトの ふりをして、暴れまわっているらしい。 メタナイトは、カービィやデデデ大王と 力を合わせ、悪者を追い詰めるが、黄泉の国に 閉じこめられてしまった。元の世界に戻る方法を 探すメタナイトの前にあらわれたのは 黄泉を舞う赤い蝶の騎士・バルフレイナイト!! ギャラクティックナイトをこえる未知の敵、 バルフレイナイトに、メタナイトが挑む!!! (裏表紙より引用) 登場人物 味方サイド メタナイト 常に仮面をつけていて、すべてが謎につつまれた剣士。 「それほど強い騎士なら……ぜひ、戦ってみたいものだ」 本作の主役。 信頼する武器屋に預けたギャラクシアが、敵(後述)の陰謀でレプリカとすり替えられていたことに気付き、カービィ達、メタナイツと共に敵の誘いに乗って待ち合わせ場所へ乗り込む。 そこで敵の罠にはめられ、毒ガスで満ちた深い穴に落とされてしまい、生死の境をさまよう重体と化してしまう。そして気付けば、魂は黄泉の国で目覚めていた。 やたらと人懐っこいチョウのパピをやや鬱陶しく思いながらも、現世に帰れる猶予が実質三日しかないこと、この世界での案内役としてあてになることから、黄泉の国を脱出するべく(対照的にあまり乗り気でない)彼と共に手がかりを探し歩くことになる。 だが、いくら探せども手がかりは見つからず、生きている実感を得られない黄泉の国で精神的にも追い詰められていくが……。 大事なギャラクシアが盗まれただけに、今回は黒幕に最初から敵意全開で臨んでいる。 身代金の如く要求された一千万ポイントスターを払う気は全く無し。正当な手段で取り戻そうと意気込んでいた(デデデ大王に言わせれば「力ずく」)。 しかし、死後の世界に落ちた時には流石のメタナイトも激しくショックを受け、混乱した一方、 とてつもなく強いチョウの騎士の話を聞いた時には上記の本音がポロリとするバーサーカーっぷりも健在。 本物のギャラクシアが手元に無いため、現世では普通の剣を、黄泉の国ではいつの間にか手元にあった灰色の剣を武器としている。 得物が違うのに変わらず高い実力を発揮できる辺り、メタナイトの卓越した実力がうかがえる。 カービィ 食いしん坊で元気いっぱい。 吸い込んだ相手の能力をコピーして使える。 「わからないんだ。ひょっとしたら、本物のメタナイトじゃなかったのかもしれない」 準主役。 何故かプププランドで暴れていたメタナイトを懲らしめ、ニセモノだと知ったことでメタナイツと共に敵を追いかける。 古代神殿で再び召喚されたギャラクティックナイトとの戦いにはまたも乗り気でなかったが(*1)、今回は覚悟を決め、ソード能力を得てデデデ大王と共闘する。 デデデ大王 「それがどうした。いつものことじゃないか。あいつは剣をにぎったら、手に負えなくなるんだ」 カービィ達から聞いたメタナイト(のニセモノ)の怪しい行動を不審に思い、ハルバードに連絡を入れて同行することに。 今回はやけに黒幕退治に乗り気なのだが、その理由がメタナイトに変装しているならボッコボコにすればスッキリしそうだから、という何ともいえない内容。 勿論根っこにあるのは黒幕の悪事に対する義憤であり、罠で召喚されたギャラクティックナイトに対してもカービィと共に勇敢に立ち向かう。 上記のセリフはメタナイトのニセモノがプププランドで暴れたという知らせを聞いてのものだが、挿絵では満面の笑みである。 ワドルディ 「ヘンだと思わない? メタナイト様が、あんなに弱いなんて」 街で暴れたメタナイトがあまりに弱かった事から、戦闘終了後ニセモノと察した。 出番はあまり多くないが、後半は周りが気付かない中で黒幕の罠を見抜き、終盤では不意を突いて黒幕を追い詰めるという大金星を挙げることに。 さらに最後の最後でメタナイトの勝敗を分ける大活躍をする。 バル艦長、メタナイツ、ソードナイト/ブレイドナイト 「メタナイト様は、迷うことなく、本物のワシを見抜いてくださった! このバルめ、感激いたしましたぞ! ありがとうございます、メタナイト様!」 (ニセモノのほうが、ちょっとだけ、カンロクあったもんな) (本物より、かっこよかっただス) ギャラクシアがレプリカとすり替えられた異常事態に遭遇し、本物を取り返そうとやる気満々。 だが、主のメタナイトが敵の罠にはめられ、意識不明の重体に陥った衝撃は計り知れず、バル艦長はすっかりと冷静さを失ってしまう。 黄泉の国に落ちたメタナイトが主役の都合上、『メタナイトと銀河最強の戦士』程ではないが今回も彼らの活躍が多く見られる。 敵サイド メタナイト(ニセモノ) 「伝えわすれたことがあってな。大事な用件なのだ。ドアを開けてくれないか」 突如プププランドに現れた、メタナイトそっくりの正体不明な存在。 姿はメタナイトと全く同じで見分けがつかず、カービィですら実際に戦うまで本人だと思い込んだ精巧ぶり。 ……が、肝心の実力はそのカービィが拍子抜けするほどに弱い。 初手から空気弾にやられる(*2)わ、カービィからの攻撃をほぼ無防備に受け続けるわという情けなさ。しかもコピー能力の存在を全く知らなかったようで、見た瞬間にかなり動揺していた。 その結果、カービィ達からも本人では無いという結論に至られ、追われる身となるが、その正体は…… ベリル 「一度見た相手なら、だれにでも化けられる、宇宙一の変装名人。ベリルってもんさ」 メタナイトの持つギャラクシアを奪った、ずる賢い悪党。オリジナルキャラ。 あらすじからダークメタナイトを予想する声もあったが全くそんなことはなかったぜ! 宇宙一の変装名人を自称するだけあって、声真似も完璧の域に達しており、彼の変装は初見だと親しい者達ですら容易に見分けがつかない。 バル艦長に変装した時は本物よりかっこいいとメタナイツに評判だった 戦いの実力はほぼ無きに等しいようだが、それを補って非常に用心深く、悪知恵が回る、どこぞのイカサマたまごとは別ベクトルではあるものの、それと同等あるいはそれ以上の外道である。 メタナイトが手入れのためにギャラクシアを武器屋へ預けたのを見計らい、そのメタナイトになりすまして強奪。 武器屋の主人を脅してギャラクシアのレプリカを作らせ、更に自身が主人に変装することで期日にまんまと本人にレプリカを渡していた。 その狙いはギャラクシアと引き換えに一千万ポイントスター……ではなく、本物のメタナイトを葬り去り、代わりに自身が銀河一の剣士となること。 惑星マグナスで狙い通り彼を罠にはめた後は、彼に変装したままギャラクシアを振りかざして銀河中の町やレストランで暴れまわり、それもわざわざ「オレはメタナイトだ! よーくおぼえておけ!」と名乗り上げることで名誉を傷つけ、何も知らない人々の憎悪を煽った。 更に、自身の後を追い続けるカービィ達に対し、惑星シャルムの古代神殿に最大の罠を仕掛けておびき寄せた。 そのあんまりすぎる暴挙の数々には普段お人好しなカービィすら終始嫌悪感を示すほどであり、結果メタナイトから彼に言い渡された制裁はこの上なく残酷な内容に至っている。 その内容はこの項目の最後の方で 一応、物語の黒幕であるメインキャラ……の筈なのだが、彼の変装する姿以外に立ち絵は無く、キャラクター紹介にもない。(地の文で「のっぺりした顔の、ちっぽけな生き物」と紹介されている) 同じ立ち絵無しでも第8弾のグレイより断然出番が多いのに……。 ギャラクティックナイト 「戦うのは、私ではない。君たちの相手は……こいつだ!」 ベリルが用意していた最大級の罠。もう「罠」ってレベルじゃねーぞ! 古代神殿には異次元に繋がる穴があり、ベリルはカービィ達を始末するためにそれを利用し、ギャラクティックナイトを封印から解き放ったのである。ベリルがカービィたちを撃破した後ギャラクティックナイトをどうする気だったのかは不明。 二度目の邂逅(*3)となる本作でも、その圧倒的な力と何を考えているか分からない無口と無機質さは健在。 だが、カービィ達もただ彼の脅威に翻弄されるばかりではなく、ベリルを捕らえるべく銀河最強の戦士に立ち向かう。 終盤のネタバレ注意! メタナイツらがベリルを追う間に、カービィとデデデ大王との激しい戦闘でかなり傷つき追い込まれる。 それは二人も同じ事であったが、息ぴったりな二人の大技を立て続けに食らい、遂に敗北を喫した。 しかし、戦う力も尽きて再び封印されるだけとなったギャラクティックナイトは、倒れる前に低い唸り声を上げる。 今まで明確な感情を発露してこなかった銀河最強の戦士は突然、敗北したことへの悔しさ、無念、そして絶望感を帯びた、神殿すら震わす程の断末魔の絶叫を発した。 その叫びに、黄泉より共鳴して現れた赤いチョウが取りつき、バルフレイナイトが顕現。 とびっきりの恐ろしい戦士が結びついたことで、元となるギャラクティックナイトをも超えた最大の脅威と化してカービィ達に襲いかかるのだった。 黄泉サイド パピ 黄泉の国に住む、しゃべるチョウチョ。 「そうカンタンに言うなよ。いったん黄泉の国にきちゃったら、元の世界に戻るのは、むずかしいんだから」 黄泉の国でメタナイトが最初に出会った、薄い水色の喋るチョウチョ。一人称は「オレ」。 かなり馴れ馴れしい、もとい人懐っこい性格で、メタナイトから名前を告げられた時も「呼びにくいなあ。メタっちでいい?」と凄まじいギャップのあだ名で呼ぶほど。 もっとも、すぐ後にメタナイトの強さを知ってからは、尊敬して普通に名前で呼ぶようになった。 住人として黄泉の国にはかなり詳しく、赤いチョウことバルフレイナイトの伝説も知っている。 脱出を目指すメタナイトにはずっと黄泉の国にいて欲しいと強く思っており、協力はしつつもあまり乗り気ではない様子。 本作の表紙にも姿を見せており、ネット上で公開された当初はちょっとした騒ぎにもなった。 何しろ、表紙で一緒に写っているのがあのバルフレイナイトだったのである。果たして彼の正体は何なのだろうか? なお、明確に色が判明しているオリジナルキャラはマローナ姫とガリック男爵に続いて3人目となる。 終盤のネタバレ注意! 「黄泉の国の物を食べたら、もう二度と、元の世界に戻れなくなっちゃうんだ」 「そういう決まりがあるんだよ。ここで、何か一口でも食べたら、完全に黄泉の国の住民になっちゃう。もう、元の世界には戻れなくなっちゃうんだ」 「パピ。おまえ……」 「……うん」 「オレ、その決まりを知らなくてさ。黄泉の国にきて、まっさきに、花のみつを吸っちゃったんだ」 黄泉の国は死後の世界。すなわちパピもまた、元の世界では生きて「いた」生者ということになる。 おそらくは生前の時点でチョウだったと思われる。 黄泉の国に落ちたばかりのパピは、まだ元の世界では大怪我を負いながらも辛うじて生きている状態だった。 しかし、元気を出そうと、良かれと思って花の蜜を吸ったのが運の尽きであった。 一口でも何か食べればもう帰れない。黄泉の国のルールを知らなかったばかりに、パピは二度と生き返ることが出来なくなってしまったのだ。落ちたのがカービィやデデデ大王だったらまず助からなかったであろう。黄泉の国の食べ物を全て平らげて後に黄泉に来たものが帰れなくなる事を防止した英雄にはなれたかもしれない。 孤独に暮らしていたパピは新入りが落ちてくるたび、友達を作ろうと真っ先に話しかけていた。しかし、皆すぐに気力を失うか寝たきりになって返事をしなくなり、ひどいときには怪物に変化してしまう。 ただ一人、メタナイトは違った。体がまだ生きているとはいえ、黄泉の国に落ちても強い心を保ち、生き生きとしている。 そんな彼と関わり、初めて楽しく喋り合える相手を得られたからこそ、ずっと強く引き留めたがっていた。 メタナイトが果実に手を伸ばした時も、そのまま食べて黄泉の国の住民になってしまうことを望んでいたが、罪悪感から躊躇も見せ、結局ギリギリのところで止めさせて真実を語る。 謝罪の言葉を受けたメタナイトは、むしろ自分を止めてくれたことに感謝して「恩チョウ」と呼ぶのだった。 だが手がかりもなく、遂に三日目が過ぎようと――パピの願いが叶おうとしていたその時、例の赤いチョウの気配を感じてメタナイトを導く。 元の世界で「強い戦士」が発した断末魔の叫びに呼応し、赤いチョウが開いた元の世界への穴にメタナイトが飛び立つも一歩届かず、閉ざされようとした瞬間、パピが取った行動は…… いつか、おまえがあちらの世界へ行く日がきたなら、伝えてくれ うすい水色の羽をもつ、おしゃべりなチョウにな。ありがとう、と。 パピは私の良き子分…… いや、良き友だ バルフレイナイト 黄泉のチョウの間で言い伝えられている、恐ろしいほど強い騎士。 黄泉の国が夜の間にさまよう、謎の赤いチョウ。 パピと違って一切の言葉を発しない。 その正体は不明だが、誰かの断末魔の叫びに反応して現れ、取りついて強いチョウの騎士「バルフレイナイト」に変化する言い伝えがある。 しかもただの断末魔には興味がないらしく、生きている、それもとてつもなく強い者の叫びにだけ現れるという。 チョウチョ界では有名な存在のようで、黄泉の国で誰かを襲ったという話も無いが、パピはこの赤いチョウをかなり恐れており、近くを通りかかっただけで隠れてしまう。 パピから赤いチョウの話を聞いたメタナイトは、元の世界に帰れる唯一の手がかりとして探し求めるが…… 終盤のネタバレ注意! 最初にメタナイトが遭遇してから長らく目撃されなかったが、三日目、それも夜が明けようとする間際にいよいよ姿を現す。 元の世界ではギャラクティックナイトがカービィ達に倒されており、断末魔の叫びを感じ取って元の世界への穴を開き、現世に降臨。 倒れていた彼に取りつき、バルフレイナイトとしてカービィ達に襲いかかる。 だが、同じくメタナイトも穴を通って元の世界に蘇り…… ギャラクティックナイト同様、台詞も地の文の心情描写も存在しない。この調子だともしダークメタナイトが登場しても無口キャラで通しそうである(*4) 本作の独自設定を原作における登場タイミング(大体黒幕が倒されたエンディングによく登場する)に照らし合わせると何とも意味深だが、そうすると『スターアライズ』でピンピンしていたのに取りつかれたギャラクティックナイトがますます不可解なことになってしまっている。まさかハイネスを倒した時の叫びをギャラクティックナイトのものと勘違いしたのだろうか、だとしたらハイネスも相当の強者ということになるが… その他脇役など キャプテン 「く、くそぉ……オレが相手だ、覚悟しろ、メタナイトォォ!」 戦艦ハルバードを襲撃した海賊のカシラ。要するに、噛ませ犬。 部下がバッサバッサと倒されて震え上がり、どうせならメタナイトに倒されたいと思いながら襲いかかる。 斧を振り下ろしたらギャラクシアがレプリカだったために砕け散るという予想外の結末に驚愕しつつ、自分の力でやったと思い込みイキり散らすも殺気立つメタナイツに気圧されて撤退した。 同じ(宇宙)海賊のグレイと比べたらまだ爪痕を残した方。 この手の襲撃はハルバードにはよくあることであるが、部下たちだけでも片づけられるレベルであり、最近は敵を倒した数や技のカッコよさを競う暇つぶしになっているらしい。 武器屋の主人 「ああ……たすかった……たすか……ったんだ……!」 メタナイトがいつもギャラクシアの手入れを任せている真面目な男。 どこに店を構えているのかは不明だが、彼からとても信頼を置かれているほど腕がいい武器屋の様子。 ギャラクシアを預かって三日後にメタナイトへ返す予定だったが、そこを狙ったベリルの変装に騙されて脅され、足を縛られたまま仕方なくギャラクシアのレプリカを作成した。 その後は放置され、異変に気付いたメタナイト達が訪れて発見することでようやく救助された。 ナックルジョー 「たのむッス、カービィ! メタナイトを止めるッス!」 プププランドの住民の一人。語尾に「~ッス」とつける格闘家の少年。 メタナイト(のニセモノ)に挨拶した途端いきなり斬りかかられ、広場で暴れていることをカービィ達に伝えた。 その後は彼に自分を吸い込ませ、ファイターをコピーさせて協力した。 メタナイトを治療する医者たち 意識不明のメタナイトを治療するためにバル艦長が招いた、宇宙一の名医達。直接の登場は無い。 彼らのおかげでメタナイトの体は辛うじて持ち堪えていたが、それでもこの状態が長く続けば持たないほど危険な状態であった。 ニセメタナイトの被害にあった人々 メタナイトに化けたベリルの大暴れに巻き込まれた人々。 ベリルの変装が至って精巧なせいもあったが、ニセモノだと一切気付けないままメタナイトを恨んでおり(*5)、誤解を解こうとするカービィ達をメタナイトの仲間扱いして怒鳴りつける始末。まさにつばさカービィ版愚かな人民共 ただ一人、男の子がメタナイト(ベリル)の落としたと思われる犯罪計画のメモを渡し、絶対にメタナイトを倒して欲しいと懇願するが…… もう言わなくても分かるよね? 例によって、この少年もベリルが変装したものである。 それまでは素早い逃げ足と用心深さで、カービィ達に決して尻尾を掴ませずに悪事を働く中、メタナイトの被害にあった(という体で)男の子に化けることで、カービィ達の正義感と良心につけこみ惑星シャルムに誘いこもうとしていたのだ。 やはりカービィ達は全く見抜けなかったが、あまりにも早く姿を消したことに加え、用心深い筈のベリルが簡単に計画のメモを落とす訳ないとワドルディに怪しまれ、罠と看破された。 最も、ベリルとしてはメモの真意を見抜かれることぐらい織り込み済みであり、あえて罠に乗り古代神殿に来ることも含め、全てが想定内であった。 もし引っ掛からなかったらどうすんだと聞いてはいけない。想定しないほどの技術と自信があるのだから おばけコウモリ(仮) 黄泉の国に生息する、怪物のように大きなコウモリ。 パピがそう呼んでいるだけで本当の名前は不明。ネーミングセンスが… 空からメタナイトに襲いかかるも、あっさり撃退されてしまう。 ジャイアント真っ黒ヘビ(仮) 全身が黒い巨大ヘビ。これもパピがそう呼んでいるだけ。ネーミングセンス… 黄泉の国では最強の怪物であり、おばけコウモリですら慌てて逃げ出すほどの脅威。 一番強いなら倒せば断末魔の叫びで赤いチョウを呼び寄せられる、と考えたメタナイトが挑みかかり見事に討伐。力が抜けて小さなヘビに弱体化して逃走した。 その様子を見たパピからは「ミニミニ真っ黒ヘビ」と改名される。 しかし、倒しても赤いチョウは現れず、生きている者でないとダメなのでは?とメタナイトが推測するに至った。 その正体は・・・ パピ曰く「黄泉の国に来た者には凶暴な怪物になっちゃうのもいる」とのこと。 つまりこのヘビや上記のコウモリも黄泉の住人の成れ果てであることが示唆されている。 作中ではさらっと流されているが、夢も希望もない世界で理性を失い怪物になった当事者や、そんな光景を目の前で見せつけられたパピの心中たるや・・・ 設定・地名 宝剣ギャラクシア メタナイトが所有する特別な剣。 持つだけで不思議と力が湧いてくる剣で、戦艦ハルバードに搭載されたどんな兵器よりも強いとさえいわれる。もうあいつ一本でいいんじゃないかな…と言いたいところだが乗り物にはなるまい そのおかげでメタナイトは常に敵と十全に戦うことができ、今回の事件でも本物と違って力を感じないことからレプリカと見抜いた。 過去にも第4弾のガリック男爵に狙われたことがあり、本作ではとうとうベリルに盗まれてしまう。この事についてワドルディは「ギャラクシアに心があったら悲しんでいる筈」と、アニメ版を意識したような事を語っている。 ベリルの手に渡った後は長らくニセメタナイトの武器となっていたが、ベリルの実力が大したことない辺り、単に握れば誰でも最強になれる訳ではないようだ。 惑星マグナス 火山が多い星で、住民も殆どいない荒れ果てた地が広がる。 ベリルが交渉のために指定した場所で、最も大きな火山の南の平原で待ち受けていたが…… 某ロボット生命体に登場したシティーコマンダー、マグちゃん、副司令官とは関係ない。 マグナスの地獄穴 南の平原にある穴。 しかもただの穴ではなく、とてつもなく深い上に毒ガス(*6)も溜まっている危険な場所。 地獄まで続いていると言われるほど深く、ベリルの罠にかかり意識を失ったメタナイトの魂は奇しくも黄泉の国に飛ばされてしまう。 惑星シャルム かつて高度な文明が栄えていたらしい星。 今では無人の星となっており、建物は崩れ、住民は誰もいない。 残された古代神殿には異次元へ繋がるゲートがあるようで、ベリルはこれを利用してギャラクティックナイトを召喚した。 黄泉の国 本作のもう一つの舞台。 マグナスの地獄穴で意識を失ったメタナイトが落ちた、死後の世界。 色あせた草木が生い茂る薄暗い場所で、太陽が存在しないため、どこにでも咲いている花の開閉が昼夜の目安となる。 この世界に落ちた者や住民は魂だけの存在となっているので、疲れを感じることがなく、空腹も感じない。またどんなに傷ついても死ぬ事は無いが、「死なない」だけで傷は負うため、弱体化する危険は高まる。 その代わり、生死の境をさまよって落ちた者は三日以内に元の世界へ戻れないと、魂が黄泉の国に馴染んで永遠に帰れなくなってしまう。もちろん、元の世界の肉体が死んでしまった場合も復活できない。 しかし、大抵の魂は元気を無くして全く動かなくなるか、ずっと眠り続けるか、おばけコウモリ等の凶暴な怪物に変わってしまう事が殆ど。パピのように元気でお喋りな性格を保っていられる魂の方が稀である。 星のカービィで死後の世界やら魂やら、というと色々心当たりがありすぎるのだが、本作においては日本の伝承にあるような黄泉の国をモチーフとしている様子。 そして、黄泉の国ではある「ルール」が存在し…… 上記で説明した以外にも、元の世界に帰る上で守らねばならないルールが一つ存在する。 それは、黄泉の国にある物を口にしてはいけないこと。 果実や花の蜜など、どれであろうと例外は無い。 少しでも破ったが最後、たとえ三日経っていなくても、肉体が無事だった場合でも、永遠に黄泉の国からは帰れなくなるのである。 日本の伝承にある黄泉戸喫を意識したものだと推測される。 スペシャルディナーコンサート 事件が終わった後メイスナイトの提案を基に、メタナイトがワドルディに開催を依頼したベリルのためだけのコンサート。 デデデ城の地下室に特等席処刑場が用意され、感激して心を入れ替えるような歌や涙を流すような料理が楽しめる。 これにはベリルも助かったという表情をしている。 その実態は…? まさかシリーズ屈指の悪人がこんな優しい形で終わる訳がない。 何を隠そう、このディナーコンサートの主催者はカービィである。 歌は説明不要として、このシリーズのカービィの料理はワドルディ曰く「お腹を壊すどころか一生食欲を無くす」、カービィですらのたうち回った挙げ句「作るより食べる方がいい」という自覚するテレビアニメ版コックカワサキも真っ青の代物という悪 夢のような企画。 結果メタナイトはデデデ大王やワドルディはもちろん部下たちにまでドン引きされ、ベリルが同情を買う事態になり、カービィの歌を聞かせようと最初に提案をしたメイスナイトもまた他の仲間から咎められるのであった。 しかも、エピローグの描写から、ディナーコンサートなのに真っ昼間から開始されていることが分かり、そこから夜まで伊集院茂夫もビックリの複合拷問を味わう事になると思われる。 確かに心を入れ替えるような歌や涙を流すような料理ではあるが…ベリルも黄泉の国行きになるんじゃなかろうか…もうカービィの最後の切りふだこれでいいんじゃないかな その後、ベリルがどうなったのかは謎。黄泉の国に行った描写が無い事を考えると、実は佐竹博文に匹敵する防御力があったのだろうか?その防御力と宝剣ギャラクシアでギャラクティックナイトを圧倒する気だったのか? 目次 1.折れたギャラクシア!? いつものように、名声を求める荒くれ者たちが戦艦ハルバードを襲撃。 小物ばかりで出番が無かったメタナイトはギャラクシアを手にするが、何か違和感を拭えない。 その悪い予感は的中し、ギャラクシアが敵の攻撃で折れてしまった…… 2.ニセモノあらわる! プププランドで突然、メタナイトが暴れ出した。 不可解な行動に戸惑いながらも撃退するカービィだったが、そのメタナイトはあまりにも弱すぎた。 一方、メタナイト達も本物のギャラクシアを奪った人物の存在に感付いていた…… 3.メタナイトの大ピンチ! ギャラクシアを奪った悪党・ベリルの指定する惑星マグナスを訪れたメタナイト達。 しかし、最初から返すつもりの無かったベリルの罠にかかり、メタナイトは生死の境をさまよってしまう…… 4.黄泉の国 メタナイトが目覚めると、そこは死後の世界……黄泉の国だった。 人懐っこいチョウのパピと共に、なんとか元の世界に帰ろうと動き始める。 5.ニセモノをつかまえろ! ベリルはメタナイトに扮して銀河中で暴れ放題。 本物が一向に目覚めない中、カービィ達もベリルの足取りを未だに掴めないままだったが……? 6.ふしぎな赤いチョウ 強い戦士が発する、断末魔の叫びに現れるという赤いチョウの伝説。 だが、メタナイトが黄泉の国の怪物を倒しても現れない。生きた、もっと強い戦士でなければならなかった。 7.再来!? 銀河最強の戦士 惑星シャルムの古代神殿を訪れたカービィ達。 そこでは、ベリルが異次元からあの最強の戦士、ギャラクティックナイトを召喚していた!? 8.赤いチョウと赤い騎士 黄泉の国に落ちて三日目。 タイムリミットが迫るメタナイトの前に、あの赤いチョウが姿を見せた。 9.メタナイトVSバルフレイナイト バルフレイナイトの後を追って、色々あったもののメタナイトが元の世界へ遂に復活。 待ちに待っていた、黄泉の騎士との戦いが始まるのだった。 10.メタナイトとギャラクシア いかに優れた剣士と言えども、普通の剣ではバルフレイナイトに敵わない。 ならば、メタナイトを勝利に導けるのは……あの剣だけだ! 前『星のカービィ 夢幻の歯車を探せ!』 次『星のカービィ カービィカフェは大さわぎ!?の巻』 追記・修正は黄泉の国に落ちてから三日以内にお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 黄泉の国にあるものを口にしてはいけないって確か元ネタあったよね、なんだったっけ… -- 名無しさん (2020-07-23 01 54 55) 黄泉戸喫(よもつへぐい)ってやつね。 -- 名無しさん (2020-07-23 02 34 47) スタアラの場合、実は「もういい加減にしてくれ」って叫んでたのかもね。断末魔と間違えんばかりの勢いでw -- 名無しさん (2020-07-23 06 42 04) ↑3日本神話とギリシャ神話で同じような話がある。 -- 名無しさん (2020-07-23 08 31 31) 結局黄泉の世界にセクトニアはいなかったのか -- 名無しさん (2020-07-23 09 54 35) ↑言うな… -- 名無しさん (2020-07-23 10 12 24) 最強の剣士が異世界で愛剣を失いながらも即興の武器で冒険する…って聞くと牙狼の映画を思い出す -- 名無しさん (2020-07-23 13 33 21) メタナイトらしからぬ暴挙に少しも疑問を抱かずメタナイトを恨む辺り、アニメのデデデワイドを見てカービィらしからぬ暴挙に疑問を抱かない所を思わせる。まぁ、あっちはフームをカービィの仲間扱いして怒鳴りつけなかっただけマシだが。 -- 名無しさん (2020-07-23 18 56 10) つまりこの小説版の描写を本編中に持ってくるとしたら、ED中に出てくるバイトはラスボスの断末魔に呼び寄せられて出てきていたと 星の夢は生きてはいないが -- 名無しさん (2020-07-24 07 09 48) よしんば黄泉の国にセクトニアがいたとしてもパピが言った通り状態じゃなl -- 名無しさん (2020-08-12 22 34 48) ミス パピが言った通り状態じゃな・・・どこまで不憫なんだあの蜘蛛 -- 名無しさん (2020-08-12 22 36 48) ファイターズ2が配信されたから次はファイターズを題材にする話になるな… -- 名無しさん (2020-09-30 08 11 45) ↑だとしたら新コピーレスラーがプッシュされそう -- 名無しさん (2020-10-01 17 26 18) ↑そして誰を吸い込んでコピーするのか… -- 名無しさん (2020-10-20 20 26 03) ↑そして歴史は繰り返す -- 名無しさん (2020-10-26 13 38 08) ↑4 残念だったな 次はカービィカフェだ -- 名無しさん (2020-10-30 08 46 42) しいたけはいつになったら喋るんだい? -- 名無しさん (2020-12-21 21 07 32) ↑くまさんがしいたけの全てを教えてくれたら -- 名無しさん (2020-12-21 21 50 28) スタアラの設定集を見たところ、赤い蝶は同一人物かどうかは不明だけど、強者の断末魔に反応してやってくる事は確定らしいね -- 名無しさん (2021-03-20 19 42 30) 直接的ではないとはいえ凄惨な拷問描写が含まれているこわい児童書です -- 名無しさん (2022-03-28 21 25 55) 名前 コメント