約 14,823 件
https://w.atwiki.jp/index-ss/pages/1446.html
とある授業の社会見学 第一章 Time Schedule Part-A うららかな秋晴れ、見事なまでの快晴の空。 少し前までの季節ならばしつこく残っていた朝方特有のむわっとした湿気も今ではすっかり影を潜め、あるの はうって変わった爽やかな秋の空気である。 その清廉な空気を深々と肺に吸い込み、新鮮な酸素を取り入れ、脳を活性化させていく上条当麻。 ここ最近はめっきりと的中率を下げ、ほとんど『外』の天気予報並みの精度にまでなった学園都市内の天気 予報にしては珍しく見事な予報どおりの天気を見ながら、上条当麻は隣に向かって声をかけた。 「いい天気になったなぁ」 「ああいい天気になったんだもんだにゃー」 上条の声に対して、隣を歩く人物から声が返ってきた。 返ってきたはいいが、その声はなんとなく不機嫌そうである。 「おい、なんだよ土御門。何そんなに不機嫌なんだよ」 「ああ? なに不機嫌なんだと? カミやんてめぇそれはマジで言っているのかにゃー?」 爽やかな朝の空気の中にあって、隣を歩く土御門元春――魔術も科学にも精通している多角経営スパイ―― の周囲だけ重苦しい雰囲気が流れている。 「カミやんには全然心当たりは無いとそういうわけなんですかにゃー?」 にこやかに笑いながら問いかけてくる土御門。 にこやかではあるのだが、引きつっている口の端と平坦な声が、けして機嫌が良いわけではない事を如実に 語っている。 「心当たりっつってもなぁ…。何かあったか?」 問い返されて、首を傾けながら考える上条。 しばらくそのまま考え込みながら歩いていたが、はたと思いつくと土御門に向かって言う。 「あー、もしかしてあれか? 舞夏と一緒にいられなかったからか?」 「当たり前だ!せっかく今回はオレが出張らなくてもいい様なイベントだってのに、何だっていきなりあいつと 離れ離れにならなきゃならんのだ!あとさりげに人の妹のことを呼び捨てにしてるんじゃねーぜよ! そっちの 方がマジでムカつくぜい!!」 溺愛している義妹と別れて登校することになったことよりも、上条に義妹が呼び捨てにされたことを咎めた土 御門はさっきからのイライラをすべて乗せたかのような拳で襲い掛かる。 慌ててそれを迎え撃つ上条は拳を必死で避けながら怒鳴る。 「うおぉっ! 何しやがる! てめえさっきは問題ないって言ってたじゃねぇか!」 「あの場はああ言うしかないだろうがよ! オレが本気で言ってたとでも思ってやがんのかカミやんは!」 なおも勢いを増す攻撃を捌きながら、上条は先ほどあった光景を思い返していた。 ◇ ◇ 話は十数分前にさかのぼる。 前日の夜に社会見学の事を聞かされ、なにやら自分は上条にのけ者にされ、一人寂しく家にいなければなら ないと思い込んだインデックスは目覚めたときから機嫌が悪かった。 上条が朝食を用意して声をかけてもろくに返事もせず ( ただし朝食自体はきっちりと完食したが ) 、留守番 するインデックスに向けて作りおきした昼食について伝えようとしても聞く耳を持たない態度であった。 さすがに腹が立った上条がインデックスをほうって置いて出かけようとすると、今度は半泣きになってこっちを 見上げてくる始末。 さすがにこのまま家に残しておくのは気が引けるが、さりとてどうしたものかとドアを開けたまま思案してふと 目をやると、隣室からも寮の住人が出てくるところだった。 ドアを開けて出てきた土御門だが、すぐ隣に上条が立っていることに気が付くと体を強張らせたまま固まった。 「おいーっす。そっちも今から出かけんのか土御門?」 掛けた声にびくりと震える級友の姿に疑問を感じた上条だったが、 「あ、おはようございますお兄ちゃん」 と、立ちつくす土御門の横合いから姿を見せたメイド姿の女の子から挨拶を返されると今度は自分の方が固 まった。 「ま、舞夏?! いきなり隣の住人をお兄ちゃん呼ばわりするとはどういうことなのかにゃー?!」 驚愕の表情で義妹を振り返り、慌てて問いただす土御門元春だが、 「えー? お兄ちゃんはお兄ちゃんでしょー? 兄貴のほうこそ何を言ってるんだよ?」 事も無げに返事をする土御門舞夏。 軽く返った返事だが、『あ、兄貴…。カミやんはお兄ちゃんでオレは兄貴呼ばわりだと…?!』 という呟きが 聞こえてくることから、何かこだわりがある部分に尋常ならざるダメージを受けているようである。 そんな義兄を無視して舞夏は上条にさらに話しかける。 「そんなところで何を突っ立ってるんだー? 早く出かけないと開始時間に間に合わなくなるぞー?」 そんな問いかけにようやく硬直が解ける上条。軽く首筋をさすって緊張をほぐしながら返事をする。 「あー、何だ、土御門舞夏か。朝っぱらから突然寮の廊下にメイドさんが現れたからびっくりしただけ…」 返事する言葉も半ば、今まで部屋の隅から上条を見ていたインデックスが、舞夏の名前を耳にした瞬間すさ まじい速さで玄関から飛び出ると立ちつくしたままの上条を蹴倒して廊下に躍り出し、そのまま舞夏に向かって 詰め寄っていく。 「ねえねえ聞いてよ聞いてよまいか! 今日はまいかが前に言ってたお祭りの日なんでしょ?! それなのに とうまったら私を置いてきぼりにして一人で出かけようとするんだよ!ひどいと思うでしょ!」 突然現れたシスターにまくし立てられて最初は戸惑っていた様子の舞夏だが、さすがにそこは学校外での実 地訓練を許可されているエリートらしく即座に状況を判断、的確に答えていく。 「あー、確かにそんな事を言ったような気もするけどあれだぞー、今日やる社会見学祭は多分想像している ようなものとは違うんだぞー?」 「なっ、何が違うって言うのかなまいかは!」 味方と信じていた人物からの思わぬ発言に混乱するインデックスに対してさらに言葉を続ける舞夏。 「この間やってた大覇星祭や一端覧祭は学生がメインで動くイベントだったけどなー。今日の社会見学祭は 企業とか研究機関がメインで動くからこないだみたいに食べ物の屋台がズラズラ並ぶほども出てこないはず だぞー。」 「え……」 その言葉に、数歩よろめいて後ろに下がると崩れ落ちるインデックス。 「そ、そんな…、もうあの焼きそばとかお好み焼きとかは食べられないの……?」 うなだれたまま呟くインデックスを見て不審に思ったか、舞夏は声を掛けて尋ねる。 「どうしたー? 大丈夫かー?」 「うう…、いいんだよまいか。 今日はもう、わたしは家で一人で留守番してるよ……」 力なく体を起こすとトボトボと自室まで帰ろうとするインデックス。 その背中に向かって声が掛かる。 「んー、あれだなー、企業や研究機関の出展もなかなか面白いものがあるんだぞー。良かったら一緒に来る か? 学校引率でないと入れないところもあるけどそれ以外のところもなかなか見所があるぞー」 ピタリと止まる歩み。そのまま振り返ると顔を輝かせて尋ねる。 「いいの?」 が、ふと気が付いていまだ寮の廊下にダウンしている上条の方を見て思案するが、 「あー、そっちと一緒に行こうとしても多分無理だぞー。今日はどこの学校に所属しているかのチェックが一番 厳しいからなー。向こうに行った先で離れ離れになると思うぞー」 最後の言葉に決心がついたようである。 舞夏の方に戻ってくるが、傍らに立つ人物にふと気が付く。 「あれ、あなたは…?」 インデックスに尋ねられた瞬間、今まであらぬ方向を見る振りをしていた土御門元春は突然あたふたとした 感じで二人から離れていく。 「ほ、ほらカミやん、そんなとこでいつまでも寝てないでさっさと行こうぜい。舞夏はその銀髪シスターちゃんを よろしく頼んだぜよ」 「おー、頼まれたー」 歩く途中で廊下に伸びている上条を掴むとそのままそそくさとエレベーターに乗り込んで行ってしまう。 「い、いいのかな……」 「いいっていいって、それよりもまずはその服装から何とかしないと大変なのはこっちだからなー。うーん、いく らなんでもシスターの格好のままはまずいしなー」 しばらく思案していたようだが、妙案を思いついた様子で手を打つとインデックスを引っ張って先ほど出てきた 部屋の中に戻っていく。 「ちょ、ちょっと何をするのかなまいかは!」 「まあまあ、私に任せておけー? えーと、確かこのあたりに予備の衣装があったはず……」 なにやらごそごそとやっているようだが、すでに学生寮から出かけている上条たちは二人が何をするつもりな のかちっとも知る事は出来ないのだった。 ◇ ◇ 土御門から繰り出される拳に対処しながら学生寮での出来事を思い返していた上条だが、ふと思いついた疑 問を口にする。 「ってか、お前ってインデックスとは面識があるんじゃねぇのか?」 「いや、同じ『必要悪の教会(ネセサリウス)』に所属しているとはいえ今の俺の立場としては禁書と直接顔を合 わせるわけにはいかねーんだぜい。それに、忘れたのかカミやん。あれは一年毎に記憶を失っていたんだぜ? 仮に昔会ってたとしても、むこうが覚えてることは無いんだにゃー」 事も無げに語る土御門。 そんな土御門の言葉に思わず手が止まる上条。 そこにすかさず土御門からの左フックがいい感じに決まる。 「がっ?! なにしやがんだてめえ!」 何とか踏み止まりながら問いただす上条に対し、打ち据えた左拳をプラプラと振りながら土御門は軽い調子 で答える。 「まーあれだな? 過去はどうあれ禁書がいる現状を続けていくためにオレは不必要に接触しない方がいいっ てだけの話だ。舞夏との事に関してもさっきの一発でチャラにするんだから一々引っ張るんじゃねいぜい、カミ やん」 重くなりそうな雰囲気に対して自分としてもいろいろと思うところはあるのだが、ここは友人の言葉に従って気 持ちを切り替える事にする。 「……まあ、お前がそう言うのなら」 「そうそう。カミやんは気楽にいろってこった。それに、あんまりこれ以上オレらがこうやってると、あすこにいる お方がそろそろマジで切れそうなんだにゃー」 そう言われ、ふと前方を見れば、集合地点である会場の入り口に不機嫌ここに極まりといった状態で吹寄制 理が腕を組んで仁王立ちしていた。 というかマジでコワイ。 何か彼女を怒らせるようなことをしたのかと身構える上条だが、心当たりがまるで無い。あえて言えばありそ うな遅刻という線も時計を確認してみればまだ開始時間前である。 やましい事が無ければ堂々と行けばいいのだが、いかんせん、普段の自分の行動を鑑みるに胸を張る事が なかなか出来ない為、恐る恐る吹寄に近寄っていく。 「あの、吹寄さん、おはようございます」 挨拶をされた吹寄だが、上条のほうをギロリと睨み付けると一喝した。 「遅い! こんな時間までいったいどこで寄り道してきたのよ上条当麻! 開始時間三○分前に会場入りしてい ないなんて貴様はこの社会見学祭に真剣に取り組もうという気持ちが無いのしら? それならばその浮ついた 気持ちを今すぐ改めることね。そんな事では今日という日を無事に終えることなど出来ないわよ!」 「ええっ? 俺だけ? 叱られるのは俺だけなの?! 俺と一緒に来てた土御門なんかはどうなるの?!」 「何をたわけた事を言ってるのか知らないけど、私は運営側に連絡を入れないといけないからあんたはさっさ と会場に入りなさい!」 なにやら忙しそうにする吹寄は唖然とする上条に向かってまくし立てるとそのままどこかへと行ってしまった。 ちなみに、上条と一緒に来ていた土御門は吹寄の注意が上条に向かっている間に彼女の死角を移動して既 に会場入りを果たしている。自身の持つ技術をろくでもない事に駆使している感じがするが、本人曰く『技術は 使ってこそ意味がある』 との事だそうな。 閑話休題 ともかくとして、どうにか会場に入った上条は事前にクラスで打ち合わされていた集合ポイントに向けて歩いて いく。会場に使われているのは大規模な実験にも使われるような広大なスペースをもつ建築物であるため、普 段ならば大きく感じられるのだろうが現在はここに集まっている参加者のためにやや狭く感じられるほどである。 「そろそろこの辺のはずなんだけどなぁ……」 なおも現在進行形で集まってくる人の群れの中を移動し続ける上条の目が見知った人影を発見する。 身長一三五センチの幼児体型である担任の小萌先生は普段の服装とは違い、大人びた感じのするスーツを 着用している。しているのだが、サイズが小さいために何だかアンバランスである。 (なんつーか、どっかの付属小学校の生徒か、七五三でおめかししたようにしか見えねえよなぁ……) ぼんやりとした頭で割と失礼なことを考えながらなおも歩いていくと、小萌先生が誰かと話しているようなのが 分かった。 (誰だろ?) 話している相手はどうやら女性のようである。 女性の中では長身のようで、スラリとしている。 だが、上条が目を引いたのはそこではない。 長身の体を包む衣装はグレーのスーツ。堅苦しいイメージのあるそれを身に着けているというのにその女性 からは野暮ったいイメージは感じられない。むしろ活発に動く、やり手の秘書のような感じがする。 (どっかの企業代表の秘書さんか? でもそんな人がわざわざこんな場所にまで来るはずは無いだろうし、小萌 先生と話してる理由も分からねえし…) 上条がそんなことを考えているうちに小萌先生とその女性の話しは終わったようで、小萌先生は別の場所に 向かって歩いていく。 と、相手をしていた女性がこちらの方を振り向いた。 その姿に、思わずどきりとする。 おそらくは長いのであろう髪を後ろでアップに纏めていることや、パンツスタイルにスニーカーでいることから本 来は活動的だろうという先ほどの想像はおそらく合っているだろう。 それ以上に受け取られるのは、その女性から出ている雰囲気のほうである。 よくよく見れば、来ているスーツも何だか着慣れていないように見受けられるし、なんとなく着崩した感じという か、堅苦しいスーツに包まれることによってただでさえ大きいであろう胸元がより強調されるようになってというか、 ぶっちゃけもう漂う雰囲気は大人の色香を纏ったエロス全開な感じであった。 上条がボーっと見とれているとその女性は誰かに気がついたようで、こちらのほうに向かって歩き出してきた。 いろいろな意味でよく目立つその女性の進路から身をそらした上条だが、何だか自分のほうに向かって歩い てくる感じがする。 (え? 俺なの?) 慌てて周りを見回すが、女性が近づいたと気付くと近くにいた人間は上条から距離をとるように離れていくこと からやはり自分を目指して近づいてくるようである。 (マジで誰だ?) 必死で脳内を検索するが、このような年上の女性に知り合いはいないはずだし、なんで?! と思っているうち に女性が目の前に立ち止まった。 「えーと……」 どう切り出せばいいか分からない上条がとまどっていると、女性が気さくな感じで語りかけてきた。 「相変わらずボーっとしているようじゃん、少年」 (誰なんですかいったい?!) 社会見学祭開始前から上条当麻の周りはいろいろとややこしい事になっているようである。 年に数回学園都市が外部に向けて公開されるうちの一つである社会見学祭。 その会場の一つである建物の中へ開始時刻に合わせて続々となおも人が入り込んでいく。そのため現 在は少々人ごみで混雑が生じかけているのだが、ある一角だけは奇妙な空白のスペースが生じてい た。 その中心にいるのは二人の人物。 周りにいる学生服姿の子供や大学生らしき大人たちがそこからやや距離を置いて注目しているのは、 主に一人の人物である。 周りから注目されている当の女性はしかし、そんなことはこれっぽっちも気にせずに相手の少年である 上条に向かってさらに詰め寄っていく。 「おいおい、ほんとに大丈夫か? こんな開始前からボーっとしてるようだと祭りが始まったらもっと大変 じゃんよ」 未だ突然の出来事に思考が追いつかずに硬直している上条に対して、ズズイッと身を乗り出してくる女 性。 上条の顔を覗き込んでくるために、こちらもつい相手を見返してしまう訳だが、 (って、その姿勢はやばーーーっ!!) 長身の女性が一般男子高校生の平均身長と同じかそれより少し低い背の上条の顔を覗き込もうとし ているのである。当然、女性は身を屈めないといけない訳なのだが、その体勢をとると何だか先ほどより も胸が余計に強調されているような気がする。 さらに、女性はスーツの下に着ているシャツのボタンを二つ目まで外してある為に、首元から覗く鎖骨 のくぼみやらその下の何やら谷間まで見えてしま ズバン!! という効果音が聞こえそうな勢いで首を逸らすことで目の前の人物のある一点に集中しか けた視線を無理やりねじり切る。 嘲るなかれ。 上条当麻さんだって若さを持て余す年頃の青少年なんですから。 むしろ目が行きかけた途中で鉄の精神で阻止した自分を褒めてやりたいです。 が、しかし。 そんな上条の行動を見て女性の眉が僅かに寄せられる。 「こらこら、少年。どういうつもりじゃんよ?」 屈んでいた身体を伸ばし、腕を組みながら上条に問いかけてくる。 心なし声色も不機嫌そうなものになっている。 それはそうだろう。あれではあからさまに女性の事を蔑ろにした行為と言えよう。 対峙している上条がなおもそわそわと落ち着き無く視線をさまよわせている為に、イライラ度は現在進 行形で上昇中のようである。 「人が話をしてるときはちゃんとこっちを見るべきじゃん」 そう言われても上条はそちらを見られないでいる。 女性が腕を組んでいるために先ほどとはまた違う仕方で胸が強調されているからである。 (あれ、でもこの口調、どっかで聞いたことがあるような……?) と、考え込んでいた上条に対し、ついに女性が行動に出た。 おもむろに後ろから手を伸ばすと、上条の首を巻き込んで脇に絞めにかかる。 視線をまともに向けられないでいた上条は気付くのが遅れたためあっさりと捕まり、完璧にロックされる。 「あくまでシカトとはずいぶんじゃん、少年」 それに答えられるはずも無く、とにかくまずは女性の腕の中から抜け出そうと試みるが、細身な外見か らは意外なほどにがっちりとホールドされているために徒(いたずら)に暴れてしまうだけとなってしまう。 さらに言えば体勢的に上条の顔の横に何やらが当たっているようなのだが、上条はすでに半分パニッ クになっているため気付いておらず、当の女性本人はそもそもそういうことには無頓着のようで全然気に していないようだった。 ところで、この状況を周りから見るとどのように映るのか? 当初こそ何事かと見ていた周囲の人だかりも、今では単に学生が女性に可愛がられている様にしか 見えないために半分以上はあきれ返り、さらには上条がもがいているのが自分から女性に抱きついて いるように見えるために半分近くは嫉妬を抱き、ごく一部は殺意すら立ち上らせている。 そんな事とは露知らず、あいからわずじゃれあっている(ようにしか見えない)上条だったが、何とか腕 の拘束から逃れようと必死でもがき、とうとう次の瞬間、 周囲の人だかりから高速で飛来した何かの直撃を後頭部に受けて吹っ飛び、そのまま床に沈んだ。 (ぐおぅ、な、なんだぁ…?) 何とか必死で首をめぐらせると、ゴトリ、と音を立てて目の前に自身を襲った凶器が落ちてきた。 「社会見学祭案内パンフレット……?」 倒れこんだままそれに書かれている名前を呟く上条。 いや、あれをパンフレットと呼んでいいのか? 見ればそのパンフレットなる物の厚さは、ともすれば手の平よりはみ出るかもしれない位ある。 (誰だよあんなの投げつけてきたのは!) ようやく思考が追いついてフツフツと怒りが湧いてきた上条の視線の先に革靴を履いた足が現れ、そ の投擲鈍器に手を伸ばして拾い上げた。 持ち上げられる本を追うままに視線を上げて持ち主を見ると、先程別れた吹寄制理が本の埃を払いな がら周囲の人だかりを解散させているところだった。 周りの人の流れが幾分元に戻ったのを見てから女性に向かって頭を下げる吹寄。 「どうも、この馬鹿がご迷惑をおかけしたようで申し訳ありません」 「あっはっは、迷惑って事は無いじゃん。……それにしても、相変わらず小萌センセのとこには面白いの が集まってるみたいじゃん」 「いえ…、うちのクラスの全員がこんな馬鹿ばっかりではありませんから」 自分を無視して冷静な応対をしている吹寄に対して 「おい、俺に対しては何にも無しなのかよ……?」 恨みがましく上条が下から呟くと、 「黙れ馬鹿、今度は角でどつくわよ?」 「何でもないです」 さすがは鉄の女。見事なまでの対処の仕方です。ハイ。 っていうか、あんなものを角を使ってどつくとかあんたは鬼ですか? と、起き上がりながら先程の吹寄の言葉を思い出して 「なぁ、知り合いなのか?」 上条が尋ねると、 「あんたね、体育の黄泉川先生でしょうが」 あっさりと言われた答えに固まる上条。 「……え? 体育の黄泉川先生って、あの、いっつもジャージで過ごしてるあの……? うそだろー!?」 「何であんたは分かんないのよ?」 「いやむしろわかんない方が普通だろ!? いつもと違うかっこうしてるし体育の授業だって俺らのクラス の担当じゃ無いし! むしろ吹寄の方が何で分かったのか聞きたいくらいだし!」 「私は大覇星祭の運営委員や一端覧祭の実行委員で警備員(アンチスキル)の先生方と打ち合わせる 機会も多かったし、そもそも自分の学校の先生が分からないっていうのはそもそもどういうことなのよ? ……ということは貴様は相手が誰かも知らないのにあんな事をやってたっていうのね? これはやはり制 裁を加えるべきかしら?」 言いながら手に持つ本(と言っていいのか疑問に思える代物)を構えだす吹寄。 対して上条は必死で弁解を始める。 「待って待って、吹寄さんのその認識にはちょっとした誤解がありませんか?!」 そんなものは聞く耳持たぬとばかりにジリジリと間合いを詰めてくる吹寄に対して、会話の外にいた黄 泉川から声が掛かる。 「こらこら、いいのか? そんなふうに扱ったらせっかく苦労して貰ってきた『パンフレット』が台無しになっ ちゃうじゃん?」 ピタリ、と吹寄の動きが止まる。 常に冷静な彼女にしては珍しく、動揺が割と顔に出ている表情で黄泉川に向き直る。 「いやぁ、いるもんじゃん、わざわざ『パンフレット』を持とうとする学生も。なんだ、やっぱり小萌センセの トコは面白くてイイ子ばっかりじゃんよ」 なぜか物凄く嬉しそうな黄泉川と、恥ずかしのを悟られまいとしてうろたえ気味な吹寄。 まあ実際、直前に否定した自分がその範疇に入っていると指摘されたのなら無理も無いことではある のだが。 ただまあ、吹寄にとっての救いは黄泉川に向き直っているために上条に背を向けている事であろう。 そんな心情など露知らず、突然動きを止めた吹寄に対して上条が横から顔を窺(うかが)うように、 「どうした吹寄。あ、そうだ。その『パンフレット』ってなんなの?」 と尋ねてきたために、反射的に鈍器による制裁を加えたのは不可抗力であろう、と納得している吹寄。 そんな吹寄とその足元にのびている上条を見ながら黄泉川は一人頷いているのであった。 吹寄からの理不尽ともいえる制裁を喰らった上条だが、常日頃から食欲シスターさんからの噛み付き 攻撃を受けている身としては回復も早いわけで、早々に復活した上条は先程から話題に出ている『パン フレット』について今度は黄泉川に尋ねる。 「っつーか、ほんとに何なんですか? 『パンフレット』なんて見たことありませんよ?」 「ああ、そりゃそうじゃん。ありゃ主に学園都市外から来た『祭り』参加者に向けて用意されてるもんだか らなぁ。もともと学園都市内にいて、しかも学生だったらまず見かけることは無いだろうじゃん」 「???」 そう言われてもいまいち理解し切れていない上条。 そんな上条に向かって苦笑しながら説明を続けていく黄泉川。 ちなみに、件の『パンフレット』を持っている吹寄はあまりこの話題を続けて欲しくは無さそうだが、教師 である黄泉川に対して強く出る事が出来ず、居心地が悪そうである。 「少年に聞くけど、今日は何しにここへ来たんじゃん?」 「? 社会見学ですけど?」 唐突な黄泉川からの質問に戸惑いながらも上条が答える。 「なら、その社会見学は何をするもんじゃん?」 「え? 社会見学ってのは、だから、自分たちがいる社会の仕組みを見て学ぶって事でしょう?」 何だかつい最近似たような説明をした覚えがあるなあ、と思いながら答えると、 「じゃあ、その見学する社会ってのはどういうもんなんじゃん?」 さらに黄泉川が尋ねてくる。 「それは、えっと……自分の周囲にある環境とか、生活基盤の仕組みの事じゃないんですか?」 黄泉川からの質問の意図が分からないまま答える上条。それに対して、なおも質問が被せられる。 ・・・・・・・・・・・・・ 「なら、学園都市にいる学生にとって、学ぶべき周囲の環境とか生活基盤の仕組みは何処のことだと思 う?」 その質問に、未だ意図は分からないままながらも何か引っかかりを覚える上条。 そう、そもそも社会見学とは、自分たちが生活している社会がどのように成り立っているのかを理解す るために様々な業種の現場に赴き、実際に見学したりその仕組みを体験したりする事が多い。 ただし、それはあくまで一般的なものである。 上条たちが住んでいるこの学園都市は超能力開発の為に一般社会とは隔絶されたものである。 さらには数多くの研究機関が集まって独自の科学技術を擁しており、その生活基盤の仕組みもかなり 『外』とは違ったものとなっている。 そうした結果、都市内における科学技術は『外』のそれより二十年進んでいるとされ、さらに、独自の倫 理観、価値観といったものが存在する。 その結果はどうなるのか? 普段学園都市内で生活している学生にとってはあまり意識する事は無いが、都市内にいる人間と『外』 においては様々な認識のズレ、というものが確かに生じているのである。 ならば、学ぶべき社会とはどちらのことを指すのか? そうした事についてようやく考えが至った上条を見ながら、黄泉川は説明を続ける。 「学園都市にいる少年たちにとって、身近な環境ってのはもちろん学園都市の中の事なんだろうけどさ、 いつまでもここにいるってわけでもないじゃん。なら、学ぶべき社会ってのは自ずと解るもんじゃん」 そう、いくら超能力開発の目的のために集め入れられた学生たちであろうと、一生をこの学園都市の中 で過ごすというわけではない。 大半の者はいずれここから『外』に出て行くことになる。(逆に言えば、一生を学園都市内で過ごす事に なる者もいることはいるのだが…) つまり、学生たちにとって、知っておくべき社会とは、自分が住まう学園都市の中だけでなく、『外』につ いてもそれが言えるのである。 「まあそんなわけで『外』の情報についても知っておいてもらいたい訳だけども、学園都市から『外』に学 生を集団で出すのは難しいじゃん」 「あ、はい」 過去、といっても記憶にあるのは夏休み以降からだが何度か学園都市から『外出』している上条はそ のときにクリアした様々な条件を思い出しながら頷く。 ある意味機密データの固まりである生徒に対して行われた措置を、一人や二人ならともかく大量に行う のは不可能ではないが、しかし、非常に煩雑なものとなるだろう。 「その代わりと言っちゃなんだけど、生徒を『外』に出すよりも、逆に『外』にあるものを都市内に入れた方 が情報の管理や対策、制限も掛けやすいわけじゃん。けど、そうやって『外』の企業やらを都市内で見学 させると、今度は都市内にある企業や研究機関からも自分たちも関心を持ってもらいたいって考え出し たのさ。そうなると、いっそのことまとめてやった方が便利だってことでこうやって何箇所かの会場で集め てそこに参加してもらうようになったわけじゃん」 「黄泉川先生、あの、そのことは今関係ないんじゃないですか?」 早くこの場から離れたい、というよりも、自分の持つ『パンフレット』について話されるのに抵抗があった 吹寄だが、あまりにもかけ離れた話題が続いているように思えるために、思わず会話に参加してしまう。 「まあまあ、話しはこれからじゃん。いきなり本題に入ってもいいけど、そこに行くまでの背景についても 知っていて欲しいわけじゃんよ。なんでそうなったのか、それを知っているといないとではえらい違いがあ るもんじゃん」 (あー、この人もやっぱ教師なんだなぁ……) 吹寄の言葉に答えてから説明を続ける黄泉川を見ながら、上条はそんな事を考えていた。 「学園都市にいる学生達の為に『中』と『外』を比べて見せるようにしてるわけだけど、そうやって『外』か らやって来た企業にしてみれば、せっかく普段は見ることの出来ない学園都市に入ったんだから、自分 たちが持ち込んだ技術や情報を見せるだけじゃなく、都市内にあるものを見ようとしたって不思議はない じゃん。だけど、都市内ならともかく『外』から来た部外者に貴重なデータをそう簡単には見せるわけが無 いだろうし、そうした外部向けの為に社会見学祭に参加している各企業や研究機関の内容を紹介してる のが『パンフレット』ってわけじゃん」 黄泉川の言葉に上条が聞き返す。 「『パンフレット』が作られた理由は分かりましたけど、別にそんなの俺らに教えてくれててもいいんじゃな いっすか?」 「いやいや、そうもいかないじゃん。学園都市が持っていたり都市内の研究機関が保有する技術や情報 は管理が厳しいからね。ちょっとした物でも取り扱いにはうるさいのよ。だから、サンプル品扱いで出され ている物の遣り取りには色々な制約が絡んでくるじゃん。その一つである『パンフレット』だっておいそれと は上げるわけにはいかないんじゃん」 「え? あれって、サンプル品なんですか?」 「そうじゃん。いくら簡単な紹介だからって、学園都市にある技術の一端を解説してるんだよ? 然るべ き規制を掛けない事にはそこから辿られた情報を持って行かれる事だって有り得る訳じゃん。そうした事 を防ぐために、学園都市にある印刷・出版関係に属する所が集まって作るのがあの『パンフレット』なわ けじゃん」 「なんか凄そうっすね」 「実際凄いじゃんよ。普通に読むのはいいけどそれをデータとして残そうとするのは出来なくなるようにし てあるし、時間経過とともに文字のインクが劣化していくから祭りが終わった後に『外』に持ち出そうとして も意味が無くなる様に出来てるじゃん」 ちなみに、黄泉川が語るとおりである。 肉眼で見る分には気が付かないが、特殊なインクと製紙を使った製本のために、不可視域のレベルで 出る反射光がちょうどジャミング効果のように働き、対象を光学的に捉えるカメラはもとより、電子的に保 存するデジタル機器に対してもコピーを取る事は不可能と言える。さらに、紙自体も特殊な処理がなされ ている為にページに直接上書きして内容を残す事も出来ず、加えてインクとの反応により祭りの期間が 終わる頃には文字が識別できないようになり、ただの分厚くて重い紙の束に成り変るほどである。 「そうやって使われている学園都市の技術に対して対価を払う必要があるじゃん。外部から来てるところ は自分たちの情報を公開したり、代金を支払う事で手に入れることが出来るけど、学園都市の学生に対 しては求められる事が違うんじゃんよ」 「どう違うんですか?」 「会場となっている全ての場所を回って一定数以上の出展ブースを見て回ってそれをレポートに纏める 事と、最低一つ、出展してるところと自分個人が契約を結んで企業なんかの研究や開発に協力する事が 条件になってるじゃん。期間中に全ての会場を回ろうとするとなるときっちり計画しとかないとスケジュー ルに追われるだけになっちゃうだろうし、そもそも能力の高い学生は学校側が契約してる企業以外の所 と個人的に契約を結ばれる事を嫌う事が多いからね。申請しても学校側が許可しないってことも多いじゃ ん。それに、個人的に契約を結ぶ事が出来なかった場合にはペナルティが科されることになってるから ね。普通に考えると割に合わないって思えるじゃんよー」 確かに、黄泉川の言うとおりである。 ここまで聞いたところでは、デメリットばかりが目立っている様に思えてくる。 それほどのリスクに対して得る程のものがあると言うのだろうか? 「そんなに大変なのに何で吹寄は『パンフレット』を貰おうとしたんだよ?」 上条からの問いに対し、吹寄の答えははっきりしない。困ったように 『ええと…、あの…』 等と歯切悪く 返すだけである。 そんな彼女の反応を見てニヤニヤしながら黄泉川が爆弾となる言葉を述べる。 「いやいや、学生にとってそう悪い事だらけとも限らないじゃん」 「ちょっ、せ、先生!」 慌てて吹寄が止めようとするが、時既に遅し、 「その『パンフレット』を持っている生徒は何処かしらと契約を結ぶって言ったじゃん。だから、自分達と契 約を結んで欲しい所は割と優遇してサンプルを渡してくれそうなもんじゃん。最終的に何処と契約を結ぶ かは生徒の自由意志になってるから、上手くすればサンプル品の山を持ち帰ってくる事だって出来る訳 だからね。リスクはでかいが当たれば得るものもでかくなるって訳じゃん」 「そ、そんなに欲張ったりはしませんよ!」 黄泉川の説明に思わず大声を出してしまう吹寄。 だが、彼女のそんな態度が今の解説が当たらずとも遠からじ、といったところである事を表してしまって いる。 ニヤニヤと笑い続けている黄泉川はもとより、『そっかー、サンプル品狙いかー。吹寄らしいっちゃらし いよなー』 と呟く上条の二人に見られ続けた吹寄は、 「と、とにかく、私はこれから忙しいから貴様もさっさと集合場所に向かいなさいよ!」 などと叫ぶようにして足早に立ち去っていく。 そんな彼女を見送った上条も、『じゃあ、そろそろ俺も行かなきゃ……』 と言いながら黄泉川と別れて歩 き出そうとする。 だが、ガシッ、という音と共に襟首を掴まれて黄泉川のもとに引き寄せられる。 見れば、笑顔だが目は笑っていない様子。 「ふっふっふっ、しょ、う、ね、んー? ウチのことを気付かなかった事に対して何にも無しで済ますつもり なのかー?」 というかマジでコワイですヨ黄泉川先生? っていうか肩に置かれた手がギリギリって、痛タタタタ!? 「ちょ、待って待って先生! だからそれは先生がいつもと違う格好だったから分からなかったんですっ てばって、痛、痛いですって、ギブギブ、ギブ!」 「それはあんな命懸けの遣り取りをしたってのに少年がこれっぽっちも覚えようとしてないからじゃんよ。 あとこんな窮屈な格好はウチだってしたくてしてる訳じゃないんだよ学校が公式の場に出るんだからきち んとしろって煩いから仕方なくしてるだけじゃん!」 思わず付いて出た一言がどうやら地雷を踏んだらしく、さらにギリギリと締め上げられていく上条。 薄れゆく意識の中でどうにか言葉を紡ぐ。 「きょ、今日は言わないでおこうと思ってたけど言うぞー。せーの、不幸…だー……」 どうにかこうにか黄泉川の機嫌を直してもらった上条は、ようやく解放されるとほうほうの体でクラスの 集合場所となっている所へ辿り着く事が出来た。 見れば、どうやら自分が最後だったようである。 「もう! 遅いですよ上条ちゃん! 迷子になっちゃったかと心配しちゃったじゃないですか!」 担任の小萌先生から早速叱られる上条。 「いや、これにはいろいろとですね先生……」 「そんな事は良いですから早く皆の所に言って下さいなのですよ!」 後ろからグイグイと押されながら注意が続く。 クラスの輪に混じった上条が見回すと、吹寄と目が合う。が、フン、とばかりに目を逸らされる。 そんな上条に対して、『イヤー色々大変だったみたいだにゃーカミやん』 などと声が掛かるがこちらは 徹底的に無視、無視の方向でいく。 そんなこんなで小萌先生による点呼も終わり、最後の諸注意が話されている。 「……ですから皆さんは自由行動で見学してもらって構いませんけど、できれば二、三人のグループで行 動する事をお勧めするのですよー。一人で動くのも良いですけど、皆で相談しながら見て回ると自分が気 が付かなかった所も知る事が出来るかもしれませんからー。後ですね、……」 なおも諸注意を語ろうとする小萌先生だが、その時、会場各所に設けられているスピーカーが、アナウ ンスの音を流し始める。 『ただ今よりーぃ…ぃ……、第○○回ーぃ…、社会見学祭をーぉ…ぉ……、始めます…ぅ……』 途端に周囲がざわつき始める。 先程まではまだ人の動きも少なかったが、今は活発に動き回り始めた為に上条たちの一クラス分の人 数がじっと立ち止まったままでいると、大きな交通妨害となりかねない。 それを見た小萌先生、仕方なく話を切り上げると 「もう! しょうがないのでお話しはこれで終わりです! 皆さん怪我などしないように見て来て下さいねー」 『はーい!』、などと途端に元気に返事をする生徒たち。現金なものである。 「それじゃあ今日の終わりの集合時間まで、解散します! 皆さん楽しんできてくださいなのですよー」 その言葉が終わるか終わらないかの内に動き出すクラスメイトたち。 めいめいがそれぞれ考える予定にそって別れて行く。 ある者達は比較的固まってグループで動こうとし、別の者は二、三人で連れ立って、また他の者は一人 でと、皆思い思いの方法で祭りに参加していく。 その多くは常と変わらぬ行事を楽しみ、ある者はそこに隠された意味を知ることになり、またある者は 人知れず騒動に巻き込まれることにもなる。 されど、今はただ、これからの予定に心躍らせて歩き出すのみ。 何はともあれ、社会見学祭、その始まりである。
https://w.atwiki.jp/kinsho_second/pages/2603.html
小ネタ 砂糖よりも甘い空間 学園都市最強の超能力者、一方通行は番外固体とともにカフェでコーヒーを飲んでいた。黄泉川に夕飯の材料の買い出しを頼まれたのだ。なぜ番外固体がいるのか。どうやらまたミサカネットワークの負の感情とかいうもののせいらしい。夕飯まで十分時間があるのでこうして寄り道をしているわけだが。(甘ェハワイで飲ンだのより甘ェ今すぐにでも吐きだしてェ)別に番外固体が砂糖を大量に入れたわけではない。番外固体がミルクを入れたわけでもない。番外固体がタピオカをどばどば入れたわけでもない。ならばなぜこんなに甘いのか。原因は彼の目の前のこいつらだ。「はい。当麻あ~ん」「あ~ん」「美味しい?」「美琴がくれるものならなんでも美味しいよ」「もう、当麻ったら」何なんだこのバッカップルは。カフェで休憩していたらデート中の2人に遭遇、そのまま相席されたのだ。正直さっさと出ていってほしい。何事もなく時間が過ぎて欲しい。だがこんな状況で番外固体が黙っているわけがない。「そんなにラブラブだともしかしてもうヤっちゃってたりするのかなー?」上条の指輪をみて番外固体はさらに喋る。「どうやら指輪を渡せたみたいだしニヤニヤそんなにラブラブだしニマニマもしかしたら子供もできてたりホクホク」今までだったら顔を真っ赤にするであろうがこの2人にはもう通用しない。「そ、そんな子供とかども当麻がいいんだったら私は今すぐにでもそんまま結婚とかきゃー!」「おいおい美琴。結婚も子供も美琴が20歳になってからだろ?」「そうだったわな。ごめん浮かれてた」さすがの番外固体も2人の甘い空間に引いている。しょうがない、助け舟でも出してやるか。「おい番外個体帰ンぞ。あンまり遅いと黄泉川にどやされる」「そ、そうだね。じゃ、じゃーねーお2人さーん。お幸せにー」なんとかいつもの調子に戻そうとする番外固体だがどこかぎこちない。「じゃーねー二人共」「おう、またな」これ以上バカップルといられない一方通行と番外固体はカフェから去っていく。(ちっ、口ン中が甘ったるい。帰りに缶コーヒー買ってくか)そうしている間にもバカップルはいちゃいちゃするだけだった。
https://w.atwiki.jp/seisoku-index/pages/1103.html
『至急!至急!本部から各隊へ。学園都市上空において未確認飛行物体を確認。』 あの電撃使いの暴走事件から数日、警備員支部内の食堂で昼食を取っていると、そんな一報が入った。 何でも上空レーダーに一瞬の反応があったらしく、誤作動の可能性はあるが警戒態勢を敷けとのこと。 事件の復旧作業でも全て業者任せとはいかず、何かと忙しい警備員としては迷惑な話だった。 上条も報告書などの作成を手伝い、空き時間には課題に手を付ける。 まわりが教師だけというのは、環境としてはベストだし実際進むペースも早い(と思う)。 しかし普段から机に向かわない上条は見事に頭痛を起こし、支部内では常におデコ冷却材を付けている。 「仕方ないじゃん。昼から警邏するか」 上条の向かいで既に食事を終えた黄泉川が言う。 ここ数日間ずっとデスクワークをしていたわけではない。 午前の警邏を1時間に短縮し、支部内で書類の作成。 午後は最終下校時刻前の夕方から警邏をする。 帰宅が最終下校時刻を過ぎてしまうが仕方がなかった。 ちなみに風紀委員はこれに関しては許されていない。 事件が起こるなどの特別な理由があれば許されるが、共同戦線を張っているとはいえ大人と子供の境界線は健在だ。 つまり上条は少しだけ大人の待遇を受けているのだが、嬉しいものでも無い。 とにかく昼からは体を動かせるということで、心の中でガッツポーズ。 「ほら、さっさと食べるじゃん」 黄泉川に急かされたので、手早く食事を終えて食堂を後にした。 「え?侵入者ですの?」 携帯に向かって意外そうに話す黒子に、美琴も反応する。 それに気付いた黒子は通話をスピーカーモードに切り替える。 『そうなんです。 今アンチスキルのほうから連絡があって、上空レーダーに一瞬未確認の物体が映ったとかで…』 携帯から聞こえる初春の声も困惑気味だ。 「一瞬なら誤作動じゃありませんの?」 『アンチスキルもそう考えていましたが、念のためしっかり見回りして下さいということです』 「面倒ですわね…」 「いいでしょ黒子、見回りするのに変わりは無いんだし」 『御坂さんの言う通りです。 詳しいことがわかり次第、また連絡しますねー』 ブツリと切れる通話。 切れる直前に遠くから「ココア入ったよー」という声を2人は聞き逃さなかった。 ビル風の突き刺すような寒さに身体を縮ませる。 「わたくしも温かい支部でゆっくりしたいですわー」 「それは同感するわね」 仲良く溜め息をつく2人。 「にしても…手掛かりゼロとは、どうしようもありませんわね」 「まぁ、怪しい行動してる奴がいたら引っ張っていけばいいでしょ」 「そうですわね…侵入者であれ、スキルアウトであれ、厄介事を起こさせなければいいのですわ」 「よし、そうと決まれば手分けして探すわよ」 「はいですの!」 警邏を始めてはや数時間。 侵入者らしき人物を見かけることもなく、それらしい事件も起こっていない。 短くなった日は既に沈みかけていて、そろそろ街灯の光が欲しいところだ。 「結局それらしい事件は起こってないか…こちら黄泉川、異常無し」 黄泉川と上条はやれやれとベンチに座り込む。 黄泉川はしばらくイヤホンを付けた耳に手を当てる。 「他の地域でも、特に異常は無いらしいじゃん」 「無駄足でしたかね…」 ぽかり、と軽い拳骨をくらう。 「そんなことないじゃん。警備を強化したから、事件が起きなかったかもしれないじゃん」 「そうかもしれないですが…」 しかし、学園都市の防衛網を突破したにも関わらず、警備強化程度で怖気つくだろうか。 その程度のやる気なら、とっくに防衛網で捕まっていただろう。 だとしたらやっぱり誤作動の可能性が高い。 「さてと…もうすぐ最終下校時刻じゃん。 まだ遊んでる生徒達に注意しながらもう一回まわるじゃん」 「了解です…」 昼から外に出たまでは良かった。 しかし、侵入者を探すために第一五学区をひたすら歩きまわっただけ。 結局例の侵入者も見つからず、何度も一五学区をまわるのにも飽きてきた。 服屋や雑貨屋、初めは物珍しかったものの、今日一日でその新鮮さも失われた。 今ならバイトで一五学区案内ができるかもしれない。 くだらない事を考えながら、上条は重い腰を上げて黄泉川の後に続いた。 見慣れてしまった繁華街を歩く。 街灯が点いて、街路樹のイルミネーションも輝き始めた。 「もうすぐクリスマスじゃんよ」 「そういえばそうですね…」 「そういえばって…学生からすれば一大イベントじゃないのか?」 黄泉川の意外そうな反応に、上条は大袈裟に溜め息をつく。 「それは恋人のいる学生にとってです!寂しい上条さんには関係ございません…」 「そんな奴らで集まってワイワイやるのが楽しいじゃん?」 「とは言っても、この仕事があるんじゃないですか?」 もっともな上条の意見に、珍しく黄泉川は押され気味だ。 「う…だ、だからこそ!今の能力者事件を早く解決して、それで特別休暇貰って、楽しいクリスマスを過ごすじゃん!」 楽しいと決まったわけじゃないクリスマスを目標には出来ませんよ と言いたい上条だったが、そろそろ本気で殴られそうなので心のなかに留める。 「───ってミサカはミサカは反論してみる」 ふと聞こえた声に、2人は顔をそちらへ向ける。 そこにはアホ毛を揺らした少女が、杖をついた白髪の少年の周りをくるくるとまわっていた。 「だァ!うぜェって言ってンだろォ!だいたい、この人混みの中でちょこまかするンじゃ…」 少年のほうが、自分達に気付いたようだ。 少女も気付いたようで表情をより明るくして走ってきた。 「ヨミカワー!ってミサカはミサカは思わぬ出会いに心踊らせてみる」 「打ち止め、こんな所で何してるじゃん」 黄泉川は勢い良く走ってきた打ち止めを抱き上げる。 「あの人とデートだよ、ってミサカはミサカは頬を染めてみたり」 「へぇ…一方通行と?」 黄泉川が一方通行へ視線を向けると、心底鬱陶しそうな表情のままカツカツと杖をついて歩いて来た。 「ただの買い物だっつーの。クソガキも変なこと言ってンじゃねェ」 打ち止めにゴスゴスとチョップを入れる一方通行。 「痛い!どうしていつも乱暴するの?ってミサカはミサカはアナタの行動を非難してみる」 「お前が余計なことしてるからだよ」 「あの時はいつも優しいのに…ってミサカはミサカは意味深に頬を染めてみる」 「は?なんのことじゃん?」 「なンでもねェよ」 そンなことより─と呟いて、一方通行は上条に視線を向ける。 「あ…久しぶりだな、一方通行」 「久しぶり!ってミサカはミサカは本当に久しぶりの出会いに感動してみる」 「あぁ、打ち止めも久しぶりだな」 上条は打ち止めのアホ毛をツンツンと突付く。 「何やってンだお前…」 怪訝な表情をしながらも上条を睨む一方通行。 そんな一方通行を見て、変わったなと思う。 初めて一方通行を見た時、彼の眼にあったのは悪意、憎悪、殺意、そして戸惑い。 ロシアで会った時、戸惑いと共に何か信念があった。絶対に譲れない、彼なりの決意があったのだろう。 それを彼に与えてくれたのは、彼を変えてくれたのは、目の前でアホ毛を揺らしている彼女なのだろう。 「見ての通りアンチスキルです」 その答えに、一方通行はハッと鼻で笑った後口の端を上げた。 「オマエがアンチスキルですかァ? ハッ!黄泉川!こンな三下雇うなンてアンチスキルも最近の能力者暴走の事件とかでほぼ壊滅状態ですってかァ?」 「仕方が無いじゃん。人員不足じゃなくて、大人の事情ってのがあるじゃんよ。それに上層部が決めた事だし」 上層部と聞いて、一方通行の顔から笑みが消える。 「…どうかしたのか?」 上条が声をかけると、元の不気味な笑みを戻した。 「なンでもねェよ。せいぜい頑張って死なねェことだな三下ァ」 「う…何かお前に言われると妙にリアルに感じるのですが」 「ねー!ミサカは早くケーキを予約しに行きたい、ってミサカはミサカは自分の欲望を丸出しにしてみる」 「あァ、オマエさっきからそれしか言って無いじゃねェか」 「じゃぁミサカたちは行くね、ってミサカはミサカは手を振ってみる」 一方通行のズボンの裾を引っ張る打ち止め。 「だァ!歩きづれェンだから引っ張るんじゃねェよ」 「早く早く!予約したら番外個体のお見舞いにも行くんでしょ、ってミサカはミサカはアナタを急かしてみる」 打ち止めはズボンの裾は放したが、人混みの中をさっさと走り抜ける。 「それじゃ一方通行。もうすぐ最終下校時刻だし、あんまり遅くならないようにするじゃん」 「わかってるっつーの」 一方通行は面倒くさそうに答えて、カツカツと杖をついて人混みの中に消えた。 「さ、私たちも警邏再開するじゃん」 「あー足がダルい…」 美琴はベンチでぐったりとしていた。 黒子と別れて侵入者の捜索に最初は熱心だったものの、見つからなければ疲労と苛立ちが溜まるばかりだ。 ふと、ゲコゲコと携帯が鳴る。 『お姉さまぁ捜索のほうはいかがですの?』 相手は疲労困憊の黒子だった。 「こっちは全然。その様子だと黒子も駄目みたいね」 『えぇ…騒ぎを起こしているスキルアウトを注意したくらいで、あとは何も…』 「こっちは歩きまわっただけだったわ、やっぱり誤作動だったのかしら?」 『その可能性が高いですわね。 どのみちもうすぐ最終下校時刻ですし、あとはアンチスキルに任せてわたくしたちは支部に戻りましょう』 「わかった、了解」 電話を切って、ふう─と一つ溜め息。 「何も起きないに越した事は無いんだけどね…」 それに対して退屈だと思ってしまう自分に自己嫌悪する。 レベル5の肩書きを誇示する気は無いし、特別扱いもされたくは無い。 それでもどこかで、自分の力を最大限に使って事件に関わりたい、誰かに見せつけたいと思っている。 そんな本音があると同時に、自分がレベル5だという責任。 しかし、下位能力者を守るのが上位能力者の義務と自分が考えていても、下位能力者からすれば見下されているように感じるのだろうか。 「さて、と」 考えていてもしょうがない。 この寒空の下物思いに耽っていると行く末は見えている。 立ち上がると、歩き疲れた足の裏がじんじんと響く。 「私も佐天さんにココア入れてもらおうかな」 暖かい部屋で温かいココアを飲むと考えただけで思わず頬が緩んでしまうが、帰るまでが見回りなので顔を引き締め直す。 早速ゲームセンターで遊びに没頭している学生の集団を見つけた。 黒子がもうすぐで最終下校時刻と言っていたのでここは注意したほうがいいだろうと思って近寄る。 「ちょろっとーもうすぐ最終下校時刻だからそろそろ帰りなさいよ」 「あぁ?」 鬱陶しそうな、いかにもな反応をする学生たち。 美琴と同じ年か一つ上くらいだろう。 「ジャッジメントがアンチスキル気取りですか?」 挑発するように言う学生に、美琴のイライラは募るばかりだがここで爆発させるわけにはいかない。 「お、おい。コイツ御坂美琴じゃね?」 「え、嘘だろ?」 学生の1人が気付いたようで、次々と美琴のことに気付いていく。 そんなことはどうでもいいから、さっさと帰ってくれるのが美琴としては有り難いのだが、信じられない言葉が聞こえた。 「おい、離れようぜ。いつ暴走されるかわかんねーから」 え─と固まる美琴に対し、学生たちはそそくさと距離を取る。 「最近ホントに能力者怖い、今回ばかりは俺無能力者でよかったわ」 「学校でも高能力者は…な…」 「今回の事件でも能力の低い奴らは、自分の身すら守ることができないからな」 美琴に投げられる視線は拒絶、憎悪。 「ちょ、ちょっと待ってよ…私別に暴走なんか…」 「100%言えることかよ?だいたいアンタレベル5だろ? 暴走したら、他の能力者より比べ物にならないくらい被害出るんじゃないのか?」 「そ…んなこと」 なんとかして歩み寄ろうとするが、できない。 さっき受けた拒絶があまりにも強烈すぎて、今の美琴の足を固めていた。 両者の間、というよりさっきから周りで見ていた野次馬たちも、美琴を中心に円形に距離を取っていた。その間に流れる、嫌な空気。 息苦しい、目眩がする。自分にはこの空気を取り繕うことは───。 「アンチスキルだ!何している!」 突如聞こえた声に、周りの生徒たちは慌てて美琴から目を逸らす。 「もうすぐ最終下校時刻だ!さっさと帰れ!」 ざわざわと騒ぎながらも、帰路につく生徒たち。 口々に「先生が言うなら仕方ないか」と言いながら。 「くだらない奴らだ。大丈夫か?」 立ち尽くす美琴に警備員の男が話しかける。 その顔には見覚えがあった、確か…前の事件の時に。 しかしぼんやりと美琴は頭が回らず、無言のまま首を縦に振る。 「そうか…もう帰ったほうがいい。このあたりの支部だろ?一人で帰れるか?」 「大丈夫です…」 力無く答える美琴。 「そんなに気にすることは無い。 アイツらはアイツらで苦労しているだろうが、君の苦労なんて全く知らない。 知らないうえに知ろうともしない奴らのことを気にするだけ無駄だ」 「あなただって…私の苦労を知らない…」 口に出してから後悔した。せっかく心配してくれているのに。 呆れられたのではと、恐る恐る男のほうを見るとあまり気にした様子は無く、むしろ申し訳なさそうな表情でいた。 「そうだな、確かに俺は君じゃないし、能力開発も受けてないんだからそのへんの学生より君の苦労を知らない」 でもな、と続ける。 「能力開発を受けていないからこそ、能力での優劣を付けられていないからこそ、生徒と対等の気持ちで接することができる」 それを生徒も知っているから、教師の言う事なら聞ける。 どれほど自分が別け隔てなく接しようとも、他の能力者は劣等感からの壁を感じるに違いない。 そして自分が厚意のつもりでした行動も、他の能力者は見下されたように感じているのかもしれない。 「そして俺たちは何があろうと生徒の味方だ」 目の前の人物が羨ましい。 自分より遙か遠くにいて、どれほど努力しようと決して届かない。 いや、努力をしたからこそ超えてしまった存在で、決してそれに戻ることだできないのだ。 そんな大切な存在を、正直に言うと今さっきまで見下している自分がいた。 だからこそ、さっきの言葉が出たのだろう。 申し訳ない気持ちと、伝えきれない感謝の気持ちが溢れてくる。 「ご…ごめんなさい。私、生意気なこと言って…」 「いや、こっちだって無責任な発言だったよ」 「あの、この前のアンチスキルの方ですよね?怪我のほうはもう…」 「あぁ?覚えてくれてたのか、ちょっと電気流れただけだから大した事無いよ。他の奴らだってもう前線復帰している」 男は腕をぐるぐると回して、健康をアピールする。 「そうですか…」 「あの時はホントに助かったよ。君がいないと俺はここにいなかっただろうし」 「そんな大袈裟な…」 「本気だよ。君が来た時、俺は彼女に電撃を撃たれる直前だった。 電撃使いについては詳しく知らないけど、あれは撃たれたらやばかったなー」 笑いながら言うので、美琴には軽口にしか聞こえない。 「君が戦ってくれたおかげで、被害も少なかった」 「…」 「生徒を前線に出すのは気が引けるが、アンチスキルが大量に集まったところでレベル5の足元にも及ばない」 男の顔に一瞬、悔しさがうつる。 瞬きをすると元の表情に戻っていたが、見逃さなかった。 「だからこそ、俺たちはバックアップに全力を尽くす。 戦う君たちが、暴走した生徒が、何の関係も無い生徒が傷付かないようにな。 こんな事態だからこそ、それぞれができることを全力でやるべきなんだ」 だからこそ、と男は美琴の目を見る。 男の目には何らかの決意が見えて、どこかの野郎と同じ目をしていた。 「君も、君にできることを全力でやってほしい。 他の奴らが何と言おうと、能力者を止めれるのはやっぱり能力者なんだ。辛いこともあるだろうが、やってくれるか?」 答えを出すのに時間はかからなかった。 「はい!」 男は美琴の返事を聞いて、優しく笑う。 「それじゃ、気を付けてな」 男が立ち去ろうとするが、美琴は慌てて止める。 「あのっ!まだ名前を…」 「あぁ、そういえばそうだった。アンチスキル八四支部の才郷良太だ、これから先現場でもよろしく頼むよ」 「はい、ジャッジメント一七七支部の御坂美琴です。改めてよろしくお願いします!」
https://w.atwiki.jp/index-index/pages/3135.html
【種別】 人名 【初出】 新約七巻 【解説】 学園都市の学者で、流体力学の権威。男性。 発表した専門書『粘性・濃度と次世代演算装置の未来』はベストセラーになった。 自らの理論が作り出した『研究成果』が引き起こした何かに怯え、 第二三学区から外部へ逃亡を試みた。 しかし、出動した黄泉川愛穂とステファニー=ゴージャスパレスに追い詰められ、 自ら奥歯に仕込んでいた冬眠剤『cp-191』を服用して意識を失った。 その後は病院に移送され、治療を受けている。
https://w.atwiki.jp/index-index/pages/1435.html
【種別】 組織名 【元ネタ】 スペイン語。Asociacion de ciencia=「科学協会」か。 【初出】 八巻 【解説】 学園都市外部の組織。 ケープケネディにて「学園都市に侵入し残骸の奪取を行う」という計画を進めていた。 結標淡希らの取引相手だったが、黄泉川愛穂により長は拘束され、組織そのものも叩き潰される。 打ち止めがミサカネットワークから得た情報によると、 過去に天井亜雄とも接触があった組織であるため樹形図の設計者などに詳しかったのだとか。
https://w.atwiki.jp/seisoku-index/pages/257.html
御坂「ジャッジメント(笑)な世界観なんだから私もオサレな必殺技が欲しいわ」 黒子「お姉さま・・・敵に自分の能力を語るのは十分オサレですの それに超電磁砲(レールガン)とか・・・」 御坂「あんたもじゃない黒子」 黒子「そうでしたっけ?ほほほ・・・」 御坂「!!!」 御坂「いいこと思いついた!!」 黒子「お姉さま?」 御坂「黒子!ちょっと橋の下へ行くわよ!」 ーー川の橋に到着ーーー 黒子「お姉さま こんな冷蔵庫にくっつけるような磁石をどうするんですの?」 御坂「いいからそれをあたしに向かって投げて頂戴!」 黒子「はぁ・・・じゃあ行きます!こう見えてもわたくしは肩にはそこそこ自身があるんですの!そらっ」 ヒュッ 御坂「いくわよ黒子! 反発(リペル)!!!」 磁石がものすごい速度で飛んでいく 黒子「ひっ!」 黒子は避ける 磁石は川へ ザバーン!! 黒子「すごいですわお姉さま・・・」 御坂「実はもうひとつ技を考えてあるの」 黒子「へ?」 御坂「こんどはビルの解体を手伝うわよ 1週間後に見せてあげるわ」 一週間後 工事現場の人「無償で壊してくれるの ありがたいけど本当にそんなことできるのかい? 一応言われた通りいらなくなったしゃべるとか金属はもってきたけど 処分したいいらない車もあるよ」 御坂「任せておいてください!うわっ こんなにあるんだ」 黒子「まさか強力な電気で壊すわけではないでしょうね・・・」 御坂「違うってば!もっとかっこいいから」 黒子(お姉さまってば 中二真っ盛りなんですね・・・はぁ) 御坂「じゃあいくわよ!」 ゴゴゴゴ・・・ 工事の人「なんだ!!?金属がどこかへ引き寄せられて・・・って君の腕に引きよせられてる!!!?」 黒子「お・・・お姉さま?」 御坂の腕に集まった金属は腕の形を形成していく 黒子「すごい・・・まるで巨人のような腕に」 御坂「まずそのいらなくなった自動車を握りつぶしますよ」 工事の人「あぁ・・・」 グシャグシャ・・・ 御坂「その金属も腕にする!!」 御坂「そしてあの建物をこの巨大な腕で殴る!」 ズゴゴゴゴゴゴ・・・・・ 御坂「そしてもう片方の腕にも巨大な腕をくっつける!!」 ガシャンガシャン・・・ 御坂「両手で建物を握りつぶす!!」 御坂は次々と建物を破壊していった 御坂の新必殺技の披露が終わった 工事の人「すごいねぇ・・・」 黒子「お姉さま!なんて凛々しいこと・・・黒子は感激ですわ!」 御坂「いやぁ 照れるって ははっ」 黒子「ところであんなに金属を腕にくっつけて重たくないんですの?」 御坂「あぁ まあ磁力を操作すればちょっと重たいダンベルを持ってる程度で済むのよ」 黒子「さすがお姉さま!!一生ついていきますわ」 工事の人「ところでさぁ この大量の金属はどうするんだい?」 御坂・黒子「あ・・・」 その後御坂と黒子は手分けして金属を処理場に運んだ(御坂は腕にくっつけて、黒子はテレポートで運んだ) 黒子(わたくしもあたらしい必殺技が欲しいですわ) 同日、場面は変わって -------------------------------------------------------------------------------------- 一方(第三位の野郎・・・かっこいい必殺技を考えやがって!俺も何か考えないと) ←こっそり見てた -------------------------------------------------------------------------------------- 垣根(俺ももうちょっとかっこいい技が欲しいな この翼はダサすぎる) -------------------------------------------------------------------------------------- 麦野(もっと強力な技がないと上の順位には上がれなさそうね・・・) -------------------------------------------------------------------------------------- 削板(根性が足らん!根性が!!!!) -------------------------------------------------------------------------------------- 上条「俺の能力って地味だなぁ・・・いや能力なのかどうかもわからんが・・・) 学園都市の役員その1「本当にやるんですか?」 その2「あぁ・・・各所からは許可は得ている」 その3「しかしあまりにも危険では・・・」 その2「アンチスキルもいる!心配するな」 その1「しかし何のために・・・」 その2「学園都市の景気を良くするために、そして学園都市観光産業の発展のよくするためでもあるんだ」 その4「でも・・・」 その2「上が決めたことだ・・・もうやるしかないだろ」 その2「 学 園 都 市 最 強 決 定 ト ー ナ メ ン ト を !」 その2「これは金もうけ・・・ゴホン 学園都市興行の発展のためと同時にレベル6を生みだすきっかけになるかもしれないらしいんだ」 その5「優勝したらなにかあるんですか?」 その2「賞金2000万円かアレイスター氏への挑戦権があたえられる ちなみに準優勝でも賞金100万 第3位決定戦で勝ったものにも50万円が渡される」 その3「・・・アレイスター氏って戦えるんですか・・・・?」 その2「さあな?だが とてつもなく強いんじゃないか?なんとなくだが」 その1「レベル5連中は(レベル6になれるよ~)とか言っておけば参加しそうだな・・・」 その2「レベル6のことは口に出さないようにと注意しておく必要もあるがな」 その4「能力者って公の場で能力使いたくなんじゃないですか?」 その2「何を言ってる!彼らは中二病が多い!見てみろ!ジャッジメントがよく能力を説明しているじゃないか! これはきっと『俺ってかっこいい!』な精神の表れだ!だいたい能力を敵に教えることなんて無意味だろ! でもやるんだ!彼らはかっこつけたがりなんだ!それが公でかっこいいところを見せられるとなればもう・・・」 その5「・・・まあ やるもんはやるんですね・・・」 その2「うん・・・」 レベル5たちに大会の開催の通達が来た 垣根「てっとりばやくレベル6になるには戦いまくるのが一番っぽいな くそう、トーナメントなんて言わず俺がひたすら挑戦者と戦い続ける ”垣根ゲーム”の方がよかったんだけどな・・・」 垣根「さて、強敵たちが集うんだから俺も必殺技を考えないと・・・うーん・・・」 垣根「そうだ!!」 垣根「俺の未元物質の性質を吸収にして身にまとい・・・試してみよう!」 垣根は誰も使っていない、もう放置してあるボロい元ボーリング場にやってきた 垣根「ここならだれにも危害は加わらないだろう 俺は堅気には手は出さない主義だからな」 スキルアウト1「なんだてめぇ!?」 その2「俺たちの縄張りに入ってくるんじゃねえよ!!」 垣根「あれまぁ・・・まあ、お前らみたいなすぐに堅気に危害を加えるようなならず者には容赦しねえよ」 その3「なんだこいつ!やっちまえ!!」 垣根「ははっ・・・威勢がいいねぇ だが・・・俺は闇だ!!」 垣根「物質の性質は九州!!じゃねえよここは関東だ!じゃなくて吸収!!」 垣根「いくぞ・・・暗黒吸収(ブラックホール)!!!」 ゴオオオオオオオオ・・・・・!! その4「うわぁぁぁ!!なんだ!?あいついきなり真黒な人形みてぇになったぞ!!」 その5「あいつに吸い寄せられる・・・!!」 その6「見ろ!!ボーリング場の建物が崩壊してあいつに吸収されていく!!」 その7「ブラックホールそのものじゃねえか!!うわぁぁぁぁぁ!!!」 垣根「俺に吸い込まれたら無限の重力がまってるぜ?」 スキルアウト「「もうやめてくれぇぇぇぇぇ!!」」 グォォォォ・・・・ 垣根「しまった・・・ボーリング場だけじゃなくてかなりの広範囲の建物や車も吸収しちまったみたいだな・・・ 俺っていつもこうなんだよなぁ・・・周りが見えなくなって結局被害をでかくする・・・困ったもんだねぇ・・・くっくっく」 垣根「さて ならず者たちを吐きだしてやるか さすがに無限の重力でグチャグチャにされるのはいやだろうしな」 垣根「放出(ホワイトホール)!!!」 垣根はぐちゃぐちゃにつぶされたたてものやスキルアウトを吐き出した アウト「あわわわ・・・・」 垣根「ふん 今後無暗に他人に絡まないこったな!!(今日の俺なんだかとってもかっこいい!)」 こうして垣根帝督はルンルン気分で帰って行った 一方通行の場合 一方「面白そうだなぁ 大会かぁ(打ち止めの前でかっこいいところを見せるチャンスだ!)」 一方「だがしかしだ・・・第二位の野郎は簡単には勝たしてくれなさそうだな・・・なにか新しい技を考えねぇと・・・」 一方(血流を操って内部爆破をさせて「お前はもう終わってる・・」とか言うとか・・・でも地味だな) 一方(風を操って「サイクロン発動!魔法カードを除去」って言うとか・・・ってそれじゃあリアルファイトじゃなくてデュエルじゃねえか!) 一方「なんかいいアイディアはねえかな・・・強力かつかっこいい技は・・・」 一方「そうだ!!空気中の静電気を集めまくれば・・・」 ・・・一方も河原で試してみることにした 一方「ようし!まず順番からいって静電気集めだ!次に技名を叫んで最後に放つ!これで打ち止めも俺にメロメロだ!」 一方「技名は何にしようか・・・荷電粒子砲なんていいかもな!いや、安直すぎる・・・もっとひねらないと・・・」 一方「英語を使えばかっこいいんじゃないか?そうだな!英語の技名にしよう!」 一方「さあやるか・・・静電気を集めるんだ・・・」 一方「・・・・・・」 一方「こうやって万歳しながら集めるとかっこいいな」 一方「・・・・・」 一方「なにか呪文を唱えるともっとかっこよくなりそうだな」 一方「海よ・・・山よ・・・大地よ・・・我に力を授けたまえ・・・」 (静電気が一方の頭上にあつまってきている) 一方「わが実・・・実ってなんだよ!!俺は実でも出しちまったってか!?ス○トロか!?わが身だ!身体の”身”だ!!」 一方「わが身に宿りし最上位の力と大地の力・・・2つがあわさればお前など数秒の命!!」 一方「喰らうがいい!ジャイアントシャインボール!!!」 ドゴォォォォォ・・・ 一方「最高だぜ!!強いし最高にかっこいい!それに俺もかっこいい! 男か女かわからないような中性的な容姿で 且つ最上位の能力者なんてかっこよすぎる! おまけにかっこいい技名も呪文も考えちまった!これで打ち止めは俺に・・・ じゃなくて優勝決定でレベル6だ!!!ふははははははは!!!」 麦野「はっはっはっは!!見てごらん!!ブレンダ!綺麗な花火でしょ?はっはっはっは!」 遠くから麦野の戦闘を見ている垣根と付添人 垣根「第4位の野郎 しょうもない無能力者を倒して大喜びか だせぇな」 つきそいの女性「無能力者といえばあのツンツン頭も・・・あいつ妙な違和感があるのよね 気になってるの いつかあなたの脅威になるんじゃないかって・・・あ、一応写真見せておくわ」 垣根「なんだこんな奴 放っておけよ それにしても第4位の奴 最近制圧地区を広げているな この地区の制圧がうまくいかないのもあいつがいるせいだ だが・・・支配者としての資質はあまりないな・・・」 垣根「第4位もまだまだ・・・甘い!」 ズゴォォォン!(麦野が暴れて破壊した建物の音) 大会の開催は公に発表された 佐天「え?御坂さんもこの大会に出るんですか?」 初春「白井さんも出るんですよね?」 御坂「えぇ・・・(レベル5なんか出ないといけなさそうな雰囲気だったし・・・賞金あればゲコ太グッズもいっぱい帰る・・・)」 黒子「わたくしはジャッジメントとして力を堅持しておきたいんですの 街の不良たちもおとなしくなるかもしれませんし(本当は賞金で高性能カメラやビデオが欲しいんですの・・・)」 佐天「すごいじゃないですか!頑張ってください!」 初春「1位や2位の人も出るんですか?勝算はあるんですか?」 御坂「えぇ・・・(2位は見たことないけど・・・1位がアレだからねぇ・・・きっと恐ろしい奴に違いないわ)」 御坂「まあ3位になればお金もらえるしww3位目指して御坂 がんばります!!!」 黒子「まあ1位や2位はいい噂は聞きませんからね・・・無理に戦わない方がいいでしょう スキルアウト以上の悪人がこの世をひっくり返すような能力を持っていると考えた方がよいかと」 佐天「うぅ・・・楽しそうな大会だと思っていたけどすごく恐ろしいことになりそう・・・(汗」 初春「2人ともとっても強いですけど・・・無理だけはしないでくださいね なんだか1位や2位の人に中途半端な攻撃を仕掛けて怒りを買ったら本当にこの世がひっくり返りそうですから・・・」 御坂(うぅ・・・初春さん私を応援する気はないんだ・・・でもまぁ当然よね 1位はあんなのだし・・・本当に天変地異が起こりそう・・・) 黒子「あははは・・・初春!なんなんですかその言葉は・・・少しは応援しなさい(でも本気でヤバいかもしれませんね・・・私、おねえさまと結ばれることは永遠になかったりしないでしょうか・・・) 佐天「・・・・」 その日4人は恐怖のあまり無言だったですごした イン「当麻!こんな大会があるんだよ」 上条「優勝賞金2000万か・・・でもどうせこんなの能力者の化け物しかでないんだろ?」 イン「当麻が3位にでも入賞すれば生活も楽になる でなよ!」 上条「何を言う!俺はまだ死にたくないぞ!どうせビリビリやそれより強い化け物だって出るんだろうな!」 イン「確かに・・・当麻が死んだらそれはそれで困るかも・・・」 上条「だろ!?(つうかそれはそれでって・・・俺ってそんな程度の扱いかよ)」 イン「でも賞金はやっぱり欲しい!」 上条「お前は金の亡者ですかァ!?(大会に出るのに)誘ってんのかァ? 上条「って俺はアクセラレータか!!!」 イン「なに一人でノリツッコミしてるんですかァ?ってインデックスはインデックスは突っ込んでみたり」 上条「・・・お前・・・あんまり面白くないぞ・・・」 イン「当麻もだよ!ってそんなことどうでもいいから大会に出るんだよ当麻!」 上条「嫌 俺は出場すれば今後不幸体質がなくなると言われてもこの大会には出たくない!」 イン「むぅ・・・じゃあ出たら当麻好みの年上の女性を連れてくるよ!」 上条「なん・・・だと・・・!?」 イン「私は結構顔が広いから 綺麗な女性をいっぱい知ってるもん」 上条「仕方ない!わたくし上条当麻はこの大会に出る!そして賞金もお姉さんも頂く!」 イン(当麻ってこんなキャラだったっけ?書き手がちゃんと禁書を見てないってのバレバレだね!アニメのにわか視聴者なんだろうね) イン「みなさんはちゃんと本編をあまさず見てからSSを書くようにしましょうね!wikiだけじゃだめなんだから!」 こうして大会は開かれることになった 司会の女性「さあ今日は街に待った学園都市最強決定トーナメント!!」 観衆「ぐおおおおおおおおお!!!」 女性「まずはルールを紹介します!相手が降参するか戦闘不能になれば勝利です 戦闘フィールドはこの田舎・・・じゃなくて広大な土地すべて!! 学園都市にも自然はあるんですよ!!昔は畑だらけだったんですよ!! ついこの前までは誰も管理してない土地だったんです!」 解説 OOOOOOOOOOOOOO ←観客が見る場所 ===================←この線より下すべてが戦闘フィールドなイメージで。巨大モニターもある 女性「さあ次は参加選手です!エントリーナンバー1は・・・」 司会「エントリーナンバー1!!白井黒子選手!」 司会「あぁ、コメントをどうぞ」 黒子「え?あぁ・・・えっと・・・がんばりますわ」 司会「だめだめもっと面白いこと言わないと!!この不況を笑いで吹き飛ばさなきゃ!!」 黒子「え?えっと・・・ふ・・・ふとんがふっとんだんですの・・・」 観客「ぎゃはははおもしろい!(*ただし美少女に限る)」 司会「かわいらしい面白い女の子ですね白井さんは!」 御坂「あんたは普段の痛い行動の方が笑われるっての こんなつまんないギャグより・・・」 司会「次です!エントリーナンバー2 御坂美琴選手!!」 御坂「えっと・・・よろしくお願いします・・・」 司会「あなたもなにか面白いことをしてください!」 御坂「は?(マジウザいわ・・・)」 御坂「えっと・・・じゃあ私の親戚の子供がみている人気アニメのキャラクターの真似をします」 御坂「ゲコゲコ(かわいらしく)」 観客「知ってる!それゲコ太だ!!似てる似てる!はははは!面白い(*ただし美少女に限る)」 司会「次です!エントリーナンバー3!匿名希望覆面(レスラーみたいなの)男性選手!」 御坂「匿名希望?ってあのツンツン頭!!」 上条「こんにちわ わたくしは匿名希望さんです」 司会「なにか面白いことを」 上条「え?・・・うーん・・・(どうせ匿名で覆面だ・・・多少ハメをはずすようなことをしてもいいだろ)」 上条「有名なアニメのネタをやります!」 上条「ふははは!お前たちが戦う意思を見せなければ 俺はこの星を破壊しつくすだけだ!」 観客「え?(ドン引き)」 司会「えっと・・・さあ大変です!覆面選手が他選手に宣戦布告!戦わないと星が破壊しつくされるそうです(笑)」 御坂「あいつ・・・絶対ボコボコにする!!!」 司会「続いては・・・」 司会「続いては一方通行選手です!」 一方「け・・・馬鹿らしい・・・」 司会「えっと・・・なにか一発芸を・・・(怖い・・・)」 一方「あァ?ふざけんじゃねえぞてめぇ!消されたいのかァ!!?」 司会「あははは・・・(この人怖すぎ・・・)」 観客(うわぁ・・・ヤバそうなのが出場してるよ・・・) 打ち止め「アクセラレータ!!!」 一方「あ!!お前!!!」 打ち止め「ちゃんと空気読んでここはネタをやるべきだよ!ってミサカはミサカはアクセラレータのネタに期待してたりする」 一方「うう・・・しかたねぇな・・・」 一方はTシャツをめくって細い腕を晒す 一方「みろやァこの筋肉!!ガッチガチやぞ!ガッチガチやぞ!」 打ち止め「アクセラレータ!全然筋肉ないよ!それじゃあゴボウだよ!ってミサカはミサカはつまらないツッコミを入れてみる」 観客「ぎゃははは!!お嬢ちゃん面白いよ!」 一方「くそう・・・まぁ俺は能力に頼ってまともに体を鍛えたりしてねぇからな・・・つうかなんで打ち止めが・・・」 ↑この人は普段の言動や顔芸のほうが面白いと思います 司会「(なんだこのつまらないノリツッコミ・・・)ではつづいて・・・」 司会「垣根帝督選手です(おぉ!高身長イケメン!)」 垣根「垣根提督です!」 佐天「あ!あの人かっこいい!」 初春「もう 佐天さんはそういうところしか見ないんだから!」 佐天「じゃあ初春はどういうところを見るの?」 初春「ネタの面白さです!!!」 佐天「・・・・」 垣根「今日は楽しい血祭りだしぃ 盛り上がっていこうじゃん? ヒュ~」 司会「おっと他選手を血祭り発言!優勝する気満々です!」 佐天「あははは 垣根さん面白いwwwwww」 初春「レベルアッパーのときにああいうヤンキーみたいなのに酷い目にあったくせに・・・ わたしはああいうギャル男は嫌いです」 垣根「マジ盛りage age !! ガイアが俺に優勝しろと囁いている!!」 観客「ぎゃははははは!」 垣根「・・・すみませんキャラ作りしてました・・・本当の僕はもっと大人しいです・・・」 観客女性「垣根選手ってとっても面白いんだね!キャラ作ってたとかウケるww(*ただしイケメンに限る)」 司会「いままでの選手で一番場を盛り上げてくれましたね!じゃあ次です!」 一方「けっ・・・馬鹿な連中だぜ あいつの恐ろしさなんて知らないんだろうからな それに俺の方がかっこいい・・・・」 トーナメント表(登録名で) 心理掌握━━ ┃ 偏光能力━━ 白井黒子━━ ┃ 婚后光子━━ 黄泉川愛穂━ ┃ 黒妻綿流━━ 浜面仕上━━ ┃ 匿名希望━━ (寮監) 垣根帝督━━ ┃ 絶対等速━━ 一方通行━━ ┃ 削板軍覇━━ 御坂美琴━━ ┃ 麦野沈利━━ 匿名(上条)━ ┃ 匿名希望━━ (第6位) 司会「さあ第一試合です!心理掌握選手対偏光能力選手!!」 御坂「あの人!!!」 黒子「なんですのお姉さま」 御坂「第5位の人・・・」 黒子「なんですって!?じゃあ偏光能力もお終いですわね(ざまぁww)」 御坂「・・・あの人は本当なら一方通行や垣根提督と並んでもおかしくないわよ・・・」 黒子「え?」 御坂「本来ならあたしより強くてもおかしくない実力者よ・・・」 司会者「試合開始!!」 偏光「けっけっけ!!てめぇなんて一瞬だぜ!!ひゃっはっはっは!」 心理「・・・・」 偏光「どうしたよ!!てめぇ!!怖くて黙ってんのか!!?俺の能力によりお前は俺を見ることができない・・・って?」 偏光「あれ?心理掌握がいない・・・え?」 偏光「な・・・他の選手も観客も誰もいないじゃねえか!!どうなってやがるんだ!!」 司会「偏光能力選手!!一人で勝手に叫んでいます!!一方、心理掌握選手はただぽつんと立っているだけです!!」 観客「おい・・・あいつおかしくなっちまったのか?」 観客「どうしちまったんだよ・・・」 偏光「うわぁぁぁl!!!」 観客「今度はもっと叫んでるぞ!!」 偏光「ここはどこなんだ!!いきなり視界が・・・目の前の景色が変わった!ただひたすら広い草原じゃねえか!!誰もいねえのか!?」 偏光「誰かでてきてくれ!!!」 「ギャオー!!!」 偏光「へ!?」 巨大な魔獣「グゥゥゥゥ・・・・」 偏光「うわぁぁぁぁ!!!く 来るなー!!!うわぁぁぁぁ!!!」 魔獣「ぐおおおおお!!!」 偏光「うわぁぁぁぁ!!!食われる!!!あぁぁぁ・・・!!!」 魔獣「ぐおおおおおお!!!」 偏光「よせ!!!あぁぁぁぁぁぁぁ!!!」 魔獣「クシャッ・・・ムシャムシャムシャ・・・」 偏光「・・・・」 バタッ 心理「・・・・」 観客「勝手に倒れたぞ・・・」 司会「これは・・・」 心理「彼はもう戦えないわ でも大丈夫 1日たてばまた起き上がるから」 司会( うぅ・・・レベル5怖すぎ(泣 ) 司会「しょ・・・勝者 心理掌握選手!!」 観客「なんなんだよ・・・」 観客「レベル5ってこんなに恐ろしい力を持ってるのか?」 観客「一方的じゃねえか・・・」 一方(心理掌握・・・あいつは相手の精神にダメージを与えることができたはずだ 幻覚を見せることだってできる やっかいな奴だが俺ならあいつの精神攻撃自体も跳ね返すことができるから問題ないな) 垣根(単純な物理的な強さでしかない第4位と3位では奴には勝てないだろうな・・・精神をやられて終わる 俺なら”非物理攻撃無効化”の性質をもつ物質を作り出せば問題ないがな) 上条(俺の能力でも彼女の技は無効にできるんだろうか・・・・?おそらく相手に幻覚を見せるたぐいの力だろう) 黒子(この試合の後の対戦相手はとてもおそろしい力を持っているようですね・・・はたして 勝てるかどうか・・・) 光子「ちょっと白井さん!?」 黒子「あ・・・婚后光子」 光子「あなたどうせ次の対戦相手のことばかり考えていたでしょう!!この私を差し置いてなんて失礼な! あなたはここで負けるんですからそんなこと考えなくていいんですの!!私はジャッジメントじゃないんですの!!」 黒子「私の口くせをパクらないでくださいな・・・」 光子「とにかく!!次の試合では絶対にわたくしが勝ちますから!!」 司会「ではつづいての試合です!!白井黒子選手対婚后光子選手!!」 黒子「婚后さん・・・あなたは私の相手にはなりませんことよ!」 光子「後悔しますわよ そんなこといっていたら」 黒子「ジャッジメントの力の顕示として レベル4のあなたを糸も簡単に倒してさしあげますわよ」 光子「ほざかしいですわ!!おーっほっほっほ」 司会「・・・なにやら気まずい雰囲気ですが・・・試合開始です!!」 光子「いきますわよ!!エアロ・・・」 黒子「はいお終い」 ドゴッ! 光子「へ・・・・・」 バタン 司会「・・・しゅ・・・瞬間移動強し!!速効相手の背後に回って気絶させました!!白井選手の勝利!!」 御坂「まぁ黒子の能力はちょっとチートだしね っていうか大抵の事件って黒子が本気出せばもっと早く解決するのに いつも変なことばっか考えてるからダメなのよあいつは・・・もうちょっと真面目になって欲しいわね」 初春「婚后さんってアニメでも噛ませ犬臭い雰囲気がありましたからね 負けてもそんなに驚きません」 佐天「あんた酷いこと言うね・・・(汗」 一方「ちっ!雑魚同士の戦いか!くだらねェな」 司会「続いての試合は・・・なんとここからは非能力者の戦いです!!激しい肉弾戦が楽しめそうです!!」 観客「うぉぉぉぉぉ!!いいぜ!!!」 一方「ったくよォ!そんなに肉弾戦が見たいなら格闘技でも見ればいいじゃないですかァ!?能力者が勝つに決まってんのにさァ!!」 打ち止め「そんなこといわずにアクセラレータはもっと体も鍛えないと! ってミサカはミサカはアドバイスしてみる」 一方「お前!!観客席にいろよ!!」 打ち「ここで一緒にいたかったんだもん!!ってミサカはミサカは子供っぽいことを言ってみる」 一方「う・・・」 ←ちょっとうれしい 打ち「アクセラレータはもっと鍛えて体も強くなるべきよ!だからこの試合はちゃんと見ないと!ってミサカはミサカは保護者のようなことを言ってみたり」 一方「そうかもなぁ・・・(能力に頼ってばかりでひ弱だったからな 俺自身は)」 司会「黒妻選手vs黄泉川選手!!」 司会「黒妻選手は元スキルアウトのリーダー!黄泉川選手は先生でアンチスキル!これは危険な組み合わせです!」 黒妻「ちょっと牛乳パワーがどれだけすごいか試してみたくなってな」 黄泉川「他のスキルアウトとは違いそうじゃん!なかなか腕っぷしも強そうだ」 黒妻「”元”だけどな・・・つうかあんたでかいな・・・身長が」 黄泉川「あんたも背高いじゃん」 黒妻「さぁて・・・(ポキポキ) いくか」 黄泉川「来るじゃん!!?」 ヒュゥゥゥゥ・・・・ 司会「は・・・はじめ!!」 黒妻「・・・・」 黄泉川「・・・・」 司会「りょ・・・両者とも動きません」 寮監「ふふ・・・あの黄泉川というアンチスキルとは一度戦ってみたかった」 浜面(うわぁ・・・賞金ほしさやノリで参加するんじゃなかった・・・あのアンチスキルさんははっきり言って人間レベルを超えてるし・・・俺の相手も怖そうなんだけど!!) 浜面(でも負けると麦野も怒るだろうな・・・最悪な日だよまったく) 黒子「うぅ・・・寮監のあの目・・・きっと強者との戦いを待ち望んでいる目ですわ・・・」 御坂「そういえばなんで寮監はこの大会に出たんだろう?」 黒子「そう!!!きっと本能が目覚めたんですわ!!サ○ヤ人の本能が!!」 御坂「まあ確かに寮監は戦闘大好きそうだけど・・・能力者の出る大会にまで出るかしら?」 黒子(もしや!!わたくしめが二度と規則を破らないように力を顕示するためでは!!!? あぁ恐ろしい!!なんて恐ろしいんですの!?) 御坂「黒子・・・顔色悪いわよ」 寮監(黒妻選手が動いた!!) 黒妻「はぁぁぁぁぁ!!」 スガガガガガガガ!!! バシイッ! シュンシュン!! 司会「すごい!!わたくしの目では捉えることができないほどの速さでの攻防です!!これでは実況もできません!!」 観客「なんだよ このCG映画・・・」 観客「見ろ!!なんか地面から石が浮いているぞ!!」 観客「そのうち大地を揺らすぞ そのうち」 黒妻「だぁ!!!」 黒妻は腹にひざ蹴りを入れて黄泉川をひるませる 黒妻「あんたはキレイだけど・・・手加減したら怒るんだろ?だから本気でやらせてもらうぜ」 黄泉川「ぐぅ・・・へへっ・・・そうこなくちゃ!!」 黒妻は両手を握ってハンマーのようにして黄泉川を地面にたたきつける 黒妻「だぁ!!!」 しかし黄泉川はうまく腕立て伏せのような状態になり、そこから腕の力で起き上がり、黒妻の真上をバック転し、背後を取る 黒妻「なに!!?」 黄泉川「シュッ!」(ジャブ) ピシュン!黒妻は超スピードで背後を取る 黒妻「背後は俺がもらうぜ」 ピシュン! 黄泉川「背後を制するのはわたしじゃん!」 ピシュン・・・ピシュン・・・ピシュン・・・シュシュシュシュシュシュ 司会「すごいです!!超速移動で背後を取り合っています!!」 寮監(あの2人・・・残像拳も応用しているのね・・・なかなか楽しめそうじゃない) 黄泉川「背後取った!!」 黒妻「しまった・・・」 ズゴッ! 黒妻は地面に平行に吹き飛ばされる。それを黄泉川は走って追いかける。そのまま肘鉄で黒妻を地面に叩きつける 黒妻「どあっ!!」 黄泉川「どうだ!?降参するか?」 黒妻「っへっへっへ・・・まだまだぁ!」 黒妻は立ち上がり攻撃を仕掛ける ズガガガガガ・・・・ 黄泉川「ちょっと息切れしてきてるじゃん!?」 黒妻「ハァハァ・・・」 黒子「黒妻さんもまともに互角に戦えているなんて・・・すごいんですの!」 寮監「互角なもんか」 黒子・御坂「りょ・・・寮監!!」 寮「いい勝負をしているように見えるが黄泉川選手は黒妻選手と違ってまだ余裕がある」 御坂「寮監が言うとなんか説得力があるわね・・・」 黒妻「くぅ・・・!!?」 黄泉川「そらそらそらそら!!どうした!?本気を出してみるじゃん!?」 ズガガガガガガガl・・・・・・ 固法「はっ・・・黒妻さん!!」 初春「あ 固法先輩!」 固「こんにちわ!頑張って!!黒妻さん!!」 佐天「ところでなんであの人はこの戦いに出てるんですか?固法先輩なら知ってるんじゃ」 固「彼は・・・きっとアンチスキルに入りたいのよ」 佐天「え?」 固「彼は自分たちのかつての組織のようなあやまちを犯す少年を増やしたくないと言っていたわ」 初春「じゃあ・・・もしかして黄泉川先生に実力を見てもらいたかったとか?」 固「そうね 彼が出場を決めたのはアンチスキルの黄泉川選手が出ると知ってから それに迷惑をかけた世間にもこれからは貢献したいと言っていた」 佐天「自分の強さを認めてもらってアンチスキルに入って世の中を守るために更生したんですね!すごくかっこいいです!」 初春「そうですね あの垣根っていう人よりずっとかっこいいです!」 佐天「でも垣根さんも同じぐらいかっこいいなぁ」 初春「・・・・」 その後黄泉川と黒妻は1時間ほど戦い続けた。勝者は黄泉川だった 黄泉川「お前なかなか根性あるじゃん 」 黒妻「へっへっへ・・・そうだ 俺もあんたたちの仲間に入れてくれないか?」 黄泉川「ほう・・・それで実力を見てもらいたくてこの大会に出たのか アンチスキルになって世間に恩返しか?」 黒妻「ま・・・まぁそんなとこだな・・・ 俺は体力だけは自身あんだよ・・・」 黄泉川「・・・気が向いたらいつでも来るじゃん!ただしその時は私には敬語を使えよ」 黒妻「へへ・・・」 バタッ 司会「すごい戦いでした!!!なんという盛り上がり!!」 観客「すげぇぜ!!燃えたぜ!」 観客「うぉぉぉぉ!!」 観客「わああああああ!!」 司会「この調子で次の戦いへ!」 一方「ふん・・・くだらねぇ・・・」 打ち「とか言いつつちょっと熱いものを感じたんでしょ?ってミサカはミサカは心を読んでみる」 一方「ふ・・・ふん!!ンなわけあるかよ!能力者じゃない奴の戦いなんて大したことねェなぁ!!」 打ち(アクセラレータ!いろんなことをもっと学んで強く優しくなってね!過去の過ちを乗り越えて・・・ってミサカはミサカは臭いことを言ったり) 司会「次は・・・浜面選手vs匿名選手!!」 初春「あの人・・・白井さんたちの寮の寮監じゃ・・・」 佐天「この人も黄泉川先生と同じぐらいの戦闘力がありそうだから怖い・・・」 麦野「は~ま~づらぁ!負けたら承知しない・・・」 浜面(こ・・・こんな大会でるんじゃなかった・・・) 寮監(大したことなさそうだな・・・) 司会「試合開始!!」 ぽこぽこどかーんどかどかばこーん 司会「匿名選手の勝利です!! ・・・大丈夫ですか浜面選手?」 観客「あ・・・圧倒的・・・」 観客「まるで子供扱いのように倒しちまったぞ・・・」 黄泉川(こいつは・・・できる!!!) 黒子「ひぃぃぃぃぃ!!さ・・・寒気が!!!」 御坂(黒子の能力で外へ出るのもやめておいたほうがよさそうね・・・) 司会「次の試合は・・・」 司会「つづいては垣根選手vs絶対等速選手です!」 御坂(・・・あたし・・・すごい震えている・・・あの垣根提督って人、とてつもなく恐ろしい力を持っているわ・・・正直この場を立ち去りたいくらい・・・) 心理掌握(垣根提督・・・すさまじい邪悪なモノを感じるわ それでいいわよ、垣根提督 くっくっく・・・ 強大な力と邪悪さがあなたには必要なんだからね) 麦野(あいつから地球全体を揺らすかのような恐ろしい力を感じる レベル5でも桁違いの力を持っているわ) 一方(一応1位は俺なんだがな だがあいつの能力はよく考えれば「何でもあり」 ようはなんでもできる物質を生みだすとでも解釈できる 対して俺ができるのは、まあ応用的な使い方もあるけど基本は”反射”だ ”なんでもできる” と ”反射” やれることの多さが違う・・・ ・・・くそう!何考えてんだ俺は!あいつを・・・垣根提督を恐れているとでもいうのか! ばかばかしい!あんなやつすぐに消し去ってやるさ) 司会「はじめ!」 等速(・・・なんだよただのチャラ男じゃねえか) 垣根「おい、お前・・・」 等速「ぐっ・・・(やべぇ、ちょっと怖いかも) 垣根「かつて銀行を強盗したことがあったんだってな(ギロッ)」 等速「(ひぃ!!!目つきやべぇ!!)お・・・おうよ だからどうしたよ 今はシャバに出てこの大会に出てるんだ」 垣根「俺さぁ・・・お前みたいなヤツ見るとムカつくんだは♪」 等速「は!?(口調が変わったぞこいつ)」 垣根「俺もやばいことやってっけどさ♪関係ない一般人を巻き込むことだけはしないの♪」 等速「けっ、きれいごとかよ!」 垣根「そうだよね~♪ でもさ そういう美学って大事だと思うんだよね~♪」 等速「何が言いたいんだよ!!」 垣根「だ~か~ら~♪ しにやがれ!!一般人を平気で巻き込むゴミ屑!!!!」 等速「!!!!(やべぇ・・・こ ろされる!!)」 等速「くっそー!!!やられる前にやってやる!!」 司会「おっと、絶対等速選手!手に持っていた小さい鉄の玉を複数投げつけました!」 等速「お・・・お前の体を貫通するぞ!!この玉はあらゆるものを貫通し等速で突き進む! さらに俺はパワーアップしたのだ!修行してな! だから玉の速度もとてつもなく速いぞ!!!」 垣根「ばからしい・・・物質の性質は”無効化”!!」 垣根は自分の目の前に黒い物体を出現させる。そして玉は物体に触れた瞬間 消えていった 黒子「あの速い玉にガードが間に合いましたの!!」 御坂「あんなのに反応できるなんて・・・身体能力もとんでもないわ」 垣根「しょぼい攻撃だな もうちょっといろいろやってみるか?」 等速「うわぁぁぁぁぁぁ!!!!」 絶対等速はポシェットに入れていた大量の玉を投げつける 垣根は多元物質を手にぬりたくるかのように出現させた 垣根「無効化の能力のある手なら玉もつかめるよな」 垣根は複数の、それもとてつもなく速い玉を片手でつかむ 垣根「全部キャッチしちまったぞww」 垣根は手を開き、地面に玉をすべて落とす 黄泉川「あ・・・あんな速い玉、普通反応できないじゃん・・・」 寮官「あの速さにあの数の玉・・・とてもじゃないけど反応できん・・・こんな化け物がいたとは・・・」 垣根「じゃあ俺も投げさせてもらっていい(ニコッ)」 垣根は手にまた黒い物質を発生させた 垣根「これは光の速さで飛んで行くからね~♪ よけらんねえよ♪」 等速「ひぃぃぃぃぃ!!!」 垣根「性質は”光速で移動” さらに”流血” ちゃんとうけとれよ!!」 等速「うわぁぁぁぁぁ!!!やめてぇえええええ!!!」 垣根「そうら、よっと」 物体は光の速さで等速に飛んで行き、等速のからだに当たりそのまま消えていった 等速「な・・・何がおこるんだよ・・・ うっ・・・!!」 等速「ぎゃぁぁぁぁぁぁ!!!!」 等速の全身から血が噴きでる 観客「きゃああああああ!!」 「うわ・・マジキメぇ・・・」 「こんなん見たくねえよ!!」 「ひどすぎる・・・」 佐天「こんなひどいことを平気でやるなんて・・・やっぱりただしイケメンに限らないわ!」 初春「でも私たちもいろいろなことに巻き込まれてますから気持悪くてもこの光景を見れちゃいますね」 佐天「なにKYな発言してんのよ (ってあたしもか。つうか初春同様、なんだかんだいってこんな光景に慣れてる自分が怖い) 垣根「はっはっはっは!!どうだ!!観客のみなさん、悪党は俺が成敗してやったよ!ふっはっはっは!!」 観客「いくらなんでも酷過ぎるわ!」 「このひとご ろし!」 「お前が成敗されろ!」 垣根「・・・せっかく悪党を成敗してやったってのによ・・・ な ん な ん だ て め ぇ ら の 態 度 は !!!!」 観客「ひいっ・・・」 垣根「俺が正しいんだ!!俺がこのばで手を下さなかったら今後こいつがロクでもねえことするかもしれねぇ!! だからこの場で始末してやったんだ!!感謝しろ!! それにこいつはまだしんじゃいねぇ!! おい運営!こいつをとっとと治療してやれよ!!」 観客「こんな大会中止しろよ!!」「しんでないからってこれはひどすぎる!」 司会「しんでいないのでしたら試合は中止しませんし、垣根選手は次の試合に進みます 絶対等速選手も治療室に運びますのでご安心を」 垣根「ははっ!!」 黒子「・・・あの男 たぶんしにますわよ」 御坂「え!?」 黒子「垣根帝督は”始末した”って言っていました」 御坂「それってしぬって意味ではないんじゃないの」 黒子「あの男の目を見てください・・・かつてこれほどまで邪悪な目をした人間を見たことはありませんの」 御坂「うわぁ、中二臭いセリフ・・・ていうか考えすぎじゃないの?」 黒子「そうですかね・・・」 そのころ医務室では 医者1「絶対等速くんはいま脂肪した・・・」 司会「そんな・・・わたし運営の人に伝えてきます!」 医者2「まちたまえ こんなすばらしい戦いをとめてはダメだろ」 医者たちは司会を取り押さえる 司会「はなして!!こんな大会中止にするべきだわ!」 ???「そうはさせないわ」 司会「あなたは!!!」 心理掌握「この大会はとても必要なことなの 悪いけどツゲ口はやめてね」 司会「心理掌握さん!!」 掌握「あなたは司会だけしていればいいわ さぁ私の目を見なさい」 司会「うっ!!」 掌握「心理掌握が命じる!司会の仕事に従事し今のことは黙認しなさい」 司会「!!!!」 しばらく沈黙が続いた 司会「わかりました・・・私は司会に従事します」 掌握「そう、それでいいのよ」 掌握(まあ運営に連絡しに行ったところで意味はないけどね 私が運営委員も全員洗脳しちゃったから) 掌握(私の能力なら洗脳どころか相手の精神を崩壊させることも可能だわ 本当は某騎士団の黒マントみたいに目を合わせなくても自由に洗脳できるし) 掌握(この力が通じないのは一方通行ぐらいかしら?だから優勝はわたしじゃ狙えないわね) 掌握(だから”あの男”を利用させてもらったのよ) 掌握(私か私の”味方”が優勝しないと計画が台無しだからね) ゴタゴタはあったが、司会は会場に戻ってきた 初春「佐天さん!司会の人が戻ってきました!」 佐天「まだ続けるつもりなの?」 司会「では続きを始めます!」 観客「あんなことがあったのにまだ続けるのかよ」「絶対等速の人、大丈夫かしら?」 一方(未元物質のヤツ・・・なんか感じがおかしかったぞ・・・) 削板「おいお前!目の前の勝負に集中しろ!」 一方「(おっと、今は余計なこと考えてる場合じゃねえな) てめえみたいな第7位なんか眼中にねェよ」 削板「順位づけなどで勝負は決まらん!根性できまるんだ勝負は!!」 一方「ばかじゃねえのお前!!俺の能力にかなうか!!」 司会「さあ盛り上がってきました!はじめ!」 削板(以下”そぎ”)「いくぞ!すごい波動!!」 一方「くだらねぇ・・・跳ね返すぞ」 そぎのなぞの攻撃は本人に向かってとんでいく そぎ「気合いだ!!そらっ!!」 そぎは気合いかき消す 一方「じゃあてめぇの血液を逆流させてやる!!ベクトルダァーッシュ!!」 打ち止め(以下打ち)「一方通行!そんな寒い技はやめて!ってミサカはミサカはドン引きしたり」 一方「これでおわりだ!!」 シュッ 一方「なに!?消えやがった!!」 そぎ「能力だけに頼ってるお前には俺はたおせんぞ」 一方「くそっ!だがお前も俺には攻撃できない!」 そぎ「だろうな さてどうするか うーむ・・・」 そぎ「どうしようもないな!」 一方「永遠に決着がつかねェってか?んなわけ・・・ねえだろ!!」 一方はベクトルを応用した”ベクトルダッシュ”でそぎに近づく 一方「触りさえすれば”すごーい衝撃”を与えて俺の勝ちだ!!細腕のパンチでもベクトルを使えばとんでもない威力だからな!」 そぎ「おれは攻撃しても効かない、お前は俺に当てれば勝ち ってことか 面白い!」 一方「てめえが圧倒的に不利だっつーの!」 一方と削板は闘技場で鬼ごっこのように戦う 一方「当たれぇ!!」 シュッ 一方「くそう!!すばしっこいやつだ!ベクトルダッシュから逃げるなんてよォ!!」 そぎ「焦っているな?いままでこんなに運動したことなかっただろう!」 そぎ「そして思うだろ! スポーツってすばらしい、体を動かすことはすばらしいと!!」 一方「てめぇはどっかの先公かよ!!ったく、うぜぇけど面白い野郎だ!」 打ち(あ・・・一方通行の表情がよくなってる・・・ああいう一方通行はいいかも ってミサカはミサカはそろそろこのフレーズを喋るのが面倒くさくなってきている) 一方「さぁ当ててやんぜ!!だぁっ!!」 そぎ「遅い!!」 一方「また当たらねえ・・・!」 一方「うりゃっ!!」 そぎ「まだ甘い!!」 観客「なんか楽しそうだなぁ」「こういうのいいよな」「さっきの勘違いイケメンよりいいよな」「あいつは最低」 司会「一方通行選手表情がすばらしいです!(ちょっとかわいいかも・・・)いい試合です) 御坂「・・・ただの鬼ごっこじゃん」 一方「あたれ!!」 そぎ「甘い!」 一方「おらっ!」 そぎ「まだまだ!」 黄泉川「一方通行のやつ・・・いい表情してんじゃん お前は今みたいな表情の方が男前じゃん」 上条「あんな邪悪な表情してたヤツが・・・何があったんだ?あの根性さんに更生されてるとか・・・?」 一方「だあっ!」 そぎ「全然だめだ!」 一方「そうかな?2段ベクトルダッシュ!!!」 そぎ「なに!!!?ベクトルダッシュを連続で2回行いダッシュ力を強めただと!!?」 一方「タッチアウトォォォォ!!!!」 そぎ「あまーい!!!!!」 ピシュン 一方「なんだと!!?黄泉川や背の高いメガネ女のように背後に移動しやがった!」 そぎ「・・・俺に少し本気で移動をさせるとは・・・さすが第一位だな」 一方「おまえやっぱ最高にたのしめんぞォ!?倒しがいがあるなァ」 司会「おっと!一方通行選手表情がかわった!!(悪人面だ!)」 黄泉川「その表情はやめろよなぁ・・・(汗」 上条「うわぁ・・・あいつ本気モードになったな」 一方「さぁ、邪悪一方さんの復活だァ!本気モード や っ ち ゃ う よ ォ !!?」 打ち「一方通行!中二病全開はやめて!ってミサカはミサカは面倒くさいながらもこのフレーズは忘れない」 そぎ「はははは!本気モードで邪悪さ倍増か!!お前らしいな! だが、そこがいい!!」 一方「笑ってんじゃねェゾ!?お前は俺にぶっ飛ばされちまうんだからなァ!?」 そぎ「そうだな だが俺も第一位と戦うことができてうれしいぜ 強敵(とも)よ!」 一方「俺もお前みたいな面白ェ奴と戦えて結構楽しいんだぜ だが・・・お前は終わりだァ!!!!」 御坂「・・・超ウザいんですけどこのやりとり・・・」 一方「いくぞ!連続ベクトルダッシュ!!」 そぎ「何!?ベクトルダッシュでステップを踏むかのようにして近づいてくる!!段違いに速い!!」 上条「毎回思うんですけどなんで戦闘中にこんなに喋れるんですか?」 一方「とらえた!当たれ!!」 そぎ「しまった・・・」 削板はベクトルを応用した一方通行のパンチで吹き飛んだ そのパンチの威力はトラックの衝突の10倍以上だ そぎ「うわぁぁぁぁぁ!!!!」 削板は地面に倒れる 一方「お前ならこれぐらいでも気絶ですむンだろォ?」 そぎ「ふふ・・・まいったぜ・・・俺の負けだ」 一方「楽しかったぜ第7位」 そぎ「そうか・・・それはよかった これでちょっとは戦闘の練習になったろ」 一方「ん?どういうことだ?」 そぎ「次の試合・・・垣根提督との戦いには気をつけろ・・・」 一方「なに!!?」 そぎ「やつを倒せる可能性があるのはお前だけだ」 一方「何言ってんだよ!俺の方が順位は上なんだぜ!!」 削板は語る・・・ そぎ「あいつは身を隠しながら生きてきた男だ・・・自分の正体だけではなく強大さもな」 一方「・・・」 そぎ「あいつは今まで隠していた力をこの大会で暴走させるだろう・・・」 そぎ「考えてみろ あいつは ”性質は流血” などといい好き勝手に物質を作り出す」 一方「・・・・」 そぎ「どういうことだかわかるな?あいつは何でもできるんだよ・・・ベクトルがまったく関係ない物質でもな」 そぎ「俺の予想だがな だがあいつの邪悪さは計り知れない そしてあいつを止められるのはお前と・・・もしくは・・・」 司会「削板選手 なんか小声でぺちゃくちゃしゃべって気絶しました!!! 一方「ってシリアスな雰囲気をぶちこわすなアッー!!!!」 こうして一方vsそぎいたの試合は終了した 一方(くそう!!なんだか気分がわりいぜ・・・あの垣根の野郎め・・・) 掌握(垣根提督・・・強力な敵だけど私が負けることはないわ なぜなら私は・・・) 御坂(垣根帝督と一方通行・・・あいつらにどうやって勝てば・・・) 麦野(レールガンなんか眼中にないけど第1位と第2位だけはヤバそうね・・・) 六位(・・・・) 司会「さあ続いての試合です!今度は美少女対決!!御坂美琴選手対麦野沈利選手です!!」 観客「ひゃっほー!!いいぞいいぞ!」 「も・・・萌え~!」 「←きめぇんだよ[ピザ ]オタ!!」 御坂「あの・・・はじめまして よろしくお願いします」 麦野「あなたが御坂さんね 随分と子供っぽいのね」 御坂「(ムカっ!) 子供っぽいとかそういうの今関係ないですよね~」 麦野「こんな子供っぽい子が私より順位が上だなんて・・・この試合に勝って私が上の順位に行くわ」 御坂「そう簡単にはいきませんよ!!」 司会「・・・では始め!!」 御坂「えい!!」 御坂は電撃を発生させる 麦野「ふふふ・・・デスビーム・・・」 御坂「!!?」 電撃と光線はぶつかり、大きな爆発を起こす 観客「うわあああ!!すごい爆風だ!!」 黒子「すごい出力ですの、2人とも」 御坂「今回は加減せずに能力が使えそうね・・・なら・・・」 御坂「砂鞭(カットサーベル)!!」 麦野「砂に鞭・・・ぜんぜんカットサーベルじゃないわよ・・・」 麦野「なら私も・・・ビームウィップ!!」 両者の攻撃が再びぶつかる。そして2つのムチは相殺された 御坂「あら・・・じゃあ次はちょっとかっこいいわよ」 御坂「来なさい!!」 御坂の元に金属が飛んできた 麦野「何をする気?」 御坂「反発(リペル)!!」 麦野「ふん、ただ金属を飛ばしてるだけじゃない・・・ん?」 御坂「まだまだ飛ばすわよ!連続反発(リペル)!!」 麦野「こんなもの私のビームで消せばいいだけ」 麦野はビームで金属を消し去りはじめた 御坂「今よ!!」 司会「あっと、どこからともなく金属が御坂選手の方へ飛んでいく!」 観客「何をする気だ!?」 黒子「お姉さま・・・あのしびれるようなCOOLな技を使うのですね(ウットリ)」 初春「御坂さんの腕に金属がくっついていく・・・」 佐天「腕の形になってきた」 御坂「あんた!ムナクソ悪い野郎ねぇ!ふっとびなさい!」 御坂は金属で巨大な腕を形成し、麦野に襲いかかる 麦野「じゃあわたしも!!レーザーハンド!!」 麦野も光線を凝縮させたかのように腕を形成する 御坂「ふきとべええええええ!!」 麦野「うらぁぁぁぁぁ!!!」 大爆発が起こる 観客「うわぁぁぁぁぁ!!」 垣根「くだらん・・・無効化物質!」 一方「反射・・・」 上条「さっきから爆発発生しすぎなんですけど・・・」 観客「決着はどうなった!?」 司会「りょ・・・両者とも立っています!」 ブロリー「俺の息子ォも勃ってますかぁ? ふふふ」 司会「変な人、乱入しないでください!つうか下ネタ止めろ!」 ブロリー「しょんぼりーです・・・」 ベジータ「ばかな奴め・・・」 (ヒューン) 「ふおっ!?」 ブロリー「お前ウザいです・・・」 カカロット「ブロリー!!おめえ キモチわりっ!」 ドシュゥゥン 「うわぁぁぁぁぁぁ!!!」 ブロリー「元の作品に帰れ」 司会「あんたら全員元の作品に帰りなさい」 司会「両者とも立ってます!」 御坂「なんか他の作品の人たちも来てたみたいだし・・・最後はこれで決着つけない?」 麦野「いいわね・・・やっぱビーム戦闘といえばこれでしょ・・・」 両者、両手を上げる 御坂「はぁぁぁぁぁ・・・・」 麦野「あぁぁぁぁぁ・・・・」 司会「何を始めるのでしょうか・・・」 御坂「連続エネルギー弾!!だだだだだだだだ、だらアッ!!」 麦野「だだだだだだだだだ!!!」 ブロリー「それはクズの死亡フラグです・・・はい」 ベジータ「(2人とも)もうだめだ・・・おしまいだ」 打ち「なにを他作品から勝手に出てきて寝言言ってる!ふてくされてる暇があったら帰れ!ってミサカはミサカはメタ発言をしてみる」 御坂「だっだっだっだっだっだぁぁぁぁ!!!」 麦野「うおおおおおおおおお!!!!」 光線が激しく飛び交う 司会「これは大変です!会場を壊さないでくださいよ~!!」 御坂「だっだっだっだだぁ!!」 麦野「あっあっあっあっあっ!!」 浜面with包帯グルグル巻き(はっ・・・今の麦野の声・・・たまらなかったぜ これじゃあ俺の股間が とある浜面の超電チン砲だぜ!) 滝壺「あんた今へんなこと考えてたでしょ」 御坂「だぁぁぁぁぁ!!!」 麦野「であああああ!!!!」 司会「両者とも攻撃がおさまりました」 御坂「はぁはぁ・・・これもよかったけど やっぱり最後は・・・」 麦野「あれしかないわね」 司会「両者とも構え始めました!」 御坂「レーイールーガー・・・・」 麦野「ダウナ―・・・」 御坂「ンー!!!!」 麦野「砲!!!」 ベジータ「なに!?俺のギャリック法とそっくりだぞ!」 打ち「帰れ」 2人の放出した光線がぶつかり合う 御坂「ぐぐぐぐ・・・」 麦野「いぎぎぎ・・・・」 ブロリー「2人ともガンバガンバ」 黒子「帰って下さい」 御坂「ぎぎぎぎ・・・・」 麦野「うぅぅぅ・・・・」 カカロット「おぉ、がんばってんなぁ!」 一方「帰りやがれ」 御坂「だぁぁぁぁぁ!!!」 麦野「うわあああああ!!」 司会「2人とも最大出力です!!はたしてどちらが勝つのか!」 黒子「おねえさまが押してきていますの!!」 初春「♪はなてこーころーにきざんーだゆめを~♪」 佐天「いや、BGMの真似しなくていいから・・・」 御坂「うぐぐ・・・あたしの・・・勝ちよ!!!!」 ドォォォォォン!! 麦野「!!?」 麦野「うわああああああああ!!!」 カカロット「オラたちのパワーが勝った!!」 ブロリー「すごく・・・うれしいです・・・はい」 ベジータ「ふはははははは!」 垣根「お前ら邪魔だ 帰れ おらっ!」 カカロット「うわぁぁぁぁぁ!!!」 ブロリー「ば・・・ばーかーなー!!!!」 ベジータ「ふおおっ!!」 クリリン「ええ!?もしかして倒しちゃったの!!?」 司会「三坂選手の勝利です!」 御坂「ふぅ、第3位のポジションは守ったわよ」 黒子「おねえさま、素敵でした 記念に私と愛の口づけを」 御坂「疲れてる時に百合はやめなさい!(ドカッ)」 黒子「ぐへっ・・・(チーン)」 さて続いての試合は・・・ 司会「匿名選手vs匿名希望選手!!!」 御坂「あいつだ・・・」 黒子「しかし弱そうな面構えですこと 迫力がありませんは」 御坂(黒子…!!) 一方「三下か・・・」 垣根「お手並み拝見といくかねぇ」 上条(覆面かぶってるからバレてねぇよな こんなのに出てたのがバレたら恥ずかしすぎるし) 第6位「よろしく・・・」 上条「あぁ、こちらこそ」 司会「試合始め!!!」 上条「そらっ!!俺の最弱は壊れたってしらねえぞ!!!」 6位「能力発動成功 当たるわけないよ・・・ヒュン」 上条「あらっ?」 6位「私の能力は 運命操作”(※SS主の考えたオリジナル能力です) 能力を発動させてから30秒の間はあらゆる運命・確率を操作できる 自分が相手の攻撃を避ける可能性、私のただのでこピンで相手が絶命する可能性 私が怪我したとき1分後に怪我が全回復する可能性・・・ 無効化能力で私の能力が無効化されない可能性・・・ あらゆる可能性を0~100%であやつることができる ただし1度能力を使ったらその後1分間は能力は発動負荷 また能力が発動する可能性は80%で、発動しなけれ次に能力を発動するまでに2分間かかる あぁ、ちなみにこの能力解説は作中の人物には聞こえてないから! 敵に能力をしゃべるとかアホなことはやらないから!!!」 6位「というわけで私が10秒後に勝つ確率を100%に操作」 上条「なんだぁ?」 6位「でこぴん!」 上条「うわぁぁぁぁぁ!!!」 どさっ 司会「匿名希望選手勝利!!」 インデックス「当麻ェ・・・」 一方(あいつ・・・100%あたるはずの三下の攻撃をかわした・・・ というより攻撃が避けたようだった まさかこいつ、確立を操作できる例の能力者・・・) 垣根(運命操作かぁ?厄介なのがいやがるぜ) 心理(あいつも配下に欲しいものね) 御坂「第6位は特別な存在だと聞いている・・・無効化能力者に対して唯一の攻撃方法を持っていると 確率の操作で無効化できる可能性をコントロールしていると くぅ・・・!!この大会、とんでもない能力者しか集まってないじゃない・・・ 甘く見ていたわ・・・この大会を!!」 黒子「お姉さま、何語ってるんですか・・・(ドン引き)」 司会「では2時間後に試合再開です!!!」 打ち止め「なんだか嫌な予感がする・・・ってミサカはミサカは根拠のない予測を語ってみたり」 一方「俺が敵をボコボコにしちまうからですかァ!!?」 打ち止め「違う・・・すごく邪悪な気配がするの・・・ってミサカはミサカはまた根拠のないことを語る」 イン「とうまー!なんで負けちゃったんだもん!」 上条「しかたねえだろ あいつただものじゃなかったっぽいし」 イン「むー お金欲しかったもん」 -----------選手たちのそれぞれの待合室-------------- 黄泉川「あのメガネの女性・・・おもしろい!あいつはできるじゃん!」 寮管「黄泉川さん たしかアンチスキルの有名な人・・・おもしろそうね、わくわくするわ」 黒子「次の相手の心理掌握・・・格の違う相手でしょうけど私はまけませんことよ」 心理(テレポーテーションの能力・・・厄介な能力ではあるがわたしには意味はないのよ そんなことより垣根提督よ 一方通行に勝ってもらわないと) 一方(第2位か・・・まさか俺がこれほどまで震えるとはな・・・あいつの邪悪さはかつての俺の比じゃねぇ・・・ 何より得体の知れない能力・・・くそう!!俺は第1位の一方通行様だぞ!!!なにびびってやがんだァ!!?) 御坂「はぁ・・・すっごい憂鬱・・・」 6位(私って能力発動できなかったらオシマイじゃない?) 垣根(さぁ・・・俺様の時代の到来だぁ!!!) -------------------2時間経過------------------- 司会「準決勝です!!盛り上がってまいりました!!」 観客「つぎは可愛い子ちゃんどうしの戦いだぞ!!」 「いいぞいいぞ!!こういうの待ってたんだ!」 黒子「私のルックスもなかなかのようですね ほっほっほっほ」 初春「白井さんの対戦相手の人、なかなか綺麗な人ですね」 佐天「まぁあたしには劣るけど!!!」 初春「佐天さんはそんなこと言わない!!!」 佐天「なによ、ノリ悪いわね!」 司会「では試合開始!!!」 黒子「いきますの!瞬間移動!!!」 心理「ふ・・・」 心理掌握は背後に現れた黒子の攻撃を避ける。黒子の繰り出す攻撃を巧みにかわす 心理「体術も結構自信があるようね」 黒子「ジャッジメントですからね・・・避けるばかりでは勝てませんわよ」 心理掌握は黒子の両腕をつかみ、攻撃を止める 心理「あなたこそその程度では勝てないわよ」 黒子「ふふふ・・・今日は過激な黒子で行きますわ ふんっ!!!」 黒子は心理掌握の顎を蹴りあげる 心理「ぐあっ!!」 心理は黒子の手を離す。そこに黒子が怒涛の連続攻撃を仕掛ける 心理「おあっ!!!・・・調子に乗らないでほしいわね」 心理も同じように攻撃を繰り出し、2人の攻防戦がはじまる 寮管「私のしつけのおかげね!」 佐天「白井さんってあんなに武術得意だったの?」 初春「昔から特訓していましたから まあ本人いわく、寮管の影響が大きいとか・・・」 黒子「今ですの!瞬間移動!!!」 心理「ちっ!!ぐあっ!!」 背後から蹴りをくらう心理 黒子「早く降参したほうがよろしいのでは?」 心理「・・・ふふ・・・そうね・・・でもあなたはもう逃げられない・・・」 心理「悪夢からね!!!」 こっち 心理「あなたは二度とこの世に戻ってこれない!」 心理「食らいなさい 超絶精神破壊(デストロイドブレイン)!!!」 心理掌握のかざした手が光る 黒子「なんですの!!きゃあああああ!!」 黒子「ここはどこですの・・・って・・・・・・」 黒子は幼い頃の体に戻っていた。そしてこの場所は・・・ 黒子「ここは・・・私が絶対等速と遭遇した銀行!!」 等速「動くなぁ!!!」 黒子「等速!!」 初春「白井さん!!」 黒子「初春を放しなさい!!」 等速「嫌だね!!そんなことより面白いものを見せてやるよ!!」 等速は初春の脇腹にビー玉を発射する 黒子「やめてええええええ!!」 黒子「あれ・・・たしか初春と等速が・・・っておねえさま!!?」 御坂「くろ・・・こ・・・たす・・・け・・・て・・・」 御坂が血まみれになって何かから逃げている。三坂を追う者は・・・ 垣根「ふっはっはっはっは!!!逃げろ逃げろ!!最強のレベル5は1人でいいんだ!!」 垣根の未元物質が御坂を覆い尽くす 黒子「やめてぇぇぇぇぇぇ!!!!」 黒子「・・・・・・ここ・・・は・・・・・・はっ!」 黒子は電柱に縛られていた 黒子「くぅ・・・放してください!!!初春を!!!おねえさまを助けるんですの!!」 「無駄よ ここであなたはオシマイ・・・」 「だれも助からないさ・・ははっ」 黒子「心理掌握・・・垣根提督・・・」 心理「レベル5とレベル4の次元の違いがわかったかしら?」 垣根「あわれなもんだなぁ、女ァ!!」 黒子「くぅ!!はなしなさい!!」 垣根「いいねいいね、可愛い子が縛られてる様子ってのはよぉ!!」 垣根「いいもん見してもらえたお礼に未元物質をやるよ!!」 黒子「え!!?」 垣根は腕に未元物質の大きいかたまりをつくる。それを大きな腕のようにする 垣根「俺って優しく触るの苦手なんだは!!ハードタッチ専門!!はははは!」 黒子「じょ・・・冗談はやめるんですの・・・」 垣根「はははは!!冗談じゃないんだな~ これが!!さぁいくぜ!!」 黒子「はなして!!!はなして!!!いやぁぁぁぁぁぁ!!!」 垣根「性質は 苦痛 !!痛みで感じるのも悪くねぇよ!!っはっはっはっは!! おらあっ!!」 黒子「いやああああああ!!!!」 垣根の物質が黒子を覆う 黒子「ああああああ!!!痛い!!!苦しい!!!ああああああああ!!!!」 会場では黒子が倒れていた 心理「いい夢見れた?ふふ・・・」 御坂「黒子!!」 初春「うそ・・・」 佐天「ちょっと・・・あれってかなりヤバいんじゃ・・・」 医療スタッフが黒子に駆け寄る 医者A「かなりヤバい状態だ・・・はやく医務室へ!!」 医者B「心臓や臓器に異常はないようですが・・・なんなんでしょうか!?」 観客「こんな試合なしだ!!」「危険すぎるからやめろ!!」 司会「お静かに!!試合は続きます!!」 観客「ふざけるな!!」「やめろやめろ!!」「心理掌握を失格にしろ!」 司会「白井選手が倒れた原因が心理掌握選手とはわからない以上失格にはできません」 心理(無駄無駄・・・司会は私に操られてるんだから・・・) 司会「心理掌握選手、準決勝進出!!!」 心理「ふふ・・・」 その時、とてつもない閃光が走り、爆発が起こる 心理「誰!?」 心理が閃光の飛んできた場所を向く 振り向くとすごい形相をした御坂がいた 御坂「あんただけは・・・絶対に許さない!!よくも黒子を」 心理「ははは」 御坂「あんたはあたしが決勝で倒してあげるから!!!」 心理「私があの子を傷つけたなんて証拠あるの?あの子がかってに倒れただけじゃなくて?」 御坂「レベル5ぐらいしかできないでしょ、あんなこと・・・わかってんのよ、あんたがやったってことぐらい!!」 心理「まあそう思うなら勝手に思っていればいいわ それよりあなたじゃ一方通行や垣根提督には勝てないんじゃないの?」 御坂「絶対に勝ってあなたは私が倒す・・・!!」 心理「ふふ・・・楽しみにしてるわ」 初春「わたし・・・ちょっと気分を落ち着けてきます」 佐天「初春・・・」 一方(心理掌握・・・気に入らねえ野郎だ) 垣根(心理掌握か・・・なぜだ、あいつを過剰に意識してしまう・・・恋愛感情じゃないけどな 恐怖でもない) イン「この大会なんだか怖いんだよ・・・当麻 帰ろう」 上条「すまねえな・・・俺はちょっとここに残るよ」 イン「当麻・・・なんで」 上条「ほっとくわけにはいかねえだろ、こんな怪しい匂いのする大会」 イン「当麻・・・」 上条「でもまぁ、お前は危ないから帰っていた方がいいかもしれないな」 イン「わかった・・・私帰ってる だから家までついてきて!」 上条「わーったよ 家で大人しくしてろよ」 上条当麻はいったん家へ戻った。そして試合は進む 司会「次の試合は・・・黄泉川選手対匿名選手!!」 御坂「寮管・・・」 浜面「あいつだ、あのおっそろしいアンチスキル!!」 黄泉川「これはかなりワクワクしそうな戦いじゃん!」 寮管「私もあなたのような人と戦えて光栄です 」 司会「試合始め!!!」
https://w.atwiki.jp/index-ss/pages/970.html
6 土御門元春は困惑していた。 上条当麻を抹消すべく壁をぶち抜きターミネーターの如く登場したはいいが、その眼前にいたのは長く艶のある黒髪を梳かしていた姫神秋沙だった。 姫神は本能で危険を察知したのか髪を梳かしていた櫛を魔法のステッキのように土御門に向けるが、当然何も起こるはずがない。彼女は魔術師ではないのだ。 ようやく侵入者がデルタフォースの金髪だと認識すると、櫛を構えていた右手を下ろし、 「びっくりした。どうしたの?」 姫神の問いかけにようやく我に返った土御門は左手を腰に当て白々しい笑みを作る。 「いやー…遂にロリの真理を発見してにゃー。それを一秒でも早くカミやんに伝えねばと思ったんだぜい」 何やら不審な事を口走り始めたロリコンサングラスに姫神は再び櫛を構える。 墓穴を掘った、とちょっとばかり後悔した土御門は別の話題を探す。上条がいないのは既に気付いていたが、そこで別の事に気付いた。 「そういえば食いしん坊シスターはどこに行ったんだにゃー?」 ついでに三毛猫もいない、文字通り姫神と土御門の二人しかいない部屋で姫神の淡々とした声が響く。 「小萌の所へ出かけて行った」 土御門が通う高校では今日から三日間は一端覧祭の準備日という事で授業は休みだ。学校では有志の生徒が登校して準備をしている。小萌はその監督者と言ったところだろうか。 当然、土御門のように通常の授業さえまともに受けていない生徒が休日に有志で準備を志願するはずがない。てっきり上条も同類で部屋で「うだー…」としているとばかり思っていたのだが。 「カミやんは?」 「ジュース。買いに行ってくるって」 ふむ。やはり同類だったようだ。まぁ黙って待っていれば直に帰ってくるという事だ。 「ところで姫神は何でカミやんの部屋にいるんだにゃー?」 姫神はクラスメイトの吹寄と仲が良い。当然、吹寄は準備組だろうし姫神もそこの一人であると思っていたのだが。 「大覇星祭の埋め合わせ。私はいい。と言ったのに彼がどうしても。と言うから」 姫神は至って平静を装って説明するが、彼女の手の中にある櫛は凄まじい速さで高速回転している。 この野郎、今日は巫女様ルートを進めるつもりか、と上条への殺意をより固めるヒットマン土御門。 だいたいの状況を把握した土御門は壁に大穴が開いた主なき部屋で標的を待つ事にした。 「………………………………………」 「………………………………………」 微妙な沈黙だ。 土御門元春には姫神秋沙に対して負い目がある。 それは大覇星祭での事。 とある魔術師との戦闘に巻き込まれた姫神は、その魔術師の手によって瀕死の重傷を負ってしまった。 しかも自分が相手に放ったハッタリが間接的な引き金になったと知って自分の失策を恥じた。それが自分の知らないところで起こった悲劇なので尚更腹が立った。 もちろん、当時の戦況を知る者であれば彼の判断を責める事などできるはずがない。 だが、プロの魔術師として魔術に何の関係もない一般人を巻き込んだ時点で自分を許す事などできるはずがなかった。 しかもイレギュラーだったとは言え、吹寄制理まで巻き込んでしまっていた。 本来であれば、きちんと筋を通して謝るべきなのだろうが彼の立場上謝るわけにもいかない。彼女達からすれば土御門はあの一件に関わっているはずがないのだから。 そのジレンマが土御門を葛藤させる。 「土御門君。」 姫神が唐突に口を開く。 土御門はまるで摘み食いがバレた子供のように素早く姫神に視線を向ける。 「なんか。いつもと雰囲気が違う」 女という生き物は怖い。こういう時は第六感が働くのだろうか、些細な変化でも敏感に察知してくる。 この能力ばかりは科学と魔術の暗部で立ち回っている土御門といえども会得できない特殊なものだ。だが、土御門とてプロのスパイ。核心までは掴ませない。 「気のせいにゃー。土御門さんにも真面目モードになる時があるんだぜい?」 「信じられない。君は死ぬ瞬間ですらヘラヘラしてそう」 これは一度誤解を解いておくべきか。と土御門は頭を抱えかけたがその時、 ピンポーン、と平凡なインターホンが鳴り響いた。 何だ何だ。来客か?と首を傾げる二人。ここは上条の部屋だし、自分の部屋に入るのにわざわざインターホンを鳴らすわけがない。 居留守を決め込む理由もないので、とりあえずドアを開ける。 そこにいたのは、姫神と同じく黒髪の少女。 しかし彼女の服装は制服ではなく完全な私服である。 デニムパンツを穿き、真ん中にレースの入った白のシャツの上にグレーのベストを羽織っている。これでレイピアでも持っていれば貴族に見える。 「あ、あれ…?ここって上条さんのお宅じゃ…それにその声、確かアビニョンで…。」 予想外の人物のお出迎えに戸惑う天草式少女。 この人誰?と訝しげな視線を送る元巫女様。 これは修羅場の予感だにゃー、とニヤけるエージェント。 上条の与り知らぬ所で奇妙な三人組が誕生した。 7 浜面仕上と滝壺理后は第二学区を歩いていた。 この第二学区には『警備員』と『風紀委員』の訓練所がある。 今は常時警戒態勢にある為か、建物の至る所から物騒な音が鳴り響いている。その騒音対策の為に張り巡らされている防音壁が何者かによる包囲網にも見えてしまう。 それだけこの第二学区は殺気立っていた。 なぜそんな物騒な所に無力な少年少女(片方はレベル4)がいるかと言うと、ある人物に会う為だ。 「お、浜面~。久しぶりじゃん」 「くそっ。何でこの女はいつもこんな軽いテンションなんだよ」 待ち合わせ場所には既にジャージ女―――黄泉川愛穂が立っていた。 「いきなり電話で話があるとか言って呼び出しておいて何じゃんよ?しかも彼女まで同伴させちゃって~。も、もしや結婚!?いや~浜面も遂に所帯持ちか~」 「けっ!?ち、違えよバカ!!」 浜面は、一人であさっての方向を向きながら息子の門出を祝う母親のような顔になっている黄泉川に向かって必死に否定の言葉を返すが聞いているかどうかは怪しい。 「何じゃんよ?私はまだ未婚だから婚姻届の書き方は知らないじゃんよ。とりあえず役所に行けば教えてもらえるんじゃん?」 「そうじゃなくて…。滝壺の寮の事だよ」 トボけるジャージ女の話を無視して浜面は無理矢理用件の本筋に入る。 「滝壺には一応、学校の寮の部屋が割り当てられてるんだろ?なのに何でお前はわざわざ俺の所に滝壺を預けたんだよ?」 滝壺理后は退院後、その稀少な能力を認められ霧ヶ丘女学院へ入学した。 もっとも、彼女はもう実質的に能力を使う事ができないのでその学校に通えるとは思えないのだが…。そのあたりはある人物の強い推薦があったとかないとか…。 ともかく、浜面の言い分としては寮があるのなら寮に入り、健全な高校生活を送るべきだ、という事だった。しかし。 「浜面のくせにまともな事言うじゃん。てゆうか変な物食べた?」 「ほらなっ!絶対そう返すと思ったんだ!人が折角更正しようと頑張り出した途端にこれだよ!!」 「まあまあ。確かに浜面の言う事も一理あるのはあるじゃん。でも…」 急に黄泉川は右手を口に当て言葉を止める。 「?」 浜面が首を傾げていると、黄泉川は口を開く。 「だってさ、浜面はやっとやりたい事が見つかったって言ってたじゃんよ?それはその子を自分の手で守る事なんじゃないの?」 「うっ」 「私としては気を遣ってあげたつもりじゃん。だってそうじゃん?常に一緒にいれば、どんな魔の手が来ようともすぐに浜面が助けられるじゃんよ」 「それは…」 「それにあの時の浜面は確かに守るべきモノを守ろうとする男の目をしてたじゃん。」 「……」 「それともあれは嘘だった?勢いで思わず口走っちゃって、今度は面倒臭くなったから他人様に宜しくお願いしますって感じ?」 「それは違う!」 「だったら今のままで問題ないじゃん」 返す言葉がない。 見事なまでに言い包められた交渉人・浜面仕上。そもそも交渉にすらなっていなかったが。 「それに…その子は絶対に一人にさせちゃ駄目じゃんよ…」 ボソッ。と、聞こえるか聞こえないかというつぶやき。 浜面は聞き取れなかったのか首を傾げるが、黄泉川はサッと顔を上げ、 「まあそういう事じゃん。相談なら逐一聞くじゃんよ。じゃあ私は射撃訓練があるから。じゃ~ね~」 そう言い残すとジャージ女は颯爽と去っていった。 「はまづら」 すると、これまで口を真一文字に閉じて二人のやりとりを見ていた滝壺がポツリと言った。 「あの女の人。あんな色のジャージなんか着てて恥ずかしくないの?」 浜面はツッこむべきかどうか一瞬迷ったが、華麗にスルーした。 彼はもうシリアスなのかギャグなのかわからない場の空気についていけなくなっていた。 8 垣根は食堂に繋がる廊下を歩いていた。校内の見取り図は知らないが、学校の食堂がどのような場所にあるかというのは大体の見当がつく。 途中、三毛猫を抱えた白い修道服の少女が「プリンプリンーーー!」と叫んでいた。はて、この学区には神学系の学校はあったか?などと考えていると食堂に着いた。 入り口には『一端覧祭直前特別企画!先着5名様に限り特製焼きプリン250円!』という立て看板がある。 気楽なもんだ。と、乾いた笑いを浮かべつつ食堂の中に入る。 食堂にはほとんど人がいなかった。学校が自由登校日だという事もあるのだろうが、昼のピークの時間を過ぎていたので生徒のほとんどは自分の教室に帰ったのだろう。 静かな食堂というのは、どこか裏路地の静寂にも似ている。 「あら、珍しいお客さんが来たみたいだけど」 その静寂を破る声。その声は小さくもなく大きくもない。しかし身を貫くようなしっかりとした声だった。 「随分と愉快な寝床じゃねえか」 「こう見えて結構な寝心地なんだけど。あなたもどう?」 冗談じゃねえ。とばかりに垣根は椅子に腰を下ろす。 「改めて、ようこそ未元物質(ダークマター)。こうして面と向かって話をするのは初めてだけど」 雲川は椅子を繋げたベッドから起き上がりながら言う。 「俺の名前を知らないわけじゃないだろ?できれば名前で呼んで欲しいな」 失礼。とばかりに笑みで返事をすると雲川も椅子に腰を下ろし垣根と正対する。 「色々と聞きたい事があるんだが。とりあえずテメェはどこまで知っている?」 「少なくともあなたよりは知らないと思うんだけど」 「すっ呆けやがって。テメェの『役割』くらい知ってるんだよ」 「そうカリカリしなくてもいいと思うんだけど。そうね、とりあえずここ最近の学園都市の動きでも話そうか」 「そんな世間話をする為にわざわざ来たわけじゃないんだけどな」 「話をするにも順序ってものがあるんだけど。それにあなたが眠っていた間の情報とかもあるけど?」 「そうかい」 垣根は背もたれに体重をかけ、さっさと話せとばかりに視線と顎を上げる。 「『未元物質』垣根帝督は死んだ。もちろん、表向きには…だけど」 垣根は動かない。そんな事には興味がないようだ。 「それによって学園都市の順位に変動が出た。第三位の『超電磁砲』が第二位に、第五位の『心理掌握』が第三位になったわけだけど」 「へー。あの雑魚が第二位ねえ。学園都市もヤキが回ったもんだな」 「一言に雑魚って言うけど、それはあなたの次元での話でしょ?普通に考えたら『超電磁砲』だって充分脅威だけど」 「人一人も殺せないような甘ちゃんなんか使い物にならねえだろ?」 「それはあなた達のような人種じゃないからだけど。それにあの子は学園都市にかなり協力してくれてると思うけど?」 「『妹達』か。一方通行に殺される為だけに生み出されたクローン体…。まったく、同情するぜ」 雲川は何かを言いかけたが、その言葉を飲み込み別の言葉を紡ぐ。 「それと例のローマ教徒との対立だけど、今はとりあえずは小休止ってところ。何でもあっちで色々トラブルがあったらしいけど」 「ふーん」 「まぁ…この辺はあなたにとってはどうでもいいってところだろうけど」 「道理で以前に比べて街中が騒がしくなってないわけだ。この学校に至っては呑気に学園祭の準備だもんな。危機感ってのは感じないのか?」 垣根は呆れたような声で話すが、雲川は構わず話を続ける。 「とりあえずはこれが学園都市の『表』の動き。次に『裏』だけど、今活動してるのは『グループ』と『アイテム』の2つ。あなたのいた『スクール』は再編中らしいけど」 「…。『ピンセット』はどうなった?」 「『グループ』が回収した。確か回収したのは土御門とか言う男だったと思うけど」 一方通行ではなかったのか、と垣根は思った。 「(なるほど、コソ泥がいたわけか。誰だか知らんが後で回収しとくか)」 「そういえばあなたは『ピンセット』の情報は見た?」 「あぁ。大した情報は無かったけどな。一つを除いてな」 雲川はその一つが何なのかを察し、こう釘を刺した。 「その件に関しては本当に知らないぞ。私だって普通の女子高生なんだ。いつも闇にいるお前らのように汚れていないんだけど」 よく言うぜ。と垣根は鼻で笑い、 「じゃあ本題に入るか」 不適な笑いを浮かべる少年と少女は更なる闇の世界へと潜り込んでいく。
https://w.atwiki.jp/index-index/pages/1358.html
【種別】 人名 【初出】 SS2巻 【CV】 M・A・O 【解説】 砂皿緻密の同業者(つまり暗殺者)である女性。 ガッチリとした体格の砂皿よりも長身でしかも細いモデル体型。 加えてそれなりに整った顔立ちの美女のため、華がありすぎて身を隠す上で障害となり、 暗殺者には向いてないと砂皿には思われている。 砂皿の影響で狙撃銃も扱うため、業界ではスナイパーとして知られているが、得意分野は近接距離での高速戦。 元『警備員』であり対能力の技術を持っているため、能力者相手の戦闘も得意。 『警備員』時代から技量は圧倒的な物を持っていたようで、 元同僚の黄泉川愛穂からは、 「アクション映画に出てくるような極近接格闘射撃を、 軽機関銃やセミオート狙撃銃など取り回しの難しい銃器でやらかしてしまう変人」 と評されている。 同様にゲテモノ兵器趣味も昔からのものだったようで、 作中では軽機関散弾銃、名称不明のガトリング銃(杭打ちで固定するタイプ)の二丁持ち、 『運搬着(パワーリフター)』の部品からPDWをでっち上げるなど、 相対した敵・味方ともに呆れられたり驚愕されたりしている。 元々は学園都市の住人で、戦火に苦しむ人を直接何とかしたいという思いから海外に渡り、傭兵となる。 しかし、初陣となったコスタリカの戦場で部隊は壊滅、自身も絶体絶命の状況に陥ったが、 現地に居合わせた砂皿に命を救われる。 その後は砂皿に教えを請い、数々の技術を学び直すなど、ある意味で師弟のような関係となった。 独り立ちしたあとも関係は継続しており、 仕事の前にアジトらしき場所で討論を吹っかけたり、調達した武器を見せたりしている。 ちなみにステファニーは砂皿を「砂皿さん」と呼び、砂皿はステファニーを「貴様」呼ばわりしている。 ライフルによる狙撃を「無駄が多くて古臭い」と考えており、 ライフルによる狙撃で仕事を行う砂皿に正面からそれを言った後、 ミサイルランチャー(地対空)による暗殺を決行する。 が、ターゲットの生死が分からない始末の仕方をしてしまったため、結果的には大失敗。 依頼者から逆恨みをされかねない状況を作ってしまったが、 見かねた砂皿が無償で尻拭いをしてくれたため、事なきを得たようだ。 ちなみに彼女が受けた依頼の暗殺対象は 「出資してくれれば学園都市とは違う方式の超能力開発機関を稼働できる」 という宣伝文句で華僑系グループに詐欺を行った馬鹿ども、とのこと。 後に、10月9日の事件で重体となった砂皿が彼女の元に搬送されてきたことから、 学園都市、特に砂皿に直接危害を加えた絹旗最愛に対する報復を決意。 手始めに砂皿の身体に小細工を仕込んで一方通行暗殺の依頼をしてきたトマス=プラチナバーグを殺害。 軽機関散弾銃を用いて護衛を粉砕し、元『迎電部隊』を囮に使って絹旗を誘い出し、襲撃。 『窒素装甲』をも削り取る軽機関散弾銃の火力と、 『警備員』の対能力者戦術を応用した対『窒素装甲』戦術で絹旗を追い詰めたが、 絹旗が『窒素装甲』を無力化しようとする相手への対策を持っていたことを見抜けず、隙を突かれ撃破された。 絹旗に敗北した後は学園都市に逮捕され拘留されていたようだが、 松定博士確保のため、補充要員として一時的に『警備員』に復帰。 同じく特例で別の学区から呼び出された黄泉川とチームを組み、第二三学区の松定の潜伏先へ突入した。 身柄の確保には成功したものの、松定は自らの奥歯に仕込んでいた冬眠剤『cp-191』を服用して意識を失った。 その後、恩赦を得たのか逃げ出したのかは不明だが、 第二学区の工業区域に転がり込み、『ドラゴンライダー』の量産配備試験機のテストに携っている。 同テストでアルバイトとしてテストドライバーを務める浜面仕上には『先生』と呼ばれているが、 正式に『警備員』に復帰したのかは判っていない。 試験機のテスト後、テレビオービットへの荷物搬送の依頼を受け、 浜面を伴ってダイヤノイドへ赴いたところ、サンジェルマンが引き起こした事件に巻き込まれることとなった。 荷物運搬を終えたために事件に関わらず撤収しよう、という態度を見せつつも、 ダイヤノイド内にいる滝壺理后達が気がかりな浜面に対して彼女たちとの合流を促すなど、 保護対象となる子供達に対しては気遣いができる一面も見せた。 サンジェルマンとの戦闘で浜面を助けて窮地に陥った所を麦野沈利達に救われる。 上記の通り『運搬着』が破壊されてしまったため、 その部品からPDW(携行式防衛火器)をでっちあげて戦闘に加わった。 その後ダイヤノイドの最下層に赴いた所でインデックスとオティヌスを発見し保護した模様。 上条と浜面と合流した後、二人の心を動かした加納神華の元に付き、サンジェルマンとの最終決戦を共に参加。 サンジェルマンのネットワークを破壊するためのサンプル入手とサンジェルマンの数減らしに回った。 その射撃技術は相変わらず健在であり、 『原子崩し』を持つ麦野を抑えてシャンボールを最も撃墜している。 戦闘を見ていた麦野や絹旗からは、 麦野「チッ、美味しいトコはみんな大人が持っていきやがる!」 絹旗「つーかあれ、超なんなんですかね?ゼロ距離狙撃手?ジャンルが分からん!!」 と評された。
https://w.atwiki.jp/kinsho_second/pages/2624.html
前ページ上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/とある乙女の小さな願い 特別編 舞台裏 エピローグ 公園にて 美琴「アンタのことが好きだって言ってんのよ!これ以上言わせんな!鈍感馬鹿!!」 上条「御坂―――」 『ハイ!オッケーです』 全員「お疲れ様でしたー」 上条「お疲れ美琴」 美琴「お疲れ様当麻!」 上条「あー終わったー」 美琴「まだおまけがあるみたいよ?」 上条「そうなのか?」 美琴「私達の出番はこれで終わりみたいだけど」 上条「それじゃ片付けたら飯でも行くかー」 美琴「うん!」 上条「それにしても、いきなりドラマの撮影だもんなー」 美琴「びっくりしたわよね」 上条「ああ、ものすごく疲れた」 上条「それで、おまけって何をするんだ?」 美琴「今回の作品の舞台裏を見せるのね」 上条「話にオチをつけられなかったから、おまけで誤魔化そうとする作者の安易な考えだな」 美琴「えっとメモによると『作品のイメージを壊したく無い人はおまけは飛ばしてください』だって」 上条「シリアスの舞台裏を見せるだけで作品のイメージって壊れるものなのか?」 美琴「さあ?楽屋ネタってことじゃない?」 上条「うーん、上条さんはとてつもなく嫌な予感しかしないんですが・・・・」 美琴「私も嫌な予感しかしないわ」 上条「悩んでても仕方ないし、おまけの間に片付けやっとくか」 美琴「そうね、さっさと終わらせてご飯食べに行きましょ♪」 上条「もう一度念を押すが、戻るなら今のうちだぞ?」 美琴「誰に言ってんの?」 おまけ1 出られなかった人の悲しみ ゲーセンにて 黄泉川「もうすぐ完全下校時刻じゃん」 美琴・佐天・初春「はーい」 黄泉川「え?私のセリフこれだけじゃん?」 黄泉川「しかも名前の無いアンチスキルの役じゃん」 一方通行「ハッ、モブキャラにはそれがお似合いだっての」 黄泉川「そう言うお前は出番すら貰えなかったじゃんよ」 打ち止め「撮影現場まで来たら出番貰えるかもって思ったのに 意味が無かったねってミサカはミサカは残念がってみる」 一方通行「何言ってンだこのクソガキ」 打ち止め「ドラマ撮影って聞いて二人で演技の練習してたのにねってミサカはミサカは練習風景を思い出してみたり!」 一方通行「あァ?別に練習なンてしてねェし、本を声に出して読ンでただけだし」 打ち止め「セリフが貰えた黄泉川が羨ましいねってミサカはミサカは黄泉川に羨望の眼差しをおくってみたり!」 一方通行「べ・・・・別に羨ましくなンてねェし」 打ち止め「ハイハイ、そういうことにしといてあげるってミサカはミサカは暖かい目で見守ってみる」 おまけ2 白井黒子の性癖 常盤台学生寮208号室にて 白井「ただいま帰りましたの、ってお姉様はまだお戻りになられてませんのね」 美琴「あっ!黒子!」 白井「はて・・・?今お姉様の声が聞こえたような?」 美琴「黒子!私はここよ!」 白井「お姉様を思う気持ちが強すぎて、ついにお姉様の幻聴まで聞こえるようになるなんて」 美琴「何言ってるのよ黒子!」 白井「おおおっお姉様!?いいいいいっいったいどどどどうなされたんですの?そんなお姿になってしまって・・・・・・」 美琴「・・・・・・・分からないわ、鏡を見ていたら急に小さくなって」 白井「小さいお姉様ああああ、ハァハァ、ああ持って帰りたいですの~」頬スリスリ 美琴「ちょっと黒子」 白井「ああぁあぁええわ~、小さいお姉様可愛すぎますの~」 美琴「やめなさいって!」ビリビリ その後、真っ黒子となった白井が復活するまで撮影はストップした。 おまけ3 がんばれ上条さん 部屋の前で テイク4 上条「白井か?珍しいな、どうしたんだ?」 白井「こんにちはですの、実はあなたにお願いがあって参りましたの」 上条「俺に?いったい何の用だ?」 美琴「アンタの右手に用があってきたのよ」 上条「えええっ!?どうしたんだ御坂?何でそんなに小さくなってんだ!?」 『ストップでーす』 美琴「ちょっと・・・・、アンタの次のセリフは『御坂の声?どこにいるんだ?』でしょ?」 白井「いつになったら上条さんはセリフを覚えるのですか?」 上条「悪い・・・・次は必ず」 テイク5 美琴「アンタの右手に用があってきたのよ」 上条「美琴の声?どこにいるんだ?」 美琴「名前で呼んでくれるのは嬉しいけどさ・・・・」 上条「あ・・・」 ☆ テイク9 上条「御坂の声?どこにいるんだ?」 美琴「ここよ!」 上条「御坂の人形か?よくしゃべるなー」 美琴「人形じゃないわよ!」 上条「しゃべるのかこの人形!」 美琴「しゃべることはさっき確認したじゃない」 上条「NGだったんですね・・・・」 ☆ ☆ ☆ ☆ テイク18 上条「白井か?珍しいな、どうしたんだ?」 白井「こんにちはですの、実はあなたにお願いがあって参りましたの」 上条「俺に?いったい何の用だ?」 美琴「アンタの右手に用があってきたのよ」 上条「御坂の声?どこにいるんだ?」 美琴「ここよ!」 上条「御坂の人形か?よく出来てるなー」 美琴「人形じゃないわよ!」 上条「しゃべるのかこの人形!」 美琴「だから違うって言ってんでしょうがっ!!」 上条「えええっ!?どうしたんだ御坂?何でそんなに小さくなってんだ!?」 美琴「んなこと、わかんないわよ!」 上条「・・・・・・・とりあえず家の中に入れよ」 (やっと言えた~) と、上条は感動の涙を流す。 美琴「アンタなんで泣いてんのよ?」 上条「あ゛」 白井「NGですの・・・・」 おまけ4 命短し恋せよ乙女 巡回の時に 寮監「白井、御坂の姿が見えないがどうしたんだ?」 白井「お姉様は先に布団に入って寝ていますの」 美琴「Zzz」 白井「お姉様?」 美琴「Zzz・・・・・とうまぁ」ムニャムニャ 寮監「私の唯一の出番のときにNGとは・・・・、覚悟は出来ているんだろうな?」 白井「ちょっと待ってください寮監! NGを出したのは寝てしまったお姉様で・・・・・」 寮監「連帯責任だ」 白井「お姉様早く起きてくだs」 ゴキッ 美琴「ん~黒子?どうしt」 ゴキッ おまけ5 白井黒子の性癖2 露店にて 白井「そうですか、捜査にご協力ありがとうございますの」 店主「礼を言うなら何か買ってってよお嬢さん」 白井「残念ですが、わたくしの趣味に合うような・・・・・ん?」 《超絶媚薬》と書かれたビンが目に入る 白井「こここおkっこれは、コレの効果を教えてくださいですの!」 店主「え?いや台本と違うんですが・・・・・」 白井「で・す・か・ら! この薬の効果を教えろと言ってるですの!」 店主「あひー?」 美琴「その薬を誰に使おうとしてるのかしら?」 白井「それはもちろんお姉様に・・・・ってお姉様? なぜここに? 今日の撮り分はもうお済ませになったはずでは?」 その後、やっぱり真っ黒子になった白井が復活するまで、撮影はストップした・・・・ おまけ6 がんばれ上条さん2 小萌先生との電話 上条「上条です」 小萌『上条ちゃんですかー、今日補習があること忘れてないですよね?』 上条「小萌先生ですか・・・・今日はちょっと簡便して欲しいんだけど」 小萌『ダメですー、上条ちゃんはバカだからたくs』ピーピーピー 上条「あ、電池切れだ・・・・」 土御門「カミやんー」 青髪「小萌センセーを泣かせるんやないでー」 上条「土御門に青髪?なんでお前らがここに?」 青髪「小萌センセーの電話を一方的に切りおってからに! 許さへんで!!」 小萌「上条ちゃん・・・・・・」ウルウル 上条「これは携帯の電池が切れてですね・・・・」 土御門・青髪「「言い訳無用!正義の鉄槌を受けろ!!」」 上条「だぁー不幸だぁー」 白井「電話シーンだけで4回もNGを出していたら、電池が無くなって当然ですの」 美琴「電気は大切にね!」 おまけ7 やっぱり上条さん 美琴捜索途中 上条(前にも御坂を捜して街中走り回ったことがあったよな・・・・) 上条(もしかして!)ダッ 上条「うわっ!?」ズサー 上条は走り出そうとしたが盛大に転んでしまう。 白井「か、上条さん?」ククク・・・ インデックス「と、とうま?」プププ・・・ 二人は必死に笑いをこらえて演技を続けている。 上条「み・・・・御坂!待ってろ! すぐ行くぞ!!」 何事も無かったかのように起き上がり、そして走り出す。 インデックス「さすがに無理があるんだよ」 白井「やっぱりNGですの・・・・・・」 おまけ8 そして二人は・・・ 上条「ふう~、ようやく片付け終わったな」 美琴「そうね・・・・」 上条「今回の撮影いろいろあったよな~」 美琴「本当ね、みんな最初は緊張してセリフも棒読みとかあったしさ」 上条「まあ上条さんの素敵演技力の前ではアカデミー賞も夢じゃありませんが」 美琴「あれだけNG出しておいてよく言うわ!」 上条「悪い・・・・、なかなか台本覚えられなくってさ」 美琴「私のセリフは全部辛いのばっかりなんだから! NGで何回も同じこと言わせないでよねっ!」 上条「ごめん・・・・・・」 美琴「私を泣かせた責任、取ってもらうわよ?」 上条「演技じゃなかったんですか?」 美琴「最後まで涙は流すなって言われてたんだけどね、当麻のことを想って演技してたら自然に出てきちゃったの・・・・・・」 上条「そうか・・・・・・、責任取るからさ、これからドラマの続きを二人で作らないか?」 美琴「当麻・・・・・」 白井「続きは帰ってからやって欲しいのですの!」 インデックス「それじゃ私が帰るところがなくなるかも!」 一方通行「俺の出番はないンですかァ?」 学園都市のバカップル 特別編 & とある乙女の小さな願い 舞台裏 終 前ページ上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/とある乙女の小さな願い
https://w.atwiki.jp/index-index/pages/1273.html
ア行 神の火(ウリエル) エリス カ行 正体不明(カウンターストップ) 学食レストラン 風斬氷華(かざきりひょうか) 虚数学区・五行機関(きょすうがっく・ごぎょうきかん) 霧ヶ丘女学院(きりがおかじょがくいん) ゴーレム=エリス サ行 シェリー=クロムウェル 強制詠唱(スペルインターセプト) タ行 多重能力者(デュアルスキル) 念話能力(テレパス) ナ行 ノタリコン マ行 神の如き者(ミカエル) ヤ行 黄泉川愛穂(よみかわあいほ) ラ行 神の薬(ラファエル) A~Z AIM拡散力場 我が身の全ては亡き友のために(Intimus115)