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<現役生> 新入部員募集中!! 一年生-第二十八代- 0名 名前 性別 学部・学科 役職 段位 新入部員募集中!! 二年生-第二十七代- 4名 名前 性別 学部・学科 役職 段位 神戸智矢 男 文学部・歴史学科 第二十六代主将 初段 小林美結 女 文学部・日本文化学科 庶務 初段 平野拓未 男 心理学部・心理学科 東海学生居合道連盟幹事 1級 可児岳大 男 文学部・歴史学科 東海学生居合道連盟幹事・会計 初段 三年生-第二十六代- 0名 名前 性別 学部・学科 役職 段位 新入部員募集中!! 四年生-第二十五代- 1名 名前 性別 学部・学科 役職 段位 大平晃己 男 文学部・歴史学科 元第二十五代主将・元東海学生居合道連盟幹事・元会計・副主将 二段 <OB・OG> + ... -第二十四代- 2名 名前 性別 学部・学科 役職 段位 大下遼太郎 男 文学部・宗教文化学科 元東海学生居合道連盟幹事 二段 岩本遥香 女 文学部・日本文化学科 元会計・元庶務・元OB連絡 二段 -第二十三代- 5名 名前 性別 学部・学科 役職 段位 中根希望 男 経営学部・経営学科 初段 小島健人 男 経営学部・経営学科 元東海学生居合道連盟幹事 二段 藤本明歩 女 心身科学部・心理学科 元庶務・元OB連絡 二段 磯村朱里 女 文学部・歴史学科 元東海学生居合道連盟幹事 二段 渡邊月乃 女 文学部・歴史学科 元会計 二段 -第二十二代- 4名 名前 性別 学部・学科 役職 段位 纐纈樹 男 文学部・日本文化学科 元第二十二代主将・元副主将 三段 野澤光希 男 経済学部・経済学科 元東海学生居合道連盟幹事 二段 藤田碧乃 女 文学部・日本文化学科 元東海学生居合道連盟幹事・元OB連絡 二段 石川美里 女 文学部・日本文化学科 二段 -第二十一代- 7名 名前 性別 学部・学科 役職 段位 杉浦元紀 男 文学部・宗教文化学科 元庶務 四段 佐野貴希 男 法学部・法律学科 二段 杉山光平 男 法学部・現代社会法学科 元第二十一代主将 三段 池田萌花 女 心身科学部・心理学科 元会計 三段 梶山麻璃 女 心身科学部・心理学科 二段 澤田彩乃 女 経済学部・経済学科 元東海学生居合道連盟幹事 三段 渡邊真菜美 女 文学部・歴史学科 元東海学生居合道連盟幹事 二段 -第二十代- 8名 名前 性別 学部・学科 役職 段位 太田龍之介 男 商学部・商学科 三段 三村直己 男 商学部・商学科 二段 二宮啓彰 男 商学部・商学科 二段 手柴愛穂 女 商学部・商学科 元東海学生居合道連盟幹事長元全日本学生居合道連盟幹事 二段 仁ノ平しいな 女 文学部・英語英米文化学科 元OB連絡 二段 小島優花 女 文学部・歴史学科 元第二十代主将 二段 安田彩音 女 文学部・歴史学科 二段 安田梨乃 女 心身科学部・健康科学科 元会計 二段 -第十九代- 5名 名前 性別 学部・学科 役職 段位 安藤謙司 男 法学部・現代社会法学科 二段 川崎美悠 女 文学部・歴史学科 元第十九代主将 三段 中川美峰 女 文学部・歴史学科 元会計 二段 間瀬里美 女 文学部・歴史学科 二段 永谷真那 女 心身科学部・心理学科 二段 -第十八代- 5名 名前 性別 学部・学科 役職 段位 森屋拓也 男 法学部・法律学科 元第十八代主将 三段 平賀友大 男 法学部・法律学科 元会計 三段 田中優 男 心身科学部・心理学科 元東海学生居合道連盟幹事 三段 平野一樹 男 文学部・国際文化学科 四段 奈須大祐 男 経営学部・経営学科 二段 -第十七代- 6名 名前 性別 学部・学科 役職 段位 高橋秀徳 男 心身科学部・心理学科 元主将 四段 小川千尋 女 文学部・日本文化学科 元会計 三段 佐藤綾香 女 文学部・国際文化学科 元東海学生居合道連盟幹事 二段 舟橋史恵 女 文学部・日本文化学科 元主務 三段 味岡久仁恵 女 文学部・日本文化学科 二段 長尾麻子 女 文学部・日本文化学科 三段 -第十六代- 2名 名前 性別 学部・学科 役職 段位 金子美彩子 女 文学部・歴史学科 元東海学生居合道連盟幹事長元全日本学生居合道連盟幹事 二段 服部梓 女 文学部・歴史学科 初段 -第十五代- 5名 名前 性別 学部・学科 役職 段位 田中大夢 男 心身科学部・心理学科 元主将 四段 古田浩之 男 文学部・日本文化学科 元東海学生居合道連盟幹事長元全日本学生居合道連盟幹事 四段 小林裕也 男 文学部・歴史学科 二段 小山田有希 女 法学部・現代法律学科 元会計 二段 栗田育美 女 文学部・歴史学科 二段 -第十四代- 3名 名前 性別 学部・学科 役職 段位 鬼頭拓路 男 心身科学部・心理学科 二段 泉裕太 男 総合政策学部・総合政策学科 元会計 二段 麻生祐太郎 男 法学部・法学科 二段 -第十三代- 3名 名前 性別 学部・学科 役職 段位 吉武佳祐 男 文学部・歴史学科 元主将 三段 近藤圭亮 男 総合政策学部・総合政策学科 元会計 三段 山添貴成 男 二段 -第十二代- 4名 名前 性別 学部・学科 役職 段位 石川智大 男 法学部・法学科 元主将 三段 小野誓也 男 法学部・法学科 元東海学生居合道連盟幹事長 三段 松本世良 女 文学部・歴史学科 三段 都築えり子 女 法学部・法学科 三段 -第十一代- 名前 性別 学部・学科 役職 段位 杉浦崇文 男 法学部・法学科 元主将 三段 早川光 男 文学部・歴史学科 三段 岡田真未子 女 三段 -第十代- 名前 性別 学部・学科 役職 段位 北崎聡美 女 元主将 三段 山田和弥 男 二段 -第九代- 9名 名前 性別 学部・学科 役職 段位 青山達哉 男 法学部法・律学科 伊藤俊幸 男 経営学部・経営学科 久木元暁 男 法学部・現代社会法学科 佐藤貴弘 男 文学部・国際文化学科 長谷川丈晴 男 文学部・歴史学科 三谷啓介 男 心身科学部・健康科学科 北圭祐 男 情報社会政策学部・情報社会政策学科 矢部成行 男 文学部・歴史学科 榎本和加子 女 文学部・国際文化学科 -第八代- 6名 名前 性別 学部・学科 役職 段位 近藤広隆 男 法学部・法律学科 元主将 四段 川田義彦 男 文学部・日本文化学科 岸本昂久 男 法学部・法律学科 新川由朗 男 文学部・日本文化学科 水野沙季 女 心身科学部・心理学科 元主務 亀島真由美 女 文学部・日本文化学科 -第七代- 7名 名前 性別 学部・学科 役職 段位 長谷川知正 男 法学部・現代社会法学科 元主将元東海学生居合道連盟幹事長 六段 梅村真規 男 情報社会政策学部 二段 岡本尊 男 商学部・商学科 二段 工藤裕士 男 文学部・歴史学科 二段 酒井大介 男 文学部・歴史学科 元渉外 二段 星野康徳 男 文学部・歴史学科 二段 矢田笑子 女 商学部・商学科 元会計 三段 -第六代- 2名 名前 性別 学部・学科 役職 段位 近藤光明 男 法学部・法律学科 元主将 六段 三戸崇宏 男 情報社会政策学部・情報社会政策学科 二段 戻る
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前ページ次ページ上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/fortissimo とある恋人の登校風景 上条にはある不幸な過去がある。 といってもそれは記憶を失った時の話や学園都市内での話ではなく、学園都市に来る前の話だ。 学園都市に来る前の幼少時代、上条の不幸は学園都市の生徒たちのようにギャグのように受け入れられるほど周りは優しくなかったという。上条の不幸は周りからすれば迷惑きわまりない体質、言うなれば嫌うものの対象であった。 不幸と言うのはまだ子供から見れば何が起こるかわからないもの。さらにそれが怪我に繋がったりすれば不幸は怖いものであると小さな子供は判断してしまう。たとえ大人が違うと言っても、目の前で起きた不幸を否定することには繋がらない。それが長い時間続くとなれば、子供たちは不幸を恐れ嫌っていく。 そしてその対象であった上条自身が嫌われる。近くにいたら自分も被害にあう、何かに巻き込まれる、自分にも不幸が移る。子供たちはそういって同じ子供である上条を忌み嫌い恐れた。 それは他の親たちや先生も同様である。目の前の起こる不幸は笑いでは済まされないことも多く、自分たちにもいつ不幸で被害にあうかわからない。それを嫌ってはいけないと思いながらも不幸を恐れてしまう大人たちは、いつしか上条を嫌っていった。 その結果、彼につけられた名が『疫病神』。一緒にいるだけで自分たちも不幸になってしまうことを恐れた子供や大人たちがつけた名前である。 その名をつけられた時、過去の上条は何を思ったのかは記憶を失ってしまった今ではわからない。だがとても悲しくかったのではないかと思える。怒りや憎しみではなく、嫌われる悲しさだけが当時の上条を支配していたのだろう。 だがそれだけではない。その時期に一度、見ず知らずの男の包丁に刺されたこともあったらしい。幸い、包丁に刺された不幸どまりであったがそれが影響してさらに上条の名が広がり、地元では有名人になっていたらしい。 そしてそれらのことを受け、上条は一人学園都市にやってきた。不幸な疫病神であった上条を守るために。 閑話休題。 美琴は上条の小さな頃の過去はよく知らなかった。 恋人になったとき、時折だが父親から話されたということを知ってはいたが細かな話は上条の口からは出ていない。しかし上条の記憶がない以上は仕方のないことだと美琴はわかっていたので、特に文句はないし無理に聞く気もなかった。 だが上条が『外』へ行っている間、友人である初春から見せられた雑誌の記事で上条の過去が取り上げられていたことを知ってしまった。、まだ美琴が知らない過去であったため、でたらめな記事かどうかわからないが少なくとも上条の不幸体質をよく知る美琴には真実のように思えた。 そして美琴はその過去の話を訊ねてみようと思って、通学路の途中にあるいつもの自販機の前で止まって上条の手をゆっくりと離した。 「……御坂?」 「入学式が始まる前に、聞きたかったことがあるの」 美琴は上条の目を見ながら、はっきりと告げると上条も目を見て頷いてくれた この話を今するのにはある理由があった。 初春からの話では入学式にはメディア・記者の目も入るらしい。しかもその場でインタビューや会見などを学校側の独断で設けられる可能性もあるということなので、もしかしたら上条の過去を知る人間がいる可能性がある。いや雑誌の記事にされてしまったのだ。ほとんどの記者が知ってしまっているはずだ。だから、その時に何も知らない上条が質問された時のために、美琴は辛いが先に訊いておきたかったのだ。 こんなことを入学式の直前に聞くことになるのは正直、複雑な思いで気が引けた。だけど何かあってからでは遅いと、気持ちを改めた。 「実はアンタがいない間、ある雑誌の記事にアンタの過去が載せられてたの。私は初春さんから見せてもらったんだけど……もしかしたらアンタは知らないのかもしれない、でももし知っているなら教えて欲しい」 「…………」 「学園都市に来る前に、アンタは不幸体質のせいで周りに蔑まれていたって。アンタがいた地元ではそれなりに有名人で疫病神って言われてたって書いてあったの。ねえ、これって本当のことなの?」 「ああ、本当のこと…なんだろうな」 上条は神妙な面持ちで頷いた。その顔からは一体どんなことを思っているのか、美琴ですらよくわからなかった。だけど目はかすかに揺らいでいたのを見た。 「父さんに聞いたことがあるんだ。帰省した時に少し興味があったから詳しく教えてもらったけど、そんなことが過去にあったらしい」 「………………」 さきほどから断言できず曖昧なのは記憶破壊があるからなのだろう。上条の記憶のことを理解している美琴だからこそ、曖昧なことを言っている上条の言葉を理解できた。そして神妙だった表情が少しずつ悲しそうな表情に代わっていくのを見て美琴は罪悪感を感じ始めた。 「でもそれは過去の話だし、俺の不幸で苦しんでいる人を救うことができるならば俺はいいってわかったから。だから今は不幸になったことを後悔してない。って過去を知る前から不幸になったことは後悔してないか」 不便だけどなと上条は小さく笑う。その話を聞いていた美琴は、上条の強さが羨ましく思えた。 でも考えてみれば上条が強いのはずっと前から、助けてもらった時から知っていた。どんな絶望にも屈しず最後まで諦めずにあがき続け、自分を助けてくれた上条当麻。思えば美琴が上条にほれたのは、そんな強さを目の前で見せ付けられたからなのかもしれない。 「それでこっちも聞くけど、上条さんの過去を知って御坂は上条さんを嫌いになりましたか?」 聞いてくることは真剣な内容。なのに上条は笑って聞いてきた。 (わかってて訊いてきてるのね。この馬鹿) 答えを知っているその笑顔が少し悔しい。でもと思いながら美琴は上条の胸に飛び込んだ。 「誰かに見つかっても知らねえぞ?」 「それはお互い様でしょう、馬鹿。アンタだって私がこうしてくることを知ってたから、すぐに抱きしめてきたんでしょ?」 「やっぱりわかっておりましたか…」 「当然でしょ。私の大好きな"当麻"だったらそうするって信じてたから」 美琴は上条の腕の中で笑うと、上条の頬にキスをした。 家の外なので少しばかり恥ずかしかったが、やってしまえばどうということがなかった。なので今度は逆の方にもキスをして両方の頬に均等なキスをしてあげた。 「それ、家の外じゃ恥ずかしくてやらないって言ってなかったか?」 「今はここに誰もいないでしょ? それに"当麻"だって満更でもないんじゃない?」 「……………ったく。どうしてお前はこんなに可愛いことばかりするんだ、美琴」 「当麻が好きだからよ。好きだから当麻に甘えたいの。わかった?」 ああというと上条は美琴の唇をキスをする。 一瞬だけの簡単なキスだが、一瞬だけでも幸せを感じられ気持ちが伝わるキスが上条も美琴も大好きであった。微妙に甘い味や柔らかい唇の感覚、取り込まれそうな艶と煌きは一度だけでは満足させず、何度も何度も求めたくなる。 今度は美琴が上条にキスをした。だけど今回は少し時間の長いキスで唇をより一層密着させた。 「ちゅっ……んんっ……はぁ」 長いと言っても時間にすると十秒前後の時間だ。それだというのに二人の体感時間はそれを何十倍もしたぐらい長く疲れるものであった。 お互いに少しだけ息を荒くしながら、唇をゆっくりと離すと二人を繋いでいた透明の橋が伸びて消えていった。その橋が唾液で出来たものであるとわかると美琴は急に恥ずかしくなり顔が熱くなるのを感じた。 「え、エッチ……」 「お、お前が……言うなよ」 唾液で出来た橋は少しだけ外での抵抗があったぬ美琴でも刺激が強すぎた。そして作ってしまった張本人は何をいえばいいのかわからず、真っ赤になりながら俯いた。 「………………」 美琴はおずおずと上条の顔を見上げると、上条は朝って方向を向きながら真っ赤になっていた。それを見た美琴は少しだけ気持ちが落ち着き、上条の胸の顔を隠してほんの少しだけ顔を緩ませた。 「………とーま」 「な、なんでしょうか、ひめ」 「もう少しだけ、このままでいい?」 「………はい」 そして美琴は上条の抱きしめ返してしばらくの間、二人で抱き合い続けた。 ちなみにその時、通行人が何名か通りがかろうとしたが雰囲気的に近寄れなかったので遠回りしていくしかなかった…と後日、土御門舞夏からそんな話を聞く美琴であった。 抱擁が終わって外での関係に戻ると、二人はさきほどよりも少しだけ間をつめて密着寸前の距離で歩いていた。 「……あれ? こんなところに車の列?」 とある高校に向かう途中の大通りの道路で上条は車の列を見た。 いつもの通学路であるから気づけたわずかな変化に気づいたのは上条だけだ。隣にいた美琴はよくわからず、キョトンとした顔でどうしたのときいてくる。不覚にもその顔に萌え…いや蕩れてしまった上条はドキッとしてしまったのだが、咄嗟に唇を噛んでなんとか表に出さずにすんだ。 「いつもはここに列なんて並んでないだが、今日に限ってはこんなに並んでるから気になってな」 「ああ、そういうこと。確かにこんな時間に車の列なんて珍しいわね。この近くで何かあるのかしら?」 二人で興味深そうに車の列を見ながら、学校へと歩いていく。のだが今度は歩道の反対側に人だかりが増えていく。 「あれ? 今度は人の列か?」 「本当ね。しかも車と同じ方向じゃないかしら?」 「言われてみればそうだな。なあ御坂、なんか心当たりないか?」 「残念だけどないわね。このあたりはアンタと私の高校ぐらいしか知らないし、イベントのこととかも特には聞いてないわ」 そっかと歩きながら相槌を打つと、列の中で上条は見たことのある制服を見た。しかもつい最近までよく見た記憶のある制服姿。ふと上条は横にいた美琴を見てみて、ああと見たことのある制服を常盤台だと思い出す。 「御坂、常盤台の制服の生徒もいるみたいだけど、本当に知らないのか?」 「えっ!? 常盤台の生徒もいるの!? だったら会いたくないわね」 常盤台の名前を出され美琴は肩を落とした。何がどうしたのかわからない上条は、頭をかしげて常盤台の生徒をもう一度見たがやはりわからなかった。 「なんで会いたくないんだ? 常盤台はお前の母校だろう」 「アンタ、私は常盤台のエースで憧れの的だったということを忘れたの? それに卒業式の件もあったから余計に会いたくないのよ」 常盤台のエースと卒業式のことを言われ、上条は納得した。そして、卒業式は自分も含まれることを思い出し、今度は上条が肩を落とす。 「肩なんて落としてどったの?」 「上条さんはこれから来る不幸を思い出してテンションが一気にダウンしただけです」 卒業式にあんなことをしてしまえば、上条の学校の全ての生徒は上条に殺意を覚え殺しにかかってくる未来は、いくら鈍感な上条でも容易に想像できて地獄である。というよりも昨日はまた担任になってしまった月詠小萌のおかげで回避できたが春休み前に学校を無断で休み、友人にも誰とも会わずいたことが奇跡であったと思い返すが、それはきっとこれから来る地獄の前の静けさであったと背筋が凍りつくような恐怖に襲われた。 「ちょ、ちょっと!!?? 真っ青になってどうしたのよ!?」 「美琴たん。上条さんは入学式から無事に生きて帰ってくる自信がありません」 いつも以上に生き生きして血走った目で走ってくるとある高校の生徒一同から逃げられる気は今回ばかりはなかった。果たして自分を生き残れるのかと自問自答しても返ってくる答えはノーの幻想をぶち殺してやりたいと思った。 そんな鬱状態の上条が何を考えているのかもわからない美琴は頭をかしげる。しかし何に苦しんでいるのかいまいちわからないが、上条個人の問題そうだったのでそれ以上は何も聞かなかった。 「それにしても一体何なんだ? そろそろ何か見えてきてもいいと思うんだが」 「そうね……あれ? ねえ、あそこの文字見える?」 二人の斜め前、人の列の先にある小さな文字を指差され、上条は指された方向に視線を向けた。ここからではあまりよく見えず、人の頭が邪魔であったので文字は全て見えないが、一文字一文字を穴が開く勢いで見て読んでいく。 「えっと……にゅうがくしき、いりぐち……?」 「入学式入り口……? どこの?」 「あー待て待て。えっと、学校名は………」 書いてある文字から高校の前の文字を一つづつ読んでいく。色文字であったのと日差しに影響されなかったのが救いであったため、上条の目では鮮明にとは行かないまでもよく見れば見えるほど漢字を一文字一文字読んでいった。 「…………………はい?」 そして読み終えた上条は絶句のあまり、しばらく動けず凍りついた。それから美琴に呼びかけられたりしてしばらく、上条は目の前で起きている現実を受け入れられず、驚愕の表情を浮かべた。 「そ、それで……何が書いてあったの?」 「うふふ……御坂さん。わたくしたちはどうやらとんでもないものを見ていたらしいですね。上条さん、あまりのことに現実逃避してこのまま家に帰りたい気分になりました。ですけど現実なんですよね? そうですよね? そうだよな御坂?」 「アンタが何を言いたいのかわからないけど、今ここにあるのは現実の世界よ。そんなに信じられないなら、自分の頬を引っ張るなりしてみれば?」 もっともな意見が提案されたので提案通りに上条は自分の頬をひっぱてみた。 「痛いですね。しかも目の前の光景が消えませんね。これは現実ですね」 「ねえいい加減に教えてくれてもいいんじゃないの? それともアンタは都合が悪いものでの書かれてたの?」 何も教えてくれないことに少しばかりイライラして上条を睨んだ。睨まれたあたりでようやく現実を受け入れた上条は表現できない不気味な表情を浮かべ、涙を流しながら美琴を見ると人の列に指を指した。 「あの列の方々、みんな上条さんたちを見に来ているようです」 「わたし…たち……え、ええ???」 いまいちよく理解できないが、そんな馬鹿なと上条の言葉を理解している自分がいる。それでも美琴はしらばっくれるが上条はそれを知らずに何が書いてあったのかを簡略にまとめていった。 「あの列は、上条さんと御坂の入学式を見に来ている列です」 「……………………」 そしてしばらくの間、先ほどの上条のように美琴も凍りついたのだった。 現実を受け入れたくなかった二人であったが、歩いているうちに入学式の宣伝のポスターや人だかりを見せられ嫌でも現実であると実感させられてしまった。そして完全にこれは現実だと受け入れた頃、二人は長かった通学路の最終地点であるとある高校に着いた。 「美琴たん。僕、どうすればいいんだ…」 「知らないわよ。さすがの美琴さんでも今回ばかりは予想外。さらに入学式に何が起こるかは私にもわからないわ」 まだ入学式が開始するまで二時間以上あるのに、見てきた悲惨な光景の数々。まるで超一流芸能人になってしまったようだと思いながら、上条はため息をつくことすら忘れてしまったほどのなにやら悪い予感を感じていた。 これはきっと不幸センサーですねと理解しながら、やっとたどり着いたとある高校の門をくぐろうとした時であった。 「いたぞ!!! 上条当麻と御坂美琴だ!!!」 自分たちがとってきた通学路とは逆の方向から聞いたことのない男の声が聞こえた。 そしてその声を合図に男の後ろからは一気に人の波が上条と美琴へ向かってきた。カメラを持つ男性がいれば、マイクを持つ女性。スーツ姿でメモ用紙を持った男性もいれば、ケーブルを持って走る男性など波の中には様々な役割を持つ人たちがいた。 記者団といち早く察したらしく、美琴はすぐさま上条の手を掴んで門をくぐった。だが美琴が出来るのはあくまでそれまで。ここから先の地理は生徒であり上級生の上条に訊かなければならなかった。 「ねえどこかに隠れられる場所ないの?」 「まずは玄関に入れ。そこの玄関に俺の下駄箱があるから、そこから学校の中に入れば」 最初は驚いていたがこのようなトラブルには毎度毎度慣れっこで世話になっていたため、切り替えるスピードも速い。すぐさま何をすればいいのかを判断すると今度は上条が美琴の手を引いて玄関先へと走っていく。その間も、後ろの記者団は逃がすまいと二人を追いかけてくるが一晩中走り回ったこともある仲であるから二人からすればこのような短距離はまったく問題ない。 上条と美琴は玄関の戸を開けると、上条の下駄箱に向かって走った。こんな状況でも律儀に外靴を入れて上履きに履き替えるあたり、おかしな部分で几帳面であるが今はこの場を乗り越えることだけを考えるべきだ。美琴は上条とそれに便乗する自分に心の奥で何してるのと一言だけ突っ込んでそれ以上は考えることをやめた。 「とりあえず、上に上がるぞ。このまま一階にいたら乗り込んできた時に厄介だ」 一階には職員室や事務の受付がある。しかしたくさんのメディア・記者団の前ではそれらはきっと何の障害にもならないだろう。というよりも学園都市が『外』の住人であるメディア関連の人間を引き入れた時点で学校側もそれを受け入れているのと同じだ。 警備員の先生がここに勤めていると聞いたことがあるが生憎、その人物である黄泉川は今日に限って別の場所で仕事をしている。そのため、今の記者団を無効化するような教師はここには誰もいなかった。のだが追われて余裕がない上条は黄泉川の存在を思い出せるわけなかった。 「ねえ、どこに行くつもり?」 「三階とかにある特別教室でやり過ごす。それで入学式の直前になったら、そこから脱出する。そうすればあいつらに絡まれずに参加できるはずだ」 上条と美琴は階段を一気にのぼると、二階の廊下を走っていく。誰もいない廊下はなぜか不気味であったが、今はそんなことを考えるよりも隠れられる場所を探す方を優先しなければならなかった。 上条は走りながら隠れられそうな教室を思い出しながら、廊下の突き当たりにある大きな教室を見つけた。 「しめた! 音楽室だ。確か入学式のリハで開いてるはず!」 入学式の入場では吹奏楽部の演奏と共に新入生が入場してくる。そのため吹奏楽部は春休みの期間中でも入学式用の曲を練習するため音楽室を利用して練習を重ねる。それから時期が近くなると会場となる体育館でリハを行ない本番に備えている。 吹奏楽部のことはさっぱりわからない上条であるが、そんなことぐらいは大体は予想がついていた。そしてリハは今日であったはず。 あてずっぽだが、多分あっているだろうと予想すると上条は突き当たりのある音楽室のドアノブに手をかけた。それからすぐにドアノブを引いて中に入ろうとした。 だが扉は一切開かずに鍵がかかっていた。 「なん…だと…!?」 扉が開いていたことを想定したため、開いていなかったことは予想以上にショックであった。 それもそのはずだ。昨日のうちに吹奏楽部の面々は楽器を会場に移動させ、今現在リハの練習中であることを上条は知らなかったのだ。なので音楽室の扉が開いているわけもなくどんなに頑張ろうが鍵がないと開かないのが現実だった。 「くそ。だったら三階にあるパソコン室でも」 と上条と美琴が階段を上るために背後を向いた瞬間だった。 「いたぞー!!!! 上条当麻だ!!!!!」 上条の名前を叫ぶ声が三階から聞こえた。上条がその叫びを耳にしたのと同時にバレンタインデーに起きたある不幸な追いかけっこをした記憶が頭をよぎった。 まさかと信じたくない気持ちで上条は声の方向へと視線を移した。そこにいたのは上条と今年同じクラスになった隣の男子生徒であった。 「やべえ!!! 急いで逃げねえと」 「え??? え……??? なに、なんなのさ!!??」 状況を判断できない美琴は上条に手を引かれるのみ。さきほどのメディア関連の記者団たちだけではなく、何故同じ学校の生徒たちからも逃げなければならないのか、美琴にはよくわからなかった。 一方の上条は不幸だ不幸だと何度も何度も思いながら、来た廊下を戻って走る。のだが一階には記者団がいて三階には学校の生徒たちがいるはず。つまり上にも下に逃げるようにも階段は一切使えない今、いまいる二階で追っ手を振り切るしかないのだ。 しかし上条は高校の生徒だから知っていた。あと残っている教室は使われていない空き教室と普通に生徒が使う教室のみであり、そこには鍵もなければ隠れられそうなスペースがないことも。 空き教室は数箇所にあるが、すでに飛ばしてしまっている。だが戻ったところで空き教室には何もない。あるのは使われていない机と椅子が置かれているぐらい。さらに空き教室の半分は何かの行事で使うときのために何も置かれていない広々とした空間だけになっている。そこに隠れようなんて思考回路は幼稚園児でも持っていないであろう(能力者は別として) 同様に普通の教室も隠れられる場所などない。綺麗に並んだ机と椅子、黒板の前にある教卓には隠れられるわけなどない。他にあるのは教室の正面にある大きめの黒板と後ろにある掲示物を張るための壁。それ以外には何も……。 (あれ……?) 教室にある物品に一つずつ思い出していたとき、一つだけ隠れられそうな場所がありそうなことに気づいた。 そこの大きさは上条と美琴の二人でなんとかなりそうだが、問題はその中身だ。だがそこまで考えて下から来る音と上から聞こえる叫び声が上条の考えていた問題を一気に吹き飛ばした。 (こうなったら、破れかぶれだ! 当たった砕けろ!!) 最終的に上条はやけくそになりながら近くの教室の戸を開けて、痕跡を残さないように静かに閉める。そして美琴の手を引いて教室の後ろにあるそれの元まで歩いていった。 「いたか?!」 「いいや、いないぞ!! クソ、どこへ行った上条当麻!」 「カミやんは絶対に学校内にいるはずや。だからみんなで手分けしけ探す」 「それに記者団の人たちもいる。見つかればその人たちを利用して見つけ出せるはずよ」 「よし!!! それじゃあ手分けして探し出すぞ!!! 散開ッ!!!」 (まるで軍隊みたいだな。これは見つかったら怖いぞ) 上条は隠れた場所から聞こえる青ピアスと他の面々が指示を出して自分たちを探している会話を聞いていた。何度も学校の生徒たちに追われたりしていた(追われる理由は不明)が、こうやって指示を出している状況に遭遇したのは今回が初めてだ。 初対面なのか何度も顔をあわせた仲なのかよくわからなかったが連携が取れている以上、探している生徒は自分を見つけたら真っ先に襲い掛かってくるか救援を呼ぶだろう。そうなると無能力者の上条ではその危機を脱出できないのは確実だ。 同じく追われている超能力者の美琴ならば、この学校の生徒が束になっても負けないだろう。しかしこれから二時間後あたりに控えている入学式前に騒ぎになる可能性があったので、さすがにそれだけは避けたかったので能力を使用させないようにずっと右手で美琴の手を握っている。 だが美琴からすれば、追われてばかりいるのはイライラの原因になりつつあるので手っ取り早く能力で追い払いたいのが本心であった。 「ねえ、私の能力で」 「ダメだ。お前の能力は強すぎるし騒ぎになる。それに『外』から来た人間に能力を使ったら問題になるぞ」 「そ、そう……だけど…」 「いいからこのままでいろ。ちょっと窮屈だけど」 二人が隠れていた場所は掃除用具箱の中だ。大体の教室の後ろに配備されており中には清掃用具がたくさんしまわれている教室の物品の一つ。 上条が見つけ出した以外と見つかりにくい隠れ場所だ。小学校時代であれば子供がよく隠れるために使う密かな隠れ家であるが、高校生にもなればここに隠れられると考える生徒は意外と減るものだ。簡単なのだが意外と見つからない小さい頃からの隠れ家に上条と美琴は隠れて、記者団と高校の生徒たちをやりすごそうとしていたのだ。 しかしここには欠点がいくつかある。まず埃がまんえんしているこの空間は、くしゃみが出てしまいそうで少し怖い。さらにほうきやちりとりなど様々な掃除用具で占められているせいで動ける場所は限られている。さらにさらに周りは音がしやすい薄いプラスチックの壁であったので無闇に動けば音でばれてしまう。そのため動くにも音を立てないように慎重に動かなければならなかった。 「…ねえ……これさ、きつくない?」 「あ、ああ………きついな」 密着状態である二人の顔の距離は10㎝もない。話せば互いの息が顔をくすぐり目の前を向けば相手の瞳の中に自分が写る。 身体は抱き合ってはいないが、だが上条の両手は美琴の顔の横にある壁にそれぞれ置かれ、押し倒そうとしているように見えてしまう。 さらに美琴の両足の間に上条の片足が入り、美琴の太ももに上条の下腹部が当たっていた。 (あたってるッ!? あたってるって!!??) 美琴がきついと言ったのは足の問題があるからである。 生暖かい感触が太ももに触れているのは状況は興奮で動揺が入り混じったパニック状態であった。しかも今日は入学式ということなので、気分転換に短パンを履かずに着てしまっていたので、上条は布越しとはいえ美琴からすれば肌に直接だったので余計にダメージが大きい。 さらにそんなことも知らない上条は、むず痒さで時折身体を動かす。それがさらなる刺激を呼びこのままでは意識が飛んでいってしまう危機感を感じていた。 「こ、こらぁ。動かないでよー」 「そう言われてもな……動かないとムズムズしないか?」 「それはそうだけど、こんなに近くだから私まで痒くなるじゃない」 「??? お前、いつも家じゃべったりのくせに何言ってるんだ?」 「ッ!!!?? 時と場合があるって言ってるでしょ、馬鹿!!!」 (というよりも、なんで私まで巻き込まれてるのよ) 手が使えれば上条の頭を叩いている場面だが、左手は上条に握られ開いている右手も動かそうにも視界が悪く動かそうにも音を立ててしまいそうで動かせなかった。なので上条を睨みつけるしかできなかった。 「あのー美琴さん。そんなに睨まれても」 「うるさい! アンタが馬鹿で鈍感なのが悪いのよ!!」 「??? いまいちよくわからないのですが、上条さんは何かしてしまったのでせうか?」 「ッ!!! なんでこんな状況で前みたいにボケられるのよ!!! 実はアンタ、私とこうやって隠れるのを楽しんでるんじゃないわよね?!」 「そんなわけあるかよ! 第一、見つかってボコされるのは俺だけなんだか、楽しめるわけないだろう!」 小さな声で言いあう二人は、まるで過去の関係に戻ったかのような痴話げんかを始める。しかもさきほどの緊張感はもう二人にはなかった。 「本当かしらね? どうせアンタのことだから私も一緒に道連れにするって腹じゃないのかしら?」 「俺がお前を道連れにしてどんな得があるんだよ。それに道連れにしようとしても学校のやつらは俺だけを狙ってきてるんだし、もし何かあってもお前には能力があるんだろう」 「そういう意味じゃないわよ。アンタは私と一緒に逃げて一緒に苦労をさせようって腹かって訊いてるのよ」 「だから俺に何の得があるんだよ。一緒に苦労を共にして俺はお前に何をさせようってんだよ?」 「それは……あ、アンタがわかってるでしょうが」 「もう言ってることがめちゃくちゃだな。何度も言うがお前と一緒に逃げて俺が得することはない。今までだって追われている時にお前と一緒に逃げてないだろう。なのに付き合い始めたから一緒に逃げますなんてこと、俺がするかよ」 確かにと美琴は上条の言うことに納得は出来た。だがここで終わるのは何故だか負けるような気がしたので、そんなことは口には出さなかった。 「じゃ、じゃあ何よ。アンタは私と一緒じゃ嫌だってわけ?」 「はぁ!!!??? お前、話が飛躍しすぎてないか?」 「いいから答えなさい!!! 一緒に逃げるのは嫌なの?」 知らない間に、上条の言うことに頷きたくないおかしな対抗心を持ってしまった美琴は、話の方向を一気に急転換させた。ちなみに負けたくない対抗心は、美琴が持つ負けず嫌いな性格と過去の上条との勝負で生み出された感情であり、想いが叶い結ばれた今でも残り続ける感情であった。だが皮肉なことに美琴は未だにそんなことに気づいておらず、今の上条はそんな対抗心の被害を受けてしまっている状況であった。 「俺は別に嫌じゃねえよ。今回は偶然だよ、偶然」 「そ、そう……偶然ね、偶然」 しかし偶然ではなく必然であったことを二人はすっかりと忘れている。 今の二人は、とある高校の生徒に見つからないように隠れているだけだと考えているが、外には記者団たちがいることを忘れている。隠れる前は上条も美琴もそのことを覚えていたのだが、美琴が上条を睨みつけたあたりからそのことをすっかりと忘れていた。 だから美琴は今回の逃亡劇は自分は被害者だと途中から思い込んでしまっていた。その結果がさきほどの嫌かどうかの質問であった。 (偶然…か。それもそうよね………って何を期待してるの、私は) 上条の返答に美琴は落胆した。でもなんで落胆したのかよくわからなかった。 一方、答えた上条はと言うと美琴が悲しそうな表情を浮かべていたのを見ていた。何かを裏切られた悲しそうな表情、一体何を言われるのを期待していたか、上条にはよくわからなかった。 でも思ったことは一つだけ。そんな顔は見たくない、と。 「…………美琴」 上条は空いていた左手で美琴の頬を優しく撫でる。そして、優しく笑うと唇を優しく押し付けて三秒数えて離した。 「あ……な、何…よ」 「悪い。でもお前が辛い顔を見ると、どうしても耐え切れなくなって…つい」 「辛い……………顔?」 「こんな状況でも俺はお前のそんな顔を見せられたら放っておけないんだ。何かに耐える顔や悲しそうな顔は見ていると……心臓を鷲づかみにされているみたいな感覚に襲われて……俺」 「………………」 「………悪い。こんな状況だって言うの、変なこといって。俺、なんかおかしくなったみたいだ」 (なんでこんなことを言ったんだ?……わからない………けど気持ちを抑え切れなかった) 心の中で何かを抑え切れないことがあったのは、上条が一番理解している。感情的になることは多々あるが吐き出さないといけない不快感と胸の痛みは感情的になったときには感じたことのないおかしな感覚であった。 理性が崩壊した、本能的に言ったのとは違う別のこと。これをなんと言えばいいのか、なんと例えるべきなのか、上条にはわからなかった。でも吐き出してみると不思議と嫌な後味は残らなかった。 「………当麻」 「悪い……わる、んんっ!!??」 上条の言葉の途中で美琴は上条の言葉を飲み込んだ。キスという愛情表現で。 「それは……私も同じ。アンタがそんな顔してちゃ私も辛いわよ、馬鹿」 「美琴……」 「だから私も笑うから、当麻も笑って。そしたら私はもっと笑えるから」 そういうと美琴は上条の優しく微笑んで、もう一回キスをした。 (敵わない、な。まったく、どんどん強くなっていっちまう) そしてそれに励まされる自分は弱くなっていくように思えた。でも二人は互いを強いと思い、自分を弱いと思ってしまう。だから二人は離れられなくなっていく。自分の光、強さの象徴から……。 それでも上条と美琴はいいと思えた。なぜなら……。 「「好き」」 二人は一緒に笑って言える事であったから。 そして今度は二人は目を瞑って唇を近づけていき……。 「それで……いつまでこれは続くのかしら?」 「「!!!???」」 唇がふさがった瞬間、上条はバランスを崩し後ろに崩れ、美琴も上条に釣られて倒れてしまった。その結果、扉は開いてしまい上条は唇を押し付けられたまま美琴に押し倒されてしまった体勢になってしまった。 「…………………」 「……………………ちゅ。え、えーっと…」 唇を離しあたりを見渡すと、二人を取り囲むようにとある高校の生徒たちが立っており、廊下からは記者とテレビカメラがこちらを見ていた。 「…………………………あ………あ、の」 「それでは上条当麻、尋問の時間と行こうか。安心しろ、これも入学式のイベントの一環だ」 その中の代表者として吹寄制理は上条に死刑(にゅうがくしき)の始まりを告げた。もちろん、こんな状況では上条も美琴も何も言えず、吹寄の言葉に頷くしかなかった。 そして御坂美琴こと超電磁砲の入学式は始まった。 前ページ次ページ上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/fortissimo
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午後七時。 帰宅した上条は、案の定お腹を空かせたインデックスに 頭を噛まれることとなった。 ご飯を今すぐ作ると言うと、 「そんなに待てないんだよ!」 とまた噛みついてきそうな顔で睨まれたので、 今二人は近所のファミレスで注文の品を待っている。 「でも、どうしてとうまは急に帰りが遅くなるまでサッカーしよう、なんておもったの?」 うっ、と上条は少し戸惑った。 帰りが遅くなった事についてはそこまで考えが至らなかったからなのだが、 何故サッカーをしようとおもったか、について正直に言うわけにはいかない。 「魔術師を倒すためだ」 なんて言ったら、自分も戦う、なんて言い出しかねない。 なので、 「あー、それはな、まあ少しぐらい青春してみたいなーと、ふと思ったわけで。 なんか俺って、学校生活の楽しみってやつを味わってない気がしてさ」 とそれっぽい嘘でごまかした。すると 「あんだけいろんな人にちょっかい出して、せいしゅんしてないなんて贅沢すぎかも。」 インデックスの睨みがキツくなると同時にボソボソとした声が聞こえた。 「ん?なんか言ったか?」 インデックスの噛みつきと言う名の不幸が上条に襲いかかるーー寸前、 熱々のパスタと言う名の別の不幸が上条の頭に降り懸かった。 「・・・なんだって?」 携帯電話を手に驚いた声を出しているのは、土御門元春。 一応ここでは、「必要悪の教会の魔術師」としておく。 「だから、あまりモタモタしてられなくなった、といってるんだ」 電話の相手は、ステイル=マグヌス。 こちらも必要悪の教会の魔術師だ。 「やつらの計画は学園都市でのサッカー大会決勝戦の日に実行されるらしい。 どんなものかは不明だけどね。」 「違う、そっちじゃなくて」 土御門は、計画についてではなく、 「首謀者が学園都市の人間ってのは本当なのか!?」 犯人の素性に驚いていた。 「何度も言わせないでくれ。学園都市の人間なのは確かだ・・・ 科学の最先端である場所の、刑務所を脱獄したというのもね」 ありえない。 学園都市の科学技術は半端ではない。 ましてや犯罪者を管理する刑務所となれば、一流のセキュリティを 何重にも仕掛けているはずだ。それが破られたとなると、 「協力者がいるな。それもとびきり腕のいい技術者が」 「そうかもね。しかし土御門、どうして自分で調べない?こういうのは君のーー」 土御門は無視して電話を切った。仕事の愚痴ならいつでも聞ける。 (ーー科学者が魔術を利用して何をするつもりだ? 最悪、「グループ」が出てくる事態になりかねないな) 土御門の懸案事項が一つ増える。 それがすでに最悪の形で実行されている事を、彼は知らない。 上条当麻は困っていた。 今日も帰りが遅くなると伝えて寮をでた上条だったが、 本格的に晩ご飯の心配をしたインデックスが昼休みに学校まできてしまったのだ。 そんなこんなで、今上条は職員室で小萌先生に説教をくらっている。ちなみにインデックスは小萌先生にお金をもらって学食を食べに行っている。 「まったく上条ちゃんは!シスターちゃんが学校に来ちゃったのはこれで二回目なのですよ! ちょっとは反省するのですー!」 「いやアイツが来ちまったのはアイツの責任であって俺のせいじょないと思うのですがー!」 「あの子の責任は保護者である上条ちゃんの責任なのです! そこんとこちゃんと自覚を持ってください!」 と、上条が若干ピンチになったところで、 「小萌せんせー。サッカー部の監督みつかりましたー?」 と、サッカー部の緑川リュウジが職員室に入ってきた。 「緑川さん!」 「あ、上条。どしたのこんなとこで・・と、それは後にしよう。小萌先生」 すると小萌先生は何の話か理解したようで、 「あー。監督の件ですねー。先生はそっちのコネは皆無なので、 体育の黄泉川先生くらいしか引き受けてくれる人がいなかったのですよー。 とりあえずあと一回勝てば本戦なので、それまでにはいい人を・・」 「いやいや!無理して探してもらわなくても大丈夫ですよ! 黄泉川先生なら、ちゃんと指導してくれそうだし」 どうやら、監督をしてくれる人を探していたらしい。上条はとりあえず会話に入ることにした。 「あと一回勝てばって、部員八人でトーナメントかちあがってるんですか?」 「一応他の部の人に助っ人に入ってもらってたけどね。 それに、トーナメントじゃなくて総当たりだよ」 「総当たり?」 「そう。全学区からランダムに五チームずつグループわけされて、 そのグループの上位二チームが本戦のトーナメントに出場できる」 と言っても、学園都市にはたくさん学校があるので、本戦に出る学校も結構多いんですよー、 と小萌先生が付け加える。 「この総当たり戦は基本的に三回勝てば本戦だから、残り二戦中一回でも勝てばいいってワケ」 ふぅん、と納得する上条。案外自分の学校の事も知らないもんだ、と思っていた ところで、昼休みの終了を告げるチャイムが鳴った。 今日の練習はハードにする。放課後、キャプテンのヒロトはそう告げた。 だが、 「・・・なんでこうなってんだ・・」 上条は何十発ものシュートを受けてヘロヘロになっていた。 きっかけは、キャプテンのこの一言だった。 「明日の試合に向けて今日の練習はハードにする・・・ んだけど、君たち三人はどこのポジションにつきたい?」 「ボクはどこでもかまへんよ。」 「俺もどこでも結構だにゃー。運動には自信あるし。ただ・・・」 土御門は上条の方を見て、 「カミやんはGKできまりだにゃー。」 「なんで?」 俺がGKやっても失点しまくりだぞ、と告げると 土御門は上条にだけ聞こえないよう、部員達に向かって何かを呟いた。 すると、「マジで!?」「ヒュー、そりゃすげぇ」「ズズズッ・・」という 声が聞こえてきた。いったいなんだろう、と上条が疑問に思っていると、 「ヒロト!闇野!」と、マネージャーの八神が部員二人を呼び寄せ、上条から距離をあける。 「・・・試してみよう」 という台詞とともに、不気味な笑顔で。 「いくぞ上条!!」 いきなり攻撃宣言を受けた上条は、八神のほうへ向き直る。 両者(と言っても向こうは三人だが)の距離は20メートルほど。 と、八神が地面を思い切りダン!と踏みつけた。 それを合図に、ヒロトと闇野が上条に向かって駆け出しーー ー八神の周りに、五匹ほどの宇宙服を着たペンギンが出現した。 「食らえ!」 八神は叫ぶと同時、ボールを上条へ向けて、いや、 正確には上条の方へ走っていた二人の間へ放った。宇宙服を着たペンギンも、 ロケットのように飛んできている。 そしてーー八神が蹴ったボールをヒロトと闇野が同時に蹴り、さらに加速させた。 「「「スペースペンギン!!」」」 飛鷹に助けてもらったときより、はるかに威力の高いシュートが上条にせまる。 「っ!?やばい・・・!!」 上条はとっさに右手を前に突き出しーーー ぽす、と。上条の手に当たったボールは、力なく足元へ落ちた。 幻想殺し。上条当麻の右手に宿る、神様の奇跡ですら打ち消す力。 それは、超次元サッカーの必殺技でも、例外ではなかった。 「どうやらホントらしいね、土御門くんの言っていることは・・・ うちのチームのキーパーは、決まりだ。」 こうして、上条は正式にGKとなって・・・ひたすら必殺シュートを受ける羽目になった。 「もう一本行くぞ!」 「もう勘弁してください!!」 試合当日。 上条はインデックスを小萌先生に預け、試合会場に来ていた。 本当に俺みたいな初心者がいて大丈夫だろうか、という心配はあったが・・・ (いや。ここまできたらできることをやるだけだ。 魔術師を止めるためには、勝ち進むしかないんだから。) 土御門元春も、同じく決意を固めていた。 (・・ほんの遊びのつもりだったが、少しでも今は情報が欲しい。 誰が何をしようとしているのか、それを突き止めるための、な) 選手控え室。 上条達は、八神から相手チームについての話を聞いていた。 「やつらのフォーメーションは3トップの攻撃型だ。 FWは武方三兄弟。なかなかてごわいぞ。・・・それと、 DFの西垣にも気をつけろ」 「その西垣ってやつ、有名なのか?」 サッカーについてはルールぐらいしか知らない上条の疑問に、 「俺と一ノ瀬の幼なじみだよ」 と、(自称)ファンタジスタ、土門飛鳥が答えた。 「・・・そろそろ時間だ。グラウンドに移動しよう」 キャプテンの言葉で、全員が移動する。 いよいよ、試合が始まる。
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一方こちらは井ノ原ツインズと茜川、合宿で一番変わった3人といえる。 茜川を第七学区にある学生寮まで送り届けると、真夜は自分の想いを正直に茜川に告げる。 それがいかに人として間違っていて、それでも譲れない気持ちだと分かっていても。 「わざわざ送ってくれてありがとう真夜君、真昼ちゃん。合宿、とっても楽しかったよ」 「あ、あのっ! 赤音さん! き、聞いて欲しいことがあるんだけど、い、いいかな?」 「お? なんだなんだ真夜、もしかして自分からってやつか? じゃあ俺は邪魔だから」 「待って! ね、ねーちゃんにも、き、聞いて欲しいんだ……。嫌っても、軽蔑しても構わないから、聞いて欲しい」 真夜の言いたいことなど丸分かりの赤音と真昼だが、それでも彼の言葉を待つことに。 彼は知らない、赤音も真昼も同じ結論に達していることに(今さらな気もするが……)。 「俺、赤音さんのことがす、好きです! 高校に入った時からき、気になってて、それで、が、合宿の時にい、一生守りたいって思って……」 「ありがとう真夜君。私は違ったな~。実はね、真昼ちゃんに何されても怒らない意気地の無い人って思ってたんだ。ゴメンね」 「そ、そんな風に見られてたんだ、俺……。でも仕方ないよ、実際その通りだったし」 「でも合宿で私達を守ってくれて、それで私達のピンチも助けてくれたよね。その時思ったんだ、ああ、この人は意気地が無いんじゃなくて優しくて、そして強いんだって」 茜川も真夜も顔を真っ赤にして見詰め合っていた、合宿ではさんざんいちゃついていたにも関わらず。 「井ノ原真夜くん、私、茜川赤音はあなたのことが大好きです♪ ふつつか者ですが、恋人として宜しくお願いします。そして一生私のこと、守ってね♪」 「あ、ありがとう! ま、任せて! 赤音さんのことはその、一生守るから!」 「おーおー、おめでとう真夜、そして赤音。じゃあお邪魔虫は先に帰るとすっか」 晴れて真夜と茜川のカップル成立を目撃した真昼は一足先に帰ろうとした、もちろんこれは演技。 引き止めるだろうと予測していたが、その引き止め方が後ろから抱きしめるという、真昼の予想を大きく裏切ったものだった。 「待ってねーちゃん! ねーちゃんに大事な、すっごく大事な話があるんだ。ねーちゃん、いや、真昼さん。俺、貴女のことが好きです!」 真夜らしからぬ大胆なアプローチに真昼は驚いていたが、それ以上に彼女を驚かせたのは『真昼さん』と名前で呼ばれたことだった。 「あ、ああ、お、俺も、お前のことはす、好きだぞ。双子の弟だからな、あ、当たり前だろ? そ、それより、その……(違う違う! もっとちゃんと台詞用意してたのに~!)」 「ご、ゴメンッ! め、迷惑だったよね、いきなり抱きついて、名前で呼んだりして……ゴメン、ねーちゃん。でも俺、一人の女性としてねーちゃんのことが好きなんだ!」 「あ、ああ……? そ、そうなのか? へ、へえ……(あー、もうペース乱れまくりじゃねーか! つーか名前で呼べよ! 嬉しいってのにさ!)」 男勝りな性格はどこへやら、すっかり心の中では乙女になってる真昼の緊張した態度に、真夜は迷惑してると勘違いしていた。 その様子を茜川は真昼の意外な一面を楽しそうに眺めると、真夜の腹を括ったような態度をカッコいいと思っていた。 「俺ってねーちゃんにどんなことされても怒りはするけど手は上げなかったよね? あれさ、仕返しが怖いからじゃなくてねーちゃんが女の子だからなんだ。女の子に手を上げるなんて俺には出来なかったから」 「そ、そうなのか。それは、は、初耳だな……(だからいちいち女の子扱いすんなーっ! 嬉しくって我慢できねーじゃねーか!)」 「今思えばその気持ち、無理矢理封じ込めてた気がするんだ。でもダメだった。合宿の時、ねーちゃんの泣き顔見たら悲しませたくないって思った。ねーちゃんのこと、一生守りたいくらい好きだって……さ」 自分の正直な気持ちを全て吐き出した真夜は、茜川の方を向いて頭を下げると彼女に対して謝罪を始めた。 「ゴメン赤音さん。俺、赤音さんのこともねーちゃんのことも同じくらい大好きなんだ! どっちか選べって言われても選べないくらい大好きだから! ……怒ってくれていいよ。殴ってくれたっていい、覚悟は出来てる」 「あ、あのね、真夜君。そのことなんだけど……実は真夜君の気持ち、気付いてたよ。私達」 「そうだよね。こんな最低な俺だから気付かれて、嫌われて…………え? え? わ、私達? それってね、ねーちゃんも?」 真夜は茜川の告白に状況が全く呑み込めずにいて、気持ちの整理さえつかないほどパニックに。 茜川はまさかここまで真夜が思いつめていたとは思いもせず、本気で申し訳ない気持ちになっていた。 パニックになってる真夜を引き戻したのは真昼の力の入った拳骨だった。 「あのな真夜。俺が合宿で言っていたこととか、抱きついたこととか、どう思ってた? 正直に答えろ」 「え? そ、それは、た、単にねーちゃんが赤音さんと一緒になってか、からかってるだけだってあ痛ッ!」 「お前はバカか! 何でそんな風に考えてんだ! 俺があんなこと言ったのも、抱きついたのだってお前のこと、一人のお、男として好きだからやったんだ! 惚れた男にしかあんなことしねーんだぞ!」 「ご、ゴメンねーちゃん。ね、ねーちゃんの気持ちも知らねーで俺…………え? ね、ねーちゃんが俺のこと、男として、ほ、惚れあだっ! 痛っ!」 真昼の告白に至るまでの真夜のあまりの鈍感っぷりに茜川も呆れ、告白に途惑っている真夜を真昼と一緒に頭を叩いた。 「悪ぃな赤音。こんな鈍感な奴で」 「ここまで鈍いとは思ってなかったけど、惚れた弱みってやつかな。もう許しちゃった。真昼ちゃんこそいいの? こんなことになっちゃって……って今更だけど」 「いいよ。惚れた弱みだからな。他の奴らなんかどーでもいい、俺は俺の気持ちに嘘はつかない。あいつは、真夜は俺が世界で一番好きなたった一人の男だ。他の誰も好きになったりしねーぞ」 「あらら、あの真昼ちゃんにここまで言わせるなんて真夜君も罪な人だねー。これは何が何でも真夜君には私達を一生守って、幸せにしてもらわないとねー♪」 真昼と茜川、二人の出した結論は茨の道だろう、しかし二人は真夜となら乗り越えられると無条件の信頼を寄せていた。 状況を整理し、気持ちを落ち着かせた真夜に真昼と茜川は極上のスマイルで宣言する。 「真夜、最後にお前に一つ言っておくことがあるから心して聞けよ!」 「私も。真夜君に一つだけ言いたいことがあるからちゃんと聞いててね。せーのっ」 「「末永くよろしくお願いします♪」」 「……っ! もちろん! ねーちゃんも赤音さんも悲しませない! もちろん浮気なんてしない! ずーっと笑顔にしてみせる! 一緒に幸せになろうよ!」 かくして学園都市であらゆる意味で一番(問題とか含めて)のカップル、井ノ原真夜×茜川赤音&井ノ原真昼が正式に誕生したのだった。 その頃上条達はと言うと、上条にとって苦渋の選択を取ることになった。 「で、なんで俺が最後なんでせうか?」 診察する順番は白雪、一方通行、上条という順番になった。 「それはですね。白雪ちゃんは傷の深さがすごいから、一方通行ちゃんはすごい高熱だからと言う理由で、脱臼は急いで診てもらってもあんまり治る時間が変わらないからなのです。また、医師が言っていたんですけど、上条ちゃんは何度も入院したりしているので、大丈夫だろうと言うことなんですよ。」 「何ですかそれ!!最初の理由は分かりますけど、二つ目の理由は俺が何度も入院しているからって大丈夫だろってどういうことですか!!」 「でも当麻、それって事実じゃない。私にも何も言わずに勝手にどこか行っちゃって、帰ってきたら入院しているじゃない。それに、私がその間どれだけ心配していると思っているの?せめて私を連れって行って。」 「美琴さんまで!!でも、美琴を巻き込みたくないんだ。」 「でも、当麻が傷ついて欲しくないの!!だから私も連れて行って!!」 今回は美琴もくじけなかった。 その時、当麻は土御門に引っ張られた。 「カミやん、俺も白雪に全てのこと言ったんだから、カミやんも全て話したほうが良いと思うぜよ。」 「でも、美琴を巻き込まれたく無いんだよ!!」 「でもカミやん、それは自分勝手すぎないかにゃ。向こうもどれだけ心配しているのか考えて見るんぜよ。」 「そうだけどさ…」 「カミやん、いつまで先に延ばそうとしているんだにゃ。後になっていくほど大変なことになるぜよ。」 「分かったよ。全て美琴に言うよ。」 と言うと上条は美琴に全てを言いに行った。 当麻達がシリアス全開ムードを出してる頃、トライアングルカップルは絶賛甘ったるい空気を振りまいていた。 「じゃあちょっと待ってて。今から着替えとか取ってくるから」 「着替え? どうしいだだっ!」 「真夜はいつまで経っても鈍感だな。明日、俺達とデート、まあお前にはデートって言ってなかったけど、一緒に出かけた方が面倒が無いだろ?」 「そうゆうこと♪ 真夜君、可愛いパジャマ持ってくるから期待しててね♪」 そう言って茜川が自分の部屋へ戻っていくのを黙って見送る井ノ原ツインズ。 真昼が前触れも無く腕を絡めてきたのを感じると、真夜はドキッとしながらも今後のことを相談する。 「あのさ、ねーちゃん。こ、こんな関係になったわけだけど父さんや母さんに報告したらどんな反応するかな?」 「ま、あの二人なら文句どころか大歓迎って感じだろ。真夜、我が家の家訓その8は何だ?」 「えっと、『惚れた相手は何が何でも幸せにしろ』だよね。……ああ、そうゆうことか。それなら父さんと母さんは文句言いそうに無いね」 ちなみに井ノ原家は全員学園都市に住んでおり、井ノ原ツインズは両親と一緒に第八学区のマンションに住んでいるのだ。 父親は科学者、母親は小学校の教師という真面目そうな家庭だが、真昼の育ち方を見ればそれが幻想だと一目で分かるだろう。 そんなミニ情報はどうでもいいことなので話を戻すが、真昼はいつの間にか自分のことを名前で呼んでくれなくなった真夜に不満をぶつけた。 「ところで真夜。お前、俺のこと名前で呼んでねーよな。ちゃんと赤音みたいに名前で、真昼って呼べ。す、すっげー嬉しかったんだからさ」 「あ、うん、ゴメン。ねーちゃ……真昼さんがそう言ってくれるなら俺は何度だって真昼さんって呼ぶから」 「あ、ありがと……。でもってゆくゆくはだな、さん付けも止めるんだぞ。俺だけじゃない、赤音のこともな」 「それは……時間がかかるけど頑張ってみるよ。それが真昼さんのお願いなら尚更だね」 サラッと嬉しい言葉を言ってくる真夜に、真昼は弟が『旗男』になりそうな予感がしたが真夜は当麻とは違うと結論付けて否定することに。 そこへお泊りの準備を終えた茜川が戻ってきて、真昼が真夜と腕を組んでるのが羨ましくなり、自分も真夜の腕をギュッと抱き寄せる。 「あ、あの~、赤音さん、真昼さん。気持ちはすっごく嬉しいんだけど、歩きづらいから少し離れてくれるかな?」 「「ダーメッ♪」」 「あーもう我慢できへん!! そこのトライアングルカップル! ええ加減にせんかい!」 いちゃついてるトライアングルカップルに業を煮やしてツッコミを入れたのは青ピ、横には黒子、後ろにはクラスメートがいるという配置だ。 当麻、土御門、一方通行は病院、浜面は滝壺と、半蔵は郭と一緒に帰り、姫神と吹寄はまっすぐに寮へと帰ったのでここには居ない。 「青ピ! それにみんな! どうしてここにいるんだよ! ……まさかさっきの全部見てたのか?」 「当たり前やろ! ガサツで暴力モンのお姉ちゃんに虐げられとるだけの弟がこないな羨ましいシチュゴフッ!」 「真昼さんのことをガサツとか暴力者とか言うな! 次は本気で蹴るぞ!」 デバガメを開き直る青ピに呆れる真夜だが、真昼のことを悪く言われたことに腹を立てると、丁寧に二人の腕を離した後で青ピの顎を蹴り上げる。 本当ならここで黒子が怒るはずなのだが青ピが目の前の3人、というか真夜を羨ましいと言ったことに怒ってるので助けないが、ジャッジメントとしての責務を果たしにかかった。 「○○様への暴力は不問と致します。あの方にはいい薬ですので。ですが夜にそのようにいちゃつかれては風紀が乱れますの。大人しく黒子に捕まって下さいな」 言うやいなや、黒子は金属矢をテレポートさせて真夜を地面に縫いつけようとしたが咄嗟に『瞬間超人』で動体視力と反射神経を50ずつ強化したことで回避に成功する。 かわされたことに途惑う黒子の隙を突いて、真夜はすぐさま強化場所を変更、肉体耐久力と筋力を50ずつ強化させると、真昼と茜川を器用に抱きかかえるとその場を全速力で離脱した。 「待てーーーーーーーーーーーっ!!!!! この公認二股ヤローーーーーーーがーーーーーーっ!!!」×残りのデバガメ共 嫉妬に身を委ね、トライアングルカップル(特に真夜)を狩ろうと追いかけるデバガメ達だが、強化されてる真夜の走りに結局誰一人追いつけない結果に。 取り残された黒子は倒れてる青ピを彼の部屋へ運ぼうとしたが、寮監経由で対馬から帰宅命令が出たことで泣く泣く諦めることにした。 その頃、一方通行、黄泉川、芳川において行かれた打ち止めは、最近懐き始めてるステイルを捕まえて彼らのいる病院に到着していた。 「やっと着いた、ってミサカはミサカは言ってみたり……って何このシリアスムード、ってミサカはミサカは来て早々ビックリいしたり。」 「土御門、一体何があったんだ?」 「それはカミやんが俺が月夜に言ったようにこっちの世界のことを全て御坂に言っているからにゃ。」 「そう言うことか。(おいおい、またこっちの世界のことを知る人が増えるのかよ…)それで、どうなるんだ?」 「今は分からないにゃ。とりあえず全て話し終わるまで待つにゃ。」 「そうだな。って話し終わったようだぞ。」 ステイルと土御門が話している途中で上条は美琴に全て話し終わった。 「カミやん御坂はどうすると言ったのにゃ?」 「美琴は、『私が知らない間に当麻が死んだりしたらいやだから、こっちの世界のことを知る』ってさ。」 「なんか俺が月夜に言ったことと同じ答えだにゃ。分かったぜよ。カミやん、診察が終わったら美琴と一緒に俺と付いて来て欲しいにゃ。初春も今この病院に居るからここで話す事になるけどにゃ。」 「あれ、飾利怪我でもしているのか?」 「そうだにゃ。あとカミやん、初春のことで何も言わないと誓えるかにゃ。」 「分かった。」 土御門は初春がどんな風になっているか秘密にするつもりだったが、美琴がこっちの世界を知るために仕方なく教えることになった。 「土御門、本当にあの女の状態を上条当麻に教えていいのか?」 「しかたないにゃ。それに、いずればれることだにゃ。」 「そうか。ところで土御門、合宿のとき、よくも僕のルーンを燃やしてくれたな。」 「にゃー!!」 土御門は、ステイルにルーンのことで追われることになった。
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登録日:2009/11/10(火) 01 53 09 更新日:2024/03/03 Sun 11 31 57NEW! 所要時間:約 8 分で読めます ▽タグ一覧 3H かませ犬 かませ犬←主人公昇格 とあるシリーズの登場人物 とある浜面のダイ・ハード とある魔術の禁書目録 はーまづらぁ チンピラ バニーさん好き ヒーロー ヤンデレホイホイ レベル0 三人目の主人公 世紀末帝王HAMADURA 元ヤン 変態 女運ゼロ 幸運 愛の戦士 日野聡 浜面イダー 浜面仕上 浜面爆発しろ 滝壺の旦那 無能力者 異能生存体 科学サイド 超浜面 麦野に追い回される不幸な少年←フラグが成立していた幸運男 ご存知、無いのですか!? 彼こそ スキルアウトから始まり 負け犬から主人公にまで輝いた 空から落ちてくる系ヒロイン 浜面仕上ちゃんです!! 浜面(はまづら)仕上(しあげ) 『とある魔術の禁書目録』の主人公の一人。 CV:日野聡 レベル0集団『スキルアウト』のメンバー。 鼻ピアスが特徴でピッキング、自動車の運転(免許なし)、ATMの解体、身分証の偽造など様々な犯罪技術を持つチンピラ。 『スキルアウト』の中でも比較的重要なポストを担っていたようで、リーダーの駒場利徳が死亡した後は新たなリーダーとなる。 上条当麻や一方通行と違って本当に無能力者で能力が全く無いのだが、とある魔術版のクウェンサー=バーボタージュで持ち前の悪運と判断力や機転を駆使して初見の相手をぶっ倒しており、ある意味二人よりもやばい奴(かまちーも書きやすいのか活躍にも恵まれている)。 陣営にもレベル5とか魔神二人が居たりもするが、本人はただのチンピラである。 ◆スキルアウト 無能力者(レベル0)の武装集団。大半は寮に住んではいるが学校には通わない者、学校には通っているが夜になると行動を開始する者で構成されている。 ぶっちゃけ不良やチンピラの集まり。 リーダーである駒場利徳の方針で女・子供への暴力は禁じ、心無い能力者から無能力者を守るために無能力者側からの反攻を企てる集まりであった。 しかし駒場が暗部組織『グループ』の結標淡希や一方通行(アクセラレータ)と交戦した結果、駒場は死亡。 以後は浜面がリーダーを務めることとなったが、上条さんや一方通行の活躍によってリーダーとなって初の依頼に失敗となる。 ◆アイテム 上条さんに説教されボコられた後は暗部組織『アイテム』の下っ端と成り下がる。 『アイテム』では女性ばかりのメンバーに弄られ雑用をこなす日々を送っていたが、仕事を続けていくうちに人の命の重さについて思う所を見つけ、 浜面サイドにおけるヒロイン滝壺理后に優しい言葉をかけられたのをきっかけに、優しい馬鹿が頂点に立って人々を導くような社会を夢見るようになる。 新約では新生『アイテム』の正式メンバーの一人となっており、相変わらずパシリであるがメンバーからは大切にされている。 この作品では珍しく滝壺とは相思相愛だが、上条の例に漏れず、通称浜面ハーレムを築いている。 その為、滝壺に嫉妬されるのも少々…。 でも正直怖い女ばっかなのであんま嬉しくな ちなみに最近では浜面の魔術サイドにおけるヒロインとしてダイアン=フォーチュンが登場した。 ◆作中での行動(旧約) 15巻では暗部組織同士の争いに『アイテム』のメンバー達と共に参戦するが、 第二位のレベル5垣根帝督率いる『スクール』のメンバーに敗北。 命を取られるまでには至らなかったが、浜面を守るために戦った滝壺は能力使用の弊害で大きなダメージを負う。 滝壺を連れて戦線を離脱しようとした浜面だったが、『アイテム』のリーダー麦野沈利が現れ滝壺に死ぬまで能力を使うことを要求する。 浜面は面識のある警備員の黄泉川に滝壺を預け、彼女を守るため単身麦野に挑むが、レベル5の第四位『原子崩し(メルトダウナー)』の圧倒的な力の前に窮地に陥る。 しかし相討ち覚悟で麦野の隙を突き、辛くも勝利する。 15巻では準主人公格として奮闘したが、19巻では上条当麻、一方通行(アクセラレータ)に続く3人目の主人公として完全に定着する。 15巻でフラグを立てた滝壺理后とは絹旗最愛をはじめとした周囲からも公認のカップルとなる。 SS2では伊賀のくの一、郭の「お色気の術」を食らったり、絹旗のパンツをモロに見たりと上条さんに負けず劣らずのオイシイ思いをしていくが、 あくまでも滝壺一筋なのが大きな違い。 そんな愛しの滝壺ちゃんを支えるために裏稼業から足を洗うつもりだったが、急な仕事の入った絹旗に泣く泣く協力することになり、 その道中で何故か学園都市の無人戦闘攻撃ヘリHsAFH-11『六枚羽』の攻撃を受ける。 反撃しこれを撃墜するも、ヘリ爆発の衝撃で絹旗とは離ればなれになり、今度は滝壺のいる個室サロンがテロリストに占拠される。 滝壺を救うため拳銃一丁で重武装のテロリストたちのもとへ突入するが、そこで同じく突入した一方通行(アクセラレータ)と遭遇。 一方通行が滝壺に危害を加えようとしたと誤解した浜面は一方通行へ挑むが、その力の差は大きくあっさりと敗北。 死を覚悟した浜面だったが、意識の戻った滝壺が現れたことで一方通行は退散。 自身の力の無さを再度自覚するが、滝壺だけは守れる男になりたいと強く願う。 そう思ったのも束の間に、アレイスターの計画にとって計算外の因子と判断された(対スクール、もしくは対麦野戦で100%死ぬと計算されており、 アレイスターにとって死ぬどころか普通に生存した挙句麦野に完全勝利していた浜面は文字通り唯一の計算外の存在と化していた)浜面は学園都市の抹殺部隊によって追われるようになる。 滝壺と共に逃げようとするが、死んだと思われていた麦野沈利が彼の前に立ちはだかった。 再び圧倒的な力で追い詰められる浜面だったが、咄嗟の機転によって辛くも勝利する。 その後、滝壺と共に超音速旅客機で学園都市から離脱。 たとえ自分がどんな危険な目にあっても彼女を守ると一時は考えるが、彼女のキスと「離れないで」という言葉から、何があっても二人で生き残ることを誓い、 ロシアのエリザリーナ独立国同盟へと向かう… 10月下旬の第三次世界大戦では戦火に巻き込まれ、プライベーティア相手に奮闘し、麦野からも三度目の戦いを挑まれるが、必死の説得により彼女と和解。 滝壺や麦野と共に「アイテム」を再結成する。 その後も学園都市から送られた刺客を滝壺と麦野との連携で撃破し、 さらに追っ手の女性から「素養格付」の情報を得て、それを学園都市への取引材料にして学園都市に帰還する。 ◆作中での行動(新約) 帰還後は新生『アイテム』の正規構成員になり、前と変わらぬ下っ端ライフを送りつつも、 鍵開けの能力をロードサービス等の方面に使えないかと勉強を始めるなど、滝壺との関係を守るための行動を始めている。 そんな中でフレンダの妹であるフレメアに出会い、彼女が「闇」に狙われていることを知り、同じくフレメアと関係性を持つ一方通行と共に新入生に立ち向かう。 そして、新入生の首魁である黒夜海鳥を撃破するがフレメアを隠しているビルに窒素爆槍を撃ち込まれかけるも、駆けつけた上条により事なきをえる。 上条と再会し、レイヴィニアから魔術サイドの情報を得る。 11月10日、上条らと共にハワイに向かい、魔術結社「グレムリン」の計画阻止に奔走。 一端覧祭では、フロイライン=クロイトゥーネおよび垣根の襲撃を受け、 「機能」を止めるためにサンドリヨンを彼女の「材料」がある「アイテム」のシェアハウスまで連れて行く。 『人的資源』プロジェクトの開始前からフレメアと連絡が取れなくなり、絹旗と共に捜索する最中に薬味と遭遇。 薬味の相手を絹旗に任せ、黒夜と協同してフレメアを狙っていた恋査と交戦するも敗北、上条に助けられ彼にフレメアの救出を託した。 アイテムとして活動を続けるために、12月1日には第二学区にてかつて新入生からフレメアを助けるために使用した、 ドラゴンライダーを元にした試作機の試運転をステファニーとともに行い、その後第十五学区のダイヤノイドでアイテムのメンバーと合流をする予定だったが、 サンジェルマンのダイヤノイド襲撃にてダイヤノイドが封鎖されてしまい、さらにサンジェルマンがアイテムのメンバーと接触しようとしているのを見て、 サンジェルマンと戦おうとするも、魔神の脅威を知る上条が止めに入り、彼の方法ではアイテムを助けるには間に合わないとして、 運搬着を装着して上条と戦いを行い彼を下してサンジェルマンのもとへ向かう。 しかしサンジェルマンが上条に襲い掛かっているのを見て上条の救出を行い、そこで藍花悦という少年がフレンダの友人であることを知る。 上条とともにフレンダの隠し部屋を見つけ、そこにあった隠しカメラから藍花とサンジェルマンの会話を聞き、 上条がいなかったせいでフレンダ死んだとする言葉に理不尽と自分たちの努力を否定するものを感じ怒りを覚える。 自ら復讐の矢面に立とうとする上条を退け、アイテムとしてその場にいた自分に責任があると自分が藍花のもとへ向かう。 そこで藍花の復讐を受けようとしたときに上条がフレンダのプレゼントを見せたことで、 「加納神華」の名前を思い出した加納とともにサンジェルマンに立ち向かった。 12月3日の防犯オリエンテーションでは悪人面が祟ったのか、人質役にもかかわらず犯人役と勘違いされてフレメアに捕まる。 その時上条を追って爆走する僧正に轢かれかけたが、防犯カメラの情報から危機を察知したアネリが機転を利かせたことで難を逃れている。 翌日には上条とのつながりから「絶滅犯」去鳴に接触されるが、彼女が望んでいた目的に合致する存在ではなかったことから交戦には至らなかった。 後にA.O.フランキスカと遭遇、上条の知り合いと言うことで囮役として目を付けられてしまいその日の仕事終わりに襲撃され、意識を失っている間に証券取引所襲撃犯として指名手配されてしまう。一方通行から攻撃されつつ逃亡する中でリリスと言う赤ん坊を拾ったため投降するが、の詰め所がA.O.フランキスカからの攻撃を受けたためリリスを連れて滝壺と合流する。 原因不明の発熱を起こした彼女を小児科のある第7学区の病院へと送り、自分も病院へと逃げ込んだがスーツの本質が当代の「書庫」であると気付き、「親機」であるA.O.フランキスカの真の狙いを知ったため決着を付けるために立ち向かう。劣勢に追い込まれながらもリリスや上条等の救援で生き延び、アレイスターから「素材格付」に代わる新たな交渉材料を引き出すため、戦闘後に現れた一方通行から彼を庇う。 イギリス上陸時にアレイスター一行とはぐれ、滝壺と共に盗難車で安全地帯まで退避しようとしたが、「一番動機が希薄だから」と「魔神」である娘々とネフテュスに興味を持たれ行動を共にすることとなる。 ほぼ魔術サイドと無縁だった彼だがここから魔術サイドへ深く関わる事となる。 道中ではアデーレら元アニェーゼ部隊の一部を拾い、大英博物館に送り届けた後、魔神たちの神託で渋々ピカデリーサーカスに向かう羽目になり、ダイアン=フォーチュンを拾う。ウェストコットやアニーの襲撃から滝壺を守ろうとして殺されかけた際にはダイアンに助けられ、「傍観者」としての立場からメイザースを追ってスコットランド方面へ移動を開始するも、途中で「原典」の機能阻害によりダイアンが消滅したため、彼女を取り戻すべく立ち上がることを決意。 浜面には魔術の知識もなければ救えるだけの力もない。しかし諦観し、眼の前で消え去ったフォーチュンを諦めきれなかった。 「ダイアン=フォーチュンを取り戻す!!絶対に何があってもだ」 こうして浜面は傍観者からまた主人公へと返り咲くのであった。 追記・修正はレベル0の無能力者の状態でレベル5を倒してからお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] コメント欄が長くなってきたのでリセットしました -- 名無しさん (2016-04-23 20 29 15) 作者のお気に入り←このタグ外せ。主人公化したのはかまちーの気紛れと読者の反応が見たかっただけ。現在の空気っぷりを見ればお気に入りじゃない事は明白。 -- 名無しさん (2016-08-11 22 35 51) 空気化は避けられなかったか。かまちーはその時の気分でチョイ役を主人公にしちゃうからなぁ!無計画なんだよ! -- 名無しさん (2016-10-14 23 14 05) つーか禁書は浜面に限らずキャラ使い捨てが酷すぎるのがなぁ、前まで -- 名無しさん (2016-12-30 15 27 13) 次j -- 名無しさん (2017-06-05 09 49 25) ちなみに乗り物の運転に必要なのは免許じゃない技量だと言った事があるが、残念ながら今後のご時世でその理屈は通用しない -- 名無しさん (2017-10-14 11 58 09) 免許持ってても危険運転したり、ヤバイ管理してる人がいる事を皮肉ったセリフでもあるかなって思ってる。まあ今はちゃんと資格取ろうとしてるし、まともに生きていきたいならそんな理屈は通用しない事くらいは本人も理解してるでしょ -- 名無しさん (2017-10-14 13 03 24) どうも上条さんや一方通行と比べると頭一つ劣ってる感が否めない -- 名無しさん (2017-11-20 23 17 40) 当人も自覚してか、上条らが50票持つなら自身はバランスを崩すちっぽけな一票になる的なことはいってるけどな -- 名無しさん (2017-12-09 10 46 13) 個人的に新約ではせっかくアイテムを再結成したんだから、問題が起きてそれを浜面と他の面々で協力して解決していくって形にしてほしかったとは思う -- 名無しさん (2018-01-13 14 56 28) 浜面が他の面々を巻き込みたくないのはわかるけど、浜面はあくまで仲間と協力して浜面自信ははったりや小細工で泥臭く敵を倒すほうがあってる そうすれば1人でなんとかしようとするタイプの他2人とも差別化できると思うんだけどね -- 名無しさん (2018-01-13 15 01 05) 上条さん以上に都合の良いキャラだな。見ててご都合過ぎて笑えて来るわ。 -- 名無しさん (2018-01-13 15 53 44) まあ主人公だしご都合主義は仕方ないでしょ 上条さんも一方さんも同じやししゃーない -- 名無しさん (2018-01-16 07 39 57) 上条や一方通行と違ってそもそも人気がな…と言うか上条みたいな色々と特殊な右手も前兆の感知も無いのに無理矢理無能力者を活躍させようとした時点である意味こうなる未来は見えていた 2chでよく見る無能力の主人公が異能者の敵を倒す展開が見たいってのをそのまま実現したような感じ -- 名無しさん (2018-10-23 05 14 29) 方向性は熱いし嫌いじゃないけど早い段階で退場したほうが良かった感じが否めない。いやもっともっと早い段階から彼が主人公格の扱いだったら違ったんだろうけどね。まぁあれだ。とりあえず爆発しろ。 -- 名無しさん (2018-11-16 01 34 18) 長文ばっかりで読みづらいけど、まあ優遇されてるのはわかった -- 名無しさん (2019-02-07 10 00 53) アニメでは色々問題あるのか車盗んでるとか盗難車だってのは一切触れなかったな。原作知らない人は普通に免許あるとか思ってそう -- 名無しさん (2019-05-30 21 51 20) これwikiからの転載多くね? -- 名無しさん (2022-01-21 17 15 27) 名前 コメント
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七夜のガー不技一覧 投げ、LAは全ガー不技。シールドバンカーは空ガー不技。 空ガー不技 5A、2A、5B、追加5B、BE追加5B、2B、5C、BE5C、2C 閃鞘・七夜、閃鞘・一風 閃走・六兎A(跳ぶ前)、B(跳ぶ前)、EX(跳ぶ前) AAD 立ちガー不技 2B、2C、閃鞘・七夜、閃鞘・一風、AAD 屈ガー不技 JB、BE5C、JC、閃鞘・八穿、閃鞘・一風、AAD 主に自分は七夜の2A、固めを注意しながら立ち回ってます。 空中ではJAをふりつつ、下り際JB→JCで上からかぶさっていきます。 攻撃があたらなかった場合は適度に下り際低空Bワニ園。 この際、相手の2A、シールドに注意。ワニ園が潰されます。 相手に固められたら、2Bを出しておけば相手のダッシュか らの再固めを抑止できます。 この際、2Bの当たり方が浅い場合が多いのでその後の連携の繋げ方に注意。 後、相手の2Aが早かった場合、相打ちになる事が多いです。 たまにBビームをだしても結構追い返せます。 また、あいてのダッシュ再固めを読めていたなら、早だしBエステも有効。 度々カウンターヒットします。 固め中に閃鞘・八穿、一風を使ってくる相手にはバックジャンプ下り際Bからのコンボが有効。 閃鞘を跳び越える形で、JBがめくりで相手にヒット。 JBで普段めくりを狙うのは難しいですが、この場合は何故か安定してめくれます 近距離では2A、2Bを使用。 2Bは主に七夜の立ち攻撃に勝て、閃鞘・八点衝はもぐれます。 最後に、固められている時はバンカーもたまに使うと有効。 カウンターヒット時は根性で2Bで受身狩り。 比較的七夜戦はバンカーが決まり易いので、できるならバンカーキャンセルにゃんぷしーを投入(自分は安定しませんが(汗) ↑3スレ目23氏よりコピペ抜粋 開幕直後に相手のスパキャン八点衝コンボくらうとエリアルよりも大きいダメージもらいます。 4000ぐらい持っていかれます。 七夜も遠距離からのビームでいいかもしれません。 HJしてきたらBビームで迎撃対空。 固めてきたら隙をみて最低空EXワニで突き進むことも可能かもしれません。 エステでカウンター狙うのも一つの策です。 あとは七夜がBHになったらビーム禁止。 AAD、LAで一瞬にして葬り去られたりします。 BHしてきたらダッシュ投げや低空EXワニで頑張ってください。 相手が水月してきたらこっちは黄泉で応戦したりしてください(笑 八穿ヒット後に2C等で拾われて空投げまで持って行かれる事があります。 ダメージは3000前後です。 あとダウン時にAD、AADがなぜか猫アルクだとヒットしませんでした。
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賭ケグルイ 黄泉月るな コスプレ衣装 制服 通販 賭グル パーカー コスチューム服 かわいい https //cosciao.com/goods-kakegurui-luna.html 『賭ケグルイ』の登場人物、黄泉月るなのコスプレ衣装セットです。パーカー+制服のかわいいコーディネートです。パーカー単独購入可能です。 賭ケグルイ 黄泉月るな コスプレウィッグ 耐熱かつら 仮装 通販 https //cosciao.com/goods-kakegurui-runa-wig.html 私立百花王学園生徒会役員。高校生としては非常に小柄で、いつも着ぐるみのようなパーカーを着ており、ゲームをしながらお菓子を食べている。
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『いつか君が変わるとしても~外伝~』 とあるマンション。 かつては学園都市最強の能力者、一方通行―アクセラレーター―が眠る一室。 一方通行の眠りは深い。この部屋の主となって数日もすると、自然と眠りは深く、長くなった。 日々、特にすることもないので昼を過ぎても目覚めない。 『飼い猫は長ければ20時間ぐらい眠るけど、その理由を知っているかしら? 餌を探しに行く必要もないし、敵に襲われることが無い安全な寝場所があるからよ。 特にすることもないから安心して眠り続けられる』 と、同じ居候の身である芳川桔梗が語っている。(一方通行自身も居候であるが) とにかく、彼は日が昇り、雀のさえずりとともに朝を迎えることなどまったくなかったのだが―― この日の朝だけは違った。 目が覚めてすぐ、天井が目に映る。 仰向けのまま、ぼんやりと思考する。 (……何だァ?) 暑苦しい。 全身が発汗しているのが分かる。 布団の中が妙に暑い。 上下ともに白い就寝着―先日、買い物で購入させられたパジャマ―が肌に張り付いている。 『向き』―ベクトル―操作による反射を使えばどうにでもできるだろうが、 もはやこうしたことに能力を使う余裕はまったくと言っていいほどない。 チョーカー型電極のバッテリーを無駄使いするわけにはいかなかった。 布団がもぞもぞ動く。 一方通行は動いていない。動いたのは別の何かだ。 思考が急速に早まる。 (ってことは……あのクソガキか) 思い当たるのは打ち止め―ラストオーダー―と呼ばれる少女だった。 とある事件以来、彼と彼女は二人三脚で生きている。 秋も終わりに近いとはいえ、彼はこの暑さに耐えられなかった。 反射を使ない生活を始めてそれなりに日を重ねているが、慣れなていないことは決して少なくない。 同時に能力に頼りきった生活をしていた彼には、こうした体験は未知だった。 (ガキの体温だけでこんなに暑くなンのか?でなけりゃァ、熱でもあンじゃねェのか……) 一方通行の左側の布団が不自然に盛り上がっている。 彼が眠っている間にこっそり潜り込んだのだろう。 (やっぱこいつは――ガキだ) 布団の左端を掴む。 「おい、クソガキ」 そして布団を引っ張り、床へ落とすと、 「さっさと起き……」 色素の薄い“長い”髪が目に入り、 「……?」 空色の布に白いウサギの絵柄が散りばめられたパジャマが、 丸みを帯びた少女の体を窮屈そうに包んでいた。 汗に濡れてパンパンに張った服が体の輪郭を強調している。 「――――」 すらりとした長い手足。 きゅっと引き締まった腰。 前開きのシャツのボタンのいくつかが取れていて、胸元を押し上げる膨らみがある。 白い肌が服の裾のあちこちから覗かせている。 「――――な」 顔立ちの整った、大人びた少女の寝顔がそこにあった。 「ん……」 艶のある甘い声が少女の唇から洩れる。 「……おはようだけど、ってミサカはミサカは…もうちょっとだけお休みなさい」 独特の口調で告げると、声は小さな寝息に変わる。 一方通行の覚醒した思考が急停止した。 「でもね、あなたの布団に入って寝るまでは特に何もなかったよってミサカはミサカは 前後の状況を整理してみたり。……それにしても、『お姉様』―オリジナル―より 大きいんじゃないかなってミサカはミサカは胸の大きさにどきどきしたり」 少女は自身の胸を両腕で抱き寄せたり、長い髪や体をいじることに夢中になっている。 (こいつが――あのクソガキ?) 一方通行は今でも信じられない状況に頭を悩ませていた。 状況は理解している。 目が覚めて、気がついたら体が大きくなっていた。 それだけだ。 だが、それが一夜にして起きたことが問題だった。 これだけ急激に肉体を成長させることは、どれだけの劇薬を用いても不可能だ。 少女の肉体年齢は十歳のものから、十代後半といえるほどの変化をしている。 打ち止め以外の妹達―シスターズ―でさえ、一日辺り一年分の成長促進が限界だった。 超能力による『肉体変化』―メタモルフォーゼ―の一種という可能性もあるが―― 「というか、起きる前に何かしなかったかミサカはミサカはあなたを疑ってみたり」 一方通行の肩が落ちた。 肉体がどれだけ成長しようと、精神年齢と記憶情報までは変わらないらしい。 安堵したのか呆れたのか、よく分からない溜め息が出た。 「おまえ、今の自分の状況分かってンだろうな?」 うん、と真っ直ぐに彼を見て少女は頷いた。 その表情は、彼の隣を歩いていた小さな少女のようで、彼がよく知る一万人の少女達によく似ていた。 何か、重い鈍器で頭を殴られたような気分だった。 それを察したのか、少女が話題を変える。 「それでねってミサカはミサカはあなたに手伝ってもらいたかったり」 「何で俺がお子様のお着替えを手伝わなきゃならねェンだよ」 「今はお子様じゃないよってミサカはミサカは小さすぎて上手く脱げないことを訴えたり」 「ああ、そうかい」 少女――打ち止めが背を向ける。 腰まである茶色の髪をシーツの上に垂らしたまま、残っているシャツのボタンを外していく。 両腕で前を隠しながら、肩を抱くように窄める。 「あ、あんまりじろじろ見ないでねってミサカはミサカは……」 一方通行は少女の汗の匂いに若干戸惑いつつも、襟を掴んでシャツを下げ降ろしていく。 幸い、難しい作業ではなさそうだった。 曲線を描く、少女とも女性ともいえる肢体が露になっていく。 白い首筋。 丸みを帯びた肩と腕。 真っ直ぐに伸びた背筋。 汗に濡れ、火照った肌が暖かい。 (だからどうした?体がでかくなろうが、こいつはあのクソガキだろォが) 「腕下げろよ。そしたら今度は後ろに回して腕を抜いて――」 そのとき、 ――がちゃっと音を立ててノブが回り、部屋の扉が押し開かれる。 眠そうに目を擦りながら踏み込んできたのは、芳川桔梗だった。 「一方通行……もう起きてるの?打ち止めがいないんだけど、こっちに――」 芳川の目に映ったのは、少年に服を脱がされている少女。 部屋には汗の匂い。 『――――』 「――――」 「よ、芳川……?」 「芳川だねってミサカはミサカはおはようーって挨拶してみたり」 「――愛穂ー?ねえ、ちょっとこっちに来てくれない?」 この後、一方通行が一時間ほど問い詰められたのは言うまでもない。
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仮面ライダー龍玄・黄泉 ヨモツヘグリアームズ(Kamen Rider Ryugen Yomi Yomotsuheguri Arms) 商品画像 情報 登場作品:仮面ライダー鎧武 定価:5,400円 受注開始:2015年01月23日(金) 16 00 受注締切:2015年03月27日(金) 13 00 発送開始:2015年06月15日(月) 商品全高:約145mm S.H.Figuarts 仮面ライダー鎧武 スペシャルページ 付属品 手首:×8(右×4、左×4) 武器:レデュエの戟、シンムグルンの斧、キウイ撃輪 その他:無し キャラクター概要 呉島光実が戦極凌馬から渡されたヨモツヘグリロックシードを用いて変身した仮面ライダー。 変身音声は「ヨモツヘグリアームズ! 冥・界・ヨミヨミヨミ!」。 ブドウアームズとキウイアームズを掛け合わせ、禍々しさを増したような外見をしている。 龍玄の既存の武装以外にオーバーロードの武器も使用可能。 戦闘力はアーマードライダーの中でもトップクラスだが、変身者の生命を吸い取る危険極まりない副作用を持つ。 攻撃の度に苦痛に苛まれ、長時間の変身は生死に関わる。 ヨモツヘグリの由来は一度口にすれば黄泉から出られなくなるという死者の為の食事「黄泉戸契(よもつへぐい)」。 使用者を死に誘わんとするこのロックシードには相応しい名前かもしれない。 商品解説 TAMASHII NATIONS2014にて参考出品された試作品が魂ウェブ商店限定販売決定。 良い点 悪い点 不具合情報 関連商品 仮面ライダー龍玄 ブドウアームズ 仮面ライダー龍玄 キウイアームズ コメント 名前 コメント