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天神さんの細道 ここはどこの細道じゃ 天神さんの細道じゃ ご用のないのに通らせん、 この子の七つのお祝いに 天神さんへ願かける 通らんせ、通らんせて 日本で一番多いお宮が、八幡さんで、次が菅公-菅原道真をお祀りした天神さんだという。 天神信仰は、菅公の死後間もなく始まったが、もっとも盛んだったのは徳川時代であろう。最初は落雷鎮除、文学諸芸保護の神様だったが後には病気・災難・豊作・日照り・入学就職、交通安全等、その他何ごとでも願いごとがあれば、、お聞き下さる神様として、広く崇敬せられるようになった。ことに讃岐は、公が国司として来讃中善政を施され、仁和四年日照りで困ったときには、農民のために命をかけて城山に登られ雨乞いをして、農民を救った話は有名である。 本町には、池戸の錦野神社を始め四条・高木・天満・出水・川原・宮尾・小蓑等に天神社がある。何れも菅公を崇敬する人々がお祀りしたものであろう。池戸八幡宮(恵徳院)えは、たびたび立ち寄られ、男井間池を改修せられた事実があり、大川郡白鳥神社え参拝の祈りには、いつも池戸で休息せられ、時の郡司を召して、親しく民情や地方の状況等を尋ねられたという。錦野神社はもと公がその際休息されたところだったが、周囲が田んぼで不じょうだったので、現在地に移転したと伝えられる。
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東伏見稲荷神社 ひがしふしみいなりじんじゃ 東京都西東京市にある神社(稲荷神社)。 所在地 東京都西東京市東伏見一丁目5番38号 URL http //www.higashifushimi-inari.jp/ 祭神は宇迦之御魂大神・佐田彦大神・大宮能売大神の三柱で、東伏見稲荷大神と総称する。 1929年(昭和4年)京都の伏見稲荷大社から勧請して創建された。 当時、関東地方の稲荷信仰者より伏見稲荷の御分霊を奉斎したいという熱心な希望があった。 これに信者の参拝の便を図り、迷信など誤った稲荷信仰を是正したいという伏見稲荷神社が協力して創建されることとなった。 西武鉄道が、所有していた土地約7,000坪を社地として無償貸与し、費用の一部を提供するなど積極的に協力した。御霊代の移動には貴賓室を仕立てた特別列車を運行したという。 また、最寄りの上保谷駅は東伏見駅と改称した。 その後、1966年に地名も当社にちなみ、東伏見となった。 2022-08-06 関連項目 2022-08-06 新東京百景 東京サイクリング この項目のタグ 2022年 2022年8月 東京都 歴史 神社 稲荷神社 西東京市 タグ「稲荷神社」がついた項目 「稲荷神社」をタグに含むページは1つもありません。 タグ「西東京市」がついた項目 小金井公園 / 多摩六都科学館 / 東伏見稲荷神社
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フウダイシン(風大神) 日本神話の神。 祭神とする神社: 浜宮神社(東京都利島村)
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来訪者数 今日 - 人 昨日 - 人 合計 - 人 現在 -人 トップページ トップページ シナリオ・舞台設定 ストーリー【ネタバレ】 メインキャラクター サブキャラクター(工事中) 舞台設定(工事中) 考察・その他 考察掲示板 外部リンク よくある質問(工事中) 元ネタ集(工事中) 攻略 学校編 学校~旧校舎 旧校舎~下水道(工事中) 下水道~香林町(工事中) 香林町編 香林町~防空壕山(工事中) 防空壕山~別宮神社(工事中) 幸生の世界編 別宮神社~幸生の世界(分岐前)(工事中) 幸生の世界(分岐前)~最果て駅(工事中) 桜庭編 最果て駅~塩梅島(工事中) MUAコントロールセンター(工事中) ムーア編 香林町~ムーア農務省(工事中) アンチムーア防衛戦(工事中) 香林博物館(工事中) アンチムーア編 香林町~ムーア防衛省(工事中) 巌実湿原(工事中) ムーア統制省(工事中) アンチムーア東京支部(工事中) 頑固爺さんの山~八坂御岳山(工事中) ムーアバベルの塔(工事中) 獄帝編 (工事中) ここを編集
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初めて会った時は参拝者だった。孝道と少し揉めて、止めたのが始まり。挨拶を交わした後によければ、とクロードが働いてる店を紹介してもらった。 その喫茶店のケーキはとっても美味しくて、学校でも評判だった。 ウェイターがカッコよかったりウェイトレスが可愛かったり、服が可愛い、ということで結構な人気である。 問題があるとすれば店主が男嫌いだったり、ただの一部の人たちの溜まり場になってる事だったり、盗撮があったり、それを懲らしめたり、と少しうるさいぐらいか。 その時は…… 特に意識してなかったのだが。 ―――公立創尾高校、体育館裏 「好きです!付き合ってください!!」 「えーっと……気持ちは嬉しいけど、ごめんなさい」 告白場所がベタ過ぎないかって思うけど、学校内で人目の付かない所ってこんなところぐらいしかない。 手紙とかで放課後どこどこの教室で~とかって他の奴等に見られるかのせいもあるもので。 好みじゃない……どちらかというと兼昌に似た感じな人だったので、丁重にお断り。 帰ろうと校門に向かってると、同じクラスの友達が。見てたのか、見てたのかあんたら。 「沙羅ー…… 一人身辛くないの?結構いい感じだと思うんだけど」 「う、五月蠅い。なんか違うの」 「ふーん…… ったく、何も言わなくても寄ってくるから良い身分ですねー本当に」 「沙羅ちゃんの好きなタイプって体育系じゃないもんね」 「筋肉質はねー……」 「なぁ、沙羅って好きな人とかいるの?」 「……なに突然」 「そうよねぇ。今まで断って…… 誰かしら、沙羅ちゃんのハートをゲットしてる人は」 「う、五月蠅い!」 「おー……ムキになるのが怪しいですなー」 「だぁぁぁっ!!」 ―――喫茶、シャ・ノワール 「クロたーん、宿題教えてー」 「あのな、そんな数学なんぞ、式を覚えて数字をあてはめるだけだろうが……」 「むがーっ!!」 「お待たせしました。本日のケーキ、桃のタルトです」 「ありがとうございます」 「では、ごゆっくり」 いつも通り優しい笑顔で渡される。 普段からあんな感じの人なのだが、寮の人達や、店員さんとの会話を見てると、沙羅や孝美に向けられた笑顔は作ってるのように見える。 特に、セレナには一瞬だけ、素の表情が。……孝道とかカイルとかにも素の表情を見せてるのだが。 ――羨ましい。兄貴とかじゃなくて、セレナさんが。 「……」 「姉さん?……どうかしました?」 「へ?えっと、何だっけ?」 「……晩御飯、何にするか決めたんですか?」 「んー……特に。食べたいもの…… ある?」 「日々考えるのも難しいものですよね」 「そうだねー……」 頭の中は晩御飯の事は全く考えてなかった。晩御飯の事は。 ―――沙羅の部屋 風呂上りにベッドに横たわる。 (一人身辛くないの?) 「……」 以前孝美とアッシュが家に来たが、幸せそうだった。 (誰かしら、沙羅ちゃんのハートをゲットしてる人は) 「……はぁ」 好きな人……好きな人はいるけれど、けれども。 既に、手遅れ。 ―――夕食後 沙羅の部屋 「これぐらいしてくれてもいいのになー……」 孝道と兼昌は晩酌中なので二人は部屋で恋愛ドラマを見ながらお茶。 画面には女性を引きよせ、キスをした男性が。大抵の恋愛はこんなドラマチックじゃないけども、やっぱり羨ましいものだ。 「アッシュってそんなにヘタレなの?」 「私からしなきゃあんまり…… って何言わせるんですかっ!?」 「ごめんごめん、でも羨ましいな。そういう人が傍にいるって」 「姉さんはいないんですか?その、好きな人って」 「私の事を好きって人はいるけど、私が好きなってのが……」 「贅沢ですね。面食いなのもどうかと思いますよ?」 「だって…… そう、思える人がいないなら別にいいかな、って思うけど……」 「なるほど…… で、どなたですか?」 「……そ、その」 「ちょっと待って。えーっと、うん。姉さん…… あの人に、惚れちゃったのですか?」 「う、うん……」 一時停止。再生。 「……知らないの?あの人には――」 「こ、恋人でしょ?知ってるよそれぐらい…… 諦めようとしたけど…… でも傍に居たいというか……」 「あんな美人がいる人を好きになるって…… 本気なんですね」 「……わ、忘れられないの。ほら、前に御茶奢ってもらった時とか。あの時は意識してなかったんだけど、今になったら……」 みるみる顔が赤く。飲んでるのは御酒じゃありません、未成年ですから。御茶です御茶。 「姉さん、当たって砕けましょう。……いえ、砕けてはダメですね」 「へ?」 「勇気を出さずに動かなければ何も変わりませんでしょう」 「……」 「想いを伝えなければ、姉様はずっと苦しいままです」 「だよ、ね……」 「明日にでも、クロードさんを呼んで――」 と、クロードの名を出した途端 「クロードさん、ってあの年がら年中発情期の変態すけこまし野郎の事ですかっ!?」 壁に耳を当てて聞いてたのか、名前が出たとたん思いっきり障子を開けた孝道。 相手が相手だったからかものすごい興奮してる様子。孝道の中でも危険人物ワースト5に入る人物だったからか。 「兄様五月蠅いですよ、夜なんですから」 「沙羅、考え直しなさいっ!!あんなメイド服が大好きでセレナさんのような人がいても他の人に手を出そうとする最低野郎じゃ――」 「うっさいっ!!」 あっぱー、あるいは、しょーりゅーけん。なんかひでぶって聞こえたけど孝道なら大丈夫、きっと。 「はぁ、はぁ……」 「兄様…… 大丈夫?」 「……さ、沙羅、いや、本当にやめておきなさい」 むくっと起き上がり、真面目モードに。 「恋人がいる奴を好きになんて、彼女のセレナさんが怒らないわけがないだろう」 「でも兄様、こんな姉様初めて見ました」 「……」 「困りましたね…… 相手が悪すぎます。……孝美、お前の彼氏が他の女性と付き合ってたらどう思う」 「……そ、それは嫌」 「……」 「それと同じだ。仮に上手くいっても、クロードはなんだかんだでセレナさんを愛してる。どちらにしろ虚しくなるのは……沙羅、お前だ」 「……」 先ほどから何も言わず、ただ俯いたままの沙羅。孝道の言ってる事は正しい、それを認めなければならないのが辛いのか。 「……姉様」 「……だよね、言う通り、だよね」 「姉様……?」 「沙羅?」 確かにそうなのかもしれないけど。 「伝えないと…… ごめんなさい、諦めれないよ……」 ゆっくりと顔をあげる。その表情は自信に迷いはなく。 「ごめん、兄さん。孝美、私明日言ってみる」 「沙羅っ!」 「孝美に言われてさ。言わなかったらこのまま苦しむ、それよりも言って断られた方がスッキリしそうだから」 見せたのは、少し悲しげな笑顔。 「……姉様」 「最初から、上手くいく訳無いって分かってるよ…… それでも、言いたいの。お願い」 「告白するかどうかはお前の自由だ…… 好きになさい」 沙羅の判断はすでに決まった。明日、どうなろうとも沙羅の決めたこと 結果は、目に見えてるのに。 二人はそう思った。 Next→
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六道珍皇寺 賀茂御祖神社(下鴨神社) 今宮神社 宇治神社 知恩院 八坂神社 ※題字は鶴岡八幡宮でお書きいただきました。
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INDEX 奉納年月 奉納者 区分 奉納場所保管場所 備考 26001 天和3年(1683) 山本宗信 復元 京都府京都市伏見区御香宮門前町174 御香宮神社 26002 貞享3年(1686) 今西小七郎他 京都府京都市上京区馬喰町 北野天満宮 26003 元禄4年(1691)5月 長谷川鄰完 復元 京都府京都市東山区祇園町北側625 八坂神社社務所 国重要文化財 26004 明和2年(1765) 伊佐政富 複製 京都府八幡市上津屋里垣内77 石田神社倉庫 26005 明和2年(1765) 伊佐政富 京都府八幡市上津屋里垣内77 石田神社倉庫 26006 寛政2年(1790)12月 中嶌敬軸門人今堀弥吉 複製 京都府長岡京市天神2-15-13 長岡天満宮 26007 寛政2年(1790)12月 中嶋敬軸門人今堀弥吉12歳 京都府長岡京市天神2-15-13 長岡天満宮 26008 寛政2年(1790)12月 中嶋敬軸門人今堀弥吉12歳 京都府長岡京市天神2-15-13 長岡天満宮 26009 寛政2年(1790)12月 中嶋敬軸門人今堀弥吉12歳 京都府長岡京市天神2-15-13 長岡天満宮 26010 文政元年(1818)仲冬 佐々木龍景門人石倉浅治郎 京都府宮津市文珠466 文殊堂智恩寺京都府宮津市字国分天王山 京都府立丹後郷土資料館 26011 文政12年(1829)初冬 後埜矢嶋門人廣瀬儀光 京都府宮津市文珠466 文殊堂智恩寺京都府宮津市字国分天王山 京都府立丹後郷土資料館 26012 天保5年(1834)5月 加藤均斎他1名 京都府京都市東山区五条橋東6-522 妙見大菩薩妙見堂三木流社務所 26013 天保8年(1837)仲夏 小笠原長荘 京都府宮津市文珠466 文殊堂智恩寺京都府宮津市字国分天王山 京都府立丹後郷土資料館 26014 天保12年(1841)夏至 加藤政介藤原誠之他1名 京都府京都市東山区東町大路松原上る下弁天町70 安井金比羅宮 26015 嘉永6年(1853)4月 葉山城之輔門人7名 京都府京都市中京区 今新在家西町38 武信稲荷神社 26016 安政4年(1857) 永宝山吉田 京都府京都市伏見区御香宮門前町174 御香宮神社 26017 文久3年(1863)9月 西岡天極斎 京都府京都市伏見区御香宮門前町174 御香宮神社 26018 明治12年(1879)8月 三宝戸滋治光門人他10名 京都府京都市上京区馬喰町 北野天満宮 26019 明治18年(1885)2月 奥村兼義 京都府城陽市寺田宮ノ谷29-1 水度神社 26020 明治20年(1887)4月 佐藤善一郎門人4名 京都府福知山市夜久野町額田1181 妙龍寺 26021 明治23年(1890)4月 山ノ内玉梯社中森新三郎他11名 複写 京都府京都市右京区山ノ内荒木町3 猿田彦神社京都府京都市右京区山ノ内宮脇町5 山王神社 26022 明治23年(1890)4月 山ノ内玉梯社中森新三郎他11名 京都府京都市右京区山ノ内荒木町3 猿田彦神社 26023 明治25年(1892)5月 豊田周齋先生追悼池内善三郎他1名 京都府京都市東山区清水1-294 清水寺寺務所 26024 平成元年(1989)正月 宮本良雄 京都府京都市東山区東町大路松原上る下弁天町70 安井金比羅宮 26025 平成7年(1995)9月 池田淑 京都府京都市東山区東町大路松原上る下弁天町70 安井金比羅宮 26026 平成10年(1998)8月 池田淑 京都府京都市東山区東町大路松原上る下弁天町70 安井金比羅宮 26027 平成11年(1999)2月 樟蔭高等学校3年生 京都府長岡京市天神2-15-13 長岡天満宮 名前 コメント
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提灯のうすぼんやりした明かりの列が、鷲宮の駅前から真っ直ぐ伸びている。 沿道には露店が立ち並び、威勢のいいかけ声や食べ物の匂いで充満していた。 その道を浴衣を着た、背の低い二人の少女が歩いていた。 仲良く手を繋いで歩く二人は仲の良い姉妹のようにも見える。 「お姉ちゃんすごいね、私こんなに人が多いと思わなかったよ」 ゆたかは落ち着き無く首を左右に動かしながら言った。 「ここ歴史あるからねー。人多いけど体調悪かったらすぐ言うんだよ」 素直に頷いたゆたかを、こなたはより近くに引き寄せた。 一緒に住み始めてそろそろ四ヶ月、自然と姉のような振る舞いが身に付いてきていた。 川に突き当たると橋を渡らずに、二人はそのまま川沿いを左に進んだ。 少し先に見える、赤く塗られたもう一つの橋のたもとに三人の少女がいた。 その内のショートカットの一人が、いち早くこちらに気付いて手を挙げた。 「小早川さん……それと泉先輩、こんばんは」 「オゥ、ベリーキュートですネ、ユタカ!」 「わあ……ちょっと犯罪的かも」 ゆたかはパッとこなたの手を離して、三人の輪の中に入っていった。 友達といるゆたかは本当に楽しそうで、こなたは頬が無意識に緩むのを感じた。 「じゃあね、ゆーちゃん。待ち合わせの時間になったらまたここで」 「ウェイトプリーズ、コナタ!」 立ち去ろうとしたこなたの背中に、パティが声を掛けた。 振り返ると、パティとひよりの目が怪しく輝いていた。 「コナタ、ぜひこの神社の双子巫女を紹介してクダサイ!」 「あのー、私もちょっと見たいです……」 いつも通り無駄に熱いパティの後ろで、ひよりも手を合わせて小さく頭を下げてい る。 パティを交えて軽く話したことはあったが、まだひよりとはそれ程親しくはない。 しかし殊勝な態度の裏に隠しきれない欲望が渦巻いているのが、こなたには良くわ かった。 「私だって見たいんだけどさ、かがみとつかさはお正月くらいしか巫女服は着ない んだよ。まあ一緒にいるから、見かけたら声かけてよ」 途端に二人の顔が落胆の色に染まる。 「この世には神もホトケもないデスネ……」 「しょうがないねパティ、次はお正月に来よう……」 オタク率の高さに、少々ゆたかの将来が心配になったこなただった。 姉妹は鳥居の脇にある茶屋の椅子に腰掛けて、お茶を飲んでいた。 かがみは去年と同じ浴衣だったが、何故かつかさは巫女服を着ている。 「おーっすこなたぁ」 「あーこなちゃん、いらっしゃい」 「おいーす、ねえつかさ、その格好どしたの?」 「うーん、なんか急にやる気がでちゃったの。あ、でも休憩の時間合わせてもらったか ら1時間くらいは一緒に遊べるんだー」 妹ののんびりした口ぶりに、かがみは軽いため息をついた。 「つかさったら、三日前くらいになっていきなりやるって言い出したのよ。 全く何考えてるのやら……みゆきは今だって勉強してるんだぞ」 つかさは鼻の頭をかいて、気まずそうに笑った。 「みゆきさんは残念だけどさ、今は勉強のことは忘れて楽しもうよ。 つかさも仕事があるんだし早くいこっ!」 こなたはお説教の気配を感じて、慌ててかがみの手を引いた。 「ったく二人とも仕方ないんだから……」 かがみはまだ言い足りなかったが、手にこなたの体温を感じるとそんな気も失せた。 こなたに急かされるままに立ち上がると、飲んでいたコップを持って店の奥に入っていく。 「おばあちゃーん、ありがとね!コップここ置いておくからー!」 建物の中から響くかがみの声に続いて、おばあちゃんらしき人の返事が聞こえた。 こなたが訝しげな顔をしてつかさに訪ねる。 「おばあちゃん?」 「ここの店主さんのことだよ。お父さんが子供の頃からずっとここで商売してるんだー」 へえ、そうなんだ。つかさの説明にこなたはただそれだけ答えた。 かがみが戻ってくると三人は店を出て歩き出した。 まだ夕食をとっていなかった三人は、まずたこ焼きの屋台に目を付けた。 一人一つづつ買って食べながら歩く。 「このたこ小さいなぁ」 「なんで割に合わないと解ってるのについつい買っちゃうんだろうね?」 「しょうがないでしょー。たかが祭の屋台なんだから、あんまりけちつけるなよ」 かがみのつれない返事に、こなたが下を向いて何やら思案している。 「な、なによ。私なんか悪いこといった?」 「あ、思い出した!ほらー、海の家覚えてない?あの時も私達似たような話したよね」 「したねー!そうそうあの時もお姉ちゃん冷たい反応したんだよね」 「悪かったわね。どーせ私はノリ悪いですよー」 かがみは少しすねて見せたが、顔は笑っていた。 一年前の海の家、かがみはなぜか不機嫌だった。 砂だらけの椅子、ソースのきつい焼きそば、何がその原因だったのか、もう本人に は思い出せなかった。 そんな話をしながら屋台を冷やかしていた三人に、後ろから声が掛けられた。 「よお、お前ら勉強もせんと余裕やな~!」 声の主は3年B組の担任ななこだった。 缶ビールを片手に、茶のタンクトップ一枚というラフな格好をしている。 「おぉ先生、いやぁこれは戦士の休息ってやつですよ」 こなたの言い訳に、ななこは軽く頭を叩く真似をした。 「ま、最近はあんまインしてないみたいやし、信じたるわ。そういや今日は高良はおらんのか?」 「みゆきは外で別に夏期講習受けてるから忙しいんですよ。私達も残念なんですけどね」 敬語を崩さずにかがみが答えた。 「あいつは医学部志望やから仕方ないな。そういやさっき、成実さんに会ったわ。 いやーあの人もまだ一人なんやなぁ」 一年越しの誤解に、三人は吹き出しそうになるのを必死でこらえた。 「せ、先生やっぱり今年も一人なんですか?」 つかさは控えめな態度で失礼な質問した。 「柊ぃ、お前喧嘩売っとるのか?マジメに言うとこれも半分は仕事や。お前ら以外 にも結構うちの生徒が来とるからな……なあ、ところでさっきからお前ら何笑って るんや?」 ななこは不思議そうな顔をしていたがそのうちに、あんま羽目をはずすなよ、とだ け忠告して雑踏の中に消えていった。 後ろ姿が見えなくなると、三人はお腹を抱えて笑い出した。 「あはは、先生まだゆい姉さんが独身だと思ってるんだね!」 「もう、いい加減あんた教えてあげなさいよー」 「……でもこのままのほうがちょっと面白いかも」 三人は道の真ん中で、あたり構わず笑い続けた。 道行く人々の少し迷惑そうな視線も、テンションの上がった女の子には通じない。 ひとしきり発作が収まると、つかさはふっと腕時計を確認した。 「私そろそろ交代の時間だから行くね。」 つかさはちょっと名残おしそうに言う。 「社務所まで私も一緒に行くわ。商店街のみんなに顔見せとかないといけないし」 かがみは手の平を上に向けてため息をついた。 社務所の前には特設のテントが設けられ、地域の人々が酒を酌み交わしていた。 かがみとつかさが彼らに挨拶して回るのを、こなたは少し離れて眺めた。 鷲宮神社の末娘はみんなに可愛がられているようだった。 二人もそれに応じて精一杯に愛想を振りまいている。 頭の薄い中年の男がかがみにお猪口を差し出した。 かがみはしきりに遠慮したがしつこい勧めに折れて、お猪口を受け取るとくっと一息で飲み干した。 威勢の良い飲みっぷりに酔っぱらい達の拍手喝采が巻き起こる。 そうしてようやくかがみは解放された。 「お疲れ様だったね、かがみ」 「ま、いつものことよ。本当困っちゃうわね」 なんとなく釈然としない気持ちのこなたに対して、かがみは屈託がなかった。 「ねえ、つかさも行っちゃったしちょっと家来こない?もう見るところもないでしょ」 かがみは暗に、二人きりになろうとこなたを誘った。 「そうだね、もうお店は充分見たし……いこっか」 こなたは小さく頷いた。 二人は柊家に続く暗い林の中に入っていった。 他の家族はまだ仕事中らしく、家には明かりが付いていなかった。 二人は縁側に足を投げ出して座った。 「祭の音は聞こえなくなったけど、こっちは蝉がうるさいね」 「木が多いからね、小さい頃はここでよくお姉ちゃんに遊んでもらったっけ」 幼い日々を懐かしむかがみの表情は柔らかい。 「なんだかお祭りの夜ってノスタルジックな気分になるよね」 「そうね、毎年殆ど変わらないから、時間の感覚がずれちゃうんじゃないかな。 先生なんて去年と同じ服着てたしね。ま、それは私達も一緒だけどさ」 「だけど今年はみゆきさんもいないし、つかさも仕事じゃん。 ふぅ……やっぱり医学部って大変なのかなぁ」 かがみはこなたの他人事のような口調に呆れた。 「当たり前じゃない、偏差値70とかそんなレベルよ。 大体あんたはどうなのよ?ちゃんとやってるの?」 こなたはまたかがみの説教を招いてしまった、迂闊な自分を呪った。 「それなりにはやってるよ。そんな上は目指さないけど、やっぱ東京の大学に行き たいし」 そう言って、こなたは中堅私大の名前を幾つか挙げた。 意外と現実的なこなたの目標に、かがみは拍子抜けしたようだった。 「まあ確かにそこらが妥当な線よね……あぁ~あ、どうせなら私と同じ所を目指す とか言って欲しかったな」 こなたは苦笑いして首を振った。かがみの志望校は私大トップクラスだ。 三年の間に積み重なった差はいかんともし難い。そしてこなたは浪人して勉強でき るような性格でもなかった。 「行けたらいいけどちょっと無理。まあいいじゃん、大学は違っても家はこっちな んだし、会おうと思えばすぐ会えるよ」 「……ごめん、私は多分東京で一人暮らしになると思う」 かがみは一呼吸おいて、静かに呟いた。 予想外の話に驚いてこなたはかがみの顔をまじまじと見つめる。 「なんで?別に全然通えない距離じゃないじゃん。どうしてわざわざ?」 ああ、寂しいときの顔だ。こなたの下がった目尻を見て、かがみは冷静にそう判断した。 「大学だけなら確かにそうね。でも私は弁護士になりたいから、それの予備校とか に通うことを考えたらこっちじゃ不便なのよ」 「そうなんだ……」 もっと早く、こんな関係になる前に言っておけばよかったとかがみは後悔した。 最近ただでさえこなたのことが頭から離れないのに、こんな顔を見せられたらこっ ちまでどうにかなってしまいそうだ。 今日だって本当は誘わないつもりでいたのに、つい電話を手にとってしまった。 「ねえ、あんたは東京に出てこれないの?なんか下品な話だけど、あんたのおじさ ん結構稼いでそうだし、奨学金取るとか、バイトすれば大丈夫なんじゃないの? それこそ……ルームシェアとかって手もあるし」 「ルームシェアか。リアルでエロゲっぽいね、毎日イチャつけるじゃん。 でもやっぱ無理かな。お金の問題じゃないし……二年待ってくれれば出来ると思う んだけど」 二人の表情は、目まぐるしく浮き沈みした。 「二年って何なのよ。おじさんが許してくれないとかか?」 「ちょっと落ち着いてよかがみ、顔が怖いよ」 いつの間にか喧嘩腰になっていたのを指摘され、かがみは恥ずかしそうに咳払いをした。 「ごめん、でも本当に何なのよ?気になるじゃん?」 「うーん……やっぱ今日は言わないでおく、ちょっとかがみ酔ってるみたいだし」 「酔ってなんか……んっ」 反論しようとしたかがみの唇が塞がれた。さらにこなたの舌が口内に差し入れられる。 初めて感じる息苦しさに、互いを抱きしめる腕に力が入る。 「もうその話はおしまい。折角二人きりなんだよ」 こなたが上目遣いでかがみに迫る。 「野外で、浴衣でイベントシーンってか?」 「何それ?」 「あんたが言ったんじゃない、覚えてないの?あんた去年のお祭りでロマンスがな いって愚痴ってたじゃん。射的のお兄さん狙ったりもしてたし」 「それ言ったらかがみだって海でナンパされたがってたしー」 そうだっけ?二人は口々にそう言って笑い合った。 身体をぴったり寄せて、再び二人の唇が触れあう。 かがみはこなたの胸に手を当てて、やさしく指を動かした。こなたの顔が切なげに歪む。 「んっ……何だかもどかしいね」 「私が着付けできればいいんだけどね……あっ、もうがっつくなよ……」 こなたがかがみの首元に顔を埋めて、舌を使った。 鼻先で香るこなたの髪が、かがみの情欲をくすぐる。 「今度ホテル行こうよ。家はどっちもなかなか空かないだろうし」 「いいけど、ここら辺のは嫌だな。結構私は顔知られてるし……」 「……わかってるよ、かがみ。なんなら1泊して東京観光でもしよっか。きっと楽しいよ」 「ったくあんたは受験生の自覚が……んぅ、そこくすぐったいってば」 「大好きだよ、かがみ……」 薄い浴衣がどうにか二人の理性を留めていたが、それも限界に近かった。 もう脱がしてしまおうか、二人がそれぞれにそう考えた時、こなたの携帯が振動した。 「やばっ!ごめん、私ゆーちゃんと待ち合わせしてたんだ。もう帰らなきゃ」 かがみは不服そうだったが、自分でも時計を確認すると慌てて乱れた襟元を直した。 そろそろ一仕事終えた誰かが帰ってきてもおかしくない時間だった。 二人が手を繋いで境内に戻ると、立ち並んでいた屋台はもう半分くらい撤収していた。 そこかしこのゴミ箱から漂う生ゴミの匂いが、夢の終わりを告げている。 待ち合わせ場所の橋の手前で二人は別れた。 向う岸には一年生四人が、おしゃべりに興じている。 そこにこなたは、いかにもすまなそう顔しながら走り込んでいった。 「あいつ、一年に混じっても全然違和感ないな」 かがみは口に手を当てて苦笑した。 特にゆたかとじゃれついている姿は、それぞれ高三と高一とはとても思えない。 しかしそれがかえって先ほどのしどけない姿を、鮮明に印象づけた。 「物足りなかったよね……こなた」 火照った身体を、一人抱きしめながらかがみは家路についた。 田んぼの中を通る農道を、こなたとゆたかが歩いていた。 稲穂をかすかに揺らす風が、汗ばんだ身体に心地良い。 「それでね、田村さんとパティさんがなんか巫女さんの写真一杯取ってたの。 あの人、多分お姉ちゃんの友達だったと思うんだけど……」 こなたにはつかさが戸惑いながら、いいように撮影されている図が容易に想像できた。 「できるな、あの二人は……ふふ、ゆーちゃん面白い友達が出来て良かったね」 「うん!ちょっと変わってるけど、好きな事には一生懸命ですごいんだよ。 私はそういうのないから、ちょっと羨ましいな」 どうしても、自分を引き合いに出して貶めてしまう癖がみなみにはあった。 こういう時こなたは、かける言葉に惑ってしまう。 こなたはゆたかが小脇に抱えている、猫のぬいぐるみに目を付けた。 「そういえば、それどうしたの?なんかの景品だよね」 「あ、これね、岩崎さんが射的で取ってくれたんだ」 ゆたかはまるで恋人からのプレゼントであるかのように、うっとりとぬいぐるみの頭を撫でた。 「すごいじゃん。いやぁ、やっぱりみなみちゃんはゆーちゃんの王子様だね」 「もうっ、お姉ちゃんからかわないでよ」 ゆたかが照れ隠しにこなたの背中を叩いた。 なんだかんだ言って、まんざらでもなさそうな所が可愛い。 もう、みなみちゃんに任せちゃえば?ふとそんな考えがこなたの脳裏をよぎる。 クラスメートのみなみの方がきっとうまくやれる。叔父との二人暮らしはきついか もしれないが、実姉のゆいだってしょっちゅう遊びに来る。 自分がここに留まらなきゃいけない理由なんて、実はないんじゃないか? こなたがそんな欲求に捕らわれているとも知らず、ゆたかが再び口を開いた。 「でもね時々怖くなるんだ。岩崎さんはいつか、私に呆れてどっか行っちゃうんじ ゃないかって。本当、どうして私なんかのことを気に掛けてくれるんだろうね? あっ……お姉ちゃん、この事岩崎さんに言っちゃだめだよ」。 幻の枷が地面を擦る音がした。 ゆたかの諦念によって鍵をかけられた、特別な枷。 「大丈夫だよ、みなみちゃんはゆーちゃんが好きで一緒にいるんだから」 こなたにはみなみの気持ちが良く解った。 彼女もまた、慣れない枷の重みを愛おしく感じてしまうのだろう。 「そうかな……えへへ、そうだといいな」 どうしてそんな些細な望みを、星を見るような目で語るのか。 「だからそうなんだってば、お姉ちゃんが保証するよ」 こなたはゆたかを、もっと欲張りで勝手な子にしてやろうと誓った。 ゆたかのため、そして自分のために。 コメントフォーム 名前 コメント >貶めてしまう癖がみなみにはあった ここはゆたかの誤植かと。細かいですが、良作ゆえ惜しいので。 -- 名無しさん (2008-12-02 18 59 11) ほんと続きが読みたいです -- 名無しさん (2008-12-01 21 13 16) ちょっと思ったんですけど、前回の話が初デート、初キスでしたよね? それから今回までの話の間に、2人の仲はそれ以上になったんですか? なんか、縁側でじゃれあってる2人の感じが「初体験済み」みたいな 感じがしたんですけど・・。 -- 名無しさん (2007-10-28 04 58 14) 「2年待って」の意味はちゃんと作中に書いてあるんだぜ最後の方のこなた視点を読むといいヒント:ゆたか -- 名無しさん (2007-10-03 21 59 14) ちょw「2年待って」の理由が気になるw続編希望! -- 名無しさん (2007-10-03 21 53 36) 真に勝手ながら、気になった部分(改行・名前)を修正させていただきました。気に入ってる作品なので。 -- 名無しさん (2007-10-02 17 38 12) すごく面白かったです!手が空いたら、ぜひぜひ続編を!お願いします!! -- 名無しさん (2007-10-02 16 56 32) 下の方に続いて、改行が一行飛んでて読みにくい場所が気になりました。雰囲気はたいへん好みなのでこの後の展開も期待してます。 -- 名無しさん (2007-10-02 04 07 35) 地の文で、「ゆたか」と書くべきところを誤って「みなみ」と書いているところが、何箇所かあるような。読んでてちょっと混乱した。 -- 名無しさん (2007-10-02 03 07 38)
https://w.atwiki.jp/hayate-tcg/pages/890.html
N01-13 Sカード カードタイトル:三千院ナギ ジョブ:ナギたん 巫女 iluus:七草 使用タイミング 即時 「ナギたん」があなたの場に3枚以上ある場合、あなたの捨場にある「ナギたん」のBキャラカードを1枚選んで手札に加えてよい。加えたならば、カードを1枚引く。 迷わず逝けよ 巫女持ちナギたん。 捨て場回収+1ドローが弱いわけがない。
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