約 1,917,232 件
https://w.atwiki.jp/touhoumatome/pages/17.html
「主に魔法を使う程度の能力」を持つ人間の少女。名前は「きりさめ まりさ」と読む。 二つ名は「普通の魔法使い」 また「東洋の西洋魔術師」「霧雨の魔法使い」 専用BGMは「恋色マスタースパーク」「オリエンタルダークフライト」等。 アリス・マーガトロイドやパチュリー・ノーレッジが魔法使いという「種族」であるのに対して、 こちらは「職業」ないし「肩書き」としての魔法使い。 勘違いされやすいが背は結構低い方でありパチュリーや魂魄妖夢と同じ位で、博麗霊夢や八雲藍やアリスよりは低いとの事。 「~だぜ」「~じゃないか」という男の子口調が印象的だが、実はそんなに「だぜだぜ」とは言わない。 実家は人間の里の大手道具屋「霧雨店」。 そこの一人娘であるが、魔法の道具を扱っていないことに何かあったとかで、魔理沙はどうやら勘当された身らしく、 魔理沙のほうも実家には関わるのを避けていて絶縁状態にある。 金髪なのに日本人的名前の付いている理由は不明。ちなみに食事は和食派。 『香霖堂』では森近霖之助宅でちらし寿司や味噌と香の物がメインの料理を作っている姿が確認できる。 キノコの生い茂る魔法の森で何でも屋「霧雨魔法店」を営みながら一人暮らしている。 『三月精』ではペットとして草神「野槌(ノヅチ)」の使いとされるツチノコを飼育しようとしていた。 魔法使いであり、服装や箒は本人の魔法使いとしてのイメージを尊重したもの。 帽子に色々マジックアイテムを入れているようだが、特にこの服装である必要性は無い。 箒なしでも飛ぶことができるのかは明らかでない。 + 箒について 『萃夢想』及び『緋想天』では戦闘中、箒無しで「飛翔」システムを行っているように見える。 ただしグラフィックを直接描いているのは原作者のZUN氏ではなく黄昏フロンティア側であり、 箒についてそこまで細かい指示がなされたのか等は特に語られていない。 (実際に、『緋想天』ではマスタースパーク時、グラフィック上はマスタースパークを放つ上で必要な『ミニ八卦炉』が描写されていないという例もある) + ミニ八卦炉 魔理沙愛用の火炉。 魔理沙が実家を出る際、森近霖之助から贈られた、魔理沙の宝物。 暖房にも実験にも戦闘にも使用可能で毎日フル酷使しており、ミニ八卦炉が無い生活は考えられないらしい。 霖之助によると、山火事を起す火から、『求聞史紀』では一晩じっくり煮込むようなトロ火まで調節できることが語られている。 元は霖之助が昔使っていた、魔法で暖める火炉であったが、 魔理沙が実家を出る際に霖之助によって改造され、現在のミニ八卦炉が作成された。 多くの魔改造改良が施されており、外の世界の様々なアイテムを溶かして混ぜることで、炉の一角から風が吹いたり、魔除けや開運の効果もある優れ物。 元々の素材は錆びる物だったようだが、『香霖堂』で霖之助に炉全体をどんな状況下でも材質の変化がほとんど無い「緋々色金」にして貰った。 効力はそれなりに知れ渡っているらしく、『求聞史紀』で語られた他、その火力に目を付けた十六夜咲夜に盗まれそうになったこともある。 『東方Project』の世界では、 「捨食の魔法」(食事と睡眠を生命維持活動として必要としなくなる魔法)を習得することで人間から妖怪の魔法使いとなれる。さらに 「捨虫の魔法」(人の体内で寿命を減らしている虫を殺す魔法)を習得することで完全な「魔法使い」となる。※求聞史紀参照 これは、道教における天帝(彼ではない)にその人間が行った悪事を報告し天罰で寿命を減らされ、 その人間が死ぬ事で体内から早く出たがっている三匹の虫「三尸」が元ネタと思われる。 彼女は未だ人間の年端も行かない少女だが*1、その魔法を習得可能かどうかはもちろん、 習得して妖怪化する意思があるかどうかも現在は明らかでない。 『香霖堂』では姿も中身も変化が無い霖之助を羨ましいと言っており、『永夜抄』では不老不死に興味を示している。 (一般的に妖怪は「不老長寿」であって「不死」ではない。) 本人の知性は高く、英語を話したり、植物に詳しかったりするなど一般的な勉学の知識は豊富。 本人によると「本を読み、魔法を磨く、それが日課だから知識を増やす事は勉強に値しない。」 頭が良いキャラクターであると記述されている。 しかし周囲が妖怪や超人ばかりである為か特に頭脳を発揮するような描写は現状は少ない。 妖々夢では結界についてまるで理解できてなかったり、 緋想天では犯人の居場所に見当を付けていたのに緋色の雲の意味には気付かなかったり、 地霊殿では意味も判らないまま地下に向かわされたりと周囲に振り回される立場が多い。 原作者のZUN氏により、 「魔理沙は、我々に近いレベルの人間がいないと誰も話についていけないので、 って理由でいるような感じ。脇役だしね。」 「具体的に言うとアレだけど、サブキャラ。」 などの発言がされている事からも人外だらけの幻想郷では普通の人間に最も近い存在と言える。 言葉使いから無鉄砲で力任せな性格だと捉えられがちだが、内心ではそうでもなく 霊夢や妖怪に対してのツッコミ役になることもある。 綿月依姫を前にしても一番ビクビクしている様子で一般人っぽさが出ている。 この辺りが上記の「我々に近いレベルの人間」の感性を表現していそうである。 彼女の使う魔法の破壊力は既に人間の中では最高クラスの物である。 それらは強力な魔道具のミニ八卦炉の与するところも有るが、 独自の方法で化け物茸を魔法の燃料にしたりといった彼女の努力の賜物である。 ただし、様々な魔法を自在に使える訳ではなく、光と熱の魔法が得意な一方で物を破壊する以外の魔法は苦手。 魔法の触媒は個人個人異なっているが、彼女の場合は自宅周辺の森に生えているキノコを使用している。 そのため、霖之助が言うにキノコに関する知識は誰よりも豊富だとか それらの実験結果はお手製魔道書(という名のメモ帳)にマメに記されている。 また公式書籍の『The Grimoire of Marisa』は彼女が弾幕考察本したという設定である。 「修行を全然しないくせに才能だけで強い霊夢に妬みを持つこともあり、 いつもいじめたりする。 その実、魔理沙は霊夢がいないとつまんなくて死んでしまう位、仲がよい。」(創曲幻想.txt) 「好きなことをやっていれば満足なのである。 中でも、霊夢が大好物(?)なので、ちょくちょく遊びに行っている。」(紅魔郷マニュアル) 妖怪退治を生業にしている訳ではないが、よく霊夢の模倣として勝手に異変を解決しに行ってしまう。 この辺の行動が二次創作では霊夢に対してライバル意識を持っている様に描かれる事が多い。 本業は霧雨魔法店という何でも屋だが客は来ない(そもそも普通の人間が気軽に行ける場所ではない)し働いている姿は確認されていない。 面白そうなことなら何にでも首を突っ込むため、異変を解決したい他の妖怪などに体よく利用されることもある。 霊夢とはケンに対するリュウのような関係。 空気のように翻弄する天才肌の霊夢に対し、魔理沙は圧倒的な力と技でねじふせる戦い方を好む。 戦い方以外にも、努力をほとんどしない霊夢に対し、魔理沙は強化アイテムや研究など強さに対して貪欲な所も対照的と言える。 ちなみにwin版以降、タイトル画面は霊夢、起動アイコンが魔理沙となっている。 作中では「何処に行っても迷惑がられるが、実際に迷惑な行動も多い」とされていたり 東方萃夢想での伊吹萃香や八雲紫の反応が冷たかったり 『東方緋想天』で小野塚小町から「決して主役にはなれない」と言われたりするなど、割と酷い扱いを受けている。 また『東方地霊殿』の魔理沙の設定には 「魔法使いの為、魔法を使う妖怪と相性が良い。ただ、あまり好かれてはいない」 と書かれている(この魔法を使う妖怪とは同作で組んだアリスとパチュリーの事と思われる)。 実際非想天則ではチルノに負けた後彼女を間欠泉センターに行くように促して「あいつには熱すぎるだろう、ざまあみろ」 と酷い言動も多い。 彼女は手癖が非常に悪く、他人の家(紅魔館やその図書館、永遠亭等)に忍び込み目ぼしい物を勝手に持っていく。 本人曰く、人間の自分より妖怪の方が遥かに寿命が長いので「盗んでいる訳ではなく死ぬまで借りているだけ」との事だがどうみても詭弁。 しかも本人は蒐集欲を満たせればそれで満足するのか、 盗んだ品物自体にはそれほど興味を示さずに家の中に雑然と貯め込んでいるというからタチが悪い。 おかげで周囲からはすっかり泥棒扱いされており(実際泥棒だが)、厄介者と認識されている。 泥棒行為自体は魔理沙以外にもやっているキャラクターはいるのだが、頻度の差がそのまま印象の差になっているようだ。 先述のように、逆に咲夜にミニ八卦炉を盗まれそうになった事もある。 「盗みと模倣の技術はともかく、完全独力ってわけでもないのに努力家扱いってのはどうなのよ」 とはファンに稀に突っ込まれる所。 使われる頻度は少ないが、後述の旧作時代の話題を振ると中学時代を回想する高校生のごとく苦しみ出すというネタもある。 原作でも昔の事を聞かれるとお茶を濁したような発言になっている。 かつての旧作時代の魔理沙。今とはエラい違いである。 「おっけ~、ここは魔梨沙にまかせて」 「やっほ~、魔理沙です。 みんなはノーコンティニューで私を倒せるようになったかしら? 駄目なんていっていたら魅魔様には到底勝てないぞ。 そこで、このげ~むの攻略法とヒントを魔理沙からおしえま~す」 「魅魔様に勝っちゃった。うふ、うふ、うふふふふ……」 ……今とは似ても似つかぬが、これが初期の魔理沙である(PC98シリーズ時)。 容姿も現在とは大きく違い、全体的に紫一色の魔女服に赤い髪の少女だった。 魔理沙の名前が違うが、『封魔録』中の会話場面では「魔梨沙」と表記され、 ゲーム付属のテキストには「魔理沙」と表記されていたので、単なる誤字ではないかと思われる。 転じて、二次創作ではこの旧作時代の赤髪魔理沙やうふふ魔理沙を「魔梨沙」という別人と扱う風潮がある。 しかし、『封魔録』でのテーマである「恋色マジック」のアレンジ曲「恋色マスタースパーク」のコメントに 「今の魔理沙には合わないかも」と書かれてはいるがむしろ違和感なく受け入れられていたり、 『The Grimoire of Marisa』のとあるスペルカードの欄の文章が乙女チックポエム全開だと言われていたり等々、 外見や言動は変わっても中身は変わってないんj(オ-レリ-ズ なお、Win版では一時期「最終面の一つ手前のステージのボスは次回作で自機になる」という傾向があったが、 魔理沙(魔梨沙)も『封魔録』では4面ボス(『封魔録』は5面がラスボス)で、次回作の『夢時空』から魅魔様と一緒に自機になっている。 そういった点では、咲夜・妖夢・鈴仙にとって二つの意味で先輩だと言える。 ちなみに、Win版(紅魔郷)以前の作品という区切りになるのでここに追記するが、 西方Project作品『秋霜玉』(ZUN氏の大学の後輩が製作。ZUN氏もBGM製作に協力)という作品に霊夢ともにゲスト出演(EXボス)している。 そのときのテーマ曲である『魔女達の舞踏会 ~ Magus』は東方萃夢想でアレンジされた。 ページ冒頭のような『撃つと動く!!』という台詞とともに登場するが、このときの会話シーンにおける魔理沙は既に旧作のうふふきゃははではなく、 現在のWin版以降の性格の魔理沙である(霊夢の名前も旧作までの靈夢ではなく霊夢である)。
https://w.atwiki.jp/touhouiroiroproject/pages/11.html
霧雨魔理沙とは 霧雨魔理沙は、魔法を使う人間です。東方projectでは博麗霊夢に並ぶもう一人の主人公というポジションで、ほとんどの作品にプレイヤーキャラクターとして登場します。黒を基調とした服装に、魔法使いの三角帽をかぶり箒に乗って空を飛びます。 読み きりさめまりさ 種族 人間 性格 ひねくれ者で負けず嫌い 嫌いなもの 不明 好きなもの 珍しいもの、マジックアイテム、キノコ 趣味 キノコ集め 職業 魔法使い 二つ名 普通の魔法使い 能力 魔法を使う程度の能力・魔法を操る程度の能力 魔法を使う(操る)程度の能力を持ち、派手で強力な魔法が好き。魔法の森でマジックアイテムの店『霧雨魔法店』を営んでいる。つい手が伸びてしまう。 テーマ曲 恋色マジック Dim. Dream Selene's light Casket of Star 魔女達の舞踏会 ~ Magus 恋色マスタースパーク オリエンタルダークフライト メイガスナイト 魔獣スクランブル 霧雨魔理沙立ち絵一覧 東方ロストワード立ち絵 東方アルカディアレコード立ち絵 東方スペルバブル立ち絵 幻想エクリプス立ち絵 ゆっくり魔理沙立ち絵 注意 これが立ち絵とは限りません スペルカード一覧 恋符「マスタースパーク」 魔符「スターダストレヴァリエ」 恋符「ノンディレクショナルレーザー」 魔符「ミルキーウェイ」 魔砲「ファイナルスパーク」 彗星「ブレイジングスター」 儀符「オーレリーズサン」 天儀「オーレリーズソーラーシステム」 符の壱「スターダストレヴァリエ」 符の弐「アステロイドベルト」 符の参「マスタースパーク」 星符「ドラゴンメテオ」 魔空「アステロイドベルト」 黒魔「イベントホライズン」 恋風「スターライトタイフーン」 恋心「ダブルスパーク」 光符「アースライトレイ」 魔符「イリュージョンスター」 魔符「アルティメットショートウェーブ」 妖器「ダークスパーク」 星符「アステロイドベルトナイトメア」 注意 決して全てのスペルカードが載っているとは限りません
https://w.atwiki.jp/propoichathre/pages/533.html
魔理沙19 新ろだ701 ◆少女+α飛行中◆ 「なー、魔理沙ー!」 「なんだー!」 「毎回こうして乗っけていってくれるのは有難いんだけれどもー!」 「別にいいってことよー!」 「その、後ろからしっかり抱きしめてないとやっぱり駄目なのかー!?」 「駄目だ!振り落とされたいなら止めてもいいぞー!」 「それはちょっとー!」 ◆ランディング◆ 「着いたぜー、降りろ降りろ」 「ぜえ……はぁ……、うん、さんきゅ」 「いいってことよ。それじゃ私はそろそろ行くぜ」 「ああ、うん……なぁ、魔理沙」 「どうかしたか?」 「もうちょっと、その、箒の速度「無理だな」……さいですか」 「別に事故とか起こしてるわけじゃないし、構わないだろう?」 「それはそうなんだけど……」 「なら問題ないな。○○もそろそろ仕事の時間だろう? また迎えに来るぜー」 「あ、やっべ。そんじゃ、またな」 ◆とある飛行経路の井戸端会議◆ 「いつもいつもアツアツだよね、あの二人」 「わはー、そうなの?」 「飛んでる時の二人の顔をよく見るとすぐわかるよ。 二人とも真っ赤だもん」 「あれにはちょっとイタズラする気も起きないわ……」 「でもまだ付き合ってないんだよね?」 「あれ、ルーミアひょっとして?」 「違う、違うよ!いい加減気付けばいいのになーって」 「だよねぇ……」 ◆夕暮れに御座います◆ 「おー、待ったかー?」 「いや、今来たとこ。ほら、乗った乗った」 「おう。あ、それでだな。今日はちょっと荷物が多いから低速で頼めるか」 「えー……?」 「えー、じゃないよ、えー、じゃ。仕事道具も入ってるから落とすわけにもいかないんだよ」 「ったく、しょうがない奴だな……そんじゃしっかり掴まってろよー」 「りょーかいりょーかい……よっと」 「ひょわっ!?」 「こんなもんか?」 「あ、あああ。それくらいでいいいぜ」 「今回も宜しく頼む」 ◆終着◆ 「……おーい?」 「……生きてるって、素晴らしい」 「だからごめんってば」 「普段の倍近く飛ばした奴のことなど私は存じ上げません」 「……うー……」 「ま、荷物は無事だったし。今日のところは見逃してやろう」 「ほんとか?」 「男に二言はないぜ。ああ、そうだ」 「?」 「美味そうな茶請けとか色々買ったんだ。 ウチ、あがってくか?ご馳走するよ」 「勿論だぜ!」 新ろだ716 ※頭のネジ外れてます ※無駄に喋る そんなんでもいい方どうぞ ・1 「はいはーいこんにちはー。毎度おなじみ素材屋ですよー。魔法使いの味方ですよー」 「お、来たな。よーっす」 「ウェーイ!」 「で、わざわざ来たって事は何か珍しいもんでも手に入ったのか?」 「ああうんー……まあボチボチ? とりあえず見てもらおうか? いくぜ俺のターン!!」 「……お前時々変な言葉使うよな」 「ああそりゃあ俺の国で流行ってたネタみたいなもんだよ。気にしないでくれ」 「ふーん」 商談中 「ところでさ、前から思ってたんだが」 「何だい。お嬢ちゃん」 「うわー、壊滅的に似合わないぜー」 「何だよ魔理沙」 「言い直すくらいなら最初からやるなよ」 「性だーね」 「……よくわからんがまあいいか。で、話を戻すが。お前何でこんな職業やってんだ?」 「素材屋?」 「しかも魔法使い……というか魔法関連のアイテムほとんど専門だろ?」 「そうなるね」 「里の住人ですらやるヤツ居なかったのに、なんでお前そんな仕事始めたんだ? そもそ も外来人だってのに帰らない時点で変わり者な訳だが」 「んん、まあ理由はそれなりにあるけどもね。まあ順序立てますか。まず帰らないっての からかね。そりゃあ単純にこの郷に残りたい理由が出来たからだ。んで、住んでいくには 働いて食い扶持稼がにゃあならねえ。そんでまあ残りたい理由に関連して、俺には目標が あってーね。それ達成すんのにいっちゃん都合のいい職っつうことでこんなん始めた訳で すよ。まあ確かにそこまで稼ぎはよかないが、そこら辺はあんまり問題じゃなかったりす る訳ですハイ」 「魔法関連の素材が目標……もしかしてお前魔法使いにでもなりたいのか?」 「いんや。物語の活字は好きだけど、勉学の活字は御免だね。っていうか勉学は嫌いだね。 モノ覚えも悪いし」 「むう……じゃあさっぱりわからん」 「一個目でもうギブかい。まあ何だ。郷愁ブッ飛ばす位の理由はあった訳さー」 「何だ、そういう言い方されると気になるな。教えてくれよ」 「そりゃあお前好きな子が出来たからよ」 「…………はい?」 「気になるあの子は魔法使い。けれどもワタシは一般人。弾幕? 何それ不可能だよ。じ ゃあどうやって関わろう。そうだ魔法使いならではの必需品を扱えばいいじゃない。堂々 と尋ねる理由になるよ! っつーね」 「お、おぉ……そうか、アリスを好きになる何て物好きだな」 「お前だよ」 「?」 「後ろ振り返ってもだれもいねえよ。俺が好きなのは霧雨魔理沙さんですが何か」 「………………え、ま、待て。じゃあお前」 「当方は君と会いたい一心で魔法絡みの素材を扱っております。まあ最近はマーガトロイ ドさんとかノーレッジさんも顧客ではあるがね」 「い、いや、ちょ、待っ」 「始めて名前で呼んでいいと言われた日、感動で日記が一冊埋まりました」 「あ、あ……」 「前に一回だけ会った、寝巻きで出迎えられた時の画は脳に焼き付いています」 「う、ううわあ、」 「とりあえず真っ赤になってる顔がすげえ可愛いので撫で回していい? 正直持て余すんだけど」 「な、なにを……?」 「色々と。言ってもいいけど魔理沙にはまだ速いんじゃないかなウフフ」 「え、なん、それ……」 「っと、いけね。もうこんな時間だ。あんまり遅くなると夜になっちまう。ここじゃあパ ンピーの夜の独り歩きほど怖いものはないからねえ。っつー訳でじゃーなー。また何か入 ったら売りに来るわー」 「………………………………い、言うだけ言って、な、何事もなく帰りやがった。ってい うか、ちょっと、待ってくれよ……わ、私がす、好きって、言ったよな、あいつ確かに言、 う、うわあああ……!」 「あのですねけーね先生。男の子には、こう、どうしてもテンション上がる時ってのがあ ってですね。いややった事には後悔してないんですがね、恥ずかしさっての、後に来るじ ゃないですか。だからほら、その辺のもやもやを解消しようと全力疾走で壁の一枚や二枚 ぶち抜いてしまうのは仕方がない…………違います違います後悔して無いのは壁をブチ抜 いた事じゃなくてその数時間前の方なんですそっちはちゃんと反省してますから謝ります からだから頭突きだけは勘弁し、」 ・2 「よっ」 「………………おう」 「という訳でやってきました霧雨邸。さあ売っちゃうぞー」 「…………」 「何かさー、最近いいもん見つかんないんだよー。時期的にまだ大丈夫だと思ったんだけ ど、いや自然ってのは読めないもんだね。都会育ちっつう訳でもないんだけど、いや向こ うとこっちじゃ自然の格が違う感じがするわ。大変大変」 「…………な、」 「ん?」 「……なんか、いつも通りだな」 「そりゃあ病気でもしなきゃあ人間なんぞ大体いつも通りでしょう」 「そうじゃなくて!」 「おおビックリした」 「…………お前、この前」 「この前?」 「…………わ、わた、わ、私の事、その、えーと、す、す……」 「なにかなー。ちゃんと言ってくれないとぼくわかんないなー」 「す、すー…………すー……」 「聞こえないなー。もっと大きくはっきり言ってくれないとわかんないなー」 「…………お前、もしかしてわざとやってないか」 「うん」 「…………さ、最悪だ」 「で、俺がこの前魔理沙が好きで好きでしょうがないって事を暴露したのがどうかしまし たかね」 「何で表現が装飾されてるんだよ! お前もっとさらっと言ってただろ!?」 「いやあ、さらっと言い過ぎたかなーと思って。ちょっと本音の一部を解き放ってみた。 だが俺はまだ後二段階解放を残している……この意味がわかるな……?」 「わからんわ!」 「ですよねー。あーこういうネタが通じる知り合い欲しいなあ…………おっと」 「うひゃああ!!」 「…………手を伸ばしただけでそこまでバックステップされると流石に傷付くんですが。 肩に糸くず付いてるだけだって」 「え? あ、ああそうか……ま、紛らわしい事するなよ……」 「…………ウフフ何をされると思ったのかなーウフフ」 「う、うるさい! そんな事より商品売りに来たんじゃないのか!?」 「そうですよ。つっても魔理沙が挙動不審なんだからしょうがないじゃない。さっきから 会話が詰まりっぱなしだろに」 「う、ううぅ……なんでお前はそんな平然としてるんだよぉ」 「取り乱して魔理沙の好感度が上がるなら取り乱してもいいけどねえ。そうでもないっつ うんなら変に取り乱して魔理沙を怖がらせる訳にもいかないっしょ」 「…………変なやつだなあ」 「ああその呆れかえった視線、何かゾクゾクする」 「うわぁ…………」 「ああいい、その目線もっといい……何か目覚めそう……!」 「目覚めるな」 「まあ冗談は置いといて。商売しましょうか、いつも通りに」 「……あ、ああ。そうだな……まったく私とした事が……」 商談中 「……やっぱりお前は勝手すぎる」 「いやあこれ以上の値引きは勘弁してほしいナー」 「そうじゃない」 「ほへ?」 「……いきなり好きって言ったと思ったらそれっきりだ。私は、その、そう言う事はじめ て言われたんだぞ。だから色々ずっと考えて、だけどお前はあれから数週間顔を出さない し、来てもいつも通りだし……これじゃあれこれ考えてた私が滑稽だろう」 「……ふーん。そんなに気にしてもらえるとは思って無かったな。魔理沙の事だから普通 に笑い飛ばしそうだと思ってたんだけどもさ」 「そ、そう言われても……困る、んだぜ……」 「ふむ。んーとさ、まあ何だそんな気にしないでくれよ」 「え」 「いやさ。確かに俺は魔理沙の事を好きな訳だが。別に魔理沙は俺の事を好きな訳じゃな いだろー」 「……まあ、そんな嫌いってほどじゃあないが」 「でもこう恋愛感情で大好きーって訳じゃないだろう。そん位わかってら。だから結局俺 の気持は一方通行なんだよ。そんなんで俺が無闇に騒ぎたてても迷惑だろ?」 「まあ、それは……」 「だから俺はいつも通りなのでした。いきなり馴れ馴れしくってのは俺の主義に反するね、 本気で好きなのだから、好きな相手にはしっかりじっくり熱意を伝えるさ」 「好き好きって、よくそんなに連呼出来るな、恥ずかしい奴だぜ……」 「まあ本当なんだからしょうがないよ。とりあえず半年かけてそれとなく示しただけじゃ 気付いてもらえない事がわかりましたので! これからは基本前面に押し出す方針で!」 「うぐ……な、なあ。聞いていいか」 「はいはい?」 「何で、私なんだ」 「一目惚れ」 「えぇ!?」 「一目見て色々思ってねー。髪がふわふわで可愛い。眼がくりくりして可愛い。若干丸っ こい顔が可愛い。白黒の服が似合ってて可愛い。キラキラした星を出すのが似合ってて可 愛い。弾幕出してる時の笑顔がとっても可愛いと」 「……見た目だけじゃないか」 「最初は、ね。でも話すようになってから気付いた。だぜ口調の癖に変な所で乙女なのが 可愛い。何かしら知ったかぶったり見栄張っちゃうとこが可愛い。誰よりもがんばりやさ んなとこが可愛い。そんな部分を誰にも見せないようにしてるとことっても可愛い。そんで」 「俺の示した一方的な好意を、きちんと考えてくれる魔理沙はすっごく可愛い」 「あ、あー、あうー」 「あら真っ赤っか。ちっくしょうやっぱ可愛いなあ。撫でくりまわしたくなる」 「あ、あうううう……!」 「んー。今日はもう話せそうにないかな。また日を改めるよ。商談は今度にしようか。 色々勝手に言っちゃったけど、全部本気だからなー。じゃあまた」 「お、お前は!」 「っとと」 「………………私にどうしてほしいんだ」 「それはできれば好きになってもらいたいけどね。無理にとは言わない、っつか言いたく も無い。俺はこれからも魔理沙と関われるように色々やって、何とか好かれようとするけ ど、魔理沙はそのまんままで居てくれればいいよ。その上でいつか俺の事ちょっとでも認 めてくれたら、そん時は教えて欲しいかな。俺はずっと魔理沙が好きだから。あ、他に好 きな奴が出来て、俺の事疎ましくなったら言ってくれよ。その時はちゃんと諦めるから。 魔理沙を困らせるようなことはしたくない」 「……むずかしい。今まで通り何て、できっこない」 「じゃあ多少は言った甲斐あったかな。気にしてもらうの嬉しいおとこのこー」 「……何か不公平だ、私ばっかり困ってる気がするぜ。お前も困れ」 「いや半年もやもやし続けて困り抜いた結果がご覧の有様だよ」 「……ははっ、何だそりゃ」 「あー、うん。困った感じでもじもじしてる魔理沙も可愛いけどやっぱり魔理沙は笑顔が 可愛いなあ」 「……あー、うん、何かわかった気がするぜ。あれこれ考えてどうにかなるもんじゃない んだな…………ったく、しょしょうがないなー、まあ魔理沙さんは懐が広いからなー。こ れからは思考の端っこにお前の事も入れてやるよー。でも私は厳しいからなー、ふ、不甲 斐ない事したら即脱落だからなー」 「おー」(プルプルしながら言ってもまるで凄みねえって言ったら怒るな、絶対。ああで も怒った顔も見たい……! これがジレンマ……!) 「えーとお前は私がす、好きなんだな?」 「うん」 「じゃあそれ、もうちょいまからないか?」 「それとこれとは話が別」 「エー」 『返事』がもらえるまでにかかった期間、この日から三ヶ月 新ろだ723 ※頭のネジ外れてます ※無駄に喋る そんなんでもいい方どうぞ 3 「――という訳で私の弾幕の直撃を食らった氷精は真っ逆さまだった訳だ」 「やったーすごい」 「……聞いてるか?」 「半分」 「ほう」 「まずはそのミニ八卦炉を仕舞え、話はそれからだ……というか特に弾幕絡みだと魔理沙 の顔が輝いてるから、そっち見るのに忙しいんだもの。仕方が無いやね」 「何だそりゃ……」 「それがマイジャスティ……あちゃあ、雨降って来やがった」 「おー。結構勢い強いな」 「という訳で魔理沙さん」 「どこがという訳なんだかな」 「雨宿りさせてくだせえな。雨具持ってきて無いヨ」 「条件次第だな」 「二割引」 「乗った」 商談中 「それにしてもよく降るな」 「だーね。あーあこりゃ帰るとき地面グッチャグチャだな。憂鬱ったらありゃしねー」 「……そういや前にもこんなのあったな」 「前?」 「ちょっと前の天人が起こした異変の時にな。私の家の周囲だけ延々雨が降り続けたんだ よ。洗濯物が溜まるったらないぜ」 「え? テムジン? そんなのまで幻想入ってんの? マジで?」 「何だそりゃ。てんじんだぜ、てーんーじーんー」 「うん、まあどうでもいいんですがね。しっかし止みそうにないなこれ。暗くなる前に止 むといいんだけど」 「どうだかな、この様子じゃ難しいかもしれないぜ」 「しょうがないなあ。ギリギリまで粘って駄目っぽかったら素直に濡れるか。傘をささず に踊る人間が居てもいいってどっかで聞いた気がする」 「何だそりゃ、ズブ濡れになるだけじゃないか」 「自由ってそういうものらしいよ…………しかし」 「ん?」 「女の子が濡れるって言うと若干えろい響きが……」 「…………………………」 「あ、痛い痛い痛い。ちょ、待って、ごめんなさ、ていうかミニ八卦炉で殴り付けるのは 使い方間違ってない!? それじゃただの鈍器じゃな――痛い! でもうれしい!! こ れで後一年戦えるぅぅ!!」 「何で喜ぶんだ!?」 雨宿り中 「まりささーん」 「なんだー」 「暇潰しに本を借りたはいーんですがー。何書いてあるかさっぱりわかんないー」 「自分から貸せって言った癖に……あ、もしかして字読めないのか。外とこっちじゃ字が 違ったりするのか?」 「いや内容がさっぱりわからんのよ。字は読めるし書けますよ、覚えたからな」 「覚えたのか」 「寺子屋で子供たちに混じって勉強しましたが何か。つっても根幹は同じだからそこまで 労力でも無かったけども」 「お前、変な所で妙にやる気があるよなあ……珍品も結構手に入れてくるし」 「のんのんのん。魔理沙絡みの事だけ死に物狂いですよ。思春期の男の子は単純だからね え。これができれば好かれるかもと考えれば大概の事はどうにかできるのよ。という事を 最近知った」 「…………うぐ」 「魔理沙ってさー」 「なんだよ」 「好きとか唐突に言われると真っ赤になるよねー。かわいいなー。だきしめたいなー」 「う、うるさい!」 「その反応は俺を悦ばせるだけですよお嬢さんゲッゲッゲッ」 「うううるさい! うるさい! 後その変な手つきを止めろ! わきわきさせるな! 何 か気味が悪い!!」 「冗談だってのに本気にしちゃって。まあそういうとこも可愛いから好きなんですけど ネー。それにしてもまあ、何書いてあんのかサッパリわからんわ」 「…………お前は本当変わらない、よなあ」 「だから人間病気でもせにゃあ」 「そうじゃない」 「……む。背中に体温。何、」 「振り向くな」 「いえすまむ」 「……まあ最近は、その、す、好き好き言うようになったけどさ、それでも今までとほと んど変わらないじゃないかお前。話し方も。する事も。訪ねてくる頻度も。何か、私には よくわからなくなってきたんだ」 「恋色魔法使いなのにウブな魔理沙ウフ、」 「茶化すな」 「……いえすまむ」 「うー、何だこれ、自分でも何が言いたいのかよくわからん……」 「魔理沙は難しく考えすぎなんじゃないか、ね。もうちょい簡単に行こうぜ」 「……こういうの、簡単に考えるものじゃない」 「ああ……まあ。そりゃそう、だけどねぇ」 「私はな、お前の事そんなに嫌いじゃないんだ。少なくとも一緒に居て、嫌とかじゃない。 ていうかいやならとっくに叩き出してる」 「光景が目に浮かぶようです」 「この前までは、こんなに考えなくて済んだのに。ただ変な奴ー、妙に明るい奴ーくらい で普通に考えられたのに……今じゃよくわからん、頭がぐるぐるするんだ」 「……ああ、そうだな。じゃあ決めちまおうか」 「え」 「俺はね、軽はずみに好き好き言うけどね。それは正真正銘本気な訳で。うん、これだけ は絶対に本当だ。それで魔理沙は俺の事をどう思う?」 「…………嫌いじゃない」 「俺が魔理沙の事もっと知りたいって言ったらどうする?」 「…………嫌では無い」 「俺がもっと魔理沙と触れ合いたいって言ったらどうする?」 「…………て、程度による」 「俺が魔理沙の恋人になりたいって言ったらどうする」 「………………考えてみた、お前と、そのそういう関係になったらって」 「どうだった?」 「嫌じゃなかった」 「ああ、そうなのか。それは嬉しいな、うん。すっごく嬉しい、本当嬉しい」 「……お前と、そうなったとしてな。こんな事したりするんだろうなって、たくさん考え たんだ。嫌じゃなかったし……こうなったら楽しいんだろうなって思う事もあった。こう したいなって、思う事もあった。気が付いたら、こうするのかなってのが無くなって、こ うしたいなって、のが増えてって、もうそれだけになってるんだ」 「うん」 「なあ、これって、好きって気持ちなのかな」 「それは魔理沙が決めるべき事だと思うがね」 「…………絶対に振り返るなよ、こっち向くなよ」 「いえすまーむ」 「お前は私の事が好きなんだよな」 「うん」 「私も、お前が好きだよ」 「………………本当?」 「………………ほんとう」 「………………そっかー」 「そっかってお前それだけ……って待て。こっち向くなって、言っただろ、こら、見るな ぁ……!」 「あははー顔真っ赤ー、えーいぐりぐりしちゃうぞー」 「ぷあー!? や、やめろー!!」 「さて、今われわれの額が接触している訳ですが」 「……お前が押しつけているんだろうが」 「熱いのわかる?」 「………………ああ、熱いな。よく見たらお前も真っ赤じゃないか、林檎みたいだぜ」 「魔理沙は俺よりもっと赤いね」 「いやお前の方が赤い」 「いや魔理沙には負けるなー」 「おまえだー」 「まりさだー」 「うらー」 「おりゃー」 「…………なあ、私達はこれから、その恋人同士になる、んだよな」 「そうだーね……そうなったね」 「こいびとどうしって、何すればいいんだ?」 「何でもいんじゃねいですかね。話したきゃ話して、つつきたくなったらつっつく。そん なんだと思うよ」 「それじゃあ今までとあんまり変わらないな」 「かもね」 「……何か、悩んでたのが無駄だった気がするぜ」 「じゃあ無駄にならないようにしようか」 「?」 「キス」 「きっ」 「定番だけど、これは恋人同士じゃなきゃやれない事だと思う次第。嫌?」 「…………その聞き方は卑怯だと思うんだぜ」 「断られたら嫌だもの」 「確信犯か、タチのわるいやつめ」 「していい?」 「ん」 「なあ、キスって痛いのか。ガチって言ったぞガチって」 「……………………ごめん、失敗した」 「成功とか失敗とかあるのか」 「これが正解。たぶん。俺も初めてだからよくわかんないや」 「…………も、もう一回していいなんて言ってない。ふこうへいだ」 「そんな事言われ、」 「仕返しだ、これで両成敗だな」 「…………以外と積極的ですね魔理沙さん」 「うるさい」 「ちなみに知ってますか」 「何を」 「キスって種類あるんですが」 「……そうなのか?」 「これ確かバードキスだったかな。ちょんちょんやるの、鳥が啄ばむイメージね」 「か、数が多いな」 「しかえしまだー?」 「かくしんはんかぁ!」 「……うん、本当にやってくれるとは思ってなかった」 「や、やれっぱなしで黙ってるのは私の性に合わないぜ」 「魔理沙」 「…………何か嫌な予感がするんだが」 「俺、もう一つやり方知ってるんですが」 「…………や、やるのか」 「んーでもどうしようかなー。これ大人のやり方だからなー。魔理沙にはまだ速いかなー」 「何だそれ、く、くるなら来いよー、受けて立つぜー!」 「そう言ってくれると思った。ああもう本当可愛いなこの生き物」 「ん…………ん!? んぅ、んんぅー……んー!!」 「ぷあ……これ、ディープキスね……」 「ぷはっ……でぃーぷ? こ、これもキス、なのか……? 今、お前舌……」 「そう。そういうキスなの。おれわるくない。わるいのかんがえたひと」 「何か、頭がぼーっとする」 「しかえしは?」 「……する」 「ん……んぅ……ちゅ、ん……ん、んぅ……んー、んぅ」 「…………」 「んぅ!? ん、ん……! ん……ちゅ、ぷあ…………ふぁ」 「ごめん、我慢できなかった」 「……こらぁ。わたしのばんだったのに、お前も舌動かすなんてずるい」 「つ、い」 「……もう一回、もう一回仕返しだ」 「もしかして気に行っむぐ」 「ぷぁ……ちゅ、んぅ、ちゅ……んー……んぶ、ぷあ、ふぁ、ん」 「……、……ふは。魔理沙、今。明らかに飲ませたよね俺に。唾液」 「ちがう、お前が勝手にやったんだ。お前がまたそんな勝手するから、私はお前に仕返し するんだ……はぶ」 「んっ」 「んー……ちゅ、はぶ、っちゅ、んぁ、んーんー……ふっ、ん、ぅん、ふ…………ん……!」 「っぷは、ああ、駄目だこれ、溶ける、ああ、いいや、気持ちいいから…………はぁ」 「ふぅ……ぁ……やめていいなんて言ってないぞ、またお前の勝手だ」 「じゃあ、しかえしですか」 「……そう、しかえしだ」 「目が覚めたら真夜中でした。酸素不足で昏倒ってどういう事なの俺。ちくしょう理性に は自信あったのに。魔理沙のせいだ。可愛すぎるから悪いんだ」 「んー……」 「寝ておられる。まあいいか、今のうちに帰ろう。これ以上は理性が死ぬ。文字通り死… ………服の端掴んでるその可愛らしい手は何でせう」 「夜の一人歩きは、危険じゃなかったのか」 「つっても、ほら帰らなきゃいけないし」 「お前に何かあったら私の責任になるからな、そんなかってはゆるさないぜ」 「心配だったら飛んで送ってくれてもいい訳ですが。雨あがってるし」 「もう夜中で真っ暗だから、どこかにぶつかるかもしれないな。お前のせいで私は大怪我だ」 「どういう理論っスか」 「私と一緒に居るのは、嫌か?」 「…………くそう、先にしかけといて何だけど。これは卑怯だ。断れるかこんなもん」 「しかえしだしかえし…………言っとくが、変な事は駄目だからな。素振りを見せたらマ スパだぞマスパ」 「変な事ってなんなのか具体的に言ってもらわないとぼくわかんな」 「………………」 「スイマセンでした!!」 「わかればよし」 「ところで一つ質問いいですか魔理沙さん」 「ん、何だー?」 「キスは変な事に入るんでしょうか」 「あ、あー……そうだな、それはギリギリ、入らない、かな……」 「入ってないなら、してもいいって事ですか」 「あー、まあ、そう、なる、な」 「…………どれがいい?」 「……………………でぃーぷ」 無限ループ 新ろだ740 秋の気配が忍び寄る季節のある朝。カーテンの隙間から差し込んだ日の光に照らされて目を覚ました。 腕に重さを感じて隣に目をやると、すうすうと寝息を立てる魔理沙が視界に入る。腕枕の上で安心しきった顔で 眠る彼女は、もはや見慣れた光景だ。 いつもなら肩を揺すって起こすか、あるいは目を覚ますまで寝顔を眺めるのだが 今日はちょっと悪戯心が芽生えて魔理沙の頭を軽く撫でてみた。 髪に触れるとぴくりと震えて首をすくめるようにしていたが、構わず頭を撫で続けるとやがて力を抜いてこちら に身を寄せてきた。 「ん……」 くしゃくしゃと少し強めに撫でてやると、溜め息ともつかない声と共に身をよじらせ、やがてゆっくりと瞼を開 いた。 「おはよう、魔理沙」 「……! ○○おはよう」 撫でる手を止めて囁きかけると、魔理沙は少しの間ぼうっとした目でこちらの顔を見つめていたが 焦点が合った途端に目を見開き、眠そうな声で返事をしてくれた。 「目覚めの気分はいかが?」 撫でる手を再開し、頭頂部から毛先まで梳くようにしながら尋ねると 悪くはないなと小さな声で呟き、気持ち良さそうに目を細めた。 太陽の光を浴びて金色に輝く髪は指通りにほとんど抵抗しないほどさらさらで しかも撫でる度にふわっと魔理沙の甘い匂いが広がる。 このまま魔理沙を抱き締めて二度寝したい衝動に駆られたが、起きない訳にはいかないので髪の感触を惜しみな がらも「起きるぞ」と声をかける。 「……」 普段ならすぐに起き上がるのだが、今日は起きようとせず、逆にむすっとした顔で睨んできた いつもと違う反応に戸惑って、どうしたんだと尋ねようとしたが、そこではたと理由に思い至った。 仕方ないなと苦笑しつつ魔理沙の肩に手を回して抱き寄せると、唇にそっとキスをした。 ただ触れるだけのキス。魔理沙の寝起きの唇は若干カサついているが、 それでもマシュマロのように柔らかな 感触が伝わってくる。 唇の僅かな隙間から流れ込んでくる魔理沙の呼気に、口の中に蕩けるような甘さが広がる。 ふと視線を感じて目を開くと、睫毛の一本一本まで数えられるような距離から魔理沙のジト目が睨んできた。 次は絶対忘れるなよと語りかけてくる瞳に、肩を抱く力を強めることで答える その答えに満足したのか、魔理沙は再び目を閉じて、代わりに首に腕を回してぎゅっと抱き締めてきた。 唇は押し潰されてもはやどこまでが自分の口でどこからが魔理沙の口内なのかわからない。更に胸の辺りに控え 目ながら柔らかな感触が押しつけられて もう今日は起きなくていいんじゃないかと思い始めた時 「さて起きるか。今日も一日頑張るぜ」 伸ばしかけた手をするりと躱して起き上がると、魔理沙はさっさと部屋から出て行ってしまった ドアを出る直前に見せた意地悪そうな笑みを見て、敵わないなと内心思いつつ、ダイニングに向かった恋人の後 を追った 新ろだ744 「魔理沙ー、チラシの類を出しっ放しにするなと言ってるでしょー、もーこの子ったらー」 「あっちこっちで号外号外って配ってるんだ。勝手に引っ掛かって来たそいつが悪いんで あって私の所為じゃないぜ。あとその口調やめろ」 「うん我ながら酷かったから止める。それにしても……先週から毎日続いてるんだからさ ぞ長期間大量に撒いてるんだろうネー」 「…………」 「まあともかく片付け片付け、紙類は燃えるごみじゃーうふははははは」 「か、勝手に私の部屋を片付けるなと何度も」 「魔法絡みのは手を付けてない訳ですが何か問題でも。というかテーブルの上にあったら メシん時に困るっしょー」 「うー……何だ、気になったりはしないのか?」 「何が?」 「いや、だから、ほら」 「なにが?」 「ま、毎日持って帰ってくるくらいだから、何が書いてあるのか……とか」 「それでぇ?」 「お前、まさか……」 「素直に言い出せず恥ずかしがる魔理沙、あると思います」 「わざとかぁ――!!」 「ごちそうさまでした! イェア!!」 「お前のそういうとこ、ほんっとーに変わらないな」 「性だもん」 「どうやったら矯正できるか教えて欲しいもんだぜ」 「不可能だと思うよ。前にも言ったが俺はまだ二段階解放を、」 「わからんネタは遠慮するぜ。というか話を別方向にもっていくな」 「バレましたか」 「そんなにまで話したくないって事は、お前本当に興味無いのか?」 「外界ツアー?」 「ん」 「いやまあ興味の有る無いで言うとそりゃ有る方なんじゃないの?」 「何で疑問形なんだ」 「癖」 「ああもー、話が進まない……じゃあ何でそんな意図的に避けるんだよ。あれか、そんな に私をからかいたかったか」 「まあそれもあるけどね、九割くらい」 「ほぼ全部じゃないか!?」 「俺今そのために生きてると言ってもいい」 「お前は……あー、もうまた話を逸らされてるぜ」 「まあ十分堪能した事だし本題に入りましょうか」 「おいこら」 「で外界ツアー行きたいんですか、魔理沙さんは。あちこちで聞いた限り、随分参加者が 多いらしいけど。やっぱ郷の人間は外に興味があるもんなのかね」 「まあそれはそうだろう。基本面白い事好きな連中ばっかだしな、私含めて」 「面白いかねえ、お外は」 「?」 「……いや、見て回るだけならそれは面白いのかもしれないな。こっちの様子と比べれば 十分娯楽に値はするか」 「何だ急に難しい顔して。似会わないぜ」 「ひでえ。そんな俺の顔がデフォルトで間抜け面みたいな言い方」 「いやそう言ったつもりなんだが」 「…………性格変えようかなあ」 「変えれるのか」 「頑張れば」 「そうなのか」 「そうなのよ」 「まあそれは置いておくとして、お前本当に乗り気じゃないな」 「外は知ってますからね。確かに今どんな感じになってるのかって興味はあるよ。でもま あだからこそ微妙っていうかねー。まあ別に向こうが駄目って訳じゃない、こっちの人間 には堅っ苦し過ぎると思……ああ観光か。ならば楽しいとは思います。技術レベルもダン チだし、見て回りがいはあるでしょう?」 「面白いならいいじゃないか…………でも」 「デモ?」 「お前が行きたくないなら、いかない……その、一緒だから、行きたいし」 「二分待って、鼻血止めるから」 「ちり紙ならそっちだ」 「さて、外界ツアーに行くにあたってですが」 「……何時の間に行くことが決定したんだぜ」 「行きたいって言ったじゃない」 「そりゃ行ったけど」 「なら案内するさ、少なくとも魔理沙よりは詳しいですとも」 「いいのか? 行きたくないんじゃあ……」 「ぶっちゃけどっちでもいい。それに涙目の魔理沙に上目遣いで私をお外に連れてって懇 願されたら断るわけがないじゃない」 「……か、勝手に付け加えるな。そこまでやった覚えはないぜ」 「真っ赤っかー……で、聞いときたいんだけどもさ」 「何だ?」 「どういうとこ行きたいの? ツアーつっても別にどっか決まってる訳じゃないみたいだ し、各々で好き勝手行っていいみたいだからさ」 「……んーと、だな。あんまり決めて無いんだが、一つ、行ってみたい所が、ある」 「どこ?」 「そのな、ダメだったらダメって言ってくれていいんだ」 「……んー。どこなのさ」 「お前の故郷」 「いいよ」 「……はやっ」 「でも最初に言っとくとあんま面白いモンないよ。結構田舎だし。それでもいいん?」 「うん、いい」 「しかしまたどうして」 「いや……なんていうか、いいだろ別に、見てみたくなったんだから」 「……ふーん。本当なんも無いとこなんだけどなあ、名産品もショボいしさー」 「とにかく、行ってもいいんだな? 連れてってくれるんだな?」 「うんいいよ」 「そうか、ははっ、そりゃよかったぜ」 「何でそんなに楽しみそうなのか、まあ可愛いからいいけど……今になってわが故郷のシ ョボさが妬ましい。どこ案内すりゃいいんだよう……んー」 「…………お前が自分のこと全然話してくれないからだろうが。私だって、お前の事知り たいんだからな。たくさん」 「何か言った?」 「いやー何も! 旅行楽しみだなぁ、ははは!!」 「痛い痛い痛いもっともっと……つってもさすがにずっとそこって訳にもいかないっしょ。 他にどういうとこ行きたいか教えてくれると」 「というかだな、私は外のことあまり知らないから、どういうのがあるかがまずわからないんだぜ」 「あー……ですよねー……じゃあまずこっちが説明しないといけないのか」 「当てにしてるぜ」 「よーし、じゃあ外界授業だー」 「おー」 「という訳でこれに着替えてください。ずるり」 「どっから出した!? ていうか何だそれ!?」 「懐。制服。あとこれから先、俺の事は先生と呼ぶ様に」 「何でだ!?」 「先輩でも可! むしろそっちの方が個人的には良い! すっごくいい!!」 「私にもわかるようにいってくれよ!?」 「趣味!!」 「ああ、ああ! 何時もの事か!!」 「わかってらっしゃる! そう言う事で速くこのセーラー服に着替えるんだ魔理沙! 何 着方がわからない!? ならば手伝ってあげるからうふふはははあ!!!」 「うわああぁぁ、こっち来るな変態――! もてあそばれる――!!」 「これは愛でると言うのだよ! 我々の業界ではな!!」 「…………故郷ね。片付けるにはいい機会なのかな、これ」 「何か言ったか?」 「魔理沙はかわいいなぁって言った」 「嘘つけ」 「本当なのに。ていうかそんなにセーラー服駄目ですか。似会うと思うのに」 「お前の挙動が信用できない」 「そうか。ブレザーの方が良かったか。にゅるーん」 「また出た!? だからそういう問題じゃないって言ってるじゃないか!?」 準備とか計画立てる時って楽しいよね
https://w.atwiki.jp/frontmission3/pages/1020.html
No. 名前 移動力 バーツ 武器 人物 アイテム APNow / Max Body HP状況Now / Max 格闘力 減少率 AP設定/改造LV 防御 L.Grip 属性 種類 AP 熟練 攻撃 弾数Now / Max 射程 命中率 距離低下率 段差低下率 HPNow / Max エースランク ポイント バトルスキル L.Arm 命中 命中 L.Shld 武器熟練度 回避(回避率) R.Arm 命中 R.Grip 格闘武器 ショットガン グレネード Leg バーニア ダッシュ 回避 R.Shld マシンガン 火炎放射 キャノン 属性防御 B.Pack 追加出力 ライフル ミサイル ビーム 1 武村和輝 4 ゼニスレヴ 452 / 452 120% 0% ボーンバスター 衝撃 格闘武器 1 76×1 ∞ 1 100% 0% 0% 20 / 20 × リペアリペア / ゼニスレヴ 284 / 284 ×5%UP ------ 不能 ゼニスレヴ 284 / 284 ×5%UP オーデンM98 衝撃 ショットガン 3 12×12 ∞ 1~3 75% 2% 5% -- PAW2プロウブ 300 / 300 0段 0倍 ------ BX002 2 草間亮五 4 107式 強盾 340 / 340 121% 0% コッドSN990 貫通 マシンガン 5 11×10 ∞ 1~4 80% 10% 5% 20 / 20 × リペアリペア / 107式 強盾 212 / 212 ×10%UP ------ 不能 107式 強盾 212 / 212 ×10%UP ハードブロウ 衝撃 格闘武器 1 25×1 ∞ 1 100% 0% 0% -- PAW2プロウブ 300 / 300 0段 0倍 ------ BX002 3 武村アリサ 4 メレディンM1 292 / 292 122% 0% ハードブロウ 衝撃 格闘武器 1 A 25×1 ∞ 1 100% 0% 0% 20 / 20 ★ ×0 リペアミサイル弾 16 / 16 メレディンM1 184 / 184 ×12%UP クェイル 炎熱 ミサイル 10 A 73×1 6 / 6 3~9 80% 0% 0% 不能 メレディンM1 184 / 184 ×12%UP ハードブロウ 衝撃 格闘武器 1 A 25×1 ∞ 1 100% 0% 0% A -- PAW2プロウブ 300 / 300 0段 0倍 ------ BX002 A 4 リュウハイフォン 4 上帝1型 276 / 276 121% 0% フランバルFF 貫通 ライフル 4 A 58×1 ∞ 1~6 75% 2% 5% 20 / 20 ★ ×0 16 / 16 上帝1型 172 / 172 ×14%UP ------ 不能 上帝1型 172 / 172 ×14%UP ハードブロウ 衝撃 格闘武器 1 A 25×1 ∞ 1 100% 0% 0% A -- PAW2プロウブ 300 / 300 0段 0倍 ------ ------ A
https://w.atwiki.jp/toho_utattemita/pages/12.html
各自歌いたい曲を書いてください。 曲数などは気にせずどんどん書いちゃいましょう 参考動画 曲名 参考URL 備考 七色のニコニコ動画 七色のニコニコ動画 参考動画その1 七色のニコニコ動画(Verニコカラ) 七色のニコニコ動画(Verニコカラ) 参考動画その2 曲リスト 説明 基本A、Bは歌詞をどっち使うかって感じです。 ラッシュ(HEROES -28song-)中のみA、Bなどの表記は同時違う曲が流れてる時の区別扱いとなります。 正直もう何処が裏たかわかんねwwwww HEROES -28song-の中からは一人3曲(一部の人は4曲)選んでください 右側の名前は歌える人は空欄、歌えない人は×を、覚えれば歌える人は△を ※3列目の名前は実際に歌う人を記入する予定です。 No 曲名(表) 名前 備考 01 ブラック★ロックシューター All(合唱) 02 Heavenly Star 紅蓮 03 Do-Dai 居鳥 04 みwなwぎwっwてwきwたwwww EXk 07 ダンシング☆サムライ 居鳥 シン 裏曲(表 ナイト・オブ・ナイツ) 08-A サンドキャニオン EXk 歌詞なし 08-B 麻雀先進国くぎゅううううう 鐘音 09 スカイハイ EXk 歌詞なし 10 ポップスター 鐘音 11 死にたい All(合唱) 12-A 亡き王女の為のセプテット 鐘音 12-C No Life Queen Mahiro 13-A Bad Apple!!feat.nomico すだち 13-B Bad Apple!!feat.nomico しお 14 俺ら東京さ行ぐだ! EXk. シン 15 RAINBOW GIRL 紅蓮 16 starry sky 居鳥 Mahiro 17 Hello Windows シン 歌詞なし 18 最強パレパレード EXk 19 空 しお 20 Cellulooid シン 21 初音ミクの消失 紅蓮 Mahiro 早口無し 22 ライオン 居鳥 シン 裏 初音ミクの消失 23 性感飛行 紅蓮 24-A ニホンノミカタ~ネバダカラキマシタ~ 居鳥 24-B ニホンノオタク~コミケニイキマシタ~ Mahiro しお 25 Promise 鐘音 紅蓮 Mahiro 26 魂のソフラン シン 被り Promise 27-A ワールドイズマイン(いさじ) EXk 紅蓮 27-B ワールドイズマイン 居鳥 28-A おてんば恋娘 28-B ちるのちるのちるの シン 紅蓮 28-C チルミルチルノ 鐘音 28-D おてんば☆ラヴガール 28-E 氷結娘 Mahiro 間奏 バーカバーカバーカバーk 29 TOWN EXk 30 ぽっぴっぽー 居鳥 被り TOWN 31 溝ノ口太陽族 紅蓮 32 崖の上のホモ EXk 33 博多の塩 居鳥 1フレーズのみ 34 Smooooch・∀・ EXk 紅蓮 Mahiro 歌詞なし(紅蓮:歌詞希望) 35 ダブルラリアット 紅蓮 36 てゐっ~えいえんてゐ~ Mahiro シン EXk合の手 37 ロリ誘拐 紅蓮 38 オジャ魔女カーニバル!! 居鳥 39 青く燃える炎 居鳥 40 ザ・レギュラー 居鳥 41 ハンマー状態 EXk 歌詞なし 42 RED ZONE EXk 歌詞なし 間奏 HEROES -28song- ラッシュ開始 R01-A 粉雪 Mahiro ラッシュ R01-B Endless Rain 紅蓮:声が出れば R02-A アンインストール 鐘音 R02-B True my heart R02-C レッツゴー陰陽師 EXk R03-A 魔理沙は大変なものを~ シン R03-B ふたりのもじぴったん しお R04-A SKILL 紅蓮 R04-B Dr. wily STAGE1 居鳥 R05-A つるぺったん 鐘音 R05-B ハレ晴れユカイ シン R05-C ふぃぎゅあっと EXk R06 エージャンと夜を往く 居鳥 R07 あいつこそがテニスの王子様 R08-A you 紅蓮 シン R08-B もってけ!セーラー服 しお R08-C へるぷみーえーりん Mahiro 暇なやつ合の手 R09-A GO MY WAY しお R09-B エアーマンが倒せない 居鳥 R10-A メルト シン R10-B Little Busters! EXk R10-C God knows Mahiro R10-D Cheetahmen2 R11-A 創聖のアクエリオン R11-B みっくみくにしてあげる♪ R11-C cramelldansen しお R11-D U.Nオーエンは彼女なのか? 鐘音 後半から R12 真赤な誓い 居鳥 End HEROES -28song- ラッシュ終了 43 Don t say"lazy" 居鳥 Mahiro 44 時報 All 45 Reach Out To The Truth Mahiro
https://w.atwiki.jp/lwetoho/pages/45.html
霧雨魔理沙 能力:『魔法を使う程度の能力』 所属:正規軍(旗揚げ戦~第10回大会)、 紅魔館(第10回大会より移籍~第21回大会) O.D.S(第22回大会より。二期紅魔館を破棄,改名) ファイト・スタイル 炸裂するマスタースパーク 東プロでも数少ない『自らパワースタイル』を宣言してのファイトスタイルを貫く魔理沙。 各種大技も団体有数の凶悪な破壊力を持っており、タッグ・ユニット戦で メイン・サポート共に恐ろしい存在である。 また勝つ為には手段を選ばない節もあり、凶器使用も厭わない。 しかし言い換えれば『勝つこと』に対して極端にストイックであるからこその行動は スポーツマンではなく、ファイターなのだと言えるだろう。 スターダスト・レヴァリエ リストクラッチ式のフィッシャーマンズバスター。 正規軍時代に愛用するもピン狙いには向かず ヒール転向後にはダメージ狙いやタッグパートナー潰しとして使われる。 『プロレスはパワーだ』をモットーとする魔理沙らしく序盤からでも使うことが多い。 ドラゴンの陰に隠れがちだが、非常に危険で威力のある技である。 オリジナルはNOAH所属秋山準のスターネス・ダストα。当人ですら連発はしない技。 技名は東方永夜抄他で使用する『魔符「スターダストレヴァリエ」』より。 ドラゴンメテオ・スープレックス 相手を完膚なきまでに破壊する、その威力はマスタースパーククラスと称される魔理沙のフィニッシュ・ホールド。 「ドラゴンSH(スープレックスホールド)」と略されることもある。 背を向けている相手の脇下から奥へ腕を通して肩甲骨の上で自分の両手を組み、 そのまま後方へ反り投げて固める。相手は両腕が封じられているため、受け身が取れない。 脅威のフォール率を誇り、ピン狙いではなくても不用意に背後を明け渡すと即座に勝利の女神ごと粉砕されると評判の正に必殺技。 仲間にすると頼もしい、敵に回すと恐ろしい。それを地でいく白黒暗転させる技である。 最近では走り込んでから回り込むものや雪崩式などのバリエーションもある。特に、雪崩式ドラゴンメテオの破壊力は尋常ではなく、 守矢神社のイージスこと諏訪子すら一撃で轟沈させるほど。 目の前で輝夜に同型のブリリアントドラゴンをやられて悔しがることも。 元祖は元・新日本プロレス社長の"飛龍"こと藤波辰爾。現在は腰の故障のため使っていない。 また、雪崩式はザ・ブラディー('05年引退)が「ブラディーマリー」として使用していた。 技名は東方萃夢想等で使用する『星符「ドラゴンメテオ」』より。 マスタースパーク(ボムをドラゴン風に仕上げてみました。) 分類するなら、変形の投げっぱなしパワーボム。 技の入り方は通常のパワーボムと同様だが、その後抱え上げた相手を自分の肩に一度乗せ、 ホールドしていた手を相手の脇の下に置き直して、さらにその手を伸ばして最大限まで持ち上げ、そこから一気に投げ落とす。その落差は雪崩式のそれに匹敵する、まさしくパワー殺法。 第39回大会で久しぶりに行われた伝統のマリアリ戦のフィニッシュとして魔理沙が放った技。魔理沙曰く、 「ドラゴンを掛けようにも後ろを取らせてもらえないから即興で作った」とのこと。しかしパワーは申し分なく、 食らったアリス曰く、威力はドラゴン以上とのことである。 オリジナルはレーザー・ラモン(HGではない、というかそのリングネームの元になったレスラー)のレーザーズ・エッジ、 スコット・ホールのアウトサイダーズ・エッジ(同一レスラーの同一技。団体移籍等の理由でリングネームと共に技名も変更している)。 ちなみに魔理沙自身は当初「ボムをドラゴン風に仕上げてみました」と付けようとしていたが、技を食らった当のアリスから 「長い」と突っ込まれ、結局アリスによって「マスタースパーク」と名付けられた。 (※なお、東プロ立ち上げ当初はラストライドをマスタースパークと呼んでいたが、 その後幽々子が必殺技として説得力を持たせたため構成変更が行われ、使用されていなかった) 技名は言うまでも無く、東方紅魔郷以来魔理沙が愛用している『恋符「マスタースパーク」』より。 シュート・ザ・ムーン 相手の体を肩に担ぎ上げ、自分の上半身を左方向に軽く捻って反動をつける。続いて上半身を右方向に振ると同時に 右手で抱えていた相手の足を離し、左手で抱えた首を支点にして相手の体を振り子のように左方向へと旋回させる。 最後に相手の上半身を左脇に抱え直しながら尻餅をつき、相手の体をサイドバスターの形で自分の左サイドに叩きつける。 序盤~中盤からこういった大技を多用するのが、彼女の「プロレスはパワー」を体言している。 オリジナルはみちのくプロレスのマンゴー福田(当時)のグランド・サルサ・オート。 技名は東方永夜抄で使用する『光撃「シュート・ザ・ムーン」』より。 いっちゃうZEエルボー リング上に倒れた相手に向かって、コーナー最上段から敢行するダイビングエルボースマッシュ。 跳ぶ前に魔理沙が「いっちゃうZE!!」と絶叫すると、ファンが「バカヤロー」と返すのがお約束。 オリジナルは、そもそもコジ魔理沙の元ネタといえる全日の小島聡選手が新日時代から使っているいっちゃうぞエルボー。 コジMAXホールド(仮) うつ伏せになった相手の片腕を掴み、その腕の下に自分の片足を滑り込ませてロック。 そのあと逆の腕を両手で掴み、関節と逆方向に絞り上げる。 例によってオリジナルは小島聡(全日)。 グーパン ラフ殺法魔理沙を代表する、いわゆる連打拳パンチ。 単純ながら、相手を殴り倒す程の能力。 マッケンロー 相手の背後から、片膝をついた状態で相手の片足を刈り取るように繰り出す低空のショートレンジラリアット。 豪快に相手をなぎ倒すスタイルは、魔理沙のパワープロレスを象徴する。 オリジナルは、こちらもパワーファイターとして有名な新日の中西学。 ラストライド 本家東方Projectでおなじみの極太レーザー魔砲『恋符「マスタースパーク」』をイメージして 興行初期に愛用していたが、幽々子がより説得力のあるライドを使い始めた頃と前後して 使わなくなった。代わりに使い始めたのがシュート・ザ・ムーンである。 そのことで小町から『お気に入りがころころ変わる』と揶揄された事があった。 その他の技 凶器攻撃、急所攻撃(GM軍登場後は減っている)、頭突き、キック各種など。 最近ではオクラホマスタンピード、ワンハンドバックブリーカー等、更にパワーを強調した投げ技を繰り出すことも。 パワーを体現した攻撃は、強力無比であり、豪快である。 ただし精度に欠ける面もあるが、そこも彼女らしさである。 戦績 [部分編集] + 全戦績 -ネタバレを含むので注意- 以下は、第39回大会時点。 大会 試合 形式 対戦相手 試合動画 試合結果 備考 旗揚大会 第4試合(メイン) TAG(霊夢) フラン,レミリア sm2514149 ●(19 51 フラン・ビーチブレイク) 第02回大会 第5試合(ダブルメイン) LSWタイトルトーナメント 霊夢 sm2549392 ●(14 51 霊夢・夢想封印) 第03回大会 第2試合 5WayBR フラン,藍,輝夜,妹紅 sm2565529 ●(12 23 フラン・スターボウブレイク) 最初の脱落者 第04回大会 第1試合 LTWタイトルトーナメント(アリス) 霊夢,紫 sm2583887 ●(22 58 霊夢・腋固め) ピンを取られたのはアリス 第05回大会 第4試合(メイン) 3VS3(霊夢,アリス) レミリア,フラン,咲夜 sm2641272 ●(20 28 レミリア・グングニル) ピンを取られたのはアリス 第06回大会 第2試合 TAG『本部長指示試合』(萃香) X1,X2 sm2675509 ○(17 27 雪崩式ジャンピングボム(萃香)・X2) 初白星 第07回大会 第1試合 SINGLE 鈴仙 sm2703538 ○(10 11ドラゴンメテオスープレックス) シングル初白星 第08回大会 第2試合 TAG(萃香) 橙,妖夢 sm2756182 ○(20 02 サンダーファイヤーパワーボム(萃香)・橙) 第⑨回大会 第3試合 TAG(アリス) 妹紅,慧音 sm2809925 ●(22 40 妹紅・ブレーンバスター) 第10回大会 第4試合 LTW次期挑戦者決定戦(萃香) 妹紅,慧音 sm2844343 ●(20 04 慧音・寺子屋ピラミッドドライバー) ピンを取られたのは萃香 第11回大会 第4試合 TAG『紅魔館vs永遠亭全面抗争第二章』(永琳) 鈴仙,輝夜 sm2875515 ○(24 43ドラゴンメテオスープレックス・鈴仙) この大会より紅魔館に移籍 第12回大会 第5試合 3vs3『紅魔館イリミネーションマッチ』(フラン,永琳) レミリア,咲夜,美鈴 sm2909499 ○(25 49 スターボウブレイク(フラン)・美鈴) 魔理沙はピンには関わっていない勝ち残りフラン派の勝利 第13回大会 第3試合 TAG(永琳) レミリア,咲夜 sm2935048 ○(4 35 回転膝十時固め(永琳)・レミリア) 緊急再試合 ●(17 41 咲夜・高速ドラゴンスクリュー) ピンを取られたのは永琳 第14回大会 第3試合 4vs4『反紅魔館連合衝突戦』(フラン,永琳,X) レミリア,咲夜,霊夢,アリス sm2973047 ●(26 18 アリス・首吊り蓬莱人形) ピンを取られたのはX 第15回大会 第2試合 SINGLE『JUSTICE is MINE』 アリス sm3031349 ○(13 22ドラゴンメテオスープレックス) 第16回大会 第3試合 SINGLE『JUSTICE is MINE』 アリス sm3107819 -(6 56 無効試合) 東プロ初の反則による無効試合裁定 緊急試合 SINGLE『JUSTICE is MINE』 X △(10 00 ドロー) 東プロ初の時間切れドロー 第17回大会 第4試合 TAG『JUSTICE is MINE』(フラン) アリス,映姫 sm3180803 ●(21 15 アリス・ダブルアームスープレックスホールド) 第18回大会 第3試合 TAG(永琳) 藍,橙 sm3265376 ○(20 24ドラゴンメテオスープレックス・藍) この試合に限りうふふ魔理沙の衣装で出場 第19回大会 第7試合(メイン) LTUタイトルマッチ(永琳,雛) 早苗,諏訪子,神奈子 sm3355658 ●(25 47 神奈子・蛇神万力) 第20回大会 第4試合 TAG(雛) レミリア,咲夜 sm3419959 ●(21 19 咲夜・ソウルスカルプチュア) 第21回大会 第6試合(メイン) TAG(アリス) 幽香,フラン sm3512231 -(無効試合) 緊急試合 『Judgement Day』4VS4(幽香,永琳,雛) レミリア,フラン,霊夢,萃香 ○(25 12ドラゴンメテオスープレックス・フラン) 第22回大会 第5試合 LSW次期挑戦者決定3WayBR レミリア,萃香 sm3591327 ●(13 37 レミリア・回転エビ固め) 最初の脱落者 第23回大会 第5試合 3VS3(雛,X) 霊夢,萃香,アリス sm3657399 ●(18 35 萃香・ショートレンジ百万鬼夜行) ピンを取られたのはX 第24回大会 第4試合 SINGLE 小町 sm3721466 ●(12 59 凶器攻撃による反則負け) 東プロ初の反則負け 再試合 SINGLE 小町 ○(9 20ドラゴンメテオスープレックス) 第25回大会 第6試合 TAG(永琳) 小町,文 sm3807358 ●(17 37 反則行為による反則負け) 第26回大会 第6試合(メイン) 4vs4『BLACK or WHITE』(永琳,幽香,M.D) 椛,文,小町,映姫 sm3879860 ●(20 14 文・サルタクロス) O.D.Sでは最後の脱落者全体を通しては6人目の脱落者O.D.Sの敗北 第27回大会 第6試合 3vs3『Coop. Now』(幽香,永琳) 妹紅,慧音,衣玖 sm9503327 ○(21 07 ダブルスタンプ(幽香)・衣玖) 第28回大会 第3試合 3vs3(雛,M.D) アリス,鈴仙,メディ sm4014033 ●(16 02 アリス・ジャストフェイスロック) ピンを取られたのは雛 第29回大会 第4試合 TAG(M.D) 霊夢,アリス sm4144215 ○(13 33ドラゴンメテオスープレックス・霊夢) 第30回大会 第2試合 3vs3(幽香,雛) 紫・藍・橙 sm4222018 ●(19 28 紫・パラダイスデス。ロック) ピンを取られたのは雛 第31回大会 第4試合 3vs3(永琳,雛) リリカ,衣玖,輝夜 sm4326790 ○(3 47 ストレートアームバー(永琳)・衣玖) 緊急試合 3vs3(永琳,雛) リリカ,てゐ,輝夜 ○(15 37 チョークスリーパー(永琳)・てゐ) 第32回大会 第2試合 8wayRR 『休養前フルパワーRR』 - sm4402640 ○(5 17 OtTRルール・紫)○(9 43 OtTRルール・レミリア)○(11 16 片エビ固め・早苗)○(12 24 OtTRルール・藍)○(13 10 OtTRルール・フラン)●(15 14 衣玖・エレキテルの龍宮) 最後の2人まで残る 夏フェス 第4試合 8Wayマスク着用BR 最終鬼畜全員MD - sm4447531 ○(8 33ドラゴンメテオスープレックス・赤M.D)○(13 03いっちゃうZEエルボー・黒M.D)●(18 04 青M.D・不夜城レッド) 黄M.Dとして出場最後の3人まで残る 第33回大会 第3試合 TAG(幽香) 霊夢,慧音 sm4829086 ●(16 54 霊夢・夢想封印) ピンを取られたのは幽香 第34回大会 第2試合 4vs4(雛,永琳,幽香) 椛,早苗,神奈子,諏訪子 sm5344174 ○(18 50雪崩式ドラゴンメテオスープレックス・諏訪子) 第35回大会 第1試合 4vs4(静葉,穣子,雛) ルーミア,チルノ,リグル,レミリア sm5461307 ○(17 50 ラ・エスパルダ(雛)・チルノ) 第36回大会 第2試合 200回放送記念BR 幽々子,紫,萃香,霊夢永琳,フラン,小町 sm5611750 ●(9 15 紫・光と闇の網目) 3番目の脱落者 第37回大会 第5試合 3wayTAG『魔理沙式イリミネーションマッチ』(幽香) 早苗,諏訪子,文,小町 sm5827153 ●(9 44 早苗・回転エビ固め) 最初の脱落者 第38回大会 第6試合 4vs4(幽香,永琳,雛) アリス,萃香,鈴仙,メディ sm6239859 ●(17 47 萃香・百万鬼夜行) ピンを取られたのは幽香 第39回大会 第5試合 SINGLE アリス sm6548762 ○(13 06マスタースパーク) 第40回大会 第2試合 2vs2(幽香) 幽々子,妖夢 sm9313352 ○(17 01 デイジーカッター(幽香)・妖夢) シングル 8戦 4勝2敗1分1無効試合(反則負け1回) タッグ 17戦 7勝9敗1無効試合 (魔理沙のフォールによる勝ちは3回・魔理沙がフォールされた負けは4回・反則負け1回)レイマリ(霊夢とのタッグ) 1戦0勝1敗 (魔理沙がフォールされた負けが1回) マリアリ(アリスとのタッグ)3戦0勝2敗1無効試合 (魔理沙がフォールされた負けが1回) スイマリ(萃香とのタッグ) 3戦2勝1敗 (魔理沙のフォールによる勝ち・負けはなし) O.D.S(永琳とのタッグ・タッグ名は特になし) 5戦3勝2敗(魔理沙のフォールによる勝ちは2回・魔理沙がフォールされた負けはなし・反則負け1回) 6人タッグ 8戦3勝5敗 (魔理沙のフォールによる勝ちはなし・魔理沙がフォールされた負けは1回) 8人タッグ 5戦3勝2敗 (魔理沙のフォールによる勝ちは2回・魔理沙がフォールされた負けはなし) その他3WayBR 1戦0勝 5WayBR 1戦0勝 8WayBR 2戦0勝 8WayRR 1戦0勝 6人イリミネーションマッチ 1戦1勝0敗 8人イリミネーションマッチ 1戦0勝1敗 魔理沙式イリミネーションマッチ 1戦0勝 多いフィニッシュ技ドラゴンメテオスープレックス (8回。バトルロイヤルを含めると9回でいずれも最多記録) 旗揚げ大会から戦い続けているだけあり、豊富な戦績を残している。 これを特徴と言うべきかは判断に苦しむが、様々な要因があって同日に複数試合をこなす ことが非常に多く、このため単純な試合数では東プロでも最高クラスとなっている。 あと、意外にシングル戦が少ないのも特徴といえるか。 乱戦に適性があるらしく、『休養前フルパワーRR』では5人を片付ける大活躍を見せた。 また、BR以外のほぼ全てのフォールをドラゴンメテオで決してきており、 団体全体を通しても屈指のフィニッシュ率を誇る。 また、それを研究し尽くしていたアリスに対しては新技マスタースパークを開発・使用する等、 単にパワーのみではなくクレバーな一面も見せている。 なお、タッグ相手を誰にするかで何かと物議を醸す印象があるが、最もタッグを組んだ回数が多いのは 意外なことに永琳である。 タイトル歴 主なタイトル無し。 人間関係 霊夢(旗揚げ時からの一方的なエースそしてライバル意識) アリス(好意を利用し裏切り続ける) 永琳・雛・幽香・M.D(第二期紅魔館及びO.D.Sメンバー) レミリア・フラン(紅魔館抗争以来の敵) 小町(ヒールターンのやりようが気に入らないとして露骨に嫌われるが、あまり相手にしていない感じである) GM天子(東方プロレスのヒールはO.D.Sと誇示せんばかりに、リング外でも天誅を加えている) M.D(M.D2号)(35回大会にて無期限の出場停止になるが、魔理沙との関連性はあくまで不明なので彼女自身は試合出場は可能) 入場曲 恋色マスタースパーク:旗揚げ~現在 恋色マジック(東方封魔録バージョン):第18回大会のみ 恋色マジック(東方萃夢想バージョン):第21回大会のみ 評 [部分編集] - 東プロのエースとして・陰 旗揚げ~第10回大会 東プロのエースとして・陰 旗揚げ~第10回大会 霊夢と肩を並べるもう一人の主人公にして魔法使いにして白黒。 『プロレスはパワーだ』がモットー。 あまりに直情すぎるため売り言葉に買い言葉になってしまうことが多く 正規軍時代のパートナーであるアリスと度々衝突。 レミリアの誘いに乗ってしまいヒールターン。紅魔館でダークサイドに転落する。 これ以降使い始めたもう一つのモットーは『私は私のやりたいようにやるだけだZE』 + 自らのスタイルを追い求めて 第11回大会~第22回大会 自らのスタイルを追い求めて 第11回大会~第22回大会 ターン前から魅せるパワーを武器に試合展開をしていたが、同じパワー型のフランには敵わず また同時期にターンした永琳にテクニックでも勝てないため 第一期紅魔館終盤では小間使いにさせられ、ついた二つ名が『コジ魔理沙』。 しかしそれも全て演技だったのか計算だったのか偶然だったのか。 あろうことか当主レミリアを追放し次女フランを当主として擁立し第二期紅魔館に居座り、 後にそのフランまでも追放し紅魔館制圧に成功。 その中心的役割を担っていたのは全て魔理沙その人であった。 + ダークサイドの住人として 第23回~第29回大会 ダークサイドの住人として 第23回大会~第29回大会 第二期紅魔館破棄後O.D.Sでは合流した幽香に更に小間使いにさせられている様だが パワーでもテクニックでも勝てないのなら仕方ないといったところか 試合展開は極めてストレートにヒールレスリングを行っており もはやブーイングは魔理沙にとっては賛辞にしか聞こえないのか。 O.D.Sでは前述の通り下っ端的な立ち位置だが、幽香・永琳がずば抜けすぎているため 相対的にそう見えるだけである。元々正規軍を背負う立場だった魔理沙の実力は確かなもので、決して口先だけではない。 魔理沙のO.D.S時代しか知らない新参のファンが実際の魔理沙の試合を見て、何でコジ魔理沙がこんなに強いんだ? と小首を傾げることすらあるという。 + 再び自らの信念の元で 第30回大会~第32回大会 再び自らの信念の元で 第30回大会~第32回大会 GM軍参入後O.D.Sが直接対決姿勢を見せるといち早くそれに迎合。 主にGM天子を試合内外で狙う役割になっており マイクパフォーマンスを極めて、缶ビールでも飲み出せば完成という所まで来たものの GM軍と業務提携した霊夢の姿勢に激昂。 『代わりに閻魔の下でエースになれば良い』と挑発する霊夢に対し、 あくまでO.D.Sとして彼女を叩き潰すと宣告した。 本質的には東プロマットでプロレスをすることを一番愛している存在なのかもしれない。 果たして霊夢との直接対決はあるのか?かつてのパートナー、アリスへの救援はあるのか?今後の動向が注目される人物の一人である。 + 全面戦争、忍び寄る影 第33回大会~第35回 全面戦争、忍び寄る影 第33回大会~第35回 GM軍と本格的に対戦になった第33回大会、幽香とのタッグで霊夢、慧音に挑むも 敗戦。自身のフォール負けはなかったが、霊夢をしとめるチャンスを逃す。 (幽香は初フォール負けで遺恨発生) O.D.S内部の揺らぎか、GM軍からの圧力か。戦いはリング外でもすでに行われている様相。 抗争の最中にいる魔理沙ではあるが、第34回大会では守矢神社を沈めたりと、 自身の美学、「プロレスはパワー」全開である。 第35回大会、GM軍vs四軍連合終結の際に、堕ち巫女霊夢が、ダークサイドドラゴンスープレックスに沈み、 天子に乱入を疑われるが、あくまでM.D(M.D2号)と主張したため、魔理沙の出場停止は無効。 今度も連続出場記録を伸ばすことだろう。 またO.D.Sの仲間である雛を気遣う場面は以前からよく見られたが、第35回大会からその雛がチルノとの 全面抗争に突入。不幸にもチルノの保護者である冬将軍レティはタイトル戦線に出陣しており この騒動を一手に引き受ける立場になり本部長からも完全に押し付けられている。 その姿はチルノの保護者であるレティに対して雛の保護者でそのものであった。 + コジ魔の迷走? 第36回大会~ コジ魔の迷走? 第36回大会~ 第36回大会、200回放送記念BRでは、紫無双の前に沈んでしまった。 第37回大会は、魔理沙の企画である「魔理沙式イリミネーションマッチ」を開催するも最初に敗北。 策士策に溺れるではないが気の毒である。 同大会、O.D.Sのメンバーである雛のタイトル戦L⑨Wでは、 本部長に無茶振りされたあげく、実際には存在しなかったL⑨Wのベルトを 即席で仕上げた。までは良かったのだが… 雛が何故かチルノの度量に感動したのか(笑)ベルト返上宣言。チルノは断ったが、 なべぶた、クリスマスツリー用の電飾で仕上げたベルトは行き場を失った…。 ここ最近、このように魔理沙は出オチに終始しているようであった。 そんな中行われた、ARMSとO.D.Sとの全面戦で、リーダー幽香が萃香に意外な不覚を取り、 勝ったARMSはO.D.Sが保持するLTU王座を賭けたタイトルマッチを要求。O.D.Sの軍団の存続に関わる危機に、しかし 魔理沙の出番は無かった。だがここで、ARMSリーダーのアリスは自らのLTU挑戦を回避し、 魔理沙に挑戦状を叩きつけてきた。それを魔理沙も受け、一転して久しぶりの伝統のマリアリ戦が組まれることとなる。 こうして行われた第39回大会での、アリスとの久しぶりとなるシングルマッチは、進化したブレインプロレスに苦しめられるも、 最終的には快勝し、その実力を改めて内外にアピールした。 + タイトル2歩手前の女 タイトル2歩手前の女 そんな風に、ある意味興行全体を通して活躍し続けており、憎まれ役ながら実力もある魔理沙ではあるが、 タイトル獲得には縁がなく、野心そのものは旺盛ながら空回りする展開が続いており、今のところ 半ばオープン参加だったLTU以外は挑戦権すら獲得し損ねているという状態にある。 お陰で文から『二歩手前』と煽られており、これもヒールターンの遠因だったのではとも言われる。 最後にベルトに絡んだのは第22回大会における、萃香・レミリアとのLSW次期挑戦者決定3wayマッチで、 これもレミリアに隙を突いて丸め込まれ機会を逸した。 それ以降現在まで対本部軍抗争の中心に立たされたり、GM天子襲撃係になったり、 またGM天子に買収された霊夢の打倒を宣言したりしているため、 今後タイトル戦線に関わってくるかは未知数の部分が大きいといえる。 + 連続出場記録保持者 連続出場記録保持者 魔理沙がヒールとしてだけでなく、団体所属レスラーとしてファンから評価されている理由に 『連続出場記録保持』が挙げられる。 メインアングルと関連するため様々な試合形式での出場を求められている魔理沙は どのような内容であれ『必ずプロレスを貫く』ことに定評があり、 今日までの全興行シリーズに帯同、試合に出場している。 メインタイトル主戦であった為ハードな出場をしていたフラン(一時休養あり)との比較は難しいながら 東プロにおいて必要不可欠なレスラーであると熱心なファンは考えている。 最もいざ試合となればヒール全開の内容であるためブーイングや野次が多く聞こえるが それは魔理沙がヒールとしての立ち位置を確立したという証拠でもあるといえるだろう。 余談ながら、第39回大会ではアリスが試合前に「連続出場というささやかな自慢もこれで終わらせてあげる」と 発言しているところから、選手間でも少なからずこの連続出場は価値あるものと認知されていると考えられる。 東方プロレス ファンBBS (現行スレ) Part1 【小物?】 霧雨魔理沙 総合スレ そぉい1 【だZE!】 (関連スレ) O.D.Sスレ ODS総合スレッド その1 マリアリスレ 東プロでもアリマリは俺のジャスティス このページを編集
https://w.atwiki.jp/orz1414/pages/402.html
来る春の陽気に誘われて、今宵は久方ぶりの大宴会。 男子禁制、飲み過ぎ上等。 女の子たちだけで、たまには羽目を外させろ――というコンセプトでありました。 場所はいつも通りの博麗神社。 神社へと続く石段の両脇、境内を囲む並木。そこかしこに植えられているのは、様々な種類の桜たちでした。 咽返るほどに幽艶な色を湛える桜は、言葉で表現しつくせないほどの美しさで佇んでいます。 この神社の桜はすでに現界に無く、幻想となったものではないかと言われている……そのような噂が立つほど、 桜の名所として知られています。 さて、掃き清めた境内に、大風呂敷を広げてのどんちゃん騒ぎとなりました。 料理やつまみは紅魔館のメイド長を筆頭に、得意な連中が担当し、それ以外の輩はありったけの酒持って来い酒、ってな具合です。 紅白巫女の音頭で乾杯。 思い思いの酒杯やらグラスやらジョッキやらの打ち合わせられる音が、宴会の始まりを告げました。 待ちかねたかのように、プリズムリバー楽団のアンサンブルが響き渡ります。 どうやら昨日から泊まり込みで、練習に励んでいたよう。舞台端には夜雀も待機していて、合同演奏会となりそうです。 本日の特別ゲストは、まだ春を撒き足らなくて、ふよふよ彷徨っていた春告精ことリリー・ホワイト嬢でありました。 たまたま神社の近くを通りかかったのが運の尽き。 悪ノリしている酔っぱらいどもに、よってたかって拉致られて、本日最高の酒の肴(もちろん、性てry)にされてしまいましたとさ。 そんなこんな大騒ぎしているうちに、宴もたけなわ。 夜も更けてまいりまして、早めに帰るやつは帰り、飲み続けるやつは飲み続け、死屍累々の死して屍拾うものなし。 おやおや? よく見ると、普段は最初からぶっ飛ばして飲みまくり、絡み酒に泣き上戸、 いのいちばんにグロッキーになっているはずの恋色魔法使い、霧雨魔理沙が、 神社の縁側に座り込んでぼんやりとしているではありませんか。 いちおうお猪口は手にしているようですが、ほとんど飲んだ形跡もございません。 澄みわたる夜空を見上げたまま、何やら考え込んでいるようです。 はてさて、どうしたことでしょう。 そもそもこんな騒ぎの場に、独りで居ること自体が稀。 いつだって彼女の周りは騒がしく、笑いに満ちている――という印象があります。 しかしながら今宵は存在感もなく、表情も陰りがちであるように思います。 魔理沙の纏う雰囲気を察しているのかいないのか、いまのところ誰も彼女に話しかけようとはしていません。 いつのまにか月は妖怪の山裾へと沈み、星は天を満たすがごとくに煌めいています。 星明りに照らされながら、桜の花びらがひとひら、ふたひらと揺落していく。 それを、ぼんやりと眺めていた魔理沙が、ふと立ち上がりました。 彼女は未だ飲み続けている連中へと歩み寄り、 「ちょっといいか、幽々子」 と、声をかけました。 名指しで呼ばれたのは、冥界の姫君、西行寺 幽々子嬢であります。 容姿端麗、ないすばでー。 かなりの天然&マイペースのおねぃさん系という、それ何てギャルゲ? な亡霊少女でございます。 宴会がはじまってから先ほどまで、親友とも言うべきスキマ妖怪と飲んでいましたけれども、いささかも酔った気配はありません。 ほややんとしたほっぺたが、ほんのりと朱に染まっているくらいでしょうか。 「どうしたのかしら?」 魔理沙の真剣な様子に、すこし訝しがりながらも言葉を返します。 「相談したいことが……あるんだぜ?」 何やら口調がおかしいのはご愛嬌。 本人、滅茶苦茶真面目な様子なので、ツッコミは厳禁ですかね。 いま彼女と一緒にお喋りに興じていたのは、この神社の主と、紅魔館の主。 話題が合うのか合わないのか、いまいちわからない組み合わせ。 それぞれの従者たちは、早々に沈没して、そこらに転がっています。 隙間妖怪は「一旦仮眠してくるわ」と、セルフ神隠しでスキマの狭間に消えていきました。 「相談……私に?」 小首を傾げながら、西行寺さんは問います。 彼女の疑問ももっともな話。 周囲の知る限り西行寺幽々子と霧雨魔理沙に、接点はあまりないはずです。 それが、このタイミングを狙っての相談事とは、想像の余地が広すぎるでしょう。 左右を見回しながら、身を縮めるかのような仕草をする魔理沙。 彼女の様子から、あまり聞かれたくない話だろうというのがわかったのか、紅白と吸血鬼は知らぬふりを決め込んでいる様子。 「ああ……だからちょっと、耳かせ」 ごにょごにょごにょ。 聞いているうちに、西行寺さんの表情が綻んできたのがわかります。 いったい何を話しているのでしょうか。 「あらあら、明日は妖夢に頼んで、お赤飯かしらね」 なんということでしょう。 「「ぶふーーーーーーッ!」」 衝撃の発言に、興味津々に聞き耳を立てていたお二人さま、飲んでたお酒を噴出しました。 ってか、ちょっと鼻からも出てますよ、お嬢さん方。 魔理沙は魔理沙で、ナイショ話のつもりが、大暴露会になってしまって顔真っ赤。 いまにも泣き出しそうな勢いです。 「う、うぁ……」 というかもう、半泣きでした。 さすがにマイペースな西行寺さんも、危険な匂いを悟ったのか、あわてて彼女を宥めにかかります。 「ゴメンなさい、内緒の話にしたかったのね。 でも、ほら、ここにいる二人も彼氏持ちだから、一緒に相談に乗ってもらったらどうかしら?」 「そうね、私にできる範囲でなら」 「――あんな表情されたら、突き放すわけにもいかないじゃない」 霊夢はもとより、いつもは犬猿の仲であるレミリアにも気遣われています。 そのことで少しは落ち着きを取り戻したのか、魔理沙は続きをぽつりぽつりと語りだしました。 「この間のことなんだけどな。今夜みたいに綺麗な満月だったから、家の縁側でアイツと月見しながらお喋りしてたんだよ」 いつもは微妙な男言葉を使って、幻想郷中を飛び回っている彼女ですが、コイバナするときはやはり年相応の女の子。 恥じらいを含んだ表情は、綻びかけた若芽のよう。 ああ、いや。ある意味もう開花しちゃったみたいですが、それ言っちゃ野暮でしょう。 初々しい少女の様子に、周りの空気も自然と暖かなものになります。 「そしたら……その……良い雰囲気になってだな。え、えっと……ごにょごにょ、しちゃったわけだ」 「ビーストモードかしら?」 「ああ、月の光で獣化したのね」 「はじめてなのに、それは辛かったわね」 「ちょっと行って、文句言って来ようかな」 巫女と吸血鬼が余計な茶々を入れますが、魔理沙にそれをいなす余裕はなさそうです。 「い、いや、そんなことはなかったぞ! アイツは……すごく優しくしてくれたんだけどさ」 「余計な横槍みたいだったかしら」 「ふむふむ――それじゃあ、何が問題だったのよ」 「ほら……お互いがはじめて同士だった所為も、あるかもしれないんだけど……その、なんだ、私が痛がり過ぎちゃったみたいで、な」 「ああ、そっか、そりゃあ仕方ないわね」 「それで、どうなったの?」 「何とか最後まで頑張ったんだけど――」 「わかった」 ここで、いままでじっと会話に聞き入っていた、西行寺さんが口を挟みました。 どうやら魔理沙の相談ごとに、見当がついたようですが……。 「たぶん、それから彼氏さんが、いい雰囲気になっても手を出してこなくなった。違ってたかしら?」 「いや、あってる……今までだったら、キスくらいはしてくれるようなときでも、何にもしてこないんだぜ?」 「どういうことかしらね。霊夢はわかる? その理由」 「うーん、ダメね。私だって、そんなに経験あるわけじゃないからさ」 「それでだ、ならば――と思って、私からいろいろやってみたんだ」 「どんなことしたの?」 「風呂上りに、寝てるアイツの布団に潜りこんでみたり」 「ちょっ!? ……思ったより積極的なのね」 「でもさ、どれもグレイズされてるというか、かわされてるんだよな……」 しゅるしゅるしゅる、と風船がしぼむように、魔理沙は項垂れていきます。 つい先ほどまで紅潮して声を張っていたかと思うと、次の瞬間にはこれ程までに凹んでいたり。 不安定な少女の様子に、話を聞いている三人も慎重に為らざるを得ないでしょう。 少女の吐露は続きます。 「不安になるんだよ。私なんてさ、レミリアみたいに綺麗じゃないし、幽々子みたいにスタイル良くないし、 霊夢みたいに何でもできるわけじゃないし――だから、アイツに理由を聞くのが怖くて、こわくて……」 いちど大きくしゃくりあげますが、それでも言葉を止めずに、 「私のこと嫌いになったんじゃないか、とか、私の身体がおかしかったんじゃないか、とか、考え出したら止まらないんだよ」 決壊した堰は、なかなかもとに戻すことはできない。 とめどなく零れる雫を拭おうともせずに、魔理沙は喋り続けます。 そこへ、 「……そう、本当に不安だったのね」 いつのまにか魔理沙の隣に移動していた西行寺さんが、ぽつりと言いました。 ふわり、と包み込むように泣き続ける少女を抱きしめます。 赤子をあやすように、薄い硝子の心が壊れてしまわないように、と。 豊かな金髪を手櫛で撫でつけながら、西行寺さんは口を開きます。 「大丈夫よ。あなたは彼に愛されているわ。あなたが思っている以上に、ね」 「どういうことだ?」 抱きしめられた少女の声は今だか細い。 「あなたの彼はね、あなたを傷つけたことを後悔しているのよ」 「私を? そんなはずはない!」 「思い込んでるだけなんだけどね。さいしょ、すごく痛かったーって言ってたわよね」 「ああ――ちょっと泣くくらいにな」 「そのせいねー。痛かった、泣かせたイコール嫌なことをした、と、思い込んじゃったのよ」 「そんなわけないのにな」 「でも、そういうことなのよ。愛する人と抱き合うことに、ひとつになることに、嫌悪感なんて抱くはずがないのに」 「そうだな……ああ、そういうことだったのか」 「たぶん、正解。お互いに臆病だったの、あなたたちは。言葉にしないと伝わらないこともあるのよ。 だから一度、ゆっくり話し合ってみるといいわ。お互いのために、ねー」 「ありがとよ、幽々子」 そう言って笑った魔理沙は、まだ涙の跡は乾いてないけれど、いつも通りの不敵な表情でした。 / その後すぐ、安心したのか、魔理沙は西行寺さんの腕のなかで眠ってしまいました。 しどけない表情。 可愛らしいというか、微笑ましいですね。 レミリアは神社に泊まっていくようです。 従者どもがあの様子じゃ、昼過ぎまでは動きようがないわ――と、愚痴っていました。 「なんか、まったく役に立ってなかったわね、私たち」 「逆に勉強させてもらった感が強いかしら」 なんて会話をしながら、社務所の奥に引っ込んでいったのが印象に残っています。 もう、境内に残っているのは、潰れて寝ている輩と西行寺さんだけのようです。 遥かに広がる星空を望みながら、手酌で飲んでいました。 ふ、と、手を止めて、 「紫、こういう話題のときは、聞き耳立てるの止めたほうがいいと思うわよ」 虚空に向けて、言葉を放ちました。 どうやら、スキマ妖怪がスキマを使っていたのでしょう。 「そんなことばっかりやってるから、耳年増とか言われちゃうのよ」 どこにいるのかはわかりませんが、西行寺さんと会話しているようです。 「恥ずかしがらずに会話に加わればいいじゃない」 「べつに彼氏がいないからーって、ああいう話に加われないわけじゃないのよ。自分の意見を言えばいいじゃないの、 いつもみたいに余裕ぶって、ね。まったく――でも、そんなあなただからこそ、可愛らしいと思うのよ、私はね」 「はいはい、それじゃあお休みなさい」 会話は終わったようです。 しかし、内容は恐ろしいというべきか、意外というべきか、判断に苦しむもの。 ひとつわかったことは、西行寺さんの口調が、霊夢たちに対するのと比べて幾分か砕けていたことでしょうか。 やはり仲が良いというのは、本当のことでした。 / 「――最後に、天狗の新聞屋さん。いるんでしょう?」 「あやややや、やっぱりバレてましたか」 「そりゃあ、ねー」 「スキマに気付かれるようでしたから、わたしに気付かないわけないとは思っていましたが」 「さっきのお話の、最初から聞いてましたわね。まさかとは思うけど、記事にするつもりなのかしら?」 「それこそ、まさか、ですよ。わたし自身が同じ状況だったとき、って考えると、そんなことできるわけないじゃないですか」 「……ごめんなさい、あなたの良識を疑って」 「いいえ、構いません。会話に加わるのに出遅れたうえに、 タイミングを逃してそのまま聞き続けてたっていうのが本当のところですから。 あんまりピンチになるようなら、加勢しなきゃなーとは思ってましたけど、その必要もなかったみたいですし」 「そうねぇ、今回はたまたま、上手くいっただけよ」 「またまた、謙遜しちゃって。西行寺さんのお話、良かったですよ」 「――幽々子でいいのよ?」 「うーん、わかりました。では、幽々子さん、で」 「ええ」 「そういえば、男性陣もこーりん堂で飲み会なんですよね」 「らしいですわね。たぶん、向こうでも似たような話題になって、似たようなこと言われてるんでしょうね」 「上手くいくと、いいですね」 「同意、しておきますわ」 静かに夜は更けていきます。 そろそろ空が白み始めるでしょうか。 幽々子さんは、立ち上がり、舞い始めました。 それが何を意味するのかは聞かなかったけど、聞かなくて良いような気もします。 昨日より今日が、今日より明日が、より良い一日になりますようにと願いながら、 わたしは最後に残ったお猪口の中身で喉を潤しました。 新ろだ98 ─────────────────────────────────────────────────────────── 「う…うぅ………」 茸採集を開始してから僅かに10秒。 最初に見つけたのは目的の茸でもなければ珍しい茸でもなく、人。 それもこの森独特の瘴気にやられて瀕死の状態になっている人間だった。 「………………」 まさかこんなモノを見つけることになろうとは欠片も思っていなかったが、 しかし見つけてしまったものは仕方がない。 このまま放置していれば確実にコイツは死ぬだろうし、このまま死なれたのでは目覚めが悪い。 そう思った私はこの倒れている人間を手当てする事に。 と言ってもここに何時までも留まっていては手当ての意味がないので、 しぶしぶ茸採集を中止して自宅へ連れて行くことにした。 「あの、どちら様ですか?」 これが手当てを終えて意識を取り戻した奴の第一声。 ムカついたのでとりあえず一発殴っておく。 「私は『霧雨 魔理沙』だ。で、お前は?」 「イタタタ……あっ、僕は○○と言います」 自己紹介もそこそこに、私は早速○○に何故魔法の森にいたのかを聞くことにした。 先程も言ったが魔法の森には独特の瘴気が広範囲にわたって常に漂っており、 何らかの対抗手段を持たずに足を踏み入れれば確実に死に至る。 まかり間違っても○○のような一般人が足を踏み入れていい場所では……ん? 「そう言えば○○って変わった服を着てるな」 ふと気付いたのだが、○○の着ている服はあまり見慣れない感じだった。 人里で普通に着られている物とは明らかに違うし、 かといって自分の知り合い達が着ているような独特なものともまた違う。 そう言えば前に香霖堂で似たような物を見た気がするな。 あの時は大して気にも留めなかったが、もしかして○○は……… 「えっと、その、僕自身もまだよく判っていないんですけど…」 そして○○がしどろもどろになりながら始めた説明は、私の推測を裏付けるものだった。 どうやら○○は幻想郷の外の世界…こっちで言うところの外界からやって来たようだ。 もっとも強制的に拉致されたというのが正しいかな。あのスキマ妖怪め。 しかしまぁ、これはさっさと霊夢のところに連れて行ったほうが良さそうだな。 「とりあえず博霊神社にで…「ぐぅ~~~♪」…も………」 「………………」 「………………」 「………………」 「………………」 「………………」 「………………腹が減ってるみたいだし、飯くらいはご馳走してやるよ」 「えっ? あの、今のは僕ではなくて魔理沙さんの…「○○は腹が減ってるんだよなッ!!!」…ハイ」 「そうそう。人間素直が一番だぜ」 まぁあれだ。 腹が減っては戦は出来ぬって言うし、とりあえず昼飯くらいはご馳走してやろう。 魔法の森で○○を拾ってから一週間経ったが、○○は相変わらず私の家にいた。 もちろんこれは家主である私も了承している事であり、○○も納得した上での結果だ。 「おはよう、魔理沙。朝ごはんもうすぐ出来るからね」 私が寝ぼけた半覚醒状態でダイニングに足を踏み入れると、 朝食の準備をしている○○が作業の手を止めて私に挨拶してきた。 出会った頃と比べて口調がかなり柔らかいものになっているが、私としてはこっちの方がいい。 次いで○○が作っているであろう料理の良い匂いが私の鼻腔をくすぐり、残っていた眠気が吹き飛ぶ。 「今日の朝はなんなんだ?」 私は席に着きながら○○に今朝の献立を尋ねた。 この匂いからしておそらくは煮物系だろう。 「今日は御飯とお味噌汁とほうれん草のおひたし。メインはあっさり風味の肉じゃがだよ」 作業を再開した○○から背中越しに答えが返ってきた。 予想通りだな。 「あと少しだけ待っててね」 「可能な限り急いでくれよ」 この流れから想像がつくとは思うが、○○の料理の腕は達人を通り越して神の域にあった。 それをまざまざと見せ付けられたのは○○を助けた日の昼食の時である。 助けてもらったお礼がしたいという○○の申し出を受けた私は、 キッチンの使い方を教えて○○に昼食を作ってもらった。 その出来栄えたるや、とても口では説明しきれないほど見事なものだった。 ただ、あまりにも見事すぎたため私の女としてのプライドは木っ端微塵になってしまったが… 「なんで炊くだけの御飯の味まで違うんだ?」 「何か言った?」 「ん、なんでもないぜ」 ともかく○○の作る料理はどれも筆舌尽くしがたいほどに絶品だ。 そんな一度食べれば即虜になるであろう料理の犠牲?者第一号は勿論私だが、 実は既に第二号と三号が存在していた。 「……で、何で霊夢とアリスがさも当然のようにここにいるんだ?」 「細かい事を気にしてちゃダメよ、魔理沙」 「私達友達でしょう?」 一週間前に○○が作った夕食を味わって以来、食事の度に顔を出すようになった霊夢。 四日前に○○が作った昼食を味わって以来、食事の度に顔を出すようになったアリス。 それぞれ食事の材料はキチンと持ってくるので大した負担ではないが、 それでも毎日毎食の度にとなるとさすがに言いたくもなる。 「いいじゃないか、魔理沙。食事は皆で食べた方が美味しいよ」 しかし結局のところ、料理を作っている○○本人がこれなので私の言葉は無意味だろう。 それはどうでもいいとして、どうやら朝食が完成したようだ。 食欲をそそる匂いを立ち昇らせる料理が○○の手によって次々にテーブルへと並べられていく。 配膳を手伝ったりしないのかって? 生憎と私達はこの料理を凝視しながらどんな味なのかを想像するので忙しいんだよ。 「それじゃあ食べようか。いただきます」 「「「いただきます」」」 そして○○の声を合図に食事が始まる。 悪いけどここから先は一切無言だからそのつもりでいてくれ。 理由? 蟹とか食べる時何故か皆無言になるだろ。それと一緒だ。 魔法の森で○○を拾ってから一ヶ月が経ったこの頃、 私の家は○○の手によって劇的な変化を遂げていた。 「しかし、あの物置同然だった家が変われば変わるものよね」 「ホント。これが一ヶ月前と同じ家だなんて信じられないわ」 「お前ら喧嘩売ってるのか?」 ○○の作った和菓子を食べながら失礼極まりない発言をする霊夢とアリス。 悲しいかな私自身も割と本気でそう思っているためこれ以上強くは言えなかった。 「天才料理人にして天才お掃除人って訳か。○○さんって多芸よね」 そう、霊夢の言うとおり○○は多芸だったのだ。 それが驚異的な料理技能に勝るとも劣らないお掃除技能。 一ヶ月前までは至る所にゴミ…もとい蒐集した物が溢れていた我が家は既に見る影もなく。 一体何処にしまったのかと本気で首を捻りたくなるほどキッチリと片付けられていた。 「一家に一人の必需品って感じね。魔理沙、私に○○さん譲ってくれない?」 「誰が譲るか。そもそも○○は物じゃないんだ。そんな言い方はするな」 アリスの物言いに思わず本気で噛み付いてしまう私。 何故かは知らないが、最近○○に関する事に過剰に反応している気がする。 「もう、冗談に決まってるじゃないの」 「冗談だからこそ言っちゃいけない事があるんじゃないか?」 「……そうね。ごめんなさい」 今だってそうだ。 アリスが○○の事を本気で物扱いしてるなんて思ってないのに、 私の口をついて出る言葉にはアリスに対する露骨な敵意が含まれている。 自分の感情を制御出来ないなんて、何だか嫌な気分だぜ。 「…それはそうと魔理沙。○○さんはどこにいるの?」 少し暗くなった空気を変えるつもりだろう霊夢がそう言った。 残念ながら私の機嫌は更に悪くなった。 今日、○○はここにはいないのだから。 「○○は紅魔館だ」 そこで聞きつけたのかは知らないが、 あそこのメイド長が是非○○に料理を習いたいと頼みに来て、○○がそれを了承した。 ついでにレミリアからも○○の料理を食べてみたいという要望もあったそうなので、 今日は向こうで夕食を作りそのまま泊まってくるとの事。 ただそれだけ、なのにどうして私はこんなにイラついているのだろう。 「紅魔館? 大丈夫なの?」 「○○に何かあったら屋敷ごと吹き飛ばすって念を押しといたからな」 レミリアに限って自分から招待した人間をどうこうしたりはしないだろう。 しかし戦闘力皆無の○○にとっては危険が多い事に違いはない。 「そんなに心配なら、どうして同行しなかったのよ」 「………どうしても外せない研究があったんだよ」 メイド長が○○を迎えに来た時に言ったのと同じ台詞を返す。 誤解のないように言っておくがこれは嘘じゃない。 最近継続して行っている研究が架橋に入っており、長時間ここから離れる事が出来ないのだ。 もし失敗すればやり直しに3ヶ月は掛かってしまう。 さすがにもう一度繰り返す気にはならない。 「………それだけ?」 何処か釈然としない感じの霊夢。 アリスも似たような表情で私を見ていた。 別に私は嘘なんかついてないぜ? 「………それだけだ」 だって○○がメイド長と話してた時に鼻の下を伸ばしていたように見えて、 私には見せた事がないような笑顔をメイド長に向けていた気がして、 何故かそんな○○の態度が気に食わなかったからなんて……そんなのが理由な訳無いじゃないか。 霊夢達が帰ってからさらに半日。 私は○○が作っておいてくれた食事を一人で食べた。 そう言えば一人で食事をするのは○○が家に来て以来初めてだったと気付く。 まぁ、別にどうでもいい事だ。 ○○が来る前はずっとそうだったんだからな。 「………………」 私は無言のまま、淡々と料理を食べていく。 いつもと同じように美味しいはずなのに、いつもと違って全然美味しく感じなかった。 ○○が紅魔館に行ってから丸一日。 いつもより重い足取りでダイニングにやって来た私を○○が出迎えてくれた。 「おはよう。それからただいま、魔理沙」 いつの間に帰ってきたのか、普段と変わらぬように朝食の仕度をしている○○。 丸一日見なかった○○の姿。 丸一日聞かなかった○○の声。 たったそれだけで私の心は何か温かい気持ちでいっぱいになっていった。 「………………」 そして同時に物凄く恥ずかしくなってしまう。 細かい事は自分でも解らないが、とにかくこれ以上ないくらいに恥ずかしい。 それはいつもと変わらないはずの○○を直視できないほどだった。 思わず俯いてしまう。 「………魔理沙? どうかしたの?」 無言になった私の様子が気に掛かったのか、料理の手をとめてこちらに近づいてくる○○。 マズイ、マズイぜ。 ○○が一歩近づいてくるたびに恥ずかしさがドンドン強くなっていく。 私は一体どうしちまったんだ? 「顔が真っ赤だよ? もしかして熱でもあるのかい?」 そしてコツン…と、私の額に何かが触れた。 何事かと私が目線をあげると、そこにはかつて無いほどに近づいた○○の顔が…… それがその場で私の覚えている最後の記憶。 次に私が意識を取り戻したとき、 目の前にあったのは半壊した我が家と瓦礫に埋まって気を失っている○○の姿だった。 ○○と一緒に暮らし始めてから二ヶ月。 私はこの一ヶ月の間に自分の中で起こっていた異常事態の原因をついに突き止めた。 どうやらその、私は○○の事をす………すすすすす好きになってしまったらしいんだぜ? 言葉は疑問系になってしまったがこの気持ちは本物だ。 だけど、そこで新たな悩みが出来てしまった。 「魔理沙、今日のお昼ご飯は何が食べたい?」 それは○○の私に対する態度。 解りやすく言うと、○○は私の事を異性として意識していないのではなかろうかという事だ。 「…○○の作ってくれるものなら何でもいいぜ」 この想いを自覚して以来、少しでも○○の気を引くために色々な事をやってみた。 しかしどれも空しさしか残らないという散々な結果に終わっていた。 中でも極め付けなのが3日前、風呂上りにバスタオル一枚という姿で迫ってみた時の事だ。 ○○の気を引くというより私自身の気が触れそうだったが、そこは何とか気合で堪えた。 『魔理沙、お風呂上りだからっていつまでもそんな格好してると風邪引くよ?』 そんな私の姿を見た○○の第一声がこれである。 さすがに凹んだ。 いくらなんでもこれは凹まざるを得なかった。 『それに顔が真っ赤じゃないか。もしかしてのぼせたのかい?』 そして容赦の無い追撃にしてトドメの一撃。 想いを寄せている異性に対する羞恥を、 よりにもよって長湯したためにのぼせたと勘違いされてしまったのだ。 そりゃあこの姿と今の状況を考えればそうとれなくもないかもしれない。 だけど、せめてちょっとくらいは動揺するとかの反応が欲しかった。 「ああもう、こうなったら仕方がない」 こんな遠回しにアピールしていても○○には通用しない。 ならばいっその事正々堂々と告白してしまおう。 そもそもうじうじと悩んだりちまちまと小細工したりって言うのは私の性に合わないんだ。 うん、そうだ、そうしよう………………でも、断られたらどうしよう。 ○○と一緒に暮らし始めてから三ヶ月。 ついに私は○○に告白する決意を固めた。 告白すると決めてから決意するまでに時間が掛かりすぎじゃないかって? 馬鹿野郎、これでも急ぎすぎなくらいだ。 「へぇ~、綺麗なところだね」 「あ、ああ。私のお気に入りの場所なんだ」 そんな訳で私は○○と一緒にとっておきの場所へとやって来ていた。 うっそうと茂る魔法の森の中にポッカリとあいた小さな広場。 上を見上げれば空いっぱいに広がる満天の星。 足元を見れば月の光を受けた珍しい花々が神秘的な輝きを放っている。 それに魔法の森の中で唯一瘴気が発生していない場所でもあるため、○○も安心だ。 雰囲気を盛り上げると言う意味では最高の場所だった。 「ありがとう、魔理沙。こんな素敵な場所に連れてきてくれて」 「いや、別に。○○には色々と世話になってるしな」 お膳立ては整った。 後は私の想いを○○に伝えるだけ。 恥ずかしさなんてものはこの際無視だ。 「……なぁ、○○。聞いて欲しい事があるんだけど、いいか?」 ○○の目を真っ直ぐに見つめながら私は話し始める。 魔法の森で○○を見つけてから始まった今の生活。 最初は家事が異常に得意な居候が一人増えたくらいにしか考えていなかった。 「でも、○○の存在は私の知らない間にどんどん大きいものになっていったんだ」 ○○の事になると過剰に反応している自分がいた。 メイド長と話してた時の○○の態度が何故だか無性に気に食わなかった。 一ヶ月ぶりに一人で食べた食事は全然美味しくなかった。 そして紅魔館から帰ってきた○○を見て、声を聞いて、初めて自分の想いに気がついた。 「…つっても、自覚したのはもうちょっと後なんだけどな」 想いを自覚した後、少しでも○○の気を引きたくて色々な事をした。 でも、そんな私の努力は何の成果も生まなかった むしろ○○が私の事を異性として意識していないのではと感じ、凄く悲しかった。 それでも○○への想いは消えるどころかますます募っていった。 「だからさ、もう覚悟を決めて全部言っちまおうって思ったんだ」 そう、私の全部を伝えるために今日この場所に○○を連れてきたんだ。 「………………」 ○○はただ驚きながら私の話を聞いているようだった。 そりゃあ大して意識していなかった相手からこんな事を言われたら誰だって驚くか。 でも○○、まだなんだぜ? 「私からこんな事言われたら迷惑かも知れないけどさ、○○」 もうほとんど告白しちまったようなもんだけど、それでも一番大切な言葉が残ってるんだぜ? 「私は、○○の事が………」 ………なのに、どうして私はその言葉が言えないんだ。 もう私の気持ちは伝えたみたいなもんじゃないか。 私がこの後なんて言うのかなんて、○○にも解りきってる事じゃないか。 なのになんでこの言葉だけが言えないんだ? どうしてこんなに怖いんだ? この言葉を言ってしまったら、それが決定的なものになってしまうって怯えてるのか? 私の馬鹿、もうどっちにしたって今までみたいな関係じゃいられないじゃないか! 「○○の……○○の、事、が…………」 ○○の顔を真っ直ぐ見れなくなり、視線を明後日の方向に飛ばしてしまう。 ダメだ、泣くんじゃない。 こんなところで泣いたら全部台無しになるじゃないか。 「……ねぇ、魔理沙」 「………えっ?」 不意に響いた○○の声に反応し、思わず視線を○○の方へと戻す。 そこにいたのは今まで見たことがないくらいに真剣な表情の○○だった。 でも、真剣な表情のはずなのに何故か優しく笑っているような気がして 「実は僕も聞いて欲しい事があるんだけど、いいかな?」 そして○○の口から紡がれた言葉は……………… 「……なるほど。それがお二人の付き合い始めた切欠なんですね」 「へへっ、まぁな」 ブン屋のインタビューに答えながら、私はあの時の事を振り返る。 驚いた事に○○もまた私の事が好きだったというのだ。 私への思いを自覚したのはやはり紅魔館から帰ってきたあの日。 たった一日しか離れていないはずの私の姿を見た時に酷く安心し、 どうしようもないほどの温かい気持ちで心が満たされていくのを感じたらしい。 そして額を合わせたときはさり気なくドキドキしながらだったと言う。 私に対する態度についてだが、これもまた私の思っていた事と全く同じ理由。 つまり、○○は私に異性として見られていないのではないかと思っていたのだ。 中でも○○は私が風呂上りにバスタオル一枚で現れたときの事を例に挙げて、 『あんな無防備な姿を見せるのは、僕を男だと思ってないからとしか考えられないよ』 という風に言っていた。 あの時は私も自分の事で手一杯だったため気付かなかったが、言われてみればそういう見方もある。 だからと言ってそのくらい察しろよ鈍感!……とは、とてもじゃないが言えなかった。 私も○○と同じだったのだから。 「射命丸さん、インタビューは終わりましたか?」 キッチンからお茶と和菓子を持ってきた○○。 もはや当然の事ではあるが、○○は今も私の家で暮らしている。 家主と居候ではなく、愛し合う恋人同士という関係でな。 「ええ、もうほとんど終わりましたよ」 「でも、僕達の事が記事になるなんて、何だか恥ずかしいなぁ」 それについては私も同感である。 何が悲しくて○○との大切な思い出を世間に晒さにゃならんのだ。 ん? それならどうして全部喋ったのかって? そりゃお前、あれだよ。 『幻想郷一のカップルであるお二人を是非とも取材させて頂きたいと思いまして』 こんな事言われたらついOKしちまうだろ? 幻想郷一の最高最強ラブラブカップルなんて事実を言われたら……そこまでは言われてないって? と、とにかくだ、恥ずかしくはあるがせっかく取材に来てくれたのに追い返すのは失礼だろ。 『魔理沙さんのような素敵な人に想われてる○○さんは幻想郷一の幸せ者ですね』 という本当の事も言われたし。 べ、別に乗せられたわけじゃないんだからな! 勘違いするなよ!!! 「ところで、結局魔理沙さんは○○さんに好きだと言ったのですか?」 「……へ?」 「そう言えば僕が告白し返したせいで有耶無耶になって、結局『好き』って言葉は聞かなかったな」 改めて考えてみると私は未だに○○に『好き』という言葉を伝えていない。 告白の時も○○が私と同じ気持ちだったって事に舞い上がって、 そのまま○○に抱きついて泣きじゃくってしまったっけな。 ………なんだよ、私が泣きじゃくってたら悪いって言うのか? 「ふむ。それならこの場で言ってしまわれるのはどうでしょうか?」 「なっ!? ななななにを言い出すんだよお前は!!!」 「ふむ。それはいい考えだな」 「○○!?」 お、おいおい、何だか妙な展開になってきたぞ? ○○と二人っきりならともかく第三者がいる状況で『好き』と言えってのか? 「ちょ、ちょっと待て! 大体○○だって言ってないじゃないか!!!」 そうだ。 私が感極まって抱きついてしまった所為で、○○だって私に『好き』って言ってない。 私だけ追い詰められて恥ずかしがるなんてのは不公平だ。 こうなったら○○も恥ずかしさで身悶えし……… 「あっ、そう言えばそうだったね」 しかし○○は私の予想の斜め上を逝っていた。 私の瞳を真っ直ぐに見つめながら満面の笑みで、 「愛してるよ、魔理沙」 「………わ、私もあ………………愛、してるぜ、○○」 私はそれだけ言い返すのが精一杯だった。 新ろだ152 ─────────────────────────────────────────────────────────── 12月24日の夜。俺は夕食の用意をしながら魔理沙の到着を待っていた。 何しろ今日は年に一度のクリスマスイブ。御馳走を作る腕もなるというものだ。そして用意も粗方終わった頃。 「メリークリスマス!」 風を切る音が聞こえたと思った直後、勢いよく開いた玄関と共に魔理沙が飛び込んできた。 「メリークリスマス、魔理沙。外は寒かっただろ。炬燵が暖まっ――」 言い終わる前に唇を塞がれた。 思わず顔を引こうとしたが、首に回された腕に固定されて離れることはできなかった。 そのまま体重を預けてきた魔理沙を今度はしっかりと受け止め、さらに背中に手をまわしてぎゅっと抱き寄せる。 そのまましばらく触れ合うだけのキスをしていたが、やがてどちらからともなく離れ、お互いに照れたように笑いあう。 改めて見てみれば、今日の魔理沙ははいつもの魔女服ではなくて赤を基調としたドレスを身につけていた。 「そのドレス、前から持ってたのか?」 「いや、今日のためにわざわざ買ってきたんだ。似合ってる?」 「もちろん。すごく可愛いぞ」 「○○がそうして欲しいって言えば、いつもこんな服にしてもいいぜ」 「それもいいかもな。でも俺はいつものお前の服も好きだ、というよりお前はどんな服を着てても可愛いと思うぞ」 「ば、ばか。そんな恥ずかしいこと言うなよ」 そう言って顔を真っ赤にした魔理沙は、いつもの癖で帽子を下げようとしたのか手をおでこのあたりでふらふらさせて、帽子が無いことを思い出して更に真っ赤になっていた。 思わず抱きしめたくなったが、そんなことをしたら歯止めが利かなくなりそうだったので強引に話を進めるべく。 「御馳走の用意はできてるから早く食べよう」 「へ? ああ、そうだな。そうしよう」 「それじゃあそこに座って待ってろ。今日のは豪華だから見て驚くなよ?」 「本当か!? それは楽しみだぜ」 「ごちそうさま。おいしかったぜ」 「おそまつさまでした」 一時間ほどかけて料理を食べ終わり、今は二人並んで炬燵でくつろいでいる。 胸にもたれかかっている魔理沙の髪を梳くように撫でてやると、気持ち良さそうに目を細め、額をこすりつけてくる。 しばらくまったりとした時間が流れたが、突然魔理沙がぴょこんと起き上がり 「そうだ、ケーキをまだ食べてないじゃないか。早くしないとクリスマスが終わっちゃう」 と慌てたように催促してきた。クリスマスディナーは俺が作る代わりにケーキは魔理沙が用意する約束だったのだ。 クリスマス当日はまだ来てすらいないんだがなと心の中で思いつつ、魔理沙の手作りケーキを食べたいことに変わりはないので、そんな無粋なことは口に出さず 「それじゃあ今すぐ食べるか。お皿とフォーク出してくるから箱から出しておいてくれ」 と言っておいて、台所へ二人分の食器を取りに行った。 食器を用意して炬燵に戻ると 「えぐっ…ううっ…」 魔理沙が肩を震わせて俯いていた。 「魔理沙!?どうしたんだ!?」 慌てて魔理沙の隣まで近づくと、その原因がわかった。 おそらく家に来るまでの飛行中に傾けたのだろう、元々は精巧に作られていたであろうケーキが型崩れしていたのだ。 「…ひっく……せっかく……せっかく○○のために一生懸命作ったのに……」 「魔理沙……」 「……だって……早く○○に…会い…会いたかったから…えぐっ……スピード出しすぎて……」 俯いたままの魔理沙に何と声をかけるべきか迷い、それでも何か言わなければと思って。 「魔理沙……」 「……嘘泣きがうまくなったな」 言った途端にビクッと肩を震わせ、そうっと顔を上げて 「えへ、ばれたか」 ペロッと舌を出しておどけやがった。 「なんで嘘泣きだとわかったんだ? 迫真の演技だと自負してたんだが」 「おまえは覚えてないかも知れんが、3か月前の誕生日の時に同じことをされたんだよ」 「ちっ、覚えてたか。あの時の慌てようが面白かったからもう一度見れないかと思ったんだがな」 「大体、お前は少々型崩れしたぐらいで泣きだすようなタマじゃねえだろ」 実際、型崩れしているとは言っても原型を留めないほど崩れているわけでもなく、食べる分には問題のない範囲だった。 「でも、○○に会いたくてスピード出してきたのは本当だぜ」 さっさと切り替えたのか、器用にケーキを切り分けながら魔理沙が打ち明けてくる。 「そんなに急がなくても俺は逃げないぞ」 「お前と一緒にいる時間は逃げるんだよ」 「どうせ一晩中一緒にいるんだから、数分の違いぐらいどうってことないだろ」 「どうってことなくない。好きな人の所には一秒でも早く会いに行きたいと思うのが乙女心だぜ。はいケーキ」 「サンキュ。乙女心ねえ……それじゃあ好きな人に一秒でも早く来てほしいと思うのは何心だ? 紅茶入ったぞ」 「ありがとう。男心でいいんじゃないか?」 「普通だな」 「普通でいいんだよ」 どうでもいいことをしゃべっている間にケーキも紅茶も準備が整った。二人で声をそろえて 「「いただきます」」 まずは一口掬って口に運ぶ。その味は―― 「うん。おいしい。前の時よりも上達してないか?」 「別に普通だぜ。お世辞言っても何も出ないぞ」 「お世辞じゃないよ。嘘だと思うなら、ほら、食べてみろよ、あーん」 もうひとかけら掬って、今度は魔理沙の口元に差し出す。 「あーん。むぐむぐ…んっ」 「な? おいしいだろ?」 「これだけじゃわからないな。もう一口くれ、あーん」 「しょうがないな。ほれ、あーん」 さらにもうひとかけ掬って魔理沙の口の中へ運ぶ。 振りをして直前で引き寄せて自分の口へ放り込んだ。 「あー!」 「むぐ、うん。やっぱりおいしい」 「こら!それは私が食べるケーキだぞ。○○が掬ったケーキを食べていいのは私だけだ!」 「それじゃあ俺が食べれないじゃないか」 「いいんだよ。代わりに私が、あーん」 今度は魔理沙がケーキを掬って突き出してくる 「あーん」 むぐむぐ。ごくり。 「あれ? さっきよりおいしくなってるぞ?」 「本当か? 私にも確かめさせろ」 「ほら、あーん」 「あーん」 「うむむ、さっきよりおいしい」 「じゃあ今度は俺にも。あーん」 「あーん」 「さっきよりもっと美味しくなってる」 「本当か?」 「本当だよ。ほら、あーん」 「あーん。あ、さっきよりももっともっとおいしく――」 結局、ケーキがなくなるまでずっとこんなことを繰り返していた。何やってんだか。 その後、二人して食いすぎで動けなくなったのは言うまでもない。 新ろだ220 ─────────────────────────────────────────────────────────── 霧雨邸にてある本を読み終わり、時計を見るとかなりの時間になっていた。 「げぇ、もうこんな時間かよ。そろそろ帰るわ」 「もう帰るのか?」 椅子に座ってごちゃごちゃした机に向かっていた魔理沙が、俺の言葉にくるりと身体を向けながら言った。 「もうってお前……夜中だぞ。いつもなら『まだ帰らないのか』って言われる時間帯じゃねぇか」 「ん……そうだな。もうこんな時間か」 「俺の顔見ながら言うな、時計見て言えよ」 「年明けの宴会も終わって、せっかく落ち着いてきた所なのに」 新年が明ける少し前から、魔理沙の家に行っても寝てるか、酔っ払ってるか、居ないかでこうして会うのは随分と久しぶりだ。 俺もここに来たのが夜からであり、実際にはそこまでの時間居た訳ではない。 しかし、それは去年からずっと続いている事だった。 気が向いた時にここに来て、妖怪が跋扈する時間帯になる前に帰る。 魔理沙の言う"落ち着いてきた"は、俺からすればいつもと同じ日常に戻るという事だ。 ただ、今回は少し長居しすぎた。 「落ち着いてきたからこそ……だろ?」 「…………」 「今は新年って事で、妖怪も浮かれて人を襲わなかったからから毎日のように来れたが、これからはいつもの日常に戻る。今帰っておかないと、いつ帰れるかわからん」 「じゃあ――」 「あぁ、じゃあな」 「じゃあ帰らなきゃ、ずっとここにいてくれるんだな」 「何を言って――って、おわ!」 言葉の意味を取り違えたらしい。 玄関へと向かおうとした時、魔理沙の言葉に振り返った瞬間、押し倒された。 「おい魔理沙、これは流石に――」 「……磨り減るんだ」 やばいだろ、と続けようとしたら遮られてしまった。 言い返そうとしたが、震えていた声と、初めて見る魔理沙の表情に言葉が出なくなる。 「心が磨り減るんだ、お前のせいで」 眼に涙を溜めていた。非難するような、救いを求めるような眼で俺を見下ろしてくる。 涙が俺の頬に落ちてくる。それと同時に、心を溢れ出させる様に、魔理沙は言葉を溢れ出させる。 「毎日来てくれるならいいんだ……でも、○○は気が向かなきゃきてくれない。二日連続で来てくれる事もあった。一週間続けて来ない日もあった」 「いつ来てくれるか分からないから、家も空けられない。すれ違いになるのが嫌だから」 神社に寄った時、霊夢が言っていた。 『最近、魔理沙が来なくなった』と。 「来てくれたら来てくれたで、すぐに帰る。そして、いつも『楽しかった』なんて言葉を残してく。そのせいで、私は○○がまた明日も来てくれるんじゃないかと期待する」 「でも、来てくれないんだ。そうやって私を一人にして、心を磨り減らせるんだ」 「もう私にとって、お前はここにいる事が普通なんだ。居てくれなきゃ、普通じゃないんだ……」 「帰らなくていい、帰らないでくれ、ここに居てくれ……私を一人にしないで、くれよぉ……」 耐え切れなくなったかのように、魔理沙が俺の胸に顔を埋めてくる。 嗚咽する声を漏らしながら、服をしっかりと掴んでいる。 「魔理沙……」 気に入った物は、死ぬまで借りて行くひねくれ者 その癖、根は真っ直ぐで負けず嫌い。隠し事は下手なくせに必死に隠そうとする。 どこか憎めない普通の魔法使い。 本を盗みすぎる、という理由で紅魔館の全員からこてんぱんにされても、涙一つ見せずに懲りなかった少女が泣いている。 俺のせいで心が磨り減る、と。それだけの理由で。 「……○○?」 小さな身体を抱きしめてやると、魔理沙が顔を上げた。 「言っておくが、俺は霊夢に負けないくらいグータラしてるぞ」 「!」 驚くほどに似合わない、涙で腫らした顔。 俺はその顔に笑いながら答えてやる。 「それに、ここに居続けるって事は、稼ぎがなくなるって事だ」 「わ、私はこれでも生活力、あるんだ」 「そうだったな、盗みが大好きな魔法使いさんだもんな」 「か、借りてるだけだぜ……死ぬまでな」 真っ赤な顔に、笑みがこぼれる。 不覚にも、いつもより可愛いと思ってしまった。 「さて、いつもの調子に戻った所で離してくれないか? これじゃ動けない」 「……帰るって言わないか?」 心配そうな顔で、掴んでいた服に力を込める。 自分でさっき言ったくせに、と思いながら答えてやる。 「何言ってるんだよ――もう帰ってるだろ?」 「!!」 その言葉をすぐに理解した魔理沙が、嬉しそうな顔を見せたかと思うと思いっきりくっついてきた。 離れて欲しかったのに、逆効果だった。 「で、魔理沙さん」 「なんだよ」 「同じベッドに男女二人密着ってまずくないすかね」 「私の磨り減った心が治るまでは我慢してくれ」 「完治の予定はいつ頃ですか?」 「私の心は消耗品なんだぜ」 「治んねぇじゃん……」 「…………」 「…………」 「……なぁ、○○」 「ん?」 「私な、欲しい物は手に入れないと気が済まないんだ」 「あぁ、知ってる」 「誰の物でもないなら私の物にする。人の物なら借りなきゃ気が済まない」 「盗まない分、合理的だな」 「だから、借りてくぜ」 「何をだよ」 「○○を」 「別に良いけど、死ぬまで返してくれないんだろ?」 「こればっかりは、死んだって返せない」 「それは世に言う"盗み"って奴だぞ」 「じゃあ、盗んだぜ。だから――」 「○○は私の物だ。他の女にデレっとしたらマスタースパークだからな」 俺はとんでもない彼女を持ってしまったのかもしれない。 新ろだ252 ─────────────────────────────────────────────────────────── 「またきたぜ!」 乱暴という言葉すら幼稚に聞こえる勢いで、今日も我が家の扉は―― 「あのね……君もうら若き乙女なら、ノックして入ってくるくらいはしようね?」 「お邪魔するぜ!」 ――吹き飛んだ。それも粉々に。 紅魔館からさほど離れていない、山中に設けられた小さな家。 私の半生の思い出を詰め込……いや、四半生だったか? 詳しくは自分でも忘れてしまったが、とりあえず築数百年のオンボロであることは間違いない。 「だからといって、ぽんぽん壊されるのは困りものなんだけどね……」 溜め息片手間に使い魔を呼び出し、今日も今日とて粉々になった扉を簡単に補修させる。 最近、ドアの修理ばかりさせている気がする。嗚呼、わかったからそんなに恨めしそうな目をするな。 奥の書斎をきらきらとした目で眺めて回っている少女に視線を移す。 ここ最近――とは言えど数ヶ月前からだが――私の家に定期的にやってきては、 仕様もない蔵書を読み漁っては帰る、という行為を繰り返している。 初対面はそれこそ最悪に等しかったが、今では半ば放置という状態に落ち着いている。 ここに私の家があると情報を漏らした麓の洋館には、いずれ修理費でも請求せねばなるまい。 「そう何冊も一度に出すんじゃない。 どうせそんなに読みきれないんだから」 埃に塗れた本を好奇心の赴くままに引き出す彼女は、 見るも無残に埃塗れとなっている。 それでも手を止めないあたりの知的好奇心には感嘆の想いだが、 見た目を気にしないのは女性としてどうなのだろうか。 キッチンに置いてあったタオルを僅かに湿らせ、彼女の元へと歩む。 「ほら、こっち向いて」 「ん」 せめて顔だけでもと思い、湿っている部分で彼女の顔を拭く。 やや薄黒くなっていた顔が多少はマシになった。 「はい、終わり。君も女の子なんだから、 もうちょっと淑やかさというものを身に着けた方がいいよ、魔理沙」 「う……気をつけるぜ」 頬を僅かに赤らめる彼女にそのままタオルを渡し、足をキッチンへと向ける。 タオル……明日には雑巾に成り果てているだろうか。 哀れな彼(?)の運命を儚みつつお茶の用意を終えると、 彼女の本選びも終わったようで、キッチンに併設したテーブルに腰掛けていた。 「いつもので良かった?」 「……ありがと」 礼を言うのもそこそこに、本を黙々と読み進める魔理沙。 そんな彼女を眺めつつ、真向かいに座り、お茶を飲む。 嵐のような挨拶の後は、こうして彼女の傍に座り、 時々発せられる質問に答える事が最早日課となりつつある。 見た目や扱う術式とは裏腹に彼女の魔法に対する造詣はとても深く、 私にとっても暇つぶしにはもってこいの相手だった。 「なあ○○、ここなんだけど――」 「そこの術式はね、こう――」 「そうか!それじゃあここの式に星の術式を組み合わせて――」 「うん、それもいいけど、こっちも――」 「――○、○○ってば!」 ゆさゆさ、と揺さぶられる感触と、どこか悲痛にも思える呼びかけで目を覚ます。 「ん……あれ、寝ちゃってたか」 静かに意識を覚醒させ、周囲に目をやる。 安堵したような表情の少女が視界に映った。 いつのまにか横に来ていた魔理沙が、私を揺すって起こそうとしていただけのことだった。 質問を待つうちに微睡んでいたらしい。 僅かに頬に垂れていた涎を袖で拭い去る。 ふと窓を見ると、既に日は落ち、真っ暗になっていた。 「もう夜か……」 「揺すっても全然起きないから、ちょっと心配したんだぜ」 憤慨だ、と言わんばかりに両手を腰に手を当てアピールされる。 「はは、ごめんごめん……最近どうにも眠くてね」 近頃午睡の時間が増えたものだ、と自覚はしていたが、 まさか人の気配を感じていながら転寝するとは思ってもみなかった。 頬を掻きながら横を見やる。 先ほどまでの雰囲気とは打って変わって、彼女は伏し目がちに俯いていた。 「……魔理沙?」 いつも元気な彼女にしては珍しい表情に戸惑いを覚え、自然と手を伸ばす。 僅かに頬に指が触れ、びく、と彼女が震えた。 それでも抵抗する様子はなく、緩やかにウェーブを描く髪を梳く。 日頃粗雑に扱われている割にはとても通りがよく、心地のよい感触が指に返る。 しばらく髪の感触を楽しんでいると、不意に魔理沙が口を開いた。 「なあ、○○」 「うん?」 制止の声かと思い手を離そうとすると、不意に強く掴まれた。 そのまま私の手は彼女の胸の前に引き寄せられ、握り締められた。まるで縋るように。 「○○は、どこにも行かないよな? 明日も、明後日も、ずっといてくれるよな?」 いきなり何を、と笑おうと思ったが、彼女の視線がそうはさせてくれない。 今にも泣き出しそうな人の前で冗談が言える程、私は会話に熟達していない。 空いているもう片方の手で、魔理沙の頭を優しく撫でる。 「この家に、かれこれ何百年いると思ってるのかな。 他に行く当ても無い以上はここにいるだろうさ」 「……本当か?」 無難に答えたつもりだが、まだ納得の行かないような視線。 「それに、君という得難い話相手もいることだしね」 偽りのない言葉を口にする。 毎回毎回ドアを吹き飛ばされるのは勘弁願いたいが、 彼女との何気ないやり取りは、私にとってはとても楽しいものなのだから。 彼女を抱き寄せ、あやすようにぽん、ぽんと背中を叩く。 最初は身動ぎをしていたが、何度か繰り返しているうちに静かな寝息が聞こえ始めた。 立ち上がろうと思ったのだが、右腕はしっかりと彼女に抱きしめられたまま解けそうもない。 「仕様のない子だ……よっと」 片腕の力のみで抱き上げ、膝の上へと移動させる。 久方ぶりの人の温もりを満喫しつつ、静かに眠りへと落ちていった。 新ろだ410 ───────────────────────────────────────────────────────────
https://w.atwiki.jp/h_session/pages/7356.html
SW2.0キャラクターシート [部分編集] 【コンセンサス】×、△、○、◎で記入をお願いします。( )内はPCコンセンサスとなります。 [純愛]◎(◎)[妊娠]×(×)[強姦]△(△)[寝取られ]○(○)[同性愛]○(○)[異性愛]○(○) [異種姦]△( )[獣姦]△(△)[尿意]×(×) [便意]×(×) [SM]○(○) [グロ]×(×) 【特筆欄】 このPCを動かす上での留意事項(上のコンセンサスの詳細等)を記入してください。 例:痕、後遺症が残るのはNG 【夢の宿[[キャラクターシート]]】 キャラクター名:[[アリサ]]=エヴァンス プレイヤー名 :せれす 種族 :人間 性別 :♀ 年齢 :13歳 外見年齢 :13歳 生まれ :冒険者 種族特徴 :運命変転 経験点 :4120点 使用経験点 :4000点 【能力値】 :ダイス: 成長 : 装備 : :ボーナス ”技”: 08 : 00 : - :器用度・13:+2 05 : 09 : 00 : - :敏捷度・14:+2 ”体”: 06 : 00 : - :筋 力・17:+2 :生命抵抗:HP 11 : 07 : 00 : - :生命力・18:+3 : 6 :27 ”心”: 06 : 01 : - :知 力・18:+3 :精神抵抗:MP 11 : 08 : 00 : - :精神力・18:+3 : 6 :27 【レベル】 冒険者レベル :3 技能 :レベル: 魔力: ・コンジャラー : 3 : 6 : ・シューター : 1 : - : 【特技】 戦闘特技 :参照ページ : 《魔法拡大/数》 : : 《精密射撃》 : : : : 練技/呪歌/騎芸/賦術 :参照ページ : 《 》 : : 《 》 : : : : 【言語】 : 会話 : 読文 : ・交易共通語 : 可 : 可 : ・ザルツ語 : 可 : 可 : ・魔法文明語 : 可 : 可 : 【判定値】 :技能レベル:能力値ボーナス: 装備 :合計 『魔物知識』 : - : - : - : - 『先制力』 : - : - : - : - 『基本命中力』 : 1 : 2 : - : - 『追加ダメージ』: 1 : 3 : - : - 『基本回避力』 : - : - : - : - 【装備】 武器 :用法: 必筋 :命中修正:命中力: 威力 : C値 :追加D:備考 ・右手・ライトボウ :2H: 15 : - : 4 : 20 : 10 :+0 :魔法の発動体 ・左手 :0H: - : - : - : - : - :+0 : ・[[その他]] : : - : - : - : - : - :+0 : 防具 : 必筋 :回避力:防護点:備考 ・胴・クロースアーア : 1 : - : 2 : ・盾 : : - : - : 合計 : 0 : 2 : 【装飾品】 部位 : 装飾品の名称 :効果 頭 : : 耳 : : 顔 : : 首 : : 背中 : : 右手 : : 左手 : : 腰 : : 足 : : その他: : 【所持品】 ・水袋×2 ・背負い袋 ・ベルトポーチ×2 ・毛布 ・火口箱 ・小型ナイフ ・ロープ(10M×1) ・羽ペン ・手鏡(化粧鏡×1) ・食器 ・調理道具セット ・着替えセット(20G) ・下着(3G) 以下、消費性アイテム ・能力上昇の指輪(巧み×0 俊足×0 剛力×0 知性×0) ・能力上昇の腕輪(宗匠×0 疾風×0 怪力×0 叡智×0) ・騎獣縮小の札(Ⅰ×0 Ⅱ×0 Ⅲ×0) ・たいまつ×6 ・インク 所持金:959G 【名誉】 名誉アイテム :点数 ・ : ・ : ――――――――――――――――――――――――――――――― 所持名誉点 : 14 合計名誉点 : 14 【設定】 8歳の時に両親をダークナイトに殺され、その友人だった冒険者(魔術師)に拾われ育てられた。 経済的自立と親の蘇生を考え、育ての親の元で操霊魔術を教わっていた。 ダークナイトに親を殺された為、元々はナイトメアに強い恐怖を持つと共に憎しみを持っていたが、 現実では育ての親に、さらに夢で謎の人物に何度か諭され、今は恐怖や警戒心こそ持つ物の、憎しみは持たなくなった。 冒険者になるにあたって、ナイトメアとの付き合いに不安を感じているが、目的の為には冒険者になるのが早いと思い、 この年齢で冒険者になる事を決意した。 【容姿】 身長:146cm 体重:35kg 髪の色:ブロンド 目の色:グリーン スリーサイズ:教えません(胸は小さい) 【SW2 生まれ表(経歴3個)】 01 21 (D-Dice) GM_Ceresu - 育ての親に拾われた 01 21 (D-Dice) GM_Ceresu - 神の声を聞いたことがある(と信じている) 01 21 (D-Dice) GM_Ceresu - 異種族を怖がっている(いた) 【セッション参加履歴】 1【シナリオ:繁殖期の動物について】 GM:Reyo 報酬:824G 経験点:1120点 名誉点:14点 ファンブル:なし GMファンブル:なし 参加者:アリム(手塚あき)、ナナシ(しえる)、アリサ(せれす)、りれす(Fみつき)、ルルー(K) シナリオ名:カマウェトと遊ぼう 日付:8/27日 GM:神楽坂 17 04 (GM-Saka) 参加者:ミネラ リック アグノリア アリサ 17 04 (GM-Saka) 経験点:1250 17 04 (GM-Saka) 報酬:1680 17 04 (GM-Saka) 名誉点:26 17 04 (GM-Saka) GMファンブル0回 17 06 (C-Dice) S_Alisa - 【SW2キャラクター能力上昇】 上昇する能力:筋力 / 生命力 【GM履歴】 特技変更回数:(残:) リビルド回数:(残:) コメント
https://w.atwiki.jp/propoichathre/pages/526.html
魔理沙12 12スレ目 267 うpろだ802 手を繋いでふたり並んで、本当に氷のように、冷たい波に逆らいながら奥へ奥へと進んでいく。 隣を見たら○○は酷く優しい顔をしていて、私は寒くて震えてた。 ごぶんって水の音がして、肩のところで髪の毛が海水に晒されて浮き上がる。 口元まで迫った水をどうにか避けて、最後に「○○、」と呼んだなら、○○の色を失った冷たい唇が、私の同じく冷たい唇に触れた。 離れないよう必死に握り合っている手は、強く絡めすぎたせいで少し痛い。 目の前に広がる海は、黒だ。空の闇に溶け込んでしまいそうな、黒。 「・・・心中?」 「・・・それっぽいよなー」 「魔理沙一人で死ぬならまだしも、俺まで巻き込まないでくれる?」 「いやてか、ただの夢だからな?」 私がずずーっと音を立てて○○の淹れてくれた暖かい紅茶を啜ったら、○○に「下品」と冷たい声で言われた。 いや、思いっきりテーブルの上に足乗っけて更にそれを組んでるお前に言われたくないぜ○○。 さっきまでどこの令嬢かと見紛うほど繊細で格調高い空気を醸し出しながら紅茶をいれてたくせに、今はただのヤンキーじゃないか。 私はティーカップを持ち直して、今度は全く音を立てずに上品に紅茶を啜る。 ○○はそんな私を見て少しだけ目を細めて、「やれば出来るじゃないか」と微笑んだ。しかし嘲笑いっぽい笑顔で。(・・・) 私も○○と同じ笑顔を浮かべて、「○○もな」と言った。 今この家に来客が来たら、何故か嘲笑いあっている二人という異常な光景に驚愕するかもしれない。 まあ、私がいるときに○○の家に来客が来たことなんて一度も無いから、ありえない話であるけれど。 「夢には深層心理が現れるんだよ 魔理沙」 「・・・それは私が心の奥底では○○と心中したがってるって事か?」 「そういうことに、なるね」 ○○は何故か楽しそうに笑っていたけど、私は思わず黙ってしまった。 …だって、そんなこと、ある訳がない。 私は死にたいなどとはこれっぽっちも思っていないし、第一もし死にたかったとしても○○を巻き込むことは絶対にない。 さっき○○が言ってたみたいに、ひとりで勝手に死ぬだろう。 更に○○が私の言うことをおとなしく聞いて一緒に死んでくれる可能性はほぼ無い、というか全く無いし、私がそんな世迷言を言ったが最後、 「そんなに死にたいなら俺が殺してあげるよ」とか言われて酷く嬉しそうな○○に戦いを挑まれそうだ。 その事をこんなに、それこそ痛いほど理解している私が、「○○と心中したぁい」とか乙女ティックかつファンタスティックかつセンチメンタルなことを思うだろうか? いや、思うわけがない。あれは、夢だ。紛れも無い。 「いや、ナイナイ。ほんとありえない」 「・・・ふぅん?」 「なんだ、その不満げな顔」 「お前が心中したいなんて下らないこと言ってきたら、すぐ俺の手で殺してあげようと思ってたのに」 「・・・言うと思ってたぜ、○○」 私が苦々しく言ったら、○○は「へぇ、よくわかってるね」と笑って言って、いつの間に出したのか、鈍い銀色に輝いているナイフの手入れなんか始めていた。 …なんで私はこんな物騒な奴と茶なんか飲んでいるんだろう。 今まで私たちの関係はその、いわゆる、「恋人同士」だと思っていたが、獲物と狩人に認識を改めないといけないかもしれないな。いや本気で。 「ねぇ、昔から、心中した男女は、来世双子に生まれかわるって言われてるだろ?」 「・・・明らかに迷信だろ」 「俺だって信じてなんかいない。でも面白い話だとは思う」 「おもしろい?」 「そう。今が辛いから、来世で結ばれることを願って二人で死んだのに、恋焦がれた相手とは双子になってしまった。 一緒にはいられるかもしれないけど、一生気付かないで終えるかもしれない。 もし気付いたとしても、決して結ばれることは無い。・・・愛し合うことは出来るかもしれないけど・・・不可能だから、どっちにせよ不幸だ」 ○○が、静かな声で淡々と話す。 足はテーブルの上に気だるく組まれたままで、ふてぶてしい態度はさっきと全く同じだけれど、私のほうをじっと見ている○○の鋭い目線に、心臓がどきりと高鳴る。 それが異常な反応なのか正常な反応なのか私には判らないけれど、普通の人なら絶対に見惚れてしまいそうなほど綺麗な○○にこんな真剣な顔で見られているのだから、たぶん正常な反応なんだと自分では思う。 …奴は私をどきどきさせたくてこんな話をしている訳ではないだろうに、うっかりどきどきしてしまっている私はやっぱり何だかんだ言って○○に惚れているのだと思った。 それが、例え本当にただの獲物と狩人の関係でも。 狩人がもし恋した人ならば、仕留められるのも悪くない・・・って、この思想じゃ本当にいつか私は心中を企てそうだ。 もちろん、奴と二人で死ぬためじゃなくて、奴に殺されるためにの。 「ねぇ魔理沙」 唐突に、○○が私の名前を呼ぶ。 切れ長の目は細くなって、いつも結ばれている綺麗な形の唇は上につり上がって。 ああ、こいつ笑ってるんだ。と思った。それも、とても優しく。 「俺は魔理沙と心中する気はないけど、魔理沙が俺と生きていくなら、絶対に幸せにする自信があるよ」 私は、夢の中で私の手を引いた、あの○○を思い出していた。 紅茶、おかわりいる? ○○が立ち上がって、自分から質問したくせに、私の返事も聞かずテーブルの上に置いたままになっていた空のティーカップを持ってキッチンへ行ってしまった。 私はソファーに座ったままで、私の紅茶をいれている○○の背中を眺めた。 ここはとても明るくて、寒くなんかない。あたたかい。 今なら手だって繋いでも痛くないだろうし、キスしても唇は人の体温を持っているだろう。 私は立ち上がって、最後じゃなく、はじまりみたいに、「○○、」と呼んだ。 私のほうを振り返らないで、「なに」と面倒そうに返事をしてくれる○○と過ごす未来を想像したら、これは○○に殺されたくても、心中したいなんて絶対に言えないと思った。 そもそも、私があいつの近くにいられて、死にたいなんて思うはずがまずないのだけど。 名前は分からないけれど、柔らかい紅茶の匂いが部屋に満ちていく。 あとで、何ていう葉っぱなのか、○○に聞こうと思った。 ─────────────────────────────────────────────────────────── 11スレ目 488 目が覚めるとなにやら暖かくてやわらかいものがあるのに気づいた。 布団をはがすまでもなく自分以外の誰かが入っているのがわかる。 恐る恐るめくると自分が幻想郷に来て以来何かと世話になったりしている霧雨 魔理沙がいた。 「……魔理沙、おまえは何やってる」 「クリスマスの日はプレゼントを渡すのが風習なんだろ?」 「あぁ、そうだが?」 「なら、わかったよな?」 「……わかったが、マジか?」 「大マジだぜ」 魔理沙は顔を赤くしながらも笑みを浮かべ、さらに言葉を続けた。 「私というプレゼントを受け取ってくれ」 ─────────────────────────────────────────────────────────── 12スレ目 517 うpろだ841 「なー、○○」 「ん、なんだ魔理沙」 魔法の森にある魔理沙の家。 相変わらず散らかった部屋の中で、 居候の俺と家主の魔理沙はちょっと離れてそれぞれ本を読んでいる。 「もしさ、私とお前の子どもができてさ」 「~~~~ッッ!!?」 俺は声にならない叫びを上げた。 確かに魔理沙とは恋人同士だが、 子どもができるようなことはまだしていないはずだ。 ……いや待て、この間の神社でやった宴会、 萃香に5杯目を飲まされた辺りから記憶がない。 まさか…… 「できたのか!?」 「……できるようなことはまだしてないぜ」 ああ、ほっとした。 「それでな?もし私と○○の子どもができてな」 「あ、うん。それで?」 「もしその子が年頃になって、 『魔法使いになりたい』とか言い出しても… …ちゃんと祝福して、送ってやってくれよな」 ああ。 以前霖之助さんから聞いたことがある。 魔理沙はもうずいぶん前に、魔法使いになることを父親に反対されて 家を出たきりになっているとか。 「よっ、と」 床のガラクタを押しのけ、魔理沙の隣に腰掛ける。 「大丈夫だよ。こうして普通の魔法使いに惚れてここにいるんだ。 子どもがそうなりたいって言ってもちゃんと受け入れられる」 「○○……」 「でもさ、逆にその子が 『道具屋になってまじめに働きたい』とか言い出したら どうするんだ?」 ちょっといたずら心を出して聞いてみた。 それは嫌だぜとか言うのかと思ったのだが。 「そうだとしても、私は笑って 送り出してやるぜ?」 予想に反してさらりと返された。 「だってな……」 ぐいっと、魔理沙が身体をすり寄せてくる。 「私と、私の愛する○○と、 二人の間にできた子なんだぜ? 時々けんかすることぐらいはあっても、 幸せな家族でいたいじゃないか」 そう寒いわけでもないのに、 温もりを欲しがるように密着してくる。 「別に後悔してるとか、 そんなんじゃないんだ。 ただお前と私が家族を作るとしたら、 似たようなことになるのも 芸がないと思ってさ」 ……確かに魔理沙なら過去を後悔などしないだろう。 でも心なしか、強がるような口調には未来への不安が感じ取れた。 だから俺は肩の辺りに寄りかかってくるふわふわした頭にそっと手を置いた。 「大丈夫だって。魔理沙を見て育ったら ……えーと、とりあえず元気な子にはなるから。 良い家族になれるさ、うん」 「なんだか私にろくな取柄がないような言い方だな。 もっと何かないのか?」 「…可愛くて、元気で、皆に好かれて、実は努力家で、太陽みたいな子になると思うよ」 「……そこまで言われるとかえって恥ずかしいな。 大雑把で、部屋が散らかってて、人の迷惑を省みなくて、 借りた本を返さない子どもになるかもしれないんだぜ?」 「そんなところも含めて、俺は魔理沙のこと愛してるよ」 「……ん」 今日も、ゆっくりと時間が流れる。 ─────────────────────────────────────────────────────────── どっちの方がすき? ~霧雨 魔理沙~(12スレ目 634 うpろだ858) どっちの方がすき? ~霧雨 魔理沙~ ○○の家の物を盗みにきたとき。 1 普通の魔理沙 よ、○○じゃないか。 今日はお前の本を借りにきたぜ。(ずがずがと入り込む) えっ、前借りた本はどうしたって? すまんな、まだ見ているんだ。(本棚からちょいちょいと盗んでいる) ……おい、今日はいつもの○○らしくないぜ。 いつもは早く返せとか勝手に取るなとかいうのによ。 一体何なんだ? 黙ってちゃこわいこわい、何か言いたい事ありゃいいなよ。 ……なんだって!? 俺を盗めってどういう風の吹き回しだ。 えっ…? 私の事が好きだって? ば、馬鹿を言うんじゃない。 私みたいな泥棒をどうして好きになるんだよ? …俺の心はお前に盗まれた? ―っぷ、フハハハッ! うまい事言ってくれるじゃないか! やれやれだぜ、○○、お前の負けだ。 私もお前の事が気になってあいつ(=パチュリー)の本を盗みにいけれねぇ。 だから、お前の家に来るようになったのさ。 ほ、本当のことなんだぜ!? ……○○、私はお前の事が大好きだ。 嘘は言わない。 だからさ、私は…○○の持っているものしか、盗まないぜ。 何を盗むかって? そ、それはだな。 たとえb――ッ!!?(言うている最中に抱きしめてキスをした) …ぷはっ、はぁ、はぁ……酷いぜ/// 私みたいな乙女にいきなりキスするなんて。 それに…○○に先に盗まれたぜ……私の唇を/// 覚えてろ、今度は私が先に○○の唇を奪ってやるからな!! 2 実はシャイな魔理沙 きょろ、きょろ…(○○の部屋の中へ進入) ……い、いないよな。 よし、○○。 今日も本を借りに来たぜっ、っと。(本を数冊頂戴する魔理沙) ♪~♪~……うわっ!(後ろから何者かに首筋を捕まれる) ま、○○じゃないか! い、いつここにきたんだ!?///(首筋を離した後、じりじりと近づく○○) あ…え、えっと、ほら、なんだ。 わ、私は本を盗りに来たんじゃなくて、借りに来ただけだからな!? う、うぐ…○○、そんな顔で見るなって、怖いじゃないか。(近づく○○に対して後退する魔理沙) ……わ、私が悪かった、本を戻すから許してくれよ~!(はわわ、○○の顔が近いよ~///) どさっ(ベットに引っかかってそのまま後ろに倒れこむ) ひゃぁっ!(小さく悲鳴を上げる魔理沙にマウントを取る○○) ……なぁ、○○。 お願いだから許してくれよ…な? な?(真っ赤な表情+涙目で訴える魔理沙) ちゅぅっ。(訴えを無視してディレイなし+前兆なしのキスをかます○○) ……☆◎@*+#%&!!!?(突然の事で訳のわからない叫びを上げる) な、何乙女の私にき、キスをするんだよ!?(パニック状態な魔理沙) ……私の普段見ない表情がすごく可愛かったからって? ば、ばかやろう。 乙女の前で堂々というんだよ/// えっ? 私の事がすきだって……? も、もぅ。 恥かしくて私、死んでしまいそうだ/// ……私はどうなのかって? ○○!! 私をどこまで恥かしい思いをさせりゃいいんだ! いくら本を借りたからってあんまりだ! 勘弁してくれ!!/// ……ま、まぁ。 わ、私だって……恋する乙女なんだぜ? ○○の事、嫌いに思う訳が無いじゃないか!/// …なぁ、お願いだから、さっきの事、許してくれよぉ~。 えっ、無理だって? じゃぁどうすりゃ許してくれるんだよ? これから一生愛し合って、毎朝キスしたら無かった事にする!!!?(むちゃくちゃな条件に驚く魔理沙) ……わ、わかった。 私は○○の事、一生愛する。 毎朝キスをする…。 ぅ~……すごく、恥かしいぜ///(帽子で顔を隠す魔理沙) ─────────────────────────────────────────────────────────── 12スレ目 81 「魔理沙。」 「何だ?」 「好きだよ。」 「はいはい・・・ってえぇ!?」 「いや、だかr「いやでもな私は嬉しいんだがそのなんだあのお互いのことをよく知らないといけないというかなんというか亜qwせdrftgyふじこlp;」 ‐3分後‐ 「……返事は?」 「え、えと、その、私でよかったら……。」 無言で抱きしめてみる。 耳まで朱に染まった魔理沙が可愛かったもんだから愛してる、と耳元で囁いたら紅まで染まった。 ─────────────────────────────────────────────────────────── 12スレ目 408 とんとんと包丁の小気味良い音が響く。 コトコトと味噌汁の煮立つ音がする。 今日も家へ戻ると食事の準備がされていた。 「おお、遅かったな」 「ああ、少しアリスの家に行って糸繰りを教わっていたんだ」 「へえ、最近アリスの奴と仲がいいんだな」 「何だ魔理沙、妬いてるのか?」 「そんなことはないぜ。ほうれ、もうじき出来るぞキノコ尽くしだ」 「うへえ、今日もキノコか」 「昨日はエリンギ、今日は違うキノコだぜ」 言いながら食卓に手際よく皿を置いていく。 程なくして夕食の準備が整った。 「それじゃ『いただきます』」 挨拶し食べ始める。 「味はどうだ。今日採ってきたんだが」 「うん、結構いけるな。初顔だがなんていうキノコなんだ」 「森の奥に生えるキノコでな」 森、魔法の森だろう。あまり良い場所ではない。無論植物にもだ。 「毒があってな。自白になるんだ」 「魔理沙、何を言って……」 「美味いんだろう。食べればいいじゃないか」 「魔理沙、お前何を」 「アリスとは何もないんだろう! なら食べればいいじゃないか!」 非常に強い口調で言われる。 これほどまでに魔理沙を不安がらせていたのかと今更気づく。 だが問題ない。魔理沙がいかなる疑義を掛けようとアリスとの間には何もないのだ。 ならこれを食べて魔理沙の疑いを晴らしてやればいい。 何の問題も無い。 真実密通しているのは霊夢となのだから。 ─────────────────────────────────────────────────────────── 12スレ目 440 「なぁ魔理沙。恋色ってどんな色なんだ?」 「こんな色だぜ」 そう言ってキスをして来た後に照れ隠しに帽子を構いながらこうつぶやく。 「やれやれだぜ……」 ─────────────────────────────────────────────────────────── 12スレ目 771 うpろだ874 「よう執事、邪魔するぜ」 「こらこら、勝手に入るな、それと俺は執事じゃ無い」 いつもどおりに窓から侵入してきた魔理沙、コイツになに言ってもどうせ聞きはしないと解っていても、言わざるを得ないのである 「そうそう、今日は本の貸出禁止だ」 「な、何でだ!?ぜ?」 「とにかく今日は駄目だ、どうしてもと言うなら実力行使で逝かせて貰うぜ?」 実力行使と言っても咲夜さんを呼ぶかレミリア様に報告するかの二択なのだがね 「ふぅ、しょうがないな・・・今日は大人しく帰るぜ」 「うむうむ、素直で宜しい事・・・そうだ、魔理沙」 「ん、なんだ?」 「今夜お前の家に行くから」 わぁっと? 違う わーい? お、落ち着け私!○○が今夜?私の家に?・・・おk把握・・・把握・・・ な、何しに来るんだ?ナニしにくるんだ? も、もしかして、○○も私の事・・・そ、そんなはずないぜ、こんながさつで乱暴者をす、すきに、なるはず、ない・・・ぜ ででででももしかしたらもしかしてと言う事もなくは無い筈な事もないこともry 「魔理沙?どうした、気分が悪いなら医務室に」 ○○の顔が、凄く近かった、のでびっくりした 「ひゃぁっ!?」 「うを!?ど、どうした?」 ま、まだ慌てるような時間じゃ無いぜ! 「かか帰る!よ、夜にまたっ」 侵入した窓から、逃げるように紅魔館を後にした こんな真っ赤な顔を○○に見られたら、さらに赤くなって収拾がつかなくなりそうだからだ ~そして日が暮れて~ 「魔理沙ー、まーりさっ」 玄関から声がする、間違いなく○○の声だ ベットシーツも新しいのに代えて、お風呂に入って、ええと、その・・・大丈夫! 深呼吸をして、気持ちを落ち着けて ○○を出迎えた 「こ、こんばんわだぜ!夜遅くにご苦労だぜ!」 「お、おう・・・随分機嫌がいいな」 ○○が持っている風呂敷に目が行った なんだかでこぼことゴツゴツとしたものが・・・はっ さ、流石っ!出来損ないとはいえ吸血鬼、人間を超えた存在・・・色欲においてそんな域まで到達しているとは・・・ は、初めてなのにそんな、その・・・ 「だ、だめっ!む、無理だぜっ!?」 「ど、どうしたいきなり・・・?」 「え?あ・・・・・・・なななななななんでもないぜーHAHAHA」 まだ二月だと言うのに、わたしの頭はすっかり春だった 魔理沙の様子が凄くおかしい 赤くなって俯いたかと思うと身体をくねくねさせたり、いきなりニヤニヤしたり、独り言も多い 一言で言うと不気味だ なんか変なきのこでも食べたんではなかろうか? まぁとりあえず放っておいて、俺は俺の仕事をしようではないか 風呂敷を広げて、パチュリー様に頂いた金属探知機のような棒を取り出す この棒をかざすとパチュリー様の本かそれ以外かが判るらしい、らしい とりあえずくねくねしている魔理沙を放置して本棚をあさり始める ええと、これと、これと、これも・・・・・・・・・・・ 「あっ、でも・・・そんなの・・・・・・・ん?○○、何やってるんだ?」 「お前が借りたままで返さない本を強制回収してるんだ」 「なっ!何の権利があって!?」 「いやいや、貸主の要望でな、と言うか借りたらちゃんと返しなさい」 「も、もしかして今夜来たのは・・・」 「ん?だから本を返してもらいに来たんだ、俺は日光駄目だし、だから夜」 なんだかパキンと言う何かが割れる効果音がした 魔理沙は一時固まっていたが、凄い勢いで寝室に飛び込んでいった 「な、なんだ?」 「ぎゃぁぁぁぁあああ!?恥ずかしい!恥ずかしい! さっきまでの春な頭を黒歴史にしてしまいたいぜ!ぜっ! 何を一人で勝手に盛り上がって、盛ってる訳でもあるまいし!うあぁぁぁぁああ」 ベットにダイヴしてごろごろと転がって、身悶えた 勝手に花咲かせてた自分の頭、思考回路を燃やしてしまいたいぐらいだぜ 思春期でもあるまいし・・・ああ、チクショウ 馬鹿だな、私は 「おい魔理沙、本の選別が終わった」 嗚呼そうかい、ならさっさと帰ればいいだろ?こんな妄想過多な春娘はほっといてさ 「おい、入るぞ」 「ちょ、ちょっとまっ」 問答無用、待ったなしでドアが開けられた、鍵した意味が無いじゃ無いか 「・・・なんか変だと思ったら、顔が真っ赤じゃ無いか・・・熱があるなら寝てろ」 「ち、違」 おでこに触れた○○の手は、ひんやりと冷たかった 「熱はないか・・・ほんとに大丈夫か?」 「大丈夫だから、離れてくれ」 「あ、ああ悪かった」 これ以上そんな近づかれたら熱暴走して液体窒素で冷却しなきゃならないぜ 「あー・・・その、今まで悪かったな、今度からは、その・・・」 違う、私が言いたいのはそんなことじゃ無い 私がお前を嫌悪する分けないじゃ無いか 「○○っ!お前に言っとかなきゃならない事があるんだっ」 「な、んだ?」 さぁ問題だ ここで私の想いをぶちまけるのか 拒絶を恐れて何も言わず、誤解させたままにするのか 告白とは、とても怖い まず言葉にするだけでも大変だ そして相手の反応が怖い 最悪の状況まで考えてしまう、拒絶されるのではないか、彼には他に意中の人が居るのではないか しないなら想いは想いのまま、壊れず、怖い思いもしなくて済む さぁ問題だ 私らしいのは、どれだ? 「○○、私は・・・私はお前が好きだ、好きでたまらないんだ」 「・・・は?ちょ、ちょっとまて、ええと・・・あ、うん、俺も好きだ・・・」 嫌われてるんだと思った、それが凄く寂しいと思った 魔理沙の事は好きだ 紅魔館によく侵入してきて、それで話すようになって お茶したり、探している本を一緒になって探したり いろんな事は出来ないが、それでもコイツが、凄くいいやつで、可愛い奴だというのは知っていた 「待ってくれ・・・魔理沙、お前の事が好きだ・・・こんな俺でよかったら、恋人になって欲しい」 かなわないならそれでもいいと思っていた 恋なんていつかは消えてしまうと でも、それでも、コイツなら、恋色の魔法使いなら 「私のほうこそ、その・・・よろしく、だぜっ」 そういえば、今日始めてこいつの笑顔を見れた気がした 「なんか綺麗にまとまったと思ったのに・・・」 「どうした○○?」 「日が昇って外に出れない、屋敷に帰れない」 「そんなに落ち込むなよ、一日私と過ごせると思えば」 「嗚呼、それもそうだな」 「で、でもまだそういうのは早いぜっ!もうちょっと順序を追ってその、いや別にしたいとかそういうのじゃなくて、したくないと言えば嘘になるかもしれないけどry」 「魔理沙ー?おーい」 だめだ、何処か遠くの世界へ旅立ってるみたいだ、目の前で手を振っても気付かない 遠くから窓を見ると、上った朝日が辺りを照らしている 「まぁ・・・今日は久しい休暇と言う事でいいかな」 いまだクネクネ身をよじりながら独り言を言っている魔理沙 キスでもして驚かせようかとも考えたが、面倒なのでとりあえず放置して紅茶を入れることにした end ─────────────────────────────────────────────────────────── 12スレ目 776 うpろだ878 「あれ、魔理沙もう寝るのか?」 「おう、○○おやすみ」 軽く挨拶して魔理沙が俺の前を通り過ぎた。 手には一升瓶をぶら下げて―― 「って待てや。なんだその酒瓶は」 魔理沙は手にした一升瓶を持ち上げて 「なにって飲む以外になにがある? 消毒にも使うけど今ケガしてるようにはみえないだろ?」 「いや、飲むのは構わないんだがそれ丸々一本飲むつもりか?」 「おう。これだけ寝酒として飲めばぐっすりと眠れるぜ」 「いやいや、それ位飲まないと眠れないって方が問題あると思うが」 「冗談だ。せいぜい3杯くらいしか飲まないよ。○○にだってあるだろ? こう眠れないときに一杯やりたいって時が」 「ない。眠れないときは読みかけの本とか読んだりするし、そもそも眠れないって事のほうが少ない」 「むぅ。お前そういうところドライだよな。もっと飲めるようになれよー」 「お前らがザルなだけだ。俺だってそれなりには飲めるんだから」 といっても精々ウイスキーのシングル水割りを2杯くらいで程よく酔っ払うので決して強いわけではない。 なので宴会をやっているときには端の方でなるべく静かにしているのだ。下手に飲まされてぶっ倒れてゲロ吐くなんて醜態は晒したくない。 「でもその分きっちり片付けしていってくれるのがすごく助かるって霊夢が喜んでたぜ」 「騒げないぶんそういう後始末くらいはしておかないとな。で、話は戻るがやっぱり瓶ごとはやめておけよ」 「ふっ、私はちゃんと自分の限度はわきまえているからな。心配はいらないぜ」 「あれ~? この間度数見間違えて飲んでひっくりかえって一日俺に二日酔いの看病させたのはどこの誰ですか?」 「そっそんな前の話もちだすなよっ!」 「というわけでこの酒瓶はぼっしゅう~」 そういって俺は魔理沙の手から一升瓶を取り上げる。 「あっ、なにすんだよー。かえせよー」 身長差があるためいくら魔理沙がはねても高く上げた俺の手には届かない。 「だ~め。眠れないんだったら眠れるまで俺が話し相手になってやるからそれでいいだろ?」 「えっ?」 急に飛び跳ねるのをやめ、顔を赤らめて上目遣いで俺を見つめてきた。 「あ、あのさ、それはいいんだけれどできれば一緒のベットに入って話してくれるといいんだけど……」 こいつめ。その表情に俺が弱いこと知っててやってるな。 「まぁいいけどさ。そうすると俺そのまま寝ちまうかもしれないぜ?」 「かまわないぜ。むしろ願ったり叶ったりだ」 「よし。じゃ決まりだな。酒瓶置いたら部屋にいくよ」 「ああ、じゃ先に部屋いって待ってるからな」 さていったい何を話すとしますかな―― ─────────────────────────────────────────────────────────── 12スレ目 600 魔「あー、飲みすぎたー」 調子の悪そうな顔をして魔理沙が部屋から出てきた ○「まったく昨日あんなに飲むからだ。少しは自重しろ」 魔「へいへい。なぁ腹へったから何か食べるものないか?」 ○「バナナでいいか?」 ――ゴンッ 魔「あのなー、病人相手にそれはないだろー?」 ○「冗談だ。しかし二日酔いは病気じゃない。ほれおじや作っておいてやったから」 魔「おっ、○○の作ったおじや出汁がきいててうまいんだよなー」 しばらく魔理沙のおじやをすする音しかしなくなる―― 魔「なぁ、○○」 ○「なんだよ」 魔「好きだぜ」 ○「そいつはどうも」 二日酔いにやさしいようにすっきりじたてにしてみました ─────────────────────────────────────────────────────────── 12スレ目 968 うpろだ922 「○○は……まだ来てないな。 おーい、香霖」 魔理沙は香霖堂のカウンター前にいた。 手には何か薄い紙の束らしきものを持っている。 奥から出てきた店主の霖之助が何か言う前に、 魔理沙は口を開いた。 「香霖、チョコをくれ」 「いきなりだね魔理沙。 バレンタインは明日だし、僕は男なんだが」 「そんなことはわかってるぜ。 ほら、これだこれ」 持っていた紙を広げる。 どうやらそれは外の世界の雑誌だったらしい。 開いたページには市販の菓子の写真が載っている。 柄がビスケット、傘がチョコレートでできた、 きのこの形をした菓子だ。 「幻想郷で、きのこと言えば私、霧雨魔理沙だぜ。 香霖、入荷してないのか?」 「さて、どうだったかな…… 倉庫で見たような気がするんだが」 「―おはようございます」 ドアを開け、○○が入ってきた。 外の世界から来て、今は香霖堂を手伝っている彼は、 魔理沙の恋人だった。 「ああ、ちょうどいい。彼に聞いてみよう」 「あっバカ、せっかく内緒に……」 「○○、ちょっとこれを見てくれ。 在庫の中にあったかな?」 「おっ、懐かしいですね。 でも俺は『きのこ』より『たけのこ』の方が……」 「……たけのこ?」 「ん、どうしたんだい、魔理沙?」 「……蓬莱月人か!?私を捨てて蓬莱月人に走るのかあー!!!」 「うわ!?落ち着くんだ魔理沙!店を壊さないでくれ!」 「おい魔理沙、スペルカードは、スペルカードはやめt」 ~恋符「マスタースパーク」~ 結局、在庫調査は霖之助が行い、○○は壁に開いた穴の応急処置をすることになった。 「す、すまない○○……ちょっと取り乱したぜ」 「あのな魔理沙……あんまり⑨なこと言わないでくれよ? 俺が魔理沙を捨てて他の誰かを好きになることなんかありえないだろ?」 魔理沙の頭を撫でながら、○○は臆面もなく言ってのけた。 「……うん」 良い雰囲気だったが、ちょうどそこへ霖之助が戻ってくる。 「似たような感じだが、これは違うかな? しばらく前に幻想郷に入ってきたんだが」 そう言って霖之助が差し出したのは 「……『すぎのこ』?○○知ってるか?」 「いや……あまり聞かないな」 その時、轟音が響いて地面が大きく揺れた。 「何だ!?」 「外だぜ!」 店の外に出ると、そこには空から降ってきたと思われる 巨大な柱が突き刺さっていた。 「これはいったい……」 「待つんだ○○、何か書いてある。 何々……」 『杉と聞いて、古き縁を結びにオンバシラ』 「……神か!?私を捨てて神に走るのかあー!!!」 「おい魔理沙、俺は何も言ってな…… ちょ、ラストスペルは、ラストスペルはやめt」 ~魔砲「ファイナルスパーク」~ ―バレンタイン当日。 魔理沙は倉庫に一箱だけあった目的の品を手に入れていた。 代金は払っていない。 ちなみに、香霖堂は吹き飛んだ店の一角の修理に入ったため、 ○○の仕事は休みになっており、魔理沙の家に来ていた。 「そういうわけで○○、私からのチョコをやるよ」 「これ一箱にずいぶん大きな犠牲を払った気がする……」 箱を受け取ろうとする○○の手を、 魔理沙は押しとどめた。 「なんだよ。くれるんじゃないのか?」 「チョコをやるとは言ったが、これを全部やるとは言ってないぜ」 そう言って魔理沙は箱の中身を一個取り出すと、 柄の部分を口にくわえた。 「ほふぁ、ふぁへふぉよ(ほら、食べろよ)」 チョコでできた傘の部分だけを、この状態から食べろということらしい。 「……じゃ、お言葉に甘えて」 ○○は、チョコの部分だけをかじり取ろうとするが、なかなかうまくいかない。 時々、唇や舌が魔理沙の唇に触れる。 結局、ビスケット部分を少し一緒に食べてしまった。 「あー、失pむぐっ!?」 一瞬の隙を突いて、魔理沙の舌が唇を割って入ってくる。 それはしばらく○○の口の中で暴れ回り、 やがてカメレオンのような器用さでビスケットだけを絡め取って離れていった。 「チョコだけと言ったはずだぜ?」 頬を赤く染めながら、魔理沙はニヤリと笑った。 だが○○も、負けてはいない。 「待て魔理沙。……今のは少しチョコが残っていた気がする」 結局、二人は一箱分これを繰り返すのだった。 ─────────────────────────────────────────────────────────── 12スレ目 974 うpろだ929 「○○、いるか?」 「あぁ、いるぞ。それと呼び鈴くらい押してから入れ」 「そんなことはどうでもいい、今日は何の日だか知ってるよな?」 「あー・・・・・・、バレンタインだっけ?」 「そう!だから私がチョコを作ってきたやったぜ、喜べ」 「そうか。で、チョコは?」 「これだぜ。」 「開けていいか?」 「おう」 箱を開けると、4×4の大きさの升目に一つづつチョコが入っていた。 「○○! その中に一つだけ凄く甘いチョコがある。それを当てられたなら私がご褒美として・・・その、キ、キスをしてやろう!」 「は?」 「う、うるさい! 早く選べ!」 OK、頭を一度整理するんだ。魔理沙がくれたチョコの中から凄く甘いチョコを当てられたらキスをしてもらえるだと? こういう恋愛事には恥ずかしがって中々してくれない魔理沙からのキスだ。必ず当てねば! かといって、どれが凄く甘いチョコなのだろう。確立は16分の1だし、適当に選んで当たるとは思えない。 あれこれ思考を続けていると、魔理沙が言った。 「は、早くしろ! え、えーと、後10秒だ!」 「ちょ、それは理不尽だろ!」 「9・・・・・・8・・・・・・7・・・・・・」 カウントは進む。もう考えている暇などないので一番右上のチョコをとって言った。 「じゃあこれにするよ、これが甘いチョコだったらキスしてもらうからな?」 「お・・・・・・おう」 「それじゃ、食べるぞ」 チョコを口に含む。 これは・・・。 とてつもなく甘い。砂糖を直接食べている気分だ。 「魔理沙・・・・・・これ、甘いぞ?」 「そ、そうか。あ、当てられたんなら仕方ないな」 魔理沙が俺に近づいてくる。そしてそのまま、唇に軽く触れる程度のキスをした。 「そ、それじゃあ私は帰るからな!」 「待てよ、残りのチョコくらい一緒に食べてこうぜ」 「い、いや、私は遠慮しとくぜ!」 走って逃げ出したので、手首を掴んで聞く。 「・・・・・・さては何かあるだろ?」 「な、何も無いぞ!」 チョコに何かあると思い1つ食べてみる。 ・・・・・・あれ?甘いぞ? もしや、と思いもう1つ食べてみる。 ・・・・・・甘い。 なるほど・・・そういうことか。大方バレンタインを口実にしてキスがしたかったのだろう。 「魔理沙、チョコ全部甘くしただろ?」 「う・・・・・・、その・・・・・・」 もじもじしながら場を切り抜ける為の言葉を考えている魔理沙が可愛かったので、悪戯心からこんな事をいってみた。 「魔理沙、今2個食べて2個とも当たったよな。2回キスしてくれるんだろう?」 「え!?ちょ、それは・・・」 「最初の1回だけとは言ってないよな。あぁ、そういえばチョコが後13個も余ってるな。」 「う・・・○○の意地悪! 腹黒! 鬼!」 「はっはっは。なんともでも言え。だがルールは守ってもらおう!」 終わり。 ───────────────────────────────────────────────────────────
https://w.atwiki.jp/pmswiki/pages/22.html
ジャンル名:た~と Toy Musicalシリーズ及びColorful CanvasシリーズのDL先はこちらから ジャンル名 曲名 アーティスト BPM 5 N H EX PL 備考 配布先 [TM2] ダークマター 0x00000000 h t y 0 x 1 0 1 E 105-420? 19 23 37 43 Toy Musical 2 [TM2] タイムマシーン 蒼い衝動 ~希望への架け橋~ (radio edit) TMN (Tempter Miyu with Na+) 135 8 11 25 34 Toy Musical 2 [TM] タソガレ 忘却の夕暮れ コバヤシ 55-80 4 6 14 24 Toy Musical [TM2] チテイコ tiny livings ヒカリゴケ 75 24 8 27 35 Toy Musical 2 [TM2] チルアウト fetal movements Octa the B.G. 110 10 12 22 37 Toy Musical 2 [CC] ディープドリーム Steel soul dream WG.D 140-145 10 21 29 Colorful Canvas [TM2] テクニカルビーツ Junkdealer Akatsuki 136 15 18 29 36 Toy Musical 2 テクノ スプラッシュコード-06 ねこひめたん 90-180 21 35 37 カレーな小部屋 テクノ ^ DJ-PC 145 1 譜面タイプ表記なし MAXBOX2 [TM2] デジタルファンタジー あなざーわーるど 高原しずく 160 12 13 29 38 Toy Musical 2 [TM2] デジメイズ digimaze Ogu 150 12 16 32 39 Toy Musical 2 [TM2] デジロック XRATE28 ねこみりん 300 15 22 33 41 Toy Musical 2 [TM2] デスメタル 着物姿のアリス tarolabo 70-180 16 22 37 42 Toy Musical 2 [TM2] ウラ・デスメタル 〃 〃 130-540 38 23 34 42 ウラ譜面 Toy Musical 2 [TM] テレフォン Navy Telephone Number (toy musical ver.) DJ.Vilart 154 16 17 27 40 Toy Musical [TM2] 電撃サムターン回し hygrotime Kei Mizkr 140 11 14 25 38 Toy Musical 2 [CC] 電波ソング Hello! I am dempa! 桃山と電波君 150-300 24 35 41 43 Colorful Canvas [TM2] 電波ソングTM Hello! I am dempa!(オモチャ箱侵略編) 桃山と電波君 100-172? 20 23 35 40 Colorful Canvasとのコラボ Toy Musical 2 [TM] トイ・ぽっぷ Toy Pop Snow☆Magic 150-180 12 19 32 39 Toy Musical [TM2] トイ・ぽっぷ2 Tangerine Passport Snow☆Magic 180 16 25 37 40 Toy Musical 2 [CC2] 洞窟ガバ Gravity -227 (PMS Edit) ねこみりん 227 23 32 39 「洞窟物語」のアレンジ Colorful Channel [CC2] 東方乙女囃子 魔理沙は大変なものを盗んでいきました SB YUNE vo 小宮真央 170 12 26 35 「東方project」アレンジ曲のカバー Colorful Channel トゥインクルポップ Fly Away -Free Flap Style- otokaz / kagerow 168 35 譜面タイプ表記無し kbwnk.net [TM2] トゥーンポップ comic magic Is-m 85-200 17 24 35 42 Toy Musical 2 トーキョーエレクトロ TOKYO-RYTHM No.428 Fall 160? 13 27 36 LIKESIDE [TM] トラウマ 鏡の破片と共に しにがみさん 65 5 7 22 36 Toy Musical [CC] ドラムンベース FELYS onoken 90-180 25 35 40 Colorful Canvas [TM] ドラムンポップ Destiny 都築きせの 172 7 15 26 Toy Musical トランス 水晶に映る 紫色の未来 (C)Nintendo / Arranged by Y.W 142 18 33 38 My-Preference トランス snowflake -exquisite style- Est 146 20 25 36 WhiteAce [CC] トランスコア blue drop Re cycle 140 16 34 41 40 Colorful Channelにて削除 Colorful Canvas [TM2] トランスレクイエム キメラ BACO 150 16 24 38 42 Toy Musical 2 [TM] ドリーミーアンビエント DEEPNESS tapir 110 6 11 24 35 Toy Musical [CC2] ドリームグライダー ドリームグライダー ドリームグライダー 177 22 36 41 第2回配信隠し曲 Colorful Channel [TM2] ドリームポップREMIX dreamin -happycore version- AOiRO_Manbow with kagerow 190 22 15 32 39 Toy Musical 2