約 1,917,258 件
https://w.atwiki.jp/frontmission3/pages/1092.html
STAGE00 アリサ編 STAGE01 STAGE02 STAGE03 STAGE04 STAGE05 STAGE06 STAGE07 STAGE08 STAGE09 STAGE10A STAGE11 STAGE12 STAGE13 STAGE14 STAGE15 STAGE10B STAGE16 STAGE17 STAGE18 STAGE19 STAGE20 STAGE21 STAGE22 STAGE23 STAGE24 STAGE25 STAGE26 STAGE27 STAGE28 STAGE29 STAGE30 STAGE31 STAGE32 STAGE33 STAGE34 STAGE35 STAGE36 STAGE37 STAGE38 STAGE39 STAGE40 STAGE41 STAGE42A STAGE43 STAGE44 STAGE45 STAGE42B STAGE46 STAGE47 STAGE48 STAGE49 STAGE50 STAGE51 STAGE52 STAGE53 STAGE54 STAGE55 STAGE56 STAGE57 STAGE58 Ending ストーリーイベントインターミッション STAGE17ランキング マップ 入手アイテム 味方 NPC 敵 ストーリーイベント インターミッション セットアップ ネットワーク フォーラム メール ネットワークショップ デスクトップ シミュレーター セーブ ロード 終了 STAGE17 上へ STAGE17 ダガト・アハス 勝利条件 敵パイロットの全滅もしくは投降 敗北条件 プレイヤーパイロットの全滅 出撃パイロット選択 リュウ / ファム ランキング 基準値 敵排除数 5 総戦闘回数 15 平均ダメージ 55 平均武器レベル 5 ターン数 7 NPC残数 1 マップ 地形 進入不可 段差 スロープ 平地 X 1 2 3 4 5 6 7 Y 1 2 3 4 5 6 7 8 気絶不可 - 混乱不可 - 戦意喪失、投降不可 - 強制排出不可 - エレベーター(E1~2)はスイッチ(S1~2)を切り替えることで上昇・下降するエレベーター上で行動終了しても、上昇・下降させることができる 上へ 入手アイテム なし 上へ 味方 No. 名前 移動力 バーツ 武器 人物 アイテム APNow / Max Body HP状況Now / Max 格闘力 減少率 AP設定/改造LV 防御 L.Grip 属性 種類 AP 熟練 攻撃 弾数Now / Max 射程 命中率 距離低下率 段差低下率 HPNow / Max エースランク ポイント バトルスキル L.Arm 命中 命中 L.Shld 武器熟練度 回避(回避率) R.Arm 命中 R.Grip 格闘武器 ショットガン グレネード Leg バーニア ダッシュ 回避 R.Shld マシンガン 火炎放射 キャノン 属性防御 B.Pack 追加出力 ライフル ミサイル ビーム 1 × 2 × 上へ NPC No. 名前 移動力 バーツ 武器 人物 アイテム PRIZEMONEY APNow / Max Body HP状況Now / Max 格闘力 減少率 AP設定/改造LV 防御 L.Grip 属性 種類 AP 熟練 攻撃 弾数Now / Max 射程 命中率 距離低下率 段差低下率 HPNow / Max エースランク ポイント バトルスキル L.Arm 命中 命中 L.Shld 武器熟練度 回避(回避率) R.Arm 命中 R.Grip 格闘武器 ショットガン グレネード Leg バーニア ダッシュ 回避 R.Shld マシンガン 火炎放射 キャノン 属性防御 B.Pack 追加出力 ライフル ミサイル ビーム 3 ピトエフ・ウェルズ 4 永塞3型 364 / 364 123% 10% ■ SPPG14 衝撃 ショットガン 3 A★★ 14×12 ∞ 1~3 75% 2% 5% 20 / 20 ★★★ ×0 150 17 / 17 永塞3型 228 / 228 ×9%UP ■■ ------ 4% 永塞3型 228 / 228 ×9%UP ハードブロウ 衝撃 格闘武器 1 A★★ 25×1 ∞ 1 100% 0% 0% A★★ A★★ 耐貫通 永塞3型 300 / 300 2段 2倍 ■ ------ ------ 上へ 敵 No. 名前 移動力 バーツ 武器 人物 アイテム PRIZEMONEY APNow / Max Body HP状況Now / Max 格闘力 減少率 AP設定/改造LV 防御 L.Grip 属性 種類 AP 熟練 攻撃 弾数Now / Max 射程 命中率 距離低下率 段差低下率 HPNow / Max エースランク ポイント バトルスキル L.Arm 命中 命中 L.Shld 武器熟練度 回避(回避率) R.Arm 命中 R.Grip 格闘武器 ショットガン グレネード Leg バーニア ダッシュ 回避 R.Shld マシンガン 火炎放射 キャノン 属性防御 B.Pack 追加出力 ライフル ミサイル ビーム 1 フィリピン軍ヴァンツァー兵 3 110式 陣陽 340 / 340 127% 0% コッドSN990 貫通 マシンガン 5 A★★ 11×10 ∞ 1~4 80% 10% 5% 20 / 20 ★★★ ×0 150 20 / 20 110式 陣陽 212 / 212 ×10%UP ------ 不能 110式 陣陽 212 / 212 ×10%UP ハードブロウ 衝撃 格闘武器 1 A★★ 25×1 ∞ 1 100% 0% 0% A★★ -- 110式 陣陽 280 / 280 2段 0倍 ------ A★★ BPT3A 30 2 フィリピン軍ヴァンツァー兵 3 110式 陣陽 340 / 340 127% 0% コッドSN990 貫通 マシンガン 5 A★★ 11×10 ∞ 1~4 80% 10% 5% 20 / 20 ★★★ ×0 150 20 / 20 110式 陣陽 212 / 212 ×10%UP ------ 不能 110式 陣陽 212 / 212 ×10%UP ハードブロウ 衝撃 格闘武器 1 A★★ 25×1 ∞ 1 100% 0% 0% A★★ -- 110式 陣陽 280 / 280 2段 0倍 ------ A★★ BPT3A 30 3 フィリピン軍ヴァンツァー兵 3 110式 陣陽 340 / 340 127% 0% コッドSN990 貫通 マシンガン 5 A★★ 11×10 ∞ 1~4 80% 10% 5% 20 / 20 ★★★ ×0 150 20 / 20 110式 陣陽 212 / 212 ×10%UP ------ 不能 110式 陣陽 212 / 212 ×10%UP ハードブロウ 衝撃 格闘武器 1 A★★ 25×1 ∞ 1 100% 0% 0% A★★ -- 110式 陣陽 280 / 280 2段 0倍 ------ A★★ BPT3A 30 No. 名前 移動力 バーツ 武器 人物 アイテム PRIZEMONEY APNow / Max Body HP状況Now / Max 格闘力 減少率 AP設定/改造LV 防御 Hand 属性 種類 AP 熟練 攻撃 弾数Now / Max 射程 命中率 距離低下率 段差低下率 HPNow / Max エースランク ポイント バトルスキル L.Arm 命中 命中 武器熟練度 回避(回避率) R.Arm 命中 格闘武器 ショットガン グレネード Leg バーニア ダッシュ 回避 マシンガン 火炎放射 キャノン 属性防御 B.Pack 追加出力 ライフル ミサイル ビーム 4 フィリピン軍歩兵 2 ------ 対戦車ライフル 貫通 ライフル 4 45×1 ∞ 1~6 75% 5% 5% 20 / 20 ★★★ ×0 0 20 / 20 ------ 不能 ------ -- ------ ------ 5 フィリピン軍歩兵 2 ------ 対戦車ライフル 貫通 ライフル 4 45×1 ∞ 1~6 75% 5% 5% 20 / 20 ★★★ ×0 0 20 / 20 ------ 不能 ------ -- ------ ------ 上へ
https://w.atwiki.jp/propoichathre/pages/552.html
魔理沙(レス)1 ─────────────────────────────────────────────────────────── 1903年12月17日。人類が初めて空を飛んだ日。 そしてそれに遅れること約100年。俺は今、箒にまたがり空を飛んでいる。 「○○、気分はどうだ?」 「最高だよ! 俺、こんな感覚初めて」 そりゃ良かったと、黒白の彼女――霧雨魔理沙――は屈託のない笑顔を見せた。 「魔理沙、もっと加速できない?」 「出来るけど……振り落とされるなよ?」 「大丈夫だって。魔理沙につかまってれば平気だから」 「へっ、よく言うぜ」 魔理沙は満更でもないような顔をしたが、ごまかすように加速を始めた。 「○○、一気に加速するからしっかりつかまってろよ!」 魔理沙の言葉を合図に箒が一気に加速した。それにあわせて俺の体がグイと後ろに引っ張られる。 「っ!」 激しい風の音が聞こえ、景色が猛烈な勢いで流れていく。魔理沙は風で帽子が飛ばされないように手で押さえている。 「どうだ、○○!」 「凄い! 凄いよ!」 かろうじて聞き取れた魔理沙の声に答える。 「魔理沙!」 「どうした!?」 「大好きだ!!」 一瞬の間。聞こえて返答にこまっているのか、聞こえなかったのか。 「なんて!? 聞こえなかった!」 魔理沙の顔が一瞬ほころんだように見えたのは気のせいだろうか。 「もう一度言うぞ! 大好きだあああぁぁぁぁ!!!」 14スレ目 393 ─────────────────────────────────────────────────────────── 「ねぇ、魔理沙」 「なんだ」 「デコポン食べる?」 「デコポン? そらまた渋いな」 「渋いって……。一応糖度は高いはずだけど」 「○○。わざとらしいボケは鼻につくぜ」 「あはは、ごめんごめん」 「まったく……。で、その甘いデコポンは?」 「あぁ、今剥いてきてあげるから待ってて」 「お、皮剥きサービス付か。悪いな」 「良いってことさ。じゃあ台所借りるね」 「ふむ……。酸っぱくて旨いな」 「そりゃ良かった。じゃあ俺もいただこうかなっと――」 「あぁ、待て、○○。皮剥いてくれたお礼に私が食べさせてやる」 「え? い、良いよそんな」 「遠慮すんなって。ほら、あ~ん♪」 「もう……。(ぱくりっ)」 「どうだ? 旨いだろ?」 「本当だ、美味しいねこれ」 「じゃあ、今度は私の番だ。あ~ん」 「仕様がないな……。ほら、あーん」 「(ぱくりっ)」 「お、おい魔理沙! 俺の指まで口に含むなよ!」 「ぬふふー。ほんはほほひっへ、ふへひひんはろ……?」 「ひゃぁ! ゆっ、指舐め禁止!」 14スレ目 680 ─────────────────────────────────────────────────────────── 「魔理沙、俺スペルカード使えるようになったぜ!」 「はあ? ○○がスペルカード? なんだ。霊夢にでも稽古をつけてもらったのか?」 「うん。まあ、そんな感じ」 「頼めば霧雨流弾幕術を教えてあげたのに……」 「まあいいから。とにかく、俺は魔理沙に見てもらいたいんだ。うけてくれるよな?」 「ok! いいぜ!」 「それじゃあいくぞ! 恋符「ラブレター」!!」 「なッ!? ラブレター!?」 「恋という名のスペルがつづってある。魔理沙、受け取ってくれ!!」 14スレ目 905 ─────────────────────────────────────────────────────────── 魔理沙「あの、○○って……その、私のどういうところが……その、好きなのかなーって」 ○○「ん? どうしたってんだ、唐突に」 魔理沙「い、いいだろ別に。ちょっと気になっただけだ」 ○○「ふむ。だけど、いきなりそんなこと言われても返答し辛いよなぁ」 魔理沙「じゃ、じゃあ! そのぉ……む、胸が無いこととか……」 ○○「気にしてたのか?」 魔理沙「…………」 ○○「そんなムスっとした顔するなよ。俺は気にしてないぞ」 魔理沙「それはそれで複雑」 ○○「いまのままで十分だと思うけど」 魔理沙「それが模範解答ってわけでもないよな……悪い」 ○○「いや、はっきり言わない俺も悪かったよ。その、なぁ?」 魔理沙「何だ?」 ○○「普段の黒白の魔理沙も、家でくつろいでるときの魔理沙も、寝巻き姿の魔理沙も――か、可愛いと思う、ぞ?」 魔理沙「――ッ!?」 ○○「こーいう台詞は、さすがに照れるな……らしくない」 霊夢「はっはっは、初々しいな若人。羊のぬいぐるみにしてやろうか」 ○○「はい?」 魔理沙「霊夢は引っ込んでてくれ……」 霊夢「気にしない気にしない。でも○○、あんたがこう、グっとくるのは無いわけ?」 ○○「例えば?」 魔理沙「嫌な予感しかしないんだが」 霊夢「想像してみてください。魔理沙の体操服。魔理沙のスク水。魔理沙の……うーんと、 そう、ぶかぶかの学ランだったり、魔理沙が部屋で○○のYシャツだけとか」 ○○「あなたが神か」 霊夢「ふっふっふ。全部ウチの箪笥にあるから、良さそうなのがあれば持っていく?」 ○○「是非とも」 15スレ目 52 ─────────────────────────────────────────────────────────── 「魔理沙、結婚しよう。霧雨という姓は捨てて、ともに新しい人生を歩もう。 今までの何倍も、幸せにして見せるから。」 15スレ目 699 ─────────────────────────────────────────────────────────── 魔理沙に拉致されたい こう、一緒に箒に乗せられて 「ほらほら、頑張って私に掴まらないと落とすぜ?」 「落ちたら拾ってくれるんだろ?」 「気が向けばな」 「どうすれば気が向く?」 「取りあえず抱きしめろ、思いっきりな。話はそれからだ」 「ん」 ギュ 「ちょっとキツいぜ」 「箒の上だしな」 「じゃ降りるか?」 「意味ない話だな」 「私は魔法使いだぜ」 「俺は何かの恋人だ」 「じゃあ交代な」 ギュ 15スレ目 814 ─────────────────────────────────────────────────────────── 魔「○○、どうしたんだ。何か顔が変だぜ」 ○「顔色悪いって言ってくれよ……この間、魔理沙の箒に乗せてもらった時あったじゃん?」 ○ 「あの時から尻が物凄く痛い」 魔「……痔だな」 ○「……うむ、痔だな」 魔「私が見てやろうか?」 ○「おぉ、それは助かる ――って言うとでも思ったかこの大馬鹿野郎!」 魔「別におかしな事じゃないだろ?」 ○「充分おかしいだろ! 女の子にケツ見せる男なんか聞いた事ねぇよ!」 魔「男に尻を見せる女なら聞いた事あるんだな」 ○「今、目の前にいるからな」※事後です 魔「……何だか今日はマスタースパークを思いっきり撃てそうだぜ」 ○「すいません冷静さ欠いてました失言でした」 魔「とにかく、痔なら誰かに見てもらった方がいい。特に、私に見せると回復早くなるぜ」 ○「何でそんなに俺のケツを見たがる。そして、その根拠は何だ」 魔「恋の力だぜ」 ○「……恥ずかしい事平気で言ってくれるじゃねぇか」 魔「私も恥ずかしいぜ」 ○「まぁ、いいや。どうせ誰かに見てもらうハメになるなら魔理沙がいいや」 魔「よし、そうと決まれば早速私の家だ。箒に乗ってくれ」 ○「だから痔だっつの!」 15スレ目 818 ─────────────────────────────────────────────────────────── しくじったぜ・・・ 里で偶然霊夢見掛け後を付けていたらまさか店の中で○○と抱き合っている所を目撃するとわ・・・ あいつらいつのまにそんな関係になっていたなんて知らなかったぜ、○○も隅に置けないな 気づいたらエプロンドレスを握り締め俯いて涙を我慢する私に気づいた、あぁそうか私は○○に惚れていたんだなぁ 「よう、こんな所でなにやってんだ?○○の店になにか用か?」 そう声を掛けられ振り向いた所に△△が居た 「どうした?永琳に変な薬を勧められたような顔して店の中になんか変な物でもあったか?」 私の顔そして店の内部を見た△△の顔が呆れた物に変わる 「真昼間なのに店の中で抱き合うとは・・・、こりゃたしかに目の毒だな でもあいつらいつの間に付き合ってたんだか、すこしは自重してh」 △△の話を聞かず背を向けて箒に跨ることもせず駆け出した 「ちょ、魔理沙待てよ!」 「なんで私に付いてくるんだよ!私は今一人になりたいんだほっといてくれ!」 我武者羅に走り続けてもなお付いて来る△△に言い放つ 「そうはいくかよ泣いている魔理沙をほっとくなんて絶対にできん!」 その言葉に私は立ち止り顔に手を当てそこで初めて涙を流している自分に気づく 「なら尚更一人にしてほしいぜ・・・」 「言ったろそれは無理だって、目の前で好きな女が涙流しているのにおめおめと帰れるかってんだ」 え・・・?今こいつなんて・・・ 「丁度良い酒が入ったんだが一緒に飲まないか?嫌な事がある時は飲み潰れるのが一番だぜ?」 「っぷ、まだ酒を飲んでもいないのに顔真っ赤にして・・・」 「い、いやこれはあれだ!さっきまで走っていたからな!酸素が足りねぇんだよ!」 「まぁいいや、私は今むしゃくしゃしているんだ酔い潰れるまで付き合ってくれるんだろ?」 「おう、喜んでお酌させてもらうよ!」 16スレ目 398 ─────────────────────────────────────────────────────────── 今日もまた一日が終わり、さあ寝ようと思ったのだが。 先程敷いた布団が明らかに一人分盛り上がっている。 さすがにその大きさだけで判別はつかない。 が、心当たりはあったのでカマをかけてみることにした。 「いやあ、今日も一日楽しかった。 朝から慧音さんの処でお手伝い。 お昼は稗田のお家でご馳走になって。 霊夢に掃除を手伝わされたりもしたけれど。 チルノ達の相手もまあ、たまにはいいものだね。 ミスティアの店も繁盛で何より。 まさか映姫様と相席とは思わなかったけれども。 萃香の相手もペースさえ間違わなければいい酒は飲めるし。 しかし毎度入浴中に出てくる紫には閉口ものだなあ」 言葉を重ねる毎に布団から発せられるオーラが頑なになっていくのが見て取れるようだ。 苦笑を浮かべながら枕元に腰を下ろす。 頭まですっぽりと布団をかぶった彼女に聞こえるように呟く。 「でもまだ、今日は魔理沙に会ってないな」 ぴくりと布団の塊が揺れた。わかりやすいことだ。 「一目、逢いたいなあ」 顔だけ出して、恨めしげにこちらを睨む涙目が覗く。 「……見せてやったぜ。これで、満足か」 不足も不足、大いに不足だったので。 明日はお姫様のご機嫌取りも兼ねて、愛しい彼女と一日を過ごすことにしよう。 17スレ目 51 ─────────────────────────────────────────────────────────── 仕事を終え、今日も迎えに来てくれた魔理沙とともに帰路を行く。 道すがら、その日あった出来事などを話すのが今では日課となっていた。 「……なんてのがあってさ。全く馬鹿だよなあ」 「そうだな。それは酷い馬鹿だ」 自分は話し手となり、魔理沙は聞き手。 自然と話題は職場の雑談だったり、町の噂が主となる。 たまに逆のこともあるが、ここ最近は総じてそんなものだった。 「それで男衆の奴らが、春画の隠し場所なんて……魔理沙、魔理沙ー?」 「聞いてるぜ」 確かに相槌は打つし、要所で笑いはするものの、今日の彼女は気もそぞろといった風だ。 いや、違うか。 どうにも物足りなさそうな顔をしている。 「えーと……。ああ、そうだ。もし自分が看病してもらうなら、どんな風にして貰いたいとか……」 「つきっきりで夜も寝ずに看病してやるし、お粥だって食べさせてやるよ」 これも昼に誰かが言った話題。 見事に自分の要望を先に言われてしまったというのは、流石というべきだろうか。 「あー、なんだ。面白くなかったか?」 「面白いさ、○○の話は面白い。でもそれだけじゃ、な」 足りないだろ、と彼女は言う。 横を歩くその顔はむっつりと地面をにらんで、転がる小石を蹴り飛ばす。 「あるだろ。私に言うべきこととか、聞かせるべきこととか」 「今日の晩御飯は何か?」 「そうじゃない。もっと、こう、なんだ。……とか。……てる、とか」 顔を赤くしてごにょごにょと呟く。 その姿が可愛くて、つい意地悪してしまう。 「ごめん、よく聞こえない」 「――っ! もういい!」 今度は怒りに顔を染め、ずんずんと先に行ってしまった。 お前は釣った魚に餌をやらない人間だ、と吐き捨てて。 しまった、からかいすぎたか。 慌てて追いかけ、硬く握り締めたその手を掴んで引き止める。 涙目で振り向く彼女を抱きしめて、その小さな耳に口を当てて囁いた。 「魔理沙、大好き。愛してる」 「、ぅあ――」 それだけでしおしおと魔理沙から怒気が抜けていった。 へにゃりと力の抜けた彼女の体を支えてやる。 恨めしげにこちらをにらむ彼女の目はしかし、如何せん迫力に欠けていた。 「……ずるいぜ」 「ごめん、ごめんよ。からかいすぎたな」 胸に顔を埋める魔理沙に、ぽかぽかと駄々っ子のように殴られる。 「○○の話は嫌いじゃないんだ。でも私は、○○の言葉が聞きたい。お前だけの言葉が欲しい」 人から聞いた話ではなく。 自身の気持ちをそのままに。 「ごめん。毎日魔理沙といられるものだから、つい浮かれてしまってたんだ」 何よりも先に、何よりもたくさん言うべき言葉を。 その言葉が最初にあったから、今こうして二人でいられるのだから。 「今日から毎日、最低三回は言うように」 「仰せのままに」 「言葉だけじゃなくて行動に移せばなお良しだ」 「望むところだ。だって俺は――」 魔理沙への愛だけが全てで。 釣った魚は、骨まで美味しく頂く人間なのだから。 17スレ目 230 ─────────────────────────────────────────────────────────── 今朝の夢で魔理沙に告白された 魔「○○、お前の側にいると必ず何かが起きて飽きない。 近くで見ているだけでも楽しかったけど、私も一緒に色々やりたくなったんだ。 だから……ずっとお前の隣にいてもいいか?」 17スレ目 247 ─────────────────────────────────────────────────────────── 「今日は七夕だぜ、○○」 「ああ、でも今日は天気が悪いから天の川でないんじゃないか? そうなると織姫と彦星は会えないんじゃなかったけか?」 「へへ♪まあみてなよ」 魔符「ミルキーウェイ」 「…すごい綺麗だな。霧雨と天の川ってのはいい光景だな。」 「綺麗だろ?」 「ああ。でもあれだ、やっぱり天の川が見劣りしちまうなあ」 「 ? どうしてだ?」 「霧雨が天の川より綺麗すぎるんだよ。」 「なっ……す、少し雨にあたりすぎたかな?ね、熱っぽいからか帰るとするぜ! ○○も風邪ひくなよ!」 「もうひいちまったよ。風邪じゃなくて恋の病だけどなー!」 「ばっ、バカ!声がでかいっつの…!」 「じゃーまた明日な!織姫♪」 「…ばか」 17スレ目 394 ─────────────────────────────────────────────────────────── 「○○ーっ!おはようだぜ!」 「あー・・・」 時計を見るといつもより少し遅い時間 なぜか家の中に魔理沙が居て、何かを食べてる トースト、ベーコン、目玉焼き おかしいな、家に食い物はなかったはずだが 「あー・・・おはようまりさ」 「相変わらず朝が弱いな」 「低血圧だからな、てかお前、だぜ、ってつけるの止めれ」 「ん?なんで、だぜ?」 コイツのそういう子供っぽい所は、まぁまだ子供なんだが 「むかしお前の親父に怒られたのがトラウマだ」 むかし、家が隣ということもあり魔理沙と俺はよく遊んでいた ところがある日 酔った魔理沙父が、お前と遊んでばかりいるから男言葉がうつったじゃねぇか と、わけの解らん事を言いながら里中を追いかけられた しかも翌日そのことを覚えてないといいやがったあのおっさん ああ、虎馬だ 「○○、朝ごはんだぜ」 さっき魔理沙が食べていたのと同じメニュー 「おい、これどうした」 「ん?実家から借りてきた」 食い物は借りてきたと言わんだろ まぁいつもの事なんで遠慮なく食べる しかし、魔理沙は家を出てから家事が出来るようになった それは俺も同じだが、なんと言うか、いいことだ 幼馴染、か 何となく、違和感を覚える 「なぁ魔理沙」 「んー?なんだー?」 「昔した結婚の約束憶えてるか?」 「・・・」 「・・・魔理沙?まーりーさー?」 皿を洗いながら硬直してやがる これぞまさにエターナルフォースbじゃなくてパーフェクトフリーズ 「おい」 肩に手を置いてゆすった その瞬間 「○、○○!?そそそんなやくそくはおぼえてあqwせdrtgyふじこl」 嗚呼、だめだこりゃ 頭から湯気を出して混乱してやがる こういうところは昔から変わらないなぁ 「やっぱり魔理沙は可愛いな」 「な、う、あ、ぅあ」 日焼けでもしたように真っ赤になって、言葉も出ないらしい 「それじゃあ出かけてくるから、家出るなら鍵閉めてけよ」 そう言って素早く家を出た これ以上一緒にいるとちょっとたぶん恐らく調子に乗ってしまうからだ 今はまだ、あの初心な彼女をからかっているだけで十分なのだ それにせっかくこんなにも幸せなのだ ゆっくり噛み締めていたいと思うのが人間の常であろう 終ワル 17スレ目 406 ─────────────────────────────────────────────────────────── うだるような暑さの夏の日。小高い丘の木陰にて 魔理沙「暑い暑い暑くて死ぬぜ」 ○○「五月蠅い。暑いと言われると余計暑くなる」 魔「言おうが言うまいが変わるもんか。○○、なんとかしろよ」 ○「人に膝枕させといてなんつー言い草だ。そんなに暑けりゃ離れたらどうだ」 魔「やだね。膝枕やめるくらいなら暑さを我慢するぜ」 ○「じゃあ我慢しろ」 魔「くぅ。人の弱みに付け込みやがって」 ○「俺なんかに惚れたことを後悔するんだな」 魔「それはありえないぜ。あー暑いー……」 そよ風を感じながらだべるのも良いかなって思う 17スレ目 732 ─────────────────────────────────────────────────────────── この前魔理沙と人里に買い物に行った帰り 露天のアクセサリー屋で魔理沙がじっと指輪を眺めてたから ○「お!なかなか綺麗な指輪だな。値段は少し高いが買ってやろうか?」 妖怪から助けてもらったり空中ドライブしたりと日頃世話になってるからな。 魔「い、いいよ。私にはこんな可愛い指輪似合わないぜorz」 ○「そうかな?俺は似合うと思うんだけどな。まあいいや。おじさんこの指輪頂戴?」 魔「いいのか?あとで返せって言っても返さないからな?」 顔を真っ赤にしながら上目遣いで見る魔理沙 ○○と分かれた帰り道魔理沙は買ってもらった指輪を左手の薬指に 嵌めてみた 魔「○○からの結婚指輪だぜ!私は○○のお嫁さん。ウフフ」 都合のいい妄想をしてニヤニヤしてる魔理沙であった。 文「あややや。これはとんでもないスクープです。明日のトップは決まりですね!」 17スレ目 778 ─────────────────────────────────────────────────────────── ○○「熱いな。あいつらなんとかしてくれ。熱はお前の専門分野だろ」 魔理沙「無理だな。私は加熱専門だぜ」 ○○「ええい抱き付くな。暑いだろうが」 魔理沙「とかなんとか言いながら離そうとしないんだな」 ○○「そりゃあ、好きな娘に抱き付かれて振り払う男はいないだろ」 魔理沙「ふふっ、私も好きだぜ」ぎゅっ ○○「だから抱き付くなというに」 18スレ目 714 ─────────────────────────────────────────────────────────── 「ほら見てみろ○○。こいつ私の八卦炉で遊んでるぞ」 「大丈夫なのか?一応大切なものなんだろ?」 「大丈夫だって私と○○の子供だぜ?使い方なんてすぐ覚えるさ」 「恥ずかしいことをいいやがって…。こちらが恥ずかしいじゃないか」 「照れるなって。おっと、これはこうやって構えるんだぞ。そして『マスタースパーク』って言えばいいんだ」 「まだしゃべれないのに出るわけないだろ」 「とかいいつつ思いっきりにやけてんじゃないか。お前もかわいくて仕方がないくせに」 「だ、だから言うなって……」 「あぅーーー」 瞬間、○○が魔理沙の前で光に包まれた。 「さすが私の子だぜ」 18スレ目 966 ─────────────────────────────────────────────────────────── 「○○ー、お邪魔するぜー」 「ん、魔理沙か。そこでゆっくりしてけよ」 「おう」 「○○、今日も泊まらせてもらうぜ」 「ん、」 「なぁ、○○。・・・好きな奴とか、いるのか?」 「ん、いるぞ」 「・・・そうか」 「何落ち込んでるんだ?」 「○○も好きな奴がいるんだなってさ」 「ああ、いるさ。好きな奴が目の前にいるんだからさ。」 「ああ、そうか。私も好きな奴が目の前にいるんだからな」 19スレ目 205 ─────────────────────────────────────────────────────────── (編者注:異変前、出かける時の置き手紙の話) 魔理沙は見送りして欲しそうなイメージ。 「じゃぁ、ちょっくら行って来るぜ」 「あぁ。……っと、ちょっとまて」 ちゅ 「…気をつけてな」 「……うん」 とかそんな感じの 19スレ目 758 ─────────────────────────────────────────────────────────── 「そうだ! どうせ聞こえるなら、聞かせてやるさ! 魔理沙! 好きだぁー! 魔理沙! 愛しているんだ! 魔理沙ぁー! 君に話しかける前から好きだったんだ! 好きなんてもんじゃない! 魔理沙の事はもっと知りたいんだ! 魔理沙の事はみんな、ぜーんぶ知っておきたい! 魔理沙を抱き締めたいんだぁ! 潰しちゃうくらい抱き締めたーい! 心の声は心の叫びでかき消してやる! 魔理沙っ! 好きだ! 魔理沙ーーーっ! 愛しているんだよ! 僕のこの心のうちの叫びをきいてくれー! 魔理沙さーん! 幻想郷にやってきてから、魔理沙を知ってから、僕は君の虜になってしまったんだ! 愛してるってこと! 好きだってこと! 僕に振り向いて! 魔理沙が僕に振り向いてくれれば、僕はこんなに苦しまなくってすむんです。 優しい君なら、僕の心のうちを知ってくれて、僕に応えてくれるでしょう 僕は君を僕のものにしたいんだ! その美しい心と美しいすべてを! 誰が邪魔をしようとも奪ってみせる! 恋敵がいるなら、今すぐ出てこい! 相手になってやる! でも魔理沙さんが僕の愛に応えてくれれば戦いません 僕は魔理沙を抱きしめるだけです! 君の心の奥底にまでキスをします! 力一杯のキスをどこにもここにもしてみせます! キスだけじゃない! 心から君に尽くします! それが僕の喜びなんだから 喜びを分かち合えるのなら、もっと深いキスを、どこまでも、どこまでも、させてもらいます! 魔理沙! 君が紅魔館から本を盗んでこいというのなら、やってもみせる! 」 「な、何なのあなた!?」 「あ、あの馬鹿!?」 顔を真っ赤にするさとりと魔理沙。 書いといて何だがさとりカワイソス(´・ω・) 19スレ目 881 ─────────────────────────────────────────────────────────── 「魔理沙、好きだ愛してる」 「ああ、私も○○のことが好きなんだ」 「魔理沙」 「○○」 -抱き合う二人- 「はい、カットー。良かったですよ二人とも。これで皆も満足して、見てくれます。それにしても、ビデオカメラですか? 面白いですねーこれ」 「まさかここにきて、ドラマをやるはめになるとはな。でも、文さん、なんで恋愛系で実名なんだ? 」 「恋愛系なのは慧音さんが主張したからで、実名なのは魔理沙さんへのサービスです」 「魔理沙への? ……うわっ」 「○○に抱きしめられた、○○に好きって言われた、○○に○○に……」 「魔理沙顔真っ赤だぞ、大丈夫か? 」 「ひゃい!? だ、大丈夫でしゅ! 」 「魔理沙、口調が崩れてるぞ」 「え、あ、やばっ。べ、別に嬉しかったわけじゃないんだぜ! 抱きしめられてドキドキなんかしてないんだぜ! 」 「? そうか、大丈夫ならいいんだ」 「わかってないのは○○さんだけなんですが……。あなたの鈍さも、カメラに撮る価値がある気がしますよ」 後の上映会で羞恥のあまり気絶した魔理沙がいたそうな 19スレ目 948 ─────────────────────────────────────────────────────────── 魔理沙に今日は何の日か知ってるか?って聞かれたんだ 考えてみたけど魔理沙の誕生日じゃないし魔理沙の特別な日でもないし魔理沙の知り合いにも特に記念日はなかったし・・・ それで聞いてみると、どうやら今日はきのこの日らしかったんだよ、魔理沙詳しいなあ 感心して聞いてたら、きのこの日だからきのこ狩りに行こうって誘われたんだ もちろん断れるわけがないよ、とりあえず身軽な服に着替えて出発したんだ きのこ狩りって初めてだけど、魔法の森にはきのこって沢山生えてるのかなあって思って聞いてみると、 どうやら魔理沙しか知らない沢山生えてる場所があるんだって 迷ってるときに偶然発見したらしいんだ だからこれを知ってるのは私とお前だけだ 二人だけの秘密だからな?なんて念押されちゃった とりあえずそこで魔理沙にどれが毒きのこか、どれが取っていいか、なんてのを教えてもらって収穫開始 これがなかなか難しいんだ、取るべききのこが中々見つからなくて目立つ色の毒きのこばっかり 魔法の森自体が暗くて、気づいたら足元にあったり・・・なんてことも その中から見つけて、慣れた手つきで持ってきた籠にきのこを入れてく魔理沙 凄いなあ、よく見えるね まあ、ざっとこんなもんだぜ なんて得意げに言いながらひょいひょいと取ってくんだ お前も早く見つけろよーって言われて、よーし取ってやるぞーなんて意気込んだら早速奥に見つけたんだ 取りに行こうとちょっと急ぎ足で進んでったら恥ずかしい事に木の枝にひっかかって転んじゃって おいおい、大丈夫か?ほら、立てるか って心配されちゃった ごめんね、みっともなくて そう思って立とうとしたら急にめまいがして倒れちゃって 魔法の森の瘴気にやられちゃったかな 霞む視界で魔理沙が慌てちゃって、俺の名前必死に叫んでて、迷惑かけちゃってごめんね そしたら魔理沙が背負ってくれて、走ってくれた 俺はそのまま意識がなくなったんだ 目を覚ましたら元いた俺の家の布団で、すぐ近くに魔理沙がいてくれたんだ 目を開けて、ゆっくり起きた瞬間に魔理沙がよかった、本当によかった って泣き出しちゃったから 迷惑かけてごめんね、何だか今日はみっともない姿ばっかり見せちゃってるねって そうしたら魔理沙が私のほうこそすまない、魔法の森なんかに誘っちまったせいで なんて言ってたから 魔理沙を抱きしめて、倒れて迷惑かけたのは俺の方なんだ、俺が弱かったからなんだ ごめんね だから、泣かないで 魔理沙が笑っていてくれたら、すぐに体もよくなるよ って言いながらぎゅっと抱きしめてあげた、けどそれでも弱々しかったと思う 魔理沙はそうか、ごめんな 早く良くなれよって頑張って作った笑顔で言ってくれた、抱きしめ返してくれた その時の俺にはとっても強くて、とっても暖かくて、とっても安心できた その夜、つまり今日は魔理沙に食べられるきのこでスープとか作ってもらったんだ きのこの料理に関しては魔理沙は専門?だからね とっても美味しかったよ こんなに美味しくて、栄養があって、魔理沙の気持ちも入った料理を食べたら、すぐ元気になるよ 早くよくなって、魔理沙と遊んで、魔理沙と笑っていたいな それから、迷惑かけちゃったけど今日はとっても楽しかったから、またきのこ狩りに行こうね ・・・今度は、時間制限をつけて、ね 20スレ目 117 ─────────────────────────────────────────────────────────── うー……夜は冷え込むな、ほら暖かいお茶だぜ なんて言葉と共に出てくる緑茶 ありがとね魔理沙、体の芯まで暖まるよ 気が利く子だなあ それにしても本当に寒くなってきたね、冬が近づいている証拠かな 魔理沙は冬が苦手らしい、俺も寒いのは駄目だなあ、家から出たくなくなっちゃうし けれど、その代わりに魔理沙と一緒に居られると思うと嬉しい気もするね 冬でも夏でも、私たちは年中無休で一緒にいるだろう? だって、確かにそうだね 春は太陽の暖かさを受けながら魔理沙とお昼寝したり、お花見したり 夏は照る太陽の下で魔理沙と遊んだり、家で団扇で扇ぎあってたり 秋は近所を散歩して紅葉を楽しんだり、お月見をしたり そして、冬は二人でこうして家でお茶飲んでたり、雪が降れば外で遊んだり こうして考えてみると、魔理沙とは本当に一年中ずっと一緒だね ああ、一緒だな これからも……ずっと一緒だぜ うん、もちろんずっと一緒だよ さて、そろそろ寝ようか お休み、魔理沙 ……なあ、……その、ちょっといいか……? 夜中に魔理沙の声がした、どうしたの? えっとだな……その……今日は寒いから……いや……あー…… 口ごもってる魔理沙も可愛いよ……じゃなくて、どうしたんだろう よ、よかったら一緒……いや……えっと って、小さい声で聞こえる 困ってる……よーし 魔理沙、何だか今日は普段より寒いね もしよければ、一緒に寝てくれない? 二人で寝れば、暖かいでしょ?それに、魔理沙と一緒に寝たい気分なんだ、お願い ってこっちから頼んでみた 一瞬戸惑う魔理沙、それで少ししてから嬉しそうに ……し、仕方ないな、き、今日は気分がいいから一緒に寝てやるぜ 光栄に思えよ? そう言っておずおずと布団に潜り込んでくる魔理沙 とっても暖かいよ その後に小さく ……ありがとな なんて聞こえた気がしたけど……気のせいかな? その日の夜は、暖かくて、隣に魔理沙を感じられて、とても幸せに寝ることが出来たよ 20スレ目 153 ─────────────────────────────────────────────────────────── よく絞ったタオルで拭いて乾かしておいた帽子を持ってくる。 丹念にブラシをかけ、仕上げにてっぺんのとがったところを少し折り曲げた。 まっすぐ伸ばしておいてもいいんじゃないのか、と一度言ってみたが、スタイルなのだそうだ。 陰干ししておいた黒い服と、洗濯してアイロンをかけたエプロンをセットにしておく。 キノコの匂いはともかく、アリスのところに行くとたまに付いてくる火薬の匂いはしばらく乾さないと取れない。 外にいた頃ならファ○リーズでも使うところだが、幻想郷にそんなものはないのだ。 ……そろそろ寒いし、ケープも出しておくか。 「○○、帰ったぜー」 香霖堂へ行っていた魔理沙が帰ってきた。 今の装いも支度しておいた服装と変わらない格好なので、 このまま出かけてもたいして問題はないのだが、 そこはそれ、心意気というやつだ。 「おかえり、魔理沙。八卦炉の調子どうだった?」 「ん、特に問題ないってさ。―さあて、今回の異変はどんな奴が黒幕なのかな?」 楽しそうに笑う魔理沙。恋人としては色々心配でもあるのだが。 「じゃ、着替えてくるぜ」 用意しておいた服を抱え、魔理沙は寝室に入ってドアを閉めた。 まあ、異変を解決するにしろ、途中で帰ってくるにしろ、 「疲れたぜー」とか言いながら道中の話を色々してくれることだろう。 お茶でも沸かしながら待つことにするか。 20スレ目 190 ─────────────────────────────────────────────────────────── 今日魔理沙と二人で普段より遠いところまで散歩に行ってきたんだ 魔理沙が今日は天気も気分もいいから散歩に出ようって提案してくれたんだけどね 普段より遠いって事は普段よりも長く魔理沙といられて、普段よりも長く話していられるんだよ 笑いながら昨日パチェがどうだったとか霊夢と話しててこんなことがあったとか話してくれて 俺も人里で近所の店に妖怪がいて盛り上がってたとか花屋に花の妖怪がいたとか話してたんだ それで話が盛り上がってきて、いい感じになってきたからすっと手を伸ばして繋いでみたんだ 最初は戸惑ってたけど、次第に慣れたのかな、魔理沙からもぎゅっと握り返してくれたよ 話してて楽しかったからか、手を繋いだからかはわからないけど魔理沙の笑顔が見れてとても幸せだったよ それで話の途中で遠くで何人かの子供があれってデートじゃないのー?とか話してて魔理沙が赤面しちゃうんだ こらーっ!何言ってんだー!って魔理沙が怒ったから俺もそうだぞー!これはデートじゃなくてデートの練習だー!って言ったの そうしたら魔理沙が顔真っ赤にして え?あ、わ、わ って返答に困っちゃって そんで恥ずかしそうに練習なんかしなくてもだな……えっと……別に私はいいんだが……って小声で言ってて 俺がえ?って聞くとな、何でもなーい!何でもないぜー!って叫びながら走ってっちゃった ごめんね魔理沙、今度は本当のデートに誘うよ 二人で一緒に色んな所行こう とりあえずその後追いかけてなかった事にする雰囲気だったからさっきの通りに笑いながら話してたよ 魔理沙の笑顔は太陽よりも眩しくてとっても可愛かったよ、また散歩に……いや、デートに行こうね 20スレ目 237 ─────────────────────────────────────────────────────────── 「なあ○○。里帰りをしたいとは思わないか?」 魔導書から目をあげると、そこには文文。新聞を掲げる魔理沙がいた。 「○○もそろそろホームシックになっている頃だろ。だからその解消をして、ついでに外界の珍しい物をたんまり頂いてくる。おいしい話だろ?」 「お前は後半が目的だろ。大体3年もこっちにいてホームシックも何もあるか」 「ちっ。ばれたか」 悪びれもせずに笑いやがった。 だが、ふむ。久しぶりに外に行ってみるのも悪くはない。電化製品を持ち込んで河童に提供したら量産してくれるかもしれんし。 でも、素直に従うのも癪なので少しからかってみよう 「さあ、外に行くのか、一悶着起こしてから外に行くのか、はっきり決めてもらおうか」 「外に行くのは良いんだがな、魔理沙。外に行ったら郷愁の念に駆られてこっちに戻りたくなくなるかもしれないぞ」 「えっ……?」 「むしろその可能性の方が高いな。なにしろ外界には親戚とか昔の友人とかがいっぱい居るしな」 「そんな……」 「俺としてはそんなリスクを犯したくないが、魔理沙が行きたいと言うなら仕方がない。すぐにでも準備をして――」 「……行かない」 ふと見ると魔理沙が涙目になっていた。 「絶対に外になんて行かない。だから、居なくならないで……」 どうやら少しからかい過ぎたみたいだ。 これ以上はやり過ぎと判断し、魔理沙を抱き寄せると耳元で「冗談だ」と囁いた。 「へっ……!?」 ビクッと震えた魔理沙の体を更に強く抱き締めて 「だから今のは全部冗談だ。俺が魔理沙を置いてどこかに行く訳ないだろう。なにしろお前は俺が世界で一番愛してる人なんだから」 「え……あ、う……ええええええ~~~~~~!!!」 お、真っ赤になった。 パニックに陥っているようだったので落ち着かせるためにキスしてみた。 「ああああいあいはむっ……んん~~!」 「んっ……」 「んん……ぷはっ」 「はぁっ……は。落ち着いたか?」 「うん……落ち着いた……」 目が多少とろんとしているが、まあ大丈夫だろう。 「でも、なんであんなに取り乱したんだ。俺がお前を好きだって普段から言ってるじゃないか」 しばらく頭をなでた後、虚脱状態から復帰した魔理沙に訊いてみた。 「だって……○○が愛してるって……」 そう言うとまた赤くなる魔理沙。恥ずかしいのか胸に顔を埋めてきた。 「……コホン。それで、魔理沙は外界に行きたいんだな?」 いつまでもこの状態でいると理性が危ういので強引に話を元に戻す。 魔理沙も大分普段の調子を取り戻したようで、逡巡しながらも返事を返してきた。ただしこちらに抱き付いた姿勢のままで。 「でも、○○は本当に大丈夫なのか?」 「大丈夫って、何が?」 「ほら、いざ行ってみたら、やっぱり外の世界に残りたくなったりしないかってこと」 どうやら俺が外に未練があるのではないかと疑っているらしい。だから不安を解消するためにネタばらしをしてあげることにした。 「魔理沙。お前は重大な見落としをしている」 「見落とし……?」 「俺の言ったことをよく思い出してみろ。俺は『外に行く』とは言ったが『外に戻る』とは一度も言ってないぞ」 「へ……でもそれがどういう……あっ!」 どうやら気付いたらしい。元々頭の回転は良いやつなのだ。 「そう。つまり俺にとってすでにこの幻想郷の方がホームグラウンドなんだよ。だから俺がいなくなるなんて心配は最初から要らなかったんだよ」 そう言って頭を軽く小突いてやる。魔理沙は口を尖らせて抗議するような目線を送ってきたが、やがて諦めたのか ふっという溜め息と共に体を離し、くるりと一回転すると完全にいつもの調子で 「じゃあ外界旅行の準備を始めるか」 まったくとんだ無駄時間だったぜ。などとぶつくさ言いながら、机に鞄や道具を並べていった。 嬉しさを隠し切れてない様子に苦笑しながら、ゆっくり魔理沙の後を追う。 どうやってマジックアイテムの持ち出しを止めるかなんて、彼女の笑顔に比べれば些細な問題に過ぎなかった。 20スレ目 307 ─────────────────────────────────────────────────────────── 魔理沙。俺が人生で一番幸せだと思ったのは、お前と結婚できたことだ。 だから魔理沙、死ぬな。 20スレ目 612 ─────────────────────────────────────────────────────────── 「もしもし、私魔理沙。今魔法の森にいるぜ」 「もしもし、私魔理沙。今里のはずれに……違った、もうお前の家の前に――」 ドグワァァァァン! 「ぐえっ!」 「私魔理沙。今お前の腕の中に……って大丈夫か○○!誰に殺られた!?」 「……」ピクピク 「待ってろ。すぐにこのエクステンドアイテムで回復してやるからな。ほら」 「……ごふげほっ!痛って何しやがる!」 「今流行のメリーさんごっこだぜ。知らないのか?」 「……俺が聞いたメリーさんごっこはもっと穏便だったはずなんだが」 「ごちゃごちゃ煩い奴だな。折角可愛い魔理沙さんが来てやったんだから、もっとするべき事があるだろ。 例えば抱きsんむっ……」 「……んぐ……はむ……」 「ん…んんっ……ぷはっ。いいいきなりななにすんだよ!」 「殺されかけた仕返しだ。それに魔理沙もこれが目的だったんじゃないのか?」 「わ、私はただ○○に抱き締めてもらいたかっただけで、いきなりキスされるとは思ってなかったから……」 「そうか。それは悪かったな。じゃあもう一度、今度はゆっくりな」 「ちゃんと、ぎゅってしてね」 「ああ。もちろん――」 20スレ目 907 ─────────────────────────────────────────────────────────── 親からみかんが届いた。ダンボール1箱ある。多すぎるんじゃないか…… というわけで魔理沙、一緒に食べよっか。 「お、いいな。でもみかんといえばこたつだぜ。そろそろ出さないか?」 うーん、確かに最近寒くなってきたし……よーし、出すか。 「確かそこの押入れに入ってたよな。……そっちちゃんと持っててくれよ。」 了解了解。でも何でうちの押入れ事情把握してるんだろう……漁られたかな? 「人聞きが悪いな。物色させてもらっただけだが。」 まったく、やっぱりそうだったか。でも前見たときより逆に整頓されてた気がするから言わない事にした。 「ふう。暖まるな……冬はこたつが一番だぜ。」 こ、これがまったりしてるってやつか。至福の一時って感じの笑顔だ。 漫画だったらぬくぬくとか効果音が入るんだろうなあ。だらーんとした魔理沙可愛い。可愛いよ。 おっと、忘れるところだった。みかん持ってこよう。 「ん~♪甘いな。やっぱりみかんは美味しいぜ♪」 おー、こりゃ甘い。魔理沙も上機嫌だしよかったよかった。 たくさんあるからどんどん食べてね。 「冬はまだまだこれからなんだ。長いもんだし、ゆっくり食べるぜ」 まあ、まだ11月だしなあ。よく考えたらクリスマスも正月もまだなんだ。 楽しい行事に期待しながら、こたつでゆっくり魔理沙と喋っているとしよう。 20スレ目 950 ─────────────────────────────────────────────────────────── 魔理沙、おめでとう!育児は大変だけど、二人で頑張っていこうね 「まあ、頑張るのは私一人になりそうだがな」 そんなこと言わないでよ、俺だって頑張るから 男の子かな、女の子かな?どちらにせよ魔理沙みたいに強気な子になりそうだけど 「そうだな、私は女の子がいいぜ。私みたいに落ち着いた乙女になりそうだからな」 俺も女の子がいいかなあ、魔理沙の可愛さが遺伝したら嬉しいしね って、まだ気が早いかな?ああ、後名前も決めなきゃ……魔理沙は何か案はある? 「そうだな、特には……そっちこそ何か案は?」 よーし、二人で一緒に考えようか。いい名前をつけてあげないとね とりあえず、今日はお祝いだ!美味しいものでも・・・ってつわりとか大丈夫だろうか? 「さあな。まあ、そんな豪勢なもんを食べなくても……お前と一緒にいられる。それだけで嬉しいんだ」 ありがとね、魔理沙。俺も魔理沙といられればそれだけで嬉しいよ 魔理沙これから大変そうだなあ、辛かったら何時でも言ってね、俺が助けてあげるから 「そうだな、そろそろ辛い。……くくっ」 ……え?どうしたの、魔理沙?そんなに笑って……まさか? 「あはは!こんなに簡単に騙されるなんて思わなかったぜ」 あー!騙したな!むー……結構期待してたんだけどなあ。 「……まあ、私だっていつかは子供が欲しい。これだけは事実だ。それから……さっき言った言葉もな」 まったく……でも許しちゃう。俺も何時か魔理沙の子供が見たいな 21スレ目 10 ─────────────────────────────────────────────────────────── 「……なぁ、魔理沙」 「なんだよ?○○」 「テスト勉強を教えてくれとは言ったから教科書等は分かるんだ」 「おう、当然だぜ」 「何故、俺の家に泊まる準備が必要なんだ?」 「ああ、お前の学力じゃ一時間や二時間やったところで意味がないと思ってな」 「それなら、泊り込みでやった方がいいだろ?私だってする必要はあるし」 「いや、まぁ……たしかにそうなんだが……」 「そうと決まれば話は早い、ちょっと失礼させてもらうぜ」 「いや、ちょっと待て、いろいろと問題があるだろうが」 「無いぜ」 「……その根拠は?」 「私が言うんだからな、無いに決まってる」 「ええい、お前との会話は疲れてくる」 「そいつは大変だな、私が元気が出る料理でも作ってやるからゆっくり休んでろよ」 「だから何度も言うが待て、飯を作る必要は無いだろう」 「飯を食わねば戦はできない、そういうことだぜ」 「……そうか、なら最高級に美味いものを作ってくれよ」 「はっはっは、この魔理沙さんがお前に美味すぎて今まで食べたことも無いようなものを作ってやるよ」 21スレ目 307 ─────────────────────────────────────────────────────────── 「お待ち遠さん、魔理沙さんのお手製料理の出来上がりだぜー」 「よ、待ってました」 食卓に着いている俺の前に、魔理沙の手で料理が次々と並べられていく。 俺が霧雨魔法店を住み込みで手伝うようになって、半月ほどになる。手伝いと言っても、魔法の店で俺に出来る事なんてたかがしれていて、実質は単純作業や家事を肩代わりする程度だった。 もちろん料理も俺の担当なのだが、たまに手が空いたときにこうして魔理沙が作ることがあった。 「いつもながら旨そうだな」 「当然だぜ。私の料理の腕前を知らないわけじゃないだろ?」 「ああ、よく知ってるよ」 魔理沙は得意げに笑うが、それは決して自惚れではないことを俺は知っていた。元々自炊をしていたためか、こだわる性格のためか、魔理沙は意外にも料理が上手い。 プロ顔負けとは行かないが、小料理屋くらいなら開けるのではないかと思えるほどだ。 魔理沙と食材に感謝して、俺は両手を合わせた。 「いただきます」 「いただきます、っとな」 きちんと手を合わせ、魔理沙は箸を持った。はすっぱなようで、こういうところはしっかりしている。 俺も箸を手にとり、食事にかかる。 まずは味噌汁を啜り、次は米の立った銀シャリを一口。うん、やっぱり旨い。 そして、玉子焼きを口に運び……あれ? 俺は心中で首をひねる。魔理沙の作った玉子焼きは、俺の期待した味ではなかった。不味くはないが、違うのだ。 「この玉子焼き、甘いな。あ、今一つだってんじゃなくて、砂糖の味がする」 俺がそう言うと、魔理沙は夜にこんにちはと挨拶されたみたいな顔をした。 「なに言ってるんだ? 玉子焼きは甘いものと有史以前から決まってるんだぜ」 そんなバカな。甘くていいのは寿司屋の玉子だけだ。 「いやいや、メシのおかずにこんなに甘いのはないだろ。こりゃお菓子の甘さだって」 「おいおい、和食ってのは基本的に塩分が高めなんだ。玉子焼きまでしょっぱくしたら成人病まっしぐらだぜ?」 「塩分が高めだからって、甘くする理由にゃなってないぞ。こんなに砂糖を入れたら糖尿病街道一直線だ」 一瞬の沈黙、そして張り詰める空気。空気が険悪になったのを肌で感じる。 次に魔理沙が言う一言は決まっていた。『文句があるなら食うな』だ。 表情を固くし、魔理沙は俺から視線を外した。 「文句があるなら食わなくていいんだぜ。ここは私の家でこれは私の作った料理だ。食べたい物があるなら自分でどうにかしろ」 予想通りだ。俺だってそう言う。 俺の次の一言、次の行動も決まっていた。 「ああ、そうさせてもらうさ」 俺は箸を置き、席を立つ。 部屋を出て行くときに聞こえた魔理沙が味噌汁を啜る音と、『バカ』という呟きが妙に耳に残っていた。 あれから一週間が経った。 あの事件から、俺は魔理沙とろくすっぽ口を利いていない。せいぜい、仕事上の事務的な会話くらいだ。 食事も入れ替わりに好きな物を作るか、外で済ませてくるかのどちらかだった。心なしか、魔理沙が店を空ける時間も増えている。 魔理沙と楽しく話せないのが辛い。魔理沙の笑った顔を見られないのが寂しい。謝ってしまえばどれほど楽なことか。 だが、悲しい哉。俺はくだらないプライドを捨てられないタイプの男だったらしい。 何も状況は改善されないまま、さらに一日が経った。 「メシでも作るか……」 二人で暮らしているのに、一人で食事をとるのは辛い。最近は食事をとる回数すら減っていたが、食べないわけにもいかない。 気が進まないながらも俺は厨房へと向かう。 すると、その途中で食事をしている魔理沙が目に入った。食が進まないのか、箸はまったくと言っていいほど動いていない。 魔理沙も俺と同じ気持ちなら……。そんな風に考えるが、やはり行動には移すことが出来ない。 自分の愚かさに溜息をつきつつ、俺は厨房で自分の食事を作った。 作った料理は、玉子焼き。 玉子焼きを含むいくつかの料理を盆に載せ、俺は食卓に向かった。食卓では、未だに魔理沙が食事を続けている。 気まずいものを感じながらも、向かい合わせに食卓に着く。 『げ』 俺は心の中で舌打ちをした。よりによって、魔理沙が食べているのも玉子焼きだったのだ。 だが、後に退くわけにはいかない。俺は手を合わせ、黙々と食事を始める。 何だか魔理沙が俺をチラチラと見ている気がする。言いたいことがあるならさっさと言えよ。……俺。 俺が聞き取れるぎりぎりの小さな声で、魔理沙はぼそりと言った。 「……旨いな」 ああ、そうかい。そりゃ魔理沙さんのお作り遊ばした甘ーい甘い玉子焼きは美味しかろうよ。俺は腹が立った。 怒りを感じつつ、俺は自分の玉子焼きを乱暴に口に運ぶ。旨いさ、ああ美味しいですとも。 そして、魔理沙は最後の一切れになった自分の玉子焼きにゆっくりと箸を伸ばした。 ……くそっ! 俺は素早く箸を伸ばし、魔理沙の玉子焼きを奪い取った。そして、一気に口に放り込んで咀嚼する。 唖然としている魔理沙の前で、俺は玉子焼きを飲み込んだ。 「あー、旨い! 甘い玉子焼きも旨いじゃねえか、こんちくしょう! ……って、あれ? しょっぱい!?」 そう、魔理沙の食べている玉子焼きはしょっぱかったのだ。 顔を伏せながら、魔理沙は言った。 「……だから言ったろ。旨いな、って」 「魔理沙……」 俺は自分の作った玉子焼きを箸で摘む。そして、それを魔理沙の眼前に突き出した。 「魔理沙、口開けろ」 訝りながらも魔理沙は口を開けた。俺はその口内に玉子焼きを放り込む。咀嚼し、飲み込む魔理沙。 「……甘い」 「……だから言ったろ。旨いな、って」 しばしの沈黙。そして、俺たちは同時に笑った。 俺は魔理沙の気持ちが手にとるように分かった。つまらない意地を張っていたのがバカらしくなったのだ。 「いや、甘い玉子焼きも旨いな! 魔理沙が作ったからかもしれないけどな!」 「しょっぱい玉子焼きも悪くないぜ。……お前が作ったからかもしれないけど」 どちらからも謝罪の言葉は出ない。そんなものはなくても通じ合っているから。 甘いのも存外悪くはない。これからは両方作ろうか。 甘いのもしょっぱいのも、俺と魔理沙の人生には必要だろうから。 21スレ目 590-591 ─────────────────────────────────────────────────────────── 何故そうなったのかわからない。 「どういう風の吹き回しかしら?」 「さぁ」 ありのままのことを話そう 「魔理沙がメイド服を着ている」 「パチュリーが「本を返さなきゃ呪い解かないって言ってたぜ」 話によれば、魔理沙が紅魔館へ本を狩りに行ったとき、出された飲み物を飲んだら体が動かなくなって その隙にパチュリーや妖精メイドの手で強制的に着替えさせられたらしい。 着替えても気がつけばメイド服に着替えてしまうらしい。 うん、パチュリーGJ。 「自業自得ね、ってか窃盗はれっきとした犯罪で・・」 「返す意思はあるぜ」 「嘘つけ、外の世界じゃ窃盗を繰り返すことは「病気」って言われてるんだぜ?」 「ひどいぜ」 「で?なんで私のところに来たの?」 「霊夢の力で何とかならないか?」 「なるわけ無いでしょ」 「ちぇー」 「まぁまぁ、ちゃんと本を返せば解いてくれるんだろ」 「ああ、らしいな」 「返そう」 「いやだ」 ごん! 「叩くぞ」 「いてて・・・叩いてから言うなよ・・」 「だったら書き写して写本作ればいいでしょ」 「めんどくさいぜ」 「まったく・・・でもメイド服姿も可愛いからな・・このままでもいいか?」 「え?」 「パチュリーには悪いけどね・・・メイド服似合っているぜ」 「ほ・・本当か?」 「ああ、これで「ご主人様何なりとご命令を」といったら最高だな」 「ご主人様、何なりとご命令を」 「パチュリーに本を返してきなさい」 「やっぱそうなるか?」 「ああ」 結局、魔理沙は本を返したらしい。 で、呪いは解いてもらったらしいのだが、メイド服はそのまま貰ったらしい。 「今日から私は○○のメイドだ、何でも言ってくれ・・主に夜伽とか夜伽とか・・」 「じゃあ境内の掃除お願いね」 「私は○○のメイドだぜ?」 「じゃあ境内の掃除お願い」 「ひどいぜ・・」 21スレ目 701 ─────────────────────────────────────────────────────────── 「ということで、魔理沙結婚してくれ」 「なにが『ということで』だ。鼻血撒き散らして悶えながら言っても 全然うれしくないんだぜ…。もうすこし、こう雰囲気をだな……」 「わかった、わかった。……魔理沙結婚しよう」 「切り替えの速さは随一だな。指輪を準備していたってことは決めて いたのか?」 「もちろんだ。今日はお前に『渡すぞ!』という心持ちでここにき た。いささか予想外の展開だったが」 「……」 「お前の気持ちを聞かせてほしい」 「そこまでストレートに言われて、指輪まで用意されたら断るわけに はいかないだろ。もちろんOKだぜ!むしろお前しかだめだぜ!」 「それならば遠慮なく――ガバッ」 「ちょっ!?いきなりか」 「あんたらここが神社だってこと忘れてない?」 『……』 21スレ目 706 ─────────────────────────────────────────────────────────── 幻想郷に来て随分と経ってしまうが、住み込めば何だかんだいって何とか なってしまうのは良いことであり、立派な利点であると思う。 眠くなるような春を過ごして魔理沙と出会い、飛び立てるような夏を乗り越えては 落ち佇む秋にすとんと落ち、やがては冬に抱かれる。季節は変われど、変わらないことが 一つ。 「俺、あの娘に告白するんだ!」 たったそれだけだったが、それ故に重要だった。魔理沙はいつもいつも「そうかそうか」 と適当に頷いたり、「まあ、頑張れ」と軽く流したりと、逆にそのアバウトさが ありがたかった。相談を持ち込めるほど、これといったプランも考えていなかったし。 そうして、意中のあの人と何度か話した、弾幕ごっこに巻き込まれたりもしたが 何とか生き残った。雑談をして笑わせたり、時には失敗したこともあったが、けして 赤の他人ではなかったはずなのだ。だから、 「俺、あなたのことが好きです」 と呟いた時は、恥ずかしくも「やった」と先走った。 「ごめんなさい。私には、好きな人がいるんです。本当にごめんなさい」 だからこそ、「返事をくださり、ありがとうございました」と誤魔化すほど ダメになっていた。 意中の人と別れたところで、雨が降った。こりゃあ実にありがたいと思って 走り回った、人気の無いところで笑って踊ったりもした。泣いてなんかいないと 意識したが、その時点であれなのだろう。 疲れたので、草むらの上に座った。よかった、あの人は真髄に応えてくれた、それが ひどく嬉しい、 ばさりと音がした。何事かと思えば、星柄の傘を差し向けられていた 「何をやっているんだ、お前は。風邪を引くぜ、そのまま死ぬ気か」 雨でよく見えなかったが、誰かはすぐに分かった。 「それだけは駄目だ、お前は大切な友人、いや、人なんだからな」 ため息をつかれて、 「カッコ良かったぜ、お前。さあ、今度は私が頑張る番だ」 それだけを言い、にかりと笑った。 21スレ目 734 ─────────────────────────────────────────────────────────── 日も沈みかけた頃、俺は自宅への道を急いでいた。 夜は妖怪が出て危ないからというのもあるが、今日は面白いものを見たから余計に足も弾む 「ただいま」 「おかえり○○。今日は早かったな」 扉を開けると、案の定魔理沙が当たり前のような顔をして寛いでいた。もはや見慣れた光景である。 脱いだコートをハンガーに掛けながら背中越しに返事を返す。 「ああ、さっき面白いものを見たからな」 「面白いことってなんだよ。詳しく話せ」 「いやぁ、今日村外れを歩いていたらな、たまたま見ちゃったんだよ」 「何をだ?」 そう言って身を乗り出してくる魔理沙。その隣に腰を降ろし、魔理沙の額を指でくいっと突きながら言ってやった。 「お前とアリスの恋人さんが話してる所をさ」 「へっ!? ま、待ってくれ○○! それは誤解だわわ私はただあいつの――」 言った途端に真っ青になって慌て始めた魔理沙。それをまあまあと手で制して。 「安心しろ。浮気だとは思っちゃいないさ。あいつの相談を受けていたんだろ?」 「そ、そうだぜ。焦らせるなよなまったく」 ほっとした顔で悪態をついてくる魔理沙。誤解された訳では無いとわかって安心したのだろう。 しかし俺はこの油断を逃さなかった。 「でも良い事を聞かせてもらったよ。『押しても駄目ならもっと押せ、それでも駄目ならもっと押せ』だっけ?」 「なっ……! 聞いてたのか!?」 不意を突かれて慌てる魔理沙に、とびっきりのにやにや笑いを付けて言ってやる。 「そうかそうか。お前にとって『差出人の書いてないラブレター』は押してるうちに入るのか」 「わーっ!! それはもう忘れろー!!」 「そんでもって押し倒すってのは俺の50m後を毎日尾行したことか?」 「知らん!! そんなこと私は知らない!!!」 耳まで真っ赤に染めて恥ずかしがっていたが、とうとう顔を炬燵布団にうずめてしまった。 「ぅぅ……あの時はどうかしてたんだ……あれは本来の私じゃないんだ……」 というか声も若干涙声になっていた。すこしやり過ぎたかな。 仕方がない。未だ突っ伏したままの魔理沙をそっと抱き寄せ、耳元で囁いた。 「でも、あの魔理沙も俺を好きなんだと分かった時は嬉しかったんだぜ?」 「……」 「まさか相思相愛だと思ってなかったから、もしあの時ラブレターを送られなかったら、一生お前に気持ちを伝えなかったかも知れない」 「……本当に?」 「ああ、本当さ。臆病で慎重だったからな、あの頃は」 「だから、あのときはありがとう。魔理沙」 ようやく顔を上げた魔理沙の、前髪を優しく梳いてやる。頬にはまだ少し朱が残っていたが、大分普段の調子を取り戻したようだ。 その証拠に 「それじゃあ私達が恋人になれたのは私の押しおかげだな。感謝しろ」 なんて軽口まで言い出した。 生意気な小娘の額をぺしっと打って、「馬鹿め。あれは押しの内に入らねえよ」と言い返すと 「うう……○○は意地悪だ……」 とわざとらしく胸に顔をうずめてきたが、すぐに堪え切れなくなったのかくつくつと笑い出し、 「くく、ふふふふふ!」 「くふっ、あはははっ!」 やがて二人で大爆笑していた。 「――はははは、はぁ……はぁ……一体なにしてんだろな、俺ら」 「全くだ。とんだ時間の無駄だぜ」 「いつの間にかこんな時間か。そろそろ晩飯つくるらないと」 「今日は私が作る。あ、でもその前に――」 ちゅっ 「じゃあな。とびっきりの料理を作ってやるから楽しみにしてろよ」 そう言って台所に駆けて行く魔理沙の頬はさっきと同じくらい、いやそれ以上に赤く染まっていた。 「……デザートは食後だっつうの」 料理ができるまでに、この頬を元に戻すのは大変そうだ。 21スレ目 963 ─────────────────────────────────────────────────────────── 「なあ、お日様の香りって確かダnモガッ!?」 「しっ! そういう事は思っても言ったらダメだ それに、あれは単に 36の発想が単純なだけだろ」 「……○○の方が酷い事言ってないか ところで私はどんな香りがするんだ?」 「魔理沙の香りかぁ。そうだな、茸の胞子のにお……ちょっ!待て冗談だ! だからそんな涙ぐんで落ち込まないで!」 「じゃあ本当はどんな匂いなんだよ……」 「(グイッ)すぅ……。うん、女の子らしい甘い薫りがするな」 「なっ……!! お、お世辞言っても何も出ないぜ」 「お世話じゃないさ。その証拠に魔理沙の薫りならいつまでも嗅いでられるぞ」 「へっ? って馬鹿どこ嗅いでんだ! あっそこは駄目ひゃあっ!」 23スレ目 37 ─────────────────────────────────────────────────────────── その日魔理沙から伝えられた頼み事は、普段の突拍子もないお願いとは違う、 激しく素っ気無い内容だった 魔理沙『次の休みは体を貸してもらおう』 俺「どのようなご用件で?」 魔理沙『それはひみつなんだぜ』 俺「りょうかいなんだぜ」 妙な迫力に負けて、力仕事やらされるかもとガクブルしながら 返事した俺をよそに、休み当日の早朝、 異変明けの竹林から真っ直ぐ俺の家に来た魔理沙は、 ぽやぽやした顔で「やくそく、やくそく」と嬉しそうに呟きながら 俺をベッドに引っ張り込み、そのまましがみ付いて 幸せそうに眠ったのでした 23スレ目 136 ─────────────────────────────────────────────────────────── バレンタインに魔理沙からチョコもらったのはいいが、 「ホワイトデーは、3倍返しが基本らしいじゃないか。 乙女の気持ちの3倍なんだ、物なんかじゃ返しきれないぜ?」 って、言われたんだが……一体何で返したらいいのやら……。 ちょっと霖之助さんに相談してくるか。 23スレ目 373 ─────────────────────────────────────────────────────────── 魔理沙に不意打ちでキスしたらどうなるか、気になったので早速実行してみた 「魔理沙」 「どうしtんんっ!?」 振り向くと同時に抱きしめて唇を奪う。魔理沙は眼を大きく見開いて何が起きたか理解できない様子 小さい黒目が目まぐるしく動いているのがかわいらしい。あ、目が合った 「な、なにすんだよっ!!!!!」 「うわっ」 状況を理解した魔理沙にいきなり突き飛ばされた しかももんどりうって椅子に思いっきり頭ぶつけた 「痛ってぇ……何ってキスしたんだが」 「きっ……キスするにしてももっと雰囲気とかあるだろ! いきなりされたら私だって……その……心の準備とか……」 「いやぁ、不意打ちでキスしたら魔理沙がどんな反応するかながっ!?」 言いながら立ち上がろうとしたら急に視界が横に流れた 自分が倒れたと気づいたのは床に転がった後 「○○っ! 大丈夫か!?」 「あ……れ……? 立ち上がれない……?」 「ちょっと見せてみろ……うわ、瘤になってるぞ。急いで冷やさないと」 慌てたように台所に走っていく魔理沙 と、すぐに氷嚢を持って帰ってきた 「ほら、これで冷やしておけ」 そう言って俺の頭に氷嚢を当ててくる 一瞬ズキリと痛んだが、すぐに熱を奪われる心地よさにかわる しかし、いくら心地よいと言っても冷たいものは冷たいわけで 「魔理沙、冷たすぎる」 「少しは我慢しろ。冷やさないと大変なことになるぞ」 「せめて頭の反対側ぐらい温めてくれよ。具体的には膝枕で」 「なっ……! 何馬鹿なこと言ってんだよ!なんで私がひ、膝枕を――」 「魔理沙が突き飛ばさなければこんなことにはならなかったんだけどなー」 「そ、それはお前がいきなりキスなんかするから……!」 「ああ、床と氷嚢の両側から冷やされるのは寒いなぁ。このまま凍死しちゃうかもなぁ」 「そんな、この程度で凍死するわけが――」 「寂しいなぁ、たった一人の恋人に膝枕もしてもらえず死んじゃうのか。こんなことならもっと人生楽しんでおけば……」 「ああもうわかったよ!! 膝枕すればいいんだろ!!」 振り向いて見上げると、顔を真っ赤にした魔理沙が顔のすぐ横にすとんと座るところだった 「膝枕してくれるの?」 「おまえがやれって言ったんだろ!やらなくてもいいならやらなくてもいいん――」 「んじゃ遠慮なく」 言い終わる前にぽふっと音をたてて魔理沙の膝の上に移動する 打ち付けた後頭部には氷嚢が置いてあるので、当然うつ伏せになるわけで やわらかい感触と共にふわっとした香りが鼻腔いっぱいに広がった 「んー魔理沙の匂いがする」 「ちょっ!何やってんだこの変態!」 傷つくなぁ…… 「だって魔理沙いい匂いするんだもん。なんというか……女の子の薫り?」 「う、うるさい! すこし黙ってろ!」 黙ることにする そうすると、魔理沙の荒い息使いとか、魔理沙の心臓がドクドク脈打っている音が聞こえてきた その音をもっとよく聞こうと魔理沙のお腹にぎゅっと耳を押し付ける。びくっと震えた気がするが気にしない しばらくすると、魔理沙も落ち着いてきたのか脈もゆっくりしたものになり、呼吸と共に上下する腹部の動きも一定のリズムを刻み始める 「魔理沙」 「な、なんだよ」 「お前に膝枕されてたら眠くなってきた。というわけで寝る」 「へ? え、ちょっとまてまだ――」 まだ何か言っている魔理沙の声を子守唄に 俺は太ももに顔をうずめたまま意識を手放した。 23スレ目 909 ─────────────────────────────────────────────────────────── 「いい湯だな」 「ああ、高いのを買ったからな」 今日はいい風呂の日ということで、俺と魔理沙は博霊神社の温泉に来ている 俺と魔理沙の間にはお猪口と徳利を載せたお盆が浮かんでいる 「酒の話じゃねえよ。お前ちょっと飲み過ぎじゃないか?」 「そんなことないぜ。私は酒に強いんだ」 「真っ赤な顔で言われても説得力がないな。風呂で温まってるとアルコールが回るのも早いんだから抑え気味にしとけ」 「分かったよ。なるべくそうする」 それからしばらくの間、二人でちびちびと飲みながら何を喋るでもなくゆっくりとした時間を過ごす 「なあ○○。もう少しそっちに寄っていいか?」 徳利が空になった頃魔理沙が尋ねてきた 普段なら聞きもせずに飛び付いてくるのに今回わざわざ尋ねてくるのはお互い裸だからだろうか。 「駄目なわけないだろ。魔理沙ならいつでも大歓迎さ」 「ん……ありがと」 身を寄せてきた魔理沙はそのまま腕を絡ませ、更にこてんと肩に頭を乗せてくる 空いている方の手でそっと頭を撫でてやる。濡れた髪は普段にも増して艶やかに見える 「○○……」 「どうした?」 「キス……して」 「……酔ってるか?」 「そんなことどうでもいいじゃないか。駄目?」 ああもう! そんな潤んだ瞳に見つめられて断れる訳ないだろ! 腕を魔理沙の腰に回して抱き寄せ、もう一方の手で顔を上向かせてぐいっと唇を押しつけた 後ろで茂みがガサリと揺れたが当面見なかったことにしよう 24スレ目 148 ─────────────────────────────────────────────────────────── 「魔理沙ー、いるかー?」 「おう、いるぜ。どうしたんだ○○?」 「抱きしめにきた」ガバッ 「いいいいいいきなりどうしたんだ○○!?普段はこういうことしないのに」 「いや、お前が前にキスしないかって言ったから、ハグしにきた」 「どういう理屈だよ…」 「キスの方が良かったか?」 「あ、いや、その……うん」 そこまでよ!まではいかなかったものの部屋のなかは砂糖だらけ オマケに文屋にネタにまでされたけど気にしない 好きな人と一緒にいられるのだから 24スレ目 760 ─────────────────────────────────────────────────────────── 「いい天気だ。なぁ魔理沙?」 「そうだな、○○。それにここには私たちだけ。いい天気、いい景色を独占だぜ」 「そうだなぁ・・・‥眠くなってきたな…ふぁ」 「お、おい。寝るなよ?」 「魔理沙ぁ、背中借りるよー」 そういうと○○は魔理沙と背中合わせになり眠りはじめた 「ちょ!?まて、寝るな……ってもう寝てる」 「Zzz……まりさぁ…まりさぁ…Zzz」 「! 私の夢を見ているのか!?」 「んむぅ…まりさぁ…かわいいよぅ…すきだぁ…zzz」 「!!!……回りに射命丸の気配はないな………よいしょっと。 それにしてもこいつの寝顔かわいいな」 ○○の頭を足の上におき、じっと寝顔を見つめる魔理沙 一方の○○はなんとも幸せそうな顔をしながら時々寝言を言っている 「油断しすぎだぜ……襲ってもいいのか?いやまて、外でそれはまずい。 しかしホントいい天気だ。私も眠くなってきたぜ…ふぁ」 しだいに魔理沙も睡魔に負け眠りについた。前かがみに 後日、文々。新聞には○○と魔理沙のキスシーンらしき写真が掲載され その日に妖怪の山からやたらとバカでかい光線が発射された 24スレ目 771 ─────────────────────────────────────────────────────────── 「――よっと、ここなら見えるかな」 魔理沙は箒から降り、地面に足をついた。 互いに想いを伝えあった○○。外来人の彼の身体を、魔法の森の瘴気は確実に蝕んでいた。 永琳の診断と紫の伝手で、一度外の世界に戻って療養することになった○○は、今日博麗神社から外の世界に出る。 魔理沙は、見送りに行かなかった。行けなかったのだ。 「ちゃんと帰ってくるから」 と○○は言ったけれど、それでもきっと泣いてすがりついてしまう。 ○○の身体をきちんと治すためには、止めてはいけないのに。 上を向く。こぼれずにとどまった涙で、にじんだ青空が見えた。 空に向けて、八卦炉を構える。 (……○○) 想いを込めて、魔理沙はマスタースパークを放った。 (見てるか、○○。これが私の恋心だぜ) 光の柱は、きっと博麗神社からも見えているだろう。 (必ず、帰ってこいよ) 表面張力に耐え切れなくなった涙が、一筋頬を伝った。 元ネタは、昔つべで聞いた某曲の東方替え歌から。○○の位置には本来魅魔様が入るけれど、 ある意味では本来の歌詞より涙を誘うシチュだと個人的に思ったので、イチャスレ変換してここへ。 25スレ目 68 ─────────────────────────────────────────────────────────── 魔理沙遅いなぁ。 そう言えば向こうに居る金髪のポニテにキャミソールとミニの女の子、結構可愛いな……でも誰かに似てるような。 ……って見てたらこっち来たぞ? 「……あの……?」 「馬鹿、私だよ」 「魔理沙!?」 今の娘、魔理沙だったのか……気付けなかった。 「見た瞬間に気付いてくれよ、張りきってオシャレした私が馬鹿みたいじゃないか」 「普段のイメージと全然違うから気づけなかったよ……」 「それは私にはこんな格好似合わないって意味か?」 やば、怒ってる。 「違うよ! むしろ物凄く似合ってる。 それに魔理沙のイメージが凄くよい方向に変わったかも」 「今までどういうイメージだったのかは聞かないが……。 まぁ、気に入ってくれてるようでよし」 「うん、凄く可愛くて気に入った。 惚れ直したよ」 あ、魔理沙顔赤くなった。 そして誤魔化すために咳払いする。 「んじゃ、メシでも食おうぜ。 あ、○○のオゴリだからな」 「なんで!?」 「気づかなかった罰だ。 昼飯ひとつでチャラなんだから安いもんだろ」 「仕方ないか……」 「他の奴にばれないように口調も変えてみるかな。 ……うふふ、それじゃ行きましょっ、○○」 25スレ目 105 ─────────────────────────────────────────────────────────── 夜になると急に浴衣姿の魔理沙が尋ねてきて、近所の川まで連れ出された。 そういえば今日は七夕だったっけ。 橋の欄干に2人してもたれかかり空を見上げる。 世界を二分するかのような壮大な天の川、聞こえるのは川のせせらぎと蟲の声だけ。 まるで別世界にきたみたいだ。 「知ってるか? 天の川は愛する2人を分かつ哀しみの川なんだぜ」 「織姫と彦星? とてもロマンチックな話だよね」 「話を三途の川に置き換えたら、お盆が1年で1回だけ出会えるイベントってことになるのかね」 「似たような話はどこでもあるもんだね」 「なあ、2人でアホ面晒して星空を見上げるよりも、もっと大事なイベントがあるとは思わないか?」 「何かあったっけ?」 「……」 「ああ浴衣がとても綺麗だね! だから無言でミニ八卦炉を構えるのは止めようね!!」 「そうじゃなくて。まったく気の利かない奴だぜ……お?」 「どうしたの?」 「下を見てみろよ」 俺は言われた通りに欄干から下を覗き込む。 静かに流れる水面には、天の川を背景にして橋の上で寄り添う2人の姿が映りこんでいた。 「さしずめ今の私達は再会した恋人同士ってね、なかなかロマンチックじゃないか」 「うん、とても絵になってるね」 「鈍感なお前に期待したのが間違いだったよ……」 「……?」 「はぁ、こうなったらストレートにいくか……いいか、一回だけしか言わないぞ……」 「キス、して……」 25スレ目 264 ─────────────────────────────────────────────────────────── 「○、○○ぅ」 「どうしたんだ魔理沙!?そんな今にも泣きそうな顔して!何かあったのか!?」 「○○は私のこと嫌いになっちゃうの?」 「へ?なんで俺がお前を嫌いになるんだ?」 「だって、この前『小さい胸の方が好きだ』って言ってたから。だから私の胸がヒック…大きくなったらヒック、嫌われ……うわぁぁぁん○○!!わたしのこと嫌いにならないでえええ!!お願いだからずっと側にいてえええ!もう、もう独りは嫌なんだよぉぉぉ!!」 「おい魔理沙落ち着け!」 「嫌ぁ!絶対離さな――」 ぎゅっ 「?!」 「落ち着いたか?ちゃんと俺の話聞こえてるか?聞こえてたら一回頷いて」 「よろしい。お前に言いたいことが2つある。第1に、俺が魔理沙を嫌いになるわけがないってことだ。そんなことは絶対にありえない」 「でも、小さい胸が好きだって――」 「それだよ。第2に、俺は小さい胸が好きなんじゃない。お前の胸が好きなんだ」 「じゃあ、私の胸が大きくなっても……」 「何度も言わせるな。俺が好きなのは胸の大きさじゃない。常に最新の魔理沙が大好きだ」 「じゃ、じゃあずっと私を好きでいてくれるの?」 「ああ」 「ずっと側にいてくれるの?」 「ああ」 「私を独りぼっちにしない?」 「ああ!」 「○、○○ぅ!!!」 「おい、また泣くのかよ……まあ、今度のは仕方ないか」 結局、泣き付かれた魔理沙はそのまま寝てしまった 手を放してくれなかったのでその日は何もできなかった。 後日談 「○○!見てみろ!」 「今度はどうしブッ!」 「私が○○を想う強さと胸の大きさが比例したんだな、Gカップはあるぜ。おっと、乙女の胸に気安く触っちゃダメだぜ☆」 「……」イラッ プスッ パァン! 「……」 「……」 「……右の風船も割ろうか?」 「……遠慮しとくぜ」 25スレ目 545 ─────────────────────────────────────────────────────────── ○○「なぁ魔理沙」 魔理沙「断るぜ」 ○○「無視して言うが、浴衣にトンガリ帽子はどうよ?」 魔理沙「だから断ると言っているぜ。これはわたしが魔女である証だ!わたしの魂だ!」 ○○「ま、確かにそのままでも充分カワイイけどね」 魔理沙「む、そりゃ含みが有る言い方だな」 ○○「風情と情緒を代償に奇抜さと斬新さを得たとだけ言っておく」 魔理沙「む~~………」 ○○「ちなみに、こちらにエプロンドレスと浴衣を感性に任せて合成した外界流ミニ浴衣がございます。 どうせやるなら行き着く所まで行ってしまうのも一つの手かと」 魔理沙「ハァ……わかったよ、ごまかされてる気がするがそれにするぜ」 25スレ目 723 ─────────────────────────────────────────────────────────── 月見と言ったらお月見団子だろ というわけで魔理沙と二人でお月見団子を作ってみた 小さくてきれいな丸型になのが魔理沙が作った団子 大きくていびつなのが俺が作った団子 団子の山を二つ並べると、その差は歴然としていた 魔理沙の作った団子はつやつやしてて美味しいな、と言ったら ○○の作った団子は食べ応えがあって美味しいぜ、と返ってきた 肌寒くなってきた夜空も、お互いの体温をより感じられるなら悪くはないな、と 肩に寄り添う頭を撫でながら思った 25スレ目 932 ─────────────────────────────────────────────────────────── 「まさかあんたが結婚とはねぇ」 「なんだ、そんなに意外か?」 「意外よ。物凄く」 ここは魔法の森の人形館、つまりアリス亭。 「魔理沙みたいな奇特な子に結婚申し込むあの人は相当奇特ね」 「おいおい、私は普通だぜ?」 魔理沙とアリスは紅茶を啜りながら何気ない会話を交わしていた。 「……あとあいつへの悪口は許さないぜ」 「あら、冗談よ?」 「そうでなかったらこの家全部マスタースパークで消し飛ばすところだぜ」 「あなたが奇特、って所はわりかし冗談でもないけど」 「なんだと?」 軽く睨む魔理沙の視線をアリスは軽く受け流し、作り置きのクッキーに手を伸ばす。 むぅ、と魔理沙は一回唸ったあと睨むのをやめて自分もクッキーに手を伸ばした。 「魔理沙は」 「ん?」 「緊張しないの?」 「なにがだぜ」 「結婚よ」 魔理沙はアリスの問い掛けに少しだけ考えた。 「……うん、式は緊張するかもな」 「式だけ?」 「あいつとの生活自体は結婚してようがしてまいが変わらないからな」 「そういうものなの?」 「私はそう、ってだけで他人に当てはまるかどうかはわからないぜ」 「ふぅん……」 またクッキーに手を伸ばす二人。 少しだけの沈黙。 魔理沙が口の中に残っているクッキーを紅茶で流したとき、アリスが口を開いた。 「……ちょっと早いけどね」 「ん?」 「結婚祝い、作ったのよ」 「本当か?」 「本当よ。ちょっと待ってて」 アリスはタンスの一番下の段から大きな紙袋と、小さな紙袋を一つづつ取り出してテーブルの上に置いた。 「はい」 「早速開けていいか?」 「いいわよ」 「じゃあこっちの大きい方から開けるぜ」 「蝮とか百足とか毒蜘蛛入っていても知らないわよ?」 アリスの軽い皮肉を無視して魔理沙は袋の中身を確認した。 二つ、大きくYesと書かれた枕が入っていた。 「あはは、これイエスノー枕って奴か? 夜の意思表示が出来るって……い……う……」 「どうしたの?」 「なぁ、アリス? 何で裏面もイエスなんだぜ?」 「あら、ノーにしたい日なんてあるのかしら?」 「い、いや、確かに無いが……で、でもこれじゃあイエスイエス枕じゃないか!?」 「問題ないじゃない」 「いや、まぁそうなんだが……って何言わせてくれてるんだ! と、とにかく有り難く頂戴するぜ! 小さい方も開けるからな!」 「はいはい、どうぞ」 アリスの微笑に顔を真っ赤にしながら小さい紙袋を開けていく魔理沙。 「全く……これは人形?」 その人形は、魔理沙と彼ににとてもよく似ていた。 「どうかしら、かなりうまく作れたと思うんだけど」 「……あぁ」 魔理沙から返ってきたのは生返事。 でもアリスは怒らない。 何故なら、魔理沙が自分の作った人形に見惚れてくれているから。 魔理沙が二人の人形の手を繋がせたり、背中合わせにしていたりしたから。 「……アリス」 「うん」 「ありがとう」 「……改まって言われると何か照れるわね」 「……帰るぜ。はやくあいつにも見せてやりたい」 「わかったわ、またね」 「ああ」 玄関に立て掛けてあった箒を手にとり、ふわりと浮き上がる魔理沙。 そして飛び立とうとした時、 「魔理沙!」 「ん?」 「言ってなかった。……結婚おめでとう」 「……ありがとう」 帽子の鍔で表情を隠した魔理沙は、そのまま大空に向かって加速した。 25スレ目 936 ─────────────────────────────────────────────────────────── ○「魔理沙、わかってるな」 魔「ああ、わかってる」 さわさわ ○「これ以上はヤバいぞ」 魔「わかってる。私だって蒐集物をおじゃんにはしたくない」 なでなで 魔「んっ……でもこれぐらいなら」スリスリ ○「おい馬鹿…!膝の上に座るだけでも危ないのにそんなことしたら……!」 カサッ ○「……なんか崩れ落ちたぞ」 魔「私と蒐集品……どっちが大事?」 くそっ……そんな切なげな目で見上げられたら応えないわけにはいかないじゃないかっ……! ○「悪いのはお前だからなっ――」 魔「んんっ!……ちゅ……はふぅ……」 ○「……ぷはっ。お前が一番大事に決まってるだろ」 魔「はぁ……はぁ……ばか」 ぎゅっ 26スレ目 183 ─────────────────────────────────────────────────────────── いくらトシを食っても、時折、一人で眠ることが怖いことがある。 特に電気があまり発達していない幻想郷は、暗くなると中々どうして明かりを確保しにくい。 「ああ、しまった。寝る前だから盛り上がるだろうと思って、怖い本を読んでしまったのは失敗だった」 そういうことだった。 無理矢理眠ろうとすれば寝られるのが人間の便利なところなのだが、割り切れるほど強くも無い。 「よう、お邪魔するぜ」 「うわッ、魔理沙か」 「何故に驚くのかが理解できないな。いつものことじゃないか」 ノックもしないのはどうなんだ、と反論したい。 だが、人が増えるのは都合が良かった。 「眠るところなのか?」 「こんな時間だしな」 「そうか、わかったぜ」 そうして、魔理沙が鞄から寝巻きを取り出す。へえ、と小さく頷き、 「え?」 「だから、一緒に寝るんだろ?」 「なんでそんな話になったのかが分からない。理解させてくれ」 「別に赤の他人と眠るわけじゃないんだから構わないぜ」 寝巻きにパッパと着替え、そのまま布団の中に入り込んでくる。 「……なんでここに来た」 「今日は一人で眠れる気分じゃなかったから来たんだぜ」 まあいいや、と思う。人の温かみがあるだけで、こんなにも違う。 「じゃあ、おやすみ」 「ああ、おやすみ――しかし、まいったな」 なにが。表情でそう質問する。 「やっぱり、好きな人と眠る方が気持ちがいいな」 ああ、 それなら、いいや。そうして、眠ることにした。 「一緒にいさせてやるからな」 魔理沙が手のひらを優しく握り締めてきたが、それでもよかった。 26スレ目 525 ─────────────────────────────────────────────────────────── 魔理沙が「白玉楼は12時以降は全員就寝か……」とぶつぶつ呟きながら良からぬ事を考えていたので 背後から抱き締めて耳元で 「おとなしく一緒に寝るか、一悶着あった後に無理矢理抱き枕にされるか、どっちか選べ」 って囁いてみたんだ。そうしたら 「む、無理矢理抱き枕が……いい///」 魔理沙さんそれもう無理矢理じゃない 26スレ目 621 ─────────────────────────────────────────────────────────── 「○○いた~。といっくおあとひーと」 仮装パーティーと言う名の宴会が始まって早数時間 自称宴会マスターこと魔理沙は開始早々から酒瓶を片っ端から空けた挙げ句、呂律も回らない状態になって戻ってきた 魔理沙は黒を基調とした背中に羽と尻尾の付いた悪魔の仮装をしていた……はずなのだが どこから拾って来たのか頭にはジャックオランタンの帽子を被っていた 「何言ってるのか分からねえよ。とりあえず水を飲め」 「お菓子じゃないとだめだぜー。甘いものをくれないといたずらしちゃうぞ~」 座っている俺の膝に乗り、胸に顔をうずめてくる魔理沙。こりゃ完全に酩酊状態だな 水を飲ませる必要があるのだが、何度飲ませようとしても「甘いものじゃないとやだ」の一点張りで飲もうとしない こうなったら最後の手段を使おう。コップの水を口に含む用意をしておいて 「魔理沙、甘いものをあげるからこっち向け」 「甘いものってなんっ!?……ちゅ……こくっ……」 「……くちゅ……ん……」 肩に回した腕と頬に添えた手で逃げられないようにがっちりホールドして、魔理沙の口腔内に水を流し込む 最初は強張っていた魔理沙だが、すぐにコクコクと喉を鳴らして水を嚥下する 口に含んだ水が無くなっても、唾液すら飲もうとばかりにざらっとした舌を絡めてくる こっちも負けじと舌を絡める。魔理沙の歯の裏側をこそげとるように舌を動かすと 残っていた酒の味がじわっと舌先から伝わって来た 「ちゅ……ぷはっ。ふぁぁ……。っ…!い、いきなりなにすんだよ!」 「少しは酔いがさめたか? 顔真っ赤になってるぞ」 舌を離した後も放心状態だった魔理沙だが、回復したと思ったら顔を真っ赤にして怒り出した 「酔ってるのはお前だ!周りを見てみろ!!」 言われて辺りを見回すと…… あっけにとられている顔 顔を真っ赤にして目を逸らす顔 ニヤニヤ笑いながらこっちをみている顔 目線を下にやると、ますます顔を真っ赤にして涙目で見上げてくる魔理沙 本人としては睨んでいるつもりなんだろうけど、上目遣いでやられても迫力がない、どころか誘っているようにしか見えない 「……魔理沙」 「なんだよ」 「毒を食らわば皿までって知ってるか」 「…っ!!」 返事する間も与えずもう一度唇を塞いだ 周りからおおっという歓声がしたが気にしない。さっきより強く、さっきより深く口付け合った 翌朝、自分の取った行動の恥ずかしさにのたうち回るのは別の話 26スレ目 744 ─────────────────────────────────────────────────────────── ここは、とある魔法使いの家。その家の屋根の上で○○はボンヤリと景色を眺めていた 秋も深まって寒くなってきたが、たまにこんな暖かい日もある 今日は自分のほかにも、こうして日向ぼっこしている人がいるかもしれない そんなことを考え、起きるともなく寝るともなく、横たわっていた この家の主である恋色魔法使いは、現在研究に没頭している 一応、恋人同士であるが、このような場合も珍しくはない というと、何だか倦怠期を迎えているのかと思われそうだが、そうでもない 何も、四六時中ベタベタするだけが恋人というわけでもないだろう。 少し眩しいので目を細める。寝転がっている私の目には綺麗な青空が映っていた 所々に雲がのんびりと流れている。あたりは静かなので鳥の鳴き声や木々が風になびく音もよく聞こえるのである 「空は…青か」 ボンヤリとした頭で私は何となくそんなことを考えた 「雲は…白。葉っぱは緑。木は茶色……太陽は黄色で…」 とりとめもなくそんなことを考えていたとき、急に私の視界に影が差した ハッとして上を見ると、この家の主、霧雨 魔理沙がいつの間にかそこに立っている 「何だ、○○寝てるのか?風邪をひいても知らないんだぜ?」といって心配そうな顔をしている 「いや、大丈夫。ちょっとウトウトしていただけだよ」 私がそういうと、魔理沙は「そうか」と少し笑いながら言った。そして、おもむろに私の横に座った 「なかなか、屋根の上も気持ちがいいもんだな」といって、少し背伸びをした 風がまた優しく吹いている。魔理沙の綺麗な髪が風に吹かれてお日様にキラキラと輝いていた 何とはなしに見とれていると、「な、なんだよ。あんまり見つめないでくれ」と恥ずかしそうに帽子を目深くかぶってしまう そんな彼女を見ていると、ふと疑問がわいてきた 「魔理沙…恋は何色なんだ?」 「ふぇ?…な、急にどうしたんだ?」と真っ赤になって少しあわてている 「いや、何となくね。知らないのか?……恋色魔法使い様でも、わからないんだねぇ…」 と私がいうと、少しプライドに触れたらしく、さらに真っ赤になってこういった 「よーし、そこまでいうのなら教えたやるぜ!あ~……少し目をつぶってくれ」 言われたとおり目をつぶると、「ぜったいに目をあけるなよ?」と念を押してきた 「はいはい、わかったよ」と言いかけたとき、私の唇を魔理沙の唇が塞いできた そのまま、彼女の体を抱きしめながら、しばらくお互いの唇を重ねあっていた やがて、お互い名残惜しそうにゆっくりと唇を離すと、細い唾液の糸が光っていた 「どうだい、恋が何色かよ~くわかっただろ?」といって、少し赤くなりながら魔理沙はいった ああ、これが恋の色なんだなと私は思った。そして、答える変わりに、もう一度彼女を抱きしめたのだった え、恋は結局何色だったのかって? まあ……それは、秘密ってことd 26スレ目 757 ─────────────────────────────────────────────────────────── 人の里を歩き回ってはや数時間。ただの人間である○○と魔理沙は、休憩所で腰を下ろす。 それまで両者はずっと手を握っていて、そして今もなおそうしている。魔理沙は笑顔で、○○は やや緊張した面持ちで。 「なあ、魔理沙」 うん? と魔理沙が視線を傾けてくる。 ずっと肌と肌とが触れ合っていたからか、溜まっていた感情が爆発しただけなのか。 「おっ」 ○○は、魔理沙を抱き寄せる。そうしたくてたまらない、好きでどうしようもなかった。 「魔理沙。俺はただの人間だし、勇気もないし、能力もない。だからこそ、俺のことを好きでいてくれて 本当にありがとう」 きょとんとした表情の魔理沙だったが、やがては笑顔となり、 「なんだ、そんなことか。気にするなって、能力持ちの方が珍しいんだから」 多分、と言い加え、 「それにさ、お前はずっと私のことを見てきてくれたんだろ? なら、言うぜ」 そうして、魔理沙はいつも通りの笑顔で言うのだ。 「ずっと私だけを見ていればいいぜ」 目のゴミを取るかのような気軽さで、魔理沙は○○に小さな口付けをする。 「ずっと一緒にいてくれるんだろ?」 当たり前の回答をするはずなのに、口が動かない。何を考えているのか自分でも 全く分からなかったし、呼吸すら自然と忘れていたのかもしれない。そんなことも 把握できていなかった。 そうして数秒後に、 「ああ、当たり前じゃないか!」 言ってやった。 魔理沙は満足そうに、歯を見せながらにかりと笑っていた。 26スレ目 781 ─────────────────────────────────────────────────────────── 「よし、ポッキーゲームをしようぜ」 「唐突だなー、突然だなー」 「人生そんなもんだ。さ、ポッキーがここに一本あるからやろうぜ」 「ほいほい」 しゃあないとばかりに、魔理沙から差し出されたポッキーを口に含む。 そんな○○を見て、魔理沙ときたらケラケラ笑っているのだ。 「んむう」 ポッキーゲームなんて遊びは始めてなもので、緊張してしまう。 ましてや相手は魔理沙、好きな相手も魔理沙。その魔理沙がほぼ近距離に いるのだからたまらない。 「んー」 ポッキーゲームっておっかないなぁとか思っていれば、既にポッキーの半分が 無くなっており、ぼりぼりという音とともに魔理沙が至近距離にまで突撃していた。 「!?!?!?!?」 バクつきながら○○に近づき、当たり前のように魔理沙と○○と唇とが触れ合う。しかも ちょっとした接触ではなく、深く、長く、味わうように口付けをされた。 「ん~~」 魔理沙が声を唸らせながら、その両手を○○の首に回す。 ○○も魔理沙のペースに飲まれたか、いつの間にか魔理沙の両肩を柔らかく掴んでいた。 「ポッキーゲームって楽しいな」 にっかりと、何事もなかったかのように魔理沙が笑っている。 全く、こいつは、 そんな魔理沙が好きだ。 26スレ目 862 ─────────────────────────────────────────────────────────── 145 :名前が無い程度の能力:2009/11/26(木) 01 20 37 ID koHwDvv20 炬燵に魅了されて行動範囲が狭まった魔理沙の眼前に蜜柑を差出し、 食べようと身を乗り出してくるのを見計らい徐々に引き寄せて、 蜜柑を食べたいが炬燵から出たくないというジレンマで悩む魔理沙を勢いの限り愛でたい 151 :名前が無い程度の能力:2009/11/26(木) 15 48 52 ID 5gDSVVwk0 145 やってみたらミニ八卦炉を突き付けられて「今すぐ蜜柑を渡すか黒焦げになってから渡すか選べ」と脅された しかも「反省の印として皮をむいて食べさせろ」って・・・ まあ、むき終わるのはまだかとこちらの手元をそわそわと覗きこむ様子が可愛いいから良いんだけどね はいむき終わったよ。え?食べさせるのがまだ? 『食べさせろ』ってそういう意味だったの!? 仕方ないな……ほら。あ、こら魔理沙それは蜜柑じゃなくて俺の指だ 27スレ目 145, 151 ─────────────────────────────────────────────────────────── ふむ。やってみる価値はあるな というわけで魔理沙に愛してると言ってみた 「知ってるぜ」 あれ、反応薄いな。顔真っ赤にして慌てるリアクションを期待してたんだけど 「そりゃあ、毎日毎日愛してるって言われたら流石に慣れる」 呆れたような視線を送り返してくる。そうか、同じ言葉を言われ続けたら飽きても仕方ないか 今日からは少し控えるようにするよ 「え!? あ、いやそんな意味で言ったわけじゃ――」 急に慌てはじめる魔理沙。その頭にぽんと手を乗せてくしゃくしゃと髪をかき回してやる 突然の出来事に「あ……え……」と間の抜けた声を出していたが、からかわれた事に気づいたのか顔を真っ赤にして手を振り払われた 「お前わざと言ったな!!」 はて何のことだか 「乙女心を弄んでおいて、このっ!」 うわ暴力はやめ―― すとん。と腕の中に軽い感触 思わず瞑った目を開けると、すぐ下に金色の髪と小さな体 「何度言われてもうれしいに決まってるだろ。ばか」 知ってるよ 本当?と見上げてくる魔理沙の頭をゆっくり撫でる。今度は振り払われなかった 愛してるって言う度にお前の口元がうれしそうに緩んでるんだ。わからないわけがないだろ? 「……もう一回だ」 ん? 「もう一回愛してるって言え。それで許してやる」 お安いご用で、と背中に回された腕をほどいて体を離し目線を合わせる 愛してるよ魔理沙 「……ふん」 ぷいっと後ろを向いて行ってしまった だが、その顔がさっきよりうれしそうだったのは見逃さなかった 27スレ目 375 ─────────────────────────────────────────────────────────── 魔理沙を訪ねてみればリボンでこんがらがって転がっていたという…… 「えーと……見なかったことにして立ち去るのと、記憶に焼き付くだろうけどこのまま助けるのとどっちにしようか」 「両方」 「無茶じゃね!?」 「そうだ! 目隠しで助けてくれればいい! それで万事解決だぜ!!」 「落ち着け!!」 その後何でこんがらがってたのかわからない振りして、魔理沙が自分で理由を言うまで問い詰めたい。 小一時間ほど問い詰めたい。 27スレ目 450 ─────────────────────────────────────────────────────────── 胡散臭い遺跡が見つかったから、そこに行こうと魔理沙に持ちかけられた。 勿論「危なさそうだから嫌だ」と断ったのだが、魔理沙ときたら引っ張り出してきた。こういう時は 人出が欲しい、とか言って。 そうして辿りついた場所は、幻想郷には似つかわしくない遺跡だった。極めてエジプト臭い。 アクション映画を少しかじった身からすれば、絶対的に嫌な予感がする。しかし魔理沙の足は止まらない。 「面白そうな場所だな。ここに宝が転がっていなかったら訴えられるんじゃないのか?」 「帰りてえよお」 「弱音を吐くなよ。山分けする程度の知能ならあるぜ?」 「山分けなんざいいから命をください」 そいつは出来ない相談だな、とばかりに魔理沙はすたこら。非難がましい目で見つめる、が。 そんな勇ましいひねくれ魔理沙が、○○は好きだった。 「スカラベだーッ!!」 「うわっ、なんだこれっ?」 「ッ! このっ、やめろっ!!」 魔理沙の衣服に貼りついたスカラベの一匹を、気合ではぎ取る。それを地面に投げ捨て がしがしとスカラベを踏みつける。 「悪い!」 「いいから何とかして!」 スカラベは、魔理沙のスペカでどうにかした。こんな場所でマスタースパークは着火出来ないが。 「魔理沙危ないッ!!」 魔理沙はとっさに箒を真横にし、スケルトン兵の剣を防ぐ。しかし魔理沙は細腕であり、力負けしているのだが、 「やめろーッ!!」 怖さを怒りで破壊し、スケルトン兵めがけタックル。意外とあっさりと吹き飛び、 「マジックミサイル!」 緑色の矢が発射され、スケルトン兵が粉砕される。あっけなかった。 「また助けられたな」 「いやいや」 「お前、こういうこと向いているんじゃないのか?」 「まさか」 苦笑する。でも、何だか体温が上がってきた。楽しくなってきた。 「二人同時にこのボタンを押さないと、焼かれるらしい」 と、石版には描かれてある。 「そうか」 そうして、○○はためらうことなく人差し指をボタンに向ける。 「なんだ、命はもういらないのか?」 「お前も押せ」 「へいへい。でも、何でそんなあっさりと、怖くないのか?」 確かに怖いことは怖い。 だが、ボタンを押す相手は、 「お前と一緒なら怖くない」 気取るように笑う。魔理沙はきょとんと眺めた後、 「ああ、私のことが好きなのか?」 にっこりと笑った。 「ああ」 「そうか、やっぱり私は想われていたらしい」 そうして、 あっさりとボタンを同時に押した。 28スレ目 626 ─────────────────────────────────────────────────────────── 「異変解決に行かなくていいのか?」 「こんな寒いのに出かけるのは嫌だぜ」 「また霊夢に先をこされるぞ」 「手柄なんてくれてやるよ。それよりもっと強く抱きしめろ、寒い」 「はいはい」 「んっ……」 うちの魔法使いは駄目だ 28スレ目 758 ─────────────────────────────────────────────────────────── 「魔理沙、これを着てくれ」 「ん」 水着だった。 「魔理沙、これを着てくれ」 「ん」 ワンピースだった。 「魔理沙、これを着てくれ」 「ん」 バニーガールだった。 「少しは照れるという風情はないのかぁ!?」 「ん? お前は私を見て喜んでくれるんだろ? なら、それでいいじゃないか」 そう言われると、その通りであるので仕方が無かった。 28スレ目 800 ─────────────────────────────────────────────────────────── 「よー○○、お邪魔していたぜ」 他人の家にお行儀よく不法侵入するは、霧雨魔理沙である。 勿論これが初めてなどということはなく、手慣れた調子でこれを繰り返しているのだ。 およそ朝七時。まだ朝早く、○○が目覚める時間帯ではないことも魔理沙は知っている。 雀の声が空気に弾み、明るくなった世界に染まりきっていない冷たい空気の中で、 「まだ寝ているんだな。まあ知ってたが」 帽子をとり、そのまま○○が眠っている布団の中にもぐりこんだ。 「さて、寝るか」 ○○と向き合いながら寝転がり、自分の手を○○の手に重ねる。 「おやすみ」 そうして眠った魔理沙の顔は、随分といい笑顔だった。 28スレ目 806 ─────────────────────────────────────────────────────────── ○○「へぇ~魔理沙って料理も上手かったんだな」 魔理沙「へへっ、まぁ私も女だからな」 ○○「これなら男から引く手数多だろうな」 魔理沙「よせやい、褒めすぎだぜ」 ○○「いやいや、これなら毎日食べてても飽きないぞ」 魔理沙「……それなら、毎日作ってやろうか…? 」 ○○「からかうなよ、そういうのは未来の旦那様にやってやりな」 魔理沙「…そうだな、お前の言う通りだな」 次の日から魔理沙が弁当を作って俺のところに来るようになった。 こいつ、俺の言ったこと分かったんじゃないのかよ…。 28スレ目 857 ─────────────────────────────────────────────────────────── 「出来たぁぁぁぁッ!!」 立体物が出来た、渾身の一作だ。 作業の最中は、怠惰にもなったし嫌にもなったし興奮したこともあった。しかし完成が 近づくにつれて、言いようのない高揚感と、睡眠時間をやけに気にするようになってしまったものだ。 「さて、寝よう」 喜ぶのは明日だ。今は体力が失われてしまっている。 「よお、一人で眠れないからここで寝、ん?」 脈絡のない来訪者にビビリが入るが、その本人、霧雨魔理沙も目を丸くして何かを見つめている。 視線の先は、間違いない。今完成したばかりの立体物だ。 「あ、それは、」 「お! 遂に完成したのか。いいなあ、凄く上手いじゃないか。完成品ってすこぶるたまらないよな」 魔理沙も何だかんだいってクリエイターであるから、こういうところは分かってくれているのだろう。 「少し触っていいか、少しだけ」 「ああ、構わない」 他でもない魔理沙の頼みだ。 ためらいはなかった。 「よし――よし、うん、満足だ」 「いいのかい? 凄く短かったけれど」 ああ、と魔理沙は頷き、 「お前が作ったものを最初に触るのは、私の役目だ。何といったって、お前は私のものであるし、私は お前のものなんだからな」 表情を変えず、一切こんなことを言える魔理沙は凄いと思う。もう大好きだった。 28スレ目 881 ─────────────────────────────────────────────────────────── 魔理沙は魔法の研究とかで俺が先に寝ることが結構多いんだ それで翌朝起きると俺の腕を枕にして寝てるわけ。当然魔理沙をどけて起きるなんて事できるわけ無いから 仕方なく二度寝を決め込むんだけど、そうすると次に目がさめたときに魔理沙はもう起きていて 「私より先に寝たくせに遅く起きるとはねぼすけだな」と得意げに言ってくるんだ その顔が可愛い過ぎるせいで俺はずっとねぼすけのままだ 28スレ目 913 ─────────────────────────────────────────────────────────── 魔理沙「よう、○○!」 ○○「魔理沙…その格好は…」 魔理沙「ああ、これか… 私の○○がさ…私の物のくせに浮気性だから… 取り戻そうと思って私も、強くしてもらったんだよ…」 ------弾幕ごっこ終了後------- 魔理沙「○○ーーーーーッ!」 魔理沙「○○、お前に…お前にだけは見捨てられたくないんだよ…」 魔理沙「さあ、こいよ○○!目ぇ覚ましてやるよ!」 そして魔理沙は落ちる。 (編者注:元になった 738~ 743の流れは「ブレスオブファイアⅤ」のものと思われる) 29スレ目 850 ─────────────────────────────────────────────────────────── 「という訳で魔理沙。お前も能力使うの禁止な」 「嫌だぜ」 「やけにきっぱり言うな。それに普段から魔法をそれほど使ってるわけじゃないだろ?」 「だって……恋の魔法が解けてお前が私を好きじゃ無くなったら嫌なんだ……」 「……お前まさか、俺に精神干渉系の魔法かけて無理やり好きにさせてないだろうな」 「!? そ、そんなことしてない! 私はそんな卑怯なことしないぜ! 信じてくれ!!」 くすっと笑って、必死な形相の魔理沙を抱き寄せた 「冗談だよ。魔理沙はそんなことしないって、俺が一番分かってる」 「なっ…!こ、この馬鹿野郎!!」 「ごめんごめん。泣きそうな顔のお前を見たらついからかいたくなったんだ」 「このばか……。絶対許さないぜ」 「それは困るな。何でもするから許して欲しい」 「じゃあ、もう少しこのまま」 「お安い御用で」 ぎゅっ 30スレ目 225 ─────────────────────────────────────────────────────────── 「へへっ、おじゃまするぜー」 「……魔理沙うちに泊まる時いつも人の布団の中に入りたがるよな」 「んー、実を言うとさ、昔香霖と一緒にこうやって眠ってたんだ。 で、懐かしくなったんだけど今更一緒に寝てくれなんて言えないだろ? だから○○なら許してくれるからこうやって一緒に眠ってるんだぜ」 「そうか……」 「そうだぜ。あ、寝てるからってヘンなことしちゃだめだぜ。胸揉むくらいなら許すけど」 「揉むほどないくせに」 「……そのうち大きくなるもん。じゃおやすみー」 (……俺、魔理沙に兄代わりにしか思われてないのかぁ。ちょっと悲しい。こっちは心臓バクバクで眠れそうにないのに) ――後日 「はぁ? 魔理沙がそんなこと言ってたのかい? 僕は一度もそんなことした覚えはないよ」 「えっ?」 「……まぁ、そのうち魔理沙もちゃんとお願いしてくると思うよ。そうか、もうそんな年になったんだな……感慨深いな」 その頃魔理沙は一人でほくそ笑んでいた。 (ふふっ、香霖には悪いけど、まだこの手は使わせてもらおう。……いつかはこんな言い訳せずに一緒に眠れるようになるといいなぁ) 30スレ目 458 ─────────────────────────────────────────────────────────── 探究心の強い魔理沙の場合、色々試してみるけど結局呼び捨てに戻る、ってのもいいな 「○○……じゃなかった。えーと、こほん……だ、ダーリン?」 「なんだいハニー」 「うあ、なんでそんなさらっと返せるんだよ。 あーだめだ、私には合わないぜ。やっぱり名前で呼ぶことにする」 なんてのを繰り返したりとか ※編者注:関係によって変化する○○への呼称、という話題で 31スレ目 863 ─────────────────────────────────────────────────────────── なんとなくそうめん食ってたけど 幻想郷じゃそうめんも簡単に食えないんじゃないかなぁとか思った 茹でるのにかまど使って汗だくになり 冷たい水確保するのに汗だくになり そうやって食べるそうめんのなんと旨いことか! と思ったら、いつの間にか家にいた魔理沙にあらかた食われていた とか 32スレ目 85 ─────────────────────────────────────────────────────────── 「魔理沙、少しは片づけた方がいいよ」 「……後でやる」 「洗濯物もだいぶ溜まってるよ? ――洗濯しないでドロワを積んでおくと、ドロワタケが生えてくるよ」 「!?」 「さすがに自分の恋人がそんなことになるのは嫌だし、仕方ない、俺が……」 「い、いやいい! なんだか洗濯でもしたい気分になったし私がやる!」 「いくらなんでも自分のドロワをあいつに洗濯されるのは恥ずかしいな。 あ、でも二人で一緒に暮らすようになったら家事を分担したりして…… うん、なおさら駄目だ。嫁入り前からドロワ洗わせるなんてお嫁さん失格だぜ」 魔理沙は変なところで乙女だったりするような気がする 32スレ目 611 ─────────────────────────────────────────────────────────── 外でやるような愛情表現を幻想郷なりにやるとかもいいよね 魔理沙「ブレイジングスターを5回光らせて――」 あ・い・し・て・る 魔理沙「――のサインだぜ!」 ○○「嬉しいけど、妖精とか毛玉とか色々巻きこんでるぞー」 32スレ目 637 ─────────────────────────────────────────────────────────── さて・・・クリスマスイブだ。 ケーキよし、ワインよし、チキンよし、と。 おっと、来たな。 「おじゃまするぜ~」 いらっしゃい、準備は出来てるぞ。 「お、○○の料理はおいしいからな、楽しみだぜ」 毎回来ておきながら何を言うか。 ま、とりあえず 「「メリークリスマス!」」 32スレ目 661 ─────────────────────────────────────────────────────────── ふう、今日は暑かったぜ… 春になったと思ったらこれだもんなあ。 夜になれば肌寒いものの、もう春も半ば。 霧雨魔理沙は飛んでいた箒から降りて思った。 ふと見ると、思い人の◯◯が玄関先にいた。 「よう魔理沙。今日も遅かったな。」 「◯◯!でもこんな遅くにどうしたんだ?」 嬉しそうに声を弾ませる。◯◯もにこやかにこう言った。 「日頃お疲れの魔理沙ちゃんに腕枕でもしてあげようと思ったんだ。俺も魔理沙の近くで眠れるし、一石二鳥だろ?さ、中に入ろうぜ。」 「そりゃいいかもな。巷で流行りの腕枕かー。…て、はっ!」 「どうしたんだよ魔理沙」 (今日は森を歩き回ってすげえ汗かいたんだった…女のくせに汗臭いまま◯◯に腕枕なんてされたら…他の子はいい匂いとか言われてるのにかっこ悪いし恥ずかしいぜ…!) 「あっ、明日早いんだった!き、今日は悪いけど一人で寝たいなあ~なんて…」 「でも待ってたんだぜ?会いたかったから眠気を我慢して来たのに」 「でっでも…」 「じゃあ仕方ないからお姫様抱っこもつけてやるよ。意外と甘えん坊なんだよな魔理沙は。」 ひょい、と持ち上げる。 「きゃっ!」 普段は男言葉な魔理沙が、女の子らしい声を出す。しかも赤面付き。 「今日はやけにかわいいな!暴れると落ちちゃうぜ?さ、姫、ベッドへ…」 「◯◯のばかあー!!」 「うぐっ!?」 あわれ◯◯に右ストレートが入る。 家の中に走り去る魔理沙。 次の日から、魔理沙は体用の消臭剤の研究に入ったという。 (わたしだって、◯◯と腕枕したいんだぜ…) 33スレ目 112 ─────────────────────────────────────────────────────────── ○○「お前のリボン結構痛んでるな」 魔理沙「ああ、毎日つけてるしな」 ○○「このリボン・・・」 魔理沙「ん? 私にくれるのか、プレゼントか?」 ○○「そ、そうだ」 魔理沙「ありがとな」 ○○「ほら、結んでやるから。こっちこい」 魔理沙「こ、これでいいか」 魔理沙「どうだ似合ってるか?」 ○○「似合ってるよ」 魔理沙「なんで、ずっと顔真っ赤なんだ?」 ○○「し、知らん!」 紅魔館の図書館でのパチュさんとの会話 魔理沙「よう、また借りに来たぜ」 パチュ「盗みに来たんでしょ。前の持ってった本返しなさい」 魔理沙「また今度な」 パチュ「くっ・・・。ところであなた、リボン変えたのね」 魔理沙「○○がくれたやつだぜ。似合ってるだろ!」 パチュ「そうね」 魔理沙「○○は顔真っ赤にして結んでくれたけどな。なんでだろうな?」 パチュ「あなた魔法使いなのに『結び目の呪』を知らないの?」 魔理沙「なんだ、それ?」 パチュ「相手の意識を縛る術。相手を束縛するための魔術よ」 魔理沙「それって・・・」 パチュ「あなたがどこでもかしこでも飛んで行くから、飛んで行かないようにしたかったのね」 魔理沙「ちょっと、○○の所に行ってくるぜ」 パチュ「・・・・・・まったく・・・魔法使いのくせに知らないなんてね」 魔理沙はきっと攻撃系の術とか魔法以外は知らないと思うんだ。 いぬかみ!に目を通してたら『結び目の呪い』が出てきて、ちょっとだけ使って見たくなったんだ。 留まることのない豊作の風を縛って捕まえれるのだから、白黒の魔法使いも捕まえられない訳がないさ 33スレ目 380 ─────────────────────────────────────────────────────────── 里で目に付いた線香花火、何を思ったのか購入していた 家に帰り夕飯の支度中に居間から誰かが歩く音が聞こえてきた 夕飯の分量を一人前多くして調理続行、完成。 二人分の料理を盆に載せ居間へ戻ると案の定彼女がリラックスしたようすで座っていた 「お邪魔してるぜ」 「せめて家主に挨拶ぐらいしろよ」 「今したぜ?」 「言うと思ったよ」 「それじゃ、いただきます」 俺が作った料理を魔理沙は遠慮のかけらもなく食べ始める。 いつものことなので俺も気にせず食事を始める 食後、食器を運び終わった俺に魔理沙は満面の笑みを浮かべて昼間買った線香花火を俺へ見せてきた。はいはい、わかりましたよっと 家の前で俺と魔理沙の持った線香花火パチパチと火花を散らす。 その小さな花火に照らされた楽しそうな魔理沙の笑顔は… 33スレ目 383 ─────────────────────────────────────────────────────────── 「膨大な知識の中に真実を探究する、それが魔法使いというもの ……だ、そうだ。パチュリーの受け売りだけどな」 「魔理沙はどう? 残酷でも不幸せでも、真実を追い求めるのかい? それとも真実から多少外れてでも幸せになりたい?」 「うんにゃ、どっちも違う。私の魔法は恋色だからな。 ○○、お前とずっと一緒に笑ってられるのが私の真実だ。 だから、残酷で不幸せな真実なんてものは初めっからないんだよ」 あれ、なんかどっちかというと魔理沙の方がギャルゲの主人公みたいに 33スレ目 405 ─────────────────────────────────────────────────────────── 俺の朝は、目の前で可愛らしい寝息を立てて眠る金髪の少女を揺り起こすことから始まる。 許されるならば、このまま寝顔をしっかり脳に焼き付けておきたいがそうも言ってはいられない。 「む、むぅ……うん?」 「おーい魔理沙、起床時間だぞ」 毎朝決まった時間に起こせと口うるさいクセに必ず寝起きが悪いのが彼女の特徴の一つだ。 「ぉあ……○○か。 ふわぁ……」 呑気に欠伸を一発かました彼女が、伸びをしてベッドから這い出てくるのはそれから少ししてからのことで、朝食の準備をしているタイミングである。 朝食、と言ってもバリエーションは決して豊富ではない。 今日は炊きたての白米に豆腐の味噌汁、形の悪い卵焼きに今日は少し厚めに切ったベーコンという和食に申し訳程度の洋食を加えた献立。 少し野菜が足りてないな、と自省する傍らで席に座った魔理沙はこれまたいつものように飯の催促を始める。 「○○ー、私はもう待てないんだぜー!」 「ほら、米と卵焼きはできてるから」 先に出来上がったメニューを配膳するなり、魔理沙は小さく笑った。 「どうした?」 「んー、やっぱまだ形が悪いな。 私はまぁ寛大だから目を瞑るけどな」 何を偉そうに……、と思わないでもないが、何を隠そう俺こと○○は魔理沙の家に居候という形で住まわせてもらっている。 交換条件として身の回りの世話や家事を担うことになったのだ。 「悪かったな。 でも、最初に比べればマシになったろ?」 「あれは流石の私も驚いたぜ? まさか、でろんでろんのバナナの皮みたいな物体が卵焼きだって言うんだからな」 最初の日、彼女のリクエストに応える形で初めて挑んだ卵焼きは見るも無残な見た目となったのは良い思い出である……と信じたい。 まさかあれほどに巻くのが難しいとは思っていなかったことで、かつて母が作ってくれたキレイに巻かれた卵焼きが如何に熟練された技術の上に成り立っているのかを、身を以て知ることとなった。 それからは、卵焼きだけは欠かさず毎日作っている。 「もう一息で綺麗に巻けるんだがな……。 やはりフライパンの形状が丸いと難しいな」 「長方形のフライパンか……香霖堂で借りて来よっか?」 「いや、いいよ。 というか、それ犯罪だから」 女は、何かと俺の不便を補おうといろいろな物品をどこからともなく調達してきてくれる。 あるときに出処は何処なのかと問うと、何やら歯切れの悪い返事だったことからさらに深く問い詰めると彼女曰く借りてきたという名の窃盗を働いていたことが露見。 そこから彼女の感覚が、俺の知る一般的な道徳とはズレていることを痛感し、盗みイクナイ!とひたすらお小言を続けていると次第に家の中の盗品も目につかなくなっていった。 増えないのは彼女の自制と俺の教育の賜物であって、減っているのは俺が持ち主(ほぼ香霖さん)に返却したからである。 「はぁ……。 なんか自分の家なのにやりづらいぜ」 「かと言って今更ほっぽり出されてもな」 「今だったら霊夢のとこでもどこでも住めるだろ?」 無関心を装う一方で、口を尖らせて拗ねる魔理沙はとてもじゃないが頭を撫でずには居られないほどに可愛い。 しかし居候と家主という関係から抜け出せていないうちは、迂闊に触ることは憚られる。 「……世話役、要らないか?」 代わりに少し意地悪な質問をぶつけると、今度はムッとした表情を浮かべる。 「どうしてもって言うなら、家出してもいいんだぜ?」 言葉はどこまでも可愛くない奴だと思いつつも、同時に意地を張る彼女に可愛らしさを感じるという奇妙な感情が俺の心を満たす。 「一人でろくに飯も作れないくせに。 正直助かってるだろ?」 「いつの間に偉そうな態度を取れるようになったんだぜ? 食費も私持ちなの、忘れたのか?」 「冗談だよ。 養ってくれて本当に助かる」 「……いきなりしおらしくなるのは反則だぜ?」 頬に僅かに朱が差し、目線を外される。 いつもなら帽子で顔を隠すところであったが、生憎朝食時には被っていない。 これが今の彼女の精一杯の照れ隠し、抵抗であった。 「……よし、飯食って今日も出かけてくる!」 先の態度から一転、活発な表情に切り替わった彼女にはもう照れや恥じらいのような感情は窺えなくなっていた。 「っておい、飯はゆっくり噛んで食え!」 そして、喉を詰まらせて俺が助けるのも毎朝のこと。 ごく僅かに変化していく彼女との日々がどんな結末になるのか、誰にも予測できないだろう。 34スレ目 335-336 ─────────────────────────────────────────────────────────── 魔理沙スレを見てたら幻視 場所はファミレスで 魔理沙「じゃあ私はこのステーキと、オムライスと…」 ○○「よく食うなー」 魔理沙「○○は頼まないのか?」 ○○「俺はドリンクバーだけでいいよ」 魔理沙「?」 魔理沙「うっぷ、もう食えない。○○、あとはやるよ」 ○○「こうなるだろうから頼まなかったんだ」 あれ、イチャってない 34スレ目 513 ─────────────────────────────────────────────────────────── 学校や会社でいじめられて帰ってきたら東方キャラが慰めてくれる・・・というのもいいな 俺が帰ってくる 魔理沙「またいじめられたんだろ?今日は何されたんだ?」 俺「魔理沙が作ってくれた…あの弁当、窓から捨てられたんだ…… ああ…魔理沙が作ってくれた弁当、食べたかったなあ…」 魔理沙「そう落ち込むんじゃないぜ。弁当なんてまた作ってやるぜ。 それにいじめられて傷ついたその心、私が癒してあげるぜ」 俺「ありがとう……魔理沙(号泣)」 34スレ目 787 ─────────────────────────────────────────────────────────── 別段逆でも全く構わないけれど、個人的に 霊夢はお弁当作ってもらう側、魔理沙は作ってあげる側のイメージ 魔理沙「うーん、和食派の私としてはやっぱり弁当箱だよな。 ……ご飯の上に紅ショウガでハートとか描いてみようか。 いやいや、待て。さすがにそれは○○も恥ずかしがるかもしれないぜ。 でもか、かか彼女なんだしそれぐらいやったって……いやしかし……」 パチュリー「あんたねえ、仮にも魔女なら惚れ薬を入れるか入れまいかとか、 そういうことで悩むところじゃないの?」 魔理沙「うわ、いつのまに!? 入ってくるならノックぐらいしろよ!」 パチュリー「うちの図書館から勝手に持っていった外界の本、 『彼氏に作ってあげちゃおう! お手軽お弁当レシピ』を返してもらいにきたんだけど」 魔理沙「まあちょっと待て。死んだら、いや、これ作り終わったら返すから。えーと……」 34スレ目 928 ─────────────────────────────────────────────────────────── 短編・魔理沙 空を見上げる。 夜空に浮かぶのは薄ぼんやりと輝く真ん丸な月。邪魔なネオンの光もないここでは、月の光が眩しくさえ見える。 季節は夏、しかし夜ともなれば昼間の暑さも少しは和らいでくれる。 月の光を見上げながらマッチをこすれば、灯った小さな灯りが寂しい夜を少しだけ照らしてくれた。 「ふぅ……」 ため息を一つついて、タバコに火を移す。ひと呼吸……口腔内に広がる、焦げたような香ばしさ。 博麗神社での宴会終わりの、一人の時間。一人だけの楽しみだ。 冗談で、月に届けと空に煙を吐き出す。白い煙は願い虚しく風に漂ってすぐに消え去った。 幻想郷にきてもうどのくらいになるだろうか? 外界生まれの外界育ち、オカルトめいた事とは何の関わりもなく、それなりに自由でそれなりに不自由な暮らしを送ってきた自分が何の因果か迷い込んだこの不条理な土地、最初は勝手のわからなかった暮らしだが、一応の仕事にこうして里の外れに家までもらって、大分慣れてきたところ。 分からない事だらけの見知らぬ土地だが、それでも外界時代から愛飲していた銘柄のタバコがあったのはある種の救いだ。両切りで短く、そのくせタールだけはバカみたいに高い安タバコ、知人友人からは怪訝な目で見られたものだが、ふかしても味わい良し、普通に吸っても楽しめる銘柄は他にない。 「おっす!って、げ。お前また煙草なんて吸ってのかよ?」 不意にかけられた声に驚いて、灰が地面にこぼれ落ちた。聞き覚えのある声に振り返れば、そこにあるのは案の定見知った友人の姿だった。 夜に溶け込むかのような黒装束を着た、金色の髪の少女、霧雨 魔理沙。こっちに来てからかなり早いうちに知り合った友人。 「よう。……別に良いだろ?誰に迷惑かけてるわけでもねぇし。」 「いーや。こうして見ている私が不愉快なんだ、迷惑被ってるぜ。」 「……わざわざ人の家の前まで来てよく言うぜ。」 そう言いながらも、タバコの先を上げた靴底に押し付けて鎮火する。 やはり、友人にこういう所を見られるのは好きじゃない。昔からそうだ。つまり自分はどこまで行っても人の目を気にしてしまう臆病者。 「で?何の用だ?こちとら久しぶりの休みでゆっくりしてんだ。用がないなら早く帰れ。」 しっしっ、と手を振って追い返す素振りを見せるも、魔理沙はニヤニヤ笑いながらこちらに寄ってくる。 「釣れないこと言うなよ。こんな美少女が来てやってるんだから少しは喜べ。」 「けっ……」 口の下手な自分が嫌になる。本当は友人が訪ねてきてくれて嬉しいのに、どうしてこんな風にしか言えないのだろう。 「しかし何だって寂しそうに月なんか見上げてため息なんてついてたんだ?そんなガラじゃないだろ?」 「まぁな……少し寂しくてな。」 言ってからしまったと思った。 見れば魔理沙は顔いっぱいに嬉しそうな表情を浮かべている。この少女に話のネタを与えてはいけない。 「寂しい?何が?ほら、お姉さんに言ってみろ。」 「えぇい、うっとうしい。誰がお姉さんだ、だいたい俺のがお前よか年上じゃねぇか。」 「こっちでの暮らしに関しちゃ私はお前の先輩だぜ?おっさん」 「誰がおっさんだ!そこまで歳くってねぇよ!」 こんな馬鹿な掛け合いも何度目になるのだろうか?魔理沙がからかって、自分が受けて、最後には自分が折れる。そんな空気が不思議と嫌いじゃなかった。 「ったく……」 思わず火のついて無い煙草を咥えなおそうとして、不意に手元からそれをかっ攫われた。 「おい。」 「一本よこせ。それと火。」 俺の吸いかけを何のためらいもなく咥えて悪戯げに微笑む。……どうでもいいがいい年した乙女がそれはどうかと思うぞ? 「嫌いなんだろ?」 「そんなことは言ってないぜ?お前が吸ってるのを見るのが不愉快なだけだ。ほれ、早く。」 渋々マッチを擦ってタバコに火を灯す。 そのまま彼女は息を大きく吸い込んで……盛大にむせた。 「やっぱそうなるよな。」 「げほっ……煙いし喉が痛い……よくこんなもん吸えるな。信じられないぜ。」 涙ぐむ彼女を見てちょっと可愛いとか思ってしまったのは秘密だ。苦笑しながら彼女から煙草を取り返すと、少しだけためらってそれを咥えて一度ふかす。……煙草だってタダではないのだ。 「慣れないことはするもんじゃない。こんなの百害あって一利なしだ。」 「う~……」 夜の闇、月の白い光に浮かび上がるのはふわりと漂う煙草の煙。 つかのまの静寂が訪れていた。 「さっきの、寂しいってのはな……」 先に静寂に耐え切れなくなったのは自分だった。 だが、その先を続けようとしたら魔理沙が唐突に口を開いた。 「宴会の後って、少し寂しいように感じるよな。……さっきまでみんなで盛り上がってたのに、騒ぎが終われば急に静かになって。なんだか一人だけ取り残されたような気分になるぜ。」 自分が言いたいことを、魔理沙が言ってくれたようだった。 「そっか……」 自分も彼女も結局は似たもの同志なのかもしれない。 人と離れた場所に居を構え、いつもはひねくれてみせる癖に、こうして宴会があれば必ず参加している。一匹狼を気取って見せても人恋しさには耐えられない、そんな臆病な人間。 そう考えて、小さくなってしまった煙草を地面に落として踏みつける。 「さて、と。」 「ん?」 急に伸びをして踵を返した自分を魔理沙が怪訝そうに見た。 「俺は家に引っ込んでもう少し飲むが……せっかくだし、お前も軽く一杯引っ掛けていくか?」 あいにくと自分は後ろに目なんてないから、彼女が今どんな顔をしているかなんて分からない。でもきっと、少しだけ驚いてすぐに…… 「あぁ!」 いつもどおりの明るい笑顔で駆けてくる足音が聞こえるのだ。 35スレ目 113-114 ─────────────────────────────────────────────────────────── 魔理沙とそばぜんざい食いたいなー 人里の蕎麦屋に行きたがらないから○○が作る事になるが 35スレ目 252 ───────────────────────────────────────────────────────────
https://w.atwiki.jp/orz1414/pages/197.html
■魔理沙3 ガガガ・・ガッ まりさ いままで恥ずかしくていえなかったんだが 愛してるぜ 4スレ目 971 ─────────────────────────────────────────────────────────── 紅魔館の大図書館に、最近気になってる奴がいた。 本棚の本を手に取ろうとしたら、たまたま手と手が触れ合った。 「あ、ごめんなさい。よければ先に読んでください」 と言った笑顔に一目惚れしてしまった。 実はその少し前から研究に没頭して暗い世界に入り込んで暗い青春を送っていたけど、 そいつは明るくて、男女分け隔てなく話せるのでちょっとした人気者だった。 所詮、こんな暗い奴には高嶺の花というやつだ。 ところが、たまたま寝過ごしてで帰りが遅くなった日、帰ろうかと思って図書館を出ると そいつがいた。入っていったときに目が合ってしまって、無視するのも何だな、と思って、 できるだけさりげなく 「よ、よう。遅いんだな」と言ってみた。 「うん。キミも遅いんだね」とやっぱり返事は明るい。 「まあ、読書に没頭してたらな」とこれもさりげなく言ってみたが、心臓はもう爆発寸前。 そうしたら、そいつが近寄ってきた。 「ねえ、最近元気が無いみたいだけど、何か悩み事でもあるの?」 「いや、そんなことは……」 「ボクじゃ力になれないかな?」 そう言って私の前に立つと、こっちをしっかりと見ながら 「初めて会ったときからキミのことが好きでした。この気持ち、受け取ってください」 そう言って私の唇に自分の唇を合わせてきた。 やわらかい……初めての感触に呆然としていると、急にその気持ちが怖くなって、 「でも、こんな普通過ぎる魔法使いなんて、いやだよな」と言うと、 「そんなことないよ。こんなに女の子らしいじゃん」と言って、優しく抱きしめられる。 ああ、心地良い。初めて女の子に生まれて良かったと (省略されました。続きを読むには次回の最萌で魔理沙に清き一票を入れてください) 5スレ目 41 ─────────────────────────────────────────────────────────── ミーンミンミンミンミンミンミンミンジジジジジジジジィィィィィィ!!!!! 「こいつらの大合唱なんとかしろよリグルゥゥゥゥゥ!!!!」 季節は夏。女の子が薄着になる最高の季節。 だが、今年は暑すぎだ!!冷房役のチルノを紅白に寝取られた(寝ている間に連れて行かれた)俺にとって、 残された冷房装置が団扇(七輪用)のみの俺にとって、この暑さは殺人的だ。 暑いぜ暑いぜ暑くて死ぬぜ! 「あちぃー……まだ麦茶あったかな?」 俺は冷蔵庫の中を調べた。ちなみにこの冷蔵庫、上段に氷を入れて使うという超旧式の冷蔵庫なのだ。 うーん、涼しい。冷蔵庫GJ!!……おっと、あまり開けっ放しにしてると氷が溶けてしまう。 氷が溶けてしまったら最後、冷蔵庫に入れてある生物が痛んで腐って生ゴミ製造機と化してしまう。 「お、あった……けど1杯分ってとこか。新しく作らないとな……」 麦茶を容器からコップに移す。この注ぐ音だけで癒される。 本当はキンキンに冷えた麦酒をグビッと行きたい所だが、どっちも麦飲料には変わりない。 んじゃ、早速一口。ぐびっ。 「~~ップハァッ!!!生きててよかった!!感動した!!」…ちとオーバーか。 そう思いながら次の一口に手を動かした時。 ガシャァーーン!! 窓が割れる音がして、 ドタドタ 誰かがこっちに来る音が聞こえ、 ガチャッ!(バタンッ!!) 台所のドアが開く音と同時に、現れたそいつは俺の手から麦茶を奪い、ドアが閉まると同時に飲み干した。 「って、おい!何してくれるんだ魔理沙!!」 突然現れた黒白は何事もなかったように 「何って、外が暑くて辛抱たまらなくて、避暑のためお前のうちに押し入り、ちょうどよく用意されていた麦茶を飲み干しただけだが?」 とほざいた。 「だけだが?じゃねぇーーーー!!人が飲んでるやつを横取りして、用意されたもクソもあるかぁっ!! あぁ最後の麦茶が……。そ、それに今のって間接キスだぞ……?」 それを聞いた不法侵入並びに器物損壊、及び麦茶強奪犯は 「ふむ、それは悪い事をした。ならばお詫びに……」 そう言うと魔理沙は近づいてきて、視界が魔理沙の顔でいっぱいになり、 口に何かやわらかいものが触れた。 ……………………………………………………え。 「代金代わりだ。とっておけ。…間接では不満そうだったからな。……では明日もまた来るから用意しておいてくれ」 そう言うと魔理沙は顔を真っ赤にして、ばたばたと逃げるように帰っていった。 5スレ目 342 ─────────────────────────────────────────────────────────── 「おーーーい、○○!」 という怒鳴り声と共に、亜音速まで加速した魔理沙に跳ね飛ばされた。 そしてそのまま魔理沙に馬乗りにされる。 「この音速バカ! 俺のこところ殺す気か!!」 「そんなのはどうでもいいんだよ。な、○○、私のこと好きか?」 「……はぁ?」 「だから、私のこと好きかって聞いてんだ」 「何だよ唐突に」 「私の、こと、好きか?」 「あのなぁ、そんなの今更だろ」 「私のこと……好きか?」 「……。好きだよ、好きだ。俺は魔理沙のことを誰よりも愛してる」 「/////」 「言わせといて照れるなよ」 「ああ、私も○○のこと好きだぜ」 「ちゃんと俺の目を見て言え」 「おっと、今日はパチュリーに本を返さなきゃいけないんだ。もう行くぜ」 「おい、お前本なんか返したことないだろ。しかも手ぶらだし」 「それじゃな」 そう言うと箒に跨る魔理沙。 「こら、誤魔化すな。ちゃんと俺の目を見てだな……」 再び強烈な加速で彼方へかっ飛んで行く魔理沙。 全く人の話を聞いてない。 「そうそう、今晩の食事当番は○○だからな! 忘れるなよ!」 最後にそんな怒鳴り声が木霊した。 5スレ目 802 ─────────────────────────────────────────────────────────── 「おーーーい、○○!」 という怒鳴り声と共に、亜音速まで加速した魔理沙に跳ね飛ばされた。 そしてそのまま魔理沙に馬乗りにされる。 「この音速バカ! 俺のこところ殺す気か!!」 「ふふ、充電だ」 そう言って俺にひしっ、と抱きついてくる魔理沙。 「何だよ唐突に」 「今日は珍しく霊夢に負けてしまってな」 「いつものことじゃん」 抱きつく力が強まる。 「しかし、三本勝負だからな。あと二本連取するためには充電が必要なんだ」 どうせ負けた瞬間にルールを勝手に三本勝負に変えたんだろう。 呆れかえる霊夢の様が目に浮かぶ。 「充電って何のことだよ」 「私の魔法は何だったっけ?」 「……恋色の魔法か」 「/////」 「言わせといて照れるなよ」 「○○に会ってから、ようやくこの魔法の意味が分かったぜ」 「ちゃんと俺の目を見て言え」 「おっと、霊夢がそろそろ待ちくたびれてるな。もう行くぜ」 「どうせ行ったところで面倒臭がられるだけだろ。それよりさっきの……」 「それじゃな」 そう言うと箒に跨る魔理沙。 「こら、誤魔化すな。ちゃんと俺の目を見てだな……」 再び強烈な加速で彼方へかっ飛んで行く魔理沙。 全く人の話を聞いてない。 「そうそう、今晩の食事は霊夢に作らせるからな! ちゃんと神社に来いよ!」 最後にそんな怒鳴り声が木霊した。 5スレ目 803 ─────────────────────────────────────────────────────────── 亜光速まで加速した魔理沙に突っ込まれた○○の目には、一瞬 重力レンズ効果で歪められた魔理沙の後ろの光景が映ったが すぐに光速近くに達し、質量が無限に肥大した魔理沙が発する 巨大な潮汐力によって、ゴムのように引き伸ばされた。 痛みを感じる暇もなくばらばらに千切れ飛んだ○○の最後の思考は おそらく小型ブラックホールの発生した幻想郷はただでは済むまい、 そのようなやけに客観的な、まるで人事のようなものだった。 5スレ目 804 ─────────────────────────────────────────────────────────── そうか!焼き芋か! 私としたことが失念していたぜ!! シンプルかつデリシャスな秋の味覚をッ!!! 「ということで焼き芋だぜ」 「……ああ、焼き芋だな」 ――ほふほふ。 そんな可愛らしい擬音が似合う表情で、黄金色の焼き芋を頬張る、 これまた可愛らしい少女。 波のある金糸の髪が、夜の秋風に靡き、月の光に煌いている。 そして、それを敢えて覆い隠すように被せられた、リボンの付いた 大きな鍔つき三角帽子。 「月が綺麗だが、寒空なんでな。持って来てて正解だったぜ」 「八卦炉の上に蒸し器載せるか普通」 「普通だぜ?――はむはむ」 幻想郷の住人ならば、風の便りに聞いた姿だろう。 曰く、『幻想郷に、黒白の魔法使い在り』と。 「魔理沙的には普通なんだろーが、俺には普通じゃない」 「何だ何だ湿気た面をして?折角の夜景を楽しもうぜ?」 その彼女の隣には、これまた打って変わって、平凡そうな出で立ちの男。 夜風に上着の襟を立て、寒さに震えながら焼き芋を啄ばみ、暖を取っていた。 大の男がその有り様では、その前に座る小柄な彼女――霧雨 魔理沙なら、文句の一つも 有ろうものである。 「そうか、なら幾つかツッコミがある」 「おお?何だ言ってみろ。私は今機嫌が良いからな」 尤も。 「一つ。 ――寒いの苦手なんじゃないのか?」 「厚着してきたし、芋もある。いざとなったら酒もあるぜ」 「そこで二つめ。 ――今、高度どのくらいだよ?」 「あー、お前の持って来た『じぃぴぃえすつきけーたい』によると、最低でも一万メートル? 振り切れてるから解らんが」 「基準器は霧雨邸だから……想像したく無ぇ」 この高度で、この程度で済む事自体が、常軌を逸している訳だが。 「……三つ。それを差し引いても、俺とお前の温度差は何だ」 「障壁が断熱と暖房を兼任してるからな。前に座っている私の方が暖かい」 「オーケイおかげでもう一つ解った。 前面のサイズが魔理沙規格だな?俺の顔の辺り、薄い」 「ははは、悪いな――はむ」 二人は、魔理沙の携える箒に跨り、タンデムでの雲海飛行という、幻想郷では早々無い ロケーションでのフライトに望んでいた。 箒はこの為の特注か、『本来の用途』からすれば用を成さないほど大型化され、タンデムの為の 容量を得ていた。 その下には、焼き芋用の炉が牽引され、湯気を棚引かせている。 「まあ、焼き芋でも食え。寒さを肌で感じながら食うのもオツだぞ」 「そう思うなら飛ぶの止めろ」 「えー?良いじゃないか、この夜空を流すのは最高なんだぜ?」 そこで、魔理沙が彼の方を振り返ると。 「おおぅ、○○が燃え尽きてるぜ」 後部に座る彼の顔に、真っ白な霜が降りていた。 「……ご理解頂けたんなら止めて欲しい」 「しゃーないな――っと」 漸く箒の速度が緩み、○○の頬を打ち付ける冷気が和らぐ。 「それはこっちの台詞だッ。――っくし」 霜を振り払うように頭を横に振り、くしゃみを虚空に投げ放つ。 「ん?大丈夫か?」 「大丈夫だな。生憎とな。 ――伊達に1年、誰かさんに付き合ってませんな」 「っな」 ――付き合っている。 その一言を聞いた途端に、魔理沙の頬に朱が指す。 「ああ、そうか。これはそのお祝いか?」 その表情に己の優位を見たか、ワザとらしく○○が手を打つ。 「……お前が来て、1年って意味でもあるし……むぐむぐ」 朱の色が耳朶まで来た辺りで、魔理沙は帽子を目深に被り、口を焼き芋で埋めてしまった。 幻想郷は、魔法の森。 その中に迷い込み、森の獣の餌になる前に行き着いた、霧雨邸。 その出会いから、丁度一年。 「ならお礼を言わないとな」 「……別に、普通だぜ――ぅわひゃッ?」 俯いた魔理沙の頬を、冷たくなった○○の手が奇襲する。 魔理沙の手から芋が取り落とされそうになり、 「そして頂き」 「あ!?」 抜け目無く、伸ばされた○○の手に奪われた。 「ちょっ、それ、私のだzもが」 「ハイこっち向いてーホレホレ美味いかー?」 そのまま抱き寄せるように、魔理沙を自分側に向かせる。 そして驚きに開かれたその口に、焼き芋を捻じ込んで封じる。 見事なまでの連続攻撃である。 「……んぐ。酷いぜ」 「HAHAHAHAHA.安心しろ、コレでチャラだ」 ○○の腕の中で、漸く芋を租借し尽くした魔理沙が、紅潮した頬のまま彼を見上げる。 半眼だが、生憎と涙目のそれは、彼女の可憐さを引き立てるのみで、威圧感など微塵も無かった。 「……チャラじゃないぜ」 その表情のまま、拗ねて掠れたソプラノが、風の音に消えそうな音量で響く。 「ん?」 「例えば、お前と私の身長差は大きい」 「それがどうかしたの――わッ!?」 突然、魔理沙が○○の首に縋り付く様に抱き付き、 ○○の顔を無理矢理、自身の横まで持って来させた。 「……だから例えば、耳打ちもこんな姿勢ばかりだ」 「……まあ、確かに『お子ちゃま』の強調に見えちま」 「そ!!!・れ!!!・にッ!!!」 「ッ痛ーーー!?叫ぶなぁッ!?」 抗議の声にも構わず――但し穏やかに続ける。 「それに――こう抱きつかないと、伝わらないだろ」 「何が――あ」 魔理沙が頬を摺り寄せる。 首筋に互いの吐息を感じるような、密着の中で―― 「――ああ、聞こえる」 「ああ、なんだ――○○も同じなんだな」 お互いの鼓動を、耳に聞いていた。 「それなら、こうするのもアリか――っと」 「きゃ――」 小さく可愛らしい悲鳴を無視して、今度は○○が魔理沙を抱き上げ、膝の上に乗せる。 「……落とすなよ?」 「落とさないって。――あ、早くなったな」 「――っ」 そのまま、彼女の胸に頭を預けた。 「な、なあ……何で、こんなに積極的なんだ?」 「それはお前が企んだ通りだ。 ――こんな所なら、寒がりのスキマも、翼に頼る鳥類も来ない、ってんだろ?」 「う゛」 ――魔理沙が言葉に詰まる。 だが、それに対し○○は、意地悪な笑みを浮かべ、 「――だが、小鬼はどーするつもりだったんだ」 躊躇無く盲点を指摘する。 「う゛う゛っ」 「――そんな事もあろうかと、巫女に一任しておいたので感謝しろ。俺に」 「じゃあ、親友の方に感謝しておくぜ……」 つまり逆に言えば、その友人には、ある程度のことがバレてしまったわけだが。 その事実を意識し、魔理沙の顔の紅潮がより酷くなった。 「――いっつも、こんな構図だな」 「な、何が?」 「お前がいつも何か無茶やって、それに俺が巻き込まれて。 ――そして二人で笑い合って」 「――そうだな」 魔理沙の頬と眉尻が緩み、 潤んだ瞳が○○の顔を覗き込む。 「そして気付けば――果たしてどっちが、先に惚れたんだろ」 「俺が先にしておけ。それが女の特権だ」 「随分と狭いストライクゾーンだな。こんな包容力の無いお子ちゃまに」 「いんや――この方が、胸の音が良く聞こえる」 「ぇ――あ」 そのまま、○○の腕が、魔理沙の薄い背に回される。 優しく、だが離さぬ様にと。 「ま、今後に期待、で良いだろ。気にすんな」 「――うん」 その頭を、魔理沙の細い腕が優しく抱き返す。 「――魔理沙」 「ん」 「――大好きだ」 「私も――愛してる」 幻想郷の天蓋に写った、幻想の満月。 その神秘の輝きだけが、二人を見ていた――。 「――でも○○」 「ん?」 どれだけの間、抱擁を続けていたのか。 不意に、魔理沙の視線が、泳ぎ始めた。 「その――もう少し、その、女性らしい身体の方が、その」 「――はぁーっ……」 「な、何だよその溜息ッ?そーだ悪いか?どうせ私は――」 やれやれ、と○○が溜息を付き、魔理沙の表情が不安に染まる。 それを―― 「魔理沙」 「へ――ぁっ」 ○○は逆に自分の胸に抱き寄せ――その唇を奪う。 上から覆いかぶさるように、強気に、しかしあくまでも柔らかく。 「――ん」 「――っ?――ん――んっ――」 始めは戸惑い、強張っていた魔理沙も、徐々に険が抜けてゆく。 そのまま、数刻。 「――っぷぁ――は――」 紅潮し、蕩けるような目で○○を見上げる魔理沙。 頬を伝う余韻を拭き取る余裕さえなく、艶やかな息を吐いている。 「あのな、その頭のままで良いから聞いとけ。素面じゃ言えんし」 「ぁ――?」 「俺は常に、最新の魔理沙が良い」 「ん――○○ぅ――」 ○○は僅かに堪える様に、身に力を入れながら、 「安心しろ――いつでも、確かめてやるから」 魔理沙の耳元に、囁いた。 そして――魔理沙の唇が、返答を紡いだ。 「――じゃあ、今、確かめて」 「ん」 「確かめたら――家で、手伝って?夜が明けるまで――ぁ」 「……と、いう展開かしらね」 「「「ほほぉ、それでそれで?」」」 「後はもう、文字通り――」 「ゆゆゆ紫さんすすす萃香さん私もう我慢できまs(トスッ)――こ!」 「はい、天狗脱落」 「ぅわあ!何打ったの霊夢ー!?(ぺたり)熱ぁーーーーーーーッ!!?」 「この人でなし!?誘導尋問とは卑怯y(スコーン)あふぅ」 「……人の恋路を邪魔する奴は、巫女に討たれて地獄に落ちろ」 「そして閻魔に裁かれろ、です」 「ありがと、閻魔様」 「いえいえ、こちらこそ」 (完全版を見る場合は、映姫(魂滅の卒塔婆) 霊夢(エクスターミネーション)のタッグと、ひデブルールで勝負してください。) 5スレ目 886(うpろだ0059) ─────────────────────────────────────────────────────────── 妄想を溜め込むのは精神衛生上よろしくない 初投稿の書き散らし、では御免 意識がはっきりしてきた瞬間、真っ先に俺は死を覚悟した。 左右にガラクタ。上を見ると天井に届かんばかりのガラクタ。視界いっぱいガラクタだらけ。俺はソファーの上に寝ていたらしいが、ヘタに動くとガラクタが降ってきそうで動くに動けない。 「づ、ぅ……」 視界がぐわんぐわん揺れて、気持ち悪い。 なんでゴミ屋敷の中に置き去られているのやら、ちっとも思い出せない。 脱出したいのもやまやまだがガラクタが崩れそうで動けないし、まだ頭も痛む。 仕方ないので、もう少しソファーの上で休んでおくことにした。 「お目覚めか?」 不意に誰かの声がした。 見れば天井とガラクタの間から蜂蜜色の髪の少女がこちらを見下ろしており、一瞬崩れやしないかと肝を冷やす。 「誰だ?」 「さっきまで人の家で大いびきだったというのに、随分なご挨拶だぜ」 「家? ここがお前さんの?」 どう考えても人の住める場所には思えないのだが。 彼女は顔を出していた隙間から、周りを気にも留めずソファーへと落ちてきた。 「あわわ、馬鹿、崩れるっ」 「この程度で崩れるもんか」 ふふん、と鼻で笑う。もっとも本当にここで暮らしているならそのぐらい分かるのかもしれないが、とても使えない知識だ。 しかしガラクタに囲まれた部屋の中、三人座るのがせいぜいというソファーの上で一人の少女と向かい合うと状況というのは傍から見てどうなのだろうか。意味もなく後ろめたい気持ちになるのは何故だろう。 少女は里の悪ガキを思い出させる笑みを浮かべていて、その表情と両膝を合わせた女の子らしい座り方がちぐはぐなはずなのに似合っていて不思議だ。 「さっき誰かと尋ねてきたが、私が誰なのか本当に分からないのか?」 「……出てこないな。顔に見覚えがないわけじゃないんだが」 「ひどい奴だな。まあこうして話すのは初めてだし、無理もないぜ」 少女は事も無げに笑っていたが、顔を見るとどういうわけか謝ってしまっていた。 「すまん」 「仕方ないから教えてやるとしよう。こいつを飲んでからな」 「丸薬、か? 妙に大きい気がするんだが」 「そんなところだ。水もここにある。さあ飲めすぐ飲めさあさあさあっ」 「分かった。分かったから押すな、騒ぐな、暴れるな」 ガラクタに潰されるのだけは嫌なので、素直にそれを飲むことにした。もしかしたら変な薬なのかもしれないが、この齢の少女が扱えるものなんて高が知れてる。 親指の先程ある丸薬を、水で無理やり喉の奥に流し込む。 「飲んだな?」 「ああ飲んだよ」 「口、開けてみせろ」 言われるがままに口を開ければ、念を入れるようにして少女が俺の口の中を上目遣いに覗き込む。 ここに来て、俺は嫌な予感を覚えた。 「何を飲ませた」 声をかけると少女はしてやったりという表情で俺を見る。その琥珀色の瞳は、さっきまでのものとはどこか違った。 「聞きたいのか? でも残念だな。もう遅いぜ」 言葉自体もそうだが言いながら笑ったのが何よりも気に入らなくて、勢いのまま俺は自分より二周りも小さな少女の肩を掴んでいた。 「いいから言え! 一体何を飲ませ――」 予想にもしてなかった衝撃と痛みで視界が揺れ、俺は後ろに倒れた。 腕を払われるぐらいは想定してたが、まさかいきなり拳が飛んでくるとは思ってもみなかった。 「放っておけば調子に乗りやがって。こりゃ躾が必要だ」 俺を殴り飛ばした少女は自分の拳に息を吹きかけてから俺の体に馬乗りとなる。少女の一撃が想像以上に強烈だったのか、情けないことに抵抗すらできなかった。 少女は綺麗な髪をかき上げて俺を見下ろす。 少女は強い目つきで組み敷いた俺を見下ろす。蜂蜜色の綺麗な髪がかき上げられ、彼女の瞳の奥に何らかの激しい情念の炎が宿っている。 「約束だから教えてやるが、私の名前は霧雨魔理沙」 「あ、ああ」 それで事の顛末がはっきりした。 里でも有名な質の悪い魔法使い、白黒の魔女。どうやら俺は狩りの途中で彼女に捕まってしまったらしい。 「俺、どうなるんだ」 口から漏れた言葉に、彼女は愉しげな笑みを作って答える。 「さっき丹を飲んだだろ。あれは私の特別製でね、お前はもうこの森の瘴気の中でしか生きられない」 気を失いかけた俺の頭にある女性の顔が思い浮かぶ。 気持ちを伝えたのが一昨日。あの人はそれに応えてくれた。狩りから帰ったら会いに行くと約束したのが昨日。あの人が待ってくれている里にはもう帰れない。 視界が黒く塗り潰され、闇の中に体が落ちていく。しかし黒一色の世界は鋭い衝撃とともに霧散した。 「今、何考えてたんだ?」 平手で頬を叩いた魔女は先程の様子と一転し、憎々しげに俺を見下ろしていた。 俺は何も答えずに魔女を睨み返すと、魔女はもう一度頬を叩いた。 「余計な事を考えるなよ。お前はこれからの事だけ考えればいい」 せめてもの抵抗とばかりに俺は黙り続けるが、正直に言うと虚脱、怒り、悲しみ等々で頭がごちゃ混ぜになっていて話す言葉も選べない、というのも半分あった。 魔女は何も答えない俺のことを拳や掌で何度も叩いた。大した痛みも感じなかったし、どうでもいいことだった。 しかし不意にその手が休まった時、目に映ったもので俺の頭の中はいっそう混乱した。 魔女の少女は拳を握ったまま、涙をぼろぼろと零していた。 「どうして私ばっかり睨むんだよ! あの女には笑ってみせるくせに!」 大きな罪悪感が心で芽吹く。むこうが勝手な事を口走ってるだけで、俺は何もしていない。それでも悪者と決めつけてしまうにはこの少女の泣き顔は純粋すぎたし、生来の優柔不断さが邪魔になった。 だから少女が顔を近づけてきても拒絶する事が、できなかった。 「お前は私が貰った、だから私のものだ。誰にも渡さない。絶対」 唇が離れても、少女は体の上から降りようとはしてくれない。 もう何がなんだかわからない。 俺は自分を襲った出来事に翻弄されるがまま、少女と体を重ねた。 6スレ目 21-22 ─────────────────────────────────────────────────────────── 彼方を睨む。 目の焦点を絞り、留めるのは遥か前方の樫の木に羽根を休める雉。 獲物の位置は存外遠い。弓弦をさらに強く引き絞り、微調整。 狙いは一点。 そして木々のざわめきが消えた瞬間、指を離す。 己の絶対の自信を代弁するが如く強く鳴った弓弦。雉もその音に羽を動かすが、既に遅い。 自分の口元が緩むのを感じる。 「獲った」 放たれた矢は見事に雉の胴体を貫き……横から飛んできた星型の何かに雉もろとも破壊された。 何というか、開いた口が塞がらなかった。 「……何事だ。誰のいやがらせだ」 「何だかんだと聞かれたら答えてやるのが世の情け、ってな」 「あ?」 声は上のほうから聞こえた。しかも女の声だ。こんなところに普通の女がいるはずもない。気のせいでなければ妖怪の類しかない。俺は弓 を左手に握ったまま右手で腰の短刀を抜いて周囲を見回す。 ……誰もいない。 「疲れが出たかな」 右手の甲で目を擦ると、次に見た視界の中、手を伸ばせば触れられる距離に白黒二色の人の姿があった。 まずい。どくん、と心臓の鳴る音が何故か耳に残る。 俺は逃げようとしたものの相手が一段上手。なにか箒のようなもので足を払われてしまい、腐葉土の上に尻餅をつかされた。そんな態勢の まま、俺は命取りと知りながら相手の姿に目を見張る。 声も出なかった。 「命知らずだな。一人でノコノコ出歩いてくるなんて」 帽子の下に見え隠れするのは柔らかそうな蜂蜜色の髪。少女の琥珀色の瞳は強い輝きで俺を射抜き、口元から覗いた真っ赤な舌はその年頃 にそぐわない艶かしさで濡れている。 愚かにも俺は、この状況下で、襲撃者に心を奪われていた。 「悪い魔法使いに攫われたって、知らないぜ?」 心臓がどくりと大きく跳ね上がる。そして視界一杯に真っ白なものが広がって、 「それ、なに」 鼻先に突きつけられたハートの封の白い便箋を見ながら、俺はなんとか尋ねる。 「一ヶ月と、三日前。この森でお前を見かけた時からの気持ちだ、ぜ」 イマイチ状況が理解できずにただただ間抜け面を晒している俺と、顔をどんどん紅潮させながらも次々とまくし立てる少女。 「こ、こここの森には人形を操る悪い悪い魔女がいるんだ! 生きたまま目玉をくり抜かれるのは嫌だろ!? わ、私ならお前のことを守 ってやれるしずっと守ってやっててもいいと思ってる! どうだこの! 悶絶大サービスだぜ!」 自分以上にパニックになってる者を見ると自然と落ち着くというやつだろう、この少女を見ているうちにすっかり俺は冷静となってしまっ た。 こちらを凝視するその目がうっすら潤んできて、苦笑いしてしまいつつも便箋を受け取る。 手を伸ばしたままの姿勢で動かない少女の体。ひらりひらりと表裏を確認するが、名前は書いてないようだ。 「ほ、本当に私でいいか?」 何度も目を瞬かせている少女に俺はいい、とだけ答える。 「嘘じゃないだろうな」 「本当だ」 「これが夢とかだったら、流石の私でも泣くぜ?」 埒が開かない。もう俺は思い切って自分の本音を告げることに決め、思い切って少女の体を懐に引っ張った。 小さくて華奢なまだまだ子供の体。彼女の背丈は、立ち膝の高さでちょうどよい高さにくる。細く輝きを放つ髪はくすぐったいが、どこか 気分の安らぐ匂いがした。 「実はついさっき、目の前に出てきたお前に一目惚れした」 しばし腕の中で固まっていた少女の体は、時間が経つとその言葉の意味が伝わったかのように動き出す。 「……なんだ。そういう事は早く言えよ! 本気でガチガチになってた私の立場にもなってみろ! でも、へへへ、なんだか叫びたい気分 になってきたぜ!」 「耳元で叫ぶのはやめてくれ」 「あー? ノリの悪い奴だなあ。じゃ、代わりと言っちゃ何だが」 それと気付いた時には既に唇が重ねられていた。他人のものを奪うような、素早く乱暴な口づけ。 「これでお前はもう私のものだな」 なんかちょっとだけ照れくさいぜ、と頬を赤くさせたままそっぽを向く少女。 「じゃあ、次は俺の番でいいか」 「……いいぜ」 予想通りに柔らかかった彼女の髪をそっとかき上げ、優しく、さっきよりも長めに唇を重ねた。 それも終わって体を放してやると、少女は背中を向けて手で目の辺りをごしごし擦っていた。 「泣いてなんかないぜ。私がこんな事で泣くはずないんだ」 「誰もそんな事聞いてない。お前さんの名前のほうがよほど知りたい」 「お、名乗り忘れてたとは失敬した。私は霧雨魔理沙、魔理沙だ」 振り返った顔はまだ少し目が赤かったが、その時浮かべていた魔理沙の表情はとても晴れやかで、綺麗だった。 「さあ、今から幻想郷一周旅行と洒落込むか! 早めのハネムーンだ!」 箒を掲げて心底嬉しそうに魔理沙が言うのだが、一つだけ俺の中で引っかかるものがあった。 ハネムーン。 「ちょっと待て」 慌てて受け取った便箋の封を切る。何か聞こえた気もしたが今は気にしないことにする。 やはりというか何というか、中に入っていたものは彼女の名前が記された婚姻届。 その年齢欄に目を向けた瞬間に頭を襲った衝撃は、人生の中で最大級の眩暈を与えてくれた。 「何してるんだ? 早く行こうぜ」 「いや、ちょっと……この紙は、もっとお互いの事を知り合って」 「あ、そうか。まずそれの提出に行かないとな! 忘れるところだったぜ」 里にはもう帰れないと感じた、嬉しくも辛いある日の出来事。 6スレ目 39-40 ─────────────────────────────────────────────────────────── 「よ、お邪魔するぜ」 「悪い、寝てた。こんな夜半にまたどうした」 「告白ごっこしようぜ。後日まともに顔を合わせられなくなるぐらいのをガツンと。さあさあ」 「いきなりでしかも俺からなの? 急に言われてもなあ……何か嫌な事でもあったのか」 「夢見が悪かったんだ」 「夢、ね。内容は聞いても?」 「世界中みんなに嫌われる夢だ。どこへ行っても理由も無く私だけ爪弾きにされて、刃物で何度も何度も刺されるんだ」 「キツいな……」 「それで最後には自分そっくりの偽物が出てきて受け入れられ、私は生きたまま土の中に埋められた」 「ありがとう、気の毒だったな。夢の中に俺は?」 「覚えてない。でも、いたと思う。現実そっくりだったからな」 「悪夢を悪夢だと見抜く方法ならないわけじゃないぞ」 「そんなのあるのか?」 「俺がお前の事を嫌う世界なんてありえない。それは全部幻だよ」 「キザだぜ」 「ありゃ、あんまり好みじゃない?」 「悪くはなかったけどな。それで、何で私はお前の懐にいるんだ」 「人間ってな、自分が母親の胎内にいた事をいつまでも覚えてるらしい。だから心臓の音を聞いてると落ち着くんだと」 「顔、赤いぜ?」 「お互い様だうるさい黙れ」 「……あー、なるほど。いいな、これ」 「だろ。人体の神秘ってやつだよな。こんな間抜け面が相手って事についちゃ申し訳ない」 「んな事ないぜ。またいつか頼んでいいか?」 「役得だからいくらでも」 「じゃあいっそ私の家に来いよ。昼間は汗水たらして私の為に働け。夜にはこうして私を抱け」 「エロちっくだな」 「恋の魔砲使いの名は伊達じゃないぜ。で、お前、心音どえらい事になってないか」 「そいつは言わないお約束……や、待て待て。こういうのはどうだ」 「おお?」 「お前の事が好きだっていう、何よりの証拠」 「言い直しはポイント低いぜ」 「まあ所詮は思いつきだしな。で、落ち着いたか?」 「むしろ眠くなった。帰るのも面倒だし、布団をよこせ」 「お前それ、うちに寝具が一セットしかないのを知っての狼藉か」 「一緒に寝るつもりだから問題ないぜ。もし変な事考えてみろ、消し炭にしてやる」 「俺が寝つけない予感バリバリなんですけど」 初めの宣言は忘れない。言い専、聞き専に回らない。告白に可否で返さない。 それが幻想郷告白ごっこの三原則・三つのノー。 「あ。そういや俺だけ二回言った」 「目ざとい奴だぜ。じゃあ…………お前の赤ん坊、産みたいいたい痛い痛い何するんだよぅ」 「こここここっち寄るんじゃねえこのマセガキ! 糠床に沈めるぞ!」 6スレ目 51 ─────────────────────────────────────────────────────────── 「印刷機、か? 年代物だな」 面倒事を運んできたのはそんな何気ない一言だった。 「おー! 判るか? じゃ頼むな」 --------------------------------------------------- 断っておくが、こんな昔の物をいじった経験なんて無い。 以前に何かの本で見かけた資料が、目の前にあったそれとよく似ていたから判別できただけだった。 だってのに俺は朝から工具を片手に、家に運び込まれたオンボロの修理なんかをやらされてる。 工具の出所は勿論、香霖堂。 「機械いじりなんて、元の世界でもやってねえっつの……」 分解され床一体を埋め尽くしたパーツ。 自分なりに書き残した汚い設計図。 オイルやインクの嫌な匂いを吸い込み、部屋に染みついたんだろうなとげんなりすること数回。 どうしてこんな事をせにゃならんのかと思ってはみてもダンス・オブ・後、愚痴っていても夜は明ける。 汚れて荒れた手にニッパを取って、また機械いじりに励む。 古いだけあって複雑な構造じゃないのが不幸中の幸いだった。 日もとっぷり暮れた頃、天狗との勝負に負け、修理を押しつけられたという全ての元凶が姿を見せた。 「おーす! そろそろ直ったかー?」 「毎度毎度、戸を蹴破らんばかりの勢いで入ってくんな」 「うげ、臭うぜこの部屋」 「帰れ」 誰のせいだ。 元凶こと霧雨魔理沙は興味深そうに部屋の中のパーツを見て回るが、その腕にまた何か抱えられているのが見えてうんざりする。 「まだ部品が何か残ってたのか?」 「ん? コレの事なら不正解だが、気になるか?」 「ならない。見たくもない」 設計図をボロ紙云々と言って確認も取らずにはたき落とし、テーブルの上に持っていた風呂敷を乗せる。 「後で後悔するなよ……どうだ見ろ! この私が手塩にかけて作り上げた弁当様の登場だ!」 楽しそうに何を言うかと思えばこいつは、人の気も知らずに。 「持って返ってくれるか。こんな手で食べ物になんか触りたくない」 「あー? 我が侭な奴だな」 「オイルの臭いで胸焼けして食欲が出ないんだ。悪い」 先端のゴム部分を切り落として剥き出しの銅線部を捩って纏める。 長年使っていたというだけあって随所の劣化がひどく、こういう部分を一つずつ直していくのは根気のいる作業だった。 「うげ、本当に汚い手だな。ちゃんと洗えよ」 魔理沙が背中から作業を覗き込んでくる。 軍手なんてのは不器用な俺が使っても、ただ能率を下げるだけの厄介者でしかない。 「明日の昼までには頼むぜ。ブン屋が催促に来てしまうしな」 今の誰かさんと同じだ。 「分かってる。気が散るから後ろに立つな」 「そういうわけにはいかないぜ。私には作業を確認する義務というものがある」 絶えず顔に貼り付けているにやにや笑いが、この時は妙に癪に障った。 「振った男をからかってそんなに楽しいか」 「魔理沙さんが素敵なのは今に始まった事じゃないんだが、まだそんな事気にしてたのか?」 何も言葉は返せなかった。 この幻想郷という世界に迷い込んできた時、初めに遭遇したのがこいつだった。 口では悪態をつきながらも面倒見のよい少女に、右も左も分からなかった当時の俺がどれだけ助けられたかは分からないし、今でも感謝してる。 だから告白に踏み切った時は、振られても文句を言うつもりなんてなかった。 『悪いな、私は自分で好きになった相手を捕まえる予定なんだ。他人様にどう言われたところで気持ちは動かないぜ』 じゃあ仕方ない、なんて簡単に諦められれば誰も苦労しない。 それ以降、彼女に近づくのはよそうと思い家を尋ねることもせず、たまの宴会などにも顔を出すのをやめた。 だが対する魔理沙はというと、前にも増して俺を訪ねてくるようになった。 生殺しなどと言えば大袈裟だし、子供すぎると笑われるかもしれないが、それだけ苦痛にしか感じられない日々が続いていた。 「つ、っ!?」 余計な事を考えてたせいだろう、接合用の熱されたはんだの欠片が手に落ちた。 「どうした! 大丈夫か?」 「何でもない! 座ってろ!」 自分の予想以上に大きな声が出て、魔理沙の表情が無機質なものに変わっていく。 「悪い」 「少しは休めよ」 箒を掴み、魔理沙は部屋を出ていった。 頭から抜けていた手の痛みで我に返り、桶の水に突っ込んで冷やす。 波間に浮かんだ自分の顔は汚れと疲れで酷い有様だった。 洗ってみても、汚れはなかなか落ちてくれない。 部屋に散らばってる機械も、テーブルの上で寂しげに佇む二人分の弁当箱も、まるで全てが俺を責めているように感じられた。 「ああ、どうせ俺が何もかも悪いんだよ!」 嫌われれば楽になるはずなのに、どうして余計に苦しむ必要があるんだよ。 綺麗になった手が元通りになるのに、三十分もいらなかった。 --------------------------------------------------- 再び元の形に組み上がった印刷機が見違えてしまう程の出来に映るのは贔屓目なんだろうか。 「あとは電源が入れば完璧、終了だ」 コンセントにあたる部分をよくわからない箱に繋ぐ。 曰く、電気の存在しない幻想郷での代替品。 奇妙な事柄など外にいくらでも転がってる世界なので詳しい話は聞かなかったがともあれ、緊張しつつスイッチを押す。 カチリ。 カチリ。カチリ。カチカチ。 最悪な日は何をやっても最悪に終わる。 「いや、組み立てに失敗しただけって可能性もある」 自分を励ましながら、物音一つ立てやしなかった機械を再びバラバラにして、目を擦りつつ自作の設計図と睨めっこ。 ……何か見落とした部分はないだろうか。 ……設計図自体の間違いは考えたくない。 ……あれ、なんか俺の名前が書いて……? 物音。 「だだだだいじょうぶですねてません!」 「何やってんだお前」 声の方を見れば、ドアノブに手をかけたままの魔理沙が呆れ顔。 「いや、びっくりした。そろそろ仮眠でも取るべきかね」 思わず苦笑すると、対する魔理沙はどこかいつもより暖かい雰囲気の笑みを見せた。 「やっと少し、笑ったな」 その言葉で意識が鮮明となる。 本格的に疲れが出たのか、以前の感覚で反応してしまったらしい。 「帰ったんじゃなかったのか」 「うんにゃ、夜の散歩に行ってきただけだぜ」 愛用の帽子をテーブルに置き、ソファーをずりずり動かしてこちらを向けてから、魔理沙は足を曲げてそこへ横になる。 「帰って寝ようにもサボられちゃたまらないからな」 「勝手にしてくれ」 言っても無駄なので、構わずに落ちていた殴り書きだらけの設計図を拾う。 部品を間違えてないか、余る部品はないかと何度も上書きを繰り返す作業は予想以上に神経を使った。 思い返せば明確に故障と見受けられる箇所などあっただろうか、 専門家でもない俺には対処不能な原因が隠れているのかもしれない。 ……直せないとやはり、困るんだろうな。 「すぴー」 あんのクソガキ寝てやがる。 となると困った、日付もとっくに変わってる事だし今から帰れとは言えない。 となるとソファーではなく奥の部屋のベッドを使わせるしかないのだが、となると二部屋しかない家に俺の寝床は残されてない。 「……俺はジョバンニじゃねえっつの」 完徹決定。 「魔理沙。寝るんなら向こう行け」 「ぐおー」 「おい」 「すぴー」 起きる気配なし。 膝を抱えるようにして丸まって眠る姿はネコのようだ。 こうして見れば華奢な体格といい、ふわりとした髪といい、なかなか見られないぐらいに可愛らしい女の子。 性格はともかくこんな顔してるのが相手じゃフラれて当然だわな。 俗に言われるあばたもえくぼではない、と思う。 ……寝てるなら、ちょっとぐらいいいか。手が汚れて使えないわけだし。 ひょい。 ぱさ、ずるり。 「あーもうミスった、って」 足で放ってやった俺の大事な一張羅はソファーの背もたれに引っかかってしまったが、魔理沙の腕が自分の体に包み直す。 「ちょっと喫驚したぜ」 「ウソ寝かこいつ」 「不逞な輩に嫁入り前の体を狙わては大変だしな。しかし器用な事するぜ、お前」 「やかましい。向こうに行って寝ろ」 「まあ聞け。一つ質問をしたい」 「何だよ」 さっさと移動してもらいたかったので適当に話を促す。 「今でも私の事を好きだと思ってるか」 質問の内容を聞くと自分の顔の筋肉が強張るのを感じた。 「性格の悪い奴。今でも好きではある。だから、どうした」 「いやぁ照れるぜ」 「………」 「冗談だ、そう変質者じみた顔をするな」 こいつの冗談は空気を読まないから非常に腹が立つ。 「お前は一度フラれたぐらいで諦めるのか?」 「……回りくどい。要点だけ言ったらどうだ」 「ふん、じゃあリクエストにお答えしてやるぜ」 魔理沙は寝転がったまま体を動かすと、 「目の前でいい女が寝てる。お前の惚れてる女だ。これはチャンスだと思わないか?」 上目遣いに俺を見上げ、いつもとは違う種類の笑みを作った。 今の自分は明らかに冷静でいられてない。 「自分が何言ってるのか分かってるか」 「今は私よりお前だ。押してダメならさらに押せ、中には開くドアだってあるかもしれないぜ?」 言葉はいつもと変わりない。 だというのに、今の魔理沙からははっきりと“女”を感じている。 心臓の音が、部屋中に響いてるんじゃないかというぐらい、うるさい。 挑発するような視線とと口調のまま、魔理沙はブラウスの一番上のボタンを、外した。 「馬鹿。自分がどういう状況にいるのかまだ理解できてないのかよ、甲斐性なし」 魔理沙が好きだという気持ちは嘘じゃない、本気だ。 それなら何を迷う必要があるんだ? 考えるまでもない事じゃないか。 「齢を考えてからモノ言えエロガキ。窓から放り投げるぞ」 そういう気持ちも否定しないが、流されて体を重ねるのとはきっと違う。 「なんだ腰抜け。女の扱い方が分からないならここでお勉強していけよ」 「本当に女らしくない奴だな。オイル臭い部屋の中、こんな手で撫で回されるのが趣味なのか? ムードって言葉の意味辞書で調べてこい。 ああ、それと」 「あ?」 「言葉をそのままお返ししとく。『他人様にどう言われたところで気持ちは動かないぜ』」 ベッドで寝て来い、と最後に言い残し、俺は機械のパーツが並べられた床に戻るべく、ソファーに背中を向けた。 ヤバい、顔が熱持ってる。 とか思ってたらボルトを踏んづけた。 「いだっ! 痛ぇじゃねえかこの野郎!」 とても痛かったが、そんな事よりとんでもなくなにか、さっき恥ずかしい行動を取った気がしてならない、うひぃ。 「まだ続けるのか?」 「終わらせたら寝る」 「私から言い出した事だが、別に一昼夜やり続けてもらわなくても結構だぜ?」 「そんなの俺の勝手だ」 「今さらかもしれないが、無理なら無理で文句も言わない」 「やかましい、寝てれ」 うあ、なんか偉そうな上に語尾が変になった死にてぇ。 「仕方ない、そろそろ私も手伝おうか」 「んぁ?」 変な声が出た、というかどうして今ごろ。 「度々失礼な奴だな。私は手先だって器用だし、道具の扱いなら一流だぜ」 「でも電気回路なんて分からないだろ」 「一から十まで全て分からない事尽くしの筈がないだろ。例えば足元に転がってるこれなんかは銅の」 ブツン。 なにか今、絶対に聞きたくなかった音が 「……じ、事故だぜ。私はその場に運悪く居合わせてしまっただけだ」 「あぁ?」 っていうかちょっと待て、そんな馬鹿な話があるか。 「す、すまん。でもまずい事もなにも、まだ私は何もしてないんだぜ?」 「魔理沙、お前アレか。そのワイヤーじみた代物を素手で引きちぎったつもりなのか」 「んあ?」 よくよく考えれてみれば、人の小指ほどもある銅線が人間の小娘ごときに引きちぎれてはたまらない。 元々限界一歩手前だったんだろう。 「ちょっと見せてくれ」 これがどこの部品なのかと、調べてみればなんと主電源との直結部。 そりゃ電源も入らんわな……。 「ウフフフフフフ、もっと早く気付いてたらなぁ」 「げ、不気味な笑い方するな」 何かが壊れる理由なんて些細なものなのかもしれないが、気が付かない俺は馬鹿。 もういろんな意味でギリギリらしかった。 --------------------------------------------------- 修理はあの後、すぐに中断した。 朝にでも新しい銅線を買ってきて繋げば恐らく解決する。 冷え切った弁当を摘みながらの問答の末、ソファーで寝ると言って聞かない魔理沙を放置してベッドで毛布に包まっていた。 疲れがたまっているはずなのに、寝つけない。 「何やってんだろうな」 今日一日でぼろぼろに擦り切れてしまった、臭いの取れない手。 どうしてガラクタなんかに必死こいてるんだか、自分でもよく判らない。 「何、期待してんだろうな。頭悪い」 「お邪魔するぜ」 扉が突然開き、入ってきたのは手足の生やした謎の布団妖怪。 「いや、いろいろと言いたい事はあるが、何しに来た」 「言われた通り、あそこは狭くて眠りづらかった。筋をおかしくするぜ」 「だから言ったろ。すぐ退くからここ使えぶしっ」 話の途中だったというのに抱えた布団で殴打された。綿が寄るからやめてほしい。 「しかし幸運なのはこのベッドが広かった事だ。二人寝るスペースは充分にあるな」 「あるにはある。でも問題もあぶしっ」 「就寝前に説教はノーサンキューだぜ。そもそも私みたいなガキにゃ手を出さないんだろ?」 「卑怯な言い方だ。というかどうしてそうすんなり入ってこれる」 「意識してないからだな。おお、てことはお前は私を意識してることになるか」 「自惚れるのも大概にしとけ」 「そんな離れた位置で何言ってんだ。布団も充分届いてないじゃないか。ほれ、取って喰いやしないからこっち来いよ」 俺は確かに腰抜けでした。 隣から聞こえる静かな呼吸。 喉の奥にコルク栓でも詰まってるんじゃないかってぐらい呼吸がしにくい。 駄目だ、どうにか気を紛らわさないと。 「観自在菩薩行深般若波羅蜜多時照見五蘊皆空度一切苦厄、舎利子、色不異空空不異色色即是空空即是色」 「いきなり般若心経を読むな。三蔵法師かお前は」 こうでもしないと落ち着かないんだよ。 「まったく、いやぁしかし参るぜ。お前、本当に私の事好きなんだな」 「ああ?」 「どうとも思ってないのにそこまで緊張する奴はいないぜ」 「どうでもいいだろ、悪かったな」 「悪くはないさ。お前は見境なしって感じじゃないから、私としても悪い気はしない」 ちょっとくすぐったいけどな、と首を竦めてみせる魔理沙。 そして、それに自分が見惚れているのに気付く。 やはり向こうの部屋で寝たほうが、 「逃げるなよ」 上の布団をどかそうとした右腕をそのまま掴まれた。 「厠だ」 「嘘だな……もしかして、さっきのもビビって格好つけてただけか?」 「あそこでハイ僕嬉しいですと飛びつくような奴は最悪だ」 「まあな、こっちだってそんな奴なら願い下げだったぜ。さっきもほれ、この通り」 魔理沙がブラウスのボタンを上から二つほど外し、中に手を入れる。 そうして顔を出したのが必殺のミニ八卦炉。 「重ね重ね、俺をからかうのがそこまで楽しいか」 自分が遊ばれていた事を知らされ、苛つく。 「楽しいねえ。だってそうだろ? 自分の好かれてる相手なら多少の悪ふざけも許してくれるし、見返りも無しに無茶な事を頼んでも案外、手を貸してくれたりする」 「うるさい」 人の気も考えずに。 「感謝もしてる」 どうでもいいから寝てろよ。 「初めから嫌ってたわけじゃないが。今日だけでも結構、見直してるんだぜ」 「やめろ」 そんな事を聞かされたって、俺はどうすりゃいいんだよ。 戻った静寂。 部屋を支配する重い闇。 そして、握られたままの腕。 「なあ」 「何だ」 「もう一回、告白してみる気はないか?」 「答えが分かりきってるのにか」 「仕方ないぜ」 「バンザイしろってか。随分簡単にステキな事を言ってくれるな」 「一回も二回も変わらない気はするんだが、やっぱり嫌なもんか」 嫌も嫌だし、何より救いがなさすぎる。 つくづく自分は頭が悪いと思った。 「うまくは言えないけど、な」 ここまで結果が見えていて、それでも分の悪すぎる賭けに踏み切ってしてしまうんだから。 「お前が笑ってるのを見ると嬉しくて、それだけで幸せに感じられたんだ」 ありえる筈のない“もしも”。 そんな物に期待してしまうんだから、女々しいというのか執念深いというのか、ね。 「俺も一緒に笑い合っていたい。魔理沙、もしよければ付き合って欲しい」 二度目の告白。 この息の詰まる静寂も、前と何ら変わりがない。 「前より長かったな」 魔理沙はいつもの通り。 やはり前と同じ笑みを浮かべていた。 「すまん」 二度目の玉砕。 一人の女に二度フラれる男ってのは現実問題、なかなかいないと思う。 「キツいな」 「笑っていられるのは余裕がある証拠だぜ?」 なら、良かった。 こんな取り繕ったような見栄でも、役に立ってくれてるらしい。 「私も、お前を好きになれてれば良かったな」 やめろよ、聞きたくない。 顔を合わせていられなくなるだろ。 「両想いならきっと幸せになれただろうな。そんな気がする」 寝返りをうつ。 もう、駄目だった。 「馬鹿、言うな。余計な事を言うな。何で黙っててくれない?」 「え」 「きっぱり終わらせてくれなきゃ辛すぎる。これからどんな顔をお前に見せたらいいんだよ」 「お前はいい奴だぜ、本当にそう思ってる」 「嫌な奴じゃなきゃ直しようがないじゃないか。いくら足掻いても、もう好きになってもらえないって事じゃないのか。 俺みたいなの虐めて楽しいかよ。女と違うんだ、男が泣くのは見苦しいだけじゃないか。残酷な事ばかり言いやがって」 「違うぜ、違うんだ。私は」 「やめてくれ、もう」 信じられないくらいに震えた声での、最低の日の、最低な締めくくり。 「自分がみじめすぎて立ち直れなくなりそうなんだ。魔理沙、頼むよ、お願いだから」 震える体を掻き抱き、目をぎゅっと閉じ、口から漏れそうになる邪魔な声を噛み殺して、恥も外聞もなく俺は赦しを求めた。 「前の事なんか忘れろって、悪いのは私なんだぜって事を伝えたかった。ずっと苦しそうな顔してたからさ」 耳元で声が聞こえる理由も考えられない。 背中や体に回されたものから感じるほのかなぬくもりが心地よく、何よりも辛かった。 「お前みたいなのに惚れられるんだから、私はやっぱりいい女なんだろうな」 本当に、話を聞かない奴。 「お前よりいい奴を見つけられなかったら、指差して笑ってくれ」 これ以上みっともないところ見せたくなかったってのに、俺は、声を出して泣いた。 「おう。おはよう……寝惚けてんのか? 幻想郷の人間は朝の挨拶も満足にできないらしい」 朝。奥の部屋から似合わない及び腰で魔理沙が顔を見せた。 「……大丈夫なのか?」 ひどい顔なんだろう。 昨夜の出来事の上に結局一睡もできなかった事もあって、二つの意味で尋ねられているように聞こえる。 俺は努めて明るく、一度目の告白以前の調子で声を返した。 「正直ブッ倒れてもおかしくなさそうだが平気だ。昔は二徹、三徹とやってたからなあ。 むしろ家族でもない男に平気でよだれ跡つきの顔を晒すお前の将来のほうが不安……あ? お前まさか人様の布団によだれ落としたわけじゃなかろうな。不潔な奴め、ほら。拭け」 「ぷ、わ!? 冷たっ!」 「牛乳拭いた濡れ雑巾よかマシだろ。肌にゃいいらしいけどな」 流石の魔理沙も、今回ばかりは俺の言わんとしてる事を汲み取ってくれたのだろう。 顔拭きでごしごしやり、上げた顔に浮かぶ表情はいつもの快活なそれだった。 「顔に関しては今のお前に言われたかないぜ」 「そんなにヤバいか?」 「すっぴんのスキマ妖怪とならいい勝負だ」 「喩えはよく分からんが良しとしよう。朝飯はとっくに出来てるし、 食べたらちょっと香霖堂まで買い物に行って来てくれな。アレ仕上げるから」 --------------------------------------------------- 昼頃の霧雨邸前にて。 「うわぁーっ!? ででででたぁーーーっ!!」 何がだ。ていうか写真はやめれ。撮るな。 「遅かったじゃないか。こっちはとうに支度を済ませてたんだが」 「妖怪に助力を仰ぎ約束を力づくで反古にしようだなんて見損ないました! でもペンは剣より強し! 私には文々。新聞があります!」 「誰が妖怪なのかね鳥頭。人を見た目だけで判断するんじゃない」 「ああなんだ、外の。貴方がどうしてここに?」 「俺も修理に協力したからな。最終確認を終えた矢先だし」 返事が返ってくるまでにかなり間があったが、面倒なので触れずに台車を前に押し出す。 「え。じゃあ、まさか直ったんですか?」 問題なく動くようになった印刷機を見せる瞬間はちょっと鼻が高かった、相手が天狗だけに。 「直せって言い出したのはお前じゃないか」 「は、はい。その通りですが、瓢箪から駒が出てしまいました」 「私の辞書に不可能の文字はないぜ。今回のハナ差も、すぐに熨斗つけてお返ししてみせるさ」 「いいでしょう。次の勝負の折には他の機械も点検してもらいましょうか」 「ふん、小鬼に笑われるなよ?」 魔理沙とのやり取りを終えた鴉天狗、射命丸文がこっちを向く。 「しかしその顔は何事ですか。今夜がヤマだ、という感じですけど」 「ああ、ちょっとアレだ。フラれて寝てない」 いそいそと手帖を取り出す射命丸。嬉しそうな顔しやがって憎たらしい。 「そうでしたか、失恋とはお気の毒に。お相手はどこにお住まいの?」 「聞き回ってみればすぐに分かる。この程度も調べられずに何が新聞記者か、ってな」 「それもそうですね、では早速。これにて失礼します」 一礼の後、あっという間に射命丸は印刷機もろとも消え去ってしまったのが何故か名残惜しかった。まあとにかく勘の悪い奴。 「余計な事、言わないほうがよかったんじゃないのか」 会話を黙って聞いていた魔理沙が口を開く。 「知ってる。でも一番知られたくない相手の前であれだけ醜態晒せばどうでもよくなる。お相手不明の失恋話でも、話の種くらいにゃなるだろ」 「馬鹿だなお前」 「知ってる」 鼻で笑い、軽く背中を叩いてやる。 「お前がそんな顔してどうすんだよ。笑え笑え、いい女」 「馬鹿な、私の顔はいつだって他人を幸せにする笑顔に満ち満ちてるぜ」 「よだれつきだけどな」 「そこで知ってる、だろ? まったく気の利かない奴だ」 っと、眩暈がした。 そろそろ冗談抜きで倒れるかもしれん。 「んじゃ帰るわ。ありがとな性悪女」 「それはこっちの台詞だぜ化け物面。これからも茶菓子の用意を忘れるなよ」 「知ってる。そっちこそ、次は負けんなよ」 「知ってるぜ」 間抜けな男の失恋話、これにて閉幕。 ・私はネジの頭をバカにする天才です。機械まるでダメ。その辺の間違いや疑問についてはご容赦お願いします。 6スレ目 59(うpろだ0067) ───────────────────────────────────────────────────────────
https://w.atwiki.jp/bankett/pages/124.html
《金髪緑眼の討ち手バーニングアリサ“アリサ・バニングス”》 ノーブル/女 ●3/2 攻撃力 4/耐久力 3 [[イラストレーター]]:キチロク [[セットアップ]] ドリンゲン このキャラクターはストラテジー、トリックの目標にならない。 場のすべての“高町なのは”に-2/+0の修正を与える。 得物は贄殿遮那、流派は飛天御剣流。卍解を駆使して戦う金髪緑眼の幼き 討ち手は、今日も元気にツンデレだ。「うるさいいうるさいうるさ~い!」 ・考察etc ここに記入する予定です。 関連カード このカードで影響を受ける“高町なのは”のカード《平凡な小学3年生“高町なのは”》 《魔法少女“高町なのは”》 《憎悪の魔法少女“高町なのは”》 《スターズ分隊隊長“高町なのは”》 《不屈のエース・オブ・エース“高町なのは”》 《最終決戦形態エクシードモード“高町なのは”》
https://w.atwiki.jp/slowlove/pages/302.html
時間軸は新・アリス×ゆっくり魔理沙3の数日後 「たまにはおしとやかに訪れてやろうかな」 そう呟くと魔理沙は乗っていた箒を右手で拾い上げ、地に足を着いた。無意味に全速力で来たので、服の所々に皺が寄ってしまっている。手持無沙汰にスカートの部分の皺を直してみたが、すぐに面倒になってやめた。今から会うのはどうせ顔なじみだし、おめかししたからと言って歓迎してくれるような奴でもない。魔理沙は目の前の褐色のドアノブを掴んだ。 「おいーっす」 空いたドアの先から返事はなかった。 「……挨拶が悪かったかな。昔の有名な魔女の挨拶なんだけどなあ。あがるぞー」 当然のようにあがりこむ。最も今回は挨拶をしてから土足で上がりこむまで優に20秒もの時間を費やしており、これは今までにおける最長記録である。 「おーいアリス、いないのかー? いないなら返事しろー」 返事はない。 「留守なのかな……でもドア空いてたし……。ん? ドアは家にいても普通閉めるよな? 田舎もんじゃあるまいし」 神社や香霖堂を訪ねるときには鍵が掛っていない。紅魔館は門番を倒して入る。アリスの家だって窓や壁から入る。他人の邸宅のドアノブに触れたのは久方ぶりだ。ドアには普通鍵が掛っていて、入る前にノックをするものだと魔理沙の頭の片隅に古ぼけた知識が流れ込んできた。もちろんそのままどこかへ流れ出て行った。 「おーい。アリスー。返事してよ、怒ってるの?」 「……いらっしゃい、よくきたわね」 「この気の抜けるような声は……お前かー!」 声のした方を向き、屈んでそれを持ち上げる。 「きゃあ~~!」 元気で人懐こい犬のようにそれは魔理沙の腕の中でじたばたする。 「ゆっくりしていってね!!!」 「飛び回って疲れてるから、そうさせてもらうぜ」 ゆっくり魔理沙。アリスは平仮名っぽくまりさと呼んでいる。魔理沙の顔を膨らましたような容貌をしているので、というより容貌だけで首より下がないという奇妙な生き物なので、魔理沙は最初は敬遠していた。しかし、アリスの家に行けばいつもゆっくり魔理沙はいるし、博霊神社には霊夢の顔をした似た生命体が常駐している。おまけに最近は別の顔をしたゆっくりも魔法の森とその界隈で特によく見かけるようになった。アリスが惹き寄せてるんじゃないか、と根拠なく霊夢が言っていたのを思い出す。まあそんなわけで、何度も見るたびに慣れっこになってしまった魔理沙がゆっくりに魅せられるのも時間の問題だった。『ウザ可愛い』というのが『言葉』でなく『心』で理解できた、と同じくゆっくり愛好家の紫と博霊神社で大いに語り合ったこともある。そのとき霊夢に理解できないものを見る目をされたが気にしないことにした。 「フゥゥーー……初めて………ゆっくりを可愛がっちまったァ~~~~♪ でも想像してたより弾力がないな」 「?」 「ああ何でもない、こっちの話だ。まりさは相変わらず元気そうだな」 「魔理沙もあいかわらずびしょうじょね!!!」 「うむ、よくわかってるな」 「まりさには負けるけどね!!!」 「この野郎!」 「きゃっきゃうふふ~♪」 ゆっくり魔理沙は霧雨魔理沙のことを魔理沙と呼ぶ。 霧雨魔理沙はゆっくり魔理沙のことをまりさと呼ぶ。 始めはややこしかったが、ゆっくり魔理沙が発音の練習をして漢字っぽく「魔理沙」と発音できるようになってから段々と違和感が薄れてきて、今では自然そのものだ。 「アリスはどうしたんだ? お前だけ残して家空けるなんてことはしないだろうし」 アリスはまりさに対して表面上は素っ気なくしているが、その実かなり気にかけて丁寧に世話をしていた。もともとの几帳面な性格もあるだろうが、それだけでは説明できない献身的なアリスの一面を垣間見ることが魔理沙の目から見ても多々あった。情とはこういうものだろうか、と自分が大切にされているわけでもないのに何かむず痒く感じた覚えがある。 ……まあそれだけではなく、ゆっくりは好奇心の塊であると同時に馬鹿なので、一人(?)家においておくのは危険だという理由もある。家財の損傷的な意味で。 「いるよ。おねえさんが家にいるときにかってにお客さんのお、おう、おー」 「応対」 「そう、おうたいしたらおこられるの。まむ、まむられ、まむかれ」 「まぬかれざる客……無理して難しい言葉使わなくていいぞ」 「むー。だっておねえさんがそう言ったんだもん。その、まむかれざる客かもしれないからだめだって」 「そりゃあ一理あるな。今回は私だったから良かったものの、この辺はヤバげな妖怪もうようよいるからなあ」 「とくに家のものをかってにもっていく人や、ことばづかいがげひんな人や、白と黒のまほうつかいはあいてしちゃだめだって」 「はっはっは、誰のことかなー。っていうかそれ最後でほぼ特定されてるじゃないか」 「でもさいきんはしかたないの。おねえさんずっとうごかないから」 「え……」 魔理沙の顔が強張る。 「おい、動かないってどういうことだ。アリスはどこにいるんだ」 「しん、しんつ、しんつー」 「寝室な。わかった」 魔理沙はまりさを抱えたまま早足に寝室に向かった。ちらと周りに目をやると、どこか違和感がある。寝室のドアの直前でそれに気がついた。……ドアノブに埃が溜まっている。豪華な装丁の書物が並ぶ本棚も、古風で高級そうな椅子も、枯れない花々で飾られた花瓶もそうだった。 すべて、長い間手入れされていない。人に使われていない。あの几帳面なアリスが? ビスケットを一欠片テーブルの上に溢すだけで育ちが悪いと嫌味をいうアリスが? 「アリス!」 当たり前のように開いていた寝室のドアの先で、少女が床に臥していた。 「アリス! おいアリス!」 魔理沙は抱えていたゆっくりから手を放し、ベッドに走り寄った。空いた両腕でこれでもかというほどアリスの身体を揺する。 「どうしたんだよ! 起きろよ!」 「魔理沙、ゆすっちゃだめだよ!」 「ぅ……ん……」 アリスの口から漏れた掠れた儚い声。その声は魔理沙にとっては、肩上で制止を促すゆっくり魔理沙の叫び声よりずっと大きく聞こえた。 「!! 生きてる……アリス、私だ。魔理沙だ。わかるか?」 「う、う」 弱々しく挙げられたアリスの左手を魔理沙はしっかりと握りしめた。 直後。 「うるさーーーーーーーーい!!!」 残っていた右手から強烈なストレートが繰り出された。 「うげっ!!」 「ゆぎっ!!」 魔理沙が吹っ飛び、その肩に乗っていたまりさも巻き添えを喰らった。 「え、え?」 「だから言ったのに……おねえさんねおきわるいの」 「さっきからねー」 髪はボサボサ(よく見れば頭にヘアバンドをつけっぱなしである)、目は弛み、息をするのも面倒そうな喋り方。ある意味普段見られないレアなアリスと言えるが、不意の一撃に呆気にとられている魔理沙にはそれを堪能する精神的余裕はなかった。 「魔理沙、うるさいの! ねー、うるさい! アリス、アリスアリスアリアリアリアリって、お前は麻雀か、それともイタリアンマフィアかよ! ってー、まりさも白黒は入れるな、ってー、ねみー、寝る」 文法規則を無視した一連の台詞を吐き終わった直後にはもうアリスはベッドの上で再び動かなくなった。……注意して聞くと、ほんのわずか寝息が聞こえた。それ以外は死体のようにぴくりとも動かない。 「……まりさ、動かないってこれか?」 「うん。ねてばっかりでずっとうごかないの」 「紛らわしいんだよお前はーっ!!」 「うるさーーーーーーーーい!!!」 枕が魔理沙の顔面に直撃する。魔理沙の視界が戻った時には、またもやアリスの仮死体があった。 「おねえさんねおきわるいの」 「……向こう行って話そうか」 アリスを刺激しないように入ってきたドアをそっと開く。ドアを閉めるときにドアの軋みで僅かにキィ、と音がした。 「ぅぅん~」 (げっまた起きた!?) 「ぅぅ~天和・四暗刻・清老頭、全員トビだー……」 (……何の夢を見てるんだ) 「すーあんこうはてんほーのばあいたんきまちなの? しゃんぽんまちなの?」 「何でお前が詳しいんだよ」 続き→新・アリス×ゆっくり魔理沙5 ゆっくりと続きキター -- 名無しさん (2008-09-17 18 24 56) 週末ぐらいに続き書くよ? ……たぶん。永琳をちょっと出す予定。 -- Jiyu (2008-09-18 01 26 48) 久々にワロタ -- 名無しさん (2008-10-03 18 21 12) ネタにマジレスすると・・・天和は高いほうの役を採用するので単騎待ちとなる -- マジレス赤字 (2009-10-26 00 09 12) おいっすwwwww -- 名無しさん (2012-10-15 01 14 26) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/propoichathre/pages/520.html
魔理沙6 6スレ目 59(うpろだ0067) 「印刷機、か? 年代物だな」 面倒事を運んできたのはそんな何気ない一言だった。 「おー! 判るか? じゃ頼むな」 --------------------------------------------------- 断っておくが、こんな昔の物をいじった経験なんて無い。 以前に何かの本で見かけた資料が、目の前にあったそれとよく似ていたから判別できただけだった。 だってのに俺は朝から工具を片手に、家に運び込まれたオンボロの修理なんかをやらされてる。 工具の出所は勿論、香霖堂。 「機械いじりなんて、元の世界でもやってねえっつの……」 分解され床一体を埋め尽くしたパーツ。 自分なりに書き残した汚い設計図。 オイルやインクの嫌な匂いを吸い込み、部屋に染みついたんだろうなとげんなりすること数回。 どうしてこんな事をせにゃならんのかと思ってはみてもダンス・オブ・後、愚痴っていても夜は明ける。 汚れて荒れた手にニッパを取って、また機械いじりに励む。 古いだけあって複雑な構造じゃないのが不幸中の幸いだった。 日もとっぷり暮れた頃、天狗との勝負に負け、修理を押しつけられたという全ての元凶が姿を見せた。 「おーす! そろそろ直ったかー?」 「毎度毎度、戸を蹴破らんばかりの勢いで入ってくんな」 「うげ、臭うぜこの部屋」 「帰れ」 誰のせいだ。 元凶こと霧雨魔理沙は興味深そうに部屋の中のパーツを見て回るが、その腕にまた何か抱えられているのが見えてうんざりする。 「まだ部品が何か残ってたのか?」 「ん? コレの事なら不正解だが、気になるか?」 「ならない。見たくもない」 設計図をボロ紙云々と言って確認も取らずにはたき落とし、テーブルの上に持っていた風呂敷を乗せる。 「後で後悔するなよ……どうだ見ろ! この私が手塩にかけて作り上げた弁当様の登場だ!」 楽しそうに何を言うかと思えばこいつは、人の気も知らずに。 「持って返ってくれるか。こんな手で食べ物になんか触りたくない」 「あー? 我が侭な奴だな」 「オイルの臭いで胸焼けして食欲が出ないんだ。悪い」 先端のゴム部分を切り落として剥き出しの銅線部を捩って纏める。 長年使っていたというだけあって随所の劣化がひどく、こういう部分を一つずつ直していくのは根気のいる作業だった。 「うげ、本当に汚い手だな。ちゃんと洗えよ」 魔理沙が背中から作業を覗き込んでくる。 軍手なんてのは不器用な俺が使っても、ただ能率を下げるだけの厄介者でしかない。 「明日の昼までには頼むぜ。ブン屋が催促に来てしまうしな」 今の誰かさんと同じだ。 「分かってる。気が散るから後ろに立つな」 「そういうわけにはいかないぜ。私には作業を確認する義務というものがある」 絶えず顔に貼り付けているにやにや笑いが、この時は妙に癪に障った。 「振った男をからかってそんなに楽しいか」 「魔理沙さんが素敵なのは今に始まった事じゃないんだが、まだそんな事気にしてたのか?」 何も言葉は返せなかった。 この幻想郷という世界に迷い込んできた時、初めに遭遇したのがこいつだった。 口では悪態をつきながらも面倒見のよい少女に、右も左も分からなかった当時の俺がどれだけ助けられたかは分からないし、今でも感謝してる。 だから告白に踏み切った時は、振られても文句を言うつもりなんてなかった。 『悪いな、私は自分で好きになった相手を捕まえる予定なんだ。他人様にどう言われたところで気持ちは動かないぜ』 じゃあ仕方ない、なんて簡単に諦められれば誰も苦労しない。 それ以降、彼女に近づくのはよそうと思い家を尋ねることもせず、たまの宴会などにも顔を出すのをやめた。 だが対する魔理沙はというと、前にも増して俺を訪ねてくるようになった。 生殺しなどと言えば大袈裟だし、子供すぎると笑われるかもしれないが、それだけ苦痛にしか感じられない日々が続いていた。 「つ、っ!?」 余計な事を考えてたせいだろう、接合用の熱されたはんだの欠片が手に落ちた。 「どうした! 大丈夫か?」 「何でもない! 座ってろ!」 自分の予想以上に大きな声が出て、魔理沙の表情が無機質なものに変わっていく。 「悪い」 「少しは休めよ」 箒を掴み、魔理沙は部屋を出ていった。 頭から抜けていた手の痛みで我に返り、桶の水に突っ込んで冷やす。 波間に浮かんだ自分の顔は汚れと疲れで酷い有様だった。 洗ってみても、汚れはなかなか落ちてくれない。 部屋に散らばってる機械も、テーブルの上で寂しげに佇む二人分の弁当箱も、まるで全てが俺を責めているように感じられた。 「ああ、どうせ俺が何もかも悪いんだよ!」 嫌われれば楽になるはずなのに、どうして余計に苦しむ必要があるんだよ。 綺麗になった手が元通りになるのに、三十分もいらなかった。 --------------------------------------------------- 再び元の形に組み上がった印刷機が見違えてしまう程の出来に映るのは贔屓目なんだろうか。 「あとは電源が入れば完璧、終了だ」 コンセントにあたる部分をよくわからない箱に繋ぐ。 曰く、電気の存在しない幻想郷での代替品。 奇妙な事柄など外にいくらでも転がってる世界なので詳しい話は聞かなかったがともあれ、緊張しつつスイッチを押す。 カチリ。 カチリ。カチリ。カチカチ。 最悪な日は何をやっても最悪に終わる。 「いや、組み立てに失敗しただけって可能性もある」 自分を励ましながら、物音一つ立てやしなかった機械を再びバラバラにして、目を擦りつつ自作の設計図と睨めっこ。 ……何か見落とした部分はないだろうか。 ……設計図自体の間違いは考えたくない。 ……あれ、なんか俺の名前が書いて……? 物音。 「だだだだいじょうぶですねてません!」 「何やってんだお前」 声の方を見れば、ドアノブに手をかけたままの魔理沙が呆れ顔。 「いや、びっくりした。そろそろ仮眠でも取るべきかね」 思わず苦笑すると、対する魔理沙はどこかいつもより暖かい雰囲気の笑みを見せた。 「やっと少し、笑ったな」 その言葉で意識が鮮明となる。 本格的に疲れが出たのか、以前の感覚で反応してしまったらしい。 「帰ったんじゃなかったのか」 「うんにゃ、夜の散歩に行ってきただけだぜ」 愛用の帽子をテーブルに置き、ソファーをずりずり動かしてこちらを向けてから、魔理沙は足を曲げてそこへ横になる。 「帰って寝ようにもサボられちゃたまらないからな」 「勝手にしてくれ」 言っても無駄なので、構わずに落ちていた殴り書きだらけの設計図を拾う。 部品を間違えてないか、余る部品はないかと何度も上書きを繰り返す作業は予想以上に神経を使った。 思い返せば明確に故障と見受けられる箇所などあっただろうか、 専門家でもない俺には対処不能な原因が隠れているのかもしれない。 ……直せないとやはり、困るんだろうな。 「すぴー」 あんのクソガキ寝てやがる。 となると困った、日付もとっくに変わってる事だし今から帰れとは言えない。 となるとソファーではなく奥の部屋のベッドを使わせるしかないのだが、となると二部屋しかない家に俺の寝床は残されてない。 「……俺はジョバンニじゃねえっつの」 完徹決定。 「魔理沙。寝るんなら向こう行け」 「ぐおー」 「おい」 「すぴー」 起きる気配なし。 膝を抱えるようにして丸まって眠る姿はネコのようだ。 こうして見れば華奢な体格といい、ふわりとした髪といい、なかなか見られないぐらいに可愛らしい女の子。 性格はともかくこんな顔してるのが相手じゃフラれて当然だわな。 俗に言われるあばたもえくぼではない、と思う。 ……寝てるなら、ちょっとぐらいいいか。手が汚れて使えないわけだし。 ひょい。 ぱさ、ずるり。 「あーもうミスった、って」 足で放ってやった俺の大事な一張羅はソファーの背もたれに引っかかってしまったが、魔理沙の腕が自分の体に包み直す。 「ちょっと喫驚したぜ」 「ウソ寝かこいつ」 「不逞な輩に嫁入り前の体を狙わては大変だしな。しかし器用な事するぜ、お前」 「やかましい。向こうに行って寝ろ」 「まあ聞け。一つ質問をしたい」 「何だよ」 さっさと移動してもらいたかったので適当に話を促す。 「今でも私の事を好きだと思ってるか」 質問の内容を聞くと自分の顔の筋肉が強張るのを感じた。 「性格の悪い奴。今でも好きではある。だから、どうした」 「いやぁ照れるぜ」 「………」 「冗談だ、そう変質者じみた顔をするな」 こいつの冗談は空気を読まないから非常に腹が立つ。 「お前は一度フラれたぐらいで諦めるのか?」 「……回りくどい。要点だけ言ったらどうだ」 「ふん、じゃあリクエストにお答えしてやるぜ」 魔理沙は寝転がったまま体を動かすと、 「目の前でいい女が寝てる。お前の惚れてる女だ。これはチャンスだと思わないか?」 上目遣いに俺を見上げ、いつもとは違う種類の笑みを作った。 今の自分は明らかに冷静でいられてない。 「自分が何言ってるのか分かってるか」 「今は私よりお前だ。押してダメならさらに押せ、中には開くドアだってあるかもしれないぜ?」 言葉はいつもと変わりない。 だというのに、今の魔理沙からははっきりと“女”を感じている。 心臓の音が、部屋中に響いてるんじゃないかというぐらい、うるさい。 挑発するような視線とと口調のまま、魔理沙はブラウスの一番上のボタンを、外した。 「馬鹿。自分がどういう状況にいるのかまだ理解できてないのかよ、甲斐性なし」 魔理沙が好きだという気持ちは嘘じゃない、本気だ。 それなら何を迷う必要があるんだ? 考えるまでもない事じゃないか。 「齢を考えてからモノ言えエロガキ。窓から放り投げるぞ」 そういう気持ちも否定しないが、流されて体を重ねるのとはきっと違う。 「なんだ腰抜け。女の扱い方が分からないならここでお勉強していけよ」 「本当に女らしくない奴だな。オイル臭い部屋の中、こんな手で撫で回されるのが趣味なのか? ムードって言葉の意味辞書で調べてこい。 ああ、それと」 「あ?」 「言葉をそのままお返ししとく。『他人様にどう言われたところで気持ちは動かないぜ』」 ベッドで寝て来い、と最後に言い残し、俺は機械のパーツが並べられた床に戻るべく、ソファーに背中を向けた。 ヤバい、顔が熱持ってる。 とか思ってたらボルトを踏んづけた。 「いだっ! 痛ぇじゃねえかこの野郎!」 とても痛かったが、そんな事よりとんでもなくなにか、さっき恥ずかしい行動を取った気がしてならない、うひぃ。 「まだ続けるのか?」 「終わらせたら寝る」 「私から言い出した事だが、別に一昼夜やり続けてもらわなくても結構だぜ?」 「そんなの俺の勝手だ」 「今さらかもしれないが、無理なら無理で文句も言わない」 「やかましい、寝てれ」 うあ、なんか偉そうな上に語尾が変になった死にてぇ。 「仕方ない、そろそろ私も手伝おうか」 「んぁ?」 変な声が出た、というかどうして今ごろ。 「度々失礼な奴だな。私は手先だって器用だし、道具の扱いなら一流だぜ」 「でも電気回路なんて分からないだろ」 「一から十まで全て分からない事尽くしの筈がないだろ。例えば足元に転がってるこれなんかは銅の」 ブツン。 なにか今、絶対に聞きたくなかった音が 「……じ、事故だぜ。私はその場に運悪く居合わせてしまっただけだ」 「あぁ?」 っていうかちょっと待て、そんな馬鹿な話があるか。 「す、すまん。でもまずい事もなにも、まだ私は何もしてないんだぜ?」 「魔理沙、お前アレか。そのワイヤーじみた代物を素手で引きちぎったつもりなのか」 「んあ?」 よくよく考えれてみれば、人の小指ほどもある銅線が人間の小娘ごときに引きちぎれてはたまらない。 元々限界一歩手前だったんだろう。 「ちょっと見せてくれ」 これがどこの部品なのかと、調べてみればなんと主電源との直結部。 そりゃ電源も入らんわな……。 「ウフフフフフフ、もっと早く気付いてたらなぁ」 「げ、不気味な笑い方するな」 何かが壊れる理由なんて些細なものなのかもしれないが、気が付かない俺は馬鹿。 もういろんな意味でギリギリらしかった。 --------------------------------------------------- 修理はあの後、すぐに中断した。 朝にでも新しい銅線を買ってきて繋げば恐らく解決する。 冷え切った弁当を摘みながらの問答の末、ソファーで寝ると言って聞かない魔理沙を放置してベッドで毛布に包まっていた。 疲れがたまっているはずなのに、寝つけない。 「何やってんだろうな」 今日一日でぼろぼろに擦り切れてしまった、臭いの取れない手。 どうしてガラクタなんかに必死こいてるんだか、自分でもよく判らない。 「何、期待してんだろうな。頭悪い」 「お邪魔するぜ」 扉が突然開き、入ってきたのは手足の生やした謎の布団妖怪。 「いや、いろいろと言いたい事はあるが、何しに来た」 「言われた通り、あそこは狭くて眠りづらかった。筋をおかしくするぜ」 「だから言ったろ。すぐ退くからここ使えぶしっ」 話の途中だったというのに抱えた布団で殴打された。綿が寄るからやめてほしい。 「しかし幸運なのはこのベッドが広かった事だ。二人寝るスペースは充分にあるな」 「あるにはある。でも問題もあぶしっ」 「就寝前に説教はノーサンキューだぜ。そもそも私みたいなガキにゃ手を出さないんだろ?」 「卑怯な言い方だ。というかどうしてそうすんなり入ってこれる」 「意識してないからだな。おお、てことはお前は私を意識してることになるか」 「自惚れるのも大概にしとけ」 「そんな離れた位置で何言ってんだ。布団も充分届いてないじゃないか。ほれ、取って喰いやしないからこっち来いよ」 俺は確かに腰抜けでした。 隣から聞こえる静かな呼吸。 喉の奥にコルク栓でも詰まってるんじゃないかってぐらい呼吸がしにくい。 駄目だ、どうにか気を紛らわさないと。 「観自在菩薩行深般若波羅蜜多時照見五蘊皆空度一切苦厄、舎利子、色不異空空不異色色即是空空即是色」 「いきなり般若心経を読むな。三蔵法師かお前は」 こうでもしないと落ち着かないんだよ。 「まったく、いやぁしかし参るぜ。お前、本当に私の事好きなんだな」 「ああ?」 「どうとも思ってないのにそこまで緊張する奴はいないぜ」 「どうでもいいだろ、悪かったな」 「悪くはないさ。お前は見境なしって感じじゃないから、私としても悪い気はしない」 ちょっとくすぐったいけどな、と首を竦めてみせる魔理沙。 そして、それに自分が見惚れているのに気付く。 やはり向こうの部屋で寝たほうが、 「逃げるなよ」 上の布団をどかそうとした右腕をそのまま掴まれた。 「厠だ」 「嘘だな……もしかして、さっきのもビビって格好つけてただけか?」 「あそこでハイ僕嬉しいですと飛びつくような奴は最悪だ」 「まあな、こっちだってそんな奴なら願い下げだったぜ。さっきもほれ、この通り」 魔理沙がブラウスのボタンを上から二つほど外し、中に手を入れる。 そうして顔を出したのが必殺のミニ八卦炉。 「重ね重ね、俺をからかうのがそこまで楽しいか」 自分が遊ばれていた事を知らされ、苛つく。 「楽しいねえ。だってそうだろ? 自分の好かれてる相手なら多少の悪ふざけも許してくれるし、見返りも無しに無茶な事を頼んでも案外、手を貸してくれたりする」 「うるさい」 人の気も考えずに。 「感謝もしてる」 どうでもいいから寝てろよ。 「初めから嫌ってたわけじゃないが。今日だけでも結構、見直してるんだぜ」 「やめろ」 そんな事を聞かされたって、俺はどうすりゃいいんだよ。 戻った静寂。 部屋を支配する重い闇。 そして、握られたままの腕。 「なあ」 「何だ」 「もう一回、告白してみる気はないか?」 「答えが分かりきってるのにか」 「仕方ないぜ」 「バンザイしろってか。随分簡単にステキな事を言ってくれるな」 「一回も二回も変わらない気はするんだが、やっぱり嫌なもんか」 嫌も嫌だし、何より救いがなさすぎる。 つくづく自分は頭が悪いと思った。 「うまくは言えないけど、な」 ここまで結果が見えていて、それでも分の悪すぎる賭けに踏み切ってしてしまうんだから。 「お前が笑ってるのを見ると嬉しくて、それだけで幸せに感じられたんだ」 ありえる筈のない“もしも”。 そんな物に期待してしまうんだから、女々しいというのか執念深いというのか、ね。 「俺も一緒に笑い合っていたい。魔理沙、もしよければ付き合って欲しい」 二度目の告白。 この息の詰まる静寂も、前と何ら変わりがない。 「前より長かったな」 魔理沙はいつもの通り。 やはり前と同じ笑みを浮かべていた。 「すまん」 二度目の玉砕。 一人の女に二度フラれる男ってのは現実問題、なかなかいないと思う。 「キツいな」 「笑っていられるのは余裕がある証拠だぜ?」 なら、良かった。 こんな取り繕ったような見栄でも、役に立ってくれてるらしい。 「私も、お前を好きになれてれば良かったな」 やめろよ、聞きたくない。 顔を合わせていられなくなるだろ。 「両想いならきっと幸せになれただろうな。そんな気がする」 寝返りをうつ。 もう、駄目だった。 「馬鹿、言うな。余計な事を言うな。何で黙っててくれない?」 「え」 「きっぱり終わらせてくれなきゃ辛すぎる。これからどんな顔をお前に見せたらいいんだよ」 「お前はいい奴だぜ、本当にそう思ってる」 「嫌な奴じゃなきゃ直しようがないじゃないか。いくら足掻いても、もう好きになってもらえないって事じゃないのか。 俺みたいなの虐めて楽しいかよ。女と違うんだ、男が泣くのは見苦しいだけじゃないか。残酷な事ばかり言いやがって」 「違うぜ、違うんだ。私は」 「やめてくれ、もう」 信じられないくらいに震えた声での、最低の日の、最低な締めくくり。 「自分がみじめすぎて立ち直れなくなりそうなんだ。魔理沙、頼むよ、お願いだから」 震える体を掻き抱き、目をぎゅっと閉じ、口から漏れそうになる邪魔な声を噛み殺して、恥も外聞もなく俺は赦しを求めた。 「前の事なんか忘れろって、悪いのは私なんだぜって事を伝えたかった。ずっと苦しそうな顔してたからさ」 耳元で声が聞こえる理由も考えられない。 背中や体に回されたものから感じるほのかなぬくもりが心地よく、何よりも辛かった。 「お前みたいなのに惚れられるんだから、私はやっぱりいい女なんだろうな」 本当に、話を聞かない奴。 「お前よりいい奴を見つけられなかったら、指差して笑ってくれ」 これ以上みっともないところ見せたくなかったってのに、俺は、声を出して泣いた。 「おう。おはよう……寝惚けてんのか? 幻想郷の人間は朝の挨拶も満足にできないらしい」 朝。奥の部屋から似合わない及び腰で魔理沙が顔を見せた。 「……大丈夫なのか?」 ひどい顔なんだろう。 昨夜の出来事の上に結局一睡もできなかった事もあって、二つの意味で尋ねられているように聞こえる。 俺は努めて明るく、一度目の告白以前の調子で声を返した。 「正直ブッ倒れてもおかしくなさそうだが平気だ。昔は二徹、三徹とやってたからなあ。 むしろ家族でもない男に平気でよだれ跡つきの顔を晒すお前の将来のほうが不安……あ? お前まさか人様の布団によだれ落としたわけじゃなかろうな。不潔な奴め、ほら。拭け」 「ぷ、わ!? 冷たっ!」 「牛乳拭いた濡れ雑巾よかマシだろ。肌にゃいいらしいけどな」 流石の魔理沙も、今回ばかりは俺の言わんとしてる事を汲み取ってくれたのだろう。 顔拭きでごしごしやり、上げた顔に浮かぶ表情はいつもの快活なそれだった。 「顔に関しては今のお前に言われたかないぜ」 「そんなにヤバいか?」 「すっぴんのスキマ妖怪とならいい勝負だ」 「喩えはよく分からんが良しとしよう。朝飯はとっくに出来てるし、 食べたらちょっと香霖堂まで買い物に行って来てくれな。アレ仕上げるから」 --------------------------------------------------- 昼頃の霧雨邸前にて。 「うわぁーっ!? ででででたぁーーーっ!!」 何がだ。ていうか写真はやめれ。撮るな。 「遅かったじゃないか。こっちはとうに支度を済ませてたんだが」 「妖怪に助力を仰ぎ約束を力づくで反古にしようだなんて見損ないました! でもペンは剣より強し! 私には文々。新聞があります!」 「誰が妖怪なのかね鳥頭。人を見た目だけで判断するんじゃない」 「ああなんだ、外の。貴方がどうしてここに?」 「俺も修理に協力したからな。最終確認を終えた矢先だし」 返事が返ってくるまでにかなり間があったが、面倒なので触れずに台車を前に押し出す。 「え。じゃあ、まさか直ったんですか?」 問題なく動くようになった印刷機を見せる瞬間はちょっと鼻が高かった、相手が天狗だけに。 「直せって言い出したのはお前じゃないか」 「は、はい。その通りですが、瓢箪から駒が出てしまいました」 「私の辞書に不可能の文字はないぜ。今回のハナ差も、すぐに熨斗つけてお返ししてみせるさ」 「いいでしょう。次の勝負の折には他の機械も点検してもらいましょうか」 「ふん、小鬼に笑われるなよ?」 魔理沙とのやり取りを終えた鴉天狗、射命丸文がこっちを向く。 「しかしその顔は何事ですか。今夜がヤマだ、という感じですけど」 「ああ、ちょっとアレだ。フラれて寝てない」 いそいそと手帖を取り出す射命丸。嬉しそうな顔しやがって憎たらしい。 「そうでしたか、失恋とはお気の毒に。お相手はどこにお住まいの?」 「聞き回ってみればすぐに分かる。この程度も調べられずに何が新聞記者か、ってな」 「それもそうですね、では早速。これにて失礼します」 一礼の後、あっという間に射命丸は印刷機もろとも消え去ってしまったのが何故か名残惜しかった。まあとにかく勘の悪い奴。 「余計な事、言わないほうがよかったんじゃないのか」 会話を黙って聞いていた魔理沙が口を開く。 「知ってる。でも一番知られたくない相手の前であれだけ醜態晒せばどうでもよくなる。お相手不明の失恋話でも、話の種くらいにゃなるだろ」 「馬鹿だなお前」 「知ってる」 鼻で笑い、軽く背中を叩いてやる。 「お前がそんな顔してどうすんだよ。笑え笑え、いい女」 「馬鹿な、私の顔はいつだって他人を幸せにする笑顔に満ち満ちてるぜ」 「よだれつきだけどな」 「そこで知ってる、だろ? まったく気の利かない奴だ」 っと、眩暈がした。 そろそろ冗談抜きで倒れるかもしれん。 「んじゃ帰るわ。ありがとな性悪女」 「それはこっちの台詞だぜ化け物面。これからも茶菓子の用意を忘れるなよ」 「知ってる。そっちこそ、次は負けんなよ」 「知ってるぜ」 間抜けな男の失恋話、これにて閉幕。 ・私はネジの頭をバカにする天才です。機械まるでダメ。その辺の間違いや疑問についてはご容赦お願いします。 ─────────────────────────────────────────────────────────── 6スレ目 409 ガタガタと、周りの物を動かすたびに音が響く。 数多の道具に囲まれて生活していた自分は、ずっとこのままの家で暮らすと思っていた。 が、そんな今までの思いとは裏腹に、自分を囲っていた道具達は今「整理」という作業を遂行されていた。 理由?そんなの知らない。 だって気づいたらやらなくちゃ、と言い聞かせていたから。 片付けて綺麗にして、それで何なのか。 別段今まででも道具の場所は解るし、不便と感じたことはない。 むしろ片付けることによって場所が解らなくなる可能性だってある。 それなのに何故こんなことをしているのか。 決まっている、自分を良く評価してほしいから。 最後に大き目の水晶を退かして、どこぞの巫女が見たら呆れるほど不釣合いなお洒落なテーブルを置いた。 香森に頼んであしらって貰った物は自分も気に入っていた、似合う似合わないは放っておいて。 そこに色々と紅いトコロから”善意で”頂いてきた立派な紅茶の葉が入ってるティーポットを、そしてコースターとカップを置く。 ―――そこに並べられたカップの数は、二つ。 チラリ、と時計を見る。 時間まであと6分。 ソワソワ、と時計とテーブルに視線を行き来させて。 時間まであと2分。 ドクドク、と早くなった動悸を深呼吸で整えて。 時間まであと――― 「魔理沙ー、約束どおり遊びに来たぞー!」 一気に赤くなった頬を隠しながら、「いいぜ」と私は言った。 さぁ、私の「恋心」を受け止めてくれるか―――? ──────────────────────────────────────────────── 6スレ目 447 「○○、なんかしようぜ!」 彼女は俺の家に来るなりそう言った。 「メンドイからヤダ」 俺は瞬間そう答える。 「なぁ、そう言わずになんかしようぜ。私は暇で暇でしょうがないんだ」 しかし彼女は引き下がらない 「たく、仕方がないな。……なら、アレをするか」 仕方なく俺は、思いついた遊びをする事にした。 「なら、Draw Fourだ。そして色は赤」 彼女がそういったので、俺はカードを8枚引いた。 その時に、彼女は怪しく嗤いながら言った。 「ふ、ふ不不腐腐。 さっきから負け続きだが……今回はさすがに私の勝ちだな」 彼女は勝てると思ったのかそう言ったが、俺は強気に言い返す。 「さて? それはどうかな?」 俺は自分が引いたカードを確認する。 手持ちのカードは12枚。 内容は 記号は Draw Two 赤青緑の 4枚 と Wild Draw Four 2枚 Skipが赤と緑で2枚 そして青と黄の 1 が4枚 。 数は多いが内容はあほみたいに良い。 対して彼女のカードは6枚か…… すでに使ったカードの中で確か Draw Two は1枚 Wild Draw Four は1枚。 「これなら……いけるな」 俺はニヤリと笑いながら、彼女に聞こえない位の声で言った。 「今回はこれだ!」 彼女はそういい赤の6を出した。 そして俺の番だ。 さて、仕掛けますかね。 「まずはSkip3枚だ」 「ふん。1回位のSkipで私の優勢は変わりはしないさ」 彼女は俺がカードを出すとそう言う。 なので、さらに攻める事にする。 「なら、これならどうだ?」 俺はDraw Twoを1枚出した。 「お返しだぜ!」 すると彼女はDraw Two1枚出す。 「ふふ、ならこれで」 次に俺はWild Draw Four を1枚出す。 「○○、そろそろ勝負をつけようぜ」 そう言って彼女はDraw Twoを2枚出した。 「では、これで終わりだ!」 そう言い俺はDraw Twoを2枚出す。 「クックック。それはこっちの台詞だぜ! これで私の勝ちだ!!」 彼女は最後にWild Draw Fourを出した。 彼女は自信満々な顔で自分の勝利を宣言した。 この顔は彼女らしくて好きだ。もう少し見ていたいと思う。 しかし俺は言ってやった。 「実は……もう1枚あったりする」 「……え!?」 瞬間空気が凍りついた。 「は、はは○○。嘘はいけないぞ」 彼女はそう言う。 気持ちが解らなくは無いが…… そう思いながらも俺は最後の一枚を出す。 「ほれ、Draw Four 色は青」 最後のカード――Wild Draw Four――を俺は出した。 「は、はは……まだ終わって無いぞ……」 彼女は弱々しくそう言った。 Draw Four 7枚 Wild Draw Four 3枚で、計26枚のカードを引かなければいけないので、当然と言えば当然である。 そんな彼女の言葉に俺は、無情にもこう告げた。 「いや、もう引かなくても良いぞ」 「え、どう言うことだ?」 俺がそう言うと彼女は案の定そう聞き返してきた。 「ほれ」 俺はそう言い手札――青と黄の1――を4枚出した。 「あ!?」 「今回は勝てると思ったのに……」 彼女は不機嫌そうに言う。 「まぁ、俺も負けたらやばいんで」 そんな彼女に俺はそう言う。 すると彼女は小さく言った。 「だって……せっかく勝てると思ったのに…」 「え?」 正直驚いた。彼女が今にも泣きそうな声で言ったからだ。 だって、彼女はいつも元気で喧しいくらいだから。そんな彼女が今にも泣きそうなら誰だって驚くだろう。 俺は焦りながらも言った。 「なら、もう一回やろう」 すると彼女はこう言った。 「もう良いよ……。それに○○は、嫌々私に付き合ってくれてるんだろう?」 「違う。そんな事無いって」 俺は慌てて否定するが、さらに彼女は言う。 「違わない! 私が来たときだって嫌そうだっただろ!!」 どうやら彼女は勘違いしているようだ。アレは所謂照れ隠しなのに。 「○○はいつもそうだ。私の事を全然見てくれない」 「へ?」 なんだか雲行きが怪しくなってきた。 「私がこんなにも想っているのに、私の事を少しも見てくれない」 「なっ!?」 今日一番驚いた。今のは告白と取れるからだ。 しかしそんなことに気付かずに彼女はさらに続ける。 「お前は、私が居るのに、霊夢や紫ばかり見ていて私の気持ちに気付かない!」 彼女にここまで言わせては、俺もその気持ちに答えなければいけないだろう。 その前に彼女を止めないといけないな。 「それからおまえはっ!!?」 そして俺は、言葉を発し続ける彼女をしっかり抱きしめて言った。 「魔理沙、少し落ち着いて。それとこれが俺の気持ちだ」 「あ……うん……」 ────────────────────────────────────────────────
https://w.atwiki.jp/ge2rb/pages/134.html
刀身 銃身 盾 リンクサポート ブラッドアーツ 更新条件 ロングブレード アサルト バックラー フルバースト 5 --- 初期装備 【Ⅰ】ソニックキャリバー Episode3クリア 【Ⅲ】ソニックキャリバー Episode5クリア 【Ⅳ】ソニックキャリバー Episode6クリア 名称 内容 習得GAP 習得AP 習得条件 選択外アビリティ 神機使い スタミナ:Lv10ガード範囲:Lv10アイテム速度:Lv10受け渡し最大レベル:Lv1 --- --- 初期アビリティ 神機使い スタングレネード所持:Lv1合流優先:Lv1通常弾:Lv10 --- --- 初期アビリティ アリサ 【B】回復弾OP消費量:Lv10報酬金額↑:Lv10受け渡し最大レベル:Lv1受け渡し割合:Lv2 --- --- 初期アビリティ アリサ 救命時回復量上昇:Lv5 --- --- 初期アビリティ 固有アビリティ 巧者 名医:Lv10器用:Lv5 4 1200 器用Ⅱ名医Ⅱ フォローアップ 救命対象バースト化:Lv10回復弾用オラクル温存:Lv10回復弾:Lv10 --- --- Episode6クリア + 選択可能アビリティ、衣装一覧 名称 内容 習得GAP 習得AP 習得条件 選択可能アビリティ 体力上昇Ⅱ 体力:Lv4 --- --- Episode6クリア 体力上昇Ⅲ 体力:Lv6 0 100 体力上昇Ⅱ 体力上昇Ⅳ 体力:Lv8 4 400 体力上昇Ⅲ 体力上昇Ⅴ 体力:Lv10 6 700 体力上昇Ⅳ 被ダメージカットⅠ 被ダメージカット:Lv1 0 50 被ダメージカットⅡ 被ダメージカット:Lv2 0 200 被ダメージカットⅠ 被ダメージカットⅢ 被ダメージカット:Lv3 0 500 被ダメージカットⅡ 被ダメージカットⅣ 被ダメージカット:Lv4 4 1000 被ダメージカットⅢ 耐久値上昇Ⅰ 耐久値上限:Lv1 0 100 耐久値上昇Ⅱ 耐久値上限:Lv2 0 600 耐久値上昇Ⅰ 耐久値上昇Ⅲ 耐久値上限:Lv3 8 1000 耐久値上昇Ⅱ ヴェノム耐性 ヴェノム耐性:Lv5 0 20 ヴェノム無効 ヴェノム耐性:Lv10 2 500 ヴェノム耐性 リーク耐性 リーク耐性:Lv5 0 20 リーク無効 リーク耐性:Lv10 2 500 リーク耐性 スタン耐性 スタン耐性:Lv5 0 20 スタン無効 スタン耐性:Lv10 2 500 スタン耐性 オラクル上昇Ⅰ オラクル:Lv2 0 10 オラクル上昇Ⅱ オラクル:Lv4 0 20 オラクル上昇Ⅰ オラクル上昇Ⅲ オラクル:Lv6 0 100 オラクル上昇Ⅱ オラクル上昇Ⅳ オラクル:Lv8 4 400 オラクル上昇Ⅲ オラクル上昇Ⅴ オラクル:Lv10 6 700 オラクル上昇Ⅴ 攻 火属性強化Ⅰ 近接火属性追加:Lv1銃身火属性追加:Lv1 0 100 攻 火属性強化Ⅱ 近接火属性追加:Lv2銃身火属性追加:Lv2 0 600 攻 火属性強化Ⅰ 攻 氷属性強化Ⅰ 近接氷属性追加:Lv1銃身氷属性追加:Lv1 0 100 攻 氷属性強化Ⅱ 近接氷属性追加:Lv2銃身氷属性追加:Lv2 0 600 攻 氷属性強化Ⅰ 攻 雷属性強化Ⅰ 近接雷属性追加:Lv1銃身雷属性追加:Lv1 0 100 攻 雷属性強化Ⅱ 近接雷属性追加:Lv2銃身雷属性追加:Lv2 0 600 攻 雷属性強化Ⅰ 攻 神属性強化Ⅰ 近接神属性追加:Lv1銃身神属性追加:Lv1 0 100 攻 神属性強化Ⅱ 近接神属性追加:Lv2銃身神属性追加:Lv2 0 600 攻 神属性強化Ⅰ アイテム効果Ⅰ アイテム効果:Lv5 0 50 アイテム効果Ⅱ アイテム効果:Lv10 0 500 アイテム効果Ⅰ 閃光弾追加所持 スタングレネード所持:Lv1 0 100 トラップ所持Ⅰ トラップ所持:Lv1 2 200 トラップ所持Ⅱ トラップ所持:Lv2 4 1000 トラップ所持Ⅰ 回復柱所持Ⅰ 回復柱所持:Lv1 2 200 回復柱所持Ⅱ 回復柱所持:Lv2 4 1000 回復柱所持Ⅰ 回復アイテム追加所持 回復アイテム追加所持:Lv10 0 800 器用Ⅰ 器用:Lv3 0 50 器用Ⅱ 器用:Lv5 0 300 器用Ⅰ アスリートⅠ アスリート:Lv5 0 150 アスリートⅡ アスリート:Lv10 4 800 アスリートⅠ スタミナ自動回復Ⅰ スタミナ自動回復:Lv5 0 150 スタミナ自動回復Ⅱ スタミナ自動回復:Lv10 0 800 スタミナ自動回復Ⅰ 溜め動作速度Ⅰ 溜め動作速度:Lv5 0 100 溜め動作速度Ⅱ 溜め動作速度:Lv10 4 800 溜め動作速度Ⅰ ふんばり ふんばり:Lv10 4 800 覚悟 覚悟:Lv10 4 800 消音 消音:Lv10 0 300 オートガード オートガード:Lv10 6 600 ヘイト上昇量Ⅰ ヘイト上昇量:Lv5 0 50 ヘイト上昇量Ⅱ ヘイト上昇量:Lv10 0 400 ヘイト上昇量Ⅰ 敵活性化抑制Ⅰ 敵活性化抑制:Lv5 0 100 敵活性化抑制Ⅱ 敵活性化抑制:Lv10 0 800 敵活性化抑制Ⅰ 全力攻撃 全力攻撃:Lv10 4 800 ハイドアタック ハイドアタック:Lv10 0 200 駆除技術Ⅰ 駆除技術:Lv5 0 150 駆除技術Ⅱ 駆除技術:Lv10 4 800 駆除技術Ⅰ 近接特殊攻撃威力Ⅰ 近接特殊攻撃威力:Lv5 0 100 近接特殊攻撃威力Ⅱ 近接特殊攻撃威力:Lv10 0 800 近接特殊攻撃威力Ⅰ 節約Ⅰ 節約:Lv5 0 150 節約Ⅱ 節約:Lv10 6 800 節約Ⅰ オラクル吸収量Ⅰ オラクル吸収量:Lv5 0 50 オラクル吸収量Ⅱ オラクル吸収量:Lv10 3 300 オラクル吸収量Ⅰ 【B】オラクル自動回復Ⅰ 【B】オラクル自動回復:Lv5 0 150 【B】オラクル自動回復Ⅱ 【B】オラクル自動回復:Lv10 6 800 【B】オラクル自動回復Ⅰ トリガーハッピー トリガーハッピー:Lv10 8 1000 受け渡し強化Ⅰ 受け渡し最大レベル:Lv1 --- --- Episode2クリア 受け渡し強化Ⅱ 受け渡し最大レベル:Lv2 2 500 受け渡し強化Ⅰ 受け渡し強化Ⅲ 受け渡し最大レベル:Lv2受け渡し割合:Lv1 2 800 受け渡し強化Ⅱ 受け渡し強化Ⅳ 受け渡し最大レベル:Lv2受け渡し割合:Lv2 8 1000 受け渡し強化Ⅲ バースト時間Ⅰ バースト時間:Lv5 --- --- 初期アビリティ バースト時間Ⅱ バースト時間:Lv10 6 800 バースト時間Ⅰ 受け渡しバースト化 受け渡しバースト化:Lv10 0 300 復讐への憤怒 復讐への憤怒:Lv10 0 100 友情 友情:Lv10 0 100 親愛 親愛:Lv10 0 100 捕喰体力吸収Ⅰ 捕喰体力吸収:Lv5 0 100 捕喰体力吸収Ⅱ 捕喰体力吸収:Lv10 0 800 捕喰体力吸収Ⅰ 【B】体力自動回復 【B】体力自動回復:Lv10 8 1000 【B】近接攻撃体力吸収 【B】近接攻撃体力吸収:Lv10 0 600 【B】捕喰時獲得弾数 【B】捕喰時獲得弾数:Lv10 3 300 乱戦時防御力Ⅰ 乱戦時防御力:Lv5 0 100 乱戦時防御力Ⅱ 乱戦時防御力:Lv10 4 800 乱戦時防御力Ⅰ 乱戦時攻撃力Ⅰ 乱戦時攻撃力:Lv5 0 100 乱戦時攻撃力Ⅱ 乱戦時攻撃力:Lv10 4 800 乱戦時攻撃力Ⅰ カリスマⅠ カリスマ:Lv5 0 100 カリスマⅡ カリスマ:Lv10 6 800 カリスマⅠ ヴェノム付与Ⅰ ヴェノム:Lv3 2 20 ヴェノム付与Ⅱ ヴェノム:Lv6 2 150 ヴェノム付与Ⅰ ヴェノム付与Ⅲ ヴェノム:Lv10 4 800 ヴェノム付与Ⅱ 封神付与Ⅰ 封神:Lv3 2 20 封神付与Ⅱ 封神:Lv6 2 150 封神付与Ⅰ 封神付与Ⅲ 封神:Lv10 4 800 封神付与Ⅱ ホールド付与Ⅰ ホールド:Lv3 4 50 ホールド付与Ⅱ ホールド:Lv6 4 200 ホールド付与Ⅰ ホールド付与Ⅲ ホールド:Lv10 6 1000 ホールド付与Ⅱ 名医Ⅰ 名医:Lv5 0 50 名医Ⅱ 名医:Lv10 0 600 名医Ⅰ 奉仕の心Ⅰ 奉仕の心:Lv5 0 20 奉仕の心Ⅱ 奉仕の心:Lv10 0 300 奉仕の心Ⅰ 保身Ⅰ 奉仕の心:Lv-5 0 20 保身Ⅱ 奉仕の心:Lv-10 0 300 保身Ⅰ 救命対象バースト化 救命対象バースト化:Lv10 --- --- 初期アビリティ 救命時攻撃UPⅠ 救命時攻撃UP:Lv2 0 20 救命時攻撃UPⅡ 救命時攻撃UP:Lv4 2 200 救命時攻撃UPⅠ 救命時攻撃UPⅢ 救命時攻撃UP:Lv6 2 600 救命時攻撃UPⅡ 救命時防御UPⅠ 救命時防御UP:Lv2 0 20 救命時防御UPⅡ 救命時防御UP:Lv4 2 200 救命時防御UPⅠ 救命時防御UPⅢ 救命時防御UP:Lv6 2 600 救命時防御UPⅡ 被救命時攻撃UPⅠ 被救命時攻撃UP:Lv2 0 20 被救命時攻撃UPⅡ 被救命時攻撃UP:Lv4 2 200 被救命時攻撃UPⅠ 被救命時攻撃UPⅢ 被救命時攻撃UP:Lv6 2 600 被救命時攻撃UPⅡ 被救命時防御UPⅠ 被救命時防御UP:Lv2 0 20 被救命時防御UPⅡ 被救命時防御UP:Lv4 2 200 被救命時防御UPⅠ 被救命時防御UPⅢ 被救命時防御UP:Lv6 2 600 被救命時防御UPⅡ 救命時移動速度上昇 救命時移動速度上昇:Lv10 0 600 救命時回復量上昇Ⅱ 救命時回復量上昇:Lv10 0 600 救命時回復量上昇Ⅰ※最初から条件クリア扱い 被救命時回復量上昇Ⅰ 被救命時回復量上昇:Lv5 0 20 被救命時回復量上昇Ⅱ 被救命時回復量上昇:Lv10 0 600 被救命時回復量上昇Ⅰ 耐久値回復 耐久値回復:Lv10 8 1000 全員レア追加報酬率 全員レア追加報酬率:Lv10 8 1000 レアモノの女神 レアモノの女神:Lv10 8 1000 全員換金アイテム回収 全員換金アイテム回収:Lv10 8 1000 BR挑戦時閃光弾 BR挑戦時閃光弾:Lv10 0 400 BR挑戦時トラップ BR挑戦時トラップ:Lv10 0 400 BR挑戦時回復 BR挑戦時回復:Lv10 0 400 BR挑戦時受け渡し BR挑戦時受け渡し:Lv10 0 400 通常弾+S 通常弾+S:Lv10 0 20 BB・識別弾+S BB・識別弾+S:Lv10 0 300 通常弾+S 通常弾+L 通常弾+L:Lv10 0 20 BB・識別弾+L BB・識別弾+L:Lv10 0 300 通常弾+L 爆発弾S 爆発弾S:Lv10 0 20 BB・識別爆発弾S BB・識別爆発弾S:Lv10 0 300 爆発弾S BB・識別爆発弾M BB・識別爆発弾M:Lv10 0 300 爆発弾S BB・連鎖弾+L BB・連鎖弾+L:Lv10 0 400 連射弾 無 連射弾 無:Lv10 0 20 BB・OP吸収弾 無 BB・OP吸収弾 無:Lv10 0 300 連射弾 無 BB・OP吸収弾 BB・OP吸収弾:Lv10 0 300 猛毒弾 猛毒弾:Lv10 0 50 猛毒弾+S 猛毒弾+S:Lv10 2 200 猛毒弾 BB・識別猛毒弾+S BB・識別猛毒弾+S:Lv10 2 400 猛毒弾+S BB・猛毒OP吸収弾 BB・猛毒OP吸収弾:Lv10 4 800 猛毒弾+S 地縛弾 地縛弾:Lv10 0 100 地縛弾+S 地縛弾+S:Lv10 2 250 地縛弾 BB・識別地縛弾+S BB・識別地縛弾+S:Lv10 2 500 地縛弾+S BB・地縛OP吸収弾 BB・地縛OP吸収弾:Lv10 6 900 地縛弾+S 封神弾 封神弾:Lv10 0 50 封神弾+S 封神弾+S:Lv10 2 200 封神弾 BB・識別封神弾+S BB・識別封神弾+S:Lv10 2 400 封神弾+S BB・封神OP吸収弾 BB・封神OP吸収弾:Lv10 4 800 封神弾+S 回復弾適性 回復弾用オラクル温存:Lv10回復弾:Lv10 --- --- 初期アビリティ 回復光弾 回復弾用オラクル温存:Lv10回復光弾:Lv10 2 600 回復弾適性 BB・状態回復光弾 回復弾用オラクル温存:Lv10BB・状態回復光弾:Lv10 --- --- Episode5クリア BB・支援光弾 攻 回復弾用オラクル温存:Lv10BB・支援光弾 攻:Lv10 2 500 回復光弾 BB・支援光弾 防 回復弾用オラクル温存:Lv10BB・支援光弾 防:Lv10 2 500 回復光弾 回復放射弾 回復弾用オラクル温存:Lv10回復放射弾:Lv10 2 600 回復弾適性 BB・状態回復放射弾 回復弾用オラクル温存:Lv10BB・状態回復放射弾:Lv10 2 500 回復放射弾 BB・支援放射弾 攻 回復弾用オラクル温存:Lv10BB・支援放射弾 攻:Lv10 2 500 回復放射弾 BB・支援放射弾 防 回復弾用オラクル温存:Lv10BB・支援放射弾 防:Lv10 2 500 回復放射弾 巧者 名医:Lv10器用:Lv5 4 1200 器用Ⅱ名医Ⅱ フォローアップ 救命対象バースト化:Lv10回復弾用オラクル温存:Lv10回復弾:Lv10 --- --- Episode6クリア 衣装 標準衣装 ※アビリティなし --- --- 初期装備 クラシック衣装 クラシック衣装:Lv10 10 0 アイドルマスター衣装 アイドルマスター衣装:Lv10 10 0 バカンス水着・白 バカンス水着・白:Lv10 --- --- 初期から習得済
https://w.atwiki.jp/frontmission3/pages/1320.html
STAGE00 アリサ編 STAGE01 STAGE02 STAGE03 STAGE04 STAGE05 STAGE06 STAGE07 STAGE08 STAGE09 STAGE10A STAGE11 STAGE12 STAGE13 STAGE14 STAGE15 STAGE10B STAGE16 STAGE17 STAGE18 STAGE19 STAGE20 STAGE21 STAGE22 STAGE23 STAGE24 STAGE25 STAGE26 STAGE27 STAGE28 STAGE29 STAGE30 STAGE31 STAGE32 STAGE33 STAGE34 STAGE35 STAGE36 STAGE37 STAGE38 STAGE39 STAGE40 STAGE41 STAGE42A STAGE43 STAGE44 STAGE45 STAGE42B STAGE46 STAGE47 STAGE48 STAGE49 STAGE50 STAGE51 STAGE52 STAGE53 STAGE54 STAGE55 STAGE56 STAGE57 STAGE58 Ending ストーリーイベントインターミッション 関東 熊本市街 STAGE50ランキング マップ 入手アイテム 味方 敵 ストーリーイベント インターミッション セットアップ ネットワーク フォーラム メール ネットワークショップ デスクトップ シミュレーター セーブ ロード 終了 ネットワーク ネットワーク 入手 備考 メール メイヤー 受信 F・エドワード「父さんだ。」 関東 〔相馬ヶ原基地作戦室〕 会話イベント 〔幕僚本部会議室〕 会話イベント 〔厚木基地滑走路〕 会話イベント 〔相馬ヶ原基地作戦室〕 会話イベント ネットワーク ネットワーク 入手 備考 メール 共用メール 受信 金 500 日本警察「感謝状」 デスクトップ 背景グラフィック MerredinM1《メレディンM1の3DCG》 『USN/その他/イントレピッドステュピッド/ダウンロード/ダウンロード:メレディンM1の3DCGイラスト』でダウンロード 会話-伊佐夫 〔幕僚本部会議室〕 会話イベント 〔幕僚本部作戦室〕 会話イベント ネットワーク ネットワーク 入手 備考 メール 和輝 送信 KIRYU@0730「調べてくれ」 受信 パスワード [BLACKI] 桐生悠一「機動強襲群」 [SA2KI] 会話-伊佐夫 熊本市街 〔熊本基地作戦室〕 会話イベント 熊本市街-熊本ショップ 〔熊本ショップ〕 ネットワークショップで「HPレベル7まで / その他レベル4まで」改造可能になる ▼ショップ▼ 購入 パーツ ボディ|Lアーム|Rアーム|レッグ|バックパック 武器 グリップ|ショルダー アイテム アイテム コンピュータ コンピュータ 改造 HPレベル7まで / その他レベル4まで パーツ ボディ 名称 価格 HP 重量 出力 バトルスキル 属性ダメージ減少率 備考 ノーマル レベル1 レベル2 レベル3 レベル4 レベル5 レベル6 レベル7 入手 条件 ノーマル レベル1 レベル2 レベル3 レベル4 価格(改造) 120 170 220 270 320 360 410 価格(改造) 240 360 480 600 108式 強警 240 340 387 445 510 584 673 771 887 40 220 格闘力UPⅠ 格闘 - 10% 20% 30% 40% PAW2プロウブ 240 364 414 476 546 626 720 826 950 44 253 オートマシンⅡ 肩武器除く - 15% 30% 45% 60% キャセルM2 240 464 547 644 760 895 1053 1238 1461 39 206 格闘力UPⅡ 格闘 - 10% 20% 30% 40% 109式 炎陽 240 292 332 382 438 502 578 662 762 60 344 オートマシンⅠ 肩武器除く - 5% 10% 15% 20% 目次へ Lアーム 名称 価格 HP 重量 命中率 バトルスキル 命中値 備考 ノーマル レベル1 レベル2 レベル3 レベル4 レベル5 レベル6 レベル7 入手 条件 ノーマル レベル1 レベル2 レベル3 レベル4 価格(改造) 50 70 90 110 130 150 170 価格(改造) 100 150 200 250 108式 強警 100 212 250 294 347 409 481 566 667 25 7% ALLorNO 連射 - 12% 22% 40% 73% PAW2プロウブ 100 228 269 316 373 440 517 608 718 33 9% ダブルショットⅠ 両腕同射撃 - 16% 29% 52% 94% キャセルM2 100 292 332 382 438 502 578 662 762 15 5% スタンパンチ 格闘 - 9% 16% 29% 52% 109式 炎陽 100 184 209 241 276 316 364 417 480 45 12% Legブレイク 単射・格闘・ミサイル - 21% 38% 69% 126% 目次へ Rアーム 名称 価格 HP 重量 命中率 バトルスキル 命中値 備考 ノーマル レベル1 レベル2 レベル3 レベル4 レベル5 レベル6 レベル7 入手 条件 ノーマル レベル1 レベル2 レベル3 レベル4 価格(改造) 50 70 90 110 130 150 170 価格(改造) 100 150 200 250 108式 強警 100 212 250 294 347 409 481 566 667 25 7% ALLorNO 連射 - 12% 22% 40% 73% PAW2プロウブ 100 228 269 316 373 440 517 608 718 33 9% ダブルショットⅠ 両腕同射撃 - 16% 29% 52% 94% キャセルM2 100 292 332 382 438 502 578 662 762 15 5% スタンパンチ 格闘 - 9% 16% 29% 52% 109式 炎陽 100 184 209 241 276 316 364 417 480 45 12% Legブレイク 単射・格闘・ミサイル - 21% 38% 69% 126% 目次へ レッグ 名称 価格 HP 重量 移動力 タイプ バーニア バトルスキル 回避率 備考 ダッシュ ノーマル レベル1 レベル2 レベル3 レベル4 レベル5 レベル6 レベル7 ノーマル レベル1 レベル2 レベル3 レベル4 入手 条件 ノーマル レベル1 レベル2 レベル3 レベル4 価格(改造) 80 120 150 180 210 240 280 価格(改造) 160 240 320 400 価格(改造) 160 240 320 400 108式 強警 320 280 319 366 420 481 554 635 730 45 4 2脚 2段 4段 4段 6段 7段 DMGFix100 全武器(防御) - 6% 14% 24% 35% 0倍 0倍 2倍 3倍 3倍 PAW2プロウブ 320 300 342 393 450 516 594 681 783 48 4 ホバー 0段 - - - - Bodyガード 全武器(防御) - 8% 19% 32% 47% 0倍 - - - - キャセルM2 320 384 437 503 576 660 760 871 1002 59 6 2脚 2段 4段 4段 6段 7段 AP3割Cut グレネード除く - 8% 19% 32% 47% 0倍 2倍 3倍 3倍 4倍 109式 炎陽 320 240 283 333 393 463 544 640 756 18 2 2脚 2段 4段 5段 7段 7段 アンチブレイク 全武器(防御) - 8% 19% 32% 47% 0倍 2倍 3倍 4倍 5倍 目次へ バックパック 名称 価格 重量 容量 追加出力 備考 BX090 600 50 8 - BPT9MAX 800 30 - 90 目次へ|上へ 武器 グリップ 名称 価格 種類 属性 重量 命中率 射程 攻撃力(攻撃力×発射回数) AP 命中低下率 弾数 発射回数/消費AP 備考 フェタルバスター 500 格闘武器 衝撃 40 100% 1 156×1 1 -0% / 距離 ∞ ビーナス 500 格闘武器 衝撃 33 120% 1 115×1 1 -0% / 距離 ∞ アークバレル4 800 マシンガン 貫通 91 80% 1~4 21×10 5 -10% / 距離 ∞ ディソードM300 780 ショットガン 衝撃 80 75% 1~3 22×12 3 -2% / 距離 ∞ 11式狙撃銃 780 ライフル 貫通 84 75% 1~6 117×1 4 -2% / 距離 ∞ ホットガゼル 780 火炎放射 炎熱 93 60% 1~2 33×4 4 -2% / 距離 ∞ 4hit / 47hit / 711hit / 11 名称 価格 種類 重量 ダメージ AP 使用回数 備考 SN-107G 400 シールド 36 90%減 2 4 目次へ ショルダー 名称 価格 種類 属性 重量 命中率 射程 攻撃力(攻撃力×発射回数) AP 命中低下率 弾数 備考 バジャリガー 900 ミサイル 炎熱 137 80% 3~9 148×1 10 -0% / 距離 6 目次へ|上へ アイテム アイテム 名称 価格 容量 効果 備考 グレネード弾 100 2-------- グレネードの弾をMax補給する ミサイル弾 100 2-------- ミサイルの弾をMax補給する リペア 100 1-------- 1パ-ツに対しMaxHPの50%回復する リペアMax 200 2-------- 1パ-ツに対しHPを全回復する リバ-スLow 160 2-------- 破壊パ-ツを修復しMaxHPの25%回復する リバ-スHigh 300 3-------- 破壊パ-ツを修復しMaxHPの50%回復する リバ-スMax 400 4-------- 破壊パ-ツを修復しHPを全回復する リカバ- 80 1-------- パイロットHPを50%回復する リカバ-Max 140 2-------- パイロットHPを全回復する シ-ルドリペア 120 2-------- シ-ルド使用回数を50%回復する シ-ルドMax 200 3-------- シ-ルド使用回数を全回復する 目次へ|上へ コンピュータ コンピュータ 名称 価格 容量 機能 備考 COMB652 1000 6 発動率 大UP、連鎖率 大DOWN COMC554 1000 6 発動率 小DOWN、連鎖率 小UP COMG10 1300 6 入手率UP COM6 600 6 特殊機能なし 目次へ|上へ 移動-店を出る 熊本市街-日防軍熊本基地 〔熊本基地作戦室〕 会話イベント|選択肢準備中 準備完了:STAGE50 上へ STAGE50 阿蘇山 勝利条件 敵パイロットの全滅もしくは投降 敗北条件 プレイヤーパイロットの全滅 出撃パイロット選択 和輝 / 亮五 / アリサ / リュウ / 美穂 / ファム / ラン / メイヤー ランキング 基準値 敵排除数 8 総戦闘回数 50 平均ダメージ 175 平均武器レベル 16 ターン数 8 NPC残数 - マップ 地形 進入不可 段差 スロープ ▼ 障害物 平地 X 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 Y 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 気絶不可 - 混乱不可 - 戦意喪失、投降不可 - 強制排出不可 - 序盤、敵ユニット(敵3 / 5 / 7 / 8)は、味方ユニットが接近するまで行動しない 上へ 入手アイテム 入手先 名称 備考 敵1 / 2投降 ボディ 111式 春陽 Lアーム 111式 春陽 Rアーム 111式 春陽 レッグ 111式 春陽 バックパック BPT12B 敵3 / 6 / 7 / 8投降 バックパック BPT12B 敵4 / 5投降 バックパック BX056 上へ 味方 No. 名前 移動力 バーツ 武器 人物 アイテム APNow / Max Body HP状況Now / Max 格闘力 減少率 AP設定/改造LV 防御 L.Grip 属性 種類 AP 熟練 攻撃 弾数Now / Max 射程 命中率 距離低下率 段差低下率 HPNow / Max エースランク ポイント バトルスキル L.Arm 命中 命中 L.Shld 武器熟練度 回避(回避率) R.Arm 命中 R.Grip 格闘武器 ショットガン グレネード Leg バーニア ダッシュ 回避 R.Shld マシンガン 火炎放射 キャノン 属性防御 B.Pack 追加出力 ライフル ミサイル ビーム 1 × 2 × 3 × 4 × 上へ 敵 No. 名前 移動力 バーツ 武器 人物 アイテム PRIZEMONEY APNow / Max Body HP状況Now / Max 格闘力 減少率 AP設定/改造LV 防御 L.Grip 属性 種類 AP 熟練 攻撃 弾数Now / Max 射程 命中率 距離低下率 段差低下率 HPNow / Max エースランク ポイント バトルスキル L.Arm 命中 命中 L.Shld 武器熟練度 回避(回避率) R.Arm 命中 R.Grip 格闘武器 ショットガン グレネード Leg バーニア ダッシュ 回避 R.Shld マシンガン 火炎放射 キャノン 属性防御 B.Pack 追加出力 ライフル ミサイル ビーム 1 日防軍特殊部隊ヴァンツァー兵 3 111式 春陽 800 / 800 123% 20% ■ ■ ■ ■ スキャラブF2 貫通 ライフル 4 E★★ 98×1 ∞ 1~6 75% 2% 5% 20 / 20 ★★★★★★★ ×0 LegブレイクスナイプArm 150 17 / 17 111式 春陽 448 / 448 ×14%UP ■ ■ ■ ■■ ■ ■ ■ ------ 32% 111式 春陽 448 / 448 ×14%UP ハードブロウ 衝撃 格闘武器 1 E★★ 25×1 ∞ 1 100% 0% 0% E★★ 耐炎熱 111式 春陽 608 / 608 7段 4倍 ■ ■ ■ ------ BPT12B 60 E★★ 2 日防軍特殊部隊ヴァンツァー兵 3 111式 春陽 800 / 800 123% 20% ■ ■ ■ ■ スキャラブF2 貫通 ライフル 4 E★★ 98×1 ∞ 1~6 75% 2% 5% 20 / 20 ★★★★★★★ ×0 LegブレイクスナイプArm 150 17 / 17 111式 春陽 448 / 448 ×14%UP ■ ■ ■ ■■ ■ ■ ■ ------ 32% 111式 春陽 448 / 448 ×14%UP ハードブロウ 衝撃 格闘武器 1 E★★ 25×1 ∞ 1 100% 0% 0% E★★ 耐貫通 111式 春陽 608 / 608 7段 4倍 ■ ■ ■ ------ BPT12B 60 E★★ 3 日防軍特殊部隊ヴァンツァー兵 6 キャセルM2 1238 / 1238 129% 40% ■ ■ ■ ■ ハイバスター 衝撃 格闘武器 1 E★★ 130×1 ∞ 1 100% 0% 0% 20 / 20 ★★★★★★★ ×0 スナイプArm 150 17 / 17 キャセルM2 662 / 662 ×5%UP ■ ■ ■ ■■ ■ ■ ■ ------ 32% キャセルM2 662 / 662 ×5%UP ハードブロウ 衝撃 格闘武器 1 E★★ 25×1 ∞ 1 100% 0% 0% E★★ 耐貫通 キャセルM2 871 / 871 7段 4倍 ■ ■ ■ ------ BPT12B 60 4 日防軍特殊部隊ヴァンツァー兵 2 109式 炎陽 662 / 662 115% 20% ■ ■ ■ ■ ハードブロウ 衝撃 格闘武器 1 E★★ 25×1 ∞ 1 100% 0% 0% 20 / 20 ★★★★★★★ ×0 絶対先攻Ⅱ ミサイル弾リペアMax 150 18 / 18 109式 炎陽 417 / 417 ×12%UP ■ ■ ■■ ■ ■ ナイチンゲール 炎熱 ミサイル 10 E★★ 124×1 6 / 6 3~9 80% 0% 0% 32% 109式 炎陽 417 / 417 ×12%UP ハードブロウ 衝撃 格闘武器 1 E★★ 25×1 ∞ 1 100% 0% 0% E★★ 耐炎熱 109式 炎陽 640 / 640 7段 5倍 ■ ■ ■ ------ BX056 E★★ 5 日防軍特殊部隊ヴァンツァー兵 2 109式 炎陽 662 / 662 115% 20% ■ ■ ■ ■ ハードブロウ 衝撃 格闘武器 1 E★★ 25×1 ∞ 1 100% 0% 0% 20 / 20 ★★★★★★★ ×0 ミサイル弾リペアMax 150 18 / 18 109式 炎陽 417 / 417 ×12%UP ■ ■ ■■ ■ ■ ナイチンゲール 炎熱 ミサイル 10 E★★ 124×1 6 / 6 3~9 80% 0% 0% 32% 109式 炎陽 417 / 417 ×12%UP ハードブロウ 衝撃 格闘武器 1 E★★ 25×1 ∞ 1 100% 0% 0% E★★ 耐衝撃 109式 炎陽 640 / 640 7段 5倍 ■ ■ ■ ------ BX056 E★★ 6 日防軍特殊部隊ヴァンツァー兵 3 110式 陣陽 771 / 771 -- 20% ■ ■ ■ ■ 日西90MF 貫通 マシンガン 5 E★★ 18×10 ∞ 1~4 80% 10% 5% 20 / 20 ★★★★★★★ ×0 敵回避2↓ 150 18 / 18 110式 陣陽 481 / 481 ×10%UP ■ ■ ■■ ■ ■ ------ 32% 110式 陣陽 481 / 481 ×10%UP 10式装甲 シールド 2 ダメージ 70%減 6 / 6 耐衝撃 110式 陣陽 635 / 635 7段 3倍 ■ ■ ■ ------ E★★ BPT12B 60 7 日防軍特殊部隊ヴァンツァー兵 3 110式 陣陽 771 / 771 -- 20% ■ ■ ■ ■ 日西90MF 貫通 マシンガン 5 E★★ 18×10 ∞ 1~4 80% 10% 5% 20 / 20 ★★★★★★★ ×0 敵回避2↓ 150 18 / 18 110式 陣陽 481 / 481 ×10%UP ■ ■ ■■ ■ ■ ------ 32% 110式 陣陽 481 / 481 ×10%UP 10式装甲 シールド 2 ダメージ 70%減 6 / 6 耐衝撃 110式 陣陽 635 / 635 7段 3倍 ■ ■ ■ ------ E★★ BPT12B 60 8 日防軍特殊部隊ヴァンツァー兵 3 110式 陣陽 771 / 771 -- 20% ■ ■ ■ ■ 日西90MF 貫通 マシンガン 5 E★★ 18×10 ∞ 1~4 80% 10% 5% 20 / 20 ★★★★★★★ ×0 150 18 / 18 110式 陣陽 481 / 481 ×10%UP ■ ■ ■■ ■ ■ ------ 32% 110式 陣陽 481 / 481 ×10%UP 10式装甲 シールド 2 ダメージ 70%減 6 / 6 耐貫通 110式 陣陽 635 / 635 7段 3倍 ■ ■ ■ ------ E★★ BPT12B 60 上へ
https://w.atwiki.jp/propoichathre/pages/530.html
魔理沙16 新ろだ95 「やっぱ旅は夜行列車だな」 「お、ようやく魔理沙も風情が分かるようになったか。1ヶ月前に比べりゃ大きな進歩だ」 「何を言うか。私は最初から風情の分かる魔法使いだぜ」 八雲紫主催の今回の旅行企画。俺達は魔理沙の『次がいつあるか分からないなら、このチャンスに全力をつぎ込むぜ!』 という宣言のもと、1ヶ月丸々掛けての日本縦断を決行した。 そして神無月も残す所1日となった今夜、俺達は地方都市発の夜行列車の中にいる。 駅はとうに見えなくなり、窓の外を流れる電灯も次第に速さを増していく。 「初めて新幹線に乗った時は子供みたいにはしゃいでいたのにか?」 「その話はやめてくれ。今思うとかなり恥ずかしい」 照れたように言う魔理沙。はにかんだ笑顔が可愛かったので、意地悪く言い返してみた。 「あの時の魔理沙は可愛かったなー。顔を窓に押し当てて外を見てさー……」 「だからやめろって言ってるだろー!」 そう言ってポカポカ叩いてくる魔理沙。しかし、本気で嫌がっている訳ではない証拠に、 手にほとんど力が籠っていないし顔も笑みのままだ。 こちらが手を上げて降参すると、満足したのか叩いていた手を止め―― 「おっと」 「ふふっ」 倒れ込むようにして膝の上に体を預けてきた。 しばらくもぞもぞと動いていたが、収まりの良い位置を見つけたのかすっと力を抜いて、 そのままこちらをじっと見つめてくる。 こっちも魔理沙の澄んだ瞳を見つめ返し、無言のにらめっこが始まる。 ずっとそうしていても良かったのだが、魔理沙の頬がじわじわと朱く染まっていき、それでも尚見つめ続けたら ふいっと目を逸らされてしまった。 苦笑しながら頬を染めた魔理沙の髪を指で梳くように撫で、逸らされた目線を追って窓に目をやる。 見える景色は大都市の煌々とした光に比べれば幾分か暗く、幻想郷の灯に比べれば大分に明るい町だ。 二人して無言で外を眺めていると、不意に魔理沙が沈黙を破り 「もうこの旅行も終わりか……。なんだか名残惜しいぜ」 しみじみとした口調で言った。普段と違う様子に面食らいながらも、少しからかいを込めて答える。 「まだ終わった気になるのは早いぞ。おうちに帰るまでが旅行だからな」 「おうちに帰るまで、か……」 そう言って再び沈黙する魔理沙。心なしか元気が無いように見える。 しばらく遠くを見つめて考え込んでいたが、何かを決心したように小さくうなずくと 起き上がって俺の隣に座り直し、こちらの目をまっすぐ見つめて、言った。 「○○。このままこっちの世界に残りたいと思ってないのか? 幻想郷より元の世界の方が良いって思わないのか?」 不安げな目で見上げてくる。そんな魔理沙を安心させたくて、俺はわざと断言口調で答えた。 「もう何年も前に離れた場所だ、こっちの世界に未練なんてないさ。 それに、魔理沙だけを幻想郷に帰したら、そっちの方がよっぽど後悔する」 「でも――」 「前にも言っただろ?俺が一番大切なのは魔理沙、お前だって」 「……」 言い返そうとした言葉を押し切って最後まで言いきると、魔理沙はもう何も言おうとはしなかった。 しかし、まだ納得していないのは見てとれる。俺が本心を隠しているのではないかと疑っているのだろう。 そりゃそうだ。俺自身でさえ心の中にわだかまったもやもやした気持ちをうまく表現できる言葉が見つからないのだから。 自分の気持ちを表せる言葉を探して、だんだん民家の明かりもまばらになってきた景色に視線を逸らす。 自分がいま何を思っているのか、何をしたいのか、どこへ行きたいのか。 明確な答えが得られないまま、とにかく言葉を紡ごうとしたその時 「――」 こつん、と何かが肩に触れる感触がした。 「――魔理沙?」 思考を中断して見てみれば、魔理沙が肩にもたれかかってきていた。 よく耳を澄ますと、列車のガタンゴトンという音に混じって小さく規則的な寝息も聞こえてくる。 「……さすがに疲れが溜まってたのか」 何しろこの1ヶ月間、誇張なしに日本全国1周したのだから。 いくら元気印がトレードマークの魔理沙とはいえ、流石に体力が持たなかったのだろう。 あるいは明日で終わりだと思って気が緩み、今まで溜まっていた疲れが一気に出たのか。 「まったくしょうがないな」 口では悪態をつきつつも、起こさないようにそっと頭の位置を調整してやる。 そして、寝る前に故郷の景色を目に焼き付けようかと窓の外に目をやり―― 「ははっ。傑作だな」 思わず笑ってしまった。 ちょうどトンネルに入った列車の窓からは外の景色は見えず、 かわりに窓ガラスに映っていたのは、俺にもたれて幸せそうに眠る他ならぬ魔理沙の姿だった。 先程まで悩んでいたことが急に馬鹿らしく思えてくる。俺が悩むまでもなく、答えはとっくに決まっていたようだ。 「絶対にお前を離さないからな」 そっとベッドに寝かせた魔理沙をぎゅっと抱き締めて耳元でそう囁いてから、列車がトンネルを抜ける前にカーテンを閉めた。 愛しい人の横にそっと潜り込んで、起こさないように軽くキスをする。 小さな手を離さないようにしっかり握って目を閉じ、襲ってきた睡魔に意識を手放す。 繋いだ手が握り返してきたように感じたのは、ただの錯覚だろうか。 ――そして翌朝 「よお、お久しぶりー」 「お久しぶり」 「一ヶ月ぶりに会うと、結構長く経ったように感じるもんだな」 「ああ。しかも今回は特にな」 東京の駅前広場の一画、俺達が着いた時にはそこに人と人以外が大集合していた。 固まって喋っている男連中を見つけ、今回の旅行について報告しあう。 魔理沙はと言うと、少し離れた所でこれまた固まって話に華を咲かせていた霊夢やアリス達を見つけ、 風のように走り寄って行った。 「みんな揃ったようね。では、これより幻想郷に帰還しますわ」 全員揃った事を確認して、恋人の●●の腕を掴んだ八雲紫が声をかける。 いつの間にか横にいた魔理沙が腕を絡めてくる。周りを見渡すと、どのカップルも手を繋いぐか腕を組むかしている。 紫が腕を軽く振ると、前にスキマが開き、その向こうには懐かしい幻想郷の風景が見える。 「1ヶ月がかりの旅行もお終いか。なんだか終わらせるのが惜しいな」 順番が回ってくるのを待つ間に、横にいる魔理沙に尋ねてみる。きっと同意してくれると思ったのだが、 「違うだろ○○。今言うべきセリフはそれじゃないぜ」 魔理沙はいたずらっぽく笑い 「お家に帰るまでが旅行、だろ?」 「そうだったな、これは1本とられた」 笑い合っているうちに順番が回ってきた。 このスキマを潜れば、もうこっちにもどることはできない。 自分の故郷だった世界を最後にぐるっと見渡し、大きく息を吐くと、軽くスキップでもするように自分の世界に飛び込んだ。 ───────────────────────────────────────────────────────────
https://w.atwiki.jp/th_izime/pages/248.html
542 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/11(水) 17 59 24 [ rBg4vz/U ] 目が覚めると、魔理沙は水面に浮かんでいた。 周囲を見回すのだが、何もなかった。 ただただ、雲ひとつない、灰色の空が、どこまでも続いていて はるか彼方で、それは 波のない灰色の水面と接していた。 魔理沙は、自分のエプロンドレスが水を吸って重いことにきがついた。 探してみたが、帽子やら箒といったものは見当たらない。 長い金髪は水にぬれて肌に張り付き、または水面を漂っている。 もう一度あたりを見回してみた。 太陽がなかった。 月がなかった。 魔理沙はしばらく呆然としていたが しばらくすると今の状況が異常なことに気がつき 足をばたつかせて 移動しようと試みた。 幻想郷に住む魔理沙はほとんど泳いだことがなかった。 何時間泳いだだろう。 景色は何もかわらない。 水面はあいかわらず凪いでいる。 空は相変わらず灰色だ。 ただ、自分の動きによって発生する波だけが うまれては消えていった。 魔理沙はスカートを脱ぎ、エプロンも捨てた。 それは水中ではあまりにも邪魔だった。 動きにくかった。 更に何時間泳いだだろう。 何も目印がないので、魔理沙はどこに向かって泳げばいいのかわからなかった。 さらに、自分がどこを泳いでいるのかも、わからなかった。 もしかしたら、自分は同じ場所をぐるぐると回っているのではないか。 そう思うほどに 景色はなにもかわらなかった。 さらに何時間か泳いだあと、魔理沙は泳ぐのを止めた。 奇妙だった。 あれだけ泳いでいたのに、自分は まったく疲労を感じていないのだ。 「此処」 魔理沙は まるで溺死体のように漂った。 「何処」 頬につたう水面の感触だけが やけにリアルだった。 さらに何時間経っただろう。 空腹を覚えていない自分に気がついた。 睡魔も襲ってくる気配がない。 何度か水中に潜ってみた。 どこまでいっても底はなかった。 息苦しさを覚えることがないので、本当にどこまでも潜った。 底がなかった。 魚はみあたらなかった。 何時間か潜ったあと、魔理沙は水面におどりでた。 風も、波も、光も、闇も、生も、死も、時間も、限界も ここには存在していない。 ただ空間があり 水があり 重力があり そして 魔理沙がいるだけだ 「此処は、死んでる・・・」 自然と、そんな言葉が口から出た 魔理沙は途方に暮れた