約 586,340 件
https://w.atwiki.jp/d-as/pages/15.html
作品名 なし スレイヤーズ? 魔術師オーフェン? 魔法戦士リウイ? フルメタル・パニック? スクラップド・プリンセス? クロノクルセイド? まぶらほ? 気象精霊記? EME? 伝説の勇者の伝説? 風の大陸? ドラゴンハーフ? 召喚教師リアルバウトハイスクール? ザ・サード? クロスカディア? 風の聖痕? かりん? ゼロイン?
https://w.atwiki.jp/dq_dictionary_2han/pages/7773.html
DQⅨ マヌーサや混乱を防いでくれる最高級の手袋。装備すると器用さが70上がる。 装備できるのは僧侶、魔法使い、盗賊、旅芸人、魔法戦士、レンジャー、賢者、スーパースター。 入手方法は【ひめのてぶくろ】+クインヒールの錬金のみ。 また、女王のてぶくろ+プリンセスローブ+やわらかウール×2の錬金で【クインローブ】になる。
https://w.atwiki.jp/tpc-document/pages/335.html
Chapter55「フレイ倒れる3:機械竜ゴライアス発進」 フレイ様を救うための解呪薬に必要な材料は三つ。 ゲルダは心当たりがあると言ってキュアル草を探しに行った。どうやらそっちはアルヴの中でも手に入るようだ。 一方、おれが集めるのはメーの体液と風竜の鱗。どちらもアルヴの外の空にあるから、外に詳しくないゲルダよりはおれのほうが適任のはずだ。 「さてと、まずは移動手段をどうするかっすねぇ。仲間の竜はみんな出かけてる。そろそろヴァルちゃんか、あるいはクルスが帰ってきてるといいんすけど……」 ヴァルトは兄貴とともに今日も資材集めだ。最近ではドローミの島以外にも足を伸ばしているらしく、日に日に帰りが遅くなっている。 風竜の鱗ならヴァルトのをもらえばいいし、飛行速度も速いからまとまった数のメーを捕まえるのも難しくないはず。だからヴァルトが戻ってきてくれていれば一番良かったのだけど、あいにくその日は兄貴たちが帰ってくることはなかった。 他に考えられる移動手段は大神殿に行って神竜様に転移魔法で飛ばしてもらう方法もあるが、それだと帰りの手段に困る。 あるいはグリンブルスティに戻って氷竜フィンブルに乗せてもらうことも可能だったが、それだと病床のフレイ様を看ている者がいなくなってしまう。もしフレイ様に万が一のことがあっては大変なので、できれば誰かついていてほしい。 船を動かせれば一番いいが、風の魔法が使えないおれにはグリンブルスティを飛ばすことはできなかった。 「他に空を飛べるものは何か…………そうだ! あれがあった」 先日の経験は無駄じゃなかった。そう思っておれが向かったのはアルヴァニアのはずれにある雲の森。そこには例の金属の竜が静かに鎮座していた。 ロマンの塊、みんなの憧れメタルドラゴン。そのオーナーの姿はすぐ近くにあった。グリムはいつも一人で研究と称して機械弄りだ。 おれはそのメタルドラゴンを借りようと思って、事情をグリムに説明した。 「――そういうわけでフレイ様のために薬の材料を集めなきゃならないんすけど、おれ一人じゃアルヴを出られないんで、あんたの力を貸して欲しいんすよ」 しかしグリムはこちらを振り向きもせずに答えた。 「前にも言ったがワタシは他人には興味がない。ここなら誰にも研究の邪魔をされないし、そのために必要な竜人の観察も気軽にできるというからワタシはアルヴへとやって来たのだ。おまえたちの世話を焼くために来たのではないぞ」 冷たい反応だな……と思ったが、そういう返事をされるだろうということはある意味想定内だった。グリムは研究さえできれば他はどうでもいい、というようなタイプの人間だ。だからこそ、おれにはある考えがあった。 「もちろん研究の邪魔はしないっすよ。ただ、あんたの発明品を少し貸して欲しいだけっす。そのメタルドラゴンは空飛べるっすよね?」 「メタルドラゴンではない。ちゃんとした名前がある」 「そりゃすまねっす。えーっと、ゴ……ゴ……ゴリラ? っぽい感じの、たしか」 「ゴライアス」 「そうそう、それ。そのゴリちゃんを貸してくれるだけでいいんすよ。そしたらあとはお邪魔にならないよう、すぐに退散しますんで」 とはいえ機械竜(ゴライアス)はグリムの半生をかけた研究の積み重ねによる努力の結晶のような存在だ。そう簡単には貸してくれないかもしれない。 しかしこっちもフレイ様の命がかかっているのだ。いざとなったら土下座してでも食い下がる覚悟でやってきた。 さて、何と言って貸し渋られるかと息を呑んで身を引き締めていると、意外にもグリムはあっさりと返事をよこした。 「それなら問題ない。勝手にもっていけ」 「……えっ、いいんすか!?」 「なんだ。自分から頼んでおいて、なぜそんな不思議そうな声を出す?」 ずいぶん拍子抜けした気分だった。何度断られようと絶対に諦めないつもりで、長期戦も覚悟していたというのに、さすがにあっけなさすぎる。 こうもあっさりと貸してくれるとは、本当に自分の研究以外にはまるで関心がないらしい。しかしそういうことなら、ありがたくお言葉に甘えておくまでだ。 「それじゃあ、ありがたく借りさせてもらうっす。あ、心配いらないっすよ。前に乗せてもらったときに操作方法はだいたいわかったし、どこかにぶつけたりしないでちゃんと無事に返すと誓いますんで!」 「別にかまわん。材料さえあればその程度のものはすぐに作れる。設計図ならワタシの頭の中に入っている。もし壊れたら適当に処分しておいてくれ」 「え……。処分しとけって、そんな日用品かなんかじゃないんすから、こんなでかい機械。おれが言うのもナンっすけど、自分の発明品に愛着とかないんすか?」 「重要なのはそれを作るためのノウハウだ。モノ自体は大して意味を為さない」 「そ、そっすか……。でも、おれはちゃんと返すつもりっすからね!」 「わかったから、さっさと持っていけ。ワタシにはとにかく時間がないのだ。こうして話している時間さえも惜しい」 そうやってゴライアスを押し付けられるようにして、グリムに追い返されてしまった。 「ヘンな人っすねぇ……。でもいいや。これで材料を探しに行ける」 研究者というのは変人が多いものだ。そう納得しておくことにしよう。 気を取り直して、さっそくゴライアスに乗り込み出発しようとしていると、突然後ろから誰かに呼び止められた。 「すみません。さっきのお話、聞こえてしまったのですが、フレイ王子が苦しんでいるというのは本当なのですか?」 振り返るとそこに立っていたのは、フードを深めに被った蛇っぽい姿のお姉さんだった。こう見えても彼女は人間で、ユミル王家の王宮魔道士の一人。おれや兄貴にとって先輩にあたる立場のひとだ。名前はたしか…… 「サーモン先輩!」 「あ、あはは……。ワタシはそんなおいしそうな名前じゃないわ。ワタシは灼熱の魔道士サーモスです」 サーモスは苦笑してみせた。 蛇のような顔は少し恐いが、こうして笑ってみせると意外と可愛らしい。 たしかトロウに呪われて蛇のような姿に変わってしまったとかいう話だ。そういえば、彼女も呪いを解く研究のためにこの森に隠れ住んでいるんだっけ。 「こりゃ失礼しました。ええと、その通りなんすよ! フレイ様が急に苦しんで倒れてしまって、もしかしたら敵に呪いをかけられたのかもしれないっす。それで、錬金術の先生に解呪の薬を作ってもらうために、材料を取りに行くところっす」 「なるほど……。王家に仕える者として、王子の一大事に黙って見ているわけにはいきません。どうかワタシにも手伝わせてもらえませんか?」 サーモスは協力を申し出てくれた。たしかに一人で探すよりは、少しでも人手が多いほうがいい。それに彼女には、他にも手伝う理由があるという。 「解呪の薬というものがあるなんて。アルヴに暮らしてしばらく経つけど、そういうものは初めて聞きました。もしかしたらこのワタシにかけられた呪いも、それさえあれば解けるかもしれない……!」 そういうことなら、なおさら断る理由はない。 おれはありがたく協力を受けることにした。 「それじゃあ、さっそく発進するっすよ。ちょっと揺れますんで、しっかりつかまっててくださいね、サモ先輩!」 「さ、サモ先輩?」 二人でゴライアスに乗り込み、慣れた手つきでいくつかのスイッチを入れる。 先日の経験が今こそ活かされるとき。動かし方は、前にクルスたちと浮遊岩石群に行ったときに覚えてしまった。 燃料良し、計器良し、メインエンジン点火、動作良好。 「いざ、機械竜ゴライアス発進!!」 今おれの脳内にはドラムロールが鳴り響き、そしてシンバルが力強く打たれた。 夢と希望とロマンを乗せて、どこまでも行くよ機械竜。 我らが主君を救うため、さらばアルヴよ、しばしの別れ。 大空を舞い、我らが目指すは、運命繋ぐ奇跡の薬。 使命を帯びて飛び立つ船は、その名は機械竜ゴライアス。 作詞:おれ 作曲:募集中 そしてゴライアスはおれたちを乗せてアルヴを飛び立つ。 さあ、待ってるっすよフレイ様。すぐに薬の材料見つけてくるっすからね! Chapter55 END 魔法戦争56
https://w.atwiki.jp/vana/pages/147.html
プリンセス クラスチェンジ条件 アラインメント…L(下L不可)、MP…3000以上、DEX…NT、熟練度…NT+300以上 補正…攻+2 防-2 命+5 魔法攻撃強化 回復魔法行使 蘇生魔法行使 故ドルガルア王の実子にして、ヴァレリア王国の正統の後継者のみに与えられる称号。プリンセスになることで能力が飛躍的にアップ。魔法戦士として前線に出ることも可能になった。全ての魔法を使いこなす。
https://w.atwiki.jp/tpc-document/pages/339.html
Chapter59「フリード遠征5:作戦を立てたらえらいことになった」 一度アルヴへと戻った俺たちはグリンブルスティの前に集まって、フレイヤ王女がトロウから受け取ったメッセージについて仲間に相談した。 トロウは次のような内容の言葉を念波(テレパシー)を通じて送ってきた。 『フレイの居場所がわかった。作戦を次の段階に移すのでバルハラへと戻れ』 今はファフニールがスパイとしてトロウの懐へと潜入しているらしい。 フレイの居場所が知られたのは、ファフニールが疑われないようにするためにやむなく提供した情報のひとつだった。 アルヴにフレイがいる、という情報こそ知られてしまったが、アルヴの位置は神竜アルバスの結界によって絶対に特定されることはないので心配はないという。 しかし一方で、最近アルヴに住みつき始めたグリムという機械技師を名乗る男。 彼はどうやってか知らないが、このアルヴの位置を特定してずっと観察していたという話も聞いた。つまりアルバスの結界も絶対とは言い切れなくなってきた。 本当にこのままで大丈夫なのだろうか。 「それにフレイヤ王女は一度バルハラへ戻れと言われているんだ。今やバルハラ城は敵の巣窟。そんな危険なところへ王女さまを向かわせられるかよ」 作戦のために城へ戻れと連絡してきたということは、おそらくトロウはまだフレイヤ王女の洗脳が解けたことを知らないのだろう。 しかし連絡を無視して城へ戻らなければ、洗脳が解けたことがすぐにわかってしまう。そうなるとフレイヤ王女の身にも危険が及ぶことになるだろう。 トロウが裏切り者にどんな制裁を加えるかは、ヴァルトの前例があるのでよくわかっている。そんな危険な目にフレイヤ王女を遭わせるわけにはいかない。なんたって俺は勇者だからだ。勇者とはすべての女性の味方なのだ。 「たしかに姉上をみすみす危険にさらすわけにはいかない。一体どうしたら……。くそっ、こうなったら先手を打ってバルハラ城に攻め込むか」 焦りを見せるフレイに対して、オットーはなだめるように答えた。 「落ち着いてください、フレイ様。今の我々だけの戦力で敵の本拠地に正面から挑んだところで勝ち目はありません。ましてや王子は病み上がりだ。今は無理をするべきではありません」 「だからといってこのままにしてはおけない! オットーだって姉上のことが心配だろう。いや、オットーだからこそ、誰よりも心配なはずだろ!?」 「そ、それはもちろんですが……だからといって勝ち目のない戦いをすべきではないと俺は言っているんです。少し冷静になってください」 「……すまない。どうやらまだ熱が下がり切っていないようだね。それにしても、本当にどうしたものだろうか。誰か、何かいい案はないかな」 問題となっているのは、フレイヤ王女の洗脳が解けたという事実をトロウが知らないということ。そしてそれがトロウに知られるとフレイヤ王女の身に危険が及ぶということだ。 つまり必要なのは、なんとかしてフレイヤ王女はまだ洗脳下にあるとトロウに思い込ませることだ。と、言うのは簡単だが、実行するのは非常に難しい。 「それじゃあ、まだ操られてるふりをして一度トロウに会いに行ったらいいんじゃないっすか? それでトロウを納得させられたのなら万事オッケーっすよ」 セッテがそう提案したが、それでは結局フレイヤ王女はトロウに直接会いに行く必要ができてしまい、彼女を危険から守る方法を考えているのに、これでは本末転倒ではないか。 案の定フレイやオットー、そしてヒルデも一緒になってこれに反対した。 「それだけはだめだ。危険すぎる」 「セッテ、もっとよく考えろ。それでもし失敗したら大変なことになるだろう」 「おまえは馬鹿か。フレイヤ様を最前線に立たせるとはなんて恐れ多いことを」 「……うう。おれはちょっと思いついたことを言ってみただけなのに、そんなよってたかって、みんなでフルボッコにすることないじゃないっすかぁ~」 しかしクルスだけは真面目な顔で、悪くない作戦なんじゃないかと答えた。 「クルス!? 本気で言っているのか」 「ならば聞くが、お主らは他にいい方法を何かひとつでも思いつけるのか? いっそのこと直接トロウに会って、まだフレイヤは洗脳されたままであると見せつけてやるのが最も手っ取り早いと思うんじゃがのう」 「だからそれが一番危険だと僕たちは言ってるんじゃないか」 「無論、フレイヤ本人を行かせるとは言っていない。たしかフレイヤ、お主は変身魔法に長けているのであったな。それなら私にいい考えがある」 クルスが提案した作戦はこうだった。 フレイヤの得意とする変性魔法を使って誰かをフレイヤそっくりに変身させる。変身させる対象は、いざというときに対処できるように戦いに優れている者が相応しい。 もちろん姿を変えただけでは、フレイヤしか知らない情報や記憶について聞かれた場合にボロが出る。 そこでフレイヤの意識だけを魔法でその者に憑依させるのだという。 「そんなことが可能なのか?」 「フレイヤに変身した者の脳内に一時的にふたつの意識が同居することになる。これで脳内で二人がいつでも会話可能になる。会話の受け答えについてはフレイヤが助言を出せばよい。いざとなれば、いつでも魔法を解除してフレイヤの意識だけはすぐにこっちに戻ってくることができる」 「なるほど……。しかしそんな回りくどいことをしなくても、姉上がここからテレパシーを送って助言したほうが負担が少ないのでは?」 「それだとあちら側の状況がわからん。それでは助言のしようがないじゃろう」 「た、たしかに……」 しかしそうなると次には、誰がフレイヤに変身するのか、ということが問題になってくる。万が一失敗したときに最低限自分の身は自分で守れて、かつ敵の本拠地から脱出できるほどの実力を兼ね備えた者。 果たしてそんなすごいやつが俺たちの仲間にいただろうか。 最初に名乗りを上げたのはクエリアのお譲ちゃんだった。 「なんだなんだ、みんなして難しそうな顔しやがって。よーし、ここは私に任せておけ! なんたって私はニヴルの第二王女なんだからな! こう見えてもけっこうすごいんだからな! 私の超絶ミラクルパワーを見せるときが来たようだな」 自信満々に言ってのけるその顔をみて、その場の全員がため息をついた。 「お主ではまず無理じゃな。お主ではそもそもフレイヤ王女を演じることは無理そうに見える。それに奇跡頼みのミラクルパワーでは心もとないのう」 「なっ。ちょ、ちょっと言い間違えただけだ。えーっと、そうだ。超絶ウルトラパワーの間違いだった。それに私だって立派な王女さまなんだぞ。王女が王女に化けるんだから、これほどぴったりな役者は他にいないだろう」 「まずお主は、王族としての品格が足りんわ。それにやたらとパワーを強調してくるが、これは戦いにいく作戦ではない。失敗前提ではとても任せられんのう」 「ぐ、ぐぬぬ……。くそーっ! そこまでいうなら、もう私は知らないぞ。頼まれたってもうフレイヤ役はやってやんないもんね。後悔してももう遅いぞ」 完全にへそを曲げたクエリアは、頭から湯気を噴出しながらグリンブルスティの中へ入っていった。おそらくプラッシュに作ってもらったという秘密の隠れ家にでもこもってふて腐れるつもりなんだろう。 例によってフィンブルがおろおろしながら、その後を追いかけていった。 そういえばプラッシュは見た目こそピンクの少女だが、その中身は長きを生きる魔女だと聞いた。魔法の実力もここにいる仲間たちの中ではトップクラスに違いない。ならばプラッシュがフレイヤ王女に成りすますのはどうか、と俺は提案してみた。 しかしプラッシュは首を横に振った。 「私じゃだめよ。自慢するつもりじゃないけど、私じゃ魔力が強すぎるもの。そこにさらにフレイヤちゃんの意識を憑依させるんでしょう? そうなるとますます感じられる魔力が強くなってしまう。急に戻ってきたフレイヤちゃんの魔力が以前よりも飛躍的に高まっていたら、さすがにトロウちゃんも怪しいと思うはずだわ」 「そういうもんなのか?」 魔法はからっきしで、魔力を感じ取るという概念がそもそも俺にはさっぱりわからなかったが、その場にいる者たちは誰もが納得したような表情をしていた。 「そうね……。意識を憑依させてフレイヤちゃんの魔力が気配として上乗せされてしまうわけだから、フレイヤちゃんに変身させる素体はできるだけ魔力が低いほうが相応しいわね。なおかつ、戦いに優れていて自分の身は自分で守れる程度の実力を兼ね備えた者というと……」 プラッシュがじっとこちらを見つめている。 …………え? まさか、俺が? 「お、おいおい。ちょっと待てよ。俺は男だぜ。フレイヤ王女に変身したって、絶対にフレイヤ王女を演じることなんてできないぜ」 「あら、そうかしら。あなたなら魔法に頼らない戦い方をするし、傭兵として数々の修羅場はくぐってそうだし、ぴったりだと思ったのだけど」 「それを言うならクエリアと同じだぜ。失敗する前提じゃ作戦として成り立たないじゃないか。そうだろ?」 「でもクエリアちゃんはまだ子どもだから、っていうのもあるし。フレイヤちゃんが横から助言するのだからたぶん大丈夫でしょ。彼女の助言に従って、一字一句違わずに同じことをしゃべればいいだけよ」 「だ、だからってなぁ。女性的なしぐさとか立ち振る舞いとか……そういうあたりが俺にはさっぱりなんだぜ。絶対にバレるに決まってる」 「ふぅん。本当にそうかしら」 プラッシュが合図するとシャノワールが駆け寄ってきて、俺の顔をじっと見つめ始めた。すると突然、なぜかよくわからないが、奇妙な感覚が湧き上がってきた。 魂を鷲づかみにされてゆさぶられているような、浮ついたような胸焼けにも少し似たこの感覚は一体。 まるで乗り物酔いにでもなったかのような嘔吐感がこみ上げて来る。 うう、やばい。もうそこまで上がってきてる……。 『なるほどね。よーくわかったよ』 そう言ってシャノワールが視線を逸らすと、ようやく謎の不快感から意識が解放された。この黒猫め、一体何をやっていたんだ。 『ミーの特技はテレパシーなのは知ってるよね。これを応用してやれば、相手の記憶や心の中を無理やり読み取ることだってできちゃうんだよね』 「なんてこった。プライバシーの欠片もないな」 『ユーの心を読ませてもらった。フリード、ユーは女性が大好きだな』 「そりゃ、男なら誰だってそーだろ」 『そうかもしれないけど、ユーのはなかなか特別で面白かった。フリードの心の中には理想の女性像というものが存在している。それもかなり細部までこだわった、はっきりとしたビジョンがね。非常に強いあこがれがそこに注がれている』 「だからなんだよ。それが俺の好みのタイプってやつだよ。理想の女性にあこがれをもって何が悪い」 『こんなに強い想いを持った者をミーは見たことがなかった。ここまで明確なビジョンが心の内にあるのなら、ユーはきっと女性を完璧に演じこなせるはずだ。だってその知識はすべて完璧にユーの脳内にそろっているんだからね』 「なにィ!? なんでそうなっちまうんだよ!」 たしかに理想のお姉さんというものは俺の心の中に存在している。 しかし、その理想はあくまで相対する女性として理想に思い描くものなのであって、その理想を俺が演じるとかそういうのはまた違うわけで。 そもそも俺がお姉さんにあこがれるのは、当然ながら俺が男であるからだ。それをもし俺が女に変身したとして、その理想のお姉さんを演じるとなればどうだ。 つまり俺は俺自身に恋をするということになるのか? いくら外見が理想の女性の姿をしていたとしても、その中身が俺自身なのだとしたら、俺は一体そのときどんな反応をすればいいというのだ。ああもう、わけがわからん。 『ほらほら、余計なことぐちゃぐちゃ考えてないでさ。さっさとなっちゃいなよ。女体化って古今東西あらゆる男の垂涎のシチュエーションなんでしょ』 勝手に全員がそうだと決めつけるんじゃない。あと勝手に俺の心を読むな。 「まったく冗談きついぜ。俺みたいなガサツな男がフレイヤ王女を演じるなんて、どう考えたってあり得ないんだよ。みんなもそう思うだろ?」 一人でも俺の意見に賛同してくれることを期待してそう聞いたのだが、いざそういう事態に直面した本人以外はけっこう冷静なものだ。 状況から判断して仲間が出した結論は、プラッシュと同じだった。 「たしかにフリードが適任だと思う。魔法を使わないから魔力もないし」 「ほんとフリードって全然魔力ないっすよね。ここまですっからかんな人っていうのもちょっと珍しいぐらいっす。あ、別に悪口のつもりじゃないっすからね」 「剣の腕も立つしのう。敵の攻撃をひらりとかわして隙を突くお主の戦い方は、私も評価している。どんな強力な攻撃も、当たらなければどうということはない」 「それに精神を同居させると聞いて心配していたが、フリード殿ならフレイヤ様をお任せしても大丈夫だな。フリード殿はお嬢ちゃんが本命のようだからな」 ちょっと待ておまえら。 とくにオットー。俺はロリコンじゃない。 「ふん。貴様がフレイア様を演じるだと? ……うおおお! わ、私はどうしたらいいんだ。フレイヤ様は好きだし、あの男のこともちょっと気になるし、それが一緒になってやってくるなんて、複雑だが悪い気はしない。なぜだ!!」 「そういう作戦なのであれば、わたしに異論はない」 「わーい、お兄さんがお姉様だ。ヘンなの~」 ヴァルキュリアの面々も好き勝手なことを言ってくれている。 おまえたち、もうちょっと拒否反応を示してくれもいいんだぞ。 仮にも自分たちの隊長の中身が俺みたいなのだったら、もっと言うもんだろ。そんなのは私たちの隊長じゃないとかなんとか。 結局、俺を除いての全会一致で、俺がフレイヤ様に変身してバルハラ城に乗り込むことに決まったらしい。 どうしてこうなった!! 「うふふ。こんなにもがたいの良いフリードちゃんが、しなやかでスリムなフレイヤちゃんの姿になっちゃうなんて……。ああ、いいわねぇ。そそるわぁ」 『楽しみだね、ご主人サマ! こいつの意識が身体に影響されてどうやって変化していくのかがすッごく楽しみだ。もう待ちきれない。はやくやっちゃおうよ』 一番危ないのはこいつらだ。魔女というか、もうただの変態だ。 「それじゃあフレイヤちゃん、お願いするわね。うふ、うふふふ……。ああもうだめね、私ったら。もうにやにやが止まらない! すごく興奮してきたわ!」 「…………えっと。それではフリード、すみませんがそういう作戦に決まったようなので、よろしくお願いしますね。覚悟はよろしいですか?」 苦笑しながらフレイヤ王女がやってきて、その手をこちらへとかざす。 ああもう、こうなったら俺も男だ。覚悟は決めた。 煮るなり焼くなり好きにするがいい。 「かまわん。やれ」 半ばやけっぱちになりながらそう答えると、フレイヤ王女はさっそく呪文を唱え始めるのだった。 Chapter59 END 魔法戦争60
https://w.atwiki.jp/dq_dictionary_2han/pages/7795.html
DQⅨ 高名な騎士たちが身につけたというガントレット。装備すると守備力が16上がる。 装備できるのは戦士、旅芸人、バトルマスター、パラディン、魔法戦士、スーパースター。 入手方法は【ライトガントレット】+てっこうせき×2+とうこんエキスの錬金のみ。 また、ミドルガントレット+ヘビーメタル×2+とうこんエキスの錬金で【ヘビーガントレット】に強化できる。
https://w.atwiki.jp/tpc-document/pages/340.html
Chapter60「フリード遠征6:まじかよ。勇者、女体化する」 どうしてこうなった……。 まずここまでのあらすじだ。 トロウの支配するバルハラ城へと潜入するために、なぜか俺がフレイヤ王女に成りすまして突入することになってしまった。 フレイヤ王女の洗脳が解けたことをトロウはまだ知らない。 その事実を知られないために、トロウの召集に応じてバルハラ城へと向かうことになったのだが、そんな危険なところに王女を向かわせるわけにはいかない。 そこで誰かが魔法でフレイヤ王女に化けて身代わりになることになったのであるが…… なんで俺!? 俺だけ魔力がまったくのゼロなので、助言のためにフレイヤ王女の意識を憑依させれば、魔力の強さは完全にフレイヤ王女のものと一致して疑われないというが。 いやいやいやいや、もっと他に適任のやついただろ。自分の魔力を抑える術とか絶対あるって。 しかし、どういうわけか満場一致でフレイヤ役は俺に決まってしまった。 今フレイヤ王女がこちらに手をかざしてなにやら呪文を唱えている。 フレイヤ王女は物体を変化させたり、生物を変身させたりする変性魔法に優れている。自らの手で他人を自分に変身させるというのはどういう気分なのだろうか。 詠唱が終わると、フレイヤ王女の手から淡く柔らかな光が放たれて俺の全身を包み込んでいく。 眩しくて何も見えない。しかし身体中がくすぐったいような感じがする。 次第に身体がどんどん重くなり始めた。 いや、違う。身に着けている鎧が重く感じられ始めたのだ。 だ、だめだ。重い……立っていられない。 今までこんなに重いものをどうやって身に着けていたのかと思うほどに、鎧は重量を増していく。 実際には自分の力が落ちているのだろう。女体化によって筋力が落ちていっているに違いない。なんてこった、せっかく鍛え上げてきた自慢の筋肉なのに。 ああ、だめだ。もうこれ以上は限界だ。 眩しい光の中では自分の手のひらさえも見えなかったが、手探りでなんとか身体に手を回して重くなりすぎてしまった鎧を外していく。 鎧はがらんと音を立てて、眩しさの中に見えない足元へと落ちた。 そのまま手探りで自分の身体になんとなく触れてみる。と、たしかに腕が細くなっていることが手触りからわかった。逞しかった二の腕の筋肉は、ずいぶん小さく貧弱なものになってしまったようだ。 そこから胴体に手を回す。と、腹筋はそれほど衰えていないらしい。そこは安心した。だが腰周りは以前よりもずっと細く変わっている。そのためか、ベルトが緩んでズボンがずり落ちてしまった。 慌てて屈んで引き上げようと思ったが、何かが邪魔をして少しうつむき辛い。それに少し重い。おかしい。鎧はすべて外したはずなのだが。 そう思ってその重さを感じた胸元に手をやる。と―― あ、やわらかい……。 これはもしかするとアレなのか。 女性特有の、全世界の男性あこがれの、アレなのか。 再び胸元に手をやると、硬すぎず軟らかすぎず、しっかりとした弾力のアレがまさにそこにあった。しかもそれは次第に大きさと重さを増しているのだ。 こんどは服がきつくなって息苦しくなってきた。 いかん。このままでは窒息してしまう。 そこでやむなく……当然やむなくだぞ。上半身の服を脱ぎ捨てた。 ちょうどそのタイミングでようやく魔法が完了したらしく、周囲を覆っていた眩しい光は消えた。 それによって、フレイヤ王女と化した俺の裸体が顕わになり、周囲は光の代わりに様々な叫び声に包み込まれた。 「ちょ、ちょっと! なんで服まで脱いでるのよ!? は、早く誰か着るものをもってきて。なんでもいいから……急いで!!」 真っ赤になって一番慌てているのはフレイヤ王女本人だ。 「おーっ! すっげ。まじでフレイヤ様だ。フリードの面影ひとつないっすねぇ」 「こらセッテ。あまりそんなじろじろと見るものじゃない……」 セッテはフレイヤ王女の(つまりは俺の)裸体よりも、女体化の魔法そのものに強い興味を示して興奮している様子。一方オットーは真顔で鼻血を垂らしていた。 「うははははは!! 裸だ! フレイヤ様の裸だぁぁぁーっ! わ、私はもう死んでもいい……。我が人生に悔いなし……ふへ。ふへははは……」 「ふむ、さすがはフレイヤ様の魔法だ。あのフリードがどこを見ても完璧にフレイヤ様そのものではないか。やはり我らが隊長は最高だな」 「お姉様が二人! やだー。どっちに甘えたらいいか、あたし困っちゃうな~」 奇声を発しながらヒルデはぶっ倒れ、何があっても冷静なレギン、そしてミストは中身が俺でも気にならないらしい。前から思っていたが、こいつらも全員ちょっと普通じゃないところがあるよな。 「あらやだぁ!! ちょっともう、これ完璧すぎじゃない! これで中身があのフリードちゃんってところが最高に良いわッ!! ああ、ぬいぐるみ化したい!!」 『ニヒヒヒ! ねえねえ今どんな気持ち? 自分の身体が女体化しちゃうってどんな感じ? やっぱりエッチな気分になっちゃうのかな。最初はちょっと抵抗感あったみたいだけど、実際なってみてそこんとこどうなの。絶対もう胸とか触ってみたでしょ。けっこう癖になっちゃうんじゃないの~? ねえねえ、ねえってば』 こっちもこっちでまた奇妙な声を上げている。この変態どもめ。 「フレイ。お主は他のやつらと違ってずいぶんと落ち着いておるようじゃが」 「ああうん……。毎日ゲルダを見てたせいか、なんか慣れちゃって……」 「ふむ。もはや竜人に慣れてしまいニンゲン如きでは発情できぬ、というわけか」 「そ、そうは言ってない!」 フレイはフレイで、何か変な領域に片足を突っ込んでいるらしい。 ともあれ周囲がこの騒ぎようなので、かえって俺は冷静になってきた。 改めて自分の身体をしげしげと眺めると、骨格が変わったのか身体全体が丸みを帯びている。鍛え上げた筋肉も減少し、日に焼けていた肌は白く透き通ったものになっている。 脚からは無粋なすね毛が消え、まるでモデルのようなすらっとした健康的な美脚が雲の大地に向かってまっすぐに伸びている。 身体はすごく軽くなっているが、対照的に胸はずっしりと重い。 自分の身体とはわかっているとはいえ、少し気分が高揚してきた。 しかし股間はすっきりしているので、興奮の塔がそそり立って醜態を周囲に晒すような心配はなかった。 「魔法とはわかっていても……やっぱすげえモンだな、これは……」 声も高くなり、フレイヤ王女そっくりに変わっている。 そしてなんとなく大きな胸へと手を伸ばす。 ああ、やっぱ軟らかいんだなぁ。しかし重さもなかなかだ。女っていうのは、こんな重いものをいつも身に着けているのか? 「触るなっ!! いいから早くこれに着替えて!」 そのとき怒鳴り声とともに布切れが飛んできて、俺の顔に覆いかぶさった。 手にとってよく見ると、それはフレイヤ王女が身につけていたドレスと同じものが一式と、それからこれは……こ、これはッ!? 「あ、あのー、王女さま。これはもしや女性用の下着なのでは」 「いくらなんでも下着もなしにドレス一枚だけ着るわけにはいかないでしょう」 「よろしいんですか! はっ、まさかこれは王女さまの使用済み……」 「もう! 余計なことを考えないで!! しかたないでしょう。トロウや城の者たちに下着も身に着けないようなふしだらな女だと思われても私が困るし、これはしかたがないこと……そう、やむをえないことなんだから……っ」 「あの、フレイヤ王女。別に無理をなさらなくても、どうせ下着なんて見えないんだし、俺は自分のやつでかまいませんよ」 「あなたがかまわなくても私が困るのよ! フレイヤ王女が男性用の下着を身に着けていたなんてもし周囲に知れたら、恥ずかしすぎてもう生きていけないわ!!」 「はぁ。そういうことならありがたく頂戴しますんで」 「あげるなんて言ってないから!! でも気持ち悪いから、返してくれなくても結構よ。というか絶対に処分しなさい! これは王女としての命令よ。私物化なんてしたら絶対に許さないわ。もし命令を破ったらそのときは、魔法で豚にかえてステーキにして食べてやるんだから、覚悟しておくことね!!」 おーこわ。普段大人しいフレイヤ王女の新たな一面を見た気がする。 これはフィアンセのオットーもさぞ驚いたことだろう、とオットーのほうを見ると、意外にも彼は真顔だった。あまりの衝撃に思考が停止してしまったか。 しばらく経って、やがて場は落ち着きを取り戻した。 フレイヤ王女から渡された服に着替えた俺は、黙って並んでいればどちらが本物なのか見分けがまったくつかないほどにフレイヤ王女そのものになった。 「オホン。取り乱して見苦しいところをお見せしてしまいましたね。ともあれ、これで準備の第一段階は終了しました。次は私の意識をフリードの憑依させます。ではプラッシュ……よろしくお願いします」 「任せてちょうだい。と言っても、やるのはシャノなんだけれどね」 『ニヒヒ。自分で言うのもナンだけれど、ミーは精神操作のスペシャリストだからね! だからああしてこうして、ちょちょいのちょいで……ハイッ』 すると突然、隣に立っていたフレイヤ王女(本物)の身体が力なくふらりと傾いた。それをプラッシュが静かに抱えて受け止める。 とくに光が舞ったり魔方陣が現れたりするようなこともなく、傍目にはまるで何も起こっていないかのように見えた。 だがシャノワールが何かを行ったその瞬間から、俺は精神内に違和感を覚えるようになった。 たしかに自分の意識の上であるのに、そこに自分ではない別の何か確かにいるという謎の確信。まるで誰かに心の内を覗かれているような奇妙な落ち着きの無さ。これは…… (私よ) 「うわっ!?」 耳元で囁くような声が聴こえた。 「誰か何か言ったか?」 (私が話しかけているのよ、フリード。私はフレイヤ……の精神体ね) 「フレイヤ王女……? つまりこれが意識を憑依させるってことなのか」 (ええ。今、私とあなたはひとつの肉体を共有している状態。だから私の声は基本的にあなたにしか聞こえないし、いちいち口に出さなくてもあなたは私と会話することができる) なるほど、こういう感じにか。 (そうそう。思ったより飲み込みがいいわね。これならいつでもあなたに助言を出すことができるし、トロウに気付かれる心配もないはずよ) ふむ。これはなかなか変な感覚だ。フレイヤ王女の言葉が聞こえてくるのと同時に、俺の脳内には様々なイメージが映像となって浮かんでくる。 どうやらひとつの身体を共有していることで、言葉以外にもフレイヤ王女の考えているイメージが直接そのまま俺の脳内に伝わってくるようになっているらしい。 (そういうことよ。だからさっきも忠告したけど、余計なことは考えないで。もし私の身体を使って変な気を起こしたら、私にはすぐにわかるってことを絶対に忘れないことね。さもないとどうなるかは……さっき話したでしょう?) これがフレイヤ王女の本性なのか。表向きは大人しく淑女のような雰囲気を見せているが、中身は意外と執念深いというか……怖い。精神が同居している今の状態だからこそ、俺にはわかる。 (全部聞こえてるわよ。いいから、早く出発しなさい。遊びのために私はこの魔法を使ったわけじゃないんだから。ほら、今はあなたがフレイヤ王女なのよ。だからあなたが号令を出さないと始まらないわ) やれやれ、せっかちなお姫さんだ。 しかしあとで豚に変えられても困るので、俺はフレイヤに代わって作戦開始の号令をかけた。 「それじゃあ行くぜ、バルハラ城潜入作戦!(ちょっと、私はそんな口調じゃないわよ)とりあえずヴァルキュリアの面々はついてくるんだよな。(聞いてるの? 私の身体で下品な言葉遣いはやめなさい)うるさいな。今は俺がしゃべってるんだぜ。お姫さんは少し黙っててもらえないか」 繰り返すがフレイヤの言葉は俺以外には聞こえていない。周囲の目には、突然一人で文句を言い始めた俺がそれは奇妙に見えたことだろう。 「あの、フレイヤ様……いや、フリード……ええっと、私はあなたをなんと呼べばいいんだ」 「フリードでいいぜ(もちろんフレイヤ様よ)」 「ではフリード」 「(そう、あなたはステーキになりたいのね)や、やっぱりフレイヤと呼んで欲しいな。トロウの前でうっかりボロを出すといけないからな!」 「……? わかった。ではフレイヤ様。向かうのは我々だけにしたほうが良いかと思います。フレイ王子たちはトロウに顔を知られているので、まず同行するのは作戦上不可能です。顔を知られていないプラッシュたちも、魔力が強すぎるために隠れてもすぐに見つかってしまいます。不用意に彼女たちを連れて行っても、かえって怪しまれるもとになるだけではないかと」 ヒルデの言うことももっともだ。 ヴァルキュリアの面々はフレイヤの部下として動いているとトロウに認識されているので怪しまれることはないし、少人数のほうが何かあったときに逃げやすい。 彼女たちが天馬に乗っているのも、撤退する場合にはなにかと便利だろう。 「それじゃあ、行くのは俺とヒルデ、レギン、ミストの三人で決まりだな。ところで三人には天馬があるけど俺はどうやって行けばいい? ヒルディスヴィーニの動かし方なんて俺にはわからないぜ」 するとプラッシュが心配には及ばないと答えた。 「だって今のあなたにはフレイヤちゃんがついているじゃないの」 続くように脳内に声が響いてくる。 (そういうこと。精神だけになっても魔法は使えるわよ) フレイヤの説明によると、魔法は肉体的な特性によって使えるようになるものではないので、フレイヤの姿になったところで俺は魔法を使えるようにはならない。 しかし魔力とは精神に宿るものなので、俺に憑依したフレイヤの精神は魔法を使うことができる。 (一方で肉体的な特徴によってできることなら、姿を変えることで可能になる。例えばこういうふうにね) 脳内に呪文の詠唱が響く。 すると俺の、つまりはフレイヤの手が徐々に白い鱗にびっしりと覆われていく。 鱗はやがて腕へ、そして肩へと身体を侵食していき、全身がすっかり鱗に覆われた頃には、骨格が変化して前屈みの体形になっており、首も長く伸びていた。 視界の先には、どんどん突き出ていく自分の鼻先が見えている。 おいおい、こんどはなんなんだ。 女体化だけでも精神的にけっこうきてるっていうのに、まだあるっていうのか。 いつの間にか手の指は四本になっていて、指先には鋭い鉤爪が並んでいる。 背筋にぞくぞくとした悪寒が走ったかと思うと、まるで背骨が引き抜かれるかのような、腰が抜けそうな気色の悪い感覚に襲われた。 そのままずるずると臀部へと伸びていくその感覚は、純白の太く長い竜の尾が生えてくることによって生じたものだ。 最後に背中からはバサッと音を立てて、大きな二対の翼が姿を現す。 これはまさしく以前テルマの島で俺が見た、フレイヤが変身したあの白竜の姿だった。 (さあ、これで空が飛べるでしょう? バルハラ城に着いたら戻してあげるから、ヒルデたちを連れてさっそく出発しなさい) いきなり女体化させられたと思ったら、休む間もなく竜にされるなんて。 あまりにも未知なる経験をしすぎて、すでに俺の脳はパンク寸前だった。 これはさすがにトラウマになっちまうぜ。 やれやれ、まったく人使いの荒いお姫さんだ。 俺は竜になって空を飛んだ経験など当然なかったが、本能的なものがはたらいたのか、なぜか自然に空の飛び方は理解できた。 翼を適当に羽ばたかせてみると、ふわりと軽やかに身体が浮かぶ。 「それじゃあ行ってくるぜ」 「武運を祈る。姉上の命運がかかっているんだ。よろしく頼むよ」 フレイはフレイヤの本性を知らないのだろうか。なんとなくだが、フレイヤなら本人をそのまま行かせていても大丈夫だったんじゃないかと、今ならそう思う。 しかしフレイヤからの強い殺気を感じたので、俺はただ「任せろ」とだけ返事をすると、すぐにヴァルキュリアたちを率いてバルハラ城のある大樹ユグドラシルへと向かうのだった。 Chapter60 END 魔法戦争61
https://w.atwiki.jp/304toeb/pages/89.html
プリンセス クラスチェンジ条件 アラインメント…L(下L不可)MP…3000以上、DEX…NT、熟練度…NT+300以上 補正…攻+2 防-3 命+4 魔法攻撃強化 回復魔法行使 蘇生魔法行使 神聖系補助魔法行使 故ドルガルア王の実子にして、ヴァレリア王国の正統の後継者のみに与えられる称号。 プリンセスになることで能力が飛躍的にアップ。 魔法戦士として前線に出ることも可能になった。 全ての魔法を使いこなす。
https://w.atwiki.jp/dq_dictionary_2han/pages/6635.html
DQⅨ 【セレシアのころも】にしんかのひせき1つと天使のはね7つを錬金して進化させた羽衣。 HPの自動回復や眠り、即死への耐性を引き継いだうえで、守備力が+43、回復魔力が+40とさらに向上している。 装備できるのは僧侶、魔法使い、旅芸人、魔法戦士、レンジャー、賢者、スーパースター。 デザインはセレシアのころもと変わっていない。
https://w.atwiki.jp/kyokugenmaho/pages/81.html
wiki見ないとランク等は分からないので、多少不親切ではあるけど多分こっち使った方が良いかと。 IDで魔法戦記をベースとし、全大文字に属性を付加した週末、休日限定の極限版。 基本ルールは本家とほぼ同じですが属性の仕様が極限用に一部改定されています。 ◇属性表 (アルファベットは大文字限定。また末尾の端末の数字や記号は無視されます) 1→炎 2→水 3→雷 4→木 5→煙 6→音 7→地 8→風 9→氷 0→鉄 A→光 B→闇 C→無 D→獣 E→気 F→剣 G→斬 H→幻 I→天 J→念 K→蟲 L→双 M→妖 N→死 O→祈 P→楔 Q→極 R→現 S→硬 T→符 U→秘 V→扉 W→調 X→建 Y→商 Z→魔 +→身体能力を飛躍的に高める(+→強戦士、++→英雄戦士、+++→伝説の戦士など) /→【極】【秘】+以外の属性2倍(倍々形式で増加) XYZの3つ(順不同)→魔王 AB//の4つ(順不同)→聖 /と小文字のみの属性→法王 ◇属性説明 wikiを参照して下さい。http //www21.atwiki.jp/kyokugenmaho/pages/14.html 【無】属性は極魔+/と魔王などの特殊属性以外から自由に属性を選択可能。()表示は不要。 無属性としての効果はありません。尚、C/の【無×2】とCCの【無無】は基本的に同義で、無×2でも 2属性を選択可能ですが、Uの【秘】に変える時だけは文字単位で変更の必要があります。 例えば無×2だと秘と他の属性何かという分割は不可だけど、無無なら秘と炎などが可能。 ◇戦士と戦士型属性 このスレでは本家魔法戦記のようなただの戦士は存在しませんが、【気】、【剣】、【斬】、【魔】属性があれば 武器を持って戦士として振舞うことができます。他の魔法使いも武器を装備可能ですが、扱いは不得手。 +の効果は従来通りで、武器を扱える強(魔法)戦士に。これらの各属性は、組み合わせを問わず、 計4ランクで+と同等の効果を持ちます。合計ランク4に達した場合は名前欄に(+)表記を追加しよう。 他の+があれば加算可能。尚、これらの属性のみでは武器は作れません。 ◇属性の表示について 【調】で変更された属性は 炎 表示。【魔】の魔石に付与した属性は[炎]表示。【調】でコピーしたり、 秘石で追加された属性は(炎)表示。秘石所有者は《炎》表示。【気】、【剣】、【斬】、【魔】合わせて 4ランクなら(+)表示。心石で獲得した属性は{炎}表示。無と秘で得た属性は括弧表示は必要ない。 ◇遊び方とその他説明 IDの許す範囲でなら、戦闘したり、しなかったり、弱いもの苛めしたり何でもおk。 酒場や物売りなどは【商】属性がなくても可。通貨単位は何でもよいが迷うならCで。 クエストと闘技場はちょっと思うところあって、ここでは一応なしで。 特別編の時は特殊ルールが追加されている場合が多いので特別編のテンプレを確認のこと。 その他詳細仕様説明はwikiを一読して下さい。 ◇勢力説明 勢力(二人以上)を立ち上げるとリーダーは秘石を手に入れ、その効果として、メンバー全員に リーダーの決めた属性(1ランク)が追加される。属性は光闇無魔及び補助属性以外から選ぶ。 光と闇のデフォルト勢力ラディウス(仮名)とウンブラ(仮名)は一人で立ち上げ可能。他の秘石と違い、 両秘石を所有したリーダーは聖属性を得られる効果を持つ。同時に二つ以上の勢力に加入は不可。 ◇施設説明 心石の神殿と平和の家が利用可能。平和の家は特に意味は無い。詳しい説明はwikiで。 心石の神殿で祈りを捧げることで、好きな属性(無秘極魔以外)が1ランク入手できる心石が得られる。 ただし祈った時のコンマ以下がゾロ目の場合は以下の特殊心石が強制的に取得される。効果はwiki参照。 (00:弱心石、22:独心石、44:病心石、66:忌心石、88:凶心石 (11:絆心石、33:極心石、55:武心石、77:超心石、99:連心石 神殿の利用は一人一回だけで、心石の属性は調停やコピー、極による強化は不可で、奪われることもない。 ◇特別編 通常版とルールや設定が微妙に違う「特別編」が行われていることがあります。基本的に一日単位。 稼動形態はまだ固まっていませんが、日曜、祝日はおそらく何らかの特別編である可能性が高いです。 wikiトップで確認して下さい。テンプレはスレの途中(日替わり直後)あたりにきっとあります。またはwikiで。 IDで極限魔法戦記@wiki: http //www21.atwiki.jp/kyokugenmaho/ 極限本拠地(パー速スレ): http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1262014749/ (参考)IDで魔法戦記@wiki: http //www2.atwiki.jp/mahousenki/ 名前 コメント