約 586,343 件
https://w.atwiki.jp/gren2049/pages/26.html
やおよろずメンバー。 オーガ♀。 しかしオーガになりたがらず、常に盛り髪の人間の姿でいる。 裁縫職人。 両手剣戦士であるが、バトルマスターや魔法戦士、魔法使いなどもそつなくこなせる実力派。 リオ、りんりん、リオデチカとともに私設チーム「Ri」の一員である。
https://w.atwiki.jp/fuuin-yusha/pages/55.html
必殺技名 タイプ 説明 必要必殺Pt 所持キャラクター メゾ・テラローワー 回復・補助系 一定時間、敵全体の攻撃力を大幅にさげる 600 魔法戦士 イレーヌ コメント
https://w.atwiki.jp/vana/pages/64.html
ヴァルキリー クラスチェンジ条件 アラインメント…L・N、STR…D以上 補正…攻+1 防-1 避-1 肉弾・魔法の2種類の攻撃をこなし、オールラウンドに力を発揮する魔法戦士。ナイトに比べ、やや非力さが目立つ。
https://w.atwiki.jp/shiftup_rpg/pages/38.html
経験値計算式戦士・魔法使い・エルフ・弓使い・アマゾネス・僧侶・格闘家・重戦士・パラディン 妖精 魔法戦士・賢者・バトルマスター・ハイエルフ・スナイパー・森の女王・騎士団長 ゴッドハンド・マジカルスター・ハイニンフ・エインセル・はぐれアーマー・ダークエルフ・ワルキューレ その他計算式ステータス上昇値Lv1あたりの成長率 Lv20あたりの成長率 ボーナスポイント 転職後ステータス ステータス上昇値 テーブル基本職戦士、魔法使い、弓使い、僧侶、格闘家 上級職パラディン 魔法戦士 賢者 バトルマスター スナイパー 最上級職ゴッドハンド 特定のキャラエルフ(ルファ)、アマゾネス(ミドリ)、重戦士(ジルバ)、妖精(ティンク)、ハイエルフ(ルファ)、森の女王(ミドリ)、騎士団長(ジルバ)、ハイニンフ(ティンク) 経験値計算式 必要EXP 次のレベルになる為に必要な経験値(= Lv[n]の時の分母の値-Lv[n-1]のときの分母の値) 合計EXP 次のレベルになる為に必要な経験値の合計(= Lv[n]の時の分母の値) 最大EXP レベルMAXになる為に必要な経験値(= Lv.98 の時の分母の値) 戦士・魔法使い・エルフ・弓使い・アマゾネス・僧侶・格闘家・重戦士・パラディン 必要EXP = 8(n-1)^2+30 合計EXP = 2n[2(n-1)(2n-1)+45]/3 最大EXP = 2474500 妖精 必要EXP = 6(n-1)^2+10 合計EXP = n[(n-1)(2n-1)+10] 最大EXP = 1854650 魔法戦士・賢者・バトルマスター・ハイエルフ・スナイパー・森の女王・騎士団長 必要EXP = 10(n-1)^2+40 合計EXP = 5n[(n-1)(2n-1)+24]/3 最大EXP = 3093370 ゴッドハンド・マジカルスター・ハイニンフ・エインセル・はぐれアーマー・ダークエルフ・ワルキューレ 必要EXP = 12(n-1)^2+45 合計EXP = n[2(n-1)(2n-1)+45] 最大EXP = 3711750 テーブル’(仮設) その他計算式 ステータス上昇値 レベルアップ時のステータス上昇値は、 [Lv*p/20]-[(Lv-1)*p/20] で決まっているようです。 (p:職業ごとの成長率) Lv1あたりの成長率 Android Ver2.3.2(PC Ver3.1.4相当)で調査 職業 MHP MMP ATK DEF AGL MGC SPR (BP) 戦士 1.35 0.5 0.8 0.65 0.55 0.25 0.4 2 魔法使い 0.75 1.35 0.4 0.45 0.5 0.8 0.6 2.15 弓使い 1.15 0.65 0.65 0.6 0.75 0.35 0.45 2 僧侶 1.05 1.65 0.5 0.55 0.35 0.7 0.6 2.45 格闘家 1.1 0.7 0.8 0.6 0.85 0.35 0.45 2.3 パラディン 1.3 1 0.85 0.8 0.6 0.5 0.6 2.65 魔法戦士 1.7 1.35 0.9 0.65 0.55 0.8 0.6 3.05 賢者 1.6 1.75 0.5 0.55 0.5 0.95 0.7 2.9 バトルマスター 2 0.7 1 0.65 0.7 0.35 0.45 2.7 スナイパー 1.85 0.9 0.8 0.65 0.8 0.35 0.5 2.65 ゴッドハンド マジカルスター 妖精 ハイニンフ 0.8 1.25 0.45 0.6 0.8 0.95 1.15 2.8 エインセル 1.35 1.05 0.7 0.8 0.75 0.85 0.95 2.95 重騎士 騎士団長 2.05 0.5 1.25 1.35 0.35 0.15 0.25 2.7 はぐれアーマー 1.65 0.8 1.1 1.75 0.8 0.2 0.35 2.95 エルフ ハイエルフ 1.8 1.6 0.6 0.6 0.65 0.8 0.75 3.1 ダークエルフ 1.75 1.15 0.75 0.75 0.75 0.6 0.8 3.1 アマゾネス 森の女王 2 0.6 1.15 0.95 0.95 0.2 0.25 2.7 ワルキューレ 1.9 1 1.05 0.85 1 0.3 0.4 3 + 旧データ MHP MMP ATK DEF AGL MGC SPR 戦士 1.3 0.5 0.8 0.65 0.55 0.25 0.4 魔法使い 0.75 1.25 0.4 0.45 0.5 0.8 0.6 弓使い 1.05 0.65 0.65 0.6 0.75 0.35 0.45 僧侶 1 1.6 0.5 0.55 0.35 0.75 0.6 格闘家 1.05 0.7 0.75 0.6 0.7 0.35 0.45 パラディン 1.2 1 0.9 0.85 0.6 0.5 0.6 魔法戦士 1.7 1.35 0.9 0.65 0.55 0.8 0.6 賢者 1.6 1.75 0.5 0.55 0.5 0.95 0.7 バトルマスター 2 0.7 1 0.65 0.7 0.35 0.45 スナイパー 1.85 0.9 0.8 0.65 0.8 0.35 0.5 ゴッドハンド 2 1.05 1 0.75 0.7 0.45 0.5 マジカルスター 1.85 1.5 0.9 0.65 0.55 0.9 0.65 妖精 0.65 1.7 0.4 0.5 0.8 0.9 0.8 ハイニンフ 0.9 2.55 0.6 0.75 1.1 1.25 1.2 重戦士 1.45 0.35 0.8 0.9 0.25 0.1 0.2 騎士団長 2.05 0.5 1.2 1.35 0.35 0.15 0.25 エルフ 1.75 1.1 0.45 0.45 0.65 0.75 0.85 ハイエルフ 2.05 1.6 0.65 0.65 0.95 1.05 1.25 アマゾネス 1.8 0.45 0.8 0.7 0.65 0.15 0.2 森の女王 2 0.65 1.2 1 1 0.2 0.25 Lv20あたりの成長率 Android Ver2.3.2(PC Ver3.1.4相当)で調査 職業 MHP MMP ATK DEF AGL MGC SPR BP 合計 戦士 27 10 16 13 11 5 8 40 130 魔法使い 15 27 8 9 10 16 12 43 140 弓使い 23 13 13 12 15 7 9 40 132 僧侶 21 33 10 11 7 14 12 49 157 格闘家 22 14 16 12 17 7 9 46 143 パラディン 26 20 17 16 12 10 12 53 166 魔法戦士 34 27 18 13 11 16 12 61 192 賢者 32 35 10 11 10 19 14 58 189 バトルマスター 40 14 20 13 14 7 9 54 171 スナイパー 37 18 16 13 16 7 10 53 170 ゴッドハンド マジカルスター 妖精 ハイニンフ 16 25 9 12 16 19 23 56 176 エインセル 27 21 14 16 15 17 19 59 188 重騎士 騎士団長 41 10 25 27 7 3 5 54 172 はぐれアーマー 33 16 22 35 16 4 7 59 192 エルフ ハイエルフ 36 32 12 12 13 16 15 62 198 ダークエルフ 35 23 15 15 15 12 16 62 193 アマゾネス 森の女王 40 12 23 19 19 4 5 54 176 ワルキューレ 38 20 21 17 20 6 8 60 190 ボーナスポイント レベルアップ時のボーナスポイントは、INT([各ステータス上昇値の合計]/2) INT:カッコ内が計算された後に切り捨て 転職後ステータス INT([転職前ステータス]/2)+[職業ごとの固有ポイント]+[職業ごとの成長率ポイント] INT:カッコ内が計算された後に切り捨て 固有ポイント(旧データ) MHP MMP ATK DEF AGL MGC SPR 戦士 13 5 4 3 2 0 0 魔法使い 8 13 1 1 2 3 1 弓使い 12 7 4 2 3 0 1 僧侶 7 12 1 2 2 2 2 格闘家 11 8 3 2 6 1 0 パラディン 12 8 3 2 2 1 1 魔法戦士 16 13 4 3 2 3 1 賢者 15 13 1 2 2 3 2 バトルマスター 20 8 4 3 6 1 0 スナイパー 16 7 4 2 3 1 1 ゴッドハンド 20 9 9 4 6 2 3 マジカルスター 20 18 4 3 2 4 3 妖精 5 14 1 1 5 3 2 ハイニンフ 9 22 2 2 9 6 4 重戦士 14 3 3 5 1 1 0 騎士団長 21 5 5 8 2 2 1 エルフ 9 11 3 2 2 2 3 ハイエルフ 19 16 5 3 3 3 5 アマゾネス 9 6 4 3 2 0 0 森の女王 18 9 6 5 3 1 1 例:MHP61のキャラが戦士に転職した場合、INT(61/2)+13+1.3=44.3(小数点以下は表示されない)となる ステータス上昇値 テーブル 基本職(戦士・魔法使い・弓使い・僧侶・格闘家)の成長度の表を掲載しました。 下の表の『任意』はボーナスポイント。 『~20』は、転職後、Lvを20まで上げた時の成長度の合計値。 『~40』、『~60』、『~80』、『~99』も同様。 上級職・特定の職業(特定のキャラ専用)も順次掲載していきます。 基本職 戦士、魔法使い、弓使い、僧侶、格闘家 それぞれ移転しました。戦士、魔法使い、弓使い、僧侶、格闘家 上級職 パラディン 移転しました。パラディン 魔法戦士 Lv MHP MMP ATK DEF AGL MGC SPR 任意 小計 1 2 2 1 1 1 1 1 1 4 12 3 2 2 1 0 0 1 0 3 9 4 1 1 1 1 1 1 1 3 10 5 2 1 1 1 0 1 1 3 10 6 2 2 1 0 1 0 0 3 9 7 1 1 1 1 0 1 1 3 9 8 2 1 1 1 1 1 0 3 10 9 2 2 1 0 0 1 1 3 10 10 2 1 1 1 1 1 1 4 12 11 1 1 0 1 1 0 0 2 6 12 2 2 1 0 0 1 1 3 10 13 2 1 1 1 1 1 0 3 10 14 1 1 1 1 0 1 1 3 9 15 2 2 1 0 1 1 1 4 12 16 2 1 1 1 0 0 0 2 7 17 1 1 1 1 1 1 1 3 10 18 2 2 1 0 0 1 0 3 9 19 2 1 1 1 1 1 1 4 12 20 2 2 1 1 1 1 1 4 13 小計 33 26 18 13 11 16 12 60 189 Lv MHP MMP ATK DEF AGL MGC SPR 任意 小計 21 1 1 0 0 0 0 0 1 3 22 2 1 1 1 1 1 1 4 12 23 2 2 1 0 0 1 0 3 9 24 1 1 1 1 1 1 1 3 10 25 2 1 1 1 0 1 1 3 10 賢者 LV MHP MMP ATK DEF AGL MGC SPR P 小計 2 2 2 1 1 1 1 1 4 13 3 1 2 0 0 0 1 1 2 7 4 2 2 1 1 1 1 0 4 12 5 2 1 0 0 0 1 1 2 7 6 1 2 1 1 1 1 1 4 12 7 2 2 0 0 0 1 0 2 7 8 1 2 1 1 1 1 1 4 12 9 2 1 0 0 0 1 1 2 7 10 2 2 1 1 1 1 1 4 13 11 1 2 0 1 0 1 0 2 7 12 2 2 1 0 1 1 1 4 12 13 1 1 0 1 0 1 1 2 7 14 2 2 1 0 1 1 0 3 10 15 2 2 0 1 0 1 1 3 10 16 1 2 1 0 1 1 1 3 10 17 2 1 0 1 0 1 0 2 7 18 1 2 1 0 1 1 1 3 10 19 2 2 0 1 0 1 1 3 10 20 2 2 1 1 1 1 1 4 13 21 1 1 0 0 0 0 0 1 3 22 2 2 1 1 1 1 1 4 13 23 1 2 0 0 0 1 1 2 7 24 2 2 1 1 1 1 0 4 12 25 2 1 0 0 0 1 1 2 7 バトルマスター LV MHP MMP ATK DEF AGL MGC SPR P 小計 2 2 1 1 1 1 0 0 3 9 3 2 1 1 0 1 1 1 3 10 4 2 0 1 1 0 0 0 2 6 5 2 1 1 1 1 0 1 3 10 6 2 1 1 0 1 1 0 3 9 7 2 0 1 1 0 0 1 2 7 8 2 1 1 1 1 0 0 3 9 9 2 1 1 0 1 1 1 3 10 10 2 1 1 1 1 0 0 3 9 11 2 0 1 1 0 0 0 2 6 12 2 1 1 0 1 1 1 3 10 13 2 1 1 1 1 0 0 3 9 14 2 0 1 1 0 0 1 2 7 15 2 1 1 0 1 1 0 3 9 16 2 1 1 1 1 0 1 3 10 17 2 0 1 1 0 0 0 2 6 18 2 1 1 0 1 1 1 3 10 19 2 1 1 1 1 0 0 3 9 20 2 1 1 1 1 1 1 4 12 21 2 0 1 0 0 0 0 1 4 22 2 1 1 1 1 0 0 3 9 23 2 1 1 0 1 1 1 3 10 24 2 0 1 1 0 0 0 2 6 25 2 1 1 1 1 0 1 3 10 スナイパー Lv MHP MMP 攻撃 防御 敏捷 魔攻 魔防 任意 小計 1 2 2 1 1 1 1 0 1 3 10 3 2 1 1 0 1 1 0 3 9 4 2 1 1 1 1 0 1 3 10 5 2 1 1 1 1 0 0 3 9 6 2 1 0 0 0 1 1 2 7 7 1 1 1 1 1 0 0 2 7 8 2 1 1 1 1 0 1 3 10 9 2 1 1 0 1 1 0 3 9 10 2 1 1 1 1 0 1 3 10 11 2 0 0 1 0 0 0 1 4 12 2 1 1 0 1 1 1 3 10 13 2 1 1 1 1 0 0 3 9 14 1 1 1 1 1 0 1 3 9 15 2 1 1 0 1 1 0 3 9 16 2 1 0 1 0 0 1 2 7 17 2 1 1 1 1 0 0 3 9 18 2 1 1 0 1 1 1 3 10 19 2 1 1 1 1 0 0 3 9 20 2 1 1 1 1 1 1 4 12 21 1 0 0 0 0 0 0 0 1 22 2 1 1 1 1 0 1 3 10 23 2 1 1 0 1 1 0 3 9 24 2 1 1 1 1 0 1 3 10 25 2 1 1 1 1 0 0 3 9 最上級職 ゴッドハンド LV MHP MMP ATK DEF AGL MGC SPR P 小計 1 2 1 1 0 0 0 0 2 2 2 1 1 1 1 0 1 3 3 2 1 1 1 1 1 0 3 4 2 1 1 1 0 0 1 3 5 2 1 1 0 1 1 0 3 6 2 1 1 1 1 0 1 3 7 2 1 1 1 0 1 0 3 8 2 1 1 1 1 0 1 3 9 2 1 1 0 1 1 0 3 10 2 1 1 1 1 0 1 3 11 2 1 1 1 0 0 0 2 12 2 1 1 1 1 1 1 4 13 2 1 1 0 1 0 0 2 14 2 1 1 1 0 1 1 3 15 2 1 1 1 1 0 0 3 16 2 1 1 1 1 1 1 4 17 2 1 1 0 0 0 0 2 18 2 1 1 1 1 1 1 4 19 2 1 1 1 1 0 0 3 20 2 2 1 1 1 1 1 4 合計 40 21 20 15 14 9 10 60 189 特定のキャラ エルフ(ルファ)、アマゾネス(ミドリ)、重戦士(ジルバ)、妖精(ティンク)、ハイエルフ(ルファ)、森の女王(ミドリ)、騎士団長(ジルバ)、ハイニンフ(ティンク) それぞれ移転しました。エルフ、アマゾネス、重戦士、妖精、ハイエルフ、森の女王、騎士団長、ハイニンフ 修正 製作お願いします。 職業別にページを作ったほうがいいかもしれません(サモンメイト攻略のように)
https://w.atwiki.jp/syobon96/pages/144.html
※装備についての注意点 ①共通装備を新しく装備しても「武器に依存せず所持している攻撃手段」がなくなることはない ②例を挙げると、やる夫が共通装備を持っても格闘タイプの技が使えなくなることはないということ ③ただ、下記にある槍や刀剣系の武器をやる夫が装備した場合、使えなくなる技は出てくる ④また、槍や刀剣系の武器を持った装備者が素手に切り替えたり共通装備に持ち換えると技が減ることもある <専用装備> 『クロスミラージュ☆』:ティアナ専用 ティアナの全てのLvに+1補正を与え、ダガーモードによる斬撃と『幻術』を使用可能にする 「銃」 『隕鉄の鞴「原初の火」☆』:ネロ専用 戦士Lvに+1補正と火耐性を与え、招き蕩う黄金劇場を使用可能にする 「剣」 『ゲイボルグ☆』:ランサー専用 戦闘に関する場合において冒険者ランクが+1し、ゲイボルグが使用可能にする 「槍」 『魔法付与の片刃剣☆』:ヤルオロックより贈られた思い出の品 「剣」 『マッハ・キャリバー☆』:スバル専用 スバルの全てのLvに+1補正を与え、『振動破砕』を使用可能にする 「打撃用手甲」 『ゲイ・ジャルグ☆』:ディルムッド専用 戦闘に関する場合においてランクが+1し、アビリティ『破魔の紅薔薇』が付与される 「槍」 『ゲイ・ボウ☆』:ディルムッド専用 アビリティ『必滅の黄薔薇』が付与される 「槍」 『銀十字☆』:レーネ専用装備 アビリティ『戦乙女の神鉄槌』と『射撃ブースタ』を付与し、不死族及び聖なる者へ1.5倍のダメージを与える 『七天七刀☆』:神裂火織装備 全てのLvに+1補正を与え、装備者に「七閃」と「唯閃」が使用可能になる 『飽食の一撃 フィオゴス・ガストリマルジア ☆』:ベール=ゼファー専用 装備者に『飽食の一撃 フィオゴス・ガストリマルジア 』を使用可能にする 『祈りの弓 イー・バウ ☆』:阿良々木専用 冒険者Lvに+1補正を与え、アビリティ『イチイの猛毒』と中確率の『毒』を付与する 『コード「ギアス」☆』:ルルーシュ専用装備 装備者に『絶対遵守の魔眼』を付与する <インテリジェンスウェポン> 『アヌビス神☆』:インテリジェンスウェポンのひとつ。装備者にアビリティ『アヌビス神』・『貫通』・『達人二刀流』が付与される 「刀」 『銀鎖☆』:ネイト専用装備 全てのLvに+1補正を与え、アビリティ『アルジョント・シェイナ』と不死族及び聖なる者へ1.5倍のダメージを与える 売却不可 「打撃用鎖」 『竜を嬲り殺す為の魔剣☆』:インテリジェンスウェポン。装備者にアビリティ『竜殺し』を付与し、竜種へのダメージが2倍になる 「剣」 『魔銃”ベイル=ハウター”☆』:シン専用装備 全てのLvに+1補正を与え、アビリティ『黒禍の口笛』と『銃撃ブースタ』を付与する <共通装備> 『腕時計型麻酔銃☆』:1回の戦闘に1度だけ、相手を『眠り』にする麻酔針を使用することができる 7万B 『百戦錬磨の木刀☆』:装備者に最初の3ターンだけ『鼓舞』の効果を与える 6万B 『偽・オリハルコンナイフ☆』:オリハルコンに酷似した金属が使用されたナイフ。斬撃系のダメージを1.5倍にす 『偽・オリハルコンナイフ(毒)☆』:オリハルコンに酷似した金属が使用されたナイフ。斬撃系のダメージを1.5倍にし、低確率の『毒』を付与する 『スペードのエース☆』:1度の戦闘に1度だけ、仲間の技後硬直を解除することができる 『ダイヤのエース☆』:相手の『根性』系のアビリティを中確率で貫通することができる 『クローバーのエース☆』:仲間1人の攻撃に1ターンの間だけ、『貫通(大)』の効果を付与させる 1度の戦闘に1回まで 『パプニカのナイフ☆』:冒険者のLvに+1補正を与える 『パプニカのナイフ「太陽」☆』:ジャギによって鍛えられ、切れ味の増したナイフ。冒険者のLvに+1補正とアビリティ『斬撃ブースタ』を与える 『万能包丁☆』:料理人Lvに補正を1与え、『料理人』の対応可能数を料理人Lv×10人増やす 『熱々包丁☆』:料理人Lvに補正を1与え、『料理人』の対応可能数を料理人Lv×14人増やす 『必中の短剣☆』:攻撃力が4分の3に減少するが全ての攻撃が必中になる 『シェルブリッド☆』:小型キカイ。装備中は攻撃力が上昇し、『カウンター』と『根性』の発動率が上昇する 『ラディカル・グッド・スピード(脚部限定)☆』:小型キカイ。装備中は素早さをぐーんとあげ、行動順番が常に最初になる。また、『アルター』の形態によって使える技が変化する 『ミニ八卦炉☆』:装備者はアビリティ『マスタースパーク』を得る。更に火属性攻撃の威力が1.5倍になる 『イカサマダイス☆』:ダイス判定において、好きなダイス目を高確率で引き当てることができる 1週に1回まで <魔法系> 『魔法の杖☆』:装備した者の魔法使いLvに+1補正を与える 7万B 『大魔法の杖☆』:装備した者の魔法使いLvに+1補正を与え、魔法の使用回数を全て+1する 20万B 『魂の杖☆』:外法により魂がこめられているため非常に高価な杖。装備者に『蘇生』を使用可能にする。既に使用できるものは回数が+1される 『賢者の石(スレイヤーズ版)☆』:装備者の魔力を1ランク上昇させ、”コンセントレイト”を使用可能にする ※コンセントレイト:使用後の魔法攻撃のダメージが一度だけ2倍になる <刀剣系> 『名剣☆』:冒険者・戦士・魔法戦士などのLvに+1補正を与える。ただし、剣を扱えないと装備できない 『炎の剣☆』:冒険者・戦士・魔法戦士などのLvに+1補正を与え、攻撃に火属性の追加ダメージを付与する。剣を扱えないと装備できない 20万B 『マリス・マリー☆』:装備者にアビリティ『貫通』と、攻撃に中確率の『毒』を付与する 25万B 『ローズフランベルク・改☆』:装備者にアビリティ『貫通』、通常攻撃に火属性と高確率の『毒』を付与する 『フランベルジュ☆』:通常攻撃に火属性を付与する 12万5000B 『アイスコフィン☆』:通常攻撃に氷属性を付与する 12万5000B 『水剣ガノトトス☆』:通常攻撃に水属性を付与する 12万5000B 『鉄砕牙☆』:装備者に冒険者・戦士などのLvに+1補正を与え、”風の傷”が使用可能になる。ただし、剣を扱えないと装備できない 『奇跡の剣☆』:装備者に冒険者・戦士・魔法戦士などのLvに+1補正とアビリティ『自己再生』を与える。ただし、剣を扱えないと装備できない 『天生牙(偽)☆』:「癒やしの刀」の贋作。装備者に『蘇生』を使用可能にし、不死者に与えるダメージを1.5倍にする。ただし、剣を扱えないと装備できない 『名刀虎切り☆』:装備時は獣系モンスターに対し攻撃力が1.3倍になる 15万B 『ドラゴンキラー☆』:装備時はドラゴン系モンスターに対し攻撃力が1.3倍になる。剣を装備できる者のみ 『デーモン・スレイヤー☆』:装備時は妖怪系か悪魔系モンスターに対し攻撃力が1.3倍になる。剣を装備できる者のみ 『絶刀・「鉋」☆』:とある迷匠が作成した変体刀十二本の一振り。刀としては凡庸だが絶対に折れることがないと言われている 『妖刀「鬼殺し☆」』:戦士・魔法戦士等のLvに+1補正、さらに妖怪等に2倍のダメージを与える。剣を扱えないと装備できない 『ベルセルクソード☆』:凶暴竜の素材のみで鍛え上げた剣。装備者にアビリティ『暴虐の王』と『暴君(大)』が付与される 『吸血殺しの紅十字☆』:自身の攻撃に火属性と低確率の『やけど』を付与し、『吸血鬼』及び『吸血種』に対して1.5倍のダメージを与える 『帝剣「デュランダル」☆』:妖精により鍛えられた帝王の聖剣。装備者の持つあらゆる「低確率」を「中確率」に書き換える <槍系> 『獣の槍(偽)☆』:戦士・魔法戦士等のLvに+1補正、さらに妖怪等に追加ダメージを与える。本物ではないため育毛効果はない。槍か棒を扱えないと装備できない 『獣の槍(真☆)』:戦士・魔法戦士等のLvに+1補正、さらに妖怪等に2倍のダメージを与える。槍か棒を扱えないと装備できない 『瓶貫☆』:かつて、歴史に名を残す程の武将が使用していた名槍。装備者は『貫通』と1日に2回まで任意発動できる『貫通(大)』が付与される 『ロムルスの槍☆』:戦士・魔法戦士などのLvに+1補正を与え、大樹の守護を使用可能にする 20万B 『英雄達の霊槍☆』:冒険者・戦士・魔法戦士などのLvに+1補正を与え、”属性付与”を使用可能にする。槍を扱えないと装備できない <銃系> 『AK47』:皆大好き。汎用性の高いアサルトライフル。冒険者・戦士・魔法戦士などのLvに+1補正を与える 5万B 『アンチマテリアルライフル☆』:装備者にアビリティ『貫通』を付与し、対物へのダメージが1.5倍になる 25万B 『多連装ミサイルランチャー☆』:装備者にアビリティ『速射』を付与する 20万B 『炎刀「銃」☆』:とある迷匠が作成した変体刀十二本の一振り…だが、どう見ても拳銃。冒険者LVに+1補正とアビリティ『速射』と『二丁拳銃』を付与する 50万B 『アサギの拳銃☆』:『乱射撃』とアビリティ『跳弾』が付与される 『スナイパーライフル☆』:命中が上昇。稀に通常攻撃にクリティカルが発生する 7万5000B 『飛天毒槍銃☆』:装備者の攻撃に中確率の『毒』を付与する 15万B 『キスオブジアテナ☆』:全ての攻撃に低確率のクリティカルを付与する 15万B 『ゴースト・バスター☆』:装備時は『幽体』持ちかゴースト系モンスターに対し攻撃力が1.3倍になる。銃火器を装備できる者のみ 『ガトリングレールガン☆』:装備者にアビリティ『速射』と攻撃に雷属性の付与、そして”超電磁砲<レールガン>”を使用可能にする <弓系> 『ほむほむの魔弓☆』:通常攻撃に火属性を付与する 12万5000B 『スノーホワイト☆』:通常攻撃に氷属性を付与する 12万5000B 『サジタリウスの矢☆』:装備者にアビリティ『曲射』を付与する 20万B 『オオバサミ☆』:装備者にアビリティ『貫通』と攻撃に水属性を付与する。ただし、弓を扱えないと装備できない 『寵愛の弓☆』:攻撃時に低確率で『魅了』を付与する 10万B 『ファリスの黒弓☆』:装備者は敏捷が1ランク下がる代わりに、弓による攻撃の威力が1.2倍になる 15万B <チェンソー系> 『チェンソー☆』:技として使用することで特定の相手を一撃で葬り去ることができる。『神殺し』を持つ者のみ装備可能 <防具系>(共通装備の範疇) 『山エルフの鎧☆』:山に住む珍しいエルフが着ている鎧。体力値が1あがるが火弱点も備わる 7万B 『重戦士の鎧☆』:素早さが極端に下がるが体力値が1あがる 『賢者の法衣☆』:加護がかけてある為、燃え難く丈夫な服。体力値に+1補正と耐火を与える 20万B 『高機動型体操服☆』:ブルマ。誰が何といおうとブルマ。素早さと体力値が1あがる 20万B 『ボン太くんスーツ☆』:可愛らしい外見の強化服。あらゆる場所での活動を想定され作成されている。装備中は全基礎能力の向上とアビリティ『ボン太くん(真)』を得る 『量産型ボン太くんスーツ☆』:可愛らしい外見の強化服。あらゆる場所での活動を想定され作成されている。全基礎能力の向上とアビリティ『ボン太くん』を得る 40万B 『ニトリ印の光学迷彩スーツ☆』:装備者にアビリティ『隠密行動(大)』と雷弱点を付与する 40万B 『A・Mスーツ☆』:全ての物理攻撃を軽減し、装備者に体力値を1増加させ、アビリティ『怪力』と雷耐性を付与する 『A・Mスーツ(キカイ式)☆』:全ての物理攻撃を軽減し、装備者に基本攻撃力の向上と体力値を1増加させ、アビリティ『怪力』を付与するが、雷弱点がつく 『身代わりの盾☆』:一家に一台、身代わりの盾。1回の戦闘に1度だけ装備者を強力な攻撃から守ってくれる 12万B 『カブトアーマー☆』:相手の攻撃でクリティカルが発生しなくなる 『耐寒コート☆』:装備することで氷耐性を得る 『賊刀「鎧」☆』:とある迷匠が作成した変体刀十二本の一振り。装備者は素早さが極端に低下するが物理ダメージ軽減と体力+2の補正を受ける 『賊刀「鎧」・風☆』:賊刀「鎧」に鋼龍の宝玉を嵌め込んだもの。装備者に『賊刀「鎧」☆』の能力に加え、風無効を付与する 『狂戦士の甲冑☆』:ドワーフが製作した呪いの甲冑。装備者は最大体力が1上昇し、アビリティ『狂化』及び『痛覚遮断』が付与される 『魔封じの盾☆』:自動で相手からの魔法を1度だけ無効化し、装備者に『抗魔力』を付与する 『シャハルの鏡(偽)☆』:戦闘開始と同時に、1度だけあらゆる魔法を反射する鏡を自身に付与する
https://w.atwiki.jp/lieder_toeb/pages/33.html
ヴァルキリー クラスチェンジ条件 アラインメント…L・N、STR…D以上 補正…攻+2 防-2 避-2 命-1 肉弾・魔法の2種類の攻撃をこなし、オールラウンドに力を発揮する魔法戦士。ナイトに比べ、やや非力さが目立つ。
https://w.atwiki.jp/tpc-document/pages/286.html
Chapter06「第五竜将ヴァルト」 魔導船の前に突如として現われ行く手を遮る巨竜、ヴァルト。 トロウの命令で来たと自ら言っていたので、刺客であることは間違いないのだろう。しかし、もう追手が来るとはなんて早い。いつかこうなることはフレイも想定していたが、こんなにも早く襲撃されるとは考えていなかった。 (どういうことだ。エインヘリアルたちが報告したにしても早すぎる。それに彼らはシレスティアルへ向かったんじゃなかったのか。先に王城へ寄ったのか、それとも……まさか情報が漏れている? 僕たちの中にスパイが?) オットーとセッテは旧知の仲だ。そんな二人が自分を裏切るとは考えにくい。 となればクルスが怪しいか。エインヘリアルたちに襲われていたのも芝居のうちで、すべては我々を油断させる罠だったというのか。 だがそれなら、その場で捕えればいいだけのこと。それにわざわざこんな船まで用意して、芝居が大掛かりすぎるのではないか。 そんなことを考えていると、前方から再び突風が襲い掛かった。 見上げるとヴァルトが翼を大きく羽ばたかせている。先ほど船を襲った突風もつまり奴の仕業ということだろう。 「くッ……なんて、風圧……! ま、前が……目が、開けて、いられない…」 フレイは身を低くして、吹き飛ばされないように耐えるだけで必死だった。 風に殺傷力はないが、一人の人間の身動きを封じるには十分すぎる威力だ。 このままではまずい。 ふっと突然風が止んだ。と思って目を開けると、もう目の前には音もなく距離を詰めたヴァルトの鉤爪が迫っている。 (やられるッ!) 咄嗟に手で顔を庇うも、こんなものでどうにもならないことはわかっている。 手痛い一撃をもらうか、と覚悟を決めかけていると、鈍い衝撃音が響いて迫る威圧感が止まった。 目を開けると、クルスが竜の姿に戻ってヴァルトを食い止めている。 「クルス……!」 はっとしてフレイは先ほど浮かんだ疑惑を打ち払った。クルスは身を呈して自分を守ってくれたのだ。そんな彼女が裏切り者のはずがない。となると居場所がばれて待ち伏せされていたのではなく、偶然見つけられてしまっただけなのか。 「馬鹿もの! なにをぼーっと突っ立っておる。狙いはどうやらお主じゃ。下がっておれ!」 「す、すまない」 言われてフレイは数歩後ずさる。そこで改めてクルスとヴァルトを見比べるが、やはりヴァルトはクルスの数倍は大きかった。竜はどれも大きいものだと思っていたが、ヴァルトはまるで規格外だ。こうして並ぶとクルスが子どものように見える程だ。 (いや、人間に変身してるときの姿があれだから、実際にまだ子どもなのか? となるとクルスもまだ大きくなる可能性が……) クルスが鉤爪を押し返す。 ヴァルトは空中に投げ出されるが、翼を持つ竜にとって、それも飛ぶことにより特化した風竜にとってはまったくどうということはない。そのまま後方に宙返りしてバランスを取ると、しげしげと歯向かってくる地竜を眺める。 「ほォォう? なんだおまえは。竜のくせにニンゲンに味方するのかァ?」 「ふん。そういう貴様こそ、トロウの命令で来たのじゃろう」 「あー、まあなんだ。別にオレ様はあいつのことは好きじゃねえんだ。だが面白いものを見せてやるって言われてなァ。で、こうして来てみたってわけだが……なるほど。たしかにおまえは面白そうだなァァァ」 風竜はにやりと嗤った。 「なんじゃと?」 「よく見りゃァァァこれは貴重な地竜じゃねえか! おまえら、最近見なかったが絶滅したんじゃなかったのかァ? がはは、こいつァいいぜェ! 地竜とはヤり合ったことがねえからなァ。ちょっとおまえ、オレ様を楽しませろォォォ!」 再び羽ばたいて突風を起こすヴァルト。しかしクルスは全く動じない。 「聞いておればずいぶんと勝手なことを。良いじゃろう。馬鹿は少し痛い目を見ねばわからぬか」 クルスが手で空中をなぎ払うと、船を飾っていた木の葉が刃となり、風を切り裂いてヴァルトに襲い掛かっていく。 竜たちが戦いを始めたその後ろで、騒ぎを聞きつけたオットーとセッテも合流して魔道士たち三人は顔を揃えた。ちょうどクルスが壁になってくれているので、ヴァルトの突風を受けて身動きが取れなくなることもない。 今のうちにと、オットーが呪文を唱えて三人の身体に光の膜を張った。 防風障壁だ。 「これで奴の突風にある程度は耐えられます」 「よし、クルスを援護しよう。翼を怪我して飛べないから、飛び回る敵に対しては不利だ。だが人数ではこちらが勝っている。勝機がないわけじゃない」 「おれたちの力でどこまで竜に通用するかわかんないっすけどね。さーて、修行の成果の見せ所っすよ!」 オットーの風の刃が、セッテの火球が、そしてフレイの蔦がそれぞれヴァルトに向かう。 それを翼の一振りで簡単にあしらってしまうと、ヴァルトは思い出したように三人に告げた。 「おっと、オレ様の楽しみを邪魔するんじゃァァァない! おまえたちはそっちの相手でもしてなァァァ!!」 その言葉を合図にドスンと衝撃。少し船が揺れる。振り返ると、そこには人型をした黒い塊を先頭に土塊の人形が何体も並んでいる。 「これは……ゴーレムか!?」 ゴーレムとは媒体に魔力を練り込んで作り上げた人形のことを言う。 土塊で作られたゴーレムが最も安定するので一般的だが、火や水など不定形のものでも魔力で固定することでゴーレムにすることができる。そしてその魔力人形は自らを生み出した者の命令を、その身が朽ちるまで遂行し続ける。 リーダー格であろう黒いゴーレムが喋った。 『我ガ名ハ、ファントムトロウ。トロウ様ノ分身ナリ。貴様ラヲコノ海ニ投ズ』 ファントムトロウが両手を天に掲げると闇の粒子が渦となって集まり、その手にそれぞれ剣を形成した。 「げっ。あいつしゃべるっすよ! ゴーレムのくせに知能があるんすかね。なんか気持ち悪いっす」 「それに武器の召喚術を操るゴーレムというのも聞いたことがない。王子、ご注意を! あれは只者じゃありません」 「用心してかかったほうがよさそうだ。まずは背後の土人形を叩く。数を減らして不意打ちを防ぐんだ!」 三人は散開して土のゴーレムの対処にあたる。フレイやセッテの魔法はほとんど効果がなかったが、オットーの風の刃はゴーレムの体を容易く切り裂いた。風を受けたゴーレムは乾燥してすぐにボロボロに砕けてしまう。自分たちの魔法が効果的でないとわかったあとの二人は、蹴ったり押したりしてゴーレム同士をぶつけてみると、意外にもこんな程度のことでもゴーレムたちは砕けてしまった。 「なんだ。弱っちいじゃないっすか。楽勝楽勝」 「どうやらヴァルトの起こす風がゴーレムを弱らせているようです。部下との相性は最悪ですね」 「よし。この調子でどんどん行こう!」 三人はあっという間に土塊の人形たちを一掃してしまった。残るはあの黒い人形だけだ。 フレイたちが土のゴーレムに応戦している間、黒いゴーレムは隙を突いてくるでもなく、ただじっとこちらの様子を窺っているだけだった。 「攻撃範囲に入らなければ動いてこないタイプっすかね」 「来ないならこちらから行くまでだ。行くぞ、セッテ!」 勢いよく兄弟魔道士が飛び出した。 右からはオットーの風が、左からはセッテの火がファントムトロウを襲う。 『貴様ラ如キ、我ノ敵デハナイ』 双剣の一振りで、左右からの攻撃は瞬く間にかき消される。 だがこれで終わりではない。今、左右からの攻撃を防いだことで、奴の正面はがら空きだ。 「くらえッ」 その隙に詠唱を終えていたフレイの攻撃が迫る。 大地から離れた空の上では、大地の魔法は活躍が難しい。それは媒体になる土や植物が少ないためだ。空気さえあればどこでも発現させられる風や火とは勝手が異なる。その代わりに、媒体次第では少ない魔力でも大きな規模の魔法を扱えるのが大地の魔法の特徴でもある。 今や、周囲には砕けたゴーレムの破片がいくつも散らばっている。これだけあれば十分だ。フレイは砕けたゴーレムの破片を岩石の刃と変えて、雨のように降り注がせる。 『小癪ナ』 ファントムトロウは口から黒い霧を吐き出した。 霧は飛来する石刃を弾く闇の壁となった。 「闇の防壁か。漆黒の闇はすべての衝撃を吸収してしまうというが……」 「物理は無駄っすね。闇は光で払うのが一番と聞くっす。まあ光ほどうまくはいきませんが……おれに任せるっすよ!」 セッテが両手を前にかざして炎の塊を勢いよく飛ばす。 炎はやはり闇の中に吸い込まれていったが、防壁の炎を吸い込んだ部分が薄くなり、向こう側が見え始めた。火もまた暗闇を照らす灯りとなるのだ。 セッテが開けた穴を狙ってオットーが風の魔法を放つ。渦巻く旋風が闇の防壁を消し飛ばした。 「フレイ様!」「王子!」 「よし。今だッ!!」 二人の掛け声を合図に狙い済ました石刃の一撃が煌き、ファントムトロウの体を貫いた。 『ヌウッ』 闇の人形が呻き声を上げる。その胴体にはたしかに貫かれた穴が開いた。 手ごたえありか。そう期待したのも束の間、すぐに穴は閉じてしまい、奴も何事もなかったような顔をしている。 「くそっ。効果なしか」 土のゴーレムのようにしっかりとした実体を持つものは安定性は高いので作りやすいが、それを崩してしまえば簡単に機能しなくなってしまう。一方で、火や水のゴーレムのように不定形のゴーレムは形を固定するのにそれなりの技術を必要とするが、物理的な衝撃で崩されにくいので長持ちすると言われている。もっとも、火のゴーレムなら水をかければすぐに消えてしまうように、それぞれにもしっかりと弱点はある。風のゴーレムに至っては、風が吹いている間しか存在できないので、最も不安定だと言われる程だ。 「闇のゴーレムの弱点はなんだ?」 「そりゃあやっぱり光でかき消してしまうか……あるいは、もっと大きい影の中に沈めてしまうか、っすかね。夜まで待ってれば自然と消えちゃうんすよ」 「さすがに待ってられない。どこかに大きな影はないか?」 影になるものを探して見上げると、頭上を舞うヴァルトの巨体に目が止まった。 クルスは苦戦を強いられていた。 突風は痛くも痒くもない。敵は騒がしいだけで、これと言って効果的な攻撃はしてこない。 (なんじゃあいつ。もしかして竜のくせに魔法が使えんのか? それとも何か秘策を隠しておるのか…) ヴァルトは魔導船の周囲を飛び回ってときどき思い出したように強風を浴びせて来るだけで、とても本気を出しているようには見えない。しかしクルスのほうも翼を負傷していて飛べないので、空中にいるヴァルトには有効な攻撃を繰り出すことができなかった。 「お主、飛び回ってばかりおらんで降りて戦わぬか! とんだヘタレじゃのう」 「がははは! 言ってくれるなァァァ。それならおまえも飛んで追いかけてくればいいだろォォォ!?」 舌戦だけが飛び交う。互いに出方を窺って腹を探り合っているといった状況だ。クルスが考えているのと同様に、ヴァルトもまたクルスの行動を観察していた。 (一向に追いかけてこねえ。さてはあいつ、飛べねえんだな。よォォォし……) 旋回していたヴァルトは角度を変えると、急降下して船上のクルスに接近する。 「いいだろう! そこまで言うなら降りていってやろうじゃねえかァァァッ!!」 そしてそのままクルスに体当たりして、船から突き落とそうという魂胆だ。 飛べないというのなら、これほど致命的な攻撃はない。船上のニンゲンたちにもクルスを引き揚げるほどの力はないだろう、と考えてのことだ。 二竜の距離が迫る。体格差ではヴァルトのほうが圧倒的に有利。そして急降下により勢いもついている。このままクルスを突き落とすのは、テーブルの上の空き缶を片手ではたき落とすぐらい簡単なことだ。 「墜ちろ! そして死ねェェェ!」 しかしそのとき、突然クルスの姿が目の前から消えた。 「なにィィィ!?」 否、そうではない。クルスは例の店でフレイたちが初めて会ったときと同様の人間の姿に変身していた。身体が軽くなった結果、風圧でクルスの身体は吹き飛ばされ空高く舞う。 飛べないのなら、飛ばされればいい。 今や、クルスの身体はヴァルトよりも上空にあった。 そしてタイミングを見計らって竜の姿に戻る。落下するクルスのちょうど真下にヴァルトの背中が来た。 「もう放さんぞ。ちょこまかと逃げ回りおって!」 そのまま滑空するヴァルトの背中にしがみつくと、背後から首筋に噛み付いた。 「グアァァァァッ! おまえ、いつの間に!? や、やめろォォォ」 身を翻して抵抗されるが、振り落とされる前にクルスは飛び降りてなんと空中に着地した。 いや、よく見ると魔導船から石の階段が伸びて足場になっている。距離が足りないと見るや、咄嗟にフレイたちが破壊したゴーレムの破片を使った。ヴァルトと戦いながらも、周囲の状況の把握をクルスは怠っていなかったのだ。 地竜の巨体を石の階段は支えきれず、クルスが乗るなりそれはすぐに崩れ始めたが、その上を滑り降りることで問題なく魔導船の上に飛び乗ることができた。着地の際に尻餅を着いてしまったが上出来だ。 すると尻の下から断末魔の叫びが聞こえてきた。 尻尾を持ち上げると、その下でファントムトロウが持っていた闇の粒子を固めた剣だけが落ちている。 「やった! うまく行ったっすよ」 セッテたちは落ちてくるクルスの下にうまく敵を誘導して踏み潰させてしまったのだ。闇のゴーレムは影の中へと飲み込まれて消えた。 『我ヲ倒シタカラト良イ気ニナルナ。ヤガテ我ガ兄弟ガ貴様ラヲ殺ス。我ラトロウ様ノ影。トロウ様アル限リ我ラハ不滅――』 どこからともなくファントムトロウの最期の言葉が聞こえてきたが、それっきり何も聞こえなくなった。 「ふむ。お主らのほうもうまくやったようじゃのう」 「本当はヴァルトを落として下敷きにするつもりだったんだけど、まあ結果オーライってところか」 「残るは奴のみ。気を引き締めて行きましょう、王子!」 「これで4対1っすね。ヴァルちゃん、降参するなら今のうちっすよ」 首筋に噛み付かれたヴァルトはふらつきながらも、なんとか滑空を続けていた。しかし体力を消耗しているのは目に見えて明らかで、その高度は徐々に下がりつつある。 「私の予想が正しければ、奴は魔法が不得手のはずじゃ。となれば魔力に頼らず飛行しているはず。いくら力自慢だとしても、あの巨体を飛ばすには相当の力が要るじゃろうて。急所を攻撃されては、体力もそう長くは持つまい」 しかしその予想に反して、ヴァルトは力強く羽ばたくと高度を取り戻して再びクルスたちに対峙した。 その顔色は疲労に満ちていて、最初のような余裕に満ちた笑みはもう浮かべていないが、それでもまだ闘志は失っていない。 その目はフレイではなく、真っ直ぐにクルスを見据えていた。 「よくもやってくれたなァァァ……。こうなりゃァ、オレ様も本気を出させてもらうぜェェェ! どうせ魔法が使えないとでも思ってんだろォ? 半分当たりだが、半分外れだァ。オレ様はちょいとばかし魔力のコントロールが苦手でなァ。どうやっても一気に放出しちまって暴走しちまう。だァァァが、そんなことはもうどうでもいい!! クルスとか言ったか。おまえは……おまえだけはオレ様の全力をかけてでも倒ォォォす!!」 怒りに満ちた目でクルスをにらみ付ける。飛べない地竜に追い詰められたことがよほどプライドを傷つけたとみえる。 「お主は馬鹿か。そんなことをすれば、この船ごと吹き飛ばしてしまうぞ。フレイを捕らえに来たのではなかったのか。それに魔力を使い切れば、お主も力尽きて空の底へ真っ逆さまじゃぞ」 「知ったことかァァァ! オレ様はおまえを倒すッ! それだけだァァァ!!」 どうやらもはやトロウの命令は頭にないらしい。後先考えず、目の前の自分に一泡吹かせた憎い敵を倒すことだけを考えている。 ぶち切れた馬鹿は、どんな馬鹿よりも怖い。 「いかん。怒りで我を忘れておるのか。フレイ、セッテ、オットー! なんでもいい。魔法障壁を張れ! 少々属性が違ってもかまわん。何もないよりはマシじゃ。とにかく船を守れ! でないとあやつめ、何をしでかすかわからんぞ!」 「そんな急に言われても船全体を覆うような障壁なんて、おれ自信ないっすよ?」 「いや、正面だけでもかまわん。とにかく奴の攻撃を受けさえしなければいい!」 まずクルスが大地の魔法障壁を張った。だが土の壁が風に弱いということはゴーレムの例からも明らか。これだけでは不十分だ。 続けてそこに三人はそれぞれ大地、火、風の障壁を張るために詠唱を始める。 ヴァルトは風竜なので風の魔法を暴走させるに違いない。となれば最も頼りになるのはオットーの防風障壁だ。だがそれでも竜の魔力にオットー一人の力で対抗するのは不可能。そこでさらにクルスが重ねて防風障壁の詠唱を始める。 「無駄な足掻きだ。おまえたちはこれで終わりだァァァ!!」 ヴァルトが叫び、その身体が眩い光に包まれる。 「だ、駄目じゃ。とても間に合わん……!」 するとそのとき、突然ヴァルトの目の前に炎の波が押し寄せてきた。 炎の波はまるで生きているかのように空を舞い、渦巻きながらヴァルトを呑み込もうとする。 「何ィィィ!? この炎は……それにこの臭い、火竜かッ! ぬゥゥゥ、こりゃァ分が悪い。この勝負、一旦預けさせてもらう! 覚えてろよ、クルスゥゥゥ!!」 そう言い残すと、ヴァルトは慌てて撤退していった。 何が彼をそこまで慌てさせたのか。そしてあの炎は一体誰が。 その答えはすぐに明らかになった。風竜の去ったあとには、代わって今度は火竜が現れたのだ。 魔導船に舞い降りる見知らぬ火竜にフレイたちは警戒したが、セッテはその姿を見るなり嬉しそうに声を上げた。 「セッちゃん……!? もしかしてセッちゃんっすか!!」 火竜は静かに頷いた。 「いかにも。私はムスペルス王子のセルシウス」 Chapter06 END 魔法戦争7
https://w.atwiki.jp/nalry_tyuugakubouken/pages/42.html
WiKi専用掲示板 Wikiに関する問題など 参加しようと思うんですが、魔法戦士というのはダメですかね、 -- グリムリゼル (2010-08-16 16 34 00) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/vahren_ency/pages/707.html
魔法剣を使う魔法戦士。大陸の平和を望み、争いごとは好まない性格を持つ。 各地を転々とし情勢を調べていたが、永らく平和が訪れないと判断した彼女は 自ら戦乱の世を終わらせんと活動を始めた。
https://w.atwiki.jp/tpc-document/pages/281.html
「雲の下はどうなっているの?」 とある民家の一室。暖炉の前で一人の子どもが母親に聞いた。 母親は答えて言う。 「地上には青い海と緑の大地があったのよ。でもそれはもうずっと昔の話。わたしたちのご先祖様は、地上が住めなくなってしまったから、大樹を登ってこの空の世界にやってきたの」 「ふーん。地上はどうして住めなくなったの?」 「…………それは何か悲しいことが起こったからよ。さあ、もう夜も遅いわ。今日はもう寝なさい」 それは戦争なのか、環境破壊が原因なのか、あるいはまた別の理由なのか。 長い時間が経った今となっては正確な記録が残っていないため、真実を知っている者はほとんどいない。ただ確かなのは、もう今は地上は人が暮らせるような環境ではなくなってしまったと言われていることだ。 人々は生活の場をこの空の上の世界に移し、雲海を貫く巨大な世界樹ユグドラシルの樹上に築かれた国、ユミル王国で慎ましくも豊かな生活を送ってきた。 空には他に火竜族の国ムスペルスと、氷竜族の国ニヴルヘイムが存在しており、交流こそ盛んではないものの、人類と竜族は今日の日までなんとかバランスを保ち共存の道を歩んできた。 とくに元々この大樹を棲みかにしていた地竜族は人間に友好的で、地上からやってきた人類を保護し、自らの住まう土地の一部を分け与えたという。そうして誕生したのがこのユミル王国である。 しかし中には互いのことを未だよく思っていない者も少なからずいた。そういった心の捻れが歪みを生み、その歪みは徐々に大きな亀裂を生んでいくこととなる。その前兆はユミル国の王城バルハラでも姿を見せつつあった。 Chapter01「王子、旅立つ」 大樹ユグドラシルの上に広がる王都バルハラでは近頃、不穏な噂が流れていた。 『ユミル国が他国に武力による攻撃を行おうとしている。それも、他ならぬ国王の意思で』 王都中央に位置するバルハラ王城は、古くよりこの世界に存在する大樹の枝と、大地の精霊に祝福された石とを組み合わせた難攻不落で堅牢な造りになっている。 迷路のように入り組んだその王城内の通路を、慣れた様子で歩く二人がいた。 先頭を歩くのは、大地の精霊を彷彿とさせる茶色の髪と大空のように青く澄んだ瞳を持つ青年。 名はフレイ、ユミル国の将来を担う王子である。 その後ろに続くのは王家に仕える宮廷魔道士が一人、緑色の髪をした風の魔道士オットー。 あとを着いて来るオットーに向かって王子は言った。 「いつまで着いて来るつもりだ、オットー」 「王子に考え直していただくまでです」 彼が弟のセッテとともにこの城で仕えるようになってもう何年になるか。オットーはフレイより少し年上の存在で、幼少期からの付き合いでもあるので、フレイにとっても血こそ繋がってはいないが兄のような存在でもあった。 それゆえに、フレイはオットーの性格をよく知っている。こうなったときの彼は頑固だ。だが今回ばかりはフレイも退くわけにはいかなかった。 「こういう時のおまえが僕の言うことを聞かないのは分かってる。だからといって僕だって考えを改めるつもりはない。父上に今回のことを問いただしにいくだけじゃないか。それの何がいけない?」 「承知しております。しかし、陛下にも何か深いお考えがあってのことでしょう。王のお手をわずらわせてはなりません」 「今の父上に考えがある、と。本気でそう思っているのか」 「王子!」 オットーの制止も聞かずにフレイは早足に通路を行く。 今のユミル王は変わってしまった。フレイが幼いころは、早くに亡くなってしまった王妃に代わって王政の傍らよく面倒をみてくれた良き父親でもあった。 しかし、今では会話を交わすことさえ珍しいほどだ。いつ頃からだったろうか、王の様子がおかしくなったのは。 口論しながら歩いているうちに、王の間の前にたどり着いた。 「ずいぶんと騒がしいご様子ですな、殿下。陛下に何か御用ですか?」 部屋の前に立つ一人の兵士がフレイを引き止めた。 昔は部屋の前に見張りなんて立たせていなかったというのに。 「少し話があるだけだ。通してくれ」 「しかしですな。陛下は大変お忙しい身。誰も通すな、とのご命令です」 「だが僕は王子だ。父上の……王の息子だ。血を分けた家族なのに会うな通すな、というのはおかしいだろう」 「王の命令は絶対です。たとえそれが王子様であろうともね。さあ、もうお引取りください。でないと私めが罰されてしまいますので」 「……わかった。もういい」 素直に引き下がるフレイを見て、まだ着いてきていたオットーはほっと胸を撫で下ろした。 「ああ、王子。考え直していただけたようで何より…」 しかし振り返ったフレイの表情は硬く、まだ全然諦めがつかないといった様子。 王の間から少し離れた通路の窓からフレイは身を乗り出して外の様子を窺う。 「王子!? い、いけません! まさか外壁を伝って……危険です!!」 フレイが城の外壁に手をかざすと、その手からは淡い光が漏れる。そして小さな声で短く呪文を詠唱すると、瞬く間に植物のツタが伸びてきて、自然のはしごを形作った。 これは大地の魔法だ。 この空の世界では魔法がごく一般的なものとして人々の間に広まっている。 彼もまた王子のたしなみとして魔法を学んでいたが、その中でもとくにフレイは自然を操る魔法を得意としていた。 フレイはそのツタに手をかけると、一度軽く引っ張って強度が十分なことを確認し、それを伝って外壁を渡り始めた。 ツタのはしごが繋がる先はもちろん王の間の窓だ。 「や、やめてください! 落ちたら危ないですよ!」 そう言われて聞く王子ではない。フレイもまたオットーに似て、こうと決めたら考えを曲げない男だった。 王子の身に何かあっては重大な責任問題になる。仕方なくオットーは、なおも制止を呼びかけながら、自身もそのツタに手をかけるのだった。 王の間では、玉座に腰掛けたユミル国王と、その背後には一人の魔道士の姿があった。 漆黒のローブに身を包んだその魔道士、トロウは片手をついて玉座に体重を預けながら、王の耳元に向かって何かを囁くように呟いている。 小声なので何を言っているのかは聞き取れないが、王はただ「ああ」「うむ」などと相槌を打つだけで、自分からは何かを話すような様子は見られない。 そんなユミル王は、心なしか顔色が悪いようにもみえる。 しばらくして、トロウは話し終えたのか近づけていた顔を王の耳元から離す。 その表情は深く被ったフードの陰になって見えないが、口元には怪しげな笑みが浮かべられている。 「トロウ。父上から離れろ」 そのとき不意に声が王の間に響く。 落ち着き払った様子でトロウが声のほうを見ると、まさに窓からフレイが王の間に入ってくるところだった。 「おやおや。これはフレイ王子ではありませんか。そんなところから入ってくるとは、あまりお行儀が良いとはいえませんよ。見張りの者は一体なにをやっていたのやら……あとできつく言っておかねばなりませんねぇ」 「口を閉じろ、トロウ。僕はおまえと話しに来たんじゃない。父上に用があるんだ」 「ニョルズ様は大変忙しいのです。まだ若いあなたにはわからないでしょうが、国を治めるということは……」 「僕は黙れといったんだ! もう一度だけ言う。トロウ、父上から離れろ」 「おお、怖い怖い。どうかお許しくださいませ……クックック」 そう言ってトロウは静かに一歩下がる。 にやついた表情は変えないが、フードの奥で鋭い眼光がこちらを睨みつけているのをフレイは見逃さない。 返すように一瞬にらみつけるが、すぐにその視線は父王へと向けられる。 「父上。此度の軍事行動、その真意について確かめに参りました。武力を持って他国を攻め落とすという話は本当なのですか」 ニョルズ王は俯いたまま何も答えない。 「攻め落とすとは、穏やかではありませんねぇ。我々に有利な話し合いの場を設けるのです。今回の軍備増強はそのためのカードとして用意させているのです」 代わってトロウが答えた。 「しつこいぞ! 何度言わせる。ぼくは父上と話がしたいんだ。お前は黙ってろ。父上、どうなのですか?」 トロウがふん、と鼻を鳴らし口を閉じた。 代わりにニョルズ王が口を開く。 「……ああ。トロウの言うとおりだ。おまえは何も気にするな」 それだけ言って、黙る。 「気にするな、ですって! これまでこの国は戦争もなく平和に過ごしきたんだ。それを自分たちの手で壊すかもしれないと民は不安を抱えている! 僕もだッ! それを、気にするなと!?」 「王子! 落ち着いてください!」 激昂してニョルズ王に詰め寄ろうとしたところで、ようやく追いついたオットーに取り押さえられた。 「おまえは何も気にするな」 さっきと全く同じ言葉を返す王の態度に、フレイはかえって頭が冷静になってきた。 何を言っても無駄だ。 そう理解したフレイは、オットーを伴い黙って王の間を出て行った。 見張りの騎士が突然現れた王子に不思議そうな顔をしていたが、構うことなくフレイは自室に戻るのだった。 そして王の間は再び静寂に包まれる。 「所詮は子供。何も出来まい」 フレイたちが去った後で呟かれた声に気づく者は誰もいなかった。 やはり父上はトロウの言いなりか。フレイはそれを痛感していた。 思えばニョルズ王の様子がおかしくなったのは、あの漆黒の魔道士が現れてからだったのではないか。 ある日突然王都に現れた修行の旅の最中であるという魔道士。 その高い実力はすぐに噂に上り、それが王城に届くのも時間はかからなかった。 ニョルズ王はその魔道士を呼び立てると、その実力を高く評価し、宮廷魔道士の一人として取り立てた。 そこからトロウが王の側近にまで登りつめるのはあっという間だった。 あとからやってきたにも関わらず、異例の速さでの出世に周囲の者たちは誰もが怪しんだが、いつの間にかトロウを悪く言う者たちは姿を消してしまった。 それ以来、自分も消されるのではないかと恐れて、誰もトロウについて口出しをする者はいなくなってしまった。……ただ一人、フレイ王子だけを除いては。 「トロウの目的はわからないが、奴が何か良くないことを企んでいるのは間違いない。父上はもはやあいつの操り人形だ。こうなったら僕がなんとかするしかない。止めてみせる、なんとしても……」 その夜、皆が寝静まった頃、フレイは行動を開始した。 地図よし、食糧よし、当面の資金よし。準備は万端。 どうせ扉の外には見張りを立てられているはずだ。ならば窓から出ればいい。 フレイの私室は城の上階。地面は遠く、飛び降りれば怪我は免れないだろう。 窓から外を見る。風は強くないが、少し雨が降っている。しかし問題はない。 目を閉じ、手を地面にかざし、遙か下方の地面に意識を集中する。 この程度の事なら呪文も魔方陣も必要ない。自分の体内にある魔力を地面と練り合わせ、そのまま静かに持ち上げるだけでいい。 樹の上にあるバルハラの地面は樹の枝だ。真下にあった地面からは太い枝が伸びて、壁に添って上へ上へと昇ってきた。 大樹の枝はそれだけでもまるで木の幹のような太さがある。これならフレイ一人が乗っても大丈夫なほどの強度がある。 荷物を持って隆起した枝に飛び乗り今度は地面に押し戻す。昇ってきた時と同じように、今度は音もなく地面に吸い込まれていく。 「えっ!?」 自前のエレベータで降り立った所で、大声を上げそうになった。 なぜなら待ち伏せでもされていたかのように、二人の人影が待っていたからだ。 ローブに身を包むその二人がフードを外していなければ、とっさに攻撃していたかもしれない。が、その二人がよく見知った相手だとすぐにわかると、フレイはほっと胸を撫で下ろした。 一人は王の間にも付いて来た緑の魔道士オットー。そしてもう一人は燃える炎のような色の髪をした赤の魔道士セッテ。二人とも幼い頃からよく知る、フレイにとっては兄弟も同然の存在だ。 「二人とも、どうして?」 セッテは笑顔で答えた。 「フレイ様の考えていることなんてお見通しっすよ。また家出っすか?」 細い目と上がった口角。キツネのような顔立ちをしたセッテは明るい性格で、幼い頃はフレイのいたずら仲間でもあった。 魔法でいたずらをして怒られては、よくこうして窓から抜け出してはセッテとともに、兵士に連れ戻されるまでの小さな冒険を楽しんでいた。 それが裏目に出たのか、こうも簡単に見つかってしまう結果になるとは。 「まったく王子は相変わらずですね。皆が心配します。さあ、戻りましょう」 対してセッテの兄のオットーは、厳しい表情でこちらを見つめている。 オットーはセッテとはまるで正反対の生真面目な性格で、悪ふざけをする幼い日のフレイやセッテをよく叱ったものだった。 王族であることは関係なしに、分け隔てなくセッテと同様に接してくれていたのでフレイにはそれがありがたかった。 大人になって口調こそは王族に対するそれに変わったが、フレイに対する心は変わっていないことをよく知っている。 「二人とも。悪いが今回は本気だ。僕はこの国を出ていく」 驚いて二人の兄弟魔道士は顔を見合わせた。 「王子! なりません。あなたは将来この国を継ぐお方だ。そんなあなたがいなくなっては民も悲しみます」 「それは違うぞ、オットー。僕はこの国の将来を思うからこそ出ていくんだ。君も見ただろう、父上のあの様子を! とてもまともな様子じゃない。この様子だと噂はどうも本当らしい。そのことで民たちが不安がっているのは君もよく知っているだろう」 「し、しかし……陛下がそういう状況であるからこそ、王子が国に残って民たちの不安を和らげる役目があるのでは?」 「だめだ。このまま放ってはおけない。もしも本当に戦争なんてことになったら、取り返しのつかないことになる。あのとおり父上には期待できない。だから僕がなんとかするしかない。これはこの国のためなんだ!」 熱く語る王子に、二人は何も反論することができなかった。 「僕を止めるつもりか? だったら仕方ない。不本意ではあるが、君たちを倒してでも……」 構えるフレイの前に、セッテは両手を広げて飛び出した。 「まさか! そんなつもりは微塵もないっすよ。どうか収めてください」 「セッテ…」 「おれは馬鹿なんで難しい話はわかんないっすよ。けどフレイ様がこの国のことを大事に思ってるってことはよくわかりました。そのために何かしようっていうんなら、おれも手伝いますよ。どうか協力させてください」 そう言って、さっと片手を差し出した。 「わかった。ありがとう、セッテ」 フレイは差し出された手をしっかりと握る。 「オットーはどうする。君は賢い男だ。それに君にも立場ってものがある。だからもし君がこのことを父上に報告したとしても、僕は君を恨まない。だけどわかってくれ。僕にも立場がある。なんと言われようと僕は行くからな」 緑の魔道士はやれやれといった様子で首を振ると、こちらも片手を差し出した。 「やはり王子は変わらないな。こうと言い出したら聞かない。まったく誰に似たんだか……。そこまで言うのなら、わかりました。王子をお守りすることが我々の努め。私もお供させていただきましょう」 「いいのか? 父上の命令に背くことになる。国を裏切ることになるんだ。国に仕える魔道士にとって、この上なく不名誉なことだぞ」 「たしかに私は宮廷魔道士です。しかし、私が忠誠を誓ったのは国ではなく王子。主君と共に歩むのは従者として当然のことです。喜んで共に参りましょう」 「オットー……! ありがとう。正直言うと、君がいてくれれば心強い」 そして差し出された手をしっかりと掴む。 「では改めて言わせてほしい。僕のほうからお願いする。この国の未来のため、そして父上を救うために、僕に力を貸してくれ。……今度の家出はずいぶん長くなりそうだ」 「「王子のお望みのままに」」 二人の魔道士は膝をつき、頭を垂れてその心を示す。 徐々に強くなる雨も、今は三人を鼓舞しているように感じる。 降りしきる雨の中、三人はその決意を固めた。彼らの波乱に満ちた旅路は今ここから始まる。 Chapter01 END 魔法戦争2