約 3,139,234 件
https://w.atwiki.jp/gakuen/pages/25.html
あ行 / か行 / さ行 / た行 / な行 / は行 / ま行 / や行 / ら行 / その他 あ行 朝霧(あさぎり) Fallen Angelの登場人物 アシェル 査定官シリーズの登場人物 アツェレイ・スカリエッティ エリオと○○の登場人物 操り師 リリカル異聞録「神隠し」の登場人物 アルテッツァ・ジータ リリカルなのはStrikerS -囚われた者達-の登場人物 アンプ 査定官シリーズの登場人物 アークレイ 魔法少女リリカル春風の登場人物 斑鳩楓(いかるがかえで) Eternal Breakerの登場人物 斑鳩 柳也(いかるがりゅうや) Eternal Breakerの登場人物 イスカ 査定官シリーズの登場人物 イスマイル 査定官シリーズの登場人物 イリス・アリオン 訓練校事件簿の登場人物 イーリアス 査定官シリーズの登場人物 エクス 査定官シリーズの登場人物 エステッド・クラウン リリカルなのはStrikerS -囚われた者達-の登場人物 N2 ナンバーズ寮の管理人の登場人物 大鎌蟲 管理局X-FILEシリーズの登場人物 オル 査定官シリーズの登場人物 オーテック・S・ライン リリカルなのはStrikerS -囚われた者達-の登場人物 か行 解体心書 査定官シリーズの登場人物 解体屋 リリカル異聞録「神隠し」の登場人物 「」 機動六課の「」の登場人物 カナン 査定官シリーズの登場人物 カードコレクター エリオと○○の登場人物 キィ 査定官シリーズの登場人物 機関長 管理局X-FILEシリーズの登場人物 技長 局員達のどうでもいい話の登場人物 ギド・ノーウェアマン リリカル異聞録「神隠し」の登場人物 キャンディ 査定官シリーズの登場人物 教官 訓練校事件簿の登場人物 教授 リリカル異聞録「神隠し」の登場人物 鏡面 管理局X-FILEシリーズの登場人物 局員 局員長 局員達のどうでもいい話の登場人物 キングゴジュラス 魔法少女リリカルジュエルシリーズの登場人物 草薙竜胆(くさなぎりんどう) Eternal Breakerの登場人物 グリィズリィ 査定官シリーズの登場人物 グロウ 査定官シリーズの登場人物 軍曹 管理局X-FILEシリーズの登場人物 訓練生 S 訓練校事件簿の登場人物 伍長 管理局X-FILEシリーズの登場人物 コロク・イラーシ エリオと○○の登場人物 ゴンベー 少数派シリーズの登場人物 さ行 沙希 査定官シリーズの登場人物 査定官 査定官シリーズの登場人物 サラ エリオと○○の登場人物 斬 査定官シリーズの登場人物 J9 査定官シリーズの登場人物 ジェド 査定官シリーズの登場人物 シズル・ヴィオーラ エリオと○○の登場人物 事務官 訓練校事件簿の登場人物 ジュエルシード 魔法少女リリカルジュエルシリーズの登場人物 シュバルツ・バルドー リリカルなのはStrikerS -囚われた者達-の登場人物 少数派局員 少数派シリーズの登場人物 商人 「Lack」の商人の登場人物 シラユキ 査定官シリーズの登場人物 ズィン 査定官シリーズの登場人物 ストロス 査定官シリーズの登場人物 スフィーダ 査定官シリーズの登場人物 絶人 査定官シリーズの登場人物 セットボム 査定官シリーズの登場人物 先生 査定官シリーズの登場人物 船長 管理局X-FILEシリーズの登場人物 た行 タイタン 世紀末機人伝説の登場人物 タイタン(ブラウゼン) 査定官シリーズの登場人物 隊長 管理局X-FILEシリーズの登場人物 長官 管理局X-FILEシリーズの登場人物 超人 査定官シリーズの登場人物 通信兵 管理局X-FILEシリーズの登場人物 ティグラ 少数派シリーズの登場人物 デスサイズ 査定官シリーズの登場人物 デスザウラー 魔法少女リリカルジュエルシリーズの登場人物 デススティンガー 魔法少女リリカルジュエルシリーズの登場人物 デスバーン 魔法少女リリカルジュエルシリーズの登場人物 トラディス リリカルなのはStrikerS -囚われた者達-の登場人物 囚われし者達 リリカルなのはStrikerS -囚われた者達-の登場人物 ドリス 査定官シリーズの登場人物 取立 「Lack」の商人の登場人物 トレジャーボックス 査定官シリーズの登場人物 な行 ナナ 査定官シリーズの登場人物 ナビ子 管理局X-FILEシリーズの登場人物 は行 バイオティラノ 魔法少女リリカルジュエルシリーズの登場人物 バルザック 査定官シリーズの登場人物 班長 管理局X-FILEシリーズの登場人物 ビークトル・ワシーリエビッチ・ゾーロトフ 魔法少女リリカルA&Sの登場人物 ファオ 査定官シリーズの登場人物 ヴォーダン 査定官シリーズの登場人物 副長 査定官シリーズの登場人物 部長 管理局X-FILEシリーズの登場人物 ブリュンヒルト 魔法少女リリカルF&Bの登場人物 ヘラクレス 管理局X-FILEシリーズの登場人物 変人 査定官シリーズの登場人物 砲兵 管理局X-FILEシリーズの登場人物 ボード 査定官シリーズの登場人物 ま行 魔人 査定官シリーズの登場人物 水無月 奈月(みなづき なつき) Fallen Angelの登場人物 ミライ・エリシュ エリオと○○の登場人物 娘 管理局X-FILEシリーズの登場人物 メア 査定官シリーズの登場人物 目玉 管理局X-FILEシリーズの登場人物 モヒカン 世紀末機人伝説の登場人物 や行 八神春風(やがみはるか) 魔法少女リリカル春風の登場人物 山村九音(やまむらくおん) リリカル異聞録「神隠し」の登場人物 闇書石 少数派シリーズの登場人物 ユーキ(祐樹)・スクライア 魔法少年リリカルユーキの登場人物 ら行 ラオ 査定官シリーズの登場人物 ラミィ 査定官シリーズの登場人物 リインフォース2 魔法少女リリカル春風の登場人物 リュッカ 査定官シリーズの登場人物 リョウ・マ・イェーバー エリオと○○の登場人物 竜胆(りんどう) Eternal Breakerの登場人物 リンネ 査定官シリーズの登場人物 ルイ 査定官シリーズの登場人物 ルーン 局員達のどうでもいい話の登場人物 その他 ■ 管理局X-FILEシリーズの登場人物
https://w.atwiki.jp/hayatechan/pages/86.html
2009-11-10-魔法少女リリカルなのは総合スレ 38 :学生さんは名前がない:2009/11/16(月) 20 07 36 ID oBPHHv4CO 月曜日が終わったでー 41 :学生さんは名前がない[sage]:2009/11/16(月) 23 59 45 ID KGvBad8w0 38 こ、このレスの感じは、ひょっとしてはやてちゃん… ぁぁ…、ああ…はやてちゃん… あぁぁ… なんだかお久しぶりですはやてさん……、2週間ぶりくらいですか… この2週間の間、アニメでは八神家メインの話が続いてそれはぼくにとってとても心に染み入る話でしたが、、 僕は心のどこかで、ずっとこのスレに現れてくれるはやてさんのことを想っていました… もう現れないんじゃないかってずっと不安だったんです… ですけど、どうやらその不安も晴れたみたいです… なぜなら貴女がこうしてここに現れてくれたから… うれしい…はやてさん…はやてさん… 62 :学生さんは名前がない:2009/11/18(水) 21 42 05 ID YFsW3Vd+0 今週も折り返しなんよー 66 :学生さんは名前がない[sage]:2009/11/19(木) 01 01 59 ID gr1In/4+0 62 は、、はやてさん…… ああぁ… そんな…、 まさか今週は2回も現れてくれるなんて… ああなんとうれしい……。うう……嬉しいです ですけど……、そんなに現れてしまったらまた僕、変な妄想が… 67 :学生さんは名前がない[sage]:2009/11/19(木) 02 19 29 ID gr1In/4+0 ああ…はやてちゃんのレスめっちゃかわぃぃなぁ… 64のリインちゃんも確かに可愛いけど、、僕にとっては 62のはやてちゃんのお言葉が、ぁぁもう… 62 ああ……はやてさん…… そうかぁ…そうでしたか… そちらでははやてちゃんも週の折り返しを迎えたのですか…… 実はこちらでもさっきまでは水曜日で少し前に丁度木曜日になったところなんです… 僕もはやてさんと同じく無事に週を折り返すことが出来ました…… これもひとえに、月曜日に現れてくれたはやてさんの激励があったからこそなんだとおもいます… 本当に、ほんとうにありがとうございます。。 最近の僕は何気ない毎日をただなんとなく過ごしているだけなのですが、、 はやてちゃんが”今日で折り返しなんやで”と伝えてくれることによって1日により重みが増していく気がします… 1日1日をしっかりとかみ締めて、大事に大事に過ごして生きたいです…… す…、好きな人のことを…、お。想いながらっ…。。うう… ---------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 107 :学生さんは名前がない[sage]:2009/11/22(日) 07 10 35 ID OBDfIitE0 最終手段だよぉ… はやてちゃんに”今日も可愛いですね”と伝える目的で始められた僕とシャマルさんによるコミュ力強化訓練だったのだが、 その会話の練習相手であるはやてちゃんに化けたシャマルさん(通称:シャマはやてさん)の巧みな話術を前に、僕は コミュ力が上がるどころか一方的に打ちのめされてしまい、練習は開始10分で早くも行き詰まりを見せていた。 そこで痺れを切らしたシャマはやてさんは、停滞状況を打開すべく僕に”最終手段”を持ちかけようとするのだが… はたしてその最終手段とは一体いかなるものなのだろうか。 途中で立ち上がれなくなるという原因不明のアクシデントに見舞われたりもしたが、今はそんなことを気にしている場合ではなかった… 時刻は17 21。本物のはやてちゃんが帰ってくるまでもうあと僅かな時間しか残されていないのだから…… 「最終手段…、、ですか…?」 「うん。そうやぁ。出来ることならこの方法はあんまし取りたく無かったんやけど……」 シャマはやてさんが人差し指で自らの頬を支えながら、僕の目の前に立っている。少し困ったようなその表情も、はやてちゃんの形だと愛おしく思えてしまう。 「あ、あの…、わ、わざわざすみません…。僕が不甲斐ないばかりにっ……、うう、さ、最終手段まで取らせてしまって…」 「ううん。ええんよぉ。ただなぁ、”君にとって”は今の私て、あの子に見えてるやろぉ?せやから、ちょおやりにくいことやって思てなぁ…」 「……?」 言われて一瞬、頭がこんがらがる。はやてちゃんの形をした人物が、はやてちゃん本人をあの子呼ばわりするというのは聞いていてなんとも不思議な感覚だ。 「え、えと……、やりにくいこと、というのは?」 「んー…っと、、、ああ……。せやなぁ、やっぱりこればっかりはやめたほうがええやろかぁ?本人に確認取らんと…」 今までゴリ押しで攻めてきたシャマはやてさんにしては珍しく少々戸惑っているようだ。それほど迷うということはやはり最終手段の名に相応しいものなのだろうか。 「と、とりあえず、内容だけでも、、教えてもらえますか…? き、きっと、大丈夫だと…、お、思いますのでっ…」 「そぉかぁ?ほんなら話すけどぉ…あんまり驚かんといてな?」 驚く…?最終手段とやらはそれほど奇抜な提案なのだろうか?とはいってもこれ以上どうにもならないし、伝える台詞を簡単なものにする、ぐらいしか思いつかないけど…。 「…言ってもええかぁ?」 「あ、はい…!ぜひともお願いします…!」 僕は何の考えなしにシャマはやてさんに向かって勢いよく懇願してしまった。対しシャマはやてさんは少し頬を赤く染めながらゆっくりとこちらに顔を向ける… 「えーとな…、、君の……、その手でな……」 ……は、はい。 「私の体に触れてもらえるやろか……?何処でもええから…」 ………? 「…………………へ?」 「せやからな、君に触れてもらいたいんよ。私のからだ…」 「……………」 108 :学生さんは名前がない[sage]:2009/11/22(日) 07 10 58 ID OBDfIitE0 絶句、とはまさにこういうことをいうのだろうか…。何が起きたのか理解するまで数秒の時間を要した 「んなッ、な、なッ……、なっ………?」 「無理やろかぁ……?」 む、む、無理やろかって、、そ、そんなッ、のッ、、、 「むぅりぃに決まってるじゃないですかぁぁぁぁぁぁあッ!!!!」 1秒と待たずして出た答えだ。予想だにしない彼女のその最終提案に、僕は冷静さを欠き平常心を失い。焦りと興奮を感じてしまっていた。 だがそれは至極当然の反応と言える…。何故なら、たった今あのはやてちゃんの口からどこぞの痴女を彷彿とさせるような発言がなされたのだから…。 「い、い、意味が…!意味、がまったくわかりませんよっ!!な、、ど、どうして……そんなっ……ううっ……」 「驚かんで、って言うたのにぃ…。…んーっとなぁ、理由ならちゃんとあるんよぉ?」 り、理由だって…?こんなふざけた提案に理由があるというんですか…… 「…せ、せつめいをしてくださいッ!ちゃんとっ…してくれないと…、うう……!」 「うーん。説明ってほどのことでもないんやけどなぁ…。君って、私のこと天使やとか女神やとかって思てるやろぉ?」 「えっ…?」 戸惑う僕を他所に、シャマはやてさんは真面目な顔をして語りだした。 「私て、天使でも女神でも何でもないんよー?魔法は使うけどやな、それ抜きやったらただの普通の女の子なんやで……?」 「い、いや……、いや、はやてちゃんは……て、天使d……」 「ううん。ちゃうよぉ。私は普通の女の子や。せやからな、ちゃんと触れて確かめて欲しいんよ…。私のこと、」 シャマはやてさんは僕に対してあどけない表情で言う。自分が普通の女の子だと…、それを証明したいのだと…。 「た、確かめろって…そんなことっ!ふ、触れたからってわかるものでもないじゃないですかッ!そんなのッ、僕の考え次第でどうにでも…!」 「……うーむ、確かにそれはそうやけど…。」 シャマはやてさんは顎に手を当て考え込んでいる。その愛らしい姿勢は焦ってる僕をさらにいっそう動揺させた…。 「なぁなー、私に触れることって、そないにあかんことなん?」 あ、あ、あかんことなんって……、あ…、ふぁ、はやっ、、ぅ、う、ぅ……。考えがまとまらない。言葉がすぐ出てこない… 「そ…、そ、そうですよ、そうです!いけないことなんですよ…!だッ、だって…!僕が八神家を追い出されたのだってそれが原因だったんですよ!!? 練習だからといって、触れるなんてことをしてしまったら…せっかく制定した3メートルルールだとかの意味だって全部なくなっちゃうじゃないですか!!」 「せやけど、今だって、こんなに近づいてるんやでぇ?」 「そ、それは…練習だからで……!貴女が…シャマルさんだからで…!」 「それやったらええんやない?練習なんやし、私はシャマルなんやし。あ。今の私はシャマルちゃうけどな 笑」 シャマはやてさんは流暢に話しながら、いたずらっぽく笑みを浮かべた。 この何処か惚けた感じ…。ああ、だめだ…。このはやてちゃんはいくら見た目と喋り方がそうでも、その性格に完全にシャマルさんが出てしまっている…… 「も、もう勘弁してくださいよッ……。僕やっぱり無理ですよ…ダメです、もうげんかいです…」 「そうやってまた逃げよるん?」 114 :番組の途中ですが名無しです[sage]:2009/11/22(日) 16 12 25 ID OBDfIitE0 「逃げって……。だ、だってこんなのもう何の練習かわからないですよ…!なんかもう…はやてちゃんがはやてちゃんじゃないみたいで…ううッ」 「あらぁ?貴方、はやてちゃんの何を知ってるっていうんですかぁ?」 僕の発言から何かを汲み取ったのか、シャマはやてさんは急にはやてちゃんモードを解き、普通のシャマルさん口調に戻ってしまった。 心なしか、少し苛立っているような気もする…(外面がはやてちゃんだから目茶目茶可愛いのだけど…) 「そ、それは…、よ、よくは知らないですけど、、で、でもっ!!はやてちゃんはさっきの貴女みたいに急に触ってきてくれ、なんてことは言わないですもん…」 「んー…。まぁ確かにはやてちゃんはぁ触られるより触るほうが好きな人ですけどぉ♪」 「…い、いやッ!ぼ、僕はそういうことを言ってるわけじゃなくてですねえ!」 もうなんだか僕は必死になっていた。対しシャマはやてさんは、はぁ…と溜息を一つ吐く素振りを見せる。 「もーう…、細かいことはいいじゃないですかぁ。正直になっちゃえば楽になれますよぉ♪」 しょ、正直にって……、ぼ、僕は初めから……ッ 「はやてちゃんの何処にお触りしたいって思ったんですかぁ♪」 ど、何処にって……、そ、それは……は、はやてちゃんの…、み…、、、 「…って!!ちょぉぉぉッ!話が完全に反れてきてるじゃないですかぁぁ!何で”可愛いですね”って言うだけの話からこんな事態になってるんですかぁッ!」 「……そんなん。君がなかなかその台詞を言わへんからやろぉ?」 元に戻ったと思われたシャマはやてさんの口調は、再びはやてちゃんのやわらかい関西弁のように切り替わった。 「じゃ…、じゃあ言えば……、台詞を言えばいいんですね!?言えば開放されるんですね!!?」 「そうやよぉ。それに、はよぉ言わんと、ほんまもんが帰ってきてまうしやなー…」 気がつけば5時半まであと2,3分しかなくなっていた。こういうときの時間って本当に経過するのが早い…。 ああ、もうどうしたらいいんだ…。これはもう、言ってしまったほうがいいんだろうか…… これ以上はやてちゃんの姿のままで変に色仕掛けをされても困るし、この後控えている本番(対はやてちゃん)にも備えておきたいし…… 本番は練習と違って絶対に逃れられないのだから、今この場で逃げ癖をつけても……、、、 「…どぉするんー?」 悩む僕を、シャマはやてさんがやや挑戦的な眼で刺激してくる。その強烈な上目視線は僕の気持ちを力強く後押しした。 よし。決めた。言おう…。言ってしまおう…。これまでの練習は無駄にはしたくないし!そうさ、そもそもこれは練習。速やかに言ってしまえばすむことなんだッ 「あっ…。あのッ…!は、はやてさん…」 「んー?」 「え、えっと……。えっと…!きょ、今日も…か…、、か、かわ、可愛いですね……!!」 多少口ごもりながらも僕はその台詞を言い放った。言葉を受け取ったシャマはやてさんは固まったままその場に立ち尽くしている。 115 :学生さんは名前がない[sage]:2009/11/22(日) 16 12 41 ID OBDfIitE0 ああ…。 ぁぁ一体…。どんな言葉が返ってくるのだろう?演技派のシャマルさんのことだからきっとそれらしい返事をしてくれるに違いない… 少しは期待、してもいいのだろうか…?…というか、僕ははやてちゃんにどんな返事を期待しているのか自分でもよくわかっていないのだけど…。 どきっ…、どきッ……、、心臓の音が体内で反響している… 「あ…」 そのとき、シャマはやてさんがその口を開いた。いよいよ出るのだ、返事(仮)が…、一体どんな…、どんなッ……………、 「ほんまにぃぃ~?」 シャマはやてさんはにんまりと微笑んだ。 「嬉しいわぁぁ~ なんやろぉ~君に言われると照れてまぅ~~><」 「………」 シーンとするリビング内。本日三度目の絶句がその場を支配したのだった。いや、可愛いといえば可愛いのだけども……、、 そのブリっこ&昭和臭い返答は、どう聞いてもどう見てもシャマルさんにしか思えないという…。こ、これは……、、、 「はは、ははは…」 ぼくは苦く笑うしかなかった。ああ…この練習って一体なんだったんだろうか…… 「ハァーイ、ではこれで練習はオシマイでーす♪」 練習の成功を確信したのか、シャマはやてさんはすっかりご満悦の様子だった。 練習が終わったのに変身魔法を解かずにいるのはその姿が気に入ったためだろうか…? いや、、もう気にすることでもないか…。だって終わってしまったことだもの…。一先ずはこれで……、、 ピンポーーン そのとき、ここぞというタイミングで玄関のチャイムは鳴る。 時刻は17 29。ついにはやてちゃん(本物)が買い物から帰ってきたのだ。つまりとうとう本番ということになるわけだが…。 ああ…、ほんとどうなってしまうんだろうなぁ、もう、当たって砕けるしかないんだろうか。 まぁしかし、別に告白するというわけでもないのだし……、ここは一つ気合を入れて、深呼吸を…、、すー…………、ふぅぅ……。…よぉぉし!!! 「シャマルさん!一応礼を…!練習、ありがとうございました!い、行ってきます!ぼく、がんばってきます! 練習を無駄にせぬよう、ぜ、絶対結果を残してきますので!それでは…!」 「あ………、最後に一つ言い忘れていたことが~。実は今回のこの魔法、変身魔法じゃないんですよぉ……、、 …って、あらら、もう行っちゃいましたねぇ…」 ---------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 151 :学生さんは名前がない[sage]:2009/11/27(金) 04 35 17 ID LMTZozq3P 寒いから、そっちの布団入ってもええかな…? 153 :学生さんは名前がない[sage]:2009/11/27(金) 07 45 33 ID h1rkMVqL0 151 あああああ……あぁあ… ああ……はやてさん…ぼ、ぼくが…寝ている間に…ああ… もしも、はやてちゃんに、4 35頃にそんなことを言われてしまったら……ああ… たぶんはやてちゃんはみんなの朝ごはんの準備があるから、そんな時間に早起きしてると思うのだけど… 例えば早朝、室温が低くて部屋が寒いときなどは、はやてちゃんには家族の誰かの布団の中に潜り込むという習慣があったとして… それで今日はたまたまその役が僕なんだとしたら… はやてちゃんは僕の布団の中に潜り込んでくるのだろうけど…… 僕は熟睡しているからその事実にまったく気づくことが出来ないんだろうな… はやてちゃんが…せっかくはやてちゃんが……布団の中に入ってきてくれてるというのに…(たぶんはやてちゃんは僕のことを思って起こさないと思うし…… そして30分後の5時頃、僕の布団の中から静かに出たはやてちゃんは、キッチンへと向かい皆の朝ごはん作りの準備に取り掛かるのだろう… 僕はといえば6時頃に起床して、布団の中にもう一つの温もりがあったことにまったく気付かずに、 朝食の準備をしているはやてさんに何気ない態度でおはようの挨拶をするのだろうな… 布団の潜り込んだ事実を知っているのははやてさんだけで……、そんなはやてちゃんとあ、朝ごはんを……うう… 154 :学生さんは名前がない[sage]:2009/11/27(金) 07 48 50 ID h1rkMVqL0 ってぼくはバカか… はやてちゃんが見てる掲示板でまたこんなへんなこと…うう… でも… 151のはやてちゃんはかわいすぎるよなぁ……ああ…ぁぁ… 155 :学生さんは名前がない[sage]:2009/11/27(金) 07 51 39 ID h1rkMVqL0 151 寒いのなら…せめて、レス番だけでも赤くしますので…暖まってください… 最近寒くなってきましたけど…どうかお体には気をつけて…… あああああ めっちゃ今日やる気出てきたああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
https://w.atwiki.jp/hayatechan/pages/80.html
2009-06-07-魔法少女リリカルなのは総合スレ 20. 学生さんは名前がない2009/06/07(日) 23 30 48 ID xmG4LmMP0 3 ぅぅ…はやてちゃんと一緒に「テンパイソクリーワーイワーイ♪」って唄いたいじょぉ… ---------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 173. 学生さんは名前がない2009/06/20(土) 02 43 14 ID 9NmjCTU50 届けることが出来なかったよぉ… とある夕暮れ時、その日の仕事が終わりソファで休んでいた僕は、 「今日の晩御飯は何なんだろ…、はやてちゃんの晩御飯、絶対一生懸命パクパクするぞ…」 そんなことを考えながら、夕飯の買出しへ行ったはやてちゃんの帰りを待っていた。 口内が涎で満たされ、まだ見ぬ晩飯を待ち望むその一方で、窓の外からはポツポツポツ、ザザーという音が耳に入り込んでくる。 いわゆる、夕立という奴である。そういえば、はやてちゃんはちゃんと傘を持って行っただろうか? 心配になったので、向かいに座るシグナムさんに聞いてみることにした。 「あのっ、し、シグナムさん…。」 「なんだ。」 シグナムさんは新聞を読みながら返事をする。今日も凛としていて相変わらずのイケメンぶりですね。 「あ、あの、さっき買い物に行かれたはやてちゃ、…さんは、傘を持っていってました…?」 「夕立か…。傘置き場に水色の傘が無ければ持って行っているはずだが……」 「わ、わかりました。ちょっと見てきます!」 玄関へ向かうと傘置き場を発見、水色の傘は置かれたままだ。はやてちゃんは傘を忘れてしまっていたのだ。 これは大変だ…すぐに届けなくちゃ…。 何処かで雨宿りしてればいいんだけど… 僕は早急に外出の支度をし、傘を二本持ってはやてちゃんを迎えに行くことにした。そして今、玄関の扉を明け…… 「はぁ、ただいまぁ~~、急に降り出してきてもうて…、ああ、あかん、びしょ濡れやわぁ…」 …ようとしたところ、目の前数センチ咲に、羽根を濡らした天使がご帰還なされたのであるぅ…ぅう… 「ハクチュッ…、あかん…風邪引いてもうたかな…」 あぁ、ぁぁぁ…、はやてちゃんのくしゃみ…。まるで天使の息吹…、”ハクチュッ”という擬音は脳内フォルダに記憶されて… 「は、は、ハクチュッ…」 って、あああ、僕は何アホなことを考えてるんだ…、そんなことより早くはやてちゃんにタオルか何か用意しなくちゃ…! 回れ右をしてタオルを探しに急ごうとすると、 「はやて、ほらよ」 何処からとも無く参上したヴィータちゃんがあっけなくはやてちゃんにタオルを渡した。 「はぁぁ、ありがとうなぁ、ヴィータぁ。」 「えへへ…」 ああ、僕がアホなこと考えてる間に…ああ…、ぅう… ……ぅ? 「は、、は、、、はやて……、さん…?」 「うん?どうしたん?」 「あ、の……、ふ、、ふっ……」 声が詰まるのも当然だった。はやてちゃんが僕の目の前でびしょ濡れになった服を脱ぎ始めたからだ。 174. 学生さんは名前がない2009/06/20(土) 02 43 28 ID 9NmjCTU50 「ん?」 「い、いやっ…あ、あ…の……、ぼ、僕…、さ、先に…行って…ます……」 ぼくは脱兎のごとくその場から逃げ出した。 リビングへと戻っても、雨に滴るはやてちゃんの姿は僕の脳裏に焼きついたままだったが、 それと同時に、先の出来事はある事実をも示していた。 僕の目の前で何の恥ずかしげも無く衣服を脱いだということは、 はやてちゃんは僕を一人の男として意識していないということに他ならないのだ。 やはり一家の主と、使用人とでは格差がありすぎるということなのだろうか… 「はやてちゃん…、僕は……、僕は君のことが…、」 ああだめだだめだ、今はそんなこと考えてる場合じゃない…。ちゃんとすべきことを、しなくちゃ…。 僕は多少の憂鬱に苛まれながらも、はやてちゃんのために温かい飲み物でも用意することにした。 キッチンへ向かうと、なにやらいい匂いが鼻をつつく。 テーブルの上には、湯気の出たカップが既に用意されていた。タオルに続きまた先を越されたようである… 「なんや、ええ匂いやなぁ」 そしてこのタイミングで、着替えの終わったはやてちゃんがキッチンにインをする。僕はただ立ち尽くしているだけだ。 「ココアを作ってみました~♪」 どうやらシャマルさん制作のココアということらしい。 「ほんまぁ?ありがとうな、シャマル。せやけど、味は大丈夫やろか?」 「もう。ココアくらい作れますよっ!」 「冗談や。あり難く飲ませてもらうな。ゴクゴク……はぁ。。あったまるぅ…」 まだ若干髪の濡れたままのはやてちゃんがココアを飲むその姿は、なんと絵になることか…。 「皆ごめんなぁ、おなかすいてるやろぉ?今夕飯の支度するから待っててなぁ。」 土砂降りの中帰ってくるのは大変だっただろうに、それでもあなたはこれから夕飯を作るというんですかはやてちゃん… 「あ、それと…」 カップを持つはやてちゃんと僕の眼が合った。 「君もありがとうな。その傘、届けようとしてくれたんやろ?」 「えっ……?あっ……」 夢中で逃げたあまり、ぼくは傘を持ったままキッチンまで来ていたのだ 「今夜はハンバーグやで。」 笑顔でメニューを語るはやてちゃん…。そんなあなたを見ているだけで、ああ… 僕は…、あなたに男として意識されなくてもいい…、このまま一緒にいられたら、それだけで幸せに決まっているんだ… ---------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 176. 学生さんは名前がない2009/06/20(土) 03 01 16 ID 9NmjCTU50 はやてちゃんお手製のハンバーグ… いただきますっ! パクパクパク… ぅぅぅ… お、おいひぃ… ---------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 210. 学生さんは名前がない2009/06/23(火) 01 37 30 ID 84veozFm0 遥か古より来たよぉ… とある平日の夜、リビングに向かうと、ヴィータちゃんが背を向けて床に座っていた。 何やらブツブツと呟いては首を傾げたりしている。悩み事だろうか…?ちょっと気になったので話しかけてみることにした。 「ヴィータちゃんっ、何してるの?」 「なっ、なんだよっ!?」 呼ばれて振り返ったヴィータちゃんは、取り込み中だから邪魔するなと言わんばかりの目つきをしている。 「い、いや…あの…、何かぶつぶつ言ってるみたいだったからさ…」 「お、お前ぇ…、まさかっ…!聞いてたのかっ!?」 へ?なんだこの大げさな反応は…。何か重大な機密事項でもチェックしていたのか…? 「おい!どうなんだ!?」 「いや……僕は…別にその…ちょっと聞こえていたというか……」 正直に答えると、ヴィータちゃんは態度を一変させ、少し恥ずかしそうに語りだした。 「そっか……、な、ならさ…、お前にもちょっと手伝って貰いたいんだ…」 「手伝い?えっと…。僕に出来ることなら手伝えるかもだけど…」 「あの、さ……、その…、作りたいんだよ…、私専用の…詠唱を…さ…」 えいしょう……?ああ、詠唱か…。でもヴィータちゃん専用の詠唱って、どういうことなんだろう… 「えっと…、詠唱っていうと、”開けゴマ!”みたいな奴だよね?」 「バカ!ちげーよ!それは合言葉だろ!?魔法を使うときに詠唱してーんだよ!」 ああ、魔法を使用するときのアレか…。でも……、 「ヴィータちゃんの魔法って、詠唱する必要あったっけ?」 「っ…!ねーよ……、ねーけどさ……、私も…その…、はやてみたいなカッコイイ詠唱、してみてぇんだ…」 ああなるほど…。そういうことか…。はやてちゃんの詠唱カッコイイもんなぁ… 「んだよっ!わ、悪いかよッ!」 恥ずかしそうに頬を赤くするヴィータちゃん。そうかぁ…やっぱり君ははやてちゃんのことが大好きなんだな…。 可愛いとこあるじゃないか…。よし、ここは一つ… 「あまり力になれないかもしれないけど、僕でよければ手を貸すよ…!」 「おぉぉ!そっか!サンキューな!」 ヴィータちゃんは目をキラキラと輝かせて意欲満々といった感じだ。 「それでさ、どれくらいまで決まってるの?」 「具体的には決まってねーんだけどさ、『紅』と『鉄槌』は絶対入れてーんだよな!」 あー…、そっかぁ。その二つはヴィータちゃんの代名詞的なものだろうし、そうだね…。 「じゃあさ、”紅き鉄槌よ、我が剣となれ”とかでいいんじゃない?」 211. 学生さんは名前がない2009/06/23(火) 01 37 40 ID 84veozFm0 「ダメだ!全然ダメだそれじゃ!」 僕の出した案に激しく反対するヴィータちゃん…。そんなに不満だったんだろうか…? 「まずさ、私のアイゼンは紅い部分もあるけど主に銀色なんだよ!それに剣になるのはダメだ!槌だ!」 はは、そうですか……、ならば… 「”銀の槌よ、紅き三角陣より出でて我に力を貸したまえ!”とか…!?」 「おまえ……、まったくセンスねぇな…。それに色々間違ってるし…」 案その2を全否定するヴィータちゃん。ぅぅ…だってしょうがないじゃないかぁ…。皆の戦ってる姿なんて普段見れないし… 「やっぱり…はやてみてぇなのは無理なのかな…」 ヴィータちゃんは寂しそうに俯いている。ああ…くそぉ…どうにかはやてちゃんの詠唱に近づけたいなぁ…一体どうしたら……、、 あ、そうだ… 「ねえヴィータちゃん。0から考えるのは辞めにしてさ、はやてちゃんの詠唱文参考にしちゃおうよ!」 「はやての…?」 「そうそう。はやてちゃんの詠唱文の例を挙げると、こんな感じみたいよ!」 ①来よ、白銀の風、天よりそそぐ矢羽となれ ②仄白き雪の王、銀の翼以て、眼下の大地を白銀に染めよ。来よ、氷結の息吹 はやてちゃんの例文を見る限り、それを使用して一体何をするのかという目的が主文であるようだ。 「つまりさ、ヴィータちゃんの場合、槌を使ってあらゆる物体を破壊するんだから、”全てを破壊しつくせ”的な感じじゃない!?」 「うーん…、もう一声欲しいな…」 もう少しか…。でも基本文はこれでOKなはず。後はこれに付け足していけばいいのだ。 「じゃさじゃさ!もう王とか呼んじゃおう!”はるか古の”とかつけてさ!”はるか古より来る王”的な!」 「うーん…」 「あとさ、”円卓の騎士”みたいのもつけちゃおう!”12名から成る円卓の騎士”!」 「うーん……」 浮かない表情のヴィータちゃん。やはりダメなのか…。 「おい。お前さ、今までの全部繋げて、ちょっと言ってみろよ。振り返ってポーズつけてさ。」 お?脈ありか…?オーケー、やりましょう!ばばっ! 「”遥か古より来る王の下に集いし12名の円卓の騎士よ!その紅き魂を以て、全てを破壊尽くす怒りの鉄槌をっ……”」 「……。えっと…、君……?どうしたん…?」 え…?うあ、うああああああああああああああああああ なっ、なんで…何で振り返った先にはやてちゃんがいるのぉぉぉぉぉおぉ!? 「ぎゃははははははははっははw」 腹を抱えて笑うヴィータちゃん…。ああっ…ぅぅ…顔から火が出るくらい恥ずかしいよぉ…。 「ふふふっ。なんや、よくわからへんけど楽しいそうやなっ。」 そう言って微笑むはやてちゃん…。 その微笑みは3秒前の羞恥心さえ忘れさせる天使の笑みだったのだぁ… ---------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- ---------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 306. 学生さんは名前がない2009/07/03(金) 06 03 41 ID 8L906LUX0 まだ梅雨は続くよぉ… とある休日の午前9時頃、少し遅めに起きたことを気にしながらリビングへ向かってみると…、、 「あ、あれっ?皆さん、ど、どうしたんですかその格好っ…」 僕の眼に飛び込んできたその光景は、まだ夢の中にいるんじゃないかと思うほどのものだった。 驚くことに、その場にいるヴォルケンのメンバー全員が屋内にもかかわらず戦闘用のBJ姿になっていたのだ。 「えっとぉ、実はですねぇ…。洗濯物がですね、ああいう状況でして…」 そう言ってシャマルさんが窓のほうに目を向ける。物干し竿には乾いていないと思われる洗濯物が大量に干されてあった。 なるほどつまり、これらの服が乾くまで、皆は魔法によるジャケットを着用して済ますということなのだろう。 「あれ…、ということあ、僕が今日着る服も…?」 「はい。そういうことになりますねぇ…」 渇くまでは、このパジャマで過ごさなきゃならないってことか…。まぁ、今日が平日じゃなかっただけ良かったのかもしれない。 「立ち話もアレですし、とりあえず座ったらどうですかぁ?」 シャマルさんはソファに座るよう促す。ソファの上には白くて丸い座布団が置いてあったのでその上に座ることにした。 「はぁ……、それにしても大変なことになってますねぇ、この家には除湿機が無いんですか?」 「実はないんです…。前々から買おうとは思ってたんですけど…」 浮かない顔で話すシャマルさん。いくらなんでも梅雨のこの時期に除湿機がないというのは致命的すぎる気がする。 こんなことなら、はやてちゃんの誕生日に除湿機をプレゼントするべきだったのかもしれないな…。そのほうがきっと喜んで…、 「どうかしましたぁ?」 「いえなんでもっ。それよかシャマルさん、室内でその格好って暑くないんですか?本来身を守るものですし、結構厚着なのでは?」 「私達の騎士甲冑のことですかぁ?それなら大丈夫ですよぉ♪はやてちゃんがデザインしてくれたものですので、 通気性にも優れてますし、生地も肌に優しくなってますよぉ~フカフカです♪」 そうだったのか…。流石はやてちゃんだ。フカフカ繊維…、一体どんな生地を使ってるんだろう。なんかの魔法物質かな? 「ふふっ、気になるなら触ってみますぅ?ほら、この肩のあたりを♪」 「へっ!?あ、いや…、、そこまでは…、あの……、ぅぅ…、大丈夫です。。」 「そうですかぁ。まぁでも、もう既に触ってますもんね♪」 何やら不思議なことを言い出すシャマルさん。既に触ってるって、僕はただ座ってるだけですし、いつもの冗談か何かですか? 「いえ、冗談ではありませんよぉ。ほら、アナタのお尻に敷いてるそれのことですよぉ~♪」 敷いてるそれ?ああ、この白い座布団のことを言ってるのかな。 「シャマルさん、これはただの座布団ですよ、何を言って…」 「果たして本当にただの座布団でしょうかねぇ?手にとって、よぉ~く見てみなさいな♪」 言われたとおり手にとって見ると、座り心地の良かったそれは…、、はやてちゃんが変身時に頭に被るあの愛らしい白帽子だった……。 307. 学生さんは名前がない2009/07/03(金) 06 04 09 ID 8L906LUX0 え。ぇえっ!?ぅあ、わああああ、わあああああああああああああああああああああああああああああああ!! あまりの衝撃的事実に、ぼくはうっかり帽子を手から離し床に落としてしまった。。 「シャッ!シャマルさん!!ど、ど、どして!どうしてすぐ教えてくれなかったんですかぁぁっぁぁ」 「なんか面白そうだったから、つい♪ 白いジャケットも隣に置いてあったのですぐ気付くとは思ったのですが…」 ついって…、そ、そんなぁ…。こんなこと…。ぅぅ、ぁぁぁぁ、はやてちゃんになんて言ったらいいんだ…ぅぁぁ…… 「はやてちゃんにちゃんと謝らなきゃ…。ぅぅ……、はやてちゃんは…、今、何処にいるんですかぁ…?」 「はやてちゃんならキッチンで朝ごはんを作ってると思いますけどー…」 「そうですか…。はぁ……」 僕は一刻も早く謝罪したかった。帽子を座布団代わりにしたことによる罪悪感をそのままにしておけなかったからだ。 しかし、キッチンに行きたい理由はそれだけではなかった。それとは別に、ある期待と予感めいたモノも感じていた。 ”朝ごはんを作るはやてちゃん” と ”この場に残された白帽子と白ジャケット”、二つが導き示すもの…、それは―――― 「ごめんなさい -黒ジャケットとエプロンの狭間で-」 朝のキッチン 料理する君 ありふれた風景のはずだけど 黒のミニスカ 包丁を手に君 そこにあるいつもと違う景色 あぁ エプロン 君だからこそよく似合う あぁ エプロン 今日は特別よく似合う 黒ミニスカとエプロンの 5mmの狭間の向こう側 そこには何が待っているんだろう 好きな気持ちと居たい想い 二つが作るジレンマは 僕を何処へ導いてくのだろう 今の僕にはわからない でもね いつかは辿り着いてみせるよぉ そうよ だから踏み出そう 始めるためにも さぁ言おう ごめんなさい ----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
https://w.atwiki.jp/nanohass/pages/2115.html
「待てヒロ、話は後だ・・・」 ヒロの言葉を遮る姫。 「え?何か?」 姫はベッドから起き上がり、ふらつきながらもバルコニーへと足を進めた。 「姫、何を?」 「魔法を使える者達!お前達が何の目的で来たか話せ! そうすれば、話し合いの席の着いてやろう!」 そう、大声で庭に向かって叫んだ。 「大丈夫、そんな大声だして?」 「これで向こうから出てくるだろう・・・」 大声を出したせいで少し息を荒くさせる姫。 「でも、もし刺客とかだったら・・・」 「これは兄弟の仕組んだことではない・・・ ならば、話し合いの余地はあるだろう・・・?」 「姫・・・」 なぜそう言い切れるのか?ヒロは不安だった。 しばらくして 「・・・その言葉、信じさせてもらいます」 1人の女性、はやてが姫の視線に入った。 「ふふん、来てくれたか・・・ヒロ、迎え入れろ」 「あ、うん」 魔法少女リリカルなのはStrikers×怪物王女クロスオーバー 「魔法王女」第2話 ふがふが 『汝有罪・・・強制送か パシュッ! 「いたっ!」 「はっはっはー!どうだケルベロッテちゃん!お得意の強制送還も発動できなければお前はただのお子様だな!」 「ひ、卑怯だぞ!魔法の発動中を狙うなんて!悪の組織だってヒーローの変身中には攻撃しないじゃないか! 大体子供に向けてエアガンを撃つな!」 「卑怯結構!常識無視結構!傷害罪適用結構!私達は悪魔だからな!」 「く・・・!」 さあ絶対絶命のケルベロッテちゃん!果たしてどうする! 「やっぱり、こういうときにはアニメが一番ね~」 紗和々はリザと一緒にのんびり借りてきてもらったDVDを観賞していた。 「悪魔の連中・・・誇りも何もないな・・・」 「あとでフランちゃんやヒロと見ましょう」 だが、彼女の借りてきてもらったDVDは・・・ 「地獄に道連れ ケルベロッテちゃん」 「スウィートハウス」 「呪いアリ」 「伝染回路」 「フランドル」 アニメ1本、ホラー映画3本、ジャンル不明の映画1本である。 「ホラーばっかり借りてるな・・・でもこのフランドルって映画は・・・」 「あら?フランちゃんが出てる映画じゃないの?」 紗和々・・・フランドルは戦争映画だぞ。 (フランドルって映画はマジであります、「映画 フランドル」でGoogle検索してください) 「まあ元気そうだな、とりあえず今日はそれ見てじっくり休め」 そうしてリザは紗和々の部屋を出た。 招き入れられたのははやてとシャマル、他のメンバーはヒロに案内され客間へ通された。 姫の部屋に通されるが、姫はベッドの上で寝ていた。 「ふが」 フランドルに勧められ、イスに座るはやてとシャマル。 「ありがとうな、メイドさん」 「さて、屋敷に出向いてくれたわけを聞かせてくれぬか?」 姫ははやてに当然の事を質問する。 「・・・それは、あなたの方が知ってるはずです」 「魔法のことだな?」 その問いにはやてはうなづいた。 「私は時空管理局の八神はやて言います、管理局の事は・・・」 「良い、私を治してくれれば、それ以上そちらには何も求めない・・・それでいいか?」 「そうですか、あの・・・」 はやては話を続けようとしたが。 「姫でいい」 名前がわからなかったが姫が名乗った。 「あ、そうですか。では姫さん、あなたがロストロギア、魔力を持つ物の場所を答えてください」 「それなら、私の体内にある」 その言葉にはやては凍りついた。 「ふが」 フランドルがつんつん、とはやてをつつく。 「はやてちゃん、気をしっかり!」 シャマルもはやてに呼びかける。 その頃、客間のなのは達は 「どうぞ、あまりやった事ないですから・・・」 自らが悪戦苦闘して入れた紅茶をなのは達に配るヒロ。 「ありがとうヒロ君」 なのはは紅茶が入ったカップを受け取り、そのまま口に紅茶を含んだ。 「うん、おいしいよ」 「あ、ありがとうございます」 ヒロはなのはに軽くお辞儀をすると他のメンバーにも紅茶を配った。 「それで、姫は治るんですか?」 ヒロはなのはに質問した。 「大丈夫、今はやてちゃんとシャマルさんが調べてるから・・・」 「お願いします、どうか姫を救ってください!」 再び、今度は深くお辞儀するヒロ。 「ヒロ!さっさとメシにするぞ!さっさと作るぞ!」 バァンッ! と、大きな音を立て客間の扉を開けてリザが来た。 「リザ!お客さんが来てるんだから、少し静かにしてよ・・・」 「んな事言ったって、腹減ったんだから・・・ん?」 その時、リザの頭の上に何かが生えた。 「え、耳?」 なのはの言うとおり、頭に耳が生えた。 「リザ、何なの?」 「・・・ヒロ、メシの支度は後だ・・・!」 「リザ・・・まさか・・・!?」 ヒロは瞬時に理解した。 敵が来たのだと 戻る 目次へ 次へ
https://w.atwiki.jp/nanoharow/pages/525.html
キングの狂宴/狙われた天道(後編) ◆HlLdWe.oBM 「ん、こ、ここは……」 聞き覚えのない声と痛みに起こされたC.C.は自分がどこか道路の上に放り出されている事に気付いた。 白い拘束衣に無数の擦り傷が走っている事から身体のあちこちが痛むのは道路を転がされたせいだと分かった。 最新の記憶では自分は高町なのは達とスーパーの事務室で情報交換をしていたはず。 それがいきなり外、しかも道路に置き去り状態、さらに隣では同じように訳が分からない顔をしているペンウッドもいた。 どうやらこの場所にいるのは二人だけのようだ。 何がどうなっているのか全く分からなかった。 だが次の瞬間、C.C.をさらに混乱させる声が耳に飛び込んできた。 『現在あなたがいるエリアは禁止エリアに指定されています。20秒以内に退去してください』 それは死へのカウントダウン。 先程も聞いたはずだが目覚めたばかりで失念していたようだ。 だがこれでもう意識は否応なく現実へと引きずり出された。 「え、こ、これは――」 ようやくペンウッドも現状を理解したらしい。 これは紛れもなく首輪の爆弾のタイムリミット。 だが悠長にその事を考えている猶予はない。 「走るぞ、ペンウッド!!!」 だがどこに走ればいい? 唯一分かっている事は現在二人がいる場所が禁止エリアに指定されていて、20秒以内に退去しないと首輪を爆破されて死んでしまうという事だけだ。 こうしている間にも残り時間はなくなっている。 まずはどの方向へ向かって走るべきか四方を見渡すべき。 しかしその判断を一瞬で下したC.C.の目に信じられないものが飛び込んできた。 「ゼ、ゼロ!?」 それは何メートルか離れた所に立っていた。 見慣れた黒いマントに黒い仮面を身に付けた黒の騎士団のリーダーゼロ。 それに気付いたC.C.はひどく驚いた。 だが同時にそこに活路を見出していた。 「こっちだ、ペンウッド!!」 いきなり現れたゼロに対して湧き上がる疑問は無数にある。 あれはルルーシュなのか? それとも中身は別の者なのか? なぜあのような場所に立っているのか? 本当にあちらに走って大丈夫なのか? こちらの様子を見ていながら何もする様子がないのはなぜか? だがどれもこの場で死んでしまっては聞けなくなる。 どういうつもりであの場所に立っているのか知らないが、ゼロがいる場所は確実に禁止エリア外のはず。 だからそこまで辿り着く事ができれば……。 『10』 そこまで考えたところ僅かに足が鈍った。 このまま禁止エリアにいれば長年の願い、自らの死が叶う。 元の世界にいれば永遠に叶わないと思っていた願いがあと10秒で成就する。 死、それは待ち望んだ甘美な響きだった。 不老不死の苦しみから解き放たれるのならばこのまま死んでもいいではないか。 『8』 だがその誘惑は一瞬で払った。 今の自分は昔のようにただ漫然と惰性で生を送っている身ではない。 それに死に導いてくれる当てならできた。 だがその前に今はまだ死ねない。 『5』 ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア。 愚直なまでに妹の幸せを願う青年と出会ってから自分は少し変わった気がする。 『4』 以前なら考えられないような心境の変化。 それをもたらしたルルーシュに抱く感情が何なのか。 『3』 それはまだはっきりとは分からない。 『2』 「よし!!!」 途中で迷っていた分だけペンウッドが一歩先んじてゼロの脇を通り過ぎた。 ゼロがてっきり何かしてくるのかと思ったが、意外にも何の行動も起こさなかった。 だが油断は禁物、もう猶予も残り僅か。 あとは一心に走って禁止エリアから――。 「――ガッ!?」 一瞬何が起こったのか分からなかった。 いきなり顔面に衝撃が走った。 視界はブラックアウトして意識は一瞬何処か遠いところに飛んでいった。 それが勢いよく走っていた自分と突然空中に現れた何かがぶつかったせいだと気付いたのはもう身体が衝撃で後方に倒れている最中だった。 『1』 もうここから体勢を立て直すのは無理だ。 それならばせめて最期に悪足掻きぐらいしてみようか。 いつでも出せるように懐に忍ばせておいたスティンガーを両手で取り出す。 投擲の構えなど関係ない。 狙うべき的は目の前だ。 『0』 (ルルーシュ、死ぬなよ……) ▼ ▼ ▼ ペンウッドは目の前の光景に言葉が出なかった。 ギリギリだったとはいえC.C.も爆発を回避できるはずだった。 だがそれは叶わなかった――全身黒尽くめのゼロという謎の人物のせいで。 そしてペンウッドは見た――C.C.の首輪が爆発して拘束衣の少女の首と胴体が分かれる瞬間を。 C.C.が最期の抵抗に放ったスティンガーはゼロに届く前に何かに弾かれて傷一つ負わす事も出来なかった。 その様子を見る前に死んだ事がせめてもの救いだったのかもしれない。 「ほぅ、生き残ったのはペンウッド君か、おめでとう。ならば勝利した君にはこれを送ろう」 いきなりデイパックを3つよこしたゼロに思わず不信の目を向ける。 そういえば目覚めた時、自分もC.C.もデイパックを持っていなかった。 おそらく予めゼロが回収していたのだろう。 だがそれをわざわざ返す意味が分からない。 「ど、どういう意味だ……」 「なに、簡単な事だ。今のは余興、どちらが早く禁止エリアから脱出できるかというゲームだ」 「な、なん……だと……」 「結果は君の勝利だ、おめでとう。そして残念ながら敗北したC.C.君には罰ゲームとして禁止エリアでの死を与えた」 つまりこういう事か。 目の前のゼロは単なる余興でC.C.とペンウッドを競わせて高みの見物をしていたと。 そして先にペンウッドが到着した事を確認すると後ろから来たC.C.が禁止エリアから出る事を妨げた。 ある意味ペンウッドが殺したとも言えなくもないが、今はそこまで考えられない。 「ああ、そうそう。スーパーに戻っても誰もいないぞ――全員もう死んでいるからね」 「な、そんな事が――」 「これがその証拠だ」 そう言ってペンウッドの目の前に掲げられた物はキングが持っていたはずの携帯電話の画面。 そこに映っているのは仲間の死体。 右脇を斬られて血を流して倒れている天道総司の死体。 身体中至る所を斬られて全身血に塗れて倒れている高町なのはの死体。 そして今しがた絶望の中で死んでいったC.C.の死体。 (天道君、なのは君、C.C.君――!?) そこでペンウッドは気付いた。 スーパーに集った者は自分を含めて5人。 つまり後一人足りない。 「まあ余計な詮索はなしにしてもらおうか」 その瞬間、ペンウッドの思考を読み取ったかのようにゼロが有無を言わさぬ圧力をかけてきた。 目と鼻の先まで近づけられたゼロの仮面。 その見えない圧力にペンウッドは黙るしかなかった。 「よし、面白いこと思い付いた。どちらが多く参加者を殺せるか勝負しようか」 「そ、そんな――」 「断るならここで殺してもいいんだよ」 一度口から出かけた否定の言葉を飲み込んでペンウッドは悩んだ。 もう頼れる仲間は全員死んでしまった。 今の状態は完全に孤立無援状態。 そして明らかにゼロとの力の差は歴然だった。 「わ、わかった! 勝負すればいいんだろう」 それならばこの申し出を受ける事も仕方のない事なのかもしれない。 「そうこなくちゃ。じゃあ期限は次の放送まで。精々がんばってね」 ペンウッドに期限と励ましの言葉をかけたゼロはそれでもう用は済んだとばかりに後姿を向けていた。 これでようやくこの重圧から逃れられる。 本当は人殺しなどしたくないが、今はこの場を乗り切ることが大切。 ペンウッドはほっとしてゼロと反対の方向に――。 「――嫌だ!!」 決意と共に放たれたのは一発の銃弾。 そこには先程までの優柔不断な中年軍人の姿はなかった。 そこにいたのは一人の男。 もうペンウッドに迷いはない。 「どういう事かな?」 絶対的強者の位置でゼロはペンウッドの行動を咎めた。 決死の思いで放たれた銃弾は空中に現れた物体で防がれていた。 だがそれを見てもペンウッドは引き下がらなかった。 「そんな申し出は聞けないね!!」 「へぇー、意外だね。てっきり何もできない奴だと思っていた」 「……私は無能かもしれんが、卑怯者ではないよ」 ここで逃げる事は出来ない、それだけは出来ない。 なぜならここで逃げればペンウッドは『卑怯者』になってしまう。 何もできないと言い訳をして危険人物を野放しにする。 それは卑怯者と一緒だ。 「私は駄目な男だ、無能だ、臆病だ。自分でも何故こんな所にいるのか分からんほど駄目な男だ。 生まれついての家柄と地位だけで生きてきたも同然だ。 自分で何もつかもうとしてこなかった、いつも人から与えられた地位と仕事をやってきた」 「うん、僕もそう思うよ」 「だから、せ、せめて、仕事は、この仕事だけは全うしなきゃならんと思う」 「立派な心掛けだね。で、その仕事って何さ?」 「最期まで抵抗して義務を果たす――貴様を葬り去る事だ!!」 その言葉と共にグロック19の銃口が勇ましく火を噴いた。 何発も何発も何発も銃弾が尽きるまで撃ち続けた。 連続射撃の反動で手が痺れても火薬の臭いで噎せそうになっても恐怖で押しつぶされそうになっても。 ゼロをこのまま行かせるわけにはいかない。 唯その一心で。 高町なのは、天道総司、キング、C.C.、4人も殺した危険人物を野放しにしてはいけない。 もうこうなればこの命はないも同然。 だから最期に刺し違えてでも――。 「ああ、もういいよ」 何事もなかったかのようにゼロの声が聞こえてきた刹那、何かが飛んできた。 それはひどくスローに見えたが、なぜかペンウッドの身体は思うように動いてくれなかった。 実際には目にも留まらぬ速さで飛来しているからそのように錯覚するのだ。 そして真っ直ぐ首輪に向かって飛んできて到達した瞬間、再びあの光景を目にした。 見渡す限り虹色に輝く上下左右の感覚がない不思議な空間。 そして目の前に青と銀色の巨人の姿がぼんやりと見えた。 なぜかそれが以前ここで聞いた温かな声の主――ウルトラマンヒカリであるとすぐに分かった。 そして今回もヒカリはペンウッドに向かって何か話している。 「 」 だが今その声は聞こえない。 何かを伝えようとしているが何も伝わってこない。 以前と今で何が違うのかペンウッドには分からない。 もしかしたら本当に死ぬ瞬間とはこういうものかもしれないとひどく冷静に考えている自分がいた。 (奇跡は何度も起きないか) そしてペンウッドの意識は戻る。 (すまん、皆、すまんな) ▼ ▼ ▼ 『お前の探しものはスーパーにある(面倒になる前に先に言っておく。あいつはお前の世界の奴ではなく安全だ) byピザの代価』 残された書き置きにはそう書かれていた。 「ピザの代価となればあいつに間違いないな」 ゼストはメモを見て、これがC.C.によって書かれた物である事を確認した。 だがその内容は短いながらも衝撃的だった。 これが本当ならゼストの目的は根本から崩れる事になる。 しかしC.C.が間違った情報を残した可能性もある。 「どちらにせよ行くしかないか。だがもしも高町が悪鬼でないなら、俺は――」 【1日目 日中】 【現在地 C-3 商店街跡地】 【ゼスト・グランガイツ@魔法少女リリカルなのは 闇の王女】 【状態】健康 【装備】ブリッツキャリバー@魔法妖怪リリカル殺生丸 【道具】支給品一式 【思考】 基本:高町なのはの捜索・抹殺? プレシアの抹殺。ルーテシアの保護。 1.スーパーに行って高町なのはの正体を見極める。 2.落ち着いたらC.C.及びブリッツキャリバーから彼等の世界について詳しく確認する。 3.その後、軍事基地に向かい万丈目と合流する。 4.カードデッキ及び千年リングを見付けた場合は破壊・処分する。 5.行動を共にする仲間を増やす(市街地は危険そうなので武装が整うまでは基本的に避けたい)。 6.なのはと戦う事になればギア・エクセリオンの発動も辞さない――己の命を削ってでも。だが、仮に彼女が自分の世界の彼女では無いとしたら――? 【備考】 ※C.C.との協力関係はギブアンドテイクという暗黙の了解の上に成り立っています。 ※ギア・エクセリオンによる負担の程度は不明(ゼストは自分のデバイスのフルドライブ同様に命を削る可能性もあると推測)。 ※プレシアにはスカリエッティと同等かそれ以上の技術があると思っていますが、プレシアを全く信用していません。 ※ヴィータとプレシアの間で何らかの約定があったかもしれないと考えています(並行世界の彼女の可能性を考えています)。 ※スバルが『スバル・ナカジマ』の名前である事に疑問を抱きました(並行世界の彼女の可能性を考えています)。 ※カードデッキの制限と千年リングについての情報を把握しました。 ※参加者が異なる並行世界から連れて来られている可能性を知りました。 ※プレシアは殺し合いの早期決着を望んでいると考えています。 ※エリアの端と端が繋がっている事を知りました。 ▼ ▼ ▼ 「まあまあだったかな、意外と楽しめたからいいか」 先程C.C.とペンウッドを殺したゼロの衣装を着た人物――キングはあの爆発現場に戻っていた。 見たところカブトエクステンダーを押しながら地面に視線を落として何かを探す仕草をしていた。 キングは探しているのだ。 先程ここで捜索している時に見つけたあるものを。 そしてそれは程なく見つかった。 「お、あった、あった」 それは血痕。 だいぶ薄くなっているが道路上を東の方に点々と伸びていた。 キング以外にこれに気付いた者はいない。 なぜならこの血痕は捜索現場の最東端付近にあるので捜索時お互い別々の箇所を探していた4人は全く知らないのだ。 「さて、この先にあるのは何かな? それにしても放送後は上手くいかなかったけど、情報交換の時の様子は面白かったな」 ――でも、やっぱり私ははやてちゃんを信じます。 ――へぇ、この画像を見てもまだ信じるんだ。 ――あのはやてちゃんが理由もなく誰かを殺すなんて信じられません。だから今度会ったら絶対にお話を聞かせてもらうつもりです。 確たる証拠を見せられても尚親友を信じようする姿。その儚い姿は思い出しただけで笑いが込み上げてくる。 ――貴様、浅倉達に会っていたのか!? ――怒らないでよ。今まで話す機会がなかったんだから。文句なら自分に言いなよ。 ――ヴィヴィオは、その、どんな様子だったの。 あの時の天道となのはの様子は実によかった。驚きと不安を必死に押し隠そうとしている様は見ていて非常に楽しかった。 ――……キングさん、その人の姿はそれ以上分からなかったんですか。 ――うーん、なにせ天道を連れていてバイクで振り切ろうと必死だったからねー。もしかして心当たりでもあるの? ――その、フェ、フェイトちゃんに似ているところが……。 ――高町、やはりお前もテスタロッサに思い至ったのか。 ――でも、フェイトちゃんがそんな!? ――俺も同感だ。八神の時とは違って今回は情報があやふやだ。まだ可能性の一つでしかない。 もう一人の親友が殺し合いに乗ったかもしれないという不安を垣間見せた瞬間、笑いを堪えるので必死だった。 「と、ここが終点か。なんだ、誰かいるのかと思ったら違ったのか」 いろいろ思い返しているうちにキングは血痕の終点に辿り着いていた。 だがここでキングはこれが終点ではなく始点である事を確信した。 理由は血痕の規模。 ここの血痕は明らかに爆発地点よりも派手だ。 つまり血痕の主はここで傷を負ってそのまま移動して先程の場所で爆発に巻き込まれたと考えるのが自然だ。 ここに向かっている最中にそんな気はしていたが、一応確認のため来てみれば案の定だった。 だが誰もいなかったが、その代わりに奇妙な物が落ちていた。 「それにしても何だろう? 腕に嵌める物みたいだけど……それにカードも……あれ? 確かどこかにそういう話が……」 『CROSS-NANOHA』で見かけた記憶があるが、さすがにあの量だ。 流し読みではどこに書かれていた内容かすぐに思い出す事は不可能だった。 少なくとも自分の事が書かれた『MASUKARE-DO』とルルーシュの事が書かれた『HANNMOKU NO SUBARU』にはそのような物は出ていなかった。 「あとで探してみようかな。えっと、こうかな。『治療の神 ディアン・ケト』発動! な~んて――え?」 キングは不細工な絵柄のカードに苦笑しつつ適当に腕を振ってそれらしい掛け声をかけてみた。 果たしてそれはキングの意図しないところで発動キーと認識され、知らず知らずのうちにカードの効果の顕現させる事になった。 別に大して疲れていないが、それでもこのカードの効果で僅かな疲れが癒されていくのは感じた。 元いた世界でもカードを使う仮面ライダーは何人もいたので、このカードもその一種なんだなと納得した。 「へぇ、凄いじゃん。もし戻っても回復していなかったらこれ使ってあげよう」 そう言ってバイクに跨ったキングは携帯を取り出した。 そこにはキングが気に入った動画や画像がいくつも収められている。 先程のC.C.とペンウッドの死の瞬間の画像は写メで保存済みだ。 逆にヴィータとギルモンの画像のように使い道がなくなれば順次消去している。 「それにしてもこの画像、我ながらよく撮れたな――まるで本物みたい」 キングは携帯に映した高町なのはと天道総司の『偽の死体の画像』を見つつ一人悦に入っていた。 ▼ ▼ ▼ 「…………」 「…………」 先程まで5人が集っていたスーパーは打って変わってひどく静かになっている。 これまで幾人もの来訪者が訪れて内部を調べたせいもあって店内に残された品物はあまりない。 当然ながら明かりは付いておらず、誰が見ても寂れているという印象を受ける。 だが誰もいないというわけではない。 一番奥の事務室。 そこに一人静かに回復魔法を掛け続ける高町なのはの姿があった。 ただし身に付けている衣服は機動六課の制服ではなく一風変わった着物に変化している。 そして両手を翳した先で横になっている人物は天道総司。 このような状況になったのはやむを得ない理由があった。 今より少し前に目覚めた時の高町なのはの見た目は酷いものだった。 機動六課の制服は無残にも切り裂かれて衣服の役目を果たす事叶わず、その上茶色だった生地は真っ赤な血で染まっていた。 ただ幸い身体自体に傷は一つもなかった。 あくまで服がボロボロにされただけ。 思わず年頃の女性らしく声を上げそうになったが、そこは歴戦のエース。 喉元まで上がった声を押し留めて気持ちを落ち着かせた。 ――ここで自分が取り乱してどうする! そしてようやく周囲の様子を確認する余裕を取り戻して、近くに天道がなのはと同じように血まみれで倒れている事に気付いた。 だが天道はなのはと違って本当に傷を負っていた。 どうやら治りかけていた合流前に負ったという脇の傷が強い衝撃によって開いたようだ。 さっそく治癒魔法を行使して治療に掛かったところで違和感を覚えた。 そしてその違和感の正体がペンウッドとC.C.とキングの姿がどこにも見当たらない事だと気付いた時、背筋に嫌な汗が伝った。 ――いったい気を失っている間に何があったのか。 この状況で目覚めれば誰もが思い浮かべる疑問を当然なのはも思い浮かべていた。 いくつか予想はできるが、どれもこれも悪いものばかり。 なのはは自分の予想が見当違いであってほしいと願うしかなかった。 だがその疑問は最悪の形ですぐに解けた。 『連れは預かった。返して欲しければ天道の傷を治して大人しく待っていろ byゼロ』 そんな言葉が書かれたメモが一枚置いてあった。 この場合連れとは単純に考えればペンウッドとC.C.とキングだが、そう簡単ではない。 当初なのはは今回の騒動はキングが仕組んだ事だと考えていた。 その最たる理由はこの事務室で見つけたパソコンに入っていた一通のメール。 『月村すずかの友人』という特定の参加者にしか分からない宛名から自分達に向けて送られたメールである事はすぐに分かった。 そこにはいくつか項目があったが、その中の一つにキングに注意しろという内容があった。 先程のキングの話と合わせて考えると、このメールの送り主は八神はやての可能性が高い。 これを素直に受け取るならキングはプレシアに立ち向かう集団に不和の種を蒔く危険人物という事になる。 だがキングの話が本当なら逆にはやてが自分に不利な情報を持っているキングの信用を下げるために送信したとも考えられる。 これは一人で決断を下していい問題ではなかったので、一応キングとC.C.が帰ってくる前に密かに一番キングの事を把握している天道にこの事を相談してみた。 そしてしばらく様子を見るしかないという結論に至った。 確かにキングは怪しいが、はやてがギルモンを殺した瞬間の画像という物的証拠もある。 さらにもし仮にキングが危険人物だとしても今の段階で手を出すのは得策ではない。 正体が露見したキングが形振り構わず攻撃してくれば無傷で対処する事など不可能だろう。 だから今は下手にこちらから手を出すより皆に注意を促して何もできないように見張る方がいい。 幸いキングは自分から積極的に参加者を殺そうという気はないように見えた。 そしてその結果が今の状況だ。 だが今回の行動がキングの仕業だとしたら腑に落ちない点がある。 なぜこのタイミングで行動を起こしたのか。 なぜ天道となのはを荷物もそのままで放置したのか。 第一このような事をすれば真っ先にキングが疑われる事はキング自身も分かっていたはず。 もしキングの仕業なら痕跡すら残さずに実行してもおかしくない。 だからキングが犯人だとどうしても断定できないでいた。 「……いったい、どうすれば」 「…………」 天道にもこの事を話したが、未だに返事をする事なく黙ったまま。 一度シャワーを浴びて着替えるために少し離れたが、帰ってきても天道に変化はなかった。 幸いボロボロになった制服の代わりとなる衣服はスーパーの店内にあった。 何かの宣伝のために置かれたマネキンに着せられていた着物は最初こそ一風変わった意匠だったので幾許かの躊躇いはあった。 だが実際に着てみると意外と動きやすく、且つ腰布もきちんと機能して安心した。 これなら戦闘で激しく動いても色々と支障は出てこない。 結局今はこうして天道の治療を行っているが、下手人の言葉を信じてこのままこの場で治療をしつつ待つべきかどうか悩むところだ。 とりあえず天道が満足に動けるようになるまではどちらにせよ動く事も儘ならない。 (それにヴィヴィオも……) ここにきて初めてつかんだヴィヴィオの消息。 数時間前ではあるが、それでもいくらか安心できた。 一緒にいる人物が凶悪犯である事が気掛かりだが、なんとか上手くやっているらしい。 (ごめんね、ヴィヴィオ。なのはママ、もう少し迎えに行くのが遅くなりそう。だから無事でいてね) だがなのはは知らない。 数時間後、そのヴィヴィオが聖王として覚醒する事に。 この時はまだなのはを含めて誰も予想すらしていなかった。 【1日目 日中】 【現在地 D-2 スーパーの事務室】 【高町なのは@魔法少女リリカルなのはStrikerS】 【状態】健康、魔力消費小、プレシアに対する怒り、キングへの疑念、困惑 【装備】とがめの着物@小話メドレー、すずかのヘアバンド@魔法少女リリカルなのは、ケリュケイオン@魔法少女リリカルなのはStrikerS、フリードリヒ@魔法少女リリカルなのはStrikerS 【道具】支給品一式 【思考】 基本:誰の命も欠かす事なく、出来るだけたくさんの仲間を集めて脱出する。なんとしてもヴィヴィオを救出する。 1.ひとまず天道の治療を行う。その後でどうするか改めて相談する。 2.出来る限り全ての戦えない人を保護し、仲間を集める。 3.フェイトちゃん、はやてちゃん……本当にゲームに乗っているの? 4.早く騎士ゼストの誤解を解かないと……。 【備考】 ※金居とキングを警戒しています。また紫髪の女子高校生(柊かがみ)を気に掛けています。 ※フェイトとはやて(StS)に対して僅かな疑念を抱いていますが、きちんとお話して確かめたいと考えています。 【天道総司@魔法少女リリカルなのは マスカレード】 【状態】健康、疲労小、右脇腹負傷(治癒中) 【装備】カードデッキ(龍騎)@仮面ライダーリリカル龍騎、『SEAL―封印―』『CONTRACT―契約―』(龍騎のデッキに収納)@仮面ライダーリリカル龍騎 【道具】支給品一式、爆砕牙@魔法妖怪リリカル殺生丸、スティンガー×5@魔法少女リリカルなのはStrikerS 【思考】 基本:出来る限り全ての命を救い、帰還する。 1.???(何を考えているかは後続の書き手に任せます) 2.天の道を往く者として、ゲームに反発する参加者達の未来を切り拓く。 3.カードデッキとモンスターについて調べる必要がある。 4.エネルを捜して、他の参加者に危害を加える前に止める。 5.キングは信用できない。常に警戒し、見張っていたが……。 6.カブトセクターを始めとする各ゼクターを取り戻す。 【備考】 ※首輪に名前が書かれていると知りました。 ※ドラグレッダーはなのはと天道に城戸真司の面影を重ねているようです。 ※SEALのカードがある限り、モンスターは現実世界に居る天道総司を襲う事は出来ません。 ※天道自身は“集団の仲間になった”のではなく、“集団を自分の仲間にした”感覚です。 ※C.C.からカードデッキの説明書きを受け取りました。 ※PT事件のあらましを知りました(フェイトの出自は伏せられたので知りません)。 【チーム:スターズチーム】 【共通思考】 基本:出来る限り全ての命を保護した上で、殺し合いから脱出する。 1.これからどうするか? 2.協力して首輪を解除、脱出の手がかりを探す。 3.出来る限り戦えない全ての参加者を保護。 4.工場に向かい首輪を解析する。 【備考】 ※それぞれが違う世界から呼ばれたという事に気付きました。 ※チーム内で、ある程度の共通見解が生まれました。 友好的:なのは、(もう一人のなのは)、フェイト、(もう一人のフェイト)、(もう一人のはやて)、ユーノ、(クロノ)、(シグナム)、ヴィータ、シャマル、(ザフィーラ)、スバル、(ティアナ)、(エリオ)、キャロ、(ギンガ)、ヴィヴィオ、ペンウッド、天道、(弁慶)、ゼスト、(インテグラル)、C.C.、ルルーシュ、(カレン)、シャーリー 敵対的:アーカード、(アンデルセン)、浅倉、相川始、エネル 要注意:クアットロ、はやて、銀色の鬼?、金居、(矢車)、キング それ以外:チンク・(ディエチ)・ルーテシア、紫髪の女子高校生、ギルモン・アグモン ▼ ▼ ▼ Q.キングの基本方針は? A.このデスゲームを滅茶苦茶にして楽しみたい。 Q.なぜキングはデスゲームを滅茶苦茶にすると言いつつも殺し合いを促すような行動が多いの? A.手っ取り早く滅茶苦茶にして楽しむなら参加者を弄る事が最も効果的だと思った&その方が面白いから。 Q.第二回放送後、キングは何かしたの? A.特に何もしなかった……というよりも出来なかった。 A-1.なのは:ギンガ、ザフィーラ、フェイト、弁慶、はやての計5人もの死者、特にフェイトとはやてとは10年来の親友なのでその訃報は特に堪えていたから期待していたが、合流した当初からキングについては懐疑的だったため容易に近づけなかった。 A-2.天道:特に心を乱すような死亡者がいなかった。むしろ浅倉との対決の方に期待。 A-3.ペンウッド:インテグラルの死によって最凶の吸血鬼であるアーカードの歯止めがなくなった事で人一番怯えていたから一番期待していたが、キングの行動を予想していた天道が終始キングが近づく機会は与えなかった。 A-4.C.C.:特に心を乱すような死亡者がいなかった……というより『CROSS-NANOHA』を読んでもどんな人物かよく分からない。 Q.爆発地点でキングは何をしていたの? A.終始それとなく警戒されていたので少々苛立ちながらも何か面白い物がないか探していた。 Q.爆発地点でキングは何を見つけたの? A.ヒビノ・ミライの血痕(捜索区域は分担制だったのでキング以外に気付いた人はいなかった)。 A’.ハンドグレネード(1発で数十人の意識を失わせる事が出来る代物。厳密にはペンウッドの支給品。ペンウッドが転んだ時にこっそり一つ盗んだ)。 Q.スーパーの周囲の偵察や知らないうちになのはとペンウッドが平常心を取り戻していた時、キングはどんな心境だったの? A.はっきり言って面白くなかった&だからある計画を実行する気になった。 Q.なぜキングはチーム・スターズから脱退したの? A.浅倉を連れて来て天道と戦わせるため(元々期待していた上にそろそろ浅倉も何人か殺しているだろうから良い頃合いだと思った)。あとチーム・スターズに入った覚えはない。 Q.情報交換はキングにとって面白くなかったの? A.それなりに面白かったが、既にキングにとって浅倉と天道の対決の方が遥かに楽しみだった。 A’.キングが話した内容には所々嘘が混じっている(全部嘘でないのは信憑性を持たせるため)。 Q.なぜキングはこんな方法を取ったの? A.皆を気絶させた方が余計な手間を掛けずに出ていけると考えたため。 Q.どうやってキングは4人の意識を失わせたの? A.まず適当なところで蛍光灯を念動力で壊して皆の注意を上に逸らす。次に皆に気付かれない位置でハンドグレネードを作動させて意識を失わせた(この時キングは息を止めていた&アンデッドだから人間より僅かに効きにくかったので意識を失う事はなかった)。 Q.なぜあのタイミングだったの? A.C.C.がマントを出して皆の気がそれに向いていたから(単に自分の番が終わってペンウッドの番が回るまでならどこでもよかった)。 Q.なぜキングは天道の傷を開いたの? A.そうすればしばらく動けないから(浅倉を連れてくるまで動かないでほしかった&動いたら探すのが面倒)。 Q.なぜキングはなのはを殺さずに残したの? A.天道の傷を治療させる(だいたい戻ってくる頃には完治させているはず)&浅倉に同行していたヴィヴィオをネタに揺さぶるため。 Q.なぜキングは偽の死体の写真を撮ったの? A.あとで何かに使えると思ったから(なのはに付いていた血は天道の血)。 Q.なぜキングはC.C.とペンウッドを連れ出したの? A.禁止エリアに入った時の首輪の反応を確かめたかったから。 Q.なぜキングは二人を投げ入れて生還レースを行ったの? A.ただの余興。それ以上でもそれ以下でもない。敢えて言うなら本当に首輪が爆発するか確かめるため。 Q.C.C.がぶつかった物って何だったの? A.ソリッドシールド。スティンガーやグロック19の銃弾を弾いた物も同様。 Q.なぜキングはゼロの口真似ができるの? A. 『CROSS-NANOHA』でルルーシュ(本物のゼロ)について念入りに調べた時に軽く覚えたから(だが慣れていないので時折素に戻る)。 Q.なぜキングはペンウッドに『どちらが多く参加者を殺せるか勝負しよう』と言ったの? A.仮面ライダーに変身する道具を手に入れるため(このまま天道と浅倉を会わせても浅倉が仮面ライダーに変身できなければ面白くない。他の参加者から奪う手もあるが、運良く変身道具を持った参加者に会えるかどうか分からない。それならばプレシアが言っていたボーナスを利用する手がある。ペンウッドが殺害数を稼いでボーナスをもらえそうなら変身道具をもらうように仕向けるつもりだった)。 Q.なぜキングはペンウッドを最終的に殺したの? A.申し出を受けない時点で興味が失せた&決死の抵抗が無意味だと悟って死ぬ顔が見たくなった&本当に無理やり外そうとすると首輪は爆発するのか確かめるため。 Q.結局首輪について何か判明したの? A.禁止エリアに30秒以上滞在する&首輪を割る程の大きな衝撃を与えると爆発する。不老不死の奴でも死ぬ。 Q.デイパックをいっぱい持っているけど最強だから必要ないんじゃないの? A.なぜ持っていないかと聞かれるのが億劫だから一応持つ事にした(面白い事になりそうなら誰かにあげてもいい)。 Q.なぜキングはゼロの仮面と衣装を着たままバイクに乗っているの? A.仮面ライダーみたい(仮面を被ってバイクに乗っている的な意味で)&周囲の反応を楽しみたいから(ただし邪魔なら脱ぐ)。 Q.これからキングはどこへ行くの? A.浅倉がいそうな場所(いざとなったら魔力を持つものを使って地上本部最上階の転移装置を使う)。 Q.キングは最後の一人になるつもりなの? A.当たり前。 Q.この質問と回答って信頼していいの? A.どうなんだろう? 【1日目 日中】 【現在地 E-3 大通りの近く】 【キング@魔法少女リリカルなのはマスカレード】 【状態】健康、上機嫌、ゴジラへの若干の興味、面白いものへの高揚感 【装備】ゼロの仮面@コードギアス 反目のスバル、ゼロの衣装(予備)@【ナイトメア・オブ・リリカル】白き魔女と黒き魔王と魔法少女たち、キングの携帯電話@魔法少女リリカルなのは マスカレード、カブトエクステンダー@魔法少女リリカルなのは マスカレード 【道具①】支給品一式、おにぎり×10、ハンドグレネード×4@魔法少女リリカルなのはStrikerS、ギルモンとアグモンとC.C.のデイパック(道具②③④) 【道具②】支給品一式、RPG-7+各種弾頭(榴弾5/照明弾2/スモーク弾2)@ACE COMBAT04 THE OPERATION LYRICAL、トランシーバー×2@オリジナル 【道具③】支給品一式、菓子セット@L change the world after story 【道具④】支給品一式、スティンガー×5@魔法少女リリカルなのはStrikerS、デュエルディスク@リリカル遊戯王GX、治療の神 ディアン・ケト(ディスクにセットした状態)@リリカル遊戯王GX 【思考】 基本:この戦いを全て滅茶苦茶にする。 1.浅倉を迎えに行って天道と戦うように御膳立てする。 2.はやての挑発に乗ってやる。 3.浅倉とキャロに期待。 4.シャーリーに会ったらゼロがルルーシュだと教える。 5.ヴィヴィオをネタになのはと遊ぶ。 【備考】 ※携帯には『相川始がカリスに変身する瞬間の動画』『八神はやて(StS)がギルモンを殺す瞬間の画像』『高町なのは(StS)の偽装死体の画像』『天道総司の偽装死体の画像』『C.C.の死の瞬間の画像』『シェルビー・M・ペンウッドの死の瞬間の画像』が保存されています。 ※首輪に名前が書かれていると知りました。 ※全ての参加者の性格とおおまかな戦闘スタイルを把握しました。特に天道に関しては念入りに調べてあります。 ※ゼロの正体がルルーシュだと知りました。 ※はやての事はゲームの相手プレイヤーという感覚で見ています。 ※PT事件のあらましを知りました(フェイトの出自は伏せられたので知りません)。 【C.C.@コードギアス 反目のスバル 死亡確認】 【シェルビー・M・ペンウッド@NANOSING 死亡確認】 【全体備考】 ※D-2寄りのD-3にC.C.も死体(首と胴体が分かれている)が放置されています。 ※D-3寄りのD-2にナイトブレスを付けたペンウッドの死体(首と胴体が分かれている/近くに)が放置されています。 ※グロック19(0/0)はペンウッドの死体の傍に放置されています。 【ハンドグレネード@魔法少女リリカルなのはStrikerS】 セインが時空管理局地上本局の指揮管制室を制圧した際に使用したハンドグレネード。 弾頭部分には化学兵器(毒ガス)が装填されており、2発だけで指揮管制要員数十名を一瞬で無力化した。 この毒ガスは分析によれば「致死性ではなく麻痺性」と言われていた(バリアジャケットに対毒ガス用術式を施す事で回避可能)。 【とがめの着物@小話メドレー】 奇策士とがめが着ている着物。スーパー内にあった何かの宣伝用のマネキンが着ていた物。 左右非対称で奇抜な意匠だが特に機能性に問題はない。腰の部分が心許ないように見えるが中が見える事はない。 Back キングの狂宴/狙われた天道(前編) 時系列順で読む Next お昼ごはんの時間だよ 投下順で読む Next Blue Swear―――蒼い誓い ゼスト・グランガイツ Next Kな魔王/ダークナイト 高町なのは(StS) Next 13人の超新星(1) 天道総司 Next 13人の超新星(1) キング Next 13人の超新星(1) シェルビー・M・ペンウッド GAME OVER C.C. GAME OVER
https://w.atwiki.jp/nanohass/pages/3761.html
高町兄妹がワグナリアを訪れた最初の日の夜、バイトを終えたぽぷらは、佐藤に車で家までも送ってもらっていた。家が近いので、たまに送ってもらうのだ。 「新しいバイトさん、いい人たちだったね」 「どうせ臨時だろ。まあ、仕事さえしてくれればどうでもいい」 「もう、佐藤さんは冷たいよ」 そうこうする内に、ぽぷらの家に着く。 「それじゃあ、佐藤さん。また明日ね」 「ああ」 ぽぷらは車から降りると、いきなり街灯の下にしゃがみこむ。 「どうした?」 「なんか落ちてる。宝石みたい」 菱形の物体が街灯の光を受け反射している。 「ガラスじゃないのか?」 興味をそそられて、佐藤も車を降りた。肩越しに覗きこむと、確かに青い宝石のような物が落ちている。 「落し物は交番に届けないとね」 ぽぷらが宝石を拾おうと手を伸ばす。その時、宝石が強烈な光を発した。 「危ない!」 佐藤がぽぷらをかばう。 膨大な光が二人を包み込んだ。 その頃、なのはとユーノは、部屋で魔法の修行をしていた。音尾の家では、高町兄妹にそれぞれ個室があてがわれている。 フェレットのユーノの髭がピクリと反応する。 「なのは、ジュエルシードの反応だ。それもすぐ近く」 「うん。わかった」 なのは首から下げていた赤い宝石を取りだす。 「お願い、レイジングハート」 『Stand by Ready. Set up』 宝石がなのはの声に反応して光を放つ。 なのはの服が白を基調としたバリアジャケットに、宝石が長い杖へと変化する。 肩にユーノを乗せ、なのはの足から光の翼が生える。 「行くよ。ユーノ君」 「うん」 なのはは、窓を開けて夜の空へと飛び立っていった。 ジュエルシードの反応があったのは、閑静な住宅街の一角だった。 しかし、その場所には何もなかった。 「移動しちゃったのかな?」 ジュエルシードは使用者を求めて徘徊したり、近くにいる生物を取りこみ暴走したりする。 「だとすると、早く見つけないといけないね」 「ポプランポプラン、ランラララン!」 突如、なのはたちの頭上から声が響く。 月をバックに一人の女の子がポーズを決めていた。 真夏なのに、なぜか冬用のセーラー服を着て、手には葉っぱが二枚だけついた木の枝が握られている。 「魔法少女ぽぷら参上!」 「俺のことは妖精シュガーとでも呼んでくれ」 魔法少女ぽぷらの肩には、手のひらサイズの小人が乗っていた。白いコック服に金髪の不愛想な男だ。 「あ、あなたたちは?」 先日、なのはは黒衣の魔法少女と遭遇し、ジュエルシードを一つ奪われている。目の前の魔法少女は、果たして敵か味方か。 宙に浮きながら、ぽぷらは盛大に戸惑っていた。 変な宝石を拾ったと思ったら、魔法少女になってしまった。しかも、佐藤はどういうわけか縮んでいる。 挙句に変な格好をした女の子まで現れた。今日会った高町なのはに似ているが、他人の空似だろうとぽぷらは思っていた。 「どうしよう、佐藤さん?」 「戦うしかないだろう」 肩の佐藤は気だるげに言う。 「でも、敵かどうかもわからないし」 「いや。奴は敵だ。ジュエルシードの力で、今の俺には未来が見える」 佐藤はなのはに指を突きつけた。 「あいつは将来、ちょっとやんちゃをしただけの部下を容赦なく叩きのめし、冷酷卑劣な犯罪者からも悪魔、悪魔と罵られる恐ろしい女になるんだ!」 「私、そんなことしないよ!?」 いきなり酷い予言をされ、なのはは涙目になった。 「いや、間違いない。ここであいつを倒す方が世界とあいつの為なんだ!」 「割とノリノリだね、佐藤さん!」 「なのは、あれを見て!」 ユーノが声を張り上げる。 ぽぷらの胸元、赤いリボンに隠れて見えにくいが、ジュエルシードがきらめいている。 「ねえ、ユーノ君。これってどういうこと?」 目の前の二人は、あえて指摘しないが、今日出会ったぽぷらと佐藤だ。 ジュエルシードに取り込まれているにしては、二人は意識をちゃんと保っている。多少ノリが良くなっているようだが。 「信じられないけど、彼らは二人でジュエルシードを制御しているんだ。女の子がジュエルシードから力を引き出し、男の方がデバイスの代わりに制御する」 「そんなことできるの?」 「そうとしか考えられない。でも、いずれ取り込まれてしまうかも。なのは、封印しよう」 「うん。わかった」 ユーノが広域結界を展開する。空間を切り取ることで、現実世界に影響を及ぼさないようにする魔法だ。 『Divine Shooter』 桜色の魔力光が三つ出現し、ぽぷら目指して飛んでいく。 「行くよ、佐藤さん。必殺ぽぷらビーム!」 木の枝にしか見えない杖の先から、魔力ビームが放たれる。 「嘘!」 ビームはディバインシューターを飲み込み消滅させ、さらになのはめがけて突き進んでくる。 『Protection』 レイジングハートがバリアを発生させる。 「駄目だ、なのは!」 ユーノの切迫した声に、なのは咄嗟に横に跳んだ。 ビームはなのはのバリアをやすやすと貫き、地面を鋭く抉る。あのまま防御していたら危なかった。 見た目は普通のビームだが、威力はなのはのディバインバスターに匹敵する。 「ど、どうしよう、佐藤さん。なんかすごい威力なんだけど」 撃った張本人が動揺していた。 「安心しろ。この魔法は非殺傷設定だ。直撃しても気絶だけで済む」 「便利な能力だね。それならもう一度、必殺ぽぷらビーム!」 再びビームが飛来する。回避するなのはを追いかけるように、連続でビームが放たれる。 いつまでも避けられないと悟り、なのははレイジングハートをぽぷらに向ける。 「それならこっちも」 『Cannon Mode』 レイジングハートの先が大砲へと変化し、引き金が出現する。 「ディバインバスター!」 なのはが引き金を引くと、砲口から桜色の光線が放たれる。 ぽぷらビームとディバインバスターが正面から激突する。しかし、ビームがバスターを切り裂いて突き進む。 「きゃあああああああ!」 ぽぷらビームが直撃し、なのはが吹き飛ばされる。バスターである程度相殺したが、バリアジャケットを損傷し、それなりのダメージを受けた。 最大威力に大差はないようだが、ぽぷらの方が魔力チャージにかかる時間が圧倒的に早い。 「そんな、なのはが撃ち負けるなんて……」 ユーノが愕然とぽぷらを見上げ、怪訝な顔になる。 「あれ?」 ユーノはしきりに目をこすった。目がおかしくなったのかもしれない 「あれ?」 同じ言葉がぽぷらの口からも出た。 いつの間にかぽぷらの背が、肩に乗っていた佐藤と同じくらいに縮んでいる。 「ど、どういうこと?」 「説明しよう。魔法少女ぽぷらは魔力ではなく、身長を消費して魔法を使っているのだ」 佐藤が答える。 そもそもこの世界の魔力保持者は希少だ。その例に漏れず、佐藤とぽぷらも魔力を持っていない。ジュエルシードは、ぽぷらの身長を代価に魔力を与えてくれていたのだ。 「じゃあ、魔法を使えば使うほど、私、ちっちゃくなっちゃうの!?」 「そうだ。ちなみに魔力と違って身長は自然回復しない」 「佐藤さん! どうして最初に教えてくれなかったの!」 「今情報が送られてきたんだ」 「もおぉぉおおおおお! これじゃ私、バイトにも学校にも行けないよ!」 「安心しろ」 「えっ? もしかして解決策があるの?」 「俺もこのままだ」 「余計悪い!」 ぽぷらが佐藤に文句を言う。このままでは二人とも一生縮んだままだ。佐藤は普段と変わらないようだが、顔が青ざめている。相当困っているようだ。 「え~と?」 「どうやら戦意を喪失したみたいだね」 口論を始めるぽぷらたちを、なのはとユーノはぽかんと見上げていた。 「ちょっとかわいそうだね。何とかしてあげられないかな? ユーノ君」 「もしかしたら、助けられるかも」 「ホント!?」 ユーノの一言を聞いたぽぷらが顔を輝かせて近づいてくる。 「うん。そのジュエルシードは身長を魔力に変換できるんだよね。それなら、逆に魔力を注ぎ込めば、身長に変換してくれるかも」 「お願い。助けて、フェレットさん。さっきまでのことは謝るから!」 「ねえ、助けてあげようよ」 「わかった。じゃあ、なのは。レイジングハートをジュエルシードにかざして」 なのはが教えられた通りに、杖の先からジュエルシードに魔力を注ぎ込む。するとぽぷらの背が元に戻っていく。 「よかった。成功した」 「やった!」 ぽぷらは両手を上げてはしゃいでいる。そこでふと気がついた。 「じゃあ、魔力を注げば、もっとおっきくなれるってこと?」 「それは無理だ」 佐藤の背もぽぷらと一緒に元に戻っていた。 「人間には容量ってものがある。風船と同じだな。しぼんでいる風船にはたくさん空気が入るが、限界まで膨らんだ風船にそれ以上空気は入れられない。無理して入れれば破裂してしまう」 「つまり、これが私の限界なの?」 ぽぷらは落ち込んで道端にうずくまってしまう。佐藤がなのはたちに顔を向ける。 「悪かったな。どうやらあんたらは敵じゃないようだ。それなら、事情を説明してくれないか? 正直、ジュエルシードがよこす情報は、断片的すぎてよくわからん」 「う、うん。いいけど……」 なのはとユーノからすれば、佐藤は雲を衝くような大男だった。不愛想に見下ろされ、なのはとユーノは少し怯えていた。 町を見下ろす高層ビルの上に、金色の髪をツインテールにした一人の少女が座っていた。黒いマントとレオタードのような衣装を身にまとい、手には長柄の黒い斧を持っている。 かつて、なのはと戦った魔法少女フェイト・テスタロッサだ。手持ちのジュエルシードは二個。 「フェイト。ただいま」 「お帰り。アルフ」 額に宝石がついたオレンジの毛並みの狼が空から下りてくる。フェイトの使い魔アルフだ。 フェイトは眼下に広がる町並みを眺めながら考え込む。 「それにしても、どうしてここにジュエルシードが集まったんだろう?」 「考え過ぎだよ。ただの偶然だって」 アルフはそう言うが、フェイトはどうも腑に落ちない。まるで何かに引き寄せられるようにジェルシードが北海道に集結しているのだ。 「まあいいや。ジュエルシードの反応は二つだね。片方にはあいつらが向かったみたいだよ」 「そう」 「あれだけ痛い目に遭ったくせに、まだ懲りないようだね。とっとと諦めればいいものを」 アルフが目に凶暴な光をたたえる。 「今日はいいよ。もう一つの方に向かおう」 「わかった」 フェイトとアルフは空を飛び、もう一つの現場へと向かった。 薄暗い路地に男がうずくまっていた。ジュエルシードの反応は男から出ている。 「さ、早く封印しちまおう」 フェイトたちが慎重な足取りで近づくと、男がすっくと立ち上がる。 「ふ、ふははははははははは!」 男がいきなり哄笑を上げる。黒ずくめの服に黒いマント。胸元にはジュエルシードが張り付いている。 「我が名は魔王小鳥遊! さあ、我が前にひれ伏せ!」 それは変身した小鳥遊宗太の姿だった。 「相当いっちゃてるね。フェイトは下がってな。こんな奴、あたし一人で充分だ」 アルフが、狼の耳と尻尾を残したまま人間の女性に姿を変える。 アルフが右手をかざすと、光の鎖がタカナシをとらえようとする。相手を拘束するバインドの魔法だ。 「ふん。年増がこの俺に敵うと思うか!」 小鳥遊が魔力を解き放つと、光の鎖が消滅する。 「消えた!?」 「もう一度!」 小鳥遊が手をかざす。 アルフが体を横にずらすと、背後の街灯がみるみる縮み、杖くらいのサイズになってしまう。 「物体を縮小する魔法!?」 「この力があれば、あらゆるものをちっちゃくすることができる。ふはははははは! この世を楽園に作り変えてやる!」 「アルフ。彼の体をよく見て」 目を凝らすと、細い糸が小鳥遊を拘束していた。アルフのバインドは消えたのではなく、縮んでいたのだ。小鳥遊は易々と糸を引きちぎる。 フェイトが四つの雷球を放つ。 「縮め!」 小鳥遊の直前で雷球が爪の先ほどの大きさになる。命中するが、静電気ほどの痛みも与えられていない。 物体だけでなく、あらゆる魔法を縮小、弱体化できるようだ。 「アルフ、下がって。こいつ、かなり強い」 フェイトは小鳥遊と対峙する。すると、小鳥遊がいきなりよろめいた。 「か、」 「か?」 「可愛い!」 小鳥遊が顔を紅潮させながら叫んだ。 「うおおおおおおおお!」 タカナシが雄叫びを上げながらフェイトめがけて走ってくる。 「ひっ!」 正体不明の迫力に、フェイトの腰が引ける。 「フェイトに近づくな!」 アルフが小鳥遊の懐に飛び込み、拳を胸に叩き込む。 「ぐっ!」 「耐えた!?」 アルフの全力の拳に、タカナシは足を止めただけだった。どうやらジュエルシードの影響で耐久力も向上しているようだ。 「アルフ、逃げて!」 小鳥遊が手をかざす。アルフは咄嗟にバリアを張るが、瞬時にバリアが縮んでいく。第二撃が放たれる寸前で、アルフは後ろに跳んで距離を取った。 「あの男、一体なんなんだい!」 たった一個のジュエルシードの暴走で、フェイトとアルフがここまで手こずったのは初めてだった。 「違う。彼、ジュエルシードに取りこまれてなんかいない」 「どういうこと?」 「たぶん彼の願望の強さが、ジュエルシードを上回ったんだ」 ジュエルシードを制御しているわけではなく、取りこまれたわけでもなく、暴走したジュエルシードと共生している。普通ならあり得ない現象だ。 「そんな馬鹿な! どんだけ強い願望なんだい!」 「分が悪い。アルフ、ここは撤退しよう」 人間の意識が残っているなら、放っておいてもそれほど影響はないだろう。 「バルディッシュ」 『Yes, Sir』 フェイトの指示で斧の形をしたデバイス、バルディッシュから強烈な光が放たれる。小鳥遊がマントで目をかばう。その隙に、フェイトとアルフは離脱する。 「ちっちゃいもの、カムバーック!!」 取り残された小鳥遊の嘆きが、夜空に吸い込まれて消えていった。 フェイトたちは根城にしている部屋に戻ると、ようやく一息ついた。 「ええい、忌々しい!」 アルフはドッグフードを取り出し口に含むと、バリバリと乱暴に咀嚼する。あの小鳥遊とか言う男のせいで、今日はジュエルシードを一個も回収できなかった。 こんなことがばれたら、あの女に何を言われるかわかったものではない。 「うん。本当に厄介だね」 攻撃にも防御にも転用可能な縮小魔法。アルフのパンチにも平然と耐える頑強な肉体。 ジュエルシードを封印する方法は二つ。直接接触で封印するか、大威力魔法をぶつけること。大威力魔法は縮小されて効果がない。接近すればこちらが縮められてしまう。倒す方法が思い浮かばなかった。 『フェイト』 「母さん」 通信画面が開き、長い黒髪の女性が顔を出す。整った顔立ちをしているのだが、どこか不吉な影をまとっている。フェイトの母親、プレシア・テスタロッサだった。 フェイトが怯えた顔を、アルフが険悪な顔をする。今日の失態を叱られると思ったのだ。 『これから指示を出します』 二人の予想に反し、プレシアは淡々と言った。 目次へ 次へ
https://w.atwiki.jp/a_nanoha/pages/72.html
スバル・ナカジマ防災士長 特別救助隊に所属するレスキューレンジャーであり、隊の中でも並外れた突破能力と生還能力を誇る。 「どんな場所にでも突入し、被災者を安全な場所まで送り届ける」のが信条の彼女ではあるが、 災害救助という業務の関係上、救助が間に合わず、人の死に直面することも少なからずある。 このとき(スバルとトーマが初めて出会った時)は地方都市での災害救助の終了後、与えられた休暇での単独訓練の最中だった。 EC感染者 EC感染者は、数度に分けて「感染・発症・適合・病化」のプロセスをたどる。 このとき(第七話)のトーマはすでに「適合」を終え、リアクター無しでの擬似リアクト状態となっている。 擬似リアクトによって、全身を覆う鎧と武装の変化が見てとれる。 CW-AEC02X「ストライクカノン」 カレドウルフ・テクニクス社が開発中の、陸/空戦対応の中距離砲戦端末。独自技術によって、術者の魔力を端末内部で瞬間編成し、 衝撃や硬体破壊砲、防性障壁などに変換して出力する機能を中核としている。 これは「AMF」や「ゼロエフェクト」など「魔力エネルギーの無効化」の性質をもつ敵性存在に対抗するための機能であり、 「個人装備サイズで実用的な高速魔力変換運用技術」の試験機でもある。 魔導殺し 魔力エネルギーの結合分断によって、「魔法によって発生する運動エネルギー」のほぼすべてを消滅させる。 その効果は「魔導殺し」と呼ぶにふさわしく、現行の魔法技術による武器・武装にとっては天敵ともいえる効果を発揮する。 病化 EC感染者の肉体に発生する特殊な変化。これはウイルスが宿主を生き残らせるために感染者の体をつくり替える際の効果であり、 再生能力もその一環である。サイファーの病化は、何らかの「対物理攻撃機能」であると推測されるが、詳細はいまだ明らかにならない。
https://w.atwiki.jp/a_nanoha/pages/183.html
Forceあとがき ■もうちょっとだけ第一部が続きます■ Forceももう3巻です! はやてがズブッと刺されたりはしてますが、フッケバインとの遭遇戦は一段落。 そして「トーマが救出されるまで」がForceの第一部。 なのでまだもうちょっとだけ第一部が続くんじゃよ。 「あれ?スティードどこ行ったの!?」という疑問も 次巻でちゃんと氷塊、もとい氷解(ヘイムダルによる変換ミス)。 リリィとアイシスもがんばります。 次巻もよろしくお願いします。
https://w.atwiki.jp/nanoharow/pages/130.html
【名前】シグナム 【出典】魔法少女リリカルなのはA s 【声優】清水香里(「らき☆すた」の田村ひより) 【種族】守護騎士(ヴォルケンリッター) 【性別】女性 【年齢】19歳程度(外見年齢) 【外見】 桜色のポニーテール。長身に抜群のスタイルを誇る、凛とした美女。 【性格】 生真面目で実直な性格で、やや融通が利かない。だが家族や仲間を大事に思い、その為なら騎士としての誇りを捨てる事も厭わない。 【原作での設定】 ロストロギア・闇の書が搭載する防御プログラム、ヴォルケンリッターの一員で、剣の騎士と呼ばれる。当代の主、八神はやての家族を死なせない為、仲間達と共に闇の書を完成させようとしている。 【面識のある参加者】 名前 呼び名 関係 高町なのは(A s) なのは 敵 フェイト・T・ハラオウン(A s) テスタロッサ 好敵手 八神はやて(A s) 主はやて 何よりも大事な家族 ユーノ・スクライア スクライア 敵 クロノ・ハラオウン ハラオウン 敵 ヴィータ ヴィータ 長い年月を共にした同胞 シャマル シャマル 長い年月を共にした同胞 ザフィーラ ザフィーラ 長い年月を共にした同胞 【技能・能力】 能力名 内容 魔法 自身の魔力を用いて起こす技能。特に古代ベルカ系に優れる。 デバイス操作 デバイスを扱う技能。特にレヴァンティンの扱いに優れる。 剣術 刀剣類を用いた戦闘の技能。
https://w.atwiki.jp/a_nanoha/pages/71.html
連結刃(チェーンエッジ) シグナム一等空尉の愛剣・レヴァンティンの第2形態「シュランゲフォルム」。ワイヤーで連結された刃を高速で操ることで、 短距離での空間制圧や多角攻撃を行なう。高速で動き続ける刃に触れれば、鋸刃で削られるように防御や肉体が削られる。 融合 「騎士」と「融合騎」が一体化し、爆発的な能力を得るシステム。 魔法の並列発動や内部からの制御による魔法強化など数多くの恩恵が得られるが、 対象の騎士専用に調整された融合騎が必要なこと、相性問題などが存在することから、融合騎も融合を行なえる騎士も数は多くない。 なおシグナムとアギトは職場では上司と部下として、家庭では家族として、実家である八神家に帰れば大家族の一員として、ともに暮らす間柄でもある。 紫電一閃 シグナムの剣撃。「魔力を込めた斬撃」という、ただそれだけの、あまりに基本的な技法であるが、 それ故にその威力と精度は極めて高い。かつて数多くの敵を撃ち落してきた、シグナムの「必殺」の一撃でもある。 肉体再生 EC感染者の肉体に備わる超回復能力。負傷・身体欠損を即座に回復・再生することが可能(再生能力の速度や限界は、感染者個人ごとの体質によって異なる)。 再生にはエネルギー補給を必要とするが、サイファーは片腕の欠損程度であれば、特に補給もなく再生を行なえるようである。 ディバイダー944ケーニッヒ・リアクテッド ディバイダーは、リアクトによる使用者との連携により、外郭~内部構造まで変化する。 サイファーによってリアクトされた944は、2刀一対の黒刃へと姿を変える。