約 4,408,782 件
https://w.atwiki.jp/nanohass/pages/2589.html
突然室内に警報が響いた。 暗い部屋に赤い光が不規則に点り、警報の音は一級警戒体制を知らせる。 モニターには赤くアラートと映し出され、すぐにはやてから通信が入った。 内容は教会の追っていたレリックらしい物を積んだ山岳リニアレールが、ガジェットに襲われたと言うことだ。 しかも悪いことに、リニアレールのコントロールがガジェットにやられて制御不能、暴走状態に陥っている。 確認できているだけでも車内に約30体。 さらには新型の出現の可能性もあるらしい。 教会本部からの緊急出動要請に、はやてはすぐさま指令をくだした。 「機動六課フォワード部隊、出動!!!!」 それから数分後、 暗く、窓から光がさす狭いとも言えない室内……ヘリの中で、フォワード4人になのはにリィン、そしてアムロが座る。 なのはとリィンは敵戦力について話し合い、フォワード4人は、初の実戦ということだろうか、戸惑いや不安を抱いているようだ。 そしてアムロは新しいデバイス、サイコフレームを持って、 「……俺の…デバイスか………」 そう呟いていた。 《よろしくお願いします、マスター。》 サイコフレームからは、まるで女性のような声で挨拶される。 しかしアムロも「ああ、頼む。」と返して、外を見た。 「空か………」 静かにに呟く。 宇宙(そら)をかけた男は、懐かしむかのように青い空を眺め、6人を見る。 かつての悲劇を繰り返さないためにも、皆を守って見せる……… そう心に誓って……… 第05話 ファースト・コンタクト 「うわっ!」 突然ヴァイスが奇声をあげた。 「どうしたのヴァイス君?」 山の影からリニアレールの確認できる位置に飛行していただけだったはず。 ヴァイスはコクピットに入ってきたなのはに前を指差した。 彼女が先を見ると、 「ガジェット!?」 新型の飛行タイプ、2型が十数機編隊を組んで飛んでいた。 さらに、 『こちら本部、周囲にも反応を捕らえました!』 モニターに地図が出され、現在地とガジェットの配置を映し出す。 「何て数………」 正面に後ろ2方向。 囲まれた状況だ。 だが、 「アムロさん、このヘリと彼女達をお願い。」 「了解した。」 そういうと今度は、 「ヴァイス君。」 「ウィッス、なのはさん!」 まさに以心伝心、アムロもヴァイスもなのはが言おうとしていることはすぐにわかった。 《Hatch Open》 このヘリのデバイス、ストームレイダーが後部ハッチを開ける。 機械音と共に外の風景と風が一気に入ってくる。 「それじゃあ皆、先に行っちゃうけど、ズバッとやっつけちゃおう。」 ハッチに立つなのはは、そういった。 フォワード4人は緊張しながらも返事を返すも、キャロだけは何か様子が違った。 なのはは元気付けようと近づこうとした。 その時だった。 ドォン! 軽い爆音と共にヘリが軽く揺れる。 立っていたなのははバランスを崩してその場に座る。 ガジェットの攻撃だ。 ここから微かに見える前方には、ガジェットが後数百メートルにまで近づいていた。 「チィ……ガジェットか………」アムロは急いでハッチに向かい、 「なのは、後は頼んだぞ。」 といってハッチに立った。 「お願い、アムロさん!」 そうしてアムロは、 「頼むぞ、サイコフレーム。」 《Yes Master》 サイコフレームを片手に、 「ロンド・ベル01、アムロ、行きます!!」 空に飛び立った。 《Stand by Lady Set Up》 そうサイコフレームがいうと同時に緑の光が放たれ、その光はバリアとなってアムロの周りに展開した。 サイコフレームはアムロの手から離れると緑の光を纏いながら上に舞い上がり、T字の上の部分に様々なパーツが合体していく。 黒、白と合体し、完成するとそれはライフルのような形となり、T字の下の部分が軽く後に傾く。 そう、銃で言うところのグリップとなった。 《1st Forme. Berrier Jeaket and Shield》 さらにそういうと、アムロの青い制服に緑の光が被さると、身体に黒い鎧、白いズボンに一瞬で変わった。 さらに上半身と腰になのは達が着るようなバリアジャケットが前を開けた状態で現れ、肩と左右腰、腕にプロテクターが現れる。 肩は白くかくばっており、左肩にはアムロの赤いエンブレム。 腰はシグナムなどが付けている騎士甲冑のような形の白い装甲。 腕は篭手の位置に騎士甲冑のような物を上だけ付けている。 右腕は白く鮮やかに3枚の装甲が装着されたが、左腕は少し違い、上の2枚が黒く、残りの1枚は黄色くなって、さらにその篭手に棒状の物がはまるように装着された。 そして足に騎士甲冑には見えない不思議な靴が装着される。 ももの部分と靴の下部は黒く、他は白く塗装される。 最後に右手に質量を持った白い盾を持つ。 その盾にも赤いアムロのエンブレムが入る。 そしてライフルになったサイコフレームを手に取る。 ここに、新たなデバイスを持った白き魔導士が誕生した。 装備が終わり、緑色のシールドが砕ける。 その中心にある魔法陣に彼は立っていた。 「…これは………」 装着されたバリアジャケットとも騎士甲冑ともとれない服と、ライフルになったサイコフレームを見る。 服、色、形、武器、盾、 多少違えど見覚えのあるその姿。 アムロにとっては見間違えるはずもない。 「…ν……ガンダム………?」 そう、 かつてアムロが設計し、アクシズでシャアとの死闘を繰り広げた愛機が、姿を変えて自分を守る服となっているのだ。 《これがマスターの新しい防護服、1stフォルムです。》 「1st?」 その言葉を聞き返すと、 《これは「1st」と呼ばれるフォルムで、さらに「2nd」、「3rd」、「Final」まであります。》 と語った。 恐らく、この上位のバリアジャケットが存在するのだろうと仮説を立てた。 その時、 《このまま私のスペック説明等を続けようと思いましたが………》サイコフレームはそういい、 《敵が接近中の為、戦闘を行いながらやろうと思います、許可を。》 といった。 前を見るとそこには接近してきているガジェットの姿。 アムロはそれを見て決意する。 「許可する。行くぞ!」 《Yes Master. Rising Wing》 サイコフレームの飛行魔法でアムロはガジェットの部隊に突撃した。 しかし、その速度はかつてのアムロを凌ぐスピードを出す。 ライジングウイング。 サイコフレームの飛行魔法、高速の光の翼である。 だがその間にも、サイコフレームは自分のスペックを淡々と語っていく。 《私は、サイコフレームと呼ばれる材質と魔力との互換性を前提に開発されました。 そのため、私は自分の性質を利用して魔力の増幅、強化を行う特殊なデバイスとして生まれました。》 「ということは、魔力リミッターがかかっていても魔力ランクが上がるのか?」 気になりアムロは聞くと、 《そうです。ちなみに現在のマスターは、推定1ランクアップのAAランクです。》 と言われた。 つまりはリミッターを外せばかなりの魔力になる。 かなりの戦闘能力を手に入れた。 が、 《しかしながら、従来のデバイスのように攻撃が出来なくなりました。》 突然の一言。 だがさらに、 《そのために形状変化機能を搭載しています。》 と付け加えた。 《この能力はマスターの記憶と魔力、想像力によって完成します。無論、私自身のメモリーからの再現も可能です。》 そこまで聞いて、アムロは考えついた。 「つまりはデバイスで行っていた攻撃が出来なくなったかわりに、ある一つの攻撃に特化した武器になれるのか?」 《そうです。》 「だが、可能なのか?」 《魔力の増幅量が多ければ理論上なら可能です。》 そういわれた。 結論だけをいうと、このサイコフレームは魔力を増幅するかわりに、デバイスによる攻撃が出来なくなった。 だが、サイコフレーム本体が変形し、特化した魔導武器になれるということである。 《……正面、敵影関知。》 気がつけば敵との距離は100メートルを切っていた。 《次は武装のスペック説明を行います。》 そういって《まずはライフルです。実際に使用してみてください。》といわれた。 だが、トリガーと思えるものは無い。 そこに、 《魔力を微量でもいいので供給して、射撃のイメージをしてください。》 そういわれたため、言われた通りにアムロは、身体から微量の魔力を供給し、敵を狙いながらライフルを構えてイメージをする。 すると、 バシュン!! 一筋の桃色の光線。 かつてのビームライフルのように敵をとらえ、そして、 ドォォォン!!!! 撃墜した。 ガジェット2型を一撃で撃墜する威力。 魔力はほんの僅かしか供給していないのにこの威力。 頼もしいかぎりだった。 だがその爆煙からさらに4機。 サイコフレームは《続けて攻撃を、》といった。 無論、アムロも断る理由も無く「ああ。」と答えた。 まわりには4機の2型。 その後ろにも5機の編隊が2組続く。 だが、新しいデバイスを手に入れた彼には無駄だった。 右から、左からと襲われるもライフルを撃ち、あっという間に2機を撃墜、一気に上昇する。 《このライフルモードは魔力射撃武器です。誘導弾とは異なり誘導機能はありません。》 戦闘しながらも黙々と説明を続けるサイコフレーム。 《代わりに出力変更機能が搭載されており、限界はありますが強力な砲撃が可能です。》 そういわれて、アムロはその場でライフルを下に向け、チャージした。 そして、 「落ちろ!」 《Buster Shoot》 その言葉と共にライフルが火を噴いた。 先ほどよりも太い光が敵を飲み込み、一気に後の編隊をも巻き込み数機が落ちた。 だが、残りのガジェットが攻撃を仕掛けてきた。 そして、 ドガァァァァン!!!! 「アムロさん!!」 ガジェットの攻撃を受けたのだろう。 その攻撃が彼に当たったと同時に、スバルはアムロの名を叫んだ。 その爆発はものすごく、スバル達のいるヘリの中からも見てとれた。 「そんな………」 絶望に似た表情でティアナは呟く。 だが、その爆煙からアムロが飛び出した。 「アムロさん!」 だが、何かがおかしい。 2人……3人……… なぜかアムロが3人、残りのガジェットに飛んでいく。 「え、なんで?」 それを見てティアナが気付く。 「ダミーシルエット………」 そう、彼女の得意とする幻影魔術である。 ガジェットの砲火がアムロのシルエットを貫く。 当然シルエットの為貫通したと同時に消える。 そして全てのシルエットが消え去った。 この魔法は通称フォーミュラシルエットと呼ばれるアムロのダミーシルエットだ。 3つの中には本物はいなかったのだ。 途端に後方から攻撃を受けるガジェット。 いつの間にか背後にまわっていたのだ。 「通常魔法は使えるのか………」 《通常、デバイスを通さない魔法は使えます。》 そういって残りをあっという間に撃墜する。 そして……… 「スターズ3、スバル・ナカジマ!」 「スターズ4、ティアナ・ランスター!」 「ライトニング3、エリオ・モンディアル!」 「ライトニング4、キャロ・ル・ルシエとフリード・リヒ!」 「「行きます!!!!」」 フォワード陣の初めての実戦が始まる……… 残りの空戦部隊を撃破したアムロは、先に降下したフォワード4人の援護にまわっていた。 未だに速度を落とす気配の無い列車上部にいたリィン。 その近くに着陸する。 「状況は?」 「スターズF、ライトニングF両部隊は既に取り付いて交戦中です!」 そういわれて見回すと、前部車両上部からスバルが飛び出した。 その瞬間を見たアムロは、 「あれなら大丈夫か………」 と聞く。 するとリィンは「はいです!」と答えた。 「なら、ライトニングFの援護に向かう。」 そう告げて後部車両に向かった。 スピードの出てるリニアレールの車両上。 ライトニングFと合流するために急いでいた。 3両目、4両目と通過していき、6両目、中心の車両を通過した。 その時だった。 バゴォォン!!!! さらに先の車両の天井の一部が吹き飛んだ。 「何っ!?」 その途端に、その攻撃でできた穴から2人の人影。 《ライトニングFを確認。敵と交戦中の模様。》 エリオとキャロ、さらには敵の一部と思われる黒い物。 コードでもワイヤーでも無い物体。 まるでグフのヒートロットを横に広げたような形をしている。 「エリオ、キャロ、無事か?」 「アムロさん、今の所は………」 そういってエリオの横に飛ぶ。 穴から見えたのは丸い球体のガジェット。 今まで見たことの無い形だ。 《八神部隊長の言っていた、新型だと思われます。注意を。》 そういわれて武器を構える。 「2人ともいいな?」 「はい!」 「大丈夫です!」 いい返事が返ってきた。 その時だった。 グォォン! 先ほどのガジェットのロットがこちらを狙ってきた。 同時に俺達は跳び上がる。 キャロは後方に跳び、 「フリード、ブラストフレア!!」 強化したフレアを放つ。 が、攻撃も虚しくそのロットに軽く弾かれた。 弾かれたフレアはそのまま右にあった崖に当たり、爆発を起こした。 だがその隙に、 「おりゃあぁぁぁ!!」 エリオとストラーダがその本体を狙う。 高々と空を舞うエリオ。 雷を纏ったストラーダがガジェットの本体を狙う。 しかし、 「ていっ!!」 掛け声と共に降り下ろされたストラーダは、ガジェットの丸い表面に激突した。 だが、一行に傷もつかない。 さらには、周囲にフィールドを張る。 「!?」 突然ストラーダの尖端から光が消え、キャロの足元にあった魔法陣も跡形も無くなった。 「チィ!」 上空にいた俺はすぐさまライフルを構え、攻撃した。 だが、3発撃った魔力弾はあっという間に消え去った。 「AMF!?こんな広範囲に!」 そして、 ドカッ! 「エリオ!」 途端に攻守が逆転した。 エリオはストラーダを横に持ち、敵のロットを防ぐので精一杯だ。 魔力はあっても、体力は子供である。 力勝負では勝ち目は無い。 そこに、 「このぉ!」 《Sabel Mode》 サイコフレームを変形させて飛び込んだ。 イメージは剣。 サイコフレームは、すぐさま形状を変えた。 上についていたライフル本体が緑の光になって消えると、同時にT字が棒状に変わり先端に長く、反対側に短いピンクの魔力刃が現れる。 かつてのνガンダムのビームサーベルになったのだ。 増幅した魔力のおかげで、サーベルは消えないでガジェットまでこれた。 そして剣を切り付けた。 が、 ギィン!! 「!?」 刃はガジェットに届くことはなく、かわりにオレンジ色に鈍く光る刃が剣を受け止めた。 それは斧を構えた緑の人影。 単眼を光らせ、左右非対象の肩をし、身体の至る所にある動力パイプの数々。 サイズは違えど、忘れるはずが無い。 かつて初めて戦い、いくつも落としてきた相手。 そう、 「ザク…だと………!?」 《メモリー内データと照合、全データ一致しました。》 サイコフレームはすぐさま答えを出した。 だがアムロは、未だに信じられない表情で刃を交えていた。 そこに、 《後ろです。》 その警告を受けてすぐさま横に転がった。 そして、さっきまでいた場所を見ると、 「ザクがもう1機!?」 《間違いありません。両機ともMS-06ザクです。》 アムロは信じるしかなかった。 事実、目の前にいるのは確かにザクだ。 その2機は、アムロを見据えると背中から武器を取り出した。 丸い円盤状のドラムマガジンを上に取り付けたマシンガン、ザクマシンガンだ。 「!?」 咄嗟に盾を構えるも、2機はお構いなしに撃ちだした。 「くっ………」 執拗に何十発も撃ち込まれ、身動きがとれない。 その時、 「ぐあっ!」 一際大きい音と共に叫び声が響いた。 そこにはガジェットのロットに捕まったエリオの姿がある。 そしてガジェットは、そのまま開いた穴からエリオを投げ捨てた。 投げられたエリオは、そのまま放物線を描きながら谷底へ落ちていく。 そして、 「エリオっ!」 「エリオ君ーーーっ!!!!」 アムロは敵の弾丸を防ぎながらも外に跳び、キャロは後を追うかのように飛び込んだ。 「キャロ!?」 アムロはその事態を見て、助けるために2人に向かった。 落下する2人、キャロがエリオの手をとった。 その時、2人をピンクの光が包んだ。 そして、 「龍魂召喚!!!!!!」 その叫び声と共に、白き翼が現れた。 大きく、強くはばたく。 それは、真の姿をした白銀の龍、フリードであった。 アムロはフリードの背中に乗っている2人を確認し、すぐに駆け寄った。 「大丈夫か!?」 「はい、キャロのお陰で何とか………」 エリオはさっきの攻撃がきいてるようだが、大丈夫だと立ち上がる。 そこに、 ダダダダ!!!! 「うわっ!?」 近くを弾丸が掠めた。 「あの人型ガジェット………」 例のザクが2機、こちらに向かって来てるようだ。 それを見てアムロは、 「……エリオ、俺が飛び込んであの2機を落として、中のガジェットを打ち上げる。」 とエリオに告げる。 エリオはいきなりの発言に戸惑うも、その話を聞く。 「打ち上げた瞬間を狙って撃破しろ。いいか?」 「はい!」 アムロは作戦を立てていたのだ。 そして、 「いくぞ!」 「はい!」 「わかりました!」 アムロは敵に突っ込んだ。 正面にザクが2機、上方から降下して来ている。 手前のはヒートホークを構え、その後のはマシンガンを構えている。 これほど好都合な状況はない。 俺はサーベルと盾を構えて突撃した。 まずは手前のザクからだ。 ウイングで急接近しサーベルをザクの左脇腹目掛けて叩き込む。 だが相手は機械、反応速度は相当のものだ。 瞬間にヒートホークでサーベルを防いだ。 だが武器を持っている手は右腕、右脇腹ががら空きだ。 「このぉ!」 その空いた隙間に、かつてのコクピット、正面腹部に盾の先端を突き立てた。 めり込む盾、その瞬間に、 《Missile Shoot》 盾から4つの赤い弾丸が貫いた。 その後、盾に突き刺さったザクを振り落とす。 落下する機体、そして爆発。 爆光に照らされ、もう1機は行動できずに射撃に貫かれた。 一撃で、確実に。 わずか10秒程の出来事だ。 その攻撃をしたのは全て盾に内蔵された武装、νガンダムの盾についていたミサイル、ビーム砲まで再現されている。 ビーム砲は出力は低いが汎用性の高い低出力魔導砲に、ミサイルは質量のある物理貫通誘導弾に変更されているのだ。 俺は撃破したザクの爆発を尻目に車両内部に再度侵入した。 そこには以前と変わり無いガジェット3型の姿。 睨み合う俺とガジェット。 そして、 グォォン!! 先手を打ったのはガジェットだ。 2本の黒いロットと無数の赤いワイヤーが俺目掛けて延びてきたのだ。 だが、サーベルを上から縦に1撃、まずロットを切り落とす。 それと同時に床を蹴り急接近。 そこに無数のワイヤーがこちらを捉えようと向かってくる。 だがこれも下にさがっていたサーベルを上に切り上げ、一閃。 ガジェットは無防備となった。 その隙に切り上げたサーベルをガジェットの表面に叩きつける。 だが手応えもなく、刃は触れる直前で消えてしまった。 AMFである。 だが、 「うおぉぉ!」 左腕の盾を変形させる。 腕から拳までを守るかのように変形した篭手、ナックルモードだ。 確かにAMFは強力でサーベルでも倒せなかった。 だが、物理攻撃を一番脆いカメラ部分に叩きつければ勝機はある。 勢いのついた左ストレート、それをガジェットのカメラ目掛けて叩きつけた。 一撃、カメラにヒビが入る。 さらに連続で二、三撃と殴り続け、 バキャッ!! カメラ部分が砕け散った。 オレンジ色の破片が飛び散り、スパークを起こす。 それを確認して右足を蹴り上げた。 その蹴りはガジェットの下部に当たり、上に空いていた穴から飛び出した。 「我がこうは聖銀の剣、若き槍騎士の刃に、祝福の光よ………」 フリードの上でキャロは強化魔法の永唱を続けていた。 手の甲にあるデバイス、ケリュケイオンは、永唱を続けるごとに光を増していく。 「たけきその身に力を与える祈りの光よ………」 《ブーストアップ、ストライクパワー》 完全に永唱を終えたキャロ、 「いくよ、エリオ君!」 攻撃準備を終えたエリオ、 「了解、キャロ!」 2人の息は、ピッタリとあっていた。 そして彼等の目の前に、ガジェットが打ち上げられた。 「今だ!」 そういってストラーダを構え、 「たぁぁぁぁぁっ!!!!」 飛び込んだ。 それと同時に、キャロがストラーダに強化魔法の援護を行った。 「ツインブースト!スラッシュアンドストライク!!」 ケリュケイオンから出た2筋のピンクの光は、真っすぐにストラーダの刃に当たり、 《受諾》 ピンクの魔力刃が現れる。 その大きさは、ストラーダを合わせてエリオの約3倍以上の長さとなった。 「一閃必中!」 バシュ、バシュ、と2回リロードされ、ブースターに火が点く。 エリオの足元には黄色い三角のベルカ式魔法陣、そこから稲妻を発しながら一気に加速をつけ、 ズドン!!!! 割れた真ん中のカメラから、真っすぐに中心を貫いた。 反対側には刃が少しだけ出ている。 そして、 「でぇぇぇりゃぁぁぁぁっ!!!!」 叫び声と共に、ガジェットは上に向かって切られ、 ドゴォォォォン!!!! 完全に爆砕した。 その爆発に飛ばされるエリオ。 満面の笑みだが、現在位置は車両上空。 無論、飛行魔法は使えない。 「えっ………」 残念ながら落ちるしか選択肢は無い。 「うわぁぁぁぁぁ!?!!」 落ちる、真っ逆さまに崖の奥底に向かって。 だが、白銀の龍とそのマスターが彼の落下位置に待っていることは言うまでもない……… 戦いが終わり、リニアレールも停止している。 車両の上にはその戦いを征した魔導師、機動六課の面々が立っていた。 そこには、他の航空隊を全滅させた2人の姿もある。 その中の1人、オレンジ色の髪の少女は銃を下におろしながら青い髪をしたハチマキの少女と話している。 そのハチマキの少女の手には重厚な小さな箱。 赤い宝石、レリックの入った箱である。 だがその戦いを崖の上から見ていた人影は、それより赤い髪をした少年と金髪の女性を見据える。 独特な形をした頭部に3つの目。 偵察用人型ガジェット、MS-06E-3、ザク・フリッパー。 目のひとつひとつが思い思いにズームをする。 そして、もう一つの目が捕らえたのは、茶色い髪をした男の持っているデバイス。 T字を基本形状とした最新型デバイス、サイコフレームを見据えた。 薄暗い室内。 至る所にある機械の数々。 そして正面にある大きなモニター。 まさに研究所の一室と言える場所に、その男はいた。 紫の髪。 いかにも科学者と思える白衣。 と、そこに、 『ドクター、No.9のレリックが護送体制に入りました。』 新たなモニターが現れ、一人の女性がそう告げる。 だが、ドクターと呼ばれた男は、ザク・フリッパーの写している画像を見ながら、「ふぅん………」と小さな返事のようなものを返した。 その女性はさらに続け、 『追撃戦力を送りますか?』 と聞く。 だが、 「やめておこう、レリックは惜しいが彼女達のデータだけで十分だ。」 そういって先程の戦闘映像を見る。 「それにしても、この案件は実に素晴らしい………」 うっとりするような声で戦闘を見る。 ガジェットの働きを見るのではなく、魔導師達に目を奪われているようだ。 「興味深い素材をもっている上に………」 モニターに写される4人の魔導師、なのは、キャロ、スバル、アムロの4人。 さらにモニターを変えて写したものはフェイト、そしてエリオの2人。 「生きて動いているプロジェクトFの残滓を、手に入れるチャンスを………」 歪んだように笑う、 「そして………」 そういってモニターを変えると、そこにはサイコフレームが写る。 「こんな物があるとは………」 そういって振り向く。 そこには金髪の男。 「素晴らしいとは思わないかい?」 だがその男は、 「私はそんな物に興味は無い………」 とあっさり返した。 「そう言うな、No.0。」 ドクターはそう呼ぶと男は、「その名で呼ぶな。」といい返す。 その姿を見て笑いながら、 「ならこう呼べばいいのだろう?」 といい、その名を呼んだ。 「……シャア・アズナブル………」 前へ 目次へ 次へ
https://w.atwiki.jp/nanohamove1st/pages/19.html
なんとくなく2chスレで面白かったコメを載せて行く所 例)こんな感じにコピペする感じでプレシア「フェイト・・・母さんは悲しいわ・・・私は21枚のフィルムを持ってくるように言ったはずよ?・・・・それが、あれだけ時間をかけてたった3枚だけなんて・・・・・」 フェイト「ごめんなさい・・・・でも・・・・なの破産になってしまって・・・・」 プレシア「十分に貯金したはずよねぇ? あぁ・・・フェイト・・・・母さんはあなたを叱らないといけない・・・・・ ん?・・・その手に持っているものは何?」 フェイト「Fateのチケッt」 プレシア「!? そんなものを観るお金があったら何故なのはに使わないの!」 魔法少女リリカルなのはThe Movie 1st 32スレ目 128俺「タイトル言うの恥ずかしくないよとか…恥ずかしいにきまってるお…もしもしー」 受付「はい、シネ・リーブル池袋です」 俺「あの…劇場特典ポスターまだあまってますかね?リリカル…なんとかっていうやつの…」 受付「なまえをよんで」 俺「えっ…?」 受付「はじめはそれだけでいいの、1月23日にやる映画とか、ポスターつきの映画とかじゃなくてちゃんと電話の相手にきこえるように、はっきり欲しい前売り券のなまえを言うの」 受付「劇場特典ポスターがある映画はリリカルなのは、なのはだよ!」 俺「なの…は…」 受付「うん、そう!」 俺「なのは」 受付「うん…」 俺「なのは…!なのはの前売り券の特典ポスター、まだありますかっ!」 受付「申し訳ございません、こちらすでに完売となっております」 俺「なのはーーーーーーーー!!!」 最近のフィルム報告の流れA「このフィルム当たり?微妙なんだけど」 俺ら「ヴァーさんに謝れ」 146なのは「フィルムがなくなって来なくなった人たちを、もう一度集める!」 映画館「第二弾…配布…!?うわああああああああああ!!!」 なのは「受けてみて、これが私の全力全開!」 スレ37 221 涼宮ハルヒの消失を見に行く?・・・・おかしいな・・・どうしちゃったのかな? その1回で・・・なのはが1回見れるんだよ? ちゃんとさぁ・・・興行収入に貢献しようよ・・・ 私の言ってること・・・・私のキャンペーン・・・そんなに間違ってる? 少し・・・頭冷やそうか・・ 475 来てもらったのは、お金を借りるため え? 君が言ってくれた言葉。劇場特典と劇場グッズを全て集めて欲しいって うん、うん! 私に出来るなら、私でいいなら、って。だけど私、どうしていいかわからない。 だから教えて欲しいんだ。どうしたらお金を借りれるのか ………簡単だよ え? お金を借りるの、すごく簡単 … 判子を押して?はじめはそれだけでいいの。 高金利とか利息は十一(といち)とか、そういうの気にするんじゃなくて、 ちゃんと契約書を見て、 はっきり借りたい金額を言うの … 私、高町なの破産。なの破産だよ …なの破産 うん、そう な、の、破産…… うん なの破産… うん… ありがとう、なの破産… うん… なの破産… ……うんっ! 475 わかったことがあるんだ... (連帯保証した)友達が泣いていると、 自分も泣くはめになるんだって。 スレ48 166フェイト「来てもらったのは、返事をするため」 なのは「え?」 フェイト「君が言ってくれた言葉。大きいスクリーンで見たいって」 なのは「うん、うん!」 フェイト「私に出来るなら、私でいいなら、って。だけど私、どうしていいかわからない。だから教えて欲しいんだ。どうしたら博多から新宿に遠征出来るのか」 なのは「………簡単だよ」 フェイト「え?」 なのは「新宿に行くの、すごく簡単」 フェイト「…」 なのは「切符を買って?はじめはそれだけでいいの。ひかりとかこだまとか、そういうのじゃなくて、ちゃんとみどりの窓口に行って、はっきり乗りたい列車を指定するの」 フェイト「…」 なのは「東京まで、のぞみグリーン席1枚。のぞみだよ」 レイハ「Welcome to Shinkansen.」 273「思い出になるもの、こんなものしかないんだけど…」 ヌギヌギ 274ふぇいと「じゃ、わたしも」 シュルッシュル なのは(ヒ・・・モ・・・!?) 278君のパンツは温かいね ハキハキ 782アルフがケガして檻はいってるシーンで すずかの手元からするりと淫獣がとびだした時 アリサがなんか言うけど、あれ何ていってるの? 「いぁぁぁむ」みたいに聞こえるんだけど 782アリサ「危ないぞ」 788アリサ「あっユーノ、危ない」じゃね 793すずか「いぁぁぁむ」 アリサ「危ないぞ」 こうじゃね? 805アレフ(ダルを指して)「これ、いぁぁぁむ?」 799反省はしている 名前を読んでのシーンを中国語訳→再翻訳で日本語訳 な「友達になって、厳しく簡単です」 フ「…」 な「名前を叫びますか?それだけを必要とすることをすぐしかし始めます。あなたのanataすこしですか、そのようなではありませんて、よく相手の目を見て、はっきり相手の名前を叫びます」 フ「…」 な「私で、高町。そうでしょうの皮膚」 フ「はい…ne」 な「苦しんでうなって、そのようです」 フ「そうでしょう、…」 な「苦しんでうなります」 フ「そうでしょう…」 な「苦しんでうなります…」 フ「ありがとうございますで、…」 な「苦しんでうなります…」 そうでしょう…。 ……苦しんでうなります! スレ48 834なのはさん「特典が終了して金を落とさなくなっちゃった信者をもう一度映画館に集める」 お前ら「特典第3弾と新グッズにリピートカード復活・・・」 なのはさん「配給元と考えた謀略と搾取、最後かもしれない切り札、受けてみて、これが私の全力全売」 お前ら「うわあぁぁぁぁ!(喜怒哀楽入り乱れ)」
https://w.atwiki.jp/yaruojla/pages/84.html
DETA二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二 モチーフ:パワーパフガールズ(元祖)/バブルス 分類:スーパーヒロイン二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二DATA ___ __ -──-、 /____ミx-‐ ´ ` Y´‐ -=彡⌒ / / /ヽ . \ / /\./ へ  ̄`ヽ、 /ミ. / ヽ} \____,ヽ /ヽ / ,′ / / ハ ', ヽ\  ̄ ̄>-{ミz | |> 、イ ,ィ / 〃 } | ', .', ./ |ヽ _| | | ||\| | ||/ l! } l.l | | |リ ./ | .| | 卞芋テミ.ハリ ル'|斗|厂! .|.人| | 博士ー!お腹すいた―! ../ ヘ. ィ| 八 | 弋zソ ィ笊テア/ l| | /|. ′ / / ヘ{ ',. .ト、 弋zソ ル' /ル'/ .レ' / . ∧', l __' /レ'!| /\ イ . /二二ニ二二} f ̄`} / |从/ヽ \ . .く二二二ニニニ二ト、 ` ´ , イ| |三} ヽ . . >─==x__ニ二|\≧≦彑ニニ ! ハ/\ \ イ二二二入\ =| ヽ `ヽ三三ト、 \ \ ミヽ /二二二二二仁}\\ 人 |三/ニヽ ) ヽ }二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二DATA ガールズの中でも幼い性格でお転婆、「砂糖」「スパイス」「素敵な物」のうち「砂糖」「スパイス」分が多い。 生まれた時に雷のような泣き声で泣いたため「レヴィ」(レビン(Levin)スペイン語で「稲妻」)と名付けられる。 固有能力は「怪力」と「放電能力」で泣き出すと周囲に電気をまき散らしてしまう。 その為、彼女の服には絶縁処理がしてあり、また戦闘時には絶縁処理を施したマントと電気の力を吸収し刃とする 剣を装備し出撃する。 必殺技は「雷刃滅殺極光斬」 甘えん坊で何かあるとすぐにユートニウム博士に甘える。 またガールズ一の食いしん坊、大好物は「デリシャス・バー」 ヤルカイザーやスプリームの大ファンである。 AA元:魔法少女リリカルなのはA's PORTABLE - THE GEARS OF DESTINY -の「雷刃の襲撃者(レヴィ・ザ・スラッシャー) 」
https://w.atwiki.jp/a_nanoha/pages/124.html
サンダーブレイド ロックオン式の複数攻撃魔法。圧縮魔力刃の生成射出、命中後に放電を伴って爆破することで、対象を破壊する。 バインド等の副効果を持たないかわり、物理・魔力ともに破壊力が高く設定されている。 パンツァーガイスト シグナムが身に纏う防御魔法。攻撃をしながら全身を覆うことはできないため、防御箇所を集中し、フェイトの攻撃を弾いている。 ディフェンサ―プラス フェイトの防御魔法。受け止めるよりは反らすための防御魔法で、命中個所に一点集中することで、防御効果を高めている。 シュランゲバイセン・アングリフ レヴァンティンの連結刃形態、シュランゲフォルムから繰り出す空間攻撃。 長く伸びる刃を自在に舞わせ、対象の機動を阻害。動きを封じた相手に剣尖での一撃を打ち込む。 有線連結された刃はシグナムの魔力を完全な形で伝えるため、舞い踊る連結刃は高い運動エネルギーと強力なバリア破壊能力を併せ持つ。 反面、発動中の移動不能、刀身での防御が困難になるなどのリスクも負う。 ハーケンセイバー ハーケンフォームの刃に、高速回転を与えて打ち出す魔力刃攻撃。 高い切断力を誇る他、自動誘導の性能を持ち、発射後は自動的にロックした対象へ向かって飛翔する。 ブリッツラッシュ 加速魔法。高速機動に優れるフェイトの飛翔をさらに加速する効果がある。 ハーケンスラッシュ ハーケンフォームの刃を瞬間的に強化する魔法。その刃は鋼鉄すらたやすく断ち切る。 鞘 レヴァンティンの一部である鞘は、刀身と同様の強度を持ち、シグナムの魔力を完全な形で通すことができる。 防御魔法であるパンツァーガイストを纏わせることで、魔力刃攻撃を受け止め、弾くことも可能となっている。 また刀身を収めることで刀身に魔力を圧縮する圧縮機としての効果も持つ。 飛竜一閃 シュランゲフォルムから繰り出す魔力斬撃。鞘に収めて圧縮した魔力を、連結刃の刀身に纏わせて放つ。 シグナムの魔力資質とレヴァンティンの機能によって、炎とともに放たれる巨大な魔力を伴う長大な斬撃は、もはや「砲」と言っても差し支えのないサイズと射程を誇る。 純粋魔力と鋭い連結刃の同時到達は、受ける対象に防御を許さない貫通力を持つ。 プラズマスマッシャー フェイトの砲撃魔法。電光を伴う純粋魔力攻撃。中近距離での高速戦に特化するため、最大射程を犠牲に、威力と発射速度を高めた設定になっている。 発射に環状魔法陣の加速・増幅リングを複数使用しており、攻撃のオールラウンダーであるフェイトの制御スキルの高さがうかがえる。 アイゼンゲホイル 閃光と音による、瞬間的なスタン効果を目的とした空間攻撃。範囲内の対象の視覚・聴覚を一時的に奪う効果がある他、レーダージャミングの効果もある。 生成した衝撃弾をハンマーヘッドで叩くことで発生し、直接的な攻撃力は存在しない。 ディバインバスター・エクステンション レイジングハートエクセリオンの新モード、バスターモードから放つ砲撃魔法。 エクステンション(伸長)の名の通り、最大射程の延長が最大の特徴であり、通常の戦闘距離を超えたアウトレンジ狙撃をも可能としている。 アウトレンジを一瞬で踏破する驚異的な弾速、超長距離飛翔を行っても減衰することのない精度と威力、元来のディバインバスターが持つ強靭なバリア貫通能力。 すべてが高いレベルでまとめられた、なのはの「砲撃魔導師」としての本領発揮ともいえる魔法である。 ロングレンジバインド 長距離での拘束魔法。中距離で使用するバインド魔法を遠距離で、かつ高速に発動するのには、極めて高い技術を要する。 バインドブレイク 自らにかけられたバインドを破壊する魔法。方式解析を行って結合を解きながら、魔力を込めて破壊する方式が一般的である。 次元転送 別の次元へ移動する転送魔法。ベルカの一般的な魔法ではなく、守護騎士システムに実装された特殊魔法のようである。 リンカーコア摘出 魔法の方式は不明だが、肉体を傷つけず、魔力外皮を破ってリンカーコアのみを摘出していることから、 シャマルの使う「旅の鏡」と類似する、転移・転送魔法の応用による魔法のようである。
https://w.atwiki.jp/yaruoperformer/pages/345.html
-‐‐‐ァ‐=ミ , へ ⌒ヽ \ // /^ , , // / i \ ′′ , .′ ! | i ′ i , | { ト、⌒ヽ 〉 \ . i i | k { ノ x==ミ./ i , /| | | i 抖=ミ/│ r ハ } | ′. / | | | i〃r ハ \ | 乂ソ /} | \ / , | | k 乂ソ . ムイ / 丶. //}.! , \ ノ .i | | { 八{ ’ ′⌒ ... 「 ) イ斗┓ | 八 \\ / \{ ∧ , r===ア爪{{ |〉. !ニ、\ \`¨¨¨^ヽ i{ / \' .∧ ′´ /〕 ̄`¨ア / | ∧ニニ \ ‐- } /⌒ミ __, }/ニ. \ ⌒´{ ト 〈〈____.|.∧ ニニニ} 、 \ ′ / / /ニ__{ \ __≧=‐ | | ¨ア/′}斗=ミニニ\ ー‐…・・ミ. { i i__/ ′./ニ≫x\\ {{V V⌒}{‐┐-=ニニ∧ニニ〉 \ } ∧L | 〈ニ/-=ミニニニ´〉、`ーァ /´ }{/ニニニニ∧ニ/ /. 〈 i| 〉′ . . . . . \ニニ / 〉=ミ r'´ /ニニニア´ . . . .∨〉 | \ 八 ./ニニニ 、 . . . . .ニニ/}| }{ |ニニニ . . . . ./ ̄| {__ | / ) ニニニ . . . . .∨ニ!⌒Y⌒ ニニニr==={ |\ | ノ 乂 ー―=彡 |〉ニニ| . . . . .∨ニ」==彡'⌒|ニニニ{ . o .} | ( \ / |〉ニニ| . . . . . Ⅵi |ニニニゞ==┘\ | 〉 }. / { |ニニニ r===ニ| |ニニニ . . . . |ニニニニ| ノ 名前:砕け得ぬ闇(くだけえぬやみ)/ユーリ・エーベルヴァイン 性別:女 原作:魔法少女リリカルなのは 一人称:私 二人称: 口調:敬語 AA:魔法少女リリカルなのは/マテリアル/砕け得ぬ闇(ユーリ・エーベルヴァイン).mlt ゲーム「魔法少女リリカルなのはA's PORTABLE -THE GEARS OF DESTINY-」に登場する人物。 闇の書の奥に隠されていたシステムで、「アンブレイカブル・ダーク」とも。 星光の殲滅者、雷刃の襲撃者、闇統べる王のマテリアル達三人を従える「紫天の盟主」。 ただし従えるというのは概念的なもので、 制御システムである闇統べる王に補助してもらわないと 砕け得ぬ闇単体ではあまりの出力により暴走してしまう。 ゲーム本編後に「ユーリ・エーベルヴァイン」という名前である事を教えてもらい、そう名乗る事に。 恥ずかしがり屋で人見知りが激しく、 4コマ漫画においてはしばらくは誰かの陰に隠れていて、ほぼ姿を見せない状態だった。 好物はハンバーグで、レヴィとよく献立リクエストで争っている。 上記のゲームをベースにした劇場版の「Reflection」と「Detonation」にも登場したが、 設定が大きく変更され、また立ち位置も異なる。 スピンオフの「INNOCENT」ではグランツ研究所に来ている留学生という設定。 やる夫スレでは砕け得ぬ闇ではなくユーリの名前で出ることが多い。 キャラ紹介 やる夫Wiki Wikipedia アニヲタWiki ニコ百 ピクペ 登場作品リスト タイトル 原作 役柄 頻度 リンク 備考 ソラールさんのぼくらのたいよう ボクらの太陽 太陽の剣「レイガント」の精神体 常 まとめ やる夫Wiki R-18 安価あんこ 完結 真成町の奇妙な人々 ジョジョの奇妙な冒険 吸血鬼のスタンド使い 常 まとめ やる夫Wiki エター 時計の針は戻らない オリジナル ツナの小学校時代の同級生 常 rss 見滝原が暗黒三軍神に狙われています(*1) オリジナル 常 まとめ 完結 無駄にキャラを出して展開も説明もグダグダなはーれむもの オリジナル 常 まとめ エター やる夫達のありふれた日常 オリジナル ダブルヒロインの片割れという事になっている 常 まとめ 完結 やらない夫は魔法使い?達と旅をするそうです ドラゴンクエストIII 常 まとめ エター やらない夫はモンスターマスターとして召喚されたようです ドラゴンクエストモンスターズ やらない夫の仲間モンスター、最終世代の一人「アルテミス」 常 まとめ 安価 完結 ユーリの客 忠臣蔵余話 おみちの客 ヒロイン、比丘尼宿の娼婦 常 まとめ 完結 清麿はカントー地方を巡るようです ポケットモンスター ムゲン団から逃げてきた少女 準 まとめ R-18 あんこ 高町さん家の日常 とらいあんぐるハート 準 まとめ 完結 異世界転移した彼らは逞しく生きるようです オリジナル 第二部「ゲイムキョウ国編」に登場するティアマトの人間体 脇 まとめ 予備 R-18 安価あんこ 真ドラゴンクエスト6ダークネス~衝撃!!幻の大地編!!~ ドラゴンクエストVI カルベローナの長老補佐 脇 まとめ やる夫Wiki エター 正義の味方 左衛門 オリジナル 聖白蓮の勇者パーティー時代の姿 脇 まとめ R-18 完結 できる夫はローマで聖杯戦争をするようです Fateシリーズ 脇 まとめ 安価 完結 やる夫が正史を書くようです 三国志 李憙役 脇 まとめ やる夫Wiki やる夫は新興事務所でアイドルを育てるようです THE IDOLM@STER 脇 まとめ 安価 完結 やる夫は魔星達の魁のようです 妖世紀水滸伝 脇 まとめ 完結 リリカルかぞく。 お菓子なかぞく。 ヴィヴィオの友人 脇 まとめ 完結 カオスな風都NEXT 仮面ライダーシリーズ まとめ 魔法短編・リリカルSS 魔法少女リリカルなのは 短編 タイトル 原作 役柄 リンク 備考 ~ときめきマテリアル~ (※DC専用ソフト) ときめきメモリアル? 優しい妹 まとめ 短編 宇宙お見合い会 オリジナル 宇宙船の管制AI まとめ 短編 おうさまのカレーは至高の食べ物ぞ!のようです 魔法少女リリカルなのは 本人役 まとめ 短編 モモタロウ 桃太郎 犬(?)役 まとめ 短編 やる夫達は旅芸人一座のようです ロマンシング サ・ガ 村人役 まとめ 短編
https://w.atwiki.jp/goltri/pages/25.html
ここではみんなの好きなアニメについて言っていきます とまとはなこ こちかめ ですの パズル(漫画) 黒人兵 プリキュア初代とMAXHEART ドラゴンボール ←Zは俺も評価する(by luckall) ちびまるこちゃん あさりちゃん(漫画) 今日から俺は!(漫画) ←これはまじでおもろいwww RAVE 少女少年 ←詳しくは買ってね^^ ないしょのつぼみ 苺ましまろ ←これはまじでいいwwロリ最高wwwww もえたん ↑と同じくwwww ごめん苺ともえたん嘘書かれたんだけど見たいwwwwww もえたーん!! インクは俺の嫁 すみも俺の嫁 ぱすてるに手を出したらぶち殺す 美しい県、愛知 変態ボ ハルヒ エヴァ シャナ ギアス フルメタ そういえば10月からシャナの第2期が始まりますね! 楽しみですね! どうでもいいですけどコードギアスの2期っていつでしょうね^^^ ハルヒとギアスは冬だってさー オールハイルユアブリタニァアアアアアアアアア!! ↑どう見てもラッカル様です、本当にありがとうございました^^ ↑らっかるが命令する、お前達は・・・死ね! 鹿ノ子 スクライド 逮捕しちゃうぞ NG騎士ラムネ&40炎 アミテージ・ザ・サード ガオガイガー(FINAL) 大悪事 デジモン(無印・02) エスカレイヤー リリカルなのはA's 姉、ちゃんとしようよ デモンベイン かみちゃまカリン 今日からマ王 ヘルアンドヘヴン^w^ らっかる ドラゴンボールZ 金色のガッシュベル 魔法少女リリカルなのは 魔法少女リリカルなのはA’s 魔法少女リリカルなのはSTRIKERS ゼロの使い魔 ふぇいとかわいいよふぇいと ↑勝手に追加されてるので補足 ゼロは1期は糞。2期はだいぶましになったが原作と比べると相当劣るwww 原作読もうぜみんな。 なのは一期はつまらなければ4話から見ると いい! StrikerSは意見が分かれるが魔王少女リリカルなのはが見たければ是非 あとガッシュは普通に面白いです なすびたろう ハルヒ シャナ ローゼン 魔法少女リリカルなのは 魔法少女リリカルなのはAs 魔法少女リリカルなのはSTRIKERS おれ超まともですね^^ 誰だよおれのかってに変なのかいたやつw 武松 ・撲殺天使ドクロちゃん
https://w.atwiki.jp/nanoharow/pages/523.html
ロリッ!幼女だらけのクリスマスパーティー ~ボインもあるよ!~(後編)◆Vj6e1anjAc ◆ あれ…… 一体、何が起こったんだろう…… 何だかよく分からないけど、胸がすごく痛い。 すぅっと力が抜けていって、身体を起こすこともできない。 おかしいな。 一体、どうしちゃったのかな。 早く立たなきゃいけないのに、身体がぴくりとも動かない。 エリオ君を助けなきゃいけないのに、身体が起きたくないみたい。 ――キャロ。 エリオ、君……? よかった……また、会いに来てくれたんだね…… 待ってて、エリオ君。もう少しで、また一緒になれるから。 このゆりかごでみんな殺せば、生き返らせてあげられるから。 ――もうやめるんだ。こんなことをしちゃいけない。 ……え……? 何で……? どうして、急にそんなことを言うの? 私のしたいようにすればいいって、エリオ君は言ってくれたじゃない。 なのに、何で……そんなことを……? ――確かに、そう言ったかもしれない……でも、これは本当にキャロの望んでることなの? おかしなことを言うんだね、エリオ君。 私はのぞんで殺し合いに乗ったんだよ? 私はエリオ君のためなら、他の人を殺してもいいって、自分からそうおもったんだよ? ――なら、何故……君は今、泣いているの? これは……たぶん、胸が痛いから。 私の目が涙でかすんでるのは、胸がきゅうに痛んだから…… ――そうじゃない。君はルーを殺した時から、ずっと涙を流していた。 こんなことをしたくなかった、殺したくなんてなかった…… 実際に人を殺しちゃった瞬間に、自分でも気付かないうちに、君はそう思って、泣いてたんだよ。 ……? よく、分かんない。 エリオ君のいってること、むずかしくて、よく分からないよ。 ――僕も君の涙は見たくない。だから、もう休むんだ。もう、無理をしなくていいんだよ。 ……まぁ、いいや。 やっと、またあえたんだもんね。 ずっと会いたかった、エリオ君に。 なんだか、ねむくなっちゃった。 エリオ君は、もういなくなったりしないよね? 私をおいていっちゃったりしないよね? あんしんして、ねちゃってもいいんだよね? ――大丈夫。もう、大丈夫だから。もう僕は、どこにも行ったりしないから。 よかった……やっと、ゆっくりやすめる…… えへへ……あんしんしたら、よけいにねむくなっちゃった。 ありがとう、エリオ君。 いっしょにいるっていってくれて。 わたしといっしょにいてくれて。 ――僕は、ここにいるから。 だいすきだよ……エリオくん―― 【キャロ・ル・ルシエ@魔法少女リリカルなのはStrikerS 死亡確認】 ◆ 「やっ、た……」 蚊の哭くような掠れ声で。 全てを傍観していたフェイト・T・ハラオウンは、1人満足げに呟いていた。 あのルーちゃんなる少女を目撃した瞬間から、何もかもが彼女の思うままに進んでいた。 腕を切り落とされたこの身では、キャロとまともに戦えない。 ならば彼女とぶつけ合わせて、生き残った方を殺せばいい。 幸いあれから時間が経っただけあって、一発分の弾丸を撃つだけの魔力は回復していた。 それを確実に命中させるために、この瞬間を待ち続けた。 案外一方的な勝負になってしまった時には、さすがにもう駄目かとも思ったが、上手いこと警戒を解いてくれたことが幸いした。 ああ、それでももう駄目なようだ。 がちゃり、とオーバーフラッグを取り落とす。 魔力はちゃんと回復したが、体力はこれっぽっちも残っていない。 ちゃんと止血をしておけばよかったと、今頃になって気付く辺り、もう自分は終わりなのだろう。 生き残るための戦いの果てに、無理をして命を落とすなど、本末転倒もいいところではないか。 それでも、最後に残された力を振り絞り、這うようにして歩みを進める。 ふらふらとよろめき、血の雫の道を作りながら。 黒服のミンチを通り過ぎた辺りで、遂に両足が動かなくなった。 どさり、と倒れたのろまな身体を、左腕だけで引きずった。 胸を撃たれた死体の脇を、芋虫のようにして進んでいく。 「ん……」 光り輝く宝石の向こうで、微かに声が漏れていた。 震える瞼の向こうには、新緑の色と烈火の色。 グリーンとレッドのオッドアイが、柔らかな金髪を揺らして開く。 「ひっ……」 びくり、と身体を震わせる。 まぁ、普通はそうなんだろうな。 傍らには風穴の空いたキャロの死体、向こうにはぐちゃぐちゃの肉塊になったルーテシア。 普通なら、誰もが嫌悪して当然の惨状。 それでも平然としているのだから、いい加減自分の感覚も麻痺してきたと見て間違いない。 「……フェイト、ママ……?」 そう呼ばれて、我に返った。 自分よりも年下のこの少女は、ようやく自分の存在に気付いたらしい。 言うことを聞かぬ首を強引に持ち上げ、顔と顔とを向き合わせる。 「やっぱり……君が、ヴィヴィオなんだね……」 彼女のことは聞いていた。 このヴィヴィオという娘のことは、生前のキャロから聞かされていた。 未来のなのはが養子として引き取り、彼女と自分をママと呼び慕う少女。 過酷な運命を辿った先に、彼女と深い絆で結ばれた少女。 それが、ヴィヴィオという娘だった。 「待って、て……今……外す、から……」 手探りで玉座を弄り、拘束を解く。 身体を固定していた手枷が、かしゃんと音を立てて解除される。 これでヴィヴィオは自由だ。 身を縛る枷もない。命を狙う敵もいない。 心残りがあるとすれば、キャロが最後に施した処置だ。 何をしたかは知らないが、あれはさすがに戻せない。もはや、時間が残されていない。 「フェイトママ……どうしたの……? どこか、痛いの……?」 「うん……多分、私は……もう……死んじゃう、から……」 そうだ。 ここまでに自分は血を流しすぎた。 もはやこの命は風前の灯火。残り数分ともたず消えるだろう。 「そんな……やだ、やだよフェイトママ! せっかく……せっかく会えたのに……!」 ああ、嬉しいな、と。 不謹慎かもしれないが、そう思えた。 こんなことになってなお、自分を求めてくれる人がいる。 こんな空虚な自分のために、涙を流してくれる人がいる。 こんな人殺しの命を、惜しんでくれる人がいるのだ。 「最後に、1つ……お願い、したい……ことが……あるんだ……」 まだくたばるわけにはいかない。 まだ意識を手放すには早い。 最後の力を出しきった身体から、更に力捻り出す。 魔力が生命力に変わるなら、それを使ったって構わない。 「私のっ、こと……嫌いに……ならないで、ほしいんだ…… 私は、なのはを助けたくて……人を、殺しちゃった…… 許されないって、分かってても……独りで……いるのが……耐えられ、なかった……」 言えば嫌われるかもしれない。 幻滅され、嫌悪されてしまうかもしれない。 フェイトママを信じていたヴィヴィオを、裏切ることになるだろう。 「わがまま、だってことは……分かってる…… でも……私の、こと……こんなに、悪い私でも……こんなに……弱い、私でも……嫌いに……ならないで…… 誰からも、愛されなくて……誰からも嫌われて、死ぬなんて……そんなの……寂しすぎるから……」 それでも。 だとしても。 言わずに死ぬことはできなかった。 こんな小さな子を騙して、聖人君子のふりをして死ぬなんてことは、もっと耐えられなかったから。 ああ、分かっている。 これも所詮は自分のためだ。 最期まで自分可愛さに、懺悔することしかできなかったのだ。 「嫌わないよ……フェイトママを嫌いになんて、なれないよ……! だから……だから、死なないでっ!」 ああ、もうそれだけで十分だ。 一体その一言で、どれだけ救われたことだろうか。 これでもう安心して逝ける。 死の恐怖とだって向き合うことができる。 何者でもないあやふやな存在でなく、フェイト・T・ハラオウンとして死ぬことができる。 世界でたった独りになったと思っていた。 それでも、自分は独りじゃなかった。 こんなに愛してくれる人に、自分は看取ってもらえるのだ。 こんなに幸せな気持ちで、自分はなのは達の元へと旅立てるのだ。 「ありが、とう……」 できるなら、もう泣かないでほしい。 自分を愛してくれる人が悲しむ顔は見たくない。 その涙を拭いたくて、重い左手を持ち上げる。 「最期に……会え、て……」 本当に――よかった。 「フェイトママァァァァァァァ――――――ッ!!!」 【フェイト・T・ハラオウン@魔法少女リリカルなのはA's 死亡確認】 【残り:30人】 ◆ 意識を取り戻した瞬間、最初に知覚したものは、見覚えのある天井だった。 続いて両手が動かないことに気付き、目の前にレリックがあることに気付く。 何故、私はまたここにいるのだろう。 何故、あの聖王のゆりかごにいるのだろう。 昔の夢でも見ているのだろうか。 愛するママと、本当の家族になった瞬間の夢を、今まさに見ているのだろうか。 しかしそんな考えは、充満した鉄の臭いに断ち切られた。 機動六課のキャロ・ル・ルシエが、背中に穴を空けて死んでいる。 自分をさらった少女の身体が、ぐちゃぐちゃのひき肉みたいになっている。 そして――死んでしまったはずのフェイトママが、腕から血を流して苦しんでいた。 目の前にいたフェイトママは、何故か小さな子供のようになっていた。 どうしてそんなことになってしまったのか。確かにそれは気になった。 だが、重要なのはそこではなく、彼女の命が消えようとしていること。 そして数分と経たぬうちに、フェイトママは事切れた。 この目の涙を拭うこともできず、命を落としてしまったのだ。 もう、何を叫んだかも分からない。 ひたすらにフェイトママの名を叫んでいただけなのかもしれない。 ただひたすらに悲しくて、ただひたすらに苦しかった。 やがて胸に沸き上がるのは、かつて経験した激情の奔流。 変わっていく。 身体と心が、変わっていく。 抑えきれぬ感情と共に、身体を駆け巡った凄まじいエネルギー。 それがいけないことだとは分かっていた。 それを取り込んでしまった結果、なのはママを傷つけたことも覚えていた。 この力は殺戮を呼ぶ。 かつて古代ベルカの地を、究極の闇の淵へと落とした、凄まじき戦士の力が蘇る。 また、大勢の人々を傷つけてしまう。 それでも。 そうだと分かっていても。 もう、拒むことはできなかった。 拒む理由が見つからなかった。 今度は自ら望んで、なのはママを裏切ってしまった。 そうして私は――この怒りと憎しみを、受け入れた。 ◆ コンシデレーション・コンソール。 特定の条件下を満たした対象の自我を奪い、怒りや悲しみの感情を増幅。 情動のバランスを欠いた人造魔導師を暴走させ、自己の生存を度外視した破壊活動を強要するための技術である。 かつてルーテシアを狂わせ、意のままに操った悪魔の技術は、今まさに古代の聖王へと向けられていた。 幼く小さな娘の姿は、もはやどこにも残されていない。 巨大戦艦の玉座に立つのは、美貌と豊満な肢体を持ち合わせた1人の女性。 金の長髪をサイドポニーにし、しなやかなスタイルを黒の騎士甲冑に包み。 その双眸に宿すのは、緑と赤の危険な光。 聖王ヴィヴィオ、遂にここに覚醒す。 世界に究極の闇すらもたらす、凄まじき戦士の再誕だ。 「………」 金のポニーテールを揺らし、恐怖の聖王が歩みを進める。 堂々とした立ち振舞いには、あどけない童女の面影はない。 存在そのものがプレッシャーの塊。下手に触れようものなら、即座に圧殺されんばかりの圧倒的存在感。 ぐい、と。 何かに導かれるようにして。 さぞ大事そうにキャロが抱いていた球体を、強引にその手から引ったくった。 「許さない……」 ぽつり、と呟く。 かっ、と発光。 稲妻と闇色に染まる憑神鎌(スケィス)が、一瞬にして臨戦態勢へ移行。 心に虚がいるのなら、とっくに条件は満たしている。 心の力がいるのなら、この憤怒と憎悪を刃としよう。 「なのはママとフェイトママを傷つける人は……もう絶対に許さない!」 復讐だ。 この身を突き動かすのはその一念だ。 もはや許しておくわけにはいかない。 自分の大切なものを奪うというのなら、ぶち殺してでも止めてみせる。 誰も手出しができないように、1人残らずぶち殺してやる。 かつてのゆりかご攻防戦の折、クアットロに洗脳されたヴィヴィオは、一時的にそれまでの記憶を喪失していた。 その方がまだよかったのかもしれない。 殺し合いという状況が飲み込めないままに、大人しくしていた方がよかったのかもしれない。 されど、今は違う。 それでは面白くないと踏んだ主催者側が、記憶喪失の措置を無効化する仕掛けを組んだのだろうか。 今のヴィヴィオには、確固たる戦う理由がある。 記憶に残る愛する母を、血に染まってでも救う覚悟が。 沸き上がる怒りと憎しみに従い、母の敵を皆殺しにする意志が。 「みんな、みんな……殺してやるッ!!」 かつり、かつりと歩き出して、聖王は玉座の間を後にした。 先ほどゆりかごを起動させようとはしたが、その時謎のエラーが発生し、起動シークエンスが中断された。 死んだ人間の数が足りないのか、はたまた特定の時間を過ぎる必要があるのか。 いずれにせよ、まだ時期ではないということなのだろう。 であれば、動かぬ居城に用はない。 自ら戦場へとうって出て、直接標的を抹殺する。 古代の聖王と、古代の刃鎌。 最強にして禁断の組み合わせが、今まさに野へと解き放たれた。 【1日目・夕方】 【I-5/聖王のゆりかご・玉座の間】 【ヴィヴィオ@魔法少女リリカルなのはStrikerS】 【状態】健康、聖王モード、洗脳下による激しい怒り 【装備】レリック(ルーテシアの体内にあったもの・シリアルナンバー不明・ヴィヴィオと融合している)@魔法少女リリカルなのはStrikerS、 憑神鎌(スケィス)@.hack//Lightning、 【道具】支給品一式、フェルの衣装、クラールヴィント@魔法少女リリカルなのはStrikerS、レークイヴェムゼンゼ@なのは×終わクロ、 ヴィヴィオのぬいぐるみ@魔法少女リリカルなのはStrikerS 【思考】 基本:ママの敵を皆殺しにする 1.なのはママとフェイトママを殺した人は優先的に殺す 2.頃合を見て、再びゆりかごを動かすために戻ってくる 【備考】 ※浅倉は襲い掛かって来た矢車(名前は知らない)から自分を救ってくれたヒーローだと思っています。 ※浅倉をまだ信頼しており、殴りかかったのは何か理由があるのだと思っています。 ※矢車とエネル(名前は知らない)を危険視しています。キングは天道を助けてくれるいい人だと思っています。 ※クラールヴィントは浅倉を警戒しています。 ※ヴィヴィオの身体に適合しないレリックと融合しました。どのような弊害が生じるかは、後続の書き手さんにお任せします。 ◆ 最初に入ってきたルーテシアは、キャロに首を落とされ死んだ。 続いて入ってきたキャロは、フェイトに背後から撃たれて死んだ。 続いて入ってきたフェイトは、斬られた傷からの出血で死んだ。 最後まで残っていたヴィヴィオは、戦うために自ら出ていった。 《気をつけてください、相棒……》 そしてそれら全ての経緯を、横から俯瞰する者がいた。 正確にはそれは人ではなく、インテリジェントデバイスのAIなのだが。 スバル・ナカジマが走具――マッハキャリバーは、遥か彼方の相棒を想う。 《今の彼女と……ヴィヴィオと戦ってはいけない》 それは警告。 凄まじき戦士と出会ってはいけない。 聖王ヴィヴィオと戦ってはならない。 全てを見ていたマッハキャリバーだからこそ、その理論的危険性を理解できる。 高町なのはと互角の実力者の手に、魔導師殺しのデータドレインが渡ったのだ。 たとえ一度の戦闘において、一撃ずつしか撃てずとも、聖王の圧倒的戦闘スキルをもってすれば、命中させることなど容易いこと。 そして魔法を封じられれば、勝てる可能性は微塵も残らない。 否、生き延びる保障すらありはしない。 《我々では――彼女には、勝てない》 【全体の備考】 ※聖王のゆりかごの起動には、特定の条件を満たす必要があります。少なくとも、現段階では起動しません。 ※聖王のゆりかご・玉座の間に、以下のものが散らばっています。 フェイト・T・ハラオウン(A s)の死体、キャロ・ル・ルシエの死体、ルーテシア・アルピーノの死体、 首輪(ルーテシア)、オーバーフラッグ(仕込み刀なし・カートリッジ残量0)@魔法妖怪リリカル殺生丸、 支給品一式、医療品(消毒液、包帯など)、パピヨンスーツ@なのは×錬金、憑神鎌(スケィス)@.hack//Lightning、 マッハキャリバー@魔法少女リリカルなのはStrikerS、ウィルナイフ@フェレットゾンダー出現!、 キャロのデイパック(支給品一式×2、かいふくのマテリア@魔法少女リリカルなのはStrikerS 片翼の天使、 葉巻のケース@NANOSING、オーバーフラッグの仕込み刀@魔法妖怪リリカル殺生丸)、 ルーテシアのデイパック(支給品一式、召喚マテリア(イフリート)@魔法少女リリカルなのはStrikerS 片翼の天使、 エボニー(9/10)@Devil never strikers、エボニー&アイズリー用の予備マガジン×1、 レギオンのアサルトライフル(100/100)@アンリミテッド・エンドライン、 ラウズカード(クラブのK)@魔法少女リリカルなのは マスカレード、支給品一式(名簿の裏に記述あり、内容は情報交換のメモと同じ)、 SIG P220(8/9)@リリカル・パニック、情報交換のまとめメモ(内容は守りたいもの参照)、 支給品一式、フリーズベント@仮面ライダーリリカル龍騎、光の護封剣@リリカル遊戯王GX、レイとフェイト(A’s)のデイパック) ◆ それは小さな願いでした。 何事もない穏やかな日々、大好きなママと過ごす日々……何よりも愛しかった日々に、暗く、静かに落ちた影…… 私の力で、誰かを救うことができるなら、ママの助けになることができるなら……どんなにつらくても、頑張ろうと思えました。 だけど――もう、いいんです。 願いなんて……もう、どこにもありません―― Back ロリッ!幼女だらけのクリスマスパーティー ~ボインもあるよ!~(前編) 時系列順で読む Next Blue Swear―――蒼い誓い 投下順で読む Next キングの狂宴/狙われた天道(前編) ヴィヴィオ Next 13人の超新星(1) フェイト・T・ハラオウン(A's) GAME OVER キャロ・ル・ルシエ GAME OVER ルーテシア・アルピーノ GAME OVER
https://w.atwiki.jp/nanohass/pages/160.html
「ボイス!どういうことだよ、これは!?」 新メンバーの面接ということで誰が来るのかと思いきや、現れたのは小さな子供。真墨でなくとも、驚くのは当然だろう。 「ブラック君。そう怒らないでほしい。彼女達はサージェス・ヨーロッパからの推薦なんだよ」 「サージェス・ヨーロッパの紹介!?あのガキが!?」 指を指された少女はムスッとした顔で、真墨を睨んでいる。反対に隣の女性は全く表情を変えず、涼しい顔だ。 「まあまあ、いいじゃないですか。僕としてはメンバーの女性比率が高いのは大歓迎」 「菜月も可愛い子が一緒なのは嬉しいよ」 「お前らそういう問題かよ!」 蒼太と菜月が真墨の両肩を叩く。 最初は二人とも驚いていた癖に、いつの間にか不満思っているのは真墨だけになっていた。この二人は比較的こういったことに無頓着なタイプである。いつもつっこみ役だ。 (やれやれ……。さくら姐さんがいたなら俺と同じことを言っただろうなぁ……) 真墨は宇宙に旅立ったボウケンピンク――西堀さくらを思い出した。 「ともかく、能力に関しては問題ない。そこら辺は実際にミッションで確かめてもらうしかないね」 ミスター・ボイスがこう言うなら真墨もあまりしつこくは言えないのだ。さて、あの二人がどれほどのものか――真墨は一抹の不安を隠せなかった。 ――命懸けの冒険に今日も旅立つ者がいる。秘かに眠る危険な秘宝を守り抜くために、あらゆる困難を乗り越え進む冒険者達―― 魔法少女リリカルなのはVS轟轟戦隊ボウケンジャー ExtraTask02 隠されし術 周囲に張られてた結界は消え、今は気配も感じない。ユーノと映士は、カース達と戦った場所でお互いの情報を簡単に交換した。 アシュはユーノの知るどの世界にも存在しない。だが、不思議と各世界に伝わる伝説や伝承に登場する魔人や鬼の類と彼等のイメージは重なった。 ユーノは砕かれたカースの欠片に目をやる。欠片を取り、目を閉じてしばらく意識を集中させ、微かな魔力を感じ取る。 「何やってんだ、ユーノ?」 後ろから映士がそれを覗き込んだ。知らない彼からすれば不自然に見えるのだろう。 「高岡さん。これは石に魔力を注ぎ込んで形を形成した後、仮初めの命を与えたものですね。」 「ああ。古代ゴードム文明の大神官、ガジャって野郎が使ってたもんだ。」 「はい、この破片からは魔力を感じます。でも、高岡さんの話だと、ガジャは海の底……」 ユーノは口に手を当て考え込む。これを形成した魔法がこの世界のものなのか、それとも他のものなのか――それはわからない。 この世界には魔法は存在しないとなっているが、映士から聞いたアシュの術やガジャの術、そして高岡の術。管理外のこの世界で、かつて魔法が存在した可能性は十分にある。 それも管理局の全く知らない魔法体系―― 「おい……おい!」 「うわっ」 突然、眼鏡を弾かれ仰け反るユーノ。一瞬視界が歪む。 眼鏡を直すと目の前には映士の顔があった。どうやら声を掛けられていたのに気付かなかったらしい。 「ったく、さっきからずっと呼んでるのに気付かねぇのか?」 「すいません……それで高岡さん、アシュについては大体わかりました。それじゃあ肝心の百鬼界の封印を解く方法はあるんでしょうか?」 今度は映士が考え込んでしまった。教えていいものか、といった様子にも見える。 「俺様も全部を全部受け継いでる訳じゃあねぇしな……。だが、アシュの封印に使った神器を奉納してる寺なら知ってるぜ」 「それじゃあすぐに行きましょう。あまり時間はないかもしれません」 そう言って駆け出そうとするユーノだったが、襟首を映士に掴まれた。 「まあ待てよ。このことはサージェスに報告しとかねぇとな。アシュが関わっているならなおさらだ」 「ですが――」 あまり時間がないというのは、あくまで憶測の範疇を出てはいない。 それに、ユーノが急ぎたがるのは――正直なところ、憧れが大きかったりする。 発掘者の一族として多くの遺跡を発掘し、古代の遺産に触れてきた。ジュエルシード等、いいことばかりではなかったが、それでも発掘が好きだと今は思う。 無限書庫の司書になってからは数多の知識に触れ、想像と思索を繰り返してきた。 未知の術や世界は、彼の知的好奇心を刺激するには十分すぎるものだった。それを目の前にしては、走り出そうとするのも無理はない。 「わかりました。それじゃあそのお寺の場所を教えてください。僕は先に行ってますから、高岡さんは後から追いかけてきてくれれば」 ユーノの言葉に映士は頷き、寺の地図を渡す。 「爺さんと孫の二人だけだ。俺様の名前を言えば多分わかるだろ」 「ありがとうございます。それじゃあ――」 と、数歩走り出したところで足を止め、振り向く。 「あ、それと……今回の件ですが、まだ確実な段階でないことや、情報が漏れることを考え、管理局から魔導士の存在は極力明かさないよう言われています。ですからボウケンジャーの皆さんにも、今はまだ秘密にしておいてください」 それだけ捲くし立てて今度こそ走り出した。映士が後ろから呆れ半分の笑みを浮かべていることにも気付かなかった。 その日、ボウケンジャーのサロンの空気は最悪と言ってもよかった。 主な理由は新人のシグナムとヴィータにある。 紹介の後、シグナムは一言も喋らずサロンに座っている。蒼太が何やらモーションをかけているが、ほぼ無反応だ。 ヴィータの方はもっと問題だ。菜月も彼女と打ち解けようと頑張ってはいるが、当たり散らしては不機嫌そうにしている。 このままではまずいか――真墨はそう思い、シグナムとヴィータに話し掛けた。 「なあ、なんでお前らはボウケンジャーに入ったんだ?」 彼なりに親睦を深めようとの質問だったのだが―― 「それが命令だからだ」 と、シグナム。 「はやての頼みじゃなきゃこんなとこ……」 と、ヴィータ。 彼女らの答えを聞いた真墨は机を叩いて立ち上がった。サロン内にその音が響き、険悪な空気が漂う。 睨み付ける真墨の視線を二人は無言のまま真っ向から受け止め、見えない火花を散らした。 そのまま固まる時間。沈黙は菜月や蒼太にも広がる。 数十秒ほどなのに、それは随分長く感じられた。 「チッ!」 先に動いたのは真墨だった。軽く舌打ちしてサロンを立ち去る。 蒼太と菜月も顔を見合わせ、後を追いサロンを出た。 「ねえ、真墨。ちょっと言われたからって気にするなんてよくないよ?」 廊下を歩く真墨に菜月が駆け寄る。それでも歩みを止めないと、真墨の前に立ち塞がった。 「そうそう蒼太。彼女達もまだ慣れてないんだと思うけど?」 菜月に遅れて蒼太もゆっくりと近づいてくる。 「そんなことはわかってるんだよ。ただ……俺達はみんな理由はそれぞれ別でも、自分の意思でボウケンジャーに入隊したんだ。明石も言ってただろ?俺達は皆なにかを求めて冒険しに集まった、って」 それ故に、嫌々ここに来たような口振りの彼女らについ腹が立ってしまった。 歩くうちにいつの間にか外に出ていた。真墨は腕を頭の後ろで組み、空を仰ぐ。太陽が眩しくて目を細める。 「やっぱり明石のようには行かねえな――」 前ボウケンレッドの明石暁から受け継いだチーフの位置。これまでは知ったメンバー同士で問題なくミッションも遂行できたが、新人の相手はこれが初めてである。 最初からこれで大丈夫だろうかと不安にもなるというもの。 「でもさぁ、ヴィータちゃん達にここに来るように言った人って誰なんだろうね?」 「はやて、って言ってたね。ボウケンジャーの仕事を知ってて、サージェスに顔が利く人なのかな?」 それは真墨も気になった。だが、聞いたところで教えてくれるだろうか? 彼女達にはなにやら秘密がある――真墨の勘がそう告げていた。 シグナムとヴィータは二人、サロンに取り残されていた。 「なぁ、シグナム……なんであたし達二人なんだろうなぁ?」 だが、今のシグナムにその疑問に対しての答えは持っていなかった。なにしろ彼女自身もそれが気になっているのだから。 ――時空管理局、次元世界の管理をする機関に彼女達は所属している。 管理局はロストロギアと呼ばれる危険な古代遺産の確保に力を注いでおり、彼女達がここにいるのも、その調査のためである。 だが、本来二人はこういった任務をすることはほとんどない。それにそれぞれが別の部署に仕事を持っているのだが、何故かロストロギアの潜入調査に選ばれてしまった。 "彼女"から任務のことを聞いた時は正直、驚きを隠せなかった。なにせ現地の組織に短期間とはいえ素性を隠して所属しろというのだから―― 「シグナムとヴィータに行ってもらいたいねん。うちが二人を推薦しといたから」 それは八神家のリビングでのことだった。 八神はやて――ロストロギア『闇の書』もとい『夜天の魔導書』の主であり、同様に自分とヴィータの主でもある少女。かつては足の麻痺に苦しんでいたが、今ではそんなことは感じさせず中学校にも通っている。 「何故、我々なのですか?」 確かそう聞いたはずだ。確かに自分達は生身での運動能力にも優れている方だし、生半可なことではやられはしないだろう。 だが、それでも彼女があちこちに根回ししてまで、自分とヴィータを派遣する理由にはならない。その疑問はヴィータも同じだった。 「そうだよ。なんであたし達なんだ?そもそも管理局の仕事はどうするんだよ」 「それについては心配せんでええ。上手く埋め合わせしてくれるはずや」 彼女はニコニコしながらお茶を啜っている。この笑顔で頼まれると正直断りにくい。 「わかりました。ですが……任務を終えた際はその理由を聞かせてもらえますか?」 彼女は笑みを絶やさず、しかし、その眼はまっすぐにこちらの眼を見ている。長い付き合いで自分もヴィータもわかっている。それは誤魔化しなどでは決してなく、彼女は自分達を信頼して言っているのだ、と。 「行けば解るはずや。二人ならきっと――」 次の日、ボウケンジャーはミスター・ボイスによってサロンに集められた。シグナムとヴィータも昨夜は他のメンバーと同様に、与えられたサージェスの個室で休んだらしい。 「それで、どうしたんだボイス」 真墨の問いにモニターに写ったCGが答える。 「うん。先日、サージェスヨーロッパのプレシャスバンクから、『バジリスク』の化石が盗まれた。石化し、複数の部位に分かれたものだ。それが日本に渡った可能性がある」 「バジリスクって……何だ?」 ヴィータが首を傾げた。真墨が昨日確認した限りでは、彼女達は身体能力はずば抜けている。もしかするとボウケンジャーのメンバー以上かもしれない。だが反面、サバイバル能力や地理、宝や伝説についての知識は著しく欠如していた。 「バジリスクっていうのは、伝説上の魔物でね。八本足のトカゲで猛毒を持ち、睨んだ生き物を石に変える。色々伝説はあるけど、大体こんな感じ」 蒼太がパソコンを開いてヴィータに説明した。 「へぇ~、そんな生き物がいるんだ」 ヴィータは蒼太のパソコンを見て目を輝かす。真墨には、その仕種は歳相応のものに思えた。 「バジリスクの眼球だけは、過去に日本に渡ったとされている。化石とはいえ、ものがものだ。瞳は特にハザードレベルが高い。大まかな場所は調べてあるから、君達には先に眼球を確保してもらいたいんだ」 「ものがもの――か。探すのも十分注意が必要だな。ボウケンジャー出動だ。早速現地に向かうぞ!」 「了解!」 真墨の号令に菜月と蒼太が応じる。 「ああ、ちょっと待ってください」 中年の男性がサロンに入ってきた。ボウケンジャーの装備やビークルの開発やメンテナンスを担当しているメカニックの牧野森男だった。 プレシャスの解析も行う、ボウケンジャーを支える最も重要な裏方といえる。 「ヴィータ君とシグナム君のアクセルラーです。持っていって下さい」 そう言ってアクセルラーを手渡す。 ――アクセルラー。携帯電話型のそれは、アクセルスーツの装着のためのアイテムであり、その他にも通信や各種のツールが仕込まれた、いわばボウケンジャーの証とも言える。 だが、真墨に言わせれば、それは『ボウケンジャー』の証でこそあれ、『冒険者』の証ではない。 この出動は彼女らの入隊テストも兼ねている。真墨は心の中で気を引き締め直した。 ボウケンジャーが出動し、サロンには牧野とボイスのみが残った。 彼らを見送った牧野は誰にともなく呟く。 「行きましたか……」 「牧野さん……。シグナム君とヴィータ君の身体データ……牧野さんならわかりましたね?」 ボイスから牧野に話しかけた。普段とはまるで違う、ひょうきんでもなければ事務的でもない。どこか憂いを秘めた口調。 「ええ、やはり彼女達……」 「牧野さん、それ以上は――」 ボイスが牧野の言葉を遮った。 「失礼しました」 牧野もすぐにその意図を察して軽く頭を下げる。 「何かが起ころうとしているのは確かでしょう。ダークシャドウも侵入できないプレシャスバンクから痕跡も残さず、複数の場所に分けて保存してあるバジリスクをほぼ同時刻に盗み出す――プレシャスを超える古代遺産と魔法でもなければ不可能な芸当……」 「彼女達の入隊も当然関係しているのでしょうね……」 牧野も、ボイスも、そしてボウケンジャーも。今はただ、災いの影を照らす術を模索していた―― 雄大な山々が幾つも連なる、未だ自然を多く残した山脈。霊峰と呼ばれるような山もある。 その麓からボウケンジャーの3人とヴィータ、シグナムは見上げている。 「この山のどこかにバジリスクの瞳があるのか……」 「絞り込んであるとはいえ、探すにはちょっと骨が折れるなぁ」 「でもでも、その方が冒険らしいじゃない」 ボウケンジャーの三人がそれぞれの感想を述べる中、シグナムとヴィータは無言で付き従う。 「とりあえず俺と蒼太、シグナムは東側から、菜月とヴィータは西からそれぞれ調査だ。近くまでくれば反応があるだろう。」 シグナムとヴィータは無言で頷く。昨日ほどは不機嫌でもないようだった。 菜月とヴィータはアクセルラーを片手に山中を進む。山の緑はちょうど色濃くなる時期で、むせ返るような精気を放っている。 「なあ……」 「菜月だよ、間宮菜月」 名前を思い出せなかったのを察したのか、菜月から自己紹介をした。 「菜月はなんでボウケンジャーなんてやってんだ?昔の映像や資料には入隊の時に目を通したけどさ。大変だし、何度も死にかけてるだろ?」 「う~ん、やっぱり……楽しいからかな」 「楽しい?」 「元々菜月はね……自分の過去を探すために入ったんだ――」 菜月は自らの出自をヴィータに話し出した。 10万年前の古代レムリア文明の生き残りであること―― 生れ落ちてすぐにプレシャスの力で老化を遅らせながら眠っていたこと―― 真墨に拾われトレジャーハンターをしながら過去を探していたこと―― そしてボウケンジャーに入って過去を知ったこと―― 彼女は辛い過去だっただろうに、まるでそれを感じさせない。むしろ大事そうにゆっくりと語った。 「何ていうか……大変だったんだな」 「でも今は皆と冒険するのが楽しいよ。それに思い出があったから、真墨や蒼太さんや映ちゃんが大事に思えるもん」 かつては使命しかなかった。だが、今は家族がいて仲間がいる。 ヴィータは菜月に、どこか自分と似たものを感じた。 「それに今度は、ヴィータちゃんとシグナムさんも一緒に冒険できるよ」 「な、なに言ってんだよ!」 ヴィータは赤らんだ顔を隠すために顔を背けた。 何故、彼女はこんなに素直に笑えるのだろう。――少し彼女が羨ましい。 「それにいっぱい不思議なプレシャスに会えるよ。物を大きくする小槌とか、動物の言葉が解る指輪とか、どんな姿にも変身できる反物とか」 「すげ~、本当か!?」 打出の小槌、ソロモンの指輪、虹の反物――。菜月の話す冒険譚にいつしかヴィータは引き込まれていた。 東側からは真墨と蒼太、シグナムが黙々と山上を目指していた。 「ところで何て呼べばいいかな?シグナムさん?ちゃん、って感じじゃないよね」 真墨、シグナム、蒼太の順で、真墨は二人よりやや先を歩いている。 「シグナムでいい……」 シグナムは少々うんざりしていた。さっきから蒼太が何かと話しかけてくる。それでもこちらが不機嫌そうにすると、すぐに引き下がるあたり、かなり手馴れている。 「それじゃあシグナム。昨日も真墨が聞いてたけど、ボウケンジャーにはあんまり興味が無いのかな?」 「私は主から言われてここに来ただけだ。宝探しには興味は無い」 シグナムの言葉に、前を歩く真墨が振り返った。 「おい!俺達の任務は単なる宝探しじゃない。プレシャスってのは危険な物なんだ。それを利用して世界制服や滅亡を狙う連中までいるくらいにな。 何も知らない癖に勝手なこと言うんじゃねえっ!」 激昂する真墨を、蒼太が無言で片手を出して止める。 「シグナム、確かに僕達のやってることはただの宝探しだよ。でもプレシャスに限らず、宝を探すのは大抵が危険と隣り合わせ。これでなかなか大変なんだ。」 穏やかな口調。だが、その目は笑ってはいない。 「ならば何故、何を求めてお前達は冒険をしている?」 蒼太は頭を掻いて、少し困った素振りをする。 「僕は前はスパイをやっててね。スリルはあったんだけど、楽しんでたのは僕だけだった。 幾つも国や企業を崩壊させて――僕の情報が多くの人を悲しませてるのに気付いて、それからスパイを辞めた。皆の笑顔を守って、僕自身も笑顔でいたかったから、ボウケンジャーに入ったんだ」 シグナムは 「そうか……」 としか答えられなかった。 そして己の勝手な先入観を恥じた。気楽な宝探しなどではなく、彼らにも譲れないものがあったのだ。 「まっ、何を求めてるかは、皆それぞれ違うよ。前のチーフが言ってた、"俺達は皆、自分だけの宝を探して集まった"ってね。君には無いのかい?」 「宝なら既にある。命に代えても守るべきものが――」 宝、という表現が正しいのかはわからない。だが、最も大切なものは一つしか思いつかなかった。 「私達にここにくるよう言った人――私とヴィータの主人だ」 真墨が再び振り返る。表情にはもう怒りは無い。 「大事な宝が一つじゃなきゃいけない、なんてことはないんだぜ?形のあるものでなきゃいけない、ってこともな」 「形の無い宝……?」 「お前らが何か目的があってきたのは大体察しがつく。でもな、他の宝を探すのもいいんじゃないか?」 「そんなものがあると?」 「さあな。それに関しては、俺は命令しない。自分で考えてみろ」 それだけ言うと、また歩き出した。 虫や鳥の声がする。耳を澄ますとせせらぎも聞こえてきた。 見回すと近くに沢が流れていた。見たこともない魚が泳いでいる。 振り向くと眼下には街が広がっている。 (風が気持ちいい……) この景色を見れば、きっと主はやても喜ぶだろう。いつか皆でピクニックに来るのも悪くない。 (私がこんなことを思うとはな……) 考えてみると可笑しくなり、自然と笑みがこぼれた。 菜月、ヴィータ組は徐々に山頂に近づいていた。近くからは鐘の音が聞こえる。 「おい、菜月!あれ見ろよ!」 菜月がヴィータの指す方向を見ると、少し前を三人――いや、厳密には人ではない。 「ジャリュウ一族!」 恐竜の遺伝子により生まれた恐竜人類。赤いゴツゴツした皮膚に鎧を纏っている。 だが、一体見慣れないジャリュウが混じっていた。 皮膚は赤と緑の混ざった色、顔つきも全体的に恐竜よりもトカゲに近い。眼は鈍色でくすんでいる。だが、最大の特徴は頭頂部の鶏の冠に似た襞。そして両手、両足の他に、身体の中心から生える四本の腕だろう。 「なにあれ……」 思わず菜月が呟く。それはこれまでのジャリュウの中で最も異形なフォルムだった。 「どうするんだよ、菜月。あいつらバジリスクの目玉ってのを狙ってるんじゃないのか?」 「待って、ヴィータちゃん。とりあえず後をつけよう。真墨達にも連絡して」 アクセルラーを通じて連絡した後、二人は息を殺して付かず離れずの距離を保つ。 そのまま、10分程歩いただろうか。小さな洞窟の前で彼らは立ち止まった。 洞窟の前は開けた平地のため、これ以上は近寄れない。 会話に意識を集中し、なんとか聞き取ろうとする。 「ここに……バジリスク……確かなのか……」 やはり、狙いは『バジリスクの瞳』だ。 「菜月!」 声に振り向くと、真墨達三人が追いついてきていた。 「遅いよ、真墨!」 「悪い悪い」 軽口を叩き、五人が足を踏み出す。 「待て!ジャリュウ一族!」 尾行に驚くジャリュウ一族。だが、中心の邪悪竜だけは不気味に落ち着き払っていた。 「レディ!ボウケンジャー、スタートアップ!!」 同時にアクセルラーのタービンを左腕で滑らせる。 真墨は黒、蒼太は青、菜月は黄、シグナムはピンク、ヴィータは赤の光にそれぞれ包まれ、光が消えると、アクセルスーツを身に纏ったボウケンジャーが現れる。 「迅き冒険者!ボウケンブラック!」 「高き冒険者!ボウケンブルー!」 「強き冒険者!ボウケンイエロー!」 「深き冒険者……ボウケンピンク……」 「あ、熱き冒険者、ボウケン、レッド」 シグナムとヴィータを除く三人が思い思いのポーズを決めるが、シグナムとヴィータは恥ずかしいのか随分と動きが小さい。 一帯に静寂が流れる。 「ヴィータちゃん、ダメだよ!もっとはっきり言わなきゃ!」 「こんな恥ずかしいことできるかよ!」 「シグナム。恥ずかしがってると、余計に恥ずかしいよ?」 「とはいえ、これは……」 「お前らそんな場合か!」 ブラックによって、ようやく全員が戦闘態勢を取る。やはりつっこみ役か。 「貴様らがボウケンジャーか!俺は邪悪竜『バジーク』!」 他のジャリュウとは違う、中央のジャリュウが名乗った。口からは鋭く尖った牙が見え隠れしている。 「邪悪竜だと!?」 邪悪竜――同族との殺し合いで生き残ったジャリュウにリュウオーンが力を与えたもの。 リュウオーン亡き後、新たな邪悪竜や大邪竜は確認されていなかった。少なくとも真墨の知る限りでは。 「我らジャリュウ一族は新たな力を手に入れた!少々遊んでやるとしよう!」 バジークが指を弾くと同時に、茂みからカースが現れた。数は10体、少してこずる数だ。 ブルーとイエローでカースを。シグナムとヴィータでジャリュウを。そしてバジークの前にはブラックが立ちはだかった。 「アタック!」 ブラックの号令とともに全員が動く。 ブルーとイエローはサバイブレード――ボウケンジャーの標準装備。ビームガンのサバイバスター、剣のサバイブレードの形態を切り替えることができる――を抜き放ち、背中合わせに死角を補いつつカースを攻撃する。 シグナムとヴィータは一人ずつ、ジャリュウと戦っている。武器は同じくサバイブレード。 シグナムはジャリュウの剣を的確に捌きつつ、ヴィータは小柄な身体を活かし、ジャリュウを圧倒していく。 そしてブラック――サバイバスターを構え、機会を窺う。 バジークは六本の腕に剣を握っていた。それぞれの腕が別の意思を持っているかのように蠢く。 バジークは洞窟を背にして、ブラックはバジークを中心にして左右に動く。 「サバイバスター!」 意を決してサバイバスターを連射。オレンジの光線が銃口から放たれる。 「ふんっ!」 だが、全てのビームが六本の剣に防がれてしまう。 そして、ブラックがサバイブレードに切り替えた瞬間、既にバジークはブラックの懐にまで潜り込んでいた。 「ぐぁぁぁ!!」 サバイブレードが弾かれ、残った腕の斬撃で大きく吹き飛ばされた。 アクセルスーツからは激しい火花が散り、激痛に悶える。 バジークがブラックにとどめを刺そうと近づく。その時―― 「うわぁぁぁぁぁぁ!!」 戦場に悲鳴が響き渡った。 悲鳴はバジークの背後――洞窟の入り口から。そこには幼い少年が顔を青ざめ、腰を抜かしていた。 何故こんな山奥に少年が?何故洞窟から? 誰もが一瞬動きを止め、状況を認識する時間を必要とした。 最も早く回復したのはシグナム。だが、彼女の手が少年に届く前に、バジークは素早い動きで少年を締め上げ、剣を突きつける。 「動くな!!」 シグナムは急ブレーキをかけ、ブルーとイエローはカースから飛び退く。 「言わずともわかるだろうが……動けばこのガキはどうなるかなぁ……」 「くっ……!」 少年はバジークの腕の中で泣きじゃくっている。 ボウケンジャーを睨んだまま、洞窟に入ろうとするバジーク。 だが、銃声と同時にその足元に火花が散り、土煙が舞い上がる。 「どうも騒がしいと思ったら……やっぱりネガティブだったか!」 その声は高岡映士――ボウケンシルバーのものだった。その手にはサガスナイパーが握られている。 再びの硬直――そして最大の好機をシグナムとヴィータは見逃さなかった。 「もらった!」 「そこだ!」 シグナムがサバイブレードで、少年を掴んだ腕を斬る。同時にバジークの肩をヴィータがサバイバスターで狙い撃つ。 バジークの体液が飛び散り、少年の腕に付着する。バジークの腕は外れ、少年はシグナムによって助けられた。 だが―― 「くそっ!こうなれば……!」 バジークは背を向け、洞窟の中へと駆け込んでいく。誰も追うことはできなかった。 何故なら、助けられた少年の顔は真っ青に染まり、顔中に汗を掻いているのだ。 「どうした!大丈夫か!?」 シグナムが少年の肩を揺さぶってみても返事はなく、苦しそうに頭を振るだけだった。 「シグナム!後ろだ!」 ヴィータの声に振り向くと、ジャリュウがシグナム目掛け剣を振りかぶっている。 「くっ!」 咄嗟にサバイブレードで受け止める。ブルーもイエローも、そしてヴィータも目の前の相手に精一杯のようだった。 シルバーとブラックの二人で少年を診ている。だが、会話の全てを聞き取ることはできない。 「どうだ……映士」 「真墨……多分……しかないぜ」 「本気か?……子供を……するなんて」 「経験者……だ」 真墨はしばらく何か考えていたようだが、しばらくして叫んだ。 「全員!撤退だ!」 「ええ!?」 その言葉にブルーやイエローも振り向く。驚きの声を上げるが、少年の顔を見てすぐに理解したようだ。 「早くしろ!ヴィータとシグナム、お前らもだ!」 「プレシャスはどうするんだよ!?」 「俺は既に命令した!!」 ヴィータはまだ何か言いたそうにしていたが、しぶしぶ走り出す。シグナムとシルバーも無言で従い、ブラックも少年を担ぐとその後を追う。 ブラックやシグナムよりも洞窟から遠くにいるイエローとブルーが、カースとジャリュウに向けサバイバスターを乱射する。撤退の援護だろう。 ビームは地面に着弾し、激しく土煙を上げた。逃げるにはちょうどいい。 だが、ブラックだけは洞窟を向いたまま、動かない。まるで洞窟から何かが出てくるのを待っているかのように。 土煙の向こう――洞窟の暗闇から『それ』は現れた。 赤と緑の混ざり合ったどす黒い皮膚――邪悪竜バジークだ。 唯一違ったのは、鈍色だったはずの瞳は金色に輝き、怪しい光を放っている。 シグナムは直感的に危機を感じ、身を隠す。 バジークの視線はしばらく宙を彷徨い、ゆっくりとボウケンブラックへと向けられた。 その時、ブラックの取った行動に、シグナムは己の目を疑った。 彼は――ブラックは抱えていた少年を盾に視線を防ぎ、その陰からサバイバスターを撃ったのだ。 視線を受けた少年は手足から徐々に色を失ってゆき、やがて苦悶の表情もそのままに完全に石へと変わってしまった。 「何やってんだ!早く逃げるぞ!」 重さを増した少年を担ぎなおし、ブラックは斜面を滑り降りていく。 「何なんだよ……!危なくなったら子供を盾にして逃げるのが冒険だってのかよ!ボウケンジャーなのかよ!!」 シグナムの横を走るヴィータが叫ぶ。どうやら彼女も見ていたらしい。 その声には怒りと悔しさ――悲しさが込められていた。 「主はやて……何故あなたは我らを……」 もう幾度となく呟いた台詞――それでも思わずにはいられなかった。 聞こえなかったのか、それともヴィータもまた答えを持たないのか。 その問いに答える者はいなかった。 次回予告 「子供を盾とするのが貴様らの冒険か!」 「無能な管理局に何ができる……」 「僕は食べられませんよ~!」 「あたし達にはあたし達の戦い方がある!」 「ヴォルケンリッターが将、シグナム!参る!」 「全車、轟轟合体だ!!」 ExtraTask03 「新たなる冒険者」 おまけ はやて「それにしても……あの二人は今頃どないしてるんやろか?」 シャマル「サージェスは家からは通えませんもんねぇ。そういえば、どうしてあの二人なんですか?」 はやて「う~ん。ほら、あの二人は頑丈やし、身体を動かすのも得意やん?」 シャマル「でもそれならザフィーラでも良かったんじゃないですか?」 はやて「せやけど、ザフィーラやと色が被ってまうやんか」 シャマル「はやてちゃん……髪の色は多分関係ないんじゃないかしら……」 はやて「え……?」 シャマル「もしかして一番の理由って……それなんですか?」 はやて「…………」 戻る 目次へ 次へ
https://w.atwiki.jp/mimatsu/pages/175.html
テレビアニメ共演リスト ・ #039; #039;斎賀みつき #039; #039;(12)(アソボット戦士五九、いちご100%、E #039;S OTHERWISE、英國戀物語エマ 第二幕、ギルガメッシュ、GetBackers-奪還屋-、げんしけん、蒼穹のファフナー、DARKER THAN BLACK 黒の契約者、 #039; #039;地球へ… #039; #039;、舞-HiME、舞-乙HiME、LOVELESS)・ #039; #039;能登麻美子 #039; #039;(12)(明日のナージャ、エルフェンリート、NARUTO、のだめカンタービレ、ヒットをねらえ!、ブギーポップは笑わない、忘却の旋律、舞-HiME、舞-乙HiME、ヤミと帽子と本の旅人、LOVE #9829;LOVE、LOVELESS) ・ #039; #039;清水愛 #039; #039;(8)(エル・カザド、ツバサ・クロニクル、D-Gray-man、ヒートガイジェイ、舞-HiME、舞-乙HiME、魔法少女リリカルなのはA #039;s、ヤミと帽子と本の旅人) ・ #039; #039;豊口めぐみ #039; #039;(8)(アソボット戦記五九、いちご100%、ガラスの仮面、ザ・サード、蒼穹のファフナー、ツバサ・クロニクル、DARKER THAN BLACK 黒の契約者、D-Gray-man) ・ #039; #039;松来未祐 #039; #039;(8)(蒼穹のファフナー、ダイバージェンス・イヴシリーズ、超変身コス∞プレイヤー、東京アンダーグラウンド、ヒットをねらえ!、魔法少女リリカルなのはA #039;s、ヤミと帽子と本の旅人、LOVE #9829;LOVE?) ・ #039; #039;伊藤静 #039; #039;(7)(エル・カザド、学園アリス、ガラスの仮面、DARKER THAN BLACK 黒の契約者、ツバサ・クロニクル、D-Gray-man、.hack//Roots) ・ #039; #039;千葉紗子 #039; #039;(7)(スパイダーライダーズ~オラクルの勇者たち~、ツバサ・クロニクル、ヒートガイジェイ、ブギーポップは笑わない、BUZZER BEATER、舞-HiME、舞-乙HiME) ・ #039; #039;渡辺明乃 #039; #039;(7)(E #039;S OTHERWISE、ダイバージェンス・イヴシリーズ、NARUTO、ヒートガイジェイ、ヒカルの碁、魔法遣いに大切なこと、ヤミと帽子と本の旅人) ・ #039; #039;川澄綾子 #039; #039;(6)(E #039;S OTHERWISE、げんしけん、ツバサ・クロニクル、東京アンダーグラウンド、.hack//Roots、のだめカンタービレ) ・ #039; #039;ゆかな #039; #039;(6)(アストロボーイ・鉄腕アトム、蒼穹のファフナー、地球へ・・・、舞-HiME、舞-乙HiME、ヤミと帽子と本の旅人) ・ #039; #039;浅川悠 #039; #039;(4)(アソボット戦記五九、スパイダーライダーズ~オラクルの勇者たち~、ツバサ・クロニクル、ヒカルの碁) ・ #039; #039;井上麻里奈 #039; #039;(4)(エル・カザド、学園アリス、地球へ…、D.Gray-man) ・ #039; #039;植田佳奈 #039; #039;(4)(忘却の旋律、マーメイドメロディ ぴちぴちピッチ、魔法少女リリカルなのはA #039;s、LOVELESS) ・ #039; #039;大原さやか #039; #039;(4)( #039; #039;英國戀物語エマ #039; #039;シリーズ、DARKER THAN BLACK 黒の契約者、美鳥の日々、ヤミと帽子と本の旅人) ・ #039; #039;川上とも子 #039; #039;(4)(明日のナージャ、エルフェンリート、創聖のアクエリオン、ヒカルの碁) ・ #039; #039;水樹奈々 #039; #039;(4)(いちご100%、 #039; #039;Darker than BLACK 黒の契約者 #039; #039;、NARUTO、魔法少女リリカルなのはA #039;s) ・ #039; #039;斎藤千和 #039; #039;(3)(学園アリス、BACCANO!、美鳥の日々) ・ #039; #039;田中理恵 #039; #039;(3)(ザ・サード、舞-乙HiME、遊戯王デュエルモンスターズ) 声優一覧 か行 声優一覧:か行(女性)?
https://w.atwiki.jp/a_nanoha/pages/128.html
内部空間対話 融合型デバイスの機能の一つ。通常使用時は使用者とデバイスの双方が意識を保っているため、 主導側の思念通話に融合側が答えるという形で対話が行われるが、片方が意識を喪失、あるいは行動能力を失っている場合等には、 内部空間で臨時の保護・治療、あるいは行動の指示や相談等が行われる。 この際、主導側のマルチタスク能力によっては戦闘や移動等の行動を続けながらの保護活動も行うことができる。 闇の書の夢 「吸収」で捕獲空間に閉じこめた相手に見せる幻覚魔法。捕獲対象の精神にアクセス、その対象が深層意識で強く望んでいる夢を見せる。 闇の書の使用者が捕獲対象を開放するか、捕獲対象が夢を夢と認識し、脱出の意志を強く持たないかぎり、この夢は終わることなく続く。 シュヴァルツェ・ヴィルクング 拳に打撃力強化と効果破壊の能力を持つ魔力を付与して行う格闘攻撃。 効果破壊は数種類のバリエーションが存在し、外部からの認識は困難。また、高位の術者は左右で別々の効果付与も可能。 なのはへの攻撃の際はシールド破壊の効果を与えており、本来は強固ななのはのラウンドシールドを破壊・正確にダメージを与えている。 フォトンランサー・ジェノサイドシフト フェイトのリンカーコア蒐集時にコピーしたフェイトの高位魔法の一つ、「フォトンランサー・ファランクスシフト」の応用版。 魔法自体のコピーをしても、中距離高速射撃の適性が高くない闇の書の意志にはファランクスシフトの展開・制御が困難だったことから、 自己の適性に合わせて集中射撃型から広域拡散型に改変、調整が施されていようである。 フルドライブ/エクセリオンモード 本体の破損を防ぐための出力リミッターを解除したフルドライブモード。 爆発的な出力を叩き出し、術者の持つすべての能力を底上げすることを目的としている。 使用時におけるなのは本人の魔力消費や攻防におけるカートリッジ消費量は著しく、 本来の機体耐久性能を超えた出力は危険も伴うが「主の思いを貫くための力となる」その一点にすべてを賭けた「魔導師の杖」としての答えがこの姿である。 エクセリオンバスターA.C.S 瞬間突撃システム「A.C.S(Accelerate Charge System)」を起動。 半実体化する魔力刃「ストライクフレーム」を先端に形成し、充填したエネルギーを高速突撃に使用。 突撃によって対象の防御を貫通、相手の防御の内側に向けて零距離射撃を撃ち込むという一連の動作によって成される「突撃砲」。 直撃後の威力余波処理等、問題は多く、いまだ未完成の魔法ではあるが、いかなる妨害や困難があろうと思いを届かせるというなのはの願いが形を成しており、 「防御の上からでも落とす」なのはの戦闘スタイルはさらなる進化を遂げている。 バレルショット 補助効果付きの複合高速砲撃。 超高威力砲撃を放つ際に必要となる、照準・弾道安定・発射直後の暴発や拡散を防止するための補助魔法である「バレル展開」。 バレルの射線から逃さないための、発射型の不可視バインドの発射。 両者を確実に達成するための、殺傷効果こそ持たないものの強度の物理衝撃を伴う衝撃波の発射。 衝撃波が(防御の可否に関わらず)命中した瞬間バインド効果が発動し、同時に砲撃を放つためのバレルはすでに展開されているため、 捕獲された対象は発射までの極めて短い時間でバインドを破壊、回避しなくてはならない。 凶悪とも言えるその効果の代償は、通常砲撃を軽く上回る多大な魔力消費と、高度な魔力運用能力と集中力を必要とする事実。 砲撃型でありながら単独遊撃戦力をもこなす特異な魔導師であるなのはが「中距離での高速戦」と「高威力砲」を両立させるために組み上げた魔法である。 エクセリオンバスター エクセリオンモードの砲撃魔法。 射程はバスターモードのD.B.Eより短くなっているが、バリア貫通・着弾時反応炸裂の効果を持ち、文字通り爆発的な威力を叩き出す。 中距離射撃時は緩やかな変化ながら発射後の軌道制御も可能としており、最大威力での放射「フォースバースト」の際には、最大4連での同時砲撃となる。 中距離戦での切り札となる、なのはの「一撃必倒」魔法の一つ。