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暁町エリートクラス1 入手カードレベル:14 エリア エリア名 DP EX スタンプ カード1 カード2 カード3 カード4 33-1 暁町エリートデュエル 1 9 34~42 1400~1680 フェイト・テスタロッサ[T H店長の娘さん(妹)] 八神ヴィータ[気合いの小学校3年生] レヴィ・ラッセル[リボン普段着] フォーチュンドロップミ:B べ:? イ:D 33-2 暁町エリートデュエル 2 プレシア・テスタロッサ[T H店長] のろいうさぎ[ヴィータの宝物] シュテル・スタークス[インテリ中学生] フォーチュンドロップミ:E べ:? イ:A 33-3 暁町エリートデュエル 3 アリシア・テスタロッサ[T H店長の娘さん(姉)] 八神はやて[普通の小学生気分] グランツ・フローリアン[グランツ研究所の博士] ---- 33-4 暁町エリートデュエル 4 クロノ・ハラオウン[優等生な中学生] 八神ザフィーラ[近所の人気者] ユーリ・エーベルヴァイン[一家の末っ子] フォーチュンドロップミ:C べ:? イ:E 33-5 暁町エリートデュエル 5 アルフ[テスタロッサ家の愛犬] 八神ヴィータ[気合いの小学校3年生] レヴィ・ラッセル[リボン普段着] フォーチュンドロップミ:F べ:? イ:B 33-6 VS レヴィ 報酬 レヴィ・ラッセル[元気系中学生] Lv 20 (LC+50) レアチケットピース 1枚 マイDPキャンディ 1個 (4200スタンプ) 暁町エリートクラス2 入手カードレベル:14 エリア エリア名 DP EX スタンプ カード1 カード2 カード3 カード4 34-1 暁町エリートデュエル 6 9 34~42 1400~1680 フェイト・テスタロッサ[T H店長の娘さん(妹)] 八神ヴィータ[気合いの小学校3年生] アミティエ・フローリアン[ふんわり長女] グラーフアイゼンミ:A べ:? イ:C 34-2 暁町エリートデュエル 7 プレシア・テスタロッサ[T H店長] 八神ザフィーラ[八神家の愛犬] ユーリ・エーベルヴァイン[一家の末っ子] グラーフアイゼンミ:D べ:? イ:F 34-3 暁町エリートデュエル 8 エイミィ・リミエッタ[T H店員] 八神シャマル[ほんのり医大生] グランツ・フローリアン[グランツ研究所の博士] 34-4 暁町エリートデュエル 9 リンディ・ハラオウン[T H店長] 八神ヴィータ[気合いの小学校3年生] グランツ・フローリアン[グランツ研究所の博士] グラーフアイゼンミ:B べ:? イ:D 34-5 暁町エリートデュエル10 月村すずか[海聖小学校生徒] のろいうさぎ[ヴィータの宝物] アミティエ・フローリアン[現役高校2年生] グラーフアイゼンミ:E べ:? イ:A 34-6 VS アミタ(&ユーリ) 報酬 アミティエ・フローリアン[現役高校2年生] Lv 20 (AT+50) レアチケットピース 1枚 マイMPクッキー 1個 (4300スタンプ) 暁町エリートクラス3 入手カードレベル:14 エリア エリア名 DP EX スタンプ カード1 カード2 カード3 カード4 35-1 暁町エリートデュエル11 9 34~43 1400~1680 高町なのは[夏服小学生] 八神シグナム[剣道大学生] キリエ・フローリアン[マイペース次女] グラーフアイゼンミ:C べ:? イ:E 35-2 暁町エリートデュエル12 リニス・ランスター[真面目なメイドさん] 八神シャマル[研修中医大生] ユーリ・エーベルヴァイン[一家の末っ子] グラーフアイゼンミ:F べ:? イ:B 35-3 暁町エリートデュエル13 月村すずか[読書好き小学生] のろいうさぎ[ヴィータの宝物] グランツ・フローリアン[グランツ研究所の博士] 35-4 暁町エリートデュエル14 アリサ・バニングス[海聖小学校生徒] 八神はやて[八神堂店主] ディアーチェ・K・クローディア[王の特訓] クラールヴィントミ:A べ:? イ:C 35-5 暁町エリートデュエル15 月村すずか[海聖小学校生徒] 八神ヴィータ[気合いの小学校3年生] ユーリ・エーベルヴァイン[一家の末っ子] クラールヴィントミ:D べ:? イ:F 35-6 VS キリエ 報酬 キリエ・フローリアン[現役高校1年生] Lv 20 (DF+100)コンティニューチケット 1個 レベルマスタリーN 3個 (4400スタンプ) 暁町エリートクラス4 入手カードレベル:14 エリア エリア名 DP EX スタンプ カード1 カード2 カード3 カード4 36-1 暁町エリートデュエル16 9 34~43 1400~1680 リニス2世[テスタロッサ家の愛猫] 八神リインフォース・アインス[八神堂店員] ディアーチェ・K・クローディア[一家の料理番] クラールヴィントミ:B べ:? イ:D 36-2 暁町エリートデュエル17 アリサ・バニングス[海聖小学校生徒] 八神ザフィーラ[八神家の愛犬] シュテル・スタークス[ゆるふわ普段着] クラールヴィントミ:E べ:? イ:A 36-3 暁町エリートデュエル18 クロノ・ハラオウン[優等生な中学生] 八神シャマル[ほんのり医大生] レヴィ・ラッセル[リボン普段着] 36-4 暁町エリートデュエル19 リンディ・ハラオウン[T H店長] 八神ヴィータ[気合いの小学校3年生] ディアーチェ・K・クローディア[一家の料理番] クラールヴィントミ:C べ:? イ:E 36-5 暁町エリートデュエル20 エイミィ・リミエッタ[T H店員] 八神ヴィータ[趣味はグランドゴルフ] ユーリ&レヴィ[末っ子たちの応援] クラールヴィントミ:F べ:? イ:B 36-6 VS ディアーチェ 報酬 ディアーチェ・K・クローディア[王の特訓] 5枚 レアチケットピース 1枚 レベルライズ30 1個 (4500スタンプ)
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高町なのは 初登場話 26 ワロトバの森 ~ダエジーの野望~ 死亡話 286怨鎖の雷と光の矢 登場話数 20話(多部作を含むと30) 現在状況 二日目の朝にA-3で死亡 初期支給品 コエカタマリン、時限爆弾、じゃんけん札 追加支給品 エルフの飲み薬、胡蝶夢丸、ゴロンの服 所持スキル 説明 魔力 魔力を有するが、世界設定上デバイスなしの攻撃は弱い。防御魔法は強固。 デバイス操作 デバイスの操作に優れる。特にレイジングハートの扱いに優れる。 空戦魔導師 実は運動音痴だが、魔法戦闘(特に空戦)は既に相当な腕前 キャラとの関係(最新話時点) キャラ名 関係 解説 初遭遇話 レイジングハート・エクセリオン 仲間(物) 高町なのはのデバイス。魔法少女リリカルなのは出典。 ロワ内では再会していない。 バルディッシュ・アサルト 仲間(物) フェイト・テスタロッサのデバイス。魔法少女リリカルなのは出典。 ロワ内では再会していない。 グラーフアイゼン 仲間(物) ヴィータのデバイス。魔法少女リリカルなのは出典。 ロワ内では再会していない。 リインフォースⅡ 不認知(物) 八神はやてのデバイス。時系列的に認知していない。魔法少女リリカルなのは出典。 ロワ内では遭遇していない。 ニケ 友好 仲間だった。悪魔呼ばわりに耐えきれず逃げ出した。 26 ワロトバの森 ~ダエジーの野望~ エヴァンジェリン・A・K・マクダウェル 中立 目的は同じらしいが、衝突。歪んだ正義を指摘された。 61 天丼 ~それは小さなお約束なの~ ヴィータ 険悪 元世界の仲間。暴走したので手足を壊した。 73 それはきっと唯一の方法 才賀勝 友好 別行動していた仲間。何処かで、何故か、死んだ。 73 それはきっと唯一の方法 インデックス 仲間 自分を止めてくれた仲間 123-1 それは狂的なまでに(前編) アラストール(コキュートス) 友好(物) インデックスの支給品。本来の持ち主であるシャナに所在を伝えた。灼眼のシャナ出典。 123-1 それは狂的なまでに(前編) 犬上小太郎 友好 一時力を合わせた。伝言を担い別れた。 158-1 運命のルーレット廻して(前編) 古手梨花 その他 学校で出会い、別れた。エヴァに殺されたらしい。 158-1 運命のルーレット廻して(前編) リンク 仲間 自分を止めてくれた仲間 158-1 運命のルーレット廻して(前編) 李小狼 その他 灰原哀を殺す事で生かした。 158-2 運命のルーレット廻して(中編) 灰原哀 その他 選択肢を突きつけ、結果として死亡した。 158-2 運命のルーレット廻して(中編) 江戸川コナン その他 ヘンゼルを殺す為に諸とも焼き殺した。 158-2 運命のルーレット廻して(中編) ヘンゼル 敵対 その狂気を理解し、救えないと知り、殺した。 158-2 運命のルーレット廻して(中編) ブルー 敵対 悪人。フェイト殺害容疑者の一人。 158-3 運命のルーレット廻して(後編) イヴ 敵対 悪人。フェイト殺害容疑者の一人。ひめの名でも知る 158-3 運命のルーレット廻して(後編) フェイト・テスタロッサ 仲間 元世界の親友。見つけた時には死んでいた。 158-3 運命のルーレット廻して(後編) リリス 敵対 エヴァに重傷を負わせたジョーカー。逃すよりは殺そうとしたが―― 170-1 あの日あの時あの場所で(前編) グリーン 敵対(不認知) リリスの抱えていた子豚。 170-1 あの日あの時あの場所で(前編) アリサ・バニングス 仲間 元世界の親友。絶交しかけたが、自分を止めてくれた 170-2 あの日あの時あの場所で(後編) 八神はやて 仲間 元世界の親友。誤殺してしまう。 170-2 あの日あの時あの場所で(後編) カレイドステッキ 仲間(物) アリサの所持品。Fate/stay night出典。 170-2 あの日あの時あの場所で(後編) 吉永双葉 中立 情報を交換し、アリサを頼んで別れた。 171-1 大した事じゃない(前編) シャナ 中立 情報を交換し、アリサを頼んで別れた。 171-1 大した事じゃない(前編) 三宮紫穂 その他 危険かは不明。双葉達の仲間。 171-1 大した事じゃない(前編) 白レン 敵対 危険だと判断し殺害した白猫。 171-2 大した事じゃない(後編) トマ 友好? アリサとはやての仲間。電話で情報を交換した。 171-2 大した事じゃない(後編) 摂津のきり丸 不認知 切り裂かれた砲撃の先に―― 172 「最悪」の向こう側 パタリロ=ド=マリネール8世 その他 エヴァに氷漬けにされていた人物。 242-1 許されざる者(前編) グレーテル 敵対 工場にやってきて、リンクを殺した 280 想いは百秒で砕け散る 最終状態 二日目朝にA-3工場でグレーテルのエナジードレインを食らい続け、衰弱死。 死体は放置されている。 踏破地域 B-6(山の麓)→B-5(山頂→山小屋)→A-4(上空)→D-4(学校)→B-3(廃病院)→A-3(工場) A B C D E F G H ■■■■■■■■1 ■■■■■■■■2 □□■■■■■■3 □□□□■■■■4 ■□■■■■■■5 ■□■■■■■■6 ■■■■■■■■7 ■■■■■■■■8
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「それじゃなのはちゃんも来たことやし、……ついでにヴィータも起きたことやし、軽くこれまでのおさらいしとこーか」 フェイトちゃんは三回目になるけど……と続けるはやてに、なのはを除く全員が首肯した。 独り話の展開について行けずに困惑するなのはを無視して、はやては早速話を始める。 「まず現状確認やけど、四年前、反螺旋族アンチスパイラルを名乗る謎の勢力が、次元世界に宣戦布告したのが全ての始まりやな。 アンチスパイラルの主力はムガンちゅー質量兵器やけど、物理攻撃もCランク以下の魔法攻撃もバリアで無効化してまう上、倒したら倒したで派手に爆発する曲モンや」 「奴等の目的は螺旋生命体の根絶とスパイラルネメシスの阻止。そのためにあらゆる次元世界の生命を根絶やしにしようとしているらしい」 はやての言葉をシグナムが引き継ぎ、続いてシャマルが口を開いた。 「螺旋生命体とは二重螺旋の遺伝子を持ち、螺旋力により永遠の進化を求める生命体の総称よ。なのはちゃんやはやてちゃん達人間も、螺旋生命体の一種ね」 「……螺旋力?」 聞き慣れない単語に首を傾げるなのはに、それまで黙っていたロージェノムが口を開く。 「螺旋生命体は、螺旋構造を持つ銀河とシンクロする。知的生命体がその認識する力で宇宙そのものが持つ力を得ることが出来る――それが螺旋力だ。 生命も宇宙も全て、上昇する螺旋エネルギーによって無限に増大する。それがこの宇宙の理だ。 そして螺旋力は、アンチスパイラルを打倒する唯一の力でもある――少なくとも、私の世界ではな」 いきなりスケールの大きくなったロージェノムの話に、徹夜明けのなのはの頭は早くもパンク寸前だった。 ヴィータも早速舟を漕ぎ始めている。 ……よく見てみると、周りの者達も似たような様子だった。 睡魔という強敵を前に早くも全滅の危機にあるなのは達を見回し、ロージェノムは呆れたように嘆息する。 「……端的に言えば、気合いだ」 それまでの小難しい話を「気合い」の一言で纏めてしまうロージェノムに、あらかじめ説明を受けていた面々は納得したように首肯する。 「何だ気合いかよ。それならそーと早く言えってんだ」 そう言ってケタケタと笑うヴィータを横目に見遣り、なのはは一人、何だかなーと納得しきれずにいた。 実のところ、フェイト達も最初に螺旋力の概要を聞いた時には半信半疑だった。 魔力とは根本から異なる未知のエネルギー、しかもその発動にはリンカーコアを必要としないらしい。 事実、素手でムガンの大群と渡り合ったロージェノムは、リンカーコアを持っていない。 この話を聞かされた当初、クロノやシグナムなどは「ふざけるな!」とロージェノムに掴みかかろうとすらした。 それ程までに螺旋力とはなのは達魔導師にとって衝撃的で、そして自分達のアイデンティティを脅かす恐るべき概念なのである。 しかしそう言われてみれば、思い当たることもない訳ではない。 なのはとフェイトが戦場に到着した時、ムガンを圧倒していた武装局員達……。 あの部隊のメンバーの魔導師ランクは全員B――ムガンに対抗出来る最低限の力しか持たなかった。 しかし蓋を開けてみれば、一方的とも言える管理局側の圧勝。 ムガンの弱点が螺旋力――気合いだというのであれば、あの予想外の結果にも納得出来る。 「しかし、その力を恐れる者達も現れた」 ロージェノムの言葉を引き継ぐように、今度はクロノが口を開いた。 「――それが、アンチスパイラル」 瞬間、室内に緊張が走った。 深刻な表情で黙り込むなのは達を一瞥し、今度はフェイトが口を開く。 「アンチスパイラルも、元は私達と同じ螺旋生命体だったらしいの。ただこの螺旋の力を使い続けると、宇宙そのものが滅んでしまう――そう信じた人達だった」 「スパイラルネメシス――四年前の宣戦布告の時にアンチスパイラルが言った言葉だけど、どうやらそれが宇宙壊滅のことらしいね」 流れるようにフェイトの言葉を引き継ぎ、ユーノがそう言って話を一度締め括った。 「さて、それじゃ次にロージェノムさんのことなんだけど……」 湯飲みを置き、リンディはロージェノムを振り返った。 何で皆リレーみたいに説明してるんだろーと頭の片隅で思いながら、なのはも釣られてロージェノムに顔を向ける。 「……構わん。別に隠すようなことではない」 重々しく告げるロージェノムに首肯し、リンディは言葉を続ける。 「――ロージェノムさんの出身世界も、アンチスパイラルの襲撃を受けたらしいわ」 リンディの言葉に、なのはは驚愕の目でロージェノムを見た。 「彼の世界の螺旋生命体は、汎銀河レベルで超科学文明を築いていた。螺旋力――宇宙と生命を繋ぐ無限の力で、時間も空間も、何もかもを支配下に置いた、まさに神の領域」 アルハザード……誰かの呟く声が、なのはの耳朶を打つ。 「――だが、その繁栄も長くは続かなかった」 「アンチスパイラルの猛攻に抗し切れず、ロージェノム達螺旋族は敗北したんだ」 「え……それじゃあ滅んじゃったの!?」 ザフィーラとアルフが交互に口にした言葉になのはは瞠目した。 しかしロージェノムは首を振り、厳かな面持ちで口を開く――前に、リインフォースⅡが横から科白を攫った。 「戦いに勝利したアンチスパイラルは、螺旋族の母星に螺旋生命体殲滅システムを配備したんです。地上の螺旋生命体が一定数を超えると起動し、その惑星を滅ぼす……。 螺旋の戦士として戦い、そして敗れたロージェノムさんは、種としての人類を救うべく、母星の人間達を地下に押し込めました。 そしてこの人は螺旋王を名乗り、獣人――螺旋遺伝子を持たない人造生命体の軍隊を組織して、地上に出ようとする人間を容赦なく弾圧したんです」 「そして千年の時が過ぎ……」 リインフォースⅡから漸く科白を取り戻したロージェノムだったが、 「――新世代の螺旋の戦士、シモン達大グレン団の登場って訳だ!!」 今度はヴィータに、またもや出番を奪われるのだった。 「地下の天井ぶち抜いて、突如現れた謎の美少女ヨーコ! 彼女に誘われ。兄貴分カミナと共に地上を目指す穴掘り少年シモン!! 相棒は顔型ロボ〝ガンメン〟のラガン! カミナのガンメン〝グレン〟と合体して兄弟合体グレンラガン!! ライバルの獣人ヴィラルとの激闘! 集う仲間達大グレン団! そしてカミナとの涙の別れ!! 螺旋の姫君ニアとの運命の出会い!! 立ち塞がる刺客を次々と倒し、成長するシモン! 進化するグレンラガン!! そして王都テッペリンでラスボス螺旋王との一騎打ちに見事打ち勝ち、シモンは地上の明日を取り戻した!!」 寝不足でハイになっているのか、妙に興奮した様子でヴィータは語る。 唖然とする一同を尻目に、ヴィータのマシンガントークはまだまだ続く。 「そして舞台は七年後! 止まらぬ繁栄を続ける人類の前に、突如現れるアンチスパイラル! バラバラになる仲間達! アンチスパイラルに奪われたニア! そして発動する螺旋族殲滅システム――月落下による惑星滅亡の危機!! 絶望のどん底に叩き落とされながら、それでもシモン達は諦めなかった!! 地下牢で再会したヴィラル、クローン技術で蘇ったロージェノム!! かつての宿敵を強力な味方として仲間に加え、さぁ反撃だ大グレン団!! 手始めに気合いで月を乗っ取り戦艦に変え、そいつを母艦に目指せ敵本星! 人類を救え、ニアを助け出せ! 銀河を越えるシモン達の旅が始まった!! 戦いの中、次々と散っていく仲間達……。その思いを心に刻み、そして生まれる超弩級ガンメン――超銀河グレンラガン! その最終形態、天元突破グレンラガン!! 真ラスボスのアンチスパイラルとの銀河レベルでの最終決戦の果てに、遂にシモン達は宇宙の明日を取り戻した!!」 一気に言い切り、ヴィータは感極まったように拳を握り締めた。 目尻には涙まで浮かべて力説するヴィータに、はやては溜息混じりにこう漏らした。 「ヴィータ……ロージェノムさんの昔話の部分だけはしっかり聞いてたんやね」 全てを聞き終わり、そのあまりにも現実離れした話の内容に、なのははただ呆然とするしかなかった。 「驚いてる?」 こっそりと話しかけてくるフェイトに、なのはは素直に頷く。 「うん、私も驚いた。事情聴取をしてる筈なのに、いきなりスペースオペラが始まっちゃったから……」 しかもその相手が、あのアンチスパイラルなのだ。 リンディ達に助けを求めたフェイトの気持ちも、今のなのはにはよく解った。 確かに……これは自分独りでは、どうしようもない。 「……って、あれ? ロージェノムさんの話が本当なら、アンチスパイラルは倒されたってことだよね……?」 では今次元世界を襲っているあれは、一体何だというのか。 「この結末はあくまで私の次元、私の宇宙、私の世界での話だ。 私の世界では他次元世界との交流は無いので断言は出来んが、我々が打倒したのはあくまで『我々の世界の敵』であり、この世界の敵には何の影響も与えていないのだろう」 なのはの疑問に答えるロージェノムの表情が、また一瞬、動いたような気がした。 胸の奥に芽生える違和感を意図的に見落とし、なのはは取り敢えず納得しておくことにした。 「それで、こっからが本題なんやけど……」 真剣な顔で切り出す早はやてに、一同の視線が集まった。 はやては一度周囲を見渡し、そして続ける。 「――ウチが前々から上に申請しとった新部隊設立の話なんやけど、あれ、何とか通りそうなんよ」 突然のはやての話に、事情を知るなのは達は皆大なり小なり驚きの表情を見せた。 時空管理局は、その体勢上様々な意味で後手に回ることが多い。 遺失物ロストロギアの暴走事故、違法魔導師による犯罪行為、そしてアンチスパイラルの破壊活動など、例を挙げればきりが無い。 そこで後手に回らず――寧ろ先手を打って行動出来る新しい部隊を創るべく、数年前からはやては仕事の合間を見つけては関係各所を動き回っていた。 「へぇ、良かったじゃねぇか。……でもはやての新部隊とこのアンチスパイラル対策会議に、一体何の関係があるんだよ?」 新部隊の専門はあくまでもロストロギア……はやてからはそう聞かされているし、自分達もその認識である。 一同を代表するようなヴィータの問いに、はやての表情が曇る。 「……上の人達は、どうも新部隊を対アンチスパイラルの精鋭部隊として使いたいみたいなんや。そのための戦力なら惜しみなく提供する言うてるんやけど……」 ――それは自分の理想とする部隊の形ではない……言外にそう告げるはやてに、なのは達は咄嗟に返す言葉が見つからなかった。 「アンチスパイラルがただのテロ組織やったら、ウチもその要求呑もう思うとった。 そんな連中さっさと潰して、んで改めてウチの望む部隊に創り直すー―実際、最初はそのつもりやったしな」 でも……とはやては続ける。 「――ロージェノムさんの話を聞いて、ウチは自分の考えの甘かったことを知った。 アンチスパイラルとの戦いはただのテロ組織相手の治安維持活動とは全然違う――戦争や。それも次元世界全部を巻き込む程の、ウチらの想像を遥かに超えた……」 はやてが部隊を設立すれば、この場にいる全員が何らかの形で力を貸してくれるだろう。 何人かは前線で戦ってくれることになるかもしれない。 しかしそれは、アンチスパイラルとの世界を賭けた決戦の、本当の最前線に彼女達を連れて行くという意味である。 ロージェノムの世界では、ロージェノム達旧世代螺旋の戦士はアンチスパイラルに敗れた。 辛うじて勝利したシモン達新世代戦士も、多くの犠牲を出した。 自分達もそうならないとは限らない。 否――螺旋力を知らない自分達は、彼らと同じスタートラインにすら立っていない。 こんな状態でアンチスパイラルに戦いを挑むなど、みすみす死地に転がり込むようなものである。 自分はなのは達をそんな目に遭わせたくない――はやてはそんな絶望的な賭けに仲間を巻き込みたくなかった。 「だから……」 ――皆、ウチから手を引いて……。 はやての口にしようとした決別の思いは、ヴィータに口を塞がれ、言葉になることはなかった。 「なーに言ってんだよ、はやて。 アンチスパイラルなんてとっとと倒して、それから本当のはやての部隊を創る……良いアイディアじゃん! はやてははやてのやりたいよーにやれ。アタシらはそれを全力で助ける!」 そう言って屈託なく笑うヴィータに、シグナムが同意する。 「ヴィータの言う通りだ、主はやて。我等ヴォルケンリッターは貴女の守護騎士――貴女の剣だ。 貴女が望むのならば我等は次元の狭間だろうと宇宙の果てだろうと、どこであろうと戦ってみせる。 そして必ず勝利し、貴女の許に帰ってこよう」 シグナムの言葉に、守護騎士全員が首肯する。 「わたし達も同じだよ、はやてちゃん」 呆然とするはやてに、今度はなのはがそう語りかけた。 クロノも達観――というよりも開き直ったような表情でなのはに同意する。 「……まぁ、どちらにしてもアンチスパイラルとの決戦は避けられそうにないからね。 こうして関わったのも何かの縁、最後の最後まで付き合ってやるよ」 そう言ってわざとらしく息を吐くクロノに、他の面々も苦笑交じりに同意するのだった。 「皆……」 なのは達の優しい言葉に、はやての目に涙が浮かぶ。 しかし……ここで折れる訳にはいかない。 ヴィータ達が自分を想ってくれているように、自分も彼女達を大切に思っているのだ。 故にはやては拒絶する……拒絶しなければならない。 「でも……!」 「……諦めろ、はやてとやら」 横合いからかけられた予想外の声――ロージェノムの一言に、はやては思わず言葉を呑み込んだ。 自分を見つめるなのは達を一度見渡し、ロージェノムは続ける。 「この者達は大グレン団の戦士達と同じだ。己の決めた道を己の決めたやり方で貫き通す、気高く力強い意思――お前が幾ら止めたところで、この者達は止まりはしない」 ――それは、お前も同じだろう……? そう諭すロージェノムの脳裏に、あの日、あの最期の戦いでの、シモン達の口上が蘇った。 ――因果の輪廻に囚われようと、遺した想いが扉を開く! ――無限の宇宙が阻もうと、この血の滾りが定めを決める! ――天も次元も突破して……掴んでみせるぜ、己の道を!! 自分も参加した最初で最後の、大グレン団の名乗り……。 そうだ、どんなに絶望が立ち塞がろうとも、この者達は決して立ち止まりはしないだろう。 それが螺旋の生命の宿命――否、そんな陳腐な言葉で括れる程、その熱い衝動は単純なものではない。 「皆……」 はやては涙を拭い、力強い瞳でこう告げる。 「――ウチと一緒に、戦って!」 その言葉に、なのは達も笑顔でこう応える。 「「「「「「「「「「「応!!」」」」」」」」」」」 そこからの会議の流れは、まさに怒涛の勢いだった。 まずロージェノムの管理局への技術的協力を取り付け、続いて彼の持ち込んだ螺旋兵器ラガンの分解解析、そしてその結果を基にした螺旋力の本格的研究計画の草案作成。 その第一の目標として螺旋力を応用した新型デバイスの開発までを決めたところで、この日の会議は解散となった。 日は既に高く昇り、昼食にはちょうど良い頃合いである。 ぞろぞろと仮眠室へと急ぐなのは達を見送り、ロージェノムは一人、取調室の天井を無言で見上げていた。 これで良かったのだろうか……? 熱が冷め、冷静さを取り戻した心に渦巻くこの感情は、『ロージェノム』にとっては千年ぶりの、ロージェノムにとっては初めての、迷い……。 事情聴取でロージェノムの口にした供述に、偽りは何一つ無い。 しかし全てを話したのかと訊かれれば、そうでもないと答えるしかない。 例えばスパイラルネメシス。 螺旋力とは宇宙と生命を繋ぐ力、銀河の成長は生命の成長と比例する。 生命はより螺旋の力を得るための形を求めて発達した――それが進化。 しかしその果てに待つ未来は、螺旋力の暴走による全生命の宇宙との同一化。 過剰銀河は互いに喰い尽くしブラックホールとなり、宇宙は無に還る……。 それがスパイラルネメシスの真実である。 そして例えばロージェノムの出身世界、シモン達の母星――地球。 第97管理外世界として管理局データベースに登録されている、なのはとはやての出身世界。 時空管理局の存在も、実のところ、断片的な知識としてであるがロージェノムは記憶していた。 そしてその行く末も……。 アンチスパイラルの猛攻に追い詰められた時空管理局は、禁忌とされてきた質量兵器を解禁、総力戦を決断する。 しかし戦況を覆すことは出来ず、ミッドチルダ、及び周辺の次元世界は陥落、多くの人間が時空難民として管理外世界を含む異世界へと流出した……そう、地球にも。 時空難民からもたらされた異世界の技術により、地球の文明は急速に発展、他次元世界と肩を並べられるまでに成長する。 そして螺旋力の発見、螺旋の戦士の登場。 その後は……はやて達に話した通りである。 それがロージェノムの知る――『ロージェノム』達の辿った、この世界の未来だった。 天元突破リリカルなのはSpiral 第2話「軽くこれまでのおさらいしとこーか」(了) ちなみに――、 「ところで皆何で一々交代しながら説明してたの? 学芸会の出し物じゃあるまいし」 なのはのもっともな疑問に、フェイトは眠そうな目で振り返りこう答えた。 「だって……ああでもしないと寝ちゃいそうだったんだもの」 戻る目次へ 次へ
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CV:能登麻美子 初出:魔法少女リリカルなのはViVid 防御力 高い Lv3スキル MPカットダウンLv3 シングル解放条件 アーケードモードで乱入された際に撃破 「なのはViVid」から参戦。古流格闘技「覇王流」継承者でヴィヴィオの先輩。 原作設定通りの近接格闘型で、クロスレンジを主戦場に戦う生粋のインファイター。 ロングレンジ魔法は単発射撃・防御強化・反撃と、これまでのキャラにない独自の布陣になっている。 ロングレンジ魔法 魔法名 解説 □ 空破断 掌から衝撃波を放つ □(長押し) 空破断 掌から衝撃波を放ちつつ、大きく踏み込む △ 旋の構え・旋衝破 旋の構えで相手の攻撃を受け止め、旋衝破で反撃する ○ 繋がれぬ拳 約5秒、ロングレンジ魔法に対する防御効果を得る ○(長押し) 繋がれぬ拳 約10秒、ロングレンジ魔法に対する防御効果を得る アインハルトのロングレンジ魔法は動作中何時でもアクセル・ガードでキャンセル可能。 □:空破断 通常 1hit 2.87% 約18m 「空破断!」 長押し 3hit 7.06% - 「空破断!」 掌から単発の衝撃波を発射。 通常版 1ヒット。 単発直射のわりに弾速遅め、射程も短め、方向修正も甘い。 まともに当てられる性能ではないが、撃ち出した後の硬直は非常に小さい。 アクセル・ガードでのキャンセルが自由に利くのもあり、放った後の展開はそれなりにしやすい。 長押し版 大きく前進しながら多段ヒットする弾を撃つ。 発生は遅くなるが弾速が速く、ロングレンジ端からでも相手に届く。 踏み込みと多段ヒットのため、ヒット時の追撃は通常版より容易。 △:旋の構え・旋衝破 通常 1hit 17.25% 「旋衝破!」 カウンター技。旋の構えで相手のロングレンジ攻撃を受け止め、自分の魔力弾に変えて投げ返す。突進技相手でも可能。 旋衝破のダメージは受け止めた技にかかわらず一律で、ザフィーラやリーゼと違いジャストタイミングでの威力増加はない。 受け止め判定の持続時間は非常に長いが、立ち止まっている時間も長い。 バインド持ちに対しての空振りには注意が必要だが、いつでもキャンセル出来るので対処は充分可能。 投げ返し動作中は終わるまで完全無敵。 ○:繋がれぬ拳 操作 効果 持続時間 台詞 通常 自己強化 5秒 「挫けない心を!」 長押し 自己強化 10秒 「繋がれぬ拳を!」 体に白い光をまとい、一定時間ロングレンジ魔法に対しての防御力が向上する。発動中は以下の効果を得る ロングレンジ魔法のダメージを50%カットする ロングレンジ魔法でのけぞらなくなる バインドを完全に無効化 クロスレンジ攻撃やFDBを食らう・あるいはバインドされると効力はその場で消失する。 また、クロスレンジにおいてブロックを発動した際にも効果が切れる。アタックなどでは切れない。 硬化時間中でも魔法攻撃をガードした際にはメリットがない(消費MPが減ったりはしない)。 ガードブレイクが発生した場合は、強制解除される。 クロスレンジ アタックの出は速く、初段の間合いも素手キャラにしては長め(約3.1m)。通常コンボの攻撃力は全キャラでも群を抜いて高い。 初段時にかなりの距離を前進するため、AGCによるスライド系動作が高い効果を発揮する。 □□後は有利で、ディレイして初段や前進してキャッチ(いずれも間は一瞬)繋ぐ事ができる。ダメージの上昇・MP入手量の増加を図れる。 空振り時の隙も比較的小さいが、攻撃判定の発生も短めで大きく踏み込んでしまうのであまり強引なアタックは避ける方が良いだろう。 □□□ 13.39% ダウン □△△ 14.83% 打ち上げ □□△△ 16.90% 打ち上げ □△○ 15.29% 吹き飛ばし □□△○ 17.30% 吹き飛ばし □○ 12.88% 吹き飛ばし 特殊技 種別 解説 威力 射程 効果 台詞 EXアタック 回転かかと落とし 5.75~9.77% 約4.5~5.8m ダウン 「てええやっ!」 EXアタック派生□ 正拳突き 16.67% - 吹き飛ばし 「てやっ!」 EXアタック派生△ 肘打ち アッパー 18.11% - 打ち上げ 「昇月!」(漢字は仮) EXアタック派生○ 二連蹴り 18.57% - 吹き飛ばし 「はっ!はぁぁっ!」 キャッチ 連撃(鉄山靠) 15.64% 約2.2m 吹き飛ばし 「崩天輪!」(漢字は仮) ブロック 連続打撃(チョップ) 15.09% 近接攻撃 ダウン 「落陽!」(漢字は仮) EXアタック 2ヒットする回転かかと落としだが、距離や当たり方によっては1ヒットしかしない事もある。 アタック各種フィニッシュに派生可能。 ○派生は最速で出すと二段目が空振るのでディレイが必要。 キャッチに対する無敵が無い。 キャッチ 発生はかなり早いがリーチ短め・硬直も長め。間合いの把握は確実に。 とはいえ、AGCによるスライド移動を使えばかなりの距離から狙いに行ける。 ブロック 成立時の反撃は移動距離が非常に大きい。 シャマルにクロスレンジ端あたりから攻撃を受けても反撃を当てられるほど。 一方、モーション途中で浮いてしまい無敵が切れる弱点もあるので、ロング魔法との同時攻め相手は注意。 FDB「覇王断空拳」 トリガー 射程 ヒット数 命中時威力 FDT 双掌突き 約5.1m 2hit 45% 可能 大きく踏み込むため射程は長い。 コンボの場合は□□□L(約35%)か空破断(長)→L(38.3%)。 主な立ち回り 性質上、完全にクロスレンジが主戦場となる。 高難度CPU戦や対人戦では、いかにクロスレンジに持ち込むための繋がれぬ拳を発動するかがメインになる。 繋がれぬ拳を使うことで強引にクロスレンジに持ち込めるため、技の発動を潰されないように隙をみて発動→EXダッシュなどでの接近としていきたい。 この際、カウンター技の旋の構えが重宝するだろう。 クロス→吹き飛ばし攻撃から繋がれぬ拳→EXダッシュなどで接近→クロス、といった流れを維持していくのが理想となる。 また、クロスレンジでの駆け引きにおける各種テクニックも重要。(対戦テクニック欄参照) 特にAGCを利用した各種フェイント行動を絡めた立ち回りはまさに近接格闘キャラといったところ。 アタックで殴りかかると見せかけてキャッチ、ブロック、再度アタック、アクセル(アクセルターン)とその択は豊富で使い勝手が良い。 クロスレンジの立ち回りの上で特に注意するべき点として相手のブロックの生当てを貰いやすい所には気を付けること。 こちらからは当てることができないのでこの点に関してはこちらが圧倒的に不利。 むやみにブロックからEXアタックを乱発する相手には少し離れた位置からアタックやキャッチを繰り出すことを心がけると良いだろう。 幸いなことにアインハルトはアタックもキャッチもブロックの生当て射程よりリーチが長いのでどちらも2m以上離れても当てられる。ブロック生当ては最長のアルフでも1.4mと短いので離れた所から一気に攻撃で踏み込めば通常の読み合いに持ち込むことが可能。 時にはあえて間合いを離す事も意識して立ち回ると良い。どうせMPは余りがちなのでクロスレンジでもアクセルに遠慮なく使ってしまって良い。 Lv3スキルは、MPに困る事がないアインハルトにとっては完全なミスマッチ。Lv3スキルはアインハルトにはないものと割り切ろう。 「アインハルト・ストラトス」ページへのコメント ※コンボ情報は「コンボ一覧」ページにお願いします 名前 コメント すべてのコメントを見る 俺思った空破断のところ、ちょいとディレイしないとかすってのけぞる(ダウンする)ことに、↓の奴らちょいとディレイいれなかったら、かすってのけぞる(ダウンする)ぞw -- (名無しさん) 2012-09-07 11 11 50 納得、・・・・・文の後半見たか?・・むしろ~の部分 -- (force) 2012-07-18 03 59 18 話が噛み合ってないぞ、FD発動当て抜けから背後取って受身狩り連携にいけるからDクリやBストを生かし易いって話だろう。それとまともにブロック反撃の被ダメ減るの3キャラだけだしあくまで受身狩りの話だからブロックはあんまり関係無いと思うぞ -- (名無しさん) 2012-07-17 05 04 38 EXアタックをブロックされたら止まるけど、EXアタックでアインハルト自体浮くので、敵キャラによっては被ダメ少なく抑えられるので、・・むしろBスト・Aストを活かすのにアリだと思う -- (force) 2012-07-17 03 02 35 一応だけど、Dクリ・Bスト・Aスト装備 FD中背後から EXアタック→□ LCA (ブロック→EXアタック LCA)×2 キャッチ で50.02、1ヒット始動なら51.86出たりする。キャラ判定の関係なんだろうけどクロスで吹き飛ばし当てた後相対的に距離が縮まるタイミングを利用して距離を詰める小ネタを利用したコンボ。それはともかくアインハルトはFD発動当て アクセル アクセルターン ブロック→EXアタックからの連携とかDクリやBスト生かし易いと思うけどどうだろうか -- (名無しさん) 2012-07-13 09 09 34 ったく無駄にツッコんだ馬鹿誰だよ。さっさと消えろ、邪魔だから -- (名無しさん) 2012-07-13 04 32 03 ↓3コメ変になったのは、分かること、ばかに突っ込むばかがいるからですよ -- (名無しさん) 2012-07-13 04 19 40 何気にコンボページ見たら変なのあるな。アインハルトなら、 □△△ ブロック→EXアタック→□ ディレイ空破断(長) 近づいてキャッチ、EXアタック後の□って何だ?あと、 EXアタック→□ 空破断(長) アクセル ブロック→EXアタック 空破断×2、これアクセルターン挟めばザフィーラにも当たる -- (名無しさん) 2012-07-11 07 45 15 あ、空破断ディレイは技の前進を利用するためでもある。てかキャンセルタイミング以外に何にでもディレイって言ってたらキリがないし説明が分かり難くなるぜ -- (名無しさん) 2012-07-11 07 18 33 コメ変なことになったw 2箇所程ある誤字指摘して揚げ足取りすんなって事ね、さすがに意味は通じるだろ? -- (名無しさん) 2012-07-11 07 04 50
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・魔法少女リレー……「まじかる・ストライクス!~Magical-StrikeS!!」 メンバーが魔法少女であればオールオッケー! 敵・味方・敵組織の設定……全て自由! オールドスタイル・今時スタイル・色物スタイル(滝汗)などなんでもOK! さぁ、「そこのあんた、魔法少女にならないかい?」 *同士となるためには? 基本的にデータ製作+シナリオ製作をして頂きます。 データは最低1名分(メインキャラクター)+マスコット(無くても可)。 敵キャラクターの上限はありませんが、程々に。 シナリオに関しては最低1eveが原則です。 なお、「今は作れないが……作る気はある!」という方は一応データのみでもOKとします。 サイズについては、20~100KBが原則。 20以下・100以上は禁止です。100以上は前後編での提出ならOKとします。 が、20KB以下のシナリオは如何なる場合でも厳禁とします。あしからず。 能力指標についてはあえて言いません。他の等身大シナリオを参考に。 魔法少女……といっても、タイプは色々あります。 ・「純粋魔法使い系」~カードキャプターさくら、魔法少女リリカルなのは ・「格闘ヒロイン系」~ふたりはプリキュアシリーズ、美少女戦士セーラームーンシリーズ ・「変化球系」~魔法少女プリティサミー、ナースエンジェル小麦ちゃんまじかるて ・「オールドスタイル系」~魔法使いサリーなど などなど。 今シナリオでは、魔法少女ならば全て許可します。 王道で行くか、あえて変化球で行くか……全てにおいてライターの自由とします。 勿論、巫女さん魔法少女・激オールドスタイル魔法少女・超変化球魔法少女全てOK。 ただ、変化球ばかりだとシナリオがカオスの局地に陥るので……勘弁してね。 ……ちなみに、上記のタイプについての質問は一切うk(ry K’は1話を担当し、以降は全て他のライター様にお任せします。 なお、最終話は公募しますが、誰もいなければK’が担当します。 画像系統でのみの参加も大歓迎です。 魔法少女なグラフィックが書きたい人は是非。 MP3ファイルの同封は、ファイルが大きすぎる為原則として厳禁とします。 やった奴は容赦無くスキマ送りにしますのでご注意。 ##########リンク ・リレー討議掲示板 http //b4.spline.tv/kazud/ ・アップロードスペース (キーワードはディスクネームの最初の7文字) http //nurupo.net/index.php?d=magical-src
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リリカルポイントは、い車で -- (レナ) 2012-08-10 18 07 37
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それは最悪の始まりなの ◆UOleKa/vQo 「……のは、なのは!」 「ふぇ……クロノ君……?」 暗い室内、栗色の髪を二つに括った少女が知り合いの呼びかけに目を覚ます。 周囲を見回してみるが明かりがほとんどなく、状況がまったくわからない。 イスに座らされているようだが、辛うじてすぐ隣にいたクロノの姿を確認できるだけだ。 とにかく側に行こうと考え—— 「え……バインド!?」 身動きが取れず、自分の体がバインドによってイスに縛りつけられていることに気づく。 慌ててそれを破ろうと強引に魔力を込めるが、そのバインドはなのはの魔力を受けてもビクともしない。 「落ち着くんだ、これはただのバインドじゃない。さっきから解除を試みているがどうにもならない」 「だ、だけど、クロノ君でも解けないなんて……」 困惑しながら言葉を続けようとするなのはを遮るように、前方の一人分程度の空間がスポットライトが当てられたかのように明るくなる。 そこに立っていた人物に目を向け、二人は目を見開く。 「「プレシア……!?」」 「「母さん!?」」 部屋のあちこちからいくつもの声が重なる。 その中に、決して重なる訳がないはずの言葉が重なったことになのはは気づく。 「フェイトちゃん……? でも、何で……」 「静かにしてもらえるかしら」 ざわつく部屋の中でプレシアは言うが、その程度でこの混乱が止まるはずもない。 溜息を吐きながら手を一振りした途端、なのは達の首にかけられていたバインドが絞まりだす。 『っ……』 強制的に黙らされ、意識が飛びそうになる直前に解放される。 「状況は理解できたかしら? あなたたちは私に逆らうことはできない」 抵抗したかったが、この状態ではプレシアを睨みつけることしかできない。 その様子を見ながら、プレシアは言葉を続ける。 「これから、あなた達に殺し合いをしてもらうわ」 ——時が止まる。 彼女を知らない者は、あまりにも突拍子もない内容に頭がついていかなかったため。 彼女を知っている者は、その言葉が決してふざけて言われていることではないと理解したため。 「これから会場へあなた達を転移させる、そこで最後の一人になるまで殺し合いなさい。 力の無い者にもチャンスをあげる、あなたたちの武装は全て解除して、こちらで用意したいくつかの道具と混ぜてランダムで支給するわ、精々あがきなさい。 それからあなた達に付けているその首輪」 そこでようやく自分の首に何か巻かれているような違和感に気づく。 「全員で逃げ回られても困るわ、24時間一人も死ななければその首輪に仕掛けた爆弾を爆発させる。 それから6時間毎にそれまでに死んだ者の名前と、禁止エリアを伝えるわ。その禁止エリアに入っても首輪は爆発する」 「——っざけんじゃないわよ!」 淡々と告げていくプレシアを、少女の声が遮った。 プレシアがそちらへ目を向けると、先ほどと同じように光が灯り少女の姿を照らし出す。 「アリサちゃん!?」 「なのは!? あんたもいたの!?」 ——少し誤解を招いているかもしれないので補足しておこう。 いま少女の……大学生ほどの彼女の名前を呼んだのはクロノと会話していたなのはではない。 彼女は見知らぬ自分の親友と同じ名前である女性から、自分の名前が出てきたことにきょとんとしている。 しかも、彼女とその名前を呼んだ声は不自然なまでに自分とその親友にそっくりだ、偶然の一致と言うにはあまりにも出来過ぎている。 「なのは、何黙って聞いてるのよ! そこのオバサン! さっきから聞いてりゃ好き勝手言って! 殺し合い!? ふざけんじゃないわよ!」 「だ、ダメ、アリサ、刺激しないで……」 「って、フェイトもいるの!? 頭きた! さっさとこの変なの解いて帰しなさいよ!」 またも親友と同じ名前、声の人物の登場になのはは更に混乱する。 隣のクロノも困惑した表情でこちらを見ていて、ただの聞き間違えという思考の逃げ道を塞いでいる。 理解できないこの状況に思考が停止し始め……唐突に起きた爆発音によって我に返る。 何が起きたのか、その音の方向へと目を向け—— 『———————っ!?』 「アリサちゃん!? アリサちゃん!!!」 何重もの悲鳴が上がり、先ほどのなのはと同じ声の持ち主が必死にアリサへと呼びかける。 だが、その呼びかけへの返答はない。 首から上を爆破された人間に、返事を返せるはずがなかった。 「母さん! 何で……何でアリサを!!」 「判ったかしら、さっき言った条件を満たしたらこうなる……生き延びたければ、最後の一人になるしかないのよ」 フェイトの声が聞こえるが、それを無視してプレシアは喋り続ける。 どうしてこうも冷静なのか、人を殺した直後だというのに表情一つ変えないプレシアになのはは背筋を凍らせる。 未だにやまない悲鳴の中、プレシアが手を振りかざすと同時になのは達の足元に魔方陣が展開される。 「転移魔法!?」 「さぁ、デスゲームの始まりよ」 【一日目 AM0 00】 バトルロワイアル 開始 【アリサ・バニングス@魔法少女リリカルなのはStrikerS 死亡】 主催 【プレシア・テスタロッサ@魔法少女リリカルなのは】 GAME START 時系列順で読む Next Wolkenritter GAME START 投下順で読む Next 少女の泣く頃に〜神流し編〜 GAME START 高町なのは(A s) Next 悪魔とテロリスト GAME START クロノ・ハラオウン Next 勇気の選択 GAME START プレシア・テスタロッサ Next パンドラの箱、もしくは始まりの唄 アリサ・バニングス Next 第一回放送
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変わる運命(後編) ◆HlLdWe.oBM カードデッキに設けられた猶予は初期設定で12時間つまりは720分。 そして王蛇のカードデッキの場合、エリオという参加者がベノスネーカーに喰われたのでそこが起点となる。 その時点から今まで約8時間つまり480分が経過している。 この時点で残り時間は約4時間つまり240分。 だがカードデッキの時間制限にはある特殊条件が存在する。 変身やモンスターの命令にかかる時間1分が本来の10分に相当するのだ。 つまり残り時間が240分なら換算すれば24分になる。 そして王蛇のカードデッキはここまでに様々な命令さらに変身も行われてきている。 しかも現在進行中でメタルゲラスへの命令は継続中であった。 その結果―― ――猶予切れという最悪の展開が起こってしまった。 ▼ ▼ ▼ 地面に散らばったガラスの破片の中で蠢く毒々しい紫色のメタリックな蛇。 キィィィンというミラーモンスターが出現する時に聞こえる怪奇音を耳にして異変に気付いた探偵。 蛇は所有者に牙を向け下方から容赦なく襲いかかる。 探偵は咄嗟に僅かな牽制になればと考えて懐に入れていたサバイバルナイフを取り出す。 鎧袖一触。 探偵は蛇とトレーラーに挟まれながら身体を甚振られ、胸に入れていた手鏡の破片を舞い散らせながら宙へと舞う。 蛇は探偵の咄嗟の抵抗で狙いを当初とは違う右足に逸らされる結果となり、口から不気味な息を漂わせながら不満を露わにする。 それはまさしく一瞬の出来事だった。 Lは確かにこのような最悪な展開も予想はしていた。 だが、そもそもLはかがみが電撃を放った事から今までデルタギアを使っていたと予測していた。 デルタギアの方がカードデッキに比べてリスクが少ないのは説明書を見れば分かる事だ。 だからLはかがみがカードデッキをほとんど使用していないと予測した上で残りの猶予を計算して、ミラーモンスターへ命令を下していた。 だが、さすがのLでもかがみがかなりの時間ミラーモンスターへの命令とライダーへの変身を行った事には外見だけでは予想できていなかった。 ミラーモンスターが傷ついていたのも精々防御用に咄嗟に出したぐらいの認識だった。 世界一の探偵であってもこのような状況でいつも通り頭脳を働かせる事が出来る訳がない。 どこかで小さなミスをして当たり前だ。 それが今回は最悪な展開に結び付いた。 ただそれだけだ。 ▼ ▼ ▼ 「――遅かったか!!」 ザフィーラとアレックスがLに追いついた時、最悪な事態は起こっていた。 二人が見た光景。 それは貧相なLが下から飛び出したベノスネーカーによって上に弾き飛ばされる光景だった。 細いLの身体は赤い血飛沫を周囲に撒き散らせながらまるで木の葉のように空中を舞っていた。 「間に合え!」 間一髪。 地面に激突する間際だったLをザフィーラが滑り込んでキャッチする事に成功した。 ザフィーラは一安心してLの身体を見て、次の瞬間思わず声を失った。 最も酷いのは右足が粉砕している事だが、それを抜いても最初の激突おそらくはトラックと挟まれながら弾き飛ばされたせいで全身ズタボロだった。 誰がどう見てもすぐにでも治療を施さなければ死んでしまうような状態だ。 だが問題がある。 カードデッキの存在だ。 この状況からしてカードデッキの猶予が切れた事は二人も既に分かっていた。 つまりこのままでは目の前のベノスネーカーは現所有者のLを狙い続ける事は確実だ。 そうなれば落ち着いて治療などできるはずがない。 一見してもLの容体は一刻を争う程の重体でベノスネーカーに構っている時間は僅かばかりもなかった。 今はアレックスが牽制のブリューナグの槍を放っているが、このままでは動きが取れない。 「……これしかないか。L、アレックス、後は頼んだぞ」 そう呟いたザフィーラの表情はいつのなく真剣なものだった。 例えるなら覚悟を決めて死地に赴く戦士の顔だった。 そしてザフィーラはいきなりLの懐に手を入れてある物を取り出した。 「アレックス! Lを頼む!」 「ザフィーラッ! お前、まさか――」 ザフィーラが手にしたのは王蛇のカードデッキだった。 この強奪によりデッキの現所有者はLからザフィーラへと変更になり、ベノスネーカーもザフィーラを新たな獲物と定めた。 自分が囮となってその隙にアレックスによってLを安全な場所まで運んで治療してもらう。 それがザフィーラの考えた最善の行動だった。 互いに接した時間は少しだったがアレックスは一応信用のできる者だとザフィーラは感じていた。 それにアレックスの方が戦闘力も頭脳も自分より勝っている事をなんとなく肌で分かっていた。 だからこの場はアレックスを信じてベノスネーカーを遠ざける。 ザフィーラはカードデッキと中身を素早く確認してデイパックを一つ持って北へ向かって駆けだして行った。 アレックスはすぐさま異を唱えようとしたが、それは既に遅かった。 獣形態になったザフィーラはベノスネーカーを引き連れて、もう走り去ってしまった後だったからだ。 「……ザフィーラ。生きて帰って来い」 そんな願いが知らず知らずの内にアレックスの口から洩れていた。 ザフィーラが自分に何をしてほしいのかは痛いくらいに分かる。 だからこそ迅速な行動が必要だ。 「機動六課隊舎まで生きろよ」 重体のLをトレーラーの助手席に乗せてアレックスは急いで運転席についた。 エグリゴリで軍隊を指揮する立場にあった者として車の運転はLやザフィーラに比べて慣れていた。 このトレーラーの大きさでは大通りしか走れない故に隊舎までは少々迂回する事になるが、それでも怪我人を運ぶには向いている。 だがアレックスは知らない。 ベノスネーカーとの接触によってトレーラーのエンジンに深刻な被害が出ている事に。 さらに目指している機動六課隊舎が既に焼け落ちている事に。 そして、このまま進めばミラーモンスター以上に危険な人物と遭遇する可能性がある事に。 【1日目 午前】 【現在地 F-3 南部大通り上】 【アレックス@ARMSクロス『シルバー』】 【状態】健康、疲労(中)、トレーラー運転中 【装備】黒の騎士団専用トレーラー@コードギアス 反目のスバル 【道具】支給品一式 【思考】 基本:この殺し合いを管理局の勝利という形で終わらせる。 1.機動六課隊舎へ向かいLを治療する。 2.六課メンバーと合流する。 3.キース・レッドに彼が所属する組織の事を尋問する。その後に首輪を破壊する。 4.このまま行動していてキース・レッドに出会えるのだろうか。 【備考】 ※身体にかかった制限を把握しました。 ※セフィロスはデスゲームに乗っていると思っています。 ※はやて@仮面ライダー龍騎は管理局員であり、セフィロスに騙されて一緒にいると思っています。 ※キース・レッド、管理局員以外の生死にはあまり興味がありません。 ※参加者に配られた武器にはARMS殺しに似たプログラムが組み込まれていると思っています。 ※殺し合いにキース・レッドやサイボーグのいた組織が関与していると思っています。 ※他の参加者が平行世界から集められたという可能性を考慮に入れました。 ※ザフィーラから第1放送の内容とカードデッキに関する簡単な説明を聞きました。 【黒の騎士団専用トレーラーの状態】 ※内部のコンピューターのOSは地球及びミッドチルダのものと異なります。 ※機械設備や通信機能は全てコンピューター制御です(ただし居住スペースはその限りではない)。ギアス世界のOSを知る者もしくはOS自体を書き換えない限り使用不可能です。 ※ベノスネーカーとの接触でエンジン部に多大なダメージを負いました。このまま走らせるとエンジン部が爆発する可能性が非常に高いです。アレックスはこの事にはまだ気づいていません。 【L@L change the world after story】 【状態】全身打撲、全身裂傷、中程度の出血、右足粉砕、トレーラー(助手席)乗車中、気絶中 【装備】なし 【道具】支給品一式×2、首輪探知機、ガムテープ@オリジナル、ラウズカード(ハートのJ、Q、K)@魔法少女リリカルなのは マスカレード、レリック(刻印ナンバーⅥ、幻術魔法で花に偽装中)@魔法少女リリカルなのはStrikerS、首輪(シグナム)、首輪の考察に関するメモ、ランダム支給品(ザフィーラ:1~3) 【思考】 基本:プレシアの野望を阻止し、デスゲームから帰還する。デスゲームに乗った相手は説得が不可能ならば容赦しない。 ※以下気絶前の思考。 1.機動六課隊舎でザフィーラ達を待ちながら、首輪の解析。 2.メタルゲラスがかがみを連れてきたら、改めて拘束するなり、落ち着かせるなりして、尋問。 3.10時までにザフィーラ達が来たら、ミラーモンスターを倒しにかかる。来なかったら、鏡のない部屋に引きこもる。 4.以上のことが終わったら、船を調べに、その後は駅を調べにいく。 5.通信で誰かと連絡がついたら、その人と情報交換、味方であるなら合流。 【備考】 ※参加者の中には、平行世界から呼び出された者がいる事に気付きました。 ※クアットロは確実にゲームに乗っていると判断しています。 ※ザフィーラ以外の守護騎士、チンク、ディエチ、ルーテシア、ゼストはゲームに乗っている可能性があると判断しています。 ※首輪に何かしらの欠陥があると思っています。 ※アレックスからセフィロスが殺し合いに乗っているという話を聞きました。 ▼ ▼ ▼ 「はぁ……はぁ……はぁ……」 今まで静かだったF-1の浜辺に久方ぶりに波の音以外の不協和音が混じり始める。 F-3からずっと西に疾走してきたザフィーラが行きついた先がそこだった。 途中で川を飛び越える際に持ってきたデイパックの中からデイパックが一つ落ちたが、気にしてはいられなかった。 囮になる覚悟をしたザフィーラだが、だからと言って死ぬつもりなどなかった。 ミラーモンスターはミラーワールドからこちらの世界に出てくる時は反射物からしか姿を現す事は出来ない。 ザフィーラはその性質を利用してここを選んだのだ。 浜辺の周囲にはミラーモンスターが出てくるような反射物は一つだけ。 それは眼前に広がる海だけである。 前もって出てくる場所さえ分かっていれば対処のしようはある。 だからこそザフィーラは有利な場所で待ち受ける事ができるように全力でここを目指したのだ。 「さあ、来るなら来い!」 程なくベノスネーカーの影が海面にチラつき始めた。 餌を欲しているベノスネーカーは襲いかかるタイミングを計っているかのように機会を窺っているようだった。 だがここまで餌を喰わずにただ命令に従い続けてきたベノスネーカーは我慢の限界だった。 浜辺に張り詰めた緊張感が頂点に達した時、ザフィーラの目に映る海面が揺らいだ。 『ッシャァァァァァアアアアア!!!!!』 目の前に迫るのは毒々しい毒牙を光らせるベノスネーカー。 それが鏡の世界からこちらの世界に出てきたのを確認すると、ザフィーラの顔に笑みが浮かんだ。 「食らえ、鋼の軛ィィィ!!!」 ザフィーラの声と共に地面より突き出る光の拘束条。 それが見る間にベノスネーカーを空中に固定していく。 ベノスネーカーは拘束から逃れようともがくが、ザフィーラが渾身の力を込めて展開している魔法をすぐに外すのは無理だった。 その間にザフィーラは持ってきたデイパックからあるものを取り出した。 ストレージデバイス機殻杖Ex-st。 自分の思い通りに出力が調整できる概念兵器を肩に乗せ、ザフィーラは急いで照準を合わせにかかる。 制限下のザフィーラの実力ではベノスネーカーを倒せるかは確信が持てない。 だがこのEx-stで自壊レベルの砲撃を放てば、もしそれで無理でも砲撃で弱ったところなら倒せる可能性が高まる。 鋼の軛はあくまでEx-stを確実に当てるための布石だ。 そして、ザフィーラの指がEx-stの引き金に掛かった。 だが―― グサッ ――聞こえた音は砲撃が放たれる音ではなく、何かが肉を貫く音。 「……が……ぁ……な、ぜ――」 最初衝撃のあまりEx-stを取り落としたザフィーラは腹から突き出る銀色の槍のようなものを目にしても何が起こったか理解できなかった。 だがすぐに腹から伝わる痛覚と背後に見えた銀色の影によって何が起きたか教えられた。 「……メ、タル……ゲ……ラ、ス……!?」 ザフィーラを背後から刺し貫いた下手人。 それは王蛇のカードデッキのもう一体の契約モンスター、メタルゲラスであった。 かがみを連れてくるよう命令されていたメタルゲラスだが、それも当然ながら猶予切れと共に無効となった。 だからメタルゲラスは目の前まで迫っていたかがみを放置して、餌となったデッキの所有者の元へとやって来たのだ。 ザフィーラは当然ながらLがメタルゲラスに命令を出している事は全く知らない。 だから最初にLがベノスネーカーに襲われている場面に出くわした時、王蛇の契約モンスターはベノスネーカー一体だけだと思い込んでいたのだ。 その勘違いがザフィーラの運命を決定づける事になった。 「ベ、ル……カの、しゅ、ご……じゅ、うぅ……を、なっ……めるな――」 それがザフィーラの最期の言葉となった。 腹から流れ出る血はもうとっくに致死量を超える程にまでなっていた。 それでもザフィーラがまだ意識を保てているのは、盾の守護獣としての誇りによるものだった。 死ぬ前にこの2体のモンスターを倒す。 そう自分の身体に喝を入れようとしたが―― 『ッシャァァァァァアアアアア!!!!!』 『グゥォォォォォオオオオオ!!!!!』 ――傷ついた身体は言う事を利かず、最期まで何もできないままだった。 そしてついに鋼の軛を振り払ったベノスネーカーがザフィーラの頭から上半身に喰らい付き、同時にメタルゲラスもザフィーラの下半身に喰らい付いた。 一瞬にして目の前に広がる何もない虚無。 それがザフィーラの最後に見た光景となった。 ▼ ▼ ▼ 「これで、良かったんだよな」 D-2南部に位置するスーパー。 C-3にある商店街を目指して北へ向かったはずの万丈目準はなぜかそこにいた。 その理由はつい先程出会った紫髪にセーラー服を着た少女、柊かがみがそもそもの発端だった。 全身ボロボロになりつつもこちらへ向かって来たかがみに気付いたのはちょうど商店街に向かおうとした瞬間だった。 万丈目は久しぶりに出会う参加者しかもボロボロの状態だと分かるとすぐさま保護しようと思って急いで駆け寄ったが、結果は散々だった。 万丈目が近寄るや否や今までの緊張と警戒のせいか初対面のかがみは万丈目に気付くなり…… ――Lが私を殺そうと! わ、私は、悪くない!! ――や、やっぱり……あ、あんたも私を殺そうと……!! ――いや、来ないで! お願い、私は死にたくないだけなんだから!! ……というような事を言い続けるので名前を聞き出す事さえ一苦労だった。 万丈目の外見は独特な髪形に鋭い目付きに黒い制服というもので、お世辞にも第1印象がいいとは言い難い。 だからと言って初対面の少女にストレートに怯えられる事は万丈目にとってショックな事だった。 とりあえず少し戻って落ち着けそうなスーパーに入ってみたが、一向に進展はなかった。 だが落ち込んでいては先に進まないと思い直し、改めて話そうとするが怯えるかがみとの会話は一向に進まなかった。 どうすればいいんだと嘆いていた万丈目だったが、助け船は意外なところから現れた。 「やっぱりバクラに任せたのは不味かったか」 助け船を出したのは意外な事にバクラだった。 会話が成立しない状態を万丈目の中で知るとバクラはある提案をしてきたのだ。 それは千年リングを柊かがみに渡せというものだった。 そうすればバクラはかがみと会話する事が可能となり、上手く話を付けると言ってきたのだ。 確かにバクラは長い時を経験しているだけあって口は達者だ。 もしかしたらかがみと上手く会話できるのかもしれない。 そう考える一方で果たして素直にバクラの提案を受け入れる事が正しいのか万丈目には判断できなかった。 結局、ものは試しという事でかがみに千年リングを渡して現在は別室で待機しつつ朝食を取っている万丈目だった。 (まあ、これで上手くいけば万々歳か。それにしてもLか) 万丈目はカレーには一切手を付けずにデイパックの中にあった質素なパンを齧りながら、バクラの首尾を待ちつつ先程少し耳にした単語の意味を考えていた。 Lというのは参加者なのはまず間違いない。 かがみはLの元から逃れてきたらしいので、当然Lはかがみが走って来た方向である南にいる可能性が高い。 そして万丈目はさらに考える。 Lという者がもし本当に危険な存在なら放って置いていいのかと。 だが、万丈目は知らなかった。 Lはこの会場で随一の頭脳を持った仲間になり得る存在である事に。 そして、もう一つ―― ――別室で行われているバクラによるかがみへの説得は万丈目にとって思いもよらない内容である事に。 (……えっと、整理するわね。まず、あの万丈目とかいう奴は――) 『ああ、年端もいかない銀髪眼帯少女を甚振る極悪人さ。しかも普段はそんな素振りを微塵も見せないっていう厄介な奴だ』 (正直信じがたいんだけど? あなたがこの千年リングの声とかいうのも。でも、私を心配してくれている点には礼を言うわ) 『な~に、俺はあんたを見かねて忠告してやっただけさ。俺だって、いつまでもあんな野郎と一緒なのは御免だからな』 別室で行われているバクラとかがみによる心の中での会話。 そこでは万丈目が悪人だとかがみに吹き込むバクラの策略が着々と進行していた。 バクラは既に万丈目に見限る気になっていた。 強い力を持っていながらそれをむざむざ捨てるなどバクラには理解不能な行動だった。 元々バクラの目的はバクラが知るキャロとの合流、そしてこのデスゲームを楽しむ事だ。 つまり他に参加者がどうなろうとバクラにはどうでもいい事であり、万丈目も当然その中に入っている。 それでも今まで一緒にいたのはバクラが自力では行動できないためであった。 だが、それも解決した。 柊かがみ。 バクラが次の宿主に選んだ少女だ。 かがみの記憶を知った時、バクラはこの少女を利用しようと考え付いたのだった。 この生への執着と周囲への恨みは上手く誘導すれば万丈目より扱いやすい。 その判断が付いたからこその行動だった。 『(よし、ここまでは順調だな。もう少し話し合ったら、その後には……悪いな元・宿主サマよ。大人しくカードデッキへの生贄になってもらうぜ)』 そのバクラに目を付けられたかがみは別に完全にバクラを信用した訳ではない。 気づいた時にはメタルゲラスは消えていて代わりに人相の悪そうな少年が近付いてきた時は混乱したが、今は少し落ち着いている。 万丈目が近付いて気付く前にストラーダは逃げる途中で教えてもらった通りに腕時計型の待機状態にしているが、いざとなれば起動させる気でいた。 だが、バクラの言葉巧みな言い回しを聞くうちに徐々にかがみの中にあったバクラへの疑心は小さくなっていた。 それと並行してかがみはバクラを信じ始め、いつしかバクラの言う通りにすればいいような気にさえなっていた。 これらはかがみが現状から逃げたいがための逃避とも言える行為だったが、かがみ自身はそのような自覚は微塵も存在しなかった。 (そうよ、誰だって生きていたいって思うわよ。そう、そうよ。これは仕方のない事、いやむしろ当然の行いよ。 万丈目って奴なんて死んで当然の奴なんだから! 私は正しいのよ!) 柊かがみはただ死にたくないだけだ。 だが、その考えは悪しき盗賊王の魂によって歪められていく。 彼女の運命はどう変わっていくのだろうか。 【1日目 午前】 【現在地 D-2 スーパー】 【万丈目準@リリカル遊戯王GX】 【状態】健康、30分バクラ憑依不可 【装備】なし 【道具】支給品一式、カードデッキ(ベルデ)@仮面ライダーリリカル龍騎、ルーテシアのカレー@魔法少女リリカルなのは 闇の王女、考察を書いたノート 【思考】 基本:殺し合いには乗りたくない。仲間達と合流し、プレシアに報復する。 1.バクラの首尾を待つ。 2.このままD-3に注意しながら商店街に向かうか、それともLのいる南に行くか。 3.カードデッキを破壊してミラーモンスターを倒す程の力を持つ者を捜す。 4.キャロを捜し出して千年リングをどうにかする。 5.仲間(理想は明日香)達との合流。 6.余裕があればおじゃま達を探したい。 【備考】 ※チンク(名前は知らない)を警戒しており、彼女には仲間がいると思っています。 ※エリアの端と端が繋がっている事に気が付きました。 ※デスベルトが無い事に疑問を感じています。 ※パラレルワールドの可能性に気づきました。 ※柊かがみはLという危険人物から逃げてきたと思っています。 【柊かがみ@なの☆すた】 【状態】疲労(中)、肋骨数本骨折、強い周りに対する敵意、バクラへの僅かながらの信頼 【装備】ストラーダ(待機状態)@魔法少女リリカルなのはStrikerS、千年リング@キャロが千年リングを見つけたそうです 【道具】なし 【思考】 基本:死にたくない。なにがなんでも生き残りたい。 1.バクラを信じてしばらくバクラと話す。 2.悪人である万丈目を殺すのは間違った事ではない。 【備考】 ※デルタギアを装着した事により、電気を放つ能力を得ました。 ※参加者名簿や地図、デイパッグの中身は一切確認していません。 ※一部の参加者やそれに関する知識が消されています。ただし、何かのきっかけで思い出すかもしれません。 ※「自分は間違っていない」という強い自己暗示のよって怪我の痛みや身体の疲労をある程度感じていません。 ※周りのせいで自分が辛い目に遭っていると思っています。 ※Lは相手を縛りあげて監禁する危険な人物だと認識しています。 ※第一放送を聞き逃しました。 ※千年リングを装備した事でバクラの人格が目覚めました。以下【バクラ@キャロが千年リングを見つけたそうです】の簡易状態表。 【思考】 基本:このデスゲームを思いっきり楽しむ。 1.万丈目には見切りを付けて、かがみをサポート及び誘導する。 2.頃合いを見計らって万丈目をバイオグリーザーへの生贄に差し出すように仕向ける。 3.可能ならばキャロを探したいが、自分の知るキャロと同一人物かどうかは若干の疑問。自分の知らないキャロなら…… 【備考】 ※千年リングの制限について大まかに気付きましたが、再憑依に必要な正確な時間は分かっていません。 ※キャロが自分の知るキャロと別人である可能性に気が付きました。 ※千年リングは『キャロとバクラが勝ち逃げを考えているようです』以降からの参戦です ▼ ▼ ▼ 全てが終わった浜辺に静寂が訪れる。 後に残ったのは砂浜に打ち付ける波の音と辺りに散乱するいくつかの道具だけだった。 もう既にザフィーラの影も形もどこにも残ってはいなかった。 【ザフィーラ@魔法少女リリカルなのはStrikerS 死亡確認】 【全体備考】 ※ザフィーラは首輪諸共ベノスネーカーとメタルゲラスに喰われました。 ※【F-3 壊れた橋付近】に柊かがみのデイパック(支給品一式、デルタギア一式@魔法少女リリカルなのは マスカレード、デルタギアケース@魔法少女リリカルなのは マスカレード、ランダム支給品0~1)が放置されています。 ※【F-1 浜辺】に以下の道具が放置されています。 支給品一式×2、ランダム支給品(エリオ1~3) Ex-st@なのは×終わクロ カードデッキ(王蛇)@仮面ライダーリリカル龍騎、サバイブ“烈火”(王蛇のデッキに収納)@仮面ライダーリリカル龍騎 ※王蛇のカードデッキには、未契約カードがあと一枚入っています。 ※サバイバルナイフ@オリジナル、手鏡@オリジナルはベノスネーカーとの接触で破壊されました。 ※ベノスネーカーとメタルゲラスはザフィーラを喰った事で傷はほぼ癒えました。 【Ex-st@なのは×終わクロ】 新庄・運切の武器。白い砲塔に似た杖型のストレージデバイス(という名の概念兵器)。 砲門を取り換えて多様な砲撃ができる。威力は使用者の意志に比例する設定となっており、望みさえすれば自壊する程の大威力も発揮できる。 【レリック(刻印ナンバーⅥ)@魔法少女リリカルなのはStrikerS】 ヴィヴィオが鎖で引きずっていた一つで第12話にてナンバーズが奪取したと思いきやティアナの活躍で奪われなかったレリック。 見た目は幻術のおかげで可愛らしい花をしている(激しい動作や衝撃を受けない限り数時間~丸一日は偽装が維持されます)。 説明書には「レリック 可愛らしいでしょう」という馬鹿にしたような言葉のみ。 Back 変わる運命(前編) 時系列順で読む Next 夢と誇りを胸に全てを終わらせるため……! 投下順で読む Next Paradise Lost(前編) L Next 這い寄るもの アレックス Next 這い寄るもの ザフィーラ GAME OVER 柊かがみ Next 渇いた叫び(前編) 万丈目準 Next 渇いた叫び(前編)
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冥府魔道 ――月蝕・第二章(後編) ◆9L.gxDzakI 「正宗を抜いておくべきだったな」 眼前のセフィロスが口にしたのは、字面通りの刀剣の名前なのだろうか。 薔薇を象った紫の太刀筋は、はやてを切り裂くには至らず、シャマルを傷つけたのみに留まる。 妖艶に輝く魔性の刃を、赤き鮮血がつぅっと伝った。 「はや、て……ちゃ……?」 困惑も露わなシャマルの声。驚愕も露わなシャマルの顔。 制服の胸元は瞬きの間に断ち切られ、豊かな谷間が外気に晒されている。 されど、よほどマニアックな男でもない限り、それに欲情することはないだろう。 風の癒し手の豊満なスタイルには、もはやその本来の魅力は宿されていない。 真一文字の刀傷は、深々と血肉を引き裂いていた。 一直線に引かれた真紅のラインから、どくどくと赤い蜜がしたたっていた。 その痛みさえも、既にシャマルの意識からは、驚愕によって押しやられているらしい。 「……何の真似や」 そのシャマルの驚愕さえも、意に介さぬ冷徹な声だった。 淡々とした口調と鋭い眼光。 家族を盾にするという凶行への弁明など、更々する気もなさそうな態度と共に、八神はやては問いかける。 仲間であるはずのこの自分に、いきなり刃を抜いたセフィロスへと。 「お前が下手な真似をしなければ、寸前で剣を止めるはずだった」 淡々と。 仲間を切り捨てるという凶行への弁明など、やはり更々する気などないといった態度で。 無感情なポーカーフェイスが、低い声で言葉を紡ぐ。 「そうしてお前の真偽を確かめるつもりだったが……もはやその必要もなくなった」 流水のごとき青の光。 シャマルの方へと向けられる魔性の視線。 主に裏切られ盾とされた、哀れな従者の姿を見やる。 どくどくと流れる血液が、管理局の制服を赤黒く染めた。 「私の知る八神はやてとは、愚直なまでのお人よしだ。 何がきっかけなのかは知らんが、他者を利用し陥れることを嫌い、他者を切り捨てることを嫌い…… ……たとえ自分が傷つこうとも、その目に映るもの全てを、その手で守り抜こうとしていた」 それはあるべきはやての姿。 かつてはやてであったもの。 父と母と足の自由を失い、孤独に生きてきた過去と。 夜天の書の新たな主となり、愛すべき家族と出会った誕生日の夜と。 嘆きと闘争の果てに出会った、銀髪と黒装束の悲しき娘と。 出会ったばかりの5人目の家族との、あまりにも早すぎた聖夜の別れ。 だからかつてのはやてはその道を選んだ。 自分と同じ悲しみは、誰にも味わわせたくはないと願った。 故に時空管理局へと入局し、命を守る者とならんとした。 嗚呼、されど。 最後の夜天の主の心には、今や根深き影が巣食ってしまった。 もう二度と失いたくないと思った大切なもの。 白熱の閃光を纏う漆黒の魔獣。 怪獣王ゴジラへの報復を果たすために――愛する家族を取り戻さんとするために。 歪んだ愛は憎しみへと変容し、八神はやてを鬼へと変えた。 復讐のため、一切の良心を捨て去った姿に。 修羅をも食らう羅刹となり、屍の山を築き上げる姿に。 かつての面影は、どこにもない。 故に。 自らと同類であるが故に。 同じでなかったはずのものが、同じ闇へと堕ちたが故に。 「お前は――『八神はやて』ではない」 片翼の天使は、静かに言い放った。 くわ、と瞠目する夜天の主。 冷徹さを貫いていたその表情に、微かな感情の揺らぎが宿る。 両の肩がわなないた。握られた右手がほどかれた。 支えを失ったシャマルの身体が、ごろりと無造作に床に転がる。 「……随分と勝手な言い草やな……」 それは刹那の間であったか。 それは永劫の間であったか。 やがて口を開いたはやての、双眸が細く引き絞られていく。 そこに宿されていたものは、先ほどまでの平静ではなく。 ぐっと奥底に噛み締められた、しかし誤魔化しようのない鋭き怒り。 「確かに私は変わった。変わらなければならんかった。 せやけどそれは、好きで選んだ道やない。たとえそれが冥府魔道であろうとも、それ以外に選べる道なんてなかったからや……」 嗚呼、確かにそれは認めよう。 八神はやては確かに変わった。 大切な家族を取り戻すために、手段を選ぶことをやめた。 数多の怪獣達を蹂躙し、惨たらしくその尊厳を陵辱し、心無き操り人形へと変えた。 そうまでしてでも、取り戻したかった。 血の赤にべっとりと染まったこの顔に、かつての笑顔は浮かばない。 死の赤にべっとりと染まったこの心に、かつての優しさは今はない。 だが、それでも。 それは八神はやてを捨てるための変化ではない。 それは八神はやてに戻るための変化に過ぎない。 何物にも変えがたき半身を奪い返し、かつての日常を取り戻すための戦いだ。 「何も知らんお前に……そないなことを言われとうない……!」 一度外道に堕ちた者は、二度と正道には戻れないのか。 血と骨で築かれた外道の仮面は、二度と剥がれることはないのか。 八神はやてを捨てた者は、八神はやてには戻れないのか。 そんなことは認めない。 そんなことを決めつける権利は、誰にもありはしない。 お前のような殺人者に、それを決めつける資格などない。 「私は私や! どんなに腐って汚れようとも、他の何者でもない『八神はやて』や! たった1つ残された私の存在……あの子らが身を挺して守った私の存在……誰にも否定なんてさせへんッ!!」 怒りと殺意の滲む声で。 右手を己の胸に突いて。 遂にはやては絶叫した。 冷徹な仮面の下に宿る激情を、漆黒の魔剣士へとぶちまけた。 言い終えると同時に身を翻す。 背中に負ったデイパックの肩紐を掴み、強引に己が身より引き剥がす。 びゅん。 フルスイングで、投擲。 ばりん。 鳴り響いたのはガラスの音。 烈音と共に打ち砕かれたのは、席のすぐ横に張られた窓ガラスだ。 店外へ弾き出された鞄を追うように、ソファー状の席を駆け上がる。 窓枠へと片足をかけたはやては、そこで再びセフィロスを睨んだ。 「生憎と、私の手元には接近戦用の武器しかない……お前と戦ったところで、命の保障がないんは分かっとる……」 一太刀で分かる。相手は剣術系の接近戦型だ。 素人目だが、恐らく攻撃速度はシグナムと互角。 いかにデルタギアがあるとはいえ、ろくに技術や経験のない格闘戦を挑むには分が悪い。 故にここは逃走を選ぶ。 たとえみっともない選択だとしても、次に確実に打ち倒すために、今はあえて背中を向ける。 「せやけどな……」 ああ、認めよう。確かにこれは自分のミスだ。 相手の残虐性を読みきれなかったが故に、こんな結果を迎えてしまった。 自分の正体を確かめるために、わざわざ刃まで向けるような相手であったことを読みきれなかった。 だが、このままでは終わらない。 絶対にただでは終わってやらない。 「次に会うときは必ず殺す! お前は私の手で、絶対にブチ殺したるッ!!」 憤怒と憎悪に歪んだ顔で。 セフィロスを指差すはやての形相に、やはりかつての面影はなかった。 ◆ 「――逃げるで、クアットロ!」 ばりんとガラスの音が鳴った後、クアットロの元に現れたはやては、何故か店の裏側からやって来た。 「ど、どうしたんですか急に……セフィロスの説得は……?」 「失敗した! アイツの思考を読みきれんかった私の落ち度や……早いとこ逃げんと殺される!」 片手に掴んでいたデイパックを背負いながら、眼前で早口で捲くし立てるはやて。 軽く取り乱してみせたクアットロだったが、実際にはこの返答の予想も、ある程度ついていた。 何せわざわざ窓ガラスから脱出してきたのだ。何らかの緊急事態でない方がおかしい。 故に内心では冷静に、駆け出すはやての後へと続く。 相手の油断を誘うため、わざと驚いた顔をしながら。 「に、逃げるってどこへ?」 「東の橋や! このままスマートブレインに直行する!」 「あっ……そういえば、シャマル先生は!?」 「アイツにやられた! もう助からん!」 「っ……そんな……!」 驚愕と悲嘆の表情を作った。 わざとそのように装った。 自分の語った設定上では、彼女は更生した自分を支えてくれた恩人だ。 故に敬愛するシャマル先生の死を嘆き悲しむかのように、わざと泣きそうな顔を演出する。 「ぼさっとしとったらあかん! 追いつかれたら、シャマルの犠牲まで無駄になる!」 叱咤するはやての声は力強い。 本来なら大切な人間であるはずのシャマルを喪ってなお、その声には覇気が残されている。 冷酷なまでの余裕。 これがクアットロ自身であればまだ納得がいった。 だが相手は、本来お人よしであるはずの八神はやてだ。 そもそも彼女が自分の知る彼女ならば、シャマルを見捨てて逃げたりはせず、無謀な戦いにも身を投じたはずだった。 やはり異なる世界のはやてには、人格形成の上で何らかの変化があったのか。 これまで抱いていた疑念が、更にその色を濃くしていく。 (適度に甘ちゃんが抜けて魅力的になったのは確かだけど……) 共に戦うというのなら、喜ばしい変化だ。 この八神はやてならば、余計な情に流されることなく、現状のように常に生き残ることを優先して行動するだろう。 だが。 その一方で、異なる感情を抱いたのもまた事実。 (……そろそろ切り時かしらね?) これでこいつの失態は二度目だ。 一度目はキングに騙された時。 そして今回、セフィロスに敵と認識されたのが二度目。 ヴィータにもセフィロスにも恨まれ、キングには殺人を犯したという証拠を握られた女。 「くそっ……なんでよその世界の私は、あんな危ない奴を仲間に引き入れたんや……!」 悪態をつくはやてを見やる。 彼女には敵が多すぎる。 改心した善人を装い、集団にもぐり込むことを目的とした自分には、いい加減邪魔な存在になってきたのではないか。 ならば近いうちに、手を切った方が得策ではないか。 エリアの境界を跨ぎ、廃墟と化した街並みへと踏み込んだ頃。 クアットロの脳内では、冷徹な思考が渦を巻いていた。 【1日目 日中】 【現在地 F-3】 【八神はやて(StS)@魔法少女リリカルなのはFINAL WARS】 【状態】健康、スマートブレイン社への興味 【装備】ツインブレイズ@魔法少女リリカルなのはStrikerS 【道具】支給品一式×3、スモーカー大佐のジャケット@小話メドレー、主要施設電話番号&アドレスメモ@オリジナル、 医務室で手に入れた薬品(消毒薬、鎮痛剤、解熱剤、包帯等)デルタギア一式@魔法少女リリカルなのは マスカレード、 デルタギアケース@魔法少女リリカルなのは マスカレード、カリムの教会服とパンティー@リリカルニコラス 【思考】 基本:プレシアの持っている技術を手に入れる。 1.スマートブレインに向かう。その道中でクアットロと情報交換を続ける。 2.ヴィータを戦力に加える。 3.クアットロを利用する(おかしな行動は絶対にさせない)。 4.ある程度時間が経ったらメールの返信を確かめる(多少遅くなっても良い)。 5.セフィロスを許さない。絶対に自分の手で殺す。 6.キングの危険性を他の参加者に伝え彼を排除する。もし自分が再会したならば確実に殺す。 7.首輪を解除出来る人&プレシア達に対抗する戦力の確保。 8.以上の道のりを邪魔する存在の排除。 【備考】 ※プレシアの持つ技術が時間と平行世界に干渉できるものだと考えています。 ※ヴィータ達守護騎士に優しくするのは自分の本当の家族に対する裏切りだと思っています。 ※キングはプレシアから殺し合いを促進させる役割を与えられていると考えています(同時に携帯にも何かあると思っています)。 ※ヴィータと戦う事になったのはキングが原因だと断定しました(その事を許すつもりはありません)。 ※自分の知り合いの殆どは違う世界から呼び出されていると考えています。 ※放送でのアリサ復活は嘘だと判断しました(現状プレシアに蘇生させる力はないと考えています)。 ※プレシアの目的はアリシア復活で、その為には普通の死ではなく殺し合いによる死が必要だと考えています。 ※プレシアには他にも協力者がいると考えています。 ※施設には何かしらの仕掛けが施されている可能性があると考えています。 ※キングのデイパックの中身を全て自分のデイパックに移して、キングのデイパックも折り畳んで自分のデイパックに入れています。 ※図書館のメールアドレスを把握しました。 ※シャマル、クアットロと情報交換しました。 ※クアットロは善人のふりをして自分を騙していると確信しました(ただし、ある程度利用出来るとは思っている)。 ※エネルは海楼石を恐れていると思っています。 ※放送の御褒美に釣られて殺し合いに乗った参加者を説得するつもりは全くありません。 ※この殺し合いにはタイムリミットが存在し、それが決して長いものではないという可能性に気付きました。 【クアットロ@魔法少女リリカルなのはStrikerS】 【状態】左腕負傷(簡単な処置済み)、脇腹に裂傷(掠り傷程度)、眼鏡無し、髪を下ろしている、キャロへの恐怖と屈辱 【装備】私立風芽丘学園の制服@魔法少女リリカルなのは、ウォルターの手袋@NANOSING、 血塗れの包丁@L change the world after story 【道具】支給品一式、クアットロの眼鏡、大量の小麦粉、セフィロスのメモ 【思考】 基本:この場から脱出する。 1.スマートブレインに向かう。その道中ではやてと情報交換を続ける。 2.はやての信頼を固めてとことん利用し尽くす。が、そろそろ切り時か……? 3.首輪や聖王の器の確保。 4.生きているフェイトが(StS)の方だった場合、接触は避ける。 5.ギルモンの分のキルスコアが活かせるよう、ボーナスの内容を考える。 【備考】 ※参加者は別々の世界・時間から連れて来られている可能性に至りました。 ※アンジールからアンジール及び彼が知り得る全ての情報を入手しました(ただし役に立ちそうもない情報は気に留めていません)。 ※アンジールの前では『アンジールの世界のクアットロ』のように振る舞う(本質的に変わりなし)。 ※基本的に改心した振りをする(だが時と場合によれば本性で対応する気です)。 ※デュエルゾンビの話は信じていますが、可能性の1つ程度にしか考えていません。 ※この殺し合いがデス・デュエルと似たもので、殺し合いの中で起こる戦いを通じ、首輪を介して何かを蒐集していると考えています。 ※デュエルモンスターズのカードとデュエルディスクがあればモンスターが召喚出来ると考えています。 ※地上本部地下にあるパソコンに気づいていません。 ※制限を大体把握しました。制限を発生させている装置は首輪か舞台内の何処かにあると考えています。 ※主催者の中にスカリエッティや邪悪な精霊(=ユベル)もいると考えており、他にも誰かいる可能性があると考えています。 ※優勝者への御褒美についての話は嘘、もしくは可能性は非常に低いと考えています。 ※キャロは味方に引き込めないと思っています。 ※シャマル、はやて(StS)と情報交換しました。 何が何だか分からなかった。 シャマルはただひたすらに混乱していた。 第二回目の放送が流れた時、読み上げられた4つの名前。 10年来の仲間と同志。 機動六課で知り合った部下。 この殺し合いの場で、共に戦うと誓った少年。 またしても、守れなかった。 シグナムやなのは達のみに留まらず、ザフィーラ達の命までも救えなかった。 悲哀と自責が胸中で渦巻き、精神の均衡が崩れ去っていく。 そこに現れたのがあの男。 銀髪と黒衣のあの男。 いきなり刃を向けられた。 いきなり胸元を切り裂かれた。 いきなりはやてに盾にされた。 いきなりはやてに使い捨てられた。 信じていた主の裏切りと、眼前に散った血液の花弁。 まともな思考力を奪い去るには、十分すぎる衝撃の連続。 ガラスの割れる音と共に、はやてが1人で逃げていく。 はやての姿が見えなくなると同時に、胸の激痛を知覚していく。 「く……ぁ……あぁぁ……っ」 呻きが上がった。 のた打ち回った。 焼け付くような傷の痛みと、気が抜けるような失血感。 このままではまずい。確実に死ぬ。出血多量で命を落とす。 急速に実感していく死の恐怖。 それをもたらすのは頭上の男。 死期を早めるのは銀髪の剣士。 無慈悲に。無情に。 見上げた先の漆黒の袖が、刃を掴んで振り上げられる。 あれを食らえば、今度こそ自分は死ぬだろう。 あれが刺されば、今度こそ自分という存在は消えるだろう。 「い……いや……いやぁ……」 そんなのは嫌だ。 死んでしまうのは嫌だ。 自分が消えてしまうのは嫌だ。 うっすらと目尻に浮かぶ透明な雫。 内腿をじわりと濡らす金色の液体。 どくどくと乳房の谷間を這う鮮血。 「た、すけ……て……たすけて……だれか……っ……」 死にたくない。 何が何でも死にたくない。 怖い。 怖い。 死ぬのが怖い。 誰でもいい。誰か私を助けてくれ。 高町なのは。 フェイト・T・ハラオウン。 ヴィータ。 ユーノ・スクライア。 スバル・ナカジマ。 キャロ・ル・ルシエ。 「はやてちゃん……」 か細い声でその名を呼ぶ。 消え入る声で主を呼ぶ。 されど、声に応える者はなく。 されど、この身はこれほどまでに孤独。 「たす、けて……はやてちゃん……」 どうして。 どうして誰も助けに来てくれない。 どうしてはやては自分を助けに来てくれない。 「はやて、ちゃん……」 信じていたのに。 愛していたのに。 愛してくれると言っていたのに。 たとえ世界が違っても、家族であることに変わりはないと言っていたのに。 「はや、て……ちゃ……」 なのに何故自分はこんなにも孤独だ。 何故こんなにも無様な姿を、たった独りで晒さなければいけない。 「わたし……」 嫌だ。 こんな結末を迎えるのは嫌だ。 死にたくない。 死にたくない。 死にたくない。 死にたくない。 死にたくない。 死にたくない。 死にたくない。 死にたくない。 死にたくない。 死にたくない。 死にたくない。 「しに、たく……な……」 ぐさり。 ◆ 湖の騎士の心臓は、はたとその鼓動を停止させた。 左胸を一直線に貫いた刺し傷からは、とめどなく血液が流れ出している。 横薙ぎに切り払った傷痕と合わされば、さながら不恰好な十字のようだ。 弔いのような。 呪いのような。 死と鉄の臭いの漂う湖に浮かんだ屍へと、深々と刻み込まれたブラッディ・クロス。 血溜まりに仰向けに横たわるシャマルだった亡骸を、セフィロスは静かに見下ろしていた。 シャマルは死んだ。 風の癒し手はこの手で殺した。 血と涙と小水にまみれた無様な死体を、たった今この手とこの刃で生み出したのだ。 決定的とも言える殺人を。 ヴィータの時には未遂に終わった仲間殺しを。 かつての仲間達との明確な決別の証を、遂にこの翠屋に刻みつけたのだ。 「………」 僅かに、額に皺が寄る。 微かに、顔がしかめられる。 ざく、と。 乱暴に叩きつけられた憑神刀(マハ)の切っ先が、木製の床へと突き刺さった。 てらてらと輝く赤黒い血が、魔性の凶器を染め上げていく。 (まだ悔やむか) 自問した。 ほんの僅かに揺らぎを浮かべる、己自身の形相へと。 ほぼ無表情でありながら、今にも泣き出しそうな気配を宿した相貌へと。 まだ痛むのか。 まだ苦しむのか。 八神はやてという形に、決別の刃を向けたことを。 八神はやてという形を、この手で明確に否定したことを。 ようやく見つけた居場所を手離し、仲間に牙を剥くことを。 いずれまた杯を交わそうと誓った、暖かな居場所を捨てたことを。 (今さら何を怖れている) 弱い心だ。 いつの間に自分はこんなにも腑抜けた。 そんなこと、今に始まったことではないではないか。 かつてニブルヘイムを訪れた自分が、迷いなく選び歩んだ道ではないか。 何を迷うことがある。 何を悔やむことがある。 剣を取れ。 前へ進め。 それ以外に道などない。 それ以外に救いなどない。 母なるジェノバの意志を貫く他に、この冷たき孤独の殻を破る術などない。 幾度となく胸の中繰り返し。 突き立てた切っ先を抜き放つ。 かつり、とブーツの音が鳴り、翠屋の店外へと足が向けられた。 からんころんという音と共に、扉を開いたその先には、既にはやて達の姿はない。 少しばかり間を空けすぎた。恐らく今から追いかけても、そう簡単には見つけられないだろう。 だが、扉越しに聞こえた口やかましいやり取りから、スマートブレインなる場所が目的地であることは分かっている。 ならば今すぐに見つけることはできずとも、時間をかけさえすれば、見つけること自体は難しくない。 やがて自分とあのはやての出来損ないは、再び相まみえることになるだろう。 そうなれば恐らく両者共に、出会った瞬間に殺し合う。 その時こそが、彼女の最期だ。 あのどこまでも八神はやてに近い姿をしながら、どこまでも八神はやてとかけ離れた女の最期の時だ。 今度は取り逃がしはしない。 確実に殺してみせる。 誰でもない己自身の、この手で。 【1日目 日中】 【現在地 F-2 翠屋玄関】 【セフィロス@魔法少女リリカルなのはStrikerS 片翼の天使】 【状態】疲労(中)、魔力消費大、全身にダメージ(小)、僅かな動揺、全身ずぶ濡れ、ジェノバ覚醒(ジェノバとしての思考) 【装備】憑神刀(マハ)@.hack//Lightning 【道具】支給品一式×2、トライアクセラー@仮面ライダークウガA’s ~おかえり~、 正宗@魔法少女リリカルなのはStrikerS 片翼の天使 【思考】 基本:全ての参加者を皆殺しにする。 1.はやて(StS)とクアットロを追って殺す。 2.今はまだアンジールは殺さない。ぎりぎりまで生かし、最高の痛みと苦しみを味わわせる。 3.はやて(StS)、アーカード、仮面ライダーの娘(=柊かがみ)、アレックスは優先的に殺す。 【備考】 ※身体にかかった制限を把握しました。 ※アレックス(殺し合いには乗っていないと判断)が制限を受けている事を把握しました。 ※参加者は別々の世界・時間から連れて来られている可能性に至りました。 ※トライアクセラーで起動するバイク(ビートチェイサー2000@仮面ライダークウガA’s ~おかえり~)は 立体駐車場に埋もれていると思っていますが、運転はできないので無理に探すつもりはありません。 ※「仮面ライダーリリカル龍騎」における仮面ライダーの情報を得ました。 ※デスゲームと仮面ライダーの殺し合いに関係があるのではないかと思っています。 ※アーカードの弱点が心臓である事を見破りました。 ※はやて(StS)を本物の「八神はやて」ではないと認識しました。 また、ヴィータもはやて(StS)を偽物のはやてと見なしている可能性が高いと思っています。 瞳孔の開いた虚ろな視線が、じっと天井を仰いでいる。 生命の光の宿らぬ瞳は、二度と安らかな眠りに閉じられることはない。 かくて喫茶店の店内には、たった1つの亡骸のみが残される。 シャマルの最大の不幸は、自分の持っていた支給品の効力を、最後まで確認できなかったことだろう。 具体的に言うならば、あのハネクリボーというカードだ。 遊城十代の相棒たるそのカードは、特殊効果を持ったモンスターだ。 それを発動することができたなら、セフィロスに浴びせられた攻撃を、少なくとも一度は無効化できたはずなのだ。 しかし、悲しいかなシャマルはそれを知らなかった。 ラッキーカードとなるべきそれは、かくして役立つことなく終わった。 あるいはその目でカードの精霊を知覚してもなお、玩具が武器として使えるという非常識な可能性を、信じきれなかったのかもしれない。 いずれにせよ、彼女はここで命を落とした。 心優しき風の癒し手は、二度と微笑むことはない。 銀幕芝居の綴り手に利用され、堕ちた夜天の主に見捨てられ。 しかしそれらを自覚することもかなわず。 誰からも助けられることなく、極大の死の恐怖の中、孤独にその生涯を終えたのだ。 そう。 どれほどもしもを重ねても、そこにさしたる意味はない。 意味を持つのは事実だけだ。 シャマルが命を落としたという事実。 セフィロスがはやてと敵対したという事実。 それがこの場に残された、たった2つの価値ある真実。 かくして月は闇へと沈んだ。 湖の騎士の命を贄とし、今ここに完全なる月蝕は成った。 銀月の魔剣士の気高き心は、今や朔よりも暗き深淵の中。 全ての良心としがらみを捨て去り、かつて星の破壊者として怖れられた堕天使へと、完全に戻ってしまったのだ。 英雄と謳われた人間・セフィロスは。 今はもう、どこにもいない。 【シャマル@魔法少女リリカルなのはStrikerS 死亡】 【残り37人】 ※F-2の翠屋店内に、シャマルのデイパックが放置されています。 Back 冥府魔道 ――月蝕・第二章(前編) 時系列順で読む Next Barrier Jacket & Guns 投下順で読む Next Barrier Jacket & Guns 八神はやて Next 銀色クアットロ(前編) シャマル GAME OVER クアットロ Next 銀色クアットロ(前編) セフィロス Next バトルはやて