約 2,162 件
https://w.atwiki.jp/gamemusicbest100/pages/1832.html
鬼哭街 -The Cyber Slayer- 機種:PC 作曲者:ZIZZ STUDIO 発売元:ニトロプラス 発売年:2002、2011(リメイク版) 概要 選択肢が一切ない異色のADV。これは物語を純粋に楽しんでもらいたい為、とのこと。 元々は18禁作品だったが、2011年にリメイク版である全年齢版(15歳以上推奨)が発売された。 元作品はボイス無しだが、こちらはフルボイスかつ音楽以外の大半がリメイクされている。 余談だが、主人公は最後までパンツすら脱がずに終わるため18禁の意味があるのか…と当時から言われていた。 シナリオライターは虚淵玄氏。今作について「脊髄の赴くままに書いてしまった」と語っている。 収録曲 曲名 作・編曲者 補足 順位 涙尽鈴音響 歌:いとうかなこ作:大山曜 主題歌 第2回ゲームソング479位 Acid rain Vow of sword The Cyberslayer Riverside History Rusty City, misty Night Doll's Tear Sworddancer I Memento Bell Nightseeker Dark Region Supersonic Showdown 大山曜 第5回443位パソコンゲーム179位 Sworddancer II Fullmetal Kung=fu Supersonic Showdown [Remix] 涙尽鈴音響 [Instrumental] Soul For The Sword 歌:いとうかなこ作:大山曜 全年齢版イメージソングサントラ未収録 サウンドトラック 鬼哭街 -The Cyber Slayer- サウンドトラック プロモーションビデオ(全年齢版) 使用されているBGMは「Soul For The Sword」 サウンドトラックPV 使用されているBGMは「Supersonic Showdown」「涙尽鈴音響」
https://w.atwiki.jp/ercr/pages/614.html
発売日 2011年5月27日 ブランド Nitro+ タグ 2011年5月ゲーム 2011年ゲーム ニトロプラス キャスト 井上和彦(孔濤羅),田村ゆかり(孔瑞麗),速水奨(劉豪軍),小杉十郎太(樟賈寶),折笠愛(朱笑嫣),大塚芳忠(呉榮成),藤原啓治(斌偉信),家弓家正(謝逸達),川原慶久(元家英),佐藤健輔(元尚英),樫井笙人(ミハイル・スチュグレフ),福田賢二(染力為),上別府仁資(李天遠) その他:杉野博臣,飯田真矢 友情出演:すーぱーそに子 スタッフ 企画:でじたろう 脚本:虚淵玄 演出:あっきゅん キャラクターデザイン/原画:中央東口 メカニックデザイン:石渡マコト(ポリゴン番長) 2Dグラフィックディレクション:縞うどん 2Dグラフィック:三杜シノヴ,大熊猫介,せんこうどっき,りんごキック,ゆーぽん,山田外朗,ほにゃらら 3D制作プロデュース/アートディレクション:どいよしなお 3DCGI:ポリゴン番長,C+C(EZH WORKS),石渡マコト(ポリゴン番長),Mr.K(ポリゴン番長),WANAN(ポリゴン番長) デザインワーク:yoshiyuki 題字:篠原榮太 プログラム:usao.exe スクリプト:覇,嶋流,おがみけいち,あっきゅん,土井潤(合資会社ワムソフト) システムスクリプト:千代子黎人,徒歩十分 デバッグ:ダイス,bea4128,株式会社デジタルハーツ 技術サポート:ダイス,bea4128 開発マネジメント:まさかり 音響ディレクション:榎本覚(株式会社ブレイブハーツ) 音声収録エンジニア:伊能恵瓊(株式会社ブレイブハーツ) 音声編集:株式会社ブレイブハーツ,ワルのへりょうへい(株式会社ブレイブハーツ),はぐれコアラ5000体(株式会社ブレイブハーツ),TMKRRN(株式会社ブレイブハーツ),矢文あずま(株式会社ブレイブハーツ),やまなかけんじ(株式会社ブレイブハーツ) 音声効果:ムー 録音スタジオ:Brave Hearts STUDIO 音響制作担当:佐々木智経(株式会社ブレイブハーツ) 音響効果:bea4128,恵比須弘和 音響効果マネジメント:佐瀬守 音楽:ZIZZ,磯江俊道(ZIZZ STUDIO) 音声制作:GEORIDE 音楽プロデュース:南野信吾 音楽エグゼクティブプロデュース:小坂崇氣 BGMコンポジション:磯江俊道,大山曜,神保伸太郎 宣伝:ジョイまっくす,黒沢秀樹,さとゆう 営業:ホビボックス株式会社 営業部 WEB制作:東悟,4403 版権管理:海苔太郎,CK,キャベツ花子 生産管理:原口敏之 エディトリアルデザイン:yoshiyuki,シンシア 協力:ホビボックス株式会社,株式会社ブレイブハーツ,株式会社フォントワークスジャパン,株式会社デジターボ 制作進行:ムー プロデュース:ニトロくん 総合ディレクション:上田賢治 制作:Nitro+ 『The Cyber Slayer 鬼哭街』テーマソング 「涙尽鈴音響」 唄:いとうかなこ 作詞:江幡育子 作曲・編曲:大山曜 『鬼哭街』イメージソング 「Soul for the Sword」 唄:いとうかなこ 作詞:江幡育子 作曲・編曲:大山曜
https://w.atwiki.jp/critic/pages/50.html
鬼哭街(NitroPlus)/2002/03/29 シナリオ:虚淵玄 原画:中央東口 音楽:ZIZZ [あらすじ] 間違った未来、誰かが選択を誤った世界。 犯罪結社・青雲幇の牛耳る上海に、一人の男が舞い戻る。 彼の名は孔濤羅。 仲間の裏切りにより最愛の妹までもが辱められ殺された。怒りに身も心も焼き尽くされた濤羅は、その手に 復讐の剣を執る。 ――仇は五人。 いずれ劣らぬ凶悪無比のサイボーグ武芸者たちを、一人また一人と血祭りに上げながら、孤高の剣鬼は魔都 上海の夜闇を駆け抜ける。 -OHPより抜粋- シナリオ:23/30 テキスト:27/30 グラフィック:7/10 サウンド:8/10 システム:7/10 基本点:10 総合:82/100 レビューは後日
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/313.html
「鬼哭街」の孔濤羅が召喚される話 鬼哭街/Zero-1 鬼哭街/Zero-2 鬼哭街/Zero-3 鬼哭街/Zero-4 鬼哭街/Zero-5 鬼哭街/Zero-6 鬼哭街/Zero-7 I 鬼哭街/Zero-7 II
https://w.atwiki.jp/pokecharaneta/pages/4255.html
サイバーパンク武侠片『鬼哭街』 キャラクター孔濤羅(コン・タオロー) 樟賈寳(ジャン・ジャボウ) 朱笑嫣(チュウ・シャオヤン) 呉榮成(ン・ウィンシン) 斌偉信(ビン・ワイソン) 劉豪軍(リュウ・ホージュン) 参考リンク コメント Nitro+が贈る、虚淵玄が「脊髄の赴くままに書いてしまった」作品。 「―我は、この一刀に賭ける修羅。」 キャラクター 孔濤羅(コン・タオロー) コジョンド:せいしんりょく推奨 ニックネーム:タオロー 性別:♂ 技:はっけい(電磁発勁)、みきり、きしかいせい、つばめがえし、かたきうち、フェイントなど 備考:人呼んで「紫電掌」 樟賈寳(ジャン・ジャボウ) カイリキー: ニックネーム:ジャン 性別:♂ 技:ばくれつパンチ、ビルドアップ、かわらわり、ギガインパクト、かいりき、いわくだき、メガトンパンチ、バレットパンチなど 備考:人呼んで「金剛六臂」 朱笑嫣(チュウ・シャオヤン) 未定: ニックネーム:チュウ 性別:♀ 技:パワーウィップが使えるといいなぁ 備考:人呼んで「羅刹太后」 呉榮成(ン・ウィンシン) アリアドス: ニックネーム:ン 性別:♂ 技:どくどく(網絡蠱毒)、みがわりなど 備考:人呼んで「網絡蠱毒」 斌偉信(ビン・ワイソン) 未定:ぶっちゃけこいつ、なにかしたっけ? ニックネーム:ビン 性別:♂ 技:なげつけるなど 備考:人呼んで「百綜手」 劉豪軍(リュウ・ホージュン) ルカリオ: ニックネーム:リュウ 性別:♂ 技:はっけい(電磁発勁)、つるぎのまい、しんそくなど 備考:人呼んで「鬼眼麗人」 参考リンク コメント 名前 コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/3614.html
登録日:2009/06/09(火) 23 53 54 更新日:2024/02/19 Mon 10 24 31 所要時間:約 3 分で読めます ▽タグ一覧 2chベストエロゲー まさかの移植 エロゲー キモウト ゲーム サイバーパンク サイボーグ ドラマCD ニトロプラス 俺の妹がこんなに××なわけがない 武侠 燃えゲー 虚淵玄 鬱ゲー 鬼哭街 鬼哭街 -The Cyber Slayer- (きこくがい ザ サイバー スレイヤー) 2002年3月29日にニトロプラスから発売された武侠小説を下地とする18禁ノベルアドベンチャー シナリオ:虚淵玄 原画:中央東口 音楽:ZIZZ STUDIO ニトロが誇る最強、否!! 「最凶」コンビが誇る作品。 「物語を純粋に楽しんでほしい」という製作側の意図として一切の分岐(選択肢)を廃された異色作。 というか、もうギャルゲー成分が一切無い。まぁ、ニトロ(虚淵)製だから仕方ないか。 虚淵曰く「脊髄の赴くままに書いてしまった。」とのこと。 小説・ドラマCDが出ている。 ○ストーリー 間違った未来、誰かが選択を誤った世界。 犯罪結社・青雲幇の牛耳る上海に、一人の男が舞い戻る。 彼の名は孔濤羅。 かつては幇会の凶手(暗殺者)であり、生身のままにサイボーグと渡り合う『電磁発勁』の使い手である。 仲間の裏切りによって外地で死線をさまよった彼が、一年の時を経て上海に戻ってみれば、すでに裏切り者たちは幇会の権力を掌握し、そればかりか濤羅の最愛の妹までもが辱められ殺されていた。 怒りに身も心も焼き尽くされた濤羅は、その手に復讐の剣を執る。 仇は五人。 いずれ劣らぬ凶悪無比のサイボーグ武芸者たちを、一人また一人と血祭りに上げながら、孤高の剣鬼は魔都上海の夜闇を駆け抜ける。 サイトHPより。 ○そもそも武侠って何よ? 簡単に言うと中華圏における時代劇 武芸モノ。 剣術・体術といった肉体そのものを鍛え駆使する『外功』、いわゆる気のような内力を駆使し肉体や武器を強化したり治療したりする『内功』 この2つを合わせた武術でもって、武林(武術会)を渡り歩き、色々面倒事に巻き込まれながら斬った張ったするのが基本スタイル。 内功と比べて外功は速成しやすいが、修行の末に極めた内功と比べるとその力は劣るのが一般的(達人ならば草木で木を真っ二つにもできる)。 しかしサイボーク化が容易になったことで、内功の修行をせずとも肉体を強化することが可能なったこの世界では 次第に内功の使い手は廃れてなってしまったのである(内功は生身でなければ練ることができない) だが、内功の使い手の中には対・サイボーグのための術としてサイボーグの生命線である回路を 気の運用によって発生させたパルスで破壊する 『電磁発勁』を開発した。その使い手こそが主人公タオローである。 ○キャラクター説明(CVはドラマCD判/全年齢版) 孔濤羅(コン・タオロー) 声:井上和彦 人呼んで『紫電掌』。ニトロが誇る最強の主人公にして兄貴。 セクースはおろか、パンツすら脱がない漢。そのおかげで、「カッコ良いけどエロゲとしてはダメだろ」という理由で、一時期ダメ主人公扱いされたことがある。 肉体に多大な負担を強いる『電磁発勁』を駆使するも、そもそも鋼鉄叩き斬れるレベルに刀術極めてるために作者にも使う必要ないのではと疑問視される。 ぶっちゃけこの人には特に非がないのにやたらと悲惨な目に。 孔瑞麗(コン・ルイリー) 声:田村ゆかり 濤羅が連れている少女型ガイノイドで妹。ぶっちゃけこいつが元凶。 数少ない非改心型のキモウト。 樟賈寳(ジャン・ジャボウ) 声:小杉十郎太 人呼んで『金剛六臂』。 色々と豪快。 かませ犬の中のかませ犬でそれが人気を博した。 朱笑嫣(チュウ・シャオヤン) 声:折笠愛 人呼んで『羅刹太后』。おぱーいもろ出しのエロい姉ちゃん。 ドS。兄貴との絡みを期待したかもしれないが、実際は顔面パンチを食らった。 なん…だと……? 呉榮成(ン・ウィンシン) 声:大塚芳忠 人呼んで『網絡蠱毒』。 ハッカーで姑息な策士。だが、彼と兄貴とのバトルは今作一の燃え所。 斌偉信(ビン・ワイソン) 声:青野武/藤原啓治 人呼んで『百綜手』。 ぶっちゃけいらない子。 ドラマCDでは何故か熱血親父化した。 劉豪軍(リュウ・ホージュン) 声:鈴置洋孝/速水奨 人呼んで『鬼眼麗人』。 ラスボスにして今作最強のヤンデレ。 実は今作一の被害者。 謝逸達(ツェ・イーター) 声:家弓家正 人呼んで『左道鉗子』。 瑞麗を5等分にした闇医者。何気に唯一の生存者。だけど、片足を失った。 ドラマCD版には未登場 李天遠(レイ・ティェンユェン) 青雲幇の寨主。兄貴のためにあっさりと用無しに。 元(ユン)兄弟 人呼んで『元氏双侠』。 シャム双生児として生まれるも、サイボーク化したことで分離に成功する。 かつては兄貴と友好を結んでいたが… 染力為(リャン・リクウァイ) 兄貴を慕っているが、その兄貴に殺される不憫な人。 ミハイル・スチュグレフ ロシアンマフィアの破壊工作員で兄貴と手を組む。そのため、上記の人は用無しに… 中二っぽい二つ名を持つ事や序盤の展開から少年漫画みたいな展開を期待した人もいるはず。 しかし、虚淵製なのでどうしようもないくらい救われなく鬱度が半端ない。 つーかそもそも作中みたいな呼び名は武侠では普通であり、ぶっちゃけ中二でも何でもない。 そして、名前・設定付きのキャラの死亡率の高さが異常。 だけど、この作品でニトロは安定した地位を得る様になった。 まさかうけるハズがあるまいと思っていた作者虚淵もこれにはビックリだったとか。 『小説 仮面ライダー鎧武』には上述のミハイルと同名のキャラクターが登場している(所謂スターシステム)。 追記・修正お願いします △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 基本ストーリーは多情剣客無情剣 -- 名無しさん (2013-12-27 14 31 14) 格ゲー参戦時には兄様には声が付かないという不思議…まぁヒロインオールスターだし仕方ないか -- 名無しさん (2013-12-27 14 49 30) 主人公とラスボスが哀れすぎるゲーム。 -- 名無しさん (2014-04-25 20 46 55) 蒼天の拳思い出す。 -- 名無しさん (2014-04-26 20 47 39) ↑4 古龍の作品とか好きみたいだからなぁ。 -- 名無しさん (2014-04-27 22 20 23) 元兄弟好きだったなあ -- 名無しさん (2014-07-17 00 09 14) カサンドラまたの名を鬼の哭く街‼ #65038; -- 名無しさん (2014-07-18 22 05 52) 一般では出せない陰鬱な世界観は18禁じゃないと出来ないから、所詮エロゲーだろと馬鹿に出来ない -- 名無しさん (2014-12-15 05 01 08) ↑補足と訂正 一般ゲーでは出来ない描写のグロさや生々しい無惨さ、陰鬱な世界観 -- 名無しさん (2014-12-15 05 05 28) 勧められた友達に、読み終わって一言メールした。「これ、妹が一番悪くない?」 -- 名無しさん (2015-05-15 18 38 22) キャラクターの魅力、事の真相と、個人的には復讐劇もの最高峰。 -- 名無しさん (2015-06-09 17 23 10) 鎧武の小説にミハイル・スチュグレフ出てきたんだが -- 名無しさん (2016-04-16 19 16 55) これって生き残ったキャラって誰だっけ・・・医者くらいか? -- 名無しさん (2016-05-03 14 22 38) 映画にしてほしい -- 名無しさん (2016-10-06 08 00 18) 余りにも救いが無さ過ぎる話なのに、意外な程読後感が悪くないのが不思議だった。虚淵作品の中では一番好きかなー。 -- 名無しさん (2018-01-04 18 19 45) 海鳴市で キコクガイをイメージする俺様 -- 名無しさん (2018-01-29 20 51 52) 妹があそこまであれだとは…自称「愛の戦士」なだけあって様々な愛が描けるのかな -- 名無しさん (2021-12-18 12 39 27) 妹がなんかひっかかるかなこの子からの最後の結末はどうとらえればいいのか、幸せそうだから妹だけではなく主人公も救われたのか? -- 名無しさん (2022-07-15 00 01 21) 周りがどうあれ自分が幸せな錯覚味わっていればいいってのは、「麻薬キメまくってトリップして死んでもハッピーでオッケー!」みたいなノリでしかない。 -- 名無しさん (2024-02-19 10 24 31) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/goronka/pages/297.html
【作品名】鬼哭街 【ジャンル】エロゲー 【先鋒】マフィアの傭兵inアサルトギア 【次鋒】ミーシャinアサルトギア 【中堅】朱笑嫣 【副将】孔濤羅 【大将】劉豪軍 【名前】マフィアの傭兵inアサルトギア 【属性】人間脳in37型重機動甲装 【大きさ】4,5m程の蜘蛛型戦車 【攻撃力】FAE榴散弾:射出された弾体は、まず粒子燃料を詰め込んだカプセル霰弾を扇状に撒き散らし、 つづいて、高電熱のスパークを散らす粒子燃料がこれに引火して、粉塵爆発が発生し、当たり一面を火のヴェールで包み込むという火器 射程数百m程で、人間なら楽に殺せる程度の威力はあるだろう 5.56mm多連装チェーンガン:現実相応の威力と射程 【防御力】超硬硬度のベアリング外郭により、自動小銃の集中砲火で無傷 センサーと関節部分はそれ程強度は無いが、任意で遮断すれば上記の自動小銃の集中砲火でも無傷になる 砲弾のように(時速数百kmぐらい)ビルに突っ込んでも平気 【素早さ】鍛えた人間より速く移動できるだろう、軍人並の反応 【特殊能力】光学センサー、2足歩行可能 【長所】軍隊並の武装を持ってる集団相手に楽勝できる 【短所】使ってない武装で意味不明なのは省略せざるを得ない 【戦法】武装連射する 【名前】ミーシャinアサルトギア 【属性】人間脳in37型重機動甲装 【大きさ】【攻撃力】 【防御力】 【素早さ】 【特殊能力】【戦法】 全て先鋒と同じ 【名前】朱笑嫣 【属性】サイボーグ 女 【大きさ】160~170cm 【攻撃力】素手で人間を貫通する ワイヤーケーブル:両手から出せる4,5m程の鞭 手に持つムチとして使うのではなく、腕の神経回路に直結してある為、手の延長間隔として扱い自由自在に軌道を操れる その速さは音速を遥かに超えて、全体に鑢上のダイヤモンド粒子の刃がつけられており、何でも破壊できると書かれているため 最高のモース硬度(摩擦やひっかき傷に対する強さ)10を誇るダイヤモンド以下の物質なら何でも切断できるであろう 【防御力】常人より上程度 【素早さ】副将とある程度互角に格闘できる 副将に鞭を捕まれて紫電掌を叩き込まれる瞬間に、1ミリ秒の間に左腕の全回路を遮断して切断する事ができる反応速度 サイボーグ拳法家は亜音速で移動できるのが普通なので、移動速度は亜音速ぐらい 【戦法】鞭を振り回す 【名前】孔濤羅 【属性】 人間 男 【大きさ】 180~190cm 【攻撃力】常人より多少上程度 刀を所持、戦車の前面装甲を切り裂ける(最上級の内功使いなので最低でもそれぐらいは出来る) 【防御力】 鍛えた人間程度 【素早さ】 数十mを一ッ跳びの跳躍力。亜音速で移動できるのが普通のサイボーグ拳法家と同等ぐらいの移動速度。 約5m前方からの秒間数10発にも及ぶ、超音速の弾丸を全て弾く 拳速260m/sの鋼鉄製パンチの連打を全部受け流す。 前後左右から軌道を変えて襲い掛かる超音速の鞭の攻撃全てを、刀で受け流したりして避け続けられる 【特殊能力】 電磁発勁や軽気功に身体能力強化。 轟雷光:電磁パルスを発生させ、数ミリ秒のうちに電子機器を破壊する 射程は一部屋分(5,6m)ぐらい。車や部屋のセキュリティ、及び兵士の武装を無力化、使い手の装備する電子機器も破壊する 紫電掌:手を相手に当てて、1ミリ秒の間に電磁パルスを体内へ叩き込む技 上記の轟雷光が効かない、対パルス処理がされた機械を完全に破壊する威力 【長所】内家の剣は意よりも速い。 【短所】電磁発勁を使用すると必ず内傷を負う 【戦法】機械だったら紫電掌叩き込み それ以外だったら普通に闘う 【名前】劉豪軍 【属性】サイボーグ、男 【大きさ】 180~190cm 【攻撃力】常人より多少上程度 レイピア型剣を所持、戦車の前面装甲を切り裂ける(最上級の内功使いなので最低でもそれぐらいは出来る) 【防御力】常人より多少上程度 【素早さ】全ての面で副将を上回る素早さ 移動は副将の目を持ってしても、4人に分身したかのようにしか見えない速度 【特殊能力】 電磁発勁や軽気功に身体能力強化。 轟雷光:電磁パルスを発生させ、数ミリ秒のうちに電子機器を破壊する 射程は一部屋分(5,6m)ぐらい。車や部屋のセキュリティ、及び兵士の武装を無力化、使い手の装備する電子機器も破壊する 紫電掌:手を相手に当てて、1ミリ秒の間に電磁パルスを体内へ叩き込む技 上記の轟雷光が効かない、対パルス処理がされた機械を完全に破壊する威力 【長所】脳以外の全身を機械化(人間と同じ規格の)する事により紫電掌使い放題 【短所】好きな女に振り向いてもらえない為ぶっ壊れた 【戦法】機械だったら紫電掌叩き込み それ以外だったら普通に闘う 参戦 vol.50 418-419
https://w.atwiki.jp/galgerowa2/pages/319.html
鬼哭街 ◆awaseG8Boo 「……"誠"くん? もしかしてこのみのこと……忘れちゃった、のかなぁ?」 このみはクスリ、と嗤った。 瑞々しい果実のような唇の両端は歪み、桜色の舌先がチロチロと顔を出す。 大きな茶色の瞳は真っ直ぐに目前の少年を見つめ、一瞬の揺らぎさえ見られない。 「おおおお、お前っ!? い……い、いつの間にこんな近くまで……!」 赤く染まった少女がいる。 元々、彼女の制服は赤系統の色を基調にデザインされたものだ。 しかし、既にそれは更なる紅――血液によって極彩の海の中にある。 少女は黒髪にこびり付き、暗い茶に変色した血液を拭う仕草も見せず、笑顔を絶やす事はない。 (なんだよ、これ……!?) フカヒレは自らの身に起こっている事態をまるで享受出来ずにいた。 現時点での最大の焦点は、フカヒレの肩に軽く添えられている彼女の指先。そしてあまりにも近過ぎる立ち位置について、だ。 その光景は見るものが見れば、愛を語り合う男女の微笑ましいワンシーン……と見るかもしれない。 事実、両者の距離は互いに気心を持っている相手同士でなければ考えられないほど近い。 柚原このみとフカヒレの身長の差は丁度20cm。 つまり、二人が並んだ場合、頭一つ分以上の差が生まれる訳だ。 フカヒレは完全に少女を見下ろす形となり、少女は上目遣いで彼を見上げる事になる。 (在り得ねぇ、絶対に在り得ねぇ……! なんだよ、コレは!? どうなってんだ!? ワープ、瞬間移動……? 馬鹿か、相手はドンくさそうな女だぞ!? ギャルゲーじゃ大体相場が決まってんだよ。こいつみたいに背がちっこくて、胸の貧相な妹系の女はドジっ娘だってなぁ! そうだ。"あの人達"でもないのにそんな素早く行動出来る訳が……!!) このみが一瞬で、自らと寸分違わぬ距離まで移動した事実をフカヒレは認められずにいた。 彼はあくまで「竜鳴館高校」というある種、異様な枠組みに所属する人間だ。 不幸な事に、フカヒレは彼女の行動を論理付けるだけの常識を持ち合わせていた。 例えば鉄乙女や橘館長であれば十分に今眼の前で少女が行った動作――眼にも止まらぬ速さで移動する――を実行に移すのは可能だろう。 だが、ソレを認めるのは『眼の前の女は二人と似たレベルの使い手である可能性が非常に高い』という仮説を同時に肯定してしまうのと同意義。 故に、彼は少女の異常を素直に認識する事が出来ない。 (しかも……おい、まさか……!! こいつ本物の"伊藤誠"と会った事があるんじゃ……!! おいおいおいおい、マジかよ……常識的に考えて普通ないだろ、そんな可能性! でもコイツの口振り……) そして、同時にフカヒレは自らが適当に『伊藤誠』という他の人間の名前を使った事に強い後悔を覚え始めていた。 とはいえ、もうこうなってしまっては後の祭り。 今更ながらに考えてみれば、自分が名乗った際に見せた少女の自分を嘲るような笑み――あれこそが、この失敗を証明していたのではないか。 しかし、 「どうやって移動したかなんて……そんなの、どうでもいいよ。ね、それより教えてよ。ファルさんの、こと! それとお薬も、欲しいな。このみもね……病気だから。注射でも飲み薬かは分からないけど……お薬が必要なの」 「クスリ……ファ、ファル…………? あ、えーと、そのだな……ファルは……」 「うん。誠くん、ファルさんはどうしたの? 勿体ぶってないで早く教えてよ……誠くん。 本当に酷いなぁ、誠くん。もしかして、このみを苛めて楽しんでいるのかなぁ……このみ、悲しいよ」 あくまで、彼女はフカヒレの事を『誠くん』と呼ぶのだ。 親しげに、語りかけるように、まるで壊れた機械のように――何度も、何度も何度も何度も。 少女の瞳は彼の顔を見つめ続ける。 少女の指先は彼の肩を揺さぶり続ける。 灰色に染まった街。スラムの細い路地の壁際に追い詰められた彼に、もはや逃げ場は無かった。 (俺は……誠じゃない。そんなのコイツにも分かっている筈だ。じゃあ、何故だ? 何で俺を――!?) 確かにフカヒレにも彼女の顔に見覚えはあった。 もっとも、それはおそらくこの会場にいる全ての人間が当て嵌まる条項でもある。 脳裏に浮かぶのは一番最初に広間に集められた際、起こった惨劇を全ての参加者は目撃しているのだから。 頭を首輪爆弾によって吹き飛ばされた二人の少年少女。 そして、その亡骸に追い縋るように涙を溢していた柚原このみと呼ばれた少女。 それは間違いなく、今自分の肩を掴んでいる少女と同一人物だ。 ……外見だけは。 薬を素直に渡すか? とはいえ、アレはただの鎮痛剤である。彼女が求めている『病気を治す薬』に該当しないことは明らかだ。 そんなものを渡した所で、彼女は納得しないだろう。 それにこんな女の言う事をホイホイと聞いてやるつもりは毛頭無い。 こんな……馬鹿で泣き虫そうな相手など、生き残るためには足手まといでしかないのだ。 「クッ……! ふ、ふざけんじゃねぇっ! それにち、近過ぎだろ! 離れろよ!」 フカヒレは思わず、彼女の手を払い除けようとした。 少なくとも明らかに美少女の部類に入る相手のボディタッチ――普段の彼ならば、それは至高の喜びであった。 とはいえ、今回だけは話が違うのだ。 鮫氷新一にはもちろん女の性格の変化、思考の機微など分からない。 加えて彼は馬鹿で鈍感で墓穴を掘る性質ではあるが、妙な部分では鋭くまた"野生"としての感覚は非常に鋭敏である。 この時、彼の全神経が告げたのだ――この女は『地雷』であると。 しかし、 「な――ッ!? お……、おい、何だよコレ!? 離せよ! な、なんだよ……なんなんだ!?」 「誠……くん? あははーくすぐったいよ」 何度払っても、このみの手はフカヒレの肩から離れなかった。 フカヒレの動作は軽く肩口に乗ったゴミを振り払うかのようなものだった。 しかし不発。このみの小さな真白い手はどれだけの力を込めてもピクリ、ともしなかった。 故に何度もソレを繰り返す。 二度目はやや強く。三度目は若干の苛立ちを込めて。そして、 「は……離せよ!! おい、離せって言ってんだろ!?」 それから先、四度目以降は完全な力の氾濫だった。 このみの指を引き剥がすべく、フカヒレは声を荒げながら少女の手の甲に爪を立てる。 明らかに彼は余裕を無くしていた。半ば半狂乱になっていたと言ってしまっていい。 それでも、背筋から彼を飲み込もうと画策する恐怖に比べれば、血染めの少女を更に紅で染め上げる事に彼は一切の躊躇いを覚えなかった。 赤い血がとろり、と流れる――赤は白を陵辱し、一瞬で自らの色へと世界を侵蝕する。 それでも、 「ま、誠くん……? い、痛いよ……なんで……なんで、このみの手を引っ掻くの? このみとお話したくないの?」 このみの指先はフカヒレの肩から離れない。 大きな瞳を少しだけ潤ませ、このみは小さく餌付きながらフカヒレへと言葉を投げ掛け続ける。 両者の距離は変わらない。どれだけ、少年が少女を引き離そうと力を込めても、だ。 それはつまり、 「ぐぁっ!! お、お前……!?」 強く強く、このみがフカヒレ以上の膂力を込めて彼の肩を握り締めている事に他ならない。 小さな女の子が母親の衣服を摘むような力ではない。 まるで、手の中にある宝物を決して離さない――そんな鬼気迫る、異様なまでの力。人ならざる力。 太陽の光も碌に差し込まないある意味で密閉された空間。 壁に身体を押し付けられた体勢にあるフカヒレは思わず苦痛に顔を歪ませた。 爪が食い込んでいる、という訳ではない。 フカヒレの身体を圧迫するのは純粋なるこのみの指の力。単純な握力に過ぎない。 力だけで小さな少女が同じぐらいの年頃の少年を圧倒している光景はあまりにも異様だった。 「や、やめ…………こ、こいつっ!!」 「誠くん? どうしたの、誠くん? ねぇ、誠くんったら」 このみは病的なまでにフカヒレへと言葉を重ねる。 誠くん、 誠くん、 誠くん、 誠くん、 誠くん、 誠くん、 誠くん、 誠くん、 誠くん、 誠くん、 誠くん、 誠くん、 誠くん、 誠くん、 誠くん、 誠くん、 誠くん、 誠くん、 誠くん、 誠くん、 まるで彼を嘲嗤うように、顔も知らぬ男の名前が繰り返される。 が、フカヒレも一方的にやられているだけの男ではなかった。 彼のモットーとして『女は男に従うべきである』という論理がある。 故にこのような明らかに力も無さそうで、弱そうな相手に好き勝手される事は我慢ならないのだ。 とはいえ、相手が自分よりも圧倒的な強者である場合――例えば、鉄乙女や霧夜エリカ――容易く反故にされる意思ではあるのだが。 (こいつ……俺の眼しか見てない……!? なら……今なら……!) すぐさま、フカヒレはその怒りを暴力へと変換する。 掴まれているのとは反対の手を懐に突っ込むと、その中に忍ばせた銀色の装飾銃を取り出したのだ。 クトゥルー神話の支配者の名を持つ四十六口径のモンスターハンドガン、イタクァである。 自分は古河渚の偽者を相手が攻撃に移る前に切り殺したのだ。 ならば、この血だらけの女を撃つ事になんの問題があるだろう? この握撃は自身への敵対行為と見て、間違いない。 見た目と違って、在り得ないほど力が強い事が気になるが、撃てば死ぬ――間違いない。 一人の悪人を奈落の底に叩き落したフカヒレである。 ならば、二人目の相手を殺す事に何を躊躇うのだろうか。 彼女は、明らかに変だ。そう、一言で言ってしまえば『気持ち悪い』のである。 こう……胸がムカムカするのだ。 ――不揃いな妙な髪形が不快だ。 ――にやにやとコチラを馬鹿にするような笑顔が不快だ。 ――いつ瞬きをしているのかと、不思議に思ってしまう瞳が不快だ。 ――こんなに小さな身体の癖に、自分を微妙に脅えさせているのが不快だ。 ――あくまで自分を『誠くん』と呼ぶのが不快だ。 これだけ近くに接近しているのに、彼女の髪から漂ってくるのは血の匂いだけだった。 シャンプーの芳しい香りなど微塵も感じられない。 相手は年頃の少女の筈なのに、だ。 鼻腔からの刺激は背筋へと襲い掛かって来るような恐怖を増幅する。 心臓の鐘が更にそのペースを上げる。心が呑まれそうになる。 だから、 「いい加減にしろって言ってるだろっ!!」 眼の前の少女に銃口を向ける事に疑問など持たなかった。 「――え?」 ドンッ、という鈍い音が草臥れた街の中で木霊した。 少女はキョトンとした眼でこちらを見つめていた。身体が地面へと沈んでいく、最後の瞬間まで。 ▽ 「……あら?」 瓦礫やゴミにまみれ一切の艶やかさを失い灰色に染まった街の片隅。 一人の少女が立ち止まり、辺りを見回した。 「……気のせい、かしら」 記憶を失った少女、ファルシータ・フォーセット。 自らの水底に残った水滴を拾い集め、この過酷な舞台から離脱した存在。 何か妙な予感を感じ取り、足を止めたのだが……勘違いだったようだ。 ファルは悩みながら、ひたすら"東"に向けて歩き続ける。 教会から、スラム街の一介へ向けての移動。 この短い行程をこなす間に、何度も彼女の耳には劈くような火薬の爆ぜる音が突き刺さった。 辺りを見回し、誰も近付いて来ないことを何度も何度も確かめながら、少女は背を猫のように丸め小走りに路地を駆ける。 白銀色の髪の毛が揺れる。 処女雪のように極め細やかな肌は、日の光を浴びて輝いているようだった。 彼女は確かに未だ『殺し合い』という枠組みの中で己の生を勝ち取ってはいる。 しかし、自らの名前や出身どころか、果てはこの催しに参加している事すら覚えてはいないという大きなハンデを抱えたままで。 只事ではない、そんな事実だけは認識出来る。 疑問は……いくつもある。 いや、逆に不思議に思わない事象の方が遥かに少ないのではないか。 自身のデータベースから吹き飛んだのは出自や性格などに関するパーソナルな情報が大半だ。 逆に世間の常識に対する知識は大半が残っていた。 銃の音は畏れるべきモノだと自分は知っていたし、頭上に広がる遙かなる蒼を「空」と呼ぶのも知っている。 言葉も当たり前のように喋れるし、字の読み書きだって可能だ。 そして何より――私は歌を、歌を歌う事を覚えていた。 ファルは"空"を見上げながら、当てもなく前へと進んでいく。 この辺りが危険な場所であるとは分かっている。 流れていく雲は白く、燦燦と照り付ける太陽は少しだけ暖かい。 思わず眉を顰めたくなるような世界の中で、この青色だけはずっと変わらない。 いつまでも……太陽が沈まない限り、自分を照らしてくれる。 何なのだろう、この感覚は。 記憶喪失、という概念に覚えはある。つまり、今の自分は名前すら分からない真っ白な存在なのだ。 そう、いわばそれは抜け殻なのかもしれない。 器を満たしていた液体はポッカリと空いた穴から抜け落ちてしまったのだ。 ×××××××××××××という人間を形成していた要素は何もかもが欠落してしまったと言ってもいい。 だが、こう考える事も出来るのではないか? 器だけは残った、と。 ふっ、とため息を溢しながら、何気なく喉をファルは両手で包み込んだ。 か細くて折れてしまいそうな……それでも、力強くさと温もりを感じる。 トクトクと脈を打つ鼓動が躯の中で命を形作っている。 生命の息吹が掌を伝って頭へと染み込んでいく。 何をすればいいかは分からない。 だけど――自分は、もっともっともっと……歌が歌いたい。 その気持ちに嘘偽りは存在しない。 だから、こうしてここにあるモノが本当の×××××××××××××なのではないか、ふとそんな事を思った。 ならば、迷うことなどないのではないか。 ならば、臆することなどないのではないか。 ……うん。多分、間違ってはいないと思う。 ▽ 「あ……ご、ゴメンなさい! 大丈夫ですか! 痛かったんじゃ……」 このみは足元で全身を痙攣させながら、蹲る少年へと声を掛けた。 「ご……ぐ……あ……っ!!」 どうして、こんな事になったのだろう。 額から汗を垂らし、凄まじい叫び声を挙げる少年を見つめながら、このみはそんな事を思った。 胸の奥は別に痛んだりはしないけれど、彼の唸り声は少しだけ気持ちが悪い。 それに彼からは妙な臭いがする。 何だろう……まるでドブ川で自生しているザリガニ、みたいだ。変なの。 彼――伊藤誠と名乗ってはいたが、それが偽名だと言う事は分かっている。 なぜなら、自分は本物の伊藤誠さんに会っているし、彼が嘘をついていない事も知っているからだ。 彼が偽りの言葉を自分に吐き出したと瞬時に理解はした。だけど、それだけだ。 怒りや憎しみのような感情は別に湧いてこなかった。 淡々と……世界の澱を再認識しただけだった。 だから、少しだけ脅かしてやろうと思った。小さな悪戯心という奴だ。 ちょっとビックリしてくれればそれで良かった。でも、 ――彼は私に銃を向けた。 それは咄嗟の判断故の行動だった。 フカヒレがイタクァを取り出し、このみへと引き金を引く一瞬、彼女は自らに押し迫った危険を察知したのである。 そして、不思議なことに身体は一分の淀みもなく動いた。 少年の肩に『縋りついていた手とは反対の手』で、すぐさま彼の銃を叩き落とし、右膝で彼の腹部を貫いた。 それだけの事を行うのに一秒の迷いも必要なかった。 まるで……何かに躯が操られているような気分だった。 少年は瞬間「うっ」という小さな叫びを漏らしながら地面へと倒れた。 完全に急所……とはいえ、女の子の他愛もない空手の真似事みたいな行為にここまでのオーバーリアクションはないと思う。 少しだけ、演技が過剰だ。口の中から吐瀉物がボトボトとこぼれ落ちて、地面を汚している。 ビックリ人間か何かなのだろうか? あそこまでやる必要があるのかな……。 とはいえ、このみの意思をまるで解さずに指先は動くのだ。 彼は話せるようになるまで時間が掛かるかもしれない。 このみは倒れ込んだ少年からデイパックを引き剥がすと、中身を物色し始めた。 すぐさま、目当ての道具は見つかった。ラベルの貼り付けられた瓶。中身は――ん、待て? 「あれ、そういえば、あの銃……?」 瓶より先に、一つだけ気になる事があった。 「やっぱり! ……これ、ドライさんに貰った銃だ!」 地面に転がっていた銃を確認する。 銀色のフレームに刻まれた紋章のような文字。在り得ないほどの重さに、巨大な銃身。 間違い、なかった。 それはドライが臆病者の自分にくれた武器だった。大切なものだ……そして――"彼女"に奪われたものだ。 「……どこで、これを」 「ぁ……ぐっ……うぉえ……っ!!」 フカヒレは答えない。いや、単純に答えられないのだ。 彼の身体は悪鬼化しつつある人間の打撃を急所に食らってすぐさま行動出来るほど、頑丈ではない。 しかし、彼のそんな態度にこのみが苛立ちを覚えたこともまた事実。 「答えて! この銃をどうしてアナタが持っているの!?」 「う……っ、あが……っ! う…………っ、……た……」 「聞こえない! もっと大きな声で喋ってよ!」 このみは地面で未だに身体を捩らせ、痛みで転げ回るフカヒレの襟元を掴むと彼の身体を揺さぶった。 まるで出来の悪いコースターのように、彼の身体はガクンガクンと前後にシェイクされる。 少女の瞳は完全に光を失い、あどけない笑顔は完全にその姿を潜める。 残ったものは汚泥のような怒りの感情だけ。 自らに命の枷を嵌めた相手、ファルシータ・フォーセットの明確な手掛かりを手に入れた彼女は必死だった。 「うば……っ、……た。俺がこ、殺した……女が持っていただけ、だ」 「殺した!? アナタ、もしかしてファルさんを……!?」 「ち、違う……俺が、殺したのは……古河渚の、ニセモノだ! ……あの女、お、俺を殺そうとしやがった……それで……!」 「な……ファルさんじゃ……ない!?」 自分の身体からスッと何かが抜けていく感覚をこのみは覚えた。 ソレは緊張と高揚した感情によって張り詰めていた糸がプツン、と切れたような感覚だ。 あのファルが容易く銃という強力な武器を手放す訳がない。 では何故だ? 何故、その「フルカワナギサ」という人物がこの銃を持っていたのだ? その女に――殺された? 「あ……っ! く、クスリは……解毒剤はっ!?」 「ぐぁっ!」 ファルの死という概念が頭を過ぎった瞬間、このみは一つの危機が自分へと突き付けられている事を理解した。 フカヒレを掴んでいた手をパッと放す。反動のままに、フカヒレは後頭部を地面にしたたかに打ちつけた。 銃を払った時、彼の手の指が一本妙な方向に曲がってしまったようだが、なんて貧弱なんだろう。 だが、そんな事はこのみにはどうでも良い事だった。すぐさまデイパックの中身を確かめる。 ファルシータ・フォーセットの死が導き出すもの。 それは同時に柚原このみの避けられぬ"毒死"の運命なのだから。 策略によって遅効性の毒薬を食事に混ぜられた……少なくとも彼女はそう認識していた。 もっとも、それ自体はファルの真っ赤な嘘だ。 毒などファルは持っていなかったし、銃を奪い戦乱の種を撒き散らすための方便に過ぎなかった。 彼女はいくら時間が経過しようとも毒で死ぬ危険性はない。今の所は。 が、それを知らないこのみにとっては只事ではなかった。 存命のため、彼女は解毒剤を喉から手が出る程欲していた。迫り来る……死へのカウントダウンの恐怖から逃れるために。 少年が背負っていたデイパックをこのみは狭い路地の中にぶちまける。 まず、凄まじい音と共に金色のメダルが滝のような勢いで飛び出して来た。 一見、火の玉を連想する特徴的な刻印が両面に刻まれていた。数字などは書かれていない。ゲーム用の特殊通貨だろうか? カラカラと喧しい騒音を撒き散らしながら、数秒間で金色の雨は打ち止め。 基本的な支給品の他にも重くて太い銃もある。 説明書には『エクスカリバーMk2 マルチショット・ライオットガン』とある。どうやらグレネードランチャーのようだ。 エクスカリバー、何とも大層な名前である。この貧弱な少年の支給品としては不釣合いに思えた。 数回、デイパックを揺さぶり、中に何も残っていないことを確認すると、このみは地面に屈み込み目的の品物を探し始める。 探し物――少年が口にしていた「クスリ」という単語。彼が何らかの薬品を所持しているのは分かっていた。 「……あった、薬瓶――――え」 すぐに、らしき物体は見つかった。茶褐色の瓶に白いラベルが貼ってある。 そこには小さく「鎮痛剤」と書かれて―― ――アレ? 妙だ。 おかしい。いや、こんな事があっていいのだろうか。 確かに、論理としては合っている。 彼はファルシータ・フォーセットの荷物を持っていた。それは、フルカワナギサと名乗る女から彼が奪った物だ。 つまりフルカワナギサが何らかの手段でファルから奪った道具が、回り回って自分の手の中にやって来た事になる。 だから、この中にはファルの荷物が入っていても何も驚く事はない。 解毒剤がない事もそう考えれば納得出来る。彼女は『薬を隠した』と言っていたのだから。 でも、 「これ…………ファルさんが、このみに見せた瓶とおな……じ……?」 どうして、この中には「鎮痛剤」とラベルに記された薬しかないのだろう。 しかもコレはファルさんが私を脅す時にチラつかせたモノと全く同じだ。 ハッキリと覚えている。 アレは思い出すのも胸が痛くなるくらい……鮮明な記憶なのだから。見間違えようがない。 ――じゃあ、私が飲まされた筈の毒薬は何処に行ったのだろう。 ▽ 125 オペラ座の怪人 投下順 126 鬼哭街(後編) 125 オペラ座の怪人 時系列順 109 往こう、苦難と逆境と熱血と不屈に彩られた王道を 柚原このみ 109 往こう、苦難と逆境と熱血と不屈に彩られた王道を 鮫氷新一 108 記憶無き少女、彷徨う ファルシータ・フォーセット
https://w.atwiki.jp/gcmatome/pages/1775.html
このページでは『The Cyber Slayer 鬼哭街』とリメイク版『鬼哭街』について紹介しています。判定はどちらも「なし」となります。 The Cyber Slayer 鬼哭街 あらすじ 概要 特徴 登場人物 評価点 問題点 総評 移植 メディアミックス 鬼哭街 概要(リメイク) 変更点 評価点(リメイク) 問題点(リメイク) 総評(リメイク) The Cyber Slayer 鬼哭街 【ざ さいばーすれいやー きこくがい】 ジャンル ストーリーノベル 対応機種 Windows 95~XP 発売・開発元 ニトロプラス 発売日 2002年3月29日メディ倫版 2003年9月26日 定価 3,990円 レーティング アダルトゲーム 配信 OOParts:2020年4月24日 判定 なし ポイント ゲームではないライターの趣味が爆発した作品 ニトロプラス作品リンク あらすじ 間違った未来、誰かが選択を誤った世界。犯罪結社「青雲幇(チンワンパン)」の牛耳る上海に、一人の男が舞い戻る。 彼の名は孔濤羅(コン・タオロー)。かつては幇会の凶手(暗殺者)であり、生身のままにサイボーグと渡り合う「電磁発勁」の使い手である。 仲間の裏切りによって外地で死線をさまよった彼が一年の時を経て上海に戻ってみれば、すでに裏切り者たちは幇会の権力を掌握。そればかりか濤羅の最愛の妹までもが辱められ殺されていた。 怒りに身も心も焼き尽くされた濤羅は、その手に復讐の剣を執る。 手には一刀、仇は五人。 いずれ劣らぬ凶悪無比のサイボーグ武芸者達を一人また一人と血祭りに上げながら、孤高の剣鬼は魔都上海の夜闇を駆け抜ける。 ──我はこの一刀に賭ける修羅。 概要 ニトロプラスの名物ライター、虚淵玄(うろぶち げん)氏がシナリオを担当したビジュアルノベル。 元々は本作ではなく『"Hello, world."』が先に発売される予定だったが、『"Hello, world."』の制作長期化に伴い、穴埋め的に開発・発売されたという経緯がある。 特徴 CG閲覧や音楽再生、バックログなどのインターフェイスこそノベル形式のアドベンチャーゲームそのものだが、「物語を純粋に楽しんでほしい」という意図のため一切の選択肢を排除されている。そのため、本作にはゲーム性は一切存在しない。 世界観はサイボーグ技術やロボット、ネットワークなどが発展したサイバーパンクの中国らしき場所を舞台としており、大半の登場人物たちが中国武術の使い手となるなど独特のものとなっている。 先述の通りCG閲覧とBGM再生も搭載されているが、本編を全て読み終えなければ使用できない。 完全に読み物という事もあってか10時間程もあれば読了できる。 登場人物 + ... 孔濤羅(コン・タオロー) 主人公。人呼んで「紫電掌(しでんしょう)」。生身でありながらサイボーグを屠る暗殺者であり、高出力のEMPを発生させる気功術「電磁発勁(でんじはっけい)」の使い手。最愛の妹を失った激情から、組織に戦いを挑み修羅と化していく。 孔瑞麗(コン・ルイリー) 濤羅の妹にしてヒロイン。本編開始前に青雲幇の幹部たちに辱められた挙句殺害され、その魂をガイノイドへと分割転写されてしまう。 パッケージイラストなどに描かれた幼女は、分割された魂の"器"として濤羅に渡されたガイノイドであり、回収した魂の断片を結合させるプログラムが搭載されている。 『ニトロロワイアル』にも参戦するが、彼女に戦闘力は一切無いため、濤羅が代わりに戦う。 『ニトロブラスターズ』では直接戦うようになったが、本作に彼女が戦うシーンは一切出てこない。 樟賈寳(ジャン・ジャボウ) 人呼んで「金剛六臂(こんごうろっぴ)」。機械化された豪腕を頼みにした武術の使い手。見た目通りの性格。 朱笑嫣(チュウ・シャオヤン) 人呼んで「羅刹太后(らせつたいこう)」。残虐でサディストな性格の武芸者。本作では(ガイノイドを除き)数少ない女性キャラ。 余談だが、オリジナル版ではおっぱい丸出し(*1)だったのだが、リメイク版では自重された。 呉榮成(ン・ウィンシン) 人呼んで「網絡蠱毒(もうらくこどく)」。かつて殺人プログラムを組み上げた経歴のある、名の知れた電脳犯罪者。現在は大会社である上海義肢公司の社長。 斌偉信(ビン・ワイソン) 人呼んで「百綜手(ひゃくそうしゅ)」。暗記の使い手で冷静沈着な性格。ドラマCD版では出番が大幅に増えている。 劉豪軍(リュウ・ホージュン) 人呼んで「鬼眼麗人(きがんれいじん)」。濤羅の兄弟子にあたる。瑞麗の婚約者であったが、突如凶行に走る。脳髄以外の全身をサイボーグ化しているらしい。 謝逸達(ツェ・イーター) 人呼んで「左道鉗子(さどうかんし)」。かつては電脳神経学で有名な科学者だったが、「魂魄転写」と呼ばれる技術を追い求めた結果学会を追放され、今では闇医者に落ちぶれている。 端麗の魂をガイノイドに転写した実行犯でもある。 ガイノイドの少女たち 機械の体に瑞麗の魂が分割転写された存在。慰み者として青雲幇の幹部達に配られている。基本的に出番は僅少。 媽祖(マーチェ)、ベネトナシュ、ペトルーシュカ、ラースヤ、そしてもう一体…。 評価点 物語の没入感が半端ではない。 CGやBGMのクオリティは高く、武侠小説とSFの融合という類を見ない独特の世界観もあってか、メカ描写やアクションシーンなどへ非常に熱が入っており、その入れ込みぶりは必読。 虚淵氏が他に脚本を手掛けた作品にも通ずる退廃的な舞台や雰囲気なども興味深い。 問題点 18禁ソフトではあるが、欲情を促すようなシーンは皆無。もっともこれは他のニトロ作品でもおおむね同じなので、同社の共通点と呼べるようなものだが…。 回想モードが無いため、お気に入りのシーンの再読には不向き。 虚淵シナリオ特有の曲者ヒロイン。詳細は避けるが、最後まで読めば彼女がどういう人物かがよく解る。 また、キャラデザも少々癖が強い。後述のリメイク版では柔らかくなっている。 総評 ゲーム性は一切無いが、読み物としては一級品と呼べる作品。 復讐を遂げていく中で修羅と化していく主人公、そして最後のどんでん返しなど一時も目が離せない。 興味のある人は是非手に取り、復讐劇の行く末を見届けて欲しい。 移植 2020年4月23日に定額ゲームプラットフォーム「OOParts」がサービス開始。本作は初期から収録されたタイトルの一つである。 PCだけでなくスマートフォンにも対応している。 メディアミックス 2005年にはシナリオを手がけた虚淵玄氏による小説版上下巻が角川スニーカー文庫より出版されている。 内容は原作とほぼ同様だが、エログロ要素は置き換えられている。 2013年からは一冊にまとめた新装版が星海社文庫より発売。 豪華声優陣によるドラマCDも発売された。こちらは一部のストーリーが変更されているが、原作での地の文をキャラクターにセリフとして喋らせるなど大筋は同じ。 余談だが、このドラマCDには先代スネ夫役等で有名な肝付兼太氏がディレクションとして参加している。 鬼哭街 【きこくがい】 ジャンル サイバーパンク武侠片 対応機種 Windows XP~7 発売日 2011年5月28日 定価 4,620円 レーティング 映像倫 全年齢対象(15歳以上推奨) 判定 なし 概要(リメイク) オリジナル版から約9年後に発売されたフルリメイク版。 初回生産版には特製スリーブと小冊子、メイキングDVDが付属している。 変更点 システム面が変更された他、レーティングが15歳以上推奨に下げられた。それに伴い一部描写が刷新された。 構図は同じながら、背景や立ち絵、3Dモデルなどを含む全CGも刷新された。 原画担当の中央東口氏の画風が変わったせいもあるが、全体的にオリジナル版よりも女性陣が可愛くなっている。 特にオリジナル版では濤羅の顔の造形について「アゴが出てる」とよくネタにされていたが、本作ではそのようにはあまり見えなくなった。 テキストビューアが変更され『装甲悪鬼村正』に使われていた縦書き形式が使用されている。 フルボイス化。声優陣はドラマCD版と共通だが、劉豪軍と斌偉信は例外として変更されている(*2)。 ちなみにニトロのマスコットキャラである「すーぱーそに子」が友情出演している。 新イメージソング『Soul For The Sword』が追加。 解像度が800×600から1024×768に変更。 評価点(リメイク) 映像表現の進化 10年近くもの年月が経過してからのリメイクという事もあり、文章表示中に背景で美麗3DCGによるムービーが流れ出すなど迫力が増している。 縦書きテキストやフルボイス化などもあり、武侠小説としての世界観がより強まった。 問題点(リメイク) ウインドウサイズの変更は出来ない。このため、画面が小さめのノートパソコンや解像度の低いディスプレイだと読むのに少々不便になる。 全画面表示には対応している。 総評(リメイク) 総合的に見て、原典に忠実なリメイクといえる。リメイクにありがちな元の魅力を損ねるような点もほぼ見当たらない。
https://w.atwiki.jp/src_c_material/pages/259.html
ガラナアイコンページ 管理人 ガラナ素材区分 PU 備考