約 431,389 件
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/1013.html
214 名前:【SS】シスコン強化のツボ 1/3[sage] 投稿日:2011/08/09(火) 19 00 34.32 ID 3ODlSoRO0 ギシギシとベッドが揺れる。 桐乃が俺の上に跨り俺を攻め立てる。 「ねえ京介、気持ちいい?」 汗をかき強くなった桐乃の芳香と、身体に伝わる桐乃の柔らかさが心地よい。 「ああ。天国にも昇りそうだぜ」 素直に感想を言う。 「もう。大げさなんだから」 桐乃が身体に力を込める。 「んん!それ気持ちいいな。 もっとやってくれ」 「ふ~ん。京介はきついのがいいんだ」 桐乃が俺に体重をかけながら、耳元で囁く。 「ああ、それくらいがちょうどいい。 でもよ、おまえは初めてなのにしんどくないのか?」 確か、始めるときに初体験だと言っていたはずだ。 「平気だよ。 慣れてきたら結構楽しいし」 「そうか。 おまえ、こういうのの才能もあるのかもな」 お世辞抜きに本当に気持ちがいい。 「知らなかったぜ。こんなにマッサージが気持ち良いなんてな」 八月九日はマッサージの日らしい。 なんでも8(針)9(灸)の語呂合わせなんだとか。 そんなわけで、普段横暴な妹様が、今日は特別と言ってマッサージをしてくれたのだ。 まあ、親父の前に俺の体で試したいって事らしいんだがな。 桐乃に痛めつけられるのは慣れてるから快く引き受けたんだが、予想していたのとは真逆にすげえ気持ちいいぜ。 桐乃のことだから聞きかじりの知識で実践して、こちらが痛がるのもかまわずに「痛いのは効いてる証拠なの!」と言うかと思ってたんだが。 それにしても、マッサージするところを撮っておいて後で確認したいだなんて、相変わらずやる事すべてに熱心だな。 「はい、終わり」 最後に背中をぽんと叩き、桐乃はそう言った。 「おう、ありがとうな。 だいぶ調子が良くなったぜ」 肩を回しながら礼を言う。 おお!だいぶ後ろまでいくようになってるぜ。 これも桐乃のおかげだな。 それにしても― 「・・・いつまでおまえは俺の上に乗ってるんだ?」 タオル越しとはいえ、腰の辺りに桐乃の柔らかさが伝わってきて危険なんだが。 「なんかあんたって座り心地いいんだよね。 このまま眠りたくなってくる」 桐乃が俺の上に体重を預けてくる。 止めるんだ桐乃。背中に押し付けられた二つの素敵なお饅頭を目当てに、リヴァイアサンが眼を覚ましちまう。 「あ、そうだ」 桐乃が耳元で囁く。 マッサージのときにもしてたけどよ、無意識とはいえそういうのは止めてくれ。 「次は針を打たないと」 「針はまずいだろ!」 叫ぶと同時に状態を反らし桐乃を落とそうとするが、桐乃はふとももに力を込め、上体は起こしつつも落下を防いだ。 柔らかいふとももで腰をはさむんじゃねえ! 「いいじゃん。あんたの身体なんだし」 「よくねえよ!?それに、どこのツボを打つつもりなんだ?」 215 名前:【SS】シスコン強化のツボ 2/3[sage] 投稿日:2011/08/09(火) 19 00 58.79 ID 3ODlSoRO0 「『シスコン強化のツボ』」 「そんなのねえよ!」 北斗の拳にも退魔針にもそんなけったいなツボでてこんわ! 「ないかな? 昨日北斗の拳を一気読みして思いついたんだけど」 案の定北斗の拳が原因かよ。 つまり、その思いついたツボを試すために俺にマッサージをしてくれたのか。 まあ、気持ちよかったのは認めてやってもいいし、仕方がないから北斗の拳は恨まないでおいてあげよう。 「大体そんなツボをついてどうするつもりだ」 「んー、そうだね。 あんたが今以上のシスコンになっちゃったら、一生あたしの下僕にしてあげる」 一生下僕か。 ・・・・・・今とそんなに変わらない気がするな。 そんなことを考えていると― 「・・・・・・スキあり! 『シスコン強化のツボ』!」 突然桐乃が右腰の辺りを圧迫してきた。 どうやらそこが『シスコン強化のツボ』らしい。 くっ!俺は今よりもシスコンになってしまうのか!? 「ねえ、どう!?」 桐乃が俺の上から期待に満ちた声をかけてくる。 ・・・・・・当たり前だがどうともないな。 桐乃に向ける感情はいつもの通りだ。 ・・・せっかくだからからかってやるか。 「桐乃」 「なに?」 「桐乃が愛しくて、愛しくて、たまらないんだ。 俺と、結婚してくれ。 絶対に幸せにしてやるから」 「・・・・・・」 「・・・・・・」 俺の改心の出来のプロポーズに、お互いに無言になる。 自分の事ながら、今のは良かった。桐乃も俺の格好良さに惚れてしまっただろう。 例え相手がラブリーマイエンジェルあやせたんだろうとイチコロだったな。 ・・・・・・桐乃の下で寝そべっているのが珠に瑕だが。 「・・・・・・ 『シスコン解除のツボ』!」 「ぐぇ!」 突然桐乃が左腰を圧迫してきた。 「なにしやがる!」 痛くはないが驚いたぞ。 「・・・・・・あ、あんたがキモかったの!」 桐乃が腰をモジモジさせながら言う。 ここからだと顔は見えないが、怒りで真っ赤になっている事だろう。 「お前が俺のシスコンぶりを強化したがったから合わせてやったんだろうが」 相変わらず理不尽だな。 「うっさい。とにかくキモかったの!」 まあ確かに冷静に考えると、妹の尻に敷かれながらプロポーズする兄は、はたから見るとキモイのかも知れん。 「・・・・・・プロポーズっていうのはさ、一生に一度のイベントなんだから、もっとムードがあるところで、 ちゃんと顔を合わせてするもんでしょ?」 そうだな。だがそうできなかったのはおまえが俺の上に乗ってたからなんだが。 もしおまえが乗っていなかったら、きちんと土下座して頼み込んでたぜ。 216 名前:【SS】シスコン強化のツボ 3/3[sage] 投稿日:2011/08/09(火) 19 01 23.32 ID 3ODlSoRO0 「まあいいや。 妹にプロポーズしたくなるくらいあんたのシスコンを強化しちゃたあたしにも責任あるし」 おい、まさか本当に秘孔が効いたと思ってるんじゃないだろうな。 「人体実験も終わったし、あたしはこれからお父さんのマッサージに行くから」 桐乃はそう言うと俺から降り、タオルと録画に使ったパソコンを小脇に抱えて部屋から出ようとする。 「・・・・・・なあ、桐乃」 扉に手をかけた桐乃を呼び止める。 「なに?」 「お世辞抜きにマッサージ気持ちよかったぜ。 親父も満足してくれると思う。 また今度頼むな」 「・・・・・・気が向いたらね。 そのときにはあんたをベッド代わりにするけど」 ベッド代わりにされるのは嫌だが、マッサージは気持ちいいから仕方がないな。 まあ、ベッド代わりにされるのは嫌だがな。 ・・・・・・嘘じゃないぞ? 「そうかい。じゃあその時はお返しに俺がおまえをマッサージしてやるぜ」 「え?ま、まさか豊胸マッサージ!? マッサージって言いながら、一時間も二時間も抵抗しないあたしの胸を揉みしだいちゃうの!?」 桐乃が顔を染め、空いたほうの手で自分の胸に触れる。 「違げーよ!」 というかイヤなら成すがまま揉まれずに、ちゃんと抵抗しろよ! 「そんなこと言うと『ブラコン強化のツボ』を押すからな!」 「はあ?なに言ってんの? そんなのあたしに効くはずないじゃん。 バカじゃないの?」 強化するにも、元がゼロだからですね。わかります。 桐乃はそう言うと、話は終わりというかのように音を立ててドアを閉めた。 桐乃がいなくなったため、身体を起こして動かしてみる。 だいぶ体が楽になった気がする。 桐乃のマッサージは本当に上手いな。 次のマッサージがいつになるかは知らんが、その時が楽しみだ。 出来る事なら毎日でも桐乃にお相手願いたいぜ。 そんなことを考えていたら、突然扉が開いて、桐乃がにゅっと顔を覗かせた。 桐乃はにやりと笑い、 「言い忘れてたけど、さっきのプロポーズの答えは保留にしておいてあげるから。 本番のときはちゃんと『ムードのあるとき』『自発的に』『顔を合わせて』言わなきゃダメだからね!」
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/1464.html
123 名無しさん@お腹いっぱい。 2012/04/23(月) 00 34 42.63 ID AozUB6uk0 SS『とあるツンデレの願望』 一人暮らしを始めて数日が経った。 右も左もわからないままに始めた一人暮らしは時間が飛ぶように流れてしまい、 桐乃と一緒に生活していたのが、まだ昨日の事の様に感じられる。 だけど、その間色々な事があった。 寝るごとに桐乃の夢を見たり、桐乃が押しかけてきたり、加奈子に桐乃の事を問い詰められたり、 あやせと黒猫に至っては、桐乃との■■■■の話なんぞしやがった。 親父にまで、桐乃の事はまかせるとまで言われる始末だ。 まったく、みんな、なんつーお節介ヤロー共だよ! 俺は確かに『超』のつくシスコン野郎だよ! だけどな?2ヶ月くらい桐乃が居なくたって・・・・・・・・・ まあ、それは置いておいてだ。 今、問題なのは・・・・・・えっと・・・・・・・・・そう。御鏡のヤツだ。 あのヤローよりにもよって、親父の居るところに宅配テロしやがって!!! あやうく殺されるところだったじゃねーか! と、いうことで、だ。 俺は自分の携帯を手に取り、ある番号へと電話をかける。 「やあ、こんばんは、京介くん。君から電話をかけてきてくれるなんて珍しいね」 例のごとくの爽やかな言動が頭に来るが、まあいい。 それより、コイツにすぐにでも聞かなきゃならん事があったな。 「ああ、お前にぜってー聞いておきたい事があったからな!」 「僕に聞きたい事?何かな?」 「妹と結婚する方法を教えろくださいっ!(ドゲザァッ)」 ハハッ。何言ってんだろな?俺。 俺、確か、あのフィギュアケースについて聞くんじゃなかったっけか? ああ、わかった。 桐乃が『妹』と結婚するための手段を聞いておけばいいって事なんだよな? 「そんなに妹と結婚したいなんて、君、変態だよね?」 「ちげーよ!これも、桐乃の為だっつーの!つか、さっさと教えやがれくださいっ!」 「うん。わかったよ」 「マジ!?マジかよっ!?」 「京介くん。はしゃぎすぎだよ」 「そ、そうか?ちょい自制する」 「それでね、『妹と結婚する方法』なんだけど」 「あ、ああ!」 この変態野郎に借りをつくるのは癪だが、しょうがない。 つか、もったいぶんなよ。さっさと教えろよ。 「日本で法的には難しいというのが前提だよね」 「・・・・・・・・・・・・」 「あ、あれ?京介くん?」 「・・・・・・・・・・・・」 「困ったな。常識のハズなんだけど、ちょっとショックが大きかったかな?」 ・・・うるせー。 「それでね。まず、法の関係ない所で考えるべきなんだけど。 結婚式。これは大丈夫だよね。」 「・・・・・・・・・マジ?」 「うん。本当だよ。結婚式には、法的な制限はないからね。 例えば、エロゲキャラと結婚式を挙げても大丈夫だし、僕が兄さんと結婚式を挙げたって、問題ないよ」 「そうか。結婚式はOKなのか・・・」 でも、結婚式が出来るだけじゃなんだよなー 何しろ御鏡の話じゃあ、エロゲキャラと結婚式を挙げるのもアリらしいからな。 俺の妹はそんな安っぽい女じゃねえ。 「そして、結婚する事で、男女の関係が法的にどう変わるかと言えば、 戸籍が一緒になるとか、同居や扶助の義務が生じるとか、一つの世帯を形成するとか・・・ まあ、他にも色々と細かい事は色々あるけど、 でも、『きょうだい』なら、片方が独立しない限りそうなっちゃってるよね」 「えっと・・・?よくわからん」 「つまり、『きょうだい』って、結婚式を挙げてないだけで結婚してるようなものじゃないか」 なるほど。 つまり、俺と桐乃は、すでに結婚してるようなもん・・・ 「ま、待てっ!いつ俺が桐乃と結婚したいなんて言った!?」 「それに、京介くんが桐乃さんを孕ませたところで、法律上は何も問題がないよ」 「無視すんなっ!」 「おや?今日は京介くんの、桐乃さんを孕ませたいんだがどうすればいい? という質問だったかと記憶してるんだけど」 駄目だこいつ・・・早くなんとかしないと・・・ 「ところで、妹を孕ませても大丈夫ってマジか?」 「『法律上は』ね。実際には、世間体とか―――」 「桐乃の子供かぁ・・・桐乃に似て超可愛いだろうなぁ」 「・・・まあ、形式上の結婚をしたい場合、海外に移民するという手段もあるね。 先進国は難しいけど、法律なんかに不備のある国なら簡単だしね」 「おっけーだ!ありがとな!御鏡!マジで元気出てきた!」 「お役に立てて嬉しいよ。まあ、これほどとは思わなかったんだけどね」 ん?御鏡のヤツ、何を言い出しやが・・・ 「えーと、違うんだぞ?これは単にその・・・」 やっべー・・・さっきまで、俺の願望だだ漏れじゃねーか! 何か説得する方法は・・・! 俺は最後の一言を叩き付け、携帯の電源を切った。 「桐乃のやつが兄貴と結婚出来るように考えただけだっての!」 End. ----------
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/1587.html
655 名前:名無しさん@お腹いっぱい。:2012/10/21(日) 22 41 17.66 ID ZN8ptoYb0 桐乃「あたし卒業したらモデルとして海外に行くけど・・何か言うことある?」 京介「奇遇だな 俺もだ」 桐乃「・・・・え?」 京介「マスケラのコスプレが海外のネットで反響を呼んでてな」 桐乃「は?え?」 京介「あっこれ見てくれ 俺がGLAMOURやELLEの表紙になった号だ・・」 桐乃「・・・・えええええ?コラだよね・・・?」 京介「とりあえずメイベリンと年間800万ドルで契約してるから当面はNYだな」 桐乃「・・・・・・・・・・・・・」 京介「俺は来週から行くけどお前は来年3月からなのか 頑張れよ」
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/1024.html
31 名前:【SS】初めて会った時 1/2[sage] 投稿日:2011/08/17(水) 19 01 11.22 ID 7rR6+S2m0 [2/7] 実でも義理でもいい。 俺はこんな展開が見たい。 「ねえ、あんたさ、どうしてあたしのためにあんなに頑張ってくれたの?」 月が照らす夜道を歩いているとき、隣の桐乃がそんな事を尋ねてきた。 「前に黒猫に聞かれた時にも言っただろ。 俺たちが兄妹だからだよ。 お前だってそう答えただろ?」 俺が黒猫に振られ、二人で追いかけた時に、黒猫の問いに対して確か桐乃もそう答えたはずだ。 「そうだけどさ・・・・・・」 どうやら桐乃はこの答えだけでは納得いかないらしい。 「・・・・・・今だから言うけどさ」 桐乃は立ち止まり、真摯な声でそう言った。 俺も立ち止まり、正面から桐乃を見つめる。 「あの時頑張ったのは兄妹だからっていうのもあるけどさ、 それ以外に、京介にしてもらった事をやり返したいって想いもあったんだ」 俺にしてもらった事をやり返す? 「人生相談を通じてあんたに色々助けてもらってすっごい嬉しかった。 大人になっても忘れたりなんかしないって思った。 絶対に何時かやり返してやろうって思ってた」 桐乃のヤツ、そんなことを考えてたのか・・・・・・ 俺が桐乃のためにやってきた事は、何一つとして無駄じゃなかったんだな・・・・・・ 「ずっとずっと無視しあってた時、あんたはあたしのことなんかどうでもよくて、 あたしのことなんか要らないだって、必要ないんだって考えてると思ってた。 でも実際にはそうじゃなくて、あんたはあたしを必要としてくれてて、あたしのためにすっごい頑張ってくれて、 それがどうしようもないくらい嬉しかった」 「だからあたしはあんたのために頑張ろうって思ったんだよ」 穏やかな月夜の下で桐乃が俺に笑いかける。 この言葉、この笑顔だけで、俺が今まで桐乃のために頑張ってきたすべてが報われた気がした。 でもな、桐乃。本当はそうじゃないんだよ。 「桐乃、俺がおまえのために頑張った理由だけどな」 桐乃は俺に自分の心を吐露してくれた。 なら、俺も答えないと。 「う、うん」 桐乃の顔に緊張が走る。 「お前が今言った想いを、おまえが俺にくれたからなんだ」 「え?」 桐乃が呆けた様な顔をする。 「あれは俺が初めておまえに会った時だ」 そう。初めて桐乃を『見た』時と同じで、絶対に俺の記憶から消えない思い出。 32 名前:【SS】初めて会った時 2/2[sage] 投稿日:2011/08/17(水) 19 01 40.34 ID 7rR6+S2m0 [3/7] 桐乃を抱きかかえるお袋。 小さな桐乃は円らな瞳で俺をじっと見ている。 『ほら桐乃、お兄ちゃんですよー』 俺は桐乃へと恐る恐る手を近づけた。 『だぁ!』 近づいた手の指を、桐乃が掴む。 『きゃは!きゃは!』 桐乃は嬉しそうに俺の指を上下に振る。 『ふふ・・・・・・ よろしく、お兄ちゃん、だって』 桐乃とお袋が俺に笑いかける。 『京介はお兄ちゃんなんだから、これから桐乃のことをずっと助けるのよ?』 『おにいちゃん・・・・・・』 少し怖くなり桐乃に掴まれた指を引いてみるが、掴む力は思いの他強く離れない。 そのことが、桐乃が 『離れないで、ずっと守ってね』 そう言っているように思えた。 『よろしくね、きりの。 おにいちゃんが、ずっとまもってあげるからな』 「生まれて初めて、誰かに必要とされた気がしたんだ。 俺はな、桐乃」 「おまえに必要とされて嬉しかったから、おまえのために頑張ろうって決めたんだ」 初めて必要とされた気がして嬉しかった。 それはただの勘違いかもしれないが、それでもずっと俺の心に残り続けた。 だから、桐乃が俺を必要としてくれるなら、ずっと桐乃のために頑張り続けようと思った。 「初めておまえに会ったときから、俺はシスコンだったんだな」 三つ子の魂百まで。 これじゃあ、妹にシスコンと馬鹿にされるのも仕方がない。 「それじゃあ、あたしも初めて兄貴に会った時から、ずっとブラコンだったんだね」 桐乃が俺の腕にしがみついてきた。 「えへへー」 桐乃が俺の腕に頬を摺り寄せ、嬉しそうに笑う。 ・・・・・・俺はこれから、何度桐乃のこんな顔を見るんだろうか。 「あたしは、これからもずっとあんたが必要だからね」 しがみつく腕に力を込め、桐乃が言う。 「ああ。俺にもおまえが必要だ」 俺は桐乃に笑いかける。 「だからずっと守ってね」 「だからずっと守ってくれよ」 月夜に照らされ帰途につく中、桐乃が俺の指をきゅっと握った。 ----------
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/1764.html
499 名無しさん@お腹いっぱい。:2013/08/01(木) 13 47 37.05 ID 4cOTh2xcO 麻雀の日らしいので。 桐乃「ねーねー今日麻雀の日なんだって!勝負しようよ!!」 京介「・・・いいけど、お前やり方わかんのか?」 桐乃「あったりまえじゃん!御無礼の嵐にしてやんよ!」 京介「ああ・・・なんで海底とか槓であがる可愛い方に行かなかったのかは疑問だが、とりあえずやり方は知ってんのな」 桐乃「ざわざわしてきたら血を抜くからね!」 京介「ノリノリのとこ悪いが、ルールの時点でそれは却下させてもらう」 桐乃「えー!?・・・じゃあさ、負けた方は勝った方の言うこと一個きくっていうのは?どう?」 京介「・・・まあ緊張感あるからいんじゃね?」 桐乃「やった!じゃあさじゃあさ!あたしが勝ったらキスしてよねっ!!」 京介「おまっ!?///・・・いいぜ。そしたら俺が勝ったら・・・キスしてもらうかんな?」 桐乃「妹にキスねだるとかマジキモいっ!!」 京介「どの口が言えるのお前っ!?」 ----
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/1604.html
508 名前:神撃の兄パン:2012/12/04(火) 21 07 16.36 ID 6e44DfjL0 桐乃「あたしのターン!“縦縞の兄パン”をオープン!!」 黒猫「ふっ、その程度の兄パンで私の“意味不明な英単語が書き込まれたパンツ”に勝てると思って!?オープン!」 桐乃「ちょっwww何それ?City boyとか書いてあるんですケド。していぼーいてwww」 黒猫「私の勝ちのようね」 ビリビリビリィ 桐乃「ぐぬぬ、なら次は……」 その後も、室内に蝶の大群が舞うような兄パン! 二人のコレクションボックスには物理的に収容しきれない容積の兄パン!! カーペットは兄パンで埋め尽くされ、 社会の窓の奥に潜みし柄のモザイクがとってかわっていく。 そして、作業の目で折りたたみ続ける京介。 沙織「もうやめてくだされ!京介氏のライフは0ですぞ!!」 聞いてない黒猫 「ついにこのパンツを出すときが来たようね!刮目しなさい!! “お尻の裂けた部分をチューリップのアップリケで補修したパンツをオープン!!」 テンション上がりまくりの桐乃 「うはwwwこりはッ!もう、兄貴のパンツ全滅!!残った履けるパンツは、 このド恥ずかしいパンツしかないッ!恥ずかしいっ、でもっ!!!!――なーんて、ねっ!」 黒猫「ちょっと。何故貴女がいそいそとパンツを脱ぎはじめるのよ!!?」 桐乃「最終兵器パンツをオープン!男物のパンツ、全部洗っちゃった。 てへぺろ☆(・ω )で履かせたあたしのパーンツ!!!どーよ、これ!」 黒猫「なっなっな゛っ……ッ???」 沙織「きりりん氏はどうして、それを履いていなさったの!?でござるかッ!!?」 ----------
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/470.html
83 名前:反転銃【SS】1/2[sage] 投稿日:2011/03/25(金) 01 13 32.12 ID BnGnzQsA0 [1/2] 説明しよう! 今、俺の手にある近未来チックな光線銃。 これはなんと、光線を当てた相手の好き嫌いが反転してしまうという未来道具なのだ! おぉっと、どこから手に入れたなんて野暮な事は言いっこなしだぜ。 で、誰に使うのかって? そりゃもちろん……。 「アンタそんなトコで何突っ立ってんの? 邪魔なんですケド」 この小生意気な妹・桐乃に使って、お兄ちゃん大好きな可愛い妹に変えてやるぜ! ……あ、もちろん後で治すから、そんな冷たい目で見ないでくれ。ちょっとした悪戯だ。 「ちょっと、聞いてんの?」 桐乃は相変わらずの蔑んだ目でこっちを見ている。 だがそんな目をしていられるのも今のうちだぜ……くらえ! ビーーーーーーーッ 「きゃっ!」 よし当たった! さあ、効果のほどは……? 「……ウザ。何してんの? マジ迷惑なんだけど」 あれ? なんで? 普段と変わらない……いやむしろ悪化しているような。 ええいもう一度だ。 ビーーーーーーーッ 「ちょっ、ほんと何してんのアンタ。意味わかんないんだけど」 ビーーーーーーーッ 「……だからウザいって言ってんでしょ? 何? 耳聞こえなくなったの?」 ビーーーーーーーッ 「ちょっと、さっきから子供みたいな事して……。ア、アンタそんなにあたしに構って欲しいワケ?」 な、何故だ……。何度やっても変化が見られない。 なんでだ? 故障か? 不良品なのか? そんな事を考えているうちに桐乃が詰め寄ってくる。 「何無視してんのよ! 大体なに? その子供っぽいデザインのオモチャみたいなの」 「あ、ああ。これな……」 もう計画はご破算のようだし、素直に白状する。 「うわ、マジありえない。それであたしをエロゲみたいな妹にしようっての? バッカじゃないの?」 「いやその、ほんの悪戯心でな……いや悪かったよ」 「……でも、そっか。それでさっきは、あんな……」 ん? 桐乃は何か思うところがあるのか、考え込むような仕草を見せる。 と思いきや、 84 名前:反転銃【SS】2/2[sage] 投稿日:2011/03/25(金) 01 14 08.74 ID BnGnzQsA0 [2/2] 「ちょっとソレ貸して」 「あっ、おい!?」 「ふっふーん。これでおあいこでしょ?」 そうして俺に光線銃を向けて……。 ビーーーーーーーッ その瞬間。 俺の中で何かが劇的に変化した。 なんだ? この沸き上がる感情は。 この……この……これは……。 「どう……かな?」 目の前には、愛しい妹がこちらを覗き込むような仕草をしている。 なんて……なんて可愛いんだ! 思わず力一杯抱き締める。 「ちょっ! な、な、なにして……」 「ああ、なんで今まで気付かなかったんだ! 妹が……こんなに可愛いだなんて!」 「え、マ、マジ? ほんとに?」 「本当だとも! お前は俺の愛しい愛しい、この世で唯一無二の妹だ! 愛してるぞ!」 「あ、うあ、あ……」 「ああ妹って良いなぁ……。妹ってだけで、もう他に何もいらないぜ……」 「………………は?」 「む、どうした? 我が愛しい妹よ」 「ねえ、あくまで仮定の話だけど……もしあたしが妹じゃなかったらどうなの?」 「何を言うんだ! 妹ってのは最重要のファクターだろう! それがなかったら全てが色褪せる……妹好きのお前なら分かるだろう?」 「…………ウザ」 ビーーーーーーーッ あ、あれ? 俺は何をやって……。 視線を下ろすと、なにやら不機嫌そうな顔の桐乃が俺の腕の中に居る。 腕の、中……。 「うおわっ!」 慌ててザザザッと距離を取る。 さっきまで平気だったのが嘘みたいだ。 そんな俺の顔面にガンッ!と光線銃が投げつけられる。 「イッテエなおい!」 「……ふん。壊れてんじゃないの? ソレ」 だからって投げつけなくても良いだろ。この可愛くねえ妹様はよぉ……。 でも確かに桐乃の言う通り壊れてんだろうな。 だってさっき、好みが反転したはずなのに全然『桐乃』を好きになんてならなかったし。 「……ねえ」 「どうした? 桐乃」 「ん……やっぱ、こっちで良い」 そう言う桐乃の顔は、少しだけ満足げに見えた。 End -------------
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/1449.html
915 名無しさん@お腹いっぱい。 2012/04/01(日) 17 42 15.03 ID c5iDLt0+0 SS『4月1日のあやせ』 こんなの絶対おかしいよ! 言うまでもなく、私の親友の桐乃と、変態お兄さんのことです。 前々から、仲が良すぎるのを必死で隠していた二人ですけれども 最近はもう、ところかまわずいちゃつくのが普通になっちゃってるんです・・・ 昨日だって、桐乃の家に遊びに行ったのに、お兄さんの世話をするって出かけちゃったって。 桐乃のお母さんもなんだか諦め気味に言ってました・・・ でも、このままじゃ・・・桐乃までアレな子になっちゃう・・・ お兄さんがどうなろうと、わたしの知った事じゃないですけど、 桐乃だけは・・・わたしの親友の桐乃だけは、道を踏み外させるわけにはいかないです。 でも、あんなに仲の良すぎる二人、どうやったら正常に戻せるんでしょう・・・ ピピピピッ、ピピピピッ――― と、考え事をしている間に、携帯が鳴り出しました。 えっと・・・お姉さん!? 「はいっ!新垣です。お姉さんですかっ!」 「う、うん、田村です。あやせちゃん、き、今日も元気だね~」 お姉さんは、何故かちょっと引きつったような声です。 でも、ちょうど良い所です。 「お姉さんっ!聞いてくださいっ!」 「えっ、あ、ふぇっ!?な、何かな~」 「お兄さんと、桐乃のことですっ!」 電話の向こうでハッと息を呑むような音が聞こえました。 やっぱり、お姉さんも、知ってるんですね。 「お姉さんも知ってるみたいですけど、お兄さんと桐乃が、仲が良すぎるんですっ!」 「な、仲が良いのはいいことだよ~」 「そうじゃないんですっ!桐乃が、お兄さんの手にかかろうとしてるんですよっ!」 「えっ、えっ、えっ?」 お姉さんには難易度の高い言い方だったかもしれません。 「桐乃が、お兄さんのものになっちゃうんですよっ!」 「あっ、えっと・・・うん、そうなのかな?」 がくっ・・・ お姉さん。本当に意味分かってるんですか? 「あのー、お姉さん。お兄さんの事、好きなんですよね?」 「えーと、うん、そうだね~」 「それで、お兄さんが他の女の子に夢中で・・・なんとも思わないんですか・・・?」 「う、うん。わたしがきょうちゃんのことが好きでも、 きょうちゃんが別の女の子の事が好きなのは仕方のないことだよね」 ・・・やっぱり、この人だけは、底が知れないです・・・ わたしの目標とすべき人ですけれど、正直、この域に達する事ができる気がしません・・・ 「そ、それでね、あやせちゃん。」 「はい!なんでしょうかっ!」 「え、えとね。きょうちゃんを怒らないであげてね」 挙句に怒らないで、なんて・・・ お兄さんが一方的に悪いのに、まるで仏様みたいです・・・ 「桐乃ちゃんが、きょうちゃんの事を普通じゃないくらい大事に思うのも、 きょうちゃんが、桐乃ちゃんのことを普通じゃないくらい大事に思うのも、 たぶん、半分くらい、わたしが原因だと思うし・・・」 お姉さん・・・ 「それに、五更さんが焚き付けちゃったみたい―――」 「お・ね・え・さ・ん」 「はっ、はいっ!」 「やっぱり、あの泥棒猫が悪いんですねっ!」 「ちょ、ちょっと待ってあやせちゃ―――」 「よく分かりました。今から、どういうことか説明を求めに行ってきますね!」 「あ、あやせちゃ―――」 プチッ 人の良いお姉さんの事ですから、あの泥棒猫も悪くないとかばうつもりだって事は良くわかります。 でも、もう我慢の限界です。 自分で足に鉛を縛りつけてもらって、東京湾にシンクロナイズドスイミングの物真似しながら飛び込んでもらいましょうか。 ピピピピッ、ピピピピッ――― わたしが準備をして出かけようとしたその時、携帯が再び鳴り始めました。 多分、また、お姉さん・・・と、今度はメールのようですね。 『件名:あやせちゃーへ 本文:さきぬきようちゃんにあつてくださあ』 ・・・多分、『先に、きょうちゃんに会って下さい』でしょうか? 大慌てでメールを打ったのがすごく分かります。 ・・・さっきから20分は経っていますけど・・・ でも、確かにその通りですね。 まず、大本を絶たないといけないですから。 そして、桐乃にもお話をする必要がありそうです。 それにしても、どうしましょう・・・ 正面から、『お兄さんと恋愛なんておかしいよ!』なんて言っても、 桐乃は桐乃で『好きな事は絶対にやめない!』なんて言うでしょうし、 お兄さんはお兄さんで『妹の事が好きで何が悪い!』とか開き直りそうですし・・・ せめて、桐乃がお兄さんに幻滅してくれれば楽なのですけど・・・そうだっ! あのお兄さんの変態性を利用しない手はありません。 お互いを変態だと思うように仕向けて、ケンカをさせればいいんです。 幸い今日は4月1日。嘘をついても大丈夫な日です。 それに、桐乃を正しい道に戻すためです。きっと、桐乃だっていつか分かってくれるはず・・・ 桐乃に嫌われちゃうかもしれないですけど、でも、親友として、やるべきことをやらないと! 手順さえ決まれば、やるべきことは簡単です。 まず、桐乃の家の洗濯カゴから、桐乃の下着を取り出します。 そして、すぐにお兄さんの家に向かい、お兄さんがだらしなく散らかした下着と混ぜます。 汚くって、本当なら消毒したいくらいですけど、これも桐乃のためですっ! 幸いお兄さんは外出中だったので、簡単に作業は済みました。 ・・・ところで、作業を終えてから気がついたのですけど、 なぜこんな事をする必要があったのか、少し自分でも不思議な気がしました。 桐乃の家で取り出して、そのまま桐乃の部屋に向かえばよかったのに・・・ とりあえず、疑問点はさておいて、桐乃の家へと向かいます。 「あやせ?どうしたの?」 何も知らない桐乃は、わたしを快く家に上げてくれました。 ゴメンね。桐乃。でも、どうしても必要な事だから・・・ 「あ、あのね、桐乃。わたし、桐乃に隠してたことがあって・・・」 「えっ・・・う、うん」 「この前、お兄さんの部屋にみんなで上がったとき、見つけちゃったものがあるの」 「ぇ・・・・・・・・・」 あ、あれ? そこでなんで、桐乃が青い顔をしてるのっ!? ・・・もしかして、いつぞやの薄い本みたいな・・・ じゃなくって!今は、桐乃の趣味を問い詰めてる場合じゃないのでした。 「こっ、これなんだけどっ・・・!」 わたしの手には、先ほどお兄さんの下着と混ぜた、桐乃の下着が載ってます。 「これ・・・あたしの下着?」 「そ、そうっ!」 「これが、どうかしたの?つーか、なんであやせが持って・・・」 「だからね、この前お兄さんの部屋に上がったときに見つけたの」 「ま、マジ?」 「う、うん」 「ちょっと匂い嗅がせて」 「えっ!?・・・う、うん・・・」 「ホントだ、あいつの匂いがする・・・」 き、桐乃!?・・・匂い・・・? でも、良かったのかな?お兄さんの部屋にあった事を簡単に信じてもらえたわけですし。 「それにね、あ、あの変態、桐乃の下着を、嗅いだり、舐めたり・・・」 「きっ、キモっ!キモすぎっ!あーーートリハダだってきた~~~っ!」 「それだけじゃなくって、そのっ・・・お、おな・・・・・・『使った』り・・・」 「あ、あいつっ、マジ変態っ!!!あ、あたしの下着でなんて・・・!!!」 桐乃の顔は、りんごより真っ赤になっちゃった。 こんなに激怒しちゃって・・・ちょっとやりすぎちゃったかな。 でも、これなら、お兄さんとの仲がこじれて、ちょっと冷めてくれるよね。 「そ、それじゃ、ね、桐乃」 「う、うん・・・・・・・・・・・・」 わたしは、最後に、桐乃の口が『あいつ・・・問い詰めてやらないと』と動くのを見て一安心しました。 とりあえず、桐乃の方は終わりです。 今度はお兄さんの方です。 「おっ、あやせ?どうしたんだ?」 「お兄さん。桐乃の事で、言っておきたい事がありますっ!」 単刀直入に切り出します。 「えーと・・・き、桐乃のこと、な?」 「わたし、お兄さんのこと誤解してました。 お兄さんの事、変態だの、近親相姦上等のクソ兄貴だの考えてごめんなさい」 「俺っ、やっぱりそういう風に考えられてたのっ!?」 「当然じゃないですか」 途端にしょぼくれるお兄さん。 でも、今日はそれだけじゃ済まないんです。 「それで、桐乃の事なんですけど」 「ああ」 「その・・・むしろ、桐乃の方が近親相姦上等で、 お兄さんの事を想いながらえっちなゲームをプレイしたり、お兄さんの下着を集めてたり、 お兄さんの匂いでえっちな気分になってたり、お兄さんとえっちをしたがってたりっ!」 「ま、まじかよ・・・」 ごめんね、桐乃。本当はお兄さんが変態だってちゃんと分かってるから。 でも、さすがのお兄さんもドン引きですよね。 「それだけじゃないです。 わたし達とお泊りのときも、寝言で『お兄ちゃん、お兄ちゃん』ってあえいでたり、 恋人にするんだったら誰が良い、って質問にも『お兄ちゃん』って言ったみたり、 とんでもない変態だって事がわかりましたっ!」 「へ、変態・・・だな・・・はぁ・・・はぁ・・・」 なんか息が荒いですね。 さすがにショックが大きすぎて、呼吸困難に陥ってるんでしょうか? でも、お兄さんが苦しむのはむしろ当然です。 「とにかく、そういうことです。 もちろん、わたしは桐乃と友達のままでいるつもりですけど、 お兄さんは、ちゃんと桐乃との関係を考え直したほうがいいんじゃないですか?」 「・・・ああ、そうする・・・」 よしっ! これで、お互いを変態扱いして、ケンカになってくれるはずです。 ほんとうにごめんね、桐乃。 でも、これで、桐乃だって後ろ暗い事が無くなるんだよね。 そして、私は何かをやりきった清々しい気分で、山へと向かいました。 もちろん、桐乃がこんな事になったもうひとりの原因を埋めるためです。 ザクザクと土を掘り返すわたしの足元から、声がかけられました。 「あやせサマァ?今度は誰が埋められるんだってよぉ?」 「あ、加奈子?今度はね、泥棒猫さんだよ♪」 「で、加奈子は、助け出してもらえんだよな?」 「・・・お話する人が増えて、寂しくないでしょ?」 「・・・・・・・・・」 「あ、そうだ。その人ね、先に東京湾で泳いでくる予定だから、 もしかすると、肺に水が入って、ちゃんと喋れないかもしれないかも」 「・・・・・・(((( ;゚д゚)))」 「匂いもきついかもしれないけど、加奈子なら我慢できるよね?」 「・・・・・・ハ、ハイィ・・・」 良かった。はじめは加奈子でも我慢が出来ないかなって心配したんだけど。 やっぱり、泥棒猫だもんね。内臓なんて真っ黒だろうし、血だって青いかも。 でも、加奈子が我慢できるなら、安心だよね。 そして、空が夕焼けに染まるころ、わたしはまた、一人分の穴を掘り終わりました。 そろそろ、桐乃とお兄さんのケンカも始まった頃かなぁ? 「・・・・・・うへぇ~」 「えっ?加奈子?どうしたの?」 突然加奈子が、妙な声を出しました。 「えっ、加奈子ぉ、今なんか喋ったのかよ?」 「う、うん。『うへぇ』って」 「『うへぇ』?んな変な声だすわけnうへぇ~・・・いま、声が勝手に」 加奈子ったら、何を言ってるのかな? 勝手に声が出るなんてあるわけがないのにね。 「・・・・・・・・・うへぇ~」 「加・奈・子?」 「ちょっ!まっ!だ、だってとまんnうへぇ~~~・・・」 もうっ・・・仕方ないなぁ・・・ たぶん、しゃっくりみたいなもので、 『特別な偶然』が重なったときに、止まんなくなるのかな? 「うへぇ~~~」 さすがにちょっとご近所迷惑な気もしますけど、きょうのところは許してあげますね。 だって、今日はとても気分がいいんです。 お兄さんと桐乃が、普通の兄妹になってくれるハズなんですから そして、この戦争(泥棒猫埋め)が終わったら、わたし・・・ 「うへぇ~~~」 End. ------------
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/720.html
215 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/05/21(土) 20 38 47.32 ID RcuP6QqY0 [6/6] SS『あやせのSS―――加奈子も一緒』 よっし、ロダにアップして………で、スレに書き込んで………っと どうよぉ?感想まだかよぉ? つうかぁ、加奈子みたいな天才のSSを読めるなんてよぉ? 桐乃スレのやつら、マジ幸せもんだぜぇ? それにしてもよぉ、加奈子のSSもすっげー増えてきてね? なんかぁ、最近は風格っつーかぁ、先輩っつぅかぁ………つか、ちょうすごくね? 「ねえ、加奈子」 「あんだよ?あやせ」 そいや、あやせも居たんだっけ? つーかぁ、最近加奈子がSS書いてる時、いつも見てんよな? おかげで、全然変態SSとか書けねーじゃねーかよっ! 「加奈子って、いつも色んなSS書いているよね」 「とーぜんっしょ!加奈子ぉ、天才だしぃ?あたりまえみたいなー?」 「そ、そうだね………でも、本当に楽しいお話も多いよね」 あ、あんだよ? あやせのやつが加奈子を褒めるとか、マジねーし! こいつ偽者なんじゃね? 「つーかぁ、なんかハッキリしねーなぁ?なにがあったんよぉ?」 「その、ね………加奈子………実は、わたし、 スレの人に、SS書いてみないかって言われたんだけど………」 「あ、あんだとぉーーー!?」 あ、あやせにSS書かせるだとぉ?正気かよぉ!? 「どうかな?わたしでも………加奈子みたいにお話、書けると思う?」 「え、えーとぉ………か、書けるんじゃね?」 「そっか。良かった」 ま、まぁ、だいじょーぶ………だよなぁ? スレ住民って心の広いやつらも多いしよぉ? それに、JCの書いたSSって言えば、叩かれたりなんかはしねぇよなぁ? 「それでね。やっぱり、いきなりお話を書くのって不安だから……… 加奈子に見てもらえないかなって………」 「ま、まじかよぉ」 ほんとにコイツ、おかしくね? ………でも、いい機会だぜぇ?加奈子の苦労も分かるってもんだしよぉ? それに、『SS職人を殺す』なんて言わなくなるかもしれねーよなぁ。 「んじゃ分かった。さっそく書いてみるかよ?」 「う、うん。書いてみたい………でも、どうやって書いたらいいのかな?」 「んー………難しい事考えなくてもいいっしょ。 桐乃の事考えてよー、桐乃にどんな事させたいかーとか、 どんな事して欲しいかかいでみりゃーいいじゃん」 「うんっ!分かった。早速書いてみるねっ!」 やけにノリノリじゃねーかよぉ? つぅか、早っ!さっそく50行くらい書いてるしっ! えーと、どれどれ……… 『「いいよ、あやせ………来てっ………」 桐乃はわたしの前にその天使の造詣を思わせる体を横たえてる もう我慢できないっ! わたしはその胸を衝動的に揉みしだく。 「桐乃っ!大好きっ!桐乃っ!」 想像を絶するような柔らかさの―――』 「って百合展開じゃねーかよっ!!!!!!」 「な、何っ?か、加奈子どうしたの?」 「どうしたのじゃねーよっ!ど、どこのリリアン女学園だっつーの!」 「女学園?わたしのお話、そんなに難しかったかな?」 いや、逆だっつの……… あ、あたまいてぇ……… 「あ、あやせよぉ、そもそも桐乃スレってよ、桐乃と兄貴の絡みがメインなんだぜぇ?」 「えっ………そ、そんなっ!そんなの書けないっ!」 「書けねぇっつっても、しかたねーだろ?そういう場所なんだしよぉ」 「だ、だって、そんな………こんな展開になっちゃうじゃないっ!」 って、早えぇ………あやせのやつ、 いつの間にこんな高速タイプ出来るようになってんだよ………って………!? 『「京介………いいよ………」 あたしは濡れそぼった女の子の部分を 京介のそそり立つ怒張に押し当てる。 今から、京介の…兄貴のモノで、女にされる―――』 「さっきよりもっとひでぇしっ! つーか、ドコのフランス書院文庫だっつーの!」 「フランス?………よくわからないけど、桐乃とお兄さんがこんな関係だなんて、 絶対に許されない事だよね」 「そ、そうじゃなくってよぉ! ………桐乃スレってよぉ、全年齢の板にあるからよ?エロ展開禁止だっての………」 「えっ………………………」 し、知らなかったのかよ……… つーか、あやせって意外にエロイんだ………くひひ………後でネタにしてやろぉ 「で、でもっ!」 「でも、なんだよぉ」 「お、お兄さんが桐乃にセクハラをするSSとかっ、桐乃がパンツ嗅いでいるSSとかっ! あ、挙句の果てにっ、桐乃と結婚するようなお話とかっ!」 「あー、加奈子も書いたしー」 「………………………」 「ち、ちがくてっ………ち、直接、え、え、えっちとかはダメって感じ………」 「そ、そうだよね。わ、わたしったらなんて恥ずかしいものを………」 つーかよ? あやせのやつ、いつもいつもあんな妄想してやがんのかよぉ? 正直、病んでるけど真面目系とか思ってたのによぉ……… 意外に親近感がわくじゃねーかよぉ。 「そ、それじゃあ、こんな感じなら………大丈夫なのかな………?」 「今度は、どんなんだよぉ?」 『「き、京介………」 「どうしたんだよ、桐乃?」 あたしは勇気を振り絞る。 もう、逃げない、迷わない。 たとえ拒絶されたってかまわない。 だって、本当に好きなんだもん………。 「あのさ………クリスマスイブ………デート………しよ」 「桐乃………おまえ………」 どんな結論でも良い。 あたしは、兄貴に………京介に選んで欲しい。ハッキリさせて欲しい。 あたしの事、妹として愛してくれるのか。 それとも……… あたしの事、女の子として、愛してくれるのか………』 「なかなか良くねー?」 「そ、そう?加奈子にそう言ってもらえると、嬉しいな」 今度は甘々系かよぉ! あやせも意外と才能あるんじゃね? 「そ、それじゃあ、わたしも桐乃のスレッドで、お話を書いても、良いのかな?」 「勿論だぜぇ!加奈子の弟子みてーなもんだしなぁ これから一杯、桐乃のSS書いていこうぜぇ?」 「う、うん。そうだね。」 よっしゃぁ、あやせをSS書きに引っ張り込んだぜぇ? これで、加奈子に逆らえないようにしてやれそうじゃねーかぁ! くひひ………加奈子、やっぱ天才じゃん! 「やっほー、あやせー、加奈子ー?二人でなにしてんのー?」 「き、桐乃ぉ?」 「桐乃っ!?」 「二人だけで居るなんてめずらしいじゃん?何か楽しい事でもあったー?」 「え、えーと、なんつーかぁ」 「な、何でもないよっ!ね?加奈子?」 「お、おうよぉ」 「ふーん………てか、その画面に映ってるのデキストエディタだよね?」 ま、まじぃ! あやせの書いたの全部残ってるじゃねーか! 「タイトル…『桐乃とお兄さんのらぶらぶくりすますでーと』……… で、で、でーとなんてするわけ無いからっ!!!」 「き、桐乃?」 「でーとじゃなきゃ何すんだよぉ?」 「そ、そ、それにっ!ほ、ホテルであ、兄貴と、え、えっちとかっ!」 やっべ、マジやっべ………つぅかぁ、あやせぇ?コレ、てめーのセキニンだぜぇ? 「桐乃、お、おちついてっ、これは、作り話だからっ!」 「あ、あたしっ、京介とはキスより先には進んでないからっ!」 ………うへぇ………キスまでは行ったのかよぉ……… 「と、とにかくっ!あたしと京介はなんでもないからっ!」 「………………………」 「………………………」 さすがのあやせも黙っちまったじゃねーかよぉ つか、桐乃のやつ、傍から見てるとほんっと面白いっつーか、 心の底からニヤニヤが湧いてくるっつーかぁ。 わざわざSSのネタを提供してくれるっつーのがマジ笑えるしぃ~ 「あ、あたし、もう帰るっ!」 やっぱ、こんな笑える兄妹、見逃す手はねーよなぁ?みんな? End. -------------
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/1259.html
481 名前:【SS】[sage] 投稿日:2011/11/11(金) 01 55 39.79 ID RwvPcMmU0 [2/3] タイトル:ポッキーの日 「なによ、あんた・・・一人でポッキー食べてんじゃないわよ」 俺が部屋でポッキーを食っていると、ノックもせずに部屋に入ってきた桐乃が開口一番そ んなことを言った。 「おまえも食うか?」 「食べるに決まってんでしょ」 桐乃はそう言うと、俺の手からポッキーをひったくってベッドに腰を降ろす。 「桐乃、全部食うんじゃないぞ、俺のなんだから・・・」 「バカ、あたしだってそんなに意地汚くないって。はいあんたもひゃべれば」 そう言いながら、こともあろうか口にポッキーを咥えて俺のほうに突き出してくる。 「おまえっ・・・・なんてことしてんだよ」 「うっさいな、こんなの兄妹の戯れ合いだって思えばいいじゃん、あんたは意識しすぎ なの」 桐乃は、再びポッキーを咥えて俺のほうに突き出してくる。 「おまえがそう言うんなら・・・まあ兄妹だし・・・」 少し恥ずかしかったが、ポッキーを咥えると端から食べ始める。俺の目の前にある桐乃の 顔は、ニコニコしていて恥ずかしがるというよりは、恥ずかしがっている俺を楽しんでい るようであった。 「ふふふっ、なにあんた赤くなっちゃってさ、ほんとシスコンなんだから」 ポッキーを何とか食べ終え、疲労感全開の俺に向かって桐乃がそんなことを言う。 こいつ、なんでこんなに楽しそうにしてんだよ・・・・・ 「おまえな、俺のことからかって楽しいのかよ。そんなことやってっと、俺も勘違いしち まうだろ」 「キモッ!戯れ合いに何勘違いしてんのよ。まあ・・・あんたがキスしたいってんなら別 にいいけど」 そう言って、桐乃は今度はポッキーを咥えずに唇を突き出してくる。しかし桐乃の口元に はチョコが付いていて、キスのおねだりというよりは、ほんとに子供の戯れ合いにしか見 えない。 「そんな口にチョコ付けたようなままで言われてもな」 俺は桐乃の科白とチョコを付けた口元のギャップに思わず笑い出してしまう。 「なっなに笑ってんのよ、どこ?どこについてんのよ?」 桐乃は慌てて口元を拭うが、検討違いの場所を拭っていてなかなかチョコを取ることがで きないでいる。 「しょーがねーな、今取ってやるからじっとしてろよ」 俺はそう言うと、桐乃の口元に付いたチョコを指で拭ってきれいにしてやると、指に付い たチョコを舌で舐め取った。 「ほらよ、きれいになったぞ」 「なななななんてことしてんのよ、このシスコン!」 口元をきれいにしてやったにも関わらず、桐乃は顔を真っ赤にして怒り始めてしまう。 「おまえ、何怒ってんだよ?」 「あんた、今あたしの口元についたチョコ、自分の口に入れたでしょ」 「ああ、すまん、拭くもんなくてついやっちまった。おまえだってキスしていいとか言っ てたんだから、これくらいいいんじゃねーのか?」 俺はさっきまで桐乃にからかわれたお返しとばかりに、少しからかってやろうと思った。 「ふんっ!ならあたしも、あんたに付いてるチョコ取ってあげる」 「なっ?俺にも付いてんのかよ」 桐乃に言われ、俺は慌てて口元を手で拭う。しかし桐乃と同じように見当違いのところを 拭っているのか、桐乃の表情を見ると取れていないようである。 「なにやってんのよ、あんたは・・・・・しょうがないな、あたしが取ってあげる」 「おうそうか、そんじゃ取ってくれ」 俺は桐乃にチョコを取ってもらうことにした。 すると桐乃は俺に顔を近づけると、ペロっと舌を出して俺の口元を舐めた。 「------っ!」 「ふん、あたしをからかった罰よ」 そう言って、桐乃はソッポを向くと手に持ったポッキーを食べ始めるのであった。 Fin -------------