約 431,307 件
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/1198.html
552 名前:【SS】[sage] 投稿日:2011/10/11(火) 00 02 07.20 ID 6DIjV+nZ0 [1/7] タイトル:朝のジョギング 俺がソファーに座ってテレビを見ていると、隣に座った桐乃が俺のことをじっと見つめて いる。 「ん?どうした?」 「・・・・・・・・・・」 俺が声を掛けても返事をせずに、じっと見つめ続けている。 『プニ・・・プニプニ』 突然、桐乃が俺のわき腹を摘む。 「おいやめろ、くすぐったい」 「・・・・・あんたさ・・・最近太ってない?」 桐乃は俺に衝撃的な言葉を投げつける。 「んー、特に運動してないし、受験生だから外に行く機会も減ってるしな・・・」 「そんなんだと、そのうちお腹がぽっこり出てくるかもよ」 「やっぱりそうか・・・・・」 俺は自分の腹を摘んでみる。確かに昔に比べると、少し肉がついてきたような気がする。 「少しは気にしなさいよね、あたしが恥ずかしいんだから・・・」 「何で、おまえが恥ずかしがる必要がある」 「うっさい、あ、あたしと一緒に歩いてるときに見られたらイヤじゃん」 「まあ、そうだな・・・・」 俺は何となく納得してしまう。確かに桐乃は見た目も可愛いし、外を歩いていたら目を引 きやすいだろう。 一緒に歩くとなると、確かに俺もこのままでは恥ずかしいかもな・・・ 「と言われてもな、どうすればいいんだ?」 「朝、走ればいいんじゃない」 「そんなこと言われても、いきなりは無理だろ」 「だいじょうぶ、あたしと走ればいいから」 「はぁ、おまえ、毎朝走ってるのかよ」 「当たり前じゃない、もう三年だから部活とかもないし、走ってなかったらあたしもヤバ イって」 俺は桐乃の体を見る。 引き締まったウエスト、大きすぎず小さすぎない胸、そしてきゅっと締まった尻、どれを とっても完璧である。確かに部活とかで鍛えてないのなら、このスタイルを維持するのは 何かやっていないと不可能であろう。 「何見てんの」 「いや、確かにいい体してるなと・・・・・」 「こ、この変態、何いやらし目で見てんのよ」 桐乃は両腕で自分の体を隠すようにしながら後ずさりをする。 「べ、別にいやらしい意味ではなくてだな、さすがモデルやってるだけはあるなと関心し ただけでだな・・・」 「・・・キモい、あたしのこと関心する暇あるんだったら、自分の心配しろっつうの」 桐乃は『フン!』と怒ったような顔をして外方を向いてしまう。 俺はそんな桐乃に 「わかった、明日からやってみるよ」 と答える。 それを聞いた桐乃はチラッと横目で俺の顔を見るのであった。 翌朝、目覚ましが鳴る前に事件は起こった。 「ほら、起きろ」 「ん、何だよ」 「何だよじゃない、起きろ」 「今、何時だと・・・・」 バチンと頬に強い痛みを感じた。 俺は一気に脳が覚醒されて目を開けた。目の前にはTシャツ姿の桐乃がいた。 「おい、何だよ」 「はぁ、何だよじゃないわよ。あんた今日から走るっていったじゃん」 「んなこと言ったか?」 「マジ信じらんない、昨日言ったじゃん」 俺は昨日のことを思い出してみる。 「そういや、言ったような。でもおまえに関係ないだろ」 「うっさい、あんたがサボんないように、あたしが監視してあげる。ありがたく思いなさ いよね」 「おい・・・・」 「いいから、さっさと準備して玄関に集合。遅れんじゃないわよ」 桐乃は言いたいことだけ言うと、部屋を出て行った。これ以上怒らせると怖いので、俺は 動きやすい服装に着替えて準備する。 玄関を出ると、桐乃が腕組みして待っていた。 「遅い、あんたどれだけあたしを待たせる気?」 「いきなりだから、準備なんてしてなかったんだよ」 「うっさい、女の子を待たせるんじゃないわよ」 「おまえ、無茶苦茶言ってるな」 「いいから、さっさと走るわよ」 「はいはい・・・」 俺と桐乃は、走り始める。 「どこまで走るんだ」 「まあ、最初だから土手くらいまででいいかな」 「おまえの練習はいいのかよ」 「あ、あたしは、あんたがサボんないように監視しないといけないから」 「俺ってそんなに信用ないか」 「ち、違う、やっぱり一人で走るより一緒に走るほうがいいから・・・・」 「そうか・・・」 桐乃はそういうと俯いてしまう。走っているせいだろうか少し顔が赤い。 こいつはこいつなりに一緒に走る相手がほしかったのかな・・・ 二人並んで朝の街を走る。じんわりと汗をかいてくるが、少し肌寒い朝の空気にあたると 清々しさを感じる。 隣にいる桐乃も汗が染み出してきている。シャツも濡れて肌に張り付き、適度な胸の膨ら みをより強調する。 こうやってみると、ほんとにスタイルいいよな。 俺はそんな桐乃の姿に釘付けになる。 俺の視線に気づいたのか桐乃が俺に視線を向ける。 「ん、どうしたの?」 「べ、別になんでもないぞ」 俺は視線を逸らそうとするが、一瞬遅く桐乃に気づかれてしまう。 「変態、何妹の体に欲情してんのよ!」 「欲情なんてしてないぞ・・・ただ、きれいだなとは思ったけど・・・」 「・・・キモい、このシスコン」 そしてまた俺たちは無言で走り続ける。 目標の土手で折り返し、家の近くまで戻ってきたところで桐乃は自販機の前で立ち止まっ た。 「どうした、ジュースでも買うのか」 「そうだけど、あんたお金持ってきてる?」 「いや、持ってきてないわ」 「そう・・・」 桐乃はスポーツドリンクを買うと、蓋を開けて少し飲んだ。そして少し考えてから俺の目 の前に差し出す。 「なんだよ」 「あんたも少し飲んだほうがいいよ」 「でもおまえの飲みかけじゃないか」 「はぁ、何意識してるわけ。別に『兄妹』なんだし関係ないじゃない」 「いいのかよ」 「あたしがいいって言ってんの、そのかわり全部飲まないでね・・・あたしもまだ飲みた いから」 「わかった」 俺は桐乃からスポーツドリンクを受け取ると、それに口をつける。走って熱を帯びた体が 一気に冷やされる感覚がした。久しぶりに味わう清々しい気持ちだった。 しかし、それ以上に桐乃と同じペットボトルで飲みあう恥ずかしさのほうが大きかった。 「ほら、ありがとう」 俺は半分ぐらい飲んだところで桐乃にペットボトルを渡す。桐乃は躊躇なく残ったスポー ツドリンクを飲み干す。そして飲み終えたペットボトルを眺めながら、少し微笑んでいる ように見えた。 そこからは家まで歩きながら帰る。玄関の前に着くと桐乃は「どうだった」と聞いてきた。 「まあ、朝走るのも悪くないな」 「そうでしょ、あんたも少しは自分のこと気にしないとね」 「そうだけど、いまいちな・・・」 「いまいち、何よ」 「やる目標って言うのかそれがな」 俺がそう言うと、俺のわき腹を摘む。 「まずは、これ何とかしたら」 「おい、やめろ。確かにそうだが、すぐどうこうなるもんでもないだろ」 「そんなの当たり前じゃん、しばらく続けないとダメだよ」 「だから毎日続けるモチベーションがだな・・・」 「うっさいな、そんなにご褒美が欲しいなら・・・えい」 と言いながら俺の腰に腕を回して抱きついてくる。俺のお腹にあたる感触が、先ほどの汗 に濡れて強調された膨らみを思い起こさせる。 「おまえ、何やってんだよ」 「あんたシスコンだから、毎朝あたしがこうやってご褒美あげるって言ってんの。か、感 謝しなさいよね」 「いや、意味わかんないって」 「だから、どんだけ走って成果が出たか、あたしが測ってあげるっての」 と言って、顔を赤くしながらツンと横を向いてしまう。その髪から香る甘いシャンプーの 香りと桐乃の汗の匂いに心地よさを感じながら、 こんなご褒美があるならがんばれるかな・・・・・ と思った。 Fin -------------
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/1455.html
303 名前:名無しさん@お腹いっぱい。:2012/04/12(木) 12 26 55.12 ID UWhn8YIFO 「なんでも一つ」のお願いか…… 京介「よし桐乃、(ほっぺに)ちゅーしてくれ!」 桐乃「ええ!? ち、ちゅーって……(キス!? マウストゥマウス!?)ほ、本気……?」 京介「おう! もちろんだぜ!」 桐乃「そ、それじゃ……目、つぶって……?」 こうですかわかりません! 308 名前:名無しさん@お腹いっぱい。:2012/04/12(木) 14 34 34.72 ID iSPN6FQl0 303 もっとソフトでもいいよ。 桐乃「ねえ、『なんでも一つのお願い』決まった?」 京介「なんでも一つ、か…… それなんだがな、桐乃」 桐乃「なに?」 京介「色々考えたんだけどよ、 今回俺はおまえに色々世話になったじゃねえか。 だからむしろ俺がおまえのお願いを聞いてやるべきなんじゃないかと思ってな」 桐乃「はぁ? せっかくあたしがなんでも一つお願いを聞いてあげようってのに、なにそれ。 そもそも、あんたを世話したのはあやせで、あたしはなんもしてないじゃん。 せいぜい冷蔵庫をあげたくらいでしょ? それだってこのブキヤのケース使わせてくれるからチャラだし」 京介「色々発破かけてくれたじゃねえか。 それに、おまえがあやせに俺の世話を頼んでくれなかったら、 次々色んなやつが押しかけてきて勉強どころじゃなかったかもしれないんだぜ。 あやせとあのストーカーのことも解決できなかったかも知れねーし」 桐乃「……ストーカーの問題は、元々あたしがあやせを京介のところに行かせたのが原因じゃん」 京介「直接はそうかも知れねえけどよ、遅かれ早かれ問題にはなってたと思うぜ。 それにな、そういうの抜きに、俺はおまえに心底感謝してるんだからよ。 だからお願いくらい聞かせろって」 桐乃「だめ」 京介「何でだよ。 おまえにとっていい話だろ?」 桐乃「あたしと京介は賭けをして、京介は一生懸命がんばって賭けに勝ったの。 だから、お願いをするのは京介で、あたしは絶対にそれを叶えるの。 そうじゃなきゃあたし納まらない。 わかった?」 京介「くぅ~……! ……へいへい、わかったよ。 それじゃあお願い事を言うぞ。 覚悟しろよ。 おまえに拒否権はないからな」 桐乃「分かってるって。 それで、なんてお願いすんの?」 京介「桐乃」 桐乃「なに?」ドキドキ 309 名前:名無しさん@お腹いっぱい。:2012/04/12(木) 14 34 52.74 ID iSPN6FQl0 京介「なんでもいいから、一つ俺にお願いしろ」 桐乃「~~~~~!! はぁ!? なにそれ!?」 京介「さあ、言ったぞ。 叶えてみろ。 もちろん、『俺にお願いを言え』とか言うのは無しだからな!」ニヤニヤ 桐乃「くぅぅぅぅ~~~! あんた、一人暮らしして意地が悪くなってない?」 京介「おまえよりはマシだよ。 それより、ホラ、言ってみろよ」 桐乃「ぐぬぬ…… ………… ……ねえ、本当になんでもいいの?」 京介「いいぜ。 俺にできる範囲ならな」 桐乃「そっか。 それじゃあねえ……」 京介「おう」 桐乃「絶対に、第一志望に合格すること!」 京介「はぁ?」 桐乃「できるでしょ? A判定取れたんだし」 京介「そりゃできると思うけどよ…… 本当にそれでいいのかよ」 桐乃「いいって。 もともとあんたにできることなんてたかが知れてるしw それに、こう言っておけば、京介は絶対に合格するんでしょ?」 京介「あ、あたぼうよ!」 桐乃「それでよし。 ……あ、それと」 京介「まだ何かあるのか?」 桐乃「えっとね…… 合格したら、この二ヶ月と、合格するまでの間分、あたしに構え」 京介「! へっ、わかってるって」 桐乃「一浪したら、合格した後一年間ずっとあたしにかかりっきりだから」 京介「不吉なこと言うんじゃねえ!」 桐乃「でも、一回で合格するんでしょ?」 京介「ま、まあな。 でも、そうか…… それならどっか二人で卒業旅行でも行くか? 親父もお袋もそれくらい許してくれるだろ」 桐乃「卒業旅行か……いいね。 それじゃああたしのスケジュール空けとくから。 キャンセルは効かないから、あたしと一緒に旅行したいならこれからも全力で頑張りなさいよね!」 ----------
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/712.html
733 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/05/19(木) 23 02 55.30 ID YgUNMzDf0 [3/4] てかこの中にきりりんが混じってるだろw 正直に手をあげたら兄パンは返してやるぞ 745 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/05/19(木) 23 22 06.00 ID DsfLfVL00 [5/6] 733 「無いっ!無いっ!」 あたしは絶望に打ちひしがれてる。 大切な…兄パンが一枚見当たらないのだ。 「どこに行っちゃったの…」 必死で探し回っても見つからない… ふと、パソコンに眼が向かう。 733 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 てかこの中にきりりんが混じってるだろw 正直に手をあげたら兄パンは返してやるぞ こ、こいつっ! なんてやつだ。 あたしの大事な宝物を奪っていくなんて…! でも、バレたら大変な事になる… どうしたら取り戻せるんだろう…そうだっ! 「あやせ?あたしのスレって知ってるよね?うん、そう。 その733があたしの大事な物を盗んでいったの。うん。 それじゃ、お願い!パフェおごるからっ!」 756 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/05/19(木) 23 41 25.43 ID aFDtBwZKP [6/6] 745 カベニミミアテ)マ、マズイ! き、桐乃のやつよりにもよってあやせに通報しやがった! このままじゃ……俺があやせにヤられてしまう! 「くっ、最近桐乃の部屋の鍵があいてるのに出来心で 俺のパンツを回収したのが不味かったか……」 冗談でも返すとか書き込むんじゃなかったぜ。 これはもう悠長にしてる暇はないな。 素直に桐乃に謝ろう。 そして全部打ち明けるしかない。 俺はおまえがやっていたことを全部知っていたと。 そうと決まれば即決行だ。 俺も命は惜しいからな。 コンコン 「おい桐乃。ちょっと話があるんだが……」 この後どうなったかはみなの想像にお任せする。 あえて言うなら、 「あら京介、あんたちょっとやつれた?」 翌朝お袋にこう聞かれたってだけだと言っておく。 -------------
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/1054.html
784 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/08/25(木) 14 48 47.34 ID SCr4BCkB0 [7/13] きりりんフィギュアの予約キター! ttp //www.amiami.jp/shop/ProductInfo/product_id/225115 ttp //www.amiami.jp/shop/ProductInfo/product_id/225128 798 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/08/25(木) 16 50 29.86 ID M0lV+29n0 [1/6] 784 私服のほうの解説が秀逸だと思う フィギュア自体の魅力も細かく捉えて紹介しつつ、 何が嬉しいのか、満面の笑顔でこちらを振り返る桐乃からは、溢れんばかりの魅力がいっぱいです。 「何が嬉しいのか」とかキャラを解かってる感がいいw 804 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/08/25(木) 18 24 29.52 ID SCr4BCkB0 [10/13] 798 こういうことですね TVアニメにゲームにとマルチに展開する人気ライトノベル『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』より、 妹「桐乃」がコトブキヤより再びフィギュア化です。 「沙織」や「黒猫」との出会いの場となったオフ会に参加する為に、兄と二人で初めて秋葉原にやってきたシーンを描いた、 電撃文庫マガジンの描き下ろしピンナップをモチーフに元気いっぱいの私服姿で立体化。 質感までも巧みに表現したニットのベストからチラリと見えるインナーや、ちょっぴり短めのプリーツスカートから覗く健康的な脚、 色や形にこだわりを感じるアクセサリー類など、何が嬉しいのか、満面の笑顔でこちらを振り返る桐乃からは、溢れんばかりの魅力がいっぱいです。 今にも駆け出しそうな、見てるこっちまで元気いっぱいになってしまう、そんな造形をご堪能ください。 京介「ポチッとな。 予約完了。これで後は届くのを待つだけだな」 桐乃「なにしてんの?」ヒョイ 京介「うわ、桐乃!?」 桐乃「あ。あたしのフィギュア予約してたんだ。 妹のフィギュアを予約してでも手に入れようとするなんて、あんたマジシスコンだよねー」 京介「うるせえ」 京介(おまえの親友も今頃ハアハア言いながら予約してるだろうよ) 桐乃「・・・・・・あたしのところにサンプル届くんだからさ、言ってくれればあげるのに。 なんだったらあたしの香水もつけてあげるけど」 京介「それは嬉しいけどよ、なんていうか・・・・・・ 自分で金払って手に入れたいんだよ。 おまえだってわかるだろ?」 桐乃「まあね。あたしも予約したし。 まあ、あんたにあたしの匂いつきフィギュアなんか渡したらどんな使われ方するかわかんないし、その方がいっか」 京介「俺がどんな使い方すると思ってんだよ・・・・・・ それにしても、おまえのこの表情良いよな」 桐乃「うん!あたしもお気に入り」 京介「・・・・・・今だから聞くけどよ、おまえあの日は楽しかったか?」 桐乃「・・・・・・最高に楽しかったよ。 沙織に会って、黒いのに会って、四人で憧れだった秋葉原の町を散策して、本当に楽しかった。 まあ、初めのオフ会のことはあんまり思い出したくないけど」 京介「そうか。それは良かった。 だからおまえはこんな満面の笑顔なんだな」 桐乃「それは、その・・・・・・ あんたが後ろにいるからじゃん」 京介「え?」 桐乃「秋葉原に行けたのも、同じ趣味の人と友達になれたのも嬉しかったけど、 あんたと一緒にお出かけできたのも嬉しかったから・・・・・・」 京介「桐乃・・・・・・」ウルウル 桐乃「なーんてね! あんた、今あたしのこと可愛いと思った?」 京介「へ?」 桐乃「今ならともかく、あの時のあたしがあんたと一緒にいて嬉しいはずないじゃん」 京介「はぁ、まったく、おまえは変わってないよ」 桐乃「そんなわけないじゃん」ボソ 京介「え?」 桐乃「なんでもない。あたしは部屋に帰ってエロゲするから」バタン 京介「帰っちまいやがった。 なにがしたかったんだ?」 京介「それにしても『今ならともかく』か。 今の俺は意外と嫌われてないのかもな」 京介「・・・・・・もうひとつポチっとくか」 ----------
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/33.html
330 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2010/11/16(火) 00 25 37 ID ZIzQ87ZK0 [1/2] 桐乃「アンタのパンツ、破れてるからあたしが縫ってあげる」 京介「なんで俺のパンツ事情知ってんだよ? つーかお前が縫えるのかよ!?」 桐乃「ほら、感謝しなさい」 京介「どうみてもワッペンです。本当にありがとうございました。 いや、普通傷口を縫い合わせるもんじゃねーの? なんて布あてがってんの?」 桐乃「なによ! あたしのショーツに文句あんの?」 京介「は?」 桐乃「だ、だから! そのワッペンの部分はあたしのショーツ切って使ったの! 文句ある! っていうかあったら許さないから! 感謝して穿け、バカ兄貴!」 341 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2010/11/16(火) 01 18 26 ID ZIzQ87ZK0 [2/2] 沙織「さあ、検索を始めるでござるよ。キーワードは『妹』『近親相姦』……ダメでござる。絞りきれない」 黒猫「追加キーワード『パンツ』よ」 沙織「一件該当。投稿者はクンカー」 黒猫「兄パンをスンスンする動画をうpするなんて……だいぶ精神j汚染が進んでいるようね」 桐乃「世間の目を、ふりきるわ!!」 京介「そんなの俺、聞いてねぇ!!」 -------------
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/1154.html
150 名前:【SS】ショッピングセンターに行こう 1/2[sage] 投稿日:2011/09/25(日) 22 30 00.23 ID sFd8BwmC0 [7/9] 桐乃「というわけでショッピングセンターに来たよ」 京介(何の日一発ネタだと思いきや、続いている・・・だと・・・?) 桐乃「それじゃあまずはこっちのリーズナブルなお店から回ろうか」 京介「おう。 なるほど、これなら俺のお財布にも優しいな」 桐乃「そうでしょ? ここまでセンスが良くて、素材も仕上げも良いお店って中々ないんだよね。 それじゃあ、まずこれと、これと、これであわせて着てみて」 京介「いいぜ、それじゃあ試着室は、と」 京介(さすが桐乃、選ぶのが早いな。 まるで前から目を付けていたような速さだったぜ) 京介「どうだ?」 桐乃「う~ん、着こなし方がまだまだ甘いけど、あんたにしちゃマシじゃない? はい、ちょっとこっち向いて」カシャ 京介「相変わらずおまえはセンスいいよな」 京介(時々「I love my sister」とか「妹婚上等」とか書かれたシャツを持ってくるのはアレだけどよ) 京介「・・・・・・ところで、あとどれだけ試着すればいいんだ?」 桐乃「まだ半分くらいかな? それ全部終わったら、休憩しながら写メ見て選ぼっか」 京介「まだまだあるのかよ・・・・・・」 桐乃「はい、これ次の服」 京介「はいよ」 桐乃「あ、そうだ。 あんたが試着してる間にあんたのパンツも見といてあげたから。 はい、これでいいんだよね」 京介(うう・・・・・・結局下着まで妹に選ばれちまったか・・・・・・) 京介「どれどれ・・・・・・ ああ、サイズも下着のタイプも俺好みのやつだな。 さっきから不思議に思ってたんだが、服のサイズもぴったりだし、よくサイズとかわかるな」 桐乃「一緒に住んでるんだからそれくらい分かるって。 ・・・・・・昨日貰った服もちゃんと全部確認したし」ボソ 京介「なんか言ったか?」 桐乃「なにも? そうそう、せっかくだから黒の総レースとか、紫の透けてるのとか、紐にしか見えないやつとか、 ヘンなところに穴が開いてるのとか、おもちゃが内蔵されてるのとか、南京錠がついてるのとかを探してみたけど、売ってなかった よ。 残念だね。試着してるところ見せてもらおうと思ったのに」 京介「メンズバレンタインデーのことは謝りますどうか許していただけませんか!」 152 名前:【SS】ショッピングセンターに行こう 2/2[sage] 投稿日:2011/09/25(日) 22 30 24.52 ID sFd8BwmC0 [8/9] 桐乃「さて、じゃあ次はこっちのお店ね」 京介「見るからに高級そうなんだが・・・・・・ どれどれ・・・・・・」 桐乃「あ。値段は見ちゃダメだからね」 京介「なんでだよ。 買ってもらう服の値段くらい見とかなくちゃダメだろ?」 桐乃「服の値段見たらあんた尻込みしちゃって、まともに服選べないじゃん」 京介「そうかも知れねえけど・・・・・・」 桐乃「これはあたしからのお礼なんだから、あんたは気にしなくていいの!」 桐乃(第一、あんたのパンツ一枚に十万くらい軽く出せるんだから、 何着か買っただけじゃお礼を返しきれないし) 京介「桐乃・・・・・・! おまえ、本当に俺には過ぎた、良い妹だよ!」グス 桐乃「ほら、泣くな! 泣くくらい嬉しいなら、泣く代わりに、ちゃんと着飾ったちょっとは格好良い姿を見せてよね?」 京介「大分買ったな・・・・・・一度にこんなに服買ったのは初めてだぜ。 まあ、桐乃が秋服冬服をほとんど捨てちまったから、これぐらいは買い足さなきゃいけなかったんだけどな」 桐乃「あんたの服買うのに手間取ったから、結局あたしの服選ぶ時間が無くなっちゃったじゃん。 どうしてくれんの?」 京介「すまなかったな。 代わりに来週末に買い物に付き合ってやるよ」 桐乃「約束だかんね?」 京介「おうよ。 それにしても、この桐乃に買ってもらった服を着れば俺もモテモテになるな!」 桐乃「あたしといる時以外にその服着ちゃダメだから」 京介「なに!? なんでだよ」 桐乃「・・・・・・例えば、あんたがあたしに可愛い服をプレゼントしてくれたとして、 その服を着たあたしが誰かにナンパされるのイヤでしょ?」 京介「ナンパした相手を殺したくなるな」 桐乃「・・・・・・キモ。 それはちょっと言い過ぎだけど・・・・・・あたしも同じだから」 京介「つまり・・・・・・おまえにプレゼントされた服を着た俺が女の子にモテるのはイヤ、てことか?」 桐乃「・・・・・・」コク 京介「・・・・・・ブラコン」 桐乃「・・・・・・うっさい、このシスコン。 とにかく、そういうことだから!」 京介「了解。わかったよ。 けど、そうなるとほとんど家の中でしか着れないな」 桐乃「それは平気でしょ?」 京介「どういうことだ?」 桐乃「あたしと一緒に外に出ればいいってこと」 京介「それって・・・・・・」 桐乃「春になるまでに、今日買った服をちゃんと全種類着て外に出ないとダメだかんね!」 -------------
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/268.html
825 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/02/03(木) 19 20 24 ID ClqS6AELP [6/11] そういえばものすごく今更だが、アニメ第1話の京介の夢に出てくる黒髪桐乃は 冷戦を通過しなかった場合のIF桐乃だよな オタク趣味がない代わりに家事万能っぽいね 料理スキルだけは今の桐乃に分けてあげたいw 泉に桐乃落として 「あなたは素直な桐乃と素直じゃない桐乃、あなたが落としたのはどちらの桐乃ですか?」 とか京介に言ったらどうなるやらw しかし実は「お兄ちゃん大好き!」という中身は何も変わらないという ……異次元からこの素直な桐乃をひっぱて来て数日三人で暮らさせれば桐乃素直になるんでないかとふと思った 829 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/02/03(木) 19 28 18 ID Rmw6KUoX0 [6/7] 桐乃「アンタが妹になりなさいよね!」 素直「わかったわよ……どう呼べばいいの?」 桐乃「うはっ、やっぱあたしってカワイイ……え、えっとね、お、おに……」 素直「鬼?」 桐乃「だーっ恥ずかしい、言えるかっつーの! 自分で考えろ!」 でも確かに素直な桐乃が兄を虜にしそうだな 830 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/02/03(木) 19 30 20 ID k8mPFgJo0 [1/2] . 825 京介が素直な桐乃にかかりっきりになって「桐乃はあたしなのに」と泣いちゃうきりりんを想像した 852 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/02/03(木) 20 47 01 ID ClqS6AELP [7/11] 桐乃と異次元桐乃が一緒に布団で寝てる時の会話ってこんな感じなんだろうか 「ねえキリノ」 「なによ?」 「お兄ちゃんのこと好き?」 「はぁ!?な、何言い出すのよアンタ!?あんなやつす、好きなわけないし! バカだし、愚図だし、鈍感でこっちのことなんか何にもわかってくれないし!」 「そっか。やっぱり好きなんだね、お兄ちゃんのこと」 「人の話を聞け!」 「でも何か違うんだよね、あんたの場合。 あたしは純粋にお兄ちゃんが好きだけど、あんたはあたしがお兄ちゃんに求めてることとは違う 何かを求めてる気がする。……ああ、そっか。なるほど」 「ちょっと、何を一人で納得してるワケ?あたしは別にあんなやつのこと…」 「もういいよ。なんとなくわかったから」 「…あんたに何がわかるってのよ。ずっと兄貴と一緒にいた、あんたなんかに……」 「かもね。でも、キリノがお兄ちゃんに「兄妹以外の何か」を求めてるってのは何となくわかるかな」 「――!な、な、な!?」 「だっていちいち反応が妹らしくないし。アレじゃまるで好きな男の子に素直になれないただの女n」 「わーわーわー!!ち、違う!そんなんじゃない!訂正しろ!」 「大概素直じゃないわねあんたも」 「う、う、う、うっさい!もうしゃべんな!さっさと寝ろ!」 「はいはい。おやすみ、キリノ」 「フン……おやすみ」 856 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/02/03(木) 21 03 10 ID pT0t6UqF0 [2/2] 泉の女神の話でこんなの思い浮かんだ 「あなたが落としたのは、こちらの兄が大好きな桐乃ですか? それともこちらの兄が大嫌いな桐乃ですか?」 「そんなの決まってんだろ。俺のことを大嫌いな桐乃だ」 「あなたは嘘つきですね」 「…………はい?」 858 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/02/03(木) 21 08 52 ID L1o2pkm50 「嘘を付く貴方には何も返すものはありません。さようなら」 「何? き、桐乃ぉおおお!!!」 「な、なんですかあなたは!」 「うるせぇ!桐乃を返せ!」 「できません。あなたは選択を誤りました。それにそもそも、あなたの事を大嫌いだというならいらないのでしょう?」 「っ!知るかよそんなこと!!だったら!俺のことを嫌いな桐乃だろうが大好きな桐乃だろうが、俺がまとめて幸せにしてやる!!」 146 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/02/04(金) 19 07 40 ID tKA2pciZ0 [3/7] オリジナルサイズ
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/671.html
400 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/05/08(日) 17 03 58.13 ID ZPR68DKC0 [9/15] きりりん氏が京介氏にセクハラする可能性も 402 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/05/08(日) 17 05 42.76 ID BIxy77Pa0 400 既にセクハラしてるような気がするが・・・ エロゲを無理やりやらせてるしw ※ルート1 405 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/05/08(日) 17 12 02.93 ID isBoLBHQ0 [3/6] 400 桐乃「ちょっとあんた肩揉みなさいよ」 京介「こ・・・こうか・・・?」 桐乃「どこ触ってんのよ!変態!シスコン!・・・・///」 あやせ「おにいさん・・・桐乃にてをd・・・・」 こうですかわかりません>< 406 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/05/08(日) 17 16 07.59 ID D8PHQmxN0 [1/3] 405 そのあやせはどっから出てきたん? 407 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/05/08(日) 17 17 02.76 ID cmaVOqkoP ベッドの下から 408 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/05/08(日) 17 19 05.71 ID zwQBvjrq0 [11/22] 407 「何で京介のベッドの下にいるのかな?」とメルルのお面かぶってチェーンソー振り回す桐乃か…胸熱だな… 420 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/05/08(日) 17 35 04.37 ID wPQwglWuP [3/13] 405 そこはこうだろ 桐乃「はー疲れた。ねえ、ちょっとマッサージしてよ。足の」 京介「…どうせ断れやしないんだろ。どうしろって?」 桐乃「あたしうつ伏せになるから揉んでくれればいいよ」パフ 京介「へいへい(モミモミ)これでいいのか? (くっ、こいつなんだってこんな頼みごとするのにミニスカートなんだ。せめてショートパンツを…!)」 桐乃「んふっ、な、なかなか上手いじゃんあんた。それじゃあもっと上のほうお願い」 京介「ぐ、わ、わかった(モミモミ)こ、こうか?」 桐乃「うん。ぁふっ……きゃあ!あ、あんたどこ触ってんのよ!」 京介「ど、どこってお前がやれって言ったんだろうが!」 桐乃「あんた今あたしのお、おしり触ったでしょ!?」 京介「だ、誰が触るか!」 桐乃「さわった!だからあんたは責任とって……」 あやせ「お~に~い~さ~ん~」ズルズルズル 京介「ひい!?あ、あやせなんでそんなとこから!?」 あやせ「そんなことはどうでもいいんです!それより(ガシッ)も?」 桐乃「ねえあやせ」 あやせ「な、なに?桐乃?」 桐乃「なんで兄貴のベッドの下にいたの?」 あやせ「そ、それはね桐乃。あなたを変態の魔の手から救おうと……」 桐乃「せっかくいいところだったのに……あやせ?」 あやせ「な、何?なんか顔が怖いよ?桐乃?」 桐乃「…………」 京介「よ、よし今のうちに離脱を……スマンあやせ。俺はわが身が恋しい!」 あやせ「アッーーーーー!」 ※ルート2 409 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/05/08(日) 17 23 15.46 ID ffQq8+FI0 [2/3] 「ちょっと!何であんた人が入ってんのにシレッとお風呂に入ってくんのよ!」 「だめか?」 「まあ・・・兄妹なんだし・・・たまには・・・///」 ゴボゴボ・・・ザバァ! 「おにいさん!犯罪です!通報しますよ!!!」 410 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/05/08(日) 17 24 12.94 ID zwQBvjrq0 [12/22] 409 「「お前(あんた)が言うなっ!!」」(ビシィッ 414 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/05/08(日) 17 29 06.05 ID JeAQ4p5T0 [3/5] 409 「あやせ、風呂に水着着用で入るのは反則だぞ」 「ちょ、あ、あやせ、前隠しなさいよ前!!!」 ↑あやせたんの姿として、どっちがただしい? 418 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/05/08(日) 17 33 25.35 ID GItF0ohd0 [6/9] 417 ちょwwwww京介wwwwwwww 409-410見てこんなの連想した 桐乃「隕石よりも~ キランッ☆ 巨大なパワーで~ キランッ☆」 京介「ノリノリだなぁ……」 桐乃「ったりまえでしょ! はぁ~、めるちゃんかぁいいよ~フヒヒ」 京介「はぁ……ったく、なんでこんな鑑賞会になんか付き合わされてんのかねぇ……ま、楽しんでる桐乃は可愛いけどよ(ボソッ」 桐乃「え……兄貴? 今、なんて?」 京介「はっ! い、いや、そ、空耳じゃねーか!?」 ザ、ザザッ……ズルリ あやせ「お~に~い~さ~ん~!」 桐・京「「ぎゃああああ! 貞子ぉぉぉぉぉ!?」 ※総括 422 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/05/08(日) 18 09 46.59 ID XIfMjMSfI [1/8] もうあやせが空から降ってきても驚かないな 423 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/05/08(日) 18 11 01.22 ID zwQBvjrq0 [13/22] 422 偉い学者の研究結果によると4月と10月は特に降るらしいね 424 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/05/08(日) 18 14 18.33 ID d6aewgx10 [4/17] 423 てことは10月に全裸で外で待機してたらいいんだな? 425 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/05/08(日) 18 15 35.58 ID ZPR68DKC0 [11/15] 次はどんなふうに登場しようか家で考えてたりするのかしら 426 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/05/08(日) 18 24 28.37 ID ffQq8+FI0 [3/3] 「親方!空から物凄い形相の女の子が!!」 -------------
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/1835.html
SS『浜辺でのひととき』 「あちーな。」 焼けた砂浜と強い日差しに、思わずそう呟く。 「遅えなぁ、あいつ。」 一人で愚痴りながら、少し離れた更衣室のほうに目を向けてみると、ちょうど、桐乃が出てきたところだった。 ライトブラウンの髪が眩しく輝く。 こないだ買った水着姿かと思いきや、淡いブルーの夏用パーカーを上に羽織っている。 頭にはサングラス、足元はオシャレなビーチサンダル。 「ようやくお出ましか。」 あいかわらず、何を着てても、様になるやつだ。 だが、やっと出てきたのはいいが、すぐに、声を掛けられてる。 あいつ、可愛いうえに目立つしなぁ。 それを軽くあしらいながら、浜辺に向かって歩いてくるが、少し近づいては声を掛けられ、また少し近づいては声を掛けられ、なかなか近づいて来れない。 それを見ながら、誇らしくもイライラする。 我ながら変な表現になっちまったが、素直な気持ちなんだからしょーがねーだろ? はぁ、ったく、しょーがねーなー。 荷物はあるけど、この距離なら目が届くし、取られる心配もねーだろ。 ということで、ごちゃごちゃ考えるのを止めて、こっちから迎えに行くことにした。 何組目か分からないナンパを断ろうとしてる桐乃の手を掴んで引っ張り、自分の胸元に桐乃の頭を押し付けるようにして、ぎゅっと抱きしめる。 「むぐっ!」 「こいつ、俺の彼女なんで。」 「なっ!」 俺の胸元で、バッと顔を上げて俺の顔を見る桐乃。 それを見て、超絶クールな笑顔を向ける俺。 途端に真っ赤になって、口をパクパクさせる。 「~~~~~~~っ!」 そしてそのまま、また俺の胸元に顔を隠す。 「ほら、行くぞ。」 「へっ? あっ、う、うん。」 あっけに取られている二人組みを背に、桐乃の手を引いて砂浜のほうへ歩いていく。 そして、ようやく、置いていた荷物のところにたどり着く。 「さて、と。」 「あ、あんた、さっきの、あれ、、、!?」 「あれ? ああ、さっきのか? ああいったほうが早いと思ったからな。」 「そ、それはそうかもしんないけど! い、いきなりやんないでよ! びっくりするじゃん!」 「しかたないだろ?」 「そ、それに、、、。」 「それに?」 「それ、、、。」 「へ?」 桐乃が指差したところ、つまり、自分のTシャツの胸元をに目を向ける。 な、なに、これ? 、、、も、もしかして、キスマーク、ってやつか? 「あんたが急に頭を押さえつけるから、、、口紅が付いちゃったじゃん、、、。」 げ、、、。もしかして俺、浜辺でキスマークつけて、手を繋いで歩いてたのか? って、どんなバカップルだよ! それで、歩いてくる途中で、まわりの人がニヤけてたのか! 「お、おまえな、、、。先に言ってくれよ、、、。」 「あ、あんたがあたしを引っ張ってどんどん先に歩いて行くから言えなかったんじゃん!」 「は、恥ずかしすぎる、、、。」 「それはあたしの台詞だっつーの! どう考えても、あたしが付けたって思われてんじゃん!」 「いや、実際お前が付けたんだし。」 「じゃなくて! あんたが付けさせたんでしょ!」 そこでハタと気付く。 ただでさえ注目を集めて歩いて来た上に、更に周囲の注目を集めまくっていることに。 これじゃ、誰がどう見ても間違いなく、絶賛痴話喧嘩中のバカップルじゃねーか! ------------------------------------- 「さ、さあ、気を取り直して、行くか。」 そそくさとさっきの場所から移動して、少し離れた場所に持ってきたパラソルを立てて荷物を置いたあと、海に向かおうとしたところで桐乃が声を上げる。 「待てっつーの! 泳ぐ前に、最初にやることあんでしょ!」 「え? 何だっけ、、、ああ、準備体操とか?」 「ばっかじゃないの? 小学生じゃあるまいし。」 「じゃあ、何だってんだよ?」 「日焼け止め、塗ってよ。」 「は?」 「だーかーらー、日焼け止め。」 「俺が?」 「他に誰がいるっつーの。塗れるところは一通り塗ってきたんだけど、背中とか一人じゃ塗れないでしょ!」 「、、、お、おう。」 「じゃあ、お願い。」 そう言ってパーカーを脱いで、水着姿になる桐乃。 とっさに目を背ける俺。だから、その水着姿はやばいんだって。こないだのイメージを思い出しちまうから! 他のやつには普通の水着かもしんねーが、俺にとっては「あぶない水着」なんだっつーの! 、、、はあ、、、今日一日、大丈夫かな、、、俺。 「なーに照れてんの? ほら、さっさとやってよ。」 こっちの気持ちはつゆ知らず、そう言ってレジャーシートにうつ伏せになる桐乃。 まあ、知られたら死ぬけどな、俺が。 やれやれ、、、。 手渡されたボトルから日焼け止めを手に出して、そのまま背中にぺたっと塗りつける。 「ひゃん!」 「へ、変な声出すなよ!」 「あ、あんたがいきなりやるからでしょ! ちゃんと、塗るよ、とか言えばいいじゃん!」 「塗ったよ。」 「遅い! 塗ってから言うなっつーの!」 まったく、ああ言えばこう言う妹様だな。 こっちは意識しないように必死になってるっつーのに。 って、そんなことを考えると、余計に意識しちまう。 いかん、冷静になれ、俺。いろいろ考えるな、無我の境地になるんだ。 そう念じながら、悟りを開いた賢者になったような面持ちで、日焼け止めを塗り始める俺。 そこでまたも妹様からの注文が飛んでくる。 「ちょっと! 水着! ちゃんと外して塗ってよ!」 「えぇっ!」 「じゃなきゃ、ちゃんと塗れないっしょ!」 「そ、そりゃ、まあ、そうだけど、、、。」 お前は俺の煩悩を試そうとでもしてるのか?と言いたくなる。 仕方なく水着の紐に手を掛ける。 「、、、。」 「なに? 取れないの?」 「そうじゃないんだけどさ。」 俺が意識し過ぎなんだろーか? ええい、考えてても仕方がない。 水着の紐を引っ張ると、簡単に水着がハラリとほどける。 前に桐乃から押し付けられたエロゲーでこういうシチュエーションがあった気がするが、まさか自分でやるハメになるとは、、、。 いざ自分でやってみると、すっげえヤバイのな、これって。 単に水着の紐を外しただけのことのハズなのに、心臓はばっくんばっくんいってるし、頭はクラクラするし。 ごくり。 「、、、あんた、もしかして、なんかエロいこと考えてない?」 ぎくっ! 「そ、そそ、、んなことねーよ!」 思わず、どもりまくる。 「、、、えっち。」 、、、え? え? な、なに? 空耳か? 未だかつて聞いたことがない、照れたような軽い罵倒。 う、嘘だろ、、、? 俺の妹がこんなに可愛いわけがない。 さっきまでのドキドキが、違うドキドキに変わる。 こ、これはこれでヤバイ。 まさか、海に遊びに来て、こんな精神修行をする羽目になるとはな、、、。 煩悩と戦いながら、なんとか無事にミッションをクリアしたものの。 泳ぐ前から疲れてどーするよ、ってなもんだ。ったく。 「ほら、行くよ!」 休む間もなく、浮き輪を持った桐乃が俺の手首を掴んで引っ張る。 「へいへい、、、。よっと。」 そう言って、ビーチボールを片手に抱えて、桐乃の手首を掴み返して身体を起こす。 起き上がったところで、離そうとする桐乃の手をそのまま握って、手を繋ぐ。 「へっ?」 そんなふうにされると思っていなかったのか、桐乃が間の抜けた声をあげる。 「おし、行くぞ!」 今度は俺が桐乃の手を引っ張って海に向かって走り出す。 「ちょ! そ、そんなに引っ張んなくても、ちゃんとついて行くってば!」 ------------------------------------- ってなわけで。 久しぶりの海水浴を二人で思いっきり楽しんだ。 桐乃が乗った浮き輪を引っ張らされたり、俺が乗ってた浮き輪をひっくり返されたり、ビーチボールでマジ勝負したり。 あれって、普通、バレーみたいにして、ずっと続けて楽しむモンじゃねーのか? なのに俺たちがやってたのは、何故かドッジボール。 まあ、最初にぶつけてきたのは桐乃なんだけどな。 「じゃ、あんたのオゴリねー。」 結局ビーチドッジボール(?)で負けた俺が、カキ氷をおごらされる羽目になった。 くそ、、、。ずるいよな、女って。 こっちは顔なんか狙えないっつーのに、向こうは容赦なく顔を狙ってくるんだから。 水面から顔を出したとたんにビーチボール顔面アタックはねーだろ!ったく。 まあ、子供みたいに楽しそうにはしゃぐ桐乃を見られたんだから、ま、いいけどよ、、、。 買ってきたカキ氷を、パラソルの下で気持ちよさそうに寝転んでいる桐乃の頬にぺたっと付けてやる。 「うひゃ!」 へへっ、顔面アタックの仕返しだぜ! 「あ、あんたね、、、。」 「ほれ、カキ氷。」 「ったくもう、、、。」 そう言いながら、カキ氷を受け取る桐乃。 「なんか、ずっと前に海に来たときも、同じコトされた気がする。」 「そうだっけ?」 だとしたら、進歩がねーな、俺も。 ------------------------------------- ひとしきり遊び尽くしたあと、砂浜で並んで二人で夕日を眺めながら。 「ふぅーっ、今日は久しぶりに、たっぷり遊んだな。」 盛大に腕を上げて伸びをする。 こんなふうにアクティブに遊んだことって、これまであんまりなかったしな。 今までは、アキバとかコミケとか、どっちかってーと、インドア的なものばっかりだったし。 まあ、コミケは違った意味でアクティブで疲れた気もするが。 「へへっ、まーね。」 そう言って、桐乃も同じようにして腕を伸ばしながら。 「、、、あたしさ。」 「ん?」 少し間をおいて、桐乃が続ける。 「、、、ずっと前から思ってたんだ。こんなふうにあんたと一緒に海に来たいな、って、、、。」 「だから、、、今日は、、その、、、連れてきてくれて、ありがと。」 そう言った桐乃の顔は、夕日で真っ赤に染まっていた。 それを聞いた俺の顔も、きっと夕日で真っ赤に染まっていることだろう。 「へへ、俺も楽しかったよ。また来ような。」 「うん。」 そう言いながら、二人一緒に伸ばしていた手を砂浜に降ろす。そこで、軽く触れあう指先。 互いにまっすぐ夕日を見つめたまま、その触れあったお互いの指と指を、どちらからともなく重ねあわせる。 繰り返し聞こえる波の音が、心地良い。 、、、どれくらい、そうしていただろうか。 こてん、と俺の肩に寄りかかってくる桐乃。 「ねぇ、、、。もっかい。」 「へ?」 「来たときにしてくれたじゃん。こいつ、俺の彼女なんで、って言いながら、ぎゅっ、ってさ。」 「あ、ああ。」 「あれ。もっかい、してくれる?」 「えぇっ!」 「ダメ?」 「ぐっ、、、!」 そんなふうに言われたら、ダメ、だなんて言えるわけねーだろ! 、、、ったく、しょーがねーな。 「、、、ほれ。」 そう言って、寄りかかった桐乃の頭を抱き抱えるようにしてやる。 「これでいーか?」 「ん。」 、、、お互いに、ほんのちょっと素直になるだけで、こんなにも幸せな気持ちになれる。 それはきっと、もうお互いに気付いてることで。 もう、言葉にする必要もないもの。 どんな些細なことでも、幸せな思い出にしていける。 二人一緒なら。 ------------------------------------- ちなみに。 このあと、着替えて一緒に家路を辿ることになるわけだが。 二人とも、すっかり忘れてしまっていた。 Tシャツに付いてしまった、キスマークのことを、、、。 Fin P.S. もしも電車で寄り添うようにして寝ている、Tシャツにキスマークをつけたバカップルを見かけた人がいたら。 何も言わずに忘れてもらえるとありがたい。 ----
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/1652.html
477 名前:名無しさん@お腹いっぱい。:2013/02/14(木) 23 33 54.47 ID BodeRqKm0 470 ※あくまでも義理です。 桐乃「義理だから。はいこれ。」 京介「なあ、桐乃。これって――」 桐乃「義理だから。」 京介「大きなハート型なんだが。」 桐乃「義理だから。」 京介「『大好き』って書いてあるんだが。」 桐乃「義理だから。」 京介「『いつもありがとね、京介』ってメッセージが添えられてるんだが。」 桐乃「つっ……義理だから。」 京介「かなり美味しいんだが。」 桐乃「義理……だから。」 桐乃「で、なんであたしの頭撫でてるわけ?」 京介「兄貴の義理として、じゃだめか?」 桐乃「ん、ならよし。」 ----------