約 431,328 件
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/1472.html
658:【SS】きりりんじゃんけん:2012/05/09(水) 20 17 58.86 ID nCySccJj0 ・・・日曜朝9時前・・・ TV『ぴかぴかぴかりん』 桐乃「ぴかぴかぴかりん」 TV『じゃんけんポン♪』チョキ 桐乃「じゃんけんポン!」パー 桐乃「今週も負けた……orz」 京介「ん? 桐乃、おまえこんな時間のアニメも見てるのな」テクテク 桐乃「あ、おはよう、京介。 あんたこそ珍しく早いね。 いつもなら10時まで寝てるのに。 今日は何か用事でもあるの?」 京介「用事なんかねーよ。 ただちょっと目が覚めてな」 桐乃「ふ~ん。 ……ねえ」 京介「なんだ?」 桐乃「きりきりきりりん」 京介「きりきり? え?」 桐乃「じゃんけんポン!」チョキ 京介「ポ、ポン?」パー 桐乃「よし、あたしの勝ち! というわけで、今日一日あたしに付き合ってね」 京介「は? いや、なんでそうなるんだ? というか、今のはなんなんだ?」 桐乃「きりりんじゃんけん。 勝つと良い事があるけど、負けると罰ゲーム。 あんたは負けたから、今日はあたしの買い物に付き合うの」 京介「なんなんだ、わけがわからん。 ……ところで、勝ったらどんな良い事があったんだ?」 桐乃「そうだね…… あたしが一日付き合ってあげる。 あんたブラコンだから嬉しいでしょw」 京介「なに!?」 桐乃「残念だったね。 せっかく二人でプリクラ取るチャンスだったのにw」 京介「べ、べつに残念なんかじゃねーよ」 桐乃「はいはい。 そんな顔で言っても説得力ないけどね。 まあ、きりりんじゃんけんは毎週この時間にやってるから、 あたしに付き合って欲しければ来週もこの時間に起きてくれば? 負ければあたしの買い物とかに付き合うことになるケド」 京介「そ、そうか。 んで、今日の予定はどうなんだ?」 桐乃「そうだね。 このアニメを見終わってご飯を食べたら、とりあえず一緒に映画でも見に行く? 今このアニメの映画が絶賛放映中なんだよねー」 京介「へいへい。 その代わり来週こそは俺が勝っておまえに付き合ってもらうからな」 桐乃「勝てたらねー。 ま、あっさり返り討ちにして、来週もあたしに付き合ってもらうけどね!」 ----------
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/1026.html
270 名前:【SS】2うへぇ2/1[sage] 投稿日:2011/08/18(木) 12 44 05.96 ID d7H5FG4+0 [1/8] SSなんて書いたことないけどかいてみる 「ちょ、ちょっとあんた!」 リビングのソファーで寝ていると、我が妹様がお怒りの様子で俺に話かけてきた。 「な、なんだよ?」 「あ、あんた、これはどういうこと!?」 「げえ!?」 桐乃がそういいながら俺に突き出してきたのは、俺の眼鏡コレクションのさらに奥、秘境に隠していた桐乃コレクションだった。 なんで、おまえがそれのありかをしってんだよ!? こわいから聞かねーけどよ。 へたれ? うっせえ、ほっとけや! 「そ、それはあのな?」 「なによ?妹のグッズ集めてハアハア興奮してる変態シスコンバカ兄貴の言い訳なんて聞く時間があるほど、あたし暇じゃないんだけどー?」 「興奮なんてしてねーよ!」 カーッ、可愛くねー!! 夏の1件の時は天使なんて思ったけど、あれは気のせいだったな! しかし、確かに桐乃のいうことも一理ある。 自分の妹のグッズを買い込んで、ベッドのしたに隠すなんて、それこそ変態シスコンバカ兄貴がすることである。 ここは、ダメ元で説明してみるとするか。 「あのなぁ、俺がこいつを集めてたのはおまえのことが心配だったからなんだぞ?」 「し、心配?」 「ああ、妹のグッズが出てるなんて知ったら兄貴としては気になるだろ?」 「如何わしいものがないかとかチェックしてたんだよ。」 「キ、キモ!妹のこと心配してグッズ買っちゃうなんて、あんた、やっぱりとんでもないシスコンだよね。」 「わ、わりーかよ!」 俺は気恥ずかしくなって、桐乃から目を逸らした。 自分がシスコンなんてことは、とっくに知ってるつーの! まあ、桐乃も一応は納得したみたいだし、この話はこれで終わりだな。 そんなことを考えていると 「・・・んそう。」 「あ?] 「だ、だからっ、あんたがあたしのグッズを見て、どう思ったのか感想を聞かせろって言ってんのっ!」 「はあ!?」 また、この妹様は答えにくいことを聞いてきやがった。 言えるわけねーだろ!実の妹のグッズ見て可愛くてもだえ死にそうになってました、とかさあ! ところで桐乃。なんでそんな何かを期待してるような目で俺を見るんだよ。 下手に誤魔化そうとして怒られるのも嫌だし、正直にいうか。 もう、どうなってもしらねーからな! 「か、感想か。じゃあ言うぞ?」 「う、うん。」 「すっげー可愛いと思った!俺の妹って天使だったんだなって思ったぜ!」 「て、天使?」 「おうよ!いや、天使どころじゃない、もはや女神だな!」 「き、キモッ!キモッ、キモッ、キモッ!実の妹に向かって女神とかなにいっちゃってんの!?」 「思ったこといって何が悪いんだよ。おまえが感想を言えって言ったんだろーが。」 「そ、それはそうだけど・・・」 「もう、この際だから最後まで正直にいうぜ。」 「この抱き枕カバーをみたとき、俺のリ○ァイアサンがこれでもかってぐらい反応したぜ!」 「なっ、なっ、なっ!?」 「自分に正直になって、やっとわかったぜ!」 「俺はなぁ、おまえのことが「こっの変態ばか兄貴!グシャッ」ぐへらぁ!!」 なにがおきたか一瞬わからなかった。 ただ、そこには勢いあまって妹に告ろうとして、あやせたん以上のハイキックを妹にくらって無様な死に様を晒す兄貴の姿があった。 あー俺、妹に迫ろうとして拒絶されたんだな。 ふっ、妹よ。今のキック悪くなかった、ぜ・・・。 「・・・・ムードとか気にしなさいよね、全く。また言ってくれるの、あたし、待ってるからさ。」 意識を失う直前、こんなことが聞こえた気がしたが、きっと気のせいだろう。 271 名前:【SS】2うへぇ2/2[sage] 投稿日:2011/08/18(木) 12 44 53.91 ID d7H5FG4+0 [2/8] 意識が戻ったのはちょうど夕飯前だった。 親父が帰ってきて、夕飯を食べているときに隣の桐乃をちらっと見ると、まだ怒りが冷めていないのか顔を真っ赤に染めていた。 「ごちそうさまでした。」 十分ぐらいたつと桐乃はそう挨拶し、そそくさと早足で居間からでていってしまった。 はあーっ、また怒らせちまったか。 頭が冷えた今なら自分があり得ないことをしていたことがわかる。 飯食ったら桐乃に謝りにいくか。 「ごちそうさまー。」 五分ぐらいたった後、俺もご飯を平らげて、自室に向かうと階段を昇り終えたところに桐乃がいた。 なんだこいつ、俺のこと待ってたのか? そんなあり得ない幻想を一瞬でとばし、さっきのことを謝ろうとすると 「あ、あのさ。あたし別に怒ってるわけじゃないからさ。」 へっ?怒ってるわけじゃない? そんなわけねーだろ。おまえはこの変態兄貴を一刻も早くこの家から追い出したいはずだ。 「ま、まあ確かに?妹のグッズ集めてたり、あのときのあんたのテンションはキモかったケド。」 ほら見ろ、やっぱり軽蔑してんじゃねーか。 俺はこれ以上ないくらい落ち込んでいると 「それよりもあんたがあたしを想ってくれてるのがわかってすっごい嬉しかった。」 桐乃はあのときと同じ笑顔で俺にそう告げた。 心がだんだんと満たされていくのがわかった。 「な、なあ桐乃。」 「い、言いたいことは終わったからっ、じゃねっ!」 「お、おい!」 桐乃はそういうと自分の部屋にいってしまった。 俺が部屋に戻ろうと自室のドアノブをひくと、 「ねえ。」 桐乃がドアから体半分ぐらいだして俺に話しかけてきた。 「なんだ?」 「おやすみ、京介。」 そう告げると桐乃はまた部屋に戻っていった。 へっ、なんだよあいつ。そんなこと言うためにまた出てきたのかよ? 俺は緩む口元を必死に引き締め、桐乃の部屋に向かって告げる。 「おやすみ、桐乃。」 ----------
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/1094.html
568 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/09/13(火) 13 14 41.60 ID +iJywEJg0 [8/23] 9/14のイベント メンズバレンタインデー 男性が女性に積極的に愛を表現する日。 1991年に日本ボディファッション協会が制定。 バレンタインデーにチョコレートを贈るのに対し、この日にはプレゼントとして下着を贈る。 セプテンバーバレンタイン 女性から別れ話を切り出してもよいとされる日。 TBSラジオ「パック・イン・ミュージック」が発祥と言われている。 紫色の物を身に付け、白いマニキュアを塗り、 緑のインクで書いた別れの手紙を直接手渡すというのがルール。 なんでこんな混沌とした日があるんだw とりあえず、京介は今から桐乃に似合うエロ下着を買いに行くんだ。 932 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/09/13(火) 23 04 32.89 ID nqbfbYLM0 [3/5] SS『メンズバレンタインデー』 あ゛ーーーっ!最近ネタがマジみつからねーーー! ・・・つぅかぁ、加奈子みたいなぁ、ちょう有名SS作家サマとしてはよぉ? おもしれーネタじゃないとSSなんて書けないしー。 つーか、そうじゃねーと加奈子のファンのみんなに悪いっていうかよぉ・・・ 「うーん、うーん・・・」 「ね、加奈子?何をそんなに唸ってるの?」 「おっ、あやせじゃん!」 そーだなー。あやせ『サマ』にならちょっとくらい相談したっていーよなぁ? なんたって、同じSS書き仲間じゃねーか! 「あやせサマぁ、加奈子ぉ、ちょっとお願いがあるんだけどォ~」 「か、加奈子っ!?ど、どうしたの?熱でも出たのっ!?」 ・・・いきなり熱とかひどくねェ? でも仕方ねーよなぁ。ファンを喜ばせんのも仕事だもん、少しくれぇ妥協しねーとな。 「あやせも結構SS師として有名になってきたじゃ~ん?」 「そ、そう・・・かな?」 「そうだってばぁ」 お?あやせのやつ、結構嬉しそうじゃんかよぉ。 もしかして、結構ノリノリで書いてんのかよ? つぅか、てめー、桐乃の兄貴のコトぉ、変態だとか散々罵ってたじゃねーかよぉ。 まァ、それはそれとしてぇ・・・ 「でぇ、そんなあやせサマは、話のネタってどういう風に考えてんのかって、 加奈子にもぉ、ちょっと教えて欲しいっていうかぁ?」 「あ、加奈子も結構ネタに困る事があるんだ・・・安心したなぁ」 ん~?それじゃあやせって、そんなにネタに困ってる事があんのかよ? だいじょーぶかよぉ?ちょっと心配になってきたぜぇ? 「え、えとね。加奈子。あんまり笑わないで欲しいんだけど・・・」 「笑わねェってばよぉ~」 「わたし、インターネットで記念日とかを調べて、それを元にお話を書いたりしてるよ」 「おぉ!マジかよぉ。そんな手があったかぁ!」 「う、うん。加奈子がそんなに驚くなんて、むしろ、わたしがビックリだけど。 それでね。例えば今日なら・・・メンズバレンタインデー・・・?」 ヘンな記念日だぜぇ? でも、確かにネタにはなるかもなぁー 「で、どんな記念日だってばよぉ?」 「え・・・と・・・ 『男性が女性に積極的に愛を表現する日。 バレンタインデーにチョコレートを贈るのに対し、この日にはプレゼントとして下着を贈る。』」 「・・・まじかよぉ?」 「変態っ!!変態っ!!!だ、誰ですかっ!こんな記念日を考えたのはっ!?」 「あ、あやせ、落ち着けって」 つーか、桐乃スレ的には、桐乃の兄貴が桐乃に下着をおくるぅ? あーダメダメ。加奈子もぉ、桐乃が兄ぱんくんかとかはよく書いてるけどよぉ? アレはネタで済むけどよぉ、桐乃の兄貴が下着のプレゼントとかぁ、ただの変態じゃねぇかよぉ・・・ 「・・・殺す・・・お兄さん・・・殺す殺す殺す・・・!」 ってか隣怖ええぇぇぇぇぇぇぇ! 「あ、あやせぇ、こ、こいつはただの記念日だろぉ?」 「・・・そ、そうだよね?いくら、あの近親相姦上等の変態お兄さんだからって、桐乃に下着のプレゼントなんて!」 あやせのやつの暴走っぷり、最近結構あぶなくねぇかぁ? と、とりあえず、加奈子ぉ、自分の身の危険もかえりみず、あやせを止めたんだぜぇ? もっとみんな褒めてくれよなぁ? 「あっ、あやせー!加奈子ー!こんなところで何してるの?」 「き、桐乃ぉ?」 「桐乃っ!?」 こういう時に限って、桐乃かよぉ!? お、おねげぇだからぁ、余計なコト言わないでくれよぉ? 「なに?インターネットで探し物?」 「ち、違うよっ!ちょ、ちょっとしたネタ探しで・・・」 おいおいあやせサマぁ?焦ってボロを出すのは桐乃の専売特許だったろぉ? 「まァ、ちょっとした打ち合わせみてーなものだっての! だからぁ、今回の仕事にかんけーない桐乃にはあんまり見せちゃいけないってゆーかぁ?」 「あ、そうだったんだー。ごめんね、あやせ、加奈子!」 「う、うん・・・」 「あー、いーいー。気にすんなってぇ」 あやせぇ?これで貸し1なぁ? ま、ちょっと空気が悪くなっちまったけど、仕方ねーよな? さぁて、話題話題っとぉ。 「そ、そういえば、桐乃って今日が何の日か知ってる?」 「えっ?」 「ば、ばかっ!」 「今日、メンズバレンタインデーって―――」 「しっ、知らないッ!!!」 「き、桐乃?」 あやせぇ、てめー、貸し2なぁ? 「あ、あたしっ、まだはいてないからっ!!!」 「な、何の話?」 「兄貴のプレゼントなんて言ってないもんっ!」 あー・・・やっちまったぜぇ・・・ つか、マジかよぉ・・・ 「え、えと・・・桐・・・乃?」 「ご、ごめんっ!あたし、用事ができたからっ!」 桐乃のヤツ、顔真っ赤にして逃げちまったじゃねーかよぉ・・・ 「加奈子?」 「んー?あんだよぉ・・・」 「わたしも、とっても大事な用事ができたから」 「お、おう・・・」 この後桐乃の兄貴がどーなるかは知らねえけどよぉ。 一言だけ、加奈子にだって言いたい事があんだからな! ・・・・・・・・・うへぇ×7 End. -------------
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/570.html
103 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/04/13(水) 14 38 19.84 ID HjqpCDkdO 桐乃「あたしのために喧嘩とかばかじゃん? その時間をもっと有意義なコトに使えっての」 京介「お前の事を真剣に考えてくれてる人達に向かって、そんな言い方はないだろうが!」 桐乃「あんたは?」 京介「え?」 桐乃「あんたとこのスレの奴ら、どっちがあたしのことを真剣に考えてくれてる?」 京介「そんなの俺に決まってんだろ。そうじゃなかったら兄妹で恋人関係になんかならねえよ」 京介・桐乃「エヘヘヘヘ」 おかしいな、なぜかオードリーになった -------------
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/1507.html
726 板分割議論中@自治スレ 2012/06/25(月) 14 55 53.78 ID LXH9H+M90 725 桐乃「シャックリ止めるには、息を一分くらい止めておくのが良いんだって」 京介「一分か。 ずいぶん長いな」ヒャクッ 桐乃「あんただけだと20秒ももたなそうだから、あたしが手伝ってあげる」 京介「手伝うって……どうやってだ」ヒャクッ 桐乃「とりあえず、息を吸って」 京介「あ、ああ」ヒャクッ 京介「すぅ~」 桐乃「止める。 んで―」 スッ 京介(桐乃!?) 桐乃「んっ……」 京介「――っ」 桐乃「――……っ……んっ……」 京介「――…………」 桐乃「――ッ ……ふぅ」 京介「……ぷはぁ。 お、おい、桐乃、今の……」 桐乃「ねえ、シャックリ止まった?」 京介「え? ………… あ、ああ、止まったみたいだな」 桐乃「どう、このアイデア? さすがあたしでヒャッ」 京介「ヒャッ?」 桐乃「…………」ヒャクッ 桐乃「……あれ?」ヒャクッ 京介「……そういえば、しゃっくりって移るって言うよな」 桐乃「……ねえ。 シャックリ止まんないんだけど…… どうする?」チラッ 732 板分割議論中@自治スレ 2012/06/25(月) 19 28 03.92 ID LXH9H+M90 加奈子「で、今日はなんで埋められてんの?」 あやせ「今日もいつものようにお兄さんのベッドの下で、 お兄さんが桐乃にいかがわしいことをしないように見張ってたんだけど」ヒクッ あやせ「そしたら、お兄さんがシャックリにかこつけて、 桐乃にイヤらしい事を要求したの」ヒクッ 加奈子「シャックリが止まらなくて困ってただけじゃねーの?」 あやせ「それでわたしはベッドの下から出るタイミングを見計らってたんだけど」ヒクッ 加奈子(あたしの話聞いてねえし……) あやせ「わたしも突然シャックリが始まったせいでお兄さんに見つかっちゃって、 部屋から追い出されちゃったの」ヒクッ あやせ「しかも、わたしのシャックリに驚いたお兄さんが桐乃を押し倒しちゃうし……」ヒクッ 加奈子「話は分かったけどよ、なんで加奈子が埋められてるわけ?」 あやせ「加奈子を埋めるとシャックリが止まると思ったから」ヒクッ 加奈子「……ハァ」ウヘェー 加奈子「ん?」ウヘェー あやせ「加奈子、なにそれ?」ヒクッ 加奈子「えっと……シャックリじゃね?」ウヘェー あやせ「ふ~ん」ヒクッ 加奈子「……」ウヘェー あやせ「…………」ヒクッ 加奈子「………………」ウヘェーウヘェー あやせ「……お兄さんも埋めてこよう。 そうすればわたしのシャックリも加奈子のシャックリも止まる気がするし」ヒクッ 加奈子「……間違って京介の息の根を止めないように気をつけろよなー」ウヘェー ----------
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/1025.html
254 名前:【SS】お米の日のお話[sage] 投稿日:2011/08/18(木) 11 41 59.98 ID PCv4/S5X0 [1/14] 佳乃「今日のお昼は桐乃が作ったのよ」 京介「げっ。 桐乃が?」 桐乃「『げっ』てなによ。 イヤなら食べなくてもいいんだけど」 京介(今日一日腹痛で動けなくなるかも知れんが・・・桐乃を悲しませるよりはマシか) 京介「いや、貰うよ」 桐乃「本当は妹の手料理が食べれて嬉しいんでしょ?」 京介「・・・ああ、妹の愛情料理が食えるなんて、俺は三国一の幸せモノだぜ!」 桐乃「・・・キモ」 京介「自分からふっといてそれは酷くね!?」 桐乃「だ、だってキモいんだから仕方ないじゃん。 妹の愛情料理って・・・そんなにあたしの愛情が欲しいの?」 京介「そ、それは・・・」 佳乃「はいはい。イチャつくのは食べ終わってからにしましょうね」 桐乃「別にイチャついてなんていないから! ・・・はい、これ」 京介「おにぎりか」 桐乃「うん。今日は八月十八日、八十八でお米の日だからね。 ・・・先手をうっておかないと『今日はハイパー兵器の日だぜ!』って言って襲ってきかねないし」ボソ 京介「・・・俺がそんなこと言うはずないだろ?」 京介(そもそも、なんで桐乃が『ハイパー兵器』のこと知ってるんだ? 麻奈実にしか言ってねえのに) 京介「まあいいか。 いただきます」パク 京介「こ、これは!」 桐乃「ど、どう?」ドキドキ 京介「そうだな。 ・・・たこ焼きをおにぎりの具にするヤツは世界でおまえだけだろうよ」 桐乃「あたしのセンスすごいでしょ。 味はどう?」 京介「(覚悟してたのと比べれば)すごく美味い。 (手加減してくれたところに)おまえの愛を感じるぜ」モグモグ 桐乃「え・・・・・・」カァァァ 京介「じゃあ次はこれを・・・」 桐乃「あ。 口にご版つぶついてるよ」ヒョイ パク 京介「ちょっ!おまえ!」カァァ 桐乃「べ、別に兄妹だしこんなこと普通でしょ? ・・・それとも、あんたシスコンだから口で取って欲しかったの?」 京介「んなわけねーだろうが!」 桐乃「そうだよね。 ・・・今はお母さんがいるもんね。 本音が言えないよね」 京介「そうじゃねえから! ・・・おまえ、俺をからかって楽しいか?」 桐乃「うん。楽しいよ。 今度はあ~んしてあげようか? それとも口移しがいい? あんたが土下座して頼み込むなら考えてあげなくもないけど」ニヤニヤ 京介「てめぇ・・・ どうやら俺の本気の土下座を見たいようだな」ユラリ 佳乃「はいはい。イチャつくのは食べ終わってからにしましょうね ところで、お母さんが作ったこのおにぎりはどう思う?」 京桐「「さすがにおにぎりにカレーをかけるのはないと思う」」 ----------
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/1105.html
396 名前:【SS】[sage] 投稿日:2011/09/16(金) 15 49 21.28 ID pJAqbDnx0 [12/12] SS京介さんのセクハラ疑惑 ベッドでマンガを読んでいた俺はいきなりドアが蹴り開けられて飛び起きた。 桐乃?…なんか背後からダークオーラが立ち上ってる気がするが…なんかやったか俺。 「京介!あんたせなちーにセクハラやったんだって?マジなら殺すよ!」 「ちょ…まて!てか疑問形で聞いてきて死刑確定かよ!」 「当たり前じゃん!妹の友達にセクハラとかマジありえない」 目が異常に据わりすぎだろ桐乃。元ラブリーマイエンジェルあやせたんよりこえーよ! このまま睨みあってるだけで目で殺されそうだぜ…さすが桐乃の眼力も半端ねえな。 「いや、あれはだな。瀬菜のホモオーラに対抗する為に仕方なく」 「うっさい!とにかく気に入らないっての!」 聞いてねえし…つか瀬菜のやつ最大級の爆弾落としやがって。 つか何言っても聞きそうにないな…あざの1つや2つ我慢するか。 「…にあるじゃん」 「…は?」 「傍にいつでも触れる胸あるじゃん!なんでせなちーなんだって聞いてんの!」 「おま…っ!揉んでいいのか?じゃねえ!そ、それは男としての尊厳がだな」 「尊厳って何?カリ○アンコムでエロ動画巡回する事?」 「ごめんなさいありません。…だがあのサイズは反則すぎる…想定E、いやFカップはあるんだぜ!」 「あんたやっぱり揉んだんじゃない!この…!」 「揉んでない揉んでない!赤城に聞いただけだって!」 …少しだけダークオーラが鎮まったように見える…なんとか死は免れた…か? 「きょ、今日だけだからね!」 目線を自分の体と俺の間で行き来させていた桐乃が唐突にそう言った。 「今日…ってなんすか?」 「だ、だから…!あんたも色々あるんでしょ。今回だけトクベツ許してあげる」 「意味がわからん…けど許してくれるのか?」 桐乃はそう言い残して部屋から出て行った…ふぅ、この年で走馬灯見ることになると思わなかったぜ。 …ふわぁ…あ…なんか異常に神経使ったせいか眠気が…まあいい…このままね…る…。 -かなり険悪な状況だった、にも関わらず俺は至高の夢を見ていた。 だってさ、夢の中じゃあの桐乃が俺に胸を揉ませているんだぜ。 さすがに瀬菜の超ド級には及ばないが俺好みの手に収まるサイズだ。 それにこうやって揉んでいればいつかは瀬菜すら越えるかもしれないだろ? しかしリアルな感覚だな…前に一度触っただけだってのにこの感触!揉みごたえ抜群すぎるだろ! そして視界にうっすらと見える桐乃の表情がたまんねえ!! 俺のリヴァイアサンをここまで震え上がらせたのは桐乃だけだぜ。 …惜しむらくはこれが夢だって事。まあさすがに桐乃がこんな姿を見せるわけないよな…。 -朝に目を覚ました時、俺の愚息様がかなりやばかった事だけ伝えておこう。 あとなんでか知らんが桐乃が妙に上機嫌だったな。 -------------
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/515.html
258 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/04/03(日) 21 09 19.06 ID LhyuwUDUP 121と 215 この二つをふんだんに盛り込んだ話を書こうと思って書いていたら、こうなった 見比べつつ見ると面白い……かもしれない! ------------------------------------------------------------------------------ 「よう。いきなりこんなところに呼び出してなんの用だ?」 俺は今近所の公園に来ている。あやせとよく会っていたあの公園だ。 でも今回俺を呼び出したのはあやせじゃない。 「桐乃?」 「兄貴……」 そう、今回俺が呼び出された相手は桐乃だった。 「アンタに、言いたいことがあるの。すごく、大事な話」 「家じゃダメだったのか?」 「ダメってワケじゃなかったけど、あたしはここでアンタに伝えたいと思ったから」 「そうかよ」 大事な話か。 桐乃の目は決意に満ちた、覚悟を決めた人間の目をしていた。 これ以上は逃げられない。そう思わせる目だ。 それなら俺も覚悟を決めよう。そうしないと桐乃に失礼だ。 「あたしが伝えたいことっていうのは一つだけ。ホントはもっともっと言いたいことがあるけど、それはこれを伝えた後でいいから」 「一つだけ……」 「うん、それだけが、今伝えたいこと」 伝えたいこと……それはいわれずともわかっていた。 黒猫に、沙織に、あやせに。色んなやつに迷惑をかけた末の今だ。わからないわけがなかった。 「あ、あたし! アンタのことが――」 「桐乃」 あえて桐乃の言葉にかぶせるように名前を呼ぶ。 ビクリ、と体を震わせる桐乃に少しだけ悪いと思うがそこから先はダメだ。 「その先は言わないでくれ」 「あ……」 なんで言わせてくれないの? 言っちゃダメなの? それすらさせてくれないの? そう言いたげな表情をする桐乃。 でもこれは譲れないだろ。だってさ 「男の俺から言わせてくれよ。そうしねえと決まんねえだろ?」 そう言ったときの桐乃の顔はなんと言えばいいだろうか。 信じられないものを見るような、ありえないものをみたような、そんな顔をしていた。 「俺さ、桐乃。お前が好きだ」 無言の時間が流れる。 その時間をなんて形容すればいいだろう。一瞬だったような気もするし、それこそ永遠とすら感じた。 そんな時間が流れた後、桐乃はポロポロとその両目から涙を溢れさせた。 その事態に、覚悟していたはずなのについ動揺してしまう。 「お、おいおい。こんな時に泣くなよ……バカだな」 「うっさい! あんたが、アンタが……っ!」 「悪かったよ。ずっと、待たせてごめんな」 「―――っ!」 ドン、と勢いをつけて俺の胸に飛び込んでくる桐乃。 俺はそのまま桐乃の背に手を回し、ぎゅっと抱きしめた。 「ずっと、ずっとアンタが好きだった――!」 「ああ」 「なんで! ここまでやっても何であたしの気持ちに気付かないのって! なんでこんなに鈍感なのよって!」 「それは、悪かったと思ってる」 「それなのに余計に優しくされて、もっと好きになっていって……」 「…………」 「気持ちばっかりが膨らんで、どうすればいいのかわかんなかった」 「そう、か」 「だからこの気持ちに、決着をつけたかった。これ以上皆に迷惑をかけたくなかったから」 「そのためにあんなことをしたのか?」 「うん。結局皆に迷惑かけちゃったけどね」 「そうだな。今までにない大迷惑だったろうな」 「うっさいわね。その原因にアンタも入ってるって事、忘れないでよ」 「わかってるさ」 「……このまま時が止まっちまえばいいのにな」 「……キモッ。アンタにそんなキザな科白似合わないっての」 「うわ、ひでぇ」 「まあ、でも……」 「ん?」 「あたしも同じ、かな」 その言葉に胸がぎゅっと絞めつけられる。 桐乃の顔が見たくなって、肩を掴んで少しだけ距離をとった。 顔を上げた桐乃は顔を真っ赤にして、流した涙をふこうともせず、目を潤ませていた。 もう、止まれない。 「なあ、少しだけ、目瞑っててくれねぇか?」 「……バカじゃん。そういうのは口に出すもんじゃないっての」 初めての桐乃の唇は、ひどく甘い味がした。 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ 「ねえ」 「ん? どうした?」 「ちょっとだけさ、遠回りして帰んない?」 「は? 何でだよ?」 「チッ、察し悪いなあ……わざわざ言わなきゃわかんないの?」 いや、なんとなく言いたいことはわかるんだけどよ。 ていうか桐乃。お前こんな風になっても何も変わんないのな! ま、そのほうが俺達らしいっちゃらしいんだろうけど。 「……もう少しぐらい、二人きりでいたいじゃん――ひゃっ!?」 視線を逸らして、顔を赤くしながら言う桐乃を俺は自分の中から沸いてくる衝動のまま抱きしめていた。 何こいつ。可愛いすぎるんだけど。 「ちょっ! あ、アンタまた――」 「ヤベーって」 「は?」 「お前があんまり可愛いこと言うからドキドキしてくるじゃねえか」 「か、可愛いって…!? あ、あたしは元から可愛いっての! このシスコン! は、放しなさいよ!」 「いやだ。放さねえ。ってか放したくねえ」 「んな!? あー、うー……もう、しょうがないなあ……。す、好きにすればいいじゃん」 文句を言う桐乃ではあるが、抱きしめられたまま暴れだすことはなかった。 そうしたまましばらく抱き合った後、俺たちはゆっくりと帰路につく。勿論、少しだけ遠回りして。 どちらともなく手を繋いでいたのは、心の距離の表れだったかもしれない。 「……俺さ、多分、お前のことずっと好きだったんじゃねえかな」 「何よ今更。『あの時』は気持ち悪そうな顔したくせに」 「し、仕方ねえだろ? 『あの時』ってのがいつかはわかんねえけど、お前の気持ちなんか知らなかったし。 俺も「兄貴だから」ってどっか意地になってた部分もあったしよ」 「フン……あたしがあのときどれだけ傷ついたか、アンタなんかじゃ絶対にわかんないわよね」 「だから悪かったって! い、今はこうしていられるんだからいいじゃねえか!」 「何よそれ。散々期待させられて裏切られて、今まで傷つけられたあたしに対するアンタの罪がその程度で許されると思ってんの?」 「ぐっ……な、ならどうしろってんだよ? またエロゲーの深夜販売でも行けばいいのか?」 「はあ? ったく、ホントアンタって想像力が貧困ね。そんなだからあたしが苦労するってのに……」 「……申し訳ないっす」 「もういいわよ。あんたがそういう奴だってわかってるし」 なんだろうこのやるせなさ。俺、まったくもって年上としての威厳というかそういうのが皆無だよね! これじゃあどっちが年上かわかんねえよチクショウ! 「……あたし達さ、こ、告白もしたんだし、もう付き合ってるってことじゃん?」 「お、おう。そういうことになるな」 ヤベえ、改めて言われるとすげぇ恥ずかしい。俺顔赤くなってないよな? 照れ隠しに手をニギニギしてみる。そうしたらニギニギし返された。 まったく逆効果だった。 「だ、だからさ――今度、どっか連れて行ってくれて、それであたしが満足できたら許してあげる!」 「それって……」 「これ以上あたしに言わせんな! バカ!」 プイ、と頬を膨らませて明後日のほうへ顔を背ける桐乃。 態度とは裏腹に手にこもる力は強くて、それがこいつの想いを伝えてくれる。 「……わかった。予定決まったら言うわ」 「期待しないで待っててあげるわよ」 「へっ。その減らず口、後悔すんなよ?」 「あーはいはい、せいぜい頑張ってあたしを楽しませてよね『京介』」 「…………」 「…………」 「―っく」 「―っぷ」 「「あははははは!!」」 お互いに愉快そうに笑い合う。 きっとこれから、俺たちはこうやってずっと過ごしていくんだろう。 笑ったり、泣いたり、時には喧嘩したり。 もしかしたら、いつか別れる時が来るのかもしれない。 たとえそうだとしても、俺たちはそれまでこの幸せをかみ締めていこうと思う。 桐乃となら、それがきっとできるはずだから 「なあ桐乃」 「何?」 「これからも、よろしくな」 「うん!」 -------------
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/559.html
830 名前:【SS】そのミサンガに想いをこめて[sage] 投稿日:2011/04/11(月) 18 34 16.04 ID 8pkjDv8UP [2/7] 夕方なので 二番煎じになりますがミサンガで一つ書けたので投下 「はいこれ」 俺の未来を決めるであろう一大行事、大学受験の試験の当日の朝。 受験の準備をしていた俺に、突然部屋に乗り込んできた桐乃は俺の目の前に何かを突きつけてきた。 「? なんだよこれ?」 「ミサンガ」 「ミサンガぁ?」 「そ。所謂願掛けってやつ? ヘタレなあんたじゃお守りだけじゃ何かと不安だし、ついでにこれもあげる」 おいおい、これから受験しようって兄に不安だとか何てこと言いやがるんだこの妹は。 「お前な……不安だとかそういうことを口に出して言うんじゃねぇよ。 心配してくれてるのかもしれねえけど、不謹慎だぞ」 「う……ご、ごめん。あの、別にそういうつもりじゃなくて……」 「わーってるよ。ちょっときつく言い過ぎた。こっちこそすまん」 どうやら俺も思ったより緊張していたらしい。思った以上に剣呑な声が出ていたことに自分でも驚いた。 桐乃の言ってることが本心からじゃないことはわかってるんだが、どうも精神的に余裕が無いせいで過敏に反応してしまった。 俺にたしなめられた桐乃は、自分の言いようも悪かったと反省しているようで、しゅんと顔を暗くしていた。 はぁ、ったく。そんな顔してんなって。お前は笑ってたほうが可愛いんだから。 「それで? ミサンガがなんだって?」 「あ、うん。これ……」 桐乃の差し出した手に乗っているのは、少し前に流行ったあのミサンガだ。 ずっとつけていて自然に切れたら願いが叶うとかっていうジンクスだって聞いたこともある。 「なんだ、わざわざ買ってくれたのか? ありがとうな」 今からつけたんじゃ自然に切れるなんてことはまずありえないんだろうが、さっきも桐乃が言ってた通り願掛けの意味が強いんだろう。 最近、前ほどツンケンしなくなったとはいえ、こういうことをしてくれることは素直に嬉しいと思える。 「えと、そうじゃなくってね……」 「ん? 違うのか? もしかしてもらうのに条件がいるとか言い出すんじゃないだろうな?」 「そんなこと言うわけ無いでしょ!? あたしが言いたいのは、それは買ったわけじゃなくて……」 「買ったわけじゃない?」 ということは誰かからのもらい物とかそういうことか? 「うん。それ、あたしが作ったの」 「桐乃が? マジか」 「うん」 マジマジとそのミサンガを見つめる。 これが桐乃の手作り……言われてみれば商品にしては少し形が歪だし、少しだけよれてしまっているところが慣れていないことを思わせた。 「ほら、わざわざあんたのイニシャルだって編みこんであげたんだから」 桐乃の言うとおり、伸ばしたミサンガの真ん中あたりに KvK とイニシャルが編みこまれていた。 でも桐乃。イニシャルはありがたいが間にあるのがハートなのはどうかと思うぞ。 831 名前:【SS】そのミサンガに想いをこめて 2/2[sage] 投稿日:2011/04/11(月) 18 35 22.24 ID 8pkjDv8UP [3/7] 「お前器用だな……わざわざありがとな。これ結構手間かかったんじゃねえの?」」 「別に。あたしはもう推薦で進学決まってるし、時間が少し空いてたからついでよついで」 そういう桐乃の耳は真っ赤だ。こいつは本当に照れ隠しが下手糞だな。 「そうかよ。でもま、ついででもありがてえ。お前の手作りってんならそれなりのご利益がありそうだ」 「それなりなんかじゃなくって、超あるに決まってるでしょ。何せあたしの手作りなんだから」 「へっ、よくいうぜ」 でもま、心強いことは確かかもな。 桐乃がこんなことをしてくれるのは予想外だけどその気持ちは嬉しい限りだ。 「それじゃ、あたしがつけてあげるから、左手出してよ」 「左手でいいのか?」 「右手につけたら書いてるときに気になって気が散るかもしれないでしょ? だから左手でいいのよ」 「言われてみればそうだな。じゃあ頼むわ」 「ん」 出した左手に少しだけくすぐったい感触がした後、それはしっかりと俺の左手に結ばれていた。 「これでよし。あたしがここまでしてあげたんだから落ちたりなんかしたら承知しないからね」 「わーってるよ。もともと落ちる気なんてさらさらねえし」 左手に結ばれるミサンガを見つめていると、不思議と力がわいてくるような気がしてくる。 桐乃と話していたおかげでさっきまでの緊張もいい感じに解けたみたいだ。 「あんた、そろそろあんた時間なんじゃないの? 遅刻して落ちました。なんて馬鹿なことはやめてよね」 「おっと、もうそんな時間か。じゃあ行ってくる」 「兄貴」 「ん?」 「が、頑張ってね」 「おう!」 桐乃の声援に背中を押さえれ、俺は意気揚々と家をでたのだった。 試験の結果はいうまでもないだろう。あの時貰ったミサンガは今でも俺の左手に結ばれている 「ほら兄貴、置いてくよ!」 「待てって桐乃!」 そして、桐乃の左手に俺とおそろいのミサンガが結ばれていることに気付いたのはそれから随分たってからのことだった。 END -------------
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/670.html
364 名前:プレゼント【SS】[sage] 投稿日:2011/05/08(日) 14 54 39.95 ID aQ4FqZrEO [6/6] 日曜日の昼下がり、あたしは兄貴の部屋のドアをノックする。 「勉強の手を休めて、ちょっと買い物に付き合ってくんない?」 「買い物って、何買うんだよ」 「母の日のプレゼント。アンタもまだ買ってないんでしょ?」 「確かに買ってないけど、俺はいつも通りの物のつもりだぞ」 兄貴の言う「いつも通りの物」とはカーネーションの花束だ。 「定番なのはわかるけど、たまには違うモノをプレゼントしなさいよ?」 「そりゃそうだけど、『先立つ物』がなあ…」 「まったく、情けない話ね。まあでも……」 「なんだよ?」 「だから今年は二人連名でのプレゼントにしようってハナシなの!」 ※※※ なんだかんだで、あたしは兄貴と連れだって駅前のデパートに向かう。 「やけに機嫌いいじゃん」 「ハア?いつも通りですケド?何その『お兄ちゃんとお出かけできて嬉しいだろ』みたいな言い草、キモッ」 「誰もそんなこと言ってねえだろ」 まあ、『そんなこと』思ってるのは実はあたしのほうなんだけどね…… 「ところで、桐乃はモデルで収入得てからは、どんなプレゼントをお袋にしてたんだ?」 「ある程度お金があると、逆に迷うんだよね。これまでのところはブランドのお財布と、高級化粧品」 「で、今回はどうするつもりなんだ?」 「連名なんだからまずは兄貴が知恵を出してよ」 「そうだなあ、てか、女性が貰うもんだから、桐乃が、自分が母の日に何貰いたいかを 考えて見ればいいんじゃね?」 「あ、あたしが貰いたいもの??」 ※※※ 「…桐乃、母の日おめでとう」 「ありがとう、京介」 「すまんな、今年はうっかりしててプレゼントの用意が間に合ってないんだ」 「気にしないで。京介のその気持ちが伝われば、十分なんだから」 「そうか。いや、桐乃の欲しいものを言ってくれよ。なんでも用意する」 「じゃあ……京介」 「何だ、何が欲しいんだ?」 「もう、わかってるくせにぃ。あたしは きょうすけ が欲しいの」 「お、お前いきなり何言いだすんだよ!」 顔真っ赤にしちゃって、まったく兄貴ったら。そんな兄貴に、あたしはどんどん迫っちゃう 「お願い、きょうすけをちょうだい。欲しいの、きょうすけの……リヴァイアサン……を」 「…まあ、約束しちゃったからな」 兄貴はあたしをソファーに押し倒すとあたしに蕩けちゃいそうな熱いキスを… ※※※ 「……桐乃?もしもーし、桐乃さん?」 「はうっ??」 「なんだよ変な声あげて」 どうやらあたしは妄想にはまり込んでたみたいだ。せなちーの気持ちが分かる気がした。 「あれなんて、いいんじゃないか?」 「そ、そう、だね」 「大丈夫か?お前」 今年は大きなカーネーションの鉢植えをプレゼントすることとなった。 花束と違って、長く楽しめるし、お母さんも喜んでくれたみたいでまずは一安心。 「兄貴、今回はありがとね」 「ああ、べつにたいしたことしたつもりはないけどな」 「その、これからも『母の日』はよろしくね」 「おう」 兄貴の部屋を出てあたしはつぶやく。 「期待……してるから」 -------------