約 431,410 件
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/1485.html
551 :【SS】?:2012/05/20(日) 22 17 16.19 ID hGryWfdT0 542 どこかで回線が混線したみたいです・・・ -------------------- 桐乃と結ばれた、その日の夜。 桐乃の部屋を訪れた俺は、勇気を振り絞って桐乃に要求する事にしていた。 お風呂上りだった桐乃の顔は上気し、赤くほてった顔がこれ以上ないくらいに愛おしい。 きっと、桐乃も期待しているはず・・・ お互いに一言も喋れない中、 俺は桐乃を抱き寄せ、その可愛らしい唇にキスをした。 「んっ・・・桐乃・・・」 「・・・・・・京介ぇ・・・」 桐乃の目は熱に潤み、上目遣いで俺に期待する気持ちを伝えてくる。 もう、後戻りなんて出来るわけがない。 だから、俺は――― 「桐乃・・・一緒にぱんつ嗅ごうぜ?」 「はぁ!?」 怒ったような声を上げる桐乃。 やべっ、俺、なんか間違えたか? 「キモっ!キモっ!!マジキモイし!!!じ、実の妹と、ぱんつを嗅ぎあいたいとかっ!」 そうは言いつつも、桐乃は、俺の目の前にぱんつを押し付けてくる。 脱ぎたての、桐乃の匂いが充満した、妹ぱんだ。 「あ、あんた、自分だけ嗅いでるつもりじゃないでしょうね?」 おっと、あまりの芳香に、ちょっと意識が飛んでいってしまいそうだった。 さっそく、俺も、脱ぎたてのぱんつを渡してやる。 「はぁぁ・・・スンスン・・・いいにおい・・・これが脱ぎたての兄ぱん・・・」 さっそく、夢中で兄ぱんにむしゃぶりつく桐乃。 その表情が、とっても愛おしい・・・ 普通に考えればただの変態なんだろう。 でも、俺たち兄妹は、ぱんつによって結ばれている。 決して他の誰にもマネ出来ない、お互いの匂いという絆で・・・ --------------------
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/143.html
398 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/01/08(土) 00 56 52 ID GOT1SiGP0 桐乃「今日お母さんいないからあたしが…」 京介「あ、弁当買ってきたから食おうぜ!」 桐乃「今日お母さん遅いからご飯…」 京介「出前頼んどいたぜ!」 桐乃「あたしがご飯…」 京介「外に食いにいこうぜ!」 桐乃「今日こそあたしが…」 京介「麻奈実にきてもら…」 桐乃「あんたどんだけアタシの手料理から逃げる気よーーーっ!!?」 京介「よし、じゃあ俺が作るか!」 桐乃「だから逃げんな!?」 京介「あのな、桐乃。お前の気持ちは非常に有難いが、俺は死にたくなぶぇっ!!?」 桐乃「死ぬか!料理くらいで死ぬかぁっ!!シスコンなら泣いて喜びなさいよ!」 京介「お前が味見を覚えたら俺も覚悟を決めてやらあっ!!」 桐乃「はぁ!?味見くらいするし!たまに!」 京介「たまにってなんだよ!?PL法だPL法!製造物責任法だっ!」 桐乃「…ら…って…る…。」 京介「…なんだよ。」 桐乃「そんなに言うならうまくなってやるってのよ!そんときゃ頭すりつけて土下座しなさいよ!?ふんっ!!」 京介「…ホントにお前の言うとおりになりやがったぞ…。」 黒猫「…っふ…あの女程度私の暗黒なる深謀の前では哀れな人形にすぎないわ?」 京介「はいはい、お前はすげーよ…。」 -------------
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/22.html
576 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2010/10/30(土) 20 38 02 ID zWguIo2s0 [2/3] アキバ帰りで電車が混んでて座れる席が1人分しかないと聞いて 桐乃「ちょっとぉ! くっつかないでよね! いやらしい!」 京介「好きこのんで妹に肩を貸して貰う兄なんているわけねーだろうが! ……やっぱタクシー呼ぶわ」 桐乃「な、何よそれぇ! アンタさ、兄貴の足を怪我させたお詫びに 一生懸命ご奉仕する可愛い妹の健気な姿に何にも感じないワケ!?」 京介「どこにそんな妹がいるってんだ!」 桐乃「ど、どうせ私のコト、バカにして怒ってるんでしょ! はしゃいでコケそうになって、アンタの足ヒールで踏んじゃった私のことをサ! そ、そりゃ私が悪かったけどさ! 心狭すぎ! 信じらんないぐらいちっさ!」 京介「怒ってねぇーよ! 寧ろ怪我したの俺で良かったって思ってるっつの!」 桐乃「な、なっ……そ、そーよね。アンタが怪我しても、心配するのってせいぜい地味子ぐらいじゃん? 私が怪我したら、お父さんもお母さんも、学校のみんなも、雑誌の読者も哀しむわけだしサ」 京介「へーへー、どうせ俺が怪我しても誰も心配しませんよ。あと地味子言うな」 桐乃「で、でもまぁ、ひ、1人ぐらい心配する人いるんじゃないの。じ、地味子以外で……」 京介「そーだな。まあ沙織ぐらいは心配してくれんだろ。後、あやせが心配してくれたら俺、怪我治る」 桐乃「キモ! キモッ! 超キモッ!」 京介「その三段活用やめろよな。あーもー、だからいいって。タクシー捕まえりゃ済む話だろ。 お前も俺支えて駅まで行くの大変じゃんか。金は家に着いたら何とかなるだろ」 桐乃「私がいいって言ってんの! だいたいもう切符買ったし。 なんでアンタSuica持ってないのよ、ダサッ!」 京介「おい、無理しなくていいぞ」 桐乃「無理してんのアンタじゃん」 京介「無理なんかしてねーっての。薬局で買った湿布で痛みとか殆ど感じてないし」 桐乃「顔に汗かいて言っても説得力ないんですけど? クサッ!」 京介「お、お前な、少しは兄貴にイイ格好させろよな…… 痛みとか殆ど感じてないのはホントだって。ジッとしてる分には……」 桐乃「それって動くと痛いって言ってるようなもんじゃん」 京介「……それもお前が肩貸してくれるから全然痛くねぇ」 桐乃「ウソ。さっきから全然私に寄りかかってこないじゃん! ナニソレ? カッコつけてるつもりなの? キモッ! あんたシスコン変態兄貴のくせに。妹とくっつけて超嬉しい癖にサ。ツンデレのつもり?」 京介「だーーー! あのな、俺は……」 桐乃「ほら、電車きたから歩くわよ!」 京介「ホレ、ちょうど1人分空いてるんだからお前座れよ」 桐乃「は? 座るのアンタでしょ。怪我してんだし」 京介「俺は大丈夫だっての。こうして釣り革にぶら下がってりゃ力かかんなんしさ」 桐乃「アンタ猿? ついに頭のレベルどころか、細胞レベルまで猿になっちゃたワケ?」 京介「俺が怪我する前だって、疲れたーとか、もう動きたくないーとか散々言ってたじゃねーかよ」 桐乃「言ってないし!」 京介「言ってたって……いいから座っとけよ」 桐乃「ヤダ!」 京介「あのなぁ……」 桐乃「兄貴座ればいいじゃん!」 京介「お前が座ればいいだろ」 桐乃「……じゃ、じゃあこうすればいいんじゃない。私も座るから、兄貴座りなよ」 京介「座りなよって、ここしか空いてないだろ」 桐乃「だ、だからここに私と兄貴が座るの!」 京介「は?」 桐乃「いいから! 座る!!」 京介「は、はい!」 577 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2010/10/30(土) 20 39 07 ID zWguIo2s0 [3/3] 桐乃「……よし。じゃ、じゃあ……」 京介「……って、オイ!」 桐乃「な、何よ!? 重いとか言ったら許さないんだからね!」 京介「いやスゲー軽い……じゃなくて! なんで俺の膝の上に座ってんだよ!」 桐乃「な、なんでって、アンタが意地張るからでしょ! 兄貴も、私も、両方座る方法っていったらこれしかないじゃん」 京介「な、なるほどぉ~……って、んなわけあるか!! 周りのみんな見てるじゃねーかよ!」 桐乃「だ、だから? 私は全然平気だし?」 京介「お前おかしいだろ! 普段からこんなコトしてんのかよ!」 桐乃「そんなワケないじゃん! アンタ私のことどう思ってんのよ!」 京介「だって、お前さっき全然平気って……」 桐乃「そ、それは兄貴だかr…い、今が緊急事態だからでしょ! あーなんで、こんなに頭の巡り悪いわけ?」 京介「だあぁぁぁ! もう、わかったよ、わかった。これでいい」 桐乃「わかればいいのよ……ふ、ふん……きゃっ!!」 京介「うおっと! ……大丈夫か桐乃?」 桐乃「あ、ありがと……」 京介「なあ、やっぱこれは無理があるって。さっきみたいに電車揺れたらお前危ないし」 桐乃「こ、こうやってアンタが私のこと抱いてれば大丈夫でしょ。離すんじゃないわよ!」 京介「へいへい……」 京介「ただいまー……(ドンッ!)……って、突き飛ばすなよ!!」 桐乃「もう家に着いたんだから、私要らないでしょ。 何? ずっとくっついてるつもりなの? 妹に? うっわ~最悪、キモい~、シスコンこじらせすぎぃ~」 京介「……もうどうにでもしろ」 桐乃「じゃ、私部屋にいるから。汗くさいまま入ってこないでよ」 京介「いかねーよ! この足じゃ階段登るのも大変だっての……」 桐乃「ふ、ふん!」 京介「桐乃! ……ありがとな」 ガチャ 桐乃「はあぁぁぁぁぁぁぁ~……ゴメンねぇ~! ゴメンねぇ兄貴ぃぃぃぃぃぃ~~ 私、兄貴の足怪我させちゃったよぉ……最悪、最低、妹失格だよぉ~ でも兄貴怒ってないって。私が無事で良かったって。もうバカバカ、兄貴シスコンすぎ! スンスン……はあぁ……兄貴の臭いぃぃ~……私の身体中に兄貴の臭いぃぃ~~ 沢山の兄貴に抱きしめられてるみたい。ちょー幸せぇぇぇぇぇぇl~~ 兄貴の抱っこ!兄貴の抱っこ!兄貴の抱っこ!抱っこ!抱っこ!抱っこぉぉぉん!! ヤバいよ、兄貴の腕私のお腹ギュッてしてた! いいの? 妹の身体抱いちゃっていいの、兄貴! 兄貴の心臓の音背中から聞いてたし、私。息とか首にかかってたし。 マーキング!? 私、兄貴にマーキングされてるの? この妹は俺の所有物ですって、私、兄貴の臭い付けられちゃってるの? マジ変態じゃん! 兄貴ちょー変態! シスコン車両発車いたしまーーす!! はぁ…ふぅぅ……そうだ、湿布、兄貴に新しい湿布用意しよ。 ……何コレ、冷湿布じゃん。駄目ジャン、温湿布の方がいいに決まってるじゃん。 し、仕方ないから私が暖めてあげるわよ! 妹体温で温まった、妹の匂いつき湿布、 そんなの貼ったらシスコン兄貴ならスグ治るよ。うわ、気持ちワルッ! で、でも仕方ないじゃん? 怪我治す為なら、兄貴に妹マーキングするのも仕方ないよね? こ、こんなに献身的な妹もって、兄貴感謝しないさいよ! ありがとってだけじゃ割りに合わないんだからねっ!!」 -------------
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/987.html
313 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/07/29(金) 14 06 27.09 ID c3cE1cFs0 [3/10] 307かなかなは純真だから素直に受け取るから平気さ! 佳乃「桐乃は昔から京介に『あ~ん』をしてもらえれば何でも食べたわね」 大介「そうだったな」 桐乃『にんじんきらーい!』 京介『好ききらいするな。 ほらきりの、あ~ん』 桐乃『ぐすっ・・・ あ~ん』パク モグモグ 京介『よくかめばおいしいだろ?』 桐乃『・・・うん』 京介『ほら。もう一回食べてみろ あ~ん』 桐乃『あ~ん』 大介「それに対し京介はカレーに入れれば何でも食べたな」 佳乃「そうね。ある意味手のかからない子供だったわね」 大介「だが」 京介「なんでパプリカがカレーの中に入ってるんだ? 俺パプリカ苦手なんだけどな」 桐乃「好き嫌いしないの。 ほら、あ~ん」カァ 京介「あ、あ~ん」パク モグモグ 桐乃「ほら、よく噛めば美味しいでしょ?」 京介「んー不味くはないな」 桐乃「ほら、もう一回食べてみる。 あ~ん」 京介「あ~ん」 大佳「「どうしてこうなった」」orz 桐乃「・・・ねぇ、あたしもパプリカ好きじゃないんだけど」 京介「・・・!そ、そうか。 好き嫌いはよくないな。 俺が食べさせてやるからちゃんと味わって食べろよ? ほら、あ~ん」 桐乃「あ~ん」パク モグモグ 京介「ど、どうだ?」ドキドキ 桐乃「おいしい・・・」ボー 京介「そうか。 じゃあもう一回食べてみろ あ~ん」 桐乃「あ~ん」 大佳「「・・・・・・」」 佳乃「・・・・・・ねぇお父さん」 大介「なんだ、母さん」 佳乃「大介さんもパプリカ嫌いじゃなかったかしら?」ニマッ -------------
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/29.html
98 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2010/11/11(木) 19 13 26 ID lwwnfKVR0 桐乃「バカ兄貴、時間止めてー!」 京介「俺はURYY!!!な吸血鬼でもなければ、未来からきたネコ型ロボットでもねぇ!!」 桐乃「教科書ー、制服ー、ああ、髪乾かないし!!」 京介(コイツが寝坊って珍しいな……) 桐乃「赤と緑、どっち!」 京介「主語をいえ、主語を!!」 桐乃「いいから答える!」 京介「せっかくだから俺は赤を選ぶぜ」 桐乃「キモッ! センス悪っ!!」 京介「~~~っ!」 桐乃「今日パン? 走りながら食べてく! お父さんには内緒ね」 京介「待て、桐乃。こっち持ってけ。それ焦げてるから」 桐乃「いってきまーす」 ガシャ 桐乃(あ、あ、兄パン~~あたし、兄パン加えながら走ってるっ! なにそれ、超ヒロイン!! それにしても本っ当最悪なのはバカ兄貴! なんであたしが遅刻しそうになってるのか まったく分かってない! 超鈍感! キモっ! あたしの為なら時間ぐらい止めなさいよ! あたしが寝坊したのは、あんたの夢みたせいでしょうが!! ふつう気づくでしょ? シスコンなら気づいて当然じゃん! シスコンじゃなくても、あたしの今日のヘアピンの色が赤ってことぐらい分かれ!! バカ兄貴! も~、兄貴がくれたパンだってちょっと焦げてるし! 苦っ! ちょー苦っ! なにこれ、ママレード? 妹にそんな苦い思いさせていいと思ってんの? っていうか、なんで一緒に登校しないの? 妹が遅刻しそうなら兄も遅刻しそう、それでいいじゃん? 信号止まってるし! ちょー人多いし! ……はぁ、はぁ……息上がってきた……あたし長距離の選手じゃないのにぃ…… あ、あたしが息上がってるからって、自惚れてるんじゃないわよバカ兄貴! 兄貴の事思ったら胸が苦しくなるとか、ありえないんだから! ……ん、髪乱れてる。直さないと。……夢の中じゃ、兄貴が直してくれたのに……バカ…… アンタなんて好きじゃないんだから……ちょっと気になるだけなんだから…… 一昨日より昨日の方がアイツが気になって、昨日より今日の方がアイツがもっと気になる……最近、ずっとそんな感じ なんで一緒に登校できないのかな……小学校の頃は一緒だったのにさ。 いいじゃん、中学と高校でも一緒に登校すれば。兄貴が大学に入ったら無理なんだし。 少しずつ兄貴の方が先に大人になっていくんだよね……あーもう、胸がモヤモヤする!! なにこれ! ……スンスッススススン……はぁ、兄パンの臭いで少し落ち着いたぁ。 よし、今日も完璧美少女中学生桐乃で一日頑張れる!) 京介「桐乃?」 桐乃「え!? あ、兄貴……なんで!?」 京介「いや、俺もお前のすぐ後に家でたしよ」 桐乃「はあ? でもあたし走ってたし! ノロマのアンタと、陸上部のエースのあたしが同じってこと? ありえない! 天地がひっくり返ってもありえない!!」 京介「あ~…まあ、信号ひっかからなかったしな」 桐乃「「地味子は? いつも一緒に登校してんじゃん」 京介「いつもじゃねーよ。ホレ、忘れもん。お袋から頼まれた」 桐乃「へ、へー。それでアンタあたしを追いかけて走ってきたわけ?」 京介「走っちゃいねぇよ。渡せないなら渡せないでいいって言ってたし」 桐乃「シャツ濡れてるんですけど? 汗じゃん。アンタって普通に歩いてるだけで汗かくわけ? きもっ あーあー、アンタってどうしようもないぐらいシスコンよねー。必死になっちゃってさー」 京介「ったく、少しは感謝の気持ちをだな…ん、ここでバイバイだな」 桐乃「あ、うん……そだね」 京介「じゃな、桐乃。ガンバレよー」 桐乃「何に頑張れってのよ。ウザっ」 桐乃(兄貴スマイルキター!!) -------------
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/521.html
357 名前:【SS】妹は兄貴が愛しすぎてついちゅっちゅしちゃうの1/4[sage] 投稿日:2011/04/04(月) 22 56 29.81 ID 9cw8dAjSP [4/7] 最初に言っておきます。キャラ崩壊が激しいと思われます。 書いてたらいつのまにか暴走してとんでもないことになっていた。 では覚悟が出来た人は下にどうぞ その日はとりわけイベントがあった訳でもなく、のんびりと過ごすにはいい陽気の気持ちのいい休日だった。 こんな日は、日がな一日ぐーたらして過ごしたいところだがどうもそうはいかんらしい。 「ね、ねえ兄貴。お願いがあるんだけど……」 「ん?どうしたよ?」 特に用事もなくごろごろしていた俺に桐乃のお声がかかるのは一種の恒例イベントのようなもので、そして回避しがたい強制イベントとも言える。 しかし今日は何だろうね? 今日は一日家でエロゲーやると息巻いてたはずなんだが。 そう思って、ソファにうつぶせになっていた頭を起こして桐乃を見やれば――― (あ、これはマズイ。) そこには顔を赤くしてもじもじとしている桐乃の姿が。 画面の前の諸君、今君らはこう思ったはずだ。一体何がマズイのかと。 よし、教えてやろう。こういう風に俺に桐乃がお願いしてくる時はな――――決まって超恥ずかしいことなんだよ!! 桐乃と付き合うようになって、素直になってくれるようになったのは嬉しい事実だがこればっかりは勘弁してほしい。 一部例を挙げてやろう。 ある時は「一緒に寝てもいい?」と俺のリヴァイアサンが火を噴きそうになったり ある時は「膝枕って興味ない?」と桐乃の柔肌に俺の心臓がばっくんばっくんなったり ある時は「今日はあたしがご飯たべさせたげる」とあーんを強要されたり ※これらは全て二人きりの時のことです どうだ、超恥ずかしいことばかりだろう? なに? この羨ましいやつめだと? うるさいわ!! 毎回理性の限界にチャレンジさせられる俺の身にもなってみやがれ!! は? そんなに嫌なら断ればいいじゃんだって? バカ野郎! 桐乃の頼みを断れるか!! あーそうだよ俺はシスコンだよ! 悪いか!! ―――つい興奮しちまったな。話を戻そう。 まあ、とにかくそういうわけである。 弁明しておくが、あくまで恥ずかしいだけであって嫌なわけではないと言っておく。ここ重要なとこな。 「兄貴?」 「おっとすまん、ちょっとぼーっとしてた」 小首をかしげてこっちを見てくる桐乃。超可愛い。今ならいえる、前までの俺は馬鹿だったと! 「それでお願いなんだケド……」 「おう、言ってみ。俺に出来ることならやってやるよ」 まあ、桐乃も前ほど無茶な要求はしなくなったし、恥ずかしいのさえ我慢できれば問題ないだろ。 ――そう俺はタカをくくってたんだよな。この後超弩級の爆弾が落とされるとも知らずに 358 名前:【SS】妹は兄貴が愛しすぎてついちゅっちゅしちゃうの2/4[sage] 投稿日:2011/04/04(月) 22 58 21.24 ID 9cw8dAjSP [5/7] 「あのね」 「おう」 「えっと…」 「ん?」 「…ス……しいの」 「何だって?」 「キ……てほ……の」 「すまん、もっと大きく言ってくれないと聞こえない」 「だ、だから! キスして欲しいの!」 キスね。はいはいキスキス。キスっていえばアレか、こう口と口でちゅっとするあのキスか。 ――――マジで? 「い、今ここでか?」 「う、うん」 「何でまたそんないきなり――」 「だって、アンタあの時以来一回もしてくれないし……あたしはいつでもオッケーなのに……」 あの時というのは俺たちが気持ちを通い合わせた時のことだ。 たしかにあの時以来、そういう直接的なことはしたことはない。 だってよ、キスだぞ? 恥ずかしいとかそういう次元じゃないだろ! なんていうか、ムードとかそういうもんもあると思うんですよ。……はい、ごめんなさい。俺がチキンなだけです。 「む、ぐぐ……」 「あ、い、嫌なら別にいいんだケド! ごめんね、無理なこといっちゃって……」 ……あーもう、そんな顔すんじゃねえって。 お前にそんな顔させて俺が黙ってられるわけねえだろうが。 「桐乃」 「兄貴?」 肩を落として部屋へ帰ろうとする桐乃を引き止める。 誤解はといとかないとな。 「すまん桐乃。別に嫌だってワケじゃねえんだ。ただ、ちょっと急だったからさ。俺もびっくりしちまったんだよ」 「ホントに?」 「ホントホント。嘘じゃねえって」 「じゃあ、してくれる?」 「おう」 俺の返事を聞いて、桐乃は俺の座っていたソファの隣に腰を下ろす。 さっきよりも距離が近くなったせいか、桐乃からいい匂いがする。 ついクンカクンカしてしまいそうになるが今は我慢だ京介。 「それじゃ、いくぞ桐乃」 「うん。きて、兄貴……」 桐乃の肩に手をかけて桐乃と相対する。近くで見る桐乃の顔に俺はドキドキしっぱなしだ。 手に力を入れて桐乃を引き寄せていく。近付いてくる桐乃の顔は真っ赤で、まるでりんごみたいだった。 やがてお互いの唇が触れる寸前、お互いにあわせたように目を瞑り、そして―――― ちゅ 触れるだけのキス。 触れたのは本当に一瞬。だけどその感覚に酔ってしまいそうなほど甘い口付け。 そんな余韻に浸っていた俺は、桐乃がしようとしていることにまったく気付いていなかった。 359 名前:【SS】妹は兄貴が愛しすぎてついちゅっちゅしちゃうの3/4[sage] 投稿日:2011/04/04(月) 22 59 46.72 ID 9cw8dAjSP [6/7] ちゅ え? ちゅ~、ちゅ、ちゅっ! は、あ、え? 何? これどういうこと? 桐乃は俺の頭に腕を回すようにして、俺にキスの雨を降らせていた。 混乱する俺はそれに抗うことができず桐乃のされるがままに唇を奪われていく。 え、ちょっと待って。おい、それ以上は――! 漸く我に返った俺は桐乃の肩をつかんで無理やりはがすことに成功する。 至近距離過ぎて気付かなかったが、桐乃の顔はいつのまにかトロンとふやけ、妙に色っぽい表情をしていた。 ゴクリ、と喉が鳴るのがわかった。 「き、桐乃…っ!」 「兄貴ぃ……もっと、もっとしよ?」 ダメだ桐乃! これ以上はまずいって! ここは心を鬼にして桐乃を引き離さないと――! 「しょうがない奴だな。ほら、こいよ桐乃」 ってなんで俺受け入れちゃってんのーーーーーーー!?!?!? 「兄貴……」 そうして俺と桐乃の唇がもう一度重なろうとした瞬間 ピンポーン「すいませーん、妹便でーす」 ビクゥ!! 何の前触れもなくなったインターフォンと外からかけられる声に俺たちは体をびくつかせた。 あ、危なかった――! アレ以上ことが進んでいたら俺どうなってたかわかんねえぞ!? 桐乃を見てみれば、漸く正気に戻ったのか首まで真っ赤にして固まっている。 と、とりあえず郵便を受け取ってくるか。戻ってくるころには桐乃も落ち着いてるだろ。うん。 360 名前:【SS】妹は兄貴が愛しすぎてついちゅっちゅしちゃうの4/4[sage] 投稿日:2011/04/04(月) 23 00 29.90 ID 9cw8dAjSP [7/7] 郵便を受け取ってリビングに戻ってみると、桐乃は体をちぢこませるようにしてソファに座っていた。 正直、俺も今は桐乃を直視できる自信がない。 「桐乃?」 ピクっと一瞬だけ体を震わせた桐乃は恐る恐るといった様子でこっちを見上げてくる。 「あ、あたし! さっきのはそうじゃなくて! えと、あのね!」 「大丈夫、わかってる。安心しろよ」 焦ったように口早に言い訳を始める桐乃を、頭をなでてやることで落ち着かせる。 そうしてしばらくしていると、漸く桐乃も落ち着いたようだった。 「ご、ごめんね兄貴。なんか、一回やったら歯止めが利かなくなっちゃって……」 「いや、気にしなくていいぞ。俺も、その……嫌ってワケじゃなかったし」 あー顔があちぃ。俺間違いなく顔赤くなってんな。 「ほ、ホント…?」 「おう。だからあんま気にすんな」 「じゃ、じゃあ!」 「あ、でも今日はもう駄目な」 「ええーーー……」 すげえ不満そうな声だな。しかしこれだけは譲れん。主に俺の貞操的な意味で。 だって仕方ねえじゃん。俺アレ以上やってたら我慢できる自身ねえもん! そんな俺の心中を知ってか知らずか、桐乃は新たな爆弾を投下した。 「じゃあ、明日ならいいよね!?」 「あ、明日ぁ!?」 ま、まさかこいつ……味しめちゃった!? 「うん。てかこれから毎日しよ? てかして欲しいな。ダメ?」 ううううううーーーーー!! こ、こいつ俺がそういう表情に弱いって知っててやってやがるな!? チクショウめ!! ああーーもう! 好きにしろ! こうなったらとことん付き合ってやるよ! 「……わかった。だから今日はここまでな?」 「うん!」 満円の笑みを浮かべる妹は可愛いが、今はそれが悪魔のように見えてしかたないんだけど! 「じゃあ兄貴明日から、楽しみしてるかんね?」 ニコニコとそう告げる桐乃に、俺はただただ頷くしかできなかった。 俺、いつまで我慢できっかなあ…… END -------------
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/1269.html
911 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/11/14(月) 12 59 15.30 ID Utit6sUzP [2/2] きりりんの弁当にハートマークを仕込む京介 それをあやせ達に見られてしまうきりりん 912 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/11/14(月) 13 02 02.96 ID YlhdWkIl0 [4/5] あとで文句を言ってくるけどばっちり写メに撮って保存してるきりりん 921 名前:【SS】[sage] 投稿日:2011/11/14(月) 16 06 41.93 ID YlhdWkIl0 [5/5] パシャッパシャッ 桐乃「ホンット信ッじらんない!まったく…!」パシャッあやせ「…き、桐乃?」 桐乃「もうマジありえないって!」パシャッ 加奈子「桐乃よぉ…」ハァ~ 桐乃「あのバカあとで絶対とっちめてやる!…むっ、ブレたか…」パシャッ 桐乃「しかも海苔でI(ハート)K(きりの).K(こうさか)とか書いてやがるし!また腹立ってきた」 桐乃「あたしも仕返ししてやる!加奈子それ頂戴!」(パックの海苔を引ったくる) 加奈子「あ、おい!あにすんだよ?」 桐乃「これをこうして…」ジョキジョキ 桐乃「me too…っと、よし!完成」パシャ 桐乃「送信っ」ピロリロリーン 桐乃「ぷっ、ざまあw地味子や周りのクラスメイトに笑われてるのが目に見えるww思い知ったかバカ京介」 あやせ・加奈子「…」 こう短いのでもSSって表記したほういいの? -------------
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/873.html
114 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/06/28(火) 21 46 06.89 ID Had/pIA70 [6/7] 69 俺脳内ではこうなった。 どうせいつもみたいに俺をからかってるんだろう。 たとえ真面目そうな顔をしていても、こんな事を言いはじめた桐乃をそのまま受け取るのは危険すぎる。 ・・・・・・けど、俺が引っかかってやったら、こいつ喜ぶんだよな。 俺は内心ため息をつくと先ほど少年が口にした言葉を脳内から引き出す。 口を開け、 「―――」 しかし言葉は出なかった。 セリフを忘れたわけじゃない。このシーンはもう十回以上もつき合わされ、完全に覚えてしまっている。 桐乃は変わらず真剣な表情で俺の目を見つめている。 ―いや、よく分からないが、少しだけ先ほどとは違う心が伺える気がする。 「おまえさ、俺をからかって楽しいの?」 気づいたら、俺はそう口にしていた。 「え?」 「桐乃は俺の事嫌いなんだろ?そんな俺に『好きだ』って言われて嬉しいのか?」 「それは―」 「俺だってさ、こういうの結構疲れるんだよ。 お前が喜んでくれるなら何度でも言ってやるけどさ、 ただ俺をからかうのが面白いってだけなら止めてくれねえか?」 「あ、あんたは―」 119 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/06/28(火) 21 47 25.34 ID Had/pIA70 [7/7] 桐乃が俺を睨みつける。先ほどまでの機嫌の良さなど見る影もない。 だが、俺の意思とは関係なくあふれる何かが、俺に言葉を続けさせる。 「そういうのはさ、嫌なんだよ。 心が、疲れるんだよ」 桐乃の目が一瞬大きく開かれ、次に伏し目がちになる。 「―あんた、あたしが一番なんでしょ? なら良いじゃん。疲れるくらい。 あたしに、何度でも言ってよ」 「聞きたいのなら、何度でも言ってやる。 でもな、からかわないでくれ。嫌いなのに思わせぶりなことを言うのはやめてくれ。 『好きだ』ってからかうのは『好きじゃないから』だろ? 『好きじゃない』って伝えられると、心が痛むんだよ」 桐乃は顔を伏せ、一言だけ 「ばか」 と言った。 エンディングテーマはいつの間にか終わっていた。 妙な雰囲気のままスキップもせずに宣伝を眺める。 「京介ってさ、言わなくちゃ分からないヤツだと思ってたけど」 桐乃が俺の隣に座りなおす。 「たぶん言っても分からないんだよね」 「・・・わるいかよ」 「べっつにー。 それならあんたから言ってもらうだけだし」 「?」 言葉の意味が分からず隣を見ると、桐乃が俺に体を預けてきた。 少し戸惑いを覚えたが、気にせずに俺も桐乃に体を預ける。 テレビでは次回予告が始まっている。 先ほど恋人になったばかりの少年少女が言い合いをするカット。 泣く少女のカット。 そして、 『言葉にしなくても、ちゃんと分かってよ』 ―俺も少年も、これからまだまだ前途多難だ。 -------------
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/1886.html
729 名前:【SS】:2014/08/02(土) 16 27 35.72 ID AEgRSl/I0 『お守り』 ~来る新年一月一日~ ここは近所のとある神社。境内には様々な出店が立ち並び、参拝客で混み合っていた。 ここにわたし新垣あやせは家族と初詣に来ていた。 本殿の前には30mほどの人の列があり、わたしたち家族もその最後尾に並ぶ。 財布の中から五円玉を探していると、人混みの中でも一際目立つライトブラウンの髪が視界の端に映りこむ。 声を掛けようと喉から言葉が出かかるが、寸前のところで呑み込んだ。 桐乃がお兄さんと歩いていたからだ。ご両親の姿は見えない。あちらはわたしの存在に気付いてないようだ。 そう知ったわたしは話し掛けずに様子を見ることにする。 2人は既に参拝を済ませたようで、お守りなどが売っている方へと歩いていく。 桐乃とお兄さんはそれぞれ高校受験と大学受験を控えているので合格祈願のお守りを買うのだろう。わたしは推薦で進学先が決まっているのでその点は心配ない。 2人は色取り取りのお守りを眺めた後、黄色いお守りを1つずつと、それに加えてお兄さんは白いお守りも買っていた。 売り場を離れると、お兄さんは桐乃に今さっき買ったばかりの白いお守りを差し出す。桐乃も予想外だったのだろう。驚いた顔をするが、すぐに相好を崩す。 それは今まで見たこともないような、最高の笑顔だった。 桐乃にあんな表情させちゃうなんて、妬けちゃうなぁ... 桐乃がお守りを受け取ると、お兄さんも照れくさそうにそっぽを向いて頭を掻いた。 2人が再び移動を始めると、わたしの並んでいた列も動き出す。慌てて間を詰めてもう一度2人を探す。 見つけた桐乃とお兄さんは、今度はおみくじを引いている。 桐乃は大喜びしているが、大吉だったのかな?お兄さんは微妙な顔をしている(お兄さんへの悪口ではない)。 一頻り喜んだ後、桐乃はおみくじに書いてある内容を熱心に読み始めた。 すると桐乃は途中でポッと頬を染め、同じところに何度も何度も目を通す。 そんな桐乃の様子にお兄さんも気付いたのか、桐乃の持つおみくじの方へ手を伸ばした。 それをいち早く察知した桐乃も素早く身を翻らせておみくじを守り、そのままの勢いで近くの木の傍まで駆け寄っていく。そしておみくじを大事そうにその木の枝に結び付けていた。 2人はその後、出店でベビーカステラを買って鳥居の外へ消えていった。 今見た桐乃とお兄さんの様子はとても仲睦まじい兄妹の様に見えた。事実2人は何だかんだ言いながらも仲が良く、今だって2人で初詣に来ていた。 しかし、長い間あの兄妹を見てきたわたしには、先程の2人が"仲睦まじい兄妹を演じている"ように感じたのだった。 ~翌日一月二日~ 翌日、わたしは事前に約束していた通り、桐乃・加奈子と初詣に行くために待ち合わせ場所に向かっていた。 待ち合わせ場所を見通せる場所まで来ると、向こう側から桐乃が歩いて来るのが見えた。 お互いに相手の姿を認め、二人同時に駆け足になる。そして丁度待ち合わせ場所であるバス停で落ち合った。 「明けましておめでと、あやせ!今年一年よろしくね」 「桐乃。明けましておめでとう。こちらこそよろしくね!」 既に年賀状やメールで済ませていた挨拶だが、やはり直接面と向かって言うのは特別だ。 約束の時間までは15分ほどあったので、誰々ちゃんから来た年賀状がカワイイ~みたいな話をしながら加奈子を待つ。 因みに今日行く神社は、昨日の所とは別の、少し遠くにある大きな神社だ。 暫く話していると後ろから声が掛かる。 「うい~~~っす。桐乃あやせ、あけおめことよろ。……って何だよそれ!?」 待ち合わせ場所に来るなり、加奈子は何やら不満げに声を荒らげる。 「加奈子明けまして……何のこと???」 桐乃は何のことか分からず、頭の上にクエスチョンマークを浮かべている。 「それだよそれ!どうしてお揃いなんだよ!」 加奈子の指差す先にはわたしたちの持つハンドバッグ。桐乃のそれには2つのお守りがついていた。 実はわたしも昨日、桐乃とお兄さんを見送ったあと、桐乃がお兄さんに貰っていた白いお守りと同じものを買っていたのだ。 「あっホントだ!あやせもあの神社に行ったんだ?お揃いだね。へへへ」 「うん。家族で行ったんだ」 「そうなんだ。わたしも家族と…ね?」 嘘は言っていないが、お兄さんと2人きりであったことはボかす桐乃。 「お守りのことは分かったケドよー。オメーらそれじゃ"初"詣にならねーじゃんかヨ?」 とまだ不満を漏らす加奈子。 「細っかいなー。お正月中に神社にお参りするのは全部初詣ってことで良いの良いの」 「加奈子は昨日、家族で初詣とか行かなかったの?ほら…加奈子のお姉さんとか」 「姉貴は寒がりだからコタツから動こうとしねーんだもん」 そうこう言っているうちにバスが近付いてきた。 「あっそうだ。加奈子チョー良いこと思い付いちゃった。ニヒヒヒヒ」 「なになに?あたしにも教えてよ加奈子」 わたしたちの目の前にバスが停まる。 「これから行く神社で恋愛成就のお守り買うンだよ。桐乃も買っといた方がイイんじゃねーの?」 「あ…あたしは別に…良いかな?」 「あん?どーゆー意味だよ桐乃テメー」 バスの扉が開き、桐乃と加奈子が並んでバスに乗り込む。わたしも二人の後を追う。 「深い意味はないってば」 「目が泳いでんゾ?」 バスのステップを上っていく桐乃に合わせて2つのお守りが楽しそうに揺れている。 1つは合格祈願の黄色いお守り。 そしてもう1つの白いお守りは、お兄さんが桐乃に贈った、一年間の無病息災を願う健康祈願のお守りだった。 完。 ----------
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/335.html
665 名前:【SS】[sage] 投稿日:2011/02/21(月) 17 44 24.11 ID 8nef+fdA0 [1/2] 第7話続き 1/2 桐乃と出かけたのがばれないように、俺だけ麻奈美の家によってクリスマスケーキを受け取って、家に帰る。 「たっだいまー」しかし、家の中は静まりかえっている。なんかイヤな予感がした。 リビングのドアをそっと開けると、親父の姿が飛びこんできた、手前に目をやると桐乃が身を固くしてじっとしている。そしてテーブルには今日桐乃が持ってたデジカメが? 桐乃はこっちを見ると、キッとにらんできた。え?ここで俺? 親父は言う「何だ京介、桐乃が門限を破った訳を知っているのか。そしてこの写真のことも」 デジカメに何が残っているのかは知らないが、親父を激怒させるブツだったのだろう。だったら、アレしかない。 俺はあきらめて、今日、桐乃に頼んで渋谷についてきてもらった、門限が遅れたのは俺がひっぱりまわしたからだ、とぼそっと言い訳する。 親父はデジカメを手に取り、ホテルの部屋の写真を俺に見せる。 「これは何の写真だ?お前は桐乃をどこに連れていったんだ」やっぱ来たか、このセリフ。 事実を言うわけにはいくまい、それじゃあ桐乃がマジキチガイ扱いされてしまう。 しょうがない。俺は親父に土下座して言った 「この前学校で、赤城って奴がラブホテル行ったって自慢してたんだ。それで俺も、一度行ってみたいと思ったっつーか、大人のたしなみとして知っておきたいというか、バカにされたくねーって思ったというか… それで… 一人で入るわけにはいかないし…」 「それで桐乃を連れて行ったというのか。このバカ息子が」 「すいませんでした」 「お前はまだ17歳だろう。こういう所へ行くのはまだ早い。ましてや桐乃は中学生だ。補導でもされたら2人ともどうなる」 俺は首を垂れるしかない。 「すいませんでした」 「桐乃、お前もお前だ。冬休みに入って浮かれているからかどうかは知らんが」矛先が桐乃に向かう。 「すいませんでした」桐乃も謝る。 どうやら、謝りたおしてこの場は収束しそうだ。俺の信用がまた一つ傷ついたが、まぁ、向こう傷みたいなもんだ。 666 名前:【SS】[sage] 投稿日:2011/02/21(月) 17 45 29.81 ID 8nef+fdA0 [2/2] 2/2 その夜、寝入ってる深夜、パチンと頬を叩いて起こされた。桐乃だ、生涯通算3回目、半年ぶり。 どうしたよ、またこんな夜更けに。 「取材の続き」それだけ言って、桐乃は俺の上にのしかかってきた。 「しおりちゃんみたいに、ちょっと身を寄せ合ってみたくなったの。悪い?」と言って俺の上で身を固くしている。 悪かぁねえけど、桐乃は妹だ、興奮しねぇよ。ただ重いだけだ。 「ちょっとの間だけだから。ちょっとの間…」 俺の肩にあごを乗っけて、目をつぶっているようだ。桐乃の胸が俺の胸にあたる。 頬に何か冷たい感触がする。桐乃の耳のピアスだ。まだ外してなかったのかよ。 クッ、興奮したら負けだ、あくまで自然体で、体の力を抜こう、って自然体ってなんだよ? うん、こうするのが自然かな。俺の手は桐乃の背中に回った。 陸上やってるだけあって、案外筋肉質で堅いのな、桐乃の体。余分な脂肪もついてなくてちょっとかたい抱き枕をしてると思えばいいか、 そうだ、これは抱き枕だ、そう思うと一度、ギュッとしてみようと思い、腕と手に力を入れる。 「ちょっと。何力いれてんのよ。そんなことしたら、私… どうなっちゃうの…」 俺は黙ってそのまま抱きしめていた。 10分くらい経っただろうか。桐乃はふぅ、とため息をつくと 「はい。取材終わり。明日もあるから今日はここまで。」そう言って俺から離れた。 「明日は取材に原宿行くからね。年内に取材場所コンプリートするから」って俺もかよ?今日で終わりじゃなかったの? 「これ」と言って桐乃は携帯の写真を俺に見せる。ホテルのベットで大の字になってあくびしている俺の写真だ。いつの間に撮ったんだ。 「取材に付き合わなかったら、この写真、地味子やあんたの友達に見せるからね、わかった?」 って俺、妹に脅迫されてんの? どうやら拒否権はないようだった。俺の冬休み終わった。 end -------------