約 431,420 件
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/269.html
874 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/02/03(木) 21 35 42 ID yzHeu5JQ0 くんか!くんか!くんか!くんかぅぅうううわぁああああああああああああああああああああああん!!!あぁああああ…ああ…あっあっー!あぁああああああ!!! くんかくんかくんかぅううぁわぁああああ!!!あぁクンカクンカ!クンカクンカ!スーハースーハー!スーハースーハー!いい匂いだなぁ…くんくんんはぁっ! 高坂・くんか・桐乃たんの茶髪をクンカクンカしたいお!クンカクンカ!あぁあ!!間違えた!モフモフしたいお!モフモフ!モフモフ!髪髪モフモフ!カリカリモフモフ…きゅんきゅんきゅい!! 小説6巻のくんかたんかわいかったよぅ!!あぁぁああ…あああ…あっあぁああああ!!ふぁぁあああんんっ!!アニメ放送されて良かったねくんかたん!あぁあああああ! かわいい!くんかたん!かわいい!あっああぁああ!コミック2巻も発売されて嬉し…いやぁああああああ!!!にゃああああああああん!!ぎゃああああああああ!! ぐあああああああああああ!!!コミックなんて現実じゃない!!!!あ…小説もアニメもよく考えたら…く ん か ち ゃ ん は 現実 じ ゃ な い?にゃあああああああああああああん!! うぁああああああああああ!!そんなぁああああああ!!いやぁぁぁあああああああああ!!はぁああああああん!!マダオぁぁああああ!!この!ちきしょー!やめてやる!! 現実なんかやめ…て…え!?見…てる?表紙絵のくんかちゃんが僕を見てる?表紙絵のくんかちゃんが僕を見てるぞ!くんかちゃんが僕を見てるぞ!挿絵のくんかちゃんが僕を見てるぞ!! アニメのくんかちゃんが僕に話しかけてるぞ!!!よかった…世の中まだまだ捨てたモンじゃないんだねっ!いやっほぉおおおおおおお!!!僕にはくんかちゃんがいる!!やったよ京介!! ひとりでできるもん!!!あ、コミックのくんかちゃああああああああああああああん!!いやぁあああああああああああああああ!!!あっあんああっああんあやせ様ぁあ!!じ、地味子ー!! バジーナ様ぁああああああ!!!黒猫おおおおお!!ううっうぅうう!!俺の想いよくんかへ届け!!千葉市中央区のくんかへ届け! -------------
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/1307.html
791 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/12/02(金) 10 42 10.85 ID k60KUq4M0 [2/5] 787 ネオドイツの女「お兄―京介さんには明鏡止水の心を会得してもらいます」 京介「明鏡止水の心?」 ネオドイツの女「はい。何事にも動じない、清く澄んだ心です」 ネオドイツの女「その心さえあれば、桐乃に手を出してしまうということもなくなるでしょう」 京介「そうか……」 京介「ところで、あやせはその心を持っているのか?」 ネオドイツの女「わたしはネオドイツの女……黒髪が綺麗なお兄さんが結婚したい女No1のあやせじゃありません!」 京介「…………」 ネオドイツの女「もちろん、わたしも明鏡止水の心を持ってますよ」 京介「そうなのか?」 ネオドイツの女「はい。この間桐乃と一緒にお風呂に入っても、なんとか理性を保っていられました」 京介「…………」スッ ネオドイツの女「携帯電話?」 京介「…………」ピピピ 京介「……桐乃か?今から渋谷でデートしようぜ!」 ネオドイツの女「!!!」 BGM:我が心 明鏡止水~されどこの瞳は深淵の如く~ ネオドイツの女「お兄さん……桐乃に手を出したらブチ○すって言いましたよね?」 京介「全然明鏡止水の心を会得してねえじゃねえか!」 ・・・・・・ 桐乃『もしもし~?』 あやせ「桐乃?」 桐乃『あれ?あやせ?兄貴は?』 あやせ「お兄さんはゲルマン忍法に失敗して土に埋まってしまったので行けないみたい」 あやせ「というわけで、代わりにわたしとデートしよ!」 -------------
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/1318.html
578 名前:ローカルルール追記議論中@自治スレ[sage] 投稿日:2011/12/08(木) 08 04 08.21 ID zjanhZ/J0 [2/2] 今朝,某テレビ番組で「クリスマスはどう過ごしますか?」という街頭インタビューがあったのだが, 「彼氏と過ごします」 「友達と過ごします」 「旅行に行きます」 「・・・一人で過ごします」 「妹と過ごします」 「監視して過ごします」 584 名前:ローカルルール追記議論中@自治スレ[sage] 投稿日:2011/12/08(木) 12 11 38.36 ID k+AFE2C50 [1/3] 578 クリスマスはどう過ごされますか 桐乃「…まあ、兄と過ごします…」 「あたしは嫌だったんですケド、どうしても一緒にいたいって言われて」 「そのときのアイツの表情ったら思わずキュンと…じゃなくてあんまり可哀想だったから?」 「ま、トクベツにOKしてあげたんです。ちょうど予定も入ってなかったし」 ランちん「あれえ?桐乃その日は仕事入ってたんだけど急にキャンセルしちゃったんだよね?」 桐乃「なな?!なに言ってるのかなあランち~ん?!」 ランちん「桐乃って本当にお兄ちゃん好きだよねー?」 「クリスマスに入ってた仕事急にキャンセルしちゃうからみんな怪しんでたんだよねえw」 桐乃「ぐぬぬっ…!」 ランちん「前のチャペルの撮影のときもさあ!あのときの桐乃の表情ときたら」 「嬉しそーーにしちゃってさ!あんまり幸せそうだったからマジでそのまま結婚式挙げちゃうのかと錯覚しちゃったもん」 桐乃「」 あやせ「ランちん?その話向こうで詳しく…ほらちょうど良さそうな裏路地もあるし…」 -------------
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/1139.html
11 名前:【SS】北米版で学ぼう![sage] 投稿日:2011/09/22(木) 15 21 10.15 ID vhWmGf5Y0 [2/7] 京介「そういえば桐乃は英語ペラペラだよな」 桐乃「うん。アメリカでも言葉に不自由しなかったよ」 京介「そうか。おまえってやっぱすげえな。 でもよ、中学の勉強でトップだとしても、アメリカの日常で役に立つとは思えねえんだけどよ。 英語は向こうで覚えたのか?」 桐乃「そんなわけないじゃん。ちゃんとこっちで勉強して行ったよ。 中学の英語だけだと通じないってわかってたから」 京介「ふ~ん。 特別に習いに行ったりしてなかったみたいだけどよ、どうやって勉強したんだ?」 桐乃「知りたい?」 京介「まあな。 これからの受験勉強に役立つだろうしよ」 桐乃「じゃあ貸し一つ。 後で一つ付き合ってよね」 京介「へいへい、わかりましたよ」 桐乃「それじゃあ少し待ってて。 今から取り出すから」 ガサゴソガサゴソガサゴソリン 京介(例の収納スペースにおいてあるって事は、何かヤバいものなのか?) 桐乃「はい、コレを使えばあっという間に覚えられるよ」スッ 京介「コレは・・・・・・ 『星くずうぃっちメルル』の第一期、第二期の・・・・・・英語版?」 桐乃「そう! 『星くずうぃっちメルル DVD-BOX北米版』吹き替えバージョンと字幕バージョン」 京介「こんなのまで持ってたのか・・・・・・」 桐乃「ファンなら当たり前でしょ?」 京介「けどよ、こんなので覚えられんのか?」 桐乃「あたしクラスになると、全話のすべてのシーンを一言一句覚えてるから、それと照らし合わせながら覚えていったの。 今は北米版のセリフも全部諳んじられるよ」 京介「『のだめカンタービレ』でもそんなシーンあったけどよ、実際にやれるやついたのかよ・・・・・・ オタクパワーまじすげえな・・・・・・」 桐乃「というわけで、今から一緒に観よ!」 京介「げ。 マジか?」 桐乃「さっき付き合ってくれるって言ったじゃん」 京介「ぐっ!そうだけどよ・・・・・・」」 桐乃「そ、それとも、こっちの方がいいの・・・・・・?」スッ 京介「コレは・・・・・・ 『お兄ちゃんと恋しよ! 北米版』『しすしす 北米版』・・・・・・だと・・・・・・?」 桐乃「とあるルートからゲットしたの」 京介(むぅ・・・・・・どちらの方がマシだ?) 桐乃「北米版のエロゲなんだけど・・・・・・ その、モザイクかかってないから」ポッ 京介「よし、桐乃!メルルを観よう!」 京介(桐乃も真っ赤になってるし、そんなシーンを桐乃とイチャつきながら見れるか!) 桐乃「そうだよね!あたしたちにはまだ早いよね!」 京介「そうそう。それじゃあ早く観ようぜ!」 桐乃「シーンと言葉の遣い方についてはちゃんとレクチャーしてあげるから、ちゃんと頑張って覚えなさいよ。 覚えるまで放してあげないかんね!」 このしばらく後、リアルで 「この文法、メルルで観たやつだ!」 を体験することになるんだが・・・・・・それはまた別の話だ。 -------------
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/339.html
736 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/02/22(火) 00 07 39.87 ID karj1yhz0 SS『加奈子のSS―あやせと一緒』 「ロダにアップして………で、スレに書き込んで………っと」 くぅ〜〜〜っ! 毎度のことだけど、感想が気になるっ! てか、やっぱ加奈子ってばちょー天才じゃねー!? 超一流モデルだし〜、歌もうまいし〜、しかも文才まであるしっ! マジすごくね? つか、家のパソコンつかえりゃなー、こんなカビくせーとこに来なくていいのによぉ? アネキがいちんちじゅう張り付いてりゃ、全然つかえねーってのっ! 「あれ………加奈………子!?」 「んー?………おっ、あやせじゃん。どーしたぁ?」 「だ、だって、ここ………と、図書館だよっ!?」 「んだよ、加奈子がいちゃわりーっての?」 「そういう訳じゃないけど………で、でもっ、加奈子、前に図書館って堅苦しくて嫌いって………」 「あー、勉強とかしなきゃいけないふいんきってつれーしよぉ? それに、加奈子につりあうよーな男も全然いねーじゃん?」 「………加奈子?………図書館は男漁りの場じゃない事くらい分かってるよね?」 「な、なんだよ?おっかねー声だしてよ?」 「それに、ふいんきではなくて、ふんいき。」 「………………………」 あやせは基本、いーやつだけどよぉ、こういうとき、うぜーしなぁ… てか、どーやってにげるかなー 「そ、それはともかく、加奈子、パソコンの前で何してるの?」 「んー。加奈子さー、実は天才っしょ?」 「う、うん。そうだね。」 「でさー、じつは文才もあることに気付いたんだよね〜」 「文………才………?」 「これみてみ?加奈子のつくったSSだし〜」 「え、えすえす?」 「短い話ってことだってば」 「う、うん。それじゃ、読んでみるね。」 くひひ。 SSみりゃ、あやせだって文句いわないよなー つか、加奈子のSSってば、毎回2828だの、褒められてばっかじゃん? いまから、加奈子を褒め称えるあやせの顔がみえるし〜 「か・な・こ・ちゃん?」 お?読み終わった? 「あやせー、加奈子のSSどうよー………って、何その顔?マジ怖いんですケド!?」 「加奈子ー。私ね、まず、聞きたい事があるんだけど?」 「な、なんだよ?」 「ここに出てくる、『桐乃』とか、『あやせ』って誰の事かなー?」 「………………………う………ううっ」 しまた、ちょーしにのって、わすれてた。 このSSって、あいつら題材にしてたっけ? 「次に、このっ、く、くく、『くんか』って何っ!私の桐乃がそんなことするわけないでしょっ!」 「い、いや、まあ、なんつーの?話をもりあげんのにひつよーってか?」 「だ、だとしてもっ、き、桐乃がっ!おにっ、お兄さんのパンツの匂いをかいだあげくっ! そのっ、匂いをっ!嬉しそうにっ!解説してるとかっ!」 「あ゛………や゛せ゛………く゛ひ゛………」 「はっ………………ご、ごめんね、加奈子。」 こっ、殺すつもりかっ!このアマっ!? 「………スー………ハー………し、しぬがど………おも゛た………」 「てへ♪」 「そ、そんなふうに舌だして、ぶりっこぶってんじゃねーよ!? か、加奈子、マジで死ぬ所だったんだからなっ!?」 「うん。そうだね。でも、加奈子が悪いんだよ?」 「あ、あんだとー!?」 「最後の質問。私がお兄さんを手錠で私のベッドに接続していくなんて、 そんなありえないこと、どうしてこんな、不特定多数の人が見る掲示板に載せたのかなー?」 「えっ………加奈子、ジャングルジムって書い―――」 「加奈子?………加奈子は私から、何も聞かなかったし、何も見なかった。 それと、この文章は始めから存在しなかった。わかった?」 「わ、わか………った」 この女、こ、こ、こえーよっ!?ち、ちびりそうになったじゃねーか! 「そう。それじゃ約束ね。 嘘ついたら針千本飲んだ上、自分で足に鉛を縛り付けてもらって、 東京湾にシンクロナイズドスイミングの物真似しながら飛び込んでもらうからね♪」 や、やべーっ、この女まじで言ってね!? あやせにはさからわねーほうが………いいよな。 ―――同時刻、高坂家――― あれ?さっき投稿されたばかりのSSなのに消えてる?うーん。ま、いっか。 てか、あたしをネタにして、あそこまで酷いくんかネタとか、どこのどいつよ? そんなハイレベルなくんかとか、まだできるわけないじゃん。 とりあえず、書き込み書き込みっと。 109 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/02/21(月) 18 23 48.85 ID ??? きりりんは純潔ヒロインだぜ?くんかなんてするわけねーだろ? ……………… ん?さっそくレス? 110 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/02/21(月) 18 25 13.22 ID ??? 109 くんかたん、自演乙 こっ、こいつらっ………!って………あれ? 111 :あやせ:2011/02/21(月) 18 25 31.44 ID ??? 先ほどのSSを書いた人間は十分に反省させました。 あのようなSSは事実無根です。 ……………………… ふ、深く考えない方がいいよねっ!? あ、あたし、見なかったことにしようっと! -------------
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/216.html
702 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/01/21(金) 02 45 42 ID 5KS9DJD+0 [1/2] 桐乃が家出をした オタク関係で親父と相容れることができなかったからだ まあ正直、漫画やアニメなら兎も角、中学生女子がエロゲはどうかと思うし 間に立った俺もそれは処分させる代わりに、R指定じゃないもんは認めさせる そういう事で親父と手打ちしたつもりだった それを説明しにいった時の桐乃は納得したみたいだから この件に関してはそれで終わったと思ってた が、次の日、桐乃は家から消えた 考えてみりゃ、親父と俺が決めた決定に素直に頷いた時点でおかしいと思うべきだった あまつさえ「……ありがとね、兄貴」なんて言われて 俺はコイツの為に一仕事してやったって、そんな気分にも浸っていたんだ いや、あの「ありがとう」は本心だったと思う 同じ家に住んでるだけの他人状態だった兄貴が 自分の為に親父から譲歩を引き出した、その事に対して桐乃は感謝してくれたんだろう だから余計に自分が情けねぇ エロゲだろうが何だろうが、親父に認めさせりゃあ良かった 俺はハンパな事しかやってなかったのに、それでもアイツは「ありがとう」って言ってくれた クソ……っ アニメとかエロゲとか、確かにロクでもねぇかも知れないけど それがキッカケで桐乃と少しずつ会話が増えて、それが悪くねぇって思ってたのに そう思ってたのに、なんで守ってやれなかったんだ 何が兄貴だ。俺にアイツの兄貴である資格なんてねぇ…… 桐乃が家出して三ヶ月になる 最初は友達の家にでも転がり込んでるのかと思ったが、違うらしい むしろアイツは友達だからこそ、迷惑をかけられないって思うタイプだったかも知れないな 親父は意地張って「戻ってきても家には上がらせん」なんて言ってるが 目に見えて焦燥し、痩せていった あんだけ可愛がってた自慢の娘が家出すりゃ当然か 俺には親父みたいな意地はないから、柄にもなく必死になって桐乃を探しまわってみた けど、何の手がかりも見つからなかった つい最近まで桐乃の事を知ろうともしなかったツケを払わされることになった訳だ。 それから桐乃の事でもう一つ、変わったコトがある 俺に彼女ができた いや、それ関係ないだろ?とか爆発しろ!とか思うかも知れない けど今の彼女とは桐乃の事がなければ出会わなかったんだ ――新垣あやせ 桐乃の親友で、この三ヶ月、一緒に桐乃を探していた仲間だ あやせは俺の知らない桐乃を沢山知っていたし 俺もあやせの知らない桐乃のオタク趣味を教えた(家出の原因だし) あやせは最初は嫌悪感を露わにしていたが、俺は親父を説得できなかった分 罪滅ぼしじゃねぇけど、あやせには、この桐乃の親友を名乗る少女には 桐乃の事を理解して欲しくて、言葉を尽くして説得する事ができた そういう時間を重ねて、俺とあやせは付き合うことになった こんな時間の重ね方を桐乃と出来なかったことを今でも俺は悔やんでいる そう俺が言うと 「自分の事を責めないでください、お兄さん!」 と彼女は手握って励ましてくれた。本当にいい子だ こんな子を心配させるなんて、桐乃、お前は今どこにいるんだ…… 703 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/01/21(金) 02 47 22 ID 5KS9DJD+0 [2/2] その日、桐乃を探して遠出をして、途中で神社を見つけた俺達は 折角だからと、お賽銭を入れて桐乃が見つかるように願っていた ガリガリガリガリ… 「お、お兄さん……」 「ん? どうしたあやせ……!?!」 ブーツの拍車で地面をガリガリ削る、あの少女は…… 「はぁぁ……」 き、桐乃!? ここの神様すげぇぇ!? 「桐乃! 今までどこに居たの!? ……心配したんだよ」 「桐乃、一緒に帰ろう! 親父の事なら気にするな ぶん殴ってでもお前を家に入れてやるし、趣味の事だって認めさせてやる!」 「……もう……めるるもシスカリもないんだよ……はぁぁ……」 桐乃!? だって、お前……あの趣味の為に家出したようなもんじゃ…… 「桐乃、辛かったんだよね? でも大丈夫。お兄さんも私も、桐乃の味方だよ!」 「……いいよねぇあやせは……どぉせあたしなんか……」 い、一体この三ヶ月で桐乃に何があったんだ!? 格好もパンクな事になってるし?! 「……今、誰かあたしを笑った?」 やさぐれた桐乃が、ポケットから布きれを出す いや、アレは……俺のパンツ!? クンカ 「……変身……はぁぁ~…」 家出ガールきりりん( 600-602) -------------
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/334.html
621 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/02/21(月) 03 58 26.20 ID tuKWP/uy0 [1/2] ―――あたしの兄貴がバカで困る――― あれ以来、あたしの兄貴は匂いフェチになったようだ。 というのも、最近洗濯に出した下着が戻ってこない事が多いのだ。 あたしの下着で、あたしの匂いを嗅いで興奮して………そう考えると確かに嬉しい気もする。 でも――― あたしの望みは………あたしが本当にして欲しい事は、そんなことじゃない。 それに――― 確かにあれはあたしの下着だけど、あいつにとって、『あたしの』下着である必要はあるの? あたしだって、エロゲ歴4年ネット歴5年もあれば、色々な事を知ることができる。 男の人の………欲求とかいうのも、知識としては知ってるし、 そういう欲求を満たす手段―――色々な性産業―――が有る事も知っている。 その中には服や下着の販売とか、『女性の香り』の香水なんてものも有る事だって知っている。 あいつはまだ初心者で、エロ本やエロゲ買う事くらいしかできないけど、 そういうものを知ったら、やっぱり買うようになるの? あたしの下着や匂いって、そういった物の代わりに過ぎないの? 考えていくと、心の中に悲しさがあふれてくる――― あたしのしていた事も………あいつにとって、その程度の意味しかないの? その翌日も、朝のシャワーを浴びた後のあたしの下着が、いつの間にか無くなっていた。 やっぱり、あいつに本当の事を話すべきじゃなかったのだろうか。 本当は、誰にも話せない『秘密』だった。 とても大切で、愛しくて、だけどときに苦しくて、忌々しい。 もう捨ててしまおうかと何度も考え―――だけど無理で、どうしても捨てられなくて。 ………そんな秘密だったのに、あたしのうかつなミスで、あいつに知られてしまった。 知られてしまったはず。 なのに………それなのに……… 秘密の一端をもらしたのに、あいつは今までと変わらない態度で接してくる。 朝食の時、あたしを見て―――それでも何も変化の無いあいつの顔が、 脳裏からいつまでも消えてくれなかった。 あんなやつ………大大大大―――大っ嫌いだ。 だって、どーせあいつは、あたしのコトなんか………………………嫌いだろうし。 そんなやつと、どうやって目を合わせればいいの? どうやって親しく喋ればいいの?………ありえない………でしょ? そうだ。ぜんぶあいつのせいなのだ。 この胸の痛みも、あたしが………悩んでいることも。 あたしがあいつを………大っ嫌いなことだって――― ぜんっっぶあいつのせい。 「………バカ兄貴………」 授業中も、休み時間も、あやせや加奈子と話しているときも、 あたしの頭から、あいつのことが離れる事がない。 おかげであやせとの話も弾まなくって、なんか心配そうな顔までされてしまった。 ほんっとに、サイアクっ………! でも、こんなこと、それこそ話す事なんてできやしない。 冗談に乗せて話すにしたって、潔癖なあやせや、カンの良い加奈子には絶対にダメ。 せめて、同じ妹で兄貴の事が大好きで、しかもオタクであれば話やすいのに、 そんな人、現実に、あたし以外に居るわけが―――って居たーーー!? 赤城瀬菜―――この前の夏コミで出会った………兄貴の後輩だ。 せなちー(あたしはそう呼んでいる)には、二つ上のお兄ちゃんが居て、 そのお兄ちゃんのコトをとっても信頼して、いつでも依存し合えるような関係でいる。 ―――あたしたちとは………全然逆だ――― その上、せなちーは、あたしとは………ちょっと違うけど、重度のオタクだったりする。 もしかすると、せなちーなら、何か良い方法、知ってるかもしれない。 この前の一件では、あたしが結局最後まで言えず、中途半端になってしまったのだけど……… 気がつけば、もう放課後。 あたしの足は、自然とあいつの高校へと向かっていた。 もしかすると、せなちーに会えるかもしれない。 あいつの高校は、家から歩いて10分程。 あたしの中学校とは方向が近くて、あやせなんかはあいつと出会う事もあるらしい。 高校まで来てしまったあたしは、少し怯んでしまう。もし、あいつが居たら………? でも、せっかくここまで来たんだ。 それに、あいつも今は受験勉強。いくらなんでも、部活には行かないだろう。 あたしは迷いながらも校舎へと入っていく。 幸い、警備の人もいないし、先生や生徒達も特に気にしている様子は無かった。 部室棟の2階………廊下のつきあたりにゲーム研究会というプレートが掛かっている。 やっぱり、どうしよう……… この期におよんで、入る事をためらっていた、その時――― 「どうしたのかしらビッチ?『最愛の兄貴』にでも会いに来たのかしら?」 「え!?」 がばっと振り向くと、制服姿の黒猫が興味深そうにあたしを見ていた。 そうだっ、こいつも同じ部活だった! 「ち、ちがうのっ、せなちーに会いにきたのっ!」 「………そう。」 意外にもあっさり引き下がる黒猫。一体どうしたんだろう? 「とりあえず、中に入りなさい。今は、私と………瀬菜しか部室にはいないわ。」 「う、うん。」 黒猫にうながされて部室に入ると、そこには、パソコンのスクリーンに向かって――― プログラミング?―――格闘しているせなちーがいた。 「瀬菜?あなたにお客さんよ。」 「えっ、誰?………って桐乃ちゃん!?」 「そのっ………お邪魔してます。」 「一体どうしたんですか?そんな泣きそうな顔して?」 えっ?あたし………そんな顔………してたの? 「あたし、今日………せなちーに、ちょっと話を聞いて欲しくって………」 「え?あ、あたしなんかでいいんですか?」 「うん。たぶん、あたしの知り合いの中で、せなちーが一番わかってくれそうだから。」 「わかりました。でも、そんなに期待しないでくださいね。 ………それと、五更さんも一緒に聞いてていいんですか?」 「うん。本当は、こいつにも言わないといけない事だったから」 「え?」 「そう………やはり、そうなのね。」 黒猫は携帯をいじくって、あたしたちの話をあまり聞かないふりをしてくれてる。 こいつには、色んな意味で悪い事をしてしまっている。でも……… 「えーと、あたしの知らないところで分かり合ってます?」 「あっ、ご、ごめんなさい。」 「………………………」 「それじゃ、桐乃ちゃん。一体なにがあったんですか?」 「その、すごく、言いにくい事なんですけど。兄貴のパンツの匂いを嗅ぐ妹ってどう思いますか?」 ブフォッ!? 2ヶ所から、吹き出す音が聞こえてくる。 二人とも、表情が凍り付いてる。 「き、桐乃ちゃん!?」 「あ、あなた?ま、まさかホントに!?」 「ち、ちがっ、そうっ、例えばっ!例えばの話っ!」 「「………………………」」 やっぱりストレート過ぎただろうか? でも、もういまさらだ。 「その………正直なトコ………どう、思う?」 「あたしは、その『妹』の事、五更さんよりは知らないですから、 正確に、その意味してる所はわからないですけど………」 「う、うん。」 「正直に、はっきり言わせてもらいますと、気持ち悪いです。」 「あなたっ!」 そう………だよね。 誰がみてもブラコン、って言われてるせなちーでも、そう、思うんだよね。 胸が苦しくて、泣くのをこらえるだけで精一杯だった。 そんなふうに………言われちゃうよね。 「でも、正直、あたしの方が気持ち悪いですよー」 「えっ?」 「………」 「だって、あたし、お兄ちゃんが高坂先輩に掘られているシーンを妄想したり、 ホモゲー買いに行ったお兄ちゃんが、同じように買いに来た筋骨隆々の男達に『やらないか』とか誘われたり、 エロショップに入ったお兄ちゃんが、『このバイブ、いいだろ?』って店員さんに逝かされたり、 酷いときには、サッカー部のみんなに、お兄ちゃんが輪姦されているの想像して悶えたりしてますよー」 「「………………………」」 ………たしかに、正直、気持ち悪い………です。 「お兄ちゃんのパンツの匂いを嗅ぐ妹なんて、さっきも言いましたけど、同じように気持ち悪いです。 でも、桐乃ちゃんは、パンツでも、パンツじゃなくても、お兄ちゃんを感じられるものが欲しいんですよね?」 「………うん。」 「それに、本当は、お兄ちゃんを感じられるものが欲しいんじゃなくって、 お兄ちゃんを感じていたいんですよね。」 「うん。そう、そうなの………」 「もっと、はっきりさせますね。 桐乃ちゃん。………お兄ちゃんのこと、愛してるんですよね。」 「………………………。」 「あなた、ここまで来て、この有様なのかしら?本当に先輩に似て、肝心な所でヘタレなのね。」 ………こいつにそんなこといったら、あたし悪い子になっちゃう。 こいつだって、兄貴の事好き―――だめっ、イヤなのっ! 「好きっ!大好きっ!!!兄貴の事っ!愛してるっ! 『妹』じゃイヤなのっ!兄貴の一番じゃなきゃイヤなのっ! でもっ!兄貴、気付いてくれないのっ!こんなに兄貴のこと愛してるのにっ!」 ああ、ついに、こいつの前で、言っちゃった……… 黒猫に嫉妬して、兄貴をとられたくなくって、我慢できなかった。 あたし………バカじゃん……… 「桐乃ちゃん。そんなに、抑えられないくらい、我慢してたんですね。」 だって、もう、抑えられるわけ………ないじゃん……… 「聞いていたわね?入りなさいな」 突然、黒猫がわけのわからない事を言い出した。 ギイッ! 扉が開いて――― 「あ、兄貴っ!?」 「桐乃………」 な、なんで………?家で受験勉強してるんじゃなかったの!? こいつ、いないって!? 心の中はぐちゃぐちゃにかき乱されている。 「桐乃………もう、色々と隠しててもしょうがないから、全部言うぞ。 俺はおまえのこと、好きで好きでたまらない。愛してる。 この前、おまえがパンツくれた頃からは、もう、我慢ができないくらいで、 おまえのこと、傷つけたくないから、パンツでなんとか我慢してたんだ………」 「あんた………」 「ああ、変態と罵ってくれてもかまわねーよっ! 俺はおまえのこと、『妹』として好きなだけじゃねーからなっ! 家におまえとふたりの時なんて、おまえを襲ってしまわねーか、いつも不安になってんだよっ! それにっ、おまえがはしたない格好なんかしてるから、いつも胸とかパンツとかっ 気になって気になってしょうがねーじゃねーかよっ! それにおまえの匂い、すげー良い匂いなんだよっ、 本当はいつも嗅いでいたいってのに、家にいてもなかなか会わねーからよっ パンツの匂いでも嗅いでねーと我慢でき―――っ!」 ちゅっ 気がつけば、あたしは、京介にキスをしていた。 子供の頃とはまったく違う意味を持ったキスを。 「はぁ………なんか、妬けますね。」 「まったくね。部室で発情するなんて、猿もいいところね。」 そ、そういえばそうだった! 人前なのに、あたしったら! 長いキスが終わり、京介の体が離れる。 あたしは、なんとなく寂しくって、京介の大きな手を握り締めた。 「先輩。そして………『桐乃』。」 「ああ」 「うん」 黒猫がまっすぐこちらを見据えている。 その瞳には、なぜだか暖かい光が灯っている。 本当なら、くやしくって、切なくって、そんな気持ちのはずなのに……… 「あなたたちのようなバカップル。 私のような闇の者にはとてもじゃないけど直視できたものじゃないわ。 せいぜい、光の世界とやらの中で、短い生を謳歌するのね。」 それなのに、あたしたちを祝福してくれている……… 「それと………先輩」 「な、何だ?」 「あなたに掛かっていた、宵闇の女王の呪いは、天使の口づけで解かれたわ。安心なさい。」 そんな………あたしに……… 「あと、『桐乃』………兄さんのパンツを嗅ぐことに飽きたら……… 私に、譲って………ちょうだい………ぇっ……っぅ……っ!」 「ちょ、ちょっと五更さんっ、待って!」 黒猫は、止める間もなく、部室を飛び出していってしまった。 目じりには………涙があふれていた………。 追いかけたいけど、今のあたしたちでは、かえってつらい思いをさせてしまう。 せなちー………ごめん、黒猫をお願いね………。 あたしたちにとって、大切な友達だから………。 学校を出ると、もうすでに、あたりは暗くなっていた。 さっきから、あたしたちは殆ど言葉を交わしていない。 せっかく、京介と両想いだってわかったのに、不安になってしまう。 そんなあたしの想いを汲み取ったかのように、京介はあたしの手をとり、あたしの方に向き直った。 「桐乃。さっきは慌しくって、肝心な事を忘れていた。」 「な、何?」 肝心な事って………どういうこと? 京介はあたしの手をとったまま、嘘みたいに優しい声を出した。 「本当は、あの時言うべきだったんだ。俺はおまえのことが好きなことは伝えられたと思う。 だけどまだ、肝心な一言を言ってなかったんだ。」 「………………………」 これ………って………。京介………。 さすがにそこまで言われれば、あたしだって京介が何を言いたいのかくらい分かる。 だけどそれは、京介から出てくるなんて到底思えなかった言葉で……… 「桐乃、おまえが俺の事どう思ってようと、もう関係ねえ。 おまえが拒否しようと、誰が拒否しようと、無理やりでも認めさせる。 だから、桐乃………」 京介……… 「俺の、彼女になれ」 あたしの兄貴がこんなに格好いいわけがない! 「うんっ!」 -------------
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/1537.html
447 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/08/02(木) 00 32 24.97 ID KRJEhNGa0 SS『パンツの日』 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ○パンツの日 下着メーカーの磯貝布帛工業(現在のイソカイ)が1984年に、自社ブランド『シルビー802』の商品名に因んで制定。 後に、トランクスメーカーのオグランも「パン(8)ツ(2)」の語呂合せでこの日を記念日とした。 女性が本命の男性にこっそりパンツをプレゼントする日。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 今日は8月の2日。 そして、わたしは・・・お兄さんのベッドの下に潜んでいます・・・ だって仕方ないじゃないですか! 今日は「パンツの日」なんですから、お兄さんに見つからないように、 こっそりパンツをプレゼントしなければいけなかったのに・・・ 途中までは完璧だったんです。 いつもの隠し通路を抜けて、誰にも気づかれずお兄さんの部屋に入りました。 そして、お兄さんのタンスを開けて、買ってきた新品のパンツを入れようと・・・ そこまでは良かったんです。 でも・・・お兄さんのタンスには、パンツが一着もなかったんです・・・ 誰がこのような事をしたのかは考えたくもないですけど、それでも一つ困った事が出てきてしまいます。 だって、パンツが一着しかなければ、誰かが入れたってバレちゃうじゃないですか。 あ、でも、わたしが入れたって気づいてもらえないと意味ないですし・・・ そんな事を悩んでいるわたしの耳に、階段を上ってくる数人の足音が聞こえてきたのです。 入ってきたのは、お兄さん、沙織さん、そして、『お兄さんにきっぱり振られた』泥棒猫でした。 ―――そして、今に至るというわけです・・・ ベッドの下からは三人の声しか聞こえません。 「で、どうしていきなり訪ねてきたんだ?桐乃もいないってのによ」 「いやー、京介氏は一昨年、昨年と頑張ってもらってばかりでしたからなー 少し、きりりん氏を居ない所でお話をしたかったのでござるよ」 「ふっ、それに異端者の儀式も無事終了したと聞いているわ」 「・・・前期の試験の事か?」 「ええ、人語ではそうとも言うらしいわね」 早速狂った言い回しで人を煙にまこうとする黒猫さん。 ふんだ。どうせ、お兄さんの心の中の人は、もう桐乃って決まってるんですからね! ・・・認めたわけじゃないですけど。 「つか、いまいちよくわかんねーんだが?」 「まあ、兎に角ですな、京介氏。この2年頑張った京介氏へのお礼ということでござるよ」 「お礼?いや、お礼なんてされる事は無いだろ?」 「いやいや、あの2年間。我々も京介氏のおかげで色々変わりましたからなー・・・ねえ、黒猫さん」 あ、眼鏡取ったみたい。 わかってしまう自分も相当に毒されているようで、なんともいえない気分になってしまいます。 「ええ、そうね。それに・・・まだ、私たちは諦めたわけじゃないのよ?」 「お、おい」 「そうですわ、京介さん。 京介さんは、桐乃さんの事が一番大事とは言いましたけど、まだそれ以上進めてないみたいですわね?」 「お、おまえらっ、答えにくい事をっ!」 ・・・とりあえず、お兄さんをブチ殺すのはまだ先のことになりそうですね。 『いかがわしい事をしたら』ってはっきり言ってしまいましたし・・・ 「ふふっ、あせっている京介さんも素敵ですよ」 「・・・はあ、褒め言葉だと思っとくよ」 「ええ、そうしてください。それじゃあ・・・黒猫さん?」 そう言うなり、ガサガサと何かを取り出すような音が聞こえてきました。 たぶん・・・紙袋―――プレゼントのようですね。 「さあ、受け取りなさい」 「京介さんへのプレゼントです」 「おおっ・・・ありがてえ! 年下の女の子二人からプレゼント受け取ったなんて聞いたら、赤城のヤツ、血涙流して悔しがるだろうよ!」 「どういたしまして、京介さん」 「10倍返しを期待しておくわ」 「ああ、ホントありがとうな」 顔は見えませんけど、お兄さんがデレデレしてるのは明らかです。 わたしは震える手を押さえながら、ベッドの下に隠れ続けます。 「では、今日のところはここで帰らせて頂きますね」 「おいおい、さっき来たばかりじゃねえか」 「んっふ、今日は崇高な使命があるのよ。前世の魂を失った抜け殻には分からないでしょうけど」 「わたくしも、残念ながら今日は行かなくてはならない用事がありますの」 「そっか・・・それじゃ仕方ねーな」 お兄さん、寂しそう・・・ 無二の親友と別れるような口調に、わたし、なんか悔しい気持ちでいっぱいです。 でも、どうなんだろう。 わたしのこと、お兄さんが嫌ってないのはよく分かってます。 でも、わたしは、お兄さんが大好きな桐乃の友達で、それだけじゃなくってお兄さんに仕事を頼んだりする間柄ですけど、でも・・・ 仮にあの時―――そんな事はありえないですけど―――お兄さんがわたしを選んでいたなら、 多分今頃、わたしはお兄さんの『彼女』になってたんだと思います。 わたしは、お兄さんにとって『妹の友達』なのでしょうか? 『雇用主』なんでしょうか?『後輩』なんでしょうか?『友達』なんでしょうか・・・ 気が付けば、桐乃の二人の友人は、すでに立ち去った後でした。 「えーと・・・ぱんつ? まあ、俺の下着はなくなりやすいし、有っていいっちゃいいんだが・・・ 普通、プレゼントって言ったら実妹ゲーだよな?それか実妹本か」 そして、さっそくロクでもない事を言い出すお兄さん。 プレゼントの中身を見てそれですか? せっかく貰ったんですからもっと喜んだらどうですか? というか、お兄さんの言うプレゼントのチョイスは有り得な・・・ああ、桐乃ですね・・・ 「まあ、とにかくもらっとくか!」 早速パンツをタンスにしまいこむお兄さん。 自分のパンツが一切無い事に何も動揺していません。 やっぱり、普段から・・・ 「チーッス、きょーすけー!」 か、加奈子っ!? わたしが考え事をしている間に、いつの間にか家の中に入り込んできたみたいです。 加奈子は来れない事が前提だったのに・・・ 「か、加奈子ぉ!?」 お兄さんも驚いてます。 当然ですよね。たぶんこの子、呼び鈴も押さず、勝手に入り込んでるわけですから・・・ 「おい、加奈子おまえ」 「なぁ、きょーすけぇ。今日ってぇパンツの日っていうんだろぉ?」 「な、何!?・・・ああ、そういうコトか」 この子・・・やっぱりお馬鹿な子です・・・ そして、お兄さん。ようやく分かったんですね。 「だからよぉ~、ほれ」 「・・・」 「どーだぁ、これで加奈子のコト、少しは見なおしたっしょぉ?」 「・・・・・・」 「つぅかぁ、『彼女居ない暦=年齢』確定のきょーすけにぃ、わざわざプレゼントまであげるってぇ、 加奈子ぉ、ちょーやさしくね?」 「・・・・・・・・・」 加奈子がプレゼント・・・驚きました。 でも、加奈子もお兄さんの事が大好きですし、当然なのかもしれないです。 ただ・・・お兄さんの反応が妙ですね? 「なあ、加奈子」 「どーしたよぉ?加奈子にぃ、ちょー感謝したいってぇ?」 「ちげーよっ!おまえ、コレ、どこで買ってきやがった!?」 「んー・・・アキバのぉ、ブルセラショップぅ?」 「―――ぶふぉっ!?」 っ・・・ も、もう少しで噴出すところでした・・・ 加奈子、恐ろしい子。 というか、これはあまりにも・・・ 「えっとぉ、加奈子の姉貴ぃ、しりょーあつめーとか言ってぇ、よく見に行くんだってぇ」 「いや、そこを知ってる事が問題なんじゃなくってだな?」 「じゃー、なにが問題だっつーの!」 「あのな、加奈子」 「・・・んだよ」 「パンツの日ってな。男物の下着をプレゼントする日だぜ?」 「マジぃ?」 「マジマジ」 それにしても、ほんとに仲良いですね。この二人。 頭にくるくらいです。 「・・・そっかー」 声からもわかります。 加奈子、しょげかえってしまってますね。 「ごめんな、加奈子」 「や、ちゃんとしらべてなかった加奈子がわりーんだしぃ」 「・・・ありがとうな、加奈子」 「んだよぉ、みずくせーよぉ。 つーか、おぼえてろよぉ。つぎわぁ、ぜってーきょーすけをビックリさせてやるかんなー」 「おうっ、期待してるぜっ!」 そうして、加奈子も帰っていきました。 色々言いたい事はありますけど、わたしが帰り次第すべき事ができた事に変わりはありません。 加奈子が去ってからは、何事も起こりませんでした。 お兄さんもただ勉強をしてるだけで、でも、時折何か考え込んで・・・ それにしても、桐乃はいったいどうしたんでしょう? 先週あれだけパンツの日の事を話していたのですから、忘れてるわけがありません。 それなのに、プレゼントも何もなく、お兄さんの部屋に現れようともしません。 もうすぐ夜になってしまうのに・・・ 「そっか、やっぱり、そういう事なんだよな・・・」 突然お兄さんが何かを納得したように呟きます。 お兄さんはおもむろに、ズボンを脱ぎだします。 そしてパンツも・・・! ベッドの下だったのが幸いでした。 汚らしいものが見えなかったので、なんとか悲鳴を堪える事ができたんです。 「あと一枚、足りなかったって事なんだよな。」 な、何を言っているんでしょう?この人は!? 「おまえの気持ち、よく分かったぜ。 全部あげるってことかよ、可愛いな・・・」 そういうと、お兄さんは、その姿のまま部屋を出て行ってしまいました。 (改めて言うまでも無く、正真正銘の変態です。) わたしは混乱した頭のまま、急いでわたしのプレゼントをタンスにしまいこみ、 そして、見つからないようにすぐに高坂家を後にしました・・・ だから、この後なにが起こったのか、なにが起ころうとしてたのか、 わたしには分かりませんし、想像することすらできません。 わたしに分かっていることは唯一つ。 加奈子を・・・お兄さんが何らかの決心をする切っ掛けを作った加奈子を、 このままにしておくわけにはいかない、ということだけです・・・ End. ----------
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/1663.html
647 名前:名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/12(火) 01 35 26.63 ID HliLQ++VO 645 京介「…ふむ。おい桐乃」 桐乃「あ?なによ?」 京介「今日、暇ならモス行かねーか?新作のスイーツが美味そうなんだよ」 桐乃「はぁ?大の男が嬉々としてスイーツ楽しみにしてるってどーなの?バカなの?死ぬの?」 京介「ぐ…い、いいじゃねーか、男が甘いもん好きでも…。頼む!奢るから一緒にいってくれ!男一人じゃ流石に頼み辛ぇーんだよ!」 桐乃「………地味子は?」 京介「あ?」 桐乃「…麻奈実さんは誘ったのかっつってんの」 京介「いや?桐乃が最初だけど…ああそうか。その手が…」 桐乃「ちちょっ!ちょっと待ちなさいよ!」 京介「ん?」 桐乃「し、仕方ないから付き合ってやるわよ」 京介「ん?いや、無理しなくていいぞ?たしかに麻奈実に頼めば…」 桐乃「あ・た・し・が・つ・き・あっ・て・あ・げ・る」 京介「お…おおそうか…。じゃ、頼むわ」 桐乃「ふ、ふん!ちゃ、ちゃんとエスコートしなさいよね!」 655 名前:名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/12(火) 14 25 52.79 ID +98BZG2sP 647 モスにて 桐乃「♪~♪~」ハムハム 京介「(女は甘いもんが好きって言うけどこいつもその例に漏れなかったってわけか。 それにしてもまあ美味そうに食べるこって)」 桐乃「♪~…?(コクン)何よ、じっとこっち見て。キモイんですけど」 開口一番キターー。今日の桐乃も絶好調のようである。 京介「美味いか?」 桐乃「え、うん。甘すぎなくてさっぱりしてるし。これならいくらでも入りそうって感じ」 京介「そうかい」 お前が喜んでくれるならつれてきたかいがあったってもんだ。 桐乃「アンタも食べてみる?」 京介「いや、俺は」 桐乃「どうせこれが気になって仕方なかったんでしょ~? あんたが頼んだのも手付かずだし、欲しいなら欲しいっていえばいいじゃん」 やべえ、桐乃をずっと見てたせいで自分が頼んだものがきてたのも気付かなかったぜ。 桐乃「まったく、しょうがないなあ。ハイ」ア~ン 京介「え」 桐乃「なによ、いらないの?」 京介「そ、そうじゃなくてだな」 え、なんでお前は俺にスプーン差し出してるわけ? 俺それから食べないとダメ? 超恥ずかしいんだけど! 桐乃「ちょっと、早くしてよ! 溶けておちちゃうじゃん」 京介「……」パク ムグムグ 桐乃「どう? おいしいっしょ?」 京介「あ、ああ(甘いってことぐらいしかわかんね~)」 桐乃「でしょ?」ニコニコ 京介「(ちくしょう、可愛い!)お前も食うか?」 桐乃「え?」 京介「お前もチラチラこっちの見てたろ。ホレ」ア~ン 桐乃「……あたしもしかしてちょー恥ずかしいことしてた?」ボソリ 京介「桐乃?」 桐乃「ああもう、わかったわよ!」パクリ ムグムグ 京介「うまいか?」 桐乃「(ゴクン)ま、まあまあなんじゃない?」カァァァァ 658 名前:名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/12(火) 17 52 44.38 ID Dsopm1npO 655 「ところでおまえ、バーガー系とか頼まなくてよかったのか?」 「カロリーオーバーしちゃうからいらない。」 「でもよ、たしかにスイーツ目当てだったけど、お昼も兼ねてるんだから、なんか食ったほうがいいんじゃねーの?」 「ん……、だったらあんたの一口ちょうだい。」 「お、いいぜ。ほら、そこのバーガー先食っていいぞ。」 「は?!あんたが頼んだ物なんだし、先にあんたが食べなさいよ。」 「俺は別に気にしないぞ?」 「あたしが気にするの!それに真ん中のほうが具とかソースとかちゃんと入ってるじゃん?」 「なるほど。そういう事なら先に頂くとするか……。」 モグモグ……。モグモグ。 「ほらよ。半分食ったから食べていいぞ…………って、なんでおまえ俺の隣に座ってんの?!」 「この方が食べさせ易いっしょ?」 「つか食べさせて貰う前提かよ!」 「だってあんた食べるの下手で、持つとこにソース付いちゃってるじゃん。一口貰うだけで手汚れるのやだし。」 「…………たしかに。…………しゃーねーな。ほらよ。」 「いただきます。」 モグモグ……。 「……どうだ?美味いか?」 「……ん、まあまあ、かな?」 「そうか。そりゃよかった。じゃあ残りは食べちゃうからな。」 モグモグ……モグモグ……。 「ちょ、ちょっとまって!……やっぱもう一口。」 「いいのか?カロリーオーバー。」 「…………じゃあ、あたしの残りのスイーツ半分こで手を打ってあげる。」 と言いながら、桐乃は自分の口と俺の口を交互にスプーンを運んでいく。 あと一口と言っていたはずなのに桐乃は、俺が一口食べると「一口」と言い、結局俺のバーガーも最後まで交互に食べるはめになった。 周りの視線が痛いほど冷ややかなのは、気のせいだと思いたい……。 ……そんな視線も「なんでこんな冴えない男が、こんなに可愛い娘と!」みたいな類いなんだろうなぁ……。 店内が凍り付きそうな空気の中のはずなのに、未だ手を付けられていない俺のスイーツにようやく手を伸ばすと、 何故かすっかり溶けてドロドロになっていた……。 ~終~ ----------
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/1683.html
471 名前:名無しさん@お腹いっぱい。:2013/04/10(水) 05 10 48.99 ID PCYGr2zn0 パシン! 京介「だっ!?…き、桐乃?」 桐乃「おはよ♪」 京介「ったく、おまえの起こし方は、結婚前から変わんねーな…ってまだ5時じゃねぇか。もう少し寝かせてくれよ」 桐乃「だめ!あんた、ちょっと太ったからダイエットするんでしょ?」 京介「…明日からやるよ」 桐乃「あたしも一緒に走ってあげるから~!起きなさいよ~!」 京介「あ、明日!明日からやるから!」 桐乃「ふーん……じゃあ、もうちゅーしてあげない」 京介「え…?」 桐乃「おはよーのちゅーも、いってらっしゃいのちゅーも、おかえりなさいのちゅーも、おやすみのちゅーもしてあげないかんね」 京介「それは、困る」 桐乃「でしょ?」 京介「でも、おまえは我慢できんのかよ?」 桐乃「…できない、…カモ」 京介「つーか、今だっておはようのキスしてもらってねーし…」 桐乃「あ…」 京介「してくれたら今日から頑張る」 桐乃「……じゃあ、い、一回だけだかんね…」 一時間後… 京介「そ、そろそろ走りに行くか!」 桐乃「そ、そだね…たっぷりじゅーでんしたしね」 京介「こういうのを過充電っつーのかもな」 桐乃「あたしはまだじゅーでん完了してないよ?」 京介「え…?」 ----------