約 431,437 件
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/1965.html
560 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/01/09(土) 15 59 25.61 ID LwxDrcUT0 「あ”ー」 「はいはい」 「う”ー」 「はいはい」 「あ”ー」 「はい おかゆ あーん」 「ん」 「どう?美味しい?」 「かゆ うま」 「ゾンビやめなさい」 「はい」 「結構元気じゃん」 「ああ 半日寝たらずいぶん楽になった」 「からだの温度測った?」 「いや でも感覚でわかるって」 「駄目だって 自分の身体のこといちばん分かってないの自分なんだから」 「経験者は語るか」 「茶化すな」 「はは でも体温計どこいったかな」 「お母さん持ってたんじゃないの?」 「朝に測ってそのままどっか持って行ってからわからん」 「そっか まいいや じっとしてて」 「お…」 「…うん そんな酷くはないや」 「あ”~…」 「あんたそれやめなさいって」 「いやお前の手冷たくて気持ちいいなって」 「それ褒めてんの?」 「もちろん もう一回たのむ」 「そう言われるとなんかヤダ」 「じゃあオデコで測ってくれよ」 「もっとヤ!なにそれ馬鹿!」 「え?おでコツンってやつだよ。千と千尋の神隠しのクライマックスでやってたあれ」 「知らない!どうせそれ恥ずかしいやつでしょ!」 「え~なんだよ~。病人の頼みだぜ?」 「絶対いや!」 「そうかよ…はあ…なんだか寒気がしてきた…頭がぼんやりする…喉が…関節が痛い…」 「うっさい!そのまま寝とけ!」 「ちぇ」 「はぁ…おかわり要る?」 「ん ああ。頼む」 「わかった。じゃあ作ってくるね」 「…は?」 「え?だから今から作るの。ちょっと待ってて」 「え いやこのおかゆ お前が作ったんじゃないの?」 「違うよ?コンビニで買ってきたやつ。作ってたら時間掛かるからさ」 「あ…そう……!!ちょちょちょ ちょっと待て!」 「なに?すぐ出来ると思うよ。今お鍋を火に掛けてるから」 「え?なに?いや。これ結構旨いなって…お前ずいぶん料理の腕上げたなって思ってたんだけど…」 「まあコンビニだからね。味付け濃かったでしょ。あたしが作るのは薄味だけど美味しいと思うからさ」 「えらく自信まんまんだな…ままま待て!えー…おかゆって言っても色々あるじゃん?どんなの作ってんの?」 「わかんない」 「は?」 「わかんない。TVで見たうろ覚えの知識と、家にあったそれっぽいものを、あたしが面白おかしく作っただけだから。 だからわかんない」 「…」 「どしたの?顔色悪いよ?がたがた震えてるし…大丈夫?」 「ああ大丈夫…じゃない…全然大丈夫じゃない」 「ん~?熱はさっきと変わんないんだけどな」 「そうだな…この震えは肉体的なものじゃなくて心の問題だからな…。桐乃お前最近料理作ったのいつだっけ」 「半月くらいまえ?なんかの肉…魚?と豆腐みたいなのと黒っぽいなんか…そんな感じの作ったよね」 「ああ…その食材の雑な認識がお前の料理の腕がどの程度かを表してるよ…」 「でしょ?初めてだけど自信あったんだ。レシピなんてなくても作れるんだね。センスで作ったって感じ」 「味見は?」 「してない」 「だよな。食って平然としてたらそれこそお前凄いよ」 「でしょ?あたしってほんとなんでも出来るんだよね。我ながら凄い!」 「ああ。あれ食った俺達も凄い。俺と親父はすごい」 「そうそう。お母さんいっつもあたしの料理食べられないんだよね。サークルの食事会とか同窓会とか。 でも年に何回同窓会行ってんだろ」 「お袋の危険察知能力は凄いよ」 「いつか食べてもらいたいんだけどなー」 「いちおう女性だからな。俺達が犠牲になるしかない。親父と分けてお袋の分と俺の分、1.5倍の料理を食うしかない。 女の身で食ったあやせを尊敬するよ」 「あやせ美味しそうに食べてくれるからすっごい嬉しい。またお菓子持っていってあげようと思うんだ」 「それはいいことだ桐乃。でももしあやせが あとで家族皆で食べるから とか言ったら追求せずにいるんだぞ。 ほんとにそういう展開になったりしたら…高坂家の外にパンデミックさせたくない」 「ぱん…?なにそれ。あ おかゆ焦げちゃうかも。鍋見てくるね」 「そう、俺がここまでお前との会話を引き伸ばしたのは、おかゆを焦がすため…って待てぇえああ!」 「ちょ な なに 手離して 鍋見てこないと」 「大丈夫だ 最近のコンロにはセンサーが付いている 吹きこぼれたり空焚きしちゃっても大丈夫だ危険はない むしろ俺に今危険が迫ってる」 「食べられなかったらもたいないじゃん!はなして!離せ!」 「ちょっ待て!おい!桐乃!あぁっ!ええいっ!」 「きゃっ!」 「うおっ!」 「あたた…」 「うう…」 「…」 「…」 「…京介」 「なんだ?」 「…離して欲しいんですけど」 「手はもう自由だろ?」 「違う!あんたの腕を離してって言ってんの!動けないじゃん!」 「いーや!離さない!ぜったい離さない!この手を離したらお前がどっか行ってしまいそうだから! 台所に」 「い いきなり何言ってんの!コラ!いいから!離せ!もお!」 「動くな!抵抗は無駄だ!諦めろ!!」 「やだっ!たっ!いたっ!痛いって!!」 「え!?おっ おおスマン」 「いたた…はあ」 「大丈夫か?」 「もう なんなのよいきなり」 「いや…だからその…お前にここに居て欲しいんだよ」 「わかったって 居てあげるから ほら 腕どけて」 「いや!そんなことしない!俺の腕の中から絶対お前を離さない! 鍋吹いたら行っちゃうもんな」 「離さないってどうしたの。てかあんたの身体熱いんだけど。んん?さっきのでまた熱上がったんじゃない?」 「ああ!そう!そうかもしれん!また悪化してしまった…あああ頼む桐乃ここに居てくれ!お前が居ないなんて耐えられない! というかお前が台所に居ることが耐えられない」 「さっきからちょこちょこ関係ないワードが入ってくるの気になるんだけど… ま いいや このまま居てあげるからちょっと腕緩めて?大丈夫 逃げたりしないから」 「…」 「…ほらね? 大丈夫 あたしここに居てあげるから 安心した?」 「ああ 安心した めっちゃ安心した 胸をなでおろしたいくらい安心した」 「むね?ああ 苦しい?お薬塗ってあげようか?」 「薬?…ああ あのすーってするやつな」 「そうそう 取ってくるね」 「おああああ!やっぱいい!あれいらない!」 「いいの?」 「うんうんうん!だってあれさ ヌルヌルしてるじゃん?それを妹の手で直に胸に塗られるわけよ」 「そうだね」 「俺なんか変な気持ちになるの 桐乃の手がヌルヌルなまめかしく動いて そんで俺の胸もヌルヌルになって ムラムラしちゃうの だからやめよ? 」 「わかったやめる」 「ふう そうか」 「京介 風邪治ったら2 3回ハイキックさせて」 「え?」 「あたしでヨコシマな想像した罰だから」 「はい わかりました …ねえ2回か3回ってことだよねその表現だと 23回ってことじゃないよね?死んじゃうよ俺」 「もう4 5発追加してあげようか?」 「はい 追求しません」 「はーあ 兄貴が変態で妹は大変」 「今まさに変態兄の懐中にいるんだぞ?」 「いやーん食べられちゃうー」 「わざとらしいんだよ!可愛くねえ…」 「あたし可愛くない?」 「あーかわいくないね」 「じゃあ可愛い妹になったげる…ほら」 「っ…」 「どう?冷たい?」 「…冷たい」 「気持ちいい?」 「うん…」 「おでこつん だっけ?これ?ほんとだ 手でするより おでこ同士当てたほうがいいね」 「桐乃の体温を感じる…」 「なに?また変態妄想?」 「こんな距離でお前の顔見るのって…」 「ふふ 鼻が当たっちゃうね 京介 息が熱いよ?また体温上がっちゃった?」 「お前がこんなに近くで…熱くならないほうがおかしいだろ」 「あたしのせい?」 「そうだよ お前の魅力にあてられて俺は病んじまったんだよ」 「どうしよ?ずっと一緒だとずっと治らないじゃん?」 「大丈夫 ワクチンはある」 「そうなの?」 「お前のキス」 「…」 「キス」 「ばか」 「駄目か?」 「…もう」 「桐乃?」 「…病人のお願いだからしたげるんだからね?」 「へへ」 「目ぇつむって」 「ん」 「あんた動いちゃ駄目だからね」 「ん」 「じっとしててよ」 「ん」 「「」」 「どう?なおった?」 「…キス…キスって…」 「うん」 「ほっぺにチューかよ…」 「へへ ばーか なに期待してんの」 「何って…まあいいさ こうかはばつぐんだ」 「顔色ちょっとよくなったね」 「ああ だからもうおかゆは…」 「あ~もったいないことしたなあ ま いいや また作ってあげる 風邪ひいたときにね」 「おぉおぅ つまり俺はもう金輪際 絶対 二度と風邪はひけないな」 「それが一番だけどね」 「うん 絶対ひかない 絶対絶対ぜったいぜぇーったひかない 身動き取れないもんなこの状況」 「結局なんだったの?その意味不明の発言」 「逃げることなど絶対に不可能な状況…気にしないでいい」 「…?」 「あ"ー」 「はいはい」 「う"ー」 「はいはい」 「ほい おかゆ あーん」 「ん」 「うまいか?」 「かゆ うま」 「そうか そのゾンビやめろ」 「うっさい なんか安心するのこれ」 「だろ?」 「あーもう喉いたい!アイス買って来て!喉乾いた!ポカリポカリぽかり!」 「はいはい じゃ行ってくるわ おかゆ食べとけよ」 「はーい ふう あいつ結構料理上手じゃん まあおかゆだし あたしのに比べるべくもないけど あー だるいよーつらいよー はあ … でも たまにはいいかな あたしが甘えれて …京介があたしに甘えてきて なんてね ふふ」 「ただいま」 「あ 早かったね おかえり」 「アイスとか飲み物あとで買いに行くわ それより重要なもの思い出しちゃってさ」 「?」 「ほら あれ持ってきた」 「あれ?」 「胸に塗るやつ」 「は?」 「ヌルヌルしてるやつ!ぬるぬるの胸に塗るあれ!」 「…」 「そう!あれだ!じゃあ塗ってやろう!さあさあ!」 「…」 「お兄ちゃんが塗ってやろう!お前の胸に塗ってやろう!」 「…」 「ぬるぬる塗る!ヌルヌル!」 「あ もしもし? あやせ? また京介がおかしくなっちゃってさ 来てくれる? ありがt え?もう着いた?すごいね じゃキツめのを一発お願い」 「ヌルヌル塗る!塗るヌルヌル塗るぬるぬるぬる!」 京介 早く逃げたほうがいい ----------
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/857.html
74 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/06/25(土) 10 25 30.78 ID 23+MwUj80 [1/7] 例えば何らかのアクシデントで、京介が桐乃を抱きしめたとする。 その時京介が「お前、太った?」と言ってしまった場合、 桐乃は 1.気にしていたことをストレートに言った京介をボコる 2.妹の カ ラ ダ の変化に敏感な京介にフヒヒヒヒ どっちの感情が勝つだろう? 75 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/06/25(土) 10 34 03.63 ID /mDTivwI0 [1/11] 74 1だな モデルとしてもプライドもあるしな 76 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/06/25(土) 10 39 46.98 ID 23+MwUj80 [2/7] でもよく考えると、太ったやせたってのは見た目で判断されるのがほとんどだよな。 それなのに見た目では指摘せずに、抱きしめて初めて指摘する京介氏は 相当なシスドーってことになってしまうかw 77 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/06/25(土) 10 39 48.56 ID pERJjiVj0 [3/8] モデル以前に 女の子に太った?と聞いたらアカン 飯抜かれても文句言えないほどフルボッコなはず ただ、細すぎた以前よりは今のお前の方が好きだ という言い方をすれば・・・ものは言い様やな! 78 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/06/25(土) 10 48 05.62 ID 8aJfHRKd0 [1/3] 京介の太った? チェックは0.1ミリ単位で発動します 常人なら誤差というか、気の迷いレベルです ちなみに髪の毛も同様で、きりりんが毛先を5ミリカットしたら 「お前何かあったのか?」と真剣に聞いてきます 79 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/06/25(土) 10 51 43.34 ID NLeczfM70 [2/10] 妹道を極めんとする京介ならば当然のレベルだな 82 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/06/25(土) 10 58 23.85 ID 23+MwUj80 [3/7] じゃあこういうことで 「お前、太った?」 「んなわけないでしょ! あたしを誰だと思ってんの? 体重維持は完璧だし」 「いや、何か、感触的に太ったような。体重計乗ってみ?」 「見たら殺す」 「増えた減っただけで良いから見てみろよ」 「‥‥ベストから200g増えてる」 「ふん。シスドーなめんな」 83 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/06/25(土) 10 59 03.69 ID Hi4I7LV/0 [1/2] 京「お腹少し大きくなってないか?」 桐「うん。少しきついかも。」 京「じゃあ、服買いに行くか。 あんまり無理するとお腹の子に悪いからな。」 これなら、問題ないだろうwwwwwww 88 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/06/25(土) 11 09 57.59 ID NTC7c+xA0 いやこういうことかも 「お前、ふ─」バキイッ 「んなわけないでしょ!なんなのいきなり!」 「痛ぇ!何怒ってんだよ!風呂だよ風呂」 「あっ、そ…そっか 風呂空いたの?」 「いやまだだけどよ お前先入っていいから」 「はあ?何いってんの?あんたが先に入りなさいよ」 「いやいや、お前が先入れって」 ・ ・ 「じゃ…じゃあ一緒に入ろ?ちょっと気になることがあるし…」 これでチェックししてもらえばいい 89 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/06/25(土) 11 12 22.83 ID 23+MwUj80 [4/7] でもって、表の友人、裏の友人ところ構わずに 「ねえ、あのバカ兄貴、超かわゆいあたしを抱きしめて何て言ったと思う? 『お前、太った?』って言ったんだよ? 信じられないっしょ!? でさ、あたしも念のために体重計で計ってみたら200g増えてんの! マジありえないって! あたし自身が気付かない、体重計で計って やっとわかる程度の変化をあのバカ兄貴は抱きしめただけで気付いちゃうのよ? うげえええ、シスコン、キモい、キモッ、超キモッ!!!」 90 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/06/25(土) 11 20 12.12 ID pERJjiVj0 [4/8] 89 「・・・加奈子、判定」 「7うへぇ」 -------------
https://w.atwiki.jp/keroro00innovator/pages/567.html
俺妹コンプ+! 俺妹コンプ+! 発売日 2011年12月7日 レーベル アニプレックス デイリー最高順位 1位(2011年12月7日) 週間最高順位 1位(2011年12月13日) 月間最高順位 7位(2011年12月) 年間最高順位 64位(2011年) 初動売上 9392 累計売上 14159 週間1位 収録内容 曲名 アーティスト タイアップ 視聴 1 irony -TV Mix- ClariS 俺の妹がこんなに可愛いわけがない OP 2 妹プリ~ズ! 高坂桐乃(竹達彩奈) 俺の妹がこんなに可愛いわけがない ED 3 Shine! 高坂桐乃(竹達彩奈) 4 ほらいずむ 高坂桐乃(竹達彩奈) 5 白いココロ 新垣あやせ(早見沙織) 6 オレンジ 高坂桐乃(竹達彩奈) 7 マエガミ☆ 田村麻奈実(佐藤聡美) 8 Masquerade ! 黒猫(花澤香菜) 9 カメレオンドーター 沙織・バジーナ(生天目仁美) 10 好きなんだもん! 高坂桐乃(竹達彩奈) 11 いいえ、トムは妹に対して性的な興奮を覚えています 来栖加奈子(田村ゆかり) 12 アキハバラ☆だんす☆なう!! 高坂桐乃(竹達彩奈) 黒猫(花澤香菜) 沙織・バジーナ(生天目仁美) 13 ただいま。 高坂桐乃(竹達彩奈) 14 READY 高坂桐乃(竹達彩奈) 15 †命短し恋せよ乙女† 黒猫(花澤香菜) 16 贖罪のセレナーデ 高坂京介(中村悠一) 黒猫(花澤香菜) 17 keep on runnin' 高坂桐乃(竹達彩奈) 18 SECRET×2 高坂桐乃(竹達彩奈) 19 めてお☆いんぱくと メルル(田村ゆかり) 星くず☆うぃっちメルル OP ランキング 週 月日 順位 変動 週/月間枚数 累計枚数 1 12/13 1 新 9392 9392 2 12/20 5 ↓ 2011 11403 3 12/27 ↓ 1131 12534 4 12/1/6 676 13210 2011年12月 7 新 13210 13210 5 1/10 570 13780 6 1/17 379 14159 関連CD 俺妹。コンプ+! irony 化物語 音楽全集 Songs&Soundtracks
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/1757.html
178 名前:名無しさん@お腹いっぱい。:2013/07/23(火) 05 20 24.92 ID JgjQr+Eb0 「あっちぃーなぁ……」 「夏ですからね」 夏休みに入って、本格的な暑さになってきた七月の下旬── 降り注ぐ陽光の中、俺は愛する妹──ではなく、友人である天使と一緒に海に来ている。 ジリジリと熱せられた白い砂浜には、どういうわけか俺たち以外に姿はない。まるで、二人きりの世界のようだ。 …………いや!いやいやいやいやっ!勘違いするなよ!これは、断っじてっ!浮気とかじゃないぞ!? これには、海より深いわけがあってだな――――― ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ―──お兄さんが語り部だと、こんなふうに物語が始まるんでしょうか。 わたし、新垣あやせは高坂京介さんと海に来ています。 彼は、桐乃のお兄さんであり、桐乃の恋人(本人たちは、名目上『普通の兄妹』と言い張ってますが……)であり―――そして、わたしの初恋だった人。 今回お兄さんと海へ来たことには理由があって……そうですね、お兄さんの名誉のために少しフォローしておくとしましょうか。 事の発端は、数日前、お兄さんから相談を受けたのが始まりでした。相談の内容はもちろん桐乃のこと。 簡単に説明すると『桐乃と喧嘩したのでなんとかしてくれ』──こんな感じの電話があったことが原因でした。 情けない人ですよね。というより、わたしに相談してくる神経がさっぱり理解できません。 一時の気の迷いとはいえ、わたしはこの人に告白したことがありまして…………まぁ、見事に振られてしまったわけです。 そんな相手に、恋愛相談をするというこの理不尽な仕打ち!…………ほんっ――――――――とう、にっ!無神経ですよね!? ……ということで、わたしはお兄さんのためなんかじゃなく、桐乃のために一肌脱ごうと決めたわけです。勘違いしないでくださいね? ―――もう少しフォローしておくと、お兄さんは桐乃に秘密にして二人きりで会うのには抵抗があるらしく、わたしたちは現地集合で海に来たというわけです。 二人きりで会うのには抵抗があるということで、わたしたちの他にもう一人いたんですが―――調子に乗った発言をしたためビーチから『失踪』してしまいました。 「──で、わざわざ海まで来たわけだが……桐乃と仲直りすることに必要なことなんだろうな?」 「当たり前じゃないですか。そうじゃなければ、あなたと海に来る意味なんてありませんから」 「……以前、俺に告白してきたやつと同一人物とは思えない発言っすね」 「あれは忘れてください。わたしの人生で最大の汚点ですから」 「おまえって、サラッと酷いことを言うやつだよな」 「お兄さんにだけは言われたくありません!」 あいかわらず失礼な人ですね!……そんなに殺されたいんでしょうか? ……まあ、桐乃が悲しむから我慢してあげますけど。 「あの、あやせさん……その眼力だけで人を殺そうとするのをやめていただけませんかね……」 「えっ、なんのことです?そんなことより、そろそろ今日の作戦について説明しますよ」 「……お手柔らかに頼むぜ」 なぜかわたしと距離を取るお兄さんに、桐乃と仲直りする作戦を説明しようとした時、視界に一台のクルマが映った。 ―――どうやら作戦開始のようです。 「説明する手間が省けました。お兄さん、あそこを見てください」 「あそこ?……うおっ!?な、なんだ……あの異様に痛いジープは……!?」 「まぁ、見ててください」 「お、おう…………って、ん?いま降りてきたのって……桐乃じゃねぇか!」 「予定より早く到着したみたいですね」 メルルのプリントがされたジープは、わたしたちから少し離れた場所に停車し、中から桐乃が降りてくる。 お兄さんは驚いた様子でわたしに尋ねてきた。 「おい、あやせ……どういうことか説明してくれ」 「うーん、そうですね……名付けて『桐乃と仲直り大作戦』と、言ったところでしょうか?」 「そのまんまじゃねぇーか!」 「では、そろそろ種明かしをするとしましょうか」 ―――そして、わたしはお兄さんにネタバラシをする。 実は、今回お兄さんがわたしに相談してきた裏で、桐乃が黒猫さんに『京介と仲直りしたいんだケド……』という相談を持ちかけていたんです。 ふふっ――――笑っちゃいますよね?同じ日に、同じ内容の相談をしてるなんて。 うん……やっぱり、この二人は似たもの兄妹です。 「――えーっと、それってつまり、桐乃も俺と仲直りしたいと思ってるってこと?で、みんなが協力してくれたってわけか?」 「まあ、簡単に言うとそういうことになります」 「そっかそっか。へへっ……悪い、あやせ――俺ちょっと行ってくるわ!」 そう言って、お兄さんは桐乃の下へと駆け出した。 まったく、せっかちな人ですね―――わたしはいつかのように呟く。 「――いってらっしゃい、お兄さん」 わたしにお伝えできる物語はどうやらここまでのようです。お話の続きを綴るのは、わたしの大嫌いな親友に任せるとしましょう――― ※ 「てかさぁー、なんでアンタたちと海に行かなきゃいけないワケェ?」 「あなたね……何度同じ話題をループするの?」 「だって、あんた泳げないじゃん?潮干狩りでもするの?」 「フッ――その情報は古いわ。泳げないことなど既に克服済みよ」 「えっ、マジで?泳げるようになったの?」 「ええ、もちろんよ。浮き輪を装備していれば、水に顔を浸けてバタ足することが可能になったわ」 「ってことは、やっぱり潮干狩りかぁ~~~!」 「話を聞いていたの?泳げると言ってるでしょう」 「あんたが言ってるそれは泳げるうちに入らないから。オーケー?」 「……なん、ですって……」 ――いつものやり取りが交わされる賑やかな車内。 沙織の姉である香織さんが運転する痛ジープに揺られながら、私たちは貸し切りの海へと向かっている。 私たちが海を目指している理由は、数日前、桐乃から恋愛相談を受けたのが始まりだった。 『京介のやつチョーうざいんだよねー。マジありえなくない?今回ばかりは愛想が尽きた』 『――そう、じゃあ別れたら?』 『むっ』 この一連のやり取りを要約すると『京介と喧嘩したのでなんとかして』――こうなる。 痴話喧嘩の愚痴という名目の惚気話が、少なくとも一ヶ月に一度はある。 どうせすぐに仲直りするから放っておいても良かったのだけれど、同胞である新垣あやせから連絡がきたことで、私も仲直り作戦に参加すると決めたのだ。 理由はもちろん、面白そうだったから。実はこの二人、未だに海やプールでデートをしたことがないらしい。 恐らく――『桐乃の肌を他の男に見られたくない』という京介の独占欲が原因で、海やプールデートができないのだろう。 そこで私は沙織に相談をしたところ――― 『まあ、それでは一生海でデートができないじゃありませんの!黒猫さん――わたくしにお任せください!』 沙織の『二人のために貸し切りで豪華な海デートをプレゼントいたしますわ!』というブルジョワ発言から今回のような計画を立てたのである。 さすが沙織。スケールが違う。……というか、貸し切るならプールで良かったと思うんだけど……。 ――そして、桐乃を誘って現在に至るというわけだ。 オタクっ娘メンバーで遊ぶ時は基本的にオタク趣味を前提にして集まるため、こういう遊びはかなり新鮮である。 桐乃と海に遊びに行くなんて、実は結構ドキドキしている私であった。 「しょーがないなぁ~、あんたが泳げるようになるまであたしが特訓してあげるよ」 「そ、そう……そうね、じゃあ……お願いしようかしら」 「へっへーん!まっかせなさい!」 こういうお節介なところは本当に誰かさんとよく似ている。 まったく、相変わらず似たもの兄妹だ。 「そうそう、それよりさ、ちゃんと考えてくれた?」 「なにを?」 「だ~か~ら~!京介と仲直りする方法のこと」 「ああ、そのことね。ちゃんと考えてあるから安心なさい」 「ちょっと、なにそのテキトーな感じ」 「大丈夫ですわよ、きりりんさん」 そこで、助手席に座っている沙織が会話に混じってきた。 「沙織も協力してくれるの?」 「ええ、もちろんですわ。京介さんのことは、ちゃんと計画を練っておりますから安心してください」 「……ならいいケド」 「ふふふ――ですから仲直りの件はひとまず置いておいて、今日は貸し切りの海でパーッと遊ぼうではありませんか」 「うーん……でもなぁ~、もう三日くらい口利いてないんだよねぇ~」 「あら、今回は長いのですね」 「そうなのぉ~!三日も経つとさすがに心配になってきちゃって……」 「たったの三日で大袈裟ね」 私は呆れ混じりに溜息を吐く。 まあ、この兄妹にとっての三日というのは、実際の感覚の三日よりもずっと長いのだろうけれど。 「むっ、たったの三日で悪かったわね」 「それで、あなたたちはせっかく夏休みが始まったというのに、口も利かずに険悪に過ごしていたの?」 「うん、そうだよ。一緒のベッドでぇ、頭なでなでしてもらってぇ、ぎゅーってしてもらって寝るのはいつも通りだったけどぉ、マジでチョー険悪!」 「そう…………はぁ」 「ちょ!さっきからなによ、その溜息は!」 「なんでもないわ」 いつものことではあるけど、どこが喧嘩なのかと小一時間ほど問い詰めたくなる内容である。 ……これが毎回なのだから堪らない。 「ふふっ、それはきりりんさんが心配になるわけですわね」 「でしょ?ふへへ、沙織は分かってくれると思ってた」 「ふむ―――なあ、我が妹よ。たまにはお姉ちゃんと一緒に寝てくれないか?」 「結構です」 ――そんな会話を楽しみつつ、ほどなく一行は目的地に到着した。 香織さんの運転する痛ジープは、遠慮なく貸し切りのビーチに侵入する。 辺りを見渡すと――少し離れた場所にマヌケな顔をした先輩と、新垣あやせの姿を発見した。 どうやら、向こうもこちらに気付いているようだ。沙織がこっそり話しかけてくる。 「黒猫さん、そろそろネタバラシしますか?」 「そうね、そうしましょう」 私は隣にいるはずの桐乃に「この貸し切りの海は、あなたたちが仲直りするために用意したサプライズ企画なのよ」と言おうとしたが―― 「あっつーい!てか、この海マジで貸し切りなんだ!ほらぁ、あんたたちも早く降りてきなよ!」 「……まったく、相変わらず落ち着きのない女ね」 しかし、相変わらずなのは桐乃だけではなかったようで――暑苦しい男がビーチを走ってやってくる。 「――桐乃!」 「えっ……きょ、京介!?な、なんであんたがここに!」 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 「その水着……超似合ってるぞ」 「……あっそ」 思ったとおり、すぐに仲直りをした兄妹。 ……波打ち際で二人だけの世界を創っている。やっぱり放っておけば良かったかしら。 私が二人を見守っていると、隣から新垣あやせが話しかけてくる。 「結局すぐに仲直りしましたね」 「この二人はいつものことよ」 「喧嘩の原因って知ってます?」 「桐乃が買ってきた水着を褒めなかったからと聞いたわ」 「お兄さんは、桐乃がまた水着の仕事を始めたのかと思って、それで不機嫌になったらしいですね」 「あの女は元から家で着るつもりで買ってきたみたいだけれどね。……まったく、つまらない喧嘩の原因よ」 「でも嬉しそうじゃないですか」 「そうね」 あれだけ嬉しそうな二人を見ていると、サプライズを企画した甲斐があったというものだ。 そう思っていると隣から突っ込みが入る。 「わたしが言ったのは黒猫さんのことですよ?」 「私?」 「はい。さっきからずーっと、ニヤニヤしてるじゃないですか」 「ふんっ……あなたの方こそ人のことを言えない顔をしてるわよ」 「ふふっ、お互い様ですね」 「そうね――」 これからもこの兄妹に振り回される日々が続いていくのだろう。 私は――今年の夏も忘れられない想い出がたくさんできることを心から願う。 「みなさーん!スイカ割りでもしませんかー?」 沙織がスイカ割りの準備をしてくれたようで、みんな嬉々とした表情で沙織の下に集まっていく。 ……今年の夏も、きっと忘れられない想い出がたくさんできると『新・運命の記述』に記しておこう――― 『ちょ、あやせー!埋めたまま忘れてんじゃねーよ!あたしはスイカじゃねーぞ、コラァ――ッ!』 ―おしまい― ----------
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/1908.html
548 名前:日蝕の間違いとか言わない:2014/10/08(水) 19 56 17.82 ID fAh349RS0 今は昔、千葉県に高坂家というソレナンテ・エ・ロゲな世界がありました。月の神くんかたんや兄のミスター妹道、その他多くの人々が暮らしていました。 ミスター妹道は、妹のおっぱいを『つんつん』したり、妹に結婚を迫ったりと、大変なエロゲー脳でした。 あまりにエッチないたずらに、怒ったくんかたんは天絵炉家(あまのえろげ)に閉じこもってしまいました。 月の神様がいなくなると、世の中は真っ黒になりました。かなかなが育たなかったり、あやせたんが闇から迫ったりと大変なことが次々に起こりました。 困った人々は秋葉原(あきはのかわら)に集い、相談を行いました。相談の結果、天絵炉家(あまのえろげ)の前で色々な事が試されました。 まず、黒髪の少女が書いた小説が朗読されました。 (この少女の書いた小説が今の『厨二病』小説となりました。『親友の私なら全部知ってるのよ』という空気の読めなさが、 今では、『俺TUEEEEE』に転じてしまったということです。) しかし天絵炉家(あまのえろげ)は開かず、失敗してしまいました。 次に、さっきとは違う黒髪の少女が、かなかなちゃんに着替えをさせ、天絵炉家(あまのえろげ)の前で踊らせました。 「ほら、桐乃!星屑びっちメルルだよ!」 当然のことながら、天絵炉家(あまのえろげ)は開かず、失敗してしまいました。 (だいたい名前が間違ってるなんて、魔似亜の前では絶対の禁忌なのです) これで二人続けての失敗です。困った人々は最後にミスター妹道を天絵炉家(あまのえろげ)の前に立たせました。 「よく嗅いでみろ。脱ぎたての兄ぱんだぞ」 すると、天絵炉家(あまのえろげ)は突然大きく開かれ、中からくんかたんが飛び出してきたではありませんか。 もちろん、兄ぱんもしっかりとゲットです。 こうして、世の中が再び明るく平和な時代になったと言われています。 エッチないたずらを繰り返したミスター妹道も反省し、それからは『愛のあるつんつん』を繰り返したそうです。 そうそう、肝心の月のその後なのですが、くんかたんが表に出てきたにも関わらず、その後10ヶ月くらいは見られなかったそうですよ。(終) ----------
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/1957.html
823 :【SS】:2015/11/30(月) 14 27 29.21 ID Rwa8sAIH0 SS『小春日和の休日に』 街路樹が鮮やかに街を彩り始めた、そんなある日の午後の公園で。 「あの、、、お兄さん、、、その、、、人生相談が、あるんだけど。」 そんな言葉を耳にした俺は、自分の耳を疑って、そのままオウム返しに問い返す。 「じ、人生相談?」 「、、、うん。」 マジか、、、。 ま、まさか、この子から、この言葉を聞くことになるとはな。 ん?ああ、すまない。説明不足だったな。 大学から帰宅している途中の商店街で、この子に呼び止められた俺は、近くの公園に連れてこられたってワケ。 、、、てか、この公園に来ると、いつも人生相談を受けてんな、俺って。もういっそ人生相談公園ってことにしちまうか? そんなくだらないどうでもいいことはさておいて。 この子の名前は、筧沙也佳ちゃん。 覚えていないやつもいるかもしれないので、一応説明しておこう。 以前、俺が一人暮らししてたときに、あやせが俺の家に通っていろいろと面倒を見てくれてたことがあったんだけど、それを見て誤解した結果、あやせのファンからストーカーにクラスチェンジした女の子だ。 といっても、その件はもう解決済みで、今ではあやせのことを慕っている後輩になっていた、はずなのだが、、、。 「えっと、、、人生相談って、どういう相談なんだ?」 「あの、、、。あやせちゃんのこと、、、なんだけど、、、。」 「あやせの?あやせがどうかしたのか?」 「えっと、、、前にお兄さんの家で話し合ったでしょ?」 「ああ。」 このあたりを説明しだすと長くなるので、あのとき俺がやったことを簡単に説明するとだな。 この沙也佳ちゃんとあやせと俺の三人による話し合いの場を作ってやって、そこで俺が沙也佳ちゃんにエロフィギュアを見せて説教したのだ。 、、、いかん。これだと単なる変態じゃねえか。誰かさんの『通報しますよ!』が聞こえてくるようだぜ。 ええと、要するにストーカー行為を止めさせるために、三人で話し合いをしたってワケ。 「あのあとあやせちゃんに、写真を撮らせてってずっとお願いしてるんだけど、、、いつも『そのうちね』って言われて、、、なかなか撮らせてもらえなくて、、、。」 あーーー、そういうことか。 「それで、どうしていいか分からなくなっちゃって、、、。」 そう言って、彼女はしゅんと俯く。 あの話し合いの場で、俺は確かにこの子にそう伝えた。 だからこの子はちゃんと謝って、素直にお願いしたってことか。 でもまだ撮らせてもらえていない、と。 ったく、あやせも写真くらい撮らせてやればいいのに、、、。 つっても、元々は俺が提案したことなんだし、、、ちゃんと最後まで面倒みてやらねーとな。 「分かったよ。沙也佳ちゃん。」 「え?」 「俺に任せとけ。きっと何とかしてやるからさ。」 「あ、、、うん。、、、その、、、。」 「ん?」 「、、、あ、ありがとう。」 ぺこりとお辞儀をする彼女。やっぱ、根は素直ないい子じゃねぇか。 ポンと彼女の頭に手を乗せて俺は、こう言ってやった。 「楽しみに待ってな。」 「うん!」 ------------------------------------- 「あーーー、もしかして、写真の件ですか?」 帰り着いてから早速あやせに電話して、沙也佳ちゃんの名前を出したところ、この返事が返ってきた。やっぱりあやせも気にはしていたようだ。 「俺が言うのもなんだけど、写真くらい撮らせてやってもいいんじゃないか?ちゃんと素直にお願いしてるんだからさ?」 「それはそうなんですけど、、、。」 「やっぱり事務所の関係とかでダメだったりすんの?」 「いえ、そうではないんです。別に写真を撮るのがダメってわけじゃなくて。」 「なくて?」 「その、、、撮った写真があのブログに載るのがちょっと、、、。」 あーーー、なるほど。そっちのほうの問題か。 「ブログ自体は彼女が個人的に作っていたものだし、無許可で撮ったものではありますが、写真自体も変な内容とかではないので、それについては別にいいんですけど、、、あの文面だけはちょっと、、、。」 確かにあの文面はキモかったしな。気持ちは分かる。 見てる分にはキモ可愛いってことでいいのかもしれないが、載せられてる本人としては複雑だろう。 「それに、写真を撮らせてあげる、って言っても、あの子の前でモデルみたいなことをするのも、ちょっと恥ずかしいですし、、、。」 言われてみれば、あやせがあの子の前でモデルをやって、カメラマンとしてあの子がそれを写真に撮ってるところ、ってのも想像しにくいものではあるな。 「そういうわけで、わたしも正直どうしていいか、悩んでいたところだったんです。お兄さん、どうしたらいいと思いますか?」 ------------------------------------- やれやれ、まいったな、、、。 沙也佳ちゃんだけじゃなくて、あやせからも相談を受けることになっちまうとはな。 さて、どうするか。 内容的に、俺一人で悩んでいても埒があきそうにない。誰かに相談するか、、、。 写真とか撮られるのに慣れてて、そういう業界とかに明るくて、ブログとかネットとかにも詳しいヤツ、、、って、一人しかいねえよな、やっぱ。 「、、、という訳だ。」 「あんたってば、相変わらずおせっかい振り撒いてんね~。」 「しかたないだろ?俺がその話をしちまったんだからよ。」 「やれやれ、しょーがねーなーw」 真似すんな。 「要するにさ、その沙也佳ちゃんはあやせの写真が撮れればいいワケでしょ?」 「ああ。」 「だったらモデルってことに拘らなくてもいいんじゃない?」 「どういう意味だ?」 「だからー、モデルとしてじゃなくて、普通に写真を撮れるようにすればいいってこと。あんただったら普段、どんな時に写真を撮る?」 「そういうことか。えーと、俺が写真撮ったりすんのって、、、おまえと出かけた時とか?」 「なっ、なに言っちゃってんの!」 「いや、ほかの時に写真とか撮らないし?俺。」 「じゃなくて!一般的にって意味で!なんであたしと出かけた時に限定すんのよ!あんたは!」 「おまえが『おれだったら』って言ったんだろ?」 「そ、それはそうだけど!」 「まあ、一般的に言えば出かけたりした時、ってことだから、、、つまり、一緒に遊びに行って普通に写真を撮れる機会を作ればいいってことか。」 「ったく、、、そーゆーこと。あとはブログの問題だけど、、、これは限定公開にしてもらえばいいんじゃない?」 「限定公開?」 「そ。知ってる人だけに見れるようにすんの。友達とか、知り合いとかさ。それだったら、他の人には見られないからいいんじゃないかと思うんだけど?」 「なるほど。」 「ま、これはあやせにも聞いてみないといけないんだケドね。でも多分、大丈夫じゃないかな、きっと。」 「そっか。」 よし、これで解決策は見えてきた。だが、肝心なところがまだ見えない。 それは、どうやってあの二人を一緒に遊びに行かせるか、ってことなんだが。 沙也佳ちゃんと二人で遊びに行く、っていうことに対して、あやせが誘いに乗ってくるようには思えないんだよな。 つまり、あやせをおびき出すエサが必要ってことだ。 一番のエサは目の前にいるこいつなんだが、、、。 「ところでさー、その沙也佳ちゃんって妹?可愛い?」 、、、どうやらこいつをおびき出すエサも見つかったようだった。 ------------------------------------- 「で?なんであんたまでいんの?」 「しかたないだろ!俺が言い出したことなんだから!」 ちなみに今いるのはとある遊園地。 三人をおびき出す算段までは出来たものの、誰からその話を切り出させるか、ってところでまた煮詰まってしまった結果、俺は結局、自分で話を切り出す羽目になったのだった。 まあ、いつぞやの旅館で日向ちゃんと珠希ちゃんを目の前にした桐乃を知っている俺としては、桐乃が暴走した時のストッパーとして行かないわけにはいかないだろう、というのもあったのだが。 「まぁまぁ、桐乃。でも珍しいよね、桐乃とお兄さんが二人一緒の時に遊びに行くのって。」 確かに、このメンバー、っていうか、あやせと桐乃と俺って組合せは、これまで殆ど無かったしな。 沙織の宅配テロの同人誌を見せまいとしてすったもんだの末に桐乃の胸を揉んじまった時とか、コミケの帰りに桐乃が同人誌を見られた時とか、公園で俺があやせに同人誌を見せて絶叫した時とか、一人暮らしで全員が一堂に会して騒動になった時とか。 いかん、ろくな思い出がねえな、こうして思い出してみると。 「まぁねー。今日はよろしくね、沙也佳ちゃん。」 「は、はい。今日はありがとう、桐乃ちゃん。」 「いいって、いいって、お礼なんか。んじゃ、さっそく行こーか。」 流石にあやせが一緒ということもあってか、桐乃は今のところ沙也佳ちゃんに喰らいつくこともなく、ちゃんとお姉さんらしく振る舞っていた。 それを見ながら、何となくリアのことを思い出す俺なのだった。 それからしばらく、いろんなアトラクションに行っては写真を撮りつつ、アトラクションを楽しむ三人。 俺はというと--- 「ねぇ、のど乾いた。ジュース買ってきて。」 「はい、これ持ってて。みんなの荷物。」 「次!あのアトラクションに先に行って並んでて!」 、、、ま、いいけどな、別によ。 そんな感じでアトラクションを楽しむ三人の帰りをベンチで待つ俺。 と、そこで 「高坂!高坂じゃんか!」 後ろからいきなり声をかけられた。振り返ってみると、そこに立っていたのは--- 「、、、誰?」 ピンクのウサギに知り合いなんていないんだけど、俺。 つか、俺の知り合いに着ぐるみが好きなヤツなんて、、、まあ一人、いるっちゃあいるか。 でも声も違うし、何よりこれほどのフルアーマーで装備するようなヤツじゃないしな。 「俺だ!赤城だ!見て分かるだろ!」 「分かるか!バカ!つか、こんなとこで何してんの?おまえ?それにその着ぐるみは?」 「これか?これはバイトの着ぐるみだ。実は、我が愛しい瀬菜ちゃんと、憎き真壁のヤロウがここに来るという情報を仕入れてな。それで俺はこれで身を隠しつつ、園内を探し回っていたのさ。」 「なにやってんだよ、、、おまえ。」 「そしてさっき遂に二人を見つけたんだ!だけど追いかける途中で運悪く子供たちに絡まれちまってさ、、、で結局、二人をまた見失っちまったんだよ。」 絡まれた、って言うな。仕事だろーが、おまえの。 「それで仕方なくこうして再び園内を探し回っている、という訳だ。で、どこかで見かけなかった?瀬菜ちゃん?」 「いや、、、見てねーな。」 「そうか、、、。」 がっくりと肩を、てか顔?を落とす赤城。 どーでもいいが、着ぐるみのままリアクションすんな。悄気るウサギとかシュールすぎんだろ。 と、そこへ再び背後から声がかかってくる。 「何してんの、あんた?あれ?櫻井さん?どしたの、そのカッコ?」 おい。着ぐるみを櫻井って決めつけんな。 俺も人のことは言えんけど。 「桐乃ー、ジュース買ってきたよー?」 そこへ四人分のジュースを持ったあやせと沙也佳ちゃんが戻ってくる。 「なにっ!キミは!ラブリーマイエンジェル!あやせたん!」 「な、なんですか?この着ぐるみ?気持ち悪い!」 「ぐはぁっ!」 直接口撃を食らって倒れ込むピンクのウサギ、もとい、赤城。 まぁ、いきなり着ぐるみにそんな呼び方されたら、そーなるわな。 まだ蹴られない分だけマシだと思うぞ? 「あ、そう言えばさ、桐乃。ここで瀬菜、見かけたりしたか?」 「え?せなちー?さっき会ったよ?観覧車のトコで。真壁さんと順番待ちしてたけど?」 「観覧車かぁぁぁっ!」 それを聞くや否や、倒れ込んでいたウサギは飛び起きて、そのまま駆け出して行ってしまったのだった。 「なに?あれ?あんたの友達?」 「まあ、一応な。」 「ふーん、あんたの友達って、着ぐるみばっかだよねw?」 「おい!誤解を招くような言い方はやめろ!」 「変態(るい)は変態(とも)を呼ぶ、ってことですね。」 「そこ!変な当て字にすんな!」 「お兄さんの友達は、変態ウサギ、っと。」 「おまえも何をメモってんだよ!」 しかもやたらパシャパシャ写真を撮りやがって、、、。だいたいあやせの写真を撮るのが目的だったんだろーが、おまえは。 なんで俺とウサギのツーショットなんて撮ってんだよ!? と言うか、、、。 居場所を教えておいて言うのも何だが。 あいつ、追いかけて行ってどーするつもりなんだ? まさかあのカッコのまま観覧車の中まで乗り込むつもりじゃあるまいな、、、。 ふと三人で観覧車に乗りこんでいる絵面を想像して、思わず苦笑する俺なのだった。 、、、健闘を祈るぜ。真壁くん。 ------------------------------------- やがて日も陰りはじめ。 俺たちは揃って出口に向かって歩きはじめた。 「どうだ?いい写真、撮れたか?」 俺はほくほく顔でカメラを持つ沙也佳ちゃんにそう尋ねてみた。 「うん!いっぱい撮れたよ!それに、前に撮った写真よりずっといい写真が撮れたし!」 満面の笑みで返事を返してくる沙也佳ちゃん。 「へへ、そりゃ良かったな。」 「うん。なんていうか、、、今日は本当のあやせちゃんが撮れた気がする。」 「と言うと?」 「えっと、、、前に写真撮影をこっそり撮ってた時の笑顔と違ってね、桐乃ちゃんと一緒にいる時のあやせちゃんって、すっごく嬉しそうだったの。ファインダー越しに見てても何となく伝わってきたんだ、それが。」 「だから、ホントに素顔のあやせちゃんは、こっちなんじゃないかなって。」 「へぇ、、、。」 俺は素直に感心した。 そういったところに気付けるってことは、この子のカメラマンとしてのセンスもなかなかいい線いってんじゃねぇかな、って思ってさ。 「それと、、、あの、、、ね。」 「ん?」 「、、、ありがとう、お兄さん。」 「なんだ?あらたまって。てか、お礼ならあの二人に言ってやんな?俺は特に何もしてねぇよ。」 「でもやっぱり、ちゃんとお兄さんにも言っておきたかったんだ。」 「そか。じゃあ、どういたしまして。だな。」 「えへへ、、、。」 「可愛えぇっ!沙也佳ちゃんっ!」 がばっ! 「ひゃ!」 あやせと一緒に後ろを歩いていたはずの桐乃が、急に背後から沙也佳ちゃんに抱きついてきた。 「こら!桐乃!いきなり抱きついてんじゃない!」 おまえ、あやせと話してたんじゃなかったの!? 「き・り・の?」 「うひゃあ!じょ、冗談だってば、あやせ!」 「、、、まったくもう。」 ぷぅっと頬を膨らませて、ぷいっとそっぽを向くあやせ。 「機嫌直してってばぁ!あやせぇ!」 今度はそんなあやせに抱きつく桐乃。 「もしかして、あやせちゃん、桐乃ちゃんにあたしが抱きつかれちゃったから妬いちゃったのかな?」 嬉しそうに小声でつぶやく沙也佳ちゃん。 いや、、、逆だと思うんだけど、、、ま、いいか。 ------------------------------------- そして遊園地を出たあとの、駅まで続く帰り道。 「今日はありがとうございました、お兄さん。」 帰り際にあやせがとなりに来て、そう話しかけてきた。 沙也佳ちゃんと桐乃はというと、何やら楽しげに話しつつ、前を歩いている。 それを見ながら、あやせは話を続ける。 「おかげで、あの子が撮りたがってた写真もたくさん撮れたみたいだし、桐乃とも一緒に遊びに来れたし、、、わたしも楽しかったです。」 「そりゃ良かった。そう言えば、写真のほうはサイトに載せても大丈夫なのか?」 「はい、一応、桐乃が言ってくれたとおり、限定公開ってことで話をしてますので。」 「そっか。」 「あと、、、」 「?」 「桐乃もすっごく嬉しそうでしたよ?」 「っ!ま、まあ、おまえや沙也佳ちゃんが一緒だったからな。」 「ふふふ、、、じゃあ、そういう事でも良いです。だけどそのかわり、、、」 「そのかわり?」 「今度は二人っきりで誘ってあげて下さいね?約束ですよ?」 「、、、分かったよ。さんきゅな、あやせ。」 「いいえ。どういたしまして、お兄さん。」 ------------------------------------- やがて駅に辿り着き--- 「じゃあ、わたしはこの子を送っていきますので。それでは、失礼します、お兄さん。またね、桐乃。」 そう言ってあやせは沙也佳ちゃんと一緒に、駅の中へと歩いて行った。 その後ろ姿は仲のいい姉妹みたいで。 これであやせと沙也佳ちゃんの距離も少しは縮まったんじゃねえかな。 そんな風に思える後ろ姿だった。 「、、、さんきゅな、桐乃。」 「へ?なに?急に?いきなりどうしたっての?」 ちょっとだけ驚いたような素振りで俺の顔を見る桐乃。 「いや、おまえのアドバイスのおかげで、全部上手く行ったからよ。そのお礼だ。」 「べ、別にあんたのためにやったワケじゃないんだケドね。」 「まぁいいじゃねぇか、お礼くらい素直に言わせろよ。ってことで、そのお礼を兼ねて、また遊びに来るか。二人で。」 「え?何言ってんの?てか二人で、って!?」 「おまえと俺で。」 「な、なんで!?」 「お礼だっつっただろ?今?」 「だからあんたのためにやったんじゃないんだってば!」 「じゃあ、お礼じゃなくて、忘れ物を取り行くのに今度付き合ってくれよ。」 「わ、忘れ物?」 「そう。」 「だったら今から取りに戻ればいいじゃん!何で今度なワケ!?」 「今度じゃないと、取りに来れないからな。」 「ど、どーゆーこと?あんたいったい何を忘れたっての?」 「写真だよ。」 「写真?沙也佳ちゃんが撮ってた?」 「じゃなくてさ。」 「え?」 「俺たち自身の、だよ。」 「っ、、、!!」 「今日の主役はカメラマンの沙也佳ちゃんだったからさ。せっかくおまえと出かけたってのに写真撮ってないんだよな、俺。」 「、、、。」 「それで、その忘れ物を撮りに行かなきゃいけないってわけ。だから、頼むわ。」 そう言って、イタズラっぽくニカッと笑う俺。 「、、、はぁ、、、ったくもう、、、。あんたってば、ホンっト、ごーいんだよね。」 しょうがないなぁ、という表情で苦笑しながらそれに答える桐乃。 「じゃあ、決まりな。」 「はいはい。あんたがそんなにあたしと一緒に行きたいならしょーがない。付き合ってあげるから感謝しなさいよねw?」 「へいへいwありがとよ、桐乃。」 そんないつものやり取りをしていた俺たちの背後で。 『ひゅ~っ、、、』 「「ん?」」 二人で顔を見合わせると同時に『どぉん!』という音が鳴り響く。 振り返ると夜空に大きな花火が上がっていた。 「へぇ、花火なんてやってたんだ、ここ。」 「わぁ、、、きれー、、、。」 嬉しそうな表情で花火を見上げる桐乃。 「、、、もうちょっとだけ、見ていくか。」 「、、、そだね。」 「じゃあ、、、ほら、行くぞ。」 そう言って俺は桐乃の手を取る。 「ぁ、、、うん。」 その手を握り返してくる桐乃。 それから俺たちは、花火を見上げながら遊園地に向かって一緒に歩き始める。 「、、、なんかさ、、、。」 花火を見ながら桐乃の手を引く俺が呟く。 「、、、懐かしいね、、、。」 俺の手をきゅっとつかんで桐乃が呟く。 「、、、だな。」 互いの脳裏に描かれた思い出は。 妹の手を引く幼い頃の兄と。 兄の手を握りしめる幼い頃の妹と。 いつか見た大きな花火。 きっと今のこの光景も、やがて思い出となってゆくのだろう。 鮮やかに思い出された過去の俺たちと。 鮮やかに映る今の俺たちと。 そして、鮮やかに思い描く未来の俺たちと。 そんな幾つもの思い出を重ねあわせてゆきながら---。 後ろ手に引いていた彼女の手は、いつしかとなりに並んでいて。 掴んでいた互いの手は、いつしか繋ぎ合う手に変わっていたのだった。 ------------------------------------- 数日後。 沙也佳ちゃんからサイト更新のお知らせを受けた俺は、さっそくパソコンを開いてサイトにアクセスしてみた。 そこに書かれていたのは--- 隠し撮りした写真を載せて自分勝手に妄想していた頃のキモい文章ではなく。 等身大のあやせの魅力をそのまま伝えるような文章になっていた。 へへ、ちゃんとした文章、書けてんじゃねーか。 これだったら、公開しても文句言わねーんじゃねえかな、あやせも。 そんなことを考えながら、サイトをスクロールさせていく。 被写体であるあやせと、一緒に写っている桐乃。 二人の楽しげな声が聞こえてきそうな、そんな写真たちがいくつも並んでいた。 そしてその最後に載せられていたのは--- みんなで一緒に写してもらった写真なのだった。 あたしの大好きな先輩たち!ってタイトルでな。 Fin ん? なんかすみっこに書いてあるな、、、『おまけ』だと? それを何気にクリックしてみると。 一枚の写真が画面に大きく映し出されたのだった。 『お兄さんとお兄さんの変態友達のウサギさん!』 ----------
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/637.html
絵画ギャラリー03 31スレ~50スレに直接投下された絵のギャラリーです(iPhone対応)。 単発の絵のみ掲載し、連作は別ページとなります。 レス番 31スレ目647 31スレ目844 32スレ目252 サムネ一部 オリジナルサイズ 031x0647.jpg 031x0844.jpg 032x0252.jpg レス番 32スレ目461 32スレ目739 33スレ目298 サムネ一部 オリジナルサイズ 032x0461.jpg 032x0739.jpg 033x0298.jpg レス番 34スレ目180 34スレ目265 34スレ目656 サムネ一部 オリジナルサイズ 034x0180.jpg 034x0265.jpg 034x0656.jpg レス番 35スレ目181 35スレ目330 35スレ目945 サムネ一部 オリジナルサイズ 035x0181.jpg 035x0330.jpg 035x0945.jpg レス番 36スレ目288 37スレ目540(67スレ目46) 37スレ目564 サムネ一部 オリジナルサイズ 036x0288.jpg (全ページ)037x0540.jpg(分割版)1ページ(分割版)2ページ(分割版)3ページ(分割版)4ページ(分割版)5ページ 037x0564.jpg リンク 540.jpg 桐猫、京猫.jpg Pass 1111 レス番 37スレ目681 37スレ目836 39スレ目252(67スレ目46) サムネ一部 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (s037x0836.jpg) オリジナルサイズ 037x0681.jpg 037x0836.jpg 039x0252.jpg67スレ目46の修正版 リンク 授業参観.JPG あやとりラフ.jpg アメリカでの真剣勝負.jpg レス番 39スレ目338 39スレ目445 40スレ目337 サムネ一部 オリジナルサイズ 039x0338.png 039x0445.jpg 040x0337.jpg リンク ねつきりの.png 5巻キャラコメ.jpg 桐黒お風呂.JPG レス番 40スレ目502 40スレ目592 40スレ目634 サムネ一部 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (s040x0502.jpg) オリジナルサイズ 040x0502.jpg 040x0592.jpg 040x0634.png リンク 自転車.JPG 高坂家の食卓2.jpg 地毛桐乃.png レス番 40スレ目689 43スレ目712(代理) 44スレ目88 サムネ一部 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (s044x0088.jpg) オリジナルサイズ 040x0689.jpg 043x0712.jpg 044x0088.jpg リンク 星くずういっちリリカル桐乃 8巻読破記念 妄想ガールズ レス番 44スレ目329(代理) 44スレ目721 45スレ目608 サムネ一部 オリジナルサイズ 044x0329.jpg 044x0721.jpg 045x0608.jpg リンク きりりんは後輩? 8巻プリクラ騒動 1st_000.jpg レス番 49スレ目852 49スレ目914 50スレ目271 サムネ一部 オリジナルサイズ 049x0852.jpg 049x0914.jpg 050x0271.jpg リンク 超尊敬してます! img023 衝撃波を喰らったかのよう Fixed
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/1974.html
714 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/09/27(火) 19 56 58.59 ID 7bUM13720 桐乃「ねえねえ!アンタさ!アタシが死んだらどうする?」 京介「…は?」 桐乃「だからーもしアタシが死んだらどうする?って」 京介「えーっと…唐突過ぎてわからんが…」 桐乃「だから例えばの話!どうする?ねえねえ!」 京介「どうする…ってまあ…悲しいわな」 桐乃「そりゃそうでしょ!それで?それで?」 京介「ん~…泣く…落ち込む…」 桐乃「うん!うん!」 京介「で…なんだろ…辛い…?」 桐乃「じゃなくて~!ううん そうなんだけど!ほら!なんかあるでしょ!」 京介「なんかって?」 桐乃「例えばお話だったら色々あるじゃん?恋人が死んじゃった主人公のその後!」 京介「その後…?その後なあ…なにするかな…」 桐乃「うん!なにする?」 京介「悲しくて泣いて…落ち込んで…そのあと」 桐乃「そのあと!」 京介「お前のこと忘れて楽しく生きる」 桐乃「…は?」 京介「桐乃のことは忘れる」 桐乃「え…?え~っと」 京介「親父とおふくろと団欒して友達と遊びに行って」 桐乃「え…え…」 京介「彼女も作りたいな 将来を誓い合う仲になれるような女性と」 桐乃「ちょっ!ちょっとまったああぁああ!!!」 京介「?」 桐乃「な な な なんでそうなるのよ!違うでしょ!!」 京介「違うつってもなー 正直な意見だぜ?」 桐乃「最っ悪!アンタ絶対おかしい!そういうときはアレでしょ!?」 京介「アレってなんだよ」 桐乃「普通…!ほら!アレ…なんかいい感じの返事あるでしょ!!」 京介「例えば…お前のことずっと忘れない とか?」 桐乃「そう!それ!そういうの!」 京介「お前のことずっと忘れないで ずっと泣いてる俺が見たいのか?」 桐乃「え…」 京介「ずーっと一人で生きてく俺がいいのか?」 桐乃「そ…その…じゃなくて…」 京介「スマン ちょっと意地悪言った」 桐乃「え…」 京介「お前が死…いなくなったら たぶん俺はずっと悲しくてずーっと泣いてるよ」 桐乃「ん…」 京介「なあ桐乃…お前さ 俺のそんな姿見たくないよな」 桐乃「…うん…」 京介「俺も逆の立場だったらそうだ それこそ死ぬよりもつらい だから桐乃 もし俺が…そういうことになったら さっき言ったみたく 俺のこと忘れてくれ」 桐乃「そんな…」 京介「笑顔で生きてくれ 俺がいたことを忘れるくらい」 桐乃「できないよ…そんなこと…」 京介「できるさ ここにはお前と俺だけじゃない 俺たちを祝福してくれる人たちがいる 優しい人も厳しい人もきっと お前の悲しみを軽くしてくれるはずだ」 桐乃「できたとしても…やだよそんなの」 京介「そうか お前はそんなに俺のこと思ってくれているんだな 嬉しいよ」 桐乃「ごめんね…」 京介「ん?」 桐乃「変なこと聞いてごめん」 京介「俺も意地悪した おあいこだ」 桐乃「そう…かな?」 京介「そんな顔すんな ほら じゅーでんしてやる」 桐乃「え わ」 京介「俺の体温暖かいだろ?」 桐乃「うん」 京介「それは生きてるってことだ」 桐乃「ふふ うん」 京介「へへ」 桐乃「ふふ」 京介「ところで桐乃よ」 桐乃「ん?」 京介「さっき おあいこって言ったけどな 俺まだ許せそうにないんだわ」 桐乃「え?え?え?」 京介「お前がいなくなったってリアルに想像しちまってな まだ軽く凹んでる」 桐乃「な 何?なに?」 京介「つまりだ… O・SHI・O・KI(おしおき)だ!!!!!!」 コチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョ 桐乃「ひゃぁ!!?!!?あはははは!!!なに!?なっ!あひっ!!アハハハ!!」 コチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョ 京介「笑え笑え!!俺の落ち込んだ気分をお前の笑顔と笑い声で回復させろ!」 コチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョ 桐乃「あひゃひゃひゃ!!たタイム!ちょ!!ひっ!ひぃっ!待っっ!ひゃははははは!」 コチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョ 京介「毎度毎度おまえは俺の気持ちをもてあそびやがってー!うりゃうりゃうりゃ!」 コチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョ 桐乃「ご ごめ!!ひひひはははは!も むり!!ゆ ゆるし!!うひひははは!!」 桐乃「はー はー はー」 京介「はっ!どうだ! 男を困らせるのは女の仕事とか言うけどな こういうしっぺ返し食らうこともあるんだぞ! 覚えとけ!」 桐乃「はー はー はー …ふひ…」 京介「…大丈夫か桐乃?」 桐乃「んふ ふふひひひ うひひひ」 京介「おい なんだ え 俺やりすぎた?お おい桐乃」 桐乃「うひ うひ ひひひひふひ」 京介「こわっ!え?俺やっちゃった?妹壊しちゃった!?」 桐乃「ひひひひひんふひひひ んふんふんふんふふふふ」 京介「あわわわわわ ど どうしよう えーっと 110?あーえー 衛生兵ー!!メーディーック!!! たすけてー!!桐乃が!妹が!!たすけてー!!!」 やばい あたしこんなに大切にされてたんだ どうしよう 幸せすぎる おかしくなりそう ていうかなる ----------
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/1327.html
402 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:2011/12/15(木) 00 36 42.31 ID eCAUYo4l0 俺は今、部屋でだらっとしてる。 今日は両親共通の友人が遠方で結婚式を、ということで外泊。 そして桐乃はエロゲーを堪能中という。まあいいが。 と思ってたら 桐乃「ちょっと」ガチャ 京介「ん?どうした」 桐乃「こんなの見つけたんだけど…」スッ 見るとラベルに長い名前の書いてあるビン。 京介「ち……ぴちょん…?何だそれ酒か?」 桐乃「赤ワインね。ほら父さんが昨日、忘年会か何かの帰りに 持って帰ってきたやつよ」 京介「ああ、たまにあるなそういう…」 桐乃「あんたお酒飲んだことある?」 京介「……ああ、何回かな…」 ……嘘ではない。正月の甘酒とかな。 いや舐められちゃいかんと 桐乃「どうせ甘酒とかでしょ?」 京介「はい」 桐乃「……ねえこれ飲んでみない?」 京介「…は?」 桐乃「これ調べたら結構いいお酒みたいでさ! 多分なかなか飲む機会なんてないじゃん!」 京介「いやそうかも知れんが…親父に見つかったら… それにお前はまだ 桐乃「大丈夫だって!お父さんよくこういうの持って帰るし 家でちょっと飲むくらいだから!」 やけに強い押しだ。ワインなぁ…とちょっと思ってる間に 桐乃は階段を降り…どうやらグラスを持ってきた。 桐乃「ほらっ!これ」 ゴトッ 京介「はええよおまえ…まあちょっとだけならな」 桐乃「ええと、これ剥がして……で、これがコルク抜きね。 回して……と。で、引っ張…る………っ」ギュー… 京介「…貸してみ…」ギュー…ボンッ 桐乃「……へぇ、あんたたまには役に立つじゃん」 京介「へいへい…じゃあ注ぐか」トクッ 京介「…ほら、おまえのグラス」 桐乃「え?あぁ、うん…」スッ 京介「よっ……あ」トクトクッ 桐乃「ちょっ、あんた多過ぎっしょ!」 京介「わりい…俺のと変えるか」 桐乃「…別にいい、これくらいなら」 多分、分岐点はそこだったんだろう。酒に慣れてない俺は その量からいろいろと始まることを知らなかった。 京介「んー……美味い、のか?コレ」 桐乃「……うん。多分美味しいんじゃない?…結構好きかも。」 京介「あっコレ強いな!うぉっ…アルコールが…」 桐乃「…だらしな。これくらいでさぁ…ケホッ」 京介「むせてんじゃねーか」 桐乃「…うるっさい!」 京介「うわー、何かボアっとするわコレ」 桐乃「あんた弱そ。お父さんもそんな強くないもんね」 京介「じゃあおまえも強くないってことになるんじゃ 桐乃「いちいちうるさいってーの!」ギュッ 京介「いぃっっ!…つねんなよ!いってえな… つか何で俺の部屋で飲んでんだよ、今更だけど」 桐乃「私の部屋がお酒臭くなったら最悪じゃん」 京介「おまえな…はあ、もういいよ」 桐乃「ん…コレほんと美味しいかも…」トクトクッ 京介「あ!はあ?おまえもう2杯目かよ?」 ガタッ 桐乃「あんたが遅いのよ」 京介「バカ、おまえあんま飲むなよ!まだ中学生じゃねえか!」 桐乃「!!…何よ、先生みたいなこと…それならあんただって高校 京介「先生じゃねーよ!あんま分からねーけど体に毒だったら どーすんだ!こんなしょうもないことで後々何かあったら 取り返しがつかねーだろ!!」 桐乃「!!!」 京介「いや飲むなとは言わねえけどよ…ちょっとだけ、少しずつだ。 じゃねえともうお開きだ」 桐乃「……わ、わかったわよ…何よ急に…///」 京介「あと30分は注ぐなよ」 桐乃「…はいはい…///」 京介「…てかおまえ顔赤くないか?酔ってるんじゃ…」 桐乃「///赤くっ……あ、でもそうかも… …うん、ゆっくり飲むことにするから」 京介「ウチの家系は弱いのかもな…母さんはどうか知らんけど」 桐乃「あぁ、ちょっと強そうな気がする…」 京介「…ちょっと俺トイレ行ってくるわ」 ガチャ …ふぅ。やっぱちょっとくらくらするな…まあ酒だからな。 もう桐乃には飲ませないようにしよう… 京介「はぁー、さみっ…」 桐乃「…おかえりぃ〜」 京介「…おう」 桐乃「ねぇあんたってクリスマス予定あんの〜?」 京介「んぐっ……外国ではな、クリスマスは家族で 桐乃「ふふっww 寂しいものね〜」 京介「……へいへい、どっかのモテモテ茶髪読モ様には分かりませんよ」 桐乃「…っ!」ドゴッ 京介「いって!蹴るなよ!」 桐乃「ヘタなイヤミ言うからよ!それに私別にクリスマス空いてるし」 京介「…何だよ、じゃあ人のこと言えねえじゃん…」 桐乃「一緒にしないでくれる?私は空けたの。あんたは空いてるだけ ……しょ、しょーがないから?まあ暇過ぎるあんたと か、買い物行ってあげてもいいけど?///」 京介「は?あ……/// んっだよ、それって荷物持ちじゃねーか!」 桐乃「ガタガタ言うなっての! じゃあそういうことだから」 京介「ん……あぁ、分かったよ…」 桐乃「………///」 京介「………///」 桐乃「………… 京介「あ、あ〜ちょっと酔いが回ってきたわ…もうそろそろ 桐乃「…え?まだいいじゃん〜…」 京介「……おまえもう酔ってるよな…俺が部屋出て戻ったあたりから」 桐乃「酔ってないもん! …でも気分良いかも〜」 京介「うわ、こいつ……まあいいか、親帰るの明日だし…」 桐乃「…あんたって髪型ずっと変わんないよね〜 だからモテないんじゃないの〜?」サワサワ 京介「…おまえだって……あれ?おまえいつから茶髪だっけ? もう随分長いけどな…っておいあんま髪ぐちゃぐちゃすんなよ」 桐乃「…ちょっと髪質かたいんだよね〜」 京介「…じゃあおまえも文句言えねえよな」サワサワ 桐乃「…っん……いいよ別に…」 京介(あれ?…酔ってるからか?) 桐乃「……」サワサワ 京介「………」サワサワ 京介(…そして妙な空間になりました。あー何かぼやっとする/// …俺も酔ってんな…) 桐乃「…京介…///」サワサワ 京介「!?…京介ぇ?」サワサワ 桐乃「……ばーかw」サワサワ 京介「…何だってんだ…」スッ 桐乃「あっ……」 京介「…あん?何だ?」 桐乃「……別に…」 京介「………何だぁ〜?桐乃?」プニプニ 桐乃「んぅっ!/// な、何よぅ」 京介「……別にぃ〜?」プニプニ 桐乃「…は、はなへぇ!ふぁか!」 京介「あ〜何てったかわかんねーw」プニプニ 桐乃「…!!この…」ガッ 京介「お」 桐乃「…はぁ〜…何か顔が熱くなったじゃん…///」 京介「ははっw、顔あっか!」 桐乃「///……しっ!」グッ 京介「!!うぉっ」バタッ 桐乃「へへ〜とったぁ〜」コテッ 京介「ぐふっ…お前、腹はキツいって!」 桐乃「え〜?ん〜じゃあ…」コロコロ…コテッ 京介「………!///」 桐乃「…ふふぅ……あっかw///」 京介「ぐ…いや、ていうか近…///」 桐乃「え〜、い〜じゃん、べつに〜///」 京介「え〜… おまえ酔ったら無防備すぎるな… 気をつけろよ、男がいるときとかは…」 桐乃「別に今はい〜も〜ん…ふふっw 京介近い///」 京介「/// おまえが来たんじゃん…」 桐乃「……京介のにおいがする…」 京介「………おまえのは…香水?とワインと混ざって…」 桐乃「ん……」ヨジヨジ 京介「ぅぐ…だから腹に乗られたら…って…」 桐乃「ん〜」ギュッ 京介「うぉ……//////」 桐乃「………//////」 京介「……おい?/// あの…桐乃?」 桐乃「………京介、あったかい……///」 京介「……っ///」 桐乃「…ねぇ、背中さむいから……」 京介「え?あ……/// おお//////」ギュッ 桐乃「…ん………あったかい……//////」 京介「…ああ………//////」 桐乃「………………//////」 京介「………………//////」 桐乃「……っと ……ぅして………ね ………」 京介「………え? 今何て……?」 桐乃「……ば〜か!」 ………翌日。 俺はベッドで目覚めた。まだ少し頭がくらっとする… 桐乃は……部屋に帰って寝たんだろう。 昨日は本当に酔ってたな…あいつ酒好きだけど相当弱いみたいだ。気をつけねえと。 ……そういやクリスマスの約束、あいつ忘れてねえだろうな、 と思ってたら携帯にメールが入ってた。 「クリスマス、ちゃんと覚えときなさいよ!」 ……へいへい。覚えてるって。 そうだ、まだ両親が帰ってない内に昨日の残骸を片付けとくか… グラス、コルク抜き、ワイン……あんま減ってねえな。 END クリスマスの少し前、大人たちが夜の街で騒ぎだす間に。 長々どうもです。 -------------
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/329.html
492 名前:[ss]1/2[sage] 投稿日:2011/02/20(日) 05 00 21.45 ID E72RvathO [1/2] 「ちっくしょう! 俺と瀬菜ちゃんだって! うおおー!!!高坂に負けてられるか!待ってろーマイエンジェル瀬菜ちゃん!」 一階でテレビを見ていると突然叫び声が聞こえて2階で兄貴と居たはずのせなちーのお兄さんが物凄い勢いで外へ飛び出して行った。 「ちょっと!アンタたち何して。。って酒臭っ!?」 兄貴の部屋に入るとお酒の臭いが漂っていた。 「お~桐乃」 「アンタっ!お父さんとお母さんが旅行行ってるからってお酒飲むとかありえないだけど!?」 「いや~俺のせいじゃないぜ。赤城の奴がこんなチャンスないから飲んでみようぜって言うからさ。」 「はあ?アンタ未成年はダメだってのわかってる?ありえないんだケド。」 「そんな顔すんなって。せっかくのカワイイ顔が台なしじゃないか。いや怒ってるお前の顔もカワイイよな~エヘヘ」 「!?ち、ちょっと!?いきなりな、な、何言って。。。もしかして酔ってんの!?」 「いや。至っていつも通りだぜ?」 「は!?絶対酔ってるし!だ、だってあ、あたしの事か、か、カワイイとか。。。///」 「だってお前カワイイんだから仕方ないだろ。」 「っ!キ、キ、キモっ!超キモいんだけど!」 「お前が妹じゃなかったらなー絶対結婚してくれって言うんだけどなー。」 「ちょ?!今な、な、な、何言ったのかわかってんのアンタっ?!」 493 名前:[ss]2/2[sage] 投稿日:2011/02/20(日) 05 07 00.74 ID E72RvathO [2/2] 「分かってるよ。お前は俺の事嫌いだろうけどさ。俺はお前の事愛してるんだよ。妹だからとかじゃないからな。冗談抜きでだぞ。だって現にそれが原因で黒猫とも別れたしな。」 「ちょ!?あ、あ、愛してるとか。。///ってか黒いのと別れた理由ってソレ?!」 「ああ。黒猫にはちゃんと話したら分かってくれてよ。相手がお前なら自分は納得できる。そういう事なら別れましょうって言ってくれたんだ。けどもいつかはちゃんとあの娘に伝えなさいって条件つけられたんだがな。。。。」 そうだったんだ。あいつアタシがどうして?って聞いた時「フフ、知りたい?なら先輩に直接聞きなさいな。ブラコンビッチ。」って言ってニヤニヤしててぶっ殺そうと思ったケドそういう事だったんだ。。 「あ、愛してるとか。。あの時は気持ち悪い顔したくせに。。。そうならあんな顔しないでよ。。」 「ん?なんだって?」 「なんでもない。」 「そか」 「まあよく分かったから。とにかくあんたがそういう事ならあたしもそういう事にしといてあげる。」 「??」 「それで明日あたし暇なの。」 「ほうほう。」 「だからア、アンタとデ、デートしてあげる! 「おお!マジ!?」 「シスコン拗らせ過ぎてお、お、襲われても困るし!ガス抜きの為にこれからあたしが暇な時はデ、デートしてあげるから!ちなみにアンタには拒否権ないからね。か、感謝しなさいよね!///」 「あ、それとこれから二人っきりの時は京介って呼ぶから。」 「はいよ。エヘヘ。」 「じゃああたしそろそろ寝るから。明日デートだしね。だからあんたも寝なさいよね。」 「はいよ。じゃあお休み桐乃。」 「お休み。き、京介。///」 そうしてアタシは自分の部屋に戻り布団の中に入った。 「。。。」 「。。。。。」 「やった。。」 「やったあああ!やったよ!メルちゃん!あいつがアタシの事愛してるって!!マジありえない!キモっ!超キモすぎ!キモ過ぎてまさかこれ夢じゃないよね!?イタっ!つねったらマジ痛い。だからこれは夢じゃない!マジ嬉しいんだけど!?やったあああ!!!」 翌日。。。 「うー気分わりー。。缶ビール一杯だけしか飲んでないんだが。酒は俺ダメだなー。。。。 。。。。。。。。 って!?うあああ!!や、やべえええ!!!酔った勢いで俺は桐乃に。。。 やべえって絶対やべええよ!?いくら俺が。。だって妹だぞ?!このままじゃ親父とあやせに。。。ヒイイイィ! -------------