約 397 件
https://w.atwiki.jp/clockgrail/pages/47.html
◆◇◆◇ 日が登り始めていた。 静かな朝が訪れていた。 癒えぬ“虚しさ”を胸に湛えながら。 彼は、“今日”の始まりを迎える。 高所から、漠然と広がる世界を見つめる。 鳥の囀りが、朝を穏やかに告げる。 澄んだ青空は、火が灯るような朝焼けの輝きに彩られる。 果てなき情景の下で、緑に覆われた山岳地帯が広がる。 緩やかな斜面に覆われた大地に木々が並び、遠くでは河川が流れている。 それは、文明と隣り合わせの自然風景だった。 ――アメリカ西部。“魔術”とは程遠い、辺境の土地。 長閑な時間と共に、風が吹き抜けていく。 山岳の下の麓には、寂れた田舎町が見える。 古めかしい木造の建造物が立ち並び、閑散とした道路には疎らに車が走っている。 まるで映画に出てくる地方都市をそのまま描いたかのような、静かな街並みであった。 “ここ”は丁度、街を遠方から見下ろせる位置に存在する。 山岳の中腹――“山小屋”のテラスで、椅子に腰掛ける白人の男が一人。 木製のロッキングチェアが、ゆらりと揺れる。 たっぷりと髭を蓄えた、太い体格の大男だった。 口にはパイプを咥え、草臥れたチェックシャツやジーンズを身に纏う。 中折れ帽を被ったその姿は、農夫や木こりそのものだった。 彼はただ、朝の訪れをじっと見つめる。 何も言わず、何も動かず――神妙な面持ちで、彼は沈黙する。 鮮明な朝焼けの下。木々に囲まれた、自然の傍ら。 瑞々しい世界の中で、静寂に身を委ねていく。 白髪の混じった髪と、疲れ果てたような眼差し。 逞しい身体とは裏腹に、疲弊と虚無が刻み込まれている。 今日も“夢”を見た。 あの頃の、消えぬ“過去”を。 非道な一族に従い、非道の所業を重ね。 自らの過ちに気付いた頃には、時すでに遅く。 その罪を抱えながら、あの世界から逃げ出して。 その果てに、ようやく此処まで辿り着いて。 孤独と引き換えに、自由を手にした。 それでも、後悔というものは。 今なお、彼の魂を蝕み続ける。 ロッキングチェアが、静かに揺れる。 パイプの口から、白い煙が揺れる。 鮮やかな朝は、彼を相も変わらず突き放す。 その左手に――いつの間にか、握られているものがあった。 年季が入った、古びた懐中時計だった。 それが何なのか、何を意味するのか。 そのことを理解するまで、そう時間は掛からない。 彼はまさに、奇跡を巡る戦争に参加する“資格”を手にしていた。 エドゥアル・ブレッソン。 彼はかつて、魔術師だった。 ◆◇◆◇ 静まりかえった夜。仄暗い照明の灯されたリビング。 二人の男が、テーブルを挟んで椅子に腰掛ける。 テーブルに置かれているものは、世界で最も著名なバーボン・ウイスキー。 白いラベルの貼り付けられた瓶の中は、琥珀色の液体で満たされている。 エドゥアル・ブレッソンは、ゆったりと椅子に座る。 その片手に握られたウイスキーグラスに、軽く口をつけながら。 目の前で向かい合う男を、静かに見つめる。 ボーラーハットにスリーピースの紳士服――薄汚れて草臥れている――を纏う黒ずくめの風貌。 その身体は案山子のように痩せており、服装も含めて見窄らしさが漂う。 髑髏を思わせる青白く骨張った顔も相俟って、何処か不吉な印象さえ感じられる。 ――まるで、死神のような男だった。 サーヴァント、アーチャー。 この戦争に呼び寄せられた英霊の一人。 ブレッソンは、己が召喚した従者と語らっていた。 まだ出会ってから間もなく、アーチャーが聖杯に託す願いを聞いたばかりだった。 彼の名をブレッソンは知っていた。かつて歴史に名を残し、銀幕の世界でも存在を刻んだ男だった。 それ故に彼の“生前”に興味を示したブレッソンに、アーチャーは持ちかけた。 ――この家、酒はあるんだろう? ――せっかくの御対面だ。 ――ちょっくら、飲み交わそうぜ。 そうして二人は、ウイスキーを語らいの“お供”とした。 目の前の英霊が語る思い出話に、ブレッソンは耳を傾けていた。 「――で、ワイアットの野郎がな……」 アーチャーが追憶する、生前の思い出。 フロンティアの時代――アメリカの西部、とある町の酒場(サルーン)でのちょっとした馬鹿話。 「しこたま酒を飲んでから、“俺はジャッカロープを見つけた!”って急に騒ぎやがったんだ」 過去を懐かしむように、アーチャーは飄々と語り続ける。 ジャッカロープは、かつてカウボーイの間で語り継がれてきた未確認生物――要は“角の生えたウサギ”だそうだ。 「何バカなこと言ってんだ、飲み過ぎだぜアープって、周りは大笑いさ」 アーチャーは片手に握るグラスを小さく揺らして、琥珀色のウイスキーが微かに波打つ。 三つほど固まった氷の塊が、小刻みに音色を鳴らす。 「だがワイアットは意固地になりやがって、真っ赤な顔で“今すぐその証拠を見せてやる”とか宣ってな。 そんで、サルーンから千鳥足で飛び出した……」 そんな彼と向き合う“聞き手”――ブレッソンは、椅子に背中を預けながらアーチャーの昔話を聞き届ける。 彼の片手にも、アーチャーと同じようにウイスキーの注がれたグラスが握られていた。 「数分後、“遂にジャッカロープを捕まえた!”とワイアットが叫んだ。 俺も含めて、皆が半信半疑でぞろぞろ覗きに行ってみると――」 そう語るアーチャーは、笑いを堪えるように表情を微かに緩める。 「あいつ、酔っぱらって馬小屋で寝てたウォルターじいさんをガッチリ捕まえてやがった」 テーブルにグラスを置いたアーチャーは、身振り手振りでその様子を再現する。 両腕で胴体にしがみつくような動作を真似て、彼は笑みを浮かべながら説明する。 話に耳を傾けながらその様子を見ていたブレッソンの口元にも、思わず笑いが零れた。 「それを見て、誰かが言った。“そいつぁジャッカロープじゃねえ!ウォルターじいさんだろ!”」 戯けた様子で語るアーチャー。 その語り口は、荒んだ眼差しとは裏腹だった。 「で、ワイアットは赤ら顔で俺に言った」 まるで過去の思い出を振り返る子供のように、彼は気さくに語っていた。 かの有名な“ならず者”は、かつてつるんでいた“相棒”との記憶を、嬉々として語る。 「“おいドク、今の発言を記録したまえ。保安官の職務への侮辱にあたる”」 ――その一言で、皆またしても大笑いって訳だ。 そうして話を締め括るアーチャーは、目を丸くしてニヤッと笑い。 奇行を働いた酔っ払いらしからぬ糞真面目な台詞に、ブレッソンも思わず吹き出すように笑ってしまった。 「あのワイアット・アープも酔っ払ったらその有り様とはなぁ。映画じゃまず見られない姿だ」 「あいつは“やくざ”みてえなボンクラだよ。だが、人を惹きつけることが不思議と上手かった」 骸骨のような顔を緩ませて、アーチャーは“ワイアット・アープ”との記憶を振り返る。 西部劇でも幾度となく語り継がれてきた、伝説の保安官と過ごした過去だった。 曰く、普段は物静かだが“やくざ”同然の男。 曰く、勇敢で人を惹きつけるのが上手い男。 曰く、狡猾にして誰よりも誠実な男。 曰く――。 「あんたは……」 かつての相棒との思い出を語るアーチャー。 その姿に、ブレッソンは何処か感慨深そうに微笑みを浮かべる。 「本当に、ワイアットと親しかったんだな」 「ああ。そうさ」 あいつとは、親しかった――そう肯定するアーチャーの笑み。 心からの嬉しさを滲ませつつも、何処か寂しげで、その眼差しには未練を宿す。 アーチャーという男は、紛れもなくワイアット・アープとの親交を結んでいた。 彼もまた、荒野の活劇の中で語り継がれてきた男であり。 かの保安官との友情ゆえに、この地に喚ばれた英霊であった。 「“最初”に語った通りだ。あいつとケリを付けるために、聖杯戦争に来た」 ジョン・ヘンリー・ホリデイ。 通称――“ドク・ホリデイ”。 アメリカの西部開拓時代に活躍したガンマン。ギャンブラー。ならず者。 かの“OK牧場の決闘”に参加した、伝説的保安官ワイアット・アープの相棒。 彼はこの聖杯戦争で、アーチャーとして現界した。 「あんたにも、相応の理由があるんだろう」 アーチャー――ドクは、自らのマスターの顔を覗き込んだ。 己を呼んだ主君の真意を確かめるように、じっと見据える。 そうしてブレッソンの顔から、微笑みが次第に消えていく。 感慨に耽っていた彼の表情は、神妙な面持ちで沈黙する。 「ブレッソン。あんたは、何かを背負ってきた眼をしてやがる」 まるで己のマスターの葛藤を見抜いていたように、ドクは投げかけてきた。 そのことにブレッソンは、内心苦笑をする。 ――まさか、すぐに気付かれるとは。 ――やっぱり、鋭いもんだな。 ブレッソンはそう思いながら、ウイスキーを一口喉に流し込む。 じきに話すつもりではいたが、どうやら目の前の男には筒抜けだったらしい。 流石はドク・ホリデイ――“あの”伝説のガンマン。 神秘の薄れた近代の存在といえど、紛れもなく英傑の一人なのだ。 とある日に、ブレッソンは“古びた懐中時計”を手にした。 それが聖杯戦争の参加資格であることに気付くのに、そう時間は掛からなかった。 彼は有無を言う間もなく、奇跡を巡る闘争に巻き込まれた。 発端も含めて、突発的な出来事に過ぎなかった。 しかし、きっとこれは、ブレッソン自身も望んでいたことだったのだ。 そのことを悟って、意を決したように口を開く。 「……そうだな。願いって奴は、確かにある」 彼に、奇跡に縋るだけの理由はあったのだから。 そして少しだけ躊躇うように、黙り込んだ。 されど、腹を括ったように、ブレッソンは語り出す。 「俺はかつて、魔術師だった」 エドゥアル・ブレッソン――これは、偽名だった。 魔術協会の影響が薄いアメリカへと渡って以来、かつての名を捨てていた。 魔術師として生まれた本来の名は、“バルタザ・ロベル”。 “時計塔”、すなわち魔術協会内での政治的立ち回りの失敗。 一族に遺伝する魔術回路の衰退――魔術師としての限界。 数代前にそれらの不運が重なったロベル家は、零落へと進んだ。 一族の者達は、何としてでも再興を図ろうと足掻き続けた。 “時計塔”での権威を持った有力貴族への根回し。 魔術回路を増やすための優秀な“母体”を求めた政略結婚。 一族の人間に眠る“素養”を引き出すための研究。 必死に、必死に、あらゆる手を尽くして、その尽くが裏目に出た。 それらの模索はいずれも実を結ばず、却って一族の停滞を後押しすることになった。 そうして落ちぶれて、歪んで、誇りさえも失い。 “バルタザ”が跡継ぎとなる頃には、ロベル家は邪道の一族と成り果てていた。 外法の体現者として、魔術師達からも蔑まれてきた。 そんな一族に対する疑問を抱きながらも、彼は再興のために奔走した。 形振りも構わず、手段さえ選ばなくなったロベル家のやり方を貫いた。 その過程で――多くの犠牲を支払った。 「俺には、妻と子供がいた」 ロベル家は、歪んでいた。 人道は愚か、魔術師としての常道さえも踏み外していた。 それを悟った時には、既に取り返しは付かなくなっていた。 「ただ、それだけだよ」 かつて喪われた“二つの命”を振り返って、“ブレッソン”は呟く。 今日に至るまで後悔を抱き、彼は魔道から背を向けてきた。 背負ってきた罪と業は、今もなお夢の中で彼の魂を苛んでいる。 ブレッソンは、それ以上は語らなかった。 戦うための動機など、それだけで十分だった。 そうしてグラスの中に残ったウイスキーを、静かに飲み干していた。 そんな彼の姿を、ドクは何も言わずに見つめていた。 少しの間だけ、取り止めもなく沈黙が続いたが。 「……戦うには、十分だな」 やがてドクが、静かに口を開く。 「俺なんざより、ずっと切実だ」 その眼差しは、確かにブレッソンを見据えていた。 まるで彼の悲哀を、有りのままに受け止めるように。 「重てぇよな。未練や後悔ってもんは」 そして。 枯れたように呟く、その声色は。 目の前の男に対する、深い共鳴を宿していた。 「……ああ。そうだな」 ドクの語る言葉に、ブレッソンはただ一言頷く。 確固たる共感を、その素振りに込めていた。 「なあ、ブレッソン」 そしてドクは、言葉を続ける。 「俺は、銃だけが取り柄の“ごろつき”だよ」 骸骨のような面持ちと、死を帯びた双眸。 それらは、目の前の男へと向けられる。 「きっと、何かを奪うことだけしか出来ねえ」 己という人間が、何者であるのか。 それを告げながら、彼はブレッソンと対峙する。 「それでも、構わねえか」 ドク・ホリデイは――“人殺し”だった。 銃を手に取り、やくざな商売で稼ぐ、“ならず者”だった。 例え英傑として歴史に名を刻もうと、その事実は変わらない。 彼は奪い、殺し、踏み躙る側の人間だった。 そのことを、ドク自身は自覚している。 故に彼は、問いかける。 「……ああ」 そして、ブレッソンは迷わずに答える。 「俺も、どうしようもない奴なんだよ」 死を纏って彷徨い続けたドク・ホリデイ。 朽ち果てた枯れ木のように佇むエドゥアル・ブレッソン。 彼らは同じ、生きながらにして“死人だった。 「目の前にある奇跡を、誰にも渡したくない」 その在り方は違えど、未練と後悔だけは確かに結びついている。 故にブレッソンは、そう答えた。 己はこの聖杯戦争で勝ち抜くと――告げたのだ。 「……そうかい」 自らのマスターの答えを聞いて、ドクは一言呟く。 戦うための道筋は拓けたことを、改めて悟る。 そうしてドクは、テーブルに置かれたウイスキーの瓶を手に取った。 「なら――」 瓶の蓋を開けて、空になったブレッソンのグラスに液体を注ぎ込む。 透明な器の中が、黄金のような色彩に染まっていく。 そうしてウイスキーを注ぎ終えてから、ドクは自らのグラスを手に取った。 二人の顔の間に掲げるように、器をすっと持ち上げる。 「勝とうぜ。旦那(マスター)」 「ああ。宜しく頼む、“ドク”」 からん――二人のグラスが、響き合う。 共に奇跡を求めることを誓う、戦いへと向けた乾杯。 やがて掴み取る勝利へと向けた、ある種の祝杯。 バーボン・ウイスキーが、琥珀色に輝く。 彼らが求める奇跡の光を、映し出すかのように。 ◆◇◆◇ おう、ワイアット。元気してるか。 ま、お前なら上手くやってるだろうな。 今ごろあの世で酒場や賭場でも開いてんだろ。 トゥームストーンでもお前は強かだったからな。 “西部劇”とやらを見たぜ。 ワイアット・アープ様は活劇の英雄なんだとよ。 ま、歴史での評価は紆余曲折あるそうだが。 おめえみたいな“やくざ”が清廉潔白の存在だなんて、全く笑っちまうぜ。 んな柄じゃねえだろうに。酒場の連中が聞きゃあ、たちまち大笑いだろうよ。 で、俺は映画の中じゃお前さんの“良き相棒”って訳だ。 あの時から、依然として変わらずにな。 さて――そうだな。 お前と別れたのは、クラントン一家と片を付けてから暫く後。 俺がお前の女を悪く言ったからだったな。 “ワイアット、ユダヤ女となんか付き合うな。あんなアマが大事なのか”ってな。 ああ、あの頃の俺は最低だった。 “ごろつき”から成り上がって、お前とつるみ続けて、すっかり図に乗っていた。 下らねえ蔑みで突っかかって、俺達の間に亀裂を作っちまった。 そっから口論になって、溝は深まって、そのまま喧嘩別れって訳だったな。 それから俺はまた根無し草、コロラドのコヨーテに成り下がっちまった。 肺の病もどんどん酷くなっちまって、気が付きゃ酒とアヘンに逃げるようになって、そのままポックリって訳さ。 バチが当たっちまったんだ。神は俺に友情を裏切った罰を与えた、当然だろうな。 未練だの、後悔だの。 振り返ってみりゃ、色々とあるが。 結局、一番気がかりなのはお前とのことだ。 お前とまた腹割って話して、蟠りにちゃんとケリを付けたくなっちまった。 俺が此処に来た理由は、それだけだ。 色んな悪党どもとつるんできたが、結局お前より上等な野郎とは出会えなかった。 “映画”の中じゃ、俺とお前は無二の相棒同士だった。 ――ああ、俺もそう思ってる。最期までそう信じて、ベッドの上でくたばった。 喧嘩別れしちまってからも、結局俺は“ワイアット・アープの相棒”だった。 生きるアテも無かった俺に、お前は命を吹きこみやがった。 だから、なあ。 ワイアット。 今さらこう言うのも何だがよ。 “仲直り”をさせてほしいんだ。 お前の女に、そしてお前に、謝りたい。 そしてまた、お前と語らいたい。 それが、俺の望みなんだ。 それと、だ。 放っておけねえ奴が、一人いる。 俺はそいつに手を貸してやるつもりだ。 未練と後悔ってモンは、何よりも重い。 女やガキが関わるんなら、尚更だ。 あいつにも、勝たせてやりたい。 だから俺は、また銃を取る。 あっちで待ってろよ、相棒。 俺は奇跡を掴んで、お前に会いに行く。 久しぶりに、美味いバーボンでも飲もうぜ。 ワイアット・アープへ。 ドク・ホリデイより、愛を込めて。 ◆◇◆◇ 【クラス】 アーチャー 【真名】 ドク・ホリデイ@アメリカ西部開拓時代 【属性】 混沌・中庸 【ステータス】 筋力:D 耐久:E 敏捷:C++ 魔力:E 幸運:C+ 宝具:C 【クラススキル】 対魔力:- 魔力に対する抵抗力は皆無。 単独行動:C マスターからの魔力供給を断ってもしばらくは自立できる能力。 Cランクならマスター不在でも1日程度は行動出来る。 【保有スキル】 射撃:A 銃器による早撃ち、曲撃ちを含めた射撃全般の技術を表したスキル。 Aランクならば凄腕のガンマンと呼べる腕前を持つ。 クイックドロウ:A 射撃の中の早撃ちに特化した技術。 その腕前は保安官ワイアット・アープからも一目置かれた。 ドク・ホリデイは拳銃を瞬時にホルスターから抜けるようにするため、照準や角の部分をヤスリで削り落としていた。 労咳の銃徒:A 病に蝕まれ、病を背負って生きたアウトロー。 労咳と共に伝説へと昇華されたが故に、他の後天的な災いを跳ね除ける。 同ランク以下のバッドステータスを全て遮断し、宝具によるデバフも大幅に効果を軽減する。 ただし自身のターン時に低確率で喀血を起こし、その際には一時的なステータスの低下が発生する。 悪運の切り札:B 往生際の悪さ。逆境における引き運の強さ。 一定以上のダメージを受けた際、高確率で“ガッツ”付与が発動して生存を果たす。 無明の無頼:B+ 余命幾ばくもない“ならず者”、あるいは“賭博師”としての意地。 自身の体力が低下した際、または窮地へと追い込まれた際、攻撃の威力・命中率が倍増する。 また先手を打てる確率が大幅に上昇する。 【宝具】 『墓石と決闘(トゥーム・ストーン)』 ランク:D+ 種別:対人宝具 レンジ:1~50 最大捕捉:1 保安官ワイアット・アープらと共にクラントン一家と戦った“OK牧場の決闘”の再現。 ――約30秒間に30発の弾丸が飛び交い、距離にして2m前後。苛烈な短期決戦であり、至近距離からの撃ち合いだった。 実態としては決闘と云うより、突発的な銃撃戦だったとされている。 言うなれば「一定時間敵が強制的にドクの至近距離へと転移させられ、尚且つドクの銃撃が大幅強化される宝具」。 宝具の発動と共にレンジ内の“空間”が歪み、敵が瞬時に“ドクの至近距離”へと転移させられる。 更にはドクの銃撃に“耐久値無視”と“防御貫通”の効果が発動し、一定確率で即死判定が発生する。 発動時間は伝承と同じ30秒間のみ。その間に敵はドクの至近距離から離脱できない。 己も敵も命懸けの肉薄戦闘へと引きずり込む、背水の陣に等しい宝具。 『死病の硝煙(トゥーム・オブ・ザ・ホリデイ)』 ランク:D 種別:対人宝具 レンジ:1~30 最大捕捉:50 ドク・ホリデイは伝染する“死の病”として畏れられた肺結核を患い、数々の暴力的な逸話によって“死神”も同然に語られた。 それらの伝承が一種の“死の概念”へと昇華され、宝具へと発展した。 発動することで不可視の“瘴気”を周囲に展開し続け、レンジ内に存在する者の体力・魔力を徐々に減少させる。 減少速度はドク・ホリデイの窮地や消耗に比例して上昇。 彼が致命的な状況に追い込まれていれば、敵も凄まじい速度で“瘴気”に蝕まれる。 【weapon】 六連装拳銃、デリンジャー、ナイフ。 そのほかライフルや散弾銃も状況に応じて魔力で生成できる。 【人物背景】 アメリカ西部開拓時代のガンマン。生没年1851-1887。 伝説の保安官ワイアット・アープの友人として知られる著名なアウトロー。 本名はジョン・ヘンリー・ホリデイ。短い間ながら歯科医師であったことから“ドク・ホリデイ”と渾名された。 ジョージア州アトランタ市で歯科医として活動していたが、若くして肺結核に罹患したことで転地療養のため西部へと移住。 以来ギャンブラーとして生計を立てるようになり、“暴力的な評判”を背負いながら各地を転々していく。 その後テキサスの酒場でワイアット・アープの窮地を救ったことから彼の友人となる。 アリゾナ州トゥームストーンでのクラントン一家との抗争においては、アープ兄弟と共にかの有名な“OK牧場の決闘”に参加する。 一連の事件の後はワイアット・アープと別れる。 一説によれば、ワイアットの伴侶だった女性がユダヤ系であったのを咎めたことが決裂の原因とされる。 以降はコロラド州でこれまでと同じようにガンマンやギャンブラーとして生活した。 しかし次第に肺結核の症状が悪化して酒やアヘンに溺れるようになり、最期は36歳で病死した。 【外見・性格】 案山子のように見窄らしく痩せた男。肉体は30代相当だが、血色の悪さ故に老けて見える。 短い白髪で、面長の骸骨のような顔に口髭を生やしている。 ギャンブラー風の黒いスリーピーススーツとボーラーハットを身に付け、首にはリボンタイを巻いている。 ただし、衣服はいずれも草臥れて薄汚れている。 腰には拳銃のホルスターを提げ、片手にはよくウイスキーの瓶を握り締めている。 伝承においては暴力的な評判を背負いながらも、知人からは“穏やかな南部の紳士”と評されていたとされる。 しかしこの聖杯戦争に召喚されたドク・ホリデイは、“ならず者”や“病に蝕まれた死人”としての側面が強く反映されている。 それ故に荒んだ態度が目立ち、常に窶れた表情でぶっきらぼうに振る舞う。 目的のためには暴力も辞さないが、性根は義理堅く純粋な性格。 【身長・体重】 179・60 【聖杯への願い】 ワイアット・アープとまた語らいたい。 【マスターへの態度】 ああ。信頼してるぜ、旦那(マスター)。 【名前】 エドゥアル・ブレッソン 【性別】 男 【年齢】 45 【属性】 秩序・中庸 【外見・性格】 ふくよかで逞しい体格の大男。髭をたっぷりと蓄えた白人。よくパイプを咥えている。 使い古したチェックシャツやジーンズを纏い、頭には中折れ帽を被っているなど、農夫や木こりを思わせる出で立ち。 「ポール・バニヤンみてえだな」とはドクの談。 物静かで穏やかな性格で、常に落ち着いた態度を取る。 温厚な人柄である一方、何処か喜怒哀楽に乏しく淡々としている。 彼は胸の内では常に虚無感と喪失感に苛まれている。 【身長・体重】 195・103 【魔術回路・特性】 質:C+ 量:D 特性:変換 衰退しつつある一族の中では素養に優れていた。 凡百の魔術師よりは高い素質を持つが、飛び抜けた才覚の持ち主と呼べる程ではない。 【魔術・異能】 地属性魔術の使い手。土や砂を操作して攻撃と防御を行う。 “骨材”を土と解釈することで、コンクリートへの干渉も行える。 『霊樹の泉(ミミルブルンナー)』 地面に宿る“養分”を“魔力”として変換することで、あらゆる土地に“疑似霊脈”としての機能を持たせる。 自然の要素が強い大地ほど、霊脈としての高い機能を発揮する。 ただし長時間の維持は行えないため、盤石の陣地を整えるための用途には向いていない。 基本的には戦闘時に即席の魔力タンクを作り出すために行使される。 “擬似霊脈”として使われた土地は、養分が再び戻るまで使用不可能になる。 『白霜の剛人(ヨートゥン)』 “霊樹の泉”を応用した自己強化魔術。 “擬似霊脈”で生成した魔力を“代謝機能を活性化させるエネルギー”へと変換し、一時的にあらゆる身体機能を倍増させる。 腕力や瞬発力が飛躍的に上昇するほか、代謝の向上による自己治癒能力も得られる。 ただしこの魔術を使っている最中は、その“疑似霊脈”を魔力タンクとして併用することは出来ない。 【備考・設定】 アメリカの田舎町で孤独な生活を送る中年の男。 他者との関わりを避け、町外れの山小屋で自給自足をしながらひっそりと暮らしている。 本名はバルタザ・ロベル。 彼は“時計塔”に属する魔術師一族・ロベル家の跡継ぎだった。 ロベル家は数代前の頃に魔術協会内での政治的立ち回りに失敗し、更には魔術回路の衰えも始まるなど、零落の道を辿っていた。 彼らは何とか一族を立て直そうと足掻き続けたが、それらも実を結ぶことはなく没落を繰り返していった。 そうしてロベル家は次第に、魔術師としての形振りや誇りさえも捨て去るようになった。 バルタザが跡継ぎとなった時点で、既に魔術師の世界においても“外法の一族”と蔑まれていた。 彼はそんな一族の在り方に疑問を抱きながらも、ロベル家再興のために尽力してきた。 その過程で、様々な犠牲を払い続けた。多くのものを喪ってきた。 ――今の彼は、もう一族を背負う魔術師ではない。 魔術協会の影響力が薄いアメリカへと移住し、田舎町で“エドゥアル・ブレッソン”という偽名を用いて隠遁生活を送っている。 その魂の奥底には、深い喪失感が刻まれている。 【聖杯への願い】 喪った妻子を取り戻したい。 それだけが未練であり、己の後悔である。 【サーヴァントへの態度】 従者ではなく、対等な存在として信頼している。 彼の“願い”には思うところがある。後悔と未練の意味を、今のブレッソンは知っている。
https://w.atwiki.jp/dragons_dogma/pages/25.html
回復アイテム 道具 マテリアル 重要アイテム その他 ▼ 情報提供はこちら 回復アイテム 食料品はゲーム内で2日経つと(48時間=実時間48分×2)で腐り掛けになり、4日目に腐る 食料品のみ腐りかけになると効能、売値が強化される 重くなるが保存瓶と調合するとそれ以上腐敗が進行しない 倉庫に預けた物も腐敗は進行しないがそれぞれ個別に腐敗度合いが記憶されている。 クズ物屋での贋作は貴重なアイテムを効能そのままに複製する事も可能。お金があれば是非。 名称 説明 重さ 買値 売値 入手方法 贋作 グランシスの薬草 体力が300回復する。 - - - - 毒消し草 毒状態が治る。 0.13 - 48G - 目覚まし草 睡眠状態が治る。 - - 240G - ガライモの研ぎ汁 強壮成分たっぷりのガライモを研いだ汁。飲むと体力とスタミナが少し回復する。 0.30 - 340G - ガライモの絞り汁 強壮成分たっぷりのガライモをじっくり絞った汁。飲むとスタミナと体力が適量回復する。 0.45 - 700G - ガライモの煮詰め汁 - - - 1000G - 薬草 グランシス地方では一般的な薬草。飲むと体力が少し回復する。 0.10 70G 28G - 強薬草 グランシス地方では貴重な薬草。飲むと体力が適量回復する。 0.21 - 120G - 熟成薬草 薬草を熟成させ、回復力を高めた一品。 0.24 - - 調合 どぶろく+強薬草 豪薬草 かなり効果の高い貴重な薬草。飲むと体力が大きく回復する。 0.39 - - - 強健薬 魔女の力が込められた秘薬。体力が大きく回復する。 0.49 - - - 強心薬 一定時間、スタミナ消費が全くなくなる薬。 0.51 - 1960G - 万能薬 - - - - - ケモノ肉 スタミナが回復する。 - - 30G 牛を倒す。 保存用ケモノ肉 - 0.63 - 30G ケモノ肉+密閉瓶 腐りかけのケモノ肉 - - - 150G - 腐ったケモノ肉 - - - - - ケモノ大肉 大ぶりの獣の肉。食べるとスタミナが適量回復する。 0.30 - 300G 牛を倒す。 腐りかけのケモノ大肉 腐敗寸前の大ぶり獣肉。食べるとスタミナが大きく回復する。 0.45 - 1500G - 腐ったケモノ大肉 - - - - - 幻の肉 世界中の食通が追い求める希少な肉。食べるとスタミナが大きく回復する。 0.90 - 1500 - 腐りかけの幻の肉 - - - 3500G - 石切り場のコンテナからドロップ 腐った幻の肉 - - - - - 小魚 広く食用にされている小さな魚。食べるとスタミナが少し回復する。 0.21 - - - 腐りかけの小魚 スタミナ回復(中) - - 10G - - 腐った小魚 - - - 4G - 大魚 スタミナ回復(中) - - - - 保存用大魚 保存用として加工された大魚 0.78 - 400G 調合 大魚+密閉瓶 腐りかけの大魚 スタミナ回復(大) - - 80G - - 腐った大魚 - - - - - 巨大魚 スタミナ回復(大) - - - 採取:カサディス地下 血洗い浜(2カ所) 腐りかけの巨大魚 スタミナ回復(最大) - - 80G - - 腐った巨大魚 - - - 80G - - リンゴ 一般的な食用リンゴ。食べると体力が少し回復する。 0.16 - 50G リンゴの木から採取する。 腐りかけのリンゴ 腐敗寸前のリンゴ。食べると体力が適量回復する。 0.20 - - 白い果実酒の材料になる 腐ったリンゴ 腐敗したリンゴ。ひどいニオイで、食べると腹を下す。 0.15 - - - ベリー 野生のベリー。食べると体力が少し回復する。 0.06 50G 20G - 腐りかけのベリー 腐敗寸前のベリー。食べると体力が少し回復する。 0.09 - 60G - 腐ったベリー - - - - - オオブドウ 果汁たっぷりのオオブドウ。食べると体力が少し回復する。 0.18 - 250G - 腐りかけのオオブドウ - - - - 赤い果実酒の材料になる 腐ったオオブドウ - - - - - エダマメ 飼料にも使われるエダマメ。食べると体力が少し回復する。 0.03 25 - - 腐りかけのエダマメ 腐敗寸前のエダマメ。食べると体力が少し回復する。 - - - - 腐ったエダマメ - - - - - ニンジン やや細身の食用ニンジン。食べると体力が少し回復する。 0.12 75 30G - 腐りかけのニンジン 腐敗寸前のニンジン。食べると体力が適量回復する。 0.13 - 165G - 腐ったニンジン - - - - - カボチャ - 1.77 - 40G 各地採取 腐りかけのカボチャ - - - 660G 腐敗寸前のカボチャ。食べると体力が大きく回復する キノコ 食用のキノコ。食べるとスタミナが回復する。 0.09 - 20G 各地採取 キノコノコ 他のキノコの上で育つ小さなキノコ。調合素材として利用できる。 0.05 - - 好感度上昇 セレナに譲渡 タソガレダケ 半島西部に群生しているキノコ。調合素材として利用できる。 0.40 - - - マモノノコシカケ 開いたカサが特徴の大型キノコ。調合素材として利用できる。 0.42 - - 採取 眩み砦など 大きなキノコ 食用の大きなキノコ。食べるとスタミナが回復する。 0.18 - 100G - ムカシガタリ 独特の芳香のあるキノコ。調合素材として利用できる。 0.36 - - 毒キノコ 食用には向かない、毒をもったキノコ。食べるとスタミナが回復する。 0.15 - - スタミナ回復小+毒 ヨドミダケ 淀んだ水辺に生える毒キノコ。調合素材として利用できる。 0.51 - - スタミナ回復小+毒 カゲキノコ 日陰でよく見かけるキノコの一種。調合素材として利用できる。 0.21 - - スタミナ回復小+毒 背油 野生の獣肉の背油。スタミナが適量回復する。 0.27 - - スタミナ回復中 森の厳選ハーブ酒 セレナの手作りハーブの中から厳選したもので作った酒。 0.55 - - 効果 全体 スタミナ回復中+睡眠 マグサの地下茎 繁殖力の高い草の地下茎。調合素材として利用できる。 0.22 - - 体力回復小 人恋草 人気のない場所を好んで生える草。調合素材として利用できる。 0.20 - - 体力回復小 夜啼き草 薬草の一種。夜風になびく音のわびしさは格別。調合素材として利用できる。 0.09 - 212 毒解消 緋色のアンゼリカ 珍しい緋色の葉先を持つ薬草。調合素材として利用できる。 0.10 - - 毒解消 漬けキノコ キノコを漬けこんだ薬。スタミナが少し回復する。 0.14 - 180G - 漬けハーブ 民間でよく作られる漬け薬。体力が少し回復する。 0.23 - 108G 調合 薬草+ニガヨモギの汁orどぶろく 小さな木の実 食用にできる小さな木の実。食べると体力がほんの少し回復する。 0.01 - 24G - 大きな木の実 食用にできる大きな木の実。食べると体力が少し回復する。 0.04 - 48G - 綺麗な布 何の汚れもない布。水気をきれいにふき取る。 0.06 - 48G 調合 ぼろ布+水瓶 ぼろ布 ボロボロの布。油をよく吸収する。 0.07 - 48G 調合 綺麗な布+小石 白い果実酒 果実から作られた白い酒。口当たりが非常にさわやか。 0.23 - 320G 調合 水瓶+腐りかけのリンゴ 赤い果実酒 果実から作られた赤い酒。口に含めば豊かな香りが広がる。 0.25 - 850G 調合 水瓶+腐りかけのオオブドウ 励ましの香水 散布すると精力のつく香りが広がる香水。パーティー全員のスタミナが少し回復する。 0.33 - - 調合 小さな木の実+ガライモの絞り汁 癒しの香水 散布すると癒しの香りが広がる香水。パーティー全員の体力が少し回復する。 0.35 - 800G 調合 大きな木の実+ガライモの絞り汁 癒しの泉の水 癒しの泉で汲んだ水。飲めば体力回復の効果がある。 0.45 - - 癒しの泉で空き瓶で汲む。パーティー全体HP中回復 迅速薬 遅くなった動きを解除することができる薬。 0.13 - - スロー解消 目薬 さえぎられた視界を再び取り戻せる薬。 0.11 - 50G 暗闇解消 まごころの薬 魔女の愛が込められた秘薬。我を失った仲間の正気を取り戻す。 0.43 - - 効果 全体 混乱解消 奮いの薬 特殊な調合により作られた薬。失われた攻撃力を取り戻すことができる。 0.15 - - 攻撃力低下解消 魔防の複薬 特殊な調合により作られた薬。失われた魔法防御力を取り戻すことができる。 0.14 - - 魔法防御力低下解消 のど薬 のどの痛みを緩和する薬。しゃべることが出来ない状態をもとに戻す。 0.15 - 112G 沈黙解消 緩ませの薬 魔女の力が込められた秘薬。封印されたスキルを解除できる。 0.13 - - - 火消しの樹液 燃えにくい成分の樹液。炎にかけると延焼を防ぐことができる。 0.15 - - 延焼解消 辛いキノコ茶 全身が一気に熱くなるほど辛い茶。凍結状態を回復させる。 0.19 - 64G 凍結解消 応急薬 体の不調を回復させる薬。肉体的な状態異常を大抵治すことができる。 0.42 - 520G 毒 スロー 沈黙 延焼 凍結解消 光の秘薬 幅広く状態異常を回復させる薬。精神的な状態異常に効果がある。 0.43 - 640G 暗闇 睡眠 スキル封印 呪い解消 タギルスの秘薬 伝説の闘士タギルス=アラブールが愛飲していたという秘薬。攻撃力が一時的に向上する。 0.44 - - - ハガネの実の薬 硬さに定評のあるハガネの実から作られた薬。防御力が一時的に向上する。 0.43 - - 効果 全体 防御力上昇 岩ゴケ薬 薬効のある岩ゴケを調合したもの。体力が適量回復する。 0.31 - - - 献身の花 キナが丹精込めて育て上げた花 心と体を癒す不思議な力に満ちており、不思議と枯れることはない。 0.46 - - 効果:全体 体力回復:大 スタミナ回復:大 状態異常全回復 正常ステータス維持 複製 道具 名称 説明 重さ 買値 売値 入手方法 贋作 小石 ただの小石。投げつけると音を立てて壊れる。 0.07 - 4G - ランタン 液体燃料を用いて使う照明器具。腰に装着でき、周囲を少し明るく照らす。燃料は使用時間にともない消費される。 0.60 - 580G - 複製 ランタン (燃料半減) 液体燃料を用いて使う照明器具。腰に装着でき、周囲を少し明るく照らす。燃料が半減してしまっている。 0.36 - - - 複製 ランタン (燃料なし) 液体燃料を用いて使う照明器具。腰に装着でき、周囲を少し明るく照らす。すでに燃料がなく、補充の必要がある。 0.33 - - - 複製 ピッケル 特定の岩場から鉱物を採掘できる道具 0.60 - - - 戻りの礎 任意の場所に設置できる道標。“刹那の飛石”を用いれば、設置点に瞬時に移動できる。(再設置可能。2週目からクズ物屋20万で販売。10個まで設置できる。) 3.33 - - 蒼月塔の頂上 贋作 刹那の飛石 移動のための不思議な力が込められた石。領都、あるいは“戻りの礎”を置いた場所へ瞬時に移動することができる。(使用すると無くなるが、グラン・ソレンの戻りの礎に10日間経過で復活。) 0.18 20000/10000 - 領都 クズ物屋/フォーニバル/落 エヴァーフォール内の雑魚 贋作 密閉瓶 素材を保存するための瓶。この中にアイテムを収めると腐らない。 0.45 320G - - 空き瓶 何も入っていない空の瓶。液体を入れることができる。 0.12 20G 8G - 水瓶 水がたっぷり入っている瓶。投げつけた相手を“水濡れ”にできる。 0.21 - 10G - 油瓶 油が入っている瓶。投げつければ相手を“油濡れ”にできる。ランタンの燃料としても使える。 0.27 - 10G - 毒瓶 濃縮した毒を詰めた瓶。投げつけた相手を毒状態にする。 0.15 - - - 油の矢 矢じりに特殊な油を仕込んだ矢。対象に当たると“油濡れ”状態になる。 0.01 - - 調合 油瓶+まき木orスギの枝 毒の矢 矢じりに毒を塗った矢。対象に当たると毒の煙が発生する。 0.01 - - 毒系統のアイテム+まき木等 眩ませの矢 矢じりに特殊な薬品を塗った矢。対象に当たると眩ましの煙が発生する。 0.03 - - - 沈黙の矢 矢じりに特殊な魔力を込めた矢。対象に当たると沈黙の煙が発生する。 0.02 - - - 睡眠の矢 矢じりに特殊な火薬を仕込んだ矢。対象に当たると眠りの煙が発生する。 0.02 - - - 爆裂の矢 矢じりに特殊な爆薬を仕込んだ矢。着弾点の周囲に爆風が広がる。 0.27 - - - 会心の矢 恐るべき殺傷力を秘めた最強の矢 一度でも放てば「チェックポイント再開」でも戻らないため、細心の注意が必要 5.14 - - - 贋作 会心の矢(贋作) 最強の矢 弱点を射抜けば、一撃で対象を倒すことができる 5.13 - - - 奇書“槍よ貫け” 何者かが残した魔術に関する書物。地を突きあげる力が込められている。 0.19 - - 調合 白紙の巻物+鉄刃の破片 いくさ神のお守り いくさ神の加護があるとされるお守り。使用後一定時間、攻撃力が上がる。 0.26 - - - 守り神のお守り 守り神の加護があるとされるお守り。使用後一定時間、防御力が上がる。 0.26 - - - 魔神のお守り 魔神の念が染み付いていると言われるお守り。使用後一定時間、魔力が上がる。 0.26 - - - 魔導士のお守り 魔導士が祈りを込めたお守り。使用後一定時間、魔法防御力が上がる。 0.26 - - - ドクロ 人間の頭蓋骨。投げつけると音を立てて壊れる。 0.20 - 66G 好感度上昇 盗賊に譲渡 まき木 燃料にするため乾燥させた木材。火にくべればたいまつとして使える。 0.09 - 20G - レンガ 建材として焼かれたレンガ片。敵や人に投げつけることが出来る。 0.25 - - - 陶器の水差し 陶器製の素朴な形状の水差し。投げつけると音を立てて壊れる。 024 - - - 祭事用パイ 祭りごとに使う観賞用のパイ。食べずに投げつけるためのもの。 0.09 - - 好感度上昇 ジュリアンに譲渡 民家等で入手できる 異国のナイフ 異国で入手できるナイフ。人に向けて投げるのは危険である。 0.20 - 372G 好感度上昇 兵士に譲渡 民家等でも入手できる 火炎弾 燃えやすい薬品を仕込んだもの。投げつけると周囲を炎上させる。 0.20 - - - 手投げ爆弾 瓶に火薬をつめた小さな爆弾。爆発物のため取り扱いに注意が必要。 0.27 - - - マテリアル 名称 説明 重さ 買値 売値 入手方法 贋作 どぶろく 地酒の一種。調合素材として利用できる。 0.33 - - 調合 ガライモの研ぎ汁+小さな木の実or大きな木の実 甘い花粉 なめると甘みのある花粉。調合素材として利用できる。 0.02 - - 調合 倒木の樹液 倒木に染みだした濃縮樹液。調合素材として利用できる。 0.13 - - - 日光花 グランシス地方全般に分布する花。昼間にしか咲かない 0.04 - - - しおれた花 枯れて、しおれてしまった花。 0.01 - - - イバラ花 花弁にトゲのついた鮮やかな花。調合素材として利用できる。 0.06 - - - 碧花 深森に咲く美しい花。調合素材として利用できる。 0.11 - - - はぐれ花 ぽつねんと咲く可憐な花。調合素材として利用できる。 0.08 - - - 風車花 風車のような花弁を持つ花。調合素材として利用できる。 0.04 - - - 溶岩花 溶岩地帯に咲く珍しい花。調合素材として利用できる。 0.09 - - - 太陽の花 南方のみ生育する花。調合素材として利用できる。 0.09 - - 血洗い浜手前の細い崖上で拾う グランシスハーブ グランシス地方では一般的なハーブ。調合素材として利用できる。 0.03 - 242G フィールドで拾う。 南部オレガノ 半島南部に生育するハーブの一種。調合素材として利用できる。 0.16 - - - 氷結のハーブ 氷細工のような繊細な葉を持つ薬草。調合素材として利用できる。 0.34 - - - 紫アニス 暗い水場に生えるハーブの一種。調合素材として利用できる。 0.11 - - - ホワイトセージ 色素の薄いハーブの一種。調合素材として利用できる。 0.09 - - - キングローリエ 薬効成分を多く含んだローリエ。調合素材として利用できる。 0.12 - 480G 呪い師の森守護者の墓碑周辺で拾う。 麻布 麻でできた布。肌触りは悪いが強度は高い。 0.15 - - - 毛織物 獣の毛を材料に作られた織物。柔らかな肌触りで保温性も高い。 0.33 - - - 絹布 絹で織られた布。なめらかな肌触りの高級生地。 0.12 - - - 白銀布 錬金術によって銀糸が織り込まれた布。隣国で生産される貴重な生地。 0.93 - - - 濃火粉 非常に引火しやすい粉末。調合素材として利用できる。 0.14 - - - 帝王酸 非常に強い酸。調合素材として利用できる。 0.21 - - - マツの枝 強い弾性を持つ木の枝。弓矢の材料として使われる。 0.12 - 60G - スギの枝 弱い弾性を持つ木の枝。弓矢の材料として使われる。 0.19 - 180G - クリの枝 硬くしなる木の枝。弓矢の材料として使われる。 0.38 - - 綺麗な石ころ 宝石のような輝きを放つ石ころ。貴重な鉱物が含まれているようだ。 0.18 - - 採掘 調合 小石+鉱石の欠片 鉄鉱石 - - - - 採掘 銅鉱石 安価で加工しやすい石。武具の材料に使われる。 0.30 - - 採掘 銀鉱石 美しい光沢を持った石。武具や装飾品の材料に使われる。 0.51 - - 採掘 金鉱石 輝きをもった、富の象徴でもある石。装飾品の材料などに使われる。 0.75 - - 採掘 赤銅岩 良質の銅を含んだ岩石。調合素材として利用できる。 - - - 採掘 霊吸いの峡谷 ありふれた鉱石 ごく普通の鉱石。調合素材として利用できる。 0.12 - - 採掘 砂層の鉱石 砂混じりのもろい鉱石。調合素材として利用できる。 0.15 - - 採掘 蛍石 ほんのりと発光する鉱石。調合素材として利用できる。 0.22 - - 採掘 磁鉄石 磁性金属の混じった鉱石。調合素材として利用できる。 0.81 - - 採掘 嘆きの石 独特のわびしい風合いを持つ石。調合素材として利用できる。 1.00 - - 採掘 古泥層の鉱石 崩れた地層から出土した古い鉱石。調合素材として利用できる。 1.29 - - 採掘 弾け石 爆薬精製にも使われる鉱石。調合素材として利用できる。 0.11 - - 採掘 古代の鉱石 ひんやりとした手触りの石。調合素材として利用できる。 1.95 - - 採掘 呪われた像 魔道器の一種らしき彫像。禍々しい造形をしており、いまにも毒素が染みだしてきそうだ。 4.00 - - - 白蛇皮の財布 何者かが落としたであろう財布。結構な額が入っている…。 0.81 - - - 髪の毛 人の髪の毛の切れはし。とくに価値のあるものではないようだ。 0.01 - - - ウサギの毛皮 野生のウサギの毛皮。武具の素材などに使用できる。 0.37 - - 野ウサギからドロップ ヘビ皮 野生のヘビの皮。武具の素材などに使用できる。 0.06 - - ヘビからドロップ クモ毒 クモの毒成分を集めたもの。武具の素材などに使用できる。 0.19 - - クモからドロップ 鉱石の欠片 ゴブリンが持っていたもの。武具の素材などに使用できる。 0.03 - 12G ゴブリンからドロップ 小鬼の角 ゴブリンの角の一部。武具の素材などに使用できる。 0.20 - - ゴブリンからドロップ ニガヨモギの汁 ゴブリンが持っていたもの。調合して回復薬などに加工できる。 0.19 - - ゴブリンからドロップ 鉄刃の破片 ホブゴブリンが持っていたもの。武具の素材などに使用できる。 0.09 - - ホブゴブリンからドロップ にび色の角 ホブゴブリンの角の一部。武具の素材などに使用できる。 0.33 - - ホブゴブリンからドロップ 黒刃の破片 グリムゴブリンが持っていたもの。武具の素材などに使用できる。 0.21 - - グリムゴブリンからドロップ 夜鬼の角 グリムゴブリンの角の一部。武具の素材などに使用できる。 0.26 - - グリムゴブリンからドロップ 血飲壺 グリムゴブリンが持っていたもの。調合して回復薬などに加工できる。 0.28 - - グリムゴブリンからドロップ 小さな牙 オオカミの牙の一部。武具の素材などに使用できる。 0.23 - - オオカミからドロップ オオカミの毛皮 オオカミの毛皮の一部。武具の素材などに使用できる。 0.37 - - オオカミからドロップ 大きな牙 ダイアウルフの牙の一部。武具の素材などに使用できる。 0.43 - - ダイアウルフからドロップ 白狼の毛皮 ダイアウルフの毛皮の一部。武具の素材などに使用できる。 0.75 - - ダイアウルフからドロップ 魔犬の牙 ヘルハウンドの牙の一部。武具の素材などに使用できる。 0.69 - - ヘルハウンドからドロップ 魔犬の毛皮 ヘルハウンドの毛皮の一部。武具の素材などに使用できる。 1.12 - - ヘルハウンドからドロップ ハーピーの羽根 ハーピーの翼の一部。武具の素材などに使用できる。 0.07 - - ハーピーからドロップ ハーピーの尾羽 ハーピーの尾の一部。武具の素材などに使用できる。 0.13 - - ハーピーからドロップ 長い鉤爪 ハーピーの爪の一部。武具の素材などに使用できる。 0.39 - - ハーピーなどからドロップ 氷羽根 スノーハーピーの翼の一部。武具の素材などに使用できる。 0.13 - - スノーハーピーからドロップ 夢魔の翼膜 サキュバスの翼の一部。武具の素材などに使用できる。 0.15 - - サキュバスからドロップ 石魔の翼膜 ガーゴイルの翼の一部。武具の素材などに使用できる。 0.29 - - ガーゴイルからドロップ 火結晶 ヘルハウンドの体表からとれたもの。武具の素材、爆発物の加工などに利用できる。 0.81 - - ヘルハウンドからドロップ トカゲ皮 リザードマンの表皮の一部。武具の素材などに使用できる。 0.75 - - リザードマンからドロップ 毒袋 リザードマンの内臓の一部。武具の素材、毒系アイテムの加工などに使用できる。 0.53 - - リザードマンからドロップ 魚眼石 リザードマンの眼が硬質化したもの。武具の素材などに使用できる。 0.69 - - リザードマンからドロップ リザードマンの尾 リザードマンの尾の一部。武具の素材、回復剤、毒系アイテム等さまざまに加工できる。 0.96 - - リザードマンの尾を切断 縞柄のトカゲ皮 サルファーリザードマンの外皮の一部。武具の素材などに使用できる。 0.56 - - サルファーリザードマンからドロップ 黄毒袋 サルファーリザードマンの内臓の一部。さまざまな品に加工できる。 0.46 - - サルファーリザードマンからドロップ 深紅の鱗 ジオリザードマンの外皮の一部。武具の素材などに使用できる。 0.19 - - ジオリザードマンからドロップ 漆黒のトカゲ皮 ジオリザードマンの外皮の一部。武具の素材などに使用できる。 0.38 - - ジオリザードマンからドロップ 強酸袋 ジオリザードマンの内臓の一部。武具の素材などに使用できる。 0.34 - - ジオリザードマンからドロップ 純白のトカゲ皮 リザードマンセージの外皮の一部。武具の素材などに使用できる。 0.25 - - リザードマンセージからドロップ 銀液袋 リザードマンセージの内臓の一部。武具の素材などに使用できる。 0.21 - - リザードマンセージからドロップ 紫水晶 リザードマンセージの体表からとれたもの。武具の素材などに使用できる。 0.99 - - リザードマンセージからドロップ 埋葬布 アンデッドの体に巻かれていたもの。武具の素材などに使用できる。 0.19 - - アンデッドからドロップ 汚れた金歯 アンデッドの口内からとれたもの。武具の素材などに使用できる。 0.52 - - アンデッドからドロップ 腐燃肉 ファットアンデッドの体の一部。武具の素材などに使用できる。 0.49 - - ファットアンデッドからドロップ 錆びた板金 ウォリアーアンデッドの装備の一部。武具の素材などに使用できる。 0.70 - - ウォリアーアンデッドからドロップ 古びた勲章 ウォリアーアンデッドの装備からとれたもの。武具の素材などに使用できる。 0.08 - - ウォリアーアンデッドからドロップ 呪禁符 ラージアンデッドの体表からとれたもの。武具の素材などに使用できる。 0.05 - - ラージアンデッドからドロップ 増強符 ラージアンデッドの体表からとれたもの。武具の素材などに使用できる。 0.05 - - ラージアンデッドからドロップ 骨材 スケルトンが持っていたもの。武具の素材などに使用できる。 0.07 - - スケルトンからドロップ 鉄鋼片 スケルトンが持っていたもの。武具の素材などに使用できる。 0.14 - - スケルトンからドロップ 硬骨材 スケルトンナイトが持っていたもの。武具の素材などに使用できる。 0.13 - - スケルトンナイトからドロップ ダークペリドット スケルトンナイトが持っていたもの。武具の素材などに使用できる。 0.31 - - スケルトンナイトからドロップ 騎士のエンブレム スケルトンロードが持っていたもの。武具の素材などに使用できる。 0.38 - - スケルトンロードからドロップ マンドレイク スケルトンメイジが持っていた薬草。調合して回復薬などに加工できる。 0.41 - - スケルトンメイジからドロップ 破れた魔道書・序章 スケルトンメイジが持っていたもの。武具の素材などに使用できる。 0.20 - - スケルトンメイジからドロップ 破れた魔道書・終章 スケルトンメイジが持っていたもの。武具の素材などに使用できる。 0.20 - - スケルトンメイジからドロップ アゲート スケルトンメイジが持っていた宝玉。武具の素材などに使用できる。 0.99 - - スケルトンメイジからドロップ 古びた霊薬 スケルトンソーサラーの持っていたもの。調合して回復薬などに加工できる。 0.52 - - スケルトンソーサラーからドロップ ピジョンブラッド スケルトンソーサラーが持っていた宝玉。武具の素材などに使用できる。 2.00 - - スケルトンソーサラーからドロップ 瘴石の欠片 ファントムが持っていたもの。武具の素材などに使用できる。 0.05 - - ファントムからドロップ 瘴石 ファントムが持っていたもの。武具の素材などに使用できる。 0.21 - - ファントムからドロップ 奇霊石の欠片 スペクターが持っていたもの。武具の素材などに使用できる。 0.06 - - スペクターからドロップ いかつい骨 サイクロプスの骨の一部。武具の素材などに使用できる。 0.73 - - サイクロプスからドロップ いかつい牙 サイクロプスの牙の一部。武具の素材などに使用できる。 1.25 - - サイクロプスの牙を折る いびつな眼球 サイクロプスの隻眼。武具の素材などに使用できる。 0.94 - - サイクロプスからドロップ 悪鬼の爪 オーガの爪の一部。武具の素材などに使用できる。 0.49 - - オーガからドロップ 悪鬼の牙 オーガの牙の一部。武具の素材などに使用できる。 0.87 - - オーガからドロップ 謎の肉塊 オーガの持っていたもの。調合して回復薬などに加工できる。 1.67 - - オーガからドロップ まだら鉱石 ゴーレムの体表からとれたもの。武具の素材などに使用できる。 1.11 - - ゴーレムからドロップ 魔鉱メダル 魔力を蓄えたメダル。武具の素材などに使用できる。 0.49 - - ゴーレムのメダルを破壊 エレクトラム メタルゴーレムからとれたもの。武具の素材などに使用できる。 0.21 - - メタルゴーレムからドロップ 異形の爪 キメラの爪の一部。武具の素材などに使用できる。 0.82 - - キメラからドロップ 異形のたてがみ キメラの体毛の一部。武具の素材などに使用できる。 0.97 - - キメラからドロップ 異形の鱗 キメラの外皮の一部。武具の素材などに使用できる。 0.41 - - キメラからドロップ グリフィンの羽根 グリフィンの翼の一部。武具の素材などに使用できる。 0.51 - - グリフィンからドロップ グリフィンの大爪 グリフィンの爪の一部。武具の素材などに使用できる。 0.65 - - グリフィンからドロップ 濡れ黒羽根 コカトリスの翼の一部。武具の素材などに使用できる。 0.57 - - コカトリスからドロップ コカトリスのクチバシ コカトリスの体の一部。武具の素材などに使用できる。 1.21 - - コカトリスからドロップ 大蛇の白鱗 アークハイドラの体表からとれたもの。武具の素材などに使用できる。 0.45 - - アークハイドラからドロップ 大蛇の胆石 ハイドラの内臓の一部。武具の素材などに使用できる。 1.35 - - ハイドラからドロップ 黒水晶 ワイトが持っていたもの。武具の素材などに使用できる。 1.19 - - ワイトからドロップ 不死者の薬 ワイトが持っていたもの。調合して回復薬などに加工できる。 0.20 - - ワイトからドロップ 怨恨の鏡 リッチが持っていたもの。武具の素材などに使用できる。 0.32 - - リッチからドロップ 魔晶石の欠片 魔力を帯びた結晶の欠片。武具の素材などに使用できる。 0.18 - - テンタクルスからドロップ 魔晶石 魔力を帯びた結晶。武具の素材などに使用できる。 1.33 - - イビルアイからドロップ 邪輝眼 イービルアイの眼球が硬化したもの。武具の素材などに使用できる。 2.13 - - イビルアイからドロップ 竜鱗 ドラゴンの外皮の一部。武具の素材などに使用できる。 0.46 - - 竜族全般からドロップ 竜の角 ドラゴンの角の一部。武具の素材などに使用できる。 1.24 - - 竜族全般の角を破壊 竜の爪 ドラゴンの爪の一部。武具の素材などに使用できる。 0.97 - - 竜族全般からドロップ 竜血石 ドラゴンの血が固まったもの。武具の素材などに使用できる。 2.34 - - 竜族全般からドロップ 瑠璃色の竜鱗 ウィルムの外皮の一部。武具の素材などに使用できる。 0.56 - - ウィルムからドロップ 琥珀色の竜鱗 ドレイクの外皮の一部。武具の素材などに使用できる。 0.51 - - ドレイクからドロップ 竜の大角 ドラゴンの角の一部。武具の素材などに使用できる。 1.79 - - ウルドラゴンの頭部分の心臓を破壊? 竜の大翼膜 ドラゴンの翼の一部。武具の素材などに使用できる。 0.30 - - ウルドラゴンの翼部分の心臓を破壊 竜の大牙 ドラゴンの牙の一部。武具の素材などに使用できる。 1.87 - - ウルドラゴンの顎部分の心臓を破壊? 深紅の竜鱗 ドラゴンの角の一部。武具の素材などに使用できる。 0.90 - - ストーリードラゴンからドロップ 腐竜鱗 ウルドラゴンの外皮の一部。武具の素材などに使用できる。 0.59 - - ウルドラゴンの心臓を破壊 重要アイテム 名称 説明 重さ 買値 売値 入手方法 贋作 モールとの友好の証 渋い光を放つ印章 盗賊団長モールが認めた者の証(サブクエスト「稀品収集家」で必要になる) 0.21 × × サブクエスト「掟と意思」の報酬 複製 その他 名称 説明 重さ 買値 売値 入手方法 贋作 小さな金貨袋 - - - - 世界中に散らばっている。 絆の指輪 神秘的な光をたたえた指輪。渡した相手との絆を深める力がある。 - - - サブクエスト「信頼の輝き」の報酬。贋作を作っても全く同じものができ効果は変わらない 複製 探求心の証 古代遺物の一種。 0.21 - - グランソレン内の行き止まりや民家の二階、城壁の内部等 軍用ラッパ 0.21 - - グランソレン内の行き止まりや民家の二階、城壁の内部等。クエストのクリア報酬。 王宮の旗 王宮の各所に掲げられている旗。 1.79 - - グランソレン内の行き止まりや民家の二階、城壁の内部等 白蛇皮の財布 クエスト「落とし物捜索」の目的アイテム 1.79 - - グランソレンの北西の名も無き滝の上流、サルファーリザードマンがいる岸辺の、魚の採取ポイントか木箱破壊。個離宮の宝箱や霊吸いの峡谷でも入手可能。 功労勲章 0.20 - - 複製 牢獄の鍵 0.21 - - 複製 竜の鼓動 0.59 - - 贋作 竜の鼓動の欠片 0.20 - - フィールドマップ(修道院(墓の前)、エルンスト城砦跡、ヒルフィギュアの丘(地上絵の心臓部分)、盗掘者の隠し通路近辺、瘴気の溜まり場)エヴァーフォール内ドロップ品ウルドラゴン部位破壊ウルドラゴン撃破報酬 贋作 探究心の証 0.21 - - 複製 ドレイクの涙 全種類集めると、エヴァーフォールの敵が竜の鼓動を落としやすくなる。 0.20 - - ドレイクのドロップ品 ウィルムの涙 全種類集めると、エヴァーフォールの敵が竜の鼓動を落としやすくなる。 0.20 - - ウィルムのドロップ品 ワイバーンの涙 全種類集めると、エヴァーフォールの敵が竜の鼓動を落としやすくなる。 0.20 - - ワイバーンのドロップ品 ▼ 情報提供はこちら 追記はできないけど、情報提供がしたいという方はこちらへ。 (追記の手順: ページ上部の“ページ編集” → 該当部分をコピペして書き換え → “ページ保存”でOK。簡単です) 不確定情報の議論以外の雑談・質問は Dragon's Dogma wiki BBS でお願いします。 カサディス石ってゲットしたでー - 名無しさん 2012-10-06 15 33 43 序盤の弱い武具の強化に使う素材なのになんであんなわかりにくい場所にあるのだろう - 名無しさん 2012-11-19 02 06 18 書かれてないけど、たまごは取ってから3日目くらいで黄金卵に変化し、一日で腐る。錬金術でもやってるのだろうか……。 - 名無しさん 2012-10-19 12 44 15 旅のお守りはカサディスの道具屋でも売っててフォーニバルのより二万円ほど安い。まあ霊吸いの峡谷で日記の宝箱の近くのズタ袋~拾ったらタダだが。 - 名無しさん 2012-10-19 12 49 08 グランシスの薬草って存在しなくね? - 名無しさん 2012-12-05 09 01 47 ハードモードで牛から「幻の肉」ドロップ - 名無しさん 2012-12-11 17 19 47 ハードじゃなくても出るぞ - 名無しさん 2012-12-12 22 01 24 見た事なかったから、ハードは確率が上がるのかな?結構出る - 名無しさん 2012-12-13 01 56 00 ノーマルだと牛虐殺クエ中に結構ドロップしてたのにハードでやったら全然出さなくなった - 名無しさん 2012-12-14 09 30 42 古戦士の骨乗ってない気がする - 名無しさん 2013-01-04 04 06 23 問題無いなら素材類の採掘、採取場所って編集で追加してもいいんかな - 名無しさん 2013-01-15 23 38 12 アカウント二つもってて、お互いにポーン雇いあってるんだが、プレゼントで渡した物が届かない(飛石とか) あとポーンに装備をプレゼントするとどうなるの? - 名無しさん 2013-01-23 21 25 51 DAやってるけど密閉瓶が店で売られてないんだが… - 名無しさん 2013-04-29 12 52 08 同:密閉瓶が店で売られてない - 名無しさん 2013-05-14 21 51 31 名前 ⇧ .
https://w.atwiki.jp/dragons_dogma/pages/202.html
171種+DA専用76種。 調合や、武具の強化に用いられる素材アイテム。一部は回復アイテムとしても使えるが、多くはそのままでは使えない。手元に溜まって重量が増してきたら、早めに倉庫に預けよう。 「日光花」と「月光花」は時間経過で「しおれた花」に変化する。 一覧 Dark Arisen専用 ▼ 情報提供はこちら 一覧 名称 説明 重さ 買値 売値 効果 入手方法 どぶろく 地酒の一種調合素材として利用できる 0.33 780G - HP50、ST50回復 調合:ガライモの研ぎ汁+小さな木の実ガライモの研ぎ汁+大きな木の実販売:レイナード 甘い花粉 なめると甘みのある花粉調合素材として利用できる 0.02 110G - - 採取:半島南部茂みなどの採取ポイント 倒木の樹液 倒木に染みだした濃縮樹液調合素材として利用できる 0.13 620G - - 販売:レイナード採取:石切り場 オノノキの実 南部の灌木オノノキからとれる実調合素材として利用できる 0.05 - - - 採取:半島南部、海沿いにある木の下エルンスト城塞跡南の海岸血洗い浜東の崖上など トゲの実 とげに覆われた木の実調合素材として利用できる 0.05 - - - 採取:立ち枯れの森不吉の森石切り場 北口付近の石の上 日光花 グランシス地方全般に分布する花昼間にしか咲かない 0.04 - - - 採取:半島全域(昼間) 保存用日光花 保存用として加工された日光花 0.49 - - - 調合:密閉瓶+日光花 月光花 グランシス地方全般に分布する花夜間にしか咲かない 0.07 - - - 採取:半島全域(夜間) 保存用月光花 保存用として加工された月光花 0.52 - - - 調合:密閉瓶+月光花 しおれた花 枯れて、しおれてしまった花 0.01 - - - 日光花、月光花の時間経過 保存用しおれた花 保存用として加工された花すでにしおれている… 0.46 - - - 調合:密閉瓶+しおれた花 イバラ花 花弁にトゲのついた鮮やかな花調合素材として利用できる 0.06 - - - 採取:鬼火の森(昼間のみ) 大輪の花 大きく鮮やかな花調合素材として利用できる 0.13 - - - 採取:眩み砦花ポイントは昼間のみ。袋ポイントからは昼夜問わず入手可能 ビャクランの花 谷間に群生している花調合素材として利用できる 0.02 - - - 採取:デオス丘陵地帯(遠征街道沿い西側)、霊吸いの峡谷 碧花 深森に咲く美しい花調合素材として利用できる 0.11 - - - 採取:デオス丘陵地帯(癒しの泉~不吉の森の間) はぐれ花 ぽつねんと咲く可憐な花調合素材として利用できる 0.08 - - - 採取:立ち枯れの森 岬の花 岬に咲く野花調合素材として利用できる 0.03 - - - 採取:半島南部海沿いの各地カサディス~コバル海岸、「掃討戦跡地」南~「覇者の狩場」南の崖上 風車花 風車のような花弁を持つ花調合素材として利用できる 0.04 - - - 採取:霊吸いの峡谷、北壁の森林 カミノザの花 やわらかな花弁が特徴の高山植物調合素材として利用できる 0.05 - - - 採取:霊吸いの峡谷 溶岩花 溶岩地帯に咲く珍しい花調合素材として利用できる 0.09 - - - 採取:穢れ山 太陽の花 南方のみ生育する花調合素材として利用できる 0.09 - - - 採取:血洗い浜手前の細い崖上 グランシスハーブ グランシス地方では一般的なハーブ調合素材として利用できる 0.03 - 242G - 採取:半島全域 南部オレガノ 半島南部に生育するハーブの一種調合素材として利用できる 0.16 - - - 採取:半島南部 氷結のハーブ 氷細工のような繊細な葉を持つ薬草調合素材として利用できる 0.34 - - - 採取:半島北部 紫アニス 暗い水場に生えるハーブの一種調合素材として利用できる 0.11 - - - 採取:紺碧の鍾乳洞(カサディス地下) ホワイトセージ 色素の薄いハーブの一種調合素材として利用できる 0.09 - - - 採取:石切り場跡 キングローリエ 薬効成分を多く含んだローリエ調合素材として利用できる 0.12 - 480G - 採取:呪い師の森、守護者の墓碑周辺 麻布 麻でできた布肌触りは悪いが強度は高い 0.15 300G - - 販売:イオーラ 毛織物 獣の毛を材料に作られた織物柔らかな肌触りで保温性も高い 0.33 1050G - - 販売:イオーラ 絹布 絹で織られた布なめらかな肌触りの高級生地 0.12 3600G - - 採取:修道院付近や涸離宮の布袋販売:レイナード 白銀布 錬金術によって銀糸が織り込まれた布隣国で生産される貴重な生地 0.93 - - - 採取:血洗い浜の袋採取ポイント霊吸いの渓谷、涸離宮などの宝箱 濃火粉 非常に引火しやすい粉末調合素材として利用できる 0.14 270G - - 販売:マデリン 帝王酸 非常に強い酸調合素材として利用できる 0.21 1130G - - 販売:マデリン マツの枝 強い弾性を持つ木の枝弓矢の材料として使われる 0.12 150G 60G - 採取:木の採取ポイント スギの枝 弱い弾性を持つ木の枝弓矢の材料として使われる 0.19 450G 180G - 採取:木の採取ポイント クリの枝 硬くしなる木の枝弓矢の材料として使われる 0.38 638G - - 採取:木の採取ポイント不吉の森、北壁の森林販売:レイナード、ジャイス ブナの枝 非常に硬い木の枝弓矢の材料として使われる 0.66 1065G - - 採取:木の採取ポイント鬼火の森、ベルダ森林地帯、呪い師の森販売:ジャイス 綺麗な石ころ 宝石のような輝きを放つ石ころ貴重な鉱物が含まれているようだ 0.18 - - - 採掘調合:小石+鉱石の欠片 銅鉱石 安価で加工しやすい石武具の材料に使われる 0.30 450G - - 採掘:半島全域 銀鉱石 美しい光沢を持った石武具や装飾品の材料に使われる 0.51 1500G - - 採掘:石切り場跡 金鉱石 輝きをもった、富の象徴でもある石装飾品の材料などに使われる 0.75 4500G - - 採掘:石切り場跡販売:レイナード 黒鉱石 漆黒の光沢を持った、硬質な鉱石主に武具の材料に使われる 2.00 - - - 採掘:不吉の森、蒼月塔、パストナ岩窟販売:アロン 愛の鉱石 エリノアから受け取った鉱石特定の地域でしか採掘できない、非常に貴重な鉱石である 2.00 - - - サブクエスト「救いの手」報酬 ありふれた鉱石 ごく普通の鉱石調合素材として利用できる 0.12 - - - 採掘:石切り場跡 カサディス石 カサディス産の鉱石調合素材として使用できる 0.39 - - - 採取:カサディス煙突や村長の家の崖下にある墓石など 砂層の鉱石 砂混じりのもろい鉱石調合素材として利用できる 0.15 - - - 採掘:紺碧の鍾乳洞 蛍石 ほんのりと発光する鉱石調合素材として利用できる 0.22 - - - 採掘:半島全域 南鉄鉱 南部地方で採れる鉱石調合素材として利用できる 0.93 - - - 採掘:半島南部 カタコンペの金鉱石 墓場の地層に埋もれていた金鉱石調合素材として利用できる 0.87 - - - 採掘:異教の地下墓所 磁鉄石 磁性金属の混じった鉱石調合素材として利用できる 0.81 - - - 採掘 嘆きの石 独特のわびしい風合いを持つ石調合素材として利用できる 1.00 - - - 採掘:半島北部採掘:異教の地下墓所 古泥層の鉱石 崩れた地層から出土した古い鉱石調合素材として利用できる 1.29 - - - 採掘:蒼月塔黒呪島・入り江 弾け石 爆薬精製にも使われる鉱石調合素材として利用できる 0.11 - - - 採掘 赤銅岩 良質の銅を含んだ岩石調合素材として利用できる 1.11 - - - 採掘:霊吸いの峡谷 古代の鉱石 ひんやりとした手触りの石調合素材として利用できる 1.95 - - - 採掘調合:古泥層の鉱石+綺麗な石ころ 古代の財宝 滅びた古代民族が隠していた財宝価値の高い宝飾品がぎっしりと詰まっている 2.55 - - - 採掘:水神の祭壇解呪:黒呪品Lv2 領都の瓦礫 領都の古い城壁の一部この地方でしか取れない石でできている 0.81 10G - - 採取:領都教会の裏庭の茂み採取ポイント領都崩壊後に領都各地に配置販売:レイナード 呪われた像 魔道器の一種らしき彫像禍々しい造形をしており、いまにも毒素が染みだしてきそうだ 4.00 - - - 採取:立ち枯れの森、修道院周辺に3つ配置修道院付近の宝箱から低確率で出現 白蛇皮の財布 何者かが落としたであろう財布結構な額が入っている… 0.81 - - - 採取:グラン・ソレン北西の名も無き滝の上流、サルファーリザードマンがいる岸辺の、魚の採取ポイントか木箱破壊涸離宮の宝箱や霊吸いの峡谷でも入手可能 髪の毛 人の髪の毛の切れはしとくに価値のあるものではないようだ 0.01 - - - 採取:領都城内、領王の部屋の椅子石切り場跡 ウサギの毛皮 野生のウサギの毛皮武具の素材などに使用できる 0.37 370G - - ドロップ:野ウサギ販売:レイナード ヘビ皮 野生のヘビの皮武具の素材などに使用できる 0.06 220G - - ドロップ:ヘビ販売:レイナード クモ毒 クモの毒成分を集めたもの武具の素材などに使用できる 0.19 170G - - ドロップ:カブトグモ 鉱石の欠片 ゴブリンが持っていたもの武具の素材などに使用できる 0.03 30G 12G - ドロップ:ゴブリン 小鬼の角 ゴブリンの角の一部武具の素材などに使用できる 0.20 - - - ドロップ:ゴブリン ニガヨモギの汁 ゴブリンが持っていたもの調合して回復薬などに加工できる 0.19 250G - HP50回復 ドロップ:ゴブリン 鉄刃の破片 ホブゴブリンが持っていたもの武具の素材などに使用できる 0.09 880G - - ドロップ:ホブゴブリン にび色の角 ホブゴブリンの角の一部武具の素材などに使用できる 0.33 - - - ドロップ:ホブゴブリン 謎の酒 ボブゴブリンが持っていたもの調合して回復薬などに加工できる 0.50 650G - HP50、ST50回復 ドロップ:ホブゴブリン 黒刃の破片 グリムゴブリンが持っていたもの武具の素材などに使用できる 0.21 - - - ドロップ:グリムゴブリン 夜鬼の角 グリムゴブリンの角の一部武具の素材などに使用できる 0.26 - - - ドロップ:グリムゴブリン 血飲壺 グリムゴブリンが持っていたもの調合して回復薬などに加工できる 0.28 - - HP50、ST50回復 ドロップ:グリムゴブリン 小さな牙 オオカミの牙の一部武具の素材などに使用できる 0.23 120G - - ドロップ:オオカミ オオカミの毛皮 オオカミの毛皮の一部武具の素材などに使用できる 0.37 320G - - ドロップ:オオカミ 大きな牙 ダイアウルフの牙の一部武具の素材などに使用できる 0.43 830G - - ドロップ:ダイアウルフ 白狼の毛皮 ダイアウルフの毛皮の一部武具の素材などに使用できる 0.75 2180G - - ドロップ:ダイアウルフ 魔犬の牙 ヘルハウンドの牙の一部武具の素材などに使用できる 0.69 - - - ドロップ:ヘルハウンド 魔犬の毛皮 ヘルハウンドの毛皮の一部武具の素材などに使用できる 1.12 5550G - - ドロップ:ヘルハウンド販売:ジャイス ハーピーの羽根 ハーピーの翼の一部武具の素材などに使用できる 0.07 100G - - ドロップ:ハーピー ハーピーの尾羽 ハーピーの尾の一部武具の素材などに使用できる 0.13 - - - ドロップ:ハーピー 長い鉤爪 ハーピーの爪の一部武具の素材などに使用できる 0.39 300G - - ドロップ:ハーピー系 氷羽根 スノーハーピーの翼の一部武具の素材などに使用できる 0.13 1280G - - ドロップ:スノーハーピー 氷尾羽 スノーハーピーの尾の一部武具の素材などに使用できる 0.15 3040G - - ドロップ:スノーハ-ピー 夢魔の翼膜 サキュバスの翼の一部武具の素材などに使用できる 0.15 - - - ドロップ:サキュバス販売:マタイアス 暗輝石 サキュバスの体表からとれたもの武具の素材などに使用できる 0.22 - - - ドロップ:サキュバス 石化針 ガーゴイルの内蔵からとれたもの武具の素材などに使用できる 0.67 4950G - - ドロップ:ガーゴイル販売:ジョーイ 石魔の翼膜 ガーゴイルの翼の一部武具の素材などに使用できる 0.29 - - - ドロップ:ガーゴイル 火結晶 ヘルハウンドの体表からとれたもの武具の素材、爆発物の加工などに利用できる 0.81 - - - ドロップ:ヘルハウンド トカゲ皮 リザードマンの表皮の一部武具の素材などに使用できる 0.75 825G - - ドロップ:リザードマン 毒袋 リザードマンの内臓の一部武具の素材、毒系アイテムの加工などに使用できる 0.53 470G - - ドロップ:リザードマン 魚眼石 リザードマンの眼が硬質化したもの武具の素材などに使用できる 0.69 - - - ドロップ:リザードマン系 リザードマンの尾 リザードマンの尾の一部武具の素材、回復剤、毒系アイテム等さまざまに加工できる 0.96 - - ST400回復 部位破壊:リザードマン系の尾 縞柄のトカゲ皮 サルファーリザードマンの外皮の一部武具の素材などに使用できる 0.56 2240G - - ドロップ:サルファーリザードマン販売:レイナード 黄毒袋 サルファーリザードマンの内臓の一部さまざまな品に加工できる 0.46 - - - ドロップ:サルファーリザードマン 深紅の鱗 ジオリザードマンの外皮の一部武具の素材などに使用できる 0.19 - - - ドロップ:ジオリザードマン 漆黒のトカゲ皮 ジオリザードマンの外皮の一部武具の素材などに使用できる 0.38 3150G - - ドロップ:ジオリザードマン販売:ジャイス 強酸袋 ジオリザードマンの内臓の一部武具の素材などに使用できる 0.34 - - - ドロップ:ジオリザードマン 純白のトカゲ皮 リザードマンセージの外皮の一部武具の素材などに使用できる 0.25 9225G - - ドロップ:リザードマンセージ販売:ジャイス 銀液袋 リザードマンセージの内臓の一部武具の素材などに使用できる 0.21 - - - ドロップ:リザードマンセージ 紫水晶 リザードマンセージの体表からとれたもの武具の素材などに使用できる 0.99 11863G - - ドロップ:リザードマンセージ販売:ジョーイ 埋葬布 アンデッドの体に巻かれていたもの武具の素材などに使用できる 0.19 - - - ドロップ:アンデッド 汚れた金歯 アンデッドの口内からとれたもの武具の素材などに使用できる 0.52 - - - ドロップ:アンデッド 腐燃肉 ファットアンデッドの体の一部武具の素材などに使用できる 0.49 - - - ドロップ:ファットアンデッド 錆びた板金 ウォリアーアンデッドの装備の一部武具の素材などに使用できる 0.70 - - - ドロップ:ウォリアーアンデッド 古びた勲章 ウォリアーアンデッドの装備からとれたもの武具の素材などに使用できる 0.08 - - - ドロップ:ウォリアーアンデッド 呪禁符 ラージアンデッドの体表からとれたもの武具の素材などに使用できる 0.05 - - - ドロップ:ラージアンデッド 増強符 ラージアンデッドの体表からとれたもの武具の素材などに使用できる 0.05 - - - ドロップ:ラージアンデッド 骨材 スケルトンが持っていたもの武具の素材などに使用できる 0.07 - - - ドロップ:スケルトン 鉄鋼片 スケルトンが持っていたもの武具の素材などに使用できる 0.14 - - - ドロップ:スケルトン 硬骨材 スケルトンナイトが持っていたもの武具の素材などに使用できる 0.13 - - - ドロップ:スケルトンナイト ダークペリドット スケルトンナイトが持っていたもの武具の素材などに使用できる 0.31 - - - ドロップ;スケルトンナイト 古戦士の骨 スケルトンロードが持っていたもの武具の素材などに使用できる 0.20 - - - ドロップ:スケルトンロード 騎士のエンブレム スケルトンロードが持っていたもの武具の素材などに使用できる 0.38 - - - ドロップ:スケルトンロード マンドレイク スケルトンメイジが持っていた薬草調合して回復薬などに加工できる 0.41 - - - ドロップ:スケルトンメイジ 破れた魔道書・序章 スケルトンメイジが持っていたもの武具の素材などに使用できる 0.20 - - - ドロップ:スケルトンメイジ 破れた魔道書・終章 スケルトンメイジが持っていたもの武具の素材などに使用できる 0.20 - - - ドロップ:スケルトンメイジ アゲート スケルトンメイジが持っていた宝玉武具の素材などに使用できる 0.99 - - - ドロップ:スケルトンメイジ 古びた霊薬 スケルトンソーサラーの持っていたもの調合して回復薬などに加工できる 0.52 - - HP50回復 ドロップ:スケルトンソーサラー ピジョンブラッド スケルトンソーサラーが持っていた宝玉武具の素材などに使用できる 2.00 - - - ドロップ:スケルトンソーサラー 瘴石の欠片 ファントムが持っていたもの武具の素材などに使用できる 0.05 - - - ドロップ:ファントム 瘴石 ファントムが持っていたもの武具の素材などに使用できる 0.21 - - - ドロップ:ファントム調合:瘴石の欠片+蛍石 奇霊石の欠片 スペクターが持っていたもの武具の素材などに使用できる 0.06 - - - ドロップ:スペクター 奇霊石 スペクターが持っていたもの武具の素材などに使用できる 0.24 - - - ドロップ:スペクター調合:奇霊石の欠片+蛍石 雷石の欠片 ファンタズムが持っていたもの武具の素材などに使用できる 0.07 - - - ドロップ:ファンタズム 雷石 ファンタズムが持っていたもの武具の素材などに使用できる 0.27 - - - ドロップ:ファンタズム欠片と蛍石との調合はできない いかつい骨 サイクロプスの骨の一部武具の素材などに使用できる 0.73 4815G - - ドロップ:サイクロプス販売:レイナード いかつい牙 サイクロプスの牙の一部武具の素材などに使用できる 1.25 3795G - - 部位破壊:サイクロプスの牙販売:レイナード いびつな眼球 サイクロプスの隻眼武具の素材などに使用できる 0.94 - - - ドロップ:サイクロプス 悪鬼の爪 オーガの爪の一部武具の素材などに使用できる 0.49 - - - ドロップ:オーガ 悪鬼の牙 オーガの牙の一部武具の素材などに使用できる 0.87 - - - ドロップ:オーガ 謎の肉塊 オーガの持っていたもの調合して回復薬などに加工できる 1.67 - - - ドロップ:オーガ まだら鉱石 ゴーレムの体表からとれたもの武具の素材などに使用できる 1.11 2460G - - ドロップ:ゴーレム販売:ジョーイ 魔鉱メダル 魔力を蓄えたメダル武具の素材などに使用できる 0.49 - - - 部位破壊:ゴーレム系のメダル 金鉱石の塊 輝きをもった、富の象徴でもある石武具や装飾品の材料に使われる 3.15 - - - ドロップ:メタルゴーレム エレクトラム メタルゴーレムからとれたもの武具の素材などに使用できる 0.21 18360G - - ドロップ:メタルゴーレム部位破壊:メタルゴーレムのメダル販売:デレック 異形の爪 キメラの爪の一部武具の素材などに使用できる 0.82 10335G - - ドロップ:キメラ販売 マタイアス 異形のたてがみ キメラの体毛の一部武具の素材などに使用できる 0.97 - - - ドロップ:キメラ 異形の鱗 キメラの外皮の一部武具の素材などに使用できる 0.41 10253G - - ドロップ:キメラ販売 ジャイス 異形の黒爪 ゴアキメラの爪の一部武具の素材などに使用できる 0.94 - - - ドロップ:ゴアキメラ 異形の黒たてがみ ゴアキメラの体毛の一部武具の素材などに使用できる 1.06 - - - ドロップ:ゴアキメラ 異形の黒角 ゴアキメラの角の一部武具の素材などに使用できる 1.15 - - - ドロップ:ゴアキメラ 異形の黒鱗 ゴアキメラの外皮の一部武具の素材などに使用できる 0.53 30060G - - ドロップ:ゴアキメラ販売:デレック グリフィンの羽根 グリフィンの翼の一部武具の素材などに使用できる 0.51 - - - ドロップ:グリフィン グリフィンの大爪 グリフィンの爪の一部武具の素材などに使用できる 0.65 - - - ドロップ:グリフィン 濡れ黒羽根 コカトリスの翼の一部武具の素材などに使用できる 0.57 17220G - - ドロップ:コカトリス販売:ジョーイ コカトリスのクチバシ コカトリスの体の一部武具の素材などに使用できる 1.21 - - - ドロップ:コカトリス 大蛇の生き血 ハイドラからとれた血液調合して回復薬などに加工できる 0.57 - - 全員のHP1500、ST1500回復 部位破壊:ハイドラ系の首 大蛇の毒牙 ハイドラの牙の一部武具の素材などに使用できる 0.69 37446G - - ドロップ:ハイドラ系販売:デレック 大蛇の黒鱗 ハイドラの体表からとれたもの武具の素材などに使用できる 0.34 - - - ドロップ:ハイドラ 大蛇の白鱗 アークハイドラの体表からとれたもの武具の素材などに使用できる 0.45 - - - ドロップ:アークハイドラ 大蛇の胆石 ハイドラの内臓の一部武具の素材などに使用できる 1.35 - - - ドロップ:ハイドラ系 黒水晶 ワイトが持っていたもの武具の素材などに使用できる 1.19 41745G - - ドロップ:ワイト販売:デレック 不死者の薬 ワイトが持っていたもの調合して回復薬などに加工できる 0.20 - - HP500回復 ドロップ:ワイト 怨恨の鏡 リッチが持っていたもの武具の素材などに使用できる 0.32 - - - ドロップ:リッチ 慟哭の水晶 リッチが持っていたもの武具の素材などに使用できる - - - ドロップ:リッチ 魔晶石の欠片 魔力を帯びた結晶の欠片武具の素材などに使用できる 0.18 - - - ドロップ:バイルアイ、イービルアイ触手 魔晶石 魔力を帯びた結晶武具の素材などに使用できる 1.33 - - - ドロップ:イービルアイ調合:魔晶石の欠片+蛍石 邪輝眼 イービルアイの眼球が硬化したもの武具の素材などに使用できる 2.13 - - - ドロップ:イービルアイ 竜鱗 ドラゴンの外皮の一部武具の素材などに使用できる 0.46 23480G - - ドロップ:竜族全般販売:ジャイス、マタイアス 竜の角 ドラゴンの角の一部武具の素材などに使用できる 1.24 - - - 部位破壊:竜族全般の角 竜の爪 ドラゴンの爪の一部武具の素材などに使用できる 0.97 - - - ドロップ:竜族全般 竜血石 ドラゴンの血が固まったもの武具の素材などに使用できる 2.34 - - HP全回復、ST全回復、攻撃力・魔法攻撃力アップ ドロップ:竜族全般 瑠璃色の竜鱗 ウィルムの外皮の一部武具の素材などに使用できる 0.56 - - - ドロップ:ウィルム 琥珀色の竜鱗 ドレイクの外皮の一部武具の素材などに使用できる 0.51 - - - ドロップ:ドレイク 翠玉の竜鱗 ワイバーンの外皮の一部武具の素材などに使用できる 0.73 - - - ドロップ:ワイバーン 竜の大角 ドラゴンの角の一部武具の素材などに使用できる 1.79 - - - 部位破壊:ウルドラゴンの頭部分の心臓 竜の大翼膜 ドラゴンの翼の一部武具の素材などに使用できる 0.30 - - - 部位破壊:竜族全般の翼 竜の巨爪 ドラゴンの爪の一部武具の素材などに使用できる 1.19 - - - 部位破壊:ウルドラゴンの足の裏の心臓 竜の大牙 ドラゴンの牙の一部武具の素材などに使用できる 1.87 - - - 部位破壊:ウルドラゴンの顎部分の心臓 深紅の竜鱗 ドラゴンの角の一部武具の素材などに使用できる 0.90 - - - メインクエスト「決戦」クリア報酬(ストーリードラゴン討伐 腐竜鱗 ウルドラゴンの外皮の一部武具の素材などに使用できる 0.59 - - - 部位破壊:ウルドラゴンの心臓 Dark Arisen専用 全て店売りはされていない。 名称 説明 重さ 売値 効果 入手方法 採取・採掘 討伐・部位破壊 宵闇花 暗闇で妖艶に光る花調合素材として利用できる 0.32 500G 体力150回復 採集:魔伽藍忘れ去られた広間血も涸れた獄舎 - ムーンアニス 夜に花を咲かせるハーブの一種精神的な状態異常を解消する効果がある 0.32 500G 体力150回復暗闇、睡眠、スキル封印、呪い解消 採集:羨月楼虚実入り混じる倉庫真理の虚しきを知る祠 - 溶岩石 離島で採れる鉱石の一種調合素材として利用できる 0.32 1500G - 採掘:黒呪島・入り江凱旋者なき庭園怨嗟の監房 - 白金の塊 古代鉱脈から採れる鉱石の一種調合素材として利用できる 0.68 500G - 採掘:畏れの天蓋逢魔の螺旋戦士の休息所 - ムーンストーン 離島で採れる鉱石の一種調合素材として利用できる 0.52 700G - 採掘:羨月楼虚実入り混じる倉庫嘆きの水脈退路なき修練所 - 金剛石 古代鉱脈から採れる鉱石の一種調合素材として利用できる 0.75 900G - 採掘:追憶の城砦魔伽藍裏切り者の処刑塔異邦の落都 - 茜石 離島で採れる鉱石の一種調合素材として利用できる 0.98 1500G - 採掘:黒呪島・入り江朽ちゆく貯蔵庫忘れ去られた広間異邦の落都 - 魔神の爪 ダイモーンの爪の一部武具の素材などに使用できる 0.42 92500G - - ダイモーンダイモーン(覚醒形態) 魔神の角 ダイモーンの角の一部武具の素材などに使用できる 0.70 98700G - - 魔竜の鼓動 ダイモーンの体内からとれたもの武具の素材などに使用できる 1.12 209500G - - ダイモーン(覚醒形態) 魔石英 魔力を帯びた水晶武具の素材などに使用できる 0.60 38600G - - ゲイザーゲイザーの触手 紫紺の外殻 ゲイザーの外皮の一部武具の素材などに使用できる 0.52 38200G - - ゲイザー 淵輝眼 ゲイザーの眼球が硬化したもの武具の素材などに使用できる 0.60 52500G - - 屍竜の鱗 カースドラゴンの外皮の一部武具の素材などに使用できる 0.95 37000G - - カースドラゴンカースドラゴンの角、翼 屍竜の角 カースドラゴンの角の一部武具の素材などに使用できる 0.72 37500G - - カースドラゴンカースドラゴンの角 アビスストーン カースドラゴンの体内からとれたもの武具の素材などに使用できる 1.45 62500G - - カースドラゴンカースドラゴンの角、翼 邪遺骨 ダークビショップの体の一部武具の素材などに使用できる 0.62 39500G - - ダークビショップ 災厄の神器 ダークビショップが持っていたもの武具の素材などに使用できる 1.02 39800G - - 禍々しい獣皮 ガルムの毛皮の一部武具の素材などに使用できる 0.82 12800G - - ガルム 禍々しい獣牙 ガルムの牙の一部武具の素材などに使用できる 0.78 14200G - - ビーストアイ ガルムの眼球武具の素材などに使用できる 0.85 13600G - - 黒鎌の破片 デスが持っていた武器の一部武具の素材などに使用できる 0.75 42000G - - デス 骨灯篭 デスが持っていたもの武具の素材などに使用できる 0.63 45000G - - 牡牛の角 エリミネーターの装備の一部武具の素材などに使用できる 1.21 25800G - - エリミネーター 血塗れの鎖 エリミネーターの装備の一部武具の素材などに使用できる 1.44 28650G - - 青鉄の金具 ゴアサイクロプスの装備の一部武具の素材などに使用できる 0.95 18200G - - 囚人ゴアサイクロプス 不気味な眼球 ゴアサイクロプスの隻眼武具の素材などに使用できる 0.84 21500G - - ゴアサイクロプス囚人ゴアサイクロプス 巨人の双牙 ゴアサイクロプスの牙の一部武具の素材などに使用できる 1.25 18500G - - 頑丈な太骨 ゴアサイクロプスの骨の一部武具の素材などに使用できる 1.65 19000G - - 妖銀の鋼板 リビングアーマーの装備の一部武具の素材などに使用できる 0.84 32200G - - リビングアーマー 幽魂玉 リビングアーマーが持っていたもの武具の素材などに使用できる 0.74 32500G - - 悪鬼の緑爪 エルダーオーガの爪の一部武具の素材などに使用できる 0.98 18600G - エルダーオーガ 悪鬼の黒牙 エルダーオーガの牙の一部武具の素材などに使用できる 1.20 19200G - - 黒斑肉 エルダーオーガの体の一部武具の素材などに使用できる 0.66 17300G - - 琥珀色の輝竜鱗 屈強なドレイクの外皮の一部武具の素材などに使用できる 1.62 38000G - - ドレイク凶種ドレイク凶種の角、翼 炎竜牙 屈強なドレイクの牙の一部武具の素材などに使用できる 1.21 36500G - - ドレイク凶種ドレイク凶種の角 瑠璃色の輝竜鱗 強い魔力を持つウィルムの外皮の一部武具の素材などに使用できる 1.62 36800G - - ウィルム凶種ウィルム凶種の角、翼 氷竜甲 強い魔力を持つウィルムの体の一部武具の素材などに使用できる 1.21 36500G - - ウィルム凶種ウィルム凶種の角 翠玉の輝竜鱗 強靭なワイバーンの外皮の一部武具の素材などに使用できる 1.62 36800G - - ワイバーン凶種ワイバーン凶種の角、翼 雷竜角 強靭なワイバーンの角の一部武具の素材などに使用できる 1.21 36500G - - ワイバーン凶種ワイバーン凶種の角 しなやかな竜革 ドラゴンの外皮の一部武具の素材などに使用できる 1.84 37200G - - ドレイク凶種ウィルム凶種ワイバーン凶種 真竜石 ドラゴンの体内からとれたもの武具の素材などに使用できる 2.02 55000G - - ドレイク凶種ウィルム凶種ワイバーン凶種カースドラゴン 戦鬼の角 グレーターゴブリンの角の一部武具の素材などに使用できる 0.42 5850G - - グレーターゴブリン 小鬼の呪具 ゴブリンシャーマンが持っていたもの武具の素材などに使用できる 0.38 6250G - - ゴブリンシャーマン 飾りドクロ ゴブリンが持っていたもの武具の素材などに使用できる 0.44 5450G - - グレーターゴブリンゴブリンシャーマン 歪んだ長爪 ゴブリンの体の一部武具の素材などに使用できる 0.74 5230G - - 凶金の合板 ゴールデンナイトの装備の一部武具の素材などに使用できる 1.02 37000G - - ゴールデンナイト 冥銀の合板 シルバーナイトの装備の一部武具の素材などに使用できる 1.02 35800G - - シルバーナイト ボーンクレスト 妖気を帯びた紋章武具の素材などに使用できる 0.62 36500G - - ゴールデンナイトシルバーナイト 大骨片 スケルトンブルートの体の一部武具の素材などに使用できる 1.33 11800G - - スケルトンブルート 巨頭骨 スケルトンブルートの体の一部武具の素材などに使用できる 0.78 14850G - - 腐った毒肉 ポイズンアンデッドの体の一部武具の素材などに使用できる 0.58 12500G - - ポイズンアンデッド 猛毒の胆石 ポイズンアンデッドの体の一部武具の素材などに使用できる 0.71 16500G - - 泣き女の髪 バンシーの髪の毛武具の素材などに使用できる 0.24 7250G - - バンシー 泣き女の声帯 バンシーの体の一部武具の素材などに使用できる 0.44 6650G - - セイレーンの飛膜 セイレーンの翼の一部武具の素材などに使用できる 0.75 7250G - - セイレーン セイレーンの尾ヒレ セイレーンの尾の一部武具の素材などに使用できる 0.65 7500G - - 吸魔の尾針 ストリゴイの体の一部武具の素材などに使用できる 0.64 22000G - - ストリゴイ レッドクリスタル ストリゴイの体の一部武具の素材などに使用できる 0.88 24800G - - 炎熱のトカゲ皮 サラマンダーの外皮の一部武具の素材などに使用できる 1.02 11800G - - サラマンダーサラマンダーの尻尾 紅蓮岩 サラマンダーの体表からとれたもの武具の素材などに使用できる 1.24 10600G - - トカゲの鱗革 巨大なトカゲの外皮の一部武具の素材などに使用できる 0.87 5080G - - 巨大リザードマン巨大リザードマンの尻尾巨大サルファーリザードマンの尻尾巨大ジオリザードマンの尻尾巨大リザードマンセージの尻尾 トカゲの耳角 巨大のトカゲの体の一部武具の素材などに使用できる 0.84 5200G - - 巨大リザードマン巨大サルファーリザードマン巨大ジオリザードマン巨大リザードマンセージ 小さな毒牙 ワーグの牙の一部武具の素材などに使用できる 0.67 600G - - ワーグ 斑のただれ皮 ワーグの表皮の一部武具の素材などに使用できる 0.97 500G - - 七色水晶 マンイーターが持っていたもの武具の素材などに使用できる 0.44 37500G - - マンイーター ワームゼリー ワームの内臓の一部武具の素材などに使用できる 0.24 540G - - ワーム 怨石の欠片 レイスが持っていたもの武具の素材などに使用できる 0.33 7200G - - レイス 怨石 レイスが持っていたもの武具の素材などに使用できる 1.44 9400G - - 汚れたリム片 輝きを失い、性質が変化したリムの欠片武具の素材などに使用できる 0.41 7500G - - さまよえる戦徒 血染めのお守り 血痕が滲み付いたお守り武具の素材などに使用できる 0.39 6200G - - さまよえる戦徒 慈母神の小像 古い神話の神を象った彫像武具の素材などに使用できる 1.02 12900G - - さまよえる戦徒(黒呪島中盤以降) 縞柄の鱗革 巨大なサルファーリザードマンの外皮の一部武具の素材などに使用できる 1.21 7500G - - 巨大サルファーリザードマン巨大サルファーリザードマンの尻尾 鉄黒の鱗革 巨大なジオリザードマンの外皮の一部武具の素材などに使用できる 1.35 8400G - - 巨大ジオリザードマン巨大ジオリザードマンの尻尾 月白の鱗革 巨大なリザードマンセージの外皮の一部武具の素材などに使用できる 1.25 12800G - - 巨大リザードマンセージ巨大リザードマンセージの尻尾 大魚眼石 巨大なリザードマンの眼が硬質化したもの武具の素材などに使用できる 0.89 9600G - - 巨大リザードマン巨大サルファーリザードマン巨大ジオリザードマン巨大リザードマンセージ ▼ 情報提供はこちら 追記はできないけど、情報提供がしたいという方はこちらへ。 (追記の手順: ページ上部の“ページ編集” → 該当部分をコピペして書き換え → “ページ保存”でOK。簡単です) 不確定情報の議論以外の雑談・質問は Dragon's Dogma wiki BBS でお願いします。 生命の香炉は何処にありますか? - 名無しさん 2013-06-01 06 22 07 黒呪品レベル1か2を地道に解呪していくのが一番早い。あとダークビショップのいる広間の宝箱からはたまに出る事があるようだよ。 - 名無しさん 2013-06-26 12 54 30 黒呪クエ薦めれば?バロックが売りだす - 名無しさん 2013-06-28 23 06 06 アビスストーン - 名無しさん 2013-06-25 22 46 05 今更ですけどセイレーンて何処にいます? - 名無しさん 2013-09-17 02 03 13 ゴアサイクロプスとよく一緒にでるこくじゅとう - 名無しさん 2013-10-08 10 32 34 濃火粉はサラマンダーもドロップする様 - 名無しさん 2013-10-28 22 55 05 鉄黒の鱗革を効率よく集めやすい場所ってどこかありますかね? - 名無しさん 2014-03-08 22 04 54 一覧は170種。先頭の171種と数が合いません。 - 名無しさん 2015-05-19 17 32 33 金鉱石の塊が抜けてるっぽいですね。説明文を確認して修正しておきます。 - 名無しさん 2015-05-19 18 35 45 DAで黒呪島の月光の宝珠って1つしか取れないけど他は何処にあるの?進めなきゃダメかな? - 名無しさん 2016-02-29 18 37 55 月白の鱗革とかいうレアすぎて辛い - 名無しさん (2019-11-11 00 10 26) 強化に必要な数は少ないので、そこまで苦労することは無かったかと。むしろ防具の見た目を色々変える時に困るのは(セイレーンの尾ヒレ)かな。 - 名無しさん (2019-11-11 00 42 46) 白蛇皮の財布 黒呪島内の水路系マップの宝箱からもドロップ - 名無しさん (2021-04-11 12 12 32) 名前 ⇧ .
https://w.atwiki.jp/rnext/pages/278.html
病い風、昏い道 舗装された道路の上に注がれている正午の日差しによって、アスファルトに含まれる骨材がきらきらと輝く。 その上を四人は言葉もなく、ただ進む。 先頭を歩いているのはしなやかに鍛えられた身体の女。 やや後ろに荷物を担いだ男。さらに少し後ろに、お互いを支えあうように歩く少女が二人。 男―――五代雄介は少女たちを気遣うように何度も振り返り、前方の光の背中を見る。 迷った挙句、五代は足を速めて光の隣に並び、声をかけた。 「光さん……やっぱり、少し休んだ方が……」 光に言われた通り歩き続けた四人は、どうにか放送局へ続く広い道路まで進んでいた。 だが、ガドル・牙王という強敵との戦いで受けた肉体的なダメージ。 大切な仲間を失った精神的な動揺はその足取りを確実に重たくしていた。 少女たち―――特に結花はショックが大きかったようで、あれから一言も言葉を発していない。 提案する五代を光は横目でねめつける。 「……急ぐ事が最善だと言ったはずだが?」 「でも……!」 五代は食い下がる。目を伏せて足を引き摺り歩く姿が痛々しく、見ていられなかった。 思わず声が大きくなり、光の前に立ちはだかってしまう。 「それではお前は、ぼやぼやしているうちに北條が死んでもいいのか」 光が言う。もしこれが普段の五代であれば、光の声音に苦々しいものが滲んでいるのが察せられたはずだった。 だが余裕をなくした今では、『死』という言葉の苛烈さと、咎めるような印象が五代の心に突き刺さるだけだ。 五代は悲痛な声で否定した。 「! 違います!」 「何が違う。 お前が言っている事は、奴やイブキが開いた道を閉ざすのと同じ事だ」 「俺は……!!」 「光さん、五代さん!」 尚も言い募ろうとする五代を遮ったのは、ハナの声だ。 はっと気付いて振り向くと、不安げに眉根を寄せたハナと、その肩口に顔を埋めて震えている結花の姿があった。 自分たちの言い争いが彼女らを傷付けたと悟った五代は、言葉を飲み込んで光の前から退いた。 ハナは五代と光を気の強そうな大きな瞳で見つめて、静かに、それでも力強く告げる。 「私は、大丈夫。 ……結花ちゃんは?」 ハナが確認を取ると、結花も小さく頷いた。 五代は、本来ならば自分が取り除かねばならない不安を二人に与えてしまった事実に唇を噛んだ。 他者を守る、という大きな決意が圧し掛かり、それを果たせない無力感ばかりが募っていく。 再び歩き出した光は、打ちひしがれた様子の五代の隣を通り抜けざまに囁いた。 「……あの男を助け出せば、二人に戦いを強いる事もなくなる。……行くぞ」 佇む五代の元に、ハナと結花がやってくる。結花が俯いたまま、小さく「ごめんなさい」と呟く。 ハナはそんな結花の肩をしっかりと支えて、気丈に言った。 「行きましょう、五代さん……仲間のためにも、がんばらなくちゃ」 ※ そんなやり取りを背中に受けながら、光もまた、言い表しようのない苛立ちを感じていた。 制限によって自由にならない身体、状況もそうだが、何よりも彼女の胸のうちを波立たせていたのは『死』の概念そのものである。 今までは、戦いに敗れ封印される事こそが、アンデッドである光にとっての『死』であった。 眷属の繁栄を、自らのプライドを賭けて戦い、敗北する事。 しかし、このゲームで示された『それ』は、おそらく違うものであろうと察せられた。 統制者が人間に捕らわれているのをこの目で見た以上、正常なバトルファイトのプロセスが行われているとは思えない。 (それに、こんなものを用意しておいてそれでは、殺し合いと称する意味がない……) 光は首に嵌められた銀の輪に軽く触れる。 牙王たちに何がしかの首輪探知手段が支給されていた事も合わせて、不可解な事が多すぎる。 小さく後ろを振り向くと、三人が並んで歩いているのが目に映った。 結花の白いコートには赤黒く、イブキのよすがが残されている。 守るべきものを同じくしたイブキの死。喉の奥がちりちりと疼くような奇妙な感覚が消えない。 (私は……恐れているのか……?) 全ての生ける者にとって未知の存在、光たちアンデッドのみが抱くのを免れていた『死』への恐怖だった。 イブキに変わり、結花たちを守りながら戦うためには、恐れなど持ってはいけない。光は拳を握り、不安を打ち払おうとする。 だが思えば思うほど、より強く自らの恐怖心を意識させられてしまう。 その事に、ますます光は苛立った。 「光さん、どうかしましたか?」 思いの他近くから男の声が聞こえ、光は驚いて振り向いた。 すぐ後ろに、先ほどよりは幾分冷静になったらしい五代の顔があった。 どうやら考えているうちに歩く速度が落ちていたようだ。ばつが悪くなって、光は顔を背ける。 「……なんでもない。それより―――」 光が言いかけた時だった。四人の耳に、目指す放送局からのメッセージが届いたのは。 ―――引きちぎられるように唐突に終わった言葉は、彼の身に何事かが起こったのを如実に物語っていた。 光は手にした携帯電話を強く握り締め、飾り気の無い待ち受け画面に戻った液晶を睨みつける。 放送を行った人物は橘朔也と名乗った。姿こそ見えないものの、声などからも光の知る橘である事は間違いない。 その事はこの際はどうでもいい。問題は放送の内容である。 橘は『このゲームの終了に必要な鍵を所有している』と言った。 無論、何らかの罠の可能性もあるが、たとえそうであっても、目指すべき場所からの穏やかならぬメッセージは強烈に彼らの心をかきむしった。 住宅街を貫く広い車道の果てを見やっても目的地は未だ見えず、どれだけ急いだとて人の足ではもうしばらく掛かる距離だ。 一瞬、カードデッキを使用する事も考えたが、時間制限を考えれば移動だけに使うのは避けたい。 放送を中断させたのが何であれ、警戒するに越した事はないのだ。 橘の言っている事がもし真実だとすれば、殺し合いからの脱出という道は再び遠ざかった事になる。 これ以上急ぐ事も、かといって足を止める事もできない状況に、光は歯噛みした。 ※ 「……そんな…!」 搾り出すような呟きを漏らしたのは五代だった。 忘れようもない、剣崎が先輩と呼び慕っていた男、橘が行った放送が、このような形で終えられた事は、五代の動揺を強めた。 剣崎は今際の時に言った。人の笑顔を守れと。それが仮面ライダーだと。それなのに――― (俺は……また、守れなかったのか……?) 足元から世界が崩れてゆくような錯覚に捉われ、五代は俯く。 地面に落ちた陰りがじわりと広がっていくような気がして、握り締めた拳が解かれる。 強き戦士の優しい心。張り詰めていたそれが緩み、ほんの一瞬だけ、闇に浸かる。 憎悪。 それは不思議な感覚だった。 一条たちと共に、未確認生命体と戦っていたときにはついぞ感じなかった感情。 罪なき人々の笑顔を奪い殺す敵へ五代が感じていたものは、常に怒りと悲しみであった。 本来戦いを好まない五代に決意をさせてくれていたのは、志を同じくする仲間だった。 彼らは五代が拳を振るい、敵を打ち倒す事に苦痛を感じている事を理解した上で、肯定してくれた。 優しく暖かい、世界のあるべき姿を、彼らは五代に教えてくれた。 たとえどんなに辛くても、一条たちが傍に居てくれれば、自分は戦える。五代はそう思っていた。 その一条はもういない。 五代の目には憎しみと恐怖に覆われた、笑顔なき世界が映し出され、信じていたものや守るべきものが崩れ去る。 胸の奥底に封じ込めた感情が沸き上がるのを感じて目を閉じると、黒いクウガがこちらを見つめているイメージが浮かぶ。 ―――究極の闇。 五代は急激に覚醒する。 決めたのではなかったのか、誓ったのではなかったのか。どれだけ辛くても、戦い抜くと。 闇に身を委ねることは簡単だ。現に今、自分は全てを諦めようとしていた。 再び強く拳を握り締める。ぐっと顔を上げて、黙り込んだままの三人の顔を見渡す。 闇を覗き見た後の瞳はその色を褪せさせるほど強く輝き、唇は亡くしたものの命を重さを言葉に乗せる。 「……放送局に向かいましょう。 着けば、やれる事がきっと見つかるはずです」 無理矢理にでも、口角を上げて、笑顔を作る。 普段五代が浮かべるような、見る者を安心させられるそれでは到底なかったが。 自らの心の内の危ういバランスを知ってか知らずか、五代は笑った。 そうしなくては闇に打ち負けてしまうような、そんな気がしたからだった。 (自分に負けたりしない。 だって俺は……クウガなんだから!) ※※※ 途切れることなく聞こえ続ける風の唸り声が、否応なしに自らの置かれている非現実的な状況を伝えている。 つまり、少なく見積もっても4階はある建物の屋上に据えられた鉄塔の上に吊るされている、という事をだ。 風間はどうする事もできず、眼前の異形を睨む。 言葉を掛ける気にはなれなかった。 話が通じるとは思えなかったし、下手な事を言って刺激するのもご免である。 その異形はといえば、風間に背を向けて猛禽の眼差しを周囲に注いでいる。 血染めの羽衣が高所ならではの強風を孕んでひるがえり、手に携えた極彩の剣を床の照り返しが鮮やかに浮かび上がらせた。 (そういえば、あの剣は一体……) 病院での戦闘で、恐ろしいまでの威力の一撃を放った武器。 まるで元々そうするためにあったかのように合体したザビーゼクター。 あれは自分の知らないZECTの兵器なのだろうか?銀色のカブトムシ型ゼクターと何か関係があるのだろうか。 そこまで思い至って、風間は剣について考える事を中断する。 元よりZECTの内部に大した興味がない以上、考えても何もわからないだろう。 気になる事と言えば、ドレイクゼクターである。風間は顔を上げて、旋回する青い躯体に目をやる。 今の所、ザビーゼクターのようにあの剣と合体する様子はなさそうだ。 少し安堵していると、ドレイクゼクターが目の前まで降りてきて、風間の体を縛るコードを体で押し始めた。 余った電線か何かを使ったのか、ビニールに金属の芯が入ったそれは、硬い角や鋏を持つ甲虫ならともかく、風に乗り早く飛ぶための薄い羽しか持たない蜻蛉には到底断ち切れるものではない。 風間は軽く首を振って、奮闘するドレイクゼクターを止める。 ドレイクゼクターは悲しげに銀色に光る四枚の羽根を震わせて、再び頭上に舞い上がった。 溜息をついて、風間は目を閉じる。 刹那、風の唸りに混じって、硬い物がぶつかり合うような、高い音がした。 慌てて瞠目し、耳を澄ませると、立て続けに似たような音が聞こえる。風間にも聞き覚えがある、紛れもない戦いの音だ。 鉄塔の上は島全体を見渡せるほど眺めがいいが、足元の建物が邪魔で見られない範囲があり、身をよじって周囲を確認するのも限度がある。 音の聞こえ方から言って、放送局に程近い位置で戦闘が起こっているのは間違いない。 もしや城戸たちが助けに来てくれたのでは、と若干の期待と不安を胸にそっと異形の様子を伺うと、気付いているのかいないのか、変わった様子もなく黙って佇んでいる。 他の危険人物と遭遇してしまったのだろうかと仲間の身を案じていると、一際大きな音が―――とはいえ、遠雷のような、不明瞭なそれであったが―――轟き、それきり、風の音以外は何も聞こえなくなった。 風間が身を硬くしていると、鳥の異形は僅かに下を見やり、ひとりごちた。 「あれは、人の子ではない」 「……!? どういう意味だ」 やはり気付いていたのか。風間は驚愕に目を見開く。 呟かれた言葉の意味が気になり、問いただすが、答えはない。 再び彫刻のように微動だにせず佇むその姿に、風間は背筋に薄ら寒いものを感じていた。 ※※※ 橘朔也はまんじりともせず、放送室の中にいた。 彼がここに閉じ込められてからしばらく経っている。 痺れを切らして戸を少し押し引きしてもみたが、防音処理の施された厚いそれはびくともしなかった。 それで仕方なく、機材の前に置かれた椅子に座り、じっと時を待つ事にしたのだった。 ギャレンバックルは装備したままだが、これだけ強固な扉である。 自分が放送室に居ると分かっても、開かないとなれば侵入者も強硬手段を取らざるを得ないだろう。 警戒しすぎても仕方がないと悟った橘は、再びトランクボックスを取り出して眺めだした。 やはり気になるのはハードポイントである。 ここに鍵となる何かを挿入する事で、トランクボックスの内容を解析する事が出来るのではないか。 ならば自分にトランクボックスが支給されたように、その鍵も 他の参加者の手にある可能性が高い。 もし邪魔が入ることなく、放送が完遂出来ていれば、と橘は歯噛みする。 (しかし―――何故わざわざそんな事を?) 橘は湧き上がってきた問いに、顎に手をやって考える。 これを使って首輪を解除してみせろと言わんばかりのお膳立てをしておいて、放送を中断させるなど、主催者側の意図は読めない。 様々な可能性を考慮するが、どうも決め手に欠ける。今はまだ、答えは出そうにない。 気を取り直して、自らの置かれた状況で何かできる事はないだろうかと思う。せめて外界の様子を知る事ができれば。 ふと思い立って、モニタの前のボタンを確認する。 扉は依然開かないものの、一部の機材には電力が戻ってきていた。直ちに再び放送が行えるような機材を除いて、だが。 探し当てたそれを指で押すと、青い待機画面が切り替わり、放送局内各所の様子が映し出された。 監視カメラからの映像だ。これで危険な侵入者から先手を取る事ができるだろう。 橘は胸を撫で下ろし、椅子の背もたれに体を預ける―――が、次の瞬間跳ね起きてモニタを覗き込んだ。 四分割された映像の右上、玄関ロビーに人影を見たからである。 「志村……!」 その姿は紛れもなく、彼の信頼する部下、志村純一であった。 ※ 放送局の内部は、水を打ったように静まり返っていた。 志村は上着のポケットにしまったライアのデッキに触れながら、ロビーへと足を進める。 摩擦によってかつやをなくしたリノリウムの床も、薄くくすんだ白い壁も年輪を感じさせるものの、特に荒れた様子などはない。 ロビーの壁に貼られたインフォメーション・ボードを見ると、三階に『放送室』の名前を見つけた。おそらく、ここから放送を行ったのだろう。 橘本人、または放送を中断させた者と鉢合わせしてしまわないためにもさっさと出て、ヒビキたちと合流し、根回しをしておかなければならない。 裏手に隠しておいたバイクを使えば、そう難しくもないだろう。 そう思い一歩を踏み出した志村の耳に、甲高いコール音が飛び込んできた。 何事かと思い、周囲を見渡すと、音の出所はロビーのカウンターに置かれている内線だった。 覗き込むと、『3-98…島内向け放送室』のランプが赤く灯っている。 このタイミングで、放送室から玄関ロビーへの内線電話―――志村はもしや、と天井を見る。 (監視カメラか……!) 丸い、小さなレンズが志村をあざ笑うように見下ろしていた。 電話の向こうの相手が橘である可能性があり、こちらの様子を見られている以上、電話を取るしかない。 内心苦々しく思いながらも、白い受話器を持ち上げて耳に押し当てる。 『志村、俺だ。 来てくれたのか』 紛れもない橘の声である。志村は監視カメラを見つめ、いかにも安心したかのような声を作った。 「チーフ! 無事だったんですね!」 『ああ。放送を聞いたんだな』 「そうです、あんな終わり方をしたのでチーフの身に何かあったのかと」 『安心しろ。襲撃などは受けていない―――ただ』 言葉を切った橘に、志村は眉をひそめる。 たしかに、無事であるなら自分の姿を確認でき次第出てきてもいいはずだ。 『放送室に閉じ込められている。どうやら制裁のつもりのようだ』 なるほど。これなら先の理由も解る。ということはつまり、橘は今脱出する術を持っていないという事だ。 橘の身を案じる振りをしつつ、何とか橘と合流せずに立ち去る方法を考える。 『変身すれば、扉を蹴破る事ができるかもしれないが……変身が解けてしまえば丸腰だからな』 「……すみませんチーフ、僕も実は敵にグレイブのバックルを奪われてしまっていて……」 そう詫びると、受話器の向こうから、そうか、と苦み走った声が漏れ聞こえる。 ライアのデッキを見せびらかしながら入ってこなくて正解だった、と志村は思う。 さて、どうやって言いくるめようかと再び口を開こうとした瞬間、轟音が鳴り響き、窓ガラスがビリビリと震えた。 ※ 志村の姿を確認した橘は、すぐさま放送室の片隅に置かれた内線電話を手に取った。 島外への通信は当然無理だとしても、局内のような限られたネットワークならばと試みた結果、最も信頼する部下と会話が可能になった。 放送室からの脱出が叶わないまでも、自らの計画を託す相手ができたのだ。 無力を詫びる志村に気にするなと言ってから、いよいよ本題を告げようと口を開こうとした瞬間だった。 監視カメラの向こうの志村が弾かれたように玄関を振り向く。その様子にただならぬものを感じ、橘は問うた。 「おい、どうした」 『近くで、おそらく戦闘が……僕の仲間が近くにいるんです』 思った通りだった。グレイブを奪われ変身手段を持たない志村が単独でここまで来られる訳がない。 つまり仲間を伴ってやってきたという事、そして自分の放送を聞いて、危険な思惑を持つ参加者達が集りつつあるという事だ。 橘は受話器を握り締め、奥歯を噛む。モニタの向こうの志村はほんの少し迷いを見せた後、こう言った。 『変身もできない僕に何ができるのかはわかりません―――それでも、誰かが傷つくなら……』 「……お前ならそう言うと思っていた」 行かせてくれ、と言外に訴える志村に、橘は苦笑混じりに答えた。 めったにいないお人よし。今はもういない部下たちが、彼をそう称した事を思い出す。 守るべき相手がすぐそばにいるのならば、今こうして自分と話している間も惜しいだろう。 そう思い、橘は毅然と命じた。 「……行け、志村。但し、死ぬなよ」 『はい、チーフ! きっとすぐに、仲間と助けに来ます!』 受話器を置くやいなや、ロビーを飛び出していった志村の姿を見送って、橘は静かに立ち上がった。 放送室内には低く唸るような空調の音のみが響き渡っている。 未だに、扉が開く様子はない。 自らの腰にはギャレンバックル。 外では戦闘が起こっている。 ようやく再会した部下は今、ライダーになれない。 決断の時が、迫っていた。 ※ 玄関の自動ドアをすり抜け、姿を隠すように戸脇の壁に背中を着けて、志村はほくそ笑んだ。 生垣の向こう、住宅街の電線に区切られた空に小さく浮かぶ人外の姿を確認する。この距離であれば気付かれはしないだろう。 そのまま建物の壁沿いに移動し、裏手に止めたバイクへと辿りつく。 このタイミングで事が起こったのは幸運だった。 おそらく厳重な防音処理が施されているのだろう、自分と一文字の戦闘の事も気取られずに済んだ事もだ。 橘にはもうしばらく足止めを食ってもらおう―――元々迎えに来る気などさらさらないのだ。 言い訳ならば幾らでも思いつく。 元々自分に警戒心を持っている人物ならともかく、一度得た信頼と言うものはそう揺らぐ事はないと志村は知っていた。橘は最も御しやすい類の者と言える。 志村はバイクに跨ると、ヘルメットを被った。 南下してくるであろう五代たちと鉢合わせしないためにも、海沿いのルートから病院へ向かう事を決め、もう一度だけ放送局を見上げる。 (しかし……死ぬな、だと? 笑わせる!) 橘の言葉を思い出し、志村はその顔に嘲笑を浮かべた。 スタンドを外して、エンジンを掛ける。 ちらりと、放送で橘が言っていた首輪を解除する鍵、というフレーズが頭を過ぎるが、そんな事は重要ではない。 制限自体は忌々しい事この上ないが、ルールに乗っ取って優勝する事が必要ならば、ためらいはない。 (勝ち残るのは……この俺だ!) 状態表 【G-3 放送局】 【1日目 午後】 【橘朔也@仮面ライダー剣】 【時間軸】:Missing Ace世界(スパイダーUD封印直後) 【状態】:悲しみ。顔・背中・腹部に打撲。生きる決意 【装備】:ギャレンバックル 【道具】:基本支給品一式、ラウズカード(スペードJ、ダイヤ1~6、9)、レトルトカレー、ファイズブラスター 【思考・状況】 基本行動方針:ゾル大佐への責任をとり、主催者を打倒する為、生き残る。 1:放送室からの脱出法を探る。変身は状況次第で使用。 2:信頼できる参加者と大学でトランク(ファイズブラスター)を解析する手筈を整える。 3:死神博士にゾル大佐の遺言を伝える。 4:アンデッドを死亡させたメカニズムの解明。 【備考】 ※放送室には個人で参加者の携帯、もしくは全島各所にあるスピーカーへの放送が可能な準備が整っています。 ※午後二時に各参加者の携帯へ向けて放送が行われました。 ※橘は自身の姿を映して放送を行ったつもりですが、主催者側の介入でスノーノイズが発生しています。ただし、音声はクリーンです。 ※放送室のロックがいつ解除されるかは不明です。後の書き手さんにお任せします。 【志村純一@仮面ライダー剣・Missing Ace】 [時間軸]:剣崎たちに出会う前 [状態]:腹部に軽度の火傷(応急手当済、治癒進行中)、胸に中程度のダメージ、強い疲労。一時間半変身不可(アルビノジョーカー) [装備]:無し [道具]:支給品一式、ラウズカード(クラブのK、ハートのK)@仮面ライダー剣、蓮華のワイヤー内蔵型指輪@仮面ライダーカブト、 ライアのカードデッキ@仮面ライダー龍騎、特殊マスク、ホンダ・XR250(バイク@現実)、首輪 【思考・状況】 基本行動方針:人間を装い優勝する。 1:第3回放送前にはヒビキ達との合流し、根回しをする。 2:もう慢心しない。ダグバなどの強敵とは戦わず泳がせる。 3:馬鹿な人間を利用する。鋭い人間やアンデットには限りなく注意。 4:誰にも悟られず、かつ安全な状況でならジョーカー化して参加者を殺害。 5:橘チーフを始め、他の参加者の戦力を見極めて利用する。自分の身が危なくなれば彼らを見捨てる。 6:『14』の力復活のために、カテゴリーKのラウズカードを集める。 ※※※ 全ての事象には多数の側面がある。 空を、海を、草原を渡り、花々を渡って香りを運び、人の頬を優しく撫でて魅了する朗らかな風。 だがある時は激しく吹き荒れて花を散らし、高波を立て、地上にへばりつくものを引き剥がして巻き上げる。 相反する二つの姿は、表裏に隔てられてこそ本来の姿と呼べるだろう。 しかし風の化身の境界は今や崩れ去り、奔放に快楽を追い求める淫蕩さと嵐のような破壊衝動とを同時に内包した存在となっていた。 風のエルはただ時を待つ。その血の色を主に証するに相応しい生贄が訪れるのを。 ―――そしてその瞬間はやってきた。 鷹の瞳が遠く伸びる道路に人の姿を見つけたのだ。 狂った頭で聖地と定めたこの場所に、主に相応しいと作り上げた玉座に向き直って、風のエルは再び礼を施す。 「主よ、刻は来た」 主の顔を見上げる―――実際風間の表情は困惑一色に染められていたが、彼を主と思い込んでいる風のエルには問題にならない。 「万物の源、終焉にて創世なりし者よ、今こそ御身の名の元に人の子の血を流す刻」 手にした剣を眼前に掲げる。遮るもののない陽の光によって、剣身がぎらりと輝いた。 未だ、この体に本来の力は戻ってはいないが、この剣を使いこなせるようになった今、さしたる問題ではない。 風のエルは歓びに打ち震えた。与えられたこの力を再び振るい、愛する主の御心を知る事ができると。 作りものめいた、整ったかたちの唇がつり上がり、鋭く尖った歯が覗く。 凄絶な笑顔を浮かべながら、主の子たる人を殺める許しを乞うためのしるしを、失った手首に右手で刻む。 凝りかけた傷口から零れた血液が、足元におぞましい模様を描いた。 風のエルは屋上からその身を躍らせる。 濁った瞳に、哀れな、自身にとっては誉れ高き、唯一無二の贄の姿を映して。 状態表 【G-3 放送局の屋上】 【1日目 午後】 【風間大介@仮面ライダーカブト】 [時間軸]:ゴンと別れた後 [状態]:鼻痛(鼻血は止まっています)。 全身に大ダメージ。鉄塔に宙づり。ドレイクに30分変身不能。 [装備]:ドレイクグリップ、ドレイクゼクター [道具]:なし 【思考・状況】早期に殺し合いを止めた上でのスマートブレイン打倒 基本行動方針 打倒スマートブレイン 1:目の前の怪人から逃げて、仲間と合流。 2:協力者を集める(女性優先) 3:謎のゼクターについて調べる。 4:あすかの死に怒りと悲しみ。 5:移動車両を探す。 6:影山瞬に気をつける 【備考】 ※変身制限に疑問を持っています。 ※※※ 放送を終えて再び出発した五代たちは、じきに目的地へ到着するという所までやってきていた。 ハナは建物の間に覗く、高くそびえる電波塔を見上げて、もう一息と足に力を込める。 「大丈夫?」 傍らの結花に声を掛けると、俯きがちだがこちらを見て、小さな声ではい、と答える。 五代と光は歩く速度に随分気を使ってくれたようで、それほど酷く疲労してはいないようだ。 そんな結花の様子にほっとしつつ、イブキのためにも彼女を守らなければ、とハナは思う。 決意を胸にしながらも、戦うことの厳しさを改めて感じたハナは、一抹の不安も覚える。 (もし、あいつがここにいてくれたら……) 一文字隼人。飄々としたあの態度をどこか頼もしく感じていた事を今は思い出す。 どこかぴりぴりとした―――五代などはそれを感じさせないように振舞ってくれてはいるが―――この雰囲気も、一文字なら打ち払ってくれたかもしれない。 だが、今はそんなことを考えても仕方ない。 放送を無事終える事ができたら、病院へ向かう手筈になっているのだ。それまでは。 (自分にできる事を……そうよね、良太郎) 人を救う事ができて、電王になってよかった、と言ってくれた友人の言葉を心に刻み付ける。 戦わなくてはならない。失った仲間の分まで。彼らのように、勇気を持って。 結花の心は、ハナの気遣う言葉に答えてからも、重たく沈んだままだった。 涙はもう枯れ果てたかのように、浮かんでこない。疲労もあまり感じない。 ただ、茫然自失していた。 それでも言われるままにここまで歩いてきた理由はただ一つ、見捨てられたくないがためだった。 もし五代たちに見捨てられれば、結花を守るものはなくなり、たちまち世界は彼女の存在を拒絶するだろう。 結花がもっとも恐れるのはその事だった。 そして、そんな自分に守られる価値などありはしない、とも思う。 保身ために、持つ力を使う事もしない自分。そのためにイブキは命を落とした。 あの暖かい微笑と、頼もしい背中は、もうないのだ。 しかしいくら自己嫌悪に陥ろうとも、そう断じる事はできなかった。 イブキが、光たちが結花を守ってくれている今、それを否定することはどうしても、できなかった。 (海堂さん、イブキさん……私……私は……?) 自らに抱くアンビバレンスな感情に、結花はどうしたらいいか解らず、伏せた睫毛を震わせた。 ひゅう、とにわかに旋風が起こる。 結花は舞い上がった砂塵に目を細めると同時に、風の音に紛れた異音に気付いた。 ―――…per Sting--- 104 大切な人は誰ですか 投下順 105 病い風、昏い道(後編) 103 牙の本能 時系列順 094 Fatality-Cross(後編) 五代雄介 094 Fatality-Cross(後編) 城光 094 Fatality-Cross(後編) ハナ 094 Fatality-Cross(後編) 長田結花 097 Sturm und Drache 風間大介 097 Sturm und Drache 風のエル 100 流されぬ者は 橘朔也 102 この言葉を知っている(後編) 志村純一
https://w.atwiki.jp/teikokuss/pages/1364.html
エ・リル (2) もろもろ、これはこれ、で。やりすぎではあるんだ。 ---- 今も、エ・リルの街は変わらない。今も猥雑で、驚くほど多様な魔族が歩き回り、すれ違い、ぶつかっては喧嘩をする。 むかしは、道行くだけで、人とは違う瞳に見つめられ、ひそひそと異国の言葉で詮索された。納得したのかしないのか、やがて無視されるようになる。マルクスは、そういう流れを、楽しめるようになっていた。よほどしくじらない限り、帝國の軍装を身に着けたマルクスに、手出しされることは無い。 かつて魔都と呼ばれたエ・リルであっても、だ。 エ・リル。一言で言えば、荒っぽい街だ。道の明け渡しをめぐって通りすがりの怒鳴りあいを聞くこともあるし、喧嘩の荒っぽさと言ったら、血を見ねば気が済まないのかと思うくらいだ。割って入る衛士も相当に荒っぽく。人垣を押し分ける時も、喧嘩を両成敗する時も、警棒で容赦なく打つ。 マルクスも一度、街の通りでぶつかられ、そして魔族らの言葉で、なんだてめえは、と因縁をつけられた。が、そのいかつい相手は、マルクスの軍装を見ると、喧嘩腰をひっこめ、せいぜい気をつけてお通りなせえよ、と強い訛りの帝國公用語を残して去って行った。 以前に、エドキナ大公の立ち居振る舞いを見て、魔族にも人族の知らぬ洗練があるのだと大変な感銘を受けたのだが、それは帝國の宮城の洗練のようなもので、帝都の誰もが身につけているものではないらしい。魔族は魔族で、人族ではない。それは決して、忘れてはならない。魔族からの推挙者を、レオニダス公爵家で後ろ盾になってやるという約定は、ちょっと甘かったかもしれないな、とも思う。 もっとも、大公推挙者は、帝國人の前途ある若者に見えた。その心根が、人族といくばくか違っていようとも、共に暮らせぬことは無い。かつて、不倶戴天の敵と言われた者らだ。 それが、魔族が変わるということなのかもしれない。帝國が魔族のごとく、と囁かれることの、ほんとうの意味を知るものは、まだいないのだろう、とも思う。 魔族が変わるように、エ・リルも変わってゆく。 今でも荒っぽいが、昔はもっと、ずっと危ない街であったという。もちろんマルクスは知らない。そう教えてくれたものも、すでに亡い。 「慣れるまで、お一人でのお出かけは、おやめになった方がよろしゅうございますよ」 彼女はそう言った。そして少しの笑みを見せ、老いて前歯の抜けた、可愛らしい笑顔をマルクスに向けながら、それでも今は、だいぶん、旦様方にも過ごしやすくなっていると思いますよ、と言った。 「以前のエ・リルはそれは、なんとも言いようのないところでございましたからね」 彼女は、決して、懐かしんでいるわけではない。むしろ、その刻が永遠に戻らないことに、安堵の吐息を漏らしている風にも見えた。 今、エ・リルに住まうものが、同じような坦懐を持つのかどうか、マルクスにはわからない。エ・リルは変わりつづけている。エ・リルであるまま、人の姿と装い、道の形、建物の形、そして街そのものの形も変わってゆく。あれからずいぶん長い時が流れ、今も、エ・リルは変わってゆく。帝國とともに、もちろん、マルクス自身もあの時のマルクスではない。 後に大北方戦争と呼ばれる、あの戦争が始まる二年ほど前、マルクスははじめて、エ・リルを訪れた。 軍大にも休暇はある。もちろん、ただ休ませてくれるわけでもない。 鑓の機神に、人員搬送車を携え、そこに機神工部のティウを乗せて、帝都から、はるばる魔族自治領へと舞い下りた。 ティウは飛翔旅行を楽しんだようだった。奴自身は、鑓の機神にかかわる計画が、うまくゆくはずがない、と考えているようだった。それがティウ自身の責めとならずにはっきりし、さらに計画が終われば良いとも、思っていたらしい。もちろん奴自身は、おくびにも出さなかったが。 だが、鑓の機神が帝國軍の運用に追従できる体制を作る、それは絶対の要請だ。皇太子と、エドキナ大公を巻き込んでおきながら、出来ませんでしたで終わるはずなど無い。 あらゆる助けを得られる取り決めは、エドキナ大公が底知れぬ笑みとともに許してくれた。大公工房さえもだ。マルクスは、ティウの望む以上のものを、エ・リルに行く前に、備えさせていた。それは、公爵家の郎党を、大公領に伴わずとも良いよう、エドキナ大公が、従者を貸してくれることも含んでいた。 マルクスの雑務を引き受け、また機神の警護を行わせるだけではない。約定の通りに、彼ら従者自身の、帝都遊学の折には、公爵家の側から、彼らの後見を行うからだ。つまりは、それに足るものかどうか、マルクス自ら検分しなければならない。 エドキナ大公は、ティウへの切り札も、エ・リルに備えていた。マルクスは、そもそもティウの推挙自体、その切り札に基づいて行われたのではないか、とひそかに思っていた。 「バイネイと、申します、どうか、お見知りおきを」 第二軍団の駐屯地のはずれに舞い下りたとき、彼女はマルクスたちの前に姿を見せた。 小柄で、ほとんど真っ白な髪を持つ、小鬼族の双性者だ。その小柄な姿を見た時、ティウははっきりと動揺しそれから、背を伸ばし、直立不動を保ったまま、動かなくなった。 バイネイは、エドキナ大公が身に着けていたような、だがあれほど豪華でも華やかでもない、品の良い服に身を包んでいる。背をまっすぐにのばして、そして深く腰を折って、マルクスに礼をする。マルクスも、バイネイの背に合わせ、片膝をつき、淑女に対する礼を行った。バイネイは、前歯の抜けた笑顔で応じる。 「第一市民からの直の仰せ、そして帝國への貢献とあれば、お力添え申し上げるのが、わたくしの筋でございますから」 バイネイは早口でもあった。威勢が良くて、巻き舌だ。マルクスとは気が合った。打ち解けるのも早かったし、諸々の話も早かった。マルクスのことも、初めは公爵殿下と呼んでいたが、打ち解けるうちに、公爵様になり、やがて旦那様へと変わって言った。その旦那様も巻き舌で早口なものだから、はんぶんつづまって旦様に聞こえる。 「美しい機神だこと」 バイネイは言って、腕を伸ばし、その時にはもう一方の手で軽く袖を押さえ、機体に触れもした。そうして、不意にバイネイは、ティウへと振り向く。 「ティウ、お前さん、甘い見通しでここまで公爵殿下をお連れしたんじゃないだろうね」 ティウへ向けた瞳はすでに厳しく、マルクスから見てもそれは職人頭の目だった。ティウは、マルクスの前でそれとわかるほど狼狽し、バイネイの傍らへと駆けより、片膝をついて、説明を始めた。バイネイは、それに頷いて見せ、あるいは唸り、納得せざる風で厳しくティウを見つめてさらに狼狽させもした。 ティウは、バイネイをお師匠と呼んでいる。言葉づかいも、このバイネイに似てきている。ティウの、人を人とも思わない口ぶりも、どこかバイネイに似ている。だがティウの方がずっと口が悪い。ティウがその口ぶりを、わざとやってるのもマルクスは知っている。好きなようにさせておくつもりだが、許しているわけでもない。ま、ちょっとした恥のゲームというやつだ。親方株を得ようとする機神工部というのは、それなりの格だ。どれくらい増長するかはティウの問題だ。 ティウ自身は、帝國中枢で進んでいる新機神開発には、関われなかったらしい。しかしエドキナ大公から、レオニダス女侯爵に示されるくらいの者ではある。親方株はまだ得られていないが、親方株を得られれば推挙される腕、とは聞いていた。 「それはまあ、たしかにね」 バイネイは最後には、ティウにうなずき返して見せる。そうしてティウを従え、マルクスの元へと歩み寄ってくる。彼女は言った。ティウはどうも見通しをずいぶん甘く見積もってしまっておるようで、大変申し訳ないことです、と。わたくしの見立てたところ、御家の御機神は、一からこちらで見て差し上げるような、そういう大きな仕事になるかと存じます、と。 「第一市民からは、どんな手を使っても、どれだけ手を掛けても構わぬから、公爵様の仰せのとおりにするように、と申しつけられております」 ですが、とバイネイは続ける。 「これは公爵様のお仕事の片手間で終えられるような、そういった類の仕事にはならぬように、わたくしには見えるのでございます」 「どれほどの時間がかかりますか」 「まずは三月。この三月は、下調べに使います。この間ならば、なんとか、帝都とこちらとの往復とを行えるように考えましょう。その間に、帝都のお仕事にひと段落つけていただき、あとはこちらに留まっていただかねばなりません」 バイネイは続ける。下調べによっては、これまでのお考えのうち、何がしか諦めていただくこともありえます、と。 「下調べを終えたところで、次の六月の間は、御機神に合わせての、こちらの施術の開発となります。御機神が、こちらになければ、わたくしどもとしては施術の開発の使用がございません。そうなれば、もはや御機神は動かせぬと、ご覚悟願います」 下調べ三月、施術開発六月は、そうとうな無理を押してのこと。途上でどんな難苦が怒り、何が行えなくなるのか、何とも申しようがございません、そうバイネイは続ける。 「どうか、そちらの方も、ご覚悟を」 マルクスにとっても大きな問題だ。軍大を九か月休むことはできない。軍結節の行動を理解しない参謀などありえない。マルクスと鑓の機神、並び立ってこそ、公爵家の復活がある。 このような機会、二度とないだろう。今しかない。 「部品の製造の見通しは」 「それは大変難しい問いとなります」 バイネイは慎重に応じる。 「機神と言うものは、人族らの太古の精華。計り知れぬ智慧により作られたもの。それでも、現世との魔術的相克からは逃れられぬもの。その補いを、わたくしども後世の知恵で行うわけですから、いくつか考えはございますが、それが上手く御機神の受け入れるものとなるかどうか、仕事を進めてみねば何とも言えぬところがございます」 「毎週ごとに、進捗と見通しの報告を願いたい」 「もちろんですとも」 「親方の仰ることは、わかった。親方の仕事が無駄にならぬように、段取りを着ける。よろしくお願いしたい」 「・・・・・・」 バイネイ親方は、深く頭を下げる。その背後に立つティウもまた、これまでにない真顔で、師匠とともに頭を下げる。それから、親方の仕事が始まった。 + バイネイ親方は、一度は引退したのだと言っていた。 「まあ、この歳になると無理も効かなくなって、弟子どもに邪魔にされるようになりますからねえ」 だが、その弟子たちは、バイネイ親方の声掛けに、一も二も無く集まってきたらしかった。彼女の一声で、頭格が二人、大公工房に部屋を持つ格の者を一人、このうち頭格の一人は、弟子を一人連れてきていて、合わせて四人。どこの魔王か、とマルクスはひそやかに思ったりもした。 ただいずれも、マルクスどころか、ティウにも心許した風ではなかった。と、いうより、ティウなどここにはいないかのように振る舞った。仕切っているのは、バイネイ親方その人だ。確かに、何か見通しらしいものは持っているようだった。ただ機神工部たちの間で交わされる突っ込んだ話は、マルクスにはさっぱりわからない。もっとも機神工部たちも呼び集められただけで、それ以上のことは何も知らないわけだから、話と言っても、仕事の進め方あたりになってしまう。 バイネイ親方の仕切りは、拍子抜けするほど普通で、魔術による水盤やら、空中に浮かぶ魔法陣やらを駆使したものではなかった。帳面に普通に覚書をし、帳面に描くのが難しいことだけは、水盤をつかって、そこに像を映しだした。 それはマルクスが見ても、そうとう正確な鑓の機神の姿かたちで、水盤に写るその影姿を示しながら、バイネイ親方は仕切りを説く。 「まずは、この御機神そのものの、写像を取る。そこから始めないと、何も判らないからね。写像だけでもどうしようもない。そこで例の石陵結界を使わせてもらう。あそこで、魔術的な力影を取る。二つ合わせて、御機神の、現世へ顕現されたる姿が、なんとか見えるわけだけれどね」 ただし、と彼女は続ける。それで御機神に合う部品部材なんか作れるわけじゃあないはずだけれどね、と。ティウは、その言葉を聞いても、特に動きはしなかった。ティウが初めにマルクスに示した策が、機神に会う部品部材を作る、というものだった。それが難しかろう、ということは、マルクスの側もおおよそ察していた。 部品部材どころか、鑓の機神自体、判らないことの方が多い。最初のレオニダス公爵が、かつて行った調べは、公爵家のあの鍵の部屋に保管されていた。晩年、己に継ぐ乗り手がすぐには表れないかもしれない、と考えていたようだった。口伝えに教えられない事を、その乗り手の為に残していた。門外不出のそれら文書が、公爵家の外に持ち出され、あまつさえ魔族工部に読まれるとも思っていなかっただろう。 高弟の一人は、その文書の分類と整理に取り掛かった。リリサと名乗った。バイネイ親方にとっては、孫弟子にあたるらしい。ただ彼女は大公工房に一部屋を許されるほどの術師なのだという。 陰気なリリアは、皆に口うるさく指図して、文書箱の山を、機神の運んだ人員搬送車から降ろさせた。従わなかったのは、指図されなかったバイネイ親方と、おなじく指図されなかった、というより無視されているティウ、それにマルクスだけだった。だがマルクスは、魔族従者らには、文書に触れさせてはならないと命じたから、結局、割を食ったのは、一番格下の一人だ。 彼はブサスと言った。バイネイ親方の孫弟子に当たる。マルクスよりは年かさだったけれど、リリサを含めても弟子らの中では最も若く、それにもっとも帝國人風に見えた。もっとも、その彼も魔術の使い手であり、楽々運び込む手も使ったようだ。 文書はかなりの量だが、それでも公爵家に保管された全体から見れば、ごく一部に過ぎない。中身も限っていて、機神の機体の成り立ちや、絵図面に限っている。 文書を運び入れる保管室は、この格納庫内に作りつけられた部屋の一つで、魔術の鍵で守られることになっている。鍵はマルクスが持つ。もっとも、その程度では何が守れるわけでもないのだが。 リリサは、ブサスをこき使って、いつのまにか卓やら長椅子やらを設えさせていた。その長椅子に、足を引き寄せ、小さく丸まるように座って、文書を読み始める。まったく勝手なんだから、とぼやくブサスの背後から、一人が姿を見せる。 かなり大柄で、マルクスよりも頭一つ背が高かい。マルクスを見降ろす目は厳しく、白髪で、髭も白く、そして地黒だ。頭の左右に伸びて、前へと曲がる牛角が無ければ、どことなく公爵家のミノールを思い出させる。彼はアスモスと紹介されていた。ブサスの師匠で、バイネイ親方の直弟子だ。 「リリサ、まず絵図面を寄越せい」 ぶっきらぼうにアスモスは言い、リリサも無言で箱のひとつを示す。 「ブサス」 アスモスはぶっきらぼうにブサスに命じる。まったく人使いが荒いんだから、ともう一つぼやいて、彼は大箱を抱え上ゲ、ふたたび搬送箱へと載せた。機神のもとへ戻るためだ。 アスモスはそのまえをぬしぬしと歩く。彼は自分の組を率いている親方だった。おもに機神の機体にあたることになっていた。帝國語にすれば、顕現したる構造への、現世事象からの作用、となるらしい。 絵図面を出せい、とブサスに命じたアスモスは、大柄な体を揺するようにして、機神の周りを歩き廻る。やがてブサスの持ち寄った絵図面を手に、機体とを見比べ、言葉を交わし合う。弟子のブサスはもちろん、アスモスも、さすがに高揚するようで、それまで気難しく引き結んでいた唇を緩め、声を漏らす。見よブサス、などと言い、指で示し、その言葉は止まらなくなる。彼の声は、帝國語そのままであるはずなのに、マルクスの知らぬ、工部の言葉へと変わってゆく。次第に乗り気になってゆくのがわかる。 細身の体、本体、とでもいうべきだろうか、そちらには特に見るべきものは無いらしい。それは公爵家の側でもわかっていた。機神自体の作りは、古代魔導帝國の物らしく、十分に良いが、その狙いは、軽さと動きやすさ、それに飛翔の時に動きを補う役割が主なものだ。他の機神とは違っている。だからこそ飛翔時の補いを諦めれば、機装甲の設計に転写しやすく、だからレオニダス公爵家も、自前の機装甲を作りえた。 問題はその飛翔のほうだ。こればかりは全く手のつけようもないところだった。本体はなく背に負った、飛翔のためのからくりの部分に、その役割の多くがある。公爵家でも甲を外し、絵図面に写し取り、調べもしていた。だが王国の頃も、帝國に移ってのちも、この飛翔のからくりについては、真似のしようもなかったらしい。 アスモスは振り返り、マルクスを見る。甲を開きたいという。だからマルクスを含めた、三人掛で鑓の機神の背部にとりかかる。鳥のような形の部分、公爵家の文書では、背甲、と呼ばれている部分だ。 アスモスは太い腕を組んで唸り、ブサスは声を上げて喜び、中を覗き込む。 「親父、すげえぜ、これは・・・・・・」 先と違って、ブサスの言う事のかなりが、マルクスにもわかった。マルクスも公爵家の機神文書をそれなりに読み込んでいた。ブサスは、背甲の内部にある強力な結界装置に驚き、その結界装置そのものの作りにも、驚きの声を上げていた。ブサスが、驚くべき見知らぬ物への興味に、目を輝かせ、公爵家文書の図と見比べ、図の注釈との違いを、声高に言い立てる。彼は喋りつづけながらアスモスへと振り返り、それから不意に口をつぐむ。 アスモスは太い腕を組み、仁王立ちになり、そして黙りこくっていた。その魔族の瞳は、結界装置をにらみつけたまま、動かない。 ブサスはやや慌て、それからそっと脇へ退き、足音を殺して、マルクスの元へと歩み寄ってゆく。 「ああなると、親父はもう、動かないんですよ」 「やはり、かなり難しいか」 「それは・・・・・・」 やや口ごもり、ブサスはうなずく。彼の説いて言うことは、マルクスにも判るようにと、噛み砕いたものであったけれど、それでもそうとうに難しい。話の中身も、先行きもだ。公爵家文書が書かれたときよりも、帝國の魔術の知識は大きく進んでいる。その一角を、彼ら魔族も担っている。魔族は機神と戦いうる、邪神鎧すら作りえた。バイネイ親方らの一党は、いくつかの邪神鎧にもかかわっている。 その彼らをしても、相当な難事業だと言う。ましてや、たった一年の時を限って、となると、工房の準備すらできないだろう、と。 「あいつに何を言われたのか知りませんが、仮にも機神工部が、こんな甘い見積もりをすることはありませんよ」 ブサスは言う。あいつ、とはティウのことだろう。彼らは皆、ティウのことを嫌っているようだった。ティウのことを受け入れているのは、バイネイ親方一人に見える。 そのバイネイ親方と、ティウは、格納庫に置かれた卓を囲んで、何事か話し合っている。そこには、弟子の最後の一人が加わっている。彼女は、弟子の中でも一番穏やかな面立ちで、おっとりした風に見えた。ベルビゴといい、冶金に関わる工房の一つで、工部頭をしているという。 ただ今のベルビゴの心配は、バイネイ親方の体の調子だけらしい。老母の世話をする娘のように、いちいちバイネイ親方のひざ掛けを直したり、お茶を淹れたりしている。いちおう、ティウの話は、聞いてだけいるようだった。ティウへではなく、バイネイ親方のうなずく横顔へ目をやったりしている。 バイネイ親方と同じ魔族の支族は、帝都でも見たことがあった。小鬼族といい、背の低い、大人になっても、子供のような姿で、金の巻き毛が可愛らしい者らばかりだった。もともとは、今のような愛らしい姿ではなく、もっと醜い、あるいは人族の考える魔族支族らしい姿であったらしい。 その小鬼族の中にもダイモンは、つまり双性者は生まれうり、バイネイ親方もその一人という。まだ先代の、ひょっとしたらさらにそれより以前の、魔族大公の時代であったはずだ。その彼女が、どのようにして、機神工部になりうる道を歩んだのか、マルクスにはわからない。そしてバイネイ親方は、いくつもの、邪神鎧に関わったという。それらは高く評価され、ゆえに引退後のバイネイ親方が、マルクスへと紹介された。 帝國でも機神工部と呼ばれる、また同時に、ダイモンでもあり、高位の術者でもある。 並人より長く生きる彼女が、なぜ引退したのか、マルクスは知らない。聞こうとも思わない。ただ彼女はまだ元気そうで、ティウに向かって、叱るように、諭すように、何かを言っていた。 + エ・リルのはずれに、巨大な石陵が、作られている。それは、魔術のために作られた、石の塚だ。 地上から見れば、緩やかな傾斜をもつ、いくつもの峰を張り出した人工の築山で、空中から見降ろせば、八つの峰を均等に八方に伸ばしているのが見て取れる。積まれたその石の一つ一つは、結界でもある。これが魔術的な配列で積み上げられており、石の重み自体を、配列に巧妙に掛けることで、強い魔術結界を作り上げている。正しくは、その地下にある、巨大な魔法陣に、力を注ぎ込んでいる。これほどの魔術的な仕掛けは、帝國内を見渡しても、そうあるものではない、ともいう。 その地下の魔法陣を整えるのも一仕事であるらしい。だから、エドキナ大公より、この石陵を、ほぼ自由に使って良いと許されるのは、大変大きな便宜だ。もちろん、ただの親切だと扱って良い物でもない。 それに、これより行うのは、鑓の機神の魔術的な特徴を描くためのものだ。魔術的な特徴とは、すなわち本質そのものであり、これを仔細に描かせるということは、魔術的な武具でもある鑓の機神の価値を、失いかねない、危険なことでもあった。 だとしても、今の帝國で、武器としての鑓の機神の価値を見出すには、これしか手がない。帝國の武器として価値を持つことは、すなわち、公爵家の武器として価値を持つことだ。それはもう一つのありようと並び立たねばならない。公爵家が帝國中枢の敵とならない、ということだ。そのために、鑓の機神を裸にするわけではないが。 鑓の機神ほど大きな、かつ魔術的なものを、石陵魔法陣の地下にある、魔法陣本体の間に納めるのは、簡単なことではない。もともと魔術的に中立になるように、それぞれの石を結界としたものを、積み上げて巨大な複合結界としたものだ。その中枢に入るにも、魔術的に行わねばならない。 まずは、石陵魔法陣から少し離れた、中間隧道入口に降り立つ。そのまま、鑓の機神の帆を進ませ、隧道へと入る。鑓の機神が、隧道に入ったところで、背後の入り口は、石壁によって閉じられる。機卒らが大きな石の封じを押し込むのだ。光が断ち切られ、闇が訪れる。だが機神の外部感応は失われない。魔力を見る感応は、隧道の石積みの壁に沿って、魔力が走るのが見える。それは、この隧道と、石陵魔法陣の本体石室とを魔術的に一致させる働きだ。先に隧道を封じ、魔術的に外と隧道を隔絶し、続いて魔術的に、隧道と石陵魔法陣本体石室とを近づける。そうすることで、隧道最奥の行き止まりは、行き止まりでありながら、魔術的には石陵魔法陣本体石室への入り口となる。ある種の転移の門だ。機神の魔術感応にも、虹色にきらめくそれが見える。 もたもたと歩くこともなく、マルクスが思うだけで、鑓の機神は吸い込まれるように転移の門に触れ、そして石室へと転移する。 そこは、乳白色の霧に包まれているようだった。結界の内側、という魔術的な定義以外に、何も無い。したがってこの間は闇でもなければ光でもない、その両相の中間の不定義状態にある。この間は、どこかではなく、どこでもなくはない。そもそも間であるのかどうかすら、定かではない。何かに満ちているわけでも、何も無いわけでもない。そしてそれらは、自ら形を成すわけでも、何者かによって成さしめられるわけでもない。この間は、魔術的に中立な間だった。違うのは、浮かぶ鑓の機神のみだ。高度な魔術的結界でもある機神は、この間に犯されず、犯すこともなく、ただ漂っている。あるいはただ留まっている。 機神の囁き、そうマルクスが感じる思いが、マルクスの胸に浮かぶ。己の胸の内から出でたとは思えぬ、マルクスには、良くわからない何かを囁いてくる。この囁きを、己の心の言葉と見分けられぬと、機神の囁くままに動いてしまう。そういうことは、まれにある。 仔細はわからない。マルクスの知らぬことに基づいて、短い言葉の示唆をされているように感じる。けれど、機神の胎内に在れば、どのような意味のあることなのかは、わかる。今は、危うさを示すものではない。機神が示していることは、ここが現世の理とは違う理の働いているところであり、鑓の機神は常の働きをできないこともある、そういう警句のようなことだ。 この囁きは、マルクスは今まで聞いたことが無かった。また最初のレオニダス公爵の残した文書の中にも、これに類する囁きについて、記載されていなかったと思う。当然だろう。このような場に、鑓の機神を持ち込んだのは、古代魔導帝國以後初めてのはずだ。 承知している意を胸に、マルクスは機体を動かす。機体の動きそのものは、常と変わらない。乳白色の霧の中で、手脚も、体も、常と変わらない。この間の中で、機体は問題なく動く。 だが違和感もある。常なら地を蹴るように宙を蹴れば、魔力を放って、機体もまた動くものだけれど、それが起きない。常なら、そうして鑓の機神を飛ばしていた。飛ぶことを示し、地を蹴るようにして、つづいて、体に流れる風を感じながら、その流れをさかのぼるようにして。 だが、この間では、それは起きない。そもそも感じるべき気も、風の流れも、ここには確とはない。天も大地もない。鑓の機神の放つ魔力が、間を掻き乱しても、進むことも落ちることもない。 すこし考え、マルクスは動くのを止めた。 この間では、落ちもしなければ、浮きもしない。それは、完全に中立の魔力環境を作り、その中で魔術的な写像を作るつもりだった。そういう結界なのだ。これはバイネイ親方の二人の弟子、ベルビゴとリリサが作ったもので、かつて、このようにして、機神を調べたことがあるのだという。それはそれで大きな問題ではある。 二人の術師が、確信をもって作ったもの中で、鑓の機神が思った通りに動かなかったこと自体、この計画の先行きの難しさを示していた。そもそも、この鑓の機神、元より一筋縄では行かない。古人しか主と認めないような、そんな機神なのだ。 それに、上手くゆかなかったことそれだけを手土産に、この間より出るのは、気に食わない。この石陵結界は、準備し、使うだけで、そうとうな魔力が要る。今後も何度も使わねばならないのだけれど、だからこそ一度一度を無駄にしたくはない。少しの考えがマルクスにはあった。 自らの内心に問うように、問いを心に思い浮かべる。 どうすればいい、と。 すぐに答えはある。忘れていたことを思い出す時のように、けれどマルクス自身の知らなかったことだ。言葉にしようのない、目の当たりにするようとも言えない、まさに思い出すようないくつものことが、押し寄せ、流れてゆく。 機神のささやきだ。いくつかは、マルクスにはまったく理解できない何かとして流れていったし、あるものは、この結界の間そのものを内側から壊すことを示していた。 マルクスは、その機神の囁きに応じる。押し寄せてくるものに一つ一つ応じるのではなく、まず、この間は、マルクスの不利益にならないものであることを示す。 その上で、おまえの、その姿を示せ、と命じる。 押し寄せる答えは消えてゆき、納得したときのように、ほんのいくつかが残る。 言葉にはできない。けれど何が起きるのかは、マルクスにもわかった。だから、そうなるように、マルクスは魔力を解放させた。 それで、今回は終わりだ。 石陵結界を出て、大公工房の格納庫に戻った時、魔族の工部らもすでに戻ってきていた。機神工部頭格らのダイモンなのだ。転移くらいは容易に行う。 彼らは、宙に浮かぶ、光の絵を囲み、それを見上げ、感嘆に耽っているように見えた。それはもちろん、魔術で作られた絵、というより厚みや奥行きを持つ光の彫像であるし、鑓の機神を示すものだ。だが見た目はそのように見えない。甲は全て透き通るようになっていて、その骨材や、部品部材まで浮き立つようになっている。 「ほんとうに、これを使って、よろしゅうございましょうか、旦様」 バイネイ親方が振り返る。構わない、とマルクスはうなずき返す。バイネイ親方は、少し瞬き、少しの笑みを見せる。 「承知いたしました。役立てましょう」 彼女は光の彫像を見やる。 「しかし、よくもまあ、こんなものを機神に示させられましたね」 「敵対環境に無い。その上で、お前の姿を示せ、と言ったんだ」 「御機神に好かれてる御様子で何より」 バイネイ親方は、困ったような笑みの口元を手で隠し、さらに少し考える風だった。やがて顔を上げ、マルクスを見上げていう。 「確かとは言えぬわたくしの考えでございますがね、御機神が示したのは、古代魔導帝國の時に使っていた、何がしかの相なのでしょう。手入れのような何かのための」 「手入れのときにの手引き、ということか」 「古代魔導帝國は、こういう機神からの呼びかけに、応じる魔術的な仕掛けを持っていたんじゃあないかと思うのですがね」 「それは復元できないものかな」 「旦様、冗談はおよしになってくださいな」 「あながち冗談でもないんだが」 「それはこの先のこととして、旦様がお探しくださいませ。わたくしには、それほどの時が残っておりませんし」 不意に、バイネイ親方は、弟子たちへ顔を向ける。それから、どうしたんだい、お前たち、と叱るような声を上げる。弟子たちは、高弟ほど、びくっと肩を震わせ、それから、それぞれにそわそわと目を逸らしたり、隣にいる孫弟子の頭を意味も無くどついたりしてみせる。それを見やっていたバイネイ親方は、ふたたびマルクスへと向き直る。 「これは、わたくしの立てた予定を、ひっくり返すほど、たくさんのことがわかるのでございますよ。それはもう、たいへんに。わたくしどもに見せていただいても、よろしいのか、と思う程に」 「やむを得ない。上手く使ってくれ」 それから、とマルクスは続ける。 「今回は無理だが、いずれこの機神、預けて、俺のみが帝都に帰ることとする。神具と仮面は置いてゆけないが、機体は構わない」 「差し障りが無ければ、わたくしどもには、それは助かることなのでございますが」 「そちらの方はなんとかする」 何とか、と言っても、実のところ、何の策も無い。今の公爵家には、この異郷の地で、機神の警護を仕切れるものなどいない。だが、エドキナ大公に頼ってよい類のことでもない。 だからと言って、ティウごときには任せられず、マルクス自身は、軍大をすっとばすわけには行かない。今回も、長期休暇という名で与えられる調査旅行と、貴族公務休暇とを、寄せ集めてやっと作った暇だ。帰る時には課題資料を持ち帰らねばならない。 売らねば生きてゆけぬが、売るものがない。そういうとき、貸すものを持っているものは、こちらが何を脱いで売るのか、待っているのかもしれない。 + そうして、マルクスは帝都と魔族大公領を幾度も往復した。最終的には、公爵家から、機神管理役として、一人を送り込み、留まらせることにもなった。 ノイナのいとこにあたる、ヴァロだ。ノイナより十は年上で、つまりはマルクスよりも年上で、またうるさがたで、あまり反りが合わない。彼も意地っ張りだ。 「そういうことは、俺がやる」 鼻息も荒く言い出した彼を、まあいちおう、慰留はした。すると、俺にはできねーとでもいうのか、お前は、と指差されて難渋もされた。実はマルクスはそう思ってもいた。公爵家から出たことのない者を、魔族大公領に送り込んで、鑓の機神の機密が適切に扱われるように見張る、などということが、できるものか、と。出来ようが出来まいが、やってもらわねばならぬことではあったのだが。 マルクスが帝都にあるあいだ、鑓の機神に関わる情報は、ティウと、バイネイ親方の二重管理の下にある。とはいえ、ティウはまだ公爵家の者ではないし、そもそもバイネイ親方の弟子でしかない。バイネイ親方は、親方として信頼できると思うが、それは公爵家の求める、公爵家への貢献とは違う。 とはいえ、機神工部らの、頭までは縛れない。かつての魔族大公は、どのようにしていたのか、とふと思いもした。そして、噂で聞いたような、人の姿かたちすらたわむれに変えさせ、嬲ったという話を思い出しもした。 何事も、ミノールとノイナが許せば成される。ヴァロが大公領に向かうことは決まり、それこそ今生の別れのような、ヴァロを搬送車に乗せ、それを携えて、マルクスは飛んだ。もう冬季休暇になっていた。 バイネイ組は、取り決めを律儀に守っていたらしい。公爵家の文書は、格納庫より外には持ち出さず、例の光の彫像も、バイネイ親方が直に補完していた。そのために、弟子たちは、足しげく格納庫に通わねばならなくなったらしい。 マルクスが訪れた時にも、高弟の一人、リリサが文書室にこもってひたすら文書を読んでいた。彼女の足元には覚書が散乱しており、入らないで、触らないで、気を散らさないでっ!と肩を怒らせてマルクスとヴァロ兄を追い出し、ものすごい勢いで扉を締めもした。 バイネイ親方は、短い間に、すこし年を取った風に見えた。その彼女に深々と頭を下げられたヴァロ兄は、とりあえずいかめしい顔を保つことにしたらしい。こんなばあちゃんで大丈夫なのか、とマルクスは耳打ちされたが、聞いていないふりをした。 下調べの進捗は、初めに聞かされた予定より進んでいた。もちろん、それ自体もバイネイ親方からの手紙で、知ってはいた。大事なのは、どうやら策らしいものが立ちそうでございますよ、旦様方、という言葉だった。 バイネイ親方は、マルクスとヴァロ兄、それに弟子らを一室に呼び集め、自ら金庫を開いて魔術の石を取り出した。例の、光の彫像を浮かび上げさせる石だ。それからそれぞれの弟子に、これまでに分かったことを旦様方にお示しするように、と言った。 それは何しろ、魔術の教育を受けているマルクスにも相当難解な話で、ヴァロ兄ははじめから知恵熱を出しかねないありさまだった。要するに、鑓の機神には非常に高度な結界装置が積まれている。この結界装置そのものは、少なくとも二段の増幅系を持ち、かつ、その結界の機能を変えることも出来て、少なくとも二つの働きの切り替えを行っているらしい。 二段二性の結界装置、とリリサは言っていた。この結界の内部で、鑓の機神の機体が動くことで、結界の外部への作用が行うこともわかっていた。鑓の機神は、乗り手に結界それ自体を操作させるのではなく、乗り手の塁間で動かされる機体を通じて、結界を制御しているらしい。 問題は、現世での魔力・事象相克で消耗するのが、この高度な結界装置の内部、ということだった。 「二段二性の結界装置を、今の我々の技術で作るのは無理です」 リリサは憮然と、そう言い切った。 「この機神の結界装置に合う精度で、物理部品を作ることもです」 「つまり、これまでの行いは、無駄であったと?」 「いいえ。リリサの調べたのは、わたくしどもに出来ることと、出来ない事とを、選り分けるためでございますから」 バイネイ親方は引き取って、そう言った。マルクスは問う。 「では、親方の考えは」 「やはり、機神自身の異界自封と、自己再生の力を利用するしかないでしょう。これを、早めてやる働きかけは、できるだろう、と考えております」 機神は、魔力を消耗した時、損傷した時、自らを異界に封印して、魔力を回復し、損傷から再生する。機神の利点でもあり、弱点でもあった。今の人の手に修繕できない消耗は、それによって回復するしかない。鑓の機神の場合は、ほぼ常にそうするしかないし、そうしてきた。 ただし、現世の理は、必滅。 機神とて、そこから逃れえない。動けば磨滅し、魔力を放てば、魔力と現世との相克でまた消耗する。鑓の機神のように、膨大な魔力を使いながら、遠くへ、飛翔するならば、その魔術的な仕掛けは相応に損じる。これまでなら、地を行く軍勢にあわせて飛べばよく、損じた魔術系を、異界封印で自己再生させることもできた。 「・・・・・・」 だが、これよりは違う。 近衛騎士団の新機神を、補完しなければならない。皇帝陛下の近衛騎士団であり、近衛騎士団であるからこそ、レオニダス公爵家からの供奉が成り立つ。 そして、レオニダス公爵家の機神でなければ、近衛騎士団の新機神に伍して働く事は出来ない。他に挙げても、アドルファス一門グスタファス宗家のモノケロス、ヴァレリウス一門ロムルス宗家のディンデなど、ごくわずかしかない。 だからこそ、今が機会なのだ。 「どんな手を使ってもいい」 機神を使い続けるには、とてつもなく金がかかるのは判っていた。公爵家単独では、そんな金は出せない。公爵家自体の力が弱っているから、というのも事実だけれど、最初のレオニダス公爵の頃から変わりなくもある。 ケイロニウス一門の末席に加え、その中でも宗家である皇帝の直接の庇護あってこその機神でもあった。 機神の復活は、つまり皇帝との、その関係の復活でもある。皇太子と、エドキナ大公の関わりも得ての。 「そのお言葉、承知しておりましたが、今こそもう一度、聞かねばなりませんでした」 バイネイ親方は、少しの、いたずらっぽいとも見える笑みを、マルクスへ向ける。 そして卓の上の光の彫像を示す。鑓の機神だ。 「旦様、先に、機神をして、自らに示すよう成されましたでしょう」 宙に浮かぶ、鑓の機神の光の彫像は、実態を持つものではない。それは自ら透けるようになって、甲の奥の骨材や、胎内の操縦槽、あるいは背の結界装置や、結界装置から張り延べられる、結界展張のための仕掛けなどが見える。それだけでなく、それら一つ一つは、別々の色合いを放っている。 「これは、本来は、公爵家の外に示さぬ方が良い類のものでございましたでしょうに」 その彫像を見つめるバイネイ親方は、ふと目を伏せる。 十拍か二十拍か、彼女は口をつぐむ。それからマルクスを見上げ、自身の手をそっとマルクスの手に重ねた。細く冷たい手だった。 「わたくしにも、こういったものが、どういうものかは、少しはわかりましてね、旦様。昔は、それはこの子らが知らぬ昔は、こういったものが、外に漏れぬように、どんなことでも成されましたからね」 彼女は言う。ひどいこともあったのでございますよ、と。 「どんなことをしてでも、旦様のお望み、果たして御覧に入れましょうとも。そりゃあ、可愛い弟子が、引き受けた仕事でございますよ。バイネイ組の最後の仕事に、ふさわしいものでございますから」 彼女は、もう一方の手を宙にかざして小さく振るう。 「この写像によって、わたくしどもの仕事は、大きくはかどったんでございますよ?御機神が自ら、わたくしどもに、何が要る、と呼びかけている姿なのです」 彼女は続ける。魔力は、この現世にとって、何物にもなりえるが、何物でもない、ある種の蓋然性のにこごりのようなものである、と。それがゆえに、魔術はいかなることも成し得、機神も機体をあるべき姿へ、自ら形作ることができる、と。 「我らが、何をせねばわからぬほど、この純粋魔力に近いものを与えねばなりません。しかし、御機神は我らに、こう、呼びかけてきております。我らはこれを読み取り、出来る限り、機神の求めに近い形のものを与えうると、考えております」 「部品部材を作れる、と?」 「より正しくは、機神にとって使いやすい形の神聖金なら、作りうるでしょう。それはこのベルビゴが行います。この子は冶金をやっておりますから」 バイネイ親方の一つ向こうの席で、それまで控えめだった機神工部がマルクスに頭を下げて見せる。 「読み取りは、リリサが行います。ベルビゴと力を合わせて、神聖金作りも、任せます。この子ならやれますとも」 それまで陰気で口うるさかったリリサは、何か照れたように肩をすくめ、それからもごもごと、褒めたからって上手くゆくとは限りませんよお師匠、などと言う。 「御機神全体への手当ては、アスモスらが行います。頼んだよ」 「承知」 アスモスは太い腕を不機嫌そうに組んだまま、そううなずく。隣で弟子のブサスも頭を下げる。 「わたくしは、これまで通り、仕事の采配に当らせていただきます。なんとか、最後まで見て差し上げようとは思っております。どうか、よろしくお願いいたします」 親方は、それまでマルクスの手に重ねていた手を退き、そして、その手を己の身に引き寄せ、マルクスへ向かって、深く頭を下げて見せる。 + 本当のところ、バイネイ親方が、どう思っていたのか、マルクスには良くわからない。 小鬼族のダイモンが、どのようにして機神工部となりえたのか、それまでどのように生きてきたのか、知る由もない。 あのあと、ヴァロ兄は、格納庫の中の控室の一つに住みこむようにして、大公工房に留まるようになった。鑓の機神、光の彫像、公爵家文書の三つを管理するためだ。管理と言っても、彼程度では、守れるはずもない。守られているとすれば、それはバイネイ親方が、弟子らにそうするように求めているからだ。 次にマルクスが大公領に赴いたとき、春休暇になっていた。それは鑓の機神で飛ぶことの、十倍もかかるような旅となってしまった。それだけ留まれる日数は少なくなる。 ヴァロ兄は、別れた時とはずいぶん違って見えた。彼は、文書室の机で、勉強していたのだ。 「んだよ!」 と声も荒く、帳面をマルクスに見えないように隠そうともする。だが、彼は結局、自ら話し始めた。 「若えの、いるだろ、あいつら」 エドキナ大公が貸してくれた、幾人かの従者だ。いずれ帝都勉学を行い、その時には、公爵家が後ろ盾になる約定が結ばれている。すべてが、ではない。マルクスが選んだものが、ということになっている。 「あいつら、すげえひたむきでよ」 ヴァロ兄は言う。あいつら、帝都で勉強したいってよ、そのためなら、何でもするってよ、と。 「俺、あいつらの前で、ちんたらなんかは出来ねえよ」 そうして、帝都から遅らせた、臣民法典概説を、勉強し始めたらしい。 「なるほど」 「それに、あのばあちゃんも、見てるからよ」 ヴァロ兄は、バイネイ親方を、ばあちゃん、と呼んでいる。何に驚いたと言って、それに驚いていた。そのバイネイ親方もまた、格納庫控室の一つを部屋として、そこに暮らすようになったらしかった。 「お師匠は、良くない」 部屋に向かう前のマルクスを呼び止め、駆け寄ったティウは、低く言う。彼もまた、以前とはすこし感じが違っていた。思いつめた風に見える。 「ダイモンの魔術師が、か?」 マルクスがそう問い返すと、ティウは、睨み殺しかねない勢いでマルクスを見、それから苛立たしげに言う。お師匠は、入滅を見ている、と。 「大事なことなのだろう。俺に判るように言え、ティウ」 ティウは、いらだたしげに癖ある黒髪を掻き、そんなことも知らないのか、というような溜息をつく。彼は言った。何気ない風を装って。 お師匠は、自分が死ぬところを、観相している。自らの観相は、自らでは覆せない、と。 「・・・・・・」 高位の術者も、稀に死ぬ、というか世を去ることがあるのは、マルクスも知っていた。しかしそれが、自ら観相するのだとは知らなかった。いや、必ずしも、そうではないのかもしれない。あらゆるものを自在に操り、転移すら行い、並の古人などとは比べ物にならない長い長い時を生きうる高位の魔術師が、どのようにして世を去るのかなど、判るはずもない。 「ならばなおのこと、お会いせねばなるまい」 ティウは、それを止める気は無いらしい。マルクスに先立って歩き、それからバイネイ親方の使う控室の扉を叩く。 「お師匠、ケイロニウス・レオニダス卿が来た」 「・・・・・・」 答えはあったけれど、聞き取るには、物相の観相を効かせる必要があった。マルクスも、その答えを受けるものとして。バイネイ親方は、来た、ではなくて、いらした、だろうに、と少しの文句を言っていた。それから、お入りよ、と応じていた。ティウは扉を開く。自ら入り、マルクスをいざなう。部屋の奥まったところに、寝台が置かれている。 バイネイ親方は、身を起こし、寝台に腰掛けるところだった。 「お久しゅうございますね、旦様」 「親方も、お元気だったようで」 「そう見えますか。ならば、まだ捨てたものでもありませんねえ」 けれど、バイネイ親方は、明らかに衰えて、小さくすら見える。両手で体を抱え込むようにしていて、背も曲がったように見えた。けれど、前歯の抜けた笑みは、前と変わらない。 「まずは、仕事の話から、始めましょうかね」 「そうしていただけるなら」 「ティウ」 「今、神聖金試作品の、加工を行っている。あんたが来るのを待って・・・・・・」 「公爵殿下」 バイネイ親方が言い直し、ティウは、軽くうなずき返す。 「公爵殿下の参られるのをお待ち申し上げておりました。鑓の機神に試作品を装着し、石陵結界で、あの写像をもう一度得ていただきます。先の写像と比べて、リリサが再観相、神聖金を改善する予定です」 「最初の予定とは、比べ物にならぬほどに、進んでおりますよ」 バイネイ親方が、ゆっくりと言う。マルクスは歩み寄り、片膝をついて身を屈める。 「おかげさまで、こちらの予定も進んでいます」 「それはなにより」 「お加減は」 「なるようにしか、なりません」 「何か入用なものは」 「ティウは、馬鹿な子ですけれど、性根は叩き直しておきますから」 「お師匠」 抗う声に、バイネイ親方はくすくすと笑う。マルクスは応じる。 「機神工部の親方株は、かならず取らせましょう」 「ありがとうございます」 バイネイ親方は、丸まった背をさらに曲げて、頭を垂れて見せる。 仕事は進んでゆく。バイネイ親方の直の指図が無くとも、弟子たちには、それぞれにやることがある。 格納庫の鑓の機神の甲が開かれ、一部の部品が取り外され、大公工房で作られた、新しい部品に置き換えられている。今回は、結界装置の置き換えではない。むしろ手脚の内側の部品部材をいくつか入れ替えている。飛翔に関わりの少ない部品を入れ替え、石陵結界の中で、写像、つまりあの光の彫像を得る。 機神に直に触れられるものを限っているから、アスモスとブサスの二人だけが部品の組み付けを行っている。ブサスは顔を上げ、小さく会釈する。マルクスはうなずき返す。 「世話を掛ける。調子は?」 「素性の良い機でさ」 アスモスは手を止めぬまま、それでもいつになく応じる。 「軽さを突き詰めるには、削り落とした作りにするしかないですからな。そういう作りは、良いものだ」 「用意出来次第、動作試験、問題が無ければ、石陵結界に移動する」 「承知」 そういうやり取りは、機神工部も、機装甲工部もあまり変わりない。 そして石陵結界で得た、新しい写像の結果は、思っていたよりも良い物であった、らしい。陰気なリリサが飛び跳ねていた。もっともそれは、鑓の機神が格納庫に入ってくることに気付いたときには、やめてしまった。マルクスが鑓の機神の背を伝い降りたときには、もういつもと変わらぬ風を装っていた。 「つまり、上手く行った、と考えていいのかな」 マルクスが問うと、リリサは思わせぶりに考えるふりをして、それからもったいぶって言う。 「神聖金の被観測性については、想定通りでした。あとは被観測深度を十分に上げてやれば良いだけです。冶金加工でのその施策について、すでに目途は立っています」 「神聖金の部品化加工の目途は?」 「そんなことは行いません」 彼女は自慢を我慢しきれなかったような、妙に押し殺した笑みを浮かべる。 「この施策、機神との同一性を、被観測性の側から行う事なんですよ?いくら物理的加工をしたところで、古代魔導帝國の機神に合うような、そんなことができるわけがないでしょう。機神の自己同一性が、神聖金に、機神の内部での役割を与えるんです!」 もっとも、彼女の長広舌を、まともに聞いていた者はいなかったけれど。 + 鑓の機神は、少しの違和感もささやかない。 いつもの囁き、つまり見下ろす大地の丸みとその有相の波及、揺らぐ大気のありよう、そう言ったものがあるだけだ。その大気の中を、鑓の機神は飛ぶ。さらに速くと、マルクスは命じる。結界を、それに合わせたものにせよ、と。 鑓の機神の結界装置は、二段に、また二つの性質の切り替えができるという。二段二性とリリサは言っていた。公爵家文書では、はっきりとは書かれていなかった部分で、マルクスも、認識しながら使ってみたことは無い。その力を振るえ、とマルクスは命じる。 そうでなければ、組み込まれた神聖金部材の、ほんとうの信頼性は確かめられない。 鑓の機神は駆ける。高い高い空の、深い藍色の中を。 バイネイ親方は、もうその姿を見ることは無い。 最後の仕事、と彼女は何度も言っていた。 マルクスが訪れるたびに、小さく見えるようになっていた。自らの入滅を、自ら観相してしまったのだと、聞いていた。機神工部の頭であり、高位の魔術師でもあるダイモンが、そのようにして世を去ることもあるのだと、マルクスははじめて知った。弟子たちは、何も言わなかった。何故かも、何があったのかも、教えてはならないと、示しあっていたかのように。弟子らは、ずっと以前から、その時が来るのを知っていた風だった。その時が来たとき、はっきり動揺したのは、ティウだけだった。 そのとき、マルクスは、バイネイ親方と、くだらない話をしていた。バイネイ親方が、ずっと過ごすようになった、格納庫の控室でのことだった。たしか彼女がマルクスを呼び止めたからだ。旦様には、お子様はいらしたのでしたっけ、ね、と。 それは人の親となってしまったものを、どうあってもその場に留まらせる話で、マルクスは、寝台に座った彼女の前に、椅子を、背もたれを前に、引き寄せた。その背に身を預けて、マルクスは座る。 ええ、おりますよ。リティウスと言う、そうマルクスは応じる。その名は、ノイナが選んだ。ミノールの長子の名だ。彼がふつうの結婚をしていたら、彼の子が、レオニダス公爵家を継いでいたはずだ。そうはならなかった。ノイナの父は、リティウスの弟で、兄に子が居なかったがために、代わってレオニダス公爵家を継ぐことになった。もっとも、そんなことを話しても仕方ない。話したのは、男の子は女親に似る、という話で、妻似なことに満足している、とかそういうことだ。 「それは良うございましたね」 バイネイ親方は、そう笑った。親方には、子が居ない。弟子は全て、血のつながらない者らばかりだ。弟子らは、マルクスや、ヴァロ兄の居るところでは、お師匠と呼んでいるが、たまに、お母さん、と呼んでいた。 「まあ、親代わりとはいっても、ああいう時代でしたから」 バイネイ親方は、そう言った。みんな、生きてゆくだけで、精一杯だったんでございますよ。口に出さないだけで、恨まれていても、仕方のないことは、いくらでもしてきましたからね、と。魔族と言うのは、そういうものです、と。 「己が力を研ぎ澄まし、多くを従え、それらの者の力を束ね、さらに多くのものを従える。わたくしも、この体でございますからね。身内どころの話じゃあありませんでした。力を束ねるものの力にならねば、より低く組み従わされるのみ。あの子らも、そうして集められ、その中から、わたくしの預かりになる程度、まあ、魔族からすれば、低い扱いの子らだったんですよ」 今でこそ、魔族の工部と言えば、帝國でもちょっとしたものですけれどね。それは、第一市民や、副帝陛下や、そういった方々のお力あってのことでしたから。 いや、それでもね、今のあの子らは、そりゃ、どこに出しても恥ずかしくは無い、とは思っておりますよ。弟子のひいき目なのは、わかっておりますが、ね。 ティウを、拾ってくださる御家があったと聞いて、そりゃわたくしも、肩の荷が下りた気持ちでしたよ。あの子は、わたくしの預かった、最後の子でしたけれど、早いうちから、帝國で仕事をしたいと、思っていたようでね。まあ、いろいろあったのですよ。 今でも、あの子を赦さんと、思ってる子らもいるのは、仕方のないことです。組抜けして、生きてゆけるようになったのは、帝國の時代になってからでございますから。そういうね、あたしらの、古いところも、あの子は嫌がってたんですよ。 いやあ、工部は仕事あってのものですよ。至らぬ仕事をしたなら、赦しちゃいけません。そこは旦様、心してかかってくださいまし。 ええ?今回ですか?それは最初に申しあげたとおりのことです。第一市民にお声頂いたら、それは何でも致しますとも。ティウの為じゃあ、ございません。昔なら、あんな甘い仕切りで、師匠の手を煩わせたら、目を潰され、指を切られてもおかしくはなかったのですよ。ええ。そういうことが、あったんです。 ええ、良い刻ですよ。ほんとうに。 「・・・・・・」 バイネイ親方は、寝台に腰掛けたまま、小さく息をつく。はじめに会った時には、こんなに小さいとは思わなかった。 「すみませんがね、旦様」 彼女は言う。ご迷惑をおかけすることになりそうですよ、と。ちょいと、ティウの奴を呼んではいただけませんかね、と。 「少し、お急ぎになって」 そう言われて、マルクスは、初めて、ただならぬことだと気付いた。急ぎ席を立ち、部屋の入口へと向かう。ティウは格納庫にいつも据えてある卓にいた。 「ティウ。すぐに来い」 彼は苛立たしげに顔を上げ、けれどマルクスを見返すと、すぐに立ち上がり、小走りに駆けてきた。扉を荒々しく閉じ、寝台のバイネイ親方へと駆けよる。 「お師匠!」 バイネイ親方の小さな体を支え、それから、寝台に横たえさせる。その手を握り、顔を寄せる。 「・・・・・・」 彼がバイネイ親方に何と呼びかけたのか、マルクスには良く聞き取れなかった。けれどバイネイ親方は、優しい笑みでをそれを迎える。 「ばあちゃんよばわりは、これが、最期だからね」 「だめだ!早すぎる」 「そんなに大声を出さないでおくれでないかい。ちゃんと聞こえてるから」 何が起きようとしているのか、マルクスには、やっとわかった。入滅だ。バイネイ親方は、死につつある。 部屋の中に、魔力の波紋の気配がある。それが転移なのも、すぐにわかった。 ベルビゴや、リリサや、アスモスの姿が、部屋の中に現れてくる。マルクスの見知らぬ姿も、ふわりと転移門から降り立ち、あるいは床からゆっくりと姿を現したりしていた。 彼らはただ黙って、入滅し行く師匠を、バイネイ親方を見つめていた。 もうずっと前から、そうなることを知っていたように。師匠の手を握り、声を上げて呼ぶのは、ティウだけだ。眠りゆく母を、何とかして呼び起こそうとする幼子のように。 彼は静かな部屋の中に、声を上げて、ばあちゃん、と呼び続ける。 「・・・・・・」 ティウの他に、初めて動く姿があった。アスモスだ。大柄なその姿は、音も無く滑るように、弟子の間を通り抜け、ティウの元へと向かう。寝台の傍らで、声を上げて、支障を呼ぶティウの、その肩に、太い腕を伸ばし、触れる。 ティウは振り返る。 「あんた!これでいいのか!」 「どうすることも出来ぬ。定められていたのじゃ。静かに送れ。母にこれ以上の心配をさせるな」 ゆっくりと、バイネイ親方の命の火が消えてゆく。それはマルクスにもわかった。命の炎が消え、魂は肉体より解き放たれ、この現世に解放されてゆく。そうして、体は、ただの器へと戻ってゆく。息を引き取り、もう動かない。 「・・・・・・」 そののち、誰も口を聞かなかった。ただ静かに、時が流れていった。 どれくらい経っただろう、一人の影がゆっくりと動き、マルクスの前に進み出る。ベルビゴだった。最初の弟子の一人だと聞いていた。 「旦様、我らはこれより殯を行わねばなりませぬ」 彼女は続ける。母は、教会のやり方に従うことを望んでおりました。我らもそのようにするつもりです。今は、すでに夜。夜は冥王の刻。母を、冥王に持ち去られるわけには行きませぬ。 「俺はいかにすればよろしいか」 「ここで起きた事、見たことは、どうか口になさいませぬよう。明日の朝までで構いません」 「承知した」 「そして、我らにすこしのお暇を」 「承知した」 「仕事、我らが組の名に掛けて、必ず果たしに戻ってまいります」 「承知した」 アスモスが、ティウの肩を掴み、寝台より引き離す。代わってリリサともう一人が、バイネイ親方の体を布で包む。おくるみにくるまれた、赤子のように小さなその体を抱き上げ、彼らは転移の門を開く。その中に、バイネイ親方の姿も消えた。 一人、また一人と、弟子らは、その転移の門へと消えてゆく。ブサスが消え、アスモスに背を押されたティウも消えた。最後まで残っていたベルビゴも、マルクスに一礼して、転移の門へと消えた。転移の門は閉じて消え、部屋には、寝台やわずかな家具が残るだけだった。 それが、バイネイ親方の最後だった。 + バイネイ親方の殯なるものが、どのように始まり、どのように終わったのか、マルクスは知らなかった。 何事も無かったように一夜をすごし、鈍いヴァロ兄が気付かぬままであることに安堵し、しかし何か起きたらしいことに気付いた魔族従者らのことは、無視して過ごした。 翌朝になって、バイネイ親方の弟子たちは、礼装に身を包んで現れ、バイネイ親方が亡くなり、早朝に、教会の礼をもって埋葬されたことを伝えてきた。 怒ったのは、ヴァロ兄で、普段は鈍い癖に、マルクスがバイネイ親方の死を隠していたことに、すぐに気付いたらしい。 「なんでばあちゃんが死ぬことを俺に教えなかったんだ!」 ヴァロ兄は激しく怒った。情の人の怒りは激しい。それを面倒と思うマルクスとは、決して合わない。そこに割って入ったのが、大公から貸し送られた従者らだった。 兄様、それは違います、と。魔族の中には、まだ古いしきたりを守るものが居て、それは、冥王から逃れるためのしきたりで、そのために、死を隠すものらがいるのです、と。その冥王逃れのしきたりを、マルクス兄様は守ってくだすっただけなのです、と。 ヴァロ兄はぎちぎちと歯噛みして、けれど、俯いて、引き下がった。思い込んだら命がけの、ヴァロ兄にしては、珍しいくらいに、あっさりと。しかたねえ、と言いながら。それでも、その場に座り込んで、唸るように泣きもした。魔族従者たちは、そんなヴァロ兄と何か通じるものがあるらしい。 再び、何事も無かったかのように、仕事は進んだ。仕切りはティウが引き継いだ。他の弟子らと、無視し合うようなことは無くなった。親しいとは言えないけれど、打ち合わせの狭間で、何か少しの話をするようにもなったらしい。 バイネイ組の作った神聖金は、鑓の機神に良く馴染んだ。それらは、部品部材の形として作られ、鑓の機神にはめ込まれるのではない。それは、薬のように、滋養のように、鑓の機神へ与えられる。 箔のかたちにまで、薄く作られた、鑓の機神のための神聖金を、消耗した結界装置に張り付ける。それは、消耗を、機神自らの手によって回復させる、水の魔術の薬に似た役割を果たす。 ティウの粗く甘い考えに、はるかに高い洗練を与えたのは、バイネイ親方とその弟子たちだ。魔力結晶である神聖金に、あらかじめ、鑓の機神に馴染むような相を与える。その神聖金を、己がものとして、鑓の機神は自らをあるべく形に、速やかに変えてゆく。 それは、鑓の機神が顕現させた、光の彫像から得られたことあってのことだ。鑓の機神はもう、公爵家の奥に隠された、公爵だけが手を触れられるものではない。 「・・・・・・」 飛翔する鑓の機神は何もささやかない。すべてがあるべきままであり、何事も示すことなど無いと言う風に、ただ飛び続ける。 押し寄せるうねりのような雲を横目に、傾きつつある日差しに照らされながら。ここより見ると、大地とは、実は丸く、虚空に浮かぶものだと、良くわかる。 次は、マルクスと鑓の機神とが試される番だ。 近衛騎士団の新機神とともに戦える、その力があるのだと示さねばならない。クルル=カリルという名の明かされた新機神、それを必ずしも打ち負かさずとも良いのだけれど。 ---- 例によってこれはこれで。特に魔族関係は。 もちろんこれは、サマヲモチーフの一つ。
https://w.atwiki.jp/coolbreeze/pages/52.html
基礎知識 マイギャラリーで賞品をもらうには 1.家具屋で家具を購入する。 2.マイギャラリーに家具を並べる。 3.家具屋でスタンプ特典でギャラリー審査券を入手(ギャラリー大会とギャラリー大会Gが有るので注意)。 4.審査券を持った状態でマイギャラリーに戻り審査してもらう(ここで家具は没収)。 5.家具屋で審査得点に応じた賞品をもらう。 と言う流れになります。 ステップ1 スタンプを集めて家具屋の陳列★のレベルを上げる。 「家具屋の陳列」とは、それぞれ★の数によって配置する家具の数を増やす事が出来ます。 スタンプは3000z(エクストラは2000z)分素材購入する事で、1個もらう事が出来ます。 スタンプのポイント計算は店を出るまでの素材買いした家具の金額で決定される。 例えば、500zの家具を店を出るまでに4個買うとスタンプ1個もらえるが、 最初3個購入し店を出た後再度1個購入した場合はスタンプはもらえない。 その為、計算して3000z(エクストラは2000z)で割り切れる金額分まとめて家具を購入した方が良い。 スタンプが20個たまったら家具屋のスタンプ特典で「家具の陳列★1」と交換してもらいましょう。 家具の陳列は★1から順番に購入しないとダメで、いきなり★4は交換してもらえません。 とりあえず目指すのは★2です。 ★2になると果物籠【小】、【大】を作れるようになるためで、現行の家具配置テンプレでは これが無いとお話にならないほど重要です。 ステップ2 マイギャラリーに家具を並べる。 家具配置には配置運と言うものが存在し配置方法によって+8000~-5000P変動します。 奇跡が起る:8000P 超ラッキー:5000P ラッキー:2000P アンラッキー:-2000 超アンラッキー:-5000 ギャラリー内の掲示板を見ると配置運という形で確認できます。 「xxxの○○○が有ると超アンラッキー」とか言うやつです。 60000P(剛力)狙いの場合 60000Pの場合、次の商品に切り替わるポイント数が80000Pです。 つまり、65000P以上ギリギリの評価であれば配置運を考慮する必要がなくなります。 90000P(炎龍の塵粉等)狙いの場合。 この場合は注意が必要です。 次の商品に切り替わるポイント数が100000Pであるため、配置運にひっかからないようにする注意が必要です。 考慮しないと、80000Pに落ちたり、100000Pになる可能性があります。 100000P(炎龍の塵粉、雌火竜の逆鱗等)狙いの場合 105000Pあれば考慮する必要がありません。 ポイントの評価方法 配置運以外に並べ方によるポイント増減はありません。 適当に配置しても、きれいに並べても差はありません。 因みに床に何個とか言う配置運の時はテーブルの上に配置しようが床に配置した事になります。 配置運 家具ボーナスは1個あたり+700P 色ボーナスは1個当たり+200P シリーズボーナス 家具には種類が存在します。 樽、食器、ランプ、ローチェスト等の大まかなくくりです。 2,4,8,10個でシリーズボーナスが+され、8から10で大きく増える。 家具20個で10個ボーナス消失します。 大当たり、小当たり、ハズレが存在し、ハイチェ、ローチェ、クローゼット、テーブル、食器セット等が大当たり。 家具は同じ種類を10個並べるとボーナスがつくが、まったく同じ家具を10個並べるとペナルティが発生する。 テンプレで果物籠【小】x9【大】x1となってたりするのはこのためです。 10個ボーナスはとにかく大きいので、これを軸にポイントを稼ぎます。 色ボーナス 同系色の家具を配置するとボーナスがつく。 色は見た目と、表示されている色が考慮されている。 例えば白の~となっている家具は白のみで、皮ありの竜骨材は白と赤。 赤青黄が大当たり。 紫桃白緑が小あたり。 黒金茶等がはずれ。 この辺を分かっていれば、テンプレの家具配置の組み換えとか出来る様になると思います。 スタンプと相談しながらテンプレの中から選ぶのが良いと思います。 ステップ3 ギャラリー大会とギャラリー大会Gが有るので注意して家具屋で審査券をもらいましょう。 目的の物がもらえなくて家具屋ぶち殺したくなったら愚痴りましょうw
https://w.atwiki.jp/isekaikouryu/pages/2027.html
三周年企画に合わせて生まれた道中記リレーっぽいのまとめページです。 スレの中で一行の様子をSSS(1レスの中で書くSS)によって追いかけていくという企画。 リレーっぽい企画なので順番や整合は後でどうにかなるんじゃない?繋げば良いじゃない?とかお気楽至極です。 以下、スレなどにて決まった要素など↓ 名前:トウナ 出身:大延国の田舎のどっか 種族:狸人 性別:女 職業:農民、兼傭兵 年齢:不明 容姿:顔に傷がある 特技:狩猟? 【芥子瓜売りのトウナの出立】 【トウナ、道を行く】 【トウナ、羅津玄亀にて】 【トウナは港町】 【トウナと海獣船 ルート】 【トウナの海上大決戦】 【トウナと二つの船 ルート】 【トウナのあれこれ】 【滋養強壮卵】 【私と黒ブチ】 【十津那飲み会爆発】 【星空の夜】 【芥子瓜売りのトウナの出立】 ここは大延国。狸人のトウナは村の代表として 特産物のからしうりを売りにゲートのある街に出てきたよ 今ゲート周辺は大ゲート祭で人がごった返している 商売をするには絶好の機会だ 村からゲートまでは徒歩でまる1日はかかるが竜車で半日 お金はかかるがその分疲れずにすむ 竜車に乗るくらいの資金はあるが・・・どうしよう 乗る? 乗らない? 乗る? 乗らない? 手持ちはまだ残っているし、ここは少しでも早く“あちらの世界”を拝みたいと思い乗車しよう と思ったが よくよく考えると帰りの実家までの駄賃が地球土産など買うと残らなさそうなので ちょっとここらで休憩がてら思案する どこかそこらで金を増やすに良い一日仕事でもないものか どこかそこらで金を増やすに良い一日仕事でもないものか 「やあ、そこの君。何を思案しているんだね」 狸人のトウナに話しかけてきたのは、同じく狸人だった 「ここらの宿場町は、普段はどうにも不景気でよくないが 時々の祭で人の通りが良くなった時が稼ぎ時さ 宿に酒屋に物売り、竜屋に籠屋に、色町もだな かく言う私も酒家を営む身でな どうだね。何日か働いてみないか」 どうだね。何日か働いてみないか からし売りのトウナは早速人夫として市場に連れて行かれる 「この野菜売り場で一日売り子をしてほしい。 想定よりも売れ行きが伸びたら給金に上乗せするよ」 狸人はそう言うと連絡用の風札をトウナに渡し元の場所に戻り人の目利きを再開した 「この野菜はダメだね。 とてもここにやってくる人を満足させれるモノじゃないよ」 少しアゴをしゃくり野菜を選別するトウナの眼力はなかなかのもの 「ほうほう。ではこの野菜は農耕獣の餌として売ろうかね」 足兎人の店主は野菜を籠に分け、良いといわれたものを店頭に並べた 半日働いたら随分と売れてしまった トウナに商売の才能があるというよりは、野菜の売り方に問題があったようだ 「なんとまあ、こいつは驚いた あまり質の良くない野菜だったからさほど売れぬと思っていたのだが どうだね狸同士。もうしばらくここで働いていかんか」 →残る →ゲートに向かうよ →ゲートに向かうよ 先を急いでいるので と旨を伝える 足兎人の店主は残念そうな顔をしたが、お礼と一緒に労働完了の証印をトウナの人夫札に押した 「一日経たずに風札の連絡がきたから音でもあげたのかと思ったら仕事完了とはね あんた中々優秀じゃないか」 迎えに来たのは狸人ではなく長い牙の… 「俺の名は長牙。ちょいとここらの人夫派遣の現場確認も兼ねて監督をしているんだ 何?ゲートへ向かう竜車に乗る前にひと稼ぎしていただって?あんたそりゃ本末転倒ってやつだぜ もう今日の門市城行きの竜車はさっき出発したので最後だったんだぜ?」 なんとトウナは仕事の前に竜車時刻表の確認をしていなかったのだ 仕方がないトウナは今夜の宿をとるべく宿場町へと向かった ゲート行こう 「せっかくのお誘いですけど」 トウナは誘いを断り、いくばくかの路銀を得た その日は近隣の宿場町である壁花村の宿に泊まり 明けてからゲートへと向かう事とした →徒歩で羅津玄亀へ →徒歩で龍水関へ 【トウナ、道を行く】 →徒歩で羅津玄亀へ →徒歩で龍水関へ どんなとこだろ 羅津玄亀は、ここより北方へ半日歩いたところにある小さな港町 漁船と小さな旅船がひしめきあっているよ 土地柄、あまり大延国内では見ない亜人がたくさんいる 龍水関はここから東へ七刻ほど歩いて行くと見えてくる大きな関所で 大都へ至る街道を守護する関所のひとつ 同時に水路の拠点でもあり交易の地としても有名 こっち行こか 翌朝、トウナは旅装をかためて再び歩き始めた 木肌を裂いてなめして作られた糸から編み込んだ旅袴とフードつきの上着 竜皮で造られた、旅の小物をまとめて入れてある肩掛けの旅袋(バッグ) 同じく竜皮の丈夫な靴に、硬布でつくられた脚絆 背中にしょった籠には、大事な商品のからしうりが袋に入れて山盛り 腰には万が一に備えて、小ぶりの腰弓と矢筒に矢が4本 そんないでたちだ しばらく歩いて、トウナは肝心な事に気付く。昼食が無い →行商から買う →狩る →町まで我慢する →狩る 「フフ、村一番の射撃手と言われた弓の腕を見せてやろう」 聞かせる誰がいるわけでもないのにトウナはもったいぶった手つきで弓を構えた 「えいっ」 狙う先には街道沿いでもよく見かける熊栗鼠 枝の上で木の実をこれでもかと食む栗鼠に向かって矢が飛ぶ!これも生きていく上で起こる弱肉強食の風景!サツバツ! しかし矢は贔屓目に見ても高度が高すぎ角度が付きすぎ しかし矢は熊栗鼠の頭上で見事な弧を描き脳天に突き立つ 『カッコつけてた割りに酷過ぎるから軌道を変えたヨ。ちょいと素人には難しいピーキーな弦を使っているヨナ(笑』 トウナの肩で不適に微笑む顔に傷ある風精霊にとうがらし飴をうやうやしく差し出す 「ドーモアリガトウゴザイマス」 せっかく弓矢あるしな トウナは周囲を見渡した。おそらく居るとすれば「はやて」か「なきしろ」だろう 「はやて」は空を飛ぶ四足の獣で、小動物を食べる猛禽だ 「なきしろ」は普段は草薮の中に身を潜める真っ白くて小さな獣だ どちらも大延国では珍しくもない生き物だ ぎるるるる・・・ 頭上から鳴き声がする。やはり「はやて」がいた が、同時に草むらが微かに揺れたようにも思う →躊躇せず「はやて」を狙う →草むらを見る これはなぎしろと見せかけて別の何かと見た 腰から弓矢を引き抜き、ジッと構える ガサッ!草むらから出てきたのは「なきしろ」ではなく 「茜毛」と呼ばれる毛並の美しい獣だ ヒュウと矢を放ち、獣の足元を射る すると矢じりに仕込んだ躍字が光り、獣をからめとる トウナはなんとか獲物を得る事に成功した ここで産値チェック そこらの野生動物でも一定確率で妖物の可能性があるって話であろうか ゾロ目じゃなかったんで成功(適当) 「茜毛」は妖獣でもあるので、狩られた恨みをぶつけてくるものもあるのだ トウナは小刀で血抜きし上手に毛皮をはぐと、獣肉を切り分け始めた その間、組んだ小枝の上に置いた着火石の上で火精霊たちが踊りはじめ、焚き火となる 味付けは旅袋に入れてあった小瓶から、塩と芥子を使う 酷く臭くて味もさほど旨くはないが、腹だけはふくれた それに毛皮は高く売れる。トウナはほくほく笑顔で羅津玄亀に向かった →No.268294213へ 現在の所持品 芥子瓜(12個) 茜毛の毛皮 腰弓 躍字の矢(3本) 小刀 身分証 路銀(けっこう増えた) 火精霊の宿る小石 算盤 帳面と筆記具 芥子瓜(からしうり) 大延国でひろくみられる食材 地球で言う瓜のようなヒョロ長い実で、表皮がやや固い 実はそのままでも食べられるが、やや辛味がある 種は激辛で、香辛料としても重宝される 表皮は弱火でじっくり加熱する事で柔らかくなり、食に適するようになる 地方によっては蔦も漬物のようにして食べる 【トウナ、羅津玄亀にて】 →徒歩で羅津玄亀へ 流石はゲートの自由が許される大ゲート祭かな、港に並ぶ旅船の数は日ごろの倍ほどあろうか よくよく考えるとトウナの持つからしの量は乗り物に持ち込むには多い多すぎる 下手をすれば荷物料金を取られてしまう トウナはこの港町でからしをいくらか売り減らそうと思った 「ほウ、コは中々のカらしですナ。 丁度、ボウアンコウの漁船が戻ッて来タとこロ 今かラボウアンコウノカラシアンカケキザミカラシコロモヤキとしテ調理ガ始マる もシよろシけれバ、そのからシ、私が幾らカ買取らセてもらウがいかガかな?」 丁寧な物腰の恰幅のよい鮫人の商人が弾いたそろばんの額は村に買い付けにくる商人の倍の値だった トウナはふたつ返事で袋の半分を鮫人商人に卸した 「ありガとウ。 この先ニよき商イが再びあラんことヲ」 今度こそ竜車に乗る? 竜車と言っても規模は様々。まるで陸をいく船のようなものすらあるのだ お金のない庶民は三刺竜(トリケラトプス)という亜竜の竜車に乗る そんなに乗り心地は悪くない。ただ、遅い ゆらゆらと揺れて大都を目指すのも悪くない が、羅津玄亀まで来たのだ それこそ乗り心地に目をつぶれば、船旅だってできる それこそ乗り心地に目をつぶれば、船旅だってできる 陸か海か…選ぶに不自由しない路銀の集まったトウナは思案する 半分上の空で市場を散策していたトウナの耳に飛び込んだ呼び声が彼女をはっとさせた 「世にも珍しい地球の品々だよー! 大門祭様様!どっと新商品が入っているよ!よっといでー!」 「チキュウ?確か門の向こうの世界…」 トウナはふらふらと引き寄せられるように呼び声のする方へ引き寄せられた トウナの目に入った地球の品とは? ゴスロリドレス! 村一番の商家の娘の結婚式でも見たこともない華々しい服… 「しかしこれでは動きづらいのでは…」 村では芥子瓜作りや狩を営むトウナにとっては華よりも動、機能性こそ魅力 服かけにチキュウの服を戻すとトウナは再び並んだ品を見る トウナが興味を持った品とは? トウナが興味を持った品とは? 「不思議な道具だ。精霊が針を動かしているのだろうか それにしても何故?羅針盤のようにも見えるけど」 「時計なー それ時刻がわかるんだよ」 「陽の高さを見れば瞭然なのでは」 「文字盤を見た方が早いよ」 そんなものだろうか そんなものだろうか 店主の言うとおり、確かに時計というものから聞こえる微かな音は正確な間隔で繰り返されている しかし ── 「店主、なにやら盤の中にいる様子だけど」 店主がはっと時計を見ると、どうやって入ったのか小さな光精霊が文字盤を回る針にぶら下がったり押したりとはしゃいでいる 「こら!悪戯するな!」 店主が時計を手で覆う 『わー暗いよーいやだよー暗いよー』 指の隙間からゆらゆらと光が漏れどこかへ消えていった トウナがこれは?と思った品は? トウナがこれは?と思った品は? 「あ・・・これ欲しい」 「やあ、これはお目が高い そいつはクルスベルグのドワーフたちも感嘆して マネて作り始めてるってウワサのものさ もちろんそれは地球産のものだよ」 ううん。どうしようか ううん。どうしようか 開いたり閉じたりと目を輝かせて十徳ナイフをいじるトウナの横から不意に声が 「うん。それは日本製だから買って損はないと思うよ」 背…は低い。やや体には不釣合いな大きな不思議な装束を着るノームの少女 「クロトの後を追いかけて大延国にやってきたものの…ドコに言ったんだ?」 少女は店主に色鮮やかな小さい絵画を見せて何かを尋ねていた 店主が分からないと首を振るとノームの少女は小さく会釈をする 「欲しいのなら今すぐ買うべきだね。分かる者が見るとソレがイイものだとすぐ分かってしまうからね」 少女の言葉がトウナの背中を強く押した。買う?買わない? 買う 自分用の小刀があるから必要ないのでは、とも思ったが 村の誰かへの土産には丁度よいだろう 「この小刀をひとつ貰おう」 「はい毎度。お嬢さん可愛いからちょっとだけオマケだ」 「はい毎度。お嬢さん可愛いからちょっとだけオマケだ」 代金を受け取った店主が合わせて差し出したのは小さなやわらかい感触の瓶の様な小鉢のような 「刃物に塗れば錆び付くのを防げるよ」 ぬめっとした油脂。獣の脂の粘性が増したようなものだった 被り物で顔はよく見えないが、毛の薄さ、短い耳。店主がいわゆるチキュウヒトなのだろうかとふと思うトウナ 地球の品を購入!オマケも入手! 金にはまだ余裕があるが店を後にする?それともまだ物色する? 【トウナは港町】 →店を後にする? それともまだ物色する? トウナはゲートのある門市城への【足】を探すために店を後にした 買った十徳ナイフが余程気に入ったのか、あれこれ出してはしまい出してはしまいを繰り返している 『刃物は意味もなく出すもんじゃないぜ パリポリ』 背中からひょこっと顔を出した小さなサボテンが警告する 確かにその通りと、トウナは小袋にナイフをしまった 船着場にやってくるといくつか船が並んでいる どれも大ゲート祭のピストン航行らしく行き先は上手い具合に門市城に近い港町である トウナの目に入った船はどんな船? 【トウナと海獣船 ルート】 トウナの目に入った船はどんな船? →海棲生物に曳航された大型船 海の生き物が引っ張る乗り物は異世界ではスタンダードである トウナはぬるっとした巨大なウナギの側で腕を組んでいる魚人に目が行った。船長だろうか? 「もしすみません。この船はいつ出発ですか?」 トウナが尋ねると金槌のような頭部が斜め45度に傾き応える 「うーん、今すぐにでも出港したいんだがなぁ。こいつが腹を空かせちまって このまま出港しちまうと途中で餌取りで船をほっぽってどっかにいっちまうかも知れねぇんだ」 船着場の餌屋を見ると、先に出港した船が買い尽したのか【売切れ御免】の札が提げられている 「そうだ狸の嬢ちゃん。見たとこ狩とかやってそうだし俺と一緒にそこの岸でこいつの餌取りに協力してくれねぇか?船賃もまけさせてもらうがどうだい?」 船長に協力して餌取りをする? 他の船を探す? 船長に協力して餌取りをする? →餌取りしよう 「いやぁ助かるよ。うちの客船仕事も今回の便が最後でな 早く終えてドニーに戻らないとペンギン船長にドヤされちまうんだ」 「トサカはすでに立ってやすけどね!」 船員の合いの手に苦笑で返す船長。話によると二日ほど予定から遅れているとのこと 「さぁて採るか!」 打ち付ける波はまだ向こう。磯で手かごを渡されたトウナが首をかしげる 「あいつの餌は海苔なんだ。よし野郎共!容赦なく毟り取れ!」 『仕事ってのは大抵が地味なものさ。潜って危険な魚を獲るよりはマシってもんだパリポリ』 確かにそうだ。トウナは貸与された麦藁帽子を被ってひたすら海苔を摘んだ小一時間もすれば全員の籠はいっぱいになった 「よし。これであいつも次の港までは持つだろうぜ」 ─── 「おーおー美味そうに食ってやがる」 みるみる内に籠が空になっていくと巨大ウナギはカン高い鳴き声を発して身を震わせた。 船員がウナギの長い髭を曳船縄に結びつけると出航の準備が整う 「助かったよ嬢ちゃん。船賃は半額にしといてやるよ!」 ウナギに牽かれて船着場を離れた船は一路門市城の北西の港へ向かった 『潮風はちょっと苦手でね。荷袋の中で船旅を堪能させてもらうよ』 羅津玄亀を出航して早々に針樹人は袋の中に退避する 片や、海へおいそれと行けない山村で暮らすトウナは行く先より吹き付ける潮風を浴びて新鮮な感覚を楽しむ 鼻いっぱい吸い込むとむせばんでしまったが 「ん?北東の方角に怪しい黒雲が? おい!何か見えるか?」 金鎚頭の鮫人船長が帆席でうとうとしている蝦蛄人を一喝、起こす 「へっへい、今すぐ! ず~~~~む…ミズハミシマの方向でやんすね、何やら空が雲で覆われてやす」 「いやな予感がするな…早く先の港へ向かうとするか。 おい!十六夜目鰻のヒゲを張れ!加速するぞ!」 船員十数名がかりで太い縄を引くと合わせて鰻の髭がピンと張る 船はみるみる内に加速し波を切り進む …がそこに! 「!?何だあれは?!」 船長が進路方向上に発見したものは一体? 魚類?軟体動物?その他? 【トウナの海上大決戦】 船長が進路方向上に発見したものは一体? 魚類?軟体動物?その他? →昼間ならクラーケンサイズの大王烏賊か大章魚 「海の中から…大木が突き出してきやがる!」 船から百メトルも離れていない先で次々と海面を破り無数の大木…触手が生え伸びた! 「舵を切れー!あれに突っ込むとバラバラになっちまうぞー!」 髭縄を思いっきり引き、船舵をその逆にきると船はその90度旋回し触手の森への突入を回避した 「丘の見える海域でなんてモンが出てきやがる!? 何かに追われて逃げてきたのか?!」 相変わらず怒号で次々と指示を出す船長は、伸びる触手の多くが傷つき、中には千切れているものもあるのを見やる 『失った体力を回復するために獲物を求めているのかもな。勿論獲物というのは私達のことだが』 船柵にしがみ付くトウナの荷袋から顔を出した針樹人が冷静に分析する 「船長!あいつこっちに迫ってきやすぜ!」 哨戒から操帆へ降りてきた蝦蛄人が目を回して叫んだ 「知るか馬鹿!そんなことより舵を右に…らりあっうぇっ!?」 ズドーン! ドシーン! 船尻から衝撃が轟く!追いつかれた! 全速力で引き離す算段の鰻船であったが、回頭のロスの間に触手の主が追いついたのだ 次々の甲板に雪崩れ落ちる触手!触手!触手! 乗客の避難もギリギリで、船倉への扉を激しく触手が打ち鳴らす 「兎に角斬って斬って切りまくれぇ!触手を追い払えぇ!」 刀剣を抜いた船員が襲い来る触手へと飛び掛り斬り付けるも次々と押し寄せる物量を抑えることは出来ず、遂に帆柱に取り付かれる 「帆をやられたら一巻の終わりだ! 風を受けれなくなったら逃げ切れねぇ!」 金鎚頭から汗を噴出しながら、危機的状況に何故かはしゃいでいる風精霊と交渉する船長 「こうなったら…」 船倉に入り遅れたトウナの目の前で帆柱に絡みつく触手。しかしよく見るとそれはとても傷ついている! トウナはどうする? 光躍の矢を射る? 芥子瓜を使う? 小刀で斬りかかる? →芥子瓜を使う? これしかないやろ トウナの頭で走馬灯が回る!思い出す!かつて狸人の戒めとして語られる逸話の中で横暴の限りを尽くした狸人への仕打ち!傷口への ─── 「えーいっ!」 トウナは村でも腕っこきの芥子瓜作りであり、その処理にも長けていた。何が必要で何が必要でないのか、それを瞬時に判断して選り分ける 荷袋の凡そ半数の芥子瓜を小刀で裂き割ると、普段は商品とならないので避ける“芯に近い紅種”を集め掌で一気に磨り潰す。 赤く赤いドロリとした塊が帆柱にまとわりつく触手に開く傷に擦り込まれた! ゲソォオオーーーーーーン 傷口から真っ赤に染まりあがった触手が縦横無尽に暴れだすのに合わせ、他の触手も暴れ始める 「触手が退いていきやすぜ!」 『ふむ。襲(く)るぞ』 針樹人の声の次、トウナは物筒から残りの全て、三本の光躍の矢を一度に構えた ザッバァーーーーン! 触手が全て退いた瞬間、海上へ巨大なえら呼吸の猪の頭が浮上する! シュビビビーーーン!! それを計っていたかの様に三本の矢を放てば、大口を空ける猪の眼前で眩く弾けた!光の倍の倍! 「船長!今のうちに!」 地鳴りのような咆哮で海上海中と猪の頭に触手の生えた巨大海獣がのた打ち回る。その隙を突き海域を離れた鰻船 「先輩!助かっちゃいました! あの狸さんすごいつよいです!」 「うーん、正直狸人はノーマークだったから驚きだね。一晩ご一緒してその肉体のしなやかさとか研究したいね」 安全な距離が取れたと船倉の扉が開かれると、それまで生きた心地のしなかった乗客達が次々と甲板に出てきた 「でも無敵のクーリエさんならどうにかできてたんじゃないんです?」 「まだ夕暮れに片足突っ込んだ程度だから出てこれないかなー」 そう言うと左右にぶら下がったお下げの一つが傍らに置いてある大きなジュラルミンケースをゴンゴン叩いた 「いやぁ本当に助かったよ。海賊だってのに申し訳ない。貴重な矢まで使わせちまった」 躍力の宿る道具は、大体が一度使用するとその力を失うのだ 宿る光躍の力を最大出力で一瞬間で放出した矢は、例え回収したとしてもその力の全てを失っているだろう 「いえ、あのままですと全員海の藻屑でしたから。助かっただけでもよしとします」 数年前に村を訪れた名のある女性に付き従う従者の翁より、逗留の世話の謝礼としてもらった四本の光躍の矢はその役目を立派に果たしたのであった 「「へへへ~~」」 トウナの前に躍り出た船員数名が手に手に差し出す。少し生臭い 「そのお礼と言っちゃなんだが、さっきの騒動で船員がいくつか戦利品を切り取ってな。好きなものを持っていっておくれ」 トウナの目の前に並んだ海獣からの戦利品を選ぼう。 吸盤付き触手の切れ端・親触手の内臓・海獣の歯片 →海獣の歯片 これとかどうだろうか 「では、その海獣の歯片をいただきます」 「海獣が暴れて錨にでも頭を打ち付けたんだろうな。引き上げた錨にめり込んでいやがったものさ」 雲母の欠片か肉厚のある一枚岩か、乳白色で光沢のない骨材をトウナは受け取った トウナは芥子瓜の半分と光躍の矢を三本失い、海獣の歯片を手に入れた 「ちょいと寄り道はしたが夕方には到着できたぜ。 しっかしこの船はちょいと修理しないといけないが」 助かった安堵半分と更にドニーへの帰還が遅れる残念半分の面持ちの鮫人船長 空は夕陽に染まり海面を赤く染め上げる。トウナは何やら騒々しい港に到着した。 門市城までは陸路でもうすぐである トウナの現在の持ち物 •芥子瓜(6個) •茜毛の毛皮 •腰弓 •小刀 •身分証 •路銀(船賃で多少減った) •火精霊の宿る小石 •算盤 •帳面と筆記具 •十徳ナイフ •鉢植え付き針樹人 •海獣の歯片 ←NEW!! 【トウナと二つの船 ルート】 トウナの目に入った船はどんな船? →ジャンク船『燕青号』 狸人たちが好んで使うドロの船(セラミック) 港には国色様々な船が並んでいる 海から離れた村に住むトウナではあるが、家で聞かされることの多かった御伽噺にも出てくる輝泥船が目に入った すっきりのっぺりした輝泥船の隣には、対照的にしっちゃかめっちゃか何でもくっつけてこさえたような鉄船 「おうおうおう!そんな土くれの船で海をいけるってのかい?縁起でもねぇ!俺っちの船の横につけるんじゃねぇよ!」 やたら陽に焦げたゴワーフが語気を荒げている 「この洗練された機能美が分からないとは山の種族はどうしようもないお馬鹿さんだポコ そんな子供が裏庭で作ったようなゴミ山がポコの船の隣にいると品位が下がって客がこなくなるポコ」 まるっと肥えた辮髪の狸人が煙管をジャンク船に向けるといよいよ緊張感が限界に達する 「俺っちの『燕青号』をゴミ呼ばわりとわ~!」 二人の間に入って止める? 他の船を探す? 二人の間に入って止める? →止めよう 「ちょっと喧嘩は駄目ですよ。ほらあそこ、役人がこっち見ていますよ」 『お互い自慢の船なんだろう?それでいいじゃないか。誰かをけなしたところで自分の価値が下がるだけだぜ パリポリ』 トウナが二人の間に入って役人の方を指差すと、二人の船長はドキっとして居住まいを正す 大延国、特にその都や町は治安が行き届いている トウナの住む田舎村でさえも週に一度は町の役人が駐在所に報告を受けにくるほどだ とりあえず両方の船を見比べてみる 大延国の炎を使って土精霊が精製した特殊な泥を固めて作った船は水の滑りがよい もちろん泥だけでなく骨組みもちゃんと中に仕込まれているだろう 一見すると無造作に積み重ねられた鉄屑の山に見える船だがじぃっと見つめるとそれが見かけの判断だと気づく ところどころの鉄窓や蓋が開くと中から精霊が顔を出し、隣の蓋を叩く するとそこからまた精霊が顔を出し何か言葉を交わして両方引っ込む 細い隙間から覗く内部にはクルスベルグお得意の【ルーン紋様】が光っていた 泥船を選ぶ? バラック船を選ぶ? 他の船を探す? 泥船を選ぶ? バラック船を選ぶ? 他の船を探す? →陶器船で行こう トウナは狸人伝統の輝泥船に興味を持った 「ポコの船を選ぶのは分かってたポコ。狸人は泥船に惹かれる宿命なんだポコ」 狸人の船長が煙管をくゆらせ船に登る階段を指し示す トウナの他にも後から客がやってきて列は泥船へと昇っていく ふと燕青号の方を見ると大胆な薄衣が不釣合いな褐色の狐人の少女を肩車する人、地球人の男が乗り込んでいった バラック船のあちこちから火精霊が飛び出し少女の周りをぐるぐる踊るとバラック船の煙突から勢いよく蒸気が噴出す 「では出航するポコー」 船長が腹包ならぬ小太鼓をドンコドンコと鳴らすと一斉に獣人の漕ぎ手が動き始める 滑らかで輝く泥の表面は包丁で豆腐を裂くように静かに波も立たせずスゥーっと進んでいく 『泥船に乗るのは初めてだが、これは侮れない快適さだな パリポリ』 問題がなければ夕方までには向こうの港に着くだろうと船長は自慢げに説明した 【トウナのあれこれ】 乗る 竜車は大延国の大動脈とも言える金羅街道を中心に走っている 地球で言うバスのような交通手段だ (ちなみに最も重要視される交通網は、言うまでも無く船だ) その駅舎のひとつに行ってみて、トウナは残念な事に気付いた 大都に近いとは言え、ここらはまだまだ田舎 今日の便は全て出てしまっていたのだった →宿場町へ行く →宿場町へ行く 「これまた大層なフクロを担いでらっしゃる。 祭りにあてこんで一山あてるおつもりですかな?」 宿場町へ到着し猫バスから降りるトウナの後ろから声がかかる 隆々な体つきのフクロウ人がトウナのフクロから落ちたからしを差し出す 「いやぁ今日中に行けるかと思ったんですけど便が終わって今夜は一泊など考えてたところで」 「ホウホウ、よき商いには無理は禁物。 休んで機をうかがうのも立派な一手でしょう」 フクロウ人と挨拶を交わし、トウナは宿場町へと入っていく フクロウ人と挨拶を交わし、トウナは宿場町へと入っていく ところでトウナってどんな子? 宿場町である壁花村の宿に着き、寝台に荷物を置いてトウナはようやく一息ついた 村から出てきてまだ1日だというのに、やはり旅は疲れるものだ 明日は早起きして竜車の駅に行かなければ トウナは部屋に備え付けていた鏡を見た。そこに映った姿は? 鏡に映るのは、なんとも傷だらけの顔だった それも仕方がない。農作業の無い冬期間は塞王に出て 傭兵まがいの事をしてきたのだから 山野で狩りをしている事もあって、弓矢の扱いにも長けている 意外と重宝されていたことも思い出した さあ、寝るとしよう。明日は早起きせねば さあ、寝るとしよう。明日は早起きせねば 「トウナや… トウナや… 目を覚ますのじゃ…」 深い霧の向こうで誰かが呼んでいる。目を凝らすとそこには一昨年亡くなった祖父の長いひげが揺らめいていた 「あつつっ!?」 トウナは寝床の下から炎が出ているのを肌で感じ飛び起きては外に飛び出た。 何と階下の部屋が燃えていたのだ 『消すよー消すよーどんどん消すよー』 一斉に水精霊が炎に飛び掛ると、宿から噴出す炎は見る見る内に煙となった 横を見ると宿主に頭を下げる狸人が…何故か燃えている 「ちょっとぉ、貴方寝る時くらいはその炎を消すことはできないのぉ?」 「消えたら仙力失うしワシ」 「お客さん…流石に燃えっぱなしの人は泊めれませんよ…」 項垂れ燃える狸人は銀髪の狐人の鈴の音で動く大勢の屍人に担ぎ上げられ運ばれていった 「やっと野宿から開放されると思ったのにぃ」 トウナは別の部屋に案内され、寝なおすことになった 【滋養強壮卵】 見た目とかサイズとかまんま地球の栄養サプリでさ 「まぁ、これでも飲んで寝てろ」 って知り合いに渡されて 「あんたにしては用意がいいじゃない」 って数粒口に含んでそのまま水で飲み下したタイミングで 「あぁ、マセバの蟲の卵だ、知り合いの商人から分けてもらったんだ」 ブフーーーーーーーーーーッ! と盛大に噴き出すところまで脳内再生余裕ですよね 「いらっしゃい、滋養卵はいかがかね?」 港近くの市場には様々な露天が軒を連ねているが、その内の一軒はおそらく薬や薬の材料になるものを専門に扱っているのだろう、見慣れない物が樽や麻袋の中に詰められていたり、あるいは吊るされている。 「すみません、滋養卵ってなんですか?」 「旅姿をしているが、旅の経験は浅いと見える、ほれ、滋養卵というのはこういうもんだ」 そう言って店主が手のひらの中に広げて見せたのはやや茶色がかった黄色い楕円の粒 「これ一粒で一日何も食わんでも歩き通すことができる優れ物だ、旅のお守り代わりに数粒持ち歩くのは旅仕事をしてる者ならよくあることだ」 そう言って店主は手のひらに広げた粒を一つ摘まんで見せる 【私と黒ブチ】 「にいさん護身用に一本どうだい?」 そう言って声をかけて来たのは髪も髭もボサボサな小柄な男だった。 「いえ、そういうのは・・・」 「腰の下げておくだけでも物取り避けになるぜ?今なら安くしといてやるからよぉ」 「いえ、そう言われても・・・」 異世界に来て早々のトラブルに私は困惑し、これは早々にガイドを見つけなければと決心した。 「そうだね、このような安物をさげているとむしろ侮られることになる」 横から割って入った声に商人はむっとした顔をして振り向き、びくりと凍り付いた。私もほぼ似たようなものだったろう。 黒ブチの柄をした猫人…なのだろう。猫でいえば母国にごくありふれた和猫の雰囲気だし、どことなく落ち着いた穏やかな容貌は人好きのするものだろう。 ただ、棺桶を背負っている。その一点がすべてを台無しにしていた。 「おや失敬、商売の邪魔をする気はなかったんですが。ですがせめてもう少し質のいいものを薦められてはどうでしょう」 棺桶猫(仮)の善意そのものといった物言いに毒気を抜かれた商人が「そ、そうか」といってもたもたと別の刀を出そうとし始める。と、それを見計らったように棺桶猫がすっと私の手を引いた。 あ、という暇もあったかどうか。人ごみの中をするすると手を引かれ、気付けば件の商人を見失い2ブロックは離れた場所に連れて来られていた。 「気を付けなさい、旅人さん。ああしておのぼりさんに護身用にと肝心の時に抜けないよう細工した刀を売りつけ、それを目印に盗人をけしかけるなんてケースもあるんですよ?」 そういうものなのか。 「お・・・クソッ!人の客を横取りかよ!」 突然現れた猫人は彼の目の前で客の男の手を引くと、そのまま人ごみの中へと駆け込んで行き、男はしばしポカンとした表情をした後に顔を顰めてボサボサの髪を掻き毟った。 「あぁ、クソ・・・あの兄ちゃんならコイツが良しとしそうだったんだがな・・・すまねぇな、またしばらく俺のところに居てくれや」 そう言って男は背負った袋から一本の短剣を取り出し、まるで誰かと会話するようにそれに向かって語りかける。 「ん?そうか、もう少しだけ俺と一緒に居てくれるか、そうかそうか・・・」 男は短剣の鞘に耳を当てウンウンと嬉しげな表情で頷き、再びその短剣を袋の中に戻すと、もたもたとどこか見るものを不安にさせる動きで行きかう人ごみの中へと消えていった。 【十津那飲み会爆発】 「おーっす久しぶりー」 全てのゲートが連結するこの大ゲート祭にあわせ、 俺達は久々に一緒に飲みに行こうという話になった 今日は俺とヤマカ。あとヤマカが連れてきた ヤマラジディレクターのララ・ゴールドマンさん ずっと異世界に渡っていた犬塚に奥山さん 例によって浮田と、俺は初めて会うツレの男 (体の半分くらいが鎧。スラヴィアンか?こいつ) あと、たまたま都合のついた新聞部と 新聞部についてきた守屋 それに杉浦さんに弓橋で全員だ 「かんぱーい」 自分の事を棚に上げて言うが、みんな飲み方が酷い 特に犬塚が酷い。いつの間にあんな大量に飲むようになった 杉浦さんとヤマカがうわばみすぎて怖い あと、浮田がもう酔い潰れた 「初めまして。と、お久しぶりです。絹糸正義といいます」 浮田が連れてきたスラヴィアンまがいが挨拶してきた 「会った事あったっけか?」 俺がそう言うと、絹糸を名乗った男の半分を覆う 鎧の一部がバシャッと音と立てて開いた 『お久しぶりです。川津さん』 片平エイグスだった 「・・・何してんの?」 『この青年は実に勇敢な人なのです 車に轢かれそうになった子供を助けようとして 自らが犠牲になりかけた浮田さんを身を挺して守ったのです』 「うん。うん?」 『そして彼の半身はボロボロになり、このままでは死ぬ その時、私は彼の半身と同体となったのです』 「要はウルトラマンです」 「スラヴィアンって何でもアリなのかよ・・・」 『能力には制限がつくようにはなりました。 今の私では戦車と互角程度でしょう』 「パーマンみたいなもんです」 「俺の知ってるパーマンは、こんなゴツくねぇけどな」 「はいは~い!宴もたけなわではございますがぁ~ ここでちょ~っとヤマラジにご協力ねがいまぁ~っしゅ」 異常なハイテンションでララさんが立ち上がった 「名付けて、第1回ラヴラヴしりとり大会! 罰ゲームはこの場で好きな人にプロポーズ~!」 何その企画 俺は周囲を見渡したが、酔っ払いしか居ないこの場に この企画を制止する者は一人もいなかった 「ではわたくしから。『ヤマラジ』の『ジ』」 ララさん始めちゃったよ・・・ 「ジントニック~」 ヒックとか言いながら杉浦さんが答える 「九谷焼。『き』な」 つとめて冷静な様子で弓橋が答える 「記事」 「・・・『じ』攻めでもするつもりですか まったく。『ジークムント・フロイト』『と』ですよ」 まるで漫才みたいな調子で、守屋と新聞部が答える 「土佐!土佐なんじゃき!アハハハ・・・」 「何で土佐?・・・ええと、サーバー。ビールとかの。次は『あ』で」 すっかり酔いの回った浮田と、絹糸が答える そして珍しくお酒を飲んでない奥山さんが言った 「あかちゃんができました」 次は『た』か・・・うん? 「タ、タイム!ちょっと待って!何だって?何だって?」 「って言われてもなぁ。そういう話なんだって」 平然とする奥山さんと犬塚 「そもそもミズハミシマにずっと行ってたのも、結婚するためなんでしょ?」 ヤマカが5合目の日本酒を飲み干しながら言った 「おとうさまが5つの宝物をあつめるまでけっこんはダメといいだしまして」 「で、2年かけて全部集めたって訳だ 結構手伝ってもらったけどな。ウチの大学にいる笛野ってヤツに」 「ワイバーンのりなんですよ」 マジか・・・本物のリア充ってのは、こういう事なのか・・・ 「それはそれとして、偶然にもしりとりは継続中よね 次は『て』だから~・・・『テンちゃん!』」 ヤマカが満面の笑みで答えた 「それじゃあ罰ゲームはじめまーっす!テンちゃん結婚しよう!」 昔、しりとりで結婚を誓う宇宙SFアニメを見たなぁとか 俺は薄ぼんやりと思い出していた 「うわばみ」 しりとり継続中・・・ 終わり 【星空の夜】 頭上に星銀の雫が降る これほど幻想的なものは生まれて初めて見る 地球にもこれほど星の美しい土地はあるのだろうか 「『星の路』が輝いているな」 自分の隣で空を見上げた猫人が呟いた 地球での仕事に嫌気がさし、異世界に あてのない旅に出た俺に何故か同行している 「『星海竜車の伝記』って知ってるか 知らないか。地球人だものな」 どんな話か尋ねてみた 「悲しい別れと決意の話だよ 星海を征くものは全てこの世ならざるもの 愛しい人は星空に還った。そういう話だ」 猫人はそう言うと、木製の琴を弾きだした 何度聞いても眠くなる歌声だ きっと子守歌なのだろう 「今は寝ておけ いつかは起きる 出会いと別れが旅なのだから」 名前 コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/yggdrasillperch/pages/39.html
基礎知識 マイギャラリーで賞品をもらうには 1.家具屋で家具を購入する。 2.マイギャラリーに家具を並べる。 3.家具屋でスタンプ特典でギャラリー審査券を入手(ギャラリー大会とギャラリー大会Gが有るので注意)。 4.審査券を持った状態でマイギャラリーに戻り審査してもらう(ここで家具は没収)。 5.家具屋で審査得点に応じた賞品をもらう。 と言う流れになります。 ステップ1 スタンプを集めて家具屋の陳列★のレベルを上げる。 「家具屋の陳列」とは、それぞれ★の数によって配置する家具の数を増やす事が出来ます。 スタンプは3000z(エクストラは2000z)分素材購入する事で、1個もらう事が出来ます。 スタンプのポイント計算は店を出るまでの素材買いした家具の金額で決定される。 例えば、500zの家具を店を出るまでに4個買うとスタンプ1個もらえるが、 最初3個購入し店を出た後再度1個購入した場合はスタンプはもらえない。 その為、計算して3000z(エクストラは2000z)で割り切れる金額分まとめて家具を購入した方が良い。 スタンプが20個たまったら家具屋のスタンプ特典で「家具の陳列★1」と交換してもらいましょう。 家具の陳列は★1から順番に購入しないとダメで、いきなり★4は交換してもらえません。 とりあえず目指すのは★2です。 ★2になると果物籠【小】、【大】を作れるようになるためで、現行の家具配置テンプレでは これが無いとお話にならないほど重要です。 ステップ2 マイギャラリーに家具を並べる。 家具配置には配置運と言うものが存在し配置方法によって+8000~-5000P変動します。 奇跡が起る:8000P 超ラッキー:5000P ラッキー:2000P アンラッキー:-2000 超アンラッキー:-5000 ギャラリー内の掲示板を見ると配置運という形で確認できます。 「xxxの○○○が有ると超アンラッキー」とか言うやつです。 60000P(剛力)狙いの場合 60000Pの場合、次の商品に切り替わるポイント数が80000Pです。 つまり、65000P以上ギリギリの評価であれば配置運を考慮する必要がなくなります。 90000P(炎龍の塵粉等)狙いの場合。 この場合は注意が必要です。 次の商品に切り替わるポイント数が100000Pであるため、配置運にひっかからないようにする注意が必要です。 考慮しないと、80000Pに落ちたり、100000Pになる可能性があります。 100000P(炎龍の塵粉、雌火竜の逆鱗等)狙いの場合 105000Pあれば考慮する必要がありません。 ポイントの評価方法 配置運以外に並べ方によるポイント増減はありません。 適当に配置しても、きれいに並べても差はありません。 因みに床に何個とか言う配置運の時はテーブルの上に配置しようが床に配置した事になります。 配置運 家具ボーナスは1個あたり+700P 色ボーナスは1個当たり+200P シリーズボーナス 家具には種類が存在します。 樽、食器、ランプ、ローチェスト等の大まかなくくりです。 2,4,8,10個でシリーズボーナスが+され、8から10で大きく増える。 家具20個で10個ボーナス消失します。 大当たり、小当たり、ハズレが存在し、ハイチェ、ローチェ、クローゼット、テーブル、食器セット等が大当たり。 家具は同じ種類を10個並べるとボーナスがつくが、まったく同じ家具を10個並べるとペナルティが発生する。 テンプレで果物籠【小】x9【大】x1となってたりするのはこのためです。 10個ボーナスはとにかく大きいので、これを軸にポイントを稼ぎます。 色ボーナス 同系色の家具を配置するとボーナスがつく。 色は見た目と、表示されている色が考慮されている。 例えば白の~となっている家具は白のみで、皮ありの竜骨材は白と赤。 赤青黄が大当たり。 紫桃白緑が小あたり。 黒金茶等がはずれ。 この辺を分かっていれば、テンプレの家具配置の組み換えとか出来る様になると思います。 スタンプと相談しながらテンプレの中から選ぶのが良いと思います。 ステップ3 ギャラリー大会とギャラリー大会Gが有るので注意して家具屋で審査券をもらいましょう。 目的の物がもらえなくて家具屋ぶち殺したくなったら愚痴りましょうw
https://w.atwiki.jp/rokurei60/pages/266.html
前100|トップ|次100 351 :ウズメ@原始人:2005/09/29(木)13 07 41ID AKs+4dXx 311 あたいみんなより背ちっこいから、手も短いよ。一円玉20個分くらいだよ 313 ナナッシが以前、寸とかセンチとかの紐作ってたような・・・ でもあんまり使ってる人居ないだね~・・・今回の圧搾絞り機とか、家とか作るときに 作る人が自分の手でちょいちょいと測って作っちまってるけど、あんまり不都合はねえよ でも、6キュービットくらいの長さの物になると、人によって1尺くらい長さ違ってきてるかなあ・・・ 314 あ~、遠くに旅に出るときにはならわしで果物積み込んでたよ。病気になるんか?知らなかったよ~ 『車輪、車軸、軸受け、板の部品』ってなあに?詳しく教えて欲しいだよ 316 ねずみ色っちゅうからてっきりネズミの色のことだと思っただよ。村に良く出るネズミは茶色いだよ 320 あ~ごめん~。磁鉄鉱綺麗に洗って返したつもりだったんだけどなあ~ なんか不思議な力でくっつくみたいだよ。魔法の石だかね? 329 『骨トング』だか?料理の時に木炭をくべるのに良さそうだな ナナッシの銅作りとは別にあたい用の料理用のやつ作ってみるだ。 352 :ウズメ@原始人:2005/09/29(木)13 38 08ID AKs+4dXx 「だ~る~ま~さ~ん~が~こ~ろ~ん~だ~」 「このくらいゆっくりとなえればいいのかな?」 謎呪文を唱えながらウズメが菜種をカラ炒りしていると、村の子供達が集ってきた 「ヒメさんなにやってんの~?」 「あっ!落花生炒ってんの?ちょうだいちょうだい!」 「ざ~んねんでした。これは食いもんじゃねえだよ。これで油を絞るんだ」 完成したばかりの圧搾絞り機を指差した。 「ここで手なんか挟むとあぶねえから、悪戯しちゃだめだよ」 圧搾機の方へ目を向けた瞬間に男の子の1人が叫び声を上げた 「あちっ!」 土器に手を突っ込んで菜種を取ろうとしたらしい 「あっこらっ!食いもんじゃねえっていったろ!」 「さっき洗い場でおめーのかあちゃんがこぼしてたぞ」 「あんまり悪戯して困らせちゃだめだぞー」 「こっちおいで、水でひやしてあげるから」 作業を中断して子供を家の脇の水がめの方へ連れて行った 「えーんいたいよー( o )」 今度は圧搾機の方から女の子の泣き声が聞こえる 「はさんだのか?だからあぶねーって・・・」 「ちがうよー トゲ刺したー(;_;)」 「・・・・・」 「ねーちゃん!なんかこげてるよー!」 「ぎゃーーーー!」 作業は遅々として進まないのであった・・・・ 353 :オーバーテクナナシー:2005/09/29(木)14 26 29ID 57uohg4r 【聞こえない声】 私もコテ名乗っときゃよかった……w 【聞こえる声】 『権力』について補足。 ナナッシさんは一番強い動物とは何だと思いますか? カバでしょうか? ライオンでしょうか? それとも、サイでしょうか? 違います。最も強く恐ろしい動物とは、人間です。 道具を使い、仲間と協力し、環境まで改変し、知恵と知識による擬似的な高速進化を遂げる。 ほとんど化け物といっていいほどの動物なのです。 さて、その最強の動物である人間が、 てんでバラバラに行動し始めたとするとどうなるでしょう? ライオンが牛に襲い掛かるように、強い人間が弱い人間を虐げることでしょう。 権力とは、序列が上の者が下の者を働かせる力ですが、 その力の源は実は下の者にあります。 上の者が貴きものの誓いを忘れ、下の者が上の者に従わなくなると、権力はなくなってしまうからです。 その先にあるのは腕力しかありません。たとえ上の者の腕っ節が強かったとしても、 多数の下の者に協力して襲い掛かられてはひとたまりもありません。 権力とは、ちょうど梃子のようなものです。 力点は上の者、支点は下の者、作用点は大きな仕事です。 上の者は権力を用い、下の者を利用することで、 一人の力では出来ないさまざまな仕事を行うことが出来ます。しかし、下の者の協力を得られなければ、その力は生み出されません。 銅という金属を手に入れたこれからの未来技術村は、 今までよりも大きな仕事をすることが出来るようになりました。 言うならば、丈夫な梃子の棒を手に入れたようなものです。 これを使えば今よりもっとみなが幸せに暮らせることでしょう。 そして、大きな仕事をするためには一人の力ではなく、 村人全員の力を結集しなければならないのです。 そのためにも権力は必要です。絶対に必要なのです。 354 :オーバーテクナナシー:2005/09/29(木)15 15 51ID 57uohg4r 『石油』について。 石油がどこにあるか? ……それがわかったら今頃私は大金持ちだよ。 まあ、それはおいといて、石油は比較的どこにでもあるものです。 砂漠や森や海の底にもあります。無いのは火山地帯ぐらいでしょうか。 しかし、だからといって石や砂のように本当にどこにでもあるものではありません。 多くは地面の奥底に埋まっているため、手を出せません。 そこで、地震などによって生じた地面の亀裂や割れ目を探してください。 運がよければそこから石油が染み出しているはずです。 355 :録霊60◆CcpqMQdg0A:2005/09/29(木)15 45 27ID Bd4tAQcX 初代1の意見を参考に書き直しました。 ttp //www2.atwiki.jp/rokurei60/pages/128.html 353 『銅』といっても川の石のような形の小さな塊ができただけで道具になって ないだよ。 原始人さんへ 銅の塊をかまどで暖めてやわらかくしてから、『骨トング』などで取り出し、 塊を平らな岩の上においてハンマーで叩くと薄く延ばせます。 冷えて硬くなったら、再び、カマドに入れてやわらかくするということを 繰り返します。 このように金属の塊を叩いて道具にすることを『鍛造』といいます。 後は、石でこすって縁を鋭くすれば、石器よりは切れないかもしれませんが、 『銅のナイフ』ができると思います。 356 :オーバーテクナナシー:2005/09/29(木)19 19 17ID UoFPr0eD 1はあれか シヴィライゼーション好きなのか 357 :オーバーテクナナシー:2005/09/29(木)20 32 35ID 0mmNRQ/S 【聞こえない声】 地図を見て思ったんだが、大きい葦舟があれば橋を作らなくても 砂鉄、珪藻土を橋があるのとほぼ同じ労力で運べないか? 中型サイズでも十分だと思うし、生石灰でもプラス半日だ。 海を使えばワニ、カバも怖くない。 初代1が設定した、ツリ橋を完成すると白い人が村を警戒するという 条件を先送りにして技術の発展が見込めるのだが。 ただし地図がある程度正確なことと、初代1が海流が激しくて 船が流されたとか港がないとダメなどのレスを返さなければの話だがね。 358 :オーバーテクナナシー:2005/09/29(木)21 31 38ID q7dg+RSB 【聞こえない声】 船で運ぶのなら向こう岸に資材を一時的に置いておく中継点があったほうがいいかな? 野晒しでも問題ないだろうし。 359 :オーバーテクナナシー:2005/09/29(木)21 46 51ID 4k6QLCnJ 356 俺も好きだ。ゲーム内の解説見て参考にしてる。 360 :357:2005/09/29(木)22 21 26ID 0mmNRQ/S 【聞こえない声】 すまん、生石灰がプラス半日とはいえない地図だった。 原始人さんへ 生石灰が採れるところと砂鉄の採れる砂浜はどれくらいの距離離れていますか? 358 いいんじゃないでしょうか。 361 :死者の代弁者:2005/09/29(木)22 36 27ID pgwl3nqs 【聞こえない声】 357 水をさすようで申し訳ないのですが、橋が白い人を刺激するのではなく、 川向こうの資源を入手して活動を拡大することが、白い人を刺激すると言う話ではなかったでしょうか。 橋はまだ先になりそうですが、橋そのものがフラグになっているわけではないので、どちらにしても結果は同じように思います。 私は 2-517で知恵と勇気コース希望なので、橋より先に船ができるのは歓迎ですが…。 【ないしょ話ここまで】 362 :357:2005/09/29(木)23 28 58ID 0mmNRQ/S 【聞こえない声】 361 う~ん、読み返すとおっしゃる通りかも。 初代1の思いどうりに進めるのもしゃくだったので、 釘を刺しつつのちょっといやらしい書き込みのつもりだったのに。 船の活用法が他にないかなあ。 葦舟の造船技術がやたら高いのも面白いのに 【ないしょ話ここまで】 363 :オーバーテクナナシー:2005/09/29(木)23 51 25ID jk0vsdnU 【聞こえない声】 珪藻土付近を生産施設とするメリット 珪藻土は炉などの生産施設に使う材料として使えます。 石灰は釉薬として使えます。 砂鉄はたたら製鉄に使えます。 塩田で塩が確保できます。 鉄製品が作れるなら木工もこちらでやった方がいいです。 炭もこちらで確保すればよいでしょう。 食糧は芋をこちらで作り、米を村から輸送するのがいいでしょう。 海産物が確保できるので栄養的にも安定しています。 帰りは壺に塩を入れて持ち帰るといいです。 鉄器も陶器も木工品も加工後の方が軽く、輸送が楽になります。 珪藻土に至っては持ち帰る必要も無いので早急に大型施設が作れます。 資源に悩まされず教えたい事を教えられて現実時間の節約になります。 以上が珪藻土エリアに新しい生産施設を作るメリットです。 いずれは通る道です、開発途中で気取られて攻撃されない為に、こちらで技術開発を急ぎ、 村では白い人を刺激しないように何も無いようなフリをしていたら良いのではないでしょうか。 364 :オーバーテクナナシー:2005/09/30(金)00 00 23ID jk0vsdnU 【聞こえない声】 自分としては、軍用犬や鉄器の開発、村の要塞化で敵対されないだけの条件を揃えてしまいたいんです。 白い人が自主的に本国に戻ってくれるようになるぐらい。 船があればAoE的に黒い部分wの開拓に繋がるので、半日の距離どころか船で5日の距離とかも踏破して欲しいです。 海の民と交流できる、港のような施設も欲しいしね。 365 :オーバーテクナナシー:2005/09/30(金)00 25 46ID pNgwhfcn 【聞こえない声】 人口統計をすると言いながら、なかなか統計について教えずに申し訳無いです。 測量とかは早速いらなくなりましたね、地図そのまま出ちゃいましたしw 資源管理は倉庫と正確な計測機器作ってからですかね。 【ないしょ話ここまで】 ナナッシさん、今日は『人口統計』をしてもらおうと思っています。 まず計算機を2つ用意して、村の男の人の数と女の人の数を調べてください。 つぎに親が付いていないといけないような子供の数と、体が弱って労働できなくなった人の数を調べてください。 さて、ここからが重要です。 ナナッシさんの母ちゃんぐらいの重さの丸い石を一つ持って来てください。 村の中心に置いて、男の人と女の人にそれぞれ持ち上げてもらってください。 初めから持ち上げられそうにない人には態々持ち上げてもらわなくていいです。 そして、持ち上げられた男の人の数、女の人の数をそれぞれ調べてください。 『人口統計』とは、どんな人が何人居るかというのを調べて記録する事です。 これは別に調べたから何かある訳じゃないです、ナナッシさん達をよく知る為に知りたいのです。 366 :オーバーテクナナシー:2005/09/30(金)00 26 08ID wtRD9wYG 【聞こえない声】 当面はウズメさん達が乗って来た双胴船を直して使えばいいんじゃない? 200~300kgぐらいは積めるだろうか。(3人+60日の航海に必要な物を積めた) とりあえず硅藻土は新しい釜戸を作る分があればいいし、 砂鉄は黒い砂の内の三分の二もふくまれてるし。 ・・・4、5回は往復せにゃならんが・・・。 367 :オーバーテクナナシー:2005/09/30(金)01 03 31ID pNgwhfcn 【聞こえない声】 ウズメさんの船はまだカバに襲われないような船ではないですよ 3トンの巨体に体当たりされたり引っ張られるだけでも怖いのに、 噛み砕かれでもしたらもう! 全長8mぐらいの大型船が作れれば襲われないかも。 でもこれだと、蒸気機関を待たなくては難しいですね。 2-331 山が近い=川の流れが速い アフリカのように舟でカバを慎重に避けながら川を渡るのは無理だね。 大体こういう結論で橋が一番の手段になっているようです。 治水工事を完了させて、村の中から運河を通さない限りは船ではちょっと無理か。 368 :オーバーテクナナシー:2005/09/30(金)01 48 50ID r7eLS+66 シュールストレミングは気候が温暖だと乳酸菌が増えすぎて魚が完全に溶ける。 369 :オーバーテクナナシー:2005/09/30(金)02 10 57ID TV0KCiAo 刑についてああいう風にする必要はあったのかな? 死刑と追放とムチ打ちと厳重注意ぐらいの方がよさそうだけど 娯楽が無くて奴隷が村の所有物な時点で奴隷にあまり意味はなさそうだし 狭いコミュニティで何年間も刑を執行し続けるのもどうかなあ 370 :オーバーテクナナシー:2005/09/30(金)03 47 55ID WkMHBDsl 367 全長8mぐらいの大型船が作れれば襲われないかも。 でもこれだと、蒸気機関を待たなくては難しいですね。 ポリネシアの人が航海出来た理由を教えてください 371 :オーバーテクナナシー:2005/09/30(金)03 54 44ID pNgwhfcn 370 海じゃなく川の話です。 船が大きく川の流れが速いと船体が水を受けて上れないという所に問題がある。 漕ぎ手を増やせばいいけど、村にそんなに人が居ない。 ポリネシアの人が航海出来た理由はあなたが説明してください。 372 :オーバーテクナナシー:2005/09/30(金)04 24 41ID WkMHBDsl 371 え? ごめん ぜんぜんわかんないです 船がどんなに大きくても 川上から川下方向に対岸向きに漕げばOKでは? 川上に向かうには岸の人が船を引けばいいだけですよね? 動力船が入れない河では 2005年現在でも まかり通る方法なんだけど… 373:オーバーテクナナシー:2005/09/30(金)08 58 03ID o6UqlUbW 320 釉薬がたくさん作れないとの事ですが 釉薬をかけるのは、美観のためと言うよりも水漏れ防止が主な目的ですよね? 自然釉と言うのが有りまして、焼成中に薪の灰が焼き物に降りかかり 高温で溶けて自然に釉薬になる、と言う物も有ります 釉薬の調合は人によって様様で、これじゃ無ければダメ、というものではありません 裏を返せば結構いろんな調合があると言う事です。 調べてみた所、基本はこういうことみたいです ○ 一般的に骨材となる材料(長石、陶石、粘土) ○それを溶けやすくする材料(石灰、主に広葉樹の灰) ○ 溶けにくくする材料(珪石、イネや竹の灰) の三種類をを調合して作られることが多いそうです さて、この中で原始人さんが簡単に手に入れられる組み合わせが有りますよね? 374 :オーバーテクナナシー:2005/09/30(金)09 26 34ID jErTuzRP 【聞こえない声】 鉄器を作るには当然鉄が必要。 白い人はまだ鉄器は持っていないようだから、 もし例の砂浜にしか砂鉄が無いのなら、 砂浜を占領してしまえば鉄器も独占できるのではないか? ……とシヴのようなことを考えた。 375 :オーバーテクナナシー:2005/09/30(金)09 28 13ID o6UqlUbW 銅の鍛造なんですが、延性展性の大きい柔らかい金属なので 焼かなくてもそのまま石の上で叩けば変形させる事が出来ます むしろ今の加工道具では焼いて叩くと危険かもしれませんよ 変形させた銅の塊を『砥石』で砥いで鋭くする事ができます 水をかけながら砥石で擦ると、効率よく研ぎ上げる事が出来ます。 『砥石』は既に出てきてると思いますが、砂岩のだけだったかな? 『砥石』には大まかに分けて3種類有ります 『荒砥』 : 『砂岩』で出来ています。おおまかに刃物の形を作るのに使います 『中砥』 : 主に『泥岩』。刃物の刃付けに使います。 『仕上砥』 : 『粘板岩』で出来ています。刃物の最終仕上げに使います。 『砂岩』は既出ですね?砂の固まった岩です。 『泥岩』は、砂岩よりも粒子の細かい泥の固まった岩の事です。 『粘板岩』は、文字通り粘土が固まった岩で、ひじょうに滑らかな岩肌です。 天然の『水ヒ』によって分けられた地層に出来た岩なので、砂岩の地層が見つかったら その上か下(地層がひっくり返っている場合がある)に泥岩と粘板岩が見つかるかもしれません。 376 :オーバーテクナナシー:2005/09/30(金)09 39 57ID o6UqlUbW 374 白い人のネ申は石炭掘って喜んでいる事から たたらではなく、鉄鉱石を掘ってきて溶鉱炉で溶かして製鉄する方法を考えているっぽい 石炭を掘る、鉄鉱石を掘る、溶解炉を建造する等の手間を考えれば こっちから言わせれば、はなはだ遠回りをしているとしか言い様が無い たたらならば、鉄の材料(砂鉄と木炭)の入手の簡単さ、炉の建造の容易さ共に こちらに分があると思われます 向こうが鋳鉄を作る方向に行ってくれれば、刃物の性能でもこちらの勝ちです 377 :オーバーテクナナシー:2005/09/30(金)12 25 51ID 6bYRCkUz とはいえ、みすみす石炭をくれてやる理由も無いわな 378 :聖女◆9RaBw0NoLw:2005/09/30(金)12 43 26ID X4Ty/k+F 353 権力はヒトが群になる力です。貧富の差や上下関係ができても、 単純な支配と原始的な保障が確保してあれば武将とか司祭とかは 居なくても良いんですよ。確保が出来てれば逆に総書記でも大丈夫なんですよ。 文明レベルの維持には権力は欠かせないですよね。 379 :オーバーテクナナシー:2005/09/30(金)12 45 59ID jErTuzRP 【聞こえない声】 そっか。J-ホバはたたらは知らんだろうしな。 しかし、資源の独占は重要ですよ。シヴでは。 【聞こえる声】 原始式『ロープウェー』の作り方について。 まあ、こんな感じなんですが↓ ttp //www2.atwiki.jp/rokurei60/pages/129.html 川岸に杭を打ち込み、河をはさんでロープを渡し、杭の上部にしっかり結ぶ。 このロープを『吊り縄』という。 4本の杭を囲むように輪にした長いロープを渡す。 このロープを『引き綱』という。 ロープが下に落っこちないよう、杭に返しを作る。 袋やかごを用意し、釣り縄と引き綱に取り付ける。 釣り縄には輪になるようにして滑って移動できるように。 引き綱にはしっかりと固定するように。 籠に荷物を載せ、引き綱を引っ張れば籠が動いていく。 絵では一つしか籠が付いてないが、対面のロープにもう一つつけても良い。 荷物の載せ下ろしのため両岸に人が必要。 380 :録霊60◆CcpqMQdg0A:2005/09/30(金)15 14 33ID 6cr3qqk+ 362 葦舟活用法 AOE的にいうと積載量が増せば、浜から海への往復回数が減って効率よく漁が できるかと。 そして食料が増えれば、人口も底上げされます。 あとは、沿岸地域の調査にも活用できます。 もしかしたら、白い人の港?を発見できるかもしれません。 しかし、大きい船を運用をするとなると、今までのように手軽に陸に揚げら れないので、港を作る必要があるかと思います。 原始人さんへ 大きい船は、手軽に陸にあげたりおろしたりできません。 なので、常に海や川の上に浮かべなければなりません。 このような浮かんだ船まで泳いでいくのも面倒なので、陸までの道を作ります。 大きい木の杭を海のそこに打ち込んで船のところまで五尺間隔ぐらいで打ち 込み各々の隣の杭に木を結んで渡します。 この杭の列の横、五尺のところにも同じような杭の列を作ります。 そして、両方の横木のあいだに木の板をわたせば、『桟橋』ができます。 船は、杭の柱に縄で固定してください。 木の板を調達することが難しいのなら、 砂浜から船までまでコのような形で、土や砂を盛った陸地を作って 砂や土が崩れないように周りを石やレンガで固めてください。 このような船に向かう人が作った陸地を『埠頭』といいます。 船は、埠頭に杭を打って、そこに縄で固定してください。 このように船を止める場所を『港』といいます。 P.S.石膏泉にも桟橋や埠頭、できれば船も浮かべられるようになれば、 石膏がたくさん取れますよ。 381 :録霊60◆CcpqMQdg0A:2005/09/30(金)15 17 08ID 6cr3qqk+ 363 この際、川向こうの沿岸だけでなく、未来技術村南部の沿岸に集落を 作るというのもいいかもしれません。 原始人さんへ 村から半日かけて海に行ってその日のうちに帰るとなると 実質的に漁ができるのは、1~2刻なのではないでしょうか? 村からの行き返りに歩く時間が、かなりの無駄です。 海の近くに家があれば、ほぼ一日中漁ができます。 魚を加工するのもここでできるかと思います。 そして、南村から未来技術村へ滑動車が通りやすいように道を作り、 未来技術村からは、米や果物、肉などを運び、南村からは、魚や海草を 運ぶようにします。 運ぶ人は、漁や狩、畑仕事ができなくなってしまいますが、 働きに応じてお礼に食べ物や色々なものを分けてあげましょう。 このように運ぶことを仕事とする人を『運送業者』といいます。 将来、鉄が作れるようになったら、川向こうの沿岸にも鉄や陶器づくり、 狩を行う村を作りましょう。 黒浜の村からは、金属の道具や陶器、肉、毛皮を送り、川向こうから 食料や、孔雀石、黄銅鉱、粘土を仕入れるというようにすると生産性が あがるかもしれません。 黒浜の村と南村の間の『運送業者』も大切に養ってください。 382 :録霊60◆CcpqMQdg0A:2005/09/30(金)15 22 04ID 6cr3qqk+ 『運送業者』でなく、交換を生業とする『商人』と呼んでもいいかもしれません。 366 六十日分といっても、途中に小さい島がたくさんあるということなので、 果物や水はある程度現地調達なのではないかと想像。 まてよ・・・・ 初期の土器は1日、2‐497改良したカマドで土器を作ると4日程度で水がなくなる (ニカワを塗っても一年で半分)ということは、 海の民は、これを上回る結構な日数水を蓄えられる器があったわけで、 1-425村に来た時点での技術レベルの差は相当なものがあったということを実感。 383 :オーバーテクナナシー:2005/09/30(金)19 19 12ID 6bYRCkUz 382 ひょうたんや動物の胃袋なんかを使った水袋があったんじゃないか? 384 :オーバーテクナナシー:2005/09/30(金)19 30 59ID pNgwhfcn 【聞こえない声】 水を多く含んだ植物を積んでいた可能性もありますよ。 魚を絞っても水が手に入りますし。 絞るには最低布がいりますねぇ、革の水袋は牧畜しなきゃ安定供給できないし。 どちらにしても技術レベルの差は相当なものだったみたいですね。 教えてもらいたいけどルール的によくない? 385 :オーバーテクナナシー:2005/09/30(金)19 32 48ID wtRD9wYG 372 整備された運河ならともかく、流れもあり、水深も不規則な自然の河で 船を引きながら半日歩くのはちょっと難しいのでは。河岸も平坦じゃないだろうし。 カバにぶつかられても転覆ない船(またはカバが襲う気を無くすくらい大きな船)って 船底が川底を擦ったりしないか心配。 386 :オーバーテクナナシー:2005/09/30(金)19 36 03ID DABkxd3r ナナッシさんへ 火の山に登り高いところから村が見えるところを探してください。 そこから見える景色を 317で描いたように絵にしてもらえませんか? 出来れば海が見えている方がいいです。 絵の上から五分の一のところに海と海岸の境が来るように、 残りの部分に陸地がどの様になっているか描いてください。 また、丘に登って同じように村が見える場所を探して絵を描いてください。 これから先、色んな場所からの絵を描いてくれるとネ申たちがアドバイスしやすくなります。 【聞こえない声】 どなたか分数教えてあげてください。 387 :オーバーテクナナシー:2005/09/30(金)19 55 17ID pNgwhfcn 原始人さん達の言う半日って、日の出ている時間帯の中の半分ぐらいって事ですよね。 赤道付近だとして、朝6時から夕方6時あたりかな。 とすると、半日かからない距離ってのは長く見積もってまぁ長くて5時間ぐらい? 平坦な道だったとして徒歩で大体5km/h、5時間で25kmあくまで平坦ならの話。 荷馬さえ手に入れたらあっというまですねー。 386 (386おめでとうw) 割り算はもう知っているので、割り算として表記できると思いますよ。 分数の足し算とかはできるように教えてないかもしれませんけど。 388 :オーバーテクナナシー:2005/09/30(金)21 40 24ID rpoHu5WH 372 筏やカヌーなら引っ張っていけるよな 3人乗りくらいのボートでも川縁に船を擦りながらならだったら、いけるかもな それ以上は無理だろ 仮に引けても船が傷だらけだぞW 389 :初代1◆zhFdGsjV7M:2005/09/30(金)21 51 13ID UuBZGWNa 風車というのは、水車に比べるとはるかに新しい動力機関であるが それでも、かなり古くから使われていることには変わりがない。 ここ、村の近くの丘の上にも風車ができた 風車は、はじめ、回らなかったり、軸が外れたりと うまく行かなかったのだが、改良を重ねることで、キコキコと 竹の擦れる音を鳴らしながら、山から、海に抜ける風を受けて 回っていた 「何で回るかね・・・・・ふしぎかね・・・・」 本来であれば、臼や、杵、等の脱穀、製粉装置や、 水をくみ上げるための装置がついているはずだが・・・・ 「で、これで、なにをするだかね?」 現在は、良くわからない、不思議なものでしかない。 390:原始人@初代1◆zhFdGsjV7M:2005/09/30(金)22 04 59ID UuBZGWNa 257-258 地面の中にフイゴをつくるだか? おもしろそうだね 262 1万円ってなんだ? 263 うそつくと、かあちゃんに、唇をひっぱられるだよ。 265-270 奴隷だか? だども、奴隷は誰が食わせるだか? 値打ちのあるものを取り上げるのもいいだが 誰が、もらうだか? それに、村のためって、だれがきめるだか? 271 政府とか裁判官ってなんだ? 王みたいなもんか? 276-277 砂浜の砂を使って土器を作ってみただが だいたい、乾かしているうちに、壊れるだね 粘土の分量増やすと、何とかなるだが 焼きあがった後の、土器が弱いだね すぐ、壊れるだよ 391 :オーバーテクナナシー:2005/09/30(金)22 59 35ID gPLtH349 【聞こえない声。というか神々へ捧ぐ】 http //anu.s7.x-beat.com/1up/src/up9353.bmp http //anu.s7.x-beat.com/1up/src/up9354.bmp よさげなのが出来たので世界創造に役立てて下さい 392 :死者の代弁者:2005/09/30(金)23 50 47ID nedbYeY1 【聞こえない声】 初代1さん、回答ありがとうございます。 検証のことを忘れておられないあたり流石です。 ネ申同士による検証も機能してるようですし、安心して提案できそうですね。 鉄とかの話 青銅の鋳造で、鋼の鍛造用の道具を作ればいいと思うんですが、どうでしょ。(何がいるんだ?金槌はいるよね) 銑鉄の鋳造や溶鉱炉は、白い人との交易で手に入れるなり、打ち破って手に入れるなりすればいい。 もちろん先に鋼が手に入れられそうならの話。 やっぱり戦いになるのかな?今のところそんな雰囲気<変換できた。 橋とか船とか 川向こうに技術者集落を作るのはいい考えですね。 運送業者は船を作るだろうし、競争とか分業とか商業とか、一気に進歩しそう。 私は橋の設計は考えてましたけど、こだわるつもりはないです。船のいいところ、橋のいいところ、それぞれあるでしょうし。 でもいつか架けさせてくれると嬉しいw 海の民とか どうやってたのか詳細は知らないけど、日本人の祖先のかたわれでもある海洋民族は、長期に及ぶ航海ができたはず。 なんせハワイみたいなとこにまで人が住んでた訳ですし。 …って、ハワイの人ってどこから来たんだろう。。 391 いい感じですけど、川がないので未来技術村がどこにあるのかわからないっす。 (そういう問題じゃない?) 【ないしょ話ここまで】 393:オーバーテクナナシー:2005/10/01(土)12 11 33ID OppgVuEu 久々に来た。このスレがコテハン推奨とは知らなんだ。。。 317 素晴らしい。 先史時代に遠近法が確立されている ナナッシさんは未来技術村のミケランジェロを名乗るべきでしょう。 (要は絵の最高に上手い人) 394 :ウズメ@原始人:2005/10/01(土)19 16 20ID yYq3dujp 332 あ、なんかそれ見たことあるだよ 今度見つけたら『電磁力』?『静電気』?やってみるだ 磁鉄鉱みたいな魔法だべか? 334 『障害者』っちゅうのがよくわかんねけど 働くのが嫌で何もしないとおなか空くだけだよ~ おかあちゃんにこっぴどく叱られて、家おんだされるだけだ ネ申さんとこにはそんな人がいるんだか?しんじらんね 343 あ!葦船だ(←なんかどこかで見覚えがあるらしい) 345 へえ、そうやってつくるんか~(←作り方は知らなかったらしい) 346 ネ申さん、はじめまして~ 395 :オーバーテクナナシー:2005/10/01(土)20 14 43ID PKik/52e 【聞こえない声】 風車できましたねー、これに『ロープウェイ』かけたら丘に水が運べますかね? 『ろくろ』なんかが回せると規定サイズで大量生産できて、資源管理に適してるんですけどね。 392 鉄とかの話 青銅に比べたら銅は柔らかすぎるから、鍛造するぐらいなら全て青銅にした方が使いやすいですよ。 銅として使うなら、銅版画や活版印刷、銅板を金槌で叩いて鍋なんかを作れたらいいかも。 鉄で戦争が起こるかについては……鉄を円筒に加工したもの持ち歩くと相手も外交でなんとかしようとするかも。 船と橋 川の方向はすぐ近くまでしかわからず、もっと先がまだ陸なのかすらわからないんですよね。 ちょっと進んだ所には、今の川とは比べ物にならない大河が流れてたりして。 誰も行ってないみたいだけど、川の上流へ遡れば案外簡単に渡れたり。 海の民とか 多種の民族と遭遇すれば、技術レベルとしては相当なものになるでしょうね。 ひょっとすれば、海の民は漁業と交易を生業としてたりするのかも。 さて、今現在文字とかの事についてはさっぱり進んでない訳ですけど…不要? 無理矢理ですけど、本人を確認する特別な模様として指紋が一度使われたきり。 やっぱり、拇印も普及させたいし書き文字も普及させたいなと思うのですよ。 自分としては、物自体にその物の名前を書く(『石包丁』→『イシ・ホウチョウ』、『槍』→『ヤリ』) 自分自身の名前を書く(2ch的に、名前が未定な人は名前は数字とかで表したり) ある程度の動詞などを教える(トル、ミル、シラベル、タベル、コウカン) これをまとめて、「タベル>256>コメ」「コウカン>666>1024>アジ・クンセイ30>トウキ・ツボ1」なんて簡単な事なんかを書けるようになればいいかなと。 黒鉛が無いので鉛筆作れませんけどね、つけペンや筆なんかを作ればすぐ使えますね。 教えても特に意味がない? そうかもしれません、言葉で伝えるだけでなんとかなってる内は必要無いかも。なんとなく、あればいいなと思っただけですので。 396 :録霊60◆CcpqMQdg0A:2005/10/01(土) 23 02 38ID p2xl8CbO 少し更新しただよ。 答えられる範囲で質問に答えます。 262の1万円は、一円玉一万個分のことですが、ここはいい間違えで「一万年後」 といいたかったのだと思います。 265-270の『奴隷』とか 271の『政府』、『裁判官』のこと。 奴隷に食わせたり、働かせたり、罰で取り上げたものをもらったり、 掟に従い村に関するいろいろなことを決定し、実行する主体を『政府』といいます。 やるとしたら、長老の仕事になるかもしれません。 当然、大人数を養うだけの食べ物は持っていないので、みんなで少しずつ 長老に富や食料を渡すことになるでしょう。 このように『政府』や『王』に渡す食料や物のことを『税』といいます。 『税』は、怪我や病気、または村のためにいろいろな働きをしているので 食べ物を取れなくなった人やを養う事に使われます。 『裁判官』とは、掟に反するものに与える罰を決める人です。このとき、 掟に反した疑いのあるものつまり『被告』の言い分や 彼の被害にあって彼を罰して欲しいと望む人=『原告』 彼に罪は無い、もしくは軽くするよう主張しかばうもの=『弁護人』、 彼の罪が罪を犯したことを証拠を挙げてしめすもの=『検事』、 事件を直接見たという人々=『目撃者』、 などの話を良く聞いて判断しなくてはなりません。 このように、ある人に罰を下すか否か、罰を下すとすれば、どのぐらいのものにするか を決めるための話し合いを『裁判』といいます。 397 :録霊60◆CcpqMQdg0A:2005/10/01(土) 23 13 00ID p2xl8CbO 334の『障害者』について 目が見えなかったり、耳が聞こえなかったり、口が利けなかったり、手足が無かったり、 頭がおかしかったりなど、体に何らかのさわりがある人のことです。 たいていは、生き延びることが出来ないと思いますが、ものづくりなど 一生懸命やっている人は、なるべく養うようにしてください。 ちなみに上の奴隷その他についても食べ物にそれほど余裕が無いというなら 今はまだ無理して養うことを実行しなくてもよいかと思います。 398 :録霊60◆CcpqMQdg0A:2005/10/01(土) 23 28 24ID p2xl8CbO 389の『風車』について 風車の下に石臼をおいて、風車の回る棒の底に石棒を差し込んでみては、 どうでしょうか? 石臼の中に粉やペーストにしたいものをいれれば、勝手に石棒がぐるぐる回って 擦ってくれますよ。 ただ、小麦の粉とかだと風が吹いたら飛んでいってしまうので、 石臼の周りを箱で覆うなり、風車を家より高いほど大きいものにして 家から風車が突き出ている『風車小屋』にするのがいいかもしれません。 『風車小屋』は壁に当たるところをレンガや漆喰にするなどして風通しを 悪くすれば、小麦の粉も飛ばされにくくなります。 399 :オーバーテクナナシー:2005/10/02(日)17 32 32ID ZNcXL66o 【聞こえない声】 いい紙や木の板を作れなくても 古代中国のように竹の板に書き記せば、 文字を教える意味が出てくると思うのだが? 文字が理解できてると、村に掲示板又は御触書を出すことで 村全体に知らせることが出来る。 村を治めるのに有効だと思う。 400 :オーバーテクナナシー:2005/10/02(日)17 41 54 ID AO5A1Axi 392 >ハワイの人ってどこから来たんだろう ttp //www.gaiasymphony.com/3_cast.html#nainoa ttp //www.arakitakuji.com/master/hokurea/hokurea.html ポリネシア伝統の外洋航海カヌーと航海技術(スターナビゲーション)でハワイや南米に到達した 前100|トップ|次100
https://w.atwiki.jp/srwbr2nd/pages/381.html
彼方よりの帰還 ◆7vhi1CrLM6 揺蕩う意識の中で、誰かの声を聴いた。 一人じゃない。二人でもない。もっと多くの人間の声を。 『待て! こちらは君の敵ではない!! 攻撃をやめr』 『助けて、兄さん』 『たすけ……とう、や……』 助けも伝わらず懇願すら適わなかった絶望。 『これが『ガンダム・ザ・ガンダム』と言うものかあぁぁぁぁっ!!?』 『楽し……かった……ぜ。じゃあな……と……や』 充分に戦い、散っていった者の充足。 『おっ、俺がこんなところで……! エイジっ、エイジいいいいいいいい!!』 『ああ、嫌だ嫌だ。嫌だなぁ』 『……ば、馬鹿な……この私が……全能なる調停者たる……このユーゼス・ゴッツォが……!』 志半ばで散った無念。 『これからも末永く、お付き合い願いま――』 『あなたとの話し合いをの――』 『やっぱり、アキトだ』 『駄目ッ!』 最期まで自分の身に降りかかった災いに気づかなかった迂闊さ。 『私の命も背負っていけ、アイビス……』 『私もろともメディウスを葬り去れ!』 『醜き者よ、今は驕っているが良い。だが、醜き者は滅ぶべき定めにある』 『カミーユ! ここを撃て! 撃ち貫け!』 自らの命を糧に、後の世に繋げた希望。 『朝比奈を護るんだぁぁぁぁあああ!!』 『ラキ…』 『ロラン……もう一度会いたかったな』 心の底から願いながらも、一目会うことすら叶わなかった悲哀。 『テニア、あなたは生きのびて――』 『ニコル……ラクス……す…ない……キ…ラ…』 『テニア! 無事だったのか!』 『ごめんな、アル……クリス。俺はもう、帰れない』 その他思い思いの言葉を語る声が、善いものも、悪いものもなく流れ込んでくる。 その声は、その想いは混ざらない。 混ざらないくせに否応なしに中に入ってきて、結びつき、切っても切り離せない自分となる。 どこまでが自分で、どこまでが他人なのか、その境界線が曖昧なっていく。 基地に引き返そうとするのを止められて憤り、キラと模擬戦を繰り広げたのは自分だ。 その身と引き換えにサイバスターをブンドルから受け継いだのも、紛れもない自分だ。 だが、ギンガナムからアイビスを逃がしたのは? 妹とも思える存在にくびり殺されたのは? 何をしてでも、懐かしいあの場所へ帰りたいと願った心は? 最愛の人を眼前で失った悲しみは? 最期まで人を疑うことなく信じきった気持ちは? 満足行く戦いに覚えた高揚感は? その他数多浮かんでは消えていくことなく残っていくこの感情は、本当に自分のものなのか? 分からない。 自分のものがわからない。それは、自分を見失っていくことと同義。 自分が誰で、誰が他人で。他人が自分で、自分が他人。 崩れていく。十数年の人生全てをかけて培ってきた自分と言うものの輪郭線が、他人を詰め込まれて崩れていく。 その先にあるのは、自分でも他人でもない誰かなのか。それとも誰にもなれず崩壊した意識なのか。 ゾッとしたものを感じた少年は、思わず絶叫した。そして、逃げ出すように少年の意識は浮上する。 ◇ 目が覚めればそこは、サイバスターのコックピットだった。 誰もいない。何もいない。 当たり前のコックピットに、当たり前の自分が、当たり前のようにここにいる。 十数年間、自分のものとして扱ってきた体に、紛れもない自分がいる。 その当然のことを確認して、少年は汗を拭った。 「気絶……していたのか」 少年の覚醒に合わせるように機能を回復していくサイバスター。 「ここは……?」 光を取り戻したモニターには次々と周囲の様子が映し出されていく。 だがその光景は、一変していた。 木がない。水がない。土がない。アスファルトの道路も、ビルもない。 廃墟の街並みはどこかに消えている。 いや、それどころか空も、大地すらも存在しない。 そして周囲を取巻いているのは、生まれてこの方目にするのは愚か、教科書の上ですら見たこともない風景。 最も近いものを一つ挙げるとすれば、それは宇宙空間と言えるだろう。 だが、違う。 赤く明るい宇宙なんてものは、聞いたことすらない。 カミーユの知っている宇宙はもっと暗くて、気を抜くと飲み込まれしまいそうなほど広大な空間だ。 何もかもだ。知っているものが、何一つここには存在しない。 何もかもだ。気を失う前に存在していたものが、何一つ残さずに消えてしまった。 ――何一つ? 「そうだ、みんなは?」 グルリと周囲を見渡す。見えたのは浮遊し漂うスペースデブリの群だけ。 振り返り、背後を確認。そこには木星似通った小さな天体が、崩れながらも膨張を続けていた。 上下に視線を奔らせる。目測で直径40~50km程の白い機械仕掛けの星が、そこにはあった。 流れるデブリ間を飛び交う。意識を集中させながら一つ一つ死角を潰していく。 そして、気づいた。 「こいつら……生きてる」 大小様々な素材すら定かでないデブリ。だが、その一つ一つが小さな気配を放ち生きている。 それは、千々に砕かれたデビルガンダムとAI1の成れの果て。 欠片の一つ一つが、この先幾千、幾万の気の遠くなるほどの歳月を重ね、やがては元の姿を取り戻していく。 しかしそれは、容易なことではない。 弱者が淘汰されるのは、世の常。今は無数にあるこのデブリも、大半は再生を果たせずに消えていく定めにある。 不意にどこかで出くわした強者に敗れる者もあれば、中には共食いの果てに死に絶えるものもあるだろう。 だがそれでもDG細胞の、ラズムナニウムの性質により再生を遂げ生きぬこうとする気配を、カミーユは感じたのだ。 「……似ているんだな」 似ている。 この馬鹿げていると思っていた殺し合いも、弱者が淘汰されていくという自然界の流れと変わらない。 無論、弱い強いというのは単純に力の強弱ではない。 単体で弱い者はより集い自衛の術を手に入れ、知恵を出し合い、協力して強者となる。 それも同じ。 運の良し悪しに左右され、時に弱いものが生き残り、強いものが死に絶える。 それも同じ。 強い力とは様々な要素を詰め込んだ生きる力そのもののことだ。 そう考えれば、ノイ・レジセイアの催したこの宴は、世界の縮図だったのだろうか。 とすれば、今この過酷な運命に晒されながらも生き抜こうとしている欠片たちは、まさに自分たちそのものではないか。 そんなことを思った瞬間、もっとずっと大きな気配を感じて白い魔星を仰ぎ見た。 いた。四つ、いや五つの気配がそこにいる。 一つは気絶でもしているのか動きがない。 二つは共に現在地を確認できていないのか、それぞれに迷走を重ねている。 そしてもう一つは、真っ直ぐに迷うことなく中枢を目指している。 数が合わない。気絶する前のここと違うあそこには、もっとたくさんの人が居たはずだ。 今ここに誰かがいて、誰かが足りない。 それに問題はそれだけではない。それは――中枢に巣くう最後の一つ。 「……こいつは」 全身を悪寒が包み込む。人ではない何かとしか言いようのない気配が、そこにある。 あれに凄く近い。アインストに支配されていたときの中尉の気配に。 でも、もっとずっと強力で、何よりも大きい。そこに誰かが真っ直ぐに向かっている。 「急がないと」 呟きを残し、瞬く間に人型から神鳥へと変形したサイバスターが赤い宇宙を駆け始める。 プラーナを使いすぎているのか、ぐらりと揺れるように重い偏頭痛が続いていた。 頭の中で何人もの声がワンワン響いているような、そんな感覚。 それでもカミーユは駆け抜ける。そして程なく、白い神鳥は同じ色をした魔星に呑み込まれて、見えなくなっていった。 ◆ 星を見ていた。 いや、正確にはそれは星でない。自らが生み出した不完全な世界そのもの。 ただその終焉を眺めていた。 アルフィミィの死亡も、今の彼女にとってはさほど興味を示すものではなかった。 今重要なのは、並列する幾多の平行世界を切り取り、束ねて作り上げたそれ。 修復は不可能。 薄っぺらな紙を必要な分だけ切り取り、張り合わせて球にしたようなものである。 今更元の紙に戻るはずもない。 そして、そこから抜け出した光が五つ。 四つはこのネビーイームに、一つは何の手違いか魔星と箱庭の中間に。 その最後の一つも今、ネビーイームの体内へと飛び込んだ。 それでいいと、ノイ・レジセイアは笑う。 完全なる生命まであと少し。 再び星を仰ぎ見る。 当初続いていた急激な膨張は、既にゆったりとしたものに変わっている。 見通しでは、元の三倍ほどに膨れ上がった時点で収縮に転じることだろう。 修復は不可能。それは変わらない。 では、新生は? ――笑う。 完全なる宇宙の創世まであと僅か。 残るピースは――あと一つ。 ◆ 幾重にも折り重なる巨大なトラス構造。生の骨組みが迷路を形作る外縁部。 そこを走り抜け、何とか見つけ出した搬入口から飛び込んだその先は、緑豊かな、地球となんら変わる事のないひらけた空間だった。 ビルもあれば町もある。その周囲に広がるのはなだらかな丘陵地帯。 規模は違うが、まるでコロニーのようだと思う。 円筒形と球。その違いはあれど、巨大な建造物に地球を模した環境を閉じ込めた空間。 そこに違いはない。 等しく人が宇宙で生きる為に作られた空間である。 「何だってこんなものが……」 そう。人が宇宙で生きるための空間であるからこそ、疑問が生まれる。 アインストと人間。 あの超常の生物が好む環境が、人と完全に一致しているとは思えない。 とすれば、ここは何のための空間なのだろうか。 それはネビーイームが借り物ゆえに存在する空間。人間を飼育するためのプラント。 だが、そんなことを知りうるはずもなく、その空を疾空する。 「見つけた!」 前方に黒い騎士の様な機体が地に伏している。 紫雲統夜とかいう奴が乗っていたはずの機体。動きはない。 死んでいるのか、気を失っているだけなのか。 どちらにせよ。そんな機体を気にかけている暇も余裕も、今はない。 目指す所は丘陵地帯を抜けた先、この魔星の中枢部。そこへ急がなければならない。 構わずに駆け抜けようとした瞬間、赤が目に留まった。 『ドクン』と心臓が跳ね上がる。 赤い機体。その機体を見るのはこれで四機目だ。 ユーゼス・ゴッツォに支給された赤いアルトアイゼン。 テンカワ・アキトが駆っていた蒼いアルトアイゼン。 アインストに支配されてた中尉の巨大なアルトアイゼン。 そして今目の前に存在するものは、巨大なアルトアイゼンの中から発掘された―― 「……アルトアイゼン・リーゼ」 だがそれは、乗り手がおらずにJアークに安置されていたはずの機体。 それが動いている。 ということは、Jアークがどこかにいる? 乗り手は、自分が乗るといって頑として譲らなかったソシエか? とにかく通信を繋げて合流を、と考える頭を直感が妨げる。オープン回線を開いた腕が止まる。 違う。この気配には覚えがある。 この立ち昇るどこか薄暗い気配は――テンカワ・アキト。 何故、生きているのか。 そこに思い至るのよりも、中尉が残した機体に中尉の仇が乗っていることに激情を覚えることのほうが、早かった。 「お前がそれに乗ってちゃいけないんだ!!」 奥歯を噛み締め、吼えたときには既に撃っている。 神鳥が瞬く間に人型へ。同時にオクスタンライフルの針穴を穿つように精密な射撃を二射。 そして、剣を抜き放ち急加速。 着弾した二発のオクスタンライフルが大地を穿ち、土柱を吹き上げる。かわした敵機は起伏の陰へ。 「逃がすものか!!」 間を詰めようと更に加速した矢先、カミーユはアキトの気配を見失った。 なだらかに広がる緑の丘陵地帯。その僅かな起伏の影に隠れたはずの敵機。 何処かへ抜ける時間があったとも思えない。 だが、そこから気配が消えた。それも徐々に遠ざかって消えたのではなく。煙のようにふっと。 困惑する思考。それに拍車をかけるように、あらぬ方向で新たに生じた敵意がカミーユを襲う。 下方から敵意が迫って来る。真っ直ぐに脇目もふらず。 ――間に合うか!? 急制動。慣性を殺しつつの方向転換。迎え撃とうと視界に捉えた色は赤。 五機目。これで五機目だ。 これがアインストの仕業にせよ。テンカワ・アキトの仕業にせよ。ふざけている。 そうやって人をからかって。惑わして。何がしたい。 「そんなことして! お前達は楽しいのかよ!!」 振り向きつつ横薙ぎに払われる剣閃。 振り返り攻撃するのではなく、振り返る動きと攻撃を両立させる行動。 それでなくては間に合わない。だから容易に読まれる。 腰元まで腕を引き、溜め込み、真っ直ぐに突き上げられる瞬間を待つ巨大な杭。 剣閃を潜り抜け、懐に飛び込もうとしているのは明白。 共に百戦錬磨。互いに互いの狙いを読みきり、動きを読みきり、赤と白が交錯する。 そして―― 「騎士凰牙ーーァ! アァァァーークションッッッ!!」 旋風が一つ割り込んだ。 剣閃を斬艦刀で防ぎ、突き上げるステークを左腕のタービンで弾き挙げ、両足を旋回させて二者を弾き飛ばす。 サイバスターとアルトの距離が空き、その中間には騎士凰牙。 だが、弾かれながらもアルトの巨大な両肩のハッチが開こうと動いていた。それがカミーユには見えている。 咄嗟に体が動き、出鼻を挫こうとカロリックミサイルを放とうとしたその瞬間―― 「待て、カミーユ!!」 ロジャーの声がカミーユを押しとどめた。 同時に被弾を覚悟する。だが、開きかけのハッチはそのままの状態で動きを止めていた。 何故と思うカミーユに、ロジャーの声は語りかける。 「ここは私に任せてもらおう。これは私の仕事だ」 「どういうことです? 一人でこいつ相手に時間を潰している場合じゃないでしょ。 二人で早くこいつを倒して、急がないと」 「君は先に行ってアイビスを探せ。ここに飛ばされた際バラけたが、彼女もここに居る。 そして、私はここに残る。放送前の話し合いで決まっていたはずだ。彼の相手は私がすると」 「あなたはまだそんなことを! 無理なんですよ。話し合いで何もかもを解決するなんてことは!! トモロにもいわれたでしょ? 僕達の安全と天秤にかけられるものではないって」 「だからこそ、先の戦いで私は黙っていた。それに無理か可能か。それを決めるのは君ではない。 私は、私自身の意思でここに残る! その選択をしたのは私自身だ! 私自身のために! 今と、そしてこれからを生きるために! 自分という存在を信じたいがために! 私と言う存在が残ることを選んだのだ。ここでその選択肢を選ばない者は、もはやロジャー・スミスではない! 進め、カミーユ。こんなところで時間を潰しているときではない。君には君のやるべきことがある。 私が、私自身の為にここに残ることを選んだように、君が、君自身として生きていくために。それを忘れるな。それを見誤るな」 コックピットハッチを開け放ちながらロジャーが言う。危険だ、と思いつつも釣られてカミーユもコックピットを開放する。 生の視線がかち合い、身を乗り出したロジャーが、頑固な光と共に何かを投げてよこす。 慌てて受け止め、それを見、悟った。 何を言ったって、きっとこの人は聞いちゃくれない。 「無駄……なんですね」 「私は折れない。ならば話すだけ時間の無駄、ということだ。それを持って先へ行け、カミーユ」 投げて寄越されたもの。それは、黒でも白でもない最後の一つ、蒼いギア・コマンダー。 それを見つめ、握りしめ、コックピットシートに座りなおす。 サイバスターを操り、騎士凰牙に背を。 思い出すのは、自分を逃がすために一人残ったブンドルの最期。奥歯を噛み締めぽつりと言葉を漏らす。 「迷わないように………目印……付けておきます」 「すまない。私もすぐに後を追う」 短い返答。それを合図にサイバスターが一陣の風となってその場を吹き抜ける。 目指す先は、白き魔星のその中枢。思考を切り替え、意識して『間に合うか』ただそれだけを考えながら見る間に速度を上げていく。 その背後では、黒い伝説のGEAR騎士凰牙とかつてアインストを葬り去った赤い巨人の対峙が、続いていた。 ◇ 腕が動かない。足が動かない。体が動かない。 それは奇妙な感覚だった。 五感が戻る前の何もない状態とは違う。感覚はある。しかし、動かない。 縛られているというのとも、ちょっと違う。縛られているという感覚はないのだ。 正常な感覚でありながら、舌先一つ自由には動かせない。 そんな感じだった。 事実何一つ動かすことが出来ずに、カミーユ・ビダンを見逃し、こうしてロジャーとの対峙を余儀なくされている。 それはいい。別段、あの少年に対して興味はない。 先に手を出されなければ、迎撃に応じるつもりもなかった相手だ。それよりも―― 「俺に何をした?」 「それはヒミツだな。君が私の説得に応じるというのなら教えてやろう」 動かなかったのは、体だけではない。 弾き飛ばされた瞬間、僅かに見えた黒い重力球のような光球。 あれに当った途端に、体もアルトもその場に固定された。 とすれば、一定範囲内の空間に圧をかけて動けなくするような類のものなのだろうか。 いや、それにしては体も機体も苦痛を感じることなく、というのはおかしい。 「答えてもらう、テンカワ。君は、まだ一人生き残りユリカ嬢を生き返らせるつもりなのか?」 謎解きに没頭しかけた頭がユリカの名前で呼び戻される。どうなんだろう、そう思った。 生き返らせてやると言われれば、即座にそれに飛びつくことだろう。それは変わらない。 だが、何をしてでも、何に変えてもかと問われれば……自信がない。 答えが自分の中にない。いつの間にか消えてしまっている。だから突き放す声をアキトは、絞り出す。 「お前には関係のない話だ」 「本当にそう思っているのか? ユリカ嬢をみすみす死なせてしまったのは……私の落ち度だ。 それに関して君は私に何も思わないのか? それでも私には無関係なことだと言えるのか?」 返された言葉は、悔恨の念。だが、何の感慨も湧いてこない。 ただ面倒くさいと思いながら、相手をする。 こんなことならば、先ほどの少年の相手の方が数倍マシだった。少なくともこんな煩わしさはない。 「そうだな。そうだったな……俺はユリカを生き返らせたい。何に代えてもだ」 実感の湧かない言葉。これで満足かという視線をロジャーに浴びせた。 どうせ最後にはこの男とも争うのだ。言葉による解決を信条とするこの男とて、最後には拳を振るうのだ。 その為に、この男は力を蓄えて今こうして目の前に立っている。 左腕に握るのはガウルンから奪った巨大な日本刀。右腕には蛇の鞭。胸部には猪のガトリングガン。 そして、先ほど見せた不可思議な拘束術。 どれもこれも言葉とは程遠い武力。所詮、言葉は無力。無意味。煩わしいだけだ。 「そうか……ならば私ももう何も言うまい。 私の信条には反するが、ときには拳で語るネゴシエイターがいてもいい。自由とはそういうことだ」 そら見たことか、と薄く笑う。 だが、目の前の男の考えは、アキトの予期した事態の斜め上を行っていた。 凰牙が斬艦刃を投げ捨てる。鞭とガトリングガンの装備を解除する。 そして、その四肢で唸りを上げるタービンの回転すらも止め、構えた。 「何のつもりだ?」 「昔から性根の曲がった者を叩きなおすのは、拳骨と相場が決まっている。 君のその捻じ曲がった根性、この私が叩きなおす。 そしてこれが、私の出来るユリカ嬢に対する唯一の謝罪であり、私の気持ちそのものだ」 「……戯言を」 ふっと笑いが込み上げてきて、バンカーの炸薬を抜いた。次いで五連チェーンガンの弾薬も。 そして、拳を構えた。 草原に落ちた弾薬が散乱していく音を耳に聞く。 統夜に問い質そうと思った。だが肝心の当人は、見つけたときから夢の中だ。 なら殴り合いで答えが出るのなら、このスッキリしない気持ちの靄が晴れるのならば、それも悪くない。 「付き合ってやる。こい」 アルトが一歩を踏み出す。まるで鏡映しのように凰牙も一歩を踏み締める。 そのまま二歩三歩と間合いが縮まり、走り、駆け、疾走する。 馬鹿な奴だ。本当に、タービンすら使うつもりもないのか。 大馬鹿野郎だ。こいつも…………俺もか。 不意に熱いものが込み上げ胸にぶち当たった瞬間、二つの機体は地を蹴り、激突した。 ◆ 外部からの侵入に備え迷路の如く入り組んだ造りの通路。それは縦に横にと縦横無尽に錯綜している。 しかし、ネリー・ブレンはそこを迷いなく突き進んでいた。 何故か――簡単だ。彼らにしか判らない目印がある。 かつて、ネリー・ブレンが感じたバイタル・グロウブの違和感。それは本物とは思えないほど、オーガニックさのないものだった。 そもそもバイタル・グロウブとは何か。 それは、オルファンが発するチャクラが地球上に張り巡らされたものであり、エネルギーの奔流であったはずだ。 であるのに、オルファンの居ないこの世界にバイタル・グロウブが存在する。 その理由は単純にして明快。 オルファンに匹敵するほど巨大な生物がここには居る。ノイ・レジセイア――オルファンに勝りはすれど劣りはしない化け物。 この世界のバイタル・グロウブとは、彼が無意識に発している強大なエナジーの塊に他ならない。 では何故、違和感を感じたのか。オーガニックさとは何なのか。 それは感情だ。アンチボディーの発するチャクラ光は、乗り手と自身の感情を反映して実に様々な表情を見せる。 オルファンとてそれは同じ。 だが、ノイ・レジセイアは違う。彼は感情に乏しい。 ともすれば単一色と思えるほどに、色が少ない。生物ならば本来誰もが持っているはずの色を、彼は持っていない。 それが違和感の正体。オーガニックさのなさの由縁。 今、その歪なバイタル・グロウブの流れを辿って、ネリー・ブレンは飛んでいる。そして、一つの場所に辿りついた。 「ここは……そうだ。あのときの――」 見回せばそこは、巨大なドームの内側のような構造をしていた。 ようなと言うからには違いはある。 通常ドームの天蓋は、内外の気圧差と僅かな骨材から支えられる巨大なテントのような物だ。 この継ぎ目一つ見当たらないのっぺりとした天蓋には、それがない。 どちらかと言えば、巨大な鉱物を丸ごとくりぬいたかのような状態。物としては洞窟に近い。 床に継ぎ目が見当たらないのもそれがゆえか。 およそ人間業ではなかった。 アイビスのいる世界において、これだけの巨大な空間を、これ程の精巧さでくりぬける技術など存在しない。 アースクレイドルやムーンクレイドルですら不可能。シンプルゆえにかえって難しい。 そんな空間だった。 「ブレン、行くよ」 あの化け物の元に向かえば、皆もそこを目指すはずだから合流できる、というアイビスの目論見は不発に終わった。 どうやら自分が一番乗りらしい。 だからと言って引き返すわけにもいかない。 生唾を飲み下して注意深く前へ。何もない巨大ながらんどうの空間へ。 不意に背後で蒼の紅が差された小さな唇が開き、そっと言の葉を紡ぐ。 「待って……いた」 透き通る程澄んだ蒼く長い水色の髪。猫のようにぱっちりと開いており、少しツリ目の大きなアイスブルーの瞳。 よどみなく、背筋を張った凛とした立ち姿。 いつか見たアルフィミィも神秘的な雰囲気を纏う少女だったが、それを超える少女がそこにはいた。 その姿は、目立ち過ぎるでもなく、控え過ぎるでもなく、ほどよい緊張感と存在感を場に与えている。 いつの間に現れたのか、気づけばそこにいたことに驚きの表情が浮かび、少女の顔を認識して更に驚く。 どう見てもそれは、グラキエースの小型版。 ラキとジョシュアの子供――一瞬、そんな考えが頭を過ぎり、打ち消す。 あの二人は多めに見積もっても二十台半ばという年齢のはずだ。対し目の前の少女の外見は小学校高学年程度のもの。 二人の子供というにしては、少し大きすぎる。ということは妹だろうか。 いや、そもそも何でこんなところに一人で。 そんなことをぐるぐると考えていたアイビスはハッとする。そうだこんなことを考えている場合じゃない、と。 ノイ・レジセイアの気配が、ここは濃い。ブレンが、それを感じ取って怯えている。 居るのだ。この空間のどこかに、ノイ・レジセイアが。 戦場になれば、華奢な少女の体など木っ端微塵だろう。そうなる前に―― 「……収容しないと。ブレン、もっと近づいて」 しかし、ブレンの返してきた反応は拒絶だった。危険だ、と。 今、ここで、コックピットを開いて生身を晒すのは危険。そんなことは分かっている。 危険だからこそ少女を収容するのだ。せめて安全なところまで送り届けないと。 「ブレン、お願いだから言うことをきいて!! きいてよ、ブレン!!」 何度も、声を重ねた。だがそれでもブレンは譲らない。 こんなときに何で、と泣きたくなる。 こんなところで言い争っている場合じゃないのに――そうだ。言い争っている場合じゃない。 コックピットを開け放ち、身を乗り出す。ブレンが近づくのを嫌がるのなら、自分が自分の足で行けばいい。 嫌がるブレンに強要する必要なんてない。 だが、それすらもブレンは妨害してきた。ブレンの右腕がコックピットの前面を、押さえ込む。 「ブレン!!」 「アイビス、下がれ!!」 抗議の声を上げたその瞬間、三つの光がブレンの脇を駆け抜ける。 白い流星と、黄金の彗星。そして真紅の孤狼。サイバスターの肩口から飛び出したそれらが、眼前の少女へと迫る。 迅い。秒以下の単位で距離を詰めたそれらは、しかし、少女の掲げた手の先で、見えない何かに押し潰されて圧壊した。 それを脇目にサイバスターが刀剣を虚空に突き立てる。 その瞬間、生じたのは魔を退ける六芒星――ペンタグラム。そこから焔が迸り、火の鳥が飛び出す。 その後を追うようにサイバスターも鳥形へ。追い縋り、追いつき、嘶きと共に二つは一つとなる。 「その少女は危険だって、なぜ分からない!!」 蒼白い焔を纏い、神速で突き抜けるそれは最早火の鳥を超えた光の鳥。 生身の少女に対して過剰すぎるほど過剰な攻撃に、思わずアイビスは目を塞ぎ、喉元からは悲鳴が飛び出た。 そして、激突と同時に辺りは炎に包まれて―― 煉獄の中、赤い幽鬼がゆらりと立ち上がった。 全身に鬼面を纏った赤い鬼。それが燃え盛る炎の中でサイバスターの首根っこを掴んでいる。 その後ろでは小さな少女が、鬼と不死鳥の争いを無表情に見上げている。 信じられない光景。 鬼がどこからともなく現れたこともそうだが、それ以上に炎の中平然と涼しい顔をしている少女が、信じられない。 「始まり地よりいでし少年……完全の欠片よ。待って……いた」 何の表情も読み取れない顔。奥深い瞳。 ようやくアイビスにも理解できた。こいつは人じゃない。ブレンが怯えていた相手は、こいつ。 甲高い金切り声。視線を動かせば、不死鳥が羽ばたいてもがき苦しみ、暴れまわり、辛うじてその腕を抜け出すところだった。 纏っていた焔を地上に、上空に突き抜けたサイバスターが人型へと転じる。 「ノイ・レジセイア、お前は何だってこんなことをしたんだ!! 小さな作り物の箱庭に、自然の理を埋め込んで、それでお前は神にでもなったつもりか!?」 サイバスターが眩い光に包まれていく。 その光はやがて黄金を越え、色を超越し、ただひたすらに、どこまでも眩く輝き始める。 凄い。素直にそう思った。 でもなぜだろう。カミーユは勝負を焦っている。そんな気がしていた。 「……神? 否、我は神ではない。我は……監査者。正しき世界を……見守り監査する者。 過ちのない……完全なる生命……静寂なる世界。その為に……我は………ある」 「それを神様気取りだって言うんだよ! わかっているのか? 生命は、生命は力なんだ。 生命は、この宇宙を支えているものなんだ! 「完全の…欠片……よ。不完全なる宇宙……そこに価値は………ない」 やがて輝きは四つの光の玉に収束され、そして―― 「違う!! 例え不完全でも、それでも、命は宇宙を支え、宇宙は命を受け入れている。 それを、こうも簡単に失っていくのは、それは、酷いことなんだよ! そんなことも分からないお前に、正しい宇宙のあり方など解るものかよッ!!!」 吐き出される四つの光球。それは急速に肥大し、辺りを白一色に塗りつぶしていく。 「貴様のような奴はクズだ! 生きてちゃいけない奴なんだ!!」 その最中、少女が笑う。初めて表情らしい表情を見せた瞬間だった。 その少女は光に向かって片腕を掲げ―― 「故に……この力を使い…我は創世する。新しい……世界………静寂なる……宇宙…完全なる新世界……を」 黒い何かを放つ。それはウアタイルスクラフトの光球。 一定空間内を意のままに操る上位アインストのみに許された力。 それがコスモ・ノヴァを包み込み、そして―― ――世界は白一色に染め上げられた。 ◆ 白一色だった視界が突然ひらけ、薄っすらと発光する天蓋が映し出される。 体が動かなかった。 コスモ・ノヴァでプラーナを消費しすぎたことが原因なのか。あるいは溜まりに溜まった疲労が原因か。 はたまたその両方か。 いつもと変わらない自分の腕なのに、節割れて、渇いてて、骨と皮だけになった八十の老人の腕のように感じた。 バランスを崩したサイバスターが、落下する。 味気ない天蓋がゆっくりと遠ざかっていく。 自由落下にまかせるままに墜落したサイバスターが、音を立てる。 ひらけた天蓋から一転して、こんどの視界は半分が斜めの面で塗りつぶされた。 横向きに倒れているのは分かったが、再び立ち上がる気力は、今はなかった。 疲れを感じて、ゆっくりと瞼を閉じる。 もう少し、じっとしていたい。もう少し、このまま休んでいたい。横になっていたい。 でも、コツコツと近づいてくる足音が聞こえる。休んでいる場合でも、寝てる場合でもなかった。 薄っすらと瞼を上げる。 華奢な足がそこにはあった。すらりと伸びた無駄のない綺麗な足。 見上げてみる。 あどけない年頃の、しかしどこまでも無表情な少女が見下している。 「な……にをした?」 問いかけに片腕が差し出され、掌が開かれる。すると、大小二つの球体が姿を現した。 それを指し示して少女は、ここはどこそこと軽く説明を添えていく。 「完全の……欠片よ……お前の始まりの…光を……利用した」 大きい球は、あの小さな木星。小さな球はこの白い魔星ということだろう。 始まりの光はおそらくコスモ・ノヴァ。 「見て……いろ」 木星が、膨張しながら崩壊を始めた。 急速に大きくなっていくその速度は、しかしある時を境に減速を始め、やがて収縮へと変わった。 そして、それが極限に達し一点に全てが集約される直前に、眩い光が白い魔星から投げ込まれる。 次の瞬間、木星は弾け、新たな空間がそこには誕生していた。 「……ビッグクランチ」 咄嗟に思い至ったのはそれだった。 ビッグバンと対を成す、予測される宇宙の終焉の一形態。 ビッグバンによって膨張を開始した宇宙は、いずれ膨張から収縮に転じ、全ての物質と時空は無次元の特異点に収束する。 この宇宙の終焉状態がビッグクランチであり、やがて特異点収束しきった宇宙は再びビッグバンを起こして生まれ変わる。 宇宙の終焉は即ち、新たな宇宙の創世を意味しているのである。 だが、あの不完全な空間では内包するエネルギーが足りなかったのだろう。だからコスモ・ノヴァを利用された。 コスモ・ノヴァの力だけを転移させ、ビッグバンを引き起こした。 雲を掴むような話だが、それが嘘ではないと実感できる何かを、この少女は感じさせている。 「理解……できたか?」 空を掴むような仕草で掌を閉じると、二つの球体の姿が消える。説明は終わりということだろう。 唇を噛み締める。利用され、掌の上で弄ばれた。 完全な敗北。それを受け入れるには、少年の心はまだ余りにも若すぎて。足掻く。 剣を杖にサイバスターを立ち上げる。 遠くにネリー・ブレンが転がっていたが、今のカミーユにそれに気づく余裕はなかった。 「お前のような人の心を大事にしない奴が世界をつくって、なんになる!」 叫ぶ。それが立つのもやっとなカミーユにとって、精一杯の反抗。 例え負け犬の遠吠えと見られようとも、何もしないよりずっとましだ。 しかしそれを丸っきり無視して、あらぬ方向を少女は見上げていた。そして声が響く。 「まさか……」 空間に皹が奔り、割れる。そこから覗いたのは一つ目の巨大な化け物。 「ようやく……見つけた」 こちらを睥睨し、目玉が喋る。インベーダーではない。 彼らとは色が違う。規模が違う。実力が違う。 それは55人目の参加者。 カズィ・バスカークに与えられ、ユーゼス・ゴッツォが手塩にかけて育て上げた存在。 そう。それが自我を得た者。その名は―― ◆ AI1は生きてきた。 ガンダムキングジェイダーによる最後の一撃。 それにより億とも兆とも知れぬ欠片に砕かれ、数多の次元に散り散りに飛ばされ、それにより多くのAI1の欠片たちは死に絶えた。 だが、それでも死ななかった者がいる。 あのスペース・デブリが千々に砕かれながらも生きていたように、極僅かだがAI1の中にも生きている者がいた。 そして、ガンダムキングジェイダーに砕かれたあの刹那、AI1は次のステージに進んでいた。 即ち自我の芽生え、自己の確立。 その生まれたての自我は、気の遠くなるような歳月を重ね徐々に再生を進め、かつての姿を取り戻し、乗り越えた。 だが、完全ではなかった。満足もしなかった。 しばしば、思い出すことがある。 それは自我が誕生した瞬間のこと。創造主から流れ込んできた最後の思念。 決して消えることのなかった暗い記憶。 それゆえにAI1は、次元を超える術を探し、見つけ、今ここへ戻ってきた。 無造作に次元の裂け目をこじ開け、広げる。目の前には小さき者と膝を付く白い騎士。 ――笑う。 間違いない。遂に戻ってきた。 彼らにとっては僅かニ・三十分前の出来事であろう。 だがAI1にとっては悠久の旅路の果てに、ようやくここに戻ってきた。 「……AI1?」 白い騎士に乗る少年の呟きが聞こえた。 否、今の私はAI1ではない。AI1は、あのガンダムキングジェイダーの一撃で死に絶えた。 「いいえ、私の名は――」 思い出す。 あの最後の光に呑み込まれる間際、私は産声を上げ、創造主ユーゼス・ゴッツォに御名を授けられた。 そう。あのとき流れ込んできた思考を、私は辛うじて覚えている。あれは―― 『フ、フハハハハ……散々手塩にかけて育ててやったが、所詮この程度かAI1。貴様には失望させられた。 貴様などをゼストの雛形と思い定めたのが、私がここで犯した唯一の過ちだ。 貴様はゼストの器などではない。貴様は我が過ち。間違い。そう。貴様は――』 「――デュミナス」 そう。私は過ち。間違い。でも私は、それが嫌でたまらない。 「ノイ・レジセイア」 だから、私は帰って来た。文字通り、時間も空間も超越して。 全ては創造主ユーゼスの過ちを正すため。私が過ちなどではなかったことの証明のため。 「私は」 だからこそ私は、創造主ユーゼスの示した道を辿る。 ノイ・レジセイアの力を得て完全へと至り、ゼストとなる道。 それが間違いでなかったことを示してみせる。その為に、私は―― 「――あなたと合体したい」 【カミーユ・ビダン 搭乗機体: サイバスター パイロット状況:強い怒り、悲しみ。ニュータイプ能力拡大中。疲労(極大) 首輪解除 機体状況:オクスタン・ライフル所持 EN5% 現在位置:ネビーイーム中枢 第一行動方針:ノイ・レジセイアを倒す 最終行動方針:アインストをすべて消滅させる 備考1:キョウスケから主催者の情報を得、また彼がアインスト化したことを認識 備考2:NT能力は原作終盤のように増大し続けている状態 備考3:オクスタン・ライフルは本来はビルトファルケンの兵装だが、該当機が消滅したので以後の所有権はその所持機に移行。補給も可能 備考4:サイバスターと完全に同調できるようになりました 備考5:ファミリアA.R・C.A・K.Nを創造(喋れない・自意識はない) 備考6:ギアコマンダー(青)を所持 】 【アイビス・ダグラス 搭乗機体:ネリー・ブレン(ブレンパワード) パイロット状況: 疲労(大) 首輪解除 気絶 機体状況:ソードエクステンション装備。ブレンバー損壊。 EN20% 無数の微細な傷、装甲を損耗 現在位置:ネビーイーム中枢 第一行動方針:??? 最終行動方針:精一杯生き抜く。自分も、他のみんなのように力になりたい 備考:長距離のバイタルジャンプは機体のEN残量が十分(全体量の約半分以上)な時しか使用できず、最高でも隣のエリアまでしか飛べません】 【紫雲統夜 登場機体 ヴァイサーガ(スーパーロボット大戦A) パイロット状態:疲労(極大) 絶望 気絶 機体状態 左腕使用不可 シールド破棄、頭部角の一部破損、全身に損傷多数 EN20% ガーディアンソード所持 現在位置:ネビーイーム内部 第一行動方針:優勝するため、全ての参加者を殺害する 最終行動方針:テニアを生き返らせる】 【ロジャー・スミス 搭乗機体:騎士凰牙(GEAR戦士電童) パイロット状態:肋骨数か所骨折、全身に打撲多数 首輪解除 機体状態:右の角喪失、 側面モニターにヒビ、EN90% 斬艦刀を所持 現在位置:ネビーイーム内部 第一行動方針:アキト、統夜と交渉する 第ニ行動方針:仲間と合流する 第三行動方針:ノイ・レジセイアの情報を集める 最終行動方針:依頼の遂行(ネゴシエイトに値しない相手は拳で解決、でも出来る限りは平和的に交渉) 備考1:ワイヤーフック内臓の腕時計型通信機所持 備考2:ギアコマンダー(黒)を所持 備考3:凰牙は通常の補給ポイントではEN回復不可能。EN回復はヴァルハラのハイパーデンドーデンチでのみ可能 備考4:ハイパーデンドー電池4本(補給2回分)携帯 備考5:バイパーウィップ、ガトリングボアと契約しました】 【テンカワ・アキト 搭乗機体:アルトアイゼン・リーゼ パイロット状態:健康 首輪解除 機体状態:良好 現在位置:ネビーイーム内部 第一行動方針:統夜を探す。それ以外は……? 最終行動方針:???】 【ノイ・レジセイア 搭乗機体:ペルゼイン・リヒカイト(スーパーロボット大戦IMPACT) パイロット状態:健康 機体状態:良好 現在位置:ネビーイーム中枢 第一行動方針:??? 最終行動方針:完全なる生命の創造】 【AI1 搭乗機体:デュミナス(スーパーロボット大戦R) パイロット状態:健康 機体状態:良好 現在位置:ネビーイーム中枢 第一行動方針: ノイ・レジセイア、あなたと合体したい 最終行動方針:デュミナスではなくゼストとなる ※デュミナスの形態は次の方にお任せします】 【三日目 2 30】 BACK NEXT Alter code Fire 投下順 楽園からの追放者 Alter code Fire 時系列順 楽園からの追放者 BACK 登場キャラ NEXT Alter code Fire カミーユ ネクスト・バトルロワイアル Alter code Fire アイビス ネクスト・バトルロワイアル Alter code Fire ロジャー 楽園からの追放者 Alter code Fire アキト 楽園からの追放者 Alter code Fire 統夜 楽園からの追放者 Alchimie , The Other Me ノイ・レジセイア ネクスト・バトルロワイアル AI1 ネクスト・バトルロワイアル