約 13,581 件
https://w.atwiki.jp/sasaki_ss/pages/252.html
16-884「確約」の続き 『縁』 「さて、聞かせてもらおうかしら?」 塾の初登校が終わった次の日。 昨夜は久方ぶりに脳みそをフル回転させたせいか倦怠感から心地よい眠りをすごした。 本日は塾が無い日なのでSOS団に参加できる。 部室での第一声ははハルヒの不機嫌な声だった。 聞かせるって何をだよ。 「塾の話しに決まってんでしょうが!あんたねぇ、いくら休暇を許したからってSOS団の本分は忘れちゃダメよ! 集まりに参加できない分、塾で不思議を探してきたんでしょうね?」 探すかそんなもん。俺は勉強しに行ったんだぞ。 強いて言うならあんなところに押し込まれて必死こいて勉強している奴らの心情が不思議だね。 まぁ俺も昨日その仲間入りをしたんだがな。 「なによ、まさか何にもないんじゃないでしょうねぇ……なかったら罰ゲームよ!」 ならば昨日の内に言っておけ。 ……あーそうか、これは八つ当たりの一種か。 当然いえるわけが無いと思っているわけだな、そんで罰ゲームをさせる気か。 しかし俺もみすみすハルヒ考案罰ゲームなんぞという悪乗りした運動部の先輩命令より恐ろしげなものを受ける気は無い。 不思議なことね、不思議なこと。 適当にでっち上げて煙に巻くか? いいや、下手なこといったら塾にまで調べに来られるな。 ……よし、アレで行くか。 そーいえばな、塾に行って指定された席に座ったんだがな。 これが中学のとき通ってた塾の席とまったく同じなんだ。 それだけならたいした事無いが実はその隣の席の奴まで同じだったんだ、知ってるだろ?佐々木だ。 縁とは奇なもの味なものっていうがまさにそれだよな。 人の縁というやつはいつ何処でつながってるかわかんないもんだな。 帰りにコンビニに寄ったり昔話にかなり花が咲いたぜ。 そういえば知ってるか?袖すり合うも他生の縁ってな、勘違いしてる奴が多いが多少じゃなくて他生なんだよ。 袖がすり会っただけで前世やら来世の縁まで約束されるんだな。 こんな偶然があるとか佐々木とはどんだけ先の一生まで縁があるんだって感じだよな。 まぁこの豆知識もその佐々木からの受け売りなわけだが…………。 っとおい、古泉。携帯なってるぞ? ……長門、本が逆さだ。朝比奈さん?ポットと急須が逆です。 ……ハルヒ?その蛙のきぐるみをどうする気だ? ……と、言うようなことがあったのは昨日。 本日は塾の日なのでSOS団をお休みし勉学に励む。 英文やら数式やらに3時間ほど悪戦苦闘し変える間際その話を佐々木にしていた。 やれやれ、ひどい目に会ったぜ。 「くっく、僕としては涼宮さんがきぐるみをどう使ったかを詳しく聞きたいね」 よせ、思い出したくない。 ったく、なんであんな目にあわなきゃならなかったのか。 「きっと昨日ぐらいのありきたりな話じゃ涼宮さんは満足しなかったんだろうね」 そうか?お前と此処で再会できたのは結構面白い偶然だと思うが。 「まぁ確かにそうだけど決して無い話じゃないしね。涼宮さん的にはもっと縁の強い話しじゃなきゃダメだったのさ」 もっと縁ねぇ……そんなもん早々無いぞ。 「まぁ僕としても親友が罰ゲームに晒されるのは忍びない、もっと縁強い話しで涼宮さんを満足させるようにしようじゃないか。 さしあたっては……こうかな?」 おいおい、いきなり俺の手なんか握ってどうした。 「袖すり合うも他生の縁だよキョン。袖がすりあっただけで足りないならいっそくっつけてしまおうと思ってね」 いきなり来世の話しかよ。今はいいのか今は。 「くっくっ、僕とて現世の君との縁だってまだ満足してないよ。コーヒーの美味しい喫茶店があるんだ。 さしあたっては今日はそこに寄り道して帰ろう」 コーヒーか、いいな。 ……おい、自転車乗るんだろ?手はなさなきゃ乗れないぞ? 「くっく、その喫茶店は此処から近いけど駐輪スペースが無いんだ。自転車は此処に置かせてもらってとりあえず歩いていこう」 なんだ、そうなのか。 次の日その話しをしたら今度はトナカイを使われた。 17-183「夏期講習」に続く?
https://w.atwiki.jp/sundaioosaka/pages/142.html
難関大世界史へのアプローチ 茂木先生(関東の先生)の映像講座。 3日間講座。 夏期や高2向けに冬期にも設置されている。 関西の人は受ける価値はないように思われる。 春の入試世界史 通年世界史授業の導入講座。 各地域史の概観を学習する講座。 春の入試世界史論述 世界史論述の導入講座。 論述の型を学ぶ春期にはハードかつお得な講座。 添削テストあり。
https://w.atwiki.jp/bay-ma/pages/14.html
全399駅 2007年8月26日現在 ↓ 全401駅 2009年3月28日現在 (越谷レイクタウンと西大宮を追加) 東京 新橋 品川 川崎 横浜 戸塚 大船 藤沢 辻堂 茅ヶ崎 平塚 西大井 新川崎 保土ヶ谷 東戸塚 北鎌倉 鎌倉 逗子 東逗子 田浦 横須賀 衣笠 久里浜 池袋 大塚 巣鴨 駒込 田端 西日暮里 日暮里 鶯谷 上野 御徒町 秋葉原 神田 有楽町 浜松町 田町 大崎 五反田 目黒 恵比寿 渋谷 原宿 代々木 新宿 新大久保 高田馬場 目白 板橋 十条 赤羽 北赤羽 浮間舟渡 戸田公園 戸田 北戸田 武蔵浦和 中浦和 南与野 与野本町 北与野 大宮 尻手 矢向 鹿島田 平間 向河原 武蔵小杉 武蔵中原 武蔵新城 武蔵溝ノ口 津田山 久地 宿河原 登戸 中野島 稲田堤 矢野口 稲城長沼 南多摩 府中本町 分倍河原 谷保 矢川 西国立 立川 八丁畷 川崎新町 浜川崎 鶴見 国道 鶴見小野 弁天橋 浅野 安善 武蔵白石 昭和 扇町 新芝浦 海芝浦 大川 北府中 西国分寺 新小平 新秋津 東所沢 新座 北朝霞 西浦和 南浦和 東浦和 東川口 南越谷 越谷レイクタウン 吉川 新三郷 三郷 南流山 新松戸 新八柱 東松戸 市川大野 船橋法典 西船橋 東神奈川 大口 菊名 新横浜 小机 鴨居 中山 十日市場 長津田 成瀬 町田 古淵 淵野辺 矢部 相模原 橋本 相原 八王子みなみ野 片倉 八王子 さいたま新都心 与野 北浦和 浦和 蕨 西川口 川口 東十条 王子 上中里 大井町 大森 蒲田 新子安 桜木町 関内 石川町 山手 根岸 磯子 新杉田 洋光台 港南台 本郷台 北茅ヶ崎 香川 寒川 宮山 倉見 門沢橋 社家 厚木 海老名 入谷 相武台下 下溝 原当麻 番田 上溝 南橋本 御茶ノ水 水道橋 飯田橋 市ヶ谷 四ツ谷 信濃町 千駄ヶ谷 大久保 東中野 中野 高円寺 阿佐ヶ谷 荻窪 西荻窪 吉祥寺 三鷹 武蔵境 東小金井 武蔵小金井 国分寺 国立 日野 豊田 西八王子 高尾 相模湖 藤野 上野原 四方津 梁川 鳥沢 猿橋 大月 西立川 東中神 中神 昭島 拝島 牛浜 福生 羽村 小作 河辺 東青梅 青梅 宮ノ平 日向和田 石神前 二俣尾 軍畑 沢井 御嶽 川井 古里 鳩ノ巣 白丸 奥多摩 熊川 東秋留 秋川 武蔵引田 武蔵増戸 武蔵五日市 北八王子 小宮 東福生 箱根ヶ崎 金子 東飯能 高麗川 尾久 土呂 東大宮 蓮田 白岡 新白岡 久喜 東鷲宮 栗橋 古河 野木 間々田 小山 三河島 南千住 北千住 綾瀬 亀有 金町 松戸 北松戸 馬橋 北小金 南柏 柏 北柏 我孫子 天王台 取手 藤代 佐貫 牛久 ひたち野うしく 荒川沖 土浦 日進 西大宮 指扇 南古谷 川越 西川越 的場 笠幡 武蔵高萩 宮原 上尾 北上尾 桶川 北本 鴻巣 北鴻巣 吹上 行田 熊谷 新日本橋 馬喰町 錦糸町 亀戸 平井 新小岩 小岩 市川 本八幡 下総中山 船橋 東船橋 津田沼 幕張本郷 幕張 新検見川 稲毛 西千葉 千葉 東千葉 都賀 四街道 物井 佐倉 南酒々井 榎戸 八街 日向 成東 両国 浅草橋 八丁堀 越中島 潮見 新木場 葛西臨海公園 舞浜 新浦安 市川塩浜 二俣新町 南船橋 新習志野 海浜幕張 検見川浜 稲毛海岸 千葉みなと 蘇我 本千葉 鎌取 誉田 土気 大網 永田 本納 新茂原 茂原 浜野 八幡宿 五井 姉ヶ崎 長浦 袖ヶ浦 巌根 木更津 酒々井 成田 東我孫子 湖北 新木 布佐 木下 小林 安食 下総松崎 空港第2ビル 成田空港 福俵 東金 求名 東雲 国際展示場 東京テレポート 天王洲アイル 品川シーサイド 大井競馬場前 流通センター 昭和島 整備場 天空橋 新整備場 羽田空港第1ビル 羽田空港第2ビル
https://w.atwiki.jp/fadv/pages/582.html
しのびよる月 しのびよる月 (集英社文庫) しのびよる月 (1) 御茶ノ水警察シリーズ 題名:しのびよる月 作者:逢坂剛 発行:集英社 1997.11.30 初版 価格:\1,600 ぼくの場合、逢坂剛という作家の短編にはそれなりの思い入れがあって、しかも特にスペインを題材にした短編については、日本作家に珍しいような密度の高さを感じていたから、こうしたごく普通のお気楽短編集をその同じ作家が出してしまったという事実には、単なる幻滅以上のなにものも感じない。 この作家の初期短編集、たとえば『幻のマドリード通信』などスペインものの短編集は、今振り返っても、実に完成度が高いと思う。入魂の一作である大長編『カディスの赤い星』を世に出したいために作家デビューを狙って書かれた、初期短編集には非常に高いモチベーションがそのままに現れていたと思う。よく考察され研究された、作者のこよなく愛するスペイン現代史を題材にした、冒険小説色の濃いあれらの短編は、最近の、味の薄くなった逢坂長編に比べても遜色のない出来栄えだったと思うし、それだけ作者の小説家精神のハングリーさが滲み出ていたように思う。 とりわけ企業人であり作家であるという二足のわらじを履いていた逢坂にしてみれば、自分を売らずに好きな小説を書けるという、他の専業作家にはない特権のようなものがあっただろうし、そうした立場を利用しての思い入れの強い作品を書けていたように思う。 今回のこの短編集が、早や老境に入ってしまった作者の遊びだとしても、L・ブロックの自身遊びだという短編集のような、優れた、プロとしての誇りはぼくには感じられない。こんな半端なシリーズを世に出すな、とさえ言いたくもなる。過激な意見なのかもしれないけれど、かつての逢坂を愛読していた者としては正直投げ出したくもなったくらいである。短編小説としてのテクニックの粋を極めていた逢坂を、ぼくは松本清張以来の逸材とまで信じたことがあった。そういうかつての愛読者の言葉として、ぜひとも苦言をまたも呈しておきたいまでなのだ。 スペイン・ネタが枯渇したのなら、ぜひとももっとスペインに足を運んで、かの地の空気を、ぼくらに作品という土産として届けて欲しいものである。 (1998.01.24)
https://w.atwiki.jp/hanatoma95/pages/130.html
PLUTO 1~5巻 何冊か読んでたけど、今回1巻から読み直し。医龍が転がりながら読む面白さなら、これは溜息の出る面白さだ。 鉄腕アトムをモチーフにして浦沢直樹が描くもう一つのお話。私は原作に詳しくないので、全く新しいお話として読み始めた。主人公はゲジヒトというロボット刑事。この世界ではロボット人権法というのができ、ロボットと人間が同じ立場で生活をする。ロボットに対する偏見も残ってはいるものの、一見人間にしか見えないロボットも存在する。ゲジヒトもその一人。 今まで読んだ浦沢作品の良いところが昇華され、洗練され、煮詰められてできた漫画のように思う。一冊読み終えると溜息が出る。無駄が無いというか、よくできているというか。計算しつくされた面白さのような気がして、それに翻弄されても全く嫌な気分はしない。 人間とロボットの連続殺人事件が続く。それもペルシャ戦争の関係者ばかりが連続して。ゲジヒトは事件を追うが、自身の悪夢にも悩まされる。まだ世界の事情、全貌は明らかにされておらず、その得体の知れなさにわくわくする。 アトムもウランも御茶ノ水博士も出てきた。私の記憶する彼等に比べると、かなりシリアスだ。解説を読むと、本来のファンにも楽しめるようなネタが散りばめられているらしいが、残念ながら私にはわからない。アトムはあの髪型はしていないけど、可愛いっすよ。 プルートゥとは何なのか、人間なのか、ロボットなのか。狙いは何なのか、敵は誰なのか、ゲジヒトの見る映像は何なのか。まだまだ先が楽しみだ。 「人工知能の見る夢」ってどっかで聞いたようなフレーズなんだけど、なんかあったかしら。 ここから先はネタバレです。 殺されたロボット達があまりにも人間くさくて、どのエピソードもなんだか泣けた。プルートゥは何を悲しんでいるんだろう。 機械が感情を持つこと、昔から使い古されてきたアイディアなのに、今も繰り返し使われるのは誰も答えを見つけられていないからだと思う。完璧なロボットは人間なのか、そうなった時に人間とロボットの線引きはどこでするのか。偉い大きなテーマに取り組んでいるのだなぁと思う。 (2008/05/25) [カウンタ: - ]
https://w.atwiki.jp/tm80matome/pages/26.html
「ねぇ、渋谷寄ってかない?」 「いいねー、未来も行こう?」 一学期終業式の放課後。マユの誘いに、ユカは即答した。実は午後からピアノの レッスンが入っているのだけれど、明日から夏休みだというのに、普段のように まっすぐ帰宅してピアノのレッスンではあまりに味気ない。どうせ夏休みといっても レッスンと夏期講習でみっちりで、マユや未来とはしばらく顔を合わせられなくなる のだから、今日ぐらいは夏休み前の解放感を満喫したかった。 「あー……あたし、ダメ。今日は親が仕事だから、弟と留守番で……」 困ったような顔で答える未来。未来って学校では勉強とかやる気なさそうに見えて、 こういうところはしっかりしてるんだよね。あたしとは大違いだなぁ、と感心するユカだった。 「そっか、しょうがないね。じゃあ休み中三人でどっか行こうよ。あたしも絶対 時間作るからさ」 「うん。あたしはたぶんずーっとヒマだから、いつでも連絡ちょうだい」 自嘲気味に笑って、バスに乗り込む二人を見送る未来。バスが発車する。 窓越しに名残惜しく手を振る三人。 こうして一学期最後の日、ユカとマユ、未来は別れた。 「未来ってえらいよねー。あたしなんてピアノのレッスンサボっちゃったよ」 「あっはっは、気にしない気にしない。今日ぐらいはパーッと遊ばないと。 未来がマジメ過ぎるんだって。どうせ親に通知表見せたら怒られることには 変わりないんだし」 「あはは、それもそうだね」 車中は帰宅する生徒たちの賑やかな声で溢れていた。夏休み前ということもあって テンションがハイになっているのか、ただでさえ騒がしい女子中学生たちが普段より ずっと騒がしい。皆この後の寄り道や休み中の予定の話題に花を咲かせていた。 「ああでも、未来もマジメってわけじゃないかも。ただ単に弟君の世話焼きたいだけ なのかも」 思い出したように補足するマユ。 「ええー、そうなの? 未来ってば、あたし達より弟君を選ぶんだ。ショックー。 ねぇねぇ、未来の弟君てどんな子なの?」 ショックでもなんでもなさそうに話題を切り替えるユカ。今は未来の弟の話題に 興味津々といった様子だった。未来とは小学校からの幼馴染であるマユが答える。 「あのね、今小三なんだけど、すっごい素直でかわいくて、よく気がついて良い子なの! ウチにも弟二人いるんだけどさ、もう憎ったらしいのなんのって、未来んとことは大違い!」 「そんなこと言っちゃマユの弟君がかわいそうだよー。はぁー。でもいいなー未来。 そんなに良い弟君なんだー。あたしも一回未来の弟君見てみたいよ」 「じゃあさ、今度一緒に未来んち遊びに行こうよ! 絶対ナデナデしたくなっちゃうから!」 「あ~いいなぁ~、弟君ナデナデしたいぃ~」 頬を緩めてだらしない笑みを浮かべるユカ。なんだかいけない妄想にふけっている ようにも見える。 「あ、そうそう、未来の弟君って言えばさ……ぷっ、くっくっく」 唐突に思い出し笑いを始めるマユ。怪しいことこの上ない。 「えー、なになに? 笑ってないで教えてよー。マユー。マユー。えいえい」 「ちょ、ユカ、やめ、やめ、ぶっ、あっひゃっひゃ」 完全無防備状態のマユのわき腹に、ユカが容赦なく攻撃を加える。マユの思い出し 笑いは爆笑に変わり、話の続きを促すにはしばらく時間を置かなければならなかった。 「は、腹痛い……もー勘弁してよーユカー。わかった! 話す! 今話すから!」 「えーっと、何の話だっけ」 「未来の弟君の話だっつーの! あんたがボケるタイミングは今じゃないでしょ!」 「えー、あたしまだボケてないよー」 あまりに突っ込みどころ満載のユカの言動に、途方に暮れるマユ。もうこれ以上 付き合っていられない。焦らしたのはこっちなのに、逆に軌道修正を強いられる ハメになろうとは……敗北感に打ちのめされつつも、強引に本題に入るマユだった。 「ウチらが小学生の頃の話なんだけどさ……お化け屋敷ってあるじゃない? 夏祭りの出店で。未来達と夏祭りに遊びに行ったときの話なんだけどさ」 「ええー、いいなぁ。あたしも一緒に夏祭り行きたい~」 「はいはい、それはまた今度ね。でさ、そこでやってたお化け屋敷に、未来の弟君が 入りたいって言い出したんだよね」 「へえー、あたしもお化け屋敷大好きだよー」 「あんたのことなんて誰も聞いてないから! でね、実際入ったら未来が怖がりだし ちゃってさ」 「へえー、未来って怖がり屋さんだったの?」 「最初はいつもの調子で強がってたんだよね、『こんなの子供騙しじゃん』とか言って。 でも実際入ったら弟君にしがみつきっぱなしで、弟君は全然平気そうにしてるのに、 『悠貴!』、あ、弟君の名前悠貴君て言うんだけどさ、『悠貴! ゼッタイ、ゼッタイ、 手を離さないでね!』って。あんたはブラコンかっつーの!」 「み、未来がブラコン……ぷっ、あっはっはっは」 普段はユカとマユのおバカなやり取りに呆れながら突っ込みを入れているあの未来が、 利発そうな弟に涙目でしがみついている想像は、ユカの笑いのツボを容赦なく刺激した。 「も~、やめてよマユ~、そんなこと言っちゃ未来がかわいそうだよ~、今度未来と 会ったら未来のこと、変な目で見ちゃいそうだよ~」 本人のいないところで、言いたい放題である。 「はぁー、でもいいねー未来もマユも、兄弟がいてさ。あたし一人っ子だから、 そういう思い出全然ないよ」 「いやー、そんないいことばっかりでもないよ兄弟なんてさ、親にはチビどもの面倒 押しつけられるし。ユカは一人っ子だからすっごい大事にされてるんじゃないの?」 「マユ君。世の中はそう単純ではないのだよ」 「ぷ。何それ」 本当に、マユの言う通りだったら、どれだけいいだろうね。ユカは思う。 帰宅したユカを待っていたのは、説教の嵐であった。 ピアノのレッスンをサボったことを怒られ、帰宅時間が門限を過ぎていたことを怒られ、 夕飯を外で済ませてきたことを怒られ、通知表を見せたらやっぱり怒られ、こんな成績じゃ 夏休みは遊んでる暇なんてありませんからねと怒られた。 ようやく説教から解放されて重い足取りで階段をのぼり、自分の部屋に戻って時計を見ると、 午後9時を回っていた。 「つかれた……」 ベッドの上にうつ伏せで倒れ込み、虚ろな眼差しで携帯をチェックする。 新着記事 誕生日のケーキ 母親の誕生日ってコト、 すっかり忘れてた。一応 ケーキはあったけど形が 丸じゃなかった! あーあ、丸いケーキが食 べたかったのに誕生日の ケーキが丸じゃないなん て、わかってなさすぎ! マユマユ こっちは親に未来レポー ト見られて、まずは大学 に行けとかイキナリ説教 された! 意味わかんない!!!! ユカりん うちも、ピアノのレッス ンさぼるなとか説教。 サイアク… 未来のブログに返信すると、仰向けになって携帯を投げ出す。ぼんやりと、自分の部屋の 見慣れた天井を眺める。こういうときに考えることは、決まって楽しいことじゃない。 憂鬱な気分が溢れ出してくる。ああだめだめ、少しは楽しいこと考えなきゃ。 あしたからたのしいなつやすみ。うれしいなぁたのしいなぁ。はあ。ばかじゃないの。 夏休みだからって怠けてたら、他の子に置いていかれるわよ。知らないよそんなこと。 どうして将来のことなんて何も決めてないうちから、そんなに頑張らないといけないんだろう。 メグはカリブ行くって話してたっけ。リサはカナダだったかな? 海外旅行かぁ。 ウチも海外とまでは言わないから、せめて静岡のお婆ちゃんちぐらい連れてってくれればいいのに。 会いたいなぁ、お婆ちゃん。でも無理だよね。どうせレッスンと夏期講習だけの夏休みでしょ。 あ、それだけじゃないよね。学校の宿題があるか。あはは。全然笑えないよ。 もう何もかもどうでもよくなってきたよ。お風呂どうしようかな。このまま寝ちゃおうかな。 そんな取り留めもないことを考えていると、部屋のドアをノックする音が聞こえた。 ドアの向こうにいるのが誰かは考えなくてもわかっている。母親だ。 コンコン。 「ユカー。開けなさーい」 ふん。シカトシカト。どうせ説教の続きでしょ。 コンコン。コンコン。 「ユカー。ふてくされてないで開けなさい」 「あーもう! わかったよっ!」 いいよもう、そっちがその気ならこっちだって考えがあるんだから。もうガマンするの やーめた。反撃してやる。今度こそ本当に、言いたいこと言ってやるんだから! 頑張れあたし。負けるなあたし。ユカは自分に言い聞かせる。ドアを開けて、精一杯 凄んだ声を出そうとする。さあ、息を吸って、腹に力を入れて。 「なに!?」 「あのね、ユカ。明日から静岡のお婆ちゃんちに行くから、支度しておきなさい」 「…………………へ?」 「わかったわね?」 「あ。うん。はい」 コクコクとうなずくユカ。母親をそれだけを言うと、階段を降りて行った。 あとには毒気を抜かれ、呆けた表情をしたユカだけが残された。 さっき自分は、何をしようとしていたのだろう。懸命に思い出そうとする。 えーと、えーと。思い出した。そうだ。お風呂、入らなきゃ。 湯船に浸かりながら、携帯で読んだ未来のブログを思い出す。ユカは思う。 未来もマユも、親の不満ばかり言ってるようじゃ、まだまだ子供だね。 おわり
https://w.atwiki.jp/sundaioosaka/pages/97.html
CENTER 二次・私大対策講座 数3ラストチャンス 標準的な問題を扱う。 過去問に徹した方がいいような気もする。 人文・教育系小論文 法・政治・経済系小論文 化学記述・論述問題 石川先生作成のテキスト。 1日完結講座。 映像の場合は石川先生が担当。 ライブの石川先生の担当講座だと20~30分ほど延長する(石川先生の体調等にもよる)。 ライブのテキストは数年置きに問題を更新するのに対して、映像のは作成時の古いままである。 化学的なことで新しく習うことはないので(というかあるようではマズい)、駿台文庫の同名の本を使って勉強する方が経済的にも効率的にもよい。 天然有機物の攻略 星本先生作成のテキスト。 本人曰く、結構無茶なテキスト。 扱う範囲は 糖、タンパク質、脂質。 つまり、選択分野である生活と化学&生命と化学の共通範囲。 基礎事項の説明と基本例題、演習問題、自習問題と本当に盛りだくさんの講座。 また別冊付録には自習用として 合成高分子、生命の範囲の基礎事項の説明と問題がついている。 2日間講座。ただし、4コマ×2日=8講座。 演習メインの講座。 直前なので、基本説明はない。 基本的説明はこれまでの講習or二次・私大演習の授業で賄っておくこと。(ただし上にも記載通り基礎事項の説明はテキストに載ってあるので不安な人は講習前に自習を!) 山下先生で取ると、朝の部は14時頃まで、夜の部は22時半頃まで拘束されるのでスケジュール管理は要注意。また、延長しても時間が足りないので油脂の部分の説明は各自でプリント読むヶ所が多くなる。 反応速度と平衡 片山先生作成のテキスト。 徹底的に化学2の反応速度と化学平衡について問題演習をする。 ただ、演習メインなので未習の人間が受講するのは危険。 片山先生か嶋田先生でとるのが無難。(嶋田先生は猛スピードであるが一通り基礎事項の説明はする。それでも未習ではきつい。) 最新の問題も含め、毎年、全問題改定されている。 遺伝特講~きわめる遺伝~ 大森先生作成のテキスト。 難易度の高い問題のみを扱っており、遺伝を得点源にしたい人向き。 (夏期のものとは違い、苦手な人は取るべきではない) 大森先生で受講するのが望ましい。 夏とは違い、淡々と問題を解いていく。 典型問題に見せかけたひっかけ問題も出題される。 東大・京大・医学部の過去問をを中心に構成されている。 毎年、全問改定されている。 全国模試で歯が立たなかった人にはおすすめできない。 修了すると、師範代の免許を皆伝してもらえる。 物理論述問題 1日完結講座。テキスト作成者は斉藤先生。 全部は扱わない。 この講座名の指す「論述」とは計算・思考過程等も解答に書かせる形式の問題のこと。 日本史ラストスパート~資料問題で仕上げる~ 世界史ラストスパート~逆転できるテーマ史完成~ 医学部論文後期直前完成 1日完結講座。 CENTER 映像講座 英語の最終チェック―読解― 大島先生(関東の先生)の講座。 英語の最終チェック―作文― 勝田先生(関東の先生)の講座。 読解で差がつく頻出英単語・英熟語300 竹岡先生の講座。 本人曰く「冬期は他の講座(センター英語等)よりもこっちを受けてほしい。必修にしたいくらい」 単語・熟語の講座となっているが、過去の入試問題の下線部訳を穴埋め形式にしたものなので読解っぽいとこがある。というより、実際の入試の下線部訳で合否の分かれ目になったところを選んで穴埋め形式にした。 1分間に1語(一文)という恐ろしい早さ。 そのため、黒板の板書を撮った写真の付いた画面集という名の冊子が配布される。 口頭説明が多く、また画面集の板書の写真に一部抜けが見られるのでのでメモは必須である。情報量がとても多く重い講座ではあるが、入試本番で合否を分けた問題ばかりを大量に扱っており、直前期の英語学習には点数に直結するこの講座がベストである。 入試前日まで何度も繰り返してやる価値のある素晴らしい講座。 数学1A2Bの最終チェック 杉山先生の講座。 2日間講座。 テキストに資料として自著の実力強化問題集からの一部抜粋が付いている。 数学3Cの最終チェック 米村先生の講座。 2日間講座。 難易度的には標準~やや難程度。 現代文最終ミッション―設問攻略法10― 霜先生(関東の先生)の講座。 関西の講師陣のやり方に慣れてる場合は取らないこと。 物理重要ポイント完成 高橋先生(関東の先生)の講座。 駿台らしい物理に慣れてる人は取らないこと。 気体と蒸気圧 星本先生の講座。 1日完結講座。 化学総整理1の補充のために開かれているもの。 問題の解き方に重点を置いているため基礎事項の説明はない
https://w.atwiki.jp/demoinfo/pages/107.html
リンク先はリンク切れがあっても掲載時のままです。 デモ・抗議開催情報(2020年4月アーカイブ)から続き デモ・抗議行動日程別一覧 月日 都道府県 タイトル 時間 URL 5/1(金) 東京 5・1生きさせろ!メーデー 厚生労働省前―首相官邸前 11 00~ 告知 Twitter Website 〃 東京 安倍首相は「緊急事態宣言」を撤回しろ!生活を保障しろ!命を守ろう!コロナを改憲の口実にするな!5.1メーデー情宣(新宿アルタ前) 17 30~ 告知 〃 東京 多摩地域メーデー 現地行動&抗議情宣 14 30~ 告知 Blog 〃 神奈川 自主メーデー・さっさと金よこせ!一揆 15 00~ 告知 デモコース 〃 京都 京都緊急デモ〜大学・政府は「コロナ対策」を口実にするな! 規制反対、対策と補償を! 12 00~ 告知 〃 大阪 飛び出せ青空へ!5.1メーデー 12 00~ 告知 5/2(土) 東京 築地市場営業権組合主催 築地市場お買い物ツアー(築地市場正門前)★ 休止! - 5/3(日・祝) 全国 「アベ政治を許さない!」ポスター一斉掲示 13 00~ 告知 詳細 Website 〃 東京 「アベ政治を許さない」スタンディング(国会正門前)★ 中止! 13 00~ 行動予定 〃 東京 平和といのちと人権を!5.3憲法集会2020★ 中止! ★ オンライン配信のご案内 13 00~ 告知 Blog Website 〃 東京 「アベ政治を許さない」スタンディング(国会正門前)★ 中止! 13 00~ 行動予定 〃 東京 日曜定例新宿アルタ前街頭アピール「怒っていいとも」第461回、歌・踊り・スピーチ・ゴジラあり、選挙に行かないと死ぬぞ! 14 00~ 告知 〃 東京 安倍首相は「緊急事態宣言」を撤回しろ!生活を保障しろ!命を守ろう!コロナを改憲の口実にするな!改憲反対デモ 16 00~ 告知 〃 大阪 飛び出せ青空へ!5.3反改憲デモ 14 00~ 告知 5/4(月・休) 茨城 茨城反貧困メーデーinつくば(集会後デモ) 14 00~ 告知 Blog 5/5(火・祝) 東京 延長するなら”もっと”補償しろ!デモ★ 名前変更! 16 00~ 告知 デモコース 5/6(水・休) 千葉 戦争ロック!原発ロック!「ロックアクション」★ 中止! - 〃 東京 #0506入管前抗議 15 00~ 告知 〃 東京 要請するなら金配れ みちばた街宣 新宿西口小田急前(雨天の場合新宿西口地下) 15 00~ 告知 〃 東京 NO WAR KITAKU ACTION★ 街頭アクションは中止! 15 00~ 5/7(木) 東京 5・7共謀罪廃止!秘密法廃止!6日行動(13 30からの院内集会はネット中継となります) 12 00~ 告知 公式サイト 5/9(土) 東京 脱被ばく実現ネット 5.9新宿デモ★ ネットに変更! ★ 延期! - 〃 東京 自由と生存のメーデー2020 14 00~ 告知 告知2 Website 〃 東京 築地市場営業権組合主催 築地市場お買い物ツアー(築地市場正門前)★ 休止! - 5/10(日) 埼玉 第34回 さよなら原発・戦争法パレード・あさか★ 中止! 13 00~ 告知 〃 東京 日曜定例新宿アルタ前街頭アピール「怒っていいとも」第462回、歌・踊り・スピーチ・ゴジラあり、選挙に行かないと死ぬぞ! 14 00~ 告知 5/11(月) 千葉 原発ゼロ!戦争ゼロ!の「ゼロアクション」★ 中止! - 〃 東京 憲法共同センター「9の日」宣伝(御茶ノ水駅御茶ノ水橋口) 12 00~ 告知 Website 〃 東京 辺野古新基地建設の強行を許さない!防衛省抗議・申し入れ行動(防衛省前) 18 30~ 告知 Facebook Website 5/12(火) 東京 総がかり行動実行委員会スタンディング宣伝(新宿駅西口) 17 30~ 告知 Website 5/14(木) 千葉 武器見本市 DSEI JAPANの次回開催を止めるアクション(千葉県庁前?)★ 中止! 12 00~ 先行告知 5/16(土) 東京 NO WAR!八王子アクション (八王子駅北口マルベリーブリッジ) 14 00~ 告知 〃 東京 『みちばた街宣』 検察庁法改正案反対!種苗法改正反対!スーパーシティ法案反対!年金75歳法案反対!自民党もっと金配れ!! (新宿駅西口地下) 16 30~ 告知 5/17(日) 東京 日曜定例新宿アルタ前街頭アピール「怒っていいとも」第463回、歌・踊り・スピーチ・ゴジラあり、選挙に行かないと死ぬぞ! 14 00~ 告知 5/19(火) 東京 総がかり行動実行委員会「19日行動」(国会議員会館前)★ 中止! 18 30~ 告知 Website 〃 東京 『安倍政権は1000万の民の声を聞け! 検察庁法改定反対 !権力私物化許さない!安倍政権退陣!5・19緊急国会議員会館前行動』 マスク着用、ソーシャル・ディスタンスに配慮したヒューマン・チェーン (衆議院第2議員会館前を中心に) 18 00~ 告知 Web 〃 東京 #検察庁法改正案の強行採決に反対します 第2回緊急オフラインアクション(18時からの宗教者ネットなどの緊急国会議員会館前行動に合流します) 16 00~ 告知 5/24(日) 東京 日曜定例新宿アルタ前街頭アピール「怒っていいとも」第464回、歌・踊り・スピーチ・ゴジラあり、選挙に行かないと死ぬぞ! 15 00~ 告知 〃 東京 第4回「要請"した"なら補償しろ!」デモ 集合場所:秋葉原駅電気街口(西側交通広場) 14 30~ 告知 5/25(月) 東京 「首相官邸前緊急抗議行動」~安倍政治を許さない!桜を見る会問題・黒川検事長問題を糾弾しよう!(首相官邸前) 16 00~ 告知 5/27(水) 東京 「安倍9条改憲NO!ウィメンズアクション」プラカードを持ってご参加を☆ 距離を保ってスタンディングをします、女性以外の参加も大歓迎です!(JR有楽町駅イトシア前) 17 00~ 告知 告知2 Web 5/29(金) 東京 #AbeOut2020(国会前) 18 30~ 告知 5/30(土) 東京 #0530渋谷署前抗議 15 00~ 告知 5/31(日) 東京 日曜定例新宿アルタ前街頭アピール「怒っていいとも」第465回、歌・踊り・スピーチ・ゴジラあり、選挙に行かないと死ぬぞ! 14 00~ 告知 5/31(日) 神奈川 【関東集会】緊急事態宣言NO!軍事費削ってコロナ感染症対策に!命・人権・生活を守る2020 ZENKOスピーキング・ツアー 15 00~ Website Facebook デモ・抗議開催情報(2020年6月アーカイブ)へ続く
https://w.atwiki.jp/pchiranew/pages/27.html
雲孝夫は東京大学卒。駿台予備学校、河合塾、SEG、大数ゼミ講師である。 駿台には、2015年度より出講開始。2015年度はお茶の水東大理系のZS1と市谷SA~SDのXS1を担当。 数3範囲、極限や微積分の授業を担当することが多い。 河合塾では、ハイパー東大理類クラスのみ授業を10年以上担当。 なお、講習は、SEGと駿台でしか授業を持っていない。 人物 雲幸一郎の弟。 学生時代の専攻は整数論、指導教官は伊原康隆。 板書の字は大きめで綺麗だが、手書きの配布プリントは読みにくさに定評あり。 問題のパターンに合わせて解法を覚えることよりも、本質を抑えて、どんな問題でも同じような手順で解く方法を教える。(例えば、数列の漸化式や、極限分野) 50分授業の駿台では、問題解説で手一杯となるため、他予備校で行う基本事項の教科書とは違った視点からの解説にあまり時間を掛けていない。 兄同様、θを(スィータ)と発音する。 記号の使い方、読み方は海外に倣っているようであり、≒を「≈」と書いたり、f(x)の第一次導関数f´(x)を「エフ プライム エックス」と読んだりする。なお、第二次の場合は「エフ ダブル プライム」 質問対応は非常に丁寧である。一緒になって考えてくれる。 教科書、参考書等々の批判の際も、非常にやんわりとした言い方である。 かつて大島保彦は、「雲君(=雲幸一郎)の弟さんは人格者だよ~。」と仰っていた。 授業 授業はほんわかした関西弁で進められる。喋りが上手く、授業に引き込まれる。 「ノート取らなくてええからな~、まずは見ててくれ~」と、問題の大まかな方針や、公式の図形的イメージを前でやってみせた後で、ノート用に丁寧に板書し直すことが多く、とても分かりやすい。 パターン毎の解法暗記ではなく、根本原理の理解を重視する。 極限分野の授業では、主要項を重視する話から、最終的にテイラー展開まで解説する。 テイラー展開は、易しい問題の場合、使うのに適さない場合もあるが、難問であるほどあっさり解決して、師の解説を聞くと感動する。また、1次近似、2次近似への理解も深まる。 問題を深く理解するため、微分方程式について解説することもある。 バームクーヘン分割や傘型分割はあまり好きではなく、テクニックに頼らずとも、まっとうにやれば確実に解けることを強調する。 一問一問を深く解説するときは、テキストの一部の問題をプリント配布で済ませることがある。プリントを読めば、理解できる生徒には、数学的に深い話が聞けるので好まれる。 紹介する別解の中には、他の講師の解説や、参考書では中々目にしない、独特なものもある。特に、求積分野ではアクロバティックな解法を見せることがある。 煩雑な積分計算でも、その場で暗算で計算し、テキストや授業メモはほとんど見ない。 前期テキストを解説するときは、「基本の確認」→「例題」→「テキストの問題」という流れで進むことが多い。他の講師がテキストの問題を解きながら重要なことを確認するのに対して、まず重要事項を確認してからテキストの問題に入る、という感じ。 師の良さは、基本事項を教科書とは違った視点から再構成することで出てくるので、授業の担当時間数が少ない駿台では、その良さが出づらい。 各分野を詳しくまとめる時には、練習問題をその場で出すことが多い。 生徒を当てることがあるが、難しいことは聞かない。答えられなくても、丁寧な解説で、フォローしてくれる。 兄の雲幸一郎は毎月大学への数学に連載しているが、師は、最近は時々しか記事を書いていない様子。 大数ゼミでは、長年数Ⅲの授業を担当している。 面積や体積の求積問題では、他の講師がやらないような、近似を駆使した別解を紹介することがある。 一通り解説したあと、その問題から、何を学んだのか、どの考え方が他の問題に応用できるのかを再確認する。 類題が作れるようになって初めてその問題をモノにしたと言える、という話をすることがある。 講習 東大理系数学(夏期・冬期) 東大文系数学(夏期・冬期) 医系数学(夏期・冬期) スーパー数学完成Ⅲ(冬期) 完答を目指すセンター数学ⅠAⅡB(冬期) 数学FAⅡ(直前Ⅰ期)
https://w.atwiki.jp/kazushiahara/pages/56.html
論文 「DyGeom Mathematica上で動く作図支援パッケージ(1)」京都大学数理解析研究所講究録1780,(2012年3月)pp.52-54(査読なし) 「Escher degree of non-periodic L-tilings by 2 prototiles」FORMA 27 (2012), pp.37-43(Anno Ojiri, Mami Murataとの共著) 「An integral region choice problem on knot projection」JKTR, (to appear)(Masaaki Suzuki との共著) 講演 「DyGeom Mathematica上で動く作図支援パッケージ」KetPicセミナー,工学院大学新宿キャンパス,2012年1月 「Geogebraによる日本語教材ライブラリ構築へむけて」,数式処理と数学教育,京都大学数理解析研究所,2012年8月 「NIER特定課題調査(論理的な思考)について」,数学教育の会,御茶ノ水女子大学,2012年9月2日 「Escher degree of non-periodic L-tilings by 2 prototiles」タイリング空間のトポロジーとその周辺,京都大学数理解析研究所(尾尻杏乃さんと共同発表) 記事執筆 「知のクロスロード」(インタビュー記事)大学への数学2012年1,2,3月号 「平面幾何作図ソフトウエアについて」(日本数学会 数学通信第17巻第3号) 記事等で紹介されました 「数学的発想から生まれる建築のかたち/建築家・平田晃久氏インタビュー」(数学セミナー2012年7月号)(インタビューに同道しました.) 教科書執筆 「新編数学シリーズ」「高等学校数学シリーズ」数研出版 「考える微分積分」2012年9月(数学書房) 「微分積分ノート術」(東京図書)2012年12月出版予定 「線形代数ノート術」(東京図書)2013年1月出版予定 教員免許更新講座担当 「立体図形」明治大学,8月3日(予定) 「ICT教育とメディアリテラシー」,日本教育大学院大学,8月24日(予定) 市民講演会・出張講義 「平面幾何作図ソフトウエアについて」日本数学会市民講演会、2012年9月、九州大学 対外活動 日本数学会システム運用委員会委員 Tokyo Journal of mathematics, 編集委員 AMS Math Review, レビュワー Zentralblatt Math, レビュワー