約 815,126 件
https://w.atwiki.jp/revival/pages/617.html
――かつて、戦争がありました。 遺伝子操作を受けて生まれたコーディネイターと、自然に生まれたナチュラルとの間の抗争に端を発した戦争は、世界中の国々を巻き込み、休戦を挟みながら、ようやく3年前にオーブ連合首長国主導の下、終結しました。 オーブの代表カガリ=ユラ=アスハさまは史上初の統一地球圏連合政府の主席になり、弟のキラ=ヤマトさま、お二方の親友であるラクス=クラインさまと世界をお治めになり、人類史上初の恒久平和を完成させたのでした―― CE78年9月25日、オーブ気象庁は今年の雨季の明けを宣言した。 毎日のように叩きつけられて来たスコールはぱたりと途絶え、天頂にぎらぎらと輝く太陽が、ヤラファス本島に広がる首都オロファト市を鮮やかに照らし出していた。 旧世紀の昔、いまだオーブの民が農業と漁業で生計を立てていた時代には、炎天下の日中に午睡をとる習慣もあったという。だが現在の住人の大半には、そのような贅沢は許されていない。 しかし上着を脱ぎ、汗を拭きながらオフィス街を行く市民の雰囲気は、個人差こそあれ押し並べて明るい。 『南海の宝珠』から『世界の首都』へ。この5年間でオーブが成し遂げた躍進は、社会全体に見えざる活気をもたらしていた。 特にこの日は、午後からの統一地球圏連合政府樹立3周年記念式典を控え、街は会場へと向かう人々や警備についている一般警察で混み合っている。 二度の大戦で被った戦災の陰など、もはやどこにも見当たらない。 オーブの人々にとって未来とは、常に明るいと心底から信じられるものだった。 蒼い空に鳶が孤を描いて飛び去っていく。 遠くから時折、花火の音が聞こえる。 今日は祭りの日なのだ。 ソラ=ヒダカは、この季節のオーブが少し苦手だった。 強い日差しは東洋系のナチュラルにしては色白なソラの肌には少々厳しく、全寮制アスハ記念女学校の制服に包まれたほっそりとした体は汗をにじませていた。 「日傘、持ってくれば良かったかな」 小さく呟いて手を太陽にかざし、15という年齢の割にはまだ幼さの残る顔を庇う。 と、そこに涼やかな風が吹いてきた。肩まで切伸ばされた柔らかな茶色の髪が、ふわりと舞い上がる。 市街の西部に広がる森林公園からの風だった。 腕時計に空色の目を向けると、時間はまだ10時を回ったばかり。 アルバイト先の喫茶店の開店時間にはまだ時間がある。 「あ~あ、ついてないなあ」 ソラはガックリと肩を落とす。 友達は皆この日を空け、遊びに行って誰もいない。 思い出せば、返す返すも後悔ばかり。 今朝の寮でもそうだった。 自室の前で、この日のためにと目いっぱいめかしこんだ親友二人を目の前にして、ソラは痛く落ち込んだ。 二人とも彼女を置いて人気バンドの記念ライブステージに行ってしまうのだという。 ふてくされるソラを前に、同じ寮に住む親友二人はやれやれという感じだ。 「え~!?シーちゃんハーちゃんもみんな行っちゃうの?」 「しょうがないじゃない。ソラはバイト入れちゃったんだし」 「今月厳しいんでしょ、ソラ」 「それはそうだけど……。だって皆行っちゃうなんて知らなかったし」 「いっつも買い食いばかりしてるからよ。もうちょっと我慢すればお小遣いに余裕もあって、一緒に行けたのに」 「ねえ」 意気投合する親友二人をソラはつい恨めしそうに見てしまう。 「そんな事言ったってぇ……」 「だからいつも言ってたじゃない。そんなに無駄遣いして大丈夫?って」 「う゛っ……」 「お祭りがあるのは分かってたんだから、出費は抑えておくってのが常識よ」 「そうそう」 「………」 (そういえば今月は二人ともやけに節約してたっけ……) 思い当たったソラは言葉に窮してしまう。 「シーちゃんとハーちゃんの裏切り者ぉ~」 「ダメダメ。そんなフグみたいにふくれても」 「これに懲りて次はちゃんと貯金しておくことよ」 結局二人は「じゃ、私達ソラの分まで楽しんでくるから。じゃあね~~~」と茶化して、出かけてしまった。 かくて一人残されたソラは寂しくバイトに出かけ、今こうして公園のそばまで来ている。 日差しの暑さにに反して、財布の中は涼しい限り。 空を見てもそれは変わらない。 現実は厳しい。 「今月、お小遣い使いすぎちゃったからなあ……。もうちょっとクレープ食べるの抑えればよかった」 ソラは孤児だ。 七年前の大戦で両親を亡くし、幼ない頃を孤児院で過ごた。 今は寄宿学校であるアスハ記念女学校へと移り、戦災孤児を対象とした国の援助金で生活している。 オーブではソラのような境遇の少年少女は珍しくない。 片親というだけででもいればマシな方だ。 両親がいない寂しさは良く知っている。 でも同時に周囲の人の温かさに包まれてソラは生きてきた。 夜、寂しくて寂しくて涙が止まらなかった時、一晩中抱いて暖めてくれた孤児院のシスター。 つらい時、苦しい時、楽しい時。一緒に笑って泣いて来た親友達。 いつも大切な人たちと一緒だった。 みんなが一緒にいるなら、ずっと大丈夫。そうソラは思う。 ……とはいうもの。 「マスターに謝って、私も遊びに行こうかなあ……。でも……」 先立つものがないのは、別の意味でツライ。 財布の中には一、二枚の小額札とコインが少々。 生活費は国から出るが、月々のお小遣いは自分で稼がなくてはならない。 洋服にDVD、携帯電話代や学校帰りに立ち寄るファーストフード店、アイスクリームショップ……etc。 何かと物入りの年頃なのだ。 「はあ~……。後悔してもしょうがないかあー。真面目に仕事しよっと……」 相変わらず日差しはきつい。 バイトの時間までまだ余裕がある。 少しの間、公園で涼をとるぐらいはできそうだ。 そう決めたソラが公園へと足を向けたその時、風に一枚のポスターが舞った。 「あっ」 そこに載っていた若い男女の姿に気付き、ソラは慌ててポスター拾い上げた。 地面の汚れがついてないことに気付き、ほっと胸を撫で下ろす。 描かれていたのは二人の英雄。 過去二度に渡って繰り広げられた世界大戦。 そしてそれに続く昏迷期に、平和と融和の理想を高らかに歌い上げ、今も統一連合の象徴として特別顧問を勤める女神。 <平和の歌姫>ラクス=クライン。 その彼女の理想の下に集った親衛隊ピースガーディアンを率い、数多の戦場で勝利をもたらした最強のMSパイロットにして勇者。 <守護者>キラ=ヤマト。 学校の授業やTVで何度も聞いた英雄譚。 今ではオーブの誰もが二人を敬愛している。 もちろんソラも。 拾ったポスターをどうしようかと思ったが、そのまま放置するわけにもいかない。 ソラはそれを手にしたまま公園に向かった。 ――今の世の中に不満を持つ人はほとんどいません。 皆、にこやかに笑いながら過ごしています。 ちょっとムシャクシャしても、ラクスさまの歌声を聞けば、幸せな気分になれます。 時々、街中で「この世界はおかしい」と叫ぶ人を見かけますが、すぐに警察の方が連れ去って行きます。 何でも、精神を患った可哀相な人なんだそうです―― 公園に足を踏み入れたソラは驚いた。 入り口付近にちょっとした人だかりができていたのだ。 目をこらすと人波の向こう、ちょうど噴水の前あたりに、2人の警官に連行される恰幅のいい初老の男性の姿があった。 周囲の人だかりの中に知り合いの主婦を見つけて、ソラは尋ねた。 「どうしたんですか、おばさん?」 「あらソラちゃん。あのね、あのおじいさんが今日の式典を狙うテロリストかもしれないんだって」 「え!?」 あの老人と言われた老人は、ソラも知った顔だった。 この公園でよく日向ぼっこをし、時々ハトに餌をやっている、そんなどこにでもいる老人だ。 ソラも何度か顔を合わせており、世間話もした事もある。 プラント併合後にオーブへと移り住んだコーディネイターらしい。 声は大きいが穏やかな人だ。 とてもテロリストの様には見えない。 「何でも昔はザフトの軍人で、5年前の戦争ではカガリ様やキラ様のお命を狙った事もあるそうよ」 怖いわねえ、と言い残して主婦は立ち去った。 残ったソラは、何ともなしに離れる事も出来ず、ぼんやりと様子を見ていた。 「ふん、5年も前の作戦に言いがかりをつけ、こんな老いぼれさえ令状無しで拘禁するか!ラクス=クラインも余程に後ろめたいところがあると見えるわ!あの女狐らしい事だな!!平和の使者が聞いて呆れる!!」 不意に、大人しく連行されていくかに見えた老人が、大声を張り上げた。 あからさまな罵声に、周囲の空気が凍る。 「黙れ、このクソじじい!」 人の輪から激昂した学生風の若者が飛び出し、老人を殴りつけた。 呻き声を上げる老人を、さらに数人が地面に引き摺り倒す。 警官が慌てて止めようとするが、たった2人ではとても押さえ切れない。 リンチに参加する人間の数は、あっという間に10人近くまで膨れ上がった。 「ひっ」 呆然と見ていたソラは、老人の頭から流れる血に気づいて悲鳴を上げた。 思わず駆け寄り、老人を蹴ろうとしていた男の背にしがみつく。 「もうやめてください! このままじゃ、おじいさんが死んじゃいます!!」 「邪魔だ!!」 興奮した男は聞き入れず、乱暴にソラを振り払う。 「痛っ!」 倒され尻餅をついたソラの手から、ラクスとキラのポスターが離れて、ひらひらと風に舞った。 ――世界は平和でした。 カガリ様の統治の元、人々は皆幸せでした。 私もそう信じていました。 この日、あの人に出会うまでは―― 風に舞ったポスターは、しばしの浮遊の後に地面へと落ちた。 黒い上下を着てサングラスをかけた、20代前半とおぼしき黒髪の青年の足元に。 当然ながら黒衣の青年は立ち止まり、膝を曲げてポスターを拾う――。 そう思われたが。 だが彼はそのまま、まったくの無造作に、それを踏みつけた。 ラクスとキラが描かれたそれを。 一瞬の沈黙の後、誰かが叫ぶ。 「不敬罪だ!」 青年の行為に気づいた一人の声に、半ば暴徒化していた男達が振り返った。 新たな標的を見つけた彼等は、青年へと詰め寄る。 「貴様、自分が何をしたのか分かって――」 が、言えたのはそこまでだった。 つかみかかったのは最初に老人を殴った学生だが、そのまま垂直に崩れ落ちた。 青年の鮮やかな右フックが、一瞬で学生の意識を刈り取ったのだ。 「なっ!?」 予期せぬ反撃に戸惑う男たちの中に、黒衣の青年は気負いのない足取りで踏み込む。 「くそ……!やっちまえ!!」 「おう!!」 「この野郎!!!」 激情に囚われた暴徒が一気に挑みかかるが……。 桁違いの強さだった。 数の違いなどものともせず、黒衣の青年は無言のまま、あっという間に男達の半数を叩きのめした。 ある者は地面に付して呻き、ある者は仰向けのまま気を失っている。 ついさっきまで威勢の良かった暴徒達は、もはやその場を去るか、遠巻きにして事の成り行きを見守るしかなかった。 突然の乱闘。 そして終結。 呆気に取られていたソラは、ようやく解放された老人の呻きで我に帰る。 「ううう……」 「だ、大丈夫ですか?お爺さん」 しゃがみ込んで老人を助け起こした時、ソラは背後に気配を感じた。 いつのまにか黒衣の青年が二人のそばに立っていた。 サングラスを外しその下に隠されていた真紅の双眸で、ソラと老人を見下ろしていた。 老人が小さく息を呑む。 一瞬の後、青年は踵を返して何事もなかったかのような足取りで公園を後にする。 「ま、待てっ!そこの男!止まれ!命令だ、聞こえないのか!!」 「こ、こちら215号車!本部応答せよ……」 ようやく我に戻った警官のうち1人が青年を追い、現場に残った1人が無線機に増援を求める。 誰も聞かない、その老人の呟きを聞いたのはソラ1人だった。 「シン=アスカ……生きていたのか?」 「――シン……、アスカ……?」 ――シン=アスカ。 何の疑問も持たなかった私の平凡な生活は、この時、終わりを迎えました―― ――――――――――――――――――――――――――― このSSは原案文第一話Aパート前編(DC私案)を再編集、一部加筆したものです
https://w.atwiki.jp/yukimi0/pages/150.html
――かつて、戦争がありました。 遺伝子操作を受けて生まれたコーディネイターと、自然に生まれたナチュラルとの間の抗争に端を発した戦争は、世界中の国々を巻き込み、休戦を挟みながら、ようやく3年前にオーブ連合首長国主導の下、終結しました。 オーブの代表カガリ=ユラ=アスハさまは史上初の統一地球圏連合政府の主席になり、弟のキラ=ヤマトさま、お二方の親友であるラクス=クラインさまと世界をお治めになり、人類史上初の恒久平和を完成させたのでした―― CE78年9月25日、オーブ気象庁は今年の雨季の明けを宣言した。 毎日のように叩きつけられて来たスコールはぱたりと途絶え、天頂にぎらぎらと輝く太陽が、ヤラファス本島に広がる首都オロファト市を鮮やかに照らし出していた。 旧世紀の昔、いまだオーブの民が農業と漁業で生計を立てていた時代には、炎天下の日中に午睡をとる習慣もあったという。だが現在の住人の大半には、そのような贅沢は許されていない。 しかし上着を脱ぎ、汗を拭きながらオフィス街を行く市民の雰囲気は、個人差こそあれ押し並べて明るい。 『南海の宝珠』から『世界の首都』へ。この5年間でオーブが成し遂げた躍進は、社会全体に見えざる活気をもたらしていた。 特にこの日は、午後からの統一地球圏連合政府樹立3周年記念式典を控え、街は会場へと向かう人々や警備についている一般警察で混み合っている。 二度の大戦で被った戦災の陰など、もはやどこにも見当たらない。 オーブの人々にとって未来とは、常に明るいと心底から信じられるものだった。 蒼い空に鳶が孤を描いて飛び去っていく。 遠くから時折、花火の音が聞こえる。 今日は祭りの日なのだ。 ソラ=ヒダカは、この季節のオーブが少し苦手だった。 強い日差しは東洋系のナチュラルにしては色白なソラの肌には少々厳しく、全寮制アスハ記念女学校の制服に包まれたほっそりとした体は汗をにじませていた。 「日傘、持ってくれば良かったかな」 小さく呟いて手を太陽にかざし、15という年齢の割にはまだ幼さの残る顔を庇う。 と、そこに涼やかな風が吹いてきた。肩まで切伸ばされた柔らかな茶色の髪が、ふわりと舞い上がる。 市街の西部に広がる森林公園からの風だった。 腕時計に空色の目を向けると、時間はまだ10時を回ったばかり。 アルバイト先の喫茶店の開店時間にはまだ時間がある。 「あ~あ、ついてないなあ」 ソラはガックリと肩を落とす。 友達は皆この日を空け、遊びに行って誰もいない。 思い出せば、返す返すも後悔ばかり。 今朝の寮でもそうだった。 自室の前で、この日のためにと目いっぱいめかしこんだ親友二人を目の前にして、ソラは痛く落ち込んだ。 二人とも彼女を置いて人気バンドの記念ライブステージに行ってしまうのだという。 ふてくされるソラを前に、同じ寮に住む親友二人はやれやれという感じだ。 「え~!?シーちゃんハーちゃんもみんな行っちゃうの?」 「しょうがないじゃない。ソラはバイト入れちゃったんだし」 「今月厳しいんでしょ、ソラ」 「それはそうだけど……。だって皆行っちゃうなんて知らなかったし」 「いっつも買い食いばかりしてるからよ。もうちょっと我慢すればお小遣いに余裕もあって、一緒に行けたのに」 「ねえ」 意気投合する親友二人をソラはつい恨めしそうに見てしまう。 「そんな事言ったってぇ……」 「だからいつも言ってたじゃない。そんなに無駄遣いして大丈夫?って」 「う゛っ……」 「お祭りがあるのは分かってたんだから、出費は抑えておくってのが常識よ」 「そうそう」 「………」 (そういえば今月は二人ともやけに節約してたっけ……) 思い当たったソラは言葉に窮してしまう。 「シーちゃんとハーちゃんの裏切り者ぉ~」 「ダメダメ。そんなフグみたいにふくれても」 「これに懲りて次はちゃんと貯金しておくことよ」 結局二人は「じゃ、私達ソラの分まで楽しんでくるから。じゃあね~~~」と茶化して、出かけてしまった。 かくて一人残されたソラは寂しくバイトに出かけ、今こうして公園のそばまで来ている。 日差しの暑さにに反して、財布の中は涼しい限り。 空を見てもそれは変わらない。 現実は厳しい。 「今月、お小遣い使いすぎちゃったからなあ……。もうちょっとクレープ食べるの抑えればよかった」 ソラは孤児だ。 七年前の大戦で両親を亡くし、幼ない頃を孤児院で過ごした。 今は寄宿学校であるアスハ記念女学校へと移り、戦災孤児を対象とした国の援助金で生活している。 オーブではソラのような境遇の少年少女は珍しくない。 片親というだけででもいればマシな方だ。 両親がいない寂しさは良く知っている。 でも同時に周囲の人の温かさに包まれてソラは生きてきた。 夜、寂しくて寂しくて涙が止まらなかった時、一晩中抱いて暖めてくれた孤児院のシスター。 つらい時、苦しい時、楽しい時。一緒に笑って泣いて来た親友達。 いつも大切な人たちと一緒だった。 みんなが一緒にいるなら、ずっと大丈夫。そうソラは思う。 ……とはいうもの。 「マスターに謝って、私も遊びに行こうかなあ……。でも……」 先立つものがないのは、別の意味でツライ。 財布の中には一、二枚の小額札とコインが少々。 生活費は国から出るが、月々のお小遣いは自分で稼がなくてはならない。 洋服にDVD、携帯電話代や学校帰りに立ち寄るファーストフード店、アイスクリームショップ……etc。 何かと物入りの年頃なのだ。 「はあ~……。後悔してもしょうがないかあー。真面目に仕事しよっと……」 相変わらず日差しはきつい。 バイトの時間までまだ余裕がある。 少しの間、公園で涼をとるぐらいはできそうだ。 そう決めたソラが公園へと足を向けたその時、風に一枚のポスターが舞った。 「あっ」 そこに載っていた若い男女の姿に気付き、ソラは慌ててポスター拾い上げた。 地面の汚れがついてないことに気付き、ほっと胸を撫で下ろす。 描かれていたのは二人の英雄。 過去二度に渡って繰り広げられた世界大戦。 そしてそれに続く昏迷期に、平和と融和の理想を高らかに歌い上げ、今も統一連合の象徴として特別顧問を勤める女神。 <平和の歌姫>ラクス=クライン。 その彼女の理想の下に集った親衛隊ピースガーディアンを率い、数多の戦場で勝利をもたらした最強のMSパイロットにして勇者。 <守護者>キラ=ヤマト。 学校の授業やTVで何度も聞いた英雄譚。 今ではオーブの誰もが二人を敬愛している。 もちろんソラも。 拾ったポスターをどうしようかと思ったが、そのまま放置するわけにもいかない。 ソラはそれを手にしたまま公園に向かった。 ――今の世の中に不満を持つ人はほとんどいません。 皆、にこやかに笑いながら過ごしています。 ちょっとムシャクシャしても、ラクスさまの歌声を聞けば、幸せな気分になれます。 時々、街中で「この世界はおかしい」と叫ぶ人を見かけますが、すぐに警察の方が連れ去って行きます。 何でも、精神を患った可哀相な人なんだそうです―― 公園に足を踏み入れたソラは驚いた。 入り口付近にちょっとした人だかりができていたのだ。 目をこらすと人波の向こう、ちょうど噴水の前あたりに、2人の警官に連行される恰幅のいい初老の男性の姿があった。 周囲の人だかりの中に知り合いの主婦を見つけて、ソラは尋ねた。 「どうしたんですか、おばさん?」 「あらソラちゃん。あのね、あのおじいさんが今日の式典を狙うテロリストかもしれないんだって」 「え!?」 あの老人と言われた老人は、ソラも知った顔だった。 この公園でよく日向ぼっこをし、時々ハトに餌をやっている、そんなどこにでもいる老人だ。 ソラも何度か顔を合わせており、世間話もした事もある。 プラント併合後にオーブへと移り住んだコーディネイターらしい。 声は大きいが穏やかな人だ。 とてもテロリストの様には見えない。 「何でも昔はザフトの軍人で、5年前の戦争ではカガリ様やキラ様のお命を狙った事もあるそうよ」 怖いわねえ、と言い残して主婦は立ち去った。 残ったソラは、何ともなしに離れる事も出来ず、ぼんやりと様子を見ていた。 「ふん、5年も前の作戦に言いがかりをつけ、こんな老いぼれさえ令状無しで拘禁するか!ラクス=クラインも余程に後ろめたいところがあると見えるわ!あの女狐らしい事だな!!平和の使者が聞いて呆れる!!」 不意に、大人しく連行されていくかに見えた老人が、大声を張り上げた。 あからさまな罵声に、周囲の空気が凍る。 「黙れ、このクソじじい!」 人の輪から激昂した学生風の若者が飛び出し、老人を殴りつけた。 呻き声を上げる老人を、さらに数人が地面に引き摺り倒す。 警官が慌てて止めようとするが、たった2人ではとても押さえ切れない。 リンチに参加する人間の数は、あっという間に10人近くまで膨れ上がった。 「ひっ」 呆然と見ていたソラは、老人の頭から流れる血に気づいて悲鳴を上げた。 思わず駆け寄り、老人を蹴ろうとしていた男の背にしがみつく。 「もうやめてください! このままじゃ、おじいさんが死んじゃいます!!」 「邪魔だ!!」 興奮した男は聞き入れず、乱暴にソラを振り払う。 「痛っ!」 倒され尻餅をついたソラの手から、ラクスとキラのポスターが離れて、ひらひらと風に舞った。 ――世界は平和でした。 カガリ様の統治の元、人々は皆幸せでした。 私もそう信じていました。 この日、あの人に出会うまでは―― 風に舞ったポスターは、しばしの浮遊の後に地面へと落ちた。 黒い上下を着てサングラスをかけた、20代前半とおぼしき黒髪の青年の足元に。 当然ながら黒衣の青年は立ち止まり、膝を曲げてポスターを拾う――。 そう思われたが。 だが彼はそのまま、まったくの無造作に、それを踏みつけた。 ラクスとキラが描かれたそれを。 一瞬の沈黙の後、誰かが叫ぶ。 「不敬罪だ!」 青年の行為に気づいた一人の声に、半ば暴徒化していた男達が振り返った。 新たな標的を見つけた彼等は、青年へと詰め寄る。 「貴様、自分が何をしたのか分かって――」 が、言えたのはそこまでだった。 つかみかかったのは最初に老人を殴った学生だが、そのまま垂直に崩れ落ちた。 青年の鮮やかな右フックが、一瞬で学生の意識を刈り取ったのだ。 「なっ!?」 予期せぬ反撃に戸惑う男たちの中に、黒衣の青年は気負いのない足取りで踏み込む。 「くそ……!やっちまえ!!」 「おう!!」 「この野郎!!!」 激情に囚われた暴徒が一気に挑みかかるが……。 桁違いの強さだった。 数の違いなどものともせず、黒衣の青年は無言のまま、あっという間に男達の半数を叩きのめした。 ある者は地面に付して呻き、ある者は仰向けのまま気を失っている。 ついさっきまで威勢の良かった暴徒達は、もはやその場を去るか、遠巻きにして事の成り行きを見守るしかなかった。 突然の乱闘。 そして終結。 呆気に取られていたソラは、ようやく解放された老人の呻きで我に帰る。 「ううう……」 「だ、大丈夫ですか?お爺さん」 しゃがみ込んで老人を助け起こした時、ソラは背後に気配を感じた。 いつのまにか黒衣の青年が二人のそばに立っていた。 サングラスを外しその下に隠されていた真紅の双眸で、ソラと老人を見下ろしていた。 老人が小さく息を呑む。 一瞬の後、青年は踵を返して何事もなかったかのような足取りで公園を後にする。 「ま、待てっ!そこの男!止まれ!命令だ、聞こえないのか!!」 「こ、こちら215号車!本部応答せよ……」 ようやく我に戻った警官のうち1人が青年を追い、現場に残った1人が無線機に増援を求める。 誰も聞かない、その老人の呟きを聞いたのはソラ1人だった。 「シン=アスカ……生きていたのか?」 「――シン……、アスカ……?」 ――シン=アスカ。 何の疑問も持たなかった私の平凡な生活は、この時、終わりを迎えました―― ――――――――――――――――――――――――――― このSSは原案文第一話Aパート前編(DC私案)を再編集、一部加筆したものです
https://w.atwiki.jp/savetibet/pages/25.html
現状報告 現在1ヶ月ほどたちましたが、返信のある議員・平和団体は少ないです。 議員 チベット問題に関しては「人権問題」として人権問題に熱心な議員の皆さんを中心に 質問メールを送りました。http //nullpo.2log.net/home/yabai/archives/blog/giinlist1/ 百通近くのメールを送りましたが、返ってきたのは桜井充参議院議員と岩國哲人衆議院議員のみです。 =================引用=========================== ご質問の件ですが、明日の予算委員会で質問する予定です。 (他の質問との関連で質問時間がなくなる場合もありますが) インターネット中継で見れますのでご覧ください。 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 参議院議員 桜井 充 =================引用=========================== =================引用=========================== チベット暴動に関するご質問につきましての回答をお送りいたします。 今回の暴動が、死傷者も発生する状況になったことは憂慮すべきことと考えます。 外務省も「早期かつ平和裏に沈静化することを期待する」旨の外務報道官談話を表明していますが、 「平和の祭典」であるオリンピックを間近に控え、国際社会も人権の観点から今回の事態を 注視していることに鑑み、中国政府が今回の事態を、平穏に、早期解決することを期待します。 **************************************** 衆議院議員 岩國哲人事務所 政策担当 岸 =================引用=========================== 平和団体 平和団体も10通ほど送りましたが 「ピースデポ(Peace Depot)」さんから飲み返信がきました。 内容を要約すると ・関心を持っていないわけではない ・判断する情報が少ない ・我々は「軍縮」のみを中心に行っている団体である との事です。この対応についての判断は皆さん各々にお任せいたします。 最後に、返信をいただいた議員・団体の皆様には感謝申し上げます。
https://w.atwiki.jp/sakurafree2010/pages/50.html
水山県は、サクラ民主社会主義平和連邦国の紬地方に位置し、姫浜県の南に位置する県である。この県は、海洋開発の重要拠点であり、国内で最も多くの米を生産している。バイオマス発電施設が設置されているものの、現在は稼働を停止している。 北部の集落都市には、かつて役場関係者であったアランパトル・ムハンマディヤ・スール(1925-2023)が残した詩が埋められているという伝説が存在している。この伝説は、地域の歴史と文化に深く根ざしており、住民の間で今も語り継がれている。 概要 国属 サクラ民主社会主義平和連邦国 人口 700万人 中心都市 水ノ町市 主な生産物 米 伝統料理 県花 鉄道路線 バス路線 高速道路 中心工業団地 知事 ただのごはん
https://w.atwiki.jp/indexorichara/pages/1472.html
獣耳衆(ケモミミスタ)。 それは、ネコミミとかウサミミとかイヌミミとかそういうのが好きで好きで堪らない馬鹿共が集まり、ケモミミを広めたり愛でたりするために作り上げた学生組織である。少なくとも当人たちにとっては。 彼らのケモミミ活動は多岐にわたり、ある時にはイベントに潜入してケモミミを広め、またある時にはラジオをジャックしてケモミミ愛好番組を流したりと様々だ。 だが、メンバーの誰も彼もがそんな破壊(的に迷惑な)活動に参加しているわけではない。平和に学生しながら関わる者もいるのである。 * * * * 大柄な男が道端で屈んでいる。 学校指定のブレザーが恐ろしく似合っていない彼は、獣耳衆の頭領(リーダー)である黒井錬児。 何やら足元に向かって――というか、足元にいる何かに話しかけている。 「――うむ、そうだ。これを小川原の瞬火に届けろ。場所は分かるな?」 「にゃあ」 そこには一匹の黒い猫。彼はその猫に向けて声をかけている。 そう、ネコミミを魂の底から愛する漢である黒井は学園都市の猫たちの頂点に君臨しており、猫と意思疎通が出来るのである。正確には彼がそう公言しているだけで、実際のところは不明だが。 ちなみにその様子はどう見ても「猫に話しかけている2m近い男」であり、周囲の人々は若干引いている。 「よし、行け!」 「にゃ!」 彼の合図とともに猫は走りだす。首には黒いリボンとそれに付けられた小型の保存装置。学園都市の技術によって極小ながら大容量のデータ保存を可能にしている。 その中には次の『商品』の納付期限、次回の会合の日にちなどのデータが入っており、黒猫はその配達を命じられたのだ。 黒猫はあっという間に細い路地に消えてゆき、それを見届けた黒井はまるで何もなかったかのように平然と歩き去る。 (あんな強面なのに猫が好きなんだ……) ……周囲からの生温い視線を受けながら。 * * * * 「あぁ~やっぱり猫はいいわぁ~。癒されるにゃ~」 コンピュータディスプレイを見つつ、一人の少女がつぶやいていた。 度の強そうなぐるぐる眼鏡に三つ編みの黒い髪と、一見して地味とも思える容貌。 だがよく見れば顔の造作は整っており、眼鏡を外せば美人とも見られるだろう。 彼女、小川原高校附属中学校2年生の瞬火陽子は、猛勉強の疲れを癒すべく自室で猫の画像を眺めていた。 彼女の通う小川原は学力重視の学校であり、当然彼女も勉強に力をいれているのだ。 「はふう、やっぱり猫もネコミミも可愛いにゃ……って、うん?」 そうやって画像を眺めて和んでいること数分、かりかりと部屋の窓をひっかくような音が聞こえる。 加えてにゃあにゃあという鳴き声も。 「あ、そろそろ連絡の時期だったっけ。今開けるからまっててね」 その音を聞いて察したのか、彼女は窓を開けて小さな客を迎え入れる。 窓から入ってきたのは、先ほど黒井の命を受けて送り出された黒猫だ。 「あれ、新顔くんかな。頭領からの連絡を持ってきたんだよね?」 「にゃあ」 「……可愛いにゃ~。頭領の人脈……猫脈?が羨ましいよ」 黒猫の動作に和みながらも慣れた調子で窓を閉め、首の保存装置を取り外す。 そして装置をコンピュータに接続すると、データを検分していく。 「あ、新しいネコミミのデザインできたんだ。えっと、脳波受信装置を小型化したから自由度が増した?すごいなあ」 「うん、新しい材料は次の会合で渡されて、今回作ったのは会合の3日前までに納めるっと。ここはいつも通りね」 と、かまって欲しいのか彼女の足元で黒猫が鳴く。爪を立てずに彼女の足に猫パンチをするおまけ付きだ。 「あ、ごめんごめん。ありがとね、黒猫ちゃん……触っていい?」 「にゃあ」 「あはは、頭領じゃないから分からないよ。でも嫌じゃないみたいだね」 猫じゃらし等の玩具を持ち出したり、喉や背を撫でたりしてしばし和む。 黒猫も心地良さそうに喉を鳴らしている。 「ああ、和むにゃ~」 「ふにゃあ」 結局、黒猫が彼女の部屋から出たのは夜になってからだった。 * * * * 察しの良い方は気づいているだろうが、彼女は獣耳衆のメンバーである。 ただしテロ行為に関しては殆ど知らず、黒井の計らいもあって合法的な仕事のみが割り振られている。 その他の非合法活動を行うメンバーたちも彼女のようなメンバーにはテロ活動等について関わらせないようにしている。 『ケモミミとの付き合い方は人それぞれ』 というのもまた彼らの理念なのだ。 ちなみに彼女の同級の友人には風紀委員がいるのだが、このこともあってか単なるネコミミ好きとしか認識されていないことは幸いといえるだろう。 「それにしても、こんなにいっぱいのネコミミが全部売れてるのかな?ホームページで売ってるのは知ってるけど……」 まあネコミミ可愛いから売れるのかな、と結論をだして明日の授業に備えた予習にとりかかる。 獣耳衆ネコミミ派ネコミミ供給係、瞬火陽子。 彼女の日常は今日も平和である。 ※ネコミミの行き先の一例 「ええい、またあいつらか!」 「ふはははは!獣耳衆頭領兼ネコミミ長、『黒猫』推参!」 「てめえのどこが黒猫だボケェ!いいとこ虎かライオンじゃねえか!」 「何を言うかこの戯けがぁ!虎やライオンの耳は丸いであろうがぁ!あくまでもネコミミの基本は三角形だ阿呆!」 「キレるのそこかよ!しかもマジギレ!?」 「ふん、蒙昧の輩め。黙ってこの美しい三角形のネコミミを受け入れるがいいわ!」 「嫌だっつの!いい年してネコミミなんぞつけたくないわ!てめえこそ今日こそお縄につきやがれ!」 ……知らないほうがいい真実(ゆきさき)もある。 * * * * 『さて、そういうわけで第53回獣耳衆定例会議を始めるとしよう』 『応!』 彼女が大量のネコミミを納入してから5日後。 マンションの一室、学生寮、個室型ネットカフェに路地裏など、様々な場所で声が上がる。 声を上げた彼ら彼女らは一様にケモミミの頭飾りを付けており、携帯型タブレットやコンピュータのディスプレイ、あるいは虚空を見上げて話しだす。 彼らの頭のケモミミには通信機能が付いており、好きな場所に居ながらこういった会議に興じることが可能なのだ。 『うむ、まずは一般ケモミミの納入についてだ』 『はーい!ネコミミの納入は完璧です、頭領!』 『ウサミミもだ』 『イヌミミも納入しました!』 『キツネミミもね』 『ゾウミミもー』 頭領たる黒井の言葉に応じて、各々が報告をする。 ちなみに一般ケモミミというのは、主に『布教用』として使われる特段変わった機能のない只のケモミミだ。 一部はネット販売もしているが、そちらではどちらかというと脳波ケモミミ(脳波に連動して動くケモミミ。大きさに合わせて5000円から)が売れ筋だ。 瞬火が納入したのもこの一般ケモミミであり、この一般ケモミミをベースにして脳波ケモミミや通信ケモミミ(脳波ケモミミに通信機能を付加した物。この会議にも使われており、獣耳衆の標準装備)が作られる。 『うむ、こちらでも確認している。技術班がそのうち4分の1を脳波ケモミミに改造し、在庫に加えた』 脳波ケモミミはよく売れる、と黒井は続ける。 『ふむ、ついでだから現在の組織資金についてだ。まず収入はケモミミグッズ売却で72万5千円、各員からの寄付で52万2千円、それと前回までの繰越が3万4千円。合計128万と千円だ』 『そしてケモミミグッズの材料費で35万円、技術環境の維持で40万円、年少メンバーの生活補助で約45万円の支出があり、しめて約8万円のプラスだな』 彼らは馬鹿な目的のもとに動く組織ではあるが、それでも組織である以上資金は必要だ。 ケモミミ促進用のグッズの開発、イベント調査やラジオをジャックするための技術設備に稲葉のような『置き去り』あがりの年少メンバーの生活費など、求めるものは多い。 ちなみにケモミミは意外に売れているらしい。彼らのケモミミテロの際も、大抵一人か二人はケモミミの魅力にめざめているのだとか。 しかし彼らはあくまでもケモミミ普及組織(自称)であって商売組織ではない。その運営はせいぜい「赤字でなければ良い」程度の考えで行われており、儲けもある程度貯まればパーティなどを開催して消費している。 『ふむ、あとはうちのメールマガジン『獣耳衆のわくわく☆ケモミミマガジン』の登録数が千人を超えたぞ。以後もケモミミ普及に励むとしようではないか』 『了解!』 『では、各々連絡事項・雑談等があれば――』 『それじゃウサミミ長からウサミミ派に連絡を――』 それぞれの連絡事項を伝達して適当に話した後に通信機をオフにしていき、それにより彼らのミミには静寂が戻る。 そして一時の静寂が得られた場所で、彼らは日常を再開する。 「――ふう、私のネコミミも沢山売れてるみたいで嬉しいな」 ネコミミを外した瞬火は、嬉しそうに微笑みながらそう呟く。 なんだかんだで、自分が役に立てるこの組織は彼女にとっても良い居場所となっているようだ。
https://w.atwiki.jp/heizemiyagi/pages/26.html
2005.9.18は残暑厳しい夏日でした。それ以上にLove PeaceFestaの会場は熱かった! 受験勉強を放り出した実行委員長と一緒に行ってきたので、簡単にご報告です。内容についてはLove PeaceFesta2005のサイトをごらんください。 Love PeaceFestaに参加しました。 今年の夏、原水爆禁止世界大会に参加して、知ったことや考えたことを多くの人に伝えたいと考えていた私にとって、Love PeaceFestaは大きなヒントになりました。私の知っている人みんなに、ぜひ見てもらいたいと思いました。 会場の勾当台公園にはいくつもの団体がフリマやコンサートなどをしていましたが、私が衝撃を受けたのは戦争の写真展示でした。劣化ウラン弾の影響で殴られたような顔で生まれた子供や、食料がないため痩せて老人のようになった赤ん坊の様子は、写真でなければ伝わらない力を持っていました。テレビでは「残酷だから」という理由で報道されない戦争の様子は、積極的に機会をつくり、伝えていかなければならないものだと思いました。 宮城には、平和を誓い、それを伝えていける若い人がたくさんいることに勇気づけられました。暑い日だったけれどそれ以上に熱い、素敵な一日でした。(K) ありがとう! Love PeaceFestaにはじめて行きました。広島に一緒に行った青年たちと再度出逢うことができたのが、うれしいことのひとつです。イベントのありかたとしても、参考になるところがたくさんありました。それにしても、仲間がたくさん居るって感じられることが、しあわせなことだとしみじみ思います。そんな仲間がたくさんいたら、そしてみんなで繋がったら、それが平和に繋がるんだと、改めて強く感じました。誘ってくれてありがとう!これからも一緒にがんばっていきましょう!(H)
https://w.atwiki.jp/vs-wiki/pages/4038.html
AHB/017 R 大切な約束 めんま/超平和バスターズ 女性 パートナー 無敵バリアー めんま/超平和バスターズ 女性 レベル 1 攻撃力 2000 防御力 4500 【めんま、約束するっ!じんたんぜっ…たい泣かす!!】《幽霊》 【サプライズ】【自】[相手のターンのアタック終了ステップに、相手のフィールドに、【F】か【H】がいる時] → あなたのリタイヤがすべて《幽霊》なら、あなたは相手のリングのカードを1枚まで選び、相手の控え室に置く。あなたは自分のベンチのカードを1枚まで選び、自分の控え室に置く。このカードをあなたの、ベンチか控え室に置く。 作品 『劇場版 あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』 備考 このカードをパートナーにしているカード 取得中です。 関連項目 取得中です。
https://w.atwiki.jp/tinfekrsw/pages/34.html
基本 腕組み 腕組み2 腕組み3 胴上げ あなたの側にいる弁護士がいます 生き埋め 散歩 遊具 監視業務 監視業務2 テレビ 洗脳 監視業務・トイレ 大量開示祭 原住民レイプ おやすみー 開示兄弟 風呂桶 監視業務・トイレ2 鏡の中 強制脱糞 テレビ・振り向き 巨大 kaizi!! 踏み付け ホモスレやんけ シザーマン 狙撃 逮捕 腕組み4 バイク 猫 横断幕 七夕 ひな祭り 励まし フライパン 写真 ガッツポーズ すり足 脱糞 マッチョ ネット 基本 ( (c :; ]ミ( c :; ]ミ( Dc X; ]ミ 腕組み n n (ヨ ) ( E) / | | ヽ \ \/^^彡(゚)(゚)/( (c :; ]ミヽ/ / \(uu / uu)/ | ∧ / 腕組み2 n n (ヨ ) ( E) / | | ヽ \ \/^^彡(゚)(゚)/( (c :; ]ミヽ/ / \(uu=二フ / uu)/ | ∧ / 腕組み3 n ( E) ;;;;;;;;; | ヽ \/^ /( (c :; ]ミヽ/ / \(uu=二フ / uu)/ | ∧ / 胴上げ ( (c :; ]ミ)つ⌒つ~ ,; ヽつ__つ + + + ; + わっしょい + ; ;. + ; わっしょい わっしょい + ; ;. + ; わっしょい わっしょい + ; ;. + ; わっしょい わっしょい + ; ;. + ; わっしょい 彡(゚)(゚)∩∩彡(゚)(゚)∩∩彡(゚)(゚) (つ ノ ヽ ノ ヽ ⊂ ) ~| ) ) / ヽ (( |~ ∪∪ ∪⌒∪ ∪∪ あなたの側にいる弁護士がいます __人_人,_从人_.人_从._,人_人_从.人_从 )あなたの側にいる弁護士がいます ( ) あなたの側にいる弁護士がいます( )あなたの側にいる弁護士がいます そ ろ あなたの側にいる弁護士がいます( )/⌒Y⌒Y⌒l/⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒ ( (c :; ]ミ / ヽ || || し| i |J=二フ | | ノ し'し' 生き埋め ( (c :; ]ミ ザック (つD―○|> ザック ( ヽノ し(_)  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\彡(゚)(゚)/ ̄ ̄ ̄ ̄ ⌒⌒⌒⌒ 散歩 ,,..-―^―-..,, /+ + + + + \ /*※*※*※*※*ヽ .'⌒'⌒'⌒ii⌒'⌒'⌒'^ || 彡(゚)(゚) ||'~ヽ_,(~ヽ) i~ミ〉 ,,,),,| | \ し'ゞ,, ,, ,/し' \ ,r' ~ ~ヾ~ヽ \ / ,; ,; ヾλ ( (c :; ]ミ / ,; ,; ,ハ ヽヽ UU UU 遊具 . パカパカパカパカパカパカパカパカ ( (c :; ]ミ =つ≡つ (っ ≡つ=つ / . ) ( / ̄∪ _.__ ♪ _| |_ | |Θ| ♪ | ̄ ̄ ̄| ̄ ̄|_ | |30| ∩彡(゚)(゚) │ ...| | | . |_|万| | i |___|__|_| |_| しーJ 監視業務 .|\ . | \ . | \ . |. | \ ___彡(-)(-). |. | | | __ 彡 と ̄ ̄|. |( (c :|; ]ミ.| |\⌒⌒⌒⌒⌒⌒\ \. |ヽ .| \ \ \ \ | .| .| \ \ \ \| .| \ \|⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒| \| \ |_______| 監視業務2 .|\ . | \ . | \ . |. | \ ___彡(-)(-). |. | | | __ 彡 と ̄ ̄|. |( (c :|; ]ミ.| |\⌒⌒⌒⌒⌒⌒\ \. |ヽ .| \ \ ( (c :|; ]ミ \ \ | .| .| \ \ \ \| .| \ \|⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒| \| \ |_______| テレビ _____________ /|:: ┌──────┐ ::| /. |:: |( (c :; ]ミ | ::| |.... |:: | ( (c :; ]ミ | ::| |.... |:: | ( (c :; ]ミ | ::| |.... |:: └──( (c :; ]ミ-┘::| \_| ┌─( (c :; ]ミ .|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄( (c :; ]ミ ̄ ( _)ミ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄旦 ̄(_, ) / \ ` | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|、_)  ̄| ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄| 洗脳 ( (c :; ]ミ ♪!! ♪!! / \ _ \ | | / | | | \ |■| 【彡(。)(゚)】 <ヤッパリソンシガナンバーワン | | /⌒|⌒|ヽ二二つ|◎| ノ (======と <ヤッパリソンシガナンバーワン ヽ二二Ο./ ー―――´ `u-u' (_| |_| |_ | | .(__)__) .| | 監視業務・トイレ ( (c :; ]ミ /| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/ | | 彡(゚)(゚) | /⌒ヽ彡 と |. { (⊃ と) ___ | ヽ (_ _⌒).) (公(@ |__ に二二二JJ. / _)_便__r' 大量開示祭 ;.’∵ ∵,;.’ * ' ∴; (ilil;ω;) ,. . ' し(つ二)て (二二二'\ || | ヽ ヽ し'し' ヽ ヽ( (c :; ]ミ 今日もなんJ民沢山開示したナリ~ ヽ \ ;; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ;,.,., ,.,., ,,; ; ゚; ; .'@ / /| | .; ,;, .;, .; .; ,;,.,; .∴; , ,; ;;@ ( U ) / / | | _ _,,,, ⊂⊂ ノ |. ; | | | と(_ i! (。#ζ @ω・; ); ; #。; `),,; ; ゚; ; #:#)';, 丿∩ | i ! ∪,,,; ; ;,,,#∵ ∴ ⊂#; .; / .ノ ∪=二フ 原住民レイプ ( (c :; ]ミ (´;ω;`) /´ ( ⊂ ( ) ゚ `u---u'ブチブチッ ブチィッ \ \__, | ∵ | \_つ ノ ( ノ ノ | (__人_) \ おやすみー (⌒\. \ ヽ ( (c :; ]ミ (mJ ⌒\ ノ ________/ / ( | (^o^)ノ | < おやすみー /\丿 l|\⌒⌒⌒ \ (___へ_ノ. \|⌒⌒⌒⌒| 開示兄弟 彡(゚)(゚) ( (c :; ]ミ 彡 と / ⌒i / \ | | / / ̄ ̄ ̄ ̄/ |__(__ニつ/ FMV / .| .|____ \/____/ (u ⊃=二フ 風呂桶 .__ ,.._,/ /〉_________ ./// //────── ァ /| /// //~~~~( (c :; ]ミ~~/ / .| .///_// 彡(゚)(゚)"'''"'''"'" / / | //_《_》′─────‐ ' / ./ | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| / | | ./ |__________|/ 監視業務・トイレ2 /| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/ | | 彡(゚)(゚) | /⌒ヽ彡 と |. { (⊃ と) ___ | ヽ (_ _⌒).) (公(@ |__ に二二二JJ. / _( (c :; ]ミr' 鏡の中 ||// |彡(゚)(゚) ||/( (c :; ]ミ |彡 と || |( )  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ u―u' 強制脱糞 ( (c :; ]ミ |_ | _・゚。'。゚・゚ブリブリブリィー 7 ⌒い (;)(;)ミ⌒(,'。゚_'。゚_・゚。'。゚ | l と。 。と,ノ、(,/_つ。'。゚_・゚。' \ \┌ニニ=´ _・゚。'。゚・゚ブリブリブリィー \ / l ltっ┘ (;)(;)ミ⌒(,'。゚_'。゚_・゚。'。゚ │ ┘ と。 。と,ノ、(,/_つ。'。゚_・゚。___) _・゚。'。゚・゚ブリブリブリィー│ | │ (;)(;)ミ⌒(,'。゚_'。゚_・゚。'。゚┤ ト-ヘ と。 。と,ノ、(,/_つ。'。゚_・゚。 テレビ・振り向き _____________ /|:: ┌──────┐ ::| /. |:: |( (c :; ]ミ | ::| |.... |:: | ( (c :; ]ミ | ::| |.... |:: | ( (c :; ]ミ | ::| |.... |:: └──( (c :; ]ミ-┘::| \_| ┌─( (c :; ]ミ .| (゚)(゚)ミ  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄( (c :; ]ミ ̄ つ ;ミ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄旦 ̄(_, ) / \ ` | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|、_)  ̄| ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄| 巨大 ● ● ●●● ●●● ● ● ● ●● ● ● ●●● ● ● ● ● ● ●● ● ● ●● ● ● ● ●● ● ●● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ●● ●● ● ●● ● ● ● ● ●● ● ● ●● ● ● ●●● ● ●●● ●● kaizi!! ( (c :; ]ミノ kaizi!! ノ/ / ノ ノ -- << 踏み付け ( (c :; ]ミ (つ ヘ グリグリ / /(_))) (_) (;)(;)ミ⊂⌒`つ ( (c :; ]ミ (つ ヘ グシャァァッ / /| || ;, ;;, ;;, (_)(_), (;)ミ ⊂⌒`つ ホモスレやんけ ∩ ヾヽ よっしゃ!!! ( (c :; ]ミノ│ ホモスレやんけ!! /⌒ ⌒ / (__⌒つ / ノ / ( ヽ / 人 ) //, / し' ヽつ シザーマン /| /l シャキン ||//ミ シャキーン! ||/ /Oヽ ((/∧ヘ)) /⌒)/つ′ / /~|| / / || / /_ / / f ( (c :; ]ミ | / | /⌒) 狙撃 パカッ ;;゙`;;゙`;` パカッ! ;;゙`;;゙`;`; ; ;;゙`;;゙`;`; . / ノ ;;゙`;;゙`;`; ' .y' ~`ヽU ,ノ (/ヽ) ∪ __O)二))) ( (c :; ]ミ 0二━━ )____)┐ノヽ A ||ミ|\ くく 逮捕 ____ ヽ=@=ノ 彡(゚)(゚) ( (c :; ]ミ 彡 と ( (つ(つ∝∝∝と ) ノ r ヽ 人 ヽ (_,ハ_,) (_ヽ_,) 腕組み4 n n (ヨ ) ( E) / | | ヽ \ \/(・´ω`・)/( (c :; ]ミヽ/ / \(uu=二フ / uu)/ | ∧ / バイク ( (c :; ]ミ o())o__てO二 ̄ ̄~) ) ) / /||(二ニ) (☆☆). _/ γ ⌒ /|Ⅲ||彡Vミ/⌒_ノ二二ノl0ドルルル l| (◎).|l |((||((゚ )(⌒)/||三三・) | || (´⌒(´__ ゝ__ノ  ̄ ̄ ̄ ̄ ゝ__ノ≡≡≡(´⌒;;;≡≡≡ 猫 _ /´ `フ , '' ` ` / ,!. , ' レ _, rミ ; `ミ __,xノ゙、 i ミ ; ,、、、、 ヽ、 ,.-‐! ミ i `ヽ.._,,) //´``、 ミ ヽ. ( (c :; ]ミ. | l ` ーー -‐''ゝ、,,)) ヽ.ー─'´) ''''''''' 横断幕 ___________ │ | │ コーランは便所紙 | │ |  ̄ ̄ ̄// ̄ ̄ ̄ ̄| | ̄ ̄ // | | | | ( (c :; ]ミ // \ | 七夕 彡 ミ 彡\/ []彡 ミヽⅡ/彡 § 彡[]\Ⅱ 彡 § ミヽ彡☆. / ミ/ 彡 彡ヽⅡ 彡[]ミ☆ 彡./ .彡 ミ\Ⅱミ彡[] ~♪ Ⅱ (゚)(゚)ミ_ Ⅱ ヽつ ミ_ ~♪ Ⅱ ( )~ ( (c :; ]ミ Ⅱ し`J (__)~ ひな祭り 彡(゚)(゚) 彡 と ( (c :; ]ミ λ∩/ヽ λ∀/ヽ ノ OO /入 ノ OO /') /=彡甲ミ= ハ 《=彡人ミ= ハ [|||||||||||||||||||||] [|||||||||||||||||||||] 励まし . .... .. * 。+ ゚ + ・ . _ 。・ ゚ ・ ミ/ 彡ミ゛ヽ)(m,_)‐-( (c :; ]ミ-、 * / / ヽ、ヽ、 iー-、 .i ゚ + kousinn / /;; ヽ ヽ l ゝ ,n _i l  ̄ ̄ ̄(_,ノ  ̄ ̄ ̄ヽ、_ノ ̄ ̄E_ )__ノ ̄ フライパン ( (c :; ]ミ (;)(;)ミ / o━ヽニニニニニフ)) しー-J 写真 ( (c :; ]ミ パシャッ パシャッ /【◎】 . / /┘ ノ ̄ゝ ガッツポーズ _ / jjjj _ / タ {!!! _ ヽ、 ,/ ノ ~ `、 \ `、 `ヽ. , ‐'` ノ \ `ヽ( (c :;]ミ" .ノ/ `、ヽ. ``Y" r 'ノ 、 `、 無能 ノ `、.` -‐´;`ー イ すり足 ( (c :; ]ミ / \ ((⊂ ) ノ\つ)) (_⌒ヽ ヽ ヘ } ε≡Ξ ノノ `J 脱糞 (ヽ( (c :; ]ミノ) ヽ ̄ l  ̄ ./ (ヽ彡(゚)(゚).ノ) | . . |つ ヽ ̄ l  ̄ ./ (___*__ ) | . . |つ ; 丿 し (___*__ ) ∪ (;;;) ∪ ; 丿 ブチュチュ (;;;)(;;;) ブビョ (;;;) (;;;)(;;;)(;;;) ビュ (;;;)(;;;) (;;;)(;;;)(;;;) マッチョ ( (c :; ]ミ __,,.= '" l . ' '' . ' . . ヘ ,r.''" 、 `' ; . ゙; . . '", ' . . ' ' .`ヽ、 / , ' .. ' '゙ ' 、., レ ' ". ' ' ' . . Y l . ,.' .. .,;' ゙' 、.. .' . . . .. . l 人 '´ `' '⌒ ` . l、..' . . . . . . ./. /, ゙f 'l、.. .. . . /⌒ヽ .,r‐.ィ"´ .i' ,'.,' ゙i、 ;,l、 ,-i' r . . . . .ノ ,イ i . . ⊥ '__ ' `'' ' '"彡} ;' ' . . , ' / y'.ィ'"゙ヘ"  ̄ ''''=-..、∠ニl´‐-〈 . ' . '´ 〃 ,!. .. . '"''X.、 . . . `' .. ` ´ . ' // i' `' .,‐- ..,≧、'' .., . .. -_゙ー - '. ' // ネット \ / _____.. __ | |....____|_ ( (c :; ]ミ | |. | | | ┌/ l . .......|__|._.|_|___.l | | | | ∠二二l┌━━┷┐
https://w.atwiki.jp/wsxzaq/pages/214.html
我がサイトはサイバーステップ社が運営する、C21のギルドです 我が軍は初心者から上級者まで募集を行います 世界兵平和主義軍オーブ軍はCBとC21とサイバーステップ社を応援いたします お知らせ 階級制度導入 投票所にてアンケート開始 初めての方へとガイドラインをお読みになって進んでください
https://w.atwiki.jp/sinsougou/pages/1529.html
1 「あの~?」 シンは途方に暮れていた。目の前には宴会という名の地獄絵図。 普段ここまで酔わない、節度を保つ者も含めて、全て総て酔っ払い。少なくともシンの目には、自分以外のただ一人も、まともな人間がいそうにないのだ。 最初に期待の目を向けた刹那は、早苗をおぶさり『ティエリア! 2期はこのガンダムで行くぞ! 背中のガンダムが本体タムだ!』と訳の分からない事を叫んでいる。早苗はへべれけで上機嫌だ。 次に目を向けたのは、紅魔館の良心、紅美鈴だが、ナイフで木に打ち付けられていたので華麗にスルー。同館メイド長の『この胸がっ! この胸がっ!』と怒鳴りながらナイフを投げる姿も、これまたスルー。幼女に見える鬼に関しては、端からアテにしない。意外と常識人で波長の合う魔理沙は、笑いながら、隣でむきゅーと呻くパチュリーに、酒を浴びせていた。 「何飲んだらこうなる……」 此処まで酒に弱かった覚えはない。一体…… 「ありゃ? そういえば霊の奴何処だ? アリスもいないしなぁ……」 「私が何?」「どうかしたのかしら?」 背後から二人の少女が現れる。 「どぅわぁぁ! 後ろから声掛けんなよ! ビビるし。……どこ行ってたんだ? それとこれどうする?」 「良いわ、放っておいても。どうせ酔いが覚めれば帰るわよ」 霊夢の答えはいつも通りといえばいつも通り、一言でいえば随分と冷めたモノだった。 「でも、こんな皆が酔っ払うなんて珍しいわ。上海も初めて見るでしょうね」 ホーラーイ 「しかしいつ見てもその人形凄いな……」 「アラ? シンのいた外にはもっと大きな人形もあるでしょう? もびるすーつだったかしら?」 そう言うがアリスの顔は誇らしげでもある。 「そのサイズが凄いのさ。しっかしコレ、後片付けがなぁ……」 再び宴会場に目を向けると、いつの間にやらほぼお開き状態と化している。先程までへべれけになっていた妖怪達は殆どいない。紅美鈴っぽいモノの残骸や、パチュリーが魔理沙にアルゼンチンバックブリーカーをかましていたが、見無かったことにする。 「当然、手伝うでしょう、シン。神社掃除も結構良いわよ」 そういってシンの腕を取る霊夢。密着しているので、ささやかだが確かな柔らかさが、シンの鼓動を高める。 「え? あ、あ、ああぁ、そ、うだなぁ、うん」 シンも枯れている訳ではない。霊夢の思ったよりも女の子らしい部分に、動揺を隠せない。 「…………………………ふん。なら霊夢、私も手伝うわ? 人は多い方が良いでしょう? ねぇ、シン。アナタもそう思うでしょ?」 「え? 都会派お嬢様のアリスに出来るのかしら? それに役に立たないと人が増えても邪魔なだけよ」 「こんな寂れた神社の掃除ぐらい、私でも出来るわ」 「よし、その喧嘩、買ったわ。段幕のフリして成敗してやる」 「きゃーこわい。シン、助けてー(棒)」 そういってもう一方の腕にアリスが絡み付く。霊夢と違い、コチラはハッキリと分かる柔らかさ。シンの頭は色々といやらしい。いや、エロい。違う、助平な、 「もういいよ! どうせスケベだよ畜生!!」 「?」「?」 両手に華だが、シンがその状況を堪能できるほど余裕を持つのは、まだ遥か先の話………… 「そんな事どうだって良いわ! シン、私とアリス! どっちが正しい! 当然私よね!」 「私に決まってるわ! ねぇ、シン」 「コレ選択肢間違えたら俺が酷い目にあうフラグ建ってるよねぇ!? 畜生!!」 数瞬後聞こえる段幕の音。そして聞こえる男の悲鳴と――ピチューン。 幻想郷は今日も平和。 「ねぇ神奈子、早苗とコイツ、背負う荷物逆じゃない? 普通小柄な私が早苗で、神奈子が刹那じゃない?」 「うははぁ~! 早苗のおっぱい大きくなったねぇ~!」 「おい! 流石にその台詞はまずいぞ!! この変態!」 「落ち着け諏訪子。神奈子はあんな風だが、ここぞという場面ではガンダムだからな」 「起きてんのかよ! とっとと下りろ馬鹿ガンダム!」 「うひゃぁー! 早苗の上気した頬にキスしたいよー!」 「いい加減にしろぉ!」 「……諏訪子。神奈子はジオングとガンダム、どちらが喜ぶだろうか? 俺はガンダムの方が良いと思うが、赤い服が好きな神奈子はジオングの方が喜ぶかもしれない……、俺は……」 「シリアスな顔で馬鹿言ってんじゃないよぉ、この馬鹿刹那ぁ! もぅ、誰かこいつらなんとかしてぇぇぇ~~~~~~!!」 幻想郷は今日も平和 2 『ガンダァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァアァァァァァァァァムッッッッッ!!』 「あぁ……、朝か……、今日の予定は…………と」 まだ半分寝ぼけたままの頭を無理矢理に覚醒させる赤目の男、シン。彼は今日の仕事を確認するために、アリス手製のカレンダーを確認する。 遠方から聞こえる雄叫びは、いつの間にか此処、幻想郷において目覚まし代わりに使用されている。守矢を中心にして全域に。 どんな大声だと突っ込む前に、守矢近くの妖怪達は、さぞ喧しいことだろう。 風の噂では守矢神社中心とした地域では、驚くほど健康的な目覚めが迎えれるらしい。 「流石に御免だな……」 シンは元々軍人ではあったので、早寝早起きが出来ない訳ではない。むしろ環境に応じてあっさり眠れるように訓練もしている。だが、かといってきつくないかと問われればノーなので、無理矢理起こされるのは勘弁願いたい。 「刹那もクセになってるよな、コレ」 守矢の方角に顔を向け、きっと今頃幼女神に怒られているであろう、幻想郷にたどり着いてからの親友に思い馳せる。 「なぁに? 何かおかしなモノが見えたの?」 「んにゃ、何でも無いよ、アリス。また刹那の目覚ましだ」 「あぁ、あいつね。あの男も懲りないわよねぇ、本当に。『がんだむ』って名前、覚えちゃったわよ」 「正確には、ガンダムの中にも色々種類というか、色々分かれて…………?」 この時シンは違和感に気付いた。 「どうしたの?」 アリスが小首を傾げる。 「わぁっ! ア、アリスッ! 何でいるんだ!?」 金髪の人形使いがそこにいた。 シンは急いで辺りを確認する。完全に見慣れた景色で、どう考えても自宅だ。 ただ一ピースだけ、おかしい。 「何でも何も、泊まったからでしょ?」 しかも恰好がまたいつもと違う。 普段の大人しめな服装は何処へやら、ワインレッドの薄手のネグリジェ。 何時もゆったりとした服で分かりづらい、豊かな肢体が惜し気もなく曝されている。むしろアリスの仕種一つ一つが、披露しているようにも感じられる。 女性としての美しさに、少女特有の未成熟さが合交わり、何とも言えない色香を創る。 シンも男だ。むしろそういう方面には興味津々だ。 「? ……ふふっ、どうしたのかしら、シン? 顔が、赤いわよ? アナタの目と、同じ色……」 アリスの細く柔らかな指が、シンの頬を撫でる。 「こ、こ、こここれは、一体どどどどどどどうしたんでせうか?」 頭から爪の先まで赤くしたシンは、正常に考えることも出来ない。仕方ない、だって男だから。 もっとも多少の冷静さがシンにあれば、アリスもまたシンに負けず劣らず林檎頬になっている事、簡単に言えば照れている事に気づけたかもしれない。 しかしシンは気付かない。 「昨日の事、忘れたとは言わさないわ……」 「えっ!?(忘れた! なんかした!? 流れ的にもしかして事後!? やばい!)」 冷や汗が止まらない。 「責任、取ってもらわないとなぁ……」 (責任!? やっぱ確定か!) 流石に無責任は如何なものか。腹を括るときが来たのか。 シンは恐る恐る口を開―― 「待ったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」 けなかった。 窓から飛び込んできた影が、シンの顔面に直撃する。 声にならない声をあげ錐揉み回転するシン。そのまま自身のベッドにダイブし、強制的に眠りにつかされる。 飛び込んできた影、その正体は―― 「ちょっと霊夢! シンに何すんのよっ! ってか邪魔すんな!」 紅白巫女。怒髪天を突く勢いだが、アリスも引き下がらない。 「邪魔って? 『へべれけになるまで無理矢理飲ませて既成事実を作ろうとはしたモノの恥ずかしくなって結局出来ず、それならあったように振る舞って恋人関係作り上げよう』作戦の事? はっきり言って私が邪魔しなくても失敗したわよ、こんな杜撰な計画」 「何ですってぇ?」 「そもそも手を握るだけで顔赤くするアンタに大人の女なんて土台無理よ! 体を武器にするとか……、あぁ! やらし!」 「ん? ははぁ。……そうよね、だって霊夢には色気なんて無いものね。水着も男物で良さそうなそんなえぐれ胸じゃ、色仕掛けしたって、アホの子にしか見えないでしょうし」 「よし、その喧嘩買った。今度はスペカ無視でぶちのめす」 「望むところよ!」 朝からシンの自宅周りは騒々しい。本人達は知らないが、実は二度寝防止用の騒音だったりするのだが、それをシンが理解出来るようになるには相当先の話だが…… 激しい段幕の嵐。こうして日は暮れていく 今日も幻想郷は平和。 「あ、神奈子様。赤甲羅ぶつけさせて貰いますね」 「トランザム! スマン、神奈子。ぶつけさせてもらう。クッパは鋭く曲がれない」 「下手だねぇ、刹那は。ドリフトはこうやるんだよ。ドンキーだってこの通りさ。あ、神奈子。ついでにバナナプレゼントするよ」 「………………」 「神奈子様、周回遅れですよ」 「早苗は速いな。フラッグのようだ。神奈子、もう一発赤甲羅を送る」 「あーうー、その例え、将来仮面被られても困るから訂正してもらえるかい? あ、神奈子。雷取っちゃったから使うね、小さい体で頑張って」 「神奈子様! ファイト!」 「頑張れ神奈子、お前がナンバーワンだ」 「どこぞの野菜星の王子みたいな物言いだねぇ。それに周回遅れの最下位だし」 「…………もぅ、堪えて下さぃ…………」 いつの間にやら守矢でもっともゲームから縁遠い神となってしまった神奈子! 彼女の明日はどっちだ! 「ま、たまには神奈子がオチ担当してねー。それ緑発射!」 「いやぁ! だからって最下位の人間に甲羅ぶつけて遊ばないでーーーー!!」 幻想郷は今日も平和