約 758,190 件
https://w.atwiki.jp/hmiku/pages/49637.html
【検索用 こしとふうせん 登録タグ Synthesizer V こ キョゲンシャボン 弦巻マキ 曲】 + 目次 目次 曲紹介 歌詞 コメント 作詞:キョゲンシャボン 作曲:キョゲンシャボン 編曲:キョゲンシャボン 唄:弦巻マキ 曲紹介 「ココロを探ろうとしても、感じるのはカラダだけだ。」 曲名:『孤児と風船』(こじとふうせん) キョゲンシャボンの弦巻マキオリジナル曲。 映像もキョゲンシャボンが手掛ける。 MVには初投稿作「ポコチン」(鏡音リンオリジナル曲)に登場するヨナグニサンと同じヤママユガ科に分類されているクジャクヤママユが登場する。 歌詞 (動画説明文より転載) どん詰まり 目的地も居場所もなくなり 濃いしぶき ドーパミンで賢者現る 嗅いだことない深い味わい 光る顔によだれ垂らす ココロでなくカラダだけがあなたを知る術 風船は新品のままで傷ひとつない 孤独なりに快楽薬を授かる 呆然の時が過ぎればあなたはいない 障子に目あれどソロウはないさ 悪魔的リビドーが幻想を創り 忙しない生ぬるさはキツネの仕業 枕ひとつ警告する 浅さ甘さこの醜さ モラトリアムなカラダなのは心薄い故 風船は新品のままで傷ひとつない 虚構だけが快楽薬を授ける 偶然の期待もせずにあなたを見ない 乞食の映画で息していけるから 交わりはうつつの外で泥遊び 僕をちらり、ちらりもせずに 「始まり」よ、いくつの時に会えたの? 僕をちらり、ちらりともせずに 神様は塵を積もらせ呪いもしない 虚構の文字 理性弱者に授ける 当然だ 神は僕など信じちゃいない 障子と壁が映しているからだ コメント か -- か (2022-06-09 01 27 12) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/supergirl121/pages/203.html
「・・・あ、居たんだ」 「・・・あ、うん」 あれから、屋上はお互いの憩いの場になりつつあった。示し合わせたり、約束したりはしない。 ただ、お互いが気が向いた時に来て、日向ぼっこをする。何となく、だけど心地良い時間。 「結局、アイツ居なくなっちゃったね」 「・・・あ、うん。・・・そうだね」 アイツとは勿論、チャラ男のことだ。"あの夜"から数日。警察は、誘拐と家出の線で捜査を始めたらしい。 しかし、一向に手掛かりが無く、捜査は難航しているそうだ。 「最近、そういうことが多いね」 「・・・あ、うん」 私はそう答えるしかない。 △△組事務所襲撃の一件、クラブハウスでの一件。全て、誘拐・失踪事件として扱われているらしい。 尤も、クラブハウスでの一件は、△△組が血眼になって犯人探しをしているという噂。 「・・・友達だったの?」 私は恐る恐る、聞いた。 「アイツのこと? 別にそんなんなじゃいよ。地元が一緒なだけで、昔ちょっと虐められてたぐらい」 「・・・・・そう」 私も深くは追求しなかった。誰にだって、触れられたくない傷はある。 現に私も行きずりとはいえ、クラスメイトを手に掛けてしまったことに対して、後悔が無いと言えば嘘になる。 △△に復讐を果たしたこともあり、正直なところ自首を考えなくも無かった。・・・でも。 『悪魔と契約してスーパーガールみたいなスーパーパワーを手に入れました』 なんて言って一体、誰が信じるだろう。精神鑑定を受けさせられて、精神病院に放り込まれるのがオチだ。 逆に、科学研究施設か何かに連れて行かれて、解剖されるかもしれない。・・・解剖出来るかどうかは別にして。 後、ついでにいうなら多分、私は死刑とかでは死なない。 首を吊ったって死なないし、銃弾なんて私の身体に傷一つ付けられない。 電気椅子も、肩こりが解れる程度だろう。ちなみに、自分でスタンガンを試してみたが、気絶すらしなかった。 スーパーガールとなった今の私に怖いモノなんて無いのだ。レックス・ルーサーやセレナなんて、目じゃない。 ・・・私を殺せるモノ、それは私に取り憑いている『悪魔』だけ。きっと、そういうことなのだろう。 「・・・私に怖いモノって在るのかな」 「・・・え、何?」 あ、つい声に出ちゃってた。 「・・・ねぇ、怖いモノって在る?」 「ん? どうしたの、突然。・・・・・ん~、どうだろ。お化けとかホラー映画とか?」 あー、そういうアプローチもアリ、か。幾らスーパーガールでも、実体の無い相手には勝てない。 「あの・・・さ。・・・もし、良かったら・・・ウチ来る? 映画のDVDとか一杯あるよ」 「・・・えっ?」 私は、突然の申し出に意表を突かれたのか、素っ頓狂な声を出していた。 「・・・いきなり、大胆」 スーパーガールを家に招くなんて、ね。 「・・・あ、いや。特に他意は無いよ・・・はは。まあ、無理に、とは言わないけど・・・」 「・・・ん。まあ、別に良いよ」 私は"ある事"を思い付いて、その申し出を受けた。決心、といっても良いかもしれない。 もし、◇◇君が邪なことを考えたりしてるなら、その時は・・・。何も無ければ、それはそれで良いし。 ・・・でも、もし"そうなった"場合、"それ"を最後にしよう。私は内心、そう決心した。 次の週末。 あまり遅い時間に掛かると私が"ヤバく"なるので、昼過ぎに学校で待ち合わせ。 私の家は学校から徒歩圏内だが、◇◇君の家も徒歩圏内だった。学校の反対側だけど。 「そういえば、こんな昼間からお邪魔しても・・・良いのかな? その、ご両親とか・・・」 「・・・ああ、その心配は要らないよ。ウチも・・・その、両親居ないから」 ニュアンス的に、"ただ家を空けている"のではないことは感じ取れた。その辺りの事情はこの際、置いておく。 問題なのは、"それ"をわかっていて私を自宅に誘ったという事実。別にまだ、何かあると決まったわけでもないけど。 「さ、遠慮なく入って」 「・・・あ、うん」 良くあるタイプの一軒家。両親が居ないという割りには、掃除もされているらしく、手入れが行き届いている感じだ。 「DVDを貸しても良かったんだけど、やっぱり映画は何人かで観た方が感想を言い合えて楽しいと思って」 まあ、そこは私もそうだと思うし、否定はしない。 「ホラー映画なら・・・そうだね。これなんか、良いかも」 そう言いながら、◇◇君はDVDをプレーヤにセットした。ちなみに、私からはタイトルが見えなかった。 そこそこ大き目のTVの前に三人掛けぐらいの結構、大きなソファー。そこの端と端に、少し間を空けて座った。 カーテンを閉め、昼間にも関わらず室内は映画館並に暗くなる。直ぐに映画が始まった。 内容は、迫害され最後には殺された超能力者が、その怨念で以って人々に復讐する、そういう話。 ・・・やば。これは、ヤバいかも。ホラー映画っていうから、私はてっきりスプラッタ系のを想像してた。 ハッキリいって、スーパーガールになった今の私には、ゾンビなんて怖くない。 喰われるほど柔じゃないし、簡単に蹴散らせる。最近流行りのパニック系ホラーなら尚更。 でも、この映画はそんな在り来たりの洋画では無く。和製の湿った、土俗的なホラー映画だった。 人々の意識を侵犯し、侵食して行く、そんな精神的な怖さのある、ホラー。 幾らスーパーガールだといっても、私も年頃の乙女。修羅に堕ち、どれだけ人を殺めても、そこだけは変わらない。 やっぱり、怖いモノは、怖い。もし、それを見越してのチョイスなら、作戦は成功だろう。 ミチミチッ。 もし、私に抱き付かせて、そのドサクサで押し倒そうなんて考えていたら、コロッと成功しそうだ。 ミチ・・・ミチミチッ。 あれ? 抱き付く? 今、私って"何に"抱き付いてる・・・? ・・・まさか。 「・・・っ!?」 ぬめっとしたホラーが展開されてる画面の前で、洋画お決まりのスプラッタでグロテスクなシーンが・・・ 「あ」 ・・・展開されてはいなかった。 「・・・あれ? どうしたの? ・・・って、それ。・・・もしかして、クッション?」 「・・・え」 私の腕の中で抱き潰されていたのは、拳大ぐらいにまで圧縮されたクッション・・・だったモノ。 私のスーパーパワーで腕の中に吸い込まれる形で圧縮され、クッションだったモノは原型を保っていない。 「そのクッション、抱き枕に出来るぐらい大きかったんだけど・・・はは」 ◇◇君は苦笑いをしながら立っていた。手に持っているお盆には、水の入ったコップが二つ。 「・・・あれ? え? え?」 ◇◇君が電灯を点けたのか、部屋は既に明るかった。しかも、いつの間にか映画が終わっている。 「・・・ごめん。そんなに怖がるなんて思ってなかったよ。・・・はい、これ」 そういって、◇◇君が私にお盆からコップを一つ、差し出してくれた。 「・・・あ、ありが」 ミシミシッ・・・メキ。 「・・・あっ」 メキメキ・・・バキンッ! バシャッと、私の手の中でコップに入ってた水が零れた。ガラス製と思しきコップは当然、粉微塵。 「・・・っ!? 大丈夫!?」 ◇◇君が慌てて私に駆け寄る。しかし、私はそれをコップを握り潰した方の手で制した。 『パー』に開いた私の手。ガラスを握り潰したにも関わらず、傷一つ付いていない、綺麗な手の平。 「・・・嘘。ガラスのコップを握り潰した上に、怪我も無いなんて・・・」 「・・・私って頑丈だから。布巾、貸してもらっても良いかな?」 拭いてくれようとする◇◇君を再び制し、私は受け取った布巾で水を拭き取った。 恐怖からか緊張からかはわからないけど、どうにも力加減が上手く行かなくなっている。 迂闊に、◇◇君に触れると怪我をさせてしまいそうなのだ。 「・・・んっ!」 「? どうしたの?」 ◇◇君が、残ったコップを握り締めて力んでいる。 「・・・いや、やっぱり普通のコップだな、と思って」 「・・・ふふっ」 何と、◇◇君はコップを握り潰そうとしていたのだ。 「ごめん。さっきのコップ、何処かにヒビが入ってたんだね。でも、君に怪我が無くて良かった」 「・・・・・・・・」 私は自分が恥かしくなって来た。 もし、◇◇君が私を襲って来たりすれば、"思い切り"抵抗しようと思っていたのだ。 スーパーガールの"思い切り"、それがどんな結果を招くかは勿論、承知の上。 知らず知らずの内に、◇◇君は私に生殺与奪の権利を奪われていたのだ。 もしこれが不条理ホラーなら、彼は抱き潰されて死んでいたかもしれない。 「・・・ううん。さっきのコップも多分、普通のコップだったよ。その証拠にほら」 そういって、私は◇◇君からもう一つのコップを奪い取ると、わかり易く◇◇君の目の前で握り締める。 メキメキ・・・バキャッ! 「っ!!?」 「こういうこと」 滴り落ちる水とは裏腹に、ガラスの破片は一切、床に落ちない。 私の手の中で粉末になるまで磨り潰されているから当然だ。 「屋上で見た時も思ったけど、力・・・強いんだね・・・」 「・・・うん。もし今日、私を襲うつもりだったりしたら・・・・・なんてね」 私の悪戯っぽい微笑に、◇◇君は苦笑い。 チャンスは幾らでも在った。何せ、私は周りが見えなくなるぐらい、恐怖に震えていたのだ。 「・・・そんな風に見られていたなんて・・・ショックかも」 「・・・あ、ごめんなさい」 私は素直に謝った。 「・・・あっ! ううん・・・こっちこそごめん。君のことを考えもせず、両親の居ないウチに呼んじゃった僕が悪い」 私の心の傷、◇◇君はそこに考えが至ったのか、逆に謝られてしまった。 「単純に、映画は誰か他の人と観た方が楽しいと思って・・・ごめん」 「ううん、そんなことないよ。もう謝らないで。それに、私もコップを二つも握り潰しちゃったし・・・はは」 何か、妙な空気になってしまった。そのお陰か、ちょっとは落ち着いて来た気がする。 「・・・でも、ホントに力、強いんだね。昔からそうなの? 確かに、最近は体育でも凄いけど・・・」 「昔の漫画なんだけど、『ウルトラスーパーデラックスマン』って知ってる?」 私は『スーパーガール』ではなく、敢えてそっちの例を出した。後天的という意味では、こちらが相応しいだろう。 「確か内容は・・・。・・・でも、それって・・・・・」 「事情は全然違うし、ニュアンスだけだけど、ね。でもまあ概ね、そんな感じ」 悪魔の話なんて信じて貰えないだろうし、"週課"のことなんて、絶対に話せない。 「"火事場の馬鹿力"とか、"チャクラが開いた"とか、そんな感じ?」 「"チャクラが開いた"って・・・ふふっ」 正直、その発想は無かった。 「・・・でも、ホントに凄いや。それこそ、『スーパーガール』みたい」 「・・・現実に目の前にこんなに力の強い女の子が居て、◇◇君は怖くない・・・の?」 それこそ、夜になれば一撃で何人も殺せるぐらいのスーパーパワーを持った女の子。 「怖い? どうして? 僕はそういうの、格好良いと思うよ」 「・・・っ!?」 あ、違う意味でヤバいかも・・・。面と向かって格好良いなんて言われたの初めてで、慣れてない。 嬉しさの余り、思わず◇◇君の手を両手で握り締めそうになった。もしそうなれば、◇◇君の手はコップの二の舞。 しかし、それと同時に、"週課"のことは絶対に話しちゃいけないと思った。 少なくとも、"学校生活"の間だけは"今のまま"で居たい。私は、そう思った。
https://w.atwiki.jp/xrossrowa/pages/49.html
【されど罪人は竜と踊る Dances with the Dragons】の参加者の支給品 ガユス・レヴィナ・ソレル 基本 基本支給品一式 ランダム 不明×3 +支給品の経過 基本支給品 ガユス・レヴィナ・ソレル 不明×3 ガユス・レヴィナ・ソレル ギギナ・ジャーディ・ドルク・メレイオス・アシュレイ・ブフ 基本 基本支給品一式 ランダム 不明×3 +支給品の経過 基本支給品 ギギナ・ジャーディ・ドルク・メレイオス・アシュレイ・ブフ 不明×3 ギギナ・ジャーディ・ドルク・メレイオス・アシュレイ・ブフ ジヴーニャ・ロレッツオ 基本 基本支給品一式 本人 マガバリー三三八@されど罪人は竜と踊る Dances with the Dragons ランダム 不明×2 +支給品の経過 基本支給品 ジヴーニャ・ロレッツオ→霧島レナ マガバリー三三八 ジヴーニャ・ロレッツオ→霧島レナ 不明×2 ジヴーニャ・ロレッツオ→霧島レナ ウォルロット・ウォルハーグ 基本 基本支給品一式 ランダム 不明×3 +支給品の経過 基本支給品 ウォルロット・ウォルハーグ 不明×3 ウォルロット・ウォルハーグ アナピヤ 基本 基本支給品一式 ランダム 不明×3 +支給品の経過 基本支給品 アナピヤ 不明×3 アナピヤ
https://w.atwiki.jp/ryuunabe/pages/1638.html
悪魔使い アイドレスWiKiの該当ページ L:悪魔使い = { t:名称 = 悪魔使い(職業) t:要点 = 悪魔の影,禍々しい顔,契約の印 t:周辺環境 = 舞踏場 t:評価 = 体格4,筋力4,耐久力6,外見4,敏捷4,器用3,感覚3,知識3,幸運4 t:特殊 = { *悪魔使いの職業カテゴリ = 派生職業アイドレスとして扱う。 *悪魔使いの根源力制限 = 悪魔使いを着用するためには根源力20万を必要とする。 *悪魔使いは悪魔を召喚でき、これを使って闘える。悪魔はAR15として扱い、その能力は15であり、白兵、近距離、中距離、詠唱戦が出来る。召喚にはAR0を使い、(知識+幸運)/2で判定を行う。その難易は18である。 *悪魔使いは悪魔を使うたびに燃料を2万t消費する。 *悪魔使いは白兵戦、近距離戦、詠唱戦が出来る。 } t:→次のアイドレス = ヴァンシスカの悪魔(ACE),悪魔(NPC),退魔士(職業),召喚魔法陣(イベント) } 質疑(召喚魔法陣技術→イベント) 関連質疑 コメント 藩国通常派生はコメントありなのであるということでひさしぶりのコメント。 悪魔、悪魔かぁ、そういえば銀の腕も悪魔とかそんな話あったよなぁ(実際にこの悪魔と同じなのかはわかんないけど) それはともかく、悪魔使いである。悪魔を使うには耐久力が求められるのかどうかはわかんないけど、何気に耐久がわりとあるよね。 能力的には式神使い強力版というカンジだねぇ。次の悪魔(自律兵器)なんかを取るとさらにパワーアップするってカンジなのかなぁ 派生前 ヴァンシスカ=オーノール 式神使い(AD枠) 水着ふみこ(AD枠)
https://w.atwiki.jp/rocnove/pages/21.html
後に残されたのは、炎を失ったウォージーガイロンの亡骸だけだった。 火花や炎を散らす事もなく、完全に沈黙している。 その亡骸を見つめながら、ジェイスフォンがため息と共に呟いた。 「やっと終わったわね・・・」 「そう・・・ですね」 ガフムスも、完全に沈黙した亡骸を見て、安心したように言った。 亡骸の方から、ガルドを乗せたハーレーが走ってくる。 グッと親指を立て、さも嬉しそうだった。 だが、沈黙は、続かなかった。 …フィリュリーリラー・・・リファーリラリュー・・・ ビルの間に、突如フルートの音色が響き渡る。 それを聞き取り、周囲に気を配る一行。 突然、ジェイスフォンが亡骸の方を指さし、「アッ!」と声を上げた。 ガフムスとフレッドも亡骸の方を見、絶句した。 沈黙していた亡骸が宙に浮かび、再び青い炎をまとって、破壊された身体を再構築してい たのだ。 青い火の玉と化したパーツがお互いを炎の腕で結び、繋ぎ上げ、再生していく。 あっという間に、バベルの光を浴びる前の状態に戻ってしまった。 ォォオオオオオオオオオォォォォォォォ・・・!! 天を仰ぎ、ビリビリと辺りの空気が振動するような咆哮を上げる。 一行は驚きのあまり声も出ず、ただただ立ち尽くしていた。 「!シャイン・アロー!!」 ジェイスフォンが両手のクリスタルを構え、大声で唱える。 光の矢がウォージーガイロンに襲いかかる。 すると、ウォージーガイロンはそれを払うように左手を振った。 直後、振られた左手から、同じ光の矢が飛び出した。 衝突、消滅 「うそ・・・」 光の矢がぶつかり合い、お互いを呑み込んで消滅した。 それを目の当たりにし、愕然とするジェイスフォン。 その隣から、突如青白い光球が飛び出した。 「シー・クラッシャァ!!」 真っ直ぐ飛んでいく青白い光球。 すると、今度は右手の指先に青白いエネルギー球を作り、それを投げた。 衝突、閃光、爆炎 青白い光球がぶつかり合い、閃光と爆炎を散らして消滅した。 「こちらの技を・・・学習している」 ガフムスが呟くように言った。 「学習?・・・ってことは、まさか・・・」 フレッドが不安そうな目でウォージーガイロンを見つめる。 ウォージーガイロンは右手を高く掲げ、天を仰いだ。 指先から青・緑・赤紫の3色の光が・・・ 天空にのびる青・緑・赤紫の3色の光の柱。 それは空の高い所で一つになり、再び地上に降臨する! ズヴァァァァォォォォォォゥゥッ!! 光の柱が一行を呑み込む。 全身に、落雷したような電撃が走る。 絶叫に近い悲鳴を上げ、その場に崩れ落ちる。 光の柱は、それでも容赦なく一行を攻撃し続ける。 その光の柱に突っ込んでいく赤いハーレー。 光を全身に浴びながらも、光の柱から一行を連れだした。 一行を乗せたハーレーは、光の柱から逃げる。 光の柱は、一行を乗せたハーレーを追う。 光の柱を、銀色の翼が追う。 柱が、一瞬傾いた。 光、爆音、転倒 一気に加速した光の柱が、ハーレーを呑み込む。 光に呑まれ、雷撃に耐えきれなくなったハーレーは、エンジンをバーストさせて転倒した。 気を失ったまま放り出されるフレッド、ガルド、ガフムス、ジェイスフォン。 火花を散らし、スライディングして止まる赤いハーレー。 巻き込まれ、墜落する銀色の翼。 巨大な悪魔・ウォージーガイロンが、地を揺さぶるような足音をたてて歩み寄り、それを見下ろしていた。 その悪魔の肩の上に、ビルの上から誰かが飛び乗った。 年の頃、18歳くらいの少女。 幾何学模様の刻まれた白いアーマーが、月明かりを浴びて光の輪郭を得る。 腰までかかる黒髪が、心地よい夜風に靡く。 赤い瞳が印象的なその顔は、整った面立ちをしていた。 右手には、銀色に光る「フルート」らしき楽器を持っていた。 「・・・無惨なものね。手を出さなければ、もう少し生きられたでしょうに・・・」 少女のような声で呟く。普通の少女の声ではなく、邪悪な何かを秘めた、魔女のような声。 少女はゆっくりとフルートを持ち上げ、そっと唇にあてた。 …フィーリュー・・・ フルートの音に合わせ、悪魔が青い炎に包まれた右手を振り上げる。 青い炎の間から赤い光が伸び、右手を包んだ。 ジュノの技、「ゲイザー・スパイラル」のまがい物である。 …フィリラー!・・・ フルートの音と共に、悪魔の右手が振り下ろされる。 全てが、終わろうとしていた・・・ ガキィィンッ!! 金属のぶつかり合うような音がビルの間に響き渡った。 振り下ろされたはずの悪魔の右手は、赤い光を帯びた白い腕に止められていた。 ならばと、空いている左手を振り上げ、赤い光に包ませる。 すると、遙か彼方から飛んできた、別の赤い光を帯びた白い腕に止められた。 「バラクテック・クラスタァ!!」 両腕を封じられた悪魔の胸に、直径1mを越える赤い光球が、勢いよく衝突・爆発した。 その威力に押され、後ろ向きに倒れるウォージーガイロン。 慌てて肩から飛び上がり、ビルの上に降り立つ黒髪の少女。 バランスを崩した悪魔と少女の前に、白いアーマーが煙のように現れた。 悪魔の両腕を封じていた白い腕が離れ、煙のように宙に消える・・・ 地上10m程度の空中に、風船のように浮かぶ白いアーマー・ジュノ。 だが、それはいつものジュノではない。 何か、とてつもなく強力なオーラを放っていた。 月明かりに光の輪郭を得た白いアーマーには、遺跡で目にするような幾何学模様が幾つも刻み込まれている。 紫色の髪は月明かりに光り、夜風に靡く。 灰色の瞳は、怒りと憎しみ、悲しみを帯び、強い殺気を放っていた。 「今までのフルートの音、やはりあなたのものでしたか。プロトナンバーズ・メディア」 ビルの上に立つ黒髪の少女に向かい、鋭い目つきで言い放つジュノ。 黒髪の少女・メディアは一瞬驚いたような表情を見せたが、微かに含み笑いして答えた。 「・・・ええ。この島に拘束された私のフルートの音よ。懐かしいでしょ? カトルオックス島担当の三等司政官ロックマン・ジュノ」 赤い瞳が、宙に浮かぶジュノを捉える。 血のような光で濁った、邪悪な瞳だった。 「懐かしい・・・?どういう事です・・・?」 ジュノが呟くように言う。 同時に、初めて遺跡に入った時の不思議な感覚と、何かに胸を締め付けられるような痛みが、ジュノを襲った。 今までで一番強い。 「・・・覚えて・・・ないの?私の名前は覚えているのに・・・?」 メディアの表情が暗く変わる。信じられないといった様子だ。 「じゃ・・・どうやって復活したの?貴方のバックアップデータは消去されたはず・・・」 「俺が直したんだよ」 不意に、メディアの背後から声がした。 慌ててその場から飛び退き、向かいのビルの上に降り立つメディア。 メディアがさっきまでいた場所には、銀色のガイドアームを持つジェノの姿があった。「直した?貴方のようなデコイに端末ボディを修復できたというの?」 半ばあざ笑うように言い放つメディア。 ジェノは怒ることもなく、落ち着いて話し始めた。 「端末だけじゃない、PMSファイル(パーソナル・マインド・システム・ファイル)も ほぼ完全に修復した。ジュノの口調や思考傾向が残っているのはそのためだ。 ・・・ジュノは島のマスターキーだった。当然、端末は予備パーツがあったし、遺跡内 にはバックアップデータ保存用のハードディスクもある。 メインの端末は破壊され、エデンにあったバックアップデータは消去された。 だが、予備パーツとハードディスクは手つかずのまま残されていた。 処理した奴もうかつだったな。後始末をしっかりやらんで出て行ったらしい・・・ 俺はその予備パーツとハードディスクを使って端末とプログラム、PMSファイルを修 復したんだ。 そして、破壊された端末の残骸からメモリー(記憶)をサルベージして、断片と一緒に 端末に入れた・・・。破損の激しかったメモリーを、自分で再構成できるようにな。 結果は見ての通りだ。メモリーは部分的にではあるが再構成され、修復されている。 修復だけじゃない。別の環境を体験したため、今まではなかった感情も持っている。 今のジュノは、もう昔のジュノではない・・・ ついでに、俺はデコイでもシステム従事者でもない・・・」 そこまで言って、ジェノは目を閉じた。 心地よい夜風が、銀色の髪を靡かせ、通り過ぎていった。 「・・・完全に修復した訳じゃないのね・・・私の事は覚えていない・・・ それなら・・・ジュノ。作業の邪魔をするようなら、残念だけど、貴方を敵と認識し、 破壊させてもらうわ!」 暗い魔女の声が夜闇に、ビルの林に響く。 と次の瞬間、銀色のフルートの音が辺りに響き、魔女の操り人形となった悪魔が右の拳を振り上げた。 ジュノは瞬時に右手をかざし、静かに唱える。 「ヘルズハンド・ウィズライト」 右腕の肘から先が赤い光を帯び、ジュノの身体を離れて飛んで行く。 腕は悪魔の拳を抑え、さらに青い炎の中に見える内部機構を破壊しようとディティールを上げる。 悪魔の腕が、メキメキという音を立てて壊れはじめた。 しかし、一度壊されたパーツは再び青い炎に包まれ、一瞬で再生される。 いくら破壊しても無駄だった。 「ジュノ!周りを気にせず片付けろ!」 背後で、ジェノの声がした。 肩越しに、声のした方へ視線を送る。 ジェノが、フレッドやガルドの前で銀色の腕をかざしていた。 「こいつらは俺が何とかする!おまえは全力でそいつを叩け!!」 「生意気な!」 魔女の声とフルートの音が響く。 次の瞬間、悪魔が空いていた左の拳を振り上げ、勢いよく振り下ろしてきた。 「ヘルズハンド・ウィズレフト」 素早く左腕をかざし、また静かに唱える。 左腕の肘から先が赤い光を帯び、ジュノの身体を離れて飛んで行った。 腕は悪魔の拳を封じ、さらに押し返しはじめる。 2つの赤い光が、徐々にその強さを増していった。 「邪魔よ!!」 魔女の声がビルの林に響いたかと思うと、ジュノは強い衝撃を受けて弾き飛ばされた。 支えを無くし、力を失った両腕は、悪魔の拳で払いのけられる。 そのまま、腕はジュノのもとに返ってきた。 「いくら再構成しても・・・私の能力の前では無意味よ。 私は貴方と違って、本物のMP出力が使えるんだから・・・ 擬似MP出力しか使えない貴方達ロックマンシリーズは、私達プロトナンバーズに勝つ ことなんて出来ないの!」 魔女の声が響く。 ジュノは空中で体勢を立て直し、魔女に右手をかざした。 「そんなこと、やって見なくては分かりませんよ! フルラウンド・クラッシャァ!」 「だから無駄なのよ・・・シールド」 直径3mを超える紫色の光球が浮かび、魔女に向かって一直線に飛んでいく。 しかし、それは魔女の一歩手前で、ろうそくの炎のようにかき消されてしまった。 爆発もしない。閃光も発しない。爆音すら残さない。 ジュノは激しく動揺した。 「何度も言うようだけど、無意味なのよ。擬似MPは本場MPの半分程度しか力がないの。 これなら分かるでしょう?・・・アイシクル」 魔女・メディアが、フルートを前にして唱える。 途端、魔女の周りに幾つもの氷の刃が浮かび上がった。 「・・・ゴゥ」 静かにかけ声をかける。 すると、氷の刃は命を吹き込まれたように動き出し、ジュノに襲いかかってきた。 「ジュノサイド・ギア!」 ジュノの両手から無数の赤い光球が放たれ、氷の刃を迎撃する。 しかし、氷の刃は器用に光球の間をすり抜け、襲いかかってきた。 アーマーを傷つけ、間接部を斬りつける氷の刃。 次の瞬間、氷の刃が頭部を直撃し、ジュノはアスファルトに叩き落とされた。 「ジュノ!」 ジェノの叫びがビルの林にこだまする。 しかしその叫びは、次の瞬間には鋭い金属音にかき消されていた。 悪魔・ウォージーガイロンが、ジェノ達目掛けて拳を振り下ろしてきたのだ。 ギリギリの所でガイドアームを前に出し、拳を片手で受け止める。 手の平から、火花が散った。 「ったく、しつこいな・・・」 悪魔を見上げつつ、ジェノは呟いた。 ガイドアームの肩の部分が持ち上がり、白い蒸気を噴く。 度重なる無理な使用で、内部が異常発熱を起こしていた。 誰かの気配を感じ、横目でチラッと後ろを見る。 フレッドが左胸を押さえ、無理に立ち上がろうとしていた。 「起きるな。今のおまえに戦闘は無理だ」 フレッドに向かって言い放つジェノ。 それでも、フレッドは立ち上がる。 その隣でガフムスも、大鎌を杖代わりに立ち上がろうとしていた。 「・・・ジュノを・・・助けな・・・」 傷だらけの身体で立ち上がるフレッド。 赤い体液が滴り落ち、視界がぼやける。 意識ははっきりしているが、全身からくる痛みの前では・・・ 「・・・若い身空で命を散らすな。休んでろ・・・こいつは・・・」 再び前を見るジェノ。 悪魔が、空いた片手を振り上げていた。 「俺が葬ってやる!」 そう言うが早いか、ジェノは抑えていた拳を払い、左手をかざす。 途端、大砲でもぶっ放したような大音響がビルの林にこだまし、悪魔は吹き飛ばされた。 ズズゥン・・・ 自ら破壊したビルの残骸の中に落ち、地を揺らす悪魔・ウォージーガイロン。 ジェノは倒れた悪魔に向かって疾走し、天高く飛び上がった。 ォォオオオオオオオォォォォォォォ・・・!! 立ち上がり、咆哮を上げ、ジェノに向かって拳を振り下ろす悪魔。 ジェノは避けることもなく、右手を前に出した。 鋭い金属音。 飛び散る火花。 ジェノは地上から20m程の空中で制止し、悪魔の拳を受け止めていた。 「俺を・・・甘く見るなッ!」 ガイドアームに左手を当て、悪魔を睨み付けるジェノ。 ガイドアームの機械的なうなり声が、一気に高くなった。 ガガッ!・・・グワアアアァァァァァ・・・!! ガイドアームがギアがかかるような音を発し、空中で制止したまま、ゆっくりと悪魔の拳を持ち上げる。 それにつられて、悪魔の身体も持ち上がった。 慌てふためく悪魔。 「へっ・・・The・Endだ・・・」 ジェノは自分の真上まで悪魔を持ち上げ、不敵な笑みを漏らした。 「打ち砕かれ、もがき苦しむがいいッ!!」 ジェノの身体が、一瞬光になった。 一瞬の刹那 光となったジェノは一気に上昇し、拳を砕き、コアを粉砕し、悪魔の身体の中を突き抜けて月へと舞い上がった。 悪魔の身体がねじ単位まで分解され、崩れ落ちる。 それでも、青い炎は分解されたパーツを修復にかかる。 ジェノは空中で身体をねじり、悪魔の方へと向きを変えて制止する。 月を背に負ったガイドアームが、その炎の真ん中に照準を絞った。 右手の平に、黒い光が集まる。 それは互いにくっつきあい、直径10cm程の一つのエネルギー球となった。 「闇と光の結晶よ、その力を持って、我が前に現れたる死者を葬り去らんッ!!」 爆発、衝撃、炎上 エネルギー球が青い炎の真ん中を貫き、火柱を上げる。 青い炎が吹き飛び、アスファルトが砕け、ビルがなぎ倒され、まだ未完成の悪魔の身体がバラバラになって地に食い込んだ。 「・・・死者は、仲間と共に逝くのが、一番いいんだ・・・」 完全に破壊された悪魔の残骸の前に降り立ち、ジェノは天を仰いで呟いた。 「・・・全能神ゼウスの名の下、仲間と共に逝き、仲間と共に転生せよ・・・!」 「・・・そんな・・・馬鹿な・・・」 魔女・メディアは動揺を隠せなかった。 自己再生が可能なあのウォージーガイロンが消されるなど、到底考えられないことだ。 だが、すぐに平静を取り戻し、アスファルトに叩き付けられたジュノを見下ろす。 「大した仲間がいたみたいだけど、貴方はもうお終いのようね・・・アイシクル」 微かに含み笑いし、フルートを前にして唱える。 メディアの周りに、幾つもの氷の刃が浮かび上がった。 「・・・ゴゥ」 静かにかけ声をかける。 氷の刃が命を吹き込まれたように動き出し、ジュノに襲いかかってきた。 刹那の差で地を蹴り、襲いくる氷の刃を避ける。 手をついてバク転し、メディアに両手をかざした。 「エアー・ブラスト!」 途端、目に見えない空気の塊が、メディアに向かって飛んでいった。 「シールド」 魔女の一歩手前でろうそくの炎のように消される。 ジュノは両手を向かい合わせ、スパークを起こした。 赤いエネルギー球が瞬時に出来上がり、大きく成長する。 ジュノはそれを魔女に向かって撃ち放った。 「レッドサンダー・クラスタァ!!」 真っ直ぐ飛んでいく赤いエネルギー球。 再び「シールド」を唱え、含み笑いする魔女。 魔女の周りに張り巡らされたシールドに赤いエネルギー球がぶつかる瞬間、ジュノは大声で叫んだ。 「ブレイク!」 爆発、閃光、衝撃 エネルギー球はシールドにぶつかる直前、大爆発を起こす。 閃光が辺りを包み、衝撃波がビルの林をなぎ倒す。 爆風に、魔女・メディアが弾き飛ばされた。 ジュノサイド・アタックでそれを追撃するジュノ。 エネルギー球はメディアの手前で次々に爆発し、メディアの身体にダメージを与える。 「・・・り・・・リフレクタッ!!」 フルートを前に、かすれた声で唱えるメディア。 光が球を形成し、メディアを内部に取り込む。 エネルギー球の爆発が、光によって阻まれた。 「クリスタル・シックルッ!!」 メディアの背後から、水晶の鎌が飛んで来る。 鎌は光を貫通し、メディアのアーマーに深い傷を作った。 「ブレイドッ!」 メディアの声に合わせ、銀色に光る剣が宙に浮かぶ。 剣は号令を待たずに飛び出し、ガフムスを攻撃した。 すれ違いざまに斬りつけ、アーマーをつけていないガフムスをいたぶる。 それを鎌の刃で弾き、柄で叩き落とし、応戦する。 突然、青白い触手が剣を襲った。 剣が姿勢を崩し、一瞬動きを鈍らせた。 「(今だ!)」 ガフムスの刃が宙を舞い、剣と交差する。 鋭い金属音が響き、剣は真ん中あたりから真っ二つに折られ、地に落ちた。 「チッ!」 軽く舌打ちし、空を蹴って空高く飛び上がる魔女・メディア。 それを赤と青の光が追い、黒い鎌が斬る。 閃光 赤と青の光が一瞬でかき消され、黒い鎌が弾き返された。 邪悪な笑みを浮かべ、フルートを前に出し、唱える。 「バベル!」 暗い光が天空に延びる。 雲を散らし、天空に波紋を起こしたその光は柱となり、角度を変えて再び地上に降臨する! ズヴァァァァォォォォォォゥゥッ!! 暗い光の柱が3人に落ちる。 だが、そこに赤い救世主が現れた。 飛び散る火花。 高鳴るエンジン音。 折れ曲がる光の柱。 赤いハーレーが光の柱に当たり、柱を曲げる。 柱は倒壊したビル街を越え、暗い夜の海へと消えていった。 柱が消え去ったのを確認し、ハーレーは3人の所へ降る。 乗っていたガルドがグッと親指を立てた。 光刃、閃光、爆発 突然、メディアを三つの光が襲った。 青紫色の光の刃がメディアの腹部を斬りつけ、赤紫と黒い光が食らいつく。 光は爆発を起こし、辺りに火花を散らす。 爆炎が、メディアを包んだ。 前へ 次へ
https://w.atwiki.jp/supergirl121/pages/197.html
「昨日はちょっとやり過ぎちゃった・・・かな?」 昨日のトレーニングルームには、私と先生以外は誰も居なかった。不幸中の幸いとはいえ正直、助かった。 冷静さを保ってはいたものの、抑えが効かなかったのも事実なのだ。 "今の私"は、不用意に大暴れて出来る身体では、無い。 【OFF】状態とはいえ、スーパーパワーで暴れればその結果は火を見るより明らかだ。 「・・・そういえば。ねぇ? もし、"悪くない"男を殺しちゃった場合って・・・どうなるの?」 前から気になっていた疑問。条件に合致しない男、もしくは女・子供を殺してしまった場合。一体、どうなるのか。 『別にどうということはない。契約履行期限の判定にカウントされないだけだ』 例えば、巻き添えで善良な一般市民が死んだとして。悪魔的なペナルティは何も無いということ。 勿論この場合、人間社会でいうところの法律や倫理は取り敢えず、置いておく。 『お前は、"悪い男"を殺したいと願った。"悪い男"を定義するのは、あくまでお前自身だ』 それは、私自身が"悪い"と思った男は、全てその対象になるということだ。 『事故や偶然による契約の履行などで、お前の魂を喰らうつもりはない』 仮に、大量殺人犯が罪を隠し、のうのうと平凡な日常生活を謳歌している、としよう。 もし、私がその男を何かの間違いで殺してしまったとしても、ペナルティは無いがカウントもされないということ。 逆を言えば、先生だろうがクラスメイトだろうが近所の子供だろうが、誰であれ。 私が"悪い男"と認識すれば須らく、契約期限の判定対象になる。 『今のお前を止められる者は誰も居ない。それだけの力は授けたはずだ』 少なくとも、今の私の弱点といえば陽の光ぐらい。尤も、吸血鬼のように陽に焼かれて死んだりはしないけど。 それに、【OFF】状態でも片手で大の男を捻り殺せるぐらいのパワーはある。 『お前を止めるのは、お前自身だ。良心の呵責に苛まれ、歩みを止めた時、絶望した魂ごとお前を喰らってやる』 「・・・ふぅん、それで? 無敵のスーパーパワーに、向かうところ敵なし。ペナルティも無いなんて、怖い物無しじゃん」 私の心が折れたら終わりなんて、わかり易くて良い。・・・だって、折れるはずがないんだから。 私はいつも通り仕度をして、学校へ向かう。今日も快晴。絶好の登校日和。 「あー、何か吹っ切れた気がする」 そう。私に怖い物なんて無いのだ。もし、文句を言って来る奴が居たら、昨日の先生みたいに黙らせてやれば良い。 そんなことを思いながら歩いていると、前方には噂をすれば・・・。 「せーんせ」 「・・・うひぃ!」 私が後ろから呼び掛けると、先生は素っ頓狂な声を上げた。 「先生、おはようございます。昨日はありがとうございました」 「・・・え、あ・・・い、いや・・・あ、うん」 先生は何処か挙動不審だ。ガチガチと歯が震えている。な~んだ、ビビッてるんだ。 「先生、何をそんなに怖がっているんですか?」 「あ・・・い、いや・・・」 先生は、私と目を合わせようとしない。 「先生が何をそんなに怖がってるのかは知りませんけど・・・」 私は、道の脇に転がっている手の平サイズの石を手に取った。 「周りに人が居る時は普通にして下さいね? でないと・・・」 石を手の平に載せ、そのまま手を閉じる。 「・・・こんな風にしちゃいますよ?」 手を開くと、そこには粉々に砕かれた石の残骸が在った。 「・・・っ!? ・・・わ、わかった! ふ、普通にするから!」 「是非、そうして下さい」 私はニッコリと笑みを浮かべると、そのまま校門に向かった。 その日も、私はいつも通りに過ごした。 先生には微妙にバラしちゃったけど、だからといって、いきなりクラスメイトに 「実は私、スーパーガールになっちゃったんです」 なんてカミングアウトしたりはしない。今の状況は、これはこれで楽しいのだ。 クラスメイトがいつの間にかスーパーガールになっていて、密かに夜の街で大暴れ。 「実は私、本気出したら凄いんです」 って感じで普段は目立たない女の子が実は・・・なんて方が、どちらかというと私の性に合ってる。 でも、やっぱり問題なのは体育。こればっかりは、慣れるというよりは、難しい。 バスケットボールとかバレーボールの球なんて、私からしたら紙風船なんだもん。 【OFF】の状態でさえ、握力は200kgを優に超える。 昼間だから何とか割らずに持てるけど、多分、夜だと掴んだ瞬間に割れちゃうと思う。 だけど今日の体育は、サッカー。まだ、私的には楽な方だ。 手を使うバスケやバレーよりも、サッカーの方が難しいように見えるかもしれない。 しかし、握力の問題も去ることながら、競技の要素にジャンプが含まれているかどうかも重要な問題なのだ。 バスケのジャンプシュート、バレーのアタック、ブロック。 バスケットボールのゴールの高さが約3mぐらいで、バレーのネットの高さがだいたい2.3m。 ちなみに、私の【OFF】状態のジャンプ力が目算で、5~10m。3階建てのビルぐらいは、軽くひとっ跳び。 バレーで、アタックしようとしてジャンプしたら足はネットの遥か上。 ジャンプシュートしようとしたら、ゴールは・・・・・以下略。 必死に目の錯覚だと誤魔化した。光の屈折だとか何とか、とにかく必死に誤魔化した。 その点、サッカーは人数が多くて、必ずしもボールに触る機会があるとは限らない。 グラウンドの隅っこに居て、ボールの流れを見て、一番遠いところに居れば良い。 ・・・そのはずなんだけど、そこは素人同士のサッカー。不規則に弾かれた零れ球ががバンバン飛んで来る。 軽く蹴って返したつもりでも、飛んでくボールは弾丸シュート。・・・・・パスのつもりなのに。 「・・・サッカー、上手かったんだね」 「・・・え、いや・・・あ、あはは」 クラスメイトに、私はそうやって笑って誤魔化すしかなかった。
https://w.atwiki.jp/kana-memo/pages/267.html
ルティエでは年中、雪が降って銀世界でございます(=ω=) 今年(2011年)はこの街がクリスマスイベントの会場だったので、旅行がてら観光してみたのです★ 真っ白な世界に、暖かく佇むクリスマスツリーや民家がステキなところなのです(=ω=) 今年(2011年)のクリスマスは、例年のプロンテラ以外の街でもステキな飾りが!ステキだったので各地を旅行してまいりました(>ω<)「RO内の勝手に百景/クリスマス旅行 いろんな街のデコレーション」 お散歩がてら下見しに来た時のてくてく記事も併せてどうぞ~「てくてく/ルティエ 雪降る町を暖かく見守るクリスマスツリー」 ルティエにまいりました かなくんとクリスマス旅行を楽しみ、ルティエに到着です。 クリスマスの期間中は、見習いサンタさんが関連する街に転送してくれたんだー★ 今年(2011年)のクリスマス会場前でございます。 せっかくなので、会場に入る前にちょっとルティエ観光するのです(=ω=) ルティエの町の中央広場とクリスマスツリー ルティエの中央にある広場には、巨大なクリスマスツリーが飾られています(=ω=) たくさんの飾り付けがされていて、年中ここでルティエを見守っているのです。 足元にはプレゼントがたくさん★ そんな広場の周辺には何軒かの家が建っています。 はっ! エントツに登れるところがあります(>ω<)b 辺り一面、銀世界でございます。ステキですね~(=ω=) 中央のクリスマスツリーを眺めつつ、しばし銀世界の光景を楽しむのです★ お隣さんは大きなケーキの形をした家になっています。 おいしそうですねぇ(=ω=)♪ 道具屋さんのようです。 こちらは武器・防具のお店です。 裏口まで伸びる線路がステキな感じ★ 裏口からお邪魔しまーす(`・ω・´) お店の中には、デコレーションされた盾が飾られていました。 かわいらしい感じですw 盾の前で記念撮影~(=ω=) サンタさんの家 さて、中央広場から北へ進み、踏切を渡るとサンタさんの家が見えてきます。 かわいい踏み切りですね~ かなくんは猛ダッシュで渡り切りました(=ω=)b 鉄道でプレゼントを大量輸送! シュバルツバルド的な感じがしますねぇ★ サンタさんの家にお邪魔してまいりました。 笑顔で出迎えていただき、少しソファーでくつろぎます。 サンタさん...笑うたびに白い...はっ! 魂が飛び出しているのでは!? かなくん曰く、サンタ稼業は命がけなのだそうです(=ω=) サンタ道を教わるため、わたしたちもまずは形から入るのです(`・ω・´) サンタさん、こんな感じでいかがでしょうか!? 暖かい感じの家の中で、わたしたちはワイワイとサンタ道について思いを巡らせます。 サンタさんと記念撮影です。 両手に花ですねぇ(=ω=) 家の奥にはごちそうが用意されていました(^ ^) ステキなクリスマスパーティーの予感です★ わたしたちもちょっとお邪魔してお食事を楽しむのです。 食事の後は、暖かいベッドで疲れを癒すのです(=ω=) ふかふかな感じでステキです。 むっふー(=ω=)♪ とてもステキなクリスマス旅行になりました(^ ^) 外はクリスマス寒波が吹いて寒いですが、 とても暖かい楽しさに巡りあうことができました★ クリスマスパーティー2011 会場の様子 そうでした! 今年(2011年)のクリスマスパーティー会場をちょっと覗くのです。 入り口を入ってすぐの通路では、小さなサンタさんがお仕事してました(=ω=) かわいらしいサンタさんですね~ 会場にはたくさんのプレゼントが積んであって賑やかそうでした★ わたしたちもここで名前入りのプレゼントボックスやリングを作って交換(^ ^) かなくん、大切にするねー(=ω=)b わたしたちの冒険は、寒い冬の町でぬくもりを補給して更に進むのです(=ω=) 2011年 12月 23日 関連ページたち 今年(2011年)のクリスマスは、例年のプロンテラ以外の街でもステキな飾りが!ステキだったので各地を旅行してまいりました(>ω<)「RO内の勝手に百景/クリスマス旅行 いろんな街のデコレーション」 お散歩がてら下見しに来た時のてくてく記事も併せてどうぞ~「てくてく/ルティエ 雪降る町を暖かく見守るクリスマスツリー」 このページを見てもらった回数: - 今日は: - 昨日は: -
https://w.atwiki.jp/jidoubunkorowa/pages/19.html
「よかったわ、知ってる人と会えて。ずっと不安だったの、直樹くん……」 「そ、そうだよな、いきなりわけわかんないこと言われて。でも羅門さん、おれが守るから――」 「待って。ルル、って呼んで。昔みたいに……ね?」 「――わかったよ、ルル。」 「フフ、うれしいわ。」 顔を赤くしながら名前を呼ぶ小島直樹ことエロエースに、羅門ルルはしなだれかかる。本心から彼と会えて良かった、と彼女は思う。ルルにとってこの場で一番に頼れる相手が彼なのだから。 ルルとエロエースは元はクラスメイトだ。一月しか一緒にいられなかったが、彼が自分を好きであることはよくわかっている。サービスも込めて身体を寄せると、ルルが思わず吹き出してしまうほどに顔を赤くさせる彼を見て、あだ名と違ってカワイイところがあるとほくそ笑んだ。 「私、殺し合いなんて怖いわ。信頼できるのはあなただけなの。直樹くん、一緒にいてくれる?」 「もちろんですとも!」 「敬語はやめて。もっと仲良くなりたいの。おねがい。」 「わかりま、わ、わかったぜ! 安心しろよルル、おれが守るから。ほら、銃だって持ってるし。」 「……聞こうと思ってたんだけど、それ、どこで拾ってきたの?」 「アッチのビルの中でさ、たくさん落ちてたんだよ。それでさ、おれたち以外にも人がいて、生絹さんとユイって女子なんだけど――」 まあ、と演技半分本気半分、ルルは驚いてみせた。 このタイミングでエロエースと出会えたことはつくづく幸運だと実感している。まさか武器だけでなく他の参加者との渡りまで用意してくれるとは。 相手が女子であることや彼が二人と別れた経緯を察して(なにせ『エロエース』だ)不安なところもあるが、この殺し合いならば問題はない。やりようはある。 そう、殺し合いなのだ、これは。そのことを実感できたことが、ルルが彼と会ったことで得た最大のリターンだ。 最初は自分にかけられた何らかの幻術かそのたぐいかと思ったが、それにしては突飛で大掛かりがすぎる。現れたエロエースにも特に変わったところは見られない。そしてそこら中に銃器をばらまいておく殺意の高さ。武器には困らせないから殺し合えということだろうか。 ならルルがすべきことは一つ。肝要なのは他の参加者との合流、である。この殺し合いに巻き込まれているのが彼のような小学生ばかりなら、数が重要になってくる。ルルは自分が普通の小学生相手に遅れを取るとは思っていないが、さすがにあんな大きなライフルなどで撃たれたらひとたまりもない。ならば頭数を揃えて大量の銃器で圧殺してしまえ、というのが彼女の方針だ。 「――それじゃあ、私を二人のところまで案内してくれるかしら?」 「それなんだけど、実は……」 「チームは多い方がいいでしょう? おねがい。」 「わかりました……マジかよ。」 いやいやという表情のエロエースを急かして案内させる。 ワンピースの影に隠していた箸――二人で話していた、ルルの初期位置の民家で調達したもの――を取り出す。時間との勝負だ。 そして彼に連れられて二人の少女と引き合わされて開口一番、ルルは呪文を唱えた。 「ワキウム・ワキウム・コリエーレ。」 (私じゃコントロール魔法はこれが限界かしら……まともにかかったのは直樹くんだけね……) ゾンビのように茫洋とした顔で手にライフルを持ち、入り口に突っ立っている少女達を見ながら、ルルは思う。以前似たようなことをしたエロエースならともかく、初対面で信頼も何も得ていない人間相手ではこれが精一杯だ、と。 「小島くんが戻ってくるまで見張りに立っていなさい。」 「「……」」 「……返事すらできないなんて……私に使えるのはやっぱりコリエーレだけかな……」 羅門ルル、その正体は死霊である。 エロエースとの接点も、もとは彼女が黒魔女に裏口でなるための生け贄の調達先として彼のいる学校に転校してきたことで生まれたものだ。 そんな彼女は闇に属するものとして多少の黒魔法が使えるのだが、自分が施したその出来にため息をつきながら、差し出させた銃の一つをいじる。本来であれば、彼女達を忠実な兵隊にすることもできるはずなのに、見様見真似でかけた結果ゾンビのようになってしまっている。しかも黒魔法を解くこともできないと来た。これでは見るものが見れば一発で自分がそちらの世界の人間だとバレてしまうし、そうでなくても異常の原因と思われるだろう。なにせ彼女たち、自白剤か何かを打たれた人間のようになってしまっている。死霊の自分から見ても異常なのだからふつうの人間から見たら怪しさ満点ね、と銃口を小さい方の少女――ユイに向けて思った。 「いっそ殺したほうがいいかしら……こんなの連れて歩いてたら誰も寄りつかないし……」 自分で黒魔法をかけておいて物騒なことを思いながら、銃の安全装置なるものを外してみる。正直に言えば、この拳銃一つの方がよっぽど頼りになる。黒魔女を目指すものとして認めたくはないが。 引き金を引いてしまおうか、そう本気で思い始めて、響いてきた足音に銃を下ろす。今撃つのは、マズイ。処分するのなら彼のいない時だ。 「ルル! 戻ったぜ。」 「直樹くん、お疲れ様。」 ルルはカワイイ女の子の顔を作ってエロエースを出迎える。 今はこれでいい。 幸いエロエースにかけた黒魔法は元からの好感度もあって上手く行っている。様子がおかしい二人にもまるで気づいていない。ならばまだ使い道がある。 「――人形遊びが好きなのか?」 突然に声が響いた。 それと同時に気配を感じた。 いや、ふくれあがった、というべきか。 「な、なに!?」 「誰だ!」 思わず少女らしく動揺してしまう。この感じ、間違いない。自分と同じ闇に属するものだ。それにここまで近づかれた。違う、だから近づかれた。相手がふつうの人間でないから、おそらくすぐ近くにまで。 「ここだよ。」 驚き振り返る。 果たしてそこにいたのは、大きな化物だった。 「ハクビシン……?」 「タヌキだよ。」 「アライグマでしょ。」 「イタチですよ。」 「……あなた達しゃべれたの?」 ルルは驚いた。 化物にではない。 言葉を発した少女達に、だ。 「……あれ? なにこれ……なんで銃なんか……?」 「な、なにあれ!? 怪獣!?」 「怪獣じゃねえ、妖怪だ。あやかしだがな。」 話しだした二人にルルの背に冷や汗が流れた。 (かってに黒魔法がとけてるなんて!) 下ろしていた拳銃を上げた。このままではマズい。コントロールしていたことがバレる。いやもうあの妖怪にはバレている? どうすれば……どうすれば…… 「用があるのはお前だけだ、このガキどもは食いでが無さそうだが、前菜代わりに『バァン!』ギャァ!?」 気がつけば撃っていた。迷った末に、話しかけてきた妖怪を。一番デカくて当たりやすそうだから? 撃ったルル本人にもわからない。 「ル、ルル?」 「撃って直樹くん!」 「え、ええっ!?」 「バケモノよ! 人間を食べるって言ったわ今!」 「言ったからってイキナリ撃つやつが「わ、わかった!」オマエもわかってんじゃねえ!」 三点バーストでライフル弾がばら撒かれる。しゃべりかけてきた妖怪は腕をひとふりすると弾丸があらぬ方向へと飛んでいく。風の黒魔法――そう認識したのは、目の前でエロエースの首が撥ね飛ばされるのを目にしたから。 「……あ。」 そしてルルは理解した。 自分の身体が落ちていく浮遊感を感じて。その視界に自分の立っている足を見て。 「身体が、真っ二つに、なんて、あ、ああっ、あがああああアッ!?!?!?」 遅れて襲ってきた激痛に身悶えする。が、動く身体が無い。胸を境に上下で泣き割れた身体で動かせるのは、首と声だけだ。自分の悲鳴で同じようにダルマにされた少女達が上げて消えていく悲鳴など耳に入らない。 (こんなに……こんなにあっさり死ぬなんて! 何かの間違いだ!) 「テメエは食わねえ……マズそうだしな。だがその分ズタズタにして殺してぐべああああああっー!?」 目の前に迫った妖怪の口も、それがなぜかぶっ飛んで行ったのも無視して自問自答。 いったいなんで、どうして、どうしてこうなって―― 「……あ。」 そして彼女の意識がなくなる寸前、消えていく視界に見えた最後の光景。 それは見知らぬ少年が自分を覗き込むものだ。口が三日月のように食いしばられている。まるでそれは―― (――悪魔、ね。) 自分たち死霊と縁の深い存在が終わりに訪れる。そうか、そうなら、なら…… 「次から次からああああムカつく! オマエも人間じゃないな!」 「…………」 風を使う妖怪、かまちは苛立ちの声を上げて飛びかかる。 ここに来てから、いやここに来る前からろくなことがない。 手にしたものに莫大な力をもたらす悠久の球は手にしそこね、半人前もあからさまな伝説の子にしてやられ、情けをかけられた挙句に気がつけば見たこともない雑魚妖怪に首輪を付けられて殺し合えと言われたときた。 これでキレない妖怪がいるか、いやいない!という心持ちで殴りかかり。 「ゴパアっ!?」 クロスカウンターを受けてまたぶち飛ばされる。 これもそうだ。 同じ妖怪らしい奴に声をかけたらいきなり発狂して銃で撃つは、その銃が思いの外痛いは、かと言って戦えばかまいたち一つでまとめて死ぬ雑魚だわ、とどめを刺そうとしたら足から炎を出す謎のガキが現れて蹴り飛ばされるは。 一体自分が何をした? ちょっと人間を食おうとしただけじゃないか。 ぶっ殺すぞ。 沸き立つ殺意に身を任せ、かまちは再び突貫しようとし、しかし足を止めた。 なんだあれは? 自分を蹴り飛ばしたガキが自分を見て、笑って、いる? 「テメエ……何笑ってんだああ!?」 ブチ切れた。 一周回って冷静になった。 特大のかまいたちでズタズタにしてやる。 そう決意すると大きく息を吸うかまちに対して。 「笑ってねえよ……」 ゆっくりと膝を曲げる。 「笑えるかよ……!」 少年、森羅日下部の姿が消える。 次の瞬間、かまちの腹にしたたかな打撃が打ち込まれた。 またはじき飛ばされる。 「ナメんな!」 風を使い受け身を取るとかまちは体勢を戻してゆっくりと構えを取る。 合わせてシンラも腰を落とす。 当事者不在の戦場は、まだ続く。 【0045頃 商店街】 【かまち@妖界ナビ・ルナ(1) 解かれた封印(妖界ナビ・ルナシリーズ)@フォア文庫】 【目標】 ●大目標 ぶっ殺す! 【森羅日下部@炎炎ノ消防隊 悪魔的ヒーロー登場(炎炎ノ消防隊シリーズ)@講談社青い鳥文庫】 【目標】 ●大目標 一人でも多くの人を助ける ●小目標 ??? 【脱落】 【羅門ルル@黒魔女さんが通る!! チョコ、デビューするの巻(黒魔女さんが通る!!シリーズ)@講談社青い鳥文庫】 【小島直樹@黒魔女さんが通る!! チョコ、デビューするの巻(黒魔女さんが通る!!シリーズ)@講談社青い鳥文庫】 【ユイ@妖界ナビ・ルナ(2) 人魚のすむ町(妖界ナビ・ルナシリーズ)@フォア文庫】 【生絹@天使のはしご5(天使のはしごシリーズ)@講談社青い鳥文庫】 【残り参加者 292/300】
https://w.atwiki.jp/ficjpn/pages/87.html
訪れる街 目的別 訪れる街はその目的よって異なる。目当てのお店があったり食べ物屋があると、その街に出向く。その場合の目的はあくまで買い物や食することであり、街の選択肢は後からついてくる。ラグジュアリーホテルなども、それ自体が目的であることが多い。 一方で街に興味を持ち訪問することもある。観光で訪れる街や温泉街といったように、その街自体に行きたい気持ちで旅をする。そこでは風景を楽しんだり、散歩をして街並みを見る。ふらっと入るお店で思わぬ発見があったり、その土地ならではのものを味わう。 刺激 いつもとは違う刺激を求めて訪れる街もある。非日常を体感するために多少のスリルは厭わず、背筋が伸びる思いをする。スラム街のように本来立ち入らない方が良い場所にも足を踏み入れたくなることがある。 インスピレーションを沸きたてるような街も魅力的である。エネルギーに満ち溢れていたり、変化がありいつもとは違う気持ちにさせてくれる。そんな場所を訪れると気持ちが前向きになり、リフレッシュすることができる。 独自性 その街にしかない独自性に人は惹かれる。その土地のものであったり、伝統的な文化やしきたりを感じ取りたい。街全体の統一感があり、そこに訪れた者に共通的なメッセージを送ることができる。そこでしか買えないエリア限定品も人を引き付ける。 街自体にコンセプトがあると、人が集まってくる。現代アートの街や歴史を重んじる街。そんな場所では訪れる人を楽しい気持ちにさせ、新たな発見がある。日本中や世界中にチェーン店が増えて、同じようなお店や味が多くなる今だからこそ、それぞれの街の独自性が求められる。 人が集まる街 人が多く集まる街には何か魅力があることが多い。多様な人を受け入れてくれる度量の大きさがある。新しく来る人やリピーターにより町が活気付き、人が人を呼ぶ構図となる。街が人を引き付け、人が街を創り出す。 街自体にブランドがあると、訪れる人達の期待感が高まる。それが統一性や更なるブランド力を生み出していく。絵になる街と言われるような素敵な街になると、街自体が芸術として人々に愛される。 ゆとり 訪れる街にも落ち着く空間が欲しい。普段ストレスフルな生活を送る人が多い中、ゆったりと癒され安心できる場に行きたくなる。そこには自分に合った落ち着く空間がある。サードプレイスとしての居場所かも知れない。 多くの人にとっては、自然を感じられる環境がゆとりを与える。緑が多い場所や青い空の広がりが心を開かせてくれる。 気持ち的にも制約が無い場所が良い。時間や作業に追われることから少し離れ、思いのままの時間を過ごしたい。自然な炎のキャンドルや綺麗な街並みが、そういった気持ちに促してくれる。 住人 訪れる街の楽しみの一つとして、ローカルなお店に入りその土地の文化を体感することがある。地元の人達が集まる飲食店に入りローカルフードを味わったり、市場やスーパーでの買い物が、観光客向けの店とは違った経験をさせてくれる。 地元の人が住む家に上がると、そこには家具やしきたりなどが味わえる。表面からは見ることができない部分を垣間見ることができる。 前のページ 次のページ ■
https://w.atwiki.jp/oogiricgi/pages/556.html
HR数 リトル・ベスト10入賞回数 ファーム・ベスト10入賞回数 メジャー・ベスト10入賞回数 第8シーズン RR+GR 71~80期 【HR】 全 1067本 HR おなまえ ---------------------------- 51 いかそうめん 39 ビッグジョン 31 ちょもらんま 26 虎猫 25 けええ 20 ミノルタ 18 ド下品ちゃん 14 加藤治郎/線路を歩くな 13 秋霖/坊っちゃん 12 侍 11 20thboy/JP/しもまみれ/ちき/悲鳴 10 せくた/なまいきちゃん/正直臭い/風邪 09 タクス@狼/バスタオル 08 試し履き 07 あく/ツヴァイ/悪魔と踊る/火田辻正/久和 肺エナ/半平太/裕の字 06 ささくれ君/深爪スナイパー/天誅/白ポッチ/瓶覗き 05 うこん/うわのそら/かねっさ/たく/ブラックダンサー んじょも/温かい図鑑/鞘/夜の2代目/茹でキャベツ 第8シーズン RR+GR 71~80期 【リトル・ベスト10入賞回数】 入賞 (うち1位/2位/3位回数) ------------------------------------------ 10 (1/2/1) 火田辻正 8 (1/1/0) 万引き@犬猫 7 (2/3/1) アンダンテ 5 (2/1/0) 新デザイン@VIP 5 (1/0/0) タクス@狼 5 (0/1/2) 半平太 4 (0/1/0) 侍 4 (0/0/0) そて@馬 4 (0/0/0) もっ 3 (1/1/0) 和泉@喪女 3 (1/0/0) ごません 3 (0/1/0) 砂漠 3 (0/0/0) えるじん 3 (0/0/0) プディングJ 2 (1/0/0) くろさわ 2 (1/0/0) 反政府ボーイ 2 (0/1/1) テリー@楽器作曲 2 (0/1/0) しもまみれ@数学 2 (0/1/0) 栽培マン 2 (0/1/0) 初回マン 2 (0/0/1) victim@格闘技 2 (0/0/1) かねっさ@雪山 2 (0/0/1) はな 2 (0/0/1) んじょも 2 (0/0/1) 虚無僧 2 (0/0/1) 埼京線は俺の庭@喪 2 (0/0/1) 無糖人間 2 (0/0/0) ウンコフェラくん@KNK 2 (0/0/0) ペニ森@藁 2 (0/0/0) レガリテート 2 (0/0/0) ㍉ーと@海サカ 2 (0/0/0) 一発屋 2 (0/0/0) 加藤治郎 第8シーズン RR+GR 71~80期 【ファーム・ベスト10入賞回数】 入賞 (うち1位/2位/3位回数) ------------------------------------------ 9 (2/1/1) んじょも 9 (1/5/1) 半平太 8 (1/0/1) 南極宗ペンギン教 8 (0/0/1) 悪魔と踊る 7 (0/0/1) タクス@狼 6 (3/1/1) けええ@クイズ雑学 6 (1/0/0) K s@大生 5 (1/1/2) 線路を歩くな 5 (0/0/1) せくた 5 (0/0/0) 茹でキャベツ 4 (1/1/1) たなは 4 (1/1/0) ミノルタ 4 (0/1/1) 侍 4 (0/0/2) 秋霖 4 (0/0/0) たく 3 (2/0/0) 加藤治郎 3 (1/1/0) いかそうめん 3 (1/0/1) かねっさ@雪山 3 (0/1/0) へは゜@狼 3 (0/0/1) 十四才 3 (0/0/1) 白ポッチ 3 (0/0/0) あんずひめ@大生 3 (0/0/0) バスタオル 2 (1/1/0) アンダンテ 2 (1/1/0) クロブチ 2 (0/1/1) 新デザイン@VIP 2 (0/0/1) そて@馬 2 (0/0/1) テリー@楽器作曲 2 (0/0/0) jiji 2 (0/0/0) ぐふふ 2 (0/0/0) コクやか 2 (0/0/0) なめたけ 2 (0/0/0) まるで幽霊ではありませんか 2 (0/0/0) 一発屋 2 (0/0/0) 初回マン 2 (0/0/0) 女の子に手を振られた@喪 2 (0/0/0) 叢雲 2 (0/0/0) 瓶覗き 2 (0/0/0) 夜の粘着質 第8シーズン RR+GR 71~80期 【メジャー・ベスト10入賞回数】 入賞 (うち1位/2位/3位回数) ------------------------------------------ 17 (17/0/0) いかそうめん 14 (0/3/3) ちょもらんま 14 (0/2/3) 虎猫 13 (2/5/4) けええ@クイズ雑学 12 (0/0/2) 秋霖 10 (0/1/1) ミノルタ 9 (0/2/0) (´・ん・) 8 (0/0/0) ド下品ちゃん 7 (0/0/1) バスタオル 7 (0/0/0) スカイハイ 7 (0/0/0) ビッグジョン 7 (0/0/0) 線路を歩くな 5 (0/0/1) んじょも 4 (0/3/0) 二等辺 4 (0/0/1) せくた 4 (0/0/1) 加藤治郎 4 (0/0/0) あんずひめ@大生 3 (0/2/0) かねっさ@雪山 3 (0/1/1) 侍 3 (0/0/1) 風邪 3 (0/0/0) たく 3 (0/0/0) 坊っちゃん 2 (1/1/0) 反政府ボーイ 2 (0/0/0) MA@狼拝命 2 (0/0/0) ケーニヒスベルクの橋@数学 2 (0/0/0) 十四才 2 (0/0/0) 猫の断末魔 2 (0/0/0) 夜の粘着質