約 758,184 件
https://w.atwiki.jp/vocaloidchly/pages/5027.html
悪魔と少女と盲目Jealousy 恶魔与少女与盲目嫉妒(Jealousy) 诗曲:ちゃり 绘:mirimo 呗:MAYU 翻译:sy水月 镜子镜子告诉我 这个世界上 最美丽的人是谁? 难道不是我吗? 无尽的欲望 尽管人人都会责备 对你的占有欲 梦幻般的少女 你身边的那个身影 被你所爱的那个她 嫉妒心改变了容貌 媚药变成了毒药 地下二层 对着被诅咒的戒指 诚心的祈愿 对于妄想中美貌的执着 脆弱的我的背后是 戴着面具笑着的 恶魔的影子 恶魔居住的世界 (A world in which evil spirits dwell) 那是甜美的诱惑 想要足够的魅力 让你成为我的爱情奴隶 做上逆十字架的记号 (Make the sign of the reverse cross) 逆十字架的宴会上 结下此契约 在黑色的书上,用血写下署名 你还是只思恋着她 现在我就来帮你 为了我们二人的幸福 毒苹果 将心腐蚀 终于化身为魔女 一切都为时已晚 跪下的 丑陋的我的面前 假面之下的 恶魔(你)的影子 恶魔居住的世界 (A world in which evil spirits dwell) 那是甜美的诱惑 想要足够的魅力 让你成为我的爱情奴隶 做上逆十字架的记号 (Make the sign of the reverse cross) 刻下的印记 将你尽情使唤 使魔的证明 恶魔居住的世界 (A world in which evil spirits dwell) 甜美的诱惑 结局是 穿着红色的鞋子 疯狂舞蹈的 悲伤的魔女
https://w.atwiki.jp/orikyara3rd/pages/473.html
その1 その2 その3 作者 R
https://w.atwiki.jp/terachaosrowa/pages/3562.html
「誰にも会えねえな、畜生!」 その頃、バットは苛立っていた。 まあ、なんやかんやで苛立っていた。先ほど水を求めていた男も機転を利かせ、返り討ちにしたものの。 それ以降、誰とも出会えなかった。というか、東京都にワープしたのに誰とも出会えなかった。 「放送も胡散臭えし! というか織田信長って誰だよ!」 先ほどの放送が更に彼のイライラを加速させていった。 訳の分からん男の声に彼の堪忍袋の尾が切れそうになった。無論すでに切れているのだが。 「……お、お茶……」 「Hey!! そこのBoy、お茶をよこせ!!」 「いやじゃ、ボケ!!」 そのとき、謎の集団に声を掛けられた。 どうやらバットはお茶を持っていないので、丁寧にお断りした。 「お前の優しさはどうした?」 「今は悪魔が微笑む時代なんだよ!」 「ヤメテクレナイカ。ソウイウソレッポイコトヲイウノ」 「It is reluctant. ……よかろう、ならばDieだ」 次の瞬間、シャドーオーディンに変身したマイク、ライダーキラーグレイブに変身した海東純一、ライダーキラーディエンドに変身した海東大樹による トリプルキックが首輪に炸裂したと、思いきや、おもいっきり避けられ、彼ら三人は地面に激突した。 その後、ウェザー・ドーパントの電撃も、騒音部の騒音も、クライシス皇帝の圧倒的な力も、世紀末を生き抜いた男バットには通用しなかった。 そして、彼らはバットの放った北斗剛掌波でチリと化した。 時はまさに世紀末。 【ジャイアン@ドラえもん 死亡】 【カービィ@星のカービィシリーズ 死亡】 【秋山澪@けいおん! 死亡】 【騒音おばさん@現実 死亡】 【ドイツの少年@ようつべとかニコ動とか 死亡】 【クライシス皇帝@仮面ライダーBLACKRX 死亡】 【秋月信彦@仮面ライダーBlack 死亡】 【大怪人ビシュム@仮面ライダーBLACK 死亡】 【マイク@不明 死亡】 【海東純一@仮面ライダーディケイド 死亡】 【海東大樹@仮面ライダーディケイド 死亡】 【井坂深紅郎@仮面ライダーW 死亡】 「変なやつらだったが……まあいいか」 そう言い放った次の瞬間、バットは首輪の爆破で死んだ。 ―――そう、禁止行為である。 【バット@北斗の拳 死亡】 【三日目・22時30分/新惑星・東京】
https://w.atwiki.jp/appli/pages/46.html
ペルソナ2 罰 infinity mask 攻略 ■コンタクト 悪魔には怒り、恐怖、興味、喜びという4種の感情パラメータが設定されており、それぞれわかりやすく赤、青、黄、緑の色で表される。悪魔毎にそのコンタクトの手段(誰を選んだか)に対する2つの反応が設定されており、そのどちらが返ってくるかはランダムである。また、興味が上昇した場合は!マークが表示されるが、興味以外の反応が返ってきた時にも!がついている場合がある。これは表面で表された感情の他に裏で興味も同時に上がっていることを示している。 一つないし二つの感情が3段階まで上がると感情によって違う反応が起きる。 怒り 出現した悪魔全員で攻撃してくる。契約済みの場合は同時に契約を破棄される。 怒り+興味 交渉した悪魔は暴走状態になり、出現した悪魔全員で攻撃してくる。 恐怖 撤退する。契約済みの場合は同時に契約を破棄される。 恐怖+興味 魅了状態になる。 興味 タロットカードを渡す。契約済みの場合はフリータロットも。 喜び+興味 恩恵を与えて去る。契約済みでも結果は同じ。 喜び 契約の締結を持ちかけてくる。こちらのLvが低いと"契約する"を選んでも契約してもらえず、恩恵をランダムに与えて去っていき戦闘は続行される。契約を持ちかけられて"契約する"で契約を結んだ時、"契約しない"を選択した時、この場合戦闘は終了する。契約済みの場合は恩恵をこちらに選ばせる。 喜びを三段階にした時の具体例 「契約しますか?」→はい→「Lvが低いですね。仕方がありませんからこれをあげましょう」→勝手に恩恵を与えて去る→戦闘続行 「契約しますか?」→はい→「契約成立です」→戦闘終了 「契約しますか?」→いいえ→「残念です」→戦闘終了 「契約済みですね。何を望みますか?」→恩恵を選択→与えて去る→戦闘続行 恩恵は アイテム 回復(最後に感情を上げた1人ないし2人のみHPとSP全快) お金 一つのコンタクトに対する感情の変化の組み合わせは 恐怖 か 怒り 喜び か 興味 怒り か 怒りと興味 恐怖 か 恐怖と興味 喜び か 喜びと興味 の5種類のみ。
https://w.atwiki.jp/supergirl121/pages/192.html
「朝のニュースです。昨夜未明、○○町××会系△△組事務所が何者かに襲撃されました。 9名の組員全員が行方不明になっており、警察当局は誘拐された可能性もあると見て・・・」 私は、朝食を採りながら朝のニュースを観ていた。 昨日、あれから組員たちの亡骸を例の如く、"肉の玉"に変えた。 さすがに9人もの男たちの質量はどうすることも出来ず、サッカーボールぐらいの大きさになってしまった。 本当は手の平サイズにしたかったけど、スーパーパワーでも出来ないことがあるのだ。 尤も、男9人分の身体が詰まったサッカーボール。重さは500kgを超え、硬さはダイヤモンド並だ。 もし、私のパワーでこのボールでサッカーをしたら、町はどうなるだろうか。 平然とそんな怖い事を考えていたが、さすがに外が騒がしくなって来たので、慌てて屋上に出た。 昨日と同じ場所に照準を付け、一気に跳躍した。今度はちゃんと着地出来た。段々と慣れて来た気がする。 穴を掘ろうとして、ふと思い付いたことがあった。 シャベルどころかショベルカーすら必要ない私だが、もっと効率の良い方法を考え付いたのだ。 ハンドボールのジャンプシュートの要領でジャンプし、そのまま"肉の玉"を地面目掛けて投げ付けた。 ドゴオォォォォォンッ!!! 迫撃砲が炸裂したかのような衝撃音。スーパーパワーで打ち出されたボールは、地面深く減り込んでいた。 深さも申し分ない。後はここを埋めてしまえば後処理は終わり。そうやって、昨日の"活動"を終えたのだった。 「さすがに、ちょっとは大人しくした方が良いのかしら・・・」 警察が動き出すと、それはそれで面倒だ。警察如きに今の私を止められるとは思わないが・・・。 「・・・警察、いえ、国家権力も私の敵」 未成年とはいえ、レイプ殺人を犯した犯人を金の力に屈し、たった1年で世に解き放った国家権力。 もし、私の前に立ち塞がるのであれば、誰一人として容赦しない。 ・・・バキャッ。 「・・・あ! ~~っ、やっちゃった」 手に持っていたカップを握り潰してしまった。つい、力が入ってしまったのだ。 【OFF】状態でも、油断するとすぐに物を壊してしまう。 「・・・・・・・・」 壊れたカップをジッと眺める。自分の持ち物である、お気に入りのカップが壊れるのはやっぱり悲しい。 しかし、二日続けて何人もの男たちをこの手で葬った事に関しては、やはり何の感傷も無かった。 悪魔と契約してから散々考えたことだ。私も自分の命が懸かっている。遊びではない。 自分の命と天秤に掛ければ、見ず知らずの"悪い男"たちの命など、取るに足らない。 むしろ、もっと力を試したい。そっちの方が大事だ。 その日の晩も、夜が更けるのを待ってから出掛けた。万一の事を考え、フルフェイスのヘルメット装備。 悪い男を殺すのが"週課"だとしたら、今日のは"日課"と言ったところか。 今日は気分転換も含めて、深夜の車道マラソンと洒落込んだ。 深夜で車が疎らな大きな国道に出る。深夜の飛ばしポイントとなっているルート。 100km/h近くの猛スピードで飛ばし、行き交う車。競争相手には丁度良い。 運転手から視認されない程度の距離を空けての追走。 「ん~~、気持ち良い~♪」 ヘルメットのバイザーを上げると、"そよ風"が肌を撫でる。 100km/hで受ける向かい風。常人であれば、突風にも感じられる風だが、私には丁度良いそよ風。 「・・・ん? ・・・・・っ!?」 あまりの気持ち良さに少し呆けてしまっていた。その瞬間に、前方を走る車との距離を詰めてしまっていたのだ。 加減しないと直ぐに追い付いてしまう。そのぐらい、私にとって車はトロい。 「うわっ・・・と!」 危うくぶつかりそうになる寸前で、私は跳び上がった。しかし、このままだと、また何kmも跳んでしまう。 咄嗟に、丁度良い高さにあった街灯に手を伸ばす。 バキッ。 「あ」 街灯は、私が掴んだ部分から簡単に?げてしまった。 こうなると、もうどうしようもない。物理法則に従って描かれる放物線の先に着地するだけ、だ。 ・・・いや、手はあった。 私は空中でヘルメットを上げ、口を大きく開けて一気にありったけの空気を吸い込んだ。 「~~~~~~はぁっ!!!」 口を尖らせて吐く突風を起こすブレスとは違う、衝撃波のようなスーパーブレス。 思い付きでやったブレスブレーキは事の他、上手く行った。急激に勢いが落ち、その場に着地出来たのだ。 近くの街灯のガラスが軒並み割れていたが、まあ気にしない。 キキィ~~ッ・・・ドンッ!! 「・・・!?」 車のブレーキ音と共に、激しくぶつかったような衝突音。 最初、私がまたやっちゃったかと思った。車道にいきなり黒尽くめの女が現れたのだ。 最初の夜のように、ぶつかってもおかしくない。しかし、違った。周りに車は居ない。 音がした方に視線を遣った。100mぐらい前方だろうか。車がバックし、そのまま走り去って行った。 車が去ったその場所を見ると、蹲る人影。瞬時に私は状況を察知した。轢き逃げだ。 「犬も歩けば・・・って言うけど、スーパーガールも歩けば、・・・ってところかしら」 今日は昨日のこともあり、"週課"の方をやるつもりは無かった。 「・・・仕方ないわね」 急いで、私は倒れた人のところに駆け寄った。ちなみに、3秒も掛かっていない。 見ると、明らかに危険な容態なのは素人目にも看て取れた。頭から血を流し、流血量も多い。 私の携帯で・・・いや、携帯はそもそも持って来なかった。判断は急を要する。 「・・・確か、この先に救急病院があったはず」 恐らく、電話を探して救急車を呼ぶよりも、"私の脚"で病院に連れて行った方が早い。 こういうケースは、患者を動かすのは得策ではない。しかし、見捨てるのも何だか気が退けた。 未だ、私の中にこういった人間的な感情が残っていたなんて意外だ。 今この状況においても、"悪い男"は死ねば良いと思うし、私の手で嬲り殺したいと思う。 「もしも、あなたが"悪い男"だったりしたら、後からキッチリ殺しに行ってあげるからね」 そういって私は細心の注意を払いながら、全力で患者を近くの救急病院まで運んだ。 現場から病院までの所要時間は2分。 患者を直接持たないように、自分の腕を担架代わりにして上に載せて運んだのでこれが限界だった。 救急病院に着くと、救急用の扉を蹴破り、近くにあった担架に患者を寝かせた。 何の騒ぎか、と出て来た医者は、その怪我人を見て直ぐに状況を把握した。 あっという間に看護士を呼び、その担架のまま怪我人を緊急の手術室があるらしき方向へ連れて行った。 どう考えても怪しい格好の私よりも、患者を優先したのだ。この辺はさすがにプロといったところか。 後々、フルフェイスの漆黒の女ライダーが怪我人を運んで来たとあって騒ぎになったが、それはまた別の話。 ・・・そして、この話もここでは終わらない。 私はキッチリと覚えていた。轢き逃げした車種、ナンバーを。 車をバックさせる時に後ろを振り向いた運転手の顔も、ハッキリと視認した。 街灯のみの夜の闇の中であっても、100m程度なら少し集中すれば簡単に見通せるぐらいの視力はある。 「・・・轢き逃げするなんて、"悪い男"」 運転手は幸か不幸か、男だった。文句無く誰が見ても、"悪い男"。 「必ず探し出して、見付け出した上で思う存分、磨り潰して"轢き肉"にしてあげる・・・」 そういって、私は夜の闇に駆けて行った。 夜は長い。まだまだこれから、だ。 轢き逃げ犯の車を探す方法は、既に考えて付いていた。 病院から駆け出た勢いそのままに、宙空高く真上にジャンプ。超視力で下界を走る車を一つ一つ見る。 目的の車種は直ぐに見付かった。屋内に隠れられていたら、という心配はあったがそれは杞憂に終わった。 悪魔に憑かれた私だけど、神は未だ見捨てていなかったらしい。 まあ尤も、もし本当に神様なんてのが居るなら今、こんな状況にはなっていないとは思うが。 ブレスで方向を調整しながら、猛スピードで逃げる車を追う。 「逃げ足だけは速い・・・と言いたいとこだけど」 私は犯人の逃走ルートに程近い場所に着地し、今度は道沿いに追い掛けた。 「はぁい♪」 私は、真横から運転席を覗き込んだ。勿論、車は猛スピードのまま。運転手の男は 「ひぃっ!!」 という声を上げ、更に車を加速させた。しかし、"私の脚"の前に逃げられる者など、居ない。 「はぁい♪」「ひぃっ!!」 というやり取りを何度か繰り返したら、私もそろそろ鬼ごっこに飽きて来た。 私は猛スピードで走る車体の後輪部分を、優しく丁寧に持ち上げた。 後輪がたちまち空転を始める。しかし、車は止まらない。私が車体を押しながら走っているからだ。 運転席から見ると、漆黒のライダースーツの謎の女が常に後方部分に張り付いて見えただろう。 「ブーン♪」 なんて言葉を発しながら、私は更に走るスピードを上げた。差し詰め、リアル自動車ごっこといったところか。 男もさすがに異様な事態に気付き始めていた。明らかに車のポテンシャル以上のスピードが出ている。 男は慌ててブレーキを踏む。前輪がロックされ、ギャギャギャという音と共にゴムの焦げた臭いがした。 しかし、車は止まらない。男は何度もブレーキを踏むが一向に止まる気配が無い。 車のブレーキと、私のスーパーパワー。どっちが勝っているかなんて、言うまでも無いだろう。 ・・・すると、バアンッ!!!という激しい音と共に、前輪がバーストした。 しかし、前輪がバーストしたにも関わらず、車はスピードを落とすことなく走り続けていた。 私が持ち上げているから、まあ当然と言えば当然なんだけど。 人力車ならぬ、スーパーガール車といったところだろうか。 「そろそろ、止めてあげようかしら」 そう呟いて、私は急に"立ち止まった"。勿論、スーパー脚力なので、制動距離は"ゼロ"。 F1並みのスピードで走っていようが、私にとっては駆け足にも満たない感覚。止まろうと思った場所でピッタリ停止。 しかし、運転手の男にとっては凄まじい加速Gがそのままその身に降りかかることになる。 ガシャアァァンッ!! エアバッグが開くよりも早く、男は勢い余ってフロントガラスを突き破り、前方に飛び出していた。 勿論、そうなるだろうことは私にもわかっていた。しかし、相手が"悪い男"である以上、慮る気は更々無い。 車の前方に回ってみる。フロントガラスは粉々で、バンパーとボンネット部分も凹んでいた。 だが、バンパーとボンネットの損傷はさっきの轢き逃げの衝撃であることは間違いなかった。 「この車は事故検分の為に残して行ってあげるとして・・・・・」 私は更に前方を見る。 「・・・良かった。生きてたんだ」 遥か前方に放り出された男は、しぶとく生きていた。むしろ、私にもそれは喜ばしかった。 「・・・だって、"轢き肉"にして殺さないと、私の気が済まないもの」 私は再び、車の後方に回り、バンパーを持った。バーストした前輪部分を浮かせ、後輪のみで車を立たせる。 「ブーン♪」 再び、リアル自動車ごっこ。助走も無く、エンジンの力も借りず、私のスーパー脚力で車は一気に加速した。 ビュンッ!! ズシャアッ! 「うぎゃ」 短い呻き声。私は通り過ぎた男の居る後方を見る。 男の胴体から頭に掛けてタイヤ痕の"窪み"が出来ていた。そこには、"轢き肉"になった男の身体があった。 「・・・鬼ごっこに車遊び。ちょっと童心に還っちゃったかも・・・ふふっ」 結局、予定に無かった"週課"をこなしてしまった私なのだった。
https://w.atwiki.jp/viptndr/pages/601.html
546 名前:・ツンデレに今日雨降るわよって言われたら[sage] 投稿日:2011/07/27(水) 17 18 56.49 ID rPQmytWC0 「ふぁ~あ……」 欠伸ついでに通学路の空を見上げる。本日も晴天なり。このままいけば、猛暑日を記録するんじゃなかろうか。 だが、隣のちなみさんは、右手に鞄左手に傘を握って歩いていた。 「それどういう事?」 『……今日は、雨が降るよ。これは、確実』 今朝の天気予報では降水確率0%の予報ですが。 『家を出る時に、靴を飛ばした……。結果、裏返しに落ちた。……なので雨』 「んな訳ねーでしょやっ! 絶対ぇねーよそんなもん!!」 だが、ちなみさんは自信満々に言い放つ。 『……降る。確実。百パー。君はずぶ濡れの、哀れなドブ鼠みたいになって死ねばいい』 謎の確信に満ちた罵声に、ぽかんとする俺。だが何を勘違いしたのか、ちなみさんは 『ふふふ……。言葉も出ないほどの、説得力……。……流石、私』 と、訳の分からない自己陶酔にぶっ飛んでいた。 このままでは彼女があまりにもアレなので、現実を見せてやることにする。 「あのな、常識的に考えろよ。この天気だぞ? もし降ったらあれよ。もうなんでもいう事聞いてやるわ」 『いいよ……。じゃあ、私も……同じ条件を、飲む』 かくして、俺が負けるはずのない勝負が始まったのだった。 ――が。 『私の、勝ち』 靴を、そう靴を履くその瞬間までは晴れてたのだ。だが、いざ外に出ようとした瞬間、天は俄にかき曇り、無情の豪雨を降らせたのであった! 「なんじゃそりゃああああ!!」 勿論予報は予報、確率は確率であって絶対ではない。だからってこれはないだろう。 信じられない事態に当惑する俺を横目に、会心の笑みでちなみさんが呟く。 『小さい時から、賭け事で負けたことはない……。じゃんけん、ババ抜き、花札、その他諸々……常勝不敗。ふふふ……』 ええい化け物め。俯きつつもニヤニヤと薄ら笑いを浮かべるちなみさん。チクショウ、一体どんな恐ろしい目に合わせられるのか。 『……んじゃ、命令。……わ、私が家に着くまで……傘を、持ってろ。自分も、濡れないように……注意』 遂行しようとすると、ほとんど密着状態だ。これでいいのか? と思い、命令を出した本人を見る。 『……~♪』 勝者の余裕か、普段のクールさが見る影もないほどに緩んだ口元。……まぁ、いいか。 『(……まさか、本当に降るとは。びっくりびっくり……えへへ)』
https://w.atwiki.jp/jinrowiki/pages/731.html
前ページ次ページ村企画 村名:リサイクル村 [#h70088f0] 概要 [#mbe1a05b] テーマ [#j354f441] 村の目的 [#ra6a3412] ローカルルール/世界観 [#rfc27fd4] 進行 [#ra8a57d7] システム [#i1b3b15c] コメント [#sdb9732a] 村名:リサイクル村 概要 村名 リサイクル村 村建て人 miduno 開催国 瓜科国 R指定 なし 更新間隔 48h 投票方法 無記名 発言制限 未定 キャラセット 霧雨降る街 募集人数 8人くらい 編成 未定 更新時刻 0:00 村開始 9月1日 <更新履歴> 2013.08.29 wiki作っちゃった テーマ 君は今までやってきたRPに全力で臨んできたか?悔いはないか? 私はある。 もう一度、その燻っていたRPに火をつけようぜ…? ―ロハスサ・イコー― 村の目的 過去にやったことのある消化不良のRP(重要)を今一度蘇らせましょう。 キャラチップに関しては特に縛りは設けません。 当時とは違うキャラチップだとしてもまた一興でしょう。 ローカルルール/世界観 そこそこ中世な感じの村。 伝達技術は手紙まで。 移動は馬車。 機械と言えば煙が沢山出る写真機があるくらい。 ハーベスト祭について 村人が年に一度、収穫への感謝と次の年の豊作祈願の為に行うお祭り。 祭りの最後に行われるキャンプファイヤーには恋人たちの風習があるなど、お年寄りから子どもまで広く根付いた行事である。 進行 プロローグ 街の人と他愛のないおしゃべり。 最近、街の外れで狼のようなものが出るらしい、とまことしやかに囁かれている。 果たしてそれは真実なのか。 そんな噂を余所に街では豊作祈願のお祭り「ハーベスト祭」の準備も行われていく。 一日目 いよいよ祭りも前日。 祭りの最後を誰と踊るか、老若男女は浮足立っている。多分。 二日目以降 そんな時起こる悲劇。 村人は狼のようなものが忌まわしい人狼だったことを知り、嘆き悲しむ。 とはいえお祭りは神様へのお祈り。やめるわけにもいかず、悲劇の中でも祭りは進んでゆく…。 村人は人狼と思しき人らを神の炎で焼きせしめんと、毎日1人ずつ犯人らしき人物をあげることにする。 同時に、村人は人狼により襲われていく。 墓下 幽閉されている場所でのやりとり。 見学さんがいるとするなら、そんな彼らの看病を任された、ある意味不幸な人たち。 エピローグ 結末は村のみんな次第☆ システム 吊りと襲撃 吊り:村のどこかに幽閉される。 襲撃:人狼に襲われる。その結果、重症or瀕死or命を落とすなどは様々です。が、村人は人狼に襲われたものも等しく人狼になる、と思うが故にやはり幽閉される。 禁止事項 表発言でのコメントアウト(灰、墓下は可) 進行中に、外で村について口外する行為 コメント 何かあればこちらにー。 名前 コメント 前ページ次ページ村企画
https://w.atwiki.jp/nanoharow/pages/205.html
悪魔とテロリスト ◆Qpd0JbP8YI 夜の暗さに拍車をかける鬱蒼と茂る林の中で、 一人の少女の瞳には誰にも負けない意思の輝きが放っていた。 許さない。 意思の輝きと共に発せられるのは、炎のように燃え滾った感情。 それが彼女の心を支配する絶対的な気持ちだった。 人一人を簡単に、それも惨たらしく殺し、 それでも尚飽き足らず娘のフェイトを含めた大勢の人たちに殺し合いをしろという。 その言動は高町なのはが信ずる正義の中に当然納まるはずもなく、 自然とこの殺し合いに対する強烈な叛意を内に養わせていった。 そしてそんな気持ちと共になのははプレシアについて幾つかの疑問を感じていた。 何故プレシアが生きているのだろうか。 なのはが最後にプレシアを見たのは、 彼女がジュエルシードと共に虚数空間に落ちいていくさまだった。 虚数空間では魔法は使えない。 よってどんな魔導師でもそこに落ちたら、帰り着くことは不可能だ。 つまり、それは魔導師にとって死を意味することになる。 普通ならそれで終わりだ。 だけど、たった一つだけなのはには帰ることができる可能性に思い当たることがあった。 それはアルハザードへ到着。 リンディ提督も何となしに呟いていたのをなのはは覚えていた。 プレシアほどの大魔導師ならアルハザードへの道のりを知っていたのではないか、と。 そしてそこに辿り着いたのなら、かつて次元世界を席巻していたというその技術によって 帰還が可能となるだろう。 しかし、それでもなのはには不思議な事があった。 「アルハザードの技術でもアリシアちゃんを蘇らせることが不可能だったのかな」 プレシアが何故アルハザードを目指したのかといえば、 娘のアリシアを蘇らすことにあった。 そしてそこに無事に到着したのなら、アリシアを蘇生すればいい。 だけど実際にプレシアがしていることといえば、酔狂ともいえるこんな殺し合いだ。 当然、なのはには納得がいかないことだった。 「それともこれがアリシアちゃんを蘇らすことに繋がるのかな」 なのはは幼い脳で考える。 だけど、この殺し合いによって誰かが蘇るというのには、どうにも想像が及ばなかった。 尤もアルハザードの技術自体知らないなのはには、確実なことは言えない。 「それともこれがアルハザードへ行くための道のりなのかな?」 アルハザードへ到達したという可能性を捨て、また別の考えを抱く。 アルハザードに似た世界に落着し、そこにアルハザードへ道のりが記されていた。 何となく気持ち的にこちら方が正しいような気もしたなのはだけど、 人が殺しあうことによって生じる道というのも、やっぱり想像がつかなかった。 「やっぱりちゃんとお話したいよ」 なのははプレシアに話しかけるように、呟いた。 しばらくプレシアについて思いを巡らしていたなのはだったが、 やがて今がどういう状況にあるか再度認識するに至る。 そして今までの時間を取り戻すかのように慌ててバッグの中身を確認。 なのはは辺りの気配を窺いながら、手早く名簿に目を通した。 そこには自分の知り合いである人たちがたくさんと記されていた。 そのことになのはは自然と胸を痛める。 そして先の会場でも気になったことだが、自分を含め、フェイトとはやての名前が二つあった。 今より大人の自分に、今より大人のアリサにフェイト。 それを確かに彼女は見た。 それもプレシア同様に幼いなのはを悩ませる問題だった。 あれを本当の自分だと仮定し、未来の自分だと考えてみる。 彼女があそこいるということは、今の自分は死ぬことはないということだが、 それはつまりこの殺し合いをから抜け出してたということになり プレシアを逮捕するに至ったということになるだろう。 だけど、それならば今、自分が経験していることは起こらないはずだ。 いや、過去のプレシアが行ったことだから、覆すことができないのだろうか。 それとただも単純にプレシアを取り逃がしただけなのだろうか。 だけど、この殺し合いが行われる場所が分かっているのだから、 そこを張り込んでいれば、防げるような気が…………。 いや、でも…………。 一つの答えを出し、一つの疑問を生み出し、 それに対する答えを導き出したところに、また新たな疑問が浮かぶ。 その絶え間ない連鎖にやがてなのはの脳は限界を迎えた。 「あぁ〜、もう訳分かんないよ〜」 なのはは頭を掻き毟りながら、その幼い顔を少し歪めた。 そしてそれを嘲笑うかのように夜風がなのはの顔を吹き付けていた。 しばらく風を受け、佇むなのは。 そこで思考の海に埋没して、自分の道を見失っていることに再び気がついた。 そしてそこで心機一転とばかりに、支給品の武器に目を向けた。 宛がわれたのはデバイスらしきカードだった。 「これは……インテリジェント・デバイスかな? あなたのお名前は何ていうの?」 沈黙。なのははほんの少しいたたまれない気持ちを味わった。 「そう、ストレージ・デバイスだね!」 そう言うやいなやなのはは左手に持ったカードを天高く掲げる。 そして自身に内に沸き起こった恥ずかしさを振り払うかのように叫ぶ。 「それじゃあ、お願い! セーット、アーップ!」 そう言ってなのはが言葉を発した途端、暗い夜に柔らかい光が煌々と放たれた。 彼女の服は瞬時に分解され、露になったその裸体にバリアジャケットが身に付けられていった。 そうして白い服を纏ったなのはの手に現れたのが、一本の杖だった。 「これはクロノ君の……デバイス?」 そう言いながらデバイスを仔細に見つめるなのは。 これが執務官クロノ・ハラオウンの持つデバイスなら文句はないだろう。 だが、何分初めて手に持つデバイスだ。 どういった役割を持ち、どういった距離で戦うことを前提にして作られているか そしてこのデバイスはどれほどの性能を有しているかを確かめてみなければならない。 いつ戦闘が始まるともしれないこんな状況では そういった確認を早急に行うのは当然のことだろう。 そして彼女は魔法の発動に準備を整える。 唱えるのは、ディバインシューター。 大した魔力消費もなく、使い慣れた魔法だ。 それ故にデバイスがどういったものであるかを知るのにはうってつけだった。 澱みなく魔力は流れ、魔法はついに形を成す。 「シューートッ!」 ピンク色に輝く10にも及ぶ光弾は、木々の間を縫うように進み 50メートルほど先の木にぶつかり、弾けた。 威力は下がっているようにも思えるが、大した問題はないだろう。 結果は良好だった。 魔法の発動に滞りもないミッドチルダ式のデバイス。 レイジングハートみたいに意思のやり取りが出来なくて寂しい思いはするはが これならきっと自分の全力に耐え切ってくれるだろう。 支給品に何が当てられるか不安だったが、どうやらそれは彼女にとって杞憂のようだった。 無論、パートナーのレイジングハートが手に入らなかったのは彼女にとって残念なことではあったが 差し当たっての不都合はない。 これで武器も確認したし この殺し合いにおいて叛意を告げる意気込みも問題ない。 幾つかの疑問がまだなのはの頭に残っていたが、 それも当の本人から話を聞けば問題ないだろう。 そして決意も新たに彼女は足を進めて、 ――木の根に引っかかりこけた。 にゃはは…… 自分のそそっかしさを、そう自嘲しようとしたところで S2Uの警告声が響いた。 「Caution!」 なのはは急いで立ち上がる。 しかし、倒れていたせいか、初動がおくれ 相手の接近を許してしまう結果となった。 なのは緊張した面持ちで相手を睨みつける。 いつでも魔法を発動できるように準備して。 「子供? それも日本人?」 しかし予想と違ってかけられた声に なのはの緊張はほんの少しだけ解けた。 * * 幾つもの戦闘を経験し、幾つもの死を見てきたカレンにとっても 今起こった状況に対しては理解が及ばなかった。 いつの間にか訳の分からないところに呼び出され、 誰とも知らない女の死を見せ付けられ、 その挙句、殺しあえという。 率直に言って意味が分からなかった。 例えばカレンが行う戦いは世間からはテロと誹謗されることはあれど 日本を解放するという目的があった。 そしてカレンが見てきた死というものも その目的のために礎となった意味のあるものであった。 だが、この殺し合いというものにも先の女の死にも意味が見出せない。 このような他を省みない野蛮な行いは侵略者ブリタニアに似通っていて腹が立つ。 おまけにお前は飼い犬だともいうようにつけられている首輪は人としての矜持が許せない。 反骨心が湧かないわけがない。 だが、その一方でいつの間にかつけられた首輪に、今、自分がここにいるという状況は 彼我の戦力差を雄弁に物語っているものであった。 常に戦いに身を置いてきたカレンにはそれが痛いほど分かり、 そのことに思いがいくと自然と気が挫けてしまう彼女がいた。 無論、勝てないと分かっているからといって戦わないという選択肢はない。 ゼロが現れるまで、実際にブリタニアには負け続きだったし、 カレンもそれを否定するつもりはない。 だけど、そこには命をかけても成し遂げたいという目的があった。 日本解放。 それこそが至上の美酒であり、戦いの原動力でもあった。 だが、今この場では自分が命より大事と掲げる大儀に繋がるものはない。 カレンにとって自分の命より重いとされるのは日本解放であり、それを導いてくれるゼロだ。 ならば、それがない今は戦力の差に圧倒される現状、 つまりこの強いられた殺し合いを受け入れてしまってもいいような気がする。 幸いなことにここにゼロが呼ばれている様子はない。 名簿にもそれは記されていなかった。 この殺し合いとやらをどうしても躊躇う理由はない。 勿論、名簿に記されていたルルーシュ、シャーリー、スバルといった生徒会メンバーの安否は気になる。 だがそれも彼我の実力差を思えば、しょうがないように思える。 それならば、あいつの言葉通りこの殺し合いにのってみよう。 心の中で大きく呟く。 しかし、カレンにはそれも疑問に思えた。 この殺し合いの目的が分からない以上は、例え勝ち残ったところで自身の身の安全は保証されない。 そしてそれが正解とばかりにプレシアは最後に残った一人の処遇について言及していなかった。 優勝者を元の場所に還してくれるのであれば、カレンにとって言うことはない。 自分がいなくても、ゼロがいれば日本解放をやってくれるという確信はあるが やはり自分がいれば戦力の足しにはなるだろうし、自負かもしれないがゼロも喜ぶと思うからだ。 それに何より亡くなった兄の為にも日本解放をこの目にしたいとカレンは思う。 だが、現状では元の世界に帰してくれるかどうかは判断できない。 つまり、今の段階ではあの女の思惑に乗るような積極的な行動はできないということだ。 するべきはこの殺し合いの目的、及び脱出ための情報の収集。 平行して主催者、参加者の情報も獲得といったところか。 他の参加者と一緒に脱出できるというのなら、別段文句はない。 しかし、それが叶わないとなれば、他の参加者との戦闘という選択肢が生じてしまう。 そうなった場合、有利に事を進めるためにそういった情報が必要なものとなるだろう。 そしてプレシアという名前だったか、あの女の情報があれば、 自分が一人で対峙した時にも足元をすくってやれるかもしれない。 ブリタニアにも似た蛮行をなす女だ。 それこそ情け容赦なく殺してやることが出来る。 当面の行動目標は決まった。情報収集だ。 勿論、既にこの殺し合いに乗った人がいるというのなら、容赦する理由はない。 自分ならそう遅れをとることもないし、黙して語らずといった手合いの遇し方も心得ている。 それに幸いなことに支給された武器の中には物々しい銃が含まれていた。 気に食わない女に支給された武器に頼るのも馬鹿らしく思えたが、 いつ襲われるともしれないこの状況では、文句も言ってられないだろう。 そしてそういった自分の気持ちを励ますかのように 林の中から光が自分の方に届き、人がいることを教えてくれていた。 カレンは警戒をしめしながらも情報を求めて歩いていった。 * * 「それでお前の名前は高町なのはといったか?」 「あ、はい」 「そしてこの殺し合いには乗っていない。確かだな!?」 「はい! 間違いありません!」 屈託なく喋るなのはにカレンは警戒を解いた。 こんな子供に殺し合いが出来るはずがない。 そして同じ日本人がこんな所にさらわれているか事を知り、カレンの中には新たに主催者に対して苛立ちが沸いた。 それもこんな年端もいかない子供も攫ったとなれば、その怒りの度合いは計り知れないだろう。 「くそっ! あの女め!」 カレンは忌々しげに言葉を吐き捨てる。 だが一時の感情で目的を見失うほどカレンは未熟ではない。 すぐさま本題に話を移す。 「それでなのは! あのプレシアという女について何か知っているか?」 「あぁ、はい、でも……」 なのはには説明が躊躇われた。 管理局及び魔法の存在は秘匿事項だ。 それを知らない人にはそう簡単に話すべきではない。 だが、こんな差し迫った状況ではそんな暢気なこともいってられないような気もしていた。 「何だ!? 知っているのなら話せ! 人の命がかかっている状況なんだぞ!」 「……そう、ですよね」 捲くし立てるカレンに怯んだからというわけではないが、 なのは知っていることを話すことにした。 彼女が言ったとおり、今は人の命がかかっているのだ。 自分の悠長な判断によって、それを疎かにしてはならない。 「あのですね……」 そう言ったところで、なのはの口は閉じられた。 新たな参入者が現れたのだ。 奥にある木の陰から現れたのは小柄な女の子だった。 見たところ、10歳より少し上といった程度だろうか。 タイトな青色のスーツを身に纏い、 目を見張るような銀髪が目を引いた。 片目に眼帯をしているのがひどく印象的だった。 そして容姿に似合わない鋭い目つきが剣呑な雰囲気を放っていた。 その参入者を得て、カレンは警戒を示した。 成るほど、確かに目の前の女は高町なのはと同年齢ぐらいの少女だろう。 だが、その身には人を殺したともいえるどこか危なげな雰囲気があった。 カレンは咄嗟に銃を構え、相手を牽制する。 「止まれっ!」 「随分と無粋な挨拶だな」 だが、少女は平然とそれを受け流し、皮肉を交えた挨拶をした。 「悪いけど、こっちも命がかかっているんでね」 「ご覧の通り私は武器をもっていないだろう。それでどうやって人を殺せという。 有利なのはお前であって、不利なのは私だ。それで何故怯えるほどの警戒感を示す? 恐いのならどこぞに隠れていればよかろう」 少女は両手を軽く上に挙げて、殺し合いに乗っていないことをアピールした。 「あの、カレンさん、落ち着いてください」 「その女のほうがよほど立派だな。姉として……いや、年長者として恥ずかしくないのか?」 カレンはそれを明らかな挑発としてとった。 だが、そこでそんな言葉に乗るほどカレンは愚かではない。 銃をより力強く構え、質問する。 「では、確認する!お前はこの殺し合いに乗っていないんだな!?」 「ああ、乗っていない。姉が一人、妹が一人参加しているのだ。 どちらも私にとって大切な姉妹だ。彼女たちに危険が及ぶような真似は出来ない。 それに……だ」 そう言いながら、彼女はバッグを開ける。 俄かにカレンの警戒心の度合いは跳ね上がる。 「待て! 何をする気だ!?」 「バッグを開けるだけだ」 少女は呆れたように呟く。 「そんなに心配ならそこの女に開けてもらっても構わない」 「なのはっ!」 「あっはいっ!」 なのははバッグを受け取り中を検める。 中から出てきたのは、工具に鍋やフライパンといった調理器具だった。 「私に支給されたものはどれもハズレだ。工具セットに料理セット、そして翠屋のシュークリームだったか? どれも人を殺せるようなものではない」 「ふぇっ? 翠屋?」 なのはの呟きを無視してカレンは叫ぶ。 「なのは! 一応中身を確認して!」 「はい!」 そして一通り確認して、なのははカレンに告げる。 「どれもその女の子の言ったとおりです」 「そう」 そこでやっとカレンは銃を下ろした。 「全く心配性だな」 「うるさいわねっ!」 そして少女はなのはからバッグを受け取る。 何故か右手にフライパンだけを残して。 「それはしまわないの?」 「何か手に持ってないと不安でな」 「呆れた。あんたも随分と心配性なんじゃないの!」 「違いない」 「それであんた、名前は何ていうの?」 「チンクだ」 「チンク? 変わった名前ね。日本人でもブリタニア人でもない。 EUの人?」 「さあな。どこの国で生まれたかというのは知らないんだ」 「ふーん、あんたも苦労してるんだね」 「……それでそちらの女の子の名前は?」 「なのはです。高町なのは」 「高町……なのは、だと?」 その名前を聞き、今まで冷静とも言えたチンクは僅かに狼狽を見せた。 何故なら彼女の知っている高町なのはと目の前のなのはでは様相を異にしていたからだ。 確かにこのなのははチンクの知る高町なのはの面影を深く有していた。 茶色いの長い髪に、大きくてすんだ瞳。 そしてややもすれば同性でも見とれてしまうような愛らしい笑顔。 だが、それとて単なる印象の問題。 それがあの高町なのはであるという証明にはならない。 では、この少女が偽名を用いているということだろうか。 その考えは馬鹿らしく思える。 全次元において勇名、悪名問わずにその名を馳せる彼女の名前を 偽名として持ち出すには余りにデメリットが大きい。 何故なら名前と共にその顔も広まっているからだ。 そんな簡単にばれるような嘘をつくなど、それこそ馬鹿か狂人のすることだろう。 だが、彼女が馬鹿にも狂人にも見えないし、嘘を言っているようにも見えない。 それならば、彼女は一体何者であるか。 ドクター・スカリエッティの元にいるチンクには容易にその答えが思いついた。 この少女も恐らくはプロジェクトFの遺産なのであろう、と。 高町なのはは優秀といった言葉をそのまま体現したかのような魔導師だ。 なればこそ、ドクター以外にもどこぞの科学者や軍事機関が彼女のクローンを作り、 魔導師について研究をしたり、自軍の戦力の増強を図るというのは簡単に考え付くことだった。 そしてそれは名簿に載っていたもう一人のフェイトと八神はやてがクローンであると 喚起させるものであった。 「なるほど。お前が名簿に載っていたもう一人の高町なのはの正体か」 「ふぇ? もう一人の私を知っているんですか?」 チンクの思考を中断するように、なのはが訊ねてきた。 「お前は知らないのか……。成るほど」 「ちょっとあんた! 何を知っているの!?」 そこにカレンが割り込んできた。 先ほど年長者としての心得を授けられたせいだろうか なのはを庇うように物言いだった。 「すまない」 だがチンクはそれを褒めるわけでもなく、一言謝るとすぐさまバックステップした。 そうして距離が出来上がると、彼女は右手に持ったフライパンをカレン目掛けて 軽く放った。 「一体なんのつもりっ……!!」 カレンは抗議の声を上げつつ、そのフライパンを手で振り払おうとした。 だが、彼女の声は最後まで発せられなかった。 「IS、ランブルデトネイター」 代わりに聞こえたチンクの静かな声 そしてそれと共にフライパンは爆発した。 振り払おうとした左手は爆発に巻き込まれ、 血と共にその肉を辺りに四散させた。 爆発の勢いはそれに留まることなく、 その余波によって身体までも後方に吹き飛ばされた。 その身は後ろの木へとぶつけられ、その衝撃の強さはカレンのうめき声によって知らされていた。 そしてそこに届けられる謝罪の声。 「すまない。気が変わった」 だが、そこに相手の許しをこうような姿勢はなかった。 「チンクちゃん! 何のつもり?」 なのははカレンに気を配りながらも訊ねる。 何故チンクがこんなことをするのか。 ちゃんと話を聞いて、彼女の気持ちを知りたかった。 願わくば、ただの誤解による出来事だと信じて。 だけど、なのはの耳に届けられたのは余りに予想とはかけ離れていたものだった。 「お前がプロジェクトFの遺産であるなら、持ち帰った方がいいと判断しただけだ」 「何を言っているの? 言っていることが分からないよ」 「本当に知らないのか? 呆れたやつだな」 「だから何を言っているの!?」 「お前がクローンだということだ」 言葉と同時にチンクはバッグから取り出した鍋を放る。 チンクの言葉に一瞬呆けるなのはだったが、すぐさま目の前の状況を理解。 それを爆発物と警戒したなのはは急いでシールドを張った。 「ラウンドシールド!」 だが、鍋はシールドにぶつかって地面に転がるだけであった。 「えっ?」 そんな疑問の言葉と同時に背後から衝撃を受ける。 その正体はなのはの後頭部を狙ったチンクの回し蹴りだった。 人の身を超えた戦闘機人の攻撃。 幾らバリアジャケットを着込んでいるからといって大丈夫であるという保証はない。 なのはは地面に顔をぶつけながら、吹き飛んでいった。 だが仮にもなのはもPT事件と闇の書事件で戦闘経験を積んできた身。 攻撃を受ける瞬間、身体を包むフィールド系の防御魔法で更にバリアジャケットを補強し、ダメージを和らげていた。 尤もそれで全てのダメージを緩和できたというわけではない。 脳に残る衝撃がまだなのはの身体との連絡を妨げていた。 「なるほど。腐っても高町なのはか」 そう言いながらチンクはなのはに歩み寄る。 なのはもよろめきながらも立ち上がろうとするが、 まだ身体が言うことを聞かない。 そこに突如として響く銃声。 見ればカレンが地面に倒れながらも銃を撃っていた。 地面に伏せての片手での射撃に、左手欠損による痛み。 そんな条件による射撃など大した精度は持ち合わせていないだろう。 だが、それがどうしたとばかりにカレンは気勢を上げる。 「日本人をっ!!!嘗めるなーーーーっ!!!」 気合と共にカレンは引き金を立て続けに引く。 しかし、チンクはそれを冷笑に付した。 彼女は戦闘機人だ。 幾ら質量兵器といえど、 普通の銃弾程度でどうにかなるようでは、最初から作られはしない。 そしてそれを示すかのようにチンクは佇み、言葉を返す。 「戦闘機人にそんな銃など……」 無意味。そう言おうとしたところで、チンクの言葉は止まった。 身体には確かに銃痕が刻まれ、その銃弾は強化フレームに食い込んでいたからだ。 チンクは舌打ちしながら、咄嗟に手近な木の陰に隠れる。 そしてそんなチャンスを見逃すほど、高町なのはの信念はゆるくない。 襲い掛かる身体の反抗を無理やり意思の力で押さえ込み、 すぐさまカレンの元にかけより、飛行魔法を発動。 脱出の準備にとりかかる。 チンクとて稼動歴の長い戦闘機人。 大人しくそれを逃すほど甘くはない。 すぐさま鍋の蓋を投げ込む。 だがナイフほど手馴れた投擲武器ではない故 狙いは甘く、飛距離も出なかった。 投げられた武器は高町なのはとカレンに届くことはなかった。 「やはり慣れぬ武器で戦うべきではないな」 そんな自戒の言葉を呟く。 まだろくに戦闘経験を積んでいないであろうクローンだ。 労せず捕獲できると思ったが、存外、相手も戦いを知っているようだった。 それに加えて自身の身体への違和感。 どうやらこの会場において自分の身体はいつもと違うようだ。 気がつかぬうちに、こんな所に呼び出されたのだから、そういった処置がされてないと言い切れないだろう。 そしてそれと共に首輪の不快さが増し、チンクを悩ませた。 この殺し合いとやらに呼び出された時は随分と自分の不覚さを呪ったが、 幸いなことにクアットロもこの会場にいた。 彼女ならこの首輪を解析し、取り外せると思い、 本来の任務を優先させてしまったが、少し早計だったかもしれない。 こんな制限がかかっていたら、クアットロも怪しいものだ。 いらぬ敵を作ってしまったな。 チンクは自嘲する。 そして溜息一つ吐き、放り投げた鍋を拾い上げながら 最後とばかりに逃げてゆく高町なのはを見やった。 だが、不思議なことに高町なのははある一点に留まっていた。 一体何をしているのだ。 そう疑問に思うと同時に高町なのはの魔力集束を観測。 チンクの顔に冷や汗が浮かぶ。 「まさか! まさか撃つのか!? あんなところから!?」 次の瞬間、限界点までに達した魔力の光が咆哮をあげた。 「ディバイーーーン!!バスターーーーーーーーー!!!」 聞こえるはずのない彼女の声と共に 強大な光の帯が一直線にチンクに向かい、飲み込んでいった。 * * なのはとカレンは夜空を飛びながら、病院に向かっていた。 人を背負っているせいだろうか、なのははいつもより飛行を困難に感じていた。 だからといって速度を緩めるわけにはいかないが。 「すごいね、なのは。空を飛べるんだ」 「はい。後でちゃんと話しますから、今はゆっくりしていてください」 「すごいね、なのは。あの攻撃」 「はい。それもちゃんと説明しますから、ゆっくりしていてください」 「なのはは日本人なんだよね?」 「はい、そうです。高町なのは。正真正銘日本人です。だから今は喋らないでください」 なのはの言葉と同時に後ろに背負ったカレンは口を閉じた。 気絶したわけではないみたいだが、容態が気になる。 急いで病院に向かうべきだろう。 そしてなのはを悩ますもう一つの懸念事項。 『お前はクローン』 そんな言葉が胸に響く。 自分にはアリサ、すずか、フェイト、はやて、それに家族との記憶がちゃんとあるし、 自分はクローンではないとも思える。 だけど、アリシアのクローンである親友のフェイトもアリシアの記憶をちゃんと有していた。 だとしたら、自分の記憶も偽りなのだろうか。 自分の名前が二つあったということはどちらかがオリジナルで どちらかがクローンということなのだろうか。 私は一体誰なんだろう。 * * 倒れた木と巻き上げられた土砂の下でチンクは笑っていた。 「成るほど。クローンが作られるわけだ。 非殺傷設定でなければ間違いなく自分は死んでいただろう。 想像してみろ。あれが10人、100人ともなり砲撃を加えてくるのだぞ。 それこそ管理局をねじ伏せ、次元世界全てを席巻できるほどの戦力だ。 ドクターの切り札であるゆりかごもそれには耐えられるかどうか」 そんな光景を頭に浮かべ、思わず身震いするチンク。 勿論、父の言葉どおりFの遺産、タイプ・ゼロの捕獲は続ける。 だが、もしあの暴虐ともいえる力が妹に及ぶのなら躊躇いはない。 殺してやるぞ、高町なのは。 【1日目 深夜】 【現在地 E−8】 【高町なのは(A s)@魔法少女リリカルなのはA's】 【状態】疲労(中) 【装備】S2U@リリカルTRIGUNA's 【道具】支給品一式、ランダム支給品0〜2個 【思考】 基本 プレシアと話し合いをする 1.カレンの治療 2.仲間との合流 3.もう一人の私に会って…… 【備考】 ※制限に気がつきました ※自分がクローンではないかと思い悩んでます ※パラレルワールドという考えには至っていません ※プレシアの目的がアリシアの蘇生か、アルハザードへ到達するためにあると思っています ※S2Uがなのはの全力に耐えられるかは分かりません 【1日目 深夜】 【現在地 E−8】 【カレン・シュタットフェルト@コードギアス 反目のスバル】 【状態】疲労(小)、重傷(左手欠損) 【装備】ヴァッシュの銃 (0/6)@リリカルTRIGUNA's 【道具】支給品一式、ランダム支給品1〜2個 【思考】 基本 元の世界に帰る 1.病院で治療 2.なのはから情報を得る 【備考】 ※なのはとチンクが普通の人間でないことに気がつきました ※ここが日本でないことには気がついてます ※異世界の存在には気づいてません ※参戦時期はSTAGE10でいなくなったゼロを追いかけていったところからです 【1日目 深夜】 【現在地 D−8】 【チンク@魔法少女リリカルなのはStrikerS】 【状態】疲労(大)、身体の幾つかに銃創(戦闘にそれほど支障はないです) 【装備】鍋 【道具】支給品一式、工具セット、料理セット、翠屋のシュークリーム@魔法少女リリカルなのはA's 【思考】 基本 姉妹と一緒に元の世界に帰る 1.クアットロに会い、制限の確認、出来れば首輪の解除 姉妹に危険が及ぶ存在の排除 2.Fの遺産とタイプ・ゼロの捕獲 3.機動六課を警戒 【備考】 ※制限に気がつきました ※幼なのはがクローンであると認識しました ※この会場にフェイト、八神はやてのクローンがいると認識しました ※ディバインバスターの直撃を喰らいました ※しばらくは動けません ※料理セットは一人暮らしの人に向けて販売されている簡単な調理器具の一式です ※参戦時期はスバルのISを喰らって、生体ポッドで修理中の時です Back Heart of Iron 時系列順で読む Next Railway Track Back 特別捜査、開始 投下順で読む Next Railway Track Back それは最悪の始まりなの 高町なのは(A's) Next 童子切丸は砕けない(前編) GAME START チンク Next コピーベントの罠! ナンバーⅤ危うし(前編) GAME START カレン・シュタットフェルト Next 童子切丸は砕けない(前編)
https://w.atwiki.jp/arasuji/pages/26.html
129 名前:イラストに騙された名無しさん[sage] 投稿日:04/12/30(木) 21 42 17 ID xn+Jb6L0 同じスニーカーのラグナロクと同系統のバトルもの。 ただしその戦闘描写は異様にねちっこいので、 バトルマニアかあるいはそこらへんは華麗にスルーできないと読んでて辛い。 あと、主役二人の掛け合いを「寒い」と感じるか「面白い」と感じるかでも好みは分かれる。 さらに、巻を追うごとに「鬱展開」になってくる、これは全ラノベでもトップクラス、 全体的に非常に好き嫌いが分かれる作品。 130 名前:イラストに騙された名無しさん[] 投稿日:04/12/30(木) 21 55 14 ID terLe1BT され竜はやめた方がいい。 内容はおもろいけど非常に読みにくい。 ギャグは笑えるけど読み進めるのに時間がかかる。 作者がダラダラで、予定してた発売日をメチャクチャ遅らすようなやつだから読む気ウセル。 内容は、 ダメ主人公二人がいろんな理由でいろんな事件に巻き込まれる話。割とありがち。 ギャグは主人公二人の毒舌合戦が笑える。 注意すべき事は粘る事。俺は4巻まで読んだが、5巻を未だに読めてない。 読む自信がある人は読んでミソ。読んだら読んだでおもろいから。 497 名前:イラストに騙された名無しさん[sage] 投稿日:2006/11/10(金) 00 51 20 ID byuVoI2P 496 科学的に咒式(魔法みたいな力)を起こせるようになった理系な世界が舞台。 主人公たちは最強クラスの咒式士でありながら舞い込む仕事はいつも厄介。 とにかく救いのないオチばかりで、容赦なくキャラを不幸にしていくのが特徴。幸せになるキャラなんてまずいない。 文章は読みにくいけど慣れれば平気。 2巻の鬱具合を楽しめるなら3巻で笑って4、5巻へGO。 あ、あと主人公と相棒のバカバカしい掛け合いは肌に合えば抱腹絶倒です。
https://w.atwiki.jp/pairori/pages/22.html
白い風船は以下三種の機種により現れる風船の場所が異なる。時間帯による違いはない。 20個取得毎にフライト時間が30秒延長される。 初期フライト時間:2分 最長フライト時間:5分 機種 風船出現数 飛行機/ジェット機 40 ロケットベルト/スーパーロケットベルト 40 グライダー/ペダルグライダー 40